IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイションの特許一覧

<>
  • 特表-熱バリア特性を有する多層複合体 図1
  • 特表-熱バリア特性を有する多層複合体 図2
  • 特表-熱バリア特性を有する多層複合体 図3
  • 特表-熱バリア特性を有する多層複合体 図4
  • 特表-熱バリア特性を有する多層複合体 図5
  • 特表-熱バリア特性を有する多層複合体 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】熱バリア特性を有する多層複合体
(51)【国際特許分類】
   B32B 27/40 20060101AFI20240614BHJP
   C08K 3/013 20180101ALI20240614BHJP
   C08L 75/04 20060101ALI20240614BHJP
   C08K 3/34 20060101ALI20240614BHJP
   C08K 3/40 20060101ALI20240614BHJP
   C08K 7/14 20060101ALI20240614BHJP
   C08K 5/49 20060101ALI20240614BHJP
   C08K 5/3492 20060101ALI20240614BHJP
   C08K 3/22 20060101ALI20240614BHJP
   C08K 3/32 20060101ALI20240614BHJP
   B32B 27/20 20060101ALI20240614BHJP
   B32B 5/18 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
B32B27/40
C08K3/013
C08L75/04
C08K3/34
C08K3/40
C08K7/14
C08K5/49
C08K5/3492
C08K3/22
C08K3/32
B32B27/20
B32B5/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573192
(86)(22)【出願日】2022-05-26
(85)【翻訳文提出日】2023-11-27
(86)【国際出願番号】 US2022072581
(87)【国際公開番号】W WO2023278915
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110719239.4
(32)【優先日】2021-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】63/220,066
(32)【優先日】2021-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Saint-Gobain Performance Plastics, Corporation
【住所又は居所原語表記】31500 Solon Road Solon, 44139 OH USA
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,フェイ
(72)【発明者】
【氏名】ファルティン,ジャン
(72)【発明者】
【氏名】ジャヤセーラン,センティル
(72)【発明者】
【氏名】ザレスキィ,ロジャー ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,レイチェル
(72)【発明者】
【氏名】ジャニッキ,スタニー
(72)【発明者】
【氏名】ディディエ,ベノワ
(72)【発明者】
【氏名】ドン,ユエ
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ジン
(72)【発明者】
【氏名】ティアン,ウェンチン
【テーマコード(参考)】
4F100
4J002
【Fターム(参考)】
4F100AA01A
4F100AA03B
4F100AA04B
4F100AA08B
4F100AA20A
4F100AC05A
4F100AD11B
4F100AG00A
4F100AH02B
4F100AH03B
4F100AK36B
4F100AK51B
4F100BA02
4F100CA01B
4F100CA23B
4F100DG01A
4F100DG11A
4F100DG15A
4F100DJ01B
4F100EJ02B
4F100EJ42
4F100GB32
4F100GB41
4F100JD01A
4F100JJ03
4F100JJ07
4F100YY00
4F100YY00A
4F100YY00B
4J002CD001
4J002DE146
4J002DJ016
4J002DJ036
4J002DJ056
4J002DK006
4J002DL006
4J002EU186
4J002EW046
4J002EW126
4J002FA046
4J002FD136
4J002GQ00
(57)【要約】
【解決手段】本開示は、第1のバリア層及び第1の発泡体層を含み得る多層複合体に関する。第1の発泡体層は、ポリウレタン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、を含み得る。多層構成要素はまた、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を有し得る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層複合体であって、
第1のバリア層と、
ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含む第1の発泡体層と、を備え、
前記多層複合体が、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、多層複合体。
【請求項2】
多層複合体であって、
第1のバリア層と、
ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含む第1の発泡体層と、を備え、
前記第1のバリア層が、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含み、
前記難燃性充填剤成分が、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、多層複合体。
【請求項3】
前記第1の発泡体層の前記ポリウレタン系マトリックス成分が、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンを含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項4】
前記反応性炭化剤が、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、例えば、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、アルミニウムジエチルホスフィネート、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択され、並びに/又は、
前記無機化合物が、膨張性黒鉛からなる群から選択され、並びに/又は、
前記吸熱分解化合物が、金属水和物、金属ケイ酸塩、アルミニウム三水和物及びホウ酸亜鉛などの炭酸塩、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項5】
前記第1の発泡体層が、前記第1の発泡体層の総重量に対して、少なくとも約40重量%及び約95重量%以下のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項6】
前記第1の発泡体層が、前記第1の発泡体層の総重量に対して、少なくとも約5重量%及び約60重量%以下の難燃性充填剤成分含有量を含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項7】
前記第1の発泡体層が、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項8】
前記多層複合体が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、約300℃以下の低温側温度を含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項9】
前記第1の発泡体層が、少なくとも約0.5mm及び約10mm以下の厚さを含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項10】
前記多層複合体が、少なくとも約0.5mm及び約10mm以下の厚さを含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項11】
前記第1のバリア層が、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含む、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項12】
前記第1のバリア層が、少なくとも約0.05mm及び約7mm以下の厚さを有する、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項13】
前記多層複合体が、第2のバリア層を更に含み、前記第1の発泡体層が、前記第1のバリア層と前記第2のバリア層との間にある、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項14】
前記多層複合体が、第2の発泡体層及び第2のバリア層を更に含み、第2の層が、ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含み、前記第1の発泡体層及び前記第2の発泡体層が、両方とも前記第1のバリア層と前記第2のバリア層との間にある、請求項1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【請求項15】
熱バリアであって、
第1のバリア層と、
ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含む第1の発泡体層と、を備え、
前記熱バリアが、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、熱バリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、多層複合体に関し、具体的には、様々な用途、例えば、バッテリパックにおける熱バリアとして使用するための多層複合体、及び同複合体の形成方法に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
多層複合フィルムは、様々な用途における高温保護のために、例えば、電気自動車バッテリパックにおける熱バリア、高温ケーブル保護における熱バリアカバー、溶射封じ込めのための熱バリア容器などとして使用するために設計され得る。しかしながら、これらの用途及び他の用途において、潜在的な熱成長は、技術の改善に起因して増加し続けている。したがって、かかる高い熱の潜在能力に対して保護する改善されたバリア設計が引き続き必要とされている。
【0003】
第1の態様によれば、多層複合体は、第1のバリア層及び第1の発泡体層を含み得る。第1の発泡体層は、ポリウレタン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、を含み得る。多層構成要素はまた、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を有し得る。
【0004】
更に別の態様によれば、多層複合体は、第1のバリア層及び第1の発泡体層を含み得る。第1の発泡体層は、ポリウレタン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、を含み得る。第1のバリア層は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含み得る。第1の発泡体層の難燃性充填剤成分は、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含み得る。
【0005】
別の態様によれば、熱バリア複合体は、第1のバリア層及び第1の発泡体層を含むことができる。第1の発泡体層は、ポリウレタン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、を含み得る。多層構成要素はまた、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を有し得る。
【0006】
更に別の態様によれば、熱バリア複合体は、第1のバリア層及び第1の発泡体層を含み得る。第1の発泡体層は、ポリウレタン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、を含み得る。第1のバリア層は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含み得る。第1の発泡体層の難燃性充填剤成分は、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施形態は、例として示されており、添付の図面に限定されない。
図1図1は、本明細書において説明された特定の実施形態による、例示的な多層複合体の例解図を含む。
図2図2は、本明細書において説明された特定の実施形態による、例示的な多層複合体の例解図を含む。
図3図3は、本明細書において説明された特定の実施形態による、例示的な多層複合体の例解図を含む。
図4図4は、本明細書において説明された特定の実施形態による、例示的な熱バリア複合体の例解図を含む。
図5図5は、本明細書において説明された特定の実施形態による、例示的な熱バリア複合体の例解図を含む。
図6図6は、本明細書において説明された特定の実施形態による、例示的な熱バリア複合体の例解図を含む。
【0008】
当業者は、図中の要素が簡略化及び明瞭化を目的として例解されており、必ずしも縮尺どおりに描画されていないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の考察は、教示の特定の実施態様及び実施形態に焦点を当てている。詳細な説明は、特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されており、本開示又は教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。本明細書で提供される本開示及び教示に基づいて、他の実施形態を使用することができることが理解されよう。
【0010】
「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではないが、明示的に列挙されていない他の特徴、又はそのような方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は(or)」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すのではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0011】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、そうでないことを意味することが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形が複数形も含むものとして、又はその逆として理解されるべきである。例えば、単一の物品が本明細書に記載されている場合、単一の物品の代わりに2つ以上の物品を使用することができる。同様に、2つ以上の物品が本明細書に記載されている場合、その2つ以上の物品を単一の物品に置き換えることができる。
【0012】
本明細書において説明される実施形態は、概して、第1のバリア層及び第1の発泡体層を含み得る多層複合体を対象とする。特定の実施形態によれば、第1の発泡体層は、ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含み得る。更に他の実施形態によれば、多層複合体は、耐燃性及び圧縮における改善された性能の組み合わせを明示し得る。
【0013】
例解の目的で、図1は、本明細書において説明された実施形態による多層複合体100を示す。図1に示されるように、多層複合体100は、第1のバリア層102及び第1の発泡体層104を含み得る。第1の発泡体層104は、ポリウレタン系マトリックス成分110と、難燃性充填剤成分120と、を含み得る。
【0014】
特定の実施形態によれば、第1の発泡体層104のポリウレタン系マトリックス成分110は、特定の材料を含み得る。例えば、第1の発泡体層104のポリウレタン系マトリックス成分110は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンを含み得る。
【0015】
特定の実施形態によれば、第1の発泡体層104のポリウレタン系マトリックス成分110は、特定の材料からなり得る。例えば、第1の発泡体層104のポリウレタン系マトリックス成分110は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンからなり得る。
【0016】
特定の実施形態によれば、第1の発泡体層104のポリウレタン系マトリックス成分110は、特定の材料の層であり得る。例えば、第1の発泡体層104のポリウレタン系マトリックス成分110は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタン層であり得る。
【0017】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の材料群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤であり得る。
【0018】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の材料を含むことができる。例えば、難燃性充填剤成分120は、反応性炭化剤を含み得る。反応性炭化剤は、高温でポリマー材料などの炭素源と反応して、炭素層を形成することができる化合物として定義され得ることが理解されよう。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、メラミンを含むことができる。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、有機リン化合物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、無機リン化合物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属塩を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、無機化合物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、吸熱分解化合物を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせを含み得る。
【0019】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、反応性炭化剤からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、メラミンからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、有機リン化合物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、無機リン化合物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属塩からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、無機化合物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、吸熱分解化合物からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせからなり得る。
【0020】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の材料の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、反応性炭化剤の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、メラミンの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、有機リン化合物の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、無機リン化合物の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属塩の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、無機化合物の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、吸熱分解化合物の充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0021】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ホスフェートを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホスホネートを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホスフィネートを含み得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせを含み得る。
【0022】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ホスフェートからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホスホネートからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホスフィネートからなり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせからなり得る。
【0023】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ホスフェートの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホスホネートの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホスフィネートの充填剤であり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0024】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の金属塩を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウムジエチルホスフィネートを含み得る。
【0025】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の金属塩からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウムジエチルホスフィネートからなり得る。
【0026】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の金属塩の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウムジエチルホスフィネートの充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の無機化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、膨張性黒鉛を含み得る。
【0027】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の無機化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、膨張性黒鉛からなり得る。
【0028】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の無機化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、膨張性黒鉛充填剤であり得る。
【0029】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の吸熱分解化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属ケイ酸塩を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸塩を含み得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウム三水和物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸亜鉛を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせを含み得る。
【0030】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の吸熱分解化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属ケイ酸塩からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸塩からなり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウム三水和物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸亜鉛からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせからなり得る。
【0031】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の吸熱分解化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属ケイ酸塩充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸塩充填剤であり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウム三水和物充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸亜鉛の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0032】
ある実施形態によれば、第1の発泡体層104は、特定の含有量のポリウレタン系マトリックス成分110を含むことができる。例えば、第1の発泡体層104は、第1の発泡体層104の総重量に対して、少なくとも約40重量%、例えば、少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約65重量%、又は更には少なくとも約70重量%のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含み得る。更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、第1の発泡体層104の総重量に対して約95重量%以下、例えば、約90重量%以下、又は約85重量%以下、又は約80重量%以下、又は更には約75重量%以下のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含み得る。第1の発泡体層104のポリウレタン系マトリックス成分含有量は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層104のポリウレタン系マトリックス成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0033】
なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、特定の含有量の難燃性充填剤成分120を含み得る。例えば、第1の発泡体層104は、第1の発泡体層104の総重量に対して、少なくとも約5重量%、例えば、少なくとも約10重量%、又は少なくとも約15重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は更には少なくとも約35重量%の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、第1の発泡体層104の総重量に対して約60重量%以下、例えば、約55重量%以下、又は約50重量%以下、又は約45重量%以下、又は更には約40重量%以下の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。第1の発泡体層104の難燃性充填剤成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層104の難燃性充填剤成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0034】
特定の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、ASTM D4986に従って測定される際、特定の燃焼性評価を有し得る。特に、発泡体層は、ASTM D4986に従って測定される際、HFB燃焼性評価を有し得る。
【0035】
ある実施形態によれば、多層複合体100は、ASTM D4986に従って測定される際、特定の燃焼性評価を有し得る。特に、発泡体層は、ASTM D4986に従って測定される際、HFB燃焼性評価を有し得る。
【0036】
なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、3mm厚の発泡体が650℃のホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、特定の低温側温度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。ある実施形態によれば、第1の発泡体層104は、約300℃以下、例えば、約275℃以下、又は約250℃以下、又は約225℃以下、又は約200℃以下、又は約175℃以下、又は更には約150℃以下の低温側温度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、少なくとも約25℃の低温側温度を有し得る。第1の発泡体層104の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層104の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0037】
なお他の実施形態によれば、多層複合体100は、3mm厚の発泡体が650℃のホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、特定の低温側温度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。ある実施形態によれば、多層複合体100は、約300℃以下、例えば、約275℃以下、又は約250℃以下、又は約225℃以下、又は約200℃以下、又は約175℃以下、又は更には約150℃以下の低温側温度を有し得る。なお他の実施形態によれば、多層複合体100は、少なくとも約25℃の低温側温度を有し得る。多層複合体100の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層複合体100の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0038】
更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、特定の厚さを有し得る。例えば、第1の発泡体層104は、少なくとも約0.5mm、例えば、少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は更には少なくとも約5.0mmなどの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、約10mm以下、例えば、約9.5mm以下、約9.0mm以下、約8.5mm以下、約8.0mm以下、約7.5mm以下、約7.0mm以下、約6.5mm以下、更には約6.0mm以下などの厚さを有し得る。第1の発泡体層104の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層104の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0039】
更に他の実施形態によれば、多層複合体100は、特定の厚さを有し得る。例えば、多層複合体100は、少なくとも約0.5mm、例えば、少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は更には少なくとも約5.0mmなどの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、多層複合体100は、約10mm以下、例えば、約9.5mm以下、約9.0mm以下、約8.5mm以下、約8.0mm以下、約7.5mm以下、約7.0mm以下、約6.5mm以下、更には約6.0mm以下などの厚さを有し得る。多層複合体100の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層複合体100の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0040】
更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、特定の25%歪み圧縮評価を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、25%歪み圧縮評価が、25%歪みにおける試料測定の圧縮評価として定義され、25%歪みにおける試料の力-圧縮及び圧縮-力-偏向を測定することによって決定される。力-圧縮(Force-to-compress、FTC)は、試料を所定の歪みまで圧縮するピーク力(又は応力)として定義され、圧縮-力-偏向(compression-force-deflection、CFD)は、所望の歪み(すなわち、25%)で保持された場合、試料によって保持されるプラトー又は緩和力(又は応力)として定義される。60秒の保持時間、0.16mm/秒の圧縮速度、及び10グラムのトリガー力の後にFTC値及びCFD値の両方を見出し、かつ記録するテクスチャアナライザを使用して測定を行う。
【0041】
ある実施形態によれば、第1の発泡体層104は、約500kPa以下、例えば、約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下、又は約175kPa以下、又は約150kPa以下、又は約125kPa以下、又は約100kPa以下の25%歪み圧縮評価を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、少なくとも約5kPa、例えば、少なくとも約10kPa、又は少なくとも約15kPa、又は少なくとも約20kPa、又は少なくとも約25kPaの25%歪み圧縮評価を有し得る。第1の発泡体層104の25%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層104の25%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0042】
更に他の実施形態によれば、多層複合体100は、特定の25%歪み圧縮評価を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、25%歪み圧縮評価が、25%歪みにおける試料測定の圧縮評価として定義され、25%歪みにおける試料の力-圧縮及び圧縮-力-偏向を測定することによって決定される。力-圧縮(FTC)は、試料を所定の歪みまで圧縮するピーク力(又は応力)として定義され、圧縮-力-偏向(CFD)は、所望の歪み(すなわち、25%)で保持された場合、試料によって保持されるプラトー又は緩和力(又は応力)として定義される。60秒の保持時間、0.16mm/秒の圧縮速度、及び10グラムのトリガー力の後にFTC値及びCFD値の両方を見出し、かつ記録するテクスチャアナライザを使用して測定を行う。
【0043】
ある実施形態によれば、多層複合体100は、約500kPa以下、例えば、約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下、又は約175kPa以下、又は約150kPa以下、又は約125kPa以下、又は約100kPa以下の25%歪み圧縮評価を有し得る。なお他の実施形態によれば、多層複合体100は、少なくとも約5kPa、例えば、少なくとも約10kPa、又は少なくとも約15kPa、又は少なくとも約20kPa、又は少なくとも約25kPaの25%歪み圧縮評価を有し得る。多層複合体100の25%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層複合体100の25%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0044】
更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、特定の密度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、第1の発泡体層104の密度は、ASTM D1056に従って決定され得る。ある実施形態によれば、第1の発泡体層104は、約600kg/m以下、例えば、約575kg/m以下、又は約550kg/m以下、又は約525kg/m以下、又は約500kg/m以下、又は約450kg/m以下、又は約400kg/m以下、又は約350kg/m以下、又は更には約300kg/m以下の密度を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、少なくとも約50kg/m、例えば、少なくとも約60kg/m、又は少なくとも約80kg/m、又は少なくとも約100kg/m、又は少なくとも約120kg/m、又は少なくとも約140kg/m、又は少なくとも約160kg/m、又は少なくとも約180kg/m、又は少なくとも約200kg/m、又は少なくとも約220kg/m、又は更には少なくとも約240kg/mの密度を有し得る。第1の発泡体層104の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層104の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0045】
更に他の実施形態によれば、多層複合体100は、特定の密度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、多層複合体100の密度は、ASTM D1056に従って決定され得る。ある実施形態によれば、多層複合体100は、約600kg/m以下、例えば、約575kg/m以下、又は約550kg/m以下、又は約525kg/m以下、又は約500kg/m以下、又は約450kg/m以下、又は約400kg/m以下、又は約350kg/m以下、又は更には約300kg/m以下の密度を有し得る。例えば、多層複合体100は、少なくとも約50kg/m、例えば、少なくとも約60kg/m、又は少なくとも約80kg/m、又は少なくとも約100kg/m、又は少なくとも約120kg/m、又は少なくとも約140kg/m、又は少なくとも約160kg/m、又は少なくとも約180kg/m、又は少なくとも約200kg/m、又は少なくとも約220kg/m、又は更には少なくとも約240kg/mの密度を有し得る。多層複合体100の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層複合体100の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0046】
更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、ASTM C518に従って測定される際、特定の熱伝導率を有し得る。例えば、第1の発泡体層104は、少なくとも約0.01W/mK、例えば、少なくとも約0.02W/mK、又は少なくとも約0.03W/mK、又は少なくとも約0.04W/mK、又は更には少なくとも約0.05W/mKなどの熱伝導率を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層104は、約0.15W/mK以下、例えば、約0.14W/mK以下、又は約0.13W/mK以下、又は約0.12W/mK以下、又は約0.11W/mK以下、又は約0.10W/mK以下、又は約0.09W/mK以下、又は約0.08W/mK以下、又は更には約0.07W/mK以下などの熱伝導率を有し得る。第1の発泡体層104の熱伝導率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層104の熱伝導率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0047】
更に他の実施形態によれば、多層複合体100は、ASTM C518に従って測定される際、特定の熱伝導率を有し得る。例えば、多層複合体100は、少なくとも約0.01W/mK、例えば、少なくとも約0.02W/mK、又は少なくとも約0.03W/mK、又は少なくとも約0.04W/mK、又は更には少なくとも約0.05W/mKの熱伝導率を有し得る。なお他の実施形態によれば、多層複合体100は、約0.15W/mK以下、例えば、約0.14W/mK以下、又は約0.13W/mK以下、又は約0.12W/mK以下、又は約0.11W/mK以下、又は約0.10W/mK以下、又は約0.09W/mK以下、又は約0.08W/mK以下、又は更には約0.07W/mK以下などの熱伝導率を有し得る。多層複合体100の熱伝導率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。多層複合体100の熱伝導性は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0048】
なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料であり得る。
【0049】
なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、特定の材料を含み得る。例えば、第1のバリア層102は、マイカを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、マイカ-ガラス繊維複合体を含み得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、ガラス布を含み得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、シリカ布を含み得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、バサルト布を含み得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、バーミキュライト被覆ガラス布を含み得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、エアロゲルを含み得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、不織ガラス布を含み得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせを含み得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層を含み得る。
【0050】
なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、特定の材料からなり得る。例えば、第1のバリア層102は、マイカからなり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、マイカ-繊維ガラス複合体からなり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、ガラス布からなり得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、シリカ布からなり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、バサルト布からなり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、バーミキュライト被覆ガラス布からなり得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、エアロゲルからなり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、不織ガラス布からなり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせからなり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層からなり得る。
【0051】
なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、特定の材料層であり得る。例えば、第1のバリア層102は、マイカ層であり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、マイカ-ガラス繊維複合体層であり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、ガラス繊維層であり得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、シリカ繊維層であり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、バサルト布層であり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、バーミキュライト被覆ガラス繊維層であり得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、エアロゲル層であり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、不織ガラス布層であり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせの層であり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層の層であり得る。
【0052】
更に他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、特定の厚さを有し得る。例えば、第1のバリア層102は、少なくとも約0.05mm、例えば、少なくとも約0.1mm、又は少なくとも約0.2mm、又は少なくとも約0.3mm、又は少なくとも約0.4mm、又は少なくとも約0.5mm、又は少なくとも約0.6mm、又は少なくとも約0.7mm、又は少なくとも約0.8mm、又は少なくとも約0.9mm、又は少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.1mm、又は少なくとも約1.2mm、又は少なくとも約1.3mm、又は更には少なくとも約1.4mmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層102は、約7mm以下、例えば、約6.5mm以下、又は約6.0mm以下、又は約5.5mm以下、又は約5.0mm以下、又は約4.5mm以下、又は約4.0mm以下、又は約3.5mm以下、又は約3.0mm以下、又は約2.9mm以下、又は約2.8mm以下、又は約2.7mm以下、又は約2.6mm以下、又は約2.5mm以下、又は約2.4mm以下、又は約2.3mm以下、又は更に約2.2mm以下の厚さを有し得る。第1のバリア層102の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。第1のバリア層102の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0053】
図2は、本明細書において説明された実施形態による別の多層複合体200を示す。図2に示されるように、多層複合体200は、第1のバリア層202、第1の発泡体層204、及び第2のバリア層206を含み得る。第1の発泡体層204は、ポリウレタン系マトリックス成分210と、難燃性充填剤成分220と、を含み得る。
【0054】
多層複合体200、及び図2に示されるような多層複合体200に関して説明される全ての構成要素は、図1の対応する構成要素に関連して本明細書において説明されたいずれの特性も有し得ることが理解されよう。特に、図2に示される多層複合体200、第1のバリア層202、第1の発泡体層204、ポリウレタン系マトリックス成分210、及び難燃性充填剤成分220の特性は、それぞれ、図1に示される多層複合体100、第1のバリア層102、第1の発泡体層104、ポリウレタン系マトリックス成分110、及び難燃性充填剤成分120に関して本明細書において説明される対応する特性のうちのいずれかを有し得る。
【0055】
なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料であり得る。
【0056】
なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、特定の材料を含み得る。例えば、第2のバリア層206は、マイカを含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、マイカ-ガラス繊維複合体を含み得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、ガラス布を含み得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、シリカ布を含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、バサルト布を含み得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、バーミキュライト被覆ガラス布を含み得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、エアロゲルを含み得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、不織ガラス布を含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせを含み得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層を含み得る。
【0057】
なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、特定の材料からなり得る。例えば、第2のバリア層206は、マイカからなり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、マイカ-繊維ガラス複合体からなり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、ガラス布からなり得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、シリカ布からなり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、バサルト布からなり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、バーミキュライト被覆ガラス布からなり得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、エアロゲルからなり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、不織ガラス布からなり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせからなり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層からなり得る。
【0058】
なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、特定の材料層であり得る。例えば、第2のバリア層206は、マイカ層であり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、マイカ-ガラス繊維複合体層であり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、ガラス繊維層であり得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、シリカ繊維層であり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、バサルト布層であり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、バーミキュライト被覆ガラス繊維層であり得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、エアロゲル層であり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、不織ガラス布層であり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせの層であり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層の層であり得る。
【0059】
更に他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、特定の厚さを有し得る。例えば、第2のバリア層206は、少なくとも約0.05mm、例えば、少なくとも約0.1mm、又は少なくとも約0.2mm、又は少なくとも約0.3mm、又は少なくとも約0.4mm、又は少なくとも約0.5mm、又は少なくとも約0.6mm、又は少なくとも約0.7mm、又は少なくとも約0.8mm、又は少なくとも約0.9mm、又は少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.1mm、又は少なくとも約1.2mm、又は少なくとも約1.3mm、又は更には少なくとも約1.4mmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層206は、約7mm以下、例えば、約6.5mm以下、又は約6.0mm以下、又は約5.5mm以下、又は約5.0mm以下、又は約4.5mm以下、又は約4.0mm以下、又は約3.5mm以下、又は約3.0mm以下、又は約2.9mm以下、又は約2.8mm以下、又は約2.7mm以下、又は約2.6mm以下、又は約2.5mm以下、又は約2.4mm以下、又は約2.3mm以下、又は更に約2.2mm以下の厚さを有し得る。第2のバリア層206の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。第2のバリア層206の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0060】
図3は、本明細書において説明された実施形態による別の多層複合体300を示す。図3に示されるように、多層複合体300は、第1のバリア層302、第1の発泡体層304、第2の発泡体層308、及び第2のバリア層306を含み得る。第1の発泡体層304は、ポリウレタン系マトリックス成分310と、難燃性充填剤成分320と、を含み得る。第2の発泡体層308は、ポリウレタン系マトリックス成分340と、難燃性充填剤成分350と、を含み得る。図3に示されるように、第1の発泡体層304及び第2の発泡体層308は両方とも、第1のバリア層302と第2のバリア層306との間にある。
【0061】
多層複合体300、及び図2に示されるような多層複合体200に関して説明される全ての構成要素は、図1及び/又は図2の対応する構成要素に関連して本明細書において説明されたいずれの特性も有し得ることが理解されよう。特に、図3に示される多層複合体300、第1のバリア層302、第1の発泡体層304、第2のバリア層306、ポリウレタン系マトリックス成分310、及び難燃性充填剤成分320の特性は、それぞれ、図1図2)に示される多層複合体100(200)、第1のバリア層102(202)、第1の発泡体層104(204)、ポリウレタン系マトリックス成分110(210)、及び難燃性充填剤成分120(220)に関して本明細書において説明される対応する特性のうちのいずれかを有し得る。
【0062】
特定の実施形態によれば、第2の発泡体層308のポリウレタン系マトリックス成分340は、特定の材料を含み得る。例えば、第2の発泡体層308のポリウレタン系マトリックス成分340は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンを含み得る。
【0063】
特定の実施形態によれば、第2の発泡体層308のポリウレタン系マトリックス成分340は、特定の材料からなり得る。例えば、第2の発泡体層308のポリウレタン系マトリックス成分340は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンからなり得る。
【0064】
特定の実施形態によれば、第2の発泡体層308のポリウレタン系マトリックス成分340は、特定の材料の層であり得る。例えば、第2の発泡体層308のポリウレタン系マトリックス成分340は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタン層であり得る。
【0065】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の材料群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤であり得る。
【0066】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の材料を含むことができる。例えば、難燃性充填剤成分350は、反応性炭化剤を含み得る。ここでも反応性炭化剤は、高温でポリマー材料などの炭素源と反応して、炭素層を形成することができる化合物として定義され得ることが理解されよう。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、メラミンを含むことができる。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、有機リン化合物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、無機リン化合物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、金属塩を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、無機化合物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、吸熱分解化合物を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせを含み得る。
【0067】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、反応性炭化剤からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、メラミンからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、メラミンからなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、無機リン化合物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、金属塩からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、無機化合物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、吸熱分解化合物からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせからなり得る。
【0068】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の材料の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、反応性炭化剤の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、メラミンの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、有機リン化合物の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、無機リン化合物の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、金属塩の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、無機化合物の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、吸熱分解化合物の充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0069】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、ホスフェートを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホスホネートを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホスフィネートを含み得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせを含み得る。
【0070】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、ホスフェートからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホスホネートからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホスフィネートからなり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせからなり得る。
【0071】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、ホスフェートの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホスホネートの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホスフィネートの充填剤であり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0072】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の金属塩を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、アルミニウムジエチルホスフィネートを含み得る。
【0073】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の金属塩からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、アルミニウムジエチルホスフィネートからなり得る。
【0074】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の金属塩の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、アルミニウムジエチルホスフィネートの充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の無機化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、膨張性黒鉛を含み得る。
【0075】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の無機化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、膨張性黒鉛からなり得る。
【0076】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の無機化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、膨張性黒鉛充填剤であり得る。
【0077】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の吸熱分解化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、金属水和物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、金属ケイ酸塩を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、炭酸塩を含み得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、アルミニウム三水和物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホウ酸亜鉛を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせを含み得る。
【0078】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の吸熱分解化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、金属水和物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、金属ケイ酸塩からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、炭酸塩からなり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、アルミニウム三水和物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホウ酸亜鉛からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせからなり得る。
【0079】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、特定の吸熱分解化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分350は、金属水和物充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、金属ケイ酸塩充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、炭酸塩充填剤であり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、アルミニウム三水和物充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、ホウ酸亜鉛の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分350は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0080】
ある実施形態によれば、第2の発泡体層308は、特定の含有量のポリウレタン系マトリックス成分340を含むことができる。例えば、第2の発泡体層308は、第2の発泡体層308の総重量に対して、少なくとも約40重量%、例えば、少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約65重量%、又は更には少なくとも約70重量%のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含み得る。更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、第2の発泡体層308の総重量に対して約95重量%以下、例えば、約90重量%以下、又は約85重量%以下、又は約80重量%以下、又は更には約75重量%以下のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含み得る。第2の発泡体層308のポリウレタン系マトリックス成分含有量は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層308のポリウレタン系マトリックス成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0081】
なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、特定の含有量の難燃性充填剤成分350を含み得る。例えば、第2の発泡体層308は、第2の発泡体層308の総重量に対して、少なくとも約5重量%、例えば、少なくとも約10重量%、又は少なくとも約15重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は更には少なくとも約35重量%の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、第2の発泡体層308の総重量に対して約60重量%以下、例えば、約55重量%以下、又は約50重量%以下、又は約45重量%以下、又は更には約40重量%以下の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。第2の発泡体層308の難燃性充填剤成分含有量は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層308の難燃性充填剤成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0082】
特定の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、ASTM D4986に従って測定される際、特定の燃焼性評価を有し得る。特に、発泡体層は、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を有し得る。
【0083】
特定の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、ASTM D3801に従って測定される際、特定の燃焼性評価を有し得る。特に、発泡体層は、ASTM D3801に従って測定される際、V-0燃焼性評価を有し得る。
【0084】
なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、3mm厚の発泡体が650℃のホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、特定の低温側温度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。ある実施形態によれば、第2の発泡体層308は、約300℃以下、例えば、約275℃以下、又は約250℃以下、又は約225℃以下、又は約200℃以下、又は約175℃以下、又は更には約150℃以下の低温側温度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、少なくとも約25℃の低温側温度を有し得る。第2の発泡体層308の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層308の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0085】
更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、特定の厚さを有し得る。例えば、第2の発泡体層308は、少なくとも約0.5mm、例えば、少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は更には少なくとも約5.0mmなどの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、約10mm以下、例えば、約9.5mm以下、約9.0mm以下、約8.5mm以下、約8.0mm以下、約7.5mm以下、約7.0mm以下、約6.5mm以下、更には約6.0mm以下などの厚さを有し得る。第2の発泡体層308の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層308の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0086】
更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、特定の25%歪み圧縮評価を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、25%歪み圧縮評価が、25%歪みにおける試料測定の圧縮評価として定義され、25%歪みにおける試料の力-圧縮及び圧縮-力-偏向を測定することによって決定される。力-圧縮(FTC)は、試料を所定の歪みまで圧縮するピーク力(又は応力)として定義され、圧縮-力-偏向(CFD)は、所望の歪み(すなわち、25%)で保持された場合、試料によって保持されるプラトー又は緩和力(又は応力)として定義される。60秒の保持時間、0.16mm/秒の圧縮速度、及び10グラムのトリガー力の後にFTC値及びCFD値の両方を見出し、かつ記録するテクスチャアナライザを使用して測定を行う。
【0087】
ある実施形態によれば、第2の発泡体層308は、約500kPa以下、例えば、約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下、又は約175kPa以下、又は約150kPa以下、又は約125kPa以下、又は約100kPa以下の25%歪み圧縮評価を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、少なくとも約5kPa、例えば、少なくとも約10kPa、又は少なくとも約15kPa、又は少なくとも約20kPa、又は少なくとも約25kPaの25%歪み圧縮評価を有し得る。第2の発泡体層308の25%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層308の50%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0088】
更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、特定の密度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、第2の発泡体層308の密度は、ASTM D1056に従って決定され得る。ある実施形態によれば、第2の発泡体層308は、約600kg/m以下、例えば、約575kg/m以下、又は約550kg/m以下、又は約525kg/m以下、又は約500kg/m以下、又は約450kg/m以下、又は約400kg/m以下、又は約350kg/m以下、又は更に約300kg/m以下の密度を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、少なくとも約50kg/m、例えば、少なくとも約60kg/m、又は少なくとも約80kg/m、又は少なくとも約100kg/m、又は少なくとも約120kg/m、又は少なくとも約140kg/m、又は少なくとも約160kg/m、又は少なくとも約180kg/m、又は少なくとも約200kg/m、又は少なくとも約220kg/m、又は更には少なくとも約240kg/mの密度を有し得る。第2の発泡体層308の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層308の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0089】
更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、ASTM C518に従って測定される際、特定の熱伝導率を有し得る。例えば、第2の発泡体層308は、少なくとも約0.01W/mK、例えば、少なくとも約0.02W/mK、又は少なくとも約0.03W/mK、又は少なくとも約0.04W/mK、又は更には少なくとも約0.05W/mKなどの熱伝導率を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層308は、約0.15W/mK以下、例えば、約0.14W/mK以下、又は約0.13W/mK以下、又は約0.12W/mK以下、又は約0.11W/mK以下、又は約0.10W/mK以下、又は約0.09W/mK以下、又は約0.08W/mK以下、又は更には約0.07W/mK以下などの熱伝導率を有し得る。第2の発泡体層308の熱伝導率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層308の熱伝導率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0090】
ある実施形態によれば、本明細書において説明される発泡体層は、発泡体材料又は発泡体層のための任意の許容可能な形成プロセスに従って形成され得る。
【0091】
ここで、本明細書において説明される追加の実施形態に目を向けると、かかる実施形態は、概して、第1のバリア層及び第1の発泡体層を含み得る熱バリア複合体を対象とする。特定の実施形態によれば、第1の発泡体層は、ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含み得る。更に他の実施形態によれば、熱バリア複合体は、耐燃性及び圧縮における改善された性能の組み合わせを明示し得る。
【0092】
例解の目的で、図4は、本明細書において説明された実施形態による熱バリア複合体400を示す。図4に示されるように、熱バリア複合体400は、第1のバリア層402及び第1の発泡体層404を含み得る。第1の発泡体層404は、ポリウレタン系マトリックス成分410と、難燃性充填剤成分420と、を含み得る。
【0093】
特定の実施形態によれば、第1の発泡体層404のポリウレタン系マトリックス成分410は、特定の材料を含み得る。例えば、第1の発泡体層404のポリウレタン系マトリックス成分410は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンを含み得る。
【0094】
特定の実施形態によれば、第1の発泡体層404のポリウレタン系マトリックス成分410は、特定の材料からなり得る。例えば、第1の発泡体層404のポリウレタン系マトリックス成分410は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンからなり得る。
【0095】
特定の実施形態によれば、第1の発泡体層404のポリウレタン系マトリックス成分410は、特定の材料の層であり得る。例えば、第1の発泡体層404のポリウレタン系マトリックス成分410は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタン層であり得る。
【0096】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の材料群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤であり得る。
【0097】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の材料を含むことができる。例えば、難燃性充填剤成分420は、反応性炭化剤を含み得る。ここでも反応性炭化剤は、高温でポリマー材料などの炭素源と反応して、炭素層を形成することができる化合物として定義され得ることが理解されよう。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、メラミンを含むことができる。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、有機リン化合物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、無機リン化合物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、金属塩を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、無機化合物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、吸熱分解化合物を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせを含み得る。
【0098】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、反応性炭化剤からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、メラミンからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、有機リン化合物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、無機リン化合物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、金属塩からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、無機化合物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、吸熱分解化合物からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせからなり得る。
【0099】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の材料の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、反応性炭化剤の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、メラミンの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、有機リン化合物の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、無機リン化合物の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、金属塩の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、無機化合物の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、吸熱分解化合物の充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0100】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、ホスフェートを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホスホネートを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホスフィネートを含み得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせを含み得る。
【0101】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、ホスフェートからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホスホネートからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホスフィネートからなり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせからなり得る。
【0102】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、ホスフェートの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホスホネートの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホスフィネートの充填剤であり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0103】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の金属塩を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、アルミニウムジエチルホスフィネートを含み得る。
【0104】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の金属塩からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、アルミニウムジエチルホスフィネートからなり得る。
【0105】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の金属塩の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、アルミニウムジエチルホスフィネートの充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の無機化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、膨張性黒鉛を含み得る。
【0106】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の無機化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、膨張性黒鉛からなり得る。
【0107】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の無機化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、膨張性黒鉛充填剤であり得る。
【0108】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の吸熱分解化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、金属水和物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、金属ケイ酸塩を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、炭酸塩を含み得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、アルミニウム三水和物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホウ酸亜鉛を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせを含み得る。
【0109】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の吸熱分解化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、金属水和物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、金属ケイ酸塩からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、炭酸塩からなり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、アルミニウム三水和物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホウ酸亜鉛からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせからなり得る。
【0110】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、特定の吸熱分解化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分420は、金属水和物充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、金属ケイ酸塩充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、炭酸塩充填剤であり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、アルミニウム三水和物充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、ホウ酸亜鉛の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分420は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0111】
ある実施形態によれば、第1の発泡体層404は、特定の含有量のポリウレタン系マトリックス成分410を含むことができる。例えば、第1の発泡体層404は、第1の発泡体層404の総重量に対して、少なくとも約40重量%、例えば、少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約65重量%、又は更には少なくとも約70重量%のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含み得る。更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、第1の発泡体層404の総重量に対して約95重量%以下、例えば、約90重量%以下、又は約85重量%以下、又は約80重量%以下、又は更には約75重量%以下のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含み得る。第1の発泡体層404のポリウレタン系マトリックス成分含有量は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層404のポリウレタン系マトリックス成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0112】
なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、特定の含有量の難燃性充填剤成分420を含み得る。例えば、第1の発泡体層404は、第1の発泡体層404の総重量に対して、少なくとも約5重量%、例えば、少なくとも約10重量%、又は少なくとも約15重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は更には少なくとも約35重量%の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、第1の発泡体層404の総重量に対して約60重量%以下、例えば、約55重量%以下、又は約50重量%以下、又は約45重量%以下、又は更には約40重量%以下の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。第1の発泡体層404の難燃性充填剤成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層404の難燃性充填剤成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0113】
特定の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、ASTM D4986に従って測定される際、特定の燃焼性評価を有し得る。特に、発泡体層は、ASTM D4986に従って測定される際、HFB燃焼性評価を有し得る。
【0114】
ある実施形態によれば、多層複合体400は、ASTM D4986に従って測定される際、特定の燃焼性評価を有し得る。特に、発泡体層は、ASTM D4986に従って測定される際、HFB燃焼性評価を有し得る。
【0115】
なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、3mm厚の発泡体が650℃のホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、特定の低温側温度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。ある実施形態によれば、第1の発泡体層404は、約300℃以下、例えば、約275℃以下、又は約250℃以下、又は約225℃以下、又は約200℃以下、又は約175℃以下、又は更には約150℃以下の低温側温度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、少なくとも約25℃の低温側温度を有し得る。第1の発泡体層404の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層404の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0116】
なお他の実施形態によれば、熱バリア複合体400は、3mm厚の発泡体が650℃のホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、特定の低温側温度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。ある実施形態によれば、熱バリア複合体400は、約300℃以下、例えば、約275℃以下、又は約250℃以下、又は約225℃以下、又は約200℃以下、又は約175℃以下、又は更には約150℃以下の低温側温度を有し得る。なお他の実施形態によれば、熱バリア複合体400は、少なくとも約25℃の低温側温度を有し得る。熱バリア複合体400の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。熱バリア複合体400の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0117】
更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、特定の厚さを有し得る。例えば、第1の発泡体層404は、少なくとも約0.5mm、例えば、少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は更には少なくとも約5.0mmなどの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、約10mm以下、例えば、約9.5mm以下、約9.0mm以下、約8.5mm以下、約8.0mm以下、約7.5mm以下、約7.0mm以下、約6.5mm以下、更には約6.0mm以下などの厚さを有し得る。第1の発泡体層404の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層404の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0118】
更に他の実施形態によれば、熱バリア複合体400は、特定の厚さを有し得る。例えば、熱バリア複合体400は、少なくとも約0.5mm、例えば、少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は更には少なくとも約5.0mmなどの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、熱バリア複合体400は、約10mm以下、例えば、約9.5mm以下、約9.0mm以下、約8.5mm以下、約8.0mm以下、約7.5mm以下、約7.0mm以下、約6.5mm以下、更には約6.0mm以下などの厚さを有し得る。熱バリア複合体400の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。熱バリア複合体400の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0119】
更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、特定の25%歪み圧縮評価を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、25%歪み圧縮評価が、25%歪みにおける試料測定の圧縮評価として定義され、25%歪みにおける試料の力-圧縮及び圧縮-力-偏向を測定することによって決定される。力-圧縮(FTC)は、試料を所定の歪みまで圧縮するピーク力(又は応力)として定義され、圧縮-力-偏向(CFD)は、所望の歪み(すなわち、25%)で保持された場合、試料によって保持されるプラトー又は緩和力(又は応力)として定義される。60秒の保持時間、0.16mm/秒の圧縮速度、及び10グラムのトリガー力の後にFTC値及びCFD値の両方を見出し、かつ記録するテクスチャアナライザを使用して測定を行う。
【0120】
ある実施形態によれば、第1の発泡体層404は、約500kPa以下、例えば、約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下、又は約175kPa以下、又は約150kPa以下、又は約125kPa以下、又は約100kPa以下の25%歪み圧縮評価を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、少なくとも約5kPa、例えば、少なくとも約10kPa、又は少なくとも約15kPa、又は少なくとも約20kPa、又は少なくとも約25kPaの25%歪み圧縮評価を有し得る。第1の発泡体層404の25%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層404の25%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0121】
更に他の実施形態によれば、熱バリア複合体400は、特定の25%歪み圧縮評価を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、25%歪み圧縮評価が、25%歪みにおける試料測定の圧縮評価として定義され、25%歪みにおける試料の力-圧縮及び圧縮-力-偏向を測定することによって決定される。力-圧縮(FTC)は、試料を所定の歪みまで圧縮するピーク力(又は応力)として定義され、圧縮-力-偏向(CFD)は、所望の歪み(すなわち、25%)で保持された場合、試料によって保持されるプラトー又は緩和力(又は応力)として定義される。60秒の保持時間、0.16mm/秒の圧縮速度、及び10グラムのトリガー力の後にFTC値及びCFD値の両方を見出し、かつ記録するテクスチャアナライザを使用して測定を行う。
【0122】
ある実施形態によれば、熱バリア複合体400は、約500kPa以下、例えば、約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下、又は約175kPa以下、又は約150kPa以下、又は約125kPa以下、又は約100kPa以下の25%歪み圧縮評価を有し得る。なお他の実施形態によれば、熱バリア複合体400は、少なくとも約5kPa、例えば、少なくとも約10kPa、又は少なくとも約15kPa、又は少なくとも約20kPa、又は少なくとも約25kPaの25%歪み圧縮評価を有し得る。熱バリア複合体400の25%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。熱バリア複合体400の25%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0123】
更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、特定の密度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、第1の発泡体層404の密度は、ASTM D1056に従って決定され得る。ある実施形態によれば、第1の発泡体層404は、約600kg/m以下、例えば、約575kg/m以下、又は約550kg/m以下、又は約525kg/m以下、又は約500kg/m以下、又は約450kg/m以下、又は約400kg/m以下、又は約350kg/m以下、又は更には約300kg/m以下の密度を有し得る。更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、少なくとも約50kg/m、例えば、少なくとも約60kg/m又は少なくとも約80kg/m又は少なくとも約100kg/m又は少なくとも約120kg/m又は少なくとも約140kg/m又は少なくとも約160kg/m又は少なくとも約180kg/m又は少なくとも約200kg/m又は少なくとも約220kg/m又は更には少なくとも約240kg/mの密度を有し得る。第1の発泡体層404の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層404の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0124】
更に他の実施形態によれば、熱バリア複合体400は、特定の密度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、熱バリア複合体400の密度は、ASTM D1056に従って決定され得る。ある実施形態によれば、熱バリア複合体400は、約600kg/m以下、例えば、約575kg/m以下、又は約550kg/m以下、又は約525kg/m以下、又は約500kg/m以下、又は約450kg/m以下、又は約400kg/m以下、又は約350kg/m以下、又は更には約300kg/m以下の密度を有し得る。更に他の実施形態によれば、熱バリア複合体400は、少なくとも約50kg/m、例えば、少なくとも約60kg/m、又は少なくとも約80kg/m、又は少なくとも約100kg/m、又は少なくとも約120kg/m、又は少なくとも約140kg/m、又は少なくとも約160kg/m、又は少なくとも約180kg/m、又は少なくとも約200kg/m、又は少なくとも約220kg/m、又は更には少なくとも約240kg/mの密度を有し得る。熱バリア複合体400の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。熱バリア複合体400の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0125】
更に他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、ASTM C518に従って測定される際、特定の熱伝導率を有し得る。例えば、第1の発泡体層404は、少なくとも約0.01W/mK、例えば、少なくとも約0.02W/mK、又は少なくとも約0.03W/mK、又は少なくとも約0.04W/mK、又は更には少なくとも約0.05W/mKなどの熱伝導率を有し得る。なお他の実施形態によれば、第1の発泡体層404は、約0.15W/mK以下、例えば、約0.14W/mK以下、又は約0.13W/mK以下、又は約0.12W/mK以下、又は約0.11W/mK以下、又は約0.10W/mK以下、又は約0.09W/mK以下、又は約0.08W/mK以下、又は更には約0.07W/mK以下などの熱伝導率を有し得る。第1の発泡体層404の熱伝導率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第1の発泡体層404の熱伝導率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0126】
更に他の実施形態によれば、熱バリア複合体400は、ASTM C518に従って測定される際、特定の熱伝導率を有し得る。例えば、熱バリア複合体400は、少なくとも約0.01W/mK、例えば、少なくとも約0.02W/mK、又は少なくとも約0.03W/mK、又は少なくとも約0.04W/mK、又は更には少なくとも約0.05W/mKの熱伝導率を有し得る。なお他の実施形態によれば、熱バリア複合体400は、約0.15W/mK以下、例えば、約0.14W/mK以下、又は約0.13W/mK以下、又は約0.12W/mK以下、又は約0.11W/mK以下、又は約0.10W/mK以下、又は約0.09W/mK以下、又は約0.08W/mK以下、又は更には約0.07W/mK以下などの熱伝導率を有し得る。熱バリア複合体400の熱伝導率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。熱バリア複合体400の熱伝導性は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0127】
なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料であり得る。
【0128】
なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、特定の材料を含み得る。例えば、第1のバリア層402は、マイカを含み得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、マイカ-ガラス繊維複合体を含み得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、ガラス布を含み得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、シリカ布を含み得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、バサルト布を含み得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、バーミキュライト被覆ガラス布を含み得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、エアロゲルを含み得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、不織ガラス布を含み得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせを含み得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層を含み得る。
【0129】
なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、特定の材料からなり得る。例えば、第1のバリア層402は、マイカからなり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、マイカ-繊維ガラス複合体からなり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、ガラス布からなり得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、シリカ布からなり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、バサルト布からなり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、バーミキュライト被覆ガラス布からなり得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、エアロゲルからなり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、不織ガラス布からなり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせからなり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層からなり得る。
【0130】
なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、特定の材料層であり得る。例えば、第1のバリア層402は、マイカ層であり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、マイカ-ガラス繊維複合体層であり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、ガラス繊維層であり得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、シリカ繊維層であり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、バサルト布層であり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、バーミキュライト被覆ガラス繊維層であり得る。他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、エアロゲル層であり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、不織ガラス布層であり得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせの層であり得る。更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層の層であり得る。
【0131】
更に他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、特定の厚さを有し得る。例えば、第1のバリア層402は、少なくとも約0.05mm、例えば、少なくとも約0.1mm、又は少なくとも約0.2mm、又は少なくとも約0.3mm、又は少なくとも約0.4mm、又は少なくとも約0.5mm、又は少なくとも約0.6mm、又は少なくとも約0.7mm、又は少なくとも約0.8mm、又は少なくとも約0.9mm、又は少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.1mm、又は少なくとも約1.2mm、又は少なくとも約1.3mm、又は更には少なくとも約1.4mmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第1のバリア層402は、約7mm以下、例えば、約6.5mm以下、又は約6.0mm以下、又は約5.5mm以下、又は約5.0mm以下、又は約4.5mm以下、又は約4.0mm以下、又は約3.5mm以下、又は約3.0mm以下、又は約2.9mm以下、又は約2.8mm以下、又は約2.7mm以下、又は約2.6mm以下、又は約2.5mm以下、又は約2.4mm以下、又は約2.3mm以下、又は更に約2.2mm以下の厚さを有し得る。第1のバリア層402の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。第1のバリア層402の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0132】
図5は、本明細書において説明された実施形態による別の熱バリア複合体500を示す。図5に示されるように、熱バリア複合体500は、第1のバリア層502、第1の発泡体層504、及び第2のバリア層506を含み得る。第1の発泡体層504は、ポリウレタン系マトリックス成分510と、難燃性充填剤成分520と、を含み得る。
【0133】
熱バリア複合体500、及び図5に示されるような熱バリア複合体500に関して説明される全ての構成要素は、図4の対応する構成要素に関連して本明細書において説明されたいずれの特性も有し得ることが理解されよう。特に、図5に示される熱バリア複合体500、第1のバリア層502、第1の発泡体層504、ポリウレタン系マトリックス成分510、及び難燃性充填剤成分520の特性は、それぞれ、図4に示される熱バリア複合体400、第1のバリア層402、第1の発泡体層404、ポリウレタン系マトリックス成分410、及び難燃性充填剤成分420に関して本明細書において説明される対応する特性のうちのいずれかを有し得る。
【0134】
なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料であり得る。
【0135】
なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、特定の材料を含み得る。例えば、第2のバリア層506は、マイカを含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、マイカ-ガラス繊維複合体を含み得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、ガラス布を含み得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、シリカ布を含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、バサルト布を含み得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、バーミキュライト被覆ガラス布を含み得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、エアロゲルを含み得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、不織ガラス布を含み得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせを含み得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層を含み得る。
【0136】
なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、特定の材料からなり得る。例えば、第2のバリア層506は、マイカからなり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、マイカ-繊維ガラス複合体からなり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、ガラス布からなり得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、シリカ布からなり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、バサルト布からなり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、バーミキュライト被覆ガラス布からなり得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、エアロゲルからなり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、不織ガラス布からなり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせからなり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層からなり得る。
【0137】
なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、特定の材料層であり得る。例えば、第2のバリア層506は、マイカ層であり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、マイカ-ガラス繊維複合体層であり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、ガラス繊維層であり得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、シリカ繊維層であり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、バサルト布層であり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、バーミキュライト被覆ガラス繊維層であり得る。他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、エアロゲル層であり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、不織ガラス布層であり得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の組み合わせの層であり得る。更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、又は不織ガラス布の任意の積層の層であり得る。
【0138】
更に他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、特定の厚さを有し得る。例えば、第2のバリア層506は、少なくとも約0.05mm、例えば、少なくとも約0.1mm、又は少なくとも約0.2mm、又は少なくとも約0.3mm、又は少なくとも約0.4mm、又は少なくとも約0.5mm、又は少なくとも約0.6mm、又は少なくとも約0.7mm、又は少なくとも約0.8mm、又は少なくとも約0.9mm、又は少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.1mm、又は少なくとも約1.2mm、又は少なくとも約1.3mm、又は更には少なくとも約1.4mmの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第2のバリア層506は、約7mm以下、例えば、約6.5mm以下、又は約6.0mm以下、又は約5.5mm以下、又は約5.0mm以下、又は約4.5mm以下、又は約4.0mm以下、又は約3.5mm以下、又は約3.0mm以下、又は約2.9mm以下、又は約2.8mm以下、又は約2.7mm以下、又は約2.6mm以下、又は約2.5mm以下、又は約2.4mm以下、又は約2.3mm以下、又は更に約2.2mm以下の厚さを有し得る。第2のバリア層506の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。第2のバリア層506の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0139】
図6は、本明細書において説明された実施形態による別の熱バリア複合体600を示す。図6に示されるように、熱バリア複合体600は、第1のバリア層602、第1の発泡体層604、第2の発泡体層608、及び第2のバリア層606を含み得る。第1の発泡体層604は、ポリウレタン系マトリックス成分610と、難燃性充填剤成分620と、を含み得る。第2の発泡体層608は、ポリウレタン系マトリックス成分640と、難燃性充填剤成分650と、を含み得る。図6に示されるように、第1の発泡体層604及び第2の発泡体層608は両方とも、第1のバリア層602と第2のバリア層606との間にある。
【0140】
熱バリア複合体600、及び図6に示されるような熱バリア複合体600に関して説明される全ての構成要素は、図4及び/又は図5の対応する構成要素に関連して本明細書において説明されたいずれの特性も有し得ることが理解されよう。特に、図6に示される熱バリア複合体600、第1のバリア層602、第1の発泡体層604、第2のバリア層606、ポリウレタン系マトリックス成分610、及び難燃性充填剤成分620の特性は、それぞれ、図4図5)に示される熱バリア複合体400(500)、第1のバリア層402(502)、第1の発泡体層404(504)、ポリウレタン系マトリックス成分410(510)、及び難燃性充填剤成分420(520)に関して本明細書において説明される対応する特性のうちのいずれかを有し得る。
【0141】
特定の実施形態によれば、第2の発泡体層608のポリウレタン系マトリックス成分640は、特定の材料を含み得る。例えば、第2の発泡体層608のポリウレタン系マトリックス成分640は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンを含み得る。
【0142】
特定の実施形態によれば、第2の発泡体層608のポリウレタン系マトリックス成分640は、特定の材料からなり得る。例えば、第2の発泡体層608のポリウレタン系マトリックス成分640は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンからなり得る。
【0143】
特定の実施形態によれば、第2の発泡体層608のポリウレタン系マトリックス成分640は、特定の材料の層であり得る。例えば、第2の発泡体層608のポリウレタン系マトリックス成分640は、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタン層であり得る。
【0144】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の材料群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤であり得る。
【0145】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の材料を含むことができる。例えば、難燃性充填剤成分650は、反応性炭化剤を含み得る。ここでも反応性炭化剤は、高温でポリマー材料などの炭素源と反応して、炭素層を形成することができる化合物として定義され得ることが理解されよう。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、メラミンを含むことができる。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、有機リン化合物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、無機リン化合物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、金属塩を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、無機化合物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、吸熱分解化合物を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせを含み得る。
【0146】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、反応性炭化剤からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、メラミンからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、有機リン化合物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、無機リン化合物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、金属塩からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、無機化合物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、吸熱分解化合物からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせからなり得る。
【0147】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の材料の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、反応性炭化剤の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、メラミンの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、有機リン化合物の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、無機リン化合物の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、金属塩の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、無機化合物の充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、吸熱分解化合物の充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、反応性炭化剤、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、無機化合物、又は吸熱分解化合物の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0148】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、ホスフェートを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホスホネートを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホスフィネートを含み得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせを含み得る。
【0149】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、ホスフェートからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホスホネートからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホスフィネートからなり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせからなり得る。
【0150】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の有機リン化合物又は無機リン化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、ホスフェートの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホスホネートの充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホスフィネートの充填剤であり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホスフェート、ホスホネート、又はホスフィネートの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0151】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の金属塩を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、アルミニウムジエチルホスフィネートを含み得る。
【0152】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の金属塩からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、アルミニウムジエチルホスフィネートからなり得る。
【0153】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の金属塩の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、アルミニウムジエチルホスフィネートの充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の無機化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、膨張性黒鉛を含み得る。
【0154】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の無機化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、膨張性黒鉛からなり得る。
【0155】
なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の無機化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、膨張性黒鉛充填剤であり得る。
【0156】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の吸熱分解化合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、金属水和物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、金属ケイ酸塩を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、炭酸塩を含み得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、アルミニウム三水和物を含み得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホウ酸亜鉛を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせを含み得る。
【0157】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の吸熱分解化合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、金属水和物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、金属ケイ酸塩からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、炭酸塩からなり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、アルミニウム三水和物からなり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホウ酸亜鉛からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせからなり得る。
【0158】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、特定の吸熱分解化合物の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分650は、金属水和物充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、金属ケイ酸塩充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、炭酸塩充填剤であり得る。特定の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、アルミニウム三水和物充填剤であり得る。なお他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、ホウ酸亜鉛の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分650は、金属水和物、金属ケイ酸塩、炭酸塩、アルミニウム三水和物、又はホウ酸亜鉛の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0159】
ある実施形態によれば、第2の発泡体層608は、特定の含有量のポリウレタン系マトリックス成分640を含むことができる。例えば、第2の発泡体層608は、第2の発泡体層608の総重量に対して、少なくとも約40重量%、例えば、少なくとも約45重量%、又は少なくとも約50重量%、又は少なくとも約55重量%、又は少なくとも約60重量%、又は少なくとも約65重量%、又は更には少なくとも約70重量%のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含み得る。更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、第2の発泡体層608の総重量に対して約95重量%以下、例えば、約90重量%以下、又は約85重量%以下、又は約80重量%以下、又は更には約75重量%以下のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含み得る。第2の発泡体層608のポリウレタン系マトリックス成分含有量は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層608のポリウレタン系マトリックス成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0160】
なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、特定の含有量の難燃性充填剤成分650を含み得る。例えば、第2の発泡体層608は、第2の発泡体層608の総重量に対して、少なくとも約5重量%、例えば、少なくとも約10重量%、又は少なくとも約15重量%、又は少なくとも約20重量%、又は少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は更には少なくとも約35重量%の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、第2の発泡体層608の総重量に対して約60重量%以下、例えば、約55重量%以下、又は約50重量%以下、又は約45重量%以下、又は更には約40重量%以下の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。第2の発泡体層608の難燃性充填剤成分含有量は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層608の難燃性充填剤成分含有量は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0161】
特定の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、ASTM D4986に従って測定される際、特定の燃焼性評価を有し得る。特に、発泡体層は、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を有し得る。
【0162】
特定の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、ASTM D3801に従って測定される際、特定の燃焼性評価を有し得る。特に、発泡体層は、ASTM D3801に従って測定される際、V-0燃焼性評価を有し得る。
【0163】
なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、3mm厚の発泡体が650℃のホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、特定の低温側温度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。ある実施形態によれば、第2の発泡体層608は、約300℃以下、例えば、約275℃以下、又は約250℃以下、又は約225℃以下、又は約200℃以下、又は約175℃以下、又は更には約150℃以下の低温側温度を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、少なくとも約25℃の低温側温度を有し得る。第2の発泡体層608の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層608の低温側温度は、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0164】
更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、特定の厚さを有し得る。例えば、第2の発泡体層608は、少なくとも約0.5mm、例えば、少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は更には少なくとも約5.0mmなどの厚さを有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、約10mm以下、例えば、約9.5mm以下、約9.0mm以下、約8.5mm以下、約8.0mm以下、約7.5mm以下、約7.0mm以下、約6.5mm以下、更には約6.0mm以下などの厚さを有し得る。第2の発泡体層608の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層608の厚さは、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0165】
更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、特定の25%歪み圧縮評価を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、25%歪み圧縮評価が、25%歪みにおける試料測定の圧縮評価として定義され、25%歪みにおける試料の力-圧縮及び圧縮-力-偏向を測定することによって決定される。力-圧縮(FTC)は、試料を所定の歪みまで圧縮するピーク力(又は応力)として定義され、圧縮-力-偏向(CFD)は、所望の歪み(すなわち、25%)で保持された場合、試料によって保持されるプラトー又は緩和力(又は応力)として定義される。60秒の保持時間、0.16mm/秒の圧縮速度、及び10グラムのトリガー力の後にFTC値及びCFD値の両方を見出し、かつ記録するテクスチャアナライザを使用して測定を行う。
【0166】
ある実施形態によれば、第2の発泡体層608は、約500kPa以下、例えば、約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下、又は約175kPa以下、又は約150kPa以下、又は約125kPa以下、又は約100kPa以下の25%歪み圧縮評価を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、少なくとも約5kPa、例えば、少なくとも約10kPa、又は少なくとも約15kPa、又は少なくとも約20kPa、又は少なくとも約25kPaの25%歪み圧縮評価を有し得る。第2の発泡体層608の25%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層608の50%歪み圧縮評価は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0167】
更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、特定の密度を有し得る。本明細書において説明される実施形態の目的のために、第2の発泡体層608の密度は、ASTM D1056に従って決定され得る。ある実施形態によれば、第2の発泡体層608は、約600kg/m以下、例えば、約575kg/m以下、又は約550kg/m以下、又は約525kg/m以下、又は約500kg/m以下、又は約450kg/m以下、又は約400kg/m以下、又は約350kg/m以下、又は更に約300kg/m以下の密度を有し得る。更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、少なくとも約50kg/m、例えば、少なくとも約60kg/m、又は少なくとも約80kg/m、又は少なくとも約100kg/m、又は少なくとも約120kg/m、又は少なくとも約140kg/m、又は少なくとも約160kg/m、又は少なくとも約180kg/m、又は少なくとも約200kg/m、又は少なくとも約220kg/m、又は更には少なくとも約240kg/mの密度を有し得る。第2の発泡体層608の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層608の密度は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0168】
更に他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、ASTM C518に従って測定される際、特定の熱伝導率を有し得る。例えば、第2の発泡体層608は、少なくとも約0.01W/mK、例えば、少なくとも約0.02W/mK、又は少なくとも約0.03W/mK、又は少なくとも約0.04W/mK、又は更には少なくとも約0.05W/mKなどの熱伝導率を有し得る。なお他の実施形態によれば、第2の発泡体層608は、約0.15W/mK以下、例えば、約0.14W/mK以下、又は約0.13W/mK以下、又は約0.12W/mK以下、又は約0.11W/mK以下、又は約0.10W/mK以下、又は約0.09W/mK以下、又は約0.08W/mK以下、又は更には約0.07W/mK以下などの熱伝導率を有し得る。第2の発泡体層608の熱伝導率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内にあり得ることが理解されよう。第2の発泡体層608の熱伝導率は、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0169】
ある実施形態によれば、本明細書において説明される熱バリア複合体は、熱バリア複合体のための任意の許容可能な形成プロセスに従って形成され得る。特定の実施形態によれば、熱バリア複合体は、例えば、シリコン接着剤、ゴム接着剤、アクリル接着剤、フェノール接着剤、ポリウレタン系接着剤、又はこれらの任意の組み合わせなどの転写接着剤を使用して、多孔質発泡体及びバリア層が積層される積層プロセスを使用して形成され得る。更に他の実施形態によれば、熱バリア複合体は、多孔質発泡体及び被覆バリア層を用いる積層プロセスを使用して形成され得、バリア層上のコーティングは、シリコン接着剤、ゴム接着剤、アクリル接着剤、フェノール接着剤、ポリウレタン系接着剤、又はこれらの任意の組み合わせなどの接着剤である。更に他の実施形態によれば、熱バリア複合体は、発泡体がバリアフィルム上又はバリアフィルム間に直接キャストされる直接キャスト形成プロセスを使用して形成され得る。
【0170】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。これらの態様及び実施形態のいくつかを本明細書に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が例解的であるに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0171】
実施形態1.第1のバリア層と、ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含む第1の発泡体層と、を含む、多層複合体であって、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、多層複合体。
【0172】
実施形態2.第1のバリア層と、ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含む第1の発泡体層と、を含む、多層複合体であって、第1のバリア層が、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含み、難燃性充填剤成分が、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、多層複合体。
【0173】
実施形態3.第1の発泡体層のポリウレタン系マトリックス成分が、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンを含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0174】
実施形態4.反応性炭化剤が、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、例えば、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、アルミニウムジエチルホスフィネート、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択され、並びに/又は、無機化合物が、膨張性黒鉛からなる群から選択され、並びに/又は、吸熱分解化合物が、金属水和物、金属ケイ酸塩、アルミニウム三水和物及びホウ酸亜鉛などの炭酸塩、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0175】
実施形態5.第1の発泡体層が、第1の発泡体層の総重量に対して、少なくとも約40重量%のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0176】
実施形態6.第1の発泡体層が、第1の発泡体層の総重量に対して、約95重量%以下のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0177】
実施形態7.第1の発泡体層が、第1の発泡体層の総重量に対して、少なくとも約5重量%の難燃性充填剤成分含有量を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0178】
実施形態8.第1の発泡体層が、第1の発泡体層の総重量に対して、約60重量%以下の難燃性充填剤成分含有量を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0179】
実施形態9.第1の発泡体層が、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0180】
実施形態10.多層複合体が、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0181】
実施形態11.多層複合体が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、約300℃以下の低温側温度を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0182】
実施形態12.多層複合体が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、少なくとも約25℃の低温側温度を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0183】
実施形態13.第1の発泡体層が、少なくとも約0.5mmの厚さを含む、実施形態1又は2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0184】
実施形態14.第1の発泡体層が、約10mm以下の厚さを含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0185】
実施形態15.多層複合体が、少なくとも約0.5mmの厚さを含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0186】
実施形態16.多層複合体が、約10mm以下の厚さを含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0187】
実施形態17.第1の発泡体層が、少なくとも約5kPaの25%歪み圧縮評価を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0188】
実施形態18.第1の発泡体層が、約500kPa以下の25%歪み圧縮評価を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0189】
実施形態19.多層複合体が、少なくとも約5kPaの25%歪み圧縮評価を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0190】
実施形態20.多層複合体が、約500kPa以下の25%歪み圧縮評価を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0191】
実施形態21.第1の発泡体層が、約600kg/m以下の密度を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0192】
実施形態22.第1の発泡体層が、少なくとも約50kg/mの密度を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0193】
実施形態23.多層複合体層が、約600kg/m以下の密度を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0194】
実施形態24.多層複合体が、少なくとも約50kg/mの密度を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0195】
実施形態25.第1の発泡体層が、少なくとも約0.01W/mKの熱伝導率を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0196】
実施形態26.第1の発泡体層が、約0.15W/mK以下の熱伝導率を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0197】
実施形態27.多層複合体が、少なくとも約0.01W/mKの熱伝導率を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0198】
実施形態28.多層複合体が、約0.15W/mK以下の熱伝導率を含む、実施形態1又は2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0199】
実施形態29.第1のバリア層が、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含む、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0200】
実施形態30.第1のバリア層が、少なくとも約0.05mmの厚さを有する、実施形態1又は2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0201】
実施形態31.第1のバリア層が、約7mm以下の厚さを有する、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0202】
実施形態32.多層複合体が、第2のバリア層を更に含み、第1の発泡体層が、第1のバリア層と第2のバリア層との間にある、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0203】
実施形態33.第2のバリア層が、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含む、実施形態32に記載の多層複合体。
【0204】
実施形態34.第2のバリア層が、少なくとも約0.05mmの厚さを有する、実施形態32に記載の多層複合体。
【0205】
実施形態35.第2のバリア層が、約7mm以下の厚さを有する、実施形態32に記載の多層複合体。
【0206】
実施形態36.多層複合体が、第2の発泡体層及び第2のバリア層を更に含み、第2の層が、ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含み、第1の発泡体層及び第2の発泡体層が、両方とも第1のバリア層と第2のバリア層との間にある、実施形態1及び2のいずれか一項に記載の多層複合体。
【0207】
実施形態37.第2のバリア層が、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0208】
実施形態38.第2のバリア層が、少なくとも約0.05mmの厚さを有する、実施形態36に記載の多層複合体。
【0209】
実施形態39.第2のバリア層が、約7mm以下の厚さを有する、実施形態36に記載の多層複合体。
【0210】
実施形態40.第2の発泡体層のポリウレタン系マトリックス成分が、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンを含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0211】
実施形態41.第2の発泡体層の難燃性充填剤成分は、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0212】
実施形態42.第2の発泡体層が、第2の発泡体層の総重量に対して、少なくとも約40重量%のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0213】
実施形態43.第2の発泡体層が、第2の発泡体層の総重量に対して、約95重量%以下のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0214】
実施形態44.第2の発泡体層が、第2の発泡体層の総重量に対して、少なくとも約5重量%の難燃性充填剤成分含有量を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0215】
実施形態45.第2の発泡体層が、第2の発泡体層の総重量に対して、約60重量%以下の難燃性充填剤成分を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0216】
実施形態46.第2の発泡体層が、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0217】
実施形態47.第2の発泡体層が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、約300℃以下の低温側温度を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0218】
実施形態48.第2の発泡体層が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、少なくとも約25℃の低温側温度を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0219】
実施形態49.第2の発泡体層が、少なくとも約0.5mmの厚さを含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0220】
実施形態50.第2の発泡体層が、約10mm以下の厚さを含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0221】
実施形態51.第2の発泡体層が、少なくとも約5kPaの25%歪み圧縮評価を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0222】
実施形態52.第2の発泡体層が、約500kPa以下の25%歪み圧縮評価を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0223】
実施形態53.第2の発泡体層が、約600kg/m以下の密度を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0224】
実施形態54.第2の発泡体層が、少なくとも約50kg/mの密度を含む発泡体層を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0225】
実施形態55.第2の発泡体層が、少なくとも約0.01W/mKの熱伝導率を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0226】
実施形態56.第2の発泡体層が、約0.15W/mK以下の熱伝導率を含む、実施形態36に記載の多層複合体。
【0227】
実施形態57.第1のバリア層と、ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含む第1の発泡体層と、を含む、熱バリアであって、熱バリアが、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、熱バリア。
【0228】
実施形態58.第1のバリア層と、ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含む第1の発泡体層と、を含む、熱バリアであって、第1のバリア層が、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含み、難燃性充填剤成分が、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、熱バリア。
【0229】
実施形態59.第1の発泡体層のポリウレタン系マトリックス成分が、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンを含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0230】
実施形態60.反応性炭化剤が、メラミン、有機リン化合物、無機リン化合物、金属塩、例えば、ホスフェート、ホスホネート、ホスフィネート、アルミニウムジエチルホスフィネート、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択され、並びに/又は、無機化合物が、膨張性黒鉛からなる群から選択され、並びに/又は、吸熱分解化合物が、金属水和物、金属ケイ酸塩、アルミニウム三水和物及びホウ酸亜鉛などの炭酸塩、並びにこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0231】
実施形態61.第1の発泡体層が、第1の発泡体層の総重量に対して、少なくとも約40重量%のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0232】
実施形態62.第1の発泡体層が、第1の発泡体層の総重量に対して、約95重量%以下のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0233】
実施形態63.第1の発泡体層が、第1の発泡体層の総重量に対して、少なくとも約5重量%の難燃性充填剤成分含有量を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0234】
実施形態64.第1の発泡体層が、第1の発泡体層の総重量に対して、約60重量%以下の難燃性充填剤成分含有量を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0235】
実施形態65.第1の発泡体層が、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0236】
実施形態66.熱バリアが、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0237】
実施形態67.熱バリアが、650℃でのホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、約300℃以下の低温側温度を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0238】
実施形態68.熱バリアが、650℃でのホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、少なくとも約25℃の低温側温度を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0239】
実施形態69.第1の発泡体層が、少なくとも約0.5mmの厚さを含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0240】
実施形態70.第1の発泡体層が、約10mm以下の厚さを含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0241】
実施形態71.熱バリアが、少なくとも約0.5mmの厚さを含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0242】
実施形態72.熱バリアが、約10mm以下の厚さを含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0243】
実施形態73.第1の発泡体層が、少なくとも約5kPaの25%歪み圧縮評価を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0244】
実施形態74.第1の発泡体層が、約500kPa以下の25%歪み圧縮評価を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0245】
実施形態75.熱バリアが、少なくとも約5kPaの25%歪み圧縮評価を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0246】
実施形態76.熱バリアが、約500kPa以下の25%歪み圧縮評価を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0247】
実施形態77.第1の発泡体層が、約600kg/m以下の密度を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0248】
実施形態78.第1の発泡体層が、少なくとも約50kg/mの密度を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0249】
実施形態79.熱バリアが、約600kg/m以下の密度を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0250】
実施形態80.熱バリアが、少なくとも約50kg/mの密度を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0251】
実施形態81.第1の発泡体層が、少なくとも約0.01W/mKの熱伝導率を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0252】
実施形態82.第1の発泡体層が、約0.15W/mK以下の熱伝導率を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0253】
実施形態83.熱バリアが、少なくとも約0.01W/mKの熱伝導率を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0254】
実施形態84.熱バリアが、約0.15W/mK以下の熱伝導率を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0255】
実施形態85.第1のバリア層が、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含む、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0256】
実施形態86.第1のバリア層が、少なくとも約0.05mmの厚さを有する、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0257】
実施形態87.第1のバリア層が、約7mm以下の厚さを有する、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0258】
実施形態88.熱バリアが、第2のバリア層を更に含み、第1の発泡体層が、第1のバリア層と第2のバリア層との間にある、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0259】
実施形態89.第2のバリア層が、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含む、実施形態88に記載の熱バリア。
【0260】
実施形態90.第2のバリア層が、少なくとも約0.05mmの厚さを有する、実施形態88に記載の熱バリア。
【0261】
実施形態91.第2のバリア層が、約7mm以下の厚さを有する、実施形態88に記載の熱バリア。
【0262】
実施形態92.熱バリアが、第2の発泡体層及び第2のバリア層を更に含み、第2の層が、ポリウレタン系マトリックス成分及び難燃性充填剤成分を含み、第1の発泡体層及び第2の発泡体層が、両方とも第1のバリア層と第2のバリア層との間にある、実施形態57及び58のいずれか一項に記載の熱バリア。
【0263】
実施形態93.第2のバリア層が、マイカ、マイカ-ガラス繊維複合体、ガラス布、シリカ布、バサルト布、バーミキュライト被覆ガラス布、エアロゲル、不織ガラス布、これらの任意の組み合わせ、及びこれらの任意の積層体からなる群から選択される材料を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0264】
実施形態94.第2のバリア層が、少なくとも約0.05mmの厚さを有する、実施形態92に記載の熱バリア。
【0265】
実施形態95.第2のバリア層が、約7mm以下の厚さを有する、実施形態92に記載の熱バリア。
【0266】
実施形態96.第2の発泡体層のポリウレタン系マトリックス成分が、イソシアネート及びポリオールから反応した軟質ポリウレタンを含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0267】
実施形態97.第2の発泡体層の難燃性充填剤成分が、反応性炭化剤、無機化合物、吸熱分解化合物、及びこれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0268】
実施形態98.第2の発泡体層が、第2の発泡体層の総重量に対して、少なくとも約40重量%のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0269】
実施形態99.第2の発泡体層が、第2の発泡体層の総重量に対して、約95重量%以下のポリウレタン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0270】
実施形態100.第2の発泡体層が、第2の発泡体層の総重量に対して、少なくとも約5重量%の難燃性充填剤成分含有量を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0271】
実施形態101.第2の発泡体層が、第2の発泡体層の総重量に対して、約60重量%以下の難燃性充填剤成分を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0272】
実施形態102.第2の発泡体層が、ASTM D4986に従って測定される際、HBF燃焼性評価を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0273】
実施形態103.第2の発泡体層が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、約300℃以下の低温側温度を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0274】
実施形態104.第2の発泡体層が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたとき、5分で測定して、少なくとも約25℃の低温側温度を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0275】
実施形態105.第2の発泡体層が、少なくとも約0.5mmの厚さを含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0276】
実施形態106.第2の発泡体層が、約10mm以下の厚さを含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0277】
実施形態107.第2の発泡体層が、少なくとも約5kPaの25%歪み圧縮評価を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0278】
実施形態108.第2の発泡体層が、約500kPa以下の25%歪み圧縮評価を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0279】
実施形態109.第2の発泡体層が、約600kg/m以下の密度を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0280】
実施形態110.第2の発泡体層が、少なくとも約50kg/mの密度を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【0281】
実施形態111.第2の発泡体層が、少なくとも約0.01W/mKの熱伝導率を備える、実施形態92に記載の熱バリア。
【0282】
実施形態112.第2の発泡体層が、約0.15W/mK以下の熱伝導率を含む、実施形態92に記載の熱バリア。
【実施例
【0283】
本明細書に記載の概念は、以下の実施例において更に説明されるが、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を限定するものではない。
【0284】
実施例1
3つの試料多層複合体S1、S2、及びS3を、本明細書において説明される実施形態に従って形成した。試料多層複合体S1~S3との比較のために、3つの比較試料多層複合体CS1、CS2、CS3、CS4及びCS5を形成した。各多層複合体S1~S3及び比較試料多層複合体CS1~CS5の構成及び組成を以下の表1に要約する。
【0285】
【表1】
【0286】
試料多層複合体S1~S6、及び比較試料多層複合体CS1の性能評価(すなわち、難燃性評価、自己着火時間、溶け落ち時間、及び低温側温度)を以下の表2に要約する。難燃性評価は、UL94 V0試験における試料の性能に基づき、自己着火時間は、本明細書において説明されるような650℃ホットプレート試験において測定され、溶け落ち時間は、本明細書において説明されるような1000℃トーチ試験において測定され、低温側温度は、本明細書において説明されるような650℃ホットプレート試験において測定されることが理解されよう。
【0287】
【表2】
【0288】
一般的な説明又は実施例において、上で説明される活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部が必要とされない場合があり、説明される活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われ得ることに留意されたい。なおも更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0289】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0290】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び例解図は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び例解図は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態中に組み合わせて提供され得、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供され得る。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値全てを含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は別の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく、例示的なものとみなされるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】