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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-14
(54)【発明の名称】撮影装置
(51)【国際特許分類】
   G02B 7/02 20210101AFI20240607BHJP
【FI】
G02B7/02 Z
G02B7/02 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502241
(86)(22)【出願日】2021-08-18
(85)【翻訳文提出日】2023-09-26
(86)【国際出願番号】 CN2021113164
(87)【国際公開番号】W WO2022198900
(87)【国際公開日】2022-09-29
(31)【優先権主張番号】202110326104.1
(32)【優先日】2021-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110326094.1
(32)【優先日】2021-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110326106.0
(32)【優先日】2021-03-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521101435
【氏名又は名称】浙江舜宇智領技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG SUNNY SMARTLEAD TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.67-69 Fengle Road,Yangming Street Yuyao,Zhejiang 315400 China
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】丁志
(72)【発明者】
【氏名】張扣文
(72)【発明者】
【氏名】唐新科
(72)【発明者】
【氏名】農開勲
【テーマコード(参考)】
2H044
【Fターム(参考)】
2H044AE06
2H044AJ06
(57)【要約】
本願発明は一眼または多眼撮影装置に関し、レンズモジュールと、フロントケースと、リヤケースと、締結手段とを有し、前記フロントケースはスルーホールを有し、前記レンズモジュールはレンズモジュールと、センサーボードと、センサーボードに接続されたプリント配線板とを有し、前記締結手段は前記スルーホールを通るレンズモジュールを前記フロントケースに固定する。本願発明の一眼又は多目撮影装置は高い安定性、信頼性、調節性を有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズモジュール(3)と、フロントケース(1)と、リヤケース(2)とを備える撮影装置(100)であって、
前記フロントケース(1)はスルーホール(6)を有し、前記リヤケース(2)と前記フロントケース(1)が接続することで、前記フロントケース(1)と前記リヤケース(2)との間にあるキャビティを形成し、
前記レンズモジュール(3)は、レンズモジュール(15)と、センサーボード(10)と、プリント配線板(11)とを備え、
前記撮影装置(100)は締結手段を備え、
前記プリント配線板(11)は前記キャビティの内部に位置し、前記リヤケース(2)に固定接続され;
前記レンズモジュール(15)はレンズ筒(7)を備え、前記レンズ筒(7)は筒体前端及び筒体後端を有し、前記レンズ筒(7)が前記スルーホール(6)を通って、前記筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記筒体後端が前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズ筒(7)を通過した光線が前記センサーボード(10)上のセンサー(14)に到達できるように、前記センサーボード(10)が前記キャビティの内部に位置し、前記センサーボード(10)が前記プリント配線板(11)に接続され;
前記締結手段は前記レンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定させる撮影装置(100)。
【請求項2】
前記センサーボード(10)は前記レンズ筒(7)に固定接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置(100)。
【請求項3】
前記センサーボード(10)はフレキシブル配線(12)により前記プリント配線板(11)に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の撮影装置(100)。
【請求項4】
前記センサーボード(10)及び/または前記プリント配線板(11)と、これらの間に配置されたフレキシブルボードとが、ハードーフレキシブル結合ボードを形成する、ことを特徴とする請求項2に記載の撮影装置(100)。
【請求項5】
前記レンズモジュール(15)は一体式レンズモジュールを含む、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の撮影装置(100)。
【請求項6】
前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁にレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記ナット(4)は前記ねじ(8)と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の撮影装置(100)。
【請求項7】
前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項6に記載の撮影装置(100)。
【請求項8】
前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記ナット(4)は、前記ねじ(8)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の撮影装置(100)。
【請求項9】
前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)の間に位置する、ことを特徴とする請求項8に記載の撮影装置(100)。
【請求項10】
前記ナット(4)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記ナット(4)を回転させ前記レンズ筒(7)の筒体後端のねじ(8)に接続される、ことを特徴とする請求項8に記載の撮影装置(100)。
【請求項11】
前記締結手段はスナップリング(17)、好ましくはさらばね、更に好ましくはダイヤスプリングと、スペーサー(5)を有し、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体後端の外周縁にレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁に形成され前記スナップリング(17)にマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の撮影装置(100)。
【請求項12】
前記締結手段はスナップリング(17)、好ましくはさらばね、更に好ましくはダイヤスプリングと、スペーサー(5)とを有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁に形成され前記スナップリング(17)にマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の撮影装置(100)。
【請求項13】
前記締結手段は係止構造とスペーサー(5)とを有し、并且
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スペーサー(5)は前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記係止構造は、前記スルーホール(6)の側壁からスルーホールの内部へ凸出し前記スルーホールの側壁に固定接続される係止フック(20)と、前記筒体後端に位置するL/T形槽とを有し、当該L/T形槽は前記筒体後端の縁部から筒体の軸方向へ延びるガイド槽(18)と、ガイド槽の筒体後端の縁部から離れる端部から筒体の周方向へ延びるストッパー槽(19)とを有し、前記ガイド槽(18)と前記ストッパー槽(19)はL形又はT形であり、
前記係止フック(20)が前記L/T形槽内で移動できるように前記係止フック(20)の寸法と前記L/T形槽の槽幅とを設置し、
実装位置にある際、前記係止フック(20)は前記ストッパー槽(19)に収納され、前記ストッパー槽(19)に収納された係止フック(20)は前記フランジ(9)を前記フロントケース(1)に当接させ、あるいは前記フランジ(9)を前記スペーサー(5)とともに一前記フロントケース(1)に当接させることで、前記レンズ筒(7)を前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の撮影装置(100)。
【請求項14】
少なくとも二つのレンズモジュール(3)と、フロントケース(1)と、リヤケース(2)とを備える少なくとも両眼の撮影装置(200)であって、前記フロントケース(1)はスルーホール(6)を有し、前記リヤケース(2)と前記フロントケース(1)とが接続することで、前記フロントケース(1)と前記リヤケース(2)との間に位置するキャビティを形成し、
前記レンズモジュール(3)はレンズモジュール(15)と、センサーボード(10)と、プリント配線板(11)と、を有し、
前記撮影装置(200)は締結手段を有し、
前記プリント配線板(11)は前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズモジュール(15)はレンズ筒(7)を含み、前記レンズ筒(7)は筒体前端と筒体後端とを有し、前記レンズ筒(7)が前記スルーホール(6)を通って、前記筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記筒体後端が前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズ筒(7)を通過した光線が前記センサーボード(10)上のセンサー(14)に到達できるように、前記センサーボード(10)が前記キャビティの内部に位置し前記レンズ筒(7)に固定接続され、前記センサーボード(10)が前記プリント配線板(11)に接続され;
前記締結手段は前記レンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定され、当該締結構造は前記レンズモジュール(15)が前記フロントケース(1)へ固定される前に前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転することを許容する、少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項15】
前記プリント配線板(11)が前記リヤケース(2)に固定接続され、前記センサーボード(10)がフレキシブル配線(12)によって前記プリント配線板(11)に接続される、ことを特徴とする請求項14に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項16】
前記プリント配線板(11)が前記リヤケース(2)に固定接続され、前記センサーボード(10)及び/または前記プリント配線板(11)と、これらの間に存在するフレキシブルボードとがハードーフレキシブル結合ボードを形成する、ことを特徴とする請求項14に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項17】
前記レンズモジュール(15)は一体式レンズモジュールを含む、ことを特徴とする請求項14~16のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項18】
前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記ナット(4)は、前記ねじ(8)と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項14~17のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項19】
前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項18に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項20】
前記フランジ(9)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具(24)または人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する、ことを特徴とする請求項18または19に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項21】
前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記ナット(4)は、前記ねじ(8)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項14~17のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項22】
前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項21に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項23】
前記フランジ(9)は、面前記キャビティの外部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具(24)または人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸にそって回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する、ことを特徴とする請求項21または22に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項24】
前記ナット(4)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記ナット(4)を回転させレンズ筒(7)の筒体後端のねじ(8)に接続させる、ことを特徴とする請求項21~23のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項25】
前記締結手段は、スナップリング(17)、好ましくはさらばね、更に好ましくはダイヤスプリングと、スペーサー(5)とを有し、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体後端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体前端の外周縁に形成され前記スナップリング(17)にマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記筒体後端のフランジ(9)とともに前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記フランジ(9)は、前記キャビティの内部に臨む表面凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する、請求項14~17のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項26】
前記締結手段はスナップリング(17)、好ましくはさらばね、さらに好ましくはダイヤスプリングと、スペーサーとを有し(5)、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁に形成され前記スナップリング(17)とマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スナップリング(17)は前記軸槽(16)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記フランジ(9)は前記キャビティの外部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで調節治具又は人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する、請求項14~17のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項27】
前記締結手段は係止構造とスペーサー(5)とを有し、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って延びるフランジ(9)を有し、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スペーサー(5)は前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記係止構造は、前記スルーホール(6)の側壁からスルーホールの内部へ凸出し前記スルーホールの側壁に固定接続された係止フック(20)と、前記筒体後端に位置するL/T形槽とを有し、当該L/T形槽は前記筒体後端の縁部から筒体の軸方向へ延びるガイド槽(18)と、ガイド槽の筒体後端の縁部から離れる端部から筒体の周方向へ延びるストッパー槽(19)とを有し、前記ガイド槽(18)と前記ストッパー槽(19)はL又はT形であり、
前記係止フック(20)が前記L/T形槽内で移動できるように前記係止フック(20)の尺寸と前記L/T形槽の槽幅を設置し、
実装位置にある際に、前記係止フック(20)は前記ストッパー槽(19)に収納され、前記ストッパー槽(19)に収納された係止フック(20)が前記フランジ(9)を前記フロントケース(1)に当接させ、または前記フランジ(9)と前記スペーサー(5)とを前記フロントケース(1)に当接させることで、前記レンズ筒(7)を前記フロントケース(1)に固定し、前記ストッパー槽(19)は前記係止フック(20)が前記ストッパー槽(19)内で移動できる長さを有する、請求項14~17のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項28】
少なくとも二つのレンズモジュール(3)と、フロントケース(1)と、リヤケース(2)とを備える少なくとも両眼の撮影装置(300)であって、前記フロントケース(1)は一以上のスルーホール(6,6’)を有し、前記リヤケース(2)と前記フロントケース(1)とが接続し前記フロントケース(1)と前記リヤケース(2)との間にあるキャビティを形成し、
前記レンズモジュール(3)はレンズモジュール(15)と、センサーボード(10)と、プリント配線板(11)とを有し、
前記撮影装置(300)は締結手段を有し、
前記プリント配線板(11)は前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズモジュール(15)はレンズ筒(7)を有し、前記レンズ筒(7)は筒体前端と筒体後端とを有し、前記レンズ筒(7)が前記スルーホール(6,6’)を通ることで、前記筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記筒体後端が前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズ筒(7)を通過した光線が前記センサーボード(10)上のセンサー(14)に到達できるように、前記センサーボード(10)が前記キャビティの内部に位置し前記レンズ筒(7)に固定接続され、前記センサーボード(10)が前記プリント配線板(11)に接続され;
前記一以上のスルーホール(6,6’)における少なくとも一つが長尺状スルーホール(6’)、少なくとも一つの前記レンズ筒(7)が少なくとも一つの前記長尺状スルーホール(6’)を通り、
前記締結手段は前記レンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定し、前記レンズ筒(7)が前記長尺状スルーホール(6’)を通るレンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定する締結手段、当該レンズモジュール(15)が前記長尺状スルーホール(6’)の異なる位置で前記フロントケース(1)に固定されることを許容する、少なくとも両眼の撮影装置。
【請求項29】
前記プリント配線板(11)は前記リヤケース(2)に固定接続され、前記センサーボード(10)はフレキシブル配線(12)によって前記プリント配線板(11)に接続される、請求項28に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項30】
前記プリント配線板(11)が前記リヤケース(2)に固定接続され、前記センサーボード(10)及び/または前記プリント配線板(11)と、これらの間に存在するフレキシブルボードとはハードーフレキシブル結合ボードを形成する、請求項28に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項31】
少なくとも二つの前記レンズ筒(7)が同一の前記長尺状スルーホール(6’)を通る、ことを特徴とする請求項28~30のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項32】
前記レンズモジュール(15)は一体式レンズモジュールを含む、ことを特徴とする請求項28~31のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項33】
前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体後端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記ナット(4)は、前記ねじ(8)と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項28~32のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項34】
前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項33に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項35】
前記フランジ(9)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具(24)または人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する、ことを特徴とする請求項33または34に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項36】
前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁に形成され前記ナット(4)とマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記ナット(4)は、前記ねじ(8)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項28~32のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項37】
前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間に、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項36に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項38】
前記フランジ(9)は、前記キャビティの外部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具(24)または人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する、ことを特徴とする請求項36または37に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項39】
前記ナット(4)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記ナット(4)を回転させ、前記レンズ筒(7)の筒体後端のねじ(8)に接続させる、ことを特徴とする請求項36~38のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項40】
前記締結手段はスナップリング(17)、好ましくはさらばね、好ましくはダイヤスプリングと、スペーサー(5)とを有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体前端の外周縁に形成され前記スナップリング(17)にマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径又は前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径または前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記フランジ(9)は前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで調節治具又は人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する、ことを特徴とする請求項28~32のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【請求項41】
前記締結手段はスナップリング(17)、好ましくはさらばね、sさらに好ましくはダイヤスプリングと、スペーサー(5)とを有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁において形成され前記スナップリング(17)にマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記フランジ(9)は前記キャビティの外部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する、ことを特徴とする請求項28~32のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は撮影装置に関する。具体的に、本願発明は安定性及び信頼性の高い撮影装置に関する。また、本願発明は少なくとも両眼型の撮影装置に関する。具体的に、本願発明は、レンズモジュールがレンズ筒の光軸周りに回転可能に設けられ、安定性及び信頼性の高い撮影装置に関する。また、本願発明は、少なくとも両眼型の撮影装置に関する。具体的に、本願発明は、レンズ間の距離が調整可能で、安定性及び信頼性の高く、レンズモジュールがレンズ筒の光軸に巡って回転可能に設けられた少なくとも両眼型の撮影装置に関する。
関連出願の引用
本願発明は、2021年3月26日に提出した下記三件の中国出願を基礎出願とし、優先権を主張するものである。
出願番号:202110326104.1
出願番号:202110326106.0
出願番号:202110326094.1
【背景技術】
【0002】
自動車をはじめとする車両及び人工知恵の普及に従い、車両の内部に一眼ADAS撮影装置または両眼ADAS撮影装置などのADAS(高級運転補助システム)撮影装置の配置が必要となる。
【0003】
従来の車両用撮影装置は、図面1-1、図面2及び図面3-1に示している。図面1-1に示した従来の撮影装置は、フロントケース1、リヤケース2及び撮影モジュール3を含む。これらの部材は例えばボルト21などを用いて組み立て、図面3-1に示した撮影装置を形成する。
【0004】
そして、一般的に、図面2に示したように、上記の撮影モジュール3はレンズ22、レンズベース23及びプリント配線板(PCBA)を含む。上記のPCBA基本的に集積した光センサー14とプリント配線板11とを含み、上記の光センサー14は上記のレンズ22からの光信号を受信して電気信号に転換し、上記のプリント配線基板に送信する。上記の光センサー14と上記のプリント配線板11とが集積されて、ハード板のPCBAを形成する。組み立てる際に、レンズ22をレンズベース23に実装し、そしてボルト21などを通じて上記のPCBAハード板に固定し、撮影モジュール3を形成する。最後に、撮影モジュール3の全体がボルト21又は本分野に既知の手段を用いて上記のPCBAハード板を通じて前記フロントケース1またはリヤケース2に固定される。
【0005】
近年、車両内部の一眼ADAS撮影装置は両眼ADAS撮影装置に置換されつつある。これは、両眼撮影装置が一眼撮影装置のすべての機能を有するとともに、ディプス情報を識別することもできるからである。しかしながら、両眼撮影装置は両レンズ間の距離の公差が厳しく要求される。
【0006】
従来の車両用両眼撮影装置は図1-2、図2及び図3-2に示される。図1-2に示される従来の両眼撮影装置は、一般的にフロントケース1、リヤケース2、及び二つの撮影モジュール3を備える。これらの部材を例えばボルト21等を用いて組み立て、図3-2に示される」両眼撮影装置を形成する。
【0007】
両眼撮影装置の場合、二つの撮影モジュール3が上記のPCBAハード板を介してボルト21または本分野における他の既知手段によって上記のフロントケース1またはリヤケース2に固定される。
【0008】
上記の従来の撮影装置(従来の一眼または両眼撮影装置を含む)において、レンズ22とレンズベース23とからなるレンズアッシの全体が上記のPCBAハード板の前方に位置することによって、上記のアッシの重心が当然上記のPCBAハード板の前方に位置する。これにより、車両の運転中に、上記のレンズアッシが車両の揺れに従い振動する。上記のアッシの重心が上記のPCBAハード板から離れるに従い、振動が激しくなる。このような振動が上記のレンズアッシと上記のPCBAハード板との間の接続、上記のPCBAハード板とフロントケース1またはリヤケース2との間の接続、及び/又はレンズ22とレンズベース23との間の接続が緩む可能性があり、さらにレンズ22が車両運転中に車両の揺れに従い、車体に対する振動がもっと激しくなる。これによって、従来の撮影装置の安定性及び信頼性が懸念される。
【0009】
また、従来の両眼撮影装置は、上記の二つの撮影モジュール3を固定する方式によって、上記のふたつの撮影モジュール3における二つのセンサーの実装角度を実装前にマッチさせる必要がある。上記の実装角度がボルトなどの固定装置など、または上記の振動などの原因でずれる場合、上記の実装角度を調整してマッチさせることが困難である。
【0010】
また、従来の両眼撮影装置の構造は、寸法チェーンが長く、レンズとレンズとの間の距離の一致性を確保しにくい。設計を満足するのに、大量の計算が必要となる。
【0011】
そして、従来の両眼撮影装置において、上記の二つの撮影モジュール3を固定する方式において、上記の二つのレンズのレンズ間距離を調整しにくい。しかしながら、多くの場合、レンズ間の距離を便利に調整することが好ましい。これに対し、中国出願CN201637998U及びCN210321626Uがレンズ間距離の調整を検討したが、これらの文献は、レンズ間距離を調整可能とするとともに、安定性及び信頼性に関する欠陥を解消することになっていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
一方、本願発明の目的は、上記背景技術部において前記した従来技術の撮像装置が有する固有の欠点を克服または低減することができる安定性と信頼性の高い撮像装置を提供することにある。すなわち、本願発明は、車両の車体に対するレンズの振動が相対的に小さい撮像装置を提供することを目的とする。
【0013】
また、本発明の目的は、上記のような従来技術の両眼カメラ装置が有する固有の欠点を克服または少なくとも低減することができる、高安定性と高信頼性を有し、レンズモジュールがレンズ筒の光軸周りに容易に回転することができる少なくとも両眼のカメラ装置を提供することにある。すなわち、本発明は、自動車の車体に対するレンズの振動が相対的に小さい少なくとも両眼のカメラ装置を提供し、また、前記少なくとも両眼のカメラ装置は、組み立てが完了する前に、少なくとも2つのレンズモジュールのそれぞれがレンズ筒の光軸を中心に回転可能であり、それにより、2つのレンズモジュールの2つのセンサの取り付け角度を容易に調整して互いに一致させることができる。
【0014】
さらに別の態様では、本発明の目的は、上記の背景技術で説明したような従来技術の両眼カメラ装置の固有の欠点を克服または少なくとも低減することができる、高い安定性と高い信頼性を有し、かつレンズ間隔の調整を容易にすることができる少なくとも両眼カメラ装置を提供することにある。すなわち、本発明は、自動車の車体に対するレンズの振動が相対的に小さく、レンズ間隔が調整可能であると同時に、少なくとも両眼のカメラ装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記の課題を解決するために、本願は以下の技術案を提供する。
技術案1:レンズモジュール(3)と、フロントケース(1)と、リヤケース(2)とを備える撮影装置(100)であって、
前記フロントケース(1)はスルーホール(6)を有し、前記リヤケース(2)と前記フロントケース(1)が接続することで、前記フロントケース(1)と前記リヤケース(2)との間にあるキャビティを形成し、
前記レンズモジュール(3)は、レンズモジュール(15)と、センサーボード(10)と、プリント配線板(11)とを備え、
前記撮影装置(100)は締結手段を備え、
前記プリント配線板(11)は前記キャビティの内部に位置し、前記リヤケース(2)に固定接続され;
前記レンズモジュール(15)はレンズ筒(7)を備え、前記レンズ筒(7)は筒体前端及び筒体後端を有し、前記レンズ筒(7)が前記スルーホール(6)を通って、前記筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記筒体後端が前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズ筒(7)を通過した光線が前記センサーボード(10)上のセンサー(14)に到達できるように、前記センサーボード(10)が前記キャビティの内部に位置し、前記センサーボード(10)が前記プリント配線板(11)に接続され;
前記締結手段は前記レンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定させる撮影装置(100)。
【0016】
技術案2:前記センサーボード(10)は前記レンズ筒(7)に固定接続される。
【0017】
技術案3:前記センサーボード(10)はフレキシブル配線(12)により前記プリント配線板(11)に接続される。
【0018】
技術案4:前記センサーボード(10)及び/または前記プリント配線板(11)と、これらの間に配置されたフレキシブルボードとが、ハードーフレキシブル結合ボードを形成する。
【0019】
技術案5:前記レンズモジュール(15)は一体式レンズモジュールを含む。
【0020】
技術案6:前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁にレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記ナット(4)は前記ねじ(8)と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する。
【0021】
技術案7:前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する。
【0022】
技術案8:前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記ナット(4)は、前記ねじ(8)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する。
【0023】
技術案9:前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)の間に位置する。
【0024】
技術案10:前記ナット(4)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記ナット(4)を回転させ前記レンズ筒(7)の筒体後端のねじ(8)に接続される。
【0025】
技術案11:前記締結手段はスナップリング(17)、好ましくはさらばね、更に好ましくはダイヤスプリングと、スペーサー(5)を有し、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体後端の外周縁にレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁に形成され前記スナップリング(17)にマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する。
【0026】
技術案12:前記締結手段はスナップリング(17)、好ましくはさらばね、更に好ましくはダイヤスプリングと、スペーサー(5)とを有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁に形成され前記スナップリング(17)にマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する。
【0027】
技術案13:前記締結手段は係止構造とスペーサー(5)とを有し、并且
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スペーサー(5)は前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記係止構造は、前記スルーホール(6)の側壁からスルーホールの内部へ凸出し前記スルーホールの側壁に固定接続される係止フック(20)と、前記筒体後端に位置するL/T形槽とを有し、当該L/T形槽は前記筒体後端の縁部から筒体の軸方向へ延びるガイド槽(18)と、ガイド槽の筒体後端の縁部から離れる端部から筒体の周方向へ延びるストッパー槽(19)とを有し、前記ガイド槽(18)と前記ストッパー槽(19)はL形又はT形であり、
前記係止フック(20)が前記L/T形槽内で移動できるように前記係止フック(20)の寸法と前記L/T形槽の槽幅とを設置し、
実装位置にある際、前記係止フック(20)は前記ストッパー槽(19)に収納され、前記ストッパー槽(19)に収納された係止フック(20)は前記フランジ(9)を前記フロントケース(1)に当接させ、あるいは前記フランジ(9)を前記スペーサー(5)とともに一前記フロントケース(1)に当接させることで、前記レンズ筒(7)を前記フロントケース(1)に固定する。
【0028】
技術案14:少なくとも二つのレンズモジュール(3)と、フロントケース(1)と、リヤケース(2)とを備える少なくとも両眼の撮影装置(200)であって、前記フロントケース(1)はスルーホール(6)を有し、前記リヤケース(2)と前記フロントケース(1)とが接続することで、前記フロントケース(1)と前記リヤケース(2)との間に位置するキャビティを形成し、
前記レンズモジュール(3)はレンズモジュール(15)と、センサーボード(10)と、プリント配線板(11)と、を有し、
前記撮影装置(200)は締結手段を有し、
前記プリント配線板(11)は前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズモジュール(15)はレンズ筒(7)を含み、前記レンズ筒(7)は筒体前端と筒体後端とを有し、前記レンズ筒(7)が前記スルーホール(6)を通って、前記筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記筒体後端が前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズ筒(7)を通過した光線が前記センサーボード(10)上のセンサー(14)に到達できるように、前記センサーボード(10)が前記キャビティの内部に位置し前記レンズ筒(7)に固定接続され、前記センサーボード(10)が前記プリント配線板(11)に接続され;
前記締結手段は前記レンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定され、当該締結構造は前記レンズモジュール(15)が前記フロントケース(1)へ固定される前に前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転することを許容する、少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【0029】
技術案15:前記プリント配線板(11)が前記リヤケース(2)に固定接続され、前記センサーボード(10)がフレキシブル配線(12)によって前記プリント配線板(11)に接続される。
【0030】
技術案16:前記プリント配線板(11)が前記リヤケース(2)に固定接続され、前記センサーボード(10)及び/または前記プリント配線板(11)と、これらの間に存在するフレキシブルボードとがハードーフレキシブル結合ボードを形成する。
【0031】
技術案17:前記レンズモジュール(15)は一体式レンズモジュールを含む。
【0032】
技術案18:前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記ナット(4)は、前記ねじ(8)と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する。
【0033】
技術案19:前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する。
技術案20:前記フランジ(9)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具(24)または人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する。
【0034】
技術案21:前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記ナット(4)は、前記ねじ(8)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する。
【0035】
技術案22:前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する。
【0036】
技術案23:前記フランジ(9)は、面前記キャビティの外部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具(24)または人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸にそって回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する。
【0037】
技術案24:前記ナット(4)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記ナット(4)を回転させレンズ筒(7)の筒体後端のねじ(8)に接続させる。
【0038】
技術案25:前記締結手段は、スナップリング(17)、好ましくはさらばね、更に好ましくはダイヤスプリングと、スペーサー(5)とを有し、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体後端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体前端の外周縁に形成され前記スナップリング(17)にマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記筒体後端のフランジ(9)とともに前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記フランジ(9)は、前記キャビティの内部に臨む表面凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する。
【0039】
技術案26:前記締結手段はスナップリング(17)、好ましくはさらばね、さらに好ましくはダイヤスプリングと、スペーサーとを有し(5)、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁に形成され前記スナップリング(17)とマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スナップリング(17)は前記軸槽(16)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記フランジ(9)は前記キャビティの外部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで調節治具又は人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、
前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する。
【0040】
技術案27:前記締結手段は係止構造とスペーサー(5)とを有し、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って延びるフランジ(9)を有し、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スペーサー(5)は前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記係止構造は、前記スルーホール(6)の側壁からスルーホールの内部へ凸出し前記スルーホールの側壁に固定接続された係止フック(20)と、前記筒体後端に位置するL/T形槽とを有し、当該L/T形槽は前記筒体後端の縁部から筒体の軸方向へ延びるガイド槽(18)と、ガイド槽の筒体後端の縁部から離れる端部から筒体の周方向へ延びるストッパー槽(19)とを有し、前記ガイド槽(18)と前記ストッパー槽(19)はL又はT形であり、
前記係止フック(20)が前記L/T形槽内で移動できるように前記係止フック(20)の尺寸と前記L/T形槽の槽幅を設置し、
実装位置にある際に、前記係止フック(20)は前記ストッパー槽(19)に収納され、前記ストッパー槽(19)に収納された係止フック(20)が前記フランジ(9)を前記フロントケース(1)に当接させ、または前記フランジ(9)と前記スペーサー(5)とを前記フロントケース(1)に当接させることで、前記レンズ筒(7)を前記フロントケース(1)に固定し、前記ストッパー槽(19)は前記係止フック(20)が前記ストッパー槽(19)内で移動できる長さを有する。
【0041】
技術案28:少なくとも二つのレンズモジュール(3)と、フロントケース(1)と、リヤケース(2)とを備える少なくとも両眼の撮影装置(300)であって、前記フロントケース(1)は一以上のスルーホール(6,6’)を有し、前記リヤケース(2)と前記フロントケース(1)とが接続し前記フロントケース(1)と前記リヤケース(2)との間にあるキャビティを形成し、
前記レンズモジュール(3)はレンズモジュール(15)と、センサーボード(10)と、プリント配線板(11)とを有し、
前記撮影装置(300)は締結手段を有し、
前記プリント配線板(11)は前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズモジュール(15)はレンズ筒(7)を有し、前記レンズ筒(7)は筒体前端と筒体後端とを有し、前記レンズ筒(7)が前記スルーホール(6,6’)を通ることで、前記筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記筒体後端が前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズ筒(7)を通過した光線が前記センサーボード(10)上のセンサー(14)に到達できるように、前記センサーボード(10)が前記キャビティの内部に位置し前記レンズ筒(7)に固定接続され、前記センサーボード(10)が前記プリント配線板(11)に接続され;
前記一以上のスルーホール(6,6’)における少なくとも一つが長尺状スルーホール(6’)、少なくとも一つの前記レンズ筒(7)が少なくとも一つの前記長尺状スルーホール(6’)を通り、
前記締結手段は前記レンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定し、前記レンズ筒(7)が前記長尺状スルーホール(6’)を通るレンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定する締結手段、当該レンズモジュール(15)が前記長尺状スルーホール(6’)の異なる位置で前記フロントケース(1)に固定されることを許容する。
【0042】
技術案29:前記プリント配線板(11)は前記リヤケース(2)に固定接続され、前記センサーボード(10)はフレキシブル配線(12)によって前記プリント配線板(11)に接続される。
【0043】
技術案30:前記プリント配線板(11)が前記リヤケース(2)に固定接続され、前記センサーボード(10)及び/または前記プリント配線板(11)と、これらの間に存在するフレキシブルボードとはハードーフレキシブル結合ボードを形成する。
【0044】
技術案31:少なくとも二つの前記レンズ筒(7)が同一の前記長尺状スルーホール(6’)を通る。
【0045】
技術案32:前記レンズモジュール(15)は一体式レンズモジュールを含む。
【0046】
技術案33:前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体後端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記ナット(4)は、前記ねじ(8)と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項28~32のいずれか一項に記載の少なくとも両眼の撮影装置(200)。
【0047】
技術案34:前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する。
【0048】
技術案35:前記フランジ(9)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具(24)または人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する。
【0049】
技術案36:前記締結手段はナット(4)を含み、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁に形成され前記ナット(4)とマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記ナット(4)は、前記ねじ(8)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定する。
【0050】
技術案37:前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間に、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する。
【0051】
技術案38:前記フランジ(9)は、前記キャビティの外部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具(24)または人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する。
【0052】
技術案39:前記ナット(4)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記ナット(4)を回転させ、前記レンズ筒(7)の筒体後端のねじ(8)に接続させる。
【0053】
技術案40:前記締結手段はスナップリング(17)、好ましくはさらばね、好ましくはダイヤスプリングと、スペーサー(5)とを有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は、前記筒体前端の外周縁に形成され前記スナップリング(17)にマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径又は前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径または前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記フランジ(9)は前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで調節治具又は人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する。
【0054】
技術案41:前記締結手段はスナップリング(17)、好ましくはさらばね、sさらに好ましくはダイヤスプリングと、スペーサー(5)とを有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記レンズ筒(7)は前記筒体後端の外周縁において形成され前記スナップリング(17)にマッチする軸槽(16)を有し、
前記スナップリング(17)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大外径は前記レンズ筒(7)の通った前記スルーホール(6)の内径あるいは前記長尺状スルーホール(6’)の幅よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記筒体前端に位置するフランジ(9)とともに、前記レンズ筒(7)を挟んだ状態で前記フロントケース(1)に固定し、
前記スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置し、
前記フランジ(9)は前記キャビティの外部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記レンズ筒(7)を前記レンズ筒(7)の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒(7)に固定接続されたセンサーボード(10)の実装角度を調節する。
【発明の効果】
【0055】
以上の本発明の複数の態様の各態様により、本発明の複数の目的が達成される。
第1の態様において、本発明が実現しようとする目的は、本発明者が設計した前端レンズモジュールの位置決め及び後端固定プリント基板の態様によって実現される。具体的には、自動車の運転中に、本発明のレンズモジュールの車体に対する振動幅が小さくなるため、本発明のカメラ装置の良好な安定性と信頼性が保証される。
【0056】
第2の態様では、本発明が実現しようとする目的は、本発明者が設計した前端レンズモジュールの位置決めの方法によって実現される。具体的には、本発明は先端レンズモジュールの位置決めの設計を採用し、レンズモジュール自体と上ケースによって位置決めを行い、レンズとレンズ間の距離公差の正確な制御を実現し、両眼レンズ間の寸法チェーンを大幅に短縮した。すなわち、本発明の少なくとも両眼のカメラ装置は、レンズとレンズとの距離公差(baseline)を正確に制御することができる。同時に、本発明の少なくとも両眼のカメラ装置は、レンズモジュールの設置時の角度を容易に調整することができ、従来のアルゴリズムの両眼カメラの位置度に対する需要を完全に満たすことができる。
【0057】
第3の態様において、本発明が実現しようとする目的は、本発明者が設計した前端レンズモジュールの位置決め及び長尺状スルーホールの設計の態様によって実現される。具体的には、本発明は前端レンズモジュールの位置決めの設計を採用し、レンズモジュール自体と上ケースによって位置決めを行い、レンズとレンズの間の距離公差の正確な制御を実現し、両眼レンズの間の寸法チェーンを大幅に短縮し、同時に長尺形のスルーホールの設計を採用し、レンズモジュールの相対位置を任意に移動することができ、適切な位置に移動したら、締め付け機構で固定します。この方式は異なる顧客のモジュールとモジュールの間の異なる需要に用いることができ、操作が簡便で、実用性が高い。すなわち、本発明の少なくとも両眼のカメラ装置は、レンズとレンズとの間の距離公差(すなわちbaseline)を正確に制御することができるとともに、レンズ間隔の調整及びモジュール装着時の角度の調整を容易にすることができ、従来のアルゴリズムの両眼カメラヘッド位置度に対する需要を完全に満たすことができる。
【0058】
さらに、本発明が提供する少なくとも両眼のカメラ装置は、レンズモジュールに調整機構を設けることも好ましく、組み立てが完了する前および/または後に、少なくとも2つのレンズモジュールがレンズ筒の光軸周りに容易に回転することができ、それによって2つのレンズモジュールの2つのセンサの取り付け角度を容易に調整することができ、さらに、その結像の角度を制御して互いに一致させることができる。前記調節過程において配線板は応力を受けず、レンズ調節機構が応力を受ける、そのため、配線板に変形が発生せず、接着剤にも力を受けて割れなく、機能要件を満たしながらモジュール自体の信頼性に影響を与えない。
【0059】
さらに、本発明が提供する少なくとも両眼のカメラ装置において、好ましい前端レンズモジュールの位置決め及び後端固定プリント配線板の構成は、車体に対するレンズの振動幅を小さくすることもでき、したがって、本発明の少なくとも両眼のカメラ装置の良好な安定性及び信頼性が保証される。また、本発明が提供する少なくとも両眼のカメラ装置において、センサ基板とプリント配線基板との間には、ソフト配線などのソフト接続を用いることが好ましい。組み立てと調整の過程で生じる公差を効果的に吸収することができる。
【0060】
また、本発明のカメラアセンブリは、多様なタイプのモジュール(単眼、多眼、見回し、後方、側面、船内など)に使用でき、汎用性が高い。
【0061】
実際、本発明のカメラアセンブリは、上述の利点の組み合わせを有することができる
【図面の簡単な説明】
【0062】
本願発明が保護を要求する技術案をより明確に説明するために、以下に具体的な実施形態で使用する必要がある図面を簡単に紹介し、明らかにして、以下に説明する図面は本願発明のいくつかの具体的な実施形態にすぎず、当業者にとって、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。なお、本願発明の明細書添付図面は概略的なものであり、その中に描かれた部品の寸法及び寸法比率は製品の真の寸法及び比率を代表するものではなく、各部品間の位置関係又は接続関係を概略的に示すためだけである。図面と理解を容易にするために、部品のサイズは異なるスケールになる可能性があります。また、同一または類似の符号は、同一または類似の部材を表す。
図1-1】図1-1は従来の撮影装置を模式的に示す分解図である。
図1-2】図1-2は従来の両眼撮影装置を模式的に示す分解図である。
図2図2は、図1-1または図1-2に示した従来の撮影装置に含まれる撮影モジュールを模式的に示す分解図である。
図3-1】図3-1は、図1-1に示した従来の撮影装置を模式的に示す組立図である。
図3-2】図3-2は、図1-2に示した従来の両眼撮影装置を模式的に示す組立図である。
図4図4は、本願発明の撮影装置またはすくなくとも両眼の撮影装置におけるレンズモジュールの側視図である。
図5-1】図5-1は本願発明の第一方面における好ましい撮影装置を模式的に説明するための分解図である。
図5-2】図5-2は本願発明の第二方面における好ましい少なくとも両眼の撮影装置の分解図である。
図5-3】図5-3は本願発明の第三方面中における好ましい少なくとも両眼の撮影装置の分解図である。
図6図6図5-1、図5-2又は図5-3に示した本願発明の好ましい撮影装置又は好ましい少なくとも両眼の撮影装置におけるレンズモジュール及びセンサーボードを模式的に説明するための分解図である。
図7図7図6に示したレンズモジュール及びセンサーボードが組み立てた状態を模式的に示す組立図である。
図8-1】図8-1は図5-1に示した本願発明の好ましい撮影装置を模式的に示す組立図である。
図8-2】図8-2は図5-2に示した本願発明の好ましい少なくとも両眼の撮影装置を模式的に示す組立図である
図8-3】図8-3は図5-3に示した本願発明の好ましい少なくとも両眼の撮影装置を模式的に示す組立図である。
図9図9は本願発明のさらに好ましい撮影装置または少なくとも両眼の撮影装置におけるレンズモジュール及びナット締結手段を模式的に示す側視図である。
図10図10は本願発明のさらに好ましい撮影装置または少なくとも両眼の撮影装置におけるレンズモジュール及びスナップリング締結手段を模式的に示す分解図である。
図11図11図10に示したレンズモジュール及びスナップリング締結手段を模式的に示す側視図である。
図12図12は本願発明のさらに好ましい撮影装置または少なくとも両眼の撮影装置におけるレンズモジュール及びスナップリング締結手段を模式的に示す分解図である。
図13図13図12に示したレンズモジュール及びスナップリング締結手段を模式的に示す側視図である。
図14図14は本願発明のさらに好ましい撮影装置または少なくとも両眼の撮影装置におけるレンズモジュール及び係止構造を模式的に示す分解図である。
図15図15図14に示したレンズモジュールの側視図である。
図16図16図14に示したレンズモジュール及び係止構造が未係止状態における側視図である。
図17図17図14にしめしたレンズモジュール及び係止構造が係止状態における側視図である。
図18図18図14に示したレンズモジュール及び係止構造が組み立てた組立図である。
図19図19は本願発明の好ましい少なくとも両眼の撮影装置におけるレンズモジュール及びセンサーボードと調節治具の関係を模式的に示す示意図。
図20図20図19に示した調節治具が上記のレンズモジュール及びセンサーボードの実装角度を調整する模様を示す模式図である。
図21図21は本願発明の第三方面における好ましい少なくとも両眼の撮影装置を模式的に示す組立図である。
図22図22は本願発明の第三方面における好ましい少なくとも両眼の撮影装置を模式的に示す組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0063】
図面を参考しながら本願発明の実施形態を詳しく説明する。実施形態に関する説明は、本願及びその適用を限定するものではない。本願発明は、多様な方式によって実現可能であり、これらの実施形態に限定するものではない。これらの実施形態の説明は、本願を明瞭に開示するためのものであり、当業者に理解させるためのものである。実施形態における部材及び順番の配置、材料の成分、数式や数値などは、下記の記載に限定されない。
【0064】
本願発明に用いられる“含む”などの用語は、この用語の前方の要素がこの用語の後方に挙げられる要素を含むことを意味し、ほかの要素を排除するものではない。本願発明において、方向を示す「前」及び「後」とは、レンズ筒の光軸周りに、レンズ及びレンズ筒がセンサーの「前」方に位置し、センサーがレンズ及びレンズ筒の「後」方に位置することを意味する。本願発明において、用語「内」、「外」、「軸方向」、「径方向」及び「周囲」等が指されている方位または位置関係は、図面に示した方位または位置関係に基づく。ただ説明の便宜上であり、装置または部材が特定の方位または位置を有するか、特定の方位または位置で操作されることを限定するものではない。本願発明において、明確な規定または限定がない限り、用語「配置」、「接続」、「固定」などが広く解釈されるべきであり、例えば締結、着脱可能に接続、または一体に接続などに解釈でき、機械的に接続、直接に接続、または部材を介して間接的に接続などの場合を含むと理解すべきである。当業者にとって、状況によって上記の用語を解釈できる。本願発明に使用される用語「約」は当業者に既知の意味を有し、その数値が± 50%、± 40%、± 30%、± 20%、± 10%、± 5%または± 1%の範囲にあることが好ましい。
【0065】
本願に使用されるすべての用語(包括技術用語あるいは科学用語)は、別途で定義しない限り、本分野における一般技術者の理解と一致する。
【0066】
当業者にとって常識的な技術、方法、設備などは、その詳細な説明を省略するが、必要な場合、これらの技術、方法及び設備が明細書の一部と見なすべきである。
【0067】
以下、図4図22を参照しながら本願発明の技術案を詳しく説明する。
第一方面において、本願発明は撮影装置100(図5-1参照)に関し、撮影装置100はレンズモジュール3、フロントケース1及びリヤケース2を有し、前記フロントケース1はスルーホール6を有し、前記リヤケース2と前記フロントケース1とは接続され、前記フロントケース1と前記リヤケース2との間のキャビティを形成する。
【0068】
前記レンズモジュール3はレンズモジュール15と、センサーボード10と、プリント配線板11とを備え、
前記撮影装置100はさらに締結手段を備え、
前記プリント配線板11は前記キャビティの内部に位置し、前記リヤケース2に固定し接続され;
前記レンズモジュール15はレンズ筒7を備え、前記レンズ筒7が筒体前端と筒体後端とを有し、前記レンズ筒7が前記スルーホール6を通ることによって、前記筒体前端が記キャビティの外部に位置し、前記筒体後端が前記キャビティの内部に位置することになり;
前記センサーボード10は前記キャビティの内部に位置し、前記レンズ筒7を通過した光線が前記センサーボード10上のセンサー14に到達でき、前記センサーボード10は前記プリント配線板11に接続され;
前記締結手段は前記レンズモジュール15を前記フロントケース1に固定するためである。
【0069】
第二方面において、本願発明は少なくとも両眼の撮影装置200(図5-2参照)に関し、少なくとも二つのレンズモジュール3と、フロントケース1と、リヤケース2とを含み、前記フロントケース1はスルーホール6を有し、前記リヤケース2と前記フロントケース1とが接続され、前記フロントケース1と前記リヤケース2との間に位置するキャビティを形成し、
前記レンズモジュール3はレンズモジュール15と、センサーボード10と、プリント配線板11とを備え、
前記撮影装置200は締結手段を有し、
前記プリント配線板11は前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズモジュール15はレンズ筒7を含み、前記レンズ筒7は筒体前端及び筒体後端を有し、前記レンズ筒7が前記スルーホール6を通ることによって、前記筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記筒体後端が前記キャビティの内部に位置することになり;
前記センサーボード10が前記キャビティの内部に位置し、前記レンズ筒7に固定し接続され、前記レンズ筒7を通過した光線が前記センサーボード10上のセンサー14に到達でき、前記センサーボード10は前記プリント配線板11に接続され;また
前記締結手段は前記レンズモジュール15を前記フロントケース1に固定するためであり、当該締結構造は前記レンズモジュール15が前記フロントケース1に固定される前記レンズ筒7の光軸周りに回転することを許容する。
【0070】
第三方面において、本願発明は少なくとも両眼の撮影装置300(図5-3を参照)に関し、少なくとも二つのレンズモジュール3と、フロントケース1と、リヤケース2とを有し、
前記フロントケース1は1以上のスルーホール6または6’を有し、前記リヤケース2と前記フロントケース1が接続され、前記フロントケース1と前記リヤケース2との間に位置するキャビティを形成し、
前記レンズモジュール3はレンズモジュール15と、センサーボード10と、プリント配線板11とを含み、
前記撮影装置300は締結手段を有し、
前記プリント配線板11は前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズモジュール15はレンズ筒7を含み、前記レンズ筒7が筒体前端及び筒体後端を有し、前記レンズ筒7が前記スルーホール6又は6’を通ることによって、前記筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記筒体後端が前記キャビティの内部に位置することになり、
前記センサーボード10が前記キャビティの内部に位置し、前記レンズ筒7に固定して接続され、前記レンズ筒7を通過した光線が前記センサーボード10上のセンサー14に到達でき、前記センサーボード10は前記プリント配線板11に接続される;
前記1以上のスルーホール6または6’における少なくとも一つが長尺状スルーホール6’であり、少なくとも一つの前記レンズ筒7が前記少なくとも一つの前記長尺状スルーホール6’を通り、
前記締結手段は前記レンズモジュール15を前記フロントケース1に固定するためであり、前記レンズ筒7が前記長尺状スルーホール6’を通るレンズモジュール15を前記フロントケース1に固定する締結手段は、当該レンズモジュール15が前記長尺状スルーホール6’の異なる位置で前記フロントケース1に固定されることを許容する。
【0071】
当業者が理解できるように、上記の第一方面の撮影装置100または第二または第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200または300において、前記フロントケース1及び前記リヤケース2の形式及びその接続方式は特別な制限がなく、前記フロントケース1と前記リヤケース2とが互いにマッチし接続され、これらの間のキャビティを形成できればよい。ここで、用語「キャビティ」は閉合の空間を意味し、当該閉合の空間の境界は、フロントケース1及びリヤケース2の外面;フロントケース1及びリヤケース2の外面とフロントケース1及びリヤケース2上に存在するいかなる穴、ホールまたは隙間の側壁によって形成された境界で限定された面である。当該空間は、前記フロントケース1及び/または前記リヤケース2上の任意の形状及び大きさの穴、ホールまたは隙間等を通じて外部に連通される。当業者は、一体成型、鋳造、溶接、粘着剤による粘着、ボルト固定、リベット固定及び/または係止固定等の多種の方式により前記フロントケース1と前記リヤケース2とを互いにマッチさせ接続することが考えられる。事実上、本願発明において、前記フロントケース1及び前記リヤケース2を第一固定フレーム及び第二固定フレームと理解することもでき、前記フレームの外部にさらにケースなどを存在してよい。また、前記フロントケース1と前記リヤケース2との間に明確な境界がなく、これらを一体のケースと見なす場合(一体成型の場合)、前記フロントケース1と前記リヤケース2とは前記一体のケースの前方寄りの部位と後方寄りの部位と見なすことができる。
【0072】
前述の第一方面の撮影装置100または第二または第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200または300において、前記フロントケース1及び/またはリヤケース2はスルーホール6又は6’以外に、さらにほかのスルーホールを有してもよく、当該他のスルーホールは例えば前記プリント配線板11と外部との接続及び信号の受送信等の多種の目的に用いられる(図4参照、リヤケース2はほかのスルーホールを有する)。また、前記第一方面の撮影装置100または第二または第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200または300を例えば自動車等の車両上に実装するのに、前記フロントケース1及び/またはリヤケース2上のほかのスルーホール及び/または当業者に公知の前記フロントケース1及び/またはリヤケース2の外面における別の装置によって実現してもよく、前記別の装置は例えば図1-1、1-2、3-1、3-2、8-1、8-2または8-3に示したように、フロントケース1に位置するとともに両側から突き出る突起物である。
【0073】
前述の第一方面の撮影装置100または第二または第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200または300において、前記レンズモジュール15のレンズ筒7はレンズを収納する。前記センサーボード10は前記キャビティの内部に位置し、前記任意のレンズを通って前記レンズ筒7を通過した光線が前記センサーボード10上のセンサー14に到達できる。
【0074】
前述の第一方面の撮影装置100において、前記センサーボード10が当業者に既知のいわるゆ手段で前記フロントケース1及び/または前記リヤケース2及び/または前記プリント配線板11及び/または前記レンズ筒7に固定接続されてよく、好ましくは前記センサーボード10が前記レンズ筒7に固定接続される。
【0075】
前述の第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、前記センサーボード10が前記レンズ筒7に固定接続される必要がある。
【0076】
前記固定接続の方式は特別な制限がなく、前記方式により前記任意のレンズを通って前記レンズ筒7を通過した光線が前記センサーボード10上のセンサー14に到達できればよい。ここで、例えばボルト、リベット、粘着剤、鋳造、溶接、係止固定、一体成型又は集積などの多種の方式で前記固定接続を実現できる。
【0077】
例えば、本願発明の好ましい第一方面d撮影装置100又は第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、図6~7に示した前記レンズ筒7は粘着剤13によってセンサーボード10に固定接続され、レンズモジュール15を形成してよい。
【0078】
前述の第一方面の撮影装置100又は第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、センサー14は本分野における一般の光センサー、レンズ筒7からの光信号を受信し、当該光信号を電気信号に変換し、変換した電気信号を前記プリント配線板11に出力できるものである。
【0079】
前述の第一方面の撮影装置100又は第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、前記センサーボード10と前記プリント配線板11との接続方式は特別な制限がない。例えば、ボルト、リベット、溶接、粘着剤、鋳造等の多種の方式でこれらを固定接続することが考えられる。また、上記の背景技術に記載のように、前記センサー14を前記プリント配線板11に集積して一体のPCBAハード板になり、前記接続を実現することも考えられる。この場合、前記センサー14と前記プリント配線板11とが集積してPCBAハード板を形成する。
【0080】
前述の第一方面の撮影装置100又は第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、好ましくは、前記プリント配線板11が前記リヤケース2に固定接続される。
【0081】
前記センサーボード10が前記レンズ筒7に固定接続される場合と、前記プリント配線板11が前記リヤケース2に固定接続される場合において、前記センサーボード10と前記プリント配線板11とはフレキシブル接続で接続されるのはさらに好ましくい。例えば、図5-1、5-2、5-3、6和7に示したように、前記センサーボード10はフレキシブル配線12を用いて前記プリント配線板11に接続されてもよい。また、この場合、前記センサーボード10及び/または前記プリント配線板11とこれらの間に存在するフレキシブルボードとがハードーフレキシブル結合ボードを形成し、前記センサーボードと前記プリント配線板のフレキシブル接続を実現することは好ましい(図中省略)。
【0082】
前述の第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、好ましくは、前記少なくとも二つの撮影モジュール15の複数のセンサーボード10はフレキシブル接続で複数のプリント配線板11(図中省略)に接続してもよく、フレキシブル接続で一つのプリント配線板11(図5-1、5-2和5-3参照)に接続してもよい。
【0083】
前述の第一方面の撮影装置100又は第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、前記プリント配線板11が前記リヤケース2に接続される場合、前記接続の方式は特別な制限がなく、前記プリント配線板11が前記リヤケース2に接続できればよい。当業者は、一体成型、鋳造、溶接、粘着剤による粘着、ボルト固定、リベット固定及び/または係止固定、及びフレキシブル接続等の多種の方式でこの目的を実現できる。
【0084】
前述の第一方面の撮影装置100又は第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、前記スルーホール6(第三方面中の長尺状スルーホール6’を除く)及び前記レンズ筒7の断面形状は特別な制限がなく、前記締結手段が前記レンズモジュール15を前記フロントケース1に固定できればよい。例えば、前記断面形状は、凸多角形、類正多角形、楕円形又は円形であってよく、特に円形が好ましい。
【0085】
また、前述の第三方面の少なくとも両眼の撮影装置300において、図5-3、8-3、21和22中に示した前記一以上のスルーホール6又は6’における少なくとも一つが長尺状スルーホール6’であり、少なくとも一つの前記レンズ筒7が少なくとも一つの前記長尺状スルーホール6’を通る。また、用語「長尺状スルーホール」とは、当該スルーホールの前記レンズ筒7の光軸に垂直する断面が長尺状であることを意味する。前記少なくとも一つのレンズ筒7は、前記長尺状スルーホール6’の異なる位置で対応の締結手段にて前記フロントケース1に固定されることで、本願発明の第三方面の少なくとも両眼の撮影装置300の少なくとも二つの撮影モジュールのレンズ間距離を便利に調整できるように設ける。
【0086】
また、前記長尺状は、長円形又は近似矩形等の多種の形式であってよい。複数の長尺状スルーホール6’の場合、各長尺状スルーホール6’の形状は、同様であってもよいし、異なってもよい。また、前記長尺状スルーホール6’の長さに関しては特別な制限はなく、当業者は状況に応じて調整できる。
【0087】
また、前述の第三方面の少なくとも両眼の撮影装置300において、図22に示したように、好ましくは、少なくとも二つの前記レンズ筒7が同一の前記長尺状スルーホール6’を通る。この場合、本願発明の第三方面の少なくとも両眼の撮影装置300の少なくとも二つの撮影モジュールのレンズ間距離を大きな範囲で便利に調整できるようになり、異なる状況で距離測定の精度要求を適切に満足できる。
【0088】
前述の第一方面dの撮影装置100又は第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300にいて、前記レンズ筒7の筒体前端と筒体後端との長さ比率は特別な限定がなく、好ましくは、前記筒体前端と筒体後端の境界は、使用状態において前記レンズモジュール15のキャビティの外部にある部分の重さとキャビティの内部にある部分の重さとの差分を小さく抑制できるように設けることが好ましい{例えば差分、好ましくは差分、更に好ましくは差分、更に好ましくは差分)。これにより、前記レンズモジュール15の車両運転中の振動幅が抑制される。
【0089】
前述の第一方面の撮影装置100又は第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、前記レンズモジュール15は別体のレンズモジュール(固定された複数のアッシからなるレンズモジュール)であってもよく、一体式レンズモジュールであってもよい。好ましくは一体式レンズモジュールである。前記レンズモジュール15が一体式レンズモジュールの場合、前記レンズ筒7が一体成型である。前記一体式レンズモジュールは、本願発明の上記の効果がもっと顕著になる。
【0090】
前述の第一方面の撮影装置100又は第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、前記締結手段は前記鏡模塊15を前記フロントケース1に固定するために設ける。
【0091】
また、前述の第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、前記締結構造は、前記レンズモジュール15が前記フロントケース1に固定される前に前記レンズ筒7の光軸周りに回転することを許容する。
【0092】
特に、前述の第三方面の少なくとも両眼の撮影装置300において、前記レンズ筒7が前記長尺状スルーホール6’を通るレンズモジュール15を前記フロントケース1に固定するための締結手段は、当該レンズモジュール15が前記長尺状スルーホール6’の異なる位置で前記フロントケース1に固定されることを許容する。
【0093】
当業者は、以下の締結手段で上記の目的を実現できると認識できる。ただ、締結手段は当然以下に限定されない。
方式1(図5-1、5-2、5-3、6、7、8-1、8-2及び8-3参照):前記締結手段はナット4を含む。この場合、前記レンズ筒7は前記筒体後端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ9を有し、前記レンズ筒7は前記筒体の前端の外周縁に形成され前記ナット4に対応するねじ8を有し、前記ナット4の最大径は前記スルーホール6の内径よりも大きく、前記フランジ9の最大外径は前記スルーホール6の内径よりも大きく、前記ナット4は前記ねじ8と協同し、前記筒体の後端に位置するフランジ9とともに前記レンズ筒7を挟んだ状態で前記フロントケース1に固定することで、前記レンズモジュール15を前記フロントケース1に固定し、図8-1、8-2及び8-3に示した本願発明の好ましい第一方面の撮影装置100と第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300を形成する。
【0094】
上記の方式1の場合、本願発明の第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、好ましくは、前記フランジ9が前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起(図5-2、5-3、6、7、19と20参照)を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具24又は人工で実装角度が不適切なレンズ筒7(図20中の左側に示す)を前記レンズ筒7の光軸周りに回転(図20の左側の矢印に示す方向)させ、更に前記レンズ筒7に固定接続されたセンサーボード10の実装角度を調節できる(図20の右側に示す)。
【0095】
方式2(図9参照):方式1と類似し、前記締結手段はナット4を含む。しかしながら、この場合、前記レンズ筒7は前記筒体の前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ9を有し、前記レンズ筒7は前記筒体の後端の外周縁に形成され前記ナット4に対応するねじ8を有し、前記ナット4の最大径は前記スルーホール6(スルーホール6の符号は図9において省略)の内径よりも大きく、前記フランジ9の最大径は前記スルーホール6の内径よりも大きく、前記ナット4は前記ねじ8と協同し、前記筒体の前端にあるフランジ9とともに前記レンズ筒7を挟んだ状態で前記フロントケース1に固定することで、前記レンズモジュール15を前記フロントケース1に固定する。
【0096】
上記の方式2の場合、好ましくは、前記ナット4の前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記ナット4を便利に回転させ、レンズ筒7の筒体後端のねじ8に接続させることができる(図中省略)。
【0097】
上記の方式2の場合、本願発明の第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、上記の方式1と同様に、好ましくは、前記フランジ9の前記キャビティの外部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で実装角度が不適切なレンズ筒7を前記レンズ筒7の光軸周りに回転させ、更に前記レンズ筒7に固定接続されたセンサーボード10の実装角度を調節できる(図中省略)。
【0098】
上記の方式1又は2において、前記締結手段は好ましく、スペーサー5(スペーサーは図5-1、5-2と5-3に示され、図9中に省略)を有する。前記スペーサー5は前記ナット4と前記フロントケース1との間、及び/または前記フランジ9と前記フロントケース1との間に位置する。スペーサー5は、前記ナット4と協同し、前記レンズ筒7をより安定に前記フロントケース1に固定させることである。
【0099】
上記の方式1又は2において、好ましくは、前記ねじ8が前記筒体前端又は筒体後端に設けられるに限らず、前記フランジ9に至るまで、筒体前端と筒体後端の両方にもうけられることも考えられる。これにより、取り付ける際に、ナット4はレンズ筒7をしっかり挟んで前記フロントケース1に固定することができる。
【0100】
方式3(図12和13に示す):前記締結手段はスナップリング17、好ましくはさらばね、更に好ましくはダイヤスプリングである。この場合、前記レンズ筒7は前記筒体後端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ9を有し、前記レンズ筒7は前記筒体前端の外周縁に形成され前記スナップリング17とマッチする軸槽16を有し、前記スナップリング17の最大外径は前記スルーホール6の内径よりも大きく、前記フランジ9の最大外径は前記スルーホール6の内径よりも大きく、前記スナップリング17は前記軸槽16と協同し、前記筒体後端に位置するフランジ9は前記レンズ筒7を挟んだ状態で前記フロントケース1に固定し、前記レンズモジュール15を前記フロントケース1に固定する。
【0101】
上記方式3の場合、本願発明の第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、前記フランジ9は好ましく、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起(図19和20参照)を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具24又は人工で実装角度が不適切なレンズ筒7(図20の左側を参照)を前記レンズ筒7の光軸周りに回転させ(図20の左側の矢印で示す方向)、前記レンズ筒7に固定接続されたセンサーボード10の実装角度を調節できる(図20の右側を参照)。
【0102】
方式4(図10と11参照):方式3と同様に、前記締結手段はスナップリング17、好ましくはさらばね、更に好ましくはダイヤスプリング。この場合、前記レンズ筒7は前記筒体の前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ9を有し、前記レンズ筒7は前記筒体の後端の外周縁に形成され前記スナップリング17に対応する軸槽16を有し、前記スナップリング17の最大径は前記スルーホール6の内径よりも大きく、前記フランジ9の最大径は前記スルーホール6の内径よりも大きく、前記スナップリング17は前記軸槽16と協同し、前記筒体の前端に位置するフランジ9とともに前記レンズ筒7を挟んだ状態で前記フロントケース1に固定することで、前記レンズモジュール15を前記フロントケース1に固定する。
【0103】
上記方式4の場合、本願発明の第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、上記方式3と同様に、前記フランジ9は、好ましくは、前記キャビティの外部に臨む表面凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具24又は人工で実装角度が不適切なレンズ筒7を前記レンズ筒7の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒7に固定接続されたセンサーボード10の実装角度を調節できる。
【0104】
上記方式1と2と類似で、上記の方式3又は4において、前記締結手段は、さらにスペーサー5(スペーサーは図10~13において省略)を有するのが好ましい。前記スペーサー5は前記スナップリング(好ましくはさらばね、更に好ましくはダイヤスプリング)17と前記フロントケース1との間、及び/または前記フランジ9と前記フロントケース1との間に位置してよい。スペーサー5の設置は、前記スナップリング(好ましくはさらばね、更に好ましくはダイヤスプリング)17と協同し、前記レンズ筒7をより安定に前記フロントケース1に固定できるためである。
【0105】
方式5(図14~18参照):前記締結手段は係止構造を含む。この場合、前記レンズ筒7は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ9を有し、前記フランジ9の最大径は前記スルーホール6の内径よりも大きく、前記係止構造は、前記スルーホール6の側壁からスルーホール6の内部へ凸出し前記スルーホール6の側壁に固定接続される係止フック20と、前記筒体の後端に位置するL/T形槽を有し(図14~17にはL形槽のみを示す)、当該L/T形槽は、前記筒体の後端縁部から筒体の軸方向へ延びるガイド槽18と、当該ガイド槽18の筒体の後端縁部から離れる端部から筒体の周方向へ延びるストッパー槽19とを有し、前記ガイド槽18と前記ストッパー槽19はL又はT形で形成される。前記係止フック20の寸法は前記L/T形槽の槽幅に対応し、前記係止フック20が前記L/T形槽内で移動できる(図16と17の矢印に示す)。前記レンズ筒7の実装時に、レンズ筒7をフロントケース1に対して移動させ(図14における矢印に示す)、前記係止フック20を前記ガイド槽18に沿ってガイド槽18の端末まで移動させ(図16参照)、更にレンズ筒7を光軸周りに回転させ(図18における矢印参照)前記係止フック20を前記ストッパー槽19に収納させる(図17参照)。前記ストッパー槽19に収納された係止フック20は、前記フランジ9の前記フロントケース1に臨む表面が前記フロントケース1のスルーホール6周辺の外表面に当接させ、前記レンズ筒7を前記フロントケース1に固定することで、使前記レンズモジュール15を前記フロントケース1に固定する。
【0106】
上記の方式5の場合、説明すべきなのは、本願発明の第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、前記ストッパー槽19は前記係止フック20が前記ストッパー槽19内で移動できる長さを有しなければならない。
【0107】
上記の方式5の場合、本願発明の第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、上記の方式2及び3と類似し、好ましくは、前記フランジ9の前記キャビティの外部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で実装角度が不適切なレンズ筒7を前記レンズ筒7の光軸周りに回転させ、前記レンズ筒7に固定接続されたセンサーボード10の実装角度を調節できる。これは、前記ストッパー槽19は前記係止フック20が前記ストッパー槽19内で移動できる長さを有するからである。
【0108】
上記の方式1~4と類似で、前記の方式5において、好ましくは、前記締結手段はさらにスペーサー5を有する。スペーサー5を有する場合、前記スペーサー5は前記フランジ9と前記フロントケース1との間に位置する。スペーサー5は、前記係止構造と協同し、前記レンズモジュール15をより安定に前記フロントケース1に固定するためである。
【0109】
また、上記の方式5において、前記締結手段は一以上の組の係止構造、好ましくは複数組の係止構造を有する。複数組の係止構造を有する場合、均一に配置するすることが好ましい。すなわち、互いにマッチする複数の係止フック20とL/T形槽を有する。前記複数の係止フック20は好ましく、前記スルーホール6の側壁において均一に配置され、前記L/T形槽は好ましく、前記筒体の後端において均一に配置される。各組の係止構造の形状及び大きさは異なってもよいし、略同一でもよい。
【0110】
また、説明すべきなのは、当業者が理解できるように、本願発明の第三方面の少なくとも両眼の撮影装置300において、方式5の締結手段はレンズ筒7が非長尺状スルーホール6を通るレンズモジュール15を前記フロントケース1に固定する場合に適用する(図14~18参照)。
【0111】
上記の方式1-5において、前記スペーサー5の材料、形状等は特別な制限がなく、上記の目的を実現できればよい。例えば、スペーサー5は弾性を有する材料、例えばゴム等であってよい。また、スペーサー5は例えばばねであってもよく、例えばスナップリング、好ましくはさらばね、さらに好ましくはダイヤスプリングである。
【0112】
また、説明すべきなのは、上記説明の締結手段の五つの方式に限定されない。当業者は、上記の方式をベースに、他の実現手段を想到できる。例えば、当業者は、スルーホール6にレンズ筒7の外周に形成された雄ねじとマッチする雌ねじを形成することで、前記レンズ筒7を前記フロントケース1に固定することを想到できる。これらの代替案も本願発明の目的を実現できるし、当然本願発明の保護範囲に含まれる。
【0113】
また、説明すべきなのは、本願発明の第二又は第三方面の少なくとも両眼の撮影装置200又は300において、複数のレンズモジュール15ごとに前記フロントケース1に固定する締結手段は同様でもよいし、異なってもよい。
【0114】
当業者にとって、本願発明は上記の例示的な具体的な実施形態の詳細に限定されるものではなく、本願発明の主旨であり基本的な特徴から逸脱することなく、他の具体的な形態で本願発明を実現することができることは明らかである。したがって、いずれの点から見ても、これらの具体的な実施形態は例示的であり、かつ非限定的であり、本願発明の範囲は上記の説明ではなく添付の特許請求の範囲によって限定されるべきであり、したがって、特許請求の均等要件の意味と範囲内に含まれるすべての変化を本願発明の範囲内に包含することを目的とし、特許請求の範囲中のいかなる図面標識も制限に係る特許請求の範囲と見なすべきではない。
【0115】
また、本明細書は実施形態に従って記述されているが、各実施形態が1つの独立した技術案のみを含むわけではなく、明細書のこのような記述形態は単に明確にするために、業者は明細書を1つの全体としなければならず、各実施形態の技術案も適切に組み合わせて、業者が理解できる他の実施形態を形成することができることを理解すべきである。これらの他の実施形態も、本願発明の保護範囲内に含まれる。
【0116】
また、上記の具体的な実施形態が本願発明を説明するためだけに使用されるものであり、本願発明の保護範囲はこれに限定されるものではなく、本願発明が開示した技術範囲内において、本願発明の技術方案及びその発明の構想に基づいて等価な置換又は変更を加えた技術者は、本願発明/発明の保護範囲内に含まれるべきであることを理解すべきである。
【0117】
また、本願発明明細書に引用されている先行技術文献に開示されている内容は、全体として本願発明に引用により組み込まれているため、本願発明開示の一部である。
【符号の説明】
【0118】
1 フロントケース
2 リヤケース
3 撮影モジュール
4 ナット
5 スペーサー
6 スルーホール
6’ 長尺状スルーホール
7 レンズ筒
8 ねじ
9 フランジ
10 センサーボード
11 プリント配線板
12 フレキシブル配線
13 粘着剤
14 センサー
15 レンズモジュール
16 軸槽
17 スナップリング
18 ガイド槽
19 ストッパー槽
20 係止フック
21 ボルト
22 レンズ
23 レンズベース
24 調節治具
図1-1】
図1-2】
図2
図3-1】
図3-2】
図4
図5-1】
図5-2】
図5-3】
図6
図7
図8-1】
図8-2】
図8-3】
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
【手続補正書】
【提出日】2024-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズモジュール(3)と、フロントケース(1)と、リヤケース(2)とを備える撮影装置(100)であって、
前記フロントケース(1)はスルーホール(6)を有し、前記リヤケース(2)と前記フロントケース(1)が接続することで、前記フロントケース(1)と前記リヤケース(2)との間にあるキャビティを形成し、
前記レンズモジュール(3)は、レンズモジュール(15)を備え、
前記撮影装置(100)は前記レンズモジュールを前記フロントケースに固定するための締結手段を備え
記レンズモジュール(15)はレンズ筒(7)を備え、前記レンズ筒(7)は筒体前端及び筒体後端を有し、前記レンズ筒(7)が前記スルーホール(6)を通って、前記筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記筒体後端が前記キャビティの内部に位置し;
前記レンズ筒の前記筒体前端と前記筒体後端のうちの一方に、前記レンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジを備え、前記締結手段は、前記レンズ筒の前記筒体前端と前記筒体後端のうちの前記フランジを備えない一方において前記レンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定させる撮影装置(100)。
【請求項2】
さらにセンサーボード(10)を備え、前記センサーボード(10)は前記レンズ筒(7)に固定接続される、ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置(100)。
【請求項3】
さらにプリント配線板(11)を備え、前記センサーボード(10)はフレキシブル配線(12)により前記プリント配線板(11)に接続される、ことを特徴とする請求項2に記載の撮影装置(100)。
【請求項4】
前記センサーボード(10)及び/または前記プリント配線板(11)と、これらの間に配置されたフレキシブルボードとが、ハードーフレキシブル結合ボードを形成する、ことを特徴とする請求項2に記載の撮影装置(100)。
【請求項5】
前記レンズモジュール(15)は一体式レンズモジュールを含む、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の撮影装置(100)。
【請求項6】
前記締結手段はナット(4)であり、
記レンズ筒(7)は前記筒体前端と前記筒体後端のうちの前記フランジを備えない一方の外周縁に形成され前記ナット(4)にマッチするねじ(8)を有し、
前記ナット(4)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記ナット(4)は前記ねじ(8)と協同し、前記ナット(4)と前記フランジ(9)とが前記フロントケースを挟むように、前記レンズ筒(7)を前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の撮影装置(100)。
【請求項7】
前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記ナット(4)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項6に記載の撮影装置(100)。
【請求項8】
前記ナット(4)は、前記キャビティの内部に臨む表面に凹部、ホール又は突起を有し、前記凹部、ホール又は突起を利用することで、調節治具又は人工で前記ナット(4)を回転させ前記レンズ筒(7)の筒体後端のねじ(8)に接続される、ことを特徴とする請求項に記載の撮影装置(100)。
【請求項9】
前記締結手段はスナップリング(17)であり
前記スナップリング(17)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく、
前記スナップリング(17)は、前記軸槽(16)と協同し、前記スナップリング(17)と前記フランジ(9)とが前記フロントケース(1)を挟むように、前記レンズ筒(7)を前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の撮影装置(100)。
【請求項10】
前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記スナップリング(17)と前記フロントケース(1)との間、及び/または前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項9に記載の撮影装置(100)。
【請求項11】
前記締結手段は係止構造を有し、并且
前記レンズ筒(7)は前記筒体前端の外周縁においてレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びるフランジ(9)を有し、
前記フランジ(9)の最大径は前記スルーホール(6)の内径よりも大きく
記係止構造は、前記スルーホール(6)の側壁からスルーホールの内部へ凸出し前記スルーホールの側壁に固定接続される係止フック(20)と、前記筒体後端に位置するL/T形槽とを有し、当該L/T形槽は前記筒体後端の縁部から筒体の軸方向へ延びるガイド槽(18)と、ガイド槽の筒体後端の縁部から離れる端部から筒体の周方向へ延びるストッパー槽(19)とを有し、前記ガイド槽(18)と前記ストッパー槽(19)はL形又はT形であり、
前記係止フック(20)が前記L/T形槽内で移動できるように前記係止フック(20)の寸法と前記L/T形槽の槽幅とを設置し、
実装位置にある際、前記係止フック(20)は前記ストッパー槽(19)に収納され、前記ストッパー槽(19)に収納された係止フック(20)は前記フランジ(9)を前記フロントケース(1)に当接させることで、前記レンズ筒(7)を前記フロントケース(1)に固定する、ことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の撮影装置(100)。
【請求項12】
前記締結手段はさらにスペーサー(5)を有し、当該スペーサー(5)は前記フランジ(9)と前記フロントケース(1)との間に位置する、ことを特徴とする請求項11に記載の撮影装置(100)。
【請求項13】
第二のレンズモジュール(3)をさらに有し、前記フロントケース(1)は第二のスルーホールをし、
前記第二のレンズモジュール(3)は第二のレンズモジュール(15)を有し、
前記撮影装置(200)は第二の締結手段を有し
第二のレンズモジュール(15)は第二のレンズ筒(7)を含み、前記第二のレンズ筒(7)は第二の筒体前端と第二の筒体後端とを有し、前記第二のレンズ筒(7)が前記第二のスルーホール(6,6’)を通って、前記第二の筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記第二の筒体後端が前記キャビティの内部に位置し
前記第二のレンズ筒の前記第二の筒体前端と前記第二の筒体後端のうちの一方に、前記第二のレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びる第二のフランジを備え、前記第二の締結手段は前記第二のレンズ筒の前記第二の筒体前端と前記第二の筒体後端のうちの前記第二のフランジを備えない一方において前記レンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定され、
前記締結手段と前記第二の締結手段とのうちの少なくとも一方、対応する前記レンズモジュール(15)又は前記第二のレンズモジュールが前記フロントケース(1)へ固定される前に光軸周りに回転することを許容する、ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置(100)
【請求項14】
前記第二の締結手段は、前記第二のレンズモジュール(15)が前記第二のスルーホール(6’)の異なる位置で前記フロントケース(1)に固定されることを許容する、ことを特徴とする請求項13に記載の撮影装置(100)。
【請求項15】
さらに第二のレンズモジュールを有し、前記スルーホールが長尺状スルーホールであり、
前記第二のレンズモジュール(3)は第二のレンズモジュール(15)を有し、
前記撮影装置(200)は第二の締結手段を有し、
前記第二のレンズモジュール(15)は第二のレンズ筒(7)を含み、前記第二のレンズ筒(7)は第二の筒体前端と第二の筒体後端とを有し、前記第二のレンズ筒(7)が前記第二のスルーホール(6)を通って、前記第二の筒体前端が前記キャビティの外部に位置し、前記第二の筒体後端が前記キャビティの内部に位置し;
前記第二のレンズ筒の前記第二の筒体前端と前記第二の筒体後端のうちの一方に、前記第二のレンズ筒の径方向に沿って外側へ延びる第二のフランジを備え、前記第二の締結手段は前記第二のレンズ筒の前記第二の筒体前端と前記第二の筒体後端のうちの前記第二のフランジを備えない一方において前記レンズモジュール(15)を前記フロントケース(1)に固定され、
前記締結手段と第二の締結手段のうちのすくなくとも一方は、対応する前記レンズモジュール又は前記第二のレンズモジュールが前記スルーホールの異なる位置で前記フロントケース(1)に固定されることを許容する、ことを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項16】
前記第二のレンズモジュールが前記レンズモジュールと同様な構造を有する、ことを特徴とする請求項13~15のいずれか一項に記載の撮影装置。
【国際調査報告】