(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-18
(54)【発明の名称】間接活線作業用ダブルポール操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック及びこれを用いた間接活線工機具操作方法
(51)【国際特許分類】
H02G 1/02 20060101AFI20240611BHJP
B25B 11/00 20060101ALI20240611BHJP
【FI】
H02G1/02
B25B11/00 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576333
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-12
(86)【国際出願番号】 KR2022005995
(87)【国際公開番号】W WO2023277324
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2021-0086646
(32)【優先日】2021-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521372208
【氏名又は名称】デウォン エレクトリック カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】DAEWON ELECTRIC CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】307, Daeyul laechu-gil, Bugi-myeon, Cheongwon-gu, Cheongju-si, Chungcheongbuk-do 28137 Republic of Korea
(71)【出願人】
【識別番号】520066762
【氏名又は名称】デウォン インダストリー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】DAEWON INDUSTRY CORP.
【住所又は居所原語表記】26, Soemarul-gil, Jeungpyeong-eup Jeungpyeong-gun Chungcheongbuk-do 27913 Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100179648
【氏名又は名称】田中 咲江
(74)【代理人】
【識別番号】100222885
【氏名又は名称】早川 康
(74)【代理人】
【識別番号】100140338
【氏名又は名称】竹内 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100227695
【氏名又は名称】有川 智章
(74)【代理人】
【識別番号】100170896
【氏名又は名称】寺薗 健一
(74)【代理人】
【識別番号】100219313
【氏名又は名称】米口 麻子
(74)【代理人】
【識別番号】100161610
【氏名又は名称】藤野 香子
(72)【発明者】
【氏名】グォン セウォン
【テーマコード(参考)】
3C020
5G352
【Fターム(参考)】
3C020WW06
5G352AE05
(57)【要約】
本発明は、活線作業に用いられるクランプスティックに関し、より詳しくは、電気の供給を中断させない活線又は無停電工事で作業者が安全で一層便利に使えるようにラック及びピニオンギアを用いてダブルポール操作部を構成し、前記操作部によってホルダー部及びフック組立体を操作して先端工具を前記ホルダー部の先端に堅固に結合することができ、前記操作部の長さを最小化することで、作業者の先端工具の操作、回転巻取引抜式特高圧配電線路バインド線除去、及び電線の被膜を含む異物の除去のための作業の際、容易に把持及び操作することができるようにする間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック及びこれを用いた間接活線工機具操作方法に関する技術分野である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホルダー部(167)に挿入されるフック組立体(177)を用いて作業対象物をクランピングするか、或いは前記ホルダー部(167)と絶縁棒部(110)を介して連結された電動ハンドル(155)を用いて前記ホルダー部(167)を回転させて、クランピングされた作業対象物を回転させる間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックであって、
前記絶縁棒部(110)の中空を貫通して設けられ、前記フック組立体(177)の後部に前部が連結されるように設けられる作動ロッド(125)と、
前記絶縁棒部(110)の後部に設けられ、前記作動ロッド(125)の後部と連結されるように設けられ、前記ホルダー部(167)に前記フック組立体(177)が挿入される深さを調節するダブルポール操作部(135)と、を含んでなることを特徴とする、間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック。
【請求項2】
前記ダブルポール操作部(135)は、
前記絶縁棒部(110)の後部に設けられ、中空が形成された延長棒部(135a)と、
中空が形成され、前記延長棒部(135a)の外周縁に前後方に移動可能に設けられる操作ノブ(136)と、
前後方に長さが形成され、前記延長棒部(135a)の中空に設けられ、前記作動ロッド(125)の後部と連結されるように設けられる下部ラックギア(137)と、
前記延長棒部(135a)の後部に設けられ、前記操作ノブ(136)の中空に設けられ、前記下部ラックギア(137)の後部が貫通するように中空が形成され、前記下部ラックギア(137)に対応するピニオンギア(138a)を前記下部ラックギア(137)の上部に備えるピニオン部(138)と、
前後方に長さが形成され、前記操作ノブ(136)の中空に固定的に設けられ、前記ピニオン部(138)の上部に位置するように固定的に設けられ、前記ピニオンギア(138a)に対応するとともに、前記ピニオンギア(138a)によって前記下部ラックギア(137)の移動方向と同じ方向に移動する上部ラックギア(139)と、を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック。
【請求項3】
前記ダブルポール操作部(135)は、
前記延長棒部(135a)の外周縁に固定的に設けられ、前記上部ラックギア(139)の下部に位置するように固定的に設けられ、上面に前記上部ラックギア(139)の両側に位置するように前後方に一対のラチェットギア(135b-1)が形成されるラチェットプレート(135b)を含んでなり、
前記操作ノブ(136)は、
上部前側に貫通して設けられ、前記ラチェットギア(135b-1)に対応するように設けられる第1ポール(pawl)(136a)を含んでなることを特徴とする、請求項2に記載の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック。
【請求項4】
前記ピニオン部(138)は、
前記延長棒部(135a)の後部に結合され、外周縁の上部が開放し、中空が形成されることにより、前記下部ラックギア(137)の後部が貫通する胴体(138b)と、
前記胴体(138b)の開放した上部両側に設けられ、前記ピニオンギア(138a)を回転可能に備える一対のピニオン支持体(138c)と、を含んでなることを特徴とする、請求項3に記載の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック。
【請求項5】
前記上部ラックギア(139)は、
両側面にそれぞれ長手方向に形成されるガイド溝(139a)を含んでなり、
前記ピニオン部(138)のピニオン支持体(138c)は、
内側面上部に突設されて前記ガイド溝(139a)に挿入されるガイド突起(138c-1)を含んでなることを特徴とする、請求項4に記載の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック。
【請求項6】
前記ピニオン部(138)は、
前記胴体(138b)の中空下部に設けられて前記下部ラックギア(137)の下面を支持するベアリング部(138d)を含んでなることを特徴とする、請求項5に記載の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック。
【請求項7】
前記ラチェットプレート(135b)は、
上面前部に形成され、前記一対のラチェットギア(135b-1)の間に形成される係止ラチェット(135b-2)を含んでなり、
前記操作ノブ(136)は、
上部前側に貫通して設けられ、前記第1ポール(pawl)(136a)の中央を貫通するように設けられ、前記係止ラチェット(135b-2)に対応する第2ポール(pawl)(136b)を含んでなることを特徴とする、請求項3に記載の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック。
【請求項8】
前記絶縁棒部(110)は、
中空が形成され、前記作動ロッド(125)の外周縁に設けられ、前記ホルダー部(167)の後部に前部が連結されるように設けられる回転パイプ(130)と、
中空が形成され、前記回転パイプ(130)の外周縁に設けられ、前部に前記ホルダー部(167)が回転可能に連結されるように設けられる支持管体(111)と、を含んでなり、
前記電動ハンドル(155)は、
前記支持管体(111)の後部と前記ダブルポール操作部(135)の前部との間に設けられ、前記回転パイプ(130)に動力伝達可能に設けられ、前記作動ロッド(125)の後部が貫通する動力伝達部(156)と、
前記動力伝達部(156)の上部に設けられ、駆動モーターを備えるハンドルボディー(157)と、
前記動力伝達部(156)の内部に設けられ、前記ハンドルボディー(157)が前記動力伝達部(156)から分離されると、前記回転パイプ(130)の回転を防止する回転防止部材(158)と、を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック。
【請求項9】
前記動力伝達部(156)は、
前記支持管体(111)の後部と前記ダブルポール操作部(135)の前部との間に設けられるギアハウジング(156a)と、
前記ギアハウジング(156a)の内部前側に設けられ、前記回転パイプ(130)の後部と連結される第1ベベルギア(156b)と、
前記ギアハウジング(156a)の内側上部に設けられ、前記第1ベベルギア(156b)に対応し、結合ホール(156c-1)が貫設される第2ベベルギア(156c)と、を含んでなり、
前記回転防止部材(158)は、
前記ギアハウジング(156a)の内側下部に設けられる下部支持体(158a)と、
前記下部支持体(158a)の上部に上方に弾支されるように設けられ、上部に、前記第2ベベルギア(156c)の結合ホール(156c-1)に挿入されて前記第2ベベルギア(156c)の回転を防止する回転防止突起(158b-1)を備える上部支持体(158b)と、を含んでなることを特徴とする、請求項8に記載の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック。
【請求項10】
ホルダー部(167)に挿入されるフック組立体(177)を用いて作業対象物をクランピングするか、或いは前記ホルダー部(167)と絶縁棒部(110)を介して連結された電動ハンドル(155)を用いて前記ホルダー部(167)を回転させて、クランピングされた作業対象物を回転させる間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックにおいて、
前記絶縁棒部(110)の中空を貫通して設けられ、前記フック組立体(177)の後部に前部が連結されるように設けられる作動ロッド(125)と、
前記絶縁棒部(110)の後部に設けられ、前記作動ロッド(125)の後部と連結されるように設けられ、前記ホルダー部(167)に前記フック組立体(177)が挿入される深さを調節するダブルポール操作部(135)と、を含んでなり、
前記ダブルポール操作部(135)は、前記スティックに対して第1ポール(136a)及び第2ポール(136b)の後部を押圧せず、操作ノブ(136)のみを引くことによって後方に移動してから前方に移動する2段移動操作が可能であり、
前記2段移動操作は、
前記第1ポール(136a)の後部を押圧して前記操作ノブ(136)を前方に移動させることにより、前記第2ポール(136b)の前部下端が係止ラチェット(135b-2)にかかってフック(188)が開放しない状態までのみ移動させる1段移動と、
前記1段移動の後、前記第2ポール(136b)の後部を押圧して前記操作ノブ(136)を前方に移動させて、フック(188)が開放するようにする2段移動と、からなり、
前記フック組立体(177)は、前記ダブルポール操作部(135)の2段移動操作によって前記ホルダー部(167)内に挿入される深さが調節されることを特徴とする、間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックを用いた間接活線工機具操作方法。
【請求項11】
請求項1~9のいずれか一項に記載の間接活線作業用電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックを準備する第1準備段階(S10)と、
先端工具又は間接活線に必要な作業対象物を前記フック組立体(177)に結合する第2準備段階(S20)と、
前記電動ハンドル(155)を作動させて前記ホルダー部(167)を回転させて、クランピングされた作業対象物を回転させる作業実行段階(S30)と、
作業実行の後、先端工具又は間接活線に必要な作業対象物と前記フック組立体(177)とを分離する解体段階(S40)と、を含んでなることを特徴とする、間接活線作業用電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックを用いた間接活線施工方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、活線作業に用いられるクランプスティックに関し、より詳しくは、電気の供給を中断させない活線又は無停電工事で作業者が安全で一層便利に使えるようにラック及びピニオンギアを用いてダブルポール操作部を構成し、前記操作部によってホルダー部及びフック組立体を操作して先端工具を前記ホルダー部の先端に堅固に結合することができ、前記操作部の長さを最小化することで、作業者の先端工具の操作、回転巻取引抜式特高圧配電線路バインド線除去、及び電線の被膜を含む異物の除去のための作業の際、容易に把持及び操作することができるようにする間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック及びこれを用いた間接活線工機具操作方法に関する技術分野である。
【背景技術】
【0002】
一般に、活線作業とは、配電線路に送電し続けながら実施する線路作業を言う。活線作業は安全事故の危険が非常に高いので、送配電設備のように電力の遮断が困難な場合に実施し、活線作業を実施する使用者は絶縁用保護具又は防護具を必ず使用しなければならない。
【0003】
配電線路の活線作業は、直接活線作業及び間接活線作業に区分することができる。直接活線作業は、絶縁されたバケツ内で使用者が絶縁手袋を着用した後、活線状態で直接接触して作業を行う方法である。直接活線作業は、簡便で作業時間を節減することができる一方で、感電事故の危険性が高くてたびたび人命被害が発生する欠点がある。間接活線作業は、ホットスティックなどの絶縁工具を使用して非接触間接作業を行う方法である。間接活線作業は、作業時間が多くかかるが、安全事故の危険を大きく減らすことができる。
【0004】
活線作業としては、支持碍子などの電線路構成部品を点検、修理、交替、及び掃除する作業などがあり、作業の種類によって、直接活線作業方式又は間接活線作業方式を適切に用いることができる。
【0005】
最近、配電線路の新規及び維持補修工事を実行するにあたり、電気の供給を中断させない活線又は無停電工事の比重が高くなっている。従来では、使用者が高圧の電力線と直接接触する直接活線作業が多かったが、現在は、安全上の理由で非接触間接活線作業に作業方式が転換される過程にある。
【0006】
間接活線作業を実施するためには、それによる間接活線作業用作業工具が必要である。ところが、従来普及された工具は極めて一部に相当する間接活線作業を行うか、又は現在の作業環境に相応しくない立ち後れた旧式の工具で作業を行うから、安全性が落ちる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解決しようと案出された技術であり、操作が簡単で使用が便利であるので、次第に複雑になる配電線路に対する間接活線作業を作業者が安全で容易に実施することができるようにし、特に操作ノブの中空に、操作部の長さが最小化するようにラック及びピニオンギアを用いてダブルポール操作部を構成することにより、先端工具の結合及び操作だけでなく、回転巻取引抜式特高圧配電線路バインド線の除去及び電線の被膜を含む異物の除去のための作業の際、容易に把持及び操作することができるようにする間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック及びこれを用いた間接活線工機具操作方法を提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の所期の目的を達成するために、ホルダー部に挿入されるフック組立体を用いて作業対象物をクランピングするか、或いは前記ホルダー部と絶縁棒部を介して連結された電動ハンドルを用いて前記ホルダー部を回転させて、クランピングされた作業対象物を回転させる間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックであって、前記絶縁棒部の中空を貫通して設けられ、前記フック組立体の後部に前部が連結されるように設けられる作動ロッドと、前記絶縁棒部の後部に設けられ、前記作動ロッドの後部と連結されるように設けられ、前記ホルダー部に前記フック組立体が挿入される深さを調節するダブルポール操作部と、を含んでなることを特徴とする、間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックを提示する。
【0009】
また、本発明の前記操作部は、前記絶縁棒部の後部に設けられ、中空が形成された延長棒部と、中空が形成され、前記延長棒部の外周縁に前後方に移動可能に設けられる操作ノブと、前後方に長さが形成され、前記延長棒部の中空に設けられ、前記作動ロッドの後部と連結されるように設けられる下部ラックギアと、前記延長棒部の後部に設けられ、前記操作ノブの中空に設けられ、前記下部ラックギアの後部が貫通するように中空が形成され、前記下部ラックギアに対応するピニオンギアを前記下部ラックギアの上部に備えるピニオン部と、前後方に長さが形成され、前記操作ノブの中空に固定的に設けられ、前記ピニオン部の上部に位置するように固定的に設けられ、前記ピニオンギアに対応するとともに、前記ピニオンギアによって前記下部ラックギアの移動方向と同じ方向に移動する上部ラックギアと、を含んでなることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の前記操作部は、前記延長棒部の外周縁に固定的に設けられ、前記上部ラックギアの下部に位置するように固定的に設けられ、上面に前記上部ラックギアの両側に位置するように前後方に一対のラチェットギアが形成されるラチェットプレートを含んでなり、前記操作ノブは、上部前側に貫通して設けられ、前記ラチェットギア(135b-1)に対応するように設けられる第1ポール(pawl)を含んでなることを特徴とする。
【0011】
また、本発明の前記ピニオン部は、前記延長棒部の後部に結合され、外周縁の上部が開放し、中空が形成されることにより、前記下部ラックギアの後部が貫通する胴体と、前記胴体の開放した上部両側に設けられ、前記ピニオンギアを回転可能に備える一対のピニオン支持体と、を含んでなることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の前記上部ラックギアは、両側面にそれぞれ長手方向に形成されるガイド溝を含んでなり、前記ピニオン部のピニオン支持体は、内側面上部に突設されて前記ガイド溝に挿入されるガイド突起を含んでなることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の前記ピニオン部は、前記胴体の中空下部に設けられて前記下部ラックギアの下面を支持するベアリング部を含んでなることを特徴とする。
【0014】
また、本発明の前記ラチェットプレートは、上面前部に形成され、前記一対のラチェットギアの間に形成される係止ラチェットを含んでなり、前記操作ノブは、上部前側に貫通して設けられ、前記第1ポール(pawl)の中央を貫通するように設けられ、前記係止ラチェットに対応する第2ポール(pawl)を含んでなることを特徴とする。
【0015】
また、本発明の前記絶縁棒部は、中空が形成され、前記作動ロッドの外周縁に設けられ、前記ホルダー部の後部に前部が連結されるように設けられる回転パイプと、中空が形成され、前記回転パイプの外周縁に設けられ、前部に前記ホルダー部が回転可能に連結されるように設けられる支持管体と、を含んでなり、前記電動ハンドルは、前記支持管体の後部と前記ダブルポール操作部の前部との間に設けられ、前記回転パイプに動力伝達可能に設けられ、前記作動ロッドの後部が貫通する動力伝達部と、前記動力伝達部の上部に設けられ、駆動モーターを備えるハンドルボディーと、前記動力伝達部の内部に設けられ、前記ハンドルボディーが前記動力伝達部から分離されると、前記回転パイプの回転を防止する回転防止部材と、を含んでなることを特徴とする。
【0016】
また、本発明の前記動力伝達部は、前記支持管体の後部と前記ダブルポール操作部の前部との間に設けられるギアハウジングと、前記ギアハウジングの内部前側に設けられ、前記回転パイプの後部と連結される第1ベベルギアと、前記ギアハウジングの内側上部に設けられ、前記第1ベベルギアに対応し、結合ホールが貫設される第2ベベルギア(156c)と、を含んでなり、前記回転防止部材は、前記ギアハウジングの内側下部に設けられる下部支持体と、前記下部支持体の上部に上方に弾支されるように設けられ、上部に、前記第2ベベルギア(156c)の結合ホールに挿入されて前記第2ベベルギア(156c)の回転を防止する回転防止突起を備える上部支持体(158b)と、を含んでなることを特徴とする。
【0017】
本発明は、上記の所期の目的を実現するために、ホルダー部(167)に挿入されるフック組立体(177)を用いて作業対象物をクランピングするか、或いは前記ホルダー部(167)と絶縁棒部(110)を介して連結された電動ハンドル(155)を用いて前記ホルダー部(167)を回転させて、クランピングされた作業対象物を回転させる間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックにおいて、前記絶縁棒部(110)の中空を貫通して設けられ、前記フック組立体(177)の後部に前部が連結されるように設けられる作動ロッド(125)と、前記絶縁棒部(110)の後部に設けられ、前記作動ロッド(125)の後部と連結されるように設けられ、前記ホルダー部(167)に前記フック組立体(177)が挿入される深さを調節するダブルポール操作部(135)と、を含んでなり、前記ダブルポール操作部(135)は、前記スティックに対して後方に移動してから前方に移動する2段移動操作が可能であり、前記フック組立体(177)は、前記ダブルポール操作部(135)の2段移動操作によって前記ホルダー部(167)内に挿入される深さが調節されることを特徴とする、間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックを用いた間接活線工機具操作方法を提示する。
【発明の効果】
【0018】
上述したように提示された本発明による間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック(以下、「クランプスティック」という)及びこれを用いた間接活線工機具操作方法は、作業者がクランプスティックを握って操作部を操作することにより、ホルダー部のフックに作業対象物が容易にかかるようにするとともに堅固にクランピングすることができるようにして安全に作業を実施することができる効果と、ラック及びピニオンギアを用いてダブルポール操作部を構成することにより、前記操作部の長さを最小化して、作業者がダブルポール操作部を用いた先端工具の結合及び操作をより容易で安全に実施することができる効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の好適な実施例によるクランプスティックを示す斜視図である。
【
図2】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのホルダー部及び絶縁棒部を示す部分投影図である。
【
図3】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのホルダー部及び絶縁棒部を示す部分投影図である。
【
図4】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのホルダー部及び絶縁棒部を示す部分投影図である。
【
図5】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのホルダー部及び絶縁棒部を示す部分分解斜視図である。
【
図6】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのホルダー部を示す分解斜視図である。
【
図7】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのフック組立体を示す分解斜視図である。
【
図8】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのダブルポール操作部を示す部分斜視図である。
【
図9】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのダブルポール操作部を示す部分分解斜視図である。
【
図10】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのダブルポール操作部を示す部分分解斜視図である。
【
図11】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのダブルポール操作部を示す部分投影図である。
【
図12】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのダブルポール操作部の作動を示す部分投影図である。
【
図13】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのダブルポール操作部の作動を示す部分投影図である。
【
図14】本発明の好適な実施例によるクランプスティックのダブルポール操作部の作動を示す部分投影図である。
【
図15】本発明の好適な実施例によるクランプスティックの動力伝達部を示す側面投影図(a)及び背面投影図(b)である。
【
図16】本発明の好適な実施例によるクランプスティックの回転防止部材の作動を示す側面投影図(a)及び背面投影図(b)である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明は、活線作業に用いられる間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック及びこれを用いた間接活線工機具操作方法に関するものであり、より詳細に説明すると、電気の供給を中断させない活線又は無停電工事で作業者が安全で一層便利に使用することができるように、ラック及びピニオンギアを用いてダブルポール操作部135を構成し、前記のように構成されたダブルポール操作部135によってホルダー部167及び前記ホルダー部167に挿入されるフック組立体177を操作して先端工具又は作業対象物(以下、「先端工具又は作業対象物」を混用する)を前記ホルダー部167の先端に堅固に結合することができ、特に前記ダブルポール操作部135の長さを最小化することにより、作業者が先端工具の操作、回転巻取引抜式特高圧配電線路バインド線除去、及び電線の被膜を含む異物の除去のための作業の際、容易に把持及び操作することができるようにする間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック及びこれを用いた間接活線工機具操作方法に関する技術である。
【0021】
上記の本発明を達成するための間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックの構成は、ホルダー部167に挿入されるフック組立体177を用いて作業対象物をクランピングするか、或いは前記ホルダー部167と絶縁棒部110を介して連結された電動ハンドル155を用いて前記ホルダー部167を回転させて、クランピングされた作業対象物を回転させる間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックにおいて、前記絶縁棒部110の中空を貫通して設けられ、前記フック組立体177の後部に前部が連結されるように設けられる作動ロッド125と、前記絶縁棒部110の後部に設けられ、前記作動ロッド125の後部と連結されるように設けられ、前記ホルダー部167に前記フック組立体177が挿入される深さを調節するダブルポール操作部135と、を含んでなることを特徴とする。
【0022】
また、本発明の前記ダブルポール操作部135は、前記絶縁棒部110の後部に設けられ、中空が形成された延長棒部135aと、中空が形成され、前記延長棒部135aの外周縁に前後方に移動可能に設けられる操作ノブ136と、前後方に長さが形成され、前記延長棒部135aの中空に設けられ、前記作動ロッド125の後部と連結されるように設けられる下部ラックギア137と、前記延長棒部135aの後部に設けられ、前記操作ノブ136の中空に設けられ、前記下部ラックギア137の後部が貫通するように中空が形成され、前記下部ラックギア137に対応するピニオンギア138aを前記下部ラックギア137の上部に備えるピニオン部138と、前後方に長さが形成され、前記操作ノブ136の中空に固定的に設けられ、前記ピニオン部138の上部に位置するように固定的に設けられ、前記ピニオンギア138aに対応するとともに、前記ピニオンギア138aによって前記下部ラックギア137の移動方向と同じ方向に移動する上部ラックギア139と、を含んでなることを特徴とする。
【0023】
また、本発明の前記ダブルポール操作部135は、前記延長棒部135aの外周縁に固定的に設けられ、前記上部ラックギア139の下部に位置するように固定的に設けられ、上面に前記上部ラックギア139の両側に位置するように前後方に一対のラチェットギア135b-1が形成されるラチェットプレート135bを含んでなり、前記操作ノブ136は、上部前側に貫通して設けられ、前記ラチェットギア135b-1に対応するように設けられる第1ポール(pawl)136aを含んでなることを特徴とする。
【0024】
また、本発明の前記ピニオン部138は、前記延長棒部135aの後部に結合され、外周縁の上部が開放し、中空が形成されて前記下部ラックギア137の後部が貫通する胴体138bと、前記胴体138bの開放した上部両側に設けられ、前記ピニオンギア138aを回転可能に備える一対のピニオン支持体138cと、を含んでなることを特徴とする。
【0025】
また、本発明の前記上部ラックギア139は、両側面にそれぞれ長手方向に形成されるガイド溝139aを含んでなり、前記ピニオン部138のピニオン支持体138cは、内側面上部に突設されて前記ガイド溝139aに挿入されるガイド突起138c-1を含んでなることを特徴とする。
【0026】
また、本発明の前記ピニオン部138は、前記胴体138bの中空下部に設けられて前記下部ラックギア137の下面を支持するベアリング部138dを含んでなることを特徴とする。
【0027】
また、本発明の前記ラチェットプレート135bは、上面前部に形成され、前記一対のラチェットギア135b-1の間に形成される係止ラチェット135b-2を含んでなり、前記操作ノブ136は、上部前側に貫通して設けられ、前記第1ポール(pawl)136aの中央を貫通するように設けられ、前記係止ラチェット135b-2に対応する第2ポール(pawl)136bを含んでなることを特徴とする。
【0028】
また、本発明の前記絶縁棒部110は、中空が形成され、前記作動ロッド125の外周縁に設けられ、前記ホルダー部167の後部に前部が連結されるように設けられる回転パイプ130と、中空が形成され、前記回転パイプ130の外周縁に設けられ、前部に前記ホルダー部167が回転可能に連結されるように設けられる支持管体111と、を含んでなり、前記電動ハンドル155は、前記支持管体111の後部と前記ダブルポール操作部135の前部との間に設けられ、前記回転パイプ130に動力を伝達することができるように設けられ、前記作動ロッド125の後部が貫通する動力伝達部156と、前記動力伝達部156の上部に設けられ、駆動モーターを備えるハンドルボディー157と、前記動力伝達部156の内部に設けられ、前記ハンドルボディー157が前記動力伝達部156から分離されると、前記回転パイプ130の回転を防止する回転防止部材158と、を含んでなることを特徴とする。
【0029】
また、本発明の前記動力伝達部156は、前記支持管体111の後部と前記ダブルポール操作部135の前部との間に設けられるギアハウジング156aと、前記ギアハウジング156aの内側前部に設けられ、前記回転パイプ130の後部と連結される第1ベベルギア156bと、前記ギアハウジング156aの内側上部に設けられ、前記第1ベベルギア156bに対応し、結合ホール156c-1が貫設される第2ベベルギア156cと、を含んでなり、前記回転防止部材158は、前記ギアハウジング156aの内側下部に設けられる下部支持体158aと、前記下部支持体158aの上部に上方に弾支されるように設けられ、上部に前記第2ベベルギア156cの結合ホール156c-1に挿入されて前記第2ベベルギア156cの回転を防止する回転防止突起158b-1を備える上部支持体158bと、を含んでなることを特徴とする。
【0030】
上記の本発明を達成するための間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックを用いた間接活線工機具操作方法の構成は、前記のような間接活線作業用電動式回転グリップオールクランプスティックを準備する第1準備段階(S10)と、先端工具を前記フック組立体177に結合する第2準備段階(S20)と、前記電動ハンドル155を作動させることで、前記ホルダー部167を回転させて前記先端工具を回転させることにより、電線を前記先端工具に巻き取るか又は前記電線に被覆された膜や埃などの異物を除去する作業実行段階(S30)と、を含んでなることを特徴とする。
【0031】
以下、本発明の実施例を示す
図1~
図16に基づいて本発明を具体的に説明する。
【0032】
まず、本発明の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック(以下、「クランプスティック」という)は、先端に備えられるホルダー部167と、前記ホルダー部167に挿入されるフック組立体177と、前記ホルダー部167の後部に連結される絶縁棒部110と、前記絶縁棒部110の後部に設けられる動力伝達部156と、前記動力伝達部156の上部に連結される電動ハンドル155と、前記動力伝達部156の後部に連結される取っ手部115と、を含んでなる。
【0033】
このような本発明のクランプスティックは、前記ホルダー部167に挿入される前記フック組立体177を用いて作業対象物をクランピングするか、或いは前記ホルダー部167と絶縁棒部110を介して連結された電動ハンドル155、具体的には前記絶縁棒部110及び動力伝達部156を介して前記ホルダー部167と連結される電動ハンドル155を用いて前記ホルダー部167を回転させることにより、クランピングされた作業対象物を回転させて間接活線作業を実施することができるようにする。
【0034】
ここで、本発明のクランプスティックは、前記取っ手部115にダブルポール操作部135が設けられることにより、前記フック組立体177を前記ホルダー部167に挿入するか又は引き出すように操作することができるので、前記フック組立体177に作業対象物又は先端工具を堅固に結合することにより、作業者が先端工具の操作、回転巻取引抜式特高圧配電線路バインド線除去、及び電線の被膜を含む異物の除去のための作業の際、容易に把持及び操作することができるようにすることを特徴とする。
【0035】
以下、本発明の特徴を有するダブルポール操作部135の構成を説明するとき、動力伝達部156の構成を後述するが、前記動力伝達部156の構成がなくても前記ダブルポール操作部135の構成が作動することによって構成が有機的に連結されて動作することができるというのは自明であろうが、前記電動ハンドル155を介して前記ホルダー部167を回転させるためには前記動力伝達部156が必須に必要な構成なので、前記動力伝達部156の構成を言及しないときは前記動力伝達部156が前記絶縁棒部110とダブルポール操作部135との間に設けられているという前提條件が裏付けられなければならないというのは明らかであろう。
【0036】
さらに、本発明で言及する先端及び後端は、それぞれ前部及び後部と名称のみ異なるだけで、同一乃至類似の意味として使われることは自明であろう。
【0037】
本発明のクランプスティックは、使用者が手で握って操作することができる絶縁棒部110と、前記絶縁棒部110の内側に配置される作動ロッド125及び回転パイプ130と、前記絶縁棒部110の後端に配置され、作動ロッド125と連結される電動ハンドル155と、前記絶縁棒部110の先端に配置されるホルダー部167と、を含んでなる。
【0038】
ここで、前記絶縁棒部110、作動ロッド125及び回転パイプ130は電気が通じない絶縁体で構成され、このような本発明のクランプスティックは、ホルダー部167で電柱などに設けられる間接活線工具などの作業対象物を直接手で握らず多様な間接活線作業を実施するのに便利で安全に用いることができる。
【0039】
具体的には、前記絶縁棒部110は、中空が形成された支持管体111と、前記支持管体111の内側に配置される作動ロッド125と、前記支持管体111の内側に配置され、前記作動ロッド125の外側に配置される回転パイプ130と、を含んでなり、前記支持管体111の後端には以後に詳細に説明する動力伝達部156が連結され、前記動力伝達部の後端には以後に詳細に説明する取っ手部115が連結される。
【0040】
他に説明すると、前記絶縁棒部110は、中空を貫通して設けられ、以後に詳細に説明するフック組立体177の後部に前部が連結されるように設けられる作動ロッド125と、中空が形成され、前記作動ロッド125の外周縁に設けられ、ホルダー部167の後部に前部が連結されるように設けられる回転パイプ130と、中空が形成され、前記回転パイプ130の外周縁に設けられ、前部に前記ホルダー部167が回転可能に連結されるように設けられる支持管体111と、を含んでなる。
【0041】
前記支持管体111は内側に作動ロッド125及び回転パイプ130などを収容することができる空間を有するように中空管の形態に形成され、前記支持管体111の先端にはホルダー部167を回転可能に支持するスティックホルダー120が備えられ、前記スティックホルダー120は、ホルダー部167が回転可能に結合される上部ホルダー121と、支持管体111及び上部ホルダー121を取り囲み、上部ホルダー121を支持管体111に固定させる下部ホルダー122と、を含んでなる一方で、前記上部ホルダー121及び下部ホルダー122は、その内部に回転パイプ130が通過するように、中空の構造を有する。
【0042】
また、前記支持管体111の中間部分には保護スカート(図示せず)が結合され、保護スカートは支持管体111の周囲に沿って支持管体111の外面から突出するように配置され、ホルダー部167が作業対象物を把持するとき、作業対象物などから落ちる異物が作業者に到逹することができないようにし、活線作業中に作業者の手が過度にホルダー部167側に近付くことを防止する役割を果たす。
【0043】
さらに、以後に詳細に説明する動力伝達部156は前記支持管体111と取っ手部115との間で前記支持管体111と取っ手部115とを連結し、内部に、以後に詳細に説明する第1ベベルギア156b、第2ベベルギア156c及び回転防止部材158を収容することができる収容空間が形成される。
【0044】
ここで、前記動力伝達部156の外側、すなわち、上部には連結ボス(図示せず)が結合される。前記連結ボスは、電動ハンドル155が分離可能に結合できるように、前記動力伝達部156の外側、すなわち、上方に突出し、電動ハンドル155との締結のための締結溝(図示せず)が形成される。
【0045】
また、取っ手部115は、作業者が手で把持することができるように、動力伝達部156の後端から後方に延び、以後に詳細に説明するダブルポール操作部135が前後方に、すなわち、長手方向に移動可能に結合される。図面には、取っ手部115が以後に詳細に説明するダブルポール操作部135の後部に結合されるものとして示したが、取っ手部115の構造は多様に変更可能である。
【0046】
前記に関連して、前記作動ロッド125は絶縁棒部110の中空に配置される回転パイプ130の内側に配置される。具体的には、前記作動ロッド125は回転パイプ130の内側に設けられる中空に直線移動可能に、すなわち、前後方に移動可能に配置される。
【0047】
ここで、前記作動ロッド125は、メインロッド126と、前記メインロッド126の後端に結合される後端ロッド127と、前記後端ロッド127の後端に結合され、以後に詳細に説明する下部ラックギア137の先端が連結されるコネクタ(図示せず)と、前記メインロッド126の先端に結合される先端ロッド128と、を含んでなる。
【0048】
前記後端ロッド127は前記コネクタに回転可能に結合され、前記先端ロッド128はホルダー部167に回転可能に結合され、前記後端ロッド127及び先端ロッド128はそれぞれメインロッド126と螺合方式で結合できる。このように、作動ロッド125を3部分からなる組立式構造にすると、作動ロッド125をホルダー部167及びダブルポール操作部135と組み立てることが容易である効果を得ることができる。
【0049】
また、前記先端ロッド128にはホルダー部167との結合のための先端結合部材129が結合され、このような 先端ロッド128は、作業者の操作によるダブルポール操作部135の直線移動力をホルダー部167、具体的にはフック組立体177に伝達することができる。
【0050】
前記に関連して、前記回転パイプ130は支持管体111に回転可能に配置され、ホルダー部167と結合される。
【0051】
具体的には、前記回転パイプ130は、回転パイプメインボディー131と、前記回転パイプメインボディー131の先端に結合される回転パイプサブボディー132と、を含んでなり、前記回転パイプ130の内側には作動ロッド125を収容することができる中空が形成され、前記回転パイプサブボディー132の先端には、ホルダー部167と結合される回転パイプ結合部134が備えられ、前記回転パイプ結合部134は電動ハンドル155の回転力をホルダー部167に伝達することができる。
【0052】
前記に関連して、前記電動ハンドル155は、前記支持管体111と以後に詳細に説明するダブルポール操作部135との間に、すなわち、前記支持管体111の後部と以後に詳細に説明するダブルポール操作部135の前部との間に設けられ、前記回転パイプ130に動力伝達可能に設けられ、前記作動ロッド125の後部が貫通する動力伝達部156と、前記動力伝達部156の上部に設けられ、駆動モーター(図示せず)を備えるハンドルボディー157と、前記動力伝達部156の内部に設けられ、前記ハンドルボディー157が前記動力伝達部156から分離されると、前記回転パイプ130の回転を防止する回転防止部材158と、を含んでなることを特徴とする。
【0053】
前記電動ハンドル155は前記動力伝達部156を介して回転パイプ130に動力伝達可能に連結され、作業者によって操作されると、駆動モーターの駆動力を前記動力伝達部156を介して回転パイプ130に伝達して前記回転パイプ130を回転させ、よって前記回転パイプ130の先端に結合されたホルダー部167が回転する。
【0054】
具体的には、前記動力伝達部156は前記支持管体111とダブルポール操作部135との間に、すなわち、前記支持管体111の後部とダブルポール操作部135の前部との間に設けられるギアハウジング156aと、前記ギアハウジング156aの内側前方に設けられ、前記回転パイプ130の後部と連結される第1ベベルギア156b及び前記ギアハウジング156aの内側上部に設けられ、前記第1ベベルギア156bに対応して噛み合って、電動ハンドル155のハンドル軸(図示せず)が分離可能に結合される結合ホール156c-1が貫設される第2ベベルギア156cと、を含んでなる。
【0055】
前記結合ホール156c-1は図面には単純に円形のホールとして示されているが、横断面の形状が非円形、すなわち、多角形の電動ハンドル155のハンドル軸に対応する形状に形成され、前記第2ベベルギア156cはギアハウジング156aの外側、すなわち、上方に露出される。
【0056】
よって、前記電動ハンドル155の駆動モーターの作動の際、前記第2ベベルギア156cが回転し、これと同時に第1ベベルギア156bが前記第2ベベルギア156cに連動して一緒に回転することにより、前記回転パイプ130が回転することによってホルダー部167が回転するようになる。
【0057】
ここで、前記第1ベベルギア156b及び第2ベベルギア156cはそれぞれギアハウジング156aに配置されるベアリング(図示せず)を介して回転可能に支持されることができ、作業者は必要に応じて電動ハンドル155のハンドル軸を結合ホール156c-1から分離することができ、前記ハンドル軸が分離された結合ホール156c-1に手動レンチを結合して第2ベベルギア156cを手動で回転させることができる。
【0058】
さらに、図面には、ハンドル軸と回転パイプ130とがおよそ垂直に配置され、動力伝達部156がおよそ垂直に配置される二つのベベルギア(第1ベベルギア156b及び第2ベベルギア156c)を含むものとして示しているが、動力伝達部156の構造は多様に変更可能であるというのは明らかであろう。すなわち、前記動力伝達部156は、ベベルギア以外のギア列を含む構造又はギアの他に電動ハンドル155の回転力を回転パイプ130に伝達することができる他の動力伝達部材を含む他の構造を有することができ、以後に詳細に説明する回転防止部材158を含む場合には、ベベルギアの構造に構成されることが好ましい。
【0059】
前記に関連して、前記電動ハンドル155は、動力伝達部156を介して回転パイプ130に回転力を提供することができるように、絶縁棒部110の取っ手部115側に配置される。このような電動ハンドル155は、絶縁棒部110に分離可能に結合されるハンドルボディー157と、動力伝達部156と連結されるハンドル軸と、前記ハンドル軸を回転させるための駆動力を発生する駆動モーターと、作業者の操作のためのスイッチ(図示せず)と、を含んでなる。
【0060】
前記ハンドル軸はハンドルボディー157の一側に、すなわち、下部から外側に、すなわち、下方に突出し、前述したように、その横断面の形状が非円形になり、第2ベベルギア156cの結合ホール156c-1に脱着式で結合でき、駆動モーターはモーターなどの回転力を発生することができる多様な構造を有することができ、スイッチ操作によって作動する。
【0061】
また、前記ハンドルボディーの一側、すなわち、下部には、絶縁棒部110の連結ボスに分離可能に結合できるハンドルカプラー(図示せず)が備えられ、前記ハンドルカプラーは、連結ボスに結合可能なカプラーボディー(図示せず)と、前記カプラーボディーを連結ボスに固定することができるようにカプラーボディーに結合されるクランプユニット(図示せず)と、を含む。
【0062】
前記カプラーボディーの内側には連結ボスを収容することができるカプラー溝(図示せず)が設けられ、前記カプラー溝を通してハンドル軸がカプラーボディーの外側に突出し、前記カプラーボディーの外面にはクランプユニットの設置のためのカプラーボディー溝(図示せず)が設けられ、前記カプラー溝とカプラーボディー溝とはカプラーボディー貫通口(図示せず)を介して連結される。
【0063】
前記クランプユニットは、カプラーボディー溝に結合されるボタン(図示せず)と、前記ボタンの内側に配置されるストッパー部材(図示せず)と、前記ボタンとストッパー部材との間に配置されるストッパー部材スプリング(図示せず)と、前記ボタンの動きに連動してストッパー部材を作動させることができる複数の押圧ボール(図示せず)と、を含んでなる。
【0064】
前記ボタンは作業者の操作のためにカプラーボディーの外側に露出されるようにカプラーボディー溝に結合され、前記ボタンの内側にはボタン溝(図示せず)が形成され、前記ボタン溝にストッパー部材及びストッパー部材スプリングが配置される。
【0065】
前記ボタンの一端部には複数の押圧ボールが接するボタン傾斜面(図示せず)が設けられ、前記ボタン傾斜面は複数の押圧ボールをストッパー部材側に押圧することができる方向に斜めに設けられる。
【0066】
前記ボタンはストッパー部材スプリングの弾性力によって弾力的に支持されてカプラーボディーの外面から突出することができ、作業者が前記ボタンを押圧すると、前記ボタンがストッパー部材スプリングを圧縮しながらカプラー溝側に移動することができる。
【0067】
前記ストッパー部材は、ボタンの内側で線形移動することができるように、ボタンによって覆われ、前記ストッパー部材はその一部分がカプラーボディーのカプラーボディー貫通口を通してカプラー溝内に進入することができ、ハンドルカプラーを絶縁棒部110の連結ボスに結合するとき、カプラー溝内に進入するストッパー部材の末端が連結ボスの締結溝に挿入できる。
【0068】
前記ストッパー部材の外面には複数の押圧ボールが接するストッパー部材傾斜面(図示せず)が設けられ、複数の押圧ボールがストッパー部材の傾斜面に圧着されるとき、ストッパー部材がカプラー溝から外れる方向に動くようになる。
【0069】
前記ストッパー部材スプリングはボタンとストッパー部材との間に配置され、ストッパー部材に対して、カプラー溝内に進入する方向に弾性力を加える。よって、他の外力が作用しないとき、ストッパー部材はストッパー部材スプリングの弾性力によってその末端がカプラー溝内に進入した状態を維持することができる。
【0070】
ここで、複数の押圧ボールはストッパー部材の周囲に配置され、それぞれの押圧ボールは一側がボタンのボタン傾斜面と接し、他側がストッパー部材のストッパー部材の傾斜面と接するようにカプラーボディー溝内に配置されて転動することができる。前記ボタンが作業者によって押圧されるとき、複数の押圧ボールはボタン傾斜面によって押圧されてストッパー部材側に移動することにより、ストッパー部材をカプラー溝から後退する方向に押圧することができる。
【0071】
このようなハンドルカプラーの作用によってハンドルボディー157が絶縁棒部110に安定的に固定でき、必要に応じてハンドルボディー157が絶縁棒部110から分離できる。すなわち、カプラーボディーが連結ボスを取り囲むように配置されるとき、ストッパー部材の末端がカプラー溝内に進入して連結ボスの締結溝に挿入される。ここで、ストッパー部材スプリングがストッパー部材をカプラー溝側に押圧することにより、ストッパー部材は締結溝に挿入された状態を維持することができ、ハンドルカプラーは安定的に絶縁棒部110に結合された状態を維持することができる。この状態で、ハンドル軸が第2ベベルギア156cの結合ホール156c-1に結合されるので、作業者がスイッチを操作すると、駆動モーターの駆動力がハンドル軸を介して第2ベベルギア156cに伝達できる。
【0072】
一方、作業者がボタンを押すと、複数の押圧ボールがストッパー部材側に動く。ここで、複数の押圧ボールがストッパー部材をカプラー溝から後退する方向に押圧するようになり、ストッパー部材がストッパー部材スプリングを圧縮させながら動いて連結ボスの締結溝から離脱するようになる。ここで、ハンドルカプラーは絶縁棒部110から固定解除されるので、電動ハンドル155が絶縁棒部110から分離できる。
【0073】
図面には、連結ボスに複数の締結溝が形成され、ハンドルカプラーに複数のクランプユニットが備えられるものとして示しているが、クランプユニットの個数は多様に変更可能である。
【0074】
その他に、ハンドルカプラーの構造は図示のものに限定されず、絶縁棒部110に分離可能に結合できる多様な他の構造に変更可能であり、本出願人が出願して登録された韓国登録特許第2235044号に記載されたものと同じ構造なので、名称に対する図面符号は省略する。
【0075】
一方、先に言及した回転防止部材158は、前記動力伝達部156の内部に設けられ、前記ハンドルボディー157が前記動力伝達部156から分離されると、すなわち、電動ハンドル155が絶縁棒部110から分離されると、前記回転パイプ130の回転、すなわち、第2ベベルギア156cの回転を防止する回転防止部材158を含んでなる。
【0076】
具体的には、前記回転防止部材158は、前記ギアハウジング156aの内側下部に設けられる下部支持体158aと、前記下部支持体158aの上部に上方に弾支されるように設けられ、上部に、前記第2ベベルギア156cの結合ホール156c-1の下部に挿入されて前記第2ベベルギア156cの回転を防止する回転防止突起158b-1を備える上部支持体158bと、を含んでなる。
【0077】
ここで、前記回転防止突起158b-1は前記結合ホール156c-1に対応する形状、すなわち、横断面の形状が非円形に形成されることにより、前記結合ホール156c-1に挿入されると、前記第2ベベルギア156cの回転を防止する。
【0078】
また、前記下部支持体158aと上部支持体158bとの間には、前記上部支持体158bを上方に弾支する複数の弾性スプリング(図示せず)を含むことにより、前記電動ハンドル155のハンドル軸が前記結合ホール156c-1に挿入されると、前記上部支持体158bが下方に移動し、前記回転防止突起158b-1が前記結合ホール156c-1から分離されることにより、第2ベベルギア156cの回転が可能になり、前記電動ハンドル155のハンドル軸が前記結合ホール156c-1から分離されると、前記回転防止突起158b-1が前記結合ホール156c-1に挿入されることにより、第2ベベルギア156cの回転を自動に防止して、回転パイプ130が自由回転することを防止する。
【0079】
すなわち、前記回転防止部材158は、作業の際、電動ハンドル155が不必要であるとき、前記結合ホール156c-1に回転を防止する別途の部材を挿入しなくても、前記電動ハンドル155を分離すると、自動に回転パイプ130の回転を防止するので、作業の効率をより向上させる効果を実現する。
【0080】
前記に関連して、前記ホルダー部167は、作業対象物をクランピングすることができるように絶縁棒部110の先端に設けられる。具体的には、前記ホルダー部167は、スティックホルダー120に支持される回転ホルダー168と、前記回転ホルダー168に移動可能に結合されるフック組立体177と、を含んでなる。
【0081】
前記回転ホルダー168は、回転パイプ130と一緒に回転することができるように、回転パイプ130と結合され、スティックホルダー120に回転可能に支持される。具体的には、前記回転ホルダー168は、フック組立体177を支持するホルダーボディー169と、前記ホルダーボディー169の後端に配置され、回転パイプ130と結合されるホルダー結合部174と、を含む。
【0082】
前記ホルダーボディー169の内側には、フック組立体177が移動可能に結合されるホルダーガイド溝170が設けられる。具体的には、前記ホルダーガイド溝170は、ホルダーボディー169の中央に配置される中央ガイド溝171と、中央ガイド溝171からホルダーボディー169で放射状に延びる複数の延長ガイド溝172と、を含んでなる。前記ホルダーボディー169の後端には、作動ロッド125が通過することができるように、ホルダーガイド溝170と連結される貫通孔173が設けられる。
【0083】
前記ホルダー結合部174はホルダーボディー169の後端に結合されることにより、ホルダーボディー169と回転パイプ130とを連結する。前記ホルダー結合部174には、ホルダーボディー169の貫通孔173と連結されるホルダー結合孔175が設けられる。前記ホルダー結合孔175には回転パイプ130の回転パイプ結合部134が挿入される。ホルダー結合孔175は、横断面の形状が非円形の回転パイプ結合部134に対応する形状に形成される。前記回転パイプ結合部134がホルダー結合孔175に挿入されることにより、回転パイプ130は回転ホルダー168に対して相対回転することができないように結合でき、回転パイプ130の回転力が回転ホルダー168に伝達できる。
【0084】
図面には、横断面の形状が非円形の角柱形の回転パイプ結合部134が回転ホルダー168のホルダー結合孔175に挿入される方式で回転パイプ130と回転ホルダー168とが結合されるものとして示したが、回転パイプ結合部134及びホルダー結合孔175の形状は図示のものに限定されない。その他に、回転パイプ130及び回転ホルダー168の結合構造は多様に変更可能である。
【0085】
また、前記回転ホルダー168は、図示のように、略円筒形のホルダーボディー169と、ホルダーボディー169の後端に結合されるホルダー結合部174と、を含む構造の他に、フック組立体177を移動可能に支持しながら回転パイプ130と結合することができる多様な他の構造に変更可能である。
【0086】
前記フック組立体177は、回転ホルダー168のホルダーガイド溝170にスライド移動可能に配置されるスライダー178と、作業対象物や各種の作業ツール(先端工具)をクランピングすることができるようにスライダー178に結合されるフック188と、を含む。
【0087】
前記スライダー178は、ホルダーガイド溝170の中央ガイド溝171に挿入されるスライダーボディー179と、複数の延長ガイド溝172にそれぞれ挿入できるようにスライダーボディー179から外側に延びる複数のスライダーウィング186と、を含む。前記スライダーボディー179が中央ガイド溝171に挿入され、複数のスライダーウィング186が複数の延長ガイド溝172にそれぞれ挿入されることにより、スライダーボディー179は回転ホルダー168に対して相対移動することができるが、相対回転することができないように結合されることもできる。
【0088】
前記スライダーボディー179は、スライダー結合孔180と、スライダー中間溝181と、スライダー側部溝182と、スライダー中央溝183と、スライダーピン孔184と、を含む。スライダー結合孔180は、作動ロッド125が挿入できるように、スライダーボディー179の後端に配置される。スライダー中間溝181は、スライダー結合孔180と連結されるように、スライダーボディー179の中間に設けられる。スライダー中間溝181は、少なくとも一側が外側に露出され、スライダー中間溝181に先端ロッド128の末端及び先端結合部材129が配置される。スライダー側部溝182は、フック188の末端が挿入できるように、スライダーボディー179の側部に設けられる。スライダー中央溝183はスライダーボディー179の中央にスライダーボディー179の移動方向に平行に配置され、スライダーボディー179の先端から外側に露出される。スライダーピン孔184はスライダーボディー179の側部にスライダー中央溝183と直交する方向に形成され、スライダー側部溝182と連結される。
【0089】
前記フック188は、作業対象物をクランピングすることができるように、屈曲形に形成され、スライダー178に回転可能に配置される。前記フック188の一側端にはスライダー178のスライダーピン孔184に対応するフックピン孔189及びフック突起190が設けられる。前記フック188はスライダー178に結合されるピボットピン191を介してスライダー178に回転可能に結合される。すなわち、スライダー178のスライダーピン孔184に結合されるピボットピン191がフック188のフックピン孔189に挿入されることにより、フック188がピボットピン191を回転中心軸として回転することができる。前記フック突起190はスライダー178のスライダー中央溝183に配置される。
【0090】
このようなフック188は、スライダー178がスティック100側に移動するとき、回転ホルダー168に接して回転することにより、作業対象物をクランピングすることができる。前記フック188が回転ホルダー168に接して回転するとき、フック188はスプリング192の弾性力を受ける。前記スプリング192は、フック188のフック突起190と接するように、スライダー178のスライダー中央溝183に配置される。前記スプリング192は、フック188が回転ホルダー168に接して回転するときに圧縮された後、フック188がホルダーガイド溝170から離脱するときにフック188に弾性力を加えてフック188を原状に復帰させることができる。
【0091】
前記フック組立体177は、作動ロッド125によって動けるように、作動ロッド125の先端ロッド128と結合される。具体的には、先端ロッド128の末端がスライダー結合孔180を通してスライダー中間溝181に到逹し、スライダー中間溝181で先端結合部材129が先端ロッド128の末端に結合されることにより、先端ロッド128とフック組立体177とが互いに結合できる。先端ロッド128とフック組立体177とは相対回転することができる。先端ロッド128とフック組立体177とが互いに円滑に相対回転することができるように、スライダー中間溝181には、先端結合部材129に結合されるベアリング193がスライダー178の内面と先端結合部材129との間に介在されるように配置される。先端結合部材129にはさらに他のベアリング194が結合され、このベアリング194はスライダー178の外面に接することにより、先端ロッド128とフック組立体177とが互いに円滑に相対回転することができるようにする。
【0092】
その他に、本発明の一実施例による間接活線用電動式絶縁回転グリップオールクランプスティック100は、スティックホルダー120の内側に配置されるベアリング195、196を含む。これらのベアリング195、196は、回転パイプ130の回転パイプサブボディー132をスティックホルダー120に対して円滑に相対回転することができるように、回転パイプサブボディー132を回転可能に支持する。
【0093】
前記に関連して、前記ダブルポール操作部135は前記絶縁棒部110の後部、すなわち、支持管体111の後部に設けられ、前記作動ロッド125の後部と連結されて前記作動ロッド125を前後方に移動させることができ、前記作動ロッド125を前後方に移動させることにより、前記ホルダー部167に前記フック組立体177が挿入される深さを調節することを特徴とする。
【0094】
具体的には、前記ダブルポール操作部135は、前記絶縁棒部110の後部、すなわち、支持管体111の後部に連結されるように設けられ、中空が形成された延長棒部135aと、中空が形成され、前記延長棒部135aの外周縁に前後方に移動可能に設けられる操作ノブ136と、前後方に長さが形成され、すなわち、前記延長棒部135aの長手方向に長さが形成され、前記延長棒部135aの中空に設けられ、前記作動ロッド125の後部と連結されるように設けられ、上面に鋸歯が形成された下部ラックギア137と、前記延長棒部135aの後部に連結されて設けられ、前記操作ノブ136の中空に位置するように設けられ、前記下部ラックギア137の後部が貫通するように中空が形成され、前記下部ラックギア137に対応して下部が前記下部ラックギア137と噛み合うピニオンギア138aを前記下部ラックギア137の上部に備えるピニオン部138と、前後方に、すなわち、延長棒部135aの長手方向に長さが形成され、前記操作ノブ136の中空に固定的に設けられ、前記ピニオン部138の上部に位置するように固定的に設けられ、前記ピニオンギア138aに対応して下部が前記ピニオンギア138aの上部と噛み合うとともに、前記ピニオンギア138aによって前記下部ラックギア137の移動方向と同じ方向に移動する上部ラックギア139と、を含んでなる。
【0095】
さらに、前記延長棒部135aは、動力伝達部156が前記絶縁棒部110、すなわち、支持管体111の後部に設けられない場合、前記支持管体111の後部に設けられ、前記動力伝達部156が前記支持管体111の後部に設けられる場合、前記動力伝達部156の後部に設けられる。
【0096】
ここで、前記動力伝達部156は、後面に、作動ロッド125の後部、すなわち、後端ロッド127及びコネクタが貫通して設けられるように貫設される貫通ホール(図示せず)と、後部に結合され、前記延長棒部135aが円滑に結合できるようにする連結部材(図示せず)と、を含んでなり、前記連結部材は、前記作動ロッド125の後部、すなわち、後端ロッド127及びコネクタが貫通することができるように中空が形成される。
【0097】
すなわち、前記延長棒部135aは、前記動力伝達部156の後部に結合されている連結部材の後部に前部が螺合などによって結合されて連結され、前記下部ラックギア137は前記延長棒部135aの中空に設けられ、前記作動ロッド125の後部、すなわち、前記コネクタの後部に前部が固定的に設けられる。
【0098】
前記操作ノブ136は中空が形成されることにより、前記延長棒部135aの外周縁に前後方に移動可能に設けられるとともに、前記ピニオン部138の後部に前部が結合される取っ手部115の外周縁に前後方に移動可能に設けられ、より詳細に説明すると、前記ピニオン部138によって後部が支持されるとともに、以後に詳細に説明する第1ポール(pawl)136a及び第2ポール(pawl)136bによって前部が支持され、前記延長棒部135a及び取っ手部115の外周縁に前後方に移動可能に設けられる。
【0099】
ここで、前記操作ノブ136は、前記上部ラックギア139が中空に設けられ、前記ピニオン部138及び以後に詳細に説明するラチェットプレート135bの上部に設けられるように上方に突設して延設され、内部に設置空間(図示せず)が形成されるギア凸部(図示せず)が形成される。
【0100】
前記下部ラックギア137は、前記作動ロッド125、すなわち、後端ロッド127の後部に連結されて設けられたコネクタの後部に前部が固定的に結合されて前記延長棒部135aの中空に設けられ、上面に前記ピニオン部138のピニオンギア138aと対応して噛み合う複数の鋸歯が形成される。
【0101】
前記ピニオン部138は前記延長棒部135aの後部に前部が螺合などによって結合されて連結され、中空に前記下部ラックギア137の後部が貫通して設けられ、前記ピニオンギア138aが回転可能に設けられ、前記下部ラックギア137の上部に位置するように設けられ、前記ピニオンギア138aが前記下部ラックギア137と噛み合う。
【0102】
具体的には、前記ピニオン部138は、前記延長棒部135aの後部に前部が螺合などによって結合され、外周縁の上部が開放し、中空が形成され、前記下部ラックギア137の後部が貫通する胴体138bと、前記胴体138bの開放した上部両側に設けられ、前記ピニオンギア138aを回転可能に備える一対のピニオン支持体138cと、を含んでなる。ここで、前記下部ラックギア137は前記一対のピニオン支持体138cの間に位置して前後方に円滑に移動する。また、前記胴体138bの後部に取っ手部115の前部が螺合などによって結合されて連結される。
【0103】
また、前記ピニオン部138は、前記胴体138bの中空下部に設けられて前記下部ラックギア137の下面を支持し、前記下部ラックギア137が前後方に円滑に移動することができるようにするベアリング部138dを含んでなる。具体的には、前記ベアリング部138dは、前記胴体138bの中空下部の両側に固定的に設けられる支持部(図示せず)と、前記支持部の内側上部に設けられて前記下部ラックギア137の下面を支持する少なくとも一つのベアリング(図示せず)と、を含んでなることにより、前記下部ラックギア137が前後方に移動するとき、前記下部ラックギア137が支持された状態で円滑に移動することができる。
【0104】
前記に関連して、前記上部ラックギア139は、前後方に長さが形成され、前記操作ノブ136の中空、すなわち、前記ギア凸部に固定されて設けられることにより、作業者が操作ノブ136を前後方に移動させるときに一緒に移動し、下面に前記ピニオンギア138aと対応して噛み合うように複数の鋸歯が形成される。
【0105】
ここで、前記上部ラックギア139はピニオンギア138aによって前記下部ラックギア137の移動方向と同じ方向に移動する。よって、前記ピニオンギア138aが奇数ではなく偶数で構成されることにより、上部ラックギア139又は下部ラックギア137が前方又は後方に移動するとき、下部ラックギア137又は上部ラックギア139が同じ方向に、すなわち、前方又は後方に移動することができる。
【0106】
また、前記上部ラックギア139は、両側面にそれぞれ長手方向に形成されるガイド溝139aを含んでなり、前記ピニオン部138のピニオン支持体138cは内側面上部に突設されて前記ガイド溝139aに挿入されるガイド突起138c-1を含んでなる。
【0107】
前記ダブルポール操作部135は、前記ガイド突起138c-1が固定された状態で前記ガイド溝139aによって安定的に前後方に移動することによって前記上部ラックギア139がより安定的に前後方に移動するようにすることにより、前記ピニオンギア138aがより安定的に回転することができるようにし、下部ラックギア137が安定的に前後方に移動することができるようにする。
【0108】
すなわち、作業者は、前記フック組立体177に作業対象物を結合させて堅固に固定させようとするとき、前記操作ノブ136を前方に移動させて前記上部ラックギア139を前方に移動させると、前記下部ラックギア137がピニオンギア138aによって前方に移動して前記フック組立体177がホルダー部167の前方に突出し、前記フック組立体177に作業対象物を結合させた後、前記操作ノブ136を後方に移動させて前記上部ラックギア139を後方に移動させると、前記下部ラックギア137がピニオンギア138aによって後方に移動することにより、前記フック組立体177に作業対象物が堅固に固定される。
【0109】
ここで、前記ダブルポール操作部135は、前記延長棒部135aの外周縁に固定的に設けられ、前記上部ラックギア139の下部に位置するように固定的に設けられ、上面に前記上部ラックギア139の両側に位置するように前後方に一対のラチェットギア135b-1が形成されるラチェットプレート135bを含んでなり、前記操作ノブ136は、上部前側に貫通して設けられ、前記ラチェットギア135b-1に対応するように設けられる第1ポール(pawl)136aを含んでなる。
【0110】
図面には、前記ラチェットプレート135bが延長棒部135aではなく前述した動力伝達部156の後部に結合された連結部材の外周縁に前部が固定的に設けられて前記連結部材及び延長棒部135aの外周縁に密接した状態で設けられるものとして示されているが、延長棒部135aの外周縁に固定的に設けられても関係ない。
【0111】
また、前記第1ポール(pawl)136aは前記操作ノブ136の上部前側に貫通して設けられ、ヒンジ軸によって回転可能にヒンジ結合され、後方が上方に弾支されるように設けられ、前部下端が前記ラチェットプレート135bの上面に形成された一対のラチェットギア135b-1と対応して噛み合うか又は噛合が解除される。ここで、前記操作ノブ136は、前記第1ポール(pawl)136aの後部を上方に弾支するための第1スプリング(図示せず)を含んでなり、前記第1スプリングは、下部が前記操作ノブ136の上面によって支持され、上部が前記第1ポール(pawl)136aの後部の下面に密接して前記第1ポール(pawl)136aの後部を上方に弾支する。
【0112】
すなわち、前記第1ポール(pawl)136aは、作業者が操作ノブ136を後方に移動させるとき、前記操作ノブ136が円滑に後方に移動するようにするが、作業者が操作ノブ136を前方に移動させるとき、前部下端が前記ラチェットギア135b-1にかかることで、前記操作ノブ136が前方に移動することを制限することにより、フック組立体177に作業対象物が堅固に結合された状態を維持する。
【0113】
さらに、前記ラチェットプレート135bは下面が湾曲した形状に形成され、前記連結部材の外周縁及び前記延長棒部135aの外周縁に対応する形状に形成されることにより、安定的に設置された状態を維持し、前記第1ポール(pawl)136aとラチェットギア135b-1とが堅固に噛み合った状態を維持することができる。
【0114】
また、前記ラチェットプレート135bは、上面前部に形成され、前記一対のラチェットギア135b-1の間に位置するように形成される係止ラチェット135b-2を含んでなり、前記操作ノブ136は、上部前側に貫通して設けられ、前記第1ポール(pawl)136aの中央を貫通するように設けられ、前記係止ラチェット135b-2に対応する第2ポール(pawl)136bを含んでなる。
【0115】
前記第2ポール(pawl)136bは前記操作ノブ136の上部前側に貫通して設けられ、ヒンジ軸によって回転可能にヒンジ結合され、後部が上方に弾支されるように設けられ、前部下端が前記ラチェットプレート135bの上面に密接し、前記係止ラチェット135b-2に対応して噛み合って係止されるか又は係止が解除される。ここで、前記操作ノブ136は、前記第2ポール(pawl)136bの後部を上方に弾支するための第2スプリング(図示せず)を含んでなり、前記第2スプリングは、下部が前記操作ノブ136の上面によって支持され、上部が前記第2ポール(pawl)136bの後部下面に密接することにより、前記第2ポール(pawl)136bの後部が上方に弾支されるようにする。
【0116】
また、前記第2ポール(pawl)136bは先に操作ノブ136の上部前側に貫通してヒンジ結合されると説明したが、図面に示すように、前記一対のラチェットギア135b-1の間に位置するように突設される係止ラチェット135b-2に係止されるか又は係止が解除されるように前記第1ポール(pawl)136aの前部を貫通してヒンジ軸によって回転可能にヒンジ結合される。
【0117】
すなわち、前記第1ポール(pawl)136a及び第2ポール(pawl)136bは同じヒンジ軸を介して操作ノブ136にヒンジ結合され、前記第1スプリング及び第2スプリングは、前記第2ポール(pawl)136bの後方の長さが前記第1ポール(pawl)136aの後方の長さよりも相対的に小さく形成され、重畳しない位置に設けられることができるので、第1ポール(pawl)136a及び第2ポール(pawl)136bの後部を円滑に上方に弾支することができる。
【0118】
補足して説明すると、作業者は、フック組立体177に作業対象物又は先端工具を結合して固定するとき、前記操作ノブ136を単純に後方に移動させる作業によって前記作業対象物又は先端工具を堅固に固定させることができ、前記第1ポール(pawl)136aの後部を押圧して前記第1ポール(pawl)136aとラチェットギア135b-1との係止を解除した状態で前記操作ノブ136を前方に移動させると、前記第2ポール(pawl)136bが前記係止ラチェット135b-2にかかって2段移動操作ができるようにすることにより、より容易で便利に安定的な位置にフック組立体177を移動させて前記作業対象物又は先端工具をより安全に把持した状態に維持する。
【0119】
また、作業の終わった後、作業者は、前記作業対象物又は先端工具をフック組立体177から分離するために、第2ポール(pawl)136bの後部を押圧して前記第2ポール(pawl)136bと係止ラチェット135b-2との係止を解除した状態で操作ノブ136を前方に移動させて前記フック組立体177をホルダー部167の前方に突出させることにより、より安全で容易に作業対象物又は先端工具を前記フック組立体177から分離することができる。
【0120】
前記に関連して、前記のような本発明の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックを用いた間接活線工機具操作方法は、ホルダー部167に挿入されるフック組立体177を用いて作業対象物をクランピングするか、或いは前記ホルダー部167と絶縁棒部110を介して連結された電動ハンドル155を用いて前記ホルダー部167を回転させて、クランピングされた作業対象物を回転させる間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックであって、前記絶縁棒部110の中空を貫通して設けられ、前記フック組立体177の後部に前部が連結されるように設けられる作動ロッド125と、前記絶縁棒部110の後部に設けられ、前記作動ロッド125の後部と連結されるように設けられ、前記ホルダー部167に前記フック組立体177が挿入される深さを調節するダブルポール操作部135と、を含んでなり、前記ダブルポール操作部135は、前記スティックに対して第1ポール136a及び第2ポール136bの後部を押圧せず、操作ノブ136のみを引くことによって後方に移動した後、前方に移動する2段移動の操作が可能であり、前記2段移動操作は、前記第1ポール136aの後部を押圧して前記操作ノブ136を前方に移動させて、前記第2ポール136bの前部下端が係止ラチェット135b-2にかかってフック188が開放しない状態までのみ移動させる1段移動と、前記1段移動の後、前記第2ポール136bの後部を押圧して前記操作ノブ136を前方に移動させるにあたり、フック188が開放するように移動させる2段移動とによって操作され、前記フック組立体177は前記ダブルポール操作部135の2段移動操作によって前記ホルダー部167内に挿入される深さが調節されることを特徴とする。
【0121】
すなわち、本発明の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックを用いた間接活線工機具操作方法は、前述したすべての構成の有機的連結による操作に対するすべての方法になり得るが、これについて具体的に別途に記載しないことは、先に構成を説明したときに操作方法を説明したからである。
【0122】
さらに、前記のような本発明の間接活線作業用ダブルポール(double pawl)操作部を有する電動式回転グリップオールクランプスティックを用いた間接活線施工方法は、前述した間接活線作業用電動式絶縁回転グリップオールクランプスティックを準備する第1準備段階(S10)と、先端工具又は間接活線に必要な作業対象物を前記フック組立体177に結合する第2準備段階(S20)と、前記電動ハンドル155を作動させて前記ホルダー部167を回転させて、クランピングされた作業対象物を回転させる作業実行段階(S30)と、作業実行の後、先端工具又は間接活線に必要な作業対象物と前記フック組立体177とを分離する解体段階(S40)と、を含んでなる。
【0123】
ここで、前記第2準備段階(S20)は、間接活線に必要な作業対象物又は先端工具をフック組立体177、すなわち、フック188にかけた後、操作ノブ136を後方に移動させて固定する後退段階(S22)と、前記第1ポール(pawl)136aの後部を押圧した状態で前記操作ノブ136を前方に移動させるにあたり、第2ポール(pawl)136bが係止ラチェット135b-2にかかるまで移動させる固定段階(S24)と、を含んでなる。
【0124】
すなわち、前記第2準備段階(S20)は、操作ノブ136を後退させてから前方に移動させる単純な操作のみでも作業対象物又は先端工具をフック組立体177により容易に結合して固定させることができるようにする効果を実現する。
【0125】
また、本発明の間接活線作業用電動式回転グリップオールクランプスティックを用いた間接活線施工方法は、前記作業実行段階(S30)の後、先端工具又は間接活線に必要な作業対象物と前記フック組立体177とを分離する解体段階(S40)を含んでなる。
【0126】
前記解体段階(S40)は、前記第2ポール(pawl)136bの後部を押圧した状態で前記操作ノブ136を前方に移動させることにより、間接活線に必要な作業対象物又は先端工具をフック組立体177、すなわち、フック188から分離させて解体する。これは、前記操作ノブ136を最前方に移動させることにより、ホルダー部167から前記フック組立体177が突出して間接活線に必要な作業対象物又は先端工具をフック188から分離することによって作業を仕上げるようにするものである。
【0127】
以上本発明の好適な実施例を参照して説明したが、前記実施例に限定されず、前記実施例によって、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が本発明の要旨を逸脱しない範囲内で多様な変更を実施することができる。
【符号の説明】
【0128】
110 絶縁棒部
111 支持管体
115 取っ手部
120 スティックホルダー
121 上部ホルダー
122 下部ホルダー
125 作動ロッド
126 メインロッド
127 後端ロッド
128 先端ロッド
129 結合部材
130 回転パイプ
131 回転パイプメインボディー
132 回転パイプサブボディー
134 回転パイプ結合部
135 ダブルポール操作部
135a 延長棒部
135b ラチェットプレート
135b-1 ラチェットギア
135b-2 係止ラチェット
136 操作ノブ
136a 第1ポール(pawl)
136b 第2ポール(pawl)
137 下部ラックギア
138 ピニオン部
138a ピニオンギア
138b 胴体
138c ピニオン支持体
138c-1 ガイド突起
138d ベアリング部
139 上部ラックギア
139a ガイド溝
155 電動ハンドル
156 動力伝達部
156a ギアハウジング
156b 第1ベベルギア
156c 第2ベベルギア
156c-1 結合ホール
157 ハンドルボディー
158 回転防止部材
158a 下部支持体
158b 上部支持体
158b-1 回転防止突起
167 ホルダー部
168 回転ホルダー
169 ホルダーボディー
170 ホルダーガイド溝
171 中央ガイド溝
172 延長ガイド溝
174 ホルダー結合部
175 ホルダー結合孔
177 フック組立体
178 スライダー
179 スライダーボディー
180 スライダー結合孔
181 スライダー中間溝
182 スライダー側部溝
183 スライダー中央溝
184 スライダーピン孔
186 スライダーウィング
188 フック
189 フックピン孔
190 フック突起
191 ピボットピン
192 スプリング
193、194、195、196 ベアリング
【国際調査報告】