(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-18
(54)【発明の名称】共通制御プレーン
(51)【国際特許分類】
H04W 48/18 20090101AFI20240611BHJP
H04L 45/645 20220101ALI20240611BHJP
H04L 41/122 20220101ALI20240611BHJP
H04W 84/06 20090101ALI20240611BHJP
H04W 88/18 20090101ALI20240611BHJP
【FI】
H04W48/18
H04L45/645
H04L41/122
H04W84/06
H04W88/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573461
(86)(22)【出願日】2022-05-30
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 US2022031488
(87)【国際公開番号】W WO2022251724
(87)【国際公開日】2022-12-01
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516247177
【氏名又は名称】カイメタ コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】ポストヒュマ ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】マイヤーズ ネヴィル
(72)【発明者】
【氏名】スムート マクスウェル
(72)【発明者】
【氏名】ヴァレラ ルイス
【テーマコード(参考)】
5K030
5K067
【Fターム(参考)】
5K030HC01
5K030JL02
5K030LB05
5K030LB08
5K067EE02
5K067EE08
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
共通制御プレーンを有するワイドエリアネットワーク(WAN)通信フレームワーク及びこれを使用する方法が開示される。一部の実施形態において、ワイドエリアネットワーク(WAN)通信フレームワークは、衛星と地上通信ネットワークを含む複数のWANのうちの1つのWANへのアクセス及びトラフィックを各々が制御する複数の管理システムと、複数のWANに通信可能に結合することができるリモートユニットと、マスタネットワーク管理システム(MNMS)とを備える。MNMSは、複数の管理システムに通信可能に結合され且つリモートユニットに結合されて、複数の管理システム及びリモートユニットから制御情報を集約して、複数のWANのうちリモートユニットが使用するのはどのWANかを決定し、ここでMNMSは、リモート端末が接続できるのは複数のWANのうちどのWANかを示す情報を含む制御トラフィックの制御及びルーティングのためにリモートユニットに通信可能に結合された共通制御プレーンを使用し、共通制御プレーンは、リモート端末が、複数のWANのうちの1つのWANへの接続と同時に接続可能である単一の連続制御チャネルを含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイドエリアネットワーク(WAN)通信フレームワークであって、
衛星及び地上通信ネットワークを含む複数のWANのうちの1つのWANへのアクセス及びトラフィックを各々が制御する複数の管理システムと、
前記複数のWANに通信可能に結合することができるリモートユニットと、
前記複数の管理システムに通信可能に結合され且つ前記リモートユニットに結合されて、前記複数の管理システム及び前記リモートユニットから制御情報を集めて、前記複数のWANのうち前記リモートユニットが使用するのはどのWANかを決定する、マスタネットワーク管理システム(MNMS)と、
を備え、
前記MNMSは、前記リモート端末が接続できるのは前記複数のWANのうちどのWANかを示す情報を含む制御トラフィックの制御及びルーティングのために前記リモートユニットに通信可能に結合された共通制御プレーンを使用し、前記共通制御プレーンは、前記リモート端末が、前記複数のWANのうちの1つのWANへの接続と同時に接続可能である単一の連続制御チャネルを含む、
ワイドエリアネットワーク(WAN)通信フレームワーク。
【請求項2】
前記単一の制御チャネルは、前記リモートユニットが一度に前記2つのWANの1つにしか接続できないときに、前記リモートユニットが前記複数のWANのうちの2つのWANの間で接続を切り替える間のハンドオーバ中にセッション及び認証を維持する、請求項1に記載のWAN通信フレームワーク。
【請求項3】
前記MNMSは、前記共通制御プレーンを使用して、前記リモートユニットとWANのハブ又はゲートウェイとの間の物理的接続及びネットワーク接続を確立し、前記リモートと前記ハブ又は前記ゲートウェイによってアクセスされるネットワークとの間でトラフィックを移動させることによって、前記リモートユニットに対するWAN接続をオーケストレーションする、請求項1に記載のWAN通信フレームワーク。
【請求項4】
前記共通制御プレーンは、単一の制御チャネルを含む、請求項1に記載のWAN通信フレームワーク。
【請求項5】
前記単一の制御チャネルは、狭帯域接続を含む、請求項4に記載のWAN通信フレームワーク。
【請求項6】
前記狭帯域接続は、L帯域又はS帯域衛星接続を含む、請求項4に記載のWAN通信フレームワーク。
【請求項7】
前記単一の制御チャネルは、前記リモートユニットと前記MNMSとの間で連続して利用可能である、請求項1に記載のWAN通信フレームワーク。
【請求項8】
前記リモートユニットのSD-WANコントローラは、第2のWAN接続の第2のリンクへのハンドオーバの前は第1のWANの第1のリンクにわたってトラフィックをルーティングし、前記ハンドオーバを実行するときに、既に確立されている場合は、第2のリンクにわたってトラフィックをルーティングするか、又は前記ハンドオーバを実行するときに前記リモートユニットによる単一WAN接続しか利用できない場合、前記単一の制御チャネルにわたってトラフィックをルーティングして前記第1のWAN接続の何れのセッション及び認証も維持し、その後、前記セッションのユーザトラフィックの転送の再開が確立されると、前記SD-WANコントローラに前記第2のリンクのWAN接続にわたって前記セッションを移動させる、請求項1に記載のWAN通信フレームワーク。
【請求項9】
前記リモート端末は、電子走査アンテナを含む、請求項1に記載のWAN通信フレームワーク。
【請求項10】
前記電子走査アンテナは、複数の無線周波数(RF)放射アンテナ素子、フェーズドアレイアンテナ、又はジンバル、ディッシュ型パラボラアンテナを備えたメタサーフェスを有する平面アンテナを含む、請求項9に記載のWAN通信フレームワーク。
【請求項11】
前記電子走査アンテナは、複数のビームを生成し誘導するよう動作可能である、請求項9に記載のWAN通信フレームワーク。
【請求項12】
方法であって、
第1のセッションの一部として、リモートユニットによって、第1の接続を使用する複数のWANのうちの第1のWANと通信することであって、前記複数のWANは、衛星及び地上通信ネットワークを含む、通信することと、
共通制御プレーンを使用して、前記複数のWANのハブ及びゲートウェイと通信しているマスタネットワーク管理システム(MNMS)と同時に通信することと、
前記リモートユニットによって、第2のWANとの第2の接続が、前記第1の接続より高い優先順位を有することを示す特性によって、前記複数のWANのうちの第2のWANの可用性を前記MNMSが決定することに応答して、前記共通制御プレーンにわたって前記MNMSから前記複数のWANにおける第2のWANに接続するコマンドを受信することと、
前記リモートユニットが、前記第1及び第2のWANとの1つの接続しか一度に有することができないときに、前記リモートユニットが前記第1と第2のWANの間で接続を切り替える間のハンドオーバ中に、前記第1のセッションのセッション及び認証情報を維持するために前記共通制御プレーンの単一の制御チャネルを使用して前記MNMSと通信することを含む、前記第第1のWANによるサービスを終了して前記第2のWANとの接続性を確立することと、
を含む方法。
【請求項13】
前記第2の接続は、利用可能な接続の優先順位付けされたリスト上の前記第1の接続の後の次の接続である、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
1又は2以上のパラメータ及びメトリックを用いる前記MNMSによって、より良い接続である代替の接続が、前記リモートユニットに利用可能であると決定することと、前記リモート端末が、前記第2のWANへの接続を承認されていることを確認するために、前記代替の接続に関する事前承認を実行することとを更に含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記1又は2以上のパラメータ及びメトリックは、2又は3以上のWANへのアクセスを制御する2又は3以上の管理システムのためである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記MNMSによって、各々が前記複数のWANのうちの1つのWANへのアクセス及びトラフィックを制御して前記1又は2以上のパラメータ及びメトリックに関する情報を取得するため、複数の管理システムの2又は3以上をインテロゲートすることを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記1又は2以上のパラメータ及びメトリックは、ダウンリンク出力、前記関心のビームのコンテンション、データリンクの潜在的スループット、信頼性、及びレイテンシのうちの1又は2以上を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記1又は2以上のパラメータ及びメトリックを、前記リモートユニットの現在位置、モーションプロファイル、及び姿勢と組み合わせて、複数のデータリンクのリアルタイムリンクバジェットを生成することを更に含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の接続は、第1衛星への衛星接続であり、更に前記コマンドは、前記リモートユニットに、前記リモートユニット自体を再構成して、異なる周波数、異なる波形及び異なるトラッキングアルゴリズムを支援して、前記第1衛星とは異なる第2衛星への接続を支援するよう指示する、請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記単一の制御チャネルは、狭帯域接続を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項21】
前記狭帯域接続は、L帯域又はS帯域衛星接続を含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記リモートユニットは、衛星端末である、請求項12に記載の方法。
【請求項23】
通信端末であって、
アンテナアパーチャと、
制御情報をマスタNMSと交換して、オペレータ介入又はサービス中断を伴うことなく、WANハンドオーバ中に使用するワイドエリアネットワーク(WAN)を選択するための連続制御チャネルを含む共通制御プレーンを管理する制御プレーンマネージャサービスを有するSD-WANコントローラと、
を備える、通信端末。
【請求項24】
WAN接続のオーケストレーションのためのWANオーケストレーションサービスを更に備え、前記WANオーケストレーションサービスは、前記WANの1つに関連付けられるハブ又はゲートウェイとの物理的接続及びネットワーク接続を確立し、前記通信端末と前記ハブ又はゲートウェイに関連付けられる前記1つのWANとの間の物理的ネットワークにわたってトラフィックの移動を制御する、請求項23に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、名称が「L-band/S-band Common Control Plane」である、2021年5月28日に出願された米国仮特許出願第63/194,463号明細書及び2022年5月18日に出願された米国特許本出願第17/747,478号明細書の利益を主張するものであり、これら特許出願の全体が引用により組み入れられる。
【0002】
(技術分野)
本明細書で開示される実施形態は、ワイヤレス通信システムに関し、より詳細には、本明細書で開示される実施形態は、共通制御プレーンを使用したリモートユニット(例えば、衛星端末)と1又は2以上のワイドエリアネットワーク(WAN)との間の接続性の制御に関する。
【背景技術】
【0003】
ネットワークは、ネットワークの制御及びデータプレーンの観点で記述することが多い。ネットワークの制御プレーンは、データパケットがネットワークインタフェース間でどのように転送されるかを制御することを含むネットワークを確立し制御するための情報を運ぶ。多くの従来のネットワークでは、制御プレーンは、ルータによって実施される。
【0004】
WANは、互いに対してリモートに位置付けられるデバイス間の通信をWANプロバイダを用いて容易にする大規模ネットワークである。WANの1つのタイプは、ソフトウェア定義のワイドエリアネットワーク(SD-WAN)と呼ばれ、ハードウェアから取り出されるネットワークである。ソフトウェア定義のネットワーキング(SDN)では、制御とデータプレーンは別であり、ネットワークデバイスの制御プレーン管理が、ネットワークトラフィックを転送する元のデータプレーンから分けられる。このような場合、両方のプレーンは、ソフトウェアを用いて管理することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第20210050671号明細書
【特許文献2】米国特許第9,887,456号明細書
【発明の概要】
【0006】
共通制御プレーン(common control plane)を有するワイドエリアネットワーク(WAN)通信フレームワーク及びこれを使用する方法が開示される。一部の実施形態において、ワイドエリアネットワーク(WAN)通信フレームワークは、衛星及び地上通信ネットワーク(satellite and terrestrial communication networks)を含む複数のWANのうちの1つのWANへのアクセス及びトラフィックを各々が制御する複数の管理システムと、複数のWANに通信可能に結合することができるリモートユニットと、マスタネットワーク管理システム(MNMS)とを備える。MNMSは、複数の管理システムに通信可能に結合され且つリモートユニットに結合されて、複数の管理システム及びリモートユニットから制御情報を集めて(aggregate)、複数のWANのうちリモートユニットがどのWANを使用するかを決定し、ここでMNMSは、リモート端末が接続できるのは複数のWANのうちどのWANかを示す情報を含む制御トラフィックの制御及びルーティングのためにリモートユニットに通信可能に結合された共通制御プレーンを使用し、共通制御プレーンは、複数のWANのうち1つのWANとの接続と同時にリモート端末が接続可能である単一の連続制御チャネル(single, continuous control channel)を含む。
【0007】
記載された実施形態及びその利点は、添付図面を参照しながら以下の説明を参照することによって最もよく理解することができる。これらの図面は、記載された実施形態の精神及び範囲から逸脱することなく、記載された実施形態に対して当業者が行い得る形態及び詳細の変更をどのようにも制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】ワイドエリアネットワーク(WAN)通信フレームワークを示す図である。
【
図2】共通制御プレーンにわたってWANオーケストレーションを実行する処理の一部の実施形態を示すデータ流れ図である。
【
図3】リンクオーケストレーションを実行する処理の一部の実施形態を示す流れ図である。
【
図4】リモート端末によって実行される接続を変更する処理の一部の実施形態を示す流れ図である。
【
図5】ユーザ端末の一部とすることができるコンピューティングデバイスの一部の実施形態を示す図である。
【
図6】円筒状給電ホログラフィック放射アパーチャアンテナの1つの実施形態を示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明では、本発明の十分な解説を提供するために多くの詳細事項が記載されている。しかしながら、本発明がこれらの特定の詳細なしに実施できることは当業者には明らかであろう。他の事例では、周知の構造及びデバイスは、本発明を曖昧にしないために、詳細にではなくブロック図の形式で示されている。
【0010】
本明細書に記載される実施形態は、ワイドエリアネットワーク(WAN)ネットワークフレームワークにおける制御プレーンの使用を含む。一部の実施形態において、制御プレーンは、WANネットワークフレームワーク内のネットワークアーキテクチャ、ルーティング及び制御に関する情報を交換するためにWANネットワークにおけるリモート通信端末によって使用される共通制御プレーンである。一部の実施形態において、リモート通信端末は、衛星アンテナを備えた衛星端末とセルラーモデム及びアンテナのような地上ユーザ装置から成るユーザ端末である。衛星端末の一部とすることができる衛星アンテナの実施例を以下に示す。
【0011】
一部の実施形態において、制御プレーンは、WANフレームワーク内でリモート通信端末用の連続ポジティブ制御チャネルと、これに対応するネットワーク(例えば、公共ネットワーク、私設ネットワーク、インターネットなど)を含む。一部の実施形態において、制御チャネルは持続性があり、常に利用可能である。ポジティブ制御チャネルが確立されると、制御チャネルは、オペレータの介入又はサービスの中断なしに起こるWANハンドオーバに関連付けられるリンク切り替えによって端末の作動要求に対してリモート通信端末を構成できるようにするためにリモート通信端末によって使用されるWANを決定するための情報を取得するために用いることができる。
【0012】
一部の実施形態において、共通制御プレーンは、ネットワークアーキテクチャ、ルーティング及び制御に必要なトラフィックを運ぶネットワークの機能である。一部の実施形態において、制御プレーンはまた、リモート通信端末が接続することができる全ての可能性のあるWANの制御及びアウェアネス(awareness)を指示する情報を運ぶ。一部の実施形態において、共通制御プレーンは、ネットワークハブ及びゲートウェイを介してリモート通信端末の情報、アウェアネス、及びポテンシャル制御を運び、ネットワークのエンド-ツー-エンド制御が、共通制御プレーンによって維持される。
【0013】
図1は、ワイドエリアネットワーク(WAN)通信フレームワークを示す。
図1を参照すると、WAN通信フレームワークは、複数の管理システムを含み、管理システムの各々が、WANフレームワーク内の複数のWANのうちの1つのWANへのアクセス及びこのトラフィックを制御する。WANは、1又は2以上の衛星通信ネットワーク及び1又は2以上の地上通信ネットワークを含むことができる。
【0014】
また
図1のWAN通信フレームワークは、ユーザ端末101と呼ばれるリモート通信端末を含む。ユーザ端末101は、WANフレームワークにおける衛星及び地上通信ネットワークに接続できるか、又はそうでなければ通信可能に結合することができる。より詳細には、ユーザ端末101は、例えば、衛星ハブインターネットサービスプロバイダ(ISP)151-154などのハブと呼ばれる衛星WANの衛星ネットワーク管理システムと衛星接続を介して通信可能に結合することができる。また、ユーザ端末101は、進化型パケットコア(EPC)と呼ばれるセルラーWANのセルラーネットワーク管理システム、又は、例えばEPC156-158などのLTEネットワークの場合の仮想進化型パケットコア(vEPC)とセルラー接続を介して通信可能に結合することができる。本明細書で開示する技術は、
図1に示すような4つの衛星ネットワーク及び3つのセルラーネットワークを有するWANフレームワークに制限されないことに留意されたく、これらのネットワークよりも多いか又は少ないネットワークをWANフレームワークに含めることができる。
【0015】
一部の実施形態において、衛星及びセルラーネットワーク管理システム(例えば、衛星ハブISP151-154、EPC156-158など)も、仮想プライベートネットワーク(VPN)コンセントレータ180に通信可能に結合されて、インターネットコンテンツ170へのアクセスを提供する。一部の実施形態において、VPNコンセントレータ180は、衛星ハブISP151-154、EPC156-158からのリンクを1つの場所に集約するよう働く。この集約(aggregation)を実行することによって、VPNコンセントレータ180は、ユーザ端末101からの通信が、衛星とセルラーネットワーク管理システム(例えば、衛星ハブISP151-154、EPC156-158など)の何れか一方を介する可能性があるとしても、インターネットコンテンツ170に単一のインターネットプロトコル(IP)アドレスを提示することができる。
【0016】
図1のWAN通信フレームワークはまた、有線又はワイヤレス接続(通信リンク)を介して衛星ハブISP151-154及びEPC156-158に通信可能に結合されたマスタネットワーク管理システム(MNMS)102を含む。一部の実施形態において、MNMS102は、ユーザ端末201及び1又は2以上の衛星ネットワーク管理システム(例えば、ハブISP151-154)及び/又は1又は2以上のセルラーネットワーク管理システム(例えば、EPC156-158)に制御プレーン110を介して結合される。
【0017】
一部の実施形態において、MNMS102は、WANフレームワークにおける個々のネットワークの様々なネットワーク管理サービスのアグリゲータである。換言すると、各衛星及びセルラーWANがネットワーク管理システムのWAN固有の形態(例えば、衛星ハブISP151-154、EPC156-158など)を有し、ネットワーク上のトラフィックを制御し、ネットワーク上のユーザを承認し、ネットワークコンテンションを制御し、ネットワークサービスなどの物理的パラメータを制御する場合に、MNMS102は、ネットワークの制御の共通ポイントを実現できるように全ての管理システムの制御の集約ポイントとして働く。すなわち、MNMS102は、全ての管理システム(例えば、衛星ハブISP151-54、EPC156-158など)の制御を集約し、ユーザ端末101が接続することができるWANフレームワークにおいて利用可能な全てのネットワークをアウェアする。このように、単一のシステムが、利用可能なWAN全てのネットワーク能力をアウェアすることができ、更にオペレータネットワークからのサービス要求及び情報要求を置くことができる。このため、MNMS102は、API、VPN、又は他の統合方法を介して、利用可能なネットワークについてNMS及びEPCと個々に対話する。
【0018】
制御プレーン110は、ユーザ端末101とMNMS102の間に存在する。一部の実施形態において、制御プレーン110内に単一の連続制御チャネルとして存在する。一部の実施形態において、単一の制御チャネルは、ユーザ端末101とMNMS102の間で、特に最適チャネルがその時点で存在しない場合に、連続して利用可能なWANとして使用される。制御チャネルは、制御プレーン情報を提供するために現在使用されているアクティブ物理的経路である。一部の実施形態において、単一の制御チャネルは、例えば、L帯域又はS帯域衛星接続などの狭帯域(しかし回復力の速い)接続を含む。
【0019】
一部の実施形態において、ダイバースWANリンクが、ユーザ端末101と仮想トラフィックコンセントレータ180の間の冗長性のある接続性(redundant connectivity)を提供するとすれば、制御プレーン110の制御チャネルは、端末のSD-WAN機器及び仮想作動スタックの仮想WANオーケストレーションサービス内の論理によって決定されるWANリンクの何れか1つに所与の時間に存在することができる。従って、制御チャネルは、MNMS102を介した仮想コンセントレータ180との何れかのWANリンク上に存在することができる。
【0020】
マルチWANソリューションを活用する場合、一部の実施形態において、制御チャネルは、データトラフィックがソフトウェア定義のWAN(SD-WAN)にわたってルーティングされる類似の処理を用いて選択される。例えば、パラメータのセットが与えられると、アクティブ制御チャネルが、全てのアクティブWAN接続の中から選択される。一部の実施形態において、これらのパラメータは、動的且つ自動化され、例えば、限定ではないが、リンク可用性、ネットワーク上のユーザデータトラフィック要求、信頼性などの決定を含む。
【0021】
一部の実施形態において、MNMS102は、MNMS102とユーザ端末101の間のトラフィックの制御及びルーティングの情報を運ぶために共通制御プレーン110を使用する。一部の実施形態において、共通制御プレーン110は、WAN接続をオーケストレーションする。オーケストレーションの一部として、共通制御プレーン110で運ばれる情報は、MNMS102が要求に対して構成する最適WAN接続を決定するのを可能にし、これによってWANハンドオーバのリンク切り替えが、作動又は介入及びサービスの中断なしに起こる。一部の実施形態において、この情報は、フレームワークのWANからユーザ端末101が接続できる潜在的WANを指示する情報を含む。一部の実施形態において、MNMS102は、フレームワークにおけるWANの何れかの未使用であるが利用可能な通信リンクのメトリック及び他のパラメータを受け取り、ユーザ端末101に新しい接続に切り替える(例えば、通信のための新しいWANに切り替える)よう指示する。
【0022】
一部の実施形態において、MNMS102は、ネットワーク管理サービス141、接続マネージャサービス142、接続優先順位付けサービス143及び認証サービス144を含む。一部の実施形態において、これらは、MNMS102内のコンテナクラスタの一部である。一部の実施形態において、ネットワーク管理サービス141は、ネットワークを管理し、ユーザ端末101がネットワークにおける1又は2以上のWANに接続するのを可能にする。
【0023】
一部の実施形態において、接続マネージャサービス142は、接続マネージャとして作動し、フレームワークにおけるユーザ端末101とWANの間の接続を監視する。一部の実施形態において、接続マネージャサービス142は、全ての利用可能なハブ及びゲートウェイプラットフォームをポーリング且つインテロゲートして(interrogates)、可用性メトリックを理解する。一部の実施形態において、これらのメトリックは、限定ではないが、ダウンリンク出力(downlink power)、関心のビームのコンテンション(contention of the beam of interest)、データリンクの潜在的スループット、信頼性及び/又はレイテンシを含む。一部の実施形態において、この情報を用いて、接続マネージャサービス142は、この情報とユーザ端末101に関する情報を組み合わせることによってリアルタイムバジェット計算を生成する。ユーザ端末101に関する情報は、ユーザ端末101の現在位置、ユーザ端末のモーションプロファイル及びユーザ端末の姿勢を含むことができる。一部の実施形態において、接続マネージャサービス142は、ユーザ端末101が接続することができる利用可能なトランスポートリンクのリストを維持する。
【0024】
一部の実施形態において、接続優先順位付けサービス143は、WAN(例えば、衛星ハブISP151-154、EPC156-158など)の管理システムから受け取られた情報に基づいて、ユーザ端末101に利用可能である接続を優先順位付けする。一部の実施形態において、接続優先順位付けサービス143は、好ましいWAN接続の優先順位付けされたリストを格納し且つ保持する。一部の実施形態において、優先順位付けは、環境、位置、ステータス、信頼性、品質、及び/又はレイテンシのうちの1又は2以上に基づく。一部の実施形態において、優先順位付けされたリストは、リモート通信端末(例えば、ユーザ端末101)のトラフィック要求及びタイプ、モーションプロファイル、及び/又はWANフレームワークに接続されたオペレータの数に基づく。
【0025】
認証サービス144は、ユーザ端末101が利用可能なWAN接続に接続することを承認されるかどうかを決定する事前認証を実行する。一部の実施形態において、承認サービス144は、ユーザ端末101に利用可能な優先順位付けされた接続のリストの一部の通りに接続優先順位付けサービス143によって指示された接続に事前承認を実行する。
【0026】
一部の実施形態において、ユーザ端末101は、通信の実行を容易にする幾つかのサービスを含む。一部の実施形態において、これらのサービスは、衛星通信及びセルラー通信を用いたデータ及び情報のルーティングを含むユーザ端末101のルーティングを制御するルーティングサービス120を含む。ルーティングサービス120は、衛星接続及び/又はセルラー接続を介したユーザ端末101へのネットワークアクセスを制御しユーザ端末101との複数の接続を接続するネットワークコントローラ121に結合される。一部の実施形態において、ルーティングサービス120はまた、例えばEPC156-158に関連付けられるものなどのセルラーネットワークへのアクセスを提供するセルラーモデム122に結合される。一部の実施形態において、ユーザ端末101は、コンピューティング作動を実行するコンピュータスタック130を含む。一部の実施形態において、コンピュータスタック130は、ユーザ端末101に関連付けられる機能を実行するコードを実効する1又は2以上のプロセッサを含む。コードは、コンテナ又はコンテナクラスタ(例えば、SD-WAN機器/コントローラなどのコンテナクラスタ)の一部とすることができる。一部の実施形態において、ルーティングサービス120はまた、衛星モデム123又はソフトウェア定義のモデムの1つのタイプに結合される。
【0027】
ユーザ端末101はまた、1又は2以上のコンテナを格納することができるローカルストレージ131を含む。これらのコンテナは、コンテナアプリケーションストア132からのアプリケーションを含むことができ、更にユーザ(例えばユーザ端末101の一次ユーザ)によってアクセスされる。ユーザは、ルーティングサービス120に結合されるWiFiAPアプリケーション135を介してユーザ端末101へのアクセスを有することができる。
【0028】
1つの実施形態において、ユーザ端末は、SD-WAN機器/コントローラ160を含む。一部の実施形態において、SD-WANコントローラ/機器160は、衛星及び/又は地上通信ネットワークに通信可能に接続された1又は2以上のリンクにわたって共通制御プレーン110を含むトラフィックをルーティングする。一部の実施形態において、新しい接続へのハンドオーバ及び新しい接続を通じたトラフィックのルーティングの前に、SD-WANコントローラ160は、制御プレーン110を利用して、第2のWAN接続(second WAN connection)へのハンドオーバを実行すると同時に第1のWAN接続(first WAN connection)に関連付けられるセッション及び認証を維持する。一部の実施形態において、これは、ユーザ端末101が一度に1つの接続しか持てない状況で起こる。例えば、ユーザ端末101が、2つの衛星接続間を切り替え、且つ一度に1つの衛星接続しか持てない場合に、サービスの中断を回避するため、ユーザ端末101は、1つの接続を通じたサービスを終了し且つ第2衛星接続にわたって接続性を確立する時に制御プレーン110にわたってセッション及び認証情報をルーティングすることができる。
【0029】
一部の実施形態において、SD-WANコントローラ160は、コンテナクラスタによって少なくとも一部実施される。コンテナクラスタのコードは、コンピュータスタック130を使用して実行することができる。一部の実施形態において、SD-WANコントローラ160は、WANオーケストレーションサービス111、ネットワーク管理サービス112、接続マネージャサービス113、制御プレーンマネージャサービス114、モデム画像115、接続優先順位付けサービス116及び認証サービス117を含む。一部の実施形態において、WANオーケストレーションサービス111は、ユーザ端末110によって使用される通信リンクをオーケストレーションする。一部の実施形態において、ネットワーク管理サービス112は、ユーザ端末101の全体のネットワーク接続性を管理する。一部の実施形態において、接続マネージャサービス113は、ユーザ端末101の個々の接続を管理する。一部の実施形態において、制御プレーンマネージャ114は、制御プレーン110との通信を管理する。一部の実施形態において、モデム画像115は、SDモデム(例えば、モデム123)をプログラムするパラメータのセットである。一部の実施形態において、接続優先順位付けサービス116は、ユーザ端末101にとって利用可能な接続に基づいて接続を優先順位付けする。一部の実施形態において、ユーザ端末101の利用可能な接続は、制御プレーン110を介してNMNS102によって提供される。一部の実施形態において、認証サービス117は、ユーザ端末101の利用可能な接続に関する認証を実行し、ユーザ端末101がフレームワークにおける特定のWANへの接続を承認されるかどうかを決定する。
【0030】
制御プレーンにわたるWANオーケストレーション論理
共通制御プレーン110の1つの使用は、WAN接続のオーケストレーションを容易にするためである。一部の実施形態において、一般的にはWAN接続のオーケストレーションに対して2つの構成要素があり、第1の構成要素は、リモートユニット(例えば、ユーザ端末101)とハブ又はゲートウェイ(例えば、衛星ハブISP151-154、EPC156-158など)の間の物理的且つネットワーク接続の確立であり、第2の構成要素は、ユーザ端末101(リモート通信ユニット)とハブ又はゲートウェイを介してアクセス可能であるインターネット又は他の公共及び/又は私設ネットワークとの間の物理的ネットワーク全体のトラフィックの移動である。
【0031】
一部の実施形態において、ユーザ端末101は、複数の異なる地上(例えば、LTE、5G)及び地上以外(例えば、LEO、MEO、又はGEO SATCOM)ネットワークに接続する能力を有する。しかしながら、低コスト且つ効率に基づく端末の設計においては、マルチ帯域アパーチャ、共通RFチェーン、及びソフトウェア定義のモデムなどの要素が、冗長性構成要素を使用することなくダイバースネットワークに接続するために利用される。これは、一般的には、地上の何れかのタイプの1つ及び地上以外のネットワークの何れかのタイプの1つだけが所与の時間に利用できることを意味する。一部の実施形態において、上述の単一の連続制御チャネル(例えば、狭帯域衛星接続)は、同時に接続することができる第3のリンクとして機能する。一部の実施形態において、このリンクは、様々なハブ及びゲートウェイ(例えば、衛星ハブISP151-154、EPC156-158など)に接続され、且つこれと通信するために利用することができ、リモート端末を新しい接続タイプに切り替えるよう指示する前に接続に関する情報を収集するため何れかの未使用であるが利用可能な通信リンクのパラメータ及びメトリックを決定することができる。また、一部の実施形態において、リモートユニットが一度にWANの1つだけにしか接続できない場合にユーザ端末101が2つのWANとの接続を切り替える際のハンドオーバ中に、共通制御プレーン110は、セッション及び認証を維持するために使用される。
【0032】
図2は、共通制御プレーンにわたってWANオーケストレーションを実行する処理の一部の実施形態のデータ流れ図である。一部の実施形態において、処理は、マスタNMS205(例えば、MNMS102)のWANオーケストレーション論理によって実行される。
図2を参照すると、データハブ202及び203は、利用更新情報(210、211)をMNMS205に送信する。一部の実施形態において、データハブ202及び203は、ハブ、ゲートウェイ、EPC、又はWANにわたってアクセス及びデータトラフィックを制御する他の管理システムを含み、利用更新情報(210、211)は、WANの可用性(availability)を指示する情報、及びリモート端末がこのWANを使用すべきどうか決定を行うことができるWANのメトリック及び特性(characteristics)を含む。これらの特性は、ダウンリンク出力、関心のビームのコンテンション、データリンクの潜在的スループット、データリンクの潜在的レイテンシ、信頼性、及び潜在的な他のメトリックの1又は2以上を含む。
【0033】
利用更新情報に応答して、MNMS205は、ハブ(212)当たりのリモートユニット(例えば、ユーザ端末101、102)(及びWANフレームワークにおける他のリモートユニット)のビームスコアを計算する。計算されたビームスコアに基づいて、MNMS205は、ビームリスト(213)を制御ハブ204に送信し、制御ハブ204が、更新(214)の通りにビームリストをユーザ端末201に送信し、ユーザ端末201によって保持される利用可能な接続のリストを更新する。
【0034】
ビームリスト更新(214)に応答して、ユーザ端末201は、ユーザ端末のローカル情報当たりのビームスコアを計算する(215)。一部の実施形態において、このローカル情報は、ユーザ端末201の現在位置、モーションプロファイル、及び姿勢を含む。ユーザ端末201は、計算されたビームスコア(216)を、制御ハブ204に送信し、制御ハブ204が、計算されたビームスコア(217)をMNMS205に転送する。制御ハブ204からのビームスコアに応答して、MNMS205は、ビームスコアを更新し、ユーザ端末201に利用可能であるビームを使用可能にする(218)。
【0035】
MNMS205は、データハブ202(219)、データハブ203(220)、及び制御ハブ204(221)にビーム承認を送信する。一部の実施形態において、ビーム承認は、潜在的接続、ネットワーク品質、信頼性、又はユーザの接続が、利用可能な物理的ネットワークの1又は2以上に更につながることを指示する検知される情報に基づく。ビーム承認(221)に応答して、制御ハブ204は、ビーム承認(222)をユーザ端末201に送信する。この段階で、承認されたビームのリストによって、ユーザ端末201は、ビームアサインメントが変更された場合に、例えばデータハブ203(223)などのデータハブの1つとの接続を獲得することができる。この場合、ユーザ端末201は、衛星信号を取得して、データハブ203との接続を生成し、この後にデータハブ203は、ユーザ端末201がデータハブ203に関連付けられるWANと通信していることを指示する更新をMNMSに送信する(224)。
【0036】
図3は、リンクオーケストレーションを実行する処理の一部の実施形態の流れ図である。処理は、ハードウェア(例えば、回路、専用論理など)、ソフトウェア(例えば、チップ又はプロセッサで実行されるソフトウェアなど)、ファームウェア、又はこれら3つの組み合わせを含む処理論理回路によって実行される。一部の実施形態において、処理論理回路は、マスタMNSの一部である。
【0037】
図3を参照すると、処理は、WAN接続に関連付けられるハブ及びゲートウェイをポーリングする及びインテロゲートすることによって開始する(処理ブロック301)。ポーリング及びインテロゲーティングは、リモート通信ユニット(例えば、ユーザ端末101)によって使用することができるリンクに関する情報の収集を結果として生じる。次に、処理論理回路は、メトリックを、リモート端末の現在位置、モーションプロファイル、及び姿勢と組み合わせる(処理ブロック302)。一部の実施形態において、この情報は、リモート通信ユニットからMNMSに転送される。メトリックとリモート端末の特性の組み合わせを用いて、処理論理回路は、リアルタイムリンクバジェット(real-time link budget)を生成する(処理ブロック303)。リンクバジェットに基づいて、処理論理回路は、端末にとって利用可能な接続を決定する(処理ブロック304)。一部の実施形態において、これらの作動は、MNMSで実行される接続マネージャマイクロサービスによって行われる。
【0038】
利用可能な接続を使用して、処理論理回路は、リモート端末が、利用可能な接続に関連付けられる各ネットワークへの接続を承認されているかどうかを決定するために事前承認を実行する(処理ブロック305)。一部の実施形態において、この作動は、MNMS又はリモート端末のMNMS及びSD-WANコントローラの両方で実行される認証マイクロサービスによって行われる。この分析に基づいて、処理論理回路は、新しい接続を支援するようリモート端末自体を再構成するようリモート端末に指示する(又は端末が接続するための優先順位付けされたリストから接続を選択するために優先順位付けされたリストを端末に提供する)(処理ブロック306)。
【0039】
図4は、リモート端末によって実行される接続を変更する処理の一部の実施形態の流れ図である。処理は、ハードウェア(例えば、回路、専用論理など)、ソフトウェア(例えば、チップ又はプロセッサで実行されるソフトウェアなど)、ファームウェア、又はこれら3つの組み合わせによって実行される。一部の実施形態において、処理論理回路は、例えば、衛星端末(例えば、ユーザ端末101)の一部であるアンテナなどの衛星通信のアンテナの一部である。
【0040】
図4を参照すると、処理は、別の接続に切り替えることを決定することによって開始する(処理ブロック401)。一部の実施形態において、この決定は、MNMSからのコマンドに応答して行われる。一部の他の実施形態において、リモート端末は、MNMSから受信した優先順位付けされた接続のリストに基づいて別の接続に切り替えることを決定する。一部の実施形態において、優先順位付けされた接続のリストは、リモート端末が接続を事前承認されている接続だけを含むか、又は接続を行うための承認を有すると決定する。
【0041】
別の接続への切り替えを決定した後に、処理論理回路は、新しい接続との接続性を確立すると同時に既存の接続を終了する(処理ブロック402)。一部の実施形態において、新しい接続との接続性を確立すると同時に既存の接続を終了することは、端末が、既存の接続と新しい接続にわたって同時に通信できない状況で、共通制御プレーン上の別のリンクにわたってセッション及び/又は承認情報を送信することを含む。一部の実施形態において、このリンクは、共通制御プレーン(例えば、制御プレーン110)の一部である単一の連続制御チャネル(例えば、狭帯域(例えば、L帯域、S帯域)衛星接続)である。
【0042】
上述の共通制御プレーンを用いた処理は、以下の通りに実施例を用いて例証される。この実施例では、リモート端末は、Ku帯域商用静止衛星インタフェースを介して接続され且つこれを介したアクティブWAN接続を有する。リモート端末のSD-WANコントローラは、WANとの現在の接続が、データトラフィックのルーティングのための最適ネットワークであると決定しており、従って、この接続は、この接続の一次トランスポートリンクと見なされる。同時に、リモート端末で実行される接続マネージャマイクロサービスとMNMSとの間にL帯域接続(単一の連続制御チャネル)を用いて確立された接続は、MNMS要素と通信するために用いられる。MNMSは、処理論理回路を用いてアクティブKu帯域静止衛星インタフェースと異なるベンダーのLEO衛星システムの両方のハブと通信し、LEO接続が今はリモート端末に利用できること及びこれがより高性能の接続を表すと決定する。この決定に応答して、次にMNMSは、リモート端末に、異なる周波数、異なる波形、及びLEO衛星システムとの接続に必要な異なるトラッキングアルゴリズムを支援するようにリモート端末自体を再構成するよう指示する。この後すぐに、リモート端末は、静止衛星のサービスを終了し、LEO接続のためにリモート端末自体を再構成し、更にLEOプラットフォームを介した接続性を確立する。
【0043】
上記の実施例では、一部の実施形態において、発生する3つの個々のシーケンスが存在する。第1のシーケンスは、WAN接続の変更を決定するために必要なインテリジェンスを取得することである。一部の実施形態において、本明細書では接続マネージャサービスと呼ばれるマスタNMSのマイクロサービスの集まりが、例えば、限定ではないが、ダウンリンク出力、関心のビームのコンテンション、データリンクの潜在的スループット、データリンクの潜在的レイテンシ、及び他のメトリックなどの主な可用性メトリックを理解するために、全ての利用可能な又は事前設定されたハブ/ゲートウェイプラットフォームを継続的にポーリング及びインテロゲートする機能を実行する。一部の実施形態において、これらのパラメータは、リモート端末の現在位置、モーションプロファイル、及び姿勢と組み合わされ、効果的にリアルタイムリンクバジェット計算が生成される。組み合わせは、マスタNMSによって行うことができるか、又はマスタNMSからの情報を備えたリモート端末によって行うことができる。一部の実施形態において、この情報の集まり及び/又は組み合わせは、何れかの及び全ての利用可能なデータリンクに対して同時に且つ継続的に起こる。このように、接続マネージャサービスは、リモート端末によって使用できるトランスポートリンクのリスト(例えば、階層型リスト)を維持する。
【0044】
一部の実施形態において発生する第2の動作は、接続優先順位付けサービスが、好ましい接続の動的、静的、又はインテリジェントに優先順位付けされたリストを保持することである。一部の実施形態において、このリストは、動的、及びユーザ端末の環境、位置、ユーザ端末のステータス(例えば、ミッションステータス)、又は他の個々の入力に基づくことができる。一部の他の実施形態において、リストは、オペレータによって静的にプログラムすることができる。一部の他の実施形態において、リストは、例えば、限定ではないが、トラフィック要求及びタイプ、モーションプロファイル、プラットフォームに接続されたオペレータの数、及び他の因子などの要素を解釈するのではなく、インテリジェントコントローラを用いて生成し利用することができ、更にプロファイル(例えば、ミッションプロファイル)を構築することになる。このプロファイルに基づいて、インテリジェントコントローラは、リモート端末によって使用するのが好ましいのは利用可能なデータリンクのどのデータリンクかに関する優先順位付け決定を行うことができる。
【0045】
最終的に、一部の実施形態において、発生する第3の動作は、MNMSにおける対応するサービスと通信するためにアクティブ制御チャネルを使用するリモート端末に存在する認証マイクロサービスである。このマイクロサービスは、利用可能な接続を識別し、リモート端末がネットワークに接続する権限を有することを保証するための事前承認(接続前)を実行する。権限を有する場合、モデム画像サービスが、SDモデムのローカル画像(例えば、プログラミング)が正確であることを保証するためにチェックする。何れかのオプションファイル又はバージョンを変更する必要がある場合、このサービスは、リモート端末上のローカルデータベースに保持される新しい画像を要求しプッシュすることができる。新しい接続が行われ且つサービスが要求された時に、認証及びネットワークセットアップが高速処理になるように、これが導入される。
【0046】
一部の実施形態において、上述の3つの動作は、性能に基づいてこの好ましい接続の優先順位付けられた列挙(第1動作)、作動の必要性(第2動作)、及び事前認証できる(第3動作)を結果として生じる。このように、最高優先順位の接続は、二次接続として準備された第2優先順位接続と共に使用されることになる。
【0047】
異なるトランスポート接続に切り替える決定が行われたら、全てのデータセッション、認証、及び他のアクティブネットワーク要素が維持できる場合に、オペレータの経験を大いに向上させることになる。一部の実施形態において、ハンドオーバの性質は、効率的なブレーク・ビフォア・メークハンドオーバであり、従って、リモート端末が次のネットワークに接続するよう物理的に再構成する場合に一次トランスポートリンクにおける中断が存在することになる。主として、SD-WANサービスは、ハンドオーバの前に別の以前に確立されたWAN接続にわたって全てのトラフィックをルーティングし、これによって全てのセッション及び認証を保存することができる。一部の実施形態において、個々の入力は、一次リンクを異なるサービスに切り替える前に二次リンクにわたってトラフィックをルーティングするようSD-WANに指示するために用いられる。しかしながら、利用可能なWAN接続がたった1つである場合には、全てのセッション及び認証を、共通制御プレーンの制御チャネルに対して通常確保される単一の制御チャネル(例えば、狭帯域(L帯域、S帯域))接続に移動させることができる。一部の実施形態において、論理は、ユーザデータトラフィックを抑制し、セッション及び認証を維持するために必要なトラフィックだけを許可する。ハンドオーバが完了したら、SD-WANコントローラは、全てのセッションを引き継ぎ、新しい一次WAN接続に移動させる。これが起こったら、ユーザトラフィックは再開する。このように、ユーザは、サービスでわずかな休止を見るが、セッションが切断されず、トンネルが閉じず、更に何れの認証も維持される場合、全体のネットワーク切断はほとんどない。
【0048】
従って、本明細書で開示する実施形態は、WANハンドオーバ及びリンク切り替えが全て、オペレータの介入又はサービスの中断なしに起こるように作動要求に基づいてワイドエリアネットワークを構成すると決定するインテリジェンスを提供する。このような実施形態は、既存の衛星通信システムが、サービス、計画された取得における中断を意味する1つの制御プレーンからのハードハンドオーバ、及び次に、ユーザがこの時間中はデータをパスできないことを意味する前のネットワークへの可能性のある再取得に戻ることを要求する場合に有利である。本明細書に記載される実施形態は、これらの制限を回避する。
【0049】
上述の実施形態に対する代替の実施形態が存在する。第1に、一部の実施形態において、マスタNMSを単一のハブに統合することができる。第2に、一部の実施形態において、スコアリングコンピューテーション及び最終ハンドオーバ決定が、エッジコンピュータデバイス又はマスタNMS上でホストされる。
【0050】
図5は、コンピュータスタックを含む本明細書で論じる作動を支援するためのユーザ端末の一部とすることができるコンピューティングデバイスの1つの実施形態である。しかしながら、様々なシステムアーキテクチャの他の代替のコンピューティングデバイスも使用できることは当業者には明らかであろう。
【0051】
図5に示すコンピューティングデバイス500は、情報を伝送するバス又は他の内部通信手段515、及び情報を処理するためにバス515に結合された1又は2以上のプロセッサ510を含む。コンピューティングデバイスは更に、プロセッサ510によって実行される情報及び命令を格納するためにバス515に結合されたランダムアクセスメモリ(RAM)又は他の揮発性ストレージデバイス550(メモリと呼ばれる)を含む。主メモリ550はまた、プロセッサ510による命令の実行中に一時的変数又は他の中間情報を格納するために使用することもできる。またコンピューティングデバイスは、プロセッサ510に対する静的情報及び命令を格納するためにバス515に結合された読取り専用メモリ(ROM)及び/又は静的ストレージデバイス520、及び磁気ディスク又は光学ディスク及びこれに対応するディスクドライブなどのデータストレージデバイス525を含む。データストレージデバイス525は、情報及び命令を格納するためにバス515に結合される。
【0052】
コンピューティングデバイス500に任意選択的に結合することができる別のデバイスは、ネットワーク(例えば、WANネットワーク)を介して分散システムの他のノードにアクセスするための通信デバイス590である。通信デバイス590は、イーサネット、トークンリング、インターネット、又はワイドエリアネットワークに結合するために用いられるような幾つかの市販のネットワーキング周辺デバイスの何れかを含むことができる。更に通信デバイス590は、ヌルモデム接続、又はコンピューティングデバイス500と外部の間の接続性を提供する何れかの他の機構とすることができる。
図5に示したこのシステムの構成要素の何れか又は全て及び関連付けられるハードウェアは、本明細書に記載する様々な実施形態に使用できる点に留意されたい。
【0053】
一部の実施形態において、プロセッサ510は、限定ではないが、ユーザ端末のコンテナクラスタを含む、ユーザ端末に関して上述したサービスを含む上述の作動の何れも実施する命令を実行する。
【0054】
当業者であれば、コンピューティングデバイスの何れの構成も、特定の実施に従う様々な目的に使用できることを理解するであろう。記述した実施形態を実施する制御論理又はソフトウェアは、主メモリ550、大容量ストレージデバイス525、又はプロセッサ510にローカルに又はリモートにアクセス可能である他のストレージ媒体に格納することができる。
【0055】
一部の実施形態において、更にコンピューティングデバイスは、ユーザに情報を表示するためにバス515からバス565に結合された発光ダイオード(LED)ディスプレイ又は液晶ディスプレイ(LCD)などのディスプレイデバイス570に結合することができる。英数字及び他のキーを含む英数字入力デバイス575も、プロセッサ510に情報及びコマンド選択を伝送するためにバス515からバス565に結合することができる。追加のユーザ入力デバイスは、方向情報及びコマンド選択をプロセッサ510に伝送し、更にディスプレイデバイス570上のカーソルの動きを制御するためにバス515からバス565に結合されたタッチパッド、マウス、トラックボール、スタイラス、又はカーソル方向キーなどのカーソル制御デバイス580である。
【0056】
本明細書に記載されるコンピューティング、方法、及び処理を、主メモリ550又は読取り専用メモリ520に格納され且つプロセッサ510によって実行されるソフトウェアとして実施できることは、当業者には明らかであろう。また、この制御論理又はソフトウェアは、コンピュータ可読プログラムコードを実装し大容量ストレージデバイス525によって可読であり、更に本明細書の方法及び教示に従ってプロセッサ510を作動させるためのコンピュータ可読媒体を含む製造品に常駐させることができる。
【0057】
本明細書に記載する実施形態はまた、上述のコンピュータハードウェア構成要素のサブセットを含む専用機器で実施することができる。例えば、機器は、プロセッサ510、データストレージデバイス525、バス515、及びメモリ550、及び基本的な方式でデバイスと通信することをユーザに許可するごく基礎的な通信機構を含むことができる。一般的に、デバイスが専用であるほど、デバイスを機能させるために存在する必要がある要素が少なくなる。
【0058】
アンテナ実施形態の実施例
上述の技術は、平面衛星アンテナと共に使用することができる。このような平面アンテナの例示的な実施形態が開示される。一部の実施形態において、リモート端末は、電子走査アンテナを含む。一部の実施形態において、電子走査アンテナは、無線周波数(RF)放射アンテナ素子、フェーズドアレイアンテナ、又はジンバル、ディッシュ型パラボラアンテナ(gimballed, parabolic dish antenna)を備えたメタサーフェスを有する平面アンテナを含む。一部の実施形態において、電子走査アンテナは、複数のビームを生成及び誘導することができる。
【0059】
一部の実施形態において、平面アンテナは、アンテナアパーチャ(antenna aperture)上にアンテナ素子(antenna elements)の1又は2以上のアレイを含む。一部の実施形態において、アンテナアパーチャは、例えば以下に記述するアンテナアパーチャなどのメタサーフェスアンテナアパーチャである。一部の実施形態において、アンテナ素子は、例えば、上述、及び2021年2月18日に公表された「マス転送技術によって製造されるメタサーフェスアンテナ(Metasurface Antennas Manufactured with Mass Transfer Technologies)」という名称の米国特許出願公表第20210050671号に記述されるものなどのダイオード及びバラクターを含む。他の実施形態において、アンテナ素子は、例えば、2018年2月6日に発行された「誘導性円筒状給電ホログラフィックアンテナからの動的偏波及び結合制御(Dynamic polarization and coupling control from a steerable cylindrically fed holographic antenna)」という名称の米国特許第9,887,456号に開示されるもの、又は他のRF放射アンテナ素子などのLCベースのアンテナ素子を含む。一部の実施形態において、平面アンテナは、行及び列に配置されていないアンテナ素子の各々を一意的にアドレス指定して駆動するためのマトリクス駆動回路を含む円筒状給電アンテナである。一部の実施形態において、素子は、リング状に配置される。
【0060】
一部の実施形態において、アンテナ素子の1又は2以上のアレイを有するアンテナアパーチャは、互に結合された複数のセグメントから構成される。セグメントの組み合わせは、共に結合された時に、アンテナ素子の閉じた同心リングを形成する。一部の実施形態において、同心リングは、アンテナ給電部に対して同心である。
【0061】
一部の実施形態において、平面アンテナは、メタマテリアルアンテナシステムの一部である。通信衛星地上局のメタマテリアルアンテナシステムの実施形態を記述する。一部の実施形態において、アンテナシステムは、民間商用衛星通信のためのKa帯域周波数又はKu帯域周波数の何れかを用いて作動する移動プラットフォーム(例えば、宇宙、海事、陸上など)で作動する衛星地上局(ES)の構成要素又はサブシステムである。アンテナシステムの実施形態はまた、移動プラットフォーム上にない地上局(例えば、固定又は輸送可能な地上局)でも使用できる点に留意されたい。
【0062】
一部の実施形態において、アンテナシステムは、別々のアンテナを介して送信及び受信ビームを形成し誘導するために表面散乱メタマテリアル技術を使用する。
【0063】
一部の実施形態において、アンテナシステムは、3つの機能的サブシステム、すなわち(1)円筒状電波給電アーキテクチャを構成する導波構造、(2)アンテナ素子の一部である波散乱メタマテリアル単位セルのアレイ、及び(3)ホログラフィの原理を用いてメタマテリアル散乱素子から調節可能な放射場(ビーム)の形成を指示する制御構造から構成される。
【0064】
アンテナ素子
図6は、円筒状給電ホログラフィック放射状アパーチャアンテナの1つの実施形態の略図を示す。
図6を参照すると、アンテナアパーチャは、円筒状給電アンテナの入力給電部602の周りの同心円リングに配置されたアンテナ素子603の1又は2以上のアレイ1601を有する。一部の実施形態において、アンテナ素子603は、RFエネルギーを放射する無線周波数(RF)共振器である。一部の実施形態において、アンテナ素子603は、アンテナアパーチャの表面全体にインターリーブ及び分散されるRx及びTxアイリス両方を含む。このようなアンテナ素子の実施例を以下に詳しく記述する。本明細書に記載されるRF共振器は、円筒状給電を含まないアンテナに用いることができる点に留意されたい。
【0065】
一部の実施形態において、アンテナは、入力給電部602を介した円筒状電波給電を提供するために用いられる同軸給電部を含む。一部の実施形態において、円筒状電波給電アーキテクチャは、給電ポイントから円筒状方式で外向きに拡大する励起によって中心ポイントからアンテナに給電する。すなわち、円筒状給電アンテナは、外向きに進行する同心円給電波を生成する。だとしても、円筒状給電部の周りの円筒状給電アンテナの形状は、円形、四角、又は何れの形状にもすることができる。別の実施形態において、円筒状給電アンテナは、内向きに進行する給電波を生成する。このような場合、給電波の多くが、当然ながら円形構造から発生する。
【0066】
一部の実施形態において、アンテナ素子603は、アイリスを含み、
図6のアパーチャアンテナは、同調型液晶(LC)材料を介してアイリスに放射する円筒状給電波からの励起を用いることによって形作られるメインビームを生成するために用いられる。一部の実施形態において、アンテナは、所望の走査角度の水平又は垂直偏波電界を放射するために励起することができる。
【0067】
一部の実施形態において、アンテナ素子は、パッチアンテナのグループを含む。このパッチアンテナのグループは、散乱メタマテリアル素子のアレイを含む。一部の実施形態において、アンテナシステムにおける各散乱素子は、下部コンダクタ、誘電基板、及び上部コンダクタ上にエッチング又は蒸着される相補型電子誘導-容量性共振器(「相補型電子LC」又は「CELC」)を組み込む上部コンダクタとから構成される単位セルの一部である。当業者によって理解されるように、CELCの文脈におけるLCは、液晶とは対照的にインダクタンス-キャパシタンスを示す。
【0068】
一部の実施形態において、液晶(LC)は、散乱素子の周りのギャップに配置される。このLCは、上述の直接駆動実施形態によって駆動される。一部の実施形態において、液晶は、各単位セルにエンキャプスレートされ、スロットに関連付けられる下部コンダクタをスロットのパッチに関連付けられる上部コンダクトから分離する。液晶は、液晶を含む分子の向きの関数である誘電率を有し、分子の向き(及び従って誘電率)は、液晶両端のバイアス電圧を調節することによって制御することができる。この特性を用いて、一部の実施形態においては、液晶が、導波からCELCへのエネルギーの伝達のオン/オフスイッチを統合する。スイッチオンされた時に、CELCは、電気的に小さなダイポールアンテナのような電磁波を発生する。本明細書の教示は、エネルギー伝達に関して二値方式で動作する液晶を有することに制限されない点に留意されたい。
【0069】
一部の実施形態において、このアンテナシステムの給電幾何形状は、アンテナ素子を給電波における波ベクトルに対して45度(45°)の角度に位置決めすることを可能にする。他の位置(例えば、40°角度)を利用できる点に留意されたい。この素子の位置により、素子が受け取った又は素子から送信/放射される自由空間波の制御が可能となる。一部の実施形態において、アンテナ素子は、アンテナの動作周波数の自由空間波長よりも小さい素子間隔で配列される。例えば、1つの波長当たりに4つの散乱素子が存在する場合には、30GHzの送信アンテナにおける素子は、約2.5mm(すなわち、30GHzの10mm自由空間波長の1/4)である。
【0070】
一部の実施形態において、素子の2つのセットは、互いに垂直であり、同じ同調状態に制御された場合に等しい振幅の励起を同時に有する。これら素子のセットを給電波励起に対して+/-45度回転させると、両方の所望の特徴を同時に達成する。一方のセットを0度回転させ、他方を90度回転させると、垂直目標は達成されるが、等振幅励起の目標は達成されないことになる。0度及び90度は、単一の構造でのアンテナ素子のアレイが2つの側から給電される時に、分離を達成するのに使用できることに留意されたい。
【0071】
各単位セルからの放射出力の量は、コントローラを使用してパッチに電圧を印加すること(LCチャネル両端の電位)によって制御される。各パッチへのトレースは、パッチアンテナに電圧を供給するのに使用される。この電圧は、静電容量及びひいては個々の素子の共振周波数を同調又は離調させて、ビーム形成を実現するのに使用される。必要な電圧は、使用される液晶混合物に依存する。液晶混合物の特性を同調させる電圧は、主として、液晶が電圧によって影響を受け始める閾値電圧、及び電圧がこれより上になると液晶における大きな同調を起こさなくなる飽和電圧によって表される。これらの2つの特性パラメータは、異なる液晶混合物に対して変化することがある。
【0072】
一部の他の実施形態において、アンテナ素子603は、アイリス及びダイオード又はバラクターを含み、
図6のアパーチャアンテナは、アイリスに放射する円筒状給電波からの励起を用いて形成されるメインビームを生成するために使用される。
【0073】
一部の実施形態において、上述のように、マトリクス駆動回路は、各セルに対する別々の接続を有することなく他のセル全てとは別に各セルを駆動する(直接駆動)ためにパッチに電圧を印加するために使用される。素子の密度が高いので、マトリクス駆動回路は、各セルを個別にアドレス指定する効率的な方法である。
【0074】
一部の実施形態において、アンテナシステム用の制御構造は、2つの主要コンポーネントを含み、アンテナシステム用の駆動電子機器を含むアンテナアレイコントローラは、波散乱構造の下方に存在し、マトリクス駆動スイッチングアレイは、放射を妨害しないように、放射RFアレイ全体にわたって散在する。一部の実施形態において、アンテナシステム用の駆動電子機器は、各散乱素子へのACバイアス信号の振幅又はデューティサイクルを調整することによって、この素子に対するバイアス電圧を調整し、商用テレビジョン機器で使用される商用既製LCD制御装置を含む。
【0075】
一部の実施形態において、アンテナアレイコントローラはまた、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサを含有する。制御構造はまた、プロセッサに位置及び向き情報を提供するセンサ(例えば、GPS受信機、3軸コンパス、3軸加速度計、3軸ジャイロ、3軸磁力計など)を組み込むこともできる。位置及び向き情報は、地上局内の他のシステム及び/又はアンテナシステムの一部でなくてもよい他のシステムによってプロセッサに提供することができる。
【0076】
より具体的には、アンテナアレイコントローラは、動作周波数においてどの位相レベル及び振幅レベルで、どの素子をオフにしてオンにするかを制御する。これらの素子は、電圧の印加によって周波数動作に対して選択的に離調される。
【0077】
送信については、コントローラが、RFパッチに一連の電圧信号を供給して、変調又は制御パターンを生成する。制御パターンにより、素子が異なる状態に同調するようになる。一部の実施形態において、多状態制御が使用され、この多状態制御では、様々な素子が異なるレベルにオン及びオフされ、矩形波(すなわち、正弦波グレイシェード変調パターン)ではなく、正弦波制御パターンに更に近づく。一部の実施形態において、一部の素子が放射し、一部の素子が放射しないのではなく、一部の素子が他の素子よりも強力に放射する、可変放射は、特定の電圧レベルを印加することによって達成され、これにより液晶誘電率を様々な量に調整し、素子を可変的に離調させて一部の素子に他の素子よりも多く放射させるようにする。
【0078】
メタマテリアル素子アレイによる集束ビームの生成は、増加的干渉及び減殺的干渉の現象によって説明することができる。個々の電磁波は、これらの電磁波が自由空間で交わった時に同相を有する場合には合算(増加的干渉)され、これらの電磁波が自由空間で交わった場合に、これらの電磁波が逆位相にある場合には、電磁波は互いに打ち消し合う(減殺的干渉)。スロット式アンテナにおけるスロットが、各連続するスロットが誘導波の励起点から異なる距離に位置するように位置決めされた場合には、この素子からの散乱波は、前のスロットの散乱波とは異なる位相を有するようになる。スロットが、誘導波長の4分の1の間隔をあけて配置される場合には、各スロットは、前のスロットから4分の1位相遅延を有して波を散乱させることになる。
【0079】
アレイを使用すると、生成できる増加的干渉及び減殺的干渉のパターン数を増加させることができるので、理論的には、ホログラフィの原理を使用して、アンテナアレイのボアサイトからプラスマイナス90度(90°)のあらゆる方向にビームを向けることができるようになる。このように、どのメタマテリアル単位セルをオンにするか又はオフにするかを制御することによって(すなわち、どのセルをオンにし、どのセルをオフにするかについてのパターンを変更することによって)、異なる増加的干渉及び減殺的干渉パターンを生成でき、アンテナは、メインビームの方向を変えることができる。単位セルをオン及びオフにするのに必要な時間は、ビームが1つの位置から別の位置に切り替わることができる速度を決定付ける。
【0080】
一部の実施形態において、アンテナシステムは、アップリンクアンテナ用の1つの誘導可能なビームと、ダウンリンクアンテナ用の1つの誘導可能なビームとを生成する。一部の実施形態において、アンテナシステムは、メタマテリアル技術を使用して、ビームを受信し、衛星からの信号を復号し、及び衛星に向けられる送信ビームを形成する。一部の実施形態において、アンテナシステムは、デジタル信号処理を使用してビームを電気的に形成し誘導するアンテナシステム(フェーズドアレイアンテナなど)とは対照的に、アナログシステムである。一部の実施形態において、アンテナシステムは、特に、従来のディッシュ型衛星受信機と比較した時に、平面で比較的薄型である「表面」アンテナと見なされる。
【0081】
本明細書で記載される幾つかの例示的な実施形態が存在する。
【0082】
実施例1は、衛星及び地上通信ネットワークを含む複数のWANの1つのアクセス及びトラフィックを各々が制御する複数の管理システムと、複数のWANに通信可能に結合することができるリモートユニットと、マスタネットワーク管理システム(MNMS)とを備える、ワイドエリアネットワーク(WAN)通信フレームワークである。MNMSは、複数の管理システムに通信可能に結合され且つリモートユニットに結合されて、複数の管理システム及びリモートユニットから制御情報を集約して、複数のWANのうちリモートユニットが使用するのはどのWANかを決定し、ここでMNMSは、リモート端末が接続できるのは複数のWANのうちどのWANかを示す情報を含む制御トラフィックの制御及びルーティングのためにリモートユニットに通信可能に結合された共通制御プレーンを使用し、共通制御プレーンは、リモート端末が、複数のWANのうちの1つのWANへの接続と同時に接続可能である単一の連続制御チャネルを含む。
【0083】
実施例2は、リモートユニットが一度に2つのWANの1つにしか接続できない時に、リモートユニットが複数のWANのうち2つのWANとの間の接続を切り替える間のハンドオーバ中に単一の制御チャネルがセッション及び認証を維持する、ことを任意選択的に含むことができる実施例1のWAN通信フレームワークである。
【0084】
実施例3は、MNMSが、共通制御プレーンを使用して、リモートユニットとWANのハブ又はゲートウェイとの間の物理的接続及びネットワーク接続を確立し、更にリモートとハブ又はゲートウェイによってアクセスされるネットワークとの間にわたってトラフィックを移動させることによって、リモートユニットに対するWAN接続をオーケストレーションする、ことを任意選択的に含むことができる実施例1のWAN通信フレームワークである。
【0085】
実施例4は、共通制御プレーンが単一の制御チャネルを含む、ことを任意選択的に含むことができる実施例1のWAN通信フレームワークである。
【0086】
実施例5は、単一の制御チャネルが狭帯域接続を含む、ことを任意選択的に含むことができる実施例4のWAN通信フレームワークである。
【0087】
実施例6は、狭帯域接続が、L帯域又はS帯域衛星接続を含む、ことを任意選択的に含むことができる実施例4のWAN通信フレームワークである。
【0088】
実施例7は、単一の制御チャネルが、リモートユニットとMNMSの間で連続して利用可能である、ことを任意選択的に含むことができる実施例1のWAN通信フレームワークである。
【0089】
実施例8は、リモートユニットのSD-WANコントローラが、第2のWAN接続の第2のリンク(second link)へのハンドオーバの前に第1のWAN接続の第1のリンク(first link)にわたってトラフィックをルーティングし、ハンドオーバを実行する時に、既に確立されている場合は、第2のリンクにわたってトラフィックをルーティングするか、又は、ハンドオーバを実行する時にリモートユニットによるWAN接続が1つしか利用可能でない場合、単一の制御チャネルにわたってトラフィックをルーティングして第1のWAN接続の何れのセッション及び認証も維持し、その後に、セッションのユーザトラフィックの転送の再開が確立されると、SD-WANコントローラに第2のリンクのWAN接続にセッションを移動させる、ことを任意選択的に含むことができる実施例1のWAN通信フレームワークである。
【0090】
実施例9は、リモート端末が電子走査アンテナを含む、ことを任意選択的に含むことができる実施例1のWAN通信フレームワークである。
【0091】
実施例10は、電子走査アンテナが、複数の無線周波数(RF)放射アンテナ素子、フェーズドアレイアンテナ、又はジンバル、ディッシュ型パラボラアンテナを備えたメタサーフェスを有する平面アンテナを含む、ことを任意選択的に含むことができる実施例1のWAN通信フレームワークである。
【0092】
実施例11は、第1のセッション(first session)の一部として、リモートユニットによって、第1の接続を使用する複数のWANのうちの第1のWANと通信することであって、複数のWANは、衛星及び地上通信ネットワークを含む、ことと、共通制御プレーンを使用して、複数のWANのハブ及びゲートウェイと通信しているマスタネットワーク管理システム(MNMS)と同時に通信することと、第2のWANとの第2の接続が第1の接続より高い優先順位を有することを示す特性を持つ複数のWANのうちの第2のWANの可用性をMNMSが決定することに応答して、共通制御プレーンにわたってMNMSから複数のWANにおける第2のWANに接続するコマンドを受信することと、第1のWANによるサービスを終了し第2のWANとの接続性を確立することであって、リモートユニットが一度に第1及び第2のWANとの1つの接続しか持つことができない時に第1のWANと第2のWANとの接続を切り替える間のハンドオーバ中に、第1のセッションのセッション及び認証情報を維持するために共通制御プレーンの単一の制御チャネルを使用してMNMSと通信することを含む、こととを含む方法である。
【0093】
実施例12は、第2の接続が、利用可能な接続の優先順位付けされたリストの第1の接続の後の次の接続である、ことを任意選択的に含むことができる実施例11の方法である。
【0094】
実施例13は、1又は2以上のパラメータ及びメトリックを用いるMNMSによって、より良い接続である代替の接続が、リモートユニットに利用可能であると決定することと、代替接続に関する事前承認を実行して、リモート端末が第2のWANへの接続を承認されていることを確認することとを任意選択的に含むことができる実施例11の方法である。
【0095】
実施例14は、1又は2以上のパラメータ及びメトリックは、2又は3以上のWANへのアクセスを制御する2又は3以上の管理システムに対するものである、ことを任意選択的に含むことができる実施例13の方法である。
【0096】
実施例15は、MNMSによって、各々が、複数のWANのうちの1つのWANへのアクセス及びトラフィックを制御して、1又は2以上のパラメータ及びメトリックに関する情報を取得する複数の管理システムの2又は3以上をインテロゲートすることを任意選択的に含むことができる、実施例13の方法である。
【0097】
実施例16は、1又は2以上のパラメータ及びメトリックが、ダウンリンク出力、関心のビームのコンテンション、データリンクの潜在的スループット、信頼性、及びレイテンシのうちの1又は2以上を含む、ことを任意選択的に含むことができる実施例13の方法である。
【0098】
実施例17は、1又は2以上のパラメータ及びメトリックを、リモートユニットの現在位置、モーションプロファイル、及び姿勢と組み合わせて、複数のデータリンクのリアルタイムリンクバジェットを生成することを任意選択的に含むことができる、実施例16の方法である。
【0099】
実施例18は、第1の接続が、第1衛星との第1の接続であり、更にコマンドが、リモートユニット自体を再構成し、異なる周波数、異なる波形及び異なるトラッキングアルゴリズムを支援して、第1衛星とは異なる第2衛星への接続を支援するようリモートユニットに指示する、ことを任意選択的に含むことができる実施例11の方法である。
【0100】
実施例19は、単一チャネルが狭帯域接続を含む、ことを任意選択的に含むことができる実施例11の方法である。
【0101】
実施例20は、狭帯域接続が、L帯域又はS帯域衛星接続を含む、ことを任意選択的に含むことができる実施例19の方法である。
【0102】
実施例21は、リモートユニットが、衛星端末である、ことを任意選択的に含むことができる実施例11の方法である。
【0103】
実施例22は、アンテナアパーチャと、マスタNMSと制御情報を交換して、オペレータ介入又はサービスの中断を伴うことなくWANハンドオーバ中に使用するワイドエリアネットワーク(WAN)を選択する連続制御チャネルを含む共通制御プレーンを管理する制御プレーンマネージャサービスを有するSD-WANコントローラとを含む通信端末である。
【0104】
実施例23は、WAN接続のオーケストレーションのためのWANオーケストレーションサービスを任意選択的に含むことができる実施例22の端末であり、ここでWANオーケストレーションサービスは、WANの1つに関連付けられるハブ又はゲートウェイとの物理的接続及びネットワーク接続を確立して、通信端末とハブ又はゲートウェイに関連付けられる1つのWANとの間の物理的ネットワーク全体のトラフィックの移動を制御する。
【0105】
上記の詳細な説明の幾つかの部分は、コンピュータメモリ内のデータビットに対する演算のアルゴリズム及び記号表現の観点で提示されている。これらのアルゴリズムに関する説明及び表現は、データ処理技術分野の当業者により、自らの仕事の内容を他の当業者に最も効果的に伝えるのに使用される手段である。アルゴリズムは、ここでは一般的に、望ましい結果に至る自己矛盾のない一連のステップであると考えられる。これらのステップは、物理量の物理的操作を必要とするものである。通常は、必ずしもそうではないが、これらの量は、格納、転送、結合、比較、及び他の操作が可能な電気信号又は磁気信号の形式をとる。これらの信号をビット、値、要素、記号、符号、用語、又は数字などとして言及することは、主として共通使用という理由で時に有利であることが判明している。
【0106】
しかしながら、これらの及び類似の語の全てが、適切な物理的量に関連付けられ、単にこれらの量に加えられる便利なラベルに過ぎないことを念頭に置くべきである。以下の説明から明らかなように他に具体的に明示されない限り、説明全体を通して、「processing(処理する)」又は「computig(コンピュータ計算する)」又は「calculating(計算する)」又は「determining(決定する)」又は「displaying(表示する)」などの語を利用する説明は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内の物理的(電子)量として表されるデータを、コンピュータシステムメモリ又はレジスタ又は他のこのような情報ストレージ、送信又はディスプレイデバイス内の物理的量として同様に表される他のデータに操作及び変換する、コンピュータシステム、又は類似の電子コンピューティングデバイスの動作及び処理を指すことを理解されたい。
【0107】
また本発明は、本明細書の作動を実行する装置に関する。この装置は、要求される目的に特化して構成することができるか、又はコンピュータに格納されたコンピュータプログラムによって選択的に起動又は再構成される汎用コンピュータを含むことができる。このようなコンピュータプログラムは、限定ではないが、フロッピーディスク、光学ディスク、CD-ROM、及び磁気-光学ディスク、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、EPROM、EEPROM、磁気又は光学カードを含むディスクの何れかのタイプ、又は電子命令を格納するのに適した媒体の何れかのタイプであり、各々がコンピュータシステムバスに結合される媒体などのコンピュータ可読ストレージ媒体に格納することができる。
【0108】
本明細書に示すアルゴリズム及びディスプレイは、何れかの特定のコンピュータ又は他の装置に固有に関係付けられるものではない。様々な汎用システムを、本明細書の教示に従ってプログラムと共に使用することができるか、又は要求される方法ステップを実行するためにより特化された装置を構成することが便利であることを証明することができる。多種多様なこれらのシステムに必要とされる構造は、以下の説明から明らかであろう。加えて、本発明は、何れかの特定のプログラミング言語に関して記述していない。本明細書に記載される本発明の教示を実施するために多種多様なプログラミング言語を使用できることが理解されるであろう。
【0109】
機械可読媒体は、機械(例えば、コンピュータ)によって可読の形態で情報を格納又は送信する何れかの機構を含む。例えば、機械可読媒体は、読取り専用メモリ(「ROM」)、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、磁気ディスクストレージ媒体、光学ストレージ媒体、フラッシュメモリデバイスなどを含む。
【0110】
本発明の多くの代替及び修正が、前述の説明を読んだ後に当業者に疑いなく明らかになるであろうが、例証として図示及び説明した何れの特定の実施形態も限定とは見なされないことを理解されたい。従って、様々な実施形態の詳細の参照は、本発明にとっての本質的なことに関する特徴だけを記載する請求項の範囲を限定するものではない。
【符号の説明】
【0111】
101 ユーザ端末
102 マスタMNS
110 制御プレーン
111 WANオーケストレーションサービス
112 ネットワーク管理サービス
113 接続マネージャサービス
114 制御プレーンマネージャサービス
115 モデム画像
116 接続優先順位付けサービス
117 認証サービス
120 ルーティングサービス
121 ネットワークコントローラ
122 セルラーモデム
123 衛星モデム
130 コンピュータスタック
131 ローカルストレージ
132 コンテナアプリケーションストア
135 WiFiAPアプリケーション
141 ネットワーク管理サービス
142 接続マネージャサービス
143 接続優先順位付けサービス
144 認証サービス
151 152 153 154 衛星ハブISP
156 157 158 EPC
160 SD-WAN機器/コントローラ
170 インターネットコンテンツ
180 VPNコンセントレータ
Primary user 一次ユーザ
【国際調査報告】