IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エルジー エレクトロニクス インコーポレイティドの特許一覧

特表2024-522169LTE SLを考慮したNR SLリソース選択方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-11
(54)【発明の名称】LTE SLを考慮したNR SLリソース選択方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/02 20090101AFI20240604BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20240604BHJP
   H04W 72/56 20230101ALI20240604BHJP
   H04W 72/12 20230101ALI20240604BHJP
   H04W 92/18 20090101ALI20240604BHJP
   H04W 4/40 20180101ALI20240604BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20240604BHJP
【FI】
H04W72/02
H04W72/25
H04W72/56
H04W72/12
H04W92/18
H04W4/40
H04W88/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575569
(86)(22)【出願日】2022-06-15
(85)【翻訳文提出日】2023-12-07
(86)【国際出願番号】 KR2022008484
(87)【国際公開番号】W WO2022265397
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0078327
(32)【優先日】2021-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0078322
(32)【優先日】2021-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ファン テソン
(72)【発明者】
【氏名】イ スンミン
(72)【発明者】
【氏名】ソ ハンピョル
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA01
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067EE56
5K067GG06
5K067JJ11
5K067JJ21
(57)【要約】
無線通信システムにおいて第1の装置100の動作方法が提案される。前記方法は、リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行するステップと、LTE SCIに基づいて獲得される前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新するが、前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの時間及び周波数に隣接する整数のリソースが除外される、ステップを含むことができる。
【選択図】図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の装置が無線通信を行う方法において、
リソース選択をトリガーするステップと、
前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定するステップと、
前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定するステップと、
前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行するステップと、
前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新するステップを含み、
前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、
前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含む、方法。
【請求項2】
前記リソース選択はNR(new radio)SL(sidelink)通信に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記LTE SCIに基づいてLTE SL SCS(subcarrier spacing)を獲得するステップと、
前記NR SL通信に関連するNR SL SCSを獲得するステップをさらに含み、
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SL SCSとNR SL SCSが異なることに基づいて実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記LTE SCIに基づいてLTE SLサブキャリアオフセットを獲得するステップと、
前記NR SL通信に関連するNR SLサブキャリアオフセットを獲得するステップをさらに含み、
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SLサブキャリアオフセットと前記NR SLサブキャリアオフセットが異なることに基づいて実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記LTE SCIに基づいてLTE SL DC(direct current)位置を獲得するステップと、
前記NR SL通信に関連するNR SL DC位置を獲得するステップをさらに含み、
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SL DC位置と前記NR SL DC位置が異なることに基づいて実行される、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記LTE SCIに基づいてLTE SL SCSを獲得するステップと、
前記NR SL通信に関連するNR SL SCSを獲得するステップと、
前記LTE SL SCSに基づいてLTE SLビン(bin)を生成するステップと、
前記NR SL SCSに基づいてNR SLビンを生成するステップと、
前記LTE SLビン及び前記NR SLビンに基づいて前記LTE SCIに関連するリソースを決定するステップをさらに含み、
前記LTE SLビンと前記NR SLビンが重複することに基づいて、前記LTE SLビンに関連するリソースが前記LTE SCIに関連するリソースとして決定される、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記N2は前記NR SL通信に関連するSCS別に設定される、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、
前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの時間と隣接した整数N1個のリソースを除外するステップを含み、
前記N1個のリソースは、前記LTE SCIに関連するリソースに先行する整数N2個のリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースに後続する整数N3個のリソースを含み、
前記N1は前記N2と前記N3の合計である、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記N2と前記N3は異なる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記M1個のリソースは、前記LTE SCIに関連するリソースの周波数より高い周波数の整数M2個のリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数より低い周波数の整数M3個のリソースを含み、
前記M1は前記M2と前記M3の合計である、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記M2と前記M3は異なる、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SCIに基づいて測定されたRSRP(reference signal received power)値が第1のRSRP閾値以上であることに基づいて実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のRSRP閾値はNR SL通信に用いられる第2のRSRP閾値と異なる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
無線通信を行う第1の装置において、
命令を格納する1つ以上のメモリと、
1つ以上の送受信機と、
前記1つ以上のメモリと前記1つ以上の送受信機を接続する1つ以上のプロセッサを含み、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、
リソース選択をトリガーし、
前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定し、
前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定し、
前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行し、
前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新し、
前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、
前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含む、第1の装置。
【請求項15】
第1の端末を制御するように設定された装置(apparatus)において、前記の装置は、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行できるように接続され、及び命令を格納する1つ以上のメモリを含み、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、
リソース選択をトリガーし、
前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定し、
前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定し、
前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行し、
前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新し、
前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、
前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含む、装置。
【請求項16】
命令を記録している非一時的コンピューター可読記憶媒体として、
前記命令は、実行されるとき、第1の装置に、
リソース選択をトリガーするようにし、
前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定するようにし、
前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定するようにし、
前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行するようにし、
前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新するようにし、
前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、
前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含む、非一時的コンピューター可読記憶媒体。
【請求項17】
第2の装置が無線通信を行う方法において、
SL(sidelink)リソースに基づいて、第1の装置からPSCCH(physical sidelink control channel)を介してPSSCH(physical sidelink shared channel)のスケジューリングのためのNR(new radio)SCI(sidelink control information)を受信するステップと、
前記SLリソースに基づいて、前記第1の装置から前記PSSCHを介してMAC(medium access control)PDU(protocol data unit)を受信するステップを含み、
前記SLリソースは候補リソースセットにおいて選択され、
リソースプール内に決定されたリソース選択ウィンドウに含まれる前記候補リソースセットはセンシング結果に基づいて更新され、
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、
前記候補リソースセットにおいて前記LTE(longterm evolution)SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含む、方法。
【請求項18】
前記LTE SLに関連するリソースはLTE SLビン(bin)及びNR SLビンに基づいて決定され、
前記LTE SLビンはLTE SL SCS(subcarrier spacing)に基づいて生成され、
前記NR SLビンはNR SL SCSに基づいて生成され、
前記LTE SLビンと前記NR SLビンが重複することに基づいて、前記LTE SLビンに関連するリソースが前記LTE SCIに関連するリソースとして決定される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
無線通信を行う第2の装置において、
命令を格納する1つ以上のメモリと、
1つ以上の送受信機と、
前記1つ以上のメモリと前記1つ以上の送受信機を接続する1つ以上のプロセッサを含むが、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、
SL(sidelink)リソースに基づいて、第1の装置からPSCCH(physical sidelink control channel)を介してPSSCH(physical sidelink shared channel)のスケジューリングのためのNR(new radio)SCI(sidelink control information)を受信し、
前記SLリソースに基づいて、前記第1の装置から前記PSSCHを介してMAC(medium access control)PDU(protocol data unit)を受信し、
前記SLリソースは候補リソースセットにおいて選択され、
リソースプール内に決定されたリソース選択ウィンドウに含まれる前記候補リソースセットはセンシング結果に基づいて更新され、
前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、
前記候補リソースセットにおいて前記LTE(longterm evolution)SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含む、第2の装置。
【請求項20】
前記LTE SLに関連するリソースはLTE SLビン(bin)及びNR SLビンに基づいて決定され、
前記LTE SLビンはLTE SL SCS(subcarrier spacing)に基づいて生成され、
前記NR SLビンはNR SL SCSに基づいて生成され、
前記LTE SLビンと前記NR SLビンが重複することに基づいて、前記LTE SLビンに関連するリソースが前記LTE SCIに関連するリソースとして決定される、請求項19に記載の第2の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
サイドリンク(sidelink、SL)とは、端末(User Equipment、UE)間に直接的なリンクを設定し、基地局(Base Station、BS)を経ずに、端末間に音声またはデータなどを直接やり取りする通信方式を意味する。SLは、急速に増加するデータトラフィックによる基地局の負担を解決することができる一つの方案として考慮されている。V2X(vehicle-to-everything)は、有/無線通信を介して他の車両、歩行者、インフラが構築されたモノなどと情報を交換する通信技術を意味する。V2Xは、V2V(vehicle-to-vehicle)、V2I(vehicle-to-infrastructure)、V2N(vehicle-to-network)、及びV2P(vehicle-to-pedestrian)のような四つの類型に区分されることができる。V2X通信は、PC5インターフェース及び/またはUuインターフェースを介して提供されることができる。
【0003】
一方、一層多くの通信機器が一層大きい通信容量を要求するにつれて、既存の無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)に比べて向上したモバイル広帯域(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭されている。それによって、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービスまたは端末を考慮した通信システムが論議されており、改善された移動広帯域通信、マッシブMTC(Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代無線接続技術を新しいRAT(new radio access technology)またはNR(new radio)と称することができる。NRでもV2X(vehicle-to-everything)通信がサポートされることができる。
【0004】
図1は、NR以前のRATに基づくV2X通信とNRに基づくV2X通信を比較して説明するための図面である。図1の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。
【0005】
V2X通信と関連して、NR以前のRATではBSM(Basic Safety Message)、CAM(Cooperative Awareness Message)、DENM(Decentralized Environmental Notification Message)のようなV2Xメッセージに基づいて、安全サービス(safety service)を提供する方案が主に論議された。V2Xメッセージは、位置情報、動的情報、属性情報などを含むことができる。例えば、端末は、周期的なメッセージ(periodic message)タイプのCAM、及び/またはイベントトリガメッセージ(event triggered message)タイプのDENMを他の端末に送信できる。
【0006】
以後、V2X通信と関連して、多様なV2XシナリオがNRで提示されている。例えば、多様なV2Xシナリオは、車両プラトー二ング(vehicle platooning)、向上したドライビング(advanced driving)、拡張されたセンサ(extended sensors)、リモートドライビング(remoted riving)などを含むことができる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態によれば、第1の装置が無線通信を行う方法を提供することができる。例えば、前記方法は、リソース選択をトリガーするステップと、前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定するステップと、前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定するステップと、前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行するステップと、前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新するステップを含み、前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0008】
本開示の一実施形態によれば、無線通信を行う第1の装置を提供することができる。例えば、前記第1の装置は命令を格納する1つ以上のメモリと、1つ以上の送受信機と、前記1つ以上のメモリと前記1つ以上の送受信機を接続する1つ以上のプロセッサを含むことができる。例えば、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、リソース選択をトリガーし、前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定し、前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定し、前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行し、及び前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新し、前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0009】
本開示の一実施形態によれば、第1の端末を制御するように設定された装置(apparatus)が提供される。例えば、前記の装置は、1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプロセッサによって実行できるように接続され、及び命令を格納する1つ以上のメモリを含むことができる。例えば、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、リソース選択をトリガーし、前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定し、前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定し、前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行し、前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新し、前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0010】
本開示の一実施形態によれば、命令を記録している非一時的コンピューター可読記憶媒体が提供される。例えば、前記命令は、実行されるとき、第1の装置に、リソース選択をトリガーするようにし、前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定するようにし、前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定するようにし、前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行するようにし、前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新するようにし、前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0011】
本開示の一実施形態によれば、第2の装置が無線通信を行う方法を提供することができる。例えば、前記方法は、SL(sidelink)リソースに基づいて、第1の装置からPSCCH(physical sidelink control channel)を介してPSSCH(physical sidelink shared channel)のスケジューリングのためのNR(new radio)SCI(sidelink control information)を受信するステップと、前記SLリソースに基づいて、前記第1の装置から前記PSSCHを介してMAC(medium access control)PDU(protocol data unit)を受信するステップを含み、前記SLリソースは候補リソースセットにおいて選択され、リソースプール内に決定されたリソース選択ウィンドウに含まれる前記候補リソースセットはセンシング結果に基づいて更新され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、前記候補リソースセットにおいて前記LTE(longterm evolution)SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0012】
本開示の一実施形態によれば、無線通信を行う第2の装置を提供することができる。例えば、前記第2の装置は、命令を格納する1つ以上のメモリと、1つ以上の送受信機と、前記1つ以上のメモリと前記1つ以上の送受信機を接続する1つ以上のプロセッサを含むことができる。例えば、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、SL(sidelink)リソースに基づいて、第1の装置からPSCCH(physical sidelink control channel)を介してPSSCH(physical sidelink shared channel)のスケジューリングのためのNR(new radio)SCI(sidelink control information)を受信し、前記SLリソースに基づいて、前記第1の装置から前記PSSCHを介してMAC(medium access control)PDU(protocol data unit)を受信し、前記SLリソースは候補リソースセットにおいて選択され、リソースプール内に決定されたリソース選択ウィンドウに含まれる前記候補リソースセットはセンシング結果に基づいて更新され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、前記候補リソースセットにおいて前記LTE(longterm evolution)SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【発明の効果】
【0013】
端末がSL通信を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】NR以前のRATに基づくV2X通信とNRに基づくV2X通信を比較して説明するための図面である。
【0015】
図2】本開示の一実施例に係る、NRシステムの構造を示す。
【0016】
図3】本開示の一実施形態に係る、無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示す。
【0017】
図4】本開示の一実施例に係る、NRの無線フレームの構造を示す。
【0018】
図5】本開示の一実施例に係る、NRフレームのスロット構造を示す。
【0019】
図6】本開示の一実施例に係る、BWPの一例を示す。
【0020】
図7】本開示の一実施例に係る、V2XまたはSL通信を実行する端末を示す。
【0021】
図8】本開示の一実施例によって、端末が送信モードによってV2XまたはSL通信を実行する手順を示す。
【0022】
図9】本開示の一実施例に係る、三つのキャストタイプを示す。
【0023】
図10】本開示の一実施形態に係る、LTE SCIに基づいてSL通信のための候補リソースセットを決定する実施形態を示す。
【0024】
図11】本開示の一実施形態に係る、LTE SCIに基づいてSL通信のための候補リソースセットを決定する実施形態を示す。
【0025】
図12】本開示の一実施形態に係る、第1の装置が無線通信を行う手順を示す。
【0026】
図13】本開示の一実施形態に係る、第2の装置が無線通信を行う手順を示す。
【0027】
図14】本開示の一実施例に係る、通信システム1を示す。
【0028】
図15】本開示の一実施例に係る、無線機器を示す。
【0029】
図16】本開示の一実施例に係る、送信信号のための信号処理回路を示す。
【0030】
図17】本開示の一実施例に係る、無線機器を示す。
【0031】
図18】本開示の一実施例に係る、携帯機器を示す。
【0032】
図19】本開示の一実施例に係る、車両または自律走行車両を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本明細書において「AまたはB(A or B)」は「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「AまたはB(A or B)」は「A及び/またはB(A and/or B)」と解釈されることができる。例えば、本明細書において「A、BまたはC(A、B or C)」は「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。
【0034】
本明細書で使われるスラッシュ(/)や読点(comma)は「及び/または(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は「A及び/またはB」を意味することができる。それによって、「A/B」は「ただA」、「ただB」、または「AとBの両方とも」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は「A、BまたはC」を意味することができる。
【0035】
本明細書において「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」は、「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「少なくとも一つのAまたはB(at least one of A or B)」や「少なくとも一つのA及び/またはB(at least one of A and/or B)」という表現は「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」と同じく解釈されることができる。
【0036】
また、本明細書において「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」は、「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。また、「少なくとも一つのA、BまたはC(at least one of A、B or C)」や「少なくとも一つのA、B及び/またはC(at least one of A、B and/or C)」は「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」を意味することができる。
【0037】
また、本明細書で使われる括弧は「例えば(for example)」を意味することができる。具体的に、「制御情報(PDCCH)」で表示された場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。また、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に制限(limit)されずに、「PDDCH」が「制御情報」の一例として提案されたものである。また、「制御情報(即ち、PDCCH)」で表示された場合も、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。
【0038】
本明細書において、一つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に具現されることもでき、同時に具現されることもできる。
【0039】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線通信システムに使われることができる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術で具現されることができる。TDMAは、GSM(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術で具現されることができる。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802-20、E-UTRA(evolved UTRA)などのような無線技術で具現されることができる。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化であって、IEEE802.16eに基づくシステムとの下位互換性(backward compatibility)を提供する。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E-UTRA(evolved-UMTS terrestrial radio access)を使用するE-UMTS(evolved UMTS)の一部として、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0040】
5G NRは、LTE-Aの後続技術であって、高性能、低遅延、高可用性などの特性を有する新しいClean-slate形態の移動通信システムである。5G NRは、1GHz未満の低周波帯域から1GHz~10GHzの中間周波帯域、24GHz以上の高周波(ミリ波)帯域など、使用可能な全てのスペクトラムリソースを活用することができる。
【0041】
説明を明確にするために、5G NRを中心に記述するが、本開示の一実施例に係る技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0042】
図2は、本開示の一実施例に係る、NRシステムの構造を示す。図2の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。
【0043】
図2を参照すると、NG-RAN(Next Generation-Radio Access Network)は、端末10にユーザ平面及び制御平面のプロトコル終端(termination)を提供する基地局20を含むことができる。例えば、基地局20は、gNB(next generation-NodeB)及び/またはeNB(evolved-NodeB)を含むことができる。例えば、端末10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(Mobile Station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、MT(Mobile Terminal)、無線機器(Wireless Device)等、他の用語とも呼ばれる。例えば、基地局は、端末10と通信する固定局(fixed station)であり、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語とも呼ばれる。
【0044】
図2の実施例は、gNBのみを含む場合を例示する。基地局20は、相互間にXnインターフェースで連結されることができる。基地局20は、5世代コアネットワーク(5G Core Network:5GC)とNGインターフェースを介して連結されることができる。より具体的に、基地局20は、NG-Cインターフェースを介してAMF(access and mobility management function)30と連結されることができ、NG-Uインターフェースを介してUPF(user plane function)30と連結されることができる。
【0045】
端末とネットワークとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection、OSI)基準モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、L3(第3の階層)に区分されることができる。このうち、第1の階層に属する物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用した情報転送サービス(Information Transfer Service)を提供し、第3の階層に位置するRRC(Radio Resource Control)階層は、端末とネットワークとの間に無線リソースを制御する役割を遂行する。そのために、RRC階層は、端末と基地局との間のRRCメッセージを交換する。
【0046】
図3は本開示の一実施形態に係る、無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示す。図3の実施形態は本開示の様々な実施形態と組み合わせることができる。具体的には、図3の(a)はUu通信のためのユーザ平面(user plane)の無線プロトコルスタック(stack)を示し、図3の(b)はUu通信のための制御平面(control plane)の無線プロトコルスタックを示す。図3の(c)はSL通信のためのユーザ平面の無線プロトコルスタックを示し、図3の(d)はSL通信のための制御平面の無線プロトコルスタックを示す。
【0047】
図3を参照すると、物理階層(physical layer)は、物理チャネルを利用して上位階層に情報転送サービスを提供する。物理階層は、上位階層であるMAC(Medium Access Control)階層とはトランスポートチャネル(transport channel)を介して連結されている。トランスポートチャネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが移動する。トランスポートチャネルは、無線インターフェースを介してデータがどのようにどんな特徴に送信されるかによって分類される。
【0048】
互いに異なる物理階層間、即ち、送信機と受信機の物理階層間は、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調されることができ、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
【0049】
MAC階層は、論理チャネル(logical channel)を介して上位階層であるRLC(radio link control)階層にサービスを提供する。MAC階層は、複数の論理チャネルから複数のトランスポートチャネルへのマッピング機能を提供する。また、MAC階層は、複数の論理チャネルから単数のトランスポートチャネルへのマッピングによる論理チャネル多重化機能を提供する。MAC副階層は、論理チャネル上のデータ転送サービスを提供する。
【0050】
RLC階層は、RLC SDU(Service Data Unit)の連結(concatenation)、分割(segmentation)、及び再結合(reassembly)を実行する。無線ベアラ(Radio Bearer、RB)が要求する多様なQoS(Quality of Service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)、及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介してエラー訂正を提供する。
【0051】
RRC(Radio Resource Control)層は制御平面でのみ定義される。RRC層は無線ベアラの設定(configuration)、再設定(re-configuration)及び解除(release)に関連して論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは端末とネットワーク間のデータ伝送のために第1層(physical層または、PHY層)及び第2層(MAC層、RLC層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)層、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)層)によって提供される論理経路を意味する。
【0052】
ユーザ平面でのPDCP階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)、及び暗号化(ciphering)を含む。制御平面でのPDCP階層の機能は、制御平面データの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
【0053】
SDAP(Service Data Adaptation Protocol)階層は、ユーザ平面でのみ定義される。SDAP階層は、QoSフロー(flow)とデータ無線ベアラとの間のマッピング、ダウンリンク及びアップリンクパケット内のQoSフロー識別子(ID)マーキングなどを実行する。
【0054】
RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、各々の具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。また、RBは、SRB(Signaling Radio Bearer)とDRB(Data Radio Bearer)の二つに分けられる。SRBは、制御平面でRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザ平面でユーザデータを送信する通路として使われる。
【0055】
端末のRRC階層と基地局のRRC階層との間にRRC接続(RRC connection)が確立されると、端末は、RRC_CONNECTED状態にあるようになり、そうでない場合、RRC_IDLE状態にあるようになる。NRの場合、RRC_INACTIVE状態が追加で定義され、RRC_INACTIVE状態の端末は、コアネットワークとの連結を維持し、それに対して、基地局との連結を解約(release)することができる。
【0056】
ネットワークから端末にデータを送信するダウンリンクトランスポートチャネルには、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)と、その以外にユーザトラフィックや制御メッセージを送信するダウンリンクSCH(SharedChannel)とがある。ダウンリンクマルチキャストまたはブロードキャストサービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを介して送信されることもでき、または別途のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信されることもできる。一方、端末からネットワークにデータを送信するアップリンクトランスポートチャネルには、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)と、その以外にユーザトラフィックや制御メッセージを送信するアップリンクSCH(Shared Channel)とがある。
【0057】
トランスポートチャネルの上位において、トランスポートチャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)では、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0058】
図4は、本開示の一実施例に係る、NRの無線フレームの構造を示す。図4の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。
【0059】
図4を参照すると、NRにおいて、アップリンク及びダウンリンク送信で無線フレームを使用することができる。無線フレームは、10msの長さを有し、2個の5msハーフ-フレーム(Half-Frame、HF)に定義されることができる。ハーフ-フレームは、5個の1msサブフレーム(Subframe、SF)を含むことができる。サブフレームは、一つ以上のスロットに分割されることができ、サブフレーム内のスロット個数は、副搬送波間隔(Subcarrier Spacing、SCS)によって決定されることができる。各スロットは、CP(cyclic prefix)によって12個または14個のOFDM(A)シンボルを含むことができる。
【0060】
ノーマルCP(normal CP)が使われる場合、各スロットは、14個のシンボルを含むことができる。拡張CPが使われる場合、各スロットは、12個のシンボルを含むことができる。ここで、シンボルは、OFDMシンボル(または、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMA(Single Carrier-FDMA)シンボル(または、DFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform-spread-OFDM)シンボル)を含むことができる。
【0061】
以下の表1は、ノーマルCPが使われる場合、SCS設定(u)によってスロット別シンボルの個数(Nslot symb)、フレーム別スロットの個数(Nframe,u slot)とサブフレーム別スロットの個数(Nsubframe,u slot)を例示する。
【0062】
【表1】
【0063】
表2は、拡張CPが使用される場合、SCSによって、スロット別シンボルの個数、フレーム別スロットの個数とサブフレーム別スロットの個数を例示する。
【0064】
【表2】
【0065】
NRシステムでは、一つの端末に併合される複数のセル間にOFDM(A)ヌメロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)が異なるように設定されることができる。それによって、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、サブフレーム、スロットまたはTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と通称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間に異なるように設定されることができる。
【0066】
NRにおいて、多様な5Gサービスをサポートするための多数のヌメロロジー(numerology)またはSCSがサポートされることができる。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)がサポートされることができ、SCSが30kHz/60kHzである場合、密集した-都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)がサポートされることができる。SCSが60kHzまたはそれより高い場合、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅がサポートされることができる。
【0067】
NR周波数バンド(frequency band)は、二つのタイプの周波数範囲(frequency range)に定義されることができる。前記二つのタイプの周波数範囲は、FR1及びFR2である。周波数範囲の数値は、変更されることができ、例えば、前記二つのタイプの周波数範囲は、以下の表3の通りである。NRシステムで使われる周波数範囲のうち、FR1は「sub 6GHz range」を意味することができ、FR2は「above 6GHz range」を意味することができ、ミリ波(millimeter wave、mmW)と呼ばれることができる。
【0068】
【表3】
【0069】
前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は、変更されることができる。例えば、FR1は、以下の表4のように410MHz乃至7125MHzの帯域を含むことができる。即ち、FR1は、6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1内で含まれる6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域は、非免許帯域(unlicensed band)を含むことができる。非免許帯域は、多様な用途で使われることができ、例えば、車両のための通信(例えば、自律走行)のために使われることができる。
【0070】
【表4】
【0071】
図5は、本開示の一実施例に係る、NRフレームのスロット構造を示す。図5の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。
【0072】
図5を参照すると、スロットは、時間領域で複数のシンボルを含む。例えば、ノーマルCPの場合、一つのスロットが14個のシンボルを含み、拡張CPの場合、一つのスロットが12個のシンボルを含むことができる。または、ノーマルCPの場合、一つのスロットが7個のシンボルを含み、拡張CPの場合、一つのスロットが6個のシンボルを含むことができる。
【0073】
搬送波は、周波数領域で複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数領域で複数(例えば、12)の連続した副搬送波に定義されることができる。BWP(Bandwidth Part)は、周波数領域で複数の連続した(P)RB((Physical)Resource Block)に定義されることができ、一つのヌメロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応されることができる。搬送波は、最大N個(例えば、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は、活性化されたBWPを介して実行されることができる。各々の要素は、リソースグリッドでリソース要素(Resource Element、RE)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマッピングされることができる。
【0074】
以下、BWP(Bandwidth Part)及びキャリアに対して説明する。
【0075】
BWP(Bandwidth Part)は、与えられたヌメロロジーでPRB(physical resource block)の連続的な集合である。PRBは、与えられたキャリア上で与えられたヌメロロジーに対するCRB(common resource block)の連続的な部分集合から選択されることができる。
【0076】
例えば、BWPは活性(active)BWP、イニシャル(initial)BWP及び/又はデフォルト(default)BWPの中で少なくともいずれか一つである。例えば、端末はPCell(primary cell)上の活性(active)DL BWP以外のDL BWPにおいてダウンリンク無線リンク品質(downlink radiolink quality)をモニタリングしない場合がある。例えば、端末は活性DL BWPの外部においてPDCCH、PDSCH(physical downlink shared channel)又はCSI-RS(reference signal)(ただし、RRM除外)を受信しない。例えば、端末は非活性DL BWPに対するCSI(Channel State Information)報告をトリガーしない。例えば、端末は活性UL BWP外部においてPUCCH(physical uplink control channel)又はPUSCH(physical uplink shared channel)を送信しない。例えば、ダウンリンクであるとき、イニシャルBWPは(PBCH(physical broadcast channel)によって設定された)RMSI(remaining minimum system information)CORESET(control resource set)に対する連続RBセットとして与えられる。例えば、アップリンクであるとき、イニシャルBWPはランダムアクセス手順のためにSIB(system information block)によって与えられる。例えば、デフォルトBWPは上位層によって設定される。例えば、デフォルトBWPの初期の値はイニシャルDL BWPである。省エネのために、端末が一定期間の間DCIを検出することができないとき、端末は前記端末の活性BWPをデフォルトBWPに切り替えることができる。
【0077】
一方、BWPは、SLに対して定義されることができる。同じSL BWPは、送信及び受信に使われることができる。例えば、送信端末は、特定BWP上でSLチャネルまたはSL信号を送信することができ、受信端末は、前記特定BWP上でSLチャネルまたはSL信号を受信することができる。免許キャリア(licensed carrier)で、SL BWPは、Uu BWPと別途に定義されることができ、SL BWPは、Uu BWPと別途の設定シグナリング(separate configuration signalling)を有することができる。例えば、端末は、SL BWPのための設定を基地局/ネットワークから受信することができる。 例えば、端末は、 Uu BWPのための設定を基地局/ネットワークから受信することができる。SL BWPは、キャリア内でout-of-coverage NR V2X端末及びRRC_IDLE端末に対して(あらかじめ)設定されることができる。RRC_CONNECTEDモードの端末に対して、少なくとも一つのSL BWPがキャリア内で活性化されることができる。
【0078】
図6は、本開示の一実施例に係る、BWPの一例を示す。図6の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。図6の実施例において、BWPは、3個と仮定する。
【0079】
図6を参照すると、CRB(common resource block)は、キャリアバンドの一側端から他側端まで番号が付けられたキャリアリソースブロックである。そして、PRBは、各BWP内で番号が付けられたリソースブロックである。ポイントAは、リソースブロックグリッド(resource block grid)に対する共通参照ポイント(common reference point)を指示することができる。
【0080】
BWPは、ポイントA、ポイントAからのオフセット(Nstart BWP)及び帯域幅(Nsize BWP)により設定されることができる。例えば、ポイントAは、全てのヌメロロジー(例えば、該当キャリアでネットワークによりサポートされる全てのヌメロロジー)のサブキャリア0が整列されるキャリアのPRBの外部参照ポイントである。例えば、オフセットは、与えられたヌメロロジーで最も低いサブキャリアとポイントAとの間のPRB間隔である。例えば、帯域幅は、与えられたヌメロロジーでPRBの個数である。
【0081】
以下、V2XまたはSL通信に対して説明する。
【0082】
SLSS(Sidelink Synchronization Signal)は、SL特定的なシーケンス(sequence)であって、PSSS(Primary Sidelink Synchronization Signal)と、SSSS(Secondary Sidelink Synchronization Signal)とを含むことができる。前記PSSSは、S-PSS(Sidelink Primary Synchronization Signal)と称し、前記SSSSは、S-SSS(Sidelink Secondary Synchronization Signal)と称することができる。例えば、長さ-127M-シーケンス(length-127 M-sequences)がS-PSSに対して使われることができ、長さ-127ゴールド-シーケンス(length-127 Gold sequences)がS-SSSに対して使われることができる。例えば、端末は、S-PSSを利用して最初信号を検出(signal detection)することができ、同期を取得することができる。例えば、端末は、S-PSS及びS-SSSを利用して細部同期を取得することができ、同期信号IDを検出することができる。
【0083】
PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)はSL信号送受信の前に端末が真っ先に知るべき基本となる(システム)情報が送信される(放送)チャネルである。例えば、前記基本となる情報はSLSSに関連する情報、デュプレックスモード(Duplex Mode、DM)、TDDUL/DL(Time Division Duplex Uplink/Downlink)構成、リソースプール関連情報、SLSSに関連するアプリケーションの種類、サブフレームオフセット、放送情報などである。例えば、PSBCH性能の評価のために、NR V2Xにおいて、PSBCHのペイロードの大きさは24ビットのCRC(Cyclic Redundancy Check)を含んで56ビットである。
【0084】
S-PSS、S-SSS、及びPSBCHは、周期的送信をサポートするブロックフォーマット(例えば、SLSS(Synchronization Signal)/PSBCHブロック、以下、S-SSB(Sidelink-Synchronization Signal Block ))に含まれることができる。前記S-SSBは、キャリア内のPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)/PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)と同じヌメロロジー(即ち、SCS及びCP長さ)を有することができ、送信帯域幅は、(あらかじめ)設定されたSL BWP(Sidelink Bandwidth Part)内にある。例えば、S-SSBの帯域幅は、11RB(Resource Block)である。例えば、PSBCHは、11RBにわたっている。そして、S-SSBの周波数位置は、(あらかじめ)設定されることができる。したがって、端末は、キャリアでS-SSBを見つけるために周波数で仮設検出(hypothesis detection)を実行する必要がない。
【0085】
図7は、本開示の一実施例に係る、V2XまたはSL通信を実行する端末を示す。図7の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。
【0086】
図7を参照すると、V2XまたはSL通信における端末という用語は、主にユーザの端末を意味することができる。しかしながら、基地局のようなネットワーク装備が端末間の通信方式によって信号を送受信する場合、基地局も一種の端末と見なされることもできる。例えば、端末1は、第1の装置100であり、端末2は、第2の装置200である。
【0087】
例えば、端末1は、一連のリソースの集合を意味するリソースプール(resource pool)内で特定のリソースに該当するリソース単位(resource unit)を選択することができる。そして、端末1は、前記リソース単位を使用してSL信号を送信することができる。例えば、受信端末である端末2は、端末1が信号を送信することができるリソースプールの設定を受けことができ、前記リソースプール内で端末1の信号を検出することができる。
【0088】
ここで、端末1が基地局の連結範囲内にある場合、基地局は、リソースプールを端末1に知らせることができる。それに対して、端末1が基地局の連結範囲外にある場合、他の端末がリソースプールを知らせ、または端末1は、事前に設定されたリソースプールを使用することができる。
【0089】
一般に、リソースプールは、複数のリソース単位で構成されることができ、各端末は、一つまたは複数のリソース単位を選定し、自分のSL信号の送信に使用することができる。
【0090】
以下、SLでリソース割当(resource allocation)に対して説明する。
【0091】
図8は、本開示の一実施例によって、端末が送信モードによってV2XまたはSL通信を実行する手順を示す。図8の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。本開示の多様な実施例において、送信モードは、モードまたはリソース割当モードと称することができる。以下、説明の便宜のために、LTEにおいて、送信モードは、LTE送信モードと称することができ、NRにおいて、送信モードは、NRリソース割当モードと称することができる。
【0092】
例えば、図8の(a)は、LTE送信モード1またはLTE送信モード3と関連した端末動作を示す。または、例えば、図8の(a)は、NRリソース割当モード1と関連した端末動作を示す。例えば、LTE送信モード1は、一般的なSL通信に適用されることができ、LTE送信モード3は、V2X通信に適用されることができる。
【0093】
例えば、図8の(b)は、LTE送信モード2またはLTE送信モード4と関連した端末動作を示す。または、例えば、図8の(b)は、NRリソース割当モード2と関連した端末動作を示す。
【0094】
図8の(а)を参照すると、LTE送信モード1、LTE送信モード3またはNRリソース割り当てモード1において、基地局はSL送信のために端末によって用いられるSLリソースをスケジューリングすることができる。例えば、基地局は端末1にPDCCH(例えば、DCI(Downlink Control Information))またはRRCシグナリング(例えば、Configured Grant Type1またはConfigured Grant Type2)を介してリソーススケジューリングを実行することができ、端末1は前記リソーススケジューリングによって端末2とV2XまたはSL通信を実行することができる。例えば、端末1はPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)を介してSCI(Sidelink Control Information)を端末2に送信した後、前記SCIに基づいたデータをPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)を介して端末2に送信することができる。
【0095】
図8の(b)を参照すると、LTE送信モード2、LTE送信モード4またはNRリソース割当モード2で、端末は、基地局/ネットワークにより設定されたSLリソースまたはあらかじめ設定されたSLリソース内でSL送信リソースを決定することができる。例えば、前記設定されたSLリソースまたはあらかじめ設定されたSLリソースは、リソースプールである。例えば、端末は、自律的にSL送信のためのリソースを選択またはスケジューリングすることができる。例えば、端末は、設定されたリソースプール内でリソースを自体的に選択し、SL通信を実行することができる。例えば、端末は、センシング(sensing)及びリソース(再)選択手順を実行し、選択ウィンドウ内で自体的にリソースを選択することができる。例えば、前記センシングは、サブチャネル単位で実行されることができる。そして、リソースプール内でリソースを自体的に選択した端末1は、PSCCHを介してSCIを端末2に送信した後、前記SCIに基づくデータをPSSCHを介して端末2に送信できる。
【0096】
例えば、端末は他の端末に対するSLリソース選択をサポートすることができる。例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末はSL送信のための設定されたグラント(configured grant)が設定される。例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末は他の端末のSL送信をスケジューリングすることができる。例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末はブラインド再送のためのSLリソースを予約することができる。
【0097】
例えば、NRリソース割り当てモード2において、第1の端末はSCIを用いてSL送信の優先順位を第2の端末に指示することができる。例えば、第2の端末は前記SCIをデコーディングすることができ、第2の端末は前記優先順位に基づいてセンシング及び/又はリソース(再)選択を実行することができる。例えば、前記リソース(再)選択手順は、第2の端末がリソース選択ウィンドウにおいて候補リソースを識別するステップ及び第2の端末が識別された候補リソースのうち、(再)送信のためのリソースを選択するステップを含むことができる。例えば、リソース選択ウィンドウは端末がSL送信のためのリソースを選択する時間間隔(time interval)であり得る。例えば、第2の端末がリソース(再)選択をトリガーした後、リソース選択ウィンドウはT1≧0から開始することができ、リソース選択ウィンドウは第2の端末の残りのパケット遅延バジェット(remaining packet delay budget)によって制限される場合がある。例えば、第2の端末がリソース選択ウィンドウにおいて候補リソースを識別するステップにおいて、第2の端末が第1の端末から受信したSCIによって特定のリソースが指示され及び前記特定のリソースに対するL1 SL RSRP測定値がSL RSRP閾値を超過すれば、前記第2の端末は前記特定のリソースを候補リソースとして決定しない場合がある。例えば、SL RSRP閾値は第2の端末が第1の端末から受信したSCIによって指示されるSL送信の優先順位及び第2の端末が選択したリソース上でSL送信の優先順位に基づいて決定することができる。
【0098】
例えば、前記L1 SL RSRPはSL DMRS(Demodulation Reference Signal)に基づいて測定することができる。例えば、リソースプール別に時間領域において1つ以上のPSSCH DMRSパターンが設定されるか事前に設定される。例えば、PDSCH DMRS設定タイプ1及び/又はタイプ2はPSSCH DMRSの周波数領域パターンと同じ又は似ている場合がある。例えば、正確なDMRSパターンはSCIによって指示される。例えば、NRリソース割り当てモード2において、送信端末はリソースプールに対して設定された又は事前に設定されたDMRSパターンのうち、特定のDMRSパターンを選択することができる。
【0099】
例えば、NRリソース割り当てモード2において、センシング及びリソース(再)選択手順に基づいて、送信端末は予約なしでTB(Transport Block)の初期送信を実行することができる。例えば、センシング及びリソース(再)選択手順に基づいて、送信端末は第1のTBに関連するSCIを用いて第2のTBの初期送信のためのSLリソースを予約することができる。
【0100】
例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末は同じTB(Transport Block)の以前の送信に関連するシグナリングを介して、フィードバックベースのPSSCH再送のためのリソースを予約することができる。例えば、現在の送信を含み1つの送信によって予約されるSLリソースの最大数は2個、3個又は4個であり得る。例えば、前記SLリソースの最大数はHARQフィードバックがイネーブルされるか否かにかかわらず同じである。例えば、1つのTBに対する最大HARQ(再)送信回数は設定又は事前設定によって制限される場合がある。例えば、最大HARQ(再)送信回数は最大32であり得る。例えば、前記設定又は事前設定がない場合、最大HARQ(再)送信回数は指定されていないものであり得る。例えば、前記設定又は事前設定は送信端末のためのものであり得る。例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末が使用しないリソースを解除するためのHARQフィードバックがサポートされる。
【0101】
例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末はSCIを用いて前記端末によって使用される1つ以上のサブチャネル及び/又はスロットを他の端末に指示することができる。例えば、端末はSCIを用いてPSSCH(再)送信のために前記端末によって予約された1つ以上のサブチャネル及び/又はスロットを他の端末に指示することができる。例えば、SLリソースの最小割り当て単位はスロットであり得る。例えば、サブチャネルのサイズは端末に対して設定されるか予め設定される。
【0102】
以下、SCI(Sidelink control information)に対して説明する。
【0103】
基地局がPDCCHを介して端末へ送信する制御情報をDCI(Downlink Control Information)と呼ぶ一方では、端末がPSCCHを介して他の端末へ送信する制御情報をSCIと呼ぶことができる。例えば、端末はPSCCHをデコーディングする前に、PSCCHの開始シンボル及び/又はPSCCHのシンボルの数を知っている場合がある。例えば、SCIはSLスケジューリング情報を含むことができる。例えば、端末はPSSCHをスケジューリングするために少なくとも1つのSCIを他の端末へ送信することができる。例えば、1つ以上のSCIフォーマット(format)が定義される。
【0104】
例えば、送信端末はPSCCH上でSCIを受信端末へ送信することができる。受信端末はPSSCHを送信端末から受信するために1つのSCIをデコーディングすることができる。
【0105】
例えば、送信端末はPSCCH及び/又はPSSCH上で2つの連続のSCI(例えば、2-stage SCI)を受信端末へ送信することができる。受信端末はPSSCHを送信端末から受信するために2つの連続のSCI(例えば、2-stage SCI)をデコーディングすることができる。例えば、(比較的)高いSCIペイロード(payload)サイズを考慮してSCI構成フィールドを2つのグループに分けた場合、第1のSCI構成フィールドグループを含むSCIを第1のSCI又は1stSCIと称することができ、第2のSCI構成フィールドグループを含むSCIを第2のSCI又は2ndSCIと称することができる。例えば、送信端末はPSCCHを介して第1のSCIを受信端末へ送信することができる。例えば、送信端末はPSCCH及び/又はPSSCH上で第2のSCIを受信端末へ送信することができる。例えば、第2のSCIは(独立した)PSCCHを介して受信端末へ送信されるか、PSSCHを介してデータとともにピギーバックされ送信される。例えば、2つの連続のSCIは互い他の送信(例えば、ユニキャスト(unicast)、ブロードキャスト(broadcast)又はグループキャスト(groupcast))に対して適用することもできる。
【0106】
例えば、送信端末はSCIを介して、以下の情報のうち、一部又は全部を受信端末へ送信することができる。ここで、例えば、送信端末は以下の情報のうち、一部又は全部を第1のSCI及び/又は第2のSCIを介して受信端末へ送信することができる。
【0107】
-PSSCH及び/又はPSCCH関連リソース割り当て情報、例えば、時間/周波数リソース位置/数、リソース予約情報(例えば、周期)、及び/又は
【0108】
-SL CSI報告要求指示子又はSL(L1)RSRP(及び/又はSL(L1)RSRQ及び/又はSL(L1)RSSI)報告要求指示子、及び/又は
【0109】
-(PSSCH上の)SL CSI送信指示子(又はSL(L1)RSRP(及び/又はSL(L1)RSRQ及び/又はSL(L1)RSSI)情報送信指示子)、及び/又は
【0110】
-MCS情報、及び/又は
【0111】
-送信電力情報、及び/又は
【0112】
-L1デスティネーション(destination)ID情報及び/又はL1ソース(source)ID情報、及び/又は
【0113】
-SL HARQプロセス(process)ID情報、及び/又は
【0114】
-NDI(New Data Indicator)情報、及び/又は
【0115】
-RV(Redundancy Version)情報、及び/又は
【0116】
-(送信トラフィック/パケット関連)QoS情報、例えば、優先順位情報、及び/又は
【0117】
-SL CSI-RS送信指示子又は(送信される)SL CSI-RSアンテナポートの数情報
【0118】
-送信端末の位置情報又は(SL HARQフィードバックが要求される)ターゲット受信端末の位置(又は距離領域)情報、及び/又は
【0119】
-PSSCHを介して送信されるデータのデコーディング及び/又はチャネル推定に関連する参照信号(例えば、DMRSなど)情報、例えば、DMRSの(時間-周波数)マッピングリソースのパターンに関連する情報、ランク(rank)情報、アンテナポートインデックス情報;
【0120】
例えば、第1のSCIはチャネルセンシングに関連する情報を含むことができる。例えば、受信端末はPSSCH DMRSを用いて第2のSCIをデコーディングすることができる。PDCCHに用いられるポーラーコード(polar code)が第2のSCIに適用することができる。例えば、リソースプールにおいて、第1のSCIのペイロードサイズはユニキャスト、グループキャスト及びブロードキャストに対して同じである。第1のSCIをデコーディングした後、受信端末は第2のSCIのブラインドデコーディングを実行する必要がない。例えば、第1のSCIは第2のSCIのスケジューリング情報を含むことができる。
【0121】
その一方で、本開示の様々な実施形態において、送信端末はPSCCHを介してSCI、第1のSCI及び/又は第2のSCIのうち、少なくともいずれか1つを受信端末へ送信できるため、PSCCHはSCI、第1のSCI及び/又は第2のSCIのうち、少なくともいずれか1つに代替/置換することができる。そして/又は、例えば、SCIはPSCCH、第1のSCI及び/又は第2のSCIのうち、少なくともいずれか1つに代替/置換することができる。そして/又は、例えば、送信端末はPSSCHを介して第2のSCIを受信端末へ送信できるため、PSSCHは第2のSCIに代替/置換することができる。
【0122】
図9は、本開示の一実施例に係る、三つのキャストタイプを示す。図9の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。具体的に、図9の(a)は、ブロードキャストタイプのSL通信を示し、図9の(b)は、ユニキャストタイプのSL通信を示し、図9の(c)は、グループキャストタイプのSL通信を示す。ユニキャストタイプのSL通信の場合、端末は、他の端末と一対一通信を実行することができる。グループキャストタイプのSL通信の場合、端末は、自分が属するグループ内の一つ以上の端末とSL通信を実行することができる。本開示の多様な実施例において、SLグループキャスト通信は、SLマルチキャスト(multicast)通信、SL一対多(one-to-many)通信などに代替されることができる。
【0123】
例えば、本開示において利用可能なリソース(及び/又は利用可能なリソースセット)は候補リソースセットを意味する。例えば、前記候補リソースセットは端末の物理層においてMAC層に、前記MAC層が送信リソース選択をするために報告する候補リソースのセットを意味する。
【0124】
その一方で、次期システムでは端末が単一キャリア又はセルにおいて互い異なるRAT(radio access technology)(例えば、LTE(longterm evolution)及び/又はNR(new radio))に基づいたSL(sidelink)チャネル/信号の送信及び/又は受信動作を実行することが許可される。本開示の一実施形態において、前記の特徴は端末が単一RF装置及び/又はBB(base band)装置を介して複数の異なるRATベースのSL送受信動作を同時に実行する場合に拡張して適用することもできる。
【0125】
その一方で、例えば、RATによってSL送受信又はPSCCH及び/又はPSSCHに対する送受信に対する波型(wave form)及び/又は信号生成方法及び/又はDC(direct current)位置及び/又はSCS(subcarrier spacing)及び/又はサブキャリアオフセット及び/又はCP長さなどが異なる場合がある。具体的には、例えば、LTE SLの場合SC-FDMA又はDFT-precoded OFDM方法が使用され、SCSは15kHzであり、DC位置はシステム帯域幅の中心から7.5kHzのサブキャリアオフセットを持ち、CP長さにおいて一般(normal)CPと拡張(extended)CPが許可される。その一方で、例えば、NR SLの場合OFDM又はCP-OFDM方法が使用され、SCSは(事前)設定によって15kHz、30kHz、60kHz、120kHzなどが許可され、DC位置は(事前)設定によってSL BWP又はRBグリッド内の特定のサブキャリアの位置であるか、SL BWP又はRBグリッド外の特定の位置であるか、サブキャリアオフセットでは(事前)設定によって+7.5kHz、0kHz、-7.5kHzが許可され、CP長さにおいて一般CPがサポートされSCSが60kHzである場合に限って拡張CPがサポートされる。また、例えば、LTE SLではサブフレーム又はスロット内の全てのシンボルにおいてSL動作が可能であったが、NR SLでは(事前)設定において設定される開始SLシンボルインデックス(以下、SL_SYMBOL_START)からスロット内のSLシンボルの数(以下、SL_SYMBOL_LENGTH)だけのシンボル区間でのみSL動作が可能である。
【0126】
その一方で、単一キャリア又はセルにおいて互い異なるRATに基づいたSLチャネル/信号の送信及び/又は受信動作が実行される場合、端末がNR SL動作を実行しようとするとき、前記端末はLTE SL動作によって占有されるリソースを回避する必要がある。すなわち、端末はLTE SL動作によって予約されたリソースを考慮して特定の条件(例えば、RSRP測定値をRSRP閾値と比較してもっと高い場合)では前記リソースを回避してNR SL送信リソースを選択することができる。例えば、端末は(事前)設定を介して又は基地局からLTE SL動作のための設定(リソースプール設定、キャリアに対する情報、及び/又はRBグリッド情報)とNR SL動作を設定(リソースプール設定、SL BWP設定、キャリアに対する情報、RBグリッド情報、及び/又はDC情報)全てが提供される。例えば、これは端末がLTE SCI及び/又はLTE DCI及び/又はNR SCI及び/又はNR DCIに基づいてリソース(再)選択を実行できるようにするためである。
【0127】
例えば、単一キャリア又はセルにおいて互い異なるRATに基づいたSLチャネル/信号の送信及び/又は受信動作が実行される場合、端末はLTE SLに対するリソースプールと、NR SLに対するリソースプール又はSL BWPが周波数領域及び/又は時間軸で互い重複しないことを期待することができる。例えば、端末はLTE SLに対するリソースプールに関連する周波数側の間隔と、NR SLに対するリソースプール又はSL BWPに関連する周波数側の間隔が一定のレベル以上(例えば、LTE SL又はNR SL基準の、一定の数以上のRB又は一定の数以上のサブキャリア)であることを期待することができる。すなわち、端末は前記キャリアにおいてLTE SL動作とNR SL動作が互いTDM(time division multiplex)されるかFDM(frequency division multiplex)されることを期待することができる。
【0128】
その一方で、LTE SL動作とNR SL動作に対するリソースプールが互い重複する場合、端末のリソースを選択する時、相互にリソース排除手順をどのように実行するかを定義する必要がある。特に、LTE SLとNR SLの間で、SCSが互い異なる場合及び/又はサブキャリアオフセットが互い異なる場合は相互にRB(resource block)境界が整列されない場合があり、互い隣接したRB間干渉が大きい場合もある。具体的には、例えば、前記の状況において、比較的SCSが小さいRBグリッドでは波型のメインローブ及び/又はサイドローブの周波数側の位置が重複せず隣接した場合も、侵入する形で高い干渉が発生することができる。
【0129】
例えば、端末は単一キャリア又はセルにおいて互い異なるRATに基づいたSLチャネル/信号の送信及び/又は受信動作が実行される場合、LTE SLとNR SLのRB境界が同じであることを期待することができる。例えば、前記キャリアにおいてLTE SLとNR SLのSCSが同じであり得る。例えば、前記キャリアにおいてLTE SLとNR SLのサブキャリアオフセットが同じであり得る。例えば、前記キャリアにおいてLTE SLとNR SLのDC位置が同じであり得る。例えば、前記キャリアにおいてLTE SLとNR SLのサブチャネルの境界が整列される場合がある。
【0130】
この場合、本開示の一実施形態によれば、NR SL動作を実行する端末はLTE SL制御情報を受信してこれに基づいて導出された予約リソースと重複するNR SLのリソース選択ウィンドウ内の候補リソースを利用可能なリソースから除外するプロセスを実行することができる。例えば、NR SL動作を実行する端末は、LTE SL制御情報を受信してこれに基づいて導出された予約リソースと重複するNR SLスロットの全ての候補リソースを利用可能なリソースから除外するプロセスを実行することができる。例えば、前記リソース排除プロセスは端末がLTE SLチャネルに基づいて測定したRSRP値が(事前に)設定された閾値以上である場合に実行すると限定することができる。又は、例えば、前記RSRP測定値にかかわらず、NR SLリソースを選択するとき、LTE SL予約リソースが常に避けられるようにすることができる。例えば、前記RSRP閾値は受信NR SLに対するRSRP閾値と異なるように設定できる。例えば、LTE SL動作を実行する端末は、NR SL制御情報を受信してこれに基づいて導出された予約リソースと重複するLTE SLのリソース選択ウィンドウ内の候補リソースを利用可能なリソースから除外するプロセスを実行することができる。例えば、前記リソース排除プロセスは端末がLTE SLチャネルに基づいて測定したRSRP値が(事前に)設定した閾値以上である場合に実行すると限定することができる。例えば、前記RSRP閾値は受信LTE SLに対するRSRP閾値と異なるように設定できる。
【0131】
その一方で、LTE SLとNR SLが互い異なるSCS及び/又はサブキャリアオフセット及び/又はDC位置を持つ場合は予約リソースと重複する領域外に上/下及び/又は前/後にguard領域を作る必要があり得る。本開示の一実施形態によれば、NR SL動作を実行する端末はLTE SL制御情報を受信してこれに基づいて導出された予約リソースと重複するNR SLのリソース選択ウィンドウ内の候補リソースを利用可能なリソースから除外するプロセスを実行することができ、さらに前記除外された候補リソースと周波数側及び/又は時間軸で隣接した候補リソースを利用可能なリソースから除外することができる。
【0132】
例えば、前記において互い異なるSCSを持つLTE SL予約リソースと重複するNR SL候補リソースに対して、端末はLTE SLに対して各サブキャリア中心からLTE SL SCSだけのビンを生成してNR SLに対して各サブキャリアを中心からNR SL SCSだけビンを生成した後、ビン観点から重複有無を決定することができる。
【0133】
図10は本開示の一実施形態に係る、LTE SCIに基づいてSL通信のための候補リソースセットを決定する実施形態を示す。図10の実施形態は本開示の様々な実施形態と組み合わせることができる。
【0134】
図10の(a)を参照すれば、NR通信に用いられるサブキャリアが示される。本実施形態において、NR通信に使用される候補リソースに関連するサブキャリアはfa3であり、fa1及びfa2はそれぞれ前記fa3であるサブキャリアを使用するRBの両極端である。ここで、NR通信に用いられるSCSはfa2-fa1であり得る。ここで、例えば、fa4~fa5は本開示の実施形態によって、fa3を中心に、NR SL SCSだけ生成されたビン(以下、NRビン)であり得る。
【0135】
図10の(b)を参照すれば、LTE通信に用いられるサブキャリアが示される。本実施形態において、LTE通信に使用される候補リソースに関連するサブキャリアはfb3であり、fb1及びfb2はそれぞれ前記fb3であるサブキャリアを使用するRBの両極端である。ここで、LTE通信に用いられるSCSはfb2-fb1であり得る。ここで、例えば、fb4~fb5は本開示の実施形態によって、fb3を中心に、LTE SL SCSだけ生成されたビン(以下、LTEビン)であり得る。
【0136】
図10の(c)を参照すれば、NR通信に関連する候補リソースであるNRRB(t、t、fa1、fa2)とLTE SCIに基づいて把握されたLTE RB(t、t、fb1、fb2)が示される。本開示の実施形態が適用されない場合、前記2つのRBは互い重複しないためNR通信を行う端末は前記NR RBを候補リソースセットにおいて除外しない。
【0137】
図10の(d)を参照すれば、本開示の実施形態に係るNRビンとLTEビンが適用される場合、前記2つのビンが重複する領域が示される。本開示によれば、NR通信を行う送信端末は、候補リソースに関連するNRビンがLTE SCIに基づいて把握されたLTEビンと重複する場合、前記候補リソースとLTE SCIに基づいて把握されたLTE RBが重複すると判断して前記候補リソースを候補リソースセットにおいて除外することができる。したがって、本実施形態の場合、NRビンとLTEビンが適用されるとき重複する領域が存在するため、送信端末は前記NR RBを候補リソースセットにおいて除外することができる。
【0138】
本開示の一実施形態によれば、端末が候補リソースセットにおいて重複する(重なる)リソースを除外するとき、前記除外された候補リソースから各周波数及び/又は時間方向別にN個の隣接候補リソースを利用可能なリソースにおいて排除することができる。例えば、前記N値は(事前に)設定される値であり得る。例えば、前記N値は各方向に対して異なる値であり得る。例えば、前記N値はNR SLのSCS別に及び/又はサブキャリアオフセット別に及び/又はサブチャネルサイズ別に異なるように設定される値であり得る。例えば、NR SL端末がLTE SL予約リソースに基づいてR_x、yに該当する候補リソースを利用可能なリソースから除外する場合端末はさらにR_x-N、y、R_x-(N-1)、y、Wud、R_x-1、yを利用可能なリソースから除外することができ、及び/又はR_x+1、y、R_x+2、y、Wud、R_x+M、yを利用可能なリソースから除外することができる。例えば、前記においてNとMは同じ値であり、互い異なる値として設定される場合もある。
【0139】
図11は本開示の一実施形態に係る、LTE SCIに基づいてSL通信のための候補リソースセットを決定する実施形態を示す。図10の実施形態は本開示の様々な実施形態と組み合わせることができる。
【0140】
図11を参照すれば、NR通信を行う送信端末が上位層(例えば、MAC)に報告するための候補リソースセットが示される。例えば、中央の色塗られたRB(t、f)(以下、重複RB)はLTE SCIに基づいて把握されたリソースと重複するリソースを示すことができる。
【0141】
また、例えば、斜線のRBは前記重複RBを中心にそれぞれ時間及び周波数的に隣接したリソース(以下、隣接リソース)を示すことができる。例えば、前記隣接リソースは前記重複RBから時間的にN個だけ先行するリソース(t-N)から、前記重複RBから時間的にN個だけ後続するリソース(t+N)を含むことができる。例えば、前記隣接リソースは前記重複RBから周波数的にMだけ低い周波数のリソース(f-M)から、前記重複RBから周波数的にMだけ高い周波数のリソース(f+M)を含むことができる。例えば、NとNは互い同じであるか異なる場合があり、SCS及び/又はサブキャリアオフセット別に設定できる。また、例えば、MとMは互い同じであるか異なる場合があり、SCS及び/又はサブキャリアオフセット別に設定できる。
【0142】
例えば、前記送信端末は重複するリソースの時間及び/又は周波数的に隣接したリソースを候補リソースセットにおいて除外することができる。すなわち、図11の実施形態において、送信端末は前記重複RBとともに前記隣接リソースを候補リソースセットにおいて除外することができる。
【0143】
その一方で、端末団においてSL予約リソース情報が獲得及び活用されるためにLTE SLモデムとNR SLモデム間の情報交換が要求され、この場合センシングウィンドウに対する定義又は時間ラインが変更される必要がある。本開示の一実施形態によれば、NR SLリソースを選択するとき、端末に対するセンシングウィンドウはNR SL予約リソースを獲得するためのものとLTE SL予約リソースを獲得するためのものが異なるように設定できる。例えば、NR SLリソース選択動作がスロットNにおいてトリガーされるとするとき、LTE SL予約リソース獲得のためのセンシングウィンドウの終了時点は前記スロットNからT_proc、0とX値の合計であり得る。例えば、T_proc、0はセンシング結果を獲得するのに要する時間であり、SCS 15kHz、30kHz、60kHz、120kHzに対してそれぞれ1、1、2、4スロットであり得る。例えば、X値は端末団においてLTE SLモデムとNR SLモデム間の情報交換に要する時間であり、端末能力(capability)によって決定される値であり得る。例えば、LTE SL予約リソース獲得のためのセンシングウィンドウの開始時点は前記スロットNから1秒以前時点であり得る。例えば、LTE SL予約リソースの場合は端末がLTE SL SCIから獲得した情報をLTE SLリソースプール及び/又はLTE SL可能リソースに対して適用して導出するものであり得る。
【0144】
その一方で、単一の端末団においてLTE SL動作とNR SL動作が同時に実行できない場合があり、この場合、端末のNR SL送信のためのリソースを選択する時、LTE SL送信及び/又は受信時点が考慮される必要がある。本開示の一実施形態によれば、端末はLTE SL送信が予定された時点及び/又はLTE SL受信が予定された時点と重複するNR SLスロットの候補リソースを利用可能なリソースから除外してリソース選択プロセスを実行することができる。例えば、前記においてLTE SL送受信時点に対する情報が考慮される場合は端末がLTE SCIを検出した後十分な処理時間が確保される場合に限定されるものであり得る。例えば、前記の除外方法は端末団においてLTE SLに対する優先順位とNR SL送信優先順位の直接比較した結果、LTE SLの優先順位が高い場合に限定して適用できる。例えば、前記においてLTE SL送信又は受信時点に対するリソース排除動作は、端末が同じTBに対する予約リソース(すなわち、再送リソースである場合)に対してリソース排除を決定する場合に限定して実行されるようにすることができる。
【0145】
その一方で、端末はセンシング動作を実行することにおいてもLTE SL受信又はNR SL受信を実行することができない場合がある。本開示の一実施形態によれば、端末がNR SLリソース選択を実行するとき、センシングウィンドウにおいてLTE SCIに対する受信動作を実行することができなかった場合、前記端末はLTE SLに基づいて全体又は一部のリソース予約周期値に基づいてLTE SL予約リソースを導出して、再びNR SLと重複する候補リソース及び/又は追加の隣接候補リソースを利用可能なリソースから除外することができる。
【0146】
例えば、LTE SCIの未検出によるNR SL候補リソースを除外するとき仮定される、LTE SL予約リソースを導出するとき使用されるリソース予約周期候補値は端末に(事前に)設定されるものであり得る。例えば、LTE SCI未検出によるNR SL候補リソース除外のため、NR SLリソース選択ウィンドウ内の全体リソースに対する利用可能なリソースの量が(事前に)設定された閾値以下又は未満である場合、端末は前記LTE SCI未検出によるリソース排除をキャンセルすることができる。例えば、LTE SCI未検出によるNR SL候補リソース除外のためNR SLリソース選択ウィンドウ内の全体リソースに対する利用可能なリソースの量が(事前に)設定された閾値以下又は未満である場合、端末は利用可能なリソース比率を「NR SLリソース選択ウィンドウ内の全体リソースにおいて前記LTE SCI未検出に対するNR SL候補リソースを除外した後のリソースの量」に対する「利用可能なリソース」の比率で変更してリソース選択プロセスを実行することができる。
【0147】
本開示の実施形態ではNR SLリソースを選択する時、LTE SL予約リソースを考慮する方法が説明されたが、逆にLTE SLリソースを選択する時、NR SL予約リソースを考慮する方法で本発明の思想を拡張して適用される。
【0148】
本開示の実施形態では同じキャリアにおいてLTE SLとNR SLが同時に動作する場合に対する方法が説明されたが、それ以外、他のRATベースのSL又はV2Xと、NR SLが同時に動作する環境や互い異なる送信パラメータ(例えば、SCS及び/又はサブキャリアオフセット及び/又はDC位置など)を使用するNR SLが同時に動作する環境に対しても本発明の思想を拡張して適用される。
【0149】
本開示の実施形態においてNR SL動作の場合リソース選択プロセスはリソース再選択及び/又はプリエンプション(pre-emption)動作を含むことができる。又は、例えば、リソース選択、リソース再選択、プリエンプションに対して前記実施形態のうち、互い異なる方法が選択され動作される。
【0150】
前記提案方法は以下で説明される装置に適用することができる。先ず、受信端末のプロセッサ202は少なくとも1つのBWPを設定することができる。そして、受信端末のプロセッサ202は少なくとも1つのBWP上でSL関連物理チャネル及び/又はSL関連参照信号を送信端末から受信するように受信端末の送受信機206を制御することができる。
【0151】
既存の技術によれば、リソース選択プロセスにおいて、RAT間異なるSCS及び/又はサブキャリアオフセットなどが考慮されなかった。本開示の実施形態によれば、リソース選択プロセスにおいてRAT間異なるSCS及び/又はサブキャリアオフセットなどが考慮できるため、RAT間通信において発生し得る衝突を減らしてRAT間通信が可能になる。
【0152】
図12は本開示の一実施形態に係る、第1の装置が無線通信を行う手順を示す。図12の実施形態は本開示の様々な実施形態と組み合わせることができる。
【0153】
図12を参照すれば、ステップS1210において、第1の装置はリソース選択をトリガーすることができる。ステップS1220において、前記第1の装置は前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定することができる。ステップS1230において、前記第1の装置は前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定することができる。ステップS1240において、前記第1の装置は前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行することができる。ステップS1250において、前記第1の装置は前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新することができる。例えば、前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は:前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0154】
例えば、前記リソース選択はNR(new radio)SL(sidelink)通信に関連付けることができる。
【0155】
例えば、さらに、前記第1の装置は前記LTE SCIに基づいてLTE SL SCS(subcarrier spacing)を獲得し;及び前記NR SL通信に関連するNR SL SCSを獲得するが、前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SL SCSとNR SL SCSが異なることに基づいて実行される。
【0156】
例えば、さらに、前記第1の装置は前記LTE SCIに基づいてLTE SLサブキャリアオフセットを獲得し;及び前記NR SL通信に関連するNR SLサブキャリアオフセットを獲得するが、前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SLサブキャリアオフセットと前記NR SLサブキャリアオフセットが異なることに基づいて実行される。
【0157】
例えば、さらに、前記第1の装置は前記LTE SCIに基づいてLTE SL DC(direct current)位置を獲得し;及び前記NR SL通信に関連するNR SL DC位置を獲得するが、前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SL DC位置と前記NR SL DC位置が異なることに基づいて実行される。
【0158】
例えば、さらに、前記第1の装置は前記LTE SCIに基づいてLTE SL SCSを獲得し;前記NR SL通信に関連するNR SL SCSを獲得し;前記LTE SL SCSに基づいてLTE SLビン(bin)を生成し;前記NR SL SCSに基づいてNR SLビンを生成し;及び前記LTE SLビン及び前記NR SLビンに基づいて前記LTE SCIに関連するリソースを決定するが、前記LTE SLビンと前記NR SLビンが重複することに基づいて、前記LTE SLビンに関連するリソースが前記LTE SCIに関連するリソースとして決定される。
【0159】
例えば、前記N2は前記NR SL通信に関連するSCS別に設定することができる。
【0160】
例えば、前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は:前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの時間と隣接した整数N1個のリソースを除外するステップを含み、前記N1個のリソースは、前記LTE SCIに関連するリソースに先行する整数N2個のリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースに後続する整数N3個のリソースを含み、及び前記N1は前記N2と前記N3の合計であり得る。
【0161】
例えば、前記N2と前記N3は異なる場合がある。
【0162】
例えば、前記M1個のリソースは、前記LTE SCIに関連するリソースの周波数より高い周波数の整数M2個のリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数より低い周波数の整数M3個のリソースを含み、及び前記M1は前記M2と前記M3の合計であり得る。
【0163】
例えば、前記M2と前記M3は異なる場合がある。
【0164】
例えば、前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SCIに基づいて測定されたRSRP(reference signal received power)値が第1のRSRP閾値以上であることに基づいて実行される。
【0165】
例えば、前記第1のRSRP閾値はNR SL通信に用いられる第2のRSRP閾値と異なる場合がある。
【0166】
上述した実施形態は以下で説明される様々な装置に対して適用される。例えば、第1の装置100のプロセッサ102はリソース選択をトリガーすることができる。そして、前記第1の装置100のプロセッサ102は前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定することができる。そして、前記第1の装置100のプロセッサ102は前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定することができる。そして、前記第1の装置100のプロセッサ102は前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行することができる。そして、前記第1の装置100のプロセッサ102は前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新することができる。例えば、前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は:前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0167】
本開示の一実施形態によれば、無線通信を行う第1の装置を提供することができる。例えば、前記第1の装置は、命令を格納する1つ以上のメモリと、1つ以上の送受信機と、前記1つ以上のメモリと前記1つ以上の送受信機を接続する1つ以上のプロセッサを含むことができる。例えば、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、リソース選択をトリガーし、前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定し、前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定し、前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行し、前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新するが、前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0168】
例えば、前記リソース選択はNR(new radio)SL(sidelink)通信に関連付けることができる。
【0169】
例えば、さらに、前記第1の装置は、前記LTE SCIに基づいてLTE SL SCS(subcarrier spacing)を獲得し、前記NR SL通信に関連するNR SL SCSを獲得し、前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SL SCSとNR SL SCSが異なることに基づいて実行される。
【0170】
例えば、さらに、前記第1の装置は、前記LTE SCIに基づいてLTE SLサブキャリアオフセットを獲得し、前記NR SL通信に関連するNR SLサブキャリアオフセットを獲得し、前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SLサブキャリアオフセットと前記NR SLサブキャリアオフセットが異なることに基づいて実行される。
【0171】
例えば、さらに、前記第1の装置は、前記LTE SCIに基づいてLTE SL DC(direct current)位置を獲得し、前記NR SL通信に関連するNR SL DC位置を獲得し、前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SL DC位置と前記NR SL DC位置が異なることに基づいて実行される。
【0172】
例えば、さらに、前記第1の装置は、前記LTE SCIに基づいてLTE SL SCSを獲得し、前記NR SL通信に関連するNR SL SCSを獲得し、前記LTE SL SCSに基づいてLTE SLビン(bin)を生成し、前記NR SL SCSに基づいてNR SLビンを生成し;及び前記LTE SLビン及び前記NR SLビンに基づいて前記LTE SCIに関連するリソースを決定し、前記LTE SLビンと前記NR SLビンが重複することに基づいて、前記LTE SLビンに関連するリソースが前記LTE SCIに関連するリソースとして決定される。
【0173】
例えば、前記N2は前記NR SL通信に関連するSCS別に設定することができる。
【0174】
例えば、前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの時間と隣接した整数N1個のリソースを除外するステップを含み、前記N1個のリソースは、前記LTE SCIに関連するリソースに先行する整数N2個のリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースに後続する整数N3個のリソースを含み、及び前記N1は前記N2と前記N3の合計であり得る。
【0175】
例えば、前記N2と前記N3は異なる場合がある。
【0176】
例えば、前記M1個のリソースは、前記LTE SCIに関連するリソースの周波数より高い周波数の整数M2個のリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数より低い周波数の整数M3個のリソースを含み、及び前記M1は前記M2と前記M3の合計であり得る。
【0177】
例えば、前記M2と前記M3は異なる場合がある。
【0178】
例えば、前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は前記LTE SCIに基づいて測定されたRSRP(reference signal received power)値が第1のRSRP閾値以上であることに基づいて実行される。
【0179】
例えば、前記第1のRSRP閾値はNR SL通信に用いられる第2のRSRP閾値と異なる場合がある。
【0180】
本開示の一実施形態によれば、第1の端末を制御するように設定された装置(apparatus)が提供される。例えば、前記の装置は、1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプロセッサによって実行できるように接続され、及び命令を格納する1つ以上のメモリを含むことができる。例えば、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、リソース選択をトリガーし、前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定し、前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定し、前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行し、及び前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新し、前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0181】
本開示の一実施形態によれば、命令を記録している非一時的コンピューター可読記憶媒体が提供される。例えば、前記命令は、実行されるとき、第1の装置に、リソース選択をトリガーするようにし、前記リソース選択に関連するリソース選択ウィンドウを決定するようにし、前記リソース選択ウィンドウ内で候補リソースセットを決定するようにし、前記リソース選択のための少なくとも1つの候補スロットに対してセンシングを実行するようにし、前記センシングの結果に基づいて前記候補リソースセットを更新するようにし、前記センシングの結果はLTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)に基づいて獲得され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は、前記候補リソースセットにおいて前記LTE SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0182】
図13は本開示の一実施形態に係る、第2の装置が無線通信を行う手順を示す。図13の実施形態は本開示の様々な実施形態と組み合わせることができる。
【0183】
図13を参照すれば、ステップS1310において、第2の装置はSL(sidelink)リソースに基づいて、第1の装置からPSCCH(physical sidelink control channel)を介してPSSCH(physical sidelink shared channel)のスケジューリングのためのNR(new radio)SCI(sidelink control information)を受信することができる。ステップS1320において、前記第2の装置は前記SLリソースに基づいて、前記第1の装置から前記PSSCHを介してMAC(medium access control)PDU(protocol data unit)を受信することができる。例えば、前記SLリソースは候補リソースセットにおいて選択され、リソースプール内に決定されたリソース選択ウィンドウに含まれる前記候補リソースセットはセンシング結果に基づいて更新され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は:前記候補リソースセットにおいて前記LTE(longterm evolution)SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0184】
例えば、前記LTE SLに関連するリソースはLTE SLビン(bin)及びNR SLビンに基づいて決定され、前記LTE SLビンはLTE SL SCS(subcarrier spacing)に基づいて生成され、前記NR SLビンはNR SL SCSに基づいて生成され、及び前記LTE SLビンと前記NR SLビンが重複することに基づいて、前記LTE SLビンに関連するリソースが前記LTE SCIに関連するリソースとして決定される。
【0185】
上述した実施形態は以下で説明される様々な装置に対して適用することができる。例えば、第2の装置200のプロセッサ202はSL(sidelink)リソースに基づいて、第1の装置100からPSCCH(physical sidelink control channel)を介してPSSCH(physical sidelink shared channel)のスケジューリングのためのNR(new radio)SCI(sidelink control information)を受信するように送受信機206を制御することができる。そして、前記第2の装置200のプロセッサ202は前記SLリソースに基づいて、前記第1の装置100から前記PSSCHを介してMAC(medium access control)PDU(protocol data unit)を受信するように前記送受信機206を制御することができる。例えば、前記SLリソースは候補リソースセットにおいて選択され、リソースプール内に決定されたリソース選択ウィンドウに含まれる前記候補リソースセットはセンシング結果に基づいて更新され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は:前記候補リソースセットにおいて前記LTE(longterm evolution)SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0186】
本開示の一実施形態によれば、無線通信を行う第2の装置を提供することができる。例えば、前記第2の装置は、命令を格納する1つ以上のメモリと、1つ以上の送受信機と、前記1つ以上のメモリと前記1つ以上の送受信機を接続する1つ以上のプロセッサを含むことができる。例えば、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、SL(sidelink)リソースに基づいて、第1の装置からPSCCH(physical sidelink control channel)を介してPSSCH(physical sidelink shared channel)のスケジューリングのためのNR(new radio)SCI(sidelink control information)を受信し、前記SLリソースに基づいて、前記第1の装置から前記PSSCHを介してMAC(medium access control)PDU(protocol data unit)を受信し、前記SLリソースは候補リソースセットにおいて選択され、リソースプール内に決定されたリソース選択ウィンドウに含まれる前記候補リソースセットはセンシング結果に基づいて更新され、及び前記センシング結果ベースの候補リソースセットの更新は:前記候補リソースセットにおいて前記LTE(longterm evolution)SCIに関連するリソース及び前記LTE SCIに関連するリソースの周波数に隣接する整数M1個のリソースを除外するステップを含むことができる。
【0187】
例えば、前記LTE SLに関連するリソースはLTE SLビン(bin)及びNR SLビンに基づいて決定され、前記LTE SLビンはLTE SL SCS(subcarrier spacing)に基づいて生成され、前記NR SLビンはNR SL SCSに基づいて生成され、及び前記LTE SLビンと前記NR SLビンが重複することに基づいて、前記LTE SLビンに関連するリソースが前記LTE SCIに関連するリソースとして決定される。
【0188】
本開示の多様な実施例は、相互結合されることができる。
【0189】
以下、本開示の多様な実施例が適用されることができる装置に対して説明する。
【0190】
これに制限されるものではなく、本文書に開示された多様な説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、機器間に無線通信/連結(例えば、5G)を必要とする多様な分野に適用されることができる。
【0191】
以下、図面を参照してより具体的に例示する。以下の図面/説明で同じ図面符号は、異なるように記述しない限り、同じ、または対応されるハードウェアブロック、ソフトウェアブロックまたは機能ブロックを例示することができる。
【0192】
図14は、本開示の一実施例に係る、通信システム1を示す。
【0193】
図14を参照すると、本開示の多様な実施例が適用される通信システム1は、無線機器、基地局、及びネットワークを含む。ここで、無線機器は、無線接続技術(例えば、5G NR(New RAT)、LTE(Long Term Evolution))を利用して通信を実行する機器を意味し、通信/無線/5G機器と呼ばれる。これに制限されるものではなく、無線機器は、ロボット100a、車両100b-1、100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f、AI機器/サーバ400を含むことができる。例えば、車両は、無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間の通信を実行することができる車両などを含むことができる。ここで、車両は、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含むことができる。XR機器は、AR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、テレビ、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタルサイネージ(signage)、車両、ロボットなどの形態で具現されることができる。携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブック等)などを含むことができる。家電は、TV、冷蔵庫、洗濯機などを含むことができる。IoT機器は、センサ、スマートメーターなどを含むことができる。例えば、基地局、ネットワークは、無線機器で具現されることができ、特定無線機器200aは、他の無線機器に基地局/ネットワークノードとして動作することもできる。
【0194】
ここで、本明細書の無線機器100a~100fにおいて実装される無線通信技術は、LTE、NR、6Gだけでなく、低電力通信のためのNarrowband Internet of Thingsを含めることができる。このとき、例えばNB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であり、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格として実装することができ、上述した名称に限定するものではない。さらに又は、大概、本明細書の無線機器100a~100fで実装される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称で呼ばれる。例えば、LTE-M技術は1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は 7)LTE Mなどの様々な規格のうちの少なくともいずれか一つで実装することができ、上述した名称に限定するものではない。さらに、又は大概、本明細書の無線機器100a~100fで実装される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee(登録商標))、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、及び低消費電力広域無線ネットワーク(Low Power Wide Area Network,LPWAN)の少なくともいずれか一つを含むことができ、上記の名称に限定するものではない。一例として、Zigbee技術はIEEE 802.15.4などの様々な規格をベースにして、小型/低電力デジタル通信に関連するPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称で呼ばれる。
【0195】
無線機器100a~100fは、基地局200を介してネットワーク300と連結されることができる。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用されることができ、無線機器100a~100fは、ネットワーク300を介してAIサーバ400と連結されることができる。ネットワーク300は、3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワークまたは5G(例えば、NR)ネットワークなどを利用して構成されることができる。無線機器100a~100fは、基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信することもできるが、基地局/ネットワークを介することなく、直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication))することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は、直接通信(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)communication)をすることができる。また、IoT機器(例えば、センサ)は、他のIoT機器(例えば、センサ)または他の無線機器100a~100fと直接通信をすることができる。
【0196】
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200間には無線通信/連結150a、150b、150cが行われることができる。ここで、無線通信/連結は、アップリンク/ダウンリンク通信150a、サイドリンク通信150b(または、D2D通信)、及び基地局間の通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)のような多様な無線接続技術(例えば、5G NR)を介して行われることができる。無線通信/連結150a、150b、150cを介して無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は、互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/連結150a、150b、150cは、多様な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。そのために、本開示の多様な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための多様な構成情報設定過程、多様な信号処理過程(例えば、チャネルエンコーディング/デコーディング、変調/復調、リソースマッピング/デマッピング等)、リソース割当過程などのうち少なくとも一部が実行されることができる。
【0197】
図15は、本開示の一実施例に係る、無線機器を示す。
【0198】
図15を参照すると、第1の無線機器100と第2の無線機器200は、多様な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を介して無線信号を送受信することができる。ここで、{第1の無線機器100、第2の無線機器200}は、図14の{無線機器100x、基地局200}及び/または{無線機器100x、無線機器100x}に対応することができる。
【0199】
第1の無線機器100は、一つ以上のプロセッサ102及び一つ以上のメモリ104を含み、追加的に一つ以上の送受信機106及び/または一つ以上のアンテナ108をさらに含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/または送受信機106を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を具現するように構成されることができる。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1の情報/信号を生成した後、送受信機106を介して第1の情報/信号を含む無線信号を送信することができる。また、プロセッサ102は、送受信機106を介して第2の情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2の情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されることができ、プロセッサ102の動作と関連した多様な情報を格納することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102により制御されるプロセスのうち一部または全部を実行し、または本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを格納することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106は、プロセッサ102と連結されることができ、一つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/または受信することができる。送受信機106は、送信機及び/または受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットと混用されることができる。本開示において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0200】
第2の無線機器200は、一つ以上のプロセッサ202、一つ以上のメモリ204を含み、追加的に一つ以上の送受信機206及び/または一つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/または送受信機206を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を具現するように構成されることができる。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3の情報/信号を生成した後、送受信機206を介して第3の情報/信号を含む無線信号を送信することができる。また、プロセッサ202は、送受信機206を介して第4の情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4の情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されることができ、プロセッサ202の動作と関連した多様な情報を格納することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202により制御されるプロセスのうち一部または全部を実行し、または本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを格納することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206は、プロセッサ202と連結されることができ、一つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/または受信することができる。送受信機206は、送信機及び/または受信機を含むことができる送受信機206は、RFユニットと混用されることができる。本開示において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0201】
以下、無線機器100、200のハードウェア要素に対してより具体的に説明する。これに制限されるものではなく、一つ以上のプロトコル階層が一つ以上のプロセッサ102、202により具現されることができる。例えば、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の階層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、一つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/または一つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、メッセージ、制御情報、データまたは情報を生成することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された機能、手順、提案及び/または方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成し、一つ以上の送受信機106、206に提供できる。一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を取得することができる。
【0202】
一つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたはマイクロコンピュータと呼ばれる。一つ以上のプロセッサ102、202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせにより具現されることができる。一例として、一つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、一つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、一つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、一つ以上のPLD(Programmable Logic Device)または一つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が一つ以上のプロセッサ102、202に含まれることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、ファームウェアまたはソフトウェアを使用して具現されることができ、ファームウェアまたはソフトウェアは、モジュール、手順、機能などを含むように具現されることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、実行するように設定されたファームウェアまたはソフトウェアが一つ以上のプロセッサ102、202に含まれ、または一つ以上のメモリ104、204に格納されて一つ以上のプロセッサ102、202により駆動されることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、コード、命令語及び/または命令語の集合形態でファームウェアまたはソフトウェアを使用して具現されることができる。
【0203】
一つ以上のメモリ104、204は、一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができ、多様な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/または命令を格納することができる。一つ以上のメモリ104、204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/またはこれらの組み合わせで構成されることができる。一つ以上のメモリ104、204は、一つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/または外部に位置できる。また、一つ以上のメモリ104、204は、有線または無線連結のような多様な技術を介して、一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができる。
【0204】
一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上の他の装置に本文での方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上の他の装置から本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができ、無線信号を送受信することができる。例えば、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206が一つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報または無線信号を送信するように制御できる。また、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206が一つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報または無線信号を受信するように制御できる。また、一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のアンテナ108、208と連結されることができ、一つ以上のアンテナ108、208を介して本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されることができる。本文書で、一つ以上のアンテナは、複数の物理アンテナであり、または複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。一つ以上の送受信機106、206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを一つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)できる。一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換できる。そのために、一つ以上の送受信機106、206は、(アナログ)オシレータ及び/またはフィルタを含むことができる。
【0205】
図16は、本開示の一実施例に係る、送信信号のための信号処理回路を示す。
【0206】
図16を参照すると、信号処理回路1000は、スクランブラ1010、変調器1020、レイヤマッパ1030、プリコーダ1040、リソースマッパ1050、信号生成器1060を含むことができる。これに制限されるものではなく、図16の動作/機能は、図15のプロセッサ102、202及び/または送受信機106、206で実行されることができる。図16のハードウェア要素は、図15のプロセッサ102、202及び/または送受信機106、206で具現されることができる。例えば、ブロック1010~1060は、図15のプロセッサ102、202で具現されることができる。また、ブロック1010~1050は、図15のプロセッサ102、202で具現され、ブロック1060は、図15の送受信機106、206で具現されることができる。
【0207】
コードワードは、図16の信号処理回路1000を経て、無線信号に変換されることができる。ここで、コードワードは、情報ブロックの符号化されたビットシーケンスである。情報ブロックは、送信ブロック(例えば、UL-SCHの送信ブロック、DL-SCHの送信ブロック)を含むことができる。無線信号は、多様な物理チャネル(例えば、PUSCH、PDSCH)を介して送信されることができる。
【0208】
具体的に、コードワードは、スクランブラ1010によりスクランブルされたビットシーケンスに変換されることができる。スクランブルに使われるスクランブルシーケンスは、初期化値に基づいて生成され、初期化値は、無線機器のID情報などが含まれることができる。スクランブルされたビットシーケンスは、変調器1020により変調シンボルシーケンスに変調されることができる。変調方式は、pi/2-BPSK(pi/2-Binary Phase Shift Keying)、m-PSK(m-Phase Shift Keying)、m-QAM(m-Quadrature Amplitude Modulation)などを含むことができる。複素変調シンボルシーケンスは、レイヤマッパ1030により一つ以上の送信レイヤにマッピングされることができる。各送信レイヤの変調シンボルは、プリコーダ1040により該当アンテナポート(ら)にマッピングされることができる(プリコーディング)。プリコーダ1040の出力zは、レイヤマッパ1030の出力yをN*Mのプリコーディング行列Wと掛けて得られる。ここで、Nはアンテナポートの個数であり、Mは送信レイヤの個数である。ここで、プリコーダ1040は、複素変調シンボルに対するトランスフォーム(transform)プリコーディング(例えば、DFT変換)を実行した以後にプリコーディングを実行することができる。また、プリコーダ1040は、トランスフォームプリコーディングを実行せずにプリコーディングを実行することができる。
【0209】
リソースマッパ1050は、各アンテナポートの変調シンボルを時間-周波数リソースにマッピングできる。時間-周波数リソースは、時間ドメインで複数のシンボル(例えば、CP-OFDMAシンボル、DFT-s-OFDMAシンボル)を含み、周波数ドメインで複数の副搬送波を含むことができる。信号生成器1060は、マッピングされた変調シンボルから無線信号を生成し、生成された無線信号は、各アンテナを介して他の機器へ送信されることができる。そのために、信号生成器1060は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)モジュール及びCP(Cyclic Prefix)挿入器、DAC(Digital-to-Analog Converter)、周波数アップリンク変換器(frequency uplink converter)などを含むことができる。
【0210】
無線機器において、受信信号のための信号処理過程は、図16の信号処理過程1010~1060の逆で構成されることができる。例えば、無線機器(例えば、図15の100、200)は、アンテナポート/送受信機を介して外部から無線信号を受信することができる。受信された無線信号は、信号復元器を介してベースバンド信号に変換されることができる。そのために、信号復元器は、周波数ダウンリンク変換器(frequency downlink converter)、ADC(analog-to-digital converter)、CP除去器、FFT(Fast Fourier Transform)モジュールを含むことができる。以後、ベースバンド信号は、リソースデマッパ過程、ポストコーディング(postcoding)過程、復調過程、及びデスクランブル過程を経て、コードワードに復元されることができる。コードワードは、復号(decoding)を経て、元の情報ブロックに復元されることができる。したがって、受信信号のための信号処理回路(図示せず)は、信号復元器、リソースデマッパ、ポストコーダ、復調器、デスクランブラ、及び復号器を含むことができる。
【0211】
図17は、本開示の一実施例に係る、無線機器を示す。無線機器は、使用-例/サービスによって多様な形態で具現されることができる(図14参照)。
【0212】
図17を参照すると、無線機器100、200は、図15の無線機器100、200に対応し、多様な要素(element)、成分(component)、ユニット/部(unit)、及び/またはモジュール(module)で構成されることができる。例えば、無線機器100、200は、通信部110、制御部120、メモリ部130、及び追加要素140を含むことができる。通信部は、通信回路112及び送受信機(ら)114を含むことができる。例えば、通信回路112は、図15の一つ以上のプロセッサ102、202及び/または一つ以上のメモリ104、204を含むことができる。例えば、送受信機(ら)114は、図15の一つ以上の送受信機106、206及び/または一つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。制御部120は、通信部110、メモリ部130、及び追加要素140と電気的に連結され、無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120は、メモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて、無線機器の電気的/機械的動作を制御することができる。また、制御部120は、メモリ部130に格納された情報を通信部110を介して、外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースを介して送信し、または通信部110を介して、外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースを介して受信された情報をメモリ部130に格納することができる。
【0213】
追加要素140は、無線機器の種類によって多様に構成されることができる。例えば、追加要素140は、パワーユニット/バッテリ、入出力部(I/O unit)、駆動部、及びコンピューティング部のうち少なくとも一つを含むことができる。これに制限されるものではなく、無線機器は、ロボット(図14の100a)、車両(図14の100b-1、100b-2)、XR機器(図14の100c)、携帯機器(図14の100d)、家電(図14の100e)、IoT機器(図14の100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(または、金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(図147の400)、基地局(図14の200)、ネットワークノードなどの形態で具現されることができる。無線機器は、使用-例/サービスによって、移動可能であり、または固定された場所で使われることができる。
【0214】
図17において、無線機器100、200内の多様な要素、成分、ユニット/部、及び/またはモジュールは、全体が有線インターフェースを介して相互連結され、または少なくとも一部が通信部110を介して無線で連結されることができる。例えば、無線機器100、200内で制御部120と通信部110は有線で連結され、制御部120と第1のユニット(例えば、130、140)は、通信部110を介して無線で連結されることができる。また、無線機器100、200内の各要素、成分、ユニット/部、及び/またはモジュールは、一つ以上の要素をさらに含むことができる。例えば、制御部120は、一つ以上のプロセッサの集合で構成されることができる。例えば、制御部120は、通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application processor)、ECU(Electronic Control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどの集合で構成されることができる。他の例として、メモリ部130は、RAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、揮発性メモリ(volatile memory)、非-揮発性メモリ(non-volatile memory)及び/またはこれらの組み合わせで構成されることができる。
【0215】
以下、図17の具現例に対して、他の図面を参照してより詳細に説明する。
【0216】
図18は、本開示の一実施例に係る、携帯機器を示す。携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、携帯用コンピュータ(例えば、ノートブック等)を含むことができる。携帯機器は、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)またはWT(Wireless terminal)と呼ばれる。
【0217】
図18を参照すると、携帯機器100は、アンテナ部108、通信部110、制御部120、メモリ部130、電源供給部140a、インターフェース部140b、及び入出力部140cを含むことができる。アンテナ部108は、通信部110の一部で構成されることができる。ブロック110~130/140a~140cは、各々、図17のブロック110~130/140に対応する。
【0218】
通信部110は、他の無線機器、基地局と信号(例えば、データ、制御信号等)を送受信することができる。制御部120は、携帯機器100の構成要素を制御し、多様な動作を実行することができる。制御部120は、AP(Application Processor)を含むことができる。メモリ部130は、携帯機器100の駆動に必要なデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を格納することができる。また、メモリ部130は、入/出力されるデータ/情報などを格納することができる。電源供給部140aは、携帯機器100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。インターフェース部140bは、携帯機器100と他の外部機器の連結をサポートすることができる。インターフェース部140bは、外部機器との連結のための多様なポート(例えば、オーディオの入/出力ポート、ビデオの入/出力ポート)を含むことができる。入出力部140cは、映像情報/信号、オーディオ情報/信号、データ、及び/またはユーザから入力される情報の入力を受け、または出力することができる。入出力部140cは、カメラ、マイクロフォン、ユーザ入力部、ディスプレイ部140d、スピーカー及び/またはハプティックモジュールなどを含むことができる。
【0219】
一例として、データ通信の場合、入出力部140cは、ユーザから入力された情報/信号(例えば、タッチ、文字、音声、イメージ、ビデオ)を取得し、取得された情報/信号は、メモリ部130に格納されることができる。通信部110は、メモリに格納された情報/信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を他の無線機器に直接送信し、または基地局に送信できる。また、通信部110は、他の無線機器または基地局から無線信号を受信した後、受信された無線信号を元の情報/信号に復元できる。復元された情報/信号は、メモリ部130に格納された後、入出力部140cを介して多様な形態(例えば、文字、音声、イメージ、ビデオ、ハプティック)で出力されることができる。
【0220】
図19は、本開示の一実施例に係る、車両または自律走行車両を示す。車両または自律走行車両は、移動型ロボット、車両、汽車、有/無人飛行体(Aerial Vehicle、AV)、船舶などで具現されることができる。
【0221】
図19を参照すると、車両または自律走行車両100は、アンテナ部108、通信部110、制御部120、駆動部140a、電源供給部140b、センサ部140c、及び自律走行部140dを含むことができる。アンテナ部108は、通信部110の一部で構成されることができる。ブロック110/130/140a~140dは、各々、図17のブロック110/130/140に対応する。
【0222】
通信部110は、他の車両、基地局(例えば、基地局、路辺基地局(Road Side unit)等)、サーバなどの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号等)を送受信することができる。制御部120は、車両または自律走行車両100の要素を制御し、多様な動作を実行することができる。制御部120は、ECU(Electronic Control Unit)を含むことができる。駆動部140aは、車両または自律走行車両100を地上で走行するようにすることができる。駆動部140aは、エンジン、モータ、パワートレイン、輪、ブレーキ、ステアリング装置などを含むことができる。電源供給部140bは、車両または自律走行車両100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。センサ部140cは、車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部140cは、IMU(inertial measurement unit)センサ、衝突センサ、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサ、傾斜センサ、重量検知センサ、ヘッディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両の前進/後進センサ、バッテリセンサ、燃料センサ、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサ、湿度センサ、超音波センサ、照度センサ、ペダルポジションセンサなどを含むことができる。自律走行部140dは、走行中である車線を維持する技術、アダプティブクルーズコントロールのように速度を自動で調節する技術、決められた経路に沿って自動で走行する技術、目的地が設定されると、自動で経路を設定して走行する技術などを具現することができる。
【0223】
一例として、通信部110は、外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信することができる。自律走行部140dは、取得されたデータに基づいて自律走行経路とドライビングプランを生成することができる。制御部120は、ドライビングプランによって車両または自律走行車両100が自律走行経路に沿って移動するように駆動部140aを制御することができる(例えば、速度/方向調節)。自律走行途中、通信部110は、外部サーバから最新の交通情報データを非/周期的に取得し、周辺車両から周辺交通情報データを取得することができる。また、自律走行途中、センサ部140cは、車両状態、周辺環境情報を取得することができる。自律走行部140dは、新しく取得されたデータ/情報に基づいて自律走行経路とドライビングプランを更新することができる。通信部110は、車両位置、自律走行経路、ドライビングプランなどに対する情報を外部サーバに伝達できる。外部サーバは、車両または自律走行車両から収集された情報に基づいて、AI技術などを利用して交通情報データをあらかじめ予測でき、予測された交通情報データを車両または自律走行車両に提供できる。
【0224】
本明細書に記載された請求項は、多様な方式に組み合わせ可能である。例えば、本明細書の方法請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置で具現されることができ、本明細書の装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法で具現されることができる。また、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置で具現されることができ、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法で具現されることができる。
図1
図2
図3(a)】
図3(b)】
図3(c)】
図3(d)】
図4
図5
図6
図7
図8(a)】
図8(b)】
図9
図10(a)】
図10(b)】
図10(c)】
図10(d)】
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【手続補正書】
【提出日】2023-12-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の装置が無線通信を行う方法において、
NR(new radio)SL(sidelink)送信を実行するためのリソース選択プロセスをトリガーするステップと、
前記リソース選択プロセスのための候補リソースセットを決定するステップと、
前記リソース選択プロセスに対するセンシングに基づいて、LTE SLデバイスにより送信された、LTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)を受信するステップと
前記LTE SCIに基づいて、前記LTE SLデバイスのLTE SL送信に対して利用される少なくとも一つのLTE LSリソースに関連する情報と、前記LTE SCI送信の優先度に関連する情報を獲得するステップと
前記NR SL送信の優先度に関連する情報を獲得するステップと
前記LTE SL送信の優先度が前記NR SL送信の優先度より高いことに基づいて、前記候補リソースセットから、少なくとも一つのLTE SLリソースと重なるNR SLスロット内の少なくとも一つのNR SL候補リソースを除外するステップと
前記少なくとも一つのNR SL候補リソースが除外される前記候補リソースセットから送信リソースを選択するステップとを含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも一つのLTE SLリソースに近接する、前記少なくとも一つのNR SL候補リソースを含む整数M1個のリソースと、前記少なくとも一つのLTE SLリソースの周波数は、前記候補リソースセットから除外される、請求項1に記載の方法
【請求項3】
前記LTE SCIに基づいてLTE SL SCSを獲得するステップと
前記NR SL送信に関連したNR SL SCSを獲得するステップと
前記LTE SL SCSに基づいて、LTE SLビンを生成するステップと、
前記NR SL SCSに基づいて、NR SLビンを生成するステップと、
前記LTE SLビン及び前記NR SLビンに基づいて、前記M1個のリソースを決定するステップとを含み
前記LTE SLビンと前記NR SLビンが重複することに基づいて、前記LTE SLビンに関連する少なくとも一つのリソースは、前記M1個のリソースに含まれる、請求項2に記載の方法
【請求項4】
前記少なくとも一つのNR SL候補リソースを含む整数N1個のリソースは、前記少なくとも一つのLTE SLリソースに近接し、前記少なくとも一つのLTE SLリソースの時間は前記候補リソースセットから除外され
前記N1個のリソースは、前記少なくとも一つのLTE SLリソースに先行する整数N2個のリソースと、前記少なくとも一つのLTE SLリソースに続く整数N3個のリソースとを含み、
前記N1個は、前記N2個と前記N3個の和である、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記N2個は、前記NR SL送信に関連するそれぞれのSCSに対して構成される、請求項4に記載の方法
【請求項6】
前記N2個と前記N3個は異なる、請求項4に記載の方法
【請求項7】
前記M1個のリソースは、前記少なくとも一つのLTE SLリソースの周波数より高い周波数の整数M2個のリソースと、前記少なくとも一つのLTE SLリソースの周波数より低い周波数の整数M3個のリソースを含み
前記M1個は,前記M2個と前記M3個の和である、請求項2に記載に方法。
【請求項8】
前記M2と前記M3は異なる、請求項7に記載の方法
【請求項9】
前記LTE SCIに基づいてLTE SL SCS(subcarrier spacing)を獲得するステップと、
前記NR SL送信に関連するNR SL SCSを獲得するステップをさらに含み、
前記除外することは、前記LTE SL SCSと前記NR SL SCSが異なることに基づいて実行される、請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記LTE SCIに基づいてLTE SLサブキャリアオフセットを獲得するステップと、
前記NR SL送信に関連するNR SLサブキャリアオフセットを獲得するステップをさらに含み、
前記除外することは、前記LTE SLサブキャリアオフセットと前記NR SLサブキャリアオフセットが異なることに基づいて実行される、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記LTE SCIに基づいてLTE SL DC(direct current)位置を獲得するステップと、
前記NR SL送信に関連するNR SL DC位置を獲得するステップをさらに含み、
前記除外することは前記LTE SL DC位置と前記NR SL DC位置が異なることに基づいて実行される、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記除外することは前記LTE SCIに基づいて測定されたRSRP(reference signal received power)値が第1のRSRP閾値以上であることに基づいて実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のRSRP閾値はNR SL受信に用いられる第2のRSRP閾値と異なる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
無線通信を行う第1の装置において、
命令を格納する1つ以上のメモリと、
1つ以上の送受信機と、
前記1つ以上のメモリと前記1つ以上の送受信機を接続する1つ以上のプロセッサを含み、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、
NR(new radio)SL(sidelink)送信を実行するためのリソース選択プロセスをトリガーし、
記リソース選択プロセスのための候補リソースセットを決定し、
前記リソース選択プロセスに対するセンシングに基づいて、LTE SLデバイスにより送信された、LTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)を受信し、
前記LTE SCIに基づいて、前記LTE SLデバイスのLTE SL送信に対して利用される少なくとも一つのLTE LSリソースに関連する情報と、前記LTE SCI送信の優先度に関連する情報を獲得し、
前記NR SL送信の優先度に関連する情報を獲得し、
前記LTE SL送信の優先度が前記NR SL送信の優先度より高いことに基づいて、前記候補リソースセットから、少なくとも一つのLTE SLリソースと重なるNR SLスロット内の少なくとも一つのNR SL候補リソースを除外し、
前記少なくとも一つのNR SL候補リソースが除外される前記候補リソースセットから送信リソースを選択する、第1の装置。
【請求項15】
第1の端末を制御するように設定された装置(apparatus)において、前記の装置は、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによって実行できるように接続され、及び命令を格納する1つ以上のメモリを含み、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、
NR(new radio)SL(sidelink)送信を実行するためのリソース選択プロセスをトリガーし、
記リソース選択プロセスのための候補リソースセットを決定し、
前記リソース選択プロセスに対するセンシングに基づいて、LTE SLデバイスにより送信された、LTE(longterm evolution)SCI(sidelink control information)を受信し、
前記LTE SCIに基づいて、前記LTE SLデバイスのLTE SL送信に対して利用される少なくとも一つのLTE LSリソースに関連する情報と、前記LTE SCI送信の優先度に関連する情報を獲得し、
前記NR SL送信の優先度に関連する情報を獲得し、
前記LTE SL送信の優先度が前記NR SL送信の優先度より高いことに基づいて、前記候補リソースセットから、少なくとも一つのLTE SLリソースと重なるNR SLスロット内の少なくとも一つのNR SL候補リソースを除外し、
前記少なくとも一つのNR SL候補リソースが除外される前記候補リソースセットから送信リソースを選択する、装置。
【国際調査報告】