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特表2024-522327車両のウェルカム制御方法、装置、媒体、機器及び車両
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-18
(54)【発明の名称】車両のウェルカム制御方法、装置、媒体、機器及び車両
(51)【国際特許分類】
   B60R 16/037 20060101AFI20240611BHJP
   H04L 9/32 20060101ALI20240611BHJP
   B60Q 1/50 20060101ALI20240611BHJP
   B60Q 5/00 20060101ALI20240611BHJP
   B60R 25/20 20130101ALI20240611BHJP
   E05B 49/00 20060101ALI20240611BHJP
【FI】
B60R16/037
H04L9/32 200B
B60Q1/50 Z
B60Q5/00 630Z
B60Q5/00 640Z
B60Q5/00 660Z
B60R25/20
E05B49/00 K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558314
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-02
(86)【国際出願番号】 CN2022083388
(87)【国際公開番号】W WO2023273445
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110721535.8
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【弁理士】
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100216150
【弁理士】
【氏名又は名称】香山 良樹
(72)【発明者】
【氏名】郭茂▲栄▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼▲麗▼▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼娟
(72)【発明者】
【氏名】秦桂林
(72)【発明者】
【氏名】▲張▼▲錦▼▲華▼
【テーマコード(参考)】
2E250
3K339
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250CC11
2E250FF23
2E250FF36
2E250FF39
2E250HH01
2E250LL01
2E250LL14
2E250LL16
3K339AA23
3K339AA39
3K339BA03
3K339BA07
3K339BA25
3K339EA03
3K339EA04
3K339EA05
3K339JA21
3K339KA27
3K339MB02
3K339MC01
3K339MC11
3K339MC41
3K339MC67
3K339MC74
3K339MC76
3K339MC78
3K339MC96
3K339MC99
(57)【要約】
車両のウェルカム制御方法であり、当該方法は、所定の対応関係から、識別された目標車両キーのIDに対応するウェルカム方式を検索するステップであって、所定の対応関係には、複数の車両キーのIDと、各車両キーのIDにそれぞれ対応するウェルカム方式とが記憶されている、ステップと、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように車両を制御するステップと、を含む。制御装置、コンピュータ可読記憶媒体、電子機器及び車両も開示されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の対応関係から、識別された目標車両キーのIDに対応するウェルカム方式を検索するステップであって、前記所定の対応関係には、複数の車両キーのIDと、各車両キーのIDにそれぞれ対応するウェルカム方式とが記憶されている、ステップと、
検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように車両を制御するステップと、
を含む、
車両のウェルカム制御方法。
【請求項2】
前記目標車両キーと車両との距離が第1所定閾値よりも小さい場合に、前記目標車両キーと通信して前記目標車両キーのIDを識別するステップ、
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記目標車両キーと通信して前記目標車両キーのIDを識別するステップは、
無線通信方式で前記目標車両キーと接続してペアリングするステップと、
前記目標車両キーから送信された公開鍵及び暗号文を受信するステップであって、前記目標車両キーが公開鍵/秘密鍵ペアを生成し、前記公開鍵/秘密鍵ペアの秘密鍵を利用して前記目標車両キーのIDを暗号化して前記暗号文を取得し、前記暗号文と前記公開鍵/秘密鍵ペアの公開鍵を前記車両に送信するステップと、
前記公開鍵に基づいて前記暗号文を復号して、前記目標車両キーのIDを取得するステップと、
を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記目標車両キーのIDを識別するステップの後、前記方法は、第1測距方式で前記目標車両キーと前記車両との距離を検出するステップと、前記第1測距方式で検出した前記目標車両キーと前記車両との距離が第2所定閾値よりも小さい場合、第2測距方式で前記目標車両キーと前記車両との距離を検出するステップと、をさらに含み、
検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップは、前記第2測距方式で検出した前記目標車両キーと前記車両との距離が第3所定閾値よりも小さい場合、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップを含み、
前記第1所定閾値は、前記第2所定閾値よりも大きく、
前記第2所定閾値は、前記第3所定閾値よりも大きく、
前記第2測距方式の測定精度は、前記第1測距方式の測定精度よりも高い、
請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記車両の所在する環境の環境音量を取得するステップと、
前記環境音量が所定の音量閾値よりも小さい場合に、前記第2測距方式で検出した前記目標車両キーと前記車両との距離が前記第3所定閾値よりも小さい場合、前記車両の周囲の音声命令を取得するステップと、
前記環境音量が前記音量閾値以上である場合に、前記第2測距方式で検出した前記目標車両キーと前記車両との距離が第4所定閾値よりも小さい場合、前記車両の周囲の音声命令を取得するステップであって、前記第4所定閾値が前記第3所定閾値よりも小さい、ステップと、
前記音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップと、
をさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記目標車両キーから送信された制御命令及び前記車両の残存電力量を取得するステップと、
前記車両の残存電力量が所定の電力量閾値よりも大きいと、前記制御命令によって指示された第3ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップと、
をさらに含む、
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記目標車両キーの前記車両に対する方位情報を検出するステップ、
をさらに含み、
前記車両の周囲の音声命令を取得するステップは、前記車両の周囲の複数の方位のうちの、前記方位情報に対応する方位の音声命令を取得するステップを含む、
請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記目標車両キーの前記車両に対する方位情報を検出するステップ、
をさらに含み、
前記車両の周囲の音声命令を取得するステップは、前記車両の周囲の複数の方位のうちの各方位の音声命令を取得して、音声命令セットを取得するステップを含み、
前記音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップは、
前記音声命令セットにおける矛盾命令を削除するステップであって、前記矛盾命令によって指示された第2ウェルカム動作が前記方位情報に対応する方位の音声命令によって指示された第2ウェルカム動作と矛盾する、ステップと、
前記矛盾命令が削除された後に、前記音声命令セットにおける各音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップと、を含む、
請求項5~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
検索モジュールと、制御モジュールと、を含み、
前記検索モジュールは、所定の対応関係から、識別された目標車両キーのIDに対応するウェルカム方式を検索し、前記所定の対応関係には、複数の車両キーのIDと、各車両キーのIDにそれぞれ対応するウェルカム方式とが記憶され、
前記制御モジュールは、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように車両を制御する、
車両のウェルカム制御装置。
【請求項10】
プロセッサにより実行されると、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶された、
非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項11】
コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、
前記メモリにおける前記コンピュータプログラムを実行することにより、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法のステップを実現するプロセッサと、
を含む、
電子機器。
【請求項12】
請求項9に記載の車両のウェルカム制御装置を含む、車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、出願番号が202110721535.8で、出願日が2021年6月28日である中国特許出願に基づいて提出され、かつその優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本開示に組み込まれるものとする。
【0002】
本開示は、車両のウェルカム制御の技術分野に関し、具体的には、車両のウェルカム制御方法、装置、媒体、機器及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
車両の普及に伴い、車両の補助機能に対する人々の要求が高まっている。車両のウェルカム機能は、近年登場した新たな補助機能である。ユーザが車両を運転して出かけようとする場合、車両は、一連のウェルカム動作を自動的に実行し、ユーザが車両に乗り込み、より効率的かつ便利に車両を発進させることを助けるだけでなく、セレモニー感も強い。例えば、ウェルカム機能は、車両のウェルカムライトの点灯、ウェルカムペダルの伸び出しなどを含む。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、柔軟性が高く、高度にパーソナライズ化された車両のウェルカム制御方法、装置、媒体、機器及び車両を提供することを目的とする。
【0005】
上記目的を達成するために、本開示は、車両のウェルカム制御方法を提供し、前記方法は、所定の対応関係から、識別された目標車両キーのIDに対応するウェルカム方式を検索するステップであって、前記所定の対応関係には、複数の車両キーのIDと、各車両キーのIDにそれぞれ対応するウェルカム方式とが記憶されている、ステップと、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように車両を制御するステップと、を含む。
【0006】
本開示の一実施例において、前記方法は、前記目標車両キーと車両との距離が第1所定閾値よりも小さい場合に、前記目標車両キーと通信して前記目標車両キーのIDを識別するステップをさらに含む。
【0007】
本開示の一実施例において、前記目標車両キーと通信して前記目標車両キーのIDを識別するステップは、無線通信方式で前記目標車両キーと接続してペアリングするステップと、前記目標車両キーから送信された公開鍵及び暗号文を受信するステップであって、前記目標車両キーが公開鍵/秘密鍵ペアを生成し、前記公開鍵/秘密鍵ペアの秘密鍵を利用して前記目標車両キーのIDを暗号化して前記暗号文を取得し、前記暗号文と前記公開鍵/秘密鍵ペアの公開鍵を前記車両に送信するステップと、前記公開鍵に基づいて前記暗号文を復号して、前記目標車両キーのIDを取得するステップと、を含む。
【0008】
本開示の一実施例において、前記目標車両キーのIDを識別するステップの後、前記方法は、第1測距方式で前記目標車両キーと前記車両との距離を検出するステップと、前記第1測距方式で検出した前記目標車両キーと前記車両との距離が第2所定閾値よりも小さい場合、第2測距方式で前記目標車両キーと前記車両との距離を検出するステップと、をさらに含み、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップは、前記第2測距方式で検出した前記目標車両キーと前記車両との距離が第3所定閾値よりも小さい場合、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップを含み、前記第1所定閾値は、前記第2所定閾値よりも大きく、前記第2所定閾値は、前記第3所定閾値よりも大きく、前記第2測距方式の測定精度は、前記第1測距方式の測定精度よりも高い。
【0009】
本開示の一実施例において、前記方法は、前記車両の所在する環境の環境音量を取得するステップと、前記環境音量が所定の音量閾値よりも小さい場合に、前記第2測距方式で検出した前記目標車両キーと前記車両との距離が前記第3所定閾値よりも小さい場合、前記車両の周囲の音声命令を取得するステップと、前記環境音量が前記音量閾値以上である場合に、前記第2測距方式で検出した前記目標車両キーと前記車両との距離が第4所定閾値よりも小さい場合、前記車両の周囲の音声命令を取得するステップであって、前記第4所定閾値が前記第3所定閾値よりも小さい、ステップと、前記音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップと、をさらに含む。
【0010】
本開示の一実施例において、前記方法は、前記目標車両キーから送信された制御命令及び前記車両の残存電力量を取得するステップと、前記車両の残存電力量が所定の電力量閾値よりも大きいと、前記制御命令によって指示された第3ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップと、をさらに含む。
【0011】
本開示の一実施例において、前記方法は、前記目標車両キーの前記車両に対する方位情報を検出するステップをさらに含み、前記車両の周囲の音声命令を取得するステップは、前記車両の周囲の複数の方位のうちの、前記方位情報に対応する方位の音声命令を取得するステップを含む。
【0012】
本開示の一実施例において、前記方法は、前記目標車両キーの前記車両に対する方位情報を検出するステップをさらに含み、前記車両の周囲の音声命令を取得するステップは、前記車両の周囲の複数の方位のうちの各方位の音声命令を取得して、音声命令セットを取得するステップを含み、前記音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップは、前記音声命令セットにおける矛盾命令を削除するステップであって、前記矛盾命令によって指示された第2ウェルカム動作が前記方位情報に対応する方位の音声命令によって指示された第2ウェルカム動作と矛盾する、ステップと、前記矛盾命令が削除された後に、前記音声命令セットにおける各音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように前記車両を制御するステップと、を含む。
【0013】
本開示は、また、車両のウェルカム制御装置を提供し、前記装置は、検索モジュールと、制御モジュールと、を含み、前記検索モジュールは、所定の対応関係から、識別された目標車両キーのIDに対応するウェルカム方式を検索し、前記所定の対応関係には、複数の車両キーのIDと、各車両キーのIDにそれぞれ対応するウェルカム方式とが記憶され、前記制御モジュールは、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように車両を制御する。
【0014】
本開示は、また、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該非一時的なコンピュータ可読記憶媒体には、プロセッサにより実行されると、本開示に係る上記方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている。
【0015】
本開示に係る電子機器は、コンピュータプログラムが記憶されたメモリと、前記メモリにおける前記コンピュータプログラムを実行することにより、本開示に係る上記方法のステップを実現するプロセッサと、を含む。
【0016】
本開示に係る車両は、上記車両のウェルカム制御装置を含む。
【0017】
上記技術手段により、異なるIDの車両キーに対して専用のウェルカム方式を予め設定し、車両キーのIDを識別した場合、当該IDに対応するウェルカム方式を用い、このように、同一の車両の異なる車両キーに対して異なるウェルカム方式を設定することができるため、車のオーナーが複数である場合、パーソナライズ化ウェルカムを実現し、車の各オーナーのパーソナライズ化ニーズを満たす。
【0018】
本開示の他の特徴及び利点については、発明を実施するための形態において詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図面は、本開示の更なる理解を提供し、明細書の一部を構成するものであり、以下の具体的な実施形態と共に本開示を説明するものであるが、本開示を限定するものではない。
【0020】
図1】例示的な実施例に係る車両のウェルカム制御方法のフローチャートである。
図2】別の例示的な実施例に係る車両のウェルカム制御方法のフローチャートである。
図3】また別の例示的な実施例に係る車両のウェルカム制御方法のフローチャートである。
図4】さらに別の例示的な実施例に係る車両のウェルカム制御方法のフローチャートである。
図5】例示的な実施例に係る車両の周囲方位の概略図である。
図6】例示的な実施例に係る車両のウェルカム制御装置のブロック図である。
図7】例示的な実施例に係る電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本開示の具体的な実施形態を詳細に説明する。なお、ここで説明される具体的な実施形態は、本開示を説明又は解釈するためのものに過ぎず、本開示を限定するためのものではない。
【0022】
本開示において、逆に説明しない場合、使用される「左、右、前、後」のような方位詞は、一般的には、車両の通常走行場合に対する方向である。
【0023】
図1は、例示的な実施例に係る車両のウェルカム制御方法のフローチャートである。図1に示すように、方法は、以下のステップS11~ステップS12を含んでもよい。
【0024】
ステップS11では、所定の対応関係から、識別された目標車両キーの身分識別番号(Identity document、ID)に対応するウェルカム方式を検索する。所定の対応関係には、複数の車両キーのIDと、各車両キーのIDにそれぞれ対応するウェルカム方式とが記憶されている。
【0025】
ステップS12では、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように車両を制御する。
【0026】
本開示の方法は、複数の車両キーを備える車両に適用される。車両キーは、ユーザが携帯するモバイル端末、例えば、スマートフォンであってもよい。車両キーのIDは、ユーザのスマートフォンのコード番号であってもよい。車両には、複数の車両キーのIDと、各IDにそれぞれ対応するウェルカム方式とが予め記憶されていてもよい。家族で1台の車両を所有すれば、家族の複数人はそれぞれ、自分の車両キーを所有してもよく、自分の車両キーを利用して車両をロック解除することができる。
【0027】
このようにして、目標車両キーが車両と通信を確立した後、車両は、識別された目標車両キーのIDに基づいて、対応するウェルカム方式を実行することができる。例えば、異なるライト、音楽、ペダルの伸び出し及び戻し機能などを用いる。
【0028】
上記技術手段により、異なるIDの車両キーに対して専用のウェルカム方式を予め設定し、車両キーのIDを識別した場合、当該IDに対応するウェルカム方式を用い、このようにして、同一の車両の異なる車両キーに対して異なるウェルカム方式を設定することができるため、車のオーナーが複数である場合、パーソナライズ化ウェルカムを実現し、各車のオーナーのパーソナライズ化ニーズを満たす。
【0029】
図2は、別の例示的な実施例に係る車両のウェルカム制御方法のフローチャートである。図2に示すように、図1を基に、当該方法は、ステップS01をさらに含む。
【0030】
ステップS01では、目標車両キーと車両との距離が第1所定閾値よりも小さい場合に、目標車両キーと通信して目標車両キーのIDを識別する。
【0031】
車両と目標車両キーの通信方式は、例えば、ブルートゥース(登録商標)、低周波、高周波などの方式であってもよい。目標車両キーと車両との距離が第1所定閾値よりも小さい場合に、目標車両キーが有効な通信範囲に入り、両者は、通信することができる。
【0032】
別の実施例において、図1を基に、ステップS11において目標車両キーと通信して目標車両キーのIDを識別するステップは、
無線通信方式(例えば、ブルートゥース(登録商標)、低周波、高周波の方式)で目標車両キーと接続してペアリングするステップと、
目標車両キーから送信された公開鍵及び暗号文を受信するステップであって、目標車両キーが公開鍵/秘密鍵ペアを生成し(認証局(Certificate Authority、CA)から取得してもよい)、公開鍵/秘密鍵ペアの秘密鍵を利用して目標車両キーのIDを暗号化して暗号文を取得し、暗号文と公開鍵/秘密鍵ペアの公開鍵を車両に送信するステップと、
公開鍵に基づいて暗号文を復号して、目標車両キーのIDを取得するステップと、を含んでもよい。
【0033】
当該実施例における非対称暗号化の原理を利用することにより、車両が目標車両キーを識別する際の信頼性を高めることができる。
【0034】
図3は、また別の例示的な実施例に係る車両のウェルカム制御方法のフローチャートである。図3に示すように、図2を基に、目標車両キーのIDを識別するステップS11の後、当該方法は、
第1測距方式(例えば、ブルートゥース(登録商標)低エネルギー技術(Bluetooth Low Energy、BLE)方式)で目標車両キーと車両との距離を検出するステップS13と、
第1測距方式で検出した目標車両キーと車両との距離が第2所定閾値よりも小さい場合、第2測距方式(例えば、超広帯域(Ultra Wide Band、UWB)方式)で目標車両キーと車両との距離を検出するステップS14と、をさらに含んでもよい。
【0035】
当該実施例において、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように車両を制御するステップS12は、ステップS121を含んでもよい。
【0036】
ステップS121では、第2測距方式で検出した目標車両キーと車両との距離が第3所定閾値よりも小さい場合、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように車両を制御する。第1所定閾値(例えば、100m)は、第2所定閾値(例えば、15m)よりも大きく、第2所定閾値は、第3所定閾値(例えば、10m)よりも大きく、第2測距方式の測定精度は、第1測距方式の測定精度よりも高い。
【0037】
車両が目標車両キーのIDを識別した場合、すなわち、車のオーナーを識別した場合、目標車両キーと車両との距離は、既に一定の範囲(第1所定閾値)内に入る。このとき、低精度の第1測距方式で目標車両キーと車両との距離を検出すると、目標車両キーまでの距離を検出する際の消費電力を抑えることができる。目標車両キーがさらに車両に接近して、車両との距離が第2所定閾値よりも小さくなった場合、第2測距方式でより正確に測距することができ、車両が精緻なウェルカムポリシーを実行することに役立つ。目標車両キーと車両との距離が第3所定閾値よりも小さい場合、車のオーナーが、ウェルカム効果が高い範囲に入ったと見なされてもよく、車のオーナーは、当該範囲にあれば、ウェルカムセレモニーをより明確かつ直感的に感じることができ、ウェルカム動作の早期開始による消費電力量を節約することができる。
【0038】
図4は、さらに別の例示的な実施例に係る車両のウェルカム制御方法のフローチャートである。図4に示すように、図3を基に、当該方法は、ステップS15~ステップS18をさらに含んでもよい。
【0039】
ステップS15では、車両の所在する環境の環境音量を取得する。
【0040】
ステップS16では、環境音量が所定の音量閾値よりも小さい場合に、第2測距方式で検出した目標車両キーと車両との距離が第3所定閾値よりも小さい場合、車両の周囲の音声命令を取得する。
【0041】
ステップS17では、環境音量が音量閾値以上である場合に、第2測距方式で検出した目標車両キーと車両との距離が第4所定閾値よりも小さい場合、車両の周囲の音声命令を取得し、第4所定閾値が第3所定閾値よりも小さい。
【0042】
ステップS18では、音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように車両を制御する。
【0043】
車両の外部に音声収集機器を取り付けてもよく、車両の周囲の音声情報を取得し、音声識別技術により音声命令(例えば、トランク開け、ドア開け、サンルーフ開けなど)を取得する。車両に、複数の音声命令に対応する実行動作を予め記憶してもよい。車両の外部に1つ以上の音声収集機器を取り付けてもよい。異なる位置に複数の音声収集機器を取り付けると、車両の周囲の複数の方位の音声情報を受信することができる。目標車両キーと車両との距離が第3所定閾値よりも小さい場合、車のオーナーと車両との距離が近いと見なされてもよく、このとき、第1ウェルカム動作を基に、音声指示を実行することにより、車のオーナーに第2ウェルカム動作を提供して、車のオーナーの一時的なニーズを満たす。
【0044】
音声収集機器は、また、環境音量を取得してもよい。環境音量が所定の音量閾値よりも小さい場合、環境が静かであると見なされてもよく、このとき、車のオーナーとの距離が遠い(距離が第3所定閾値よりも小さい)ときに、車両の周囲の音声命令を取得してもよく、環境音量が所定の音量閾値以上である場合、環境が騒がしいと見なされてもよく、このとき、車のオーナーとの距離が近い(距離が第4所定閾値よりも小さい)ときに、車両の周囲の音声命令を取得してもよい。
【0045】
当該実施例において、環境騒音の影響を考慮して音声命令を識別することにより、車のオーナーの音声をより正確に識別し、第2ウェルカム動作の効果がより高く、誤判定の発生を回避する。
【0046】
別のいくつかの実施例において、図4を基に、当該方法は、目標車両キーの車両に対する方位情報を検出するステップをさらに含む。
【0047】
当該実施例において、車両の周囲の音声命令を取得するステップは、車両の周囲の複数の方位のうちの、方位情報に対応する方位の音声命令を取得するステップを含んでもよい。
【0048】
距離を検出するとともに、無線通信方式で目標車両キーの車両に対する方位情報を決定し、車のオーナーの所在する方位を正確に識別することができる。このとき、車のオーナーの所在する方位のみの音声情報を取得してもよい。他の方位の音声情報を取得しない。具体的には、車のオーナーの所在する方位に対応する音声収集機器のみをオンにし、他の方位の音声収集機器をオンにしない。
【0049】
図5は、例示的な実施例に係る車両の周囲方位の概略図である。図5に示すように、車両の周囲の方位は、左前方位A、左後方位B、右後方位C、及び右前方位Dの4つの方位を含む。各方位に音声収集機器を取り付け、目標車両キーの方位情報が左前方位Aに対応すると、左前方位Aの音声収集機器のみをオンにし、他の方位の音声収集機器をオンにしなくてもよい。このようにして、車両が車のオーナー以外の人の音声命令を実行することを回避し、安全性が高い。
【0050】
他の方位の音声命令の実行を許可するが、車のオーナーの命令を優先的に実行するに設定してもよい。また別の実施例において、図4を基に、当該方法は、目標車両キーの車両に対する方位情報を検出するステップをさらに含んでもよい。
【0051】
車両の周囲の音声命令を取得するステップは、車両の周囲の複数の方位のうちの各方位の音声命令を取得して、音声命令セットを取得するステップを含んでもよい。
【0052】
音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように車両を制御するステップは、音声命令セットにおける矛盾命令を削除するステップであって、矛盾命令によって指示された第2ウェルカム動作が方位情報に対応する方位の音声命令によって指示された第2ウェルカム動作と矛盾する、ステップと、矛盾命令が削除された後に、音声命令セットにおける各音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように車両を制御するステップと、を含んでもよい。
【0053】
つまり、車両の外部の音声収集機器を全てオンにすると、複数の方位の音声命令を実行することができる。その一方、目標車両キーの所在する方位の音声命令が他の方位の音声命令と矛盾すると、他の方位の音声命令を削除し、目標車両キーの所在する方位の音声命令を実行し、つまり、車のオーナーの命令を優先的に実行する。
【0054】
矛盾する命令は、制御対象が同じであり、目標方向が逆である命令であってもよい。例えば、サンルーフ開けとサンルーフ閉めを指示する2つの音声命令は、同一の制御対象、すなわち、サンルーフを指示し、目標方向がそれぞれ後向きと前向きであり、指示する目標方向が逆である。
【0055】
車のオーナーの命令を優先的に実行することは、目標車両キーの所在する方位の音声命令(車のオーナーの命令)と他の方位の音声命令(車のオーナー以外の人の命令)を取得する場合、車のオーナーの命令を実行してから、車のオーナー以外の人の命令を実行すること、又は、車のオーナーの命令のみを実行し、車のオーナー以外の人の命令を実行しないこと、又は、命令が矛盾する場合に、車のオーナーの命令のみを実行することであってもよい。
【0056】
例えば、先にサンルーフ開けを指示する車のオーナーの命令を取得すると、開けるようにサンルーフを制御し、その後に、サンルーフ閉めを指示する車のオーナー以外の人の命令を取得すると、当該命令は、矛盾命令になり、当該命令を削除し、閉めるようにサンルーフを制御することはない。例えば、先にサンルーフ開けを指示する車のオーナー以外の人の命令を取得すると、開けるようにサンルーフを制御し、その後に、サンルーフ閉めを指示する車のオーナーの命令を取得すると、サンルーフ開けを指示する当該命令は、矛盾命令になり、当該命令を削除し、閉めるようにサンルーフを制御する。
【0057】
当該実施例において、音声方位により車のオーナーと車のオーナー以外の人を識別するとともに、車のオーナーの指示を優先的に実行し、このようにして、車のオーナー以外の人による車両の悪意のある制御を回避し、車両運転の安全性を向上させる。
【0058】
そして、当該実施例は、車のオーナーが同乗者をウェルカム方式の制御に参加させる場合に適用され、特に、車両機能の展示などの場合に適用されてもよく、このようにして、複数人に車両を展示する効率を向上させる。
【0059】
1つの可能な実施形態において、車両の周囲の複数の方位には、いずれも当該車両の車両キーが存在する可能性があり、車両は、複数の方位の目標車両キーのIDを識別した場合、各目標車両キーのIDに対応するウェルカム方式をそれぞれ検索し、その後に、車両は、各方位の目標車両キーのIDに対応するウェルカム方式で、それぞれウェルカム動作を実行するように当該方位に対応する制御対象を制御してもよい。例えば、家族の複数のメンバーが1台の車両を共用し、ある時刻で、メンバーAが車両キー1を持って車両の左側に位置し、メンバーBが車両キー2を持って車両の右側に位置し、車両キー1に対応するウェルカム方式は、赤色光の照明であり、車両キー2に対応するウェルカム方式は、緑色光の照明であり、このとき、車両は、赤ライトを点灯するように車両の左側のライトを制御し、緑ライトを点灯するように車両の右側のライトを制御してもよい。
【0060】
さらに別のいくつかの実施例において、車のオーナーは、キーのボタンによりウェルカム命令を送信してもよい。当該方法は、目標車両キーから送信された制御命令及び車両の残存電力量を取得するステップと、車両の残存電力量が所定の電力量閾値よりも大きいと、制御命令によって指示された第3ウェルカム動作を実行するように車両を制御するステップと、をさらに含んでもよい。
【0061】
車両(動力電池)の残存電力量が所定の電力量閾値よりも大きいと、車両の残存電力量が十分であると見なされてもよく、目標車両キーによって指示された第3ウェルカム動作を実行してもよい。車両の残存電力量が所定の電力量閾値以下であると、車両の残存電力量が少ないと見なされてもよく、電力量を節約し、航続距離を保証するために、目標車両キーによって指示された第3ウェルカム動作を実行しない。このようにして、車両の動力電池の電力量が十分である場合に、車両は、目標車両キーのボタンから送信されたウェルカム命令を高い信頼性で実行することができる。
【0062】
上記電力量閾値、音量閾値、第1所定閾値、第2所定閾値、第3所定閾値、第4所定閾値は、いずれも試験又は経験により得られてもよい。
【0063】
図6は、例示的な実施例に係る車両のウェルカム制御装置のブロック図である。図6に示すように、車両のウェルカム制御装置600は、検索モジュール601及び制御モジュール602を含んでもよい。
【0064】
検索モジュール601は、所定の対応関係から、識別された目標車両キーのIDに対応するウェルカム方式を検索し、所定の対応関係には、複数の車両キーのIDと、各車両キーのIDにそれぞれ対応するウェルカム方式とが記憶されている。
【0065】
制御モジュール602は、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように車両を制御する。
【0066】
本開示のいくつかの実施例において、車両のウェルカム制御装置600は、識別モジュールをさらに含んでもよい。
【0067】
識別モジュールは、目標車両キーと車両との距離が第1所定閾値よりも小さい場合に、目標車両キーと通信して目標車両キーのIDを識別する。
【0068】
本開示のいくつかの実施例において、識別モジュールは、
無線通信方式で目標車両キーと接続してペアリングするステップと、
目標車両キーから送信された公開鍵及び暗号文を受信するステップであって、目標車両キーが公開鍵/秘密鍵ペアを生成し、公開鍵/秘密鍵ペアの秘密鍵を利用して目標車両キーのIDを暗号化して暗号文を取得し、暗号文と公開鍵/秘密鍵ペアの公開鍵を車両に送信するステップと、
公開鍵に基づいて暗号文を復号して、目標車両キーのIDを取得するステップと、を実行してもよい。
【0069】
本開示のいくつかの実施例において、当該装置600は、第1検出モジュール及び第2検出モジュールをさらに含んでもよい。
【0070】
第1検出モジュールは、第1測距方式で目標車両キーと車両との距離を検出する。
【0071】
第2検出モジュールは、第1測距方式で検出された目標車両キーと車両との距離が第2所定閾値よりも小さい場合、第2測距方式で目標車両キーと車両との距離を検出する。
【0072】
制御モジュール602は、第2測距方式で検出した目標車両キーと車両との距離が第3所定閾値よりも小さい場合、検索されたウェルカム方式で第1ウェルカム動作を実行するように車両を制御し、第1所定閾値は、第2所定閾値よりも大きく、第2所定閾値は、第3所定閾値よりも大きく、第2測距方式の測定精度は、第1測距方式の測定精度よりも高い。
【0073】
本開示のいくつかの実施例において、当該装置600は、取得モジュールをさらに含んでもよい。
【0074】
取得モジュールは、車両の所在する環境の環境音量を取得し、環境音量が所定の音量閾値よりも小さい場合に、第2測距方式で検出した目標車両キーと車両との距離が第3所定閾値よりも小さい場合、車両の周囲の音声命令を取得し、環境音量が音量閾値以上である場合に、第2測距方式で検出した目標車両キーと車両との距離が第4所定閾値よりも小さい場合、車両の周囲の音声命令を取得し、第4所定閾値が第3所定閾値よりも小さい。
【0075】
制御モジュール602は、さらに、音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように車両を制御する。
【0076】
本開示のいくつかの実施例において、取得モジュールは、さらに、目標車両キーから送信された制御命令及び車両の残存電力量を取得する。
【0077】
制御モジュール602は、さらに、車両の残存電力量が所定の電力量閾値よりも大きいと、制御命令によって指示された第3ウェルカム動作を実行するように車両を制御する。
【0078】
本開示のいくつかの実施例において、当該装置600は、第3検出モジュールをさらに含んでもよい。
【0079】
第3検出モジュールは、目標車両キーの車両に対する方位情報を検出する。
【0080】
取得モジュールは、さらに、車両の周囲の複数の方位のうちの、方位情報に対応する方位の音声命令を取得して、音声命令セットを取得する。
【0081】
制御モジュール602は、さらに、音声命令セットにおける矛盾命令を削除するステップであって、矛盾命令によって指示された第2ウェルカム動作が方位情報に対応する方位の音声命令によって指示された第2ウェルカム動作と矛盾する、ステップと、矛盾命令が削除された後に、音声命令セットにおける各音声命令によって指示された第2ウェルカム動作を実行するように車両を制御するステップと、を実行してもよい。
【0082】
上記実施例における装置について、各モジュールが動作を実行する具体的な方式は、当該方法に関連する実施例において詳細に説明されており、ここで詳細に説明しない。
【0083】
上記技術手段により、異なるIDの車両キーに対して専用のウェルカム方式を予め設定し、車両キーのIDを識別した場合、当該IDに対応するウェルカム方式を用い、このようにして、同一の車両の異なる車両キーに対して異なるウェルカム方式を設定することができるため、車のオーナーが複数である場合、パーソナライズ化ウェルカムを実現し、各車のオーナーのパーソナライズ化ニーズを満たす。
【0084】
本開示に係る電子機器は、メモリ及びプロセッサを含み、メモリには、コンピュータプログラムが記憶され、プロセッサは、メモリにおけるコンピュータプログラムを実行することにより、本開示に係る上記方法のステップを実現する。
【0085】
図7は、例示的な実施例に係る電子機器700のブロック図である。当該電子機器700は、例えば、車両コントローラであってもよい。図7に示すように、当該電子機器700は、プロセッサ701及びメモリ702を含んでもよい。当該電子機器700は、マルチメディアコンポーネント703、入力/出力(I/O)インタフェース704、及び通信コンポーネント705のうちの1つ以上をさらに含んでもよい。
【0086】
プロセッサ701は、当該電子機器700の全体的な動作を制御することにより、上記車両のウェルカム制御方法における全て又は一部のステップを完了する。メモリ702は、様々なタイプのデータを記憶して当該電子機器700での動作をサポートし、これらのデータは、例えば、当該電子機器700上で動作する任意のアプリケーションプログラム又は方法の命令と、連絡先データ、送受信メッセージ、画像、オーディオ、ビデオなどの、アプリケーションプログラムに関連するデータとを含んでもよい。当該メモリ702は、任意のタイプの揮発性又は不揮発性記憶装置又はそれらの組み合わせにより実現でき、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(Static Random Access Memory、SRAMと略称する)、電気的消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory、EEPROMと略称する)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable Programmable Read-Only Memory、EPROMと略称する)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable Read-Only Memory、PROMと略称する)、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光ディスクである。マルチメディアコンポーネント703は、スクリーン及びオーディオコンポーネントを含んでもよい。スクリーンは、例えば、タッチスクリーンであってもよく、オーディオコンポーネントは、オーディオ信号を出力及び/又は入力する。例えば、オーディオコンポーネントは、外部オーディオ信号を受信するマイクロフォンを含んでもよい。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ702に記憶されてもよく、通信コンポーネント705を介して送信されてもよい。オーディオコンポーネントは、オーディオ信号を出力する少なくとも1つのスピーカをさらに含む。I/Oインタフェース704は、プロセッサ701と他のインタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供し、上記他のインタフェースモジュールは、キーボード、マウス、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、仮想的なボタンであってもよく、物理ボタンであってもよい。通信コンポーネント705は、当該電子機器700と他の機器との間に有線又は無線通信を行う。無線通信は、例えば、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)、近距離無線通信(Near Field Communication、NFCと略称する)、2G、3G、4G、NB-IOT、eMTC若しくは他の5G、又はそれらのうちの1種又は複数種の組み合わせであり、ここでは、限定しない。それに応じて、当該通信コンポーネント705は、Wi-Fiモジュール、ブルートゥース(登録商標)モジュール、NFCモジュールなどを含んでもよい。
【0087】
1つの例示的な実施例において、電子機器700は、上記車両のウェルカム制御方法を実行するために、1つ以上の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASICと略称する)、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSPと略称する)、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processing Device、DSPDと略称する)、プログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device、PLDと略称する)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGAと略称する)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他の電子素子により実現されてもよい。
【0088】
別の例示的な実施例において、プロセッサにより実行されると、上記車両のウェルカム制御方法のステップを実現するプログラム命令を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体がさらに提供される。例えば、当該コンピュータ可読記憶媒体は、電子機器700のプロセッサ701により実行されて上記車両のウェルカム制御方法を完了することができるプログラム命令を含む上記メモリ702であってもよい。
【0089】
別の例示的な実施例において、コンピュータプログラム製品がさらに提供され、当該コンピュータプログラム製品は、プログラム可能な装置により実行可能なコンピュータプログラムを含み、当該コンピュータプログラムは、当該プログラム可能な装置により実行されると、上記車両のウェルカム制御方法を実行するためのコード部分を有する。
【0090】
本開示に係る車両は、上記車両のウェルカム制御装置600を含む。
【0091】
以上、図面を参照しながら、本開示の好ましい実施形態を詳細に説明したが、本開示は、上記実施形態における具体的な内容に限定されるものではなく、本開示の技術的思想の範囲内に、本開示の技術手段に対して複数の簡単な変更を行うことができ、これらの簡単な変更は、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0092】
なお、上記具体的な実施形態に説明された各具体的な技術的特徴は、矛盾しない場合に、任意の適切な方式で組み合わせることができる。不要な重複を回避するために、本開示は、可能なあらゆる組み合わせ方式を別途に説明しない。
【0093】
また、本開示の様々な実施形態は、任意に組み合わせることができ、本開示の思想から逸脱しない限り、本開示に開示されている内容と見なすべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】