(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-19
(54)【発明の名称】通気が調整可能なマッサージ用枕芯
(51)【国際特許分類】
A47G 9/10 20060101AFI20240612BHJP
A61H 39/04 20060101ALI20240612BHJP
【FI】
A47G9/10 E
A61H39/04 K
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576124
(86)(22)【出願日】2022-06-14
(85)【翻訳文提出日】2023-12-11
(86)【国際出願番号】 CN2022098596
(87)【国際公開番号】W WO2023024659
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202110993240.6
(32)【優先日】2021-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521146609
【氏名又は名称】ゼージアン グローリ ホーム ファーニシングス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG GLORY HOME FURNISHINGS CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】No.555, West Kangxing Road, Dayun Industrial Zone, Jiashan, Jiaxing City, Zhejiang, 314113,China
(74)【代理人】
【識別番号】100125265
【氏名又は名称】貝塚 亮平
(72)【発明者】
【氏名】チュウ グオハオ
(72)【発明者】
【氏名】チュウ グオリャン
(72)【発明者】
【氏名】ゼン チェン
【テーマコード(参考)】
3B102
4C101
【Fターム(参考)】
3B102AA01
3B102AA04
3B102AB07
3B102AC02
3B102BA13
4C101BA01
4C101BB11
4C101BC15
4C101BD05
4C101BD17
4C101BD18
4C101BD26
4C101BE01
4C101BE02
(57)【要約】
通気が調整可能なマッサージ用枕芯であって、軟質材料からなり且つ1つの本体(11)を含む主芯(10)と、前記本体(11)に間隔を開けて設けられた複数の通気溝(12)と、前記本体(11)に間隔を開けて設けられた複数のマッサージ形成溝(13)と、前記本体(11)に間隔を開けて設けられた複数の支持溝(14)と、を備え、前記通気溝(12)の延在方向は、前記マッサージ形成溝(13)及び前記支持溝(14)の延在方向に対して垂直であり、前記マッサージ形成溝(13)の延在方向は、前記支持溝(14)の延在方向と平行であり、前記マッサージ形成溝(13)の断面輪郭は、1つの第1の円弧セグメント(131)と、前記第1の円弧セグメント(131)の両側にそれぞれ設けられた2つの第1のカーブセグメント(132)とを含み、前記通気溝(12)の幅は、前記マッサージ形成溝(13)の幅よりも大きく、前記支持溝(14)の断面輪郭は、1つの第2の円弧セグメント(141)と、前記第2の円弧セグメント(141)の両側にそれぞれ配置された2つの第2のカーブセグメント(142)とを含み、前記第1の円弧セグメント(131)と前記第2の円弧セグメント(141)との円心角は、180度以上であり、前記第1の円弧セグメント(131)の直径は、前記第2の円弧セグメント(141)の直径よりも大きく、前記第1のカーブセグメント(132)は、隣接する前記第2のカーブセグメント(142)と交わるかまたは接しており、任意2つの隣接するマッサージ形成溝(13)の間には1つの支持溝(14)が設けられ、前記マッサージ形成溝(13)の深さは、前記支持溝(14)の深さよりも大きい。前記通気が調整可能なマッサージ用枕芯は、いつでも押し当てと押圧の役割を果たすことができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通気が調整可能なマッサージ用枕芯であって、
軟質材料からなり且つ1つの本体を含む主芯と、
前記本体に間隔を開けて設けられた複数の通気溝と、
前記本体に間隔を開けて設けられた複数のマッサージ形成溝と、
前記本体に間隔を開けて設けられた複数の支持溝と、を備え、
前記通気溝の延在方向は、前記マッサージ形成溝及び前記支持溝の延在方向に対して垂直であり、前記マッサージ形成溝の延在方向は、前記支持溝の延在方向と平行であり、
前記マッサージ形成溝の断面輪郭は、前記マッサージ形成溝の断面輪郭は、1つの第1の円弧セグメントと、前記第1の円弧セグメントの両側にそれぞれ設けられた2つの第1のカーブセグメントとを含み、
前記通気溝の幅は、前記マッサージ形成溝の幅よりも大きく、
前記支持溝の断面輪郭は、1つの第2の円弧セグメントと、前記第2の円弧セグメントの両側にそれぞれ配置された2つの第2のカーブセグメントとを含み、
前記第1の円弧セグメントと前記第2の円弧セグメントとの円心角は、180度以上であり、
前記第1の円弧セグメントの直径は、前記第2の円弧セグメントの直径よりも大きく、
前記第1のカーブセグメントは、隣接する前記第2のカーブセグメントと交わるかまたは接しており、任意2つの隣接するマッサージ形成溝の間には1つの支持溝が設けられ、
前記マッサージ形成溝の深さは、前記支持溝の深さよりも大きいことを特徴とする通気が調整可能なマッサージ用枕芯。
【請求項2】
前記通気溝は、前記本体の幅方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の通気が調整可能なマッサージ用枕芯。
【請求項3】
前記通気溝の断面は四角形であることを特徴とする請求項1に記載の通気が調整可能なマッサージ用枕芯。
【請求項4】
隣接する2つの前記通気溝の距離は等しいことを特徴とする請求項1に記載の通気が調整可能なマッサージ用枕芯。
【請求項5】
前記通気溝に垂直な延在方向において、前記本体の中間位置にある隣り合う2本の通気溝の間の距離は、前記本体の両端にある隣り合う2本の通気溝の間の距離よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の通気が調整可能なマッサージ用枕芯。
【請求項6】
前記第1円弧セグメントと前記第2の円弧セグメントとの円心角は等しいことを特徴とする請求項1に記載の通気が調整可能なマッサージ用枕芯。
【請求項7】
前記通気が調整可能なマッサージ用枕芯は、少なくとも1つの副芯をさらに含み、前記副芯は、前記主芯における前記通気溝の反対側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の通気が調整可能なマッサージ用枕芯。
【請求項8】
前記主芯には第1の波形接続面が設けられ、前記副芯には第2の波形接続面が設けられ、前記第1の波形接続面は前記第2の波形接続面に結合されることを特徴とする請求項7に記載の通気が調整可能なマッサージ用枕芯。
【請求項9】
前記主芯は可撓性スポンジで作られ、前記副芯の硬度は前記主芯の硬度より大きいことを特徴とする請求項1に記載の通気が調整可能なマッサージ用枕芯。
【請求項10】
前記通気溝、前記マッサージ形成溝及び前記支持溝は、前記本体の一方の側面に形成され、前記通気溝、前記マッサージ形成溝及び前記支持溝の側面には、少なくとも1つの弧面を有することを特徴とする請求項1に記載の通気が調整可能なマッサージ用枕芯。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日常寝具の技術分野に関し、特に通気が調整可能なマッサージ用枕芯に関する。
【背景技術】
【0002】
枕は、寝具のうちの大きな種類である。人間の約3分の1の時間がベッドで過ごすため、エコマットレスの開発には特別な意味がある。特に現代社会の人々は社会的ストレスのために睡眠の質が普遍的に憂慮されており、健康的な睡眠機能を持つマットレス製品を開発することは特に重要な意義を持っている。人間の一生の大部分の時間は睡眠の中で過ごしているため、良い睡眠は人間の健康にとって非常に重要である。現在、人々が就寝時に使用する枕芯は多種多様であり、枕芯内に充填されている異なる物質から言えば、薬物枕、スポンジ枕、有機綿枕、穀殻類枕(例えば、ソバの殻)、水充填枕、空気充填枕などに分けられる。外形構造から分けて、波形水枕、定型曲線高低スポンジ枕、シート状重畳可能枕などがある。
【0003】
しかし、既存の枕は一般的に全体的なものであり、風を効果的に通すことができないとともに、人々の頭部に対して、一定の間隔で突き当て支持することができず、マッサージの目的を達成することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この点に鑑みて、本発明は生態家屋を提供することができる通気が調整可能なマッサージ用枕芯及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
通気が調整可能なマッサージ用枕芯であって、
軟質材料からなり且つ1つの本体を含む主芯と、
前記本体に間隔を開けて設けられた複数の通気溝と、
前記本体に間隔を開けて設けられた複数のマッサージ形成溝と、
前記本体に間隔を開けて設けられた複数の支持溝と、を備え、
前記通気溝の延在方向は、前記マッサージ形成溝及び前記支持溝の延在方向に対して垂直であり、前記マッサージ形成溝の延在方向は、前記支持溝の延在方向と平行であり、
前記マッサージ形成溝の断面輪郭は、前記マッサージ形成溝の断面輪郭は、1つの第1の円弧セグメントと、前記第1の円弧セグメントの両側にそれぞれ設けられた2つの第1のカーブセグメントとを含み、
前記通気溝の幅は、前記マッサージ形成溝の幅よりも大きく、
前記支持溝の断面輪郭は、1つの第2の円弧セグメントと、前記第2の円弧セグメントの両側にそれぞれ配置された2つの第2のカーブセグメントとを含み、
前記第1の円弧セグメントと前記第2の円弧セグメントとの円心角は、180度以上であり、
前記第1の円弧セグメントの直径は、前記第2の円弧セグメントの直径よりも大きく、
前記第1のカーブセグメントは、隣接する前記第2のカーブセグメントと交わるかまたは接しており、任意2つの隣接するマッサージ形成溝の間には1つの支持溝が設けられ、
前記マッサージ形成溝の深さは、前記支持溝の深さよりも大きい。
【0006】
さらに、前記通気溝は、前記本体の幅方向に沿って設けられている。
【0007】
さらに、前記通気溝の断面は四角形である。
【0008】
さらに、隣接する2つの前記通気溝の距離は等しい。
【0009】
さらに、前記通気溝に垂直な延在方向において、前記本体の中間位置にある隣り合う2本の通気溝の間の距離は、前記本体の両端にある隣り合う2本の通気溝の間の距離よりも小さい。
【0010】
さらに、前記第1円弧セグメントと前記第2の円弧セグメントとの円心角は等しい。
【0011】
さらに、前記通気が調整可能なマッサージ用枕芯は、少なくとも1つの副芯をさらに含み、前記副芯は、前記主芯における前記通気溝の反対側に設けられている。
【0012】
さらに、前記主芯には第1の波形接続面が設けられ、前記副芯には第2の波形接続面が設けられ、前記第1の波形接続面は前記第2の波形接続面に結合される。
【0013】
さらに、前記主芯は可撓性スポンジで作られ、前記副芯の硬度は前記主芯の硬度より大きい。
【0014】
さらに、前記通気溝、前記マッサージ形成溝及び前記支持溝は、前記本体の一方の側面に形成され、前記通気溝、前記マッサージ形成溝及び前記支持溝の側面には、少なくとも1つの弧面を有する。
【発明の効果】
【0015】
従来の技術に比べて、本発明が提供する通気が調整可能なマッサージ用枕芯の主芯には通気溝が設置されており、この主芯は軟質材料で作られている。頭部がこの主芯に圧着されると、主芯が陥没したり回復したりして張合現象が発生し、さらに通気溝の中に気流が出入りして、気流の輸送及び換気の目的を達成する。これと同時に、前記マッサージ形成溝の存在により、且つ前記マッサージ形成溝の断面形状が第1の円弧セグメントと、前記第1の円弧セグメントの両側に配置された2段の第1のカーブセグメントにより構成されるので、頭部に当接する複数の凸状リブは形成される。また、前記円弧セグメントの存在により、且つ前記円弧セグメントの円心角は180度以上であり、頭部が活動しているときに凸状リブを前後に動かすことができ、これにより、マッサージの役割を果たすことができる。また、任意2本の隣接するマッサージ形成溝の間には1本の支持溝が設けられるので、1本の凸状リブ毎に2本の間隔をあけて設けられたサブ凸状リブを形成させることができる。このサブ凸状リブは断面積が小さくなるため、頭部のツボにより容易に押し当てることができる。また、前記支持溝の存在により、且つ前記支持溝の断面形状が第2の円弧セグメントと、前記第2の円弧セグメントの両側に配置された2段の第2のカーブセグメントとにより形成されているため、頭部が活動しているときには、各凸状リブが前後に活動することができ、かつ活動幅が大きいため、摺動と押圧の役割を果たし、マッサージの効果を高めることができる。また、前記通気溝の幅が前記マッサージ形成溝の幅よりも大きいため、頭部が前記サブ凸状リブに押し付けられると、頭部に接触するサブ凸状リブは通気溝に向かって傾斜する。このとき、前記マッサージ形成溝の存在により、当該サブ凸状リブは依然として前後に動くことができ、依然として突き当てと押圧の役割を果たすことができ、これにより、前記通気が調整可能なマッサージ用枕芯はいつでも突き当てと押圧の役割を果たすことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明が提供する通気が調整可能なマッサージ用枕芯の構造概略図である。
【
図2】
図1の通気が調整可能なマッサージ用枕芯が有する主芯の構造概略図である。
【
図3】
図2の主芯のA部における部分拡大図である。
【
図4】
図1に示す通気が調整可能なマッサージ用枕芯が有する副芯の構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の具体的な実施例についてさらに詳細に説明する。本発明の実施例に関する説明は、本発明の保護範囲を限定するために使用されないことを理解されたい。
【0018】
図1~
図4は、本発明によって提供される通気が調整可能なマッサージ用枕芯を示す図である。前述の通気が調整可能なマッサージ用枕芯は、主芯10と、主芯10の一方側に配置された少なくとも1つの副芯20とを含む。前述の通気が調整可能なマッサージ用枕芯は、マジックテープ(登録商標)などの主芯10と副芯20を固定するための固定構造、包装ケーシングなどの他の機能モジュールを含んでもよい。これは、当業者によく知られている技術であり、ここでの詳細な説明は省略する。
【0019】
前述の主芯10は、本体11と、本体11に間隔を空けて設けられた複数の通気溝12と、本体11に間隔を空けて設けられた複数のマッサージ形成溝13と、本体11に間隔を空けて設けられた複数の支持溝14と、本体11の一方の側面に設けられた第1波形状接続面15とを備えている。主芯10は、ユーザーに快適な使用体験を提供するだけでなく、使用時に、即ち枕を使用する際に変形することができるように、可撓性スポンジポリウレタンなどの軟質材料から作られる。これにより、前述の通気溝12、マッサージ形成溝13及び支持溝14は、それぞれの役割を果たすことができる。さらに、前述の通気溝12、マッサージ形成溝13及び支持溝14は、前述の本体11の1つの側面に形成されている。そして、この通気溝12、マッサージ形成溝13及び支持溝14を形成する側面には、少なくとも1つの弧面を有している。この弧面は、首や頭の弧面など、人体の要求に適応するためのものである。複数の通気溝12の断面は、長方形などのような四角形または他の形状であってもよい。隣接する2本の通気溝12の距離は等しくてもよく、等しくなくてもよい。本実施例では、隣接する2本の通気溝12の間の距離が異なる。また、通気溝12に垂直な延在方向において、本体11の中間位置にある隣り合う2本の通気溝12の間の距離は、本体11の両端にある隣り合う2本の通気溝12の間の距離よりも小さい。通気溝12の存在により、頭部が当該本体11の通気溝12が設けられた側に圧着されると、2本の通気溝12の間の軟質材料は変形する。一方、ユーザーの体が動いたり寝返りを打ったりすると、圧着された2本の通気溝12の間の軟質材料が元に戻り、これにより、2本の通気溝12の間の軟質材料は張合の現象が起こる。ひいては、前記通気溝12の間に気流が出入りし、これにより、気流を輸送する及び換気の目的を達成し、ひいては人体から発生した湿熱気流を持ち去り、ユーザーを快適にすることができる。
【0020】
前述のマッサージ形成溝13の延在方向は、通気溝12の延在方向に対して垂直である。マッサージ形成溝13の数は、本体11の大きさに応じて決定され、ここではこれ以上述べない。しかし、2本のマッサージ形成溝13の間の距離は、2本のマッサージ形成溝13によって形成された凸状リブ、及びこのマッサージ形成溝13と支持溝14によって形成されたサブ凸状リブに円形の構造を持たせるべきである。具体的には、以下に、マッサージ形成溝13及び支持溝14の具体的な構造に合せて説明する。通気溝12の延在方向に沿った断面において、マッサージ形成溝13の断面輪郭は、1つの第1の円弧セグメント131と、第1の円弧セグメント131の両側にそれぞれ設けられた2つの第1のカーブセグメント132とを含む。第1の円弧セグメント131の円心角が180度以上であるので、2本のマッサージ形成溝13によって形成された前述の凸状リブは、押圧されたときに傾斜する。マッサージ形成溝13の幅は通気溝12の幅よりも小さい。これにより、頭部が前述のサブ凸状リブに当接すると、頭部に接触するサブ凸状リブは通気溝12に向かって傾斜する。このとき、前記マッサージ形成溝13の存在により、このサブ凸状リブは依然として前後に動くことができ、依然として当接押圧の役割を果たすことができ、それにより、この通気が調整可能なマッサージ用枕芯がいつでも当接押圧の役割を果たすことができる。
【0021】
前述の支持溝14の延在方向は、マッサージ形成溝13の延在方向と平行である。2本のマッサージ形成溝13の間には1本の支持溝14が設けられているので、支持溝14の数はマッサージ形成溝13の数によって決まる。支持溝14は、2つのマッサージ形成溝13の中間に配置され、対称的であり、同じ構造のサブ凸状リブを形成している。前記通気溝12の延在方向に沿った断面に、前記支持溝14の断面輪郭は、1つの第2の円弧セグメント141と、前記第2の円弧セグメント141の両側にそれぞれ設けられた2つの第2のカーブセグメント142とを含む。第2の円弧セグメント141の円心角は180度以上である。本実施例では、前記第2の円弧セグメント141の円心角は180度より大きい。マッサージ形成溝13と支持溝14との間に形成されたサブ凸状リブに一定の強度、即ち支持作用を持たせて、突き当て及びマッサージの作用を達成するために、前記第1の円弧セグメント131の直径は前記第2の円弧セグメント141の直径より大きい。これにより、サブ凸状リブが変形する前に、凸状リブは既に変形した。したがって、支持溝14の深さは、マッサージ形成溝13の深さよりも小さくなければならない。前述のサブ凸状リブが頭部に接触する部分を円弧または円形にするために、第1のカーブセグメント132は隣り合う第2のカーブセグメント142と交わるかまたは接している。前記サブ凸状リブの端部を円弧状又は円形にすることにより、頭部が動いたり寝返りしたりするときに、頭部が当該サブ凸状リブと摺動しやすくなり、マッサージの作用を実現するのに有利である。
【0022】
前述の第1の波形接続面15は、副芯20と結合するために使用され、特に包装ケーシングを装着した後に主芯10と副芯20との間の摩擦力を増加させることにより、主芯10と副芯20とを結合させる。特に、この第1波形接続面15の存在により、従来技術で使用されていた糊の使用を回避することができ、環境に優しい。第1の波形接続面15の各波形の直径の大きさは、実際の必要に応じて設定されることができ、ここではこれ以上述べない。
【0023】
前述の副芯20は、主芯10における通気溝12の反対側に設けられ、枕全体の高さまたは硬度を調整して、枕芯の調整可能な目的を達成するように作用する。これと同時に、副芯20は、枕全体のコストを低減するために低コストの材料で製造することができる。また、異なる人々の硬/軟ニーズに対応するために、副芯20の硬度は主芯10の硬度よりも大きい。また、副芯20の層数も、顧客の要求など、実際の必要に応じて設定されてもよい。本実施例では、副芯20は1層のみを有する。副芯20には、第2の波形接続面21が設けられている。第2の波形接続面21は、主芯10が副芯20に接続されているときに、第1の波形接続面15が第2の波形接続面20に結合されるように、第1の波形接続面15と同じ構造を有する。
【0024】
従来技術と比較して、本発明が提供する通気が調整可能なマッサージ用枕芯の主芯10には通気溝12が設置されており、この主芯10は軟質材料で作られる。頭部がこの主芯10に圧着されると、主芯10が陥没したり回復したりして張合現象が発生し、さらに通気溝12の中には空気流が進出して、気流輸送及び換気の目的を達成する。これと同時に、前記マッサージ形成溝13の存在により、特に前記マッサージ形成溝13の断面形状が第1の円弧セグメント131と、第1の円弧セグメント131の両側に配置された2つの第1のカーブセグメント132により構成されるので、頭部に当接する複数の凸状リブが形成される。前記第1の円弧セグメント131の存在により、且つ前記第1の円弧セグメント131の円心角は180度以上となり、頭部が活動するときに、凸状リブを前後に動かして、マッサージの役割を果たすことができる。また、任意の2本の隣接するマッサージ形成溝13の間には1本の支持溝14が設けられるので、1本の凸状リブ毎に2本の間隔で設けられたサブ凸状リブは形成される。このサブ凸状リブは断面積が小さくなるため、頭部のツボにより容易に押圧することができる。また、前記支持溝14の存在、且つ当該支持溝14の断面形状が第2の円弧セグメント141と、前記第2の円弧セグメント141の両側に配置された2つの第2のカーブセグメント142とにより構成されるので、頭部が活動しているときに、各凸状リブは前後に動かすことができ、かつ、活動の幅が大きいため、摺動と押し当ての役割を果たし、マッサージの効果を高めることができる。また、通気溝12の幅がマッサージ形成溝13の幅よりも大きいので、頭部が前記サブ凸状リブに当接するときに、頭部に接触するサブ凸状リブが通気溝12に向かって傾斜する。この場合、前記マッサージ形成溝13の存在により、このサブ凸状リブは依然として前後に動くことができ、依然として突き当てと押圧の役割を果たすことができる、これにより、この通気が調整可能なマッサージ用枕芯はいつでも突き当てと押圧の役割を果たすようになる。
【0025】
以上は本発明の好適な実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するためには使用されず、本発明の精神内での修正、等価置換または改良などは、いずれも本発明の請求項の範囲内に含まれる。
【国際調査報告】