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特表2024-522318飛行体のグラフィカルユーザインターフェースのカーソルを制御するデバイス
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  • 特表-飛行体のグラフィカルユーザインターフェースのカーソルを制御するデバイス 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-17
(54)【発明の名称】飛行体のグラフィカルユーザインターフェースのカーソルを制御するデバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0338 20130101AFI20240610BHJP
【FI】
G06F3/0338 411
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023568674
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 IB2022054307
(87)【国際公開番号】W WO2022238877
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】21425022.7
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】102022000006404
(32)【優先日】2022-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518160436
【氏名又は名称】レオナルド・エッセ・ピ・ア
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】弁理士法人信栄事務所
(72)【発明者】
【氏名】リッチ,フランチェスコ
(72)【発明者】
【氏名】バリレ,ジョヴァンニ
(72)【発明者】
【氏名】ファッブリニ,マッシモ
【テーマコード(参考)】
5B087
【Fターム(参考)】
5B087AB02
5B087BC02
(57)【要約】
飛行体(3)のグラフィカルユーザインターフェース(2)のカーソル(C)を制御するデバイス(1)であって、基部構造(5)と、操作者の手によって把持される形状であり、操作者の手によって提供される手動力によって基部構造(5)に対して移動可能な把持可能本体(6)と、把持可能本体(6)に結合され、少なくとも第1の軸(X)および第2の軸(Y)に沿った基部構造(5)に対する把持可能本体(6)の移動を感知するように設計された力センサ(7)と、操作者によって把持可能本体(6)に与えられた力に基づいて、グラフィカルユーザインターフェース(2)の第1の軸および第2の軸に沿ってカーソル(C)を移動させるために、力センサ(7)によって提供された信号を飛行体(3)のグラフィカルユーザインターフェース(2)の制御信号に変換するためのインターフェース回路(8)とを備えている。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飛行体(3)のグラフィカルユーザインターフェース(2)のカーソル(C)を制御するデバイス(1)であって、前記デバイスが、
‐基部構造(5)と、
‐操作者の手によって把持される形状であり、前記操作者の手によって提供される手動力によって前記基部構造(5)に対して移動可能な把持可能本体(6)と、
‐前記把持可能本体(6)に結合され、少なくとも第1の軸(X)および第2の軸(Y)に沿った前記基部構造(5)に対する前記把持可能本体(6)の移動を感知するように設計された力センサ(7)と、
‐前記操作者によって前記把持可能本体(6)に与えられる前記力に基づいて、前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の第1の軸および第2の軸に沿って前記カーソル(C)を移動させるために、前記力センサ(7)によって与えられる信号を前記飛行体(3)の前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の制御信号に変換するように設計されたインターフェース手段(8)と、を備える、デバイス(1)。
【請求項2】
前記把持可能本体(6)には、前記把持可能本体(6)の外面(12)上に設けられ、指で作動して前記飛行体(3)または他のユニットに制御を提供するように設計されたいくつかの制御部品(15)が配設されている、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項3】
前記把持可能本体(6)は、ほぼ円錐台形状を有し1つの軸(10)に沿って延在する、請求項1または2に記載のデバイス(1)。
【請求項4】
前記把持可能本体(6)は、前記把持可能本体(6)の把持特性を向上させるように設計されたいくつかの浮き彫り、突起またはバンプ(13)が設けられた外面(12)によって限定されている、請求項1から3のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項5】
前記把持可能本体(6)には、前記把持可能本体の外面(12)に配置された少なくとも1つの確認部品(15)が配設され、前記カーソル(C)を移動させるために前記飛行体(3)の前記グラフィカルユーザインターフェース(2)に制御信号を送信できるように手動で作動されるように設計され、そのため、前記確認部品(15)が手動で作動されると、前記カーソルの制御が可能になり、それにより、前記操作者に加えられる衝撃または振動による前記把持可能本体の不要な手動操作が回避される、請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項6】
前記有効化部品(17)は、操作者の人差し指によって作動させることができるように、前記把持可能本体の前側に配置されている、請求項5に記載のデバイス(1)。
【請求項7】
前記有効化部品(17)は、親指によって作動されるように側方に配置されている、請求項5に記載のデバイス(1)。
【請求項8】
前記力センサ(7)を安定的に担持する第1の設置本体(20)と、前記力センサ(7)の可動部分(24)と接続された変換器インターフェース本体(23)とをさらに備え、前記把持可能本体(6)は、前記インターフェース本体(23)によって担持される、請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項9】
前記インターフェース本体(23)と前記把持可能本体(6)との間に角度位置規制手段(30)が介在され、前記角度位置規制手段(30)は、使用時に、前記把持可能本体上の操作者の手の位置決めを最適化するために、前記インターフェース本体に対して前記把持可能本体(6)を、第1の規制軸(A)の周りおよび前記第1の規制軸(B)に対して横方向の第2の規制軸の周りに位置決めすることを可能にするように設計されている、請求項8に記載のデバイス(1)。
【請求項10】
前記位置角度規制手段(30)は、それぞれの第1および第2の規制軸(A,B)の周りに、例えば10°または20°の段階のような段階方式での角度移動を可能にするように設計されている、請求項9に記載のデバイス(1)。
【請求項11】
前記把持可能本体(6)には、第1および第2の有効化‐無効化部品(32,33)が設けられており、前記第1の有効化部品(32)は、前記第1の軸周りの前記把持可能本体の角度移動を無効にするための閉位置と、前記第1の軸周りの前記把持可能本体の回転を許容するための有効化位置との間で移動可能であり、前記第2の有効化部品(33)は、前記第2の軸の周りの前記把持可能本体の角度移動を無効化するための閉位置と、前記第2の軸の周りの前記把持可能本体の回転を可能にするための有効化位置との間で移動可能である、請求項10に記載のデバイス(1)。
【請求項12】
前記力センサ(7)は、加えられた力を対応する電圧に変換するように構成されている、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項13】
前記力センサ(7)は圧電センサである、請求項12に記載のデバイス(1)。
【請求項14】
請求項1から13のいずれか一項に記載の、カーソル(C)を制御する前記デバイス(1)の手動制御下で第1の軸および第2の軸(2)に沿って移動可能な前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の前記カーソル(C)が設けられ、前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の機能を選択するデバイス(1)を有する飛行体(3)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年5月10日に出願された欧州特許出願第21425022.7号、および2022年3月31日に出願されたイタリア特許第102022000006404号の優先権を主張するものであり、これら出願の開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、飛行体のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)のカーソルを制御するデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
本発明は、飛行体のグラフィカルユーザインターフェースのカーソルを制御するデバイスに関する。
【0004】
飛行体には、コンピュータサイエンスで使用される非常によく知られた技術に従って、ユニット画面上でカーソルを動かすことによって制御される多数のグラフィカルユーザインターフェースが設けられている。
【0005】
通常、カーソルは、媒体または操作者(例えばパイロットやナビゲータ)の人差し指によって操作されるトラックボールに作用することによって動かされる。
【0006】
他の解決策では、親指で動かす指向性変換器を提供している。
【0007】
飛行体は、振動の影響を大きく受ける過酷な環境で動作し、振動は特にヘリコプターに関連し、振動が操作者に伝わって、操作者の手が震えるため、トラックボールの制御に影響を与える可能性がある。
【0008】
したがって、カーソルの正確な位置決めは、振動によって悪影響を受ける。さらに、カーソルの移動とともに、操作者は同じ手を使用して他の制御部品を作動させなければならないため、カーソルの制御に指が占有されると、他の制御部品の位置解決が制限される。先行技術文献は、特許文献1、特許文献2、特許文献3および特許文献4に開示されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の範囲は、振動の影響を受けにくく、正確なカーソル制御と同時に制御部品の制御を可能にする、飛行体のグラフィカルユーザインターフェースのカーソル制御のためのデバイスを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明による飛行体のグラフィカルユーザインターフェースのカーソルを制御するデバイスの透視図である。
図2図1のデバイスの上面図である。
図3図1のデバイスの正面図である。
図4図1のデバイスの第1の側面図である。
図5図1のデバイスの第2の側面図である。
図6図1のデバイスの断面図である。
図7図6の断面の一部を拡大した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の説明は、当業者が本発明を製造および使用できるようにするために提供される。請求項に記載の発明の範囲から逸脱することなく、実施形態に対する様々な変更が当業者には容易に明らかであろう。したがって、本発明は、示された実施形態に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示され、添付の特許請求の範囲に定義された原理および特徴と一致する最も広い範囲が与えられる。
【0012】
他に定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、開示される実施形態が属する技術分野における当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合には、定義を含む本明細書が優先する。さらに、実施例は例示であって限定を意図するものではない。
【0013】
本明細書で説明する実施形態の理解を促進する目的で、特定の実施形態に言及し、特定の用語を用いて説明する。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0014】
添付の図面(特に図1および図2を参照する)において、参照数字1は、好ましくはヘリコプター(図示せず)のキャビンに設置される飛行体3(図1)のグラフィカルユーザインターフェース2(部分的に概略的に示す)のカーソルを制御するデバイスを指定する。
【0015】
カーソル制御デバイス1は、
‐基部構造5と、
‐操作者の手(図示せず)によって把持される形状であり、操作者の手によって提供される手動力によって基部構造5に対して移動可能な把持可能本体6と、
‐把持可能本体6に結合され、少なくとも第1の軸Xおよび第2の軸Y(軸が示されている図1を参照)に沿って基部構造5に対する把持可能本体6の移動を感知するように設計された力センサ7(図6および図7を参照)と、
‐操作者によって把持可能本体6に与えられた力に基づいてグラフィカルユーザインターフェース2の第1の軸および第2の軸に沿ってカーソルCを移動させるために、力センサ7によって提供された信号を飛行体3のグラフィカルユーザインターフェース2の制御信号CNTRに変換するためのインターフェース回路8(図6)と、を備えている。
【0016】
好ましくは、力センサ7は加えられた力を対応する電圧に変換するように構成される。一例として、力センサ7は圧電センサである。
【0017】
図1および図2に示すように、把持可能本体6は、ほぼ円錐台形状を有し、1つの軸10に沿って延在する。把持可能本体6は、把持可能本体6の把持特性を向上させるように設計されたいくつかの浮き彫り、突起またはバンプ13(図1図2および図3参照)を備えた外面12によって限定されている。
【0018】
把持可能本体6には、把持可能本体6の外面12に設けられ、指で操作されるように設計されて、飛行体3またはヘリコプターに設置された他のユニットのための制御を提供するように設計されたいくつかの制御部品15(ボタン、レバー、ノブなど、図1および図3参照)が配設されている。
【0019】
把持可能本体6には、把持可能本体6の前面に配置されるとともに、カーソルを移動させるために制御信号CNTRを飛行体3のグラフィカルユーザインターフェース2に送信できるように手動で作動するように設計された押しボタンの形態の確認部品17が配設され、そのため、前記確認部品17が手動で作動されると(実施例では押されると)、カーソルの制御が可能になり、それにより、操作者に加えられる衝撃または振動による把持可能本体6の不要な手動作動が回避される。
【0020】
より具体的には、押しボタン17はカップ形状をして把持可能本体6の前側に配置され、それで、操作者の人差し指で作動することができる。
【0021】
代替案として、確認部品17は、親指で作動するように側面側に配置することもできる。
【0022】
図6および図7を参照すると、カーソル制御デバイス1は、力センサ7の円筒形保護体21(図7参照)を安定的に担持する第1の設置プレート20と、力センサ7の可動部分24と接続された(接続は矢印によって概略的に示されている)基部23bを有する変換器インターフェースアーム23とを備え、把持可能本体6はインターフェースアーム23によって担持される。
【0023】
設置プレート20は、挿入されて保護体21に安定して接続される円形の穴20‐aを有する。可動部分24はインターフェースアーム23の方向に突出している。
【0024】
平行六面体の形状を有する保護カバー26(図1図3図4および図5を参照)は、長方形の形状を有するプレート20の周縁から延びている。カバー26はインターフェース回路8とセンサ7を覆い保護する。
【0025】
角度位置規制デバイス30は、インターフェースアーム23と把持可能本体6との間に介在され、角度位置規制デバイス30は、使用時に、把持可能本体6上の操作者の手の位置決めを最適化するために、第1の規制軸A(軸10に対応)および第1の規制軸に垂直な第2の規制軸B(図3参照)周りに、インターフェースアーム23に対して把持可能本体6を位置決めすることを可能にするように設計されている。
【0026】
より具体的には、角度位置規制デバイス30は、それぞれの第1および第2の規制軸A,Bの周りに、例えば10°または20°の段階的な角度移動を可能にするように設計されている。
【0027】
より具体的には、第1および第2の軸A,B周りの把持可能本体の不要かつ不必要な移動を回避するために、第1および第2の有効化‐無効化部品32,33(ノブの形態)が把持可能本体6に設けられており、第1の有効化ノブ32は、円盤形状と、他方に対して垂直な4つの軸方向突出部とを有し、第1の軸A周りの把持可能本体6の角度移動を無効化するための閉位置と、第1の軸A周りの把持可能本体の回転を可能にするための有効化位置との間で角度的に移動可能である。
【0028】
第2の有効化ノブ33もまた、円板形状と4つの軸方向突出部とを有し、第2の軸周りの把持可能本体6の角度移動を無効化するための閉位置と、第2の軸B周りの把持可能本体の回転を許容するための有効化位置との間で角度的に移動可能である。
【0029】
上述したように、力変換器7は設置プレート20に組み込まれ、把持可能本体6に作用する力が加えられる。このようにして、親指によって作動するポインティングデバイスを使用する代わりに、把持可能本体6に作用するカーソル移動情報を提供することが可能になる。この腕の運動による把持可能本体6への作用は、カーソルのより安定した正確な制御を有すること(特に、ヘリコプターのコックピットなどの高振動環境において)を可能にする。
【0030】
把持可能本体6はさらに、高振動環境においてもパイロットの手が楽なレスト位置に留まることができる要素を構成し、これにより、カーソル移動精度におけるそのような精度を非常に正確に伝える手および腕の動きを可能にする。
【0031】
手によるカーソル移動を管理することで、全ての指はカーソル移動の作動と同時に他の制御部品を操作することができ、これにより、把持可能本体上の全ての必要な制御部品のより高い人間工学的分布を可能にする。
【0032】
衝撃または振動による不要な作動を避けるため、中央変換器は、確認ボタン15を押すだけで作動され得ることに再度留意されたい。
【0033】
把持本体に組み込まれる付加的な機能の形状や数も、説明したものに限定されるものではない。
【0034】
したがって、本発明の主な利点は以下の通りである:
a.強い振動がある場合でも精密なカーソル制御、
c.把持可能本体6に複数の部品が統合されている、
b.制御部品の人間工学的位置決めがより良い、
c.操作者による制御部品の操作がより簡単になる、
d.より多くの機能を同時に制御することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 デバイス
2 グラフィカルユーザインターフェース
3 飛行体
5 基部構造
6 把持可能本体
7 力センサ
8 インターフェース回路
10 軸
12 外面
13 突出部、突起またはバンプ
15 制御部品
17 確認部品
20 設置プレート
23 インターフェースアーム
24 可動部分
30 角度位置規制手段
32、33 有効化‐無効化部品
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-04-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘリコプターのキャビンに設置される飛行体(3)のグラフィカルユーザインターフェース(2)のカーソル(C)を制御するデバイス(1)であって、前記デバイスが、
‐基部構造(5)と、
‐操作者の手によって把持される形状であり、前記操作者の手によって提供される手動力によって前記基部構造(5)に対して移動可能な把持可能本体(6)と、
‐前記把持可能本体(6)に結合され、少なくとも第1の軸(X)および第2の軸(Y)に沿った前記基部構造(5)に対する前記把持可能本体(6)の移動を感知するように設計された力センサ(7)と、
‐前記操作者によって前記把持可能本体(6)に与えられる前記力に基づいて、前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の第1の軸および第2の軸に沿って前記カーソル(C)を移動させるために、前記力センサ(7)によって与えられる信号を前記飛行体(3)の前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の制御信号に変換するように設計されたインターフェース回路(8)と、を備え、前記把持可能本体(6)には、前記把持可能本体(6)の外面(12)上に設けられ、指で作動して前記飛行体(3)または他のユニットに制御を提供するように設計されたいくつかの制御部品(15)が配設され、
前記把持可能本体(6)は、円錐台形状を有し1つの軸(10)に沿って延在し、前記把持可能本体(6)は、前記把持可能本体(6)の把持特性を向上させるように設計されたいくつかの突出部、突起またはバンプ(13)が設けられた外面(12)によって限定され、
前記把持可能本体(6)は、高振動環境においてもパイロットの手が楽なレスト位置に留まることができる要素を構成し、従って、カーソル移動精度におけるそのような精度を非常に正確に伝える手および腕の移動を可能にするように構成され
前記把持可能本体(6)には、円錐台形状を有する前記把持可能本体の外面(12)に配置された少なくとも1つの確認部品(15)が配設され、前記カーソル(C)を移動させるために前記飛行体(3)の前記グラフィカルユーザインターフェース(2)に制御信号を送信できるように手動で作動されるように設計され、そのため、前記確認部品(15)が手動で作動されると、前記カーソルの制御が可能になり、それにより、前記操作者に加えられる衝撃または振動による前記把持可能本体の不要な手動操作が回避されることを特徴とする、デバイス(1)。
【請求項2】
前記確認部品(17)は、操作者の人差し指によって作動させることができるように、前記把持可能本体の前側に配置されている、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項3】
前記確認部品(17)は、親指によって作動されるように側方に配置されている、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項4】
前記力センサ(7)を安定的に担持する第1の設置プレート(20)と、前記力センサ(7)の可動部分(24)と接続された変換器インターフェースアーム(23)とをさらに備え、前記把持可能本体(6)は、前記インターフェースアーム(23)によって担持される、請求項1からのいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項5】
前記インターフェース本体(23)と前記把持可能本体(6)との間に角度位置規制手段(30)が介在され、前記角度位置規制手段(30)は、使用時に、前記把持可能本体上の操作者の手の位置決めを最適化するために、前記インターフェース本体に対して前記把持可能本体(6)を、第1の規制軸(A)の周りおよび前記第1の規制軸(B)に対して横方向の第2の規制軸の周りに位置決めすることを可能にするように設計されている、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項6】
前記位置角度規制手段(30)は、それぞれの第1および第2の規制軸(A,B)の周りに、例えば10°または20°の段階のような段階方式での角度移動を可能にするように設計されている、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項7】
前記把持可能本体(6)には、第1および第2の有効化‐無効化部品(32,33)が設けられており、前記第1の有効化部品(32)は、前記第1の軸周りの前記把持可能本体の角度移動を無効にするための閉位置と、前記第1の軸周りの前記把持可能本体の回転を許容するための有効化位置との間で移動可能であり、前記第2の有効化部品(33)は、前記第2の軸の周りの前記把持可能本体の角度移動を無効化するための閉位置と、前記第2の軸の周りの前記把持可能本体の回転を可能にするための有効化位置との間で移動可能である、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項8】
前記力センサ(7)は、加えられた力を対応する電圧に変換するように構成されている、請求項1からのいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項9】
前記力センサ(7)は圧電センサである、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項10】
請求項1からのいずれか一項に記載の、カーソル(C)を制御する前記デバイス(1)の手動制御下で第1の軸および第2の軸(2)に沿って移動可能な前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の前記カーソル(C)が設けられ、前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の機能を選択するデバイス(1)を有する、ヘリコプターの飛行体(3)。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年5月10日に出願された欧州特許出願第21425022.7号、および2022年3月31日に出願されたイタリア特許第102022000006404号の優先権を主張するものである
【0002】
本開示は、飛行体のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)のカーソルを制御するデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
本発明は、飛行体のグラフィカルユーザインターフェースのカーソルを制御するデバイスに関する。
【0004】
飛行体には、コンピュータサイエンスで使用される非常によく知られた技術に従って、ユニット画面上でカーソルを動かすことによって制御される多数のグラフィカルユーザインターフェースが設けられている。
【0005】
通常、カーソルは、媒体または操作者(例えばパイロットやナビゲータ)の人差し指によって操作されるトラックボールに作用することによって動かされる。
【0006】
他の解決策では、親指で動かす指向性変換器を提供している。
【0007】
飛行体は、振動の影響を大きく受ける過酷な環境で動作し、振動は特にヘリコプターに関連し、振動が操作者に伝わって、操作者の手が震えるため、トラックボールの制御に影響を与える可能性がある。
【0008】
したがって、カーソルの正確な位置決めは、振動によって悪影響を受ける。さらに、カーソルの移動とともに、操作者は同じ手を使用して他の制御部品を作動させなければならないため、カーソルの制御に指が占有されると、他の制御部品の位置解決が制限される。先行技術文献は、特許文献1、特許文献2、特許文献3および特許文献4に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第2001/040553号明細書
【特許文献2】米国特許第5,432,530号明細書
【特許文献3】米国登録特許第10,591,948号明細書
【特許文献4】米国特許出願公開第2017/031382号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の範囲は、振動の影響を受けにくく、正確なカーソル制御と同時に制御部品の制御を可能にする、飛行体のグラフィカルユーザインターフェースのカーソル制御のためのデバイスを提供することである。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明による飛行体のグラフィカルユーザインターフェースのカーソルを制御するデバイスの透視図である。
図2図1のデバイスの上面図である。
図3図1のデバイスの正面図である。
図4図1のデバイスの第1の側面図である。
図5図1のデバイスの第2の側面図である。
図6図1のデバイスの断面図である。
図7図6の断面の一部を拡大した図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の説明は、当業者が本発明を製造および使用できるようにするために提供される。請求項に記載の発明の範囲から逸脱することなく、実施形態に対する様々な変更が当業者には容易に明らかであろう。したがって、本発明は、示された実施形態に限定されることを意図するものではなく、本明細書に開示され、添付の特許請求の範囲に定義された原理および特徴と一致する最も広い範囲が与えられる。
【0013】
他に定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、開示される実施形態が属する技術分野における当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合には、定義を含む本明細書が優先する。さらに、実施例は例示であって限定を意図するものではない。
【0014】
本明細書で説明する実施形態の理解を促進する目的で、特定の実施形態に言及し、特定の用語を用いて説明する。本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本開示の範囲を限定することを意図するものではない。
【0015】
添付の図面(特に図1および図2を参照する)において、参照数字1は、好ましくはヘリコプター(図示せず)のキャビンに設置される飛行体3(図1)のグラフィカルユーザインターフェース2(部分的に概略的に示す)のカーソルを制御するデバイスを指定する。
【0016】
カーソル制御デバイス1は、
‐基部構造5と、
‐操作者の手(図示せず)によって把持される形状であり、操作者の手によって提供される手動力によって基部構造5に対して移動可能な把持可能本体6と、
‐把持可能本体6に結合され、少なくとも第1の軸Xおよび第2の軸Y(軸が示されている図1を参照)に沿って基部構造5に対する把持可能本体6の移動を感知するように設計された力センサ7(図6および図7を参照)と、
‐操作者によって把持可能本体6に与えられた力に基づいてグラフィカルユーザインターフェース2の第1の軸および第2の軸に沿ってカーソルCを移動させるために、力センサ7によって提供された信号を飛行体3のグラフィカルユーザインターフェース2の制御信号CNTRに変換するためのインターフェース回路8(図6)と、を備えている。
【0017】
好ましくは、力センサ7は加えられた力を対応する電圧に変換するように構成される。一例として、力センサ7は圧電センサである。
【0018】
図1および図2に示すように、把持可能本体6は、ほぼ円錐台形状を有し、1つの軸10に沿って延在する。把持可能本体6は、把持可能本体6の把持特性を向上させるように設計されたいくつかの浮き彫り、突起またはバンプ13(図1図2および図3参照)を備えた外面12によって限定されている。
【0019】
把持可能本体6には、把持可能本体6の外面12に設けられ、指で操作されるように設計されて、飛行体3またはヘリコプターに設置された他のユニットのための制御を提供するように設計されたいくつかの制御部品15(ボタン、レバー、ノブなど、図1および図3参照)が配設されている。
【0020】
把持可能本体6には、把持可能本体6の前面に配置されるとともに、カーソルを移動させるために制御信号CNTRを飛行体3のグラフィカルユーザインターフェース2に送信できるように手動で作動するように設計された押しボタンの形態の確認部品17が配設され、そのため、前記確認部品17が手動で作動されると(実施例では押されると)、カーソルの制御が可能になり、それにより、操作者に加えられる衝撃または振動による把持可能本体6の不要な手動作動が回避される。
【0021】
より具体的には、押しボタン17はカップ形状をして把持可能本体6の前側に配置され、それで、操作者の人差し指で作動することができる。
【0022】
代替案として、確認部品17は、親指で作動するように側面側に配置することもできる。
【0023】
図6および図7を参照すると、カーソル制御デバイス1は、力センサ7の円筒形保護体21(図7参照)を安定的に担持する第1の設置プレート20と、力センサ7の可動部分24と接続された(接続は矢印によって概略的に示されている)基部23bを有する変換器インターフェースアーム23とを備え、把持可能本体6はインターフェースアーム23によって担持される。
【0024】
設置プレート20は、挿入されて保護体21に安定して接続される円形の穴20‐aを有する。可動部分24はインターフェースアーム23の方向に突出している。
【0025】
平行六面体の形状を有する保護カバー26(図1図3図4および図5を参照)は、長方形の形状を有するプレート20の周縁から延びている。カバー26はインターフェース回路8とセンサ7を覆い保護する。
【0026】
角度位置規制デバイス30は、インターフェースアーム23と把持可能本体6との間に介在され、角度位置規制デバイス30は、使用時に、把持可能本体6上の操作者の手の位置決めを最適化するために、第1の規制軸A(軸10に対応)および第1の規制軸に垂直な第2の規制軸B(図3参照)周りに、インターフェースアーム23に対して把持可能本体6を位置決めすることを可能にするように設計されている。
【0027】
より具体的には、角度位置規制デバイス30は、それぞれの第1および第2の規制軸A,Bの周りに、例えば10°または20°の段階的な角度移動を可能にするように設計されている。
【0028】
より具体的には、第1および第2の軸A,B周りの把持可能本体の不要かつ不必要な移動を回避するために、第1および第2の有効化‐無効化部品32,33(ノブの形態)が把持可能本体6に設けられており、第1の有効化ノブ32は、円盤形状と、他方に対して垂直な4つの軸方向突出部とを有し、第1の軸A周りの把持可能本体6の角度移動を無効化するための閉位置と、第1の軸A周りの把持可能本体の回転を可能にするための有効化位置との間で角度的に移動可能である。
【0029】
第2の有効化ノブ33もまた、円板形状と4つの軸方向突出部とを有し、第2の軸周りの把持可能本体6の角度移動を無効化するための閉位置と、第2の軸B周りの把持可能本体の回転を許容するための有効化位置との間で角度的に移動可能である。
【0030】
上述したように、力変換器7は設置プレート20に組み込まれ、把持可能本体6に作用する力が加えられる。このようにして、親指によって作動するポインティングデバイスを使用する代わりに、把持可能本体6に作用するカーソル移動情報を提供することが可能になる。この腕の運動による把持可能本体6への作用は、カーソルのより安定した正確な制御を有すること(特に、ヘリコプターのコックピットなどの高振動環境において)を可能にする。
【0031】
把持可能本体6はさらに、高振動環境においてもパイロットの手が楽なレスト位置に留まることができる要素を構成し、これにより、カーソル移動精度におけるそのような精度を非常に正確に伝える手および腕の動きを可能にする。
【0032】
手によるカーソル移動を管理することで、全ての指はカーソル移動の作動と同時に他の制御部品を操作することができ、これにより、把持可能本体上の全ての必要な制御部品のより高い人間工学的分布を可能にする。
【0033】
衝撃または振動による不要な作動を避けるため、中央変換器は、確認ボタン15を押すだけで作動され得ることに再度留意されたい。
【0034】
把持本体に組み込まれる付加的な機能の形状や数も、説明したものに限定されるものではない。
【0035】
したがって、本発明の主な利点は以下の通りである:
a.強い振動がある場合でも精密なカーソル制御、
c.把持可能本体6に複数の部品が統合されている、
b.制御部品の人間工学的位置決めがより良い、
c.操作者による制御部品の操作がより簡単になる、
d.より多くの機能を同時に制御することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 デバイス
2 グラフィカルユーザインターフェース
3 飛行体
5 基部構造
6 把持可能本体
7 力センサ
8 インターフェース回路
10 軸
12 外面
13 突出部、突起またはバンプ
15 制御部品
17 確認部品
20 設置プレート
23 インターフェースアーム
24 可動部分
30 角度位置規制手段
32、33 有効化‐無効化部品
【手続補正書】
【提出日】2023-02-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラフィカルユーザインターフェース(2)のカーソル(C)を制御するデバイス(1)であって、前記デバイスが、
‐基部構造(5)と、
‐操作者の手によって把持される形状であり、前記操作者の手によって提供される手動力によって前記基部構造(5)に対して移動可能な把持可能本体(6)と、
‐前記把持可能本体(6)に結合され、少なくとも第1の軸(X)および第2の軸(Y)に沿った前記基部構造(5)に対する前記把持可能本体(6)の移動を感知するように設計された力センサ(7)と、
‐前記操作者によって前記把持可能本体(6)に与えられる前記力に基づいて、前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の第1の軸および第2の軸に沿って前記カーソル(C)を移動させるために、前記力センサ(7)によって与えられる信号を前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の制御信号に変換するように設計されたインターフェース手段(8)と、を備え、前記把持可能本体(6)には、前記把持可能本体(6)の外面(12)上に設けられ、指で作動して前記インターフェースユニット(3)または他のユニットに制御を提供するように設計されたいくつかの制御部品(15)が配設され、
前記グラフィカルユーザインターフェースは、ヘリコプターのキャビンに設置される飛行体のグラフィカルユーザインターフェースであり、
前記把持可能本体(6)は、ほぼ円錐台形状を有し1つの軸(10)に沿って延在し、前記把持可能本体(6)は、前記把持可能本体(6)の把持特性を向上させるように設計されたいくつかの浮き彫り、突起またはバンプ(13)が設けられた外面(12)によって限定され、
前記把持可能本体(6)は、高振動環境においてもパイロットの手が楽なレスト位置に留まることができる要素を構成し、従って、カーソル移動精度におけるそのような精度を非常に正確に伝える手および腕の移動を可能にするように構成されることを特徴とする、デバイス(1)。
【請求項2】
前記把持可能本体(6)には、前記把持可能本体の外面(12)に配置された少なくとも1つの確認部品(15)が配設され、前記カーソル(C)を移動させるために前記飛行体(3)の前記グラフィカルユーザインターフェース(2)に制御信号を送信できるように手動で作動されるように設計され、そのため、前記確認部品(15)が手動で作動されると、前記カーソルの制御が可能になり、それにより、前記操作者に加えられる衝撃または振動による前記把持可能本体の不要な手動操作が回避される、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項3】
前記有効化部品(17)は、操作者の人差し指によって作動させることができるように、前記把持可能本体の前側に配置されている、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項4】
前記有効化部品(17)は、親指によって作動されるように側方に配置されている、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項5】
前記力センサ(7)を安定的に担持する第1の設置本体(20)と、前記力センサ(7)の可動部分(24)と接続された変換器インターフェース本体(23)とをさらに備え、前記把持可能本体(6)は、前記インターフェース本体(23)によって担持される、請求項1からのいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項6】
前記インターフェース本体(23)と前記把持可能本体(6)との間に角度位置規制手段(30)が介在され、前記角度位置規制手段(30)は、使用時に、前記把持可能本体上の操作者の手の位置決めを最適化するために、前記インターフェース本体に対して前記把持可能本体(6)を、第1の規制軸(A)の周りおよび前記第1の規制軸(B)に対して横方向の第2の規制軸の周りに位置決めすることを可能にするように設計されている、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項7】
前記位置角度規制手段(30)は、それぞれの第1および第2の規制軸(A,B)の周りに、例えば10°または20°の段階のような段階方式での角度移動を可能にするように設計されている、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項8】
前記把持可能本体(6)には、第1および第2の有効化‐無効化部品(32,33)が設けられており、前記第1の有効化部品(32)は、前記第1の軸周りの前記把持可能本体の角度移動を無効にするための閉位置と、前記第1の軸周りの前記把持可能本体の回転を許容するための有効化位置との間で移動可能であり、前記第2の有効化部品(33)は、前記第2の軸の周りの前記把持可能本体の角度移動を無効化するための閉位置と、前記第2の軸の周りの前記把持可能本体の回転を可能にするための有効化位置との間で移動可能である、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項9】
前記力センサ(7)は、加えられた力を対応する電圧に変換するように構成されている、請求項1からのいずれか一項に記載のデバイス(1)。
【請求項10】
前記力センサ(7)は圧電センサである、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一項に記載の、カーソル(C)を制御する前記デバイス(1)の手動制御下で第1の軸および第2の軸(2)に沿って移動可能な前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の前記カーソル(C)が設けられ、前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の機能を選択するデバイス(1)を有する、ヘリコプターの飛行体(3)。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘリコプターのキャビンに設置される飛行体(3)のグラフィカルユーザインターフェース(2)のカーソル(C)を制御するデバイス(1)であって、前記デバイスが、
‐基部構造(5)と、
‐操作者の手によって把持される形状であり、前記操作者の手によって提供される手動力によって前記基部構造(5)に対して移動可能な把持可能本体(6)と、
‐前記把持可能本体(6)に結合され、少なくとも第1の軸(X)および第2の軸(Y)に沿った前記基部構造(5)に対する前記把持可能本体(6)の移動を感知するように設計された力センサ(7)と、
‐前記操作者によって前記把持可能本体(6)に与えられる前記力に基づいて、前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の第1の軸および第2の軸に沿って前記カーソル(C)を移動させるために、前記力センサ(7)によって与えられる信号を前記飛行体(3)の前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の制御信号に変換するように設計されたインターフェース回路(8)と、を備え、前記把持可能本体(6)には、前記把持可能本体(6)の外面(12)上に設けられ、指で作動して前記飛行体(3)または他のユニットに制御を提供するように設計されたいくつかの制御部品(15)が配設され、
前記把持可能本体(6)は、円錐台形状を有し1つの軸(10)に沿って延在し、前記把持可能本体(6)は、前記把持可能本体(6)の把持特性を向上させるように設計されたいくつかの突出部、突起またはバンプ(13)が設けられた外面(12)によって限定され、
前記把持可能本体(6)は、高振動環境においてもパイロットの手が楽なレスト位置に留まることができる要素を構成し、従って、カーソル移動精度におけるそのような精度を非常に正確に伝える手および腕の移動を可能にするように構成され、
前記把持可能本体(6)には、円錐台形状を有する前記把持可能本体の外面(12)に配置された少なくとも1つの確認部品(15)が配設され、前記カーソル(C)を移動させるために前記飛行体(3)の前記グラフィカルユーザインターフェース(2)に制御信号を送信できるように手動で作動されるように設計され、そのため、前記確認部品(15)が手動で作動されると、前記カーソルの制御が可能になり、それにより、前記操作者に加えられる衝撃または振動による前記把持可能本体の不要な手動操作が回避される、デバイス(1)。
【請求項2】
前記確認部品(17)は、操作者の人差し指によって作動させることができるように、前記把持可能本体の前側に配置されている、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項3】
前記確認部品(17)は、親指によって作動されるように側方に配置されている、請求項1に記載のデバイス(1)。
【請求項4】
前記力センサ(7)を安定的に担持する第1の設置プレート(20)と、前記力センサ(7)の可動部分(24)と接続された変換器インターフェースアーム(23)とをさらに備え、前記把持可能本体(6)は、前記インターフェースアーム(23)によって担持される、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項5】
前記インターフェース本体(23)と前記把持可能本体(6)との間に角度位置規制手段(30)が介在され、前記角度位置規制手段(30)は、使用時に、前記把持可能本体上の操作者の手の位置決めを最適化するために、前記インターフェース本体に対して前記把持可能本体(6)を、第1の規制軸(A)の周りおよび前記第1の規制軸(B)に対して横方向の第2の規制軸の周りに位置決めすることを可能にするように設計されている、請求項4に記載のデバイス(1)。
【請求項6】
前記位置角度規制手段(30)は、それぞれの第1および第2の規制軸(A,B)の周りに、例えば10°または20°の段階のような段階方式での角度移動を可能にするように設計されている、請求項5に記載のデバイス(1)。
【請求項7】
前記把持可能本体(6)には、第1および第2の有効化‐無効化部品(32,33)が設けられており、前記第1の有効化部品(32)は、前記第1の軸周りの前記把持可能本体の角度移動を無効にするための閉位置と、前記第1の軸周りの前記把持可能本体の回転を許容するための有効化位置との間で移動可能であり、前記第2の有効化部品(33)は、前記第2の軸の周りの前記把持可能本体の角度移動を無効化するための閉位置と、前記第2の軸の周りの前記把持可能本体の回転を可能にするための有効化位置との間で移動可能である、請求項6に記載のデバイス(1)。
【請求項8】
前記力センサ(7)は、加えられた力を対応する電圧に変換するように構成されている、請求項に記載のデバイス(1)。
【請求項9】
前記力センサ(7)は圧電センサである、請求項8に記載のデバイス(1)。
【請求項10】
請求項に記載の前記デバイス(1)の手動制御下で第1の軸および第2の軸(2)に沿って移動可能な前記グラフィカルユーザインターフェース(2)のカーソル(C)を制御して、前記グラフィカルユーザインターフェース(2)の機能を選択するデバイス(1)を有する、ヘリコプターの飛行体(3)。
【国際調査報告】