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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】表示装置及びそれを含む電子装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20240614BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20240614BHJP
   H05B 33/14 20060101ALI20240614BHJP
   H10K 65/00 20230101ALI20240614BHJP
   H10K 59/65 20230101ALI20240614BHJP
   H10K 77/10 20230101ALI20240614BHJP
   H10K 50/87 20230101ALI20240614BHJP
   G06F 3/041 20060101ALI20240614BHJP
   G06F 3/044 20060101ALI20240614BHJP
   G06F 3/046 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
G09F9/00 366A
G09F9/30 308Z
G09F9/00 342
H05B33/14 Z
H10K65/00
H10K59/65
H10K77/10
H10K50/87
G06F3/041 490
G06F3/044 120
G06F3/046 A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577181
(86)(22)【出願日】2022-06-08
(85)【翻訳文提出日】2023-12-13
(86)【国際出願番号】 KR2022008055
(87)【国際公開番号】W WO2022265287
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0077031
(32)【優先日】2021-06-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】512187343
【氏名又は名称】三星ディスプレイ株式會社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Display Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】1, Samsung-ro, Giheung-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】ユ,ブギュン
(72)【発明者】
【氏名】キム,ユンジェ
(72)【発明者】
【氏名】イ,チャン-キル
【テーマコード(参考)】
3K107
5C094
5G435
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107AA05
3K107CC43
3K107DD17
3K107EE57
3K107EE61
3K107EE62
3K107EE68
3K107FF04
3K107FF15
5C094AA21
5C094BA27
5C094DA06
5C094DA12
5C094FA01
5C094FA02
5C094FB01
5C094FB02
5C094FB12
5C094FB15
5C094JA05
5C094JA08
5G435AA16
5G435BB05
5G435CC09
5G435EE49
5G435GG44
5G435HH12
5G435HH14
(57)【要約】
表示装置は、表示パネルと、支持層と、デジタイザと、フレキシブル回路基板と、金属層とを含む。デジタイザは、絶縁性を有する支持層の下側に配置される。フレキシブル回路基板はデジタイザに連結される。金属層はデジタイザの下側に配置され、フレキシブル回路基板に対応する開口部が画定される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1非折り曲げ領域と、第2非折り曲げ領域と、前記第1非折り曲げ領域と前記第2非折り曲げ領域との間に配置される折り曲げ領域と、を含む表示パネルと、
前記表示パネルの下側に配置される下側部材と、を含むが、前記下側部材は、
前記第1非折り曲げ領域及び前記第2非折り曲げ領域に重畳し、絶縁性を有する支持層と、
前記支持層の下側に配置され、それぞれがループコイルを含み、前記第1非折り曲げ領域及び前記第2非折り曲げ領域にそれぞれ重畳する第1デジタイザ及び第2デジタイザと、
前記第1デジタイザ及び前記第2デジタイザにそれぞれ電気的に連結され、前記第1デジタイザ及び前記第2デジタイザの下側にそれぞれ配置される第1フレキシブル回路基板及び第2フレキシブル回路基板と、
前記第1デジタイザの下側に配置され、前記第1フレキシブル回路基板に対応する第1開口部が画定された第1金属層と、
前記第2デジタイザの下側に配置され、前記第2フレキシブル回路基板に対応する第2開口部が画定された第2金属層と、を含む表示装置。
【請求項2】
前記支持層は強化繊維複合材を含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記支持層は、前記第1非折り曲げ領域に対応する第1支持部分と、前記第2非折り曲げ領域に対応する第2支持部分と、前記第1支持部分と前記第2支持部分との間に配置され、複数個の開口部が画定された折り曲げ部分と、を含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記下側部材は、
前記折り曲げ部分、前記第1支持部分、及び前記第2支持部分に重畳するバリア層と、
前記バリア層を、前記第1支持部分の上面、及び前記第2支持部分の上面にそれぞれ結合する第1接着層と、
前記第1支持部分の下面を前記第1デジタイザに結合する第2接着層と、
前記第2支持部分の下面を前記第2デジタイザに結合する第3接着層と、を更に含む請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記支持部材は、前記折り曲げ部分の下面に取り付けられ、前記第1デジタイザ及び前記第2デジタイザから離隔されるカバー層を含む請求項4に記載の表示装置。
【請求項6】
第1接着層は、前記第1支持部分の上面に接着される第1部分と、前記第2支持部分の上面に接着され、前記第1部分と離隔される第2部分と、を含む請求項4に記載の表示装置。
【請求項7】
前記下側部材は、前記表示パネルの下面と前記バリア層との間に配置されるパネル保護層を更に含む請求項4に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第1金属層及び前記第2金属層それぞれは銅を含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項9】
前記下側部材は、前記第1金属層の下側に配置され、前記第1開口部に対応する第3開口部が画定された第1金属プレートと、前記第2金属層の下側に配置され、前記第2開口部に対応する第4開口部が画定された第2金属プレートと、を更に含む請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1金属層は前記第1金属プレートより大きい電気伝導性を有する請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1金属プレートは前記第1金属層より大きい厚さを有し、大きい強度を有する請求項9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記下側部材は、前記第1金属プレートの下側に配置される第1放熱層と、前記第2金属プレートの下側に配置される第2放熱層と、を更に含む請求項9に記載の表示装置。
【請求項13】
前記下側部材には前記支持層、前記第1デジタイザ、及び前記第1金属層を貫通する貫通孔が画定される請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
光信号が通過するセンシング領域と前記センシング領域に隣接した表示領域とを含む表示装置と、
前記表示装置の下側に配置され、前記センシング領域に重畳し、前記光信号を受信する電子光学モジュールと、を含み、
前記表示装置は、
前記センシング領域及び前記表示領域に重畳し、一部領域が折り曲げ軸を中心に折り畳まれる表示パネルと、
前記表示パネルの下側に配置される下側部材と、を含むが、前記下側部材は、
前記センシング領域及び前記表示領域に重畳し、絶縁性を有する支持層と、
前記支持層の下側に配置され、前記一部領域内で互いに離隔される第1デジタイザ及び前記第2デジタイザと、
前記第1デジタイザ及び前記第2デジタイザにそれぞれ電気的に連結され、前記第1デジタイザ及び前記第2デジタイザの下側にそれぞれ配置される第1フレキシブル回路基板及び第2フレキシブル回路基板と、
前記第1デジタイザの下側及び前記第2デジタイザの下側にそれぞれ配置され、前記第1フレキシブル回路基板に対応する第1開口部及び前記第2フレキシブル回路基板に対応する第2開口部がそれぞれ画定された第1金属層及び第2金属層と、を含む電子装置。
【請求項15】
前記下側部材には、前記支持層、前記第1デジタイザ、及び前記第1金属層を貫通する貫通孔が画定される請求項14に記載の表示装置。
【請求項16】
前記貫通孔は前記センシング領域に整列され、前記電子光学モジュールは前記貫通孔に重畳する請求項15に記載の表示装置。
【請求項17】
前記電子光学モジュールはカメラモジュールを含む請求項14に記載の表示装置。
【請求項18】
前記表示パネルは、前記表示領域に配置される第1画素と、前記センシング領域に配置される第2画素と、を含む請求項14に記載の表示装置。
【請求項19】
前記表示領域の解像度は前記センシング領域の解像度よりも大きい請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
基準面積内にて、前記センシング領域内における遮光構造物の占有割合は、前記表示領域内における遮光構造物の占有割合よりも低い請求項18に記載の表示装置。
【請求項21】
前記センシング領域は、発光素子が配置される非透過領域と、発光素子が配置されていない透過領域と、を含む請求項14に記載の表示装置。
【請求項22】
前記第1金属層または前記第2金属層の下側に配置され、前記第1フレキシブル回路基板及び前記第2フレキシブル回路基板に電気的に連結される回路基板を含む請求項14に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置及びそれを含む電子装置に関し、より詳しくは、折りたたみ可能な表示装置及びそれを含む電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
表示装置は、電気的信号によって活性化される表示領域を含む。表示装置は、表示領域を介して外部から印加される入力を感知し、それと共に多様な画像を表示してユーザに情報を提供する。最近多様な形状の表示装置が開発されることで、多様な形状を有する表示領域が具現されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、デジタイザのセンシング感度が向上された表示装置を提供することを目的とする。
【0004】
本発明は、前記表示装置を含む電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による表示装置は、表示パネルと、下側部材と、を含む。前記表示パネルは、第1非折り曲げ領域と、第2非折り曲げ領域と、前記第1非折り曲げ領域と前記第2非折り曲げ領域との間に配置される折り曲げ領域と、を含む。前記下側部材は、前記表示パネルの下側に配置される。下側部材は、少なくとも前記第1非折り曲げ領域及び前記第2非折り曲げ領域に重畳し、絶縁性を有する支持層と、前記支持層の下側に配置され、それぞれがループコイルを含み、前記第1非折り曲げ領域及び前記第2非折り曲げ領域にそれぞれ重畳する第1デジタイザ及び第2デジタイザと、前記第1デジタイザ及び前記第2デジタイザにそれぞれ電気的に連結され、前記第1デジタイザ及び前記第2デジタイザの下側にそれぞれ配置される第1フレキシブル回路基板及び第2フレキシブル回路基板と、前記第1デジタイザの下側及び前記第2デジタイザの下側にそれぞれ配置され、前記第1フレキシブル回路基板に対応する第1開口部及び前記第2フレキシブル回路基板に対応する第2開口部がそれぞれ画定(区画形成)された第1金属層及び第2金属層と、を含む。
【0006】
前記支持層は強化繊維複合材を含む。
【0007】
前記支持層は、前記第1非折り曲げ領域に対応する第1支持部分と、前記第2非折り曲げ領域に対応する第2支持部分と、前記第1支持部分と前記第2支持部分との間に配置され、複数個の開口部が画定された折り曲げ部分と、を含む。
【0008】
前記下側部材は、前記折り曲げ部分、前記第1支持部分、及び前記第2支持部分に重畳するバリア層と、前記バリア層を前記第1支持部分の上面及び前記第2支持部分の上面にそれぞれ結合する第1接着層と、前記第1支持部分の下面を前記第1デジタイザに結合する第2接着層と、前記第2支持部分の下面を前記第2デジタイザに結合する第3接着層と、を更に含む。
【0009】
前記支持部材は、前記折り曲げ部分の下面に取り付けられ、前記第1デジタイザ及び前記第2デジタイザのそれぞれから離隔されるカバー層を含む。
【0010】
第1接着層は、前記第1支持部分の上面に接着される第1部分と、前記第2支持部分の上面に接着され、前記第1部分と離隔される第2部分と、を含む。
【0011】
前記下側部材は、前記表示パネルの下面と前記バリア層との間に配置されるパネル保護層を更に含む。
【0012】
前記第1金属層及び前記第2金属層のそれぞれは銅を含む。
【0013】
前記下側部材は、前記第1金属層の下側に配置され、前記第1開口部に対応する第3開口部が画定された第1金属プレートと、前記第2金属層の下側に配置され、前記第2開口部に対応する第4開口部が画定された第2金属プレートと、を更に含む。
【0014】
前記第1金属層は、前記第1金属プレートよりも大きい電気伝導性を有する。
【0015】
前記第1金属プレートは、前記第1金属層よりも大きい厚さを有し、大きい強度を有する。
【0016】
前記下側部材は、前記第1金属プレートの下側に配置される第1放熱層と、前記第2金属プレートの下側に配置される第2放熱層と、を更に含む。
【0017】
前記下側部材には、前記支持層、前記第1デジタイザ、及び前記第1金属層を貫通する貫通孔が画定される。
【0018】
本発明の一実施例による電子装置は、光信号が通過するセンシング領域、及び前記センシング領域に隣接した表示領域を含む表示装置と、前記表示装置の下側に配置され、前記センシング領域に重畳し、前記光信号を受信する電子光学モジュールと、を含む。前記表示装置は、前記センシング領域及び前記表示領域に重畳し、一部領域が折り曲げ軸を中心に折り曲げられる表示パネルと、前記表示パネルの下側に配置される下側部材と、を含む。下側部材は、前記センシング領域、及び前記表示領域に重畳し、絶縁性を有する支持層と、前記支持層の下側に配置され、前記一部領域内にて、互いに離隔される第1デジタイザ及び前記第2デジタイザと、前記第1デジタイザ及び前記第2デジタイザにそれぞれ電気的に連結され、前記第1デジタイザ及び前記第2デジタイザの下側にそれぞれ配置される第1フレキシブル回路基板及び第2フレキシブル回路基板と、前記第1デジタイザの下側及び前記第2デジタイザの下側にそれぞれ配置され、前記第1フレキシブル回路基板に対応する第1開口部、及び、前記第2フレキシブル回路基板に対応する第2開口部がそれぞれ画定された第1金属層及び第2金属層と、を含む。
【0019】
前記下側部材には、前記支持層、前記第1デジタイザ、及び前記第1金属層を貫通する貫通孔が画定される。
【0020】
前記貫通孔は、前記センシング領域に整列され、前記電子光学モジュールは前記貫通孔に重畳する。
【0021】
前記電子光学モジュールはカメラモジュールを含む。
【0022】
前記表示パネルは、前記表示領域に配置される第1画素と、前記センシング領域に配置される第2画素と、を含む。
【0023】
前記表示領域の解像度は、前記センシング領域の解像度よりも大きい。
【0024】
基準面積内にて、前記センシング領域内における遮光構造物の占有割合は、前記表示領域内における遮光構造物の占有割合よりも低い。
【0025】
前記センシング領域は、発光素子が配置される非透過領域と、発光素子が配置されていない透過領域と、を含む。
【0026】
前記第1金属層または前記第2金属層の下側に配置され、前記第1フレキシブル回路基板及び前記第2フレキシブル回路基板に電気的に連結される回路基板を含む。
【発明の効果】
【0027】
本発明によると、デジタイザの上側に絶縁性支持層を備えることで、デジタイザの電磁場の遮蔽率が減少する。それによってデジタイザのセンシング感度が向上する。
【0028】
デジタイザの下側に配置される複数の層は開口部を備えることから、デジタイザに連結されるフレキシブル回路基板の連結通路を提供する。デジタイザの下側に配置される層は、金属層を含むが、金属層はデジタイザの下側の電子モジュールから発生した電磁場を遮蔽する。電磁場の影響が及ばないデジタイザのセンシング感度は向上しうる。
【0029】
金属プレートは表示装置の下側強度を向上させうる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1a】本発明の一実施例による電子装置の斜視図である。
図1b】本発明の一実施例による電子装置の斜視図である。
図1c】本発明の一実施例による電子装置の斜視図である。
図2a】本発明の一実施例による電子装置の分解斜視図である。
図2b】本発明の一実施例による電子装置のブロック図である。
図3a】本発明の一実施例による表示パネルの平面図である。
図3b図3aの一部領域を拡大した平面図である。
図4】本発明の一実施例による表示モジュールの断面図である。
図5a】本発明の一実施例による表示装置の断面図である。
図5b】本発明の一実施例による表示装置の断面図である。
図6a】本発明の一実施例によるデジタイザの平面図である。
図6b】本発明の一実施例によるデジタイザの断面図である。
図6c】本発明の一実施例による金属層の平面図である。
図6d】本発明の一実施例による金属層の切開部内に配置される磁場遮蔽シートの平面図である。
図6e】本発明の一実施例による金属プレートの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本明細書において、ある構成要素(または領域、層、部分など)が他の構成要素の「上にある」、または「結合される」と言及されれば、それは他の構成要素の上に直接配置・連結・結合され得るか、またはそれらの間に第3の構成要素が配置され得ることを意味する。
【0032】
同じ図面符号は同じ構成要素を指す。また、図面において、構成要素の厚さ、割合、及び寸法は、技術的内容の効果的な説明のために誇張されている。「及び/または」は、関連する構成要素が定義する一つ以上の組み合わせを全て含む。
【0033】
第1、第2などの用語は多様な構成要素を説明するのに使用されるが、前記構成要素は前記用語に限らない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的にのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲を逸脱しないのでありながらも、第1構成要素は第2構成要素と命名されてもよく、類似して第2構成要素も第1構成要素と命名されてもよい。単数の表現は、文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。
【0034】
また、「下に」、「下側に」、「上に」、「上側に」などの用語は、図面に示した構成要素の連関関係を説明するために使用される。前記用語は相対的な概念であって、図面に示した方向を基準に説明される。
【0035】
「含む」または「有する」などの用語は、明細書の上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものの存在または付加可能性を予め排除しないと理解すべきである。
【0036】
異なるように定義されない限り、本明細書で使用された全ての用語(技術的及び科学的用語を含む)は、本発明の属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるようなものと同じ意味を有する。また、一般的に使用される辞書で定義された用語といった用語は、関連技術の脈絡で有する意味と一致する意味を有すると解釈すべきであって、ここで明示的に定義されない限り、過度に理想的であるか形式的な意味で解釈してはならない。
【0037】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0038】
図1a乃至図1cは、本発明の一実施例による電子装置EDの斜視図である。図1aは広げられた状態を、図1b及び図1cは折り畳まれた状態を示す。
【0039】
図1a及び図1cを参照すると、本発明の実施例による電子装置EDは、第1方向DR1、及び第1方向DR1と交差する第2方向DR2が定義する表示面DSを含む。電子装置EDは、表示面DSを通じて画像IMをユーザに提供する。
【0040】
表示面DSは、表示領域DAと、表示領域DAの周辺の非表示領域NDAとを含む。表示領域DAは画像IMを表示し、非表示領域NDAは画像IMを表示しない。非表示領域NDAは表示領域DAを囲む。但し、これに限られず、表示領域DAの形状と非表示領域NDAの形状は、変形されてもよい。
【0041】
表示面DSはセンシング領域TAを含む。センシング領域TAは表示領域DAの一部の領域である。センシング領域TAは、表示領域DAの他の領域よりも高い透過率を有する。以下、センシング領域TAを除いた、表示領域DAにおける他の領域は、一般表示領域と定義されうる。
【0042】
センシング領域TAに光信号、例えば、可視光線または赤外線が移動する。表示装置EDは、センシング領域TAを通過する可視光線を通じて外部イメージを撮影するか、赤外線を通じて外部物体の接近性を判断しうる。図1aでは一つのセンシング領域TAを例示的に示しているが、これに限られず、センシング領域TAは複数個が備えられてもよい。
【0043】
以下、第1方向DR1及び第2方向DR2によって定義される平面と、実質的に垂直に交差する方向は、第3方向DR3と定義される。第3方向DR3は、各部材の前面と背面を区分する基準となる。本明細書において、「平面上において」とは、第3方向DR3から眺めた状態と定義されうる。以下、第1乃至第3方向DR1、DR2、DR3は、第1乃至第3方向軸がそれぞれ指示する方向であって、同じ図面符号を参照する。
【0044】
電子装置EDは、折り曲げ領域FAと、複数個の非折り曲げ領域NFA1、NFA2とを含む。非折り曲げ領域NFA1、NFA2は、第1非折り曲げ領域NFA1と、第2非折り曲げ領域NFA2とを含む。第2方向DR2内において、折り曲げ領域FAは、第1非折り曲げ領域NFA1と、第2非折り曲げ領域NFA2との間に配置されうる。
【0045】
図1bに示したように、折り曲げ領域FAは、第1方向DR1に平行する折り曲げ軸FXを基準に折り曲げられうる。折り曲げ領域FAは、所定の曲率及び曲率半径R1を有する。第1非折り曲げ領域NFA1及び第2非折り曲げ領域NFA2は、互いに向き合って、電子装置EDは、表示面DSが外部に露出されないように、内側に折りたたまれうる(inner-folding)。
【0046】
本発明の一実施例において、電子装置EDは、表示面DSが外部に露出されるように、外側に折りたたまれうる(outer-folding)。本発明の一実施例において、電子装置EDは、広げられる動作から、内側折りたたみまたは外側折りたたみが互いに繰り返されるように構成されうるが、これに限られない。本発明の一実施例において、電子装置EDは、広げられる動作、内側折りたたみ、及び外側折りたたみのうちの、いずれか一つを選択するように構成される。
【0047】
図1bに示したように、第1非折り曲げ領域NFA1と、第2非折り曲げ領域NFA2との間の距離は、曲率半径R1の2倍と実質的に同じであるが、図1cに示したように、第1非折り曲げ領域NFA1と、第2非折り曲げ領域NFA2との間の距離は、曲率半径R1の2倍よりも小さくてもよい。
【0048】
図2aは、本発明の一実施例による電子装置EDの分解斜視図である。図2bは、本発明の一実施例による電子装置EDのブロック図である。
【0049】
図2a及び図2bに示したように、電子装置EDは、表示装置DDと、電子モジュールEMと、電子光学モジュールELMと、電源モジュールPSMと、筐体HMとを含む。別途に示していないが、電子装置EDは表示装置DDの折り曲げ動作を制御するための機構構造物を更に含む。
【0050】
表示装置DDは、画像を生成し、外部入力を感知する。表示装置DDは、ウィンドウWMと表示モジュールDMとを含む。ウィンドウWMは、電子装置EDの前面を提供する。ウィンドウWMに関する詳細な説明は後述する。
【0051】
表示モジュールDMは、少なくとも表示パネルDPを含む。図2aでは、表示モジュールDMの積層構造のうちの表示パネルDPのみを示しているが、実質的に表示モジュールDMは、表示パネルDPの上側に配置される複数個の構成を更に含む。表示モジュールDMの積層構造に関する詳細な説明は後述する。
【0052】
表示パネルDPは、特に限られず、例えば、有機発光表示パネル(organic light emitting display panel)、または量子ドット発光表示パネルのような発光型表示パネルでありうる。
【0053】
表示パネルDPは、電子装置EDの表示領域DA(図1aを参照)及び非表示領域NDA(図1aを参照)に対応する、表示領域DP-DA及び非表示領域DP-NDAを含む。本明細書において、「領域/部分と、領域/部分とが対応する」とは、重畳する(重なり合う)ということを意味し、同じ面積に限られない。
【0054】
表示パネルDPは、図1aのセンシング領域TAに対応するセンシング領域DP-TAを含む。センシング領域DP-TAは、表示領域DP-DAよりも解像度が低い領域でありうる。センシング領域DP-TAに関する詳細な説明は後述する。
【0055】
図2aに示したように、表示パネルDPの非表示領域DP-NDAの上に駆動チップDICが配置されうる。表示パネルDPの非表示領域DP-NDAに、フレキシブル回路基板FCBが結合されうる。フレキシブル回路基板FCBはメイン回路基板に連結されうる。メイン回路基板は、電子モジュールEMを構成する一つの電子部品でありうる。
【0056】
駆動チップDICは、表示パネルDPの画素を駆動するための駆動素子、例えば、データ駆動回路を含みうる。図2aでは、駆動チップDICが表示パネルDPの上に実装されている構造を示しているが、本発明はこれに限られない。例えば、駆動チップDICは、フレキシブル回路基板FCBの上に実装されてもよい。
【0057】
図2bに示したように、表示領域DDは、入力センサISとデジタイザDTMとを更に含みうる。入力センサISはユーザの入力を感知する。静電容量方式の入力センサISは、表示パネルDPの上側に配置されうる。デジタイザDTMはスタイラスペンの入力を感知する。電磁誘導方式のデジタイザDTMは、表示パネルDPの下側に配置されうる。
【0058】
電子モジュールEMは、制御モジュール10、無線通信モジュール20、映像入力モジュール30、音響入力モジュール40、音響出力モジュール50、メモリ60、及び外部インターフェースモジュール70などを含みうる。電子モジュールEMはメイン回路基板を含みうるのであって、前記モジュールは、メイン回路基板に実装されるか、フレキシブル回路基板を介してメイン回路基板に電気的に連結されうる。電子モジュールEMは、電源モジュールPSMと電気的に連結される。
【0059】
図2bを参照すると、電子モジュールEMは第1筐体HM1及び第2筐体HM2のそれぞれに配置され、電源モジュールPSMは、第1筐体HM1及び第2筐体HM2のそれぞれに配置されるのでありうる。図示していないが、第1筐体HM1に配置される電子モジュールEMと、第2筐体HM2に配置される電子モジュールEMとは、フレキシブル回路基板を介して電気的に連結されうる。
【0060】
制御モジュール10は、電子装置EDの全般的な動作を制御する。例えば、制御モジュール10は、ユーザの入力に符合するように、表示装置DDを活性化するか非活性化する。制御モジュール10は、ユーザの入力に符合するように、映像入力モジュール30、音響入力モジュール40、音響出力モジュール50などを制御しうる。制御モジュール10は、少なくとも一つのマイクロプロセッサを含みうる。
【0061】
無線通信モジュール20は、ブルートゥース(登録商標)スピーカまたはWi-Fi回線を利用して、他の端末機との間で無線信号を送/受信しうる。無線通信モジュール20は、一般通信回線を利用して音声信号を送/受信しうる。無線通信モジュール20は複数個のアンテナモジュールを含みうる。
【0062】
映像入力モジュール30は、映像信号を処理して表示装置DDに表示可能な映像データに変換する。音響入力モジュール40は、録音モード、音声認識モードなどにて、マイクロフォン(Microphone)によって外部の音響信号を入力してもらって電気的な音声データに変換する。音響出力モジュール50は、無線通信モジュール20から受信された音響データ、または、メモリ60に保存されている音響データを変換して外部に出力する。
【0063】
外部インターフェースモジュール70は、外部の充電器、有/無線データポート、カードソケット(例えば、メモリカード(Memory card)、SIM/UIM card)などに連結されるインタフェースの役割をする。
【0064】
電源モジュールPSMは、電子装置EDの全般的な動作に必要な電源を供給する。電源モジュールPSMは通常のバッテリ装置を含む。
【0065】
電子光学モジュールELMは、光信号を出力するか受信する電子部品である。電子光学モジュールELMは、カメラモジュール及び/または近接センサを含む。カメラモジュールは、センシング領域DP-TAを介して外部イメージを撮影する。
【0066】
図2aに示した筐体HMは、表示装置DD、特にウィンドウWMと結合されて、前記他のモジュールを収納する。筐体HMは、互いに分離された第1及び第2筐体HM1、HM2を含むと示したが、これに限られない。図示していないが、電子装置EDは、第1及び第2筐体HM1、HM2を連結するためのヒンジ構造物を更に含みうる。
【0067】
図3aは、本発明の一実施例による表示パネルDPの平面図である。図3bは、図3aの一部領域(AA’)を拡大した平面図である。
【0068】
図3aを参照すると、表示パネルDPは、表示領域DP-DAと、表示領域DP-DAの周辺の非表示領域DP-NDAとを含む。表示領域DP-DAと非表示領域DP-NDAは、画素PXの存在の有無によって区分される。表示領域DP-DAに画素PXが配置される。非表示領域DP-NDAに、走査駆動部SDV、データ駆動部、及び発光駆動部EDVが配置されうる。データ駆動部は、図3aに示した駆動チップDICに構成される一部の回路である。
【0069】
表示パネルDPは、第2方向DP2内で区分される第1領域AA1と、第2領域AA2と、曲げ領域BAとを含む。第2領域AA2及び曲げ領域BAは非表示領域DP-NDAの一部領域である。曲げ領域BAは、第1領域AA1と第2領域AA2との間に配置される。
【0070】
第1領域AA1は図1aの表示面DSに対応する領域である。第1領域AA1は、第1非折り曲げ領域NFA10と、第2非折り曲げ領域NFA20と、折り曲げ領域FA0とを含む。第1非折り曲げ領域NFA10、第2非折り曲げ領域NFA20、及び折り曲げ領域FA0は、図1a乃至図1cの第1非折り曲げ領域NFA1、第2非折り曲げ領域NFA2、及び折り曲げ領域FAにそれぞれ対応する。
【0071】
第1方向DR1内において、曲げ領域BA及び第2領域AA2の長さは、第1領域AA1の長さより小さいのでありうる。曲げ軸の長さが短い領域はより容易に曲げられうる。
【0072】
表示パネルDPは、複数個の画素PXと、複数個の走査ラインSL1~SLmと、複数個のデータラインDL1~DLnと、複数個の発光ラインEL1~ELmと、第1及び第2制御ラインCSL1、CSL2と、電源ラインPLと、複数個のパッドPDとを含みうる。ここで、m及びnは自然数である。画素PXは、走査ラインSL1~SLm、データラインDL1~DLn、及び発光ラインEL1~ELmに連結されうる。
【0073】
走査ラインSL1~SLmは、第1方向DR1に延長されて走査駆動部SDVに連結されうる。データラインDL1~DLnは、第2方向DR2に延長され、曲げ領域BAを経由して駆動チップDICに連結されうる。発光ラインEL1~ELmは、第1方向DR1に延長されて発光駆動部EDVに連結されうる。
【0074】
電源ラインPLは、第2方向DR2に延長される部分と、第1方向DR1に延長される部分とを含みうる。第1方向DR1に延長される部分と、第2方向に延長される部分とは、互いに異なる層の上に配置されうる。電源ラインPLのうちの、第2方向DR2に延長される部分は、曲げ領域BAを経由して第2領域AA2に延長されうる。電源ラインPLは第1電源を画素PXに提供しうる。
【0075】
第1制御ラインCSL1は、走査駆動部SDVに連結され、曲げ領域BAを経由して第2領域AA2の下端に向かって延長されうる。第2制御ラインCSL2は、発光駆動部EDVに連結され、曲げ領域BAを経由して第2領域AA2の下端に向かって延長されうる。
【0076】
平面上において、パッドPDは第2領域AA2の下端に隣接して配置される。駆動チップDIC、電源ラインPL、第1制御ラインCSL1、及び第2制御ラインCSL2はパッドPDに連結されうる。フレキシブル回路基板FCBは異方性導電接着層を介してパッドPDに電気的に連結されうる。
【0077】
図3bを参照すると、センシング領域DP-TAは表示領域DP-DAより光透過率が高く解像度が低い領域でありうる。光透過率及び解像度は基準面積内で測定される。センシング領域DP-TAは、表示領域DP-DAよりも基準面積内にて、遮光構造物の占有割合が小さい。遮光構造物は、後述する回路層の導電パターン、発光素子の電極、遮光パターンなどを含みうる。
【0078】
センシング領域DP-TAは、表示領域DP-DAよりも基準面積内で解像度が低い。センシング領域DP-TAは、表示領域DP-DAよりも基準面積(または同じ面積)内にて、より少数の画素が配置される。
【0079】
図3bに示したように、表示領域DP-DAに第1画素PX1が配置され、センシング領域DP-TAに第2画素PX2が配置されるのでありうる。第1画素PX1と第2画素PX2とは、同じ色の画素の面積を比べるならば、互いに異なる発光面積を有しうる。第1画素PX1と第2画素PX2とは、互いに異なる配列を有しうる。
【0080】
図3bには、第1画素PX1と第2画素PX2の複数の発光領域LAが、第1画素PX1と第2画素PX2を代表して示されている。発光領域LAのそれぞれは、発光素子のアノードが画素定義膜から露出された領域と定義される。表示領域DP-DA内において、発光領域LAの間には非発光領域NLAが配置される。
【0081】
第1画素PX1は、第1色画素PX1-Rと、第2色画素PX1-Gと、第3色画素PX1-Bとを含み、第2画素PX2は、第1色画素PX2-Rと、第2色画素PX2-Gと、第3色画素PX2-Bとを含むのでありうる。第1画素PX1と第2画素PX2とのそれぞれは、赤画素と、緑画素と、青画素とを含みうる。
【0082】
センシング領域DP-TAは、画素領域PAと、配線領域BLと、透過領域BTとを含む。第2画素PX2は画素領域PA内に配置される。一つの画素領域PA内に2つの第1色画素PX2-R、4つの第2色画素PX2-G、及び2つの第3色画素PX2-Bが配置されると示されているが、これに限らない。
【0083】
画素領域PA及び配線領域BLには第2画素PX2に関する導電パターン、信号ライン、または遮光パターンが配置される。遮光パターンは金属パターンであり、実質的に画素領域PA及び配線領域BLに重畳する。画素領域PA及び配線領域BLは非透過領域である。
【0084】
透過領域BTが、実質的に光信号が透過する領域である。透過領域BTには第2画素PX2が配置されないため、導電パターン、信号ライン、または遮光パターンが配置されない。よって、透過領域BTはセンシング領域DP-TAの光透過率を増加させる。
【0085】
図4は、本発明の一実施例による表示モジュールDMの断面図である。
【0086】
図4を参照すると、表示モジュールDMは、表示パネルDPと、入力センサISと、反射防止層ARLとを含む。表示パネルDPは、ベース層110と、回路層120と、発光素子層130と、封止層140とを含む。
【0087】
ベース層110は、回路層120が配置されるベース面を提供する。ベース層110は、曲げ(bending)、折り曲げ(folding)、巻き取り(rolling)などが可能なフレキシブル(flexible)基板でありうる。ベース層110は、ガラス基板、金属基板、または高分子基板などでありうる。しかし、本発明の実施例は、これに限られず、ベース層110は、無機層、有機層、または複合材料層であってもよい。
【0088】
ベース層110は多層構造を有する。例えば、ベース層110は、第1合成樹脂層と、多層(複数層)または単層(単一層)の無機層と、前記多層または単層の無機層の上に配置される第2合成樹脂層とを含みうる。前記第1及び第2合成樹脂層のそれぞれは、ポリイミド系樹脂を含みうるが、特にこれに限られない。
【0089】
回路層120はベース層110の上に配置されうる。回路層120は、絶縁層、半導体パターン、及び信号ラインなどを含みうる。
【0090】
発光素子層130は回路層120の上に配置されうる。発光素子層130は発光素子を含みうる。例えば、発光素子は、有機発光物質、無機発光物質、有機-無機発光物質、量子ドット、量子ロッド、マイクロLED、またはナノLEDを含みうる。
【0091】
封止層140は、発光素子層130の上に配置されうる。封止層140は、水分、酸素、及びほこり粒子などといった異物から発光素子層130を保護しうる。封止層140は、少なくとも一つの無機層を含みうる。封止層140は、無機層/有機層/無機層の積層構造物を含みうる。
【0092】
入力センサISは、表示パネルDPの上に直接配置されうる。表示パネルDPと入力センサISとは連続した工程によって形成されうる。ここで、「直接配置される」とは、入力センサISと表示パネルDPとの間に、第3の構成要素が配置されないことを意味しうる。つまり、入力センサISと表示パネルDPとの間には、別途の接着層が配置されないのでありうる。
【0093】
反射防止層ARLは、入力センサISの上に直接配置されうる。反射防止層ARLは、表示装置DDの外部から入射される外部光の反射率を減少させうる。反射防止層ARLはカラーフィルタを含みうる。前記カラーフィルタは所定の配列を有しうる。例えば、前記カラーフィルタは、表示パネルDPに含まれる画素の発光カラーを考慮して配列されうる。また、反射防止層300は、前記カラーフィルタに隣接したブラックマトリックスを更に含みうる。
【0094】
本発明の一実施例において、入力センサISと反射防止層ARLの位置は、互いに入れ替わってもよい。本発明の一実施例において、反射防止層ARLは、偏光フィルムで代替されてもよい。偏光フィルムは、接着層を介して入力センサISに結合されうる。
【0095】
図5aは、本発明の一実施例による表示装置DDの断面図である。図5bは、本発明の一実施例による表示装置DDの断面図である。
【0096】
図5aは、表示モジュールDMが曲げられずに広げられている状態を示している。図5aは、表示モジュールDMの曲げ領域BA(図3aを参照)が曲げられた状態を示している。図5a及び図5bにおいて、表示モジュールDMを区分する領域は、図3aの表示パネルDPを基準に示されている。
【0097】
図5a及び図5bを参照すると、表示装置DDは、ウィンドウWMと、上側部材UMと、表示モジュールDMと、下側部材LMとを含む。上側部材UMは、ウィンドウWMと表示モジュールDMとの間に配置される構成を総称し、下側部材LMは、表示モジュールDMの下側に配置される構成を総称する。
【0098】
ウィンドウWMは、薄膜ガラス基板UTGと、薄膜ガラス基板UTGの上に配置されるウィンドウ保護層PFと、ウィンドウ保護層PFの下面に配置されるベゼルパターンBPとを含みうる。本実施例において、ウィンドウ保護層PFは合成樹脂フィルムを含みうる。ウィンドウWMは、ウィンドウ保護層PFと薄膜ガラス基板UTGとを結合する接着層AL1(以下、第1接着層)を含みうる。
【0099】
ベゼルパターンBPは、図1aに示した非表示領域NDAに重畳する。ベゼルパターンBPは、薄膜ガラス基板UTGの一面またはウィンドウ保護層PFの一面の上に配置される。図5bは、ウィンドウ保護層PFの下面に配置されるベゼルパターンBPを例示的に示している。これに限られず、ベゼルパターンBPは、ウィンドウ保護層PFの上面に配置されてもよい。ベゼルパターンBPは、有色の遮光膜であって、例えば、コーティング方式で形成されうる。ベゼルパターンBPは、ベース物質と、ベース物質に混合される染料または顔料とを含みうる。
【0100】
薄膜ガラス基板UTGの厚さは15μm乃至45μmでありうる。薄膜ガラス基板UTGは化学強化ガラスでありうる。薄膜ガラス基板UTGは、折りたたまれることと、広げられることとが繰り返されても、シワの発生が最小化されうる。
【0101】
ウィンドウ保護層PFの厚さは50μm乃至80μmである。ウィンドウ保護層PFの合成樹脂フィルムは、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアミド、トリアセチルセルロース、またはポリメチルメタクリレート、またはポリエチレンテレフタレートを含みうる。別途に示していないが、ウィンドウ保護層PFの上面の上には、ハードコーディング層、指紋防止層、及び反射防止層のうちの少なくとも一つが配置されうる。
【0102】
第1接着層AL1は、感圧接着フィルム(PSA、Pressure Sensitive Adhesive film)または光学透明接着部材(OCA、Optically Clear Adhesive)でありうる。以下で説明する接着層も第1接着層AL1と同じ接着剤を含みうる。
【0103】
第1接着層AL1は薄膜ガラス基板UTGから分離されうる。薄膜ガラス基板UTGに比べウィンドウ保護層PFの強度が低いため、スクラッチが相対的に容易に発生する恐れがある。第1接着層AL1とウィンドウ保護層PFを分離した後、新しいウィンドウ保護層PFを薄膜ガラス基板UTGに取り付けうる。
【0104】
平面上において、薄膜ガラス基板UTGの周縁(edge)は、ベゼルパターンBPに重畳しないのでありうる。上述した条件を満足することで、薄膜ガラス基板UTGの周縁がベゼルパターンBPから露出され、検査装置を通じて、薄膜ガラス基板UTGの周縁に発生した微細なクラックを検査することができる。
【0105】
上側部材UMは上部フィルムDLを含む。上部フィルムDLは合成樹脂フィルムを含む。合成樹脂フィルムは、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアミド、トリアセチルセルロース、またはポリメチルメタクリレート、またはポリエチレンテレフタレートを含みうる。
【0106】
上部フィルムDLは、表示装置DDの前面に印加される外部の衝撃を吸収する。図4を参照して説明した表示モジュールDMは、偏光フィルムを代替する反射防止層ARLを含むが、これによって表示装置DDの前面衝撃強度が減少しうる。上部フィルムDLは、反射防止層ARLを適用することで減少した衝撃強度を補償しうる。本発明の一実施例において、上部フィルムDLは省略されてもよい。上側部材UMは、上部フィルムDLとウィンドウWMを結合する第2接着層AL2と、上部フィルムDLと表示モジュールDMを結合する第3接着層AL3とを含みうる。
【0107】
下側部材LMは、パネル保護層PPLと、バリア層BRLと、支持層PLTと、カバー層SCVと、デジタイザDTMと、金属層MLと、金属プレートMPと、防熱層HRPと、第4乃至第10接着層AL4乃至AL10とを含みうる。第4乃至第10接着層AL4乃至AL10は、感圧接着剤または光学透明接着剤といった接着剤を含みうる。本発明の一実施例において、上述した構成のうち一部は省略されてもよい。例えば、金属プレートMPまたは防熱層HRP、及びこれとの接着層は省略されてもよい。
【0108】
パネル保護層PPLは、表示モジュールDMの下側に配置されうる。パネル保護層PPLは表示モジュールDMの下部を保護しうる。パネル保護層PPLは可撓性合成樹脂フィルムを含む。例えば、パネル保護層PPLはポリエチレンテレフタレートを含みうる。
【0109】
本発明の一実施例において、パネル保護層PPLは曲げ領域BAに配置されなくてもよい。パネル保護層PPLは、表示パネルDP(図3aを参照)の第1領域AA1を保護する第1パネル保護層PPL-1と、第2領域AA2を保護する第2パネル保護層PPL-2とを含みうる。
【0110】
第4接着層AL4は、パネル保護層PPLと表示パネルDPとを結合する。第4接着層AL4は、第1パネル保護層PPL-1に対応する第1部分AL4-1、及び第2パネル保護層PPL-2に対応する第2部分AL4-2を含みうる。
【0111】
図5bに示したように、曲げ領域BAが曲げられる際、第2パネル保護層PPL-2は第2領域AA2と共に第1領域AA1及び第1パネル保護層PPL-1の下側に配置されうる。パネル保護層PPLが曲げ領域BAに配置されないため、曲げ領域BAが、より容易に曲げられうる。第2パネル保護層PPL-2は、第11接着層AL11を介して金属プレートMPに取り付けられうる。第11接着層AL11は省略されてもよい。別途に図示していないが、第2パネル保護層PPL-2と金属プレートMPとの間に、絶縁テープといった追加の構成が更に配置されてもよい。
【0112】
図5bに示したように、曲げ領域BAは、所定の曲率及び曲率半径を有する。曲率半径は約0.1mm乃至0.5mmでありうる。曲げ保護層BPLは、少なくとも曲げ領域BAに配置される。曲げ保護層BPLは、曲げ領域BA、第1領域AA1、及び第2領域AA2に重畳しうる。曲げ保護層BPLは第1領域AA1の一部分、及び第2領域AA2の一部分の上に配置されうる。
【0113】
曲げ保護層BPLは、曲げ領域BAと共に曲げられる。曲げ保護層BPLは外部の衝撃から曲げ領域BAを保護し、曲げ領域BAの中立面を制御する。曲げ領域BAに配置される信号ラインに中立面が近づくように、曲げ保護層BPLは曲げ領域BAのストレスを制御する。
【0114】
図5a及び図5bに示したように、第5接着層AL5がパネル保護層PPLとバリア層BRLとを結合する。バリア層BRLは、パネル保護層PPLの下側に配置されうる。バリア層BRLは、外部の押圧による圧縮力に対する抵抗力を向上させうる。よって、バリア層BRLは表示パネルDPの歪みを防ぐ役割を行いうる。バリア層BRLは、ポリイミドまたはポリエチレンテレフタレートといった可撓性プラスチック物質を含みうる。また、バリア層BRLは光透過率が低い有色のフィルムでありうる。バリア層BRLは外部から入射する光を吸収しうる。例えば、バリア層BRLは黒色の合成樹脂フィルムである。ウィンドウ保護層PFの上側から表示装置DDを眺める際、バリア層BRLの下側に配置される構成要素は、ユーザに視認されないのでありうる。
【0115】
第6接着剤AL6がバリア層BRLと支持層PLTを結合する。第6接着層AL6は、互いに離隔される第1部分AL6-1と第2部分AL6-2とを含みうる。第1部分AL6-1と第2部分AL6-2の離隔される距離D6(または間隔)は折り曲げ領域FAOの幅に対応し、後述するギャップGPより大きい。第1部分AL6-1と第2部分AL6-2の離隔される距離D6は7mm乃至15mmであるが、好ましくは9mm乃至13mmでありうる。
【0116】
本実施例において、第1部分AL6-1と第2部分AL6-2は、一つの接着層の互いに異なる部分と定義されるが、これに限られない。第1部分AL6-1が一つの接着層(例えば、第1接着層または第2接着層)と定義されれば、第2部分AL6-2は、他の一つの接着層(例えば、第2接着層または第3接着層)と定義されうる。第6接着剤AL6だけでなく、後述する接着層のうち2つの部分を含む接着層に上述した定義がいずれも適用される。
【0117】
支持層PLTは、バリア層BRLの下側に配置される。支持層PLTは、支持層の上側に配置される構成を支持し、表示装置DDの広げられた状態と折りたたまれた状態を維持する。支持層PLTはバリア層BRLより大きい強度を有する。支持層PLTは、少なくとも第1非折り曲げ領域NAF10に対応する第1支持部分PLT-1と、第2非折り曲げ領域NAF20に対応する第2支持部分PLT-2とを含む。第1支持部分PLT-1と第2支持部分PLT-2とは、第2方向DR2内で互いに離隔される。
【0118】
本実施例のように、支持層PLTは、折り曲げ領域FAOに対応し、第1支持部分PLT-1と第2支持部分PLT-2との間に配置され、複数個の開口部OPが定義された折り曲げ部分PLT-Fを含むのでありうる。複数の開口部OPは折り曲げ領域FAOが平面上で格子状を有するように配列されうる。第1支持部分PLT-1、第2支持部分PLT-2、及び折り曲げ部分PLT-Fは一体の形状を有するか、単一のユニットをなすように立体に形成されるのでありうる。
【0119】
折り曲げ部分PLT-Fは、図1b及び図1cに示した折り曲げ動作の際、第1支持部分PLT-1と第2支持部分PLT-2から開放されたバリア層BRLの中央領域に異物が浸透することを防止する。複数個の開口部OPによって折り曲げ部分PLT-Fの可撓性が向上される。また、折り曲げ部分PLT-Fに第6接着剤AL6が配置されないことで、支持層PLTの可撓性を向上させることができる。本発明の一実施例において、折り曲げ部分PLT-Fは省略されてもよい。この場合、支持層PLTは、離隔されている第1支持部分PLT-1と第2支持部分PLT-2とを含む。
【0120】
支持層PLTは、後述するデジタイザDTMから発生した電磁場を無損失または最小限の損失で透過する材料から選択されうる。支持層PLTは非金属材料を含みうる。支持層PLTは強化繊維複合材を含みうる。支持層PLTは、マトリックス部の内側に配置される強化繊維を含みうる。強化繊維は炭素繊維またはガラス繊維でありうる。マトリックス部は高分子樹脂を含みうる。マトリックス部は熱可塑性樹脂を含みうる。例えば、マトリックス部は、ポリアミド系樹脂またはポリプロピレン系樹脂を含みうる。例えば、強化繊維複合材は、炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon fiber reinforced plastic)またはガラス遷移強化プラスチック(GFRP:Glass fiber reinforced plastic)でありうる。
【0121】
支持層PLTの下側に、カバー層SCVとデジタイザDTMが配置される。折り曲げ領域FAOに重畳するようにカバー層SCVが配置される。デジタイザDTMは、第1支持部分PLT-1と第2支持部分PLT-2にそれぞれ重畳する第1デジタイザDTM-1と第2デジタイザDTM-2とを含みうる。第1デジタイザDTM-1及び第2デジタイザDTM-2のそれぞれの一部分は、カバー層SCVの下側に配置されてもよい。
【0122】
第7接着層AL7が支持層PLTとデジタイザDTMを結合し、第8接着層AL8がカバー層SCVと支持層PLTを結合する。第7接着層AL7は、第1支持部分PLT-1と第1デジタイザDTM-1を結合する第1部分AL7-1と、第2支持部分PLT-2と第2デジタイザDTM-2を結合する第2部分AL7-2とを含みうる。
【0123】
カバー層SCVは第3方向DR2内で第1部分AL7-1と第2部分AL7-2との間に配置される。カバー層SCVは、広げられた状態でデジタイザDTMに対する干渉を防止するためにデジタイザDTMと離隔される。カバー層SCVと第8接着層AL8の厚さの合計は第7接着層AL7の厚さより小さい。
【0124】
カバー層SCVは、折り曲げ部分PLT-Fの開口部OPをカバーする。カバー層SCVは支持層PLTより低い弾性係数を有しうる。例えば、カバー層SCVは、熱可塑性ポリウレタン、ゴム、シリコンなどを含みうるが、これに限られない。
【0125】
デジタイザDTMは、EMR感知パネルとも呼ばれるが、電子ペンと、予め設定された共振周波数の磁場を発生する多数のループコイル(loop coil)とを含む。ループコイルで形成された磁場は、電子ペンのインダクタ(コイル)とキャパシタからなるLC共振回路(LC resonance circuit)に印加される。コイルは、受信された磁場によって電流を発生し、発生した電流をキャパシタに伝達する。それによって、キャパシタは、コイルから入力される電流を充電し、充電された電流をコイルに放電する。結局、コイルには共振周波数の磁場が放出される。電子ペンによって放出された磁場は、デジタイザのループコイルによって更に吸収されるのであり、それによって、電子ペンがタッチスクリーンのどの位置に近接しているのかを判断しうる。
【0126】
第1デジタイザDTM-1と第2デジタイザDTM-2は、所定のギャップGPを置いて離隔されて配置される。ギャップGPは、0.3mm乃至3mmでありうるのであり、折り曲げ領域FAOに対応するように配置されうる。デジタイザDTMに関する詳細な説明は後述する。
【0127】
デジタイザDTMの下側に金属層MLが配置される。金属層MLは、第1支持部分PLT-1と第2支持部分PLT-2にそれぞれ重畳する第1金属層ML1と第2金属層ML2とを含む。金属層MLは、デジタイザDTMを駆動する際に発生する熱を外部に放出する。金属層MLはデジタイザDTMから発生した熱を下側に伝達する。金属層MLは後述する金属プレートより大きい電気伝導性及び熱伝導性を有する。金属層MLは銅またはアルミニウムを含みうる。相対的に電気伝導性の大きい金属層MLは、下側に配置される電子モジュールEM(図2aを参照)から発生した電磁波が、ノイズとしてデジタイザDTMに影響を及ぼすことを遮断しうる。
【0128】
第9接着剤AL9は、デジタイザDTMと金属層MLとを結合する。第9接着層AL9は、第1金属層ML1及び第2金属層ML2に対応する第1部分AL9-1と第2部分AL9-2とを含みうる。
【0129】
金属層MLの下側に金属プレートMPが配置される。金属プレートMPは、第1金属層ML1及び第2金属層ML2がそれぞれ重畳する第1金属プレートMP1及び第2金属プレートMP2を含みうる。金属プレートMPは、下側から印加される外部の衝撃を吸収する。
【0130】
金属プレートMPは、金属層MLよりも大きい強度を有し、大きい厚さを有しうる。金属プレートMPは、ステンレススチールといった金属物質を含みうる。
【0131】
第10接着剤AL10は金属層MLと金属プレートMPを結合する。第10接着層AL10は、第1金属プレートMP1及び第2金属プレートMP2に対応する第1部分AL10-1と第2部分AL10-2とを含みうる。
【0132】
金属プレートMPの下側に放熱層HRPが配置されうる。放熱層HRPは、第1金属プレートMP1及び第2金属プレートMP2にそれぞれ重畳する第1放熱層HRP1及び第2放熱層HRP2を含みうる。放熱層HRPは、下側に配置される電子部品から発生した熱を放出する。電子部品は、図2a及び図2bに示した電子モジュールEMでありうる。放熱層HRPは、接着層とグラファイト層が交互に積層される構造を有しうる。最外層の接着層が金属プレートMPに取り付けられうる。
【0133】
金属プレートMPの下側に磁場遮蔽シートMSMが配置される。磁場遮蔽シートMSMは、下側に配置される磁性体(図示せず)から発生した磁場を遮蔽する。磁場遮蔽シートMSMは、磁性体から発生した磁場がデジタイザDTMに干渉することを防止しうる。
【0134】
磁場遮蔽シートMSMは複数個の部分を有する。複数個の部分のうちの少なくとも一部は異なる厚さを有しうる。表示装置DDの下側に配置されるブラケット(図示せず)が有する段差に符号するように複数個の部分が配置されうる。磁場遮蔽シートMSMは、磁場遮蔽層と接着層が交互に積層される構造を有しうる。磁場遮蔽シートMSMの一部分は、金属プレートMPに直接取り付けられうる。
【0135】
下側部材LMの一部の部材に貫通孔LTHが配置されうる。貫通孔LTHは、図2aのセンシング領域DP-TAに重畳するように配置される。図5aに示したように、貫通孔LTHは、第5接着層AL5から金属プレートMPまで貫通しうる。貫通孔LTHは、光信号の経路に遮光構造物が除去されたものと同じであり、貫通孔LTHは電子光学モジュールELMの光信号の受信効率を向上させうる。
【0136】
図6aは、本発明の一実施例によるデジタイザDTMの平面図である。図6bは、本発明の一実施例によるデジタイザDTMの断面図である。図6cは、本発明の一実施例による金属層MLの平面図である。図6dは、本発明の一実施例による金属層MLの切開部ML-C1、ML-C2内に配置される磁場遮蔽シートMLMの平面図である。図6eは、本発明の一実施例による金属プレートMPの平面図である。図6a、図6c乃至図6eは、図5aに示した表示装置DDが、ひっくり返された状態を基準に示されている。
【0137】
図6aに示したように、デジタイザDTMは、互いに離隔される第1デジタイザDTM-1と第2デジタイザDTM-2とを含みうる。第1デジタイザDTM-1と第2デジタイザDTM-2に、第1フレキシブル回路基板FCB1と第2フレキシブル回路基板FCB2が、それぞれ電気的に連結されうる。第1フレキシブル回路基板FCB1と第2フレキシブル回路基板FCB2とは、メイン回路基板に第1デジタイザDTM-1と第2デジタイザDTM-2を、それぞれ電気的に連結しうる。
【0138】
第1デジタイザDTM-1と第2デジタイザDTM-2のそれぞれは、複数個の第1ループコイル及び複数の第2ループコイルを含みうる。第1ループコイルは駆動コイルと称され、第2ループコイルは感知コイルと称されうる。複数個の第1ループコイル及び複数の第2ループコイルは、互いに異なる層の上に配置されうる。
【0139】
図6bを参照して、第1デジタイザDTM-1の断面を中心に、デジタイザDTMの積層構造について説明する。図6bは、図5aに示した表示装置DDと同じ状態に配置される第1デジタイザDTM-1の断面を示している。第1デジタイザDTM-1と第2デジタイザDTM-2とは、積層構造が同じである。
【0140】
第1デジタイザDTM-1は、ベース層D-BLと、ベース層D-BLの一面の上に配置される第1ループコイル510と、ベース層D-BLの他面の上に配置される第2ループコイル520とを含む。ベース層D-BLは合成樹脂フィルムを含みうるがが、例えば、ポリイミドフィルムを含みうる。第1ループコイル510と第2ループコイル520は、金属を含むが、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、またはアルミニウム(Al)などを含みうる。
【0141】
ベース層D-BLの一面と他面の上に、第1ループコイル510と第2ループコイル520を保護する保護層が配置されうる。第1保護層PL-D1は、第1ループコイル510の上に配置され、第1接着層AL-D1を介してベース層D-BLの一面に接着されうる。第2保護層PL-D2は、第2ループコイル520の上に配置され、第2接着層AL-D2を介してベース層D-BLの他面に接着されうる。保護層は、合成樹脂フィルムを含みうるのであって、例えばポリイミドフィルムを含みうる。
【0142】
上述したように支持層PLTは、絶縁性を有するため、第1ループコイル510または第2ループコイル520から発生した電磁場が、支持層PLTを通過しうる。支持層PLTの下側に配置されるデジタイザDTMは、外部入力を感知しうる。
【0143】
第2保護層PL-D2の下側に電磁気遮蔽層MMLが配置されうる。電磁気遮蔽層MMLは、下側に配置される電子モジュールEM(図2aを参照)から発生した電磁波が、ノイズとしてデジタイザDTMに影響を及ぼすことを遮断しうる。
【0144】
電磁気遮蔽層MMLは、第3接着層AL-D3を介して第2保護層PL-D2に取り付けられうる。電磁気遮蔽層MMLは、金属粉末層(MMP、magnetic metal powder)を含みうる。本発明の一実施例において、電磁気遮蔽層MMLは省略されてもよい。
【0145】
再び図6aを参照すると、第1デジタイザDTM-1には、図5aの貫通孔LTHに対応する開口部が画定されうる。第1デジタイザDTM-1のパッド領域DTM1-Pに第1フレキシブル回路基板FCB1が結合され、第2デジタイザDTM-2のパッド領域DTM2-Pに第2フレキシブル回路基板FCB2が結合される。異方性導電接着層を介して、対応するフレキシブル回路基板FCB1、FCB2とパッド領域DTM1-P、DTM2-Pとが電気的に結合されうる。
【0146】
第1デジタイザDTM-1のパッド領域DTM1-Pは、第1ループコイル及び第2ループコイルの末端が整列された領域、または第1ループコイル及び第2ループコイルに連結される信号ラインの末端が整列された領域と定義されうる。第2デジタイザDTM-2のパッド領域DTM2-Pも、第1ループコイル及び第2ループコイルの末端が整列された領域、または第1ループコイル及び第2ループコイルに連結される信号ラインの末端が整列された領域と定義されうる。
【0147】
図6cを参照すると、第1金属層ML1は、第1デジタイザDTM-1の上に配置され、第2金属層ML2は第2デジタイザDTM-2の上に配置される。第1金属層ML1には第1フレキシブル回路基板FCB1を露出させる開口部ML-OP1が画定される。開口部ML-OP1は、第1フレキシブル回路基板FCB1をメイン回路基板に連結するための通路に当たる。第2金属層ML2には、第2フレキシブル回路基板FCB2を露出させる開口部ML-OP2が画定される。
【0148】
第1金属層ML1及び第2金属層ML2のそれぞれには、切開部ML-C1、ML-C2が画定されうる。図6dに示したように、第1金属層ML1の切開部ML-C1には、第1磁場遮蔽シートMSM1が配置され、第2金属層ML2の切開部ML-C2には第2磁場遮蔽シートMSM2が配置される。第1磁場遮蔽シートMSM1は第1デジタイザDTM-1に取り付けられ、第2磁場遮蔽シートMSM2は第2デジタイザDTM-2に取り付けられる。
【0149】
図6eを参照すると、第1金属プレートMP1は、第1金属層ML1の上に配置され、第2金属プレートMP2は第2金属層ML2の上に配置される。第1金属プレートMP1には、第1金属層ML1の開口部ML-OP1(図6dを参照)に対応する開口部MP-OP1が画定される。第2金属プレートMP2には、第2金属層ML2の開口部ML-OP2(図6dを参照)に対応する開口部MP-OP2が定義される。第1金属プレートMP1には、第1金属層ML1の切開部ML-C1(図6dを参照)に対応する切開部MP-C1が画定される。第2金属プレートMP2には、第2金属層ML2の切開部ML-C2(図6dを参照)に対応する切開部MP-C2が画定される。
【0150】
第1金属プレートMP1には、貫通孔LTHに対応する開口部が画定される。第1金属プレートMP1の上には、第3磁場遮蔽シートMSM3乃至第6磁場遮蔽シートMSM6が取り付けられ、第2金属プレートMP2の上には、第7磁場遮蔽シートMSM7及び第8磁場遮蔽シートMSM8が取り付けられる。
【0151】
図5a乃至図6eを参照すると、デジタイザDTM、金属層ML、金属プレートMP、及びこれらの間に配置される接着層AL9、AL10は、大部分の領域で周縁(edge)が整列されていることが分かる。第1金属層ML1の切開部ML-C1と、第2金属層ML2の切開部ML-C2に当たる領域を除いた全ての領域において、デジタイザDTM、金属層ML、金属プレートMP、及びこれらの間に配置される接着層AL9、AL10は、その外側の周縁(edge)が整列される。デジタイザDTMの上に接着層AL9が取り付けられる金属層MLと、接着層AL10が取り付けられる金属プレートMPとを連続して積層した後、レーザを通じて当該積層構造物をカットしうる。次に、カットした積層構造物を、図5a及び図5bの支持層PLTに取り付けうる。
【0152】
これまで本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、該当技術分野における熟練した当業者、または当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、後述する特許請求の範上に記載の本発明の思想及び技術領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更し得ることを理解できるはずである。よって、本発明の技術的範囲は、明細書の詳細な説明に記載されている内容に限らず、特許請求の範囲によって決められるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0153】
最近、折りたたみ可能な表示装置が多様に開発されている。本発明は、折りたたみ可能な表示装置に適用される可能性が高い。折りたたみ可能な表示装置に適用されるデジタイザのセンシング感度を向上させて、折りたたみ可能な表示装置に対するユーザの満足感を向上させることができる。
図1a
図1b
図1c
図2a
図2b
図3a
図3b
図4
図5a
図5b
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
【国際調査報告】