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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】浄水器
(51)【国際特許分類】
   C02F 1/44 20230101AFI20240614BHJP
   B01D 61/08 20060101ALI20240614BHJP
   B01D 61/10 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
C02F1/44 A
B01D61/08
B01D61/10
C02F1/44 J
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577226
(86)(22)【出願日】2022-06-02
(85)【翻訳文提出日】2024-01-31
(86)【国際出願番号】 KR2022007809
(87)【国際公開番号】W WO2022265274
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0079459
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0006555
(32)【優先日】2022-01-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514170813
【氏名又は名称】コーウェイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】COWAY CO.,LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】ムン,ヒョンミン
(72)【発明者】
【氏名】ムン,テフン
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ソン ハン
(72)【発明者】
【氏名】ハン,ドゥ ウォン
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジョン フン
(72)【発明者】
【氏名】パク,チャン ジョン
【テーマコード(参考)】
4D006
【Fターム(参考)】
4D006GA03
4D006JA25Z
4D006JA39Z
4D006JA53Z
4D006JA55Z
4D006JA56A
4D006JA63Z
4D006JA67Z
4D006KA01
4D006KA72
4D006KB12
4D006KB14
4D006KB30
4D006KC02
4D006KC16
4D006KC20
4D006KE22Q
4D006KE24Q
4D006KE30Q
4D006PA01
4D006PB06
4D006PC51
(57)【要約】
浄水器は、原水が流入する非濾過部と、浄水を吐出する濾過部と、非濾過部と濾過部とを区画し、原水を浄水に濾過する逆浸透膜と、を含むROフィルター、浄水を貯蔵する浄水貯蔵部、原水を貯蔵する原水貯蔵部、原水および浄水が流れる通路を提供するフローチャネル、フローチャネルにおける原水および浄水の流れを調整するために選択的に開閉される1つまたは複数の弁モジュールを含む弁部、非濾過部から吐出される原水を殺菌する殺菌モジュール、及び複数の流動モードに基づいて弁モジュールの開閉を制御し、殺菌モジュールを制御するコントローラを含み、複数の流動モードは、浄水貯蔵部の浄水で逆浸透膜を洗浄するフラッシングモードを含み、コントローラは、フラッシングモードで、浄水貯蔵部から排出された浄水が非濾過部側に流入し、非濾過部から吐出されるフラッシング排出水が原水貯蔵部に向かって流動するように、1つ以上の弁モジュールを開閉し、フラッシング排出水を殺菌するために殺菌モジュールを駆動する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原水が流入する非濾過部と、浄水を吐出する濾過部と、前記非濾過部と前記濾過部とを区画し、前記原水を前記浄水に濾過する逆浸透膜と、を含むROフィルター、
前記浄水を貯蔵する浄水貯蔵部、
前記原水を貯蔵する原水貯蔵部、
前記原水および前記浄水が流れる通路を提供するフローチャネル、
前記フローチャネルにおける前記原水および前記浄水の流れを調整するために選択的に開閉される1つまたは複数の弁モジュールを含む弁部、
前記非濾過部から吐出される前記原水を殺菌する殺菌モジュール、及び
複数の流動モードに基づいて前記弁モジュールの開閉を制御し、前記殺菌モジュールを制御するコントローラを含み、
前記複数の流動モードは、前記浄水貯蔵部の前記浄水で前記逆浸透膜を洗浄するフラッシングモードを含み、
前記コントローラは、
前記フラッシングモードで前記浄水貯蔵部から排出された前記浄水が前記非濾過部側に流入し、前記非濾過部から吐出されるフラッシング排出水が前記原水貯蔵部に向かって流動するように前記1つ以上の弁モジュールを開閉し、
前記フラッシング排出水を殺菌するために前記殺菌モジュールを駆動する、浄水器。
【請求項2】
前記ROフィルターに供給される原水を前処理する前処理フィルターを含むフィルターモジュールをさらに含み、
前記複数の流動モードは、前記原水貯蔵部に貯蔵された前記原水を殺菌する原水殺菌モードをさらに含み、
前記コントローラは、
前記原水殺菌モードで、前記原水が前記前処理フィルターを経由して前記非濾過部に流入され、前記非濾過部から吐出される前記原水が前記原水貯蔵部に流入するように、前記1つ以上の弁モジュールを開閉し、
前記殺菌モジュールを駆動することを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項3】
前記コントローラは、
前記原水殺菌モードで、前記濾過部から吐出される前記浄水が前記浄水貯蔵部に流入するように、前記1つ以上の弁モジュールを開閉することを特徴とする請求項2に記載の浄水器。
【請求項4】
前記複数の流動モードは、前記浄水貯蔵部に貯蔵された前記浄水がフローチャネルを介して循環する浄水循環モードをさらに含み、
前記コントローラは、
前記浄水循環モードで、前記浄水貯蔵部に貯蔵された前記浄水及び前記原水貯蔵部に貯蔵された前記原水が前記非濾過部に流入し、前記濾過部から吐出される前記浄水が前記浄水貯蔵部に流入するように、前記1つ以上の弁モジュールを開閉することを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項5】
前記原水は、前記浄水循環モードで前記非濾過部から吐出され、前記原水貯蔵部に流入し、
前記コントローラは、前記浄水循環モードで、前記殺菌モジュールを駆動することを特徴とする請求項4に記載の浄水器。
【請求項6】
前記濾過部から吐出される前記浄水を後処理する後処理フィルターを含むフィルターモジュールをさらに含み、
前記浄水は、前記浄水循環モードで、前記後処理フィルターを経由して前記浄水貯蔵部に流入することを特徴とする請求項4に記載の浄水器。
【請求項7】
前記フローチャネルは、
前記原水貯蔵部と連通し、前記原水および前記浄水のいずれかが前記ROフィルターに流入するための通路を提供するROフィルター流入流路、
前記ROフィルター流入流路に合流し、前記浄水貯蔵部から吐出される前記浄水が前記ROフィルター流入流路に流入するための通路を提供する浄水供給流路、
前記非濾過部から吐出される前記原水が前記原水貯蔵部に流入するための通路を提供し、前記原水貯蔵部と連通する循環流路、及び
前記濾過部から吐出される前記浄水が前記浄水貯蔵部に流入するための通路を提供する浄水貯蔵流路を含み、
前記殺菌モジュールは前記循環流路に配置されることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項8】
前記浄水貯蔵部と前記原水貯蔵部とは互いに別体として形成されることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項9】
前記浄水貯蔵部と前記原水貯蔵部とは一体的に形成されることを特徴とする請求項1に記載の浄水器。
【請求項10】
原水が流入する流入部と、前記流入部を介して流入した前記原水を濾過して第1濾過水を提供するための第1濾過部と、前記第1濾過水を再濾過して第2濾過水を提供するための第2濾過部と、前記第1濾過水を吐出するための第1吐出部と、前記第2濾過水を吐出するための第2吐出部とを含むフィルター部材、
前記原水を貯蔵する原水貯蔵部、
前記原水、前記第1濾過水、および前記第2濾過水が流れる通路を提供するフローチャネル、
前記フローチャネルにおける前記原水、前記第1濾過水、および前記第2濾過水の流れを調整するために選択的に開閉される1つまたは複数の弁モジュールを含む弁部、
前記第1吐出部から吐出される前記第1濾過水と前記第2吐出部から吐出される前記第2濾過水とを殺菌するための殺菌モジュール、及び
複数の流動モードに基づいて前記弁モジュールの開閉を制御し前記殺菌モジュールを制御するコントローラを含み、
前記複数の流動モードは、前記原水貯蔵部の原水を殺菌するための原水殺菌モードを含み、
前記コントローラは、
前記原水殺菌モードで前記原水貯蔵部から排出された前記原水が前記流入部を介して第1濾過部に流入し、前記第1吐出部から吐出される前記第1濾過水が前記殺菌モジュールを経由して前記原水貯蔵部に流動するように前記1つ以上の弁モジュールを開閉し、
前記殺菌モジュールは、前記原水殺菌モードで、前記第1濾過水を殺菌する、浄水器。
【請求項11】
前記複数の流動モードは、前記フィルター部材を洗浄するためのフィルター洗浄モードを含み、
前記コントローラは、
前記フィルター洗浄モードで、前記原水貯蔵部から排出された前記原水が前記流入部に流入され、前記第2吐出部から吐出される前記第2濾過水が前記原水貯蔵部に向かって流れるように、前記1つ以上の弁モジュールを開閉し、
前記殺菌モジュールは、前記フィルター洗浄モードで、前記第2濾過水を殺菌することを特徴とする請求項10に記載の浄水器。
【請求項12】
前記原水を前記流入部に加圧するためのポンプユニットをさらに含み、
前記ポンプユニットは、
前記原水殺菌モードで、前記原水が前記流入部を介して前記第1濾過部に流れるように所定の第1加圧力で前記原水を加圧し、
前記フィルター洗浄モードにおいて、前記原水が前記流入部を介して前記第1濾過部を透過し、前記第2濾過部に流れるように、所定の第2加圧力で前記原水を加圧し、
前記第2加圧力は、前記第1加圧力より大きいことを特徴とする請求項11に記載の浄水器。
【請求項13】
前記フローチャネルは、
前記原水貯蔵部と前記流入部に接続され、前記原水貯蔵部と前記流入部との間で前記原水が流れるための通路を提供するフィルター流入流路、及び
前記第1吐出部と前記原水貯蔵部に接続され、前記第1吐出部から吐出された前記第1濾過水が前記原水貯蔵部に流動するための通路を提供する循環流路を含み、
前記殺菌モジュールは、前記循環流路に設けることを特徴とする請求項10に記載の浄水器。
【請求項14】
前記フローチャネルは、
前記循環流路に合流し、前記第2吐出部から吐出された前記第2濾過水が流動するための通路を提供する流動流路をさらに含み、
前記流動流路と前記循環流路とが合流する部分は、前記循環流路上で前記第1吐出部と前記殺菌モジュールとの間に位置し、
前記流動流路を流れる第2濾過水は、前記循環流路を介して前記原水貯蔵部に流れることを特徴とする請求項13に記載の浄水器。
【請求項15】
前記第1濾過部は、ナノトラップフィルターや静電フィルターを含み、
前記第2濾過部は、カーボンフィルターを含むことを特徴とする請求項10に記載の浄水器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浄水器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、浄水器は、上水道などの原水供給源から原水を供給してもらい、内部に設けられているフィルターで浄水に濾過した後、浄水を使用者に提供する装置である。また、浄水は浄水器によって所定温度以下に冷却された冷水、または所定温度以上に加熱された温水で使用者に提供されることができる。
【0003】
このような従来の浄水器には、原水を貯蔵する原水タンク、原水を濾過するフィルターとしてROフィルター(Reverse Osmosis filter(逆浸透フィルター))及びROフィルターで濾過された浄水を貯蔵する貯蔵タンクを含むことができる。ROフィルターは、原水が流入されることができる非濾過部と、原水を濾過することができる逆浸透膜と、逆浸透膜で濾過された浄水が収容される濾過部とを含むことができる。言い換えれば、原水の一部は逆浸透膜で濾過されて浄水となり濾過部に収容され、濾過されなかった残りは不純物を含む濃縮水となり非濾過部に収容されることができる。
【0004】
一方、浄水器は通常水道管と接続して使用されるのが一般的であるが、水道管との接続が困難な場合や浄水器の持ち運びが必要な場合、原水を貯蔵する給水タンクを備え、水道管との接続が不要な非設置型(install-free)浄水器が使用される。換言すれば、このような非設置型浄水器は、水道管から原水が直接供給されず、給水タンクから原水が供給される。また、原水が給水タンクに溜まっている時間が長くなるほど、原水はさらに汚染される可能性があるという問題がある。
【0005】
これに関連して、本出願人の韓国公開特許第10-2016-0005319号「生活用水のリサイクルが可能な浄水器」(特許文献1)には、原水及び生活用水を貯蔵する給水タンク、原水を濾過し、生活用水を排出する逆浸透フィルター部及び逆浸透フィルター部で濾過された浄水を貯蔵する浄水タンクを含む浄水器が開示されている。
【0006】
しかしながら、特許文献1の給水タンクの原水は、浄水タンクの水位が低くなり、浄水を補充する必要がある場合にのみ、逆浸透フィルター部で浄水に濾過されて浄水タンクに供給されるため、給水タンクの原水及び浄水タンクの浄水が別に循環しない。すなわち、原水および浄水は、浄水タンクの水位が長時間維持される場合、給水タンクおよび浄水タンクに長時間溜まった状態で貯蔵されるため、汚染される可能性があるという問題がある。
【0007】
さらに、特許文献1の生活用水は不純物が含まれており、生活用水が給水タンクに流入する場合、給水タンクの原水をさらに汚染する可能性があるという問題点がある。
【0008】
なお、本出願人の韓国公開特許第10-2013-0077383号「浄水器」(特許文献2)には、逆浸透圧を通じて水を浄化するフィルター部、フィルター部を通過した浄水を貯蔵するメインタンク及び浄化される水を供給し、フィルター部から排出された生活用水が貯蔵される給水タンクを含む浄水器が開示されている。
【0009】
しかし、特許文献2の給水タンクの水は、メインタンクの浄水補充が必要な場合にのみ、逆浸透フィルター部で濾過されて浄水としてメインタンクに供給されるため、給水タンクの水及び浄水タンクの浄水が別途循環されない。言い換えれば、水と浄水は、メインタンクの浄水補給が不要な場合、給水タンクとメインタンクに長時間溜まった状態で貯蔵されるため、汚染される可能性があるという問題がある。
【0010】
さらに、特許文献2の生活用水は不純物が含まれており、生活用水が給水タンクに流入する場合、給水タンクの原水をさらに汚染する可能性があるという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国公開特許第10-2016-0005319号(2016.01.14公開)
【特許文献2】韓国公開特許第10-2013-0077383号(2013.07.09公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の一実施例は、上記のような背景に着目して発明されたものであり、原水貯蔵部に貯蔵された原水と浄水貯蔵部に貯蔵された浄水とが循環できる浄水器を提供することを目的とする。
【0013】
また、原水が浄水器内で循環される場合、原水貯蔵部の原水が汚染されるのを防止するができる浄水器を提供することを目的とする。
【0014】
また、フィルター部材が洗浄できる浄水器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一態様によれば、原水が流入する非濾過部と、浄水を吐出する濾過部と、前記非濾過部と前記濾過部とを区画し、前記原水を前記浄水に濾過する逆浸透膜と、を含むROフィルター、前記浄水を貯蔵する浄水貯蔵部、前記原水を貯蔵する原水貯蔵部、前記原水および前記浄水が流れる通路を提供するフローチャネル、前記フローチャネルにおける前記原水および前記浄水の流れを調整するために選択的に開閉される1つまたは複数の弁モジュールを含む弁部、前記非濾過部から吐出される前記原水を殺菌する殺菌モジュール、及び複数の流動モードに基づいて前記弁モジュールの開閉を制御し、前記殺菌モジュールを制御するコントローラ、を含み、前記複数の流動モードは、前記浄水貯蔵部の前記浄水で前記逆浸透膜を洗浄するフラッシングモードを含み、前記コントローラは、前記フラッシングモードで、前記浄水貯蔵部から排出された前記浄水が前記非濾過部側に流入し、前記非濾過部から吐出されるフラッシング排出水が前記原水貯蔵部に向かって流動するように前記1つ以上の弁モジュールを開閉し、前記フラッシング排出水を殺菌するために前記殺菌モジュールを駆動する、浄水器が提供される。
【0016】
また、前記ROフィルターに供給される原水を前処理する前処理フィルターを含むフィルターモジュールをさらに含み、前記複数の流動モードは、前記原水貯蔵部に貯蔵された前記原水を殺菌する原水殺菌モードをさらに含み、前記コントローラは、前記原水殺菌モードで、前記原水が前記前処理フィルターを経由して前記非濾過部に流入され、前記非濾過部から吐出される前記原水が前記原水貯蔵部に流入するように前記1つ以上の弁モジュールを開閉し、前記殺菌モジュールを駆動することができる。
【0017】
また、前記コントローラは、前記原水殺菌モードで、前記濾過部から吐出される前記浄水が前記浄水貯蔵部に流入するように前記1つ以上の弁モジュールを開閉することができる。
【0018】
また、前記複数の流動モードは、前記浄水貯蔵部に貯蔵された前記浄水がフローチャネルを介して循環する浄水循環モードをさらに含み、前記コントローラは、前記浄水循環モードで、前記浄水貯蔵部に貯蔵された前記浄水及び前記原水貯蔵部に貯蔵された前記原水が前記非濾過部に流入し、前記濾過部から吐出される前記浄水が前記浄水貯蔵部に流入するように前記1つ以上の弁モジュールを開閉することができる。
【0019】
また、前記原水は、前記浄水循環モードで前記非濾過部から吐出され、前記原水貯蔵部に流入し、前記コントローラは、前記浄水循環モードで、前記殺菌モジュールを駆動することができる。
【0020】
また、前記濾過部から吐出される前記浄水を後処理する後処理フィルターを含むフィルターモジュールをさらに含み、前記浄水は、前記浄水循環モードで、前記後処理フィルターを経由して前記浄水貯蔵部に流入することができる。
【0021】
また、前記フローチャネルは、前記原水貯蔵部と連通し、前記原水および前記浄水のいずれかが前記ROフィルターに流入するための通路を提供するROフィルター流入流路、前記ROフィルター流入流路に合流し、前記浄水貯蔵部から吐出される前記浄水が前記ROフィルター流入流路に流入するための通路を提供する浄水供給流路、前記非濾過部から吐出される前記原水および前記生活用水のうちの少なくとも1つが前記原水貯蔵部に流入するための通路を提供し、前記原水貯蔵部と連通する循環流路、及び前記濾過部から吐出される前記浄水が前記浄水貯蔵部に流入するための通路を提供する浄水貯蔵流路、を含み、前記殺菌モジュールは、前記循環流路に配置されることができる。
【0022】
また、前記浄水貯蔵部と前記原水貯蔵部とは互いに別体として形成されることができる。
【0023】
また、前記浄水貯蔵部と前記原水貯蔵部とは一体的に形成されることができる。
【0024】
本発明の他の実施例によれば、原水が流入する流入部と、前記流入部を介して流入した前記原水を濾過して第1濾過水を提供するための第1濾過部と、前記第1濾過水を再濾過して第2濾過水を提供するための第2濾過部と、前記第1濾過水を吐出するための第1吐出部と、前記第2濾過水を吐出するための第2吐出部とを含むフィルター部材、前記原水を貯蔵する原水貯蔵部、前記原水、前記第1濾過水、および前記第2濾過水が流れる通路を提供するフローチャネル、前記フローチャネルにおける前記原水、前記第1濾過水、および前記第2濾過水の流れを調整するために選択的に開閉される1つまたは複数の弁モジュールを含む弁部、前記第1吐出部から吐出される前記第1濾過水と前記第2吐出部から吐出される前記第2濾過水とを殺菌するための殺菌モジュール、及び複数の流動モードに基づいて前記弁モジュールの開閉を制御し前記殺菌モジュールを制御するコントローラ、を含み、前記複数の流動モードは、前記原水貯蔵部の原水を殺菌するための原水殺菌モードを含み、前記コントローラは、前記原水殺菌モードで、前記原水貯蔵部から排出された前記原水が前記流入部を介して第1濾過部に流入し、前記第1吐出部から吐出される前記第1濾過水が前記殺菌モジュールを経由して前記原水貯蔵部に流動するように前記1つ以上の弁モジュールを開閉し、前記殺菌モジュールは、前記原水殺菌モードで前記第1濾過水を殺菌する、浄水器が提供される。
【0025】
前記複数の流動モードは、前記フィルター部材を洗浄するためのフィルター洗浄モードを含み、前記コントローラは、前記フィルター洗浄モードで、前記原水貯蔵部から排出された前記原水が前記流入部に流入され、前記第2吐出部から吐出される前記第2濾過水が前記原水貯蔵部に向かって流れるように前記1つ以上の弁モジュールを開閉し、前記殺菌モジュールは、前記フィルター洗浄モードで前記第2濾過水を殺菌することができる。
【0026】
前記原水を前記流入部に加圧するためのポンプユニットをさらに含み、前記ポンプユニットは、前記原水殺菌モードで、前記原水が前記流入部を介して前記第1濾過部に流れるように所定の第1加圧力で前記原水を加圧し、前記フィルター洗浄モードにおいて、前記原水が前記流入部を介して前記第1濾過部を透過し、前記第2濾過部に流れるように、所定の第2加圧力で前記原水を加圧し、前記第2加圧力は、前記第1加圧力より大きくてもよい。
【0027】
前記フローチャネルは、前記原水貯蔵部と前記流入部に接続され、前記原水貯蔵部と前記流入部との間で前記原水が流れるための通路を提供するフィルター流入流路、及び前記第1吐出部と前記原水貯蔵部に接続され、前記第1吐出部から吐出された前記第1濾過水が前記原水貯蔵部に流動するための通路を提供する循環流路、を含み、前記殺菌モジュールは、前記循環流路に設けることができる。
【0028】
前記フローチャネルは、前記循環流路に合流し、前記第2吐出部から吐出された前記第2濾過水が流動するための通路を提供する流動流路をさらに含み、前記流動流路と前記循環流路とが合流する部分は、前記循環流路上で前記第1吐出部と前記殺菌モジュールとの間に位置し、前記流動流路を流れる第2濾過水は、前記循環流路を介して前記原水貯蔵部に流れることができる。
【0029】
前記第1濾過部はナノトラップフィルターや静電フィルターを含み、前記第2濾過部はカーボンフィルターを含むことができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一実施例によれば、原水殺菌モードで原水を循環させることができるため、原水を効率的に管理することができ、浄水循環モードで浄水を循環させることができるため、浄水を効率的に管理することができる。
【0031】
また、殺菌モジュールにより原水を殺菌することができるため、原水貯蔵部の原水が汚染するのを防止することができる効果を有する。
【0032】
また、フラッシングモード、原水殺菌モード及び浄水循環モードにおいてフラッシング排出水又は原水を殺菌モジュールにより殺菌することができるため、原水貯蔵部の原水が汚染するのを防止することができる。
【0033】
また、フィルター洗浄モードでフィルター部材を洗浄することができるため、フィルター部材を清潔に使用することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の第1実施例による浄水器を示す図である。
図2図1においてフラッシングモードのとき、原水及び浄水の流動経路を示す図である。
図3図1において原水殺菌モードのとき、原水の流路経路を示す図である。
図4図1において浄水循環モードのとき、浄水及び原水の流路経路を示す図である。
図5】本発明の第2実施例による浄水器を示す図である、
図6図5において原水殺菌モードのとき、原水及び浄水の流路経路を示す図である。
図7図5においてフラッシングモードのとき、原水及び浄水の流動経路を示す図である。
図8】本発明の第3実施例による浄水器を示す図である。
図9図8において原水殺菌モードのとき、原水及び第1濾過水の流動経路を示す図である。
図10図8においてフィルター洗浄モードのとき、原水及び第2濾過水の流動経路を示す図である。
図11図8において浄水排出モードのとき、原水及び第2濾過水の流動経路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、本発明の技術的思想を実現するための具体的な実施例について添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0036】
なお、本発明の説明において、関連する公知の構成または機能に関する具体的な説明が本発明の要旨をぼかす可能性があると判断される場合には、その詳細な説明は省略する。
【0037】
また、ある構成要素が他の構成要素に「接続」、「供給」、「流動」されると言及されている場合は、その他の構成要素に直接接続、供給、流動されることもできるが、間にまた他の構成要素が存在してもよいことを理解すべきである。
【0038】
本明細書で使用される用語は、単に特定の実施例を説明するために使用されたものであり、本発明を限定することを意図するものではない。単数の表現は、文脈上明らかに異なる意味を持たない限り、複数の表現を含む。
【0039】
なお、本明細書において上側、下側、側面などの表現は、特に言及がなければ図面に示す方向を基準に説明したものであり、該当対象の向きが変化すれば異なって表現できることを明らかにしておく。同じ理由で、添付の図面において、いくつかの構成要素は誇張、省略、または概略的に示されており、各構成要素のサイズは実際のサイズを完全に反映するものではない。
【0040】
さらに、第1、第2などの序数を含む用語は、様々な構成要素を説明するために使用されることができるが、該当構成要素はそのような用語によって限定されない。これらの用語は、ある構成要素を他の構成要素と区別する目的でのみ使用される。
【0041】
本明細書で使用される「含む」の意味は、特定の特性、領域、定数、ステップ、動作、要素および/または成分を具体化し、他の特定の特性、領域、定数、ステップ、動作、要素、成分および/またはグループの存在や付加を除外するものではない。
【0042】
以下、図面を参照して本発明の第1実施例による浄水器1を説明する。
【0043】
図1を参照すると、本発明の第1実施例による浄水器1は、水を濾過することによって清浄な水をユーザに提供することができる。例えば、浄水器1は、内部に予め貯蔵されている水を濾過することができる。浄水器1は、複数の流動モードに基づいて内部での水の流れを制御することができる。また、浄水器1は、水道管との接続が不要な非設置型(install-free)の浄水器であることができる。浄水器1は、ROフィルター100、浄水貯蔵部200、原水貯蔵部300、フローチャネル400、弁部500、殺菌モジュール600、ポンプユニット700、フィルターモジュール800およびコントローラ900を含むことができる。
【0044】
ROフィルター100は、逆浸透圧フィルターに流入した原水の一部を濾過して浄水として提供することができる。本明細書における原水は、フィルターモジュール800の後述する前処理フィルター810での濾過とは無関係にROフィルター100で濾過されていない水と定義され、浄水はフィルターモジュール800の後述する後処理フィルター820での濾過とは無関係に、ROフィルター100で濾過された水と定義される。また、フラッシング水は、ROフィルター100のフラッシングのために浄水貯蔵部200に貯蔵された浄水と定義される。また、フラッシング排出水は、ROフィルター100内に流入してROフィルター100をフラッシングした水と定義される。
【0045】
このようなROフィルター100は、逆浸透膜110、非濾過部120、濾過部130、フィルター流入口140、浄水吐出口150及び原水吐出口160を含むことができる。
【0046】
逆浸透膜110は、非濾過部120と濾過部130とを区画し、原水を浄水に濾過することができる。すなわち、ROフィルター100に流入した原水の一部は、逆浸透膜110により濾過され、浄水として浄水吐出口150を介して吐出され、逆浸透膜110を透過することができなかった残りは、原水吐出口160を介して吐出されることができる。
【0047】
非濾過部120は、フィルター流入口140と連結されてフィルター流入口140から流入した原水(原水殺菌モード、浄水循環モードのときに流入)及び浄水(フラッシングモード、浄水循環モードのときに流入)のうち一つ以上が収容される空間である。また、非濾過部120は、原水吐出口160と連通することができる。このような非濾過部120には、原水に含まれていた不純物が逆浸透膜110を通過することなく蓄積することができる。非濾過部120内に蓄積された不純物を含む原水は、原水吐出口160を介してROフィルター100の外部に吐出されることができる。ROフィルター100に流入した不純物の相当量は、原水の吐出を通じてROフィルター100の外部に吐出されるが、一部不純物は逆浸透膜110に吸着して原水が吐出されるときに吐出されない場合がある。このような逆浸透膜110に吸着した不純物は、非濾過部120に流入する浄水でフラッシングされ、逆浸透膜110から脱離されることができる。言い換えれば、非濾過部120と逆浸透膜110は、非濾過部120の内部に流入する浄水によって洗浄されることができる。
【0048】
濾過部130は、逆浸透膜110で濾過された浄水が収容される空間である。また、濾過部130は浄水吐出口150と連通し、濾過部130の浄水は浄水吐出口150を介してROフィルター100の外部に排出されることができる。
【0049】
フィルター流入口140は、非濾過部120をフローチャネル400の後述するROフィルター流入流路410に連通させるための貫通孔である。ROフィルター流入流路410を流れる浄水または原水は、フィルター流入口140を介して非濾過部120の内部に流入することができる。
【0050】
浄水吐出口150は、逆浸透膜110を介して濾過された浄水をROフィルター100の外部に吐出するための貫通孔である。濾過部130の浄水は、浄水吐出口150を介してフローチャネル400の後述する浄水貯蔵流路440に吐出されることができる。
【0051】
原水吐出口160は、非濾過部120に収容された原水をフローチャネル400の後述する循環流路430に吐出するための貫通孔である。また、原水吐出口160は、逆浸透膜110と非濾過部120とをフラッシングしたフラッシング排出水が循環流路430に流れるように、フラッシング排出水を吐出することができる。言い換えれば、原水またはフラッシング水は、原水吐出口160を介して循環流路430に吐出されることができる。
【0052】
浄水貯蔵部200は浄水を貯蔵することができる。このような浄水は浄水器1の外部に排出され、使用者に提供されることができる。また、浄水貯蔵部200に貯蔵された浄水は、フローチャネル400のROフィルター流入流路410を介してフラッシング水としてROフィルター100の非濾過部120に提供されることができる。
【0053】
原水貯蔵部300は原水を貯蔵することができる。この原水は、フローチャネル400のROフィルター流入流路410を介してROフィルター100に提供されることができる。また、原水貯蔵部300と浄水貯蔵部200とは別体で形成されることができる。言い換えれば、原水貯蔵部300と浄水貯蔵部200とは互いに離隔して配置されることができる。また、原水貯蔵部300は水道管と連結されていない。
【0054】
フローチャネル400は、原水および浄水が流れる通路を提供することができる。これらの原水および浄水は、フローチャネル400を介して浄水貯蔵部200、原水貯蔵部300、およびROフィルター100の間を流れることができる。また、フローチャネル400は、ROフィルター流入流路410、浄水供給流路420、循環流路430、浄水貯蔵流路440及び浄水排出流路450を含むことができる。
【0055】
ROフィルター流入流路410は、水をROフィルター100の非濾過部120に流入させるための通路を提供することができる。ROフィルター流入流路410内を流れる水は、流動モード(フラッシングモード、原水殺菌モード、浄水循環モード、浄水排出モード)によって原水及び浄水のいずれかに決定されることができる。このようなROフィルター流入流路410は、原水貯蔵部300とROフィルター100のフィルター流入口140とを連通することができる。例えば、ROフィルター流入流路410は、原水貯蔵部300とROフィルター100の非濾過部120との間に配置されることができる。また、ROフィルター流入流路410は、原水貯蔵部300とフィルターモジュール800に接続される流路と、フィルターモジュール800とROフィルター100に接続される流路とに分けられる。
【0056】
浄水供給流路420は、浄水貯蔵部200から吐出された浄水を流すことができる通路を提供することができる。このような浄水供給流路420は、浄水貯蔵部200と連通し、ROフィルター流入流路410に合流することができる。言い換えれば、浄水供給流路420を流れる浄水は、ROフィルター流入流路410に流れることができる。例えば、浄水供給流路420は、浄水貯蔵部200とROフィルター流入流路410との間に配置されてもよい。一方、本実施例では、浄水供給流路420がROフィルター流入流路410に合流されるものとして説明したが、フィルターモジュール800に直接接続されてもよいし、フィルター流入口140に直接接続されてもよい。
【0057】
循環流路430は、ROフィルター100の非濾過部120から吐出された原水またはフラッシング排出水が流れる通路を提供することができる。また、循環流路430は、原水貯蔵部300とROフィルター100の原水吐出口160とを連通することができる。このような循環流路430に流れる原水またはフラッシング排出水は、原水貯蔵部300に流動することができる。
【0058】
浄水貯蔵流路440は、ROフィルター100から吐出された浄水を流すことができる通路を提供することができる。このような浄水貯蔵流路440は、浄水貯蔵部200とROフィルター100の浄水吐出口150とを連通することができる。言い換えれば、浄水貯蔵流路440を流動する浄水は、浄水貯蔵部200に流動することができる。
【0059】
浄水排出流路450は、浄水貯蔵部200の浄水を浄水器1の外部に排出するための通路を提供することができる。このような浄水排出流路450は、浄水貯蔵部200と連通することができる。すなわち、浄水貯蔵部200から吐出された浄水は、浄水排出流路450を介して浄水器1の外部に排出されることができる。
【0060】
弁部500は、フローチャネル400内の原水および浄水の流れを調整するために選択的に開閉される1つまたは複数の弁モジュールを含むことができる。例えば、フローチャネル400が前述したように、ROフィルター流入流路410、浄水供給流路420、循環流路430、浄水貯蔵流路440及び浄水排出流路450を含む場合、弁部500は、フローチャネル400に含まれる各流路を開閉して水の流れを制御することができる。このような1つまたは複数の弁モジュールは、図1に示すように、原水および浄水を流すために流路が分枝または合流する地点に設けられる3ウェイ弁であってもよいが、本発明の思想はこれに限定されるものではなく、各流路に一般開閉弁を設けることができる。1つ以上の弁モジュールは、第1弁モジュール510を含むことができる。
【0061】
第1弁モジュール510は、原水がROフィルター100に流入したり、または浄水がROフィルター流入流路410に流入するように、浄水供給流路420を開閉することができる。すなわち、第1弁モジュール510は、ROフィルター流入流路410から流れる水が浄水供給流路420に流れるのを防止し、浄水がROフィルター流入流路410に流入するのを防止するために、浄水供給流路420を閉鎖することができる。また、第1弁モジュール510は、浄水供給流路420を流れる浄水がROフィルター100に流入するように浄水供給流路420を開放することができる。例えば、第1弁モジュール510は、ROフィルター流入流路410と浄水供給流路420とが合流する地点に配置されたこの3ウェイ弁であってもよい。
【0062】
殺菌モジュール600は、非濾過部120から吐出され、循環流路430を流れる原水またはフラッシング排出水を殺菌することができる。言い換えれば、殺菌モジュール600は循環流路430に配置されることができる。このような殺菌モジュール600は、殺菌するための殺菌物質を原水またはフラッシング排出水に提供するか、または電気分解を通じて原水またはフラッシング排出水を殺菌することができる。
【0063】
ポンプユニット700は、原水が逆浸透膜110を透過するように原水を加圧し、浄水をROフィルター100または外部に加圧することができる。このようなポンプユニット700は、第1ポンプ710および第2ポンプ720を含むことができる。
【0064】
第1ポンプ710は、ROフィルター流入流路410を流れる原水及び浄水のうち1つ以上をROフィルター100に加圧することができる。さらに、第1ポンプ710は、原水および浄水を加圧するために、ROフィルター流入流路410に接続されることができる。このような第1ポンプ710は、ROフィルター流入流路410内で第1弁モジュール510と前処理フィルター810との間、または前処理フィルター810とROフィルター100との間に設けることができる。
【0065】
第2ポンプ720は、浄水排出流路450を流れる浄水が浄水器1の外部に流れるように、浄水を加圧することができる。このような第2ポンプ720は、浄水排出流路450に設けられることができる。
【0066】
フィルターモジュール800は、浄水器1内を流れる原水または浄水をさらに濾過することができる。言い換えれば、フィルターモジュール800は、ROフィルター100に流れる原水または浄水を先処理したり、またはROフィルター100から吐出された浄水を後処理することができる。このようなフィルターモジュール800は、前処理フィルター810および後処理フィルター820を含むことができる。
【0067】
前処理フィルター810は、ROフィルター流入流路410を流れる原水または浄水をROフィルター100に流入する前に濾過することができる。例えば、前処理フィルター810は、原水または浄水を濾過するための粒状活性炭を含むカーボンフィルターであってもよい。このような前処理フィルター810は、ROフィルター流入流路410に接続されることができる。例えば、前処理フィルター810は、第1弁モジュール510とROフィルター100との間に位置するようにROフィルター流入流路410に接続されてもよい。
【0068】
後処理フィルター820は、浄水貯蔵流路440を流れる浄水が浄水貯蔵部200に流入する前に濾過することができる。例えば、後処理フィルター820は、原水または浄水を濾過するための粒状活性炭を含むカーボンフィルターであってもよい。このような後処理フィルター820は、浄水貯蔵流路440に接続されることができる。また、後処理フィルター820と前処理フィルター810とは1つの一体型フィルターとして形成されることができる。
【0069】
コントローラ900は、複数の流動モードに基づいて1つ以上の弁モジュールの開閉を制御することができる。コントローラ900は、マイクロプロセッサを含む演算装置、メモリなどによって実現されることができ、その実現方式は当業者にとって自明であるため、さらなる詳細な説明は省略する。複数の流動モードは、フラッシングモード、原水殺菌モード、浄水循環モード、および浄水排出モードを含むことができる。
【0070】
図2を参照してフラッシングモードについて説明する。フラッシングモードは、浄水貯蔵部200の浄水で逆浸透膜110を洗浄することができるモードである。このようなフラッシングモードにおいて、コントローラ900は、浄水貯蔵部200から吐出された浄水を、ROフィルター100の非濾過部120に流入し、非濾過部120から吐出されたフラッシング排出水が原水貯蔵部300に流れるように、1つ以上の弁モジュールの流路開閉を制御することができる。言い換えれば、フラッシングモードにおいて、コントローラ900は、ROフィルター流入流路410および浄水供給流路420が開かれるように第1弁モジュール510を制御することができる。また、フラッシングモードにおいて、浄水は、前処理フィルター810を介して非濾過部120に流入することができる。
【0071】
また、フラッシングモードにおいて、コントローラ900は、非濾過部120から吐出されたフラッシング排出水を殺菌するために、殺菌モジュール600を駆動することができる。言い換えれば、フラッシングモードでは、殺菌されたフラッシング排出水が原水貯蔵部300に流入することができる。
【0072】
また、フラッシングモードにおいて、第1ポンプ710は、ROフィルター流入流路410を流れる浄水をROフィルター100に加圧することができる。
【0073】
図3を参照して原水殺菌モードについて説明する。原水殺菌モードは、原水貯蔵部300に貯蔵された原水を殺菌するモードである。このような原水殺菌モードにおいて、コントローラ900は、原水が非濾過部120に流入し、非濾過部120から吐出された原水が原水貯蔵部300に流入するように、1つ以上の弁モジュールを開閉することができる。言い換えれば、原水殺菌モードにおいて、コントローラ900は、浄水供給流路420が閉鎖されるように、第1弁モジュール510を制御することができる。また、原水殺菌モードにおいて、原水は、前処理フィルター810を経由して非濾過部120に流入することができる。
【0074】
また、原水殺菌モードにおいて、コントローラ900は、非濾過部120から吐出された原水を殺菌するために、殺菌モジュール600を駆動することができる。すなわち、原水殺菌モードでは、原水貯蔵部300に貯蔵された原水を殺菌モジュール600によって殺菌して再び原水貯蔵部300に貯蔵することができる。
【0075】
また、原水殺菌モードにおいて、第1ポンプ710は、ROフィルター流入流路410を流れる原水をROフィルター100に加圧することができる。
【0076】
図4を参照して、浄水循環モードを説明する。浄水循環モードは、浄水貯蔵部200に貯蔵された浄水をフローチャネル400によって循環させるモードである。このような浄水循環モードにおいて、コントローラ900は、浄水貯蔵部200に貯蔵された浄水及び原水貯蔵部300に貯蔵された原水が非濾過部120に流入し、濾過部130から吐出される浄水が浄水貯蔵部200に流入し、非濾過部120から吐出された原水が原水貯蔵部300に貯蔵されるように、1つ以上の弁モジュールを開閉することができる。言い換えれば、浄水循環モードにおいて、コントローラ900は、ROフィルター流入流路410および浄水供給流路420が開かれるように第1弁モジュール510を制御することができる。また、浄水循環モードで原水貯蔵部300から吐出された原水と浄水貯蔵部200から吐出された浄水は、前処理フィルター810を経由して非濾過部120に流入することができ、濾過部130から吐出された浄水は、後処理フィルター820を経由して浄水貯蔵部200に流入することができる。
【0077】
また、浄水循環モードにおいて、コントローラ900は、非濾過部120から吐出された原水を殺菌するために殺菌モジュール600を駆動することができる。言い換えれば、浄水循環モードでは、殺菌された原水が浄水貯蔵部200に流入することができる。
【0078】
また、浄水循環モードにおいて、第1ポンプ710は、ROフィルター流入流路410を流れる浄水及び原水をROフィルター100に加圧することができる。
【0079】
以下、浄水排出モードについて説明する。浄水排出モードは、浄水貯蔵部200に貯蔵された浄水を浄水器1の外部に排出するモードである。このような浄水排出モードにおいて、コントローラ900は、浄水貯蔵部200の浄水が浄水排出流路450を介して外部に排出されるように1つ以上の弁モジュールを制御することができる。
【0080】
また、浄水排出モードにおいて、第2ポンプ720は、浄水排出流路450を流れる浄水が浄水器1の外部に流れるように浄水を加圧することができる。
【0081】
以下、本発明の第1実施例に係る浄水器1の作用及び効果について説明する。
【0082】
本発明の第1実施例に係る浄水器1は、以下に説明するように、複数の流動モードに基づいて原水及び浄水を流動させることができる。
【0083】
フラッシングモードにおいて、浄水で逆浸透膜110を洗浄するため、不純物がROフィルター100の逆浸透膜110に吸着するのを防止することができる。また、不純物を含むフラッシング排出水は殺菌モジュール600によって殺菌されて原水貯蔵部300に流入することができるため、原水が汚染されるのを防止することができる。
【0084】
また、原水殺菌モードで、原水が、原水貯蔵部300、前処理フィルター810、ROフィルター100及び原水貯蔵部300の順に循環され、殺菌モジュール600により殺菌されることができるため、原水貯蔵部300の原水が汚染されるのを防止することができる。すなわち、原水貯蔵部300が水道管接続の不要な非設置型(install-free)の浄水器に設けられ、水道管を通じて原水が供給されなくても、原水貯蔵部300の原水が循環されて殺菌されることができる。
【0085】
また、浄水循環モードにおいて、浄水が、浄水貯蔵部200、前処理フィルター810、ROフィルター100、後処理フィルター820、および浄水貯蔵部200の順に循環することができるため、浄水貯蔵部200の浄水が汚染されるのを防ぐことができる。また、浄水循環モードにおいて、原水の少なくとも一部をROフィルター100により浄水に濾過して浄水貯蔵部200に流入させることができるため、浄水貯蔵部200に浄水を供給することができる。
【0086】
以下、図5図7を参照して、本発明の第2実施例に係る浄水器1について説明する。
【0087】
第2実施例を説明するにあたり、上述した実施例と比較した場合、浄水貯蔵部200と原水貯蔵部300とを一体的に形成することができ、浄水排出流路450は浄水貯蔵流路440に接続することができ、弁部500は、第2弁モジュール520および第3弁モジュール530をさらに含むことができる点で相違点があり、これらの相違点を中心に説明し、同一の説明および図面符号は上述の実施例を援用する。
【0088】
図5を参照すると、浄水貯蔵部200と原水貯蔵部300とは、1つのタンクユニット内に形成された隔壁によって区画されることができるが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではない。ROフィルター流入流路410、浄水供給流路420、浄水貯蔵流路440は、一つのタンクユニットと連通することができる。
【0089】
第2弁モジュール520は、浄水貯蔵部200から吐出された浄水が浄水器1の外部に排出されたり、ROフィルター100から吐出される浄水が浄水貯蔵部200に流れるように、浄水排出流路450を開閉することができる。言い換えれば、第2弁モジュール520は、浄水貯蔵部200から吐出された浄水が、浄水排出流路450に流れるように浄水排出流路450を開放することができる。また、第2弁モジュール520は、ROフィルター100から吐出された浄水が浄水排出流路450に流入するのを防止するために、浄水排出流路450を閉じることができる。例えば、第2弁モジュール520は、浄水貯蔵流路440と浄水排出流路450とが合流する地点に設けられた3ウェイ弁であってもよい。
【0090】
第3弁モジュール530は、浄水供給流路420と浄水貯蔵流路440を開閉することができる。言い換えれば、第3弁モジュール530は、浄水貯蔵部200から吐出された浄水が浄水供給流路420に流れたり、ROフィルター100から吐出された浄水が浄水貯蔵部200に流入するように、浄水貯蔵流路440を開放し、浄水供給流路420を閉鎖することができる。また、第3弁モジュール530は、浄水貯蔵部200から吐出される浄水が浄水供給流路420に流入するように、浄水供給流路420を開放し、浄水貯蔵流路440を閉じることができる。例えば、第3弁モジュール530は、浄水貯蔵部200、浄水供給流路420、浄水貯蔵流路440に同時に接続される3ウェイ弁であってもよい。
【0091】
また、図6を参照すると、コントローラ900は、原水殺菌モードで、ROフィルター100から吐出された浄水が浄水貯蔵部200に流入するように、1つ以上の弁モジュールを開閉することができる。すなわち、コントローラ900は、原水殺菌モードで、浄水供給流路420と浄水排出流路450とを閉鎖し、浄水貯蔵流路440を開くように、第2弁モジュール520及び第3弁モジュール 530を制御することができる。
【0092】
また、図7を参照すると、コントローラ900は、フラッシングモードで、浄水貯蔵部200から吐出された浄水がROフィルター100に流入するように、1つ以上の弁モジュールを開閉することができる。言い換えれば、コントローラ900は、フラッシングモードで、浄水貯蔵流路440を閉じ、浄水供給流路420を開くように、第2弁モジュール520および第3弁モジュール530を制御することができる。
【0093】
また、コントローラ900は、浄水排出モードで、浄水貯蔵部200から吐出された浄水が浄水器1の外部に排出されるように、1つ以上の弁モジュールを開閉することができる。言い換えれば、コントローラ900は、浄水排出モードで、浄水貯蔵流路440及び浄水排出流路450を開放し、浄水供給流路420を閉じるように、第2弁モジュール520及び第3弁モジュール 530を制御することができる。
【0094】
以下、本発明の第2実施例に係る浄水器1の作用及び効果について説明する。
【0095】
本発明の第2実施例に係る浄水器1は、原水殺菌モードでROフィルター100から吐出された浄水を浄水貯蔵部200に流すことができるため、フラッシングモードで使用できる浄水を浄水貯蔵部200に供給することができる。また、原水殺菌モード及びフラッシングモードにより原水及び浄水を循環させることができるため、浄水貯蔵部200の浄水及び原水貯蔵部300の原水が汚染されるのを防止することができる。
【0096】
以下、図8図11を参照して、本発明の第3実施例に係る浄水器1について説明する。
【0097】
図8を参照すると、本発明の第3実施例による浄水器1は、水を濾過することによって清浄な水を使用者に提供することができる。例えば、浄水器1は、内部に予め貯蔵されている水を濾過することができる。また、浄水器1は、水道管との接続が不要な非設置型(install-free)の浄水器であることができる。このような浄水器1は、フィルター部材1100、原水貯蔵部1200、フローチャネル1300、弁部1400、殺菌モジュール1500、ポンプユニット1600及びコントローラ1700を含むことができる。
【0098】
フィルター部材1100は、流入した原水を濾過することができる。このようなフィルター部材1100は、流入部1110、第1濾過部1120、第2濾過部1130、第1吐出部1140、及び第2吐出部1150を含むことができる。
【0099】
流入部1110は、第1濾過部1120をフローチャネル1300の後述するフィルター流入流路1310に連通させるための貫通孔である。このような流入部1110を介してフィルター流入流路1310を流れる原水は、第1濾過部1120に流入することができる。
【0100】
第1濾過部1120は、流入部1110から流入した原水を濾過して第1濾過水を提供することができる。また、第1濾過部1120は、第1吐出部1140と連通することができる。このような第1濾過部1120によって、第1濾過水は第2濾過部1130に流入したり、第1吐出部1140を通じて吐出されることができる。例えば、第1濾過部1120は、ナノトラップフィルターまたは静電フィルターを含むことができる。静電フィルターは、流入した水に含まれている異物を吸着するために、静電気を帯びた材料からなることができる。例えば、材料は、ナノトラップ材料であってもよい。
【0101】
第2濾過部1130は、第1濾過水を再濾過して第2濾過水を提供することができる。また、第2濾過部1130は、第2吐出口と連通することができる。このような第2濾過部1130により、第2濾過水は、第2吐出部1150を介して吐出されることができる。例えば、第2濾過部1130は、カーボンフィルターを含むことができる。カーボンフィルターは、カーボン粉末を円筒形または多角筒状に固形化したカーボンブロックであってもよい。
【0102】
このような第1濾過部1120と第2濾過部1130とは、1つの構成で形成されてもよいが、これに限定されない。言い換えれば、第1濾過部1120と第2濾過部1130とは別々の構成で形成されることができ、フィルター部材1100も1つのフィルターに限定されない。
【0103】
第1吐出部1140は、第1濾過部1120をフローチャネル1300の後述する循環流路1430に連通させるための貫通孔である。このような第1吐出部1140により、第1濾過水を循環流路1430に流入させることができる。
【0104】
第2吐出部1150は、第2濾過部1130をフローチャネル1300の後述する吐出流路1340に連通させるための貫通孔である。このような第2吐出部1150により、第2濾過水を吐出流路1340に流入させることができる。
【0105】
原水貯蔵部1200は、原水を貯蔵するための空間を提供することができる。このような原水は、フローチャネル1300のフィルター流入流路1310を介してフィルター部材1100に提供されることができる。また、原水貯蔵部1200は、水道管と接続されていなくてもよい。
【0106】
フローチャネル1300は、原水、第1濾過水および第2濾過水が流れる通路を提供することができる。このような原水、第1濾過水及び第2濾過水は、フローチャネル1300を介してフィルター部材1100、原水貯蔵部1200、殺菌モジュール1500の間を流れることができる。また、フローチャネル1300は、フィルター流入流路1310、循環流路1320、流動流路1330、吐出流路1340、及び排出流路1350を含むことができる。
【0107】
フィルター流入流路1310は、原水貯蔵部1200とフィルター部材1100の流入部1110との間で原水が流動するための通路を提供することができる。フィルター流入流路1310は、原水貯蔵部1200及びフィルター部材1100の流入部1110と連通することができる。例えば、フィルター流入流路1310は、原水貯蔵部1200とフィルター部材1100との間に配置されてもよい。このようなフィルター流入流路1310により、原水は原水貯蔵部1200からフィルター部材1100の流入部1110に向かって流れることができる。
【0108】
循環流路1320は、第1濾過水および第2濾過水のうち1つ以上を流すことができる通路を提供することができる。循環流路1430は、第1吐出部1140及び原水貯蔵部1200と連通することができる。また、循環流路1430は、流動流路1330と合流することができる。このような循環流路1430によって、第1濾過水及び第2濾過水のうち1つ以上は原水貯蔵部1200に流入されることができる。
【0109】
流動流路1330は、第2濾過水を流すことができる通路を提供することができる。流動流路1330は、吐出流路1340と循環流路1430とに接続されることができる。例えば、流動流路1330は、吐出流路1340と循環流路1430との間に配置されることができる。このような流動流路1330により、第2濾過水を循環流路1430に流入させることができる。
【0110】
吐出流路1340は、第2吐出部1150から吐出された第2濾過水が流れることができる通路を提供することができる。吐出流路1340は、第2吐出部1150と連通し、流動流路1330と合流することができる。このような吐出流路1340によって、第2吐出部1150から吐出された第2濾過水は流動流路1330に流入することができる。また、吐出流路1340と流動流路1330とが合流する部分は、循環流路1430上で第1吐出部1140と殺菌モジュール1500との間に位置することができる。
【0111】
排出流路1350は、第2濾過水を外部に排出するための通路を提供することができる。排出流路1350は、吐出流路1340に接続され、吐出流路1340から吐出された第2濾過水が流入することができる。このような排出流路1350により、第2濾過水を外部に排出させることができる。
【0112】
弁部1400は、フローチャネル1300における原水、第1濾過水、および第2濾過水の流れを調整するために、選択的に開閉される1つまたは複数の弁モジュールを含むことができる。例えば、弁モジュールは、第1吐出部1140上に設けられ、第1吐出部1140を選択的に開閉することができる。言い換えれば、弁モジュールが開かれると、第1吐出部1140から第1濾過水が吐出され、閉じられると、第2吐出部1150から第2濾過水が吐出されることができる。
【0113】
殺菌モジュール1500は、第1吐出部1140から吐出された第1濾過水及び第2吐出部1150から吐出された第2濾過水を殺菌することができる。また、殺菌モジュール1500は、循環流路1430に配置されることができる。言い換えれば、殺菌モジュール1500は、循環流路1430を流れる第1濾過水および第2濾過水を殺菌することができる。このような殺菌モジュール1500は、殺菌するための殺菌物質を第1濾過水および第2濾過水に提供するか、または電気分解によって第1濾過水および第2濾過水を殺菌することができる。
【0114】
ポンプユニット1600は、原水がフィルター部材1100に流入するように加圧することができる。また、ポンプユニット1600は、第1濾過水を第1吐出部1140または第2濾過部1130に向けて加圧したり、第2濾過水を第2吐出部1150に向けて加圧することができる。このようなポンプユニット1600は、フィルター流入流路1310に設けられることができる。
【0115】
コントローラ1700は、複数の流動モードに基づいて1つ以上の弁モジュールの開閉を制御し、殺菌モジュール1500を制御することができる。複数の流動モードは、原水殺菌モード、フィルター洗浄モード、および浄水排出モードを含むことができる。
【0116】
図9をさらに参照すると、原水殺菌モードは、原水貯蔵部1200の原水を殺菌するためのモードである。コントローラ1700は、原水殺菌モードのとき、原水貯蔵部1200から排出された原水が流入部1110を介して第1濾過部1120に流入され、第1吐出部1140から吐出される第1濾過水が殺菌モジュール1500を介して原水貯蔵部1200に流れるように、1つ以上の弁モジュールを開閉することができる。例えば、コントローラ1700は、原水殺菌モードのとき、第1吐出部1140が開かれるように弁モジュールを開放制御することができる。また、コントローラ1700は、原水殺菌モードのとき、第1濾過水が殺菌されるように殺菌モジュール1500を駆動することができる。また、原水殺菌モードで、ポンプユニット1600は、コントローラ1700によって制御され、原水が流入部1110を介して第1濾過部1120に流れるように、所定の第1加圧力で原水を加圧することができる。このような原水殺菌モードにおいて、原水は、第1濾過部1120で濾過され、殺菌モジュール1500によって殺菌されて原水貯蔵部1200に再度貯蔵されることができる。
【0117】
図10をさらに参照すると、フィルター洗浄モードは、フィルター部材1100を洗浄するためのモードである。コントローラ1700は、フィルター洗浄モードのとき、原水貯蔵部1200から排出された原水が流入部1110に流入し、第2吐出部1150から吐出される第2濾過水が原水貯蔵部1200に向けて流れるように、1つ以上の弁モジュールを開閉することができる。例えば、コントローラ1700は、フィルター洗浄モードのとき、第1吐出部1140が閉じるように弁モジュールを閉鎖制御することができる。このようなフィルター洗浄モードにおいて、第2濾過水は、フィルター部材1100を洗浄した水として定義することができる。また、コントローラ1700は、フィルター洗浄モードのとき、第2濾過水が殺菌されるように殺菌モジュール1500を駆動することができる。また、フィルター洗浄モードにおいて、ポンプユニット1600は、コントローラ1700によって制御され、原水が流入部1110を介して第1濾過部1120を透過し、第2濾過部1130に流れるように、第1加圧力よりも大きい第2加圧力で原水を加圧することができる。このようなフィルター洗浄モードにおいて、原水は、フィルター部材1100を洗浄し、殺菌モジュール1500によって殺菌されて原水貯蔵部1200に再度貯蔵されることができる。
【0118】
また、フィルター洗浄モードは、原水殺菌モード後に行われることができる。言い換えれば、フィルター部材1100で濾過され、殺菌モジュール1500によって殺菌された原水が、フィルター部材1100をフラッシングすることができる。
【0119】
図11をさらに参照すると、浄水排出モードは、浄水を排出するためのモードである。コントローラ1700は、浄水排出モードのとき、第2吐出部1150から吐出された第2濾過水が外部に排出されるように、1つ以上の弁モジュールを開閉することができる。例えば、コントローラ1700は、浄水排出モードのときに、第1吐出部1140が閉じるように、弁モジュールを閉鎖制御することができる。このような浄水排出モードにおいて、第2濾過水は、浄水として定義されることができる。また、浄水排出モードにおいて、ポンプユニット1600は、コントローラ1700によって制御され、原水が流入部1110を介して第1濾過部1120を透過し、第2濾過部1130に流れるように、第1加圧力よりも大きい第2加圧力で原水を加圧することができる。このような浄水排出モードにおいて、第2濾過水は、吐出流路1340および排出流路1350を介して外部に排出されることができる。
【0120】
また、浄水排出モードは、フィルター洗浄モード後に行われることができる。言い換えれば、洗浄されたフィルター部材1100で濾過された浄水を外部に排出することができる。
【0121】
前述のコントローラ1700は、マイクロプロセッサを含む演算装置、センサなどの測定装置およびメモリによって実現されることができ、その実現方式は当業者にとって自明であるため、さらなる詳細な説明は省略する。
【0122】
以下、本発明の第3実施例に係る浄水器1の作用及び効果について説明する。
【0123】
本発明の第3実施例に係る浄水器1は、原水殺菌モードで、原水が原水貯蔵部1200とフィルター部材1100との間を循環し、殺菌モジュール1500によって殺菌されることができるため、原水貯蔵部1200の原水が汚染されるのを防止することができる。すなわち、原水貯蔵部1200が水道管接続の不要な非設置型(install-free)の浄水器に設けられ、水道管を通じて原水の供給を受けられなくても、原水貯蔵部1200の原水が循環されて殺菌されることができる。
【0124】
フィルター洗浄モードにおいて、原水が原水貯蔵部1200及びフィルター部材1100を循環し、フィルター部材1100を洗浄することができるため、フィルター部材1100内に不純物が蓄積するのを防止することができる。また、不純物を含む第2濾過水は殺菌モジュール1500によって殺菌されて原水貯蔵部1200に流入することができるため、原水貯蔵部1200の原水が汚染されるのを防止することができる。
【0125】
また、フィルター洗浄モードは、原水殺菌モードの後に行われ、フィルター部材1100により濾過され、殺菌モジュール1500により殺菌された原水がフィルター部材1100を洗浄することができるため、フィルター部材1100の不純物をより効率的に洗浄することができる。
【0126】
また、浄水排出モードはフィルター洗浄モードの後に行われることができるため、洗浄されたフィルター部材1100で濾過された浄水を使用者に提供することができる。
【0127】
以上、本発明の実施形態を具体的な実施例として説明したが、これは例示に過ぎず、本発明はこれに限定されず、本明細書に開示された技術的思想に従う最も広い範囲を有するものと解釈されるべきである。当業者は、開示された実施例を組合せ/置換して摘示されていない形状のパターンを実施することができるが、これも本発明の範囲から逸脱しないであろう。さらに、当業者は、本明細書に基づいて開示された実施例を容易に変更または変形することができ、そのような変更または変形も本発明の権利範囲に属することは明らかである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】