(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-14
(54)【発明の名称】スマートサーフェス機器の識別方法、通信機器及びスマートサーフェス機器
(51)【国際特許分類】
H04B 7/06 20060101AFI20240607BHJP
H01Q 15/14 20060101ALI20240607BHJP
G01S 7/03 20060101ALI20240607BHJP
G01S 13/46 20060101ALI20240607BHJP
【FI】
H04B7/06 954
H01Q15/14 Z
G01S7/03 200
G01S13/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572014
(86)(22)【出願日】2022-05-16
(85)【翻訳文提出日】2023-11-30
(86)【国際出願番号】 CN2022093074
(87)【国際公開番号】W WO2022242603
(87)【国際公開日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】202110558922.4
(32)【優先日】2021-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100180806
【氏名又は名称】三浦 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100196601
【氏名又は名称】酒井 祐市
(72)【発明者】
【氏名】姚 健
(72)【発明者】
【氏名】姜 大潔
(72)【発明者】
【氏名】袁 璞
(72)【発明者】
【氏名】楊 坤
【テーマコード(参考)】
5J020
5J070
【Fターム(参考)】
5J020AA03
5J020BA16
5J020DA10
5J070AB01
5J070AF01
5J070BC06
(57)【要約】
本出願は、スマートサーフェス機器の識別方法、通信機器及びスマートサーフェス機器を開示し、無線通信技術分野に属し、本出願の実施例のスマートサーフェス機器の識別方法は、第一の通信機器が第一の信号を送信することと、前記第一の通信機器がスマートサーフェス機器に関連する識別情報を取得することであって、前記識別情報が、前記第一の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得した情報、又は第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得し且つ前記第一の通信機器に転送した情報であることとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートサーフェス機器の識別方法であって、
第一の通信機器が第一の信号を送信することと、
前記第一の通信機器がスマートサーフェス機器に関連する識別情報を取得することであって、前記識別情報が、前記第一の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得した情報、又は第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得し且つ前記第一の通信機器に転送した情報であることとを含む、スマートサーフェス機器の識別方法。
【請求項2】
前記第一の信号は、
感知機能を実現するための感知信号と、
情報を伝送するための通信信号と、
感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号とのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の信号には、前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号を反射する反射モードを制御するための制御コマンドが含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記制御コマンドは、前記スマートサーフェス機器により予め設定されるビーム転送角度集合における少なくとも一つの角度に関連する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第一の通信機器が、前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードを使用することをトリガーするための第一のトリガー信号を送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第一のトリガー信号は、前記第一の信号に含まれる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第一の通信機器が識別情報を取得した後に、前記方法は、
前記第一の通信機器が前記スマートサーフェス機器に第一の指示情報を送信することをさらに含み、ここで、前記第一の指示情報は、前記スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードである特定の反射モードを終了するよう前記スマートサーフェス機器に指示する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第一の信号には、前記第一の通信機器の身元を指示するための身元指示情報が含まれる、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記特定の反射モードは、
前記スマートサーフェス機器が予め設定されるビーム転送角度集合における角度を使用して受信された信号を反射する第一の反射モード、又は、
前記スマートサーフェス機器が到来波方向に対応する角度を使用して受信された信号を反射する第二の反射モードを含む、請求項5から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記第一の通信機器又は前記第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を監視することは、
前記第一の通信機器又は前記第二の通信機器が最大検知距離及び/又は単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間に基づき、前記エコー信号をモニタリングする第二の継続時間を決定することと、
前記第二の継続時間内に、前記エコー信号を監視することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記スマートサーフェス機器が第一の反射モードを使用し、且つ一つの前記第一の信号が前記ビーム転送角度集合の各角度に対応する場合、前記第一の通信機器が単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間は、少なくとも前記スマートサーフェス機器が前記ビーム転送角度集合における各角度をトラバースする際に必要なモード切り替え総時間よりも大きい、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記スマートサーフェス機器が第一の反射モードを使用し、且つ一つの前記第一の信号が前記ビーム転送角度集合の一つの角度に対応する場合、前記第一の通信機器が同一の角度及び/又は同一のビーム方向を使用して送信する前記第一の信号の数は、少なくとも前記ビーム転送角度集合における角度の数よりも大きい、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第一の通信機器が同一の角度及び/又は同一のビーム方向を使用して送信する次の前記第一の信号の開始時刻は、一つ前の前記第一の信号のエコーモニタリングの終了時刻よりも遅い、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第一の通信機器が識別情報を取得することは、
前記第一の通信機器が前記第一の信号を送信した後に、前記第一の信号のエコー信号をモニタリングし、モニタリングされたエコー信号の強度に基づき、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを決定することを含む、請求項1から7、10から13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記第一の通信機器が識別情報を取得することは、
前記第一の通信機器が前記エコー信号の特性情報を検出し、検出結果に基づいて前記スマートサーフェス機器の身元情報を識別することをさらに含み、ここで、前記特性情報は、幅と、位相と、分極と、軌道角運動量情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第一の通信機器が識別情報を取得することは、
前記第一の通信機器が前記第二の通信機器に第二の指示情報を送信することであって、前記第二の指示情報が少なくとも、エコーモニタリングを起動する指示と、前記第一の信号のフォーマットとのうちの一つを含むことと、
前記第一の通信機器が前記第二の通信機器により送信される前記識別情報を受信することであって、前記識別情報が、前記第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を監視し且つ分析して取得したものであり、前記識別情報に、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを指示するための第三の指示情報が含まれることとを含む、請求項1から7、10から13のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記識別情報は、前記スマートサーフェス機器の身元情報をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第一の信号のフォーマットは、前記第一の信号の波形と、シーケンス情報と、送信角度と、ビーム方向とのうちの少なくとも一つを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記識別情報は、前記エコー信号に対応する第一の信号の送信角度及び/又はビーム方向であるターゲット送信角度及び/又はターゲットビーム方向をさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
信号反射方法であって、
スマートサーフェス機器が第一の通信機器により送信される第一の信号を受信することと、
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射して、前記第一の信号のエコー信号を送信することとを含む、信号反射方法。
【請求項21】
前記第一の信号は、
感知機能を実現するための感知信号と、
情報を伝送するための通信信号と、
感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号とのうちの一つを含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射する前に、前記方法は、
前記スマートサーフェス機器が前記第一の通信機器により送信される第一のトリガー信号を受信し、前記スマートサーフェス機器の反射モードを前記特定の反射モードに設定することをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記第一のトリガー信号は、前記第一の信号に含まれる、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射する前に、前記方法は、
前記スマートサーフェス機器が、信号転送行動がない場合、前記スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードである前記特定の反射モードに入ることをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射した後に、前記方法は、
前記第一の通信機器により送信される第一の指示情報を受信することであって、前記第一の指示情報が、特定の反射モードを終了するよう前記スマートサーフェス機器に指示することと、
前記第一の指示情報の指示に従い、前記特定の反射モードの使用を停止することとをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、
前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号に含まれる制御コマンドに基づき、前記制御コマンドに対応する反射モードを使用して前記第一の信号を反射することを含み、ここで、前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号を反射する角度は、予め設定されるビーム転送角度集合における前記制御コマンドに関連する少なくとも一つの角度である、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射する前に、前記方法は、
前記第一の信号に含まれる身元指示情報を決定し、且つ前記身元指示情報により指示される前記第一の通信機器の身元が正当であることを決定することをさらに含む、請求項20から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項28】
前記特定の反射モードは、
前記スマートサーフェス機器が予め設定されるビーム転送角度集合における角度を使用して受信された信号を反射する第一の反射モード、又は、
前記スマートサーフェス機器が到来波方向に対応する角度を使用して受信された信号を反射する第二の反射モードを含む、請求項20から25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項29】
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、
前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号の到来波方向を取得し、前記到来波方向に対応する角度を使用して前記第一の信号を反射することと、
前記スマートサーフェス機器が受信された一つの前記第一の信号に対し、前記ビーム転送角度集合における各角度に基づいてトラバース反射を行うことと、
前記スマートサーフェス機器が受信された少なくとも一つの前記第一の信号に対し、前記ビーム転送角度集合における一つの角度を使用して反射することとのうちの一つを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、
前記スマートサーフェス機器が第一のルールに従い、前記第一の信号の特性情報を変えることによって反射することを含み、ここで、前記特性情報は、幅と、位相と、分極と、軌道角運動量情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項20から26のいずれか1項に記載の方法。
【請求項31】
第一の通信機器に用いられるスマートサーフェス機器の識別装置であって、
第一の信号を送信するための送信モジュールと、
スマートサーフェス機器に関連する識別情報を取得するための取得モジュールであって、前記識別情報が、前記第一の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得した情報、又は第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得し且つ前記第一の通信機器に転送した情報である取得モジュールとを含む、スマートサーフェス機器の識別装置。
【請求項32】
前記第一の信号は、
感知機能を実現するための感知信号と、
情報を伝送するための通信信号と、
感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号とのうちの一つを含む、請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記第一の信号には、前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号を反射する反射モードを制御するための制御コマンドが含まれる、請求項31に記載の装置。
【請求項34】
前記送信モジュールはさらに、
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードを使用することをトリガーするための第一のトリガー信号を送信するために用いられる、請求項31に記載の装置。
【請求項35】
前記送信モジュールはさらに、
前記第一の通信機器が識別情報を取得した後に、前記スマートサーフェス機器に第一の指示情報を送信するために用いられ、ここで、前記第一の指示情報は、前記スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードである特定の反射モードを終了するよう前記スマートサーフェス機器に指示する、請求項31に記載の装置。
【請求項36】
前記第一の信号には、前記第一の通信機器の身元を指示するための身元指示情報が含まれる、請求項31から35のいずれか1項に記載の装置。
【請求項37】
前記特定の反射モードは、
前記スマートサーフェス機器が予め設定されるビーム転送角度集合における角度を使用して受信された信号を反射する第一の反射モード、又は、
前記スマートサーフェス機器が到来波方向に対応する角度を使用して受信された信号を反射する第二の反射モードを含む、請求項34又は35に記載の装置。
【請求項38】
前記第一の通信機器又は前記第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を監視することは、
前記第一の通信機器又は前記第二の通信機器が最大検知距離及び/又は単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間に基づき、前記エコー信号をモニタリングする第二の継続時間を決定することと、
前記第二の継続時間内に、前記エコー信号を監視することとを含む、請求項31に記載の装置。
【請求項39】
前記スマートサーフェス機器が第一の反射モードを使用し、且つ一つの前記第一の信号が前記ビーム転送角度集合の各角度に対応する場合、前記送信モジュールが単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間は、少なくとも前記スマートサーフェス機器が前記ビーム転送角度集合における各角度をトラバースする際に必要なモード切り替え総時間よりも大きい、請求項37に記載の装置。
【請求項40】
前記スマートサーフェス機器が第一の反射モードを使用し、且つ一つの前記第一の信号が前記ビーム転送角度集合の一つの角度に対応する場合、前記送信モジュールが同一の角度及び/又は同一のビーム方向を使用して送信する前記第一の信号の数は、少なくとも前記ビーム転送角度集合における角度の数よりも大きい、請求項37に記載の装置。
【請求項41】
前記送信モジュールが同一の角度及び/又は同一のビーム方向を使用して送信する次の前記第一の信号の開始時刻は、一つ前の前記第一の信号のエコーモニタリングの終了時刻よりも遅い、請求項40に記載の装置。
【請求項42】
前記取得モジュールが識別情報を取得することは、
前記第一の信号を送信した後に、前記第一の信号のエコー信号をモニタリングし、モニタリングされたエコー信号の強度に基づき、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを決定することを含む、請求項31から35、38から41のいずれか1項に記載の装置。
【請求項43】
前記取得モジュールが識別情報を取得することは、
前記エコー信号の特性情報を検出し、検出結果に基づいて前記スマートサーフェス機器の身元情報を識別することをさらに含み、ここで、前記特性情報は、幅と、位相と、分極と、軌道角運動量情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項42に記載の装置。
【請求項44】
前記取得モジュールが識別情報を取得することは、
前記第二の通信機器に第二の指示情報を送信することであって、前記第二の指示情報が少なくとも、エコーモニタリングを起動する指示と、前記第一の信号のフォーマットとのうちの一つを含むことと、
前記第二の通信機器により送信される前記識別情報を受信することであって、前記識別情報が、前記第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を監視し且つ処理して取得したものであり、前記識別情報に、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを指示するための第三の指示情報が含まれることとを含む、請求項31から35、38から41のいずれか1項に記載の装置。
【請求項45】
スマートサーフェス機器に用いられる信号反射装置であって、
第一の通信機器により送信される第一の信号を受信するための受信モジュールと、
特定の反射モードで、前記第一の信号を反射して、前記第一の信号のエコー信号を送信するための反射モジュールとを含む、信号反射装置。
【請求項46】
前記第一の信号は、
感知機能を実現するための感知信号と、
情報を伝送するための通信信号と、
感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号とのうちの一つを含む、請求項45に記載の装置。
【請求項47】
前記受信モジュールはさらに、
前記反射モジュールが特定の反射モードで、前記第一の信号を反射する前に、前記第一の通信機器により送信される第一のトリガー信号を受信し、前記スマートサーフェス機器の反射モードを前記特定の反射モードに設定するために用いられる、請求項45に記載の装置。
【請求項48】
前記装置は、
前記スマートサーフェス機器が、信号転送行動がない場合、前記スマートサーフェスの反射モードを前記スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードである前記特定の反射モードに設定するための設定モジュールをさらに含む、請求項45に記載の装置。
【請求項49】
前記受信モジュールはさらに、前記第一の通信機器により送信される、前記特定の反射モードを終了するよう指示する第一の指示情報を受信するために用いられ、
前記設定モジュールはさらに、前記第一の指示情報の指示に従い、前記特定の反射モードの使用を停止するために用いられる、請求項48に記載の装置。
【請求項50】
前記反射モジュールが特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、
前記第一の信号に含まれる制御コマンドに基づき、前記制御コマンドに対応する反射モードを使用して前記第一の信号を反射することを含み、ここで、前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号を反射する角度は、予め設定されるビーム転送角度集合における前記制御コマンドに関連する少なくとも一つの角度である、請求項45に記載の装置。
【請求項51】
前記装置は、
前記第一の信号を反射する前に、前記第一の信号に含まれる身元指示情報を決定し、且つ前記身元指示情報により指示される前記第一の通信機器の身元が正当であることを決定するための決定モジュールをさらに含む、請求項45から50のいずれか1項に記載の装置。
【請求項52】
前記特定の反射モードは、
前記スマートサーフェス機器が予め設定されるビーム転送角度集合における角度を使用して受信された信号を反射する第一の反射モード、又は、
前記スマートサーフェス機器が到来波方向に対応する角度を使用して受信された信号を反射する第二の反射モードを含む、請求項45から49のいずれか1項に記載の装置。
【請求項53】
前記反射モジュールが特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、
前記第一の信号の到来波方向を取得し、前記到来波方向に対応する角度を使用して前記第一の信号を反射することと、
受信された一つの前記第一の信号に対し、前記ビーム転送角度集合における各角度に基づいてトラバース反射を行うことと、
受信された少なくとも一つの前記第一の信号に対し、前記ビーム転送角度集合における一つの角度を使用して反射することとのうちの一つを含む、請求項52に記載の装置。
【請求項54】
前記反射モジュールが特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、
第一のルールに従い、前記第一の信号の特性情報を変えることによって反射することを含み、ここで、前記特性情報は、幅と、位相と、分極と、軌道角運動量情報とのうちの少なくとも一つを含む、請求項45から50のいずれか1項に記載の装置。
【請求項55】
通信機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から19のいずれか1項に記載のスマートサーフェス機器の決定方法のステップを実現する、通信機器。
【請求項56】
スマートサーフェス機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項20から30のいずれか1項に記載の信号反射方法のステップを実現する、スマートサーフェス機器。
【請求項57】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令は、プロセッサにより実行される時、請求項1から19のいずれか1項に記載のスマートサーフェス機器の決定方法のステップを実現し、又は請求項20から30のいずれか1項に記載の信号反射方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本発明は、2021年05月21日に中国特許局に提案され、出願番号が202110558922.4であり、発明名称が「スマートサーフェス機器の識別方法、通信機器及びスマートサーフェス機器」である中国特許出願の優先権を主張しており、この出願のすべての内容は、援用により本発明に取り込まれる。
【0002】
本出願は、無線通信技術分野に属し、具体的に、スマートサーフェス機器の識別方法、通信機器及びスマートサーフェス機器に関する。
【背景技術】
【0003】
無線環境では、スマートサーフェス機器は、一般的には、補助中継として移動通信システムに用いられ、制御可能な伝播チャネルを構築し、無線通信環境を改善し、受信端信号品質を補強する。
【0004】
現在、スマートサーフェス機器の使用中、スマートサーフェス機器の基地局に対する位置は既知であり、且つ両方間のチャネルは、静的又は半静的チャネルである。しかし、基地局又は端末がスマートサーフェス機器の存在を知らず、又はスマートサーフェス機器の位置が未知である場合、基地局又は端末がどのようにスマートサーフェス機器を識別するかについて、確実な案がまだない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、スマートサーフェス機器が未知である場合にどのようにスマートサーフェス機器を識別するかという問題を解決できるスマートサーフェス機器の識別方法、通信機器及びスマートサーフェス機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一の態様によれば、スマートサーフェス機器の識別方法を提供し、前記識別方法は、第一の通信機器が第一の信号を送信することと、前記第一の通信機器がスマートサーフェス機器に関連する識別情報を取得することであって、前記識別情報が、前記第一の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得した情報、又は第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得し且つ前記第一の通信機器に転送した情報であることとを含む。
【0007】
第二の態様によれば、第一の通信機器に用いられるスマートサーフェス機器の識別装置を提供し、前記装置は、第一の信号を送信するための送信モジュールと、スマートサーフェス機器に関連する識別情報を取得するための取得モジュールであって、前記識別情報が、前記第一の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得した情報、又は第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得し且つ前記第一の通信機器に転送した情報である取得モジュールとを含む。
【0008】
第三の態様によれば、信号反射方法を提供し、前記信号反射方法は、スマートサーフェス機器が第一の通信機器により送信される第一の信号を受信することと、前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射して、前記第一の信号のエコー信号を送信することとを含む。
【0009】
第四の態様によれば、スマートサーフェス機器に用いられる信号反射装置を提供し、前記装置は、第一の通信機器により送信される第一の信号を受信するための受信モジュールと、特定の反射モードで、前記第一の信号を反射して、前記第一の信号のエコー信号を送信するための反射モジュールとを含む。
【0010】
第五の態様によれば、通信機器を提供し、この通信機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第六の態様によれば、通信機器を提供し、前記通信機器は、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、ここで、前記プロセッサは、第一の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられ、前記通信インターフェースは、外部通信機器と通信するために用いられる。
【0012】
第七の態様によれば、スマートサーフェス機器を提供し、このスマートサーフェス機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令は、前記プロセッサにより実行される時、第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0013】
第八の態様によれば、スマートサーフェス機器を提供し、このスマートサーフェス機器は、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、ここで、前記プロセッサは、第三の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられ、前記通信インターフェースは、外部通信機器と通信するために用いられる。
【0014】
第九の態様によれば、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体には、プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0015】
第十の態様によれば、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと、通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現するために用いられる。
【0016】
第十一の態様によれば、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品は、少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載の方法のステップを実現し、又は第三の態様に記載の方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0017】
本出願の実施例では、第一の通信機器が第一の信号を送信し、スマートサーフェス機器が第一の信号のエコー信号を受信し且つ反射し、第一の通信機器又は第二の通信機器によってエコー信号を検出することでスマートサーフェス機器に関連する識別情報を得ることができ、それによってスマートサーフェス機器が未知である場合、スマートサーフェス機器を識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図を示す。
【
図2】本出願の実施例によるスマートサーフェス機器の識別方法のフローチャートを示す。
【
図3】本出願の実施例における検知信号とエコー信号の概略図を示す。
【
図4】本出願の実施例における別の検知信号とエコー信号の概略図を示す。
【
図5】本出願の実施例におけるエコー信号モニタリング時間の概略図を示す。
【
図6】本出願の実施例における別のエコー信号モニタリング時間の概略図を示す。
【
図7】本出願の実施例による信号反射方法のフローチャートを示す。
【
図8】本出願の実施例におけるエコー信号の概略図を示す。
【
図9】本出願の実施例によるスマートサーフェス機器の識別装置の構造概略図を示す。
【
図10】本出願の実施例による信号反射装置の構造概略図を示す。
【
図11】本出願の実施例による通信機器の構造概略図を示す。
【
図12】本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図を示す。
【
図13】本出願の実施例によるネットワーク側機器のハードウェア構造概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0020】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0021】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0022】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図を示す。無線通信システムは、端末11と、無線補助機器13と、ネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らない。スマートサーフェス機器13は、大型スマートサーフェス機器(Large Intelligent Surfaces、LIS)であってもよく、又は再構築可能なスマートサーフェス(Reconfigurable Intelligent Surfaces、RIS)であってもよく、又は、受動的なスマートサーフェス機器又は能動的なスマートサーフェス機器であってもよく、又は能動的なものと受動的なものを組み合わせたスマートサーフェス機器であってもよく、又はレイヤ1(L1)中継機器であってもよく、又はL1のリピーター(repeator)、又は反射体(backscatter)であってもよい。大型スマートサーフェス機器は、スマート反射サーフェス(Intelligent Reflected Surface)、スマートスーパーサーフェス、プログラマブル/再構築可能なスーパーサーフェスなどと呼ばれてもよい。ここで、スマートサーフェス機器は、ビームフォーミング機能を有してもよく、ビームフォーミング機能を備えなくてもよい。
【0023】
本出願の実施例では、端末11又は基地局12は、通信感知一体化機能を有してもよい。ここで、通信感知一体化とは、同一のシステム内にスペクトル共有とハードウェア共有によって、通信、感知機能の一体化設計を実現することを指し、システムは、情報伝達を行うと同時に、方位、距離、速度などの情報を感知し、ターゲット機器又はイベントを検出し、トラッキングし、識別することができ、通信システムと感知システムは、相補的であり、全体性能の向上を実現し、より良いサービス体験をもたらす。
【0024】
通信とレーダーとの一体化は、典型的な通信と感知との融合応用に属し、従来、レーダーシステムと通信システムは、研究対象と注目ポイントが異なるため、厳密に区別されており、ほとんどのシナリオで、両システムは、配布されて研究される。実際、レーダーと通信システムは、同様に情報送信、取得、処理と交換の典型的な方式として、作動原理にもシステムアーキテクチャ及び周波数バンドにも、多くの類似点がある。通信とレーダーとの一体化設計は、比較的に大きい実現可能性があり、主に以下のいくつかの点に現れる。まず、通信システムと感知システムは、いずれも電磁波理論に基づき、電磁波の発射と受信を利用して情報の取得と伝達を完了し、次に、通信システムと感知システムは、いずれもアンテナ、送信端、受信端、信号プロセッサなどの構造を備え、ハードウェアリソース上で非常に大きな重ねがあり、技術の発展に伴い、両方は、作動周波数バンド上でもますます多くの重ねがあり、また、信号変調と受信検出、波形設計などの重要な技術に類似性がある。通信とレーダーシステムとの融合は、多くの優位性、例えば、コストの節約、サイズの縮小、消費電力の低減、スペクトル効率の向上、相互干渉の低減などをもたらすことができ、それによってシステム全体性能を向上させる。
【0025】
レーダーと通信システムは、同様に情報送信、取得、処理と交換の典型的な方式として、作動原理にもシステムアーキテクチャ及び周波数バンドにも、多くの類似点がある。そのため、通信とレーダーとを一体化設計することができる。関連技術において、レーダーと通信システムに対する一体化設計は、スペクトル共存であって、即ち両システムが、独立して作動し、情報交換を許容して相互間の干渉を低減することができることと、受信側の共有であって、この場合、両システムの送信端が、それぞれの信号波形を送信し、両システムの波形は、直交性を備える必要があり、それによってそれぞれの受信検出に影響を与えないことと、送信端の共有であって、即ち送信端がレーダーと通信の統合波形を発射することと、送受信端の共有であって、即ち両システムの送受信の両側でリソース共有を行い、同様に統合波形又は直交関係が存在する波形を使用する必要があることとを含む。
【0026】
レーダー感知機能を移動通信システムに導入し、感知を行う場合、単一ステーションモードに基づく感知であってもよく、即ち送受信コロケーションであり、送信端は、感知信号を発射してから、自分でエコー信号を受信し且つ分析し、感知パラメータを抽出し、例えば、基地局は、感知信号の送信端と受信端とし、端末又は他の物体は、感知ターゲットとする。ダブルステーション/マルチステーションモードに基づく感知であってもよく、即ち送受信コロケーションではなく、送信端は、感知信号を発射し、他の受信端は、受信し且つ分析し、感知パラメータを抽出し、例えば、基地局Aは、感知信号送信端とし、端末又は基地局Bは、感知信号受信端とする。
【0027】
説明すべきこととして、本出願の実施例において、NRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0028】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオによって本出願の実施例によるスマートサーフェス機器の識別方案を詳細に説明する。
【0029】
図2は、本出願の実施例におけるスマートサーフェス機器の識別方法のフローチャートを示し、この方法200は、第一の通信機器によって実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、第一の通信機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。
図2に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0030】
S210、第一の通信機器は、第一の信号を送信する。
【0031】
本出願の実施例では、第一の通信機器は、基地局であってもよく、端末であってもよい。第一の通信機器は、レーダー感知機能を備えてもよい。
【0032】
本出願の実施例では、第一の信号は、検知信号であってもよい。例えば、第一の通信機器は、周囲環境にスマートサーフェス機器があるかどうかを知る必要がある場合、周囲環境に検知信号を送信することができる。
【0033】
本出願の実施例では、第一の信号は、以下の(1)から(3)のうちの一つを含んでもよい。
【0034】
(1)感知機能を実現するための感知信号。例えば、第一の信号は、ターゲット物体、イベント又は環境を感知するための信号、例えばレーダー信号、例えばパルス信号又は周波数変調連続波信号である。
【0035】
(2)情報を伝送するための通信信号。即ち前記第一の信号は、送受信間の情報伝達のみに用いる信号である。例えば、同期信号/物理ブロードキャストチャネル信号ブロック(又は同期信号ブロック)(Synchronization Signal and PBCH block、SSB)などである。
【0036】
(3)感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号。つまり、前記第一の信号は、通信にも感知機能の実現にも用いられる信号である。
【0037】
本出願の実施例では、第一の通信機器が第一の信号を送信することは、ビーム走査の方式で送信し、又は同時に複数のビームを送信する方式で送信し、又は全方向で送信する方式で送信してもよい。例えば、第一の通信機器は、ビーム角度集合{α1、α2、α3、…、αn}に基づいてビーム走査の方式で第一の信号を送信し、即ち異なる時刻に異なる方向にビームを送信してもよい。
【0038】
S212、前記第一の通信機器は、スマートサーフェス機器に関連する識別情報を取得し、ここで、前記識別情報は、前記第一の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得した情報、又は第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得し且つ前記第一の通信機器に転送した情報である。
【0039】
本出願の実施例では、スマートサーフェス機器は、第一の信号を受信した後に、第一の信号を反射し、即ち第一の信号のエコー信号を送信し、スマートサーフェス機器がエコーを増加又は制御できるという特徴を利用し、スマートサーフェス機器により送信されるエコー信号をモニタリングすることによって、第一の通信機器の現在の通信環境におけるスマートサーフェス機器を識別することができる。
【0040】
本出願の実施例の一つの可能な実現方式では、スマートサーフェス機器が第一の信号をエコーすることができるために、第一の信号には、前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号を反射する反射モードを制御するための制御コマンドが含まれてもよい。即ち制御コマンドによってスマートサーフェス機器が第一の信号を反射する反射モードを制御する。例えば、スマートサーフェス機器が第一の信号を反射する角度を制御することができる。選択的に、前記制御コマンドは、前記スマートサーフェス機器により予め設定されるビーム転送角度集合における少なくとも一つの角度に関連してもよい。この可能な実現方式において、第一の通信機器により毎回送信される第一の信号におけるスマートサーフェス機器の信号反射モード(転送モードと呼ばれてもよい)に対する制御コマンドは、スマートサーフェス機器により予め設定されるビーム転送角度集合における少なくとも一つの角度に関連する。
【0041】
例えば、第一の信号が、情報を伝送するための通信信号又は感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号である場合、第一の信号には、前記制御コマンドが含まれてもよい。
【0042】
別の可能な実現方式では、第一の通信機器は、前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードを使用することをトリガーするための第一のトリガー信号を送信してもよい。この可能な実現方式によって、第一のトリガー信号によって、前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードを使用することをトリガーすることができ、それによってスマートサーフェス機器は、約定される方式で第一の信号を反射することができる。
【0043】
具体的な応用では、第一の通信機器は、第一のトリガー信号を発射する際に、全方向で送信する方式で、又はビーム角度集合{α1、α2、α3、…、αn}に基づいてビーム走査の方式で、即ち異なる時刻に異なる方向にビームを送信し、又はマルチビーム送信の方式などの方式で送信してもよい。
【0044】
選択的に、前記第一のトリガー信号は、前記第一の信号に含まれる。例えば、第一の信号が、情報を伝送するための通信信号又は感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号である場合、第一の信号には、前記第一のトリガー信号が含まれてもよい。例えば、第一の通信機器は、一回目の第一の信号又は前の数回の第一の信号の発射時に、第一の信号に前記第一のトリガー信号を運んでもよい。
【0045】
選択的に、第一の通信機器は、ブロードキャストの方式で前記第一のトリガー信号を送信して、スマートサーフェス機器の前記特定の反射モードをトリガーしてもよい。
【0046】
一つの可能な実現方式では、安全を保証するために、第一の通信機器は、第一の信号に前記第一の通信機器の身元を指示するための身元指示情報をさらに含ませてもよい。スマートサーフェス機器は、身元指示情報に基づいて第一の通信機器が正当な機器であるかどうか、即ち第一の信号が正当な検知信号であるかどうかを決定してもよい。例えば、情報を伝送するための通信信号又は感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号には、基地局又は端末の特定の身元情報などの有効性指示情報が含まれ、スマートサーフェス機器が有効な指示情報を識別できない場合、信号の有効な反射を行わない。例えば、基地局又は端末により発射された検知信号に予め約定された信号フォーマットが含まれ、スマートサーフェス機器は、受信信号に対するモニタリングと検出によって基地局又は端末の身元有効性指示情報が含まれる正当な検知信号であるかどうかを決定する。また例えば、基地局又は端末により発射された通信信号又は通信感知一体化信号に自体身元情報に関連するトレーニングシーケンスが含まれ、スマートサーフェス機器は、マッチドフィルタリング検出ピーク値がしきい値を超えるかどうかの方式で正当な検知信号であるかどうかを決定する。
【0047】
また一つの可能な実現方式では、スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードは、前記特定の反射モードであってもよい。この可能な実現方式において、スマートサーフェス機器が識別後に正常に転送作動を実行することができるために、S212の後に、この方法はさらに、前記第一の通信機器が前記スマートサーフェス機器に第一の指示情報を送信することを含んでもよく、ここで、前記第一の指示情報は、前記スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードである特定の反射モードを終了するよう前記スマートサーフェス機器に指示する。つまり、この可能な実現方式において、スマートサーフェス機器のデフォルト構成及び/又は予め構成は、前記特定の反射モードであり、即ち信号転送行動がない場合(即ち関連するサービス基地局又は端末がない場合)、スマートサーフェス機器が、デフォルト構成で信号を転送し、基地局又は端末が識別を完了した後にデフォルト転送モードの使用を停止するようそれに指示するという設定である。
【0048】
一つの可能な実現方式では、前記特定の反射モードは、以下の(1)と、(2)とのうちの一つを含んでもよい。
【0049】
(1)第一の反射モード。ここで、前記第一の反射モードで、前記スマートサーフェス機器は、予め設定されるビーム転送角度集合における角度を使用して受信された信号を反射する。この可能な実現方式において、ビーム転送角度集合における最小角度から最大角度までの変化範囲は、入射角度に対応する反射角度、即ち発射機の位置する方位角度、又は潜在的な受信機の位置する方位角度を含む。即ちスマートサーフェス機器は、予め設定されるビーム転送角度集合{θ1、θ2、θ3、…、θn}に基づいて反射し、θ1<θ2<θ3<…<θnであると仮定すると、入射角度に対応する反射角度αと集合における角度は、関係θ1≦α≦θnを満たす。
【0050】
ここで、第一の反射モードで、一つの第一の信号は、前記ビーム転送角度集合の各角度に対応してもよく、即ち一つの第一の信号に対し、スマートサーフェス機器は、前記ビーム転送角度集合における角度に対してトラバース反射を行う。この場合、前記第一の通信機器が単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間は、少なくとも前記スマートサーフェス機器が前記ビーム転送角度集合における各角度をトラバースする際に必要なモード切り替え総時間よりも大きい。この可能な実現方式において、スマートサーフェス機器は、第一の信号(例えば、検知パルス信号)を受信した後に、単一の第一の信号の継続時間にわたり、角度集合における角度に基づいてトラバース反射を行い、
図3の通りである。
【0051】
又は、第一の反射モードで、一つの前記第一の信号は、前記ビーム転送角度集合の一つの角度に対応し、即ち一つの第一の信号に対し、スマートサーフェス機器は、前記ビーム転送角度集合における一つの角度で反射する。この場合、前記第一の通信機器が同一の角度及び/又は同一のビーム方向を使用して送信する前記第一の信号の数は、少なくとも前記ビーム転送角度集合における角度の数よりも大きい。この可能な実現方式において、
図4に示すように、スマートサーフェス機器は、単一のパルス信号(即ち第一の信号)の継続時間にわたり、角度集合における角度に基づいて反射し、この可能な実現方式において、第一の通信機器が各方向に発射するパルスの個数は、少なくともスマートサーフェスの予め設定される角度集合におけるエレメントの個数以上である。選択的に、複数のパルス信号(即ち第一の信号)の継続時間にわたり、角度集合における一つの角度に基づいて反射してもよく、即ち一つの反射角度は、複数のパルス信号に対応し、第一の通信機器によるエコーパルスの累積検出を容易にし、検出性能を向上させる。この場合、第一の通信機器が各方向に発射するパルスの個数は、少なくともスマートサーフェスの予め設定される角度集合におけるエレメントの個数と各角度に対応するパルス信号の個数との積以上である。
【0052】
上記場合に、第一の通信機器が各第一の信号に対応するエコー信号をモニタリングすることができることを保証するために、前記第一の通信機器が同一の角度及び/又は同一のビーム方向を使用して送信する次の前記第一の信号の開始時刻は、一つ前の前記第一の信号のエコーモニタリングの終了時刻よりも遅い。
【0053】
(2)第二の反射モード。ここで、前記第二の反射モードで、前記スマートサーフェス機器は、到来波方向に対応する角度を使用して受信された信号を反射する。つまり、この可能な実現方式において、スマートサーフェス機器は、到来波方向に応じて転送ビームを形成して信号をすべて反射してもよく、この可能な実現方式において、スマートサーフェス機器には、能動的なユニットが含まれてもよく、この能動的なユニットによって、AoA推定を行って、第一の信号の到来波方向を得ることができる。
【0054】
一つの可能な実現方式では、第一の通信機器は、第一の信号を送信した後に、第一の信号のエコー信号をモニタリングしてもよく、ここで、モニタリングの第二の継続時間は、第一の通信機器の最大検知距離及び/又は単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間によるものであってもよい。例えば、
図4に示す反射モードに対し、第一の通信機器は、最大検知距離Dmaxに基づいてモニタリングの第二の継続時間を決定してもよく、
図3に示す反射モードに対し、第一の通信機器は、第一の信号の第一の継続時間に基づいてモニタリングの第二の継続時間を決定してもよい。又は、第一の通信機器は、最大検知距離と第一の継続時間に基づいて第二の継続時間を決定してもよく、例えば、第二の継続時間T1と最大検知距離Dmaxは、第一の信号の継続時間Tと以下の関係を満たす。
【0055】
Tl≧2Dmax/c+Tであり、ここで、cは、光速である。
【0056】
一つの可能な実現方式では、第一の通信機器は、第一の信号のエコー信号をモニタリングした後に、モニタリングされたエコー信号の強度に基づき、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを決定してもよい。例えば、受信信号強度指示(Received Signal Strength Indication、RSSI)又はエコーに対して関連付けを行った後の関連ピーク値としきい値の関係によって現在のビーム方向にスマートサーフェスが存在するかどうかを判断し、RSSI又は関連ピーク値がしきい値を超える場合、第一の信号の発射方向及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在すると認められ、そうでなければ、第一の信号の発射方向及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在しないと認められる。
【0057】
例えば、第一の通信機器が全二重モードである場合、モニタリング開始時刻は、少なくとも検知信号の送信から開始してもよく、
図5に示すように、第一の通信機器は、特定の方向α1に発射したパルス検知信号の開始時刻にエコー信号をモニタリングし始める。無論、これに限らず、第一の通信機器は、その最大検知距離Dmaxに基づいてそれがエコー信号を受信し始める最も遅い時刻を決定することができる場合、この時刻より前に、モニタリングを開始すればよく、具体的には、本出願の実施例において、限定されない。
【0058】
第一の通信機器が半二重モードである場合、
図6に示すように、モニタリング開始時刻は、少なくとも検知信号の送信完了から開始してもよい。無論、これに限らず、第一の通信機器は、その最大検知距離Dmaxに基づいてそれがエコー信号を受信し始める最も遅い時刻を決定することができる場合、この時刻より前に、モニタリングを開始すればよく、具体的には、本出願の実施例において、限定されない。
【0059】
本出願の実施例の一つの可能な実現方式では、スマートサーフェス機器は、第一の信号を反射する際に、第一のルールに従い、第一の信号の特性情報を変えて、エコー信号においてその身元情報を指示してもよい。そのため、この可能な実現方式において、第一の通信機器が前記識別情報を取得することは、前記第一の通信機器が前記エコー信号の特性情報を検出し、検出結果に基づいて前記スマートサーフェス機器の身元情報を識別することをさらに含んでもよく、ここで、前記特性情報は、幅と、位相と、分極と、軌道角運動量情報とのうちの少なくとも一つを含む。さらに、第一の通信機器は、エコー信号を分析することで対応するスマートサーフェス機器の距離、移動速度、角度などの情報を得てもよい。
【0060】
一つの可能な実現方式では、第一の通信機器は、第二の通信機器と連携して、スマートサーフェス機器に対する識別を実現してもよい。この可能な実現方式において、前記第一の通信機器が識別情報を取得することは、前記第一の通信機器が前記第二の通信機器に第二の指示情報を送信することであって、前記第二の指示情報が少なくとも、エコーモニタリングを起動する指示と、前記第一の信号のフォーマットとのうちの一つを含むことと、前記第一の通信機器が前記第二の通信機器により送信される前記識別情報を受信することであって、前記識別情報が、前記第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を監視し且つ分析して取得したものであり、前記識別情報に、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを指示するための第三の指示情報が含まれることとを含む。
【0061】
具体的な応用では、第二の通信機器は、第一の通信機器により送信される前記第二の指示情報を受信した後に、第一の通信機器と同じ方式を使用して第一の信号のエコー信号を監視し且つ分析して前記識別情報を得てもよく、具体的には、本出願の実施例において、これ以上説明しない。
【0062】
選択的に、第二の通信機器より返信された識別情報は、スマートサーフェス機器の身元情報を含んでもよい。
【0063】
一つの可能な実現方式では、第二の通信機器は、モニタリングされた第一の信号のエコー信号の関連情報のみを第一の通信機器に返信し、第一の通信機器は、エコー信号の関連情報に基づいて分析して前記識別情報を得てもよい。
【0064】
上記可能な実現方式では、第二の通信機器は、一つの第一の信号のエコー信号をモニタリングした後に、第一の通信機器にこのエコー信号に対応する識別情報を一度返信してもよい。又は、第一の通信機器は、第二の指示情報において第一の信号のフォーマットを指示してもよく、ここで、第一の信号のフォーマットは、前記第一の信号の波形と、シーケンス情報と、送信角度と、ビーム方向とのうちの少なくとも一つを含む。選択的に、第二の通信機器より返信された識別情報には、ターゲット送信角度及び/又はターゲットビーム方向がさらに含まれもよく、ここで、前記ターゲット送信角度及び/又はターゲットビーム方向は、前記エコー信号に対応する第一の信号の送信角度及び/又はビーム方向である。この場合、第二の通信機器は、複数の第一の信号のエコー信号をモニタリングし且つ分析した後に、第一の通信機器に複数の第一の信号に対応する識別情報を一括して返信してもよい。
【0065】
本出願の実施例では、第二の通信機器は、基地局であってもよく、端末であってもよく、具体的には、本出願の実施例において、限定されない。
【0066】
例えば、基地局Aは、基地局Bに指示情報を送信し、この指示情報は、エコーモニタリングの起動指示、送信される検知信号のフォーマットなどを含んでもよい。基地局Bは、基地局Aの指示情報を受信し、リスニングを起動する。基地局Aは、周囲環境に第一のトリガー信号を発射する(選択的)。基地局Aは、周囲環境に検知信号を発射する。スマートサーフェス機器は、特定の反射モードに作動し、検知信号を反射する。基地局Bは、エコー特徴を受信し且つ分析し、基地局Aが前記検知信号を送信する発射方向及び/又はビームを送信する方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを決定し、さらに、スマートサーフェス身元情報をさらに取得してもよい。基地局Bが基地局Aにフィードバックする情報は、少なくとも基地局Aが前記検知信号を送信する発射方向及び/又はビームを送信する方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかの指示情報を含み、スマートサーフェス機器の身元指示情報などをさらに含んでもよい。
【0067】
また例えば、基地局は、指示情報を端末に送信し、この指示情報は、エコーモニタリングの起動指示、送信される検知信号のフォーマットなどを含んでもよい。端末は、基地局の指示情報を受信し、リスニングを起動する。基地局は、周囲環境に第一のトリガー信号を発射する(選択的なステップ)。基地局は、周囲環境に検知信号を発射する。スマートサーフェス機器は、特定の反射モードに作動し、検知信号を反射する。端末は、エコー特徴を受信し且つ分析し、基地局が前記検知信号を送信する発射方向及び/又はビームを送信する方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを決定し、さらに、スマートサーフェス身元情報をさらに取得してもよい。端末が基地局にフィードバックする情報は、少なくとも基地局が前記検知信号を送信する発射方向及び/又はビームを送信する方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかの指示情報を含み、スマートサーフェス機器の身元指示情報などをさらに含んでもよい。
【0068】
本出願の実施例による技術案によって、基地局又は端末がレーダー感知機能を備える場合、エコー信号を利用して周囲環境におけるスマートサーフェス機器を検知し、識別することができる。
【0069】
図7は、本出願の実施例における信号反射方法のフローチャートを示し、この方法700は、スマートサーフェス機器によって実行されてもよい。言い換えれば、前記方法は、スマートサーフェス機器にインストールされたソフトウェア又はハードウェアによって実行されてもよい。
図7に示すように、この方法は、以下のステップを含んでもよい。
【0070】
S710、スマートサーフェス機器は、第一の通信機器により送信される第一の信号を受信する。
【0071】
ここで、前記第一の信号は、方法200における第一の信号と同じであり、具体的には、方法200における関連記述を参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0072】
本出願の実施例では、第一の通信機器は、方法200に記載の方式を使用して前記第一の信号を送信してもよく、具体的には、方法200における関連記述を参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0073】
S712、スマートサーフェス機器は、特定の反射モードで、前記第一の信号を反射して、前記第一の信号のエコー信号を送信する。
【0074】
一つの可能な実現方式では、S712の前に、この方法はさらに、前記スマートサーフェス機器が前記第一の通信機器により送信される第一のトリガー信号を受信し、前記スマートサーフェス機器の反射モードを前記特定の反射モードに設定することを含んでもよい。
【0075】
選択的に、前記第一のトリガー信号は、前記第一の信号に含まれてもよい。
【0076】
別の可能な実現方式では、S712の前に、この方法はさらに、前記スマートサーフェス機器が、信号転送行動がない場合、前記スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードである前記特定の反射モードに入ることを含んでもよい。つまり、この可能な実現方式において、スマートサーフェス機器は、デフォルトで前記特定の反射モードで作動する。
【0077】
選択的に、上記可能な実現方式では、前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射した後に、前記方法はさらに、前記第一の通信機器により送信される第一の指示情報を受信することであって、前記第一の指示情報が、特定の反射モードを終了するよう前記スマートサーフェス機器に指示することと、前記第一の指示情報の指示に従い、前記特定の反射モードの使用を停止することとを含んでもよい。
【0078】
一つの可能な実現方式では、S712の前に、この方法はさらに、前記第一の信号に含まれる身元指示情報を決定し、且つ前記身元指示情報により指示される前記第一の通信機器の身元が正当であることを決定することを含んでもよい。例えば、第一の通信機器により発射される第一の信号には、予め約定された信号フォーマットが含まれ、スマートサーフェス機器は、第一の通信機器が正当であることを決定する。また例えば、第一の通信機器は、第一の信号に第一の通信機器の身元情報に関連するトレーニングシーケンスを含ませ、スマートサーフェス機器は、マッチドフィルタリング検出ピーク値がしきい値を超えるかどうかの方式で第一の信号にこのトレーニングシーケンスが含まれ、且つ所定のトレーニングシーケンスと一致することを決定する。
【0079】
一つの可能な実現方式では、前記特定の反射モードは、
前記スマートサーフェス機器が予め設定されるビーム転送角度集合における角度を使用して受信された信号を反射する第一の反射モード、又は、
前記スマートサーフェス機器が到来波方向に対応する角度を使用して受信された信号を反射する第二の反射モードを含む。
【0080】
一つの可能な実現方式では、前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、以下の一つを含む。
【0081】
(1)前記スマートサーフェス機器は、前記第一の信号の到来波方向を取得し、前記到来波方向に対応する角度を使用して前記第一の信号を反射し、例えば、スマートサーフェス機器は、到来波方向に応じて転送ビームを形成して信号をすべて反射し、この可能な実現方式において、スマートサーフェス機器は、能動的なユニットを含み、AoA推定を行うことができる。
【0082】
(2)前記スマートサーフェス機器は、受信された一つの前記第一の信号に対し、前記ビーム転送角度集合における各角度に基づいてトラバース反射を行い、つまり、この可能な実現方式において、第一の信号を反射する角度を反射することは、第一の信号を受信した後に、単一の第一の信号の継続時間にわたり、角度集合における角度に基づいてトラバース反射を行ってもよく、
図3の通りである。
【0083】
(3)前記スマートサーフェス機器は、受信された少なくとも一つの前記第一の信号に対し、前記ビーム転送角度集合における一つの角度を使用して反射する。つまり、スマートサーフェス機器は、単一の第一の信号(例えば、パルス信号)の継続時間にわたり、ビーム転送角度集合における一つの角度に基づいて反射し、
図4の通りである。
【0084】
具体的には、方法200における関連記述を参照すればよく、ここでこれ以上説明しない。
【0085】
別の可能な実現方式では、第一の信号には、前記スマートサーフェス機器の反射モードを制御するコマンドが含まれてもよい。この可能な実現方式において、前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号に含まれる制御コマンドに基づき、前記制御コマンドに対応する反射モードを使用して前記第一の信号を反射することを含み、ここで、前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号を反射する角度は、予め設定されるビーム転送角度集合における前記制御コマンドに関連する少なくとも一つの角度である。即ちスマートサーフェス機器は、前記制御コマンドに関連する少なくとも一つの角度を使用して前記第一の信号を反射してもよい。つまり、スマートサーフェスは、第一の通信機器からの信号反射モード(即ち転送モード)の制御コマンドを受信し、対応する反射モードで作動し、各反射角度は、基地局からの第一の信号に運ばれる信号転送patternの制御コマンドに関連する。
【0086】
一つの可能な実現方式では、前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、前記スマートサーフェス機器が第一のルールに従い、前記第一の信号の特性情報を変えることによって反射することを含み、ここで、前記特性情報は、幅と、位相と、分極と、軌道角運動量情報とのうちの少なくとも一つを含む。例えば、スマートサーフェス機器の反射モードが第二の反射モードであることを例にして、
図8に示すように、スマートサーフェス機器は、検知信号の幅を変えることによってスマートサーフェス機器の身元情報を埋め込むことができ、ここで、
図8において、第一の通信機器は、半二重モードで作動する。
【0087】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるスマートサーフェス機器の識別方法では、実行本体は、スマートサーフェス機器の識別装置、又は、このスマートサーフェス機器の識別装置におけるスマートサーフェス機器の識別方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例において、スマートサーフェス機器の識別装置によるスマートサーフェス機器の識別方法の実行を例にして、本出願の実施例によるスマートサーフェス機器の識別装置を説明する。
【0088】
図9は、本出願の実施例によるスマートサーフェス機器の識別装置の構造概略図を示し、この装置は、第一の通信機器に用いられてもよい。
図9に示すように、この装置900は、主に送信モジュール901と、取得モジュール902とを含む。
【0089】
本出願の実施例では、送信モジュール901は、第一の信号を送信するために用いられ、取得モジュール902は、スマートサーフェス機器に関連する識別情報を取得するために用いられ、ここで、前記識別情報は、前記第一の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得した情報、又は第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得し且つ前記第一の通信機器に転送した情報である。
【0090】
一つの可能な実現方式では、前記第一の信号は、
感知機能を実現するための感知信号と、
情報を伝送するための通信信号と、
感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号とのうちの一つを含む。
【0091】
一つの可能な実現方式では、前記第一の信号には、前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号を反射する反射モードを制御するための制御コマンドが含まれる。
【0092】
一つの可能な実現方式では、前記送信モジュール901はさらに、
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードを使用することをトリガーするための第一のトリガー信号を送信するために用いられる。
【0093】
一つの可能な実現方式では、前記送信モジュール901はさらに、
前記第一の通信機器が識別情報を取得した後に、前記スマートサーフェス機器に第一の指示情報を送信するために用いられ、ここで、前記第一の指示情報は、前記スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードである特定の反射モードを終了するよう前記スマートサーフェス機器に指示する。
【0094】
一つの可能な実現方式では、前記第一の信号には、前記第一の通信機器の身元を指示するための身元指示情報が含まれる。
【0095】
一つの可能な実現方式では、前記特定の反射モードは、
前記スマートサーフェス機器が予め設定されるビーム転送角度集合における角度を使用して受信された信号を反射する第一の反射モード、又は、
前記スマートサーフェス機器が到来波方向に対応する角度を使用して受信された信号を反射する第二の反射モードを含む。
【0096】
一つの可能な実現方式では、前記第一の通信機器又は前記第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を監視することは、
前記第一の通信機器又は前記第二の通信機器が最大検知距離及び/又は単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間に基づき、前記エコー信号をモニタリングする第二の継続時間を決定することと、
前記第二の継続時間内に、前記エコー信号を監視することとを含む。
【0097】
一つの可能な実現方式では、前記スマートサーフェス機器が第一の反射モードを使用し、且つ一つの前記第一の信号が前記ビーム転送角度集合の各角度に対応する場合、前記送信モジュール901が単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間は、少なくとも前記スマートサーフェス機器が前記ビーム転送角度集合における各角度をトラバースする際に必要なモード切り替え総時間よりも大きい。
【0098】
一つの可能な実現方式では、前記スマートサーフェス機器が第一の反射モードを使用し、且つ一つの前記第一の信号が前記ビーム転送角度集合の一つの角度に対応する場合、前記送信モジュール901が同一の角度及び/又は同一のビーム方向を使用して送信する前記第一の信号の数は、少なくとも前記ビーム転送角度集合における角度の数よりも大きい。
【0099】
一つの可能な実現方式では、前記送信モジュール901が同一の角度及び/又は同一のビーム方向を使用して送信する次の前記第一の信号の開始時刻は、一つ前の前記第一の信号のエコーモニタリングの終了時刻よりも遅い。
【0100】
一つの可能な実現方式では、前記取得モジュール902が識別情報を取得することは、
前記第一の信号を送信した後に、前記第一の信号のエコー信号をモニタリングし、モニタリングされたエコー信号の強度に基づき、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを決定することを含む。
【0101】
一つの可能な実現方式では、前記取得モジュール902が識別情報を取得することは、
前記エコー信号の特性情報を検出し、検出結果に基づいて前記スマートサーフェス機器の身元情報を識別することをさらに含み、ここで、前記特性情報は、幅と、位相と、分極と、軌道角運動量情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0102】
一つの可能な実現方式では、前記取得モジュール902が識別情報を取得することは、
前記第二の通信機器に第二の指示情報を送信することであって、前記第二の指示情報が少なくとも、エコーモニタリングを起動する指示と、前記第一の信号のフォーマットとのうちの一つを含むことと、
前記第二の通信機器により送信される前記識別情報を受信することであって、前記識別情報が、前記第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を監視し且つ処理して取得したものであり、前記識別情報に、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを指示するための第三の指示情報が含まれることとを含む。
【0103】
本出願の実施例におけるスマートサーフェス機器の識別装置は、装置であってもよく、端末又は基地局における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この端末は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。この基地局は、以上に列挙された基地局12のタイプを含んでもよいが、それらに限らない。
【0104】
本出願の実施例におけるスマートサーフェス機器の識別装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(登録商標)(Android(登録商標))オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0105】
本出願の実施例によるスマートサーフェス機器の識別装置は、
図2から
図8の方法の実施例における第一の通信機器により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0106】
図10は、本出願の実施例による信号反射装置の構造概略図を示し、この装置1000は、スマートサーフェス機器に用いられ、
図10に示すように、この装置1000は、主に受信モジュール1001と、反射モジュール1002とを含む。
【0107】
本出願の実施例では、受信モジュール1001は、第一の通信機器により送信される第一の信号を受信するために用いられ、反射モジュール1002は、特定の反射モードで、前記第一の信号を反射して、前記第一の信号のエコー信号を送信するために用いられる。
【0108】
一つの可能な実現方式では、前記第一の信号は、
感知機能を実現するための感知信号と、
情報を伝送するための通信信号と、
感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号とのうちの一つを含む。
【0109】
一つの可能な実現方式では、前記受信モジュール1001はさらに、
前記反射モジュール1002が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射する前に、前記第一の通信機器により送信される第一のトリガー信号を受信し、前記スマートサーフェス機器の反射モードを前記特定の反射モードに設定するために用いられる。
【0110】
一つの可能な実現方式では、前記装置は、
前記スマートサーフェス機器が、信号転送行動がない場合、前記スマートサーフェスの反射モードを前記スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードである前記特定の反射モードに設定するための設定モジュールをさらに含む。
【0111】
一つの可能な実現方式では、前記受信モジュール1001はさらに、前記第一の通信機器により送信される、前記特定の反射モードを終了するよう指示する第一の指示情報を受信するために用いられ、前記設定モジュールはさらに、前記第一の指示情報の指示に従い、前記特定の反射モードの使用を停止するために用いられる。
【0112】
一つの可能な実現方式では、前記反射モジュール1002が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、
前記第一の信号に含まれる制御コマンドに基づき、前記制御コマンドに対応する反射モードを使用して前記第一の信号を反射することを含み、ここで、前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号を反射する角度は、予め設定されるビーム転送角度集合における前記制御コマンドに関連する少なくとも一つの角度である。
【0113】
一つの可能な実現方式では、前記装置は、
前記第一の信号を反射する前に、前記第一の信号に含まれる身元指示情報を決定し、且つ前記身元指示情報により指示される前記第一の通信機器の身元が正当であることを決定するための決定モジュールをさらに含む。
【0114】
一つの可能な実現方式では、前記特定の反射モードは、
前記スマートサーフェス機器が予め設定されるビーム転送角度集合における角度を使用して受信された信号を反射する第一の反射モード、又は、
前記スマートサーフェス機器が到来波方向に対応する角度を使用して受信された信号を反射する第二の反射モードを含む。
【0115】
一つの可能な実現方式では、前記反射モジュール1002が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、
前記第一の信号の到来波方向を取得し、前記到来波方向に対応する角度を使用して前記第一の信号を反射することと、
受信された一つの前記第一の信号に対し、前記ビーム転送角度集合における各角度に基づいてトラバース反射を行うことと、
受信された少なくとも一つの前記第一の信号に対し、前記ビーム転送角度集合における一つの角度を使用して反射することとのうちの一つを含む。
【0116】
一つの可能な実現方式では、前記反射モジュール1002が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射することは、
第一のルールに従い、前記第一の信号の特性情報を変えることによって反射することを含み、ここで、前記特性情報は、幅と、位相と、分極と、軌道角運動量情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0117】
本出願の実施例による信号反射装置は、
図2から
図8の方法の実施例におけるスマートサーフェス機器により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0118】
選択的に、
図11に示すように、本出願の実施例は、通信機器1100をさらに提供し、プロセッサ1101と、メモリ1102と、メモリ1102に記憶されており、且つ前記プロセッサ1101上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器1100が第一の通信機器である時、このプログラム又は命令がプロセッサ1101により実行される時、上記スマートサーフェス機器の識別方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器1100がスマートサーフェス機器である時、このプログラム又は命令がプロセッサ1101により実行される時、上記信号反射方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0119】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、プロセッサは、上記スマートサーフェス機器の識別方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、通信インターフェースは、外部通信機器と通信するために用いられる。この端末の実施例は、上記第一の通信機器側の方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、
図12は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図である。
【0120】
この端末1200は、無線周波数ユニット1201、ネットワークモジュール1202、オーディオ出力ユニット1203、入力ユニット1204、センサ1205、表示ユニット1206、ユーザ入力ユニット1207、インターフェースユニット1208、メモリ1209、及びプロセッサ1210などの部材を含むが、それらに限らない。
【0121】
当業者であれば理解できるように、端末1200は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ1210にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図12に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0122】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット1204は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)12041とマイクロホン12042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ12041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット1206は、表示パネル12061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル12061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット1207は、タッチパネル12071及び他の入力機器12072を含む。タッチパネル12071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル12071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器12072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0123】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット1201は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ1210に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット1201は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0124】
メモリ1209は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ1209は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ1209は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、さらに非一時的メモリを含んでもよく、ここで、非一時的メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的ソリッドステートメモリデバイスである。
【0125】
プロセッサ1210は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ1210は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ1210に統合されなくてもよい。
【0126】
ここで、無線周波数ユニット1201は、第一の信号を送信するために用いられ、
プロセッサ1210は、スマートサーフェス機器に関連する識別情報を取得するために用いられ、ここで、前記識別情報は、前記端末が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得した情報、又は第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得し且つ前記端末に転送した情報である。
【0127】
本出願の実施例では、端末が第一の信号を送信し、スマートサーフェス機器が第一の信号のエコー信号を受信し且つ反射し、端末又は第二の通信機器によってエコー信号を検出することでスマートサーフェス機器に関連する識別情報を得ることができ、それによってスマートサーフェス機器が未知である場合、スマートサーフェス機器を識別することができる。
【0128】
選択的に、無線周波数ユニット1201はさらに、前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードを使用することをトリガーするための第一のトリガー信号を送信するために用いられる。
【0129】
選択的に、無線周波数ユニット1201はさらに、前記第一の通信機器が識別情報を取得した後に、前記スマートサーフェス機器に第一の指示情報を送信するために用いられ、ここで、前記第一の指示情報は、前記スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードである特定の反射モードを終了するよう前記スマートサーフェス機器に指示する。
【0130】
選択的に、プロセッサ1210はさらに、最大検知距離及び/又は単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間に基づき、前記エコー信号をモニタリングする第二の継続時間を決定し、前記第二の継続時間内に、前記エコー信号を監視するために用いられる。
【0131】
選択的に、プロセッサ1210はさらに、前記第一の信号を送信した後に、前記第一の信号のエコー信号をモニタリングし、モニタリングされたエコー信号の強度に基づき、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを決定するために用いられる。
【0132】
選択的に、プロセッサ1210はさらに、前記エコー信号の特性情報を検出し、検出結果に基づいて前記スマートサーフェス機器の身元情報を識別するために用いられ、ここで、前記特性情報は、幅と、位相と、分極と、軌道角運動量情報とのうちの少なくとも一つを含む。
【0133】
選択的に、前記無線周波数ユニット1201はさらに、
前記第二の通信機器に第二の指示情報を送信することであって、前記第二の指示情報が少なくとも、エコーモニタリングを起動する指示と、前記第一の信号のフォーマットとのうちの一つを含むことと、
前記第二の通信機器により送信される前記識別情報を受信することであって、前記識別情報が、前記第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を監視し且つ処理して取得したものであり、前記識別情報に、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを指示するための第三の指示情報が含まれることとに用いられる。
【0134】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、プロセッサは、上記のスマートサーフェス機器の識別方法の実施例を実現するために用いられ、通信インターフェースは、外部通信機器と通信するために用いられる。このネットワーク側機器の実施例は、上記第一の通信機器側の方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこのネットワーク側機器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0135】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図13に示すように、このネットワーク機器1300は、アンテナ1301、無線周波数装置1302、ベースバンド装置1303を含む。アンテナ1301と無線周波数装置1302とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置1302は、アンテナ1301を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1303に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置1303は、送信する情報を処理し、無線周波数装置1302に送信し、無線周波数装置1302は、受信した情報を処理した後にアンテナ1301を介して送出する。
【0136】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置1303に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置1303に実現されてもよく、このベースバンド装置1303は、プロセッサ1304とメモリ1305とを含む。
【0137】
ベースバンド装置1303は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置され、
図13に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ1304であり、メモリ1305と接続されて、メモリ1305におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
【0138】
このベースバンド装置1303は、ネットワークインターフェース1306をさらに含んでもよく、無線周波数装置1302との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRIと略称)である。
【0139】
具体的には、本発明の実施例のネットワーク側機器は、メモリ1305に記憶されており、且つプロセッサ1304上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ1304は、メモリ1305における命令又はプログラムを呼び出し、
図9に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0140】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記スマートサーフェス機器の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記信号反射方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0141】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の通信機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0142】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記スマートサーフェス機器の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記信号反射方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0143】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0144】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム/プログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が非一時的記憶媒体に記憶されており、前記プログラム/プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記スマートサーフェス機器の決定方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記信号反射方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0145】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0146】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の通信機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0147】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムの概略図を示す。無線通信システムは、端末11と、無線補助機器13と、ネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、ブレスレット、イヤホン、メガネなどを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は
、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(
Transmission Reception Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らない。スマートサーフェス機器13は、大型スマートサーフェス機器(Large Intelligent Surfaces、LIS)であってもよく、又は再構築可能なスマートサーフェス(Reconfigurable Intelligent Surfaces、RIS)であってもよく、又は、受動的なスマートサーフェス機器又は能動的なスマートサーフェス機器であってもよく、又は能動的なものと受動的なものを組み合わせたスマートサーフェス機器であってもよく、又はレイヤ1(L1)中継機器であってもよく、又はL1のリピーター(repeator)、又は反射体(backscatter)であってもよい。大型スマートサーフェス機器は、スマート反射サーフェス(Intelligent Reflected Surface)、スマートスーパーサーフェス、プログラマブル/再構築可能なスーパーサーフェスなどと呼ばれてもよい。ここで、スマートサーフェス機器は、ビームフォーミング機能を有してもよく、ビームフォーミング機能を備えなくてもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0054】
一つの可能な実現方式では、第一の通信機器は、第一の信号を送信した後に、第一の信号のエコー信号をモニタリングしてもよく、ここで、モニタリングの第二の継続時間は、第一の通信機器の最大検知距離及び/又は単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間によるものであってもよい。例えば、
図4に示す反射モードに対し、第一の通信機器は、最大検知距離Dmaxに基づいてモニタリングの第二の継続時間を決定してもよく、
図3に示す反射モードに対し、第一の通信機器は、第一の信号の第一の継続時間に基づいてモニタリングの第二の継続時間を決定してもよい。又は、第一の通信機器は、最大検知距離と第一の継続時間に基づいて第二の継続時間を決定してもよく、例えば、第二の継続時間T1と最大検知距離Dmaxは、第一の信号の
第一継続時間Tと以下の関係を満たす。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0135
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0135】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図13に示すように、このネットワーク
側機器1300は、アンテナ1301、無線周波数装置1302、ベースバンド装置1303を含む。アンテナ1301と無線周波数装置1302とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置1302は、アンテナ1301を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置1303に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置1303は、送信する情報を処理し、無線周波数装置1302に送信し、無線周波数装置1302は、受信した情報を処理した後にアンテナ1301を介して送出する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0140
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0140】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記スマートサーフェス機器の識別方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記信号反射方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0142
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0142】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記スマートサーフェス機器の識別方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記信号反射方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0144
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0144】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム/プログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が非一時的記憶媒体に記憶されており、前記プログラム/プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記スマートサーフェス機器の識別方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記信号反射方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートサーフェス機器の識別方法であって、
第一の通信機器が第一の信号を送信することと、
前記第一の通信機器がスマートサーフェス機器に関連する識別情報を取得することであって、前記識別情報が、前記第一の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得した情報、又は第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を検出して取得し且つ前記第一の通信機器に転送した情報であることとを含む、スマートサーフェス機器の識別方法。
【請求項2】
前記第一の信号は、
感知機能を実現するための感知信号と、
情報を伝送するための通信信号と、
感知機能を実現し、及び情報を伝送するための通信感知一体化信号とのうちの一つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第一の信号には、前記スマートサーフェス機器が前記第一の信号を反射する反射モードを制御するための制御コマンドが含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記制御コマンドは、前記スマートサーフェス機器により予め設定されるビーム転送角度集合における少なくとも一つの角度に関連する、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記第一の通信機器が、前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードを使用することをトリガーするための第一のトリガー信号を送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第一の通信機器が識別情報を取得した後に、前記方法は、
前記第一の通信機器が前記スマートサーフェス機器に第一の指示情報を送信することをさらに含み、ここで、前記第一の指示情報は、前記スマートサーフェス機器のデフォルト反射モードである特定の反射モードを終了するよう前記スマートサーフェス機器に指示する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第一の信号には、前記第一の通信機器の身元を指示するための身元指示情報が含まれる、請求項
1に記載の方法。
【請求項8】
前記特定の反射モードは、
前記スマートサーフェス機器が予め設定されるビーム転送角度集合における角度を使用して受信された信号を反射する第一の反射モード、又は、
前記スマートサーフェス機器が到来波方向に対応する角度を使用して受信された信号を反射する第二の反射モードを含む、請求項
5に記載の方法。
【請求項9】
前記第一の通信機器又は前記第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を監視することは、
前記第一の通信機器又は前記第二の通信機器が最大検知距離及び/又は単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間に基づき、前記エコー信号をモニタリングする第二の継続時間を決定することと、
前記第二の継続時間内に、前記エコー信号を監視することとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記スマートサーフェス機器が第一の反射モードを使用し、且つ一つの前記第一の信号が前記ビーム転送角度集合の各角度に対応する場合、前記第一の通信機器が単一の前記第一の信号を送信する第一の継続時間は、少なくとも前記スマートサーフェス機器が前記ビーム転送角度集合における各角度をトラバースする際に必要なモード切り替え総時間よりも大き
く、
又は、
前記スマートサーフェス機器が第一の反射モードを使用し、且つ一つの前記第一の信号が前記ビーム転送角度集合の一つの角度に対応する場合、前記第一の通信機器が同一の角度及び/又は同一のビーム方向を使用して送信する前記第一の信号の数は、少なくとも前記ビーム転送角度集合における角度の数よりも大きく、前記第一の通信機器が同一の角度及び/又は同一のビーム方向を使用して送信する次の前記第一の信号の開始時刻は、一つ前の前記第一の信号のエコーモニタリングの終了時刻よりも遅い、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第一の通信機器が識別情報を取得することは、
前記第一の通信機器が前記第二の通信機器に第二の指示情報を送信することであって、前記第二の指示情報が少なくとも、エコーモニタリングを起動する指示と、前記第一の信号のフォーマットとのうちの一つを含むことと、
前記第一の通信機器が前記第二の通信機器により送信される前記識別情報を受信することであって、前記識別情報が、前記第二の通信機器が前記第一の信号のエコー信号を監視し且つ分析して取得したものであり、前記識別情報に、前記第一の信号の発射角度及び/又はビーム方向にスマートサーフェス機器が存在するかどうかを指示するための第三の指示情報が含まれることとを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項12】
信号反射方法であって、
スマートサーフェス機器が第一の通信機器により送信される第一の信号を受信することと、
前記スマートサーフェス機器が特定の反射モードで、前記第一の信号を反射して、前記第一の信号のエコー信号を送信することとを含む、信号反射方法。
【請求項13】
通信機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から
11のいずれか1項に記載のスマートサーフェス機器の
識別方法のステップを実現する、通信機器。
【請求項14】
スマートサーフェス機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項
12に記載の信号反射方法のステップを実現する、スマートサーフェス機器。
【請求項15】
プログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令は、プロセッサにより実行される時、請求項1から11のいずれか1項に記載のスマートサーフェス機器の
識別方法のステップを実現し、又は請求項
12に記載の信号反射方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】