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特表2024-522271回転可能な炭酸化ヘッドを備えた炭酸化装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-13
(54)【発明の名称】回転可能な炭酸化ヘッドを備えた炭酸化装置
(51)【国際特許分類】
   B01F 23/236 20220101AFI20240606BHJP
   B01F 21/00 20220101ALI20240606BHJP
   B01F 23/23 20220101ALI20240606BHJP
   B01F 35/60 20220101ALI20240606BHJP
   B01F 35/42 20220101ALI20240606BHJP
   A23L 2/00 20060101ALI20240606BHJP
   A23L 2/54 20060101ALI20240606BHJP
   B01F 101/14 20220101ALN20240606BHJP
【FI】
B01F23/236
B01F21/00
B01F23/23
B01F35/60
B01F35/42
A23L2/00 T
A23L2/54
B01F101:14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572240
(86)(22)【出願日】2022-05-15
(85)【翻訳文提出日】2024-01-15
(86)【国際出願番号】 IL2022050505
(87)【国際公開番号】W WO2022259235
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】17/340,092
(32)【優先日】2021-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517301759
【氏名又は名称】ソーダストリーム インダストリーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】シャレヴ オレン
(72)【発明者】
【氏名】コーヘン アヴィ
(72)【発明者】
【氏名】ブルサク マイケル
(72)【発明者】
【氏名】リング アラン
(72)【発明者】
【氏名】ハーダフ ハガイ
(72)【発明者】
【氏名】クロム ドロン
(72)【発明者】
【氏名】シュムエリ エヤル
(72)【発明者】
【氏名】ツィンゾフスキー ミカエル
【テーマコード(参考)】
4B117
4G035
4G037
【Fターム(参考)】
4B117LC14
4B117LK04
4B117LP11
4B117LT01
4G035AA06
4G035AA11
4G035AB05
4G035AE09
4G037DA30
4G037EA01
(57)【要約】
炭酸化装置は、回転可能な炭酸化ヘッドを備え、回転可能な炭酸化ヘッドは、少なくとも1つの圧力解放バルブと、ガスキャニスタにパイプを介して接続可能な炭酸化チューブと、ボトル内に維持される炭酸化チューブを伴って、ボトルをしっかりと保持するためにフランジ内に又はフランジ上にネックをねじ込むことによって炭酸化される液体で充填されたボトルのネックを係合するため、及びネックのねじ込みを緩めてフランジから外すことによってフランジからボトルのネックを係合解除するためのフランジとを備える。ネックがフランジ内又はフランジ上にねじ込まれると、回転可能な炭酸化ヘッドは、解放位置からロック位置まで回転するように構成され、ネックがフランジからねじ込みを緩められて外されると、回転可能な炭酸化ヘッドは、ロック位置から解放位置まで回転するように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回転可能な炭酸化ヘッドを備える炭酸化装置であって、回転可能な前記炭酸化ヘッドが、
少なくとも1つの圧力解放バルブと、
ガスキャニスタにパイプを介して接続可能な炭酸化チューブと、
フランジであって、ボトル内に維持される前記炭酸化チューブを伴って、前記ボトルをしっかりと保持するために前記フランジ内又は前記フランジ上にネックをねじ込むことによって炭酸化される液体で充填された前記ボトルの前記ネックを係合するため、及び前記ネックのねじ込みを緩めて前記フランジから外すことによって前記フランジから前記ボトルの前記ネックを係合解除するためのフランジと
を備え、
前記ネックが前記フランジ内又は前記フランジ上にねじ込まれると、回転可能な前記炭酸化ヘッドが、解放位置からロック位置まで回転するように構成され、前記ネックが前記フランジからねじ込みを緩められて外されると、回転可能な前記炭酸化ヘッドが、前記ロック位置から前記解放位置まで回転するように構成され、
前記解放位置において、過剰な圧力が前記ボトル内に存在する場合、前記少なくとも1つの圧力解放バルブが、前記過剰な圧力を解放するために開くように動作し、
前記ロック位置において、前記少なくとも1つの圧力解放バルブが閉じたままである、炭酸化装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの圧力解放バルブが、2つの圧力解放バルブを含む、請求項1に記載の炭酸化装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの圧力解放バルブを作動させるためのアクチベータをさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の炭酸化装置。
【請求項4】
前記アクチベータが、前記少なくとも1つの圧力解放バルブの各々のプランジャを押し下げることによって前記少なくとも1つの圧力解放バルブを作動させるように構成される、請求項3に記載の炭酸化装置。
【請求項5】
回転可能な前記炭酸化ヘッドに隣接するカムをさらに備え、前記炭酸化ヘッドが前記解放位置にある場合、前記カムは、前記カムと、前記プランジャと物理的に接触する前記少なくとも1つの圧力解放バルブの各々の前記プランジャとの間にテーパ状の空間を画定する少なくとも1つの傾斜壁を備える、請求項4に記載の炭酸化装置。
【請求項6】
前記炭酸化ヘッドが、旋回セクタまで回転すると、制限される、請求項1~5のいずれか一項に記載の炭酸化装置。
【請求項7】
前記炭酸化ヘッドが、前記旋回セクタの第一の端部まで回転すると、前記炭酸化ヘッドが前記解放位置にある、請求項6に記載の炭酸化装置。
【請求項8】
前記炭酸化ヘッドが、前記旋回セクタの前記第一の端部から離れて回転すると、前記炭酸化ヘッドが前記ロック位置にある、請求項7に記載の炭酸化装置。
【請求項9】
前記炭酸化ヘッドが、前記旋回セクタの第二の端部まで回転すると、前記炭酸化ヘッドが前記ロック位置にある、請求項8に記載の炭酸化ヘッド。
【請求項10】
前記炭酸化ヘッドが前記ロック位置にある場合、複数の係止歯が、前記ボトルの前記ネックから側方に突出するリムにクラッチするように設けられる、請求項1~9のいずれか一項に記載の炭酸化ヘッド。
【請求項11】
前記係止歯の後退を防止し、前記係止歯によってクラッチされた前記ネックを保持するための、前記フランジを囲む壁面をさらに備える、請求項10に記載の炭酸化装置。
【請求項12】
凹部が前記フランジを囲む前記壁面に設けられ、その結果、前記炭酸化ヘッドが前記解放位置まで回転すると、前記係止歯が、前記凹部の中に後退して、前記ボトルの前記ネックの側方に突出する前記リムを解放できるようになっている、請求項10又は請求項11に記載の炭酸化装置。
【請求項13】
回転可能な前記炭酸化ヘッドに結合され、溝内での動きが制限されるストッパが設けられ、前記溝の反対側の端部が前記ロック位置及び前記解放位置を画定する、請求項1~12のいずれか一項に記載の炭酸化装置。
【請求項14】
前記溝には、その周縁部に第一のくぼみ部が設けられ、その結果、前記炭酸化ヘッドが前記解放位置に達すると、前記ストッパ上の突起が前記第一のくぼみ部の中にスライドするようになっている、請求項13に記載の炭酸化ヘッド。
【請求項15】
前記溝には、その周縁部に第二のくぼみ部が設けられ、その結果、前記炭酸化ヘッドが前記ロック位置まで回転すると、前記ストッパ上の突起が前記第二のくぼみ部にスライドするようになっている、請求項14に記載の炭酸化ヘッド。
【請求項16】
基部上に取り付けられ、ガスキャニスタ区画が設けられたハウジングをさらに備え、前記ハウジングが、前記基部上に吊り下げられ、前記炭酸化ヘッドを収容する側方拡張部を備える、請求項1~15のいずれか一項に記載の炭酸化装置。
【請求項17】
前記ボトルが前記フランジ内又は前記フランジ上に完全にねじ込まれたときにのみ、前記炭酸化ヘッドが回転するように構成される、請求項1~16のいずれか一項に記載の炭酸化装置。
【請求項18】
前記ボトルが前記フランジ内又は前記フランジ上に完全にねじ込まれたときにのみ、前記炭酸化ヘッドの回転を促進するための1つ又は複数の有効歯をさらに備える、請求項17に記載の炭酸化装置。
【請求項19】
少なくとも1つの圧力解放バルブと、
ガスキャニスタにパイプを介して接続可能な炭酸化チューブと、
フランジであって、ボトル内に維持される前記炭酸化チューブを伴って、前記ボトルをしっかりと保持するために前記フランジ内又は前記フランジ上にネックをねじ込むことによって炭酸化される液体で充填された前記ボトルの前記ネックを係合するため、及び前記ネックのねじ込みを緩めて前記フランジから外すことによって前記フランジから前記ボトルの前記ネックを係合解除するためのフランジと
を備える回転可能な炭酸化ヘッドであって、
前記ネックが前記フランジ内又は前記フランジ上にねじ込まれると、回転可能な前記炭酸化ヘッドが、解放位置からロック位置まで回転するように構成され、前記ネックが前記フランジからねじ込みを緩められて外されると、回転可能な前記炭酸化ヘッドが、前記ロック位置から前記解放位置まで回転するように構成され、
前記解放位置において、過剰な圧力が前記ボトル内に存在する場合、前記少なくとも1つの圧力解放バルブが、前記過剰な圧力を解放するために開くように動作し、
前記ロック位置において、前記少なくとも1つの圧力解放バルブが閉じたままである、回転可能な炭酸化ヘッド。
【請求項20】
前記ボトルが前記フランジ内又は前記フランジ上に完全にねじ込まれたときにのみ、前記炭酸化ヘッドが回転するように構成される、請求項19に記載の回転可能な炭酸化ヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸化装置に関する。より具体的には、本発明は、回転可能な炭酸化ヘッド及び圧力解放機能を備えた炭酸化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
炭酸化装置は、家庭、オフィス、カフェテリア及び他の環境で一般に使用されている。典型的な炭酸化装置は、装置に取り付けられ得るボトル内の水又は他の液体に二酸化炭素を注入することによって水又は他の液体を炭酸化するように作動され得る。他の形式の炭酸化装置は、炭酸化された飲料をカップ又は他の容器に分配するように構成され得る。
【0003】
液体に注入されて液体を炭酸化する二酸化炭素ガスは、典型的には、加圧された又は液化されたガスのキャニスタに提供される。炭酸化装置は、ガスをシリンダから解放して、ガスを液体に導いて炭酸化させるための、ユーザが操作可能な機構を備える。典型的には、ガス解放機構の操作により、機構がシリンダのバルブを開く。ガスキャニスタが炭酸化装置に装着されると、バルブを含むバルブヘッドが炭酸化装置のガスキャニスタコネクタに接続される。
【0004】
水又は別の液体(本明細書以下では、簡潔に水と称する)を炭酸化するには、液体で満たされたボトルを炭酸化装置の炭酸化ヘッドに連結し、ボトルが炭酸化ヘッドにしっかりと取り付けられると、ユーザはレバーを押すか、又は他の方法で炭酸化プロセスを起動することができ、その間に、圧縮された二酸化炭素がキャニスタからチューブ及び制御可能なバルブを介してボトルに送られる。炭酸化が完了すると、ボトルは炭酸化ヘッドから解放されるが、典型的には、制御された圧力解放バルブによってボトル内の過剰な圧力が解放される前には解放されない。過剰な圧力の解放は、ボトルが炭酸化ヘッドから外されたときに炭酸化装置から外れたボトルの制御されていない解放及び望ましくない噴射を回避するために必要とされる。
【0005】
炭酸化の完了後に、炭酸化液体を含むボトルから過剰な圧力を解放するための様々な公知の機構が存在する。そのような機構の1つは、ボトルのねじ込みを緩めて炭酸化ヘッドから外す前に、圧力解放バルブを作動させるために、炭酸化装置上の炭酸化位置に事前に(炭酸化前に)ねじ込まれていた、炭酸化液体を含むボトルを傾けることを含む。過剰な圧力を解放するための別の公知の機構は、突起状のクランプを有する炭酸化ヘッドに組み込まれている。突起はボトルを保持し、制限リングが突起を所定の位置に保持するために使用され、それによって炭酸化が行われている間、不用意にボトルが解放されるのを防ぐ。炭酸化が完了すると、突起が解放されてボトルが炭酸化ヘッドから係合解除させるようになる前に、過剰な圧力を解放するために機構が構成されている。
【発明の概要】
【0006】
したがって、本発明の一実施形態によれば、回転可能な炭酸化ヘッドを備える炭酸化装置であって、回転可能な炭酸化ヘッドが、少なくとも1つの圧力解放バルブと、ガスキャニスタにパイプを介して接続可能な炭酸化チューブと、ボトル内に維持される炭酸化チューブを伴って、ボトルをしっかりと保持するためにフランジ内又はフランジ上にネックをねじ込むことによって炭酸化される液体で充填されたボトルのネックを係合するため、及びネックのねじ込みを緩めてフランジから外すことによってフランジからボトルのネックを係合解除するためのフランジとを備える、炭酸化装置が提供される。ネックがフランジ内又はフランジ上にねじ込まれると、回転可能な炭酸化ヘッドは、解放位置からロック位置まで回転するように構成され、ネックがフランジからねじ込みを緩められて外されると、回転可能な炭酸化ヘッドは、ロック位置から解放位置まで回転するように構成される。解放位置において、過剰な圧力がボトル内に存在する場合、前記少なくとも1つの圧力解放バルブは、過剰な圧力を解放するために開くように動作し、ロック位置において、前記少なくとも1つの圧力解放バルブは閉じたままである。
【0007】
本発明のいくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの圧力解放バルブは、2つの圧力解放バルブを含む。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化装置は、前記少なくとも1つの圧力解放バルブを作動させるためのアクチベータを備える。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態によれば、アクチベータは、前記少なくとも1つの圧力解放バルブの各々のプランジャを押し下げることによって前記少なくとも1つの圧力解放バルブを作動させるように構成される。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態によれば、カムが回転可能な炭酸化ヘッドに隣接して設けられ、炭酸化ヘッドが解放位置にある場合、カムは、カムと、プランジャと物理的に接触する前記少なくとも1つの圧力解放バルブの各々のプランジャとの間にテーパ状の空間を画定する少なくとも1つの傾斜壁を備える。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化ヘッドは、旋回セクタまで回転すると、制限される。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化ヘッドが、旋回セクタの第一の端部まで回転すると、炭酸化ヘッドは解放位置にある。
【0013】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化ヘッドが、旋回セクタの第一の端部から離れて回転すると、炭酸化ヘッドはロック位置にある。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化ヘッドが旋回セクタの第二の端部まで回転すると、炭酸化ヘッドはロック位置にある。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化ヘッドがロック位置にある場合、複数の係止歯が、ボトルのネックから側方に突出するリムにクラッチするように設けられる。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化装置は、係止歯の後退を防止し、係止歯によってクラッチされたネックを保持するための、フランジを囲む壁面を備える。
【0017】
本発明のいくつかの実施形態によれば、凹部がフランジを囲む壁面に設けられ、その結果、炭酸化ヘッドが解放位置まで回転すると、係止歯が、凹部に後退して、ボトルのネックの側方に突出するリムを解放できるようになっている。
【0018】
本発明のいくつかの実施形態によれば、回転可能な炭酸化ヘッドに結合され、溝内での動きが制限されるストッパが設けられ、溝の反対側の端部がロック位置及び解放位置を画定する。
【0019】
本発明のいくつかの実施形態によれば、溝には、その溝の周縁部に第一のくぼみ部が設けられ、その結果、炭酸化ヘッドが解放位置に達すると、ストッパ上の突起が第一のくぼみ部の中にスライドできるようになっている。
【0020】
本発明のいくつかの実施形態によれば、溝には、その溝の周縁部に第二のくぼみ部が設けられ、その結果、炭酸化ヘッドがロック位置まで回転すると、ストッパ上の突起が第二のくぼみ部にスライドできるようになっている。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化装置は、基部上に取り付けられ、ガスキャニスタ区画が設けられたハウジングをさらに備え、ハウジングは、基部上に吊り下げられ(suspended over the base)、炭酸化ヘッドを収容する側方拡張部を備える。
【0022】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化ヘッドは、ボトルがフランジ内又はフランジ上に完全にねじ込まれたときにのみ、回転するように構成される。
【0023】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化装置は、ボトルがフランジ内又はフランジ上に完全にねじ込まれたときにのみ、炭酸化ヘッドの回転を促進するための1つ又は複数の有効歯をさらに備える。
【0024】
本発明のいくつかの実施形態によれば、少なくとも1つの圧力解放バルブと、ガスキャニスタにパイプを介して接続可能な炭酸化チューブと、ボトル内に維持される炭酸化チューブを伴って、ボトルをしっかりと保持するためにフランジ内又はフランジ上にネックをねじ込むことによって炭酸化される液体で充填されたボトルのネックを係合するため、及びネックのねじ込みを緩めてフランジから外すことによってフランジからボトルのネックを係合解除するためのフランジとを備える回転可能な炭酸化ヘッドであって、ネックがフランジ内又はフランジ上にねじ込まれると、回転可能な炭酸化ヘッドが、解放位置からロック位置まで回転するように構成され、ネックがフランジからねじ込みを緩められて外されると、回転可能な炭酸化ヘッドが、ロック位置から解放位置まで回転するように構成され、解放位置において、過剰な圧力がボトル内に存在する場合、前記少なくとも1つの圧力解放バルブが、過剰な圧力を解放するために開くように動作し、ロック位置において、前記少なくとも1つの圧力解放バルブが閉じたままである、炭酸化ヘッドが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本発明をより良く理解し、その実際の適用を理解するために、以下の図面を提供し、本明細書以下で参照する。図面は例としてのみ示されており、本発明の範囲を決して限定するものではないことに留意されたい。同様の構成要素には同様の参照番号が付けられている。
【0026】
図1】本発明のいくつかの実施形態による、回転可能な炭酸化ヘッドを備えた炭酸化装置の全体図である。
図2図1に示す炭酸化装置の炭酸化ヘッドの取付部の図である。
図3図1に示す炭酸化装置の炭酸化ヘッドの断面図である。
図4図1に示す炭酸化装置の炭酸化ヘッドの一部を示す上面図である。
図5A図1の炭酸化装置の(透明な)上部の上面図であり、炭酸化位置に炭酸化ヘッドを備えた圧力解放バルブの断面を示す。
図5B図1の炭酸化装置の(透明な)上部の上面図であり、誘導された圧力解放位置に炭酸化ヘッドを備えた圧力解放バルブの断面を示す。
図6A】ロック位置に係止歯を備えた、図1に示す炭酸化装置の炭酸化ヘッドの断面図である。
図6B】ロック位置に係止歯を備えた、図1に示す炭酸化装置の炭酸化ヘッドの取付部の底面図である。
図6C】ロック解除位置に係止歯を備えた、図1に示す炭酸化装置の炭酸化ヘッドの断面図である。
図6D】ロック解除位置に係止歯を備えた、図1に示す炭酸化装置の炭酸化ヘッドの取付部の底面図である。
図7A】ボトルが炭酸化ヘッド取付部に挿入され、ねじ込まれようとしており、有効歯が無効位置にある、図1に示す炭酸化装置の炭酸化ヘッドの断面図である。
図7B】ボトルが炭酸化ヘッドの取付部に完全にねじ込まれており、有効歯が無効位置にある、図1に示す炭酸化装置の炭酸化ヘッドの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下の詳細な説明において、本発明の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、本発明はこれらの具体的な詳細なしに実施することができることは当業者に理解されるであろう。他の例では、本発明を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、構成要素、モジュール、ユニット及び/又は回路は詳細に説明されていない。
【0028】
本発明の実施形態は、この点に関して限定されないが、例えば、「処理」、「コンピューティング」、「計算」、「決定」、「確定」、「分析」、「検査」などの用語を利用する説明は、コンピュータのレジスタ及び/又はメモリ内の物理(例えば、電子)量として表されるデータを、コンピュータのレジスタ及び/又はメモリ内の物理量として同様に表される他のデータに操作及び/又は変換する、コンピュータ、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングシステム、もしくは他の電子コンピューティングデバイスの動作及び/又はプロセス、又は動作及び/又はプロセスを実行するための命令を記憶することができる他の情報非一時的記憶媒体(例えばメモリ)内の物理量として同様に表される他のデータに操作及び/又は変換する、コンピュータ、コンピューティングプラットフォーム、コンピューティングシステム、もしくは他の電子コンピューティングデバイスの動作及び/又はプロセスを参照することができる。本発明の実施形態はこの点に限定されないが、本明細書に使用される場合、「複数(「plurality」及び「a plurality」)」という用語は、例えば、「複数(multiple)」又は「2つ以上」を含み得る。「複数」という用語は、本明細書を通して、2つ以上の構成要素、デバイス、要素、ユニット、パラメータなどを記述するために使用され得る。明示的に記載されない限り、本明細書に記載される方法の実施形態は、特定の順序又は配列に限定されない。さらに、記載された方法の実施形態又はその要素のいくつかは、同時に、同一時点で、又は共に起こり得るか、又は実行され得る。別の指示がない限り、本明細書で使用される場合、「又は」という接続詞は、包括的である(記載された選択肢のいずれか又は全て)と理解されるべきである。
【0029】
本発明のいくつかの実施形態によれば、新規炭酸化装置が導入される。いくつかの実施形態によれば、炭酸化装置は、炭酸化が行われ得るロック位置にボトルをねじ込むことによって、炭酸化される液体を含むボトルを受け入れるように構成された取付部を備えた炭酸化ヘッドを備える。
【0030】
ボトルが炭酸化ヘッドの取付部にねじ込まれると、炭酸化ヘッドは、ねじ込み動作の方向に、所定の旋回セクタの周りで(例えば、15~60度の範囲内、例えば、45度)旋回し、ロック位置にもたらすように構成される。ボトルがロック位置にあり、しっかりと取り付けられている場合、ユーザは炭酸化ボタン又はレバーを押すことによって炭酸化を実行でき、それによって、ボトル内に保持されている炭酸化チューブで終端する指定されたパイプを通ってガスキャニスタから炭酸化ボトル内に二酸化炭素(又は任意の他の炭酸化ガス)が放出される。所定の旋回セクタ内での炭酸化ヘッドの回転を制限するためにリストリクタを設けることができ、旋回セクタの第一の端部は、ボトルがロック位置に配置される場所に位置し、第一の端部の位置と反対側の旋回セクタの第二の端部は、ボトルが解放位置にある場所に位置し、制御された圧力解放機構がボトル内の過剰な圧力を解放する。旋回セクタの端部の位置のいずれかは、セクタの別個の端部又はセクタのサブセクタの端部の位置のいずれかであってもよい(例えば、ロック位置又は解放位置にまだ留まっているサブセクタ内のいくらかの動きを可能にする)。本発明のいくつかの実施形態では、ロック位置は、解放位置ではない旋回セクタに沿った炭酸化ヘッドの任意の位置となるように構成され得る。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態によれば、炭酸化ヘッドは、炭酸化後にボトルから過剰な圧力を解放するために、1つ以上の圧力解放バルブを備えることができる。本発明のいくつかの実施形態では、炭酸化ヘッドは、一次圧力解放バルブと、一次圧力解放バルブが故障した場合に炭酸化ボトルから圧力を解放するための安全バルブとして機能する追加の圧力解放バルブとを備える。圧力解放機構は、回転可能な炭酸化ヘッドが解放位置セクタの端部まで回転して戻るときに、前記1つ以上の圧力解放バルブを作動させるために、回転可能な炭酸化ヘッドに隣接して配置され得るアクチベータを備えることができる。
【0032】
前記1つ以上の圧力解放バルブの各々は、そのバルブを作動させるために炭酸化ヘッドに取り付けられた押し下げ可能なプランジャを備えることができる。本発明のいくつかの実施形態では、アクチベータは、カム、例えば、炭酸化ヘッドが回転し、解放位置に到達したときに最終的にプランジャと物理的に接触する、カムとプランジャの各々との間のテーパ状の空間を画定する傾斜壁を備えることができる。
【0033】
炭酸化プロセスが終了すると(例えば、ユーザは炭酸化プロセスがいつ完了するかを決定することができる)、次にユーザは、ボトルを取付部にねじ込んだときの回転方向と反対の方向にボトルを回転させることによってボトルのねじ込みを緩めることができる。ユーザがボトルのねじ込みを緩め始めると、炭酸化ヘッドがロック位置から旋回セクタを横切って解放位置まで旋回して戻る。解放位置では、前記1つ以上の圧力解放バルブが作動して、ボトルから過剰な圧力を解放する。ユーザは、ボトルをさらにひねってボトルのねじ込みをさらに緩め、最終的には炭酸化ヘッド取付部からボトルを外すことができる。残りのボトルのねじ込みを緩める間、炭酸化ヘッドは圧力解放バルブが開いたままで解放位置に留まる。
【0034】
図1は、本発明のいくつかの実施形態による、回転可能な炭酸化ヘッドを備えた炭酸化装置の全体図である。
【0035】
炭酸化装置100は、ボトルが炭酸化ヘッドに係合される前及び/又は後にボトルを支持するための、ほぼ平坦な支持面103を備えた基部101を備える。高くそびえるハウジング104が基部101上に支持される。ハウジング104は、ガス状又は液化形態(本明細書以下では、簡潔にガスと称する)の圧縮二酸化炭素又は他の炭酸化ガスを含むガスキャニスタ(例えば、ガスシリンダ、この図には示さず)が、配置され、パイプに接続され得るガスキャニスタ区画102、及び水を炭酸化するためにガスキャニスタから水又は他の液体(本明細書以下では、簡潔に水と称する)が充填されたボトルまでガスを供給するための作動装置(この図には示さず)を備える。
【0036】
ハウジング104の側方拡張部が支持面103に吊り下げられ、ボトルを炭酸化ヘッドにしっかりと固定するためにボトルのネックをフランジ(220、図3を参照のこと)内に(又は代替としていくつかの実施形態では上に)ねじ込むことによって、水が充填されたボトルと係合するように構成された回転可能な炭酸化ヘッド110を収容する。ボトルが炭酸化ヘッドにしっかりと固定されると、ガスを水中に直接供給することによって水の炭酸化を促進するように炭酸化チューブ108がボトル内に維持される。炭酸化ヘッド110は、炭酸化が完了した後、ボトルが炭酸化ヘッドから係合解除される前に過剰な圧力を解放するために、2つの圧力解放バルブである、第一の圧力解放バルブ112及び第二の圧力解放バルブ114を有する。2つの圧力解放バルブの採用により、バルブの一方が故障した場合でも過剰な圧力が確実に解放されるように設計される。
【0037】
図2は、図1に示される炭酸化装置の炭酸化ヘッドの取付部106の図である。
【0038】
図3は、図1に示される炭酸化装置の炭酸化ヘッドの断面図である。
【0039】
取付部106は、水が充填されたボトル210のネック212を挿入して炭酸化ヘッドに取り付けることができる開口部219を備える。ネック212は、フランジ220の雌ねじ206と適合する雄ねじ214を備えることができる。装置の安全性を高めるために、周囲の係止歯202は、ネック212から横方向に突出するリム216にクラッチすることによってネック212を保持するように設計される。解放位置を除いて、回転可能な炭酸化ヘッドの任意の他の位置では、取付部106の内壁面107は、係止歯202によってクラッチされたネック212を保持するために、係止歯202が後方に後退するのを防止する。
【0040】
炭酸化ヘッドが解放位置まで回転すると、係止歯202の各々は、取付部106内の指定された凹部内に外側に後退することができ、これにより、ネックがフランジにねじ込まれる前にボトル210のネック212をフランジ220に挿入できるようになるか、又はネックがフランジ220から完全にねじ込みを緩められた後にボトル210のネック212を係合解除することができる。
【0041】
図4は、図1に示される炭酸化装置の炭酸化ヘッドの一部を示す上面図である。
【0042】
本発明のいくつかの実施形態では、回転可能な炭酸化ヘッドに隣接して配置されたアクチベータを備える圧力解放機構が設けられてもよい。本発明のいくつかの実施形態では、アクチベータは、例えば2つの傾斜壁の形態のカム300を備えることができ、それらの各々は、最終的に、炭酸化ヘッドが回転し、解放位置に到達する場合に傾斜壁とプランジャとの間で直接物理的に接触することを確実にする位置で終端する、カムとそれぞれのプランジャ306(圧力解放バルブ112及び114のいずれかの)との間にテーパ状の空間を画定する。したがって、炭酸化が完了し、ユーザがねじ込みを緩める方向にボトルを回転させ始めると、炭酸化ヘッドはロック位置から解放位置まで回転する。その位置で、プランジャが傾斜壁によって押し下げられる結果、ボトル内の過剰な圧力が解放される。対応する凹部204に到着すると、ボトル210のネック212の周りのリム216に以前にクラッチしていた係止歯202が後退し、ボトルネックのリムを解放することができる。
【0043】
その時点から、ユーザは、ボトルが炭酸化ヘッドから完全に外れて係合解除することができるようになるまで、ボトルのねじ込みを緩め続けることができる。
【0044】
図5Aは、図1の炭酸化装置の(透明な)上部の上面図であり、圧力解放バルブ112及び114の断面を示し、ロック位置にあるときの炭酸化ヘッドの一部を示す。
【0045】
図5Bは、図1の炭酸化装置の(透明な)上部の上面図であり、炭酸化ヘッドが誘導された圧力解放位置にある状態での圧力解放バルブ112及び114の断面を示す。
【0046】
ガスキャニスタ取付部404に取り付けられたガスキャニスタ400の上部が示される。ガスキャニスタ400が炭酸化装置100のガスキャニスタ区画102内にしっかりと取り付けられていると、アクチュエータピン406は、動作時にガスキャニスタ400からガスを放出するように構成され、ガスは指定されたパイプを介して炭酸化チューブ108を通ってボトル内に流れる。
【0047】
ガスキャニスタからガスを放出するための炭酸化ボタン、レバー、又は任意のこのような指定された機械的装置(図には示さず)を押すと、ガスキャニスタ内から圧縮ガスが放出され、パイプを介して炭酸化チューブを通ってボトル内の水に流れる。
【0048】
炭酸化ヘッド110の回転は、回転セクタを所定の角度範囲、例えば10~25度、又は他の所定の角度範囲に制限するように構成された1つ以上のリミッタによって所定の旋回セクタに制限され得る。例えば、炭酸化ヘッド110は、回転可能な炭酸化ヘッドに結合されたストッパ408を備えることができ、その動作は、解放位置及びロック位置を画定する溝の2つの反対側の端部の間の弓状の溝410内に制限される。
【0049】
ストッパ408は、溝410の周縁部における2つの停止くぼみ部、すなわち第一の停止くぼみ部411a及び第二の停止くぼみ部411bのいずれかに適合する突起409を備えることができる。
【0050】
第一の停止くぼみ部411aは、回転可能な炭酸化ヘッド110が解放位置に達すると、第一の停止くぼみ部内にスライドすることができるストッパ408の突起409を保持するように構成することができ、一方、第二の停止くぼみ部411bは、回転可能な炭酸化ヘッド110がロック位置における旋回セクタの反対側の端部、又は旋回セクタ上の他の位置に達すると、第二の停止くぼみ部内にスライドすることができるストッパ408の突起409を保持することができる。
【0051】
停止くぼみ部411a及び411bは、ストッパ408をロック位置又は解放位置のいずれかにスナップ式で留めるように設計されてもよく、向上した感覚的なユーザエクスペリエンスを提供する。本発明のいくつかの実施形態では、ストッパ及び溝は、ストッパがロック位置又は解放位置にスナップ式で留まるときにクリック音を誘発するように設計されてもよい。
【0052】
回転可能な炭酸化ヘッドがロック位置にあるとき、圧力解放バルブ112及び114のプランジャ306は、カム300の傾斜壁から間隔をあけて配置される。ユーザがボトルを取付部からねじ込みを緩めようとしてボトルを回すと、まず回転可能な炭酸化ヘッドが解放位置まで回転し、その点でプランジャがカム300の傾斜壁によって押し下げられ、圧力解放バルブ112及び114の各々のポペット402が、炭酸化ボトル内の過剰な圧力が空気中に逃げるようにそのバルブ内の通路を解放する。
【0053】
図6Aは、係止歯がロック位置にある、図1に示される炭酸化装置の炭酸化ヘッドの断面図である。
【0054】
係止歯202がロック位置にあると、取付部106の内壁107がリム216を解放する係止歯202の後退を防止するため、ボトル210のネック212上のリム216は、フランジ220と係止歯202の上面との間に解放不能な位置に保持される。
【0055】
図6Bは、係止歯202がロック位置にある、図1に示される炭酸化装置の炭酸化ヘッドの取付部の底面図である(図6Aの断面図は図6Bに示される線A-Aに沿って示される)。図5Aに示される炭酸化ヘッド100の状態は、このロック位置に対応する。
【0056】
図6Cは、係止歯がロック解除位置にある、図1に示される炭酸化装置の炭酸化ヘッドの断面図である。
【0057】
この位置では、係止歯202は、係止歯の各々の後ろの取付部106の壁に凹部204を伴って配置される。したがって、ボトルが炭酸化ヘッドからねじ込みを緩めて外されると、リム216は、係止歯202を対応する凹部204内に後方に押し込み、ボトルネック212を完全にねじ込みを緩めて取付部106から係合解除することを可能にし得る。
【0058】
図6Dは、係止歯がロック解除位置にある、図1に示される炭酸化装置の炭酸化ヘッドの取付部の底面図であり、対応する凹部204内に保持された係止歯及び有効歯を示す。
【0059】
図7Aは、ボトルが炭酸化ヘッド取付部に挿入され、ねじ込まれようとしており、有効歯が無効位置にある、図1に示される炭酸化装置の炭酸化ヘッドの断面図である。
【0060】
図7Bは、ボトルが炭酸化ヘッドの取付部に完全にねじ込まれており、有効歯が無効位置にある、図1に示される炭酸化装置の炭酸化ヘッドの断面図である。
【0061】
本発明のいくつかの実施形態によれば、有効歯205の目的は、ボトルネック212が取付部に実質的に完全にねじ込まれている場合を除き、ボトルのねじ込み中、又は炭酸化ヘッドの不正操作の結果としての炭酸化ヘッドの回転を防止することである。ボトル210のリム216が有効歯205に押し付けられている限り、炭酸化ヘッドを回転させることなくボトルをねじ込むことができる。炭酸化ヘッドの回転は、歯205の本体によってブロックされ、炭酸化ヘッドの回転を防ぐ炭酸化ヘッド取付部上の突起であるストッパ222によって防がれる。
【0062】
リム216が有効歯205を押すときにのみ、有効歯205は後退し、ストッパ222が隙間を通過できるようになるので、炭酸化ヘッドの回転が可能になる。
【0063】
有効歯205は、有効歯本体と炭酸化ヘッド取付部との間にテーパ状の隙間を画定する傾斜した前面208を呈することができる。したがって、ボトル210のリム216が最も高いねじ込み位置に達したとき、すなわち取付部に完全にねじ込まれたときにのみ、リム216が歯205を押し、歯を凹部207内に押し戻して、歯と炭酸化ヘッドとの間に隙間を形成し、それによって炭酸化ヘッドを回転させることを可能にする。
【0064】
したがって、ボトルが取付部に挿入され、炭酸化ヘッド110のフランジ220内(又は上に)ねじ込まれるとき(炭酸化ヘッドは最初は解放位置にある)、有効歯が最初の位置に留まる限り、ボトルがしっかりとねじ込まれるまで炭酸化ヘッドは回転しない。ボトルが完全にねじ込まれた位置に達すると、ボトル210のネック212上のリム216が有効歯205を押し、それによって炭酸化ヘッド上のストッパ222が解放されるので、ユーザがボトルに加えた最後のねじ込み動作により、炭酸化ヘッドをロック位置まで回転させる(図5A及び図5B、ならびに本明細書の対応する説明も参照のこと)。炭酸化ヘッドがロック位置にあるとき、ユーザが炭酸化ボタン又は同様の機構を作動させると、炭酸化が実行され得る。次に、ユーザはボトルを逆方向に回転させてボトルのねじ込みを緩め、ボトルを取付部から解放することができる。
【0065】
以下は、図に示されている要素の指標である。
100-炭酸化装置
101-基部
102-ガスキャニスタ区画
103-支持面
104-ハウジング
106-取付部
107-内壁面
108-炭酸化チューブ
110-炭酸化ヘッド
112-圧力解放バルブ
114-安全圧力解放バルブ
202-係止歯
204-凹部(recesse)
205-有効歯
206-雌ねじ
207-凹部
208-有効歯の傾斜面
210-ボトル
212-ボトルネック
214-雄ねじ
216-リム
218-フランジ基部
219-取付部開口部
220-フランジ
221-炭酸化ヘッド上部
222-リミッタ
300-カム
302-第一の傾斜壁
304-第二の傾斜壁
306-プランジャ
400-ガスキャニスタ
402-ポペット
404-ガスキャニスタ取付部
406-ガスキャニスタアウトレット
408-ストッパ
409-突起
410-溝
411a-第一の停止くぼみ部(first stop indent)
411b-第二の停止くぼみ部
【0066】
異なる実施形態が本明細書に開示される。特定の実施形態の特徴は、他の実施形態の特徴と組み合わせることができる。したがって、特定の実施形態は、複数の実施形態の特徴の組み合わせであってもよい。本発明の実施形態の前述の説明は、例示及び説明を目的として提示されている。これは、包括的であること、又は本発明を開示された正確な形式に限定することを意図するものではない。上記の教示に照らして、多くの修正、変形、置換、変更、及び等価物が可能であることが当業者には理解されるはずである。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の趣旨に含まれる全てのそのような修正及び変更を網羅することを意図するものであることを理解されたい。
【0067】
本明細書では本発明の特定の特徴を例示し説明してきたが、当業者であれば多くの修正、置換、変更、及び等価物を想起するであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の趣旨に含まれる全てのそのような修正及び変更を網羅することを意図するものであることを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7A
図7B
【国際調査報告】