IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ケーティー・アンド・ジー・コーポレーションの特許一覧

<>
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図1
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図2
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図3
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図4
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図5
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図6
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図7
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図8
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図9
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図10
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図11
  • 特表-エアロゾル生成方法及び装置 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】エアロゾル生成方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/57 20200101AFI20240614BHJP
   A24F 40/51 20200101ALI20240614BHJP
   A24F 40/65 20200101ALI20240614BHJP
【FI】
A24F40/57
A24F40/51
A24F40/65
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563103
(86)(22)【出願日】2023-04-10
(85)【翻訳文提出日】2023-10-13
(86)【国際出願番号】 KR2023004773
(87)【国際公開番号】W WO2023204503
(87)【国際公開日】2023-10-26
(31)【優先権主張番号】10-2022-0049077
(32)【優先日】2022-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ、ウォンキョン
(72)【発明者】
【氏名】キム、ミン キュ
(72)【発明者】
【氏名】ソヌ、ポール チュン
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA06
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB23
4B162AC34
4B162AC50
4B162AD20
4B162AD23
4B162AD32
4B162AD41
(57)【要約】
ユーザにエアロゾルを提供するための方法は、電子装置のユーザの生体情報を受信する動作、生体情報に基づいてユーザの現在状態を決定する動作、現在状態が予め設定されたターゲット状態に対応する場合、現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作、ターゲット温度プロファイルに基づいて電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成する動作を含む。
【選択図】図10
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置によって行われるエアロゾル生成方法であって、
前記電子装置のユーザの生体情報を受信する動作と、
前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定する動作と、
前記現在状態が予め設定されたターゲット状態に対応する場合、前記現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作と、
前記ターゲット温度プロファイルに基づいて前記電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成する動作と、
を含む、
エアロゾル生成方法。
【請求項2】
前記ユーザの前記生体情報を受信する動作は、
前記電子装置の少なくとも1つのセンサを用いて前記生体情報を生成する動作
を含む、
請求項1に記載のエアロゾル生成方法。
【請求項3】
前記ユーザの前記生体情報を受信する動作は、
前記電子装置に連結された付加装置から前記付加装置の1つ以上のセンサに基づいて生成された前記生体情報を受信する動作
を含む、
請求項1に記載のエアロゾル生成方法。
【請求項4】
近距離無線通信を用いて前記付加装置にビーコンを伝播する動作と、
前記ビーコンに基づいて前記付加装置に連結する動作と、
をさらに含む、
請求項3に記載のエアロゾル生成方法。
【請求項5】
前記生体情報は、前記ユーザの心拍数、皮膚温度、皮膚乾燥度、汗分泌程度のうち少なくとも1つである、
請求項1に記載のエアロゾル生成方法。
【請求項6】
前記汗分泌程度は、前記ユーザの指先から分泌される汗の程度を示す、
請求項5に記載のエアロゾル生成方法。
【請求項7】
前記現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作は、
前記基本温度プロファイルによって生成されるエアロゾルの第1量に比べて前記ターゲット温度プロファイルによって生成されるエアロゾルの第2量が減少するように前記ターゲット温度プロファイルを生成する動作
を含む、
請求項1に記載のエアロゾル生成方法。
【請求項8】
前記ユーザの第2の生体情報を受信する動作と、
前記第2の生体情報に基づいて前記ユーザの第2の現在状態を決定する動作と、
前記第2の現在状態が前記ターゲット状態に対応する場合、前記第2の現在状態に基づいて前記ターゲット温度プロファイルを調整することで第2のターゲット温度プロファイルを生成する動作と、
前記第2のターゲット温度プロファイルに基づいて前記電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成する動作と、
をさらに含む、
請求項7に記載のエアロゾル生成方法。
【請求項9】
前記電子装置は、電子タバコ装置である、
請求項1に記載のエアロゾル生成方法。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実行させるためのプログラムを貯蔵しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項11】
電子装置であって、
エアロゾルを生成するプログラムが記録されたメモリと、
前記プログラムを行うプロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
前記電子装置のユーザの生体情報を受信する動作と、
前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定する動作と、
前記現在状態が予め設定されたターゲット状態に対応する場合、前記現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作と、
前記ターゲット温度プロファイルに基づいて前記電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成する動作と、
を行う、
電子装置。
【請求項12】
ユーザ端末によって行われる、エアロゾル提供方法であって、
前記ユーザ端末に連結された電子装置又は付加装置から前記ユーザ端末のユーザの生体情報を受信する動作と、
前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定する動作と、
前記現在状態が予め設定されたターゲット状態に対応する場合、前記現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作と、
前記電子装置に前記ターゲット温度プロファイルを伝送する動作と、
を含み、
前記ターゲット温度プロファイルを用いて、前記電子装置によって前記ユーザにエアロゾルが提供される、
エアロゾル提供方法。
【請求項13】
前記ユーザの前記生体情報を受信する動作は、
前記ユーザ端末に連結された付加装置から前記付加装置の1つ以上のセンサに基づいて生成された前記生体情報を受信する動作
を含む、
請求項12に記載のエアロゾル提供方法。
【請求項14】
前記生体情報は、前記ユーザの心拍数、皮膚温度、皮膚乾燥度及び汗分泌程度のうち少なくとも1つである、
請求項12に記載のエアロゾル提供方法。
【請求項15】
前記現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作は、
前記基本温度プロファイルによって生成されるエアロゾルの第1量に比べて前記ターゲット温度プロファイルによって生成されるエアロゾルの第2量が減少するように前記ターゲット温度プロファイルを生成する動作
を含む、
請求項12に記載のエアロゾル提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下、実施例は、電子装置のユーザにエアロゾルを提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子タバコ装置に対する需要が次第に増加している。また、このように電子タバコ装置に対する需要が増加するにつれて、電子タバコ装置に関する機能が持続的に開発されている。特に、電子タバコ装置の種類及び特性に応じた関連機能が持続的に開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一実施例は、電子装置のユーザにエアロゾルを提供する方法を提供することができる。
【0004】
一実施例は、エアロゾル生成基質を加熱するための温度プロファイルを生成する方法を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施例に係る、電子装置によって行われるエアロゾル生成方法は、前記電子装置のユーザの生体情報を受信する動作、前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定する動作、前記現在状態が予め設定されたターゲット状態に対応する場合、前記現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作、及び前記ターゲット温度プロファイルに基づいて前記電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成する動作を含むことができる。
【0006】
前記ユーザの前記生体情報を受信する動作は、前記電子装置の少なくとも1つのセンサを用いて前記生体情報を生成する動作を含むことができる。
【0007】
前記ユーザの前記生体情報を受信する動作は、前記電子装置に連結された付加装置から前記付加装置の1つ以上のセンサに基づいて生成された前記生体情報を受信する動作を含むことができる。
【0008】
前記エアロゾル生成方法は、近距離無線通信を用いて前記付加装置にビーコンを伝播する動作、及び前記ビーコンに基づいて前記付加装置に連結する動作をさらに含むことができる。
【0009】
前記生体情報は、前記ユーザの心拍数、皮膚温度、皮膚乾燥度、汗分泌程度のうち少なくとも1つであることができる。
【0010】
前記汗分泌程度は、前記ユーザの指先から分泌される汗の程度を示すことができる。
【0011】
前記現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作は、前記基本温度プロファイルによって生成されるエアロゾルの第1量に比べて前記ターゲット温度プロファイルによって生成されるエアロゾルの第2量が減少するように前記ターゲット温度プロファイルを生成する動作を含むことができる。
【0012】
前記エアロゾル生成方法は、前記ユーザの第2の生体情報を受信する動作、前記第2の生体情報に基づいて前記ユーザの第2の現在状態を決定する動作、前記第2の現在状態が前記ターゲット状態に対応する場合、前記第2の現在状態に基づいて前記ターゲット温度プロファイルを調整することで第2のターゲット温度プロファイルを生成する動作、及び前記第2のターゲット温度プロファイルに基づいて前記電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成する動作をさらに含むことができる。
【0013】
前記電子装置は、電子タバコ装置であることができる。
【0014】
一実施例に係る電子装置は、エアロゾルを生成するプログラムが記録されたメモリ、及び前記プログラムを行うプロセッサを含み、前記プロセッサは、前記電子装置のユーザの生体情報を受信する動作、前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定する動作、前記現在状態が予め設定されたターゲット状態に対応する場合、前記現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作、及び前記ターゲット温度プロファイルに基づいて前記電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成する動作を行うことができる。
【0015】
一実施例に係るユーザ端末によって行われるエアロゾル提供方法は、前記ユーザ端末に連結された電子装置又は付加装置から前記ユーザ端末のユーザの生体情報を受信する動作、前記生体情報に基づいて前記ユーザの現在状態を決定する動作、前記現在状態が予め設定されたターゲット状態に対応する場合、前記現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作、及び前記電子装置に前記ターゲット温度プロファイルを伝送する動作を含み、前記ターゲット温度プロファイルを用いて前記電子装置によって前記ユーザにエアロゾルが提供されることができる。
【0016】
前記生体情報は、前記ユーザの心拍数、皮膚温度、皮膚乾燥度及び汗分泌程度のうち少なくとも1つであることができる。
【0017】
前記現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成する動作は、前記基本温度プロファイルによって生成されるエアロゾルの第1量に比べて前記ターゲット温度プロファイルによって生成されるエアロゾルの第2量が減少するように前記ターゲット温度プロファイルを生成する動作を含むことができる。
【発明の効果】
【0018】
電子装置のユーザにエアロゾルを提供する方法が提供されることができる。
【0019】
エアロゾル生成基質を加熱するための温度プロファイルを生成する方法が提供されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】一実施例に係るシステムを示す。
図2】一実施例に係る電子装置にシガレットが挿入された例を示す図である。
図3】一実施例に係る電子装置にシガレットが挿入された例を示す図である。
図4】一実施例に係る電子装置にシガレットが挿入された例を示す図である。
図5】一実施例に係るシガレットの例を示す図である。
図6】一実施例に係るシガレットの例を示す図である。
図7】他の例に係る電子装置の簡略図である。
図8】別の例に係る電子装置のブロック図である。
図9】一実施例に係るユーザ端末の構成図である。
図10】一実施例に係る電子装置によって行われるエアロゾルを生成する方法のフローチャートである。
図11】一実施例に係る電子装置及び付加装置間の連結を行う方法のフローチャートである。
図12】一実施例に係るユーザ端末によって生成された温度プロファイルに基づいてユーザにエアロゾルを提供する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
実施例についての特定の構造的又は機能的説明は、単に例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更されて実現されてもよい。したがって、実際に実現される形態は、開示された特定の実施例にのみ限定されるものではなく、本明細書の範囲は、実施例で説明した技術的思想に含まれる変更、均等物、又は代替物を含む。
【0022】
第1又は第2などの用語は様々な構成要素を説明するのに使用されることができるが、これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されるべきである。例えば、第1の構成要素は、第2の構成要素と呼ばれることができ、同様に第2の構成要素は、第1の構成要素とも呼ばれることができる。
【0023】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されている」と言及されている場合、他の構成要素に直接的に連結又は接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいことを理解されたい。
【0024】
単数の表現は、文脈上明白に別段の意味を持たない限り、複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」などの用語は、説明された特徴、数、ステップ、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせが存在することを指定するものであり、一つ又はそれ以上の他の特徴や数、ステップ、動作、構成要素、部品、又はそれらの組み合わせの存在又は付加可能性を予め排除するものではないと理解されるべきである。
【0025】
別途の定義がない限り、技術的又は科学的用語を含めて、ここで使用される全ての用語は、該当技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有している。一般的に使用される辞書に定義されているなどの用語は、関連技術の文脈上有している意味と一致すると解釈されるべきであり、本明細書において明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されない。
【0026】
以下、実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。添付図面を参照して説明するにあたって、図面符号にかかわらず同一の構成要素には同一の参照符号を付し、これについての重複する説明は省略する。
【0027】
図1は、一実施例に係るシステムを示す。
【0028】
一実施例によれば、システム100は、ユーザ端末110、電子装置120及びウェアラブル装置130のうち少なくとも1つを含むことができる。例えば、システム100は、ユーザ端末110、電子装置120及びウェアラブル装置130をいずれも含むことができる。他の例として、システム100は、電子装置120及びウェアラブル装置130を含むことができる。別の例として、システム100は、電子装置120を含むことができる。
【0029】
一態様によれば、ユーザ端末110は、スマートフォンなどの移動通信端末であってもよい。ユーザ端末110の構成図は図9を参照して詳細に説明する。
【0030】
一態様によれば、電子装置120は、電子タバコ装置又は喫煙スティックと呼ばれることができる。電子装置120について、以下の図2図8を参照して詳細に説明する。
【0031】
一態様によれば、ウェアラブル装置130は、ユーザの体の一部に着用できる電子装置であってもよい。ウェアラブル装置130は、例えば、スマートウォッチであってもよく、記載の実施例に限定されない。
【0032】
ユーザは、電子装置120が生成したエアロゾルが提供されることによって喫煙することができる。電子装置120はエアロゾル生成装置と呼ばれることができる。例えば、電子装置120は、電子装置120に挿入されたシガレットに熱を加熱することでエアロゾルを生成することができる。別の例として、電子装置120は、電子装置120内の液体型カートリッジ又は固体型カートリッジ内の物質を用いてエアロゾルを生成することができる。電子装置120がエアロゾルを生成する方法は、記載の実施例に限定されない。
【0033】
一実施例によれば、電子装置120は、電子装置120に含まれた様々なセンサを用いて電子装置120の状態に関する検出情報を生成することができ、検出情報をユーザ端末110に伝送することができる。例えば、検出情報は、電子装置120を用いるユーザの生体情報、吸気情報及び呼気情報を含むことができる。ユーザ端末110は、生体情報、吸気情報及び呼気情報を通じてユーザの心拍数、肺活量又は空気の吸入に関する健康データを生成することができ、これに基づいて、ユーザにヘルスケア又はエアロゾル提供に関するサービスを提供することができる。以下では、図10図12を参照してユーザに電子装置120を介してエアロゾルを提供する方法について詳細に説明する。
【0034】
一実施例によれば、ウェアラブル装置130は、ウェアラブル装置130に含まれる様々なセンサを用いてユーザの生体情報及び運動情報を生成することができる。検出された情報をユーザ端末110又は電子装置120に伝送することができる。例えば、ユーザ端末110は、電子装置120及び/又はウェアラブル装置130を介して獲得されたユーザの生体情報及び運動情報のうち少なくとも1つに基づいて電子装置120を制御することができる。
【0035】
図2図4は、一実施例に係る電子装置にシガレットが挿入された例を示す図である。
【0036】
図2を参照すると、電子装置1は、検出部10、バッテリ11、制御部12及びヒーター13を含む。図3及び図4を参照すると、電子装置1は蒸気化器14をさらに含む。また、電子装置1の内部空間にはシガレット2が挿入されることができる。電子装置1は、図1を参照して上述した電子装置120であることができる。
【0037】
一実施例によれば、電子装置1はさらにディスプレイを含むことができる。
【0038】
図2図4に示す電子装置1には、本実施例に関する構成要素が示されている。したがって、図2図4に示す構成要素に加えて、他の汎用的な構成要素が電子装置1にさらに含まれてもよいことを本実施例に関する技術分野における通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0039】
さらに、図3及び図4には、電子装置1にヒーター13が含まれていると示されているが、必要に応じて、ヒーター13は省略されてもよい。
【0040】
図2には、検出部10、バッテリ11、制御部12及びヒーター13が一列に配置されていると示されている。また、図3には、検出部10、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14及びヒーター13が一列に配置されていると示されている。さらに、図4には、蒸気化器14及びヒーター13が並列に配置されていると示されている。しかし、電子装置1の内部構造は、図2図4に示すものに限定されない。言い換えれば、電子装置1の設計に応じて、検出部10、バッテリ11、制御部12、ヒーター13及び蒸気化器14の配置は変更されてもよい。
【0041】
シガレット2が電子装置1に挿入されると、電子装置1はヒーター13及び/又は蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させることができる。ヒーター13及び/又は蒸気化器14によって発生したエアロゾルは、シガレット2を通過してユーザに伝達される。
【0042】
必要に応じて、シガレット2が電子装置1に挿入されない場合にも、電子装置1はヒーター13を加熱することができる。
【0043】
バッテリ11は、電子装置1が動作するのに用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒーター13又は蒸気化器14が加熱されるように電力を供給することができ、制御部12が動作するのに必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11は、電子装置1に設置されたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するのに必要な電力を供給することができる。
【0044】
制御部12は、電子装置1の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部12は、検出部10、バッテリ11、ヒーター13及び蒸気化器14のみならず、電子装置1に含まれる他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、電子装置1の構成のそれぞれの状態を確認して、電子装置1が動作可能な状態であるか否かを判断することもできる。
【0045】
制御部12は、少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとこのマイクロプロセッサで実行することができるプログラムが貯蔵されたメモリの組み合わせで実現されてもよい。また、他の形態のハードウェアで実現されてもよいことを本実施例が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0046】
ヒーター13は、バッテリ11から供給された電力によって加熱されることができる。例えば、シガレットが電子装置1に挿入されると、ヒーター13はシガレットの外部に位置することができる。したがって、加熱されたヒーター13は、シガレット内のエアロゾル生成物質(又は、基質)の温度を上昇させることができる。
【0047】
ヒーター13は電気抵抗性ヒーターであってもよい。例えば、ヒーター13は電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れることによってヒーター13は加熱されることができる。しかし、ヒーター13は上述した例に限定されず、所望の温度まで加熱されるものであれば制限なく該当することができる。ここで、所望の温度は、電子装置1に既に設定されていてもよく、ユーザによって所望の温度に設定されてもよい。例えば、ヒーター13の温度は、温度プロファイルに基づいて制御することができる。一態様によれば、温度プロファイルは、動作時間中に目標とする温度変化のプロファイルであることができる。別の一態様によれば、温度プロファイルは、動作時間中に提供される電流変化のプロファイルであることができる。電流変化によってヒーター13の温度は変化することができる。
【0048】
一方、他の例として、ヒーター13は誘導加熱式ヒーターであってもよい。具体的には、ヒーター13にはシガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含むことができ、シガレットは誘導加熱式ヒーターによって加熱されることができるサセプタを含むことができる。
【0049】
例えば、ヒーター13は、管状加熱要素、板状加熱要素、針状加熱要素又は棒状の加熱要素を含むことができ、加熱要素の形状によってシガレット2の内部又は外部を加熱することができる。
【0050】
また、電子装置1にはヒーター13が複数配置されてもよい。このとき、複数のヒーター13は、シガレット2の内部に挿入されるように配置されてもよく、シガレット2の外部に配置されてもよい。また、複数のヒーター13の一部は、シガレット2の内部に挿入されるように配置され、残りはシガレット2の外部に配置されてもよい。また、ヒーター13の形状は、図2図4に示す形状に限定されず、様々な形状に作製されてもよい。
【0051】
蒸気化器14は、液状組成物を加熱してエアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、シガレット2を通過してユーザに伝達されることができる。言い換えれば、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、電子装置1の気流通路に沿って移動することができ、気流通路は、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルがシガレットを通過してユーザに伝達されるように構成することができる。例えば、蒸気化器14の温度は、温度プロファイルに基づいて制御されることができる。一態様によれば、温度プロファイルは、動作時間中に目標とする温度変化のプロファイルであることができる。他の一態様によれば、温度プロファイルは、動作時間中に提供される電流変化のプロファイルであることができる。電流変化によって蒸気化器14の温度は変化することができる。
【0052】
例えば、蒸気化器14は、液体貯蔵部、液体伝達手段及び加熱要素を含むことができるが、これらに限定されない。例えば、液体貯蔵部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立したモジュールとして電子装置1に含まれてもよい。
【0053】
液体貯蔵部は液状組成物を貯蔵することができる。例えば、液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体であってもよく、非タバコ物質を含む液体であってもよい。液体貯蔵部は、蒸気化器14から脱着できるように作製されてもよく、蒸気化器14と一体的に作製されてもよい。
【0054】
例えば、液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、又はビタミン混合物を含むことができる。香料は、メンソール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種果物香成分などを含むことができるが、これらに制限されない。香味剤は、ユーザに様々な香味又は風味を提供することができる成分を含み得る。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも1つが混合されたものであってもよいが、これらに制限されない。さらに、液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールなどのエアロゾル形成剤を含み得る。
【0055】
液体伝達手段は、液体貯蔵部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックなどのウィック(wick)になり得るが、これらに限定されない。
【0056】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒーターなどになり得るが、これらに限定されない。また、加熱要素はニクロム線などの伝導性フィラメントで構成されてもよく、液体伝達手段に巻き付けられる構造で配置されてもよい。加熱要素は、電流供給によって加熱されることができ、加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達して液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成され得る。
【0057】
例えば、蒸気化器14は、カトマイザ(cartomizer)又は霧化器(atomizer)と称することができるが、これらに限定されない。
【0058】
一方、電子装置1は、検出部10、バッテリ11、制御部12、ヒーター13及び蒸気化器14の他に汎用的な構成をさらに含むことができる。例えば、電子装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/又は触覚情報の出力のためのモータを含むことができる。
【0059】
一実施例によれば、検出部10は、1つ以上のバイオセンサを含むことができる。例えば、バイオセンサは、心拍数センサ、血圧センサ、心電図センサ、血中酸素飽和度センサのうち1つ以上を含むことができる。バイオセンサは、ユーザの生体信号を測定することができるセンサを含むことができ、記載の実施例に限定されない。ユーザが電子装置1をつかんだ場合、ユーザの生体信号を測定することができる。
【0060】
一実施例によれば、検出部10は、ユーザの体成分を測定することができるセンサを含むことができる。例えば、体成分は、骨格筋量、基礎代謝量、体水分量、体脂肪量を含むことができる。ユーザが電子装置1をつかんだ場合、ユーザの体成分を測定することができる。
【0061】
一実施例によれば、検出部10は、パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサをさらに含むことができる。また、電子装置1は、シガレット2が挿入された状態でも外部空気が流入するか、内部気体が流出することができる構造で作製することができる。
【0062】
図2図4には示されていないが、電子装置1は別途のクレードルと共にシステムを構成することもできる。例えば、クレードルは、電子装置1のバッテリ11の充電に用いられてもよい。又は、クレードルと電子装置1とが結合された状態でヒーター13が加熱されてもよい。
【0063】
シガレット2は、一般的な燃焼型シガレットに類似することができる。例えば、シガレット2は、エアロゾル生成物質を含む第1の部分とフィルタなどを含む第2の部分とに分けられてもよい。又は、シガレット2の第2の部分にもエアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒又はカプセルの形態で作られたエアロゾル生成物質が第2の部分に挿入されてもよい。
【0064】
電子装置1の内部には第1の部分の全体が挿入され、第2の部分は外部に露出することができる。又は、電子装置1の内部に第1の部分の一部のみ挿入されてもよく、第1の部分の全体及び第2の部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは第2の部分を口で噛んだ状態でエアロゾルを吸入することができる。このとき、エアロゾルは、外部空気が第1の部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2の部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0065】
一例として、外部空気は、電子装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を介して流入することができる。例えば、電子装置1に形成された空気通路の開閉及び/又は空気通路の大きさは、ユーザによって調節されることができる。これにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節されることができる。他の例として、外部空気は、シガレット2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介してシガレット2の内部に流入することもできる。
【0066】
以下、図5及び図6を参照して、シガレットの例を説明する。
【0067】
図5及び図6は、一例によるシガレットの例を示す図である。
【0068】
図5を参照すると、シガレット2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。図2図4を参照して上述したシガレット2の第1の部分はタバコロッド21を含み、シガレット2の第2の部分はフィルタロッド22を含む。
【0069】
図5には、フィルタロッド22が単一セグメントとして示されているが、これに限定されない。言い換えれば、フィルタロッド22は、複数のセグメントで構成されてもよい。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングするセグメントを含むことができる。また、必要に応じて、フィルタロッド22には他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含むことができる。
【0070】
シガレット2の直径は5mm~9mmの範囲内であり、長さは約48mmであってもよいが、これに限定されない。例えば、タバコロッド21の長さは約12mm、フィルタロッド22の第1のセグメントの長さは約10mm、フィルタロッド22の第2のセグメントの長さは約14mm、フィルタロッド22の第3のセグメントの長さは約12mmであってもよいが、これらに限定されない。
【0071】
シガレット2は少なくとも1つのラッパー24によって包装されてもよい。ラッパー24には外部空気が流入するか、内部気体が流出する少なくとも1つの孔(hole)が形成されてもよい。一例として、シガレット2は1つのラッパー24によって包装されてもよい。他の例として、シガレット2は、2つ以上のラッパー24によって重畳的に包装されてもよい。例えば、第1のラッパー24aによってタバコロッド21が包装され、ラッパー24b、24c、24dによってフィルタロッド22が包装されてもよい。そして、単一ラッパー24eによってシガレット2の全体が再包装されてもよい。仮に、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成されていれば、それぞれのセグメントがラッパー24b、24c、24dによって包装されてもよい。
【0072】
第1のラッパー24a及び第2のラッパー24bは、一般的なフィルタ巻紙で作製されてもよい。例えば、第1のラッパー24a及び第2のラッパー24bは、多孔質巻紙又は無多孔質巻紙であってもよい。また、第1のラッパー24a及び第2のラッパー24bは、耐油性を有する紙類及び/又はアルミニウム合紙包装剤で作製されてもよい。
【0073】
第3のラッパー24cはハード巻紙で作製されてもよい。例えば、第3のラッパー24cの坪量は88g/m~96g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは90g/m~94g/mの範囲内に含まれてもよい。また、第3のラッパー24cの厚さは120μm~130μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは125μmであってもよい。
【0074】
第4のラッパー24dは耐油性ハード巻紙で作製されてもよい。例えば、第4のラッパー24dの坪量は88g/m~96g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは90g/m~94g/mの範囲内に含まれてもよい。また、第4のラッパー24dの厚さは120μm~130μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは125μmであってもよい。
【0075】
第5のラッパー24eは滅菌紙(MFW)で作製されてもよい。ここで、滅菌紙(MFW)とは、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも増進するように特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5のラッパー24eの坪量は57g/m~63g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは60g/mであってもよい。また、第5のラッパー24eの厚さは64μm~70μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは67μmであってもよい。
【0076】
第5のラッパー24eは所定の物質が内添されてもよい。ここで、所定の物質の例としてはシリコンが該当するが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化の少ない耐熱性、酸化されない耐酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。ただし、シリコンでなくとも、上述した特性を有する物質であれば、制限なく第5のラッパー24eに塗布(又は、コーティング)されることができる。
【0077】
第5のラッパー24eは、シガレット2が燃焼する現象を防止することができる。例えば、タバコロッド21がヒーター13によって加熱されると、シガレット2が燃焼する可能性がある。具体的には、タバコロッド21に含まれた物質のいずれかの発火点以上に温度が上昇する場合、シガレット2が燃焼することができる。このような場合でも、第5のラッパー24eは不燃性物質を含むので、シガレット2が燃焼する現象を防止することができる。
【0078】
また、第5のラッパー24eは、シガレット2から生成される物質によってホルダーが汚染することを防止することができる。ユーザのパフによって、シガレット2内で液体物質が生成され得る。例えば、シガレット2から生成されたエアロゾルが外部空気によって冷却されることによって、液体物質(例えば、水気など)が生成され得る。第5のラッパー24eがシガレット2を包装することによって、シガレット2内から生成された液体物質がシガレット2の外部に漏れるのを防止することができる。
【0079】
タバコロッド21はエアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも1つを含むことができるが、これらに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/又は有機酸(organic acid)などの他の添加物質を含有することができる。また、タバコロッド21には、メンソール又は保湿剤などの加香液がタバコロッド21に噴射されることによって添加することができる。
【0080】
タバコロッド21は多様に作製されてもよい。例えば、タバコロッド21はシート(sheet)で作製されてもよく、ストランド(strand)で作製されてもよい。また、タバコロッド21はタバコシートが細かく切られた刻草で作製されてもよい。さらに、タバコロッド21は熱伝導物質によって囲まれてもよい。例えば、熱伝導物質は、アルミニウムホイルなどの金属ホイルであってもよいが、これに限定されない。一例として、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を均等に分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、これによりタバコ味を向上させることができる。さらに、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒーターによって加熱されるサセプタとしての機能をすることができる。このとき、図面には示されていないが、タバコロッド21は外部を囲む熱伝導物質の他にも追加のサセプタをさらに含むことができる。
【0081】
フィルタロッド22はセルロースアセテートフィルタであってもよい。一方、フィルタロッド22の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド22は、円柱型のロッドであってもよく、内部に中空を含むチューブ型のロッドであってもよい。また、フィルタロッド22は、リセス型ロッドであってもよい。仮に、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち少なくとも1つが異なる形状に作製されてもよい。
【0082】
フィルタロッド22の第1のセグメントはセルロースアセテートフィルタであってもよい。例えば、第1のセグメントは内部に中空を含むチューブ型の構造物であってもよい。第1のセグメントによってヒーター13が挿入される場合に、タバコロッド21の内部物質が後に押される現象を防止することもでき、エアロゾルの冷却効果も発生することができる。第1のセグメントに含まれた中空の直径は2mm~4.5mmの範囲内で適切な直径が採用できるが、これに限定されない。
【0083】
第1のセグメントの長さは4mm~30mmの範囲内で適切な長さが採用できるが、これに限定されない。好ましくは、第1のセグメントの長さは10mmになり得るが、これに限定されない。
【0084】
第1のセグメントの製造時に可塑剤の含量を調節することによって第1のセグメントの硬度を調整することができる。また、第1のセグメントは、内部(例えば、中空)に同一又は異形の材質のフィルム、チューブなどの構造物を挿入して製造することができる。
【0085】
フィルタロッド22の第2のセグメントは、ヒーター13がタバコロッド21を加熱することで生成されたエアロゾルを冷却させる。したがって、ユーザは適度な温度に冷却されたエアロゾルを吸入することができる。
【0086】
第2のセグメントの長さ又は直径は、シガレット2の形態によって様々に決定されることができる。例えば、第2のセグメントの長さは、7mm~20mmの範囲内で適宜採用できる。好ましくは、第2のセグメントの長さは約14mmになり得るが、これに限定されない。
【0087】
第2のセグメントは、ポリマー繊維を織って作製されてもよい。この場合、ポリマーで製造された繊維に加香液を塗布することもできる。または、加香液が塗布された別途の繊維とポリマーで製造された繊維とを共に織って第2のセグメントを作製することもできる。あるいは、第2のセグメントは、巻軸されたポリマーシートによって形成することができる。
【0088】
例えば、ポリマーは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、セルロースアセテート(CA)及びアルミニウムホイルからなる群より選ばれる材料で作製されてもよい。
【0089】
第2のセグメントが織られたポリマー繊維又は巻軸されたポリマーシートによって形成されることによって、第2のセグメントは縦方向に延びる単数又は複数のチャンネルを含むことができる。ここで、チャンネルは、気体(例えば、空気又はエアロゾル)が通過する通路を意味する。
【0090】
例えば、巻軸されたポリマーシートからなる第2のセグメントは、約5μmと約300μmとの間、例えば、約10μmと約250μmとの間の厚さを有する材料から形成することができる。また、第2のセグメントの全表面積は、約300mm/mmと約1000mm/mmとの間になり得る。さらに、エアロゾル冷却要素は、比表面積が約10mm/mgと約100mm/mgとの間の材料から形成することができる。
【0091】
一方、第2のセグメントには、揮発性香味成分を含むスレッド(thread)が含まれてもよい。ここで、揮発性香味成分はメントールであってもよいが、これに制限されない。例えば、スレッドには、1.5mg以上のメントールを第2のセグメントに提供するために、十分な量のメントールが充填されることができる。
【0092】
フィルタロッド22の第3のセグメントは、セルロースアセテートフィルタであってもよい。第3のセグメントの長さは4mm~20mmの範囲内で適宜採用できる。例えば、第3のセグメントの長さは、約12mmになり得るが、これに限定されない。
【0093】
第3のセグメントを作製する過程で、第3のセグメントに加香液を噴射することによって香味が発生するように作製されてもよい。又は、加香液が塗布された別途の繊維を第3のセグメントの内部に挿入してもよい。タバコロッド21から生成されたエアロゾルは、フィルタロッド22の第2のセグメントを通過するにつれて冷却され、冷却されたエアロゾルが第3のセグメントを介してユーザに伝達される。したがって、第3のセグメントに加香要素が添加される場合、ユーザに伝達される香味の持続性が増進する効果が生じられる。
【0094】
また、フィルタロッド22には少なくとも1つのカプセル23が含まれてもよい。ここで、カプセル23は、香味を発生させる機能を行うこともでき、エアロゾルを発生させる機能を行うこともできる。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で包む構造であってもよい。カプセル23は球状又は円筒状の形状を有することができるが、これらに制限されない。
【0095】
図6を参照すると、シガレット3は、シガレット2に比べて剪断プラグ33をさらに含むことができる。剪断プラグ33は、タバコロッド31において、フィルタロッド32に対向する一側に位置することができる。剪断プラグ33は、タバコロッド31が外部に離脱するのを防止することができ、喫煙中にタバコロッド31から液状化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(例えば、図2図4の電子装置1)に流れ込むのを防止することができる。
【0096】
フィルタロッド32は、第1のセグメント32a及び第2のセグメント32bを含むことができる。ここで、第1のセグメント32aは、図5のフィルタロッド22の第1のセグメントに対応することができ、第2のセグメント32bは、図5のフィルタロッド22の第3のセグメントに対応することができる。
【0097】
シガレット3の直径及び全長は、図5のシガレット2の直径及び全長に対応することができる。例えば、剪断プラグ33の長さは約7mm、タバコロッド31の長さは約15mm、第1のセグメント32aの長さは約12mm、第2のセグメント32bの長さは約14mmであってもよいが、これらに限定されない。
【0098】
シガレット3は、少なくとも1つのラッパー35によって包装されてもよい。ラッパー35には、外部空気が流入するか、内部気体が流出する少なくとも1つの孔(hole)が形成されてもよい。例えば、第1のラッパー35aによって剪断プラグ33が包装され、第2のラッパー35bによってタバコロッド31が包装され、第3のラッパー35cによって第1のセグメント32aが包装され、第4のラッパー35dによって第2のセグメント32bが包装されてもよい。そして、第5のラッパー35eによってシガレット3の全体が再包装されてもよい。
【0099】
また、第5のラッパー35eには少なくとも1つの穿孔36が形成されてもよい。例えば、穿孔36は、タバコロッド31を囲む領域に形成されてもよいが、これに制限されない。穿孔36は、図3及び図4に示されたヒーター13によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を果たすことができる。
【0100】
さらに、第2のセグメント32bには少なくとも1つのカプセル34が含まれてもよい。ここで、カプセル34は、香味を発生させる機能を行うこともでき、エアロゾルを発生させる機能を行うこともできる。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で包む構造であってもよい。カプセル34は、球状又は円筒状の形状を有してもよいが、これらに制限されない。
【0101】
第1のラッパー35aは、一般的なフィルタ巻紙にアルミニウムホイルなどの金属ホイルが結合されたものであってもよい。例えば、第1のラッパー35aの全厚は45μm~55μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは50.3μmであってもよい。また、第1のラッパー35aの金属ホイルの厚さは6μm~7μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは6.3μmであってもよい。さらに、第1のラッパー35aの坪量は50g/m~55g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは53g/mであってもよい。
【0102】
第2のラッパー35b及び第3のラッパー35cは、一般的なフィルタ巻紙で作製されてもよい。例えば、第2のラッパー35b及び第3のラッパー35cは、多孔質巻紙又は無多孔質巻紙であってもよい。
【0103】
例えば、第2のラッパー35bの多孔度は35000CUであってもよいが、これに制限されない。また、第2のラッパー35bの厚さは70μm~80μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは78μmであってもよい。さらに、第2のラッパー35bの坪量は20g/m~25g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは23.5g/mであってもよい。
【0104】
例えば、第3のラッパー35cの多孔度は24000CUであってもよいが、これに制限されない。また、第3のラッパー35cの厚さは60μm~70μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは68μmであってもよい。さらに、第3のラッパー35cの坪量は20g/m~25g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは21g/mであってもよい。
【0105】
第4のラッパー35dはPLA合紙で作製されてもよい。ここで、PLA合紙とは、紙層、PLA層及び紙層を含む3重の紙を意味する。例えば、第4のラッパー35dの厚さは100μm~120μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは110μmであってもよい。また、第4のラッパー35dの坪量は80g/m~100g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは88g/mであってもよい。
【0106】
第5のラッパー35eは滅菌紙(MFW)で作製されてもよい。ここで、滅菌紙(MFW)とは、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも増進するように特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5のラッパー35eの坪量は57g/m~63g/mの範囲内に含まれてもよく、好ましくは60g/mであってもよい。また、第5のラッパー35eの厚さは64μm~70μmの範囲内に含まれてもよく、好ましくは67μmであってもよい。
【0107】
第5のラッパー35eは所定の物質が内添されてもよい。ここで、所定の物質の例としてはシリコンが該当することができるが、これに限定されない。例えば、シリコンは、温度による変化の少ない耐熱性、酸化されない耐酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は電気絶縁性などの特性を有する。ただし、シリコンでなくとも、上述した特性を有する物質であれば、制限なく第5のラッパー35eに塗布(又は、コーティング)されることができる。
【0108】
剪断プラグ33はセルロースアセテートで作製されてもよい。一例として、剪断プラグ33はセルロースアセテートトウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて作製されてもよい。セルロースアセテートトウを構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は、1.0~10.0の範囲内に含まれてもよく、好ましくは4.0~6.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、剪断プラグ33のフィラメントのモノデニールは5.0であってもよい。また、剪断プラグ33を構成するフィラメントの断面はY字型であってもよい。剪断プラグ33のトータルデニール(total denier)は、20000~30000の範囲内に含まれてもよく、好ましくは25000~30000の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、剪断プラグ33のトータルデニールは28000であってもよい。
【0109】
さらに、必要に応じて、剪断プラグ33は少なくとも1つのチャンネルを含むことができ、チャンネルの断面形状は様々に作製されてもよい。
【0110】
タバコロッド31は、図5を参照して上述したタバコロッド21に対応することができる。したがって、以下では、タバコロッド31についての具体的な説明は省略する。
【0111】
第1のセグメント32aは、セルロースアセテートで作製されてもよい。例えば、第1のセグメントは、内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。第1のセグメント32aは、セルロースアセテートトウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて作製されてもよい。例えば、第1のセグメント32aのモノデニール及びトータルデニールは、剪断プラグ33のモノデニール及びトータルデニールと同一であってもよい。
【0112】
第2のセグメント32bは、セルロースアセテートで作製されてもよい。第2のセグメント32bを構成するフィラメントのモノデニール(mono denier)は、1.0~10.0の範囲内に含まれてもよく、好ましくは8.0~10.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、第2のセグメント32bのフィラメントのモノデニールは、9.0であってもよい。また、第2のセグメント32bのフィラメントの断面は、Y字型であってもよい。第2のセグメント32bのトータルデニール(total denier)は、20000~30000の範囲内に含まれてもよく、好ましくは25000であってもよい。
【0113】
図7は、他の例による電子装置の簡略図である。
【0114】
一実施例に係る電子装置700は、カートリッジ710及び胴体750を含むことができる。胴体750と電気的に連結されるカートリッジ710は入れ替え型であってもよい。図7で胴体750及びカートリッジ710を機械的に連結させるか、又は密着させることができる連結部(例えば、スライダ)の構造は省略されている。例えば、連結部は、胴体750に対して移動可能に結合されることができ、連結部は、胴体750に対して移動することによって胴体750に結合されたカートリッジ710のマウスピース(例えば、マウスピース721)の少なくとも一部を覆うか、マウスピースの少なくとも一部を外部に露出させる機能を行うことができる。
【0115】
一実施例によれば、カートリッジ710は、貯蔵部712、物質伝達孔713、ウィック(wick)714、加熱要素(又は、ヒーター)715、電極731、733、伝達管720及びマウスピース721を含むことができる。
【0116】
貯蔵部712は、液状のエアロゾル生成物質を含むことができる。
【0117】
物質伝達孔713は、貯蔵部712内のエアロゾル生成物質の少なくとも一部を加熱要素715に伝達することができる。
【0118】
ウィック714は、物質伝達孔713を介して供給されたエアロゾル生成物質を吸収及び維持することができる。例えば、ウィック714は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックの少なくとも1つを含むことができる。
【0119】
加熱要素715は、ウィック714を複数回巻線することができる。加熱要素715は抵抗性コイルであってもよい。加熱要素715は、電極731、732に連結されることができ、電極731、732を介して電力(又は、電流)を供給されることもできる。加熱要素715が発熱してウィック714を加熱すると、ウィック714に供給されたエアロゾル生成物質が霧化されてチャンバ730内にエアロゾルが生成されることができ、ユーザは伝達管720及びマウスピース721を介してエアロゾルを吸入することができる。
【0120】
一実施例によれば、胴体750は、バッテリ760、制御部770及び検出部780を含むことができる。
【0121】
バッテリ760は、電極761、763を介して加熱要素715に電力を供給することができる。
【0122】
制御部770は、電子装置700の全般的な動作を制御することができる。
【0123】
検出部780についての説明は、図2図4を参照して上述した検出部10についての説明に置き換えることができる。
【0124】
図8は、別の例による電子装置のブロック図である。
【0125】
一実施例によれば、電子装置8は、制御部81、検出部82、出力部83、バッテリ84、ヒーター85、ユーザ入力部86、メモリ87及び通信部88を含むことができる。但し、電子装置8の内部構造は、図8に示すことに制限されない。すなわち、電子装置8の設計に応じて、図8に示す構成の一部が省略されるか、新たな構成がさらに追加され得ることを本実施例に関する技術分野における通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0126】
検出部82は、電子装置8の状態又は電子装置8の周辺の状態を感知し、感知された情報を制御部81に伝達することができる。制御部81は、前記感知された情報に基づいて、ヒーター85の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル生成物品(例えば、シガレット、カートリッジなど)の挿入如何判断、通知表示などの様々な機能が行われるように電子装置8を制御することができる。
【0127】
検出部82は、温度センサ82a、挿入感知センサ82b及びパフセンサ82cのうち少なくとも1つを含むことができるが、これらに制限されない。例えば、検出部82は、図2図7を参照して上述した検出部10又は検出部780のセンサを含むことができる。
【0128】
温度センサ82aは、ヒーター85(又は、エアロゾル生成物質)が加熱される温度を感知することができる。電子装置8は、ヒーター85の温度を感知する別途の温度センサを含むか、ヒーター85そのものが温度センサの役割を果たすことができる。あるいは、温度センサ82aは、バッテリ440の温度をモニタリングするようにバッテリ84の周囲に配置されたものであってもよい。
【0129】
挿入感知センサ82bは、エアロゾル生成物品の挿入及び/又は除去を感知することができる。例えば、挿入感知センサ82bは、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ及び赤外線センサのうち少なくとも1つを含むことができ、エアロゾル生成物品が挿入及び/又は除去されることによる信号変化を感知することができる。
【0130】
パフセンサ82cは、気流通路又は気流チャンネルの様々な物理的変化に基づいてユーザのパフを感知することができる。例えば、パフセンサ82cは、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のいずれかに基づいてユーザのパフを感知することができる。
【0131】
検出部82は、前述したセンサ82a~82cの他に、温/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS)、近接センサ、及びRGBセンサ(illuminance sensor)のうち少なくとも1つをさらに含むことができる。各センサの機能は、その名称から通常の技術者が直観的に推論することができるので、具体的な説明は省略されてもよい。
【0132】
出力部83は、電子装置8の状態に関する情報を出力してユーザに提供することができる。出力部83は、ディスプレイ部83a、ハプティック部83b及び音響出力部83cのうち少なくとも1つを含むことができるが、これらに制限されるものではない。ディスプレイ部83aとタッチパッドがレイヤー構造を成してタッチスクリーンで構成される場合、ディスプレイ部83aは出力装置の他に入力装置としても使用できる。
【0133】
ディスプレイ部83aは、電子装置8に関する情報をユーザに視覚的に提供することができる。例えば、電子装置8に関する情報は、電子装置8のバッテリ84の充/放電状態、ヒーター85の予熱状態、エアロゾル生成物品の挿入/除去状態又は電子装置8の使用が制限される状態(例えば、異常物品感知)などの様々な情報を意味することができ、ディスプレイ部83aは、前記情報を外部に出力することができる。ディスプレイ部83aは、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などであってもよい。また、ディスプレイ部83aは、LED発光素子形態であってもよい。
【0134】
ハプティック部83bは、電気的信号を機械的な刺激又は電気的な刺激に変換して電子装置8に関する情報をユーザに触覚的に提供することができる。例えば、ハプティック部83bは、モータ、圧電素子、又は電気刺激装置を含むことができる。
【0135】
音響出力部83cは、電子装置8に関する情報をユーザに聴覚的に提供することができる。例えば、音響出力部83cは、電気信号を音響信号に変換して外部に出力することができる。
【0136】
バッテリ84は、電子装置8が動作するのに用いられる電力を供給することができる。バッテリ84は、ヒーター85が加熱されるように電力を供給することができる。また、バッテリ84は、電子装置8内に備えられた他の構成(例えば、検出部82、出力部83、ユーザ入力部86、メモリ87及び通信部88)の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ84は、充電可能なバッテリであってもよく、使い捨てバッテリであってもよい。例えば、バッテリ84は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリであってもよいが、これに限定されない。
【0137】
ヒーター85は、バッテリ84から電力を供給されてエアロゾル生成物質を加熱することができる。図8には示されていないが、電子装置8は、バッテリ84の電力を変換してヒーター85に供給する電力変換回路(例えば、DC/DCコンバータ)をさらに含むことができる。また、電子装置8が誘導加熱方式でエアロゾルを生成する場合、電子装置8はバッテリ84の直流電源を交流電源に変換するDC/ACコンバータをさらに含むことができる。
【0138】
制御部81、検出部82、出力部83、ユーザ入力部86、メモリ87及び通信部91は、バッテリ84から電力を供給されて機能を行うことができる。図8には示されていないが、バッテリ84の電力を変換してそれぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えば、LDO(low dropout)回路又は電圧レギュレータ回路をさらに含むことができる。
【0139】
一実施例において、ヒーター85は、任意の適した電気抵抗性物質で形成されてもよい。例えば、適した電気抵抗性物質は、チタン、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロム、ハフニウム、ナイオブ、モリブデナム、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属又は金属合金であってもよいが、これらに制限されない。また、ヒーター85は、金属熱線(wire)、電気伝導性トラック(track)が配置された金属熱板(plate)、セラミック発熱体などで実現されてもよいが、これらに制限されない。
【0140】
他の実施例において、ヒーター85は誘導加熱方式のヒーターであってもよい。例えば、ヒーター85は、コイルによって印加された磁場を介して発熱してエアロゾル生成物質を加熱するサセプタを含むことができる。
【0141】
一実施例において、ヒーター85は複数のヒーターを含むことができる。例えば、ヒーター85は、シガレットを加熱するための第1のヒーター及び液状を加熱するための第2のヒーターを含むことができる。
【0142】
ユーザ入力部86は、ユーザから入力された情報を受信するか、ユーザに情報を出力することができる。例えば、ユーザ入力部86は、キーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式など)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがあり得るが、これらに制限されるものではない。また、図8には示されていないが、電子装置8は、USB(universal serial bus)インターフェースなどの連結インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースなどの連結インターフェースを介して他の外部装置に連結して情報を送受信するか、バッテリ84を充電することができる。
【0143】
メモリ87は、電子装置8内で処理される各種データを貯蔵するハードウェアであって、制御部81で処理されたデータ及び処理されるデータを貯蔵することができる。メモリ87は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SD又はXDメモリなど)、ラム(RAM、random access memory)SRAM(static random access memory)、ロム(ROM、read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、PROM(programmable read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの貯蔵媒体を含むことができる。メモリ87は、電子装置8の動作時間、最大パフ回数、現在パフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル及びユーザの喫煙パターンに関するデータなどを貯蔵することができる。
【0144】
通信部88は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含むことができる。例えば、通信部88は、近距離通信部88a及び無線通信部88bを含むことができる。
【0145】
近距離通信部(short-range wireless communication unit)98aは、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(ワイパイ)通信部、Zigbee(登録商標)通信部、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct)通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含むことができるが、これらに制限されない。
【0146】
無線通信部88bは、セルラーネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例えば、LAN又はWAN)通信部などを含むことができるが、これらに制限されない。無線通信部88bは、加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて通信ネットワーク内で電子装置8を確認及び認証することもできる。
【0147】
制御部81は電子装置8の全般的な動作を制御することができる。一実施例において、制御部81は少なくとも1つのプロセッサを含むことができる。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとこのマイクロプロセッサで実行できるプログラムが貯蔵されたメモリの組み合わせで実現されてもよい。また、他の形態のハードウェアで実現されてもよいことを本実施例が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0148】
制御部81は、バッテリ84の電力をヒーター85に供給することを制御することによってヒーター85の温度を制御することができる。例えば、制御部81は、バッテリ84とヒーター85との間のスイッチング素子のスイッチングを制御することによって電力供給を制御することができる。他の例として、制御部81の制御命令に従って加熱直接回路がヒーター85に対する電力供給を制御することもできる。
【0149】
制御部81は、検出部82によって感知された結果を分析し、その後、行われる処理を制御することができる。例えば、制御部81は、検出部82によって感知された結果に基づいて、ヒーター85の動作が開始又は終了するようにヒーター85に供給される電力を制御することができる。他の例として、制御部81は検出部82によって感知された結果に基づいて、ヒーター85が所定の温度まで加熱されるか、適切な温度を維持するようにヒーター85に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御することができる。
【0150】
制御部81は、検出部82によって感知された結果に基づいて、出力部83を制御することができる。例えば、パフセンサ82cを介してカウントされたパフ回数が既に設定された回数に達すると、制御部81は、ディスプレイ部83a、ハプティック部83b及び音響出力部83cのうち少なくとも1つを介してユーザに電子装置8がすぐ終了することを予告することができる。
【0151】
一実施例において、制御部81は、検出部82によって感知されたエアロゾル生成物品の状態に応じてヒーター85に対する電力供給時間及び/又は電力供給量を制御することができる。例えば、エアロゾル生成基質が過湿状態の場合、制御部81は誘導コイルに対する電力供給時間を制御して、エアロゾル生成基質が一般的な状態の場合よりも予熱時間を増加させることができる。
【0152】
図9は、一実施例に係るユーザ端末の構成図である。
【0153】
ユーザ端末900は、通信部910、プロセッサ920及びメモリ930を含む。例えば、ユーザ端末900は、図1を参照して上述したユーザ端末110であってもよい。
【0154】
通信部910は、プロセッサ920及びメモリ930に連結されてデータを送受信する。通信部910は、外部の他の装置に連結されてデータを送受信することができる。以下では、「A」を送受信するという表現は、「Aを示す情報(information)又はデータ」を送受信することを示すことができる。
【0155】
通信部910は、ユーザ端末900内の回路網(circuitry)で実現されてもよい。例えば、通信部910は、内部バス(internal bus)及び外部バス(external bus)を含むことができる。他の例として、通信部910は、ユーザ端末900と外部の装置とを連結する要素であることができる。通信部910はインターフェース(interface)であることがある。通信部910は、外部の装置からデータを受信して、プロセッサ920及びメモリ930にデータを伝送することができる。
【0156】
プロセッサ920は、通信部910が受信したデータ及びメモリ930に貯蔵されたデータを処理する。「プロセッサ」は目的とする動作(desired operations)を実行させるための物理的な構造を有する回路を有するハードウェアで実現されたデータ処理装置であることができる。例えば、目的とする動作は、プログラムに含まれたコード(code)又はインストラクション(instructions)を含むことができる。例えば、ハードウェアで実現されたデータ処理装置は、マイクロプロセッサ(microprocessor)、中央処理装置(central processing unit)、プロセッサコア(processor core)、マルチ-コアプロセッサ(multi-core processor)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含むことができる。
【0157】
プロセッサ920は、メモリ(例えば、メモリ930)に貯蔵されたコンピュータで読み取り可能なコード(例えば、ソフトウェア)及びプロセッサ920によって誘発されたインストラクションを実行する。
【0158】
メモリ930は、通信部910が受信したデータ及びプロセッサ920が処理したデータを貯蔵する。例えば、メモリ930は、プログラム(又はアプリケーション、ソフトウェア)を貯蔵することができる。貯蔵されるプログラムは、付加装置(例えば、図1の電子装置120又はウェアラブル装置130)を制御するようにコーディングされてプロセッサ920によって実行可能なシンタックス(syntax)の集合であることができる。
【0159】
一態様によれば、メモリ930は、1つ以上の揮発性メモリ、不揮発性メモリ及びRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ及び光学ディスクドライブを含むことができる。
【0160】
メモリ930は、ユーザ端末900を動作させる命令語セット(例えば、ソフトウェア)を貯蔵する。ユーザ端末900を動作させる命令語セットは、プロセッサ920によって実行される。
【0161】
通信部910、プロセッサ920及びメモリ930について、以下で図12を参照して詳細に説明する。
【0162】
図10は、一実施例に係る電子装置によって行われるエアロゾルを生成する方法のフローチャートである。
【0163】
以下の動作1010~1060は、電子装置(例えば、図1の電子装置120、図2図4の電子装置1、図7の電子装置700)によって行うことができる。例えば、電子装置は、電子タバコ装置であってもよい。
【0164】
動作1010において、電子装置は、電子装置のユーザの生体情報を受信することができる。例えば、生体情報は、ユーザの心拍数、皮膚温度、皮膚乾燥度、及び汗分泌程度のうち少なくとも1つであってもよい。例えば、汗分泌程度は、ユーザの指先から分泌される汗の程度を示すことができる。
【0165】
一実施例によれば、電子装置は、電子装置の検出部(例えば、検出部10)のセンサを用いてユーザの生体情報を測定することができる。
【0166】
別の一実施例よれば、電子装置は、電子装置に連結された付加装置(例えば、図1のウェアラブル装置130)から付加装置が測定したユーザの生体情報を受信することができる。
【0167】
さらに、電子装置は、電子装置の検出部を用いてユーザの吸気情報及び呼気情報のうち少なくとも1つを生成することができる。例えば、電子装置は、生体情報、吸気情報及び呼気情報を通じてユーザの心拍数、肺活量又は空気の吸入に関する健康データを抽出することができ、これに基づいてユーザの身体的要因又は心理的要因(例えば、ストレス)による現在健康状態を予測することができる。
【0168】
これに基づいて、電子装置は、短期的にユーザのストレスを緩和させるためのサービスを提供することができ、長期的にユーザにヘルスケアに関するサービスを提供することができる。例えば、生体情報、吸気情報及び呼気情報を通じてユーザの状態が高いストレス状態(又は、緊張状態)であると予測される場合、ユーザの高いストレス状態を緩和させるためにユーザの深い吸気を誘導することができる。ユーザの深い吸気を誘導するための動作は以下で説明する。
【0169】
動作1020において、電子装置は、生体情報に基づいてユーザの現在状態を決定することができる。例えば、電子装置は、現在時刻で測定された生体情報に基づいて複数の状態のうちユーザの現在状態を決定することができる。
【0170】
一実施例によれば、ユーザのストレスの程度に対応するように複数の状態が予め設定されていてもよい。例えば、複数の状態は、普通状態、低いストレス状態及び高いストレス状態を含むことができる。例えば、ユーザの身体末端(例えば、指)の温度が低く、汗分泌の程度が高く、パフの周期が多いほどストレスが高いと決定することができる。
【0171】
一実施例によれば、測定される様々な要素情報に関する人口学的統計に基づいて複数の状態を予め設定することができる。一例によれば、ユーザは自分の状態を自己診断し、現在測定される生体情報に基づいて複数の状態を予め設定することができる。例えば、ユーザは、自分の現在状態を普通状態と自己診断し、電子装置を用いて普通状態から現れる生体情報を測定することができる。電子装置は、測定された生体情報を普通状態から現れる基準値に設定することによって個別状態を個人化することができる。
【0172】
動作1030において、電子装置は、現在状態がターゲット状態に対応するか否かを決定することができる。例えば、電子装置は、現在状態が高いストレス状態に対応するか否かを決定することができる。
【0173】
現在状態がターゲット状態に対応する場合、以下の動作1050が行われ、現在状態がターゲット状態に対応しない場合、以下の動作1040が行われる。
【0174】
動作1040において、電子装置は、現在状態がターゲット状態に対応しない場合、基本温度プロファイルに基づいて電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成することができる。例えば、基本温度プロファイルは、通常的な使用形態でユーザにエアロゾルを提供するための温度プロファイルがある。温度プロファイルに基づいて電子装置のヒーター(例えば、図2のヒーター13又は図4の蒸気化器14)の温度が制御されることができる。
【0175】
動作1050において、電子装置は、現在状態がターゲット状態に対応する場合、現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成することができる。ストレスが高い状態であるほど、基本温度プロファイルの変化量が大きくなることができる。例えば、ユーザが主流煙を吸入すると、エアロゾル生成基質によって発生する霧化量が減少するようにターゲット温度プロファイルが生成され得る。ユーザは減少した霧化量を回復するために息を深くすることができる。深い吸気によってユーザの緊張感又はストレスの程度が低くなることができる。
【0176】
上述した実施例は、1つの基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルが生成されると説明しているが、他の実施例によれば、複数の状態に関するように予め貯蔵された複数の基本温度プロファイルのうち上記のターゲット状態に対応するターゲット基本温度プロファイルが決定されることに置き換えられてもよい。
【0177】
一態様によれば、1つの基本温度プロファイル又は複数の基本温度プロファイルは、ユーザによって予め個人化された温度プロファイルであることができる。例えば、ユーザは、電子装置に連結されるユーザ端末(例えば、ユーザ端末のアプリケーション)によって温度プロファイルを個人化することができる。
【0178】
一実施例は、電子装置は、基本温度プロファイルによって生成されるエアロゾルの第1量に比べてターゲット温度プロファイルによって生成されるエアロゾルの第2量が減少するようにターゲット温度プロファイルを生成することができる。
【0179】
動作1060において、電子装置は、ターゲット温度プロファイルに基づいて電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成することができる。ターゲット温度プロファイルに基づいて生成されたエアロゾルの第2量は、基本温度プロファイルに基づいて生成されたエアロゾルの第1量に比べて減少することができる。ユーザは、減少したエアロゾルの量(例えば、霧化量)を回復するために息を深くすることができる。深い吸気によってユーザの緊張感又はストレスの程度が低くなることができる。
【0180】
動作1010~1060は、繰り返して行うことができる。
【0181】
再度行われる動作1010において、電子装置は、ユーザの第2の生体情報を受信することができる。
【0182】
再度行われる動作1020において、電子装置は、第2の生体情報に基づいてユーザの第2の現在状態を決定することができる。
【0183】
再度行われる動作1030において、電子装置は、第2の現在状態が予め設定されたターゲット状態に対応するか否かを決定することができる。ターゲット状態は、前の動作1030に対して設定されたターゲット状態と同一であるか、又はより高いストレス状態であることができる。
【0184】
再度行われる動作1050において、電子装置は、第2の現在状態がターゲット状態に対応する場合、第2の現在状態に基づいてターゲット温度プロファイルを調整することで第2のターゲット温度プロファイルを生成することができる。第2のターゲット温度プロファイルに基づいて生成されたエアロゾルの第3量は、ターゲット温度プロファイルに基づいて生成されたエアロゾルの第2量に比べてさらに減少することができる。ユーザは、減少したエアロゾルの量(例えば、霧化量)を回復するために息をより深くすることができる。深い吸気によってユーザの緊張感又はストレスの程度が低くなることができる。
【0185】
再度行われる動作1040において、電子装置は、基本温度プロファイルに基づいて電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成することができる。
【0186】
動作1010~1060を繰り返して行うことによって、ユーザの現在状態が普通状態に決定される場合、エアロゾル生成基質を加熱するために基本温度プロファイルを用いることができる。
【0187】
図11は、一例による電子装置及び付加装置の間の連結を行う方法のフローチャートである。
【0188】
一実施例によれば、図10を参照して上述した動作1010が行われる前に、以下の動作1110及び1120がさらに行われる。
【0189】
動作1110において、電子装置は、近距離無線通信を用いて付加装置(例えば、図1のウェアラブル装置130)にビーコンを伝播(又は、伝送)することができる。例えば、近距離無線通信は、ブルートゥース(登録商標)、BLE、NFC及びワイパイのいずれかであることができ、記載の実施例に限定されない。
【0190】
動作1120において、電子装置は、ビーコンに基づいて付加装置に連結することができる。例えば、電子装置及び付加装置の間にはチャンネルが形成されることができ、チャンネルを介して付加装置が生成したユーザの生体情報が電子装置に伝送されることができる。
【0191】
動作1110及び1120を通じては、電子装置がビーコンを伝播し、付加装置がビーコンを受信する実施例が説明されたが、逆に、付加装置がビーコンを伝播し、電子装置がビーコンを受信する実施例も可能であり得る。
【0192】
図10及び図11を参照して電子装置によって生成されるターゲット温度プロファイルに基づいてユーザにエアロゾルが提供される実施例が説明されており、以下で図12を参照してユーザ端末によって生成されるターゲット温度プロファイルに基づいてユーザにエアロゾルが提供される実施例が説明される。
【0193】
図12は、一実施例に係るユーザ端末によって生成された温度プロファイルに基づいてユーザにエアロゾルを提供する方法のフローチャートである。
【0194】
以下の動作1210~1250は、ユーザ端末(例えば、図1のユーザ端末110)によって行われる。例えば、動作1210~1250は、ユーザ端末に設置されたプログラム又はアプリケーションによって行われる。
【0195】
動作1210において、ユーザ端末は、ユーザ端末に連結された電子装置又は付加装置からユーザの生体情報を受信することができる。
【0196】
一実施例によれば、電子装置(例えば、図1の電子装置120、図2図4の電子装置1、図7の電子装置700)の検出部(例えば、検出部10)は、ユーザの生体情報を測定することができ、生体情報をユーザ端末に伝送することができる。さらに、電子装置は、吸気情報及び呼気情報をさらに測定し、吸気情報及び呼気情報をユーザ端末に伝送することができる。
【0197】
一実施例によれば、付加装置(例えば、図1のウェアラブル装置130)の検出部は、ユーザの生体情報を測定することができ、生体情報をユーザ端末に伝送することができる。
【0198】
動作1220において、ユーザ端末は、生体情報に基づいてユーザの現在状態を決定することができる。例えば、ユーザ端末は生体情報、吸気情報及び呼気情報のうち少なくとも1つに基づいてユーザの現在状態を決定することができる。ユーザの現在状態を決定する方法については、図10を参照して上述した動作1020についての説明を同様に適用することができる。
【0199】
動作1230において、ユーザ端末は、現在状態がターゲット状態に対応するか否かを決定することができる。例えば、ユーザ端末は、現在状態が高いストレス状態に対応するか否かを決定することができる。
【0200】
現在状態がターゲット状態に対応する場合、以下の動作1240が行われ、現在状態がターゲット状態に対応しない場合、追加の動作が行われないこともある。電子装置は、ユーザ端末から特別な命令(又は、指示)がない場合、基本温度プロファイルを用いてエアロゾル生成基質を加熱することができ、加熱されたエアロゾル生成基質によってユーザにエアロゾルが提供されることができる。
【0201】
動作1240において、ユーザ端末は、現在状態に基づいて基本温度プロファイルを調整することでターゲット温度プロファイルを生成することができる。ターゲット温度プロファイルを生成する方法については、図10を参照して上述した動作1050についての説明を同様に適用することができる。
【0202】
動作1250において、ユーザ端末は、ターゲット温度プロファイルを電子装置に伝送することができる。例えば、ユーザ端末は、電子装置との近距離無線通信のチャンネルを介してターゲット温度プロファイルを電子装置に伝送することができる。
【0203】
一実施例によれば、電子装置は、ユーザ端末から受信したターゲット温度プロファイルに基づいて電子装置内のエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成することができる。ターゲット温度プロファイルに基づいて生成されたエアロゾルの第2量は、基本温度プロファイルに基づいて生成されたエアロゾルの第1量に比べて減少することができる。ユーザは減少したエアロゾルの量(例えば、霧化量)を回復するために息を深くすることができる。深い吸気によってユーザの緊張感又はストレスの程度が低くなることができる。
【0204】
実施例に係る方法は、様々なコンピュータ手段によって行われるプログラム命令の形態で実現され、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録されることができる。前記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合わせて含むことができる。前記媒体に記録されるプログラム命令は、実施例のために特別に設計されて構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア当業者に公知されて使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープなどの磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDなどの光記録媒体(optical media)、プルロブティカルディスク(floptical disk)などの磁気光媒体(magneto-optical media)、及びロム(ReadOnlyMemory)(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリなどのプログラム命令を貯蔵し、行うように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラによって作製されるような機械語コードだけではなく、インタプリタなどを使用してコンピュータによって実行できる高級言語コードを含む。上記のハードウェア装置は、実施例の動作を行うために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成されてもよく、その逆も同様である。
【0205】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はこれらの1つ以上の組み合わせを含むことができ、所望のように動作するように処理装置を構成するか、独立して又は結合して処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されるか、処理装置に命令又はデータを提供するために、ある類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ貯蔵媒体又は装置、又は伝送される信号波(signal wave)に永久的に、又は一時的に具体化(embody)することができる。ソフトウェアは、ネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散し、分散した方法で貯蔵又は行われることもできる。ソフトウェア及びデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に貯蔵されることができる。
【0206】
以上のように、実施例はたとえ限られた図面によって説明されたが、該当技術分野における通常の知識を有する者であれば、上記に基づいて様々な技術的修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法とは異なる順序で実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素は、説明された方法とは異なる形態で結合又は組み合わせられる、あるいは、他の構成要素又は均等物によって代替又は置換されても、適切な結果を達成することができる。
【0207】
したがって、他の実施形態、他の実施例及び特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求の範囲の範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】