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特表2024-522564出発角(AOD)に基づく測位のためのサウンディング基準信号(SRS)の再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)ビーム掃引
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】出発角(AOD)に基づく測位のためのサウンディング基準信号(SRS)の再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)ビーム掃引
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/20 20230101AFI20240614BHJP
   H04W 16/28 20090101ALI20240614BHJP
   H04W 16/26 20090101ALI20240614BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20240614BHJP
   G01S 5/12 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W16/28
H04W16/26
H04W64/00 130
H04W64/00 140
G01S5/12
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574691
(86)(22)【出願日】2022-03-29
(85)【翻訳文提出日】2023-12-04
(86)【国際出願番号】 US2022071416
(87)【国際公開番号】W WO2022261576
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】20210100379
(32)【優先日】2021-06-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥアン、ウェイミン
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレキサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】レイ、ジン
【テーマコード(参考)】
5J062
5K067
【Fターム(参考)】
5J062AA08
5J062BB05
5J062CC14
5K067AA21
5K067DD17
5K067DD20
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ52
5K067KK02
(57)【要約】
ワイヤレス通信のための技法が開示される。一態様において、ユーザ機器(UE)は、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得し得る。UEは、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信し得る。UEは、RISから、RISへの複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信であって、RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、RISから異なる出発角(AoD)で送信される、複数のSRS送信を、受信し得る。UEは、RISからの複数のSRS送信のそれぞれを測定して複数の測定値を生成し得る。UEは、複数の測定値に基づいて測位動作を実行し得る。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することと、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、前記構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信することと、
前記RISから、前記RISに対する前記複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信することと、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
複数の測定値を生成するために、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれを測定することと、
前記複数の測定値に基づいて測位動作を実行することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記構成情報を取得することは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成情報を取得することは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信することを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記RISにSRS送信を送信する時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って、対応するSRS送信を前記RISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記RISへの前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行することは、前記複数の測定値をロケーションサーバに送信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の測定値に基づいた位置推定値を前記ロケーションサーバから受信することを更に備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行することは、前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを受信することを更に備え、
前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEの前記AoDを決定することは、前記複数の測定値及び前記支援データに基づいて前記AoDを決定することを備える、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記AoD及び前記UEから前記RISまでの距離に基づいて前記UEの位置を推定することを更に備える、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することと、
ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信することと、
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信することと、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記構成情報に従って前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
を備える、方法。
【請求項16】
前記構成情報を取得することは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信することを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記構成情報を取得することは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信することを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記UEからSRS送信を受信する予想時間、前記UEから前記SRS送信を受信する予想時間の不確実性、前記UEからの前記SRS送信の反射を前記UEに送信する予想時間、前記UEからの前記SRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記UEから受信された前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信することと、
ユーザ機器(UE)に、SRS測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信することと、
を備え、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、前記UEが前記RISにSRS送信を送信する時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、前記RISが前記UEからの前記SRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、
方法。
【請求項23】
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを前記UEに送信することを更に備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記UEによって測定される複数の反射されたSRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値を前記UEから受信することと、
前記複数のRSRP値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定することと、
前記AoDに少なくとも部分的に基づいて前記UEの位置を推定することと、
前記推定された位置を前記UEに送信することと、
を更に備える、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、前記構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記RISから、前記RISに対する複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信し、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
複数の測定値を生成するために、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれを測定し、
前記複数の測定値に基づいて測位動作を実行する、
ように構成されている、UE。
【請求項27】
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信するように構成されている、請求項26に記載のUE。
【請求項28】
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するように構成されている、請求項26に記載のUE。
【請求項29】
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信するように構成されている、請求項28に記載のUE。
【請求項30】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記RISにSRS送信を送信する時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、請求項26に記載のUE。
【請求項31】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って、対応するSRS送信を前記RISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、請求項26に記載のUE。
【請求項32】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記RISへの前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項26に記載のUE。
【請求項33】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項32に記載のUE。
【請求項34】
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測定値をロケーションサーバに送信するように構成されている、請求項26に記載のUE。
【請求項35】
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ロケーションサーバから、前記複数の測定値に基づいた位置推定値を受信するように構成されている、請求項34に記載のUE。
【請求項36】
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定するように構成されている、請求項26に記載のUE。
【請求項37】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを受信するように構成されており、
前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEの前記AoDを決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測定値及び前記支援データに基づいて前記AoDを決定するように構成されている、
請求項36に記載のUE。
【請求項38】
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項37に記載のUE。
【請求項39】
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、前記AoD及び前記UEから前記RISまでの距離に基づいて前記UEの位置を推定するように構成されている、請求項36に記載のUE。
【請求項40】
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEから受信された複数のSRS送信の反射を備える、複数のSRS送信を送信する、
ように構成されており、
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
RIS。
【請求項41】
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信するように構成されている、請求項40に記載のRIS。
【請求項42】
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するように構成されている、請求項40に記載のRIS。
【請求項43】
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信するように構成されている、請求項42に記載のRIS。
【請求項44】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記UEからSRS送信を受信する予想時間、前記UEから前記SRS送信を受信する予想時間の不確実性、前記UEからの前記SRS送信の反射を前記UEに送信する予想時間、前記UEからの前記SRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、請求項40に記載のRIS。
【請求項45】
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記UEから受信された前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項40に記載のRIS。
【請求項46】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項45に記載のRIS。
【請求項47】
ロケーションサーバであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)に、SRS測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信する、
ように構成されており、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、前記UEが前記RISにSRS送信を送信する時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、前記RISが前記UEからの前記SRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、
ロケーションサーバ。
【請求項48】
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを前記UEに送信するように構成されている、請求項47に記載のロケーションサーバ。
【請求項49】
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項48に記載のロケーションサーバ。
【請求項50】
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEによって測定された複数の反射されたSRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値を前記UEから受信し、
前記複数のRSRP値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定し、
前記AoDに少なくとも部分的に基づいて前記UEの位置を推定し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記推定された位置を前記UEに送信する、
ように構成されている、請求項47に記載のロケーションサーバ。
【請求項51】
ユーザ機器(UE)であって、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得するための手段と、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、前記構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信するための手段と、
前記RISから、前記RISへの複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信するための手段と、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
複数の測定値を生成するために、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれを測定するための手段と、
前記複数の測定値に基づいて測位動作を実行するための手段と、
を備える、UE。
【請求項52】
前記構成情報を取得するための前記手段は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信するための手段を備える、請求項51に記載のUE。
【請求項53】
前記構成情報を取得するための前記手段は、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するための手段を備える、請求項51に記載のUE。
【請求項54】
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するための前記手段は、ロケーションサーバから前記構成情報を受信するための手段を備える、請求項53に記載のUE。
【請求項55】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記RISにSRS送信を送信する時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、請求項51に記載のUE。
【請求項56】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って、対応するSRS送信を前記RISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、請求項51に記載のUE。
【請求項57】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記RISへの前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項51に記載のUE。
【請求項58】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項57に記載のUE。
【請求項59】
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行するための前記手段は、前記複数の測定値をロケーションサーバへ送信するための手段を備える、請求項51に記載のUE。
【請求項60】
前記複数の測定値に基づいた位置推定値を前記ロケーションサーバから受信するための手段を更に備える、請求項59に記載のUE。
【請求項61】
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行するための前記手段は、前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定するための手段を備える、請求項51に記載のUE。
【請求項62】
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを受信するための手段を更に備え、
前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEの前記AoDを決定するための前記手段は、前記複数の測定値及び前記支援データに基づいて前記AoDを決定するための手段を備える、
請求項61に記載のUE。
【請求項63】
反射SRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項62に記載のUE。
【請求項64】
前記AoD及び前記UEから前記RISまでの距離に基づいて前記UEの位置を推定するための手段を更に備える、請求項61に記載のUE。
【請求項65】
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)であって、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得するための手段と、
ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信するための手段と、
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を送信するための手段と、ここにおいて、前記RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、前記構成情報に従って前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
を備える、RIS。
【請求項66】
前記構成情報を取得するための前記手段は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信するための手段を備える、請求項65に記載のRIS。
【請求項67】
前記構成情報を取得するための前記手段は、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するための手段を備える、請求項65に記載のRIS。
【請求項68】
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するための前記手段は、ロケーションサーバから前記構成情報を受信するための手段を備える、請求項67に記載のRIS。
【請求項69】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記UEからSRS送信を受信する予想時間、前記UEから前記SRS送信を受信する予想時間の不確実性、前記UEからの前記SRS送信の反射を前記UEに送信する予想時間、前記UEからの前記SRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、請求項65に記載のRIS。
【請求項70】
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記UEから受信された前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項65に記載のRIS。
【請求項71】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項70に記載のRIS。
【請求項72】
ロケーションサーバであって、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信するための手段と、
ユーザ機器(UE)に、SRS測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信するための手段と、
を備え、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、前記UEが前記RISにSRS送信を送信する時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、前記RISが前記UEからの前記SRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、
ロケーションサーバ。
【請求項73】
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを前記UEに送信するための手段を更に備える、請求項72に記載のロケーションサーバ。
【請求項74】
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項73に記載のロケーションサーバ。
【請求項75】
前記UEによって測定された複数の反射されたSRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値を前記UEから受信するための手段と、
前記複数のRSRP値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定するための手段と、
前記AoDに少なくとも部分的に基づいて前記UEの位置を推定するための手段と、
前記推定された位置を前記UEに送信するための手段と、
を更に備える、請求項72に記載のロケーションサーバ。
【請求項76】
コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、前記UEに、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得させ、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、前記構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信させ、
前記RISから、前記RISへの複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信させ、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
複数の測定値を生成するために、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれを測定させ、
前記複数の測定値に基づいて測位動作を実行させる、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項77】
前記UEに前記構成情報を取得させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記UEに無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、請求項76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項78】
前記UEに前記構成情報を取得させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記UEにネットワークエンティティから前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、請求項76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項79】
前記UEに前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記UEにロケーションサーバから前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、請求項78に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項80】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記RISにSRS送信を送信する時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、請求項76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項81】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って、対応するSRS送信を前記RISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、請求項76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項82】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記RISへの前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項83】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項82に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項84】
前記複数の測定値に基づいて前記UEに前記測位動作を実行させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記UEに前記複数の測定値をロケーションサーバに送信させるコンピュータ実行可能命令を備える、請求項76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項85】
前記コンピュータ実行可能命令は、更に、前記UEに、前記ロケーションサーバから、前記複数の測定値に基づいた位置推定値を受信させる、請求項84に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項86】
前記複数の測定値に基づいて前記UEに前記測位動作を実行させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを前記UEに決定させるコンピュータ実行可能命令を備える、請求項76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項87】
前記コンピュータ実行可能命令は、更に、前記UEに、
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射SRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを受信させ、
前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEの前記AoDを前記UEに決定させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記複数の測定値及び前記支援データに基づいて前記AoDを前記UEに決定させるコンピュータ実行可能命令を備える、
請求項86に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項88】
反射SRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項87に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項89】
前記コンピュータ実行可能命令は、更に、前記AoD及び前記UEから前記RISまでの距離に基づいて前記UEの位置を前記UEに推定させる、請求項86に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項90】
コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)によって実行されたときに、前記RISに、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得させ、
ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信させ、
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を送信させ、ここにおいて、前記RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、前記構成情報に従って前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項91】
前記RISに前記構成情報を取得させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記RISに無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、請求項90に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項92】
前記RISに前記構成情報を取得させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記RISにネットワークエンティティから前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、請求項90に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項93】
前記RISに前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記RISにロケーションサーバから前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、請求項92に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項94】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記UEからSRS送信を受信する予想時間、前記UEから前記SRS送信を受信する予想時間の不確実性、前記UEからの前記SRS送信の反射を前記UEに送信する予想時間、前記UEからの前記SRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、請求項90に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項95】
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記UEから受信された前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項90に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項96】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項95に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項97】
コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、ロケーションサーバによって実行されたとき、前記ロケーションサーバに、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信させ、
ユーザ機器(UE)に、SRS測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信させ、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、前記UEが前記RISにSRS送信を送信する時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、前記RISが前記UEからの前記SRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、
非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項98】
前記コンピュータ実行可能命令は、更に、前記ロケーションサーバに、
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備え支援データを前記UEに送信させる、請求項97に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項99】
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備え、請求項98に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【請求項100】
前記コンピュータ実行可能命令は、更に、前記ロケーションサーバに、
前記UEによって測定された複数の反射されたSRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値を前記UEから受信させ、
前記複数のRSRP値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定させ、
前記AoDに少なくとも部分的に基づいて前記UEの位置を推定させ、
前記推定された位置を前記UEに送信させる、
請求項97に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
1.開示の分野
[0001] 本開示の態様は、概して、ワイヤレス通信に関する。
【0002】
2.関連技術の説明
[0002] ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(first-generation:1G)、第2世代(second-generation:2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5G及び2.75Gネットワークを含む)、第3世代(third-generation:3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、及び第4世代(fourth-generation:4G)サービス(例えば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE(登録商標))又はWiMax)を含む、様々な世代を通じて発展している。現在、セルラーシステム及びパーソナル通信サービス(personal communications service:PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(advanced mobile phone system:AMPS)、及び符号分割多元接続(code division multiple access:CDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access:FDMA)、時分割多元接続(time division multiple access:TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(Global System for Mobile communications:GSM(登録商標))などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
[0003] ニューラジオ(New Radio:NR)と呼ばれる第5世代(fifth generation:5G)ワイヤレス規格は、他の改善の中でも、より高いデータ転送速度、より多数の接続、及びより良好なカバレッジを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによれば、5G規格は、毎秒数十メガビットのデータレートを数万人のユーザそれぞれに提供するように設計されており、オフィスフロアの数十人の就業者に対しては毎秒1ギガビットを提供する。センサの大規模展開を支えるには、数十万の同時接続がサポートされなければならない。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく高められるべきである。更に、現在の規格と比較して、シグナリング効率が高められ、レイテンシが大幅に低減されなければならない。
【発明の概要】
【0004】
[0004] 以下は、本明細書で開示する1つ又は複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、全ての企図される態様に関する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、全ての企図される態様に関する主要な若しくは重要な要素を特定するものとして、又は任意の特定の態様に関連する範囲を定めるものとして見なされるべきでない。したがって、以下の概要の唯一の目的は、以下で提示される詳細な説明に先立って、本明細書において開示される機構に関する1つ又は複数の態様に関するいくつかの概念を、簡略化された形態で提示することである。
【0005】
[0005] 一態様において、ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することと、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信することと、RISから、RISに対する複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信であって、RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、RISから異なる出発角(AoD)で送信される、複数のSRS送信を受信することと、RISからの複数のSRS送信のそれぞれを測定して複数の測定値を生成することと、複数の測定値に基づいて測位動作を実行することと、を含む。
【0006】
[0006] 一態様において、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)によって実行されるワイヤレス通信の方法は、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することと、ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信することと、UEから受信された複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信であって、RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、構成情報に従ってRISから異なる出発角(AoD)で送信される、複数のSRS送信を、送信することと、を含む。
【0007】
[0007] 一態様において、ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信することと、ユーザ機器(UE)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信することとを含み、第1の構成情報及び第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、UEがRISにSRS送信を送信する時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、RISがUEからのSRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す。
【0008】
[0008] 一態様において、ユーザ機器(UE)は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得し、少なくとも1つのトランシーバを介して、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信し、少なくとも1つのトランシーバを介して、RISから、RISに対する複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信であって、RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、RISから異なる出発角(AoD)で送信される、複数のSRS送信を、受信し、RISからの複数のSRS送信のそれぞれを測定して複数の測定値を生成し、複数の測定値に基づいて測位動作を実行するように構成されている。
【0009】
[0009] 一態様において、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得し、少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信し、少なくとも1つのトランシーバを介して、UEから受信された複数のSRS送信の反射を含む、複数のSRS送信を送信するように構成されており、RISからの複数のSRS送信のそれぞれは、構成情報に従ってRISから異なる出発角(AoD)で送信される。
【0010】
[0010] 一態様において、ロケーションサーバは、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信し、少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信するように構成されており、第1の構成情報及び第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、UEがRISにSRS送信を送信する時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、RISがUEからのSRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す。
【0011】
[0011] 一態様において、ユーザ機器(UE)は、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得するための手段と、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信するための手段と、RISから、RISへの複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信であって、複数のSRS送信を受信するための手段であって、RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、RISから異なる出発角(AoD)で送信される、複数のSRS送信を、受信するための手段と、RISからの複数のSRS送信のそれぞれを測定して複数の測定値を生成するための手段と、複数の測定値に基づいて測位動作を実行するための手段とを含む。
【0012】
[0012] 一態様において、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)は、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得するための手段と、ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信するための手段と、UEから受信された複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信であって、RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、構成情報に従ってRISから異なる出発角(AoD)で送信される、複数のSRS送信を、送信するための手段とを含む。
【0013】
[0013] 一態様において、ロケーションサーバは、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信するための手段と、ユーザ機器(UE)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信するための手段とを含み、第1の構成情報及び第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、UEがRISにSRS送信を送信する時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、RISがUEからのSRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す。
【0014】
[0014] 一態様において、非一時的コンピュータ可読媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶し、コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されたときに、UEに、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得させ、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信させ、RISから、RISへの複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信であって、RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、RISから異なる出発角(AoD)で送信される、RISからの複数のSRS送信のそれぞれを測定して複数の測定値を生成させ複数のSRS送信を、受信させ、複数の測定値に基づいて測位動作を実行させる。
【0015】
[0015] 一態様において、非一時的コンピュータ可読媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶し、コンピュータ実行可能命令は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)によって実行されたときに、RISに、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得させ、ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信させ、UEから受信された複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信であって、RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、構成情報に従ってRISから異なる出発角(AoD)で送信される、複数のSRS送信を、送信させる。
【0016】
[0016] 一態様において、非一時的コンピュータ可読媒体はコンピュータ実行可能命令を記憶し、コンピュータ実行可能命令は、ロケーションサーバによって実行されたときに、ロケーションサーバに、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信させ、ユーザ機器(UE)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信させ、第1の構成情報及び第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、UEがRISにSRS送信を送信する時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、RISがUEからのSRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す。
【0017】
[0017] 本明細書で開示する態様に関連する他の目的及び利点は、添付の図面及び詳細な説明に基づいて、当業者に明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0018】
[0018] 添付の図面は、本開示の様々な態様の説明の助けとなるように提示され、態様の限定ではなく、態様の例示のためにのみ提供される。
図1】[0019] 本開示の態様による例示的なワイヤレス通信システムを示す図である。
図2A】[0020] 本開示の態様による例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。
図2B】本開示の態様による例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図である。
図3A】[0021] ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
図3B】基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
図3C】ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図である。
図4A】[0022] 本開示の態様による例示的なフレーム構造及びフレーム構造内のチャネルを示す図である。
図4B】本開示の態様による例示的なフレーム構造及びフレーム構造内のチャネルを示す図である。
図4C】本開示の態様による例示的なフレーム構造及びフレーム構造内のチャネルを示す図である。
図4D】本開示の態様による例示的なフレーム構造及びフレーム構造内のチャネルを示す図である。
図5】[0023] 本開示の態様による、例示的な基地局が例示的なUEと通信していることを示す図である。
図6】[0024] RSRP測定値を使用してDL-AoD測定を実行する従来の方法を示す図である。
図7】[0025] 距離の影響を除去するために正規化された、方位角の関数としての予想RSRP値のプロットである。
図8】[0026] 従来のマルチラウンドトリップタイム(マルチRTT)測位のためのシステムを例示する図である。
図9】[0027] 単一のgNBを使用するマルチRTT測位のためのシステムを示す図である。
図10】[0028] アップリンク(uplink:UL)サウンディング基準信号(SRS)及び複数の再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)を用いたマルチRTT測位のためのシステム1000を例示する図である。
図11】[0029] 本開示の態様に係る出発角(AoD)ベースの測位のためのSRSのRISビーム掃引と関連付けられた例示的なプロセスのフローチャートである。
図12】[0030] 本開示の態様に係る出発角(AoD)ベースの測位のためのSRSのRISビーム掃引と関連付けられた例示的なプロセスのフローチャートである。
図13A】[0031] 本開示の態様に係る出発角(AoD)ベースの測位のためのSRSのRISビーム掃引と関連付けられた例示的なプロセスのフローチャートである。
図13B】本開示の態様に係る出発角(AoD)ベースの測位のためのSRSのRISビーム掃引と関連付けられた例示的なプロセスのフローチャートである。
図14】[0032] 本開示のいくつかの態様に係る単一のRISを用いたUEベースの測位を実施する例示的なネットワークを例示する図である。
図15】[0033] 本開示のいくつかの態様に係るUEベースのAoD測位のためのSRSのRISビーム掃引におけるシグナリング及びイベント図である。
図16】本開示のいくつかの態様に係るUEベースのAoD測位のためのSRSのRISビーム掃引におけるシグナリング及びイベント図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[0034] 本開示の態様は、例示の目的で提供される様々な例を対象とする以下の説明及び関連する図面において提供される。本開示の範囲を逸脱することなく、代替の態様が考案されてもよい。加えて、本開示のよく知られている要素は、本開示の関連する詳細を不明瞭にしないように、詳細には説明されないか又は省略される。
【0020】
[0035] 「例示的」及び/又は「例」という語は、本明細書では、「例、事例、又は例示としての役割を果たすこと」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」及び/又は「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましかったり又は有利であったりすると解釈されるべきではない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示の全ての態様が、説明される特徴、利点、又は動作モードを含むことを必要とするとは限らない。
【0021】
[0036] 以下で説明する情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。例えば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、具体的な用途、所望の設計、対応する技術などに一部応じて、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表され得る。
【0022】
[0037] 更に、多くの態様について、例えば、コンピューティングデバイスの要素によって実行されるべきアクションのシーケンスに関して説明する。本明細書で説明する様々なアクションが、特定の回路(例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:ASIC))によって、1つ又は複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、又はその両方の組み合わせによって実行され得ることが認識されよう。加えて、本明細書で説明される一連の行動は、実行されると、デバイスの関連するプロセッサに本明細書で説明される機能を実行させるか又は実行するように命令する、コンピュータ命令の対応するセットを記憶した、任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で完全に具現化されると見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様はいくつかの異なる形態で具現されることができ、その全てが特許請求される主題の範囲内に入ることが企図されている。加えて、本明細書で説明される態様の各々に対して、任意のそのような態様の対応する形態は、例えば、説明される行動を実行する「ように構成された論理」として本明細書で説明されることがある。
【0023】
[0038] 本明細書において使用される「ユーザ機器」(UE)及び「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であること、又は別様にそれに限定されることは、意図されない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(例えば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、一般消費者向け位置特定デバイス、ウェアラブル(例えば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(例えば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは動かせるものであってもよく、又は(例えば、ある時間に)静止していてもよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信してもよい。本明細書で使用する「UE」という用語は、「アクセス端末」若しくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」若しくは「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、又はそれらの変形として互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEはインターネットなどの外部ネットワークと、及び他のUEと接続され得る。当然、有線アクセスネットワーク、(例えば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介するなどの、コアネットワーク及び/又はインターネットに接続する他のメカニズムもUEにとって可能である。
【0024】
[0039] 基地局は、基地局が展開されているネットワークに応じてUEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作してもよく、代替として、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB(NodeB)、発展型NodeB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、New Radio(NR)NodeB(gNB又はgNodeBとも呼ばれる)などと呼ばれることがある。基地局は、サポートされるUEのためのデータ、音声、及び/又はシグナリング接続をサポートすることを含めて、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために主に使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局はエッジノードシグナリング機能だけを提供してもよいが、他のシステムでは、基地局は、追加の制御及び/又はネットワーク管理機能を提供してもよい。UEがそれを通じて信号を基地局へ送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(例えば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通じて信号をUEへ送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(downlink:DL)又は順方向リンクチャネル(例えば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル又はダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0025】
[0040] 「基地局」という用語は、単一の物理送信受信ポイント(transmission-reception point:TRP)、又はコロケートされてもされなくてもよい複数の物理TRPを指すことがある。例えば、「基地局」という用語が単一の物理的なTRPを指す場合、その物理的なTRPは、基地局のセル(又は、いくつかのセルセクタ)に対応する、基地局のアンテナであってもよい。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理TRPを指す場合、物理TRPは、基地局の(例えば、多入力多出力(multiple-input multiple-output:MIMO)システムの場合のような、又は基地局がビームフォーミングを採用する場合の)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされていない物理TRPを指す場合、物理TRPは、分散アンテナシステム(distributed antenna system:DAS)(トランスポート媒体を介して共通のソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)、又はリモートラジオヘッド(remote radio head:RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替として、コロケートされていない物理TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局、及びその基準無線周波数(RF)信号をUEが測定している隣接基地局であってよい。TRPは基地局がそこからワイヤレス信号を送信及び受信するポイントであるので、本明細書で使用する場合、基地局からの送信又は基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されるべきである。
【0026】
[0041] UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがあるが(例えば、UEのためのデータ接続、音声接続、及び/又はシグナリング接続をサポートしないことがあるが)、代わりにUEによって測定されるように基準信号をUEへ送信してもよく、かつ/又はUEによって送信された信号を受信して測定してもよい。そのような基地局は、測位ビーコン(例えば、信号をUEへ送信するとき)、及び/又は位置測定ユニット(例えば、UEからの信号を受信及び測定するとき)と呼ばれることがある。
【0027】
[0042] 「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通じて情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を含む。本明細書で使用されるように、送信機は、単一の「RF信号」又は複数の「RF信号」を受信機へ送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性に起因して、送信される各RF信号に対応する複数の「RF信号」を受信することがある。送信機と受信機との間の異なる経路上の、同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用するRF信号は、「信号」という用語がワイヤレス信号又はRF信号を指すことが文脈から明確である場合、「ワイヤレス信号」又は単に「信号」と呼ばれることもある。
【0028】
[0043] 図1は、本開示の態様による例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、様々な基地局102(「BS」と標示されている)と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)及び/又はスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含んでよい。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNB及び/若しくはng-eNB、又はワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組み合わせを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0029】
[0044] 基地局102は、RANを集合的に形成し得、バックホールリンク122を通じてコアネットワーク170(例えば、発展型パケットコア(EPC)又は5Gコア(5GC))と、かつコアネットワーク170を通じて1つ又は複数のロケーションサーバ172(例えば、ロケーション管理機能(LMF)又はセキュアユーザプレーン位置特定(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP))に、インターフェースし得る。ロケーションサーバ172は、コアネットワーク170の一部であってよく、又はコアネットワーク170の外部にあってもよい。UE104は、直接又は間接的にロケーションサーバ172と通信し得る。例えば、UE104は、そのUE104に現在サービスしている基地局102を介して、ロケーションサーバ172と通信し得る。また、UE104は、アプリケーションサーバを介してなど別の経路を通じて、Wi-Fiアクセスポイントを介してなど別のネットワークを介して、といった具合に、ロケーションサーバ172と通信することもできる。シグナリング目的のために、UE104とロケーションサーバ172との間の通信は、明確にするために、介在するノード(もしあれば)がシグナリング図から省略された直接接続として表わされ得る。
【0030】
[0045] 他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送すること、無線チャネル暗号化及び解読、完全性保護、ヘッダ圧縮、モビリティ制御機能(例えば、ハンドオーバ、デュアルコネクティビティ)、セル間干渉協調、接続セットアップ及び解放、負荷分散、非アクセス層(non-access stratum:NAS)メッセージの配信、NASノード選択、同期、RAN共有、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(multimedia broadcast multicast service:MBMS)、加入者及び機器トレース、RAN情報管理(RAN information management:RIM)、ページング、測位、並びに警告メッセージの配信のうちの1つ又は複数に関係する機能を実行し得る。基地局102は、有線又はワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接又は間接的に(例えば、EPC/5GCを通じて)互いと通信し得る。
【0031】
[0046] 基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレッジエリア110に通信カバレッジを提供してもよい。一態様では、1つ又は複数のセルは、各地理的カバレッジエリア110の中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(例えば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、いくつかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理通信エンティティであり、同じか又は異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(例えば、物理セル識別子(PCI:physical cell identifier)、拡張セル識別子(ECI:enhanced cell identifier)、仮想セル識別子(VCI:virtual cell identifier)、セルグローバル識別子(CGI:cell global identifier)など)に関連付けられてよい。場合によっては、異なるセルは、異なるタイプのUEのためのアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(例えば、マシンタイプ通信(machine-type communication:MTC)、狭帯域IoT(narrowband IoT:NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband:eMBB)、又は他のもの)に従って構成され得る。セルが特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、文脈に応じて、論理通信エンティティ及びそれをサポートする基地局のうちの一方又は両方を指すことがある。加えて、TRPは通常、セルの物理的な送信点であるので、「セル」及び「TRP」という用語は互換的に使用されることがある。場合によっては、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出されること及び地理的カバレッジエリア110のある部分内での通信に使用されることが可能である限り、基地局の地理的カバレッジエリア(例えば、セクタ)を指すこともある。
【0032】
[0047] 隣接マクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110は、(例えば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複することがあり、地理的カバレッジエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレッジエリア110によって実質的に重複されることがある。例えば、スモールセル基地局102’(「スモールセル」の代わりに「SC」と標示されている)は、1つ又は複数のマクロセル基地局102の地理的カバレッジエリア110と大幅に重複する地理的カバレッジエリア110’を有することがある。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られることがある。異種ネットワークは、限定加入者グループ(closed subscriber group:CSG)として知られる限定グループにサービスを提供し得る、ホームeNB(home eNB:HeNB)も含み得る。
【0033】
[0048] 基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102へのアップリンク(逆方向リンクとも呼ばれる)送信、及び/又は基地局102からUE104へのダウンリンク(DL)(順方向リンクとも呼ばれる)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、及び/又は送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つ又は複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割り振りは、ダウンリンク及びアップリンクに関して非対称であり得る(例えば、アップリンク用よりもダウンリンク用により多い又はより少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0034】
[0049] ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(例えば、5GHz)の中の通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area network:WLAN)局(station:STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(access point:AP)150を更に含み得る。無認可周波数スペクトルにおいて通信するとき、WLAN STA152及び/又はWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(clear channel assessment:CCA)又はリッスンビフォアトーク(listen before talk:LBT)プロシージャを実行し得る。
【0035】
[0050] スモールセル基地局102’は、認可周波数スペクトル及び/又は無認可周波数スペクトルにおいて動作し得る。無認可周波数スペクトルの中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTE又はNR技術を利用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトルにおいてLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレッジを拡大し、かつ/又はアクセスネットワークの容量を増大させ得る。無認可スペクトルにおけるNRは、NR-Uと呼ばれ得る。無認可スペクトルにおけるLTEは、LTE-U、licensed assisted access(LAA)、又はMultiFireと呼ばれ得る。
【0036】
[0051] ワイヤレス通信システム100は更に、UE182と通信しているミリ波(mmW)周波数及び/又は準mmW周波数の中で動作し得るmmW基地局180を含み得る。極高周波(extremely high frequency:EHF)は、電磁スペクトルにおけるRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートル~10ミリメートルの波長とを有する。この帯域の中の電波は、ミリ波と呼ばれることがある。準mmWは、100ミリメートルの波長を有する3GHzの周波数まで下に広がることがある。超高周波(super high frequency:SHF)帯域は、3GHzと30GHzとの間に広がり、センチメートル波とも呼ばれる。mmW/準mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失及び比較的短い距離を有する。mmW基地局180及びUE182は、極めて大きい経路損失及び短い距離を補償するために、mmW通信リンク184を介したビームフォーミング(送信及び/又は受信)を利用し得る。更に、代替構成では、1つ又は複数の基地局102がまた、mmW又は準mmW及びビームフォーミングを使用して送信を行い得ることが理解されよう。したがって、上記の例示は例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが理解されるだろう。
【0037】
[0052] 送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集中させるための技法である。従来、ネットワークノード(例えば、基地局)は、RF信号をブロードキャストするとき、その信号を全ての方向で(全指向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングを用いて、ネットワークノードは、(送信ネットワークノードに対して)所与のターゲットデバイス(例えば、UE)がどこに位置するのかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向で投射し、それによって、(データレートの観点から)より高速かつより強力なRF信号を受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の指向性を変化させるために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つ又は複数の送信機の各々において、RF信号の位相及び相対振幅を制御することができる。例えば、ネットワークノードは、アンテナを実際に動かすことなく、異なる方向に向けるために「ステアリング」され得るRF波のビームを作り出すアンテナのアレイ(「フェーズドアレイ」又は「アンテナアレイ」とも呼ばれる)を使用し得る。詳細には、送信機からのRF電流が、適切な位相関係を伴って個々のアンテナに供給され、その結果、別個のアンテナからの電波が一緒に合わさって、望ましくない方向における放射を抑圧するように消去しながら所望の方向における放射を大きくする。
【0038】
[0053] 送信ビームは、ネットワークノード自体の送信アンテナが物理的にコロケートされているか否かにかかわらず、受信機(例えば、UE)には送信ビームが同じパラメータを有するように見えることを意味する、擬似コロケート(quasi-co-located)され得る。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(quasi-co-location:QCL)関係がある。具体的には、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号についてのいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号についての情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト、ドップラースプレッド、平均遅延、及び遅延拡散を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト及びドップラースプレッドを推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号のドップラーシフト及び平均遅延を推定することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、ソース基準RF信号を使用して、同じチャネルで送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定することができる。
【0039】
[0054] 受信ビームフォーミングにおいて、受信機は、受信ビームを使用して、所与のチャネル上で検出されるRF信号を増幅する。例えば、受信機は、特定の方向におけるアンテナのアレイの利得設定を増大させ、かつ/又は位相設定を調整して、その方向から受信されるRF信号を増幅する(例えば、その利得レベルを増大させる)ことができる。したがって、受信機がいくつかの方向においてビームフォーミングすると言われるとき、そのことは、その方向におけるビーム利得が他の方向に沿ったビーム利得に比べて高いこと、又はその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能な全ての他の受信ビームの、その方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。このことは、その方向から受信されるRF信号の、より強い受信信号強度(例えば、基準信号受信電力(reference signal received power:RSRP)、基準信号受信品質(reference signal received quality:RSRQ)、信号対干渉+雑音比(signal-to-interference-plus-noise ratio:SINR)など)をもたらす。
【0040】
[0055] 送信ビーム及び受信ビームは、空間的に関係していることがある。空間関係とは、第2の基準信号のための第2のビーム(例えば、送信ビーム又は受信ビーム)に対するパラメータが、第1の基準信号のための第1のビーム(例えば、受信ビーム又は送信ビーム)についての情報から導出され得ることを意味する。例えば、UEは、特定の受信ビームを使用して、基地局から基準ダウンリンク基準信号(例えば、同期信号ブロック(synchronization signal block:SSB))を受信し得る。UEは、次いで受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局にアップリンク基準信号(例えば、サウンディング基準信号(sounding reference signal:SRS))を送信するための送信ビームを形成することができる。
【0041】
[0056] 「ダウンリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビーム又は受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。例えば、基地局が基準信号をUEに送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それはダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成するエンティティに応じて、送信ビーム又は受信ビームのいずれかであり得る。例えば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0042】
[0057] 5Gでは、ワイヤレスノード(例えば、基地局102/180、UE104/182)が動作する周波数スペクトルは、複数の周波数範囲、すなわち、FR1(450~6000MHz)、FR2(24250~52600MHz)、FR3(52600MHz超)、及びFR4(FR1とFR2との間)に分割される。mmW周波数帯域は、一般に、FR2、FR3、及びFR4周波数範囲を含む。したがって、「mmW」及び「FR2」又は「FR3」又は「FR4」という用語は、一般に、互換的に使用されてよい。
【0043】
[0058] 5Gなどのマルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「プライマリキャリア」又は「アンカーキャリア」又は「プライマリサービングセル」又は「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「セカンダリキャリア」又は「セカンダリサービングセル」又は「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104/182によって利用されるプライマリ周波数(例えば、FR1)上で、かつUE104/182が初期無線リソース制御(radio resource control:RRC)接続確立プロシージャを実行するか又はRRC接続再確立プロシージャを開始するかのいずれかであるセル上で動作するキャリアである。プライマリキャリアは、全ての共通制御チャネル及びUE固有制御チャネルを搬送し、認可周波数の中のキャリアであり得る(しかしながら、常にそうであるとは限らない)。セカンダリキャリアは、UE104とアンカーキャリアとの間でRRC接続が確立されると構成され得、かつ追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(例えば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合、セカンダリキャリアは、無認可周波数におけるキャリアであり得る。プライマリアップリンクキャリアとプライマリダウンリンクキャリアの両方は、通常、UE固有であるので、セカンダリキャリアは、必要なシグナリング情報及び信号のみを含んでよく、例えば、UE固有であるシグナリング情報及び信号は、セカンダリキャリアの中に存在しなくてよい。このことは、セルの中の異なるUE104/182が異なるダウンリンクプライマリキャリアを有してもよいことを意味する。同じことがアップリンクプライマリキャリアに当てはまる。ネットワークは、任意のUE104/182のプライマリキャリアをいつでも変更することができる。このことは、例えば、異なるキャリア上での負荷を分散させるために行われる。(PCell又はSCellにかかわらず)「サービングセル」は、いくつかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は互換的に使用され得る。
【0044】
[0059] 例えば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つはアンカーキャリア(又は「PCell」)であってもよく、マクロセル基地局102及び/又はmmW基地局180によって利用される他の周波数はセカンダリキャリア(「SCell」)であってもよい。複数のキャリアの同時送信及び/又は同時受信は、UE104/182がそのデータ送信レート及び/又はデータ受信レートを著しく高めることを可能にする。例えば、マルチキャリアシステムにおけるアグリゲートされた2つの20MHzキャリアは、理論上は、単一の20MHzキャリアによって達成されるデータレートと比較してデータレートの2倍の増加(すなわち、40MHz)につながることになる。
【0045】
[0060] ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と、及び/又はmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信することのある、UE164を更に含んでもよい。例えば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCell及び1つ又は複数のSCellをサポートしてよく、mmW基地局180は、UE164のために1つ又は複数のSCellをサポートしてよい。
【0046】
[0061] 図1の例では、1つ又は複数の地球周回衛星測位システム(satellite positioning system:SPS)スペースビークル(space vehicle:SV)112(例えば、衛星)は、図示したUE(簡単にするために単一のUE104として図1に示す)のうちのいずれかのためのロケーション情報の独立したソースとして使用され得る。UE104は、SV112からのジオロケーション情報を導出するためのSPS信号124を受信するように特に設計された1つ又は複数の専用SPS受信機を含んでよい。SPSは、通常、送信機から受信される信号(例えば、SPS信号124)に少なくとも部分的に基づいて、受信機(例えば、UE104)が地球上又は地球の上方のそれらの位置を決定することを可能にするように配置された、送信機のシステム(例えば、SV112)を含む。そのような送信機は、通常、設定されたチップ数の反復する擬似ランダム雑音(pseudo-random noise:PN)コードを用いてマークされた信号を送信する。通常はSV112の中に位置するが、送信機は、時々、地上ベースの制御局、基地局102、及び/又は他のUE104上に位置することがある。
【0047】
[0062] SPS信号124の使用は、1つ又は複数の世界的及び/又は地域的なナビゲーション衛星システムを伴う使用に関連し得るか、又はそうした使用のために別のやり方で有効化され得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(satellite-based augmentation system:SBAS)によって増補され得る。例えば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(Wide Area Augmentation System:WAAS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(European Geostationary Navigation Overlay Service:EGNOS)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(Multi-functional Satellite Augmentation System:MSAS)、全地球測位システム(Global Positioning System:GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーション、又はGPS及びジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GPS and Geo Augmented Navigation system:GAGAN)などの、完全性情報、差分補正などを提供するオーグメンテーションシステムを含んでよい。したがって、本明細書で使用するSPSは、1つ又は複数の世界的及び/又は地域的なナビゲーション衛星システム及び/又はオーグメンテーションシステムの任意の組み合わせを含んでよく、SPS信号124は、SPS、SPSのような信号、及び/又はそのような1つ若しくは複数のSPSに関連する他の信号を含んでよい。
【0048】
[0063] ワイヤレス通信システム100は、1つ又は複数のデバイス間(device-to-device:D2D)ピアツーピア(peer-to-peer:P2P)リンク(「サイドリンク」と呼ばれる)を介して1つ又は複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つ又は複数のUEを更に含んでよい。図1の例では、UE190は、基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとの(例えば、UE190がそれを通じてセルラー接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク192、及びWLAN AP150に接続されたWLAN STA152との(UE190がそれを通じてWLANベースのインターネット接続を間接的に取得することがある)D2D P2Pリンク194を有する。一例では、D2D P2Pリンク192及び194は、LTEダイレクト(LTE Direct:LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi Direct:WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)などの、よく知られている任意のD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0049】
[0064] 図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。例えば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン(Cプレーン)機能214(例えば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、及びユーザプレーン(Uプレーン)機能212(例えば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(user plane interface:NG-U)213及び制御プレーンインターフェース(control plane interface:NG-C)215は、gNB222を5GC210に、詳細には、それぞれ、ユーザプレーン機能212及び制御プレーン機能214に接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215及びユーザプレーン機能212へのNG-U213を介して、5GC210にも接続されてもよい。更に、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信してもよい。いくつかの構成では、次世代RAN(NG-RAN)220は、1つ又は複数のgNB222を有してよいが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つ又は複数を含む。gNB222又はng-eNB224のいずれか(又は、その両方)は、1つ又は複数のUE204(例えば、本明細書で説明するUEのうちのいずれか)と通信し得る。
【0050】
[0065] 別の任意選択的な態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにまたがる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されることが可能であり、又は代替として、各々が単一のサーバに相当してもよい。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク5GC210を介して、及び/又はインターネット(図示せず)を介して、ロケーションサーバ230に接続できるUE204のための、1つ又は複数のロケーションサービスをサポートするように構成されてもよい。更に、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に組み込まれてもよく、又は代わりに、コアネットワークの外部にあってもよい(例えば、相手先ブランド製造(OEM)サーバ又はサービスサーバなどの、サードパーティサーバ)。
【0051】
[0066] 図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。(図2Aの中の5GC210に対応し得る)5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function:AMF)264によって提供される制御プレーン機能、並びにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。AMF264の機能は、登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、合法的傍受、1つ又は複数のUE204(例えば、本明細書で説明するUEのうちのいずれか)とセッション管理機能(SMF)266との間でのセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポート、SMメッセージをルーティングするための透過型プロキシサービス、アクセス認証及びアクセス許可、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間でのショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポート、並びにセキュリティアンカー機能性(SEAF)を含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(authentication server function:AUSF)(図示せず)及びUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間鍵を受信する。UMTS(ユニバーサルモバイル電気通信システム(universal mobile telecommunications system))加入者識別モジュール(UMTS subscriber identity module:USIM)に基づく認証の場合には、AMF264はAUSFからセキュリティマテリアルを取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(security context management:SCM)を含む。SCMは、アクセスネットワーク固有鍵を導出するためにSCMが使用する鍵をSEAFから受信する。AMF264の機能性はまた、規制上のサービスのためのロケーションサービス管理、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、NG-RAN220とLMF270との間でのロケーションサービスメッセージのためのトランスポート、発展型パケットシステム(EPS)と相互作用するためのEPSベアラ識別子割り振り、及びUE204モビリティイベント通知を含む。加えて、AMF264は、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト(Third Generation Partnership Project))アクセスネットワークのための機能もサポートする。
【0052】
[0067] UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/RAT間モビリティのためのアンカーポイントとして働くこと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータ単位(PDU)セッションポイントとして働くこと、パケットのルーティング及び転送を行うこと、パケット検査、ユーザプレーンポリシー規則施行(例えば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)、合法的傍受(ユーザプレーン収集)、トラフィック使用報告、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)処理(例えば、アップリンク/ダウンリンクレート実施、ダウンリンクにおける反射型QoSマーキング)、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)からQoSフローへのマッピング)、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルのパケットマーキング、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガリング、並びに1つ又は複数の「エンドマーカー」をソースRANノードへ送ること及び転送することを含む。UPF262はまた、UE204と、SLP272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーン上でのロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0053】
[0068] SMF266の機能は、セッション管理、UEインターネットプロトコル(Internet protocol:IP)アドレス割り振り及び管理、ユーザプレーン機能の選択及び制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー施行及びQoSの一部の制御、並びにダウンリンクデータ通知を含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0054】
[0069] 別の任意選択的な態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがあるLMF270を含んでよい。LMF270は、複数の別個のサーバ(例えば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにまたがる異なるソフトウェアモジュールなど)として実装されることが可能であり、又は代替として、各々が単一のサーバに相当してもよい。LMF270は、コアネットワーク、5GC260を介して、及び/又はインターネット(図示せず)を介して、LMF270に接続することができるUE204のための、1つ又は複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(例えば、音声又はデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェース及びプロトコルを使用して)制御プレーン上でAMF264、NG-RAN220、及びUE204と通信し得、SLP272は、(例えば、伝送制御プロトコル(TCP)及び/又はIPのような音声及び/又はデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーン上でUE204及び外部クライアント(図2Bに図示せず)と通信し得る。
【0055】
[0070] ユーザプレーンインターフェース263及び制御プレーンインターフェース265は、5GC260を、詳細にはUPF262及びAMF264を、それぞれ、NG-RAN220の中の1つ又は複数のgNB222及び/又はng-eNB224に接続する。gNB222及び/又はng-eNB224とAMF264との間のインターフェースは、「N2」インターフェースと呼ばれ、gNB222及び/又はng-eNB224とUPF262との間のインターフェースは、「N3」インターフェースと呼ばれる。NG-RAN220のgNB222及び/又はng-eNB224は、「Xn-C」インターフェースと呼ばれるバックホール接続223を介して互いに直接通信し得る。gNB222及び/又はng-eNB224のうちの1つ又は複数は、「Uu」インターフェースと呼ばれるワイヤレスインターフェースを介して1つ又は複数のUE204と通信し得る。
【0056】
[0071] gNB222の機能性は、gNB中央ユニット(gNB-CU)226と1つ又は複数のgNB分散ユニット(gNB-DU)228との間で分割される。gNB-CU226と1つ又は複数のgNB-DU228との間のインターフェース232は、「F1」インターフェースと呼ばれる。gNB-CU226は、gNB-DU228に排他的に割り振られるそれらの機能を除いて、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などの基地局機能を含む、論理ノードである。より詳細には、gNB-CU226は、gNB222の無線リソース制御(RRC)、サービスデータ適合プロトコル(SDAP)、及びパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルをホストする。gNB-DU228は、gNB222の無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)、及び物理(PHY)レイヤをホストする論理ノードである。その動作はgNB-CU226によって制御される。1つのgNB-DU228が、1つ又は複数のセルをサポートすることができ、1つのセルが、ただ1つのgNB-DU228によってサポートされる。したがって、UE204は、RRC、SDAP、及びPDCPレイヤを介してgNB-CU226と、並びにRLC、MAC、及びPHYレイヤを介してgNB-DU228と通信する。
【0057】
[0072] 図3A図3B、及び図3Cは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、デバイス302(本明細書に記載されたUEのいずれかに対応し、したがって、UE302とも称され得る)、デバイス304(本明細書に記載された基地局又はRISのいずれかに対応し、したがって、BS304又はRIS304とも称され得る)、及びデバイス306(ロケーションサーバ230及びLMF270を含む、本明細書に記載のネットワーク機能のいずれかに対応又はそれらを具現化することができ、したがって、ネットワークエンティティ306、LS306、又はLMF306とも呼ばれてもよく、あるいは、プライベートネットワークなど、図2A及び図2Bに示すNG-RAN220及び/又は5GC210/260インフラストラクチャから独立していてもよい)に組み込まれ得るいくつかの例示的な構成要素(対応するブロックによって表わされる)を図示する。図3Bに示されるデバイス、又はその簡略版は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)であってもよい。これらの構成要素は、異なる実装形態で(例えば、ASICで、システムオンチップ(SoC)で、など)異なるタイプの装置において実装され得ることが、理解されるだろう。図示された構成要素はまた、通信システムの中の他の装置に組み込まれてもよい。例えば、システムの中の他の装置が、同様の機能を提供するために、説明された構成要素と同様の構成要素を含んでもよい。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つ又は複数を含んでもよい。例えば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作すること、及び/又は異なる技術を介して通信することを可能にする複数のトランシーバ構成要素を含んでもよい。
【0058】
[0073] UE302及び基地局304は、各々、1つ又は複数のワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310及び350を含み、それぞれNRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つ又は複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信することを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310及び350は、各々、対象のワイヤレス通信媒体(例えば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(例えば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つ又は複数のアンテナ316及び356に接続され得る。WWANトランシーバ310及び350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318及び358(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、また反対に、それぞれ、信号318及び358(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成されてもよい。特に、WWANトランシーバ310及び350は、それぞれ、信号318及び358を送信及び符号化するために、それぞれ、1つ又は複数の送信機314及び354を含み、それぞれ、信号318及び358を受信及び復号するために、それぞれ、1つ又は複数の受信機312及び352を含む。
【0059】
[0074] UE302及び基地局304はまた、各々、少なくともいくつかの場合には、それぞれ1つ又は複数の短距離ワイヤレストランシーバ320及び360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、それぞれ、1つ又は複数のアンテナ326及び366に接続されてよく、対象のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(例えば、WiFi、LTE-D、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC)、車両環境用ワイヤレスアクセス(WAVE:wireless access for vehicular environments)、近距離無線通信(NFC)など)を介して他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、同調させるための手段、送信することを控えるための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328及び368(例えば、メッセージ、指示、情報など)を送信及び符号化するために、また反対に、それぞれ、信号328及び368(例えば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信及び復号するために、様々に構成されてもよい。特に、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、それぞれ、信号328及び368を送信及び符号化するために、それぞれ、1つ又は複数の送信機324及び364を含み、それぞれ、信号328及び368を受信及び復号するために、それぞれ、1つ又は複数の受信機322及び362を含む。具体例として、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360は、WiFiトランシーバ、Bluetooth(登録商標)トランシーバ、Zigbee(登録商標)及び/若しくはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、又は車車間(V2V)及び/若しくはビークルツーエブリシング(V2X)トランシーバであってよい。
【0060】
[0075] UE302及び基地局304はまた、少なくとも場合によっては、衛星測位システム(SPS)受信機330及び370を含む。SPS受信機330及び370は、1つ又は複数のアンテナ336及び376にそれぞれ接続されてもよく、全地球測位システム(GPS)信号、全地球航法衛星システム(GLONASS)信号、Galileo信号、Beidou信号、インド地域航法衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)など、SPS信号338及び378をそれぞれ受信する及び/又は測定するための手段を提供してもよい。SPS受信機330及び370は、SPS信号338及び378をそれぞれ受信及び処理するための任意の適したハードウェア及び/又はソフトウェアを備えてもよい。SPS受信機330及び370は、その他のシステムからの情報及び動作を適宜に要求し、任意の好適なSPSアルゴリズムによって取得された測定値を使用して、UE302及び基地局304の位置を決定するために必要な計算を実行する。
【0061】
[0076] 基地局304及びネットワークエンティティ306は各々、他のネットワークエンティティ(例えば、他の基地局304、他のネットワークエンティティ306)と通信するための手段(例えば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する、それぞれ、1つ又は複数のネットワークトランシーバ380及び390を含む。例えば、基地局304は、1つ又は複数の有線又はワイヤレスのバックホールリンクを介して他の基地局304又はネットワークエンティティ306と通信するための、1つ又は複数のネットワークトランシーバ380を採用し得る。別の例として、ネットワークエンティティ306は、1つ又は複数の有線若しくはワイヤレスのバックホールリンクを介して1つ又は複数の基地局304と、又は1つ又は複数の有線若しくはワイヤレスのコアネットワークインターフェースを介して他のネットワークエンティティ306と通信するための、1つ又は複数のネットワークトランシーバ390を採用し得る。
【0062】
[0077] トランシーバは、有線リンク又はワイヤレスリンクを介して通信するように構成され得る。(有線トランシーバ又はワイヤレストランシーバにかかわらず)トランシーバは、送信機回路構成(例えば、送信機314、324、354、364)及び受信機回路構成(例えば、受信機312、322、352、362)を含む。トランシーバは、いくつかの実装形態では、(例えば、単一のデバイスの中で送信機回路構成及び受信機回路構成を具現する)集積デバイスであってよく、いくつかの実装形態では、別個の送信機回路構成及び別個の受信機回路構成を備えてよく、又は他の実装形態では、他の方法で具現されてもよい。有線トランシーバ(例えば、いくつかの実装形態におけるネットワークトランシーバ380及び390)の送信機回路構成及び受信機回路構成は、1つ又は複数の有線ネットワークインターフェースポートに結合され得る。ワイヤレス送信機回路構成(例えば、送信機314、324、354、364)は、本明細書で説明するように、それぞれの装置(例えば、UE302、基地局304)が送信「ビームフォーミング」を実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、又はそれに結合されてもよい。同様に、ワイヤレス受信機回路構成(例えば、受信機312、322、352、362)は、本明細書で説明するように、それぞれの装置(例えば、UE302、基地局304)が受信ビームフォーミングを実行することを可能にするアンテナアレイなどの、複数のアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を含んでよく、又はそれに結合されてもよい。一態様では、送信機回路構成及び受信機回路構成は、それぞれの装置が所与の時間において受信又は送信のみができ、同じ時間においてその両方はできないような、複数の同じアンテナ(例えば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。ワイヤレストランシーバ(例えば、WWANトランシーバ310及び350、短距離ワイヤレストランシーバ320及び360)はまた、様々な測定を実行するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを含んでよい。
【0063】
[0078] 本明細書で使用する様々なワイヤレストランシーバ(例えば、いくつかの実装形態における、トランシーバ310、320、350、及び360、並びにネットワークトランシーバ380及び390)及び有線トランシーバ(例えば、いくつかの実装形態における、ネットワークトランシーバ380及び390)は、一般に、「トランシーバ」、「少なくとも1つのトランシーバ」、又は「1つ又は複数のトランシーバ」として特徴付けられてよい。したがって、特定のトランシーバが有線トランシーバであるのか、ワイヤレストランシーバであるのかは、実施される通信のタイプから推論され得る。例えば、ネットワークデバイス又はサーバの間のバックホール通信は、一般に、有線トランシーバを介したシグナリングに関係するが、UE(例えば、UE302)と基地局(例えば、基地局304)との間のワイヤレス通信は、一般に、ワイヤレストランシーバを介したシグナリングに関係する。
【0064】
[0079] UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306はまた、本明細書で開示されるような動作と連携して使用され得る他の構成要素を含む。UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306は、それぞれ、例えば、ワイヤレス通信に関係する機能を提供するために、及び他の処理機能を提供するために、1つ又は複数のプロセッサ332、384及び394を含む。したがって、プロセッサ332、384、及び394は、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、指示するための手段などの処理手段を備えることができる。一態様において、プロセッサ332、384、及び394は、例えば、1つ又は複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイス若しくは処理回路、又はそれらの様々な組み合わせを含むことができる。
【0065】
[0080] UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(例えば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを指示する情報)を維持するために、(例えば、各々メモリデバイスを含む)メモリ340、386、及び396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。したがって、メモリ340、386、及び396は、記憶手段、検索手段、維持手段等を備えることができる。場合によっては、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306は、AoD構成要素342、388、及び398をそれぞれ含み得る。AoD構成要素342、388、及び398は、プロセッサ332、384、及び394のそれぞれの一部である又はそれらに結合されるハードウェア回路であってもよく、プロセッサは、実行されたときに、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306に、本明細書に記載される機能を果たさせる。他の態様において、AoD構成要素342、388、及び398は、プロセッサ332、384、及び394の外部にあってもよい(例えば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、AoD構成要素342、388、及び398は、メモリ340、386、及び396にそれぞれ記憶されるメモリモジュールであってもよく、メモリモジュールは、プロセッサ332、384、及び394(又はモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたときに、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306に、本明細書に記載される機能を果たさせる。図3Aは、例えば、1つ又は複数のWWANトランシーバ310、メモリ340、1つ又は複数のプロセッサ332、又はそれらの任意の組み合わせの一部であってもよい、あるいはスタンドアロン構成要素であってもよい、AoD構成要素342の想定し得る位置を示す。図3Bは、例えば、1つ又は複数のWWANトランシーバ350、メモリ386、1つ又は複数のプロセッサ384、又はそれらの任意の組み合わせの一部であってもよい、あるいはスタンドアロン構成要素であってもよい、AoD構成要素388の想定し得る位置を示す。図3Cは、例えば、1つ又は複数のネットワークトランシーバ390、メモリ396、1つ又は複数のプロセッサ394、又はそれらの任意の組み合わせの一部であってもよい、あるいはスタンドアロン構成要素であってもよい、AoD構成要素398の想定し得る位置を示す。
【0066】
[0081] UE302は、1つ又は複数のWWANトランシーバ310、1つ又は複数の短距離ワイヤレストランシーバ320、及び/又はSPS受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動及び/又は配向情報を検知又は検出するための手段を提供するために、1つ又は複数のプロセッサ332に結合された1つ又は複数のセンサ344を含み得る。例として、センサ344は、加速度計(例えば、微小電子機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサ(例えば、コンパス)、高度計(例えば、気圧高度計)、及び/又は任意の他のタイプの動き検出センサを含んでもよい。更に、センサ344は、複数の異なるタイプのデバイスを含んでもよく、動き情報を提供するためにそれらの出力を組み合わせてもよい。例えば、センサ344は、2次元(2D)及び/又は3次元(3D)座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサとの組み合わせを使用し得る。
【0067】
[0082] 加えて、UE302は、ユーザに表示(例えば、音響表示及び/又は視覚表示)を提供するための、かつ/又は(例えば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの感知デバイスのユーザ作動時などに)ユーザ入力を受け取るための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304及びネットワークエンティティ306もまた、ユーザインターフェースを含んでもよい。
【0068】
[0083] より詳細に1つ又は複数のプロセッサ384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットがプロセッサ384に提供され得る。1つ又は複数のプロセッサ384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。1つ又は複数のプロセッサ384は、システム情報(例えば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスト、RRC接続制御(例えば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、及びRRC接続解放)、RAT間モビリティ、及びUE測定報告のための測定構成と関連付けられたRRCレイヤ機能;ヘッダの圧縮/解凍、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)、及びハンドオーバサポート機能に関連するPDCPレイヤ機能;上位レイヤPDUの転送、自動再送要求(ARQ)による誤り訂正、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメント化、及び再組み立て、RLCデータPDUの再セグメント化、及びRLCデータPDUの並べ替えに関連するRLCレイヤ機能;並びに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、スケジューリング情報報告、誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先順位付けに関連するMACレイヤ機能、を提供してもよい。
【0069】
[0084] 送信機354及び受信機352は、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上での誤り検出、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)符号化/復号、インターリービング、レートマッチング、物理チャネル上へのマッピング、物理チャネルの変調/復調、及びMIMOアンテナ処理を含んでもよい。送信機354は、様々な変調方式(例えば、二位相偏移変調(BPSK)、四位相偏移変調(QPSK)、M位相偏移変調(M-PSK)、M相直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングを扱う。次いで、符号化され変調されたシンボルは、並列ストリームに分割され得る。次いで、各ストリームは、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間領域及び/又は周波数領域において基準信号(例えば、パイロット)と多重化され、次いで逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して一緒に合成されて、時間領域OFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成し得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、符号化及び変調方式を決定するために、並びに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信された基準信号及び/又はチャネル状態フィードバックから導出され得る。次いで、各空間ストリームは、1つ又は複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0070】
[0085] UE302において、受信機312は、そのそれぞれのアンテナ316を通じて信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つ又は複数のプロセッサ332に提供する。送信機314及び受信機312は、様々な信号処理機能に関連付けられたレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に向けられた任意の空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実行し得る。複数の空間ストリームがUE302に向けられている場合、それらは受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。次いで、受信機312は、高速フーリエ変換(FFT)を使用してOFDMシンボルストリームを時間領域から周波数領域に変換する。周波数領域信号は、OFDM信号のサブキャリアごとに別個のOFDMシンボルストリームを含む。各サブキャリア上のシンボル、及び基準信号は、基地局304によって送信された最も可能性の高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元及び復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって計算されたチャネル推定値に基づき得る。次いで、軟判定は、復号及びデインターリーブされて、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータ及び制御信号を復元する。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)及びレイヤ2(L2)機能を実装する1つ又は複数のプロセッサ332に提供される。
【0071】
[0086] アップリンクでは、1つ又は複数のプロセッサ332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つ又は複数のプロセッサ332はまた、誤り検出を担当する。
【0072】
[0087] 基地局304によるダウンリンク送信に関連して説明した機能と同様に、1つ又は複数のプロセッサ332は、システム情報(例えば、MIB、SIB)取得、RRC接続、及び測定報告に関連するRRCレイヤ機能;ヘッダ圧縮/解凍、及びセキュリティに関連するPDCPレイヤ機能(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証);上位レイヤPDUの転送、ARQによる誤り訂正、RLC SDUの連結、セグメント化、及び再組み立て、RLCデータPDUの再セグメント化、及びRLCデータPDUの並べ替えに関連するRLCレイヤ機能;並びに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化、TBからのMAC SDUの逆多重化、スケジューリング情報報告、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)による誤り訂正、優先度処理、及び論理チャネル優先順位付けに関連するMACレイヤ機能、を提供する。
【0073】
[0088] 基地局304によって送信された基準信号又はフィードバックからチャネル推定器によって導出されたチャネル推定値は、適切な符号化及び変調方式を選択するために、かつ空間処理を容易にするために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームを用いてRFキャリアを変調し得る。
【0074】
[0089] アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明された方法と同様の方法で基地局304において処理される。受信機352は、そのそれぞれのアンテナ356を通じて信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つ又は複数のプロセッサ384に提供する。
【0075】
[0090] アップリンクでは、1つ又は複数のプロセッサ384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つ又は複数のプロセッサ384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。1つ又は複数のプロセッサ384は誤り検出も担当する。
【0076】
[0091] 便宜上、UE302、基地局304、及び/又はネットワークエンティティ306は、図3A図3B、及び図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示された構成要素は、異なる設計では異なる機能を有し得ることが理解されよう。詳細には、図3A図3Cにおける様々な構成要素は、代替構成では任意選択的であり、様々な態様は、設計選択、コスト、デバイスの使用、又は他の考慮事項に起因して変わることがある構成を含む。例えば、図3Aの事例において、UE302の特定の実装形態は、WWANトランシーバ310を省略してよく(例えば、ウェアラブルデバイス又はタブレットコンピュータ又はPC又はラップトップは、セルラー機能を伴わずにWi-Fi及び/又はBluetooth機能を有してよい)、又は短距離ワイヤレストランシーバ320を省略してよく(例えば、セルラー専用など)、又はSPS受信機330を省略してよく、又はセンサ344を省略してよく、以下同様である。別の例では、図3Bの事例において、基地局304の特定の実装形態は、WWANトランシーバ350を省略してよく(例えば、セルラー機能を伴わないWi-Fi「ホットスポット」アクセスポイント)、又は短距離ワイヤレストランシーバ360を省略してよく(例えば、セルラー専用など)、又はSPS受信機370を省略してよく、以下同様である。簡潔のために、様々な代替構成の例示は本明細書で提供されないが、当業者に容易に理解可能であるはずである。
【0077】
[0092] UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、及び392を介して互いに通信可能に結合され得る。一態様では、データバス334、382、及び392は、それぞれ、UE302、基地局304、及びネットワークエンティティ306の通信インターフェースを形成するか、又はそれらの一部であり得る。例えば、様々な論理エンティティが同じデバイスの中で具現される場合(例えば、同じ基地局304の中に組み込まれたgNB及びロケーションサーバ機能性)、データバス334、382、及び392は、それらの間の通信を提供し得る。
【0078】
[0093] 図3A図3B、及び図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図3A図3B、及び図3Cの構成要素は、例えば、1つ又は複数のプロセッサ及び/又は(1つ又は複数のプロセッサを含み得る)1つ又は複数のASICなど、1つ又は複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報又は実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用してもよく、かつ/又はそれを組み込んでもよい。例えば、ブロック310~346によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)UE302のプロセッサ及びメモリ構成要素によって実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)基地局304のプロセッサ及びメモリ構成要素によって実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部又は全てが、(例えば、適切なコードの実行によって及び/又はプロセッサ構成要素の適切な構成によって)ネットワークエンティティ306のプロセッサ及びメモリ構成要素によって実装され得る。簡単にするために、本明細書では、様々な動作、行動、及び/又は機能が、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」実行されるものなどとして説明される。しかしながら、理解されるように、そのような動作、行動、及び/又は機能は、実際には、プロセッサ332、384、394、トランシーバ310、320、350、及び360、メモリ340、386、及び396、AoD構成要素342、388、及び398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素又は構成要素の組み合わせによって実行されてもよい。
【0079】
[0094] いくつかの設計では、ネットワークエンティティ306は、コアネットワーク構成要素として実装されてよい。他の設計では、ネットワークエンティティ306は、セルラーネットワークインフラストラクチャ(例えば、NG RAN220及び/又は5GC210/260)のネットワーク事業者又は運用とは別個であってよい。例えば、ネットワークエンティティ306は、基地局304を介してUE302と通信するように、又は(例えば、WiFiなどの非セルラー通信リンクを介して)基地局304から独立して構成され得る、プライベートネットワークの構成要素であってよい。
【0080】
[0095] ネットワークノード(例えば、基地局及びUE)の間でのダウンリンク送信及びアップリンク送信をサポートするために、様々なフレーム構造が使用され得る。図4A図4Dは、本開示の態様による例示的なフレーム構造及びフレーム構造内のチャネルを示す図である。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造及び/又は異なるチャネルを有してよい。
【0081】
[0096] 図4Aは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造の一例を示す図400である。LTE及びいくつかの事例におけるNRは、ダウンリンク上でOFDMを、またアップリンク上でシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上でOFDMを使用するというオプションも同じく有する。OFDM及びSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアは、データで変調され得る。一般に、変調シンボルは、周波数領域においてOFDMを用いて、また時間領域においてSC-FDMを用いて送られる。隣接するサブキャリアの間の間隔は、固定されていてもよく、サブキャリアの総数(K)は、システム帯域幅に依存してもよい。例えば、サブキャリアの間隔は15キロヘルツ(kHz)であってよく、最小リソース割り振り(リソースブロック)は12本のサブキャリア(すなわち、180kHz)であってよい。したがって、公称FFTサイズは、それぞれ、1.25、2.5、5、10、又は20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、128、256、512、1024、又は2048に等しくてもよい。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分されてよい。例えば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーしてよく、それぞれ、1.25、2.5、5、10、又は20MHzのシステム帯域幅に対して、1、2、4、8、又は16個のサブバンドがあり得る。
【0082】
[0097] LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔(SCS)、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは、複数のヌメロロジー(μ)をサポートしてよく、例えば、15kHz(μ=0)、30kHz(μ=1)、60kHz(μ=2)、120kHz(μ=3)、及び240kHz(μ=4)の、又はそれを超えるサブキャリア間隔が利用可能であってよい。各サブキャリア間隔において、スロット当たり14個のシンボルがある。15kHzのSCS(μ=0)の場合、サブフレーム当たり1つのスロット、すなわち、フレーム当たり10個のスロットがあり、スロット持続時間は1ミリ秒(ms)であり、シンボル持続時間は66.7マイクロ秒(μs)であり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は50である。30kHzのSCS(μ=1)の場合、サブフレーム当たり2つのスロット、すなわち、フレーム当たり20個のスロットがあり、スロット持続時間は0.5msであり、シンボル持続時間は33.3μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は100である。60kHzのSCS(μ=2)の場合、サブフレーム当たり4つのスロット、すなわち、フレーム当たり40個のスロットがあり、スロット持続時間は0.25msであり、シンボル持続時間は16.7μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は200である。120kHzのSCS(μ=3)の場合、サブフレーム当たり8つのスロット、すなわち、フレーム当たり80個のスロットがあり、スロット持続時間は0.125msであり、シンボル持続時間は8.33μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は400である。240kHzのSCS(μ=4)の場合、サブフレーム当たり16個のスロット、すなわち、フレーム当たり160個のスロットがあり、スロット持続時間は0.0625msであり、シンボル持続時間は4.17μsであり、FFTサイズが4Kの最大公称システム帯域幅(MHz単位)は800である。
【0083】
[0098] 図4A図4Dの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間領域において、10msフレームは、各々が1msの等しくサイズ決定された10個のサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。図4A図4Dでは、時間は水平方向に(X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(又は減少する)。
【0084】
[0099] タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用されてもよく、各タイムスロットは、周波数領域において1つ又は複数の時間並行のリソースブロック(RB)(物理RB(PRB)とも呼ばれる)を含む。リソースグリッドは、複数のリソースエレメント(RE)に更に分割される。REは、時間領域において1シンボル長に、また周波数領域において1個のサブキャリアに対応し得る。図4A図4Dのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREを得るために、周波数領域において12本の連続するサブキャリアを、かつ時間領域において7個の連続するシンボルを含んでよい。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計で72個のREを得るために、周波数領域において12本の連続するサブキャリアを、かつ時間領域において6個の連続するシンボルを含んでよい。各REによって搬送されるビット数は、変調方式に依存する。
【0085】
[0100] REのうちのいくつかは、ダウンリンク基準(パイロット)信号(DL-RS)を搬送する。DL-RSは、測位基準信号(PRS)、トラッキング基準信号(TRS)、位相トラッキング基準信号(PTRS)、セル特有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DMRS)、プライマリ同期信号(PSS)、セカンダリ同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)等を含み得る。図4Aは、PRS(「R」と標示される)を搬送するREの位置の例を例示する。
【0086】
[0101] PRSの送信のために使用されるリソースエレメント(RE)の集合体は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソースエレメントの集合は、周波数領域において複数のPRBに、また時間領域においてスロット内の(1個以上などの)「N個の」連続するシンボルにまたがることができる。時間領域における所与のOFDMシンボルの中で、PRSリソースは周波数領域において連続するPRBを占有する。
【0087】
[0102] 所与のPRB内でのPRSリソースの送信は、特定のコム(comb)サイズ(「コム密度」とも呼ばれる)を有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(又は、周波数/トーン間隔)を表す。具体的には、コムサイズ「N」の場合、PRSはPRBのシンボルのN本ごとのサブキャリアにおいて送信される。例えば、コム4の場合、PRSリソース構成のシンボルごとに、(サブキャリア0、4、8などの)4本ごとのサブキャリアに対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、DL-PRSに対してコム2、コム4、コム6、及びコム12というコムサイズがサポートされる。図4Aは、コム6(6つのシンボルにまたがる)用の例示的PRSリソース構成を示す。すなわち、影付きのRE(「R」と標示される)の位置はコム6 PRSリソース構成を示す。
【0088】
[0103] 現在、DL-PRSリソースは、周波数領域全体に千鳥状パターンを伴ってスロット内の2、4、6、又は12個の連続するシンボルにまたがり得る。DL-PRSリソースは、スロットの、上位レイヤが構成した任意のダウンリンクシンボル又はフレキシブル(FL)シンボルの中に構成され得る。所与のDL-PRSリソースの全てのREに対して、一定のリソースエレメント単位エネルギー(EPRE:energy per resource element)があり得る。以下は、2、4、6、及び12個のシンボルにわたるコムサイズ2、4、6、及び12に対する、シンボルからシンボルまでの周波数オフセットである。2シンボルコム2:{0,1};4シンボルコム2:{0,1,0,1};6シンボルコム2:{0,1,0,1,0,1};12シンボルコム2:{0,1,0,1,0,1,0,1,0,1,0,1};4シンボルコム4:{0,2,1,3};12シンボルコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3};6シンボルコム6:{0,3,1,4,2,5};12シンボルコム6:{0,3,1,4,2,5,0,3,1,4,2,5};及び12シンボルコム12:{0,6,3,9,1,7,4,10,2,8,5,11}。
【0089】
[0104] 「PRSリソースセット」とは、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、同じTRPと関連付けられる。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(TRP IDによって識別される)特定のTRPと関連付けられる。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、スロットにわたって同じ周期性、共通のミューティングパターン構成、及び(「PRS-ResourceRepetitionFactor」などの)同じ反復係数を有する。周期性とは、最初のPRSインスタンスの最初のPRSリソースの最初の反復から、次のPRSインスタンスの同じ最初のPRSリソースの同じ最初の反復までの時間である。周期性は、μ=0、1、2、3であって、2^μ*{4、5、8、10、16、20、32、40、64、80、160、320、640、1280、2560、5120、10240}スロットから選択される長さを有してよい。反復係数は、{1、2、4、6、8、16、32}スロットから選択される長さを有し得る。
【0090】
[0105] PRSリソースセットの中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(又は、ビームID)と関連付けられる(ここで、TRPは1つ又は複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは異なるビーム上で送信されてよく、したがって、「PRSリソース」又は単に「リソース」、また「ビーム」とも呼ばれることもある。このことは、PRSがその上で送信されるTRP及びビームがUEに知られているかどうかについていかなる意味合いも有しないことに、留意されたい。
【0091】
[0106] 「PRSインスタンス」又は「PRSオケージョン」とは、PRSが送信されるものと予想される周期的に反復される(1つ又は複数の連続するスロットのグループなどの)時間ウィンドウの1つのインスタンスである。PRSオケージョンはまた、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、又は単に「オケージョン」、「インスタンス」、若しくは「反復」と呼ばれることもある。
【0092】
[0107] 「測位周波数レイヤ」(単に「周波数レイヤ」とも呼ばれる)とは、いくつかのパラメータに対して同じ値を有する1つ又は複数のTRPにわたる1つ又は複数のPRSリソースセットの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔及びサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(PDSCHに対してサポートされる全てのヌメロロジーがPRSに対してもサポートされることを意味する)、同じPoint A、同じ値のダウンリンクPRS帯域幅、同じ開始PRB(及び、中心周波数)、及び同じコムサイズを有する。Point Aパラメータは、パラメータ「ARFCN-ValueNR」(ただし、「ARFCN」は「絶対無線周波数チャネル番号(absolute radio-frequency channel number)」を表す)の値を取り、送信及び受信のために使用される1対の物理無線チャネルを指定する識別子/コードである。ダウンリンクPRS帯域幅は4PRBという粒度を有してもよく、最小で24PRBであり最大で272PRBである。現在、最大で4つの周波数レイヤが定義されており、周波数レイヤごとにTRP当たり最大で2つのPRSリソースセットが構成され得る。
【0093】
[0108] 周波数レイヤの概念は、いくぶんコンポーネントキャリア及び帯域幅部分(BWP)の概念のようであるものの、コンポーネントキャリア及びBWPはデータチャネルを送信するために1つの基地局(又は、マクロセル基地局及びスモールセル基地局)によって使用されるが、周波数レイヤはPRSを送信するためにいくつかの(通常は3つ以上の)基地局によって使用されるという点で異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッションの間などに、UEがその測位能力をネットワークに送信するとき、UEがサポートできる周波数レイヤの数を示し得る。例えば、UEは、UEが1つの測位周波数レイヤをサポートできるのか又は4つの測位周波数レイヤをサポートできるのかを示してもよい。
【0094】
[0109] 図4Bは、本開示の態様による、ダウンリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図430である。NRでは、チャネル帯域幅又はシステム帯域幅は、複数のBWPに分割される。BWPとは、所与のキャリア上の所与のヌメロロジーに対する共通のRBの連続するサブセットから選択される、PRBの連続するセットである。一般に、ダウンリンク及びアップリンクにおいて、最大で4つのBWPが指定され得る。すなわち、UEは、ダウンリンク上で最大4つのBWPとともに、かつアップリンク上で最大4つのBWPとともに構成され得る。1つのBWP(アップリンク又はダウンリンク)だけが所与の時間においてアクティブであってもよく、UEが一度に1つのBWPを介してのみ受信又は送信できることを意味する。ダウンリンク上で、各BWPの帯域幅はSSBの帯域幅以上であるべきであるが、各BWPはSSBを含んでも含まなくてもよい。
【0095】
[0110] 図4Bを参照すると、サブフレーム/シンボルタイミング及び物理レイヤ識別情報を決定するために、UEによってプライマリ同期信号(PSS)が使用される。物理レイヤセル識別情報グループ番号及び無線フレームタイミングを決定するために、UEによってセカンダリ同期信号(SSS)が使用される。物理レイヤ識別情報及び物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは上述のDL-RSの位置を判断することができる。MIBを搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、SSB(SS/PBCHとも呼ばれる)を形成するために、PSS及びSSSとともに論理的にグループ化されてもよい。MIBは、ダウンリンクシステム帯域幅の中のRBの個数、及びシステムフレーム番号(SFN)を提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータ、システム情報ブロック(SIB)などの、PBCHを通じて送信されないブロードキャストシステム情報、及びページングメッセージを搬送する。
【0096】
[0111] 物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つ又は複数の制御チャネル要素(CCE)内でダウンリンク制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは、(時間領域において複数のシンボルにまたがることがある)1つ又は複数のREグループ(REG)バンドルを含み、各REGバンドルは、1つ又は複数のREGを含み、各REGは、周波数領域における12個のリソースエレメント(1つのリソースブロック)及び時間領域における1個のOFDMシンボルに対応する。PDCCH/DCIを搬送するために使用される物理リソースのセットは、NRでは制御リソースセット(CORESET)と呼ばれる。NRでは、PDCCHは単一のCORESETに閉じ込められ、それ自体のDMRSとともに送信される。これは、PDCCHのためのUE固有のビームフォーミングを可能にする。
【0097】
[0112] 図4Bの例では、BWP当たり1つのCORESETがあり、CORESETは、時間領域における(1つ又は2つのシンボルだけであってもよいが)3つのシンボルにまたがる。システム帯域幅全体を占有するLTE制御チャネルとは異なり、NRでは、PDCCHチャネルは周波数領域における特定の領域(すなわち、CORESET)に限局される。したがって、図4Bに示されるPDCCHの周波数成分は、周波数領域における単一のBWPよりも小さいものとして示される。示されたCORESETが周波数領域において連続するが、そうである必要がないことに留意されたい。加えて、CORESETは、時間領域において3シンボル未満にまたがってもよい。
【0098】
[0113] PDCCH内のDCIは、それぞれ、アップリンク許可及びダウンリンク許可と呼ばれる、(永続的及び非永続的な)アップリンクリソース割り振りについての情報、及びUEへ送信されるダウンリンクデータについての記述を搬送する。より詳細には、DCIは、ダウンリンクデータチャネル(例えば、PDSCH)及びアップリンクデータチャネル(例えば、PUSCH)のためにスケジュールされるリソースを示す。複数の(例えば、8つまでの)DCIがPDCCHにおいて構成されてもよく、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。例えば、アップリンクスケジューリング、ダウンリンクスケジューリング、アップリンク送信電力制御(TPC)などのために異なるDCIフォーマットがある。PDCCHは、異なるDCIペイロードサイズ又は符号化率に対応するために、1、2、4、8、又は16個のCCEによって伝送され得る。
【0099】
[0114] 図4Cは、本開示の態様に係るアップリンクフレーム構造の一例を示す図450である。図4Cに示すように、RE(「R」と標示される)のうちのいくつかは、受信機(例えば、基地局、別のUEなど)におけるチャネル推定のためのDMRSを搬送する。UEは、追加として、例えば、スロットの最後のシンボルの中で、SRSを送信し得る。SRSはコム構造を有してもよく、UEはコムのうちの1つの上でSRSを送信してもよい。図4Cの例では、図示のSRSは1つのシンボルにわたるコム2である。SRSは、UEごとのチャネル状態情報(CSI)を取得するために基地局によって使用され得る。CSIは、どのようにRF信号がUEから基地局に伝搬するのかを表し、散乱、フェージング、及び距離に伴う電力減衰の、組み合わせられた影響を表す。システムは、リソーススケジューリング、リンク適応、マッシブMIMO、ビーム管理などのためにSRSを使用する。
【0100】
[0115] 現在、SRSリソースは、コムサイズがコム2、コム4、又はコム8のスロット内の1、2、4、8、又は12個の連続するシンボルにまたがり得る。以下は、現在サポートされるSRSコムパターンに対する、シンボルからシンボルまでの周波数オフセットである。1シンボルコム2:{0};2シンボルコム2:{0,1};4シンボルコム2:{0,1,0,1};4シンボルコム4:{0,2,1,3};8シンボルコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3};12シンボルコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3};4シンボルコム8:{0,4,2,6};8シンボルコム8:{0,4,2,6,1,5,3,7};及び12シンボルコム8:{0,4,2,6,1,5,3,7,0,4,2,6}。
【0101】
[0116] SRSの送信に使用されるリソースエレメントの集合は、「SRSリソース」と呼ばれ、パラメータ「SRS-ResourceId」によって識別され得る。リソースエレメントの集合は、周波数領域の複数のPRB及び時間領域のスロット内のN(例えば、1又は複数)個の連続したシンボルにまたがることができる。所与のOFDMシンボルの中で、SRSリソースは連続するPRBを占有する。「SRSリソースセット」は、SRS信号の送信のために使用されるSRSリソースのセットであり、SRSリソースセットID(「SRS-ResourceSetId」)によって識別される。
【0102】
[0117] 概して、UEは、受信基地局(サービング基地局又は隣接基地局のいずれか)がUEと基地局との間のチャネル品質を測定することを可能にするために、SRSを送信する。しかしながら、SRSはまた、アップリンク到達時間差(UL-TDOA:uplink time difference of arrival)、ラウンドトリップタイム(RTT:round-trip-time)、アップリンク到来角(UL-AoA:uplink angle-of-arrival)などのアップリンクベースの測位プロシージャのための、アップリンク測位基準信号として特に構成され得る。本明細書で使用する「SRS」という用語は、チャネル品質測定のために構成されたSRS、又は測位目的で構成されたSRSを指すことがある。2つのタイプのSRSを区別する必要があるとき、前者は本明細書で「通信用SRS」と呼ばれることがあり、及び/又は後者は「測位用SRS」と呼ばれることがある。
【0103】
[0118] (単一シンボル/コム2を除いて)SRSリソース内の新たな千鳥状パターン、SRSのための新たなコムタイプ、SRSのための新たなシーケンス、コンポーネントキャリア当たりより多数のSRSリソースセット、及びコンポーネントキャリア当たりより多数のSRSリソースなどの、SRSの以前の規定を越えるいくつかの拡張が、測位用SRS(「UL-PRS」とも呼ばれる)に対して提案されている。加えて、パラメータ「SpatialRelationInfo」及び「PathLossReference」が、隣接TRPからのダウンリンク基準信号又はSSBに基づいて構成されることになる。依然として更に、1つのSRSリソースが、アクティブなBWPの外側で送信されてよく、1つのSRSリソースが、複数のコンポーネントキャリアにわたり、またがってよい。また、SRSは、RRC接続済み状態において構成されてよく、アクティブなBWP内でしか送信されない場合がある。更に、周波数ホッピングがなくてよく、反復係数がなくてよく、単一のアンテナポートがあってよく、SRSに対する新たな長さ(例えば、8及び12シンボル)があってよい。また、閉ループ電力制御ではなく開ループ電力制御があってよく、コム8(すなわち、同じシンボルの中で8本のサブキャリアごとにSRSが送信されること)が使用されてよい。最後に、UEは、UL-AoAのために複数のSRSリソースから同じ送信ビームを通じて送信してよい。これらの全ては、RRC上位レイヤシグナリングを通じて構成される(かつ潜在的にトリガされるか又はMAC制御要素(CE)若しくはDCIを通じてアクティブ化される)、現在のSRSフレームワークに追加される特徴である。
【0104】
[0119] 図4Dは、本開示の態様に係るアップリンクフレーム構造内のチャネルの一例を示す図480である。物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)とも呼ばれるランダムアクセスチャネル(RACH)が、PRACH構成に基づいてフレーム内の1つ又は複数のスロット内にあってよい。PRACHは、スロット内に6個の連続するRBペアを含んでよい。PRACHは、UEが初期システムアクセスを実行するとともにアップリンク同期を達成することを可能にする。物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、アップリンクシステム帯域幅のエッジ上に配置されてよい。PUCCHは、スケジューリング要求、CSI報告、チャネル品質インジケータ(CQI)、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、ランクインジケータ(RI)、及びHARQ ACK/NACKフィードバックなどの、アップリンク制御情報(UCI)を搬送する。物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)はデータを搬送し、かつ追加として、バッファステータス報告(BSR)、電力ヘッドルーム報告(PHR)、及び/又はUCIを搬送するために使用されてよい。
【0105】
[0120] 「測位基準信号」及び「PRS」という用語が、一般に、NRシステム及びLTEシステムにおける測位のために使用される特定の基準信号を指すことに留意されたい。しかしながら、本明細書で使用される「測位基準信号」及び「PRS」という用語は、LTE及びNR、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSB、SRS、UL-PRSなどで定義されているPRSなどであるがこれらに限定されない、測位に使用することができる任意のタイプの基準信号を指すこともできる。更に、「測位基準信号」及び「PRS」という用語は、文脈によって別段示唆されていなければ、ダウンリンク又はアップリンク測位基準信号を指すことができる。PRSのタイプを更に区別するために必要な場合、ダウンリンク測位基準信号は「DL-PRS」と呼ばれることがあり、アップリンク測位基準信号(例えば、測位用SRS、PTRS)は「UL-PRS」と呼ばれることがある。加えて、アップリンクとダウンリンクの両方において送信され得る信号(例えば、DMRS、PTRS)に対して、方向を区別するために「UL」又は「DL」が信号にプリペンドされることがある。例えば、「UL-DMRS」は「DL-DMRS」から区別され得る。
【0106】
[0121] 図5は、基地局(BS)502(本明細書で説明する基地局のうちのいずれかに相当し得る)がUE504(本明細書で説明するUEのうちのいずれかに相当し得る)と通信していることを示す図500である。図5を参照すると、基地局502は、それぞれのビームを識別するためにUE504によって使用され得るビーム識別子を各々が有する、1つ又は複数の送信ビーム502a、502b、502c、502d、502e、502f、502g上で、ビームフォーミングされた信号をUE504へ送信してよい。基地局502がアンテナの単一のアレイ(例えば、単一のTRP/セル)を用いてUE504に向かってビームフォーミングしている場合、基地局502は、最後にビーム502gを送信するまで、第1のビーム502a、次いでビーム502bというように送信することによって、「ビーム掃引」を実行してよい。あるいは、基地局502は、ビーム502a、次いでビーム502g、次いでビーム502b、次いでビーム502fというような、いくつかのパターンでビーム502a~502gを送信してよい。基地局502が、アンテナの複数のアレイ(例えば、複数のTRP/セル)を使用してUE504に向かってビームフォーミングしている場合、各アンテナアレイは、ビーム502a~502gのサブセットのビーム掃引を実行してよい。あるいは、ビーム502a~502gのそれぞれは、単一のアンテナ又はアンテナアレイに対応してよい。
【0107】
[0122] 図5は、それぞれ、ビーム502c、502d、502e、502f、及び502g上で送信される、ビームフォーミングされた信号によってたどられる経路512c、512d、512e、512f、及び512gを更に示す。各経路512c、512d、512e、512f、512gは、単一の「マルチパス」に対応してもよく、又は環境を通じた無線周波数(RF)信号の伝搬特性に起因して、複数の「マルチパス」(クラスタ)から構成されてもよい。ビーム502c~502gに関する経路しか示されないが、これは簡単にするためであり、ビーム502a~502gのそれぞれにおいて送信される信号がいくつかの経路をたどることに留意されたい。図示の例では、経路512c、512d、512e、及び512fは直線であり、経路512gは障害物520(例えば、建物、車両、地形特徴など)から反射している。
【0108】
[0123] UE504は、1つ又は複数の受信ビーム504a、504b、504c、504dにおいて、ビームフォーミングされた信号を基地局502から受信してよい。簡単にするために、基地局502及びUE504のどちらが送信中であり、どちらが受信中であるのかに応じて、図5に示されるビームが送信ビーム又は受信ビームのいずれかを表わすことに留意されたい。したがって、UE504はまた、ビーム504a~504dのうちの1つ又は複数において、ビームフォーミングされた信号を基地局502へ送信してよく、基地局502は、ビーム502a~502gのうちの1つ又は複数において、ビームフォーミングされた信号をUE504から受信してよい。
【0109】
[0124] 一態様では、基地局502及びUE504は、基地局502及びUE504の送信ビーム及び受信ビームを位置合わせするために、ビームトレーニングを実行してよい。例えば、環境条件及び他の要因に応じて、基地局502及びUE504は、最良の送信及び受信ビームが、それぞれ、502d及び504bであること、又はそれぞれ、ビーム502e及び504cであることを決定してよい。基地局502用の最良の送信ビームの方向は、最良の受信ビームの方向と同じであっても又は同じでなくてもよく、同様に、UE504用の最良の受信ビームの方向は、最良の送信ビームの方向と同じであっても又は同じでなくてもよい。ただし、ダウンリンク発射角(DL-AoD)又はアップリンク到来角(UL-AoA)測位プロシージャを実行するために、送信ビーム及び受信ビームを位置合わせする必要がないことに留意されたい。
【0110】
[0125] DL-AoD測位プロシージャを実行するために、基地局502は、各ビームが異なる送信角度を有するビーム502a~502gのうちの1つ又は複数において、基準信号(例えば、PRS、CRS、TRS、CSI-RS、PSS、SSSなど)をUE504へ送信してよい。ビームの異なる送信角度は、UE504における異なる受信信号強度(例えば、RSRP、RSRQ、SINRなど)をもたらす。詳細には、受信信号強度は、基地局502とUE504との間の見通し線(LOS)経路510からより遠くの送信ビーム502a~502gにおける方が、LOS経路510により近い送信ビーム502a~502gにおけるよりも小さい。
【0111】
[0126] 図5の例では、基地局502が、ビーム502c、502d、502e、502f、及び502g上でUE504へ基準信号を送信する場合、送信ビーム502eがLOS経路510と最良に位置合わせされるが、送信ビーム502c、502d、502f、及び502gはそうでない。したがって、ビーム502eは、ビーム502c、502d、502f、及び502gよりも大きい受信信号強度をUE504において有する可能性がある。いくつかのビーム(例えば、ビーム502c及び/又は502f)上で送信された基準信号が、UE504に到達しない場合があり、又はこれらのビームからUE504に到達するエネルギーが低すぎる場合があって、エネルギーが検出可能でない場合があるか、若しくは少なくとも無視され得ることに留意されたい。
【0112】
[0127] UE504は、測定された各送信ビーム502c~502gの受信信号強度、及び任意選択的に関連する測定品質を、あるいは、最大受信信号強度を有する送信ビーム(図5の例ではビーム502e)の識別情報を、基地局502に報告することができる。代替又は追加として、UE504が、少なくとも1つの基地局502又は複数の基地局502との、それぞれ、ラウンドトリップタイム(RTT)又は到達時間差(TDOA)測位セッションにも関与する場合、UE504は、受信から送信までの時間差(Rx-Tx:reception-to-transmission)又は基準信号時間差(RSTD:reference signal time difference)測定値(及び任意選択的に、関連する測定品質)を、それぞれ、サービング基地局502又は他の測位エンティティに報告することができる。いずれの場合も、測位エンティティ(例えば、基地局502、ロケーションサーバ、サードパーティクライアント、UE504など)は、基地局502からUE504への角度を、UE504における最大の受信信号強度を有する送信ビーム、ここでは、送信ビーム502eのAoDとして推定することができる。
【0113】
[0128] 関与する1つの基地局502しかない、DL-AoDベースの測位の一態様では、基地局502及びUE504は、基地局502とUE504との間の距離を決定するために、ラウンドトリップタイム(RTT)プロシージャを実行することができる。したがって、測位エンティティは、UE504の位置を推定するために、UE504への方向(DL-AoD測位を使用して)と、UE504までの距離(RTT測位を使用して)の両方を決定することができる。最大の受信信号強度を有する送信ビームのAoDが、図5に示すように必ずしもLOS経路510に沿った状態にあるとは限らないことに留意されたい。ただし、DL-AoDベースの測位目的の場合、そうであることが想定される。
【0114】
[0129] 関与する複数の基地局502がある、DL-AoDベースの測位の別の態様では、各基地局502は、基地局502からUE504までの決定されたAoDを測位エンティティに報告することができる。測位エンティティは、UE504に対して、関与する複数の基地局502(又は、地理的に分離された他の送信ポイント)からそのような複数のAoDを受信する。この情報及び基地局502の地理的位置の知識を用いて、測位エンティティは、受信されたAoDの交差部としてUE504の位置を推定することができる。2次元(2D)位置ソリューションのために、関与する少なくとも2つの基地局502があるべきであるが、理解されるように、測位プロシージャに関与する基地局502が多ければ多いほど、推定されたUE504の位置はますます正確になる。UE支援ベースの測位の場合、サービング基地局がRSRP測定値を測位エンティティ(例えば、ロケーションサーバ)に報告する。AoDは、各基地局によって決定も報告もされない。
【0115】
[0130] UL-AoA測位プロシージャを実行するために、UE504は、アップリンク送信ビーム504a~504dのうちの1つ又は複数において、アップリンク基準信号(例えば、UL-PRS、SRS、DMRSなど)を基地局502へ送信する。基地局502は、アップリンク受信ビーム502a~502gのうちの1つ又は複数においてアップリンク基準信号を受信する。基地局502は、UE504から1つ又は複数の基準信号を受信するために使用される最良の受信ビーム502a~502gの角度を、UE504から基地局502へのAoAとして決定する。具体的には、受信ビーム502a~502gのそれぞれは、基地局502において1つ又は複数の基準信号の異なる受信信号強度(例えば、RSRP、RSRQ、SINRなど)をもたらす。更に、1つ又は複数の基準信号のチャネルインパルス応答は、基地局502とUE504との間の実際のLOS経路からより遠くの受信ビーム502a~502gにおける方が、LOS経路により近い受信ビーム502a~502gにおけるよりも小さい。同様に、受信信号強度は、LOS経路からより遠くの受信ビーム502a~502gにおける方が、LOS経路により近い受信ビーム502a~502gにおけるよりも小さい。したがって、基地局502は、最大の受信信号強度をもたらす受信ビーム502a~502g、及び任意選択的に、最も強いチャネルインパルス応答を識別し、それ自体からUE504への角度を、その受信ビーム502a~502gのAoAとして推定する。DL-AoDベースの測位と同様に、最大の受信信号強度(及び、測定される場合は最も強いチャネルインパルス応答)をもたらす受信ビーム502a~502gのAoAが、必ずしもLOS経路510に沿った状態にあるとは限らないことに留意されたい。しかしながら、UL-AoAベースの測位目的の場合、FR2では、そうであることが想定されてよい。FR1の場合、AoA推定はデジタルビーム走査を用いて行われ得る。例えば、UE504は、いくつかのしきい値よりも電力が大きい最も早い経路を有するAoAとして、AoAを推定してよい。
【0116】
[0131] UE504はビームフォーミングできるものとして示されるが、このことがDL-AoD及びUL-AoA測位プロシージャにとって必須でないことに留意されたい。むしろ、UE504は、全指向性アンテナにおいて受信及び送信してよい。
【0117】
[0132] UE504は、その位置を推定中である(すなわち、UEが測位エンティティである)場合、基地局502の地理的位置を取得する必要がある。UE504は、例えば、基地局502自体又はロケーションサーバ(例えば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)から位置を取得してよい。基地局502までの距離(RTT又はタイミングアドバンスに基づく)、基地局502とUE504との間の角度(最良の受信ビーム502a~502gのUL-AoAに基づく)、及び基地局502の知られている地理的位置の知識を用いて、UE504はその位置を推定することができる。
【0118】
[0133] あるいは、基地局502又はロケーションサーバなどの測位エンティティが、UE504の位置を推定している場合、基地局502は、UE504から受信された基準信号の最大の受信信号強度(及び任意選択的に、最も強いチャネルインパルス応答)、又は全ての受信ビーム502a~502gにとっての全ての受信信号強度及びチャネルインパルス応答をもたらす受信ビーム502a~502gのAoAを報告する(これにより、測位エンティティが最良の受信ビーム502a~502gを決定することを可能にする)。基地局502は、追加として、Rx-Tx時間差をUE504に報告してよい。測位エンティティは、次いで、基地局502までのUE504の距離、識別された受信ビーム502a~502gのAoA、及び基地局502の知られている地理的位置に基づいて、UE504の位置を推定することができる。
【0119】
[0134] 図6は、RSRP測定を使用してDL-AoD測定を実行する従来の方法600を示す。図6において、TRP 602は、それぞれ異なる方位角でPRS信号のセットを送信する。各ビームの放射パターンは、番号が付けられた楕円によってグラフで表わされ、番号1が付けられた楕円はPRS1を表し、番号2が付けられた楕円はPRS2を表し、といった具合である。TRP602への見通し線(LOS)経路606を有するUE604は、PRS信号のそれぞれについてRSRP測定を行ない、それらの測定値をTRP602に報告し、TRPはそれらの測定値を位置管理機能(LMF)608などの測位エンティティに転送することができる。UE604の視点からの各PRSの知覚されるRSRPは、図6においてφ1と標示された、LOS経路606の角度に対するPRSビームの相対角度に依存することになる。これは、LOS経路606及び放射パターンとビームとの交差部として図6に図式的に表わされ、TRPからの交差部の距離はビームの知覚されるパワーに対応する。図6に示される例では、LOSパス606の角度がPRS3の送信角度に最も近いため、UE604により測定されたPRS3のRSRPは、PRS4のRSRPよりも大きいPRS2のRSRPと比較して相対的に大きく、PRS4のRSRPはPRS1のRSRPよりも大きい。UE604は、これらのRSRP測定値をTRP602に報告する。
【0120】
[0135] 図6において分かるように、RSRP測定値のセット、すなわち、TRP602によって送信されてUEによって測定されるPRSビームの測定されたRSRPは、UEの方位角φに応じて異なる。例えば、図6の方位角φ2におけるUEの場合、PRS4のRSRP値が最も高く、PRS3、PRS5、PRS2のRSRP値がそれに続く。方位角の関数としての各PRSの予想RSRP値は、図7に示すように、予想電力曲線のセットとしてモデル化することができる。
【0121】
[0136] 図7は、距離の影響を除去するために正規化された、方位角の関数としての予想RSRP値のプロットである。図7に示される例示的なプロットでは、プロット(a)、(b)、及び(c)は、方位角の関数としてPRS2、PRS3、及びPRS4の予想RSRP値をそれぞれ示し、プロット(d)はプロット(a)~(c)の組み合わせである。したがって、各方位角において、PRS2、PRS3、及びPRS4の値の既知の比が存在する。同じ概念は、図6に示されていないPRSビームにも適用される。TRP602は、UE604によって測定されたPRSリソースを送信する。次いで、UE604は、PRSリソース毎に1つ、最大8個のRSRPをTRP602に報告する。
【0122】
[0137] 従来のUE支援測位では、TRP 602は、測定されたRSRP値を、例えばLPPプロトコルを介してLMF 608に報告する。LMF608は、AoDを推定し、すなわち、LMF608は、RSRP測定値を各PRSの予想RSRP値と比較することによってUE604の方位角を決定し、AoDを使用してUE604の位置を計算することができる。従来のUEベースの測位では、UE604は、TRP602及び他のTRPの地理的位置、並びにPRSビーム情報(例えば、ビーム方位角及び仰角)を含む支援データを使用して、AoDを推定し、自身の位置を計算する。いずれの場合も、予想RSRP値をモデル化する必要がある。一態様では、これは以下の方法によって行なわれる。UEが位置され得るそれぞれの潜在的なφk∈[φ1,...,φM]毎に、送信されている各ビームl∈[1,...Nbeams,]に関して、予想されるRxパワーP(i,k)を計算する。次に、各k∈[1,...M]に関して正規化ベクトルP(k,)を導出する。
【0123】
【数1】
【0124】
これにより、各PRSビームの正規化された期待RSRP値のセット、すなわち、特定の方位角におけるPRSビームの相対RSRP値のセットが得られ、これらのセットの多くと同様に考慮されている方位角がある。UE支援AoD測位の場合、LMF 608は、正規化されたRSRPの受信ベクトルを
【0125】
【数2】
【0126】
として示し、
【0127】
【数3】
【0128】
に近い
【0129】
【数4】
【0130】
をもたらす
【0131】
【数5】
【0132】
を見出す。UEベースのAoD測位の場合、UE604には、モデル化されている方位角のセットのそれぞれにおけるPRSビームの相対RSRP値のセットが提供される。
【0133】
[0138] 図8は、従来のマルチラウンドトリップタイム(マルチRTT)測位のためのシステム800を例示する。UEの位置は、gNB1、gNB2、及びgNB3の既知の位置、並びに各gNBからのラウンドトリップタイム(RTT)、例えば図8のRTT1、RTT2、及びRTT3を使用して三辺測量又は多辺測量によって決定することができる。この方法は、良好に同期したネットワークに対して3m以内の位置精度を達成することができるが、複数のgNBを必要とする。
【0134】
[0139] 図9は、単一のgNBを使用するTDoA測位のためのシステム900を示す。図9では、サービングgNB(SgNB)又は他のタイプのサービング基地局は、最終的にUEに向けた送信を提供する一対の再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)、例えば、RIS1及びRIS2を制御する。SgNBは、測位基準信号のセット、例えばPRS1、PRS2、及びPRS3をターゲットUEに送信する。PRS1は、反射信号PRS1’をUEに向けて送信するRIS1に向けられる。PRS2は、反射信号PRS2’をUEに向けて送信するRIS2に向けられる。PRS3は、UEに直接向けられる。図9に示す例では、PRS3は、時間ToA(SgNB)において、最初にUEに到着する。PRS1は、時間Tprop(SgNB→PRS1)にRIS1に到着し、PRS1’は時間ToA(RIS1)にUEに到着する。PRS2は、時間Tprop(SgNB→PRS2)にRIS2に到着し、PRS2’は、時間ToA(RIS2)にUEに到着する。UEは、PRS1’、PRS2’、及びPRS3のそれぞれの到着時間(ToA)を測定する。
【0135】
[0140] UE支援測位では、UEは単にPRS1’、PRS2’、及びPRS3のRSTDを報告する。その情報、並びにSgNB、RIS1、及びRIS2の既知の位置から、ロケーションサーバ又は他のノードは、SgNB、RIS1、及びRIS2に対するUEの距離を決定することができる。このようにして、UEの位置は、低階層UEに有用な単一セル内のマルチラテレーション方法を使用して決定することができる。UEはSRSを送信する必要がないので、受信したDL-PRSのみに基づいて測位を実行することができ、これは従来のRTTと比較して低電力の解決策である。
【0136】
[0141] UEベースの測位では、UEは、PRS1’、PRS2’、及びPRS3のそれぞれの送信時間を知る必要がある。支援データは、基地局及びRISの位置をUEに提供し、UEは、PRS構成からPRS1、PRS2、及びPRS3の送信時間を知る。PRS1’及びPRS2’の送信時間が直接知られていない場合、UEは、UEが基地局からの支援データから得ることができる、PRS1の送信時間、及びPRS1を受信することとPRS1’を送信することとの間のRIS1におけるハードウェア遅延を知ることから、この情報を導出することができる。同様に、UEは、PRS2の送信時間及び、PRS2を受信することとPRS2’を送信することとの間のRIS2におけるハードウェア遅延に基づいて、PRS2’の送信時間を導出することができる。
【0137】
[0142] 図10は、UL-SRS信号及び複数のRIS、例えば、RIS1、RIS2、及びRIS3を用いたマルチRTT測位のためのシステム1000を例示する。図10の上部は、例示的なシナリオに関与するエンティティの地理的位置を示し、図10の下部は、この例示的なシナリオにおける信号送信及び反射の例示的なタイミングを示す。図10の下部に示される例では、時間Tにおいて、UEは、UL-SRS信号1002をRISに送信し、RISは、時間TにおいてUL-SRS信号を受信する。時間Tにおいて、RISは、UL-SRS信号1004をUEに対して反射する。UEは、時間Tにおいて反射されたUL-SRS信号1004を受信するように(例えば、ネットワーク支援データによって)誘導される。UEが反射されたUL-SRS信号1004を受信するためのRXビームは、UL-SRS信号1002を送信するためにUEによって使用されるTXビームと同じであり得る。
【0138】
[0143] UE支援測位では、UEは、時間遅延(T-T)をロケーションサーバ又は他のネットワークノードに報告することができる。その情報、並びにUL-SRS信号1002の受信と反射されたUL-SS信号1004の送信との間のRISにおけるハードウェア遅延(T-T)から、ロケーションサーバは、UEからRISまでの距離を決定することができる。
【0139】
[0144] UEベースの測位では、UEが反射されたUL-SRS信号1004を受信して検証すると、UEは、RISに関するRTTをTRTT=(T-T)-(T-T)≒2Tprop(UE<->RIS)として計算することができ、この場合、UEは、(T-T)の値を決定し、(T-T)の値を、例えば、そのRISを制御する基地局によって提供される支援データとして受信する。その後、UEは、RISまでのRTTに基づいて、RISからの距離を推定し得る。UEは、十分な数の反射UL-SRS信号のRTTを決定した後、複数のRISからの三辺測量又は多辺測量に基づいてその位置を導出することができる。UEは、DL-PRS信号を測定する必要がなく、より近いRISに向けてより低い電力で送信することによって、gNBに向けて高電力でSRSを送信することを回避することができ、両方とも電力消費を低減する。
【0140】
[0145] しかしながら、この技術は、UEが複数のRISにUL-SRSを送信し、それらのUL-SRSの反射を複数のRISから受信できることを依然として必要とする。これは、「NRライト」UEなどの低階層(例えば、低容量)UEが、離れたRISとの間で送信又は受信を行うことができない可能性がある場合に問題となり得る。RISがUEに近い場合、この困難さは幾分緩和され得るが、その場合、UEは、複数のRISのためのプロセスを反復しなければならず、これはより多くの電力を消費する。この技術の更なる欠点は、少なくとも2つのRISを必要とすることであり、多くの場合あてはまらない。
【0141】
[0146] これらの技術的困難に対処するために、単一のRISを使用するUEベースの測位のための技術が提示される。本明細書に開示される方法及びシステムは、複数の基準点からの距離の測定を必要とする三辺測量/多辺測量手法を使用するのではなく、範囲及びAoD手法を使用することによってRISに対するUEの位置を決定する。
【0142】
[0147] 図11は、本開示の態様に係るAoDベースの測位のためのSRSのRISビーム掃引に関連付けられたプロセス1100の例のフローチャートである。いくつかの実装形態では、図11の1つ又は複数のプロセスブロックはUE(例えば、UE103、UE1404など)によって実行されてもよい。いくつかの実装形態では、図11の1つ又は複数のプロセスブロックは、別のデバイス、又はユーザ機器(UE)とは別個であるか若しくはユーザ機器(UE)を含むデバイスのグループによって実行されてよい。これに加えて又は代えて、図11の1つ又は複数のプロセスブロックは、プロセッサ332、メモリ340、WWANトランシーバ310、短距離ワイヤレストランシーバ320、SPS受信機330、ユーザインターフェース346、及び/又はAoD構成要素342などのUE302の1つ又は複数の構成要素によって実行されてもよく、それらのいずれか又は全ては、この動作を実行するための手段と考えることができる。
【0143】
[0148] 図11に示されるように、プロセス1100は、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することを含み得る(ブロック1110)。ブロック1110の動作を実行するための手段は、UE302のWWANトランシーバ310を含み得る。例えば、UE302は、受信機312を介して構成情報を受信し得る。いくつかの態様において、構成情報を取得することは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成情報を受信することを含む。いくつかの態様において、構成情報を取得することは、ネットワークエンティティから構成情報を受信することを含む。いくつかの態様において、ネットワークエンティティから構成情報を受信することは、ロケーションサーバから構成情報を受信することを含む。いくつかの態様において、構成情報は、SRSリソースの数、RISにSRS送信を送信する時間、RISからSRS送信の反射を受信する予想時間、RISからSRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す。
【0144】
[0149] 図11に更に示されるように、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、プロセス1100は、構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信することを含み得る(ブロック1120)。ブロック1120の動作を実行するための手段は、UE302のWWANトランシーバ310を含み得る。例えば、UE302は、複数のSRS送信を、送信機314を介して異なる時間に送信し得る。
【0145】
[0150] 図11に更に示されるように、プロセス1100は、RISから、複数のSRS送信であって、RISへの複数のSRS送信の反射を含む、複数のSRS送信を受信することを含むことができ、この場合、RISからの複数のSRS送信のそれぞれは、RISから異なる出発角(AoD)で送信される(ブロック1130)。ブロック1130の動作を実行するための手段は、UE302のWWANトランシーバ310を含み得る。例えば、UE302は、受信機312を介して、複数のSRS送信を受信し得る。いくつかの態様において、RISからの複数のSRS送信のそれぞれは、構成情報に従って、対応するSRS送信をRISへ送信した後、既知の時間において受信される又は既知の遅延において受信される。いくつかの態様において、RISからの複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれをRISへの複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を含む。例えば、UEによって送信されたSRS及びRISから受信された反射SRSは、同じSRS ID、同じビームID、同じ既知のシーケンスなど、又は上記の組み合わせを有し得る。
【0146】
[0151] 図11に更に示されるように、プロセス1100は、RISからの複数のSRS送信のそれぞれを測定して複数の測定値を生成することを含み得る(ブロック1140)。ブロック1140の動作を実行するための手段は、UE302のWWANトランシーバ310を含み得る。例えば、UE302は、受信機312を用いて、RISからの複数のSRS送信のそれぞれを測定してもよい。いくつかの態様において、UE302は、RISからの各SRS送信について、RSRP値のセットを測定する。
【0147】
[0152] 図11に更に示されるように、プロセス1100は、複数の測定値に基づいて測位動作を実行することを含むことができる(ブロック1150)。ブロック1150の動作を実行するための手段は、UE302のプロセッサ332及びWWANトランシーバ310を含み得る。例えば、いくつかの態様において、複数の測定値に基づいて測位動作を実行することは、例えば送信機314を介して、複数の測定値をロケーションサーバに送信し、次いで、例えば受信機312を介して、複数の測定値に基づいた位置推定値をロケーションサーバから受信することを含む。他の態様において、複数の測定値に基づいて測位動作を実行することは、複数の測定値に基づいてRISからのUEのAoDを決定することを含む。いくつかの態様において、これは、受信機312を介して支援データを受信することを含む。支援データは、RISからのUEのAoDを決定する間にプロセッサ332によって考慮される、RISの地理的位置、RISの向き、反射SRSビームの特性、又はそれらの組み合わせなどの情報を含むことができる。いくつかの態様において、反射SRSビームの特性は、方位角若しくはビーム幅、仰角若しくはビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを含む。いくつかの態様において、プロセス1100は、AoD及びUEからRISまでの距離に基づいて、UEの位置を推定することを含む。
【0148】
[0153] プロセス1100は、以下で、及び/又は本明細書の他の場所で説明された1つ又は複数の他のプロセスに関して説明した、任意の単一の実装形態、又は実装形態の任意の組み合わせなどの、追加の実装形態を含んでもよい。図11はプロセス1100の例示的なブロックを示すが、いくつかの実装形態では、プロセス1100は、図11に示されたもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、又は異なって構成されたブロックを含んでよい。これに加えて又は代えて、プロセス1100のブロックのうちの2つ以上が並列に実行されてよい。
【0149】
[0154] 図12は、本開示の態様に係るAoDベースの測位のためのSRSのRISビーム掃引に関連付けられたプロセス1200の例のフローチャートである。いくつかの実装形態では、図12の1つ又は複数のプロセスブロックは、RIS(例えばRIS1406など)によって実施され得る。いくつかの実装形態では、図12の1つ又は複数のプロセスブロックは、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)とは別個の、又はそれを含む別のデバイス又はデバイスのグループによって実行されてもよい。これに加えて又は代えて、図12の1つ又は複数のプロセスブロックは、プロセッサ384、メモリ386、WWANトランシーバ350、短距離ワイヤレストランシーバ360、SPS受信機370、ネットワークトランシーバ380、及び/又はAoD構成要素388などのRIS 304の1つ又は複数の構成要素によって実行されてもよく、それらのいずれか又は全ては、この動作を実行するための手段と考えることができる。
【0150】
[0155] 図12に示されるように、プロセス1200は、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することを含み得る(ブロック1210)。ブロック1210の動作を実行するための手段は、デバイス304のWWANトランシーバ350及びネットワークトランシーバ380を含み得る。例えば、RISは、WWANトランシーバ350又はネットワークトランシーバ380を介してロケーションサーバから構成情報を受信することができる。いくつかの態様において、構成情報を取得することは、例えば、RISを制御する基地局から、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成情報を受信することを含む。いくつかの態様において、構成情報を取得することは、ロケーションサーバ、LMF、又はその他のネットワークノードであってもよいネットワークエンティティから構成情報を受信することを含む。いくつかの態様において、構成情報は、SRSリソースの数、UEからSRS送信を受信する予想時間、UEからSRS送信を受信する予想時間の不確実性、UEからSRS送信の反射をUEに送信する予想時間、UEからのそれぞれのSRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す。
【0151】
[0156] 図12に更に示されるように、プロセス1200は、ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信することを含み得る(ブロック1220)。ブロック1220の動作を実行するための手段は、デバイス304のWWANトランシーバ350を含み得る。例えば、RISは、受信機352を介して複数のSRS送信を受信し得る。
【0152】
[0157] 図12に更に示されるように、プロセス1200は、複数のSRS送信であって、UEから受信された複数のSRS送信の反射を含む、複数のSRS送信を送信することを含むことができ、RISからの複数のSRS送信のそれぞれは、構成情報に従って、RISから異なる出発角(AoD)で送信される(ブロック1230)。ブロック1230の動作を実行するための手段は、デバイス306のWWANトランシーバ350を含み得る。例えば、RISは、複数の反射SRS送信を、送信機354を介して送信し得る。いくつかの態様において、UEから受信された複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれをUEから受信された複数のSRS送信の対応するSRS送信に関連付ける情報を含む。いくつかの態様において、UEから受信されるSRS及びRISによって送信される反射SRSは、同じSRS ID、同じビームID、同じ既知のシーケンスなど、又はそれらの組み合わせを有し得る。
【0153】
[0158] プロセス1200は、以下で、及び/又は本明細書の他の場所で説明された1つ又は複数の他のプロセスに関して説明した、任意の単一の実装形態、又は実装形態の任意の組み合わせなどの、追加の実装形態を含んでもよい。図12はプロセス1200の例示的なブロックを示すが、いくつかの実装形態では、プロセス1200は、図12に示されたもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、又は異なって構成されたブロックを含んでよい。これに加えて又は代えて、プロセス1200のブロックのうちの2つ以上が並列に実行されてよい。
【0154】
[0159] 図13A及び図13Bは、本開示の態様に係るAoDベースの測位のためのSRSのRISビーム掃引に関連付けられた典型的なプロセス1300の一部を示すフローチャートである。いくつかの実装形態において、図13A及び図13Bの1つ又は複数のプロセスブロックは、ロケーションサーバ(例えば、ロケーションサーバ172、LMF 1402など)又は基地局(例えば、BS102、BS304など)によって実行されてもよい。いくつかの実装形態において、図13A及び図13Bの1つ又は複数のプロセスブロックは、ロケーションサーバ(LS)とは別個の、又はロケーションサーバ(LS)を含む別のデバイス又はデバイスのグループによって実行されてもよい。これに加えて又は代えて、図13A及び図13Bの1つ又は複数のプロセスブロックは、プロセッサ394、メモリ396、ネットワークトランシーバ390、及び/又はAoD構成要素398などのデバイス306の1つ又は複数の構成要素によって実行されてもよく、それらのいずれか又は全ては、この動作を実行するための手段と考えることができる。
【0155】
[0160] 図13Aに示されるように、プロセス1300は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信することを含むことができる(ブロック1310)。ブロック1310の動作を実行するための手段は、デバイス306のネットワークトランシーバ390を含み得る。図13Aに更に示されるように、プロセス1300は、ユーザ機器(UE)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信することを含み得る(ブロック1320)。ブロック1320の動作を実行するための手段は、デバイス306のネットワークトランシーバ390を含み得る。いくつかの態様において、第1の構成情報及び第2の構成情報は、SRSリソースの数、UEがRISにSRS送信を送信する時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、RISがUEからの各SRS送信の反射を送信すべき出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示し得る。
【0156】
[0161] 図13Bに示されるように、プロセス1300は、任意選択的に、RISの地理的位置、RISの向き、反射されたSSビームの特性、又はそれらの組み合わせを含む支援データをUEに送信することを含むことができる(ブロック1330)。反射SRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0157】
[0162] 図13Bに更に示されるように、プロセス1300は、任意選択的に、UEによって測定された複数の反射SRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値をUEから受信すること(ブロック1340)と、複数のRSRP値に基づいてRISからのUEのAoDを決定すること(ブロック1350)と、AoDに少なくとも部分的に基づいてUEの位置を推定すること(ブロック1360)と、UEに位置推定値を送信すること(ブロック1370)とを含み得る。ブロック1340、1350、1360、及び1370の動作を実行するための手段は、デバイス306のネットワークトランシーバ390、メモリ396、プロセッサ394、及び/又はAoD構成要素398を含み得る。
【0158】
[0163] プロセス1300は、以下で、及び/又は本明細書の他の場所で説明された1つ又は複数の他のプロセスに関して説明した、任意の単一の実装形態、又は実装形態の任意の組み合わせなどの、追加の実装形態を含んでもよい。図13A及び図13Bはプロセス1300の例示的なブロックを示しているが、いくつかの実装形態では、プロセス1300は、図13A及び図13Bに示されたもの以外に、追加のブロック、より少数のブロック、異なるブロック、又は異なって構成されたブロックを含んでよい。これに加えて又は代えて、プロセス1300のブロックのうちの2つ以上が並列に実行されてよい。
【0159】
[0164] 図14は、本開示のいくつかの態様に係る単一のRISを用いたUEベースの測位を実施するネットワーク1400の例を例示する。図14において、ネットワーク1400は、LMF1402、UE1404、及びRIS1406を含み、LMF1402とUE1404との間のシグナリングパスに介在するノードは、明確にするために省略されている。図14の上部は、例えば、RIS1406によって受信されたSRS構成に従って、RIS1406によって送信されたときに異なる送信角度A、B、Cなどをそれぞれ有するSRS1’、SRS2’などの例示的なビームパターンを示す。UE1404の実際のAoDは図14に破線1408として示されており、そのベクトルとビームパターンC~Fとの交点に位置するドットは、それらのビームのそれぞれについてUE1404が測定する相対RSRP値を表し、ドットがUE1404に近いほど、相対測定RSRPは高くなる。図12に示す例では、相対RSRP値は、高い方から低い方へ、SRS5’、SRS4’、SRS6’、及びSRS3’である。この特定のパターンから、UE1404のAoD1202は、例えば、図6及び図7について説明したものと同様の方法を使用して導出することができる。図12の下部は、SRSリソースのスロットへの例示的なタイミング割り当てを示し、例えば、SRS3及びSRS3’はスロットn+2の間に発生し、SRS4及びSRS4’はスロットn+3の間に発生する、などである。この例では、RISが高度なベースバンド処理能力を有していない可能性があることを認識して、SRSリソースは時間領域多重化される。更に、RISは、互い違いのSRS信号を複数の異なるビームにコムすることができない場合があり、その場合、RISは、反射のために任意の周波数領域多重SRSリソースを同じTXビームに単に反射することができる。図12では、SRSリソースは別々のスロットを占有するが、いくつかの態様では、SRSリソースは、同じスロット内の別々のシンボル、異なるスロット内の別々のシンボル、及び他の構成を占有し得る。これらの例は例示的なものであり、限定的なものではない。
【0160】
[0165] 図15は、本開示のいくつかの態様に係る、UEベースのAoD測位のためのSRSのRISビーム掃引のためのシグナリング及びイベント図1500である。図15において、このプロセスは、LMF1402又は他のロケーションサーバ、UE1404、及びRIS1406を含み、RIS1406が到来ビームを反射する方向を調整することができるという事実を利用する。
【0161】
[0166] 図15に示す例では、LMF1402は、SRS構成1502をUE1404に送信し、SRS設定1504をRIS1406に送信する。無線リソース制御(RRC)メッセージングによって送信され得るSRS構成は、測位のためのSRSリソースを識別する。各SRS構成は、1つ又は複数のSRSリソースセットを規定することができ、各SRSリソースセットは、測位のための1つ又は複数の時間領域多重(TDMed)SRSリソースを含む。いくつかの態様では、測位のための各SRSリソースは、スロット及び/又はシンボルの観点から規定され得る。例えば、スロット毎に測位のための1つのSRSリソースが存在し得る。測位のためのSRSリソースは、スロット内のシンボルの一部又は全てを占有し得る。測位のためのSRSリソースを含むスロットは、互いに連続していてもいなくてもよく、例えば、TDDのUL/DL構成に適合するために必要に応じて、1つおきのスロット、2つおきのスロット、又は様々なパターンなどであってもよい。SRS構成は、UE1404がUL-SRSをRIS1406へ送信する機会、RIS1406がUL-SRSをUE1404へ反射し返す機会、又はそれらの組み合わせを規定し得る。いくつかの態様では、RISのSRS構成は、反射されたUL-SRSビームが送信される方位角及び/又は仰角を指定する。図15に示す例では、SRS構成SRS1’は、ある角度「A」のAoDでRIS1406によって送信される、SRS2’は、ある角度「B」のAoDでRIS1406によって送信される、といった具合である。したがって、いくつかの態様では、SRS構成1110は、反射AoDへのSRS機会のマッピングを含み得る。
【0162】
[0167] 図15に示す例では、UE1404はその後、一連のUL-SRS信号をRIS1406へ送信し始める。RIS1406がUE1404からUL-SRS信号を受信するたびに、RIS1406は、SRS構成によって提供されるマッピングに従って異なるAoDでUL-SRS信号をUE1404に反射し返す。例えば、UE1404はSRS1 1506をRIS1406に送信し、これはAoD=AでSRS1’1508としてそれを反映し、UE1404はSRS1’のRSRPを測定する(ブロック1510)。このプロセスは、UE1404がSRS8 1512をRIS1406に送信するまで、各SRSについて繰り返され、これにより、それがAoD=HにおいてSRS2’1514として反映され、UE1404は、SRS8’のRSRPを測定する(ブロック1516)。
【0163】
[0168] UEベースの実装形態では、UE1404は、次いで、SRS1’からSRS8’の測定されたRSRP値を使用して、例えば、図6について説明したような技術を使用して、RIS1406からUE1404のAoDを決定する(ブロック1518)。
【0164】
[0169] UE支援の実装形態において、UE1404は、測定されたRSRP値1520と、任意選択的に、UE1404とRIS1406との間のRTT又はRTT値自体に基づく距離推定値とを、LMF1402へ送信し得る。次いで、LMF1402は、この情報を使用してAoD及びRISからUEまでの範囲を計算し、次いでLMFは、これを使用してUE1404の位置を推定する(ブロック1522)。次いで、LMF1402は、推定位置1524をUE1404に送信することができる。
【0165】
[0170] RIS1406がパッシブミラーとして実行しており、SRS信号を受信してからSRS信号を反射するまでの時間差が無視できる場合、又は、例えば、UE1404とRIS1406とが互いに近接しているために、UEとRISとの間の伝搬遅延が小さい場合、反射されたSRSは、サイクリックプレフィックス(CP)長内でUE1404に到達し得る。そのシナリオでは、UE1404は、その送信機が元のSRSを送信するためにアクティブであると同時に、反射されたSRSを受信するためにその受信機をアクティブにする必要があり、これは、強い自己干渉をもたらし、送信機のみ又は受信機のみを使用するよりも多くの電力を使用する。別の理由は、UE1404が、RIS1406によって反射されたSRSを受信する前に、環境から反射されたSRSを受信し得るため、マルチパス反射とRIS反射とを区別することができないことである。この問題を制御するための1つの手法を図16に示す。
【0166】
[0171] 図16は、RIS1406が反射信号をいつ送信するかを制御することを含む、本開示のいくつかの態様に係るUEベースのAoD測位のためのSRSのRISビーム掃引のためのシグナリング及びイベント図1600である。この手法では、SRSリソースと、SRSリソース中にRIS1406によって受信されたSRS信号の反射に使用されるダウンリンクスロット又はシンボルとの間に関連付けがあり、これは、SRS構成1602を介してUE1404に提供され、SRS設定1604を介してRIS1406に提供され得る。図16に示す例では、全てのSRS信号(例えば、SRS1 1606、SRS2 1608、SRS3 1610、SRS4 1612、SRS5 1614、SRS6 1616、...)は、RIS1406がそれらをSRS1’1618、SRS2’1620、SRS3’1622、SRS4’1624、SRS5’1626、及びSRS6’1628として反映する前に送信されるが、他の態様では、反映された各SRSは、UE1404が次のSRS信号を送信する前に、ただし指定されたDLスロット又はシンボルの間に、RIS1406によって送信され得る。UE1404によって1つ又は複数のSRS信号を送信すること、RIS1406によって1つ又は複数の反射SRS信号を送信すること、及びUE1404によって1つ又は複数の残りのSRS信号を送信することなど、他の実装も可能である。これらの例は例示的なものであり、限定的なものではない。
【0167】
[0172] いくつかの態様では、各SRSリソースについて、そのRIS反射時間、例えば、RIS1406がSRSを受信する時間とRIS1406が反射信号を送信する時間との間の遅延は、UEが特定のDLスロット又はDLシンボルで反射されたSRSリソースを観測できることを確実にするように制御されるべきである。gNBは、gNBからRISへの正確な伝搬時間を知っているので、RISが関連するDLシンボル時間スパンに確実に反映されるように、RISのSRS反射時間を構成することができる。いくつかの態様では、SRS反射タイミングエラーは、シンボル間干渉を回避するために、CP内にあるべきである。
【0168】
[0173] いくつかの態様では、遅延値を指定するのではなく、RIS1406が特定のSRS信号を送信すべき時間内の位置として、特定のDLスロット又はシンボルが識別され得る。UEに送信するためのgNBによる使用のために通常は予約されているDLスロット又はシンボルがRISによって代わりに使用されているので、いくつかの態様では、UEは、例えば1つ又は複数の特定のDLシンボルが特定のSRSリソースの受信専用であるものなどの特別なスロットフォーマットでシグナリングされ得る。gNBは、これらの特定のDLシンボルでDL信号を送信しない。この手法では、SRSリソースは、例えば、特定のDLシンボル時間スパンに関連付けられ、特定のDL基準信号又はデータ/制御チャネルに関連付けられない。
【0169】
[0174] いくつかの態様では、UEは、AoD推定のために構成された到達SRSリソースについての「SRSリソースを受信する予想時間」及び「SRSリソースを受信する予想時間の不確実性」を含む支援データを提供され得る。例えば、支援データは、PRSを送信するTRPの各対に関連付けられた「予想されるRSTD」及び「予想されるRSTD不確実性」と同様であり得る。いくつかの態様では、「SRSリソースを受信する予想時間」は、SRSの構成と、波形の受信と反射との間のRISの時間差とから導出され得る。いくつかの態様では、「SRSリソースを受信する予想時間の不確実性」は、RISの位置及びセルのカバレッジ範囲から導出され得る。支援データが含まれる場合、その支援データは、LMF又はgNBからUEにシグナリングされ得る。
【0170】
[0175] いくつかの態様では、UEは、測位動作の前に、RISとの相対角度を認識していない場合があり得るので、UEは、SRS送信のために広角ビームを使用し得る。いくつかの態様では、UEは、RISの位置がどの程度よくUEに知られているかに応じてSRS送信ビームの角度を調整することができ、例えば、最初の位置推定値を取得するためにワイドビームから開始し、その後の使用のために、例えば、RISに対するSRSのSINRを改善するために、より狭いビームを使用する。
【0171】
[0176] UEによって最初に送信された反射SRSをビーム掃引するためにRISを使用する技術は、UE支援測位モードとUEベースの測位モードの両方に使用することができる。UE支援モードにおいて、UEは、各SRSについてRSRPを測定し、LPPプロトコルを介してそれらをLMFに報告することができ、この場合、対応するAoDが推定され、位置計算が実行される。UEベースのモードにおいて、UEは、各SRSについてRSRPを測定し、追加の支援データを用いてUE位置を計算することができる。これらの支援データは、RIS地理的位置、(ボアサイト方向を計算するための)RIS方位、RIS反射SRSビームの方位角及び仰角、RIS反射SRSビームのビーム幅、並びにボアサイト方向/ビーム幅の不確実性を含むことができる。例えば、ビーム幅は、3dBビーム幅、6dBビーム幅、又は12dBビーム幅とすることができ、方位角又は仰角などの特定の空間次元に関して指定され得る。ボアサイト/ビーム幅の不確実性は、0.5dB、1db、又は3dBベースの測定値とすることができ、特定の空間次元に関して指定することもできる。
【0172】
[0177] 上記の発明を実施するための形態では、各例において様々な特徴が互いにグループ化されることがわかる。開示のこの方式は、例示的な条項が各条項の中で明示的に述べられるよりも多くの特徴を有する、という意図として理解されるべきでない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項の全ての特徴よりも少数の特徴を含むことがある。したがって、以下の条項は、説明に組み込まれるものと見なされるべきであり、各条項は、別個の例として単独で有効であり得る。各従属条項は、その条項の中で、他の条項のうちの1つとの特定の組み合わせに言及し得るが、その従属条項の態様は、その特定の組み合わせに限定されない。他の例示的な条項も、任意の他の従属条項若しくは独立条項の主題との従属条項の態様の組み合わせ、又は他の従属条項及び独立条項との任意の特徴の組み合わせを含み得ることが理解されるだろう。特定の組み合わせが意図されないこと(例えば、絶縁体と導体の両方として要素を規定することなどの、矛盾する態様)が明示的に表現されないか又は容易に推測され得ない限り、本明細書で開示される様々な態様は、これらの組み合わせを明確に含む。更に、条項が独立条項に直接従属しない場合でも、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることも意図される。
【0173】
[0178] 以下の番号付きの条項において、実装例について説明する。
【0174】
[0179] 条項1.ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することと、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信することと、RISから、RISに対する複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信であって、RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、RISから異なる出発角(AoD)で送信される、複数のSRS送信を、受信することと、RISからの複数のSRS送信のそれぞれを測定して複数の測定値を生成することと、複数の測定値に基づいて測位動作を実行することと、を含む、方法。
【0175】
[0180] 項2.構成情報を取得することは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成情報を受信することを含む、項1の方法。
【0176】
[0181] 項3.構成情報を取得することは、ネットワークエンティティから構成情報を受信することを含む、項1から2のいずれかの方法。
【0177】
[0182] 項4.ネットワークエンティティから構成情報を受信することは、ロケーションサーバから構成情報を受信することを含む、項3の方法。
【0178】
[0183] 項5.構成情報は、SRSリソースの数、RISにSRS送信を送信する時間、RISからSRS送信の反射を受信する予想時間、RISからSRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、項1から4のいずれかの方法。
【0179】
[0184] 項6.RISからの複数のSRS送信のそれぞれは、構成情報に従って、対応するSRS送信をRISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、項1から5のいずれかの方法。
【0180】
[0185] 項7.RISからの複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれをRISへの複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を含む、項1から6のいずれかの方法。
【0181】
[0186] 項8.情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを含む、項7の方法。
【0182】
[0187] 項9.複数の測定値に基づいて測位動作を実行することは、複数の測定値をロケーションサーバに送信することを含む、項1から8のいずれかの方法。
【0183】
[0188] 項10.複数の測定値に基づいた位置推定値をロケーションサーバから受信することを更に含む、項9の方法。
【0184】
[0189] 項11.複数の測定値に基づいて測位動作を実行することは、複数の測定値に基づいてRISからのUEのAoDを決定することを含む、項1から10のいずれかの方法。
【0185】
[0190] 項12.RISの地理的位置、RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを含む支援データを受信することを更に含み、複数の測定値に基づいてRISからのUEのAoDを決定することは、複数の測定値及び支援データに基づいてAoDを決定することを含む、項11の方法。
【0186】
[0191] 項13.反射されたSRSビームの特性は、方位角若しくはビーム幅、仰角若しくはビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを含む、項12の方法。
【0187】
[0192] 項14.AoD及びUEからRISまでの距離に基づいてUEの位置を推定することを更に含む、項11から13のいずれかの方法。
【0188】
[0193] 項15.再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することと、ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信することと、UEから受信された複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信であって、RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、構成情報に従ってRISから異なる出発角(AoD)で送信される、複数のSRS送信を、送信することと、を含む、方法。
【0189】
[0194] 項16.構成情報を取得することは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して構成情報を受信することを含む、項15の方法。
【0190】
[0195] 項17.構成情報を取得することは、ネットワークエンティティから構成情報を受信することを含む、項15から16のいずれかの方法。
【0191】
[0196] 項18.ネットワークエンティティから構成情報を受信することは、ロケーションサーバから構成情報を受信することを含む、項17の方法。
【0192】
[0197] 項19.構成情報は、SRSリソースの数、UEからSRS送信を受信する予想時間、UEからSRS送信を受信する予想時間の不確実性、UEからのSRS送信の反射をUEに送信する予想時間、UEからのSRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、項15から18のいずれかの方法。
【0193】
[0198] 項20.UEから受信された複数のSRS送信の反射を含む複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれをUEから受信された複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を含む、項15から19のいずれかの方法。
【0194】
[0199] 項21.情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを含む、項20の方法。
【0195】
[0200] 項22.ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信することと、ユーザ機器(UE)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信することと、を含み、第1の構成情報及び第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、UEがRISにSRS送信を送信する時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間、UEがRISからSRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、RISがUEからのSRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、方法。
【0196】
[0201] 項23.RISの地理的位置、RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを含む支援データをUEに送信することを更に含む、項22の方法。
【0197】
[0202] 項24.反射されたSRSビームの特性は、方位角若しくはビーム幅、仰角若しくはビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを含む、項23の方法。
【0198】
[0203] 項25.UEによって測定される複数の反射されたSRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値をUEから受信することと、複数のRSRP値に基づいてRISからのUEのAoDを決定することと、AoDに少なくとも部分的に基づいてUEの位置を推定することと、推定された位置をUEに送信することと、を更に含む、項22から24のいずれかの方法。
【0199】
[0204] 項26.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリ及び少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える装置であって、メモリ、少なくとも1つのトランシーバ、及び少なくとも1つのプロセッサが項1から25のいずれかに係る方法を実行するように構成されている、装置。
【0200】
[0205] 項27.項1から項25のいずれかに係る方法を実行するための手段を備える、装置。
【0201】
[0206] 項28.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令が、項1から25のいずれかに係る方法をコンピュータ又はプロセッサに実行させるための少なくとも1つの命令を含む、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0202】
[0207] 情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちのいずれかを使用して表され得ることを、当業者は理解されよう。例えば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁場若しくは磁性粒子、光場若しくは光学粒子、又はそれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0203】
[0208] 更に、本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又はその両方の組み合わせとして実装され得ることを、当業者は理解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップについて、それらの機能に関して概略的に上記で説明した。そのような機能がハードウェアとして実装されるのか又はソフトウェアとして実装されるのかは、特定の用途及び全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明する機能を特定の用途ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0204】
[0209] 本明細書で開示する態様に関して説明した様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor:DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programable gate array:FPGA)若しくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート若しくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又は本明細書で説明した機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いて実装又は実行され得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又はステートマシンであってよい。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又は任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0205】
[0210] 本明細書で開示する態様に関して説明した方法、シーケンス、及び/又はアルゴリズムは、直接ハードウェアで、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで、又はその2つの組み合わせで具現され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(read-only memory:ROM)、消去可能プログラマブルROM(erasable programmable ROM:EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(electrically erasable programmable ROM:EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、又は当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体の中に存在し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ること及び記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体化され得る。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICの中に存在してもよい。ASICは、ユーザ端末(例えば、UE)の中に存在してもよい。代替として、プロセッサ及び記憶媒体は、個別の構成要素としてユーザ端末の中に存在し得る。
【0206】
[0211] 1つ又は複数の例示的な態様では、説明した機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせで実装され得る。ソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つ又は複数の命令又はコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され得るか、又はコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体との両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってもよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROM若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶デバイス、又は命令若しくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送若しくは記憶するために使用され得るとともに、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(digital subscriber line:DSL)、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、又は赤外線、無線、及びマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(compact disc:CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc:DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0207】
[0212] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正が本明細書で行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、及び/又は行動は、なんらかの特定の順序で実行される必要はない。更に、本開示の要素は、単数形で説明又は特許請求されることがあるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。

図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図4D
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13A
図13B
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2023-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することと、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、前記構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信することと、
前記RISから、前記RISに対する前記複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信することと、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
複数の測定値を生成するために、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれを測定することと、
前記複数の測定値に基づいて測位動作を実行することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記構成情報を取得することは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構成情報を取得することは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信することを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記RISにSRS送信を送信する時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って、対応するSRS送信を前記RISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記RISへの前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行することは、前記複数の測定値をロケーションサーバに送信することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の測定値に基づいた位置推定値を前記ロケーションサーバから受信することを更に備える、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行することは、前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定することを備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを受信することを更に備え、
前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEの前記AoDを決定することは、前記複数の測定値及び前記支援データに基づいて前記AoDを決定することを備える、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記AoD及び前記UEから前記RISまでの距離に基づいて前記UEの位置を推定することを更に備える、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することと、
ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信することと、
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信することと、ここにおいて、前記RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、前記構成情報に従って前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、複数のSRS送信を、送信することと、
を備える、方法。
【請求項16】
前記構成情報を取得することは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信することを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記構成情報を取得することは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信することを備える、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記UEからSRS送信を受信する予想時間、前記UEから前記SRS送信を受信する予想時間の不確実性、前記UEからの前記SRS送信の反射を前記UEに送信する予想時間、前記UEからの前記SRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記UEから受信された前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信することと、
ユーザ機器(UE)に、SRS測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信することと、
を備え、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、前記UEが前記RISにSRS送信を送信する時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、前記RISが前記UEからの前記SRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、
方法。
【請求項23】
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを前記UEに送信することを更に備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記UEによって測定された複数の反射されたSRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値を前記UEから受信することと、
前記複数のRSRP値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定することと、
前記AoDに少なくとも部分的に基づいて前記UEの位置を推定することと、
前記推定された位置を前記UEに送信することと、
を更に備える、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、前記構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記RISから、前記RISに対する複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信し、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
複数の測定値を生成するために、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれを測定し、
前記複数の測定値に基づいて測位動作を実行する、
ように構成されている、UE。
【請求項27】
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信するように構成されている、請求項26に記載のUE。
【請求項28】
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するように構成されている、請求項26に記載のUE。
【請求項29】
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信するように構成されている、請求項28に記載のUE。
【請求項30】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記RISにSRS送信を送信する時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、請求項26に記載のUE。
【請求項31】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って、対応するSRS送信を前記RISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、請求項26に記載のUE。
【請求項32】
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記RISへの前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項26に記載のUE。
【請求項33】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項32に記載のUE。
【請求項34】
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測定値をロケーションサーバに送信するように構成されている、請求項26に記載のUE。
【請求項35】
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ロケーションサーバから、前記複数の測定値に基づいた位置推定値を受信するように構成されている、請求項34に記載のUE。
【請求項36】
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定するように構成されている、請求項26に記載のUE。
【請求項37】
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを受信するように構成されており、
前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEの前記AoDを決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測定値及び前記支援データに基づいて前記AoDを決定するように構成されている、
請求項36に記載のUE。
【請求項38】
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項37に記載のUE。
【請求項39】
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、前記AoD及び前記UEから前記RISまでの距離に基づいて前記UEの位置を推定するように構成されている、請求項36に記載のUE。
【請求項40】
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEから受信された複数のSRS送信の反射を備える、複数のSRS送信を送信する、
ように構成されており、
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
RIS。
【請求項41】
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信するように構成されている、請求項40に記載のRIS。
【請求項42】
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するように構成されている、請求項40に記載のRIS。
【請求項43】
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信するように構成されている、請求項42に記載のRIS。
【請求項44】
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記UEからSRS送信を受信する予想時間、前記UEから前記SRS送信を受信する予想時間の不確実性、前記UEからの前記SRS送信の反射を前記UEに送信する予想時間、前記UEからの前記SRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、請求項40に記載のRIS。
【請求項45】
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記UEから受信された前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、請求項40に記載のRIS。
【請求項46】
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、請求項45に記載のRIS。
【請求項47】
ロケーションサーバであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)に、SRS測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信する、ように構成されており、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、前記UEが前記RISにSRS送信を送信する時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、前記RISが前記UEからの前記SRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、
ロケーションサーバ。
【請求項48】
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを前記UEに送信するように構成されている、請求項47に記載のロケーションサーバ。
【請求項49】
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、請求項48に記載のロケーションサーバ。
【請求項50】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEによって測定された複数の反射SRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値を前記UEから受信し、
前記複数のRSRP値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定し、
前記AoDに少なくとも部分的に基づいて前記UEの位置を推定し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記推定位置を前記UEに送信する、
ように更に構成されている、請求項47に記載のロケーションサーバ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0207
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0207】
[0212] 上記の開示は本開示の例示的な態様を示すが、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正が本明細書で行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップ、及び/又は行動は、なんらかの特定の順序で実行される必要はない。更に、本開示の要素は、単数形で説明又は特許請求されることがあるが、単数形への限定が明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ユーザ機器(UE)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することと、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、前記構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信することと、
前記RISから、前記RISに対する前記複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信することと、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
複数の測定値を生成するために、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれを測定することと、
前記複数の測定値に基づいて測位動作を実行することと、
を備える、方法。
[C2]
前記構成情報を取得することは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信することを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記構成情報を取得することは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することを備える、C1に記載の方法。
[C4]
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信することを備える、C3に記載の方法。
[C5]
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記RISにSRS送信を送信する時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、C1に記載の方法。
[C6]
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って、対応するSRS送信を前記RISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、C1に記載の方法。
[C7]
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記RISへの前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、C1に記載の方法。
[C8]
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行することは、前記複数の測定値をロケーションサーバに送信することを備える、C1に記載の方法。
[C10]
前記複数の測定値に基づいた位置推定値を前記ロケーションサーバから受信することを更に備える、C9に記載の方法。
[C11]
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行することは、前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定することを備える、C1に記載の方法。
[C12]
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを受信することを更に備え、
前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEの前記AoDを決定することは、前記複数の測定値及び前記支援データに基づいて前記AoDを決定することを備える、
C11に記載の方法。
[C13]
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、C12に記載の方法。
[C14]
前記AoD及び前記UEから前記RISまでの距離に基づいて前記UEの位置を推定することを更に備える、C11に記載の方法。
[C15]
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得することと、
ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信することと、
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信することと、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記構成情報に従って前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
を備える、方法。
[C16]
前記構成情報を取得することは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信することを備える、C15に記載の方法。
[C17]
前記構成情報を取得することは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することを備える、C15に記載の方法。
[C18]
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信することは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信することを備える、C17に記載の方法。
[C19]
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記UEからSRS送信を受信する予想時間、前記UEから前記SRS送信を受信する予想時間の不確実性、前記UEからの前記SRS送信の反射を前記UEに送信する予想時間、前記UEからの前記SRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、C15に記載の方法。
[C20]
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記UEから受信された前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、C15に記載の方法。
[C21]
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、C20に記載の方法。
[C22]
ロケーションサーバによって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信することと、
ユーザ機器(UE)に、SRS測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信することと、
を備え、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、前記UEが前記RISにSRS送信を送信する時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、前記RISが前記UEからの前記SRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、
方法。
[C23]
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを前記UEに送信することを更に備える、C22に記載の方法。
[C24]
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、C23に記載の方法。
[C25]
前記UEによって測定される複数の反射されたSRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値を前記UEから受信することと、
前記複数のRSRP値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定することと、
前記AoDに少なくとも部分的に基づいて前記UEの位置を推定することと、
前記推定された位置を前記UEに送信することと、
を更に備える、C22に記載の方法。
[C26]
ユーザ機器(UE)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、前記構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記RISから、前記RISに対する複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信することと、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
複数の測定値を生成するために、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれを測定し、
前記複数の測定値に基づいて測位動作を実行する、
ように構成されている、UE。
[C27]
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信するように構成されている、C26に記載のUE。
[C28]
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するように構成されている、C26に記載のUE。
[C29]
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信するように構成されている、C28に記載のUE。
[C30]
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記RISにSRS送信を送信する時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、C26に記載のUE。
[C31]
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って、対応するSRS送信を前記RISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、C26に記載のUE。
[C32]
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記RISへの前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、C26に記載のUE。
[C33]
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、C32に記載のUE。
[C34]
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測定値をロケーションサーバに送信するように構成されている、C26に記載のUE。
[C35]
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ロケーションサーバから、前記複数の測定値に基づいた位置推定値を受信するように構成されている、C34に記載のUE。
[C36]
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定するように構成されている、C26に記載のUE。
[C37]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを受信するように構成されており、
前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEの前記AoDを決定するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記複数の測定値及び前記支援データに基づいて前記AoDを決定するように構成されている、
C36に記載のUE。
[C38]
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、C37に記載のUE。
[C39]
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、前記AoD及び前記UEから前記RISまでの距離に基づいて前記UEの位置を推定するように構成されている、C36に記載のUE。
[C40]
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)であって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEから受信された複数のSRS送信の反射を備える、複数のSRS送信を送信する、
ように構成されており、
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
RIS。
[C41]
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信するように構成されている、C40に記載のRIS。
[C42]
前記構成情報を取得するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するように構成されている、C40に記載のRIS。
[C43]
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するために、前記少なくとも1つのプロセッサは、ロケーションサーバから前記構成情報を受信するように構成されている、C42に記載のRIS。
[C44]
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記UEからSRS送信を受信する予想時間、前記UEから前記SRS送信を受信する予想時間の不確実性、前記UEからの前記SRS送信の反射を前記UEに送信する予想時間、前記UEからの前記SRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、C40に記載のRIS。
[C45]
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記UEから受信された前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、C40に記載のRIS。
[C46]
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、C45に記載のRIS。
[C47]
ロケーションサーバであって、
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリ及び前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ユーザ機器(UE)に、SRS測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信する、
ように構成されており、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、前記UEが前記RISにSRS送信を送信する時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、前記RISが前記UEからの前記SRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、
ロケーションサーバ。
[C48]
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを前記UEに送信するように構成されている、C47に記載のロケーションサーバ。
[C49]
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、C48に記載のロケーションサーバ。
[C50]
前記少なくとも1つのプロセッサは、更に、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEによって測定された複数の反射されたSRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値を前記UEから受信し、
前記複数のRSRP値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定し、
前記AoDに少なくとも部分的に基づいて前記UEの位置を推定し、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記推定された位置を前記UEに送信する、
ように構成されている、C47に記載のロケーションサーバ。
[C51]
ユーザ機器(UE)であって、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得するための手段と、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、前記構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信するための手段と、
前記RISから、前記RISへの複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信するための手段と、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
複数の測定値を生成するために、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれを測定するための手段と、
前記複数の測定値に基づいて測位動作を実行するための手段と、
を備える、UE。
[C52]
前記構成情報を取得するための前記手段は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信するための手段を備える、C51に記載のUE。
[C53]
前記構成情報を取得するための前記手段は、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するための手段を備える、C51に記載のUE。
[C54]
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するための前記手段は、ロケーションサーバから前記構成情報を受信するための手段を備える、C53に記載のUE。
[C55]
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記RISにSRS送信を送信する時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、C51に記載のUE。
[C56]
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って、対応するSRS送信を前記RISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、C51に記載のUE。
[C57]
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記RISへの前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、C51に記載のUE。
[C58]
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、C57に記載のUE。
[C59]
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行するための前記手段は、前記複数の測定値をロケーションサーバへ送信するための手段を備える、C51に記載のUE。
[C60]
前記複数の測定値に基づいた位置推定値を前記ロケーションサーバから受信するための手段を更に備える、C59に記載のUE。
[C61]
前記複数の測定値に基づいて前記測位動作を実行するための前記手段は、前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定するための手段を備える、C51に記載のUE。
[C62]
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを受信するための手段を更に備え、
前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEの前記AoDを決定するための前記手段は、前記複数の測定値及び前記支援データに基づいて前記AoDを決定するための手段を備える、
C61に記載のUE。
[C63]
反射SRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、C62に記載のUE。
[C64]
前記AoD及び前記UEから前記RISまでの距離に基づいて前記UEの位置を推定するための手段を更に備える、C61に記載のUE。
[C65]
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)であって、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得するための手段と、
ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信するための手段と、
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を送信するための手段と、ここにおいて、前記RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、前記構成情報に従って前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
を備える、RIS。
[C66]
前記構成情報を取得するための前記手段は、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信するための手段を備える、C65に記載のRIS。
[C67]
前記構成情報を取得するための前記手段は、ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するための手段を備える、C65に記載のRIS。
[C68]
前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信するための前記手段は、ロケーションサーバから前記構成情報を受信するための手段を備える、C67に記載のRIS。
[C69]
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記UEからSRS送信を受信する予想時間、前記UEから前記SRS送信を受信する予想時間の不確実性、前記UEからの前記SRS送信の反射を前記UEに送信する予想時間、前記UEからの前記SRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、C65に記載のRIS。
[C70]
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記UEから受信された前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、C65に記載のRIS。
[C71]
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、C70に記載のRIS。
[C72]
ロケーションサーバであって、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信するための手段と、
ユーザ機器(UE)に、SRS測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信するための手段と、
を備え、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、前記UEが前記RISにSRS送信を送信する時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、前記RISが前記UEからの前記SRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、
ロケーションサーバ。
[C73]
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを前記UEに送信するための手段を更に備える、C72に記載のロケーションサーバ。
[C74]
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、C73に記載のロケーションサーバ。
[C75]
前記UEによって測定された複数の反射されたSRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値を前記UEから受信するための手段と、
前記複数のRSRP値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定するための手段と、
前記AoDに少なくとも部分的に基づいて前記UEの位置を推定するための手段と、
前記推定された位置を前記UEに送信するための手段と、
を更に備える、C72に記載のロケーションサーバ。
[C76]
コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、前記UEに、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得させ、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、前記構成情報に従って異なる時間に複数のSRS送信を送信させ、
前記RISから、前記RISへの複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を受信させ、ここにおいて、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれが、前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
複数の測定値を生成するために、前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれを測定させ、
前記複数の測定値に基づいて測位動作を実行させる、
非一時的コンピュータ可読媒体。
[C77]
前記UEに前記構成情報を取得させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記UEに無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、C76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C78]
前記UEに前記構成情報を取得させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記UEにネットワークエンティティから前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、C76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C79]
前記UEに前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記UEにロケーションサーバから前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、C78に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C80]
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記RISにSRS送信を送信する時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを示す、C76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C81]
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、前記構成情報に従って、対応するSRS送信を前記RISに送信した後、既知の時間に受信される又は既知の遅延で受信される、C76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C82]
前記RISからの前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記RISへの前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、C76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C83]
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、C82に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C84]
前記複数の測定値に基づいて前記UEに前記測位動作を実行させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記UEに前記複数の測定値をロケーションサーバに送信させるコンピュータ実行可能命令を備える、C76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C85]
前記コンピュータ実行可能命令は、更に、前記UEに、前記ロケーションサーバから、前記複数の測定値に基づいた位置推定値を受信させる、C84に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C86]
前記複数の測定値に基づいて前記UEに前記測位動作を実行させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを前記UEに決定させるコンピュータ実行可能命令を備える、C76に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C87]
前記コンピュータ実行可能命令は、更に、前記UEに、
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射SRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを受信させ、
前記複数の測定値に基づいて前記RISからの前記UEの前記AoDを前記UEに決定させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記複数の測定値及び前記支援データに基づいて前記AoDを前記UEに決定させるコンピュータ実行可能命令を備える、
C86に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C88]
反射SRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、C87に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C89]
前記コンピュータ実行可能命令は、更に、前記AoD及び前記UEから前記RISまでの距離に基づいて前記UEの位置を前記UEに推定させる、C86に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C90]
コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)によって実行されたときに、前記RISに、
サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する構成情報を取得させ、
ユーザ機器(UE)から、異なる時間に複数のSRS送信を受信させ、
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える複数のSRS送信を送信させ、ここにおいて、前記RISからの複数のSRS送信のそれぞれが、前記構成情報に従って前記RISから異なる出発角(AoD)で送信される、
非一時的コンピュータ可読媒体。
[C91]
前記RISに前記構成情報を取得させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記RISに無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、C90に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C92]
前記RISに前記構成情報を取得させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記RISにネットワークエンティティから前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、C90に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C93]
前記RISに前記ネットワークエンティティから前記構成情報を受信させる前記コンピュータ実行可能命令は、前記RISにロケーションサーバから前記構成情報を受信させるコンピュータ実行可能命令を備える、C92に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C94]
前記構成情報は、SRSリソースの数、前記UEからSRS送信を受信する予想時間、前記UEから前記SRS送信を受信する予想時間の不確実性、前記UEからの前記SRS送信の反射を前記UEに送信する予想時間、前記UEからの前記SRS送信の反射を送信するAoD、又はそれらの組み合わせを示す、C90に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C95]
前記UEから受信された前記複数のSRS送信の反射を備える前記複数のSRS送信のそれぞれは、そのそれぞれを前記UEから受信された前記複数のSRS送信のうちの対応するSRS送信に関連付ける情報を備える、C90に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C96]
前記情報は、SRS ID、ビームID、既知のシーケンス、又はそれらの組み合わせを備える、C95に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C97]
コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ実行可能命令は、ロケーションサーバによって実行されたとき、前記ロケーションサーバに、
再構成可能インテリジェントサーフェス(RIS)に、サウンディング基準信号(SRS)測位のためのリソースを識別する第1の構成情報を送信させ、
ユーザ機器(UE)に、SRS測位のためのリソースを識別する第2の構成情報を送信させ、
前記第1の構成情報及び前記第2の構成情報のそれぞれは、SRSリソースの数、前記UEが前記RISにSRS送信を送信する時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間、前記UEが前記RISから前記SRS送信の反射を受信する予想時間の不確実性、前記RISが前記UEからの前記SRS送信の反射を送信する出発角(AoD)、又はそれらの組み合わせを示す、
非一時的コンピュータ可読媒体。
[C98]
前記コンピュータ実行可能命令は、更に、前記ロケーションサーバに、
前記RISの地理的位置、前記RISの向き、反射されたSRSビームの特性、又はそれらの組み合わせを備える支援データを前記UEに送信させる、C97に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C99]
反射されたSRSビームの特性は、方位角、方位角ビーム幅、仰角、仰角ビーム幅、ボアサイト方向の不確実性、ビーム幅の不確実性、送信時間の不確実性、又はそれらの組み合わせを備える、C98に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C100]
前記コンピュータ実行可能命令は、更に、前記ロケーションサーバに、
前記UEによって測定された複数の反射されたSRS送信に対応する複数の基準信号受信電力(RSRP)値を前記UEから受信させ、
前記複数のRSRP値に基づいて前記RISからの前記UEのAoDを決定させ、
前記AoDに少なくとも部分的に基づいて前記UEの位置を推定させ、
前記推定された位置を前記UEに送信させる、
C97に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】