IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ アメリカン エキスプレス トラヴェル リレイテッド サーヴィシーズ カンパニー, インコーポレイテッドの特許一覧

特表2024-521899アルミニウム合金を組み込むトランザクション・カード
<>
  • 特表-アルミニウム合金を組み込むトランザクション・カード 図1
  • 特表-アルミニウム合金を組み込むトランザクション・カード 図2
  • 特表-アルミニウム合金を組み込むトランザクション・カード 図3
  • 特表-アルミニウム合金を組み込むトランザクション・カード 図4
  • 特表-アルミニウム合金を組み込むトランザクション・カード 図5
  • 特表-アルミニウム合金を組み込むトランザクション・カード 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】アルミニウム合金を組み込むトランザクション・カード
(51)【国際特許分類】
   B42D 25/305 20140101AFI20240528BHJP
   G06K 19/07 20060101ALI20240528BHJP
   G06K 19/02 20060101ALI20240528BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20240528BHJP
   G06K 19/077 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
B42D25/305 100
G06K19/07 230
G06K19/02
G06K19/06 187
G06K19/077 144
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574362
(86)(22)【出願日】2022-06-01
(85)【翻訳文提出日】2024-01-22
(86)【国際出願番号】 US2022031748
(87)【国際公開番号】W WO2022256390
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】17/335,608
(32)【優先日】2021-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520107951
【氏名又は名称】アメリカン エキスプレス トラヴェル リレイテッド サーヴィシーズ カンパニー, インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】AMERICAN EXPRESS TRAVEL RELATED SERVICES COMPANY, INC.
【住所又は居所原語表記】200 Vesey Street, New York, NY 10285-4900 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100083116
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲三
(74)【代理人】
【識別番号】100140992
【弁理士】
【氏名又は名称】松浦 憲政
(74)【代理人】
【識別番号】100153822
【弁理士】
【氏名又は名称】増田 重之
(72)【発明者】
【氏名】コールマン, ジェイムズ ブルース
【テーマコード(参考)】
2C005
【Fターム(参考)】
2C005MA28
2C005MB08
2C005NA08
2C005PA07
(57)【要約】
アルミニウム又はアルミニウム合金を組み込むトランザクション・カードの例が開示される。アルミニウムは、退役した航空機から抽出又はリサイクルされ得る。他の材料は、十分な重量及び剛性をトランザクション・カードに与えるために、トランザクション・カードに組み込まれることも可能である。ステンレス鋼が、所望のユーザ体験を提供するために、アルミニウムと組合せてカードの構成に組み込まれてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミニウム層と、
前記アルミニウム層に隣接したステンレス鋼層と、
前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記アルミニウム層に隣接した第1のポリ塩化ビニル層(PVC)と、
前記第1のPVC層内に配設されたチップであって、ユーロペイ・マスターカード・ビザ(EMV)規格のバージョンを実装する前記チップと、
フェライト層によって前記ステンレス鋼層から分離されたアンテナ層内に配設されたワイヤレス集積回路であって、前記第1のPVC層内に配設された前記チップの代わりに支払い端末とワイヤレスで通信するように構成されている前記ワイヤレス集積回路と、
を備える、トランザクション・カード。
【請求項2】
前記第1のPVC層は、その上に印刷されたトランザクション・カード表面を備える、請求項1に記載のトランザクション・カード。
【請求項3】
前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記フェライト層に隣接した第2のPVC層であって、その上に印刷されたトランザクション・カード裏面を含む前記第2のPVC層
を更に備える、請求項1又は2に記載のトランザクション・カード。
【請求項4】
前記フェライト層に対して反対側にある前記第2のPVC層に隣接した磁気ストライプ層であって、トランザクション・カード・データが符号化されている磁気ストライプを含む前記磁気ストライプ層を更に備える、請求項3に記載のトランザクション・カード。
【請求項5】
アルミニウム層と、
前記アルミニウム層に隣接したステンレス鋼層と、
前記アルミニウム層内に配設されたチップであって、ユーロペイ・マスターカード・ビザ(EMV)規格のバージョンを実装する前記チップと、
フェライト層によって前記ステンレス鋼層から分離されたアンテナ層内に配設されたワイヤレス集積回路であって、前記アルミニウム層内に配設された前記チップの代わりに支払い端末とワイヤレスで通信するように構成されている前記ワイヤレス集積回路と
を備える、トランザクション・カード。
【請求項6】
前記アルミニウム層は厚さがおよそ100ミクロンであり、前記ステンレス鋼層は厚さがおよそ300ミクロンである、請求項5に記載のトランザクション・カード。
【請求項7】
前記アルミニウム層は、その上に印刷されたトランザクション・カード表面を備える、請求項5又は6に記載のトランザクション・カード。
【請求項8】
前記アルミニウム層は、2024-T3アルミニウム合金を含む、請求項5乃至7のいずれか一項に記載のトランザクション・カード。
【請求項9】
前記アルミニウム合金は、外面塗料を剥離され、およそ100ミクロンの厚さに圧延され、焼き戻される、請求項8に記載のトランザクション・カード。
【請求項10】
前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記フェライト層に隣接した第2のPVC層であって、その上に印刷されたトランザクション・カード裏面を含む前記第2のPVC層
を更に備える、請求項5乃至9のいずれか一項に記載のトランザクション・カード。
【請求項11】
前記フェライト層に対して反対側にある前記第2のPVC層に隣接した背面ラミネート層であって、トランザクション・カード・データが符号化されている磁気ストライプを備える前記背面ラミネート層を更に備える、請求項10に記載のトランザクション・カード。
【請求項12】
機体からリサイクルされるアルミニウムの一部を取得するステップと、
土埃及び塗料から前記アルミニウムの一部を剥離するステップと、
前記アルミニウムの一部を760ミクロン未満の厚さまで圧延するステップと、
前記アルミニウムの一部をアニールするステップと、
前記アルミニウムの一部からアルミニウム層を製造するステップと、
前記アルミニウム層をステンレス鋼層に取り付けるステップと、
前記アルミニウム層を前記ステンレス鋼層に対して反対側で隣接した第1のポリ塩化ビニル層(PVC)に取り付けるステップと、
前記第1のPVC層内にチップを置くステップであって、前記チップは、ユーロペイ・マスターカード・ビザ(EMV)規格のバージョンを実装する、ステップと、
フェライト層によって前記ステンレス鋼層から分離されるアンテナ層内にワイヤレス集積回路を挿入するステップであって、前記ワイヤレス集積回路は、支払い端末とワイヤレスで通信するように構成されている、ステップと
を含む、トランザクション・カードのためのカード本体を製造する方法。
【請求項13】
前記アルミニウムの一部をおよそ100ミクロンの厚さまで圧延するステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ステンレス鋼層をおよそ300ミクロンの厚さに製造するステップを更に含む、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記フェライト層に隣接した第2のPVC層を取り付けるステップであって、前記第2のPVC層は、その上に印刷されたトランザクション・カード裏面を含む、ステップ
を更に含む、請求項12乃至14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記フェライト層に対して反対側にある前記第2のPVC層に隣接した背面ラミネート層を取り付けるステップであって、前記背面ラミネート層は、トランザクション・カード・データが符号化されている磁気ストライプを備える、ステップ
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アルミニウムの一部から前記アルミニウム層を製造するステップは、前記アルミニウムの一部からID-1準拠サイズのアルミニウム片を切断するステップを更に含む、請求項12乃至16のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明者 James Bruce Coleman
関連出願の相互参照
本出願は、「アルミニウム合金を組み込むトランザクション・カード(TRANSACTION CARD INCORPORATING ALUMINUM ALLOYS)という名称で2021年6月1日に出願された同時係属中の米国特許出願第17/335,608号の優先権及び利益を主張するものであり、この出願は、その全体が本明細書に記載されているかのように参照により組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
クレジット・カードなどの典型的なトランザクション・カードは、ポリ塩化ビニル(PVC)及びポリエチレン・テレフタレート(PET)などの熱可塑性材料から作製される。しかしながら、プラスチック・カードは、特定の環境で損傷を受けやすい。更に、熱可塑性トランザクション・カードは、容易に屈曲、破壊、又は切断される可能性があり、それによってトランザクション・カードに損傷を与え、それを使用不能にさせる。更に、カード発行者が客を引き付け、保持するために激しく競争する競争的なクレジット・カード市場では、カード発行者は、差別化された又は上質なユーザ体験を提供するために、異なる材料で作製されたカードを発行することを選ぶ。
【0003】
一部のカード発行者は、上質なユーザ体験のみならずより多くの耐久性を提供するために、金属及び/又は金属合金などの異なるタイプの材料で製造されているトランザクション・カードをその顧客に提供する。様々なカード発行者からのメタル・カードの利用度が増加し続けているので、発行者は、メタル・カードの耐久性の利点のみならず上質なユーザ体験を提供するために、更なる差別化されたやり方を探し得る。
【発明の概要】
【0004】
本開示の多くの態様は、以下の図面を参照することでより良く理解することができる。図面中の構成要素は、必ずしも原寸に比例せず、代わりに、本開示の原理を明確に示すことに重点が置かれている。また、図面において、同様の参照番号は、いくつかの図全体を通して対応する部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】本開示の例による例示的なトランザクション・カードの図である。
図2】本開示の例による例示的なトランザクション・カードの反対側の図である。
図3】本開示の例による例示的なトランザクション・カードの分解組立斜視図である。
図4】本開示の例による例示的なトランザクション・カードの分解組立斜視図である。
図5】本開示の例による例示的なトランザクション・カードの分解組立斜視図である。
図6】本開示の例によるプロセス又は方法を示す例示的なフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示の例は、チャージ・カード、クレジット・カード、又はデビット・カードなどの取引カードをアルミニウム又はアルミニウム合金から製造することに関する。一例では、航空機グレードのアルミニウムは、退役した航空機から抽出され、トランザクション・カードに別の目的で再利用され得る。このシナリオでは、顧客は、差別化された又は上質なユーザ体験をもたらすことができる特定の航空機の一部を組み込む金属トランザクション・カードが提供され得る。例えば、カード発行者は、航空機の遺産、歴史及びサービスの態様、並びに顧客に発行されたトランザクション・カードが、航空機の実際の機体から作製されるということを顧客に売ることができる。更に、航空会社と共同ブランドであるトランザクション・カードをカード発行者が提供するシナリオでは、そのようなトランザクション・カードは、差別化された及び上質な顧客体験を提供することができる。そのような体験は、航空会社と一緒に度々旅行し、かなりの量の支出のために共同ブランドのトランザクション・カードを利用する、非常に需要のある顧客を引き付け、保持しようとするカード発行者及び航空会社にとって望ましい可能性がある。
【0007】
航空機が耐用年数の終わりに到達するとき、しばしば航空機は退役し、航空機を製造及び維持するために利用された材料はリサイクルされ得る。ある航空機は、航空会社の顧客ベース又は航空ファンに対して強い感情的なつながりを有する。例えば、ボーイング747(商標)及びその亜種は、公衆によって「ジャンボ・ジェット」又は「空の女王」と愛情をこめて呼ばれた。本開示の例は、747などの退役した航空機から抽出又はリサイクルされるアルミニウム又はアルミニウム合金を組み込むトランザクション・カード、及びトランザクション・カードを製造する方法に向けられている。
【0008】
航空機グレードのアルミニウムを使用してトランザクション・カードを製造することは、カード製造業者に様々な課題を提示する。アルミニウムは、チタン又はステンレス鋼と比較して比較的軽量の金属であり、それを航空機において使用するのに適したものにさせる。しかしながら、トランザクション・カードに利用される軽量金属は、上質なユーザ体験のための望まれる程度の重量又は重さを保有し得ない。一例では、本開示の例によるトランザクション・カードの重量は、およそ13グラムから19グラムの範囲であり得る。したがって、本開示の例示的なトランザクション・カードは、機体からリサイクルされたアルミニウムを利用することができるが、より重厚な高級感を提供するために他の材料を含むこともできる。
【0009】
更に、アルミニウムは、かなりの程度の弾性を保有しない比較的可鍛性の金属である。したがって、トランザクション・カードをアルミニウム又はリサイクルされたアルミニウムから完全に又はほぼ完全に構成することで、あまりに容易に曲がらず、その元の形状に戻らないカードをもたらし、これにより乏しいユーザ体験という結果になり得る。したがって、本開示の例は、航空機材料からリサイクルされ得るアルミニウム又はアルミニウム合金を組み込むトランザクション・カードの製造に向けられており、トランザクション・カードは、顧客に許容可能なユーザ体験を提供するために許容可能な重量及び弾力性も保有する。
【0010】
次に、図1を参照すると、本開示の例によるトランザクション・カード100の平面図が示されている。図1は、カード表面204を有するトランザクション・カード100を示す。トランザクション・カード100は、本明細書に開示された任意の材料を含み得るカード本体で構成され得る。トランザクション・カード100は、国際標準化機構(ISO)規格のISO7810ID-1カード・フォーマットに準拠している幅126及び高さ128で製造することができる。ID-1カード・フォーマットは、およそ85.60x53.98mm(3 3/8インチx2 1/8インチ)のサイズ、及び2.88~3.48mm(およそ1/8インチ)の半径を有する丸い角を規定する。このフォーマットは、およそ0.76mmの厚さを更に規定する。カード・フォーマットは、これらの寸法からの±10%などの誤差マージンを与えることもできる。
【0011】
更に、ID-1フォーマットは、曲げ剛性、可燃性、毒性、耐化学薬品性、寸法安定性、接着性又はブロッキング、反り、耐熱性、表面歪み、及び汚染を含む、フォーマットに準拠するカードの他の物理的特性を特定する。カード表面204は、ポリ塩化ビニル(PVC)表面上にインクを使用して印刷され得る。カード表面204は、ダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)コーティング又はラミネーションでコーティングされることも可能であり、マーキング、仕上げ、エッチング、及び/又は穿孔によって作り出される他の特徴も含み得る。カード表面204は、艶消し面又は光沢面で仕上げられることも可能である。場合によっては、カード表面204は、光沢のある高反射面に研磨されてもよい。
【0012】
本開示のいくつかの例では、カード表面204は、トランザクション・カード100のアルミニウム層上に直接印刷されることも可能である。トランザクション・カード100は、異なる材料の様々な層を使用して構成され得る。あるシナリオでは、アルミニウム層は、トランザクション・カード100の上層として利用され得る。他の例では、PVC層がアルミニウム層の上に配設され、カード表面204がPVC層上に印刷されてもよい。
【0013】
カード面204は、商業用支払い端末との通信を可能にするチップ又は回路を備えることができる集積回路102を含むこともできる。集積回路102は、ユーロペイ、マスター・カード、及びビザ(EMV)規格に準拠するチップであり得る。集積回路102は、異なるスマート・カード又は支払いカード規格に準拠することもできる。集積回路102は、カード表面204に形成された空洞に置かれてもよい。集積回路102は、EMV準拠も実装する支払い端末との電気的接触が行われ得るように集積回路102に関連付けられた一つ又は複数の接点が露出されるように、カード面204上へ配置され得る。
【0014】
カード表面204は、ブランド、口座番号、口座名義人の名前、ロイヤリティ表記(例えば、「2001年以降の会員」)、有効期限、署名、ブランド名、又は、法的通知、規制順守メッセージ、電話番号、URL、電子メール・アドレス、商標、写真、グラフィックス、バーコード、クレジット・カード識別番号(CCID)コード、若しくは任意の英数字などの他の印など、他の特徴及びカード情報を含むこともできる。
【0015】
図2は、カード裏面205、又はカード表面204に対してのトランザクション・カード100の反対側を示す。カード裏面205は、トランザクション・カード100の背面としても知られる。カード裏面205は、磁気ストライプ206を含むことができる。磁気ストライプ206は、カード裏面205上へ取り付けられ得る。磁気ストライプ206は、PVC層上へ印刷されたコンテンツが透明ラミネート層を通して見えるように印刷されたPVC層を覆う透明ラミネート層に施され得る。
【0016】
例えば、PVC層は、その上に印刷された様々なテキスト、色、ブランド、及び他の情報を有することができ、磁気ストライプ206が施される透明ラミネート層は、背面PVC層を覆うことができる。カード裏面205は、署名欄210を含むこともできる。署名欄210は、磁気ストライプ206が施される透明ラミネート表面にエッチング又はミリングされてもよい。
【0017】
続く図面に記載されるように、本開示によるトランザクション・カード100は、機体からリサイクルされるアルミニウムなどのアルミニウムを組み込むことができる。トランザクション・カード100は、ID-1規格に準拠し、カードの重量及び剛性の点で許容可能なユーザ体験も提供するカードを提供するために、様々なタイプの層を使用して様々な方法で構成され得る。
【0018】
次に、図3を参照すると、本開示の例によるトランザクション・カード100aの分解組立斜視図が示されている。図3に示されたトランザクション・カード100aは、原寸に比例して描かれておらず、トランザクション・カード100aを形成するために利用される様々な層の構成を示すために層に分解されて示される。
【0019】
図1の説明において上述されたように、トランザクション・カード100aは、集積回路102を含むことができる。集積回路102は、カード内に形成された空洞内に、又はトランザクション・カード100aの上層に置かれ得る。図3に示された例示的なトランザクション・カード100aでは、集積回路102は、PVC層212に形成された空洞内に置かれ得る。集積回路102は、集積回路102の移動を規制するために接着剤を用いてPVC層212又はPVC層212の真下の層に固定され得る。いくつかの実施では、PVC層212の真下の金属層から集積回路102を絶縁する接着剤が選択され得る。例えば、ABLEBOND931-1T1N1が、この目的のために使用されてもよい。更に、様々な例では、絶縁材料は、集積回路102が集積回路102とトランザクション・カード100aとの間に位置決めされるためにポケット内に配設されてもよい。
【0020】
PVC層212は、画像、テキスト、ブランド、及び他の情報を印刷することができる層を表す。PVC層212は、インク印刷方法を用いて印刷することができる。いくつかの例では、隆起文字印刷、エッチング、彫刻、又は他の印刷方法を用いて、PVC層212上にコンテンツを印刷することもできる。例えば、レーザーエッチング又はレーザーマーキングを利用して、PVC層212上へロゴ又は他のコンテンツを印刷することができる。PVC層212は、いくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。
【0021】
PVC層212に隣接して又はPVC層212の真下に、アルミニウム層214がある。アルミニウム層214は、退役した航空機から抽出又はリサイクルされ得るアルミニウム又はアルミニウム合金など、アルミニウム又はアルミニウム合金の層を表す。例えば、その耐用年数の終わりにいよいよ到達するボーイング747航空機は、退役させられ得る。場合によっては、部品及び原材料が、退役した航空機から抽出又はリサイクルされ得る。したがって、2024-T3又は様々な他のアルミニウム合金などのある種のアルミニウム合金が、航空機の外殻を製造するために利用されるとき、これらの材料は、リサイクルされ得る。
【0022】
更に、実際の航空機から航空機グレードのアルミニウムをリサイクルすることによって、顧客は、航空機の遺産を保有するトランザクション・カード100が提供され得る。航空会社と協力して提供される共同ブランドのトランザクション・カード100の場合には、アルミニウムは、航空会社によって利用された退役した航空機からリサイクルすることができ、それによって、トランザクション・カード100が発行される顧客は、航空会社によって使用された実際の航空機の遺産を有するカードが提供される。このシナリオでは、これらの顧客は、しばしば、航空会社に高い忠誠心を示す高価値顧客である。したがって、このようにして航空機からリサイクルされるアルミニウム層214を利用することで、差別化された及び上質なユーザ体験を提供することができる。
【0023】
PVC層212及びアルミニウム層214は、PVC層212及びアルミニウム層214を互いに対して固定するために、接着又は接合プロセスを用いて互いに接着され得る。アルミニウム層214は、およそ100ミクロンの厚さに形成され得る。アルミニウム層214の厚さは、ID-1カード・フォーマットによって特定された全体的な厚さの要件内に留まりつつ、別の材料の別の層がトランザクション・カード100の構成に組み込まれ得るように選ばれ得る。
【0024】
ステンレス鋼層216は、PVC層212に対してアルミニウム層214の反対側に利用され得る。ステンレス鋼層216は、カードに追加の重量及び剛性を与えるように選ばれ得る。およそ300ミクロンの厚さを有するステンレス鋼層216が、選択され得る。いくつかの実施では、ステンレス鋼層216に対してのアルミニウム層214の相対厚さは変わり得る。図3の例では、厚さに関するステンレス鋼対アルミニウムの3対1の割合が利用される。3対1の割合を利用することができるため、トランザクション・カード100は、アルミニウムを使用するが、ステンレス鋼も含んで、十分な重量、剛性、及び弾性のカードをもたらす。しかしながら、トランザクション・カード100の機械的特性を変えるために、他の割合が利用されてもよい。更に、より多くの重量及びより高い剛性を与える異なるアルミニウム合金が選ばれる場合、異なる割合が選択され得る。例えば、異なる機体からリサイクルされたアルミニウム合金は、平方インチ当たりのより多くの重量があり、より高い剛性を有することができる。したがって、このシナリオでは、より多くのアルミニウムが、トランザクション・カード100に利用され得る。
【0025】
フェライト層218は、アルミニウム層214に対してステンレス鋼層216の反対側に利用され得る。フェライト層218は、集積回路102とフェライト層218の反対側にあるトランザクション・カード100aの層との間を信号が通るのを遮断する又は減衰させるように選ばれ得る。言い換えれば、フェライト層218は、集積回路102とアンテナ層220との間の電磁干渉を減少させる又は抑制することができる。フェライト層218は、いくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。
【0026】
アンテナ層220は、トランザクション・カード100aの代わりに非接触決済を可能にし、トランザクション・カード100aに埋め込まれた集積回路102の代わりに支払い端末と通信することができる近距離無線通信(NFC)又は無線周波数識別(RFID)チップを含むことができる。アンテナ層220は、ステンレス鋼層216に対してフェライト層218の反対側にあり得る。アンテナ層220は、アンテナ層220内のNFC又はRFIDチップに電気的に接続されているアンテナを与えるアンテナ・インレイと共にチップを含むことができる。アンテナ層220は、いくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。
【0027】
背面PVC層222、又は第2のPVC層は、その上に印刷されたトランザクション・カード100の裏面を有することができる。例えば、テキスト、ブランド、画像、及び他の情報が、背面PVC層222上に印刷され得る。非接触決済ロゴ、電話番号、法的情報、及び他の情報が、トランザクション・カード発行者によって必要とされるとき、トランザクション・カード100の裏面上に印刷されてもよい。背面PVC層222は、フェライト層218に対してアンテナ層220の反対側にあり得る。背面PVC層222は、いくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。
【0028】
背面ラミネート層224は、アンテナ層220に対して背面PVC層222の反対側にあり得る。背面ラミネート層224は、要素にさらされるトランザクション・カード100の裏面の層であり得る。背面ラミネート層224は、カード情報が符号化される磁気ストライプを含むことができる。背面ラミネート層224は、トランザクション・カード100の発行者によって必要とされる場合、署名欄を含むこともできる。署名欄は、ユーザのインク又は鉛筆の署名を受け入れることができる表面を提供するために、背面ラミネート層224上にエッチング又は印刷され得る。背面ラミネート層224は、本開示のいくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。
【0029】
次に、図4を参照すると、本開示の例によるトランザクション・カード100bの代替的な実施の分解組立斜視図が示されている。図4に示されたトランザクション・カード100bは、原寸に比例して描かれておらず、トランザクション・カード100bを形成するために利用される様々な層の構成を示すために層に分解されて示される。
【0030】
図1及び図3の説明において上述されたように、トランザクション・カード100bは、集積回路102を含むことができる。集積回路102は、カード内に形成された空洞内に、又はトランザクション・カード100bの上層に置かれ得る。図4に示された例示的なトランザクション・カード100bでは、集積回路102は、アルミニウム層314に形成された空洞内に置かれ得る。集積回路102は、集積回路102の移動を規制するために接着剤を用いて、アルミニウム層314又はアルミニウム層314の真下の層に固定され得る。いくつかの実施では、アルミニウム層314の真下にあるステンレス鋼層316などの金属層から集積回路102を絶縁する接着剤が選択され得る。例えば、ABLEBOND931-1T1N1が、この目的のために使用されてもよい。
【0031】
図3の例とは対照的に、画像、テキスト、ブランド、及び他の情報は、PVC層上ではなくアルミニウム層314上へ直接印刷することができる。アルミニウム層314は、アルミニウム又は金属の表面上にインクの付着をもたらすインク印刷方法を用いて印刷することができる。いくつかの例では、隆起文字印刷、エッチング、彫刻、又は他の印刷方法を用いて、アルミニウム層314上にコンテンツを印刷することもできる。例えば、レーザーエッチング又はレーザーマーキングを利用して、アルミニウム層314上へロゴ又は他のコンテンツを印刷することができる。
【0032】
図3の例におけるように、アルミニウム層314は、退役した航空機から抽出又はリサイクルされ得るアルミニウム又はアルミニウム合金などのアルミニウム又はアルミニウム合金の層を表す。2024-T3又は様々な他のアルミニウム合金などのある種のアルミニウム合金が、航空機の外殻を製造するために利用されるとき、これらの材料は、リサイクルされ得る。
【0033】
更に、実際の航空機から航空機グレードのアルミニウムをリサイクルすることによって、顧客は、航空機の遺産を真正に保有するトランザクション・カード100bが提供され得る。航空会社と協力して提供される共同ブランドのトランザクション・カード100bの場合には、アルミニウムは、航空会社によって利用された退役した航空機からリサイクルすることができ、それによって、トランザクション・カード100が発行される顧客は、航空会社によって使用された実際の航空機の遺産を有するカードが提供される。このシナリオでは、これらの顧客は、しばしば、航空会社に高い忠誠心を示す高価値顧客である。したがって、このようにして航空機からリサイクルされるアルミニウム層314を利用することで、差別化された及び上質なユーザ体験を提供することができる。
【0034】
アルミニウム層314は、およそ100ミクロンの厚さに形成され得る。アルミニウム層314の厚さは、ID-1カード・フォーマットによって特定された全体的な厚さの要件内に留まりつつ、別の材料の別の層がトランザクション・カード100bの構成に組み込まれ得るように選ばれ得る。
【0035】
ステンレス鋼層316は、アルミニウム層314に接着され得る。ステンレス鋼層316は、追加の重量及び剛性をカードに与えるように選ばれ得る。およそ300ミクロンの厚さを有するステンレス鋼層316が、選択され得る。いくつかの実施では、ステンレス鋼層316に対してのアルミニウム層314の相対厚さは変わり得る。図4の例では、厚さに関するステンレス鋼対アルミニウムの3対1の割合が利用される。3対1の割合を利用することができるため、トランザクション・カード100は、アルミニウムを使用するが、ステンレス鋼も含んで、十分な重量、剛性、及び弾性のカードをもたらす。しかしながら、トランザクション・カード100bの機械的特性を変えるために、他の割合が利用されてもよい。更に、より多くの重量及びより高い剛性を与える異なるアルミニウム合金が選ばれる場合、異なる割合が選択され得る。例えば、異なる機体からリサイクルされたアルミニウム合金は、平方インチ当たりのより多くの重量があり、より高い剛性を有することができる。したがって、このシナリオでは、より多くのアルミニウムが、トランザクション・カード100bに利用され得る。
【0036】
フェライト層318は、アルミニウム層214に対してステンレス鋼層216の反対側に利用され得る。フェライト層318は、集積回路102とフェライト層318の反対側にあるカードの層との間を信号が通るのを遮断する又は減衰させるように選ばれ得る。言い換えれば、フェライト層318は、集積回路102とアンテナ層320との間の電磁干渉を減少させる又は抑制することができる。フェライト層318は、いくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。アンテナ層320は、トランザクション・カード100bの代わりに非接触決済を可能にし、トランザクション・カード100bに埋め込まれた集積回路102の代わりに支払い端末と通信することができる近距離無線通信(NFC)又は無線周波数識別(RFID)チップを含むことができる。アンテナ層320は、ステンレス鋼層316に対してフェライト層318の反対側にあり得る。アンテナ層320は、アンテナ層320内のNFC又はRFIDチップに電気的に接続されているアンテナを与えるアンテナ・インレイと共にチップを含むことができる。アンテナ層320は、いくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。
【0037】
背面PVC層322は、その上に印刷されたトランザクション・カード100bの裏面を有することができる。例えば、テキスト、ブランド、画像、及び他の情報が、背面PVC層322上に印刷され得る。トランザクション・カード発行者によって必要とされるとき、非接触決済ロゴ、電話番号、法的情報、及び他の情報が、トランザクション・カード100bの裏面上に印刷されてもよい。背面PVC層322は、フェライト層318に対してアンテナ層320の反対側にあり得る。背面PVC層322は、いくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。
【0038】
背面ラミネート層324は、アンテナ層320に対して背面PVC層322の反対側にあり得る。背面ラミネート層324は、要素にさらされるトランザクション・カード100bの裏面の層であり得る。背面ラミネート層324は、カード情報が符号化される磁気ストライプを含むことができる。背面ラミネート層324は、トランザクション・カード100の発行者によって必要とされる場合、署名欄を含むこともできる。署名欄は、ユーザのインク又は鉛筆の署名を受け入れることができる表面を提供するために、背面ラミネート層324上にエッチング又は印刷され得る。背面ラミネート層324は、いくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。
【0039】
次に、図5を参照すると、本開示の例によるトランザクション・カード100cの代替的な実施の分解組立斜視図が示されている。図5に示されたトランザクション・カード100cは、原寸に比例して描かれておらず、トランザクション・カード100cを形成するために利用される様々な層の構成を示すために層に分解されて示される。
【0040】
図1、及び図3図4の説明において上述されたように、トランザクション・カード100cは、集積回路102を含むことができる。集積回路102は、ミリングされ得るポケット内に置かれてもよく、又は他の方法で、上部コーティング層414に形成されてもよい。集積回路102は、集積回路102の移動を規制するために接着剤を用いて、上部コーティング層414又は上部コーティング層414の真下の層に固定され得る。いくつかの例では、上部コーティング層414は、ダイヤモンド・ライク・カーボン(DLC)層を備えることができる。上部コーティング層414は、物理気相成長法(PVD)によって堆積され得る。DLCコーティングは、一般に非晶質であり得るが、DLCコーティングの一部は、結晶構造を有してもよい。例えば、DLCコーティングは、グラファイト及びダイヤモンドを含む炭素の形態の混合物を含むことができる。その点に関して、DLCコーティング中の炭素は、混成された炭素を含有することができる。上部コーティング層414は、1ミクロンから50ミクロンの厚さ間、2ミクロンから25ミクロンの厚さの間、及び2ミクロンから15ミクロンの厚さの間であり得る。
【0041】
画像、テキスト、ブランド、及び他の情報は、PVC層416上へ印刷することができる。PVC層416は、PVC表面上にインクの付着をもたらすインク印刷方法を用いて印刷することができる。いくつかの例では、隆起文字印刷、エッチング、彫刻、又は他の印刷方法を用いて、PVC層416上にコンテンツを印刷することもできる。例えば、レーザーエッチング又はレーザーマーキングを利用して、PVC層416上へロゴ又は他のコンテンツを印刷することができる。
【0042】
アルミニウム層418は、PVC層416に隣接し得る。アルミニウム層418は、カード本体を表すこともできる。アルミニウム層418は、退役した航空機から抽出又はリサイクルされ得るアルミニウム又はアルミニウム合金の層を表す。航空機の外殻を製造するために利用される2024-T3又は様々な他のアルミニウム合金などのある種のアルミニウム合金として、これらの材料は、リサイクルされ得る。
【0043】
アルミニウム層418は、本明細書に定められたようなID-1カード・フォーマットの厚さ未満である厚さに形成され得る。図4の例では、アルミニウム層418の厚さは、カード本体のバルクが退役した航空機からリサイクルされるアルミニウムなどのアルミニウムで構成されるように選ばれ得る。
【0044】
図3図4の例におけるようにフェライト層及び別個のアンテナ層を利用するのではなく、アンテナ組立体及び近距離無線通信(NFC)又は無線周波数識別(RFID)チップをアルミニウム層418に統合するスロット・アンテナ組立体419が利用されてもよい。スロット・アンテナ設計は、アンテナとして働くカード本体、この場合にはアルミニウム層418に切り込まれる角度付きスロットを利用する。スロット・アンテナ組立体419の設計及び動作は、米国特許第10,909,436号に更に記載されており、これは、そっくりそのまま参照により本明細書に組み込まれる。
【0045】
背面PVC層420は、その上に印刷されたトランザクション・カード100cの裏面を有することができる。例えば、テキスト、ブランド、画像、及び他の情報が、背面PVC層420上に印刷され得る。トランザクション・カード発行者によって必要とされるとき、非接触決済ロゴ、電話番号、法的情報、及び他の情報が、トランザクション・カード100cの裏面上に印刷されてもよい。背面PVC層420は、PVC層416に対してアルミニウム層418の反対側にあり得る。背面PVC層420は、いくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。
【0046】
背面ラミネート層422は、アルミニウム層418に対して背面PVC層420の反対側にあり得る。背面ラミネート層422は、要素にさらされるトランザクション・カード100cの裏面の層であり得る。背面ラミネート層422は、カード情報が符号化される磁気ストライプを含むことができる。背面ラミネート層422は、トランザクション・カード100の発行者によって必要とされる場合、署名欄を含むこともできる。署名欄は、ユーザのインク又は鉛筆の署名を受け入れることができる表面を提供するために、背面ラミネート層422上にエッチング又は印刷され得る。背面ラミネート層422は、いくつかの例では、およそ100~150ミクロンの厚さを有することができる。
【0047】
次に、図6を参照すると、本開示の例によるトランザクション・カード100を製造する一例を示すフローチャート600が示されている。フローチャート600は、本開示の例によるトランザクション・カード100を製造するプロセス又は方法を表す。
【0048】
まず、ステップ602において、アルミニウム又はアルミニウム合金の一部が、アルミニウム源から抽出され得る。一例では、アルミニウムは、退役した機体から抽出又はリサイクルされ得る。上述したように、航空機は退役させることができ、航空機を製造するために使用された材料はリサイクルされ得る。ある種のアルミニウム合金が、航空機の外殻又は他の部分を製造するために利用されるとき、これらの材料は、リサイクルすることができる。
【0049】
更に、実際の航空機から航空機グレードのアルミニウムをリサイクルすることによって、顧客は、航空機の遺産を真正に保有するトランザクション・カード100が提供され得る。航空会社と協力して提供される共同ブランドのトランザクション・カード100の場合には、アルミニウムは、航空会社によって利用された退役した航空機からリサイクルすることができ、それによって、トランザクション・カード100が発行される顧客は、航空会社によって使用された実際の航空機の遺産を有するカードが提供される。このシナリオでは、これらの顧客は、しばしば、航空会社に高い忠誠心を示す高価値顧客である。
【0050】
航空機からアルミニウムをリサイクルするために、航空機から抽出されたアルミニウムの一部は、塗料、汚染物質、又は他のデブリを処理及び剥離するためにより小さいシートに切断されてもよい。次いで、剥離されたアルミニウムは、加熱され、ローラを通して送られて、アルミニウムを所望の厚さに圧縮することができる。加熱及び圧延プロセスは、アルミニウムが100ミクロンなどの所望の厚さに到達するまで繰り返し実行され得る。所望の厚さに到達すると、アルミニウムは、アニール又は焼き戻しされ得る。一例では、アルミニウムは、ID-1準拠の厚さに特定された厚さである760ミクロン未満の厚さに圧延され得る。
【0051】
ステップ604において、ID-1準拠の幅126及び高さ128を有するアルミニウムの一部は、アニールされたアルミニウムから切断され得る。ID-1準拠サイズのアルミニウムの一部は、トランザクション・カード100におけるアルミニウム層214といて利用され得る。
【0052】
ステップ605において、集積回路102は、PVC層212内の空洞の中に置く又は配置することができる。集積回路102は、EMV準拠の支払い端末との通信を可能にするEMV準拠のチップであり得る。
【0053】
ステップ606において、PVC層212は、アルミニウム層214に取り付けることができる。PVC層212は、カード番号、ブランド、及び他のテキスト又は画像が予め印刷されてもよい。場合によっては、PVC層212は、アルミニウム層214に施された後に印刷されてもよい。PVC層212は、接着プロセス若しくは接合プロセス又は接着剤又は接合剤を用いてアルミニウム層214に取り付けられてもよい。
【0054】
ステップ608において、ステンレス鋼層216は、アルミニウム層214に取り付けることができる。一例では、ステンレス鋼層216は、ID-1準拠である高さ128及び幅126を有する厚さがおよそ300ミクロンのサイズにされ得る。ステンレス鋼層216及びアルミニウム層214は、接着プロセス若しくは接合プロセス又は接着剤又は接合剤を用いて互いに取り付けられてもよい。
【0055】
ステップ610において、フェライト層218は、ステンレス鋼層216に取り付けることができる。上述したように、フェライト層218を利用して、集積回路102とアンテナ層220内のNFC又はRFIDチップとの間の電磁干渉(EMI)を減衰させる又は遮断することができる。
【0056】
ステップ612において、アンテナ層220は、フェライト層218に取り付けることができる。アンテナ層220は、アンテナ組立体と、非接触決済を可能にするためのワイヤレス集積回路とを含む。集積回路は、アンテナ組立体と共にアンテナ層220に挿入され得る。ワイヤレス集積回路は、非接触決済規格を実装する支払い端末とワイヤレスで通信することができるRFID又はNFCチップを含むことができる。アンテナ層220は、アンテナ層220内のNFC又はRFIDチップに電気的に接続されているアンテナを与えるアンテナ・インレイと共にチップを含むことができる。
【0057】
ステップ614において、背面PVC層222は、アンテナ層220に取り付けることができる。背面PVC層222又は第2のPVC層は、その上に印刷されたカード裏面205を有することができる。例えば、テキスト、ブランド、画像、及び他の情報が、背面PVC層222上に印刷され得る。トランザクション・カード発行者によって必要とされるとき、非接触決済ロゴ、電話番号、法的情報、及び他の情報が、カード裏面205上に印刷されてもよい。背面PVC層222は、アンテナ層220に施される前に予め印刷されてもよく、又はアンテナ層220に施された後に印刷されてもよい。
【0058】
ステップ616において、背面ラミネート層224は、アンテナ層220に対して背面PVC層222の反対側に取り付けることができる。背面ラミネート層224は、要素にさらされるトランザクション・カード100の裏面の層であり得る。背面ラミネート層224は、カード情報が符号化される磁気ストライプを含むことができる。背面ラミネート層224は、トランザクション・カード100の発行者によって必要とされる場合、署名欄を含むこともできる。署名欄は、ユーザのインク又は鉛筆の署名を受け入れることができる表面を提供するために、背面ラミネート層224上にエッチング又は印刷され得る。その後、プロセスは完了に進むことができる。
【0059】
フローチャートは、特定の実行順序を示すが、実行順序は、示されたものとは異なってもよいことが理解される。例えば、二つ以上のブロックの実行順序は、示された順序に対してごちゃまぜにされてもよい。加えて、連続して示される二つ以上のブロックは、同時に又は部分的に同時に実行されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、図面に示されたブロックのうちの一つ又は複数は、抜かれたり省略されたりしてもよい。
【0060】
「X、Y、又はZのうちの少なくとも一つ」という語句などの離接的な言葉は、別段に具体的に述べられていない限り、項目、用語などが、X、Y、又はZ、或いはそれらの任意の組合せ(例えば、X、Y、Z、X又はY、X又はZ、X、Y、及び/又はZなど)のいずれかであり得ることを示すために一般に使用される文脈でさもなければ理解される。したがって、そのような離接的な言葉は、一般に、ある実施形態が、少なくとも一つのX、少なくとも一つのY、又は少なくとも一つのZがそれぞれ存在することを必要とすることについて示唆することを意図しておらず、また示唆すべきではない。
【0061】
測定値、量、及び他の数値データは、本明細書において、範囲の形式で表現される場合があることに留意されたい。本明細書には多くの値が開示されており、各値は、それ自体の値に加えて、「およそ」その特定の値としても本明細書に開示されていることも理解される。例えば、値「10」が開示される場合、「およそ10」も開示される。同様に、値が近似値として表現されるとき、先行詞「およそ」を使用することによって、特定の値が更なる態様を形成することが理解されよう。例えば、値「およそ10」が開示される場合、「10」も開示される。
【0062】
本明細書で使用されるとき、「約」、「およそ」、「~で、又は~のあたりで」、及び「実質的に等しい」という用語は、問題の量又は値が、正確な値、又は特許請求の範囲に記載されるものと、若しくは本明細書に教示されるものと均等な結果若しくは効果をもたらす値であり得ることを意味し得る。すなわち、量、サイズ、測定値、パラメータ、並びに他の量及び特性は、正確ではなく、正確である必要はなく、必要に応じて、公差、変換係数、丸め、測定誤差など、及び均等な結果又は効果が得られるように当業者に知られている他の要因を反映して、近似的であってもよく、及び/又はより大きく若しくはより小さくてもよいことが理解される。一般に、量、サイズ、測定値、パラメータ、又は他の量若しくは特性は、そのように明示的に述べられているか否かにかかわらず、「約」、「およそ」、「~で、又は~のあたりで」、又は「実質的に等しい」ものである。「約」、「およそ」、「~で、又は~のあたりで」、又は「実質的に等しい」が定量的な値の前に使用される場合、特段具体的に述べられない限り、パラメータは、特定の定量的な値自体も含むことが理解される。
【0063】
範囲が表現される場合、更なる態様は、一つの特定の値から、及び/又は他の特定の値までを含む。値の範囲が与えられる場合、文脈上特段明らかに指示しない限り、下限の単位の10分の1まで、その範囲の上限と下限との間の各介在値、及びその述べられた範囲内の任意の他の述べられた値又は介在値が、本開示の範囲内に包含されることが理解される。これらのより小さい範囲の上限及び下限は、独立して、より小さい範囲に含まれてもよく、本開示の範囲内にも包含され、述べられた範囲内の任意の具体的に除外された限界に従う。述べられた範囲が限界の一方又は両方を含む場合、それらの含まれる限界の一方又は両方を除外する範囲も、本開示に含まれる。
【0064】
例えば、述べられた範囲が限界の一方又は両方を含む場合、それらの含まれる限界の一方又は両方を除外する範囲も本開示に含まれ、例えば、「xからy」という語句は、『x』~『y』の範囲、並びに『x』を超える及び『y』未満の範囲を含む。範囲は、上限として、例えば『約x、y、z以下』として表すこともでき、『約x』、『約y』、及び『約z』の特定の範囲、並びに『x未満』、『y未満』、及び『z未満』の範囲を含むように解釈されるべきである。同様に、『約x、y、z以上』という語句は、『約x』、『約y』、及び『約z』の特定の範囲、並びに『xより大きい』、『yより大きい』、及び『zより大きい』の範囲を含むように解釈されるべきである。加えて、『x』及び『y』は数値である場合に、「約『x』から『y』」という語句は、「約『x』~約『y』」を含む。
【0065】
そのような範囲形式は、便宜上及び簡潔のために使用され、したがって、範囲の限界として明示的に挙げられた数値を含むだけでなく、各数値及び部分範囲が明示的に挙げられているかのように、その範囲内に包含される全ての個々の数値又は部分範囲も含むように、柔軟なやり方で解釈されるべきである。例示すると、「約0.1%~5%」の数値範囲は、約0.1%~約5%の明示的に挙げられた値を含むだけでなく、示された範囲内の個々の値(例えば、約1%、約2%、約3%、及び約4%)及び部分範囲(例えば、約0.5%~約1.1%、約5%~約2.4%、約0.5%~約3.2%、及び約0.5%~約4.4%、並びに他の可能な部分範囲)も含むように解釈されるべきである。
【0066】
本開示の上述の実施形態は、本開示の原理の明確な理解のために説明された実施の単なる可能な例に過ぎないことを強調しておく。多くの変形及び修正が、本開示の精神及び原理から実質的に逸脱することなく、上述の実施形態になされ得る。全てのそのような修正及び変形は、本開示の範囲内に含まれることが意図される。
【0067】
条項1 - アルミニウム層と、前記アルミニウム層に隣接したステンレス鋼層と、前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記アルミニウム層に隣接した第1のポリ塩化ビニル層(PVC)と、前記第1のPVC層内に配設されたチップであって、ユーロペイ・マスターカード・ビザ(EMV)規格のバージョンを実装するチップと、フェライト層によって前記ステンレス鋼層から分離されたアンテナ層内に配設されたワイヤレス集積回路であって、前記第1のPVC層内に配設された前記チップの代わりに支払い端末とワイヤレスで通信するように構成されているワイヤレス集積回路とを備える、トランザクション・カード。
【0068】
条項2 - 前記第1のPVC層は、その上に印刷されたトランザクション・カード表面を備える、条項1に記載のトランザクション・カード。
【0069】
条項3 - 前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記フェライト層に隣接した第2のPVC層であって、その上に印刷されたトランザクション・カード裏面を含む第2のPVC層を更に備える、条項1又は2に記載のトランザクション・カード。
【0070】
条項4 - 前記フェライト層に対して反対側にある前記第2のPVC層に隣接した磁気ストライプ層であって、トランザクション・カード・データが符号化されている磁気ストライプを含む磁気ストライプ層を更に備える、条項3に記載のトランザクション・カード。
【0071】
条項5 - アルミニウム層と、前記アルミニウム層に隣接したステンレス鋼層と、前記アルミニウム層内に配設されたチップであって、ユーロペイ・マスターカード・ビザ(EMV)規格のバージョンを実装するチップと、フェライト層によって前記ステンレス鋼層から分離されたアンテナ層内に配設されたワイヤレス集積回路であって、前記アルミニウム層内に配設された前記チップの代わりに支払い端末とワイヤレスで通信するように構成されているワイヤレス集積回路とを備える、トランザクション・カード。
【0072】
条項6 - 前記アルミニウム層は厚さがおよそ100ミクロンであり、前記ステンレス鋼層は厚さがおよそ300ミクロンである、条項1乃至5のいずれか一項に記載のトランザクション・カード。
【0073】
条項7 - 前記アルミニウム層は、その上に印刷されたトランザクション・カード表面を備える、条項5に記載のトランザクション・カード。
【0074】
条項8 - 前記アルミニウム層は、2024-T3アルミニウム合金を含む、条項1乃至7のいずれか一項に記載のトランザクション・カード。
【0075】
条項9 - 前記アルミニウム合金は、外面塗料を剥離され、およそ100ミクロンの厚さに圧延され、焼き戻される、条項8に記載のトランザクション・カード。
【0076】
条項10 - 前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記フェライト層に隣接した第2のPVC層であって、その上に印刷されたトランザクション・カード裏面を含む第2のPVC層を更に備える、条項1乃至9のいずれか一項に記載のトランザクション・カード。
【0077】
条項11 - 前記フェライト層に対して反対側にある前記第2のPVC層に隣接した背面ラミネート層であって、トランザクション・カード・データが符号化されている磁気ストライプを備える背面ラミネート層を更に備える、条項10に記載のトランザクション・カード。
【0078】
条項12 - 機体からリサイクルされるアルミニウムの一部を取得するステップと、土埃及び塗料から前記アルミニウムの一部を剥離するステップと、前記アルミニウムの一部を760ミクロン未満の厚さまで圧延するステップと、前記アルミニウムの一部をアニールするステップと、前記アルミニウムの一部からアルミニウム層を製造するステップと、前記アルミニウム層をステンレス鋼層に取り付けるステップと、前記アルミニウム層を前記ステンレス鋼層に対して反対側で隣接した第1のポリ塩化ビニル層(PVC)に取り付けるステップと、前記第1のPVC層内にチップを置くステップであって、前記チップは、ユーロペイ・マスターカード・ビザ(EMV)規格のバージョンを実装する、ステップと、フェライト層によって前記ステンレス鋼層から分離されるアンテナ層内にワイヤレス集積回路を挿入するステップであって、前記ワイヤレス集積回路は、支払い端末とワイヤレスで通信するように構成されている、ステップとを含む、トランザクション・カードのためのカード本体を製造する方法。
【0079】
条項13 - 前記アルミニウムの一部をおよそ100ミクロンの厚さまで圧延するステップを更に含む、条項12に記載の方法。
【0080】
条項14 - 前記ステンレス鋼層をおよそ300ミクロンの厚さに製造するステップを更に含む、条項12又は13に記載の方法。
【0081】
条項15 - 前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記フェライト層に隣接した第2のPVC層を取り付けるステップであって、前記第2のPVC層は、その上に印刷されたトランザクション・カード裏面を含む、ステップを更に含む、条項12乃至14のいずれか一項に記載の方法。
【0082】
条項16 - 前記フェライト層に対して反対側にある前記第2のPVC層に隣接した背面ラミネート層を取り付けるステップであって、前記背面ラミネート層は、トランザクション・カード・データが符号化されている磁気ストライプを備える、ステップを更に含む、条項15に記載の方法。
【0083】
条項17 - 前記アルミニウムの一部から前記アルミニウム層を製造するステップは、前記アルミニウムの一部からID-1準拠サイズのアルミニウム片を切断するステップを更に含む、条項12乃至16のいずれか一項に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-01-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミニウム層と、
前記アルミニウム層に隣接したステンレス鋼層と、
前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記アルミニウム層に隣接した第1のポリ塩化ビニル層(PVC)と、
前記第1のPVC層内に配設されたチップであって、ユーロペイ・マスターカード・ビザ(EMV)規格のバージョンを実装する前記チップと、
フェライト層によって前記ステンレス鋼層から分離されたアンテナ層内に配設されたワイヤレス集積回路であって、前記第1のPVC層内に配設された前記チップの代わりに支払い端末とワイヤレスで通信するように構成されている前記ワイヤレス集積回路と、
を備える、トランザクション・カード。
【請求項2】
前記第1のPVC層は、その上に印刷されたトランザクション・カード表面を備える、請求項1に記載のトランザクション・カード。
【請求項3】
前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記フェライト層に隣接した第2のPVC層であって、その上に印刷されたトランザクション・カード裏面を含む前記第2のPVC層
を更に備える、請求項1又は2に記載のトランザクション・カード。
【請求項4】
前記フェライト層に対して反対側にある前記第2のPVC層に隣接した磁気ストライプ層であって、トランザクション・カード・データが符号化されている磁気ストライプを含む前記磁気ストライプ層を更に備える、請求項3に記載のトランザクション・カード。
【請求項5】
アルミニウム層と、
前記アルミニウム層に隣接したステンレス鋼層と、
前記アルミニウム層内に配設されたチップであって、ユーロペイ・マスターカード・ビザ(EMV)規格のバージョンを実装する前記チップと、
フェライト層によって前記ステンレス鋼層から分離されたアンテナ層内に配設されたワイヤレス集積回路であって、前記アルミニウム層内に配設された前記チップの代わりに支払い端末とワイヤレスで通信するように構成されている前記ワイヤレス集積回路と
を備える、トランザクション・カード。
【請求項6】
前記アルミニウム層は厚さがおよそ100ミクロンであり、前記ステンレス鋼層は厚さがおよそ300ミクロンである、請求項5に記載のトランザクション・カード。
【請求項7】
前記アルミニウム層は、その上に印刷されたトランザクション・カード表面を備える、請求項5又は6に記載のトランザクション・カード。
【請求項8】
前記アルミニウム層は、2024-T3アルミニウム合金を含む、請求項5に記載のトランザクション・カード。
【請求項9】
前記アルミニウム合金は、外面塗料を剥離され、およそ100ミクロンの厚さに圧延され、焼き戻される、請求項8に記載のトランザクション・カード。
【請求項10】
前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記フェライト層に隣接した第2のPVC層であって、その上に印刷されたトランザクション・カード裏面を含む前記第2のPVC層を、
更に備える、請求項5に記載のトランザクション・カード。
【請求項11】
前記フェライト層に対して反対側にある前記第2のPVC層に隣接した背面ラミネート層であって、トランザクション・カード・データが符号化されている磁気ストライプを備える前記背面ラミネート層を更に備える、請求項10に記載のトランザクション・カード。
【請求項12】
機体からリサイクルされるアルミニウムの一部を取得するステップと、
土埃及び塗料から前記アルミニウムの一部を剥離するステップと、
前記アルミニウムの一部を760ミクロン未満の厚さまで圧延するステップと、
前記アルミニウムの一部をアニールするステップと、
前記アルミニウムの一部からアルミニウム層を製造するステップと、
前記アルミニウム層をステンレス鋼層に取り付けるステップと、
前記アルミニウム層を前記ステンレス鋼層に対して反対側で隣接した第1のポリ塩化ビニル層(PVC)に取り付けるステップと、
前記第1のPVC層内にチップを置くステップであって、前記チップは、ユーロペイ・マスターカード・ビザ(EMV)規格のバージョンを実装する、ステップと、
フェライト層によって前記ステンレス鋼層から分離されるアンテナ層内にワイヤレス集積回路を挿入するステップであって、前記ワイヤレス集積回路は、支払い端末とワイヤレスで通信するように構成されている、ステップと
を含む、トランザクション・カードのためのカード本体を製造する方法。
【請求項13】
前記アルミニウムの一部をおよそ100ミクロンの厚さまで圧延するステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ステンレス鋼層をおよそ300ミクロンの厚さに製造するステップを更に含む、請求項12又は13に記載の方法。
【請求項15】
前記ステンレス鋼層に対して反対側にある前記フェライト層に隣接した第2のPVC層を取り付けるステップであって、前記第2のPVC層は、その上に印刷されたトランザクション・カード裏面を含む、ステップ
を更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記フェライト層に対して反対側にある前記第2のPVC層に隣接した背面ラミネート層を取り付けるステップであって、前記背面ラミネート層は、トランザクション・カード・データが符号化されている磁気ストライプを備える、ステップ
を更に含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アルミニウムの一部から前記アルミニウム層を製造するステップは、前記アルミニウムの一部からID-1準拠サイズのアルミニウム片を切断するステップを更に含む、請求項12に記載の方法。
【国際調査報告】