(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-11
(54)【発明の名称】関節形成バランスとギャップゲージ
(51)【国際特許分類】
A61B 17/90 20060101AFI20240604BHJP
【FI】
A61B17/90
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576057
(86)(22)【出願日】2022-04-30
(85)【翻訳文提出日】2024-02-13
(86)【国際出願番号】 US2022027162
(87)【国際公開番号】W WO2022260775
(87)【国際公開日】2022-12-15
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】523362021
【氏名又は名称】オプティモーション インプランツ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヴォン ビン グエン
(72)【発明者】
【氏名】ディネシュ ブイ.コカ
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL12
(57)【要約】
患者の第1の骨および第2の骨の関節形成術を容易にするためのギャップゲージが開示される。ギャップゲージは、第1の骨と接触して配置可能な第1のプレートと、第2の骨と接触して配置可能な第2のプレートとを含むことができる。第2のプレートは、変位によって第1のプレートから変位されてもよい。ギャップゲージはまた、第1のプレートおよび第2のプレートに接続されたセパレータと、セパレータに結合され、変位を示すように構成された分離インジケータと、第1のプレートおよび第2のプレートのうちの少なくとも1つに接続されたバランスインジケータとを含み得る。バランスインジケータは、第1のプレートと第2のプレートとの間のバランスステータスを示すように構成され得る。セパレータは変位を調整するように作動させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の第1の骨および第2の骨の関節形成術を容易にするためのギャップゲージであって、
第1の骨と接触して配置可能な第1のプレートと、
第2の骨と接触して配置可能な第2のプレートであって、変位によって第1のプレートから変位される前記第2のプレートと、
前記第1のプレートおよび前記第2のプレートに接続されたセパレータであって、前記セパレータが変位を調整するように作動させることができるセパレータと、
前記セパレータに結合され、変位を示すように構成された分離インジケータと、
前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも1つに接続され、前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間のバランスステータスを示すように構成されたバランスインジケータとを含む、ギャップゲージ。
【請求項2】
前記バランスインジケータは前記第2のプレートに接続し、前記バランスインジケータは前記第2のプレートを前記ギャップゲージに枢動可能に接続するヒンジを含む、請求項1に記載のギャップゲージ。
【請求項3】
前記ヒンジは、前記第2のプレートの枢動軸である長手方向軸を有するピンを含み、前記長手方向軸は、前記枢動軸を中心とした前記第2のプレートの回転が、前記第2の骨に対する前記第1の骨の内反状態、バランスのとれた状態、および外反足状態のうちの1つを測定するように、前記患者の前後軸に平行である、請求項2に記載のギャップゲージ。
【請求項4】
前記ヒンジおよび前記セパレータに接続された支持プレートをさらに含み、前記バランスインジケータは、前記バランスインジケータに接続された前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの1つの回転を防止するように構成されたロックアウト機構を含む、請求項3に記載のギャップゲージ。
【請求項5】
前記ロックアウト機構は、セット構成および非セット構成を有する止めねじであって、開口部内のねじ山と係合するように構成されたねじ山を含む留めねじをさらに含み、前記セット構成では、前記止めねじは、前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも1つに加えられる回転力に応答して前記ピンが回転しないように、前記ヒンジの前記ピンと係合し、
前記 非セット構成では、前記止めねじは、前記第1のプレートおよび前記第2のプレートのうちの少なくとも1つに加えられる回転力に応答して前記ピンが回転するように、前記ヒンジの前記ピンから係合解除される、請求項4に記載のギャップゲージ。
【請求項6】
前記止めねじは、前記ピンのセクションの平面表面に付勢することによってピンに係合し、前記ピンの前記セクションは、D字形の断面を有する、請求項5に記載のギャップゲージ。
【請求項7】
前記第1のプレートは、前記第1の骨の内側顆及び外側顆と係合するように成形され、
前記第2のプレートは、前記第2の骨の内側顆及び外側顆と係合するように成形される、請求項1に記載のギャップゲージ。
【請求項8】
前記バランスインジケータに接続されたバランスゲージをさらに含み、前記バランスゲージは、バランスステータスを測定するように構成される、請求項1に記載のギャップゲージ。
【請求項9】
前記ギャップゲージは、
前記第1のプレートに対する前記第2のプレートの前記バランスステータスの測定値を示すためにダイヤルの面上に配置されたマークを有するダイヤルと
前記第2のプレートの長手方向軸を中心とした前記第2のプレートの回転が、前記バランスステータスを反映する前記ダイヤルの面上の前記マークに向かって針を移動させるように、バランスインジケータに接続された針とを含む、請求項8に記載のギャップゲージ。
【請求項10】
患者の第1の骨および第2の骨の関節形成術を容易にするためのギャップゲージであって、
上部本体から延びる上部プレートであって、大腿骨の切除面に一致するように成形された上部プレートと、
下部本体から延びる下部プレートであって、脛骨の切除面に一致するように成形された下部プレートであって、前記上部プレートは、変位によって前記下部プレートから変位される下部プレートと、
前記上部本体および前記下部本体のうちの少なくとも1つが摺動可能に結合されて変位の調整を可能にするシャフトと、
前記変位を調整するために前記上部本体および前記下部本体に接続されたセパレータと、
前記上部プレートおよび前記下部プレートのうちの1つに接続され、前記下部プレートに対する前記上部プレートの向きを示すように構成されたバランスインジケータと、を含む、ギャップゲージ。
【請求項11】
前記バランスインジケータは、前記上部プレートに接続し、前記上部プレートは枢動プレートおよび支持プレートを含み、前記バランスインジケータは、前記枢動プレートに加えられる力がピンの周りで前記枢動プレートを回転させることができるように、前記枢動プレートに接続された前記ピンを含むヒンジを含み、前記支持プレートは、前記セパレータの作動が前記支持プレートを前記下部プレートに対して垂直に移動させるように、前記セパレータに結合する、請求項10に記載のギャップゲージ。
【請求項12】
前記ピンは、長手方向軸、近位端、遠位端、および中央を有する円筒形構造を含み、前記近位端は、前記バランスゲージに接続し、前記遠位端は、前記バランスインジケータのためのピボットを備え、前記ピボットは、前記長手方向軸と整列される、請求項11に記載のギャップゲージ。
【請求項13】
前記近位端は、第1のD字形の断面を含み、前記遠位端は、少なくとも1つのキー付き断面を含み、前記中央は、第2のD字形の断面の平坦な部分が、前記第1のD字形の断面の平坦な部分から90度オフセットされた第2のD字形の断面を含み、前記遠位端は、前記ヒンジのためのピボットを備える、請求項12に記載のギャップゲージ。
【請求項14】
前記ギャップゲージは、
前記下部本体に接続されたハンドルと、
前記セパレータに結合され、前記変位を示すように構成された分離インジケータと、
前記上部本体に接続され、前記バランスインジケータに接続された前記上部プレートまたは前記上部プレートの一部の回転を防止するように構成されたロックアウト機構と、
前記下部プレートから離れる前記上部プレートの移動に反対して前記上部本体および前記下部本体の一方を付勢する、前記シャフトに結合されたばねと
をさらに含み、前記セパレータは、
ドライバと、
前記ドライバを介して前記下部本体に接続され、接触面を含むカムと、
前記上部本体に接続され、前記カムの回転が変位を調整するように、前記カムの接触面に接触するように付勢され、構成された従動部と、を含む、請求項11に記載のギャップゲージ。
【請求項15】
前記カムは、中心軸を有する半径方向カムを含み、前記接触面は、前記中心軸を中心とする半径方向カムの円周である、請求項14に記載のギャップゲージ。
【請求項16】
前記バランスインジケータに接続されたバランスゲージをさらに含み、前記バランスゲージは、
前記下部プレートに対する前記上部プレートの向きの尺度を示すために面上に配置されたマークを有するダイヤルと、
前記患者の前後軸を中心とした前記上部プレートおよび前記下部プレートのうちの1つの回転が針を動かして、前記方向を反映する前記ダイヤルの面上の前記マークに向かわせるように、前記バランスインジケータに接続された前記針を含む、請求項10に記載のギャップゲージ。
【請求項17】
患者の大腿骨と脛骨との間のギャップを測定するための方法であって、
前記大腿骨と前記脛骨との間にギャップゲージの第1のプレートおよび第2のプレートを挿入することと、
前記第1のプレートが前記大腿骨の切除面に接触し、前記第2のプレートが前記脛骨の切除面に接触するように前記第1のプレートおよび前記第2のプレートを作動させることと、
前記ギャップゲージの分離インジケータを読み取って前記大腿骨と前記脛骨との間の変位を取得することと、
前記ギャップゲージのバランスインジケータを読み取って前記大腿骨と前記脛骨との間のバランスステータスを取得することと、を含む方法。
【請求項18】
内側側副靭帯及び外側側副靭帯のうちの1つ以上によって前記大腿骨及び前記脛骨に印加される張力を調整することと、前記張力を調整することに応答して前記大腿骨と前記脛骨との間の調整されたバランスステータスを得るためにギャップゲージのバランスインジケータを読み取ることとをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記張力を調整することは、前記ギャップゲージが前記大腿骨と前記脛骨との間に留まり、作動したままである間に、前記内側側副靭帯および前記外側側副靭帯のうちの1つまたは複数を解放することを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記張力を調整することは、
前記大腿骨と前記脛骨との間からギャップゲージを取り外すことと、
前記大腿骨の切除面および前記脛骨の切除面のうちの1つまたは複数を切除することと、
前記大腿骨と前記脛骨との間に前記ギャップゲージの前記第1のプレートおよび前記第2のプレートを再挿入することと、
前記第1のプレートが前記大腿骨の切除面と接触し、前記第2のプレートが前記脛骨の切除面と接触するように前記第1のプレートおよび前記第2のプレートを離して作動させることと、
前記ギャップゲージの前記分離インジケータを読み取って前記大腿骨と前記脛骨との間の変位を得ることと、
前記ギャップゲージの前記バランスインジケータを読み取って前記大腿骨と前記脛骨との間のバランスステータスを得ることとを含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
患者の第1の骨および第2の骨の関節形成術を容易にするためのギャップゲージであって、
前記第1の骨と接触して配置可能な第1のプレートと、
前記第2の骨と接触して配置可能な第2のプレートであって、変位によって前記第1のプレートから変位する第2のプレートと、
前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間のバランスステータスを示すように構成されたバランスインジケータと、
前記第2のプレートおよび前記第1のプレートのうちの1つに結合するように構成されたピンガイドであって、前記ピンガイドは、第1のピンの前記第2の骨への挿入をガイドするように構成された第1のピン穴を含むピンガイド、
とを含むギャップゲージ。
【請求項22】
前記ピンガイドは、前記ピンガイドが前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間のバランスステータスに従って前記第1のピンの前記第2の骨への挿入をガイドするように、前記ピンガイドを前記第2のプレートに取り外し可能に結合するように構成された取り付け機能を含む、請求項21に記載のギャップゲージ。
【請求項23】
前記ピンガイドは、前記ピンガイドが前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間のバランスステータスに従って前記第1のピンの前記第1の骨への挿入をガイドするように、前記ピンガイドを前記第2のプレートに取り外し可能に結合するように構成された取り付け機能をさらに含む、請求項21に記載のギャップゲージ。
【請求項24】
前記ピンガイドは、前記第2の骨への第2のピンの挿入をガイドするように構成された第2のピン穴を含み、
前記ピンガイドは、前記第1のプレートに結合し、前記第1のプレートから延在し、その結果、前記ピンガイドが、前記第1のピンおよび前記第2のピンの前記第2の骨への挿入をガイドし、その結果、前記第1のピンおよび前記第2のピンは、前記第1のプレートと前記第2のプレートとの間のバランスステータスに対抗する前記第2のプレートに対して角度を合わせる、請求項21に記載のギャップゲージ。
【請求項25】
前記第1のピン穴は、前記第2の骨の内側顆及び外側顆の一方への前記第1のピンの挿入をガイドし、前記ピンガイドは、前記第2の骨の前記内側顆及び前記外側顆の他方への第2のピンの挿入をガイドするように構成された第2のピン穴を含む、請求項21に記載のギャップゲージ。
【請求項26】
前記ピンガイドは、前記第1のピンに平行な第2のピンの前記第2の骨への挿入をガイドするように構成された第2のピン穴と、
前記第1のピン穴および前記第2のピン穴を一緒に回転させてバランスステータスの異なる角度オフセットに対抗するように構成された調整機能とを含む、請求項21に記載のギャップゲージ。
【請求項27】
前記ピンガイドは、
前記第2のプレートに接続するように構成されたベースと、
前記第1のピン穴を含み得るアームと、
前記ベースから延びるマストであって、前記アームと前記ベースとを接続するマストとを含む、請求項21に記載のギャップゲージ。
【請求項28】
前記アームは第2のピン穴を含み、前記第1のピン穴および前記第2のピン穴はそれぞれ、前記ギャップゲージが膝に対して所定の位置にあるときに、前記膝の内側および外側の一方でアーム内に配置される、請求項27に記載のギャップゲージ。
【請求項29】
前記ピンガイドは、前記第1のピンおよび第2のピンがバランスステータスに一致する前記第2のプレートを基準とした方向で互いに整列するように、前記第2の骨への前記第2のピンの挿入をガイドするように構成された第2のピン穴を含み、
前記第1のピンおよび前記第2のピンを介して前記第2の骨に切断ガイドを結合することにより、前記バランスステータスを切断ガイドに伝達する、請求項21に記載のギャップゲージ。
【請求項30】
前記切断ガイドは、複数の穴のセットを含み、前記第1のピンおよび前記第2のピンのうちの1つを受け入れるように構成された穴のセットの各要素を含むアライメント機構を含み、前記各セットの穴は、前記バランスステータスの異なる角度オフセットを調整するように構成される、請求項29に記載のギャップゲージ。
【請求項31】
前記切断ガイドは、
骨を切除するためにカッターの動きをガイドするように構成されたガイド機構と、
前記第1のピンおよび前記第2のピンを受け入れ、前記切断ガイドを骨の上に配置するように構成されたアライメント機構と、
前記バランスステータスからの異なる角度オフセットを調整するために前記アライメント機構に対して前記ガイド機構を回転させるように構成された調整機構と、を含む請求項29に記載のギャップゲージ。
【請求項32】
前記第1のプレートおよび前記第2のプレートは、脛骨を含む前記第1の骨と大腿骨を含む前記第2の骨との間に挿入するために寸法決めされる、請求項21に記載のギャップゲージ。
【請求項33】
患者の大腿骨および脛骨の関節形成術を容易にするためのギャップ測定および矯正アセンブリであって、
上部本体から延びる上部プレートと、
下部本体から延びる下部プレートであって、前記上部プレートが変位によって前記下部プレートから変位する下部プレートと、
前記変位を調整するために前記上部本体および前記下部本体に接続されたセパレータと、
前記上部プレートおよび前記下部プレートのうちの1つに接続され、前記下部プレートに対する前記上部プレートの非平行方向を示すように構成されたバランスインジケータと、
前記患者の前記脛骨および前記大腿骨のうちの1つへの第1のピンの挿入をガイドするように構成されたピンガイドと、
前記第1のピンを介して前記脛骨および前記大腿骨のうちの1つに取り付け可能な切断ガイドであって、前記切断ガイドは、前記非平行方向に対抗する前記脛骨または前記大腿骨のうちの1つの切除をガイドするように構成される切断ガイドと、
を含むアセンブリ。
【請求項34】
前記ピンガイドが、前記下部プレートに対する前記上部プレートの非平行配向に従って前記第1のピンの前記大腿骨への挿入をガイドするように、前記ピンガイドを前記上部プレートに取り外し可能に結合するように構成された取り付け特徴をさらに含む、請求項33に記載のアセンブリ。
【請求項35】
前記ピンガイドは、前記ピンガイドが前記下部プレートに対する前記上部プレートの非平行配向に従って前記第1のピンの前記脛骨への挿入をガイドするように、前記ピンガイドを前記上部プレートに取り外し可能に結合するように構成された取り付け機能をさらに含む、請求項33に記載のアセンブリ。
【請求項36】
前記ピンガイドは、第2のピンを前記患者の前記脛骨および前記大腿骨の他の1つ内にガイドするようにさらに構成され、
前記ピンガイドは、前記ピンガイドが前記第1のピンおよび前記第2のピンの前記大腿骨への挿入をガイドするように、前記ピンガイドを前記下部プレートに取り外し可能に結合するように構成された取り付け機能をさらに含み、その結果、前記第1のピンおよび前記第2のピンは、前記下部プレートに対する前記上部プレートの非平行方向に対抗する前記上部プレートに対してある角度で整列する、請求項33に記載のアセンブリ。
【請求項37】
前記ピンガイドは、
前記上部プレートに接続するように構成されたベースと、
第1のピン穴を含むアームと、
前記ベースから延びるマストであって、前記アームと前記ベースとを接続するマストとを含む、請求項33に記載のアセンブリ。
【請求項38】
前記切断ガイドは複数の穴のセットを含むアライメント機構を含み得、前記穴のセットの各要素は、前記第1のピンおよび第2のピンのうちの1つを受け入れるように構成され、前記穴の各セットは非平行配向のための異なる角度オフセットを調整するように構成される、請求項33に記載のアセンブリ。
【請求項39】
前記切断ガイドは、
骨を切除するためにカッターの動きをガイドするように構成されたガイド機構と、
前記第1のピンおよび第2のピンを受け入れ、前記切断ガイドを前記骨の上に配置するように構成されたアライメント機構と、
前記非平行配向からの異なる角度オフセットを調整するために前記アライメント機構に対して前記ガイド機構を回転させるように構成された調整機構と、を含む、請求項33に記載のアセンブリ。
【請求項40】
患者の大腿骨および脛骨の関節形成術のための不均衡を測定および修正するための方法であって、
前記患者の膝関節の前記大腿骨と前記脛骨との間にギャップゲージの第1のプレートおよび第2のプレートを挿入することと、
前記第1のプレートが前記大腿骨の切除面と接触し、前記第2のプレートが前記脛骨の切除面と接触するように、前記第1のプレートと前記第2のプレートを離して作動させることと、
前記大腿骨と前記脛骨との間のバランスステータスを得るために前記ギャップゲージのバランスインジケータを読み取ることと、
前記ギャップゲージのピンガイドを通して第1のピンを挿入することと、
前記第1のピンを前記大腿骨および前記脛骨のうちの1つに固定することと、
前記第1のピンを使用して前記大腿骨および前記脛骨のうちの1つに切断ガイドを結合することと、
前記切断ガイドを使用して、前記大腿骨および前記脛骨のうちの1つの切除をガイドし、前記第2のプレートに対する前記第1のプレートの非平行方向に対抗することと、
を含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、外科用デバイスに関する。より具体的には、本開示は、関節形成術のための改良された外科用器具に関する。
【背景技術】
【0002】
関節形成術は、変形性関節症、関節リウマチ、または低侵襲または侵襲的手術を介した他の関節状態などの状態に起因する関節の痛みを和らげるか、または関節の機能を回復させるために使用することができる。関節形成術は、任意の関節で実施することができ、置換プロテーゼまたはプロテーゼによる部分的または完全な関節置換を含み得る。関節形成術の間、外科医は、関節の2つの骨の間の開口部のサイズを測定したい場合がある。加えて、外科医はまた、関節の2つの骨の間の開口部のサイズ(ギャップと呼ばれる)に加えて、関節のバランスを測定したい場合がある。例えば、部分的または全膝関節置換術(TKR)の間、外科医は、関節の2つの骨と関節のバランスとの間の変位を測定または測定することを望み得る。低侵襲性または侵襲性関節形成術中にそのような測定を行うことは、関節の靭帯および関節の周りの他の軟組織によって関節に加えられる力を考慮すると、課題となり得る。したがって、関節形成術の過程で骨間のギャップ及び/または角度を測定するための改善されたシステム及び方法の必要性が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の様々な装置、デバイス、システム、および/または方法は、現在の技術の状態に応答して、特に、現在利用可能な関節形成術バランスゲージまたは関節形成術ギャップゲージによってまだ完全に解決されていない当技術分野の問題およびニーズに応答して開発された。本開示の装置、デバイス、システム、および/または方法は、従来技術の別個の関節形成バランスゲージ、関節形成ギャップゲージ、および/または切断ガイドの欠点を是正する単一のデバイス内の関節形成バランス、ギャップゲージ、および切断ガイド調整を提供し得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記を達成するために、および本明細書に具体化され、広く説明される本開示に従って、患者の第1の骨および第2の骨の関節形成術を容易にするためのギャップゲージが提供され得る。ギャップゲージの1つの一般的な態様は、第1の骨と接触して配置可能な第1のプレートと、第2の骨と接触して配置可能な第2のプレートとを含むことができ、第2のプレートは、変位によって第1のプレートから変位される。ギャップゲージはまた、第1のプレートおよび第2のプレートに接続されたセパレータであって、セパレータが変位を調整するように作動させることができるセパレータと、セパレータに結合され、変位を示すように構成された分離インジケータと、第1のプレートおよび第2のプレートのうちの少なくとも1つに接続され、第1のプレートと第2のプレートとの間のバランスステータスを示すように構成されたバランスインジケータとを含み得る。
【0005】
一態様では、バランスインジケータは、第2のプレートをギャップゲージに枢動可能に接続するヒンジを含み得る。ヒンジは、第2のプレートの枢動軸である長手方向軸を有するピンを含み得る。長手方向軸は、枢動軸を中心とした第2のプレートの回転が、第2の骨に対する第1の骨の内反状態、バランスのとれた状態、および外反足状態のうちの1つを測定するように、患者の前後軸に平行であってもよい。
【0006】
別の態様では、ギャップゲージは、ヒンジおよびセパレータに接続された支持プレートを含み得、バランスインジケータは、バランスインジケータに接続された第1のプレートおよび第2のプレートのうちの1つの回転を防止するように構成されたロックアウト機構を含み得る。ロックアウト機構は、セット構成および非セット構成を有する止めねじを含み得、止めねじは、開口部内のねじ山と係合するように構成されたねじ山を含み得る。セット構成では、止めねじは、第1のプレートおよび第2のプレートのうちの少なくとも1つに加えられる回転力に応答してピンが回転しないように、ヒンジのピンと係合し得る。係合されたピンはまた、ピンに接続された第1のプレートおよび第2のプレートのうちの少なくとも1つの回転を防止し得る。 非セット構成では、止めねじは、第1のプレートおよび第2のプレートのうちの少なくとも1つに加えられる回転力に応答してピンが回転するように、ヒンジのピンから係合解除される。一態様では、止めねじは、ピンのセクションの平面表面に付勢することによってピンに係合し、ピンのセクションは、D字形の断面を有する。
【0007】
一態様では、ギャップゲージは、第1の骨の内側顆及び外側顆と係合するように成形された第1のプレートと、第2の骨の内側顆及び外側顆と係合するように成形された第2のプレートとを含み得る。
【0008】
一態様では、ギャップゲージは、バランスインジケータに接続されたバランスゲージを含み得る。バランスゲージは、バランスステータスを測定するように構成され得る。ギャップゲージは、第1のプレートに対する第2のプレートのバランスステータスの測定値を示すためにダイヤルの面上に配置されたマークを有するダイヤルと、第2のプレートの長手方向軸を中心とした第2のプレートの回転が、バランスステータスを反映するダイヤルの面上のマークに向かって針を移動させるように、バランスインジケータに接続された針とを含み得る。
【0009】
1つの一般的な態様は、上部本体から延びる上部プレートを有し得、上部プレートは、大腿骨の切除面に一致するように成形され、下部本体から延びる下部プレートを含み得、下部プレートは、脛骨の切除面に一致するように成形され、上部プレートは、変位によって下部プレートから変位される。ゲージはまた、上部本体および下部本体のうちの少なくとも1つが摺動可能に結合されて変位の調整を可能にするシャフトと、変位を調整するために上部本体および下部本体に接続されたセパレータと、上部プレートおよび下部プレートのうちの1つに接続され、下部プレートに対する上部プレートの向きを示すように構成されたバランスインジケータとを含み得る。
【0010】
一態様では、バランスインジケータは、上部プレートに接続し、上部プレートには枢動プレートおよび支持プレートを含み、バランスインジケータは、枢動プレートに加えられる力がピンの周りで枢動プレートを回転させることができるように、枢動プレートに接続されたピンを含むヒンジを含む。支持プレートは、セパレータの作動が支持プレートを下部プレートに対して垂直に移動させるように、セパレータに結合する。ピンは、長手方向軸、近位端、遠位端、および中央を有する円筒形構造を含み得る。近位端は、バランスゲージに接続することができ、遠位端は、バランスインジケータのためのピボットを備える。 ピボットは、長手方向軸と整列され得る。一実施形態では、近位端は、第1のD字形の断面を含み得、遠位端は、少なくとも1つのキー付き断面を含み得、中央は、第2のD字形の断面の平坦な部分が、第1のD字形の断面の平坦な部分から90度オフセットされた第2のD字形の断面を含み得る。遠位端は、ヒンジのピボットとして機能する。
【0011】
一態様では、ギャップゲージは、下部本体に接続されたハンドルと、セパレータに結合され、変位を示すように構成された分離インジケータと、上部本体に接続され、バランスインジケータに接続された上部プレートまたは上部プレートの一部の回転を防止するように構成されたロックアウト機構と、下部プレートから離れる上部プレートの移動に反対して上部本体および下部本体の一方を付勢するシャフトに結合されたばねとをさらに含む。セパレータは、ドライバと、ドライバを介して下部本体に接続されたカムであって、接触面を有するカムと、上部本体に接続され、カムの回転が変位を調整するように、カムの接触面に接触するように付勢され、構成された従動部とを含み得る。 一実施形態では、従動部は、接触面に摺動可能に接触する。カムは、中心軸を有する半径方向カムを含み得、接触面は、中心軸を中心とする半径方向カムの円周である。
【0012】
一態様では、ギャップゲージは、バランスインジケータに接続されたバランスゲージを含み得る。バランスゲージは、下部プレートに対する上部プレートの向きの尺度を示すために面上に配置されたマークを有するダイヤルを含み得る。バランスゲージはまた、患者の前後軸を中心とした上部プレートおよび下部プレートのうちの1つの回転が針を動かして、方向を反映するダイヤルの面上のマークに向かわせるように、バランスインジケータに接続された針を含んでもよい。
【0013】
本開示の1つの一般的な態様は、患者の大腿骨と脛骨との間のギャップを測定するための方法を含むことができる。方法は、大腿骨と脛骨との間にギャップゲージの第1のプレートおよび第2のプレートを挿入することと、第1のプレートが大腿骨の切除面に接触し、第2のプレートが脛骨の切除面に接触するように第1のプレートおよび第2のプレートを作動させることと、ギャップゲージの分離インジケータを読み取って大腿骨と脛骨との間の変位を取得することと、ギャップゲージのバランスインジケータを読み取って大腿骨と脛骨との間のバランスステータスを取得することと、を含み得る。
【0014】
一態様では、方法はまた、内側側副靭帯及び外側側副靭帯のうちの1つ以上によって大腿骨及び脛骨に印加される張力を調整することと、張力を調整することに応答して大腿骨と脛骨との間の調整されたバランスステータスを得るためにギャップゲージのバランスインジケータを読み取ることとを含み得る。
【0015】
別の実施形態では、張力を調整することはまた、ギャップゲージが大腿骨と脛骨との間に留まり、作動したままである間に、内側側副靭帯および外側側副靭帯のうちの1つまたは複数を解放することを含み得る。
【0016】
別の実施形態では、張力を調整することはまた、大腿骨と脛骨との間からギャップゲージを取り外すことと、大腿骨の切除面および脛骨の切除面のうちの1つまたは複数を切除することと、大腿骨と脛骨との間にギャップゲージの第1のプレートおよび第2のプレートを再挿入することと、第1のプレートが大腿骨の切除面と接触し、第2のプレートが脛骨の切除面と接触するように第1のプレートおよび第2のプレートを離して作動させることと、ギャップゲージの分離インジケータを読み取って大腿骨と脛骨との間の変位を得ることと、ギャップゲージのバランスインジケータを読み取って大腿骨と脛骨との間のバランスステータスを得ることとを含み得る。
【0017】
一態様では、患者の第1の骨および第2の骨の関節形成術を容易にするためのギャップゲージが提供され得る。ギャップゲージの1つの一般的な態様は、第1の骨と接触して配置可能な第1のプレートを含むことができる。 ギャップゲージはまた、第2の骨と接触して配置可能な第2のプレートを含み、第2のプレートは、変位によって第1のプレートから変位する。ギャップゲージはまた、第1のプレートと第2のプレートとの間のバランスステータスを示すように構成されたバランスインジケータを含む。ギャップゲージはまた、第2のプレートおよび第1のプレートのうちの1つに結合するように構成されたピンガイドを含み、ピンガイドは、第1のピンの第2の骨への挿入をガイドするように構成された第1のピン穴を含み得る。
【0018】
一態様では、ピンガイドは、ピンガイドが第1のプレートと第2のプレートとの間のバランスステータスに従って第1のピンの第2の骨への挿入をガイドするように、ピンガイドを第2のプレートに取り外し可能に結合するように構成された取り付け機能を含み得る。ピンガイドは、ピンガイドが第1のプレートと第2のプレートとの間のバランスステータスに従って第1のピンの第1の骨への挿入をガイドするように、ピンガイドを第2のプレートに取り外し可能に結合するように構成された取り付け機能をさらに含み得る。
【0019】
別の態様では、ピンガイドは、第2の骨への第2のピンの挿入をガイドするように構成された第2のピン穴を含み得る。一態様では、ピンガイドは、第1のプレートに結合し、第1のプレートから延在し、その結果、ピンガイドは、第1のピンおよび第2のピンの第2の骨への挿入をガイドし、その結果、第1のピンおよび第2のピンは、第1のプレートと第2のプレートとの間のバランスステータスに対抗する第2のプレートに対して角度を合わせる。
【0020】
一態様では、第1のピン穴は、第2の骨の内側顆及び外側顆の一方への第1のピンの挿入をガイドし、ピンガイドは、第2の骨の内側顆及び外側顆の他方への第2のピンの挿入をガイドするように構成された第2のピン穴を含み得る。
【0021】
別の態様では、ピンガイドは、第1のピンに平行な第2のピンの第2の骨への挿入をガイドするように構成された第2のピン穴と、第1のピン穴および第2のピン穴を一緒に回転させてバランスステータスの異なる角度オフセットに対抗するように構成された調整機能とを含み得る。
【0022】
一態様では、ピンガイドは、第2のプレートに接続するように構成されたベースと、第1のピン穴を含み得るアームと、ベースから延びるマストであって、アームとベースとを接続するマストとを含み得る。アームは第2のピン穴を含んでもよく、ギャップゲージが膝に対して所定の位置にあるときに、第1のピン穴および第2のピン穴はそれぞれ、膝の内側および外側の一方でアーム内に配置される。
【0023】
別の態様では、ピンガイドは、第1のピンおよび第2のピンがバランス状態に一致する第2のプレートを基準とした方向で互いに整列するように第2の骨への第2のピンの挿入をガイドするように構成された第2のピン穴を含み得、第1のピンおよび第2のピンを介して第2の骨に切断ガイドを結合することにより、バランスステータスを切断ガイドに伝達する。
【0024】
一態様では、切断ガイドは、複数の穴のセットを含み得、第1のピンおよび第2のピンのうちの1つを受け入れるように構成された穴のセットの各要素(各セット)を含み得るアライメント機構を含み得る。各セットの穴は、バランスステータスの異なる角度オフセットを調整するように構成され得る。
【0025】
別の態様では、切断ガイドは、骨を切除するためにカッターの動きをガイドするように構成されたガイド機構と、第1のピンおよび第2のピンを受け入れ、切断ガイドを骨の上に配置するように構成されたアライメント機構と、バランスステータスからの異なる角度オフセットを調整するためにアライメント機構に対してガイド機構を回転させるように構成された調整機構とを含み得る。
【0026】
一態様では、第1のプレートおよび第2のプレートは、脛骨を含み得る第1の骨と大腿骨を含み得る第2の骨との間に挿入するために寸法決めされる。
【0027】
1つの一般的な態様は、患者の大腿骨および脛骨の関節形成術を容易にするためのギャップ測定および矯正アセンブリを含むことができる。ギャップ測定および補正アセンブリはまた、上部本体から延びる上部プレートと、下部本体から延びる下部プレートであって、上部プレートが変位によって下部プレートから変位する下部プレートと、変位を調整するために上部本体および下部本体に接続されたセパレータと、上部プレートおよび下部プレートのうちの1つに接続され、下部プレートに対する上部プレートの非平行方向を示すように構成されたバランスインジケータと、患者の脛骨および大腿骨のうちの1つへの第1のピンの挿入をガイドするように構成されたピンガイドと、を含み得るギャップゲージも含む。ギャップ測定および補正アセンブリはまた、第1のピンを介して脛骨および大腿骨のうちの1つに取り付け可能な切断ガイドを含み、切断ガイドは、非平行配向に対抗する脛骨または大腿骨のうちの1つの切除をガイドするように構成される。
【0028】
一態様では、ピンガイドが、下部プレートに対する上部プレートの非平行配向に従って第1のピンの大腿骨への挿入をガイドするように、ピンガイドを上部プレートに取り外し可能に結合するように構成された取り付け特徴をさらに含み得るアセンブリ。ピンガイドは、ピンガイドが下部プレートに対する上部プレートの非平行配向に従って第1のピンの脛骨への挿入をガイドするように、ピンガイドを上部プレートに取り外し可能に結合するように構成された取り付け機能をさらに含み得る。
【0029】
別の態様では、ピンガイドは、第2のピンを患者の脛骨および大腿骨の他の1つ内にガイドするようにさらに構成され、ピンガイドは、ピンガイドが第1のピンおよび第2のピンの大腿骨への挿入をガイドするように、ピンガイドを下部プレートに取り外し可能に結合するように構成された取り付け機能をさらに含み得、その結果、第1のピンおよび第2のピンは、下部プレートに対する上部プレートの非平行方向に対抗する上部プレートに対してある角度で整列する。
【0030】
一態様では、ピンガイドは、上部プレートに接続するように構成されたベースと、第1のピン穴を含み得るアームと、ベースから延びるマストであって、アームとベースとを接続するマストとを含み得る。 切断ガイドは複数の穴のセットを含むアライメント機構を含み得、穴のセットの各メンバーは、第1のピンおよび第2のピンのうちの1つを受け入れるように構成され、穴の各セットは非平行配向のための異なる角度オフセットを調整するように構成される。
【0031】
別の態様では、切断ガイドは、骨を切除するためにカッターの動きをガイドするように構成されたガイド機構と、第1のピンおよび第2のピンを受け入れ、切断ガイドを骨の上に配置するように構成されたアライメント機構と、非平行配向からの異なる角度オフセットを調整するためにアライメント機構に対してガイド機構を回転させるように構成された調整機構とを含み得る。
【0032】
1つの一般的な態様は、患者の大腿骨および脛骨の関節形成術のための不均衡を測定および修正するための方法を含むことができる。当該方法は、患者の膝関節の大腿骨と脛骨との間にギャップゲージの第1のプレートおよび第2のプレートを挿入することを含む。当該方法はまた、第1のプレートが大腿骨の切除面と接触し、第2のプレートが脛骨の切除面と接触するように、第1のプレートと第2のプレートを離して作動させることを含む。この方法はまた、大腿骨と脛骨との間のバランスステータスを得るためにギャップゲージのバランスインジケータを読み取ることと、ギャップゲージのピンガイドを通して第1のピンを挿入することと、第1のピンを大腿骨および脛骨のうちの1つに固定することと、第1のピンを使用して大腿骨および脛骨のうちの1つに切断ガイドを結合することと、を含む。この方法はまた、切断ガイドを使用して、大腿骨および脛骨のうちの1つの切除をガイドし、第2のプレートに対する第1のプレートの非平行方向に対抗することを含む。
【0033】
本開示のこれらのおよび他の特徴は、以下の記載及び添付の請求の範囲から十分に明らかとなるか、あるいは本明細書で説明される開示を実施することによっても知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
本開示の例示的な実施形態は、添付の図面と併せて、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになる。これらの図面は例示的な実施形態のみを示し、したがって、添付の特許請求の範囲による範囲を限定するものと見なされるべきではないことを理解して、本開示の例示的な実施形態は、添付の図面の使用を通じて追加の特異性および詳細とともに説明される:
【0035】
【
図1A】
図1Aは、本開示の一実施形態による、ギャップゲージの斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1Aのギャップゲージが2つの骨の間に挿入された膝関節の前面図である。
【
図3】
図3は、
図1Aのギャップゲージが2つの骨の間に挿入された膝関節の前面図である。
【
図4】
図4は、
図1Aのギャップゲージが2つの骨の間に挿入された膝関節の後面図である。
【
図5A】
図5Aは、異なるバランスステータス状態を示す、
図1Aのギャップゲージの背面図である。
【
図5B】
図5Bは、異なるバランスステータス状態を示す、
図1Aのギャップゲージの背面図である。
【
図5C】
図5Cは、異なるバランスステータス状態を示す、
図1Aのギャップゲージの背面図である。
【
図8A】
図8Aは、本開示の一実施形態による、ギャップゲージのドライバの正面図である。
【
図8B】
図8Bは、本開示の一実施形態による、ギャップゲージのドライバおよびカムの背面図である。
【
図9】
図9は、本開示の一実施形態による、ギャップゲージの分解図を示す。
【
図11A】
図1Aは、本開示の一実施形態による、ギャップゲージのロックアウト機構の斜視図である。
【
図11B】
図11Bは、本開示の一実施形態による、ギャップゲージのロックアウト機構の斜視図である。
【
図12】
図12は、本開示の一実施形態による、患者の大腿骨と脛骨との間のギャップおよび/またはバランスステータスを測定するためのフローチャートを示す。
【0036】
図面は、本開示の概念を説明することを目的としており、原寸に比例して描かれていない場合があることを理解されたい。さらに、図面は例示的な実施形態を示しており、本開示の範囲に対する制限を表すものではない。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本願の例示的な実施形態は、図面を参照することによって最もよく理解され、図面全体を通して、同様の部品は同様の数字によって指定される。本願の図に一般的に説明および図示されている本開示の構成要素は、多種多様な異なる構成で配置および設計できることは容易に理解されよう。すなわち、図に示されるような装置および方法の実施形態の以下のより詳細な説明は、本出願または本出願に優先権を主張する他の任意の出願で主張されるように、本開示の範囲を限定することを意図するものではなく、本開示の例示的な実施形態の単なる代表である。
【0038】
この明細書では、標準的な医療の方向性、参照面、および説明的な用語が採用されている。例えば、前方(anterior)とは体の正面に向かうことを意味する。後部(Posterior)とは、体の後ろに向かうことを意味する。上部(Superior)とは、頭に向かうことを意味する。下部(Inferior)とは、足に向かうことを意味する。内側(Medial)とは、体の正中線に向かうことを意味する。外側(Lateral)とは、体の正中線から離れることを意味する。軸方向(アキシャル)とは、体の中心軸に向かうことを意味する。背軸(Abaxial)とは、体の中心軸から離れることを意味する。同側とは、体に関して同じ側を意味する。対側とは、体に関して反対側を意味する。矢状面によって、体が左右の部分に分割される。正中矢状面(midsagittal plane)は、体を左右対称の右半分と左半分に分割する。冠状面によって、体が前部と後部に分割される。横断面によって、体が上部と下部に分割される。
【0039】
前後軸は、冠状面に垂直な軸である。内側-外側軸は、中央平面に垂直な軸である。頭尾軸は、横断面に垂直な軸である。これらの説明的な用語は、生物または無生物の体に適用され得る。
【0040】
「接続される」、「結合される」および「連絡する」という語句は、機械的、電気的、磁気的、電磁気的、流体的、および熱的相互作用を含む、2つ以上の物の間の任意形態の相互作用を指している。2つの構成要素は、相互に直接接触していなくても、機能的に互いに結合され得る。「当接する」という用語は、互いに直接物理的に接触している物を指すが、物は必ずしも一緒に取り付けられるものとは限らない。「流体連通」という語句は、一方の機構内の流体が他方の機構に流れ込むことができるように接続されている2つの機構を指す。
【0041】
用語「例示的な」は、本明細書では「例、実例、または例示として機能を果たす」ことを意味するように用いられる。「例示的な」として本明細書で説明されるいずれの実施形態も、他の実施形態に対して必ずしも好ましいまたは有利なものとして解釈されるわけではない。実施形態の様々な態様が図に提示されているが、特に示されていない限り、図は必ずしも正確な縮尺で描かれているわけではない。
【0042】
本開示は、患者の第1の骨および第2の骨の関節形成術を容易にするためのギャップゲージを開示する。関節形成術の間、外科医は、関節の2つの骨の間の隙間が所望の変位であり、関節が所望のバランス(例えば、バランスの取れた状態、内反状態、または外反足状態)を有することを確認する必要がある場合がある。変位またはバランスステータスのいずれかを取得するために別々の機器を使用すると、手順が複雑になる可能性があり、手順を支援するためにより多くの人員が必要になる場合がある。1つの器具が別の器具(例えば、バランスステータスのみを測定する器具と交換された変位のみを測定する器具)と交換されると、関節の部位は、変位をシフトさせ、したがって、すでに測定された変位を変更したり、変位測定とバランスステータスの両方を提供できない器具、または単一の器具でのバランス測定を使用して読み取られたバランスステータスを変更したりすることができる。したがって、改善されたギャップゲージの必要性が存在する。 特に、単一の器具を使用して変位測定とバランスステータス(例えば、バランス測定)の両方を提供できるギャップゲージが必要である。さらに、本開示は、ユーザが、必要に応じて、2つの関節骨の間の変位のみを測定するために同じ器具を使用することができるために、使用中に、ユーザがバランスインジケータまたはバランスゲージ168を任意選択的に外す/無効にすることを可能にするギャップゲージを提供する。
【0043】
図1Aは、患者の第1の骨および第2の骨の関節形成術を容易にするためのギャップゲージ100の1つの例示的な実施形態を示す斜視図である。本明細書で使用される場合、「関節形成術」は、患者の関節の機能及び/または操作を回復及び/または改善するための外科的手順を指す。 関節形成術は、つま先関節、足首関節、膝関節、股関節、腕関節、肘関節、指関節などについて行うことができる。図示の実施形態では、第1の骨は大腿骨102であり得、第2の骨は脛骨104であり得る。 本明細書で使用される場合、「ギャップゲージ」は、別の構造またはオブジェクト、または構造またはオブジェクトのセットの属性、特性、状態、または状態を測定するように構成、構成、プログラム、設計、配置、または設計された装置、器具、構造、デバイス、コンポーネント、システム、アセンブリ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、回路、モジュール、または論理を指す。一実施形態では、ギャップゲージは、2つの構造間の変位を測定するように構造化、編成、構成、プログラム、設計、配置、または設計される。
【0044】
関節形成術の一部として、ギャップゲージ100は、第1の骨と第2の骨との間の、ギャップとも呼ばれる開口部106に挿入することができる。ギャップゲージ100を使用して、開口部106内の第1の骨と第2の骨との間にどれくらいの変位が存在するかを決定することができる。本明細書で使用される場合、「開口部」は、隙間、穴、開口部、構造内の空隙などを指す。特定の実施形態では、開口部は、何かを受け入れるために、及び/またはアクセスを可能にするために具体的に構成された構造を指すことができる。変位の量は、本明細書では、第1の骨と第2の骨との間の隙間または空間を測定することと称することができる。
【0045】
加えて、または代替として、ギャップゲージ100を使用して、関節形成術の一部である関節108のバランス状態を決定することができる。関節108は、つま先関節、足首関節、膝関節、股関節、腕関節、肘関節、指関節などであり得る。図示の実施形態では、関節108は膝関節であり、第1の骨は大腿骨102であり、第2の骨は脛骨104である。ギャップゲージ100は、単一のデバイスを使用して、開口部106内の変位とバランスステータスの両方を決定するために使用することができる。 あるいは、外科医などの使用者は、屈曲中、伸長中、または屈曲と伸長との間の角度である第1の骨および第2の骨に関し、単一の便利なデバイスを使用して、変位またはバランスステータスを決定するために、ギャップゲージ100を使用することができる。
【0046】
図1Aは、3次元軸110を示す。 3次元軸110は、頭尾軸112、内側-外側軸114、及び前後軸116を含む。3次元軸110は、ギャップゲージ100が、基準解剖学的位置にある患者の前後軸116に対してどのように配置および/または配向されるかを識別するために使用される。
【0047】
図1Bは、
図1Aのギャップゲージの斜視図である。
図1Bは、示される第1の骨または第2の骨のないギャップゲージ100を示す。ギャップゲージ100は、一般に、第1のプレート、第2のプレート、セパレータ、分離インジケータ、およびバランスインジケータを含み得る。図示の実施形態では、第1のプレートは、上部プレート118であってもよく、第2のプレートは、下部プレート120であってもよい。図示されるギャップゲージ100はまた、セパレータ122、分離インジケータ124、及びバランスインジケータ126を含む。
【0048】
一実施形態では、上部プレート118は、プレートである。本明細書で使用される場合、「プレート」は、平らな構造または概して平らな構造を指す。特定の実施形態では、プレートは、負荷を支持するように構成することができる。特定の実施形態では、プレートは、概して平面構造を含み得る。プレートは、別の構造に接続された、または別の構造と統合された別個の構造であり得る。あるいは、プレートを別の構造の一部に接続することができる。プレートは、2次元または3次元であり得、長方形、正方形、または他の多角形、ならびに円、楕円、卵形、または他の円形または半円形状を含むがこれらに限定されない、様々な幾何学的形状および/または断面形状を有し得る。プレートは、金属、プラスチック、セラミック、木材、ガラス繊維などを含む様々な材料から作製することができる。下部プレート120はまた、プレートであってもよい。
【0049】
上部プレート118は、下部プレート120の反対側に配置することができる。上部プレート118は、第1の骨(例えば、大腿骨102)と接触して配置することができる。下側プレート120は、第2の骨(例えば、脛骨104)と接触して配置することができる。上部プレート118および下部プレート120は、互いに平行であり、協働して開口部または隙間に摺動することができる。
【0050】
一実施形態では、上部プレート118および下部プレート120は、それらが大腿骨102と脛骨104との間に配置される(例えば、挿入される)ことを可能にする構造的完全性を有する。最初に2つの骨の間に配置され たとき、上部プレート118および下部プレート120は、
図1Aに示されるように互いに接触し得る。 2つの骨の間に配置されると、ユーザは、上部プレート118と下部プレート120との間の変位128を調整する下部プレート120に対して、上部プレート118を移動させることができる。上部プレート118および下部プレート120が互いに接触するとき、変位128はゼロであってもよい。一実施形態では、上部プレート118および下部プレート120は、ギャップゲージ100が最初に製造/組み立てられたときに、変位128によって互いに変位し得る。
【0051】
本明細書で使用される場合、「変位」は、構造、部材、オブジェクト、コンポーネント、または部分が開始位置から終了位置に移動したか、位置が変更されたか、または2つのオブジェクト間の距離を測定するベクトルを指す。変位は、インペリアル単位、メートル法単位、角度単位などを含む様々な測定単位を使用して測定することができる。特定の実施形態では、変位はミリメートル単位で測定される。一実施形態では、変位128は、0から25またはそれ以上のミリメートルの範囲であり得る。
【0052】
ユーザは、変位128を調整することができる。ユーザは、上部プレート118および下部プレート120を手動で引き離すことによってそれらを分離することができ、および/またはユーザは、セパレータ122を使用して上部プレート118および下部プレート120を分離することができる。ユーザは、手動でそれらを配置することによって、上部プレート118および下部プレート120をまとめてもよく、および/またはユーザは、セパレータ122を使用して、上部プレート118および下部プレート120をまとめてもよい。
【0053】
セパレータ122は、上部プレート118および下部プレート120に接続される。 セパレータ122は、変位128を調整することができる。 一実施形態では、セパレータ122の作動は、変位128を調整する。本明細書で使用される場合、「セパレータ」は、第1の構造を別の構造から分離するように構造化、編成、構成、プログラム、設計、配置、または設計された装置、器具、構造、デバイス、構成要素、システム、アセンブリ、またはモジュールを指す。一実施形態では、セパレータは、第1のプレートを第2のプレートから分離し、それによって第1のプレートと第2のプレートとの間の距離を作成するように構造化、編成、構成、プログラム、設計、配置、または設計される。 セパレータ122は、変位128を能動的に調整し、および/または上部プレート118および下部プレート120を特定の分離状態に保持し、それによって所望の変位128を維持することができる。
【0054】
分離インジケータ124は、上部プレート118と下部プレート120との間の変位128を示す。分離インジケータ124は、セパレータ122に結合することができる。 本明細書で使用される場合、「分離インジケータ」は、2つ以上の構造間の変位をユーザに示すように構造化、編成、構成、プログラム、設計、配置、または設計された装置、デバイス、構成要素、システム、アセンブリ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、回路、モジュール、または論理を指す。分離インジケータは、可聴信号、触覚信号、視覚信号または表示などのうちの1つまたは複数を含むことができる。一実施形態では、分離インジケータの視覚インジケータは、2つ以上の構造間の変位(または距離)の測定単位を表す数または数のセットを含み得る。代替的に、または追加的に、分離インジケータは、機械デバイス、電気機械デバイス、電子デバイス(アナログまたはデジタル)などを含み得る。
【0055】
バランスインジケータ126は、バランスステータスを示す。本明細書で使用される場合、「バランスインジケータ」は、バランスインジケータを含むデバイスまたは装置のユーザにバランスステータスを示すように構造化、編成、構成、プログラム、設計、配置、または設計された装置、デバイス、コンポーネント、システム、アセンブリ、メカニズム、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、回路、モジュール、または論理を指す。バランスインジケータは、可聴信号、触覚信号、視覚信号または表示などのうちの1つまたは複数を含むことができる。代替的に、または追加的に、バランスインジケータは、機械デバイス、電気機械デバイス、電子デバイス(アナログまたはデジタル)などを含み得る。本明細書で使用される場合、「バランスステータス」とは、1つ以上の部材、構成要素、構造、及び/または開口部の、1つ以上の部材、構成要素、構造、及び/または開口部の基準セットと、評価、測定、または検査される1つ以上の部材、構成要素、構造、及び/または開口部との間の所望の、正しい、及び/または等しい割合の状態に対する、1つ以上の部材、構成要素、構造、及び/または開口部の状態、状態、属性、値、及び/または特性を指す。特定の実施形態では、バランスステータスは、バイナリ条件、状態、属性、値、及び/または特性であり得る。例えば、1つまたは複数の構造または開口部と1つまたは複数の構造または開口部の基準セットとの間の関係は、バランスが取れているか、またはバランスが取れていない(不均衡とも呼ばれる)かのいずれかであり得る。
【0056】
代替的に、または追加的に、バランスステータスは、可能な条件、状態、属性、値、及び/または特性の範囲内の条件、状態、属性、値、及び/または特性であり得る。例えば、一実施形態では、バランスステータスは、正の最大値と負の最小値との間のスケールまたは度数の範囲に関して測定され得、範囲上のゼロのバランスステータスはバランスが取れた状態を表し、範囲に沿った非ゼロ値はバランスが取れていない状態を表す。一実施形態では、バランスステータスを測定するために使用される範囲は、-5度から+5度まで延びてもよい。
【0057】
特定の実施形態では、バランスステータスは、関節の1つの骨の上部切除が関節の別の骨の下部切除と平行であるかどうかを表すことができる。別の実施形態では、バランスステータスは、関節の1つの骨の上部切除が、関節の別の骨の下部切除と平行であるか、または平行でない程度を表すことができる。別の実施形態では、バランスステータスは、関節およびそれらの間の空間/開口部の2つの骨が内側側副靭帯および外側側副靭帯にどのように関連して互いに相互作用して関節との所望の関係を達成するかを表すことができる。
【0058】
一実施形態では、バランスインジケータ126は、上部プレート118と下部プレート120との間のバランスステータスを示す。代替的に、または追加的に、バランスインジケータ126は、関節108のバランスステータス、および/または関節108の内側側副靭帯と外側側副靭帯との間のバランスステータスを示し得る。代替として、または加えて、バランスインジケータ126は、第1の骨と第2の骨との間のバランスステータスを示し得る。膝関節形成術の場では、バランスインジケータ126は、測定された骨表面上のインプラントにより完了した場合、関節形成術が内反、外反、またはバランスが取れている可能性が高いかどうかを示し得る。
【0059】
バランスインジケータ126は、上部プレート118および下部プレート120の一方、または他方、または両方に接続することができる。一実施形態では、バランスインジケータ126は、上部プレート118に接続される。異なる実施形態では、破線領域内の1つまたは複数の構成要素または要素がバランスインジケータ126として機能することができるため、バランスインジケータ126は、ギャップゲージ100の破線領域として示される。例えば、一実施形態では、ユーザは、上部プレート118の非平行位置、または上部プレート118の一部を観察し得、そのような観察は、バランスインジケータ126として機能し得る。
【0060】
図1C~
図1Iは、ギャップゲージ100の一実施形態の上面図(
図1C)、底面図(
図1D)、側面図(
図1E~G)、背面図(
図1H)、及び正面図(
図1I)を示す。
図1Cは、ロックアウト機構130、一対のグリップ132、及びハンドル134を含む実施形態を示す。本明細書で使用される場合、「ハンドル」は、デバイス、装置、構成要素、ツールなどを保持、制御、または操作するために使用される構造を指す。「ハンドル」は、ユーザの1つまたは複数の手で把持および/または保持されるように設計され得る。
【0061】
特定の実施形態では、ロックアウト機構130は、バランスステータスを示すためにバランスインジケータ126の作動を無効にする、防止する、またはオフにするためにユーザによって使用され得る。本明細書で使用される場合、「ロックアウト機構」は、ギャップゲージが作動したときにバランスインジケータがバランスステータスを報告しないように、ギャップゲージのバランスインジケータの動作を防止、軽減、または停止するように構成、構成、プログラム、設計、配置、または設計された装置、器具、構造、デバイス、コンポーネント、システム、アセンブリ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、回路、モジュール、または論理を指す。一実施形態では、ロックアウト機構は、ギャップゲージのバランスインジケータに接続されたプレートの回転を防ぐことができる。一対のグリップ132は、ユーザによって使用されて、下部プレート120に対して上部プレート118を位置決めすることができる。例えば、ユーザは、片手で一対のグリップ132をつかみ、別の手でハンドル134を保持し、グリップ132を引き上げて、上部プレート118と下部プレート120を分離することができる。
【0062】
図1Dは、ギャップゲージ100の一実施形態の底面図を示す。図は、下部プレート120、ロックアウト機構130、グリップ132、及びハンドル134を示す。
【0063】
図1Eは、ギャップゲージ100の一実施形態の側面図を示す。図は、上部プレート118、下部プレート120、セパレータ122、グリップ132、及びハンドル134を示す。加えて、図示される実施形態は、上部本体136、下部本体138、シャフト140、およびばね142を含む。本明細書で使用される場合、「本体」は、構造の主要または中心部分を指す。一実施形態では、本体は、より大きなシステム、構成要素、構造、またはデバイスのためのハウジングまたはフレームまたはフレームワークを含み得る。本明細書で使用される場合、「ばね」は、機械的エネルギーを格納する弾性構造を指す。ばねは、ばね鋼などの様々な弾性材料で作製することができ、円筒形および/または螺旋形であり得る。コイルばね、ねじりばねなど、様々な種類のばねを使用することができる。(2020年11月28日にWikipedia.comで「ばね(デバイス)」を検索。 変更済。2020年1月6日閲覧)
上部本体136は、ギャップゲージ10に構造的支持および完全性を提供し、ギャップゲージ100の1つまたは複数の部分を収容し得る。下部本体138は、ギャップゲージ10に構造的支持および完全性を提供し、ギャップゲージ100の1つまたは複数の部分を収容し得る。一実施形態では、上部プレート118は、上部本体136から延在し、下部プレート120は、下部本体138から延在する。
【0064】
シャフト140は、上部本体136を下部本体138に結合または接続することができる。シャフト140は、上部本体136と下部本体138に摺動可能に結合することができる。シャフト140、上部本体136、及び下部本体138の間の摺動可能な結合は、変位128の調整を可能にする。
【0065】
一実施形態では、シャフト140は、上部本体136の開口部内に嵌合し、上部本体136を通過して下部本体138と係合することができる。特定の実施形態では、シャフト140は、シャフト140の一端の外側にねじ山を含むことができる。 シャフト140のねじ山は、下部本体138内の開口部のねじ山と係合して、シャフト140を下部本体138に接続することができる。シャフト140は、ねじ山を含む端部の反対側の端部にヘッド144を含み得る。
【0066】
上部本体136の開口部は、シャフト140およびシャフト140の外側の周りに巻かれたばね142を受け入れるようなサイズにすることができる。ばね142は、上部本体136およびヘッド144に接触してもよい。シャフト140およびばね142は、下部本体138に接続された上部本体136を保持するために協働した。一度ギャップゲージ100に組み立てられた一実施形態では、ばね142は、ヘッド144および上部本体136に対して付勢され得る。ばね142は、下部プレート120から離れる上部プレート118の移動に対抗して、上部本体136を付勢することができる。
【0067】
特定の実施形態では、ギャップゲージ100は、ポスト146を含み得る。ポスト146は、上部本体136と摺動可能に係合し得、下部本体138に接続され得る。一実施形態では、ポスト146は、上部本体136の開口部にねじ込まれてもよい。ポスト146は、シャフト140と協働して、単一の軸に沿った上部本体136の動きを維持し得る。
【0068】
図1Fは、ギャップゲージ100の一実施形態の側面図を示す。側面図は、上部プレート118、下部プレート120、セパレータ122、ロックアウト機構130、グリップ132、ハンドル134、上部本体136、下部本体138、シャフト140、ばね142、およびポスト146を示す。
【0069】
図1Gは、ギャップゲージ100の一実施形態の側面図を示す。側面図は、上部プレート118、下部プレート120、セパレータ122、ロックアウト機構130、グリップ132、ハンドル134、上部本体136、下部本体138、シャフト140、ばね142、およびポスト146を示す。
【0070】
図1Gは、上部プレート118および下部プレート120が変位128によって互いに変位するように、セパレータ122が作動するギャップゲージ100を示す。一実施形態では、変位128は、上部プレート118の外面と下部プレート120の外面との間の尺度である。当業者は、変位がまた、上部プレート118の内面と変位128’によって示される下部プレート120の内面との間の尺度であり得ることを認識するであろう。
【0071】
図示の実施形態では、ギャップゲージ100は、枢動プレート148および支持プレート150を含む上部プレート118を含み得る。枢動プレート148は、枢動プレート148がバランスインジケータ126として機能することができるように、支持プレート150に接続または結合することができる。 一実施形態では、枢動プレート148は、支持プレート150に対して前後軸116を中心に枢動することができる。本明細書で使用される場合、「支持プレート」は、荷重を支持するように構造化、組織化、構成、プログラム、設計、配置、または設計されたプレートを指す。
【0072】
図1Hは、ギャップゲージ100の一実施形態の背面図を示す。背面図は、上部プレート118、下部プレート120、分離インジケータ124、バランスインジケータ126、グリップ132、ハンドル134、シャフト140、ばね142、枢動プレート148、および支持プレート150を示す。一実施形態では、下部プレート120は、第1のプレートであってもよく、上部プレート118は、第2のプレートであってもよく、またはその逆であってもよい。 さらに、特定の実施形態では、下部プレート120は、第1のプレートであることができ、枢動プレート148は、第2のプレートであることができ、またはその逆であることができる。 そのような実施形態では、ギャップゲージ100は、支持プレート150を含まなくてもよい。
【0073】
図1Hは、ドライバ152および留め具154を含むギャップゲージ100の実施形態を示す。 ドライバ152は、セパレータ122を作動させるように機能する。ドライバ152は、ドライバ152の回転を容易にする湾曲したスロットを有する円周を含むことができる。一実施形態では、ドライバ152は、変位128が維持されるようにセパレータ122と係合するように機能する。 本明細書で使用される場合、「ドライバ」は、別のピース、コンポーネント、または構造体に動きを与えるための機械的なピース、コンポーネント、または構造体を指す。(「ドライバ」。Merriam-Webster.com. Merriam - Webster, 2021. Web2021年1月6日 変更済。)特定の実施形態では、ドライバは、ドライバの回転または動きが構成要素、システム、装置、またはデバイスの他の相互接続または相互結合された部分の動きを引き起こすように、他の部分に構成または接続されたホイールであり得る。
【0074】
留め具154は、ドライバ152をギャップゲージ100に固定する。一実施形態では、留め具154は、下部本体138にねじ込み、ドライバ152がボルトの周りを自由に回転することを可能にするボルトである。
【0075】
図1Iは、ギャップゲージ100の一実施形態の正面図を示す。正面図は、上部プレート118、下部プレート120、グリップ132、ハンドル134、シャフト140、ばね142、枢動プレート148、および支持プレート150を示す。一実施形態では、バランスインジケータは、上部プレート118などの第2のプレートに接続し、バランスインジケータは、上部プレート118をギャップゲージ100に枢動可能に接続するヒンジ156を含む。 一実施形態では、ヒンジ156は、支持プレート150に接続される。
【0076】
本明細書で使用される場合、「ヒンジ」は、1つの構造が他の構造に対してヒンジの固定長手方向軸を中心に回転することができるように、2つの構造を接続するように構造化、組織化、構成、設計、配置、または設計された装置、器具、構造、デバイス、構成要素、部材、システム、アセンブリ、またはモジュールを指す。一実施形態では、ヒンジは、2つの構造の相対的な動きを所望の種類の動きに制限する機械的ベアリングと見なされ得る。特定の実施形態では、バレルヒンジ、バットヒンジ、バタフライヒンジ、ケースヒンジ、隠しヒンジ、連続/ピアノヒンジ、フラグヒンジ、Hヒンジ、HLヒンジ、ピボットヒンジ、自己閉鎖ヒンジ、スプリングヒンジ、リビングヒンジ、コーチヒンジ、フラッシュヒンジなどを含む様々なタイプのヒンジを使用することができる。
【0077】
ヒンジは、ピン、1つまたは複数のナックル(ループ、ジョイント、ノード、カールなどとも呼ばれる)、および1つまたは複数のリーブを含むことができる。本明細書で使用される場合、「ピン」は、ヒンジの1つまたは複数のナックルの開口部内に適合するのに十分に小さい断面直径を有する円筒形構造を指す。特定の実施形態では、ピンは、一端にヘッドを含むことができ、ヘッドは、ヘッドがピンが1つまたは複数のナックルの開口部を完全に通過するのを防ぐように、1つまたは複数のナックルの開口部の直径よりも大きいことができる。 ピンは、金属、プラスチック、木材などの様々な材料から作ることができる。リーフは、1つまたは複数のナックルから横方向に延びる構造であり、ピンの周りを枢動または回転することを意図した構造と統合または接続することができる。特定の実施形態では、ヒンジは、2つ以上のリーフを含むことができる。 リーフは、平面構造であり得る。
【0078】
ナックルは、ピンを受け入れるためのサイズの開口部を有する構造である。ナックルは、少なくとも1つのリーフに接続する。ナックルは、円形の長手方向の断面を有することができ、円筒形であることができる。特定の実施形態では、各リーフは、ヒンジの長手方向軸に沿って整列させることができるナックルを含む。1つまたは複数のナックルがヒンジの長手方向軸に沿って整列すると、ピンを1つまたは複数のナックルの開口部に挿入して、各ナックルに接続されたリーフ/リーフ(複数)を固定することができる。
【0079】
図1Iは、バランスインジケータ126の一実施形態の正面図を含む。そのような実施形態では、上部プレート118は、ヒンジ156によってギャップゲージ100に結合された枢動プレート148を含むことができる。特定の実施形態では、ヒンジ156は、ヒンジおよびバランスインジケータ126の両方として機能し得る。例えば、ユーザは、関節形成術中にヒンジ156を見て、枢動プレート148(または上部プレート118)が下部プレート120に平行ではない方向に配向されていることを検出し得る。このようにして、ユーザは、バランスステータスを決定することができる。
【0080】
一実施形態では、ヒンジ156は、ピン158を含むことができる。ピン158は、枢動プレート148に結合または接続することができる。ピン158は、支持プレート150と枢動プレート148とを接続することができる。別の実施形態では、ヒンジ156は、支持プレート150に接続しなくてもよい。ピン158は、枢動プレート148のための枢動軸162である長手方向軸160を有する。枢動プレート148に加えられる力(例えば、矢印164または矢印166の方向の力)は、枢動プレート148をピン158の周りに回転させることができる。本明細書で使用される場合、「枢動軸」は、構造が枢動または回転する軸を指す。
【0081】
関節形成術の間、ユーザは、バランスステータスを決定するために、ピン158の長手方向軸、したがって枢動プレート148の枢動軸を患者の前後軸116と整列させることができる。あるいは、または加えて、関節形成術の間、ユーザは、内反状態、バランスのとれた状態、または外反状態を決定または測定するために、ピン158の長手方向軸、したがって枢動プレート148の枢動軸を、患者の前後軸116に平行に配置し得る。
【0082】
枢動プレート148が矢印164の方向にピン158を中心に旋回する場合、これは、第2の骨に対する第1の骨の内反状態を示し得る。枢動プレート148が矢印166の方向にピン158を中心に旋回する場合、これは、第2の骨に対する第1の骨の外反状態を示し得る。枢動プレート148がピン158を中心に旋回しない場合、これは、第2の骨に対する第1の骨のバランスのとれた状態を示し得る。
【0083】
図2および
図3は、2つの骨の間に挿入された
図1Aのギャップゲージ100を備えた膝関節の前面図であり、それぞれバランスのとれた状態および内反状態を示す。外反状態のための関節の骨を示す図は、具体的には示されていないが、外反状態は、枢動プレート148が矢印164ではなく矢印166の方向に旋回するような、
図3の骨の単なる角度または向きであることを当業者は理解するであろう。
【0084】
本明細書で使用される場合、「外反状態」は、骨または関節の遠位セグメントの望ましくない外向きの角度(体の正中線から離れた角度)を有する骨または関節の状態を指す。例えば、膝の外反状態では、膝の下の脚の遠位部分は、大腿骨に対して外側に逸脱し、ノック膝の外観をもたらす。内反の反対は外反と呼ばれる。膝の内反状態は、大腿骨に関連して脚の遠位部分が内側に逸脱した弓脚の外観をもたらす。(2020年10月20日にWikipedia.comで「外反変形(Valgus deformity)」を検索した。変更済。2020年1月6日閲覧)外反状態は、足首関節、肘関節、足関節、手関節、股関節、膝関節、つま先関節、手首関節などを含むがこれらに限定されない様々な関節で経験することができる。本明細書で使用される場合、「内反状態」は、骨または関節の遠位セグメントの望ましくない内側角度(すなわち、体の正中線に向かう内側角度)を有する骨または関節の状態を指す。内反の反対は外反と呼ばれる。「内反」および「外反」という用語は、関節の遠位セグメントが指す方向を指す。例えば、膝の内反状態は、大腿骨に関連して脚の遠位部分が内側に逸脱した弓脚の外観をもたらす。例えば、膝の外反状態では、膝の下の脚の遠位部分は、大腿骨に対して外側に逸脱し、ノック膝の外観をもたらす。(2020年10月20日にWikipedia.comで「内反(varus deformity)」を検索した。 変更済。2020年1月6日閲覧)内反状態は、足首関節、肘関節、足関節、手関節、股関節、膝関節、つま先関節、手首関節などを含むがこれらに限定されない様々な関節で経験することができる。本明細書で使用される場合、「バランスのとれた状態」とは、骨または関節が、骨および/または関節を含む四肢または解剖学的構造の中心軸と所望の整列を有する骨および/または関節の状態を指す。ある特定の実施形態では、バランスのとれた状態とは、骨または関節の状態であって、内反の状態ではなく、外反の状態ではない状態を指す。
【0085】
図2は、関節108のバランスのとれた状態を示す。上部プレート118および/または枢動プレート148は、大腿骨102に接触する。下部プレート120は、脛骨104に接触する。枢動プレート148は、下部プレート120に平行である。図示の実施形態では、関節108内の力または張力、または矢印164の方向への移動は、関節108内の力または張力、または矢印166の方向への移動によって相殺される 本明細書で使用される場合、「引張り」は、細長い構造を横切って適用される引張り力を指す。例えば、外側側副靭帯などの靭帯は、靭帯が大腿骨および脛骨に取り付けられ、膝関節の屈曲中に伸びる方法に起因して緊張を経験し得る。
【0086】
図3は、関節108の内反状態を示す。上部プレート118および/または枢動プレート148は、大腿骨102に接触する。下部プレート120は、脛骨104に接触する。枢動プレート148は、下部プレート120に平行ではない。上部プレート118および/または枢動プレート148の傾斜は、大腿骨102および/または脛骨104が切断された角度、軟組織および/または靭帯によって関節108に作用する力などを含むが、これらに限定されない様々な要因によって引き起こされ得る。図示の実施形態では、関節108内の力または張力、または大腿骨102または脛骨104の表面による矢印164の方向への移動は、関節108内の力または張力、または大腿骨102または脛骨104の表面による矢印166の方向への移動よりも大きい。
【0087】
当業者は、上部プレート118および/または枢動プレート148が矢印166の方向に長手方向軸160を中心に回転する場合、外反状態が
図3に示される関節108に存在し得ることを認識する。そのような傾斜は、大腿骨102および/または脛骨104が切断された角度、軟組織および/または靭帯によって関節108に作用する力などを含むが、これらに限定されない様々な要因によって引き起こされ得る。そのような実施形態では、関節108内の力または張力、または大腿骨102または脛骨104の表面による矢印166の方向への移動は、関節108内の力または張力、または大腿骨102または脛骨104の表面による矢印164の方向への移動よりも大きい。
【0088】
図4は、大腿骨102と脛骨104との間に挿入されたギャップゲージ100を備えた膝関節の後面図である。
図4は、ギャップゲージ100の背面図を示す。
図4は、上部プレート118、下部プレート120、分離インジケータ124、バランスインジケータ126、グリップ132、ハンドル134、シャフト140、ばね142、枢動プレート148、支持プレート150、ドライバ152,および留め具154を示す 図示の実施形態は、バランスゲージ168を含む。一実施形態では、バランスゲージ168は、ダイヤル170および針172を含むことができる。
【0089】
図4は、第1の骨(例えば、脛骨104)及び第2の骨(例えば、大腿骨102)の内側顆174a、174b及び外側顆176a、176bを示す。本明細書で使用される場合、「内側顆」は、大腿骨の下肢、遠位端の2つの突起のうちの1つを指し、他方は外側顆である。内側顆は、膝の内側にある質量中心によって引き起こされる重量軸受けが多いため、外側(lateral)(外側(outer))顆よりも大きい。(Wikipedia.comで2020年5月12日に「medial condyle」を検索した。 変更済。2020年1月6日閲覧)本明細書で使用される場合、「外側顆」は、大腿骨の下肢、遠位端の2つの突起のうちの1つを指す。もう一つは内側顆である。外側顆は顕著であり、その前後および横方向の直径の両方で幅が広い。(2020年4月17日にWikipedia.comで「lateral condyle」を検索した。 変更済。2020年1月6日閲覧)
図示の実施形態では、上部プレート118は、大腿骨102と係合または接触するように配置可能であり、下部プレート120は、脛骨104と係合または接触するように配置可能である。上部プレート118は、大腿骨102の内側顆174bおよび外側顆176bと係合するように成形または構成することができる。下部プレート120は、脛骨104の内側顆174aおよび外側顆176aと係合するように成形または構成することができる。大腿骨102の内側顆174bおよび外側顆176bと係合するための上部プレート118に適した形状の一例を
図1Cに示す。脛骨104の内側顆174aおよび外側顆176aと係合するための下部プレート120に適した形状の一例を
図1Dに示す。もちろん、上部プレート118および下部プレート120のサイズおよび形状は、患者の年齢およびサイズに応じて異なることができる(例えば、小児の場合は小さく、成人の場合は大きい)。
【0090】
一実施形態では、バランスゲージ168は、バランスステータスの視覚的表示を提供し、関節108の不均衡またはバランスの大きさに関する特定の情報をギャップゲージ100のユーザに提供することができる。本明細書で使用される場合、「バランスゲージ」は、別の構造またはオブジェクト、または構造またはオブジェクトのセットの属性、特性、状態、または状態を測定するように構成、構成、プログラム、設計、配置、または設計された装置、器具、構造、デバイス、コンポーネント、システム、アセンブリ、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、回路、モジュール、または論理を指す。一実施形態では、バランスゲージは、2つ以上の構造間のバランスステータスを測定するように構成され、構成され、プログラムされ、設計され、配置され、または設計される。バランスゲージ168は、バランスインジケータ126の動きがバランスゲージ168によって反映および/または報告されるように、バランスインジケータ126に接続され得る。このようにして、バランスゲージ168は、バランスステータスを測定することができる。
【0091】
図4は、ユーザが、ギャップゲージ100の単一視点において、分離インジケータ124を使用して変位と、バランスインジケータ126及び/またはバランスゲージ168を使用してバランスステータスと、の両方を決定できることを示す。これは、他の軟組織または器具が、関節形成術中の変位およびバランスステータスのいずれかまたは両方の決定を妨げる可能性があるため、有用であり得る。
【0092】
図5A~5Cは、異なるバランスステータス状態を示す例示的なギャップゲージ100の背面図である。
図5A~
図5Cは、バランスステータスを測定するために、ダイヤル170と、バランスインジケータ126に結合または接続された針172とを示す。本明細書で使用される場合、ダイヤルは、通常、目盛りおよび針などのポインタによっていくつかの測定値が登録される文字板を指す。(「ダイヤル」。 Merriam-Webster.com. Merriam - Webster, 2021. Web2021年1月6日 変更済。)本明細書で使用される場合、「針」は、一端の点と、針を別の構造に接続するためのカプラとを含み得る長い薄い構造を指す。
【0093】
図示の実施形態では、ダイヤル170は、マークを含み、各マークは、ダイヤル170の文字板上に配置される。マークは、ピン158の周りの上部プレート118および/または枢動プレート148の枢動角度または動きを表すことができる。文字板の各マークは、バランスステータスの異なる尺度を表すことができる。あるいは、または加えて、ダイヤルの文字板に配置されたマークは、下部プレート120に対する上部プレート118の向きの尺度を示すことができる。
【0094】
特定の実施形態では、文字板は、バランスステータスの異なる測定値を識別する数字を含むことができる。一実施形態では、ダイヤル170は、-5度から+5度の範囲の角度のマークを含み、0度はバランスのとれた状態を表す。上部プレート118および/または枢動プレート148がピン158の周りを旋回または回転すると、回転はバランスインジケータ126によって測定され、バランスインジケータ126に搬送される。バランスインジケータ126の動きは、針172に移り、バランスステータスを反映する文字板のマークに向かって指すように、針172を動かす。 患者の前後軸116を中心とした上部プレート118または下部プレート120の回転は、針172を、プレートの向きを反映するダイヤルの文字板上のマークに向けて指すように、移動させる。
【0095】
図5Aは、第1の骨(
図1Aを参照)および第2の骨(
図1Aを参照)に接触するように配置することができるギャップゲージ100の例示的なバランスゲージ168を示す。骨の表面が平行である場合、および/または関節108内の力がバランスされている場合(例えば、バランスが取れた状態)、バランスゲージ168の針172は、バランスが取れた状態を示すダイヤル170の中央のマークを指してもよく、枢動軸162を中心とした正または負の回転度を指してもよい。
【0096】
図5Bは、第1の骨(
図1Aを参照)および第2の骨(
図1Aを参照)に接触するように配置することができるギャップゲージ100の例示的なバランスゲージ168を示す。骨の表面が平行ではない場合、および/または関節108内の力がバランスが取れていない場合(例えば、どの関節が測定されているかに応じ、内反状態または外反状態)、バランスゲージ168の針172は、ダイヤル170の中央マークの左側にあるマーク(例えば、-5度)を指して、不均衡またはバランスの取れていない状態、枢動軸162を中心とした正または負の回転度を示し得る。
【0097】
図5Cは、第1の骨(
図1Aを参照)および第2の骨(
図1Aを参照)に接触するように配置することができるギャップゲージ100の例示的なバランスゲージ168を示す。骨の表面が平行ではない場合、および/または関節108内の力がバランスが取れていない場合(例えば、どの関節が測定されているかに応じて内反状態または外反状態)、バランスゲージ168の針172は、ダイヤル170の中央マークの右側にあるマーク(例えば、+5度)を指して、不均衡またはバランスの取れていない状態、枢動軸162を中心とした正または負の回転度を示し得る。
【0098】
図6A~6Cは、異なる変位を示す例示的なギャップゲージ100の背面図である。
図6A~6Cは、上部プレート118、下部プレート120、及び分離インジケータ124を示す。上部プレート118は、枢動プレート148および支持プレート150を含むことができる。
図6A~ 6Cはまた、ドライバ152及び留め具154を示す。
【0099】
図示された実施形態では、分離インジケータ124は、上部プレート118の外面と下部プレート120の外面との間の変位の尺度を表す数値を含み得る文字板を含むことができる。例えば、図示された実施形態では、図示されたように見たときの文字板の最も上の位置にある数は、現在の変位量を表し得る。例えば、「9」は、9ミリメートルの変位を表し得る。 ドライバ152上の文字板は、それぞれが上部プレート118と下部プレート120との間の異なる変位を表し得る複数の異なるマークおよび/または数字(例えば、読み取り値)を含むことができる。留め具154は、ドライバ152が留め具の長手方向軸を中心に回転することを可能にし得る。ドライバ152は、複数の位置に回転可能であり、各位置は、ドライバ152の文字板上の数に対応する異なる変位を表し得る。図示された実施形態は、6つの異なる変位と、それぞれが異なる変位を表す6つの数値(例えば、9、11、13、15、17、および19)とを含むことができる。
【0100】
図6Aは、第1の骨(
図1Aを参照)と第2の骨(
図1Aを参照)との間の開口部106内に配置することができるギャップゲージ100の例示的な分離インジケータ124を示す。いったん配置され、セパレータ122が所望の変位に作動されると、ユーザは、分離インジケータ124の最上位位置の数値を読み取ることによって変位を読み取ることができる。例えば、
図6Aでは、変位は9ミリメートルである。例えば、
図6Bでは、変位は15ミリメートルである。 例えば、
図6Cでは、変位は19ミリメートルである。
【0101】
セパレータ122は、上部プレート118を大腿骨102の切除面と接触させ、下部プレート120を脛骨104の切除面と接触させるように作動させることができる。本明細書で使用される場合、「切除面」は、切除処置後に露出される身体構造の最外側の部分または層を指す。
【0102】
上部プレート118は、大腿骨102の切除面との接触を容易にするように成形または構成することができる。下部プレート120は、脛骨104の切除面との接触を容易にするように成形または構成することができる。上部プレート118に適した形状の一例を
図1Cに示す。脛骨104に適した形状の一例を
図1Dに示す。
【0103】
セパレータ122は、片手でハンドル134を固定し、次いで、ドライバ152を複数の変位位置のうちの1つまたは複数に回転させることによって作動され得る。 代替的に、または追加的に、セパレータ122の作動は、ハンドル134を使用してギャップゲージ100を所定の位置に固定すること、ドライバ152を回転させること、および/またはプレート118、120を分離するためにグリップ132を引っ張ることを含み得る。ハンドル134が固定されている場合、ドライバ152が回転し、グリップ132が引っ張られて、プレート118,120を同時に、またはほぼ同時に、アシスタントが作動を助けることができる。
【0104】
図7は、例示的なギャップゲージ100の斜視図である。
図7は、カム702および従動部704を含むセパレータ122を含むギャップゲージ100を示す。本明細書で使用される場合、「カム」は、ある形態の動きを別の形態の動きに変換するように構造化、編成、構成、プログラム、設計、配置、または設計された機械的デバイスを指す。 例えば、カムは、回転運動を直線運動に変換することができる。同様に、カムは、直線運動を回転運動に変換することができる。カムは、回転運動を直線運動に変換する際に使用される機械的リンケージ内の回転または摺動部品であり得る。カムは、回転ホイール(例えば、偏心ホイール)または回転ホイールの円形経路上の1つまたは複数の点でレバーを打つまたは移動させるシャフト(例えば、不規則な形状のシリンダ)の一部であり得る。カムは、カムと接触するように構成されたレバーである従動部において滑らかな往復運動(前後)を生成する単純な歯または偏心ディスクまたは他の形状であり得る。(2020年12月26日にWikipedia.comで「cam」を検索した。変更済。2020年1月6日閲覧)様々なタイプのカムを本開示で使用することができる。例えば、カムは、半径方向カム、ディスクカム、円筒カムなどであり得る。
【0105】
本明細書で使用される場合、「従動部」は、カムローブプロファイルに接触する剛性構造を指す。一実施形態では、従動部は、カムの動きを従動部および/または従動部に接続された構造に並進させることができる。特定の実施形態では、カムが回転すると、従動部はカムの接触面に沿ってスライドしてもよく、それによって回転運動を直線運動に変換する。従動部はまた、「カム従動部」または「トラック従動部」と呼ばれ得る。カム従動部は、カムのカムローブプロファイルに従う、及び/または接触するように設計された構造、ローラ、またはニードルベアリングの一種である。(2020年11月13日にWikipedia.comで「CAM従動部」を検索した。変更済。2020年1月6日閲覧)
【0106】
本開示では、様々な種類の従動部を使用することができる。カム従動部の種類及び形状は、カムの接触面に接触する従動部の表面(従動面と称される)の種類に基づいてよい。一実施形態では、従動部は、ナイフエッジ従動部を形成するための点に来るスタッドである。代替的に、または追加的に、従動面は、平面、キノコ面、円筒面、湾曲面、半球面などを含むがこれらに限定されない様々な他の形状を有することができる。さらに、従動部は、カムの接触面に接触する端部にローラを含むことができる。従動部の端部のローラは、従動部がカムの接触面に沿って回転またはスライドすることを可能にすることができる。
【0107】
図示された実施形態では、カム702は、ドライバ152に接続されるか、またはドライバ152と統合される。ドライバ152は、留め具154を介して下部本体138に接続する。このようにして、カム702は、下部本体138に接続する。カム702は、接触面706を含む。本明細書で使用される場合、「接触面」は、従動部に接触するカムの表面を指す。接触面の向き、配置、および位置は、使用されるカムのタイプによって変化し得る。半径方向カムを使用する実施形態では、半径方向カムは、中心軸708を有し得、接触面は、中心軸708の周りの半径方向カムの円周に従うカムの表面であり得る。
【0108】
ドライバ152の回転はまた、カム702を回転させる。カム702の回転は、下部プレート120に対する上部プレート118の変位を調整する上部本体136を移動させる。一実施形態では、カム702は、半径方向カムであり、留め具154と共に、共通軸、中心軸708を中心に回転する。本明細書で使用される場合、「半径方向カム」は、カムが中心軸を有し、接触面が中心軸を中心にしてカムの円周に従うカムのタイプを指す。 半径方向カムでは、従動部は、中心軸に垂直な方向に直線運動で移動する。従動部704は、カム702に接触するか、またはカム702上に静止することができる。
【0109】
従動部704は、上部本体136に接続される。一実施形態では、従動部704は、シャフト140の周りのばね142によって接触面706に対して付勢されてもよい。従動部704は、従動部704が接触面706に沿って摺動するか、または接触面706に沿って配置されるにつれて、下部本体138に対してシャフト140に沿って上部本体136を移動させるようなサイズ及び形状である。
図7は、セパレータ122の作動が下部プレート120に対して支持プレート150を垂直に移動させるように、支持プレート150が(例えば、カム702、従動部704、及び上部本体136を介して)セパレータ122に結合される一例の実施形態を示す。
【0110】
図7はまた、ドライバ152の円周の周りに穴710またはポケットを含むドライバ152の一実施形態を示す。ギャップゲージ100が使用されるとき、ユーザは、ロッドを穴710に挿入して、ドライバ152を回転させるためのレバレッジを提供し得る。
【0111】
図8Aは、本開示の一実施形態による、ギャップゲージ100のドライバ152の正面図である。
図8Aは、分離インジケータ124、ドライバ152、中心軸708、及び開口部802を示す。開口部802は、ドライバ152の外面と留め具154の頭部との間の領域であり得る。開口部802は、多角形断面形状を有し得る。図示された実施形態では、開口部802は、六角形の断面形状を有する。開口部802は、レンチ(図示せず)などの別個のツールのシャフトまたは駆動ヘッドを受け入れるようにサイズ設定および構成され得る。ユーザは、開口部802内のレンチを使用して、中心軸708の周りでドライバ152を回転させる際の機械的利点を達成し得る。
【0112】
図8Bは、本開示の一実施形態による、ギャップゲージ100のドライバ152およびカム702の背面図である。
図8Bは、カム702が中心軸708の周りで変化する不規則な半径を有し得ることを示す。中心軸708の周りの半径の長さは、カム702および従動部704に接続された上部プレート118と下部プレート120との間の所望の変位を達成または維持するようにデザインまたは設計され得る。
【0113】
図9は、本開示の一実施形態による、例示的なギャップゲージ100の分解図を示す。
図9は、ヒンジ156、ピン158、および針172がどのように協働してバランスインジケータ126を提供できるかについての詳細を示す。特定の実施形態において、バランスインジケータ126は、ロックアウト機構130が設定された構成にあるときに、下部プレート120および/または支持プレート150に対する枢動プレート148の回転を防止できるロックアウト機構130を含む。
【0114】
図9は、枢動プレート148の少なくとも1つの対応するナックルのためのナックル902及び開口部904a、904bを含む支持プレート150を示す。ナックル902は、支持プレート150をヒンジ156及び枢動プレート148に接続することができる。 そのような実施形態では、支持プレート150および枢動プレート148はそれぞれ、ヒンジ156のリーフとして機能することができる。 組み立てられると、枢動プレート148の1つまたは複数のナックルは、支持プレート150の1つまたは複数のナックル902と整列し、ピン158を受け入れる。このようにして、枢動プレート148、ピン158、および支持プレート150は、バランスインジケータ126の一実施形態を実装するためのヒンジとして機能する。
【0115】
特定の実施形態では、枢動プレート148は、ピン158の周りを自由に回転してもよい。そのような実施形態では、ピン158は、1つまたは複数のピン906を含み得る。 ピン906は、枢動プレート148の回転がピン158の回転を引き起こすように、ピン158及び枢動プレート148と係合する。 さらに、ピン158が固定されているか、または枢動軸162の周りで回転することが防止されている場合、ピン906はまた、枢動プレート148の回転を保持し得る。
【0116】
ピン158は、上部本体136内に延在し、針172に結合することができる。このようにして、ピン158の回転は、針172を移動させ、異なる方向に向かわせる。特定の実施形態では、ピン158は、ギャップゲージ100が使用されるときに、ピン158の回転と、下部本体138から離れるピン158の移動の両方を可能にするようにポスト146内のスロットを通過し得る。
【0117】
図9は、止めねじ908を含むことができるロックアウト機構130を示す。止めねじ908は、上部本体136内の開口部910のねじ山と係合するねじ山を有する。止めねじ908を開口部910内に移動させることは、ロックアウト機構130を作動させ、ピン158及び接続された枢動プレート148の回転を防止する。止めねじ908を開口部910から移動させると、ロックアウト機構130が停止し、ピン158及び接続された枢動プレート148の回転が可能になる。
【0118】
本明細書で使用される場合、「止めねじ」は、通常、ナットを使用することなく、第1の物体を第2の物体内に、または第2の物体に対して固定するために一般的に使用されるタイプのねじを指す。 止めねじはヘッドレスにすることができ、つまり、ねじは完全にねじ切りされており、ねじの主径を超えてヘッドが突出することはない。止めねじがヘッドを持っている場合、ねじ山はヘッドまで延在しうる。止めねじは、六角ソケット(アレン)、スター(トルクス)、四角ソケット(ロバートソン)、スロットなどの内部レンチ駆動で駆動できる。一実施形態では、止めねじは、第2の物体(外側物体)のねじ穴を通過し、第1の物体(内側物体)に対して締め付けられ、内側物体が外側物体に対して移動するのを防ぐ。止めねじは、ねじ穴を通って突出する止めねじの端部を通して圧縮力および/またはクランプ力を及ぼすことができる。(2020年8月17日にWikipedia.comで「止めネジ」を検索した。変更済。2020年1月6日閲覧)
【0119】
図10Aは、本開示の一実施形態による、
図1Aのギャップゲージ100のピン158の斜視図である。ピン158は、長手方向軸160を有する円筒形構造であってもよい。ピン158は、近位端1002、遠位端1004、及び中央1006を含むことができる。一実施形態では、近位端1002は、バランスゲージ168に接続される。例えば、近位端1002は、平坦な部分1008を含むD字形の断面を含み得る。一実施形態では、近位端1002のD字形断面は、近位端1002上を摺動し、バランスインジケータ126および/またはバランスゲージ168のために配置することができる針172内のD字形開口部を受け入れるようにサイズ設定され得る。
【0120】
遠位端1004は、ギャップゲージ100のヒンジ156のピボットとして機能し得る。代替的に、または追加的に、遠位端1004は、バランスインジケータ126のピボットとして機能し得る。ピボットは、長手方向軸160と整列し得る。さらに、遠位端1004および/または中央1006は、1つまたは複数のキー付きセクション1010を含み得る。 一実施形態では、キー付きセクション1010は、ピン906がピン158を枢動プレート148に接続するために使用されてもよい。
【0121】
一実施形態では、中央1006は、平面1014を含むセクション1012を含み得る。セクション1012の平面1014は、ロックアウト機構130の一部として機能し得る。例えば、一実施形態では、止めねじ908は、ピン158の回転を防止するために、ピン158の平面1014に対して付勢することができる。図示の実施形態では、セクション1012は、D字形の断面を有する。一実施形態では、セクション1012のD字形断面は、平坦部分1008を含む近位端1002のD字形断面から90度オフセットされ得る。1つの例示的な実施形態では、90度オフセットは、ピン158の回転を防止するためにロックアウト機構130が作動するときに、針172が不均衡を登録/測定しないことを可能にする。
【0122】
図10Bおよび10Cは、本開示の一実施形態による、
図10Aのピン158の側面図である。
図10Bは、第2のセクション1018よりも大きな直径を有する第1のセクション1016を含むピン158の実施形態を示す。
【0123】
図11Aおよび
図11Bは、本開示の一実施形態による、ギャップゲージ100のロックアウト機構130の斜視図である。
図11Aは、止めねじ908が設定された構成にあるときのロックアウト機構130を示す。
図11Bは、止めねじ908がアンセット構成にあるときのロックアウト機構130を示す。本明細書で使用される場合、「セット構成」は、セットスクリューがピンの長手方向軸を中心としたピンの回転を防止するような、セットスクリューとピンとの間の配置および/または関係を指す。セット構成では、止めねじ908は、開口部910内で前進して、セクション1012の平面1014と係合している。
【0124】
本明細書で使用される場合、「アンセット構成」は、止めねじがピンの長手方向軸を中心にピンの回転を可能にするように、止めねじとピンとの間の配置および/または関係を指す。 セット構成では、止めねじ908は、セクション1012の平面1014を係合解除するために開口部910内に格納されている。
【0125】
図12は、本開示の一実施形態による、患者の大腿骨と脛骨との間のギャップおよび/またはバランスステータスを測定するための方法1200のためのフローチャートを示す。一般に、方法1200は、分離インジケータ及びバランスインジケータ126の両方を含むギャップゲージの使用を含み得る。 特定の実施形態では、ギャップゲージはまた、バランスゲージを含み得る。
【0126】
方法1200は、ギャップゲージの第1のプレート(例えば、下部プレート120 )および第2のプレート(例えば、上部プレート118)が大腿骨と脛骨との間に挿入され得るステップ1210から開始し得る。特定の実施形態では、ギャップゲージは、ヒンジの枢動軸が患者の前後軸と整列し得るように配置され得る。
【0127】
ギャップゲージが配置されると、方法1200は、第1のプレートが大腿骨の切除面に接触し、第2のプレートが脛骨の切除面に接触するように、第1のプレートおよび第2のプレートが離れて作動されるステップ1220に進み得る。
【0128】
第1のプレートおよび第2のプレートが離れて作動されると、方法1200は、ギャップゲージの分離インジケータが読み取られて、大腿骨と脛骨との間の変位を取得し得るステップ1230に進み得る。 変位が読み取られると、方法1200 は、ギャップゲージのバランスインジケータが読み取られて大腿骨と脛骨との間のバランスステータスを取得するステップ1240に進み得る。
【0129】
例示的なギャップゲージ100を使用する外科医は、変位量および/またはバランスステータスを使用して、関節形成術のために利用可能なプロテーゼのセットから選択し得る。一例では、外科医は、バランスインジケータ126及び/または例示的なバランスゲージ168によって報告/測定されたバランスステータスに基づいて、術前に選択されたものとは異なるプロテーゼを選択し得る。異なるプロテーゼは、バランスインジケータ126および/または例示的なバランスゲージ168によって報告/測定されたバランスステータスを補償するように選択され得る。補償プロテーゼが選択された場合、外科医は、所望のバランス状態を達成するために関節108に何らかの変更を加える必要がない場合がある。
【0130】
別の例では、バランスステータスが内反状態を示す場合、第1のプロテーゼは、処置中に選択されてもよい。バランスステータスが外反状態を示す場合、第2のプロテーゼは、処置中に選択されてもよい。あるいは、または加えて、変位および/またはバランスステータスは、外科医によって使用されて、大腿骨102および/または脛骨104のさらなる切除を行うかどうか、内側側副靭帯および外側側副靭帯のうちの1つ以上を解放するかどうか、または関節形成処置のための所望の結果を達成するために関節形成処置の他のステップをとるかどうかを決定することができる。
【0131】
変位およびバランスステータスが読み取られると、方法1200は、内側側副靭帯および/または外側側副靭帯によって大腿骨および/または脛骨に加えられる張力が調整されるステップ1250に進み得る。大腿骨および/または脛骨に加えられる張力が調整されると、方法1200は、ギャップゲージのバランスインジケータが読み取られ、張力の調整に応答して大腿骨と脛骨との間の調整されたバランスステータスを取得するステップ1260に進み得る。 調整されたバランスを読み取った後、方法1200は、関節のバランスが所望のバランスステータスを有することで終了し得る。
【0132】
代替として、またはそれに加えて、方法1200は、内側側副靭帯および外側側副靭帯のうちの1つまたは複数によって大腿骨および脛骨に加えられる張力が調整され得、ギャップゲージのバランスインジケータが読み取られて、張力の調整に応答して大腿骨と脛骨との間の調整されたバランスステータスを取得し得るステップに進み得る。
【0133】
代替的に、またはそれに加えて、内側側副靭帯および外側側副靭帯のうちの1つ以上によって大腿骨および脛骨に加えられる張力が調整されると、方法1200は、内側側副靭帯および外側側副靭帯のうちの1つ以上が解放され、ギャップゲージが大腿骨と脛骨との間に留まり、作動されたままであるステップに進み得る。
【0134】
代替的に、またはそれに加えて、内側側副靭帯および外側側副靭帯のうちの1つ以上によって大腿骨および脛骨に加えられる張力が調整されると、方法1200は、大腿骨と脛骨との間からギャップゲージが取り外されるステップに進み得る。ギャップゲージが大腿骨と脛骨との間から取り外されると、方法1200は、大腿骨の切除面及び脛骨の切除面のうちの1つ以上が切除されるステップに進んでもよい。大腿骨の切除面及び脛骨の切除面のうちの1つ以上が切除されると、方法1200は、ギャップゲージの第1のプレート及び第2のプレートが大腿骨と脛骨との間に再挿入されるステップに進み得る。ギャップゲージの第1のプレート及び第2のプレートが大腿骨と脛骨との間に再挿入されると、方法1200は、第1のプレートが大腿骨の切除面、またはさらに切除された表面と接触し、第2のプレートが脛骨の切除面、またはさらに切除された表面と接触するように、第1のプレート及び第2のプレートが離れて作動するステップに進み得る。第1のプレートおよび第2のプレートが離れて作動すると、方法1200は、ギャップゲージの分離インジケータが読み取られて、大腿骨と脛骨との間の変位を取得するステップに進み得る。変位が得られると、方法1200は、ギャップゲージのバランスインジケータが読み取られて大腿骨と脛骨との間のバランスステータスを取得するステップに進み得る。
【0135】
本明細書に開示される任意の方法は、記載された方法を実行するための1つまたは複数のステップまたはアクションを含む。方法のステップおよび/または作用は、互いに交換することもできる。換言すれば、実施形態の適切な動作のために特定のステップまたは作用の順序が必要でない限り、特定のステップおよび/または作用の順序および/または使用を変更することができる。
【0136】
本明細書全体を通して「実施形態(an embodiment)」または「その実施形態(the embodiment)」への言及は、その実施形態に関連して説明された特定の機能、構造または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体で列挙される引用句またはその変形は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているわけではない。
【0137】
同様に、実施形態の上記の説明では、開示を合理化する目的で、様々な特徴が単一の実施形態、図、またはその説明に一緒にグループ化される場合があることを理解されたい。しかしながら、この開示の方法は、いかなる請求の範囲もその請求の範囲に明示的に列挙されたものよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものとして解釈されるべきではない。むしろ、以下の請求の範囲が示すように、発明の態様は、上述した単一の開示された特徴事項のすべてより少ない特徴事項の組み合わせにある。従って、詳細な説明に続く請求の範囲は、これによって、この詳細な説明に明確に組み込まれ、各請求項は、別個の実施形態として独自のものに基づくものである。本開示には、独立請求項とその従属請求項のすべての順列が含まれる。
【0138】
特徴または要素に関する、請求の範囲における用語”第1”という記載は、必ずしも第2または追加のそのような特徴または要素の存在を意味するものではない。ミーンズプラスファンクション形式で記載された要素は、米国特許法第112条 に従って解釈されることを意図している。6.本明細書に記載される基本的な原理から逸脱することなく、上記の実施形態の詳細に変更を加えることができることは、当業者には明らかであろう。
【0139】
本開示の特定の実施形態および用途を例示し説明してきたが、その開示の範囲は、本明細書に開示された詳細な構成および構成要素に限定されないことを理解されたい。当業者に明らかである様々な修正、変更、および変形は、技術の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される本開示の方法およびシステムの配置、動作および詳細においてなされ得る。
【国際調査報告】