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特表2024-522653フレネル構造付き透明投影スクリーンおよびそれを用いた投影システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】フレネル構造付き透明投影スクリーンおよびそれを用いた投影システム
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/62 20140101AFI20240614BHJP
   G03B 21/14 20060101ALI20240614BHJP
   G02B 5/02 20060101ALI20240614BHJP
   H04N 5/74 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
G03B21/62
G03B21/14 Z
G02B5/02 C
H04N5/74 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576097
(86)(22)【出願日】2022-05-31
(85)【翻訳文提出日】2023-12-07
(86)【国際出願番号】 CN2022096270
(87)【国際公開番号】W WO2022257819
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】202110629866.9
(32)【優先日】2021-06-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523463214
【氏名又は名称】ティーディー エレクトロオプティック フィルムズ (ティーディーイーエフ) インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】TD ELECTROOPTIC FILMS (TDEF) INC.
【住所又は居所原語表記】No. 280, Huangpu Jiang Road, Changshu New & Hi-tech Industrial Development Zone, Suzhou, Jiangsu 215500, China
(74)【代理人】
【識別番号】100104226
【弁理士】
【氏名又は名称】須原 誠
(72)【発明者】
【氏名】マー ジュン
(72)【発明者】
【氏名】シュェ ジゥヂー
【テーマコード(参考)】
2H021
2H042
2K203
5C058
【Fターム(参考)】
2H021BA03
2H021BA07
2H021BA08
2H042BA04
2H042BA12
2H042BA14
2H042BA19
2K203FA62
2K203FA82
2K203FB03
2K203FB09
2K203GC22
2K203GC30
2K203HB25
2K203HB26
2K203HB29
2K203MA01
2K203MA02
2K203MA05
5C058BA35
5C058EA01
5C058EA34
(57)【要約】
本発明は、フレネル構造付き透明投影スクリーンに関し、該投影スクリーンは特定構造を有する複数のフレネル構造ユニットを有する。各フレネル構造ユニットに照射された入射光が入射光に対応した位置のフレネル微細構造によって補正され、一定の可視範囲において観察者方向に反射され、透明投影スクリーンの表示均一性を高めると同時に、外部環境光の透明投影スクリーンへの干渉を低減し、それを用いた投影システムが良好な視聴効果を有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに対向して平行に設けられた第1表面および第2表面を有するベース層と、
前記ベース層の第1表面に形成された複数のフレネル構造ユニットを有するフレネル構造層であって、前記複数のフレネル構造ユニットは共通の中心を有する複数の同心円弧を形成するように配列され、各前記フレネル構造ユニットは同心円の中心に近い第1側表面、同心円の中心から遠い第2側表面および前記ベース層の第1表面に平行な底面を有し、複数の前記第1側表面および複数の前記第2側表面は前記フレネル構造層の第1表面を形成し、複数の前記底面は前記フレネル構造層の第2表面を形成し、各前記フレネル構造ユニットの断面は互いに交差する3つの線a、線bおよび線cからなり、前記線b上の任意の点における接線と前記線cの挟角β1がβ1>60°である、第1屈折率n1を有するフレネル構造層と、
互いに対向して設けられた第1表面および第2表面を有する表示層であって、前記表示層の第2表面は前記フレネル構造層の第1表面上にあり、前記表示層の第2表面は実質的に前記フレネル構造層の第1表面と同形状であり、前記フレネル構造層の第1表面と実質的に同一の構造を形成する、第2屈折率n2を有する表示層と、
互いに対向する第1表面および第2表面を有する屈折率整合層であって、前記屈折率整合層の第2表面は前記表示層の第1表面上にあって前記表示層の第1表面と同形状であり、前記屈折率整合層の第1表面は前記ベース層の第2表面と平行な表面である、第3屈折率n3を有する屈折率整合層と、備え、
前記第1屈折率n1は第3屈折率n3と実質的に同じである、ことを特徴とするフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項2】
前記線a上の任意の点における接線と前記線cの挟角α1が0°<α1≦60°である、ことを特徴とする請求項1に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項3】
前記フレネル構造ユニットにおける前記線aと前記線bの交差点Pから前記線cまでの垂直距離h1は、同心円の中心から離れた前記フレネル構造ユニットほど大きい、ことを特徴とする請求項2に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項4】
各前記フレネル構造ユニットの断面は三角形であり、前記線aと前記線cの挟角α2が0°<α2≦60°であり、前記線bと前記線cの挟角β2がβ2>60°である、ことを特徴とする請求項2に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項5】
複数の前記フレネル構造ユニットにおける複数の挟角α2は同心円の中心から離れるにつれて漸増する、ことを特徴とする請求項4に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項6】
前記透明投影スクリーンは、同心円の中心に最も近い第1側面と、前記第1側面に対向して設けられて同心円の中心から遠い第2側面とを有し、複数のフレネル構造ユニットは前記第1側面を含む平面に垂直な方向に沿って、平行にシフトした位置関係にあり、フレネル構造ユニットの挟角α2の大きさは前記第1側面から前記第2側面の方向に向かって単調増加している、ことを特徴とする請求項5に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項7】
複数の前記フレネル構造ユニット上の前記線cの長さは実質的に一定である、ことを特徴とする請求項5に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項8】
複数の前記フレネル構造ユニット上の前記線aと前記線bの交差点Pから前記線cまでの垂直距離h1は実質的に一定である、ことを特徴とする請求項5に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項9】
前記第1屈折率n1は1.4~1.6である、ことを特徴とする請求項1に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項10】
前記フレネル構造層を構成する第1透明光学材料は、アクリル系樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、光硬化接着剤の少なくとも1つを含む光学グレードの高透過率の光学接着剤である、ことを特徴とする請求項9に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項11】
前記表示層の厚度dが500μm以下である、ことを特徴とする請求項1に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項12】
前記第2屈折率n2が1.6以上である、ことを特徴とする請求項11に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項13】
前記表示層が、蒸着、スパッタリング、塗布、サンドブラストのいずれか1つで形成されたものである、ことを特徴とする請求項12に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項14】
前記表示層を構成する第2透明光学材料は、金属または金属酸化物である、ことを特徴とする請求項12に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項15】
前記ベース層を構成する材料は、硬質透明材料または可撓性透明材料である、ことを特徴とする請求項1に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項16】
前記硬質透明材料は、ガラスである、ことを特徴とする請求項15に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項17】
前記可撓性透明材料は、PET、PC、PMMA、PEのいずれか1つである、ことを特徴とする請求項15に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項18】
各前記フレネル構造ユニットの第1側表面は、凸型または凹型の表面微細構造を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項19】
前記透明投影スクリーンは保護層をさらに含み、前記保護層が前記屈折率整合層の第1表面上にある、ことを特徴とする請求項1に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項20】
前記保護層を構成する材料は、ガラス、アクリル、PETまたは他の高透過率硬質または可撓性材料のいずれか1つである、ことを特徴とする請求項19に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーン。
【請求項21】
プロジェクタと透明投影スクリーンとから構成され、前記透明投影スクリーンは請求項1~20のいずれか1項に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーンである、ことを特徴とする投影システム。
【請求項22】
前記プロジェクタは短焦点距離プロジェクタまたは超短焦点距離プロジェクタである、ことを特徴とする請求項21に記載の投影システム。
【請求項23】
前記プロジェクタは、前記透明投影スクリーンが配置された平面に垂直な直線上であって、同心円の中心を通過する直線上に配置されている、ことを特徴とする請求項21に記載の投影システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本出願は、2021年6月7日に出願され、出願番号CN202110629866.9、発明名称「フレネル構造付き透明投影スクリーンおよびそれを用いた投影システム」の発明特許出願の優先権を主張し、そのすべての内容は参照により本出願に含まれる。
【0002】
本発明は、投影スクリーンおよび投影システムの技術分野に関し、具体的に、本発明は、環境光の干渉を受けにくく高コントラストで鮮明な画像形成が可能なフレネル構造付き透明投影スクリーンおよびそれを用いた投影システムに関する。
【背景技術】
【0003】
投影の用途は、家庭用のレーザー投影や業務用のスクリーン投影など、家庭用と業務用の2つの分野に分けられる。現在、家庭用投影も業務用投影も非透過型ディスプレイである。すなわち、投影領域に投影スクリーンを固定し、プロジェクタが表示画面を投影スクリーンに投影することで、観察者はスクリーン上のコンテンツを見ることができるが、投影スクリーンの背後の物体の画像は遮られる。観察者の視聴体験の要求がますます高くなっているため、車載投影ディスプレイ、地下投影ディスプレイ、大型商業広告、商品展示ウィンドウ、高級会議室などの特殊な応用シーンでは、観察者はコンテンツを表示するためのキャリアとして投影スクリーンを使用するだけでなく、同時に、透明性を持ち、投影スクリーンの背後の景色も投影スクリーンを通して観察者に提示できること、すなわち、透明ディスプレイ技術を必要としている。透明ディスプレイは、観察者のテクノロジーに対する要求を満たすことができるものであるが、現在の家庭用レーザー投影と商業用投影スクリーンは、透明ディスプレイの効果を達成することができない。
【0004】
透明ディスプレイは、光源の反射を解決し、設置スペースを節約するために、短焦点距離のプロジェクタを使用することが多いが、短焦点距離のプロジェクタは、不均一な明るさ、小さな視野角の問題を引き起こし、視聴体験に深刻な影響を与えると同時に、短焦点距離の透明投影は、周囲の光の影響を受ける可能性が高く、高コントラストの鮮明な画像にすることはできない。
【発明の概要】
【0005】
本出願は、主に、現在の透明投影スクリーンが環境光の影響を受け、高コントラストで鮮明な画像を形成できず、輝度が不均一で可視角度が小さいという問題を解決するために、フレネル構造付き透明投影スクリーンおよびそれを用いた投影システムを提供する。
【0006】
上記目的を達成するために、本出願は、フレネル構造付き透明投影スクリーンを提供する。前記透明投影スクリーンは、ベース層と、フレネル構造層と、表示層と、屈折率整合層とを備えている。
ベース層は、互いに対向して平行に設けられた第1表面および第2表面を有している。
フレネル構造層は、前記ベース層の第1表面に形成された複数のフレネル構造ユニットを有する。複数のフレネル構造ユニットは、共通の中心を有する複数の同心円弧を形成するように配列され、各フレネル構造ユニットは同心円の中心に近い第1側表面、同心円の中心から遠い第2側表面および前記ベース層の第1表面に平行な底面を有している。複数の前記第1側表面および複数の前記第2側表面は前記フレネル構造層の第1表面を形成し、複数の前記底面は前記フレネル構造層の第2表面を形成している。各フレネル構造ユニットの断面は互いに交差する3つの線a、線bおよび線cからなる。前記線b上の任意の点における接線と前記線cの挟角β1はβ1>60°である。フレネル構造層は第1屈折率n1を有する。
表示層は、互いに対向して設けられた第1表面および第2表面を有する。前記表示層の第2表面は前記フレネル構造層の第1表面上にあり、前記表示層の第2表面は実質的に前記フレネル構造層の第1表面と同形状であり、前記表示層は前記フレネル構造層の第1表面と実質的に同一の構造を有している。表示層は第2屈折率n2を有する。
屈折率整合層は、互いに対向する第1表面および第2表面を有する。前記屈折率整合層の第2表面は前記表示層の第1表面上にあって前記表示層の第1表面と同形状であり、前記屈折率整合層の第1表面は前記ベース層の第2表面と平行な表面である。屈折率整合層は第3屈折率n3を有する。
前記第1屈折率n1は第3屈折率n3と実質的に同じである。
【0007】
本出願のさらなる改良として、前記線a上の任意の点における接線と前記線cの挟角α1が0°<α1≦60°である。
【0008】
本出願のさらなる改良として、前記フレネル構造ユニットにおける前記線aと前記線bの交差点Pから前記線cまでの垂直距離h1は、同心円の中心から離れた前記フレネル構造ユニットほど大きい。
【0009】
本出願のさらなる改良として、各前記フレネル構造ユニットの断面は三角形であり、前記線aと前記線cの挟角α2が0°<α2≦60°であり、前記線bと前記線cの挟角β2がβ2>60°である。
【0010】
本出願のさらなる改良として、複数の前記フレネル構造ユニットにおける複数の挟角α2は同心円の中心から離れるにつれて漸増する。
【0011】
本出願のさらなる改良として、前記透明投影スクリーンは、同心円の中心に最も近い第1側面と、前記第1側面に対向して設けられて同心円の中心から遠い第2側面とを有し、複数のフレネル構造ユニットは前記第1側面を含む平面に垂直な方向に沿って、平行にシフトした位置関係にあり、フレネル構造ユニットの挟角α2の大きさは前記第1側面から前記第2側面の方向に向かって単調増加している。
【0012】
本出願のさらなる改良として、複数の前記フレネル構造ユニット上の前記線cの長さは実質的に一定である。
【0013】
本出願のさらなる改良として、複数の前記フレネル構造ユニット上の前記線aと前記線bの交差点Pから前記線cまでの垂直距離h1は実質的に一定である。
【0014】
本出願のさらなる改良として、前記第1屈折率n1は1.4~1.6である。
【0015】
本出願のさらなる改良として、前記フレネル構造層を構成する第1透明光学材料は、アクリル系樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、光硬化接着剤の少なくとも1つを含む光学グレードの高透過率の光学接着剤である。
【0016】
本出願のさらなる改良として、前記表示層の厚さdが500μm以下である。
【0017】
本出願のさらなる改良として、前記第2屈折率n2が1.6以上である。
【0018】
本出願のさらなる改良として、前記表示層を構成する第2透明光学材料は、金属または金属酸化物である。
【0019】
本出願のさらなる改良として、前記ベース層を構成する材料は、硬質透明材料または可撓性透明材料である。
【0020】
本出願のさらなる改良として、前記硬質透明材料は、ガラスである。
【0021】
本出願のさらなる改良として、前記可撓性透明材料は、PET、PC、PMMA、PEのいずれか1つである。
【0022】
本出願のさらなる改良として、各前記フレネル構造ユニットの第1側表面は、凸型または凹型の表面微細構造を有する。
【0023】
本出願のさらなる改良として、前記凸型または凹型の表面微細構造の成形工程は、バンプドット、転写、サンドブラスト、スパッタリングのいずれか1つである。
【0024】
本出願のさらなる改良として、前記透明投影スクリーンは保護層をさらに含み、前記保護層が前記屈折率整合層の第1表面上にある。
【0025】
本出願のさらなる改良として、前記保護層を構成する材料は、ガラス、アクリル、PETまたは他の高透過率硬質または可撓性材料のいずれか1つである。
【0026】
上記目的を達成するために、本出願は、投影システムをさらに提供する。前記投影システムは、プロジェクタと透明投影スクリーンとから構成され、前記透明投影スクリーンは上記に記載のフレネル構造付き透明投影スクリーンである。
【0027】
本出願のさらなる改良として、前記プロジェクタは短焦点距離プロジェクタまたは超短焦点距離プロジェクタである。
【0028】
本出願のさらなる改良として、前記プロジェクタは、前記透明投影スクリーンが配置された平面に垂直であって、同心円の中心を通過する直線上に配置される。
【発明の効果】
【0029】
本出願は以下の有益な効果を有する。フレネル構造付き透明投影スクリーンを提供し、該投影スクリーンに特定構造を有するフレネル構造ユニットが設けられ、各フレネル構造ユニットに照射された入射光が入射光に対応した位置のフレネル微細構造によって補正され、一定の可視範囲において観察者方向に反射され、透明投影スクリーンの表示均一性を高めると同時に、外部環境光の透明投影スクリーンへの干渉を低減し、それを用いた投影システムが良好な視聴効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】実施例1のフレネル構造付き透明投影スクリーンの断面構造を示す概略図である。
図2】実施例1のフレネル構造付き透明投影スクリーンの正面図である。
図3】実施例1のフレネル構造ユニットの断面構造を示す概略図である。
図4】実施例1のフレネル構造付き透明投影スクリーンのベース層とフレネル構造層の断面構造を示す概略図である。
図5】実施例1のフレネル構造ユニットの断面構造を示す概略図である。
図6】実施例1のフレネル構造付き透明投影スクリーンの投影光線を示す概略図である。
図7】実施例1のフレネル構造ユニットの挟角α2の角度変化傾向を示す図である。
図8】実施例2のフレネル構造付き透明投影スクリーンの投影光線を示す概略図である。
図9】実施例3のフレネル構造付き透明投影スクリーンの投影光線を示す概略図である。
図10】実施例4の表面微細構造を有するフレネル構造ユニットの断面構造を示す概略図である。
図11】凹型表面微細構造を有するフレネル構造付き透明投影スクリーンの断面構造を示す概略図である。
図12】凹型表面微細構造を有するフレネル構造付き透明投影スクリーンの投影光線を示す概略図である。
図13】本出願の透明投影スクリーンのプロジェクタ側の投影光線及び環境光に対する効果図である。
図14】本出願の透明投影スクリーンの非プロジェクタ側の環境光に対する効果図である。
【符号の説明】
【0031】
1 ベース層
2 フレネル構造層
3 表示層
4 屈折率整合層
5 保護層
11 ベース層の第1表面
12 ベース層の第2表面
21 フレネル構造層の第1表面
22 フレネル構造層の第2表面
23 第1側表面
24 第2側表面
25 底面
26 凹型表面微細構造
27 凸型表面微細構造
31 表示層の第1表面
32 表示層の第2表面
41 屈折率整合層の第1表面
42 屈折率整合層の第2表面
6 第1側面
7 第2側面
【発明を実施するための形態】
【0032】
本出願の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、以下、本出願の具体的な実施例および図面を組み合わせて本出願の技術的解決策を明確かつ完全に説明する。当然のことながら、説明される実施例は本出願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではなく、本発明の範囲を限定するものではない。本出願の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本出願の保護範囲に含まれる。
【0033】
環境光の干渉を受けにくく、高コントラストで鮮明な画像形成が可能な透明投影スクリーンを作製するために、本出願はフレネル構造付き透明投影スクリーンを提供する。
【0034】
<実施例1>
フレネル構造付き透明投影スクリーンは、図1に示すように、ベース層1と、フレネル構造層2と、表示層3と、屈折率整合層4とを備えている。ベース層1は、互いに対向して平行に設けられた第1表面11および第2表面12を有する。
フレネル構造層2は、前記ベース層の第1表面11上に配置された設けられた複数のフレネル構造ユニットを有する。前記複数のフレネル構造ユニットは、図2に示すように、共通の中心を有する複数の同心円弧を形成するように配列されている。図3に示すように、各前記フレネル構造ユニットは、同心円の中心に近い第1側表面23、同心円の中心から遠い第2側表面24、および、前記ベース層の第1表面11に平行な底面25を有している。図4から分かるように、複数の前記第1側表面23と複数の前記第2側表面24は前記フレネル構造層の第1表面21を形成し、複数の前記底面25は前記フレネル構造層の第2表面22を形成している。図3から分かるように、各前記フレネル構造ユニットの断面は互いに交差する3つの線a、線bおよび線cを含んでいる。図3の左図は、線a、線bがそれぞれ不規則な線である場合のフレネル構造ユニットの断面概略図である。前記線b上の任意の点における接線と前記線cの挟角β1は、β1>60°である。前記の不規則線は円弧に限定されない。好ましくは、線bの形状は直線形状である。フレネル構造層2は、第1屈折率n1を有する。
表示層3は、互いに対向して設けられた第1表面31と第2表面32を有する。前記表示層の第2表面32は前記フレネル構造層の第1表面21上にあって、前記表示層の第2表面32は実質的に前記フレネル構造層の第1表面21と同形状である。前記表示層3は前記フレネル構造層の第1表面21と実質的に同一構造を有する。表示層3は、第2屈折率n2を有する。
屈折率整合層4は、互いに対向する第1表面41と第2表面42を有する。前記屈折率整合層の第2表面42は前記表示層の第1表面31上にあって、前記表示層の第1表面31と同形状である。前記屈折率整合層の第1表面41は前記ベース層の第2表面12に平行な表面である。屈折率整合層4は、第3屈折率n3を有する。
そして、前記第1屈折率n1は第3屈折率n3と実質的に同じである。
【0035】
透明投影スクリーンの入射光線に対する反射光線と透明投影スクリーンが配置された平面の挟角θは、好ましくは、図6図8図9および図12に示すように、30°≦θ≦90°である。
【0036】
上記に提供されるフレネル構造付き透明投影スクリーンには、特定構造を有するフレネル構造ユニットが設けられているので、各フレネル構造ユニットに照射された入射光が入射光に対応した位置のフレネル微細構造によって補正され、補正後の角度θの大きさは、反射光線が観察者の可視範囲内に入射するのに有利であり、結果として透明表示スクリーンの輝度均一性を高めることができる。また、プロジェクタは投影スクリーンの片側に配置されて投影することが多いため、プロジェクタの所在位置から離れた投影スクリーンが光線を反射するとき、外部環境光の影響を受けやすいが、挟角β1をβ1>60°に設定することは、外部環境光を観察者が視認できない方向に反射・透過させることにつながり、環境光のスクリーン表示画面への影響を低減することができる。したがって、透明表示スクリーンのフレネル微細構造および微細構造角度の設計は、表示スクリーン全体の表示効果を高めるのに寄与する。
【0037】
図3の左図は、線a、線bがそれぞれ不規則線である場合のフレネル構造ユニットの断面概略図である。本出願では、好ましい実施形態として、図3の左図に示すように、前記線a上の任意の点における接線と前記線cの挟角α1は、0°<α1≦60°であり、該角度範囲内で、任意のフレネル構造ユニットの第1側表面23上に入射した光線のほとんどは反射光線として観察者の可視範囲内に入射する。さらに、線aの形状は直線である。さらに、図5に示すように、フレネル構造ユニットにおける前記線aと前記線bの交差点Pから前記線cまでの垂直距離h1は、同心円の中心から離れたフレネル構造ユニットほど大きい。このような構造設計により、透明投影スクリーンが配置された平面に垂直であって、同心円の中心を通過する直線上にプロジェクタが配置される場合、プロジェクタによって投影された光が各フレネル構造ユニットの第1側表面23で反射されるように十分に照射されることを保証する。
【0038】
本出願では、好ましい実施形態として、各前記フレネル構造ユニットの断面は、図3の右図に示すように、三角形であることが好ましく、図3の右図は、線a、線bがそれぞれ直線である場合のフレネル構造ユニットの断面概略図であり、前記線aと前記線cの挟角α2は、0°<α2≦60°であり、前記線bと前記線cの挟角β2は、β2>60°である。このような構造設計は、外部環境光を観察者が視認できない方向に反射・透過させるのに寄与し、環境光のスクリーン表示画面への影響を低減することができる。任意のフレネル構造ユニットの第1側表面23上に入射した光線のほとんどは反射光線として観察者の可視範囲内に入射する。さらに、線aと線cを直線に設定することで、透明投影スクリーンの加工設計が容易となり、生産コストを低減することができる。
【0039】
さらに、複数の前記フレネル構造ユニットにおける複数の挟角α2は同心円の中心から離れるにつれて漸増(増加)する。このような構造設計により、透明投影スクリーンが配置された平面に垂直であって、同心円の中心を通過する直線上にプロジェクタが配置された場合、プロジェクタによって投影された光が透明投影スクリーン上に十分に照射されるのを保証する。さらに、図3の右図および図6に示すように、前記透明投影スクリーンは同心円の中心に最も近い第1側面6と、前記第1側面6に対向して設けられて同心円の中心から遠い第2側面7とを有している。複数のフレネル構造ユニットは、前記第1側面6を含む平面に垂直な方向に沿って、平行にシフトした位置関係にある。フレネル構造ユニットの挟角α2は、第1側面6から第2側面7の方向に向かって単調増加、例えば線形または非線形増加している。プロジェクタから表示層3を含む平面までの垂直距離をL、第1側面6を含む平面に平行なプロジェクタを含む平面から第1側面6を含む平面までの垂直距離をh、第1側面6を含む平面に平行なプロジェクタを含む平面から第2側面7を含む平面までの垂直距離をH、投影スクリーン内のフレネル構造ユニットから第1側面6に平行なプロジェクタを含む平面までの距離が該平面に垂直な方向に沿ってhからHまでである場合における、挟角α2の増加傾向が図7に示される。検証の結果、上記構造設計は、プロジェクタによって投影された光を透明投影スクリーンに十分に照射する最適な実施形態であり、透明投影スクリーンの表示均一性が高い。
【0040】
本出願では、別の好ましい実施形態をさらに提供する。図3に示すように、各フレネル構造ユニットの断面は三角形であることが好ましく、前記線aと前記線cの挟角α2は、0°<α2≦60°であり、前記線bと前記線cの挟角β2は、β2>60°である。さらに、複数の前記フレネル構造ユニットにおける複数の挟角α2は同心円の中心から離れるにつれて漸増する。さらに、各前記フレネル構造ユニット上の前記線cの長さを実質的に一定にすると共に、複数の前記フレネル構造ユニットにおける複数の挟角α2を同心円の中心から離れるにつれて漸増させることによって、同心円の中心から遠い投影スクリーン上に投影された光が可視角度で観察者に目に投影されることを保証する。
【0041】
本出願では、別の好ましい実施形態をさらに提供する。図3および図5に示すように、各フレネル構造ユニットの断面は三角形であることが好ましく、前記線aと前記線cの挟角α2は、0°<α2≦60°であり、前記線bと前記線cの挟角β2は、β2>60°である。好ましくは、各フレネル構造ユニット上の前記線aと前記線bの交差点Pから前記線cまでの垂直距離h1を実質的に一定にすると同時に、複数の前記フレネル構造ユニットにおける複数の挟角α2は同心円の中心から離れるにつれて漸増しているため、同心円の中心から遠い投影スクリーン上に投影された光が可視角度で観察者の目に投影されることを保証する。
【0042】
本出願では、好ましい実施形態として、第1屈折率n1は1.4~1.6であり、前記フレネル構造層2を構成する第1透明光学材料は光学グレードの高透過率の光学接着剤であり、光学グレードの高透過率の光学接着剤は、アクリル系樹脂、不飽和ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂および光硬化接着剤の少なくとも1つであるが、これらに限定されない。
【0043】
本出願では、好ましい実施形態として、前記表示層3の厚さdが500μm以下であり、前記第2屈折率n2がn2≧1.6であり、前記表示層3の成形工程は、蒸着、スパッタリング、塗布、サンドブラスト、スパッタリング等のいずれか1つであるが、これらに限定されなく、前記表示層3を構成する第2透明光学材料は、金属または金属酸化物であるが、これらに限定されない。
【0044】
本出願では、好ましい実施形態として、前記ベース層1を構成する材料は、硬質透明材料または可撓性透明材料である。好ましくは、前記硬質透明材料は、ガラスであり、前記可撓性透明材料は、PET、PC、PMMA、PE等のいずれか1つであるが、これらに限定されない。
【0045】
本出願では、好ましい実施形態として、前記透明投影スクリーンは保護層5をさらに含み、前記保護層5は前記屈折率整合層4の第1表面上にある。前記保護層5は、抗スクラッチ特性、抗摩耗特性を有し、透明投影スクリーンの表面を保護する役割を果たすことができる。好ましくは、前記保護層5を構成する材料は、ガラス、アクリル、PETまたは他の高透過率硬質または可撓性材料等のいずれか1つであるが、これらに限定されない。
【0046】
さらに、本実施例では、フレネル構造付き透明投影スクリーンの投影光線概略図も示される。図6は、主に投影スクリーンのサイズが小さく、人間の目の真正面に位置するときのフレネル構造付き透明投影スクリーンの投影光線概略図を示している。このとき、投影スクリーン内のフレネル構造設計によると、投影スクリーンを通過する反射光線が基本的に投影スクリーンに垂直な方向から観察者の目に入射する傾向がある。
【0047】
<実施例2>
本出願は、別のフレネル構造付き透明投影スクリーンの投影光線概略図をも含む。図8に示すように、該実施例は実施例1の変形であり、透明投影スクリーン中のフレネル構造の同心円の中心がスクリーンの上方にある。このとき、プロジェクタを透明投影スクリーンの上部に配置することができる。これだけから分かるように、1)フレネル構造付き透明投影スクリーンは任意の角度に回転させることができ、そのフレネル構造の同心円の中心は投影スクリーンの端部付近の任意位置に配置され得る。2)透明投影スクリーン内のフレネル構造は任意の角度に回転させることができ、そのフレネル構造の同心円の中心は投影スクリーンの端部付近の任意位置に配置され得る。好ましくは、光源またはプロジェクタが所在する位置は、投影スクリーンに垂直な直線であって同心円の中心を通過する直線上、または投影スクリーンに垂直な直線であって同心円の中心を通過する直線の近くであってもよい。このような構造設計により、透明投影スクリーンが光源またはプロジェクタから放射された光を十分に反射し、スクリーンの表示均一性およびコントラスト輝度を向上させることに寄与する。
【0048】
<実施例3>
本出願は、別のフレネル構造付き透明投影スクリーンの投影光線概略図をも含む。図9に示すように、該実施例は実施例1の変形である。図9の透明投影スクリーン中のフレネル構造の設計は、主に投影スクリーンのサイズが大きく、投影スクリーン全体が人間の目を含む水平面の上方にある場合に採用される。投影スクリーン上部のいずれか1つのフレネル構造ユニットの第1側表面23の反射光線は基本的に投影スクリーンに垂直な方向に下方に一定角度だけ偏向されて観察者の目に入射し、投影スクリーン中下部のいずれか1つのフレネル構造ユニットの第1側表面23の反射光線は基本的に投影スクリーンに平行な方向に観察者の目に入射する。上記目的を達成するために、交差点Pから前記線cまでの垂直距離h1および/または挟角α1を調整することができる。例えば、各前記フレネル構造ユニット上のh1は同心円の中心から離れるにつれて漸増し、および/または各前記フレネル構造ユニット上の挟角α1は同心円の中心から離れるにつれて漸増するなどであってもよい。
【0049】
<実施例4>
本出願では、好ましい実施形態として、各前記フレネル構造ユニットの第1側表面23に凸型または凹型の表面微細構造をさらに設けてもよい。図10に示すように、図10の左図は凹型表面微細構造26を有する第1側表面23を示し、図10の右図は凸型表面微細構造27を有する第1側表面23を示す。本実施例では、凹型表面微細構造26と凸型表面微細構造27の形状は例えば球状、楕円体状または他の規則または不規則に配列された凹型または凸型、または様々な形状の重畳構造であってもよく、繰り返しの説明は省略する。凹型または凸型表面構造設計により、一部の投影光線の反射方向を変化させ、さらに可視範囲を調整することができる。図11は、凹型表面微細構造26を有するフレネル構造付き透明投影スクリーンの断面構造を示す概略図であり、図12は凹型表面微細構造26を有するフレネル構造付き透明投影スクリーンの投影光線概略図を示す。好ましくは、前記凸型または凹型の表面微細構造の成形工程は例えばバンプドット、転写、サンドブラスト、スパッタリングのいずれか1つであってもよい。
【0050】
図13および図14に、本出願の技術的解決策におけるフレネル構造付き透明投影スクリーンの投影光線、環境光に対する技術効果図を示す。図13に示すように、投影スクリーン上部から投影スクリーンに入射した環境光は投影スクリーンによって反射および透過した後再び環境に入射するので、環境光が観察者の可視範囲に入射することが回避され、スクリーン表示効果を確保することができる。図14に示すように、非投影側から投影スクリーンに入射した光線は投影スクリーンを直接透過して観察者の視線に入射するため、透明投影の効果が得られる。
【0051】
環境光の干渉を受けにくく、高コントラストで鮮明な画像形成が可能な透明投影スクリーンを作製するために、本出願は投影システムをさらに提供する。図6図8図9および図12に示すように、前記投影システムはプロジェクタと透明投影スクリーンとから構成され、前記透明投影スクリーンは上記説明されたフレネル構造付き透明投影スクリーンのいずれか1つの構造である。好ましくは、前記プロジェクタは短焦点距離プロジェクタまたは超短焦点距離プロジェクタである。より好ましくは、前記プロジェクタは、前記透明投影スクリーンが配置された平面に垂直であって、同心円の中心を通過する直線上に配置される。
【0052】
以上のように、本出願はフレネル構造付き透明投影スクリーンを提供するものであって、特定構造を有するフレネル構造ユニットを有することにより、各フレネル構造ユニットに照射された入射光が入射光に対応した位置のフレネル微細構造によって補正され、一定の可視範囲において観察者方向に反射され得る。また、プロジェクタが投影スクリーンの片側に配置されて投影することが多いため、プロジェクタを含む平面から離れた投影スクリーンが光線を反射するとき、外部環境光の影響を受けやすく、画面輝度の均一性が一様ではないので、挟角β1をβ1>60°とすることは、外部環境光を観察者の可視範囲以外の領域に反射および透過させるのに有利であり、環境光の投影スクリーン表示効果に対する影響を低下し、スクリーンのコントラストを向上させることができる。
【0053】
本明細書は、実施形態に基づいて説明されているが、各実施形態が独立した技術的解決策を1つだけ含んでいるわけではなく、本明細書の説明は、明瞭にするためのものに過ぎず、当業者は、本明細書を全体として捉えるべきであり、各実施形態における技術的解決策を適切に組み合わせて、当業者が理解できる他の実施形態を形成することもできる。
【0054】
上記の一連の詳細な説明は、本発明の実現可能な実施形態の具体的な説明に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するものではなく、本発明の精神から逸脱することなくなされた等価実施形態または変更は、すべて本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
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【国際調査報告】