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特表2024-522533磁気センサ並びにその作製方法及び使用方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】磁気センサ並びにその作製方法及び使用方法
(51)【国際特許分類】
   G01L 1/12 20060101AFI20240614BHJP
【FI】
G01L1/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574268
(86)(22)【出願日】2022-05-31
(85)【翻訳文提出日】2024-01-24
(86)【国際出願番号】 US2022031608
(87)【国際公開番号】W WO2022256326
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】63/195,115
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516385790
【氏名又は名称】ユニバーシティ オブ カンザス
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100189555
【弁理士】
【氏名又は名称】徳山 英浩
(74)【代理人】
【識別番号】100100479
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 三喜夫
(72)【発明者】
【氏名】バークランド,コリー
(72)【発明者】
【氏名】ミラー,ジョナサン
(57)【要約】
本明細書に記載されるのは、磁気センサ(例えば、力センサ)、並びにその作製方法及び使用方法であり、磁気センサは、磁気計と対合された軟質磁性複合材料(例えば、エラストマー樹脂内に分散された磁性粒子の集団を含む複合材料)を用いることができる。これらのセンサは、大きいサイズ、三次元感知能力の欠如、剛性構成要素を組み込むためのセンサの必要性、及び/又は圧縮下での軟質複合材料の配向若しくは変形に関連する信号品質の問題を含む、特定の用途における既存の圧縮センサの有効性を妨げている従来の欠点の多くを克服することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
力センサであって、
近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータであって、エラストマー樹脂と、前記エラストマー樹脂内に分散された磁性粒子の集団と、を含む、磁気アクチュエータと、
前記磁気アクチュエータの前記遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、
前記磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間に配設され、それによって前記磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成するスペーサと、を備え、
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対してx-y平面において、前記磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせにおいて前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、力センサ。
【請求項2】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対して前記z軸に沿って印加された力の下、前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項1に記載のセンサ。
【請求項3】
前記磁気計が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項1又は2に記載のセンサ。
【請求項4】
前記磁気アクチュエータが、印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項5】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の5%~80%である、請求項4に記載のセンサ。
【請求項6】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項7】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の50%~90%である、請求項6に記載のセンサ。
【請求項8】
前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項9】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項8に記載のセンサ。
【請求項10】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項11】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項10に記載のセンサ。
【請求項12】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気アクチュエータを5%圧縮するのに有効な印加された力から前記磁気アクチュエータを40%圧縮するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項1~11のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項13】
前記磁気計に対して前記x-y平面において前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成し、前記磁気計に対して前記z軸に沿って前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、若しくは減少し、かつ比例するか、又はこれらの任意の組み合わせである磁場応答を生成する、請求項1~12のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項14】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気アクチュエータを3%圧縮するのに有効な印加された力から前記磁気アクチュエータを20%圧縮するのに有効な印加された力までの範囲の印加された力のウィンドウ下で前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項1~12のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項15】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対してx-y平面において印加された力の下、前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項1に記載のセンサ。
【請求項16】
前記磁気計が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項15に記載のセンサ。
【請求項17】
前記磁気アクチュエータが、印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項15又は16に記載のセンサ。
【請求項18】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の5%~80%である、請求項17に記載のセンサ。
【請求項19】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項15~18のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項20】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の50%~90%である、請求項19に記載のセンサ。
【請求項21】
前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項15~20のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項22】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項21に記載のセンサ。
【請求項23】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項15~22のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項24】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項23に記載のセンサ。
【請求項25】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため5%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力から、40%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下で前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項15~24のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項26】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため3%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力から、20%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項15~25のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項27】
前記磁気アクチュエータが、1mm~25mmの最大断面寸法を有する、請求項1~26のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項28】
前記磁気アクチュエータが、実質的に円形の水平断面を有する、請求項1~26のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項29】
前記磁気アクチュエータが、実質的に円筒形の形状又は実質的に円錐形の形状を有する、請求項1~28のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項30】
前記スタンドオフ距離が、0mm超~5mm、例えば、0mm超~1.5mmである、請求項1~29のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項31】
前記スタンドオフ距離が、印加された力で100μTを超える磁場応答などの測定可能な信号を提供するように選択される、請求項1~30のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項32】
前記スペーサが、エラストマー樹脂、剛性材料、又はこれらの任意の組み合わせから形成されている、請求項1~31のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項33】
前記スペーサが、エラストマー樹脂から形成されている、請求項1~32のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項34】
前記スペーサが、エラストマー樹脂から形成されるとき、前記スペーサが、前記磁気アクチュエータを部分的又は完全に囲むハウジングの一部分を含む、請求項1~33のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項35】
前記磁性粒子が、磁性微粒子を含む、請求項1~34のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項36】
前記磁性微粒子が、1マイクロメートル~50マイクロメートルなどの、1マイクロメートル~150マイクロメートルの平均粒子サイズを有する、請求項35に記載のセンサ。
【請求項37】
前記磁性粒子が、磁性ナノ粒子を含む、請求項1~36のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項38】
前記磁性ナノ粒子が、50nm~500nmなどの、50nm~1マイクロメートル未満の平均粒子サイズを有する、請求項37に記載のセンサ。
【請求項39】
前記磁性粒子が、異方性磁性粒子を含む、請求項1~38のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項40】
前記磁性粒子が、前記エラストマー樹脂の総重量に基づいて、0.1重量%~90重量%、例えば、前記エラストマー樹脂の総重量に基づいて、50重量%~90重量%、40重量%~80重量%、30重量%~70重量%、20重量%~60重量%、15重量%~50重量%、0.1重量%~50重量%、0.1重量%~40重量%、0.1重量%~30重量%、0.1重量%~20重量%、0.1重量%~10重量%、0.1重量%~5重量%、0.1重量%~2.5重量%、又は0.1重量%~1重量%の量で前記エラストマー樹脂中に存在する、請求項1~39のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項41】
前記エラストマー樹脂が、シリカ粒子などの非磁性フィラーを更に含む、請求項1~40のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項42】
前記エラストマー樹脂が、架橋可能なシリコーン組成物などの、架橋可能な組成物を含む、請求項1~41のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項43】
前記エラストマー樹脂が、(A)分子当たり少なくとも2つのエチレン系不飽和部分を有する第1の有機ケイ素化合物と、任意選択的に、(B)1つ以上の追加の有機ケイ素化合物と、を含む、請求項42に記載のセンサ。
【請求項44】
前記磁性粒子の双極子が、前記磁気アクチュエータ内で整列及び/又は配向されている、請求項1~43のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項45】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で10%~60%圧縮されるとき、前記磁性粒子の双極子が、前記磁気アクチュエータ内で整列及び/又は配向されている、請求項44に記載のセンサ。
【請求項46】
前記センサが、前記磁気計に動作可能に結合され、かつ磁場強度における変化の測定に基づいて前記磁気計に印加された力を計算するように構成された、マイクロコントローラ、プロセッサ、又はこれらの組み合わせを更に備える、請求項1~45のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項47】
力センサであって、
近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータと、
前記磁気アクチュエータの前記遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、
前記磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間に配設され、それによって前記磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成するエラストマースペーサと、を備え、
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対してx-y平面において、前記磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせにおいて前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、力センサ。
【請求項48】
前記エラストマースペーサが、エラストマー樹脂から形成されている、請求項47に記載のセンサ。
【請求項49】
前記エラストマースペーサが、前記磁気アクチュエータを部分的又は完全に囲むハウジングの一部分を備える、請求項47又は48に記載のセンサ。
【請求項50】
前記磁気計と前記エラストマースペーサの前記遠位端部との間に配設され、それによって、前記磁気計と前記エラストマーハウジングの前記遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成する、剛性スペーサを更に備え、前記剛性スペーサが、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70超のショアA硬度、及び/若しくは10超のショアD硬度を有する材料などの剛性材料から形成されている、請求項47~49のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項51】
力センサであって、
近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータと、
前記磁気アクチュエータの前記遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、
前記磁気アクチュエータの少なくとも一部分を囲み、前記磁気アクチュエータの前記遠位端部を越えて延在し、それによって、前記磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成する、エラストマーハウジングと、
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対してx-y平面において、前記磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせにおいて前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、力センサ。
【請求項52】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対して前記z軸に沿って印加された力の下、前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項47~51のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項53】
前記磁気計が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項47~52のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項54】
前記磁気アクチュエータが、印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項47~53のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項55】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の5%~80%である、請求項54に記載のセンサ。
【請求項56】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項47~55のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項57】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の50%~90%である、請求項56に記載のセンサ。
【請求項58】
前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項47~57のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項59】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項58に記載のセンサ。
【請求項60】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項47~59のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項61】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項60に記載のセンサ。
【請求項62】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気アクチュエータを5%圧縮するのに有効な印加された力から前記磁気アクチュエータを40%圧縮するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項47~61のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項63】
前記磁気計に対して前記x-y平面において前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成し、前記磁気計に対して前記z軸に沿って前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、若しくは減少し、かつ比例するか、又はこれらの任意の組み合わせである磁場応答を生成する、請求項47~62のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項64】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気アクチュエータを3%圧縮するのに有効な印加された力から前記磁気アクチュエータを20%圧縮するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項47~63のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項65】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対してx-y平面において印加された力の下、前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項47~51のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項66】
前記磁気計が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項65に記載のセンサ。
【請求項67】
前記磁気アクチュエータが、印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項65又は66に記載のセンサ。
【請求項68】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の5%~80%である、請求項67に記載のセンサ。
【請求項69】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項65~68のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項70】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の50%~90%である、請求項69に記載のセンサ。
【請求項71】
前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項65~70のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項72】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項71に記載のセンサ。
【請求項73】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項65~72のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項74】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項73に記載のセンサ。
【請求項75】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため5%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力から、40%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項65~74のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項76】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため3%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力から、20%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項65~75のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項77】
前記磁気アクチュエータが、1mm~25mmの最大断面寸法を有する、請求項47~76のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項78】
前記磁気アクチュエータが、実質的に円形の水平断面を有する、請求項47~76のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項79】
前記磁気アクチュエータが、実質的に円筒形の形状又は実質的に円錐形の形状を有する、請求項47~78のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項80】
前記スタンドオフ距離が、0mm超~5mm、例えば、0mm超~1.5mmである、請求項47~79のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項81】
前記スタンドオフ距離が、印加された力で100μTを超える磁場応答などの測定可能な信号を提供するように選択される、請求項1~30のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項82】
前記磁気計と前記エラストマーハウジングの前記遠位端部との間に配設され、それによって、前記磁気計と前記エラストマーハウジングの前記遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成する、剛性スペーサを更に備え、前記剛性スペーサが、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70超のショアA硬度、及び/若しくは10超のショアD硬度を有する材料などの剛性材料から形成されている、請求項47~81のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項83】
前記エラストマーハウジングが、エラストマー樹脂から形成されている、請求項47~82のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項84】
前記磁気アクチュエータが、エラストマー樹脂と、前記エラストマー樹脂内に分散された磁性粒子の集団と、を含む、請求項47~83のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項85】
前記磁性粒子が、磁性微粒子を含む、請求項84に記載のセンサ。
【請求項86】
前記磁性微粒子が、1マイクロメートル~50マイクロメートルなどの、1マイクロメートル~150マイクロメートルの平均粒子サイズを有する、請求項85に記載のセンサ。
【請求項87】
前記磁性粒子が、磁性ナノ粒子を含む、請求項84に記載のセンサ。
【請求項88】
前記磁性ナノ粒子が、50nm~500nmなどの、50nm~1マイクロメートル未満の平均粒子サイズを有する、請求項87に記載のセンサ。
【請求項89】
前記磁性粒子が、異方性磁性粒子を含む、請求項84に記載のセンサ。
【請求項90】
前記磁性粒子が、前記エラストマー樹脂の総重量に基づいて、0.1重量%~90重量%、例えば、前記エラストマー樹脂の総重量に基づいて、50重量%~90重量%、40重量%~80重量%、30重量%~70重量%、20重量%~60重量%、15重量%~50重量%、0.1重量%~50重量%、0.1重量%~40重量%、0.1重量%~30重量%、0.1重量%~20重量%、0.1重量%~10重量%、0.1重量%~5重量%、0.1重量%~2.5重量%、又は0.1重量%~1重量%の量で前記エラストマー樹脂中に存在する、請求項47~89のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項91】
前記エラストマー樹脂が、シリカ粒子などの非磁性フィラーを更に含む、請求項47~90のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項92】
前記エラストマー樹脂が、架橋可能なシリコーン組成物などの、架橋可能な組成物を含む、請求項47~91のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項93】
前記エラストマー樹脂が、(A)分子当たり少なくとも2つのエチレン系不飽和部分を有する第1の有機ケイ素化合物と、任意選択的に、(B)1つ以上の追加の有機ケイ素化合物と、を含む、請求項92に記載のセンサ。
【請求項94】
前記磁性粒子の双極子が、前記磁気アクチュエータ内で整列及び/又は配向されている、請求項84~93のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項95】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で10%~60%圧縮されるとき、前記磁性粒子の双極子が、前記磁気アクチュエータ内で整列及び/又は配向されている、請求項94に記載のセンサ。
【請求項96】
前記センサが、前記磁気計に動作可能に結合され、かつ磁場強度における変化の測定に基づいて前記磁気計に印加された力を計算するように構成された、マイクロコントローラ、プロセッサ、又はこれらの組み合わせを更に備える、請求項47~95のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項97】
力センサであって、
各磁気アクチュエータが、近位端部及び遠位端部を有する、2つ以上の磁気アクチュエータと、
1つ以上の磁気アクチュエータの前記遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、
前記磁気計と前記1つ以上の磁気アクチュエータの前記遠位端部との間に配設され、それによって前記磁気計と前記1つ以上の磁気アクチュエータの前記遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成するスペーサと、を備え、
前記2つ以上の磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対してx-y平面において、前記磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせで前記2つ以上の磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、力センサ。
【請求項98】
前記磁気アクチュエータの各々が、互いに隣接している、請求項97に記載のセンサ。
【請求項99】
前記磁気計が、前記磁気アクチュエータの前記遠位端部に近接して動作可能に位置決めされている、請求項97又は98に記載のセンサ。
【請求項100】
前記磁気計と前記2つ以上の磁気アクチュエータの前記遠位端部との間に配設され、それによって、前記磁気計と前記2つ以上の磁気アクチュエータの前記遠位端部との間の距離を作成する、剛性スペーサを更に備え、前記剛性スペーサが、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70超のショアA硬度及び/又は10超のショアD硬度を有する材料などの剛性材料から形成される、請求項97~99のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項101】
力センサであって、
近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータと、
前記磁気アクチュエータの前記遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた2つ以上の磁気計と、
前記2つ以上の磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間に配設され、それによって、1つ以上の磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成するスペーサと、を備え、
前記磁気アクチュエータ及び前記2つ以上の磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記2つ以上の磁気計に対してx-y平面において、前記2つ以上の磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせにおいて前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、力センサ。
【請求項102】
前記磁気計の各々が、互いに隣接している、請求項101に記載のセンサ。
【請求項103】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対して前記z軸に沿って印加された力の下、前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項97~102のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項104】
前記磁気計が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項97~103のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項105】
前記磁気アクチュエータが、印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項97~103のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項106】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の5%~80%である、請求項105に記載のセンサ。
【請求項107】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項97~105のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項108】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の50%~90%である、請求項107に記載のセンサ。
【請求項109】
前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項97~108のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項110】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項109に記載のセンサ。
【請求項111】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項97~109のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項112】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項111に記載のセンサ。
【請求項113】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気アクチュエータを5%圧縮するのに有効な印加された力から前記磁気アクチュエータを40%圧縮するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項97~112のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項114】
前記2つ以上の磁気計に対して前記x-y平面において前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成し、前記2つ以上の磁気計に対して前記z軸に沿って前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、若しくは減少し、かつ比例するか、又はこれらの任意の組み合わせである磁場応答を生成する、請求項97~113のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項115】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気アクチュエータを3%圧縮するのに有効な印加された力から前記磁気アクチュエータを20%圧縮するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項97~114のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項116】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対してx-y平面において印加された力の下、前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項97に記載のセンサ。
【請求項117】
前記磁気計が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項116に記載のセンサ。
【請求項118】
前記磁気アクチュエータが、印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項116又は117に記載のセンサ。
【請求項119】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の5%~80%である、請求項118に記載のセンサ。
【請求項120】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項116~119のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項121】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の50%~90%である、請求項120に記載のセンサ。
【請求項122】
前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項116~121のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項123】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項122に記載のセンサ。
【請求項124】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項116~123のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項125】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項124に記載のセンサ。
【請求項126】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため5%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力から、40%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項116~125のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項127】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため3%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力から、20%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項116~126のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項128】
前記スペーサが、エラストマー樹脂、剛性材料、又はこれらの任意の組み合わせから形成されている、請求項97~127のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項129】
前記スペーサが、エラストマー樹脂から形成されている、請求項97~128のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項130】
前記スペーサが、エラストマー樹脂から形成されるとき、前記スペーサが、前記磁気アクチュエータを部分的又は完全に囲むハウジングの一部分を含む、請求項97~129のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項131】
前記2つ以上の磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間に配設され、それによって、前記2つ以上の磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間の距離を作成する、剛性スペーサを更に備え、前記剛性スペーサが、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70超のショアA硬度及び/又は10超のショアD硬度を有する材料などの剛性材料から形成されている、請求項97~130のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項132】
力センサであって、
近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータと、
前記磁気アクチュエータの前記遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、
前記磁気アクチュエータの少なくとも一部分を囲み、前記磁気アクチュエータの前記遠位端部を越えて延在し、それによって、前記磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成する、エラストマーハウジングと、を備え、
前記磁気計と前記磁気アクチュエータの前記遠位端部との間にエラストマーハウジングが配設されておらず、
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対してx-y平面において、前記磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせにおいて前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、力センサ。
【請求項133】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対して前記z軸に沿って印加された力の下、前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項132に記載のセンサ。
【請求項134】
前記磁気計が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項132又は133に記載のセンサ。
【請求項135】
前記磁気アクチュエータが、印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項132~134のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項136】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の5%~80%である、請求項135に記載のセンサ。
【請求項137】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項132~136のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項138】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の50%~90%である、請求項137に記載のセンサ。
【請求項139】
前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項132~138のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項140】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項139に記載のセンサ。
【請求項141】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項132~140のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項142】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%圧縮されるとき、前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項141に記載のセンサ。
【請求項143】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気アクチュエータを5%圧縮するのに有効な印加された力から前記磁気アクチュエータを40%圧縮するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項132~142のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項144】
前記磁気計に対して前記x-y平面において前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成し、前記磁気計に対して前記z軸に沿って前記磁気アクチュエータに印加された力が、前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、若しくは減少し、かつ比例するか、又はこれらの任意の組み合わせである磁場応答を生成する、請求項132~143のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項145】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気アクチュエータを3%圧縮するのに有効な印加された力から前記磁気アクチュエータを20%圧縮するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータの圧縮が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項132~144のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項146】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため前記磁気計に対してx-y平面において印加された力の下、前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項132~145のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項147】
前記磁気計が、前記印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項146に記載のセンサ。
【請求項148】
前記磁気アクチュエータが、印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項132~147のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項149】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の5%~80%である、請求項148に記載のセンサ。
【請求項150】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有する、請求項132~148のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項151】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面寸法が、前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気計の前記最大断面寸法の50%~90%である、請求項150に記載のセンサ。
【請求項152】
前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項132~151のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項153】
前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項152に記載のセンサ。
【請求項154】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータが、前記磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する、請求項132~153のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項155】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で40%せん断されるとき、前記磁気アクチュエータの前記最大断面積が、前記磁気計の前記最大断面積の50%~90%である、請求項154に記載のセンサ。
【請求項156】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため5%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力から、40%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項132~155のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項157】
前記磁気アクチュエータ及び前記磁気計が、互いに対してサイズ決定されており、そのため3%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力から、20%の前記磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の前記磁気アクチュエータのせん断が、前記印加された力のウィンドウにわたる前記印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する、請求項132~156のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項158】
前記磁気アクチュエータが、1mm~25mmの最大断面寸法を有する、請求項97~157のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項159】
前記磁気アクチュエータが、実質的に円形の水平断面を有する、請求項97~158のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項160】
前記磁気アクチュエータが、実質的に円筒形の形状又は実質的に円錐形の形状を有する、請求項97~159のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項161】
前記スタンドオフ距離が、0mm超~1.5mmなどの、0mm超~5mmである、請求項97~160のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項162】
前記スタンドオフ距離が、印加された力で100μTを超える磁場応答などの測定可能な信号を提供するように選択される、請求項97~161のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項163】
前記磁気計と前記エラストマーハウジングの前記遠位端部との間に配設され、それによって、前記磁気計と前記エラストマーハウジングの前記遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成する、剛性スペーサを更に備え、前記剛性スペーサが、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70超のショアA硬度、及び/若しくは10超のショアD硬度を有する材料などの剛性材料から形成されている、請求項132~162のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項164】
前記エラストマーハウジングが、エラストマー樹脂から形成されている、請求項132~163のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項165】
前記磁気アクチュエータが、エラストマー樹脂と、前記エラストマー樹脂内に分散された磁性粒子の集団と、を含む、請求項97~164のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項166】
前記磁性微粒子が、1マイクロメートル~50マイクロメートルなどの、1マイクロメートル~150マイクロメートルの平均粒子サイズを有する、請求項165に記載のセンサ。
【請求項167】
前記磁性粒子が、磁性ナノ粒子を含む、請求項165又は166に記載のセンサ。
【請求項168】
前記磁性ナノ粒子が、50nm~500nmなどの、50nm~1マイクロメートル未満の平均粒子サイズを有する、請求項167に記載のセンサ。
【請求項169】
前記磁性粒子が、異方性磁性粒子を含む、請求項165~168のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項170】
前記磁性粒子が、前記エラストマー樹脂の総重量に基づいて、0.1重量%~90重量%、例えば、前記エラストマー樹脂の総重量に基づいて、50重量%~90重量%、40重量%~80重量%、30重量%~70重量%、20重量%~60重量%、15重量%~50重量%、0.1重量%~50重量%、0.1重量%~40重量%、0.1重量%~30重量%、0.1重量%~20重量%、0.1重量%~10重量%、0.1重量%~5重量%、0.1重量%~2.5重量%、又は0.1重量%~1重量%の量で前記エラストマー樹脂中に存在する、請求項165~169のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項171】
前記エラストマー樹脂が、シリカ粒子などの非磁性フィラーを更に含む、請求項97~170のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項172】
前記エラストマー樹脂が、架橋可能なシリコーン組成物などの、架橋可能な組成物を含む、請求項97~171のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項173】
前記エラストマー樹脂が、(A)分子当たり少なくとも2つのエチレン系不飽和部分を有する第1の有機ケイ素化合物と、任意選択的に、(B)1つ以上の追加の有機ケイ素化合物と、を含む、請求項172に記載のセンサ。
【請求項174】
前記磁性粒子の双極子が、前記磁気アクチュエータ内で整列及び/又は配向されている、請求項165~173のいずれか一項に記載のセンサ。
【請求項175】
前記磁気アクチュエータが、印加された力の下で10%~60%圧縮されるとき、前記磁性粒子の双極子が、前記磁気アクチュエータ内で整列及び/又は配向されている、請求項174に記載のセンサ。
【請求項176】
前記センサが、前記磁気計に動作可能に結合され、かつ磁場強度における変化の測定に基づいて前記磁気計に印加された力を計算するように構成された、マイクロコントローラ、プロセッサ、又はこれらの組み合わせを更に備える、請求項97~175のいずれか一項に記載のセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2021年5月31日に出願された米国仮出願第63/195,115号の利益を主張する。
【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究又は開発の記載
本開示は、エネルギー省によって授与されたGrant No.DE-NA-0002893の下で政府支援により行われた。米国政府は、この開示に対して特定の権利を有する。
【背景技術】
【0003】
軟質圧縮センサは、ソフトロボティクス(Rosle et al.2019)、ヘルスケア(Biswas et al.2020)、バイオメカニクス(Low et al.2015)などを含む多様な分野で追求されている。シリコーンゴム又は他の軟質材料で構成されたセンサは、柔軟なインターフェースを作成し、基礎となる表面を保護しながら事象検出を可能にする。例えば、着用可能なセンサは、軟質材料を利用して、デバイスを着用者に感知できない状態にし得る。センサコンセプトの1つのタイプは、磁気計と対となったシリコーン又はシリコーン磁性粉末複合材料内に埋め込まれた剛性永久磁石を利用する(Wang et al.2016a;Mirzanejad and Agheli2019;Hellebrekers et al.2019;Rosle et al.2019)。
【0004】
かかるセンサは、安価な無線センサプラットフォームを提供し得るが、既存の設計は、動的材料圧縮事象を適切に検出することができない。したがって、改善されたセンサ設計が必要とされる。
【発明の概要】
【0005】
本明細書では、磁気センサ(例えば、力センサ)並びにその作製方法及び使用方法が説明される。磁気センサは、磁気計と対になった軟質磁性複合材料(例えば、エラストマー樹脂内に分散された磁性粒子の集団を含む複合材料)を用いることができる。これらのセンサは、大きいサイズ、三次元感知能力の欠如、剛性構成要素を組み込むためのセンサの必要性、及び/又は圧縮下での軟質複合材料の配向若しくは変形に関連する信号品質の問題を含む、特定の用途における既存の圧縮センサの有効性を妨げている従来の欠点の多くを克服することができる。結果として、本明細書において説明されたセンサは、ウェアラブル技術用途において利用することができる。
【0006】
本明細書では、近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータと、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設され、それによって磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間にスタンドオフ距離が作成されるスペーサと、を含む、力センサが提供される。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、エラストマー樹脂と、エラストマー樹脂内に分散された磁性粒子の集団と、を含む。いくつかの実施形態では、スペーサは、エラストマースペーサであり得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、力センサは、近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータであって、エラストマー樹脂と、エラストマー樹脂内に分散された磁性粒子の集団と、を含む、磁気アクチュエータと、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設され、それによって、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成するスペーサと、を含む。
【0008】
いくつかの実施形態では、力センサは、近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータと、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設され、それによって、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成するエラストマースペーサと、を含む。
【0009】
いくつかの実施形態では、力センサは、近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータと、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、磁気アクチュエータの少なくとも一部分を囲み、磁気アクチュエータの遠位端部を越えて延在するエラストマーハウジングと、を含むことができ、それによって、磁気計と、磁気アクチュエータの遠位端部との間のスタンドオフ距離を作成する。いくつかの実施形態では、エラストマーハウジングは、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設されていない。
【0010】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定することができ、そのため磁気計に対してx-y平面において、磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせにおいて磁気アクチュエータに印加された力は、印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。
【0011】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定することができ、そのため磁気計に対してz軸に沿って印加された力の下、磁気アクチュエータの圧縮は、印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。
【0012】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定することができ、そのため磁気計に対してx-y平面において印加された力の下、磁気アクチュエータのせん断は、印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。
【0013】
いくつかの実施形態では、力センサは、2つ以上の磁気アクチュエータであって、各磁気アクチュエータが、近位端部及び遠位端部を有する、2つ以上の磁気アクチュエータと、1つ以上の磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、磁気計と1つ以上の磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設されたスペーサと、を含むことができ、それによって磁気計と1つ以上の磁気アクチュエータの遠位端部との間にスタンドオフ距離が作成される。
【0014】
いくつかの実施形態では、2つ以上の磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定されており、そのため磁気計に対してx-y平面において、磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせで2つ以上の磁気アクチュエータに印加された力は、印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータの各々は、互いに隣接している。いくつかの実施形態では、磁気計は、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされる。いくつかの実施形態では、センサは、磁気計と2つ以上の磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設された剛性スペーサを更に備え、それによって、磁気計と2つ以上の磁気アクチュエータの遠位端部との間の距離を作成し、剛性スペーサは、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70超のショアA硬度及び/若しくは10超のショアD硬度を有する材料などの剛性材料から形成される。
【0015】
剛性スペーサを用いる実施形態は、例えば、遠隔感知のために、又は壁を通して、若しくは空の空気空間にわたって感知するために使用することができることが理解されるであろう。一例は、保護ケーシングを通して感知することであり、磁気計はケーシングの外側にあり、センサのエラストマー部分はケーシングの内側にある。これらの例では、ケーシングの壁は、剛性スペーサとして機能することができる。このように、剛性スペーサは、センサの排他的な一部である必要はない。いくつかの実施形態では、スペーサの一部分は、同様に、空隙空間(例えば、空気空間)であり得る。
【0016】
いくつかの実施形態では、力センサは、近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータと、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた2つ以上の磁気計と、2つ以上の磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設されたスペーサと、を含むことができ、それによって、1つ以上の磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成する。
【0017】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び2つ以上の磁気計は、互いに対してサイズ決定されており、そのため2つ以上の磁気計に対してx-y平面において、2つ以上の磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせにおいて磁気アクチュエータに印加された力は、印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。いくつかの実施形態では、磁気計の各々は、互いに隣接している。
【0018】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、実質的に円形の水平断面形状、円筒形の形状、又は実質的に円錐形の形状であり得る。いくつかの実施形態では、スタンドオフ距離は、0mm超~5mmであり得る。
【0019】
いくつかの実施形態では、スペーサは、エラストマー樹脂、剛性材料、又はこれらの任意の組み合わせから形成され得る。いくつかの実施形態では、スペーサがエラストマー樹脂から形成されるとき、スペーサは、磁気アクチュエータを部分的に、又は完全に囲むハウジングの一部分を含む。いくつかの実施形態では、エラストマースペーサは、磁気アクチュエータを部分的に、又は完全に囲むハウジングの一部分を含む。いくつかの実施形態では、エラストマー樹脂は、シリカ粒子などの非磁性フィラーを更に含む。いくつかの実施形態では、センサは、磁気計とエラストマースペーサの遠位端部との間に配設され、それによって、磁気計とエラストマースペーサの遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成する剛性スペーサを更に含むことができ、剛性スペーサは、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70超のショアA硬度及び/若しくは10超のショアD硬度を有する材料などの剛性材料から形成される。いくつかの他の実施形態では、センサは、磁気計とエラストマーハウジングの遠位端部との間に配設された剛性スペーサを更に備え、それによって、磁気計とエラストマーハウジングの遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成し、剛性スペーサは、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70A超若しくは10D超のショア硬度を有する材料などの剛性材料から形成される。
【0020】
いくつかの実施形態では、磁性粒子は、磁性微粒子を含む。いくつかの実施形態では、磁性微粒子は、1マイクロメートル~150マイクロメートル(例えば、1マイクロメートル~50マイクロメートル)の平均粒子サイズを有する。いくつかの実施形態では、磁性粒子は、磁性ナノ粒子を含む。いくつかの実施形態では、磁性ナノ粒子は、50nm~500nmなどの、50nm~1マイクロメートル未満の平均粒子サイズを有する。いくつかの実施形態では、磁性粒子は、異方性磁性粒子を含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、磁性粒子は、エラストマー樹脂の総重量に基づいて、0.1重量%~90重量%、例えば、エラストマー樹脂の総重量に基づいて、50重量%~90重量%、40重量%~80重量%、30重量%~70重量%、20重量%~60重量%、15重量%~50重量%、0.1重量%~50重量%、0.1重量%~40重量%、0.1重量%~30重量%、0.1重量%~20重量%、0.1重量%~10重量%、0.1重量%~5重量%、0.1重量%~2.5重量%、又は0.1重量%~1重量%の量でエラストマー樹脂中に存在する。
【0022】
いくつかの実施形態では、磁性粒子の双極子は、磁気アクチュエータ内で整列及び/又は配向される。いくつかの実施形態では、磁性粒子の双極子は、磁気アクチュエータが印加された力の下で10%~60%圧縮されるとき、磁気アクチュエータ内で整列及び/又は配向される。
【0023】
いくつかの実施形態では、センサは、磁気計に動作可能に結合され、かつ磁場強度における変化の測定に基づいて、磁気計に印加された力を計算するように構成された、マイクロコントローラ、プロセッサ、又はこれらの組み合わせを更に備える。
【0024】
本開示の1つ以上の実施形態の詳細が、添付の図面及び以下の説明に記載されている。本開示の他の特色、目的、及び利点は、明細書及び図面から、並びに特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】A)シリコーンセンサを作製するために使用される3D印刷された形態、B)研究で使用される磁気計、及びC)直径及び高さが変化する円筒形及び円錐形の磁気素子などのいくつかの磁気センサの一例を示す。磁石の引力によってD)歪みのない間、及びE)が歪みのある間の2つの磁石間のセンサの磁化の描写。F)圧縮試験、及びG)せん断試験のための実験設定の写真。全てのセンサ設計は、磁気計から離れて位置決めされた磁気素子を有し、そのため磁気素子と磁気計との間に純粋なゴム製の間隙が存在する。
図2A】2×4円筒センサの圧縮試験中の時間に対してプロットされたZ軸磁場応答を示す。グラフは、磁石の引力によって歪みのない間に磁化されたセンサで実施された検査からのデータ及び歪みのある間に磁化されたセンサで実施された検査からのデータを表示する。
図2B】2×2円筒の圧縮試験中の時間に対してプロットされたZ軸磁場応答を示す。グラフは、磁石の引力によって歪みのない間に磁化されたセンサで実施された検査からのデータ及び歪みのある間に磁化されたセンサで実施された検査からのデータを表示する。
図2C】3×3円筒の圧縮試験中の時間に対してプロットされたZ軸磁場応答を示す。グラフは、磁石の引力によって歪みのない間に磁化されたセンサで実施された検査からのデータ及び歪みのある間に磁化されたセンサで実施された検査からのデータを表示する。
図2D】5×4円筒センサの圧縮試験中の時間に対してプロットされたZ軸磁場応答を示す。グラフは、磁石の引力によって歪みのない間に磁化されたセンサで実施された検査からのデータ及び歪みのある間に磁化されたセンサで実施された検査からのデータを表示する。
図3A】2×4円筒センサを有するセンサのせん断試験中に時間に対してプロットされたX、Y及びZ軸における磁場応答を示す。
図3B】2×4円筒センサを有するセンサの圧縮試験中に時間に対してプロットされたX、Y及びZ軸における磁場応答を示す。
図3C】2×4円筒センサを有するセンサのせん断試験中に時間に対してプロットされたX、Y及びZ軸における磁場応答を示す。
図3D】4×4円筒センサを有するセンサの圧縮試験中に時間に対してプロットされたX、Y及びZ軸における磁場応答を示す。
図4A】2×4円筒センサ、並びに5×4円筒及び3×3円錐センサに関する圧縮試験の増加する圧縮段階中、変位に対してプロットされたZ軸磁場応答を示す。
図4B】2×4円筒センサ、並びに5×4円筒及び3×3円錐センサに関する圧縮試験の増加する圧縮段階中、力に対してプロットされたZ軸磁場応答を示す。
図4C】センサの磁気素子のピークの大きさと体積との間の関係を示すプロットである。
図4D】力の観点からの線形性と、センサの磁気素子の体積との間の関係を示すプロットである。
図5A】50%、67%、及び80%の磁性フィラーを含む2×4円筒センサの圧縮試験中の時間に対してプロットされたZ軸における磁場応答を示す。
図5B】67%、及び80%の磁性フィラーを含む2.5×4円筒センサの圧縮試験中の時間に対してプロットされたZ軸における磁場応答を示す。
図6A】試験中のセンサと磁気計との間に0~2mmのシリコーンスペーサを有する2×4円筒センサ(全高4mm)の圧縮試験中の磁場応答対歪みを示す。
図6B】試験中のセンサと磁気計との間に0~2.5mmのシリコーンスペーサを有する3×4円筒センサ(全高4mm)の圧縮試験中の磁場応答対歪みを示す。
図6C】剛性プラスチックスペーサを介してセンサと磁気計との間の追加の遠隔距離の効果を試験するための設定の画像、及びこれらの試験中に収集されたデータの一例としての挿入グラフを示す。
図6D】試験中のセンサと磁気計との間に0~2mmの剛性プラスチックスペーサを有する3×4円筒センサ(全高5mm)の圧縮試験中の磁場応答対歪みのプロットである。
図7】本研究のような表面実装されたMLX90393磁気計の上部に圧縮されている間の、直径2mm(A-B)及び直径3mm(C-D)の磁気素子を有するセンサの変形を例解する。A内のセンサ内の磁気素子の直径2mmは、センサが50%の歪みに圧縮されるときに、B内で3.36mmに増加することが示されている。C内のセンサ内の磁気素子の直径3mmは、センサが50%の歪みに圧縮されるときに、D内で4.53mmに増加することが示される。
図8】A)センサがフットボールヘルメットの既存のパッドに一体化されている画像、B)センサの一体化及びマイクロコントローラモジュールの実装後のヘルメットの画像、及びC)わずかに右向きの角度で実施されたヘルメット-力プレート衝突検査の画像を示す。D)未加工の力プレートデータのX軸及びZ軸、ダウンサンプリング後の力プレートデータ、並びにCに示されるヘルメット-力プレートの衝突からのヘルメット内センサデータからの時間に対してプロットされた力(N)。
図9A】主に直進角度からのヘルメット-力プレート衝突中のヘルメット内センサ及び力プレートのZ軸からの時間に対してプロットされた力(N)を示す。
図9B】右向き角度からのヘルメット-力プレート衝突中のヘルメット内センサ及び力プレートのX軸からの時間に対してプロットされた力(N)を示す。
図9C】左向き角度からの時間に対してプロットされた力(N)を示す。
図10A】例示的なセンサに関する時間に対してプロットされた力(N)及び圧縮変位(mm)を示す。2.5mm×4mmの円筒80%フィラーセンサ性能較正式を示す。
図10B】例示的なセンサに関する時間に対してプロットされた力(N)及び圧縮変位(mm)を示す。2.5mm×4mmの円筒80%フィラーセンサ性能力データを示す。
図11】ピストン設計を例解する。
図12】およそ40%で歪みなしか又は歪みがある、磁化された5×4法線又はz軸感知(大きい体積例)の時間に対してプロットされた磁場強度を示す。大きさは、422uTから766uTに増加する(正方向のみ)。最初の約1mmの圧縮でのみ正の応答。大きい磁気体積は、信号品質の問題を引き起こす。
図13】歪みなしか又は歪みがある、磁化された2×4法線又はz軸感知の時間に対してプロットされた磁場強度を示す。大きさは、1684uTから2747uTに増加する。
図14】力が垂直及び/又は水平配向に印加されたときに、異なる垂直及び水平遠隔距離に対する力センサの応答を試験するための設定の画像を示す。
図15A】2mm~10mmの異なる垂直遠隔距離を使用して、2.5x4円筒磁気素子(80%Nd)を有する10x5mm円筒クッションの時間に対してプロットされた磁場応答を示す。
図15B】10mmの垂直遠隔距離を使用して、2.5×4円筒磁気素子(80%Nd)を有する10×5mm円筒クッションの時間に対してプロットされた磁場応答を示す。
図16】ゴムクッションから磁気計基板の2~7mmの間隙(真の間隙は磁気計から磁気素子5.75~10.75mm)のための異なる水平遠隔距離を使用して、2.5×4mm、80%Nd磁気素子の時間に対してプロットされた磁場応答を示す。
図17】ゴムクッションから磁気計基板の2mm~7mmの間隙(真の間隙は磁気計から磁気素子5.75~10.75mm)のための異なる水平遠隔距離を使用して、5×4mm円筒、80%Nd磁気素子の時間に対してプロットされた磁場応答を示す。両方のグラフ内で、1つのデータプロットは、すぐにベースラインに戻る。これは、機械的試験ユニットの故障に起因するが、センサからの力の除去とセンサのベースライン信号への復帰との間の最小のタイムラグを実証する。
図18】間隙なく垂直配向で力が印加されたとき、10×5mmの円筒クッション及び2.5×4mmの円筒磁気素子(80%Nd)を有するピストン設計設定の時間に対してプロットされた磁場応答を示す。
図19】2mm~5mmの異なる垂直遠隔距離で垂直配向に力が印加されたとき、10×5mmの円筒クッション及び2.5×4mmの円筒磁気素子(80%Nd)を有するピストン設計設定の時間に対してプロットされた磁場応答を示す。
図20】3mmの全高ゴムクッション及び2mmの直径に2~3mm高さの円筒磁気素子の時間に対してプロットされた磁場応答を示す。
図21】例示的な3D印刷された磁気センサの画像を示す。
図22】4×4mm、3×4mm、及び2.4×4mmを含む異なる寸法を有する例示的な3D印刷された磁気センサの画像を示す。
図23】4×4mm、3×4mm、及び2.4×4mmを含む異なる寸法を有する3D印刷された磁気センサの時間に対してプロットされた磁場応答を示す。
図24A】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む、例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。この実施形態では、磁気アクチュエータ(101)は、実質的に円筒形の形状を有する。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図24B】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む、例示的な力センサ(100)の水平断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。この実施形態では、磁気アクチュエータ(101)は、実質的に円筒形の形状を有する。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図25A】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む、例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。この実施形態では、磁気アクチュエータ(101)は、実質的に矩形の立方体形状を有する。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図25B】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む、例示的な力センサ(100)の水平断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。この実施形態では、磁気アクチュエータ(101)は、実質的に矩形の立方体形状を有する。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図26A】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む、例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。この実施形態では、磁気アクチュエータ(101)は、実質的に円錐形の形状を有する。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図26B】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む、例示的な力センサ(100)の水平断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。この実施形態では、磁気アクチュエータ(101)は、実質的に円錐形の形状を有する。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図27A】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む、例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。この実施形態では、磁気アクチュエータ(101)は、実質的に球形又は卵形の形状を有する。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図27B】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む、例示的な力センサ(100)の水平断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。この実施形態では、磁気アクチュエータ(101)は、実質的に球形又は卵形の形状を有する。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図28】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む、例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。この実施形態では、エラストマーハウジング(111)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より大きい。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図29】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)は、磁気アクチュエータ(101)を完全には囲まない。しかしながら、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図30】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)は、磁気アクチュエータ(101)を完全には囲まない。エラストマーハウジング(104)は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、それによって、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この実施形態では、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間の領域(112)において、エラストマーハウジングが配設されていない。図30では、エラストマーハウジング(104)が、磁気アクチュエータ(101)の近位端部(107)を越えて延在し、囲むことはない。しかしながら、いくつかの実施形態では、エラストマーハウジング(104)は、磁気アクチュエータ(101)の近位端部(107)を超えて延在し、囲む。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図31】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、並びにプレート(106)を含む例示的な力センサ(100)の垂直断面図を示す。この例では、エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されている。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。
図32】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)の第1の部分(114)を作成する。センサは、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設された剛性スペーサ(113)を更に含み、そのため剛性スペーサ(113)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)の第2の部分(115)を作成する。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図33】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた2つ磁気計(102A及び102B)、並びにプレート(106)を含む例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102A及び102B)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102A及び102B)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、2つの磁気計(102A及び102B)間の最大断面距離(117)より小さい。このセンサを使用すると、x-y軸内の2つの磁気計によって検出された信号に基づいて、回転を測定することができる。
図34】近位端部(107)及び遠位端部(108)を各々有する2つの磁気アクチュエータ(101A及び101B)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、2つの磁気アクチュエータ(101A及び101B)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、並びにプレート(106)を含む例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータの遠位端部(108)を超えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と2つの磁気アクチュエータ(101A及び101B)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と、2つの磁気アクチュエータ(101A及び101B)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。この例では、磁気計(110)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、2つの磁気アクチュエータ(101A及び101B)間の最大断面距離(116)よりも小さい。このセンサを使用して、エラストマーハウジングの上部表面に印加されたピンポイントの力の場所を判定することができる。
図35】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)の第1の部分(114)を作成する。センサは、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設された剛性スペーサ(113)を更に含み、そのため剛性スペーサ(113)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)の第2の部分(115)を作成する。センサは、磁気計(102)と剛性スペーサ(113)との間の間隙(119)を更に含み、そのため間隙(119)は、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間のスタンドオフ距離(103)の第3の部分(118)を作成する。間隙(119)は、空隙(例えば、空間)であってもよく、又は布地などの任意の他の材料で充填されてもよい。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図36】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)に実質的に隣接し、磁気アクチュエータ(101)と平行に動作可能に位置決めされた磁気計(102)、並びにプレート(106)を含む例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、エラストマーハウジング(104)の一部分は、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)を越えて延在し、そのためエラストマーハウジングの一部分は、プレート(106)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間に配設されたエラストマースペーサ(105)を形成する。エラストマースペーサ(105)は、プレート(106)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離(103)を作成する。
図37】近位端部(107)及び遠位端部(108)を有する磁気アクチュエータ(101)、エラストマー樹脂から形成されたエラストマーハウジング(104)、磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)に近接して動作可能に位置決めされた磁気計(102)、及びプレート(106)を含む例示的な力センサ(100)の垂直断面を示す。この例では、磁気アクチュエータ(101)は、磁気計(102)に当接する(すなわち、磁気計(102)と磁気アクチュエータ(101)の遠位端部(108)との間にスタンドオフ距離が存在しない)。この例では、磁気アクチュエータ(109)の最大断面寸法は、磁気アクチュエータ(101)が印加された力を受けないとき、磁気計(110)の最大断面寸法より小さい。いくつかの実施形態では、プレート(106)を欠く場合がある。
図38A】平坦な可撓性磁気計回路及びコントローラチップの画像を示す。
図38B】は、シリコーンセンサ構成要素(エラストマーホーシングにおいて囲まれた磁気アクチュエータ)を平坦な可撓性磁気計回路と組み合わせることによって形成されたセンサの画像を示す。
図38C】平坦な可撓性磁気計回路を使用してセンサ上で実施されるいくつかの繰り返された段階的な1mm圧縮サイクル中の磁場応答対時間を示すプロットである。
図39】定性シリコーン系接着剤接合試験(左上及び右上)の画像、並びにシリコーンセンサ構成要素(エラストマーホーシングにおいて囲まれた磁気アクチュエータ)を磁気計回路基板に接着するために、3つの異なるシリコーン系接着剤(SILPOXY、MED4-4220、及びMED3-4013)を使用して構築された3つのセンサの画像を含む。これらの3つの接着剤の全ては、シリコーンセンサ構成要素を磁気計回路基板に接合するのに十分な結合強度を有することが見出された。
図40】様々なシリコーン系接着剤を使用して、シリコーンセンサ構成要素を平坦な可撓性磁気計回路と組み合わせることによって形成されるセンサの1mmの段階的圧縮試験中の磁場応答対時間を広めるプロットである。
図41】例示的な平坦な可撓性磁気計回路及びコントローラチップの三次元レンダリングである。
【0026】
様々な図面における同様の参照記号は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本開示のいくつかの実施形態を説明した。それにもかかわらず、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正がなされ得ることが理解されよう。したがって、他の実施形態は、以下の特許請求の範囲内にある。
【0028】
定義
本明細書において記載される開示の理解を容易にするために、いくつかの用語を以下で定義する。別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語及び科学用語は、概して、本開示が属する技術分野の当業者に一般に理解される意味と同じ意味を有する。本明細書で引用される刊行物及びそれらが引用される資料は、具体的に参照により組み込まれる。
【0029】
一般定義
本明細書で使用される場合、「含む(comprising)」という用語及びその変形は、「含む(including)」という用語及びその変形と同義的に使用され、開放的で非限定的な用語である。「含む(comprising)」及び「含む(including)」という用語は、様々な実施形態を説明するために本明細書において使用されてきたが、本発明のより具体的な実施形態を提供するために、「含む(comprising)」及び「含む(including)」の代わりに「本質的にからなる(consisting essentially of)」及び「consisting of」という用語を使用することができる。記載されている場合を除き、本明細書及び特許請求の範囲内で使用される成分、反応条件、幾何学形状、寸法などの量を表す全ての数は、少なくとも理解されるべきであり、請求項の範囲に対する同等物の原則の適用を制限する試みとしてではなく、大きな桁の数及び通常の四捨五入法を考慮して解釈されるべきである。
【0030】
本明細書及び以下の特許請求の範囲で使用される場合、「含む(comprise)」(並びに「含んでいる(comprising)」及び「含む(comprises)」などのそれらの形、派生語、又は変形)及び「含む(include)」(並びに「含んでいる(including)」及び「含む(includes)」などのそれらの形、派生語、又は変形)という用語は、包括的(すなわち、オープンエンド)であり、追加の要素又は工程を除外しない。例えば、「含む(comprise)」及び/又は「含む(comprising)」という用語は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、工程、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素、及び/若しくはそれらの群の存在又は追加を排除するものではない。したがって、これらの用語は、列挙された要素又は工程を網羅するだけでなく、明示的に列挙されていない他の要素又は工程も含み得る。更に、本明細書で使用される場合、要素と併せて使用される場合、「a」、「an」、及び「the」などの用語の使用は、「1つ」を意味し得るが、「1つ以上」、「少なくとも1つ」、及び「1つ又は2つ以上」の意味とも一致する。したがって、「a」又は「an」が先行する要素は、更なる制約なしに、追加の同一要素の存在を排除しない。
【0031】
「約」という用語の使用は、明示的に示されているかどうかにかかわらず、全ての数値に適用される。この用語は、概して、当業者が、列挙された数値に対する合理的な量の偏差(すなわち、同等の関数又は結果を有する)とみなすであろう数の範囲を指す。例えば、この用語は、かかる偏差が値の終了関数又は結果を変更しない限り、所与の数値の±10パーセントの偏差を含むと解釈することができる。したがって、約1%の値は、0.9%~1.1%の範囲であると解釈することができる。更に、範囲は、範囲の開始及び終了を含むと解釈され得る。例えば、10%~20%の範囲(すなわち、10%~20%の範囲)は、本明細書に別段の明示的な記載がない限り、10%を含むことができ、また20%を含むことができ、10%~20%のパーセンテージを含むことができる。
【0032】
要素の組み合わせ、サブセット、群などが開示される場合(例えば、組成物中の成分の組み合わせ、又は方法中の工程の組み合わせ)、これらの要素の様々な個々の及び集合的な組み合わせ並びに置換の各々の具体的な参照が明示的に開示されない場合があるが、各々は、本明細書で具体的に企図及び説明されることが理解される。
【0033】
範囲は、本明細書において、「約」1つの特定の値から、及び/又は「約」別の特定の値までとして表され得る。「約」は、値の5%以内、例えば、値の4、3、2、又は1%以内を意味する。かかる範囲が表される場合、別の態様は、1つの特定の値から、及び/又は他の特定の値までを含む。同様に、値が先行詞「約」の使用により近似として表される場合、特定の値は別の態様を形成することが理解されよう。範囲の各々の終点は、他の終点に関して、及び他の終点と関係なく、その両方において重要であることも更に理解されよう。本明細書に開示されるいくつかの値が存在し、各値はまた、値自体に加える特定の値を「約」として本明細書に開示されることも理解される。例えば、値「10」が開示される場合、次いで「約10」もまた開示される。
【0034】
本明細書で使用される場合、「であり得る」、「任意選択的に(optionally)」、及び「任意選択的にあり得る(may optionally)」という用語は、互換的に使用され、状態が発生する場合、並びに状態が発生しない場合を含むことを意味する。このため、例えば、製剤が「賦形剤を含んでもよい」という記述は、製剤が賦形剤を含む場合、並びに製剤が賦形剤を含まない場合を含むことを意味する。
【0035】
非限定的な例解として、本開示のある特定の実施形態の例が、下記に与えられる。
【0036】
力センサ
例示的な力センサは、図24A図37に例解され、それらは、上記の図面の説明において説明されている。
【0037】
簡潔には、本明細書に開示されるのは、近位端部及び遠位端部を有する、磁気アクチュエータと、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設され、それによって磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間にスタンドオフ距離が作成されるスペーサと、を含む、力センサである。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、エラストマー樹脂と、エラストマー樹脂内に分散された磁性粒子の集団と、を含む。いくつかの実施形態では、スペーサは、エラストマースペーサであり得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、力センサは、近位端部及び遠位端部を有する、磁気アクチュエータであって、エラストマー樹脂と、エラストマー樹脂内に分散された磁性粒子の集団と、を含む、磁気アクチュエータと、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設され、それによって、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成するスペーサと、を含む。
【0039】
いくつかの実施形態では、力センサは、近位端部及び遠位端部を有する、磁気アクチュエータと、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設され、それによって磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成するエラストマースペーサと、を含む。
【0040】
いくつかの実施形態では、力センサは、近位端部及び遠位端部を有する、磁気アクチュエータと、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、磁気アクチュエータの少なくとも一部分を囲み、磁気アクチュエータの遠位端部を越えて延在するエラストマーハウジングと、を含むことができ、それによって、磁気計と、磁気アクチュエータの遠位端部との間のスタンドオフ距離を作成する。いくつかの実施形態では、エラストマーハウジングは、磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設されていない。
【0041】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定することができ、そのため磁気計に対してx-y平面において、磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせにおいて磁気アクチュエータに印加された力は、印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。
【0042】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定することができ、そのため磁気計に対してz軸に沿って印加された力の下、磁気アクチュエータの圧縮は、印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。
【0043】
いくつかの実施形態では、力センサは、2つ以上の磁気アクチュエータであって、各磁気アクチュエータが、近位端部及び遠位端部を有する、2つ以上の磁気アクチュエータと、1つ以上の磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた磁気計と、磁気計と1つ以上の磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設されたスペーサと、を含み、それによって磁気計と1つ以上の磁気アクチュエータの遠位端部との間にスタンドオフ距離が作成される。
【0044】
いくつかの実施形態では、2つ以上の磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定されており、そのため磁気計に対してx-y平面において、磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせで2つ以上の磁気アクチュエータに印加された力は、印加された力に対して増加しかつ比例するか、又は減少しかつ比例する磁場応答を生成する。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータの各々は、互いに隣接している。いくつかの実施形態では、磁気計は、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされる。いくつかの実施形態では、センサは、磁気計と2つ以上の磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設された剛性スペーサを更に備え、それによって、磁気計と2つ以上の磁気アクチュエータの遠位端部との間の距離を作成し、剛性スペーサは、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70超のショアA硬度及び/若しくは10超のショアD硬度を有する材料などの剛性材料から形成される。
【0045】
いくつかの実施形態では、力センサは、近位端部及び遠位端部を有する磁気アクチュエータと、磁気アクチュエータの遠位端部に近接して動作可能に位置決めされた2つ以上の磁気計と、2つ以上の磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間に配設されたスペーサと、を含むことができ、それによって、1つ以上の磁気計と磁気アクチュエータの遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成する。
【0046】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び2つ以上の磁気計は、互いに対してサイズ決定されており、そのため2つ以上の磁気計に対してx-y平面において、2つ以上の磁気計に対してz軸に沿って、又はこれらの任意の組み合わせにおいて磁気アクチュエータに印加された力は、印加された力に対して、増加かつ比例するか、又は減少かつ比例する磁場応答を生成する。いくつかの実施形態では、磁気計の各々は、互いに隣接している。
【0047】
いくつかの実施形態では、磁場応答は、印加された力に比例する増加よりも5~20%少なく増加し得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有することができる。磁気アクチュエータの最大断面寸法は、磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、磁気計の最大断面寸法の5%~80%であり得る。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、磁気アクチュエータが印加された力の下で40%圧縮されるとき、磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有することができる。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータの最大断面寸法は、磁気アクチュエータが印加された力の下で40%圧縮されるとき、磁気計の最大断面寸法の50%~90%であり得る。
【0049】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有することができる。磁気アクチュエータの最大断面積は、磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、磁気計の最大断面積の50%~90%であり得る。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、磁気アクチュエータが印加された力の下で40%圧縮されるとき、磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータの最大断面積は、磁気アクチュエータが印加された力の下で40%圧縮されるとき、磁気計の最大断面積の50%~90%である。
【0050】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定されており、そのため磁気アクチュエータを5%圧縮するのに有効な印加された力から磁気アクチュエータを40%圧縮するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の磁気アクチュエータの圧縮が、印加された力のウィンドウにわたる印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定されており、そのため磁気アクチュエータを3%圧縮するのに有効な印加された力から磁気アクチュエータを20%圧縮するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の磁気アクチュエータの圧縮が、印加された力のウィンドウにわたる印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。
【0051】
いくつかの実施形態では、磁気計に対してx-y平面内の磁気アクチュエータに印加された力は、印加された力に対して増加し、線形である磁場応答を生成する。いくつかの実施形態では、磁気計に対してz軸に沿って磁気アクチュエータに印加された力は、印加された力に対して増加し、線形である磁場応答を生成する。いくつかの実施形態では、磁気計に対してx-y平面内の磁気アクチュエータに印加される力は、印加される力に対して増加し、線形である磁場応答を生成し、磁気計に対してz軸に沿って磁気アクチュエータに印加された力は、印加された力に対して増加し、線形である磁場応答を生成する。
【0052】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定することができ、そのため磁気計に対してx-y平面において印加された力の下、磁気アクチュエータのせん断は、印加された力に対して、増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。磁気アクチュエータは、磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、磁気計の最大の断面寸法よりも小さい最大の断面寸法を有することができる。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータの最大断面寸法は、磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、磁気計の最大断面寸法の5%~80%であり得る。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、磁気アクチュエータが印加された力の下で40%せん断されるとき、磁気計の最大断面寸法よりも小さい最大断面寸法を有することができる。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータの最大断面寸法は、磁気アクチュエータが印加された力の下で40%せん断されるとき、磁気計の最大断面寸法の50%~90%であり得る。
【0053】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有することができる。磁気アクチュエータの最大断面積は、磁気アクチュエータが印加された力を受けないとき、磁気計の最大断面積の50%~90%であり得る。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、磁気アクチュエータが印加された力の下で40%せん断されるとき、磁気計の最大断面積よりも小さい最大断面積を有する。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータの最大断面積は、磁気アクチュエータが印加された力の下で40%せん断されるとき、磁気計の最大断面積の50%~90%である。
【0054】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定されており、そのため5%の磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力から、40%の磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の磁気アクチュエータのせん断が、印加された力のウィンドウにわたる印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータ及び磁気計は、互いに対してサイズ決定されており、そのため3%の磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力から、20%の磁気アクチュエータのせん断歪みを誘導するのに有効な印加された力までの範囲にわたる印加された力のウィンドウ下の磁気アクチュエータのせん断が、印加された力のウィンドウにわたる印加された力に対して増加し、かつ比例するか、又は減少し、かつ比例する磁場応答を生成する。
【0055】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、1mm~25mmの最大断面寸法を有することができる。例えば、1mm~5mm、1mm~10mm、1mm~15mm、1mm~20mm、5mm~20mm、5mm~15mm、10mm~25mm、又は10mm~20mmである。
【0056】
いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、実質的に円形の水平断面形状、円筒形の形状、又は実質的に円錐形の形状であり得る。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、実質的に円形の水平断面を有する。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、実質的に円筒形の形状を有する。いくつかの実施形態では、磁気アクチュエータは、実質的に円錐形の形状を有する。
【0057】
いくつかの実施形態では、スタンドオフ距離は、例えば、0mm超~1.5mm、0mm超~3mm、1mm超~5mm、1超~3mm、又は2mm超~5mmなど、0mm超~5mmであり得る。いくつかの実施形態では、スタンドオフ距離は、印加された力で100μT超の磁場応答などの測定可能な信号を提供するように選択することができる。いくつかの実施形態では、スタンドオフ距離が存在しない場合がある。
【0058】
いくつかの実施形態では、スペーサは、エラストマー樹脂、剛性材料、又はこれらの任意の組み合わせから形成され得る。いくつかの実施形態では、スペーサは、エラストマー樹脂から形成することができる。いくつかの実施形態では、スペーサは、エラストマースペーサであり得る。
【0059】
いくつかの実施形態では、エラストマーハウジングは、エラストマー樹脂から形成される。いくつかの実施形態では、エラストマースペーサは、エラストマー樹脂から形成することができる。
【0060】
いくつかの実施形態では、スペーサは、剛性材料から形成することができる。いくつかの実施形態では、スペーサがエラストマー樹脂から形成されるとき、スペーサは、磁気アクチュエータを部分的に、又は完全に囲むハウジングの一部分を含む。いくつかの実施形態では、エラストマースペーサは、磁気アクチュエータを部分的に、又は完全に囲むハウジングの一部分を含む。
【0061】
いくつかの実施形態では、エラストマー樹脂は、シリカ粒子などの非磁性フィラーを更に含む。いくつかの実施形態では、エラストマー樹脂は、架橋可能なシリコーン組成物などの架橋可能な組成物を含む。いくつかの実施形態では、エラストマー樹脂は、(A)分子当たり少なくとも2つのエチレン系不飽和部分を有する第1の有機ケイ素化合物と、任意選択的に、(B)1つ以上の追加の有機ケイ素化合物と、を含む。いくつかの実施形態では、センサは、磁気計とエラストマースペーサの遠位端部との間に配設され、それによって、磁気計とエラストマースペーサの遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成する剛性スペーサを更に含むことができ、剛性スペーサは、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70超のショアA硬度及び/若しくは10超のショアD硬度を有する材料などの剛性材料から形成される。いくつかの他の実施形態では、センサは、磁気計とエラストマーハウジングの遠位端部との間に配設された剛性スペーサを更に備え、それによって、磁気計とエラストマーハウジングの遠位端部との間にスタンドオフ距離を作成し、剛性スペーサは、硬質プラスチック、木材、ガラス、非磁性金属、又は70A超若しくは10D超のショア硬度を有する材料などの剛性材料から形成される。
【0062】
いくつかの実施形態では、センサは、磁気計に動作可能に結合され、かつ磁場強度における変化の測定に基づいて、磁気計に印加された力を計算するように構成された、マイクロコントローラ、プロセッサ、又はこれらの組み合わせを更に備える。
【0063】
磁気アクチュエータを形成する複合材料
上で考察されたように、磁気アクチュエータは、エラストマー樹脂と、エラストマー樹脂内に分散された磁性粒子(例えば、異方性磁性粒子)の集団と、を含む複合材料から形成することができる。
【0064】
磁性粒子
磁性粒子は、任意の好適な磁性粒子であり得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、磁性粒子は、磁性微粒子を含む。微粒子は、任意の形状であり得、1マイクロメートル~150マイクロメートル(例えば、1マイクロメートル~100マイクロメートル、又は1マイクロメートル~50マイクロメートル)の範囲にわたる1つ以上の寸法を有する。いくつかの実施形態では、全ての寸法は、1マイクロメートル~150マイクロメートル(例えば、1マイクロメートル~100マイクロメートル、又は1マイクロメートル~50マイクロメートル)の範囲であり得る。
【0066】
いくつかの実施形態では、磁性粒子は、ナノ粒子を含むことができる。本明細書で使用される場合、「ナノ粒子」という用語は、概して、1nm~最大1マイクロメートル、ただし1マイクロメートルを含まず、の範囲にわたる1つ以上の寸法を有する任意の形状の粒子を指す。
【0067】
いくつかの実施形態では、磁性粒子の集団は、磁性粒子の単分散集団である。他の実施形態では、磁性粒子の集団は、異方性磁性粒子の多分散集団である。磁性粒子の集団が多分散であるいくつか場合では、粒子サイズ分布の50%超、より好ましくは、粒子サイズ分布の60%、最も好ましくは、粒子サイズ分布の75%が、中央値粒子サイズの10%以内にある。
【0068】
磁性粒子は、Fe、Nd、Co、Ni、又はこれらの組み合わせを含む強磁性合金などの任意の好適な磁性材料を含むことができる。ある特定の実施形態では、磁性粒子は、Ni粒子を含むことができる。いくつかの実施形態では、磁性粒子は、球形(又は実質的に球形)の磁性粒子を含むことができる。いくつかの実施形態では、磁性粒子は、立方体磁性粒子を含むことができる。他の実施形態では、磁性粒子は、異方性磁性粒子を含むことができる。かかる粒子は、適切な成形リガンドによって駆動される合成、テンプレート支援合成、テンプレート支援電着、及び磁気指向性アセンブリを含む、当該技術分野で既知の方法を使用して形成され得る。かかる材料の例は、例えば、Lisjak et al.“Anisotropic Magnetic Nanoparticles:A Review of their Properties,Synthesis,and Potential Applications”Progress in Materials Science,2018,95、286-328(これは、異方性磁性粒子のその説明のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれ、この出願に添付される)において説明される。
【0069】
磁性粒子は、全体を通して本質的に均一であり得、これは、組成物が(粒子表面から粒子中心までの)粒子断面全体を通して変化しないことを意味する。代替的に、磁性粒子は、非均一構造を保有することができる。例えば、粒子は、コアシェル構造、又は多層構造(例えば、非磁性シェル材料によってコーティングされた磁性コア)を所有し得る。
【0070】
磁性粒子は、任意の所望の形状を有し得る。ある特定の実施形態では、粒子は、非球形の形状を有し得る。本明細書で概して使用されるように、「非球形」は、少なくとも1:1.10の比で別の寸法と異なる少なくとも1つの寸法を有する粒子を説明するために使用される。一実施形態では、非球形粒子は、少なくとも1:1.25の比で別の寸法と異なる少なくとも1つの寸法を有する。多種多様の形状が、「非球形」の形状とみなされる。例えば、非球形粒子は、矩形ディスク、高アスペクト比矩形ディスク、ロッド、高アスペクト比ロッド、ウォーム、扁平楕円形、扁長楕円形、楕円形ディスク、UFO、円形ディスク、バレル、弾丸、丸薬、滑車、二凸レンズ、リボン、ラビオリ、フラットピル、双円錐形、ダイヤモンドディスク、剥離ディスク、細長い六角形ディスク、タコス、しわ付き扁長楕円体、しわ付き扁平楕円体、又は多孔質楕円ディスクの形状であり得る。図に例解されるものを超える追加の形状もまた、「非球形」の形状の定義の範囲内である。
【0071】
いくつかの実施形態では、磁性粒子は、ロッド形状粒子を含むことができる。本明細書で使用される場合、「ロッド形状」は、細長い球形又は円筒形の形状(例えば、ピルの形状)又はグリーンビーンの形状などの平坦なロッド形状を有する粒子を指す。ロッド形状粒子は、少なくとも1.25(例えば、少なくとも1.5、少なくとも2、少なくとも2.5、又は少なくとも5)のアスペクト比を有する。本明細書において使用される場合、「アスペクト比」は、粒子の直径で割った長さを指す。
【0072】
ある特定の実施形態では、粒子は、ロッド形状であり得る。いくつかの実施形態では、ロッド形状の粒子は、少なくとも1.25(例えば、少なくとも2.5、少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも25、少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、少なくとも200、少なくとも250、又はそれ以上)のロッド形状の粒子の長さをロッド形状の粒子の直径で割ったものとして定義されるアスペクト比を有することができる。いくつかの実施形態では、ロッド形状粒子は、500以下(例えば、250以下、200以下、150以下、100以下、50以下、25以下、15以下、10以下、5以下、又は2.5以下)のロッド形状粒子の長さをロッド形状粒子の直径で割ったものとして定義されるアスペクト比を有することができる。
【0073】
ロッド形状の粒子は、上で説明された最小値のいずれかから上で説明された最大値のいずれかまでの範囲にわたるアスペクト比を有することができる。ある特定の実施形態では、ロッド形状の粒子は、1.25~500(例えば、5~500、5~250、5~100、5~500、5~250、又は5~100)のアスペクト比を有することができる。
【0074】
いくつかの実施形態では、ロッド形状の粒子は、少なくとも5nm(例えば、少なくとも25nm、少なくとも50nm、少なくとも100nm、少なくとも200nm、少なくとも300nm、少なくとも400nm、少なくとも500、少なくとも600nm、少なくとも700nm、少なくとも800nm、又は少なくとも900nm)の平均直径を有することができる。いくつかの実施形態では、ロッド形状の粒子は、950nm以下(例えば、900nm以下、800nm以下、700nm以下、600nm以下、500nm以下、400nm以下、300nm以下、200nm以下、100nm以下、50nm以下、又は25nm以下)の平均直径を有することができる。
【0075】
ロッド形状の粒子は、上で説明された最小値のいずれかから上で説明された最大値のいずれかまでの範囲の平均直径を有することができる。ある特定の実施形態では、ロッド形状の粒子は、50nm~800nm(例えば、50nm~500nm、又は100nm~300nm)の平均直径を有することができる。
【0076】
いくつかの実施形態では、ロッド形状の粒子は、少なくとも500nm(例えば、少なくとも1マイクロメートル、少なくとも5マイクロメートル、少なくとも10マイクロメートル、少なくとも15マイクロメートル、少なくとも20マイクロメートル、少なくとも25マイクロメートル、少なくとも50マイクロメートル、少なくとも75マイクロメートル、少なくとも100マイクロメートル、少なくとも150マイクロメートル、又は少なくとも200マイクロメートル)の平均長を有することができる。いくつかの実施形態では、ロッド形状の粒子は、250マイクロメートル以下(例えば、200マイクロメートル以下、150マイクロメートル以下、100マイクロメートル以下、75マイクロメートル以下、50マイクロメートル以下、25マイクロメートル以下、20マイクロメートル以下、15マイクロメートル以下、10マイクロメートル以下、5マイクロメートル以下、又は1マイクロメートル以下)の平均長さを有することができる。
【0077】
ロッド形状の粒子は、上で説明された最小値のいずれかから上で説明された最大値のいずれかまでの範囲の平均長を有することができる。ある特定の実施形態では、ロッド形状の粒子は、500nm~100マイクロメートル(例えば、1マイクロメートル~25マイクロメートル)の平均長を有し得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、磁性粒子は、異方性磁性粒子を含むことができる。いくつかの実施形態では、磁性粒子の双極子は、磁気アクチュエータ内で整列及び/又は配向される。いくつかの実施形態では、磁性粒子の双極子は、磁気アクチュエータが印加された力の下で10%~60%圧縮されるとき、磁気アクチュエータ内で整列及び/又は配向される。
【0079】
磁性粒子は、エラストマー樹脂の総重量に基づいて、0.1重量%~90重量%、例えば、エラストマー樹脂の総重量に基づいて、50重量%~90重量%、40重量%~80重量%、30重量%~70重量%、20重量%~60重量%、15重量%~50重量%、0.1重量%~50重量%、0.1重量%~40重量%、0.1重量%~30重量%、0.1重量%~20重量%、0.1重量%~10重量%、0.1重量%~5重量%、0.1重量%~2.5重量%、又は0.1重量%~1重量%の量で組成物中に存在し得る。
【0080】
磁性粒子は、組成物の総体積に基づいて、0.01体積%~20体積%(例えば、0.01体積%~15体積%、0.01体積%~10体積%、0.01体積%~7.5体積%、0.01体積%~5体積%、0.01体積%~2.5体積%、又は0.01体積%~1体積%)の量で組成物中に存在することができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、磁性粒子は、エラストマー樹脂全体に均一に分散させることができる。他の実施形態では、磁性粒子は、エラストマー樹脂全体に非均質に分散させることができる。例えば、磁性粒子は、エラストマー樹脂全体にわたって変化する濃度であり得る(例えば、磁気計に近接する領域でより高い濃度であり、磁気計から更に離れた領域でより低い濃度である)。いくつかの実施形態では、磁性粒子の勾配は、エラストマー樹脂内に分散させることができる。
【0082】
エラストマー樹脂
エラストマー樹脂は、付加製造プロセスにおける使用に好適なエラストマー樹脂を含むことができる。かかる材料は、当該技術分野において既知である。いくつかの例では、エラストマー樹脂は、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリフェニルスルホン(PPSU)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリウレタン(PU)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリフェニレンエーテル(PPE)、ポリカーボネート(PC)、及びこれらの組み合わせなどの熱可塑性ポリマーを含むことができる。いくつかの実施形態では、エラストマー樹脂は、架橋可能な組成物(例えば、付加製造プロセス中に架橋することができるモノマー、オリゴマー、及び/又はポリマーのブレンド)を含むことができる。用いられる付加製造プロセスに応じて、架橋可能な組成物は、架橋が熱的に及び/又は電磁放射線(例えば、UV及び/又は可視光)を照射することによって誘導され得るように選択することができる。ある特定の実施形態では、エラストマー樹脂は、架橋可能なシリコーン組成物を含むことができる。例えば、エラストマー樹脂は、(A)分子当たり少なくとも2つのエチレン系不飽和部分を有する第1の有機ケイ素化合物と、任意選択的に、(B)1つ以上の追加の有機ケイ素化合物と、を含むことができる。好適なシリコーン組成物は、当該技術分野で既知である。例えば、これらの各々が、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Dow Silicones Corp.への米国特許第10,155,884号、Wacker Chemie AGへの米国特許出願公開第2017/0312981号、Wacker Chemie AGへの米国特許出願公開第2018/0370141号、Wacker Chemie AGへの米国特許出願公開第2018/0066115号、Dow Corning Corp.への米国特許出願公開第2018/0186076号、及びLawrence Livermore National Security LLCへの米国特許出願公開第2019/0100626号を参照されたい。他の好適なエラストマー樹脂は、例えば、コーネル大学への米国特許出願公開第2016/0319150号に記載されている。
【0083】
任意選択的に、組成物は、更に、任意選択的に、非磁性フィラーであり得る。非磁性フィラーは、例えば、有機フィラー、無機フィラー、セラミック粉末、又はこれらの組み合わせであり得る。有機フィラーは、限定されるものではないが、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスルホン、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルエーテルケトンなどのポリマーであり得る。有機フィラーはまた、本質的に非晶質又は結晶性のいずれかのより小さい分子であり得、様々な形状及びサイズであり得る。無機フィラー又はセラミック粉末は、硬化化学と適合する任意の無機化合物であり得る。限定されるものではないが、例としては、二酸化ケイ素、二酸化チタン、二酸化ジルコニウム、チタン酸バリウム、チタン酸ストロンチウムなどが挙げられる。2つ以上の無機又は有機と無機フィラーとの混合物もまた好適である。
【0084】
非磁性フィラーを含む実施形態では、非磁性フィラーは、組成物の任意の好適な重量%、例えば、約0.01重量%~約90重量%、約1重量%~約80重量%、約5重量%~約80重量%、約10重量%~約80重量%、約15重量%~約80重量%、約25重量%~約80重量%、約30重量%~約80重量%、約40重量%~約80重量%、約50重量%~約75重量%、約55重量%~約75重量%、約60重量%~約70重量%、代替的に、約0.1重量%、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、18、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、又は約70重量%以上として存在することができる。
【0085】
非磁性フィラーは、任意の好適な粒子サイズ、例えば、平均最長寸法などの粒子の最長寸法を有することができる。例えば、非磁性フィラーは、約5~約100、約10~約90、約20~約80、約30~約70、約40~約60、又は約50マイクロメートル、代替的に、5マイクロメートル以下、代替的に、100マイクロメートル以上の一次粒子サイズを有することができる。本明細書で使用される場合、「一次」粒子サイズは、非集塊状状態の実際の粒子を指し、これは、任意選択的に、より大きい「二次」粒子を形成するために集塊状となり得る。
【0086】
組成物のいずれも、任意選択的かつ独立して、追加の含有物又は成分(「添加剤」)を更に含み得る。追加の含有物の例としては、限定されるものではないが、接着促進剤、染料、顔料、抗酸化剤、架橋のための開始剤、担体ビヒクル、熱安定剤、難燃剤、チキソトロピック剤、フロー制御添加剤、阻害剤、伸長及び強化フィラー、並びに架橋剤が挙げられる。1つ以上の添加剤は、組成物の任意の好適な重量%、例えば、組成物の約0.1重量%~約15重量%、約0.5重量%~約5重量%、又は約0.1重量%以下、約1重量%、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、若しくは約15重量%以上として存在することができる。
【実施例
【0087】
実施例1:原理の証明センサ
概要
圧縮又はせん断事象の大きさ及び速度を検出することは、機密機器又は更に人体によって経験される力を評価するための貴重なデータを提供することができる。圧縮センサは、従来、大きいサイズのセンサ、三次元感知能力の欠如、剛性構成要素の必要性、又は圧縮下での軟質複合材料の配向又は変形に関連する信号品質の問題に起因して、ウェアラブル技術などの分野での使用が限定されてきた。具体的には、材料の変形を感知するために磁気計と対になった軟質磁性複合材料は、かかる問題によって妨げられている。ここで、実験は、センサ性能を最適化するために、様々な形状、サイズ、磁性フィラー濃度、及び磁気計への配向の軟質シリコーン磁性粉末複合材料を評価した。より小さい直径(≦2.5mm)の円筒形の形状の磁気素子を有するセンサは、3mmx3mmの磁気計と対になるとき、圧縮に対して線形応答を呈した。試験した最高濃度である80重量%の磁性粉末で構成された軟質磁気素子は、最大の感度を有した。これらの研究からのパラメータを使用して、フットボールヘルメットに一体化されたセンサを設計し、着用中の頭部衝突からの三次元力データを首尾よく記録し、ウェアラブル技術用途におけるそのようなセンサの可能性を実証した。
【0088】
序論
軟質磁気センサは、軟質材料の圧縮中に埋め込まれた磁性材料が磁気計に対して移動する際に、磁場の変化を検出することによって動作する。軟質磁気センサの以前の設計には限界があり、そのため、敏感な構成要素又はウェアラブル技術用途における力を正確かつ信頼性の高い方法で検出することを妨げる。例えば、ほとんどの以前のセンサは、耐久性の問題を作り出す剛性永久磁石(Wang et al.2016b;Rosle et al.2019)を利用した(Wang et al.2016a)。クッションが典型的な靴のインソールよりも著しく厚く作製されていない限り、靴のインソール内に埋め込まれている場合など、センサと人との間の強力な接触が不快感を引き起こす用途に大型の固体磁石は適していない(Johnson and Ozkan;Lam et al.2017)。
【0089】
力が印加された場合に準拠しながらも高い磁束を維持する材料が所望される。残念ながら、シリコーン磁性粉末複合材料で構成された軟質センサもまた信号品質の問題を経験し(Mirzanejad and Agheli 2019)、高い力を正確に感知するために必要な感度が不足しており(Hellebrekers et al.2019)、せん断力を正確に感知する能力を表示するものはない。以前の報告では、更に圧縮する前に特定レベルの力を下回る動作を必要とするセンサを用いて、信号を減少させた(Mirzanejad及びAgheli 2019)。センサ内の磁気素子が圧縮下で変形したため、磁気双極子の不整列が仮定された。我々は、研究における最小の磁気素子が最大の力を感知することができるため、磁気素子の幾何学的形状もまた、大きすぎる可能性があると仮定した。
【0090】
軟質磁気センサはまた、圧縮に加えてせん断力を検出する機会を提示する。例えば、せん断は、適切に設計された軟質磁気素子と対になった三軸磁気計を使用して検出することができるが、かかるセンサはまだ報告されていない。これは、磁気素子の幾何学形状又はセンサ及び磁気素子の不適切な配向によって引き起こされる問題に起因する可能性が高い。確かに、ウェアラブル技術用途に適した軟質三次元力センサは実現されていない。
【0091】
したがって、軟質磁気センサは、以前の報告において提示された信号品質の問題を克服しながら、ウェアラブル技術に好適な特性を達成することを考慮して製作された。磁気素子の複数の幾何学形状及び磁性フィラー濃度を調査した。磁気素子内に埋め込まれた磁性粒子の双極子を整列させるための方法も調査された。磁気計の場所に対する磁気素子の相対位置を評価した。最後に、センサの設計上の考慮事項がコンパイルされ、ウェアラブル技術用途において使用された。
【0092】
方法
センサの設計及び製作
全てのセンサは、ポリジメチルシロキサン(PDMS)シリコーンゴムエラストマー(Sylgard 184、20:1塩基対硬化剤比、Dow Chemical Company;Pevely,MO,USA)で構成される直径10mm、高さ5mmの円筒であり、シリコーン磁性粉末複合材料で構成される構築物の別個の円筒形又は円錐形の部分であった。複合材料中で使用される磁性粉末は、平均粒子サイズ<10μmのネオジム鉄ホウ素合金(NdFeB)であった(American Elements,Los Angeles,CA,USA)。センサの磁気素子のための最も有効な幾何学形状は、調査の主な問題であったため、この磁気素子の幾何学形状は可変的であった。センサは、直径2、3、4、及び5mm、高さ2、3、及び4mmの円筒形磁気素子、ベース直径3、4、及び5mm、高さ3、及び4mmの円錐形磁気素子で製作した。センサは、規則:直径×高さ形状に従って、その磁気素子の幾何学的形状によって識別され、そのため直径2mm、高さ4mmの円筒形状の磁気素子を有するセンサが、2×4円筒センサとラベル付けされた。
【0093】
製作は、2工程の成形プロセスを介して達成された。第1の工程の成形型は、平坦なプラスチック表面上に3D印刷することによって作成された(図1A)。各成形型は、プロセスの工程2中にシリコーン磁性粉末複合材料によって充填される空洞を残すために、所望の磁気素子の幾何学形状に従う寸法のペグを含んだ。液体シリコーン前駆体を各成形型に注ぎ、成形型を歪ませないように周囲条件で48時間硬化させた。硬化後、シリコーンを成形型から取り出した。別段の指示がない限り、磁性粉末を、液体シリコーン前駆体と1:1の比(50重量%磁性フィラー濃度)で混合し、各シリコーン構造内の空洞に分配した。液体シリコーン磁性粉末複合材料を有するこれらのシリコーン円筒を、液体シリコーン内の磁性粉末の沈降させないように、60℃で2時間硬化させた。
【0094】
磁気双極子の整列
シリコーン磁性粉末複合材料を作成するとき、シリコーンが硬化している間(Mirzanejad and Agheli 2019;Hellebrekers et al.2019)、又はシリコーンが硬化した後(Kim et al.2018)に、磁性材料の双極子を整列させることが可能である。この調査のために、シリコーンが硬化された後、磁性粒子の双極子を整列させて、センサの変形下での粒子双極子の不整列が信号を破損させるかどうかを試験した。圧縮試験は、2つの異なる磁気双極子整列スキームの下で、センサ上で実施された。第一に、磁気双極子は、センサの両側に強力な永久磁石(約650mT)を配置することによって整列され、センサは、元の10mm×5mm円筒形成形型の外側部分内に配置され、そのため磁化されている間、センサは元の形状を維持した(図1D)。この方法を使用して、センサが圧縮されていない間、磁性粒子双極子は垂直方向に整列されるであろう。このため、センサの圧縮中の磁気素子の変形は、粒子双極子の不整列を引き起こす。第2の磁気双極子整列スキームは、センサが2つの磁石を引き付ける力によって約40%歪むように、元の成形型円筒なしで同じ強力な永久磁石の間にセンサを配置することを伴った(図1E)。この構成は、センサが圧縮される間、垂直方向に磁気双極子を整列させた。したがって、磁気双極子は、センサ圧縮時に垂直方向において整列される。センサの変形は、それらを不整列にさせるのではなく、垂直方向に双極子を整列させるように働くべきであるため、信号強度は、第2の構成でより強力であろうと仮定される。
【0095】
圧縮及びせん断試験
MLX90393三軸磁気計ブレイクアウト基板(Adafruit Industries、New York City,NY,USA)を、Arduino Unoマイクロコントローラに配線し、I2Cを介してコンピュータにデータを通信した。ブレイクアウト基板の表面を、磁気計チップの周りのセンサ構築物の望ましくない変形を回避するために、ポリウレタンを使用して磁気計チップで水平にした(図1B)。磁気計基板を、両面テープを使用してElectroforce5500(TA Instruments、Eden Prairie,MN,USA)の底部幾何学形状に実装した。その後、センサを磁気計の上に配置し、センサの上側に接触するまで、ElectroForce5500の軸方向移動子を下げた。パイロット研究が、磁気素子と磁気計の表面との間に隙間を残さないことが、信号強度を大幅に低下させることを示したので、センサは、磁気素子と磁気計との間に少なくとも1mmの空間を与えて、磁気素子が磁気計から離れるように配向した。圧縮力は、試料上の圧縮変位の0.5mm~2.5mmの増分で軸方向移動子を変位させることによって加えられ(図1F)、一致する減圧工程において0変位に戻された。各工程を、2.5mm変位工程を20秒間維持したことを除き、10秒間保持した(図2)。
【0096】
せん断力の検出のための試験はまた、適合された設定を有するElectroforce5500でも実施された(図1G)。磁気計に対するセンサ構築物の構成は、圧縮試験と一致した。センサの上部を、Electroforce5500の軸方向移動子に接続された3D印刷アダプタに押圧した。軸方向移動子を、両方のY軸方向に合計1mmの変位のために、0.5mm工程で変位させた。各工程を、10秒間維持した(図3A図3C)。
【0097】
3軸全てからの磁気計の読み取り値、並びに時間及び軸方向移動子の変位を、各試験中に収集した。Electroforce5500の底部幾何学形状に取り付けられたロードセルは、全ての圧縮試験中に力データを収集したが、せん断試験中に力を収集することはできなかった。
【0098】
フットボールヘルメットの一体化及び実証
80重量%の磁性フィラーを有する2.5×4円筒センサを、ヘルメットの額パッドに直径10mm×高さ5mmの空洞を切り取り、センサを空洞内に固定することによって、フットボールヘルメット(Riddell;Rosemont,IL)に一体化させた。磁気計をセンサに固定し、WIFI対応マイクロコントローラモジュール(M5Stick-C、M5Stack、Shenzhen,China)を使用してデータを29Hzのサンプリングレートで近くのコンピュータにワイヤレスで通信した。ヘルメット内センサは、垂直に取り付けられ、ヘルメットを着用している間に、異なる角度からいくつかのヘルメット-力プレートの衝突を実施することによって、2kHzの速度でサンプリングされた三次元力プレート(4060-08、Bertec、Columbus,Ohio,USA)に対して較正された。力プレートからの力データ(N)は、ヘルメット内センサからのデータと一致するようにダウンサンプリングされ、較正回帰方程式は、衝突中にヘルメット内センサからの未加工の磁場強度読み取り値(μT)に対してプロットされた力プレート読み取り値に適合した。ヘルメットが着用されている間に、垂直に取り付けられた三次元力プレートに異なる角度から衝突を与えた13の実験が実施された。
【0099】
統計分析
各軸からの磁場強度読み取り値(μT)は、変位が0のとき、各試験の最初の5秒間に記録された平均信号を差し引くことによって正規化した。各センサの性能を考慮するとき、いくつかの測定基準を使用した。圧縮試験中のセンサのピークの大きさは、磁気計のZ軸からのピーク観測磁場強度の読み取り値とみなされ、Y軸からのピーク観測読み取り値の絶対値の平均は、せん断試験中に両方向において使用された。磁場応答と印加される圧縮力との間の関係の相関係数は、力の観点から直線性を考慮し、磁場応答と軸移動子の変位との関係の相関係数は、変位の観点から直線性を考慮した。
【0100】
力プレートに関するヘルメット内センサの信頼性は、ヘルメット内センサ及び力プレートからの衝突の一次軸(すなわち、直線衝突の場合はz軸、角度付き衝突の場合はx軸)で測定したピーク力のクラス間相関係数(ICC)によって評価した。加えて、ヘルメット内センサと力プレートとの間のピーク力読み取りのパーセント誤差を、各衝突に関して計算した。
【0101】
結果
圧縮試験結果
軟質磁性センサは、より大きいPDMS円筒構築物内に埋め込まれた磁気素子として、ネオジム粉末で重点されたPDMSの異なる形状(円筒、円錐)を使用して構築された(図1)。これらの磁気素子は、センサが変形した際の磁場強度及び方向における変化を測定するために磁気計に近接して配置された(表1)。試験の前に、磁気素子が非圧縮であるか、又は約40%の歪みに圧縮されたとき、希土類磁石を使用して、磁気粉末フィラーを磁化した。全てのセンサは、センサが圧縮されている間に磁性粒子の双極子が整列されたとき、かなり感度が高かった。各センサ設計に対するピークの大きさは、センサが圧縮されていない間に垂直に配向された磁性粒子双極子で実施された試験と比較して、53%~217%増加した。磁気双極子整列中にセンサを圧縮すると、磁気素子の変形が、磁気計との双極子の不整列を引き起こし、その結果、磁場強度における低下を引き起こす、前述の問題に有効である(Mirzanejad及びAgheli 2019)。したがって、全ての更なる結果は、センサが圧縮されている間に、磁性粒子双極子が整列した状態のセンサからのみ提示される。
【0102】
代表的な磁気素子幾何学形状を有するいくつかのセンサの例示的な圧縮試験データが、図2に提示される。全てのセンサは、圧縮事象の速度、持続時間、及び大きさをある程度検出することができた。しかしながら、変位及び力に関する応答の感度及び応答の直線性は、異なる磁気素子の幾何学形状間で広く変化した(表1)。より大きい体積の磁気素子を有するセンサは、概して、あるレベルの圧縮で失敗し、そのため圧縮における更なる増加は、以前に報告されたように、信号の増加又は逆転をもたらさなかった(図4)。力に関する各センサのピークの大きさ及びその磁気応答の直線性は、図4C図4Dの磁気素子の体積に対してプロットされる。これらの関係は、より大きい磁気素子の体積が実際に信号品質に有害であることを示した。
【0103】
2×4円筒センサは、最大のピークの大きさ2,748μTを表示したため、圧縮事象を感知するための最も感度の高い設計であった。このセンサは、変位と力の両方に関する応答の直線性を含む他の全ての測定基準に従っても良好に実施した(表1)。最大の磁気素子、5×4円筒センサで設計されたセンサは、逆説的に、全てのセンサの中で最小のピークの大きさ(766μT)を有し、考慮される他の全ての測定基準によって不十分に実施された。このセンサは、更なる圧縮が信号方向における反転をもたらす前に、最大約1mm(20%歪み)の圧縮のみを感知することができた(図2D)。
【表1】
【0104】
せん断試験結果
代表的な磁気素子幾何学形状に関する例示的なせん断変位試験データが図3A及び図3Cに提示される。表1は、せん断変位の2つの方向にわたって平均化されたY軸からのピーク応答を表示する。全てのセンサは、せん断変位事象の速度、持続時間、及び大きさを適切に検出し、圧縮事象の感知中のより大きい磁気素子体積について考察された、信号品質の問題を提示したセンサ設計はなかった。せん断変位に関する応答の直線性は、全てのセンサ設計についてr=0.998超であった。
【0105】
より大きい磁気素子体積センサからのより不十分な性能に関する傾向は、せん断力の感知には適用されなかった。直径4mm×高さ4mmの円筒磁気素子を有するセンサは、ピークの大きさ570μTの最も感度の高い設計であった。加えて、高さ4mmの全ての円筒磁気素子は、せん断変位を感知するための他の全てのセンサ設計よりも感度が向上した。2mmx4mmの円筒磁気素子は、せん断及び法線の圧縮寸法で良好に実施する。4mmx4mmの円筒磁気素子は、せん断変位に関してわずかに大きい感度を有するが、法線の圧縮感知に関する品質は低い。
【0106】
磁石の直径、磁性フィラーの濃度、磁石の場所
より細かい解像度で最適な磁気素子の幾何学形状、及びセンサ感度に対する磁性フィラー濃度の増加の効果を調査するために、追加のセンサが構築された。各センサの磁気素子は、高さが4mmであり、直径は1~3mm(0.5mm単位)の範囲にわたり、磁気素子の磁性フィラー濃度は67重量%及び80重量%であった。予想どおり、磁性フィラー濃度が高い磁気素子を有するセンサでは、信号強度が著しく増加した。磁性フィラー濃度が67%及び80%の2×4円筒センサは、磁気素子の50%の磁性フィラー濃度を有する同じセンサ設計と比較して、感度がそれぞれ2.3倍及び4.8倍増加したことを示した(図5)。
【0107】
2×4円筒センサは、磁性フィラー濃度67%を有するセンサで試験された他の磁気素子直径を上回り、これは磁性フィラー濃度50%のセンサにおける元の研究の結果と一致する。1×4円筒及び1.5×4円筒のセンサは、2×4円筒のセンサほど高感度ではなく、2.5×4円筒及び3×4円筒のセンサは、以前に説明した磁気素子直径の大きいセンサに関する典型的な信号品質の問題を表示した。磁性フィラー濃度が80%のセンサに関して、2.5×4円筒センサが、最高のピークの大きさを表示し、磁性フィラー濃度が67%の2.5×4円筒センサに存在する信号品質の問題は有しなかった。このため、磁性フィラー濃度を増加させることはまた、鈍化又は逆信号応答を表示することなく、50%歪みに圧縮することができる磁気素子の最大直径を増加させ得る。これは、圧縮中に発生する磁気素子の変形が少なくなるように、材料を硬化させる磁性フィラーの濃度が高いことに起因する可能性がある。実際、写真測量は、80%磁性フィラーで構成されたセンサの磁気素子の直径における増加が、50%磁性フィラー濃度を有するセンサの直径の増加未満であることを示した。50%の歪みでは、2×4円筒センサの磁気素子の直径は、50%及び80%の磁性フィラーで構成される磁気素子に関して、それぞれ70.6%及び55.8%増加した。同様に、3×4円筒センサの磁気素子の直径は、50%及び80%の磁性フィラーで構成された磁気素子に関して、それぞれ47.6%及び41.7%増加した。
【0108】
磁気素子の幾何学形状を一定に保ちながら最適なセンサ高さを調査するために、磁気素子の磁性フィラー濃度が50%である2×4円筒及び3×4円筒センサを、磁気素子がセンサの底部に露出され、磁気計と直接接触するように、4mmの総センサ高さで構築した。高さが異なるが、センサと同じ材料(すなわち、同じ剛性)及び直径である純粋なシリコーンディスクが、それらが磁気計とセンサとの間にスペーサとして追加されて、総センサ高さを増加させることができるように作成された。各センサ構成を0.5及び0.25mmの工程で50%の歪みに圧縮することによって、試験を実施した。2×4円筒センサの場合、センサ全体の高さが増加するにつれて、(歪みに関する)信号の直線性も増加するが、信号の感度は、付随してわずかに減少する(図6A)。3×4円筒の場合、センサの高さが増加するにつれて、信号の直線性が大幅に増加して、センサの全高が6mmを超えるまでセンサの感度もまた増加する(図6B)。したがって、より大きい磁気素子が適切に機能するために、磁気素子と磁気計との間の空間を増加させる、より高いセンサを必要とするため、最適なセンサ高さは、磁気素子の幾何学的形状によって変化する。しかしながら、全体的なセンサがより高くなると、薄型のセンサを必要とする多くのウェアラブル技術用途にとって不適切であり得る。
【0109】
同様の試験を実験において実施して、シリコーン磁性粉末センサ構築物と磁気計との間の遠隔距離を増加させる効果を定量化した。この実験では、硬質(ポリ乳酸)プラスチックディスクを3D印刷し、磁気計とセンサとの間のスペーサとして使用して、異なる距離での遠隔感知をシミュレートした(図6C)。この実験のための全ての試験を、方法において説明された元の研究と同じ設計の3×4円筒センサで実施した(全高5mm)。磁気計とセンサとの間の遠隔距離を増加させることは、信号の直線性を増加させ、そのため距離が1.5mm以上であるときに、信号が最大50%の歪みまで磁場強度における増加を示し続けたが、信号の感度は低減した(図6D)。間隙(又はセンサの高さ)を増加すると、より大きいセンサ幾何学信号がより線形になる可能性がある。
【0110】
フットボールヘルメットの実証
アメリカンフットボールは、現在米国で行われている他のスポーツよりも多くの脳震盪に関連しており(Daneshvar et al.2011)、頭部衝突の運動学的特性を理解することは、脳震盪を起こした個人を理解し、予防し、適切な治療を提供するための重要な要因であり得る(McAllister and McCrea 2017)。現実世界用途における電流センサ設計の有用性を評価するために、磁性フィラー濃度80%の2.5×4円筒センサを、フットボールヘルメット内の既存のパッドに一体化した。ヘルメット内の追加のパッドは、このセンサを着用者に感知不可能にし、このため、ヘルメット内の磁気センサと比較して、衝突表面上に配置した従来の力を使用したヘルメット衝突の研究を可能にした。
【0111】
力ベクトルは、ヘルメット内磁気センサの3つの軸の各々の力-時間曲線を分析することによって、全ての実験で明確に観察可能であった(図8A図8B)。センサは、ピーク力について力プレートと優れた一致を表示した(ICC=0.981)。加えて、13回の衝突のうち8回のピーク力は、力プレートと比較したとき、適度に低い誤差(1~13%)を呈したが、いくつかの衝突は、より大きな誤差(25~51%)を有した。センサは、ICCに従って力プレートとの全体的な高い一致を有し、ほとんどの衝突は正確に測定されたが、高周波成分を含有する衝突を一貫して正確に定量化するには、より高いサンプリングレートが必要とされる可能性がある。全てのヘルメット-力プレートの衝突からのデータは、図9に提示される。
【0112】
考察
複合センサ設計のための信号品質
PDMS内に埋め込まれた磁石又は他の軟質材料を用いるセンサを設計した多くの以前の研究者は、シリコーン磁性粉末複合材料で設計されたセンサ(Mirzanejad and Agheli 2019;Hellebrekers et al.2019)を含む、磁気素子の変位を使用して印加された力を感知するメカニズムを詳細に説明している(Wang et al.2016b、b;Rosle et al.2019)。シリコーン磁性粉末複合材料は、硬質永久磁石とは異なり、変形しやすいため、変形中に磁場が逸脱する可能性がある。軟質センサ用途に関するこの事実の意味は、以前にモデル化され、考察されている(Mirzanejad及びAgheli 2019)。著者らは、複合磁気素子内の粒子の磁気双極子が、圧縮下で垂直方向から徐々に逸脱し、これがあるレベルの力(センサ設計に応じて変化する)で観察された信号の方向の逆転に寄与し、その結果、センサがあるレベルの力又は歪みを下回ってのみ動作することができることを示した。本研究では、センサが圧縮されている間に磁性粒子の双極子を整列させたとき、各センサ設計について信号強度における大幅な増加が観察された。このため、増加する圧縮は、双極子を磁気計のZ軸との整列から離れて移動させるよりも、磁気計のZ軸と磁気双極子を整列させた。この知見は、シリコーン磁性粉末複合材料を使用する圧縮センサにおいて、磁気双極子の整列を移動させることを考慮しなければならないことを裏付ける。
【0113】
驚くべきことに、あるレベルの歪みを超えた信号方向の鈍化又は逆転は、磁気双極子整列にかかわらず持続的であったが、この現象は、より大きい体積の磁気素子に限定され、信号品質の問題の更なる考慮を招く。この信号品質に対する第2の損害は、磁気素子の変形に起因する圧縮中の磁性粒子の横方向の変位であった(図7)。MLX90393磁気計は、3mm×3mmの正方形の表面を有し、このため、磁気計表面の境界に向かって又はそれを越えた磁性粒子の妥当な横方向移動は、磁場強度読み取り値を減少させるように作用し得る。本研究における円筒磁気素子に関して、直径2mm以下(磁気計の幅<67%)の磁気素子は、最大50%の歪みの変形の増加に伴って信号の増加を呈した。写真測量法によると、2×4円筒センサの磁気素子の直径は、磁気計の幅よりもわずかに大きい50%の歪みで3.36mmに増加し、この設計のセンサは、主要な信号品質の問題を表示しなかった。しかしながら、3×4円筒センサの信号は、更なる圧縮が磁場強度における低減を引き起こすように、歪み>40%で逆転した。写真測量法は、3×4円筒センサの磁気素子の直径が、40%を上回る歪みにおいて4mmを超えて増加したことを示した。したがって、圧縮により、磁気素子の周囲の磁性粒子が、磁気計のz軸から1mm超で横方向に変位し、その結果生じる位置は、磁気計の境界の1mm超横方向にある。かかる粒子は、磁場強度における増加とは反対に作用し、より大きい磁気素子を含有するセンサのより高い歪みで優勢な信号(全体的な信号を逆転させる)になる。この規則の単一の例外は、80%の磁性フィラー濃度を有する2.5mm直径センサ(磁気計の幅の83%)であり、最大50%の歪みまで磁場強度の直線的な増加を表示した。これは、そのより硬い磁気素子に起因する可能性があり、写真測量法が、80%の磁性フィラー濃度を有する磁気素子のより少ない変形を裏付けた。全体的に、磁気素子の幾何学形状及び磁気計に対するその位置は、圧縮された信号の直線性に主に影響し、一方で、磁性材料の量は、信号の感度又は強度に主に影響する。
【0114】
せん断力感知能力
せん断力又は変位を正確に定量化するための軟質力センサの能力はまた、その分野を進歩させ、生体力学を監視するための用途を広げるであろう。例えば、足底に作用するせん断力は、糖尿病性ニューロパシーを有する患者の足の潰瘍の発症の重要な危険因子であり(Wu et al.2007;Lam et al.2017)、水平面における地面反力の検出は、スポーツ運動の生体力学的分析に望ましい(Holm et al.2008)。最後に、計装されたフットボールヘルメットには、真の三次元力センサは現在利用できないが(Siegmund et al.2016;Merrell et al.2017)、かかる技術は、外傷性脳損傷の有病率に対抗するため頭部衝突の適切な分析に役立つ可能性がある。
【0115】
信号品質の問題は、全てのセンサが圧縮感知と比較したとき、せん断変位中に非常に線形の応答を有していたため、対照実験においてせん断を感知するときにはそれほど明白ではなかった。また、全てのセンサは、せん断変位(図3A図3C)及び法線の圧縮試験中(図3B図3D)の両方で垂直方向及び水平方向の力を容易に区別できるように、各軸の信号において特異性を所有していた。せん断方向における感度について最も重要なセンサ設計仕様は、磁気素子の高さであったことがわかる。4×4円筒センサは、570.7μTの最大のピークの大きさを表示した。しかしながら、2×4円筒センサは、圧縮試験中に大きな信号品質の問題を表示しなかったセンサのみを比較したとき、せん断感知の最大のピークの大きさ(487.4μT)を表示した。
【0116】
ウェアラブル用途の考慮事項
全ての測定基準で優れたセンサ設計はなかった、したがって、ここで調査したパラメータを使用して、特定の用途に対して最も効果的な設計が最適化され得る。例えば、3×3円錐センサは、全てのセンサ設計の力(r=0.980)に関して最も線形磁場応答を表示し、第2の最小磁性材料を必要とした(表1)。3×4円筒センサなどのより大きい磁気素子の感度及び直線性は、より高い全体的なセンサ設計とともに増加した、しかしながら、この高さの増加は、多くのウェアラブル用途に対してセンサを不適切にする可能性がある(図6B)。磁性フィラー濃度80%の2.5×4円筒センサは、最大50%の歪みを感知することができるセンサの最高の感度を表示した(図5B)が、磁気素子は、しっかりと圧縮された場合にタッチすることが潜在的に知覚されるほど十分に硬かった。しかしながら、ここで提示されるフットボールヘルメットなどの多くの用途に関して、これはセンサの有効性に悪影響を及ぼさない。数ミリメートルの追加のパッドは、着用者の頭部とセンサを分離して、センサを感知不可能にしたが、センサが適切に機能することができるように、追加のパッドを介して力がなお伝達された。
【0117】
結論
シリコーンに埋め込まれた剛性磁石、又はシリコーン磁性粉末複合材料の変位を検出するために磁気計を使用する圧縮センサの以前の設計は、実行可能性、機能性、及び信号品質の制限を有しており、それらの有用性を制限していた。センサの感度及び精度を改善するための設計パラメータを識別し、その結果、これらのセンサの用途を、ウェアラブル技術を含むように広げるために、いくつかの実験が実施された。シリコーン磁性粉末複合材料で構成されたセンサは、ウェアラブル技術における潜在的な使用に十分な軟質性を保ちながら、磁気計を飽和させることなく薄型センサを設計するためのプラットフォームを提供した。センサが磁性粒子の双極子を整列させるように圧縮される間に、センサの磁気素子を磁化することは、変形中の磁場の望ましくない偏差を低減し、それによって信号忠実度を改善する。最後に、磁気計の幅に関して、磁気素子の直径を制御して、センサの変形中の磁性粒子の横方向の動きが信号を破損させないようにした。これらの設計仕様に従って製作されたセンサは、高度な線形信号で三次元の力の速度、持続時間、及び大きさを検出することができ、フットボールヘルメットに一体化させたとき、頭部衝突を検出することにおいて適切に実施された。
【0118】
追加的に、磁気素子は、(全体的なセンササイズの制約内で)可能な限り高くなければならないが、50%の歪みが必要である場合、磁気素子と磁気計との間に少なくとも1mmの隙間があるべきである。より低いレベルの歪みが最大であると予想される場合、この間隙を低減して、直径の小さい磁気素子で感度を増加させることができる。
【0119】
参考文献
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【0120】
実施例2:磁気クッション及び遠隔感知
力が垂直及び水平配向に印加されたときに、異なる垂直及び水平遠隔距離が試験された(図14を参照されたい)。
【0121】
2.5×4円筒磁気素子(80%Nd)を有する10×5mm円筒クッションを使用して、異なる垂直遠隔距離を、2mmから10mmまで試験した。信号は、距離とともに減少する(図15を参照されたい)。
【0122】
2.5×4mm又は5×4mm円筒を使用して、80%Nd磁気素子の異なる水平遠隔距離を、ゴムクッションから磁気計基板までの間隙2~7mm(磁気計から磁気素子までの真の間隙5.75~10.75mm)について試験した(図16及び図17を参照されたい)。5×4mm円筒を使用するとき、80%Nd磁気素子50%歪みに、電子力を使用して到達した(150N限界に到達)。
【0123】
およそ5mmの距離で強力な信号を測定し、測定可能な信号は、およそ10mmの距離のままである。
【0124】
実施例3:ピストン磁気クッション及び遠隔感知
10×5mm円筒クッション及び2.5×4円筒磁気素子(80%Nd)を有するピストン設計設定を使用して、垂直配向に力を印加するとき、2mm~10mmの異なる垂直遠隔距離を試験した(図18及び図19を参照されたい)。ピストン設計は、非ピストン設計と比較して全体的な感度がおよそ2倍増加した。しかしながら、2.5×4mmを使用して、5mmの高さのセンサ内の80%のNd磁気素子は、40%の歪みに到達する前に磁気計を飽和状態にする。
【0125】
全高3mmのゴムクッション及び直径2mm×高さ2~3mmの円筒磁気素子を備えたセンサなど、高さがより短いセンサを試験した。0.2mm工程で1mmの圧縮(33%歪み)を各試験サンプルに印加した。3mmの全高センサは、図20に示されるように高い感度を示した。磁気素子と磁気計との間に間隙のない2×3mm円筒磁気素子は、最大33%の歪みの感度を示した。0.75mmの間隙を有する2×2.25mm円筒が、33%の歪みで最も感度が高かった(図20を参照されたい)。
【0126】
実施例4:3D印刷された磁気センサクッション
可変サイズの磁気素子を有する10.5×10.5×5mm構築物を印刷した(図21)。使用した材料は、非磁性インクSE1700、及び25重量%のNdFeB微粒子を有する磁性インクSE1700であった。インフィルは、0.5mmのストランド間隔を有した。
【0127】
印刷パラメータは、下の表2に示される。
【表2】
サンプルは、4mmの磁気部分を有する5mmの高さのクッションを含むことができ、最初に印刷され、次に1mmのSE1700層が上部に印刷される(図22を参照されたい)。
【0128】
2つのデュアル設計のために、間の0.65mmのオフセットを使用して、塗りつぶしを引き起こし、非磁性部分全体に配置された磁性欠陥をもたらす可能性のあるいずれの不必要な重複なしに磁性及び非磁性部分の完全な一体化を可能にした。いくつかの重要な印刷パラメータは、磁性フィラーの組み込みに起因する圧力の10分の2のバー増加を含む。
【0129】
図22は、4×4、3×4、及び2.4×4を含む異なる寸法の印刷を示す。
【0130】
印刷された磁気センサクッションの性能は、図23に示される。4×4mmの矩形プリズムは、より高い初期感度を有する。2.4×4mmの矩形プリズムは、最大40%の歪みで最も高い線形信号を有する。
【0131】
実施例5:フラットフレックス回路センサ
この例では、本明細書において説明されるセンサは、図38A図38Cに示されるように、平坦な可撓性回路に取り付けられた磁気計を使用しても達成され得ることを実証する。この戦略は、剛性回路基板を使用することなく、センサの製作を可能にする。結果として、センサ全体が、相対的に準拠することができ、センサをウェアラブル技術用途における使用により好適なものにする。フラットフレックスケーブルで作製された回路からの信号は堅牢であり、剛性回路基板上に取り付けられた磁気計で作製されたセンサと品質が類似しているようである。
【0132】
異なる接着剤で接合されたセンサユニットの実証
シリコーン系接着剤の選択は、センサのゴム成分を磁気計に接合する際の使用をスクリーニングした(図39)。NuSil(MED1-4013、MED3-4013、MED2-4220、及びMED4-4220)によって作製された4つのシリコーン系接着剤、及びSmooth-On(Silpoxy)によって作製された1つの接着剤を定性的に試験して、それらが機能的な力センサのための十分な強度でシリコーン及び磁気計基板に十分に接合することができるかどうかを決定した。Silpoxy、MED4-4220、及びMED3-4013は、所望の材料との十分な接合能力を有するように見え、このため、後続のセンサ実施形態に使用された。
【0133】
センサ構造
Silpoxy、NuSil MED3-4013、及びNuSil MED4-4220を使用して、シリコーンセンサ構成要素を磁気計回路基板に接合することによって、センサを構築した。各センサユニットを、段階的な圧縮サイクルに供して、このセンサプラットフォームがいくつかの異なる接着剤を使用して適切に機能することができることを実証した。センサは、センサのゴム成分(3mmの高さ)の33%の歪みであった、0.5mmから合計1mmの増分で圧縮され、圧縮は、同じ段階的な様式で除去された(図40)。これらのデータは、シリコーンセンサ構成要素がいくつかの異なる接着剤を使用して磁気計に接合されたときにセンサプラットフォームが正しく動作し得ることを実証するが、より軟質の接着剤が圧縮からより強力な信号を生成するので、接着剤の特性がセンサの感度に影響を与えるという証拠も提供する。1mmの圧縮からの磁気信号のピークの大きさは、MED4-4220(デュロメータ=17A)、MED3-4013(20A)、及びSilpoxy(40A)について、それぞれ10,097μT、8,395μT、及び7,059μTであった。
【0134】
添付の特許請求の範囲の組成物及び方法は、本明細書に記載される特定の組成物及び方法によって範囲が限定されず、これらは、特許請求の範囲のいくつかの態様の例示として意図されており、機能的に等価である任意の組成物及び方法は、特許請求の範囲内に収まることが意図されている。本明細書に示され、記載されるものに加えて、組成物及び方法の様々な修正は、添付の特許請求の範囲内であることが意図される。更に、本明細書に開示される特定の代表的な組成物及び方法工程のみが具体的に記載されるが、組成物及び方法工程の他の組み合わせもまた、具体的に列挙されていない場合であっても、添付の特許請求の範囲内であることが意図される。このため、工程、要素、構成要素、又は構成成分の組み合わせは、本明細書に明示的に挙げられ得るが、明示的に記載されていなくても、工程、要素、構成要素、及び構成成分の他の組み合わせが含まれる。
図1A
図1B
図1C
図1D
図1E
図1F
図1G
図2A
図2B
図2C
図2D
図3A
図3B
図3C
図3D
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24A
図24B
図25A
図25B
図26A
図26B
図27A
図27B
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38A
図38B
図38C
図39
図40
図41
【国際調査報告】