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特表2024-522161融合ネットワークの業務連続性の方法、装置及び通信機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-11
(54)【発明の名称】融合ネットワークの業務連続性の方法、装置及び通信機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/18 20090101AFI20240604BHJP
【FI】
H04W48/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575463
(86)(22)【出願日】2022-06-22
(85)【翻訳文提出日】2023-12-06
(86)【国際出願番号】 CN2022100448
(87)【国際公開番号】W WO2022268121
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】202110691880.1
(32)【優先日】2021-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FRAM
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
【住所又は居所原語表記】32 Xuanwumen West Street, Xicheng District, Beijing 100053, China
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】施 南翔
(72)【発明者】
【氏名】▲陸▼ ▲ル▼
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE16
(57)【要約】
本開示の実施例は、融合ネットワークの業務連続性の方法、装置及び通信機器を開示した。前記方法において、コアネットワーク機器は、端末に対応する業務ルールを決定することであって、前記業務ルールは、切り替えターゲットが、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク及び衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つのアクセスネットワークである場合のオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルールを含むことと、前記コアネットワーク機器は、前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するとき、前記アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットを決定し、前記業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定し、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行することと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
融合ネットワークの業務連続性の方法であって、
前記方法は、
コアネットワーク機器は、端末に対応する業務ルールを決定することであって、前記業務ルールは、切り替えターゲットが、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク及び衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つのアクセスネットワークである場合のオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルールを含むことと、
前記コアネットワーク機器は、前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するとき、前記アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットを決定し、前記業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定し、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行することと、を含む、融合ネットワークの業務連続性の方法。
【請求項2】
前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行することは、
前記コアネットワーク機器は、前記第1処理ルールに基づいて業務切り替え命令を生成し、前記業務切り替え命令をヴォイスネットワーク機器に送信し、前記業務切り替え命令を前記端末に送信することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コアネットワーク機器は、端末に対応する業務ルールを決定することは、
コアネットワーク機器は、前記ヴォイスネットワーク機器を介して前記端末からの設定情報を受信することであって、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含むことと、
前記コアネットワーク機器は、前記端末の接続関連情報を取得することであって、前記接続関連情報は、接続タイプと、前記接続タイプに対応する接続レート情報とを含むことと、
前記コアネットワーク機器は、前記接続関連情報及び前記設定情報に基づいて、前記業務ルールを決定することと、を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1音声通信能力レベル集合は、1つ又は複数の音声通信能力レベルを含み、
前記端末がサポートする音声通信能力は、予め複数の音声通信能力レベルに分割されている
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1ビデオ通信能力レベル集合は、1つ又は複数のビデオ通信能力レベルを含み、
前記端末がサポートするビデオ通信能力は、予め複数のビデオ通信能力レベルに分割されている
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記接続タイプは、固定アクセスネットワーク接続、移動アクセスネットワーク接続又は衛星アクセスネットワーク接続を含む
請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記コアネットワーク機器は、前記接続関連情報及び前記設定情報に基づいて、前記業務ルールを決定することは、
前記コアネットワーク機器は、接続タイプ、前記接続タイプに対応する接続レート情報及び前記設定情報に基づいて、
切り替えターゲットが固定アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
切り替えターゲットが移動アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、という処理ルールを決定することを含む
請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記業務切り替え命令には、少なくとも、前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルが含まれ、前記第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルは、メディア業務プラットフォームが前記端末と通信することを指示するために用いられる
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
融合ネットワークの業務連続性の方法であって、
前記方法は、
ヴォイスネットワーク機器は、端末からの設定情報を受信することであって、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含み、前記設定情報は、業務切り替え処理を指導するための業務ルールを決定するために用いられる、ことと、
前記ヴォイスネットワーク機器は、前記設定情報をコアネットワーク機器に送信することと、を含む、融合ネットワークの業務連続性の方法。
【請求項10】
前記方法は、さらに、
前記ヴォイスネットワーク機器は、前記コアネットワーク機器からの業務切り替え命令を受信し、前記業務切り替え命令をメディア業務プラットフォームに送信することを含む
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ヴォイスネットワーク機器が前記端末からの設定情報を受信する前、前記方法は、さらに、
前記ヴォイスネットワーク機器は、メディアタイプ及びレートレベルに基づいて、音声通信能力を複数の音声通信能力レベルに分割し、ビデオ通信能力を複数のビデオ通信能力レベルに分割することを含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1音声通信能力レベル集合は、1つ又は複数の音声通信能力レベルを含み、
前記第1ビデオ通信能力レベル集合は、1つ又は複数のビデオ通信能力レベルを含む
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記業務ルールは、
端末の切り替えターゲットが固定アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
端末の切り替えターゲットが移動アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
端末の切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、という処理ルールを含む
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記業務切り替え命令には、少なくとも、端末の切り替えターゲットが第1切り替えターゲットである場合の前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルが含まれ、前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルは、前記メディア業務プラットフォームによる通信を指示するために用いられる
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
融合ネットワークの業務連続性の装置であって、
前記装置は、第1決定ユニット、第1受信ユニット、第2決定ユニット及び業務切り替えユニットを含み、ここで、
前記第1決定ユニットは、端末に対応する業務ルールを決定するように構成され、前記業務ルールは、切り替えターゲットが、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク及び衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つのアクセスネットワークである場合のオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルールを含み、
前記第1受信ユニットは、前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するように構成され、
前記第2決定ユニットは、前記第1受信ユニットが前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するとき、前記アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットを決定し、前記業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定するように構成され、
前記業務切り替えユニットは、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行するように構成される、融合ネットワークの業務連続性の装置。
【請求項16】
融合ネットワークの業務連続性の装置であって、
前記装置は、第2受信ユニット及び第2送信ユニットを含み、ここで、
前記第2受信ユニットは、端末からの設定情報を受信するように構成され、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含み、前記設定情報は、業務切り替え処理を指導するための業務ルールを決定するために用いられ、
前記第2送信ユニットは、前記設定情報をコアネットワーク機器に送信するように構成される、融合ネットワークの業務連続性の装置。
【請求項17】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、
該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実現し、又は、
該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される場合、請求項9から14のいずれか1項に記載の方法を実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項18】
メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む通信機器であって、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実現し、又は、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、請求項9から14のいずれか1項に記載の方法を実現する、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、出願番号が202110691880.1、出願日が2021年06月22日である中国特許出願に基づいて提出され、該中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、通信技術分野に関し、具体的に融合ネットワークの業務連続性の方法、装置及び通信機器に関する。
【背景技術】
【0003】
衛星ネットワークについては、レート、時間遅延、信頼性などの面での通信能力が著しく向上し、地上固定や移動ネットワークと相補的且つ協同を形成することができ、一部の応用シーンで地上ネットワークに代わることさえできる。固定、移動、衛星融合ネットワークは、固定アクセス、移動アクセス、衛星アクセスのいずれか2つ又は全ての3つのアクセス方式の下で、音声、ビデオ、メッセージ、データ、ブロードキャストやマルチキャストなどの通信業務をマルチ接続端末のユーザに提供することをサポートする。
【0004】
業務連続性とは、ネットワーク側又はユーザ側が接続切り替えを開始する際に、マルチ接続端末の業務を連続的に使用するように維持する方法である。現在、固定、移動融合ネットワークのみについて業務連続性の方法が提案されており、固定、移動、衛星融合ネットワークの業務連続性の方法は提案されていない。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施例は、融合ネットワークの業務連続性の方法、装置及び通信機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の実施例による技術的解決手段は、以下のように実現される。
【0007】
第1態様において、本開示の実施例は、融合ネットワークの業務連続性の方法を提供し、前記方法は、
コアネットワーク機器は、端末に対応する業務ルールを決定することであって、前記業務ルールは、切り替えターゲットが、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク及び衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つのアクセスネットワークである場合のオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルールを含むことと、
前記コアネットワーク機器は、前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するとき、前記アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットを決定し、前記業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定し、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行することと、を含む。
【0008】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行することは、
前記コアネットワーク機器は、前記第1処理ルールに基づいて業務切り替え命令を生成し、前記業務切り替え命令をヴォイスネットワーク機器に送信し、前記業務切り替え命令を前記端末に送信することを含む。
【0009】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記コアネットワーク機器は、端末に対応する業務ルールを決定することは、
コアネットワーク機器は、前記ヴォイスネットワーク機器を介して前記端末からの設定情報を受信することであって、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含むことと、
前記コアネットワーク機器は、前記端末の接続関連情報を取得することであって、前記接続関連情報は、接続タイプと、前記接続タイプに対応する接続レート情報とを含むことと、
前記コアネットワーク機器は、前記接続関連情報及び前記設定情報に基づいて、前記業務ルールを決定することと、を含む。
【0010】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第1音声通信能力レベル集合は、1つ又は複数の音声通信能力レベルを含み、前記端末がサポートする音声通信能力は、予め複数の音声通信能力レベルに分割されている。
【0011】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第1ビデオ通信能力レベル集合は、1つ又は複数のビデオ通信能力レベルを含み、前記端末がサポートするビデオ通信能力は、予め複数のビデオ通信能力レベルに分割されている。
【0012】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記接続タイプは、固定アクセスネットワーク接続、移動アクセスネットワーク接続又は衛星アクセスネットワーク接続を含む。
【0013】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記コアネットワーク機器は、前記接続関連情報及び前記設定情報に基づいて、前記業務ルールを決定することは、
前記コアネットワーク機器は、接続タイプ、前記接続タイプに対応する接続レート情報及び前記設定情報に基づいて、
切り替えターゲットが固定アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
切り替えターゲットが移動アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、という処理ルールを決定することを含む。
【0014】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記業務切り替え命令には、少なくとも、前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルが含まれ、前記第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルは、メディア業務プラットフォームが前記端末と通信することを指示するために用いられる。
【0015】
第2態様において、本開示の実施例は、さらに、融合ネットワークの業務連続性の方法を提供し、前記方法は、
ヴォイスネットワーク機器は、前記端末からの設定情報を受信することであって、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含み、前記設定情報は、業務切り替え処理を指導するための業務ルールを決定するために用いられる、ことと、
前記ヴォイスネットワーク機器は、前記設定情報をコアネットワーク機器に送信することと、を含む。
【0016】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記方法は、さらに、前記ヴォイスネットワーク機器は、前記コアネットワーク機器からの業務切り替え命令を受信し、前記業務切り替え命令をメディア業務プラットフォームに送信することを含む。
【0017】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記ヴォイスネットワーク機器が前記端末からの設定情報を受信する前、前記方法は、さらに、前記ヴォイスネットワーク機器は、メディアタイプ及びレートレベルに基づいて、音声通信能力を複数の音声通信能力レベルに分割し、ビデオ通信能力を複数のビデオ通信能力レベルに分割することを含む。
【0018】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第1音声通信能力レベル集合は、1つ又は複数の音声通信能力レベルを含み、前記第1ビデオ通信能力レベル集合は、1つ又は複数のビデオ通信能力レベルを含む。
【0019】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記業務ルールは、
端末の切り替えターゲットが固定アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
端末の切り替えターゲットが移動アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
端末の切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、という処理ルールを含む。
【0020】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記業務切り替え命令には、少なくとも、端末の切り替えターゲットが第1切り替えターゲットである場合の前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルが含まれ、前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルは、前記メディア業務プラットフォームによる通信を指示するために用いられる。
【0021】
第3態様において、本開示の実施例は、さらに、融合ネットワークの業務連続性の装置を提供し、前記装置は、第1決定ユニット、第1受信ユニット、第2決定ユニット及び業務切り替えユニットを含み、ここで、
前記第1決定ユニットは、端末に対応する業務ルールを決定するように構成され、前記業務ルールは、切り替えターゲットが、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク及び衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つのアクセスネットワークである場合のオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルールを含み、
前記第1受信ユニットは、前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するように構成され、
前記第2決定ユニットは、前記第1受信ユニットが前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するとき、前記アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットを決定し、前記業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定するように構成され、
前記業務切り替えユニットは、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行するように構成される。
【0022】
第4態様において、本開示の実施例は、さらに、融合ネットワークの業務連続性の装置を提供し、前記装置は、第2受信ユニット及び第2送信ユニットを含み、ここで、
前記第2受信ユニットは、前記端末からの設定情報を受信するように構成され、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含み、前記設定情報は、業務切り替え処理を指導するための業務ルールを決定するために用いられ、
前記第2送信ユニットは、前記設定情報をコアネットワーク機器に送信するように構成される。
【0023】
第5態様において、本開示の実施例は、さらに、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体を提供し、該プログラムがプロセッサによって実行される場合、本開示の実施例に係る第1態様又は第2態様に記載の方法のステップを実現する。
【0024】
第6態様において、本開示の実施例は、さらに、メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む通信機器を提供し、前記プロセッサは、前記プログラムを実行する場合、本開示の実施例に係る第1態様又は第2態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0025】
本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の方法、装置及び通信機器によれば、コアネットワーク機器は、端末に対応する業務ルールを決定し、前記業務ルールは、切り替えターゲットが、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク及び衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つのアクセスネットワークである場合のオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルールを含み、前記コアネットワーク機器は、前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するとき、前記アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットを決定し、前記業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定し、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行する。本開示の実施例による技術的解決手段を採用すれば、固定、移動、衛星融合ネットワークのうち、固定アクセスネットワーク-移動アクセスネットワークの切り替え、移動アクセスネットワーク-移動アクセスネットワークの切り替え、固定アクセスネットワーク-衛星アクセスネットワークの切り替え、移動アクセスネットワーク-衛星アクセスネットワークの切り替え、衛星アクセスネットワーク間の切り替えなどのシーンの業務連続性を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本開示の実施例に係る融合ネットワークのアーキテクチャ概略図である。
図2】本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の方法のフロー概略図一である。
図3】本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の方法のフロー概略図二である。
図4】本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の方法のインタラクションフロー概略図である。
図5】本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の装置の構成構造概略図一である。
図6】本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の装置の構成構造概略図二である。
図7】本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の装置の構成構造概略図三である。
図8】本開示の実施例の通信機器のハードウェア構成構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面及び具体的な実施例を用いて本開示をさらに詳細に説明する。
【0028】
図1は、本開示の実施例に係る融合ネットワークのアーキテクチャ概略図である。図1に示すように、本開示の実施例が応用する融合ネットワークは、マルチ接続端末(端末、端末機器、通信端末などとも呼ばれる)、アクセスネットワーク、融合コアネットワーク(コアネットワークとも呼ばれる)、融合ヴォイスネットワーク(ヴォイスネットワークとも呼ばれる)、及び、オーディオビデオ業務プラットフォーム(メディア業務プラットフォーム、業務プラットフォームなどとも呼ばれる)を含む。
【0029】
ここで、アクセスネットワークは、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク、衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも2種のアクセスネットワークを含む。各種のアクセスネットワークは、異なる周波数範囲に応じて複数のアクセスネットワークに分割され得る。例えば、図1に示すように、衛星アクセスネットワークは、衛星アクセスネットワークD及び衛星アクセスネットワークEを含むことができ、移動アクセスネットワークは、移動アクセスネットワークBと移動アクセスネットワークCを含むことができる。なお、図1におけるアクセスネットワークの数は、シーンの説明の例にすぎず、実際の応用における各タイプアクセスネットワークのうちのアクセスネットワークの数は、図1に示すものに限定されない。
【0030】
本実施例におけるマルチ接続端末は、固定、移動、衛星マルチ接続能力をサポートし、固定-移動アクセスネットワークの切り替え、移動-移動アクセスネットワークの切り替え、固定-衛星アクセスネットワークの切り替え、移動-衛星アクセスネットワークの切り替え、衛星アクセスネットワーク間の切り替えなどのシーンをサポートする。マルチ接続端末は、複数種の音声/ビデオコーデック(codec)と複数種の音声/ビデオレートレベルをサポートし、音声通話とビデオ通話との間の切り替え、複数種のコーデック/レートレベル音声通話間の切り替え、及び、複数種のコーデック/レートレベルビデオ通話間の切り替えをサポートする。
【0031】
例示的に、移動アクセスネットワークのアクセス機器は、例えば、グローバル移動通信(GSM、Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)システム、又は5Gシステムなどの通信ネットワーク下の基地局であり得る。5Gシステムは、新無線(NR、New Radio)システムとも呼ばれる。
【0032】
オーディオビデオ業務プラットフォームは、オーディオビデオ業務と付加価値オーディオビデオ業務(例えば、補充業務、知能ネットワーク、カラーベルなど)を提供し、複数種の音声/ビデオコーデックや複数種の音声/ビデオレートレベルをサポートし、音声通話とビデオ通話との間の切り替え、複数種のコーデック/レートレベル音声通話間の切り替え、及び、複数種のコーデック/レートレベルビデオ通話間の切り替えをサポートする。
【0033】
業務連続性とは、ネットワーク側又はユーザ側が接続切替を開始する際に、マルチ接続端末の業務を連続的に使用するように維持する方法である。3G世代から、オーディオビデオ業務連続性は、通信分野の重要な技術方向である。4G/5G世代に入り、ロングタームエボリューション音声ベアラ(VoLTE、Voice over Long-Term Evolution)/新無線音声ベアラ(VoNR、Voice over New Radio)業務の急速な発展は、オーディオビデオ業務連続性に対してより高い要求を提出し、オーディオビデオ業務連続性は、既にユーザに関わるオーディオビデオのサービス品質や体験品質の保障の重要な構成部分となり、重要な実際的意義を持っている。多アクセス融合業務の需要に向けて固定、移動、衛星融合ネットワークにオーディオビデオ業務連続性を実現することは、重要な応用価値があり、且つマルチ接続端末のユーザに関わるオーディオビデオのサービス品質や体験品質を保障する基礎である。
【0034】
本実施例における業務連続性は、図1に示すように、S1:固定-移動アクセスネットワークの切り替えシーン、S2:移動-移動アクセスネットワークの切り替えシーン、S3:固定-衛星アクセスネットワークの切り替えシーン、S4:移動-衛星アクセスネットワークの切り替えシーン、及び、S5:衛星-衛星アクセスネットワークの切り替えシーンのうちの少なくとも1つのシーンを含む。
【0035】
少なくとも図1に示すシーンに基づき、本開示の以下の各実施例を提案する。
【0036】
本開示の実施例は、融合ネットワークの業務連続性の方法を提供する。図2は、本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の方法のフロー概略図一である。図2に示すように、前記方法は、以下のステップ101~102を含む。
【0037】
ステップ101では、コアネットワーク機器は、端末に対応する業務ルールを決定し、前記業務ルールは、切り替えターゲットが、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク及び衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つのアクセスネットワークである場合のオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルールを含む。
【0038】
ステップ102では、前記コアネットワーク機器は、前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するとき、前記アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットを決定し、前記業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定し、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行する。
【0039】
本開示の各実施例では、前記業務ルールは、ルール、ポリシー(policy)、業務ポリシーなどとも呼ばれ、本実施例は、業務ルールの名称を限定せず、業務ルールの役割を果たすことができればよい。例示的に、前記業務ルールは、切り替えターゲットが、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク、及び、衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つである場合のオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルール、処理手段又は処理ポリシーを表すために用いられる。ここで、前記切り替えターゲットは、切り替え対象などとも呼ばれ、端末にアクセス切り替えイベントが発生した場合、端末が切り替えてアクセスするアクセスネットワークを示し、本実施例は、切り替えターゲットの名称を限定しない。
【0040】
本実施例では、前記業務ルールには、切り替えターゲットに対応するオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルールが含まれる。例示的に、前記業務ルールは、切り替えターゲットに対応するオーディオ業務の処理ルールを含み、又は、切り替えターゲットに対応するビデオ業務の処理ルールを含み、又は、切り替えターゲットに対応するオーディオ業務、ビデオ業務の処理ルールを含むなどが挙げられる。
【0041】
例示的に、前記処理ルールは、切り替えターゲット、並びに、対応する音声及び/又はビデオ通信能力レベル、又は音声及び/又はビデオレートレベルなどを含む。コアネットワーク機器は、端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信する場合、即ち、端末のアクセスタイプ又は接続タイプに変化が発生したと決定する場合、アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットが固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク、衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つであると決定し、続いて、業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定し、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行する。
【0042】
ここで、前記アクセス切り替えイベントは、固定アクセスネットワークと移動アクセスネットワークとの間の切り替え、又は移動アクセスネットワークと衛星アクセスネットワークとの間の切り替え、又は固定アクセスネットワークと衛星アクセスネットワークとの間の切り替えなどの、アクセスネットワーク間の切り替えに限于されず、例えば、前記アクセス切り替えイベントは、さらに、図1に示すような衛星アクセスネットワークDと衛星アクセスネットワークEとの間の切り替え、移動アクセスネットワークBと移動アクセスネットワークCとの間の切り替えなどの、アクセスネットワーク内の切り替えであり得る。
【0043】
いくつかの選択可能な実施例では、前記アクセス切り替え(Access Handover)イベントは、端末によって開始されてもよく、この場合、コアネットワーク機器は、アクセス切り替えイベントを表す端末からのメッセージ又はシグナリングを受信することになる。他の選択可能な実施例では、前記アクセス切り替え(Access Handover)イベントは、ネットワーク機器によって開始されてもよく、この場合、コアネットワーク機器は、1つ又は複数の端末機器に対応し得るアクセス切り替えイベントを表すネットワーク機器からのメッセージ又はシグナリングを受信することになる。
【0044】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記コアネットワーク機器は、端末に対応する業務ルールを決定することは、コアネットワーク機器は、前記ヴォイスネットワーク機器を介して前記端末からの設定情報を受信することであって、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含むことと、前記コアネットワーク機器は、前記端末の接続関連情報を取得することであって、前記接続関連情報は、接続タイプと、前記接続タイプに対応する接続レート情報とを含むことと、前記コアネットワーク機器は、前記接続関連情報及び前記設定情報に基づいて、前記業務ルールを決定することと、を含む。
【0045】
本実施例では、ユーザは、端末上で手動操作により上記設定情報を構成し、前記設定情報は、構成情報とも呼ばれ、ユーザがオーディオビデオ業務を行う際のオーディオビデオ通話の好みを示すものであり、本実施例は、前記設定情報の名称を限定しない。前記設定情報は、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、即ち、マルチ接続端末のオーディオビデオ通信能力範囲内でユーザが受け入れ可能な音声通信能力レベルを含み得る。前記設定情報は、さらに、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、即ち、マルチ接続端末のオーディオビデオ通信能力範囲内でユーザが受け入れ可能なビデオ通信能力レベルを含み得る。前記設定情報は、さらに、高から低へ優先度がVideo Class3、Video Class2、Voice Class3、Voice Class2などとなるような、それぞれの音声/ビデオ能力レベルの優先度情報を含み得る。前記設定情報は、さらに、メディアタイプ維持オプションとも呼ばれるアクセスタイプの維持の有無を表す情報を含み得る。前記メディアタイプ維持オプションがオンの場合、切り替え時にメディアタイプが変化しないように優先的に維持し、つまり、アクセスタイプの維持を表す情報であり、例えば、音声で通話を開始する場合、接続切り替え後に音声通話を優先的に維持し、また例えば、ビデオで通話を開始する場合、接続切り替え後にビデオ通話を優先的に維持する。前記メディアタイプ維持オプションがオフの場合、切り替え時にメディアタイプが変化しないように優先的に維持せず、つまり、アクセスタイプの不維持を表す情報である。ヴォイスネットワーク機器は、端末からの上記設定情報を受信すると、前記設定情報を保存し、前記設定情報をコアネットワーク機器に送信する。
【0046】
本実施例では、前記端末の接続関連情報は、端末の接続タイプ及び/又は接続レートの典型値を含む。例示的に、前記接続レートの典型値は、端末が所属するネットワーク環境において対応する接続タイプを使用する接続レートの経験データである。コアネットワーク機器は、前記設定情報及び端末の接続関連情報に基づいて、端末側によって開始された接続切り替え及びネットワーク側によって開始された接続切り替えに用いられる業務ルールを決定する。
【0047】
いくつかの選択可能な実施例では、前記第1音声通信能力レベル集合は、1つ又は複数の音声通信能力レベルを含み、前記端末がサポートする音声通信能力は、予め複数の音声通信能力レベルに分割されている。前記第1ビデオ通信能力レベル集合は、1つ又は複数のビデオ通信能力レベルを含み、前記端末がサポートするビデオ通信能力は、予め複数のビデオ通信能力レベルに分割されている。
【0048】
例示的に、第1音声通信能力レベル集合は、複数の音声通信能力レベルを含み、例えば、Voice Class1(低速音声通信能力レベルに対応)、Voice Class2(中速音声通信能力レベルに対応)、Voice Class3(高速音声通信能力レベルに対応)が挙げられる。例示的に、第1ビデオ通信能力レベル集合は、複数のビデオ通信能力レベルを含み、例えば、Video Class1(低速ビデオ通信能力レベルに対応)、Video Class2(中速ビデオ通信能力レベルに対応)、Video Class3(高速ビデオ通信能力レベルに対応)が挙げられる。
【0049】
いくつかの選択可能な実施例では、前記接続タイプは、固定アクセスネットワーク接続、移動アクセスネットワーク接続又は衛星アクセスネットワーク接続を含む。本実施例では、前記接続タイプは、端末の現在の接続タイプ又はアクセスタイプを表す。
【0050】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記コアネットワーク機器は、前記接続関連情報及び前記設定情報に基づいて、前記業務ルールを決定することは、
前記コアネットワーク機器は、接続タイプ、前記接続タイプに対応する接続レート情報及び前記設定情報に基づいて、
切り替えターゲットが固定アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
切り替えターゲットが移動アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、という処理ルールを決定することを含む。
【0051】
例示的に、端末1の通信能力は、Voice Class1、Voice Class2、Voice Class3、Video Class1、Video Class2、及びVideo Class3を含む。端末1の設定情報は、Voice Class1、Voice Class2、Voice Class3を含むユーザが受け入れ可能な音声通信能力レベルと、Video Class2、Video Class3を含むユーザが受け入れ可能なビデオ通信能力レベルと、高から低へ優先度がVideo Class3、Video Class2、Voice Class3、Voice Class2、Voice Class1となるそれぞれの音声/ビデオ能力レベルの優先度情報と、メディアタイプ維持オプションのオフ(即ちアクセスタイプの不維持を表す情報)と、を含む。
【0052】
端末2の通信能力は、Voice Class1、Voice Class2、Video Class1、Video Class2を含む。端末2の設定情報は、Voice Class1、Voice Class2を含むユーザが受け入れ可能な音声通信能力レベルと、Video Class1、Video Class2を含むユーザが受け入れ可能なビデオ通信能力レベルと、高から低へ優先度がVoice Class2、Voice Class1、Video Class2、Video Class1となるそれぞれの音声/ビデオ能力レベルの優先度情報と、メディアタイプ維持オプションのオン(即ちアクセスタイプの維持を表す情報)と、を含む。
【0053】
端末1は、固定アクセスネットワーク、2G移動アクセスネットワーク、4G移動アクセスネットワーク、5G移動アクセスネットワーク、衛星アクセスネットワークをサポートする。ここで、固定アクセスレートの典型値は、ダウンリンク100Mbit/s、アップリンク20Mbit/sであり、2G移動アクセスレートの典型値は、ダウンリンク200Kbit/s、アップリンク60Kbit/sであり、4G移動アクセスレートの典型値は、ダウンリンク40Mbit/s、アップリンク8Mbit/sであり、5G移動アクセスレートの典型値は、ダウンリンク300Mbit/s、アップリンク60Mbit/sであり、衛星アクセスレートの典型値は、ダウンリンク5Mbit/s、アップリンク500Kbit/sである。ユーザ1の設定情報に基づき、端末1の業務ルールは、以下となる。
【0054】
切り替えターゲットが固定アクセスである場合、Video Class3を維持し又はVideo Class3に切り替え、
切り替えターゲットが2G移動アクセスである場合、Voice Class1を維持し又はVoice Class1に切り替え、
切り替えターゲットが4G移動アクセスである場合、Video Class2を維持し又はVideo Class2に切り替え、
切り替えターゲットが5G移動アクセスである場合、Video Class3を維持し又はVideo Class3に切り替え、
切り替えターゲットが衛星アクセスである場合、Voice Class3を維持し又はVoice Class3に切り替える。
【0055】
端末2は、固定アクセスネットワーク、2G移動アクセスネットワーク、4G移動アクセスネットワーク、衛星アクセスネットワークをサポートする。ここで、固定アクセスレートの典型値は、ダウンリンク40Mbit/s、アップリンク8Mbit/sであり、2G移動アクセスレートの典型値は、ダウンリンク200Kbit/s、アップリンク60Kbit/sであり、4G移動アクセスレートの典型値は、ダウンリンク20Mbit/s、アップリンク4Mbit/sであり、衛星アクセスレートの典型値は、ダウンリンク500Kbit/s、アップリンク50Kbit/sである。ユーザ2の設定情報に基づき、端末2の業務ルールは、以下となる。
【0056】
切り替えターゲットが固定アクセスである場合、音声で通話を開始するとき、Voice Class2を維持し又はVoice Class2に切り替え、ビデオで通話を開始するとき、Video Class2を維持し又はVideo Class2に切り替える。
【0057】
切り替えターゲットが2G移動アクセスである場合、音声で通話を開始するとき、Voice Class1を維持し又はVoice Class1に切り替え、ビデオで通話を開始するとき、Voice Class1を維持し又はVoice Class1に切り替える。
【0058】
切り替えターゲットが4G移動アクセスである場合、音声で通話を開始するとき、Voice Class2を維持し又はVoice Class2に切り替え、ビデオで通話を開始するとき、Video Class2を維持し又はVideo Class2に切り替える。
【0059】
切り替えターゲットが衛星アクセスである場合、音声で通話を開始するとき、Voice Class1を維持し又はVoice Class1に切り替え、ビデオで通話を開始するとき、Voice Class1を維持し又はVoice Class1に切り替える。
【0060】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行することは、前記コアネットワーク機器は、前記第1処理ルールに基づいて業務切り替え命令を生成し、前記業務切り替え命令をヴォイスネットワーク機器に送信し、前記業務切り替え命令を前記端末に送信することを含む。
【0061】
本実施例では、ユーザ側によって接続切り替えを開始し又はネットワーク側によって接続切り替えを開始する時、コアネットワーク機器は、端末のアクセス切り替えイベントを受信すると、アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットを決定し、前記業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定し、前記第1処理ルールに基づいて業務切り替え命令を生成する。
【0062】
選択可能に、前記業務切り替え命令には、少なくとも、前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルが含まれ、前記第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルは、前記メディア業務プラットフォームが前記端末と通信することを指示するために用いられる。
【0063】
選択可能に、コアネットワーク機器内の業務切り替えユニットは、業務ルールの決定及び業務切り替えなどの関連動作を実行するために使用される。例示的に、業務切り替えユニットは、既存のネットワーク機能(例えば5G PCF/IMT-2020 PCF)に配備されてもよいし、新しいネットワーク機能として端末との間に端末の接続タイプや接続レートの典型値などの関連情報を同期させることをサポートしてもよい。
【0064】
上記実施例に基づき、本開示の実施例は、さらに、融合ネットワークの業務連続性の方法を提供する。図3は、本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の方法のフロー概略図二である。図3に示すように、前記方法は、以下のステップ201~202を含む。
【0065】
ステップ201では、ヴォイスネットワーク機器は、前記端末からの設定情報を受信し、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含み、前記設定情報は、業務切り替え処理を指導するための業務ルールを決定するために用いられる。
【0066】
ステップ202では、前記ヴォイスネットワーク機器は、前記設定情報をコアネットワーク機器に送信する。
【0067】
本実施例では、ユーザは、端末上で手動操作により上記設定情報を構成し、前記設定情報は、構成情報とも呼ばれ、ユーザがオーディオビデオ業務を行う際のオーディオビデオ通話の好みを示すものである。前記設定情報は、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、即ち、端末のオーディオビデオ通信能力範囲内でユーザが受け入れ可能な音声通信能力レベルを含み得る。前記設定情報は、さらに、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、即ち、端末のオーディオビデオ通信能力範囲内でユーザが受け入れ可能なビデオ通信能力レベルを含み得る。前記設定情報は、さらに、高から低へ優先度がVideo Class3、Video Class2、Voice Class3、Voice Class2などとなるような、それぞれの音声/ビデオ能力レベルの優先度情報を含み得る。前記設定情報は、さらに、メディアタイプ維持オプションとも呼ばれるアクセスタイプの維持の有無を表す情報を含み得る。前記メディアタイプ維持オプションがオンの場合、切り替え時にメディアタイプが変化しないように優先的に維持し、つまり、アクセスタイプの維持を表す情報であり、例えば、音声で通話を開始する場合、接続切り替え後に音声通話を優先的に維持し、また例えば、ビデオで通話を開始する場合、接続切り替え後にビデオ通話を優先的に維持する。前記メディアタイプ維持オプションがオフの場合、切り替え時にメディアタイプが変化しないように優先的に維持せず、つまり、アクセスタイプの不維持を表す情報である。
【0068】
本実施例では、ヴォイスネットワーク機器は、任意のアクセスネットワーク(固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク又は衛星アクセスネットワーク)及びコアネットワークを介して、端末からの上記設定情報を受信する。ヴォイスネットワーク機器は、端末からの上記設定情報を受信すると、前記設定情報を保存し、前記設定情報をコアネットワーク機器に送信する。具体的には、ヴォイスネットワーク機器は、上記設定情報を保存可能な業務能力ユニットを含む。選択可能に、ユーザは、任意の時間に端末を介して上記設定情報を更新し、更新した設定情報を任意のアクセスネットワーク及びコアネットワークを介してヴォイスネットワーク機器に同期させ、業務能力ユニットに更新して記憶させることができる。
【0069】
例示的に、業務能力ユニットは、上記設定情報の関連操作を実行するために使用される。業務能力ユニットは、既存ネットワーク機能(例えば照会/サービス通話セッション制御機能(I/S-CSCF、Interrogating/Serving Call Session Control Function))に配備されてもよいし、新しいネットワーク機能として端末との間に上記設定情報の構成を同期させることをサポートしてもよい。
【0070】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記ヴォイスネットワーク機器が前記端末からの設定情報を受信する前、前記方法は、さらに、前記ヴォイスネットワーク機器は、メディアタイプ及びレートレベルに基づいて、音声通信能力を複数の音声通信能力レベルに分割し、ビデオ通信能力を複数のビデオ通信能力レベルに分割することを含む。
【0071】
本実施例では、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク、及び衛星アクセスネットワークの通信能力や通信リソースの差異、並びに、異なるマルチ接続端末とメディア業務プラットフォームによる音声/ビデオコーデックや音声/ビデオレートレベルのサポート能力を考慮して、固定、移動及び衛星の融合ネットワークは、複数種の音声/ビデオコーデックや複数種の音声/ビデオレートレベルをサポートする必要があり、ヴォイスネットワーク機器は、メディアタイプ及びレートレベルに基づいて音声通信能力、ビデオ通信能力のレベル分割を行う。
【0072】
選択可能に、前記第1音声通信能力レベル集合は、1つ又は複数の音声通信能力レベルを含み、前記第1ビデオ通信能力レベル集合は、1つ又は複数のビデオ通信能力レベルを含む。
【0073】
例示的に、第1音声通信能力レベル集合は、複数の音声通信能力レベルを含み、例えば、Voice Class1(低速音声通信能力レベルに対応)、Voice Class2(中速音声通信能力レベルに対応)、Voice Class3(高速音声通信能力レベルに対応)が挙げられる。例示的に、第1ビデオ通信能力レベル集合は、複数のビデオ通信能力レベルを含み、例えば、Video Class1(低速ビデオ通信能力レベルに対応)、Video Class2(中速ビデオ通信能力レベルに対応)、Video Class3(高速ビデオ通信能力レベルに対応)が挙げられる。
【0074】
いくつかの実施形態では、ユーザが端末上に上記設定情報を構成するのを容易にするように、ヴォイスネットワーク機器は、分割された複数の音声通信能力レベル及び複数のビデオ通信能力レベルを予め端末に同期させ、又は、端末は、上記複数の音声通信能力レベル及び複数のビデオ通信能力レベルが予め書き込まれている。他の実施形態では、ユーザが端末を介して上記設定情報を構成する時又は構成する前、端末は、ヴォイスネットワーク機器と接続を確立することができ、ヴォイスネットワーク機器によって予め分割された複数の音声通信能力レベル及び複数のビデオ通信能力レベルを取得することができる。
【0075】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記業務ルールは、端末の切り替えターゲットが固定アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、端末の切り替えターゲットが移動アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、端末の切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、という処理ルールを含む。
【0076】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記方法は、さらに、前記ヴォイスネットワーク機器は、前記コアネットワーク機器からの業務切り替え命令を受信し、前記業務切り替え命令をメディア業務プラットフォームに送信することを含む。
【0077】
選択可能に、前記業務切り替え命令には、少なくとも、端末の切り替えターゲットが第1切り替えターゲットである場合の前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルが含まれ、前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルは、前記メディア業務プラットフォームによる通信を指示するために用いられる。
【0078】
本開示の実施例による技術的解決手段を採用すれば、第1方面において、固定、移動、衛星融合ネットワークのうち、固定アクセスネットワーク-移動アクセスネットワークの切り替え、移動アクセスネットワーク-移動アクセスネットワークの切り替え、固定アクセスネットワーク-衛星アクセスネットワークの切り替え、移動アクセスネットワーク-衛星アクセスネットワークの切り替え、衛星アクセスネットワーク間の切り替えなどのシーンの業務連続性を実現することができる。
【0079】
第2方面において、本開示の実施例によれば、ユーザの好み設定に応じて、それぞれの切り替えシーンの下で最適なメディアタイプを選択することができる。端末が衛星アクセス、2G移動アクセス又は弱カバレッジエリアに切り替えられると、ビデオ通話をオーディオ通話に能動的に切り替えることができる。
【0080】
第3方面において、本開示の実施例によれば、ユーザの好みに応じて、それぞれの切り替えシーンの下で最適なレートレベルを選択することができる。端末が衛星アクセス、2G移動アクセス又は弱カバレッジエリアに切り替えられると、高レート通話を低レート通話に能動的に切り替えることができる。
【0081】
第4方面において、本開示の実施例によれば、切り替えシーン及び業務ルールに基づいて業務切り替え命令を生成し、業務切り替え命令に基づいて切り替え時の業務連続性操作を行うことにより、業務切り替え時の端末、ヴォイスネットワーク、及びメディア業務プラットフォーム間の情報インタラクションを効果的に削減することができる。
【0082】
以下、本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の方法について、具体例を用いて説明する。
【0083】
図4は、本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の方法のインタラクションフロー概略図である。図4に示すように、前記方法は、以下のステップ300~310を含む。
【0084】
ステップ300では、ヴォイスネットワーク機器は、メディアタイプ及びレートレベルに基づいてオーディオビデオ通信能力の階層化を行う。
【0085】
ここで、ヴォイスネットワーク機器内の業務能力ユニットは、メディアタイプ及びレートレベルに基づいてオーディオビデオ通信能力の階層化を行い、具体的に、音声通信能力を複数の音声通信能力レベルに分割し、ビデオ通信能力を複数のビデオ通信能力レベルを分割することができる。
【0086】
例えば、音声通信能力は、Voice Class1(低速音声通信能力レベルに対応)、Voice Class2(中速音声通信能力レベルに対応)、Voice Class3(高速音声通信能力レベルに対応)に分割され得る。ビデオ通信能力レベルは、Video Class1(低速ビデオ通信能力レベルに対応)、Video Class2(中速ビデオ通信能力レベルに対応)、Video Class3(高速ビデオ通信能力レベルに対応)に分割され得る。
【0087】
ステップ301では、ユーザは、端末で設定情報の構成、即ち、ユーザに関わるオーディオビデオ通話の好み構成を行う。
【0088】
ここで、設定情報は、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合(即ち、端末のオーディオビデオ通信能力範囲内でユーザが受け入れ可能な音声通信能力レベル)、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合(即ち、端末のオーディオビデオ通信能力範囲内でユーザが受け入れ可能なビデオ通信能力レベル)、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報を含む。
【0089】
ステップ302では、端末は、設定情報をヴォイスネットワーク機器に同期させる。
【0090】
ここで、ヴォイスネットワーク機器の業務能力ユニットは、設定情報を取得して前記設定情報を保存する。
【0091】
ステップ303では、ヴォイスネットワーク機器は、前記設定情報をコアネットワーク機器に同期させる。
【0092】
ここで、ヴォイスネットワーク機器の業務能力ユニットは、設定情報をコアネットワーク機器の業務切り替えユニットに同期させる。
【0093】
ステップ304では、コアネットワーク機器は、端末の接続タイプ及びその接続レートの典型値、並びに設定情報に基づいて業務ルールを決定する。
【0094】
ここで、コアネットワーク機器の業務切り替えユニットは、端末の接続タイプ及びその接続レートの典型値に基づいて、設定情報を業務ルールにマッピングする。
【0095】
例示的に、端末の通信能力は、Voice Class1、Voice Class2、Voice Class3、Video Class1、Video Class2、及びVideo Class3を含む。端末の設定情報は、Voice Class1、Voice Class2、Voice Class3を含むユーザが受け入れ可能な音声通信能力レベルと、Video Class2、Video Class3を含むユーザが受け入れ可能なビデオ通信能力レベルと、高から低へ優先度がVideo Class3、Video Class2、Voice Class3、Voice Class2、Voice Class1となるそれぞれの音声/ビデオ能力レベルの優先度情報と、メディアタイプ維持オプションのオフ(即ちアクセスタイプの不維持を表す情報)と、を含む。
【0096】
端末は、固定アクセスネットワーク、2G移動アクセスネットワーク、4G移動アクセスネットワーク、5G移動アクセスネットワーク、衛星アクセスネットワークをサポートする。ここで、固定アクセスレートの典型値は、ダウンリンク100Mbit/s、アップリンク20Mbit/sであり、2G移動アクセスレートの典型値は、ダウンリンク200Kbit/s、アップリンク60Kbit/sであり、4G移動アクセスレートの典型値は、ダウンリンク40Mbit/s、アップリンク8Mbit/sであり、5G移動アクセスレートの典型値は、ダウンリンク300Mbit/s、アップリンク60Mbit/sであり、衛星アクセスレートの典型値は、ダウンリンク5Mbit/s、アップリンク500Kbit/sである。ユーザの設定情報に基づき、端末の業務ルールは、以下となる。
【0097】
切り替えターゲットが固定アクセスである場合、Video Class3を維持し又はVideo Class3に切り替え、
切り替えターゲットが2G移動アクセスである場合、Voice Class1を維持し又はVoice Class1に切り替え、
切り替えターゲットが4G移動アクセスである場合、Video Class2を維持し又はVideo Class2に切り替え、
切り替えターゲットが5G移動アクセスである場合、Video Class3を維持し又はVideo Class3に切り替え、
切り替えターゲットが衛星アクセスである場合、Voice Class3を維持し又はVoice Class3に切り替える。
【0098】
ステップ305では、端末は、5G移動アクセス-衛星アクセスの切り替えを開始し、コアネットワーク機器は、該接続切り替えに対応するイベントを受信する。
【0099】
ステップ306では、コアネットワーク機器は、該接続切り替えに対応するイベントに基づいて、切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークであることを決定し、切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークであることに基づいて第1処理ルールを決定し、第1処理ルールに基づいて業務切り替え命令を生成する。
【0100】
ここで、コアネットワーク機器の業務切り替えユニットは、切り替えシーン及び業務ルールに基づいて業務切り替え命令を生成し、上記業務ルールの例に従って、Video Class3からVoice Class3への切り替えを決定する。
【0101】
ここで、前記業務切り替え命令には、接続タイプが衛星アクセスとなること及びVoice Class3となることが含まれてもよい。
【0102】
ステップ307では、コアネットワーク機器は、業務切り替え命令をヴォイスネットワーク機器に同期させる。
【0103】
ここで、コアネットワーク機器内の業務切り替えユニットは、業務切り替え命令をヴォイスネットワーク機器に同期させる。
【0104】
ステップ308では、ヴォイスネットワーク機器は、業務切り替え命令をメディア業務プラットフォームに同期させる。
【0105】
ステップ309では、コアネットワーク機器は、業務切り替え命令を端末に同期させる。
【0106】
ここで、コアネットワーク機器内の業務切り替えユニットは、業務切り替え命令を端末に同期させる。
【0107】
ここで、ステップ307とステップ309の実行順番は、上記に示したものに限定されず、ステップ307を実行する前にステップ309を実行してもよいし、ステップ307とステップ309を同時に実行してもよいし、本実施例は、これに限定されない。
【0108】
ステップ310では、端末、ヴォイスネットワーク機器、及び、メディア業務プラットフォームの間では、切り替えられたメディアタイプ及びレートレベルVoice Class3を用いてオーディオビデオ通話を行う。
【0109】
本開示の実施例は、さらに、融合ネットワークの業務連続性の装置を提供する。図5は、本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の装置の構成構造概略図一である。図5に示すように、前記装置は、第1決定ユニット11、第1受信ユニット12、第2決定ユニット13と業務切り替えユニット14を含む。
【0110】
前記第1決定ユニット11は、端末に対応する業務ルールを決定するように構成され、前記業務ルールは、切り替えターゲットが、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク及び衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つのアクセスネットワークである場合のオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルールを含む。
【0111】
前記第1受信ユニット12は、前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するように構成される。
【0112】
前記第2決定ユニット13は、前記第1受信ユニット12が前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するとき、前記アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットを決定し、前記業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定するように構成される。
【0113】
前記業務切り替えユニット14は、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行するように構成される。
【0114】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記装置は、さらに、第1送信ユニット15を含む。
【0115】
前記業務切り替えユニット14は、前記第1処理ルールに基づいて業務切り替え命令を生成し、前記第1送信ユニットを介して前記業務切り替え命令をヴォイスネットワーク機器に送信し、及び前記第1送信ユニットを介して前記業務切り替え命令を前記端末に送信するように構成される。
【0116】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第1受信ユニット12は、さらに、前記ヴォイスネットワーク機器を介して前記端末からの設定情報を受信するように構成され、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含む。
【0117】
前記第1決定ユニット11は、前記端末の接続関連情報を取得し、前記接続関連情報及び前記設定情報に基づいて、前記業務ルールを決定するように構成され、前記接続関連情報は、接続タイプと、前記接続タイプに対応する接続レート情報とを含む。
【0118】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第1音声通信能力レベル集合は、1つ又は複数の音声通信能力レベルを含み、
前記端末がサポートする音声通信能力は、予め複数の音声通信能力レベルに分割されている。
【0119】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第1ビデオ通信能力レベル集合は、1つ又は複数のビデオ通信能力レベルを含み、
前記端末がサポートするビデオ通信能力は、予め複数のビデオ通信能力レベルに分割されている。
【0120】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記接続タイプは、固定アクセスネットワーク接続、移動アクセスネットワーク接続又は衛星アクセスネットワーク接続を含む。
【0121】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第1決定ユニット11は、接続タイプ、前記接続タイプに対応する接続レート情報及び前記設定情報に基づいて、
切り替えターゲットが固定アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
切り替えターゲットが移動アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、という処理ルールを決定するように構成される。
【0122】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記業務切り替え命令には、少なくとも、前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルが含まれ、前記第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルは、メディア業務プラットフォームが前記端末と通信することを指示するために用いられる。
【0123】
本開示の実施例では、前記融合ネットワークの業務連続性の装置は、コアネットワーク機器に応用される。前記装置内の第1決定ユニット11、第2決定ユニット13及び業務切り替えユニット14は、実際の応用において、中央プロセッサ(CPU、Central Processing Unit)、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、マイクロ制御ユニット(MCU、Microcontroller Unit)又はプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field-Programmable Gate Array)によって実現され得る。前記装置内の第1受信ユニット12及び第1送信ユニット15は、実際の応用において、通信モジュール(基礎通信キット、オペレーティングシステム、通信モジュール、標準化インターフェース及びプロトコルなどを含むもの)、並びに、送受信アンテナによって実現され得る。
【0124】
本開示の実施例は、さらに、融合ネットワークの業務連続性の装置を提供する。図6は、本開示の実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の装置の構成構造概略図二である。図6に示すように、前記装置は、第2受信ユニット21及び第2送信ユニット22を含む。
【0125】
前記第2受信ユニット21は、前記端末からの設定情報を受信するように構成され、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含み、前記設定情報は、業務切り替え処理を指導するための業務ルールを決定するために用いられる。
【0126】
前記第2送信ユニット22は、前記設定情報をコアネットワーク機器に送信するように構成される。
【0127】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第2受信ユニット21は、さらに、前記コアネットワーク機器からの業務切り替え命令を受信するように構成される。
【0128】
前記第2送信ユニット22は、さらに、前記業務切り替え命令をメディア業務プラットフォームに送信するように構成される。
【0129】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、図7に示すように、前記装置は、さらに、業務能力ユニット23を含む。業務能力ユニット23は、前記第2受信ユニット21が前記端末からの設定情報を受信する前、メディアタイプ及びレートレベルに基づいて、音声通信能力を複数の音声通信能力レベルに分割し、ビデオ通信能力を複数のビデオ通信能力レベルに分割するように構成される。
【0130】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記第1音声通信能力レベル集合は、1つ又は複数の音声通信能力レベルを含み、
前記第1ビデオ通信能力レベル集合は、1つ又は複数のビデオ通信能力レベルを含む。
【0131】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記業務ルールは、
端末の切り替えターゲットが固定アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
端末の切り替えターゲットが移動アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
端末の切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、という処理ルールを含む。
【0132】
本開示のいくつかの選択可能な実施例では、前記業務切り替え命令には、少なくとも、端末の切り替えターゲットが第1切り替えターゲットである場合の前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルが含まれ、前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルは、前記メディア業務プラットフォームによる通信を指示するために用いられる。
【0133】
本開示の実施例では、前記融合ネットワークの業務連続性の装置は、ヴォイスネットワーク機器に応用される。前記装置内の業務能力ユニット23は、実際の応用において、CPU、DSP、MCU又はFPGAによって実現され得る。前記装置内の第2受信ユニット21と第2送信ユニット22、実際の応用において、通信モジュール(基礎通信キット、オペレーティングシステム、通信モジュール、標準化インターフェース及びプロトコルなどを含むもの)、並びに、送受信アンテナによって実現され得る。
【0134】
なお、上記実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の装置が融合ネットワークの業務連続性処理を行う際には、上記各プログラムモジュールの分割のみを例に挙げて説明したが、実際の応用において、必要に応じて上記処理を異なるプログラムモジュールに割り当てて完成させることができ、つまり、装置の内部構造を異なるプログラムモジュールに分割して上記説明した全部又は一部の処理を完了させることができる。また、上記実施例に係る融合ネットワークの業務連続性の装置と融合ネットワークの業務連続性の方法実施例は、同一の構想に属し、その具体な実現過程は、方法実施例を参照すればよく、ここで説明を省略する。
【0135】
本開示の実施例は、さらに、通信機器を提供し、前記通信機器は、前述実施例におけるコアネットワーク機器又はヴォイスネットワーク機器であり得る。図8は、本開示の実施例の通信機器のハードウェア構成構造概略図である。図8に示すように、前記通信機器は、メモリ32、プロセッサ31及びメモリ32に記憶されてプロセッサ31で実行可能なコンピュータプログラムを含み、前記プロセッサ31は、前記プログラムを実行する場合、本開示の実施例がコアネットワーク機器に応用される前記融合ネットワークの業務連続性の方法のステップを実現し、又は、前記プロセッサ31は、前記プログラムを実行する場合、本開示の実施例がヴォイスネットワーク機器に応用される前記融合ネットワークの業務連続性の方法のステップを実現する。
【0136】
選択可能に、通信機器は、さらに、1つ又は複数のネットワークインターフェース33を含む。通信機器内のそれぞれのコンポーネントは、バスシステム34を介して互いに結合されていることが理解される。バスシステム34は、これらのコンポーネント間の接続通信を実現するために用いられることが理解される。バスシステム34は、データバスに加えて、さらに、電源バス、制御バス及び状態信号バスを含む。しかしながら、明確に説明するために、図8では各種バスをバスシステム34と表記している。
【0137】
メモリ32は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの両方を含んでもよいことを理解されたい。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM、Read Only Memory)、プログラマブル読み取り専用メモリ(PROM、Programmable Read-Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM、ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁気表面メモリ、光ディスク、又は読み取り専用光ディスク(CD-ROM、Compact Disc Read-Only Memory)であってもよい。磁気表面メモリは、磁気ディスクメモリ又は磁気帯メモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよい。例示的であるが限定的な説明ではないが、多くの形態のRAMが使用可能であり、例えば静的ランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random Access Memory)、同期静的ランダムアクセスメモリ(SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory)、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic Random Access Memory)、同期動的ランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)、2倍データレート同期動的ランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、拡張型同期動的ランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、同期接続動的ランダムアクセスメモリ(SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DRRAM、Direct Rambus Random Access Memory)などが挙げられる。本開示の実施例に記載したメモリ32は、これらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限定されないことを目的とする。
【0138】
上記本開示の実施例に開示された方法は、プロセッサ31に応用され、又はプロセッサ31によって実現され得る。プロセッサ31は、信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現プロセスにおいて、上記方法の各ステップは、プロセッサ31内のハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令によって完了することができる。上記プロセッサ31は、汎用プロセッサ、DSP、又は他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。プロセッサ31は、本開示の実施例に開示された各方法、ステップ、及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本開示の実施例に開示された方法のステップに関連して、ハードウェア復号プロセッサ実行完了、又は復号プロセッサ中のハードウェア及びソフトウェアモジュールを組み合わせて実行完了として直接具現化することができる。ソフトウェアモジュールは、記憶媒体に配置することができ、該記憶媒体は、メモリ32に位置し、プロセッサ31は、メモリ32内の情報を読み取り、そのハードウェアに関連して上記方法のステップを完了する。
【0139】
例示的な実施例では、通信機器は、1つ又は複数のアプリケーション専用集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブル論理デバイス(PLD、Programmable Logic Device)、複雑プログラマブル論理デバイス(CPLD、Complex Programmable Logic Device)、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、マイクロプロセッサ(Microprocessor)、又は他の電子部品によって実現されて上記方法を実行するために使用されてもよい。
【0140】
例示的実施例では、本開示の実施例は、さらに、コンピュータ可読記憶媒体、例えば、コンピュータプログラムを含むメモリ32を提供する。上記コンピュータプログラムが通信機器のプロセッサ31によって実行されて上記方法のステップを完了することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、FRAM、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、Flash Memory、磁気表面メモリ、光ディスク、又はCD-ROMなどのメモリであってもよいし、上記メモリの1つ又は任意の組み合わせを含む様々な機器であってもよい。
【0141】
本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、該プログラムがプロセッサによって実行される場合、本開示の実施例がコアネットワーク機器に応用される前記融合ネットワークの業務連続性の方法のステップを実現し、又は該プログラムがプロセッサによって実行される場合、本開示の実施例がヴォイスネットワーク機器に応用される前記融合ネットワークの業務連続性の方法のステップを実現する。
【0142】
本開示による方法実施例に開示された方法は、衝突しない場合に任意に組み合わせられ、新たな方法実施例を得ることができる。
【0143】
本開示による製品実施例に開示された特徴、衝突しない場合に任意に組み合わせられ、新たな製品実施例を得ることができる。
【0144】
本開示による方法又は機器実施例に開示された特徴は、衝突しない場合に任意に組み合わせられ、新たな方法実施例又は機器実施例を得ることができる。
【0145】
本明細書に係るいくつかの実施例では、開示された機器及び方法は、他の手段で実現されてもよいことが理解されるべきである。上述した機器の実施例は、単なる例示的なものであり、例えば、上記ユニットの分割は、論理機能分割にすぎず、実際に実現される場合に別の分割方法があり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが結合されてもよいし、別のシステムに統合されてもよいし、いくつかの特徴が無視されてもよいし、実行されなくてもよいなどが挙げられる。さらに、表示又は議論される各構成要素相互間の結合、又は直接結合、又は通信接続は、いくつかのインタフェース、デバイス又はユニットを介した間接結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的、又は他の形態であってもよい。
【0146】
上記分離手段として説明したユニットは、物理的に分離されていてもよく、又は物理的に分離されていなくてもよく、ユニットとして表示される部品は、物理的に分離されていてもよく、又は物理的に分離されていなくてもよく、即ち、1箇所に位置していてもよく、複数のネットワークユニットに分布していてもよく、本実施形態の目的を達成するために、実際の必要に応じてその一部又は全部のユニットを選択することができる。
【0147】
また、本開示の各実施例における各機能ユニットは、すべて1つの処理ユニットに統合するもよいし、各ユニットがそれぞれ1つのユニットとして単独であってもよいし、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合するもよいし、上記統合されたユニットは、ハードウェアの形態で実現されてもよいし、ハードウェアプラスソフトウェア機能ユニットの形態で実現されてもよい。
【0148】
当業者は、上記方法の実施例を実現するための全部又は一部のステップは、実行時に上記方法の実施例を含むステップを実行するための、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラム命令に関連するハードウェアによって実行することができ、上記記憶媒体は、移動記憶機器、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなどのプログラムコードを記憶可能な様々な媒体を含む。
【0149】
あるいは、本開示の上記統合されたユニットは、ソフトウェア機能モジュールとして実現され、独立した製品として販売又は使用される場合には、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。このような理解に基づき、本開示の実施例に係る技術的解決手段は、本質的に又は先行技術に対して寄与する部分をソフトウェア製品として具現化することができ、該コンピュータソフトウェア製品は、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク機器などであってもよい)が本開示の各実施例に記載した方法の全部又は一部を実行するようにするためのいくつかの命令を含む記憶媒体に記憶される。上記記憶媒体は、移動記憶機器、ROM、RAM、磁気ディスク、又は光ディスクなどのプログラムコードを記憶可能な媒体を含む。
【0150】
以上述べたのは、本開示の具体的な実施形態にすぎないが、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本開示の開示の技術範囲内において、本開示の保護範囲内に含まれるべき変更又は置換を容易に思いつくことができる当技術分野に詳しいいかなる技術者も含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲に準じなければならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2023-12-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
融合ネットワークの業務連続性の方法であって、
前記方法は、
コアネットワーク機器は、端末に対応する業務ルールを決定することであって、前記業務ルールは、切り替えターゲットが、固定アクセスネットワーク、移動アクセスネットワーク及び衛星アクセスネットワークのうちの少なくとも1つのアクセスネットワークである場合のオーディオ及び/又はビデオ業務の処理ルールを含むことと、
前記コアネットワーク機器は、前記端末又はネットワーク機器によって開始されたアクセス切り替えイベントを受信するとき、前記アクセス切り替えイベントに対応する第1切り替えターゲットを決定し、前記業務ルールに基づいて前記第1切り替えターゲットの第1処理ルールを決定し、前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行することと、を含む、融合ネットワークの業務連続性の方法。
【請求項2】
前記第1処理ルールに従って業務切り替え処理を実行することは、
前記コアネットワーク機器は、前記第1処理ルールに基づいて業務切り替え命令を生成し、前記業務切り替え命令をヴォイスネットワーク機器に送信し、前記業務切り替え命令を前記端末に送信することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コアネットワーク機器は、端末に対応する業務ルールを決定することは、
コアネットワーク機器は、前記ヴォイスネットワーク機器を介して前記端末からの設定情報を受信することであって、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含むことと、
前記コアネットワーク機器は、前記端末の接続関連情報を取得することであって、前記接続関連情報は、接続タイプと、前記接続タイプに対応する接続レート情報とを含むことと、
前記コアネットワーク機器は、前記接続関連情報及び前記設定情報に基づいて、前記業務ルールを決定することと、を含む
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1音声通信能力レベル集合は、1つ又は複数の音声通信能力レベルを含み、
前記端末がサポートする音声通信能力は、予め複数の音声通信能力レベルに分割されている
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1ビデオ通信能力レベル集合は、1つ又は複数のビデオ通信能力レベルを含み、
前記端末がサポートするビデオ通信能力は、予め複数のビデオ通信能力レベルに分割されている
請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記接続タイプは、固定アクセスネットワーク接続、移動アクセスネットワーク接続又は衛星アクセスネットワーク接続を含む
請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記コアネットワーク機器は、前記接続関連情報及び前記設定情報に基づいて、前記業務ルールを決定することは、
前記コアネットワーク機器は、接続タイプ、前記接続タイプに対応する接続レート情報及び前記設定情報に基づいて、
切り替えターゲットが固定アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
切り替えターゲットが移動アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、という処理ルールを決定することを含む
請求項3に記載の方法。
【請求項8】
前記業務切り替え命令には、少なくとも、前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルが含まれ、前記第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルは、メディア業務プラットフォームが前記端末と通信することを指示するために用いられる
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
融合ネットワークの業務連続性の方法であって、
前記方法は、
ヴォイスネットワーク機器は、端末からの設定情報を受信することであって、前記設定情報は、少なくとも、ユーザが受け入れ可能な第1音声通信能力レベル集合、ユーザが受け入れ可能な第1ビデオ通信能力レベル集合、音声とビデオ通信能力レベルの優先度情報、及び、アクセスタイプの維持の有無を表す情報、のうちの少なくとも1つの情報を含み、前記設定情報は、業務切り替え処理を指導するための業務ルールを決定するために用いられる、ことと、
前記ヴォイスネットワーク機器は、前記設定情報をコアネットワーク機器に送信することと、を含む、融合ネットワークの業務連続性の方法。
【請求項10】
前記方法は、さらに、
前記ヴォイスネットワーク機器は、前記コアネットワーク機器からの業務切り替え命令を受信し、前記業務切り替え命令をメディア業務プラットフォームに送信することを含む
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ヴォイスネットワーク機器が前記端末からの設定情報を受信する前、前記方法は、さらに、
前記ヴォイスネットワーク機器は、メディアタイプ及びレートレベルに基づいて、音声通信能力を複数の音声通信能力レベルに分割し、ビデオ通信能力を複数のビデオ通信能力レベルに分割することを含む
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1音声通信能力レベル集合は、1つ又は複数の音声通信能力レベルを含み、
前記第1ビデオ通信能力レベル集合は、1つ又は複数のビデオ通信能力レベルを含む
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記業務ルールは、
端末の切り替えターゲットが固定アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
端末の切り替えターゲットが移動アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、
端末の切り替えターゲットが衛星アクセスネットワークである場合のオーディオ通信能力レベル又はビデオ通信能力レベル、という処理ルールを含む
請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記業務切り替え命令には、少なくとも、端末の切り替えターゲットが第1切り替えターゲットである場合の前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルが含まれ、前記第1切り替えターゲットに対応する第1オーディオ通信能力レベル又は第1ビデオ通信能力レベルは、前記メディア業務プラットフォームによる通信を指示するために用いられる
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
メモリ、プロセッサ及びメモリに記憶されてプロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む通信機器であって、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法を実現し、又は、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する場合、請求項9から14のいずれか1項に記載の方法を実現する、通信機器。
【国際調査報告】