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特表2024-521964植物生育用垂直栽培システム及び植物育成方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-04
(54)【発明の名称】植物生育用垂直栽培システム及び植物育成方法
(51)【国際特許分類】
   A01G 31/06 20060101AFI20240528BHJP
   A01G 31/00 20180101ALI20240528BHJP
   A01G 9/02 20180101ALI20240528BHJP
   A01G 27/02 20060101ALI20240528BHJP
   A01G 27/00 20060101ALI20240528BHJP
【FI】
A01G31/06
A01G31/00 601C
A01G31/00 612
A01G9/02 B
A01G9/02 E
A01G27/02 F
A01G27/00 502W
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576179
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2024-02-05
(86)【国際出願番号】 FI2022050401
(87)【国際公開番号】W WO2022258887
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】20215684
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523463845
【氏名又は名称】アークティック・ファーミング・オサケユフティオ
【氏名又は名称原語表記】Arctic Farming Oy
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(72)【発明者】
【氏名】プリエト パディリャ,ロドリゴ
【テーマコード(参考)】
2B314
2B327
【Fターム(参考)】
2B314MA33
2B314MA38
2B314NA33
2B314ND27
2B314ND32
2B314PB20
2B314PB22
2B314PD59
2B327ND02
2B327ND15
2B327NE01
2B327TA04
2B327TA09
2B327TA27
2B327UA03
2B327UA09
2B327UA21
2B327UA22
2B327UB03
(57)【要約】
本発明は植物(2a、2b)を生育するための垂直栽培システムに関する。垂直栽培システム(1)は、植物(2a、2b)を保持するための1つ又は複数の植物ホルダ(3)と、植物(2a、2b)を支持するように配置された1つ又は複数の支持開口(41)を含む支持壁(4)であって、支持壁(4)が地表面(G)に対して横断する方向に延びている、支持壁(4)と、植物(2a、2b)の根部(21)に生育液(7)を提供するように配置された灌漑配置(6)とを有している。本発明はさらに、垂直栽培システム(1)において、地上部(21)及び根部(22)を有する植物(2a、2b)を生育する方法に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上部(21)及び根部(22)を有する植物(2a、2b)を生育する垂直栽培システムであって、
植物(2a、2b)を保持するための1つ又は複数の植物ホルダ(3)と、
1つ又は複数の支持開口(41)を有する支持壁(4)であって、前記支持壁(4)が地表面(G)に対して横断する方向に延びており、前記支持壁(4)が、前記植物(2a、2b)が前記1つ又は複数の支持開口(41)を通って延びるように、且つ、前記地上部(21)が前記支持壁(4)の第1側に配置されており、前記根部(22)が前記支持壁(4)の第2側に配置されるように、前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)を支持するように配置された、前記支持壁(4)と、
前記支持壁(4)の前記第2側に設けられた灌漑チャンバ(5)であって、前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ壁(51)を有しており、前記灌漑チャンバ壁(51)と前記支持壁(4)とが閉鎖された灌漑空間(54)を画定している、前記灌漑チャンバ(5)と、
前記植物(2a、2b)の前記根部(22)に生育液(7)を提供するように配置された、灌漑配置(6)と、
を有していることを特徴とする垂直栽培システム(1)。
【請求項2】
前記垂直栽培システム(1)は前記支持壁(4)の前記第1側に設けられた生育チャンバ(8)を有しており、前記生育チャンバ(8)が生育空間(82)を画定する生育チャンバ壁(81)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)は前記支持壁(4)の前記第1側に設けられた生育チャンバ(8)を有しており、前記生育チャンバ(8)が生育チャンバ壁(81)を有しており、前記生育チャンバ壁(81)が生育チャンバ前扉(83)を有しており、前記生育チャンバ壁(81)と前記支持壁(4)とが生育空間(82)を画定している、
ことを特徴とする請求項1に記載の垂直栽培システム。
【請求項3】
前記垂直栽培システム(1)は生育液リザーバ(52)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ(5)の下部に設けられている生育液リザーバ(52)を有しており、前記生育液リザーバ(52)が生育液(7)を保持するように配置されており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ(5)の仕切り壁(55)を有しており、前記仕切り壁(55)が前記仕切り壁(55)の下方に生育液リザーバ(52)を提供するように配置されており、前記生育液リザーバ(52)が生育液(7)を保持するように配置されており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記閉鎖された灌漑空間(54)の上方に生育液リザーバ(52)を有しており、前記生育液リザーバ(52)が生育液(7)を保持するように配置されており、又は
前記垂直栽培システム(1)が生育液(7)を保持するように配置された別個の生育液リザーバ(52)を有している、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の垂直栽培システム。
【請求項4】
前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、又は
前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)の上方に設けられており、又は
前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)の横に設けられており、又は
前記灌漑チャンバ壁(51)が灌漑チャンバ上壁(56)を有しており、前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が前記灌漑チャンバ上壁(56)に連通して配置されており、又は
前記灌漑チャンバ壁(51)が灌漑チャンバ後壁(57)を有しており、前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が前記灌漑チャンバ後壁(57)に連通して配置されており、又は
前記灌漑チャンバ壁(51)が灌漑チャンバ側壁(58)を有しており、前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が前記灌漑チャンバ側壁(58)に連通して配置されており、又は
前記灌漑配置(6)が前記植物(2a、2b)の前記根部にミスト化された生育液(7)を提供するように配置されたミスト装置を有している、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の垂直栽培システム。
【請求項5】
前記1つ又は複数の生育液排出口(71)がノズル(711)を有しており、又は
前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が生育液(7)を噴霧するように配置されたノズルヘッド(72)を有するノズル(711)を有しており、又は
前記1つ又は複数の生育液排出口(71)がミスト化された生育液(7)を噴霧するように配置されたノズルヘッド(72)を有するノズル(711)を有している、
ことを特徴とする請求項4に記載の垂直栽培システム。
【請求項6】
前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)から前記灌漑配置(6)に生育液(7)を供給するように配置された液体循環配置(9)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)から前記灌漑配置(6)に生育液(7)を供給するように配置された液体循環配置(9)を有しており、前記生育液リザーバ(52)が前記灌漑チャンバ(5)に噴霧された過剰な生育液(7)を回収するように配置されており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)から前記灌漑配置(6)に生育液(7)を供給するように配置された液体循環配置(9)を有しており、前記生育液リザーバ(52)が前記灌漑チャンバ(5)に噴霧された過剰な生育液(7)を回収するように配置されており、前記垂直栽培システム(1)が前記垂直栽培システム(1)に追加の生育液(7)を供給するように配置された生育液入口配置(91)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)から前記灌漑配置(6)に生育液(7)を供給するように配置された液体循環配置(9)を有しており、前記生育液リザーバ(52)が前記灌漑チャンバ(5)に噴霧された過剰な生育液(7)を回収するように配置されており、前記垂直栽培システム(1)が生育液源(94)をさらに有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記生育液源(94)から前記垂直栽培システム(1)に追加の生育液(7)を供給するように配置された生育液入口配置(91)をさらに有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)内の前記生育液(7)の表面レベルを検出するように配置された表面レベル検出器(95)を有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)内の前記生育液(7)の前記表面レベルが所定のレベルまで低下したときに前記生育液入口配置(91)を開口させるように配置されたスイッチ(951)を有している、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の垂直栽培システム。
【請求項7】
前記生育チャンバ壁(81)が透明部分(831)又は半透明部分(832)を有しており、又は
前記生育チャンバ壁(81)が透明部分(831)を有しており、又は
前記生育チャンバ壁(81)が半透明部分(832)を有しており、又は
前記生育チャンバ壁(81)が透明部分(831)又は半透明部分(832)を有しており、前記支持壁(4)が不透明であり、又は
前記生育チャンバ壁(81)が透明部分(831)を有しており、前記支持壁(4)が不透明であり、又は
前記生育チャンバ壁(81)が半透明部分(832)を有しており、前記支持壁(4)が不透明であり、又は
前記生育チャンバ壁(81)、前記灌漑チャンバ壁(51)、及び前記支持壁(4)が不透明である、
ことを特徴とする請求項2から6のいずれか1つに記載の垂直栽培システム。
【請求項8】
前記垂直栽培システム(1)が前記植物(2a、2b)の前記地上部(21)を照らすように配置された生育光配置(10)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記植物(2a、2b)の前記地上部(21)を照らすために、前記支持壁(4)の前記第1側に向かって対向する生育光配置(10)を有しており、又は
前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ底壁(53)と灌漑チャンバ上壁(56)とを有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ底壁(53)と前記灌漑チャンバ上壁(56)との間の方向に延びる長手方向(F)を有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記長手方向(F)に平行に延びるように配置された生育光配置(10)を有しており、又は
前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ底壁(53)と灌漑チャンバ上壁(56)とを有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ底壁(53)と前記灌漑チャンバ上壁(56)との間の方向に延びる長手方向(F)を有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記長手方向(F)に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源(11)を有する生育光配置(10)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が1つ又は複数の光源(11)を有する生育光配置(10)を有しており、前記1つ又は複数の光源(11)は、光線(12)が前記光線(12)と前記支持壁(4)との間に光線直立角度(L)を有するように、前記植物(2a、2b)に前記光線(12)を提供するように配置されており、前記植物(2a、2b)の60%より多くが70~110度の間の前記光線直立角度(L)を有する前記光線(12)で照射されており、又は
前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ底壁(53)と灌漑チャンバ上壁(56)とを有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ底壁(53)と前記灌漑チャンバ上壁(56)との間の方向に延びる長手方向(F)を有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記長手方向(F)に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源(11)を有する生育光配置(10)を有しており、前記1つ又は複数の光源(11)が前記植物(2a、2b)に光線(12)を提供するように配置されており、前記光線(12)が前記光線(12)と前記支持壁(4)との間の光線直立角度(L)を有しており、前記植物(2a、2b)の60%より多くが70~110度の間の光線直立角度(L)を有する光線(12)で照射されており、又は
前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ底壁(53)と灌漑チャンバ上壁(56)とを有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ底壁(53)と前記灌漑チャンバ上壁(56)との間の方向に延びる長手方向(F)を有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記長手方向(F)に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源(11)を有する生育光配置(10)を有しており、前記1つ又は複数の光源(11)が前記植物(2a、2b)に光線(12)を提供するように配置されており、前記植物(2a、2b)の60%より多くが水平方向(H)に延びる光線(12)で照射されている、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の垂直栽培システム。
【請求項9】
前記生育光配置(10)が光源(11)を有しており、又は
前記生育光配置(10)が、光源(10)と、間隔をおいて前記光源(11)を点灯させるように配置されたタイミング装置とを有しており、又は
前記生育光配置(10)が常時点灯するように配置された光源(11)を有しており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光が豊富な光源(11)を有しており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光及び青色光が豊富な光源(11)を有しており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光が豊富な光源(11)を有しており、赤色光が豊富な前記光源(11)が夜間に点灯するように配置されており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光及び青色光が豊富な光源を有しており、赤色光及び青色光が豊富な前記光源(11)が夜間に点灯するように配置されており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光が豊富な光源(11)を有しており、赤色光が豊富な前記光源(11)は前記生育チャンバ前扉(83)が開位置にあるときに消灯するように配置されており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光及び青色光が豊富な光源(11)を有しており、赤色光及び青色光が豊富な前記光源(11)は前記生育チャンバ前扉(83)が開位置にあるときに消灯するように配置されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の垂直栽培システム。
【請求項10】
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が前記支持壁(4)に設けられており、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が前記支持壁(4)の一体部分であり、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が根コンテナ(37)を有しており、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が1つ又は複数の灌水口(31)と植物支持体(32)とを有する根コンテナ(37)を有しており、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)がホルダ培地(38)を有しており、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が植物支持体(32)を有しており、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が前記システム8(1)から取り外し可能である、
ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1つに記載の垂直栽培システム。
【請求項11】
垂直栽培システム(1)において、地上部(21)及び根部(22)を有する植物(2a、2b)を生育する方法であって、前記垂直栽培システム(1)が、
前記植物(2a、2b)を保持するための1つ又は複数の植物ホルダ(3)と、
1つ又は複数の支持開口(41)を有する支持壁(4)であって、前記支持壁(4)が地表面(G)に対して横断する方向に延びており、前記支持壁(4)が、前記植物(2a、2b)が前記1つ又は複数の支持開口(41)を通って延びており、且つ、前記地上部(21)が前記支持壁(4)の第1側に配置されており、前記根部(22)が前記支持壁(4)の第2側に配置されるように、前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)を支持するように配置されている、前記支持壁(4)と;
前記支持壁(4)の前記第2側に設けられた灌漑チャンバ(5)であって、前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ(5)壁を有しており、前記灌漑チャンバ(5)壁と前記支持壁(4)とが閉鎖された灌漑空間(54)を画定している、前記灌漑チャンバ(5)と、
前記植物(2a、2b)の前記根部(21)に生育液(7)を提供するように配置された灌漑配置(6)と
を有しており、
前記方法が、
前記植物(2a、2b)を前記植物の支持壁(4)の前記1つ又は複数の支持開口(41)に挿入すること、
前記植物(2a、2b)の前記根部(22)に前記灌漑配置(6)で灌水すること、
収穫すること、
を有することを特徴とする方法。
【請求項12】
前記収穫するステップは、さらに
1つ又は複数の収穫された支持開口(41)を有する部分的に収穫された垂直栽培システム(1)を提供するために、前記植物(2a、2b)を有する前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)の0.1~10%の間を前記垂直栽培システム(1)から取り除くこと、又は
1つ又は複数の収穫された支持開口(41)を有する部分的に収穫された垂直栽培システム(1)を提供するために、前記植物(2a、2b)を有する前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)の0.1~30%の間を前記垂直栽培システム(1)から取り除くこと、又は
部分的に収穫された垂直栽培システム(1)を提供するために、0.1~10%の間の前記植物(2a、2b)を摘み取ること、又は
部分的に収穫された垂直栽培システム(1)を提供するために、0.1~30%の前記植物(2a、2b)を摘み取ること、
をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法が、収穫後に、前記植物(2a、2b)を有する1つ又は複数の植物ホルダ(3)を前記1つ又は複数の収穫された支持開口(41)に挿入するステップを有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が1つ又は複数の支持開口カバー(42)を有しており、前記方法が、収穫後に、前記1つ又は複数の収穫された支持開口(41)を前記1つ又は複数の支持開口カバー(42)で覆うステップを有している、
ことを特徴とする請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記植物(2a、2b)は前記根部(22)が生育液(7)にさらされており、
前記植物(2a、2b)は前記根部(22)が生育液(7)にさらされてり、前記植物(2a、2b)が消費可能な地上部(21)を有しており、又は
前記植物(2a、2b)は消費可能な地上部(21)を有しており、又は
前記植物(2a、2b)は消費可能な地上部(21)を有しており、複数の前記植物(2a、2b)は異なる成長段階にあり、又は
前記植物(2a、2b)は根部(22)が生育液(7)にさらされており、前記植物(2a、2b)が消費可能な地上部(21)を有しており、複数の前記植物(2a、2b)が小植物と収穫との間の異なる成長段階にあり、又は
前記植物(2a、2b)は根部(22)が生育液(7)にさらされており、前記植物(2a、2b)が消費可能な地上部(21)を有しており、前記植物(2a)と前記植物(2b)は異なる種である、
ことを特徴とする請求項11から13のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
前記方法が、請求項1から10のいずれか1つに記載の垂直栽培システム(1)で実行される、
ことを特徴とする請求項11から14のいずれか1つに記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、垂直栽培システムに関し、より具体的には、請求項1の前文による垂直栽培システムに関する。本発明はさらに、植物の生育方法に関し、より具体的には、請求項11の前文に記載の植物の育成方法の方法に関する。
【背景技術】
【0002】
先行技術では、幾つかの植物の根を同じ空間に配置する垂直生育システムが知られている。植物の根は組織化されていないので、根は乱雑に形成される。先行技術に関する問題の1つは、収穫時に数個の植物を取り除き、それらを新しい小植物に置き換えることが難しいことである。
【0003】
先行技術では、植物を棚に山積みにするように棚で生育することが知られている。棚で植物を生育することに関連する問題の1つは、棚の奥にある植物が見づらく、手が届きにくいことである。植物は垂直方向に成長するため、棚と棚の間の空間は、最も長い植物の高さと植物を世話するための余地とを含まなければならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、先行技術の欠点を解決又は少なくとも軽減するように、垂直栽培システム及び植物の生育方法を提供することである。本発明の目的は、独立請求項1に記載されることによって特徴付けられる垂直栽培システムによって達成される。本発明の目的は、さらに、独立請求項11に記載されることによって特徴付けられる植物の生育方法によって達成される。本発明の好ましい実施形態は従属請求項に開示される。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、地上部(空中部)と根部とを有する植物を生育するための垂直栽培システムを提供するという考えに基づいている。垂直栽培システムは、植物を保持するための1つ又は複数の植物ホルダを有する。垂直栽培システムは、1つ又は複数の支持開口を含む支持壁をさらに有しており、支持壁は、地表面に対して横断する方向に延びており、支持壁は、植物が1つ又は複数の支持開口を通って延びるように、且つ、地上部が支持壁の第1側に配置され、根部が支持壁の第2側に配置されるように、1つ又は複数の植物ホルダを支持するように配置されている。垂直栽培システムは、支持壁の第2側に設けられた灌漑チャンバをさらに有している。灌漑チャンバは灌漑チャンバ壁で有しており、灌漑チャンバ壁と支持壁は閉鎖された灌漑空間を画定している。垂直栽培システムはさらに、植物の根部に生育液(栽培液)を提供するように配置された灌漑配置を有している。
【0006】
したがって、本発明では、植物は垂直な支持壁に配置される。そのため、全ての植物に手が届きやすく、すべての植物が視認可能である。閉鎖された灌漑空間は、生育過程を促進し、根部の生育環境をより詳細に制御することを可能にする。本明細書において、植物という文言は、葉緑素を有する栽培植物及び栽培菌類を意味する。
【0007】
一実施形態では、垂直栽培システムは、植物を保持するための1つ又は複数の植物ホルダを有している。垂直栽培システムは、1つ又は複数の支持開口を含む支持壁をさらに有しており、支持壁は、地表面に対して横断する方向に延びており、支持壁は、植物が1つ又は複数の支持開口を通って延びるように、且つ、地上部が支持壁の第1側に配置され、根部が支持壁の第2側に配置されるように、1つ又は複数の植物ホルダを支持するように配置されている。垂直栽培システムは、支持壁の第2側に設けられた灌漑チャンバをさらに有している。灌漑チャンバは灌漑チャンバ壁を有しており、灌漑チャンバ壁と支持壁は閉鎖された灌漑空間を画定している。垂直栽培システムはさらに、植物の根部に生育液を提供するように配置された灌漑配置を有している。垂直栽培システムは、支持壁の第1側に設けられた生育チャンバを有している。生育チャンバは、生育チャンバ壁を有している。生育チャンバ壁は、生育チャンバ前扉を有しており、生育チャンバ壁と支持壁は生育空間を画定している。灌漑チャンバ壁は、灌漑チャンバ後壁と、灌漑チャンバ底壁と、灌漑チャンバ上壁とを有している。灌漑チャンバ壁は水密性が高い。
【0008】
これは、灌漑チャンバ壁が、灌漑チャンバ後壁と、灌漑チャンバ底壁と、灌漑チャンバ上壁とを有しており、灌漑チャンバ壁は水密性が高いため、灌漑チャンバと育成チャンバの気候条件を別々に調節できることを意味する。本明細書において、気候条件の調節することは、例えば温度及び湿度を調節することを意味している。
【0009】
一実施形態では、灌漑チャンバ壁は、灌漑チャンバ後壁と、灌漑チャンバ側壁と、灌漑チャンバ底壁と、灌漑チャンバ上壁とを有している。灌漑チャンバ壁は水密性が高い。
【0010】
代替的な実施形態では、灌漑チャンバ壁は、灌漑チャンバ後壁と、灌漑チャンバ側壁と、灌漑チャンバ底壁と、灌漑チャンバ上壁とを有している。灌漑チャンバ壁は水密性が高い。
【0011】
一実施形態では、垂直栽培システムは、灌漑チャンバと生育チャンバの気候条件を別々に調節するように配置された第1気候調節装置を有している。
【0012】
代替的な実施形態では、垂直栽培システムは、灌漑チャンバの気候条件を調節するように配置された第1気候調節装置と、生育チャンバの気候条件を調節するように配置された第2気候調節装置とを有している。
【0013】
地上部及び根部の気候条件を別々にすることによって、植物の成長と健全性とが促進される。
【0014】
一実施形態では、垂直栽培システムは、灌漑チャンバと生育チャンバの気候条件を別々に調節するように配置された第1気候調節装置と、1つ又は複数の植物ホルダ全てへのアクセスを提供する生育チャンバ前扉とを有している。
【0015】
これにより、植物の地上部と根部の気候条件が別々になり、全ての植物を容易に収穫できるようになる。
【0016】
代替的な実施形態では、垂直栽培システムは、灌漑チャンバの気候条件を調節するように配置された第1気候調節装置と、生育チャンバの気候条件を調節するように配置された第2気候調節装置と、1つ又は複数の植物ホルダ全てへのアクセスを提供する生育チャンバ前扉とを有している。
【0017】
これにより、植物の地上部及び根部の気候条件を別々にでき、全ての植物を容易に収穫できるようになる。
【0018】
一実施形態では、育成チャンバ前扉は、1つ又は複数の植物ホルダ全てへのアクセスを提供するように配置されている。
【0019】
一実施形態では、垂直栽培システムは、植物の根部を保持するように配置された1つ又は複数の植物ホルダを有している。垂直栽培システムは、1つ又は複数の植物ホルダを受け入れるように配置された1つ又は複数の支持開口を有する支持壁をさらに有しており、支持壁は、地表面に対して横断する方向に延びており、支持壁は、植物が支持壁を通って延び、且つ、地上部が支持壁の第1側に配置され、根部が支持壁の第2側に配置されるように、1つ又は複数の植物ホルダを支持するように配置されており、灌漑チャンバが支持壁の第2側に設けられており、灌漑チャンバは灌漑チャンバ壁を有している。灌漑チャンバ壁及び支持壁が閉鎖された灌漑空間を画定している。垂直栽培システムはさらに、植物の根部に生育液を提供するように配置された灌漑配置を有している。植物の根部を保持するように配置された1つ又は複数の植物ホルダは、垂直栽培システムから根部と共に植物を容易に除去することを可能にする。
【0020】
本発明の一実施形態では、垂直栽培システムは、支持壁の第1側に設けられた生育チャンバをさらに有しており、生育チャンバは、生育空間を画定する生育チャンバ壁を有している。
【0021】
生育チャンバは、生育過程を促進し、地上部の生育環境をより詳細に制御することを可能にする。
【0022】
他の実施形態では、垂直栽培システムはさらに、支持壁の第1側に設けられた生育チャンバを有しており、生育チャンバは、生育チャンバ壁を有しており、生育チャンバ壁は、生育チャンバ前扉を有しており、生育チャンバ壁と支持壁とが生育空間を画定している。
【0023】
生育チャンバは、生育過程を促進し、生育チャンバ前扉が植物へのアクセスを提供するように、地上部の生育環境をより詳細に制御することを可能にする。
【0024】
一実施形態では、生育チャンバ前扉は全ての植物へのアクセスを提供する。
【0025】
本発明の一実施形態では、垂直栽培システムは生育液リザーバを有している。
【0026】
生育液リザーバは生育液を保持する。それ故、連続的な生育液の流れは必要とされない。
【0027】
他の実施形態では、垂直栽培システムは、灌漑チャンバの下部に設けられた生育液リザーバを有しており、生育液リザーバは生育液を保持するように配置されている。
【0028】
灌漑チャンバ内の生育液リザーバは、灌漑チャンバに噴霧される生育液を保持する。
それ故、別の容器又は連続的な生育液の流れは必要とされない。
【0029】
さらなる実施形態では、垂直栽培システムは、灌漑チャンバの仕切り壁を有しており、仕切り壁は仕切り壁の下に生育液リザーバを提供するように配置されており、生育液リザーバは生育液を保持するように配置されている。
【0030】
これにより、生育液リザーバの構造がコンパクト且つ単純になる。
【0031】
他のさらなる実施形態では、垂直栽培システムは、閉鎖された灌漑空間の上方に生育液リザーバを有しており、生育液リザーバは生育液を保持するように配置されている。
【0032】
生育液は、植物への灌水に重力を利用するように配置されてもよい。
【0033】
さらに他の実施形態では、垂直栽培システムは、生育液を保持するように配置された別の生育液リザーバを有している。
【0034】
これによって、自由に配置できる生育液リザーバを提供できる。
【0035】
本発明の一実施形態では、灌漑配置は、閉鎖された灌漑空間に生育液を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口を有している。
【0036】
噴霧された生育液は、植物の根部に効率的に灌水される。
【0037】
本発明の一実施形態では、灌漑配置は、灌水管壁を有する灌水管を有しており、灌漑配置は、閉鎖された灌漑空間に生育液を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口を有しており、1つ又は複数の生育液排出口は灌水管壁に設けられている。
【0038】
これにより、1つ又は複数の生育液排出口の構造が単純になる。
【0039】
一実施形態では、垂直栽培システムは、循環管を有する液体循環配置を有している。循環管は灌水管壁を有する灌水管を有しており、1つ又は複数の生育液排出口は灌水管壁に設けられている。
【0040】
これにより、1つ又は複数の生育液排出口の構造が単純になる。他の実施形態では、灌漑配置は閉鎖された灌漑空間に生育液を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口を有しており、1つ又は複数の生育液排出口は1つ又は複数の植物ホルダの上方に設けられている。
【0041】
噴霧された生育液と過剰に流れ落ちる生育液は、植物の根部に効率よく灌水する。
【0042】
さらなる実施形態では、灌漑配置は閉鎖された灌漑空間に生育液を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口を有しており、1つ又は複数の生育液排出口は1つ又は複数の植物ホルダの横に設けられている。
【0043】
これにより、噴霧された生育液をすべての植物の根部に直接に向けることができる。
【0044】
他のさらなる実施形態では、灌漑チャンバ壁は灌漑チャンバ上壁を有しており、灌漑配置は閉鎖された灌漑空間に生育液を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口を有しており、1つ又は複数の生育液排出口は灌漑チャンバ上壁に連通して配置されている。
【0045】
噴霧された生育液及び流れ落ちる過剰な生育液は、植物の根部を効率的に灌水し、灌漑チャンバ上壁は1つ又は複数の生育液排出口を支持する単純な方法を提供する。
【0046】
さらに他の実施形態では、灌漑チャンバ壁は灌漑チャンバ後壁を有しており、灌漑配置は閉鎖された灌漑空間に生育液を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口を有しており、1つ又は複数の生育液排出口は灌漑チャンバ後壁に連通して配置されている。
【0047】
これにより、噴霧された生育液を全ての植物の根部に直接に向けることができ、灌漑チャンバ後壁は1つ又は複数の生育液排出口を支持する単純な方法を提供する。
【0048】
さらに他の実施形態では、灌漑チャンバ壁は灌漑チャンバ側壁を有しており、灌漑配置は閉鎖された灌漑空間に生育液を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口を有しており、1つ又は複数の生育液排出口は灌漑チャンバ側壁に連通して配置されている。
【0049】
これにより、噴霧された生育液をほとんどの植物の根部に直接に向けることができ、灌漑チャンバ側壁は1つ又は複数の生育液排出口を支持する単純な方法を提供する。
【0050】
さらに他の実施形態では、灌漑設備は、植物の根部にミスト化された生育液を提供するように配置されたミスト装置を有している。
【0051】
一実施形態では、ミスト装置は超音波装置を有している。
【0052】
一実施形態では、ミスト装置は超音波加湿器を有している。
【0053】
ミスト化された生育液はすべての根に効率的に拡がる。ミスト化された生育液は直径が液滴よりも小さい。液滴は直径が0.0001~0.005cmである。
【0054】
本発明の一実施形態では、1つ又は複数の生育液排出口はノズルを有している。
【0055】
本発明の一実施形態では、1つ又は複数の生育液排出口は生育液を噴霧するように配置されたノズルヘッドを有するノズルを有している
【0056】
ノズルヘッドは生育液を分散させる。
【0057】
他の実施形態では、1つ又は複数の生育液排出口は、ミスト化された生育液を噴霧するように配置されたノズルヘッドを有している。
【0058】
したがって、ノズルヘッドは、ミスト化された生育液が全ての根に効率的に拡がるように生育液を分散させる。
【0059】
本発明の一実施形態では、垂直栽培システムは、生育液リザーバから灌漑配置に生育液を供給するように配置された液体循環配置を有している。
【0060】
循環配置は、生育液の効率的な使用を可能にする。
【0061】
他の実施形態では、垂直栽培システムは、生育液リザーバから灌漑配置に生育液を供給するように配置された液体循環配置を有しており、生育液リザーバは灌漑チャンバに噴霧された過剰な生育液を回収するように配置されている。
【0062】
循環配置は、生育液の効率的な使用と、過剰な生育液の効率的な回収とを可能にする。
【0063】
さらなる実施形態では、垂直栽培システムは、生育液リザーバから灌漑配置に生育液を供給するように配置された液体循環配置を有しており、生育液リザーバは灌漑チャンバに噴霧された過剰な生育液を回収するように配置されており、垂直栽培システムは垂直栽培システムに追加の生育液を供給するように配置された生育液入口配置を有している。
【0064】
入口配置は、生育液をシステムに追加することを可能にするため、生育液は必要なときにシステム又は生育液リザーバに追加されてもよい。
【0065】
さらなる実施形態では、垂直栽培システムは生育液リザーバから灌漑配置に生育液を供給するように配置された液体循環配置を有しており、生育液リザーバは灌漑チャンバに噴霧された過剰な生育液を回収するように配置されており、垂直栽培システムは生育液源をさらに有しており、垂直栽培システムは生育液源から垂直栽培システムに追加の生育液を供給するように配置された生育入口配置をさらに有しており、垂直栽培システムは生育液リザーバ内の生育液の表面レベルを検出するように配置された表面レベル検出器を有しており、垂直栽培システムは生成液リザーバ内の生育液の表面レベルが所定のレベルまで低下したときに生育液入口配置を開口させるように配置されたスイッチを有している。
【0066】
したがって、垂直栽培システムには常に十分な生育液が自動的に提供される。
【0067】
本発明の一実施形態では、生育チャンバ壁は透明部分又は半透明部分を有している。
【0068】
したがって、生育チャンバ内の植物を見ることができる。
【0069】
他の実施形態では、生育チャンバ壁は透明部分を有している。
【0070】
したがって、生育チャンバ内の植物をはっきりと見ることができる。
【0071】
さらなる実施形態では、生育チャンバ壁は半透明部分を有している。
【0072】
したがって、半透明部分が有害な光放射を遮断するように、生育チャンバ内の植物を見ることができる。
【0073】
さらに他の実施形態では、閉鎖された灌漑空間を画定する灌漑チャンバ壁及び支持壁は不透明である。
【0074】
したがって、植物の根部は暗所で生育するように配置される。
【0075】
さらなる実施形態では、生育チャンバ壁は透明部分又は半透明部分を有しており、支持壁は不透明である。
【0076】
したがって、植物の根部は暗所にあるように配置され、植物の地上部は視認可能であるように置される。
【0077】
さらに別の実施形態では、生育チャンバ壁は透明部分を有しており、支持壁は不透明である。
【0078】
したがって、植物の根部は暗所にあるように配置され、植物の地上部ははっきりと視認可能であるように配置される。
【0079】
さらに他の実施形態では、生育チャンバ壁は半透明部分を有しており、支持壁は不透明である。
【0080】
したがって、植物の根部は暗所にあるように配置され、植物の地上部は半透明部分が有害な光放射を遮断するように視認可能であるように配置される。
【0081】
さらに他の実施形態では、生育チャンバ壁、灌漑チャンバ壁、及び支持壁は不透明である。
【0082】
したがって、これは植物の照度を完全なコントロールを提供する。
【0083】
本発明の一実施形態では、垂直栽培システムは、植物の地上部を照らすように配置された生育光配置を有している。
【0084】
したがって、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物には光が与えられる。他の実施形態では、垂直栽培システムは、地上部を照らすように配置された生育光配置を有しており、生育光配置は細長く、生育光配置は支持壁に対して平行な方向に延びている。
【0085】
したがって、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光が与えられ、多くの植物が均等に照らされる。
【0086】
さらなる実施形態では、灌漑チャンバは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁とを有しており、垂直栽培システムは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁との間の方向に延びる長手方向を有し、垂直栽培システムは長手方向に平行に延びるように配置された生育光配置を有している。
【0087】
したがって、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光が与えられ、多くの植物が水平方向に伸びる光線(光ビーム)で照らされる。
【0088】
本明細書において、水平方向とは、水平面から-10~10度傾いた方向を意味する。
【0089】
水平面は地表の方向に伸びている。
【0090】
水平方向に伸びる光線は植物を水平方向に育成するように助長する。これは垂直栽培システムの植物が水平方向に育成することを意味する。
【0091】
さらに他の実施形態では、灌漑チャンバは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁とを有しており、垂直栽培システムは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁との間の方向に延びる長手方向を有しており、垂直栽培システムは長手方向に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源を有する生育光配置を有している。
【0092】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与え、多くの植物が水平方向に延びる光線で照らされる。
【0093】
さらに他の実施形態では、垂直栽培システムは1つ又は複数の光源を有する生育光配置を有しており、1つ又は複数の光源は、光線が光線と支持壁との間の光線直立角度を有し、且つ、植物の60%より多くが70~110度の光線直立角度を有する光線で照射されるように、植物に光線を提供するように配置されている。
【0094】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与え、多くの植物が水平方向に延びる光線で照らされる。
【0095】
さらに他の実施形態では、垂直栽培システムは1つ又は複数の光源を有する生育光配置を有しており、1つ又は複数の光源は、光線が光線と支持壁との間の光線直立角度を有し、且つ、植物が70~110度の光線直立角度を有する光線で照射されるように、植物に光線を提供するように配置されている。
【0096】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与え、ほとんどの植物が水平方向に延びる光線で照らされる。
【0097】
さらに他の実施形態では、灌漑チャンバは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁とを有しており、垂直栽培システムは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁との間の方向に延びる長手方向を有しており、垂直栽培システムは長手方向に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源を有する生育光配置を有しており、1つ又は複数の光源は植物に光線を提供するように配置されており、光線は、光線と支持壁との間の光線直立角度を有しており、植物の60より多くが70度から110度の光線直立角度を有する光線で照射される。
【0098】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与え、多くの植物が水平方向に延びる光線で照らされる。
【0099】
さらに他の実施形態では、灌漑チャンバは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁とを有しており、垂直栽培システムは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁との間の方向に延びる長手方向を有しており、垂直栽培システムは長手方向に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源を有する生育光配置を有しており、1つ又は複数の光源は植物に光線を提供するように配置されており、光線は、光線と支持壁との間の光線直立角度を有しており、光線直立角度は70~110度である。
【0100】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与え、多くの植物が水平方向に延びる光線で照らされる。
【0101】
さらに他の実施形態では、灌漑チャンバは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁とを有しており、垂直栽培システムは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁との間の方向に延びる長手方向を有しており、垂直栽培システムは長手方向に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源を有する生育光配置を有しており、1つ又は複数の光源は植物に光線を提供するように配置されており、光線は水平方向に延びている。
【0102】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与え、植物が水平方向に延びる光線で照らされる。
【0103】
さらに他の実施形態では、灌漑チャンバは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁とを有しており、垂直栽培システムは灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁との間の方向に延びる長手方向を有しており、垂直栽培システムは長手方向に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源を有する生育光配置を有しており、1つ又は複数の光源は植物に光線を提供するように配置されており、植物の60%より多くが水平方向に延びる光線で照らされる。
【0104】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与え、植物の大部分が水平方向に延びる光線で照らされる。
【0105】
一実施形態では、生育光配置は光源を有している。
【0106】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与える。
【0107】
さらに他の実施形態では、垂直栽培システムは、植物の地上部を照射するために、支持壁の第1側に向かって対向する生育光配置を有している。
【0108】
したがって、生育光配置は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与える。
【0109】
一実施形態では、生育光配置は支持壁の第1側の横に配置されている。
【0110】
一実施形態では、生育光配置は自立式支持体を有している。
【0111】
したがって、生育光配置は、支持壁及び生育チャンバ壁に取り付けることなく、それ自体の支持体上に載っている。
【0112】
一実施形態では、生育光配置は支持壁に固定されている。
【0113】
したがって、支持壁は生育光配置を支持するように配置されている。
【0114】
一実施形態では、生育光配置は生育チャンバ壁に固定されている。
【0115】
したがって、生育チャンバ壁は生育光配置を支持するように配置されている。
【0116】
一実施形態では、生育光配置は水平方向に伸びるように配置されている。
【0117】
一実施形態では、生育光配置は垂直方向に伸びるように配置されている。
【0118】
一実施形態では、生育光配置は水平方向に対して横断する方向に延びるように配置されている。
【0119】
一実施形態では、生育光配置は1つ又は複数の丸型光源を有している。
【0120】
したがって、1つ又は複数の光源のそれぞれは円形領域を照らすように配置されている。
【0121】
一実施形態では、生育光配置は1つ又は複数の細長い光源を有している。
【0122】
したがって、1つ又は複数の細長い光源のそれぞれは、細長い領域を照らすように配置されている。
【0123】
一実施形態では、生育光配置は、光源と、間隔をおいて光源を点灯させるように配置されたタイミング装置とを有している。
【0124】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、及び植物が照射を必要とするとき、植物に光を与える。
【0125】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与える。
【0126】
一実施形態では、生育光配置は常時点灯するように配置された光源を有している。
【0127】
したがって、光源は、環境が植物にとって暗すぎるとき、植物に光を与える。
【0128】
本発明の一実施形態では、生育光配置は赤色光が豊富な光源を有している。
【0129】
赤色光は植物の生育を促す。光源は、白熱灯、蛍光灯、高輝度放電ランプ(HID)、発光ダイオード(LED)、有機発光ダイオード(OLED)、又はレーザーなど、任意のタイプの電球を有してもよい。
【0130】
他の実施形態では、生育用光配置は赤色光と青色光が豊富な光源を有している。
【0131】
赤色光と青色光が豊富な光は植物のコンパクトな成長を促進する。
【0132】
一実施形態では、光源は80~90%の赤色光と10~20%の青色光とを発する。
【0133】
さらなる実施形態では、生育光配置は赤色光が豊富な光源を有しており、赤色光が豊富な光源は夜間に点灯するように配置されている。
【0134】
人間の目は赤色にあまり反応しない。したがって、人間が垂直栽培システムを操作していないとき、赤い光が点灯される。
【0135】
さらに他の実施形態では、生育光配置は赤色光及び青色光が豊富な光源を有しており、赤色光及び青色光が豊富な光源は夜間に点灯するように配置されている。
【0136】
人間の目は赤色と青色にはあまり反応しない。したがって、人間が垂直栽培システムを操作していないとき、赤色光及び青色光が点灯される。
【0137】
さらに他の実施形態では、生育光配置は赤色光が豊富な光源を有しており、赤色光が豊富な光源は生育チャンバ前扉が開位置にあるときに消灯するように配置されている。
【0138】
人間の目は赤色にあまり反応しない。したがって、人間が垂直栽培システムを操作していないとき、赤色光が点灯される。
【0139】
さらに他の実施形態では、生育光配置は赤色光及び青色光が豊富な光源を有しており、赤色光及び青色光が豊富な光源は生育チャンバ前扉が開位置にあるときに消灯するように配置されている。
【0140】
さらに他の実施形態では、生育光配置は赤色光及び青色光が豊富な光源を有しており、赤色光及び青色光が豊富な光源は夜間に点灯するように配置されている。
【0141】
本発明の一実施形態では、植物は根部が生育液にさらされる。
【0142】
これにより、栽培における水の使用量が減少する。
【0143】
他の実施形態では、植物は消費可能な地上部を有している。
【0144】
したがって、植物の地上部は水平方向に生育するように配置されている。
【0145】
さらなる実施形態では、植物は根部が生育液にさらされており、植物は消費可能な地上部を有している。
【0146】
さらなる実施形態では、植物は消費可能な地上部を有しており、複数の植物は異なる成長段階にある。
【0147】
したがって、植物は需要に応じて部分的に収穫される。
【0148】
さらなる実施形態では、植物は根部が生育液にさらされており、植物は消費可能な地上部を有しており、植物は小植物と収穫との間の異なる成長段階にある。
【0149】
したがって、植物は需要に応じて部分的に収穫され、収穫後に新しい小植物体が挿入される。
【0150】
さらに他の実施形態では、植物は根部が生育液にさらされており、植物は消費可能な地上部を有しており、複数の植物が異なる種である。
【0151】
垂直栽培システムは、異なる高さを有する異なる植物の生育を制限する棚を有していない。一実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダは支持壁に設けられている。
【0152】
他の実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダは支持壁の一体部分である。
【0153】
これにより、栽培システムの多くの部品が削減される。
【0154】
一実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダはシステムから取り外し可能である。
【0155】
したがって、植物はほとんどの根と共に容易に取り除かれてもよい。
【0156】
さらなる実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダは、根コンテナを有している。
【0157】
植物はほとんどの根と共に容易に取り除かれてもよい。
【0158】
一実施形態では、根コンテナは袋を有している。
【0159】
したがって、根コンテナが軽い構造を有するように、植物は根のほとんどと共に容易に取り除かれてもよい。
【0160】
一実施形態では、根コンテナは箱を有している。
【0161】
したがって、根コンテナが硬い構造を有するように、植物は根のほとんどと共に容易に取り除かれてもよい。
【0162】
一実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダは、1つ又は複数の灌水口と植物支持体とを有する根コンテナを有している。
【0163】
1つ又は複数の灌水口は、生育液に、1つ又は複数のポットの1つ又は複数の植物ホルダの内側に効率的な経路を成長液に提供し、植物は1つ又は複数の植物ホルダに支持される。
【0164】
一実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダはホルダ培地を有している。
【0165】
ホルダ培地は、システムが無土壌であっても、根を支える役割を果たす。
【0166】
本発明の一実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダは、1つ又は複数の灌水口を有している。
【0167】
1つ又は複数の灌水口は、生育液に、1つ又は複数の植物ホルダの内側に効率的な経路を提供する。
【0168】
他の実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダは植物支持体を有している。
【0169】
したがって、植物は1つ又は複数の植物ホルダに支持されている。
【0170】
さらなる実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダは、1つ又は複数の灌水口と植物支持体とを有している。
【0171】
本発明はさらに、垂直栽培システムにおける、地上部及び根部を有する植物の生育方法に関する。垂直栽培システムは、植物を保持するための1つ又は複数の植物ホルダを有している。垂直栽培システムは1つ又は複数の支持開口を有する支持壁をさらに有しており、支持壁は地表面に対して横断する方向に延びており、支持壁は、植物が支持壁を通って延びるように、且つ、地上部が支持壁の第1側に配置されており根部が支持壁の第2側に配置されるように、1つ又は複数の植物ホルダを支持するように配置されている。垂直栽培システムは支持壁の第2側に設けられた灌漑チャンバをさらに有しており、灌漑チャンバは灌漑チャンバ壁を有しており、灌漑チャンバ壁と支持壁とが閉鎖された灌漑空間を画定している。垂直栽培システムはさらに、植物の根部に生育液を提供するように配置された灌漑配置を有している。本発明による方法は、支持壁の1つ又は複数の支持開口に植物を挿入し、灌漑配置で植物の根部に灌水し、収穫することを有している。
【0172】
栽培中、生育液は植物の根部に噴霧される。植物は、縦方向の支持壁に差し込まれた植木ポットで支持されている。
【0173】
一実施形態では、垂直栽培システムにおける、地上部と根部を有する植物の生育方法である。垂直栽培システムは、植物を保持するための1つ又は複数の植物ホルダを有している。垂直栽培システムは1つ又は複数の支持開口を有する支持壁をさらに有しており、支持壁は地表面に対して横断する方向に延びており、支持壁は、植物が支持壁を通って延びるように、且つ、地上部が支持壁の第1側に配置されており、根部が支持壁の第2側に配置されるように、1つ又は複数の植物ホルダを支持するように配置されている。垂直栽培システムは支持壁の第2側に設けられた灌漑チャンバをさらに有しており、灌漑チャンバは灌漑チャンバ壁を有しており、灌漑チャンバ壁と支持壁とが閉鎖された灌漑空間を画定している。垂直栽培システムは、支持壁の第1側に設けられた生育チャンバを有しており、生育チャンバは生育チャンバ壁を有しており、生育チャンバ壁は生育チャンバ前扉を有しており、生育チャンバ壁と支持壁とが生育空間を画定している。灌漑チャンバ壁は、灌漑チャンバ後壁と、灌漑チャンバ底壁と、灌漑チャンバ上壁とを有している。灌漑チャンバ壁は水密性が高い。垂直栽培システムはさらに、植物の根部に生育液を提供するように配置された灌漑配置を有している。本発明による方法は、支持壁の1つ又は複数の支持開口に植物を挿入すること、灌漑配置で植物の根部に灌水すること、収穫することを有している。
【0174】
これは、灌漑チャンバ壁が灌漑チャンバ後壁と灌漑チャンバ底壁と灌漑チャンバ上壁とを有しており、灌漑チャンバ壁は水密性が高いため、灌漑チャンバと生育チャンバとの気候条件を別々に調節できることを意味する。本明細書において、気候条件を調節することは、たとえば温度及び湿度を調節することを意味する。
【0175】
一実施形態では、灌漑チャンバ壁は、灌漑チャンバ後壁と、灌漑チャンバ側壁と、灌漑チャンバ底壁と、灌漑チャンバ上壁とを有している。灌漑チャンバ壁は水密性が高い。
【0176】
代替的な実施形態では、灌漑チャンバ壁は、灌漑チャンバ後壁と、灌漑チャンバ側壁と、灌漑チャンバ底壁と、灌漑チャンバ上壁とを有している。灌漑チャンバ壁は水密性が高い。
【0177】
一実施形態では、垂直栽培システムは、灌漑チャンバ及び生育チャンバの気候条件を別々に調節するように配置された第1気候調節装置を有している。
【0178】
代替的な実施形態では、垂直栽培システムは、灌漑チャンバの気候条件を調節するように配置された第1気候調節装置と、生育チャンバの気候条件を調節するように配置された第2気候調節装置とを有している。
【0179】
地上部と根部の気候条件を別々にすることで、植物の成長と健全性とが促進される。
【0180】
一実施形態では、植物を1つ又は複数の支持開口に挿入するステップは、支持壁の植物の1つ又は複数の支持開口に植物を挿入することを有している。
【0181】
一実施形態では、この方法は、灌漑チャンバと生育チャンバの気候条件を別々に調節することを有している。
【0182】
地上部及び根部の気候条件を別々にすることで、植物の成長と健全性とが促進される。
【0183】
本発明の一実施形態では、収穫するステップは、1つ又は複数の収穫された支持開口を有する部分的に収穫された垂直栽培システムを提供するために、垂直栽培システムから植物を有する1つ又は複数の植物ホルダの0.1~10%の間を取り除くことをさらに有している。
【0184】
したがって、植物の根部を有する1つ又は複数の植物ホルダの一部を取り除くことは簡単であり、残りの植物は生育を継続してもよい。
【0185】
他の実施形態では、1つ又は複数の収穫された支持開口を含む部分的に収穫された垂直栽培システムを提供するために、垂直栽培システムから植物を有する1つ又は複数の植物ホルダの0.1~30%の間を取り除く。
【0186】
したがって、根部を有する1つ又は複数の植物ホルダの一部を取り除くことは簡単であり、残りの植物は生育を継続してもよい。
【0187】
本発明の一実施形態では、この方法は、部分的に収穫された垂直栽培システムを提供するために、0.1~10%の間の植物を摘み取ることを有している。
【0188】
したがって、一部の植物を取り除くことは、残りの植物が生育を継続できるように収穫される。
【0189】
本発明の一実施形態では、この方法は、部分的に収穫された垂直栽培システムを提供するために、0.1~30%の間の植物を摘み取ることを有している。
【0190】
したがって、植物の一部を取り除くことは、残りの植物が生育を継続できるように収穫される。
【0191】
本発明の一実施形態では、方法は、収穫後に、1つ又は複数の植物ホルダを1つ又は複数の収穫された支持開口に挿入するステップを有している。
【0192】
したがって、1つ又は複数の植物ホルダを取り除くことは、閉鎖された灌漑空間に空きスペースを残し、それによって垂直栽培システムに新しい小植物を挿入することが簡単であり、残りの植物は生育を継続できる。
【0193】
他の実施形態では、垂直栽培システムは、1つ又は複数の支持開口カバーを有しており、方法は、収穫後に、1つ又は複数の収穫された支持開口を1つ又は複数の支持開口カバーで覆うステップを有している。
【0194】
したがって、1つ又は複数の収穫された支持開口は新しい小植物なしで覆われる。
【0195】
さらなる実施形態では、1つ又は複数の収穫された支持開口の幾つかは1つ又は複数の支持開口カバーで覆われており、1つ又は複数の植物ホルダは1つ又は複数の収穫された支持開口の残りの部分に挿入される。
【0196】
一実施形態では、植物は根部が生育液にさらされている。
【0197】
代替的な実施形態では、植物は、根部が生育液にさらされており、消費可能な地上部を有している。
【0198】
他の代替的な実施形態では、植物は消費可能な地上部を有する。
【0199】
さらに他の代替的な実施形態では、植物は消費可能な地上部を有しており、複数の植物は異なる成長段階にある。
【0200】
さらなる実施形態では、植物は根部が生育液にさらされており、植物は消費可能な地上部を有しており、複数の植物は小植物と収穫との間の異なる成長段階にある。
【0201】
さらに他の実施形態では、植物は、根部が生育液にさらされており、消費可能な地上部を有しており、複数の植物と複数の植物とが異なる種である。
【0202】
本発明の一実施形態では、方法は、上記開示された垂直栽培システムのいずれかを用いて実施される。
【0203】
本発明の利点は、全ての植物が視認可能であるので、どの植物が収穫段階にあるかが簡単にわかることである。植物の根部は植物ポット内にあるので、個々の植物を取り除くことが容易である。さらに、小植物を有する新しい植物ポットをシステムに挿入することが容易である。このように、本発明は部分的な収穫を向上させる。さらに、生育液の効率的な利用が達成される。
【図面の簡単な説明】
【0204】
図1図1は本発明の異なる実施形態による垂直栽培システムの側面図を概略的に示す。
図2図2は本発明の異なる実施形態による垂直栽培システムの側面図を概略的に示す。
図3図3は本発明の異なる実施形態による垂直栽培システムの側面図を概略的に示す。
図4図4は本発明の異なる実施形態による垂直栽培システムの側面図を概略的に示す。
図5図5は本発明の異なる実施形態による垂直栽培システムの側面図を概略的に示す。
図6図6は本発明の異なる実施形態による垂直栽培システムの側面図を概略的に示す。
図7図7は本発明の異なる実施形態による垂直栽培システムの上面図を概略的に示す。
図8図8は本発明の異なる実施形態による垂直栽培システムの上面図を概略的に示す。
図9図9は本発明の異なる実施形態による垂直栽培システムの上面図を概略的に示す。
図10図10は本発明の一実施形態による垂直栽培システムの植物ホルダの正面図を概略的に示す。
図11図11図10の植物ホルダの側面図を示す。
図12図12は本発明の一実施形態による垂直栽培システムの正面図を概略的に示す。
図13図13は本発明の一実施形態による垂直栽培システムの植物ホルダの側面図を概略的に示す。
図14図14は本発明の一実施形態による垂直栽培システム正面図を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0205】
本発明が、添付の図面を参照して具体的な実施形態により詳細に説明される。
【0206】
図1は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの側面図を示している。垂直栽培システム1は、地上部21と根部22とを有する植物2a、2bを生育するためのものである。
【0207】
垂直栽培システム1では、植物2の根部22に生育液7が提供される。生育液7は栄養豊富な水溶液である。
【0208】
一実施形態では、植物2a、2bは根部22が生育液7にさらされている。
【0209】
一実施形態では、植物の根部22は、パーライト、砂利又は他の基材などの不活性培地によって物理的に支持されている。
【0210】
好ましい実施形態では、植物2a、2bは、消費可能な地上部21を有している。
【0211】
消費可能な地上部21は、例えばキノコ、ベリー、花、ハーブ、果物、又はレタスを有してもよい。
【0212】
好ましい実施形態では、消費可能な地上部21は葉物野菜を有している。
【0213】
本明細書において、葉物野菜は食べることのできる葉を有する植物を意味する。
【0214】
一実施形態では、植物2a及び2bは異なる成長段階にある。
【0215】
好ましい実施形態では、植物2a及び2bは、小植物と収穫との間の異なる成長段階にある。
【0216】
本明細書において、小植物は未発達の植物を意味する。
【0217】
一実施形態では、植物2a、2bは異なる種である。換言すれば、植物2a、2bは異なる種類の植物である。
【0218】
垂直栽培システム1は、植物2a、2bの根部21を保持するための1つ又は複数の植物ホルダ3を有している。
【0219】
一実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダ3は、植物2a、2bの根部21を囲むように配置されており、植物2a、2bの地上部21は、1つ又は複数の植物ホルダ3の外側に延びるように配置されている。
【0220】
垂直栽培システム1は1つ又は複数の植物ホルダ3を受け入れるように配置された1つ又は複数の支持開口41を有する支持壁4をさらに有しており、支持壁4は地表面Gに対して横断する方向に延びており、支持壁4は、植物2a、2bが支持壁4を通って延びており、且つ、地上部21が支持壁4の第1側に配置されており、根部22が支持壁4の第2側に配置されるように、1つ又は複数の植物ホルダ3を支持するように配置されている。
【0221】
本明細書において、垂直栽培システムは、栽培システム1が垂直面から0度~20度の間で傾斜してもよいことを意味している。
【0222】
一実施形態では、支持壁4は地表面Gと支持壁4との間の支持壁角度Aが70度~110度の間になるように配置されている。
【0223】
一実施形態では、支持壁4は地表面Gに垂直な方向に延びている。
【0224】
垂直栽培システム1は支持壁4の第2側に設けられた灌漑チャンバ5をさらに有しており、灌漑チャンバ5は灌漑チャンバ壁51を有しており、灌漑チャンバ壁51と支持壁4とが閉鎖された灌漑空間54を画定している。
【0225】
本明細書において、灌漑とは、作物の生産を助けるために、植物2a、2bに制御された量の栄養豊富な水溶液を適用する人工的なプロセスを意味する。
【0226】
一実施形態では、灌漑チャンバ5は水密性が高い。換言すれば、灌漑チャンバ5は、生育液7の液滴が灌漑チャンバ5から出ることを防止するように配置されている。
【0227】
一実施形態では、灌漑チャンバ5は蒸気密閉性が高い。換言すれば、灌漑チャンバ5は、ミスト化された生育液7が灌漑チャンバ5から出るのを防止するように配置されている。
【0228】
一実施形態では、灌漑チャンバ5は気密性が高い。換言すれば、灌漑チャンバ5は、灌漑チャンバ5からいかなる形式の生育液7が出でることを防止するように配置されている。
【0229】
垂直栽培システム1は、植物2a、2bの根部21に生育液7を提供するように配置された灌漑配置6をさらに有している。
【0230】
一実施形態では、垂直栽培システム1は、灌漑チャンバ5の下部に設けられている生育液リザーバ52をさらに有しており、生育液リザーバ52は生育液7を保持するように配置されている。
【0231】
一実施形態では、垂直栽培システム1は、垂直栽培システム1に追加の生育液7を供給するように配置された生育液入口配置91をさらに有している。
【0232】
一実施形態では、垂直栽培システム1は、生育液リザーバ52に追加の生育液7を供給するように配置された生育液入口配置91をさらに有している。
【0233】
一実施形態では、垂直栽培システム1は、植物2a、2bの地上部21を照らすように配置された生育光配置10を有している。
【0234】
一実施形態では、生育光配置10は細長く、生育光配置10は支持壁4に対して平行な方向に延びている。
【0235】
一実施形態では、灌漑チャンバ5は灌漑チャンバ底壁53と灌漑チャンバ上壁56とを有しており、垂直栽培システム1は灌漑チャンバ底壁53と灌漑チャンバ上壁56との間の方向に延びる長手方向Fを有しており、垂直栽培システム1は、長手方向Fに平行に延びるように配置された生育光配置10を有している。
【0236】
一実施形態では、垂直栽培システム1は、植物2a、2bの地上部21を照らすように配置された生育光配置10を有している。
【0237】
一実施形態では、生育光配置10は細長く、生育光配置10は支持壁4に対して平行な方向に延びている。
【0238】
一実施形態では、灌漑チャンバ5は灌漑チャンバ底壁53と灌漑チャンバ上壁56とを有しており、垂直栽培システム1は灌漑チャンバ底壁53と灌漑チャンバ上壁56との間の方向に延びる長手方向Fを有しており、垂直栽培システム1は長手方向Fに平行に延びるように配置された生育光配置10を有している。
【0239】
一実施形態では、生育光配置10は、長手方向Fに平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源11を有している。
【0240】
一実施形態では、1つ又は複数の光源11は、植物2a、2bに光線12を提供するように配置され、光線12は、光線12と支持壁4との間に光線直立角度Lを有しており、植物2a、2bの60%より多くが、70~110度の間の光線直立角度Lを有する光線12で照射される。
【0241】
本明細書において、光線とは、光源から放射される光エネルギの指向性投影である。
【0242】
一実施形態では、1つ又は複数の光源11は、植物2a、2bに光線12を提供するように配置されており、光線12は水平方向Hに延びている。
【0243】
一実施形態では、1つ又は複数の光源11は、植物2a、2bに光線12を提供するように配置されており、植物2a、2bの60%より多くが水平方向Hに延びる光線12で照射される。
【0244】
本明細書において、光線直立角度は垂直方向の角度を意味する。換言すれば、光線直立角度は上下方向の傾きを意味する。
【0245】
一実施形態では、植物2a、2bは70度~110度の間の光線直立角度Lを有する光線12で照明される。
【0246】
一実施形態では、生育光配置10は赤色光が豊富な光源11を有している。
【0247】
一実施形態では、生育光配置10は赤色光及び青色光が豊富な光源11を有している。
【0248】
一実施形態では、赤色光が豊富な光源11は夜間に点灯するように配置されている。
【0249】
一実施形態では、赤色光及び青色光が豊富な光源11は夜間に点灯するように配置されている。
【0250】
一実施形態では、赤色光において、赤色光が豊富な光源11は図7に示される生育チャンバ前扉83が開位置にあるときに消灯するように配置されている。
【0251】
一実施形態では、生育光配置10は赤色光及び青色光が豊富な光源11を有しており、赤色光及び青色光が豊富な光源11は図7に示される生育チャンバ前扉83が開位置にあるときに消灯するように配置されている。
【0252】
図2は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの側面図を示している。この実施形態では、垂直栽培システム1は灌漑チャンバ5の仕切り壁55を有しており、仕切り壁55は仕切り壁55の下方に生育液リザーバ52を提供するように配置されている。生育液リザーバ52は、生育液7を保持するように配置されている。
【0253】
一実施形態では、灌漑チャンバ壁51は灌漑チャンバ底壁53を有している。生育液リザーバ52は、灌漑チャンバ底壁53と灌漑チャンバ5の仕切り壁55との間に配置されている。
【0254】
一実施形態では、灌漑チャンバ5の仕切り壁55は、液体透過性材料で作られており、又はメッシュ、ネット、又はグリッドなどの液体透過性構造を有している。
【0255】
一実施形態では、灌漑チャンバ5の仕切り壁55は液体密閉性が高い材料で作られており、仕切り壁55は1つ又は複数の仕切り壁開口を有している。
【0256】
したがって、過剰な生育液は仕切り壁上に滴下し、仕切り壁55を通って生育液リザーバ52に流れる。
【0257】
図3は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの側面図を示している。この実施形態では、垂直栽培システム1は、閉鎖された灌漑空間54の上方に生育液リザーバ52を有しており、生育液リザーバ52は生育液7を保持するように配置されている。
【0258】
図4は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの側面図を示している。この実施形態では、灌漑配置6は、閉鎖された灌漑空間54に生育液7を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口71を有している。
【0259】
換言すれば、閉鎖された灌漑空間54に噴霧された生育液は、植物2a、2bの根部22に入り込む。
【0260】
本実施形態では、1つ又は複数の生育液排出口71が1つ又は複数の植物ホルダ3の上方に設けられている。換言すれば、灌漑チャンバ壁51は灌漑チャンバ上壁56を有しており、1つ又は複数の生育液排出口71は最上部の植物2a、2bと灌漑チャンバ上壁56との間に配置されている。
【0261】
一実施形態では、1つ又は複数の生育液排出口71は、灌漑チャンバ上壁56に連通するように配置されている。
【0262】
一実施形態では、1つ又は複数の生育液排出口71はノズルヘッド72を有している。
【0263】
一実施形態では、1つ又は複数の生育液排出口71はミスト化された生育液7を噴霧するように配置されたノズルヘッド72を有している。
【0264】
一実施形態では、垂直栽培システム1は、生育液リザーバ52から灌漑配置6に生育液7を供給するように配置された液体循環配置9をさらに有している。
【0265】
一実施形態では、生育液リザーバ52は灌漑チャンバ5に噴霧された過剰な生育液7を回収するように配置されている。
【0266】
図4の実施形態では、液体循環配置9は、循環ポンプ93と循環管92とを有している。図4に示される実施形態では、循環ポンプ93と循環管92は閉鎖された灌漑空間5の内側に配置されている。
【0267】
循環ポンプ93は生育液リザーバ52に配置されている。
【0268】
代替的な実施形態では、循環ポンプ93は生育液リザーバ52の上方に配置されている(不図示)。
【0269】
一実施形態では、灌漑チャンバ壁51は灌漑チャンバ後壁57を有しており、循環管92は灌漑チャンバ後壁57に一体化されている(不図示)。一実施形態では、垂直栽培システム1は生育液源94をさらに有している。
【0270】
一実施形態では、垂直栽培システム1は表面レベルセンサ95をさらに有している。
【0271】
表面レベルセンサ95はまた生育液リザーバ52の内側の生育液7の表面レベル又は量を測定するために生育液リザーバ52に配置されている。
【0272】
一実施形態では、垂直栽培システム1は生育液リザーバ52の内側の生育液7の表面レベルを検出するように配置された表面レベル検出器95を有しており、垂直栽培システム1は生育液リザーバ52が所定のレベルまで減少するとき生育液入口配置91を開口させるように配置されたスイッチ951を有している。
【0273】
生育液7は、生育液リザーバ52の内側の生育液7が所定のレベルまで減少するとき、生育液源94から垂直栽培システム1に流れるように配置されている。
【0274】
図5は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの側面図を示している。この実施形態は、循環ポンプ93と循環管92が閉鎖された灌漑空間5の外側に配置されている点で、図4に示される実施形態と異なっている。
【0275】
図5に示される垂直栽培システム1の実施形態は生育液リザーバ52の内側の生育液7の表面レベルを検出するように配置された表面レベル検出器95を有してもよく、垂直栽培システム1は図4に示されるように生育液リザーバ52が所定のレベルまで減少するときに生育液入口配置91を開口させるように配置されたスイッチ951を有してもよいことに、留意すべきである。
【0276】
図6は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの側面図を示している。この実施形態は、灌漑配置6が閉鎖された灌漑空間54内に生育液7を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口71を有しており、1つ又は複数の生育液排出口71が灌漑チャンバ後壁57に連通して配置されている点で、図4及び図5に示す実施形態と異なっている。
【0277】
一実施形態では、1つ又は複数の生育液排出口71は灌漑チャンバ後壁57に一体化されている(不図示)。
【0278】
一実施形態では、1つ又は複数の生育液排出口71は灌漑チャンバ後壁57と植物2a、2bとの間に配置されている。
【0279】
循環ポンプ93は生育液リザーバ52の外部に配置されている。図4及び図5に示される実施形態では、循環ポンプ93が生育液リザーバ52の外側に配置されてもよいことに留意すべきである。
【0280】
図7は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの上面図を概略的に示している。垂直栽培システム1は支持壁4の第1側に設けられた生育チャンバ8を有している。生育チャンバ8は生育チャンバ壁81を有している。生育チャンバ壁81は生育空間82を画定している。
【0281】
一実施形態では、生育チャンバ壁81は生育チャンバ前扉83を有しており、生育チャンバ壁81と支持壁4とが生育空間82を画定している。
【0282】
一実施形態では、生育チャンバ前扉83は生育チャンバ前扉83を枢動可能に支持するように配置された前扉ヒンジを有している(不図示)。
【0283】
一実施形態では、灌漑チャンバ壁51は灌漑チャンバ側壁58を有している。
【0284】
一実施形態では、灌漑チャンバ壁51は複数の灌漑チャンバ側壁58を有している。
【0285】
一実施形態では、灌漑チャンバ壁51は灌漑チャンバ側壁58を有しており、灌漑配置6は閉鎖された灌漑空間54に生育液7を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口71を有しており、1つ又は複数の生育液排出口71は灌漑チャンバ側壁58に連通して配置されている。
【0286】
一実施形態では、垂直栽培システム1は生育チャンバ8の内側に配置された1つ又は複数の光源を有する生育光配置10を有している。
【0287】
一実施形態では、灌漑チャンバ5は水密性が高い。換言すれば、灌漑チャンバ5は生育液7の液滴が灌漑チャンバ5から出ることを防止するように配置されている。
【0288】
一実施形態では、灌漑チャンバ5は蒸気密閉性が高い。換言すれば、灌漑チャンバ5はミスト化された生育液7が灌漑チャンバ5から出ることを防止するように配置されている。
【0289】
一実施形態では、生育チャンバ壁81は水密性が高く、灌漑チャンバ壁51は水密性が高く、生育チャンバ壁81と灌漑チャンバ壁51とがチャンバ連結部88で連結されており、チャンバ連結部88は水密性が高い。換言すれば、生育チャンバ8と灌漑チャンバ5とは生育液7の液滴が垂直栽培システム1から出ることを防止するように配置されている。
【0290】
一実施形態では、生育チャンバ壁81は蒸気密閉性が高く、灌漑チャンバ壁51は蒸気密閉性が高く、生育チャンバ壁81と灌漑チャンバ壁51とがチャンバ連結部88で連結されており、チャンバ連結部88は蒸気密閉性が高い。換言すれば、生育チャンバ8と灌漑チャンバ5とはミスト化された生育液7が垂直栽培システム1から出ることを防止するように配置されている。
【0291】
一実施形態では、生育チャンバ壁81は気密性が高く、灌漑チャンバ壁51は気密性が高く、生育チャンバ壁81と灌漑チャンバ壁51とがチャンバ連結部88で連結されており、チャンバ連結部88は気密性が高い。換言すれば、生育チャンバ8と灌漑チャンバ5は生育液7が垂直栽培システム1から出ることを防止するように配置されている。
【0292】
生育チャンバ壁81と灌漑チャンバ壁51の両方が1つの一様な材料から形成されていてもよいことに留意すべきである。
【0293】
一実施形態では、垂直栽培システム1は垂直栽培システム1の温度を調整するように配置された温度調整装置500を有している。温度調整装置500は、熱交換器、ヒータ装置、冷却装置、又は加熱と冷却とを組み合わせた装置であってもよい。
【0294】
一実施形態では、温度調整装置500は生育液7の温度を調整するように配置されている。
【0295】
一実施形態では、温度調整装置500は生育チャンバ8の温度を調整するように配置されている。
【0296】
一実施形態では、温度調整装置500は灌漑チャンバ5の温度を調整するように配置されている。
【0297】
一実施形態では、垂直栽培システム1には垂直栽培システム1の温度を測定するように配置された1つ又は複数の温度センサ501がさらに設けられている。
【0298】
一実施形態では、灌漑チャンバ5には灌漑チャンバ5内の湿度を測定するように配置されたチャンバ湿度センサ502がさらに設けられている。チャンバ湿度センサ502は如何なる既知の種類の湿度センサであってもよい。チャンバ湿度センサ502は、好ましくは、チャンバ湿度センサ502による測定値に基づいて生育液排出口70及び生育液7の噴霧を制御及び調整するために生育液排出口70に直接又は間接的に接続されている。それ故、チャンバ湿度センサ502による測定値は生育液排出口70の作動を調整するために利用される。
【0299】
図8は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの上面図を概略的に示している。
生育チャンバ壁81は透明部分831を有している。
【0300】
本明細書において、透明部分831は材料を通して光の透過を可能にするという物理的特性を有する。換言すれば、光を通すことを可能にする透明な材料である。
【0301】
一実施形態では、生育チャンバ壁81は透明部分831を有する生育チャンバ前扉83を有している。
【0302】
全ての生育チャンバ壁が1つ又は複数の透明部分831を有してもよいことに留意すべきである。
【0303】
一実施形態では、支持壁4は不透明である。
【0304】
図8は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの上面図を概略的に示している。
生育チャンバ壁81は透明部分831を有している。
【0305】
本明細書において、透明部分831は、材料を通して光の透過を可能にするという物理的特性を有する。換言すれば、光を通すことを可能にする透明な材料である。
【0306】
一実施形態では、生育チャンバ壁81は透明部分831を有する生育チャンバ前扉83を有している。
【0307】
全ての生育チャンバ壁が1つ又は複数の透明部分831を有してもよいことに留意すべきである。
【0308】
一実施形態では、支持壁4は不透明である。
【0309】
本明細書において、不透明な物体は透明(光が通ることを可能にする)でも半透明(一部の光が通ることを可能にする)でもない。
【0310】
図9は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの上面図を概略的に示している。
生育チャンバ壁81は半透明部分832を有している。
【0311】
生育チャンバ壁の一部だけが1つ又は複数の半透明部分832を有してもよいことに留意すべきである。
【0312】
一実施形態では、生育チャンバ壁81は半透明部分832を有する生育チャンバ前扉83を有している。
【0313】
本明細書において、半透明材料とは一部の光が通ることを可能にする材料を意味する。
【0314】
図10及び図11は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの1つ又は複数の植物ホルダを概略的に示している。
【0315】
一実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダ3が1つ又は複数の灌水口31を有する根コンテナ37を有している。1つ又は複数の灌水口31は1つ又は複数の植物ホルダ3の内側に生育液7を通すように配置されている。
【0316】
一実施形態では、根コンテナ37はポット(鉢、植木鉢)である。
【0317】
一実施形態では、根コンテナ37は袋である。
【0318】
一実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダ3は植物支持体32を有している。
【0319】
一実施形態では、植物支持体32は植物2a、2bが配置される植物支持体開口33を有している又は提供する。
【0320】
植物支持体32は植物支持体外表面34を有している。1つ又は複数の植物ホルダ37は植物ホルダ内表面36を有している。植物支持体外表面34は植物ホルダ内表面に対して載置されている。植物2a、2bは植物支持体開口33を画定する植物支持体32の内表面35に対して載置されている。植物支持体32は発泡ゴム又は発泡プラスチック又はネオプレンなどの弾力材料から作られている。植物支持体32の弾力特性は、植物2a、2bが成長するとき、植物2a、2bを傷つけることなく植物支持体32を圧縮することを可能にする。さらに、弾力特性により、植物支持体32は、植物支持体開口33を介して光が灌漑チャンバ5に入ることを防止するように1つ又は複数の植物ホルダ3の内表面36及び植物2a、2bに対してしっかりと押圧され密閉される。
【0321】
一実施形態では、支持壁4は植物支持体32が設けられた1つ又は複数の支持開口41を有している。
【0322】
図12は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの正面図を概略的に示している。
【0323】
この実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダ3が支持壁4に設けられている。
【0324】
一実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダ3が支持壁4の一体部分である。換言すれば、1つ又は複数の支持開口41が植物2a、2bを支持するように配置されている。
【0325】
図13は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの植物ホルダの側面図を概略的に示している。
【0326】
この実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダ3がホルダ培地38を有している。換言すれば、ホルダ培地は根部11を受け入れるように配置されており、ホルダ培地38は1つ又は複数の支持開口41に支持されている。
【0327】
一実施形態では、ホルダ培地38は紙、又はスポンジ、又はピート、又はそれらの任意組み合わせから作られる。
【0328】
図14は、本発明の一実施形態による垂直栽培システムの正面図を概略的に示している。
【0329】
垂直栽培システム1は1つ又は複数の支持開口カバー42を有している。1つ又は複数の支持開口カバー42は1つ又は複数の植物ホルダ3が無い1つ又は複数の支持開口41を覆うように配置されている。
【0330】
上述したことに基づいて、図1図12の異なる実施形態を、本発明を実施するための任意の可能な好適な方法で組み合わせることができることに留意すべきである。したがって、1つ又は複数の植物ホルダ3と、支持壁4と、灌漑チャンバ5と、灌漑チャンバ壁51と、閉鎖された灌漑空間54と、灌漑配置6と、生育チャンバ8と、生育チャンバ壁81と、生育空間82と、生育チャンバ前扉83と、生育液リザーバ52と、仕切り壁55と、生育液リザーバ52と、1つ又は複数の生育液排出口71と、ノズルヘッド72と、液体循環配置9と、生育液入口配置91と、生育液源94と、透明部分831と、半透明部分832と、生育光配置10と、1つ又は複数の光源11と、植物2a、2bと、植物支持体32と、温度調整装置500と、1つ又は複数の温度センサ501と、チャンバ湿度センサ502と、表面レベル検出器95と、上記及び図1図12に開示された1つ又は複数の支持開口カバー42とが、本発明による垂直栽培システム1を形成するために任意の好適な方法で組み合わせてもよい。
【0331】
さらに、垂直栽培システム1は制御ユニット(図示せず)を有しており、制御ユニットは少なくとも1つのプロセッサとメモリとを有するコンピュータ、計算ユニット又は装置であってもよい。
【0332】
1つ又は複数の生育液排出口71と、ノズルヘッド72と、液体循環配置9と、生育液入口配置91と、生育液源94と、表面レベル検出器95と、生育光配置10と、1つ又は複数の光源11と、温度調整装置500と、1つ又は複数の温度センサ501と、チャンバ湿度センサ502のうちの1つ又は複数が、制御ユニットに接続されている。
【0333】
本発明はさらに、垂直栽培システム1において、地上部21と根部22を有する植物2a、2bを生育する方法を提供する。
【0334】
本方法に利用される垂直栽培システム1は、好ましくは、図1から図14に関連して上記開示された垂直栽培システム1に対応する。
【0335】
この方法は、植物2a、2bを植物支持壁4の1つ又は複数の支持開口41に挿入することを有している。
【0336】
一実施形態では、1つ又は複数の植物ホルダ3が植物2a、2bの小植物を有するように、1つ又は複数の植物ホルダ3を植物支持壁4の1つ又は複数の支持開口41に挿入する。
【0337】
この方法はさらに、灌漑配置6を用いて植物2a、2bの根部に生育液7を提供することを有している。
【0338】
この方法は収穫することをさらに有している。
【0339】
一実施形態では、本方法は、1つ又は複数の収穫された支持開口41を有する部分的に収穫された垂直栽培システム1を提供するために、垂直栽培システム1から植物2a、2bを有する1つ又は複数の植物ホルダ3の0.1~10%の間を取り除くことをさらに有している。
【0340】
一実施形態では、本方法は、1つ又は複数の収穫された支持開口41を有する部分的に収穫された垂直栽培システム1を提供するために、垂直栽培システム1から植物2a、2bを有する1つ又は複数の植物ホルダ3の0.1~30%の間を取り除くことをさらに有している。
【0341】
一実施形態では、この方法は、部分的に収穫された垂直栽培システム1を提供するために、0.1~10%の植物2a、2bを摘み取ることを有している。
【0342】
一実施形態では、この方法は、部分的に収穫された垂直栽培システム1を提供するために、植物(2a、2bの0.1~30%を摘み取ることを有している。
【0343】
一実施形態では、本方法は、収穫後に、植物2a、2bを有する1つ又は複数の植物ホルダ3を1つ又は複数の収穫された支持開口41に挿入するステップをさらに有している。
【0344】
一実施形態では、垂直栽培システム1は1つ又は複数の支持開口カバー42を有しており、本方法は1つ又は複数の支持開口カバー42で1つ又は複数の収穫された支持開口41を覆うことをさらに有している。
【0345】
一実施形態では、本方法はさらに、生育液リザーバ52の生育液7の表面レベルを測定すること、及び表面レベルの測定値に基づいて新しい生育液7を追加することを有している。したがって、新しい生育液7のシステム1への追加がシステム1内及び生育液リザーバ52内の生育液7の測定量に基づいて実施される。
【0346】
一実施形態では、この方法は、1つ又は複数の植物ホルダ3を1つ又は複数の支持開口41に挿入する前に、1つ又は複数の植物ホルダ3に植物2a、2bの小植物を提供することを有している。
【0347】
一実施形態では、本方法は、植物2a、2bの地上部21を、生育光配置10を用いて、1日のうちの第1の所定の照射期間、照射することをさらに有している。第1の所定の照射期間は1日8時間から16時間の間である。
【0348】
一実施形態では、この方法は、生育液7に第1の所定濃度の窒素(N)、リン(P)及びカリウム(K)を提供すること、及び閉鎖された灌漑空間54内で第1の所定濃度の窒素(N)、リン(P)及びカリウム(K)を有する生育液7を植物2a、2bの根部22に噴霧することをさらに有している。
【0349】
一実施形態では、この方法は、1つ又は複数の温度調整装置500を利用して垂直栽培システム1の温度を調整することを有している。温度は加熱又は冷却することによって、又は加熱及び冷却することによって、調整される。
【0350】
本発明が図に示される例を参照して上記説明された。しかしながら、本発明は上述した例に何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内で変更が可能である。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2024-02-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地上部(21)及び根部(22)を有する植物(2a、2b)を生育する垂直栽培システムであって、
植物(2a、2b)を保持するための1つ又は複数の植物ホルダ(3)と、
1つ又は複数の支持開口(41)を有する支持壁(4)であって、前記支持壁(4)が地表面(G)に対して横断する方向に延びており、前記支持壁(4)が、前記植物(2a、2b)が前記1つ又は複数の支持開口(41)を通って延びるように、且つ、前記地上部(21)が前記支持壁(4)の第1側に配置されており、前記根部(22)が前記支持壁(4)の第2側に配置されるように、前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)を支持するように配置された、前記支持壁(4)と、
前記支持壁(4)の前記第2側に設けられた灌漑チャンバ(5)であって、前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ壁(51)を有しており、前記灌漑チャンバ壁(51)と前記支持壁(4)とが閉鎖された灌漑空間(54)を画定している、前記灌漑チャンバ(5)と、
前記植物(2a、2b)の前記根部(22)に生育液(7)を提供するように配置された、灌漑配置(6)と、
を有していることを特徴とする垂直栽培システム(1)。
【請求項2】
前記垂直栽培システム(1)は前記支持壁(4)の前記第1側に設けられた生育チャンバ(8)を有しており、前記生育チャンバ(8)が生育空間(82)を画定する生育チャンバ壁(81)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)は前記支持壁(4)の前記第1側に設けられた生育チャンバ(8)を有しており、前記生育チャンバ(8)が生育チャンバ壁(81)を有しており、前記生育チャンバ壁(81)が生育チャンバ前扉(83)を有しており、前記生育チャンバ壁(81)と前記支持壁(4)とが生育空間(82)を画定している、
ことを特徴とする請求項1に記載の垂直栽培システム。
【請求項3】
前記垂直栽培システム(1)は生育液リザーバ(52)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ(5)の下部に設けられている生育液リザーバ(52)を有しており、前記生育液リザーバ(52)が生育液(7)を保持するように配置されており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ(5)の仕切り壁(55)を有しており、前記仕切り壁(55)が前記仕切り壁(55)の下方に生育液リザーバ(52)を提供するように配置されており、前記生育液リザーバ(52)が生育液(7)を保持するように配置されており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記閉鎖された灌漑空間(54)の上方に生育液リザーバ(52)を有しており、前記生育液リザーバ(52)が生育液(7)を保持するように配置されており、又は
前記垂直栽培システム(1)が生育液(7)を保持するように配置された別個の生育液リザーバ(52)を有している、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の垂直栽培システム。
【請求項4】
前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、又は
前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)の上方に設けられており、又は
前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)の横に設けられており、又は
前記灌漑チャンバ壁(51)が灌漑チャンバ上壁(56)を有しており、前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が前記灌漑チャンバ上壁(56)に連通して配置されており、又は
前記灌漑チャンバ壁(51)が灌漑チャンバ後壁(57)を有しており、前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が前記灌漑チャンバ後壁(57)に連通して配置されており、又は
前記灌漑チャンバ壁(51)が灌漑チャンバ側壁(58)を有しており、前記灌漑配置(6)が前記閉鎖された灌漑空間(54)に生育液(7)を噴霧するように配置された1つ又は複数の生育液排出口(71)を有しており、前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が前記灌漑チャンバ側壁(58)に連通して配置されており、又は
前記灌漑配置(6)が前記植物(2a、2b)の前記根部にミスト化された生育液(7)を提供するように配置されたミスト装置を有している、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の垂直栽培システム。
【請求項5】
前記1つ又は複数の生育液排出口(71)がノズル(711)を有しており、又は
前記1つ又は複数の生育液排出口(71)が生育液(7)を噴霧するように配置されたノズルヘッド(72)を有するノズル(711)を有しており、又は
前記1つ又は複数の生育液排出口(71)がミスト化された生育液(7)を噴霧するように配置されたノズルヘッド(72)を有するノズル(711)を有している、
ことを特徴とする請求項4に記載の垂直栽培システム。
【請求項6】
前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)から前記灌漑配置(6)に生育液(7)を供給するように配置された液体循環配置(9)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)から前記灌漑配置(6)に生育液(7)を供給するように配置された液体循環配置(9)を有しており、前記生育液リザーバ(52)が前記灌漑チャンバ(5)に噴霧された過剰な生育液(7)を回収するように配置されており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)から前記灌漑配置(6)に生育液(7)を供給するように配置された液体循環配置(9)を有しており、前記生育液リザーバ(52)が前記灌漑チャンバ(5)に噴霧された過剰な生育液(7)を回収するように配置されており、前記垂直栽培システム(1)が前記垂直栽培システム(1)に追加の生育液(7)を供給するように配置された生育液入口配置(91)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)から前記灌漑配置(6)に生育液(7)を供給するように配置された液体循環配置(9)を有しており、前記生育液リザーバ(52)が前記灌漑チャンバ(5)に噴霧された過剰な生育液(7)を回収するように配置されており、前記垂直栽培システム(1)が生育液源(94)をさらに有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記生育液源(94)から前記垂直栽培システム(1)に追加の生育液(7)を供給するように配置された生育液入口配置(91)をさらに有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)内の前記生育液(7)の表面レベルを検出するように配置された表面レベル検出器(95)を有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記生育液リザーバ(52)内の前記生育液(7)の前記表面レベルが所定のレベルまで低下したときに前記生育液入口配置(91)を開口させるように配置されたスイッチ(951)を有している、
ことを特徴とする請求項3に記載の垂直栽培システム。
【請求項7】
前記生育チャンバ壁(81)が透明部分(831)又は半透明部分(832)を有しており、又は
前記生育チャンバ壁(81)が透明部分(831)を有しており、又は
前記生育チャンバ壁(81)が半透明部分(832)を有しており、又は
前記生育チャンバ壁(81)が透明部分(831)又は半透明部分(832)を有しており、前記支持壁(4)が不透明であり、又は
前記生育チャンバ壁(81)が透明部分(831)を有しており、前記支持壁(4)が不透明であり、又は
前記生育チャンバ壁(81)が半透明部分(832)を有しており、前記支持壁(4)が不透明であり、又は
前記生育チャンバ壁(81)、前記灌漑チャンバ壁(51)、及び前記支持壁(4)が不透明である、
ことを特徴とする請求項2に記載の垂直栽培システム。
【請求項8】
前記垂直栽培システム(1)が前記植物(2a、2b)の前記地上部(21)を照らすように配置された生育光配置(10)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が前記植物(2a、2b)の前記地上部(21)を照らすために、前記支持壁(4)の前記第1側に向かって対向する生育光配置(10)を有しており、又は
前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ底壁(53)と灌漑チャンバ上壁(56)とを有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ底壁(53)と前記灌漑チャンバ上壁(56)との間の方向に延びる長手方向(F)を有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記長手方向(F)に平行に延びるように配置された生育光配置(10)を有しており、又は
前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ底壁(53)と灌漑チャンバ上壁(56)とを有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ底壁(53)と前記灌漑チャンバ上壁(56)との間の方向に延びる長手方向(F)を有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記長手方向(F)に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源(11)を有する生育光配置(10)を有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が1つ又は複数の光源(11)を有する生育光配置(10)を有しており、前記1つ又は複数の光源(11)は、光線(12)が前記光線(12)と前記支持壁(4)との間に光線直立角度(L)を有するように、前記植物(2a、2b)に前記光線(12)を提供するように配置されており、前記植物(2a、2b)の60%より多くが70~110度の間の前記光線直立角度(L)を有する前記光線(12)で照射されており、又は
前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ底壁(53)と灌漑チャンバ上壁(56)とを有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ底壁(53)と前記灌漑チャンバ上壁(56)との間の方向に延びる長手方向(F)を有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記長手方向(F)に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源(11)を有する生育光配置(10)を有しており、前記1つ又は複数の光源(11)が前記植物(2a、2b)に光線(12)を提供するように配置されており、前記光線(12)が前記光線(12)と前記支持壁(4)との間の光線直立角度(L)を有しており、前記植物(2a、2b)の60%より多くが70~110度の間の光線直立角度(L)を有する光線(12)で照射されており、又は
前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ底壁(53)と灌漑チャンバ上壁(56)とを有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記灌漑チャンバ底壁(53)と前記灌漑チャンバ上壁(56)との間の方向に延びる長手方向(F)を有しており、前記垂直栽培システム(1)が前記長手方向(F)に平行に延びるように配置された1つ又は複数の光源(11)を有する生育光配置(10)を有しており、前記1つ又は複数の光源(11)が前記植物(2a、2b)に光線(12)を提供するように配置されており、前記植物(2a、2b)の60%より多くが水平方向(H)に延びる光線(12)で照射されている、
ことを特徴とする請求項2に記載の垂直栽培システム。
【請求項9】
前記生育光配置(10)が光源(11)を有しており、又は
前記生育光配置(10)が、光源(10)と、間隔をおいて前記光源(11)を点灯させるように配置されたタイミング装置とを有しており、又は
前記生育光配置(10)が常時点灯するように配置された光源(11)を有しており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光が豊富な光源(11)を有しており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光及び青色光が豊富な光源(11)を有しており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光が豊富な光源(11)を有しており、赤色光が豊富な前記光源(11)が夜間に点灯するように配置されており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光及び青色光が豊富な光源を有しており、赤色光及び青色光が豊富な前記光源(11)が夜間に点灯するように配置されており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光が豊富な光源(11)を有しており、赤色光が豊富な前記光源(11)は前記生育チャンバ前扉(83)が開位置にあるときに消灯するように配置されており、又は
前記生育光配置(10)が、赤色光及び青色光が豊富な光源(11)を有しており、赤色光及び青色光が豊富な前記光源(11)は前記生育チャンバ前扉(83)が開位置にあるときに消灯するように配置されている、
ことを特徴とする請求項8に記載の垂直栽培システム。
【請求項10】
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が前記支持壁(4)に設けられており、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が前記支持壁(4)の一体部分であり、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が根コンテナ(37)を有しており、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が1つ又は複数の灌水口(31)と植物支持体(32)とを有する根コンテナ(37)を有しており、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)がホルダ培地(38)を有しており、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が植物支持体(32)を有しており、又は
前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)が前記垂直栽培システム(1)から取り外し可能である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の垂直栽培システム。
【請求項11】
垂直栽培システム(1)において、地上部(21)及び根部(22)を有する植物(2a、2b)を生育する方法であって、前記垂直栽培システム(1)が、
前記植物(2a、2b)を保持するための1つ又は複数の植物ホルダ(3)と、
1つ又は複数の支持開口(41)を有する支持壁(4)であって、前記支持壁(4)が地表面(G)に対して横断する方向に延びており、前記支持壁(4)が、前記植物(2a、2b)が前記1つ又は複数の支持開口(41)を通って延びており、且つ、前記地上部(21)が前記支持壁(4)の第1側に配置されており、前記根部(22)が前記支持壁(4)の第2側に配置されるように、前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)を支持するように配置されている、前記支持壁(4)と;
前記支持壁(4)の前記第2側に設けられた灌漑チャンバ(5)であって、前記灌漑チャンバ(5)が灌漑チャンバ(5)壁を有しており、前記灌漑チャンバ(5)壁と前記支持壁(4)とが閉鎖された灌漑空間(54)を画定している、前記灌漑チャンバ(5)と、
前記植物(2a、2b)の前記根部(21)に生育液(7)を提供するように配置された灌漑配置(6)と
を有しており、
前記方法が、
前記植物(2a、2b)を前記植物の支持壁(4)の前記1つ又は複数の支持開口(41)に挿入すること、
前記植物(2a、2b)の前記根部(22)に前記灌漑配置(6)で灌水すること、
収穫すること、
を有することを特徴とする方法。
【請求項12】
前記収穫するステップは、さらに
1つ又は複数の収穫された支持開口(41)を有する部分的に収穫された垂直栽培システム(1)を提供するために、前記植物(2a、2b)を有する前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)の0.1~10%の間を前記垂直栽培システム(1)から取り除くこと、又は
1つ又は複数の収穫された支持開口(41)を有する部分的に収穫された垂直栽培システム(1)を提供するために、前記植物(2a、2b)を有する前記1つ又は複数の植物ホルダ(3)の0.1~30%の間を前記垂直栽培システム(1)から取り除くこと、又は
部分的に収穫された垂直栽培システム(1)を提供するために、0.1~10%の間の前記植物(2a、2b)を摘み取ること、又は
部分的に収穫された垂直栽培システム(1)を提供するために、0.1~30%の前記植物(2a、2b)を摘み取ること、
をさらに有することを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記方法が、収穫後に、前記植物(2a、2b)を有する1つ又は複数の植物ホルダ(3)を前記1つ又は複数の収穫された支持開口(41)に挿入するステップを有しており、又は
前記垂直栽培システム(1)が1つ又は複数の支持開口カバー(42)を有しており、前記方法が、収穫後に、前記1つ又は複数の収穫された支持開口(41)を前記1つ又は複数の支持開口カバー(42)で覆うステップを有している、
ことを特徴とする請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記植物(2a、2b)は前記根部(22)が生育液(7)にさらされており、
前記植物(2a、2b)は前記根部(22)が生育液(7)にさらされてり、前記植物(2a、2b)が消費可能な地上部(21)を有しており、又は
前記植物(2a、2b)は消費可能な地上部(21)を有しており、又は
前記植物(2a、2b)は消費可能な地上部(21)を有しており、複数の前記植物(2a、2b)は異なる成長段階にあり、又は
前記植物(2a、2b)は根部(22)が生育液(7)にさらされており、前記植物(2a、2b)が消費可能な地上部(21)を有しており、複数の前記植物(2a、2b)が小植物と収穫との間の異なる成長段階にあり、又は
前記植物(2a、2b)は根部(22)が生育液(7)にさらされており、前記植物(2a、2b)が消費可能な地上部(21)を有しており、前記植物(2a)と前記植物(2b)は異なる種である、
ことを特徴とする請求項11又は12に記載の方法。
【請求項15】
前記方法が、請求項1又は2に記載の垂直栽培システム(1)で実行される、
ことを特徴とする請求項11又は12に記載の方法。
【国際調査報告】