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特表2024-522039眼部スマートバイオ視覚光学装置及び目のトレーニング方法
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  • 特表-眼部スマートバイオ視覚光学装置及び目のトレーニング方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-11
(54)【発明の名称】眼部スマートバイオ視覚光学装置及び目のトレーニング方法
(51)【国際特許分類】
   A61H 5/00 20060101AFI20240604BHJP
【FI】
A61H5/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023537643
(86)(22)【出願日】2023-04-11
(85)【翻訳文提出日】2023-06-14
(86)【国際出願番号】 CN2023087682
(87)【国際公開番号】W WO2023226607
(87)【国際公開日】2023-11-30
(31)【優先権主張番号】202210575934.2
(32)【優先日】2022-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523229241
【氏名又は名称】深▲セン▼市雛鷹視界健康科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN CHUYING SHIJIE HEALTH TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】1308,Yaohua Creation Building,6023 Shennan Avenue,Tian’an Community, Shatou Street, Futian District Shenzhen,Guangdong 518000 China
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】黄 小球
【テーマコード(参考)】
4C046
【Fターム(参考)】
4C046AA31
4C046AA45
4C046AA48
4C046BB12
4C046CC04
4C046DD01
4C046DD36
4C046DD41
(57)【要約】
本発明は、視覚光学装置本体を含む眼部スマートバイオ視覚光学装置及び眼部トレーニング方法を提供し、視覚光学装置本体は第1のハウジングと第2のハウジングとを含み、第1のハウジングと第2のハウジングのいずれにも人体の眼部に面する側に第1のキャビティと第2のキャビティとが順に開けられ、第1のキャビティ内には赤外発光モジュールが取り付けられ、第2のキャビティ内には光生物トレーニング室が設けられており、赤外発光モジュールはゴム金属部品を含み、前記ゴム金属部品は装着溝を含み、前記装着溝内に、下から上へ順に反射膜と、導光板と、拡散フィルムと、下増光フィルムと、上増光フィルムと、両面黒遮光テープとが取り付けられ、導光板の一方側に赤外LED点光源が設けられ、赤外LED点光源の発する赤外波長が600nmから750nmであり、視覚光学装置本体内には、赤外LED点光源と電気的に接続されている制御装置が設けられている。本発明は、人体の目の網膜上の錐体細胞及び桿体細胞を刺激し、裸眼視力を向上させることができ、視覚光学装置の異なる色の光環境を人体の目に比較的長い時間観察させて、目の毛様体筋の筋肉を拡張してリラックスさせて、目の屈折調節を正常にさせることができる。
【選択図】図1

【特許請求の範囲】
【請求項1】
眼部スマートバイオ視覚光学装置であって、
視覚光学装置本体(1)を含み、前記視覚光学装置本体(1)は、人体左右の目にそれぞれ適合する第1のハウジング(2)と第2のハウジング(3)とを含み、前記第1のハウジング(2)と前記第2のハウジング(3)のいずれにも人体の眼部に面する側に第1のキャビティ(4)と第2のキャビティ(5)とが順に開けられ、前記第1のキャビティ(4)内には赤外発光モジュール(6)が取り付けられ、前記第2のキャビティ(5)内には人体の眼部に適合する光生物トレーニング室が設けられており、
前記赤外発光モジュール(6)はゴム金属部品(61)を含み、前記ゴム金属部品(61)は装着溝を含み、装着溝内に、下から上へ順に反射膜(62)と、導光板(63)と、拡散フィルム(64)と、下増光フィルム(65)と、上増光フィルム(66)と、両面黒遮光テープ(68)とが取り付けられ、前記両面黒遮光テープ(68)は前記第1のハウジング(2)又は前記第2のハウジング(3)の内側に接着され、前記導光板(63)の一方側であって前記反射膜と前記拡散フィルム(64)との間に赤外LED点光源(67)が設けられ、前記赤外LED点光源(67)の発する赤外波長が600nmから750nmであり、
前記視覚光学装置本体(1)内に制御装置が設けられ、前記制御装置は前記赤外LED点光源(67)と電気的に接続されている
ことを特徴とする眼部スマートバイオ視覚光学装置。
【請求項2】
前記視覚光学装置本体(1)内には音楽再生モジュールがさらに設けられ、前記音楽再生モジュールは前記制御装置と電気的に接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の眼部スマートバイオ視覚光学装置。
【請求項3】
前記赤外LED点光源(67)は基板層を含み、前記基板層上にはブラッグ光学反射層が設けられ、前記ブラッグ光学反射層上には1800nmから2200nmの厚さを有するN-AlGaInP N型閉じ込め層が設けられ、前記N型閉じ込め層上には0.1nmから0.3umの厚さを有するI-AlGaInP活性層が設けられ、前記I-AlGaInP活性層上には34000nmから36000nmの厚さを有するP-AlGaInP P型閉じ込め層が設けられ、前記P型閉じ込め層上には47000nmから49000nmの厚さを有するp-GaP窓層が設けられており、
前記基板層は、厚さ220から320nmのGaAs基板を含み、GaAs基板の表面には厚さ200から220nmのSiO保護層が設けられ、SiO保護層の表面には厚さ200から250nmのITO強化層が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の眼部スマートバイオ視覚光学装置。
【請求項4】
前記導光板(63)は、ポリメチルメタクリレートPMMA材料を使用し、レーザー彫刻により作製された
ことを特徴とする請求項1に記載の眼部スマートバイオ視覚光学装置。
【請求項5】
前記制御装置は発光制御回路を含み、前記発光制御回路は型番がSY7201ABCであるマイクロプロセッサチップU4を含み、前記マイクロプロセッサチップU4のLXピンは、インダクタL1の一端と前記赤外LED点光源の順方向側とにそれぞれ接続され、前記赤外LED点光源の逆方向側が第1のコンデンサC3に接続されてから接地され、前記マイクロプロセッサチップU4の接地ピンGNDが接地され、前記マイクロプロセッサチップU4のFBピンが第1の抵抗R13の一端、第2の抵抗R12の一端、及び電源の正極にそれぞれ接続され、前記第1の抵抗R13の他端と前記第2の抵抗の他端とが接地され、前記マイクロプロセッサチップU4のINピンがインダクタL1の他端、第2のコンデンサC2の一端、及び3.3Vの電圧にそれぞれ接続され、前記第2のコンデンサC2の他端が接地され、前記マイクロプロセッサチップU4のOVPピンは、第3の抵抗R9に直列に接続されてから、第1のコンデンサC3の一端と電源の負極とにそれぞれ接続され、前記マイクロプロセッサチップU4のEN/PWMピンは、第4の抵抗R10に直列に接続されてから、電源電圧VCCに接続される
ことを特徴とする請求項1に記載の眼部スマートバイオ視覚光学装置。
【請求項6】
前記赤外LED点光源(67)の発光角度は120度以上であり、前記下増光フィルム(65)と前記上増光フィルム(66)とには全てプリズムが設けられており、プリズムの取付角度が調整可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の眼部スマートバイオ視覚光学装置。
【請求項7】
前記赤外発光モジュール(6)の合計厚さが0.95mm以下である
ことを特徴とする請求項1に記載の眼部スマートバイオ視覚光学装置。
【請求項8】
前記導光板(63)の導光均一度が90%以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の眼部スマートバイオ視覚光学装置。
【請求項9】

眼部スマートバイオ視覚光学装置を人体の眼部に装着し、制御装置により人体の眼部と垂直で波長600nmから750nmの赤外光線を発するように赤外発光モジュール(6)を制御するとともに、人体の目の網膜上の錐体細胞及び桿体細胞を第1の既定時間だけ刺激するように赤外光線を制御することと、
人間の眼部を光生物トレーニング室に向けて眼筋の拡張トレーニングを行い、第2の既定時間に達したときに音声による提示を行うことと
を含むことを特徴とする請求項2から請求項8の何れか一項に記載の眼部スマートバイオ視覚光学装置を利用した目のトレーニング方法。
【請求項10】
前記方法は、
制御装置により音楽を再生するように音楽再生モジュールを制御することで、人体の大脳の神経に対して刺激及びトレーニングを行うことをさらに含む
ことを特徴とする請求項9に記載の目のトレーニング方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、視覚健康の技術分野に属するものであり、具体的には、眼部スマートバイオ視覚光学装置及び目のトレーニング方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、仕事や生活習慣などにより、人々の目を使う時間が長くなりつつある。目の疲れを和らげるために、目をマッサージすることで目の疲れを和らげることができるアイマッサージャーなどのマッサージ製品が市販されるようになっている。しかしながら、現在市販されている従来のアイマッサージャーはいずれも目元にいくつかの机械的なマッサージや加熱を伴うマッサージをすることしかできず、目の筋肉のリラックスと目の筋肉の血液循環の強化との機能のみを有し、目の疲れを一時的に緩和することしかできず、視力の健康を根本的に改善することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、従来技術に存在する少なくとも1つの技術的課題を解決するための眼部スマートバイオ視覚光学装置及び目のトレーニング方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を実現するために、本発明は以下の技術案を採用する。
【0005】
第1の態様において、本発明は、視覚光学装置本体1を含む眼部スマートバイオ視覚光学装置を提供し、前記視覚光学装置本体は、人体左右の目にそれぞれ適合する第1のハウジングと第2のハウジングとを含み、前記第1のハウジングと前記第2のハウジングのいずれにも人体の眼部に面する側に第1のキャビティと第2のキャビティとが順に開けられ、前記第1のキャビティ内には赤外発光モジュールが取り付けられ、前記第2のキャビティ内には人体の眼部に適合する光生物トレーニング室が設けられており、
前記赤外発光モジュールはゴム金属部品を含み、前記ゴム金属部品は装着溝を含み、前記装着溝内に、下から上へ順に反射膜と、導光板と、拡散フィルムと、下増光フィルムと、上増光フィルムと、両面黒遮光テープとが取り付けられ、前記両面黒遮光テープは前記第1のハウジング又は前記第2のハウジングの内側に接着され、前記導光板の一方側であって前記反射膜と前記拡散フィルムとの間に赤外LED点光源が設けられ、前記赤外LED点光源の発する赤外波長が600nmから750nmであり、
前記視覚光学装置本体内に制御装置が設けられ、前記制御装置は前記赤外LED点光源と電気的に接続されている。
【0006】
一つの可能な設計において、前記視覚光学装置本体内には音楽再生モジュールがさらに設けられ、前記音楽再生モジュールは前記制御装置と電気的に接続されている。
【0007】
一つの可能な設計において、前記赤外LED点光源は基板層を含み、前記基板層上にはブラッグ光学反射層が設けられ、前記ブラッグ光学反射層上には1800nmから2200nmの厚さを有するN-AlGaInP N型閉じ込め層が設けられ、前記N型閉じ込め層上には0.1nmから0.3umの厚さを有するI-AlGaInP活性層が設けられ、前記I-AlGaInP活性層上には34000nmから36000nmの厚さを有するP-AlGaInP P型閉じ込め層が設けられ、前記P型閉じ込め層上には47000nmから49000nmの厚さを有するp-GaP窓層が設けられる。
【0008】
前記基板層は、厚さ220から320nmのGaAs基板を含み、前記GaAs基板の表面には厚さ200から220nmのSiO保護層が設けられ、前記SiO保護層の表面には厚さ200から250nmのITO強化層が設けられている。好ましくは、前記GaAs基板の表面にSiO保護層を設ける方法はめっき方法を含むがこれに限定されず、前記SiO保護層の表面にITO強化層を配置する方法はめっき方法を含むがこれに限定されない。
【0009】
一つの可能な設計において、前記導光板は、ポリメチルメタクリレートPMMA材料を使用し、レーザー彫刻により作製される。
【0010】
一つの可能な設計において、前記制御装置は発光制御回路を含み、前記発光制御回路は型番がSY7201ABCであるマイクロプロセッサチップU4を含み、前記マイクロプロセッサチップU4のLXピンは、インダクタL1の一端と前記赤外LED点光源の順方向側とにそれぞれ接続され、前記赤外LED点光源の逆方向側が第1のコンデンサC3に接続されてから接地され、前記マイクロプロセッサチップU4の接地ピンGNDが接地され、前記マイクロプロセッサチップU4のFBピンが第1の抵抗R13の一端、第2の抵抗R12の一端、及び電源の正極にそれぞれ接続され、前記第1の抵抗R13の他端と前記第2の抵抗の他端とが接地され、前記マイクロプロセッサチップU4のINピンがインダクタL1の他端、第2のコンデンサC2の一端、及び3.3Vの電圧にそれぞれ接続され、前記第2のコンデンサC2の他端が接地され、前記マイクロプロセッサチップU4のOVPピンは、第3の抵抗R9に直列に接続されてから、第1のコンデンサC3の一端と電源の負極とにそれぞれ接続され、前記マイクロプロセッサチップU4のEN/PWMピンは、第4の抵抗R10に直列に接続されてから、電源電圧VCCに接続される。
【0011】
一つの可能な設計において、前記赤外LED点光源の発光角度は120度以上であり、前記下増光フィルムと前記上増光フィルムとには全てプリズムが設けられており、プリズムの取付角度は調整可能である。
【0012】
一つの可能な設計において、前記赤外発光モジュールの合計厚さが0.95mm以下である。
【0013】
一つの可能な設計において、前記導光板の導光均一度は90%以上である。
【0014】
第2の態様において、本発明は、第1の態様の第2から第7の可能な設計の何れか一項に記載の眼部スマートバイオ視覚光学装置を利用した目のトレーニング方法を提供する。前記方法は、
眼部スマートバイオ視覚光学装置を人体の眼部に装着し、制御装置により人体の眼部と垂直で波長600nmから750nmの赤外光線を発するように赤外発光モジュールを制御するとともに、人体の目の網膜上の錐体細胞及び桿体細胞を第1の既定時間だけ刺激するように赤外光線を制御することと、
人間の眼部を光生物トレーニング室に向けて眼筋の拡張トレーニングを行い、第2の既定時間に達したときに音声による提示を行うことと
を含む。
【0015】
一つの可能な設計において、前記方法は、
制御装置により音楽を再生するように音楽再生モジュールを制御することで、人体の大脳の神経に対して刺激及びトレーニングを行うことをさらに含む。
【0016】
有益な効果
本発明によれば、視覚光学装置本体の第1のハウジングと前記第2のハウジングのいずれにも人体の眼部に面する側に第1のキャビティと第2のキャビティとを順に開け、前記第1のキャビティ内に赤外発光モジュールを取り付け、第2のキャビティ内に人体の眼部に適合する光生物トレーニング室を設ける。赤外発光モジュールの赤外LED点光源の発する赤外波長600nmから750nmの赤外光を用いて、人体の目の網膜上の錐体細胞及び桿体細胞を刺激し、目にドーパミンをより多く分泌させ、目の脈絡膜の血管を拡張させることにより、網膜や脈絡膜の血液循環を強化し且つ脈絡膜の血管壁を厚くし位置を前方に移動させ、眼軸を短縮させ、裸眼視力を向上させる。光生物トレーニング室を利用して、視覚光学装置の異なる色の光環境を人体の目に比較的長い時間観察させて、目の毛様体筋の筋肉を拡張してリラックスさせて、毛様体筋の筋肉の弾力を回復させて、目の水晶体がより良い曲率設定能力を持つようにし、目の屈折調節を正常にさせる。音楽再生モジュールにより、音楽、例えば脳波軽音楽を再生することにより、大脳の神経系を刺激し、大脳の神経を完全にリラックスさせ、視覚系の眼の筋肉をリラックスさせることができ、眼の視覚健康をさらに改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施例における眼部スマートバイオ視覚光学装置の正面図である。
図2】本実施例における眼部スマートバイオ視覚光学装置の斜視図である。
図3】本実施例における赤外発光モジュールの構成模式図である。
図4】本実施例における発光制御回路の回路原理図である。
【符号の説明】
【0018】
1 視覚光学装置本体
2 第1のハウジング
3 第2のハウジング
4 第1のキャビティ
5 第2のキャビティ
6 赤外発光モジュール
61 ゴム金属部品
62 反射フィルム
63 導光板
64 拡散フィルム
65 下増光フィルム
66 上増光フィルム
67 赤外LED点光源
68 両面黒遮光テープ。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書の目的、技術案及び利点をより明らかにするために、以下では、本明細書の実施例における添付図面と組み合わせ、本明細書の実施形態における技術案を明確且つ完全に説明する。説明される実施例は本明細書の全部の実施形態ではなく、本願の一部の実施形態に過ぎないことは明らかである。本明細書における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく得る全ての他の実施例は、本発明の保護の範囲に属す。
【0020】
実施形態
図1から図4に示すように、第1の態様において、本実施例は、視覚光学装置本体1を含む眼部スマートバイオ視覚光学装置を提供し、前記視覚光学装置本体1は、人体左右の目にそれぞれ適合する第1のハウジング2と第2のハウジング3とを含み、前記第1のハウジング2と前記第2のハウジング3のいずれにも人体の眼部に面する側に第1のキャビティ4と第2のキャビティ5とが順に開けられ、前記第1のキャビティ4内には赤外発光モジュール6が取り付けられ、好ましくは、赤外発光モジュール6の合計厚さが0.95mm以下であり、前記第2のキャビティ5内には人体の眼部に適合する光生物トレーニング室が設けられている。
【0021】
前記赤外発光モジュール6はゴム金属部品61を含み、前記ゴム金属部品61は装着溝を含み、前記装着溝内に、下から上へ順に反射膜62と、導光板63と、拡散フィルム64と、下増光フィルム65と、上増光フィルム66と、両面黒遮光テープ68とが取り付けられ、前記両面黒遮光テープ68は前記第1のハウジング2又は前記第2のハウジング3の内側に接着され、前記導光板63の一方側であって前記反射膜と前記拡散フィルム64との間に赤外LED点光源67が設けられ、前記赤外LED点光源67の発する赤外波長が600nmから750nmである。
【0022】
前記視覚光学装置本体1内に制御装置(図示せず)が設けられ、前記制御装置は前記赤外LED点光源67と電気的に接続されている。
【0023】
なお、前記ゴム金属部品61に設けられた装着溝は、各部品に装着空間を提供して、防護する機能するように構成されている。好ましくは、前記ゴム金属部品61は一体的に射出成型されたものである。前記反射フィルムは、発光の輝度及び発光の均一性を高めるために、導光板63の裏面で散乱された赤外光線を導光板63に反射し返すように構成されている。前記導光板63は、前記赤外LED点光源67による点光源を面光源に変換し、光線の伝導と放熱のために使用されるように構成され、導光板63による光線伝導と散乱の均一性を向上させるために、好ましくは、本実施例では、ポリメチルメタクリレートPMMA(polymethyl methacrylate、アクリライトまたは有機ガラスとも呼ばれる)材料を使用し、レーザー彫刻によって作製される。レーザー彫刻により作製された導光板63がV-CUTパターンを有するため、均一度が90%以上の導光板63が得られる。一方、従来の導光板63の均一度は通常80%以下であり、伝統的なドット印刷方法を用いて、導光板63に印刷して得られるドットマトリクスパターンの平坦度も均一性も異なり、その導光均一度は最も高くて80%しか達成できない。従って、本実施例における導光板63は、従来の導光板63よりも優れており、人体の目の網膜生体細胞の刺激及びトレーニングに有効に適用することができる。
【0024】
なお、前記拡散フィルム64は、表面の拡散粒子を利用して面光源の均一度をさらに向上させるように構成されている。前記下増光フィルム65と上増光フィルム66はそれぞれ、表面のミクロパターンを利用して赤外光源の集光及び再拡散を実現することで、モジュールの輝度及び均一性を更に向上させるように構成されている。前記赤外LED点光源67の発光角度は120度以上であり、前記下増光フィルム65と前記上増光フィルム66とには全てプリズムが設けられており、プリズムの取付角度は調整可能である。これにより、人の目と垂直な方向の集束光線を生成し、赤外光線の漏れを回避し、最終的に人の目と90°で垂直な赤外光線を形成するため、より集中的、より直接に目の網膜の錐体細胞及び桿体細胞を刺激及び活性化する目的を実現し、目の視覚健康に有益である。従来の白色LEDの発光角度が100°以下であり、発する光が散乱光であって集束できないのに比べて、本実施例は、人の目の網膜生体細胞の刺激やトレーニングにより効果的に適用することができる。
【0025】
上記開示された内容に基づいて、視覚光学装置本体1の第1のハウジング2と前記第2のハウジング3のいずれにも人体の眼部に面する側に第1のキャビティ4と第2のキャビティ5とを順に開け、前記第1のキャビティ4内に赤外発光モジュール6を取り付け、第2のキャビティ5内に人体の眼部に適合する暗室トレーニング室を設ける。赤外発光モジュール6の赤外LED点光源67の発する赤外波長600nmから750nmの赤外光を用いて、人体の目の網膜上の錐体細胞及び桿体細胞を刺激し、目にドーパミンをより多く分泌させ、目の脈絡膜の血管を拡張させることにより、網膜や脈絡膜の血液循環を強化し且つ脈絡膜の血管壁を厚くし位置を前方に移動させ、眼軸を短縮させ、裸眼視力を向上させる。光生物トレーニング室を利用して、トレーニング装置の異なる色の光環境を人体の目に比較的長い時間観察させて、目の毛様体筋の筋肉を拡張してリラックスさせて、毛様体筋の筋肉の弾力を回復させて、目の水晶体がより良い曲率設定能力を持つようにし、目の屈折調節を正常にさせる。
【0026】
一つの可能な設計において、前記視覚光学装置本体1内には音楽再生モジュール(図示せず)がさらに設けられ、前記音楽再生モジュールは前記制御装置と電気的に接続されている。これにより、音楽再生モジュールにより、音楽、例えば脳波軽音楽を再生することにより、大脳の神経系を刺激し、大脳の神経を完全にリラックスさせ、視覚系の眼の筋肉をリラックスさせることができ、眼の視覚健康をさらに改善することができる。
【0027】
一つの可能な設計において、前記赤外LED点光源67は基板層を含み、前記基板層上にはブラッグ光学反射層が設けられ、前記ブラッグ光学反射層上には1800nmから2200nmの厚さを有するN-AlGaInP N型閉じ込め層が設けられ、前記N型閉じ込め層上には0.1nmから0.3umの厚さを有するI-AlGaInP活性層が設けられ、前記I-AlGaInP活性層上には34000nmから36000nmの厚さを有するP-AlGaInP P型閉じ込め層が設けられ、前記P型閉じ込め層上には47000nmから49000nmの厚さを有するp-GaP窓層が設けられる。前記基板層は、220から320nmの厚さを有するGaAs基板を含み、前記GaAs基板の表面には200から220nmの厚さを有するSiO2保護層が設けられ、前記SiO2保護層の表面には200から250nmの厚さを有するITO強化層が設けられている。したがって、上記の層が接続されてなる赤外LED点光源67により、600nmから750nmの波長を有する赤外光を発することができる。
【0028】
一つの可能な設計において、前記赤外LED点光源の入/切を制御するために、前記制御装置は発光制御回路を含み、前記発光制御回路は型番がSY7201ABCであるマイクロプロセッサチップU4を含み、前記マイクロプロセッサチップU4のLXピンは、インダクタL1の一端と前記赤外LED点光源の順方向側とにそれぞれ接続され、前記赤外LED点光源の逆方向側が第1のコンデンサC3に接続されてから接地され、前記マイクロプロセッサチップU4の接地ピンGNDが接地され、前記マイクロプロセッサチップU4のFBピンが第1の抵抗R13の一端、第2の抵抗R12の一端、及び電源の正極にそれぞれ接続され、前記第1の抵抗R13の他端と前記第2の抵抗の他端とが接地され、前記マイクロプロセッサチップU4のINピンがインダクタL1の他端、第2のコンデンサC2の一端、及び3.3Vの電圧にそれぞれ接続され、前記第2のコンデンサC2の他端が接地され、前記マイクロプロセッサチップU4のOVPピンは、第3の抵抗R9に直列に接続されてから、第1のコンデンサC3の一端と電源の負極とにそれぞれ接続され、前記マイクロプロセッサチップU4のEN/PWMピンは、第4の抵抗R10に直列に接続されてから、電源電圧VCCに接続される。
【0029】
好ましくは、本実施例における制御回路内の各回路素子のパラメータの取り得る値は以下の通りである。インダクタL1のインダクタンスが6.8uH(マイクロヘンリー)以下であり、第1のコンデンサC3の電気容量が1u/50Vであり、第1の抵抗R13及び第2の抵抗R12の抵抗値が10オームであり、第2のコンデンサC2の電気容量が4.7uであり、第3の抵抗R9及び第4の抵抗R10の抵抗値がゼロである。ここで、インダクタL1のインダクタンスを6.8uH以下としなければ、電源ICの発熱が激しくなる可能性がある。
【0030】
第2の態様において、本発明は、第1の態様の第2から第7の可能な設計の何れか一項に記載の眼部スマートバイオ視覚光学装置を利用した目のトレーニング方法を提供する。前記方法は、
眼部スマートバイオ視覚光学装置を人体の眼部に装着し、制御装置により人体の眼部と垂直で波長600nmから750nmの赤外光線を発するように赤外発光モジュール6を制御するとともに、人体の目の網膜上の錐体細胞及び桿体細胞を第1の既定時間だけ刺激するように赤外光線を制御する。
【0031】
人間の眼部を光生物トレーニング室に向けて眼筋の拡張トレーニングを行い、第2の既定時間に達したときに音声による提示を行う。
【0032】
一つの可能な設計において、前記方法は、
制御装置により音楽を再生するように音楽再生モジュールを制御することで、人体の大脳の神経に対して刺激及びトレーニングを行う。
【0033】
上記開示の内容に基づいて、本実施例は、赤外発光モジュール6の赤外LED点光源67の発する赤外波長600nmから750nmの光を用いて、人体の目の網膜上の錐体細胞及び桿体細胞を刺激し、目にドーパミンをより多く分泌させ、目の脈絡膜の血管を拡張させることにより、網膜や脈絡膜の血液循環を強化し且つ脈絡膜の血管壁を厚くし位置を前方に移動させ、眼軸を短縮させ、裸眼視力を向上させる。光生物トレーニング室を利用して、トレーニング装置の異なる色の光環境を人体の目に比較的長い時間観察させて、目の毛様体筋の筋肉を拡張してリラックスさせて、毛様体筋の筋肉の弾力を回復させて、目の水晶体がより良い曲率設定能力を持つようにし、目の屈折調節を正常にさせる。音楽再生モジュールにより、音楽、例えば脳波軽音楽を再生することにより、大脳の神経系を刺激し、大脳の神経を完全にリラックスさせ、視覚系の眼の筋肉をリラックスさせることができ、眼の視覚健康をさらに改善することができる。
【0034】
最後に、以上に記載されたのは本発明の好適な実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではないことを説明すべきである。本発明の精神と原則内で行われた修正、均等物による置換、改良等は本発明の保護範囲内に含まれるべきである。


図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】