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特表2024-522700バッテリ充電中にユーザ入力を処理する方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】バッテリ充電中にユーザ入力を処理する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/90 20200101AFI20240614BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20240614BHJP
   A24F 40/20 20200101ALI20240614BHJP
   A24F 40/53 20200101ALI20240614BHJP
【FI】
A24F40/90
A24F40/60
A24F40/20
A24F40/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577207
(86)(22)【出願日】2022-11-17
(85)【翻訳文提出日】2023-12-13
(86)【国際出願番号】 KR2022018164
(87)【国際公開番号】W WO2023090882
(87)【国際公開日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】10-2021-0159135
(32)【優先日】2021-11-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519217032
【氏名又は名称】ケーティー アンド ジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム、ヨン ファン
(72)【発明者】
【氏名】キム、トン スン
(72)【発明者】
【氏名】リム、フンイル
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ソク ス
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC34
4B162AC37
4B162AC50
4B162AD06
4B162AD15
4B162AD20
4B162AD32
(57)【要約】
一例による電子装置は、充電中ユーザ入力を処理するために、ユーザからユーザ入力を受信し、ユーザ入力が巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱するとの加熱命令であるか否かを決定し、ユーザ入力が加熱命令である場合、電子装置が充電中であるか否かを決定し、電子装置が充電中である場合、ユーザ入力を無効化し、ユーザ入力が加熱命令でない場合、ユーザ入力に対応する動作を行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置により行われるユーザ入力を処理する方法は、
ユーザ入力を受信するステップと、
前記ユーザ入力が巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱するとの加熱命令であるか否かを決定するステップと、
前記ユーザ入力が加熱命令であることに基づいて、前記電子装置が充電中であるか否かを決定するステップと、
前記電子装置が充電中である場合、前記ユーザ入力を無効化するステップと、
前記ユーザ入力が加熱命令ではない場合、前記ユーザ入力に対応する動作を行うステップと、
を含む、ユーザ入力処理方法。
【請求項2】
前記電子装置が充電中である間にユーザ入力が加熱命令である場合、前記電子装置のバッテリの残量を確認するステップと、
前記バッテリの残量が閾値以上であることに基づいて充電を中断し、前記ユーザ入力に対応する加熱命令を行うステップと、
をさらに含む、請求項1に記載のユーザ入力処理方法。
【請求項3】
前記ユーザ入力を無効化するステップは、充電中には加熱命令を実行できないという案内メッセージをディスプレイするステップを含む、請求項1に記載のユーザ入力処理方法。
【請求項4】
前記ユーザ入力は、ボタン入力及びタッチ入力のいずれか1つである、請求項1に記載のユーザ入力処理方法。
【請求項5】
前記ユーザ入力が加熱命令でない場合、前記電子装置にインストールされたアプリケーションを介して前記ユーザ入力に対応する動作を行う、請求項1に記載のユーザ入力処理方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法を実行させるためのプログラムを格納しているコンピュータで読み出し可能な記録媒体。
【請求項7】
ユーザ入力処理方法を行うエアロゾル生成装置は、
ユーザ入力を受信するためのディスプレイ部と、
巻タバコを受容するための挿入部と、
前記挿入部内に挿入された巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱する加熱部と、
制御部と、
を含み、
前記制御部は、
前記ディスプレイ部を介してユーザ入力を受信し、
前記ユーザ入力が巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱するとの加熱命令であるか否かを決定し、
前記ユーザ入力が加熱命令であることに基づいて、前記電子装置が充電中であるか否かを決定し、
前記エアロゾル生成装置が充電中である場合、前記ユーザ入力を無効化し、
前記ユーザ入力が加熱命令でない場合、前記ユーザ入力に対応する動作を行う、エアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記制御部は、
前記ユーザ入力が加熱命令であり、前記電子装置が充電中である場合、前記エアロゾル生成装置のバッテリの残量を確認し、
前記バッテリの残量が閾値以上であることに基づいて充電を中断し、前記ユーザ入力に対応する加熱命令を実行するようにさらに構成される、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記ユーザ入力が加熱命令であり、前記エアロゾル生成装置が充電中である場合、充電中には加熱命令を実行できないという案内メッセージをディスプレイする、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
前記ユーザ入力は、ボタン入力及びタッチ入力のいずれか1つである、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記制御部は、前記ユーザ入力が加熱命令でない場合、前記ユーザ入力に対応する動作を前記エアロゾル生成装置にインストールされたアプリケーションを介して実行するようにさらに構成される、請求項7に記載のエアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
1つ以上の実施形態はユーザ入力を処理する方法に関し、具体的にはエアロゾル生成装置でバッテリ充電中にユーザ入力を処理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子タバコに対する需要が少しずつ増加している。また、このように電子タバコに対する需要が増加することにより、電子タバコの様々な機能が持続的に開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一実施形態は、電子装置により行われるユーザ入力処理方法を提供することにある。
【0004】
一実施形態は、充電状態に応じてユーザ入力を相違に処理する電子装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態によれば、電子装置により行われるユーザ入力を処理する方法は、ユーザ入力を受信するステップと、前記ユーザ入力が巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱するとの加熱命令であるか否かを決定するステップと、前記ユーザ入力が加熱命令であることに基づいて、前記電子装置が充電中であるか否かを決定するステップと、前記電子装置が充電中である場合、前記ユーザ入力を無効化するステップと、前記ユーザ入力が加熱命令ではない場合、前記ユーザ入力に対応する動作を行うステップとを含む。
【0006】
一実施形態によれば、前記ユーザ入力が加熱命令であり、前記電子装置が充電中である場合、前記電子装置のバッテリの残量を確認するステップと、前記バッテリの残量が閾値以上であることに基づいて充電を中断し、前記ユーザ入力に対応する加熱命令を行うステップをさらに含むことができる。
【0007】
一実施形態によれば、前記ユーザ入力を無効化するステップは、充電中には加熱命令を実行できないという案内メッセージをディスプレイするステップを含むことができる。
【0008】
一実施形態によれば、前記ユーザ入力は、ボタン入力及びタッチ入力のいずれか1つであってもよい。
【0009】
一実施形態によれば、前記ユーザ入力が加熱命令でない場合、前記ユーザ入力に対応する動作を行うステップは、前記電子装置にインストールされたアプリケーションを通した動作を行うステップを含むことができる。
【0010】
一実施形態によれば、ユーザ入力処理方法を行うエアロゾル生成装置は、ユーザ入力を受信するためのディスプレイ部と、巻タバコが挿入される挿入部と、前記挿入部内に挿入された前記巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱する加熱部と、制御部とを含み、前記制御部は、前記ディスプレイ部を介してユーザ入力を受信し、前記ユーザ入力が巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱する加熱命令であるか否かを決定し、前記ユーザ入力が加熱命令であることに基づいて、前記エアロゾル生成装置が充電中であるか否かを決定し、前記エアロゾル生成装置が充電中である場合、前記ユーザ入力を無効化(invalidation)し、前記ユーザ入力が加熱命令でない場合、前記ユーザ入力に対応する動作を行うことができる。
【0011】
一実施形態によれば、前記制御部は、前記ユーザ入力が加熱命令であり、前記エアロゾル生成装置が充電中である場合、前記エアロゾル生成装置のバッテリの残量を確認し、前記バッテリの残量が閾値以上であることに基づいて充電を中断し、前記ユーザ入力に対応する加熱命令を行うようにさらに構成することができる。
【0012】
一実施形態によれば、前記制御部は、前記ユーザ入力が加熱命令であり、前記エアロゾル生成装置が充電中である場合、充電中には加熱命令を実行できないという案内メッセージを表示することができる。
【0013】
一実施形態によれば、前記ユーザ入力は、ボタン入力及びタッチ入力のいずれか1つであってもよい。
【0014】
一実施形態によれば、前記制御部は、前記ユーザ入力が加熱命令でない場合、前記ユーザ入力に対応する動作を前記エアロゾル生成装置にインストールされたアプリケーションを介して行うようにさらに構成することができる。
【発明の効果】
【0015】
電子装置により行われるユーザ入力処理方法を提供することができる。
【0016】
充電状態に応じて、ユーザ入力を相違に処理する電子装置を提供することができる。
【0017】
充電中であっても加熱命令を除いたユーザ入力を行うことができる電子装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1A】一例による電子装置を説明するための図である。
図1B】一例による電子装置を説明するための図である。
図1C】一例による電子装置を説明するための図である。
図2】一実施形態に係る電子装置の構成図である。
図3】一実施形態に係る制御部の構成図である。
図4A】一例による電子装置にディスプレイされる画面である。
図4B】一例による電子装置にディスプレイされる画面である。
図5】一実施形態に係るユーザ入力処理方法を説明するためのフローチャートである。
図6】一実施形態に係る充電中に加熱命令が入力された場合、ユーザ入力処理方法を説明するためのフローチャートである。
図7】本発明の一実施形態に係るエアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
図8】本発明の一実施形態に係るエアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
図9】本発明の一実施形態に係るエアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
図10】一実施形態に係る巻タバコの例を示す図である。
図11】一実施形態に係る巻タバコの例を示す図である。
図12】他の実施形態に係るエアロゾル生成装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施形態に対する特定な構造的又は機能的な説明は、単なる例示のための目的として開示されたものであって、様々な形態に変更されることができる。したがって、実施形態は特定な開示形態に限定されることなく、本明細書の範囲は技術的な思想に含まれる変更、均等物ないし代替物を含む。
【0020】
第1又は第2などの用語を複数の構成要素を説明するために用いることがあるが、このような用語は1つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ解釈されなければならない。例えば、第1構成要素は第2構成要素と命名することができ、同様に、第2構成要素は第1構成要素にも命名することができる。
【0021】
いずれかの構成要素が他の構成要素に「連結」されているか「接続」されていると言及されたときには、その他の構成要素に直接的に連結されているか又は接続されているが、中間に他の構成要素が存在し得るものと理解されなければならない。
【0022】
単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は、明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0023】
異なるように定義さがれない限り、技術的又は科学的な用語を含んで、ここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0024】
以下、添付する図面を参照しながら実施形態を詳細に説明する。図面を参照して説明する際に、図面符号に拘わらず同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略する。
【0025】
<ユーザ入力を処理するエアロゾル生成装置>
【0026】
図1A図1Cは、一例による電子装置を説明するための図である。
【0027】
図1A及び図1Bを参照すると、電子装置100は、ディスプレイ120を含む前面ハウジング110、上段ハウジング130、下段ハウジング140、及び後面ハウジング150から構成されている。各ハウジングは機械的に締結されたり磁気によって締結され、電子装置100の形態及び各ハウジング間の連結方法は多様に実現され得る。電子装置100は、ハウジング内に動作を行うための回路を含んでもよい。例えば、動作実行のための回路がプリント回路基板(PCB:printed circuit board)に実現され、プリント回路基板がハウジング内に実装されてもよい。
【0028】
一実施形態によれば、前面ハウジング110に含まれたディスプレイ120は画面を表示し、ユーザ入力を受信する。ユーザ入力は、ボタン入力及びタッチ入力のいずれか1つであってもよい。ディスプレイ120はユーザ入力を受信するために、機械ボタン及びタッチパネル(touch panel)のうち少なくともいずれか1つを含んでもよい。図1A及び図1Bでは、ディスプレイ120が前面ハウジング110の外部に付着するものと示されているが、記載された実施形態に限定されることない。すなわち、ディスプレイ120は、各ハウジングのいずれの位置に付着されてもよい。
【0029】
図1Bを参照すると、上段ハウジング130には巻タバコを挿入するためのホール(hole)が含まれてもよい。ホールの構造は、巻タバコのタイプに応じて多様に実現される。一実施形態によれば、上段ハウジング130には、ホールを介して挿入される巻タバコのタイプを検出するためのセンサが付着されてもよい。
【0030】
一実施形態によれば、下段ハウジング140には、電源端子と外部端子とを連結して電源を供給するためのホールを更に含んでもよい。電子装置100は、電源端子に接続された外部電力供給源から電力の供給を受ける。電源端子は、USBポート(例えば、USB C-type)に実現されるが、記載された実施形態に限定されずに様々な形態に実現できる。一実施形態によれば、下段ハウジング140の電源端子ホール又は電源端子には、外部電力供給源の端子が結合されたかを検出できるセンサを含んでもよい。
【0031】
一実施形態によれば、電子装置100は、エアロゾルを生成するための電子装置であってもよい。例えば、電子装置100は、バッテリのような電力供給源から電力が供給されて電子装置100に挿入された巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱する加熱部を含む。加熱部によって加熱したエアロゾル生成基質はエアロゾルを生成する。電子装置100の具体的な構成は、図2及び図3を参照して詳細に説明する。
【0032】
図1Cを参照すると、電子装置100は、電子装置100に挿入される巻タバコ2内のエアロゾル生成基質を加熱することによってエアロゾルを生成し得る。ユーザは、生成されたエアロゾルを吸入することによって喫煙できる。電子装置100は、様々な方法でエアロゾル生成基質を加熱し得る。
【0033】
一実施形態によれば、電子装置100の加熱方式は、加熱部がエアロゾル生成基質に直接的に熱を加える方式であり得る。
【0034】
他の実施形態によれば、電子装置100の加熱方式は、エアロゾル生成基質に直接的に熱を加える方式でない、誘導加熱方式であってもよい。例えば、エアロゾル生成基質は、電子レンジのようにマイクロ波を共振させることで発生する電磁場に基づいて加熱してもよい。
【0035】
図1Cを参照すると、巻タバコ2は、エアロゾル生成基質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分とに区分される。又は、巻タバコ2の第2部分にもエアロゾル生成基質が含まれてもよい。電子装置100の内部には第1部分の全体が挿入され、第2部分は外部に露出されてもよい。又は、電子装置100の内部に第1部分の一部だけが挿入されてもよい。他の一実施形態において、電子装置100の内部に第1部分の全体が挿入され、第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を介してエアロゾルを吸入できる。ここで、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することにより生成され、生成されたエアロゾルは第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0036】
図2は、一実施形態に係る電子装置の構成図である。
【0037】
一実施形態によれば、電子装置100は、制御部210(例えば、プロセッサ)、ディスプレイ部220、バッテリ230、加熱部240、及び挿入部250(例えば、空洞)を含む。図示していないが、電子装置100は汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、電子装置100は、少なくとも1つのセンサ(パフ検出センサ、温度検出センサ、巻タバコ挿入検出センサ、電源端子検出センサなど)及び触覚情報の出力のためのモータをさらに含んでもよい。図1A図1Cを参照して上述したように、電子装置100は、巻タバコ2が挿入された状態でも外部空気が流入されたり、内部気体が流出される構造から製造されてもよい。
【0038】
外部空気は、電子装置100に形成された少なくとも1つの空気通路を介して流入される。例えば、電子装置100に形成された空気通路の開閉及び/又は空気通路の大きさはユーザによって調節され得る。そのため、噴霧量、喫煙感などがユーザによって調節され得る。他の例として、外部空気は、巻タバコ2の表面に形成された少なくとも1つの孔を介して巻タバコ2の内部に流入されてもよい。
【0039】
一実施形態によれば、図示していないが電子装置100は、別途のクレードルと共にシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、電子装置100のバッテリの充填に使用してもよい。
【0040】
制御部210は、電子装置100の動作を制御する。以下、図3を参照して制御部210に対して詳細に説明される。
【0041】
ディスプレイ部220は、図1A図1Cを参照して説明したディスプレイ120を介して視覚情報を出力し、ユーザ入力を受信する。ユーザ入力は、ボタン入力又はタッチ入力であってもよい。
【0042】
バッテリ230は、電子装置100に電源を供給する。バッテリ230は、外部電力供給源から電源が供給される。例えば、図1A図1Cを参照して説明したように、下段ハウジング140には電源端子のためのホールが含まれ、外部電力供給源から電源が供給されてバッテリ230が充填される。
【0043】
加熱部240は、挿入部250内に配置された巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱する。図1Cを参照して上述したように、加熱部240は、様々な方式でエアロゾル生成基質を加熱してもよい。
【0044】
一実施形態によれば、様々なタイプの巻きタバコ2が挿入部250に挿入される。巻きタバコ2は、直接に火をつけて喫煙する煙草のような形状の刻みタバコタイプ、顆粒又はカプセルタイプに作られたエアロゾル生成物質を含む顆粒タイプ、液体組成物を含む液状タイプであってもよい。液体タイプの巻きタバコは、スティック状に製作され、スティック内にタバコ含有物質(例えば、揮発性タバコの香り成分)を含む液体又は非タバコ物質を含む液体を含んでもよい。
【0045】
一実施形態によれば、挿入部250が巻タバコ2の少なくとも一部(例えば、エアロゾル生成基質)を囲む形態に巻タバコ2が挿入され、加熱部240によってエアロゾル生成基質が加熱される。例えば、巻タバコ2は、エアロゾル生成基質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分とに区分されてもよい。又は、巻タバコ2の第2部分にもエアロゾル生成基質が含まれてもよい。
【0046】
一実施形態によれば、電子装置100は、ブルートゥース(登録商標)チップ又はワイファイチップを含む通信モジュールをさらに含んでもよく、制御部210は、通信モジュールを使用してネットワークを介してサーバのような外部の装置と通信してもよい。電子装置100の周辺にAP(access point)のようなハブ装置が存在する場合、制御部210は、ハブ装置を介してサーバと通信することができる。
【0047】
図3は、一実施形態に係る制御部の構成図である。
【0048】
一側面による、制御部210は、通信部310、プロセッサ320及びメモリ330を含む。
【0049】
通信部310は、プロセッサ320、及びメモリ330に接続してデータを送受信する。通信部310は、外部の他の装置と接続してデータを送受信できる。以下、「A」を送受信するという表現は「Aを示す情報(information)又はデータ」を送受信することを示す。
【0050】
通信部310は、制御部210内の回路網に実現されてもよい。例えば、通信部310は、内部バス(internal bus)及び外部バス(external bus)を含んでもよい。他の例として、通信部310は、制御部210と外部の装置を接続する要素であってもよい。通信部310は、インターフェースであってもよい。通信部310は、外部の装置からデータを受信し、プロセッサ320及びメモリ330にデータを送信することができる。
【0051】
プロセッサ320は、通信部310が受信したデータ及びメモリ330に格納されたデータを処理する。「プロセッサ」は、目的とする動作を実行させるための物理的な構造を有する回路を有するハードウェアで具現されたデータ処理装置であってもよい。例えば、目的とする動作は、プログラムに含まれたコード(code)又は命令(instructions)を含んでもよい。例えば、ハードウェアで具現されたデータ処理装置は、マイクロプロセッサー(microprocessor)、中央処理装置(central processing unit)、プロセッサコア(processor core)、マルチ-コアプロセッサ(multi-core processor)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)を含んでもよい。
【0052】
プロセッサ320は、メモリ(例えば、メモリ330)に格納されたコンピュータで読出し可能なコード(例えば、ソフトウェア)及びプロセッサ320によって誘発された命令を実行する。
【0053】
メモリ330は、通信部310が受信したデータ及びプロセッサ320が処理したデータを格納する。例えば、メモリ330は、プログラム(又は、アプリケーション、ソフトウェア)を格納してもよい。格納されるプログラムは、電子装置100を制御できるようにコーディングされ、プロセッサ320によって実行可能なシンタックス(syntax)の集合であってもよい。
【0054】
一態様によれば、メモリ330は、1つ以上の揮発性メモリ、不揮発性メモリ、及びRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ及び光学ディスクドライブを含んでもよい。
【0055】
メモリ330は、制御部210を動作させる命令語セット(例えば、ソフトウェア)を格納する。制御部210を動作させる命令語セットは、プロセッサ320により行われる。
【0056】
通信部310、プロセッサ320、及びメモリ330について、以下で図4A図7を参照して詳細に説明される。
【0057】
図4A図4Bは一例による電子装置にディスプレイされる画面である。
【0058】
図4Aを参照すると、電子装置100のディスプレイ120を介してディスプレイされる基本画面が示されている。基本画面には、喫煙開始のためのアイコン410、通信状態を設定するためのアイコン420及びバッテリ情報確認のためのアイコン430がディスプレイされてもよい。基本画面には、時間情報440及び天気情報460がディスプレイされてもよい。
【0059】
一実施形態によれば、図3を参照して前述したプロセッサ320は、ディスプレイ120に対するタッチ、タブ、及びドラッグなどを介してユーザ入力を受信してもよい。ユーザがバッテリ情報確認のためのアイコン430をタブ(又は、タッチ)する場合、図4Bに示すような画面がディスプレイされる。
【0060】
一実施形態によれば、図4Aは、電子装置100が充電中である場合、電子装置100のディスプレイ120に表示される画面であってもよい。
【0061】
一実施形態によれば、電子装置100は、図1A図3を参照して説明したように巻タバコ2のエアロゾル生成基質を加熱することによって、ユーザが喫煙するためのエアロゾルを生成できるが、ユーザに他の機能も提供できる。例えば、電子装置100は、時間情報440及び天気情報460を提供し、電子装置100にインストールされたアプリケーションを通した動作を行ってもよい。
【0062】
一実施形態によれば、プロセッサ320は、電子装置100に入力されたユーザ入力がエアロゾル生成基質を加熱するとの加熱命令であるか否かを決定することができる。例えば、プロセッサ320は、喫煙開始のためのアイコン410でユーザ入力が受信される場合、ユーザ入力を加熱部240を介して挿入部250内の巻タバコ2のエアロゾル生成基質を加熱するとの加熱命令として決定してもよい。但し、記載された実施形態に限定されることなく、様々なユーザインターフェースに対するユーザ入力に応じて、プロセッサ320はユーザ入力が加熱命令であるか否かを判断し得る。
【0063】
一実施形態によれば、プロセッサ320は、ユーザ入力が加熱命令である場合、電子装置100が充電中であるか否かを決定する。プロセッサ320は、外部ソースからバッテリ230に電力が供給されている場合、電子装置100が充電中であると判断してもよい。他の実施形態によれば、電子装置100の下段ハウジング140の電源端子ホール又は電源端子には、外部電力供給源の端子が結合されたかを検出できるセンサを含んでもよく、プロセッサ320は、センサに基づいて電子装置100が充電中であるか否かを判断してもよい。
【0064】
電子装置100が充電中の加熱部240を介して挿入部250内に位置する巻タバコ2のエアロゾル生成基質を加熱する場合、電子装置100の誤作動を誘発する恐れがある。ここで、プロセッサ320は、ユーザ入力が加熱命令で電子装置100が充電中である場合、ユーザ命令を無効化(invalidation)することができる。例えば、電子装置100に受信された加熱命令に対して、プロセッサ320は命令を実行しなくてもよい。一実施形態によれば、プロセッサ320は、充電中には加熱命令を実行できないという案内メッセージ450を表示してもよい。他の一実施形態によれば、プロセッサ320は、電子装置100に含まれた触覚情報の出力のためのモータを介して触覚的フィードバック(例えば、ハプティック)を提供してもよい。更なる一実施形態によれば、プロセッサ320は、インジケータを介して赤色光を点滅する視覚的なフィードバックを提供してもよい。但し、記載された実施形態に限定されることなく、プロセッサ320は、様々な方法でユーザに充電中の加熱命令を実行できないことをユーザに知らせる(notify)ことができる。
【0065】
一実施形態によれば、プロセッサ320は、ユーザ入力が加熱命令でない場合は、ユーザ入力に対応する動作を行うことができる。例えば、バッテリ充電中にバッテリ情報確認のためのアイコン430に対してユーザ入力435が受信される場合、プロセッサ320は、ユーザ入力を無効化することなく、対応する動作を行ってもよい。充電中の加熱命令でないユーザ入力に対応する動作を行う実施形態については、図4Bを参照して詳細に説明する。
【0066】
図4Bを参照すると、電子装置100のディスプレイ120には、バッテリ情報をディスプレイする画面が示されている。一実施形態によれば、電子装置100が充電される間にバッテリ情報を確認するためのアイコン430を介してユーザ入力435が受信される場合、図4Bに示す画面がディスプレイされる。
【0067】
プロセッサ320は、電子装置100の充電中にユーザ入力が受信されても、加熱命令でないユーザ入力に対しては対応する動作を行うことができる。例えば、充電中にバッテリ状態を確認するためのユーザ入力が受信される場合、図4Bに示すように、バッテリ情報480がディスプレイされてもよい。一実施形態によれば、現在のバッテリ状態による残っている使用回数に関する情報490をさらにディスプレイしてもよい。画面には、バッテリ関連情報の他にも、時間情報470などがディスプレイされてもよい。
【0068】
図4Bには、バッテリ情報確認に対する実施形態が示されているが、記載された実施形態に限定されることはない。ユーザ命令が加熱命令ではない場合、プロセッサ320は、ユーザ入力に対応する様々な動作を行うことができる。例えば、電子装置100には様々なアプリケーションがインストールされてもよく、充電中のアプリケーションに対するユーザ入力が受信される場合、プロセッサ320は、該当アプリケーションを通した動作を行ってもよい。これによって、ユーザは、電子装置100が充電中であってもエアロゾル生成基質の加熱を除いた他の機能を利用することができる。
【0069】
一実施形態によれば、プロセッサ320は、充電中の加熱命令ユーザ入力が受信されても、バッテリ230の残量が閾値以上である場合、充電を中断してユーザ入力に対応する加熱命令を行ってもよい。例えば、プロセッサ320は、バッテリ230残量が50%以上であり、加熱命令が受信された場合、外部電力供給源からの電力供給を遮断し加熱命令を行うことができる。例えば、電子装置100は、電力供給を遮断できる回路をさらに含んでもよく、プロセッサ320は、回路を制御することで外部ソースが接続されている場合にも電力供給を遮断できる。
【0070】
一実施形態によれば、プロセッサ320は、ディスプレイ120を介して「充電を中断して加熱しますか?」のような案内メッセージを提供し、確認ボタンのタッチのようなユーザ入力により充電を中断して加熱命令を行うことができる。図1A図3を参照して上述したように、プロセッサ320は、加熱部240を介して挿入部250内の巻タバコ2のエアロゾル生成基質を加熱し、ユーザは、エアロゾル生成基質が加熱することで生成されるエアロゾルを巻タバコ2を介して吸入することができる。
<ユーザ入力処理方法>
【0071】
図5は、一実施形態に係るユーザ入力処理方法を説明するためのフローチャートである。
【0072】
以下のステップS510~S540は、図1図4Bを参照して上述した電子装置100のプロセッサ320によって実行され、重複する説明は省略される。
【0073】
ステップS510において、プロセッサ320は、ユーザからユーザ入力を受信する。例えば、プロセッサ320は、ディスプレイ120に含まれたタッチパネルなどを介してユーザ入力を受信してもよい。
【0074】
ステップS520において、プロセッサ320は、ユーザ入力が巻タバコ2のエアロゾル生成基質を加熱するとの加熱命令であるかを決定する。ユーザ入力が加熱命令でない場合、以下のステップS550において、プロセッサ320はユーザ入力に対応する動作を行う。
【0075】
ステップS530において、プロセッサ320は、ユーザ入力が巻タバコ2のエアロゾル生成基質を加熱するとの加熱命令である場合、電子装置100が充電中であるか否かを決定する。電子装置100が充電中でない場合、ステップS550でプロセッサ320は、ユーザ入力に対応する動作を行う。例えば、プロセッサ320は、ユーザ入力が加熱命令であれば、挿入部250内の巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱部240を介して加熱し得る。異なる例として、プロセッサ320は、ユーザ入力がメッセンジャーアプリケーションの実行であれば、該当アプリケーションを実行し得る。
【0076】
ステップS540において、プロセッサ320はユーザ入力が加熱命令であり、電子装置100が充電中である場合、ユーザ入力を無効化する。例えば、プロセッサ320は、電子装置100で受信された加熱命令に対してプロセッサ320は命令を実行しないことがある。図4Aを参照して上述したように、プロセッサ320は、様々な方法でユーザに充電中の加熱命令を実行できないことを知らせる(notify)。
【0077】
一実施形態によれば、プロセッサ320は、ステップS540でユーザ入力を無効化した後、ユーザから再び受信(ステップS510)されたユーザ入力が加熱命令でない場合(ステップS520)、ステップS550において、プロセッサ320はユーザ入力に対応する動作を行う。このような構成によれば、電子装置100は、充電中にも加熱命令を除いたユーザ入力に対応する動作を行うことができる。
【0078】
図6は、一実施形態に係る充電中に加熱命令が入力された場合、ユーザ入力処理方法を説明するためのフローチャートである。
【0079】
以下のステップS610~S620は、図1図5を参照して上述した電子装置100のプロセッサ320によって実行され、重複する説明は省略される。ステップS610~S620は、図5を参照して上述したステップS530が実行された後に行われる。
【0080】
一実施形態によれば、ユーザ入力が加熱命令であり、電子装置100が充電中である場合、ステップS610において、プロセッサ320は、バッテリ230の残量を確認する。巻タバコ2の挿入を検出してもよい。バッテリ230の残量が閾値以上である場合、ステップS620において、プロセッサ320は、充電を中断して加熱命令を行う。例えば、プロセッサ320は、バッテリ230の残量が50%以上である場合、外部電力供給源からの電力供給を遮断して加熱命令を行ってもよい。図4Bを参照して上述したように、プロセッサ320は、ユーザ確認のためのメッセージをさらにディスプレイし、ユーザ確認入力に基づいて加熱命令を行う。
【0081】
図6を参照して説明した実施形態によれば、プロセッサ320は、充電中の加熱命令が入力されてもバッテリの残量が閾値以上であれば、充電を中断して加熱部240を介して挿入部250内の巻タバコのエアロゾル生成基質を加熱することで、ユーザは、電子装置100に充電端子が接続された状態でも喫煙することができる。
【0082】
図7図9は、エアロゾル生成装置に巻タバコが挿入された例を示す図である。
【0083】
以下で説明する図7図9において、エアロゾル生成装置1は、図1A図2を参照して前述した電子装置100に対応する。バッテリ11は、図2を参照して前述したバッテリ230に対応する。制御部12は、図2を参照して前述した制御部210に対応する。蒸気化器14又はヒーター13は、図2を参照して前述した加熱部240に対応する。
【0084】
図7を参照すると、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、及びヒーター13を含む。図8及び図9を参照すると、エアロゾル生成装置1は蒸気化器14をさらに含む。また、エアロゾル生成装置1の内部空間には巻タバコ2が挿入されてもよい。
【0085】
図7図9に示されたエアロゾル生成装置1には、本実施形態に関する構成要素が図示されている。従って、図7図9に示された構成要素の他に汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置1にさらに含まれていることを、本実施形態に関する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解できるのであろう。
【0086】
また、図8及び図9には、エアロゾル生成装置1にヒーター13が含まれていることが図示されているが、必要に応じて、ヒーター13は省略されてもよい。
【0087】
図7には、バッテリ11、制御部12、及びヒーター13が一列に配置されていると図示されている。また、図8には、バッテリ11、制御部12、蒸気化器14及びヒーター13が一列に配置されていると示されている。なお、図9には、蒸気化器14及びヒーター13が並列に配置されていると示されている。しかし、エアロゾル生成装置1の内部構造は、図7図9に示すものに限定されない。すなわち、エアロゾル生成装置1の設計に応じて、バッテリ11、制御部12、ヒーター13及び蒸気化器14の配置は変更され得る。
【0088】
巻タバコ2がエアロゾル生成装置1に挿入されると、エアロゾル生成装置1は、ヒーター13及び/又は蒸気化器14を作動させ、エアロゾルを発生させることができる。ヒーター13及び/又は蒸気化器14により発生したエアロゾルは、巻タバコ2を通過してユーザに伝達される。
【0089】
一実施形態によると、必要に応じて、巻タバコ2がエアロゾル生成装置1に挿入されていない場合にも、エアロゾル生成装置1はヒーター13を加熱することができる。
【0090】
バッテリ11は、エアロゾル生成装置1が動作するために用いられる電力を供給する。例えば、バッテリ11は、ヒーター13又は蒸気化器14が加熱できるよう電力を供給し、制御部12が動作するために必要な電力を供給してもよい。また、バッテリ11は、エアロゾル生成装置1に設置されたディスプレイ、センサ、モータなどが動作するために必要な電力を供給することができる。
【0091】
制御部12は、エアロゾル生成装置1の動作を全般的に制御する。具体的に、制御部12は、バッテリ11、ヒーター13、及び蒸気化器14のみならず、エアロゾル生成装置1に含まれている他の構成の動作を制御する。また、制御部12は、エアロゾル生成装置1の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置1が動作可能な状態であるか否かを判断してもよい。
【0092】
制御部12は少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサとそのマイクロプロセッサで実行されるプログラムが格納されたメモリの組み合せで実現されてもよい。また、他の形態のハードウェアで実現され得ることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解できるのであろう。
【0093】
ヒーター13は、バッテリ11から供給された電力によって加熱される。例えば、巻タバコ2がエアロゾル生成装置1に挿入されると、ヒーター13は、巻タバコ2の外部に配置され、加熱されたヒーター13が巻タバコ2内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させ得る。
【0094】
ヒーター13は、電気抵抗性ヒーターであってもよい。例えば、ヒーター13には、電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れによりヒーター13が加熱される。しかし、ヒーター13は上述した例に限定されず、ヒーター13を加熱する他のタイプの加熱は制限されることなく、希望する温度で加熱することができる。ここで、希望温度はエアロゾル生成装置1に予め設定されてもよく、ユーザによって所望する温度に設定されてもよい。
【0095】
一方、異なる例として、ヒーター13は、誘導加熱式ヒーターであってもよい。具体的に、ヒーター13には、巻タバコを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含んでもよく、巻タバコは、誘導加熱式ヒーターによって加熱できるサセプタを含んでもよい。
【0096】
例えば、ヒーター13は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素、又は、棒型加熱要素を含んでもよく、加熱要素の形状に応じて巻タバコ2の内部又は外部が加熱されてもよい。
【0097】
また、エアロゾル生成装置1にはヒーター13が複数配置されてもよい。ここで、複数のヒーター13は、巻タバコ2の内部に挿入されるように配置されてもよく、巻タバコ2の外部に配置されてもよい。また、巻タバコ2がエアロゾル生成装置1内に挿入された場合、複数のヒーター13のうちの一部は巻タバコ2の内部に挿入されるように配置し、残りは巻タバコ2の外部に配置されてもよい。また、ヒーター13の形状は、図7図9に示された形状に限定されることなく、様々な形状に製造され得る。
【0098】
蒸気化器14は液相組成物を加熱してエアロゾルを生成し、生成されたエアロゾルは、巻タバコ2を通過してユーザに伝達されることができる。言い換えれば、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置1の気流通路に沿って移動し、気流通路は、蒸気化器14によって生成されたエアロゾルが巻タバコを通過してユーザに提供されるよう構成される。
【0099】
例えば、蒸気化器14は、液体格納部、液体伝達手段、及び加熱要素を含むが、これに限定されない。例えば、液体格納部、液体伝達手段、及び加熱要素は、独立的なモジュールとしてエアロゾル生成装置1に含まれてもよい。
【0100】
液体格納部は、液相組成物を格納してもよい。例えば、液相組成物は、揮発性タバコ香り成分を含むタバコ含有物質を含んでいる液体であってもよく、非タバコ物質を含む液体であってもよい。液体格納部は、蒸気化器14から分離可能であってもよく、蒸気化器14と一体として製造されてもよい。
【0101】
例えば、液相組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤、又は、ビタミン混合物を含んでもよい。香料は、メントール、ペパーミント、スペアミントオイル、各種の果実の香り成分などを含むが、これに制限されることはない。香味剤は、ユーザに様々な香味又は風味を提供できる成分を含んでもよい。ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも1つが混合したものであるが、これに制限されることはない。また、液相組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0102】
液体伝達手段は、液体格納部の液相組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、液体伝達手段は、綿繊維、セラミック繊維、ガラス繊維、多孔性セラミックのような芯(wick)であってもよいが、これに限定されない。
【0103】
加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液相組成物を加熱するための要素である。例えば、加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックヒーターなどであってもよいが、これに限定されない。また、加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントから構成されてもよく、液体伝達手段に巻かれてもよい。加熱要素は電流供給により加熱され、加熱要素と接した液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルを生成することができる。
【0104】
例えば、蒸気化器14は、カトマイザー(cartomizer)又はアトマイザー(atomizer)に称されてもよいが、これに限定されない。
【0105】
一方、エアロゾル生成装置1は、バッテリ11、制御部12、ヒーター13及び蒸気化器14の他に汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置1は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ及び/又は触覚情報の出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、少なくとも1つのセンサ(パフ検出センサ、温度検出センサ、巻タバコ挿入検出センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置1は、巻タバコ2が挿入された状態でも外部空気が流入されたり、内部気体が流出される構造で製造されてもよい。
【0106】
図7図9には示されていないが、エアロゾル生成装置1は、別途のクレードルと共にシステムを構成してもよい。例えば、クレードルは、エアロゾル生成装置1のバッテリ11の充電に利用されてもよい。又は、クレードルとエアロゾル生成装置1とが結合された状態でヒーター13が加熱されてもよい。
【0107】
巻タバコ2は、一般的な燃焼型の巻タバコに類似している。例えば、巻タバコ2は、エアロゾル生成物質を含む第1部分とフィルタなどを含む第2部分を含む。又は、巻タバコ2の第2部分にもエアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒又はカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分に挿入されてもよい。
【0108】
エアロゾル生成装置1の内部には第1部分の全体が挿入され、第2部分は外部に露出されてもよい。又は、エアロゾル生成装置1の内部に第1部分の一部のみが挿入されてもよく、第1部分の全体及び第2部分の一部が挿入されてもよい。ユーザは、第2部分を口で噛んでいる状態でエアロゾルを吸入できる。ここで、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することにより生成され、生成されたエアロゾルは第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0109】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置1に形成された少なくとも1つの空気通路を介して流入されてもよい。例えば、エアロゾル生成装置1に形成された空気通路の開閉及び/又は空気通路の大きさはユーザによって調節されてもよい。そのため、噴霧量、喫煙感などがユーザに応じて調節され得る。異なる例として、外部空気は、巻タバコ2の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介して巻タバコ2の内部に流入されてもよい。
【0110】
以下、図10及び図11を参照すると、巻タバコ2の例を説明する。
【0111】
図10及び図11は、一例に係る巻タバコの例を示す図である。
【0112】
図10及び図11の巻タバコ2は、図1Cを参照して前述した巻タバコ2である。
【0113】
図10を参照すると、巻タバコ2は、タバコロッド21及びフィルタロッド22を含む。図7図9を参照して上述した第1部分21はタバコロッド21を含み、第2部分22はフィルタロッド22を含む。
【0114】
図10にはフィルタロッド22が単一のセグメントとして図示されているが、これに限定されない。言い換えれば、フィルタロッド22は複数のセグメントから構成されてもよい。例えば、フィルタロッド22は、エアロゾルを冷却するセグメント及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングするセグメントを含んでもよい。また、必要に応じて、フィルタロッド22には、他の機能を行う少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0115】
巻タバコ2の直径は5mm~9mmの範囲以内であり、長さは約48mmであってもよいが、これに限定されない。例えば、タバコロッド21の長さは約12mm、フィルタロッド22の第1セグメントの長さは約10mm、フィルタロッド22の第2セグメントの長さは約14mm、フィルタロッド22の第3セグメントの長さは約12mmであってもよいが、これに限定されない。
【0116】
巻タバコ2は、少なくとも1つのラッパー24によって包装されてもよい。ラッパー24には、外部空気が流入したり内部気体が流出する少なくとも1つの孔が形成されてもよい。一例として、巻タバコ2は、1つのラッパー24によって包装されてもよい。異なる例として、巻タバコ2は、2以上のラッパー24によって重複的に包装されてもよい。例えば、第1ラッパー24aによってタバコロッド21が包装され、ラッパー24b,24c,24dによりフィルタロッド22が包装されてもよい。そして、単一ラッパー24eによって巻タバコ2全体が再包装されてもよい。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントから構成されれば、それぞれのセグメントがラッパー24b,24c,24dによって包装されることができる。
【0117】
第1ラッパー24a及び第2ラッパー24bは、一般的なフィルタ巻紙に製造されてもよい。例えば、第1ラッパー24a及び第2ラッパー24bは、多孔質の巻紙又は無多孔質の巻紙であってもよい。また、第1ラッパー24a及び第2ラッパー24bは、耐油性を有する紙類及び/又はアルミニウム合紙包装剤に製造されてもよい。
【0118】
第3ラッパー24cは、ハード巻紙に製造されてもよい。例えば、第3ラッパー24cの坪量は88g/m~96g/mの範囲内に含まれ、好ましくは90g/m~94g/mの範囲内に含まれてもよい。また、第3ラッパー24cの厚さは、120um~130umの範囲内に含まれ、好ましくは125umであってもよい。
【0119】
第4ラッパー24dは、耐油性ハード巻紙に製造されてもよい。例えば、第4ラッパー24dの坪量は88g/m~96g/mの範囲内に含まれ、好ましくは90g/m~94g/mの範囲内に含まれてもよい。また、第4ラッパー24dの厚さは120um~130umの範囲内に含まれ、好ましくは125umであってもよい。
【0120】
第5ラッパー24eは、滅菌紙(MFW)に製造されてもよい。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも増進されるよう特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5ラッパー24eの坪量は、57g/m~63g/mの範囲内に含まれ、好ましくは60g/mであってもよい。また、第5ラッパー24eの厚さは64um~70umの範囲内に含まれ、好ましくは67umであってもよい。
【0121】
第5ラッパー24eは、所定の物質が内添されている。ここで、所定の物質の例としてシリコンが該当されが、これに限定されない。例えば、シリコンは温度による変化の少ない耐熱性、酸化されない内酸化性、各種の薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は、電気絶縁性などの特性を有する。但し、シリコンでなくても、上述した特性を有する物質であれば制限されることなく第5ラッパー24eに塗布(又は、コーティング)できる。
【0122】
第5ラッパー24eは、巻タバコ2が燃焼する現像を防止することができる。例えば、タバコロッド21がヒーター13によって加熱されれば、巻タバコ2が燃焼される可能性がある。具体的に、タバコロッド31に含まれている物質のいずれか1つの発火点以上に温度が上昇される場合、巻タバコ2が燃焼される。このような場合にも、第5ラッパー24eは不燃性物質を含んでいるため、巻タバコ2が燃焼する現像を防止できる。
【0123】
また、第5ラッパー24eは、巻タバコ2で生成される物質によりホルダの汚染を防止できる。ユーザのパフによって、巻タバコ2内で液体物質が生成されてもよい。例えば、巻タバコ2で生成されたエアロゾルが外部空気によって冷却されることにより、液体物質(例えば、水分など)が生成される。第5ラッパー24eが巻タバコ2を包装することにより、巻タバコ2内で生成された液体物質が巻タバコ2の外部に漏れることを防止できる。
【0124】
タバコロッド21はエアロゾル生成物質を含む。例えば、エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、及びオレイルアルコールのうち少なくとも1つを含むが、これに限定されない。また、タバコロッド21は、風味剤、湿潤剤及び/又は有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含有してもよい。また、タバコロッド21には、メントール又は保湿剤などの加香液が、タバコロッド21に噴射されることによって添加されてもよい。
【0125】
タバコロッド21は多様に製造されることができる。例えば、タバコロッド21はシート(sheet)で製造されてもよく、ストランド(strand)で製造されてもよい。また、第1セグメント21は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコで製造されてもよい。また、第1セグメント21は、熱伝導物質によって囲まれることができる。例えば、熱伝導物質は、アルミホイルのような金属ホイールであってもよいが、これに限定されない。一例として、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、タバコロッド21に伝達される熱を等しく分散させてタバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させ、これによりタバコ味を向上させ得る。また、タバコロッド21を囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒーターによって加熱されるサセプタとしての機能を果たしてもよい。ここで、図面に示されていないが、タバコロッド21は、外部を囲む熱伝導物質の他にも追加さえたサセプタをさらに含んでもよい。
【0126】
フィルタロッド22は、アセチルセルロースフィルタであってもよい。一方、フィルタロッド22の形状には制限がない。例えば、フィルタロッド22は円柱タイプのロッドであってもよく、内部に中空を含むチューブタイプのロッドであってもよい。また、フィルタロッド22は、リセースタイプのロッドであってもよい。もし、フィルタロッド22が複数のセグメントで構成された場合、複数のセグメントのうち少なくとも1つが異なる形状に製造されてもよい。
【0127】
フィルタロッド22の第1セグメントは、アセチルセルロースフィルタであってもよい。例えば、第1セグメントは、内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。第1セグメントによってヒーター13が挿入される場合、タバコロッド21の内部物質が後ろにズレる現像を防止でき、エアロゾルの冷却効果も発生し得る。第1セグメントに含まれた中空の直径は、2mm~4.5mmの範囲内で適切な直径が採用されるが、これに限定されない。
【0128】
第1セグメントの長さは4mm~30mmの範囲内で適切な長さが採用されるが、これに限定されない。好ましくは、第1セグメントの長さは10mmであってもよいが、これに限定されない。
【0129】
第1セグメントを製造する過程で、可塑剤の含量を調節することで特定の硬度を有してもよい。また、同一あるいは異なる材質のフィルム、チューブなどの構造物が第1セグメントに含まれてもよい。
【0130】
フィルタロッド22の第2セグメントは、ヒーター13がタバコロッド21を加熱することで生成されたエアロゾルを冷却させる。したがって、ユーザは、適切な温度に冷却されたエアロゾルを吸入することができる。
【0131】
第2セグメントの長さ又は直径は、巻タバコ2の形態により多様に決定されてもよい。例えば、第2セグメントの長さは7mm~20mmの範囲内で適切に採用されてもよい。好ましく、第2セグメントの長さは約14mmであってもよいが、これに限定されない。
【0132】
第2セグメントは、ポリマー繊維を製織して製造されてもよい。この場合、ポリマーに製造された繊維に加香液を塗布してもよい。又は、加香液が塗布された別途の繊維とポリマーで製造された繊維を共に製織して第2セグメントを製造してもよい。又は、第2セグメントは、巻軸されたポリマーシートにより成されてもよい。
【0133】
例えば、ポリマーは、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニール(PVC)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリ乳酸(PLA)、アセチルセルロース(CA)、及びアルミホイルからなる群より選択された材料に製造されてもよい。
【0134】
第2セグメントが製織されたポリマー繊維又は巻軸されたポリマーシートによって形成されることで、第2セグメントは、縦方向に延長する単数又は複数のチャネルを含んでもよい。ここで、チャネルは、気体(例えば、空気又はエアロゾル)が通過する通路を意味する。
【0135】
例えば、巻軸されたポリマーシートからなる第2セグメントは約5μmと約300μmとの間、例えば、約10μmと約250μmとの間の厚さを有する材料から形成されてもよい。また、第2セグメントの全表面積は、約300mm/mmと約1000mm/mmとの間であってもよい。また、エアロゾル冷却要素は、比表面積が約10mm/mgと約100mm/mgとの間の材料から形成されてもよい。
【0136】
一方、第2セグメントには、揮発性香味成分を含有するスレッド(thread)が含まれてもよい。ここで、揮発性香味成分はメントールであってもよいが、これに制限されることはない。例えば、スレッドには、1.5mg以上のメントールを第2セグメントに提供するために、十分な量のメントールが充填され得る。
【0137】
フィルタロッド22の第3セグメントは、アセチルセルロースフィルタであってもよい。第3セグメントの長さは4mm~20mmの範囲内で適切に採用され得る。例えば、第3セグメントの長さは約12mmであってもよいが、これに限定されない。
【0138】
第3セグメントを製造する過程で、第3セグメントに加香液を噴射することによって香味が発生するように製造されてもよい。又は、加香液が塗布された別途の繊維を第3セグメントの内部に挿入してもよい。タバコロッド21で生成されたエアロゾルは、フィルタロッド22の第2セグメントを通過することにより冷却され、冷却されたエアロゾルが第3セグメントを介してユーザに伝達される。したがって、第3セグメントに加香要素が添加される場合、ユーザに伝達される香味の持続性が増進される効果が発生し得る。
【0139】
また、フィルタロッド22には、少なくとも1つのカプセル23が含まれてもよい。ここで、カプセル23は香味を発生させる機能を行ってもよく、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル23は、香料を含む液体を被膜で包む構造であってもよい。カプセル23は球状又は円筒状の形状を有してもよいが、これに制限されることはない。
【0140】
図11を参照すると、巻タバコ3はせん断プラグ33をさらに含んでもよい。せん断プラグ33はタバコロッド31において、フィルタロッド32に対向する一側に配置されてもよい。せん断プラグ33は、タバコロッド31が外部に離脱することを防止し、喫煙中にタバコロッド31から液相化されたエアロゾルがエアロゾル発生装置(図7図9の1)に流れることを防止できる。
【0141】
フィルタロッド32は、第1セグメント32a及び第2セグメント32bを含む。ここで、第1セグメント32aは図10のフィルタロッド22の第1セグメントに対応し、第2セグメント32bは図10のフィルタロッド22の第3セグメントに対応する。
【0142】
巻タバコ3の直径及び全長は、図10に示す巻タバコ2の直径及び全長に対する。例えば、せん断プラグ33の長さは約7mm、タバコロッド31の長さは約15mm、第1セグメント32aの長さは約12mm、第2セグメント32bの長さは約14mmであってもよいが、これに限定されない。
【0143】
巻タバコ3は少なくとも1つのラッパー35によって包装されてもよい。ラッパー35には、外部空気が流入されたり内部気体が流出される少なくとも1つの孔(hole)が形成されてもよい。例えば、第1ラッパー35aによってせん断プラグ33が包装され、第2ラッパー35bによってタバコロッド31が包装され、第3ラッパー35cによって第1セグメント32aが包装され、第4ラッパー35dによって第2セグメント32bが包装されてもよい。そして、第5ラッパー35eによって巻タバコ3全体が再包装されてもよい。
【0144】
また、第5ラッパー35eには、少なくとも1つの穿孔36が形成されてもよい。例えば、穿孔36はタバコロッド31を囲む領域に形成されてもよいが、これに制限されることはない。穿孔36は、図8及び図9に示されたヒーター13によって形成された熱をタバコロッド31の内部に伝達する役割を行う。
【0145】
また、第2セグメント32bには少なくとも1つのカプセル34が含まれてもよい。ここで、カプセル34は香味を発生させる機能を行ってもよく、エアロゾルを発生させる機能を行ってもよい。例えば、カプセル34は、香料を含む液体を被膜で包む構造であってもよい。カプセル34は、球状又は円筒状の形状を有してもよいが、これに制限されることはない。
【0146】
第1ラッパー35aは、一般的なフィルタ巻紙にアルミホイルのような金属ホイールが結合されたものである。例えば、第1ラッパー35aの全体の厚さは45um~55umの範囲内に含まれ、好ましくは50.3umであってもよい。また、第1ラッパー35aの金属ホイールの厚さは6um~7umの範囲内に含まれ、好ましくは6.3umであってもよい。また、第1ラッパー35aの坪量は50g/m~55g/mの範囲内に含まれ、好ましくは53g/mであってもよい。
【0147】
第2ラッパー35b及び第3ラッパー35cは一般的なフィルタ巻紙に製造されてもよい。例えば、第2ラッパー35b及び第3ラッパー35cは、多孔質の巻紙又は無多孔質の巻紙であってもよい。
【0148】
例えば、第2ラッパー35bの多孔度は35000CUであってもよいが、これに制限されることはない。また、第2ラッパー35bの厚さは70um~80umの範囲内に含まれ、好ましくは78umであってもよい。また、第2ラッパー35bの坪量は20g/m~25g/mの範囲内に含まれ、好ましくは23.5g/mであってもよい。
【0149】
例えば、第3ラッパー35cの多孔度は24000CUであってもよいが、これに制限されることはない。また、第3ラッパー35cの厚さは60um~70umの範囲内に含まれ、好ましくは68umであってもよい。また、第3ラッパー35cの坪量は20g/m~25g/mの範囲内に含まれ、好ましくは21g/mであってもよい。
【0150】
第4ラッパー35dはPLA合紙に製造されてもよい。ここで、PLA合紙は、紙層、PLA層及び紙層を含む3重の紙を意味する。例えば第4ラッパー35dの厚さは100um~120umの範囲内に含まれ、好ましくは110umであってもよい。また、第4ラッパー35dの坪量は80g/m~100g/mの範囲内に含まれ、好ましくは88g/mであってもよい。
【0151】
第5ラッパー35eは、滅菌紙(MFW)に製造されてもよい。ここで、滅菌紙(MFW)は、引張強度、耐水度、平滑度などが一般紙よりも増進されるよう特殊に製造された紙を意味する。例えば、第5ラッパー35eの坪量は57g/m~63g/mの範囲内に含まれ、好ましくは60g/mであってもよい。また、第5ラッパー35eの厚さは64um~70umの範囲内に含まれ、好ましくは67umであってもよい。
【0152】
第5ラッパー35eは所定の物質が内添されてもよい。ここで、所定の物質の例としてシリコンが該当できるが、これに限定されない。例えば、シリコンは温度による変化が少ない耐熱性、酸化されない内酸化性、各種薬品に対する抵抗性、水に対する撥水性、又は、電気絶縁性などの特性を有する。但し、シリコンでなくても、上述した特性を有する物質であれば、制限されることなく第5ラッパー35eに塗布(又は、コーティング)できる。
【0153】
せん断プラグ33は、アセチルセルロースに製造されてもよい。一例として、せん断プラグ33は、アセチルセルローストウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて製造されてもよい。アセチルセルローストウを構成しているフィラメントのモノデニール(mono denier)は1.0~10.0の範囲内に含まれ、好ましくは4.0~6.0の範囲内に含まれてもよい。 さらに好ましくは、せん断プラグ33のフィラメントのモノデニールは5.0であってもよい。また、せん断プラグ33を構成しているフィラメントの断面はY字型であってもよい。せん断プラグ33のトータルデニール(total denier)は20000~30000の範囲内に含まれ、好ましくは25000~30000の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、せん断プラグ33のトータルデニールは28000であってもよい。
【0154】
また、必要に応じて、せん断プラグ33は少なくとも1つのチャネルを含んでもよく、チャネルの断面形状は多様に製造され得る。
【0155】
タバコロッド31は、図10を参照して上述したタバコロッド21に対応する。したがって、以下では、タバコロッド31に対する具体的な説明は省略する。
【0156】
第1セグメント32aは、アセチルセルロースに製造されてもよい。例えば、第1セグメント32aは内部に中空を含むチューブ形態の構造物であってもよい。第1セグメント32aは、アセチルセルローストウに可塑剤(例えば、トリアセチン)を加えて製造され得る。例えば、第1セグメント32aのモノデニール及びトータルデニールは、せん断プラグ33のモノデニール及びトータルデニールと同一であってもよい。
【0157】
第2セグメント32bは、アセチルセルロースに製造されてもよい。第2セグメント32bを構成するフィラメントのモノデニールは1.0~10.0の範囲内に含まれ、好ましくは8.0~10.0の範囲内に含まれてもよい。さらに好ましくは、第2セグメント32bのフィラメントのモノデニールは9.0であってもよい。また、第2セグメント32bのフィラメントの断面はY字型であってもよい。第2セグメント32bのトータルデニールは20000~30000の範囲内に含まれ、好ましくは25000であってもよい。
【0158】
図12は、他の実施形態に係るエアロゾル生成装置9のブロック図である。
【0159】
以下、説明する図12において、エアロゾル生成装置9は、図1A図2を参照して前述した電子装置100に対応する。ディスプレイ部93a又はユーザ入力部96は、図2を参照して前述したディスプレイ部220、又は、図1A図1Cを参照して前述したディスプレイ120に対応する。バッテリ94は、図2を参照して前述したバッテリ230に対応する。ヒーター95は、図2を参照して前述した加熱部240に対応する。
【0160】
一実施形態によれば、エアロゾル生成装置9は、制御部91、検出部92、出力部93、バッテリ94、ヒーター95、ユーザ入力部96、メモリ97、及び通信部98を含む。但し、エアロゾル生成装置9の内部構造は図12に示されているものに制限されない。すなわち、エアロゾル生成装置9の設計に応じて、図12に示された構成のうち一部が省略されたり新しい構成がさらに加えることを、本実施形態に関する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0161】
検出部92は、エアロゾル生成装置9の状態又はエアロゾル生成装置9周辺の状態を検出し、検出された情報を制御部91に伝達することができる。制御部91は、前記検出された情報に基づいて、ヒーター95の動作制御、喫煙の制限、エアロゾル発生物品(例えば、巻きタバコ、カートリッジなど)の挿入有無の判断、通知表示などのような様々な機能が実行されるようにエアロゾル生成装置9を制御することができる。
【0162】
検出部92は、温度センサ92a、挿入検出センサ92b、及びパフセンサ92cのうち少なくとも1つを含むが、これに制限されることはない。
【0163】
温度センサ92aは、ヒーター95(又は、エアロゾル生成物質)が加熱する温度を検出することができる。エアロゾル生成装置9は、ヒーター95の温度を検出する別途の温度センサを含んだり、ヒーター95そのものが温度センサの役割を行ってもよい。又は、温度センサ92aは、バッテリ94の温度をモニタリングするようにバッテリ94の周辺に配置されたものであってもよい。
【0164】
挿入検出センサ92bは、エアロゾル発生物品の挿入及び/又は除去を検出することができる。例えば、挿入検出センサ92bは、フィルムセンサ、圧力センサ、光センサ、抵抗性センサ、容量性センサ、誘導性センサ、及び赤外線センサのうち少なくとも1つを含んでもよく、エアロゾル生成物品が挿入及び/又は除去されることによる信号変化を検出することができる。
【0165】
パフセンサ92cは、気流通路又は気流チャネルの様々な物理的な変化に基づいてユーザのパフを検出することができる。例えば、パフセンサ92cは、温度変化、流量(flow)変化、電圧変化及び圧力変化のいずれか1つに基づいてユーザのパフを検出できる。
【0166】
検出部92は、前述したセンサ92a~92cの他に、温度/湿度センサ、気圧センサ、地磁気センサ(magnetic sensor)、加速度センサ(acceleration sensor)、ジャイロスコープセンサ、位置センサ(例えば、GPS)、近接センサ、及びRGBセンサ(illuminance sensor)のうち少なくとも1つをさらに含む。角度センサの機能は、その名称から当業者が直観的に推論できるため、具体的な説明は省略する。
【0167】
出力部93は、エアロゾル生成装置9の状態に関する情報を出力してユーザに提供することができる。出力部93は、ディスプレイ部93a、ハプティック部93b、及び音響出力部93cのうち少なくとも1つを含むが、これに限定されることはない。ディスプレイ部93aとタッチパッドがレイヤ構造をなしてタッチスクリーンで構成される場合、ディスプレイ部93aは出力装置以外に入力装置として使用されてもよい。
【0168】
ディスプレイ部93aは、エアロゾル生成装置9に関する情報をユーザに視覚的に提供することができる。例えば、エアロゾル生成装置9に関する情報は、エアロゾル生成装置9のバッテリ94の充電/放電状態、ヒーター95の予熱状態、エアロゾル生成物品の挿入/除去状態又はエアロゾル生成装置9の使用が制限される状態(例えば、異常物品の検出)などの様々な情報を意味し、ディスプレイ部93aは、前記情報を外部に出力することができる。ディスプレイ部93aは、例えば、液晶ディスプレイパネル(LCD)、有機発光ディスプレイパネル(OLED)などであってもよい。また、ディスプレイ部93aは、LED発光素子の状態であってもよい。
【0169】
ハプティック部93bは、電気的な信号を機械的な刺激又は電気的な刺激に変換してエアロゾル生成装置9に関する情報をユーザに触覚的に提供することができる。例えば、ハプティック部93bは、モータ、圧電素子、又は、電気刺激装置を含む。
【0170】
音響出力部93cは、エアロゾル生成装置9に関する情報をユーザに聴覚的に提供する。例えば、音響出力部93cは、電気信号を音響信号に変換して外部に出力できる。
【0171】
バッテリ94は、エアロゾル生成装置9が動作するために使用される電力を供給する。バッテリ94は、ヒーター95が加熱できるように電力を供給する。また、バッテリ94は、エアロゾル生成装置9内に備えられた他の構成(例えば、検出部92、出力部93、ユーザ入力部96、メモリ97、及び通信部98)の動作に必要な電力を供給することができる。バッテリ94は、充電可能なバッテリや使い捨てバッテリであってもよい。例えば、バッテリ94は、リチウムポリマー(LiPoly)バッテリであってもよいが、これに制限されることはない。
【0172】
ヒーター95は、バッテリ94から電力が供給されてエアロゾル生成物質を加熱することができる。図12に示されていないが、エアロゾル生成装置9は、バッテリ94の電力を変換してヒーター95に供給する電力変換回路(例えば、DC/DCコンバータ)をさらに含んでもい。また、エアロゾル生成装置9が誘導加熱方式でエアロゾルを生成する場合、エアロゾル生成装置9は、バッテリ94の直流電源を交流電源に変換するDC/ACコンバータをさらに含む。
【0173】
制御部91、検出部92、出力部93、ユーザ入力部96、メモリ97、及び通信部98は、バッテリ94から電力が供給されて機能を行うことができる。図12に示されていないが、バッテリ94の電力を変換してそれぞれの構成要素に供給する電力変換回路、例えば、LDO(low dropout)回路又は電圧レギュレータ回路をさらに含む。
【0174】
一実施形態において、ヒーター95は、任意の適切な電気抵抗性物質から形成されてもよい。例えば、適切な電気抵抗性物質は、タイタニウム、ジルコニウム、タンタル、白金、ニッケル、コバルト、クロミウム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、タングステン、スズ、ガリウム、マンガン、鉄、銅、ステンレス鋼、ニクロムなどを含む金属又は金属合金であるが、これに制限されることはない。また、ヒーター95は、金属熱線(wire)、電気伝導性トラック(track)が配置されている金属熱板、セラミック発熱体などで実現されるが、これに制限されることはない。
【0175】
他の実施形態において、ヒーター95は、誘導加熱方式のヒーターであってもよい。例えば、ヒーター95はコイルによって印加された磁場を介して発熱し、エアロゾル生成物質を加熱するサセプターを含む。
【0176】
一実施形態において、ヒーター95は複数のヒーターを含む。例えば、ヒーター95は、巻きタバコを加熱するための第1ヒーター及び液相を加熱するための第2ヒーターを含む。
【0177】
ユーザ入力部96は、ユーザから入力された情報を受信したり、ユーザに情報を出力することができる。例えば、ユーザ入力部96は、キーパッド(keypad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパッド(接触式静電容量方式、圧力式抵抗膜方式、赤外線感知方式、表面超音波伝導方式、積分式張力測定方式、ピエゾ効果方式など)、ジョグホイール、ジョグスイッチなどがあるが、これに限定されることはない。また、図12に示していないが、エアロゾル生成装置9は、USB(universal serial bus)インターフェースなどの接続インターフェース(connection interface)をさらに含み、USBインターフェースなどの接続インターフェースを介して他の外部装置に接続して情報を送受信したり、バッテリ94を充電することができる。
【0178】
メモリ97は、エアロゾル生成装置9内で処理される各種のデータを格納するハードウェアとして、制御部91で処理されたデータ及び処理されるデータを格納することができる。メモリ97は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、SD又はXDメモリなど)、RAM(random access memory)、SRAM(static random access memory)、ROM(read-only memory)、EEPROM(electrically erasable programmable read-only memory)、PROM(programmable read-only memory)、磁気メモリ、磁気ディスク、光ディスクのうち少なくとも1つのタイプの格納媒体を含む。メモリ97は、エアロゾル生成装置9の動作時間、最大のパフ回数、現在のパフ回数、少なくとも1つの温度プロファイル、及びユーザの喫煙パターンに対するデータなどを格納してもよい。
【0179】
通信部98は、他の電子装置との通信のための少なくとも1つの構成要素を含む。例えば、通信部98は、近距離通信部98a及び無線通信部98bを含む。
【0180】
近距離通信部(short-range wireless communication unit)98aは、ブルートゥース(登録商標)通信部、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)通信部、近距離無線通信部(Near Field Communication unit)、WLAN(ワイファイ)通信部、ジグビー(Zigbee(登録商標))通信部、赤外線(IrDA、infrared Data Association)通信部、WFD(Wi-Fi Direct)通信部、UWB(ultra wideband)通信部、Ant+通信部などを含むが、これに制限されることはない。
【0181】
無線通信部98bは、セルラーネットワーク通信部、インターネット通信部、コンピュータネットワーク(例えば、LAN又はWAN)通信部などを含むが、これに制限されることはない。無線通信部98bは、加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて通信ネットワーク内でエアロゾル生成装置9を確認及び認証してもよい。
【0182】
制御部91は、エアロゾル生成装置9の全般的な動作を制御することができる。一実施形態において、制御部91は少なくとも1つのプロセッサを含む。プロセッサは、複数の論理ゲートのアレイで実現されてもよく、汎用的なマイクロプロセッサと、そのマイクロプロセッサで実行され得るプログラムが格納されたメモリの組み合せで実現されてもよい。また、更なる形態のハードウェアで実現されることを、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者であれば理解することができる。
【0183】
制御部91は、バッテリ94の電力をヒーター95への供給を制御することによってヒーター95の温度を制御することができる。例えば、制御部91は、バッテリ94とヒーター95との間のスイッチング素子のスイッチングを制御することによって電力供給を制御できる。異なる例において、制御部91の制御命令に応じて、加熱直接回路がヒーター95に対する電力供給を制御してもよい。
【0184】
制御部91は、検出部92によって検出された結果を分析し、その後に実行される処理を制御する。例えば、制御部91は、検出部92によって検出された結果に基づいて、ヒーター95の動作が開示又は終了するようにヒーター95に供給される電力を制御できる。他の例として、制御部91は、検出部92によって検出された結果に基づいて、ヒーター95が所定の温度まで加熱したり適切な温度を保持できるよう、ヒーター95に供給される電力の量及び電力が供給される時間を制御することができる。
【0185】
制御部91は、検出部92によって検出された結果に基づいて出力部93を制御する。例えば、パフセンサ92cを介してカウントされたパフ回数が予め設定された回数に達すると、制御部91は、ディスプレイ部93a、ハプティック部93b、及び音響出力部93cのうち少なくとも1つを介してユーザにエアロゾル生成装置9が直ちに終了することを予告できる。
【0186】
一実施形態において、制御部91は、検出部92によって検出されたエアロゾル生成物品の状態に応じて、ヒーター95に対する電力供給時間及び/又は電力供給量を制御することができる。例えば、エアロゾル生成物品15が過湿状態である場合、制御部91は誘導コイルに対する電力供給時間を制御し、エアロゾル発生物品15が一般的な状態である場合よりも予熱時間を増加させることができる。
【0187】
本実施形態による方法は、様々なコンピュータ手段を介して実施されるプログラム命令の形態で具現され、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。記録媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独又は組み合せて含む。記録媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計して構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知のものであり使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例として、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク及び磁気テープのような磁気媒体、CD-ROM、DVDのような光記録媒体、フロプティカルディスクのような磁気-光媒体、及びROM、RAM、フラッシュメモリなどのようなプログラム命令を保存して実行するように特別に構成されたハードウェア装置を含む。プログラム命令の例としては、コンパイラによって生成されるような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを用いてコンピュータにより行われる高級言語コードを含む。上記で説明したハードウェア装置は、本発明に示す動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして作動するように構成してもよく、その逆も同様である。
【0188】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、又はそのうちの一つ以上の組合せを含み、希望の通りに動作するよう処理装置を構成したり、独立的又は結合的に処理装置を命令することができる。ソフトウェア及び/又はデータは、処理装置によって解釈されたり処理装置に命令又はデータを提供するために、いずれかの類型の機械、構成要素、物理的装置、仮想装置、コンピュータ格納媒体又は装置、又は送信される信号波に永久的又は一時的に具体化することができる。ソフトウェアはネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分散され、分散した方法で格納されたり実行され得る。ソフトウェア及びデータは一つ以上のコンピュータで読出し可能な記録媒体に格納され得る。
【0189】
上述したように実施形態をたとえ限定された図面によって説明したが、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、上記の説明に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法と異なる順に実行され、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態に結合又は組み合わせられてもよく、他の構成要素又は均等物によって置き換え又は置換されたとしても適切な結果を達成することができる。
【0190】
したがって、他の具現、他の実施形態および特許請求の範囲と均等なものも後述する特許請求範囲の範囲に属する。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】