(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】バック型コンバーターにおけるゼロ電圧スイッチング
(51)【国際特許分類】
H02M 3/155 20060101AFI20240614BHJP
【FI】
H02M3/155 S
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577174
(86)(22)【出願日】2022-06-07
(85)【翻訳文提出日】2024-02-01
(86)【国際出願番号】 US2022032453
(87)【国際公開番号】W WO2022265881
(87)【国際公開日】2022-12-22
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501315784
【氏名又は名称】パワー・インテグレーションズ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100125818
【氏名又は名称】立原 聡
(72)【発明者】
【氏名】ノアム エズラ
(72)【発明者】
【氏名】アントニウス ヤコブス ヨハネス ウェルナー
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド マイケル ヒュー マシューズ
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AA14
5H730AS05
5H730BB13
5H730BB57
5H730BB98
5H730DD04
5H730EE59
5H730FD01
5H730FG05
(57)【要約】
バック型コンバーターにおけるゼロ電圧スイッチングが、本明細書において開示されている。電流反転路が、還流ダイオードに並列に電気的に結合されている。電流反転路は、スイッチングサイクルのサブインターバル中にインダクタを逆励起するように構成され得る。
【選択図】
図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インダクタに電気的に結合された、および、スイッチングサイクルの第1のサブインターバル中に前記インダクタを励起するように構成された、ハイ側スイッチと、
前記スイッチングサイクルの第2のサブインターバル中に前記インダクタを脱励起するように電気的に結合された還流ダイオードと、
前記還流ダイオードに並列に電気的に結合された、および、前記スイッチングサイクルの第3のサブインターバル中に前記インダクタを逆励起するように構成された、電流反転路と、
を備える、バック型コンバーター。
【請求項2】
前記バック型コンバーターが、高電圧バック型コンバーターである、
請求項1に記載のバック型コンバーター。
【請求項3】
前記ハイ側スイッチが、電界効果トランジスタ(FET)を備える、
請求項1に記載のバック型コンバーター。
【請求項4】
前記FETが、NチャネルFET(NFET)である、
請求項3に記載のバック型コンバーター。
【請求項5】
前記FETが、ボディダイオードを備える、
請求項4に記載のバック型コンバーター。
【請求項6】
前記バック型コンバーターが前記スイッチングサイクル中に不連続伝導モードにおいて動作するように、前記還流ダイオードが前記インダクタを脱励起するように更に結合されている、
請求項1に記載のバック型コンバーター。
【請求項7】
前記バック型コンバーターが前記スイッチングサイクル中に境界伝導モードにおいて動作するように、前記還流ダイオードが前記インダクタを脱励起するように更に結合されている、
請求項1に記載のバック型コンバーター。
【請求項8】
前記電流反転路が、前記スイッチングサイクル中に逆電流をシンクするように構成された、
請求項1に記載のバック型コンバーター。
【請求項9】
前記電流反転路が、シングルクワドラントスイッチとして動作するように構成された、
請求項1に記載のバック型コンバーター。
【請求項10】
前記電流反転路が、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)を備える、
請求項1に記載のバック型コンバーター。
【請求項11】
前記電流反転路が、窒化ガリウム(GaN)カスコードスイッチを備える、
請求項1に記載のバック型コンバーター。
【請求項12】
前記電流反転路が、電界効果トランジスタ(FET)を備える、
請求項1に記載のバック型コンバーター。
【請求項13】
前記FETが、GaN FETである、
請求項12に記載のバック型コンバーター。
【請求項14】
前記FETが、NチャネルFET(NFET)である、
請求項12に記載のバック型コンバーター。
【請求項15】
前記NFETが、ボディダイオードを備える、
請求項14に記載のバック型コンバーター。
【請求項16】
前記電流反転路が、前記FETに電気的に直列結合されたダイオードを更に備える、
請求項12に記載のバック型コンバーター。
【請求項17】
スイッチングサイクル中にバック型コンバーターを制御する方法であって、前記方法が、
ハイ側スイッチを使用することにより第1のサブインターバル中にインダクタを励起することと、
還流ダイオードを使用することにより第2のサブインターバル中に前記インダクタを脱励起することと、
前記還流ダイオードに並列に電気的に結合されたロー側回路経路を使用することにより第3のサブインターバル中に前記インダクタを逆励起することと、
を含む、方法。
【請求項18】
前記スイッチングサイクルが、定常状態スイッチングサイクルである、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記還流ダイオードを使用することにより前記第2のサブインターバル中に前記インダクタを脱励起することが、不連続伝導モードにおいて前記バック型コンバーターを動作させることを含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記還流ダイオードを使用することにより前記第2のサブインターバル中に前記インダクタを脱励起することが、境界伝導モードにおいて前記バック型コンバーターを動作させることを含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記第2のサブインターバルが、前記第1のサブインターバルの後である、
請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記第3のサブインターバルが、前記第2のサブインターバルの後である、
請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001] 本出願は、参照により全体として本明細書に組み込まれる2021年6月18日に出願された米国仮特許出願第63/212,470号の利益を主張する。
【0002】
[0002] 本発明はバック型コンバーターにおけるゼロ電圧スイッチングに関し、特に、還流ダイオードを使用したバック型コンバーターにおけるゼロ電圧スイッチングに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] 例えば携帯電話、ラップトップなどの多くの電子デバイスは、電源から取得された直流電流(DC)の電力により給電される。従来の壁のコンセントは概して、消費者向け電子デバイスのための電源として使用されるために調節されたDC電力に変換される必要がある高電圧の交流電流(AC)電力を伝送する。スイッチング式電源(SMPS)とも呼ばれるスイッチング式電力コンバーターが、高電圧AC電力(または高電圧入力DC電力)を調節出力DC電力に変換するために、それらの高効率さ、小さいサイズ、および軽量さを理由として一般的に使用される。
【0004】
[0004] 多くの電子デバイスは、複数の負荷を含み、動作するために1つより多いDC電源を必要とする。例えば、オーディオ電子デバイスは、5ボルトで動作するシステムコンポーネントと、12ボルトで動作するオーディオコンポーネントとを含み得る。これらの用途では、多出力電力コンバーターが、複数の負荷の各々に調節されたDC電力を提供するために、入力電力を複数のDC電力出力に変換する。
【0005】
[0005] 1つの用途において、降圧コンバーター(step-down converter)としても知られるバック型コンバーターが、例えば100ボルトより高い高電圧における入力電力をより低い電圧に変換するために使用され得る。これらの用途では、バック型コンバーターは幾つかのモード、すなわち、連続伝導モード(CCM)、境界伝導モード(BCM)、および/または不連続伝導モード(DCM)のうちの1つにおいて動作し得る。
【発明の概要】
【0006】
[0006] バック型コンバーターにおけるゼロ電圧スイッチングの非限定的かつ非網羅的な実施形態が以下の図を参照しながら説明され、異なる図の中の同様の参照符号は別段の指定がない限り同様の部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1A】[0007]
図1Aは、実施形態によるバック型コンバーターを含む電力コンバーターシステムを示す。
【
図1B】[0008]
図1Bは、実施形態による電流反転路を含むバック型コンバーターを示す。
【
図1C】[0009]
図1Cは、別の実施形態による電流反転路を含むバック型コンバーターを示す。
【
図2】[0010]
図2は、本明細書における教示によるスイッチングサイクル中の波形を示す。
【
図3A】[0011]
図3Aは、実施形態によるスイッチングサイクルのサブインターバル中のインダクタ電流路を示す。
【
図3B】[0012]
図3Bは、実施形態によるスイッチングサイクルのサブインターバル中のインダクタ電流路を示す。
【
図3C】[0013]
図3Cは、実施形態によるスイッチングサイクルのサブインターバル中のインダクタ電流路を示す。
【
図3D】[0014]
図3Dは、実施形態によるスイッチングサイクルのサブインターバル中のインダクタ電流路を示す。
【
図3E】[0015]
図3Eは、実施形態によるスイッチングサイクルのサブインターバル中のインダクタ電流路を示す。
【
図4】[0016]
図4は、実施形態によるスイッチングサイクル中のゼロ電圧スイッチングの概念的なフロー図を示す。
【
図5】[0017]
図5は、実施形態によるスイッチングサイクル中の波形を比較する。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[0018] 図面中の複数の図にわたり、対応する参照符号が対応するコンポーネントを示す。当業者は、図中の要素が簡潔かつ明確であるように描かれること、および、一定の縮尺で描かれているとは限らないことを理解する。例えば、図中の幾つかの要素の寸法は、本明細書における教示の様々な実施形態をより理解しやすくするために他の要素より誇張される場合がある。更に、市販に適した実施形態において有用なまたは必要な、一般的だが良く理解される要素は、多くの場合、バック型コンバーターにおけるゼロ電圧スイッチングのこれらの様々な実施形態の図が見づらくならないように図示されていない。
【0009】
[0019] 以下の説明では、バック型コンバーターにおけるゼロ電圧スイッチングの十分な理解を提供するために多くの具体的な詳細事項が記載される。しかし、本明細書における教示を実施するために特定の詳細事項が使用されるとは限らないことが当業者に明らかである。他の例において、本開示を不明瞭にしないために、よく知られた材料または方法は詳細には説明されていない。
【0010】
[0020] 本明細書中での、「一実施形態」、「実施形態」、「一例」、または「例」についての言及は、実施形態または例との関連で説明される特定の特徴、構造、または特性がバック型コンバーターにおけるゼロ電圧スイッチングの少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書中の様々な場所における「一実施形態において」、「実施形態において」、「一例」、または「例」といった表現の使用は、すべてが同じ実施形態または例に関連するとは限らない。更に、特定の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態または例において、任意の適切な組み合わせ、および/または部分的組み合わせで組み合わされてもよい。特定の特徴、構造、または特性は、説明される機能を提供する集積回路、マイクロ制御装置、デジタル信号プロセッサ、電子回路、結合論理回路、または他の適切なコンポーネントに含まれ得る。加えて、本明細書とともに提供される図が当業者への説明を目的としていること、および図面が一定の縮尺で描かれているとは限らないことが理解される。
【0011】
[0021] 本出願の文脈では、トランジスタが「オフ状態」または「オフ」であるとき、トランジスタは電流を遮断する、および/または実質的に電流を流さない。逆に、トランジスタが「オン状態」または「オン」であるとき、トランジスタは実質的に電流を流すことができる。例示として、1つの実施形態では、高電圧トランジスタは、第1の端子であるドレインと第2の端子であるソースとの間において高電圧がサポートされるNチャネル金属-酸化物-半導体(NMOS)電界効果トランジスタ(FET)を備える。幾つかの実施形態では、集積型制御装置回路は、負荷に提供されるエネルギーを調節するときに電力スイッチを駆動するために使用され得る。更に、当業者が理解し得るように、FETは、金属-酸化物電界効果トランジスタ(MOSFET)として実現され得る。
【0012】
[0022] 更に、本開示の目的において、「グランド」または「グランド電位」は、基準電圧または基準電位を表し、この基準電圧または基準電位に対して、電子回路または集積回路(IC)の全ての他の電圧または電位が規定され、または測定される。
【0013】
[0023] 上述のように、降圧コンバーターとも呼ばれるバック型コンバーターは、高電圧における入力電力を低電圧における出力電力に変換するためのスイッチング式電力コンバーターである。定常状態において、バック型コンバーターは、デューティサイクルDの機能により入力電圧を出力電圧に変換し得る。例えば、連続伝導モード(CCM)においてバック型コンバーターは、デューティサイクルDに入力電圧を乗じたものに比例して出力電圧を提供し得る。
【0014】
[0024] 出力電圧に対する入力電圧が小さいデューティサイクルを必要とする電力(例えば高電圧)用途では、バック型コンバーターの実用的な実現例は解決が難しくなる。
【0015】
[0025] 例えば、高入力電圧(例えば90ボルトから265ボルトAC(Vac))または更に高い電圧におけるユニバーサルメインズ用途のためにバック型トポロジー(すなわちバック型コンバーター)を使用することは、スイッチング損失を増加させ得る。入力電圧が90Vacより高いので、スイッチング損失が損失の重要な要素になり得、スイッチング損失がスイッチ伝導損より大きくなり得る。
【0016】
[0026] オン切り替え損失を含むスイッチング損失は、スイッチノード静電容量により少なくとも部分的に決定され得る。残念ながら、スイッチノード静電容量は、出力静電容量Cossの比較的小さいスイッチ(例えば窒化ガリウム電界効果トランジスタ)を選択することによりわずかに改善され得るが、スイッチノード静電容量は無くされることはできない。例えば、例えばダイオード静電容量(例えば還流ダイオード静電容量)といった寄生容量の他の成分が残る。したがって、小さいデューティサイクルを必要とするバック型コンバーターにおける、および電力用途におけるオン切り替え損失を減らすための代替案が必要とされる。
【0017】
[0027] バック型コンバーターにおけるゼロ電圧スイッチングが本明細書において開示されている。電流反転路は還流ダイオードに並列に電気的に結合されている。電流反転路は、スイッチングサイクルのサブインターバル中にインダクタを逆励起(reverse energize)するように構成され得る。この点について、サブインターバルは時間の一部でもあり得、スイッチングサイクルのサブインターバルは、スイッチングサイクルの一部と呼ばれ得る。
【0018】
[0028]
図1Aは、実施形態によるバック型コンバーター101を含む電力コンバーターシステム100を示す。電力コンバーターシステム100は、電源103とバック型コンバーター101とを含む。スイッチング式電力コンバーター理論によると、バック型コンバーター101は、DC入力電圧(すなわち入力電圧V
IN)を、より低いDC出力電圧(すなわち出力電圧V
OUT)にダウンコンバートし得る。本明細書における教示によると、バック型コンバーター101は電流反転路125を含み、これが、コンバーター効率を高めるためにゼロ電圧スイッチング(ZVS)を実現し得る。
【0019】
[0029] 電源103は、交流電流(AC)電力(すなわちAC電圧VACおよびAC電流IAC)を入力電圧VINに変換するブリッジ整流器45を含む。ブリッジ整流器は、入力端子41と入力端子42との間のAC電圧VACを整流し得るダイオードD1~D4を含む。続いて、ブリッジ整流器45は、整流されたDC入力電圧VINとして入力電圧VINを提供し得る。
【0020】
[0030] 1つの用途では、AC電圧VACは、90ACボルトから265ACボルト(90~265Vac)の間の、または更に高い、AC電圧VACを使用したユニバーサルメインズ用途であり得る。電力コンバーターシステム100はAC電力(すなわちAC電圧VACおよびAC電流IAC)に由来する入力電圧VINを示すが、他の用途も可能である。例えば、入力電圧VINはDC電源に由来し得る。
【0021】
[0031]
図1Aおよび
図1に示されているように、バック型コンバーター101は、ハイ側スイッチ110、入力コンデンサ112、還流ダイオード111、電流反転路125、インダクタ113、および出力コンデンサ114を含む。
【0022】
[0032] ハイ側スイッチ110は、集中(例えば総寄生)静電容量を含み得る、および/または、表し得るコンデンサ132を含む。例えば、コンデンサ132は、半導体デバイス理論に従ってドレイン対ソース静電容量Cdsとゲート対ドレイン静電容量Cgdとを含み得る出力静電容量Cossを含み得る。上述のように、電力FET出力静電容量Cossは、オン切り替え損失(すなわちスイッチング損失)に起因して効率を悪くし得る。
【0023】
[0033]
図1Bに関連して以下で説明されるように、制御装置102は、ハイ側スイッチ110と電流反転路125とに制御信号(例えばゲート信号V
GHおよびV
GZ)を提供し得る。本明細書における教示によると、ゲート信号V
GHおよびV
GZは、ゼロ電圧(ZVS)スイッチングに役立つように提供され得る。本明細書において説明されているZVSスイッチングの方法は、オン切り替え損失を有益に減らし、効率を高め、および/またはスイッチング周波数を高める手法を提供し得る。
【0024】
[0034] 電流反転路125は、Nチャネル電界効果トランジスタ(NFET)127に電気的に結合されたダイオード126を含む。NFET127は、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)金属-酸化物電界効果トランジスタ(MOSFET)とも呼ばれ得る。NFET127は、ハイ側スイッチ110がゼロ電圧スイッチングを経ることを可能にするための更なる高電圧(HV)MOSFETであり得る。更に、インダクタ113における逆電流は、主バック型インダクタ電流のものに比べて比較的小さいものであり得るので、NFET127は有益に、ハイ側スイッチ110より小さい(すなわち、より小さい面積を占有する)ものであり得る。
【0025】
[0035]
図1Bは、バック型コンバーター101を示す。実施形態による電流反転路125を含む。バック型コンバーター101は、動力源103から入力電力(すなわち入力電圧V
IN)を受信し得、負荷104に出力電力(すなわち出力電圧V
OUT)を提供し得る。制御装置102は出力電圧V
OUTを受信し、出力電圧V
OUTが調節され得るようにバック型コンバーター100のスイッチングを制御する。
【0026】
[0036] 上述のように、バック型コンバーター101は、ハイ側スイッチ110、入力コンデンサ112、還流ダイオード111、電流反転路125、インダクタ113、および出力コンデンサ114を含む。ハイ側スイッチ110はNチャネル電界効果トランジスタ(NFET)110として示されるが、他の構成も可能である。例えば、Pチャネル電界効果トランジスタもハイ側スイッチ110として使用され得る。
【0027】
[0037] 更に示されるように、電流反転路125は、Nチャネル電界効果トランジスタ(NFET)127に電気的に直列結合されたダイオード126を含む。更に、ハイ側スイッチ110は、スイッチノード電圧VSWを提供するために還流ダイオード111に電気的に結合されている。更に、示されているように、インダクタ113が、ハイ側スイッチ110と出力コンデンサ114との間に電気的に結合されており、電流反転路125が、還流ダイオード111に並列に電気的に結合されている。
【0028】
[0038] スイッチング式電力コンバーター理論によると、制御装置102は、ゲート信号VGHに応じて、およびスイッチングサイクルに従って、オンに切り替わるように、およびオフに切り替わるようにハイ側スイッチ110を制御し得る。上述のように、デューティサイクルDは入力電圧VINと出力電圧VOUTとの間の関連性に少なくとも部分的に依存し得、電力用途では、ハイ側スイッチ110をスイッチングすることに関連したスイッチング損失は、デューティサイクルDが小さくなるほど支配的になり得る。
【0029】
[0039] 例えば、波形51は、バック型コンバーター101が不連続伝導モード(DCM)において動作するときの、小デューティサイクルDに対するインダクタ電流ILを示す。本明細書における教示によると、電流反転路125は、インダクタ113から電流をシンクする(すなわち電流を受信する)ために使用され得る。この手法により、インダクタ113が逆励起され得、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)を可能にする。
【0030】
[0040] 更に、ダイオード126とNFET127との直列接続のおかげで、電流反転路125は、シングルクワドラントスイッチとして動作し得る。したがって、電流が1つの方向(すなわち電流シンキング)に伝導する(流れる)。NFET127がボディダイオードを備えるとき、直列結合が、逆電流がNFET127のボディダイオードを通って流れることを更に防ぐ。
【0031】
[0041] 更に、制御装置102は、インダクタ113を逆励起するためにスイッチングサイクル中にNFET127にパルス状ゲート信号VGZを提供し得る。例えば、波形52は、バック型コンバーター101がDCMにおいて動作している間のゲート信号VGZを示す。
【0032】
[0042] 還流ダイオード111に並列に電気的に結合された電流反転路125を含むことは、コストを有益に下げてパフォーマンスを高め得る。例えば、電流反転路125は、還流ダイオード111のもとに比べてより少ない電流をシンクするように設計され得る。したがって、NFET127は、ハイ側スイッチ110のものおよび還流ダイオード111のものに比べてより小さい面積をもつように選択され得る。
【0033】
[0043]
図1Bの実施形態は、NFET127のドレインに電気的に直列結合されたダイオード126を備えるものとして電流反転路125を示すが、他の構成も可能である。例えば、電流反転路125は、シングルクワドラントスイッチとして動作するバイポーラ接合トランジスタ(BJT)(すなわちNPN BJT)を使用して実現されてもよい。代替的に、および追加的に、電流反転路125は、窒化ガリウムGaNトランジスタ(例えばGaN FET)および/またはGaNカスコードスイッチを使用し得る。例えば、電流反転路125は、急速回復GaNカスコードスイッチを備え得る。当業者が理解し得るように、GaNカスコードスイッチは、エンハンスメント型FET(例えばエンハンスメント型NFET)にカスコード状に接続されたデプレッション型GaN FETを備え得る。
【0034】
[0044]
図1Cは、別の実施形態による電流反転路125を含むバック型コンバーター101を示す。NFET130のソースとドレインとにまたがって並列に電気的に結合されたボディダイオード131とコンデンサ132とを含むNFET130としてハイ側スイッチ110がモデル化されることを除いて、
図1Cの実施形態は
図1Bのものに類似している。ダイオード126はNFET127における逆伝導を有益に軽減し得る。例えば、NFET127がボディダイオードまたは高速内部ダイオードを備える場合、ダイオード126は、電流反転路125がシングルクワドラントスイッチとして動作することを確実なものとする。代替的に、および追加的に、NFET127が、逆伝導を支持し得る(すなわちボディダイオード電流を支持し得る)ボディダイオードを備える場合、ダイオード126が除外され、および/または任意選択的となり得る。
【0035】
[0045] 図示されているように、NFET130(ハイ側スイッチ110)のソースは、還流ダイオード111のカソードとインダクタ113とに電気的に結合されている。
【0036】
[0046]
図2は、本明細書における教示による、持続期間TSのスイッチングサイクル中の波形201~204を示す。波形201~204は、それぞれ、ゲート信号V
GH、ゲート信号V
GZ、スイッチノード電圧V
SW、およびインダクタ電流ILに対応し得る。
【0037】
[0047] スイッチングサイクルはゲート信号VGHがハイに振られる時点t0から始まる。続いて、ハイ側スイッチがオンに切り替わることにより、増加する(傾斜した)インダクタ電流ILを伴ってインダクタ113が励起(energize)される。時点t0から時点t1までのサブインターバル(すなわちスイッチングサイクルのサブインターバル)中にゲート信号VGHが値V1をもつハイに振られ、ハイ側スイッチ110がオンに切り替えられて、スイッチノード電圧VSWを提供し、インダクタ113を励起する。インダクタ113が励起されている間、インダクタ電流ILが0からピーク値I1まで増加し、スイッチノード電圧VSWは、V3におおむね等しくあり得る。1つの実施形態では、V3は、入力電圧VINと実質的に等しい値であり得る。
【0038】
[0048] 時点t1において、ゲート信号VGHがローにスイッチングされる。時点t1から時点t2までのサブインターバル中、インダクタ電流ILが還流ダイオード111を介して提供されながら、インダクタ113は脱励起される(de-energized)。図示されているように、時点t1から時点t2までのサブインターバル中、スイッチノード電圧VSWがゼロよりわずかに低い、および/または実質的にゼロに等しいものであり得るように、還流ダイオード111が順バイアスされる。
【0039】
[0049] 時点t2において、ハイ側スイッチ110がオフに切り替えられている間に、還流ダイオード111が逆バイアスされた状態になるように、インダクタ113が実質的に脱励起され得る。この手法によりスイッチング式コンバーター101が不連続伝導モード(DCM)に入り、時点t2から時点t3までのサブインターバル中にスイッチノード電圧VSWが振動(リンギング)状態になる。
【0040】
[0050] 時点t3において、ゲート信号VGZがハイに振られ(すなわち値V2に遷移し)、NFET127がオンに切り替わる。本明細書における教示によると、時点t3から時点t4までのサブインターバル中、電流反転路125は電流をシンクし得る。続いて、インダクタ電流ILが逆(すなわち負の)方向に増加するように、インダクタ113が逆励起される。
【0041】
[0051] 時点t4において、ゲート信号VGZがローに振られ、NFET127がオフに切り替わる。更に、本明細書における教示によると、時点t4から時点t5までのサブインターバル中、インダクタ113に蓄積されたエネルギーは、時点t5においてハイ側スイッチ110がオンに切り替えられる前にスイッチノード電圧VSWが上昇することを可能にし得る。実際、ゲート信号VGHがハイに振られる前に波形203のスイッチノード電圧VSWは上昇する。この手法により、ハイ側スイッチ110をオンに切り替える前に、ハイ側スイッチ110にかかる電圧(例えばハイ側スイッチ110にまたがるドレイン対ソース電圧)が大幅に下げられ得る。
【0042】
[0052]
図3Aは、実施形態による、時点t0から時点t1までのサブインターバル中のインダクタ電流路301を示す。波形201~204を参照すると、時点t0から時点t1までのサブインターバル中、ハイ側スイッチ110がオンに切り替えられる。したがって、インダクタ電流路301ハイ側スイッチ110を含み、スイッチノード電圧V
SWは、入力電圧にV
INからハイ側スイッチ110を通した任意の電圧降下を差し引いたものに等しいものであり得る。時点t0から時点t1までのサブインターバル中、インダクタ113が励起される。
【0043】
[0053]
図3Bは、実施形態による、時点t1から時点t2までのサブインターバル中のインダクタ電流路302を示す。波形201~204を参照すると、時点t1から時点t2までのサブインターバル中、ハイ側スイッチ110がオフに切り替えられ、インダクタ電流路302は順バイアスされた還流ダイオード111を含む。時点t1から時点t2までのサブインターバル中、インダクタ113が脱励起される間、インダクタ電流ILはゼロ(0)に向かって減少する。
【0044】
[0054]
図3Cは、実施形態による、時点t2から時点t3までのサブインターバル中のインダクタ電流路303を示す。波形201~204を参照すると、電流路303は、スイッチノード電圧V
SWおよびインダクタ電流ILのリンギングに関連した交流(AC)電流路303であり得る。時点t2において、還流ダイオード111が逆バイアスされ、ハイ側スイッチ110がオフである。インダクタ電流ILおよびスイッチノード電圧V
SWは、インダクタ113のインダクタンスと組み合わされたスイッチノードに存在する寄生容量の関数として振動(リンギング)し得る。
【0045】
[0055]
図3Dは、実施形態による、時点t3から時点t4までのサブインターバル中のインダクタ電流路304を示す。時点t3において、NFET127がオンに切り替えられる。波形201~204を参照すると、時点t3から時点t4までのサブインターバル中、電流反転路125は、電流路304に沿って電流をシンクし得る(すなわち、逆電流をシンクし得る)。時点t3から時点t4までのサブインターバル中、インダクタ電流ILが逆(すなわち負の)方向に増加するように、インダクタ113が逆励起される。
【0046】
[0056]
図3Eは、実施形態による、時点t4から時点t5までのサブインターバル中のインダクタ電流路305を示す。時点t4において、ゲート信号V
GZがローに振られ、NFET127がオフに切り替わる。波形201~204を参照すると、時点t4から時点t5までのサブインターバル中、インダクタ113に蓄積されたエネルギーは、インダクタ電流ILがハイ側スイッチ110に流れることを可能にする。ハイ側スイッチ110がオフに切り替えられるが、スイッチノード電圧V
SWが上昇するように、インダクタ電流ILがスイッチノードにおける寄生容量を充電し得る。代替的に、および追加的に、インダクタ電流ILがボディダイオード131を順バイアスし得、スイッチノード電圧V
SWが入力電圧V
INをわずかに上回るように上昇することを可能にする。
【0047】
[0057] したがって、本明細書における教示によると、時点t5においてハイ側スイッチ110がオンに切り替えられる前に、スイッチノード電圧VSWが上昇し得、ゼロ電圧スイッチング(ZVS)に役立つ。
【0048】
[0058]
図4は、実施形態による、スイッチングサイクル中のゼロ電圧スイッチングの概念的なフロー
図400を示す。ステップ402は、
図2の時点t0から時点t1までのサブインターバル中にインダクタ113を励起することに対応し得る。時点t0から時点t1までのサブインターバルは、第1のサブインターバルとも呼ばれ得る。代替的に、および追加的に、時点t0から時点t1までのサブインターバルは、励起サブインターバルとも呼ばれ得る。
【0049】
[0059] ステップ404は、時点t1から時点t2までのサブインターバル中にインダクタ113を脱励起することに対応し得、時点t1から時点t2までのサブインターバルは、第2のサブインターバルと呼ばれ得る。代替的に、および追加的に、時点t1から時点t2までのサブインターバルは、脱励起サブインターバルとも呼ばれ得る。
【0050】
[0060] ステップ406は、時点t3から時点t4までのサブインターバル中にロー側回路経路(すなわち電流反転路125)を使用してインダクタ113を逆励起することに対応し得る。ロー側電流路(すなわち電流反転路125)は還流ダイオード111に並列に電気的に結合されている。時点t3から時点t4までのサブインターバルは、第3のサブインターバルと呼ばれ得る。代替的に、および追加的に、時点t3から時点t4までのサブインターバルは、逆励起サブインターバルとも呼ばれ得る。
【0051】
[0061]
図5は、実施形態によるスイッチングサイクルTS中の波形501~505を比較する。波形501~503は、それぞれ、インダクタ電流IL、ゲート信号V
GH、およびゲート信号V
GZに対応し得る。図示されているように、ゲート信号V
GZ(波形503)は、サブインターバルT1中にハイに遷移し得、ゲート信号V
GH(波形502)の遷移前にサブインターバルT2中にローに遷移し得る。
【0052】
[0062] 当業者が理解し得るように、波形501~505は時間の関数としてプロットされており、タイミングスケールは、コンポーネント値(例えばインダクタ113のインダクタンス)に少なくとも部分的に依存し得、および/または、設定(例えば入力電圧V
IN)に依存し得る。例えば、
図5に示されているように、スイッチングサイクルTSは約10マイクロ秒(10us)であり得、インダクタ電流ILのピーク値は1アンペアより大きくなり得る(例えば1.2アンペア)。更に、サブインターバルT1は約0.5マイクロ秒(0.5us)であり得、サブインターバルT2は1マイクロ秒の約4分の1(0.25us)であり得る。
【0053】
[0063] 波形504は、サブインターバルT1中にゲート信号VGZ(波形503)がハイに遷移するときのスイッチノード電圧VSWに対応し得るのに対し、波形505は、スイッチングサイクルTS(すなわちサブインターバルT1中)中にゲート信号VGZが無効化される(すなわちローに留まる)ときのスイッチノード電圧VSWに対応し得る。波形504と505との比較は、サブインターバルT1中に電流反転路125が電流をシンクすることを可能にするためにゲート信号VGZを使用することにより、スイッチノード電圧VSW(波形504)がゼロ電圧スイッチングを有益に受け得ることを示す。
【0054】
結論
[0064] 要約で説明される事項を含む本開示の示される例の上述の説明は、網羅的であることを意図したものではなく、開示される形態そのものに制限されることを意図したものでもない。バック型コンバーターにおけるゼロ電圧スイッチングの特定の実施形態および例は本明細書において例示を目的として説明され、本開示のより広い趣旨および範囲から逸脱せずに様々な同等な変更が可能である。実際、具体的で例示的な電圧、電流、周波数、出力範囲値、時間などが説明のために提示されること、および、本明細書の教示に従って他の実施形態および例において他の値が使用されてもよいことが理解される。
【0055】
[0065] 上述の説明は、一緒に「接続された」、「電気的に接続された」、および/または「結合された」ものとして要素または特徴を参照し得る。本明細書において使用されるとき、別様に明示的に記載されない限り、「接続された」は、1つの要素/特徴が別の要素/特徴に直接的に、または間接的に接続されていること、および、機械的に接続されているとは限らないことを意味する。同様に、別様に明示的に記載されない限り、「結合された」は、1つの要素/特徴が別の要素/特徴に直接的に、または間接的に結合されていること、および、機械的に接続されているとは限らないことを意味する。したがって、図に示されている様々な概要図が要素およびコンポーネントの例示的な構成を示すが、(示されている回路の機能が悪影響を受けていないと仮定して)実際の実施形態に更なる介在する要素、デバイス、特徴、またはコンポーネントが存在してもよい。
【0056】
[0066] 更に、例えば他にもあるが「~し得る」、「~できる」、「~してもよい」、「~であってもよい」、「例えば」、「例として」、「など」などといった本明細書において使用される条件の表現は、そうではないことが明示的に記載されていない限り、または、使用されている文脈において別様に理解されない限り、概して、特定の実施形態が特定の特徴、要素、および/または状態を含むのに対して、他の実施形態が特定の特徴、要素、および/または状態を含まないことを伝えることを意図したものである。したがって、このような条件の表現は、概して、特徴、要素、および/または状態が1つまたは複数の実施形態に何らかの手法により必要とされること、および、これらの特徴、要素、および/または状態が任意の特定の実施形態に含まれるか、または任意の特定の実施形態において実施されるか否かを判断するための論理を1つまたは複数の実施形態が必然的に含むことを示唆することを意図したものではない。
【0057】
[0067] 特定の実施形態が説明されてきたが、これらの実施形態は例示として提示されているだけであり、本開示の範囲を限定することを意図したものではない。実際、本明細書において説明されている新規な装置、方法、およびシステムは種々の他の形態により具現化されてもよく、更に、本明細書において説明されている方法およびシステムの形態における様々な省略、置換、および変更が本開示の趣旨から逸脱せずに行われてもよい。例えば、開示されている実施形態は所与の構成により示されているが、代替的な実施形態が異なるコンポーネントおよび/または回路トポロジーを使用して同様の機能を実施してもよく、幾つかの要素が削除され、動かされ、追加され、再分割され、組み合わされ、および/または変更されてもよい。これらの要素の各々は様々な異なる手法により実現されてもよい。上述の様々な実施形態の要素および動作の任意の適切な組み合わせが、更なる実施形態を提供するように組み合わされてもよい。したがって、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲を参照することによってのみ定められる。
【0058】
[0068] 本出願において提示される請求項はUSPTOにおける出願のために1つに従属する形式であるが、任意の請求項が、それが明らかに技術的に実現可能ではない場合を除いて、同じ種類の先行する請求項のいずれか一項に従属してもよいことが理解される。
【0059】
[0069] 本発明は請求項において規定されているが、本発明が代替的に以下の例により規定され得ることが理解されなければならない。
【0060】
[0070] 例1:ハイ側スイッチと還流ダイオードと電流反転路とを備える、バック型コンバーター。ハイ側スイッチは、インダクタに電気的に結合されており、および、スイッチングサイクルの第1のサブインターバル中にインダクタを励起するように構成されている。還流ダイオードは、スイッチングサイクルの第2のサブインターバル中にインダクタを脱励起するように電気的に結合されている。電流反転路は、還流ダイオードに並列に電気的に結合されており、および、スイッチングサイクルの第3のサブインターバル中にインダクタを逆励起するように構成されている。
【0061】
[0071] 例2:バック型コンバーターが、高電圧バック型コンバーターである、例1に記載のバック型コンバーター。
【0062】
[0072] 例3:ハイ側スイッチが、電界効果トランジスタ(FET)を備える、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0063】
[0073] 例4:FETが、NチャネルFET(NFET)である、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0064】
[0074] 例5:FETが、ボディダイオードを備える、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0065】
[0075] 例6:バック型コンバーターがスイッチングサイクル中に不連続伝導モードにおいて動作するように、還流ダイオードが、インダクタを脱励起するように更に結合されている、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0066】
[0076] 例7:バック型コンバーターがスイッチングサイクル中に境界伝導モードにおいて動作するように、還流ダイオードが、インダクタを脱励起するように更に結合されている、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0067】
[0077] 例8:電流反転路が、スイッチングサイクル中に逆電流をシンクするように構成された、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0068】
[0078] 例9:電流反転路が、シングルクワドラントスイッチとして動作するように構成された、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0069】
[0079] 例10:電流反転路が、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)を備える、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0070】
[0080] 例11:電流反転路が、窒化ガリウム(GaN)カスコードスイッチを備える、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0071】
[0081] 例12:電流反転路が、電界効果トランジスタ(FET)を備える、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0072】
[0082] 例13:FETが、GaN FETである、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0073】
[0083] 例14:FETが、NチャネルFET(NFET)である、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0074】
[0084] 例15:NFETが、ボディダイオードを備える、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0075】
[0085] 例16:電流反転路が、FETに電気的に直列結合されたダイオードを更に備える、前述の例のいずれか1つに記載のバック型コンバーター。
【0076】
[0086] 例17:ハイ側スイッチを使用することにより第1のサブインターバル中にインダクタを励起することと、還流ダイオードを使用することにより第2のサブインターバル中にインダクタを脱励起することと、還流ダイオードに並列に電気的に結合されたロー側回路経路を使用することにより第3のサブインターバル中にインダクタを逆励起することとを含む、スイッチングサイクル中にバック型コンバーターを制御する方法。
【0077】
[0087] 例18:スイッチングサイクルが、定常状態スイッチングサイクルである、例17に記載の方法。
【0078】
[0088] 例19:還流ダイオードを使用することにより第2のサブインターバル中にインダクタを脱励起することが、不連続伝導モードにおいてバック型コンバーターを動作させることを含む、前述の例のいずれか1つに記載の方法。
【0079】
[0089] 例20:還流ダイオードを使用することにより第2のサブインターバル中にインダクタを脱励起することが、境界伝導モードにおいてバック型コンバーターを動作させることを含む、前述の例のいずれか1つに記載の方法。
【0080】
[0090] 例21:第2のサブインターバルが、第1のサブインターバルの後である、前述の例のいずれか1つに記載の方法。
【0081】
[0091] 例22:第3のサブインターバルが、第2のサブインターバルの後である、前述の例のいずれか1つに記載の方法。
【国際調査報告】