(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-05
(54)【発明の名称】被粉砕物を粉砕するための方法
(51)【国際特許分類】
A47J 42/08 20060101AFI20240529BHJP
B02C 25/00 20060101ALI20240529BHJP
A47J 42/18 20060101ALI20240529BHJP
A47J 42/38 20060101ALI20240529BHJP
A47J 31/42 20060101ALI20240529BHJP
【FI】
A47J42/08
B02C25/00 C
A47J42/18
A47J42/38
A47J31/42
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023572672
(86)(22)【出願日】2022-05-24
(85)【翻訳文提出日】2024-01-17
(86)【国際出願番号】 EP2022064020
(87)【国際公開番号】W WO2022253633
(87)【国際公開日】2022-12-08
(32)【優先日】2021-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520514609
【氏名又は名称】ユーラ エレクトロアパラーテ アクチエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Jura Elektroapparate AG
【住所又は居所原語表記】Kaffeeweltstrasse 10, 4626 Niederbuchsiten, Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ グローブ
【テーマコード(参考)】
4B104
4D067
【Fターム(参考)】
4B104AA25
4B104BA12
4B104CA01
4B104CA09
4B104DA07
4B104EA30
4D067FF02
4D067GA14
4D067GB05
(57)【要約】
コーヒーマシンにおいて少なくとも1つの粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための方法が記載されており、この方法は、粉砕ミルの実際粉砕度を特定すること、粉砕ミルの目標粉砕度を特定すること、目標粉砕度と実際粉砕度とを自動的に比較すること、および目標粉砕度と実際粉砕度との比較に基づいて、粉砕ミルの使用者へ指示を自動的に出力することを含んでいる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーヒーマシンにおいて少なくとも1つの粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための方法であって、前記方法は、
前記粉砕ミルの実際粉砕度を特定すること(140A,140B)、
使用者によって選択されたコーヒー製品に基づいて前記粉砕ミルの目標粉砕度を特定すること(130A,130B)、
前記目標粉砕度と前記実際粉砕度とを自動的に比較すること(140A,140B)、および
前記目標粉砕度と前記実際粉砕度との前記比較に基づいて、前記粉砕ミルの使用者へ指示を自動的に出力すること(150)
を含んでいる、
方法。
【請求項2】
第1の使用者入力を受け取ること(120)および受け取った前記第1の使用者入力に基づいて前記目標粉砕度を特定すること(130A,130B)
をさらに含んでいる、
請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記方法は、前記実際粉砕度が前記目標粉砕度に一致していない場合に、前記粉砕ミルの使用者に指示を出力すること(150)をさらに含んでおり、
特に、前記目標粉砕度を達成するために、前記実際粉砕度が大きくされるべきか、もしくは小さくされるべきか、かつ/または前記実際粉砕度がどのくらい大きくされるべきか、もしくはどのくらい小さくされるべきかを自動的に出力する、
請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記実際粉砕度が前記目標粉砕度に一致している場合に、前記実際粉砕度によって前記被粉砕物を粉砕すること(180)、および/または
前記実際粉砕度が前記目標粉砕度に一致していない場合に、前記実際粉砕度によって前記被粉砕物を粉砕すること(180)、および/または
前記実際粉砕度が前記目標粉砕度に一致していない場合に、前記目標粉砕度を設定するために前記実際粉砕度を調整すること
をさらに含んでいる、
請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、第2の使用者入力を受け取ること(170)をさらに含んでおり、
前記第2の使用者入力の前記受け取りに応じて、前記実際粉砕度による前記被粉砕物の粉砕および/または前記実際粉砕度の調整を行う、
請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記実際粉砕度および/または前記目標粉砕度による前記被粉砕物の粉砕(180)を、特に、前記第1の使用者入力、前記第2の使用者入力、前記粉砕度の調整、操作要素の調整および/または前記使用者への指示の出力からの、好ましくは予め特定された1つまたは複数の第1のタイムインターバルの満了に応答して行う、
請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記実際粉砕度の調整を、特に、前記第1の使用者入力、前記第2の使用者入力、前記操作要素またはある操作要素の調整および/または前記使用者への指示の出力からの、好ましくは予め特定された1つまたは複数の第2のタイムインターバルの満了に応答して行う、
請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記粉砕ミルの使用者への前記指示(150)は、前記実際粉砕度および/または前記目標粉砕度の報告を含んでおり、かつ/または
前記粉砕ミルの使用者への前記指示(150)は、前記粉砕度を設定するための、前記粉砕ミルの操作要素(12)の所望の設定の報告を含んでいる、
請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記粉砕ミルの使用者への前記指示(150)は、前記目標粉砕度を設定するための規準値および/または前記粉砕ミルの操作要素(12)を調整するための規準値を含んでいる、
請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記実際粉砕度を特定すること(140A,140B)は、設定された前記粉砕度に対する実際値または実際値範囲を特定することを含んでおり、
前記目標粉砕度を特定すること(130A,130B)は、前記目標粉砕度に対する目標値または目標値範囲を特定することを含んでおり、
前記粉砕ミルの使用者へ指示を出力することは、前記目標値または前記目標値範囲が少なくとも部分的に前記実際値または前記実際値範囲に一致していない場合に、前記粉砕ミルの使用者へ指示を出力することを含んでいる、
請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記実際粉砕度を特定すること(140A,140B)は、前記粉砕ミルの操作要素(12)のポジションを特定すること、および/または前記粉砕ミルの調整可能な粉砕ミル要素のポジションを特定すること、特に、前記粉砕ミルの第2の粉砕ミル要素に対して相対的な、前記粉砕ミルの第1の粉砕ミル要素のポジションを特定することを含んでいる、
請求項1から10までのいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
前記粉砕ミルは、センサ(33)を含んでおり、
前記実際粉砕度の特定(140A,140B)、特に、前記粉砕ミルの操作要素(12)のポジションの特定、特に、前記粉砕度の、好ましくは手動で作動可能かつ/もしくは機械式の調整装置(31)の操作要素(12)のポジションの特定、ならびに/または前記粉砕ミルの粉砕ミル要素のポジションの特定を、前記センサ(33)のセンサデータに基づいて行う、
請求項1から11までのいずれか1項記載の方法。
【請求項13】
前記粉砕ミルの使用者へ指示を視覚的に出力すること(150)を、好ましくはディスプレイを介して、かつ/または前記操作要素の少なくとも1つの領域(13,14,15)の照明を介して行う、
請求項1から12までのいずれか1項記載の方法。
【請求項14】
前記方法は、複数の粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕すること(180)を含んでおり、
各実際粉砕度と各目標粉砕度との前記比較(140A,140B)に基づいて、前記粉砕ミルの使用者へ指示を出力すること(150)は、各指示、特に異なっている指示を出力すること(150)を含んでいる、
請求項1から13までのいずれか1項記載の方法。
【請求項15】
前記方法は、特に、前記実際粉砕度が前記目標粉砕度に一致していない場合に、好ましくは、前記指示の自動的な出力(150)に応じてまたは前記指示の自動的な出力(150)中に、前記粉砕ミルをクリーニングするためにクリーニング過程を作動させること(160)をさらに含んでいる、
請求項1から14までのいずれか1項記載の方法。
【請求項16】
前記クリーニング過程を作動させること(160)は、目標粉砕度とは異なる、好ましくは、前記実際粉砕度および/または前記目標粉砕度よりも粗い移行粉砕度を設定するために前記実際粉砕度を調整することを含んでいる、
請求項15記載の方法。
【請求項17】
前記クリーニング過程を作動させること(160)は、好ましくは、粉砕方向とは逆向きの後退方向において前記粉砕ミルを作動させること含んでいる、
請求項15または16記載の方法。
【請求項18】
前記粉砕ミルはコーヒー粉砕ミルであり、前記第1の使用者入力は、コーヒー製品の選択に結び付けられている、
請求項1から17までのいずれか1項記載の方法。
【請求項19】
粉砕ミルとプロセッサとを備えたコーヒーマシンであって、
前記プロセッサは、請求項1から18までのいずれか1項記載の方法を実施するように構成されており、
特に、前記コーヒーマシンは、粉砕度の、好ましくは手動で作動可能かつ/もしくは機械式の調整装置ならびに/または光学式に読み出し可能な表示装置、好ましくはディスプレイおよび/もしくは制御されて照明可能な領域を有している、
コーヒーマシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コーヒーマシンにおいて少なくとも1つの粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
粉砕ミルの粉砕度の設定のために調整装置を含んでいる、コーヒーマシンにおける粉砕ミルが公知である。通常、例えば特定のコーヒー粉末の細かさを達成するために、粉砕度の調整が、手動でまたは自動で設定されてよい。いくつかの粉砕ミルでは、粉砕ミルの設定もしくは調整は、粉砕ミルの使用者自体によって行われ得る。
【0003】
さらに、装置、例えば、1つまたは複数の粉砕ミルも、粉砕された被粉砕物を処理するための手段も含んでいるコーヒーマシンまたは全自動コーヒーマシンが公知である。例えば、この装置は、製品、例えば特定のコーヒー製品を調製するために、1つまたは複数の粉砕ミルによって粉砕された被粉砕物を使用することができる。この際に、調製されるべき異なる製品に対して、それぞれ異なる粉砕度が最適であり得る、または推奨され得る。例えば、異なるコーヒー製品の調製のためには、それぞれ異なるコーヒー粉末の細かさを使用することが最適である、もしくは推奨される。
【0004】
このような装置の使用者に多数の個々の設定可能性を提供するために、しばしば、使用者によって、調製されるべき製品と所望の粉砕度とがそれぞれ別個に選択もしくは設定されてよい。
【0005】
この際に、場合によっては、設定された粉砕度が、特定の調製されるべき製品に対する最適な粉砕度または推奨される粉砕度に相当していないという問題が生じ、これによって製品の品質が低下し、ひいては装置の使用者利便性が低下してしまうことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって本発明の課題は、粉砕過程の個々の設定可能性を提供しつつ、被粉砕物を粉砕するための方法の使用者利便性を改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題の解決策は、冒頭で述べた、コーヒーマシンにおいて少なくとも1つの粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための方法において、特に、この方法が、粉砕ミルの実際粉砕度を特定すること、使用者によって選択されたコーヒー製品に基づいて粉砕ミルの目標粉砕度を特定すること、目標粉砕度と実際粉砕度とを自動的に比較すること、および目標粉砕度と実際粉砕度とのこの比較に基づいて、粉砕ミルの使用者へ指示を自動的に出力することを含んでいることである。
【0008】
これによって粉砕ミルの使用者に、粉砕ミルの設定されている実際粉砕度を示すことができる。これは粉砕ミルの使用者利便性の改良であり、この際に同時に、特に実際粉砕度が目標粉砕度に一致していない場合に、粉砕ミルの個々の設定可能性が保証される。
【0009】
実際粉砕度は、例えば、粉砕ミルのセッティングを介して特定され得る。特に実際粉砕度は、2つの粉砕工具もしくは切断工具の相対的な間隔を介して特定され得る。付加的または択一的に、実際粉砕度は、粉砕度を設定するための調整装置のポジションまたはセッティングを介して特定され得る。
【0010】
目標粉砕度は、使用者によって選択されたコーヒー製品に基づいて特定される。付加的または択一的に、目標粉砕度は、予め特定されていてよい、または特定可能であってよい。目標粉砕度は、例えば粉砕ミルの(機器)制御部もしくは粉砕ミルを含んでいる装置の(機器)制御部に格納されていてよい、またはこの制御部によって問い合わせ可能であってよい。目標粉砕度は、目標粉砕度の被粉砕物によって調製されるべき1つまたは複数の特定の製品に対応付けされていてよい。目標粉砕度は、粉砕された被粉砕物によって調製されるべき製品の使用者選択に基づいて特定され得る、もしくは特定可能であってよい。
【0011】
実際粉砕度と目標粉砕度との自動的な比較を、特に、被粉砕物の粉砕前に行うことができる。比較は、粉砕ミルの(機器)制御部もしくは粉砕ミルを含んでいる装置の(機器)制御部によって、または外部の(機器)制御部によって実行されてよい。
【0012】
粉砕ミルの使用者に自動的に出力される指示は、例えば視覚的な、触覚的な、かつ/または音響的な指示であってよい。
【0013】
ある構成では、方法が、第1の使用者入力を受け取ること、および受け取った第1の使用者入力に基づいて目標粉砕度を特定することをさらに含んでいることが想定されている。
【0014】
例えば、第1の使用者入力は、粉砕された被粉砕物に基づいて、もしくは粉砕された被粉砕物を使用して調製されるべき製品の選択のためのものである。例えば粉砕ミルは、コーヒーマシンにおけるコーヒー粉砕ミルである。この例では、目標粉砕度は、コーヒー製品の選択に基づいて特定され得る。これによって粉砕ミルの使用者に、選択された製品に対して推奨される粉砕度または最適な粉砕度を示すことができる。これは、高品質の製品を調製する際に使用者をサポートするのに役立ち、方法の使用者利便性をさらに改良する。
【0015】
ある構成では、方法が、実際粉砕度が目標粉砕度に一致していない場合に、粉砕ミルの使用者に指示を出力することをさらに含んでおり、特に、目標粉砕度を達成するために、実際粉砕度が大きくされるべきか、もしくは小さくされるべきか、かつ/または実際粉砕度がどのくらい大きくされるべきか、もしくはどのくらい小さくされるべきかが自動的に出力されることが想定されている。
【0016】
特に、実際粉砕度もしくは実際粉砕度に対応付けされた実際粉砕度範囲が、目標粉砕度に対応付けされた目標粉砕度範囲に一致していない場合または目標粉砕度範囲に少なくとも部分的に一致していない場合、実際粉砕度は目標粉砕度に一致していない。実際粉砕度範囲および/または目標粉砕度範囲は、予め特定されていてよい、または特定可能であってよい。特に、実際粉砕度範囲および/または目標粉砕度範囲の大きさもしくは幅は、使用者入力に基づいて、例えば使用者によって選択された、調製されるべき製品に基づいて特定され得る。このようにして、指示は、実際粉砕度を大きくするまたは小さくするためのものであってよく、これによって使用者に、目標粉砕度への実際粉砕度の変更を実現するように直接的または間接的に要求することができる。これによって、粉砕方法の使用者利便性がさらに改良されている。
【0017】
ある構成では、方法が、実際粉砕度が目標粉砕度に一致している場合に、実際粉砕度によって被粉砕物を粉砕すること、および/または実際粉砕度が目標粉砕度に一致していない場合に、実際粉砕度によって被粉砕物を粉砕すること、および/または実際粉砕度が目標粉砕度に一致していない場合に、目標粉砕度を設定するために実際粉砕度を調整することをさらに含んでいることが想定されている。
【0018】
例えば、方法は、実際粉砕度が目標粉砕度に一致する場合にのみ、実際粉砕度によって被粉砕物を粉砕することを含んでいてよい。このようにして、最適でない粉砕度を有する、粉砕された被粉砕物による製品の調製が阻止される。さらに、方法は、実際粉砕度が目標粉砕度に一致していない場合でも、実際粉砕度によって被粉砕物を粉砕することを含んでいてよい。これによって、使用者の感覚によっては、推奨される設定もしくは客観的に最適な設定とは一致しない、粉砕ミルの個々の設定を使用者が行うことができる。さらに、方法は、実際粉砕度が目標粉砕度に一致していない場合に、目標粉砕度を設定するために実際粉砕度を調整することを含んでいてよい。このようにして、方法の使用者利便性が、例えば、最適でない実際粉砕度の指示のもとで、目標粉砕度に対応付けされた製品が調製される前に最適な目標粉砕度が設定されることによってさらに高められる。
【0019】
ある構成では、方法が、第2の使用者入力を受け取ることをさらに含んでおり、第2の使用者入力の受け取りに応じて、実際粉砕度による被粉砕物の粉砕および/または実際粉砕度の調整が行われることが想定されている。例えば、使用者への指示の出力に続いて、かつ/または使用者への指示の出力に応じて、第2の使用者入力が受け取られる。
【0020】
特に、第2の使用者入力は、使用者による、指示に対する応答または指示のコンファメーションである。第2の使用者入力は、特に、実際粉砕度と目標粉砕度との不一致にもかかわらず、被粉砕物の粉砕が実際粉砕度によって実行されるべきであることのコンファメーションのためのものであってよい。択一的に第2の使用者入力は、特に、実際粉砕度によって被粉砕物を粉砕する代わりに、被粉砕物の粉砕を目標粉砕度によって実行することのコンファメーションのためのものであってよい。付加的または択一的に、第2の使用者入力は、実際粉砕度から目標粉砕度へ粉砕度を(自動的に)調整することまたは調整する要望のコンファメーションのためのものであってよい。
【0021】
ある構成では、実際粉砕度および/または目標粉砕度による被粉砕物の粉砕が、特に、第1の使用者入力、第2の使用者入力、粉砕度の調整、操作要素の調整および/または使用者への指示の出力からの、好ましくは予め特定された1つまたは複数の第1のタイムインターバルの満了に応答して行われることが想定されている。
【0022】
例えば粉砕度に関する判断を行うために、特に、粉砕度の調整を行うべきか否か、特に、粉砕度のどのような調整を行うべきかに関する判断を行うために、使用者に、使用者入力からまたは使用者へ指示が与えられてから、時間が与えられてよい。さらに、方法は、予め特定されたタイムインターバルが満了したまたは経過した場合に、実際粉砕度または目標粉砕度によって粉砕過程を実行することができる。言い換えれば、使用者入力が行われずに満了したタイムインターバルは、使用者の同意として評価される。このことは、方法の使用者利便性をさらに高める。
【0023】
ある構成では、実際粉砕度の調整が、特に、第1の使用者入力、第2の使用者入力、上記の操作要素またはある操作要素の調整および/または使用者への指示の出力からの、好ましくは予め特定された1つまたは複数の第2のタイムインターバルの満了に応答して行われることが想定されている。このようにして、粉砕度の調整を自動的に行うことができ、この際に、使用者は、(最適ではない、推奨されない、または予め設定されていない)実際粉砕度によって被粉砕物の粉砕を行うことはできない。
【0024】
ある構成では、粉砕ミルの使用者への指示が、実際粉砕度および/または目標粉砕度の報告を含んでおり、かつ/または粉砕ミルの使用者への指示が、粉砕度を設定するための、粉砕ミルの操作要素の所望の設定の報告を含んでいることが想定されている。
【0025】
このようにして使用者に、設定されている(実際)粉砕度および/または推奨される(目標)粉砕度に関して、特に推奨される粉砕度を設定するための可能性に関して情報を通知することができる。これは、特に特定の調製されるべき製品に対する、粉砕度の選択時の使用者のサポートの改良である。
【0026】
ある構成では、粉砕ミルの使用者への指示が、目標粉砕度を設定するための規準値および/または粉砕ミルの操作要素を調整するための規準値を含んでいることが想定されている。例えば目標粉砕度の設定へ導く、操作要素のセッティング(設定)が、使用者に視覚的に表示される。
【0027】
同様に操作要素の調整方向を使用者に表示することができ、この調整方向を介して目標粉砕度の設定を達成することができる。指示もしくは表示は、例えば視覚的に、触覚的に、かつ/または視覚的に形成されていてよい。
【0028】
ある構成では、実際粉砕度を特定することが、設定された粉砕度に対する実際値または実際値範囲を特定することを含んでおり、目標粉砕度を特定することが、目標粉砕度に対する目標値または目標値範囲を特定することを含んでおり、粉砕ミルの使用者へ指示を出力することが、目標値または目標値範囲が少なくとも部分的に実際値または実際値範囲に一致していない場合に、粉砕ミルの使用者へ指示を出力することを含んでいることが想定されている。実際値、実際値範囲、目標値および/もしくは目標値範囲は、予め特定されていてよい、または特定可能であってよい。実際値範囲および/または目標値範囲、特にそれらの幅は、実際値および/または目標値、特にそれらのレベルに関連していてよい。このようにして、実際粉砕度が目標粉砕度に一致していると見なされるトレランス範囲を特定することができる。
【0029】
ある構成では、実際粉砕度を特定することが、粉砕ミルの操作要素のポジションを特定すること、および/または粉砕ミルの調整可能な粉砕ミル要素のポジションを特定すること、特に、粉砕ミルの第2の粉砕ミル要素に対して相対的な、粉砕ミルの第1の粉砕ミル要素のポジションを特定することを含んでいることが想定されている。
【0030】
例えば、操作要素は、使用者が操作可能なロータリスイッチである。実際粉砕度は、この例では、ロータリスイッチの回転ポジションを検出することによって特定され得る。第1の粉砕ミル要素および第2の粉砕ミル要素は、第1の粉砕工具および第2の粉砕工具であってよい。第1の粉砕ミル要素は例えば粉砕コーンであってよく、第2の粉砕ミル要素は例えば粉砕リングであってよく、または第1の粉砕ミル要素は例えば粉砕リングであってよく、第2の粉砕ミル要素は例えば粉砕コーンであってよい。第1の粉砕ミル要素および第2の粉砕ミル要素は、切れ刃を有していてよく、特に各切れ刃によって画定された粉砕間隙を形成することができる。粉砕間隙は、これらの粉砕ミル要素の相対間隔に応じて、比較的大きくてよいまたは比較的小さくてよい。粉砕間隙の大きさもしくは幅を介して、特定の粉砕度が設定されてよい、もしくは特定の粉砕度による被粉砕物の粉砕が実現されてよい。
【0031】
ある構成では、粉砕ミルがセンサを含んでいること、および実際粉砕度の特定、特に、粉砕ミルの操作要素のポジションの特定、特に、粉砕度の、好ましくは手動で作動可能かつ/もしくは機械式の調整装置の操作要素のポジションの特定、ならびに/または粉砕ミルの粉砕ミル要素のポジションの特定が、センサのセンサデータに基づいて行われることが想定されている。センサは、例えば1つまたは複数の(機械式の)プッシュボタン、特にマイクロプッシュボタンを含んでいてよい。粉砕ミル、1つまたは複数の粉砕ミル要素、操作要素および/または調整装置は、セッティングポジションに応じて、プッシュボタンを異なって作動させるもしくは異なったプッシュボタンを作動させる隆起部または他のプッシュ手段を有していてよい。付加的または択一的に、センサは、(電子)磁気センサを含んでいてよい。
【0032】
ある構成では、粉砕ミルの使用者へ指示を視覚的に出力することは、好ましくはディスプレイを介して、かつ/または操作要素の少なくとも1つの領域の照明を介して行われることが想定されている。例えば、操作要素の設定または操作要素の調整方向を表示するために、操作要素の1つの領域または個々の領域を照明することができる。
【0033】
ある構成では、方法が、複数の粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕することを含んでおり、各実際粉砕度と各目標粉砕度との比較に基づいて、粉砕ミルの使用者へ指示を出力することが、各指示、特に異なっている指示を出力することを含んでいることが想定されている。例えば、粉砕ミルの各粉砕度に関する指示は同じであってよく、特に同じ実際粉砕度および/または同じ目標粉砕度を示していてよい。付加的または択一的に、粉砕ミルの各粉砕度に関する指示は異なっていてよく、特に異なっている実際粉砕度および/または異なっている目標粉砕度を示していてよい。このようにして、特定の粉砕ミルの目標粉砕度が、特定の粉砕ミルによって粉砕されるべき被粉砕物に基づいて特定され得る。例えば、特定の粉砕ミルによって粉砕されるべき被粉砕物が予め特定されていてよい。付加的または択一的に、特定の粉砕ミルによって粉砕されるべき被粉砕物を、例えばセンサを介して特定することができ、このセンサは、粉砕されるべき被粉砕物の特性(例えば大きさおよび/または色合い)を検出し、これによって、粉砕されるべき被粉砕物を識別する。
【0034】
ある構成では、粉砕ミルがコーヒー粉砕ミルであり、第1の使用者入力が、コーヒー製品の選択に結び付けられていることが想定されている。
【0035】
ある構成では、方法が、特に、実際粉砕度が目標粉砕度に一致していない場合に、好ましくは、指示の出力に応じてまたは指示の出力中に、粉砕ミルをクリーニングするためにクリーニング過程を作動させることをさらに含んでいることが想定されている。例えばクリーニング過程を作動させることは、目標粉砕度とは異なる、好ましくは、実際粉砕度および/または目標粉砕度よりも粗い移行粉砕度を設定するために実際粉砕度を調整することを含んでいる。特に移行粉砕度は、目標粉砕度が実際粉砕度よりも細かい場合に設定され得る。移行粉砕度は、実際粉砕度および目標粉砕度より粗くてよい。
【0036】
同様に、クリーニング過程を作動させることは、好ましくは、粉砕方向とは逆向きの後退方向において粉砕ミルを作動させること含んでいてよい。例えば粉砕ミルは、被粉砕物を粉砕するために第1の(回転)方向において作動させられる。後退方向は、この例では、第1の方向とは逆向きの第2の(回転)方向である。第1の方向および/または第2の方向において粉砕ミルを作動させることは、粉砕ミルの第2の粉砕要素に対して相対的に、粉砕ミルの第1の粉砕要素を作動させることであってよい。第1の粉砕要素および第2の粉砕要素は、例えば、被粉砕物を粉砕するための切断工具または別の粉砕工具であってよい。言い換えれば、方法は、特に、指示の自動的な出力と同時にトリガされ得る、粉砕ミルのクリーニング回転を含んでいる。
【0037】
このようにして、特に、より細かい粉砕度を設定する前に、粉砕ミルから、粉砕工具間の被粉砕物または粉砕された被粉砕物を除去することができる。特に、被粉砕物または粉砕された被被粉砕物を切れ刃の間で除去することができる、または粉砕間隙から出すことができる。言い換えれば、粉砕ミルは、より細かい粉砕度を設定する前に弛緩させられる。これによって、より細かい粉砕度の設定が可能になる、もしくはより細かい粉砕度の設定が容易になる、またはより細かい粉砕度を設定する際の粉砕ミル要素の損傷が阻止される。さらに、これによって、粉砕ミルの使用者が、粉砕過程外で、粉砕ミルの調整、特により細かい粉砕度の設定を実行することが可能になる。
【0038】
場合によっては独立している別の構成では、粉砕ミルとプロセッサとを備えたコーヒーマシンが設けられており、プロセッサは、請求項1から18までのいずれか1項記載の方法を実施するように構成されており、特に、コーヒーマシンは、粉砕度の、好ましくは手動で作動可能かつ/もしくは機械式の調整装置ならびに/または光学式に読み出し可能な表示装置、好ましくはディスプレイおよび/もしくは制御されて照明可能な領域を有している。
【0039】
以降で本発明を複数の好適な実施例に基づいて詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【
図1】少なくとも1つの粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための第1の方法のフローチャートを示す図である。
【
図2】少なくとも1つの粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための第2の方法のフローチャートを示す図である。
【
図3】粉砕ミルの第1の操作インタフェースを示す図である。
【
図4】粉砕ミルの第2の操作インタフェースを示す図である。
【
図5】粉砕ミルの粉砕度を設定・監視するための装置の3次元図である。
【
図6】粉砕ミルの粉砕度を設定・監視するための装置の側面図である。
【
図7】粉砕ミルの粉砕度を設定・監視するための装置の平面図である。
【
図8】粉砕ミルの粉砕度を設定・監視するための装置の側面図の拡大された部分を示す図である。
【
図9】粉砕ミルの粉砕度を設定・監視するための装置の伝達要素およびセンサの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1には、少なくとも1つの粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための第1の方法100のフローチャートが示されている。方法100は、少なくとも1つのコーヒー粉砕ミルによってコーヒー豆を粉砕するための方法である。この粉砕ミルもしくはこれらの粉砕ミルのうちの1つの粉砕ミルは、第1のステップ110において待機状態または休止状態にある。方法100は、第2のステップ120において、第1の使用者入力を受け取ることを含んでいる。第1の使用者入力は、特定のコーヒー製品の選択のためのものである。例えば、第1の使用者入力は、(標準的な)コーヒー、コールドブリュー飲料およびエスプレッソを含んでいる品揃えからのコーヒー製品のためのものである。受け取った第1の使用者入力に基づいて、使用者によって選択されたコーヒー製品が特定される。例えば、ステップ130Aでは、選択されたコーヒー製品がコーヒーまたはコールドブリュー飲料として特定される。択一的に、ステップ130Bにおいて、選択されたコーヒー製品がエスプレッソとして特定される。選択されたコーヒー製品に基づいて、さらにステップ130Aまたはステップ130Bにおいて、粉砕ミルの目標粉砕度が特定される。粉砕ミルの目標粉砕度は、被粉砕物、ここでは粉砕されるべきコーヒー豆の粉砕度であり、この粉砕度は、選択されたコーヒー製品を調製するために最適である、予め特定されている、かつ/または推奨される。例えばコーヒーまたはコールドブリュー飲料を調製するためには、エスプレッソを調製するためのものとは異なる、特により粗いコーヒー粉末の細かさが必要になる。
【0042】
ステップ130Aもしくは130Bに続いて、ステップ140Aまたはステップ140Bにおいて、粉砕ミルの実際粉砕度が特定される。粉砕ミルの実際粉砕度は、設定された粉砕度、すなわち粉砕ミルが現時点においてもしくは特定時点において設定されている粉砕度である。実際粉砕度は、例えば、粉砕ミルの操作要素のセッティングを介して、特に粉砕度を設定するための操作要素を介して特定される。同様に実際粉砕度は、粉砕ミルの特定の粉砕ミル要素の、特に粉砕ミルの他の粉砕ミル要素に対して相対的なセッティングを介して特定され得る。実際粉砕度を特定するために、センサを使用することができ、これらのセンサは、例えば操作要素および/もしくは特定の粉砕ミル要素に取り付けられている、または操作要素および/もしくは特定の粉砕ミル要素と相互作用する。
【0043】
さらに、ステップ140Aまたはステップ140Bにおいて、実際粉砕度が目標粉砕度と自動的に比較される。実際粉砕度と目標粉砕度とのこの比較によって、実際粉砕度が目標粉砕度に一致しているか否かを特定することができる。例えば、特に目標粉砕度に対応付けされた目標粉砕度範囲に実際粉砕度が含まれている場合、実際粉砕度は目標粉砕度に一致している。例えば特定のコーヒー製品の調製に対して、1つの特定の粉砕度だけでなく、複数の特定の粉砕度および/または特定の粉砕度範囲が最適である、推奨される、かつ/または予め特定されている。
【0044】
実際粉砕度が目標粉砕度に一致している場合、ステップ140Aまたはステップ140Bに、被粉砕物の注出を含んでいるステップ180が続く。ステップ180における被粉砕物の注出は、設定された粉砕度もしくは実際粉砕度による被粉砕物の粉砕を含んでいる。ステップ180における被粉砕物の注出は、さらに、粉砕された被粉砕物による、ステップ120において選択されたコーヒー製品の調製を含んでいてよい。
【0045】
ステップ140Aまたはステップ140Bにおける実際粉砕度と目標粉砕度との比較によって、実際粉砕度が目標粉砕度に一致していない、例えば、実際粉砕度が目標粉砕度範囲内にない、もしくは目標粉砕度範囲に含まれていないことが特定されると、ステップ150において自動的に、粉砕ミルの使用者へ指示が出力される。この指示は、実際粉砕度、目標粉砕度および/または実際粉砕度と目標粉砕度もしくは目標粉砕度範囲との不一致に対するものであってよい。この指示は、さらに、実際粉砕度を変える、特に目標粉砕度へと変える、例えば大きくするまたは小さくすることを粉砕ミルの使用者に要求するためのものであってよい。特に、この指示は、目標粉砕度を達成するために、実際粉砕度をどのくらい大きくするべきか、またはどのくらい小さくするべきかということに関するものであってよい。
【0046】
ステップ160において、粉砕ミルが弛緩させられる。粉砕ミルの弛緩は、移行粉砕度への実際粉砕度の調整を含んでいてよく、移行粉砕度は、実際粉砕度よりも粗い。粉砕ミルの弛緩は、付加的または択一的に粉砕ミルの後退走行を含んでいてよい。粉砕ミルの弛緩は、特に、特定された目標粉砕度または特定された目標粉砕度範囲が、特定された実際粉砕度よりも細かい場合に有利であり得る。なぜなら、被粉砕物および/または粉砕された被粉砕物が粉砕ミル内に、特に粉砕ミル要素の間に、例えば粉砕間隙内に位置している場合に、第1の粉砕度から第2の粉砕度への調整(ここでは第2の粉砕度は第1の粉砕度よりも細かい)が困難になり得る、もしくは妨害され得る、かつ/または粉砕ミルもしくは個々の粉砕ミル要素の損傷を生じさせ得るからである。
【0047】
ステップ160は、例えば、ステップ150に(直接的に)続いて実行されてよい、またはステップ150と同時に実行されてよい。粉砕ミルの弛緩によって、粉砕ミルの使用者は、指示に気付いた後、所望の場合に、過剰な力を加える必要なく、もしくは粉砕ミルの損傷を伴わずに、粉砕ミルをいつでも調整することができる。
【0048】
ステップ170において、粉砕ミルの使用者の第2の使用者入力が受け取られる。第2の使用者入力は、実際粉砕度を、特に目標粉砕度へと調整するためのものであってよい。例えば第2の使用者入力は、設定されている実際粉砕度を変える要望、および/または設定されている実際粉砕度を変えたことに対するものであってよい。さらに第2の使用者入力は、使用者によって行われた粉砕ミル調整であってよい。同様に第2の使用者入力は、粉砕ミルを自動的に調整することもしくは調整させる要望のコンファメーションのためのものであってよい。さらに第2の使用者入力は、例えばステップ140A、ステップ140B、ステップ150またはステップ160の後に既に自動的に実行された、実際粉砕度から目標粉砕度への粉砕度調整のコンファメーションもしくはこの粉砕度調整に対する同意のためのものであってよい。択一的に第2の使用者入力は、目標粉砕度または目標粉砕度範囲と実際粉砕度との不一致にもかかわらず、被粉砕物を実際粉砕度によって粉砕することの要望、もしくは選択された製品を、実際粉砕度によって粉砕された被粉砕物に基づいて調製することの要望に対するものであってよい。
【0049】
第2の使用者入力を、使用者の能動的な手助けを伴わずに、例えば第1のタイムインターバルの満了に特定によって受け取ることもできる。このようにして、使用者は、例えば第1のタイムインターバルを経過させることによって、もしくは第1のタイムインターバルにおいて活動しないことによって、自動的に行われるまたは行われるべき粉砕ミル調整をコンファームすることができる。付加的または択一的に、例えば能動的な使用者入力による第2の使用者入力、または第1のタイムインターバルを非能動的に経過させることが、実際粉砕度と目標粉砕度または目標粉砕度範囲との不一致にもかかわらず、被粉砕物を設定されたまたは変更された実際粉砕度によって粉砕することの使用者のコンファメーションのためのものであってよい。さらに、例えば能動的な使用者入力による第2の使用者入力、または第1のタイムインターバルを非能動的に経過させることが、被粉砕物を目標粉砕度によって粉砕することの使用者のコンファメーションのためのものであってよい。
【0050】
言い換えれば、方法は、ステップ180における被粉砕物の注出または実際粉砕度もしくは目標粉砕度による被粉砕物の粉砕の前に、経過すべきタイムインターバルまたは遅延を予定することができる。経過すべき第1のタイムインターバルは、例えば、第1の使用者入力もしくは第2の使用者入力の受け取りによって、粉砕度の自動的な調整もしくは例えば操作要素の調整による、使用者による粉砕度の調整によって、実際粉砕度および/もしくは目標粉砕度の特定によって、または使用者への指示の出力によって開始されてよい。このようにして、粉砕過程の開始もしくは被粉砕物の注出の前に、粉砕ミルの粉砕度を調整するのに十分な時間が使用者に与えられることが保証される。
【0051】
同様に、方法は、実際粉砕度の自動的な調整の前に、経過すべき第2のタイムインターバルもしくは遅延を予定することができる。第2のタイムインターバルは、例えば、第1の使用者入力もしくは第2の使用者入力の受け取りによって、粉砕度の自動的な調整もしくは例えば操作要素の調整による、使用者による粉砕度の調整によって、実際粉砕度および/もしくは目標粉砕度の特定によって、または使用者への指示の出力によって開始されてよい。このようにして、目標粉砕度による粉砕工程の実行をコンファメーションする、所望の別の粉砕度を設定する、または目標粉砕度とは異なる実際粉砕度による粉砕過程の実行をコンファームするのに十分な時間が使用者に与えられる。
【0052】
上述したステップ180は、ステップ170に続いている。例えば、ステップ180は、第1のタイムインターバルおよび/または第2のタイムインターバルの満了後に開始される。
【0053】
ステップ180が上述のようにステップ140Aまたはステップ140Bに続く場合、同様に、ステップ180が第1のタイムインターバル、第2のタイムインターバルまたは第3のタイムインターバルの満了後に開始されてよい。例えば第3のタイムインターバルは、第1の使用者入力の受け取りの際に、または実際粉砕度および/もしくは目標粉砕度の特定によって開始される。このようにして、使用者は、実際粉砕度が目標粉砕度または目標粉砕度範囲に一致している場合に、第3のタイムインターバル内において、この一致にもかかわらず、例えば個々に好適な粉砕度を使用するために、粉砕度を調整することができる。
【0054】
ステップ190において、粉砕ミルは、待機状態もしくは休止状態に移行させられる。この待機状態もしくは休止状態は、ステップ110の待機状態もしくは休止状態に相当し得る。
【0055】
方法100を、複数の粉砕ミルに使用することができる。例えばステップ110~ステップ190は、複数の粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕する場合に、各粉砕ミルに対して別個に、または各粉砕ミルに対して一緒に、特に同時に実行される。複数の粉砕ミルは、例えば異なる被粉砕物を含んでいてよく、これによって、複数の粉砕ミルのうちの特定の粉砕ミルに対する特定の目標粉砕度の特定、特に、異なる粉砕ミルに対する異なる目標粉砕度の特定が行われ得る。同様に、異なる粉砕ミルに対して異なる実際粉砕度が設定されていてよく、したがって、ステップ140Aまたはステップ140Bにおける比較の結果が、異なる粉砕度に対して異なっていてよい。
【0056】
図2には、
図1の方法100に類似した、少なくとも1つの粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための第2の方法200のフローチャートが示されている。同じもしくは類似の特徴またはステップに、同じ参照符号が付けられている。
【0057】
方法200は、方法100のステップ160を含んでいない。方法200では、ステップ160Aが、
図1に関連して説明したステップ180に続いている。ステップ160Aにおいて粉砕ミルは、ステップ180における被粉砕物の注出もしくは被粉砕物の粉砕後に弛緩させられる。粉砕ミルの弛緩は、
図1に示された方法100のステップ160におけるように行われてよい、もしくは実行されてよい。ステップ160Aは、特に、各ステップ180の後に、すなわち各粉砕過程の後に実行されてよい。択一的に、ステップ160Aは、複数のステップ180の後に、すなわち複数の粉砕過程の後に、特に特定可能なまたは予め特定された複数回の粉砕過程の後に実行されてよい。これは、粉砕ミルの使用者が粉砕ミルをいつでも調整することができ、特にいつでも、より細かい粉砕度へ調整することができるという利点を有している。例えば粉砕ミルの使用者は、ステップ120における製品の選択の前、間もしくは後に、またはステップ150において指示を得た後に、例えば操作要素を介して、粉砕ミルの調整を行うことができる。
【0058】
ステップ160Aに続いて、粉砕ミルは、
図1の方法100におけるように、ステップ190において、待機状態もしくは休止状態に移行させられる。
【0059】
図3には、粉砕ミルの第1の操作インタフェース10、もしくは粉砕ミルを含んでいる装置、例えばコーヒーマシンの第1の操作インタフェース10が示されている。第1の操作インタフェース10は、第1の指示ディスプレイ11を含んでおり、この第1の指示ディスプレイ11において、またはこの第1の指示ディスプレイ11によって、製品の選択が表示される。表示された、選択された製品は、予め特定されていてよい、または事前に使用者によって選択されてよい、または選択可能であってよい。第1の操作インタフェース10は、粉砕度を設定するための操作要素12をさらに含んでいる。設定された粉砕度は、実際粉砕度に相当する。第1の操作インタフェース10は、第1の粉砕度ディスプレイ、第2の粉砕度ディスプレイおよび第3の粉砕度ディスプレイ13,14,15をさらに含んでいる。操作要素12は、特定の粉砕度を選択するために、粉砕度ディスプレイ13,14,15のうちの1つの粉砕度ディスプレイに設定され得る。第1の粉砕度ディスプレイ13は、第1の粉砕度または第1の粉砕度範囲を表し、示された例では粗い粉砕度または粗い粉砕度範囲を表している。第2の粉砕度ディスプレイ14は、第2の粉砕度または第2の粉砕度範囲を表し、示された例では、第1の粉砕度もしくは第1の粉砕度範囲よりも細かい、中間の粉砕度または中間の粉砕度範囲を表している。第3の粉砕度ディスプレイ15は、第3の粉砕度または第3の粉砕度範囲を表し、示された例では第2の粉砕度もしくは第2の粉砕度範囲よりも細かい、細かい粉砕度または粉砕度範囲を表している。
【0060】
第1の操作インタフェース10は、第2の指示ディスプレイ16をさらに含んでいる。第2の指示ディスプレイ16によって、使用者に指示を視覚的に出力することができる。例えば、設定されている実際粉砕度が、選択された(かつ指示ディスプレイ11によって表示されている)製品に相当する、もしくは選択された製品に対して予め特定された、最適な、かつ/もしくは推奨される目標粉砕度または目標粉砕度範囲に一致していない場合に、使用者に指示が出力されてよい。示された例では、使用者は、指示ディスプレイ16に表示された指示によって、実際粉砕度を調整するように、すなわち細かい粉砕度へ調整するように要求される。示された例では、実際粉砕度は、目標粉砕度よりも粗い。実際粉砕度は、中間の粉砕度に設定されており、目標粉砕度は、細かい粉砕度に相当している。
【0061】
付加的または択一的に、操作インタフェース10は第3の指示ディスプレイ17を含んでいてよい。第3の指示ディスプレイ17によって、使用者に指示を視覚的に出力することができる。指示ディスプレイ17によって表示される指示は、使用者に、より細かい粉砕度への、実際粉砕度の調整方向を示す。このようにして、使用者は、指示ディスプレイ16によって行われるのと同様に、設定されている実際粉砕度をより細かい粉砕度へ設定するように、特に、細かい粉砕度へ設定するように要求される。
【0062】
択一的または付加的に、粉砕ミルの使用者への指示を、粉砕度ディスプレイ13,14,15のうちの1つまたは複数の粉砕度ディスプレイを光らせることによって出力することができる。例えば、示された例において表されているように、実際粉砕度が中間の粉砕度に相当している場合に、第2の粉砕度ディスプレイ14が、第1の粉砕度ディスプレイおよび第3の粉砕度ディスプレイ13,15に対して視覚的に強調されてよく、すなわち例えば、より強く照明されてよい。このようにして、粉砕ミルの使用者への指示は、実際粉砕度の報告を含んでいてよい。
【0063】
付加的または択一的に、粉砕度ディスプレイ13,14,15のうちの1つの粉砕度ディスプレイの視覚的な強調を介して、目標粉砕度または目標粉砕度範囲に対する指示が出力されてよい。示された例では、使用者に、第3の粉砕度ディスプレイ15を光らせることもしくは視覚的に強調することによって、目標粉砕度(範囲)が細かい粉砕度(範囲)であることを表示することができる。同様に、これらの粉砕度ディスプレイ13,14,15のうちの1つまたは複数の粉砕度ディスプレイを視覚的に強調することによって、操作要素12の調整方向が表示されてよい。例えば、操作要素12が粗い粉砕度に、すなわち第1の粉砕度ディスプレイ13に設定されているケースでは、細かい粉砕度が目標粉砕度に相当している場合、はじめに第2の粉砕度ディスプレイ14、次いで第3の粉砕度ディスプレイ15が視覚的に強調されてよく、例えば光ってよい。このようにして、粉砕ミルの使用者への指示が、目標粉砕度の出力を含むことができる。
【0064】
例えば粉砕度ディスプレイ13,14,15および/または指示ディスプレイ16,17を介した、指示の、好ましくは自動的な出力は、例えば
図1および
図2の方法100または方法200のステップ150において行われてよい。
【0065】
図4には、使用者入力、例えばタッチ入力を介した、粉砕ミルの使用者による、示された例ではコーヒー製品である製品の選択のための第2の操作インタフェース20が示されている。製品を選択するための使用者入力は、例えば、
図1および
図2の方法100または方法200のステップ120において行われてよい。第2の操作インタフェース20を介して選択された製品は、
図3に示した操作インタフェース10の第1の指示ディスプレイ11に表示されてよい。
【0066】
図5~
図8には、粉砕ミルの粉砕度を設定・監視するための装置30が示されている。
図5は、装置30の3次元図を示している。
図6は、装置30の側面図を示している。
図7は、装置30の平面図を示している。
図8は、
図6の側面図の拡大された部分40を示している。同じまたは類似の特徴には、同じ参照符号が付けられている。
【0067】
図5~
図8に示すように、装置30は、設定要素31を有している。設定要素31は、
図3に示されている操作インタフェース10の操作要素12を含んでいてよい、または操作要素12に結合されていてよい。設定要素31を作動させることを介して、粉砕ミルの粉砕度を調整することができる、もしくは粉砕ミルの実際粉砕度を設定することができる。
【0068】
装置30は、伝達要素32をさらに含んでいる。伝達要素32は、設定要素31もしくは粉砕ミルの設定を、装置30のセンサ33に伝えるように構成されている。伝達要素32は第1のカップリング手段32Aを含んでおり、これは、設定要素31の調整もしくは運動、特に回転を、伝達要素32の相応の調整もしくは運動、特に回転に移すために、設定要素31の第2のカップリング手段31Aに結合可能である。示された例では、歯車状のカップリング手段32Aが、相応に成形された歯車状のカップリング手段31Aに係合している。
【0069】
伝達要素32は、ローラ32Bと、このローラ32Bに取り付けられている、もしくはこのローラ32Bに含まれている隆起部または突出部32Cと、をさらに含んでいる。複数の隆起部32Cが、ローラ32Bの外周に半径方向でかつ/または軸方向で、互いに間隔を置いて配置されている。
【0070】
装置30はセンサ33を含んでいる。センサ33は、複数のマイクロプッシュボタン33Aを含んでいる。伝達要素32もしくはローラ32Bのセッティングポジションに応じて、隆起部32Cによって、センサ33の異なるマイクロプッシュボタン33Aが作動させられる。
【0071】
図9には、伝達要素32およびセンサ33が平面図で示されている。同じまたは類似の特徴には、同じ参照符号が付けられている。
図9に示したように、一方では、複数の隆起部33Cが、ローラ32B上に、半径方向および軸方向にずらされて配置されていてよい。他方では、これらの複数の隆起部32Cが異なる幅を有していてよい、もしくはローラ32Bの外周に沿って、異なる長さにわたって延在していてよい。言い換えれば、これらの隆起部32Cは、ローラ32Bの異なる大きさの半径方向領域を含むことができる、もしくは覆うことができる。
【0072】
これらの隆起部32Cの相応に選択された配置および構成によって、センサ33は、マイクロプッシュボタン33Aを用いて、設定要素31の設定もしくは調整、例えば実際粉砕度を一義的に特定することができ、特に特定の回転範囲、例えば360°よりも大きな回転範囲にわたって一義的に特定することができる。
【符号の説明】
【0073】
10 第1の操作インタフェース
11 第1の指示ディスプレイ
12 操作要素
13 第1の粉砕度ディスプレイ
14 第2の粉砕度ディスプレイ
15 第3の粉砕度ディスプレイ
16 第2の指示ディスプレイ
17 第3の指示ディスプレイ
20 第2の操作インタフェース
30 粉砕ミルの粉砕度を設定・監視するための装置
31 設定要素
31A 第1のカップリング手段
32 伝達要素
32A 第2のカップリング手段
32B ローラ
32C 隆起部
33 センサ
33A マイクロプッシュボタン
100 少なくとも1つの粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための第1の方法
200 少なくとも1つの粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための第2の方法
【手続補正書】
【提出日】2023-07-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーヒーマシンにおいて少なくとも1つの
コーヒー粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕するための方法であって、前記方法は、
前記粉砕ミルの実際粉砕度を特定すること(140A,140B)、
使用者によって選択されたコーヒー製品に基づいて前記粉砕ミルの目標粉砕度を特定すること(130A,130B)
であって、第1の使用者入力を受け取ること(120)および受け取った前記第1の使用者入力に基づいて前記目標粉砕度を特定すること(130A,130B)を含んでおり、前記第1の使用者入力は、コーヒー製品の選択に結び付けられていること、
前記目標粉砕度と前記実際粉砕度とを自動的に比較すること(140A,140B)
、
前記目標粉砕度と前記実際粉砕度との前記比較に基づいて、前記粉砕ミルの使用者へ指示を自動的に出力すること(150)
、
第2の使用者入力を受け取ること(170)、および
前記実際粉砕度が前記目標粉砕度に一致している場合に、
前記実際粉砕度によって前記被粉砕物を粉砕すること(180)、
前記実際粉砕度が前記目標粉砕度に一致していない場合に、
前記実際粉砕度によって前記被粉砕物を粉砕すること(180)、または
前記目標粉砕度を設定するために前記実際粉砕度を調整すること
を含んでおり、
前記第2の使用者入力の前記受け取りに応じて、前記実際粉砕度による前記被粉砕物の粉砕または前記実際粉砕度の調整を行う、
方法。
【請求項2】
前記方法は、前記実際粉砕度が前記目標粉砕度に一致していない場合に、前記粉砕ミルの使用者に指示を出力すること(150)をさらに含んでおり、
特に、前記目標粉砕度を達成するために、前記実際粉砕度が大きくされるべきか、もしくは小さくされるべきか、かつ/または前記実際粉砕度がどのくらい大きくされるべきか、もしくはどのくらい小さくされるべきかを自動的に出力する、
請求項
1記載の方法。
【請求項3】
前記実際粉砕度および/または前記目標粉砕度による前記被粉砕物の粉砕(180)を、特に、前記第1の使用者入力、前記第2の使用者入力、前記粉砕度の調整、操作要素の調整および/または前記使用者への指示の出力からの、好ましくは予め特定された1つまたは複数の第1のタイムインターバルの満了に応答して行う、
請求項
1または2記載の方法。
【請求項4】
前記実際粉砕度の調整を、特に、前記第1の使用者入力、前記第2の使用者入力、前記操作要素またはある操作要素の調整および/または前記使用者への指示の出力からの、好ましくは予め特定された1つまたは複数の第2のタイムインターバルの満了に応答して行う、
請求項1から
3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記粉砕ミルの使用者への前記指示(150)は、前記実際粉砕度および/または前記目標粉砕度の報告を含んでおり、かつ/または
前記粉砕ミルの使用者への前記指示(150)は、前記粉砕度を設定するための、前記粉砕ミルの操作要素(12)の所望の設定の報告を含んでいる、
請求項1から
4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記粉砕ミルの使用者への前記指示(150)は、前記目標粉砕度を設定するための規準値および/または前記粉砕ミルの操作要素(12)を調整するための規準値を含んでいる、
請求項1から
5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
前記実際粉砕度を特定すること(140A,140B)は、設定された前記粉砕度に対する実際値または実際値範囲を特定することを含んでおり、
前記目標粉砕度を特定すること(130A,130B)は、前記目標粉砕度に対する目標値または目標値範囲を特定することを含んでおり、
前記粉砕ミルの使用者へ指示を出力することは、前記目標値または前記目標値範囲が少なくとも部分的に前記実際値または前記実際値範囲に一致していない場合に、前記粉砕ミルの使用者へ指示を出力することを含んでいる、
請求項1から
6までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記実際粉砕度を特定すること(140A,140B)は、前記粉砕ミルの操作要素(12)のポジションを特定すること、および/または前記粉砕ミルの調整可能な粉砕ミル要素のポジションを特定すること、特に、前記粉砕ミルの第2の粉砕ミル要素に対して相対的な、前記粉砕ミルの第1の粉砕ミル要素のポジションを特定することを含んでいる、
請求項1から
7までのいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記粉砕ミルは、センサ(33)を含んでおり、
前記実際粉砕度の特定(140A,140B)、特に、前記粉砕ミルの操作要素(12)のポジションの特定、特に、前記粉砕度の、好ましくは手動で作動可能かつ/もしくは機械式の調整装置(31)の操作要素(12)のポジションの特定、ならびに/または前記粉砕ミルの粉砕ミル要素のポジションの特定を、前記センサ(33)のセンサデータに基づいて行う、
請求項1から
8までのいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記粉砕ミルの使用者へ指示を視覚的に出力すること(150)を、好ましくはディスプレイを介して、かつ/または前記操作要素の少なくとも1つの領域(13,14,15)の照明を介して行う、
請求項1から
9までのいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、複数の粉砕ミルによって被粉砕物を粉砕すること(180)を含んでおり、
各実際粉砕度と各目標粉砕度との前記比較(140A,140B)に基づいて、前記粉砕ミルの使用者へ指示を出力すること(150)は、各指示、特に異なっている指示を出力すること(150)を含んでいる、
請求項1から
10までのいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
前記方法は、特に、前記実際粉砕度が前記目標粉砕度に一致していない場合に、好ましくは、前記指示の自動的な出力(150)に応じてまたは前記指示の自動的な出力(150)中に、前記粉砕ミルをクリーニングするためにクリーニング過程を作動させること(160)をさらに含んでいる、
請求項1から
11までのいずれか1項記載の方法。
【請求項13】
前記クリーニング過程を作動させること(160)は、目標粉砕度とは異なる、好ましくは、前記実際粉砕度および/または前記目標粉砕度よりも粗い移行粉砕度を設定するために前記実際粉砕度を調整することを含んでいる、
請求項
12記載の方法。
【請求項14】
前記クリーニング過程を作動させること(160)は、好ましくは、粉砕方向とは逆向きの後退方向において前記粉砕ミルを作動させること含んでいる、
請求項
12または
13記載の方法。
【請求項15】
粉砕ミルとプロセッサとを備えたコーヒーマシンであって、
前記プロセッサは、請求項1から
14までのいずれか1項記載の方法を実施するように構成されており、
特に、前記コーヒーマシンは、粉砕度の、好ましくは手動で作動可能かつ/もしくは機械式の調整装置ならびに/または光学式に読み出し可能な表示装置、好ましくはディスプレイおよび/もしくは制御されて照明可能な領域を有している、
コーヒーマシン。
【国際調査報告】