(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-05
(54)【発明の名称】リードスイッチ用の屈曲ウェブ設計
(51)【国際特許分類】
H01H 36/00 20060101AFI20240529BHJP
H01H 11/00 20060101ALI20240529BHJP
【FI】
H01H36/00 302
H01H11/00 S
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573327
(86)(22)【出願日】2022-06-07
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 US2022032432
(87)【国際公開番号】W WO2022261047
(87)【国際公開日】2022-12-15
(32)【優先日】2021-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519226506
【氏名又は名称】リテルフューズ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】タクラ、リチャード マラバナン
(72)【発明者】
【氏名】カビラン、ヨルダンナフ
(72)【発明者】
【氏名】アベリン、エドウィン カニド
【テーマコード(参考)】
5G023
5G046
【Fターム(参考)】
5G023BA34
5G046CA02
5G046CD15
(57)【要約】
新規のリードスイッチが開示される。リードスイッチは、3部構成のブレードを特徴とし、各ブレードのウェブ部分は、導線部分に対して屈曲しており、その屈曲角度は調整可能である。ブレードがガラス筐体内に封止されるとき、各ブレードの隣接するコンタクト間の間隙は、筐体の溶融ガラスが冷却され硬化すると変化せず、製造中にリードスイッチのプルイン感度の信頼性が高いことが確保される。ウェブ部分および導線部分の間の屈曲は、より簡単であってもよいし、またはより複雑であってもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の端部および第2の端部を有する円筒形の筐体;
第1の導線、第1のウェブ、および第1のコンタクトを有する第1のブレード、ここで前記第1のウェブは、前記第1の導線に対して第1の角度で屈曲している;および
第2の導線、第2のウェブ、および第2のコンタクトを有する第2のブレード、ここで前記第2のウェブは、前記第2の導線に対して前記第1の角度で屈曲している;を備え、
前記第1のコンタクトおよび前記第2のコンタクトの間に間隙を有した状態で、前記第1のコンタクトが前記第2のコンタクトに隣接している、リードスイッチ。
【請求項2】
前記第1の導線が前記第1の端部に対して垂直であるように、前記第1の導線が前記筐体の前記第1の端部に配置されている、請求項1に記載のリードスイッチ。
【請求項3】
前記第2の導線が前記第2の端部に対して垂直であるように、前記第2の導線が前記筐体の前記第2の端部に配置されている、請求項2に記載のリードスイッチ。
【請求項4】
前記間隙が、前記リードスイッチのプルイン感度に比例する、請求項3に記載のリードスイッチ。
【請求項5】
前記第1のウェブ、前記第1のコンタクト、前記第2のウェブ、および前記第2のコンタクトが、前記筐体の内側に密封されている、請求項1に記載のリードスイッチ。
【請求項6】
前記第1の導線が平面内にあり、前記第2の導線が前記平面内にある、請求項1に記載のリードスイッチ。
【請求項7】
前記第1の角度が、第2の角度に等しい、請求項1に記載のリードスイッチ。
【請求項8】
前記第1の端部および前記第2の端部は、前記第1の端部に前記第1の導線が配置され、前記第2の端部に前記第2の導線が配置された状態で加熱される、請求項1に記載のリードスイッチ。
【請求項9】
プルイン感度をさらに備え、前記プルイン感度および前記間隙の間の相関が、最大50アンペアターン(50アンペア)で82%である、請求項1に記載のリードスイッチ。
【請求項10】
円筒形の筐体の第1の端部に挿入される第1のブレード、前記第1のブレードは、
第1の導線の第1の部分を含む第1の外側部分;および
前記第1の導線の第2の部分、第1のウェブ、および第1のコンタクトを含む第1の内側部分、ここで前記第1のウェブは、前記第2の部分に対して第1の角度で屈曲している、を有する;および
前記円筒形の筐体の第2の端部に挿入される第2のブレード、前記第2のブレードは、
第2の導線の第3の部分を含む第2の外側部分;および
前記第2の導線の第4の部分、第2のウェブ、および第2のコンタクトを含む第2の内側部分、前記第2のコンタクトは、前記第1のコンタクトに隣接しており前記第1のコンタクトから所定の距離にあり、ここで前記第2のウェブは、前記第4の部分に対して、第2の角度で屈曲している、を有する
を備える、リードスイッチ。
【請求項11】
前記第1の導線が平面内にあり、前記第2の導線が前記平面内にある、請求項10に記載のリードスイッチ。
【請求項12】
前記第1の端部および前記第2の端部が、前記平面によって二分される、請求項11に記載のリードスイッチ。
【請求項13】
前記第1の導線が前記第1の端部に対して垂直であり、前記第2の導線が前記第2の端部に対して垂直である、請求項10に記載のリードスイッチ。
【請求項14】
前記所定の距離が、前記リードスイッチのプルイン感度に比例する、請求項10に記載のリードスイッチ。
【請求項15】
前記第1の角度が、前記第2の角度に等しい、請求項10に記載のリードスイッチ。
【請求項16】
第1のブレードをガラス筐体の第1の端部に挿入する段階、前記第1のブレードは、第1の導線、第1のウェブ、および第1のコンタクトを有し、前記第1のウェブは、前記第1の導線に対して屈曲しており、ここで前記第1のウェブおよび前記第1のコンタクトは、前記ガラス筐体の内側にあり、前記第1の導線は、前記第1の端部の入り口に交差する;
前記第1の端部を加熱して、前記第1の端部において前記第1のブレードを封止する段階、ここで前記第1のブレードは、前記第1の端部が冷却され硬化すると、前記第1の端部に対して垂直である;
第2のブレードを前記ガラス筐体の第2の端部に挿入する段階、前記第2のブレードは、第2の導線、第2のウェブ、および第2のコンタクトを有し、前記第2のウェブは、前記第2の導線に対して屈曲しており、前記第2のコンタクトは、間に間隙を有する状態で前記第1のコンタクトと隣接しており、ここで前記第2のウェブおよび前記第2のコンタクトは、前記ガラス筐体の内側にあり、前記第2の導線は、前記第2の端部の入り口に交差する;
前記第2の端部を加熱して、前記第2の端部において前記第2のブレードを封止する段階、ここで、前記第2の端部が冷却され硬化すると、前記間隙が変化しない、
を備える、リードスイッチを製造する方法。
【請求項17】
前記第2のブレードは、前記第2の端部が冷却され硬化すると、前記第2の端部に対して垂直である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のウェブ、前記第1のコンタクト、前記第2のウェブ、および前記第2のコンタクトが、前記ガラス筐体の内側に密封される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記リードスイッチが、前記間隙に相関したプルイン感度を備える、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記プルイン感度および前記間隙の間の前記相関が、最大50アンペアターン(50アンペア)で82%である、請求項19に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、リードスイッチに関し、より詳細には、リードスイッチの製造事項に関する。
【背景技術】
【0002】
リードスイッチは、印加される磁場によって動作する電気スイッチである。リードスイッチは、ブレードとして知られている2つの強磁性金属片を有し、この強磁性金属片の一部分が、密封されたガラス筐体内に配置されている。通常、ブレードは互いに接続されていないが、磁場が存在するときに接続される。代替的に、ブレードは、最初に互いに接続された状態であり、次いで磁石に近づけられたときに離れてよい。
【0003】
リードスイッチを作動させるのに必要な磁場の量は、その感度またはプルイン感度(pull-in sensitivity)として知られており、アンペアターン(ampere-turns:AT)(アンペア)で測定される。アンペアターン(アンペア)は、試験コイル内の電流に、その試験コイルの巻き数をかけることによって与えられる。リードスイッチに適した金属合金の範囲には限りがあるが、その違いでもなおプルイン感度に影響を及ぼすことがある。ブレードの機械的特徴、例えばその長さ、幅、およびブレードの可撓性(平坦な)部分の厚さなども、プルイン感度に影響を及ぼすことがある。ブレードのタイプ、寸法、および形状に加えて、コンタクトとして知られているブレードの先端部分の間の距離が、リードスイッチのプルイン感度に影響を及ぼす。
【0004】
通常、リードスイッチのブレードは比較的薄く、コンタクトに幅広部分があり、これによりブレードに多少の可撓性が与えられている。リードスイッチのプルイン感度を制御するために、各ブレードの一部分は、2つのコンタクトが予め定義された距離だけ離れるようにガラス筐体内に封止される。リードスイッチは、きわめて小型であってよい。2つのブレードのコンタクトが正確な距離だけ離れるようにリードスイッチを製造することは、困難であり得る。
【0005】
本改善が有用になり得るのは、これらおよび他の考慮事項に対してである。
【発明の概要】
【0006】
この概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される概念の選択を簡略化した形態で紹介するために提供されている。この概要は、特許請求される主題の重要または不可欠な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を決定する助けとなることを意図するものでもない。
【0007】
本開示によるリードスイッチの例示的な実施形態は、2つの端部、第1のブレード、および第2のブレードを有する円筒形の筐体を含んでよい。第1のブレードは、第1の導線、第1のウェブ、および第1のコンタクトを有し、第1のウェブは、第1の導線に比べて、第1の角度で屈曲している。第2のブレードは、第2の導線、第2のウェブ、および第2のコンタクトを有し、第2のウェブは、第2の導線に比べて第2の角度で屈曲している。第1のコンタクトは、それらの間に間隙を有する状態で第2のコンタクトに隣接している。
【0008】
本開示によるリードスイッチの別の例示的な実施形態は、第1および第2のブレードを含んでよい。第1のブレードは、円筒形の筐体の第1の端部に挿入され、第1の外側部分および第1の内側部分を含む。筐体の外側にある第1の外側部分は、第1の導線の第1の部分を含む。筐体の内側にある第1の内側部分は、第1の導線の第2の部分、第1のウェブ、および第1のコンタクトを含む。第1のウェブは、第1の導線に対して第1の角度で屈曲している。第2のブレードは、円筒形の筐体の第2の端部に挿入され、第2の外側部分および第2の内側部分を含む。第2の外側部分は、第2の導線の第1の部分を含む。第2の内側部分は、第2の導線の第2の部分、第2のウェブ、および第2のコンタクトを含む。第2のコンタクトは、第1のコンタクトに隣接し、第1のコンタクトから所定の距離にある。第2のウェブは、第2の導線に対して第2の角度で屈曲している。
【0009】
本開示による、リードスイッチを製造する方法の例示的な実施形態は、第1のブレードを、ガラス筐体の第1の端部に挿入する段階を含んでよい。第1のブレードは、第1の導線、第1のウェブ、および第1のコンタクトを有し、第1のウェブは、第1の導線に対して屈曲している。第1のウェブおよび第1の導線は、ガラス筐体の内側にあり、その一方で第1の導線は、第1の端部の入り口に交差する。第1の端部は加熱されて、第1の端部において第1のブレードを封止し、第1のブレードは、第1の端部が冷却され硬化すると、第1の端部に対して垂直である。第2のブレードは、ガラス筐体の第2の端部に挿入される。第2のブレードは、第2の導線、第2のウェブ、および第2のコンタクトを有し、第2のウェブは、第2の導線に対して屈曲している。第2のコンタクトは、それらの間に間隙を有する状態で第1のコンタクトに隣接している。第2のウェブおよび第2の導線は、ガラス筐体の内側にあり、その一方で第2の導線は、第2の端部の入り口に交差する。第2の端部は加熱されて、第2の端部において第2のブレードを封止する。第2の端部が冷却され硬化すると、間隙は変化しない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】従来技術によるリードスイッチおよびその筐体を示す図である。
【
図1B】従来技術によるリードスイッチおよびその筐体を示す図である。
【
図1C】従来技術によるリードスイッチおよびその筐体を示す図である。
【
図1D】従来技術によるリードスイッチおよびその筐体を示す図である。
【0011】
【
図2A】は、従来技術によるリードスイッチのブレードを示す図である。
【
図2B】は、従来技術によるリードスイッチのブレードを示す図である。
【
図2C】は、従来技術によるリードスイッチのブレードを示す図である。
【
図2D】は、従来技術によるリードスイッチのブレードを示す図である。
【0012】
【
図3】従来技術による、
図1Aのリードスイッチ用ブレードを対にすることを示す図である。
【0013】
【
図4】例示的な実施形態によるリードスイッチを示す図である。
【0014】
【
図5A】例示的な実施形態による、
図4のリードスイッチのブレードを示す図である。
【
図5B】例示的な実施形態による、
図4のリードスイッチのブレードを示す図である。
【
図5C】例示的な実施形態による、
図4のリードスイッチのブレードを示す図である。
【
図5D】例示的な実施形態による、
図4のリードスイッチのブレードを示す図である。
【0015】
【
図6】例示的な実施形態による、
図4のリードスイッチ用ブレードを対にすることを示す図である。
【0016】
【
図7】例示的な実施形態による、代替的なウェブ設計を有する新規のリードスイッチブレードを示す図である。
【
図8】例示的な実施形態による、代替的なウェブ設計を有する新規のリードスイッチブレードを示す図である。
【0017】
【
図9】例示的な実施形態による、
図4のリードスイッチの特性を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
新規のリードスイッチが開示される。リードスイッチは、3部構成のブレードを特徴とし、各ブレードのウェブ部分には、導線部分に対して角度が付けられており、その角度は調整可能である。ブレードがガラス筐体内に封止されるとき、各ブレードの隣接するコンタクト間の間隙は、ガラス封止が形成されると変化せず、製造中にリードスイッチのプルイン感度の信頼性が高いことが確保される。
【0019】
図1A~1Dは、従来技術によるリードスイッチ100およびその筐体の代表図である。
図1Aは、リードスイッチ100の側面図であり;
図1Bは、
図1Bの図に対して垂直なリードスイッチ筐体の第1の側面図であり;
図1Cは、リードスイッチ筐体の第2の側面図であり;および
図1Dは、リードスイッチ筐体の等角図である。リードスイッチ100は、筐体112内に部分的に挿入された1対のブレード102aおよび102b(集合的に「ブレード102」)からなる。さらに、従来技術のリードスイッチ100のブレード102に関する詳細事項は、以下の
図2A~2Dおよび
図3の説明において提供される。
【0020】
筐体112は、少量の鉄でドープされて薄緑色になったガラスから作られた円筒管である。筐体は、2つの封止端部、すなわち円筒管の一方の端部にある封止端部116a、および管の他方の端部にある第2の封止端部116b(集合的に「封止端部116」)を含む。
図1B~1Dは、封止端部116が形成される前の未加工ガラスの形態で筐体112を示している。リードスイッチ100の一部になる前に、筐体112は、端部122aおよび122b(集合的に端部122)を含む。特に
図1Cに示してあるように、端部122は実質的に円形であり、ブレード102の最も太い部分の直径と比べてそれほど大きくない半径を有する。組み立て中、端部122は加熱され、次いでそれぞれのブレード102の周りで硬化および閉鎖するように冷却されて封止端部116になる。
【0021】
各ブレード102は、筐体112に対するそれらの関係から名付けられた挿入部分および外側部分を含む。したがってブレード102aは、挿入部分118aおよび外側部分120aを含み、ブレード102bは、挿入部分118bおよび外側部分120bを含む(以下「挿入部分118および外側部分120」)。製造中、外側部分120aが筐体112の外側にあるままで、ブレード102aの挿入部分118aは端部122aに供給され、その端部が加熱されて溶融ガラスになり、その後ブレードの周りで封止されて封止端部116aが形成される。次に、外側部分120bが筐体112の外側にあるままで、ブレード102bの挿入部分118bは端部122bに供給され、その端部が同じく加熱されて溶融ガラスになり、その後ブレードの周りで封止されて封止端部116bが形成される。これらの動作が完了すると、2つのブレードの挿入部分118が密封され、それにより空気、酸素、および他の気体は、筐体112のチャンバに入ることができなくなる。各ブレード102の外側部分120は、リードスイッチ100を回路に接続するために筐体112の外側にあるままである。
【0022】
図2A~2Dは、従来技術による
図1Aのリードスイッチ100のブレード102の代表図である。ブレード102は、コンタクト204、ウェブ206、および導線208からなる単体の強磁性金属要素である。
図2Aは、ブレード102の上面図であり;
図2Bは、ブレード102のコンタクト204の拡大上面図であり;
図2Cは、ブレード102の側面図であり;
図2Dは、ブレード102のコンタクト204の拡大側面図である。ブレード102は、2つの遷移部を特徴とし、ここでブレード構成要素の特性は変化する。一方の遷移部は、導線208およびウェブ206の間にあり、他方の遷移部は、ウェブ206およびコンタクト204の間にある。
【0023】
導線208は、円筒形状であり、したがって上部から見たとき(
図2A)または側部から見たとき(
図2C)に同様に見える。一方の遷移部において、上面図ではウェブ206は導線208よりも幅広いが、その一方で側面図ではウェブ206は導線208よりも細く平坦である。第2の遷移部において、上面図ではコンタクト204はウェブ206よりも細く幅狭であるが、その一方で側面図ではコンタクト204はウェブ206よりも厚い。上面図では、コンタクト204はマイナスドライバーに似ている。側面図では、コンタクト204は、導線208に対して遠位の端部に尖った先端を有する小さい鉛筆に似ている。
【0024】
リードスイッチ100のプルイン感度は、2つのブレード102間の間隙、具体的には、筐体112の内側にある2つのコンタクト204間の間隙に比例する。したがって、ブレード102bに対するブレード102aの位置により、間隙の幅が決まる。ブレード102aおよび102bが筐体112内に封止されるときのそれらの相対位置ならびに筐体の配向を示すための基準が、線110(
図1A)によって提供される。ブレード102bは、線110に沿って配置されているが、ブレード102aはそうなっていない。代わりにブレード102aは、線110より上に配置されている。さらに、筐体112の上部は、ブレード102aからある程度オフセットしており、これをXとする。
【0025】
オフセットの程度Xは、意図的なものではない。リードスイッチ100の製造中、各ブレード102は、線110に沿って配置されるように位置付けられる。さらに筐体112も、線110が封止端部116を二分し、円筒形の筐体の上部および下部がその線に対して平行になるように、その線に沿って配置される。
図1Aの例において、ブレード102aは、筐体112の端部122aに挿入され、線110に沿って配置される。同様に、ブレード102bは、筐体112の端部122bに挿入され、線110に沿って配置される。この点で、まだ封止されていないガラス筐体112の内側に両方のブレードが位置付けられて、ブレード102aのコンタクト204aが、ブレード102bのコンタクト204bに接触する。端部122aを加熱し、加熱されたガラスを冷却および硬化させ、こうしてブレード102aを固定することにより、第1の封止動作が実行され;次いで、端部122bを加熱し、加熱されたガラスを冷却および硬化させ、こうしてブレード102bを固定することにより、第2の封止動作が実行される。ガラスがなお柔らかい/溶融している間に、コンタクト204間の間隙が機械的に設定される。端部122が冷却され(封止端部116になった)後に、ブレードが固定される。しかしながら、機械的に設定された間隙は、冷却動作中に動き、ブレードのうちの一方、この例ではブレード102aは、線110に沿ったその意図された位置にもはやない。
【0026】
ブレード102は筐体112に密封されるべきであることを思い出されたい。これは、ガラス筐体112の端部122を、高エネルギーの赤外線ビームを使用することなどによって溶融することにより実現される。溶融ガラスの冷却および硬化時に、端部122は、ブレード102を機械的に固定する封止端部116になる。こうして、筐体112のそれぞれの封止端部116にブレード102を固定するための動作中に、オフセットの程度Xが生じる。冷却および硬化の段階中に、2つのブレードが、筐体112の中心に向かって「投じられる」。この現象は、ガラスの凝集性ならびに重力により影響を受ける。重力は、溶融ガラスを組立体の重心に向かって引っ張り、こうして間隙が確立された後のブレード102の初期位置に影響を及ぼす。ガラスの溶融状態から固体状態までの間の遷移中の、ガラスの凝集または分子収縮も、ブレード102の初期位置に影響を及ぼす。したがって、ブレード102は、筐体112内でそれらの意図した位置に位置付けられるかもしれないが、その一方で、端部を封止する溶融材料が冷却されると、一方(または両方)のブレードが、元の配置から離れるようにシフトする。
【0027】
図1Aでは、筐体112によりブレード102、特にコンタクト204の図が不明瞭になる。したがって、従来技術によるブレード102の新たな図が、
図3に提示される。ブレード102aは、コンタクト204a、ウェブ206a、および導線208aを特徴としており;ブレード102bは、コンタクト204b、ウェブ206b、および導線208bを特徴としている。ブレード102bは、線110に沿って配置されているが、ブレード102aはそうなっていない。間隙G
0が、コンタクト204aおよびコンタクト204bの間に形成される。ブレード102aの位置がその元の配置に対して変わっているので、2つのコンタクト204の意図した配置が変わる。これは、2つのコンタクト204間の間隙G
0が変動することを意味する。間隙の寸法G
0がこのように変動した結果として、リードスイッチ100のプルイン感度が、元の設計から変動している。
【0028】
したがって、リードスイッチ100は、組み立て中に設定された必要なプルイン感度(AT)に照準を合わせるという点で、能力が低い。リードスイッチの製造中に照準を満たせないことにより、顧客の需要(時間および量)を固守することが困難になる可能性が高い。さらに、一部の在庫は、プルイン感度が高すぎまたは低すぎることがあり、結果的に廃棄される在庫が生じる。大きな廃棄の打撃を克服するために追加の生産量が作製される場合、これにより製造業者にとってのコストが増大する。
【0029】
図4は、例示的な実施形態による、新規のリードスイッチ400を示す代表図である。リードスイッチ400は、筐体412内に部分的に挿入された1対のブレード402aおよび402b(集合的に「ブレード402」)からなる。さらに、新規のリードスイッチ400のブレード402に関する詳細事項は、以下の
図5A~5Dおよび
図6の説明において提供される。
【0030】
筐体412は、少量の鉄でドープされて薄緑色になったガラスから作られた円筒管である。例示的な実施形態において、筐体412は、
図1B~1Dの筐体112と実質的に同様である。したがって、筐体は、2つの端部、すなわち円筒管の一方の端部にある第1の端部122a、および管の他方の端部にある第2の端部122b(例えば、端部122)を含む。端部122は実質的に円形であり、ブレード402の最も太い部分の直径と比べてそれほど大きくない半径を有する。以下でより詳細に説明するように、それぞれのブレード402を受けると、端部122は、加熱されて溶融材料になり、ブレードを固定するために硬化して封止端部416aおよび416bになる(集合的に「封止端部416」)。
【0031】
各ブレードは、筐体412に対するそれらの関係から名付けられた挿入部分および外側部分を含む。したがってブレード402aは、挿入部分418aおよび外側部分420aを含み、ブレード402bは、挿入部分418bおよび外側部分420bを含む(以下「挿入部分418および外側部分420」)。製造中、外側部分420aが筐体412の外側にあるままで、ブレード402aの挿入部分418aは端部(例えば、
図1Dの端部122a)に供給され、高エネルギーの赤外線ビームなどの熱を加えることに起因して、その端部が溶融されて溶融ガラスになり、溶融ガラスが硬化すると、ブレードの周りで封止される。次に、外側部分420bが筐体412の外側にあるままで、ブレード402bの挿入部分418bは第2の端部(例えば、
図1Dの端部122b)に供給され、熱を加えることに起因して、その端部が溶融されて溶融ガラスになり、溶融ガラスが硬化すると、ブレードの周りで封止される。第2のブレード402bが封止されると、2つのブレードの挿入部分418が密封され、それにより空気、酸素、および他の気体は、筐体412のチャンバに入ることができなくなる。各ブレード402の外側部分420は、リードスイッチ400を回路に接続するために筐体412の外側にあるままである。
【0032】
ブレード402aおよび402bが筐体412内に封止されるときのそれらの相対位置ならびに筐体の配向を示すための基準が、線410によって提供される。従来技術のリードスイッチ100(
図1A)とは対照的に、新規リードスイッチ400の両方のブレード402が、線410に沿って配置されている。さらに、例示的な実施形態において、筐体412は、線410に対して実質的に平行である。従来技術のリードスイッチ100に存在したような、筐体412の上部の位置および線410の間のオフセットは、存在していないように見える。例示的な実施形態において、線410に沿ったブレード402および筐体412の配向は、ブレード402の新規の構成からもたらされている。
【0033】
図5A~5Dは、例示的な実施形態による、
図4のリードスイッチ400のブレード402の代表図である。ブレード402は、コンタクト504、ウェブ506、および導線508からなる単体の強磁性金属要素である。
図5Aは、ブレード402の上面図であり;
図5Bは、ブレード402のコンタクト504の拡大上面図であり;
図5Cは、ブレード402の側面図であり;
図5Dは、ブレード402のコンタクト504の拡大側面図である。ブレード402は、2つの遷移部を特徴とし、ここでブレード構成要素の特性は変化する。一方の遷移部は、導線508およびウェブ506の間にあり、他方の遷移部は、ウェブ506およびコンタクト504の間にある。
【0034】
導線508は、円筒形状であり、したがって上部から見たとき(
図5A)または側部から見たとき(
図5C)に同様に見える。一方の遷移部において、上面図ではウェブ506は導線508よりも幅広いが、その一方で側面図ではウェブ506は導線508よりも細く平坦である。第2の遷移部において、上面図ではコンタクト504はウェブ506よりも細く幅狭であるが、その一方で側面図ではコンタクト504はウェブ506よりも厚い。上面図では、コンタクト504はマイナスドライバーに似ている。側面図では、コンタクト504は、導線508に対して遠位の端部に尖った先端を有する小さい鉛筆に似ている。例示的な実施形態において、コンタクト504およびウェブ506は、同じ平面内にある。
【0035】
ブレード402の上面図および拡大上面図(
図5Aおよび5B)は、ブレード202の上面図および拡大上面図(
図2Aおよび2B)と実質的に同様に見える。しかしながら、ブレード402の側面図および拡大側面図(
図5Cおよび5D)は、ブレード402がブレード202(
図2Cおよび2D)とどのように異なるかを示している。例示的な実施形態において、ブレード402のウェブ506は、導線508に対して屈曲している。例示的な実施形態において、ウェブ506は、導線508に対して角度Y°だけオフセットしており、Y°の角度は、リードスイッチ400のプルイン感度に比例している。いくつかの実施形態において、ウェブ506およびコンタクト504は同じ平面内にあるので、コンタクト504も、導線508に対して角度Y°だけオフセットしている。したがって、新規リードスイッチ400は、「屈曲ウェブ」設計と考えられてよい。例示的な実施形態において、角度Yは調整可能である。したがって、導線508に対するウェブ506のオフセット角度は、リードスイッチ400の所望のプルイン感度に応じて大きくてもまたは小さくてもよい。
【0036】
他のリードスイッチと同様に、屈曲ウェブのリードスイッチ400のプルイン感度は、2つのブレード402間の間隙、具体的には、筐体412の内側にある2つのコンタクト404間の間隙に比例する。したがって、ブレード402bに対するブレード402aの位置により、間隙の幅が決まる。例示的な実施形態において、ブレード402のウェブ506および導線508の間のY°の角度により、新規リードスイッチ400の筐体412の内側の2つのコンタクト404間の間隙を制御できるようになる。
【0037】
図4では、筐体412によりブレード402、特にコンタクト504の図が不明瞭になる。したがって、例示的な実施形態によるブレード402の新たな図が、
図6に提示される。ブレード402aは、コンタクト504a、ウェブ506a、および導線508aを特徴としており;ブレード402bは、コンタクト504b、ウェブ506b、および導線508bを特徴としている。両方のブレード402aおよび402bは、線510に沿って配置される。
図5Cに示してあるように、ブレード402は、導線508からY度オフセットしたウェブ506を有する。
図6の連結されたリードスイッチのブレードについて、ブレード402aのウェブ506aは、導線508aからY
1°だけオフセットしており、ブレード402bのウェブ506bは、導線508bからY
2°だけオフセットしている。例示的な実施形態において、オフセットY
1およびY
2は、実質的に同様である。コンタクト504aおよびコンタクト504bの間に間隙G
1が形成されている。例示的な実施形態において、間隙G
1は、オフセットY
1およびY
2を設定することによって制御される。
【0038】
例示的な実施形態において、ブレード402bは、ブレード402aを鉛直方向に、次いで水平方向に反転させ、次いで2つのコンタクト504aおよび504bを、それらが互いに隣接するまで移動させることによって、ブレード402aから作られることが可能である。または、コンタクト同士を互いに隣接するよう配置する前に、ブレード402bを、水平方向に反転させ、次いで鉛直方向に反転させることが可能である。
図6の図では、ブレード402aのウェブ506aは、導線508aおよび線510に対して角度Y
1で下向きに屈曲している。ブレード402bのウェブ506bは、導線508bおよび回線510に対して角度Y
2で屈曲している。例示的な実施形態において、導線508aは平面内にあり、導線508bは同じ平面内にある。例示的な実施形態において、リードスイッチ400は非極性であり、ブレード402aおよび402bは交換可能である。
【0039】
図4および5Cを参照すると、屈曲ウェブのリードスイッチ400のブレード402は、従来技術のリードスイッチ100のブレード102と同様に、別々に筐体412に挿入される。ブレード402aの外側部分420aは、導線508aからなり、その一方で内側部分418aは、導線508aの一部分、ならびにウェブ506aおよびコンタクト504aからなる。同様に、ブレード402bの外側部分420bは、導線508bからなり、その一方で内側部分418bは、導線508bの一部分、ならびにウェブ506bおよびコンタクト504bからなる。導線508は、筐体412のそれぞれの端部の入り口に交差している。したがって、溶融ガラス材料が硬化すると、それぞれのブレード402の導線508のみが、筐体412の入り口(封止端部416)に配置される。
【0040】
各ブレード402は、線410に沿って配置されるように位置付けられる。例示的な実施形態において、導線508は、筐体が封止されるときに導線が封止端部416に対して垂直になるように、筐体412のそれぞれの端部に挿入される。線422aは、封止端部416aの平面を指し、線422bは、封止端部416bの平面を指す(集合的に「線422」)。例示的な実施形態において、筐体412への挿入時、ブレード402の導線508は、線422に対して垂直である。さらに、いくつかの実施形態において、導線508を封止端部416の中心に据えることにより、リードスイッチ400の視覚的外観を改善するためのより丸みのある封止が作製される。
【0041】
ブレード402は筐体412に密封されるべきであることを思い出されたい。これは、筐体のそれぞれの側のガラス材料を、その材料が溶融ガラスになるまで加熱することによって実現される。従来技術のリードスイッチ100のブレード102とは対照的に、溶融ガラスがそれぞれの封止端部416においてブレード402の周りで冷却され硬化すると、どちらのブレード402も、筐体412内の元の配置からシフトしない。
【0042】
例示的な実施形態において、筐体412も、線410が封止端部416を二分し、円筒形の筐体の上部および下部がその線に対して平行になるように、その線に沿って配置される。したがって、ブレード402aは、筐体412の端部に挿入され、端部が封止端部416aになると、線410に沿って配置される。次に、ブレード402bは、筐体412の端部に挿入され、端部が封止端部416bになると、線410に沿って配置される。
【0043】
例示的な実施形態において、導線508の配置、およびそれぞれブレード402のウェブ506の間のオフセット角度Y1およびY2により、両方の導線は、その両方の導線が線410と一致するように(および線422に対して垂直であるように)筐体412に付着される。さらに、端部416が封止端部416になる硬化動作の後に、両方の導線508は、線410と一致したままである。リードスイッチ400は、組立体の重心に向けて溶融ガラスを引っ張る重力、および溶融状態および固体状態の間の遷移中に筐体に影響を及ぼす凝集または分子収縮に、なお影響される。それにもかかわらず、例示的な実施形態において、屈曲ウェブ設計は、従来技術のリードスイッチ100のブレード102で生じるような、硬化ステップ中の筐体412の中央に向かってブレード402が投げ戻されることを、もはやもたらさない。
【0044】
各ブレード402の位置は(筐体412内に最初に挿入されるかまたは2番目に挿入されるかにかかわらず)、それらの元の配置に対して変化しないので、2つのコンタクト504間の間隙G1は、制御可能であり、製造中に変動することはない。間隙G1の寸法が変動しないので、例示的な実施形態において、リードスイッチ400のプルイン感度は維持される。
【0045】
図7および8は、例示的な実施形態による、代替的な屈曲ウェブ設計を有する新規のリードスイッチブレードを示す代表図である。
図7は、リードスイッチの筐体に挿入されてよいブレード702aおよび702b(集合的に「ブレード702」)の側面図である。ブレード702aは、コンタクト704a、ウェブ706a、および導線708aを特徴としており;ブレード702bは、コンタクト704b、ウェブ706b、および導線708bを特徴としている(集合的に「コンタクト704」、「ウェブ706」、および「導線708」)。線710は、以前と同様に、各ブレード702の相対位置を示すために示してある。ウェブ706は、3つの部分、すなわちそれぞれの導線708からオフセット角度W
1だけオフセットした第1のセクション712、導線に対して平行な第2のセクション714、およびそれぞれの導線から角度W
2だけオフセットした第3のセクション716を有するものとして特徴付けられる。第2のブレード702bは、同様に構成される。
【0046】
ブレード402のコンタクト504(
図6)と比較すると、いくつかの実施形態において、コンタクト704は、それぞれの導線708に対して位置が変わっていない。ブレード702の挿入中、およびその後の、筐体のそれぞれの端部にそれらを封止する間に、コンタクト704aおよび704bの間で間隙G
2が維持される。各ブレード702のウェブ706を変えることにより、従来技術のブレード102を特徴付ける投げ戻し現象(throwback phenomenon)が回避される。それゆえに、例示的な実施形態において、間隙G
2は、
図7のブレード設計を使用して制御可能であり、したがってブレード702を特徴とするリードスイッチのプルイン感度が、製造中に維持される。
【0047】
図8は、リードスイッチの筐体に挿入されてよいブレード802aおよび802b(集合的に「ブレード802」)の側面図である。ブレード802aは、コンタクト804a、ウェブ806a、および導線808aを特徴としており;ブレード802bは、コンタクト804b、ウェブ806b、および導線808bを特徴としている(集合的に「コンタクト804」、「ウェブ806」、および「導線808」)。線810は、以前と同様に、各ブレード802の相対位置を示すために示してある。ウェブ806は、三日月形状などの湾曲した形状であるものとして特徴付けられる。
【0048】
ブレード402のコンタクト504(
図6)と比較すると、いくつかの実施形態において、コンタクト804は、それぞれの導線808に対して位置が変わっていない。ブレード802の挿入中、およびその後の、筐体のそれぞれの端部にそれらを封止する間に、コンタクト804aおよび804bの間で間隙G
3が維持される。各ブレード802のウェブ806を変えることにより、従来技術のブレード102を特徴付ける投げ戻し現象が回避される。それゆえに、例示的な実施形態において、間隙G
3は、
図8のブレード設計を使用して制御可能であり、したがってブレード802を特徴とするリードスイッチのプルイン感度が、製造中に維持される。
【0049】
図7および8の実施形態は、限定的であることを意味しない。それぞれのブレードのウェブは、リードスイッチの筐体にブレードを封止する間の投げ戻し現象を除去するために、様々な異なる方法で調整されてよい。例示的な実施形態において、
図6の屈曲ウェブ設計であっても、または
図7および8の代替的なウェブ設計であっても、ウェブを、ブレードの導線から「面外」になるよう修正することにより、従来技術のリードスイッチ100の製造上の欠点が回避される。
【0050】
図9は、例示的な実施形態による、
図4の屈曲ウェブのリードスイッチ400の適合線プロット(fitted line plot)である。グラフ900は、リードスイッチ400の間隙距離に対するプルイン感度をプロットしている。従来技術のリードスイッチ100(
図1A)に関して、プルイン感度および間隙の間の相関は、最大わずか35AT(35A)で29%である。例示的な実施形態において、新規リードスイッチ400に関して、プルイン感度および間隙の間の相関は、最大50AT(50A)で82%である。このことは、間隙およびプルイン感度がほぼ線形であり、より予測しやすいことを意味している。いくつかの実施形態において、リードスイッチの製造中に一貫した間隙を有することにより、より良好なプルイン感度の照準合わせが得られる。
【0051】
例示的な実施形態において、新規リードスイッチ400の屈曲ウェブ設計により、30AT(30A)およびそれより大きい範囲においても、プルイン感度の照準合わせが向上し、したがってガラスと金属との封止工程中にブレード間の間隙が変わらないことが確保される。それどころか、筐体の各端部に関し、導線のワイヤロッドが、筐体の封止部の中心に据えられる。
【0052】
本明細書で使用する場合、単数形で記載され、「a」または「an」という単語で始まる要素またはステップは、そのような除外が明示的に記載されていない限り、複数の要素またはステップを除外しないものとして理解されるべきである。さらに、本開示の「1つの実施形態」への参照は、記載される特徴も組み込む追加の実施形態の存在を除外するものと解釈されることは意図されていない。
【0053】
本開示は、特定の実施形態に言及している一方、添付の特許請求の範囲で定義されるような本開示の領域および範囲から逸脱することなく、説明した実施形態に対する多くの改変、修正、および変更を行うことが可能である。それゆえに、本開示は、説明した実施形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲の文言およびその均等物により定義される完全な範囲を有することが意図されている。
【国際調査報告】