(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】コンジュゲート化莢膜糖抗原を含む免疫原性組成物およびその使用
(51)【国際特許分類】
C08B 37/00 20060101AFI20240528BHJP
A61K 39/09 20060101ALI20240528BHJP
A61P 37/04 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
C08B37/00 K
A61K39/09
A61P37/04 ZNA
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573347
(86)(22)【出願日】2022-05-25
(85)【翻訳文提出日】2024-01-25
(86)【国際出願番号】 IB2022054920
(87)【国際公開番号】W WO2022249107
(87)【国際公開日】2022-12-01
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593141953
【氏名又は名称】ファイザー・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135415
【氏名又は名称】中濱 明子
(72)【発明者】
【氏名】アンダーソン,アナリーサ・シビル
(72)【発明者】
【氏名】ギャラガー,ケイトリン
(72)【発明者】
【氏名】グー,ジャンシン
(72)【発明者】
【氏名】ケーンブスキー,アイシス
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジン-フワン
(72)【発明者】
【氏名】モーラン,ジャスティン・キース
(72)【発明者】
【氏名】シン,サッダム
(72)【発明者】
【氏名】スレンドラン,ナビーン
【テーマコード(参考)】
4C085
4C090
【Fターム(参考)】
4C085AA03
4C085BA14
4C085CC33
4C085EE01
4C090BA61
4C090BB20
4C090BB33
4C090BB35
4C090BB36
4C090BB53
4C090BC15
4C090CA34
4C090CA35
(57)【要約】
本発明は、新しいコンジュゲート化莢膜糖抗原(グリココンジュゲート)、前記グリココンジュゲートを含む免疫原性組成物、およびこれらの使用に関する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを作製する方法であって、
(a)単離されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3莢膜多糖を、酸化剤と反応させるステップ、
(b)ステップ(a)の活性化された多糖を、担体タンパク質と混合するステップ、および
(c)混合された活性化された多糖および担体タンパク質を、還元剤と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含み、単離された多糖が、活性化ステップ(a)の前に100kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされ、還元反応(c)が、非プロトン性溶媒中で実行される、方法。
【請求項2】
酸化剤が、過ヨウ素酸塩または過ヨウ素酸である、請求項25から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項3】
活性化された血清型3多糖の酸化度が、11から19の間である、請求項1から2のいずれか一項に記載の方法。
【請求項4】
活性化された血清型3多糖の酸化度が、約15である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)が、1.5:1から0.5:1の間である、請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
還元反応(c)が、ジメチルスルホキシド(DMSO)から本質的になる溶液中で実行される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
還元剤が、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
ステップc)の生成物を、1~20モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと15分間~15時間反応させる、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
生成された後にグリココンジュゲートを精製するステップをさらに含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
請求項1から9の方法のいずれか1つに従って生成されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲート。
【請求項11】
コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が120kDaから180kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む、請求項10に記載のグリココンジュゲート。
【請求項12】
コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が約150kDaである、血清型3莢膜多糖を含む、請求項10に記載のグリココンジュゲート。
【請求項13】
1,000kDaから5,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する、請求項10から12のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【請求項14】
2,250kDaから3,500kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する、請求項10から13のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【請求項15】
前記グリココンジュゲートのコンジュゲーション度が、2から15の間である、請求項10から14のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【請求項16】
糖の担体タンパク質に対する比(w/w)が、0.9から1.1の間である、請求項10から15のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【請求項17】
前記担体タンパク質が、CRM
197である、請求項10から16のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【請求項18】
前記担体タンパク質が、SCPである、請求項10から16のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【請求項19】
前記担体タンパク質が、配列番号41または配列番号42からなるSCPの酵素的に不活性な断片である、請求項10から16のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【請求項20】
請求項10から19のいずれか一項に記載のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含む免疫原性組成物。
【請求項21】
S.ニューモニエの異なる血清型に由来する1~25種のグリココンジュゲートを含む、請求項20に記載の免疫原性組成物。
【請求項22】
S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含み、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、請求項20に記載の免疫原性組成物。
【請求項23】
S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含み、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、請求項20に記載の免疫原性組成物。
【請求項24】
S.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートをさらに含み、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、請求項20に記載の免疫原性組成物。
【請求項25】
(a)単離されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3莢膜多糖を、非プロトン性溶媒中で1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)または1,1’-カルボニル-ジ-(1,2,4-トリアゾール)(CDT)と反応させるステップ、
(b)ステップ(a)の活性化された多糖を、非プロトン性溶媒中で担体タンパク質と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む、ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを作製する方法。
【請求項26】
単離された多糖が、100kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
ステップa)が、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から10モル当量の間の量のCDIまたはCDTと反応させることを含む、請求項25から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
活性化反応a)が、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される、請求項25から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
活性化反応a)が、0.1%~1%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される、請求項25から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
コンジュゲーション反応b)が、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される、請求項25から29のいずれか一項に記載の方法。
【請求項31】
コンジュゲーション反応b)が、約0.1%~約10%v/vの水を含むDMSO中で実行される、請求項25から30のいずれか一項に記載の方法。
【請求項32】
弱有機塩基が、活性化反応a)の後であるが、コンジュゲーション反応b)の前に、反応混合物に添加される、請求項25から31のいずれか一項に記載の方法。
【請求項33】
前記弱有機塩基が、アルカンアミン、イミダゾール、トリアゾール、ピリジン、ヒスチジンおよびグアニジンから選択される、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
生成された後にグリココンジュゲートを精製するステップをさらに含む、請求項25から33のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新しいコンジュゲート化莢膜糖抗原(グリココンジュゲート)、前記グリココンジュゲートを含む免疫原性組成物、およびこれらの使用に関する。本発明の免疫原性組成物は、典型的には、糖がストレプトコッカス・ニューモニエ(Streptococcus pneumoniae)の血清型に由来する、グリココンジュゲートを含む。本発明はまた、前記グリココンジュゲートを用いた肺炎球菌感染に対する、ヒト対象、特に、乳児および高齢者のワクチン接種に関する。
【背景技術】
【0002】
肺炎球菌により引き起こされる感染は、全世界における罹患および死亡の主な原因である。肺炎、熱性菌血症および髄膜炎は、侵襲性肺炎球菌疾患の最もよく起こる兆候であるが、一方、気道内での細菌拡散は、中耳感染、副鼻腔炎または反復性気管支炎をもたらし得る。侵襲性疾患と比較して、非侵襲的兆候は、通常、重篤度がより低いが、大幅によりよく起こる。
【0003】
肺炎球菌疾患の病原体であるストレプトコッカス・ニューモニエ(肺炎球菌)は、多糖莢膜により取り囲まれたグラム陽性被包性球菌である。この莢膜の組成における差異により、約91種の莢膜型間の血清学的鑑別が可能になり、そのうちのいくつかは肺炎球菌疾患と関連することが多いが、他のものはそうであることは稀である。侵襲性肺炎球菌感染としては、肺炎、髄膜炎および熱性菌血症が挙げられる;よく起こる非侵襲的兆候の中には、中耳炎、副鼻腔炎および気管支炎がある。
【0004】
肺炎球菌多糖、特に莢膜多糖は、細菌の表面に見出される重要な免疫原である。このことから、肺炎球菌多糖は、肺炎球菌ワクチンの設計における重要な成分になっている。肺炎球菌多糖は、特に担体タンパク質に連結された場合、免疫応答を誘発するのに有用であることが分かっている。
【0005】
一部の血清型、特にストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3は、大きな、粘着性の多糖鎖(例えば、3型では、2~3百万ダルトンのグルコース/グルクロン酸の鎖)を生成する。その粘着性のため、その取り扱いが困難になっている。
【0006】
さらに、血清型3多糖に関する免疫原性の増加は、得ることが困難になっている。例えば、11価肺炎球菌プロテインDコンジュゲートワクチン(11-Pn-PD)の免疫原性および安全性の研究において、3用量のワクチンを受け、続いて、同じワクチンまたは肺炎球菌多糖ワクチンのいずれかのブースター用量を受けた乳児において、血清型3についてプライミング効果は観察されなかった(Nurkkaら(2004)Ped.Inf.Dis.J.、23:1008~1014頁)。別の研究において、11-Pn-PDの用量を受けた乳児からのオプソニン食作用アッセイ(OPA)結果は、他の試験された血清型に匹敵するレベルでの血清型3についての抗体応答を示さなかった(Gatchalianら、17th annual Meeting of the Eur.Soc.Paed.Inf.Dis.(ESPID)、Poster No.4、PIA Poster Session 1、Istanbul Turkey、2001年3月27日)。急性中耳炎の予防における11-Pn-PDの有効性を評価した、なおまた別の研究において、このワクチンは、血清型3により引き起こされるエピソードに対する防御を提供しなかった(Prymulaら The Lancet、367巻:740~748頁(2006年3月4日))。
【発明の概要】
【0007】
したがって、ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3に対してより頑強な免疫応答を生成することが可能な抗原に対する必要性がある。
本発明は、特に、改善された免疫原性を示すストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを提供する。本発明はまた、より少ない操作ステップで、よりよいコンジュゲーション収率を有する、ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを生成する方法を提供する。
【0008】
発明の概要
ある態様では、本発明は、
(a)単離されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3莢膜多糖を、酸化剤と反応させるステップ、
(b)ステップ(a)の活性化された多糖を、担体タンパク質と混合するステップ、および
(c)混合された活性化された多糖および担体タンパク質を、還元剤と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む、ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを作製する方法であって、単離された多糖が、活性化ステップ(a)の前に100kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされ、還元反応(c)が、非プロトン性溶媒中で実行される、方法に関する。
【0009】
ある態様では、酸化剤は、過ヨウ素酸塩または過ヨウ素酸である。
ある態様では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、11から19の間、または約15である。
【0010】
ある態様では、還元反応(c)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)から本質的になる溶液中で実行される。
本発明はさらに、これらの方法により生成されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートに関する。
【0011】
ある態様では、グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が120kDaから180kDaの間または約150kDaである、血清型3莢膜多糖を含む。
【0012】
ある態様では、担体タンパク質は、CRM197またはSCPである。
本発明はさらに、前記ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。
【0013】
本発明はさらに、
(a)単離されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3莢膜多糖を、非プロトン性溶媒中で1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)または1,1’-カルボニル-ジ-(1,2,4-トリアゾール)(CDT)と反応させるステップ、
(b)ステップ(a)の活性化された多糖を、非プロトン性溶媒中で担体タンパク質と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む、ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを作製する方法に関する。
【0014】
ある態様では、単離された多糖は、100kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
ある態様では、活性化反応a)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。
【0015】
ある態様では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。
ある態様では、弱有機塩基は、活性化反応a)の後であるが、コンジュゲーション反応b)の前に反応混合物に添加される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】S.ニューモニエ(S.pneumoniae)血清型3莢膜多糖の反復多糖構造を示す図である。
【
図2】CDIまたはCDT化学を用いた本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートの調製についての一般的スキームを示す図である。Pn3多糖=S.ニューモニエ血清型3莢膜多糖;CP=担体タンパク質、CDI=1,1’-カルボニルジイミダゾール;CDT=1,1’-カルボニル-ジ-(1,2,4-トリアゾール)。
【
図3】異なるサイズの多糖を含む、マウスにおける血清型3-CRM
197コンジュゲートについてのオプソニン食作用活性(OPA)力価を示すグラフである。RAC/水性またはRAC/DMSOコンジュゲーションのいずれかを用いてCRM
197にコンジュゲートされた、サイジングされた血清型3多糖(約25、150、または250kDa)を使用して、マウスにワクチン接種した。
【
図4】異なる活性化度(DoA)を有する、マウスにおける血清型3-CRM
197コンジュゲートについてのオプソニン食作用活性(OPA)力価を示すグラフである。RAC/水性またはRAC/DMSOコンジュゲーションのいずれかを用いてCRM
197にコンジュゲートされた、サイジングされた血清型3多糖を使用して、マウスにワクチン接種した。
【
図5】マウスにおけるCRM
197、SCP、または破傷風トキソイド(TT)への血清型3コンジュゲートについてのオプソニン食作用活性(OPA)力価を示すグラフである。DMSO中での還元的アミノ化(RAC/DMSO)を使用した。
【
図6】マウスにおける血清型3-CRM
197コンジュゲートについてのオプソニン食作用活性(OPA)力価を示すグラフである。異なる化学が使用されている(水性中での還元的アミノ化(RAC/Aq.)、DMSO中での還元的アミノ化(RAC/DMSO)、eTEC連結グリココンジュゲート(eTEC)またはCDI化学(CDI Direct))。
【
図7A】乳児アカゲザルにおけるRAC/DMSO担体に対する免疫応答(OPAおよびIgG)を示すグラフである。A.RAC/DMSO化学における異なる担体間で各ワクチン接種時点から4週間後に収集した血清から測定したオプソニン食作用力価。B.RAC/DMSO化学における異なる担体間で各ワクチン接種時点から4週間後に収集した血清から測定したIgG力価。各点は、個々の動物を表し、データを、95%信頼区間を用いて幾何平均力価として表す。統計的有意性(p値)を、一元配置分散分析に基づいて決定した。PD-用量後、LLOQ-定量下限。
【
図7B】乳児アカゲザルにおけるRAC/DMSO担体に対する免疫応答(OPAおよびIgG)を示すグラフである。A.RAC/DMSO化学における異なる担体間で各ワクチン接種時点から4週間後に収集した血清から測定したオプソニン食作用力価。B.RAC/DMSO化学における異なる担体間で各ワクチン接種時点から4週間後に収集した血清から測定したIgG力価。各点は、個々の動物を表し、データを、95%信頼区間を用いて幾何平均力価として表す。統計的有意性(p値)を、一元配置分散分析に基づいて決定した。PD-用量後、LLOQ-定量下限。
【
図8A】乳児アカゲザルにおけるRAC/水性担体に対する免疫応答(OPAおよびIgG)を示すグラフである。A.RAC/Aq化学における異なる多糖サイズ間で各ワクチン接種時点から4週間後に収集した血清から測定したオプソニン食作用力価。B.RAC/Aq化学における異なる多糖サイズ間で各ワクチン接種時点から4週間後に収集した血清から測定したIgG力価。各点は、個々の動物を表し、データを、95%信頼区間を用いて幾何平均力価として表す。統計的有意性(p値)を、一元配置分散分析に基づいて決定した。PD-用量後、LLOQ-定量下限。
【
図8B】乳児アカゲザルにおけるRAC/水性担体に対する免疫応答(OPAおよびIgG)を示すグラフである。A.RAC/Aq化学における異なる多糖サイズ間で各ワクチン接種時点から4週間後に収集した血清から測定したオプソニン食作用力価。B.RAC/Aq化学における異なる多糖サイズ間で各ワクチン接種時点から4週間後に収集した血清から測定したIgG力価。各点は、個々の動物を表し、データを、95%信頼区間を用いて幾何平均力価として表す。統計的有意性(p値)を、一元配置分散分析に基づいて決定した。PD-用量後、LLOQ-定量下限。
【発明を実施するための形態】
【0017】
1.本発明のグリココンジュゲート
本発明は、部分的に、糖がS.ニューモニエの血清型、特に血清型3に由来するコンジュゲート化莢膜糖抗原(グリココンジュゲートとも称される)を対象とする。本発明の目的では、用語「グリココンジュゲート」は、担体タンパク質に共有結合的に連結された莢膜糖を示す。一実施形態では、莢膜糖は、担体タンパク質に直接連結される。第2の実施形態では、細菌糖は、スペーサー/リンカーを介してタンパク質に連結される。
【0018】
1.1 S.ニューモニエ血清型3に由来する肺炎球菌糖
図1で示されるように、血清型3の多糖反復単位は、1つのグルコピラノース(Glcp)および1つのグルクロン酸(GlcpA)を有する直鎖状二糖単位からなる(例えば、Geno Kら(2015)Clin Microbiol Rev 28巻:3、871~899頁を参照されたい)。
【0019】
本発明による細菌多糖の供給源は、ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3細菌細胞であり得る。ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3多糖の供給源として使用され得る細菌株は、確立された培養株保存機関(例えば、Streptococcal Reference Laboratory(Centers for Disease Control and Prevention、Atlanta、GA USA)など)または臨床標本から得られ得る。
【0020】
血清型3多糖は、当業者に公知の単離手順を用いて細菌から直接得られてもよい(例えば、US2006/0228380、US2006/0228381、US2007/0184071、US2007/0184072、US2007/0231340、およびUS2008/0102498およびWO2008/118752に開示される方法を参照されたい)。血清型3多糖はまた、当業者に公知の合成プロトコールを用いて生成されてもよい。血清型3多糖はまた、購入されてもよい(例えば、American Type Culture Collection(ATCC、Manassas、VA USA)から(例えば、参照番号ATCC 172-XまたはATCC 33-X))。
【0021】
血清型3多糖が細菌から直接得られる場合、細菌細胞は、培地中で、好ましくはダイズに基づく培地中で増殖され得る。S.ニューモニエ血清型3莢膜多糖を生成する細菌細胞の発酵後、細菌細胞は、溶解されて、細胞溶解物を生成し得る。次いで、血清型3多糖は、当技術分野で公知の精製技術、例えば、遠心分離、深層濾過、沈降、限外濾過、活性炭を用いる処理、透析濾過および/またはカラムクロマトグラフィーを用いて細胞溶解物から単離されてもよい(例えば、US2006/0228380、US2006/0228381およびWO2008/118752を参照されたい)。次いで、精製された血清型3莢膜多糖は、免疫原性コンジュゲートの調製に使用され得る。
【0022】
S.ニューモニエ溶解物からの血清型3多糖の精製および任意選択で精製された多糖のサイジングにより得られた、単離された血清型3莢膜多糖は、例えば重量平均分子量(Mw)を含む、様々なパラメータにより特徴付けられ得る。
【0023】
多糖の分子量は、多角度レーザー光散乱検出器(MALLS)と組み合わせたサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により測定され得る。
好ましい実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖(すなわち、さらなる処理前に精製された)は、5kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから1500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから1000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから400kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから300kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから200kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから100kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0024】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから1500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから1000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから400kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから300kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから200kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから100kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0025】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから1500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから1000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから400kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから300kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから200kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0026】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから1500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから1000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから400kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから300kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから200kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0027】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから1500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから1000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから400kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから300kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0028】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから1500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから1000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから400kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0029】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから1500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから1000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから500kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0030】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから1500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから1000kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0031】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、750kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、750kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、750kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、750kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、750kDaから1500kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、750kDaから1000kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0032】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、1000kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、1000kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、1000kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、1000kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、1000kDaから1500kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0033】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、1500kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、1500kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、1500kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、1500kDaから2000kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0034】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、2000kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、2000kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、2000kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0035】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、2500kDaから5000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、2500kDaから4000kDaの間の重量平均分子量を有する。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、2500kDaから3000kDaの間の重量平均分子量を有する。
【0036】
上記範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
好ましくは、有利な濾過性特性、免疫原性および/または収率を有する血清型3コンジュゲートを生成するために、標的分子量範囲への多糖のサイジングが、担体タンパク質へのコンジュゲーション前に実施される。有利には、精製された血清型3多糖のサイズは、多糖の構造の重要な特徴を保持しながら、低下させる。機械的または化学的サイジングが用いられ得る。ある実施形態では、精製された血清型3多糖のサイズは、化学的加水分解により低下させる。化学的加水分解は、弱酸(例えば、酢酸、ギ酸またはプロパン酸)を用いて実行されてもよい。化学的加水分解はまた、希釈された強酸(例えば、希釈された塩酸、希釈された硫酸、希釈されたリン酸、希釈された硝酸または希釈された過塩素酸)を用いて実行されてもよい。好ましい実施形態では、化学的加水分解は、酢酸を用いて実行される。精製された血清型3多糖のサイズはまた、機械的均質化により低下させてもよい。ある実施形態では、精製された血清型3多糖のサイズは、高圧均質化により低下させる。高圧均質化は、十分に小さい寸法を有する流路を通してプロセス流をポンプすることにより高い剪断速度を達成する。剪断速度は、より大きな適用される均質化圧力を用いることにより増加させ、曝露時間は、ホモジナイザーを通して供給流を再循環させることにより増加させ得る。
【0037】
高圧均質化プロセスは、多糖の構造的特徴を保持しながら、精製された血清型3多糖のサイズを低下させるのに特に適している。
好ましい実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから500kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから450kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから400kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから350kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから300kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから250kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから150kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから100kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、5kDaから50kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0038】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が25kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから600kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから500kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから400kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから300kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから200kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから175kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから150kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから140kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから130kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから120kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、25kDaから110kDaの間である。
【0039】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから500kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから450kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから400kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから350kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから300kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから250kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから175kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから150kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、50kDaから100kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0040】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから500kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから450kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから400kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから350kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから300kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから250kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから175kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから150kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0041】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、110kDaから150kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、120kDaから150kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、110kDaから150kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、130kDaから150kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、120kDaから150kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、120kDaから140kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、120kDaから130kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、130kDaから150kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、130kDaから140kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0042】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから500kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから450kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから400kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから350kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから300kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから250kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、150kDaから175kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0043】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから500kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから450kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから400kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから350kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから300kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、200kDaから250kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0044】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、250kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、250kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、250kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、250kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、250kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、250kDaから500kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、250kDaから450kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、250kDaから400kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、250kDaから350kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、250kDaから300kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0045】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから500kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから450kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから400kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、300kDaから350kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0046】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、350kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、350kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、350kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、350kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、350kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、350kDaから500kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、350kDaから450kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、350kDaから400kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0047】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから500kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、400kDaから450kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0048】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、450kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、450kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、450kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、450kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、450kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、450kDaから500kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0049】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0050】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、500kDaから600kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0051】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、600kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、600kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、600kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、600kDaから700kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0052】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、700kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、700kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、700kDaから800kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0053】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、800kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、800kDaから900kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
【0054】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、900kDaから1000kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。
好ましい実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、100kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。さらに好ましい実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、120kDaから180kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。さらにより好ましくは、単離された血清型3莢膜多糖は、140kDaから160kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる。好ましい実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約150kDaの重量平均分子量にサイジングされる。
【0055】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約5kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約50kDaの重量平均分子量にサイジングされる。
【0056】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約100kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約110kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約120kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約130kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約140kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約150kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約160kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約170kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約180kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約190kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約200kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約250kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約300kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約350kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約400kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約450kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約500kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約550kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約600kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約700kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約800kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約900kDaの重量平均分子量にサイジングされる。ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、約1000kDaの重量平均分子量にサイジングされる。
【0057】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、サイジングされない。
上記の単離された血清型3莢膜多糖は、本明細書にさらに記載されるように、活性化(例えば、化学的に活性化)されて、これにより、単離された血清型3莢膜多糖は(例えば、リンカーとまたは直接担体タンパク質と)反応することが可能になり、次いで、グリココンジュゲートに組み込まれ得る。
【0058】
本発明の目的では、用語「グリココンジュゲート」は、担体タンパク質に共有結合的に連結された糖を示す。一実施形態では、糖は、担体タンパク質に直接連結される。第2の実施形態では、糖は、スペーサー/リンカーを介して担体タンパク質に連結される。
【0059】
一般に、担体への糖の共有結合的コンジュゲーションは、糖をT非依存性抗原からT依存性抗原に変換し、こうして、免疫記憶についてのプライミングを可能にするため、糖の免疫原性を増強する。コンジュゲーションは、小児ワクチンについて特に有用である。
【0060】
1.2 本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲート
いくつかの実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が10kDaから2,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。
【0061】
コンジュゲーション前の糖の重量平均分子量(Mw)は、多糖の活性化の前(すなわち、最終的サイジングステップの後であるが、多糖を活性化剤と反応させる前)のMwを指す。本発明の文脈では、多糖のMwは、活性化ステップにより実質的に改変されず、コンジュゲートに組み込まれた多糖のMwは、活性化前に測定された多糖のMwと同様である。
【0062】
ある実施形態では、多糖は、末端ヒドロキシル基をアルデヒドに酸化する酸化剤で活性化される(以下のセクション1.3を参照されたい)。別の実施形態では、多糖は、CDIまたはCDTで活性化される(以下のセクション1.4を参照されたい)。
【0063】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が50kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから600kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから500kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから400kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから300kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから200kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから150kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから140kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから130kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから120kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、50kDaから110kDaの間である。
【0064】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が75kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから600kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから500kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから400kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから300kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから200kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから150kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから140kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから130kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから120kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、75kDaから110kDaの間である。
【0065】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が100kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから600kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから500kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから400kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから300kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから200kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから175kDaの間である。好ましい実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから160kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから150kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから140kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから130kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから120kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、100kDaから110kDaの間である。
【0066】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が125kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、125kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、125kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、125kDaから600kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、125kDaから500kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、125kDaから400kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、125kDaから300kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、125kDaから200kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、125kDaから150kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、125kDaから140kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、125kDaから130kDaの間である。
【0067】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が130kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから600kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから500kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから400kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから300kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから200kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから160kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから150kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから140kDaの間である。
【0068】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が150kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、150kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、150kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、150kDaから600kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、150kDaから500kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、150kDaから400kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、150kDaから300kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、150kDaから200kDaの間である。
【0069】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が200kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、200kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、200kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、200kDaから600kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、200kDaから500kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、200kDaから400kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、200kDaから300kDaの間である。
【0070】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が300kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、300kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、300kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、300kDaから600kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、300kDaから500kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、300kDaから400kDaの間である。
【0071】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が400kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、400kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、400kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、400kDaから600kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、400kDaから500kDaの間である。
【0072】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が500kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、500kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、500kDaから700kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、500kDaから600kDaの間である。
【0073】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が600kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、600kDaから750kDaの間である。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、600kDaから700kDaの間である。
【0074】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が700kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、700kDaから750kDaの間である。
【0075】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が750kDaから1,000kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。
【0076】
好ましい実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が100kDaから200kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む。さらに好ましい実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、120kDaから180kDaの間である。さらに好ましい実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、130kDaから170kDaの間である。さらに好ましい実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、140kDaから160kDaの間である。さらにより好ましくは、重量平均分子量(Mw)は、約150kDaである。
【0077】
上記範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、コンジュゲーション前の前記多糖の重量平均分子量(Mw)が約1,000kDaである、血清型3莢膜多糖を含む。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約750kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約700kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約600kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約500kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約400kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約300kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約200kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約150kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約140kDaである。好ましい実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約130kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約120kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約110kDaである。ある実施形態では、重量平均分子量(Mw)は、約100kDaである。
【0078】
いくつかのそのような実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、還元的アミノ化化学を用いて調製される(セクション1.3を参照されたい)。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、CDIおよび/またはCDT化学を用いて調製される(セクション1.4を参照されたい)。
【0079】
いくつかの実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから15,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0080】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから8,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから7,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから6,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから5,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから4,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから3,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから2,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから1,500kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから1,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから750kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから600kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから500kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、250kDaから400kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0081】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから8,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから7,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから6,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから5,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから4,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから3,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから2,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから1,500kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから1,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから750kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、500kDaから600kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0082】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから8,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから7,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから6,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから5,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから4,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから3,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから2,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから1,500kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、750kDaから1,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0083】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、1,000kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、1,000kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、1,000kDaから8,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、1,000kDaから7,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、1,000kDaから6,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、1,000kDaから5,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、1,000kDaから4,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、1,000kDaから3,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、1,000kDaから2,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、1,000kDaから1,500kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0084】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、2,000kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、2,000kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、2,000kDaから8,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、2,000kDaから7,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、2,000kDaから6,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、2,000kDaから5,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、2,000kDaから4,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、2,000kDaから3,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、2,000kDaから3,500kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0085】
なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、2,250kDaから3,500kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、3,000kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、3,000kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、3,000kDaから8,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、3,000kDaから7,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、3,000kDaから6,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、3,000kDaから5,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、3,000kDaから4,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0086】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、4,000kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、4,000kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、4,000kDaから8,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、4,000kDaから7,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、4,000kDaから6,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、4,000kDaから5,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0087】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、5,000kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、5,000kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、5,000kDaから8,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、5,000kDaから7,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、5,000kDaから6,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0088】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、6,000kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、6,000kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、6,000kDaから8,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、6,000kDaから7,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0089】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、7,000kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、7,000kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、7,000kDaから8,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0090】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、8,000kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、8,000kDaから9,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
【0091】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、9,000kDaから10,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する。
上記範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0092】
他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約10,000kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約9,000kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約8,000kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約7,000kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約6,000kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約5,000kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約4,000kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約3,500kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約3,250kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約3,000kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約2,500kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約2,250kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約2,000kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約1,000kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約750kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約600kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約500kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。なお他の実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、約400kDaの重量平均分子量(Mw)を有する。
【0093】
多糖の分子量は、多角度レーザー光散乱検出器(MALLS)と組み合わせたサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により測定され得る。
本発明の血清型3グリココンジュゲートを特徴付ける別の方法は、コンジュゲート化リジンの範囲(コンジュゲーション度)として特徴付けられ得る、糖にコンジュゲートされる担体タンパク質(例えば、CRM197、TTまたはSCP)中のリジン残基の数によるものである。多糖への共有結合的連結による、担体タンパク質のリジン修飾についての証拠は、当業者に公知の日常的方法を用いたアミノ酸分析により得られ得る。コンジュゲーションにより、コンジュゲート材料を生成するために使用された担体タンパク質出発材料と比較した、回収されるリジン残基の数の低下がもたらされる。好ましい実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、2から15の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、2から13の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、2から10の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、2から8の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、2から6の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、2から5の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、2から4の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、3から15の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、3から13の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、3から10の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、3から8の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、3から6の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、3から5の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、3から4の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、5から15の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、5から10の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、8から15の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、8から12の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、10から15の間である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、10から12の間である。
【0094】
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約2である。
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約3である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約4である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約5である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約6である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約7である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約8である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約9である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約10、約11である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約12である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約13である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約14である。ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、約15である。好ましい実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートのコンジュゲーション度は、4から7の間である。いくつかのそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質は、SCPである。
【0095】
本発明の血清型3グリココンジュゲートはまた、糖の担体タンパク質に対する比(重量/重量)によって特徴付けられ得る。いくつかの実施形態では、グリココンジュゲート中の血清型3多糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5から3.0の間である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5から2.0の間である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5から1.5の間である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8から1.2の間である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.5から1.0の間である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、1.0から1.5の間である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、1.0から2.0の間である。さらなる実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、0.8から1.2の間である。好ましい実施形態では、コンジュゲート中の血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する比は、0.9から1.1の間である。ある実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.5である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.6である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.7である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.8である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約0.9である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.0である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.1である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.2である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.3である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.4である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.5である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.6である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.7である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.8である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約1.9である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.0である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.1である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.2である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.5である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約2.8である。他の実施形態では、糖の担体タンパク質に対する比(w/w)は、約3.0である。いくつかのそのような実施形態では、担体タンパク質は、CRM197である。他のそのような実施形態では、担体タンパク質は、SCPである。他のそのような実施形態では、担体タンパク質は、TTである。
【0096】
本発明の血清型3グリココンジュゲートおよび免疫原性組成物は、担体タンパク質に共有結合的にコンジュゲートされていないが、それにもかかわらずグリココンジュゲート組成物中に存在する、遊離糖を含有してもよい。遊離糖は、グリココンジュゲートに非共有結合的に会合してもよい(すなわち、グリココンジュゲートに非共有結合的に結合しても、吸着されても、またはグリココンジュゲート中にもしくはグリココンジュゲートと共に捕捉されてもよい)。
【0097】
好ましい実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、血清型3多糖の総量と比較して、約50%未満の遊離血清型3多糖を含む。好ましい実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、血清型3多糖の総量と比較して、約40%未満の遊離血清型3多糖を含む。なおまた好ましい実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、血清型3多糖の総量と比較して、約25%未満の遊離血清型3多糖を含む。さらに好ましい実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、血清型3多糖の総量と比較して、約20%未満の遊離血清型3多糖を含む。なおまた好ましい実施形態では、血清型3グリココンジュゲートは、血清型3多糖の総量と比較して、約15%未満の遊離血清型3多糖を含む。
【0098】
血清型3グリココンジュゲートはまた、その分子サイズ分布(Kd)により特徴付けられ得る。サイズ排除クロマトグラフィー媒体(CL-4B)は、コンジュゲートの相対的分子サイズ分布を決定するために使用され得る。サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)は、コンジュゲートの分子サイズ分布を測定するために重力供給カラムで使用される。媒体中の孔から排除された大きな分子は、小さな分子より速く溶出する。フラクションコレクターが、カラム溶出液を収集するために使用される。画分は、糖アッセイにより比色分析で試験される。Kdの決定について、分子が完全に排除される画分(V0)、(Kd=0)、および最大保持を表す画分(Vi)、(Kd=1)を確立するように、カラムが較正される。特定された試料属性に到達する画分(Ve)は、表現Kd=(Ve-V0)/(Vi-V0)によりKdと関係している。
【0099】
好ましい実施形態では、血清型3グリココンジュゲートの少なくとも30%は、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、グリココンジュゲートの少なくとも40%は、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、血清型3グリココンジュゲートの少なくとも45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、または85%は、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、血清型3グリココンジュゲートの少なくとも60%は、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、血清型3グリココンジュゲートの50%から80%の間は、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。好ましい実施形態では、血清型3グリココンジュゲートの65%から80%の間は、CL-4Bカラムにおいて0.3以下のKdを有する。
【0100】
1.3 還元的アミノ化を用いて調製された本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲート
ある実施形態では、本発明の血清型3グリココンジュゲートは、還元的アミノ化を用いて調製される。
【0101】
本発明はまた、本明細書に開示されるように、血清型3グリココンジュゲートを作製する方法に関する。
本発明によれば、還元的アミノ化は、2つのステップ、(1)精製された糖の酸化(活性化)、(2)グリココンジュゲートを形成させるための、活性化された糖および担体タンパク質(例えば、CRM197、TTまたはSCP)の還元を含む(例えば、WO2006/110381、WO2008/079653、WO2008/143709、WO2008/079732、WO2011/110531、WO2012/119972、WO2015110941、WO2015110940、WO2018/144439、WO2018/156491を参照されたい)。
【0102】
上述のように、酸化前に、標的分子量(MW)範囲への多糖のサイジングが、実施され得る。
したがって、ある実施形態では、単離された多糖は、酸化前にサイジングされる。
【0103】
ある実施形態では、単離された多糖は、上に定義された標的分子量(MW)範囲のいずれかにサイジングされる。
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、
(a)前記単離された多糖を、酸化剤と反応させるステップ、
(b)ステップ(a)の活性化された多糖を、担体タンパク質と混合するステップ、および
(c)混合された活性化された多糖および担体タンパク質を、還元剤と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む方法により、担体タンパク質にコンジュゲートされる。
【0104】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、
(a)前記単離された多糖を、酸化剤と反応させるステップ、
(a’)クエンチング剤の添加により酸化反応をクエンチするステップ、
(b)ステップ(a)または(a’)の活性化された多糖を、担体タンパク質と混合するステップ、および
(c)混合された活性化された多糖および担体タンパク質を、還元剤と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む方法により、担体タンパク質にコンジュゲートされる。
【0105】
酸化ステップ(a)の後、糖は、活性化されたと言われ、「活性化された多糖」と称される。
ある実施形態では、酸化剤は、末端ヒドロキシル基をアルデヒドに酸化する任意の酸化剤である。ある実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸塩である。本発明の目的では、用語「過ヨウ素酸塩」は、過ヨウ素酸塩および過ヨウ素酸の両方を含む;この用語はまた、メタ過ヨウ素酸塩(IO4
-)およびオルト過ヨウ素酸塩(IO6
5-)の両方、および過ヨウ素酸塩の様々な塩(例えば、過ヨウ素酸ナトリウムおよび過ヨウ素酸カリウム)を含む。
【0106】
ある実施形態では、酸化剤は、二価陽イオンの存在下における過ヨウ素酸塩である(WO2008/143709を参照されたい)。
ある実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸である。ある実施形態では、酸化剤は、二価陽イオンの存在下における過ヨウ素酸である。ある実施形態では、酸化剤は、Mg2+の存在下における過ヨウ素酸である。ある実施形態では、酸化剤は、Ca2+の存在下における過ヨウ素酸である。ある実施形態では、酸化剤は、オルト過ヨウ素酸塩である。
【0107】
好ましい実施形態では、酸化剤は、過ヨウ素酸ナトリウムである。ある実施形態では、酸化に使用される過ヨウ素酸塩は、メタ過ヨウ素酸塩である。ある実施形態では、酸化に使用される過ヨウ素酸塩は、メタ過ヨウ素酸ナトリウムである。
【0108】
多糖が過ヨウ素酸塩と反応する場合、過ヨウ素酸塩は、隣接ヒドロキシル基を酸化して、カルボニル基またはアルデヒド基を形成し、C-C結合の切断を引き起こす。この理由のため、用語「多糖を過ヨウ素酸塩と反応させる」は、過ヨウ素酸塩による隣接ヒドロキシル基の酸化を含む。
【0109】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0110】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~1.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~1.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~1.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~1.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~1.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~1.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~1.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~1.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0111】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~1.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~1.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~1.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~1.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~1.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~1.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~1.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~1.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0112】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~1.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~1.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~1.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~1.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~1.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~1.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~1.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~1.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0113】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~1.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~1.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~1.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~1.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~1.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~1.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~1.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~1.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0114】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~1.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~1.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~1.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~1.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~1.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~1.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~1.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~1.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0115】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~1.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~1.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~1.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~1.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~1.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~1.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~1.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~1.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0116】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~1.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~1.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~1.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~1.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~1.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~1.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~1.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~1.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0117】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~1.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~1.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~1.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~1.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~1.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~1.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~1.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~1.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0118】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~1.1モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~1.1モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~1.1モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~1.1モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~1.1モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~1.1モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~1.1モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~1.1モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0119】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~1.0モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~1.0モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~1.0モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~1.0モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~1.0モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~1.0モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~1.0モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~1.0モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0120】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~0.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~0.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~0.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~0.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~0.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~0.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~0.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~0.9モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0121】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~0.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~0.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~0.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~0.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~0.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~0.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~0.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~0.8モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0122】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~0.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~0.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~0.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~0.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~0.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~0.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~0.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.6~0.7モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0123】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~0.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~0.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~0.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~0.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~0.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~0.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.5~0.6モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0124】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~0.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~0.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~0.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~0.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~0.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.4~0.5モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0125】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~0.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~0.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~0.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~0.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.3~0.4モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0126】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~0.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~0.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~0.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.2~0.3モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0127】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~0.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~0.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.1~0.2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0128】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.01~0.1モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。一実施形態では、ステップa)は、多糖を、0.05~0.1モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む。
【0129】
一実施形態では、ステップa’)のクエンチング剤は、隣接ジオール、1,2-アミノアルコール、アミノ酸、グルタチオン、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸から選択される。
【0130】
一実施形態では、クエンチング剤は、式(I):
【0131】
【0132】
(式中、R1は、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の1,2-アミノアルコールである。
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩または亜リン酸のナトリウムおよびカリウム塩から選択される。
【0133】
一実施形態では、クエンチング剤は、アミノ酸である。そのような実施形態では、前記アミノ酸は、セリン、トレオニン、システイン、シスチン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、チロシン、およびヒスチジンから選択され得る。
【0134】
一実施形態では、クエンチング剤は、亜硫酸塩、例えば重硫酸塩、亜ジチオン酸塩、メタ重亜硫酸塩、チオ硫酸塩である。
一実施形態では、クエンチング剤は、2つの隣接ヒドロキシル基(隣接ジオール)、すなわち、2つの隣接する炭素原子に共有結合的に連結された2つのヒドロキシル基を含む化合物である。
【0135】
好ましくは、クエンチング剤は、式(II):
【0136】
【0137】
(式中、R1およびR2は、それぞれ独立して、H、メチル、エチル、プロピルまたはイソプロピルから選択される)
の化合物である。
【0138】
好ましい実施形態では、クエンチング剤は、グリセロール、エチレングリコール、プロパン-1,2-ジオール、ブタン-1,2-ジオールもしくはブタン-2,3-ジオール、またはアスコルビン酸である。さらに好ましい実施形態では、クエンチング剤は、ブタン-2,3-ジオールである。
【0139】
好ましい実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度(本文書では「活性化度」とも称される)は、2から30の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、2から25の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、2から20の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、2から15の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、2から10の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、2から5の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、5から30の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、5から25の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、5から20の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、5から15の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、5から10の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、10から30の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、10から25の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、10から20の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、10から15の間である。好ましい実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、12から16の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、15から30の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、15から25の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、15から20の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、20から30の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、20から25の間である。好ましい実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、10から20の間である。さらに好ましい実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、11から19の間である。
【0140】
好ましい実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、15±4である。
ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約5である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約7である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約10である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約11である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約12である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約13である。好ましい実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約14である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約15である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約16である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約17である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約18である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約19である。ある実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約20である。好ましい実施形態では、活性化された血清型3多糖の酸化度は、約15である。
【0141】
一実施形態では、活性化された多糖および担体タンパク質は、ステップb)の前に凍結乾燥される。好ましくは、凍結乾燥は、ステップa)の後に生じる。一実施形態では、活性化された多糖は、ステップa)の後に凍結乾燥され、担体タンパク質も凍結乾燥される。
【0142】
一実施形態では、活性化された多糖は、ステップa)の後に凍結乾燥され、担体タンパク質も凍結乾燥され、活性化された多糖および担体タンパク質は、同じ溶液中で再構成され、これは、活性化された多糖および担体タンパク質を一緒に混合することとして作用する。
【0143】
ある実施形態では、活性化された多糖および担体タンパク質は、独立して凍結乾燥される(個別凍結乾燥)。ある実施形態では、活性化された多糖および担体タンパク質は、一緒に凍結乾燥される(同時凍結乾燥される)。
【0144】
一実施形態では、凍結乾燥は、非還元性糖の存在下で起こり、考えられる非還元性糖は、スクロース、トレハロース、ラフィノース、スタキオース、メレジトース、デキストラン、マンニトール、ラクチトールおよびパラチニットを含む。ある実施形態では、糖は、スクロース、トレハロース、およびマンニトールからなる群から選択される。ある実施形態では、糖は、スクロース、トレハロースまたはマンニトールである。ある実施形態では、糖は、トレハロースである。ある実施形態では、糖は、スクロースである。
【0145】
ある実施形態では、ステップb)における活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、4:1から0.1:1の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、2:1から0.4:1の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、1.5:1から0.5:1の間である。好ましい実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、1.2:1から0.7:1の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約4である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約3である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約2である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.5である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.2である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.1である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.0である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約0.9である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約0.8である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約0.7である。
【0146】
ある実施形態では、還元反応(c)は、水性溶媒中で実行される。ある実施形態では、還元反応(c)は、非プロトン性溶媒中で実行される。
ある実施形態では、還元反応(c)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)の存在下で実行される。ある実施形態では、還元反応(c)は、ジメチルホルムアミド(DMF)の存在下で実行される。ある実施形態では、還元反応(c)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)の存在下で実行される。
【0147】
一実施形態では、還元反応(c)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、還元反応(c)は、ジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、還元反応(c)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)から本質的になる溶液中で実行される。
【0148】
ある実施形態では、還元反応(c)は、DMSO(ジメチルスルホキシド)またはDMF(ジメチルホルムアミド)溶媒中で実行される。ある実施形態では、還元反応(c)は、DMSO(ジメチルスルホキシド)溶媒中で実行される。
【0149】
ある実施形態では、還元剤は、BronstedまたはLewis酸の存在下のシアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化ホウ素亜鉛、アミンボラン、例えば、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)である。ある実施形態では、還元剤は、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムである。好ましい実施形態では、還元剤は、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである。ある実施形態では、還元剤は、ニッケルの存在下のシアノ水素化ホウ素ナトリウムである(WO2018144439を参照されたい)。
【0150】
一実施形態では、0.2モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.2モル当量から15モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.2モル当量から10モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.2モル当量から7モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.2モル当量から5モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.2モル当量から3モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.2モル当量から2モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.2モル当量から1.0モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.2モル当量から0.8モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。
【0151】
一実施形態では、0.5モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.5モル当量から15モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.5モル当量から10モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.5モル当量から7モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.5モル当量から5モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.5モル当量から3モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.5モル当量から2モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.5モル当量から1.0モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、0.5モル当量から0.8モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。
【0152】
一実施形態では、1.0モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.0モル当量から15モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.0モル当量から10モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.0モル当量から7モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.0モル当量から5モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.0モル当量から3モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.0モル当量から2モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。
【0153】
一実施形態では、1.5モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.5モル当量から15モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.5モル当量から10モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.5モル当量から7モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.5モル当量から5モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.5モル当量から3モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、1.5モル当量から2モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。
【0154】
一実施形態では、2モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、2モル当量から15モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、2モル当量から10モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、2モル当量から7モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、2モル当量から5モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、2モル当量から3モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。
【0155】
一実施形態では、3モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、3モル当量から15モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、3モル当量から10モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、3モル当量から7モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、3モル当量から5モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。
【0156】
一実施形態では、5モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、5モル当量から15モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、5モル当量から10モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、5モル当量から7モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。
【0157】
一実施形態では、7モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、7モル当量から15モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、7モル当量から10モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。
【0158】
一実施形態では、10モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。一実施形態では、10モル当量から15モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。
【0159】
一実施形態では、15モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される。
還元反応の終わりに、コンジュゲート中に残存する未反応のアルデヒド基が存在してもよく、これらは、好適なキャッピング剤を用いてキャッピングされてもよい。一実施形態では、このキャッピング剤は、水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)である。
【0160】
ある実施形態では、ステップc)の生成物は、水素化ホウ素ナトリウムと15分間~15時間反応させてもよい。ある実施形態では、ステップc)の生成物は、水素化ホウ素ナトリウムと2~10時間反応させてもよい。ある実施形態では、ステップc)の生成物は、水素化ホウ素ナトリウムと15分間~1時間反応させてもよい。ある実施形態では、ステップc)の生成物は、水素化ホウ素ナトリウムと約4時間反応させてもよい。ある実施形態では、ステップc)の生成物は、水素化ホウ素ナトリウムと約6時間反応させてもよい。ある実施形態では、ステップc)の生成物は、水素化ホウ素ナトリウムと約2時間反応させてもよい。ある実施形態では、ステップc)の生成物は、水素化ホウ素ナトリウムと約1時間反応させてもよい。ある実施形態では、ステップc)の生成物は、水素化ホウ素ナトリウムと約30分間反応させてもよい。
【0161】
ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1~20モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1~15モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1~10モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1~7モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1~5モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1~3モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1~2モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。
【0162】
ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1.5~20モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1.5~15モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1.5~10モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1.5~7モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1.5~5モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1.5~3モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、1.5~2モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。
【0163】
ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、2~20モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、2~15モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、2~10モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、2~7モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、2~5モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、2~3モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。
【0164】
ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、3~20モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、3~15モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、3~10モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、3~7モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、3~5モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。
【0165】
ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、5~20モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、5~15モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、5~10モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、5~7モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。
【0166】
ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、7~20モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、7~15モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、7~10モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。
【0167】
ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、10~20モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、10~15モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。
【0168】
ある実施形態では、キャッピングは、ステップc)の生成物を、15~20モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと混合することにより達成される。
担体タンパク質へのコンジュゲーションの後、グリココンジュゲートは、当業者に公知の様々な技術により精製(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化)され得る。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、タンジェンシャルフロー濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。したがって、一実施形態では、本発明のグリココンジュゲートを生成する方法は、それが生成された後、グリココンジュゲートを精製するステップを含む。
【0169】
1.4 CDIおよび/またはCDT化学を用いて調製された本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲート
ある実施形態では、本発明のグリココンジュゲートは、CDIおよび/またはCDT化学を用いて調製される。
【0170】
本発明はまた、本明細書に開示されるように、血清型3グリココンジュゲートを作製する方法に関する。
CDIおよび/またはCDT化学は、2つのステップ、(1)単離された糖を、非プロトン性溶媒中でCDIおよび/またはCDTと反応させて、活性化された糖を生成するステップ(活性化)、(2)活性化された糖を、担体タンパク質(例えば、CRM197またはSCP)と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップを含む。
【0171】
ある実施形態では、ステップ(1)の活性化剤は、1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)である。ある実施形態では、ステップ(1)の活性化剤は、1,1’-カルボニル-ジ-(1,2,4-トリアゾール)(CDT)である。
【0172】
上述のように、CDIおよび/またはCDTによる活性化前に、標的分子量(MW)範囲への多糖のサイジングが、実施され得る。
したがって、ある実施形態では、単離された多糖は、CDIによる活性化前にサイジングされる。ある実施形態では、単離された多糖は、CDTによる活性化前にサイジングされる。ある実施形態では、単離された多糖は、上に定義された標的分子量(MW)範囲のいずれかにサイジングされる。
【0173】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、
(a)前記単離された多糖を、非プロトン性溶媒中でCDIおよび/またはCDTと反応させるステップ、
(b)ステップ(a)の活性化された多糖を、非プロトン性溶媒中で担体タンパク質と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む方法により、担体タンパク質にコンジュゲートされる。
【0174】
ステップ(a)の後、多糖は、活性化されたと言われ、「活性化された多糖」と称される。
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、
(a)前記単離された多糖を、非プロトン性溶媒中で1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)と反応させるステップ、
(b)ステップ(a)の活性化された多糖を、非プロトン性溶媒中で担体タンパク質と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む方法により、担体タンパク質にコンジュゲートされる。
【0175】
ステップ(a)の後、多糖は、活性化されたと言われ、「活性化された多糖」と称される。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から10モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0176】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.5モル当量から10モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0177】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から10モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0178】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.5モル当量から10モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0179】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して1モル当量から10モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して2モル当量から10モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0180】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して3モル当量から10モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して4モル当量から10モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0181】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して5モル当量から10モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して8モル当量から10モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0182】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から8モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0183】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から5モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0184】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から4モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0185】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から3モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0186】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から2モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0187】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から1モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0188】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から0.5モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0189】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から0.2モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0190】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から0.1モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0191】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から0.05モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0192】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から8モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0193】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から5モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0194】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から4モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0195】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から3モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0196】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から2モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0197】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から1モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0198】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から0.5モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0199】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から0.2モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0200】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から0.1モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0201】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から8モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から5モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0202】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から4モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から3モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0203】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から2モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から1モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0204】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から0.5モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0205】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.5モル当量から5モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して1モル当量から5モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0206】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して2モル当量から5モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から3モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0207】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.5モル当量から3モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して1モル当量から3モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
【0208】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して1モル当量から2モル当量の間の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約0.01モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
【0209】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約0.05モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約0.1モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
【0210】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約0.5モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約1モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
【0211】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約2モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約3モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
【0212】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約4モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約5モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
【0213】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約8モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約10モル当量の量のCDIと反応させることを含む。
【0214】
ある実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドンまたはヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)の存在下で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルホルムアミド(DMF)の存在下で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)の存在下で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルアセトアミドの存在下で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、N-メチル-2-ピロリドンの存在下で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)の存在下で実行される。
【0215】
一実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)から本質的になる溶液中で実行される。
【0216】
ある実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルアセトアミドから本質的になる溶液中で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、N-メチル-2-ピロリドンから本質的になる溶液中で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)から本質的になる溶液中で実行される。
【0217】
驚くべきことに、約0.1%~1%の水分レベルで活性化反応を実行することにより、副反応を回避できることが見出された。したがって、一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~1%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.8%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.5%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.4%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.3%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.2%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。
【0218】
一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~1%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.8%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.5%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.4%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.3%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。
【0219】
一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.8%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.5%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.4%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。
【0220】
一実施形態では、活性化反応a)は、約0.1%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.2%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.3%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.4%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.5%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.6%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.7%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.8%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.9%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。
【0221】
一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~1%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.8%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.5%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.4%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.3%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.2%の水を含むDMSO中で実行される。
【0222】
一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~1%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.8%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.5%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.4%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.3%の水を含むDMSO中で実行される。
【0223】
一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.8%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.5%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.4%の水を含むDMSO中で実行される。
【0224】
一実施形態では、活性化反応a)は、約0.1%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.2%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.3%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.4%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.5%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.6%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.7%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.8%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.9%の水を含むDMSO中で実行される。
【0225】
一実施形態では、活性化反応a)は、水の添加によりクエンチされる。水は、遊離CDIを不活性化することができる。
したがって、ある実施形態では、活性化反応a)の後に、水の添加が続く。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1%から約10%(v/v)の間にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.2%から約8%(v/v)の間にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.5%から約5%(v/v)の間にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.5%から約3%(v/v)の間にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.5%から約2.5%(v/v)の間にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.2%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.4%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.5%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約2%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約2.5%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約3%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約5%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約7%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約10%(v/v)にするために添加される。
【0226】
ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドンまたはヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)の存在下で実行される。
【0227】
ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルホルムアミド(DMF)の存在下で実行される。ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)の存在下で実行される。ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルアセトアミドの存在下で実行される。ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、N-メチル-2-ピロリドンの存在下で実行される。ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)の存在下で実行される。
【0228】
一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)から本質的になる溶液中で実行される。
【0229】
一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルアセトアミドから本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、N-メチル-2-ピロリドンから本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)から本質的になる溶液中で実行される。
【0230】
一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%~約10%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%~約8%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%~約5%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%~約2%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%~約1%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約1.5%~約2.5%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約1.5%~約3%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.5%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約1%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約2%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約3%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約4%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約5%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約6%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約8%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約10%v/vの水を含むDMSO中で実行される。
【0231】
ある実施形態では、ステップb)における活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、4:1から0.1:1の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、2:1から0.4:1の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、1.5:1から0.5:1の間である。好ましい実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、1.2:1から0.7:1の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約4である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約3である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約2である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.5である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.2である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.1である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.0である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約0.9である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約0.8である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約0.7である。
【0232】
一実施形態では、弱有機塩基は、活性化反応a)の後であるが、コンジュゲーション反応b)の前に、反応混合物に添加され得る。弱有機塩基は、担体タンパク質が反応混合物に導入される前または後に添加され得る。したがって、一実施形態では、弱有機塩基は、担体タンパク質が導入される前に反応混合物に添加される。別の実施形態では、弱有機塩基は、担体タンパク質が導入された後に反応混合物に添加される。弱有機塩基は、アルカンアミン、イミダゾール、トリアゾール、ピリジン、ヒスチジンおよびグアニジンから選択され得る。アルカンアミンとしては、アルキル第一級アミン、例えばメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン;アルキル第二級アミン、例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン;アルキル第三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ-イソプロピルアミン、ジ-N,N’-イソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。ある実施形態では、弱有機塩基は、アルカンアミンである。ある実施形態では、弱有機塩基は、イミダゾールである。ある実施形態では、弱有機塩基は、トリアゾールである。ある実施形態では、弱有機塩基は、ピリジンである。ある実施形態では、弱有機塩基は、ヒスチジンである。ある実施形態では、弱有機塩基は、グアニジンである。
【0233】
一実施形態では、有機塩基は、活性化されるべき多糖の量の0.1倍から25倍(重量/重量)の間の量で添加される。一実施形態では、比は、0.5~20倍(重量/重量)であってよく、一実施形態では、比は、1~10倍(重量/重量)であってよく、別の実施形態では、比は、1~5倍(重量/重量)であってもよい。
【0234】
一実施形態では、コンジュゲーション反応b)の後、活性化された多糖のコンジュゲートされていない反応部位は、加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水溶液のコンジュゲーション溶液への添加により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加およびpHの約3.0から約10.0の間への調整により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加およびpHの約7.0から約10.0の間への調整により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加およびpHの約3.0から約7.0の間への調整により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加およびpHの約4.0への調整により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加およびpHの約9.0への調整により加水分解される。
【0235】
担体タンパク質へのコンジュゲーションの後、グリココンジュゲートは、当業者に公知の様々な技術により精製(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化)され得る。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、タンジェンシャルフロー濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。したがって、一実施形態では、本発明のグリココンジュゲートを生成する方法は、それが生成された後、グリココンジュゲートを精製するステップを含む。
【0236】
ある実施形態では、単離された血清型3莢膜多糖は、
(a)前記単離された多糖を、非プロトン性溶媒中で1,1’-カルボニル-ジ-(1,2,4-トリアゾール)(CDT)と反応させるステップ、
(b)ステップ(a)の活性化された多糖を、非プロトン性溶媒中で担体タンパク質と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む方法により、担体タンパク質にコンジュゲートされる。
【0237】
ステップ(a)の後、多糖は、活性化されたと言われ、「活性化された多糖」と称される。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から10モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0238】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.5モル当量から10モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0239】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から10モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0240】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.5モル当量から10モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0241】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して1モル当量から10モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して2モル当量から10モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0242】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して3モル当量から10モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して4モル当量から10モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0243】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して5モル当量から10モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して8モル当量から10モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0244】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から8モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0245】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から5モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0246】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から4モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0247】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から3モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0248】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から2モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0249】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から1モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0250】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から0.5モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0251】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から0.2モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0252】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から0.1モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0253】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から0.05モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0254】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から8モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0255】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から5モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0256】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から4モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0257】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から3モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0258】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から2モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0259】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から1モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0260】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から0.5モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0261】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から0.2モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0262】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.05モル当量から0.1モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0263】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から8モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から5モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0264】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から4モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から3モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0265】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から2モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から1モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0266】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から0.5モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0267】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.5モル当量から5モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して1モル当量から5モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0268】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して2モル当量から5モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.1モル当量から3モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0269】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.5モル当量から3モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して1モル当量から3モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
【0270】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して1モル当量から2モル当量の間の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約0.01モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
【0271】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約0.05モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約0.1モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
【0272】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約0.5モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約1モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
【0273】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約2モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約3モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
【0274】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約4モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約5モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
【0275】
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約8モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
一実施形態では、ステップa)は、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して約10モル当量の量のCDTと反応させることを含む。
【0276】
ある実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドンまたはヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)の存在下で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルホルムアミド(DMF)の存在下で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)の存在下で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルアセトアミドの存在下で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、N-メチル-2-ピロリドンの存在下で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)の存在下で実行される。
【0277】
一実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)から本質的になる溶液中で実行される。
【0278】
ある実施形態では、活性化反応a)は、ジメチルアセトアミドから本質的になる溶液中で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、N-メチル-2-ピロリドンから本質的になる溶液中で実行される。ある実施形態では、活性化反応a)は、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)から本質的になる溶液中で実行される。
【0279】
驚くべきことに、約0.1%~1%の水分レベルで活性化反応を実行することにより、副反応を回避できることが見出された。したがって、一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~1%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.8%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.5%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.4%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.3%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.2%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。
【0280】
一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~1%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.8%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.5%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.4%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.3%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。
【0281】
一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.8%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.5%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.4%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。
【0282】
一実施形態では、活性化反応a)は、約0.1%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.2%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.3%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.4%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.5%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.6%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.7%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.8%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.9%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される。
【0283】
一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~1%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.8%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.5%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.4%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.3%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.1%~0.2%の水を含むDMSO中で実行される。
【0284】
一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~1%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.8%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.5%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.4%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.2%~0.3%の水を含むDMSO中で実行される。
【0285】
一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.8%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.5%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、0.3%~0.4%の水を含むDMSO中で実行される。
【0286】
一実施形態では、活性化反応a)は、約0.1%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.2%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.3%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.4%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.5%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.6%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.7%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.8%の水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、活性化反応a)は、約0.9%の水を含むDMSO中で実行される。
【0287】
一実施形態では、活性化反応a)は、水の添加によりクエンチされる。水は、遊離CDTを不活性化することができる。
したがって、ある実施形態では、活性化反応a)の後に、水の添加が続く。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1%から約10%(v/v)の間にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.2%から約8%(v/v)の間にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.5%から約5%(v/v)の間にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.5%から約3%(v/v)の間にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.5%から約2.5%(v/v)の間にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.2%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.4%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約1.5%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約2%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約2.5%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約3%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約5%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約7%(v/v)にするために添加される。ある実施形態では、水は、混合物中の総水分量を約10%(v/v)にするために添加される。
【0288】
ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドンまたはヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)の存在下で実行される。
【0289】
ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルホルムアミド(DMF)の存在下で実行される。ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)の存在下で実行される。ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルアセトアミドの存在下で実行される。ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、N-メチル-2-ピロリドンの存在下で実行される。ある実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)の存在下で実行される。
【0290】
一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルスルホキシド(DMSO)から本質的になる溶液中で実行される。
【0291】
一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ジメチルアセトアミドから本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、N-メチル-2-ピロリドンから本質的になる溶液中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)から本質的になる溶液中で実行される。
【0292】
一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%~約10%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%~約8%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%~約5%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%~約2%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%~約1%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約1.5%~約2.5%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約1.5%~約3%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.1%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約0.5%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約1%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約2%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約3%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約4%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約5%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約6%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約8%v/vの水を含むDMSO中で実行される。一実施形態では、コンジュゲーション反応b)は、約10%v/vの水を含むDMSO中で実行される。
【0293】
ある実施形態では、ステップb)における活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、4:1から0.1:1の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、2:1から0.4:1の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、1.5:1から0.5:1の間である。好ましい実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、1.2:1から0.7:1の間である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約4である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約3である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約2である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.5である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.2である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.1である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約1.0である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約0.9である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約0.8である。ある実施形態では、活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)は、約0.7である。
【0294】
一実施形態では、弱有機塩基は、活性化反応a)の後であるが、コンジュゲーション反応b)の前に、反応混合物に添加され得る。弱有機塩基は、担体タンパク質が反応混合物に導入される前または後に添加され得る。したがって、一実施形態では、弱有機塩基は、担体タンパク質が導入される前に反応混合物に添加される。別の実施形態では、弱有機塩基は、担体タンパク質が導入された後に反応混合物に添加される。弱有機塩基は、アルカンアミン、イミダゾール、トリアゾール、ピリジン、ヒスチジンおよびグアニジンから選択され得る。アルカンアミンとしては、アルキル第一級アミン、例えばメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン;アルキル第二級アミン、例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン;アルキル第三級アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ-イソプロピルアミン、ジ-N,N’-イソプロピルエチルアミンなどが挙げられる。ある実施形態では、弱有機塩基は、アルカンアミンである。ある実施形態では、弱有機塩基は、イミダゾールである。ある実施形態では、弱有機塩基は、トリアゾールである。ある実施形態では、弱有機塩基は、ピリジンである。ある実施形態では、弱有機塩基は、ヒスチジンである。ある実施形態では、弱有機塩基は、グアニジンである。
【0295】
一実施形態では、有機塩基は、活性化されるべき多糖の量の0.1倍から25倍(重量/重量)の間の量で添加される。一実施形態では、比は、0.5~20倍(重量/重量)であってよく、一実施形態では、比は、1~10倍(重量/重量)であってよく、別の実施形態では、比は、1~5倍(重量/重量)であってもよい。
【0296】
一実施形態では、コンジュゲーション反応b)の後、活性化された多糖のコンジュゲートされていない反応部位は、加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水溶液のコンジュゲーション溶液への添加により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加およびpHの約3.0から約10.0の間への調整により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加およびpHの約7.0から約10.0の間への調整により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加およびpHの約3.0から約7.0の間への調整により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加およびpHの約4.0への調整により加水分解される。一実施形態では、コンジュゲートされていない反応部位は、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加およびpHの約9.0への調整により加水分解される。
【0297】
担体タンパク質へのコンジュゲーションの後、グリココンジュゲートは、当業者に公知の様々な技術により精製(糖-タンパク質コンジュゲートの量に関して富化)され得る。これらの技術としては、透析、濃縮/透析濾過操作、タンジェンシャルフロー濾過沈降/溶出、カラムクロマトグラフィー(DEAEまたは疎水性相互作用クロマトグラフィー)、および深層濾過が挙げられる。したがって、一実施形態では、本発明のグリココンジュゲートを生成する方法は、それが生成された後、グリココンジュゲートを精製するステップを含む。
【0298】
1.5 本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートの担体タンパク質
グリココンジュゲートの成分は、精製された多糖がコンジュゲートされる担体タンパク質である。用語「タンパク質担体」または「担体タンパク質」または「担体」は、本明細書では互換的に使用され得る。担体タンパク質は、標準的なコンジュゲーション手順に従うべきである。
【0299】
好ましい実施形態では、血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、以下からなる群において選択される:DT(ジフテリアトキソイド)、TT(破傷風トキソイド)またはTTの断片C、CRM197(ジフテリア毒素の非毒性的であるが、抗原的に同一であるバリアント)、他のDT変異体(例えば、CRM176、CRM228、CRM45(Uchidaら(1973)J.Biol.Chem.218:3838~3844頁)、CRM9、CRM102、CRM103またはCRM107;およびNichollsおよびYoule、Genetically Engineered Toxins、Frankel(編)、Maecel Dekker Inc.(1992)により記載された他の変異;Glu-148からAsp、GlnもしくはSerおよび/またはAla158からGlyへの欠失または変異ならびに米国特許第4,709,017号および同第4,950,740号に開示された他の変異;少なくとも1つまたは複数の残基Lys516、Lys526、Phe530および/またはLys534のうちの変異ならびに米国特許第5,917,017号および同第6,455,673号に開示された他の変異;または米国特許第5,843,711号に開示された断片、肺炎球菌ニューモリシン(ply)(Kuoら(1995)Infect lmmun 63:2706~2713頁)、例えば、いくつかの様式で解毒されたply、例えば、dPLY-GMBS(WO2004/081515、WO2006/032499)またはdPLY-formol、PhtX、例えば、PhtA、PhtB、PhtD、PhtE(PhtA、PhtB、PhtDまたはPhtEの配列は、WO00/37105およびWO00/39299に開示されている)およびPhtタンパク質の融合物、例えば、PhtDE融合物、PhtBE融合物、Pht A-E(WO01/98334、WO03/054007、WO2009/000826)、通常、ナイセリア・メニンギティディス(Neisseria meningitidis)血清群Bから抽出されるOMPC(髄膜炎菌外膜タンパク質)(EP0372501)、PorB(N.メニンギティディス(N.meningitidis)由来)、PD(ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)プロテインD;例えば、EP0594610Bを参照されたい)、または免疫学的に機能的なその等価物、合成ペプチド(EP0378881、EP0427347)、熱ショックタンパク質(WO93/17712、WO94/03208)、百日咳タンパク質(WO98/58668、EP0471177)、サイトカイン、リンホカイン、増殖因子またはホルモン(WO91/01146)、様々な病原体由来抗原に由来する複数のヒトCD4+T細胞エピトープを含む人工タンパク質(Falugiら(2001)Eur J Immunol 31:3816~3824頁)、例えば、N19タンパク質(Baraldoiら(2004)Infect lmmun 72:4884~4887頁)、肺炎球菌表面タンパク質PspA(WO02/091998)、鉄取込みタンパク質(WO01/72337)、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)の毒素AまたはB(WO00/61761)、トランスフェリン結合タンパク質、肺炎球菌接着タンパク質(PsaA)、組換えシュードモナス・エルギノーサ(Pseudomonas aeruginosa)外毒素A(特に、その非毒性変異体(グルタミン酸553に置換を担持する外毒素Aなど(Douglasら(1987)J.Bacteriol.169(11):4967~4971頁))。他のタンパク質、例えば、オボアルブミン、キーホールリンペットヘモシアニン(KLH)、ウシ血清アルブミン(BSA)またはツベルクリンの精製タンパク質誘導体(PPD)も、担体タンパク質として使用され得る。他の好適な担体タンパク質としては、不活性化細菌毒素、例えば、コレラトキソイド(例えば、WO2004/083251に記載される)、大腸菌(Escherichia coli)LT、大腸菌(E.coli)ST、およびP.エルギノーサ(P.aeruginosa)に由来する外毒素Aが挙げられる。別の好適な担体タンパク質は、ストレプトコッカスに由来するC5aペプチダーゼ(SCP)である。
【0300】
好ましい実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、TT、DT、DT変異体(例えば、CRM197)、およびストレプトコッカスに由来するC5aペプチダーゼ(SCP)からなる群から選択される。
【0301】
好ましい実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、TT、DT、DT変異体(例えば、CRM197)またはストレプトコッカスに由来するC5aペプチダーゼ(SCP)である。
【0302】
ある実施形態では、血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、DT(ジフテリアトキソイド)である。別の実施形態では、血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、TT(破傷風トキソイド)である。
【0303】
別の実施形態では、血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、PD(H.インフルエンザ(H.influenzae)プロテインD;例えば、EP0594610Bを参照されたい)である。
【0304】
好ましい実施形態では、血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、CRM197またはストレプトコッカスに由来するC5aペプチダーゼ(SCP)である。
【0305】
好ましい実施形態では、血清型3莢膜多糖は、CRM197タンパク質にコンジュゲートされる。CRM197タンパク質は、非毒性形態のジフテリア毒素であるが、ジフテリア毒素とは免疫学的に区別がつかない。CRM197は、毒素原性コリネファージベータのニトロソグアニジン突然変異誘発により作出された非毒素原性ファージβ197tox-により感染したコリネバクテリウム・ジフテリア(Corynebacterium diphtheriae)により生成される(Uchidaら(1971)Nature New Biology 233:8~11頁)。CRM197タンパク質は、ジフテリア毒素と同じ分子量を有するが、構造遺伝子中の単一塩基変化(グアニンからアデニンへの)によりそれとは異なる。この単一塩基変化は、成熟タンパク質中のアミノ酸置換(グリシンの代わりのグルタミン酸)を引き起こし、ジフテリア毒素の毒性を除去する。CRM197タンパク質は、糖のための安全かつ有効なT細胞依存的担体である。CRM197およびその生成に関するさらなる詳細は、例えば、米国特許第5,614,382号に見出され得る。
【0306】
ある実施形態では、血清型3莢膜多糖は、CRM197タンパク質またはCRM197のA鎖にコンジュゲートされる(CN103495161を参照されたい)。ある実施形態では、血清型3莢膜多糖は、遺伝子組換え体大腸菌による発現を介して得られたCRM197のA鎖にコンジュゲートされる(CN103495161を参照されたい)。
【0307】
他の好ましい実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCP(連鎖球菌C5aペプチダーゼ)である。
咽頭炎および膿痂疹の軽度症例から壊死性筋膜炎(GAS)および新生児敗血症(GBS)などの重篤な侵襲性疾患までに及ぶ様々な重篤なヒト感染を引き起こす、β-溶血性連鎖球菌の2つの重要な種であるストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)(A群ストレプトコッカス、GAS)およびストレプトコッカス・アガラクチア(Streptococcus agalactiae)(B群ストレプトコッカス、GBS)は、この免疫応答を打ち破る方法を発達させている。GASおよびGBSを含むβ-溶血性連鎖球菌のすべてのヒト単離菌は、C5aを特異的に不活性化する高度に保存された細胞壁タンパク質SCP(連鎖球菌C5aペプチダーゼ)を生成する。GASおよびGBSに由来するscp遺伝子は、1,134個から1,181個の間のアミノ酸を含有するポリペプチドをコードする(Brownら、PNAS、2005、102巻、51号18391~18396頁)。最初の31残基は、搬出シグナルプレ配列であり、細胞膜を通過する際に除去される。次の68残基は、プロ配列として機能し、活性なSCPを生成するために除去されなければならない。次の10残基は、プロテアーゼ活性を喪失せずに除去され得る。もう一方の末端では、Lys-1034で始まり、4個の連続した17残基モチーフ、それに続く細胞選別および細胞壁付着シグナルがある。この組み合わせたシグナルは、LPTTND配列を含有する20残基の親水性配列、17残基の疎水性配列、および短い塩基性カルボキシル末端で構成される。
【0308】
SCPは、ドメインに分けられ得る(Brownら、PNAS、2005、102巻、51号18391~18396頁の
図1Bを参照されたい)。これらのドメインは、Pre/Proドメイン(搬出シグナルプレ配列(通常最初の31残基)およびプロ配列(通常次の68残基)を含む)、プロテアーゼドメイン(2つの部分(通常残基89~333/334のプロテアーゼ部分1および通常残基467/468~583/584のプロテアーゼドメイン部分2)に分割される)、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)(通常残基333/334~467/468)、3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメイン(通常残基583/584~712/713のFn1、通常残基712/713~928/929/930のFn2、通常残基929/930~1029/1030/1031のFn3)および細胞壁アンカードメイン(通常残基1029/1030/1031からC末端まで)である。
【0309】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、GBSに由来するSCP(SCPB)である。SCPBの例は、WO97/26008の配列番号3で提供される。WO00/34487の配列番号3も参照されたい。
【0310】
別の好ましい実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、GASに由来するSCP(SCPA)である。
SCPAの例は、WO97/26008の配列番号1および配列番号2で見出され得る。WO00/34487の配列番号1、2および23も参照されたい。
【0311】
好ましい実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPである。
他の好ましい実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、GBSに由来する酵素的に不活性なSCP(SCPB)である。
【0312】
別の好ましい実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、GASに由来する酵素的に不活性なSCP(SCPA)である。
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCPの断片である。ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCPAの断片である。好ましくは、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCPBの断片である。
【0313】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPの断片である。
【0314】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPの断片である。
【0315】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインのうちの2個を含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPの酵素的に不活性な断片である。
【0316】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCPの酵素的に不活性な断片である。ある実施形態では、SCPの前記酵素的に不活性な断片は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない。
【0317】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCPAの酵素的に不活性な断片である。ある実施形態では、SCPAの前記酵素的に不活性な断片は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない。
【0318】
好ましい実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCPBの酵素的に不活性な断片である。好ましくは、SCPBの前記酵素的に不活性な断片は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない。
【0319】
ある実施形態では、SCPの酵素活性は、野生型配列の少なくとも1つのアミノ酸を置換することにより不活性化される。ある実施形態では、前記置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。数字は、WO00/34487の配列番号1の番号付けに従うペプチダーゼ中のアミノ酸残基位置を示す。
【0320】
したがって、ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも1つのアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記置換は、D130Aである。別の実施形態では、前記置換は、H193Aである。別の実施形態では、前記置換は、N295Aである。なおまた別の実施形態では、前記置換は、S512Aである。
【0321】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPAであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも1つのアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記置換は、D130Aである。別の実施形態では、前記置換は、H193Aである。別の実施形態では、前記置換は、N295Aである。なおまた別の実施形態では、前記置換は、S512Aである。
【0322】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPBであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも1つのアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記置換は、D130Aである。別の実施形態では、前記置換は、H193Aである。別の実施形態では、前記置換は、N295Aである。なおまた別の実施形態では、前記置換は、S512Aである。
【0323】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCPの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも1つのアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記置換は、D130Aである。別の実施形態では、前記置換は、H193Aである。別の実施形態では、前記置換は、N295Aである。なおまた別の実施形態では、前記置換は、S512Aである。
【0324】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも1つのアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記置換は、D130Aである。別の実施形態では、前記置換は、H193Aである。別の実施形態では、前記置換は、N295Aである。なおまた別の実施形態では、前記置換は、S512Aである。
【0325】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPAの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも1つのアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記置換は、D130Aである。別の実施形態では、前記置換は、H193Aである。別の実施形態では、前記置換は、N295Aである。なおまた別の実施形態では、前記置換は、S512Aである。
【0326】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPBの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも1つのアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記置換は、D130Aである。別の実施形態では、前記置換は、H193Aである。別の実施形態では、前記置換は、N295Aである。なおまた別の実施形態では、前記置換は、S512Aである。
【0327】
ある実施形態では、SCPの酵素活性は、野生型配列の少なくとも2個のアミノ酸を置換することにより不活性化される。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびH193Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、N295AおよびS512Aである。
【0328】
したがって、ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも2個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびH193Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびN295Aである。好ましくは、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、N295AおよびS512Aである。
【0329】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPAであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも2個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびH193Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびN295Aである。好ましくは、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、N295AおよびS512Aである。
【0330】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPBであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも2個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびH193Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびN295Aである。好ましくは、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、N295AおよびS512Aである。
【0331】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCPの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも2個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびH193Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびN295Aである。好ましくは、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、N295AおよびS512Aである。
【0332】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも2個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびH193Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびN295Aである。好ましくは、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、N295AおよびS512Aである。
【0333】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPAの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも2個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびH193Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびN295Aである。好ましくは、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、N295AおよびS512Aである。
【0334】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPBの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも2個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも2個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびH193Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびN295Aである。好ましくは、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、D130AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも2個のアミノ酸置換は、N295AおよびS512Aである。
【0335】
ある実施形態では、SCPの酵素活性は、野生型配列の少なくとも3個のアミノ酸を置換することにより不活性化される。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、N295AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0336】
したがって、ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも3個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、N295AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0337】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPAであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも3個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、N295AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0338】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPBであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも3個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、N295AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0339】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCPの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも3個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、N295AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0340】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも3個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、N295AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0341】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPAの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも3個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、N295AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0342】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPBの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも3個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも3個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択される。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびN295Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、H193AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、D130A、N295AおよびS512Aである。ある実施形態では、前記少なくとも3個のアミノ酸置換は、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0343】
ある実施形態では、SCPの酵素活性は、野生型配列の少なくとも4個のアミノ酸を置換することにより不活性化される。ある実施形態では、前記少なくとも4個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0344】
したがって、ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも4個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも4個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0345】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPAであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも4個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも4個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0346】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、酵素的に不活性なSCPBであり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも4個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも4個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0347】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、SCPの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも4個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも4個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0348】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも4個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも4個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0349】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPAの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも4個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも1つのアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも4個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0350】
ある実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPBの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化は、野生型配列の少なくとも4個のアミノ酸を置換することにより達成される。好ましくは、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインにおけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分1におけるものである。ある実施形態では、少なくとも4個のアミノ酸の前記置換は、プロテアーゼドメインの部分2におけるものである。ある実施形態では、前記少なくとも4個のアミノ酸置換は、D130A、H193A、N295AおよびS512Aである。
【0351】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号41からなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号42からなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
配列番号41:
MAKTADTPATSKATIRDLNDPSQVKTLQEKAGKGAGTVVAVIAAGFDKNHEAWRLTDKAKARYQSKEDLEKAKKEHGITYGEWVNDKVAYYHDYSKDGKTAVDQEHGTHVSGILSGNAPSETKEPYRLEGAMPEAQLLLMRVEIVNGLADYARNYAQAIRDAINLGAKVINMSFGNAALAYANLPDETKKAFDYAKSKGVSIVTSAGNDSSFGGKTRLPLADHPDYGVVGTPAAADSTLTVASYSPDKQLTETVTVKTADQQDKEMPVLSTNRFEPNKAYDYAYANRGTKEDDFKDVKGKIALIERGDIDFKDKIAKAKKAGAVGVLIYDNQDKGFPIELPNVDQMPAAFISRKDGLLLKDNPQKTITFNATPKVLPTASGTKLSRFSSWGLTADGNIKPDIAAPGQDILSSVANNKYAKLSGTAMSAPLVAGIMGLLQEQYETQYPDMTPSERLDLAKKVLMSSATALYDEDEKAYFSPRQQGAGAVDAKKASAATMYVTDKDNTSSKVHLNNVSDKFEVTVTVHNKSDKPQELYYQATVQTDKVDGKHFALAPKALYETSWQKITIPANSSKQVTVPIDASRFSKDLLAQMKNGYFLEGFVRFKQDPKKEELMSIPYIGFRGDFGNLSALEKPIYDSKDGSSYYHEANSDAKDQLDGDGLQFYALKNNFTALTTESNPWTIIKAVKEGVENIEDIESSEITETIFAGTFAKQDDDSHYYIHRHANGKPYAAISPNGDGNRDYVQFQGTFLRNAKNLVAEVLDKEGNVVWTSEVTEQVVKNYNNDLASTLGSTRFEKTRWDGKDKDGKVVANGTYTYRVRYTPISSGAKEQHTDFDVIVDNTTPEVATSATFSTEDRRLTLASKPKTSQPVYRERIAYTYMDEDLPTTEYISPNEDGTFTLPEEAETMEGATVPLKMSDFTYVVEDMAGNITYTPVTKLLEGHSNKPEQ
配列番号41は、950アミノ酸長である。
配列番号42:
AKTADTPATSKATIRDLNDPSQVKTLQEKAGKGAGTVVAVIAAGFDKNHEAWRLTDKAKARYQSKEDLEKAKKEHGITYGEWVNDKVAYYHDYSKDGKTAVDQEHGTHVSGILSGNAPSETKEPYRLEGAMPEAQLLLMRVEIVNGLADYARNYAQAIRDAINLGAKVINMSFGNAALAYANLPDETKKAFDYAKSKGVSIVTSAGNDSSFGGKTRLPLADHPDYGVVGTPAAADSTLTVASYSPDKQLTETVTVKTADQQDKEMPVLSTNRFEPNKAYDYAYANRGTKEDDFKDVKGKIALIERGDIDFKDKIAKAKKAGAVGVLIYDNQDKGFPIELPNVDQMPAAFISRKDGLLLKDNPQKTITFNATPKVLPTASGTKLSRFSSWGLTADGNIKPDIAAPGQDILSSVANNKYAKLSGTAMSAPLVAGIMGLLQEQYETQYPDMTPSERLDLAKKVLMSSATALYDEDEKAYFSPRQQGAGAVDAKKASAATMYVTDKDNTSSKVHLNNVSDKFEVTVTVHNKSDKPQELYYQATVQTDKVDGKHFALAPKALYETSWQKITIPANSSKQVTVPIDASRFSKDLLAQMKNGYFLEGFVRFKQDPKKEELMSIPYIGFRGDFGNLSALEKPIYDSKDGSSYYHEANSDAKDQLDGDGLQFYALKNNFTALTTESNPWTIIKAVKEGVENIEDIESSEITETIFAGTFAKQDDDSHYYIHRHANGKPYAAISPNGDGNRDYVQFQGTFLRNAKNLVAEVLDKEGNVVWTSEVTEQVVKNYNNDLASTLGSTRFEKTRWDGKDKDGKVVANGTYTYRVRYTPISSGAKEQHTDFDVIVDNTTPEVATSATFSTEDRRLTLASKPKTSQPVYRERIAYTYMDEDLPTTEYISPNEDGTFTLPEEAETMEGATVPLKMSDFTYVVEDMAGNITYTPVTKLLEGHSNKPEQ
配列番号42は、949アミノ酸長である。
【0352】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号41と少なくとも90%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0353】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号41と少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0354】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号41と少なくとも99%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0355】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号41と少なくとも99.5%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0356】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号41と少なくとも99.8%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0357】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号41と少なくとも99.85%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0358】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号42と少なくとも90%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0359】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号42と少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0360】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号42と少なくとも99%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0361】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号42と少なくとも99.5%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0362】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号42と少なくとも99.8%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0363】
特定の実施形態では、本発明の血清型3莢膜多糖グリココンジュゲートの担体タンパク質は、配列番号42と少なくとも99.85%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である。
【0364】
2 免疫原性組成物
2.1 本発明のグリココンジュゲートの組合せ
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。
【0365】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつ1~25種の異なるグリココンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。
【0366】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエの異なる血清型に由来する1~25種のグリココンジュゲート(1~25種の肺炎球菌コンジュゲート)を含む免疫原性組成物に関する。一実施形態では、本発明は、S.ニューモニエの7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24または25種の異なる血清型に由来するグリココンジュゲートを含む免疫原性組成物に関する。一実施形態では、免疫原性組成物は、S.ニューモニエの16または20種の異なる血清型に由来するグリココンジュゲートを含む。ある実施形態では、免疫原性組成物は、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19または20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、免疫原性組成物は、14、15、16、17、18または19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、免疫原性組成物は、16価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、免疫原性組成物は、19価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、免疫原性組成物は、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0367】
ある実施形態では、免疫原性組成物は、21、22、23、24または25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。ある実施形態では、免疫原性組成物は、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0368】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型4、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。
【0369】
ある実施形態では、前記免疫原性組成物は、S.ニューモニエ血清型1、5および7Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む。
ある実施形態では、任意の上記免疫原性組成物は、S.ニューモニエ血清型6Aおよび19Aに由来するグリココンジュゲートをさらに含む。
【0370】
ある実施形態では、任意の上記免疫原性組成物は、S.ニューモニエ血清型22Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む。
ある実施形態では、任意の上記免疫原性組成物は、S.ニューモニエ血清型8、10A、11A、12Fおよび15Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む。
【0371】
ある実施形態では、任意の上記免疫原性組成物は、S.ニューモニエ血清型2に由来するグリココンジュゲートをさらに含む。
ある実施形態では、任意の上記免疫原性組成物は、S.ニューモニエ血清型9Nに由来するグリココンジュゲートをさらに含む。
【0372】
ある実施形態では、任意の上記免疫原性組成物は、S.ニューモニエ血清型17Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む。
ある実施形態では、任意の上記免疫原性組成物は、S.ニューモニエ血清型20に由来するグリココンジュゲートをさらに含む。
【0373】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型4、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、8価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0374】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6B、7F、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、11価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0375】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19Fおよび23Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、13価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0376】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0377】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0378】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、2、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0379】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0380】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、2、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0381】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、2、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15B、17F、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0382】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、2、4、5、6A、6B、7F、8、9V、9N、10A、11A、12F、14、15B、17F、18C、19A、19F、20、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0383】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0384】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0385】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0386】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、24Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0387】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0388】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0389】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0390】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、24Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0391】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0392】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0393】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23F、24Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0394】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0395】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0396】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0397】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、24F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0398】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0399】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23F、24Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0400】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0401】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0402】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0403】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23F、24F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0404】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0405】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0406】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23F、24F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0407】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0408】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0409】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0410】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23F、24F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0411】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23B、23F、24F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0412】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0413】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0414】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートからなる群から選択される少なくとも1種のグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。
【0415】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートからなる群から選択される20種のグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、21価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0416】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートからなる群から選択される21種のグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、22価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0417】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートからなる群から選択される少なくとも1種のグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。
【0418】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートからなる群から選択される22種のグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0419】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートからなる群から選択される23種のグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、24価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0420】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型2、9N、15A、17F、20、23A、23B、24Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、10価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0421】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型2、9N、15A、17F、19A、19F、20、23A、23B、24Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、12価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0422】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、23価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0423】
ある実施形態では、本発明は、本発明のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含み、かつS.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートをさらに含む免疫原性組成物に関する。ある実施形態では、免疫原性組成物は、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である。
【0424】
好ましい実施形態では、糖は、タンパク質担体の異なる分子(それにコンジュゲートされた1つの種類の糖のみを有するタンパク質担体のそれぞれの分子)にそれぞれ個別にコンジュゲートされる。前記実施形態では、莢膜糖は、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされていると言われる。好ましくは、上記免疫原性組成物のすべてのグリココンジュゲートは、担体タンパク質に個別にコンジュゲートされる。
【0425】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされる。
【0426】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型22Fに由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型33Fに由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型15Bに由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型12Fに由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型10Aに由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型11Aに由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型8に由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型4、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型1、5および7Fに由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型6Aおよび19Aに由来するグリココンジュゲートは、CRM197にコンジュゲートされる。
【0427】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、上記免疫原性組成物のいずれかのグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0428】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物のいずれかのS.ニューモニエ血清型1、4、5、6B、7F、9V、14および/または23Fに由来するグリココンジュゲートは、PDに個別にコンジュゲートされる。
【0429】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物のいずれかのS.ニューモニエ血清型18Cに由来するグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされる。
ある実施形態では、上記免疫原性組成物のいずれかのS.ニューモニエ血清型19Fに由来するグリココンジュゲートは、DTにコンジュゲートされる。
【0430】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物のいずれかのS.ニューモニエ血清型1、4、5、6B、7F、9V、14および/または23Fに由来するグリココンジュゲートは、PDに個別にコンジュゲートされ、S.ニューモニエ血清型18Cに由来するグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、S.ニューモニエ血清型19Fに由来するグリココンジュゲートは、DTにコンジュゲートされる。
【0431】
ある実施形態では、上記免疫原性組成物は、S.ニューモニエの8~20種の異なる血清型を含む。
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、少なくとも1種の他のグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0432】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、1種の他のグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0433】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、少なくとも2種の他のグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0434】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、2種の他のグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0435】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、少なくとも3種の他のグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0436】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、3種の他のグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0437】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、少なくとも4種の他のグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0438】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、4種の他のグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0439】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、少なくとも5種の他のグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0440】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、5種の他のグリココンジュゲートは、TTにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0441】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、少なくとも1種の他のグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0442】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、1種の他のグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0443】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、少なくとも2種の他のグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0444】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、2種の他のグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0445】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、少なくとも3種の他のグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0446】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、3種の他のグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0447】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、少なくとも4種の他のグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0448】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、4種の他のグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0449】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、少なくとも5種の他のグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0450】
上記免疫原性組成物のいずれかのある実施形態では、S.ニューモニエ血清型3に由来するグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、5種の他のグリココンジュゲートは、SCPにコンジュゲートされ、その他のグリココンジュゲートはすべて、CRM197に個別にコンジュゲートされる。
【0451】
本発明の組成物は、少量の遊離担体を含んでもよい。所与の担体タンパク質が、本発明の組成物中に遊離形態およびコンジュゲートされた形態の両方で存在する場合、コンジュゲートされていない形態は、好ましくは、全体として組成物中で担体タンパク質の総量の5%以下であり、より好ましくは、2重量%未満で存在する。
【0452】
2.2 本発明の免疫原性組成物の投薬量
各用量中のグリココンジュゲートの量は、典型的なワクチン被接種者において著しい有害な副作用なく、免疫防御応答を誘導する量として選択される。そのような量は、どの具体的な免疫原が用いられるか、およびどのようにそれが提示されるかに応じて変動する。
【0453】
免疫原性組成物中の特定のグリココンジュゲートの量は、そのコンジュゲートについての総多糖(コンジュゲート化および非コンジュゲート化)に基づいて算出され得る。例えば、20%遊離多糖を有するグリココンジュゲートは、100μgの多糖用量中に、約80μgのコンジュゲート化多糖および約20μgの非コンジュゲート化多糖を有する。グリココンジュゲートの量は、肺炎球菌血清型に応じて変動し得る。糖濃度は、ウロン酸アッセイにより決定され得る。
【0454】
免疫原性組成物中の異なる多糖成分の「免疫原性量」は、異なってもよく、それぞれは、約0.5μg、約0.75μg、約1μg、約2μg、約3μg、約4μg、約5μg、約6μg、約7μg、約8μg、約9μg、約10μg、約15μg、約20μg、約30μg、約40μg、約50μg、約60μg、約70μg、約80μg、約90μg、または約100μgの任意の特定の多糖抗原を含んでもよい。
【0455】
一般に、各用量は、0.1μg~100μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、0.1μg~100μgの血清型3多糖を含む。好ましい実施形態では、各用量は、0.5μg~20μgを含む。好ましい実施形態では、各用量は、1.0μg~10μgを含む。さらに好ましい実施形態では、各用量は、2.0μg~5.0μgの血清型3多糖を含む。上記範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0456】
ある実施形態では、各用量は、約0.5μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約0.55μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約0.75μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約1.0μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約1.1μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約1.5μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約2.0μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約2.2μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約2.5μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約3.0μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約3.5μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約4.0μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約4.4μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約5.0μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約5.5μgの血清型3多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、約6.0μgの血清型3多糖を含む。
【0457】
一般に、各用量は、所与の血清型について、0.1μg~100μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、所与の血清型について、0.1μg~100μgの多糖を含む。好ましい実施形態では、各用量は、0.5μg~20μgを含む。好ましい実施形態では、各用量は、1.0μg~10μgを含む。さらに好ましい実施形態では、各用量は、所与の血清型について、2.0μg~5.0μgの多糖を含む。上記範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
【0458】
ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約0.5μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約0.55μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約0.75μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約1.0μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約1.1μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約1.5μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約2.0μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約2.2μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約2.5μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約3.0μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約3.5μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約4.0μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約4.4μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約5.0μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約5.5μgの多糖を含む。ある実施形態では、各用量は、それぞれの特定のグリココンジュゲートについて、約6.0μgの多糖を含む。
【0459】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび/または33Fに由来するグリココンジュゲートについて、約0.5μg、約0.55μg、約0.75μg、約1.1μg、約1.2μg、約1.3μg、約1.4μg、約1.5μg、約1.6μg、約1.7μg、約1.8μg、約1.9μg、約2.0μg、約2.1μg、約2.2μg、約2.3μg、約2.4μg、約2.5μg、約2.6μg、約2.7μg、約2.8μg、約2.9μg、または約3.0μgの多糖を含む。
【0460】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび/または33Fに由来するグリココンジュゲートについて、約0.5μg、約0.55μg、約0.75μg、約1.1μg、約1.2μg、約1.3μg、約1.4μg、約1.5μg、約1.6μg、約1.7μg、約1.8μg、約1.9μg、約2.0μg、約2.1μg、約2.2μg、約2.3μg、約2.4μg、約2.5μg、約2.6μg、約2.7μg、約2.8μg、約2.9μg、または約3.0μgの多糖を含む。
【0461】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて、約1.0μg、約1.1μg、約2.0μg、約2.2μg、約2.4μg、約2.6μg、約2.8μg、約3.0μg、約3.2μg、約3.4μg、約3.6μg、約3.8μg、約4.0μg、約4.2μg、約4.4μg、約4.6μg、約4.8μg、約5.0、約5.2μg、約5.4μg、約5.6μg、約5.8μgまたは約6.0μgの多糖を含む。
【0462】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約0.5μg~約1.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約1.0μg~約2.0μgの多糖を含む。
【0463】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約1.5μg~約3.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約3.0μg~約6.0μgの多糖を含む。
【0464】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.0μg~約2.5μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.0μg~約4.8μgの多糖を含む。
【0465】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.2μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.4μgの多糖を含む。
【0466】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約0.5μg~約1.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約1.0μg~約2.0μgの多糖を含む。
【0467】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約1.5μg~約3.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約3μg~約6μgの多糖を含む。
【0468】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.0μg~約2.5μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.0μg~約4.8μgの多糖を含む。
【0469】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.0μgの多糖を含む。
【0470】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.2μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.4μgの多糖を含む。
【0471】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約0.5μg~約1.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約1.0μg~約2.0μgの多糖を含む。
【0472】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約1.5μg~約3.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約3.0μg~約6.0μgの多糖を含む。
【0473】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.0μg~約2.5μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.0μg~約4.8μgの多糖を含む。
【0474】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.2μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.4μgの多糖を含む。
【0475】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約0.5μg~約1.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約1.0μg~約2.0μgの多糖を含む。
【0476】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約1.5μg~約3.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約3.0μg~約6.0μgの多糖を含む。
【0477】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.0μg~約2.5μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.0μg~約4.8μgの多糖を含む。
【0478】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、9V、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.2μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.4μgの多糖を含む。
【0479】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24F、33Fおよび/または35Bに由来するグリココンジュゲートについて、約0.5μg、約0.55μg、約0.75μg、約1.1μg、約1.2μg、約1.3μg、約1.4μg、約1.5μg、約1.6μg、約1.7μg、約1.8μg、約1.9μg、約2.0μg、約2.1μg、約2.2μg、約2.3μg、約2.4μg、約2.5μg、約2.6μg、約2.7μg、約2.8μg、約2.9μg、または約3.0μgの多糖を含む。
【0480】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24F、33Fおよび/または35Bに由来するグリココンジュゲートについて、約0.5μg、約0.55μg、約0.75μg、約1.1μg、約1.2μg、約1.3μg、約1.4μg、約1.5μg、約1.6μg、約1.7μg、約1.8μg、約1.9μg、約2.0μg、約2.1μg、約2.2μg、約2.3μg、約2.4μg、約2.5μg、約2.6μg、約2.7μg、約2.8μg、約2.9μg、または約3.0μgの多糖を含む。
【0481】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて、約1.0μg、約1.1μg、約2.0μg、約2.2μg、約2.4μg、約2.6μg、約2.8μg、約3.0μg、約3.2μg、約3.4μg、約3.6μg、約3.8μg、約4.0μg、約4.2μg、約4.4μg、約4.6μg、約4.8μg、約5.0、約5.2μg、約5.4μg、約5.6μg、約5.8μgまたは約6.0μgの多糖を含む。
【0482】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24F、33Fおよび35Bに由来する各グリココンジュゲートについて約1.5μg~約3.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約3.0μg~約6.0μgの多糖を含む。
【0483】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24F、33Fおよび35Bに由来する各グリココンジュゲートについて約2.0μg~約2.5μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.0μg~約4.8μgの多糖を含む。
【0484】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、3、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24F、33Fおよび35Bに由来する各グリココンジュゲートについて約2.2μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.4μgの多糖を含む。
【0485】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約0.5μg~約1.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約1.0μg~約2.0μgの多糖を含む。
【0486】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約1.5μg~約3.0μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約3.0μg~約6.0μgの多糖を含む。
【0487】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.0μg~約2.5μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.0μg~約4.8μgの多糖を含む。
【0488】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来する各グリココンジュゲートについて約2.2μgの多糖、およびS.ニューモニエ血清型6Bに由来するグリココンジュゲートについて約4.4μgの多糖を含む。
【0489】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび/または38に由来するグリココンジュゲートについて、約0.5μg、約0.55μg、約0.75μg、約1.1μg、約1.2μg、約1.3μg、約1.4μg、約1.5μg、約1.6μg、約1.7μg、約1.8μg、約1.9μg、約2.0μg、約2.1μg、約2.2μg、約2.3μg、約2.4μg、約2.5μg、約2.6μg、約2.7μg、約2.8μg、約2.9μg、または約3.0μgの多糖を含む。
【0490】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび/または38に由来するグリココンジュゲートについて、約0.5μg、約0.55μg、約0.75μg、約1.1μg、約1.2μg、約1.3μg、約1.4μg、約1.5μg、約1.6μg、約1.7μg、約1.8μg、約1.9μg、約2.0μg、約2.1μg、約2.2μg、約2.3μg、約2.4μg、約2.5μg、約2.6μg、約2.7μg、約2.8μg、約2.9μg、または約3.0μgの多糖を含む。
【0491】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび/または38に由来するグリココンジュゲートについて、約0.5μg、約0.55μg、約0.75μg、約1.1μg、約1.2μg、約1.3μg、約1.4μg、約1.5μg、約1.6μg、約1.7μg、約1.8μg、約1.9μg、約2.0μg、約2.1μg、約2.2μg、約2.3μg、約2.4μg、約2.5μg、約2.6μg、約2.7μg、約2.8μg、約2.9μg、または約3.0μgの多糖を含む。
【0492】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートについて、約0.5μg、約0.55μg、約0.75μg、約1.1μg、約1.2μg、約1.3μg、約1.4μg、約1.5μg、約1.6μg、約1.7μg、約1.8μg、約1.9μg、約2.0μg、約2.1μg、約2.2μg、約2.3μg、約2.4μg、約2.5μg、約2.6μg、約2.7μg、約2.8μg、約2.9μg、または約3.0μgの多糖を含む。
【0493】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートについて、約0.5μg、約0.55μg、約0.75μg、約1.1μg、約1.2μg、約1.3μg、約1.4μg、約1.5μg、約1.6μg、約1.7μg、約1.8μg、約1.9μg、約2.0μg、約2.1μg、約2.2μg、約2.3μg、約2.4μg、約2.5μg、約2.6μg、約2.7μg、約2.8μg、約2.9μg、または約3.0μgの多糖を含む。
【0494】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートについて、約0.5μg、約0.55μg、約0.75μg、約1.1μg、約1.2μg、約1.3μg、約1.4μg、約1.5μg、約1.6μg、約1.7μg、約1.8μg、約1.9μg、約2.0μg、約2.1μg、約2.2μg、約2.3μg、約2.4μg、約2.5μg、約2.6μg、約2.7μg、約2.8μg、約2.9μg、または約3.0μgの多糖を含む。
【0495】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約0.5μg~約1.0μgの多糖を含む。
【0496】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約1.5μg~約3.0μgの多糖を含む。
【0497】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約2.0μg~約2.5μgの多糖を含む。
【0498】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約2.0μgの多糖を含む。
【0499】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約2.2μgの多糖を含む。
【0500】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約0.5μg~約1.0μgの多糖を含む。
【0501】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約1.5μg~約3.0μgの多糖を含む。
【0502】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約2.0μg~約2.5μgの多糖を含む。
【0503】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約2.0μgの多糖を含む。
【0504】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約2.2μgの多糖を含む。
【0505】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約0.5μg~約1.0μgの多糖を含む。
【0506】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約1.5μg~約3.0μgの多糖を含む。
【0507】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約2.0μg~約2.5μgの多糖を含む。
【0508】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約2.0μgの多糖を含む。
【0509】
ある実施形態では、各用量は、S.ニューモニエ血清型2、3、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来する各グリココンジュゲートについて、約2.2μgの多糖を含む。
【0510】
2.3 担体の量
一般に、各用量は、10μg~150μgの担体タンパク質、特に15μg~100μgの担体タンパク質、より詳細には25μg~75μgの担体タンパク質、さらにより詳細には40μg~60μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、前記担体タンパク質は、CRM197である。ある実施形態では、前記担体タンパク質は、SCPである。
【0511】
ある実施形態では、各用量は、約10μg、約15μg、約20μg、約25μg、約26μg、約27μg、約28μg、約29μg、約30μg、約31μg、約32μg、約33μg、約34μg、約35μg、約36μg、約37μg、約38μg、約39μg、約40μg、約41μg、約42μg、約43μg、約44μg、約45μg、約46μg、約47μg、約48μg、約49μg、約50μg、約51μg、約52μg、約53μg、約54μg、約55μg、約56μg、約57μg、約58μg、約59μg、約60μg、約61μg、約62μg、約63μg、約64μg、約65μg、約66μg、約67μg、約68μg、約69μg、約70μg、約71μg、約72μg、約73μg、約74μgまたは約75μgの担体タンパク質を含む。
【0512】
ある実施形態では、各用量は、約30μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約31μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約32μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約33μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約34μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約45μgの担体タンパク質を含む。
【0513】
ある実施形態では、各用量は、約40μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約41μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約42μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約43μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約44μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約45μgの担体タンパク質を含む。
【0514】
ある実施形態では、各用量は、約48μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約49μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約50μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約51μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約52μgの担体タンパク質を含む。ある実施形態では、各用量は、約53μgの担体タンパク質を含む。
【0515】
ある実施形態では、前記担体タンパク質は、CRM197である。
ある実施形態では、前記担体タンパク質は、SCPである。
2.4 さらなる抗原
本発明の免疫原性組成物は、コンジュゲート化S.ニューモニエ糖抗原(グリココンジュゲート)を含む。それらはまた、他の病原体、特に、細菌および/またはウイルスに由来する抗原をさらに含んでもよい。好ましいさらなる抗原は、ジフテリアトキソイド(D)、破傷風トキソイド(T)、典型的には無細胞性(Pa)である、百日咳抗原(P)、B型肝炎ウイルス(HBV)表面抗原(HBsAg)、A型肝炎ウイルス(HAV)抗原、コンジュゲート化ヘモフィルス・インフルエンザb型莢膜糖(Hib)、不活性化ポリオウイルスワクチン(IPV)から選択される。
【0516】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Paを含む。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Pa-Hib、D-T-Pa-IPVまたはD-T-Pa-HBsAgを含む。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Pa-HBsAg-IPVまたはD-T-Pa-HBsAg-Hibを含む。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、D-T-Pa-HBsAg-IPV-Hibを含む。
【0517】
百日咳抗原:ボルデテラ・ペルツシス(Bordetella pertussis)は、百日咳を引き起こす。ワクチン中の百日咳抗原は、細胞性(全細胞、不活性化B.ペルツシス(B.pertussis)細胞の形態)または無細胞性のいずれかである。細胞性百日咳抗原の調製は、十分に文書化されている(例えば、それはB.ペルツシスのフェーズI培養物の熱不活性化により得られ得る)。しかし、好ましくは、本発明は無細胞性抗原を使用する。無細胞性抗原が使用される場合、以下の抗原のうちの1、2または(好ましくは)3個を使用することが好ましい:(1)解毒された百日咳毒素(百日咳トキソイド、またはPT)、(2)線維状ヘマグルチニン(FHA)、(3)ペルタクチン(69キロダルトン外膜タンパク質としても知られる)。FHAおよびペルタクチンは、本発明による使用の前にホルムアルデヒドで処理されてもよい。PTは、好ましくは、ホルムアルデヒドおよび/またはグルタルアルデヒドを用いる処理により解毒される。無細胞性百日咳抗原は、好ましくは、1つまたは複数のアルミニウム塩アジュバント上に吸着される。代替手段として、それらは、非吸着状態で添加されてもよい。ペルタクチンが添加される場合、それは水酸化アルミニウムアジュバント上に既に吸着されていることが好ましい。PTおよびFHAは、水酸化アルミニウムアジュバントまたはリン酸アルミニウム上に吸着されてもよい。PT、FHAおよびペルタクチンのすべての水酸化アルミニウムへの吸着が最も好ましい。
【0518】
不活性化ポリオウイルスワクチン:ポリオウイルスは灰白髄炎を引き起こす。経口ポリオウイルスワクチンを使用するよりもむしろ、本発明の好ましい実施形態はIPVを使用する。患者に投与する前に、ポリオウイルスは、不活性化されなければならず、これは、ホルムアルデヒドを用いる処理により達成され得る。灰白髄炎は、3つのタイプのポリオウイルスのうちの1つにより引き起こされ得る。3つのタイプは類似しており、同一の症状を引き起こすが、それらは抗原的に異なり、1つのタイプによる感染は他のタイプによる感染に対して防御しない。したがって、本発明において3種のポリオウイルス抗原を使用することが好ましい:ポリオウイルス1型(例えば、Mahoney株)、ポリオウイルス2型(例えば、MEF-1株)、およびポリオウイルス3型(例えば、Saukett株)。ウイルスは、好ましくは個別に増殖させ、精製し、不活性化し、次いで組み合わせて、本発明と共に使用するためのバルク三価混合物を得る。
【0519】
ジフテリアトキソイド:コリネバクテリウム・ジフテリアは、ジフテリアを引き起こす。ジフテリア毒素は、(例えば、ホルマリンまたはホルムアルデヒドを用いて)処理して、注射後に特異的な抗毒素抗体を誘導する能力を保持しながら毒性を除去することができる。これらのジフテリアトキソイドは、ジフテリアワクチン中で使用される。好ましいジフテリアトキソイドは、ホルムアルデヒド処理により調製されるものである。ジフテリアトキソイドは、増殖培地中でC.ジフテリア(C.diphtheriae)を増殖させた後、ホルムアルデヒド処理、限外濾過および沈降により得られ得る。次いで、トキソイド化された材料は、滅菌濾過および/または透析を含むプロセスにより処理されてもよい。ジフテリアトキソイドは、好ましくは、水酸化アルミニウムアジュバント上に吸着される。
【0520】
破傷風トキソイド:クロストリジウム・テタニ(Clostridium tetani)は、破傷風を引き起こす。破傷風毒素は、処理して、防御的トキソイドを得ることができる。このトキソイドは、破傷風ワクチン中で使用される。好ましい破傷風トキソイドは、ホルムアルデヒド処理により調製されるものである。破傷風トキソイドは、増殖培地中でC.テタニ(C.tetani)を増殖させた後、ホルムアルデヒド処理、限外濾過および沈降により得られ得る。次いで、この材料は、滅菌濾過および/または透析を含むプロセスにより処理されてもよい。
【0521】
A型肝炎ウイルス抗原:A型肝炎ウイルス(HAV)は、ウイルス性肝炎を引き起こす公知の因子の1つである。好ましいHAV成分は、不活性化ウイルスに基づくものであり、不活性化は、ホルマリン処理により達成され得る。
【0522】
B型肝炎ウイルス(HBV)は、ウイルス性肝炎を引き起こす公知の因子の1つである。キャプシドの主成分は、HBV表面抗原として知られるタンパク質であり、またはより一般的には、典型的には約24kDaの分子量を有する226アミノ酸のポリペプチドであるHBsAgである。すべての存在するB型肝炎ワクチンは、HBsAgを含有し、この抗原が正常なワクチン被接種者に投与される場合、それはHBV感染に対して防御する抗HBsAg抗体の生成を刺激する。
【0523】
ワクチン製造のために、HBsAgは、2つの方法で作製されてきた:慢性B型肝炎キャリアの血漿からの粒子状形態の抗原の精製、または組換えDNA法によるタンパク質の発現(例えば、酵母細胞中での組換え発現)。天然のHBsAg(すなわち、血漿精製産物中として)と違って、酵母により発現されるHBsAgは、一般的にはグリコシル化されておらず、これは、本発明と共に使用するためのHBsAgの最も好ましい形態である。
【0524】
コンジュゲート化ヘモフィルス・インフルエンザb型抗原:ヘモフィルス・インフルエンザb型(Hib)は、細菌性髄膜炎を引き起こす。Hibワクチンは、典型的には、莢膜糖抗原に基づくものであり、その調製は十分に文書化されている。Hib糖は、特に子供におけるその免疫原性を増強するために、担体タンパク質にコンジュゲートされ得る。典型的な担体タンパク質は、破傷風トキソイド、ジフテリアトキソイド、CRM197、H.インフルエンザプロテインD、および血清群B髄膜炎菌に由来する外膜タンパク質複合体である。コンジュゲートの糖部分は、Hib細菌から調製される完全長ポリリボシルリビトールリン酸(PRP)および/または完全長PRPの断片を含んでもよい。Hibコンジュゲートは、アルミニウム塩アジュバントに吸着されても、またはされなくてもよい。
【0525】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、コンジュゲート化N.メニンギティディス血清群Y莢膜糖(MenY)、および/またはコンジュゲート化N.メニンギティディス血清群C莢膜糖(MenC)をさらに含む。
【0526】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、コンジュゲート化N.メニンギティディス血清群A莢膜糖(MenA)、コンジュゲート化N.メニンギティディス血清群W135莢膜糖(MenW135)、コンジュゲート化N.メニンギティディス血清群Y莢膜糖(MenY)、および/またはコンジュゲート化N.メニンギティディス血清群C莢膜糖(MenC)をさらに含む。
【0527】
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、コンジュゲート化N.メニンギティディス血清群W135莢膜糖(MenW135)、コンジュゲート化N.メニンギティディス血清群Y莢膜糖(MenY)、および/またはコンジュゲート化N.メニンギティディス血清群C莢膜糖(MenC)をさらに含む。
【0528】
2.5 アジュバント
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、少なくとも1種、2種または3種のアジュバントをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、少なくとも1種のアジュバントをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、1種のアジュバントをさらに含んでもよい。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、2種のアジュバントをさらに含んでもよい。用語「アジュバント」は、抗原に対する免疫応答を増強する化合物または混合物を指す。抗原は、主に送達系として、主に免疫モジュレータとして作用するか、またはその両方の強力な特徴を有してもよい。好適なアジュバントとしては、ヒトを含む哺乳動物における使用にとって好適なものが挙げられる。
【0529】
ヒトで使用され得る公知の好適な送達系型アジュバントの例としては、以下に限定されないが、アラム(例えば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウム)、リン酸カルシウム、リポソーム、水中油型エマルション、例えばMF59(4.3%w/vスクアレン、0.5%w/vポリソルベート80(Tween(登録商標)80)、0.5%w/vトリオレイン酸ソルビタン(Span85))、油中水型エマルション、例えばモンタニド、およびポリ(D,L-ラクチド-co-グリコリド)(PLG)マイクロ粒子またはナノ粒子が挙げられる。
【0530】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、アジュバントとして、アルミニウム塩(アラム)(例えば、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウム)を含む。好ましい実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、アジュバントとして、リン酸アルミニウムまたは水酸化アルミニウムを含む。好ましい実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、アジュバントとして、リン酸アルミニウムを含む。
【0531】
本明細書に開示される免疫原性組成物の有効性を増強するためのさらなる例示的アジュバントとしては、限定されないが、以下が挙げられる:(1)水中油型エマルション製剤(ムラミルペプチド(下記参照)または細菌細胞壁成分などの他の特異的免疫刺激剤を含む、または含まない)、例えば、(a)より大きい粒径のエマルションを生成するためにサブミクロンエマルション中にマイクロ流体化された、またはボルテックスされた10%スクアレン、0.4%Tween(登録商標)80、5%プルロニック(登録商標)ブロックポリマーL121、およびthr-MDPを含有するSAF、および(b)2%スクアレン、0.2%Tween(登録商標)80、および1つまたは複数の細菌細胞壁成分、例えば、モノホスホリルリピドA(MPL)、トレハロースジミコール酸(TDM)、および細胞壁骨格(CWS)、好ましくは、MPL+CWS(DETOX(商標))を含有するRIBI(商標)アジュバント系(RAS)(Ribi Immunochem、Hamilton、MT)、(2)サポニンアジュバント、例えば、QS21、STIMULON(商標)(Cambridge Bioscience、Worcester、MA)、ABISCO(登録商標)(Isconova、Sweden)、または用いることができるISCOMATRIX(登録商標)(Commonwealth Serum Laboratories、Australia)、またはさらなる界面活性剤を含まなくてもよいISCOM(免疫刺激複合体)などのそれから生成される粒子(例えば、WO00/07621)、(3)完全フロイントアジュバント(CFA)および不完全フロイントアジュバント(IFA)、(4)サイトカイン、例えば、インターロイキン(例えば、IL-1、IL-2、IL-4、IL-5、IL-6、IL-7、IL-12(例えば、WO99/44636))、インターフェロン(例えば、ガンマインターフェロン)、マクロファージコロニー刺激因子(M-CSF)、腫瘍壊死因子(TNF)など、(5)任意選択で肺炎球菌糖と共に使用される場合にアラムの実質的な非存在下での(例えば、WO00/56358を参照されたい)、モノホスホリルリピドA(MPL)または3-O-脱アシル化MPL(3dMPL)(例えば、GB-2220221、EP0689454を参照されたい)、(6)3dMPLと、例えば、QS21および/または水中油型エマルションとの組合せ(例えば、EP0835318、EP0735898、EP0761231を参照されたい)、(7)ポリオキシエチレンエーテルまたはポリオキシエチレンエステル(例えば、WO99/52549を参照されたい)、(8)オクトキシノールと組み合わせたポリオキシエチレンソルビタンエステル界面活性剤(例えば、WO01/21207)、またはオクトキシノールなどの少なくとも1つのさらなる非イオン性界面活性剤と組み合わせたポリオキシエチレンアルキルエーテルもしくはエステル界面活性剤(例えば、WO01/21152)、(9)サポニンおよび免疫刺激性オリゴヌクレオチド(例えば、CpGオリゴヌクレオチド)(例えば、WO00/62800)、(10)免疫刺激剤および金属塩の粒子(例えば、WO00/23105を参照されたい)、(11)サポニンおよび水中油型エマルション(例えば、WO99/11241)、(12)サポニン(例えば、QS21)+3dMPL+IM2(任意選択で、+ステロール)(例えば、WO98/57659)、(13)組成物の有効性を増強するための免疫刺激剤として作用する他の物質。ムラミルペプチドとしては、N-アセチル-ムラミル-L-トレオニル-D-イソグルタミン(thr-MDP)、N-25アセチル-ノルムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミン(nor-MDP)、N-アセチルムラミル-L-アラニル-D-イソグルタミニル(isoglutarninyl)-L-アラニン-2-(1’-2’-ジパルミトイル-sn-グリセロ-3-ヒドロキシホスホリルオキシ)-エチルアミンMTP-PE)などが挙げられる。
【0532】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、アジュバントとして、CpGオリゴヌクレオチドを含む。本明細書で使用されるCpGオリゴヌクレオチドは、免疫刺激性CpGオリゴデオキシヌクレオチド(CpG ODN)を指し、したがって、これらの用語は、別途指摘しない限り互換的に使用される。免疫刺激性CpGオリゴデオキシヌクレオチドは、任意選択である特定の好ましい塩基の文脈内で、非メチル化シトシン-グアニンジヌクレオチドである、1つまたは複数の免疫刺激性CpGモチーフを含有する。CpG免疫刺激性モチーフのメチル化状態は、一般に、ジヌクレオチド中のシトシン残基を指す。少なくとも1つの非メチル化CpGジヌクレオチドを含有する免疫刺激性オリゴヌクレオチドは、3’グアニンにリン酸結合により連結された5’非メチル化シトシンを含有し、かつToll様受容体9(TLR-9)への結合を通じて免疫系を活性化する、オリゴヌクレオチドである。別の実施形態では、免疫刺激性オリゴヌクレオチドは、1つまたは複数のメチル化CpGジヌクレオチドを含有してもよく、これらはCpGモチーフがメチル化されていない場合ほど強くないが、TLR9を通じて免疫系を活性化する。CpG免疫刺激性オリゴヌクレオチドは、1つまたは複数のパリンドロームを含んでもよく、このパリンドロームは、同様に、CpGジヌクレオチドを包含してもよい。CpGオリゴヌクレオチドは、いくつかの発行された特許、公開された特許出願、および他の刊行物、例えば、米国特許第6,194,388号、同第6,207,646号、同第6,214,806号、同第6,218,371号、同第6,239,116号、および同第6,339,068号に記載されている。
【0533】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、WO2010/125480の3頁、22行目~12頁、36行目に記載された任意のCpGオリゴヌクレオチドを含む。
【0534】
異なるクラスのCpG免疫刺激性オリゴヌクレオチドが同定されている。これらのものは、A、B、CおよびPクラスと呼ばれ、WO2010/125480の3頁、22行目~12頁、36行目により詳細に記載されている。本発明の方法は、これらの異なるクラスのCpG免疫刺激性オリゴヌクレオチドの使用を包含する。
【0535】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、AクラスのCpGオリゴヌクレオチドを含む。好ましくは、本発明の「Aクラス」のCpGオリゴヌクレオチドは、以下の核酸配列:5’GGGGACGACGTCGTGGGGGGG3’(配列番号1)を有する。Aクラスのオリゴヌクレオチドのいくつかの非限定例としては、5’G*G*G_G_A_C_G_A_C_G_T_C_G_T_G_G*G*G*G*G*G’3’(配列番号2)(式中、「*」は、ホスホロチオエート結合を指し、「_」は、ホスホジエステル結合を指す)が挙げられる。
【0536】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、BクラスのCpGオリゴヌクレオチドを含む。一実施形態では、本発明における使用のためのCpGオリゴヌクレオチドは、少なくとも式:
5’X1X2CGX3X43’
(式中、X1、X2、X3、およびX4はヌクレオチドである)
により表されるBクラスのCpGオリゴヌクレオチドである。一実施形態では、X2は、アデニン、グアニン、またはチミンである。別の実施形態では、X3は、シトシン、アデニン、またはチミンである。
【0537】
本発明のBクラスのCpGオリゴヌクレオチド配列は、上に広く記載されたもの、およびWO96/02555、WO98/18810および米国特許第6,194,388号、同第6,207,646号、同第6,214,806号、同第6,218,371号、同第6,239,116号および同第6,339,068号に開示されたものである。例示的な配列としては、以下に限定されないが、これらの後者の出願および特許に開示されたものが挙げられる。
【0538】
ある実施形態では、本発明の「Bクラス」のCpGオリゴヌクレオチドは、以下の核酸配列:
5’TCGTCGTTTTTCGGTGCTTTT3’(配列番号3)、または
5’TCGTCGTTTTTCGGTCGTTTT3’(配列番号4)、または
5’TCGTCGTTTTGTCGTTTTGTCGTT3’(配列番号5)、または
5’TCGTCGTTTCGTCGTTTTGTCGTT3’(配列番号6)、または
5’TCGTCGTTTTGTCGTTTTTTTCGA3’(配列番号7)
を有する。
【0539】
これらの配列のいずれかにおいて、すべての結合は、すべてホスホロチオエート結合であってもよい。別の実施形態では、これらの配列のいずれかにおいて、1つまたは複数の結合は、好ましくはセミソフトCpGオリゴヌクレオチドを作製するCpGモチーフの「C」と「G」との間の、ホスホジエステルであってもよい。これらの配列のいずれかにおいて、エチル-ウリジンまたはハロゲンは、5’Tに置き換わってもよい;ハロゲン置換の例としては、以下に限定されないが、ブロモ-ウリジンまたはヨード-ウリジン置換が挙げられる。
【0540】
Bクラスのオリゴヌクレオチドのいくつかの非限定例としては、
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*T*C*G*G*T*G*C*T*T*T*T3’(配列番号8)、または
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*T*C*G*G*T*C*G*T*T*T*T3’(配列番号9)、または
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*G*T*C*G*T*T*T*T*G*T*C*G*T*T3’(配列番号10)、または
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*G*T*C*G*T*T3’(配列番号11)、または
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*G*T*C*G*T*T*T*T*T*T*T*C*G*A3’(配列番号12)
(式中、「*」は、ホスホロチオエート結合を指す)
が挙げられる。
【0541】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、CクラスのCpGオリゴヌクレオチドを含む。ある実施形態では、本発明の「Cクラス」のCpGオリゴヌクレオチドは、以下の核酸配列:
5’TCGCGTCGTTCGGCGCGCGCCG3’(配列番号13)、または
5’TCGTCGACGTTCGGCGCGCGCCG3’(配列番号14)、または
5’TCGGACGTTCGGCGCGCGCCG3’(配列番号15)、または
5’TCGGACGTTCGGCGCGCCG3’(配列番号16)、または
5’TCGCGTCGTTCGGCGCGCCG3’(配列番号17)、または
5’TCGACGTTCGGCGCGCGCCG3’(配列番号18)、または
5’TCGACGTTCGGCGCGCCG3’(配列番号19)、または
5’TCGCGTCGTTCGGCGCCG3’(配列番号20)、または
5’TCGCGACGTTCGGCGCGCGCCG3’(配列番号21)、または
5’TCGTCGTTTTCGGCGCGCGCCG3’(配列番号22)、または
5’TCGTCGTTTTCGGCGGCCGCCG3’(配列番号23)、または
5’TCGTCGTTTTACGGCGCCGTGCCG3’(配列番号24)、または
5’TCGTCGTTTTCGGCGCGCGCCGT3’(配列番号25)
を有する。
【0542】
これらの配列のいずれかにおいて、すべての結合は、すべてホスホロチオエート結合であってもよい。別の実施形態では、これらの配列のいずれかにおいて、1つまたは複数の結合は、好ましくはセミソフトCpGオリゴヌクレオチドを作製するCpGモチーフの「C」と「G」との間の、ホスホジエステルであってもよい。
【0543】
Cクラスのオリゴヌクレオチドのいくつかの非限定例としては、
5’T*C_G*C_G*T*C_G*T*T*C_G*G*C*G*C_G*C*G*C*C*G3’(配列番号26)、または
5’T*C_G*T*C_G*A*C_G*T*T*C_G*G*C*G*C_G*C*G*C*C*G3’(配列番号27)、または
5’T*C_G*G*A*C_G*T*T*C_G*G*C*G*C_G*C*G*C*C*G3’(配列番号28)、または
5’T*C_G*G*A*C_G*T*T*C_G*G*C*G*C*G*C*C*G3’(配列番号29)、または
5’T*C_G*C_G*T*C_G*T*T*C_G*G*C*G*C*G*C*C*G3’(配列番号30)、または
5’T*C_G*A*C_G*T*T*C_G*G*C*G*C_G*C*G*C*C*G3’(配列番号31)、または
5’T*C_G*A*C_G*T*T*C_G*G*C*G*C*G*C*C*G3’(配列番号32)、または
5’T*C_G*C_G*T*C_G*T*T*C_G*G*C*G*C*C*G3’(配列番号33)、または
5’T*C_G*C_G*A*C_G*T*T*C_G*G*C*G*C_G*C*G*C*C*G3’(配列番号34)、または
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*C*G*G*C*G*C*G*C*G*C*C*G3’(配列番号35)、または
5’T*C*G*T*C*G*T*T*T*T*C*G*G*C*G*G*C*C*G*C*C*G3’(配列番号36)、または
5’T*C*G*T*C_G*T*T*T*T*A*C_G*G*C*G*C*C_G*T*G*C*C*G3’(配列番号37)、または
5’T*C_G*T*C*G*T*T*T*T*C*G*G*C*G*C*G*C*G*C*C*G*T3’(配列番号38)
(式中、「*」は、ホスホロチオエート結合を指し、「_」は、ホスホジエステル結合を指す)
が挙げられる。
【0544】
これらの配列のいずれかにおいて、エチル-ウリジンまたはハロゲンは、5’Tに置き換わってもよい;ハロゲン置換の例としては、以下に限定されないが、ブロモ-ウリジンまたはヨード-ウリジン置換が挙げられる。
【0545】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、PクラスのCpGオリゴヌクレオチドを含む。ある実施形態では、本発明における使用のためのCpGオリゴヌクレオチドは、5’TLR活性化ドメインと、少なくとも2つのパリンドローム領域とを含有するPクラスのCpGオリゴヌクレオチドであり、一方のパリンドローム領域は、少なくとも6ヌクレオチド長の5’パリンドローム領域であり、直接的に、またはスペーサーを介して少なくとも8ヌクレオチド長の3’パリンドローム領域に接続されており、該オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのYpRジヌクレオチドを含む。ある実施形態では、前記オリゴヌクレオチドは、T*C_G*T*C_G*A*C_G*T*T*C_G*G*C*G*C_G*C*G*C*C*G(配列番号27)ではない。一実施形態では、PクラスのCpGオリゴヌクレオチドは、少なくとも1つの非メチル化CpGジヌクレオチドを含む。別の実施形態では、TLR活性化ドメインは、TCG、TTCG、TTTCG、TYpR、TTYpR、TTTYpR、UCG、UUCG、UUUCG、TTT、またはTTTTである。なおまた別の実施形態では、TLR活性化ドメインは、5’パリンドローム領域内にある。別の実施形態では、TLR活性化ドメインは、5’パリンドローム領域のすぐ5’側にある。
【0546】
ある実施形態では、本発明の「Pクラス」のCpGオリゴヌクレオチドは、以下の核酸配列:5’TCGTCGACGATCGGCGCGCGCCG3’(配列番号39)を有する。
【0547】
前記配列において、すべての結合は、すべてホスホロチオエート結合であってもよい。別の実施形態では、1つまたは複数の結合は、好ましくはセミソフトCpGオリゴヌクレオチドを作製するCpGモチーフの「C」と「G」との間の、ホスホジエステルであってもよい。これらの配列のいずれかにおいて、エチル-ウリジンまたはハロゲンは、5’Tに置き換わってもよい;ハロゲン置換の例としては、以下に限定されないが、ブロモ-ウリジンまたはヨード-ウリジン置換が挙げられる。
【0548】
Pクラスのオリゴヌクレオチドの非限定例としては、
5’T*C_G*T*C_G*A*C_G*A*T*C_G*G*C*G*C_G*C*G*C*C*G3’(配列番号40)
(式中、「*」は、ホスホロチオエート結合を指し、「_」は、ホスホジエステル結合を指す)
を含む。
【0549】
一実施形態では、オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのホスホロチオエート結合を含む。別の実施形態では、オリゴヌクレオチドのすべてのヌクレオチド間結合は、ホスホロチオエート結合である。別の実施形態では、オリゴヌクレオチドは、少なくとも1つのホスホジエステル様結合を含む。別の実施形態では、ホスホジエステル様結合は、ホスホジエステル結合である。別の実施形態では、親油性基は、オリゴヌクレオチドにコンジュゲートされる。一実施形態では、親油性基は、コレステロールである。
【0550】
ある実施形態では、本明細書に開示されるCpGオリゴヌクレオチドのすべてのヌクレオチド間結合は、ホスホジエステル結合である(WO2007/026190に記載された「ソフト」オリゴヌクレオチド)。別の実施形態では、本発明のCpGオリゴヌクレオチドは、分解に耐性にされる(例えば、安定化される)。「安定化されたオリゴヌクレオチド」は、in vivoでの分解(例えば、エキソまたはエンドヌクレアーゼによる)に比較的耐性であるオリゴヌクレオチドを指す。核酸安定化は、骨格改変により達成され得る。ホスホロチオエート結合を有するオリゴヌクレオチドは、最大活性を生じ、細胞内エキソおよびエンドヌクレアーゼによる分解からオリゴヌクレオチドを保護する。
【0551】
免疫刺激性オリゴヌクレオチドは、ホスホジエステル結合とホスホロチオエート結合との組合せを有するキメラ骨格を有してもよい。本発明の目的では、キメラ骨格は、部分的に安定化された骨格であって、少なくとも1つのヌクレオチド間結合がホスホジエステルまたはホスホジエステル様であり、少なくとも1つの他のヌクレオチド間結合が安定化されたヌクレオチド間結合であり、少なくとも1つのホスホジエステルまたはホスホジエステル様結合と、少なくとも1つの安定化された結合とが異なるものである、骨格を指す。ホスホジエステル結合がCpGモチーフ内に優先的に配置される場合、そのような分子は、WO2007/026190に記載されたように「セミソフト」と呼ばれる。
【0552】
他の改変オリゴヌクレオチドは、ホスホジエステル、ホスホロチオエート、メチルホスホネート、メチルホスホロチオエート、ホスホロジチオエート、および/またはp-エトキシ結合の組合せを含む。
【0553】
混合骨格改変ODNは、WO2007/026190に記載のように合成され得る。
CpGオリゴヌクレオチドのサイズ(すなわち、オリゴヌクレオチドの長さに沿ったヌクレオチド残基の数)は、オリゴヌクレオチドの刺激活性にも寄与し得る。細胞中への取込みを容易にするために、本発明のCpGオリゴヌクレオチドは、好ましくは、6ヌクレオチドの残基の最小の長さを有する。より大きいオリゴヌクレオチドは細胞内で分解されるため、十分な免疫刺激性モチーフが存在する場合、6ヌクレオチドを超える任意のサイズのオリゴヌクレオチド(多くのkb長であっても)は、免疫応答を誘導することができる。ある特定の実施形態では、CpGオリゴヌクレオチドは、6~100ヌクレオチド長、優先的には8~30ヌクレオチド長である。重要な実施形態では、本発明の核酸およびオリゴヌクレオチドは、プラスミドまたは発現ベクターではない。
【0554】
ある実施形態では、本明細書に開示されるCpGオリゴヌクレオチドは、WO2007/026190の段落134~147に記載されたような塩基および/または糖などにおける、置換または修飾を含む。
【0555】
ある実施形態では、本発明のCpGオリゴヌクレオチドは、化学的に修飾される。化学的修飾の例は、当業者には公知であり、例えば、Uhlmannら(1990)Chem.Rev.90:543;S.Agrawal(編)、Humana Press、Totowa、USA 1993;Crookeら(1996)Annu.Rev.Pharmacol.Toxicol.36:107~129頁;およびHunzikerら(1995)Mod.Synth.Methods7:331~417頁に記載されている。本発明によるオリゴヌクレオチドは、1つまたは複数の修飾を有してもよく、各修飾は、天然のDNAまたはRNAから構成される同じ配列のオリゴヌクレオチドと比較して、特定のホスホジエステルヌクレオシド間架橋および/または特定のβ-D-リボース単位および/または特定の天然ヌクレオシド塩基位置に位置する。
【0556】
本発明のいくつかの実施形態では、CpG含有核酸は、当業者には公知の方法に従って免疫原性担体と単純に混合され得る(例えば、WO03/024480を参照されたい)。
【0557】
本発明の特定の実施形態では、本明細書に開示される任意の免疫原性組成物は、2μg~100mgのCpGオリゴヌクレオチドを含む。本発明の特定の実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、0.1mg~50mgのCpGオリゴヌクレオチド、好ましくは0.2mg~10mgのCpGオリゴヌクレオチド、より好ましくは0.3mg~5mgのCpGオリゴヌクレオチドを含む。本発明の特定の実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、0.3mg~5mgのCpGオリゴヌクレオチドを含む。さらに好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、0.5~2mgのCpGオリゴヌクレオチドを含んでもよい。最も好ましくは、本発明の免疫原性組成物は、0.75~1.5mgのCpGオリゴヌクレオチドを含んでもよい。好ましい実施形態では、本明細書に開示される任意の免疫原性組成物は、約1mgのCpGオリゴヌクレオチドを含んでもよい。
【0558】
3 製剤
本発明の免疫原性組成物は、液体形態(すなわち、溶液もしくは懸濁液)または凍結乾燥形態で製剤化されてもよい。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、液体形態で製剤化される。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、凍結乾燥形態で製剤化される。液体製剤は、有利には、その包装された形態から直接的に投与されてもよく、したがって、本発明の凍結乾燥組成物について別途必要とされるような水性媒体中での再構成を必要とせず、注射にとって理想的である。
【0559】
本開示の免疫原性組成物の製剤化は、当技術分野で認識される方法を用いて達成され得る。例えば、個々の多糖および/またはコンジュゲートは、生理的に許容されるビヒクルと共に製剤化して、組成物を調製することができる。そのようなビヒクルの例としては、以下に限定されないが、水、緩衝食塩水、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコール)およびデキストロース溶液が挙げられる。
【0560】
本開示は、本明細書に開示されるグリココンジュゲートの任意の組合せと、薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤とを含む免疫原性組成物を提供する。
ある実施形態では、本開示の免疫原性組成物は、液体形態、好ましくは、水性液体形態にある。
【0561】
本開示の免疫原性組成物は、緩衝剤、塩、二価陽イオン、非イオン性界面活性剤、凍結防止剤、例えば糖、および酸化防止剤、例えばフリーラジカルスカベンジャーまたはキレート剤のうちの1つまたは複数、またはそれらの任意の複数の組合せを含んでもよい。
【0562】
ある実施形態では、本開示の免疫原性組成物は、緩衝剤を含む。ある実施形態では、前記緩衝剤は、約3.5~約7.5のpKaを有する。いくつかの実施形態では、緩衝剤は、リン酸塩、コハク酸塩、ヒスチジンまたはクエン酸塩である。いくつかの実施形態では、緩衝剤は、コハク酸塩である。いくつかの実施形態では、緩衝剤は、ヒスチジンである。ある特定の実施形態では、緩衝剤は、最終濃度1mM~10mMのコハク酸塩である。特定の一実施形態では、コハク酸塩緩衝剤の最終濃度は、約5mMである。
【0563】
ある実施形態では、本開示の免疫原性組成物は、塩を含む。いくつかの実施形態では、塩は、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウムおよびそれらの組合せからなる群から選択される。特定の一実施形態では、塩は、塩化ナトリウムである。特定の一実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、150mMの塩化ナトリウムを含む。
【0564】
ある実施形態では、本開示の免疫原性組成物は、界面活性剤を含む。ある実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20(TWEEN(商標)20)、ポリソルベート40(TWEEN(商標)40)、ポリソルベート60(TWEEN(商標)60)、ポリソルベート65(TWEEN(商標)65)、ポリソルベート80(TWEEN(商標)80)、ポリソルベート85(TWEEN(商標)85)、TRITON(商標)N-101、TRITON(商標)X-100、オクトキシノール(oxtoxynol)40、ノノキシノール-9、トリエタノールアミン、トリエタノールアミンポリペプチドオレエート、ポリオキシエチレン-660ヒドロキシステアレート(PEG-15、Solutol H15)、ポリオキシエチレン-35-リシノレエート(CREMOPHOR(登録商標)EL)、ダイズレシチンおよびポロキサマーからなる群から選択される。特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート80である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%ポリソルベート80重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%ポリソルベート80重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%ポリソルベート80重量/重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%ポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.02%ポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.01%ポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.03%ポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.04%ポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、0.05%ポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート80の最終濃度は、1%ポリソルベート80(w/w)である。
【0565】
特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%ポリソルベート20重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%ポリソルベート20重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%ポリソルベート20重量/重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%ポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.02%ポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.01%ポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.03%ポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.04%ポリソルベート80(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、0.05%ポリソルベート20(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート20の最終濃度は、1%ポリソルベート20(w/w)である。
【0566】
特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート40である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート40の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%ポリソルベート40重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート40の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%ポリソルベート40重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート40の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%ポリソルベート40重量/重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート40の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%ポリソルベート40(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート40の最終濃度は、1%ポリソルベート40(w/w)である。
【0567】
特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート60である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート60の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%ポリソルベート60重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート60の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%ポリソルベート60重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート60の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%ポリソルベート60重量/重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート60の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%ポリソルベート60(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート60の最終濃度は、1%ポリソルベート60(w/w)である。
【0568】
特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート65である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート65の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%ポリソルベート65重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート65の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%ポリソルベート65重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート65の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%ポリソルベート65重量/重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート65の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%ポリソルベート65(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート65の最終濃度は、1%ポリソルベート65(w/w)である。
【0569】
特定の一実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート85である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート85の最終濃度は、少なくとも0.0001%~10%ポリソルベート85重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート85の最終濃度は、少なくとも0.001%~1%ポリソルベート85重量/重量(w/w)である。いくつかの前記実施形態では、製剤中のポリソルベート85の最終濃度は、少なくとも0.01%~1%ポリソルベート85重量/重量(w/w)である。他の実施形態では、製剤中のポリソルベート85の最終濃度は、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%または0.1%ポリソルベート85(w/w)である。別の実施形態では、製剤中のポリソルベート85の最終濃度は、1%ポリソルベート85(w/w)である。
【0570】
ある特定の実施形態では、本開示の免疫原性組成物は、5.5~7.5のpH、より好ましくは5.6~7.0のpH、さらにより好ましくは5.8~6.0のpHを有する。
一実施形態では、本開示は、本明細書に開示される任意の免疫原性組成物で充填された容器を提供する。一実施形態では、容器は、バイアル、シリンジ、フラスコ、発酵器、バイオリアクター、バッグ、瓶、アンプル、カートリッジおよび使い捨て型ペンからなる群から選択される。ある特定の実施形態では、容器は、シリコン処理されている。
【0571】
ある実施形態では、本開示の容器は、ガラス、金属(例えば、スチール、ステンレススチール、アルミニウムなど)および/またはポリマー(例えば、熱可塑性物質、エラストマー、熱可塑性エラストマー)から作られている。ある実施形態では、本開示の容器は、ガラスから作られている。
【0572】
一実施形態では、本開示は、本明細書に開示される任意の免疫原性組成物で充填されたシリンジを提供する。ある特定の実施形態では、シリンジは、シリコン処理されている、および/またはガラスから作られている。
【0573】
注射のための本発明の免疫原性組成物の典型的な用量は、0.1mL~2mLの体積を有する。ある実施形態では、注射のための本発明の免疫原性組成物は、0.2mL~1mLの体積、さらにより好ましくは約0.5mLの体積を有する。
【0574】
4 本発明のグリココンジュゲートおよび免疫原性組成物の使用
本明細書に開示されるグリココンジュゲートは、抗原として使用され得る。例えば、それらは、ワクチンの一部であってもよい。
【0575】
したがって、ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、医薬として使用するためのものである。
ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、ワクチンとして使用するためのものである。
【0576】
したがって、ある実施形態では、本明細書に記載される免疫原性組成物は、対象における免疫応答の生成に使用するためのものである。一態様では、対象は、哺乳動物、例えばヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシまたはイヌである。一態様では、対象は、ヒトである。
【0577】
本明細書に記載される免疫原性組成物は、対象における細菌性の感染、疾患または状態を予防、治療または改善するための治療的または予防的方法で使用され得る。特に、本明細書に記載される免疫原性組成物は、対象におけるS.ニューモニエ血清型3の感染、疾患または状態を予防、治療または改善するために使用され得る。
【0578】
したがって、一態様では、本開示は、免疫学的有効量の本開示の免疫原性組成物を対象に投与するステップを含む、対象におけるS.ニューモニエ血清型3に関連する感染、疾患または状態を予防、治療または改善する方法を提供する。
【0579】
いくつかのそのような実施形態では、感染、疾患または状態は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、膿胸、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂巣炎、軟組織感染および脳膿瘍からなる群から選択される。
【0580】
ある実施形態では、本開示は、免疫学的有効量の本発明の免疫原性組成物を対象に投与するステップを含む、対象におけるS.ニューモニエ血清型3に対する免疫応答を誘導する方法を提供する。一態様では、対象は、哺乳動物、例えばヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシまたはイヌである。一態様では、対象は、ヒトである。
【0581】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、ワクチンとして使用するためのものである。そのような実施形態では、本明細書に記載される免疫原性組成物は、対象におけるS.ニューモニエ血清型3の感染を予防するために使用され得る。したがって、一態様では、本発明は、免疫学的有効量の本開示の免疫原性組成物を対象に投与するステップを含む、対象におけるS.ニューモニエ血清型3による感染を予防する方法を提供する。いくつかのそのような実施形態では、感染は、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、急性中耳炎、髄膜炎、菌血症、敗血症、膿胸、結膜炎、骨髄炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、乳様突起炎、蜂巣炎、軟組織感染および脳膿瘍からなる群から選択される。一態様では、対象は、哺乳動物、例えばヒト、ネコ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ウシまたはイヌである。一態様では、対象は、ヒトである。
【0582】
本開示の免疫原性組成物は、全身経路または粘膜経路を介して免疫原性組成物を投与することにより、S.ニューモニエ血清型3感染に感受性のあるヒトを予防または治療するために使用され得る。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、筋肉内、腹腔内、皮内または皮下経路により投与される。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、筋肉内、腹腔内、皮内または皮下注射により投与される。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、筋肉内または皮下注射により投与される。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、筋肉内注射により投与される。ある実施形態では、本発明の免疫原性組成物は、皮下注射により投与される。
【0583】
5 本発明の免疫原性組成物で治療されるべき対象
本明細書に開示されるように、本明細書に記載される免疫原性組成物は、対象における細菌性の感染、疾患または状態を予防、治療または改善するための様々な治療的または予防的方法で使用され得る。
【0584】
好ましい実施形態では、前記対象は、ヒトである。最も好ましい実施形態では、前記対象は、新生児(すなわち、3カ月齢より下)、乳児(すなわち、3カ月齢~1歳)または幼児(すなわち、1歳~4歳)である。
【0585】
ある実施形態では、本明細書に開示される免疫原性組成物は、ワクチンとして使用するためのものである。
そのような実施形態では、ワクチン接種されるべき対象は、1歳未満の年齢であってもよい。例えば、ワクチン接種されるべき対象は、約1カ月齢、約2カ月齢、約3カ月齢、約4カ月齢、約5カ月齢、約6カ月齢、約7カ月齢、約8カ月齢、約9カ月齢、約10カ月齢、約11カ月齢または約12カ月齢であってもよい。ある実施形態では、ワクチン接種されるべき対象は、約2カ月齢、約4カ月齢または約6カ月齢である。別の実施形態では、ワクチン接種されるべき対象は、2歳未満の年齢である。例えば、ワクチン接種されるべき対象は、約12~約15カ月齢であってもよい。いくつかの場合、わずか1回用量の本発明による免疫原性組成物が必要とされるが、いくつかの状況下では、第2、第3または第4の用量が与えられてもよい(以下のセクション8を参照されたい)。
【0586】
本発明のある実施形態では、ワクチン接種されるべき対象は、50歳以上の成人、より好ましくは55歳以上の成人である。ある実施形態では、ワクチン接種されるべき対象は、65歳以上、70歳以上、75歳以上または80歳以上の成人である。
【0587】
ある実施形態では、ワクチン接種されるべき対象は、免疫障害を有する個体、特にヒトである。免疫障害を有する個体は、一般に、感染性因子によるチャレンジに対して正常な液性または細胞性防御を高める能力が減衰または低下した人と定義される。
【0588】
本発明のある実施形態では、ワクチン接種されるべき免疫障害を有する対象は、免疫系を損なう疾患または状態に罹患し、肺炎球菌疾患に対して防御する、またはそれを処置するのに不十分である抗体応答をもたらす。
【0589】
ある実施形態では、前記疾患は、原発性免疫不全障害である。好ましくは、前記原発性免疫不全障害は、複合TおよびB細胞免疫不全、抗体欠損、明確に定義された症候群、免疫調節不全疾患、食細胞障害、自然免疫不全、自己炎症障害、および補体欠損からなる群から選択される。ある実施形態では、前記原発性免疫不全障害は、WO2010/125480の24頁、11行目~25頁、19行目に開示されたものから選択される。
【0590】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種されるべき免疫障害を有する対象は、HIV感染、後天性免疫不全症候群(AIDS)、がん、慢性心臓または肺障害、鬱血性心不全、糖尿病、慢性肝疾患、アルコール依存症、肝硬変、髄液漏、心筋症、慢性気管支炎、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、脾臓機能障害(例えば鎌状赤血球症)、脾臓機能の欠如(無脾症)、血液悪性腫瘍、白血病、多発性骨髄腫、ホジキン病、リンパ腫、腎不全、ネフローゼ症候群および喘息からなる群から選択される疾患に罹患している。
【0591】
本発明のある実施形態では、ワクチン接種されるべき免疫障害を有する対象は、栄養不良に罹患している。
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種されるべき免疫障害を有する対象は、感染に対する身体の耐性を低下させる薬物または処置を受けている。ある実施形態では、前記薬物は、WO2010/125480の26頁、33行目~26頁、4行目に開示されたものから選択される。
【0592】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種されるべき免疫障害を有する対象は、喫煙者である。
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種されるべき免疫障害を有する対象は、5×109細胞/リットル未満、または4×109細胞/リットル未満、または3×109細胞/リットル未満、または2×109細胞/リットル未満、または1×109細胞/リットル未満、または0.5×109細胞/リットル未満、または0.3×109細胞/リットル未満、または0.1×109細胞/リットル未満の白血球数(ロイコサイト数)を有する。
【0593】
白血球数(ロイコサイト数):血液中の白血球(WBC)の数。WBCは、通常、CBC(全血球計算)の一部として測定される。白血球は、血液中の感染と戦う細胞であり、赤血球として知られる赤い(酸素運搬)血液細胞とは異なる。好中球(多形核白血球、PMN)、桿状球(わずかに未熟な好中球)、T型リンパ球(T細胞)、B型リンパ球(B細胞)、単球、好酸球および好塩基球を含む、異なるタイプの白血球が存在する。すべてのタイプの白血球が、白血球数に反映される。白血球数の正常な範囲は、通常、血液1立方ミリメートルあたり4,300個の細胞から10,800個の細胞の間である。これはまた、ロイコサイト数と称される場合があり、4.3~10.8×109細胞/リットルの国際単位で表され得る。
【0594】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種されるべき免疫障害を有する対象は、好中球減少症に罹患している。本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種されるべき免疫障害を有する対象は、2×109細胞/リットル未満、または1×109細胞/リットル未満、または0.5×109細胞/リットル未満、または0.1×109細胞/リットル未満、または0.05×109細胞/リットル未満の好中球数を有する。
【0595】
低い白血球数または「好中球減少症」は、循環血液中の異常に低レベルの好中球を特徴とする状態である。好中球は、感染を防止し、それと戦うのを助ける特定の種類の白血球である。がん患者が好中球減少症を経験する最もよくある理由は、化学療法の副作用としてのものである。化学療法により誘導される好中球減少症は、患者の感染リスクを増大させ、がん治療を中断させる。
【0596】
本発明の特定の実施形態では、ワクチン接種されるべき免疫障害を有する対象は、500/mm3未満のCD4+細胞数、または300/mm3未満のCD4+細胞数、または200/mm3未満のCD4+細胞数、100/mm3未満のCD4+細胞数、75/mm3未満のCD4+細胞数、または50/mm3未満のCD4+細胞数を有する。
【0597】
CD4細胞試験は、通常、1mm3中の細胞数として報告される。正常なCD4数は、500から1,600の間であり、CD8数は、375から1,100の間である。CD4数は、HIVを有する人々においては劇的に低下する。
【0598】
本発明のある実施形態では、本明細書に開示される任意の免疫障害を有する対象は、ヒト男性またはヒト女性である。
6 レジメン
いくつかの場合、わずか1回用量の本発明による免疫原性組成物が必要とされるが、より高い免疫不全の状態などの、いくつかの状況下では、第2、第3または第4の用量が与えられてもよい。初回ワクチン接種後、対象は、十分に間隔を空けた1回または数回の追加免疫を受けてもよい。
【0599】
ある実施形態では、本発明による免疫原性組成物のワクチン接種のスケジュールは、単回用量である。特定の実施形態では、前記単回用量スケジュールは、少なくとも2歳の年齢である健康な人々のためのものである。
【0600】
ある実施形態では、本発明による免疫原性組成物のワクチン接種のスケジュールは、複数回用量スケジュールである。特定の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1カ月~約2カ月の間隔で隔てられた2回用量シリーズからなる。特定の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1カ月の間隔で隔てられた2回用量シリーズ、または約2カ月の間隔で隔てられた2回用量シリーズからなる。
【0601】
別の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1カ月~約2カ月の間隔で隔てられた3回用量シリーズからなる。別の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1カ月の間隔で隔てられた3回用量シリーズ、または約2カ月の間隔で隔てられた3回用量シリーズからなる。
【0602】
別の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1カ月~約2カ月の間隔で隔てられた3回用量シリーズ、それに続く、1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量からなる。別の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、約1カ月の間隔で隔てられた3回用量シリーズ、それに続く、1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量、または約2カ月の間隔で隔てられた3回用量シリーズ、それに続く、1回目の用量の約10カ月~約13カ月後の4回目の用量からなる。
【0603】
ある実施形態では、複数回用量スケジュールは、1歳までに少なくとも1回の用量(例えば、1、2または3回用量)、それに続く、少なくとも1回の幼児用量からなる。
ある実施形態では、複数回用量スケジュールは、2カ月齢で開始する、約1カ月~約2カ月の間隔(例えば、用量間は28~56日)で隔てられた2回もしくは3回用量シリーズ、およびそれに続く、12~18カ月齢での幼児用量からなる。ある実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、2カ月齢で開始する、約1カ月~約2カ月の間隔(例えば、用量間は28~56日)で隔てられた3回用量シリーズ、およびそれに続く、12~15カ月齢での幼児用量からなる。別の実施形態では、前記複数回用量スケジュールは、2カ月齢で開始する、約2カ月の間隔で隔てられた2回用量シリーズ、およびそれに続く、12~18カ月齢での幼児用量からなる。
【0604】
ある実施形態では、複数回用量スケジュールは、2、4、6、および12~15カ月齢での4回用量シリーズのワクチンからなる。
ある実施形態では、初回用量は、0日目に与えられ、1回または複数回の追加免疫は、約2~約24週間の範囲の間隔で、好ましくは4~8週間の投与間隔で与えられる。
【0605】
ある実施形態では、初回用量は、0日目に与えられ、追加免疫は約3カ月後に与えられる。
7.本発明はまた、以下の番号付けされた項1~89に定義される以下の実施形態を提供する
1.(a)単離されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3莢膜多糖を、非プロトン性溶媒中で1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)または1,1’-カルボニル-ジ-(1,2,4-トリアゾール)(CDT)と反応させるステップ、
(b)ステップ(a)の活性化された多糖を、非プロトン性溶媒中で担体タンパク質と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む、ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを作製する方法。
【0606】
2.単離された多糖が、活性化ステップ(a)の前にサイジングされる、項1に記載の方法。
3.単離された多糖が、100kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる、項2に記載の方法。
【0607】
4.単離された多糖を、1,1’-カルボニルジイミダゾール(CDI)と反応させる、項1から3のいずれか一項に記載の方法。
5.単離された多糖を、1,1’-カルボニル-ジ-(1,2,4-トリアゾール)(CDT)と反応させる、項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【0608】
6.ステップa)が、多糖を、反応混合物中に存在する血清型3莢膜多糖の量に対して0.01モル当量から10モル当量の間の量のCDIまたはCDTと反応させることを含む、項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【0609】
7.活性化反応a)が、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される、項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【0610】
8.活性化反応a)が、ジメチルスルホキシド(DMSO)から本質的になる溶液中で実行される、項1から6のいずれか一項に記載の方法。
9.活性化反応a)が、0.1%~1%の水を含む非プロトン性溶媒中で実行される、項1から6のいずれか一項に記載の方法。
【0611】
10.活性化反応a)が、0.1%~1%の水を含むDMSO中で実行される、項1から6のいずれか一項に記載の方法。
11.活性化反応a)の後に、水の添加が続く、項1から10のいずれか一項に記載の方法。
【0612】
12.水が、混合物中の総水分量を約1%から約10%(v/v)の間にするために添加される、項11に記載の方法。
13.コンジュゲーション反応b)が、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはジメチルホルムアミド(DMF)から本質的になる溶液中で実行される、項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【0613】
14.コンジュゲーション反応b)が、ジメチルスルホキシド(DMSO)から本質的になる溶液中で実行される、項1から12のいずれか一項に記載の方法。
15.コンジュゲーション反応b)が、約0.1%~約10%v/vの水を含むDMSO中で実行される、項1から12のいずれか一項に記載の方法。
【0614】
16.ステップb)における活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)が、4:1から0.1:1の間である、項1から15のいずれか一項に記載の方法。
【0615】
17.弱有機塩基が、活性化反応a)の後であるが、コンジュゲーション反応b)の前に、反応混合物に添加される、項1から16のいずれか一項に記載の方法。
18.弱有機塩基が、担体タンパク質が導入される前に反応混合物に添加される、項17に記載の方法。
【0616】
18.弱有機塩基が、担体タンパク質が導入された後に反応混合物に添加される、項17に記載の方法。
19.前記弱有機塩基が、アルカンアミン、イミダゾール、トリアゾール、ピリジン、ヒスチジンおよびグアニジンから選択される、項17から18のいずれか一項に記載の方法。
【0617】
20.前記有機塩基が、活性化されるべき多糖の量の0.1倍から25倍(重量/重量)の間の量で添加される、項17から19のいずれか一項に記載の方法。
21.コンジュゲーション反応b)の後、活性化された多糖のコンジュゲートされていない反応部位が、加水分解される、項1から20のいずれか一項に記載の方法。
【0618】
22.コンジュゲートされていない反応部位が、水溶液のコンジュゲーション溶液への添加により加水分解される、項21に記載の方法。
23.コンジュゲートされていない反応部位が、水性緩衝溶液のコンジュゲーション溶液への添加により加水分解される、項21に記載の方法。
【0619】
24.生成された後にグリココンジュゲートを精製するステップをさらに含む、項1から23のいずれか一項に記載の方法。
25.(a)単離されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3莢膜多糖を、酸化剤と反応させるステップ、
(b)ステップ(a)の活性化された多糖を、担体タンパク質と混合するステップ、および
(c)混合された活性化された多糖および担体タンパク質を、還元剤と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む、ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを作製する方法。
【0620】
26.単離された多糖が、活性化ステップ(a)の前にサイジングされる、項25に記載の方法。
27.単離された多糖が、活性化ステップ(a)の前に、100kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる、項25に記載の方法。
【0621】
28.(a)単離されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3莢膜多糖を、酸化剤と反応させるステップ、
(a’)クエンチング剤の添加により酸化反応をクエンチするステップ、
(b)ステップ(a)または(a’)の活性化された多糖を、担体タンパク質と混合するステップ、および
(c)混合された活性化された多糖および担体タンパク質を、還元剤と反応させて、グリココンジュゲートを形成させるステップ
を含む、ストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを作製する方法。
【0622】
29.単離された多糖が、活性化ステップ(a)の前にサイジングされる、項28に記載の方法。
30.単離された多糖が、活性化ステップ(a)の前に、100kDaから200kDaの間の重量平均分子量にサイジングされる、項28に記載の方法。
【0623】
31.酸化剤が、過ヨウ素酸塩である、項25から30のいずれか一項に記載の方法。
32.酸化剤が、過ヨウ素酸である、項25から30のいずれか一項に記載の方法。
33.ステップa)が、多糖を、0.01~2モル当量の過ヨウ素酸塩と反応させることを含む、項25から31のいずれか一項に記載の方法。
【0624】
34.活性化された血清型3多糖の酸化度が、2から30の間である、項25から33のいずれか一項に記載の方法。
35.活性化された血清型3多糖の酸化度が、11から19の間である、項25から33のいずれか一項に記載の方法。
【0625】
36.活性化された血清型3多糖の酸化度が、約15である、項25から33のいずれか一項に記載の方法。
37.ステップb)における活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)が、4:1から0.1:1の間である、項25から36のいずれか一項に記載の方法。
【0626】
38.活性化された血清型3莢膜多糖の担体タンパク質に対する初期投入比(重量/重量)が、1.5:1から0.5:1の間である、項25から36のいずれか一項に記載の方法。
【0627】
39.還元反応(c)が、水性溶媒中で実行される、項25から38のいずれか一項に記載の方法。
40.還元反応(c)が、非プロトン性溶媒中で実行される、項25から38のいずれか一項に記載の方法。
【0628】
41.還元反応(c)が、ジメチルスルホキシド(DMSO)から本質的になる溶液中で実行される、項25から38のいずれか一項に記載の方法。
42.還元剤が、BronstedまたはLewis酸の存在下のシアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウムまたは水素化ホウ素亜鉛、アミンボラン、例えば、ピリジンボラン、2-ピコリンボラン、2,6-ジボラン-メタノール、ジメチルアミン-ボラン、t-BuMeiPrN-BH3、ベンジルアミン-BH3または5-エチル-2-メチルピリジンボラン(PEMB)である、項25から41のいずれか一項に記載の方法。
【0629】
43.還元剤が、シアノ水素化ホウ素ナトリウムである、項25から41のいずれか一項に記載の方法。
44.0.2モル当量から20モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される、項25から43のいずれか一項に記載の方法。
【0630】
45.0.5モル当量から3モル当量の間の還元剤が、ステップc)で使用される、項25から43のいずれか一項に記載の方法。
46.ステップc)の生成物を、1~20モル当量の水素化ホウ素ナトリウムと15分間~15時間反応させる、項25から45のいずれか一項に記載の方法。
【0631】
47.生成された後にグリココンジュゲートを精製するステップをさらに含む、項25から46のいずれか一項に記載の方法。
48.項1から47の方法のいずれか1つに従って生成されたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲート。
【0632】
49.コンジュゲーション前の多糖の重量平均分子量(Mw)が25kDaから200kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む、項48に記載のグリココンジュゲート。
50.コンジュゲーション前の多糖の重量平均分子量(Mw)が50kDaから175kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む、項48に記載のグリココンジュゲート。
【0633】
51.コンジュゲーション前の多糖の重量平均分子量(Mw)が100kDaから200kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む、項48に記載のグリココンジュゲート。
52.コンジュゲーション前の多糖の重量平均分子量(Mw)が120kDaから180kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む、項48に記載のグリココンジュゲート。
【0634】
53.コンジュゲーション前の多糖の重量平均分子量(Mw)が130kDaから170kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む、項48に記載のグリココンジュゲート。
54.コンジュゲーション前の多糖の重量平均分子量(Mw)が140kDaから160kDaの間である、血清型3莢膜多糖を含む、項48に記載のグリココンジュゲート。
【0635】
55.コンジュゲーション前の多糖の重量平均分子量(Mw)が約150kDaである、血清型3莢膜多糖を含む、項48に記載のグリココンジュゲート。
56.250kDaから15,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する、項48から55のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0636】
57.1,000kDaから5,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する、項48から55のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
58.1,000kDaから4,000kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する、項48から55のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0637】
59.2,250kDaから3,500kDaの間の重量平均分子量(Mw)を有する、項48から55のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
60.前記グリココンジュゲートのコンジュゲーション度が、2から15の間である、項48から59のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0638】
61.糖の担体タンパク質に対する比(w/w)が、0.5から1.5の間である、項48から60のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
61.糖の担体タンパク質に対する比(w/w)が、0.9から1.1の間である、項48から60のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0639】
62.前記担体タンパク質が、CRM197である、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
63.前記担体タンパク質が、SCPである、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0640】
64.前記担体タンパク質が、酵素的に不活性なSCPである、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
65.前記担体タンパク質が、GBSに由来する酵素的に不活性なSCP(SCPB)である、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0641】
66.前記担体タンパク質が、SCPBの断片である、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
67.前記担体タンパク質が、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPの断片である、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0642】
68.前記担体タンパク質が、SCPの酵素的に不活性な断片である、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。ある実施形態では、SCPの前記酵素的に不活性な断片は、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない。
【0643】
69.前記担体タンパク質が、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化が、野生型配列の少なくとも1つのアミノ酸を置換することにより達成され、前記置換が、D130A、H193A、N295AおよびS512Aからなる群から選択され、数字が、WO00/34487の配列番号1の番号付けに従うペプチダーゼ中のアミノ酸残基位置を示す、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0644】
70.前記担体タンパク質が、プロテアーゼドメイン、プロテアーゼ関連ドメイン(PAドメイン)および3個のフィブロネクチンIII型(Fn)ドメインを含むが、搬出シグナルプレ配列、プロ配列および細胞壁アンカードメインを含まない、SCPの酵素的に不活性な断片であり、前記不活性化が、野生型配列の少なくとも2個のアミノ酸を置換することにより達成され、前記少なくとも2個のアミノ酸置換が、D130AおよびS512Aであり、数字が、WO00/34487の配列番号1の番号付けに従うペプチダーゼ中のアミノ酸残基位置を示す、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0645】
71.前記担体タンパク質が、配列番号41と少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0646】
72.前記担体タンパク質が、配列番号42と少なくとも95%の同一性を有するポリペプチドからなるSCPの酵素的に不活性な断片である、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0647】
73.前記担体タンパク質が、配列番号41からなるSCPの酵素的に不活性な断片である、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
74.前記担体タンパク質が、配列番号42からなるSCPの酵素的に不活性な断片である、項48から61のいずれか一項に記載のグリココンジュゲート。
【0648】
75.項48から74のいずれか一項に記載のストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3グリココンジュゲートを含む免疫原性組成物。
76.S.ニューモニエの異なる血清型に由来する1~25種のグリココンジュゲートを含む、項75に記載の免疫原性組成物。
【0649】
77.S.ニューモニエの7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24または25種の異なる血清型に由来するグリココンジュゲートを含む、項75に記載の免疫原性組成物。
【0650】
78.15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、項75に記載の免疫原性組成物。
79.20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、項75に記載の免疫原性組成物。
【0651】
80.S.ニューモニエ血清型4、6B、9V、14、18C、19Fおよび23Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む、項75から79のいずれか一項に記載の免疫原性組成物。
【0652】
81.S.ニューモニエ血清型1、5および7Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む、項80に記載の免疫原性組成物。
82.S.ニューモニエ血清型6Aおよび19Aに由来するグリココンジュゲートをさらに含む、項81に記載の免疫原性組成物。
【0653】
83.S.ニューモニエ血清型22Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含む、項82に記載の免疫原性組成物。
84.S.ニューモニエ血清型8、10A、11A、12Fおよび15Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含む、項83に記載の免疫原性組成物。
【0654】
85.S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19Fおよび23Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含み、13価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、項75に記載の免疫原性組成物。
【0655】
86.S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含み、15価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、項75に記載の免疫原性組成物。
【0656】
87.S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23Fおよび33Fに由来するグリココンジュゲートをさらに含み、20価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、項75に記載の免疫原性組成物。
【0657】
88.S.ニューモニエ血清型1、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15A、15B、18C、19A、19F、22F、23A、23B、23F、24F、33Fおよび35Bに由来するグリココンジュゲートをさらに含み、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、項75に記載の免疫原性組成物。
【0658】
89.S.ニューモニエ血清型2、7C、9N、10B、15A、16F、17F、19A、19F、20、21、22A、23A、23B、24B、24F、27、29、31、33B、34、35B、35Fおよび38に由来するグリココンジュゲートをさらに含み、25価の肺炎球菌コンジュゲート組成物である、項75に記載の免疫原性組成物。
【0659】
本明細書で使用される場合、用語「約」は、記述される濃度範囲、時間枠、分子量、温度またはpHなどの、ある値の統計的に意味のある範囲内を意味する。そのような範囲は、所与の値または範囲の1桁分以内、典型的には、20%以内、より典型的には10%以内、さらにより典型的には5%以内または1%以内にあってもよい。時には、そのような範囲は、所与の値または範囲の測定および/または決定のために使用される標準的な方法に典型的な実験誤差の範囲内にあってもよい。用語「約」により包含される許容し得る変動は、試験下の特定のシステムに依存し、当業者により容易に理解され得る。範囲が本出願内で記載される場合はいつでも、範囲内のすべての数も本開示の実施形態として企図される。
【0660】
本明細書における用語「含む(comprising)」、「含む(comprise)」および「含む(comprises)」は、それぞれ、例ごとに、用語「本質的にからなる(consisting essentially of)」、「本質的にからなる(consist essentially of)」、「本質的にからなる(consists essentially of)」、「からなる(consisting of)」、「からなる(consist of)」および「からなる(consists of)」と置換可能であってもよいと本発明者らによって意図される。
【0661】
「免疫原性量」、「免疫学的有効量」、「治療有効量」、「予防有効量」または「用量」は、それぞれが本明細書で互換的に使用され、一般に、当業者に公知の標準アッセイで測定した場合に、細胞性(T細胞)もしくは液性(B細胞または抗体)応答のいずれか、または両方の免疫応答を誘発するのに十分な抗原または免疫原性組成物の量を指す。
【0662】
本文書の範囲のいずれかの中の任意の全整数が、本開示の実施形態として企図される。
本特許明細書内で引用されるすべての参考文献または特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0663】
本発明は、添付の実施例に例示される。以下の実施例は、別途詳細に記載される場合を除いて、当業者には周知であり、日常的である標準的な技術を用いて実行される。実施例は例示的なものであるが、本発明を限定するものではない。
【実施例】
【0664】
実施例1.水性緩衝液中での還元的アミノ化(RAC/Aq.)を用いた血清型3グリココンジュゲートの調製
1.加水分解
活性化前に分子量を低下させるために、天然の多糖を加水分解した。2.0±0.2g/Lの最終多糖濃度および0.2Mの最終酢酸濃度を達成するように算出した体積の2M酢酸を、多糖溶液に添加した。希釈された多糖溶液を、85±5℃に加熱した。加水分解反応を、標的多糖Mwに応じてある特定の時間維持した。反応の終わりに、混合物を23±2℃に冷却した。
【0665】
2.酸化
酸化反応のために、1M塩化マグネシウムを、最終濃度0.10Mまで反応溶液に添加した。次いで、過ヨウ素酸を多糖溶液に添加して(WFI中の50mg/mL溶液として添加)、酸化反応を開始した。過ヨウ素酸の必要とされるモル当量を、標的酸化度(DO)に基づいて選択した。DOについての標的範囲は、5.0±3.0であった。酸化反応時間は、23±2℃で20±4時間であった。
【0666】
3.活性化された多糖の精製
活性化された多糖を、WFIに対するタンジェンシャルフロー濾過により精製した。透析濾過を、100kDaの分子量カットオフ(MWCO)を有するポリエーテルスルホン(PES)フラットシートメンブレンを用いて実施した。透析濾過が完了したら、活性化された多糖を、(i)比色アッセイによる糖濃度、(ii)比色アッセイによるアルデヒド濃度、(iii)酸化度、および(iv)SEC-MALLSによる分子量によって特徴付けた。精製された糖のpHを、6.3±0.3に調整した。次いで、タンパク質(CRM197、TTまたはSCP)を、事前に決定した比で添加した。次いで、混合物をシェル凍結し、凍結乾燥した。
【0667】
4.コンジュゲーション反応
凍結乾燥された活性化された多糖およびタンパク質を、0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液中で再構成した。再構成が完了した後、1N塩酸または1N水酸化ナトリウムを用いて、pHを6.5±0.2の最終pHに調整した。コンジュゲーション反応を開始するために、事前に決定したモル当量のシアノ水素化ホウ素ナトリウムを、反応混合物に添加した。コンジュゲーションは、100±10rpmで連続的に混合しながら、30±2℃で、40±4時間の期間、進行した。
【0668】
5.希釈およびキャッピング反応
コンジュゲーション反応時間が完了した後、反応溶液を23±2℃に冷却し、反応体積の0.5~1.0倍に0.9%NaCl緩衝液で希釈し、次いで、1モル当量の水素化ホウ素ナトリウムを混合物に添加した。キャッピング反応は、100±10rpmで連続的に混合しながら、23±2℃で、3~6時間の期間、進行した。
【0669】
6.コンジュゲートの精製
希釈されたコンジュゲート溶液を、5μmフィルターを通過させ、透析濾過を、媒体として5mMコハク酸塩/0.9%食塩水(pH6.0)を用いて実施した。透析濾過が完了した後、コンジュゲート保持液を、0.45μm/0.22μmフィルターを通して濾過した。
【0670】
実施例2.ジメチルスルホキシド中での還元的アミノ化(RAC/DMSO)を用いた血清型3グリココンジュゲートの調製
1.加水分解および酸化
多糖の加水分解、活性化および透析濾過を、上記の水性ベースのコンジュゲーションについて記載したのと同じ様式で実施した。過ヨウ素酸ナトリウムの必要とされるモル当量を、標的DOに基づいて選択した。DOについての標的範囲は、15.0±4.0である。酸化反応時間は、23±2℃で20±4時間である。
【0671】
2.混合および凍結乾燥
活性化された多糖を、スクロースと、活性化された多糖1グラムあたり25~100グラムのスクロースの比まで、好ましくは活性化された多糖1グラムあたり40~60グラムのスクロースの比で混合した。次いで、混合された混合物を凍結乾燥した。算出された量の担体タンパク質(CRM197、TTまたはSCP)をシェル凍結し、別々に凍結乾燥した。
【0672】
3.コンジュゲート化およびキャッピング
凍結乾燥された活性化された多糖を、無水ジメチルスルホキシド(DMSO)中で再構成し、等量の無水DMSOを使用して、担体タンパク質を再構成した。
【0673】
再構成された活性化された多糖を、反応容器中で再構成された担体タンパク質と組み合わせ、続いて、透明な溶液を得るために徹底的に混合し、その後、シアノ水素化ホウ素ナトリウムによるコンジュゲーションを開始した。反応溶液中の最終多糖濃度は、およそ1g/Lであった。反応混合物に0.5~2.0MEqのシアノ水素化ホウ素ナトリウムを添加し、23±2℃で20~48時間インキュベートすることにより、コンジュゲーションを開始した。2MEqの水素化ホウ素ナトリウム(NaBH4)を添加することによりコンジュゲーション反応を終了させ、未反応アルデヒドをキャッピングした。このキャッピング反応は、23±2℃で3±1時間継続した。
【0674】
4.精製
100~300K MWCOメンブレンを用いたタンジェンシャルフロー濾過による精製に備えて、コンジュゲート溶液を、冷やした5mMコハク酸塩-0.9%食塩水(pH6.0)で1:10希釈した。次いで、透析濾過を、媒体として5mMコハク酸塩/0.9%食塩水(pH6.0)を用いて実施した。透析濾過が完了した後、コンジュゲート保持液を、0.22μmフィルターを通して移動させた。コンジュゲートを、およそ0.5mg/mLの標的糖濃度へと、5mMコハク酸塩/0.9%食塩水(pH6)を用いてさらに希釈した。あるいは、コンジュゲートを、100~300K MWCOメンブレンを用いたタンジェンシャルフロー濾過により20mMヒスチジン-0.9%食塩水(pH6.5)を用いて精製した。最終的0.22μm濾過ステップを完了させて、免疫原性コンジュゲートを得た。
【0675】
【0676】
実施例3.血清型3グリココンジュゲートについての多糖のサイズの影響
異なるサイズの多糖を含む、マウスにおける血清型3-CRM197コンジュゲートについてのオプソニン食作用活性(OPA)力価を、標準条件下で決定した。
【0677】
CRM197へのRAC/水性(実施例1を参照されたい)またはRAC/DMSO(実施例2を参照されたい)コンジュゲーションのいずれかを用いてCRM197にコンジュゲートされた、サイジングされた血清型3多糖(約25、150、または250kDa)を使用して、アジュバントの存在下で動物にワクチン接種した(表2における試験したコンジュゲートの属性を参照されたい)。
【0678】
【0679】
25匹の6~8週齢の雌性Swiss Websterマウスの群を、0週目に皮下経路を介して0.01μg/ml、0.1μg/ml、または1μg/mlの試験コンジュゲートで免疫化した(250μL)。3週目に同じ用量のコンジュゲートでマウスを追加免疫し、次いで、5週目に放血させた。各ワクチン接種を、アジュバントとして100μg/用量のAlPO4を用いて製剤化した。すべての前臨床免疫原性研究を推進して、1群あたり25匹のマウスを用いてOPA力価における4~5倍の差を検出した。2回目のワクチン接種から2週間後(5週目、PD2)にマウスから全血を収集し、血清を分析に使用した。血清型特異的OPAを、5週目の血清試料に対して実施した。
【0680】
オプソニン食作用活性(OPA)アッセイを使用して、S.ニューモニエ血清型3に特異的なマウス血清中の機能的抗体を測定する。細菌をオプソニン化し、補体沈着を誘発し、それにより食作用を促進し、食細胞により細菌を死滅させる、莢膜多糖特異的免疫グロブリンの能力を測定するアッセイ反応において、試験血清をセットする。OPA力価は、試験血清のない対照ウェルに対して細菌数の50%低下をもたらす希釈率の逆数として定義される。OPA力価は、この50%死滅カットオフを包含する2つの希釈率から内挿される。
【0681】
OPA手順は、以下の改変を有するHuら(2005)Clin Diagn Lab Immunol 12(2):287~295頁に記載された方法に基づいていた。試験血清を、2.5倍連続希釈し、マイクロタイターアッセイプレートに添加した。生きている血清型3標的細菌株をウェルに添加し、プレートを25℃で30分間振とうした。分化したHL-60細胞(食細胞)および仔ウサギ血清(3~4週齢、PEL-FREEZ(登録商標)、12%最終濃度)をウェルに添加し、プレートを37℃で45分間振とうした。反応を終了させるため、80μLの0.9%NaClをすべてのウェルに添加し、混合し、10μLのアリコートを、200μLの水を含有するMULTISCREEN(登録商標)HTS HVフィルタープレート(MILLIPORE(登録商標))のウェルに移した。液体を、真空下でプレートを通して濾過し、150μLのHYSOY(登録商標)培地を、各ウェルに添加し、濾過した。次いで、フィルタープレートを37℃、5%CO2にて一晩インキュベートし、次いで、Destain Solution(Bio-Rad Laboratories, Inc.、Hercules、CA)で固定した。次いで、プレートを、Coomassie Blueで染色し、一度脱染色した。コロニーを画像化し、Cellular Technology Limited(CTL)(Shaker Heights、OH)IMMUNOSPOT(登録商標)Analyzerで計数した。生のコロニー数を使用して、死滅曲線をプロットし、OPA力価を算出した。
【0682】
異なる用量での5週間におけるOPA力価(95%信頼区間(CI)を用いた幾何平均力価(GMT))を表3に示す。結果を
図3に提示する。
【0683】
【0684】
表3および
図3のデータは、血清型3コンジュゲートが、マウス免疫原性モデルにおいて用量依存的OPA力価を誘発したことを示す。表3に示すように、RAC/水性化学を用いた血清型3コンジュゲートは、多糖サイズが減少するにつれて、すべての用量においてより高いOPA GMTを誘導した。RAC/DMSO化学では、小さい多糖サイズで0.01μg用量にて非応答個体がより少なかった。
【0685】
実施例4.血清型3グリココンジュゲートについての多糖の酸化度(DO)/活性化度(DoA)の影響
異なる酸化度を用いて生成した、マウスにおける血清型3-CRM197コンジュゲートについてのオプソニン食作用活性(OPA)力価を、標準条件下で決定した。
【0686】
CRM197へのRAC/水性(実施例1を参照されたい)またはRAC/DMSO(実施例2を参照されたい)コンジュゲーションのいずれかを用いてCRM197にコンジュゲートされた、サイジングされた血清型3多糖(約120~170kDa)を使用して、アジュバントの存在下で動物にワクチン接種した(表4における試験したコンジュゲートの属性を参照されたい)。
【0687】
【0688】
25匹の6~8週齢の雌性Swiss Websterマウスの群を、0週目に皮下経路を介して0.01μg/ml、0.1μg/ml、または1μg/mlの試験コンジュゲートで免疫化した(250μL)。3週目に同じ用量のコンジュゲートでマウスを追加免疫し、次いで、5週目に放血させた。血清型特異的OPAを、5週目の血清試料に対して実施した。
【0689】
実施例3に記載されるように、OPAを実行した。結果を表5および
図4に提示する。
【0690】
【0691】
表5および
図4のデータは、血清型3コンジュゲートが、マウス免疫原性モデルにおいて用量依存的OPA力価を誘発したことを示す。表5に示すように、RAC/水性またはRAC/DMSO化学を用いた血清型3コンジュゲートは、より高いDOで、すべての用量においてより高いOPA GMTを誘導した。
【0692】
実施例5.血清型3グリココンジュゲートについての免疫原性に対する担体タンパク質の影響
マウスにおけるCRM197、SCP、または破傷風トキソイドへの血清型3コンジュゲートについてのオプソニン食作用活性(OPA)力価を、標準条件下で決定した。DMSO中での還元的アミノ化(RAC/DMSO)を使用した(実施例2を参照されたい)。
【0693】
異なる担体タンパク質にコンジュゲートされた、サイジングされた血清型3多糖(約160~250kDa)を使用して、アジュバントの存在下で動物にワクチン接種した(表6における試験したコンジュゲートの属性を参照されたい)。
【0694】
【0695】
25匹の6~8週齢の雌性Swiss Websterマウスの群を、0週目に皮下経路を介して0.01μg/ml、0.1μg/ml、または1μg/mlの試験コンジュゲートで免疫化した(250μL)。3週目に同じ用量のコンジュゲートでマウスを追加免疫し、次いで、5週目に放血させた。血清型特異的OPAを、5週目の血清試料に対して実施した。
【0696】
【0697】
【0698】
表7および
図5のデータは、血清型3コンジュゲートが、マウス免疫原性モデルにおいて用量依存的OPA力価を誘発したことを示す。表7に示すように、SCPにコンジュゲートされた血清型3は、より高いOPA GMTを誘導し、すべてのマウスは、低用量においてさえ、測定可能なOPA力価で応答した(0%非応答個体)。
【0699】
本明細書に示すように、SCPのみが、0.01μg/ml用量で、ワクチン接種に応答するマウスのパーセンテージを真に増強した。TTは、全般的にCRM197より低い応答を誘発した。
【0700】
実施例6:CDI化学を用いて調製した血清型3莢膜多糖のコンジュゲーション
1.加水分解、混合および凍結乾燥
約40KDaまたは約200KDaのMwを標的とする多糖の加水分解を、上記の水性ベースの還元的アミノ化コンジュゲーション(実施例1)について記載したのと同じ様式で実施した。サイジングされた多糖を、水を用いてPES(ポリエーテルスルホン)ベースのメンブレンを通して精製した。次いで、精製された多糖を、1~50×(重量による)のイミダゾールと混合した。任意選択で、生じた混合物のpHを、3.0から6.0の間に調整した。次いで、混合物を凍結乾燥した。算出した量の担体タンパク質(CRM197)を、5mMイミダゾールベースの緩衝液系に緩衝液交換し、シェル凍結し、別々に凍結乾燥した。
【0701】
2.多糖再構成およびCDI活性化
多糖を、無水DMSO中で再構成し、水分レベルを、水を添加することにより0.1~1%内に調整した。活性化を、23℃から50℃の間の温度で、新たに調製したCDI(DMSO中の100mg/mL)溶液を添加することにより開始した。反応を3時間継続した。CDI活性化の完了時に、混合物中の総水分量を約2%(v/v)にするように水を添加し、混合物をさらに0.5~1時間撹拌した。次いで、DMSO中のイミダゾール溶液を混合物に添加した。
【0702】
3.コンジュゲーション
凍結乾燥されたCRM197をDMSO中で再構成し、次いで、活性化された多糖/DMSO溶液に移した。穏やかに混合しながら、反応物を23℃で19±3時間インキュベートした。
【0703】
4.加水分解
次いで、コンジュゲーション溶液を0.2M酢酸ナトリウムpH3.6中に希釈した。必要な場合、NaOHまたはHClを用いて4.0±0.2のpHにpHを調整した。加水分解反応は、23℃で4±1時間進行した。このステップで、コンジュゲートされていない反応部位を加水分解した。加水分解ステップの終わりに、コンジュゲート反応混合物を、1Mリン酸塩二塩基性溶液でpH6.0±0.2に中和した。次いで、中和されたコンジュゲート溶液を、5μmプレフィルターを通過させた。
【0704】
5.コンジュゲーションの精製
100K MWCO再生セルロースメンブレンを用いて、濃縮および透析濾過を実行した。透析濾過を、5mMコハク酸塩-0.9%食塩水、pH6.0の30倍のダイアボリューム(diavolume)に対して実施した。次いで、コンジュゲートを0.45μm/0.22μmフィルターを通して濾過した。
【0705】
【0706】
実施例7.血清型3グリココンジュゲートについての免疫原性に対する化学の影響
マウスにおけるCRM197への血清型3コンジュゲートについてのオプソニン食作用活性(OPA)力価を、標準条件下で決定した。異なる化学(水性中の還元的アミノ化(RAC/Aq.)、実施例1を参照されたい、DMSO中の還元的アミノ化(RAC/DMSO)、実施例2を参照されたい、eTEC連結グリココンジュゲート(eTEC)、WO2014/027302を参照されたい、またはCDI化学(CDI)、実施例6を参照されたい)を使用して、マウスにおけるOPA応答の変化を評価した。
【0707】
異なる化学を用いてCRM197にコンジュゲートされた、サイジングされた血清型3多糖(約160~1100kDa)を使用して、アジュバントの存在下で動物にワクチン接種した(表9における試験したコンジュゲートの属性を参照されたい)。
【0708】
【0709】
25匹の6~8週齢の雌性Swiss Websterマウスの群を、0週目に皮下経路を介して0.01μg/ml、0.1μg/ml、または1μg/mlの試験コンジュゲートで免疫化した(250μL)。3週目に同じ用量のコンジュゲートでマウスを追加免疫し、次いで、5週目に放血させた。血清型特異的OPAを、5週目の血清試料に対して実施した。
【0710】
【0711】
【0712】
表10および
図6のデータは、すべての血清型3コンジュゲートが、マウス免疫原性モデルにおいて用量依存的OPA力価を誘発したことを示す。
実施例8:異なる化学および異なる担体を用いたS.ニューモニエ血清型3(ST3またはPn3)グリココンジュゲートの免疫原性の評価
3つの異なる担体タンパク質(CRM
197、TTまたはSCP)を用いて水性中での還元的アミノ化(RAC/Aq.)またはDMSO中での還元的アミノ化(RAC/DMSO)化学を用いてコンジュゲートされたストレプトコッカス・ニューモニエ血清型3(2つの多糖サイズ;250kDaまたは140kDa)を、乳児アカゲザルにワクチン接種した。
【0713】
1.乳児アカゲザル研究
合計40匹の月齢および性別を適合させた乳児アカゲザル(3~6カ月齢)を、5つの群に無作為に分けた(表11の研究設計を参照されたい)。10匹の乳児の3つの群に、担体タンパク質-CRM197、SCPまたはTTのうちの1つを含有するRAC-DMSOを用いて調製したS.ニューモニエ血清型3コンジュゲートを、2.2μg/動物(すべて約130kDaの多糖サイズ)で、鎮静下で筋肉内(右四頭筋)にワクチン接種した。2つの対照群は、担体としてCRM197を用いて、かつ約250kDa(n=6)または約140kDa(n=4)のいずれかの多糖サイズを用いて、RAC-水性を用いて調製したS.ニューモニエ血清型3コンジュゲート(2.2μg/動物)を受けた。すべての動物は、125μg/用量のAlPO4を用いて製剤化したそれぞれのワクチンを受けた。ベースラインST3特異的血清力価を評価するためのプレブリードを、初回ワクチン接種(D0)の1週間前(wk=-1)に収集した。2回の反復ワクチン接種を、初回ワクチン接種後8週目および16週目に片方ずつの脚に交互に投与した。血清のための全血を、用量1後(PD1)に4および8週間で、PD2後に1、4および8週間で、ならびにPD3後に1、4および16週間で収集した。
【0714】
凍結した血清を解凍し、熱不活性化し、以下に記載されるように処理して、ST3特異的IgGおよびOPA力価を決定した。
2.血清IgGの定量のための直接的Luminexイムノアッセイ
S.ニューモニエ直接的Luminexイムノアッセイ(dLIA)を使用して、以下の肺炎球菌(pneumo)多糖:1、3、4、5、6A、6B、7F、8、9V、10A、11A、12F、14、15B、18C、19A、19F、22F、23F、および33Fに対する血清中のIgG抗体濃度を定量した。Luminex Magplex技術(例えば、Pavliakova,Dankaら ”Msphere 3.4(2018):e00128-18を参照されたい)を用いて、これを行った。
【0715】
3.オプソニン食作用アッセイ
マイクロコロニーオプソニン食作用アッセイ(mcOPA)を実施した。
Pn3 mcOPAのために、標的細菌細胞および熱不活性化試験血清で構成される反応混合物を、環境シェーカー(environmental shaker)中で25℃にて30分間インキュベートする。次いで、分化したHL-60組織培養細胞(エフェクター細胞)および仔ウサギ補体を反応混合物に添加し、環境シェーカー中で37℃にて45分間インキュベートする。機能的抗S.ニューモニエ抗体力価を、試験血清を含有するmcOPA反応物中の細菌生存を測定することにより決定する。アッセイ混合物を、プレーティングし、一晩増殖させる。
【0716】
2日目に、食作用を受けなかった生存細菌の数を決定する。mcOPA抗体力価は、血清を含有しない細菌-エフェクター細胞-補体対照ウェルと比較した場合の、細菌コロニー数の50%低下をもたらす血清希釈率の逆数である。
【0717】
【0718】
4.結果
4.1.SCPは、RAC/DMSOを用いて作製したPn3コンジュゲートの中で、より高いOPAおよびIgG幾何平均力価を誘導した:
乳児アカゲザルに、CRM
197、TT、またはSCPにコンジュゲートされたPn3(RAC/DMSO)をワクチン接種した後、OPA(
図7A、表12)およびIgG(
図7B、表13)力価の両方における増加があった。興味深いことに、SCPにコンジュゲートされたPn3は、PD1からPD2へ、IgG力価における2倍の増加を示した(
図7B、表13)。さらに、OPA力価は、2回目および3回目の両方の追加免疫後、4週目において、SCP担体およびTT担体で、著しく増加した(
図7A、表12)。SCPは、ワクチン接種後の時点のそれぞれにおいて、より高い平均的幾何平均力価を誘導した(
図7A~B、表12~13)。TTまたはSCPの両方の担体タンパク質を用いてワクチン接種した乳児アカゲザルにおいて、用量1後と用量2後との間の著しいブースト効果、および用量1後と用量3後との間の著しいブースト効果が、OPA力価で観察された(
図7A、表12)。しかし、SCPは、狭い信頼区間でOPA力価を誘導し、このことは、TTによって誘導されたOPA力価と比較して均一な免疫応答が生成されたことを示した(
図7A、表12)。CRM担体は、用量3により著しいOPAブースター応答を誘導した(
図7A、表12)。用量2では、TT担体とSCP担体との間のIgG応答における著しい増加があった(
図7B、表13)。
【0719】
【0720】
【0721】
4.2.RAC/Aq.を用いた高い(250kDa)および低い(140kDa)多糖サイズを有する担体によるOPAおよびIgG力価
結果を、
図8A~8Bおよび表14~15に示す。Rac/Aq 140kDa群において、用量1と用量3との間に、OPAおよびIgG力価で、著しいブースト効果が観察された(
図8A~B)。Rac/Aq 140kDAの用量2でも、IgG力価が著しく改善された(
図8B)。
【0722】
【0723】
本明細書で言及されたすべての刊行物および特許出願は、本発明が属する技術分野における当業者のレベルを示すものである。すべての刊行物および特許出願は、あたかもそれぞれ個々の刊行物または特許出願が具体的かつ個別に参照により組み込まれると示されたのと同程度に参照により本明細書に組み込まれる。
【0724】
前記発明は、理解の明確性のために例示および実施例によりいくらか詳細に説明されてきたが、ある特定の変更および改変は、添付の特許請求の範囲内で実行され得る。
【配列表】
【国際調査報告】