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特表2024-522001測定プロセスを実行および/または表示する方法および測定システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-06
(54)【発明の名称】測定プロセスを実行および/または表示する方法および測定システム
(51)【国際特許分類】
   G01D 7/00 20060101AFI20240530BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20240530BHJP
【FI】
G01D7/00 Z
G06F3/048
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560116
(86)(22)【出願日】2022-03-09
(85)【翻訳文提出日】2023-10-20
(86)【国際出願番号】 DE2022200038
(87)【国際公開番号】W WO2022233370
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】102021204614.2
(32)【優先日】2021-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】592093648
【氏名又は名称】マイクロ-エプシロン・メステヒニク・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カー・ゲー
【氏名又は名称原語表記】MICRO-EPSILON MESSTECHNIK GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG & COMPAGNIE KOMMANDITGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロフェラー、 ハンネス
(72)【発明者】
【氏名】リーブル、 アンドレアス
(72)【発明者】
【氏名】ヴィスパイントナー、 トーマス
【テーマコード(参考)】
2F041
5E555
【Fターム(参考)】
2F041AA01
2F041AA03
2F041AA05
5E555AA28
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC17
5E555CA02
5E555CA18
5E555CA19
5E555CB03
5E555CB05
5E555CB34
5E555CC03
5E555DB04
5E555DB06
5E555DB18
5E555DB56
5E555FA00
(57)【要約】
測定システムを用いて測定プロセスを実行および/または表示する方法であって、前記測定システムが、計算装置と表示装置と物品を計測感知する測定手段とを備え、前記測定プロセスが、前記表示装置を介して制御可能であり、前記方法が、前記測定手段を用いて生成された測定値データを記録するステップと、計測感知される前記物品に関するエンティティとして、オブジェクトエンティティを生成するステップと、計測感知される前記物品に関するエンティティとして、組み合わせエンティティを生成するステップと、所定のエンティティについて表示される関係性であって、生成された複数の前記エンティティ間の関係性を出力するステップと、を含む、測定システムを用いて測定プロセスを実行および/または表示する方法。
さらに、対応する測定システムおよびコンピュータプログラム製品が開示される。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定システムを用いて測定プロセスを実行および/または表示する方法であって、
前記測定システムが、計算装置と表示装置と物品を計測感知する測定手段とを備え、
前記測定プロセスが、前記表示装置を介して制御可能であり、
前記方法が、
-前記測定手段を用いて生成された測定値データを記録するステップと、
-計測感知される前記物品に関するエンティティとして、オブジェクトエンティティを生成するステップと、
-計測感知される前記物品に関するエンティティとして、組み合わせエンティティを生成するステップと、
-指定可能なエンティティについて表示される関係性であって、生成された複数の前記エンティティ間の関係性を出力するステップと、
を含む、測定システムを用いて測定プロセスを実行および/または表示する方法。
【請求項2】
前記組み合わせエンティティが、該組み合わせエンティティが複数のエンティティを入力エンティティとして使用するように、複数のエンティティに基づいており、入力エンティティが、前記オブジェクトエンティティまたは組み合わせエンティティであることを特徴とする、請求項1に記載された方法。
【請求項3】
前記組み合わせエンティティが、評価オペレーションを表し、複数のエンティティが組み合わせられることで前記評価オペレーションを決定することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載された方法。
【請求項4】
縁、平面、円、球、線および/または重心が、測定される前記物品に関するオブジェクトエンティティとして決定されることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載された方法。
【請求項5】
角度、距離および/または区画が、測定される前記物品に関する組み合わせエンティティとして決定されることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載された方法。
【請求項6】
前記オブジェクトエンティティが、前記表示装置を介して第1のグループに表示され、前記組み合わせエンティティが、前記表示装置を介して第2のグループに表示されることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載された方法。
【請求項7】
前記指定可能なエンティティが選択されている場合、該指定可能なエンティティについての関係性を表示することを特徴とする、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載された方法。
【請求項8】
前記指定可能なエンティティについての関係性が、前記指定可能なエンティティを選択すると、表示可能なグラフィカルポインティング要素を用いて表示されることを特徴とする、請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載された方法。
【請求項9】
前記グラフィカルポインティング要素が、線、ポインタおよび/または矢印を含むことを特徴とする、請求項8に記載された方法。
【請求項10】
前記オブジェクトエンティティが選択されると、前記グラフィカルポインティング要素が、選択された前記オブジェクトエンティティを使用している前記エンティティへのリンクを視覚化することを特徴とする、請求項8または請求項9に記載された方法。
【請求項11】
組み合わせエンティティが選択されると、前記グラフィカルポインティング要素が、選択された前記組み合わせエンティティが入力として使用する前記エンティティへのリンクを視覚化することを特徴とする、請求項8乃至請求項10のいずれか一項に記載された方法。
【請求項12】
エンティティが、マウスオーバー、クリックおよび/または(好ましくは、カーソルキーによる)キーナビゲーションによって、選択されることを特徴とする、請求項1乃至請求項11のいずれか一項に記載された方法。
【請求項13】
エンティティが選択されると、関連するプロパティフィールドが表示されることを特徴とする、請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載された方法。
【請求項14】
前記測定手段が、距離、位置、形状、色および/もしくは温度を測定するように設計されていることを特徴とし、ならびに/または、前記測定手段が、光学測定手段、レーザー距離センサ、レーザープロファイルセンサ、カメラ、距離センサ、位置センサ、形状センサ、色センサおよび/もしくは温度センサを含むことを特徴とする、請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載された方法。
【請求項15】
測定プロセスを実行および/または表示する、請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載された方法を実行する、測定システムであって、
該測定システムが、少なくとも1つの計算装置と、少なくとも1つの表示装置と、物品を計測感知する少なくとも1つの測定手段と、を備え、
前記測定プロセスが、前記表示装置を介して制御可能であり、
該測定システムが、
前記測定手段を用いて生成された測定値データを記録可能であり、
オブジェクトエンティティが、計測感知される前記物品に関するエンティティとして生成可能であり、
組み合わせエンティティが、計測感知される前記物品に関するエンティティとして生成可能であり、
生成された複数の前記エンティティ間の関係性が、前記表示装置を介して出力され、
前記表示装置が、指定可能なエンティティについての前記関係性を表示可能である、
ように設計されている、測定システム。
【請求項16】
機械可読媒体に記録されているプログラムコードを含み、かつ、請求項1乃至請求項14のいずれか一項に記載された測定システムを用いて測定プロセスを実行および/または表示する方法を提供および/または実行する、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定システムを用いて測定プロセスを実行および/または表示する方法に関する。
【0002】
さらに、本発明は、測定プロセスを実行および/または表示する、対応する測定システムに関する。
【0003】
最後に、本発明は、対応するコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0004】
主題の種類の方法およびシステムは、長年にわたって実践されて知られている。
よって、オペレータ/ユーザーによる測定プロセスの実行および表示をサポート可能な、物体を計測感知するための様々な製品が存在する。
通常、このようなサポートは、ソフトウェアを使用して行われる。
【0005】
対応するソフトウェアパッケージは、アプリケーションが管理するエンティティを画面上でユーザーに有意な方法で表示する、という課題に直面している。
単純なアプリケーションの場合は、リスト表示で充分である。
リスト表示については、WindowsExplorerでのファイル表示が一例であり、フォルダー内の複数のファイルがウィンドウの右側にリストとして表示されている(図1参照)。
しかし、図1の表示に特有な欠点は、複数のエンティティ間の依存関係や参照を表示できないことである。
ウィンドウ内の全てのファイルは、互いに独立している。
【0006】
さらに、Explorerの例では、ドライブのフォルダー間の依存関係を、表示ウィンドウの左側にツリー構造として階層的に表示することもできる。
図2は、複数のフォルダーをファイルマネージャの階層ツリー構造で表示した例を示す概略図である。
【0007】
このような階層ツリー構造の形式での表示は、表示されるエンティティが互いに厳密に1:nの依存関係にある場合に適しており、
-1つのフォルダーは、n個のサブフォルダーを含むことができ、
-1つのフォルダーは、n個のファイルを含むことができる。
【0008】
しかし、次のことも、当てはまる。
-1つのファイルは、1つのフォルダーにのみ存在でき、
-1つのサブフォルダーの親フォルダーは、1つだけであり、
-ファイル間には、関連性がない。
【0009】
このような1:nの依存関係の場合、左側のツリー構造と右側のリストとを組み合わせることで、エンティティを明確かつ直感的に表示可能である。
【0010】
ドライブの内容を表示するための標準としてツリー表示やリスト表示が、広く使用されており、これらの概念は、他のソフトウェアアプリケーションにも取り入れられている。
1:nの依存関係に関する上述の条件が満たされている限り、ツリー表示やリスト表示を取り入れることは、適切な選択である。
【0011】
しかし、形状測定や表面検査など、物体の計測感知用のソフトウェアシステムの分野では、関連する複数のエンティティ間で追加の関係性を考慮するユースケースが重要となっている。
既知のソフトウェアシステムは、ユーザーにとって操作が難しく、わかりにくく、複雑である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明は、ユーザーにとっての簡単な操作と測定プロセスの最も効率的な検証とが可能となるように、測定プロセスを実行および/または表示する方法および測定システムを設計および改良する、という目的に基づいている。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によると、前述の目的は、請求項1の特徴によって達成される。
したがって、測定システムを用いて測定プロセスを実行および/または表示する方法が提供され、前記測定システムが、少なくとも1つの計算装置と、少なくとも1つの表示装置と、物品を計測感知する少なくとも1つの測定手段と、を備え、前記測定プロセスが、前記表示装置を介して制御可能であり、前記方法が、
-前記測定手段を用いて生成された測定値データを記録するステップと、
-計測感知される前記物品に関するエンティティとして、オブジェクトエンティティを生成するステップと、
-計測感知される前記物品に関するエンティティとして、組み合わせエンティティを生成するステップと、
-指定可能なエンティティについて表示される関係性であって、生成された複数の前記エンティティ間の関係性を出力するステップと、
を含む、測定システムを用いて測定プロセスを実行および/または表示する方法である。
【0014】
さらに、前述の目的は、請求項15の特徴によって達成される。
したがって、測定プロセスを実行および/または表示する測定システムが提供され、該測定システムが、少なくとも1つの計算装置と、少なくとも1つの表示装置と、物品を計測感知する少なくとも1つの測定手段と、を備え、前記測定プロセスが、前記表示装置を介して制御可能であり、該測定システムが、
前記測定手段を用いて生成された測定値データを記録可能であり、
オブジェクトエンティティが、計測感知される前記物品に関するエンティティとして生成可能であり、
組み合わせエンティティが、計測感知される前記物品に関するエンティティとして生成可能であり、
生成された複数の前記エンティティ間の関係性が、前記表示装置を介して、出力され、
前記表示装置が、所定のエンティティについての前記関係性を表示可能である、
ように設計されている、測定システムである。
【0015】
最後に、前述の目的は、コンピュータプログラム製品に関する請求項16の特徴によって達成される。
【0016】
本発明によると、表示装置を介して測定プロセスを制御可能にすることによって、ユーザーにとっての簡単な操作と測定プロセスの最も効率的な検証とが実現可能となることが、初めて認識された。
測定プロセスは、少なくとも1つの計算装置と、少なくとも1つの表示装置と、物品を計測感知する少なくとも1つの測定手段と、を備える測定システムによって実行および/または表示される。
本発明による方法では、測定手段を用いて生成された測定値データが最初に記録される。
オプションで、測定値データにデータ前処理を施すことができる。
【0017】
さらに、本発明によると、異なるタイプのエンティティをグループ化することによって、測定プロセス内の計算の制御および検証が大幅に簡略化され、ユーザーにとって効率的になることがわかった。
エンティティは、計測感知される物品に関連しており、表示装置を介して決定可能である。
エンティティは、第1のエンティティタイプとしてのオブジェクトエンティティと、第2のエンティティタイプとしての組み合わせエンティティとを含む。
本発明によると、オブジェクトエンティティは、計測感知される物品に関するエンティティとして決定/生成され、このオブジェクトエンティティは、第1のグループに結びつけられてもよい。
さらに、計測感知される物品に関するエンティティとして組み合わせエンティティが決定/生成され、この組み合わせエンティティは、第2のグループに結びつけられてもよい。
組み合わせエンティティは、複数のオブジェクトエンティティに基づいており、計測感知される物品に関して、様々な計算や分析を実行可能である。
最後に、生成された分析結果および計算結果の明確かつ効率的な検証に関して、生成された複数のエンティティ間の既存の関係性が表示装置を介して表示される。
これにより、ユーザーは、洗練された方法で、効率的かつ明確な一貫性チェックを実行可能である。
互いにn:mの関係でつながっているエンティティの割り当てを、特に有利な方法で視覚化可能である。
ユーザーは、常に状況を把握し、測定プロセスの効果的なプロセスフロー制御を利用可能である。
【0018】
したがって、本発明による方法および本発明による測定システムを用いると、ユーザーは、測定プロセスの性能および測定プロセスの最も効率的な検証に関して、より改善された操作が可能になる。
【0019】
ここで、「エンティティ」という用語は、特許請求の範囲において、好ましくは明細書において、物品および/またはその計測感知に関連する特徴的な特性を意味する。
エンティティは、たとえば、物品および/またはその計測感知に関連するパラメータまたはパラメータデータであってもよい。
さらに、エンティティは、例えば、物品に関する特徴、特に、計測感知された特徴および/または形状的な特徴を表していてもよい。
【0020】
「オブジェクトエンティティ」という用語に関して、特に、特許請求の範囲において、好ましくは、明細書において、オブジェクトエンティティは、測定タスクに関して物品を特徴づける1つ以上の特性を意味する。
【0021】
「組合せエンティティ」という用語に関して、特許請求の範囲において、好ましくは、明細書において、組合せエンティティは、複数のオブジェクトのアイデンティティの組み合わせ、それらの互いに対する関係性またはオブジェクトエンティティとの関係性の結果を意味する。
【0022】
組み合わせエンティティが、組み合わせエンティティが複数のエンティティを入力エンティティとして使用するように、複数のエンティティに基づいていてもよい。
入力エンティティは、すでに生成または決定されている、(オプションで形状に関する)オブジェクトエンティティまたは組み合わせエンティティとすることができる。
【0023】
さらに、組み合わせエンティティが、評価オペレーションを表していてもよく、複数のエンティティが組み合わせられることで評価オペレーションを決定する。
既に存在するオブジェクトやオブジェクトが提供するパラメータデータに基づいて評価オペレーションの結果を計算するために、ここで用いられる複数のエンティティは、組み合わせエンティティの入力エンティティとして使用される。
【0024】
有利な構成では、(好ましくは平均)温度、温度分布、色、色指数、距離、速度、加速度、平面、面積、法線ベクトルおよび/または縁を、計測感知(または測定)される物品に関するオブジェクトエンティティとして決定可能である。
したがって、測定される物品の様々な特性を、効果的かつ効率的な方法で計測感知可能であり、測定される物品のその後の特性の分析および計算に使用可能である。
【0025】
例えば、縁、平面、領域、円、球、線、および/または、重心が、測定される物品に関するオブジェクトエンティティとして決定可能である。
したがって、オブジェクトエンティティは、例えば、物品に関する形状エンティティとすることができる。
したがって、測定される物品の様々な表面を効果的かつ効率的な方法で画像化可能であり、測定される物品のその後の特性の分析および計算に使用可能である。
【0026】
組み合わせエンティティとして、オブジェクトエンティティの組み合わせ、互いとの関係性および/またはオブジェクトエンティティとの関係性の結果を、計測感知(または測定)される物品に関する入力変数として決定可能である。
組み合わせエンティティは、すでに生成されているオブジェクトエンティティにアクセスし、これらのオブジェクトエンティティまたはそのパラメータデータを入力データとして使用可能である。
このように、オブジェクトエンティティを組み合わせることで、様々な計算、分析、評価を特に効率的に実行可能である。
【0027】
例えば、角度、距離および/または区画が、測定される物品に関する組み合わせエンティティとして決定可能である。
組み合わせエンティティは、すでに生成されているオブジェクトエンティティにアクセスし、これらのオブジェクトエンティティまたはそのパラメータデータを入力データとして使用可能である。
このように、オブジェクトエンティティを組み合わせることで、様々な計算を特に効率的に実行可能である。
【0028】
オブジェクトエンティティが、表示装置を介して第1のグループに表示され、組み合わせエンティティが、表示装置を介して(好ましくは、別個の)更なるグループに表示可能である。
したがって、異なるエンティティタイプのグループ化を実行可能であり、これにより、ユーザーは、可能な限り最も構造化された方法で異なるエンティティを視覚化できるようになる。
【0029】
所定のエンティティが選択されている場合、所定のエンティティについての関係性を表示することが考えられる。
これにより、効率的かつ明確な一貫性チェックが、洗練された方法でユーザーに提供される。
さらに、関係性は、常に表示されているわけではなく、所定のエンティティが選択されたとき(例えば、マウスオーバーおよび/またはクリックされたとき)にのみ表示されることが考えられる。
さらに、所定のエンティティについての関係性を、事前に定義された(オプションで設定可能な)期間表示することもできる。
最後に、所定のエンティティが選択されたままである限り、所定のエンティティについての関係性を表示可能である。
【0030】
所定のエンティティについての関係性を、表示可能なグラフィカルポインティング要素を用いて、表示可能である。
この表示は、所定のエンティティが選択されたときに有利な方法で実行可能である。
したがって、生成された複数のエンティティ間の関係性を、例えば、表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを介して出力可能であり、その関係性は、例えば、所定のエンティティが選択された場合にのみ視覚化される。
【0031】
表示装置は、出力要素を備えていてもよく、出力要素は、提示された複数のエンティティ間の関係性を含むリスト、表、ファイルまたは一般的なデータストリームを含んでいてもよい。
表示装置が、任意の出力要素を介して関係性を表示するグラフィカルユーザーインターフェースを備えていると、特に有利である。
【0032】
表示装置は、入力要素を備えていてもよく、入力要素は、測定プロセスを制御可能なリスト、表ファイルまたは一般的なデータストリームを含んでいてもよい。
表示装置が、任意の入力要素を介して測定プロセスを制御するグラフィカルユーザーインターフェースを備えている。
【0033】
表示装置は、関係性要素を備えていてもよく、関係性要素は、複数のエンティティ間の関係性を表示するリスト、表、ファイルまたは一般的なデータストリームを含んでいてもよい。
複数のエンティティ間の関係性が、表示装置のグラフィカルユーザーインターフェース上に、表示可能なグラフィカルポインティング要素を介して表示される。
【0034】
表示可能なグラフィックポインティング要素は、線、ポインタおよび/または矢印を含んでいてもよい。
表示可能なポインティング要素は、例えば、点滅、色または形状の変化によって、既存の要素をグラフィックで強調表示することを意味する。
既存のポインティング要素を強調表示可能であること、および/またはすでに生成または表示されているエンティティ(オブジェクトおよび/または組み合わせエンティティ)を強調表示可能であることが考えられる。
これにより、既存の関係性、特に、計算関係の正確性または一貫性をチェックする、特に、簡単、効果的かつ効率的な方法がユーザーに提供される。
【0035】
オブジェクトエンティティが選択されると、グラフィカルポインティング要素が、選択されたオブジェクトエンティティを使用しているエンティティへのリンクを視覚化/表示可能である。
したがって、複数のエンティティ間の関係性の効率的な検証または制御が実行される。
【0036】
組み合わせエンティティが選択されると、グラフィカルポインティング要素が、選択された組み合わせエンティティが入力として使用するエンティティへのリンクを視覚化/表示可能である。
したがって、複数のエンティティ間の関係性の効率的な検証または制御が実行される。
【0037】
エンティティのグループ化が、グラフィカル要素を使用して、例えば、表形式またはリスト表示で、実行されてもよい。
【0038】
グループ内のエンティティが、マウスオーバー、クリックおよび/または(好ましくはカーソルキーによる)キーナビゲーションによって選択可能である。
これにより、ユーザーにとって、高速かつ効率的なナビゲーションが実現する。
【0039】
エンティティが選択されると、関連するプロパティフィールドが表示されてもよい。
プロパティフィールドを使用して、調整を行い、かつオプションでさらに設定を行うことができる。
【0040】
測定手段が、距離、位置、形状、色および/または温度を測定するように設計されていてもよい。
測定システムの測定手段が、光学測定手段を備えていてもよい。
例えば、光学測定手段として、レーザー距離センサ、レーザープロファイルセンサおよび/またはカメラを設けてもよい。
さらに、測定システムの測定手段として、距離センサ、位置センサ、形状センサ、色センサおよび/または温度センサが考えられる。
したがって、物品の多種多様な計測方法を実装可能であり、本発明の実施形態において、それらの多種多様な計測方法を実行および表示可能である。
【0041】
ここで、本発明を構成および改良する様々な可能性が存在する。
この目的のために、一方では、請求項1に従属する特許請求の範囲を参照し、他方では、図面を参照する本発明の実施形態についての以下の説明を参照されたい。
図面を参照する本発明の実施形態の説明に関連して、一般的に好ましい構成および教示の改良点も記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】複数のファイルをファイルマネージャのリスト表示で表示した例を示す概略図である。
図2】複数のフォルダーをファイルマネージャの階層ツリー構造で表示した例を示す概略図である。
図3】2つの異なるタイプのエンティティ間の関係性の一例を示す概略図である。
図4】2つの異なるタイプのエンティティをツリー構造で示す概略図である。
図5図4で示す表示に、さらなる情報を表示するために追加されたダイアログ表示を示す概略図である。
図6】本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図である。
図7】本発明による方法の実施形態を示す概略図であり、物体の表面を測定する測定プロセスが実行され、視覚化されている。
図8】本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図である。
図9】本発明による方法の実施形態による測定プロセスフローを示す概略図である。
図10】本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図である。
図11】本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図である。
図12】本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図である。
図13】本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図である。
図14】本発明による方法の実施形態による測定プロセスフローを示す概略図である。
図15】本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図である。
図16】本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図である。
【発明の詳細な説明】
【0043】
図1は、複数のファイルをファイルマネージャのリスト表示で表示した例を示す概略図である。
多くのソフトウェアパッケージは、アプリケーションが管理するエンティティを画面上でユーザーに有意な方法で表示する、という課題に直面している。
単純なアプリケーションの場合は、リスト表示で充分である。
たとえば、WindowsExplorerにおけるファイル表示を参照すると、フォルダー内のn個のファイルがウィンドウの右側にリストとして表示されている(図1参照)。
【0044】
図1の表示の欠点は、複数のエンティティ間の依存関係や参照を表示できないことである。
ウィンドウ内の全てのファイルは、互いに独立している。
【0045】
さらに、Explorerの例では、ドライブのフォルダー間の依存関係を、表示ウィンドウの左側にツリー構造として階層的に表示可能である。
図2は、複数のフォルダーをファイルマネージャの階層ツリー構造で表示した例を示す概略図である。
【0046】
このような階層ツリー構造の形式での表示は、表示されるエンティティが互いに厳密に1:nの依存関係にある場合に適しており、
-1つのフォルダーは、n個のサブフォルダーを含むことができ、
-1つのフォルダーは、n個のファイルを含むことができる。
【0047】
しかし:
-1つのファイルは、1つのフォルダーにのみ存在でき、
-1つのサブフォルダーの親フォルダーは、1つだけであり、
-ファイル間には関連性がない。
【0048】
このような1:nの依存関係の場合、左側のツリー構造と右側のリストとを組み合わせることで、エンティティを明確かつ直感的に表示可能である。
【0049】
ドライブの内容を表示するための標準としてツリー表示やリスト表示が広く使用されており、これらの概念は、他のソフトウェアパッケージにも取り入れられている。
1:nの依存関係に関する上述の条件が満たされている限り、ツリー表示やリスト表示を取り入れることは適切な選択である。
【0050】
しかし、複数のエンティティ間で追加の関係性を管理するソフトウェアパッケージも存在する。
【0051】
例えば、本発明の実施形態では、異なるタイプの2つのエンティティが考慮され、これらのエンティティ間で管理される追加の関係性が存在する。
したがって、2つの異なるタイプのエンティティ、つまり、オブジェクトエンティティとしての「オブジェクト」と組み合わせエンティティとしての「組み合わせ」との間に、n:mの依存関係が存在する。
-組み合わせは、複数のオブジェクトを入力として使用可能であり、
-オブジェクトは、複数の組み合わせや他のオブジェクトについての入力として機能可能であり、
-組み合わせは、他の組み合わせについての入力として機能可能である。
【0052】
本発明の実施形態では、距離、角度、区画などを計算するために、光学測定手段を使用して物体を測定可能である。
【0053】
計測の際に用いられるオブジェクトの例は、次のとおりである。
-平面
-球
-線
-重心
【0054】
計測の際に用いられる組み合わせの例は、次のとおりである。
-角度
-距離
-区画
【0055】
図3は、異なるタイプの2つのエンティティ(オブジェクトと組み合わせ)間の関係性の一例を示す概略図である。
オペレータ/ユーザーがオブジェクト間の適切な依存関係を迅速に把握し、正確性/一貫性をチェック可能であることが重要であり、これには、適切な表示が必要である。
図3に示すように、2つのエンティティのタイプ間の関係性を示すことは、一般的に、困難である。
使用環境が複雑な場合、すぐに混乱を招く。
【0056】
一般的なアプローチは、図4に示すように、ツリー構造の2つのサブフォルダーに2つのエンティティを表示することである。
ただし、図4のツリー構造では、オブジェクト間の関係性を表示することはできない。
【0057】
よって、エンティティを選択するときに、使用する入力オブジェクトの概要を示すダイアログを表示することが考えられ、これを、図5に示す。
図5は、図4で示す表示に、さらなる情報を表示するために追加されたダイアログ表示を示す概略図である。
【0058】
図4のアプローチには、複数のエンティティ間のリンクのチェックがエンティティの名前によってのみ実行可能であるという欠点がある。
一貫性チェックでは、各エンティティに一意で意味のある名前を付けるように、注意する必要がある。
完全な一貫性チェックを行うには、全てのエンティティのそれぞれのダイアログを順番に開く必要があり、これは、面倒で不便である。
【0059】
図6は、本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図である。
これによると、測定プロセスのプロセスフロー制御がコンピュータプログラムによって可能になり、コンピュータプログラムのエンティティの割り当てが視覚化されており、互いにn:mの関係性を持つことが可能になる。
ユーザーがこのアプリケーションで追跡可能なように、次の機能が実装されている。
-オブジェクトは、単純なリストで表示されている。
-組み合わせは、2番目のリストに表示されている。
-2つのタイプのエンティティ(オブジェクト、組み合わせ)間の関係性が、グラフィカルなポインティング要素(矢印、線、ポインタなど)によって示されており、このポインティング要素は、常に表示されているわけではなく、エンティティが選択されたとき(マウスオーバーまたはクリックされたとき)にのみ表示される。
-オブジェクトを選択する場合:グラフィックポインティング要素(矢印)が表示され、そのオブジェクトを使用する組み合わせへのリンクが表示される。
-組み合わせを選択する場合:グラフィカルポインター要素(矢印)が表示され、選択した組み合わせが入力として使用するオブジェクトまたは組み合わせへのリンクが表示される。
-さらに、選択した要素またはエンティティについてのプロパティフィールドが、それぞれの場合に表示され、オプションで調整を行うことができる。
【0060】
これには、いくつかの利点がある。
-現在表示中(マウスオーバー)または選択中(クリック)のエンティティのリンクのみが表示される。
図6の例では、組み合わせ4がこれに当てはまり、オブジェクト2とオブジェクト4を入力として使用している。
こうすることで、明確性が維持され、ユーザーが、測定プロセスを効率的に検証可能になる。
-エンティティのリストは、カーソルキーでスクロール可能である。
これにより、迅速で完全な検査が可能になる。
-エンティティの名前に加えて、それぞれのリスト内での位置もリンクに表示される(例:入力1、入力2)。
これにより、名前に意味がない場合であっても、ユーザーは、効率的に検証可能である。
【0061】
図7は、本発明による方法の実施形態を示す概略図であり、物体の表面を測定する測定プロセスが実行され、視覚化されている。
具体的に、本発明の実施形態を、計測例を用いて説明する。
レーザープロファイルセンサ(1)を用いて、物品(4)の表面上の2つの領域(3、3’)間の角度(2)を測定する。
レーザープロファイルセンサ(1)は、物品(4)に投影されるレーザーライン(5)を生成する。
レーザーライン(5)は、受信光学系を介してレーザープロファイルセンサ(1)内の画像受信機(CCDカメラなど)上に画像化される。
レーザープロファイルセンサ(1)が物品(4)上を移動すると、測定されたプロファイルをつなぎ合わせて表面の画像を生成可能である。
図7に示す例では、ワーク内のV字溝(6)がこれに該当する。
V字溝(6)の2つの側面(3、3’)間の角度(2)が決定される。
【0062】
図8は、本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図である。
図8は、測定データの視覚化および評価に使用される、本発明の実施形態による方法を実行するためのソフトウェアパッケージのグラフィカルユーザーインターフェースを示す。
プログラムのメインウィンドウ(7)には、視覚化のための視覚化ボックス(8)内に、測定される物品(4)の画像が表示されている。
測定値(点群は、明確性のために示していない)を用いて、ワーク内のV字溝(6)の2つの側面(3、3’)を表す平面(9、9’)を生成する。
2つの平面(9、9’)間の区切り線(10)には、平面間の角度(11)が示されており、2つの側面(3、3’)間の角度(2)を表している。
【0063】
さらに、図8には、測定プロセスのプロセスフローを制御するメニューボックス(12)が示されている。
評価フェーズの例を用いて、オブジェクト、オブジェクトの組み合わせおよびオブジェクトプロパティを示す。
【0064】
図9は、本発明による方法の実施形態による測定プロセスフローを示す概略図である。
一般的に、実施形態での測定プロセスは、データの取得、データ前処理、評価、および結果出力の4つのプロセスフェーズを、最初に含んでいてもよい。
【0065】
データの取得プロセスの一部として、まず、コンピュータプログラムを使用して、適切なインターフェイスを介して光学測定装置またはセンサへの接続を確立し、測定パラメータを設定した後、測定が実行される。
センサが生成した測定値(3Dセンサの場合、通常、これらは、点群、つまり、適切な座標系での複数の測定点)をコンピュータプログラムに入力可能である。
【0066】
データ前処理のフェーズでは、(元の、またはオプションで既にセンサ内で前処理された)測定値を処理可能である。
これは、たとえば、取り付け位置の補正や測定対象物の(動的な)位置合わせ(動的な構成要素の位置合わせ)である。
ここで、例えば、測定対象物やセンサの座標系を、別の座標系、例えば、全体座標系に変換することが考えられる。
データの前処理は、測定値のフィルタリングおよび/または所望の(関心のある領域の)測定値の選択を含んでいてもよい。
【0067】
次の評価フェーズでは、(縁、平面、球、円などの)オブジェクトおよびこれらのオブジェクトの組み合わせ、つまり、所望の評価オペレーション(距離、角度、区画など)、を決定可能である。
【0068】
最後に、評価オペレーションの結果が、結果(測定値、限界値など)として出力される。
【0069】
測定プロセスの実行を効率的かつ迅速にオペレータに伝えるために、このプロセスフローは、コンピュータプログラムによって表示ユニットのグラフィカルユーザーインターフェース上のメニューボックス(12)に明確に表示される。
測定プロセスフローで選択したステップに応じて、表示される選択リストとプロパティフィールドとを調整可能である。
【0070】
評価フェーズのプロセスフローでは、これは、次のように表される。
【0071】
図10のグラフィカルユーザーインターフェースの概略図に示すように、最初は、オブジェクトおよび組み合わせのリスト表示内の領域は、空である。
【0072】
次に、図11に示すように2つのオブジェクト(図11のオブジェクトエンティティとしての「平面1」および「平面2」)が、平面の抽出のために作成され、それに応じて、パラメータ化される。
【0073】
次に、組み合わせ「角度」が作成され、入力として以前に作成された2つのオブジェクト「平面1」と「平面2」とにリンクされる(図12を参照)。
【0074】
これでセットアップが完了し、2つの平面間の角度を計算して出力可能である。
【0075】
特に「角度1」の組み合わせが(マウスオーバーまたはクリックなどにより)選択されると、ポインティング要素が表示され、その組み合わせに対して選択された入力(つまり、オブジェクト)が表示される。
さらに、オブジェクトのプロパティが別のボックスに表示される。
「入力1」は、「平面1」に、「入力2」は、「平面2」に対応し、これらを使用して角度「角度1」(つまり、オブジェクト1とオブジェクト2との組み合わせ)を計算する。
【0076】
図13は、本発明の実施形態による表示装置のグラフィカルユーザーインターフェースを示す概略図であり、複数の組み合わせによる複雑な評価の場合、各組み合わせが選択されると、それに関連したオブジェクトとそのプロパティが表示される。
【0077】
ここでは原則として、測定プロセスの各ステップや各フェーズでは、現在のステップより上の、または、現在のフェーズより前の計算結果のみを使用できると定義されている。
組み合わせは、上の、またはすでに生成されているオブジェクトおよび組み合わせにのみアクセス可能である。
【0078】
さらに、迅速な一貫性チェックをサポートするために、オブジェクトや組み合わせが選択されたときに、対応する入力データに関する即時フィードバックを提供し、結果ボックス(13)内に中間結果を提供する機能が提供されている。
図8の例では、角度(11)の値が結果ボックス(13)に出力されている。
複雑な計算の場合は、複数の中間ステップおよび結果をここに表示することもできる。
【0079】
原則として、現在の測定サイクルで結果がすでに計算されているオブジェクトまたは組み合わせのみが、プロセスフローの他の組み合わせの入力として使用可能である。
したがって、フィードバックのない厳密なプロセスフローを遵守する必要があることが規定されている。
【0080】
厳密なプロセスフローとは、「データ前処理」と「評価」とのステップまたはフェーズが、常に、この順序で実行されることを意味する。
それでもなお、オブジェクトのデータを入力として使用してモジュールを前処理できるようにするために、前処理/評価のブロックを複数のブロックで管理可能な機能が実装されている。
これにより、オペレータは、たとえば、データから事前に抽出された平面に対して、点群を位置合わせすることを設定できる。
また、タスクを管理可能なブロックに分割することもできる。
【0081】
たとえば、「データ前処理」と「評価」とのステップ/フェーズを含む追加のブロックを生成可能である。
この目的のために、本発明による方法の実施形態による測定プロセスのプロセスフローを示す概略図である図14を参照する。
【0082】
「データ前処理」および「評価」のステップ/フェーズを含む2番目のブロックを作成することで、「評価1」領域のデータから抽出されたオブジェクトに対して、「データ前処理2」の領域からアクセス可能である。
【0083】
このことが、メニューボックス(12)に表示され、フローチャートの隣にブロックが表示され、アクティブなブロックが強調表示されている(図15を参照)。
【0084】
したがって、以前のブロックのオブジェクトまたは組み合わせへのアクセスが可能となり、対応する参照によって表示されている。
図14図15による例では、「前処理2」を実行する「ブロック2」によって、「ブロック1」の結果がアクセスされる。
【0085】
実施形態では、このことが、ブロック1を表すアイコンを指すポインティング要素によって、グラフィカルユーザーインターフェース上でオペレータに示されてもよい。
図16では、「前処理3」へのポインティング要素が、ブロック1を表すラベルが付されたボックスから表示されている。
【0086】
親ブロック「1」への表示されたリンクをクリックすると、それがすぐに選択され、表示が、ブロック1に切り替わり、選択したエンティティが表示される。
したがって、ブロック1のオブジェクトが、ブロック2(前処理2)でアクセスされる。
つまり、ブロック1のオブジェクトは、ブロック2でさらなる処理に使用される。
【0087】
本発明によるプロセスおよび測定システムのさらに構成に関する繰り返しを避けるために、明細書および特許請求の範囲を参照されたい。
【0088】
最後に、本発明によるプロセスおよび測定の上述の実施形態は、特許請求の範囲に記載された教示を説明するためにのみ使用され、特許請求の範囲を実施形態に限定するものではない。
【符号の説明】
【0089】
1 ・・・・・レーザープロファイルセンサ
2 ・・・・・角度
3、3’ ・・領域
4 ・・・・・物品
5 ・・・・・レーザーライン
6 ・・・・・V字溝
7 ・・・・・メインウィンドウ
8 ・・・・・視覚化ボックス
9 ・・・・・平面
10 ・・・・・区切り線
11 ・・・・・角度
12 ・・・・・メニューボックス
13 ・・・・・結果ボックス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】