(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】発電システム
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240614BHJP
H02J 7/34 20060101ALI20240614BHJP
H02J 3/38 20060101ALI20240614BHJP
H01M 8/04 20160101ALI20240614BHJP
H01M 8/04537 20160101ALI20240614BHJP
H01M 8/04955 20160101ALI20240614BHJP
H01M 8/04303 20160101ALI20240614BHJP
H01M 8/2475 20160101ALI20240614BHJP
H01M 8/04007 20160101ALI20240614BHJP
H01M 8/04302 20160101ALI20240614BHJP
F24H 1/00 20220101ALI20240614BHJP
F24H 1/18 20220101ALI20240614BHJP
【FI】
H02J7/00 303E
H02J7/34 H
H02J3/38 170
H02J3/38 180
H01M8/04 Z
H01M8/04537
H01M8/04 H
H01M8/04955
H01M8/04303
H01M8/2475
H01M8/04007
H01M8/04302
F24H1/00 631A
F24H1/18 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573368
(86)(22)【出願日】2021-05-28
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 GB2021051319
(87)【国際公開番号】W WO2022248818
(87)【国際公開日】2022-12-01
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523446826
【氏名又は名称】ジオピューラ リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GEOPURA LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】クロスリー, リチャード
(72)【発明者】
【氏名】カニングハム, アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】エルマー, テオ
(72)【発明者】
【氏名】ロビンソン, トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ストラトフォード, ジェレミー
【テーマコード(参考)】
3L122
5G066
5G503
5H126
5H127
【Fターム(参考)】
3L122AA02
3L122AA28
3L122AA62
3L122AA73
3L122AB24
5G066AE09
5G066HA11
5G066HB06
5G066HB07
5G066HB09
5G066JA02
5G066JB03
5G503AA01
5G503AA05
5G503AA06
5G503BA01
5G503BB01
5G503DA05
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5G503GB03
5G503GD03
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5H126AA28
5H127AB23
5H127AB24
5H127AB29
5H127BA02
5H127BA59
5H127CC10
5H127DB63
5H127DB66
5H127DB69
5H127DC99
5H127EE01
5H127EE02
5H127GG02
5H127GG10
(57)【要約】
発電システムのためのコントローラであって、発電システムは、電源コンセントと、電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池と、電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された電池と、燃料電池によって提供されるDC電圧を、電源コンセントに提供するためのインバータAC電圧に変換するためのインバータと、を備える。コントローラは、電源コンセントに接続された外部負荷によって必要とされる電力の量を表すシステム負荷信号を受信することと、燃料電池の1つ以上の動作パラメータを表す1つ以上の燃料電池パラメータを受信することと、システム負荷信号及び1つ以上の燃料電池パラメータに基づいて、燃料電池電力制御信号を提供することであって、燃料電池電力制御信号は、燃料電池の制御パラメータを設定するためのものであり、かつ/又はインバータの制御パラメータを設定するためのものである、提供することと、を行うように構成されている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電システムのためのコントローラであって、前記発電システムが、
電源コンセントと、
前記電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池と、
前記電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された電池と、
前記燃料電池によって提供されるDC電圧を、前記電源コンセントに提供するためのインバータAC電圧に変換するためのインバータと、を備え、
前記コントローラが、
前記電源コンセントに接続された外部負荷によって必要とされる電力の量を表すシステム負荷信号を受信することと、
前記燃料電池の1つ以上の動作パラメータを表す1つ以上の燃料電池パラメータを受信することと、
前記システム負荷信号及び前記1つ以上の燃料電池パラメータに基づいて、燃料電池電力制御信号を提供することであって、前記燃料電池電力制御信号が、前記燃料電池の制御パラメータを設定するためのものであり、かつ/又は前記インバータの制御パラメータを設定するためのものである、提供することと、を行うように構成されている、コントローラ。
【請求項2】
前記コントローラが、
前記電池の充電のレベルを表す電池充電信号を受信することと、
前記電池充電信号にも基づいて、前記燃料電池電力制御信号を提供することと、を行うように更に構成されている、請求項1に記載のコントローラ。
【請求項3】
前記コントローラが、
前記システム負荷信号及び前記電池充電信号に基づいて、燃料電池目標値を決定することであって、前記燃料電池目標電流が、前記燃料電池の目標レベルを表す、決定することと、
前記燃料電池目標値に基づいて、燃料電池電力制御信号を設定することと、を行うように構成されている、請求項1又は2に記載のコントローラ。
【請求項4】
前記燃料電池が、前記電源コンセントに電力を提供し、かつまた前記電池を充電するように構成されている、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項5】
前記発電システムが、
グリッド供給電力を受け取るためのグリッド供給コネクタを更に含み、
前記コントローラが、
前記グリッド供給の電力レベルを表すグリッド供給信号を受信することと、
前記グリッド供給信号にも基づいて、前記燃料電池目標値を決定することと、を行うように更に構成されている、請求項3に記載のコントローラ。
【請求項6】
前記発電システムが、
グリッド供給電力を受け取るためのグリッド供給コネクタを更に含み、
前記コントローラが、
前記グリッド供給の特性を表すグリッド供給特性信号を受信することと、
前記グリッド供給特性信号にも基づいて、前記燃料電池電力制御信号を提供することと、を行うように更に構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のコントローラ。
【請求項7】
前記グリッド供給特性信号が、前記グリッド供給の電力レベルを表すグリッド供給電力レベルを含み、
前記コントローラが、
前記システム負荷信号に基づいて、供給閾値を決定することと、
前記グリッド供給電力レベルを前記供給閾値と比較することと、
前記グリッド供給電力レベルが前記供給閾値未満である場合には、前記燃料電池が前記電源コンセントに電力を提供するように前記燃料電池電力制御信号を設定することと、
前記グリッド供給電圧レベルが前記供給閾値以上である場合には、前記燃料電池が前記電源コンセントに電力を提供しないように前記燃料電池電力制御信号を設定することと、を行うように構成されている、請求項6に記載のコントローラ。
【請求項8】
前記コントローラが、
前記グリッド供給電力レベルと前記供給閾値との間の差に基づいて、燃料電池目標電流を決定することと、
前記グリッド供給電力レベルが前記供給閾値未満である場合には、前記燃料電池目標電流に基づいて、前記燃料電池電力制御信号を設定することと、を行うように構成されている、請求項7に記載のコントローラ。
【請求項9】
発電システムであって、
先行請求項のいずれか一項に記載のコントローラ、
電源コンセント、
燃料電池、
グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタ、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
前記グリッド入力端子が、前記グリッド供給コネクタに接続されており、
前記電源出力端子が、前記電源コンセントに接続されており、
前記電池接続端子が、前記電池に接続されている、無停電電源装置UPSと、を備える、発電システム。
【請求項10】
前記燃料電池が、前記電源コンセントに電力を提供するように構成されている、請求項9に記載の発電システム。
【請求項11】
前記燃料電池が、前記電池を充電するための電力を提供するように構成されている、請求項9に記載の発電システム。
【請求項12】
前記燃料電池と前記電池との間に接続されたDC-DCコンバータを更に備える、請求項11に記載の発電システム。
【請求項13】
発電システムであって、
電源コンセント、
前記電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池、
電池、
グリッド供給電力を受け取るためのグリッド供給コネクタ、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
前記グリッド入力端子が、前記グリッド供給コネクタに接続されており、
前記電源出力端子が、前記電源コンセントに接続されており、
前記電池接続端子が、前記電池に接続されており、
前記UPSが、前記UPSが前記グリッド入力端子及び/又は前記電池接続端子で受け取る電力を前記電源出力端子に提供するように構成されており、
前記UPSが、前記電池を充電するために、前記UPSが前記グリッド入力端子で受け取る電力を前記電池接続端子に提供するように構成されている、無停電電源装置UPSを備える、発電システム。
【請求項14】
前記燃料電池によって提供されるDC出力電圧をインバータAC電圧に変換するように構成されたインバータであって、前記インバータが、前記インバータAC電圧を前記電源コンセントに提供するように構成されている、インバータを更に備える、請求項13に記載の発電システム。
【請求項15】
前記燃料電池が、前記電池を充電するための電力を提供するように構成されている、請求項13又は14に記載の発電システム。
【請求項16】
発電システムであって、
電源コンセントと、
DC出力電圧をインバータAC電圧に変換するように構成されたインバータであって、前記インバータが、前記インバータAC電圧を前記電源コンセントに提供するように構成されている、インバータと、
電池と、
グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタと、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
前記グリッド入力端子が、前記グリッド供給コネクタに接続されており、
前記電源出力端子が、前記電源コンセントに接続されており、
前記電池接続端子が、前記電池に接続されている、無停電電源装置UPSと、
コントローラであって、
前記グリッド供給電圧の特性レベルを表すグリッド供給特性信号を受信することと、
前記グリッド供給特性信号に基づいて、前記インバータにインバータ制御信号を提供することであって、前記インバータ制御信号が、供給される前記インバータ電力出力を設定又は制限するためのものである、提供することと、を行うように構成されている、コントローラと、を備える、発電システム。
【請求項17】
DC出力電圧を提供するように構成された燃料電池を更に備え、
前記インバータが、前記燃料電池によって提供される前記DC出力電圧を前記インバータAC電圧に変換するように構成されている、請求項16に記載の発電システム。
【請求項18】
前記UPSの前記電源出力端子を前記UPSの前記グリッド入力端子に選択的に接続するように構成された再循環開閉器を更に備える、請求項16又は17に記載の発電システム。
【請求項19】
前記コントローラが、前記グリッド供給特性信号に基づいて、前記再循環開閉器を動作させるように構成されている、請求項18に記載の発電システム。
【請求項20】
前記コントローラが、前記再循環開閉器が前記電源出力端子を前記UPSの前記グリッド入力端子に接続するように、前記再循環開閉器を動作させるように構成されている、請求項18又は19に記載の発電システム。
【請求項21】
前記UPSの前記グリッド入力端子を前記グリッド供給コネクタから選択的に切断するように構成されたグリッド分離開閉器を更に備える、請求項18~20のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項22】
前記コントローラが、前記グリッド供給特性信号に基づいて、前記グリッド分離開閉器を動作させるように構成されている、請求項21に記載の発電システム。
【請求項23】
前記コントローラが、前記グリッド供給特性信号がグリッド供給品質閾値を満たさない場合、前記グリッド分離開閉器が前記UPSの前記グリッド入力端子を前記グリッド供給コネクタから切断するように、前記グリッド分離開閉器を動作させるように構成されている、請求項21に記載の発電システム。
【請求項24】
前記コントローラが、
前記グリッド分離開閉器が前記UPSの前記電源出力端子を前記UPSの前記グリッド入力端子に接続するように前記コントローラが前記再循環開閉器を設定する前に、前記グリッド分離開閉器が前記UPSの前記グリッド入力端子を前記グリッド供給コネクタから切断するように、前記グリッド分離開閉器を設定するように構成されている、請求項21~23のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項25】
前記コントローラが、
前記UPSの前記グリッド入力端子を前記グリッド供給コネクタから切断するように前記グリッド分離開閉器を設定することと、前記UPSの前記電源出力端子を前記UPSの前記グリッド入力端子に接続するように、前記再循環開閉器を設定することと、の間に最小の時間遅延を適用するように構成されている、請求項24に記載の発電システム。
【請求項26】
前記再循環開閉器が、前記電源出力端子の保護接地端子を、中性端子と、任意選択で1つ以上の局在化された接地棒、又は同様の接地装置と、に選択的に接続するように構成されている、請求項18~25のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項27】
前記電源出力端子の前記保護接地端子が、前記グリッド入力端子の保護接地端子に選択的に接続される、請求項26に記載の発電システム。
【請求項28】
インバータ回路であって、
使用時にDC電圧信号が間に提供されるDC入力端子及び基準端子、
複数のインバータであって、各インバータが、第1のインバータ入力端子、及び第2のインバータ入力端子を備え、前記複数のインバータの各々が、AC電圧出力を提供するために、前記第1のインバータ入力端子及び前記第2のインバータ入力端子間で受け取られるDC電圧を変換するように構成されている、複数のインバータ、
前記複数のインバータの各々に対して1つの、複数のダイオードを備え、
前記複数のインバータの各々の前記第1のインバータ入力端子が、前記DC入力端子に接続されており、
前記複数のインバータの各々の前記第2のインバータ入力端子が、電流が前記基準端子から前記第2のインバータ入力端子に流れることが阻止されるように、前記複数のダイオードのそれぞれ1つを介して前記基準端子に接続されている、インバータ回路。
【請求項29】
前記複数のインバータの各々に対して1つの、複数のコンデンサを更に備え、
前記複数のコンデンサの各々が、前記複数の前記インバータのそれぞれ1つの前記第1のインバータ入力端子と前記第2のインバータ入力端子との間に接続されている、請求項28に記載のインバータ回路。
【請求項30】
前記複数のインバータの各々に対して1つの、複数の第1のインバータ入力フェライト、
前記複数のインバータの各々に対して1つの、複数の第2のインバータ入力フェライトを更に備え、
前記複数の第1のインバータ入力フェライトの各々が、前記複数のインバータのそれぞれ1つの前記第1のインバータ入力端子と前記DC入力端子との間に直列に接続されており、
前記複数の第2のインバータ入力フェライトの各々が、前記複数のインバータのそれぞれ1つの前記第2のインバータ入力端子と前記基準端子との間に直列に接続されている、請求項28又は29に記載のインバータ回路。
【請求項31】
前記複数のインバータの各々に対して1つの、複数の第1のインバータ入力フェライト、
前記複数のインバータの各々に対して1つの、複数の第2のインバータ入力フェライト、
前記複数のインバータの各々に対して1つの、複数のDC入力フェライト、
前記複数のインバータの各々に対して1つの、複数の基準入力フェライトを更に備え、
前記インバータの各々に対して、
前記第1のインバータ入力フェライトのそれぞれ1つが、前記第1のインバータ入力端子と前記第1のノードとの間に直列に接続されており、
前記DC入力フェライトのそれぞれ1つが、前記第1のノードと前記DC入力端子との間に直列に接続されており、
前記第2のインバータ入力フェライトのそれぞれ1つが、前記第2のインバータ入力端子と前記第2のノードとの間に直列に接続されており、
前記基準入力フェライトのそれぞれ1つが、前記第2のノードと前記ダイオードのそれぞれ1つのアノードとの間に直列に接続されており、
前記ダイオードの前記それぞれ1つのカソードが、前記基準端子に接続されており、
前記コンデンサのそれぞれ1つが、前記第1のノードと前記第2のノードとの間に接続されている、請求項28に記載のインバータ回路。
【請求項32】
発電システムのための回路であって、
接地出力端子及び3つの活性出力端子と、
グランド端子と、
燃料電池によって提供されるDC電圧をインバータAC電圧に変換するように構成されたインバータであって、前記インバータが、インバータ中性出力端子及び3つのインバータ活性出力端子を備える、インバータと、
ガルバニック絶縁回路であって、
前記ガルバニック絶縁回路が、
各々が3つのインバータ活性出力端子のそれぞれの1つと前記インバータ中性出力端子との間に接続された、3つの一次巻線、
各々が前記3つの活性出力端子の異なるペアの間に接続された、3つの二次巻線を含む絶縁変圧器を備え、
前記ガルバニック絶縁回路が、前記接地出力端子と前記グランド端子との間の接続を提供し、
前記ガルバニック絶縁回路が、前記インバータ中性出力端子と前記グランド端子との間で互いに並列に接続された絶縁抵抗器及び絶縁コンデンサを含む、ガルバニック絶縁回路と、を備える、回路。
【請求項33】
前記絶縁抵抗器及び前記絶縁コンデンサが、前記インバータのグランドへの高インピーダンス接続を提供する、請求項32に記載の回路。
【請求項34】
前記絶縁抵抗器及び前記絶縁コンデンサの値が、所与の動作電圧に対するグランドへの電流が電流閾値を下回るようなものである、請求項32又は33に記載の回路。
【請求項35】
発電システムであって、
電源コンセントと、
前記電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池と、
ガルバニック絶縁回路であって、
前記燃料電池と前記電源コンセントとの間で電力を伝達することと(電池を介して間接的であり得る)、
前記燃料電池と前記電源コンセントとの間のガルバニック絶縁を提供することと、を行うように構成された、ガルバニック絶縁回路と、
コントローラであって、
電力伝達ノードと接地との間の抵抗を表す抵抗信号を受信することであって、前記電力伝達ノードが、前記燃料電池及び前記絶縁回路を含む前記燃料電池と前記絶縁回路との間の前記電力伝達経路におけるノードである、受信することと、
前記受信された抵抗信号が抵抗閾値未満である場合には、1つ以上の安全動作を実行することと、を行うように構成された、コントローラと、を備える、発電システム。
【請求項36】
前記1つ以上の安全動作が、
前記燃料電池を停止させることと、
前記燃料電池への水素燃料の供給を停止することと、
前記燃料電池を前記ガルバニック絶縁回路から切断することと、
前記燃料電池を前記電源コンセントから切断することと、
前記電源コンセントが前記発電システムから電力を受け取らないように、前記電源コンセントを分離することと、を含む、請求項35に記載の発電システム。
【請求項37】
前記発電システムが、グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタを備え、
前記1つ以上の安全動作が、前記グリッド供給コネクタが前記発電システムに電力を提供しないように前記グリッド供給コネクタを分離することを含む、請求項35又は36に記載の発電システム。
【請求項38】
前記発電システムが、無停電電源装置UPSを備え、
前記1つ以上の安全動作が、前記UPSを前記電源コンセントから切断することを含む、請求項35~37のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項39】
前記1つ以上の安全動作が、水素供給源と前記燃料電池との間の燃料流路にある遮断弁を閉じることによって、前記燃料電池への水素燃料の供給を停止することを含む、請求項35に記載の発電システム。
【請求項40】
前記遮断弁が、常閉弁である、請求項39に記載の発電システム。
【請求項41】
前記コントローラが、
前記受信された抵抗信号が、前記抵抗閾値未満であった後に、再接続抵抗閾値超に戻る場合には、1つ以上の再接続動作を実行するように構成されている、請求項35~40のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項42】
前記1つ以上の再接続動作が、
前記燃料電池を再起動させることと、
前記燃料電池への水素燃料の供給を再開することと、
前記燃料電池を前記ガルバニック絶縁回路に再接続することと、
前記燃料電池を前記電源コンセントに再接続することと、
前記電源コンセントが前記発電システムから電力を受け取るように、前記電源コンセントを再接続することと、を含む、請求項41に記載の発電システム。
【請求項43】
前記発電システムが、グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタを備え、
前記1つ以上の再接続動作が、前記グリッド供給コネクタが前記発電システムに電力を提供するように、前記グリッド供給コネクタを再接続することを含む、請求項41に記載の発電システム。
【請求項44】
前記発電システムが、無停電電源装置UPSを備え、
前記1つ以上の再接続動作が、前記UPSを前記電源コンセントに再接続することを含む、請求項41に記載の発電システム。
【請求項45】
発電システムであって、
電源コンセントと、
前記電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池と、
前記電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された電池と、
グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタと、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
前記グリッド入力端子が、前記グリッド供給コネクタに接続されており、
前記電源出力端子が、前記電源コンセントに接続されており、
前記電池接続端子が、前記電池に接続されている、無停電電源装置UPSと、
コントローラであって、
警報トリガ信号を受信することに応答して、1つ以上の安全動作を実行するように構成されている、コントローラと、を備える、発電システム。
【請求項46】
前記コントローラが、安全動作として、
前記燃料電池によって提供される前記電力を低減するための燃料電池電力制御信号を提供するように構成されている、請求項45に記載の発電システム。
【請求項47】
前記コントローラが、前記燃料電池によって提供される前記電力をゼロまで低減するための燃料電池電力制御信号を提供するように構成されている、請求項46に記載の発電システム。
【請求項48】
前記コントローラが、前記燃料電池によって提供される前記電力を徐々に低減するための燃料電池電力制御信号を提供するように構成されている、請求項46又は47に記載の発電システム。
【請求項49】
前記発電システムが、前記燃料電池への水素燃料の供給を停止するための遮断弁を備え、
前記コントローラが、安全動作として、
前記遮断弁に、前記燃料電池への水素燃料の供給を停止させる、請求項45~48のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項50】
前記遮断弁が、常閉弁である、請求項49に記載の発電システム。
【請求項51】
前記発電システムが、
前記燃料電池と前記電源コンセントとの間で電力を伝達することと、
前記燃料電池と前記電源コンセントとの間のガルバニック絶縁を提供することと、を行うように構成されたガルバニック絶縁回路を備え、
前記コントローラが、安全動作として、
前記燃料電池を前記ガルバニック絶縁回路から切断するように構成されている、請求項45~50のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項52】
前記発電システムが、前記燃料電池を前記電源コンセントに/前記電源コンセントから選択的に接続/切断するための燃料電池分離開閉器を備え、
前記コントローラが、安全動作として、
前記燃料電池を前記電源コンセントから切断するために、前記燃料電池分離開閉器を動作させるように構成されている、請求項45~51のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項53】
前記発電システムが、前記電源コンセントを前記UPS及び/又は前記燃料電池から選択的に接続/切断するための電源コンセント分離開閉器を備え、
前記コントローラが、安全動作として、
前記電源コンセントが前記発電システムから電力を受け取らないように、前記電源コンセント分離開閉器を動作させるように構成されている、請求項45~52のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項54】
前記発電システムが、前記グリッド供給コネクタを前記UPSに/前記UPSから選択的に接続/切断するためのグリッド分離開閉器を備え、
前記コントローラが、安全動作として、
前記UPSが前記グリッド電源コネクタから電力を受け取らないように、前記グリッド分離開閉器を動作させるように構成されている、請求項45~53のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項55】
前記コントローラが、前記安全動作のうちの1つ以上を実行するように構成された1つ以上の継電器を備える、請求項45~54のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項56】
前記1つ以上の継電器が、安全動作を実装するように構成された1つ以上のアクチュエータにハードワイヤードされている、請求項55に記載の発電システム。
【請求項57】
前記1つ以上のアクチュエータが、
遮断弁と、
燃料電池分離開閉器と、
電源コンセント分離開閉器と、
グリッド分離開閉器と、を備える、請求項55に記載の発電システム。
【請求項58】
前記警報トリガ信号を前記コントローラに提供するようにユーザによって動作可能であるユーザインターフェースを更に備える、請求項45~57のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項59】
前記ユーザインターフェースが、前記発電システムからリモートの非常停止ボタンを備え、かつ/又は
前記ユーザインターフェースが、前記発電システムに対してローカルの非常停止ボタンを備え、かつ/又は
前記ユーザインターフェースが、前記警報トリガ信号を前記コントローラに無線で提供するように構成されている、請求項58に記載の発電システム。
【請求項60】
前記発電システムが、前記燃料電池、前記電池、及び前記UPSを収容している輸送コンテナを備え、
前記ユーザインターフェースが、
前記輸送コンテナの内部の非常停止ボタンと、
前記輸送コンテナの外部の非常停止ボタンと、の一方又は両方を備える、請求項58又は59に記載の発電システム。
【請求項61】
前記警報トリガ信号を提供するように構成された感知器を更に備える、請求項45~60のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項62】
前記感知器が、
前記発電システムに関連付けられた煙感知器と、
前記発電システムに関連付けられた熱感知器と、
前記発電システムに関連付けられたガス感知器と、
前記発電システムの燃料電池コンパートメント中の気流を感知するための気流感知器と、のうちの1つ以上を備える、請求項61に記載の発電システム。
【請求項63】
前記コントローラが、
前記発電システムの1つ以上の動作パラメータを表す1つ以上のシステムパラメータを受信することと、
前記1つ以上のシステムパラメータに基づいて、前記警報トリガ信号を生成することと、を行うように構成されている、請求項45~62のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項64】
前記発電システムの前記1つ以上の動作パラメータが、前記燃料電池の1つ以上の動作パラメータを表す1つ以上の燃料電池パラメータを含む、請求項63に記載の発電システム。
【請求項65】
発電システムであって、
内部容積を有するコンテナと、
前記コンテナ中の1つ以上の燃料電池パーティションによって画定される前記内部容積の一部分である燃料電池コンパートメントと、
前記燃料電池コンパートメント内に位置する燃料電池と、
1つ以上の電池パーティションによって画定される前記内部容積の一部分である電池コンパートメントと、
前記電池コンパートメント内に位置する電池と、
前記1つ以上の燃料電池パーティションによって前記燃料電池コンパートメントとは別個にされており、
前記1つ以上の電池パーティションによって前記電池コンパートメントとは別個にされた、前記内部容積の一部分である制御コンパートメントと、
流出ベントと、
空気が前記電池コンパートメント及び前記燃料電池コンパートメントを通して引き出され、かつ流出ベントを通してコンテナから出るように、前記燃料電池コンパートメント中の空気圧力を低減するように構成されたファンと、を備える、発電システム。
【請求項66】
前記流出ベントが前記コンテナの外壁にある、請求項65に記載の発電システム。
【請求項67】
前記流出ベントが、前記燃料電池コンパートメントの壁を画定する前記コンテナの外壁にある、請求項66に記載の発電システム。
【請求項68】
前記コンテナの外壁における流入ベントを更に備え、
前記ファンが、前記流入ベントを通して前記コンテナの外部から前記電池コンパートメント及び前記燃料電池コンパートメントに空気を引き込むように構成されている、請求項65~67のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項69】
前記1つ以上の電池パーティションが、前記コンテナの底壁と概して平行であり、かつ前記底壁から離間配置された上げ床電池パーティションを備え、これにより、前記電池コンパートメントが、前記コンテナの前記上げ床電池パーティションと前記底壁との間に画定される、請求項65~68のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項70】
前記流入ベントが、前記電池コンパートメントを画定する外壁にある、請求項65~69のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項71】
前記1つ以上の燃料電池パーティションが、前記コンテナの側壁と概して平行であり、かつ前記側壁から離間配置された内壁パーティションを備え、これにより、前記燃料電池コンパートメントが、前記コンテナの前記内壁パーティションと前記側壁との間に画定される、請求項65~70のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項72】
前記流出ベントが、前記燃料電池コンパートメントを画定する外壁にある、請求項65~71のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項73】
前記流出ベントが、任意選択で天井に近接する、前記外壁の上側領域にある、請求項72に記載の発電システム。
【請求項74】
前記ファンが、前記流出ベントを通して前記コンテナから空気を吹き出し、それによって、前記燃料電池コンパートメント及び前記電池コンパートメント中の前記空気圧を低減するように構成されている、請求項65~73のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項75】
前記1つ以上の電池パーティションが、前記コンテナの底壁と概して平行であり、かつ前記底壁から離間配置された上げ床電池パーティションを備え、これにより、前記電池コンパートメントが、前記コンテナの上げ床電池パーティションと前記底壁との間に画定され、
前記1つ以上の燃料電池パーティションが、前記コンテナの第1の側壁と概して平行であり、かつ前記第1の側壁から離間配置された内壁パーティションを備え、これにより、前記燃料電池コンパートメントが、前記コンテナの前記内壁パーティションと前記側壁との間に画定され、
前記コンテナが、天井を備え、
前記内壁パーティションが、前記天井と前記上げ床電池パーティションとの間に延在する、請求項65に記載の発電システム。
【請求項76】
前記上げ床電池パーティションが、前記第1の側壁とは反対側にある第2の側壁と前記内壁パーティションとの間に延在する、請求項75に記載の発電システム。
【請求項77】
前記制御コンパートメントが、
UPSと、
コントローラと、
1つ以上の継電器と、
1つ以上の開閉器と、
ガルバニック絶縁回路と、
インバータと、
煙感知器/警報器と、
熱感知器/警報器と、
ガス感知器/警報器と、
酸素監視システムと、のうちの1つ以上を収容している、請求項65~76のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項78】
前記燃料電池コンパートメントを部分的に画定し、かつまた、前記電池コンパートメントを部分的に画定する内部パーティションと、
前記電池コンパートメントと前記燃料電池コンパートメントとの間に空気が流れることができるような、前記内部パーティションにおける内部ベントと、を更に備える、請求項65~77のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項79】
前記内部パーティションが、前記上げ床電池パーティションと同じ平面内にある、請求項78に記載の発電システム。
【請求項80】
発電システムであって、
コンテナと、
前記コンテナ内の燃料電池と、
前記コンテナの外部にある水素供給源と前記燃料電池との間の導管にある水素流量制御弁と、
前記水素流量制御弁を動作させるように構成された不活性ガス制御システムと、を備える、発電システム。
【請求項81】
前記水素流量制御弁が、前記コンテナの外部にある、請求項80に記載の発電システム。
【請求項82】
前記水素流量制御弁が、常閉弁である、請求項80又は81に記載の発電システム。
【請求項83】
発電システムであって、
コンテナと、
前記コンテナの内部容積の一部分である制御コンパートメントと、
前記コンテナの前記フットプリント内にあり、かつ1つ以上の気密燃料電池パーティションによって前記制御コンパートメントとは別個にされた燃料電池コンパートメントと、
前記燃料電池コンパートメント内に位置する燃料電池と、
1つ以上の電池パーティションによって画定される前記コンテナの前記内部容積の一部分である電池コンパートメントと、
前記電池コンパートメント内に位置する電池と、
前記電池コンパートメントから前記燃料電池コンパートメントに空気を引き込むように構成されたファンと、を備える、発電システム。
【請求項84】
前記燃料電池コンパートメントが、大気に対して開放されている、請求項83に記載の発電システム。
【請求項85】
前記ファンが、前記電池コンパートメント中の前記圧力を低減するように構成されている、請求項83又は84に記載の発電システム。
【請求項86】
前記燃料電池コンパートメントを部分的に画定し、かつまた、前記電池コンパートメントを部分的に画定する内部パーティションを更に備え、前記ファンが,前記内部パーティションに位置する、請求項83~85のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項87】
前記内部パーティションが、前記気密燃料電池パーティションのうちの1つと同じ平面内にある、請求項86に記載の発電システム。
【請求項88】
前記燃料電池コンパートメントを画定する前記コンテナの外壁に流出ベントを更に備える、請求項83~87のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項89】
前記流出ベントが、前記燃料電池コンパートメントの最上部領域にある、請求項88に記載の発電システム。
【請求項90】
燃料電池コンパートメント内に、天井であって、前記天井が前記流出ベントに向かって上向きに延在する表面を画定するように角度が付けられた、天井を備える、請求項89に記載の発電システム。
【請求項91】
水素供給源と前記燃料電池との間の導管にある水素流量制御弁と、
前記水素流量制御弁を動作させるように構成された不活性ガス制御システムと、を更に備える、請求項83~90のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項92】
前記水素流量制御弁が、前記コンテナの前記フットプリント内にある、請求項91に記載の発電システム。
【請求項93】
前記水素流量制御弁が、常閉弁である、請求項91又は92に記載の発電システム。
【請求項94】
前記コンテナの外壁に流入ベントを更に備え、
前記ファンが、前記流入ベントを通して前記コンテナの外部から前記電池コンパートメントに空気を引き込むように構成されている、請求項83~93のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項95】
前記1つ以上の電池パーティションが、前記コンテナの底壁と概して平行であり、かつ前記底壁から離間配置された上げ床電池パーティションを備え、これにより、前記電池コンパートメントが、前記コンテナの前記上げ床電池パーティションと前記底壁との間に画定される、請求項83~94のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項96】
前記流入ベントが、前記電池コンパートメントを画定する外壁にある、請求項95に記載の発電システム。
【請求項97】
前記1つ以上の気密燃料電池パーティションが、前記コンテナの第2の側壁と概して平行であり、かつ前記第2の側壁から離間配置された気密内壁パーティションを備え、これにより、前記制御コンパートメントが、前記コンテナの前記内壁パーティションと前記第2の側壁との間に画定される、請求項83~96のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項98】
前記1つ以上の電池パーティションが、前記コンテナの底壁と概して平行であり、かつ前記底壁から離間配置された上げ床電池パーティションを備え、これにより、前記電池コンパートメントが、前記コンテナの上げ床電池パーティションと前記底壁との間に画定され、
前記1つ以上の気密燃料電池パーティションが、前記コンテナの第2の側壁と概して平行であり、かつ前記第2の側壁から離間配置された気密内壁パーティションを備え、これにより、前記制御コンパートメントが、前記コンテナの前記気密内壁パーティションと前記第2の側壁との間に画定され、
前記コンテナが、天井を備え、
前記気密内壁パーティションが、前記天井と前記上げ床電池パーティションとの間に延在する、請求項83に記載の発電システム。
【請求項99】
前記上げ床電池パーティションが、前記第2の側壁と前記内壁パーティションとの間に延在する、請求項98に記載の発電システム。
【請求項100】
前記制御コンパートメントが、
UPSと、
コントローラと、
1つ以上の継電器と、
1つ以上の開閉器と、
ガルバニック絶縁回路と、
インバータと、
煙感知器/警報器と、
熱感知器/警報器と、
ガス感知器/警報器と、
酸素監視システムと、のうちの1つ以上を収容している、請求項83~99のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項101】
発電システムであって、
内部容積を有するコンテナと、
前記コンテナ中の1つ以上の燃料電池パーティションによって画定される前記内部容積の一部分である燃料電池コンパートメントと、
前記燃料電池コンパートメント内に位置する燃料電池と、
1つ以上の電池パーティションによって画定される前記内部容積の一部分である電池コンパートメントと、
前記電池コンパートメント内に位置する電池と、
前記内部容積の一部分である制御コンパートメントであって、
前記1つ以上の燃料電池パーティションによって前記燃料電池コンパートメントとは別個にされ、かつ
前記1つ以上の電池パーティションによって前記電池コンパートメントとは別個にされた、制御コンパートメントと、
前記コンテナの外壁又は天井における1つ以上の破裂パネルと、を備える、発電システム。
【請求項102】
前記破裂パネルが、前記コンテナ内の空気圧の急速な増加に応答して、前記コンテナの前記外壁又は天井におけるそれぞれのフレームから取り外し可能であるように構成されている、請求項101に記載の発電システム。
【請求項103】
前記破裂パネルのうちの少なくとも1つが、前記燃料電池コンパートメントを画定する前記コンテナの外壁又は天井に位置する、請求項101又は102に記載の発電システム。
【請求項104】
前記破裂パネルのうちの少なくとも1つが、前記制御コンパートメントを画定する前記コンテナの外壁又は天井に位置する、請求項101~103のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項105】
前記破裂パネルのうちの少なくとも1つが、前記コンテナの前記天井に位置する、請求項101~104のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項106】
前記破裂パネルのうちの少なくとも1つが、前記破裂パネルの他の縁部よりも前記コンテナにより堅固に固定された1つの縁部を有する、請求項101~105のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項107】
発電システムであって、
コンテナと、
前記コンテナ内に位置する燃料電池と、
前記燃料電池から熱を除去するための燃料電池冷却ループと、
熱を必要とする局所的な用途にサービス提供するために使用することができるように、前記燃料電池冷却ループから熱を伝達するための熱交換器と、を備える、発電システム。
【請求項108】
前記局所的な用途が、
給湯源を提供することと、
暖房を提供することと、
1つ以上のプロセスに加熱を提供することと、のうちの1つ以上を含む、請求項107に記載の発電システム。
【請求項109】
前記熱交換器を介して前記燃料電池冷却ループから熱を受け取るための追加の冷却ループを更に備え、前記追加の冷却ループが、水タンク中の水を、給湯源として提供することができるように、選択的に加熱するように構成されている、請求項107又は108に記載の発電システム。
【請求項110】
前記追加の冷却ループに、前記水タンク中の前記水を加熱するために前記追加の冷却ループに流体を選択的に方向付けるように動作可能である1つ以上の弁を更に備える、請求項109に記載の発電システム。
【請求項111】
前記追加の冷却ループ内の前記流体から大気に熱を選択的に伝達する熱除去コンポーネントを更に備える、請求項109又は110に記載の発電システム。
【請求項112】
前記熱除去コンポーネントが、ラジエータ及びファンを含む、請求項111に記載の発電システム。
【請求項113】
前記熱除去コンポーネントが、前記追加の冷却ループにおける前記流体の前記温度が所定の設定値を超えると自動的に作動するように構成されている、請求項112に記載の発電システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、発電システムに関し、特に、燃料電池を使用してグリッド/陸上供給を補完又は置換する発電システムに関する。
【発明の概要】
【0002】
本開示の第1の態様によれば、発電システムのためのコントローラが提供され、発電システムは、
電源コンセントと、
電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池と、
電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された電池と、
燃料電池によって提供されるDC電圧を、電源コンセントに提供するためのインバータAC電圧に変換するためのインバータと、を備え、
コントローラが、
電源コンセントに接続された外部負荷によって必要とされる電力の量を表すシステム負荷信号を受信することと、
燃料電池の1つ以上の動作パラメータを表す1つ以上の燃料電池パラメータを受信することと、
システム負荷信号及び1つ以上の燃料電池パラメータに基づいて、燃料電池電力制御信号を提供することであって、燃料電池電力制御信号が、燃料電池の制御パラメータを設定するためのものであり、かつ/又はインバータの制御パラメータを設定するためのものである、提供することと、を行うように構成されている。
【0003】
コントローラは、
電池の充電のレベルを表す電池充電信号を受信することと、
電池充電信号にも基づいて、燃料電池電力制御信号を提供することと、を行うように更に構成されている。
【0004】
コントローラは、
システム負荷信号及び電池充電信号に基づいて、燃料電池目標値を決定することであって、燃料電池目標電流が、燃料電池の目標レベルを表す、決定することと、
燃料電池目標値に基づいて、燃料電池電力制御信号を設定することと、を行うように構成されている。
【0005】
燃料電池は、電源コンセントに電力を提供し、また、電池を充電するように構成されてもよい。
【0006】
発電システムは、
グリッド供給電力を受け取るためのグリッド供給コネクタを更に含んでもよく、
コントローラが、
グリッド供給の電力レベルを表すグリッド供給信号を受信することと、
グリッド供給信号にも基づいて、燃料電池目標レベルを決定することと、を行うように更に構成されている。
【0007】
発電システムは、
グリッド供給電力を受け取るためのグリッド供給コネクタを更に含んでもよく、
コントローラが、
グリッド供給の特性を表すグリッド供給特性信号を受信することと、
グリッド供給特性信号にも基づいて、燃料電池電力制御信号を提供することと、を行うように更に構成されている。
【0008】
グリッド供給特性信号は、グリッド供給の電力レベルを表すグリッド供給電力レベルを含んでもよい。コントローラは、
システム負荷信号に基づいて、供給閾値を決定することと、
グリッド供給電力レベルを供給閾値と比較することと、
グリッド供給電力レベルが供給閾値未満である場合には、燃料電池が電源コンセントに電力を提供するように燃料電池電力制御信号を設定することと、
グリッド供給電圧レベルが供給閾値以上である場合には、燃料電池が電源コンセントに電力を提供しないように燃料電池電力制御信号を設定することと、を行うように構成されてもよい。
【0009】
コントローラは、
グリッド供給電力レベルと供給閾値との間の差に基づいて、燃料電池目標電流を決定することと、
グリッド供給電力レベルが供給閾値未満である場合には、燃料電池目標電流に基づいて、燃料電池電力制御信号を設定することと、を行うように構成されてもよい。
【0010】
また、
本明細書に開示される任意のコントローラと、
電源コンセント、
燃料電池、
グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタ、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
グリッド入力端子が、グリッド供給コネクタに接続されており、
電源出力端子が、電源コンセントに接続されており、
電池接続端子が、電池に接続されている、無停電電源装置UPSを備える発電システムが開示される。
【0011】
燃料電池は、電源コンセントに電力を提供するように構成されてもよい。
【0012】
燃料電池は、電池を充電するための電力を提供するように構成されてもよい。
【0013】
発電システムは、燃料電池と電池との間に接続されたDC-DCコンバータを更に備えてもよい。
【0014】
更なる態様によれば、
電源コンセント、
電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池、
電池、
グリッド供給電力を受け取るためのグリッド供給コネクタ、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
グリッド入力端子が、グリッド供給コネクタに接続されており、
電源出力端子が、電源コンセントに接続されており、
電池接続端子が、電池に接続されており、
UPSが、UPSがグリッド入力端子及び/又は電池接続端子で受け取る電力を電源出力端子に提供するように構成されており、
UPSが、電池を充電するために、UPSがグリッド入力端子で受け取る電力を電池接続端子に提供するように構成されている、無停電電源装置UPSを備える発電システムが提供される。
【0015】
発電システムは、
燃料電池によって提供されるDC出力電圧をインバータAC電圧に変換するように構成されたインバータであって、インバータが、インバータAC電圧を電源コンセントに提供するように構成されている、インバータを更に備えてもよい。
【0016】
燃料電池は、電池を充電するための電力を提供するように構成されてもよい。
【0017】
更なる態様によれば、
電源コンセントと、
DC出力電圧をインバータAC電圧に変換するように構成されたインバータであって、インバータが、インバータAC電圧を電源コンセントに提供するように構成されている、インバータと、
電池と、
グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタと、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
グリッド入力端子が、グリッド供給コネクタに接続されており、
電源出力端子が、電源コンセントに接続されており、
電池接続端子が、電池に接続されている、無停電電源装置UPSと、
コントローラであって、
グリッド供給電圧の特性レベルを表すグリッド供給特性信号を受信することと、
グリッド供給特性信号に基づいて、インバータにインバータ制御信号を提供することであって、インバータ制御信号が、供給されるインバータ電力出力を設定又は制限するためのものである、提供することと、を行うように構成されている、コントローラと、を備える発電システムが提供される。
【0018】
発電システムは、
DC出力電圧を提供するように構成された燃料電池を更に備え、
インバータが、燃料電池によって提供されるDC出力電圧をインバータAC電圧に変換するように構成されている。
【0019】
発電システムは、
UPSの電源出力端子をUPSのグリッド入力端子に選択的に接続するように構成された再循環開閉器を更に備えてもよい。
【0020】
コントローラは、グリッド供給特性信号に基づいて、再循環開閉器を動作させるように構成されてもよい。
【0021】
コントローラは、再循環開閉器が電源出力端子をUPSのグリッド入力端子に接続するように、再循環開閉器を動作させるように構成されてもよい。
【0022】
発電システムは、
UPSのグリッド入力端子をグリッド供給コネクタから選択的に切断するように構成されたグリッド分離開閉器を更に備えてもよい。
【0023】
コントローラは、グリッド供給特性信号に基づいて、グリッド分離開閉器を動作させるように構成されてもよい。
【0024】
コントローラは、グリッド供給特性信号がグリッド供給品質閾値を満たさない場合、グリッド分離開閉器がUPSのグリッド入力端子をグリッド供給コネクタから切断するように、グリッド分離開閉器を動作させるように構成されてもよい。
【0025】
コントローラは、
グリッド分離開閉器がUPSの電源出力端子をUPSのグリッド入力端子に接続するようにコントローラが再循環開閉器を設定する前に、グリッド分離開閉器がUPSのグリッド入力端子をグリッド供給コネクタから切断するように、グリッド分離開閉器を設定するように構成されてもよい。
【0026】
コントローラは、
UPSのグリッド入力端子をグリッド供給コネクタから切断するようにグリッド分離開閉器を設定することと、UPSの電源出力端子をUPSのグリッド入力端子に接続するように、再循環開閉器を設定することと、の間に最小の時間遅延を適用するように構成されてもよい。
【0027】
再循環開閉器は、電源出力端子の保護接地端子を、中性端子と、任意選択で1つ以上の局在化された接地棒、又は同様の接地装置と、に選択的に接続するように構成されてもよい。
【0028】
電源出力端子の保護接地端子は、グリッド入力端子の保護接地端子に選択的に接続されてもよい。
【0029】
更なる態様によれば、
使用時にDC電圧信号が間に提供されるDC入力端子及び基準端子、
複数のインバータであって、各インバータが、第1のインバータ入力端子及び第2のインバータ入力端子を備える、複数のインバータ、
複数のインバータの各々に対して1つの、複数のダイオードを備えるインバータ回路が提供され、
複数のインバータの各々の第1のインバータ入力端子が、DC入力端子に接続されており、
複数のインバータの各々の第2のインバータ入力端子が、電流が基準端子から第2のインバータ入力端子に流れることが阻止されるように、複数のダイオードのそれぞれ1つを介して基準端子に接続されている。
【0030】
複数のインバータの各々は、AC電圧出力を提供するために、第1のインバータ入力端子及び第2のインバータ入力端子間で受け取られるDC電圧を変換することができる。
【0031】
インバータ回路は、複数のインバータの各々に対して1つの、複数のコンデンサを更に備えてもよい。複数のコンデンサの各々は、複数のインバータのそれぞれ1つの第1のインバータ入力端子と第2のインバータ入力端子との間に接続されてもよい。
【0032】
インバータ回路は、以下を更に備えてもよい:複数のインバータの各々に対して1つの、複数の第1のインバータ入力フェライト、及び複数のインバータの各々に対して1つの、複数の第2のインバータ入力フェライト。複数の第1のインバータ入力フェライトの各々は、複数のインバータのそれぞれ1つの第1のインバータ入力端子とDC入力端子との間に直列に接続されてもよい。複数の第2のインバータ入力フェライトの各々は、複数のインバータのそれぞれ1つの第2のインバータ入力端子と基準端子との間に直列に接続されてもよい。
【0033】
インバータ回路は、複数のインバータの各々に対して1つの、複数の第1のインバータ入力フェライト、複数のインバータの各々に対して1つの、複数の第2のインバータ入力フェライト、複数のインバータの各々に対して1つの、複数のDC入力フェライト、複数のインバータの各々に対して1つの、複数の基準入力フェライトを更に備えてもよい。インバータの各々について、第1のインバータ入力フェライトのそれぞれ1つは、第1のインバータ入力端子と第1のノードとの間に直列に接続されてもよく、DC入力フェライトのそれぞれ1つは、第1のノードとDC入力端子との間に直列に接続されてもよく、第2のインバータ入力フェライトのそれぞれ1つは、第2のインバータ入力端子と第2のノードとの間に直列に接続されてもよく、基準入力フェライトのそれぞれ1つは、第2のノードとダイオードのそれぞれ1つのアノードとの間に直列に接続されてもよく、ダイオードのそれぞれ1つのカソードは、基準端子に接続されてもよく、コンデンサのそれぞれ1つは、第1のノードと第2のノードとの間に接続されてもよい。
【0034】
更なる態様によれば、発電システムのための回路が提供され、この回路は、
接地出力端子及び3つの活性出力端子と、
グランド端子と、
燃料電池によって提供されるDC電圧をインバータAC電圧に変換するように構成されたインバータであって、インバータが、インバータ中性出力端子及び3つのインバータ活性出力端子を備える、インバータと、
ガルバニック絶縁回路であって、
ガルバニック絶縁回路が、
各々が3つのインバータ活性出力端子のそれぞれの1つとインバータ中性出力端子との間に接続された、3つの一次巻線、
各々が3つの活性出力端子の異なるペアの間に接続された、3つの二次巻線を含む絶縁変圧器を備え、
ガルバニック絶縁回路が、接地出力端子とグランド端子との間の接続を提供し、
ガルバニック絶縁回路が、インバータ中性出力端子とグランド端子との間で互いに並列に接続された絶縁抵抗器及び絶縁コンデンサを含む、ガルバニック絶縁回路と、を備える。
【0035】
絶縁抵抗器及び絶縁コンデンサは、インバータのグランドへの高インピーダンス接続を提供してもよい。
【0036】
絶縁抵抗器及び絶縁コンデンサの値は、所与の動作電圧に対するグランドへの電流が電流閾値を下回るようなものである。
【0037】
更なる態様によれば、
電源コンセント、
電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池、
ガルバニック絶縁回路であって、
燃料電池と電源コンセントとの間で電力を伝達することと(電池を介して直接的又は間接的であり得る)、
燃料電池と電源コンセントとの間のガルバニック絶縁を提供することと、を行うように構成された、ガルバニック絶縁回路、
コントローラであって、
電力伝達ノードと接地との間の抵抗を表す抵抗信号を受信することであって、電力伝達ノードが、燃料電池及び絶縁回路を含む燃料電池と絶縁回路との間の電力伝達経路におけるノードである、受信することと、
受信された抵抗信号が抵抗閾値未満である場合には、1つ以上の安全動作を実行することと、を行うように構成された、コントローラを備える発電システムが提供される。
【0038】
1つ以上の安全動作は、
燃料電池を停止させることと、
燃料電池への水素燃料の供給を停止することと、
燃料電池をガルバニック絶縁回路から切断することと、
燃料電池を電源コンセントから切断することと、
電源コンセントが発電システムから電力を受け取らないように、電源コンセントを分離することと、を含んでもよい。
【0039】
発電システムは、グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタを備えてもよい。1つ以上の安全動作は、グリッド供給コネクタが発電システムに電力を提供しないようにグリッド供給コネクタを分離することを含んでもよい。
【0040】
発電システムは、無停電電源装置UPSを備えてもよい。1つ以上の安全動作は、UPSを電源コンセントから切断することを含んでもよい。
【0041】
1つ以上の安全動作は、水素供給源と燃料電池との間の燃料流路にある遮断弁を閉じることによって、燃料電池への水素燃料の供給を停止することを含んでもよい。
【0042】
遮断弁は、常閉弁であってよい。
【0043】
コントローラは、
受信された抵抗信号が、抵抗閾値未満であった後に、再接続抵抗閾値超に戻る場合には、1つ以上の再接続動作を実行するように構成されてもよい。
【0044】
1つ以上の再接続動作は、
燃料電池を再起動させることと、
燃料電池への水素燃料の供給を再開することと、
燃料電池をガルバニック絶縁回路に再接続することと、
燃料電池を電源コンセントに再接続することと、
電源コンセントが発電システムから電力を受け取るように、電源コンセントを再接続することと、を含んでもよい。
【0045】
発電システムは、グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタを備えてもよい。1つ以上の再接続動は、グリッド供給コネクタが発電システムに電力を提供するように、グリッド供給コネクタを再接続することを含んでもよい。
【0046】
発電システムは、無停電電源装置UPSを備えてもよい。1つ以上の再接続動作は、UPSを電源コンセントに再接続することを含んでもよい。
【0047】
更なる態様によれば、
電源コンセントと、
電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池と、
電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された電池と、
グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタと、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
グリッド入力端子が、グリッド供給コネクタに接続されており、
電源出力端子が、電源コンセントに接続されており、
電池接続端子が、電池に接続されている、無停電電源装置UPSと、
コントローラであって、
警報トリガ信号を受信することに応答して、1つ以上の安全動作を実行するように構成されている、コントローラと、を備える、発電システムが提供される。
【0048】
コントローラは、安全動作として、
燃料電池によって提供される電力を低減するための燃料電池電力制御信号を提供するように構成されてもよい。
【0049】
コントローラは、燃料電池によって提供される電力をゼロまで低減するための燃料電池電力制御信号を提供するように構成されてもよい。
【0050】
コントローラは、燃料電池によって提供される電力を徐々に低減するための燃料電池電力制御信号を提供するように構成されてもよい。
【0051】
発電システムは、燃料電池への水素燃料の供給を停止するための遮断弁を備えてもよい。コントローラは、安全動作として、遮断弁に燃料電池への水素燃料の供給を停止させるように構成されてもよい。
【0052】
遮断弁は、常閉弁であってよい。
【0053】
発電システムは、燃料電池と電源コンセントとの間で電力を伝達することと、燃料電池と電源コンセントとの間のガルバニック絶縁を提供することと、を行うように構成されたガルバニック絶縁回路を備えてもよい。コントローラは、安全動作として、燃料電池をガルバニック絶縁回路から切断するように構成されている。
【0054】
発電システムは、燃料電池を電源コンセントに/電源コンセントから選択的に接続/切断するための燃料電池分離開閉器を備えてもよい。コントローラは、安全動作として、燃料電池を電源コンセントから切断するために、燃料電池分離開閉器を動作させるように構成されてもよい。
【0055】
発電システムは、電源コンセントをUPS及び/又は燃料電池から選択的に接続/切断するための電源コンセント分離開閉器を備えてもよい。コントローラは、安全動作として、電源コンセントが発電システムから電力を受け取らないように、電源コンセント分離開閉器を動作させるように構成されてもよい。
【0056】
発電システムは、グリッド供給コネクタをUPSに/UPSから選択的に接続/切断するためのグリッド分離開閉器を備えてもよい。コントローラは、安全動作として、UPSがグリッド供給コネクタから電力を受け取らないようにグリッド分離開閉器を動作させるように構成されてもよい。
【0057】
コントローラは、安全動作のうちの1つ以上を実行するように構成された1つ以上の継電器を備えてもよい。1つ以上の継電器は、安全動作を実装するように構成された1つ以上のアクチュエータにハードワイヤードされてもよい。1つ以上のアクチュエータは、遮断弁、燃料電池分離開閉器、電源コンセント分離開閉器、及びグリッド分離開閉器を備えてもよい。
【0058】
発電システムは、警報トリガ信号をコントローラに提供するようにユーザによって動作可能であるユーザインターフェースを更に備えてもよい。
【0059】
ユーザインターフェースは、発電システムからリモートの非常停止ボタンを備えてもよく、かつ/又はユーザインターフェースは、発電システムに対してローカルの非常停止ボタンを備えてもよく、かつ/又はユーザインターフェースは、警報トリガ信号をコントローラに無線で提供するように構成されてもよい。
【0060】
発電システムは、燃料電池、電池、及びUPSを収容する輸送コンテナを備えてもよい。ユーザインターフェースは、輸送コンテナの内部の緊急停止ボタンと、輸送コンテナの外部の緊急停止ボタンと、の一方又は両方を備えてもよい。
【0061】
発電システムは、警報トリガシグナルを提供するように構成された感知器を更に備えてもよい。感知器は、
発電システムに関連付けられた煙感知器と、
発電システムに関連付けられた熱感知器と、
発電システムに関連付けられたガス感知器と、
発電システムの燃料電池コンパートメント中の気流を感知するための気流感知器と、のうちの1つ以上を備えてもよい。
【0062】
コントローラは、
発電システムの1つ以上の動作パラメータを表す1つ以上のシステムパラメータを受信することと、
1つ以上のシステムパラメータに基づいて、警報トリガ信号を生成することと、を行うように構成されてもよい。
【0063】
発電システムの1つ以上の動作パラメータは、燃料電池の1つ以上の動作パラメータを表す1つ以上の燃料電池パラメータを含んでもよい。
【0064】
更なる態様によれば、
内部容積を有するコンテナ(任意選択で輸送コンテナ)と、
コンテナ中の1つ以上の燃料電池パーティションによって画定される内部容積の一部分である燃料電池コンパートメントと、
燃料電池コンパートメント内に位置する燃料電池と、
1つ以上の電池パーティションによって画定される内部容積の一部分である電池コンパートメントと、
電池コンパートメント内に位置する電池と、
1つ以上の燃料電池パーティションによって燃料電池コンパートメントとは別個にされており、
1つ以上の電池パーティションによって電池コンパートメントとは別個にされた、内部容積の一部分である制御コンパートメントと、
流出ベントと、
空気が電池コンパートメント及び燃料電池コンパートメントを通して引き出され、かつ流出ベントを通してコンテナから出るように、燃料電池コンパートメント中の空気圧力を低減するように構成されたファンと、を備える、発電システムが提供される。
【0065】
流出ベントは、コンテナの外壁内にあってもよい。流出ベントは、燃料電池コンパートメントの壁を画定するコンテナの外壁にあってもよい。
【0066】
発電システムは、コンテナの外壁に流入ベントを更に備えてもよい。ファンは、流入ベントを通してコンテナの外部から電池コンパートメント及び燃料電池コンパートメントに空気を引き込むように構成されてもよい。
【0067】
1つ以上の電池パーティションは、コンテナの底壁と概して平行であり、かつ底壁から離間配置された上げ床電池パーティションを備えてもよく、これにより、電池コンパートメントが、コンテナの上げ床電池パーティションと底壁との間に画定される。
【0068】
流入ベントは、電池コンパートメントを画定する外壁にあってもよい。
【0069】
1つ以上の燃料電池パーティションは、コンテナの側壁と概して平行であり、かつ側壁から離間配置された内壁パーティションを備えてもよく、これにより、燃料電池コンパートメントが、コンテナの内壁パーティションと側壁との間に画定される。
【0070】
流出ベントは、燃料電池コンパートメントを画定する外壁にあってもよい。
【0071】
流出ベントは、任意選択で天井の近位にある、外壁の上側領域にあってもよい。
【0072】
ファンは、流出ベントを通してコンテナから空気を吹き出し、それによって、燃料電池コンパートメント及び電池コンパートメント中の空気圧を低減するように構成されてもよい。
【0073】
1つ以上の電池パーティションは、コンテナの底壁と概して平行であり、かつ底壁から離間配置された上げ床電池パーティションを備えてもよく、これにより、電池コンパートメントが、コンテナの上げ床電池パーティションと底壁との間に画定される。1つ以上の燃料電池パーティションは、コンテナの第1の側壁と概して平行であり、かつ第1の側壁から離間配置された内壁パーティションを備えてもよく、これにより、燃料電池コンパートメントが、コンテナの内壁パーティションと側壁との間に画定される。コンテナは、天井を備えてもよく、内壁パーティションは、天井と上げ床電池パーティションとの間に延在してもよい。
【0074】
上げ床電池パーティションは、第1の側壁とは反対側にある第2の側壁と内壁パーティションとの間に延在してもよい。
【0075】
制御コンパートメントは、
UPSと、
コントローラと、
1つ以上の継電器と、
1つ以上の開閉器と、
ガルバニック絶縁回路と、
インバータと、
煙感知器/警報器と、
熱感知器/警報器と、
ガス感知器/警報器と、
酸素監視システムと、のうちの1つ以上を収容してもよい。
【0076】
発電システムは、
燃料電池コンパートメントを部分的に画定し、かつまた、電池コンパートメントを部分的に画定する内部パーティションと、
電池コンパートメントと燃料電池コンパートメントとの間に空気が流れることができるような、内部パーティションにおける内部ベントと、を更に備えてもよい。
【0077】
内部パーティションは、上げ床電池パーティションと同じ平面内にあってもよい。
【0078】
更なる態様によれば、
コンテナと、
前記コンテナ内の燃料電池と、
コンテナの外部にある水素供給源と燃料電池との間の導管にある水素流量制御弁(水素が燃料電池に提供される前に水素の圧力を低減するためのものであり得る)と、
水素流量制御弁を動作させるように構成された不活性ガス制御システムと、を備える発電システムが提供される。
【0079】
水素流量制御弁は、コンテナの外部にあってもよい。
【0080】
水素流量制御弁は、常閉弁であってよい。
【0081】
更なる態様によれば、
コンテナ(任意選択で輸送コンテナ)と、
コンテナの内部容積の一部分である制御コンパートメントと、
コンテナのフットプリント内にあり、かつ1つ以上の気密燃料電池パーティションによって制御コンパートメントとは別個にされた燃料電池コンパートメントと、
燃料電池コンパートメント内に位置する燃料電池と、
1つ以上の電池パーティションによって画定されるコンテナの内部容積の一部分である電池コンパートメントと、
電池コンパートメント内に位置する電池と、
電池コンパートメントから燃料電池コンパートメントに空気を引き込むように構成されたファンと、を備える発電システムが提供される。
【0082】
燃料電池コンパートメントは、大気に開放されてもよい。
【0083】
ファンは、電池コンパートメント中の圧力を低減するように構成されてもよい。
【0084】
発電システムは、燃料電池コンパートメントを部分的に画定し、かつまた電池コンパートメントを部分的に画定する内部パーティションを更に備えてもよい。ファンは、内部パーティションに位置しててもよい。
【0085】
内部パーティションは、気密閉燃料電池パーティションのうちの1つと同じ平面内にあってもよい。
【0086】
発電システムは、燃料電池コンパートメントを画定するコンテナの外壁に流出ベントを更に備えてもよい。流出ベントは、燃料電池コンパートメントの最上部領域にあってもよい。
【0087】
発電システムは、燃料電池コンパートメント内に、天井であって、天井が流出ベントに向かって上向きに延在する表面を画定するように角度が付けられた、天井を更に備えてもよい。
【0088】
発電システムは、
水素供給源と燃料電池との間の導管にある(任意選択で、水素が燃料電池に提供される前に水素の圧力を低減するための)水素流量制御弁と、
水素流量制御弁を動作させるように構成された不活性ガス制御システムと、を更に備えてもよい。
【0089】
水素流量制御弁は、コンテナのフットプリント内にあってもよい。
【0090】
水素流量制御弁は、常閉弁であってよい。
【0091】
発電システムは、コンテナの外壁に流入ベントを更に備えてもよい。ファンは、流入ベントを通してコンテナの外部から電池コンパートメントに空気を引き込むように構成されてもよい。
【0092】
1つ以上の電池パーティションは、コンテナの底壁と概して平行であり、かつ底壁から離間配置された上げ床電池パーティションを備えてもよく、これにより、電池コンパートメントが、コンテナの上げ床電池パーティションと底壁との間に画定される。
【0093】
流入ベントは、電池コンパートメントを画定する外壁にあってもよい。
【0094】
1つ以上の気密燃料電池パーティションは、コンテナの第2の側壁と概して平行であり、かつ第2の側壁から離間配置された気密内壁パーティションを備えてもよく、これにより、制御コンパートメントが、コンテナの内壁パーティションと第2の側壁との間に画定される。
【0095】
1つ以上の電池パーティションは、コンテナの底壁と概して平行であり、かつ底壁から離間配置された上げ床電池パーティションを備えてもよく、これにより、電池コンパートメントが、コンテナの上げ床電池パーティションと底壁との間に画定される。1つ以上の気密燃料電池パーティションは、コンテナの第2の側壁と概して平行であり、かつ第2の側壁から離間配置された気密内壁パーティションを備えてもよく、これにより、制御コンパートメントが、コンテナの気密内壁パーティションと第2の側壁との間に画定される。コンテナは、天井を備えてもよい。気密内壁パーティションは、天井と上げ床電池パーティションとの間に延在してもよい。
【0096】
上げ床電池パーティションは、第2の側壁と内壁パーティションとの間に延在してもよい。
【0097】
制御コンパートメントは、UPS、コントローラ、1つ以上の継電器、1つ以上の開閉器、ガルバニック絶縁回路、インバータ、煙感知器/警報器、熱感知器/警報器、ガス感知器/警報器、及び酸素監視システムのうちの1つ以上を収容してもよい。
【0098】
更なる態様によれば、
内部容積を有するコンテナ(任意選択で輸送コンテナ)と、
コンテナ中の1つ以上の燃料電池パーティションによって画定される内部容積の一部分である燃料電池コンパートメントと、
燃料電池コンパートメント内に位置する燃料電池と、
1つ以上の電池パーティションによって画定される内部容積の一部分である電池コンパートメントと、
電池コンパートメント内に位置する電池と、
内部容積の一部分である制御コンパートメントであって、
1つ以上の燃料電池パーティションによって燃料電池コンパートメントとは別個にされ、かつ
1つ以上の電池パーティションによって電池コンパートメントとは別個にされた、制御コンパートメントと、
コンテナの外壁又は天井における1つ以上の破裂パネルと、を備える発電システムが提供される。
【0099】
破裂パネルは、コンテナ内の空気圧の急速な増加に応答して、コンテナの外壁又は天井におけるそれぞれのフレームから取り外し可能であるように構成されてもよい。
【0100】
破裂パネルのうちの少なくとも1つは、燃料電池コンパートメントを画定するコンテナの外壁又は天井に位置してもよい。
【0101】
破裂パネルのうちの少なくとも1つは、制御コンパートメントを画定するコンテナの外壁又は天井に位置してもよい。
【0102】
破裂パネルのうちの少なくとも1つは、コンテナの天井に位置してもよい。
【0103】
破裂パネルのうちの少なくとも1つは、破裂パネルの他の縁部よりもコンテナに堅固に固定された1つの縁部を有してもよい。
【0104】
更なる態様によれば、
コンテナ(任意選択で輸送コンテナ)と、
コンテナ内に位置する燃料電池と、
燃料電池から熱を除去するための燃料電池冷却ループと、
熱を必要とする局所的な用途にサービス提供するために使用することができるように、燃料電池冷却ループから熱を伝達するための熱交換器と、を備える発電システムが提供される。
【0105】
局所的な用途は、給湯源を提供することと、暖房を提供することと、1つ以上のプロセスに加熱を提供することと、のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0106】
発電システムは、熱交換器を通して燃料電池冷却ループから熱を受け取るための追加の冷却ループを更に備えてもよい。追加の冷却ループは、給湯源として提供することができるように、水タンク中の水を選択的に加熱するように構成されてもよい。
【0107】
発電システムは、追加の冷却ループに、水タンク中の水を加熱するために追加の冷却ループに流体を選択的に方向付けるように動作可能である1つ以上の弁を更に備えてもよい。
【0108】
発電システムは、追加の冷却ループ内の流体から大気に熱を選択的に伝達する熱除去コンポーネントを更に備えてもよい。熱除去コンポーネントは、ラジエータ及びファンを含んでもよい。熱除去コンポーネントは、追加の冷却ループにおける流体の温度が所定の設定値を超えると自動的に作動するように構成されてもよい。
【0109】
以下、1つ以上の実施形態について、添付の図を参照しながら、例示的にのみ説明する。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【
図2】発電システムの例示的な一実施形態の概略図を示す。
【
図3】
図2の発電システムの特徴のうちのいくつかの簡略図である発電システムを示す。
【
図4】
図3の発電システムと同様である発電システムを示す。
【
図5】燃料電池が電池を充電するための電力を提供する発電システムの別の例を示す。
【
図6】
図5のシステムのより詳細な例示である、発電システムの別の例を示す。
【
図7】
図2の再循環開閉器及びグリッド分離開閉器を制御するために使用され得る回路の例示的な実装態様を示す。
【
図8】本明細書で説明される水素燃料電池によって提供されるような、コモン高電力DC供給を有するアレイで複数のインバータを使用することを可能にするインバータ回路を示す。
【
図9】発電システムにおけるACコンポーネントと高電圧DC燃料電池供給との間のガルバニック分離を提供するための回路を示す。
【
図12a】発電システムの別の例の長手方向断面図を示す。
【
図12b】燃料電池コンパートメントを通る、
図12aの発電システムの側断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0111】
本開示は、ディーゼル発電機の環境に優しい代替物である発電システムに関する。発電システムは、水素燃料電池を使用して、信頼性の高いグリッド/陸上電力が利用可能でないか、又はグリッド/陸上電力が不十分である恐れがある用途に給電する。有益なことに、水素燃料電池が発電するときに有害な排出は発生せず、したがって、本明細書に開示される発電システムの使用は、クリーンエアゾーンで使用され得、排出に関連する業界目標を満たすことができる。
【0112】
以下で詳細に考察されるように、発電システムは、発電システムが輸送可能であるように、標準的な輸送コンテナとして提供され得、ディーゼル発電機を容易に置換することができる。本明細書で説明される発電システムは、例えば、祭り又はイベントのための短期間の電力要件を満たすのに特に適し得る。これらの発電システムを使用して、駐車場で一時的な電気自動車(EV)の充電を提供することもできる。更に、これらの発電システムを使用して、持続可能な建設業界をサポートするための発電を現地で提供することができる。
【0113】
図1は、発電システム100の一実施形態の概要を示す。以下に続く説明から理解されるように、発電システム100は、炭素排出量ゼロの一式の輸送可能な水素燃料電池オフグリッド高電力及び熱生成システムとみなされ得る。
【0114】
発電システム100は、追加の又は代替の電力供給を必要とする必要な場所への知られている輸送方法(連結トラックなど)を使用して発電システム100を便利に輸送することができるように、有利には標準の輸送コンテナ101であり得る輸送コンテナ101を含む。例えば、輸送コンテナ発電システム100は、20フィート(約6.1m)の可搬型輸送コンテナであり得る。
図1から分かるように、この例における発電システム100の構成要素の大部分は、輸送コンテナ101内に位置する。輸送コンテナ101の外側にあるそれらの構成要素は、輸送のために容易に取り外され、次いで、発電システム100が元の位置にあるときに再取り付けされ得る。
【0115】
発電システム100は、水素燃料電池102を含み、水素燃料電池102は、発電システム100の意図された使用に十分な電圧レベルを提供するために、燃料電池のスタックとして提供され得る。燃料電池102は、高電圧DC電流生成を提供することができる。この例では、燃料電池102は、(ガスセーフルームとみなされ得る)燃料電池コンパートメント108に提供されている。燃料電池コンパートメント108は、ガス燃料電池コンパートメント108を輸送コンテナ101の内部空洞の残りの部分から分離する内部壁107によって画定される、輸送コンテナ101内の画定される容積である。以下で詳細に考察されるように、燃料電池コンパートメント108は、万一水素が燃料電池102から漏出した場合に、水素が輸送コンテナ101の外側に排出され、かついかなる潜在的な発火源にも曝されないことを確実にするための安全機能として提供されている。
【0116】
発電システム100はまた、1つ以上の電池、この例では複数の電池103を含む。以下で詳細に考察されるように、電池103は、燃料電池102によって提供される電力を補完するために、又は燃料電池102の代わりに電力を一時的に提供するために使用され得る。追加的に、燃料電池102を使用して、電池103を充電することができる。
【0117】
図1では見えないが、発電システム100はまた、陸上/グリッド電源が利用可能である場合、陸上/グリッド電源の接続部を含む。そのような陸上/グリッド電源を、燃料電池102及び/又は電池103によって補完することができる。また、燃料電池102及び/又は電池103を、陸上/グリッド電源に対するバックアップとして使用することができる。
【0118】
有利なことに、発電システム100を使用して、無停電電源装置(UPS)を提供することができ、このことは、発電システム100が、燃料電池102及び/又は電池103、及びいくつかの例では更に陸上/グリッド電源から給電することができることによって、容易化され得る。更に、いかなる局所的に生成された電気(燃料電池102によって)も、排出を全く生成しない。
【0119】
図1に示されるように、発電システム100は、発電システム100によって提供される電気を利用するために使用される電源コンセント104を含む。図面では、電源コンセント104は、発電システム100が位置する所に電源コンセント104が電気接点/ソケットを提供するため、電気所接続部として識別される。電源コンセント104は、輸送コンテナ101の外側からアクセス可能であり、電源コンセント104は、UPS(無停電電源装置)及びHV(高電圧)電気キャビネット110の一部として提供されている。
【0120】
一実装態様では、
図1の発電システム100は、一体型216kWh電池システムによってバックアップされた250kVAの標準三相400V臨界電力を提供することができる。このようにして、250kWのオフグリッドエネルギーを提供することができる。更に、複数の発電システム100を組み合わせて、最大2MWを提供することができる十分にレジリエントなシステムを提供することができる。
【0121】
図1の他の特徴について、以下でより詳細に説明する。
【0122】
本明細書で説明される電流信号、電圧信号、又は電力信号の任意のインスタンスは、代わりに、他の2つのパラメータのうちの1つを表す信号として実装され得ることが理解されよう。一例として、電流信号が説明される場合には、電圧が一定であると仮定することによって、代わりに電力信号を使用することができる。
【0123】
制御システム
図2は、発電システム200の例示的な一実施形態の概略図を示し、特に、発電システム200をどのように制御することができるかを説明するために使用される。
【0124】
図2は、(水素燃料供給源206から水素を受け取る)燃料電池202及び(電池アレイとして例示される)電池203を含む発電システム200を示す。
図2はまた、電源コンセント204(所電源として標記される)と、入力グリッド/陸上電源に接続するためのオプションのグリッド供給コネクタ211と、を示す。
【0125】
この例における発電システム200は、燃料電池202によって提供されるDC電圧を、電源コンセント204に提供するためのインバータAC電圧に変換するインバータ214を含む。
【0126】
コントローラ212が
図2に示されており、この例では、これは、プログラマブルロジックコントローラ(PLC)として実装されている。コントローラ212の機能性は、単一のコンポーネントによって提供されてもよいし、複数の分散されたコンポーネントによって提供されてもよいことが理解されよう。いくつかの例では、無停電電源装置(UPS)216は、後述される制御機能性のうちのいくつかを提供することができる。
【0127】
ここで、発電システム200がどのように制御され得るかの様々な態様を説明し、電源コンセント204で信頼性の高い無停電電源出力を調節及び維持するために発電システム200がどのように使用され得るかを説明する。発電システム200は、有利なことに、利用可能なグリッド/陸上供給の電力及び信頼性を増加させる機能性を含む。
【0128】
図3は、
図2の発電システムの特徴のうちのいくつかと大体同様の機能性を有する発電システム300を示す。前の図にも示される
図3の構成要素には、300番台の対応する参照番号を与える。
【0129】
図3の発電システム300は、発電システム300からの出力電力を提供する電源コンセント304を含む。この例では、AC電源コンセント304’及びDC電源コンセント304”が提供されており、これらは、まとめて電源コンセント304と呼ばれ得る。上記に示したように、電源コンセント304は、発電システム300から電力を受け取るために使用され得る複数の電気ソケットを含むことができる。
【0130】
発電システム300はまた、電源コンセント304に選択的に電力を提供することができる燃料電池302を含む。燃料電池302は、電力を供給することができ、任意の所与の時間において、燃料電池302が電源コンセント304に電力を供給するか、又は提供しないかのいずれかであるように燃料電池302を制御することができるという点で、選択的に電力を提供することができる。
図3では、燃料電池302は、DC電源コンセント304”に電力を提供することができるものとして示されている。付加的に、燃料電池302は、インバータ314を介してAC電源コンセント304’に電力を提供することができる。インバータ314は、燃料電池302によって提供されるDC電圧を、コンセント304に提供するためのインバータAC電圧に変換する。
図2における燃料電池はまた、電源コンセントに直接電力を提供することができるものとして示されている。
図5及び
図6などの他の例では、燃料電池302は、例えば、電源コンセント304に電力を提供する電池を充電することによって、間接的に電源コンセント304に電力を提供することができる。
【0131】
図3はまた、電源コンセント304(AC電源コンセント304’又はDC電源コンセント304”のいずれか)に電力を選択的に提供することができる電池303を示す。電池303は、
図2に示されるのと同じように電池アレイとして提供され得ることが理解されよう。この例では、電池303は、電源コンセント304に電力を直接提供するものとして示されている。しかしながら、本明細書における他の例の説明から理解されるように、いくつかの例では、電池303は、UPSに電力を提供することができ、UPSは、電源コンセント304に電力を提供する。
【0132】
図3はまた、コントローラ312を示している。コントローラ312は、電源コンセント304に接続された外部負荷によって必要とされる電力の量を表すシステム負荷信号317を受信する。そのようなシステム負荷信号317は、電源コンセント304で負荷を監視する所負荷計器(参照符215で
図2に示される)によって提供され得る。システム負荷信号317は、全てのAC負荷及び電力条件に好適な単位である、ボルトアンペアでの値を提供することができる。電池充電レベルにはボルトが使用され得る。燃料電池の負荷は、DCアンペア電流によって調節され得る。
【0133】
コントローラ312はまた、燃料電池の1つ以上の動作パラメータを表す1つ以上の燃料電池パラメータ318を受信する。燃料電池パラメータ318は、燃料電池302の固定/非変動パラメータを表す固定燃料電池パラメータを含むことができる。そのような固定燃料電池パラメータの例としては、以下が挙げられる:
●燃料電池302によって提供され得る最大電流レベルを表す最大電流定格、
●燃料電池302によって提供され得る最小電流レベルを表す最小電流定格。例えば、燃料電池302が最小電流レベルを提供しない場合、燃料電池302は、以下を停止させ得る:
●最小水素供給圧力(Bar)を表す最小水素供給圧力、及び
●最大冷媒温度(℃)を表す最大冷媒温度。
【0134】
燃料電池パラメータ318はまた、燃料電池302の被検知/可変パラメータを表す被検知燃料電池パラメータを含むことができる。そのような被検知燃料電池パラメータの例としては、以下が挙げられる:
●内部冷媒ループにおける冷媒の温度などの、燃料電池の温度を表す燃料電池温度、
●燃料電池によって提供されている電圧レベルを表す燃料電池電圧、
●燃料電池によって提供される電流のレベルを表す燃料電池電流、
●水素供給圧力の検知された値を表す水素供給圧力、及び
●
図2の例では参照符213で示される、燃料電池コントローラによって送信された故障信号を表す1つ以上の故障信号。
【0135】
次いで、コントローラ312は、システム負荷信号317及び1つ以上の燃料電池パラメータ318に基づいて、燃料電池電力制御信号319を提供することができる。例えば、任意の被検知燃料電池パラメータが、固定燃料電池パラメータによって定義される対応する閾値又は限界を超えないようにする。燃料電池電力制御信号319は、燃料電池302から引き出される電力を制御するためのものである。
図3に示されるように、燃料電池電力制御信号319は、燃料電池302又はインバータ314に提供され得る。このようにして、燃料電池電力制御信号319は、燃料電池302又はインバータ314の制御パラメータを設定するためのものであり得る。燃料電池電力制御信号319は、以下を行うように構成され得る:
●燃料電池302への水素燃料供給を制御し、かつ/又は
●インバータ314の負荷を低減する。
【0136】
したがって、有利なことに、コントローラ312は、電源コンセント304で利用可能である電力が、電源コンセント304に接続された負荷を満たすのに十分であるように、燃料電池302から引き出される電力を制御することができる。
【0137】
この例では、コントローラ312はまた、電池303の充電のレベルを表す電池充電信号321を受信する。電池充電信号321は、電池303の電圧の直接の測定値として提供され得るか、又はUPSを含む例ではUPSによって提供され得る。したがって、コントローラ312は、また、電池充電信号321に基づいて、燃料電池電力制御信号319を提供することができる。
【0138】
例えば、コントローラ312は、システム負荷信号317及び電池充電信号321に基づいて、燃料電池目標電流を決定することができる。一アプリケーションでは、電池充電信号321は、電池303の充電レベルを決定する電圧を表すことができる。このようにして、燃料電池目標電流は、発電システム300が、負荷にサービス提供し、かつまた電池303を充電するのに十分である電力を電源コンセント304に提供することができるような、燃料電池302の目標電流レベルを表す。次いで、コントローラ312は、燃料電池目標電流に基づいて、燃料電池電力制御信号319を設定することができる。
図3の例では、燃料電池302は、(
図4に示されるように)電池302が充電され得るように、グリッド供給電圧を補完することができる。
【0139】
燃料電池目標電流は、燃料電池目標値の一例であることが理解されよう。燃料電池目標値の他の例としては、燃料電池目標電力及び燃料電池目標電流が挙げられる。本明細書に開示される様々な例では、燃料電池目標値の例のいずれか1つが説明されるとき、燃料電池目標値の他の2つの例のいずれかが代わりに使用され得ることが理解されよう。
【0140】
この例では、燃料電池302及びインバータ314が直接電源コンセント304にAC電力を提供する場合、コントローラ312は、所負荷をカバーし、かつ電池303を充電するのに十分であるように、インバータ314から引き出される電力を制御する。このことは、システム負荷信号317及び電池充電信号321に基づいて燃料電池目標電流を設定することによって実装され得る。
【0141】
図3に示されるように、発電システム300は、グリッド供給電圧を受信するためのグリッド供給コネクタ311を更に含む。上記に示されるように、有利なことに、グリッド供給電圧が信頼できない/不安定である場合に、そのような発電システム300を使用して、中断することなく、グリッド供給電圧を補完することができるか、又はグリッド供給電圧を切断して置換することができる。
【0142】
この例では、コントローラ312はまた、グリッド供給の電力レベルを表すグリッド供給信号322を受信する。そのようなグリッド供給信号322は、グリッド供給コネクタ311で受信されるグリッド供給を監視するグリッドモニタ(参照符223で
図2に示される)によって提供され得る。グリッドモニタは、位相監視継電器及び/又は電圧監視継電器として実装され得る。その場合に、コントローラ312は、グリッド供給信号322にも基づいて、燃料電池目標電流を決定することができる。例えば、グリッド供給が利用可能である場合には、発電システム300は、グリッド供給電力が不十分である(いくつかの例では、電源コンセント304で負荷にサービス提供すること、及び/又は電池303を充電することに関して)ときにのみ、燃料電池302を使用するように構成されてもよい。すなわち、発電システム300は、グリッド供給から受け取られる電力が、燃料電池302によってローカルに生成される電力よりも優先されるように制御されてもよい。このことは、水素燃料供給を維持するため、有利であり得る。
【0143】
したがって、コントローラ312は、(電池充電信号321によって表されるように)電池303を充電するために必要とされる電圧に、システム負荷信号317によって表される電圧を加えることによって、電源コンセント目標電力を決定することができる。次いで、コントローラ312は、(グリッド供給信号322によって表されるような)グリッド供給の電力レベルと電源コンセント目標電力との間の差に基づいて、燃料電池目標電流を決定することができる。電源コンセント目標電力がグリッド供給のレベルよりも大きい場合には、発電システム300は、電源コンセント304に接続された負荷が適切にサービス提供されるように、かつ電池303が充電されるように、燃料電池302に、電力を提供するように要求する。そうでない場合には、グリッド/陸上供給は、十分であるとみなされ、燃料電池302は、電力を提供する必要がない。
【0144】
別の例では、コントローラ312は、燃料電池302が電池303を充電する必要がないように、発電システム300を制御するように構成され得る。その場合、コントローラ312は、グリッド供給の電力レベル(グリッド供給信号322によって表される)と、システム負荷信号317によって表される電力と、の間の差に基づいて、燃料電池目標電流を決定することができる。
【0145】
いくつかの例では、コントローラ312は、グリッド供給コネクタ311で受信されるグリッド供給の特性を表すグリッド供給特性信号を受信し得る。グリッド供給特性信号は、グリッド供給の電力レベル(グリッド供給電力信号322として上述されている)、グリッド供給の周波数(グリッド供給周波数信号として実装され得る)、及びグリッド供給の位相(グリッド供給位相信号として実装され得る)のうちの1つ以上を表すことができる。次いで、コントローラ312は、グリッド供給特性信号にも基づいて、燃料電池電力制御信号319を提供することができる。
【0146】
グリッド供給特性信号がグリッド供給電力(グリッド供給の電力レベルを表す)を含む例では、コントローラ312は、システム負荷信号317に基づいて供給閾値を決定することができる。例えば、コントローラ312は、電源コンセント304に接続された負荷によって必要とされる電力としての供給閾値(システム負荷信号317から決定される)を単に設定することができる。代替的に、コントローラ312は、供給閾値を以下の合計として設定することができる:(i)電源コンセント304に接続された負荷によって必要とされる電力、及び(ii)(上記で考察される)電池303を充電するために必要とされる電力。
【0147】
次いで、コントローラ312は、グリッド供給電力レベルを供給閾値と比較することができ、
●グリッド供給電力レベル322が供給閾値未満である場合には、燃料電池302が電源コンセント304に電力を提供するように、燃料電池電力制御信号319を設定するか、又は
●グリッド供給電力レベル322が供給閾値以上である場合には、燃料電池302が電源コンセント304に電力を提供しないように、燃料電池電力制御信号319を設定する。
【0148】
グリッド供給特性信号がグリッド供給周波数信号(グリッド供給電圧の周波数を表す)を含む例では、コントローラ312は、グリッド供給周波数信号が境界外であるかどうかを判定するために、グリッド供給周波数信号を1つ以上の周波数閾値と比較することができ、
●グリッド供給周波数信号が境界外である場合には、燃料電池302が電源コンセント304に電力を提供するように、かつ/又はグリッドコネクタ311を電源コンセント304から切断するように、燃料電池電力制御信号319を設定するか、又は
●グリッド供給周波数信号が境界外でない場合(すなわち、その周波数が許容可能である場合)には、燃料電池302が電源コンセント304に電力を提供しないように、かつ/又はグリッドコネクタ311が以前に切断されていた場合にグリッドコネクタ311を電源コンセント304に再接続するように、燃料電池電力制御信号319を設定する。
【0149】
コントローラ312は、グリッド供給特性信号がグリッド供給位相信号(グリッド供給電圧の位相を表す)を含む例で、同様に機能することができる。すなわち、コントローラ312は、グリッド供給位相信号が境界外であるかどうかを判定するために、グリッド供給位相信号を1つ以上の位相閾値と比較することができ、
●グリッド供給位相信号が境界外である場合には、燃料電池302が電源コンセント304に電力を提供するように、かつ/又はグリッドコネクタ311を電源コンセント304から切断するように、燃料電池電力制御信号319を設定するか、又は
●グリッド供給位相信号が境界外でない場合(すなわち、その位相が許容可能である場合)には、燃料電池302が電源コンセント304に電力を提供しないように、かつ/又はグリッドコネクタ311が以前に切断されていた場合にグリッドコネクタ311を電源コンセント304に再接続するように、燃料電池電力制御信号319を設定する。
【0150】
このようにして、燃料電池302は、グリッド供給コネクタ311で利用可能な電力が不十分であるか、又は別様に許容可能でない場合にのみ電力を提供するために使用されるように制御され得る。
【0151】
コントローラ312は、グリッド供給電力レベル322と供給閾値との間の差に基づいて、燃料電池目標電流を更に決定することができる。グリッド供給電力レベル322が供給閾値未満である場合には、コントローラ312は、燃料電池目標電流に基づいて、燃料電池電力制御信号319を設定することができる。すなわち、燃料電池302が適切な電力を供給するようにする。
【0152】
本明細書に開示される発電システムのいくつかの例は、追加の電源を含むことができる。例えば、
図2及び
図6に示されるように、太陽光発電(PV)アレイは、(
図2に示されるように)直接的に、又は(
図6に示されるように)電池を充電することによって間接的に、のいずれかで、電源コンセントに追加の電源を提供することができる。いくつかの例では、発電システムは、AC電力又はDC電力を電源コンセント304に提供することができる。
【0153】
図4は、
図3の発電システムと同様である発電システム400を示す。前の図にも示される
図4の構成要素には、400番台の対応する参照番号を与える。
【0154】
図4は、グリッド入力端子424、電源出力端子425、及び電池接続端子426を有する無停電電源装置(UPS)416を含む。グリッド入力端子424は、グリッド供給コネクタが利用可能であるときにグリッド供給コネクタがグリッド供給電圧を受け取るように、グリッド供給コネクタに接続されている。電源出力端子425は、電源コンセント404に接続されている。電池接続端子426は、電池403に接続されている。このことは、燃料電池及び/又は電池のDC出力が電源コンセントに直接接続されて示されている
図3の発電システムとは異なる。
【0155】
当該技術分野で知られているように、UPS416は、(グリッド入力端子424での)グリッド電力が故障を起こしたときに、(電源コンセントを介して電源出力端子425に接続された)負荷に、(この例では電池403から受け取られる)非常用電力を提供する。すなわち、UPS416は、UPS416がグリッド入力端子424及び/又は電池接続端子426で受け取る電力を電源出力端子425に提供する。UPS416はまた、電池接続端子426に接続された電池403を充電するために、グリッド入力端子424で受け取る電力を電池接続端子426に提供することができる。したがって、UPS416は、電源コンセント404に選択的に電力を供給するために電池403がどのように使用されるかに関連して、本明細書で説明される制御機能性の少なくとも一部を提供することができる。
【0156】
図4に示される例では、燃料電池402は、インバータ414を介して電源コンセント404に電力を供給する。このことは、
図2のより詳細な図面と一致する。
【0157】
所需要を管理するために、UPS416は、以下の場合に、電池403(電池アレイとして実装され得る)を使用して電力を短期間調節することができる:
●グリッド供給からグリッド供給コネクタ411で利用可能な電力が不十分であるか、
●燃料電池402又はインバータ414が一時的に利用不可能であるか、又は
●電源コンセント404から引き出される、所によって必要とされる電力が、燃料電池402から、又はグリッド供給コネクタ411でのグリッド供給からの利用可能な電力を超える。このことは、「ピークシェービング」として知られ得る。
【0158】
この例では、インバータ414は、UPS416の所負荷需要及び電池充電需要を満たすために構成され得る。コントローラ412は、この全体の需要を監視することができ、燃料電池402が過負荷である場合には、コントローラ412は、インバータ出力414を低減するための信号を送信することができる。需要が燃料電池の最小負荷要件を満たすのに十分でない場合には、コントローラ412は、インバータを待機させ、DCアイドル負荷を一時的に導入することができる(又はこの時間が長くなれば停止させることができる)。次いで、燃料電池402は、必要に応じて再起動する。
【0159】
図5は、燃料電池502が電池503を充電するための電力を提供する発電システム500の別の例を示す。
図5は、
図4の発電システムと同様である発電システム500を示す。前の図にも示される
図5の構成要素には、500番台の対応する参照番号を与える。
【0160】
図5では、燃料電池502は、燃料電池502が電池503を充電するために使用されるという点で、間接的に電源コンセント504に選択的に電力を提供する。次に、電池503は、UPS516がグリッド供給電圧は不十分であると判定したときに、電池503が電源コンセント504に電力を供給するように、UPS516の電池接続端子526に接続されている。このようにして、発電システム500は、有利なことに、グリッド入力端子524及び電池接続端子526で受信された信号に基づいて、電源コンセント504に電力を提供するために、UPS516の十分に確立された制御アルゴリズムを利用することができる。更に、燃料電池502を、燃料電池502が電池回路に十分なDC電力を提供するように制御して、UPS供給要件をカバーし、必要に応じて電池503を充電することができ、これにより、発電システム500は、電池503が放電してしまうことになるであろう場合に、電源コンセント504に電源を供給し続けることができる。
【0161】
このようにして、UPS516は、グリッドが存在しない場合、永続的に電池入力503から効果的に稼働することができる。コントローラ512は、電池電圧を監視し、コントローラ512が相応に電力を追加して電圧を安定に保つように、燃料電池502を制御することができる(任意選択で、参照符631で
図6に示されるもののようなDC-DCコンバータを使用するが、
図5には示されていない)。燃料電池502を、電池503が、電池503の公称満充電を表すことができる設定電圧に充電されるように制御することができる。言い換えると、コントローラ512は、電池充電信号521に基づいて、燃料電池目標電流を決定することができる。例えば、コントローラ512は、電池充電信号521と電池満充電閾値レベルとの間の差に基づいて、燃料電池目標電流を設定し、次いで、燃料電池502に、電池充電信号521が電池満充電閾値レベル未満であるときに電池503を充電させるための燃料電池電力制御信号を設定することができる。
【0162】
したがって、
図5では、電池503を、燃料電池502によって直接充電することができる。このようにして、燃料電池502は、電池503を充電することができ、また、(UPS516の電池接続端子526を介して)電源コンセント504に電力を提供することができる。
【0163】
図6は、
図5のシステムのより詳細な例示である、発電システム600の別の例を示す。繰り返しになるが、前の図にも示される
図6の構成要素には、600番台の対応する参照番号を与える。
【0164】
図5及び
図6から分かるように、電池503、603を、燃料電池502、602によって提供されるDC電圧によって充電することができるため、燃料電池502、602の出力においてインバータが必要とされない。当該技術分野で知られているように、UPS516、616は、電池503、603によって提供されるDC電圧を、電源コンセント504、604に提供するのに好適であるAC電圧に変換するためのインバータの機能性を含むことができる。
【0165】
図2に戻って、UPSは、グリッド入力端子224、電源出力端子225、及び電池接続端子226を有する。グリッド入力端子224は、利用可能な場合にグリッド/陸上電圧供給を受け取るために、グリッド供給コネクタ211に接続されている。電源出力端子225は、電源コンセント204に接続されている。電池接続端子226は、電池203に接続されている。
【0166】
上述した方法と同様の方法で、コントローラ212は、グリッド供給電圧の電圧レベル、周波数、位相などのグリッド供給電圧の特性レベルを表すグリッド供給特性信号を受信する。次いで、コントローラ212は、グリッド供給特性信号に基づいて、インバータ制御信号227をインバータ214に提供することができる。インバータ制御信号227は、例えば、所需要、及び燃料電池202での利用可能な電力に基づいて、インバータ214の電力出力を指定することによって、供給されるインバータ電力出力を設定又は制限するためのものである。インバータのグリッド同期は、ソーラーインバータの既存の「グリッドタイ」機能性によって提供され得る。
【0167】
燃料電池202の電力が利用可能になると、UPS出力は、次いでDC燃料電池出力を使用可能なACグリッド供給に変換することができるインバータ214(この例では、グリッドタイインバータアレイ)を同期させるために使用される。このようにしてインバータAC電圧をグリッド供給電圧と同期させることは、グリッド及び燃料電池202の両方が互いに干渉することなく同時に電源コンセント204に電力を提供することを可能にする。
【0168】
更に、
図2の例では、発電システム200は、UPS216の電源出力端子225をUPS226のグリッド入力端子224に選択的に接続する(一方で、存在する場合に、陸上/グリッド入力を同時に切断する)ように構成された再循環開閉器228を含む。電源出力端子225をグリッド入力端子224に選択的に接続することは、当該技術分野で教示されるものとは完全に反直感的である。当業者は、UPS216がグリッド入力端子224で受け取られた電力を電源出力端子225に提供するであろうと考える。UPS216が従来の方法で使用される場合、電源出力端子225をグリッド入力端子224に接続する理由はなく、実際、当業者であれば、そうすることで、UPS216が「その尾部を追いかけている」ため、UPS216の誤動作が引き起こされると考えるであろう。しかしながら、UPS216が本明細書で説明されるように燃料電池202と組み合わせて使用されるとき、発明者らは、以下で説明されるように、この方法でUPS216を使用することには利点があることを予期せず発見した。したがって、インバータAC電圧は、UPS入力(グリッド入力端子224)に再循環されて、自己完結型のアイランドグリッド供給を形成することができる。
【0169】
このように供給を再循環させることによって、UPS216は、グリッド供給がグリッド供給コネクタ211で利用可能でない場合でも、電池203を絶えず再充電する能力を有することができる。上記で詳細に考察されるように、この追加の充電電力は、コントローラ212によって登録され得、燃料電池202によって提供される電力は、所負荷及び電池充電の両方を考慮するために、相応に増加され得る。
【0170】
コントローラ212は、グリッド供給特性信号に基づいて、再循環開閉器228を動作させる。例えば、コントローラ212は、グリッド供給特性信号が(特性に応じて)グリッド供給閾値を超えるか、又は越えない場合に、再循環開閉器228が電源出力端子225をグリッド入力端子224に接続するように、再循環開閉器228を動作させることができる。グリッド供給閾値は、許容可能なグリッド供給電圧と許容できないグリッド供給電圧との間の境界を表すことができる。許容できないグリッド供給電圧は、過度に低い電圧を有するものであり得る。このようにして、グリッド供給閾値は、グリッド供給電圧閾値であり得る。
【0171】
代替的又は追加的に、許容できないグリッド供給電圧は、グリッド供給電圧の位相を表すグリッド供給位相信号を処理することによって判定されてもよい。そのようなグリッド供給位相信号は、位相監視感知器継電器によって提供され得る。そのような継電器は、過電圧、不足電圧、位相誤差、位相損失、電圧不平衡、及び中性線切断の限界を設定することができる機能性を提供し、次いで、対応するグリッド供給特性信号のいずれかがそれらの限界/閾値のいずれかを超える場合に、許容できないグリッド供給信号を提供することができる。次いで、コントローラ212は、再循環開閉器228が許容できないグリッド供給信号に応答して電源出力端子225をグリッド入力端子224に接続するように、再循環開閉器228を動作させることができる。このようにして、コントローラは、故障を起こしたグリッドを検出するために、許容できないグリッド供給信号を設定することができる。
【0172】
グリッド供給閾値は、グリッド供給特性信号から許容できないグリッド供給を識別するのに好適である任意の閾値であり得ることが理解されよう。どのようなタイプの閾値が使用されても、グリッド供給コネクタ211で受け取られるグリッド電力が有意な期間に不十分であり、電池供給が不十分になりつつある場合、発電システム200は、グリッド供給コネクタ211から自動的に切断し、燃料電池202を起動し、分離された供給に移行する。有利なことに、UPSシステム216は、短期間で、グリッド電力を安定化及び補完することができる。
【0173】
したがって、インバータ214によって提供されるインバータAC電圧は、再循環開閉器228が閉じている/導通しているときに、電源コンセント204及びグリッド入力端子224の両方に電力を提供する。有利なことに、これにより、UPS216は、適宜電池203を充電することなどによって、グリッド供給がグリッドコネクタ211で受け取られているかのように、シームレスに動作し続けることが可能になる。このようにして、燃料電池202は、グリッド供給が利用可能でないか、又は別様に許容可能ないときに、グリッド供給の役割を引き継ぐものとみなされ得る。
【0174】
したがって、本明細書に開示される例は、水素燃料電池202を使用してUPS216の電池ストリング203の充電を可能にすることができ、その結果、UPS216は、グリッドの不在下で、又は不十分であるか若しくは信頼性が低いグリッドを補完することによって、所に確実かつ永続的に電力を供給することができる。このようにして、UPS216は、燃料電池202の存在を認識せず、その保証及び試験された信頼性は、影響を受けないままである。このことは、2つの異なる方法で達成され得る:
●
図2を参照して、燃料電池202が電源コンセント204に接続されている所によって消費されるよりも多くの電力を生成するように、燃料電池202を制御することによって、この電力をインバータ214とは独立に変換し、グリッドに同期させる。この過剰な電力を(再循環開閉器228を介して)UPS216のグリッド入力端子224に再循環させることは、UPS216が電池充電プロセスを管理することを可能にする。
●
図6を参照して、UPS616に、電池接続端子での永続的な電池供給が安定したグリッドを補完又は作成することが分かるように、UPS616が過剰な電力を生成し、DC-DC結合631を使用してUPS電池回路603に直接注入するように燃料電池602を制御することによって。
【0175】
図2の発電システム200は、UPS216のグリッド入力端子224をグリッド供給コネクタ211から選択的に切断することができるグリッド分離開閉器229を更に含む。繰り返しになるが、コントローラ212は、グリッド供給特性信号に基づいて、グリッド分離開閉器229を動作させることができる。例えば、コントローラ212は、グリッド供給特性信号が(特性に応じて)グリッド供給閾値を超えるか、又は越えない場合に、グリッド分離開閉器229がグリッド入力端子224をグリッド供給コネクタ211から切断するように、グリッド分離開閉器229を動作させることができる。このようにして、グリッド供給コネクタ211で受け取られるグリッド供給電圧が(グリッド供給電圧がグリッド供給閾値を満たさないため)許容できないとみなされる場合、グリッド供給コネクタ211は、UPS216のグリッド入力端子224から切断され、電源出力端子225は、UPS226のグリッド入力端子224に接続される。このようにしてグリッド供給コネクタ211を切断することは、有利なことに、グリッド供給コネクタ211に提供される許容できないグリッド供給が、UPS216のグリッド入力端子224にも提供されるようになった、インバータ214によって提供されるインバータAC電圧出力と干渉することを防止することができる。
【0176】
有益なことに、コントローラ212は、再循環開閉器228が電源出力端子225をUPS216のグリッド入力端子224に接続するようにコントローラ212が再循環開閉器228を設定する前に(例えば、最小の時間遅延を適用することによって)、グリッド分離開閉器229がUPS216のグリッド入力端子224をグリッド供給コネクタ211から切断するように、グリッド分離開閉器229を設定することができる。このようにして、インバータ214によって提供されるグリッド供給電圧及びインバータAC電圧は、グリッド入力端子224に同時に提供されないため、任意の干渉の可能性を更に低減又は除去することができる。このようにして、グリッド分離開閉器229及び再循環開閉器228は、ブレークビフォーメークの切り替え動作として動作することができる。
【0177】
図7は、
図2の再循環開閉器及びグリッド分離開閉器を制御するために使用され得る回路の例示的な実装態様を示す。
【0178】
図7は、保護接地(PE)端子、中性端子(N)、及び3つの活性端子(L1、L2、L3)を含む、グリッド供給コネクタ711を示す。
図7はまた、グリッド供給コネクタ711と同じ端子を有するUPSのグリッド入力端子724を示す。グリッド分離開閉器729は、グリッド供給コネクタ711とグリッド入力端子724との間に接続されている。示されるように、グリッド分離開閉器729は、UPSのグリッド入力端子724の4つの端子(L1、L2、L3、及びN)をグリッド供給コネクタ711の対応する端子から選択的に切断することができる。上記で考察されるように、グリッド分離開閉器729は、特にグリッド供給が許容できないとみなされる場合に、グリッド供給をUPSから選択的に切断するために使用される。
【0179】
図7はまた、保護接地(PE)端子及び3つの活性端子(L1、L2、L3)を含む、電源出力端子725を示す。
図2を参照して上記で考察されるように、電源出力端子725は、発電システムの電源コンセントに接続されている。電源出力端子725はまた、インバータAC電圧が電源出力端子725にも存在するように、インバータの出力に接続されている。
【0180】
再循環開閉器728は、電源出力端子725とグリッド入力端子724との間に接続されている。示されるように、再循環開閉器728は、電源出力端子725の3つの活性端子(L1、L2、L3)をグリッド入力端子724の対応する端子に選択的に接続することができる。上記で考察されるように、再循環開閉器728を使用して、電源出力端子725をグリッド入力端子724の対応する端子に選択的に接続する。
【0181】
再循環開閉器728はまた、電源出力端子725のPE端子を、グリッド入力端子724の中性端子に、かつまた、1つ以上の局在化された接地棒(参照符199で
図1に、及び参照符1099で
図10に示される)、又は同様の接地装置に、選択的に接続することができる。電源出力端子725のPE端子は、グリッド入力端子724のPE端子にハードワイヤードされている。このことは、陸上グリッドと分離されたグリッド/接地供給との間の安全な切り替えを可能にする中性接地切り替えシステムに関連して、以下でより詳細に考察され、
図10を参照して説明される。
【0182】
切り替えトリガ信号732が、
図7に概略的に例示されており、これは、(グリッド供給コネクタ711からの)グリッド供給電圧と(燃料電池からの)再循環電圧との間でUPSへの入力が遷移するように、再循環開閉器728及びグリッド分離開閉器729の状態を変更するために使用される。コントローラ(
図7には示されていない)が、グリッド供給特性信号が許容可能なグリッド供給閾値を超えない場合など、本明細書で説明される任意の方法で切り替えトリガ信号732を提供することができる。
【0183】
図7の回路は、保証されたブレークビフォーメークの電気的に連動するタイマコンタクタ回路の実装態様であり、これは、再循環/アイランド及び陸上グリッド接続が一緒に組み合わされることがないことを確実にするために使用される。更に、供給間の突然の移行を防止する組み込み遅延がある。このことはまた、再循環が組み合わされたときにUPSがUPS独自の出力及びインバータに再同期するように、UPSが陸上グリッド供給から完全に解列されることを保証することができる。
【0184】
図8は、本明細書で説明される水素燃料電池によって提供されるような、コモン高電力DC供給を有するアレイで複数のインバータを使用することを可能にするインバータ回路を示す。
【0185】
インバータ回路は、使用時にDC電圧信号が間に提供されるDC入力端子833及び基準端子834を含む。この例では、DC電圧信号は、燃料電池によって提供される。もっとも、原理的に、
図8のインバータ回路は、特にDC電圧レベルが個々のインバータ835の定格よりも大きい場合に、DC電圧信号を提供する太陽光発電セルとともに使用され得る。
【0186】
図8の回路は、複数のインバータ835を含む。複数のインバータ835が
図8に示される様態で提供される場合、これらのインバータを、インバータアレイとみなすことができる。各インバータ835は、第1のインバータ入力端子836及び第2のインバータ入力端子837を有する。複数のインバータの各々は、AC電圧出力(本書における他の箇所ではインバータAC電圧と称される)を提供するために、第1のインバータ入力端子836及び第2のインバータ入力端子837間で受け取られるDC電圧を変換するように構成されている。
【0187】
図8はまた、複数のインバータ835の各々に対して1つの、複数のダイオード838を含む。複数のインバータ835の各々の第1のインバータ入力端子836は、DC入力端子833にガルバニックに接続されている。複数のインバータ835の各々の第2のインバータ入力端子837は、電流が基準端子834から第2のインバータ入力端子837に流れることが阻止されるように、複数のダイオード838のそれぞれ1つを介して基準端子834に接続されている。ダイオード838を、アンチフィードバックダイオードとみなすことができ、これを使用して、燃料電池によって提供されるDC電圧を複数のインバータ835の入力端子に接続するのに好適であるコモンDCレールを生成する。
【0188】
図8の回路はまた、複数のインバータ835の各々に対して1つの、複数のコンデンサ839を含む。コンデンサ839の各々は、複数のインバータ835のそれぞれ1つの、第1のインバータ入力端子836と第2のインバータ入力端子837との間に接続されている。
【0189】
この回路は、複数のインバータ835の各々に対して1つの、複数の第1のインバータ入力フェライト841と、やはり複数のインバータ835の各々に対して1つの、複数の第2のインバータ入力フェライト842と、を更に含む。複数の第1のインバータ入力フェライト841の各々は、複数のインバータ835のそれぞれの1つの第1のインバータ入力端子836と、DC入力端子833と、の間に直列に接続されている。複数の第2のインバータ入力フェライト842の各々は、複数のインバータ835のそれぞれの1つの第2のインバータ入力端子837と、基準端子834と、の間に直列に接続されている。
【0190】
更に、この回路は、複数のインバータ835の各々に対して1つの、複数のDC入力フェライト843と、やはり複数のインバータ835の各々に対して1つの、複数の基準入力フェライト844と、を含む。インバータ835の各々に対して、
●第1のインバータ入力フェライト841のそれぞれ1つが、第1のインバータ入力端子836と第1のノード845との間に直列に接続されており、
●DC入力フェライト843のそれぞれ1つが、第1のノード845とDC入力端子833との間に直列に接続されており、
●第2のインバータ入力フェライト842のそれぞれ1つが、第2のインバータ入力端子837と第2のノード846との間に直列に接続されており、
●基準入力フェライト844のそれぞれ1つが、第2のノード846とダイオード838のそれぞれ1つのアノードとの間に直列に接続されており、
●ダイオード838の前記それぞれ1つのカソードが、基準端子834に接続されており、
●コンデンサ839のそれぞれの1つが、第1のノード845と第2のノード846との間に接続されている。
【0191】
図8の回路は、インバータアレイ中の複数のインバータに提供するのに好適である、水素燃料電池DC供給からのコモンDCレールの生成を支援する容量性/誘導性平滑化回路を提供する。これは、インバータごとに比較的低電力の独立したDC入力を必要とする市販のソーラーインバータが、単一の高電力DC出力を有する燃料電池とともに使用されることを可能にすることができるため、特に有益であり得る。
【0192】
【0193】
市販のほとんどの燃料電池の動作は、システムの安全性及び信頼性のためにグランドから分離されて、絶縁損失/故障の発生時に燃料電池への修復不可能な損傷を防止する、「フローティング回路」を必要とする。しかしながら、ほとんどの英国の配電システムは、典型的な過負荷保護回路でシャーシが永久に活性となることを防止するために、中性端子においてグランド接続されている。したがって、ACコンポーネントと高電圧DC燃料電池供給との間のガルバニック絶縁は、燃料電池動作のために必要である。
【0194】
図9の回路は、接地出力端子949と、三相AC供給の各相に対して1つの、3つの活性出力端子951と、を含む。この回路はまた、グランド端子956を含む。
【0195】
回路はまた、燃料電池によって提供されるDC電圧をインバータAC電圧に変換するインバータ935を含む。インバータ935は、インバータ中性出力端子948及び3つのインバータ活性出力端子947を含む。
【0196】
図9は、絶縁変換器を含むガルバニック絶縁回路を含む。この例では、絶縁変圧器は、スターデルタ変圧器であり、これは、各々が3つのインバータ活性出力端子947のそれぞれの1つとインバータ中性出力端子948との間に接続された、3つの一次巻線952と、各々が3つの活性出力端子951の異なる対の間に接続された、3つの二次巻線953と、を含む。ガルバニック絶縁回路はまた、接地出力端子949とグランド端子956との間のガルバニック接続を提供する。
【0197】
ガルバニック絶縁回路は、インバータ中性出力端子948とグランド端子956との間に互いに並列に接続された絶縁抵抗器955及び絶縁コンデンサ954を更に含む。絶縁抵抗器955及び絶縁コンデンサ954は、インバータ及び関連付けられた燃料電池に対してグランドへの高インピーダンス接続を提供する。絶縁抵抗器955及び絶縁コンデンサ954の値は、所与の動作電圧に対するグランドへの電流が電流閾値を下回るようなものである。このようにして、有利なことに、グランドへの電流は、人間の不快感を引き起こすレベルを常に大幅に下回るが、ガルバニック絶縁された燃料電池回路のコモンモード電圧が既知の感知可能な制約内に留まることを確実にするのに十分に低い。
【0198】
絶縁コンデンサ954及び絶縁抵抗器955の値は、取り付けられたインバータの干渉特性にマッチするように調整されている。絶縁コンデンサ954の例示的な値は、少なくとも10nF、50nF、100nF、及び200nFである。絶縁抵抗器955の例示的な値は、1MΩ3MΩ、4.7MΩ、5MΩ、及び10MΩである。
【0199】
電気システム
図10は、発電システム1000の一例を示す。前の図面(特に
図2及び
図6)を参照して説明された
図10の特徴に、1000番台の対応する参照番号が与えられている。
【0200】
発電システム1000は、電源コンセント1004、燃料電池1002、及びUPS1016を含む。燃料電池1002は、上述したのと同じように、電源コンセント1004に選択的に電力を供給するように構成されている。例えば、燃料電池1002は、電源コンセント1004に直接的に電力を提供することができるか、又は燃料電池1002は、電池1003を充電することによって電源コンセント1004に間接的に電力を提供することができ、当該電池1003は、電源コンセント1004に電力を提供する。
【0201】
発電システム1000はまた、燃料電池1002と電源コンセント1004との間で電力を伝達することができるガルバニック絶縁回路1057を含む。上記のように、電力のこの伝達は、いくつかの例では、電池1003を介して間接的であり得る。ガルバニック絶縁回路1057はまた、燃料電池1002と電源コンセント1004との間のガルバニック絶縁を提供することができる。上記で考察されるように、このガルバニック絶縁は、燃料電池動作に必要とされ、地絡故障監視システムと組み合わされた場合の安全上の利点とともに、重要な機器及び信頼性の利点を提供することができる。
【0202】
図2では、ガルバニック絶縁回路1057の機能性は、多変圧器ガルバニック絶縁ブロック258(これは、
図9により詳細に示される)によって提供される。加えて、ガルバニック絶縁回路1057は、
図10に示されるように、
図2のインバータアレイ214の機能性を提供する。この理由で、
図10におけるガルバニック絶縁回路1057を、燃料電池1002と電源コンセント1004との間のAC結合を提供するものとみなすことができる。
【0203】
図6では、ガルバニック絶縁回路1057の機能性は、DC-DCガルバニック絶縁された結合アレイ631によって提供される。したがって、
図10におけるガルバニック絶縁回路1057を、更に又は代わりに、燃料電池1002と電池1003との間のDC結合を提供するとみなすことができる。
【0204】
図10に戻って、発電回路1000は、電力伝達ノード1062と接地1063との間の抵抗を表す抵抗信号1059を受信するコントローラ1012を含む。電力伝達ノード1062は、燃料電池1002及び絶縁回路1057を含む燃料電池1002と絶縁回路1057との間の電力伝達経路(この例では、DC電力伝達経路)におけるノードである。この例では、電力伝達ノード1062は、燃料電池1002とコモンレールガルバニック絶縁DC回路1064(これは、いくつかの例では、
図8の回路として実装され得る)との間にある。
【0205】
図10では、抵抗信号1059は、電力伝達ノード1062と接地1063との間に接続された地絡故障継電器又はオームメータ1061によって提供される。この例では、地絡故障モニタ1060は、コントローラ1012に提供される前にオームメータ1062によって提供される抵抗信号1059に対して任意選択の任意の処理を実行するために、オームメータ1061とコントローラ1012との間に接続されている。
【0206】
受信された抵抗信号1059が、人間の健康に有害となる電流がグランドに流れる可能性がある値未満、典型的には抵抗閾値未満である場合には、コントローラ1012は、1つ以上の安全動作を実行する。好適な抵抗閾値の非限定的な例としては、5,000オーム、10,000オーム、50,000オーム、100,000オーム、275,000オーム、又は300,000オームなどの、5,000~275,000オームの範囲が挙げられる。電力伝達ノード1062と接地1063との間の抵抗が特定のレベルを下回って低下する場合には、グランドへの望ましくない経路が存在する可能性が最も高いことが見出されている。このことは、発電システム1000が正しく作動している場合に当てはまるべきではなく、それは、システムのこの部分(燃料電池1002及び絶縁回路1057を含む燃料電池1002と絶縁回路1057との間の及びそれを含む電力伝達経路)がフローティングであるべきであるためである。このようにして抵抗信号1059を監視することによって、発電システム1000の機器を保護することができ、人員を感電から保護することができる。
【0207】
1つ以上の安全動作は、以下を含むことができる:
●燃料電池を停止させること、及び/又はインバータを分離すること。この安全動作を、
図10の燃料電池コントローラ1065によって実行することができ、燃料電池コントローラ1065は、
図10におけるPLCコントローラ1012とは別個に示されているにもかかわらず、コントローラの一部とみなされ得る。
●燃料電池1002への水素燃料の供給を停止すること。この安全動作は、コントローラ(この例ではPLCコントローラ1012)が水素供給源1006と燃料電池1002との間の燃料流路にある遮断弁1066を閉じることを含むことができる。この安全動作はまた、(より一般には、コントローラの機能性の一部を提供するとみなされ得る)継電器1067が遮断弁1066を閉じることによって実装され得る。継電器1067は、以下でより詳細に説明される。遮断弁1066は、有利には、常閉弁として実装され得る。このことは、遮断弁1066が動力を供給されない場合に燃料供給が遮断されるという点で安全上の利点を提供する。
●燃料電池1002をガルバニック絶縁回路1057から、かつ/又は電源コンセント1004から切断すること。この安全動作は、コントローラ(PLCコントローラ1012又は継電器1067のいずれか)がガルバニック絶縁回路1057内の1つ以上の燃料電池分離開閉器(図示せず)を開くことを含むことができる。
●電源コンセント1004が発電システム1000から電力を受け取らないように、電源コンセント1004を分離すること。この安全動作は、コントローラ(PLCコントローラ1012又は継電器1067のいずれか)が、電源コンセント1004をUPS1016及び/又は燃料電池1002から切断するために電源コンセント分離開閉器1068を開くことを含むことができる。
●UPS1016を電源コンセント1016から切断することであって、これはやはり、コントローラが
図10の実施形態についての電源コンセント分離開閉器1068を開くことによって実装され得る。
●燃料電池コンパートメント1108を通して空気を引き出し、かつ流出ベントを通してコンテナ/発電システムから出すファン(
図11及び
図1を参照して以下で説明されるファン1172、172など)の速度を増加させること。
【0208】
図10の例では、発電システム1000はまた、上述したのと同じようにグリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタ1011を含む。この場合、1つ以上の安全動作は、グリッド供給コネクタ1011が発電システム1000に電力を提供しないように、グリッド供給コネクタ1011を分離することを含むことができる。この安全動作は、コントローラ(PLCコントローラ1012又は継電器1067のいずれか)が、グリッド供給コネクタ1011をUPS1016から切断するためにグリッド分離開閉器1029を開くことを含むことができる。
【0209】
受信された抵抗信号1059が、抵抗閾値未満であった後に、再接続抵抗閾値超に戻る場合には、コントローラは、1つ以上の再接続動作を実行することができる。再接続抵抗閾値は、その動作にいくらかのヒステリシスを提供するために、抵抗閾値よりも大きくてもよいことが理解されよう。以下で考察されるように、1つ以上の再接続動作を実行することは、コントローラが、抵抗が低下する原因となった故障が除去された後に、発電システムを完全に作動する動作モードに戻すことができる。
【0210】
1つ以上の再接続動作は、以下を含むことができる:
●燃料電池1002を再起動すること。
●例えば遮断弁1066を開くことによって、燃料電池1002への水素燃料の供給を再開すること。
●例えばガルバニック絶縁回路1057内の1つ以上の燃料電池分離開閉器(図示せず)を閉じることによって、燃料電池1002をガルバニック絶縁回路1067に再接続すること。
●例えばガルバニック絶縁回路1057内の燃料電池分離開閉器を閉じることによって、燃料電池1002を電源コンセント1004に再接続すること。
●例えば電源コンセント分離開閉器1068を閉じることによって、電源コンセント1004が発電システム1000から電力を受け取るように、電源コンセント1004を再接続すること。
●例えば電源コンセント分離開閉器1068を閉じることによって、UPS1016を電源コンセント1004に再接続すること。
●例えばグリッド分離開閉器1029を閉じることによって、グリッド供給コネクタ1011が発電システム1000に電力を供給するように、グリッド供給コネクタ1011を再接続すること。
【0211】
このようにして、AC所負荷を、MCCB(配線用遮断器)過電流保護及び中性接地ボンディングによって提供して、感電を防止することができる。燃料電池電気接続は、グランドに対する絶縁を故障について常に監視することができる、グランド接続されていないフローティングタイプである。この回路における地絡故障は、コントローラに燃料電池の制御された停止を実行させ、負荷を除去して機器及び人員を感電から保護させることができる。このことは、参照符1071で
図10に概略的に示される中性接地切り替えを含むことができ、局所的な中性接地は、グリッドからアイランド電力への切り替えのポイントで確立される。このことは、
図7を参照して上述した機能性に対応する。
【0212】
制御された停止は、水素燃料供給及び燃料電池電源が維持されている間に、コントローラが燃料電池を停止させるための信号を送信することを含むことができる。このことは、燃料電池の電力出力及び電源が直ちに分離され、水素燃料供給が外部弁で分離される緊急停止とは対照的であり得る。このことは、燃料電池に損傷を与える可能性があるため、潜在的に非常に深刻な安全動作の一部としてのみ実装され得る。
【0213】
ここで、機器及び人員を保護することができるように、より一般に警報トリガ信号(上述した抵抗信号は、警報トリガ信号の一例である)を受信し、かつ警報トリガ信号に応答することに関連する、
図10の発電システム1000の一態様を説明する。
【0214】
発電システム1000の以下の特徴のうちの1つ以上は、特にこの態様のためにあり得る:電源コンセント1004、電源コンセント1004に選択的に電力を提供するように構成された燃料電池1002、電源コンセント1004に選択的に電力を供給するように構成された電池1003、グリッド供給電圧を受信するためのグリッド供給コネクタ1011、及びUPS1016。上述したのと同じように、UPS1016は、グリッド供給コネクタ1011に接続されたグリッド入力端子1024、電源コンセント1004に接続された電源出力端子1025、及び電池1003に接続された電池接続端子1026を有する。また、少なくとも燃料電池1002、電池1003、及びUPS1016は、輸送コンテナ1001内に収容されている。
【0215】
図10のコントローラ(PLC1012、燃料電池コントローラ1065及び/又は継電器1067であり得る)は、警報トリガ信号を受信することに応答して、1つ以上の安全動作を実行するように構成されている。
【0216】
コントローラによって実行され得る安全動作の例は、以下を含む:
●燃料電池1002によって提供される電力を低減し、かつ制御される方法で燃料電池を停止させるための燃料電池電力制御信号を提供すること。
●遮断弁1066に、燃料電池への、及びコンテナ1002内への水素燃料の供給を停止させること。
●燃料電池1002をガルバニック絶縁回路1057から切断することであって、燃料電池分離開閉器(
図10でAC結合又はDC結合と標記されているブロックの内部にあり得る)を動作させることによって達成され得る、切断すること。
●燃料電池1002を電源コンセント1004から切断することであって、燃料電池1002を電源コンセント1004から切断するために燃料電池分離開閉器を操作することによって達成され得る、切断すること。
●電源コンセント1004をUPS1016及び/又は燃料電池1002から切断することであって、電源コンセント1004が発電システム1000から電力を受け取らないように、電源コンセント-分離開閉器1068を動作させることによって達成され得る、切断すること。
●グリッド供給コネクタ1011をUPS1016から切断することであって、UPS1016がグリッド供給コネクタ1011から電力を受け取らないように、グリッド分離開閉器1029を動作させることによって達成され得る、切断すること。
【0217】
上記に示されるように、コントローラは、安全動作のうちの1つ以上を実行するように構成された1つ以上の継電器1067を含むことができる。1つ以上の継電器1067を、電気安全継電器とみなすことができ、これを、安全動作を実装するように構成された1つ以上のアクチュエータにハードワイヤードすることができる。
図10の例では、1つ以上のアクチュエータは、遮断弁1066、燃料電池分離開閉器(図示せず)、電源コンセント分離開閉器1068、及びグリッド分離開閉器1029を含む。1つ以上の継電器1067を使用して、人員の安全を維持するために特に重要であるものを含む、安全上枢要な安全動作を実装することができる。
【0218】
図10の発電システム1000は、手動で動作可能なユーザインターフェースを含み、ユーザがこれを動作させて、警報トリガ信号をコントローラに提供することができる。
図10のユーザインターフェースは、発電システム1000に対してローカルの(例えば、輸送コンテナ1001の内部にある)非常停止ボタン1069を含む。
図10のユーザインターフェースはまた、発電システム1000からリモートの(例えば、輸送コンテナ1001の外部にある)非常停止ボタン1070を含む。更なる例として、ユーザインターフェースは、例えば、ユーザがリモート緊急停止ボタン1098を作動させることに応答して、警報トリガ信号をコントローラに無線で提供することができる。そのような遠隔緊急停止ボタン1098を、スマートフォン、タブレットコンピュータ、又はラップトップコンピュータなどのポータブルコンピューティングデバイスを含むコンピューティングデバイス上に提供することができる。
【0219】
更なる例として、感知器が、警報トリガ信号を提供することができる。任意選択で、感知器は、特に感知器が安全上枢要な情報を提供している場合、1つ以上の継電器1067に警報トリガシグナルを提供することができる。好適な感知器の例としては、以下が挙げられる:
発電システム1000に関連付けられた煙感知器/警報器(任意選択で、輸送コンテナ1001の内部にある)、
発電システム1000に関連付けられた熱感知器/警報器(任意選択で、輸送コンテナ1001の内部にある)、及び
発電システム1000に関連付けられたガス感知器/警報器(任意選択で、輸送コンテナ1001の内部にある)。
【0220】
追加の例として、発電システムの燃料電池コンパートメント又は電池コンパートメント中の気流を感知するための気流感知器。気流感知器は、気流が漏出した水素を確実に除去するには潜在的に不十分であると考えられる場合、警報トリガ信号を生成することができる。気流感知器は、気流を直接測定することができるか、又は(コンテナの外部の周囲空気圧との差に起因して)気流を表す別の方法であり得る空気圧を測定することができる。更に更なる例として、気流感知器は、以下でより詳細に考察されるように、燃料電池コンパートメントを通る気流を作成するために使用されるファンの動作パラメータを測定することができる。
【0221】
いくつかの例では、コントローラ(この例ではPLCコントローラ1012)は、発電システム1000の1つ以上の動作パラメータを表す1つ以上のシステムパラメータ(その例は、上述した燃料電池パラメータである)を受信する。次いで、コントローラは、1つ以上のシステムパラメータに基づいて警報トリガ信号を生成することができる。
【0222】
このようにして、電気安全システムを、三方向保護システムとして実装することができる:
●非常停止ボタン1069、1070、1098を介して手動で作動する、
●以下からの信号を使用して、自動で作動するハードワイヤードされた監視継電器:
〇ガス検知警報器、及び
〇煙及び熱検知器、
●プログラマブルロジックコントローラ(PLC)1012及びソフトウェアを介して自動で起動する
【0223】
このことは、緊急時にシステムの即座の停止をもたらすことができる。
【0224】
非常停止ボタン押下、又は致命的な火災若しくはガス検知は、以下をもたらすことができる:
●グリッド供給の切断、
●所供給の切断、
●燃料電池の停止、及び
●本明細書に開示される全てのガス停止緊急手順。
【0225】
また、システムパラメータを、PLC1012によって監視することができ、その結果、パラメータが、人員及び機器を保護するための設定された限界を超えると、発電システム1000の制御される停止がもたらされる。
【0226】
ガス安全システム
図11は、発電システム1100の別の例の断面図を示す。前の図面を参照して説明された
図11の特徴に、1100番台の対応する参照番号が与えられている。
図11の発電システム1100を使用して、様々なガス安全システムの態様を説明する。
【0227】
発電システム1100は、コンテナ1101、この例では、内部容積を有する輸送コンテナ1101を含む。内部容積は、i)燃料電池コンパートメント1108、ii)電池コンパートメント1178(参照符178で
図1にも示される)、及びiii)制御コンパートメント1177(参照符177で
図1にも示される)の3つのコンパートメントに細分化されている。
【0228】
燃料電池1102は、燃料電池コンパートメント1108内に位置する。燃料電池コンパートメント1108は、コンテナ中の1つ以上の燃料電池パーティションによって画定される、コンテナ1101の内部容積の一部分である。この例では、1つ以上の燃料電池パーティションは、コンテナ1101の側壁1179と概して平行であり、かつ側壁1179から離間配置された、内壁パーティション1107を含む。このようにして、燃料電池コンパートメント1108は、コンテナ1101の内壁パーティション1107と側壁1179との間に画定されるプレナムである。
【0229】
電池1103(この例では電池アレイ)は、電池コンパートメント1178内に位置する。電池コンパートメント1178は、1つ以上の電池パーティションによって画定される、コンテナ1101の内部容積の一部分である。この例では、1つ以上の電池パーティションは、コンテナ1101の底壁1180と概して平行であり、底壁1180から離間配置された、上げ床電池パーティション1176を含む。このようにして、電池コンパートメント1178は、コンテナ1101の上げ床電池パーティション1176と底壁1180(床)との間に画定されるプレナムである。(上げ床電池パーティションもまた、参照符176で
図1に示される。)
【0230】
図11はまた、燃料電池コンパートメント1108を部分的に画定し、かつまた電池コンパートメント1178を部分的に画定する、内部パーティション1175を示す。内部パーティション1175は、上げ床電池パーティション1176と同じ平面内にある。上げ床電池パーティション1176は、コンテナ1101の側壁から、上げ床電池パーティション1176が内壁パーティション1107と交わる縁部まで延在する。内壁パーティション1107は、コンテナ1101の天井から、内壁パーティション1107が上げ床電池パーティション1176と交わる縁部まで延在する。上げ床電池パーティション1176は、内壁パーティション1107に垂直である平面内にある。上げ床電池パーティション1176と内壁パーティション1107とが交わる縁部は、コンテナ1101の平行な外壁から離間配置された軸にある。内部パーティション1175は、上げ床電池パーティション1176及び内壁パーティション1107がコンテナ1101の外壁1179と交わる縁部から延在する。
図11では、空気が電池コンパートメント1178と燃料電池コンパートメント1108との間で自由に流れることができるように、内部パーティション1175に内部ベントがある。
【0231】
制御コンパートメントは、1つ以上の燃料電池パーティション1107によって燃料電池コンパートメント1108とは別個にされ、かつ1つ以上の燃料電池パーティション1176によって電池コンパートメント1178とは別個にされた、コンテナ1101の内部容積の一部分である。制御コンパートメント1177は、UPS1116、コントローラ(PLC1112及び/又は1つ以上の継電器1167として実装され得る)、1つ以上の開閉器、ガルバニック絶縁回路(
図11には示されていないが、上記で広範囲に説明されている)、インバータ(
図11には示されていないが、上記で広範囲に説明されている)、煙感知器/警報器、熱感知器/警報器、ガス感知器/警報器、酸素監視システム、及び本明細書に開示される発電システムの他の例の任意の他の特徴、のうちの1つ以上を収容している。制御コンパートメント1177は、安全上の理由で、任意の潜在的な水素漏出から遠ざけられるべき潜在的な発火源を含むことができる。
【0232】
図11の発電システム1100は、空気が電池コンパートメント1178及び燃料電池コンパートメント1108を通して引き出され、かつ流出ベントを通してコンテナから出るように、燃料電池コンパートメント1108中の空気圧を低減するファン1172を含む。このことは、有利なことに、流出ベントを通って漏出した水素を大気に放出し、また、電池コンパートメント1178中の電池に冷却を提供する。流出ベントは、
図11では見えないが、
図1は、ファン172がコンテナ101の外壁(
図1における後壁)にどのように隣接しているかを示す。燃料電池コンパートメント108中の空気圧が周囲空気圧を下回って低減されるように、ファン172が、開口部を通して燃料電池コンパートメント108内からコンテナ101の外部まで空気を移動させるように、コンテナ101の外壁に開口部(流出ベント)があることが理解されよう。
図1及び
図11の例では、流出ベントは、燃料電池コンパートメント108、1108の壁も画定する、コンテナ101、1101の外壁にある。このようにして、ファン172、1172は、流出ベントを通してコンテナ101、1101から空気を吹き出し、それによって、燃料電池コンパートメント108、1108及び電池コンパートメント1178中の空気圧を低減することができる。
【0233】
図11に戻って、この例での発電システム1100はまた、コンテナの外壁に(
図11のコンテナ1101の左壁に)流入ベント1174を含む。ファン1172は、流入ベント1174を通してコンテナ1101の外部から電池コンパートメント1178及び燃料電池コンパートメント1108に空気を引き込む。
図11では、流入ベント1174は、電池コンパートメント1178も画定する、コンテナ1101の外壁にある。流入ベント1174は、流入ベント1174を通して電池セルコンパートメント1178に引き込まれた空気が、内部ベントを通って電池コンパートメント1178から出る前に電池コンパートメント1178の長さを移動しなければならないように、燃料電池コンパートメント(及び内部パーティション1175における内部ベント)に対してコンテナ1101の反対側の端部にある。
【0234】
様々な気流の矢印によって
図11に概略的に示されるように、上げ床電池パーティション1176は、電池コンパートメント1187と制御コンパートメント1177との間に厳密に気密なバリアを提供する必要がない。同様に、内壁パーティション1107は、燃料電池コンパートメント1108と制御コンパートメント1177との間に気密バリアを提供する必要がない。上げ床電池パーティション1176は、ファン1175が電池コンパートメント1178と制御コンパートメント1177との間の十分な空気圧差を維持することができ、これにより、冷却目的で十分な空気が電池1103上を流れるように、十分に気密であるべきである。同様に、内壁パーティション1107は、ファン1175が燃料電池コンパートメント1108と制御コンパートメント1177との間の十分な空気圧差を維持して、燃料電池1102から漏出した水素が制御コンパートメント1177中に移動せず、かつまた漏出した水素を迅速に除去するための、燃料電池コンパートメント1108を通る十分な空気流があることを確実にすることができるように、十分に気密であるべきである。
【0235】
この例での流出ベントは、燃料電池コンパートメント1108の壁を画定する外壁の上側領域にあり、任意選択でコンテナ1101の天井の近位にあり、このことは、漏出した水素が空気よりも低密度であり、かつしたがって燃料電池コンパートメント1108の上部に上昇するため、漏出した水素の除去を補助する。
【0236】
このようにして、燃料電池1102及び電池1103は、負圧ガス安全ゾーン(周囲の雰囲気及び制御コンパートメント1177に対して負)に位置付けられており、気流経路が、戦略的に配置及びサイズ設定された外部流出ベントを通して慎重に管理され、燃料電池1002又は電池1003による偶発的な水素解放が、気流経路の経路に沿った発火源に遭遇することなく、大気に安全に放出されることを確実にする。任意のそのような潜在的な発火源が、制御コンパートメント1177に存在し得る。
【0237】
この例では、ファン1172を、気流を作成するための単一のATEXファンとして実装することができ、気流は、電力の損失があれば燃料電池1102を安全に停止させるように連続的に監視される(気流感知器によって提供される警報トリガ信号を参照して上述したように)。
【0238】
図に例示される発電システム1100の別の態様は、水素流量制御弁1166(上述した遮断弁と同じであってもよいし、同じでなくてもよい)の位置決め及び動作に関する。
【0239】
上述したように、燃料電池1102は、コンテナ1101内に位置する。また、水素供給源1106は、コンテナ1101の外部に位置する。水素流量制御弁1166はまた、コンテナ1101の外部にあり、水素供給源1106と燃料電池1102との間の導管にある。この例では、水素流量制御弁1166は、コンテナ1101の外面に取り付けられた高圧水素パネルに位置する。水素流量制御弁1166を使用して、水素供給源1106からの高圧水素の圧力を、高圧水素が燃料電池1102に提供される前に低減することができる。
【0240】
発電システム1100はまた、水素流量制御弁1166を動作させるように構成された不活性ガス制御システム1181を含む。水素流量制御弁1166(又は2つ以上ある場合は複数の弁)は、高圧水素パネル内に発火源が存在しないように、不活性ガスを使用してトリガされる。
【0241】
このようにして、高圧水素供給源は、外部に接続されており、水素は、コンテナ1101に入る前に圧力が低下し、したがって、コンテナ1101内に爆発性雰囲気が発生するリスクを低減する。
【0242】
図11のシステムは、コントローラ(PLC1112など)又は他の安全/制御システムから受信された制御信号に基づいて、不活性ガス制御システム1181を動作させるように構成された外部の一連の電磁弁(図示せず)を更に含む。このことは、有利なことに、任意の水素(特に高圧水素)の近傍でいかなる発火源のリスクもなく、自動化された電子的にトリガされるガス遮断を実行することを可能にすることができる。
【0243】
有益なことに、この例では、水素流量制御弁1166は、常閉弁である。このようにして、緊急又は故障状況における全ての電力の除去が、任意の発火源及びガス供給を排除するように、弁は、非通電状態で通常閉じられている。
【0244】
図12aは、発電システム1200の別の例の長手方向断面図を示す。
図12bは、燃料電池コンパートメント1208を通る発電システム1200の側断面図を示す。前の図面を参照して説明された
図12a及び
図12bの特徴に、1200番台の対応する参照番号が与えられている。
【0245】
図11の例と同様に、発電システム1200は、コンテナ1201、この例では標準的な輸送コンテナを含む。コンテナ1201は、フットプリントを有し、その長手方向の態様は、参照符1283で
図12aに標記されている。フットプリントの横方向の態様は、
図12bの参照符1284で標記されている。発電システム1200は、コンテナ1201の内部容積の一部分である制御コンパートメント1277を含む。
【0246】
発電システム1200はまた、コンテナ1201のフットプリント内にある燃料電池コンパートメント1208を含む。燃料電池1202は、燃料電池コンパートメント1208内に位置する。燃料電池コンパートメント1208は、1つ以上の気密燃料電池パーティション1207によって制御コンパートメント1277とは別個にされており、1つ以上の気密燃料電池パーティション1207を、制御コンパートメント1277(上述したように、潜在的に発火源を含むことができる)と燃料電池コンパートメント1208との間の気密隔壁を画定するとみなすことができる。
【0247】
発電システム1200は、1つ以上の電池パーティション1276によって画定されるコンテナ1201の内部容積の一部分である電池コンパートメント1278を更に含む。電池は、電池コンパートメント1278内に位置する)。1つ以上の電池パーティション1276は、
図11を参照して説明されたものと同じであり得る。
【0248】
この例では、ファン1272は、電池コンパートメント1278から燃料電池コンパートメント1208に空気を引き込むように構成されている。このようにして、ファン1272は、電池コンパートメント中の圧力を低減することができる。更に、燃料電池コンパートメント1208は、この例では、大気に開放されている。例えば、
図12aに示されるように、コンテナ1201の外壁(
図12aにおける最右端の壁)は、十分な数のルーバー又はベントを含むことができ、これにより、外壁全体にわたって著しい空気圧力降下がない。したがって、ファン1272が燃料電池コンパートメント1208に空気を引き込む際に、燃料電池コンパートメント1208は、直ちに大気に曝される。いくつかの例では、コンテナ1201の外壁、又はコンテナ1201の外壁の一部分を、燃料電池コンパートメント1208が大気に対して完全に開放されるように、完全に除去することができる。
【0249】
このようにして、ファン1272は、電池の冷却を支援するために、電池コンパートメント1278を通る空気流を提供することができ、また、燃料電池コンパートメント1208から外への空気流を促進することができる。上記で考察されるように、このことは、燃料電池コンパートメント1208に水素漏出があるという可能性が低い事象において、水素が制御コンパートメント1277中のいかなる潜在的な発火源にも曝されることなく大気に放出されるという利点を提供する。制御コンパートメント1277は、
図11を参照して上述した構成要素のいずれかを含むことができる。
【0250】
図12の例では、発電システム1200はまた、燃料電池コンパートメント1208を部分的に画定し、かつまた、電池コンパートメント1278を部分的に画定する内部パーティション1285を含む。ファン1272は、内部パーティション1285に位置する。この実装態様では、内部パーティション1285は、気密燃料電池パーティション1207のうちの1つと同じ平面内にあるが、発電システム1200は、依然として所望の気流を達成しながら異なるように構成され得ることが理解されよう。
【0251】
燃料電池コンパートメント1208がどの程度大気に開放されているかにかかわらず、燃料電池コンパートメント1208を画定するコンテナ1207の外壁に、流出ベント1286があり得る。この例では、流出ベント1286は、
図12a及び
図12bに示されるように、コンテナ1201の2つの垂直壁の角の周りに延在する。
【0252】
有利には、流出ベント1286は、燃料電池コンパートメント1201の最上部領域にある。水素は空気よりも軽いことから、このことは、燃料電池コンパートメント1208中の任意の水素を排出することを支援する。更にまた、この例では、発電システム1200は、燃料電池コンパートメント1208内のカウル/天井1282を更に含み、カウル/天井1282は、カウル/天井1282が流出ベント1286に向かって上向きに延在する表面を画定するように角度を付けられている。カウル/天井1282は、
図12a及び
図12bに示されるように、必ずしも平面状である必要はない。例えば、カウル/天井1282は、横方向及び長手方向の次元のいずれか又は両方で曲線を画定することができ、この曲線を、曲線がいかなるターニングポイントも有さないように数学的に表現することができる。すなわち、カウル/天井1282は、表面上の任意の位置から流出ベント1286に向かって上向きに延在する表面を画定することができる。このようにして、カウル/天井1282には、水素が大気に放出される代わりに蓄積することができるくぼみ又はポケットがない。
【0253】
カウル/天井1282の形状は、燃料電池コンパートメント1208中の空気を大気に放出し、かつ電池コンパートメント1278を通して空気を引き出す、受動的な真空を作成するように設計され得る。
【0254】
発電システムは、水素供給源1206と燃料電池1202との間の導管にある水素流量制御弁1266を更に備える。上記のように、水素流量制御弁1266は、水素が燃料電池1202に提供される前に水素の圧力を低減するためのものである。繰り返しになるが、上記のように、不活性ガス制御システム1281を使用して、水素流量制御弁1266を動作させる。しかしながら、この例では、水素流量制御弁1266は、コンテナ1201のフットプリント内にある。標準的な輸送コンテナとしての貨物自動車の後部上など、既存の方法を使用してコンテナ1201を輸送することができるという点で、コンテナ内にできるだけ多くの構成要素を有することが有利であり得る。
【0255】
発電システム1201は、
図11を参照して上述したのと同じように、コンテナの外壁内に流入ベントを含むことができる。
【0256】
この例での1つ以上の気密燃料電池パーティション1207は、コンテナの第2の側壁と概して平行であり、かつ第2の側壁から離間配置された気密内壁パーティションを含み、これにより、制御コンパートメント1277が、コンテナの内壁パーティションと第2の側壁との間に画定される。
【0257】
このようにして、燃料電池コンパートメント1208を、燃料電池1202を周囲の空気に対して開放したままにする内部気密隔壁を介して制御コンパートメント1277から隔離されたガス安全ゾーン(例えば、ATEXゾーン)とみなすことができる。更に、上記に示されるように、このことは、不活性ガス制御システム1281及び高圧弁1266を、修正されたコンテナ1201の開放型通気フットプリントの内部にもたらすことを可能にする。
【0258】
図1に戻って、ここで、破裂パネル187(非常ベント解放パネルとして説明することもできる)が発電システム100に追加の安全機能性を提供することができる方法について説明する。
【0259】
上記で考察されるように、発電システム100は、内部容積を有するコンテナ(この例では、輸送コンテナ101)を含む。発電システムはまた、コンテナ101中の1つ以上の燃料電池パーティション107によって画定される内部容積の一部分である燃料電池コンパートメント108を含む。燃料電池102は、燃料電池コンパートメント108内に位置する。また、1つ以上の電池パーティション176によって画定される内部容積の一部分である電池コンパートメント178が提供されている。1つ以上の電池103は、電池コンパートメント178内に位置する。
【0260】
発電システム100はまた、制御コンパートメント177を含み、制御コンパートメント177は、1つ以上の燃料電池パーティション107によって燃料電池コンパートメント108とは別個にされ、かつ1つ以上の電池パーティション176によって電池コンパートメント178とは別個にされた、内部容積の一部分である。
【0261】
更に、発電システムは、コンテナ101の外壁又は天井に1つ以上の破裂パネル187を含む。破裂パネル187は、例えばコンテナ101中で爆発があるという非常に可能性が低い事態で、コンテナ101内の空気圧の急激な増加に応答して、コンテナ101の外壁又は天井において、それぞれのフレームから取り外し可能であるように構成されている。このようにして、コンテナ101内の圧力をより適度に緩和することができる。破裂パネル187は、コンテナ101内での所定の圧力を超えると破裂するように設計された穿孔された取り付け領域によって、破裂パネル187のそれぞれのフレームに取り付けられ得る。
【0262】
この例では、複数の破裂パネル187がコンテナ101の天井/屋根に位置するが、他の例では、コンテナ101の外壁に破裂パネルがあり得る。ガス爆発という可能性が低い事態で、発生した内部圧力は、これらの犠牲的穿孔破裂パネルを通って放出される。天井/屋根におけるこれらの破裂パネル187は、コンテナ101の壁が無傷のままであり、かつ周囲領域への損傷及び/又は近くのオペレータへの人身傷害を防止するように圧力を解放する。
【0263】
この例では、燃料電池コンパートメント108を画定するコンテナ101の外壁又は天井に位置する少なくとも1つの破裂パネルがある。また、制御コンパートメントを画定する、コンテナの外壁又は天井に位置する少なくとも1つの破裂パネルがある。
【0264】
いくつかの例では、破裂パネル187は、破裂パネル187の他の縁部よりもコンテナ101により堅固に固定された1つの縁部を有する。例えば、破裂パネル187の縁部のうちの1つに沿った穿孔領域は、これらの穿孔領域が他の縁部よりも高圧で破裂するように設計され得る。このようにして、コンテナ101内の圧力が破裂パネル187を吹き飛ばすのに十分に増加すると、破裂パネル187は、より堅固に取り付けられた縁部の周りで枢動し、したがって、コンテナ101から完全に分離されることはない。このことは、破裂パネル187自体が発電システム100の近傍の人員又は機器に損傷を引き起こし得る可能性をこのことが低減するため、別の安全上の利点である。
【0265】
熱交換器
ここで、
図1及び
図13を参照して、熱交換器が、熱を必要とする局所的な用途のために冷却中に燃料電池から抽出される熱をどのように有利に使用することができるかについて説明する。
図1の例では、熱交換器は、コンテナ101の外面、この例ではコンテナ101の屋根に取り付けられた燃料電池熱交換冷却モジュール188内に位置する。
図1に示されるように、この燃料電池熱交換冷却モジュール188は、給湯源1395を提供することができる。有利なことに、特にコンテナ101が標準サイズの輸送コンテナである場合に、コンテナ101の輸送を支援するために、燃料電池熱交換冷却モジュール188は、コンテナ101から取り外し可能であり得る。
【0266】
図13は、燃料電池冷却回路の一例を概略的に示す。燃料電池システム1302は、燃料電池1302から熱を除去するための燃料電池冷却ループ1388を含む。燃料電池を、空冷又は液体冷却することができ、したがって、燃料電池冷却ループ1388は、燃料電池から熱を除去するための、ガス又は液体のいずれかの流体を輸送することができる。
【0267】
図13はまた、熱を必要とする局所的な用途にサービス提供するために使用することができるように、燃料電池冷却ループ1388から熱を伝達するための熱交換器1389を示す。局所的な用途は、給湯源を提供することと、暖房を提供することと、1つ以上のプロセスに加熱を提供することと、のうちの1つ以上を含むことができる。
図13に例示される例は、給湯源を提供することに関するが、当業者は、燃料電池冷却ループ1388から抽出される熱が他の多くの方法で良好に利用され得ることを容易に認識するであろう。
【0268】
この例では、
図13は、熱交換器1389を介して燃料電池冷却ループ1388から熱を受け取るための追加の冷却ループ1390を含む。更に、追加の冷却ループ1390は、給湯源として提供することができるように、水タンク1394中の水を選択的に加熱することができる。この例では、追加の冷却ループ1390に、追加の冷却ループ1390に流体を選択的に方向付けて水タンク1394中の水を加熱するように動作可能である1つ以上の弁がある。より具体的には、開かれると、追加の冷却ループ1390における流体を湯タンク回路1397に入れる、湯タンク回路弁1391と称される2つの弁がある。湯タンク回路1397は、湯タンク1394中の水を加熱するための別の熱交換器1393を含む。湯タンク回路弁1391が閉じられると、流体は、湯タンク回路1397の周りに移動しない。したがって、湯タンク回路弁1391を、オンデマンドで給湯源を提供するように動作させることができる。
【0269】
図13はまた、追加の冷却ループ1390内の流体から大気に選択的に熱を伝達する熱除去コンポーネント1396を示す。この例では、熱除去コンポーネント1396は、未使用の熱を放散させるためのラジエータ及びファンを含む。いくつかの例では、熱除去コンポーネント1396は、追加の冷却ループ1390における流体の温度が所定の設定値を超えると自動的に作動する。
【手続補正書】
【提出日】2024-05-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源コンセントと、
前記電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池と、
前記電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された電池と、
前記燃料電池によって提供されるDC電圧を、前記電源コンセントに提供するためのインバータAC電圧に変換するためのインバータと、
グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタと、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
前記グリッド入力端子が、前記グリッド供給コネクタに接続されており、
前記電源出力端子が、前記電源コンセントに接続されており、
前記電池接続端子が、前記電池に接続されている、無停電電源装置UPSと、
コントローラ
であって、
前記電源コンセントに接続された外部負荷によって必要とされる電力の量を表すシステム負荷信号を受信することと、
前記燃料電池の1つ以上の動作パラメータを表す1つ以上の燃料電池パラメータを受信することと、
前記システム負荷信号及び前記1つ以上の燃料電池パラメータに基づいて、燃料電池電力制御信号を提供することであって、前記燃料電池電力制御信号が、前記燃料電池の制御パラメータを設定するためのものであり、かつ/又は前記インバータの制御パラメータを設定するためのものである、提供することと、を行うように構成されている、コントローラ
と、
を備える発電システム。
【請求項2】
前記コントローラが、
前記電池の充電のレベルを表す電池充電信号を受信することと、
前記電池充電信号にも基づいて、前記燃料電池電力制御信号を提供することと、を行うように更に構成されている、請求項1に記載の
発電システム。
【請求項3】
前記コントローラが、
前記システム負荷信号及び前記電池充電信号に基づいて、燃料電池目標値を決定することであって、前記燃料電池目標
値が、前記燃料電池の目標レベルを表す、決定することと、
前記燃料電池目標値に基づいて、燃料電池電力制御信号を設定することと、を行うように構成されている、請求
項2に記載の
発電システム。
【請求項4】
前記燃料電池が、前記電源コンセントに電力を提供し、かつまた前記電池を充電するように構成されている、請求項3に記載の
発電システム。
【請求項5】
前記発電システムが、
グリッド供給電力を受け取るためのグリッド供給コネクタを更に含み、
前記コントローラが、
前記グリッド供給の電力レベルを表すグリッド供給信号を受信することと、
前記グリッド供給信号にも基づいて、前記燃料電池目標値を決定することと、を行うように更に構成されている、請求項3に記載の
発電システム。
【請求項6】
前記発電システムが、
グリッド供給電力を受け取るためのグリッド供給コネクタを更に含み、
前記コントローラが、
前記グリッド供給の特性を表すグリッド供給特性信号を受信することと、
前記グリッド供給特性信号にも基づいて、前記燃料電池電力制御信号を提供することと、を行うように更に構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の
発電システム。
【請求項7】
前記グリッド供給特性信号が、前記グリッド供給の電力レベルを表すグリッド供給電力レベルを含み、
前記コントローラが、
前記システム負荷信号に基づいて、供給閾値を決定することと、
前記グリッド供給電力レベルを前記供給閾値と比較することと、
前記グリッド供給電力レベルが前記供給閾値未満である場合には、前記燃料電池が前記電源コンセントに電力を提供するように前記燃料電池電力制御信号を設定することと、
前記グリッド供給電圧レベルが前記供給閾値以上である場合には、前記燃料電池が前記電源コンセントに電力を提供しないように前記燃料電池電力制御信号を設定することと、を行うように構成されている、請求項6に記載の
発電システム。
【請求項8】
前記コントローラが、
前記グリッド供給電力レベルと前記供給閾値との間の差に基づいて、燃料電池目標電流を決定することと、
前記グリッド供給電力レベルが前記供給閾値未満である場合には、前記燃料電池目標電流に基づいて、前記燃料電池電力制御信号を設定することと、を行うように構成されている、請求項7に記載の
発電システム。
【請求項9】
前記燃料電池が、前記電源コンセントに電力を提供するように構成されている、請求項
1~8のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項10】
前記燃料電池が、前記電池を充電するための電力を提供するように構成されている、請求項
1~9
のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項11】
前記燃料電池と前記電池との間に接続されたDC-DCコンバータを更に備える、請求項
10に記載の発電システム。
【請求項12】
発電システムであって、
電源コンセント、
前記電源コンセントに選択的に電力を提供するように構成された燃料電池、
電池、
グリッド供給電力を受け取るためのグリッド供給コネクタ、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
前記グリッド入力端子が、前記グリッド供給コネクタに接続されており、
前記電源出力端子が、前記電源コンセントに接続されており、
前記電池接続端子が、前記電池に接続されており、
前記UPSが、前記UPSが前記グリッド入力端子及び/又は前記電池接続端子で受け取る電力を前記電源出力端子に提供するように構成されており、
前記UPSが、前記電池を充電するために、前記UPSが前記グリッド入力端子で受け取る電力を前記電池接続端子に提供するように構成されている、無停電電源装置UPSを備える、発電システム。
【請求項13】
前記燃料電池によって提供されるDC出力電圧をインバータAC電圧に変換するように構成されたインバータであって、前記インバータが、前記インバータAC電圧を前記電源コンセントに提供するように構成されている、インバータを更に備える、請求項
12に記載の発電システム。
【請求項14】
前記燃料電池が、前記電池を充電するための電力を提供するように構成されている、請求項
12又は
13に記載の発電システム。
【請求項15】
発電システムであって、
電源コンセントと、
DC出力電圧をインバータAC電圧に変換するように構成されたインバータであって、前記インバータが、前記インバータAC電圧を前記電源コンセントに提供するように構成されている、インバータと、
電池と、
グリッド供給電圧を受け取るためのグリッド供給コネクタと、
グリッド入力端子、電源出力端子、及び電池接続端子を有する無停電電源装置UPSであって、
前記グリッド入力端子が、前記グリッド供給コネクタに接続されており、
前記電源出力端子が、前記電源コンセントに接続されており、
前記電池接続端子が、前記電池に接続されている、無停電電源装置UPSと、
コントローラであって、
前記グリッド供給電圧の特性レベルを表すグリッド供給特性信号を受信することと、
前記グリッド供給特性信号に基づいて、前記インバータにインバータ制御信号を提供することであって、前記インバータ制御信号が、供給される前記インバータ電力出力を設定又は制限するためのものである、提供することと、を行うように構成されている、コントローラと、を備える、発電システム。
【請求項16】
DC出力電圧を提供するように構成された燃料電池を更に備え、
前記インバータが、前記燃料電池によって提供される前記DC出力電圧を前記インバータAC電圧に変換するように構成されている、請求項
15に記載の発電システム。
【請求項17】
前記UPSの前記電源出力端子を前記UPSの前記グリッド入力端子に選択的に接続するように構成された再循環開閉器を更に備える、請求項
15又は
16に記載の発電システム。
【請求項18】
前記コントローラが、前記グリッド供給特性信号に基づいて、前記再循環開閉器を動作させるように構成されている、請求項
17に記載の発電システム。
【請求項19】
前記コントローラが、前記再循環開閉器が前記電源出力端子を前記UPSの前記グリッド入力端子に接続するように、前記再循環開閉器を動作させるように構成されている、請求項
17又は
18に記載の発電システム。
【請求項20】
前記UPSの前記グリッド入力端子を前記グリッド供給コネクタから選択的に切断するように構成されたグリッド分離開閉器を更に備える、請求項
17~
19のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項21】
前記コントローラが、前記グリッド供給特性信号に基づいて、前記グリッド分離開閉器を動作させるように構成されている、請求項
20に記載の発電システム。
【請求項22】
前記コントローラが、前記グリッド供給特性信号がグリッド供給品質閾値を満たさない場合、前記グリッド分離開閉器が前記UPSの前記グリッド入力端子を前記グリッド供給コネクタから切断するように、前記グリッド分離開閉器を動作させるように構成されている、請求項
20に記載の発電システム。
【請求項23】
前記コントローラが、
前記グリッド分離開閉器が前記UPSの前記電源出力端子を前記UPSの前記グリッド入力端子に接続するように前記コントローラが前記再循環開閉器を設定する前に、前記グリッド分離開閉器が前記UPSの前記グリッド入力端子を前記グリッド供給コネクタから切断するように、前記グリッド分離開閉器を設定するように構成されている、請求項
20~
22のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項24】
前記コントローラが、
前記UPSの前記グリッド入力端子を前記グリッド供給コネクタから切断するように前記グリッド分離開閉器を設定することと、前記UPSの前記電源出力端子を前記UPSの前記グリッド入力端子に接続するように、前記再循環開閉器を設定することと、の間に最小の時間遅延を適用するように構成されている、請求項
23に記載の発電システム。
【請求項25】
前記再循環開閉器が、前記電源出力端子の保護接地端子を、中性端子と、任意選択で1つ以上の局在化された接地棒、又は同様の接地装置と、に選択的に接続するように構成されている、請求項
17~
24のいずれか一項に記載の発電システム。
【請求項26】
前記電源出力端子の前記保護接地端子が、前記グリッド入力端子の保護接地端子に選択的に接続される、請求項
25に記載の発電システム。
【国際調査報告】