特表 2024-522224 データユニットを処理するための装置および方法

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】公表特許公報(A)

(11)【公表番号】

(43)【公表日】2024-06-11

(54)【発明の名称】データユニットを処理するための装置および方法

(51)【国際特許分類】

   H04L 12/46 20060101AFI20240604BHJP

   H04L 12/28 20060101ALI20240604BHJP

【ＦＩ】

H04L12/46 100C

H04L12/28 100A

【審査請求】有

【予備審査請求】未請求

(21)【出願番号】P 2023577402

(86)(22)【出願日】2022-06-13

(85)【翻訳文提出日】2024-02-09

(86)【国際出願番号】 EP2022065994

(87)【国際公開番号】W WO2022263359

(87)【国際公開日】2022-12-22

(31)【優先権主張番号】102021206267.9

(32)【優先日】2021-06-18

(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE

(81)【指定国・地域】

(71)【出願人】

【識別番号】591245473

【氏名又は名称】ロベルト・ボッシュ・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング

【氏名又は名称原語表記】ＲＯＢＥＲＴ ＢＯＳＣＨ ＧＭＢＨ

(74)【代理人】

【識別番号】100118902

【弁理士】

【氏名又は名称】山本 修

(74)【代理人】

【識別番号】100196508

【弁理士】

【氏名又は名称】松尾 淳一

(74)【代理人】

【識別番号】100161908

【弁理士】

【氏名又は名称】藤木 依子

(72)【発明者】

【氏名】モアマン，フィリップ

(72)【発明者】

【氏名】ロイワー，ヘルベルト

(72)【発明者】

【氏名】アードジョーディ，ムーラド

(72)【発明者】

【氏名】ヴォレンハウプト，トーマス

【テーマコード（参考）】

5K033

【Ｆターム（参考）】

5K033BA06

5K033CB06

5K033DA13

5K033DB18

(57)【要約】

データユニット、例えばプロトコルデータユニットを処理するための装置であって、プロトコルデータユニットを受信するための第１の数の入力インターフェースと、プロトコルデータユニットを出力するための第２の数の出力インターフェースと、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられるＰＤＵ識別子に基づいて、少なくとも第１の探索木での探索を実行するように構成されている処理デバイスとを備え、第１の探索木が、少なくとも１つのデータ接続を特徴付ける接続識別子へのそれぞれ１つのＰＤＵ識別子の割当てを含む、装置。

【特許請求の範囲】

【請求項1】

データユニット、例えばプロトコルデータユニットを処理するための装置（１００；１００ａ；３００）であって、プロトコルデータユニットを受信するための第１の数の入力インターフェース（１１０）と、プロトコルデータユニットを出力するための第２の数の出力インターフェース（１２０）と、受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられるＰＤＵ識別子（ＭＳＧ－ＩＤ）に基づいて、少なくとも第１の探索木（Ｂ－１）での探索を実行（２００）するように構成されている処理デバイス（１３０）とを備え、前記第１の探索木（Ｂ－１）が、少なくとも１つのデータ接続を特徴付ける接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）へのそれぞれ１つのＰＤＵ識別子（ＰＤＵ－ＩＤ）の割当て（Ｚ）を含む、装置（１００；１００ａ；３００）。

【請求項2】

前記装置（１００）が、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に基づいて、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）を決定（２０２）するように構成されている、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項3】

前記処理デバイス（１３０）が少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）を備え、前記ハードウェアコンポーネント（１３２）が、前記第１の探索木（Ｂ－１）での前記探索を実行（２００）するように、および／または、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる前記接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）を決定（２０２）するように構成されている、請求項１または２に記載の装置（１００）。

【請求項4】

前記第１の探索木（Ｂ－１）が二分木である、請求項１から３のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項5】

前記装置（１００）が、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる前記接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）に基づいて、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）を、前記第２の数の出力インターフェース（１２０）のうちの少なくとも１つの特定の出力インターフェース（１２０ａ）に出力（２０４）するように構成されている、請求項２から４のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項6】

前記処理デバイス（１３０）が少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）を備え、前記ソフトウェアコンポーネント（１３４）が、前記第１の探索木（Ｂ－１）を少なくとも一時的に、ａ）形成（２１０）する、および／またはｂ）修正（２１２）する、例えばバランス調整するように構成されている、請求項１から５のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項7】

前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）が、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）について、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）が決定可能（２２０）でない場合、例えば、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）について、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）が前記第１の探索木（Ｂ－１）内にない場合、所定の反応（Ｒ）を実行（２２２）するように構成されており、例えば、前記所定の反応（Ｒ）が、ａ）前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）の破棄（２２５）、ｂ）前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）への、例えば構成可能な接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－ＣＦＧ）の割当て（２２６）、ｃ）例えばビットフラグの形式での、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関する第１の情報（Ｉ１）の設定または挿入（２２７）、のうちの少なくとも１つの要素を備え、前記第１の情報（Ｉ１）は、例えば、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）が例えばファイアウォールデバイスによってチェックを施されるべきであることを提示する、請求項６に記載の装置（１００）。

【請求項8】

前記装置（１００）、例えば前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）が、例えば前記第１の探索木（Ｂ－１）に基づいて第２の探索木（Ｂ－２）を生成（２３０）、および／または管理（２３２）、例えば修正するように構成されている、請求項１から７のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項9】

ａ）前記第１の探索木（Ｂ－１）および／もしくは前記第２の探索木（Ｂ－２）が赤黒木であり、ならびに／またはｂ）前記装置（１００）が、前記第１の探索木（Ｂ－１）および／もしくは前記第２の探索木（Ｂ－２）を少なくとも一時的に少なくとも１つのテーブルの形式で編成するように構成されている、請求項１から８のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項10】

前記装置（１００）が、少なくとも時間的に一部重畳して、ａ）前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に基づいて、例えば前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）によって、例えば前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）による前記第１の探索木（Ｂ－１）での前記探索の前記実行（２００）によって、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）を決定（２４０）する、ならびにｂ）例えば前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）によって、例えば前記第１の探索木（Ｂ－１）に基づいて１つのまたは前記第２の探索木（Ｂ－２）を生成（２４２）する、および／または管理（２４４）する、例えば修正するように構成されている、請求項１から９のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項11】

前記装置（１００）が、ａ）例えば前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）を決定（２０２）するための、前記第１の探索木（Ｂ－１）または前記第２の探索木（Ｂ－２）の少なくとも一時的な、例えば選択的な使用（２５０）、ｂ）前記第１の探索木（Ｂ－１）への前記第２の探索木（Ｂ－２）のコンテンツおよび／または構造の伝送（２５１）、ｃ）前記第２の探索木（Ｂ－２）への前記第１の探索木（Ｂ－１）のコンテンツおよび／または構造の伝送（２５２）、のうちの少なくとも１つの要素を実行するように構成されている、請求項８から１０のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項12】

前記装置（１００）、例えば前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）が、例えば前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）に、例えば第２の情報（Ｉ２）によって、ａ）前記探索の前記実行（２００）に関して前記第１の探索木（Ｂ－１）が使用されるべきであること、ｂ）前記探索の前記実行（２００）に関して前記第２の探索木（Ｂ－２）が使用されるべきであること、ｃ）前記第１の探索木（Ｂ－１）および／または前記第２の探索木（Ｂ－２）の修正、例えば少なくとも１つのノードの挿入および／または前記対象の探索木（Ｂ－１、Ｂ－２）のバランス調整が完了していること、のうちの少なくとも１つの要素を信号通知（２５５）するように構成されている、請求項８から１１のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項13】

前記装置（１００）、例えば前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）が、前記信号通知（２５５）に基づいて、前記探索の前記実行（２００）に関して前記第１の探索木（Ｂ－１）または前記第２の探索木（Ｂ－２）を使用（２５６）するように構成されている、請求項１２に記載の装置（１００）。

【請求項14】

前記装置（１００）、例えば前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）が、例えば連続する２つの探索（２００）の間での前記探索の実行（２００）に関して、例えば前記探索の将来の実行（２００）に関して、以後、例えば前記２つの探索木（Ｂ－１、Ｂ－２）のどちらが前記探索の前記実行（２００）に関して使用されるべきかを決定（２５７ａ）することによって、前記第１の探索木（Ｂ－１）または前記第２の探索木（Ｂ－２）をアクティブ化（２５７）するように構成されている、請求項１３に記載の装置（１００）。

【請求項15】

前記装置（１００）が、前記第２の数の出力インターフェース（１２０）のうちの少なくとも１つの出力インターフェース（１２０）を介して前記プロトコルデータユニットが出力されるレートを制御（２６１）または調整（２６２）するように構成されている、請求項１から１４のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項16】

１つもしくは複数のプロトコルデータユニットまたは１つもしくは複数のプロトコルデータユニットの一部を少なくとも一時的に記憶するための少なくとも１つのメモリ（Ｅ５、Ｅ６、Ｅ８）を備える、請求項１から１５のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項17】

受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられたＰＤＵ識別子（ＭＳＧ－ＩＤ）を変更（２６６）する、例えば正規化するように構成されている条件付けデバイス（Ｅ４）を備える、請求項１から１６のいずれか一項に記載の装置（１００）。

【請求項18】

請求項１から１７のいずれか一項に記載の装置（１００、１００ａ）のための、データユニット、例えばプロトコルデータユニットを処理するための方法、例えばコンピュータ実装方法であって、プロトコルデータユニットを受信するための第１の数の入力インターフェース（１１０）と、プロトコルデータユニットを出力するための第２の数の出力インターフェース（１２０）と、処理デバイス（１３０）とを備える受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられるＰＤＵ識別子（ＭＳＧ－ＩＤ）に基づいて、少なくとも第１の探索木（Ｂ－１）での探索の実行（２００）を含み、前記第１の探索木（Ｂ－１）が、少なくとも１つのデータ接続を特徴付ける接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）へのそれぞれ１つのＰＤＵ識別子（ＰＤＵ－ＩＤ）の割当て（Ｚ）を含む、方法。

【請求項19】

前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に基づく、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）の決定（２０２）を含む、請求項１８に記載の方法。

【請求項20】

前記処理デバイス（１３０）が少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）を備え、前記第１の探索木（Ｂ－１）での前記探索の前記実行（２００）、および／または前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる前記接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）の前記決定（２０２）が、前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）によって実行される、請求項１８または１９に記載の方法。

【請求項21】

前記処理デバイス（１３０）が少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）を備え、前記方法が、ａ）前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）による前記探索木（Ｂ－１）の少なくとも一時的な形成（２１０）、および／またはｂ）前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）による前記探索木（Ｂ－１）の少なくとも一時的な修正（２１２）、例えばバランス調整を含む、請求項１８から２０のいずれか一項に記載の方法。

【請求項22】

請求項１８から２１のいずれか一項に記載の方法を実行するための装置（１００；１００ａ；３００）。

【請求項23】

コンピュータ（３０２）によって実行されるときに、前記コンピュータ（３０２）に請求項１８から２２のいずれか一項に記載の方法の少なくともいくつかのステップ（２１０、２１２）を実行させる命令（ＰＲＧ）を含むコンピュータ可読記憶媒体（ＳＭ）。

【請求項24】

プログラム（ＰＲＧ）がコンピュータ（３０２）によって実行されるときに、前記コンピュータ（３０２）に請求項１８から２１のいずれか一項に記載の方法の少なくともいくつかのステップ（２１０、２１２）を実行させる命令を含むコンピュータプログラム（ＰＲＧ）。

【請求項25】

請求項２４に記載のコンピュータプログラムを伝送するおよび／または特徴付けるデータキャリア信号（ＤＣＳ）。

【請求項26】

請求項１から１７のいずれか一項に記載の少なくとも１つの装置（１００；１００ａ；３００）を備えるゲートウェイ（１０）、例えば自動車ゲートウェイ（１０）。

【請求項27】

ａ）例えば車両、例えば自動車のデータユニット、例えばプロトコルデータユニットの処理（４０１）、ｂ）受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）の、例えばハードウェアコンポーネント（１３２）による決定（４０２）、例えば探索、ｃ）少なくとも１つの探索木（Ｂ－１、Ｂ－２）の管理（４０３）、ｄ）自動車用途に関する例えばゲートウェイのデータユニット、例えばプロトコルデータユニットに関する接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）のハードウェアベースの探索の実行（４０４）であって、例えば前記探索が対数関数で実行可能である、探索の実行（４０４）、ｅ）例えば車両、例えば自動車のデータユニット、例えばプロトコルデータユニットのルーティング（４０５）または伝達であって、例えば前記データユニットが異なるタイプを有することができる、ルーティング（４０５）または伝達、ｆ）例えばプロトコルに依存しない接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）の割当て（４０６）、ｇ）マルチキャスト伝送の実行（４０７）、ｈ）所定の受信されたデータユニット、例えばプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関して接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）が提供されない、例えば保存されない、例えば前記探索木（Ｂ－１、Ｂ－２）に含まれないかどうかの決定（４０８）、ｉ）接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）が提供されない、例えば保存されない、例えば前記探索木（Ｂ－１、Ｂ－２）に含まれない、受信されたデータユニット、例えばプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）のソフトウェアベースの処理（４０９）、のうちの少なくとも１つの要素に関する、請求項１から１７もしくは２２のいずれか一項に記載の装置（１００；３００）、および／または請求項１８から２１のいずれか一項に記載の方法、および／または請求項２３に記載のコンピュータ可読記憶媒体（ＳＭ）、および／または請求項２４に記載のコンピュータプログラム（ＰＲＧ）、および／または請求項２５に記載のデータキャリア信号（ＤＣＳ）、および／または請求項２６に記載のゲートウェイ（１０）の使用（４００）。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

本開示は、データユニットを処理するための装置に関する。
本開示はさらに、データユニットを処理するための方法に関する。

【発明の概要】

【0002】

例示的実施形態は、データユニット、例えばプロトコルデータユニットを処理するための装置であって、プロトコルデータユニットを受信するための第１の数の入力インターフェースと、プロトコルデータユニットを出力するための第２の数の出力インターフェースと、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられるＰＤＵ識別子に基づいて、少なくとも第１の探索木での探索を実行するように構成されている処理デバイスとを備え、第１の探索木が、少なくとも１つのデータ接続を特徴付ける接続識別子へのそれぞれ１つのＰＤＵ識別子の割当てを含む、装置に関する。

【0003】

さらなる例示的実施形態では、第１の数は１以上である。さらなる例示的実施形態では、第２の数は１以上である。
さらなる例示的実施形態では、装置が、受信されたプロトコルデータユニットに基づいて、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられた接続識別子を決定するように構成されていることが企図されている。

【0004】

さらなる例示的実施形態では、処理デバイスが少なくとも１つのハードウェアコンポーネントを備え、ハードウェアコンポーネントが、第１の探索木での探索を実行するように、および／または受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられる接続識別子を決定するように構成されていることが企図されている。

【0005】

さらなる例示的実施形態では、第１の探索木が二分木であることが企図されている。
さらなる例示的実施形態では、第１の探索木が三分木またはｎ分木（ｎ＞３）であることが企図されている。

【0006】

さらなる例示的実施形態では、装置は、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられる接続識別子に基づいて、受信されたプロトコルデータユニットを、第２の数の出力インターフェースのうちの少なくとも１つの特定の出力インターフェースに出力するように構成されていることが企図されている。

【0007】

さらなる例示的実施形態では、処理デバイスが少なくとも１つのソフトウェアコンポーネントを備え、ソフトウェアコンポーネントが、第１の探索木を少なくとも一時的に、ａ）形成する、および／またはｂ）修正する、例えばバランス調整するように構成されることが企図されている。

【0008】

さらなる例示的実施形態では、少なくとも１つのソフトウェアコンポーネントが、受信されたプロトコルデータユニットについて、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられる接続識別子が決定可能でない場合、例えば、受信されたプロトコルデータユニットについて、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられる接続識別子が第１の探索木内にない場合、所定の反応を実行するように構成されており、例えば、所定の反応が、ａ）受信されたプロトコルデータユニットの破棄、ｂ）受信されたプロトコルデータユニットへの、例えば構成可能な接続識別子の割当て、ｃ）例えばビットフラグの形式での、受信されたプロトコルデータユニットに関する第１の情報の設定または挿入、のうちの少なくとも１つの要素を備え、第１の情報は、例えば、受信されたプロトコルデータユニットが例えばファイアウォールデバイスによってチェックを施されるべきであることを提示することが企図されている。

【0009】

さらなる例示的実施形態では、装置、例えば少なくとも１つのソフトウェアコンポーネントが、例えば第１の探索木に基づいて第２の探索木を生成、および／または管理、例えば修正するように構成されていることが企図されている。

【0010】

さらなる例示的実施形態では、第１の探索木および／または第２の探索木が赤黒木であることが企図されている。
さらなる例示的実施形態では、第１の探索木は、例えば色情報（例えば赤／黒）のない二分木であり、第２の探索木は赤黒木であることが企図されている。これにより、例えば探索に関して色情報が存在しない第１の探索木において、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネントによる効率的な、例えばハードウェアベースの探索が可能になり、一方、第２の探索木を効率的に管理するために、第２の探索木が赤黒木として構成されている。

【0011】

さらなる例示的実施形態では、装置が、第１の探索木および／または第２の探索木を少なくとも一時的に少なくとも１つのテーブルの形式で編成するように構成されていることが企図されている。

【0012】

さらなる例示的実施形態では、装置が、少なくとも時間的に一部重畳して、ａ）受信されたプロトコルデータユニットに基づいて、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネントによって、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネントによる第１の探索木での探索の実行によって、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられる接続識別子を決定する、ならびにｂ）例えば少なくとも１つのソフトウェアコンポーネントによって、例えば第１の探索木に基づいて１つのまたは上記の第２の探索木を生成する、および／または管理する、例えば修正するように構成されていることが企図されている。

【0013】

さらなる例示的実施形態では、装置は、ａ）例えば受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられる接続識別子を決定するための、第１の探索木または第２の探索木の少なくとも一時的な、例えば選択的な使用、ｂ）第１の探索木への第２の探索木のコンテンツおよび／または構造の伝送、ｃ）第２の探索木への第１の探索木のコンテンツおよび／または構造の伝送、のうちの少なくとも１つの要素を実行するように構成されていることが企図されている。

【0014】

さらなる例示的実施形態では、装置、例えば少なくとも１つのソフトウェアコンポーネントが、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネントに、例えば第２の情報によって、ａ）探索の実行に関して第１の探索木が使用されるべきであること、ｂ）探索の実行に関して第２の探索木が使用されるべきであること、ｃ）第１の探索木および／または第２の探索木の修正、例えば少なくとも１つのノードの挿入および／または対象の探索木のバランス調整が完了していること、のうちの少なくとも１つの要素を信号通知するように構成されていることが企図されている。

【0015】

さらなる例示的実施形態では、装置、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネントが、信号通知に基づいて、探索の実行に関して第１の探索木または第２の探索木を使用するように構成されていることが企図されている。

【0016】

さらなる例示的実施形態では、装置、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネントが、例えば連続する２つの探索の間での探索の実行に関して、例えば探索の将来の実行に関して、以後、例えば２つの探索木のどちらが探索の実行に関して使用されるべきかを決定することによって、第１の探索木または第２の探索木をアクティブ化するように構成されているように企図されている。

【0017】

さらなる例示的実施形態では、装置が、第２の数の出力インターフェースのうちの少なくとも１つの出力インターフェースを介してプロトコルデータユニットが出力されるレートを制御または調整するように構成されていることが企図されている。

【0018】

さらなる例示的実施形態では、装置が、１つもしくは複数のプロトコルデータユニットまたは１つもしくは複数のプロトコルデータユニットの一部を少なくとも一時的に記憶するための少なくとも１つのメモリを備えることが企図されている。

【0019】

さらなる例示的実施形態では、装置が、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられたＰＤＵ識別子を変更する、例えば正規化するように構成されている条件付けデバイスを備えることが企図されている。

【0020】

さらなる例示的実施形態は、例えば上記請求項のいずれか一項に記載の装置のための、データユニット、例えばプロトコルデータユニットを処理するための方法、例えばコンピュータ実装方法であって、プロトコルデータユニットを受信するための第１の数の入力インターフェースと、プロトコルデータユニットを出力するための第２の数の出力インターフェースと、処理デバイスとを備える、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられるＰＤＵ識別子に基づいて、少なくとも第１の探索木での探索の実行を含み、第１の探索木が、少なくとも１つのデータ接続を特徴付ける接続識別子へのそれぞれ１つのＰＤＵ識別子の割当てを含む、方法に関する。

【0021】

さらなる例示的実施形態では、方法が、受信されたプロトコルデータユニットに基づく、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられる接続識別子の決定を含むことが企図されている。

【0022】

さらなる例示的実施形態では、処理デバイスが少なくとも１つのハードウェアコンポーネントを備え、第１の探索木での探索の実行、および／または受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられる接続識別子の決定が、少なくとも１つのハードウェアコンポーネントによって実行されることが企図されている。

【0023】

さらなる例示的実施形態では、処理デバイスが少なくとも１つのソフトウェアコンポーネントを備え、方法が、ａ）少なくとも１つのソフトウェアコンポーネントによる探索木の少なくとも一時的な形成、および／またはｂ）少なくとも１つのソフトウェアコンポーネントによる探索木の少なくとも一時的な修正、例えばバランス調整を含むことが企図されている。

【0024】

さらなる例示的実施形態は、実施形態による方法を実行するための装置に関する。
さらなる例示的実施形態は、コンピュータによって実行されるときに、コンピュータに実施形態による方法の少なくともいくつかのステップを実行させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体に関する。

【0025】

さらなる例示的実施形態は、プログラムがコンピュータによって実行されるときに、コンピュータに実施形態による方法の少なくともいくつかのステップを実行させる命令を含むコンピュータプログラムに関する。

【0026】

さらなる例示的実施形態は、実施形態によるコンピュータプログラムを伝送するおよび／または特徴付けるデータキャリア信号に関する。
さらなる例示的実施形態は、実施形態による少なくとも１つの装置を備えるゲートウェイ、例えば自動車ゲートウェイに関する。

【0027】

さらなる例示的実施形態は、ａ）例えば車両、例えば自動車のデータユニット、例えばプロトコルデータユニットの処理、ｂ）受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられる接続識別子の、例えばハードウェアコンポーネントによる決定、例えば探索、ｃ）少なくとも１つの探索木の管理、ｄ）自動車用途に関する例えばゲートウェイのデータユニット、例えばプロトコルデータユニットに関する接続識別子のハードウェアベースの探索の実行であって、例えば、探索が対数関数で実行可能である、探索の実行、ｅ）例えば車両、例えば自動車のデータユニット、例えばプロトコルデータユニットのルーティングまたは伝達であって、例えばデータユニットが異なるタイプを有することができる、ルーティングまたは伝達、ｆ）例えばプロトコルに依存しない接続識別子の割当て、ｇ）マルチキャスト伝送の実行、ｈ）所定の受信されたデータユニット、例えばプロトコルデータユニットに関して接続識別子が提供されない、例えば保存されない、例えば探索木に含まれないかどうかの決定、ｉ）接続識別子が提供されない、例えば保存されない、例えば探索木に含まれない、受信されたデータユニット、例えばプロトコルデータユニットのソフトウェアベースの処理、のうちの少なくとも１つの要素に関する、実施形態による装置、および／または実施形態による方法、および／または実施形態によるコンピュータ可読記憶媒体、および／または実施形態によるコンピュータプログラム、および／または実施形態によるデータキャリア信号、および／または実施形態によるゲートウェイの使用に関する。

【0028】

本発明のさらなる特徴、可能な用途、および利点は、図面の各図に示される本発明の例示的実施形態の以下の説明から明らかになる。ここで、記載または図示されたすべての特徴は、特許請求の範囲におけるそれらの概要またはそれらの関係にかかわらず、また本明細書または図面におけるそれらの表現または図示にかかわらず、個別にまたは任意の組合せで本発明の主題を成す。

【図面の簡単な説明】

【0029】

【図1】例示的実施形態による簡略化された概略ブロック図である。

【図2】例示的実施形態による簡略化された概略ブロック図である。

【図3】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。

【図4】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。

【図5】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。

【図6】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。

【図7】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。

【図8】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。

【図9】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。

【図10】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。

【図11】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。

【図12】例示的実施形態による簡略化された概略ブロック図である。

【図13】例示的実施形態による簡略化された概略ブロック図である。

【図14】例示的実施形態による簡略化された概略フローチャートである。

【図15】例示的実施形態による簡略化された概略ブロック図である。

【図16】例示的実施形態による簡略化された概略ブロック図である。

【図17】例示的実施形態による使用の態様を概略的に示す図である。

【発明を実施するための形態】

【0030】

例示的実施形態（図１参照）は、データユニットＰＤＵ－１、例えばプロトコルデータユニットを処理するための装置１００であって、プロトコルデータユニットＰＤＵ－１を受信するための第１の数の入力インターフェース１１０と、プロトコルデータユニットを出力するための第２の数の出力インターフェース１２０、１２０ａと、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられるＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤ（図２参照）に基づいて、少なくとも第１の探索木Ｂ－１（図１）での探索を実行するように構成されている処理デバイス１３０とを備え、第１の探索木Ｂ－１が、少なくとも１つのデータ接続を特徴付ける接続識別子ＶＢ－ＩＤへのそれぞれ１つのＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤ（図２）の割当てＺを含む、装置１００に関する。

【0031】

例示的実施形態による対応する方法のフローチャートが図３に示されており、ブロック２００は、少なくとも１つの第１の探索木Ｂ－１（図１）での探索の実行を表す。
さらなる例示的実施形態では、デバイス１００（図１）は、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に基づいて、例えば第１の探索木Ｂ－１での探索２００によって、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられる接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１を決定する（図３による任意選択のブロック２０２参照）ように構成されていることが企図されている。

【0032】

さらなる例示的実施形態では、処理デバイス１３０（図１）が少なくとも１つのハードウェアコンポーネント１３２を備え、ハードウェアコンポーネント１３２が、第１の探索木Ｂ－１での探索２００を実行するように、および／または受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられる接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１を決定２０２するように構成されていることが企図されている。

【0033】

さらなる例示的実施形態では、第１の探索木Ｂ－１が二分木であることが企図されている。
さらなる例示的実施形態では、第１の探索木Ｂ－１が三分木またはｎ分木（ｎ＞３）であることが企図されている。

【0034】

さらなる例示的実施形態では、装置は、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられる接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１に基づいて、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１および／またはそこから導出可能な、もしくは導出されるデータを、第２の数の出力インターフェース１２０のうちの少なくとも１つの特定の出力インターフェース１２０ａ（図１）に出力する（図３による任意選択のブロック２０４参照）ように構成されていることが企図されている。

【0035】

さらなる例示的実施形態（図１）では、処理デバイス１３０が少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント１３４を備え、ソフトウェアコンポーネント１３４が、第１の探索木Ｂ－１を少なくとも一時的に、ａ）形成する（図４によるブロック２１０参照）、および／またはｂ）修正する、例えばバランス調整する（ブロック２１２参照）ように構成されることが企図されている。さらなる例示的実施形態では、修正２１２に基づいて、修正された、例えばバランス調整された第１の探索木Ｂ－１が取得され得る。

【0036】

さらなる例示的実施形態（図５、６）では、少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント１３４（図１）が、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１について、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられる接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１が決定可能でない場合、例えば、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１について、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられる接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１が第１の探索木Ｂ－１内にない場合、所定の反応Ｒを実行２２２するように構成されており、例えば、所定の反応Ｒが、ａ）受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１の破棄２２５、ｂ）受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１への、例えば構成可能な接続識別子ＶＢ－ＩＤ－ＣＦＧの割当て２２６、ｃ）例えばビットフラグの形式での、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関する第１の情報Ｉ１の設定または挿入２２７、のうちの少なくとも１つの要素を備え、第１の情報Ｉ１は、例えば、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１が例えばファイアウォールデバイスによってチェックを施されるべきであることを提示することが企図されている。さらなる例示的実施形態では、図５によるブロック２２０が、プロトコルデータユニットＰＤＵ－１の受信を表す。

【0037】

さらなる例示的実施形態（図７）では、装置１００（図１）、例えば少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント１３４が、例えば第１の探索木Ｂ－１に基づいて第２の探索木Ｂ－２を生成２３０、および／または管理２３２、例えば修正するように構成されていることが企図され、例えば、修正された第２の探索木Ｂ－２’を取得することができる。

【0038】

さらなる例示的実施形態では、第１の探索木Ｂ－１および／または第２の探索木Ｂ－２が赤黒木であることが企図されている。
さらなる例示的実施形態では、第１の探索木Ｂ－１は、例えば色情報（例えば赤／黒）のない二分木であり、第２の探索木Ｂ－２は赤黒木であることが企図されている。これにより、例えば探索に関して色情報が存在しない第１の探索木Ｂ－１において、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネント１３２による効率的な、例えばハードウェアベースの探索が可能になり、さらなる例示的実施形態では、例えば第２の探索木Ｂ－２を効率的に管理するために、第２の探索木Ｂ－２が赤黒木として構成されている。

【0039】

さらなる例示的実施形態では、装置１００が、第１の探索木Ｂ－１および／または第２の探索木Ｂ－２を少なくとも一時的に少なくとも１つのテーブルの形式で編成するように構成されていることが企図されている。

【0040】

さらなる例示的実施形態（図８）では、装置１００が、少なくとも時間的に一部重畳して、ａ）受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に基づいて、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネント１３２によって、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネント１３２による第１の探索木Ｂ－１での探索の実行によって、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられる接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１を決定２４０する、ならびにｂ）例えば少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント１３４によって、例えば第１の探索木Ｂ－１に基づいて（例えば第１の探索木Ｂ－１をコピーすることによって）１つのまたは上記の第２の探索木Ｂ－２を生成２４２する、および／または管理２４４する、例えば修正する（例えば、赤黒木に変換する、および／または探索木の要素もしくは構造を変える）ように構成されていることが企図されている。

【0041】

さらなる例示的実施形態（図９）では、装置１００は、ａ）例えば受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられる接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１を決定するための、第１の探索木Ｂ－１または第２の探索木Ｂ－２の少なくとも一時的な、例えば選択的な使用２５０、ｂ）第１の探索木Ｂ－１への第２の探索木Ｂ－２のコンテンツおよび／または構造の伝送２５１（例えば、例えばソフトウェアコンポーネント１３４によって修正された、例えばバランス調整された探索木Ｂ－２、Ｂ－２’を、例えばハードウェアコンポーネント１３２によって探索可能な第１の探索木Ｂ－１にするため）、ｃ）第２の探索木Ｂ－２への第１の探索木Ｂ－１のコンテンツおよび／または構造の伝送２５２（例えば、例えばソフトウェアコンポーネント１３４によって実行可能な修正を準備するため）、のうちの少なくとも１つの要素を実行するように構成されていることが企図されている。

【0042】

さらなる例示的実施形態（図１０）では、装置、例えば少なくとも１つのソフトウェアコンポーネントが、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネントに、例えば第２の情報Ｉ２によって、ａ）探索の実行に関して第１の探索木Ｂ－１が使用されるべきであること、ｂ）探索の実行に関して第２の探索木Ｂ－２が使用されるべきであること、ｃ）第１の探索木Ｂ－１および／または第２の探索木Ｂ－２の修正、例えば少なくとも１つのノードの挿入および／または対象の探索木のバランス調整が完了していること、のうちの少なくとも１つの要素を信号通知２５５するように構成されていることが企図されている。

【0043】

さらなる例示的実施形態では、装置１００、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネント１３２が、信号通知２５５に基づいて、探索の実行に関して第１の探索木Ｂ－１または第２の探索木Ｂ－２を使用２５６するように構成されていることが企図されている。

【0044】

さらなる例示的実施形態では、装置１００、例えば少なくとも１つのハードウェアコンポーネント１３２が、例えば連続する２つの探索の間での探索の実行に関して、例えば探索の将来の実行に関して、以後、例えば２つの探索木のどちらが探索の実行に関して使用されるべきかを決定２５７ａすることによって、第１の探索木Ｂ－１または第２の探索木Ｂ－２をアクティブ化２５７するように構成されているように企図されている。

【0045】

さらなる例示的実施形態（図１１）では、装置１００が、第２の数の出力インターフェースのうちの少なくとも１つの出力インターフェースを介してプロトコルデータユニットが出力されるレートを制御２６１または調整２６２するように構成されていることが企図されている。図１１のブロック２６０は、例えばプロトコルデータユニットの受信を表し、これに関し、さらなる例示的実施形態では、上記のレートが制御２６１または調整２６２される。

【0046】

図１２は、例示的実施形態による装置１００ａの簡略化されたブロック図を概略的に示し、装置１００ａは、さらなる例示的実施形態では、図１による装置１００と同等の機能を備えることができる。

【0047】

図１２によるブロックＥ１は、例えば図１によるハードウェアコンポーネント１３２による、またはそれに匹敵する、例えばハードウェアの形態で実装可能な探索デバイスを表す。

【0048】

ブロックＥ２は、第１の探索木Ｂ－１（図１）を表し、例えば第１のテーブルの形式で編成可能であり、例えばさらなる例示的実施形態では「作業テーブル」と呼ぶことができる。ブロックＥ３は、第２の探索木Ｂ－２（図７）を表し、例えば第２のテーブルの形式で編成可能であり、例えばさらなる例示的実施形態では「シャドウテーブル」と呼ぶことができる。

【0049】

さらなる例示的実施形態では、装置１００ａは、マルチプレクサデバイスＥ２３を備え、マルチプレクサデバイスＥ２３によって、探索デバイスＥ１は、例えば探索の実行のために、例えば第１のテーブルＥ２または第２のテーブルＥ３に選択的にアクセスすることができる（図３によるブロック２００を参照）。さらなる例示的実施形態では、第１のテーブルＥ２または第２のテーブルＥ３の選択は、例えば制御信号ａ１によって実現可能であり、制御信号ａ１は、さらなる例示的実施形態では、例えば探索デバイスＥ１を形成する、および／またはマルチプレクサデバイスＥ２３に出力することができる。

【0050】

さらなる例示的実施形態では、装置１００ａが、１つもしくは複数の例えば受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１（図１）または１つもしくは複数のプロトコルデータユニットの一部を少なくとも一時的に記憶するための少なくとも１つのメモリを備えることが企図されている。装置１００ａは例えば第１のバッファメモリＥ５を備え、第１のバッファメモリＥ５は、例えば、着信プロトコルデータユニット、または装置１００ａによって受信可能なもしくは受信されたプロトコルデータユニットを、例えばＦＩＦＯ（先入れ先出し）原理に従って少なくとも一時的に記憶することができる。任意選択で、第１のバッファメモリＥ５は、受信されたプロトコルデータユニットのセグメント化解除を少なくとも一時的に実行することもできる。

【0051】

さらなる例示的実施形態では、装置１００ａは第２のバッファメモリＥ６を備え、第２のバッファメモリＥ６は、例えばプロトコルデータユニットの出力まで、例えば場合により所定の後の時点まで、例えば少なくとも１つの受信されたプロトコルデータユニットの「遅延」のために、すなわち例えば受信されたプロトコルデータユニットまたは受信されたプロトコルデータユニットの少なくとも一部の一時的なバッファリングのために使用可能である。

【0052】

さらなる例示的実施形態では、第２のバッファメモリＥ６は、探索デバイスＥ１が、例えば、例えばハードウェアコンポーネント１３２、Ｅ１によって実行された第１の探索木Ｂ－１、Ｅ２での探索によって、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連する接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１を決定するまで、受信されたプロトコルデータユニットを遅延するように構成されている。

【0053】

さらなる例示的実施形態では、第２のバッファメモリＥ６のメモリ容量またはメモリサイズは、第１の探索木Ｂ－１での最大探索期間に基づいて予め定めることができる。例えば、さらなる例示的実施形態では、第１の二分探索木Ｂ－１を使用するとき、最大探索期間は、対数、例えば双対数（ｌｄ）、探索木のノードの数、ならびに探索木のノードの読取りおよび評価に必要なクロックサイクルの数に比例すると仮定することができる。

【0054】

さらなる例示的実施形態では、装置１００ａが、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられたＰＤＵ識別子を変更する、例えば正規化するように構成されている条件付けデバイスＥ４を備えることが企図されている。これに関し、図１４は、さらなる例示的実施形態による簡略化されたフローチャートを概略的に示し、ブロック２６５は、プロトコルデータユニットＰＤＵ－１の任意選択の受信を表し、ブロック２６６は、受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられたＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤの変更を表し、例えば、変更されたＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤ’が取得される。任意選択のブロック２６７は、さらなる例示的実施形態による、変更されたＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤ’のさらなる処理を表し、例えば、変更されたＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤ’に基づく第１の探索木Ｂ－１、Ｅ２での探索の実行を表す。

【0055】

さらなる例示的実施形態では、条件付けデバイスＥ４が、例えば、探索デバイスＥ１に伝送可能な探索ベクトルａ２を形成するように構成されている。
さらなる例示的実施形態では、探索ベクトルａ２は、ａ）受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられたＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤ、ｂ）プロトコルデータユニットＰＤＵ－１が受信された、例えば仮想装置の仮想装置識別に対応する例えば仮想入力インターフェースを特徴付ける情報ｒｘｂｕｓ、ｃ）例えば受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１の少なくとも１つのタイプに関して、例えばＬ－ＰＤＵタイプに関して、Ｌ－ＰＤＵのリモート受信バスを特徴付ける情報ｒｅｍｂｕｓ、のうちの少なくとも１つの要素を有することができる。

【0056】

さらなる例示的実施形態では、「ｓｅａｒｃｈＶｅｃｔｏｒ」とも呼ばれる探索ベクトルａ２が、例えば上述の３つの要素ａ）、ｂ）、ｃ）を有することもできる。すなわち、ｓｅａｒｃｈＶｅｃｔｏｒ＝｛ｒｘｂｕｓ，ｒｅｍｂｕｓ，ｍｓｇｉｄ｝であり、ここで、ｍｓｇｉｄは、ＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤを特徴付ける。

【0057】

さらなる例示的実施形態では、探索デバイスＥ１は、探索ベクトルａ２を第１のテーブルＥ２の参照ベクトルと比較するように構成されており、例えば、参照ベクトルが、フォーマットまたはいくつかの可能なフォーマットのうちの１つを定義する。

【0058】

さらなる例示的実施形態では、例えばプロトコルデータユニットＰＤＵ－１が受信されたそれぞれの入力インターフェース１１０に基づいて、ＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤに関して、以下のフォーマットのうちの１つまたは複数が使用可能である。ａ）例えばタイプＩ－ＰＤＵ（例えばＡＵＴＯＳＡＲによるＩｎｔｅｒａｃｔｉｏｎ Ｌａｙｅｒ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ Ｄａｔａ Ｕｎｉｔ）の、例えばＣＡＮ（コントローラエリアネットワーク）プロトコルまたはＣＡＮ－Ｂｕｓ関連プロトコルデータユニット、ｂ）１１ビット標準ＩＤ、ｃ）２９ビット拡張ＩＤ、ｄ）３２ビットメッセージＩＤ、例えばＣＡＮ－ＸＬ受入れフィールド、ｅ）ＬＩＮ（ローカル相互接続ネットワーク）バスに関連付けられたＩ－ＰＤＵ、ｆ）トランスポート層としてＵＤＰまたはＣＡＮを使用するＡＵＴＯＳＡＲ動的Ｉ－ＰＤＵ多重化（ＴＵＮＥＴＨ＿ＤＥＶでのＡＳＡＲソケットまたはＴＵＮＣＡＮ＿ＤＥＶでのＣＡＮソケット）、ｇ）ＳｏｍｅＩＰ Ｓ－ＰＤＵ多重化（ＴＵＮＥＴＨ＿ＤＥＶでのＳｏｍｅＩＰソケットまたはＴＵＮＣＡＮ＿ＤＥＶでのＣＡＮソケット）、ｈ）ＡＶＴＰ Ｐ１７２２ Ｌ－ＰＤＵ多重化（ＴＵＮＥＴＨ＿ＤＥＶでのＡＶＢソケット）。

【0059】

さらなる例示的実施形態では、条件付けデバイスＥ４は、例えばＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤに関する上述したフォーマットの正規化によって、例えば互換性のある探索ベクトルａ２を形成するように構成されており、例えば正規化された探索ベクトルａ２’が取得される。例えば、探索ベクトルａ２および／または正規化された探索ベクトルａ２’は、３２ビットを有することができる。

【0060】

さらなる例示的実施形態では、条件付けデバイスＥ４の機能は、例えば、以下の擬似コード（「擬似コード１」）によって特徴付けることができる。
＊＊＊＊＊＊＊＊擬似コード１－開始＊＊＊＊＊＊＊＊

【0061】

【数1】

【0062】

【数2】

【0063】

【数3】

【0064】

＊＊＊＊＊＊＊＊擬似コード１－終了＊＊＊＊＊＊＊＊
さらなる例示的実施形態では、上記の擬似コード１によって提供される変数「ｎｏＳｅａｒｃｈ」によって、探索デバイスＥ１によって探索が実行されるべきか否かを特徴付けることができる。変数ｎｏＳｅａｒｃｈに関連付けられた情報は、さらなる例示的実施形態では、条件付けデバイスＥ４によって探索デバイスＥ１に伝達することができる（例えば、図１２による矢印ａ３を参照）。

【0065】

さらなる例示的実施形態では、上記の擬似コード１で提供される変数「ｖａｌｉｄＭｓｇ」を使用して、有効なメッセージまたはデータフレームと無効なメッセージまたはデータフレームとを区別することができる。

【0066】

さらなる例示的実施形態では、上記の擬似コード１に含まれるクエリ「－－ＡＶＢＴＰ Ｇｅｎｅｒａｌ Ｐｕｒｐｏｓｅ ｃｏｎｔｒｏｌ ｍｅｓｓａｇｅ ｅｌｓｅ ｉｆ ｔｌｖ．ｍｅｓｓａｇｅＴｙｐｅ＝＝ＣＬＦ＿ＴＬＶ＿Ｐ１７２２＿ＧＰＣ」は、フォーマット／タイプＡＶＢＴＰまたはＣＬＦ＿ＴＬＶ＿Ｐ１７２２＿ＧＰＣを有するＰＤＵ識別子に関して探索が実行されないようにすることができる。例えば、さらなる例示的実施形態では、そのようなタイプのＰＤＵ識別子に関して、構成可能な接続識別子ＶＢ－ＩＤ－ＣＦＧ（例えば、図６によるブロック２２６を参照）は、例えば事前の探索なしで予め定めることができる。

【0067】

さらなる例示的実施形態では、探索が実行されないＰＤＵ識別子に関して、１つのまたは上記の構成可能な接続識別子ＶＢ－ＩＤ－ＣＦＧが使用されるように企図されていてもよい。

【0068】

さらなる例示的実施形態では、装置１００ａが、ヘッダデータを修正するためのデバイスＥ７を備え、デバイスＥ７が、例えば探索デバイスＥ１による探索で結果が得られなかった場合、例えば探索デバイスＥ１による制御ａ４に基づいて、例えばプロトコルデータユニットＰＤＵ－１を選択的に破棄するように構成されていることが企図されている。

【0069】

さらなる例示的実施形態では、装置１００ａは第３のバッファメモリＥ８を備え、第３のバッファメモリＥ８は、出力すべきプロトコルデータユニットを少なくとも一時的にバッファし、任意選択で少なくとも一時的にセグメント化を実行することができる。

【0070】

さらなる例示的実施形態では、装置１００ａは統計デバイスＥ９を備え、統計デバイスＥ９は、装置１００、１００ａまたは探索デバイスＥ１の動作に関する統計情報を決定または管理するように構成されている。

【0071】

さらなる例示的実施形態では、装置１００ａ、例えば統計デバイスＥ９は、例として以下に挙げるカウンタ（図１３）のうちの少なくとも１つを管理するように構成されている。ａ）破棄されたプロトコルデータユニットの数に関するカウンタＺ１、ｂ）装置１００、１００ａによって処理されたプロトコルデータユニットの総数に関するカウンタＺ２、ｃ）装置１００、１００ａによって転送されたプロトコルデータユニットの数に関するカウンタＺ３、ｄ）探索デバイスＥ１の探索ヒット数に関するカウンタＺ４、ｅ）探索デバイスＥ１による探索の失敗数に関するカウンタＺ５、ｆ）例えばタイプＡＶＢ Ｐ１７２２ ＧＰＣのプロトコルデータユニットを除いて、例えば損傷しており、破棄されるべきであることを例えば条件付けデバイスＥ４が示す、破棄すべきプロトコルデータユニットに関するカウンタＺ６、ｇ）装置１００、１００ａによって伝送されたバイト数に関するカウンタＺ７。

【0072】

さらなる例示的実施形態では、上述のカウンタＺ１、Ｚ２、・・・、Ｚ７のうちの少なくとも１つは、３２ビットのデータ幅を有し、これは、さらなる例示的実施形態では、例えばソフトウェアによって、例えばソフトウェアコンポーネント１３４（図１）によって、例えば比較的低周波数のポーリング（例えば、秒間隔で、または１秒に１回よりも少ない頻度で）を実現する。

【0073】

さらなる例示的実施形態では、探索デバイスＥ１（図１２）の設計は、使用される探索アルゴリズムに依存し得る。
さらなる例示的実施形態では、探索アルゴリズムに関する以下の例示的実施形態が考えられ、以下の例示的実施形態はどちらも、例えば二分探索の変形形態であり、例えば作業テーブルＥ２（図１２）およびシャドウテーブルＥ３を使用する。

【0074】

さらなる例示的実施形態では、作業テーブルＥ２は、例えばハードウェアコンポーネント１３２（図１）によって、例えば探索の実行２００（図３）のため、および／または受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられる接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１の決定２０２のために使用される。

【0075】

さらなる例示的実施形態では、シャドウテーブルＥ３は、例えば装置１００、１００ａのランタイム中に例えばエントリが追加および／または削除されるときに、例えば探索テーブルを変更するために例えばソフトウェアコンポーネント１３４によって使用される。さらなる例示的実施形態では、例えばバイナリソートテーブルが使用可能であり、バイナリソートテーブルは、例えばソートされた複数の参照ベクトル（「アレイ」）、例えば上記の参照ベクトルを備える。さらなる例示的実施形態では、例えば、バイナリソートテーブルの各エントリをノード（ｎｏｄｅ）と表すことができる。

【0076】

さらなる例示的実施形態では、例えば、探索木、例えばバランス調整された探索木、例えば赤黒木を使用可能である（例えば第１の探索木Ｂ－１と第２の探索木Ｂ－２については上記参照）。さらなる例示的実施形態では、例えば、探索木Ｂ－１、Ｂ－２のうちの少なくとも１つをテーブルの形式で編成することができる。

【0077】

さらなる例示的実施形態では、少なくとも１つの探索木Ｂ－１、Ｂ－２に関するノード構造は、例えば以下に従って特徴付けることができる。

【0078】

【数4】

【0079】

ここで、ｒｅｆＶｅｃｔｏｒは参照ベクトルを特徴付け、参照ベクトルは、例えば、既に上述した要素ｒｘｂｕｓ（例えば８ビットを有する）、ｒｅｍｂｕｓ（例えば８ビットを有する）、ｍｓｇｉｄ（例えば３２ビットを有する）を有することができ、
ａｔｔｒｉｂは、ノードに関する任意選択の属性を特徴付け、
ｓｅｃは、可能な認証に関連付けられた属性を特徴付け、
ｆｗは、例えばファイアウォールによって、対象のプロトコルデータユニットに関して、または接続識別子ｐｄｕＣｉｄに関連付けられたプロトコルデータユニットに関して、例えば任意選択のセキュリティチェックを実行すべきかどうかを示す任意選択の属性を特徴付け、
ｎｏｄｅＬｅｆｔは、二分探索木での左側の子ノードを特徴付け、
ｎｏｄｅＲｉｇｈｔは、二分探索木の右側の子ノードを特徴付け、
ｃｏｌｏｒは、探索木に関する色の属性を特徴付ける。

【0080】

さらなる例示的実施形態では、例えば二分探索木は、例えばハードウェアメモリに記憶可能でありまたは記憶され、「色」成分を有することができる。これは、さらなる例示的実施形態では、例えば、ソフトウェアのメインメモリに例えばコストのかかるコピーを作成する必要なく、例えば「インメモリ」で（すなわちメモリ内に直接）探索木を修正できるようにするために使用することができる。

【0081】

さらなる例示的実施形態では、ハードウェアコンポーネント１３２によって評価可能な探索木、例えば第１の探索木Ｂ－１は、そのノードに関して色情報（赤黒）を有さない。さらなる例示的実施形態では、この色情報（赤黒）は、例えばノードが追加および／または削除されるときに提供および／または使用され、その操作は、例えば第２の探索木Ｂ－２に対して、例えばソフトウェアコンポーネント１３４によって実行される。したがって、さらなる例示的実施形態では、例えば、第２の探索木Ｂ－２のノードに関連する色情報（赤黒）は、ソフトウェアコンポーネント１３４によって管理可能なテーブルに維持する、または少なくとも一時的に記憶することができる。

【0082】

さらなる例示的実施形態では、ハードウェアコンポーネント１３２によって評価可能な探索木、例えば第１の探索木Ｂ－１は、そのノードに関して色情報（例えば赤黒）を有し、これは例えば上記の「色」成分によって実現可能である。

【0083】

例として上述した二分探索に基づく実施形態は、有利には、対象の探索木または対象のテーブルの要素の総数に基づく比較的小さい、対数の探索労力を必要とする。
さらなる例示的実施形態では、探索２００（図３）が成功した場合、探索デバイスＥ１が、探索２００で見つかった例えば探索木Ｂ－１のノードに関する任意選択の属性ａｔｔｒｉｂを、ヘッダデータを修正するためのデバイスＥ７に送信することが企図されている（図１２による矢印ａ５を参照）。この場合、例えば、対象のプロトコルデータユニットＰＤＵ－１の破棄は信号通知されない（図１２を参照して既に上述した矢印ａ４を参照）。

【0084】

さらなる例示的実施形態では、探索２００が成功しなかった場合に、探索デバイスＥ１が、以下のアクションのうちの少なくとも１つを実行することが企図されている。ａ）例えば矢印ａ４によって、プロトコルデータユニットＰＤＵ－１を破棄するようにデバイスＥ７に命令する（例えば、カウンタＺ６（図１３）を増分することもできる）、ｂ）例えば、静的および／または構成可能な接続識別子ＶＢ－ＩＤ－ＣＦＧを挿入する（および／または例えば任意選択の、例えば装置１００、１００ａに統合可能なファイアウォールデバイスによるセキュリティチェックをプロトコルデータユニットＰＤＵ－１が受けなければならないことを示すファイアウォールフラグｆｗを設定する）。

【0085】

さらなる例示的実施形態（図３）は、処理デバイス１３０とを備える装置１００、１００ａ（図１、１２）のための、データユニット、例えばプロトコルデータユニットを処理するための方法、例えばコンピュータ実装方法であって、プロトコルデータユニットを受信するための第１の数の入力インターフェース１１０と、プロトコルデータユニットを出力するための第２の数の出力インターフェース１２０と、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられるＰＤＵ識別子ＭＳＧ－ＩＤに基づいて、少なくとも第１の探索木Ｂ－１での探索の実行２００（図３）を含み、第１の探索木Ｂ－１が、少なくとも１つのデータ接続を特徴付ける接続識別子へのそれぞれ１つのＰＤＵ識別子の割当てＺを含む、方法に関する。

【0086】

さらなる例示的実施形態では、方法が、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に基づく、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられる接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１の決定２０２を含むことが企図されている。

【0087】

さらなる例示的実施形態では、処理デバイス１３０が少なくとも１つのハードウェアコンポーネント１３２を備え、第１の探索木Ｂ－１での探索の実行２００、および／または受信されたプロトコルデータユニットに関連付けられる接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１の決定２０２が、少なくとも１つのハードウェアコンポーネント１３２によって実行されることが企図されている。

【0088】

さらなる例示的実施形態では、処理デバイス１３０が少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント１３４を備え、方法が、ａ）少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント１３４による探索木Ｂ－１の少なくとも一時的な形成２１０、および／またはｂ）少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント１３４による探索木Ｂ－１の少なくとも一時的な修正２１２、例えばバランス調整を含むことが企図されている。

【0089】

さらなる例示的実施形態は、実施形態による方法を実行するための装置に関する。装置は、さらなる例示的実施形態では、図１、１２を参照して例として既に上述した構成１００、１００ａのうちの少なくとも１つを有することができる。

【0090】

さらなる例示的実施形態では、装置は、代替または補完として、例として図１５に示される、またはそれと同様の構成３００を備えることもできる。
装置３００は、少なくとも１つのコンピューティングコア３０２ａ、３０２ｂ、３０２ｃを有するコンピューティングデバイス（「コンピュータ」）３０２と、ａ）データＤＡＴ、ｂ）特に実施形態による方法を実行するためのコンピュータプログラムＰＲＧ、のうちの少なくとも１つの要素を少なくとも一時的に記憶するための、コンピューティングデバイス３０２に割り当てられたメモリデバイス３０４とを備える。

【0091】

さらなる例示的実施形態では、メモリデバイス３０４は、揮発性メモリ（例えばメインメモリ（ＲＡＭ））３０４ａ、および／または不揮発性メモリ（例えばフラッシュＥＥＰＲＯＭ）３０４ｂ、またはそれらの組合せ、もしくは明示されていない他のメモリタイプとの組合せを有する。

【0092】

さらなる例示的実施形態では、データＤＡＴは、少なくとも一時的に、少なくとも１つの受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１、および／または少なくとも１つの探索木Ｂ－１、Ｂ－２の少なくとも一部、および／または関連の情報、例えば第２の探索木Ｂ－２を特徴付ける色情報の赤黒属性を含むことができる。

【0093】

さらなる例示的実施形態では、図１２によるバッファメモリＥ５、Ｅ６、Ｅ８のうちの少なくとも１つは、例えばメモリデバイス３０４またはＲＡＭ３０４ａによって実現することができる。

【0094】

さらなる例示的実施形態では、装置３００は、データ、例えばプロトコルデータユニットを受信および／または送信するための少なくとも１つのデータインターフェース３０６を備える。さらなる例示的実施形態では、データインターフェース３０６によって、例えば入力インターフェース１１０（図１）および／または出力インターフェース１２０の少なくともいくつかを実現することができる。

【0095】

さらなる例示的実施形態は、コンピュータ３０２によって実行されるときに、コンピュータ３０２に実施形態による方法を実行させる命令を含むコンピュータ可読記憶媒体ＳＭに関する。

【0096】

さらなる好ましい実施形態は、プログラムＰＲＧがコンピュータ３０２によって実行されるときに、コンピュータ３０２に実施形態による方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラムＰＲＧに関する。

【0097】

さらなる例示的実施形態は、実施形態によるコンピュータプログラムＰＲＧを特徴付けるおよび／または伝送するデータキャリア信号ＤＣＳに関する。データキャリア信号ＤＣＳは、例えば装置３００のデータインターフェース３０６を介して伝送可能である。

【0098】

さらなる例示的実施形態では、装置１００、１００ａ、３００は、例えば自動車ゲートウェイ、すなわち自動車技法の分野で適用するためのゲートウェイのために、またはそのような自動車ゲートウェイにおいて使用可能であり、例えば装置での着信プロトコルデータユニットＰＤＵ－１のために、例えばハードウェアによって、それぞれの接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１が決定可能であり、例えば、決定された接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１に基づいて、着信プロトコルデータユニットＰＤＵ－１を出力可能である。

【0099】

さらなる例示的実施形態では、入力インターフェース１１０および／または出力インターフェース１２０は、例えば物理インターフェースではなく、例えばそれぞれ少なくとも１つの仮想インターフェースを含むこともできる。

【0100】

さらなる例示的実施形態では、仮想インターフェースは、例えばいわゆる「包含されるＰＤＵ」としての個々のデータユニット、例えばプロトコルデータユニットが、例えばイーサネットまたはＵＤＰパケット、例えばいわゆる「コンテナＰＤＵ」内に存在することによって特徴付けることができる。さらなる例示的実施形態では、例えばパケットパーサによって、包含されるＰＤＵをコンテナＰＤＵから分離することができる。

【0101】

さらなる例示的実施形態では、実施形態による装置によって、共通のデータフォーマットまたはメッセージフォーマットが、例えば着信プロトコルデータユニットＰＤＵ－１のそれぞれのタイプ（例えばＬ－ＰＤＵ、Ｉ－ＰＤＵ、Ｎ－ＰＤＵ、Ｓ－ＰＤＵ）に関係なく、例えば着信プロトコルデータユニットＰＤＵ－１を処理するために使用可能である。

【0102】

さらなる例示的実施形態では、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１は、例えば探索２００（図３）または決定２０２に基づいて、例えばプロトコルに依存しない、または着信プロトコルデータユニットＰＤＵ－１のそれぞれのタイプ（例えばＬ－ＰＤＵ、Ｉ－ＰＤＵ、Ｎ－ＰＤＵ、Ｓ－ＰＤＵ）に依存しない接続識別子ＶＢ－ＩＤ－１を提供され、それに基づいて、装置によってまたは装置において、例えば１つまたは複数の（マルチキャスト）出力インターフェースへのプロトコルデータユニットＰＤＵ－１のルーティング、例えば転送が実行可能である。

【0103】

さらなる例示的実施形態では、ＰＤＵ識別子ＰＤＵ－ＩＤの修正を選択的に実行することができる。
さらなる例示的実施形態では、例えばソフトウェアコンポーネント１３４によって、例えば未知のプロトコルデータユニットの詳細な分析またはセキュリティ分析を実行する、この目的のために提供可能なコンピュータプログラムによって、未知のプロトコルデータユニット（例えば、探索２００または決定２０２が不成功であり、したがってＰＤＵ識別子ＰＤＵ－ＩＤに関連付けられる接続識別子に至らなかったもの）をさらに処理することができる。

【0104】

さらなる例示的実施形態では、実施形態による装置１００、１００ａ、３００は、例えば、ゲートウェイ、例えば自動車ゲートウェイ１０（図１６参照）用の例えば一方向の逆結合デバイスとして使用することができ、例えば、装置１００、１００ａ、３００は、ゲートウェイ１０の少なくとも１つの出力インターフェース１２からプロトコルデータユニットＰＤＵ－１を受信し、ゲートウェイ１０の少なくとも１つの入力インターフェース１１にプロトコルデータユニットＰＤＵ－１を供給するように構成されている。例えば、図１６のブロック１４は、例として上述した例示的実施形態による構成１００、１００ａ、３００を有することができる。ブロック矢印１３は、例えばゲートウェイ１０の処理パイプラインに関連付けられた、例えば入力インターフェース１１から出力インターフェース１２へのゲートウェイ１０でのデータフローを表す。

【0105】

さらなる例示的実施形態では、装置１００、１００ａ、３００は、データユニット、例えば完全なデータユニット、例えばプロトコルデータユニットを、例えば時間的に連続して（「シリアル化されて」）、例えばゲートウェイ１０の少なくとも１つの出力インターフェース１２のコンポーネントから受信するように構成されている。

【0106】

さらなる例示的実施形態では、装置１００、１００ａ、３００は、出力すべきプロトコルデータユニットを、受信されたときと同じフォーマットで出力するように構成されている。さらなる例示的実施形態では、装置１００、１００ａ、３００は、例えば探索２００に基づいて決定された接続識別子を、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に挿入するように構成されている。

【0107】

さらなる例示的実施形態では、装置１００、１００ａ、３００は、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１のタイプ、例えばメッセージタイプを変更するように構成されている。

【0108】

さらなる例示的実施形態では、装置１００、１００ａ、３００は、例えばＣＡＮ－ＦＤデータフレームに関連付けられる例えば受信されたパディングされた（ｐａｄｄｅｄ）データユニットにおいて、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１の長さを変更する、例えば訂正するように構成されている。さらなる例示的実施形態では、これは、例えば、受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１が、例えばその実際の（例えばパディングによる影響を受けていない）長さで、別の出力インターフェース（例えばＣＡＮ－ＦＤタイプとして）に転送されるときに有用であり得る。

【0109】

さらなる例示的実施形態では、装置１００、１００ａ、３００は、例えば動的に、すなわち装置の動作中に、少なくとも１つの探索木Ｂ－１、Ｂ－２に関連付けられたテーブル、または少なくとも１つの探索木Ｂ－１、Ｂ－２を特徴付けるテーブルをロードするように構成されており、ロードされたデータＤＡＴは、例えば少なくとも一時的にメモリデバイス３０４に記憶可能である。したがって、さらなる例示的実施形態では、例えば第２の探索木Ｂ－２は、例えば外部から装置にロードすることができ、所定の時点に、例えば装置のリセット時に、第２の探索木Ｂ－２のコンテンツを第１の探索木Ｂ－１に伝送することができ、したがって以後、ロードされた第２の探索木Ｂ－２に基づいて新たなコンテンツを有する第１の探索木Ｂ－１を、例えばハードウェアベースの探索２００のために使用可能になる。

【0110】

さらなる例示的実施形態では、装置１００、１００ａ、３００は、例えば探索木Ｂ－１、または第１の探索木Ｂ－１および第２の探索木Ｂ－２、または対応するテーブルを選択的に使用することができ、例えばいくつかの例示的実施形態では、探索木または対応するテーブルのために利用可能なメモリ領域は、探索木Ｂ－１またはテーブルのために使用可能であり、例えば、さらなる例示的実施形態では、探索木または対応するテーブルのために利用可能なメモリ領域は、両方の探索木Ｂ－１、Ｂ－２または対応するテーブルのために使用可能であり、したがって、例えば２つの探索木の場合には、単一の探索木Ｂ－１の場合と比較して、それぞれ１つの探索木に対してメモリ容量が本質的に半分になる。

【0111】

さらなる例示的実施形態では、第１のバッファメモリＥ５は、例えばレート適応のために、すなわち、例えば受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１が第２の数の出力インターフェース１２０のうちの少なくとも１つの出力インターフェース１２０ａを介して出力されるレートを適応させるために使用することができる。さらなる例示的実施形態では、レートは、例えば制御２６１または調整２６２することができる（図１１）。

【0112】

さらなる例示的実施形態では、プロトコルデータユニットがゲートウェイ１０またはその出力インターフェース１２によって受信されるレートと、プロトコルデータユニットがゲートウェイ１０またはその入力インターフェース１１に送信されるレートとの両方を、例えば処理パイプライン１４によって予め定めることができる。

【0113】

さらなる例示的実施形態では、装置１００、１００ａ、３００は、例えば「バースト」の形で、すなわち断続的に、着信プロトコルデータユニットを受信するように構成されている。

【0114】

さらなる例示的実施形態では、探索デバイスＥ１は、処理（例えば探索）に関して一定でないレートで動作するように構成されている。なぜなら、例えば第１の探索木Ｂ－１では、例えば異なる受信されたプロトコルデータユニットに関する個々の探索２００に、例えば異なる時間がかかることがあるからである。

【0115】

さらなる例示的実施形態では、例えばファイアウォールデバイス（図示せず）による、個々のプロトコルデータユニットに関してアクティブ化可能な任意選択のまたは選択的なセキュリティチェックも、同様にプロトコルデータユニットに関する一定でない処理速度をもたらすことがある。

【0116】

さらなる例示的実施形態では、そのような一定でないことがある処理速度は、例えばバッファメモリＥ５、Ｅ６、Ｅ８のうちの少なくとも１つを使用することによって、少なくとも部分的に補償され得る、または所定の速度に調整され得る。

【0117】

さらなる例示的実施形態では、第１のバッファメモリＥ５は、例えばプロトコルデータユニットＰＤＵ－１を提供するゲートウェイ１０のコンポーネント１２にステータス情報ａ６を出力するように構成されており、コンポーネント１２は、例えば、例えば第１のバッファメモリＥ５の構成可能な第１の充填度に達していることを示す。さらなる例示的実施形態では、第１のバッファメモリＥ５は、例えば第１のバッファメモリＥ５の例えば構成可能な第１の充填度（または、例えばヒステリシスを達成するために第１の充填度とは異なることがある所定の第２の充填度）を再び下回るときにはステータス情報ａ６を出力しないように構成されている。

【0118】

さらなる例示的実施形態（図１７）は、ａ）例えば車両、例えば自動車のデータユニット、例えばプロトコルデータユニットＰＤＵ－１の処理４０１、ｂ）受信されたプロトコルデータユニットＰＤＵ－１に関連付けられる接続識別子の、例えばハードウェアコンポーネント１３２による決定４０２、例えば探索、ｃ）少なくとも１つの探索木Ｂ－１、Ｂ－２の管理４０３、ｄ）自動車用途に関する例えばゲートウェイ１０のデータユニット、例えばプロトコルデータユニットに関する接続識別子のハードウェアベースの探索の実行４０４であって、例えば、探索が対数関数で実行可能である、探索の実行４０４、ｅ）例えば車両、例えば自動車のデータユニット、例えばプロトコルデータユニットのルーティング４０５または伝達であって、例えばデータユニットが異なるタイプを有することができる、ルーティング４０５または伝達、ｆ）例えばプロトコルに依存しない接続識別子の割当て４０６、ｇ）マルチキャスト伝送の実行４０７、ｈ）所定の受信されたデータユニット、例えばプロトコルデータユニットに関して接続識別子が提供されない、例えば保存されない、例えば探索木Ｂ－１に含まれないかどうかの決定４０８、ｉ）接続識別子が提供されない、例えば保存されない、例えば探索木に含まれない、受信されたデータユニット、例えばプロトコルデータユニットのソフトウェアベースの処理４０９、のうちの少なくとも１つの要素に関する、実施形態による装置１００、１００ａ、３００、および／または実施形態による方法、および／または実施形態によるコンピュータ可読記憶媒体ＳＭ、および／または実施形態によるコンピュータプログラムＰＲＧ、および／または実施形態によるデータキャリア信号ＤＣＳ、および／または実施形態によるゲートウェイ１０の使用４００に関する。

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】

【図7】

【図8】

【図9】

【図10】

【図11】

【図12】

【図13】

【図14】

【図15】

【図16】

【図17】

【手続補正書】

【提出日】2024-02-09

【手続補正1】

【補正対象書類名】特許請求の範囲

【補正対象項目名】全文

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【請求項1】

データユニット、例えばプロトコルデータユニットを処理するための装置（１００；１００ａ；３００）であって、プロトコルデータユニットを受信するための第１の数の入力インターフェース（１１０）と、プロトコルデータユニットを出力するための第２の数の出力インターフェース（１２０）と、受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられるＰＤＵ識別子（ＭＳＧ－ＩＤ）に基づいて、少なくとも第１の探索木（Ｂ－１）での探索を実行（２００）するように構成されている処理デバイス（１３０）とを備え、前記第１の探索木（Ｂ－１）が、少なくとも１つのデータ接続を特徴付ける接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）へのそれぞれ１つのＰＤＵ識別子（ＰＤＵ－ＩＤ）の割当て（Ｚ）を含む、装置（１００；１００ａ；３００）。

【請求項2】

前記装置（１００）が、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に基づいて、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）を決定（２０２）するように構成されている、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項3】

前記処理デバイス（１３０）が少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）を備え、前記ハードウェアコンポーネント（１３２）が、前記第１の探索木（Ｂ－１）での前記探索を実行（２００）するように、および／または、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる前記接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）を決定（２０２）するように構成されている、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項4】

前記第１の探索木（Ｂ－１）が二分木である、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項5】

前記装置（１００）が、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる前記接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）に基づいて、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）を、前記第２の数の出力インターフェース（１２０）のうちの少なくとも１つの特定の出力インターフェース（１２０ａ）に出力（２０４）するように構成されている、請求項２に記載の装置（１００）。

【請求項6】

前記処理デバイス（１３０）が少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）を備え、前記ソフトウェアコンポーネント（１３４）が、前記第１の探索木（Ｂ－１）を少なくとも一時的に、ａ）形成（２１０）する、および／またはｂ）修正（２１２）する、例えばバランス調整するように構成されている、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項7】

前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）が、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）について、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）が決定可能（２２０）でない場合、例えば、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）について、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）が前記第１の探索木（Ｂ－１）内にない場合、所定の反応（Ｒ）を実行（２２２）するように構成されており、例えば、前記所定の反応（Ｒ）が、ａ）前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）の破棄（２２５）、ｂ）前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）への、例えば構成可能な接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－ＣＦＧ）の割当て（２２６）、ｃ）例えばビットフラグの形式での、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関する第１の情報（Ｉ１）の設定または挿入（２２７）、のうちの少なくとも１つの要素を備え、前記第１の情報（Ｉ１）は、例えば、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）が例えばファイアウォールデバイスによってチェックを施されるべきであることを提示する、請求項６に記載の装置（１００）。

【請求項8】

前記装置（１００）、例えば前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）が、例えば前記第１の探索木（Ｂ－１）に基づいて第２の探索木（Ｂ－２）を生成（２３０）、および／または管理（２３２）、例えば修正するように構成されている、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項9】

ａ）前記第１の探索木（Ｂ－１）および／もしくは前記第２の探索木（Ｂ－２）が赤黒木であり、ならびに／またはｂ）前記装置（１００）が、前記第１の探索木（Ｂ－１）および／もしくは前記第２の探索木（Ｂ－２）を少なくとも一時的に少なくとも１つのテーブルの形式で編成するように構成されている、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項10】

前記装置（１００）が、少なくとも時間的に一部重畳して、ａ）前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に基づいて、例えば前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）によって、例えば前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）による前記第１の探索木（Ｂ－１）での前記探索の前記実行（２００）によって、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）を決定（２４０）する、ならびにｂ）例えば前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）によって、例えば前記第１の探索木（Ｂ－１）に基づいて１つのまたは前記第２の探索木（Ｂ－２）を生成（２４２）する、および／または管理（２４４）する、例えば修正するように構成されている、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項11】

前記装置（１００）が、ａ）例えば前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）を決定（２０２）するための、前記第１の探索木（Ｂ－１）または前記第２の探索木（Ｂ－２）の少なくとも一時的な、例えば選択的な使用（２５０）、ｂ）前記第１の探索木（Ｂ－１）への前記第２の探索木（Ｂ－２）のコンテンツおよび／または構造の伝送（２５１）、ｃ）前記第２の探索木（Ｂ－２）への前記第１の探索木（Ｂ－１）のコンテンツおよび／または構造の伝送（２５２）、のうちの少なくとも１つの要素を実行するように構成されている、請求項８に記載の装置（１００）。

【請求項12】

前記装置（１００）、例えば前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）が、例えば前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）に、例えば第２の情報（Ｉ２）によって、ａ）前記探索の前記実行（２００）に関して前記第１の探索木（Ｂ－１）が使用されるべきであること、ｂ）前記探索の前記実行（２００）に関して前記第２の探索木（Ｂ－２）が使用されるべきであること、ｃ）前記第１の探索木（Ｂ－１）および／または前記第２の探索木（Ｂ－２）の修正、例えば少なくとも１つのノードの挿入および／または前記対象の探索木（Ｂ－１、Ｂ－２）のバランス調整が完了していること、のうちの少なくとも１つの要素を信号通知（２５５）するように構成されている、請求項８に記載の装置（１００）。

【請求項13】

前記装置（１００）、例えば前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）が、前記信号通知（２５５）に基づいて、前記探索の前記実行（２００）に関して前記第１の探索木（Ｂ－１）または前記第２の探索木（Ｂ－２）を使用（２５６）するように構成されている、請求項１２に記載の装置（１００）。

【請求項14】

前記装置（１００）、例えば前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）が、例えば連続する２つの探索（２００）の間での前記探索の実行（２００）に関して、例えば前記探索の将来の実行（２００）に関して、以後、例えば前記２つの探索木（Ｂ－１、Ｂ－２）のどちらが前記探索の前記実行（２００）に関して使用されるべきかを決定（２５７ａ）することによって、前記第１の探索木（Ｂ－１）または前記第２の探索木（Ｂ－２）をアクティブ化（２５７）するように構成されている、請求項１３に記載の装置（１００）。

【請求項15】

前記装置（１００）が、前記第２の数の出力インターフェース（１２０）のうちの少なくとも１つの出力インターフェース（１２０）を介して前記プロトコルデータユニットが出力されるレートを制御（２６１）または調整（２６２）するように構成されている、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項16】

１つもしくは複数のプロトコルデータユニットまたは１つもしくは複数のプロトコルデータユニットの一部を少なくとも一時的に記憶するための少なくとも１つのメモリ（Ｅ５、Ｅ６、Ｅ８）を備える、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項17】

受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられたＰＤＵ識別子（ＭＳＧ－ＩＤ）を変更（２６６）する、例えば正規化するように構成されている条件付けデバイス（Ｅ４）を備える、請求項１に記載の装置（１００）。

【請求項18】

データユニット、例えばプロトコルデータユニットを処理するための方法、例えばコンピュータ実装方法であって、プロトコルデータユニットを受信するための第１の数の入力インターフェース（１１０）と、プロトコルデータユニットを出力するための第２の数の出力インターフェース（１２０）と、処理デバイス（１３０）とを備える受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられるＰＤＵ識別子（ＭＳＧ－ＩＤ）に基づいて、少なくとも第１の探索木（Ｂ－１）での探索の実行（２００）を含み、前記第１の探索木（Ｂ－１）が、少なくとも１つのデータ接続を特徴付ける接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）へのそれぞれ１つのＰＤＵ識別子（ＰＤＵ－ＩＤ）の割当て（Ｚ）を含む、方法。

【請求項19】

前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に基づく、前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）の決定（２０２）を含む、請求項１８に記載の方法。

【請求項20】

前記処理デバイス（１３０）が少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）を備え、前記第１の探索木（Ｂ－１）での前記探索の前記実行（２００）、および／または前記受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる前記接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）の前記決定（２０２）が、前記少なくとも１つのハードウェアコンポーネント（１３２）によって実行される、請求項１８に記載の方法。

【請求項21】

前記処理デバイス（１３０）が少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）を備え、前記方法が、ａ）前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）による前記探索木（Ｂ－１）の少なくとも一時的な形成（２１０）、および／またはｂ）前記少なくとも１つのソフトウェアコンポーネント（１３４）による前記探索木（Ｂ－１）の少なくとも一時的な修正（２１２）、例えばバランス調整を含む、請求項１８に記載の方法。

【請求項22】

請求項１８から２１のいずれか一項に記載の方法を実行するための装置（１００；１００ａ；３００）。

【請求項23】

コンピュータ（３０２）によって実行されるときに、前記コンピュータ（３０２）に請求項１８から２１のいずれか一項に記載の方法の少なくともいくつかのステップ（２１０、２１２）を実行させる命令（ＰＲＧ）を含むコンピュータ可読記憶媒体（ＳＭ）。

【請求項24】

プログラム（ＰＲＧ）がコンピュータ（３０２）によって実行されるときに、前記コンピュータ（３０２）に請求項１８から２１のいずれか一項に記載の方法の少なくともいくつかのステップ（２１０、２１２）を実行させる命令を含むコンピュータプログラム（ＰＲＧ）。

【請求項25】

請求項２４に記載のコンピュータプログラムを伝送するおよび／または特徴付けるデータキャリア信号（ＤＣＳ）。

【請求項26】

請求項１から１７のいずれか一項に記載の少なくとも１つの装置（１００；１００ａ；３００）を備えるゲートウェイ（１０）、例えば自動車ゲートウェイ（１０）。

【請求項27】

ａ）例えば車両、例えば自動車のデータユニット、例えばプロトコルデータユニットの処理（４０１）、ｂ）受信されたプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関連付けられる接続識別子（ＶＢ－ＩＤ－１）の、例えばハードウェアコンポーネント（１３２）による決定（４０２）、例えば探索、ｃ）少なくとも１つの探索木（Ｂ－１、Ｂ－２）の管理（４０３）、ｄ）自動車用途に関する例えばゲートウェイのデータユニット、例えばプロトコルデータユニットに関する接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）のハードウェアベースの探索の実行（４０４）であって、例えば前記探索が対数関数で実行可能である、探索の実行（４０４）、ｅ）例えば車両、例えば自動車のデータユニット、例えばプロトコルデータユニットのルーティング（４０５）または伝達であって、例えば前記データユニットが異なるタイプを有することができる、ルーティング（４０５）または伝達、ｆ）例えばプロトコルに依存しない接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）の割当て（４０６）、ｇ）マルチキャスト伝送の実行（４０７）、ｈ）所定の受信されたデータユニット、例えばプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）に関して接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）が提供されない、例えば保存されない、例えば前記探索木（Ｂ－１、Ｂ－２）に含まれないかどうかの決定（４０８）、ｉ）接続識別子（ＶＢ－ＩＤ）が提供されない、例えば保存されない、例えば前記探索木（Ｂ－１、Ｂ－２）に含まれない、受信されたデータユニット、例えばプロトコルデータユニット（ＰＤＵ－１）のソフトウェアベースの処理（４０９）、のうちの少なくとも１つの要素に関する、請求項１から１７もしくは２２のいずれか一項に記載の装置（１００；３００）、および／または請求項１８から２１のいずれか一項に記載の方法、および／または請求項２３に記載のコンピュータ可読記憶媒体（ＳＭ）、および／または請求項２４に記載のコンピュータプログラム（ＰＲＧ）、および／または請求項２５に記載のデータキャリア信号（ＤＣＳ）、および／または請求項２６に記載のゲートウェイ（１０）の使用（４００）。

【国際調査報告】