(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】折り畳み式電子装置
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240614BHJP
F16C 11/04 20060101ALI20240614BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20240614BHJP
H01Q 1/24 20060101ALN20240614BHJP
【FI】
G06F1/16 312J
F16C11/04 F
H04M1/02 G
G06F1/16 312G
G06F1/16 312F
H01Q1/24 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564605
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-10-20
(86)【国際出願番号】 KR2022006643
(87)【国際公開番号】W WO2022250334
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】10-2021-0067057
(32)【優先日】2021-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】シンヨン・パク
【テーマコード(参考)】
3J105
5J047
5K023
【Fターム(参考)】
3J105AA05
3J105AB13
3J105AB16
3J105AB17
3J105AB22
3J105AC06
3J105AC07
3J105AC10
3J105BA22
3J105DA04
3J105DA06
3J105DA15
3J105DA23
3J105DA32
5J047BG06
5J047EF05
5J047FD01
5K023AA07
5K023BB26
5K023DD08
5K023LL06
(57)【要約】
電子装置が開示される。電子装置は、ヒンジ構造物と、ヒンジ構造物に連結されるハウジングと、を含み、ヒンジ構造物は、シャフト部材と、ハウジングが回転可能にシャフト部材およびハウジングに連結されるアーム構造と、を含み、ハウジングには、ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びるガイドホールが形成され、アーム構造は、ガイドホール内に収容される突出部を含み、突出部は、ハウジングの回転に応じてガイドホール内でスライド移動可能である。この他に、明細書により把握される一実施形態が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
折り畳んだり展開したりできる電子装置であって、
ヒンジ構造物と、
前記ヒンジ構造物に連結されるハウジングと、を含み、
前記ヒンジ構造物は、
シャフト部材と、
前記ハウジングが回転可能に前記シャフト部材および前記ハウジングに連結されるアーム構造と、を含み、
前記ハウジングには、前記ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びるガイドホールが形成され、
前記アーム構造は、前記ガイドホール内に収容される突出部を含み、
前記突出部は、前記ハウジングの回転に応じて前記ガイドホール内でスライド移動する、電子装置。
【請求項2】
前記ガイドホールは、第1エッジと、前記第1エッジに対向し、前記第1エッジよりも前記ヒンジ構造物の中心にさらに近い第2エッジと、を含み、
前記突出部は、前記ハウジングの回転に応じて、前記ガイドホールの前記第1エッジと前記第2エッジとの間で移動する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記電子装置が展開された状態で、前記突出部は、前記第2エッジよりも前記第1エッジに隣接し、
前記電子装置が折り畳まれた状態で、前記突出部は、前記第1エッジよりも前記第2エッジに隣接する、請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記第1エッジは、前記第2エッジよりも長い、請求項2に記載の電子装置。
【請求項5】
前記突出部の直径は、前記第2エッジと実質的に同一である、請求項4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記ガイドホールは、前記第1エッジの一端と前記第2エッジの一端を連結する第3エッジと、前記第1エッジの他端と前記第2エッジの他端を連結する第4エッジと、を含み、
前記ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に見るとき、前記第2エッジは、前記第1エッジの前記一端と前記他端との間に位置する、請求項4に記載の電子装置。
【請求項7】
前記ガイドホールは、前記第1エッジの一端と前記第2エッジの一端を連結する第3エッジと、前記第1エッジの他端と前記第2エッジの他端を連結する第4エッジと、を含み、
前記第3エッジまたは前記第4エッジは、前記第1エッジおよび/または前記第2エッジと実質的に垂直である、請求項4に記載の電子装置。
【請求項8】
前記ガイドホールは、前記第1エッジの一端と前記第2エッジの一端を連結する第3エッジと、前記第1エッジの他端と前記第2エッジの他端を連結する第4エッジと、を含み、
前記電子装置が折り畳まれた状態で、前記突出部は、前記第3エッジおよび/または前記第4エッジと接触する、請求項4に記載の電子装置。
【請求項9】
前記ガイドホールは、前記ハウジングの回転軸と平行な方向に対応する前記突出部の断面の長さよりも大きい幅を有する部分を含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項10】
前記突出部の断面は、円形または多角形の形状を有する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
前記第1エッジおよび/または前記第2エッジが曲面を含む、請求項2に記載の電子装置。
【請求項12】
前記アーム構造は、
前記シャフト部材と連結され、前記シャフト部材に対して回転可能なアーム部材と、
前記アーム部材に対してスライド可能に前記アーム部材に連結され、前記ハウジングに固定連結される回転部材と、を含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項13】
前記アーム部材は、
延長部分と、
前記延長部分の一側から、前記回転軸に実質的に垂直な方向に延び、前記シャフト部材を囲む第1部分と、
前記延長部分の他側から、前記回転軸に実質的に垂直な方向に延び、前記回転部材と連結される第2部分と、を含み、
前記突出部は、前記アーム部材の前記第2部分に形成される、請求項12に記載の電子装置。
【請求項14】
前記ハウジングは、
前記電子装置の外観を形成するフレーム構造と、
前記フレーム構造から前記電子装置の内側に延びるプレート構造と、を含み、
前記プレート構造には、前記アーム構造が少なくとも部分的に収容される凹部が形成され、
前記プレート構造の前記凹部には、前記ガイドホールが形成される、請求項13に記載の電子装置。
【請求項15】
前記ハウジング上に配置されるフレキシブルディスプレイを含む、請求項14に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本文書に開示される実施形態は、折り畳み式電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
使用環境に応じて体積を可変できる電子装置、例えば、折り畳み式電子装置(foldable electronic device)が開発されている。折り畳み式電子装置は、第1ハウジング(housing)、第2ハウジング、およびヒンジ構造物(hinge structure)を含むことができる。第1ハウジングと第2ハウジングは、ヒンジ構造物を挟んでそれぞれ回転可能に前記ヒンジ構造物に連結されることができる。第1ハウジングおよび第2ハウジングが前記ヒンジ構造物に対して回転することで、折り畳み式電子装置が折り畳まれたり展開されたりすることができる。第1ハウジングおよび第2ハウジング上には、少なくとも部分的に変形可能なフレキシブルディスプレイ(flexible display)が配置されることができる。フレキシブルディスプレイは、折り畳み式電子装置の折り畳み動作に対応して変形することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
第1ハウジング、第2ハウジング、およびヒンジ構造物には、折り畳み式電子装置が折り畳まれたり展開されたりするために部品が遊動可能な空間が設けられることができる。また、寸法公差または組立公差などにより部品間の遊びが発生し得る。このため、第1ハウジングおよび第2ハウジングの回転のように電子装置の折り畳み動作を提供するための遊動だけでなく、それとは関係ない遊動が発生し得る。例えば、折り畳み式電子装置が地面に落下する状況のように第1ハウジングおよび/または第2ハウジングに外力が加えられる場合、第1ハウジングおよび第2ハウジングに不要な遊動が発生し得る。例えば、第1ハウジングに第1方向の外力が加えられる場合、第1ハウジングは、前記第1方向に遊動し、第2ハウジングは、第1ハウジングに対する反作用として前記第1方向とは逆方向に遊動することができる。このような第1ハウジングおよび第2ハウジングの遊動により、第1ハウジング、第2ハウジング、およびヒンジ構造物が損傷し得、第1ハウジングおよび第2ハウジングの遊動によるストレスが伝達され、他の部品も損傷し得る。例えば、第1ハウジングおよび第2ハウジング上に配置されるフレキシブルディスプレイにストレスが加えられることになり、フレキシブルディスプレイの内部回路が断線するなどの損傷が発生し得る。
【0004】
本開示によると、第1ハウジングおよび第2ハウジングの遊動およびそれによる部品の損傷を低減または防止することができる折り畳み式電子装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る、折り畳んだり展開したりできる電子装置は、ヒンジ構造物と、前記ヒンジ構造物に連結されるハウジングと、を含み、前記ヒンジ構造物は、シャフト部材と、前記ハウジングが回転可能に前記シャフト部材および前記ハウジングに連結されるアーム構造と、を含み、前記ハウジングには、前記ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びるガイドホールが形成され、前記アーム構造は、前記ガイドホール内に収容される突出部を含み、前記突出部は、前記ハウジングの回転に応じて前記ガイドホール内でスライド移動可能である。
【0006】
一実施形態に係る、電子装置は、ヒンジ構造物と、前記ヒンジ構造物を挟んで前記ヒンジ構造物に連結される第1ハウジングおよび第2ハウジングと、前記第1ハウジング、前記ヒンジ構造物、および前記第2ハウジングに跨って配置されるフレキシブルディスプレイと、を含み、前記ヒンジ構造物は、第1シャフト部材および第2シャフト部材と、前記第1ハウジングが回転可能に前記第1シャフト部材および前記第1ハウジングに連結される第1アーム構造と、前記第2ハウジングが回転可能に前記第2シャフト部材および前記第2ハウジングに連結される第2アーム構造と、を含み、前記第1ハウジングには、前記第1ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びる第1ガイドホールが形成され、前記第1アーム構造は、前記第1ガイドホール内に収容される第1突出部を含み、前記第2ハウジングには、前記第2ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びる第2ガイドホールが形成され、前記第2アーム構造は、前記第2ガイドホール内に収容される第2突出部を含み、前記第1突出部は、前記第1ハウジングの回転に応じて前記第1ガイドホール内でスライド移動し、前記第2突出部は、前記第2ハウジングの回転に応じて前記第2ガイドホール内でスライド移動可能である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によると、ハウジングのガイドホールに収容されるヒンジ構造物の突出部を介してハウジングの遊動を低減し、それによる部品の損傷を低減および/または防止することができる。
この他に、本文書により、直接的または間接的に把握される様々な効果が提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係る電子装置の展開状態を示した図である。
【
図2】一実施形態に係る電子装置の展開状態および折り畳み状態を示した図である。
【
図4】一実施形態に係るヒンジ構造物の分解斜視図である。
【
図5】一実施形態に係るヒンジ構造物が折り畳まれた状態を示した前面斜視図である。
【
図6】一実施形態に係るヒンジ構造物が展開された状態を示した前面斜視図である。
【
図7】一実施形態に係るヒンジ構造物が展開された状態を示した背面斜視図である。
【
図8a】一実施形態に係る第1アーム部材を一方向から見た斜視図である。
【
図8b】一実施形態に係る第1アーム部材を一方向から見た斜視図である。
【
図10】一実施形態に係るヒンジ構造物および第1ハウジングを示す。
【
図11】一実施形態に係る第1アーム部材および第1ハウジングを示す。
【
図12】一実施形態に係るガイドホールおよび第1突出部の形状を示す。
【
図13】一実施形態に係るヒンジ構造物の回転プレートの回転動作を示した図である。
【
図14】一実施形態に係るヒンジ構造物のアーム部材およびヒンジプレートの回転動作およびスライド動作を示した図である。
【
図15】一実施形態に係るヒンジ構造物のアーム部材およびプレート構造の回転動作およびスライド動作を示した図である。
【
図16】一実施形態に係る、ネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。 図面の説明と関連し、同一または類似の構成要素に対しては、同一または類似の参照符号が用いられてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態が添付図面を参照して記載される。ただし、これは、本発明を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明の実施形態の様々な変更(modification)、等価物(equivalent)、および/または代替物(alternative)を含むものと理解しなければならない。
【0010】
図1は、一実施形態に係る電子装置の展開状態を示した図である。
図2は、一実施形態に係る電子装置の展開状態および折り畳み状態を示した図である。
【0011】
図1および
図2を参照すると、一実施形態に係る、電子装置1は、折り畳み式ハウジング50と、前記折り畳み式ハウジングの折り畳み可能な部分をカバーするヒンジカバー53と、前記折り畳み式ハウジング50により形成された空間内に配置されたフレキシブル(flexible)または折り畳み式(foldable)ディスプレイ10(以下、略して「ディスプレイ」10)と、を含むことができる。本文書では、ディスプレイ10が配置された面を第1面または電子装置1の前面と定義する。そして、前面の反対面を第2面または電子装置1の背面と定義する。また、前面と背面との間の空間を囲む面を第3面または電子装置1の側面と定義する。
【0012】
一実施形態において、折り畳み式ハウジング50は、第1ハウジング51(または、「第1ハウジング構造物」51)、センサ領域24を含む第2ハウジング52(または、「第2ハウジング構造物」52)、第1背面カバー58、および第2背面カバー59を含むことができる。電子装置1の折り畳み式ハウジング50は、
図1および2に示された形態および結合に限定されず、他の形状や部品の組み合わせおよび/または結合により実現されてもよい。例えば、他の実施形態では、第1ハウジング51と第1背面カバー58が一体に形成され、および/または第2ハウジング52と第2背面カバー59が一体に形成されることができる。
【0013】
図示された実施形態において、第1ハウジング51と第2ハウジング52は、折り畳み軸(A軸)を中心に両側に配置され、前記折り畳み軸(A)に対して全体として対称な形状を有することができる。後述するように、第1ハウジング51および第2ハウジング52は、電子装置1の状態が展開状態であるか、折り畳み状態であるか、または中間状態であるかに応じて、互いになす角度や距離が変化し得る。図示された実施形態において、第2ハウジング52は、第1ハウジング51とは異なり、様々なセンサが配置されるセンサ領域24をさらに含むが、それ以外の領域では互いに対称な形状を有することができる。
【0014】
一実施形態において、第1ハウジング51と第2ハウジング52は、ディスプレイ10を収容する凹部(recess)をともに形成することができる。一実施形態において、前記センサ領域24により、前記凹部は、折り畳み軸(A)に対して垂直な方向に互いに異なる2つ以上の幅を有することができる。例えば、前記凹部は、第1ハウジング51中の折り畳み軸(A)に平行な第1部分51aと、第2ハウジング52中のセンサ領域24のエッジに形成される第1部分52aとの間の第1幅(W1)、および第1ハウジング51の第2部分51bと、第2ハウジング52中のセンサ領域24に該当せず、かつ、折り畳み軸(A)に平行な第2部分52bとにより形成される第2幅(W2)を有することができる。この場合、第2幅(W2)は、第1幅(W1)よりも長く形成されることができる。言い換えれば、互いに非対称形状を有する第1ハウジング51の第1部分51aと第2ハウジング52の第1部分52aは、前記凹部の第1幅(W1)を形成し、互いに対称形状を有する第1ハウジング51の第2部分51bと第2ハウジング52の第2部分52bは、前記凹部の第2幅(W2)を形成することができる。一実施形態において、第2ハウジング52の第1部分52aと第2部分52bは、前記折り畳み軸(A)からの距離が互いに異なり得る。凹部の幅は、図示された例に限定されない。一実施形態において、センサ領域24の形態または第1ハウジング51および第2ハウジング52の対称および/または非対称形状を有する部分により、凹部は、少なくとも1つの幅を有することができる。
【0015】
一実施形態において、第1ハウジング51および第2ハウジング52の少なくとも一部は、ディスプレイ10を支持するために、ディスプレイの剛性よりも大きいサイズの剛性を有する金属材質や非金属材質から形成されることができる。
【0016】
一実施形態において、センサ領域24は、第2ハウジング52の1つのコーナーに隣接して所定領域を有するように形成されることができる。ただし、センサ領域24の配置、形状、およびサイズは、図示された例に限定されない。例えば、他の実施形態において、センサ領域24は、第2ハウジング52の他のコーナー、または上端コーナーと下端コーナーとの間の任意の領域に設けられることができる。一実施形態において、電子装置1に組み込まれた様々な機能を行うための部品(components)は、センサ領域24を介して、またはセンサ領域24に設けられた1つ以上の開口(opening)を介して、電子装置1の前面に視覚的に露出することができる。一実施形態において、前記部品は、様々な種類のセンサを含むことができる。前記センサは、例えば、フロントカメラ、レシーバ、または近接センサのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0017】
一実施形態において、第1背面カバー58は、前記電子装置の背面に、前記折り畳み軸の一方に配置されることができる。一実施形態において、第1背面カバー58は、実質的に長方形の周縁(periphery)を有することができ、第1ハウジング51により前記周縁が囲まれることができる。同様に、前記第2背面カバー59は、前記電子装置の背面の前記折り畳み軸の他方に配置され、第2ハウジング52により前記周縁が囲まれることができる。
【0018】
図示された実施形態において、第1背面カバー58および第2背面カバー59は、前記折り畳み軸(A軸)を中心に実質的に対称な形状を有することができる。ただし、第1背面カバー58および第2背面カバー59が必ずしも互いに対称な形状を有するものではなく、他の実施形態において、電子装置1は、様々な形状の第1背面カバー58および第2背面カバー59を含むことができる。また他の実施形態において、第1背面カバー58は、第1ハウジング51と一体に形成され、および/または第2背面カバー59は、第2ハウジング52と一体に形成されることができる。
【0019】
一実施形態において、第1背面カバー58、第2背面カバー59、第1ハウジング51、および第2ハウジング52は、電子装置1の様々な部品(例えば、プリント回路基板または電池)が配置される空間を形成することができる。一実施形態において、電子装置1の背面には、1つ以上の部品(components)が配置されるかまたは視覚的に露出することができる。例えば、第1背面カバー58の第1背面領域82を介して、サブディスプレイ92の少なくとも一部が視覚的に露出することができる。他の実施形態において、第2背面カバー59の第2背面領域84を介して、少なくとも1つのセンサ94が視覚的に露出することができる。一実施形態において、前記少なくとも1つのセンサ94は、近接センサおよび/または背面カメラを含むことができる。
【0020】
図2を参照すると、一実施形態において、ヒンジカバー53は、第1ハウジング51と第2ハウジング52との間に配置され、内部部品(例えば、ヒンジ構造物)を覆うように構成されることができる。一実施形態において、ヒンジカバー53は、電子装置1の状態(展開状態(flat state)または折り畳み状態(folded state)に応じて、第1ハウジング51および第2ハウジング52の一部により覆われるか、または外部に露出することができる。
【0021】
一例として、
図1に示すように、電子装置1が展開状態である場合、ヒンジカバー53は、第1ハウジング51および第2ハウジング52により覆われて露出しないことができる。一例として、
図2に示すように、電子装置1が折り畳み状態(例えば、完全に折り畳まれた状態(fully folded state))である場合、ヒンジカバー53は、第1ハウジング51と第2ハウジング52との間で外部に露出することができる。一例として、第1ハウジング51および第2ハウジング52が所定の角度をなす(folded with a certain angle)中間状態(intermediate state)である場合、ヒンジカバー53は、第1ハウジング51と第2ハウジング52との間で外部に一部露出することができる。ただし、この場合、ヒンジカバー53が露出する領域は、完全に折り畳まれた状態よりも少なくてもよい。一実施形態において、ヒンジカバー53が曲面を含むことができる。
【0022】
一実施形態において、ディスプレイ10は、前記折り畳み式ハウジング50により形成された空間上に配置されることができる。例えば、ディスプレイ10は、折り畳み式ハウジング50により形成される凹部(recess)上に載置され、電子装置1の前面のほとんどを構成することができる。
【0023】
一実施形態において、電子装置1の前面は、ディスプレイ10、第1ハウジング51、および第2ハウジング52により形成されることができる。一実施形態において、電子装置1の背面は、第1背面カバー58、第1ハウジング51、第2背面カバー59、および第2ハウジング52により形成されることができる。
【0024】
一実施形態において、ディスプレイ10とは、少なくとも一部の領域が平面または曲面に変形可能なディスプレイを意味し得る。一実施形態において、ディスプレイ10は、折り畳み領域13と、折り畳み領域13を基準に一側(
図1に示された折り畳み領域13の左側)に配置される第1領域11と、他側(
図1に示された折り畳み領域13の右側)に配置される第2領域12と、を含むことができる。
【0025】
図1に示されたディスプレイ10の領域区分は例示的なものであり、ディスプレイ10は、構造または機能に応じて複数(例えば、4個以上または2個)の領域に区分されてもよい。一例として、
図1に示された実施形態では、y軸に平行に延びる折り畳み領域13または折り畳み軸(A軸)によりディスプレイ10の領域が区分されてもよいが、他の実施形態では、ディスプレイ10は、他の折り畳み領域(例えば、x軸に平行な折り畳み領域)または他の折り畳み軸(例えば、x軸に平行な折り畳み軸)を基準に領域が区分されてもよい。
【0026】
第1領域11と第2領域12は、折り畳み領域13を中心に全体として対称な形状を有することができる。ただし、第2領域12は、第1領域11とは異なり、センサ領域24の存在により、カット(cut)されたノッチ(notch)を含むことができるが、それ以外の領域では、前記第1領域11と対称な形状を有することができる。言い換えれば、第1領域11と第2領域12は、互いに対称な形状を有する部分と、互いに非対称な形状を有する部分と、を含むことができる。
【0027】
以下、電子装置1の状態(例えば、展開状態(flat state)および折り畳み状態(folded state))に応じた第1ハウジング51および第2ハウジング52の動作とディスプレイ10の各領域について説明する。
【0028】
一実施形態において、電子装置1が展開状態(flat state)(例えば、
図1)である場合、第1ハウジング51および第2ハウジング52は、180度の角度をなして同一方向を向くように配置されることができる。ディスプレイ10の第1領域11の表面と第2領域12の表面は、互いに180度を形成し、同一方向(例えば、電子装置の前面方向またはz軸方向)を向くことができる。折り畳み領域13は、第1領域11および第2領域12と同一平面を形成することができる。例えば、第1領域11、第2領域12、および折り畳み領域13は、電子装置1が展開された状態で、実質的に平らな1つの面をともに形成することができる。
【0029】
一実施形態において、電子装置1が折り畳み状態(folded state)(例えば、
図2)である場合、第1ハウジング51および第2ハウジング52は、互いに少なくとも部分的に対向するように配置されることができる。第1ハウジング51は、第1回転軸(R1)を中心に回転し、第2ハウジング52は、第2回転軸(R2)を中心に回転することができる。第1ハウジング51および第2ハウジング52が回転することで、電子装置1は、全体として折り畳み軸(A)を中心に折り畳まれることができる。ディスプレイ10の第1領域11の表面と第2領域12の表面は、互いに狭い角度(例えば、0度から10度の間)を形成し、互いに対向することができる。折り畳み領域13は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面からなることができる。
【0030】
一実施形態において、電子装置1が中間状態(folded state)(例えば、
図2)である場合、第1ハウジング51および第2ハウジング52は、互いに所定の角度(a certain angle)で配置されることができる。ディスプレイ10の第1領域11の表面と第2領域12の表面は、折り畳み状態よりは大きく、展開状態よりは小さい角度を形成することができる。折り畳み領域13は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面からなることができ、このときの曲率は、折り畳み状態(folded state)の場合よりは小さくてもよい。
【0031】
図3は、一実施形態に係る電子装置の内部を示す。
以下、前述した構成と同一の参照符号を有する構成に対して重複する説明は省略する。
【0032】
図3を参照すると、一実施形態において、第1ハウジング51は、第1フレーム構造511および第1プレート構造512を含み、第2ハウジング52は、第2フレーム構造521および第2プレート構造522を含むことができる。一実施形態において、第1フレーム構造511および第2フレーム構造521は、電子装置1の外観(例えば、電子装置1の側面)を形成することができる。一実施形態において、第1プレート構造512は、第1フレーム構造511から電子装置1の内側に延びることができる。一実施形態において、第1プレート構造512は、電子装置1の内部に位置することができる。一実施形態において、第1プレート構造512は、第1フレーム構造511とは別に形成されて第1フレーム構造511と結合するか、または第1フレーム構造511と一体に形成されることができる。同様に、第2プレート構造522は、第2フレーム構造521から電子装置1の内側に延びることができる。第2プレート構造522は、電子装置1の内部に位置することができる。第2プレート構造522は、第2フレーム構造521とは別に形成されて第2フレーム構造521と結合するか、または第2フレーム構造521と一体に形成されることができる。
【0033】
一実施形態に係る電子装置1は、少なくとも1つのヒンジ構造物を含むことができる。例えば、電子装置1は、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2を含むことができる。他の例として、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2のいずれか1つが省略されてもよく、電子装置1は、図示していない他のヒンジ構造物をさらに含んでもよい。
【0034】
一実施形態において、ヒンジカバー53は、第1ハウジング51と第2ハウジング52との間で、折り畳み軸(A)(または、y軸方向)に沿って延びることができる。ヒンジカバー53は、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2を収容するための空間を形成することができる。
【0035】
一実施形態において、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2それぞれは、ヒンジカバー53内に配置されることができる。例えば、第1ヒンジ構造物300-1は、ヒンジカバー53の一方に配置され、第2ヒンジ構造物300-2は、第1ヒンジ構造物300-1から離隔し、ヒンジカバー53の他方に配置されることができる。一実施形態において、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2は、x軸を中心に対称になるように位置することができるが、これに限定されない。
【0036】
一実施形態において、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2それぞれは、第1ハウジング51および第2ハウジング52に連結されることができる。例えば、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2それぞれは、第1プレート構造512および第2プレート構造522に連結されることができる。一実施形態において、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2が折り畳まれたり展開されたりすることで、これらと連結された第1ハウジング51および第2ハウジング52が互いに折り畳まれたり展開されたりすることができる。
【0037】
図4は、一実施形態に係るヒンジ構造物の分解斜視図である。
図5は、一実施形態に係るヒンジ構造物が折り畳まれた状態を示した前面斜視図である。
図6は、一実施形態に係るヒンジ構造物が展開された状態を示した前面斜視図である。
図7は、一実施形態に係るヒンジ構造物が展開された状態を示した背面斜視図である。
【0038】
図4、
図5、
図6、および
図7において、第1方向(丸で囲まれた1)、および第1方向(丸で囲まれた1)とは逆方向である第2方向(丸で囲まれた2)を含む軸方向(AX)を規定することができる。軸方向(AX)は、
図3の折り畳み軸(A)が延びる方向と実質的に平行な方向であってもよい。軸方向(AX)は、
図1の第1回転軸(R1)および/または第2回転軸(R2)の延長方向と実質的に平行な方向であってもよい。軸方向(AX)は、
図3のy軸方向と実質的に平行な方向であってもよい。軸方向(AX)の第1方向(丸で囲まれた1)は、
図3の電子装置1の内側中心から外側に向かう方向であってもよい。軸方向(AX)の第2方向(丸で囲まれた2)は、
図3の電子装置1の外側から内側中心に向かう方向であってもよい。軸方向(AX)の第1方向(丸で囲まれた1)は、ヒンジ構造物400の第3支持部材470からヒンジブラケット430に向かう方向であってもよく、軸方向(AX)の第2方向(丸で囲まれた2)は、ヒンジ構造物400のヒンジブラケット430から第3支持部材470に向かう方向であってもよい。
【0039】
図4、
図5、
図6、および
図7を参照すると、一実施形態に係る、ヒンジ構造物400(例えば、
図3の第1ヒンジ構造物300-1または第2ヒンジ構造物300-2)は、ヒンジブラケット430、第1シャフト部材441、第2シャフト部材442、ギア構造、第1支持部材435、第2支持部材475、第3支持部材470、センタープレート485、およびアーム構造を含むことができる。
【0040】
一実施形態において、ヒンジブラケット430は、ヒンジカバー(例えば、
図3のヒンジカバー53)の内部に少なくとも部分的に収容され、前記ヒンジカバーに固定配置されることができる。
【0041】
一実施形態において、ヒンジブラケット430には、第1回転部材410および第2回転部材420が回転可能に結合されることができる。
一実施形態において、ヒンジブラケット430は、第1回転部材410の回転経路をガイドするための第1ガイドレール4301と、第2回転部材420の回転経路をガイドするための第2ガイドレール4302と、を含むことができる。一実施形態において、ヒンジブラケット430の第1ガイドレール4301には、第1回転部材410の第1ガイド部分411が収容されることができる。第1ガイドレール4301が提供する経路に沿って第1ガイド部分411が遊動しつつ、第1回転部材410が回転することができる。一実施形態において、ヒンジブラケット430の第2ガイドレール4302には、第2回転部材420の第2ガイド部分421が収容されることができる。第2ガイドレール4302が提供する経路に沿って第2ガイド部分421が遊動しつつ、第2回転部材420が回転することができる。
【0042】
一実施形態において、第1シャフト部材441は、軸方向(AX)に沿って延びることができる。例えば、第1シャフト部材441は、ヒンジブラケット430から第2方向(丸で囲まれた2)に延びることができる。一実施形態において、第1シャフト部材441は、ヒンジカバー(例えば、
図3のヒンジカバー53)内に配置されることができる。
【0043】
一実施形態において、第1シャフト部材441は、ヒンジブラケット430に回転可能に結合されることができる。例えば、第1シャフト部材441の第1方向(丸で囲まれた1)の端部は、ヒンジブラケット430に形成された凹部または開口4371に回転可能に配置されることができる。一実施形態において、第1シャフト部材441の第2方向(丸で囲まれた2)の端部には第1固定リング4491が結合され、第1シャフト部材441から第3支持部材470が離脱するのを防止することができる。
【0044】
一実施形態において、第1シャフト部材441には、第2方向(丸で囲まれた2)の順に、ヒンジブラケット430、第1支持部材435、第1アーム部材450の第1部分451、第1カム部材480、第1弾性部材431、第2支持部材475、第1アーム部材450の第2部分452、第2カム部材490、第2弾性部材432、第3支持部材470、第1止め部材4481、第1固定リング4491が結合されることができる。
【0045】
一実施形態において、第2シャフト部材442は、第1シャフト部材441から離隔し、軸方向(AX)に沿って延びることができる。例えば、第2シャフト部材442は、ヒンジブラケット430から第2方向(丸で囲まれた2)に延びることができる。一実施形態において、第2シャフト部材442は、前記ヒンジカバー内に配置されることができる。
【0046】
一実施形態において、第2シャフト部材442は、ヒンジブラケット430に回転可能に結合されることができる。例えば、第2シャフト部材442の第1方向(丸で囲まれた1)の端部は、ヒンジブラケット430に形成された凹部または開口4372に回転可能に配置されることができる。一実施形態において、第2シャフト部材442の第2方向(丸で囲まれた2)の端部には第2固定リング4492が結合され、第2シャフト部材442から第3支持部材470が離脱するのを防止することができる。
【0047】
一実施形態において、第2シャフト部材442には、第2方向(丸で囲まれた2)の順に、ヒンジブラケット430、第1支持部材435、第2アーム部材460の第1部分461、第1カム部材480、第3弾性部材433、第2支持部材475、第2アーム部材460の第2部分462、第2カム部材490、第4弾性部材434、第3支持部材470、第2止め部材4482、第2固定リング4492が結合されることができる。
【0048】
一実施形態において、ギア構造は、第1ギア443、第2ギア444、および連結ギア445を含むことができる。一実施形態において、第1ギア443は、第1シャフト部材441の一端部(例えば、第1方向(丸で囲まれた1)の端部)の外周面に形成されることができる。一実施形態において、第2ギア444は、第2シャフト部材442の一端部(例えば、第1方向(丸で囲まれた1)の端部)の外周面に形成されることができる。一実施形態において、第1ギア443および第2ギア444は、互いに少なくとも部分的に対向することができる。一実施形態において、連結ギア445は、第1ギア443と第2ギア444との間に位置し、第1ギア443および第2ギア444と締結されることができる。一実施形態において、連結ギア445は、ヒンジブラケット430および第1支持部材435に回転可能に連結されることができる。例えば、連結ギア445の回転軸の第1方向(丸で囲まれた1)の端部は、第1シャフト部材441に回転可能に載置され、第2方向(丸で囲まれた2)の端部は、第1支持部材435に形成されたホールに回転可能に収容されることができる。一実施形態において、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442の回転は、ギア構造を介して互いに連動することができる。一実施形態において、ギア構造は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442が同一の角度だけ回転するように構成されることができる。一実施形態において、ギア構造は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442が互いに逆方向に回転するように構成されることができる。例えば、第1ギア443および第2ギア444と締結される連結ギア445は、偶数個設けられ、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442は、互いに逆方向に回転することができる。例えば、第1シャフト部材441が反時計方向に回転する場合、第2シャフト部材442は、時計方向に回転することができる。
【0049】
一実施形態において、第1支持部材435は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442が貫通するように複数の貫通孔を含んでなることができる。一実施形態において、第1支持部材435は、ギア構造の第2方向(丸で囲まれた2)に位置することができる。
【0050】
一実施形態において、第2支持部材475は、第1シャフト部材441と第2シャフト部材442との間に位置する第1支持部分476と、第1支持部分476から延び、第1シャフト部材441が貫通する第1延長部分477と、第1支持部分476から延び、第2シャフト部材442が貫通する第2延長部分478と、を含むことができる。一実施形態において、第1支持部分476は、前記ヒンジカバーに固定配置されることができる。一実施形態において、第1延長部分477は、第1アーム部材450の第1部分451と第2部分452との間に位置することができる。第1延長部分477は、第1アーム部材450の第2部分452に隣接することができる。一実施形態において、第2延長部分478は、第2アーム部材460の第1部分461と第2部分462との間に位置することができる。第2延長部分478は、第2アーム部材460の第2部分462に隣接することができる。
【0051】
一実施形態において、第3支持部材470は、第1シャフト部材441と第2シャフト部材442との間に位置する第2支持部分473と、第2支持部分473から延び、第1シャフト部材441が貫通する第3延長部分471と、第2支持部分473から延び、第2シャフト部材442が貫通する第4延長部分472と、を含むことができる。一実施形態において、第2支持部分473は、前記ヒンジカバーに固定配置されることができる。一実施形態において、第3延長部分471の第1方向(丸で囲まれた1)には第2弾性部材432が位置し、第2方向(丸で囲まれた2)には第1止め部材4481が配置されることができる。一実施形態において、第1止め部材4481は、第1シャフト部材441により貫通され、第1シャフト部材441の回転とともに回転することができる。一実施形態において、第1止め部材4481は、第1シャフト部材441により貫通され、第1シャフト部材441とともに回転することができる。第1止め部材4481は、軸方向(AX)と垂直な方向に延びる突出部を含むことができる。第1止め部材4481の前記突出部は、第2支持部分473に少なくとも部分的にかかるように構成され、第1シャフト部材441の回転範囲を制限することができる。一実施形態において、第4延長部分472の第1方向(丸で囲まれた1)には第4弾性部材434が位置し、第2方向(丸で囲まれた2)には第2止め部材4482が配置されることができる。一実施形態において、第2止め部材4482は、第2シャフト部材442により貫通され、第2シャフト部材442の回転とともに回転することができる。一実施形態において、第2止め部材4482は、軸方向(AX)と垂直な方向に延びる突出部を含むことができる。第2止め部材4482の前記突出部は、第2支持部分473に少なくとも部分的にかかるように構成され、第2シャフト部材442の回転範囲を制限することができる。
【0052】
一実施形態において、センタープレート485は、軸方向(AX)に沿って延びることができる。センタープレート485は、第1支持部材435から第3支持部材470まで延び、第1支持部材435、第2支持部材475の第1支持部分476、および第3支持部材470の第2支持部分473に載置されることができる。一実施形態において、センタープレート485および第2支持部材475は、スクリュ部材4751を介して締結されることができる。一実施形態において、センタープレート485は、上面が実質的に平らに形成されることができる。
【0053】
一実施形態において、アーム構造は、第1アーム部材450、第2アーム部材460、第1回転部材410、および/または第2回転部材420を含むことができる。一実施形態において、前記アーム構造は、第1アーム部材450に形成された第1突出部850、および/または第2アーム部材460に形成された第2突出部860を含むことができる。
【0054】
一実施形態において、アーム構造は、第1アーム構造および/または第2アーム構造を含むことができる。例えば、第1アーム構造は、第1アーム部材450および/または第1回転部材410を含み、第2アーム構造は、第2アーム部材460および/または第2回転部材420を含むことができる。
【0055】
一実施形態において、第1回転部材410は、第1ハウジング(例えば、
図3の第1ハウジング51、以下、第1ハウジング51)の回転に応じて、ヒンジブラケット430に対して相対的に所定の経路で回転するように構成されることができる。一実施形態において、第1回転部材410は、第1延長部分412および第1ガイド部分411を含むことができる。第1延長部分412は、実質的にプレート状に形成され、第1ハウジング51に連結されることができる。第1ガイド部分411は、第1延長部分412からヒンジブラケット430に向かって突出延長する第1部分と、前記第1部分から軸方向(AX)に突出する第2部分と、を含むことができる。第1ガイド部分411は、ヒンジブラケット430の第1ガイドレール4301に収容されることができる。第1回転部材410は、第1ガイドレール4301に収容された第1ガイド部分411を介して提供される回転経路に沿って回転することができる。第1回転部材410は、電子装置(例えば、
図3の電子装置1)が折り畳まれたり展開されたりするとき、第1ハウジング51とともに第1回転軸(例えば、
図1の第1回転軸(R1)、以下、第1回転軸(R1))を中心に回転することができる。
【0056】
一実施形態において、第1回転部材410は、第1結合部分413を含むことができる。第1結合部分413は、第1アーム部材450と隣接するように第1延長部分412から延びることができる。第1結合部分413の内側には、第1スライド溝415が形成されることができる。第1スライド溝415には第1スライドピン455が収容され、第1回転部材410と第1アーム部材450が互いに対してスライド可能に連結されることができる。
【0057】
一実施形態において、第2回転部材420は、第2ハウジング(例えば、
図3の第2ハウジング52、以下、第2ハウジング52)の回転に応じて、ヒンジブラケット430に対して相対的に所定の経路で回転するように構成されることができる。一実施形態において、第2回転部材420は、第2延長部分422および第2ガイド部分421を含むことができる。第2延長部分422は、実質的にプレート状に形成され、第2ハウジング52に連結されることができる。第2ガイド部分421は、第2延長部分422からヒンジブラケット430に向かって突出延長する第3部分と、前記第3部分から軸方向(AX)に突出する第4部分と、を含むことができる。第2ガイド部分421は、ヒンジブラケット430の第2ガイドレール4302に収容されることができる。第2回転部材420は、第2ガイドレール4302に収容された第2ガイド部分421を介して提供される回転経路に沿って回転することができる。第2回転部材420は、前記電子装置が折り畳まれたり展開されたりするとき、前記第2ハウジングとともに第2回転軸(例えば、
図1の第2回転軸(R2)、以下、第2回転軸(R2))を中心に回転することができる。
【0058】
一実施形態において、第2回転部材420は、第2結合部分423を含むことができる。第2結合部分423は、第2アーム部材460と隣接するように第2延長部分422から延びることができる。第2結合部分423の内側には、第2スライド溝425が形成されることができる。第2スライド溝425には第2スライドピン465が収容され、第2回転部材420と第2アーム部材460が互いに対してスライド可能に連結されることができる。
【0059】
一実施形態において、第1アーム部材450は、第1シャフト部材441を中心に回転するように第1シャフト部材441に結合されることができる。例えば、第1アーム部材450の第1部分451および第2部分452が第1シャフト部材441により貫通される方式で、第1シャフト部材441と第1アーム部材450が連結されることができる。一実施形態において、第1アーム部材450は、第1シャフト部材441の回転に拘束され、第1シャフト部材441とともに回転することができる。
【0060】
一実施形態において、第1アーム部材450は、第1回転部材410に対してスライドするように結合されることができる。例えば、第1アーム部材450は、第3部分453を貫通して固定結合される第1スライドピン455を含むことができる。第1スライドピン455の第1方向(丸で囲まれた1)の端部は、第1回転部材410の第1スライド溝415に収容され、第2方向(丸で囲まれた2)の端部は、第1アーム部材450の第3部分453の外側(例えば、第2方向(丸で囲まれた2))に突出することができる。第1スライドピン455の第2方向(丸で囲まれた2)の端部には固定リング4551が結合され、第1スライドピン455の離脱を防止することができる。一実施形態において、第1アーム部材450に固定結合され、第1スライド溝415で遊動可能に第1回転部材410に連結される第1スライドピン455を介して、第1アーム部材450と第1回転部材410が互いに対してスライドすることができる。例えば、第1回転部材410が第1回転軸(R1)を中心に回転するとき、第1アーム部材450は、第1シャフト部材441を中心に回転するとともに、第1アーム部材450は、第1スライドピン455が第1スライド溝415に収容された状態で、第1回転部材410に対してスライド移動可能である。
【0061】
一実施形態において、第2アーム部材460は、第2シャフト部材442を中心に回転するように第2シャフト部材442に結合されることができる。例えば、第2アーム部材460の第1部分461および第2部分462が第2シャフト部材442により貫通される方式で、第2シャフト部材442と第2アーム部材460が連結されることができる。一実施形態において、第2アーム部材460は、第2シャフト部材442の回転に拘束され、第2シャフト部材442とともに回転することができる。
【0062】
一実施形態において、第2アーム部材460は、第2回転部材420に対してスライドするように結合されることができる。例えば、第2アーム部材460は、第3部分463を貫通して固定結合される第2スライドピン465を含むことができる。第2スライドピン465の第1方向(丸で囲まれた1)の端部は、第1回転部材410の第2スライド溝425に収容され、第2方向(丸で囲まれた2)の端部は、第2アーム部材460の第3部分463の外側(例えば、第2方向(丸で囲まれた2))に突出することができる。第2スライドピン465の第2方向(丸で囲まれた2)の端部には固定リング4651が結合され、第2スライドピン465の離脱を防止することができる。一実施形態において、第2アーム部材460に固定結合され、第2スライド溝425で遊動可能に第2回転部材420に連結される第2スライドピン465を介して、第2アーム部材460と第2回転部材420が互いに対してスライドすることができる。例えば、第2回転部材420が第2回転軸(R2)を中心に回転するとき、第2アーム部材460は、第2シャフト部材442を中心に回転するとともに、第2アーム部材460は、第2スライドピン465が第1スライド溝415に収容された状態で、第2回転部材420に対してスライド移動可能である。
【0063】
一実施形態において、ヒンジ構造物400は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442それぞれを中心に作用する摩擦トルクを提供するためのトルク構造を含むことができる。一実施形態において、前記トルク構造は、第1アームカム456、第2アームカム457、第3アームカム466、第4アームカム467、第1カム部材480、第2カム部材490、第2支持部材475、第3支持部材470、第1弾性部材431、第2弾性部材432、第3弾性部材433、および第4弾性部材434を含むことができる。一実施形態において、第1アームカム456、第2アームカム457、第3アームカム466、第4アームカム467、第1カム部材480、第2カム部材490、第2支持部材475、第3支持部材470、第1弾性部材431、第2弾性部材432、第3弾性部材433、および第4弾性部材434は、第1シャフト部材441および/または第2シャフト部材442に配置および/または結合されることができる。
【0064】
一実施形態において、第1アームカム456は、第1アーム部材450に形成されることができる。例えば、第1アームカム456は、第1シャフト部材441を囲む第1アーム部材450の第1部分451に形成されることができる。例えば、第1アームカム456は、第1アーム部材450の第1部分451において、第1シャフト部材441の周辺領域に形成されることができる。例えば、第1アームカム456は、第2部分452に対向する第1部分451の領域に形成されることができる。
【0065】
一実施形態において、第3アームカム466は、第2アーム部材460に形成されることができる。例えば、第3アームカム466は、第2シャフト部材442を囲む第2アーム部材460の第1部分461に形成されることができる。例えば、第3アームカム466は、第2アーム部材460の第1部分461において、第2シャフト部材442の周辺領域に形成されることができる。例えば、第3アームカム466は、第2部分462に対向する第1部分461の領域に形成されることができる。
【0066】
一実施形態において、第1カム部材480は、第1シャフト部材441が貫通する第1部分480aと、第2シャフト部材442が貫通する第2部分480bと、第1部分480aと第2部分480bを連結する連結部分480cと、を含むことができる。第1部分480aには第1カム481が形成され、第2部分480bには第2カム482が形成されることができる。
【0067】
一実施形態において、第1アームカム456は、第1カム部材480の第1カム481と噛み合うことができる。例えば、第1アームカム456は、第2方向(丸で囲まれた2)に延びる第1突出部を含み、第1カム481は、第1方向(丸で囲まれた1)に延び、前記第1突出部と噛み合う第2突出部を含むことができる。第1アーム部材450が回転することで、第1カム481は、第1アームカム456に対して軸方向(AX)に移動することができる。第1カム481の変位は、第1アームカム456および第1カム481に形成された突出部の高さおよび傾斜に応じて変化することができる。
【0068】
一実施形態において、第3アームカム466は、第1カム部材480の第2カム482と噛み合うことができる。例えば、第3アームカム466は、第2方向(丸で囲まれた2)に延びる第3突出部を含み、第2カム482は、第1方向(丸で囲まれた1)に延び、前記第3突出部と噛み合う第4突出部を含むことができる。第2アーム部材460が回転することで、第2カム482は、第3アームカム466に対して軸方向(AX)に移動することができる。第2カム482の変位は、第3アームカム466および第2カム482に形成された突出部の高さおよび傾斜に応じて変化することができる。
【0069】
一実施形態において、第1カム部材480と第2支持部材475との間には、第1弾性部材431および第3弾性部材433が配置されることができる。一実施形態において、第1弾性部材431は、第1カム部材480の第1部分480aと第2支持部材475の第1延長部分477との間に配置されることができる。一実施形態において、第3弾性部材433は、第1カム部材480の第2部分480bと第2支持部材475の第2延長部分478との間に配置されることができる。一実施形態において、第1弾性部材431および第3弾性部材433それぞれは、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442それぞれに結合されることができる。例えば、第1弾性部材431および第3弾性部材433は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442を囲むスプリング構造を含むことができる。
【0070】
一実施形態において、第1アーム部材450および第2アーム部材460が回転することで、互いに噛み合うカム構造を介して、第1カム部材480が軸方向(AX)に移動することができる。一実施形態において、第1カム部材480が軸方向(AX)に移動することで、第1弾性部材431および第3弾性部材433が圧縮または引張されることができる。例えば、第1カム部材480が第2方向(丸で囲まれた2)に移動する場合、第1弾性部材431および第3弾性部材433が圧縮されることができ、第1カム部材480が第1方向(丸で囲まれた1)に移動する場合、第1弾性部材431および第3弾性部材433が引張されることができる。第1弾性部材431および第3弾性部材433が圧縮または引張されることで、第1カム部材480に弾性力が提供されることができる。前記弾性力により、第1アームカム456と第1カム481との摩擦力および第3アームカム466と第2カム482との摩擦力が増加し、これにより、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442に作用する摩擦トルクが増加することができる。
【0071】
一実施形態において、第2アームカム457は、第1アーム部材450に形成されることができる。例えば、第2アームカム457は、第1シャフト部材441を囲む第1アーム部材450の第2部分452に形成されることができる。例えば、第2アームカム457は、第1アーム部材450の第2部分452において、第1シャフト部材441の周辺領域に形成されることができる。例えば、第2アームカム457は、第2部分452から第2方向(丸で囲まれた2)に突出延長することができる。
【0072】
一実施形態において、第4アームカム467は、第2アーム部材460に形成されることができる。例えば、第4アームカム467は、第2シャフト部材442を囲む第2アーム部材460の第2部分462に形成されることができる。例えば、第4アームカム467は、第2アーム部材460の第2部分462において、第2シャフト部材442の周辺領域に形成されることができる。例えば、第4アームカム467は、第2部分462から第2方向(丸で囲まれた2)に突出延長することができる。
【0073】
一実施形態において、第2カム部材490は、第1シャフト部材441が貫通する第1部分490aと、第2シャフト部材442が貫通する第2部分490bと、第1部分490aと第2部分490bを連結する連結部分490cと、を含むことができる。第1部分490aには第3カム491が形成され、第2部分490bには第4カム492が形成されることができる。
【0074】
一実施形態において、第2アームカム457は、第2カム部材490の第3カム491と噛み合うことができる。例えば、第2アームカム457は、第2方向(丸で囲まれた2)に延びる第5突出部を含み、第3カム491は、第1方向(丸で囲まれた1)に延び、前記第5突出部と噛み合う第6突出部を含むことができる。第1アーム部材450が回転することで、第3カム491は、第2アームカム457に対して軸方向(AX)に移動することができる。第3カム491の変位は、第2アームカム457および第3カム491に形成された突出部の高さおよび傾斜に応じて変化することができる。
【0075】
一実施形態において、第4アームカム467は、第2カム部材490の第4カム492と噛み合うことができる。例えば、第4アームカム467は、第2方向(丸で囲まれた2)に延びる第7突出部を含み、第4カム492は、第1方向(丸で囲まれた1)に延び、前記第7突出部と噛み合う第8突出部を含むことができる。第2アーム部材460が回転することで、第4カム492は、第4アームカム467に対して軸方向(AX)に移動することができる。第4カム492の変位は、第4アームカム467および第4カム492に形成された突出部の高さおよび傾斜に応じて変化することができる。
【0076】
一実施形態において、第2カム部材490と第3支持部材470との間には、第2弾性部材432および第4弾性部材434が配置されることができる。一実施形態において、第2弾性部材432は、第2カム部材490の第1部分490aと第3支持部材470の第3延長部分471との間に配置されることができる。一実施形態において、第4弾性部材434は、第2カム部材490の第2部分490bと第3支持部材470の第4延長部分472との間に配置されることができる。一実施形態において、第2弾性部材432および第4弾性部材434それぞれは、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442それぞれに結合されることができる。例えば、第2弾性部材432および第4弾性部材434は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442を囲むスプリング構造を含むことができる。
【0077】
一実施形態において、第1アーム部材450および第2アーム部材460が回転することで、互いに噛み合うカム構造を介して、第2カム部材490が軸方向(AX)に移動することができる。一実施形態において、第2カム部材490が軸方向(AX)に移動することで、第2弾性部材432および第4弾性部材434が圧縮または引張されることができる。例えば、第2カム部材490が第2方向(丸で囲まれた2)に移動する場合、第2弾性部材432および第4弾性部材434が圧縮されることができ、第2カム部材490が第1方向(丸で囲まれた1)に移動する場合、第2弾性部材432および第4弾性部材434が引張されることができる。第2弾性部材432および第4弾性部材434が圧縮または引張されることで、第2カム部材490に弾性力が提供されることができる。前記弾性力により、第2アームカム457と第3カム491との摩擦力および第4アームカム467と第4カム492との摩擦力が増加し、これにより、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442に作用する摩擦トルクが増加することができる。
【0078】
他の実施形態において、第1アーム部材450および第2アーム部材460は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442の回転とは独立して回転してもよい。例えば、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442は、ヒンジカバー(例えば、
図2のヒンジカバー53)内に固定配置されて回転が不可能であり、第1アーム部材450および第2アーム部材460は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442に対して回転可能に連結されることができる。この場合、ヒンジ構造物400は、第1アーム部材450および第2アーム部材460の回転を連動させるためのギア構造を含むことができる。例えば、図示とは異なり、第1ギア443は、第1アーム部材450の第1部分451の外周面に形成され、第2ギア444は、第2アーム部材460の第1部分461の外周面に形成されることができる。連結ギア445は、第1ギア443および第2ギア444と噛み合うように、第1アーム部材450と第2アーム部材460との間に配置されることができる。第1アーム部材450および第2アーム部材460の回転は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442の回転と関係なく連動することができる。
【0079】
図8aは、一実施形態に係る第1アーム部材を一方向から見た斜視図である。
図8bは、一実施形態に係る第1アーム部材を一方向から見た斜視図である。
図8aおよび
図8bを参照すると、第1アーム部材450は、延長部分454、第1突出部850、第1係止部851、第2係止部852、および第3係止部853を含むことができる。
【0080】
一実施形態において、延長部分454は、第1部分451、第2部分452、および第3部分453の間に位置することができる。一実施形態において、延長部分454の第1方向(丸で囲まれた1)の端部には第1部分451が形成され、第2方向(丸で囲まれた2)の端部には第2部分452が形成されることができる。一実施形態において、第1部分451および第2部分452には、第1シャフト部材(例えば、
図4の第1シャフト部材441)が貫通する中空が形成されることができる。第1部分451および第2部分452に形成された前記中空は、軸方向(AX)に沿って整列することができる。一実施形態において、第1シャフト部材441の断面は、互いに異なる2つの直径を有する形状(例えば、多角形)を有することができ、第1部分451および第2部分452に形成された中空も、第1シャフト部材441の断面形状と対応するように形成されることができる。これにより、第1アーム部材450が第1シャフト部材441の回転に拘束されることができる。ただし、第1アーム部材450が第1シャフト部材441の回転に拘束されるための方法は、前述した例に限定されない。
【0081】
一実施形態において、延長部分454の軸方向(AX)に垂直な方向の端部には、第3部分453が形成されることができる。第3部分453には、スライドピン(例えば、
図4の第1スライドピン455)が挿入されるための中空が形成されることができる。
【0082】
一実施形態において、第1突出部850は、第3部分453から軸方向(AX)と実質的に垂直な方向に突出延長することができる。例えば、第1突出部850は、第3部分453から、第1ハウジング51に向かって突出延長することができる。一実施形態において、第1突出部850は、実質的に柱状に延びることができる。第1突出部850の断面形状は、円形であってもよいが、これに限定されない。第1突出部850の変形可能な実施形態は、
図12を参照して後述する。
【0083】
一実施形態において、第1係止部851は、第1部分451から延びることができる。例えば、第1係止部851は、第1部分451から第1方向(丸で囲まれた1)に向かって延びることができる。一実施形態において、第2係止部852は、第1係止部851から離隔し、第1部分451から延びることができる。例えば、第2係止部852は、第1部分451から軸方向(AX)と垂直な方向に延びることができる。一実施形態において、第1係止部851および第2係止部852は、第1アーム部材450の回転時に他の構成(例えば、
図4の第1支持部材435)にかかるように構成され、第1アーム部材450の回転範囲を制限することができる。
【0084】
一実施形態において、第3係止部853は、第2部分452から延びることができる。例えば、第3係止部853は、軸方向(AX)に垂直な方向に延びることができる。第3係止部853は、第1アーム部材450の回転時に他の構成(例えば、
図4の第2支持部材475の第1支持部分476)にかかるように構成され、第1アーム部材450の回転範囲を制限することができる。
【0085】
前述した第1アーム部材450に関する説明は、第2アーム部材(例えば、
図4の第2アーム部材460)に対しても、実質的に同じように、同様に、または対応する方式で適用することができる。例えば、第2アーム部材460の第3部分463には、第1突出部850と対応するように第2突出部(例えば、
図6の第2突出部860)が形成されることができる。
【0086】
図9は、一実施形態に係る第1ハウジングを示す。
図10は、一実施形態に係るヒンジ構造物および第1ハウジングを示す。
図11は、一実施形態に係る第1アーム部材および第1ハウジングを示す。
【0087】
図9、
図10、および
図11を参照すると、一実施形態に係る第1ハウジング51は、第1プレート構造512に形成される凹部920および第1ガイドホール930を含むことができる。
【0088】
一実施形態において、凹部920は、第1プレート構造512の上面512Aから陥没して形成されることができる。第1回転部材410および第1アーム部材450は、凹部920内に少なくとも部分的に収容される形態で、第1プレート構造512上に配置されることができる。一実施形態において、第1回転部材410は、第1プレート構造512に固定配置され、第1アーム部材450は、凹部920に収容されるが、この際、第1プレート構造512にスライド可能に連結されることができる。一実施形態において、第1回転部材410および第1アーム部材450が凹部920に収容されたとき、第1回転部材410および第1アーム部材450は、その上面が第1プレート構造512の上面512Aと実質的に同一の高さに位置するように配置され、第1プレート構造512上に配置されるディスプレイ(例えば、
図1のディスプレイ10)の平坦度を維持することができる。
【0089】
一実施形態において、凹部920には、第1ガイドホール930が形成されることができる。一実施形態において、第1ガイドホール930は、軸方向(AX)に実質的に垂直な方向に延びることができる。一実施形態において、第1ガイドホール930は、ヒンジ構造物400から離れる方向に延びることができる。一実施形態において、第1ガイドホール930は、第1エッジ9301と、第1エッジ9301に対向する第2エッジ9302と、第1エッジ9301の一端から第2エッジ9302の一端まで延びる第3エッジ9303と、第3エッジ9303に対向し、第1エッジ9301の他端から第2エッジ9302の他端まで延びる第4エッジ9304と、を含むことができる。
【0090】
一実施形態において、第1ガイドホール930は、第1プレート構造512に貫通されて形成されることができる。他の実施形態によると、第1ガイドホール930は、第1プレート構造512に貫通されず、凹んで形成されることができる。
【0091】
図9に示すように、第1エッジ9301と第2エッジ9302は、実質的に平行であり、第2エッジ9302の長さは、第1エッジ9301の長さよりも短くてもよい。第1エッジ9301の中心と第2エッジ9302の中心は、軸方向(AX)の垂直方向に一致するように整列することができる。第3エッジ9303および第4エッジ9304は、軸方向(AX)の垂直方向と比較して、傾斜して延びることができる。第1ガイドホール930は、ヒンジ構造物400に近づくほど(例えば、第3方向(丸で囲まれた3)に行くほど)、幅が狭くなることができる。ただし、第1ガイドホール930の形状は、前述した例に限定されない。第1ガイドホール930の変形可能な実施形態は、
図12を参照して後述する。
【0092】
図10および
図11に示すように、一実施形態に係る第1ガイドホール930には、第1アーム部材450の第1突出部850が収容されることができる。第1アーム部材450が回転することでき、第1突出部850は、第1ガイドホール930内でスライドすることができる。例えば、
図9を参照すると、電子装置が折り畳まれた状態(例えば、
図2の電子装置1)であるとき、第1突出部850は、第1ガイドホール930の第1エッジ9301よりも第2エッジ9302にさらに隣接する第1位置(B1)に位置することができる。例えば、電子装置が展開された状態(例えば、
図1の電子装置1)であるとき、第1突出部850は、第1ガイドホール930の第2エッジ9302よりも第1エッジ9301にさらに隣接する第2位置(B2)に位置することができる。一実施形態において、第1アーム部材450が回転することで、第1突出部850は、第1ガイドホール930内で軸方向(AX)と垂直な方向に直線的に移動することができる。例えば、電子装置が折り畳まれた状態から展開されるとき、第1突出部850は、第1位置(B1)から第2位置(B2)に移動することができる。それについては、
図13~
図15を参照して詳しく後述する。
【0093】
一実施形態において、第1突出部850は、第1ガイドホール930内で遊動しつつ、第1ガイドホール930の第3エッジ9303および/または第4エッジ9304と少なくとも部分的に接触することができる。例えば、第1突出部850が第1位置(B1)に存在する場合、第1突出部850は、第3エッジ9303および第4エッジ9304に少なくとも部分的に接触することができる。一実施形態において、第3エッジ9303および第4エッジ9304に接触した第1突出部850は、第1ハウジング51が軸方向(AX)に遊動するのを防止することができる。例えば、第1ハウジング51に第2方向(丸で囲まれた2)の外力が加えられる場合、第1ハウジング51は、外力が加えられた第2方向(丸で囲まれた2)に遊動することになり、第1ハウジング51の反対側の第2ハウジング52は、第2方向(丸で囲まれた2)とは逆方向である第1方向(丸で囲まれた1)にスリップ遊動することができる。このような第1ハウジング51および第2ハウジングとの遊動により、第1ハウジング51、第2ハウジング、およびヒンジ構造物400だけでなく、その上に配置されるディスプレイも損傷し得る。一実施形態に係る、第1ガイドホール930に収容された第1突出部850は、前述したハウジング間の遊動を低減し、それによる部品の損傷を低減することができる。
【0094】
一実施形態において、第1突出部850の断面形状が円形である場合、第1突出部850の直径は、第1ガイドホール930の最小幅と実質的に同一であるか、またはそれよりも小さくてもよい。例えば、図示するように、第1突出部850の直径は、第2エッジ9302の長さと実質的に同一であってもよい。
【0095】
一実施形態において、第1ガイドホール930と第1突出部850との間に作用する摩擦力によりユーザが電子装置を折り畳んだり展開したりする動作が不便になり得るため、第1ガイドホール930は、第1突出部850の直径よりも大きい幅を有する部分を含むことができる。例えば、第1エッジ9301の長さは、第1突出部850の直径よりも大きく形成されることができ、この場合、第1突出部850は、第1エッジ9301に隣接する第2位置(B2)に存在するとき、第3エッジ9303および第4エッジ9304と接触しないことができる。ただし、後述する
図12を参照して提供される説明のようにこれに限定されるものではない。
【0096】
図9~
図11を参照して提供された、第1アーム部材450、第1突出部850、第1回転部材410、および第1ハウジング51に関する説明は、第2アーム部材460、第2突出部860、第2回転部材420、および第2ハウジング52に対しても、実質的に同じように、同様に、または対応する方式で適用することができる。例えば、第2アーム部材460に形成された第2突出部860は、第2ハウジング52の第2プレート構造522に形成された第2ガイドホール(例えば、
図15の第2ガイドホール940)に収容され、電子装置が折り畳まれたり展開されたりする動作に応じて、前記第2ガイドホール内で遊動することができる。
【0097】
図12は、一実施形態に係るガイドホールおよび第1突出部の形状を示す。
図12の参照符号1201を参照すると、一実施形態において、第1ガイドホール930-1は、長方形に形成されることができる。第1ガイドホール930-1の幅(W)は、長さ(L)よりも小さくてもよい。第1ガイドホール930-1の幅(W)は、実質的に同一であってもよい。第1ガイドホール930-1の第1エッジ9301は、第2エッジ9302と実質的に同一の長さに形成されることができる。第1ガイドホール930-1の第3エッジ9303および第4エッジ9304は、互いに実質的に平行であってもよい。一実施形態において、第1突出部850-1の断面は、第1ガイドホール930-1の幅(W)と実質的に同一であるか、またはそれよりも小さい直径を有する円形を含むことができる。他の実施形態において、第1突出部850-2の断面は、第1ガイドホール930-1の幅と実質的に同一であるか、またはそれよりも小さい幅を有する長方形を含むことができる。この場合、第1突出部850-2は、第1ガイドホール930-1の第3エッジ9303および/または第4エッジ9304と面接触することになり、点接触する第1突出部850-1よりもハウジングの遊動防止効果が向上することができる。第1ガイドホール930-1の第3エッジ9303および/または第4エッジ9304に対向する第1突出部850-2のエッジの長さ(または、第1突出部850-2の長さ)が長くなるほど、第1ガイドホール930-1との接触面積が増加することができる。
【0098】
図12の参照符号1203を参照すると、第1ガイドホール930-2は、長方形ではなく、四角形に形成されることができる。第1ガイドホール930-2の第2エッジ9302は、第1エッジ9301よりも短く形成され、第1ガイドホール930-2は、その幅(W)が次第に減少するように形成されることができる。第1ガイドホール930-2の第1エッジ9301と第2エッジ9302は、互いに実質的に平行であってもよい。第1ガイドホール930-2の第4エッジ9304は、第1エッジ9301および第2エッジ9302と実質的に垂直であってもよい。第1ガイドホール930-2の第3エッジ9303は、第4エッジ9304と平行でなくてもよい。一実施形態において、第1突出部850-3は、第2エッジ9302の長さと実質的に同一であるか、またはそれよりも小さい直径を有する円形の断面を有するように形成されることができる。他の実施形態において、第1突出部850-4は、長方形ではなく、四角形の断面を有するように形成されることができる。この場合、第1突出部850-4は、第1ガイドホール930-2内に収容されて遊動可能に形成されることができる。例えば、第1突出部850-4は、第1ガイドホール930-2内に収容された状態で、第1ガイドホール930-2の第1~第4エッジ9301~9304にそれぞれ対向するエッジ8501~8504を含むことができる。第1突出部850-4のエッジ8502は、第1ガイドホール930-2の第2エッジ9302と実質的に同一であるか、またはそれよりも短い長さを有することができる。第1突出部850-4のエッジ8503は、第1ガイドホール930-2の第3エッジ9303と実質的に平行であってもよい。第1突出部850-4のエッジ8504は、第1ガイドホール930-2の第4エッジ9304と実質的に平行であってもよい。第1突出部850-4のエッジ8501は、第1ガイドホール930-2の第2エッジ9302と実質的に平行であってもよい。第1突出部850-4のエッジ8501は、エッジ8502よりは長く、第1ガイドホール930-2の第1エッジ9301よりは短くてもよい。
【0099】
図12の参照符号1205を参照すると、図示された第1ガイドホール930-3、930-4のように、第1エッジ9301および/または第2エッジ9302が曲面を含んでもよい。この場合、第1突出部は、前述した実施形態と同様に、第1ガイドホール930-3、930-4内に収容されて遊動可能に様々な形状、例えば、円形、長方形、または第1ガイドホール930-3、930-4と対応する曲面を含む多角形に形成されることができる。
【0100】
図12の参照符号1207を参照すると、第1ガイドホール930-5は、軸方向(AX)に実質的に垂直に延びる部分と、軸方向(AX)に対して傾斜して延びる部分と、を含むことができる。例えば、第1ガイドホール930-5の第5エッジ9305および第6エッジ9306は、軸方向(AX)に対して実質的に垂直に延び、第3エッジ9303および第4エッジ9304は、軸方向(AX)に対して傾斜して延びることができる。一実施形態において、第3エッジ9303および第4エッジ9304は、第1エッジ9301から離れるほど、互いに近づくことができる。第5エッジ9305および第6エッジ9306は、互いに実質的に平行であってもよい。一実施形態において、第5エッジ9305および/または第6エッジ9306の長さは、第1ガイドホール930-5に収容される第1突出部850-1の半径(R)と実質的に同一であるか、またはそれよりも大きくてもよい。
【0101】
前述した第1ガイドホール930および第1突出部850の形状は、図示された例により限定されるものではなく、様々な設計変更、例えば、図示された実施形態の組み合わせまたは通常の技術者が適用可能な図示されていない実施形態が可能である。
【0102】
図12を参照して提供される説明は、第2プレート構造522に形成される第2ガイドホール940および第2アーム部材560に形成される第2突出部860に対しても、実質的に同じように、同様に、または対応する方式で適用することができる。
【0103】
図13は、一実施形態に係るヒンジ構造物のヒンジプレートの回転動作を示した図である。
図13は、
図6のA-A’線と対応することができる。
図13の(a)は、展開状態のヒンジ構造物400を示した図である。
図13の(b)は、折り畳み状態のヒンジ構造物400を示した図である。
図13の(c)は、完全に折り畳まれた状態のヒンジ構造物400を示した図である。
【0104】
一実施形態において、ヒンジブラケット430には、第1ガイドレール4301および第2ガイドレール4302が形成されることができる。一実施形態において、第1ガイドレール4301は、実質的に円弧状からなることができる。例えば、第1ガイドレール4301の円弧中心は、第1回転軸(R1)であってもよい。すなわち、第1ガイドレール4301は、第1回転部材410が第1回転軸(R1)を中心とする回転経路に沿って回転するようにガイドすることができる。
【0105】
一実施形態において、第2ガイドレール4302は、実質的に円弧状からなることができる。例えば、第2ガイドレール4302の円弧中心は、第2回転軸(R2)であってもよい。すなわち、第2ガイドレール4302は、第2回転部材420が第2回転軸(R2)を中心とする回転経路に沿って回転するようにガイドすることができる。
【0106】
一実施形態において、第1回転部材410は、第1延長部分412および第1ガイド部分411を含むことができる。第1ガイド部分411は、実質的に円筒状であってもよい。例えば、第1ガイド部分411の断面は、実質的に円弧状であってもよい。一実施形態において、第1回転部材410は、第1ガイド部分411がヒンジブラケット430の第1ガイドレール4301に収容された状態で、第1回転軸(R1)を中心に回転することができる。例えば、第1延長部分412が第1ハウジング51とともに折り畳まれたり展開されたりするとき、第1回転部材410は、第1回転軸(R1)を中心とする円弧状の回転経路に沿って回転することができる。
【0107】
一実施形態において、第2回転部材420は、第2延長部分422および第2ガイド部分421を含むことができる。第2ガイド部分421は、実質的に円筒状であってもよい。例えば、第2ガイド部分421の断面は、実質的に円弧状であってもよい。一実施形態において、第2回転部材420は、第2ガイド部分421が第2ガイドレール4302に収容された状態で、第2回転軸(R2)を中心に回転することができる。例えば、第2延長部分422が第2ハウジング52とともに折り畳まれたり展開されたりするとき、第2回転部材420は、第2回転軸(R2)を中心とする円弧状の回転経路に沿って回転することができる。
【0108】
図14は、一実施形態に係るヒンジ構造物のアーム部材および回転部材の回転動作およびスライド動作を示した図である。
図15は、一実施形態に係るヒンジ構造物のアーム部材およびプレート構造の回転動作およびスライド動作を示した図である。
【0109】
図14および
図15の(a)は、展開状態のヒンジ構造物400を示した図である。
図14および
図15の(b)は、折り畳み状態のヒンジ構造物400を示した図である。
図14および
図15の(c)は、完全に折り畳まれた状態のヒンジ構造物400を示した図である。
図14において、アーム部材450、460に形成される突出部(例えば、
図15の突出部850、860)は、説明の便宜上省略した。
【0110】
図14を参照すると、ヒンジ構造物400が折り畳まれたり展開されたりするとき、ヒンジプレート410、420およびアーム部材450、460は、互いに異なる軸を中心に回転することができる。例えば、ヒンジプレート410、420およびアーム部材450、460は、互いに異なる回転経路に沿って回転することができる。ヒンジプレート410、420およびアーム部材450、460の回転経路の違いにより、ヒンジ構造物400が折り畳まれたり展開されたりするとき、アーム部材450、460は、スライド動作することができる。
【0111】
一実施形態において、第1回転部材410は、第1回転軸(R1)を中心に第1回転方向に回転することができる。例えば、折り畳み動作において、第1回転部材410は、時計方向に回転することができる。例えば、展開状態を基準に、第1回転部材410には、第1スライドピン455が位置する地点を第1地点(A1)と規定することができる。折り畳みおよび展開動作において、第1回転部材410の第1地点(A1)は、第1回転経路(P1)に沿って移動することができる。
【0112】
一実施形態において、第1アーム部材450および第1スライドピン455は、第1シャフト部材441を中心に回転することができる。例えば、折り畳み動作において、第1アーム部材450および第1スライドピン455は、時計方向に回転することができる。例えば、展開状態で、第1スライドピン455は、第1地点(A1)に位置し、折り畳み状態で、第1スライドピン455は、第1地点(A1)とヒンジブラケット430との間に位置することができる。第1スライドピン455は、折り畳みおよび展開動作において、第2回転経路(P2)に沿って移動することができる。一実施形態において、展開状態から折り畳み動作が行われるとき、第1スライドピン455と第1地点(A1)との間の距離が増加することができる。完全に折り畳まれた状態から展開動作が行われるとき、第1スライドピン455と第1地点(A1)との間の距離が減少することができる。
【0113】
一実施形態において、第1回転経路(P1)と第2回転経路(P2)は異なり得る。例えば、第1回転軸(R1)と第1シャフト部材441は平行であるが、一致せず、第1回転部材410と第1アーム部材450の回転半径は一致しないことができる。
【0114】
これにより、折り畳みおよび展開動作において、第1アーム部材450および第1スライドピン455は、第1回転部材410に対してスライド移動可能である。第2スライドピン465および第2アーム部材460のスライド動作は、第2スライドピン465が第2回転部材420の第2スライド溝425に収容されることでガイドされることができる。
【0115】
前述したように、第1アーム部材450および第1スライドピン455が第1回転部材410に対してスライド移動する場合、
図15を参照すると、第1アーム部材450および第1突出部850は、第1ハウジング51の第1プレート構造512に対してスライド移動可能である。一実施形態において、第1プレート構造512は、
図14の第1回転部材410と固定連結され、第1回転部材410と実質的に同一の回転半径で回転することができる。第1アーム部材450が回転する場合、第1突出部850は、第1プレート構造512の第1ガイドホール930に収容されてスライド動作することができる。例えば、電子装置が展開状態(a)である場合、第1突出部850は、第1ガイドホール930の第2エッジ9302よりも第1エッジ9301に隣接することができる。電子装置の状態が展開状態(a)から折り畳み状態(b)に変更される場合、第1突出部850は、第1ガイドホール930の第1エッジ9301から次第に遠ざかり、第2エッジ9302に次第に近づくことができる。電子装置が完全に折り畳まれた状態(c)である場合、第1突出部850は、第1ガイドホール930の第1エッジ9301よりも第2エッジ9302に隣接することができる。
【0116】
図14を参照すると、一実施形態において、第2回転部材420は、第2回転軸(R2)を中心に第2回転方向に回転することができる。例えば、折り畳み動作において、第2回転部材420は、反時計方向に回転することができる。例えば、展開状態を基準に、第2回転部材420には、第2スライドピン465が位置する地点を第2地点(A2)と規定することができる。折り畳みおよび展開動作において、第2地点(A2)は、第3回転経路(P3)に沿って移動することができる。
【0117】
一実施形態において、第2アーム部材460および第2スライドピン465は、第2シャフト部材442を中心に回転することができる。例えば、折り畳み動作において、第2アーム部材460および第2スライドピン465は、反時計方向に回転することができる。例えば、展開状態で、第2スライドピン465は、第2地点(A2)に位置し、折り畳み状態で、第2スライドピン465は、第2地点(A2)とヒンジブラケット430との間に位置することができる。第2スライドピン465は、折り畳みおよび展開動作において、第4回転経路(P4)に沿って移動することができる。一実施形態において、展開状態から折り畳み動作が行われるとき、第2スライドピン465と第2地点(A2)との間の距離が増加することができる。完全に折り畳まれた状態から展開動作が行われるとき、第2スライドピン465と第2地点(A2)との間の距離が減少することができる。
【0118】
一実施形態において、第3回転経路(P3)と第4回転経路(P4)は異なり得る。例えば、第2回転軸(R2)と第2シャフト部材442は平行であるが、一致せず、第2回転部材420と第2アーム部材460の回転半径は一致しないことができる。
【0119】
これにより、折り畳みおよび展開動作において、第2アーム部材460および第2スライドピン465は、第2回転部材420に対してスライド移動可能である。第2スライドピン465および第2アーム部材460のスライド動作は、第2スライドピン465が第2回転部材420の第2スライド溝425に収容されることでガイドされることができる。
【0120】
前述したように、第2アーム部材460および第2スライドピン465が第2回転部材420に対してスライド移動する場合、
図15を参照すると、第2アーム部材460および第2突出部860は、第2ハウジング52の第2プレート構造522に対してスライド移動可能である。一実施形態において、第2プレート構造522は、
図14の第2回転部材420と固定連結され、第2回転部材420と実質的に同一の回転半径で回転することができる。第2アーム部材460が回転する場合、第2突出部860は、第2プレート構造522の第2ガイドホール940に収容されてスライド動作することができる。例えば、電子装置が展開状態(a)である場合、第2突出部860は、第2ガイドホール940の第2エッジ9402よりも第1エッジ9401に隣接することができる。電子装置の状態が展開状態(a)から折り畳み状態(b)に変更される場合、第2突出部860は、第2ガイドホール940の第1エッジ9401から次第に遠ざかり、第2エッジ9402に次第に近づくことができる。電子装置が完全に折り畳まれた状態(c)である場合、第2突出部860は、第2ガイドホール940の第1エッジ9401よりも第2エッジ9402に隣接することができる。
【0121】
一実施形態に係る、折り畳んだり展開したりできる電子装置(例えば、
図1の電子装置1)は、ヒンジ構造物(例えば、
図4のヒンジ構造物400)と、前記ヒンジ構造物に連結されるハウジング(例えば、
図3の折り畳み式ハウジング50)と、を含み、前記ヒンジ構造物は、シャフト部材(例えば、
図4の第1シャフト部材441および/または第2シャフト部材442)と、前記ハウジングが回転可能に前記シャフト部材および前記ハウジングに連結されるアーム構造と、を含み、前記ハウジングには、前記ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びるガイドホール(例えば、
図9の第1ガイドホール930)が形成され、前記アーム構造は、前記ガイドホール内に収容される突出部(
図8aの第1突出部850)を含み、前記突出部は、前記ハウジングの回転に応じて前記ガイドホール内でスライド移動可能である。
【0122】
一実施形態において、前記ガイドホールは、第1エッジ(例えば、
図9の第1エッジ9301)と、前記第1エッジに対向し、前記第1エッジよりも前記ヒンジ構造物の中心にさらに近い第2エッジ(例えば、
図9の第2エッジ9302)と、を含み、前記突出部は、前記ハウジングの回転に応じて、前記ガイドホールの前記第1エッジと前記第2エッジとの間で移動することができる。
【0123】
一実施形態において、前記電子装置が展開された状態で、前記突出部は、前記第2エッジよりも前記第1エッジに隣接し、前記電子装置が折り畳まれた状態で、前記突出部は、前記第1エッジよりも前記第2エッジに隣接することができる。
【0124】
一実施形態において、前記第1エッジは、前記第2エッジよりも長くてもよい。
一実施形態において、前記突出部の直径は、前記第2エッジと実質的に同一であってもよい。
【0125】
一実施形態において、前記ガイドホールは、前記第1エッジの一端と前記第2エッジの一端を連結する第3エッジ(例えば、
図9の第3エッジ9303)と、前記第1エッジの他端と前記第2エッジの他端を連結する第4エッジ(例えば、
図9の第4エッジ9304)と、を含み、前記ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に見るとき、前記第2エッジは、前記第1エッジの前記一端と前記他端との間に位置することができる。
【0126】
一実施形態において、前記ガイドホールは、前記第1エッジの一端と前記第2エッジの一端を連結する第3エッジ(例えば、
図12の第3エッジ9303)と、前記第1エッジの他端と前記第2エッジの他端を連結する第4エッジ(例えば、
図12の第4エッジ9304)と、を含み、前記第3エッジまたは前記第4エッジは、前記第1エッジおよび前記第2エッジと実質的に垂直であってもよい(例えば、
図12の第1ガイドホール930-1、930-2、930-3)。
【0127】
一実施形態において、前記ガイドホールは、前記第1エッジの一端と前記第2エッジの一端を連結する第3エッジ(例えば、
図9の第3エッジ9303)と、前記第1エッジの他端と前記第2エッジの他端を連結する第4エッジ(例えば、
図9の第4エッジ9304)と、を含み、前記電子装置が折り畳まれた状態で、前記突出部は、前記第3エッジおよび/または前記第4エッジと接触することができる。
【0128】
一実施形態において、前記ガイドホールは、前記ハウジングの回転軸と平行な方向に対応する前記突出部の断面の長さよりも大きい幅を有する部分を含むことができる。
【0129】
一実施形態において、前記突出部の断面は、円形(例えば、
図12の第1突出部850-1)または多角形(例えば、
図12の第1突出部(850-2、850-4))の形状を有することができる。
【0130】
一実施形態において、前記第1エッジおよび/または第2エッジが曲面(例えば、
図12の第1ガイドホール930-3、930-4)を含むことができる。
【0131】
一実施形態において、前記アーム構造は、前記シャフト部材と連結され、前記シャフト部材に対して回転可能なアーム部材(例えば、
図4の第1アーム部材450および/または第2アーム部材460)と、前記アーム部材に対してスライド可能に前記アーム部材に連結され、前記ハウジングに固定連結される回転部材(例えば、
図4の第1回転部材410および/または第2回転部材420)と、を含むことができる。
【0132】
一実施形態において、前記アーム部材は、延長部分(例えば、
図4の第1延長部分412および/または第2延長部分421)と、前記延長部分の一側から、前記回転軸に実質的に垂直な方向に延び、前記シャフト部材を囲む第1部分(例えば、
図4の第1アーム部材の第1部分451および/または第2アーム部材の第1部分461)と、前記延長部分の他側から、前記回転軸に実質的に垂直な方向に延び、前記回転部材と連結される第2部分(例えば、
図4の第1アーム部材の第3部分453および/または第2アーム部材の第3部分463)と、を含み、前記突出部は、前記アーム部材の前記第2部分に形成されることができる。
【0133】
一実施形態において、前記ハウジングは、前記電子装置の外観を形成するフレーム構造(
図3の第1フレーム構造511および/または第2フレーム構造521)と、前記フレーム構造から前記電子装置の内側に延びるプレート構造(例えば、
図3の第1プレート構造512および/または第2プレート構造522)と、を含み、前記プレート構造には、前記アーム構造が少なくとも部分的に収容される凹部(例えば、
図9の凹部920)が形成され、前記プレート構造の前記凹部には、前記ガイドホールが形成されることができる。
一実施形態において、前記ハウジング上に配置されるフレキシブルディスプレイ(例えば、
図1のフレキシブルディスプレイ10)を含むことができる。
【0134】
一実施形態に係る、電子装置(例えば、
図1の電子装置1)は、ヒンジ構造物(例えば、
図4のヒンジ構造物400)と、前記ヒンジ構造物を挟んで前記ヒンジ構造物に連結される第1ハウジング(例えば、
図3の第1ハウジング51)および第2ハウジング(例えば、
図3の第2ハウジング52)と、前記第1ハウジング、前記ヒンジ構造物、および前記第2ハウジングに跨って配置されるフレキシブルディスプレイ(例えば、
図1のフレキシブルディスプレイ10)と、を含み、前記ヒンジ構造物は、第1シャフト部材(例えば、
図4の第1シャフト部材441)および第2シャフト部材(例えば、
図4の第2シャフト部材442)と、前記第1ハウジングが回転可能に前記第1シャフト部材および前記第1ハウジングに連結される第1アーム構造と、前記第2ハウジングが回転可能に前記第2シャフト部材および前記第2ハウジングに連結される第2アーム構造と、を含み、前記第1ハウジングには、前記第1ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びる第1ガイドホール(例えば、
図9の第1ガイドホール930)が形成され、前記第1アーム構造は、前記第1ガイドホール内に収容される第1突出部(例えば、
図6の第1突出部850)を含み、前記第2ハウジングには、前記第2ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びる第2ガイドホール(例えば、
図15の第2ガイドホール940)が形成され、前記第2アーム構造は、前記第2ガイドホール内に収容される第2突出部(例えば、
図6の第2突出部860)を含み、前記第1突出部は、前記第1ハウジングの回転に応じて前記第1ガイドホール内でスライド移動し、前記第2突出部は、前記第2ハウジングの回転に応じて前記第2ガイドホール内でスライド移動可能である。
【0135】
一実施形態において、前記第1ガイドホールは、第1エッジ(例えば、
図9の第1エッジ9301)と、前記第1エッジに対向し、前記第1エッジよりも前記ヒンジ構造物の中心にさらに近い第2エッジ(例えば、
図9の第2エッジ9302)と、を含み、前記第2ガイドホールは、第3エッジ(例えば、
図15の第1エッジ9401)と、前記第3エッジに対向し、前記第3エッジよりも前記ヒンジ構造物の中心にさらに近い第4エッジ(例えば、
図15の第2エッジ9402)と、を含み、前記第1突出部は、前記第1ハウジングの回転に応じて、前記第1ガイドホールの前記第1エッジと前記第2エッジとの間で移動し、前記第2突出部は、前記第2ハウジングの回転に応じて、前記第2ガイドホールの前記第3エッジと前記第4エッジとの間で移動することができる。
【0136】
一実施形態において、前記電子装置は、前記フレキシブルディスプレイが実質的に1つの平面を形成する展開状態(例えば、
図1の電子装置1の状態)と、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングが少なくとも部分的に重なる折り畳み状態(例えば、
図2の電子装置1の状態)と、を含み、前記展開状態で、前記第1突出部は、前記第1ガイドホールの前記第2エッジよりも前記第1エッジに隣接し、前記第2突出部は、前記第2ガイドホールの前記第4エッジよりも前記第3エッジに隣接し、前記折り畳み状態で、前記第1突出部は、前記第1ガイドホールの前記第1エッジよりも前記第2エッジに隣接し、前記第2突出部は、前記第2ガイドホールの前記第3エッジよりも前記第4エッジに隣接することができる。
一実施形態において、前記第1エッジは、前記第2エッジよりも長く、前記第3エッジは、前記第4エッジよりも長くてもよい。
【0137】
一実施形態において、前記第1ガイドホールは、前記第1エッジと第2エッジを連結する第5エッジ(例えば、
図9の第3エッジ9303および第4エッジ9304)を含み、前記第2ガイドホールは、前記第3エッジと前記第4エッジを連結する第6エッジを含み、前記折り畳み状態で、前記第1突出部は、前記第1ガイドホールの前記第5エッジと接触し、前記第2突出部は、前記第2ガイドホールの前記第6エッジと接触することができる。
【0138】
図16は、一実施形態に係る、ネットワーク環境1600内の電子装置1601のブロック図である。
図16を参照すると、ネットワーク環境1600において、電子装置1601は、第1ネットワーク1698(例えば、近距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置1602と通信するか、または第2ネットワーク1699(例えば、遠距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置1604またはサーバ1608のうち少なくとも1つと通信することができる。一実施形態によると、電子装置1601は、サーバ1608を介して電子装置1604と通信することができる。一実施形態によると、電子装置1601は、プロセッサ1620、メモリ1630、入力モジュール1650、音響出力モジュール1655、ディスプレイモジュール1660、オーディオモジュール1670、センサモジュール1676、インターフェース1677、連結端子1678、ハプティックモジュール1679、カメラモジュール1680、電力管理モジュール1688、電池1689、通信モジュール1690、加入者識別モジュール1696、またはアンテナモジュール1697を含むことができる。いくつかの実施形態では、電子装置1601には、この構成要素のうち少なくとも1つ(例えば、連結端子1678)が省略されるか、または1つ以上の他の構成要素が追加されてもよい。いくつかの実施形態では、この構成要素の一部(例えば、センサモジュール1676、カメラモジュール1680、またはアンテナモジュール1697)は、1つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール1660)に統合されてもよい。
【0139】
プロセッサ1620は、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム1640)を実行してプロセッサ1620に連結された電子装置1601の少なくとも1つの他の構成要素(例えば、ハードウェアまたはソフトウェア構成要素)を制御することができ、様々なデータ処理または演算を行うことができる。一実施形態によると、データ処理または演算の少なくとも一部として、プロセッサ1620は、他の構成要素(例えば、センサモジュール1676または通信モジュール1690)から受信した命令またはデータを揮発性メモリ1632に格納し、揮発性メモリ1632に格納された命令またはデータを処理し、結果データを不揮発性メモリ1634に格納することができる。一実施形態によると、プロセッサ1620は、メインプロセッサ1621(例えば、中央処理装置またはアプリケーションプロセッサ)、またはこれとは独立してまたはともに運営可能な補助プロセッサ1623(例えば、グラフィック処理装置、NPU(neural processing unit)、イメージ信号プロセッサ、センサハブプロセッサ、または通信プロセッサ)を含むことができる。例えば、電子装置1601がメインプロセッサ1621および補助プロセッサ1623を含む場合、補助プロセッサ1623は、メインプロセッサ1621よりは低電力を使用するか、または指定された機能に特化するように設定されることができる。補助プロセッサ1623は、メインプロセッサ1621とは別に、またはその一部として実現されてもよい。
【0140】
補助プロセッサ1623は、例えば、メインプロセッサ1621がインアクティブ(例えば、スリープ)状態である間にメインプロセッサ1621に代わって、またはメインプロセッサ1621がアクティブ(例えば、アプリケーションの実行)状態である間にメインプロセッサ1621とともに、電子装置1601の構成要素のうち少なくとも1つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール1660、センサモジュール1676、または通信モジュール1690)と関連する機能または状態の少なくとも一部を制御することができる。一実施形態によると、補助プロセッサ1623(例えば、イメージ信号プロセッサまたは通信プロセッサ)は、機能的に関連のある他の構成要素(例えば、カメラモジュール1680または通信モジュール1690)の一部として実現されてもよい。一実施形態によると、補助プロセッサ1623(例えば、NPU)は、人工知能モデルの処理に特化したハードウェア構造を含むことができる。人工知能モデルは、機械学習により生成されることができる。このような学習は、例えば、人工知能モデルが実行される電子装置1601自体で行われてもよく、別のサーバ(例えば、サーバ1608)を介して行われてもよい。学習アルゴリズムは、例えば、教師あり学習(supervised learning)、教師なし学習(unsupervised learning)、半教師あり学習(semi-supervised learning)、または強化学習(reinforcement learning)を含むことができるが、前述した例に限定されない。人工知能モデルは、複数の人工ニューラルネットワーク層を含むことができる。人工ニューラルネットワークは、ディープニューラルネットワーク(DNN:deep neural network)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、ディープQ-ネットワーク(deep Q-networks)、または上記のうち2つ以上の組み合わせのいずれかであってもよいが、前述した例に限定されない。人工知能モデルは、ハードウェア構造の他に、追加的にまたは代替的に、ソフトウェア構造を含むことができる。
【0141】
メモリ1630は、電子装置1601の少なくとも1つの構成要素(例えば、プロセッサ1620またはセンサモジュール1676)により用いられる様々なデータを格納することができる。データは、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム1640)、およびそれと関連する命令に対する入力データまたは出力データを含むことができる。メモリ1630は、揮発性メモリ1632または不揮発性メモリ1634を含むことができる。
【0142】
プログラム1640は、メモリ1630にソフトウェアとして格納されることができ、例えば、オペレーティングシステム1642、ミドルウェア1644、またはアプリケーション1646を含むことができる。
【0143】
入力モジュール1650は、電子装置1601の構成要素(例えば、プロセッサ1620)に用いられる命令またはデータを電子装置1601の外部(例えば、ユーザ)から受信することができる。入力モジュール1650は、例えば、マイク、マウス、キーボード、キー(例えば、ボタン)、またはデジタルペン(例えば、スタイラスペン)を含むことができる。
【0144】
音響出力モジュール1655は、音響信号を電子装置1601の外部に出力することができる。音響出力モジュール1655は、例えば、スピーカまたはレシーバを含むことができる。スピーカは、マルチメディア再生または録音再生のように一般的な用途として用いることができる。レシーバは、着信電話を受信するために用いることができる。一実施形態によると、レシーバは、スピーカとは別に、またはその一部として実現されてもよい。
【0145】
ディスプレイモジュール1660は、電子装置1601の外部(例えば、ユーザ)に情報を視覚的に提供することができる。ディスプレイモジュール1660は、例えば、ディスプレイ、ホログラム装置、またはプロジェクタ、および当該装置を制御するための制御回路を含むことができる。一実施形態によると、ディスプレイモジュール1660は、タッチを検知するように設定されたタッチセンサ、または前記タッチにより発生する力の強度を測定するように設定された圧力センサを含むことができる。
【0146】
オーディオモジュール1670は、音を電気信号に変換するか、逆に電気信号を声に変換することができる。一実施形態によると、オーディオモジュール1670は、入力モジュール1650を介して音を取得するか、または音響出力モジュール1655、または電子装置1601と直接または無線で連結された外部電子装置(例えば、電子装置1602)(例えば、スピーカまたはヘッドホン)を介して音を出力することができる。
【0147】
センサモジュール1676は、電子装置1601の作動状態(例えば、電力または温度)、または外部の環境状態(例えば、ユーザ状態)を検知し、検知された状態に対応する電気信号またはデータ値を生成することができる。一実施形態によると、センサモジュール1676は、例えば、ジェスチャセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、磁気センサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ、または照度センサを含むことができる。
【0148】
インターフェース1677は、電子装置1601が外部電子装置(例えば、電子装置1602)と直接または無線で連結されるために使用可能な1つ以上の指定されたプロトコルをサポートすることができる。一実施形態によると、インターフェース1677は、例えば、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース、またはオーディオインターフェースを含むことができる。
【0149】
連結端子1678は、それを介して電子装置1601が外部電子装置(例えば、電子装置1602)と物理的に連結可能なコネクタを含むことができる。一実施形態によると、連結端子1678は、例えば、HDMI(登録商標)コネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ、またはオーディオコネクタ(例えば、ヘッドホンコネクタ)を含むことができる。
【0150】
ハプティックモジュール1679は、電気的信号を、ユーザが触覚または運動感覚を介して認知可能な機械的刺激(例えば、振動または動き)または電気的刺激に変換することができる。一実施形態によると、ハプティックモジュール1679は、例えば、モータ、圧電素子、または電気刺激装置を含むことができる。
【0151】
カメラモジュール1680は、静止画および動画を撮影することができる。一実施形態によると、カメラモジュール1680は、1つ以上のレンズ、イメージセンサ、イメージ信号プロセッサ、またはフラッシュを含むことができる。
【0152】
電力管理モジュール1688は、電子装置1601に供給される電力を管理することができる。一実施形態によると、電力管理モジュール1688は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として実現されてもよい。
【0153】
電池1689は、電子装置1601の少なくとも1つの構成要素に電力を供給することができる。一実施形態によると、電池1689は、例えば、再充電が不可能な一次電池、再充電が可能な二次電池、または燃料電池を含むことができる。
【0154】
通信モジュール1690は、電子装置1601と外部電子装置(例えば、電子装置1602、電子装置1604、またはサーバ1608)との間の直接(例えば、有線)通信チャネルまたは無線通信チャネルの確立、および確立された通信チャネルを介した通信の実行をサポートすることができる。通信モジュール1690は、プロセッサ1620(例えば、アプリケーションプロセッサ)とは独立して運営され、直接(例えば、有線)通信または無線通信をサポートする1つ以上の通信プロセッサを含むことができる。一実施形態によると、通信モジュール1690は、無線通信モジュール1692(例えば、セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、またはGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)、または有線通信モジュール1694(例えば、LAN(local area network)通信モジュール、または電力線通信モジュール)を含むことができる。これらの通信モジュールのうち、該当する通信モジュールは、第1ネットワーク1698(例えば、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(wireless fidelity)direct、またはIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)、または第2ネットワーク1699(例えば、レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、またはコンピュータネットワーク(例えば、LANまたはWAN)のような遠距離通信ネットワーク)を介して外部の電子装置1604と通信することができる。このような種々の通信モジュールは、1つの構成要素(例えば、単一のチップ)に統合されるか、または互いに別々の複数の構成要素(例えば、複数のチップ)で実現されてもよい。無線通信モジュール1692は、加入者識別モジュール1696に格納された加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて、第1ネットワーク1698または第2ネットワーク1699のような通信ネットワーク内で電子装置1601を確認または認証することができる。
【0155】
無線通信モジュール1692は、4Gネットワーク以後の5Gネットワークおよび次世代通信技術、例えば、新しい無線アクセス技術(new radio access technology)をサポートすることができる。新しい無線アクセス技術は、大容量データの高速伝送(eMBB(enhanced mobile broadband))、端末電力最小化と多数の端末の接続(mMTC(massive machine type communications))、または高信頼度と低遅延(URLLC(ultra-reliable and low-latency communications))をサポートすることができる。無線通信モジュール1692は、例えば、高いデータ伝送率を達成するために、高周波帯域(例えば、mmWave帯域)をサポートすることができる。無線通信モジュール1692は、高周波帯域での性能確保のための様々な技術、例えば、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、FD-MIMO(full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、または大規模アンテナ(large scale antenna)のような技術をサポートすることができる。無線通信モジュール1692は、電子装置1601、外部電子装置(例えば、電子装置1604)、またはネットワークシステム(例えば、第2ネットワーク1699)に規定される様々な要求事項をサポートすることができる。一実施形態によると、無線通信モジュール1692は、eMBBを実現するためのピークデータレート(例えば、20Gbps以上)、mMTCを実現するための損失カバレッジ(例えば、164dB以下)、またはURLLCを実現するためのU-plane latency(例えば、ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)それぞれ0.5ms以下、またはラウンドトリップ1ms以下)をサポートすることができる。
【0156】
アンテナモジュール1697は、信号または電力を外部(例えば、外部の電子装置)に送信するか、または外部から受信することができる。一実施形態によると、アンテナモジュール1697は、サブストレート(例えば、PCB)上に形成された導電体または導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを含むことができる。一実施形態によると、アンテナモジュール1697は、複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含むことができる。この場合、第1ネットワーク1698または第2ネットワーク1699のような通信ネットワークに用いられる通信方式に適した少なくとも1つのアンテナが、例えば、通信モジュール1690により前記複数のアンテナから選択されることができる。信号または電力は、前記選択された少なくとも1つのアンテナを介して通信モジュール1690と外部の電子装置との間で送信または受信されることができる。いくつかの実施形態によると、放射体以外に他の部品(例えば、RFIC(radio frequency integrated circuit))が、アンテナモジュール1697の一部としてさらに形成されることができる。
【0157】
一実施形態によると、アンテナモジュール1697は、mmWaveアンテナモジュールを形成することができる。一実施形態によると、mmWaveアンテナモジュールは、プリント回路基板、前記プリント回路基板の第1面(例えば、下面)にまたはそれに隣接して配置され、指定された高周波帯域(例えば、mmWave帯域)をサポート可能なRFIC、および前記プリント回路基板の第2面(例えば、上面または側面)にまたはそれに隣接して配置され、前記指定された高周波帯域の信号を送信または受信可能な複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含むことができる。
【0158】
前記構成要素のうち少なくとも一部は、周辺機器間の通信方式(例えば、バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、またはMIPI(mobile industry processor interface))を介して互いに連結され、信号(例えば、命令またはデータ)を互いに交換することができる。
【0159】
一実施形態によると、命令またはデータは、第2ネットワーク1699に連結されたサーバ1608を介して電子装置1601と外部の電子装置1604との間で送信または受信されることができる。外部の電子装置1602または1604それぞれは、電子装置1601と同一または異なる種類の装置であってもよい。一実施形態によると、電子装置1601で実行される動作の全部または一部は、外部の電子装置1602、1604、または1608のうち1つ以上の外部の電子装置で実行されることができる。例えば、電子装置1601がある機能やサービスを自動的に、またはユーザまたは他の装置からの要求に応答して行う必要がある場合、電子装置1601は、機能またはサービスを自ら実行させる代わりに、または追加的に、1つ以上の外部の電子装置にその機能またはそのサービスの少なくとも一部を行うように要求することができる。前記要求を受信した1つ以上の外部の電子装置は、求められた機能またはサービスの少なくとも一部、または前記要求と関連する追加機能またはサービスを実行し、その実行の結果を電子装置1601に伝達することができる。電子装置1601は、前記結果をそのまままたは追加的に処理し、前記要求に対する応答の少なくとも一部として提供することができる。このために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(MEC:mobile edge computing)、またはクライアント-サーバコンピューティング技術を用いることができる。電子装置1601は、例えば、分散コンピューティングまたはモバイルエッジコンピューティングを用いて超低遅延サービスを提供することができる。他の実施形態において、外部の電子装置1604は、IoT(internet of things)機器を含むことができる。サーバ1608は、機械学習および/またはニューラルネットワークを用いたインテリジェントサーバであってもよい。一実施形態によると、外部の電子装置1604またはサーバ1608は、第2ネットワーク1699内に含まれることができる。電子装置1601は、5G通信技術およびIoT関連技術に基づいてインテリジェントサービス(例えば、スマートホーム、スマートシティ、スマートカー、またはヘルスケア)に適用することができる。
【0160】
本文書に開示された一実施形態に係る電子装置は、様々な形態の装置であってもよい。電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例えば、スマートフォン)、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェラブル装置、または家電装置を含むことができる。本文書の実施形態に係る電子装置は、前述した機器に限定されない。
【0161】
本文書の一実施形態およびそれに用いられた用語は、本文書に記載された技術的特徴を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、当該実施形態の様々な変更、等価物、または代替物を含むものと理解しなければならない。図面の説明と関連し、類似または関連の構成要素に対しては、類似の参照符号が用いられてもよい。アイテムに対応する名詞の単数形は、関連の文脈上、明らかに他を指示しない限り、前記アイテムを1つまたは複数含んでもよい。本文書において、「AまたはB」、「AおよびBのうち少なくとも1つ」、「AまたはBのうち少なくとも1つ」、「A、B、またはC」、「A、B、およびCのうち少なくとも1つ」、および「A、B、またはCのうち少なくとも1つ」のような語句それぞれは、その語句のうち該当する語句に共に列挙された項目のいずれか1つ、またはこれらの全ての可能な組み合わせを含んでもよい。「第1」、「第2」、「1番目」、または「2番目」のような用語は、単に当該構成要素を他の当該構成要素と区分するために用いられてもよく、当該構成要素を他の側面(例えば、重要性または順序)で限定しない。ある(例えば、第1)構成要素が他の(例えば、第2)構成要素に、「機能的に」または「通信的に」という用語とともに、またはこのような用語なしに、「連結された」または「接続された」と言及された場合、これは、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接的に(例えば、有線で)、無線で、または第3構成要素を介して連結されてもよいことを意味する。
【0162】
本文書の一実施形態で用いられた用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアで実現されたユニットを含んでもよく、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、または回路などの用語と相互互換的に用いられてもよい。モジュールは、一体に構成された部品、または1つまたはそれ以上の機能を行う、前記部品の最小単位またはその一部となってもよい。例えば、一実施形態によると、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態で実現されてもよい。
【0163】
本文書の一実施形態は、機器(machine)(例えば、電子装置1601)により読み取り可能なストレージ媒体(storage medium)(例えば、内蔵メモリ1636または外装メモリ1638)に格納された1つ以上の命令語を含むソフトウェア(例えば、プログラム1640)として実現されてもよい。例えば、機器(例えば、電子装置1601)のプロセッサ(例えば、プロセッサ1620)は、ストレージ媒体から格納された1つ以上の命令語のうち少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行してもよい。これは、機器が前記呼び出された少なくとも1つの命令語に応じて、少なくとも1つの機能を行うように運営されることを可能にする。前記1つ以上の命令語は、コンパイラにより生成されたコード、またはインタープリタにより実行可能なコードを含んでもよい。機器で読み取り可能なストレージ媒体は、非一時的(non-transitory)ストレージ媒体の形態で提供されてもよい。ここで、「非一時的」は、ストレージ媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal)(例えば、電磁波)を含まないことを意味するだけであって、この用語は、データがストレージ媒体に半永久的に格納される場合と臨時的に格納される場合とを区分しない。
【0164】
一実施形態によると、本文書に開示された一実施形態に係る方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供されてもよい。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者および購買者の間に取引されてもよい。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能なストレージ媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、またはアプリケーションストア(例えば、プレイストアTM)を介してまたは2つのユーザ装置(例えば、スマートフォン)の間に直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロードまたはアップロード)されてもよい。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、製造会社のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、または中継サーバのメモリのような機器で読み取り可能なストレージ媒体に少なくとも一時的に格納されるか、または臨時的に生成されてもよい。
【0165】
一実施形態によると、前述した構成要素それぞれの構成要素(例えば、モジュールまたはプログラム)は、単数または複数の個体を含んでもよく、複数の個体のうちの一部は、他の構成要素に分離配置されてもよい。一実施形態によると、前述した当該構成要素のうち1つ以上の構成要素または動作が省略されるか、または1つ以上の他の構成要素または動作が追加されてもよい。代替的にまたは追加的に、複数の構成要素(例えば、モジュールまたはプログラム)は、1つの構成要素に統合されてもよい。この場合、統合された構成要素は、前記複数の構成要素それぞれの構成要素の1つ以上の機能を、前記統合前に前記複数の構成要素のうち当該構成要素により行われるものと同一または類似に行ってもよい。一実施形態によると、モジュール、プログラム、または他の構成要素により行われる動作は、順次に、並列的に、反復的に、またはヒューリスティックに実行されるか、前記動作のうち1つ以上が異なる順に実行されるか、省略されるか、または1つ以上の他の動作が追加されてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本文書に開示される実施形態は、折り畳み式電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
使用環境に応じて体積を可変できる電子装置、例えば、折り畳み式電子装置(foldable electronic device)が開発されている。折り畳み式電子装置は、第1ハウジング(housing)、第2ハウジング、およびヒンジ構造物(hinge structure)を含むことができる。第1ハウジングと第2ハウジングは、ヒンジ構造物を挟んでそれぞれ回転可能に前記ヒンジ構造物に連結されることができる。第1ハウジングおよび第2ハウジングが前記ヒンジ構造物に対して回転することで、折り畳み式電子装置が折り畳まれたり展開されたりすることができる。第1ハウジングおよび第2ハウジング上には、少なくとも部分的に変形可能なフレキシブルディスプレイ(flexible display)が配置されることができる。フレキシブルディスプレイは、折り畳み式電子装置の折り畳み動作に対応して変形することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
第1ハウジング、第2ハウジング、およびヒンジ構造物には、折り畳み式電子装置が折り畳まれたり展開されたりするために部品が遊動可能な空間が設けられることができる。また、寸法公差または組立公差などにより部品間の遊びが発生し得る。このため、第1ハウジングおよび第2ハウジングの回転のように電子装置の折り畳み動作を提供するための遊動だけでなく、それとは関係ない遊動が発生し得る。例えば、折り畳み式電子装置が地面に落下する状況のように第1ハウジングおよび/または第2ハウジングに外力が加えられる場合、第1ハウジングおよび第2ハウジングに不要な遊動が発生し得る。例えば、第1ハウジングに第1方向の外力が加えられる場合、第1ハウジングは、前記第1方向に遊動し、第2ハウジングは、第1ハウジングに対する反作用として前記第1方向とは逆方向に遊動することができる。このような第1ハウジングおよび第2ハウジングの遊動により、第1ハウジング、第2ハウジング、およびヒンジ構造物が損傷し得、第1ハウジングおよび第2ハウジングの遊動によるストレスが伝達され、他の部品も損傷し得る。例えば、第1ハウジングおよび第2ハウジング上に配置されるフレキシブルディスプレイにストレスが加えられることになり、フレキシブルディスプレイの内部回路が断線するなどの損傷が発生し得る。
【0004】
本開示によると、第1ハウジングおよび第2ハウジングの遊動およびそれによる部品の損傷を低減または防止することができる折り畳み式電子装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態に係る、折り畳んだり展開したりできる電子装置は、ヒンジ構造物と、前記ヒンジ構造物に連結されるハウジングと、を含み、前記ヒンジ構造物は、シャフト部材と、前記ハウジングが回転可能に前記シャフト部材および前記ハウジングに連結されるアーム構造と、を含み、前記ハウジングには、前記ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びるガイドホールが形成され、前記アーム構造は、前記ガイドホール内に収容される突出部を含み、前記突出部は、前記ハウジングの回転に応じて前記ガイドホール内でスライド移動可能である。
【0006】
一実施形態に係る、電子装置は、ヒンジ構造物と、前記ヒンジ構造物を挟んで前記ヒンジ構造物に連結される第1ハウジングおよび第2ハウジングと、前記第1ハウジング、前記ヒンジ構造物、および前記第2ハウジングに跨って配置されるフレキシブルディスプレイと、を含み、前記ヒンジ構造物は、第1シャフト部材および第2シャフト部材と、前記第1ハウジングが回転可能に前記第1シャフト部材および前記第1ハウジングに連結される第1アーム構造と、前記第2ハウジングが回転可能に前記第2シャフト部材および前記第2ハウジングに連結される第2アーム構造と、を含み、前記第1ハウジングには、前記第1ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びる第1ガイドホールが形成され、前記第1アーム構造は、前記第1ガイドホール内に収容される第1突出部を含み、前記第2ハウジングには、前記第2ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びる第2ガイドホールが形成され、前記第2アーム構造は、前記第2ガイドホール内に収容される第2突出部を含み、前記第1突出部は、前記第1ハウジングの回転に応じて前記第1ガイドホール内でスライド移動し、前記第2突出部は、前記第2ハウジングの回転に応じて前記第2ガイドホール内でスライド移動可能である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によると、ハウジングのガイドホールに収容されるヒンジ構造物の突出部を介してハウジングの遊動を低減し、それによる部品の損傷を低減および/または防止することができる。
この他に、本文書により、直接的または間接的に把握される様々な効果が提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施形態に係る電子装置の展開状態を示した図である。
【
図2】一実施形態に
よる電子装置の展開状
態を示す図である。
【
図4】一実施形態に係るヒンジ構造物の分解斜視図である。
【
図5】一実施形態に係るヒンジ
構造体が
展開状態を
示す正面斜視図である。
【
図6】一実施形態に係るヒンジ
構造体が展開された状態を
示す背面斜視図である。
【
図7】一実施形態に係るヒンジ構造物が
折り畳まれた状態を
示す図である。
【
図8a】一実施形態に係る第1アーム部材を一方向から見た斜視図である。
【
図8b】一実施形態に係る第1アーム部材を一方向から見た斜視図である。
【
図10】一実施形態に係るヒンジ構造物および第1ハウジングを示す。
【
図11】一実施形態に係る第1アーム部材および第1ハウジングを示す。
【
図12】一実施形態に係るガイドホールおよび第1突出部の形状を示す。
【
図13】一実施形態に係るヒンジ
構造体の
回転部材の回転動作を
示す図である。
【
図14】一実施形態に係るヒンジ構造物のアーム部材
及び回転部材の回転動作
及びスライド動作を
示す図である。
【
図15】一実施形態に係るヒンジ構造物のアーム部材およびプレート構造の回転動作およびスライド動作を示した図である。
【
図16】一実施形態に係る、ネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。 図面の説明と関連し、同一または類似の構成要素に対しては、同一または類似の参照符号が用いられてもよい。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態が添付図面を参照して記載される。ただし、これは、本発明を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明の実施形態の様々な変更(modification)、等価物(equivalent)、および/または代替物(alternative)を含むものと理解しなければならない。
【0010】
図1は、一実施形態に係る電子装置の展開状態を示した図である。
図2は、 一実施形態に
よる電子装置の展開状態を
示す図である。
【0011】
図1および
図2を参照すると、一実施形態に係る、電子装置1は、折り畳み式ハウジング50と、前記折り畳み式ハウジングの折り畳み可能な部分をカバーするヒンジカバー53と、前記折り畳み式ハウジング50により形成された空間内に配置されたフレキシブル(flexible)または折り畳み式(foldable)ディスプレイ10(以下、略して「ディスプレイ」10)と、を含むことができる。本文書では、ディスプレイ10が配置された面を第1面または電子装置1の前面と定義する。そして、前面の反対面を第2面または電子装置1の背面と定義する。また、前面と背面との間の空間を囲む面を第3面または電子装置1の側面と定義する。
【0012】
一実施形態において、折り畳み式ハウジング50は、第1ハウジング51(または、「第1ハウジング構造物」51)、センサ領域24を含む第2ハウジング52(または、「第2ハウジング構造物」52)、第1背面カバー58、および第2背面カバー59を含むことができる。電子装置1の折り畳み式ハウジング50は、
図1および2に示された形態および結合に限定されず、他の形状や部品の組み合わせおよび/または結合により実現されてもよい。例えば、他の実施形態では、第1ハウジング51と第1背面カバー58が一体に形成され、および/または第2ハウジング52と第2背面カバー59が一体に形成されることができる。
【0013】
図示された実施形態において、第1ハウジング51と第2ハウジング52は、折り畳み軸(A軸)を中心に両側に配置され、前記折り畳み軸(A)に対して全体として対称な形状を有することができる。後述するように、第1ハウジング51および第2ハウジング52は、電子装置1の状態が展開状態であるか、折り畳み状態であるか、または中間状態であるかに応じて、互いになす角度や距離が変化し得る。図示された実施形態において、第2ハウジング52は、第1ハウジング51とは異なり、様々なセンサが配置されるセンサ領域24をさらに含むが、それ以外の領域では互いに対称な形状を有することができる。
【0014】
一実施形態において、第1ハウジング51と第2ハウジング52は、ディスプレイ10を収容する凹部(recess)をともに形成することができる。一実施形態において、前記センサ領域24により、前記凹部は、折り畳み軸(A)に対して垂直な方向に互いに異なる2つ以上の幅を有することができる。例えば、前記凹部は、第1ハウジング51中の折り畳み軸(A)に平行な第1部分51aと、第2ハウジング52中のセンサ領域24のエッジに形成される第1部分52aとの間の第1幅(W1)、および第1ハウジング51の第2部分51bと、第2ハウジング52中のセンサ領域24に該当せず、かつ、折り畳み軸(A)に平行な第2部分52bとにより形成される第2幅(W2)を有することができる。この場合、第2幅(W2)は、第1幅(W1)よりも長く形成されることができる。言い換えれば、互いに非対称形状を有する第1ハウジング51の第1部分51aと第2ハウジング52の第1部分52aは、前記凹部の第1幅(W1)を形成し、互いに対称形状を有する第1ハウジング51の第2部分51bと第2ハウジング52の第2部分52bは、前記凹部の第2幅(W2)を形成することができる。一実施形態において、第2ハウジング52の第1部分52aと第2部分52bは、前記折り畳み軸(A)からの距離が互いに異なり得る。凹部の幅は、図示された例に限定されない。一実施形態において、センサ領域24の形態または第1ハウジング51および第2ハウジング52の対称および/または非対称形状を有する部分により、凹部は、少なくとも1つの幅を有することができる。
【0015】
一実施形態において、第1ハウジング51および第2ハウジング52の少なくとも一部は、ディスプレイ10を支持するために、ディスプレイの剛性よりも大きいサイズの剛性を有する金属材質や非金属材質から形成されることができる。
【0016】
一実施形態において、センサ領域24は、第2ハウジング52の1つのコーナーに隣接して所定領域を有するように形成されることができる。ただし、センサ領域24の配置、形状、およびサイズは、図示された例に限定されない。例えば、他の実施形態において、センサ領域24は、第2ハウジング52の他のコーナー、または上端コーナーと下端コーナーとの間の任意の領域に設けられることができる。一実施形態において、電子装置1に組み込まれた様々な機能を行うための部品(components)は、センサ領域24を介して、またはセンサ領域24に設けられた1つ以上の開口(opening)を介して、電子装置1の前面に視覚的に露出することができる。一実施形態において、前記部品は、様々な種類のセンサを含むことができる。前記センサは、例えば、フロントカメラ、レシーバ、または近接センサのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0017】
一実施形態において、第1背面カバー58は、前記電子装置の背面に、前記折り畳み軸の一方に配置されることができる。一実施形態において、第1背面カバー58は、実質的に長方形の周縁(periphery)を有することができ、第1ハウジング51により前記周縁が囲まれることができる。同様に、前記第2背面カバー59は、前記電子装置の背面の前記折り畳み軸の他方に配置され、第2ハウジング52により前記周縁が囲まれることができる。
【0018】
図示された実施形態において、第1背面カバー58および第2背面カバー59は、前記折り畳み軸(A軸)を中心に実質的に対称な形状を有することができる。ただし、第1背面カバー58および第2背面カバー59が必ずしも互いに対称な形状を有するものではなく、他の実施形態において、電子装置1は、様々な形状の第1背面カバー58および第2背面カバー59を含むことができる。また他の実施形態において、第1背面カバー58は、第1ハウジング51と一体に形成され、および/または第2背面カバー59は、第2ハウジング52と一体に形成されることができる。
【0019】
一実施形態において、第1背面カバー58、第2背面カバー59、第1ハウジング51、および第2ハウジング52は、電子装置1の様々な部品(例えば、プリント回路基板または電池)が配置される空間を形成することができる。一実施形態において、電子装置1の背面には、1つ以上の部品(components)が配置されるかまたは視覚的に露出することができる。例えば、第1背面カバー58の第1背面領域82を介して、サブディスプレイ92の少なくとも一部が視覚的に露出することができる。他の実施形態において、第2背面カバー59の第2背面領域84を介して、少なくとも1つのセンサ94が視覚的に露出することができる。一実施形態において、前記少なくとも1つのセンサ94は、近接センサおよび/または背面カメラを含むことができる。
【0020】
図2を参照すると、一実施形態において、ヒンジカバー53は、第1ハウジング51と第2ハウジング52との間に配置され、内部部品(例えば、ヒンジ構造物)を覆うように構成されることができる。一実施形態において、ヒンジカバー53は、電子装置1の状態(展開状態(flat state)または折り畳み状態(folded state)に応じて、第1ハウジング51および第2ハウジング52の一部により覆われるか、または外部に露出することができる。
【0021】
一例として、
図1に示すように、電子装置1が展開状態である場合、ヒンジカバー53は、第1ハウジング51および第2ハウジング52により覆われて露出しないことができる。一例として、
図2に示すように、電子装置1が折り畳み状態(例えば、完全に折り畳まれた状態(fully folded state))である場合、ヒンジカバー53は、第1ハウジング51と第2ハウジング52との間で外部に露出することができる。一例として、第1ハウジング51および第2ハウジング52が所定の角度をなす(folded with a certain angle)中間状態(intermediate state)である場合、ヒンジカバー53は、第1ハウジング51と第2ハウジング52との間で外部に一部露出することができる。ただし、この場合、ヒンジカバー53が露出する領域は、完全に折り畳まれた状態よりも少なくてもよい。一実施形態において、ヒンジカバー53が曲面を含むことができる。
【0022】
一実施形態において、ディスプレイ10は、前記折り畳み式ハウジング50により形成された空間上に配置されることができる。例えば、ディスプレイ10は、折り畳み式ハウジング50により形成される凹部(recess)上に載置され、電子装置1の前面のほとんどを構成することができる。
【0023】
一実施形態において、電子装置1の前面は、ディスプレイ10、第1ハウジング51、および第2ハウジング52により形成されることができる。一実施形態において、電子装置1の背面は、第1背面カバー58、第1ハウジング51、第2背面カバー59、および第2ハウジング52により形成されることができる。
【0024】
一実施形態において、ディスプレイ10とは、少なくとも一部の領域が平面または曲面に変形可能なディスプレイを意味し得る。一実施形態において、ディスプレイ10は、折り畳み領域13と、折り畳み領域13を基準に一側(
図1に示された折り畳み領域13の左側)に配置される第1領域11と、他側(
図1に示された折り畳み領域13の右側)に配置される第2領域12と、を含むことができる。
【0025】
図1に示されたディスプレイ10の領域区分は例示的なものであり、ディスプレイ10は、構造または機能に応じて複数(例えば、4個以上または2個)の領域に区分されてもよい。一例として、
図1に示された実施形態では、y軸に平行に延びる折り畳み領域13または折り畳み軸(A軸)によりディスプレイ10の領域が区分されてもよいが、他の実施形態では、ディスプレイ10は、他の折り畳み領域(例えば、x軸に平行な折り畳み領域)または他の折り畳み軸(例えば、x軸に平行な折り畳み軸)を基準に領域が区分されてもよい。
【0026】
第1領域11と第2領域12は、折り畳み領域13を中心に全体として対称な形状を有することができる。ただし、第2領域12は、第1領域11とは異なり、センサ領域24の存在により、カット(cut)されたノッチ(notch)を含むことができるが、それ以外の領域では、前記第1領域11と対称な形状を有することができる。言い換えれば、第1領域11と第2領域12は、互いに対称な形状を有する部分と、互いに非対称な形状を有する部分と、を含むことができる。
【0027】
以下、電子装置1の状態(例えば、展開状態(flat state)および折り畳み状態(folded state))に応じた第1ハウジング51および第2ハウジング52の動作とディスプレイ10の各領域について説明する。
【0028】
一実施形態において、電子装置1が展開状態(flat state)(例えば、
図1)である場合、第1ハウジング51および第2ハウジング52は、180度の角度をなして同一方向を向くように配置されることができる。ディスプレイ10の第1領域11の表面と第2領域12の表面は、互いに180度を形成し、同一方向(例えば、電子装置の前面方向またはz軸方向)を向くことができる。折り畳み領域13は、第1領域11および第2領域12と同一平面を形成することができる。例えば、第1領域11、第2領域12、および折り畳み領域13は、電子装置1が展開された状態で、実質的に平らな1つの面をともに形成することができる。
【0029】
一実施形態において、電子装置1が折り畳み状態(folded state)(例えば、
図2)である場合、第1ハウジング51および第2ハウジング52は、互いに少なくとも部分的に対向するように配置されることができる。第1ハウジング51は、第1回転軸(R1)を中心に回転し、第2ハウジング52は、第2回転軸(R2)を中心に回転することができる。第1ハウジング51および第2ハウジング52が回転することで、電子装置1は、全体として折り畳み軸(A)を中心に折り畳まれることができる。ディスプレイ10の第1領域11の表面と第2領域12の表面は、互いに狭い角度(例えば、0度から10度の間)を形成し、互いに対向することができる。折り畳み領域13は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面からなることができる。
【0030】
一実施形態において、電子装置1が中間状態(folded state)(例えば、
図2)である場合、第1ハウジング51および第2ハウジング52は、互いに所定の角度(a certain angle)で配置されることができる。ディスプレイ10の第1領域11の表面と第2領域12の表面は、折り畳み状態よりは大きく、展開状態よりは小さい角度を形成することができる。折り畳み領域13は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面からなることができ、このときの曲率は、折り畳み状態(folded state)の場合よりは小さくてもよい。
【0031】
図3は、一実施形態に係る電子装置の内部を示す。
以下、前述した構成と同一の参照符号を有する構成に対して重複する説明は省略する。
【0032】
図3を参照すると、一実施形態において、第1ハウジング51は、第1フレーム構造511および第1プレート構造512を含み、第2ハウジング52は、第2フレーム構造521および第2プレート構造522を含むことができる。一実施形態において、第1フレーム構造511および第2フレーム構造521は、電子装置1の外観(例えば、電子装置1の側面)を形成することができる。一実施形態において、第1プレート構造512は、第1フレーム構造511から電子装置1の内側に延びることができる。一実施形態において、第1プレート構造512は、電子装置1の内部に位置することができる。一実施形態において、第1プレート構造512は、第1フレーム構造511とは別に形成されて第1フレーム構造511と結合するか、または第1フレーム構造511と一体に形成されることができる。同様に、第2プレート構造522は、第2フレーム構造521から電子装置1の内側に延びることができる。第2プレート構造522は、電子装置1の内部に位置することができる。第2プレート構造522は、第2フレーム構造521とは別に形成されて第2フレーム構造521と結合するか、または第2フレーム構造521と一体に形成されることができる。
【0033】
一実施形態に係る電子装置1は、少なくとも1つのヒンジ構造物を含むことができる。例えば、電子装置1は、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2を含むことができる。他の例として、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2のいずれか1つが省略されてもよく、電子装置1は、図示していない他のヒンジ構造物をさらに含んでもよい。
【0034】
一実施形態において、ヒンジカバー53は、第1ハウジング51と第2ハウジング52との間で、折り畳み軸(A)(または、y軸方向)に沿って延びることができる。ヒンジカバー53は、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2を収容するための空間を形成することができる。
【0035】
一実施形態において、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2それぞれは、ヒンジカバー53内に配置されることができる。例えば、第1ヒンジ構造物300-1は、ヒンジカバー53の一方に配置され、第2ヒンジ構造物300-2は、第1ヒンジ構造物300-1から離隔し、ヒンジカバー53の他方に配置されることができる。一実施形態において、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2は、x軸を中心に対称になるように位置することができるが、これに限定されない。
【0036】
一実施形態において、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2それぞれは、第1ハウジング51および第2ハウジング52に連結されることができる。例えば、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2それぞれは、第1プレート構造512および第2プレート構造522に連結されることができる。一実施形態において、第1ヒンジ構造物300-1および第2ヒンジ構造物300-2が折り畳まれたり展開されたりすることで、これらと連結された第1ハウジング51および第2ハウジング52が互いに折り畳まれたり展開されたりすることができる。
【0037】
図4は、一実施形態に係るヒンジ構造物の分解斜視図である。
図5は、一実施形態に係るヒンジ
構造体の展開状態を
示す正面斜視図である。
図6は、一実施形態に係るヒンジ
構造体が展開された状態を示す背面斜視図である。図7は、一実施形態に係るヒンジ構造物が折り畳まれた状態を示す図である。
【0038】
図4、
図5、
図6、および
図7において、第1方向(丸で囲まれた1)、および第1方向(丸で囲まれた1)とは逆方向である第2方向(丸で囲まれた2)を含む軸方向(AX)を規定することができる。軸方向(AX)は、
図3の折り畳み軸(A)が延びる方向と実質的に平行な方向であってもよい。軸方向(AX)は、
図1の第1回転軸(R1)および/または第2回転軸(R2)の延長方向と実質的に平行な方向であってもよい。軸方向(AX)は、
図3のy軸方向と実質的に平行な方向であってもよい。軸方向(AX)の第1方向(丸で囲まれた1)は、
図3の電子装置1の内側中心から外側に向かう方向であってもよい。軸方向(AX)の第2方向(丸で囲まれた2)は、
図3の電子装置1の外側から内側中心に向かう方向であってもよい。軸方向(AX)の第1方向(丸で囲まれた1)は、ヒンジ構造物400の第3支持部材470からヒンジブラケット430に向かう方向であってもよく、軸方向(AX)の第2方向(丸で囲まれた2)は、ヒンジ構造物400のヒンジブラケット430から第3支持部材470に向かう方向であってもよい。
【0039】
図4、
図5、
図6、および
図7を参照すると、一実施形態に係る、ヒンジ構造物400(例えば、
図3の第1ヒンジ構造物300-1または第2ヒンジ構造物300-2)は、ヒンジブラケット430、第1シャフト部材441、第2シャフト部材442、ギア構造、第1支持部材435、第2支持部材475、第3支持部材470、センタープレート485、およびアーム構造を含むことができる。
【0040】
一実施形態において、ヒンジブラケット430は、ヒンジカバー(例えば、
図3のヒンジカバー53)の内部に少なくとも部分的に収容され、前記ヒンジカバーに固定配置されることができる。
【0041】
一実施形態において、ヒンジブラケット430には、第1回転部材410および第2回転部材420が回転可能に結合されることができる。
一実施形態において、ヒンジブラケット430は、第1回転部材410の回転経路をガイドするための第1ガイドレール4301と、第2回転部材420の回転経路をガイドするための第2ガイドレール4302と、を含むことができる。一実施形態において、ヒンジブラケット430の第1ガイドレール4301には、第1回転部材410の第1ガイド部分411が収容されることができる。第1ガイドレール4301が提供する経路に沿って第1ガイド部分411が遊動しつつ、第1回転部材410が回転することができる。一実施形態において、ヒンジブラケット430の第2ガイドレール4302には、第2回転部材420の第2ガイド部分421が収容されることができる。第2ガイドレール4302が提供する経路に沿って第2ガイド部分421が遊動しつつ、第2回転部材420が回転することができる。
【0042】
一実施形態において、第1シャフト部材441は、軸方向(AX)に沿って延びることができる。例えば、第1シャフト部材441は、ヒンジブラケット430から第2方向(丸で囲まれた2)に延びることができる。一実施形態において、第1シャフト部材441は、ヒンジカバー(例えば、
図3のヒンジカバー53)内に配置されることができる。
【0043】
一実施形態において、第1シャフト部材441は、ヒンジブラケット430に回転可能に結合されることができる。例えば、第1シャフト部材441の第1方向(丸で囲まれた1)の端部は、ヒンジブラケット430に形成された凹部または開口4371に回転可能に配置されることができる。一実施形態において、第1シャフト部材441の第2方向(丸で囲まれた2)の端部には第1固定リング4491が結合され、第1シャフト部材441から第3支持部材470が離脱するのを防止することができる。
【0044】
一実施形態において、第1シャフト部材441には、第2方向(丸で囲まれた2)の順に、ヒンジブラケット430、第1支持部材435、第1アーム部材450の第1部分451、第1カム部材480、第1弾性部材431、第2支持部材475、第1アーム部材450の第2部分452、第2カム部材490、第2弾性部材432、第3支持部材470、第1止め部材4481、第1固定リング4491が結合されることができる。
【0045】
一実施形態において、第2シャフト部材442は、第1シャフト部材441から離隔し、軸方向(AX)に沿って延びることができる。例えば、第2シャフト部材442は、ヒンジブラケット430から第2方向(丸で囲まれた2)に延びることができる。一実施形態において、第2シャフト部材442は、前記ヒンジカバー内に配置されることができる。
【0046】
一実施形態において、第2シャフト部材442は、ヒンジブラケット430に回転可能に結合されることができる。例えば、第2シャフト部材442の第1方向(丸で囲まれた1)の端部は、ヒンジブラケット430に形成された凹部または開口4372に回転可能に配置されることができる。一実施形態において、第2シャフト部材442の第2方向(丸で囲まれた2)の端部には第2固定リング4492が結合され、第2シャフト部材442から第3支持部材470が離脱するのを防止することができる。
【0047】
一実施形態において、第2シャフト部材442には、第2方向(丸で囲まれた2)の順に、ヒンジブラケット430、第1支持部材435、第2アーム部材460の第1部分461、第1カム部材480、第3弾性部材433、第2支持部材475、第2アーム部材460の第2部分462、第2カム部材490、第4弾性部材434、第3支持部材470、第2止め部材4482、第2固定リング4492が結合されることができる。
【0048】
一実施形態において、ギア構造は、第1ギア443、第2ギア444、および連結ギア445を含むことができる。一実施形態において、第1ギア443は、第1シャフト部材441の一端部(例えば、第1方向(丸で囲まれた1)の端部)の外周面に形成されることができる。一実施形態において、第2ギア444は、第2シャフト部材442の一端部(例えば、第1方向(丸で囲まれた1)の端部)の外周面に形成されることができる。一実施形態において、第1ギア443および第2ギア444は、互いに少なくとも部分的に対向することができる。一実施形態において、連結ギア445は、第1ギア443と第2ギア444との間に位置し、第1ギア443および第2ギア444と締結されることができる。一実施形態において、連結ギア445は、ヒンジブラケット430および第1支持部材435に回転可能に連結されることができる。例えば、連結ギア445の回転軸の第1方向(丸で囲まれた1)の端部は、ヒンジブラケット430に回転可能に載置され、第2方向(丸で囲まれた2)の端部は、第1支持部材435に形成されたホールに回転可能に収容されることができる。一実施形態において、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442の回転は、ギア構造を介して互いに連動することができる。一実施形態において、ギア構造は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442が同一の角度だけ回転するように構成されることができる。一実施形態において、ギア構造は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442が互いに逆方向に回転するように構成されることができる。例えば、第1ギア443および第2ギア444と締結される連結ギア445は、偶数個設けられ、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442は、互いに逆方向に回転することができる。例えば、第1シャフト部材441が反時計方向に回転する場合、第2シャフト部材442は、時計方向に回転することができる。
【0049】
一実施形態において、第1支持部材435は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442が貫通するように複数の貫通孔を含んでなることができる。一実施形態において、第1支持部材435は、ギア構造の第2方向(丸で囲まれた2)に位置することができる。
【0050】
一実施形態において、第2支持部材475は、第1シャフト部材441と第2シャフト部材442との間に位置する第1支持部分476と、第1支持部分476から延び、第1シャフト部材441が貫通する第1延長部分477と、第1支持部分476から延び、第2シャフト部材442が貫通する第2延長部分478と、を含むことができる。一実施形態において、第1支持部分476は、前記ヒンジカバーに固定配置されることができる。一実施形態において、第1延長部分477は、第1アーム部材450の第1部分451と第2部分452との間に位置することができる。第1延長部分477は、第1アーム部材450の第2部分452に隣接することができる。一実施形態において、第2延長部分478は、第2アーム部材460の第1部分461と第2部分462との間に位置することができる。第2延長部分478は、第2アーム部材460の第2部分462に隣接することができる。
【0051】
一実施形態において、第3支持部材470は、第1シャフト部材441と第2シャフト部材442との間に位置する第2支持部分473と、第2支持部分473から延び、第1シャフト部材441が貫通する第3延長部分471と、第2支持部分473から延び、第2シャフト部材442が貫通する第4延長部分472と、を含むことができる。一実施形態において、第2支持部分473は、前記ヒンジカバーに固定配置されることができる。一実施形態において、第3延長部分471の第1方向(丸で囲まれた1)には第2弾性部材432が位置し、第2方向(丸で囲まれた2)には第1止め部材4481が配置されることができる。一実施形態において、第1止め部材4481は、第1シャフト部材441により貫通され、第1シャフト部材441の回転とともに回転することができる。一実施形態において、第1止め部材4481は、第1シャフト部材441により貫通され、第1シャフト部材441とともに回転することができる。第1止め部材4481は、軸方向(AX)と垂直な方向に延びる突出部を含むことができる。第1止め部材4481の前記突出部は、第2支持部分473に少なくとも部分的にかかるように構成され、第1シャフト部材441の回転範囲を制限することができる。一実施形態において、第4延長部分472の第1方向(丸で囲まれた1)には第4弾性部材434が位置し、第2方向(丸で囲まれた2)には第2止め部材4482が配置されることができる。一実施形態において、第2止め部材4482は、第2シャフト部材442により貫通され、第2シャフト部材442の回転とともに回転することができる。一実施形態において、第2止め部材4482は、軸方向(AX)と垂直な方向に延びる突出部を含むことができる。第2止め部材4482の前記突出部は、第2支持部分473に少なくとも部分的にかかるように構成され、第2シャフト部材442の回転範囲を制限することができる。
【0052】
一実施形態において、センタープレート485は、軸方向(AX)に沿って延びることができる。センタープレート485は、第1支持部材435から第3支持部材470まで延び、第1支持部材435、第2支持部材475の第1支持部分476、および第3支持部材470の第2支持部分473に載置されることができる。一実施形態において、センタープレート485および第2支持部材475は、スクリュ部材4751を介して締結されることができる。一実施形態において、センタープレート485は、上面が実質的に平らに形成されることができる。
【0053】
一実施形態において、アーム構造は、第1アーム部材450、第2アーム部材460、第1回転部材410、および/または第2回転部材420を含むことができる。一実施形態において、前記アーム構造は、第1アーム部材450に形成された第1突出部850、および/または第2アーム部材460に形成された第2突出部860を含むことができる。
【0054】
一実施形態において、アーム構造は、第1アーム構造および/または第2アーム構造を含むことができる。例えば、第1アーム構造は、第1アーム部材450および/または第1回転部材410を含み、第2アーム構造は、第2アーム部材460および/または第2回転部材420を含むことができる。
【0055】
一実施形態において、第1回転部材410は、第1ハウジング(例えば、
図3の第1ハウジング51、以下、第1ハウジング51)の回転に応じて、ヒンジブラケット430に対して相対的に所定の経路で回転するように構成されることができる。一実施形態において、第1回転部材410は、第1延長部分412および第1ガイド部分411を含むことができる。第1延長部分412は、実質的にプレート状に形成され、第1ハウジング51に連結されることができる。第1ガイド部分411は、第1延長部分412からヒンジブラケット430に向かって突出延長する第1部分と、前記第1部分から軸方向(AX)に突出する第2部分と、を含むことができる。第1ガイド部分411は、ヒンジブラケット430の第1ガイドレール4301に収容されることができる。第1回転部材410は、第1ガイドレール4301に収容された第1ガイド部分411を介して提供される回転経路に沿って回転することができる。第1回転部材410は、電子装置(例えば、
図3の電子装置1)が折り畳まれたり展開されたりするとき、第1ハウジング51とともに第1回転軸(例えば、
図1の第1回転軸(R1)、以下、第1回転軸(R1))を中心に回転することができる。
【0056】
一実施形態において、第1回転部材410は、第1結合部分413を含むことができる。第1結合部分413は、第1アーム部材450と隣接するように第1延長部分412から延びることができる。第1結合部分413の内側には、第1スライド溝415が形成されることができる。第1スライド溝415には第1スライドピン455が収容され、第1回転部材410と第1アーム部材450が互いに対してスライド可能に連結されることができる。
【0057】
一実施形態において、第2回転部材420は、第2ハウジング(例えば、
図3の第2ハウジング52、以下、第2ハウジング52)の回転に応じて、ヒンジブラケット430に対して相対的に所定の経路で回転するように構成されることができる。一実施形態において、第2回転部材420は、第2延長部分422および第2ガイド部分421を含むことができる。第2延長部分422は、実質的にプレート状に形成され、第2ハウジング52に連結されることができる。第2ガイド部分421は、第2延長部分422からヒンジブラケット430に向かって突出延長する第3部分と、前記第3部分から軸方向(AX)に突出する第4部分と、を含むことができる。第2ガイド部分421は、ヒンジブラケット430の第2ガイドレール4302に収容されることができる。第2回転部材420は、第2ガイドレール4302に収容された第2ガイド部分421を介して提供される回転経路に沿って回転することができる。第2回転部材420は、前記電子装置が折り畳まれたり展開されたりするとき、前記第2ハウジングとともに第2回転軸(例えば、
図1の第2回転軸(R2)、以下、第2回転軸(R2))を中心に回転することができる。
【0058】
一実施形態において、第2回転部材420は、第2結合部分423を含むことができる。第2結合部分423は、第2アーム部材460と隣接するように第2延長部分422から延びることができる。第2結合部分423の内側には、第2スライド溝425が形成されることができる。第2スライド溝425には第2スライドピン465が収容され、第2回転部材420と第2アーム部材460が互いに対してスライド可能に連結されることができる。
【0059】
一実施形態において、第1アーム部材450は、第1シャフト部材441を中心に回転するように第1シャフト部材441に結合されることができる。例えば、第1アーム部材450の第1部分451および第2部分452が第1シャフト部材441により貫通される方式で、第1シャフト部材441と第1アーム部材450が連結されることができる。一実施形態において、第1アーム部材450は、第1シャフト部材441の回転に拘束され、第1シャフト部材441とともに回転することができる。
【0060】
一実施形態において、第1アーム部材450は、第1回転部材410に対してスライドするように結合されることができる。例えば、第1アーム部材450は、第3部分453を貫通して固定結合される第1スライドピン455を含むことができる。第1スライドピン455の第1方向(丸で囲まれた1)の端部は、第1回転部材410の第1スライド溝415に収容され、第2方向(丸で囲まれた2)の端部は、第1アーム部材450の第3部分453の外側(例えば、第2方向(丸で囲まれた2))に突出することができる。第1スライドピン455の第2方向(丸で囲まれた2)の端部には固定リング4551が結合され、第1スライドピン455の離脱を防止することができる。一実施形態において、第1アーム部材450に固定結合され、第1スライド溝415で遊動可能に第1回転部材410に連結される第1スライドピン455を介して、第1アーム部材450と第1回転部材410が互いに対してスライドすることができる。例えば、第1回転部材410が第1回転軸(R1)を中心に回転するとき、第1アーム部材450は、第1シャフト部材441を中心に回転するとともに、第1アーム部材450は、第1スライドピン455が第1スライド溝415に収容された状態で、第1回転部材410に対してスライド移動可能である。
【0061】
一実施形態において、第2アーム部材460は、第2シャフト部材442を中心に回転するように第2シャフト部材442に結合されることができる。例えば、第2アーム部材460の第1部分461および第2部分462が第2シャフト部材442により貫通される方式で、第2シャフト部材442と第2アーム部材460が連結されることができる。一実施形態において、第2アーム部材460は、第2シャフト部材442の回転に拘束され、第2シャフト部材442とともに回転することができる。
【0062】
一実施形態において、第2アーム部材460は、第2回転部材420に対してスライドするように結合されることができる。例えば、第2アーム部材460は、第3部分463を貫通して固定結合される第2スライドピン465を含むことができる。第2スライドピン465の第1方向(丸で囲まれた1)の端部は、第2回転部材420の第2スライド溝425に収容され、第2方向(丸で囲まれた2)の端部は、第2アーム部材460の第3部分463の外側(例えば、第2方向(丸で囲まれた2))に突出することができる。第2スライドピン465の第2方向(丸で囲まれた2)の端部には固定リング4651が結合され、第2スライドピン465の離脱を防止することができる。一実施形態において、第2アーム部材460に固定結合され、第2スライド溝425で遊動可能に第2回転部材420に連結される第2スライドピン465を介して、第2アーム部材460と第2回転部材420が互いに対してスライドすることができる。例えば、第2回転部材420が第2回転軸(R2)を中心に回転するとき、第2アーム部材460は、第2シャフト部材442を中心に回転するとともに、第2アーム部材460は、第2スライドピン465が第2スライド溝425に収容された状態で、第2回転部材420に対してスライド移動可能である。
【0063】
一実施形態において、ヒンジ構造物400は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442それぞれを中心に作用する摩擦トルクを提供するためのトルク構造を含むことができる。一実施形態において、前記トルク構造は、第1アームカム456、第2アームカム457、第3アームカム466、第4アームカム467、第1カム部材480、第2カム部材490、第2支持部材475、第3支持部材470、第1弾性部材431、第2弾性部材432、第3弾性部材433、および第4弾性部材434を含むことができる。一実施形態において、第1アームカム456、第2アームカム457、第3アームカム466、第4アームカム467、第1カム部材480、第2カム部材490、第2支持部材475、第3支持部材470、第1弾性部材431、第2弾性部材432、第3弾性部材433、および第4弾性部材434は、第1シャフト部材441および/または第2シャフト部材442に配置および/または結合されることができる。
【0064】
一実施形態において、第1アームカム456は、第1アーム部材450に形成されることができる。例えば、第1アームカム456は、第1シャフト部材441を囲む第1アーム部材450の第1部分451に形成されることができる。例えば、第1アームカム456は、第1アーム部材450の第1部分451において、第1シャフト部材441の周辺領域に形成されることができる。例えば、第1アームカム456は、第2部分452に対向する第1部分451の領域に形成されることができる。
【0065】
一実施形態において、第3アームカム466は、第2アーム部材460に形成されることができる。例えば、第3アームカム466は、第2シャフト部材442を囲む第2アーム部材460の第1部分461に形成されることができる。例えば、第3アームカム466は、第2アーム部材460の第1部分461において、第2シャフト部材442の周辺領域に形成されることができる。例えば、第3アームカム466は、第2部分462に対向する第1部分461の領域に形成されることができる。
【0066】
一実施形態において、第1カム部材480は、第1シャフト部材441が貫通する第1部分480aと、第2シャフト部材442が貫通する第2部分480bと、第1部分480aと第2部分480bを連結する連結部分480cと、を含むことができる。第1部分480aには第1カム481が形成され、第2部分480bには第2カム482が形成されることができる。
【0067】
一実施形態において、第1アームカム456は、第1カム部材480の第1カム481と噛み合うことができる。例えば、第1アームカム456は、第2方向(丸で囲まれた2)に延びる第1突出部を含み、第1カム481は、第1方向(丸で囲まれた1)に延び、前記第1突出部と噛み合う第2突出部を含むことができる。第1アーム部材450が回転することで、第1カム481は、第1アームカム456に対して軸方向(AX)に移動することができる。第1カム481の変位は、第1アームカム456および第1カム481に形成された突出部の高さおよび傾斜に応じて変化することができる。
【0068】
一実施形態において、第3アームカム466は、第1カム部材480の第2カム482と噛み合うことができる。例えば、第3アームカム466は、第2方向(丸で囲まれた2)に延びる第3突出部を含み、第2カム482は、第1方向(丸で囲まれた1)に延び、前記第3突出部と噛み合う第4突出部を含むことができる。第2アーム部材460が回転することで、第2カム482は、第3アームカム466に対して軸方向(AX)に移動することができる。第2カム482の変位は、第3アームカム466および第2カム482に形成された突出部の高さおよび傾斜に応じて変化することができる。
【0069】
一実施形態において、第1カム部材480と第2支持部材475との間には、第1弾性部材431および第3弾性部材433が配置されることができる。一実施形態において、第1弾性部材431は、第1カム部材480の第1部分480aと第2支持部材475の第1延長部分477との間に配置されることができる。一実施形態において、第3弾性部材433は、第1カム部材480の第2部分480bと第2支持部材475の第2延長部分478との間に配置されることができる。一実施形態において、第1弾性部材431および第3弾性部材433それぞれは、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442それぞれに結合されることができる。例えば、第1弾性部材431および第3弾性部材433は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442を囲むスプリング構造を含むことができる。
【0070】
一実施形態において、第1アーム部材450および第2アーム部材460が回転することで、互いに噛み合うカム構造を介して、第1カム部材480が軸方向(AX)に移動することができる。一実施形態において、第1カム部材480が軸方向(AX)に移動することで、第1弾性部材431および第3弾性部材433が圧縮または引張されることができる。例えば、第1カム部材480が第2方向(丸で囲まれた2)に移動する場合、第1弾性部材431および第3弾性部材433が圧縮されることができ、第1カム部材480が第1方向(丸で囲まれた1)に移動する場合、第1弾性部材431および第3弾性部材433が引張されることができる。第1弾性部材431および第3弾性部材433が圧縮または引張されることで、第1カム部材480に弾性力が提供されることができる。前記弾性力により、第1アームカム456と第1カム481との摩擦力および第3アームカム466と第2カム482との摩擦力が増加し、これにより、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442に作用する摩擦トルクが増加することができる。
【0071】
一実施形態において、第2アームカム457は、第1アーム部材450に形成されることができる。例えば、第2アームカム457は、第1シャフト部材441を囲む第1アーム部材450の第2部分452に形成されることができる。例えば、第2アームカム457は、第1アーム部材450の第2部分452において、第1シャフト部材441の周辺領域に形成されることができる。例えば、第2アームカム457は、第2部分452から第2方向(丸で囲まれた2)に突出延長することができる。
【0072】
一実施形態において、第4アームカム467は、第2アーム部材460に形成されることができる。例えば、第4アームカム467は、第2シャフト部材442を囲む第2アーム部材460の第2部分462に形成されることができる。例えば、第4アームカム467は、第2アーム部材460の第2部分462において、第2シャフト部材442の周辺領域に形成されることができる。例えば、第4アームカム467は、第2部分462から第2方向(丸で囲まれた2)に突出延長することができる。
【0073】
一実施形態において、第2カム部材490は、第1シャフト部材441が貫通する第1部分490aと、第2シャフト部材442が貫通する第2部分490bと、第1部分490aと第2部分490bを連結する連結部分490cと、を含むことができる。第1部分490aには第3カム491が形成され、第2部分490bには第4カム492が形成されることができる。
【0074】
一実施形態において、第2アームカム457は、第2カム部材490の第3カム491と噛み合うことができる。例えば、第2アームカム457は、第2方向(丸で囲まれた2)に延びる第5突出部を含み、第3カム491は、第1方向(丸で囲まれた1)に延び、前記第5突出部と噛み合う第6突出部を含むことができる。第1アーム部材450が回転することで、第3カム491は、第2アームカム457に対して軸方向(AX)に移動することができる。第3カム491の変位は、第2アームカム457および第3カム491に形成された突出部の高さおよび傾斜に応じて変化することができる。
【0075】
一実施形態において、第4アームカム467は、第2カム部材490の第4カム492と噛み合うことができる。例えば、第4アームカム467は、第2方向(丸で囲まれた2)に延びる第7突出部を含み、第4カム492は、第1方向(丸で囲まれた1)に延び、前記第7突出部と噛み合う第8突出部を含むことができる。第2アーム部材460が回転することで、第4カム492は、第4アームカム467に対して軸方向(AX)に移動することができる。第4カム492の変位は、第4アームカム467および第4カム492に形成された突出部の高さおよび傾斜に応じて変化することができる。
【0076】
一実施形態において、第2カム部材490と第3支持部材470との間には、第2弾性部材432および第4弾性部材434が配置されることができる。一実施形態において、第2弾性部材432は、第2カム部材490の第1部分490aと第3支持部材470の第3延長部分471との間に配置されることができる。一実施形態において、第4弾性部材434は、第2カム部材490の第2部分490bと第3支持部材470の第4延長部分472との間に配置されることができる。一実施形態において、第2弾性部材432および第4弾性部材434それぞれは、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442それぞれに結合されることができる。例えば、第2弾性部材432および第4弾性部材434は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442を囲むスプリング構造を含むことができる。
【0077】
一実施形態において、第1アーム部材450および第2アーム部材460が回転することで、互いに噛み合うカム構造を介して、第2カム部材490が軸方向(AX)に移動することができる。一実施形態において、第2カム部材490が軸方向(AX)に移動することで、第2弾性部材432および第4弾性部材434が圧縮または引張されることができる。例えば、第2カム部材490が第2方向(丸で囲まれた2)に移動する場合、第2弾性部材432および第4弾性部材434が圧縮されることができ、第2カム部材490が第1方向(丸で囲まれた1)に移動する場合、第2弾性部材432および第4弾性部材434が引張されることができる。第2弾性部材432および第4弾性部材434が圧縮または引張されることで、第2カム部材490に弾性力が提供されることができる。前記弾性力により、第2アームカム457と第3カム491との摩擦力および第4アームカム467と第4カム492との摩擦力が増加し、これにより、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442に作用する摩擦トルクが増加することができる。
【0078】
他の実施形態において、第1アーム部材450および第2アーム部材460は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442の回転とは独立して回転してもよい。例えば、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442は、ヒンジカバー(例えば、
図2のヒンジカバー53)内に固定配置されて回転が不可能であり、第1アーム部材450および第2アーム部材460は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442に対して回転可能に連結されることができる。この場合、ヒンジ構造物400は、第1アーム部材450および第2アーム部材460の回転を連動させるためのギア構造を含むことができる。例えば、図示とは異なり、第1ギア443は、第1アーム部材450の第1部分451の外周面に形成され、第2ギア444は、第2アーム部材460の第1部分461の外周面に形成されることができる。連結ギア445は、第1ギア443および第2ギア444と噛み合うように、第1アーム部材450と第2アーム部材460との間に配置されることができる。第1アーム部材450および第2アーム部材460の回転は、第1シャフト部材441および第2シャフト部材442の回転と関係なく連動することができる。
【0079】
図8aは、一実施形態に係る第1アーム部材を一方向から見た斜視図である。
図8bは、一実施形態に係る第1アーム部材を一方向から見た斜視図である。
図8aおよび
図8bを参照すると、第1アーム部材450は、延長部分454、第1突出部850、第1係止部851、第2係止部852、および第3係止部853を含むことができる。
【0080】
一実施形態において、延長部分454は、第1部分451、第2部分452、および第3部分453の間に位置することができる。一実施形態において、延長部分454の第1方向(丸で囲まれた1)の端部には第1部分451が形成され、第2方向(丸で囲まれた2)の端部には第2部分452が形成されることができる。一実施形態において、第1部分451および第2部分452には、第1シャフト部材(例えば、
図4の第1シャフト部材441)が貫通する中空が形成されることができる。第1部分451および第2部分452に形成された前記中空は、軸方向(AX)に沿って整列することができる。一実施形態において、第1シャフト部材441の断面は、互いに異なる2つの直径を有する形状(例えば、多角形)を有することができ、第1部分451および第2部分452に形成された中空も、第1シャフト部材441の断面形状と対応するように形成されることができる。これにより、第1アーム部材450が第1シャフト部材441の回転に拘束されることができる。ただし、第1アーム部材450が第1シャフト部材441の回転に拘束されるための方法は、前述した例に限定されない。
【0081】
一実施形態において、延長部分454の軸方向(AX)に垂直な方向の端部には、第3部分453が形成されることができる。第3部分453には、スライドピン(例えば、
図4の第1スライドピン455)が挿入されるための中空が形成されることができる。
【0082】
一実施形態において、第1突出部850は、第3部分453から軸方向(AX)と実質的に垂直な方向に突出延長することができる。例えば、第1突出部850は、第3部分453から、第1ハウジング51に向かって突出延長することができる。一実施形態において、第1突出部850は、実質的に柱状に延びることができる。第1突出部850の断面形状は、円形であってもよいが、これに限定されない。第1突出部850の変形可能な実施形態は、
図12を参照して後述する。
【0083】
一実施形態において、第1係止部851は、第1部分451から延びることができる。例えば、第1係止部851は、第1部分451から第1方向(丸で囲まれた1)に向かって延びることができる。一実施形態において、第2係止部852は、第1係止部851から離隔し、第1部分451から延びることができる。例えば、第2係止部852は、第1部分451から軸方向(AX)と垂直な方向に延びることができる。一実施形態において、第1係止部851および第2係止部852は、第1アーム部材450の回転時に他の構成(例えば、
図4の第1支持部材435)にかかるように構成され、第1アーム部材450の回転範囲を制限することができる。
【0084】
一実施形態において、第3係止部853は、第2部分452から延びることができる。例えば、第3係止部853は、軸方向(AX)に垂直な方向に延びることができる。第3係止部853は、第1アーム部材450の回転時に他の構成(例えば、
図4の第2支持部材475の第1支持部分476)にかかるように構成され、第1アーム部材450の回転範囲を制限することができる。
【0085】
前述した第1アーム部材450に関する説明は、第2アーム部材(例えば、
図4の第2アーム部材460)に対しても、実質的に同じように、同様に、または対応する方式で適用することができる。例えば、第2アーム部材460の第3部分463には、第1突出部850と対応するように第2突出部(例えば、
図6の第2突出部860)が形成されることができる。
【0086】
図9は、一実施形態に係る第1ハウジングを示す。
図10は、一実施形態に係るヒンジ構造物および第1ハウジングを示す。
図11は、一実施形態に係る第1アーム部材および第1ハウジングを示す。
【0087】
図9、
図10、および
図11を参照すると、一実施形態に係る第1ハウジング51は、第1プレート構造512に形成される凹部920および第1ガイドホール930を含むことができる。
【0088】
一実施形態において、凹部920は、第1プレート構造512の上面512Aから陥没して形成されることができる。第1回転部材410および第1アーム部材450は、凹部920内に少なくとも部分的に収容される形態で、第1プレート構造512上に配置されることができる。一実施形態において、第1回転部材410は、第1プレート構造512に固定配置され、第1アーム部材450は、凹部920に収容されるが、この際、第1プレート構造512にスライド可能に連結されることができる。一実施形態において、第1回転部材410および第1アーム部材450が凹部920に収容されたとき、第1回転部材410および第1アーム部材450は、その上面が第1プレート構造512の上面512Aと実質的に同一の高さに位置するように配置され、第1プレート構造512上に配置されるディスプレイ(例えば、
図1のディスプレイ10)の平坦度を維持することができる。
【0089】
一実施形態において、凹部920には、第1ガイドホール930が形成されることができる。一実施形態において、第1ガイドホール930は、軸方向(AX)に実質的に垂直な方向に延びることができる。一実施形態において、第1ガイドホール930は、ヒンジ構造物400から離れる方向に延びることができる。一実施形態において、第1ガイドホール930は、第1エッジ9301と、第1エッジ9301に対向する第2エッジ9302と、第1エッジ9301の一端から第2エッジ9302の一端まで延びる第3エッジ9303と、第3エッジ9303に対向し、第1エッジ9301の他端から第2エッジ9302の他端まで延びる第4エッジ9304と、を含むことができる。
【0090】
一実施形態において、第1ガイドホール930は、第1プレート構造512に貫通されて形成されることができる。他の実施形態によると、第1ガイドホール930は、第1プレート構造512に貫通されず、凹んで形成されることができる。
【0091】
図9に示すように、第1エッジ9301と第2エッジ9302は、実質的に平行であり、第2エッジ9302の長さは、第1エッジ9301の長さよりも短くてもよい。第1エッジ9301の中心と第2エッジ9302の中心は、軸方向(AX)の垂直方向に一致するように整列することができる。第3エッジ9303および第4エッジ9304は、軸方向(AX)の垂直方向と比較して、傾斜して延びることができる。第1ガイドホール930は、ヒンジ構造物400に近づくほど(例えば、第3方向(丸で囲まれた3)に行くほど)、幅が狭くなることができる。ただし、第1ガイドホール930の形状は、前述した例に限定されない。第1ガイドホール930の変形可能な実施形態は、
図12を参照して後述する。
【0092】
図10および
図11に示すように、一実施形態に係る第1ガイドホール930には、第1アーム部材450の第1突出部850が収容されることができる。第1アーム部材450が回転することでき、第1突出部850は、第1ガイドホール930内でスライドすることができる。例えば、
図9を参照すると、電子装置が折り畳まれた状態(例えば、
図2の電子装置1)であるとき、第1突出部850は、第1ガイドホール930の第1エッジ9301よりも第2エッジ9302にさらに隣接する第1位置(B1)に位置することができる。例えば、電子装置が展開された状態(例えば、
図1の電子装置1)であるとき、第1突出部850は、第1ガイドホール930の第2エッジ9302よりも第1エッジ9301にさらに隣接する第2位置(B2)に位置することができる。一実施形態において、第1アーム部材450が回転することで、第1突出部850は、第1ガイドホール930内で軸方向(AX)と垂直な方向に直線的に移動することができる。例えば、電子装置が折り畳まれた状態から展開されるとき、第1突出部850は、第1位置(B1)から第2位置(B2)に移動することができる。それについては、
図13~
図15を参照して詳しく後述する。
【0093】
一実施形態において、第1突出部850は、第1ガイドホール930内で遊動しつつ、第1ガイドホール930の第3エッジ9303および/または第4エッジ9304と少なくとも部分的に接触することができる。例えば、第1突出部850が第1位置(B1)に存在する場合、第1突出部850は、第3エッジ9303および第4エッジ9304に少なくとも部分的に接触することができる。一実施形態において、第3エッジ9303および第4エッジ9304に接触した第1突出部850は、第1ハウジング51が軸方向(AX)に遊動するのを防止することができる。例えば、第1ハウジング51に第2方向(丸で囲まれた2)の外力が加えられる場合、第1ハウジング51は、外力が加えられた第2方向(丸で囲まれた2)に遊動することになり、第1ハウジング51の反対側の第2ハウジング52は、第2方向(丸で囲まれた2)とは逆方向である第1方向(丸で囲まれた1)にスリップ遊動することができる。このような第1ハウジング51および第2ハウジングとの遊動により、第1ハウジング51、第2ハウジング、およびヒンジ構造物400だけでなく、その上に配置されるディスプレイも損傷し得る。一実施形態に係る、第1ガイドホール930に収容された第1突出部850は、前述したハウジング間の遊動を低減し、それによる部品の損傷を低減することができる。
【0094】
一実施形態において、第1突出部850の断面形状が円形である場合、第1突出部850の直径は、第1ガイドホール930の最小幅と実質的に同一であるか、またはそれよりも小さくてもよい。例えば、図示するように、第1突出部850の直径は、第2エッジ9302の長さと実質的に同一であってもよい。
【0095】
一実施形態において、第1ガイドホール930と第1突出部850との間に作用する摩擦力によりユーザが電子装置を折り畳んだり展開したりする動作が不便になり得るため、第1ガイドホール930は、第1突出部850の直径よりも大きい幅を有する部分を含むことができる。例えば、第1エッジ9301の長さは、第1突出部850の直径よりも大きく形成されることができ、この場合、第1突出部850は、第1エッジ9301に隣接する第2位置(B2)に存在するとき、第3エッジ9303および第4エッジ9304と接触しないことができる。ただし、後述する
図12を参照して提供される説明のようにこれに限定されるものではない。
【0096】
図9~
図11を参照して提供された、第1アーム部材450、第1突出部850、第1回転部材410、および第1ハウジング51に関する説明は、第2アーム部材460、第2突出部860、第2回転部材420、および第2ハウジング52に対しても、実質的に同じように、同様に、または対応する方式で適用することができる。例えば、第2アーム部材460に形成された第2突出部860は、第2ハウジング52の第2プレート構造522に形成された第2ガイドホール(例えば、
図15の第2ガイドホール940)に収容され、電子装置が折り畳まれたり展開されたりする動作に応じて、前記第2ガイドホール内で遊動することができる。
【0097】
図12は、一実施形態に係るガイドホールおよび第1突出部の形状を示す。
図12の参照符号1201を参照すると、一実施形態において、第1ガイドホール930-1は、長方形に形成されることができる。第1ガイドホール930-1の幅(W)は、長さ(L)よりも小さくてもよい。第1ガイドホール930-1の幅(W)は、実質的に同一であってもよい。第1ガイドホール930-1の第1エッジ9301は、第2エッジ9302と実質的に同一の長さに形成されることができる。第1ガイドホール930-1の第3エッジ9303および第4エッジ9304は、互いに実質的に平行であってもよい。一実施形態において、第1突出部850-1の断面は、第1ガイドホール930-1の幅(W)と実質的に同一であるか、またはそれよりも小さい直径を有する円形を含むことができる。他の実施形態において、第1突出部850-2の断面は、第1ガイドホール930-1の幅と実質的に同一であるか、またはそれよりも小さい幅を有する長方形を含むことができる。この場合、第1突出部850-2は、第1ガイドホール930-1の第3エッジ9303および/または第4エッジ9304と面接触することになり、点接触する第1突出部850-1よりもハウジングの遊動防止効果が向上することができる。第1ガイドホール930-1の第3エッジ9303および/または第4エッジ9304に対向する第1突出部850-2のエッジの長さ(または、第1突出部850-2の長さ)が長くなるほど、第1ガイドホール930-1との接触面積が増加することができる。
【0098】
図12の参照符号1203を参照すると、第1ガイドホール930-2は、長方形ではなく、四角形に形成されることができる。第1ガイドホール930-2の第2エッジ9302は、第1エッジ9301よりも短く形成され、第1ガイドホール930-2は、その幅(W)が次第に減少するように形成されることができる。第1ガイドホール930-2の第1エッジ9301と第2エッジ9302は、互いに実質的に平行であってもよい。第1ガイドホール930-2の第4エッジ9304は、第1エッジ9301および第2エッジ9302と実質的に垂直であってもよい。第1ガイドホール930-2の第3エッジ9303は、第4エッジ9304と平行でなくてもよい。一実施形態において、第1突出部850-3は、第2エッジ9302の長さと実質的に同一であるか、またはそれよりも小さい直径を有する円形の断面を有するように形成されることができる。他の実施形態において、第1突出部850-4は、長方形ではなく、四角形の断面を有するように形成されることができる。この場合、第1突出部850-4は、第1ガイドホール930-2内に収容されて遊動可能に形成されることができる。例えば、第1突出部850-4は、第1ガイドホール930-2内に収容された状態で、第1ガイドホール930-2の第1~第4エッジ9301~9304にそれぞれ対向するエッジ8501~8504を含むことができる。第1突出部850-4のエッジ8502は、第1ガイドホール930-2の第2エッジ9302と実質的に同一であるか、またはそれよりも短い長さを有することができる。第1突出部850-4のエッジ8503は、第1ガイドホール930-2の第3エッジ9303と実質的に平行であってもよい。第1突出部850-4のエッジ8504は、第1ガイドホール930-2の第4エッジ9304と実質的に平行であってもよい。第1突出部850-4のエッジ8501は、第1ガイドホール930-2の第2エッジ9302と実質的に平行であってもよい。第1突出部850-4のエッジ8501は、エッジ8502よりは長く、第1ガイドホール930-2の第1エッジ9301よりは短くてもよい。
【0099】
図12の参照符号1205を参照すると、図示された第1ガイドホール930-3、930-4のように、第1エッジ9301および/または第2エッジ9302が曲面を含んでもよい。この場合、第1突出部は、前述した実施形態と同様に、第1ガイドホール930-3、930-4内に収容されて遊動可能に様々な形状、例えば、円形、長方形、または第1ガイドホール930-3、930-4と対応する曲面を含む多角形に形成されることができる。
【0100】
図12の参照符号1207を参照すると、第1ガイドホール930-5は、軸方向(AX)に実質的に垂直に延びる部分と、軸方向(AX)に対して傾斜して延びる部分と、を含むことができる。例えば、第1ガイドホール930-5の第5エッジ9305および第6エッジ9306は、軸方向(AX)に対して実質的に垂直に延び、第3エッジ9303および第4エッジ9304は、軸方向(AX)に対して傾斜して延びることができる。一実施形態において、第3エッジ9303および第4エッジ9304は、第1エッジ9301から離れるほど、互いに近づくことができる。第5エッジ9305および第6エッジ9306は、互いに実質的に平行であってもよい。一実施形態において、第5エッジ9305および/または第6エッジ9306の長さは、第1ガイドホール930-5に収容される第1突出部
850-5の半径(R)と実質的に同一であるか、またはそれよりも大きくてもよい。
【0101】
前述した第1ガイドホール930および第1突出部850の形状は、図示された例により限定されるものではなく、様々な設計変更、例えば、図示された実施形態の組み合わせまたは通常の技術者が適用可能な図示されていない実施形態が可能である。
【0102】
図12を参照して提供される説明は、第2プレート構造522に形成される第2ガイドホール940および第2アーム部材560に形成される第2突出部860に対しても、実質的に同じように、同様に、または対応する方式で適用することができる。
【0103】
図13は、一実施形態に係るヒンジ
構造体の
回転部材の回転動作を
示す図である。
図13は、
図6のA-A’線と対応することができる。
図13の(a)は、展開状態のヒンジ構造物400を示した図である。
図13の(b)は、折り畳み状態のヒンジ構造物400を示した図である。
図13の(c)は、完全に折り畳まれた状態のヒンジ構造物400を示した図である。
【0104】
一実施形態において、ヒンジブラケット430には、第1ガイドレール4301および第2ガイドレール4302が形成されることができる。一実施形態において、第1ガイドレール4301は、実質的に円弧状からなることができる。例えば、第1ガイドレール4301の円弧中心は、第1回転軸(R1)であってもよい。すなわち、第1ガイドレール4301は、第1回転部材410が第1回転軸(R1)を中心とする回転経路に沿って回転するようにガイドすることができる。
【0105】
一実施形態において、第2ガイドレール4302は、実質的に円弧状からなることができる。例えば、第2ガイドレール4302の円弧中心は、第2回転軸(R2)であってもよい。すなわち、第2ガイドレール4302は、第2回転部材420が第2回転軸(R2)を中心とする回転経路に沿って回転するようにガイドすることができる。
【0106】
一実施形態において、第1回転部材410は、第1延長部分412および第1ガイド部分411を含むことができる。第1ガイド部分411は、実質的に円筒状であってもよい。例えば、第1ガイド部分411の断面は、実質的に円弧状であってもよい。一実施形態において、第1回転部材410は、第1ガイド部分411がヒンジブラケット430の第1ガイドレール4301に収容された状態で、第1回転軸(R1)を中心に回転することができる。例えば、第1延長部分412が第1ハウジング51とともに折り畳まれたり展開されたりするとき、第1回転部材410は、第1回転軸(R1)を中心とする円弧状の回転経路に沿って回転することができる。
【0107】
一実施形態において、第2回転部材420は、第2延長部分422および第2ガイド部分421を含むことができる。第2ガイド部分421は、実質的に円筒状であってもよい。例えば、第2ガイド部分421の断面は、実質的に円弧状であってもよい。一実施形態において、第2回転部材420は、第2ガイド部分421が第2ガイドレール4302に収容された状態で、第2回転軸(R2)を中心に回転することができる。例えば、第2延長部分422が第2ハウジング52とともに折り畳まれたり展開されたりするとき、第2回転部材420は、第2回転軸(R2)を中心とする円弧状の回転経路に沿って回転することができる。
【0108】
図14は、一実施形態に係るヒンジ構造物のアーム部材
及び回転部材の回転動作
及びスライド動作を
示す図である。
図15は、一実施形態に係るヒンジ構造物のアーム部材およびプレート構造の回転動作およびスライド動作を示した図である。
【0109】
図14および
図15の(a)は、展開状態のヒンジ構造物400を示した図である。
図14および
図15の(b)は、折り畳み状態のヒンジ構造物400を示した図である。
図14および
図15の(c)は、完全に折り畳まれた状態のヒンジ構造物400を示した図である。
図14において、アーム部材450、460に形成される突出部(例えば、
図15の突出部850、860)は、説明の便宜上省略した。
【0110】
図14を参照すると、ヒンジ構造物400が折り畳まれたり展開されたりするとき、
回転部材410、420およびアーム部材450、460は、互いに異なる軸を中心に回転することができる。例えば、
回転部材410、420およびアーム部材450、460は、互いに異なる回転経路に沿って回転することができる。
回転部材410、420およびアーム部材450、460の回転経路の違いにより、ヒンジ構造物400が折り畳まれたり展開されたりするとき、アーム部材450、460は、スライド動作することができる。
【0111】
一実施形態において、第1回転部材410は、第1回転軸(R1)を中心に第1回転方向に回転することができる。例えば、折り畳み動作において、第1回転部材410は、時計方向に回転することができる。例えば、展開状態を基準に、第1回転部材410には、第1スライドピン455が位置する地点を第1地点(A1)と規定することができる。折り畳みおよび展開動作において、第1回転部材410の第1地点(A1)は、第1回転経路(P1)に沿って移動することができる。
【0112】
一実施形態において、第1アーム部材450および第1スライドピン455は、第1シャフト部材441を中心に回転することができる。例えば、折り畳み動作において、第1アーム部材450および第1スライドピン455は、時計方向に回転することができる。例えば、展開状態で、第1スライドピン455は、第1地点(A1)に位置し、折り畳み状態で、第1スライドピン455は、第1地点(A1)とヒンジブラケット430との間に位置することができる。第1スライドピン455は、折り畳みおよび展開動作において、第2回転経路(P2)に沿って移動することができる。一実施形態において、展開状態から折り畳み動作が行われるとき、第1スライドピン455と第1地点(A1)との間の距離が増加することができる。完全に折り畳まれた状態から展開動作が行われるとき、第1スライドピン455と第1地点(A1)との間の距離が減少することができる。
【0113】
一実施形態において、第1回転経路(P1)と第2回転経路(P2)は異なり得る。例えば、第1回転軸(R1)と第1シャフト部材441は平行であるが、一致せず、第1回転部材410と第1アーム部材450の回転半径は一致しないことができる。
【0114】
これにより、折り畳みおよび展開動作において、第1アーム部材450および第1スライドピン455は、第1回転部材410に対してスライド移動可能である。第2スライドピン465および第2アーム部材460のスライド動作は、第2スライドピン465が第2回転部材420の第2スライド溝425に収容されることでガイドされることができる。
【0115】
前述したように、第1アーム部材450および第1スライドピン455が第1回転部材410に対してスライド移動する場合、
図15を参照すると、第1アーム部材450および第1突出部850は、第1ハウジング51の第1プレート構造512に対してスライド移動可能である。一実施形態において、第1プレート構造512は、
図14の第1回転部材410と固定連結され、第1回転部材410と実質的に同一の回転半径で回転することができる。第1アーム部材450が回転する場合、第1突出部850は、第1プレート構造512の第1ガイドホール930に収容されてスライド動作することができる。例えば、電子装置が展開状態(a)である場合、第1突出部850は、第1ガイドホール930の第2エッジ9302よりも第1エッジ9301に隣接することができる。電子装置の状態が展開状態(a)から折り畳み状態(b)に変更される場合、第1突出部850は、第1ガイドホール930の第1エッジ9301から次第に遠ざかり、第2エッジ9302に次第に近づくことができる。電子装置が完全に折り畳まれた状態(c)である場合、第1突出部850は、第1ガイドホール930の第1エッジ9301よりも第2エッジ9302に隣接することができる。
【0116】
図14を参照すると、一実施形態において、第2回転部材420は、第2回転軸(R2)を中心に第2回転方向に回転することができる。例えば、折り畳み動作において、第2回転部材420は、反時計方向に回転することができる。例えば、展開状態を基準に、第2回転部材420には、第2スライドピン465が位置する地点を第2地点(A2)と規定することができる。折り畳みおよび展開動作において、第2地点(A2)は、第3回転経路(P3)に沿って移動することができる。
【0117】
一実施形態において、第2アーム部材460および第2スライドピン465は、第2シャフト部材442を中心に回転することができる。例えば、折り畳み動作において、第2アーム部材460および第2スライドピン465は、反時計方向に回転することができる。例えば、展開状態で、第2スライドピン465は、第2地点(A2)に位置し、折り畳み状態で、第2スライドピン465は、第2地点(A2)とヒンジブラケット430との間に位置することができる。第2スライドピン465は、折り畳みおよび展開動作において、第4回転経路(P4)に沿って移動することができる。一実施形態において、展開状態から折り畳み動作が行われるとき、第2スライドピン465と第2地点(A2)との間の距離が増加することができる。完全に折り畳まれた状態から展開動作が行われるとき、第2スライドピン465と第2地点(A2)との間の距離が減少することができる。
【0118】
一実施形態において、第3回転経路(P3)と第4回転経路(P4)は異なり得る。例えば、第2回転軸(R2)と第2シャフト部材442は平行であるが、一致せず、第2回転部材420と第2アーム部材460の回転半径は一致しないことができる。
【0119】
これにより、折り畳みおよび展開動作において、第2アーム部材460および第2スライドピン465は、第2回転部材420に対してスライド移動可能である。第2スライドピン465および第2アーム部材460のスライド動作は、第2スライドピン465が第2回転部材420の第2スライド溝425に収容されることでガイドされることができる。
【0120】
前述したように、第2アーム部材460および第2スライドピン465が第2回転部材420に対してスライド移動する場合、
図15を参照すると、第2アーム部材460および第2突出部860は、第2ハウジング52の第2プレート構造522に対してスライド移動可能である。一実施形態において、第2プレート構造522は、
図14の第2回転部材420と固定連結され、第2回転部材420と実質的に同一の回転半径で回転することができる。第2アーム部材460が回転する場合、第2突出部860は、第2プレート構造522の第2ガイドホール940に収容されてスライド動作することができる。例えば、電子装置が展開状態(a)である場合、第2突出部860は、第2ガイドホール940の第2エッジ9402よりも第1エッジ9401に隣接することができる。電子装置の状態が展開状態(a)から折り畳み状態(b)に変更される場合、第2突出部860は、第2ガイドホール940の第1エッジ9401から次第に遠ざかり、第2エッジ9402に次第に近づくことができる。電子装置が完全に折り畳まれた状態(c)である場合、第2突出部860は、第2ガイドホール940の第1エッジ9401よりも第2エッジ9402に隣接することができる。
【0121】
一実施形態に係る、折り畳んだり展開したりできる電子装置(例えば、
図1の電子装置1)は、ヒンジ構造物(例えば、
図4のヒンジ構造物400)と、前記ヒンジ構造物に連結されるハウジング(例えば、
図3の折り畳み式ハウジング50)と、を含み、前記ヒンジ構造物は、シャフト部材(例えば、
図4の第1シャフト部材441および/または第2シャフト部材442)と、前記ハウジングが回転可能に前記シャフト部材および前記ハウジングに連結されるアーム構造と、を含み、前記ハウジングには、前記ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びるガイドホール(例えば、
図9の第1ガイドホール930)が形成され、前記アーム構造は、前記ガイドホール内に収容される突出部(
図8aの第1突出部850)を含み、前記突出部は、前記ハウジングの回転に応じて前記ガイドホール内でスライド移動可能である。
【0122】
一実施形態において、前記ガイドホールは、第1エッジ(例えば、
図9の第1エッジ9301)と、前記第1エッジに対向し、前記第1エッジよりも前記ヒンジ構造物の中心にさらに近い第2エッジ(例えば、
図9の第2エッジ9302)と、を含み、前記突出部は、前記ハウジングの回転に応じて、前記ガイドホールの前記第1エッジと前記第2エッジとの間で移動することができる。
【0123】
一実施形態において、前記電子装置が展開された状態で、前記突出部は、前記第2エッジよりも前記第1エッジに隣接し、前記電子装置が折り畳まれた状態で、前記突出部は、前記第1エッジよりも前記第2エッジに隣接することができる。
【0124】
一実施形態において、前記第1エッジは、前記第2エッジよりも長くてもよい。
一実施形態において、前記突出部の直径は、前記第2エッジと実質的に同一であってもよい。
【0125】
一実施形態において、前記ガイドホールは、前記第1エッジの一端と前記第2エッジの一端を連結する第3エッジ(例えば、
図9の第3エッジ9303)と、前記第1エッジの他端と前記第2エッジの他端を連結する第4エッジ(例えば、
図9の第4エッジ9304)と、を含み、前記ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に見るとき、前記第2エッジは、前記第1エッジの前記一端と前記他端との間に位置することができる。
【0126】
一実施形態において、前記ガイドホールは、前記第1エッジの一端と前記第2エッジの一端を連結する第3エッジ(例えば、
図12の第3エッジ9303)と、前記第1エッジの他端と前記第2エッジの他端を連結する第4エッジ(例えば、
図12の第4エッジ9304)と、を含み、前記第3エッジまたは前記第4エッジは、前記第1エッジおよび前記第2エッジと実質的に垂直であってもよい(例えば、
図12の第1ガイドホール930-1、930-2、930-3)。
【0127】
一実施形態において、前記ガイドホールは、前記第1エッジの一端と前記第2エッジの一端を連結する第3エッジ(例えば、
図9の第3エッジ9303)と、前記第1エッジの他端と前記第2エッジの他端を連結する第4エッジ(例えば、
図9の第4エッジ9304)と、を含み、前記電子装置が折り畳まれた状態で、前記突出部は、前記第3エッジおよび/または前記第4エッジと接触することができる。
【0128】
一実施形態において、前記ガイドホールは、前記ハウジングの回転軸と平行な方向に対応する前記突出部の断面の長さよりも大きい幅を有する部分を含むことができる。
【0129】
一実施形態において、前記突出部の断面は、円形(例えば、
図12の第1突出部850-1)または多角形(例えば、
図12の第1突出部(850-2、850-4))の形状を有することができる。
【0130】
一実施形態において、前記第1エッジおよび/または第2エッジが曲面(例えば、
図12の第1ガイドホール930-3、930-4)を含むことができる。
【0131】
一実施形態において、前記アーム構造は、前記シャフト部材と連結され、前記シャフト部材に対して回転可能なアーム部材(例えば、
図4の第1アーム部材450および/または第2アーム部材460)と、前記アーム部材に対してスライド可能に前記アーム部材に連結され、前記ハウジングに固定連結される回転部材(例えば、
図4の第1回転部材410および/または第2回転部材420)と、を含むことができる。
【0132】
一実施形態において、前記アーム部材は、延長部分(例えば、
図4の第1延長部分412および/または第2延長部分421)と、前記延長部分の一側から、前記回転軸に実質的に垂直な方向に延び、前記シャフト部材を囲む第1部分(例えば、
図4の第1アーム部材の第1部分451および/または第2アーム部材の第1部分461)と、前記延長部分の他側から、前記回転軸に実質的に垂直な方向に延び、前記回転部材と連結される第2部分(例えば、
図4の第1アーム部材の第3部分453および/または第2アーム部材の第3部分463)と、を含み、前記突出部は、前記アーム部材の前記第2部分に形成されることができる。
【0133】
一実施形態において、前記ハウジングは、前記電子装置の外観を形成するフレーム構造(
図3の第1フレーム構造511および/または第2フレーム構造521)と、前記フレーム構造から前記電子装置の内側に延びるプレート構造(例えば、
図3の第1プレート構造512および/または第2プレート構造522)と、を含み、前記プレート構造には、前記アーム構造が少なくとも部分的に収容される凹部(例えば、
図9の凹部920)が形成され、前記プレート構造の前記凹部には、前記ガイドホールが形成されることができる。
一実施形態において、前記ハウジング上に配置されるフレキシブルディスプレイ(例えば、
図1のフレキシブルディスプレイ10)を含むことができる。
【0134】
一実施形態に係る、電子装置(例えば、
図1の電子装置1)は、ヒンジ構造物(例えば、
図4のヒンジ構造物400)と、前記ヒンジ構造物を挟んで前記ヒンジ構造物に連結される第1ハウジング(例えば、
図3の第1ハウジング51)および第2ハウジング(例えば、
図3の第2ハウジング52)と、前記第1ハウジング、前記ヒンジ構造物、および前記第2ハウジングに跨って配置されるフレキシブルディスプレイ(例えば、
図1のフレキシブルディスプレイ10)と、を含み、前記ヒンジ構造物は、第1シャフト部材(例えば、
図4の第1シャフト部材441)および第2シャフト部材(例えば、
図4の第2シャフト部材442)と、前記第1ハウジングが回転可能に前記第1シャフト部材および前記第1ハウジングに連結される第1アーム構造と、前記第2ハウジングが回転可能に前記第2シャフト部材および前記第2ハウジングに連結される第2アーム構造と、を含み、前記第1ハウジングには、前記第1ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びる第1ガイドホール(例えば、
図9の第1ガイドホール930)が形成され、前記第1アーム構造は、前記第1ガイドホール内に収容される第1突出部(例えば、
図6の第1突出部850)を含み、前記第2ハウジングには、前記第2ハウジングの回転軸に実質的に垂直な方向に延びる第2ガイドホール(例えば、
図15の第2ガイドホール940)が形成され、前記第2アーム構造は、前記第2ガイドホール内に収容される第2突出部(例えば、
図6の第2突出部860)を含み、前記第1突出部は、前記第1ハウジングの回転に応じて前記第1ガイドホール内でスライド移動し、前記第2突出部は、前記第2ハウジングの回転に応じて前記第2ガイドホール内でスライド移動可能である。
【0135】
一実施形態において、前記第1ガイドホールは、第1エッジ(例えば、
図9の第1エッジ9301)と、前記第1エッジに対向し、前記第1エッジよりも前記ヒンジ構造物の中心にさらに近い第2エッジ(例えば、
図9の第2エッジ9302)と、を含み、前記第2ガイドホールは、第3エッジ(例えば、
図15の第1エッジ9401)と、前記第3エッジに対向し、前記第3エッジよりも前記ヒンジ構造物の中心にさらに近い第4エッジ(例えば、
図15の第2エッジ9402)と、を含み、前記第1突出部は、前記第1ハウジングの回転に応じて、前記第1ガイドホールの前記第1エッジと前記第2エッジとの間で移動し、前記第2突出部は、前記第2ハウジングの回転に応じて、前記第2ガイドホールの前記第3エッジと前記第4エッジとの間で移動することができる。
【0136】
一実施形態において、前記電子装置は、前記フレキシブルディスプレイが実質的に1つの平面を形成する展開状態(例えば、
図1の電子装置1の状態)と、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングが少なくとも部分的に重なる折り畳み状態(例えば、
図2の電子装置1の状態)と、を含み、前記展開状態で、前記第1突出部は、前記第1ガイドホールの前記第2エッジよりも前記第1エッジに隣接し、前記第2突出部は、前記第2ガイドホールの前記第4エッジよりも前記第3エッジに隣接し、前記折り畳み状態で、前記第1突出部は、前記第1ガイドホールの前記第1エッジよりも前記第2エッジに隣接し、前記第2突出部は、前記第2ガイドホールの前記第3エッジよりも前記第4エッジに隣接することができる。
一実施形態において、前記第1エッジは、前記第2エッジよりも長く、前記第3エッジは、前記第4エッジよりも長くてもよい。
【0137】
一実施形態において、前記第1ガイドホールは、前記第1エッジと第2エッジを連結する第5エッジ(例えば、
図9の第3エッジ9303および第4エッジ9304)を含み、前記第2ガイドホールは、前記第3エッジと前記第4エッジを連結する第6エッジを含み、前記折り畳み状態で、前記第1突出部は、前記第1ガイドホールの前記第5エッジと接触し、前記第2突出部は、前記第2ガイドホールの前記第6エッジと接触することができる。
【0138】
図16は、一実施形態に係る、ネットワーク環境1600内の電子装置1601のブロック図である。
図16を参照すると、ネットワーク環境1600において、電子装置1601は、第1ネットワーク1698(例えば、近距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置1602と通信するか、または第2ネットワーク1699(例えば、遠距離無線通信ネットワーク)を介して電子装置1604またはサーバ1608のうち少なくとも1つと通信することができる。一実施形態によると、電子装置1601は、サーバ1608を介して電子装置1604と通信することができる。一実施形態によると、電子装置1601は、プロセッサ1620、メモリ1630、入力モジュール1650、音響出力モジュール1655、ディスプレイモジュール1660、オーディオモジュール1670、センサモジュール1676、インターフェース1677、連結端子1678、ハプティックモジュール1679、カメラモジュール1680、電力管理モジュール1688、電池1689、通信モジュール1690、加入者識別モジュール1696、またはアンテナモジュール1697を含むことができる。いくつかの実施形態では、電子装置1601には、この構成要素のうち少なくとも1つ(例えば、連結端子1678)が省略されるか、または1つ以上の他の構成要素が追加されてもよい。いくつかの実施形態では、この構成要素の一部(例えば、センサモジュール1676、カメラモジュール1680、またはアンテナモジュール1697)は、1つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール1660)に統合されてもよい。
【0139】
プロセッサ1620は、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム1640)を実行してプロセッサ1620に連結された電子装置1601の少なくとも1つの他の構成要素(例えば、ハードウェアまたはソフトウェア構成要素)を制御することができ、様々なデータ処理または演算を行うことができる。一実施形態によると、データ処理または演算の少なくとも一部として、プロセッサ1620は、他の構成要素(例えば、センサモジュール1676または通信モジュール1690)から受信した命令またはデータを揮発性メモリ1632に格納し、揮発性メモリ1632に格納された命令またはデータを処理し、結果データを不揮発性メモリ1634に格納することができる。一実施形態によると、プロセッサ1620は、メインプロセッサ1621(例えば、中央処理装置またはアプリケーションプロセッサ)、またはこれとは独立してまたはともに運営可能な補助プロセッサ1623(例えば、グラフィック処理装置、NPU(neural processing unit)、イメージ信号プロセッサ、センサハブプロセッサ、または通信プロセッサ)を含むことができる。例えば、電子装置1601がメインプロセッサ1621および補助プロセッサ1623を含む場合、補助プロセッサ1623は、メインプロセッサ1621よりは低電力を使用するか、または指定された機能に特化するように設定されることができる。補助プロセッサ1623は、メインプロセッサ1621とは別に、またはその一部として実現されてもよい。
【0140】
補助プロセッサ1623は、例えば、メインプロセッサ1621がインアクティブ(例えば、スリープ)状態である間にメインプロセッサ1621に代わって、またはメインプロセッサ1621がアクティブ(例えば、アプリケーションの実行)状態である間にメインプロセッサ1621とともに、電子装置1601の構成要素のうち少なくとも1つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール1660、センサモジュール1676、または通信モジュール1690)と関連する機能または状態の少なくとも一部を制御することができる。一実施形態によると、補助プロセッサ1623(例えば、イメージ信号プロセッサまたは通信プロセッサ)は、機能的に関連のある他の構成要素(例えば、カメラモジュール1680または通信モジュール1690)の一部として実現されてもよい。一実施形態によると、補助プロセッサ1623(例えば、NPU)は、人工知能モデルの処理に特化したハードウェア構造を含むことができる。人工知能モデルは、機械学習により生成されることができる。このような学習は、例えば、人工知能モデルが実行される電子装置1601自体で行われてもよく、別のサーバ(例えば、サーバ1608)を介して行われてもよい。学習アルゴリズムは、例えば、教師あり学習(supervised learning)、教師なし学習(unsupervised learning)、半教師あり学習(semi-supervised learning)、または強化学習(reinforcement learning)を含むことができるが、前述した例に限定されない。人工知能モデルは、複数の人工ニューラルネットワーク層を含むことができる。人工ニューラルネットワークは、ディープニューラルネットワーク(DNN:deep neural network)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、ディープQ-ネットワーク(deep Q-networks)、または上記のうち2つ以上の組み合わせのいずれかであってもよいが、前述した例に限定されない。人工知能モデルは、ハードウェア構造の他に、追加的にまたは代替的に、ソフトウェア構造を含むことができる。
【0141】
メモリ1630は、電子装置1601の少なくとも1つの構成要素(例えば、プロセッサ1620またはセンサモジュール1676)により用いられる様々なデータを格納することができる。データは、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム1640)、およびそれと関連する命令に対する入力データまたは出力データを含むことができる。メモリ1630は、揮発性メモリ1632または不揮発性メモリ1634を含むことができる。
【0142】
プログラム1640は、メモリ1630にソフトウェアとして格納されることができ、例えば、オペレーティングシステム1642、ミドルウェア1644、またはアプリケーション1646を含むことができる。
【0143】
入力モジュール1650は、電子装置1601の構成要素(例えば、プロセッサ1620)に用いられる命令またはデータを電子装置1601の外部(例えば、ユーザ)から受信することができる。入力モジュール1650は、例えば、マイク、マウス、キーボード、キー(例えば、ボタン)、またはデジタルペン(例えば、スタイラスペン)を含むことができる。
【0144】
音響出力モジュール1655は、音響信号を電子装置1601の外部に出力することができる。音響出力モジュール1655は、例えば、スピーカまたはレシーバを含むことができる。スピーカは、マルチメディア再生または録音再生のように一般的な用途として用いることができる。レシーバは、着信電話を受信するために用いることができる。一実施形態によると、レシーバは、スピーカとは別に、またはその一部として実現されてもよい。
【0145】
ディスプレイモジュール1660は、電子装置1601の外部(例えば、ユーザ)に情報を視覚的に提供することができる。ディスプレイモジュール1660は、例えば、ディスプレイ、ホログラム装置、またはプロジェクタ、および当該装置を制御するための制御回路を含むことができる。一実施形態によると、ディスプレイモジュール1660は、タッチを検知するように設定されたタッチセンサ、または前記タッチにより発生する力の強度を測定するように設定された圧力センサを含むことができる。
【0146】
オーディオモジュール1670は、音を電気信号に変換するか、逆に電気信号を声に変換することができる。一実施形態によると、オーディオモジュール1670は、入力モジュール1650を介して音を取得するか、または音響出力モジュール1655、または電子装置1601と直接または無線で連結された外部電子装置(例えば、電子装置1602)(例えば、スピーカまたはヘッドホン)を介して音を出力することができる。
【0147】
センサモジュール1676は、電子装置1601の作動状態(例えば、電力または温度)、または外部の環境状態(例えば、ユーザ状態)を検知し、検知された状態に対応する電気信号またはデータ値を生成することができる。一実施形態によると、センサモジュール1676は、例えば、ジェスチャセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、磁気センサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ、または照度センサを含むことができる。
【0148】
インターフェース1677は、電子装置1601が外部電子装置(例えば、電子装置1602)と直接または無線で連結されるために使用可能な1つ以上の指定されたプロトコルをサポートすることができる。一実施形態によると、インターフェース1677は、例えば、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース、またはオーディオインターフェースを含むことができる。
【0149】
連結端子1678は、それを介して電子装置1601が外部電子装置(例えば、電子装置1602)と物理的に連結可能なコネクタを含むことができる。一実施形態によると、連結端子1678は、例えば、HDMI(登録商標)コネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ、またはオーディオコネクタ(例えば、ヘッドホンコネクタ)を含むことができる。
【0150】
ハプティックモジュール1679は、電気的信号を、ユーザが触覚または運動感覚を介して認知可能な機械的刺激(例えば、振動または動き)または電気的刺激に変換することができる。一実施形態によると、ハプティックモジュール1679は、例えば、モータ、圧電素子、または電気刺激装置を含むことができる。
【0151】
カメラモジュール1680は、静止画および動画を撮影することができる。一実施形態によると、カメラモジュール1680は、1つ以上のレンズ、イメージセンサ、イメージ信号プロセッサ、またはフラッシュを含むことができる。
【0152】
電力管理モジュール1688は、電子装置1601に供給される電力を管理することができる。一実施形態によると、電力管理モジュール1688は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として実現されてもよい。
【0153】
電池1689は、電子装置1601の少なくとも1つの構成要素に電力を供給することができる。一実施形態によると、電池1689は、例えば、再充電が不可能な一次電池、再充電が可能な二次電池、または燃料電池を含むことができる。
【0154】
通信モジュール1690は、電子装置1601と外部電子装置(例えば、電子装置1602、電子装置1604、またはサーバ1608)との間の直接(例えば、有線)通信チャネルまたは無線通信チャネルの確立、および確立された通信チャネルを介した通信の実行をサポートすることができる。通信モジュール1690は、プロセッサ1620(例えば、アプリケーションプロセッサ)とは独立して運営され、直接(例えば、有線)通信または無線通信をサポートする1つ以上の通信プロセッサを含むことができる。一実施形態によると、通信モジュール1690は、無線通信モジュール1692(例えば、セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、またはGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)、または有線通信モジュール1694(例えば、LAN(local area network)通信モジュール、または電力線通信モジュール)を含むことができる。これらの通信モジュールのうち、該当する通信モジュールは、第1ネットワーク1698(例えば、ブルートゥース(登録商標)、Wi-Fi(wireless fidelity)direct、またはIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)、または第2ネットワーク1699(例えば、レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、またはコンピュータネットワーク(例えば、LANまたはWAN)のような遠距離通信ネットワーク)を介して外部の電子装置1604と通信することができる。このような種々の通信モジュールは、1つの構成要素(例えば、単一のチップ)に統合されるか、または互いに別々の複数の構成要素(例えば、複数のチップ)で実現されてもよい。無線通信モジュール1692は、加入者識別モジュール1696に格納された加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて、第1ネットワーク1698または第2ネットワーク1699のような通信ネットワーク内で電子装置1601を確認または認証することができる。
【0155】
無線通信モジュール1692は、4Gネットワーク以後の5Gネットワークおよび次世代通信技術、例えば、新しい無線アクセス技術(new radio access technology)をサポートすることができる。新しい無線アクセス技術は、大容量データの高速伝送(eMBB(enhanced mobile broadband))、端末電力最小化と多数の端末の接続(mMTC(massive machine type communications))、または高信頼度と低遅延(URLLC(ultra-reliable and low-latency communications))をサポートすることができる。無線通信モジュール1692は、例えば、高いデータ伝送率を達成するために、高周波帯域(例えば、mmWave帯域)をサポートすることができる。無線通信モジュール1692は、高周波帯域での性能確保のための様々な技術、例えば、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、FD-MIMO(full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、または大規模アンテナ(large scale antenna)のような技術をサポートすることができる。無線通信モジュール1692は、電子装置1601、外部電子装置(例えば、電子装置1604)、またはネットワークシステム(例えば、第2ネットワーク1699)に規定される様々な要求事項をサポートすることができる。一実施形態によると、無線通信モジュール1692は、eMBBを実現するためのピークデータレート(例えば、20Gbps以上)、mMTCを実現するための損失カバレッジ(例えば、164dB以下)、またはURLLCを実現するためのU-plane latency(例えば、ダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)それぞれ0.5ms以下、またはラウンドトリップ1ms以下)をサポートすることができる。
【0156】
アンテナモジュール1697は、信号または電力を外部(例えば、外部の電子装置)に送信するか、または外部から受信することができる。一実施形態によると、アンテナモジュール1697は、サブストレート(例えば、PCB)上に形成された導電体または導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを含むことができる。一実施形態によると、アンテナモジュール1697は、複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含むことができる。この場合、第1ネットワーク1698または第2ネットワーク1699のような通信ネットワークに用いられる通信方式に適した少なくとも1つのアンテナが、例えば、通信モジュール1690により前記複数のアンテナから選択されることができる。信号または電力は、前記選択された少なくとも1つのアンテナを介して通信モジュール1690と外部の電子装置との間で送信または受信されることができる。いくつかの実施形態によると、放射体以外に他の部品(例えば、RFIC(radio frequency integrated circuit))が、アンテナモジュール1697の一部としてさらに形成されることができる。
【0157】
一実施形態によると、アンテナモジュール1697は、mmWaveアンテナモジュールを形成することができる。一実施形態によると、mmWaveアンテナモジュールは、プリント回路基板、前記プリント回路基板の第1面(例えば、下面)にまたはそれに隣接して配置され、指定された高周波帯域(例えば、mmWave帯域)をサポート可能なRFIC、および前記プリント回路基板の第2面(例えば、上面または側面)にまたはそれに隣接して配置され、前記指定された高周波帯域の信号を送信または受信可能な複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含むことができる。
【0158】
前記構成要素のうち少なくとも一部は、周辺機器間の通信方式(例えば、バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、またはMIPI(mobile industry processor interface))を介して互いに連結され、信号(例えば、命令またはデータ)を互いに交換することができる。
【0159】
一実施形態によると、命令またはデータは、第2ネットワーク1699に連結されたサーバ1608を介して電子装置1601と外部の電子装置1604との間で送信または受信されることができる。外部の電子装置1602または1604それぞれは、電子装置1601と同一または異なる種類の装置であってもよい。一実施形態によると、電子装置1601で実行される動作の全部または一部は、外部の電子装置1602、1604、または1608のうち1つ以上の外部の電子装置で実行されることができる。例えば、電子装置1601がある機能やサービスを自動的に、またはユーザまたは他の装置からの要求に応答して行う必要がある場合、電子装置1601は、機能またはサービスを自ら実行させる代わりに、または追加的に、1つ以上の外部の電子装置にその機能またはそのサービスの少なくとも一部を行うように要求することができる。前記要求を受信した1つ以上の外部の電子装置は、求められた機能またはサービスの少なくとも一部、または前記要求と関連する追加機能またはサービスを実行し、その実行の結果を電子装置1601に伝達することができる。電子装置1601は、前記結果をそのまままたは追加的に処理し、前記要求に対する応答の少なくとも一部として提供することができる。このために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(MEC:mobile edge computing)、またはクライアント-サーバコンピューティング技術を用いることができる。電子装置1601は、例えば、分散コンピューティングまたはモバイルエッジコンピューティングを用いて超低遅延サービスを提供することができる。他の実施形態において、外部の電子装置1604は、IoT(internet of things)機器を含むことができる。サーバ1608は、機械学習および/またはニューラルネットワークを用いたインテリジェントサーバであってもよい。一実施形態によると、外部の電子装置1604またはサーバ1608は、第2ネットワーク1699内に含まれることができる。電子装置1601は、5G通信技術およびIoT関連技術に基づいてインテリジェントサービス(例えば、スマートホーム、スマートシティ、スマートカー、またはヘルスケア)に適用することができる。
【0160】
本文書に開示された一実施形態に係る電子装置は、様々な形態の装置であってもよい。電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例えば、スマートフォン)、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェラブル装置、または家電装置を含むことができる。本文書の実施形態に係る電子装置は、前述した機器に限定されない。
【0161】
本文書の一実施形態およびそれに用いられた用語は、本文書に記載された技術的特徴を特定の実施形態に限定しようとするものではなく、当該実施形態の様々な変更、等価物、または代替物を含むものと理解しなければならない。図面の説明と関連し、類似または関連の構成要素に対しては、類似の参照符号が用いられてもよい。アイテムに対応する名詞の単数形は、関連の文脈上、明らかに他を指示しない限り、前記アイテムを1つまたは複数含んでもよい。本文書において、「AまたはB」、「AおよびBのうち少なくとも1つ」、「AまたはBのうち少なくとも1つ」、「A、B、またはC」、「A、B、およびCのうち少なくとも1つ」、および「A、B、またはCのうち少なくとも1つ」のような語句それぞれは、その語句のうち該当する語句に共に列挙された項目のいずれか1つ、またはこれらの全ての可能な組み合わせを含んでもよい。「第1」、「第2」、「1番目」、または「2番目」のような用語は、単に当該構成要素を他の当該構成要素と区分するために用いられてもよく、当該構成要素を他の側面(例えば、重要性または順序)で限定しない。ある(例えば、第1)構成要素が他の(例えば、第2)構成要素に、「機能的に」または「通信的に」という用語とともに、またはこのような用語なしに、「連結された」または「接続された」と言及された場合、これは、前記ある構成要素が前記他の構成要素に直接的に(例えば、有線で)、無線で、または第3構成要素を介して連結されてもよいことを意味する。
【0162】
本文書の一実施形態で用いられた用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェアで実現されたユニットを含んでもよく、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、または回路などの用語と相互互換的に用いられてもよい。モジュールは、一体に構成された部品、または1つまたはそれ以上の機能を行う、前記部品の最小単位またはその一部となってもよい。例えば、一実施形態によると、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態で実現されてもよい。
【0163】
本文書の一実施形態は、機器(machine)(例えば、電子装置1601)により読み取り可能なストレージ媒体(storage medium)(例えば、内蔵メモリ1636または外装メモリ1638)に格納された1つ以上の命令語を含むソフトウェア(例えば、プログラム1640)として実現されてもよい。例えば、機器(例えば、電子装置1601)のプロセッサ(例えば、プロセッサ1620)は、ストレージ媒体から格納された1つ以上の命令語のうち少なくとも1つの命令を呼び出し、それを実行してもよい。これは、機器が前記呼び出された少なくとも1つの命令語に応じて、少なくとも1つの機能を行うように運営されることを可能にする。前記1つ以上の命令語は、コンパイラにより生成されたコード、またはインタープリタにより実行可能なコードを含んでもよい。機器で読み取り可能なストレージ媒体は、非一時的(non-transitory)ストレージ媒体の形態で提供されてもよい。ここで、「非一時的」は、ストレージ媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal)(例えば、電磁波)を含まないことを意味するだけであって、この用語は、データがストレージ媒体に半永久的に格納される場合と臨時的に格納される場合とを区分しない。
【0164】
一実施形態によると、本文書に開示された一実施形態に係る方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供されてもよい。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者および購買者の間に取引されてもよい。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能なストレージ媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されるか、またはアプリケーションストア(例えば、プレイストアTM)を介してまたは2つのユーザ装置(例えば、スマートフォン)の間に直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロードまたはアップロード)されてもよい。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、製造会社のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、または中継サーバのメモリのような機器で読み取り可能なストレージ媒体に少なくとも一時的に格納されるか、または臨時的に生成されてもよい。
【0165】
一実施形態によると、前述した構成要素それぞれの構成要素(例えば、モジュールまたはプログラム)は、単数または複数の個体を含んでもよく、複数の個体のうちの一部は、他の構成要素に分離配置されてもよい。一実施形態によると、前述した当該構成要素のうち1つ以上の構成要素または動作が省略されるか、または1つ以上の他の構成要素または動作が追加されてもよい。代替的にまたは追加的に、複数の構成要素(例えば、モジュールまたはプログラム)は、1つの構成要素に統合されてもよい。この場合、統合された構成要素は、前記複数の構成要素それぞれの構成要素の1つ以上の機能を、前記統合前に前記複数の構成要素のうち当該構成要素により行われるものと同一または類似に行ってもよい。一実施形態によると、モジュール、プログラム、または他の構成要素により行われる動作は、順次に、並列的に、反復的に、またはヒューリスティックに実行されるか、前記動作のうち1つ以上が異なる順に実行されるか、省略されるか、または1つ以上の他の動作が追加されてもよい。
【国際調査報告】