IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲せん▼市軒達電子有限公司の特許一覧

<>
  • 特表-頻度が調節可能な水滴下装置 図1
  • 特表-頻度が調節可能な水滴下装置 図2
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-14
(54)【発明の名称】頻度が調節可能な水滴下装置
(51)【国際特許分類】
   B01J 4/00 20060101AFI20240607BHJP
   G01N 17/00 20060101ALN20240607BHJP
【FI】
B01J4/00 103
G01N17/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023532558
(86)(22)【出願日】2022-12-13
(85)【翻訳文提出日】2023-05-24
(86)【国際出願番号】 CN2022138733
(87)【国際公開番号】W WO2023134372
(87)【国際公開日】2023-07-20
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523195588
【氏名又は名称】深▲せん▼市軒達電子有限公司
【氏名又は名称原語表記】Shenzhen Xuanda Electronics Co., LTD.
【住所又は居所原語表記】301, Building 1, Honghengtai Industrial Park, Liantang Industrial City, Shangcun Community, Gongming Street, Guangming District Shenzhen, Guangdong, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】李 国棟
(72)【発明者】
【氏名】高 磊
(72)【発明者】
【氏名】斉 暁偉
(72)【発明者】
【氏名】範 君
(72)【発明者】
【氏名】劉 選平
【テーマコード(参考)】
2G050
4G068
【Fターム(参考)】
2G050BA03
4G068AA01
4G068AB11
4G068AD40
4G068AF36
(57)【要約】
本発明は、頻度が調節可能な水滴下装置を開示する。当該頻度が調節可能な水滴下装置は、U字状磁気伝導カップと、PCB板と、磁界発生装置と、水収容キャビティと、出水口とを含み、前記U字状磁気伝導カップは、磁界発生装置に接続され、前記磁界発生装置は、PCB板に接続され、前記磁界発生装置の前端に水収容キャビティが設けられ、前記水収容キャビティの前端に出水口が設けられ、PCB板に異なる周波数の交流信号を入力した場合、磁界発生装置に送信し、磁界発生装置により発生した磁界によって水収容キャビティの体積を変化させ、異なる水滴下効果を発生させる。当該頻度が調節可能な水滴下装置は、PCB板が異なる交流信号を送信することで発生した磁界によって水収容キャビティの体積を変化させ、異なる水滴下効果を発生させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
U字状磁気伝導カップと、PCB板と、磁界発生装置と、水収容キャビティと、出水口とを含み、
前記U字状磁気伝導カップは、磁界発生装置に接続され、前記磁界発生装置は、PCB板に接続され、前記磁界発生装置の前端に水収容キャビティが設けられ、前記水収容キャビティの前端に出水口が設けられ、
PCB板に異なる周波数の交流信号を入力した場合、磁界発生装置に送信し、磁界発生装置により発生した磁界によって水収容キャビティの体積を変化させ、異なる水滴下効果を発生させることを特徴とする頻度が調節可能な水滴下装置。
【請求項2】
前記U字状磁気伝導カップは、磁石及び磁気伝導シートを含み、前記U字状磁気伝導カップの底層に磁石が設けられ、前記磁石の表面に磁気伝導シートが覆われ、前記U字状磁気伝導カップの内径は、磁石の外径よりも大きく、溝が形成され、前記U字状磁気伝導カップの外壁は、ブラケットの中空位置に結着されることを特徴とする請求項1に記載の頻度が調節可能な水滴下装置。
【請求項3】
前記ブラケットは、支持フレーム及びサイドリングを含み、前記ブラケットの下端には、前記支持フレームを介して前記サイドリングが固定され、前記支持フレームの上面の片側にPCB取り付け層が設けられ、前記PCB板は、前記PCB取り付け層に取り付けられることを特徴とする請求項2に記載の頻度が調節可能な水滴下装置。
【請求項4】
前記サイドリングの片側に導線を出し入れするための出線口が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の頻度が調節可能な水滴下装置。
【請求項5】
前記磁界発生装置は、コイル位置決めシート、メタルドーム、コイル及び導線を含み、前記コイル位置決めシートの側端に階段が設けられ、前記階段にメタルドームが嵌着され、前記階段にコイルが更に嵌着され、前記コイルは、メタルドームの上端に押し付けられ、前記コイルの導線は、出線口を通ってPCB板に接続されることを特徴とする請求項1に記載の頻度が調節可能な水滴下装置。
【請求項6】
前記メタルドームの内部は中空であり、前記メタルドームの円周にジグザグ状の貫通孔が複数設けられていることを特徴とする請求項5に記載の頻度が調節可能な水滴下装置。
【請求項7】
前記コイル位置決めシートの外端は、ブラケットの中空位置に結着され、前記コイルは、前記U字状磁気伝導カップの溝に突き合せられることを特徴とする請求項5に記載の頻度が調節可能な水滴下装置。
【請求項8】
前記水収容キャビティは、振動膜及び出水下側カバーを含み、前記振動膜の片側は、ブラケットの下端に挿入され、前記振動膜の反対側は、導流溝に取り付けられ、
前記出水下側カバーは、漏斗状を呈し、前記出水下側カバーの下端に出水口が設けられ、前記出水下側カバーの上端に円形のボスが設けられ、前記ボスの4つの端部から4つの取り付け耳が延出し、
前記ボスの内部に取り付け溝及び導流溝が設けられ、前記取り付け溝は、前記導流溝よりも高く、
前記取り付け溝は、ブラケットに取り付けるために用いられ、前記導流溝の片側は、給水口に接続され、前記給水口の一端は、外部管路に接続されることを特徴とする請求項1に記載の頻度が調節可能な水滴下装置。
【請求項9】
前記振動膜と前記導流溝の内部空間は、可変キャビティを形成し、前記振動膜の外層の円周を囲んで一回りの突起があることを特徴とする請求項8に記載の頻度が調節可能な水滴下装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水滴下装置の技術分野に関し、具体的には、頻度が調節可能な水滴下装置である。
【背景技術】
【0002】
水滴下装置は、主に雨天の気候環境下での製品の保管、輸送及び使用時の性能を試験するものであり、主に、電気及び電子製品、ランプ、電気キャビネット、電気素子、自動車、オートバイ及びその部品などの製品に対して、雨天を模擬した気候条件下で、製品の物理的性能及び他の関連性能を試験し、試験後、検定によって製品の性能が要件を満たすことができるか否かを判断するために用いられ、製品の設計、改良、検定及び出荷検査に使用される。
【0003】
従来技術における水滴下装置は、頻度を調節できないため、水滴が一定の頻度で滴下できないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記背景技術において言及された頻度を調節できないという問題を解決するために、頻度が調節可能な水滴下装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の技術案を提供する。頻度が調節可能な水滴下装置であって、U字状磁気伝導カップと、PCB板と、磁界発生装置と、水収容キャビティと、出水口とを含み、
前記U字状磁気伝導カップは、磁界発生装置に接続され、前記磁界発生装置は、PCB板に接続され、前記磁界発生装置の前端に水収容キャビティが設けられ、前記水収容キャビティの前端に出水口が設けられ、
PCB板に異なる周波数の交流信号を入力した場合、磁界発生装置に送信し、磁界発生装置により発生した磁界によって水収容キャビティの体積を変化させ、異なる水滴下効果を発生させる。
【0006】
更に、前記U字状磁気伝導カップは、磁石及び磁気伝導シートを含み、前記U字状磁気伝導カップの底層に磁石が設けられ、前記磁石の表面に磁気伝導シートが覆われ、前記U字状磁気伝導カップの内径は、磁石の外径よりも大きく、溝が形成され、前記U字状磁気伝導カップの外壁は、ブラケットの中空位置に結着される。
【0007】
更に、前記ブラケットは、支持フレーム及びサイドリングを含み、前記ブラケットの下端には、前記支持フレームを介して前記サイドリングが固定され、前記支持フレームの上面の片側にPCB取り付け層が設けられ、前記PCB板は、前記PCB取り付け層に取り付けられる。
【0008】
更に、前記サイドリングの片側に導線を出し入れするための出線口が設けられている。
【0009】
更に、前記磁界発生装置は、コイル位置決めシート、メタルドーム、コイル及び導線を含み、前記コイル位置決めシートの側端に階段が設けられ、前記階段にメタルドームが嵌着され、前記階段にコイルが更に嵌着され、前記コイルは、メタルドームの上端に押し付けられ、前記コイルの導線は、出線口を通ってPCB板に接続される。
【0010】
更に、前記メタルドームの内部は中空であり、前記メタルドームの円周にジグザグ状の貫通孔が複数設けられている。
【0011】
更に、前記コイル位置決めシートの外端は、ブラケットの中空位置に結着され、前記コイルは、前記U字状磁気伝導カップの溝に突き合せられる。
【0012】
更に、前記水収容キャビティは、振動膜及び出水下側カバーを含み、前記振動膜の片側は、ブラケットの下端に挿入され、前記振動膜の反対側は、導流溝に取り付けられ、
前記出水下側カバーは、漏斗状を呈し、前記出水下側カバーの下端に出水口が設けられ、前記出水下側カバーの上端に円形のボスが設けられ、前記ボスの4つの端部から4つの取り付け耳が延出し、
前記ボスの内部に取り付け溝及び導流溝が設けられ、前記取り付け溝は、前記導流溝よりも高く、
前記取り付け溝は、ブラケットに取り付けるために用いられ、前記導流溝の片側は、給水口に接続され、前記給水口の一端は、外部管路に接続される。
【0013】
更に、前記振動膜と前記導流溝の内部空間は、可変キャビティを形成し、前記振動膜の外層の円周を囲んで一回りの突起がある。
【発明の効果】
【0014】
従来技術と比べ、本発明の有益な効果は、以下の通りである。この頻度が調節可能な水滴下装置は、PCB板が異なる交流信号を送信することで発生した磁界によって水収容キャビティの体積を変化させ、異なる水滴下効果を発生させる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明による頻度が調節可能な水滴下装置の構造模式図である。
図2】本発明による頻度が調節可能な水滴下装置の一実施例の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に説明し、明らかに、説明される実施例は、単に本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、全て本発明の保護範囲に属する。
【0017】
本発明は、以下の技術案を提供する。頻度が調節可能な水滴下装置であって、U字状磁気伝導カップ1と、PCB板2と、磁界発生装置3と、水収容キャビティ4と、出水口5とを含み、
前記U字状磁気伝導カップ1は、磁界発生装置3に接続され、前記磁界発生装置3は、PCB板2に接続され、前記磁界発生装置3の前端に水収容キャビティ4が設けられ、前記水収容キャビティ4の前端に出水口5が設けられ、
PCB板2に異なる周波数の交流信号を入力した場合、磁界発生装置3に送信し、磁界発生装置3により発生した磁界によって水収容キャビティの体積を変化させ、異なる水滴下効果を発生させる。
【0018】
前記U字状磁気伝導カップ1は、磁石11及び磁気伝導シート12を含み、前記U字状磁気伝導カップ1の底層に磁石11が設けられ、前記磁石11の表面に磁気伝導シート12が覆われ、前記U字状磁気伝導カップ1の内径は、磁石11の外径よりも大きく、溝13が形成され、前記U字状磁気伝導カップ1の外壁は、ブラケット6の中空位置に結着される。
【0019】
前記ブラケット6は、支持フレーム61及びサイドリング62を含み、前記ブラケット6の下端には、前記支持フレーム61を介して前記サイドリング62が固定され、前記支持フレーム61の上面の片側にPCB取り付け層63が設けられ、前記PCB板2は、前記PCB取り付け層63に取り付けられる。
【0020】
前記サイドリング62の片側に導線を出し入れするための出線口が設けられている。
【0021】
前記磁界発生装置3は、コイル位置決めシート31、メタルドーム32、コイル33及び導線34を含み、前記コイル位置決めシート31の側端に階段が設けられ、前記階段にメタルドーム32が嵌着され、前記階段にコイル33が更に嵌着され、前記コイル33は、メタルドーム32の上端に押し付けられ、前記コイル33の導線は、出線口を通ってPCB板2に接続される。
【0022】
前記メタルドーム32の内部は中空であり、前記メタルドーム32の円周にジグザグ状の貫通孔が複数設けられている。
【0023】
前記コイル位置決めシート31の外端は、ブラケット6の中空位置に結着され、前記コイル33は、前記U字状磁気伝導カップ1の溝に突き合せられる。
【0024】
前記水収容キャビティ4は、振動膜41及び出水下側カバー42を含み、前記振動膜41の片側は、ブラケット6の下端に挿入され、前記振動膜41の反対側は、導流溝に取り付けられ、
前記出水下側カバー42は、漏斗状を呈し、前記出水下側カバー42の下端に出水口5が設けられ、前記出水下側カバー42の上端に円形のボス43が設けられ、前記ボス43の4つの端部から4つの取り付け耳が延出し、
前記ボス43の内部に取り付け溝44及び導流溝45が設けられ、前記取り付け溝44は、前記導流溝45よりも高く、
前記取り付け溝44は、ブラケット6に取り付けるために用いられ、前記導流溝45の片側は、給水口7に接続され、前記給水口7の一端は、外部管路に接続される。
【0025】
前記振動膜41と前記導流溝の内部空間は、出水キャビティを形成し、前記振動膜41の外層の円周を囲んで一回りの突起がある。
【0026】
動作原理
%1) CB板に異なる周波数の交流信号を入力し、装置を一定の周波数の条
件で動作させることで、水収容キャビティの体積を変化させる。2)コイルに一定の周波数の交流信号を入力した場合、コイルに交番磁界が発生し、この磁界は、Uアイアン、磁石、磁気伝導シートと固定磁界を構成して作用力を生成し、それにより、振動膜が押圧されるように押して水収容キャビティの体積を変化させ、頻度が調節可能な水滴下効果を発生させる。
【0027】
実施例2
頻度が調節可能な水滴下装置であって、ラックと、異なる周波数の交流信号を受信するための周波数受信装置と、磁束密度線を形成する強磁性装置と、水を滴下するための水収容キャビティ4とを含み、前記周波数受信装置は、前記強磁性装置に電気的に接続され、前記強磁性装置は、前記水収容キャビティ4に垂直に配置され、且つラックによって固定され、
前記周波数受信装置は、受信した交流信号を強磁性装置に出力し、前記強磁性装置により発生した交番磁界によって水収容キャビティから水を送り出す頻度を変化させる。
【0028】
一実施例において、前記周波数受信装置としては、PCB板2を採用し、
前記強磁性装置は、U字状磁気伝導カップ1及び磁界発生装置3を含み、前記U字状磁気伝導カップは、前記磁界発生装置に固定され、一定の周波数の交流信号を入力した場合、前記磁界発生装置は交番磁界を発生させ、交番磁界は、U字状磁気伝導カップと固定磁界を構成して作用力を生成し、それにより、振動膜が押圧されるように押して水収容キャビティの体積を変化させる。
【0029】
前記水収容キャビティは、内部に給水するための給水口、出水キャビティ及び振動膜を含み、前記給水口は、前記出水キャビティに連通し、前記振動膜41は、前記出水キャビティの上層に設けられ、前記給水口から給水してから、前記振動膜41の押圧により、前記出水キャビティを介して出水する。
【0030】
前記ラックは、出水下側カバー42及びブラケット6を含み、前記出水下側カバー42は、取り付け溝44によってブラケット6に固定される。
【0031】
前記U字状磁気伝導カップ1は、磁石11及び磁気伝導シート12を含み、前記U字状磁気伝導カップ1の底層に磁石11が設けられ、前記磁石11の表面に磁気伝導シート12が覆われ、前記U字状磁気伝導カップ1の内径は、磁石11の外径よりも大きく、溝13が形成され、前記U字状磁気伝導カップ1の外壁は、ブラケット6の中空位置に結着される。
【0032】
前記磁界発生装置3は、コイル位置決めシート31、メタルドーム32、コイル33及び導線34を含み、前記コイル位置決めシート31の側端に階段が設けられ、前記階段にメタルドーム32が嵌着され、前記階段にコイル33が更に嵌着され、前記コイル33は、メタルドーム32の上端に押し付けられ、前記コイル33の導線34は、出線口を通ってPCB板2に接続され、
前記メタルドーム32の内部は中空であり、前記メタルドーム32の円周にジグザグ状の貫通孔が複数設けられており、
前記コイル位置決めシート31の外端は、ブラケット6の中空位置に結着され、前記コイル33は、前記U字状磁気伝導カップ1の溝13に突き合せられる。
【0033】
前記ブラケット6は、支持フレーム61及びサイドリング62を含み、前記ブラケット6の下端には、前記支持フレーム61を介して前記サイドリング62が固定され、前記支持フレーム61の上面の片側にPCB取り付け層63が設けられ、前記PCB板2は、前記PCB取り付け層63に取り付けられ、前記サイドリング62の片側に導線34を出し入れするための出線口が設けられている。
【0034】
前記水収容キャビティ4は、出水下側カバー42を更に含み、前記振動膜41の片側は、ブラケット6の下端に挿入され、前記振動膜41の反対側は、導流溝45に取り付けられ、
前記出水下側カバー42は、漏斗状を呈し、前記出水下側カバー42の下端に出水口5が設けられ、前記出水下側カバー42の上端に円形のボス43が設けられ、前記ボス43の4つの端部から4つの取り付け耳が延出し、
前記ボス43の内部に取り付け溝44及び導流溝45が設けられ、前記取り付け溝44は、前記導流溝45よりも高く、
前記取り付け溝44は、ブラケット6に取り付けるために用いられ、前記導流溝45の片側は、給水口に接続され、前記給水口の一端は、外部管路に接続され、
前記振動膜41と前記導流溝45の内部空間は、出水キャビティを形成し、前記振動膜41の外層の円周を囲んで一回りの突起がある。
【0035】
実施例3
上記実施例1又は2に基づき、本発明は、別の技術案を提供する。
【0036】
一実施例において、前記コイル位置決めシートの材質はABSであり、前記振動膜の材質はゴムであり、突起は、鉄輪によって支持され、前記メタルドームは304ステンレス鋼である。
【0037】
ABS樹脂は、5種類の主な合成樹脂の1種であり、ABS材料は、非常に硬いため、耐衝撃性、耐擦傷性、寸法安定性などの性能に優れ、同時に耐湿で、耐食で、加工しやすいなどの特徴を有し、板材業界の理想的な材料である。
【0038】
別の実施例において、前記PET材質のダイヤフラムが代わりに使用される。
【0039】
PET材料は、テリレン樹脂と通称され、熱可塑性ポリエステルの中で最も主要な品種であり、その物理的性質は、乳白色又は淡黄色の高結晶性ポリマーであり、表面が平滑で光沢があり、耐クリープ性、耐疲労性、耐摩擦性を有し、摩耗が小さく硬度が高く、熱可塑性プラスチックの中で最も大きい靭性を有する。
【0040】
PET材質のダイヤフラムに変更することによってプロセスを簡略化させ、量産をより実現しやすい。
【0041】
実施例4
頻度が調節可能な水滴下装置であって、ラックと、異なる周波数の交流信号を受信するための周波数受信装置と、磁束密度線を形成する強磁性装置と、水を滴下するための水収容キャビティ4とを含み、前記周波数受信装置は、前記強磁性装置に電気的に接続され、前記強磁性装置は、前記水収容キャビティ4に垂直に配置され、且つラックによって固定され、
前記周波数受信装置は、受信した交流信号を強磁性装置に出力し、前記強磁性装置により発生した交番磁界によって水収容キャビティから水を送り出す頻度を変化させる。
【0042】
前記強磁性装置は、U字状磁気伝導カップ1及び磁界発生装置3を含み、前記U字状磁気伝導カップは、前記磁界発生装置に固定され、一定の周波数の交流信号を入力した場合、前記磁界発生装置は交番磁界を発生させ、交番磁界は、U字状磁気伝導カップと固定磁界を構成して作用力を生成し、それにより、振動膜が押圧されるように押して水収容キャビティの体積を変化させる。
【0043】
前記水収容キャビティは、内部に給水するための給水口、出水キャビティ及び振動膜を含み、前記給水口は、前記出水キャビティに連通し、前記振動膜41は、前記出水キャビティの上層に設けられ、前記給水口から給水してから、前記振動膜41の押圧により、前記出水キャビティを介して出水する。
【0044】
実施例5
実施例1~4の何れか1項に基づき、本発明の出水口を輸液管路に接続し、他端の給水口を輸液ボトルに接続し、前記周波数受信装置に異なる周波数を入力することによって人体に輸液される液体の流入時間を制御することができ、前記周波数受信装置によって1滴の液体を流すためにどのぐらいかかるかという速さが調節可能である。
【0045】
実施例6
前記PCB板に周波数変換回路が設けられている。
【0046】
実施例7
前記出水口5の内壁に輻板が固定され、輻板が中空円柱に固定されることで、水滴が中空円柱から流れ出す。
【0047】
実施例8
前記給水口7の前端は、円錐形の貫通した管路であり、前記円錐形の管路の後端に、外部管路と接続するための間隔をおいた空溝が設けられ、前記給水口7の末端は、前記導流溝45に貫通して接続される。
【0048】
実施例9
実施例1~9に基づき、本発明に記載の液体滴下装置を反重力水滴下装置の上端に取り付け、
前記反重力水滴下装置は、本体、ガラス及び操作装置を含み、
前記本体の内部の上端に液体滴下装置が設けられ、前記液体滴下装置の出水口には、下へ光源を発するストロボLEDランプが設けられ、前記ストロボLDEは、制御回路基板によってストロボの周波数を制御し、前記制御回路基板は、更に前記水滴下装置に電気的に接続され、
前記本体の中央部は、中空構造であり、且つ中央部のハウジング構造は、透明材質であり、プラスチック又はガラスとして設けられ、
前記本体の下端に水を循環させるための水タンク及び水ポンプが設けられ、前記水タンクは、下端に固定され、前記水タンクは、本体の上端から落下する水滴を受けるために用いられ、前記水ポンプは、管路を介して前記水滴下装置の給水口に接続される。
【0049】
前記液体滴下装置のボス43の4つの端部から4つの取り付け耳が延出し、前記取り付け耳は、ボルトにより本体に固定される。
【0050】
実施例10
複数の水滴下装置が同一の平面に並べられることにより、前記ストロボランプを水滴下装置の出水口と揃えるようにし、光源は滴下位置に向き、ストロボの周波数に基づき、異なる水滴パータンを生成する。
【0051】
実施例11
本発明の水滴下装置の検査状況の測定、製品の信頼性の検証状況は、表1及び2に示される。試験目的:寿命試験、測定試験及び構造検証。
測定条件:
耐熱試験:温度:80℃、湿度:20~25%RH、時間:96H
耐寒試験:温度:-40℃、湿度:/%RH、時間:96H
耐湿試験:温度:40℃、湿度:90~95%RH、時間:96H
前記周波数受信装置に入力電圧0.75Vを提供し、測定時間は384時間であった。測定前の検査:1、材料番号の確認、2、外観と寸法、3、抵抗値、4、試聴、5、その他。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
本発明の水滴下装置の検査状況の測定、中性塩水噴霧試験は、表5に示される。
試験室温度:35±1℃、圧力バレル温度:47±1℃、圧縮空気圧力:1kg/cm、塩水濃度:5%NaCl、塩水溶液PH値:6.8
測定前の検査:パラメータの設定が正しいか否か、実験室の噴霧が正常であるか否か、実験室の密封が正常であるか否か及び実験室の排気が正常であるか否か。
【0057】
【表5】
【0058】
本発明の水滴下装置の検査状況の測定において、防水状況を検証した。IPX8(連続潜水試験)を96時間連続して行い、異常がなかった。
【0059】
前述した実施例を参照しながら本発明を詳しく説明したが、当業者にとって、依然として前述した各実施例に記載の技術案を修正し、又はその中の一部の技術的特徴に同等置換を行うことができ、本発明の精神及び原則内で行われた如何なる修正、同等置換、改良などは、全て本発明の保護に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0060】
1 U字状磁気伝導カップ
2 PCB板
3 磁界発生装置
31 コイル位置決めシート
32 メタルドーム
33 コイル
34 導線
4 水収容キャビティ
41 振動膜
42 出水下側カバー
43 ボス
44 取り付け溝
45 導流溝
5 出水口
61 支持フレーム
62 サイドリング
63 PCB取り付け層
6 ブラケット
7 給水口
11 磁石
12 磁気伝導シート
13 溝
図1
図2
【国際調査報告】