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特表2024-522711食品テクスチャ測定装置及び食品テクスチャ測定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】食品テクスチャ測定装置及び食品テクスチャ測定方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 3/40 20060101AFI20240614BHJP
   G01N 33/02 20060101ALI20240614BHJP
   G01N 11/00 20060101ALN20240614BHJP
【FI】
G01N3/40 E
G01N33/02
G01N11/00 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577270
(86)(22)【出願日】2022-11-09
(85)【翻訳文提出日】2023-12-13
(86)【国際出願番号】 KR2022017558
(87)【国際公開番号】W WO2023101249
(87)【国際公開日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】10-2021-0169439
(32)【優先日】2021-11-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508074963
【氏名又は名称】シージェイ チェイルジェダング コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100118784
【弁理士】
【氏名又は名称】桂川 直己
(72)【発明者】
【氏名】イム ジュヒ
(72)【発明者】
【氏名】チェ サンウィ
(57)【要約】
本発明は、食品テクスチャ測定装置及び食品テクスチャ測定方法に関し、より詳しくは、被検査物のテクスチャパターンを同時に測定することができ、被検査物の大きさ及び形状に対応したテクスチャ測定が可能な食品テクスチャ測定装置に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力装置が組み込まれるフレーム;
前記フレームに連結され、被検査物が載置されるステージモジュール;及び
前記フレームに連結され、前記ステージモジュール上に位置し、位置可変のプローブモジュール;を含み、
前記プローブモジュールは、
所定の面積を有するプローブプレート、
前記プローブプレートの底面に配置されるプローブピン、及び
前記プローブプレートと前記動力装置の間を連結する
コネクターを含み、
前記プローブプレートとプローブピンは一体に変位し、
前記プローブピンは、前記ステージモジュール上に載置された被検査物のテクスチャを測定する、食品テクスチャ測定装置。
【請求項2】
前記フレームは、
ベース、
前記ベース上に配置されるヘッド、及び
前記ベースとヘッドの間を連結し、所定の高さを有するネックを含み、
前記ステージモジュールは前記ベースに連結され、
前記プローブモジュールは前記ヘッドに連結される、
請求項1に記載の食品テクスチャ測定装置。
【請求項3】
前記フレームは、
少なくとも一方向に延びるガイドビームを含み、
前記プローブモジュールは、前記プローブプレートと前記ガイドビームの間を連結するガイドブロックを含み、
前記ガイドビーム及びガイドブロックにより前記プローブモジュールの変位がガイドされる、
請求項1に記載の食品テクスチャ測定装置。
【請求項4】
前記プローブモジュールは前記ヘッドに連結され、
前記プローブモジュールと前記ヘッドの間の連結位置は選択的に可変する、
請求項2に記載の食品テクスチャ測定装置。
【請求項5】
前記プローブモジュールは、
前記ヘッドと前記コネクターの間を連結するリンク部材を含み、
前記リンク部材は、
前記コネクターが連結される位置と前記ヘッドと連結される位置が可変する、
請求項4に記載の食品テクスチャ測定装置。
【請求項6】
前記フレームは、
前記ベースに連結され、少なくとも一側に突出する連結治具を含み、
前記連結治具は複数個具備され、前記複数個の連結治具は互いの間隔が可変し、
前記ステージモジュールは前記連結治具に連結され、
前記連結治具に連結されるステージモジュールの大きさは連結治具の間の間隔に応じて選択的に可変する、
請求項2に記載の食品テクスチャ測定装置。
【請求項7】
前記プローブピンは複数個であり、
前記複数個のプローブピンは測定しようとする食品のテクスチャパターンに応じて所定の配置を有する、
請求項1に記載の食品テクスチャ測定装置。
【請求項8】
前記ステージモジュールは、
所定の面積を有するステージプレートを含み、
前記ステージプレートは、
前記ステージプレートを上下に貫通する一つ以上のステージホールを含み、
前記プローブピンは前記ステージホール上に位置し、
前記プローブモジュールが下降すると、前記プローブピンは前記ステージホールに投入される、
請求項1に記載の食品テクスチャ測定装置。
【請求項9】
動力装置が組み込まれるフレーム;前記フレームに連結され、被検査物が載置されるステージモジュール;及び前記フレームに連結され、前記ステージモジュール上に位置し、位置可変のプローブモジュール;を含む食品テクスチャ測定装置を利用した食品テクスチャ測定方法において、
第1段階:被検査物の大きさを把握する段階;
第2段階:前記ステージモジュール及びプローブモジュールを選択する段階;
第3段階:前記選択された前記ステージモジュールと前記プローブモジュールを前記フレームに設置する段階;及び
第4段階:被検査物のテクスチャを測定する段階;を含む、食品テクスチャ測定方法。
【請求項10】
前記第3段階は、
前記ステージモジュールの中心と前記プローブモジュールの中心が互いに一直線上に位置するように配置する段階を含む、
請求項9に記載の食品テクスチャ測定方法。
【請求項11】
前記プローブモジュールは、所定の面積を有するプローブプレート、前記プローブプレートの底面に配置されるプローブピンを含み、前記ステージモジュールは、所定の面積を有するステージプレートを含み、前記ステージプレートは、前記ステージプレートを上下に貫通する一つ以上のステージホールを含み、前記プローブピンは前記ステージホール上に位置し、前記プローブモジュールが下降すると、前記プローブピンは前記ステージホールに投入され、
前記第4段階は、
前記プローブモジュールが下降し、前記プローブピンが前記被検査物を貫通して前記ステージホールに投入される段階を含む、
請求項9に記載の食品テクスチャ測定方法。
【請求項12】
前記プローブモジュールは、
所定の面積を有するプローブプレート、前記プローブプレートの底面に配置されるプローブピン、前記プローブプレートと前記動力装置の間を連結するコネクター、及び前記ヘッドと前記コネクターの間を連結するリンク部材を含み、前記リンク部材は、前記コネクターが連結される位置と前記ヘッドと連結される位置が可変するように構成され、
前記第3段階は、
前記リンク部材を利用して前記プローブモジュールの位置を可変させる段階を含む、請求項9に記載の食品テクスチャ測定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品テクスチャ測定装置及び食品テクスチャ測定方法に関し、より詳しくは、被検査物のテクスチャパターンを同時に測定することができ、被検査物の大きさ及び形状に対応したテクスチャ測定が可能な食品テクスチャ測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
食品のテクスチャ(食感(texture))を測定する方法として、所定のテクスチャ分析装置がある。このようなテクスチャ分析装置は、多様なプローブ(probe)を用いて多様な種類の食品のテクスチャを分析することができる。
【0003】
一方、食品調理後、部位によってテクスチャが互いに異なって現れることがある。例えば、ピザの場合、ピザ生地の位置によってテクスチャの強度(hardness)が互いに異なって現れることがある。図11は、このようなピザ生地のテクスチャを示したものであり、中心部(center)の強度は中間程度であり、周辺部(side)は高く、中心部と周辺部との間の部分(middle)は低い強度を有することを示したものである。
【0004】
このようなテクスチャの特性により、食品に対する嗜好が変わることがある。したがって、食品会社、食品研究機関では食品の原副材料、及び加工工程を改善し、食品の部位によるテクスチャの差を増加、減少させる研究を進めている。
【0005】
このような研究を進めるためには、食品の大きさ、形状によってテクスチャの特性を迅速かつ正確に測定できる装置が必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】韓国登録特許公報第10-2061419号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前述した問題点を解決するために案出されたものであり、本発明の目的は、食品のテクスチャを区画によって個別に特定可能であり、一区画内のテクスチャを同時に測定可能で食品のテクスチャを正確かつ速かに測定可能な食品テクスチャ測定モジュール、及び食品テクスチャ測定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の目的を達成するために、本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置は、動力装置が組み込まれるフレーム;上記フレームに連結され、被検査物が載置されるステージモジュール;上記フレームに連結され、上記ステージモジュール上に位置し、位置可変のプローブモジュール;を含み、上記プローブモジュールは、所定の面積を有するプローブプレート、上記プローブプレートの底面に配置されるプローブピン、及び上記プローブプレートと上記動力装置の間を連結するコネクターを含み、上記プローブプレートとプローブピンは一体に変位し、上記プローブピンは、上記ステージモジュール上に載置された被検査物のテクスチャを測定する。
【0009】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置は、上記フレームは、ベース、上記ベース上に配置されるヘッド、及び上記ベースとヘッドの間を連結して所定の高さを有するネックを含み、上記ステージモジュールは上記ベースに連結され、上記プローブモジュールは上記ヘッドに連結される。
【0010】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置は、上記フレームは、少なくとも一方向に延びるガイドビームを含み、上記プローブモジュールは上記プローブプレートと上記ガイドビームの間を連結するガイドブロックを含み、上記ガイドビーム及びガイドブロックにより上記プローブモジュールの変位がガイドされる。
【0011】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置は、上記プローブモジュールは、上記ヘッドに連結され、上記プローブモジュールと上記ヘッドの間の連結位置は選択的に可変する。
【0012】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置は、上記プローブモジュールは、上記ヘッドと上記コネクターの間を連結するリンク部材を含み、上記リンク部材は、上記コネクターが連結される位置と上記ヘッドと連結される位置が可変する。
【0013】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置は、上記フレームは、上記ベースに連結され、少なくとも一側に突出する連結治具を含み、上記連結治具は複数個具備され、上記複数個の連結治具は互いの間隔が可変し、上記ステージモジュールは上記連結治具に連結され、上記連結治具に連結されるステージモジュールの大きさは連結治具の間の間隔に応じて選択的に可変する。
【0014】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置は、上記プローブピンは複数個であり、上記複数個のプローブピンは測定しようとする食品のテクスチャパターンに応じて所定の配置を有する。
【0015】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置は、上記ステージモジュールは、所定の面積を有するステージプレートを含み、上記ステージプレートは、上記ステージプレートを上下に貫通する一つ以上のステージホールを含み、上記プローブピンは上記ステージホール上に位置し、上記プローブモジュールが下降すると、上記プローブピンは上記ステージホールに投入される。
【0016】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定方法は、動力装置が組み込まれるフレーム;上記フレームに連結され、被検査物が載置されるステージモジュール;及び上記フレームに連結され、上記ステージモジュール上に位置し、位置可変のプローブモジュール;を含む食品テクスチャ測定装置を利用した食品テクスチャ測定方法において、第1段階:被検査物の大きさを把握する段階;第2段階:上記ステージモジュール及びプローブモジュールを選択する段階;第3段階:上記選択された上記ステージモジュールと上記プローブモジュールを上記フレームに設置する段階;及び第4段階:被検査物のテクスチャを測定する段階;を含む。
【0017】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定方法は、上記第3段階は、上記ステージモジュールの中心と上記プローブモジュールの中心とが互いに一直線上に位置するように配置する段階を含む。
【0018】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定方法は、上記プローブモジュールは、所定の面積を有するプローブプレート、上記プローブプレートの底面に配置されるプローブピンを含み、上記ステージモジュールは、所定の面積を有するステージプレートを含み、上記ステージプレートは、上記ステージプレートを上下に貫通する一つ以上のステージホールを含み、上記プローブピンは上記ステージホール上に位置し、上記プローブモジュールが下降すると、上記プローブピンは上記ステージホールに投入され、上記第4段階は、上記プローブモジュールが下降し、上記プローブピンが上記被検査物を貫通して上記ステージホールに投入される段階を含む。
【0019】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定方法は、上記プローブモジュールは、所定の面積を有するプローブプレート、上記プローブプレートの底面に配置されるプローブピン、上記プローブプレートと上記動力装置の間を連結するコネクター、及び上記ヘッドと上記コネクターの間を連結するリンク部材を含み、上記リンク部材は、上記コネクターが連結される位置と上記ヘッドと連結される位置が可変するように構成され、上記第3段階は、上記リンク部材を利用して上記プローブモジュールの位置を可変させる段階を含む。
【発明の効果】
【0020】
本発明の一実施例によると、プローブピンの配置は、被検査物のテクスチャパターンに対応する配置を有するため、被検査物のテクスチャパターンを適切に測定することができる。
【0021】
また、ステージモジュールの大きさ、形状、及びプローブモジュールの大きさ、形状、位置を可変させることができるため、被検査物の諸元に応じて適切なテクスチャ測定装置を実現することができる。
【0022】
また、ステージモジュールのステージプレートにはステージホールが具備され、ステージホールとプローブピンは互いに対応する配置を有することができる。これによると、測定しようとする被検査物のテクスチャ測定地点(プローブピンと接触する地点)の下にはステージホールによって空きスペースが位置するようになる。したがって、プローブピンにより食品テクスチャを測定する時、ステージプレートによる抵抗を受けないことがある。例えば、ステージモジュール上に位置するプローブモジュールが下降するにつれて、プローブピンが被検査物を貫通する検査環境が造成されることがある。これによると、被検査物のテクスチャ(プローブピンが接触した後、貫通するまでの力の変化など)を目的に応じて正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置を示した図である。
図2】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置を示した図である。
図3】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置のステージモジュールを示した図である。
図4】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置のステージモジュールを示した図である。
図5】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置のステージモジュールの形態を示した図である。
図6】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置のプローブモジュールを示した図である。
図7】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置のプローブモジュールの配置の例示を示した図である。
図8】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置のフレームとプローブモジュールとの連結を示した図である。
図9】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置のフレームとプローブモジュールとの連結を示した図である。
図10】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置のプローブモジュールを示した図である。
図11】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置のステージモジュールとプローブモジュールとの関係を示した図である。
図12】ピザ生地のテクスチャの一例を示したものである。
図13】本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置を利用した食品テクスチャ測定方法の手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、添付した図面を参照し、本発明による好ましい実施例について説明する。本実施例は制限的なもので、意図されたものではない。
【0025】
図1及び2は、本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置(1)を示した図である。
【0026】
本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置(1)は、フレーム100;被検査物が載置されるステージモジュール200;及び上記ステージモジュール200上に位置し、変位可能なプローブモジュール300;を含む。
【0027】
<フレーム100>
実施例によると、フレーム100は、ベース110、上記ベース110上に配置されるヘッド120、及び上記ベース110とヘッド120の間を連結し、上下に延びるネック130を含むことができる。これにより、フレーム100は全体的に「コ」字状の構造を有することができる。
【0028】
上記フレーム100内には、動力装置140が組み込まれることができる。上記動力装置140は、プローブモジュール300を変位させる装置である。上記動力装置140は、例えば、サーボモーターなどであってもよく、これに限定されない。図1では、動力装置140がヘッド120内に組み込まれたことが示されたが、これに必ず限定するものではない。
【0029】
一実施例によると、フレーム100は、プローブモジュール300と連結され、プローブモジュール300の変位を案内するガイドビーム150をさらに含むことができる。
【0030】
一例として、上記ガイドビーム150は上記ベース110とヘッド120の間に連結されるビームで構成することができる。上記ガイドビーム150は直立したビームであってもよく、これに限定されない。
【0031】
一実施例によると、フレーム100は連結治具160をさらに含むことができる。連結治具160はステージモジュール200とベース110の間を連結する媒介部材であってもよい。一実施例によると、上記連結治具160は、上記ベース110の少なくとも一側に突出するフィンガー162、及び上記フィンガー162上に延びる連結ビーム164を含むことができる。後述するステージモジュール200は上記連結ビーム164に連結することができる。
【0032】
連結治具160の具体的な実施形態は、後述するステージモジュール200と関連した説明で説明する。
【0033】
<ステージモジュール200>
図3及び4は、本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置1のステージモジュール200を示した図である。図5は、本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置1のステージモジュール200の形態を示した図である。
【0034】
上記ステージモジュール200は、所定の面積を有するステージプレート210を含むことができる。上記ステージプレート210上にテクスチャ測定対象である被検査物が載置されることができる。
【0035】
ステージプレート210は所定の厚さと面積を有する部材である。ステージプレート210の材質は限定せず、合成樹脂、金属材を含むことができる。
【0036】
測定しようとする被検査物のテクスチャパターンに応じて、上記ステージプレート210の形状は、多様な形状を有することができる。例えば、被検査物のテクスチャパターンの配列に応じて、ステージプレート210は、円形、三角形、四角形、五角形などの形状を有することができる。上記のようなステージプレート210の形状の例示は図5に示されている。ただし、図面の図示事項は、あくまでも一例であり、これに限定されるものではない。
【0037】
上記ステージプレート210には、上記ステージプレート210を上下に貫通する一つ以上のステージホール212を具備することができる。
【0038】
上記ステージホール212は複数個であってもよい。上記複数個のステージホール212は、測定しようとする被検査物のテクスチャパターンに応じて任意の配置を有することができる。
【0039】
例えば、ステージホール212は、プローブプレート310の中心を中心にして放射状に配置される配置を有することもでき、または所定の図形の頂点位置にそれぞれ配置される配置を有することもできる。
【0040】
実施例によると、上記ステージプレート210の少なくとも一側には、フレーム100とステージプレート210の間を連結する所定の連結部220を具備することができる。具体的には、上記連結部220は、上記説明した連結治具160の連結ビーム164と連結することができる。
【0041】
連結治具160と連結部220の間の連結、及びそれによるステージプレート210のサイズ可変を説明すると、下記の通りである。
【0042】
実施例によると、上記フレーム100に具備される連結治具160は複数個具備され、上記複数個の連結治具160は、互いの間隔が可変することができる。例えば、図3、4に示された矢印Aのように、上記連結治具160は、上記ベース110から一側方向に突出するものの、突出幅が可変することができる。
【0043】
例えば、実施例によると、上記連結治具160は、上記ベース110の少なくとも一側に突出するフィンガー162、及び上記フィンガー162上に延びる連結ビーム164を含むことができる。フィンガー162の突出幅が可変することにより、上記フィンガー162上に位置する連結ビーム164の間の距離が可変することができる。
【0044】
上記ステージモジュール200は、上記連結治具160に連結される。具体的には、上記連結ビーム164に上記ステージモジュール200を連結することができる。この時、上記連結ビーム164の間の距離が可変することにより、ステージモジュール200の大きさが選択的に可変することができる。
【0045】
例えば、図4に示された通り、連結ビーム164の間の距離を相対的に大きくすれば、大きいサイズを有するステージモジュール200を連結させることができる。したがって、大面積を有する被検査物のテクスチャを測定することができる。反対に、図3のように連結ビーム164の間の距離を相対的に小さくすれば、小さいサイズを有するステージモジュール200を連結させることができる。したがって、小さい面積を有する被検査物のテクスチャを測定することができる。
【0046】
<プローブモジュール300>
図6は、本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置1のプローブモジュール300を示した図である。図7は、本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置1のプローブモジュール300の配置を示した図である。図8、9は、本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置1のフレーム100とプローブモジュール300の連結を示した図である。図10は、本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置1のプローブモジュール300を示した図である。図11は、本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置1のステージモジュール200とプローブモジュール300の間の関係を示した図である。
【0047】
上記プローブモジュール300は、所定の面積を有するプローブプレート310、上記プローブプレート310の底面に配置されるプローブピン312、及び上記プローブプレート310と上記動力装置140の間を連結するコネクター320を含むことができる。
【0048】
プローブプレート310は所定の厚さと面積を有する部材である。プローブプレート310の材質は限定せず、合成樹脂、金属材を含むことができる。
【0049】
測定しようとする被検査物のテクスチャパターンに応じて、上記プローブプレート310の形状は多様な形状を有することができる。例えば、被検査物のテクスチャパターンの配列に応じて、プローブプレート310は、円形、三角形、四角形、五角形などの形状を有することができる。
【0050】
上記プローブピン312は、被検査物のテクスチャを測定できる所定のセンサーであってもよい。例えば、上記プローブピン312は、被検査物である食品の粘度、水分含有量、硬度(hardness)などを測定することができる。このようなテクスチャを測定するために、上記プローブピン312は、適切なセンサー装置を具備することができる。ただし、これに、必ずしも限定するものではない。
【0051】
上記プローブピン312は、上記プローブプレート310の底面に配置される。上記プローブピン312は、上記プローブプレート310と一体に連結されることができる。したがって、上記プローブプレート310が変位すると、上記プローブピン312は、上記プローブプレート310と一体に変位することができる。例えば、上記プローブプレート310が下降すると、上記プローブピン312が共に下降し、プローブプレート310が上昇すると、プローブピン312が共に上昇することができる。
【0052】
上記プローブピン312は、多様な形態及び形状を有することができる。即ち、図面に示された形態に限定されない。
【0053】
上記プローブピン312は複数個であってもよい。上記複数個のプローブピン312は任意の配置を有することができる。
【0054】
一実施例によると、上記複数個のプローブピン312は、所定の規則による配置を有することができる。一例として、隣接したプローブピン312の間の間隔が同一であってもよい。他の例として、多数のプローブピン312は、プローブプレート310の中心を中心にして所定の多角形、または円形状の配置を有することができる。また、他の例として、多数のプローブピン312は多角形、または円形状の配置を有するものの、多層構造の配置を有することも可能である。例えば、図7のように、大きさが相対的に大きい多角形、円形状(外層)の内部領域にプローブピン312が配置され、大きさが相対的に小さい多角形、円形状(内層)の内部領域にプローブピン312が配置される構造を有することができる。ただし、これに限定されない。
【0055】
先に説明した通り、ステージモジュール200に具備されるステージホール212は、複数個であってもよく、ステージホール212の配置は、測定しようとする被検査物のテクスチャパターンに応じて決定することができる。これに対応し、プローブピン312は複数個であってもよく、複数個のプローブピン312は測定しようとする被検査物のテクスチャパターンに応じる配置を有することができる。即ち、プローブピン312の配置とステージホール212の配置は互いに対応することができる。
【0056】
例えば、プローブピン312は、プローブプレート310の中心を中心にして放射状に配置される配置を有することもでき、または所定の図形の頂点位置にそれぞれ配置される配置を有することもできる。このようなプローブピン312の配置は、測定しようとする被検査物のテクスチャパターンに応じて決定することができる。
【0057】
この時、実施例によると、プローブピン312の大きさは、ステージホール212の大きさより小さくてもよい。したがって、プローブピン312は、ステージホール212内に投入することができる。
【0058】
コネクター320は、プローブプレート310に連結され、プローブプレート310とフレーム100の間を連結する連結手段であってもよい。例えば、コネクター320はプローブプレート310の中心に位置し、上下に延びる所定のビームであってもよい。
【0059】
一実施例によると、プローブプレート310の一側にはガイドブロック330を具備することができる。ガイドブロック330は、後述するガイドビーム150に連結される所定のブロックであってもよい。
【0060】
上記ガイドブロック330は上記ガイドビーム150に連結することができ、上記ガイドビーム150に沿って変位することができる。例えば、上記ガイドブロック330は、ガイドビーム150が貫通するガイドホールを有することができる。
【0061】
上記のように、ガイドブロック330及びガイドビーム150が具備されることにより、プローブモジュール300の変位が安定的にガイドできる。
【0062】
一実施例によると、上記プローブモジュール300はフレーム100のヘッド120に連結することができる。この時、上記プローブモジュール300と上記ヘッド120の間の連結位置は選択的に可変することができる。
【0063】
例えば、フレーム100のネック130が位置する位置を後方といえば、プローブモジュール300とヘッド120の間の連結位置(C1,C2)は、図8に示された通り、相対的に後方に位置(C1)することもでき、図9に示された通り、相対的に前方に位置(C2)することもできる。即ち、プローブモジュール300の中心点とネック130の間の距離は相対的に可変することができる。
【0064】
したがって、被検査物の面積が大きくプローブモジュール300に具備されるプローブプレート310の大きさを大きくする場合、ネック130とプローブモジュール300の中心点の間の距離を大きくすることができる。したがって、被検査物の大きさに応じて適切な大きさを有するプローブモジュール300を用いることができる。
【0065】
上記プローブモジュール300の連結位置を可変させる手段及び方法は限定されない。例えば、ヘッド120にプローブモジュール300が連結された状態でプローブモジュール300の位置を可変させる所定の摺動装置がフレーム100内に具備されることが可能である。または、ヘッド120に多数個の連結手段(例えば、ねじホールなど)が具備され、上記連結手段にプローブモジュール300が選択的に連結されることも可能である。
【0066】
一実施例によると、プローブモジュール300は、フレーム100とコネクター320の間を連結する所定のリンク部材340を含むことができる。併せて、上記リンク部材340の選択によってプローブモジュール300の連結位置が可変することができる。
【0067】
例えば、図10に示された通り、上記リンク部材340は、多数の連結ホールが形成されたリンクブロック342と、上記リンクブロック342を上記ヘッド120に連結する連結ねじ348を含むことができる。上記連結ホール344,346のいずれか一つに上記コネクター320を連結することができる。一例として、上記コネクター320の上段の部分には所定の雄ねじが形成された連結端部322を具備することができる。併せて、上記連結ねじ348は、いずれか一つの連結ホール346を通過してフレーム100のヘッド120に連結することができる。したがって、プローブモジュール300とフレーム100の間の連結位置(正確には、コネクター320の位置)が可変することができる。
【0068】
実施例により、プローブモジュール300がステージモジュール200の中心以外に任意の位置上に位置することができる。したがって、ステージモジュール200上に載置された被検査物の任意の部分に対するテクスチャ測定が可能になる。
【0069】
以下では、本発明の食品テクスチャ測定装置1の作動及び効果について説明する。
【0070】
ステージモジュール200上に被検査物が載置された状態で、プローブモジュール300が下降することができる。この時、プローブモジュール300のプローブピン312が被検査物に接触すると、被検査物のテクスチャを測定することができる。先に説明した通り、プローブピン312の配置は、被検査物のテクスチャパターンに対応する配置を有するため、被検査物のテクスチャパターンを適切に測定することができる。
【0071】
また、ステージモジュール200の大きさ、形状、及びプローブモジュール300の大きさ、形状、位置を可変させることができるため、被検査物の諸元に応じて適切なテクスチャ測定装置1を実現することができる。
【0072】
また、プローブモジュール300の連結位置が相違することがあるため、被検査物の種々の位置に対するテクスチャ測定が選択的に行われる。
【0073】
また、ステージモジュール200のステージプレート210にはステージホール212が具備され、ステージホール212とプローブピン312は互いに対応する配置を有することができる。即ち、プローブピン312とステージホール212は、互いに上下方向に一直線上に位置することができる。
【0074】
これによると、測定しようとする被検査物のテクスチャ測定地点(プローブピン31)の直下位置地点)の下にはステージホール212により空きスペースが位置する。したがって、プローブピン312により食品テクスチャを測定する時、ステージプレート210による抵抗を受けないようになり得る。例えば、ステージモジュール200上に位置するプローブモジュール300が下降するにつれて、プローブピン312が被検査物を貫通する検査環境を造成することができる。これによると、被検査物のテクスチャ(例えば、プローブピン312が接触した後、貫通する前までの伸び具合など)を目的に応じて正確に測定することができる。
【0075】
また、この時、実施例によると、プローブピン312の大きさは、ステージホール212の大きさより小さくてもよい。したがって、プローブピン312が落下した時、プローブピン312は、ステージホール212内に投入することができる。したがって、プローブピン312の引っ掛かり現象が発生しない。
【0076】
本発明による食品テクスチャ測定装置を用いる食品テクスチャ測定方法によると、被検査物である食品の各位置のテクスチャを同時に測定することができる。併せて、被検査物のテクスチャ(例えば、プローブピン312が接触した後、貫通するまでの力の変化など)を目的に応じて正確に測定することができる。
【0077】
本発明の実施例による食品テクスチャ測定装置、及び食品テクスチャ測定方法は、例えば、ピザ生地のように広くて平らな食品のテクスチャの測定に特に適切に用いられる。特に、ピザ生地の場合、多少の粘性(コシ、伸びなどの特性)を有するため、プローブピン312がピザ生地に接触した後、ピザ生地を通過する時、ステージホール212内に投入される過程で上記のような性質を効果的に測定することができる。
【0078】
図13は、本発明の一実施例による食品テクスチャ測定装置1を利用した食品テクスチャ測定方法の手順を示したフローチャートである。
【0079】
以下では、本発明の実施例による食品テクスチャ測定方法について説明する。
【0080】
本発明の実施例による食品テクスチャ測定方法は、下記の通りである。
【0081】
第1段階:まず、被検査物の大きさを把握する。被検査物は、例えば、ピザ生地のように所定の面積と厚さを有する食品であってもよい。一方、被検査物は、電子レンジ、またはエアフライヤなどの調理機器で料理可能な製品であってもよく、これにより調理機器に収容可能な大きさであることが好ましい。一例として、被検査物は、長さが3~10インチの大きさを有することができる。
【0082】
第2段階:上記把握された被検査物の大きさにより、上記ステージモジュール200及びプローブモジュール300を選択する。例えば、被検査物の大きさが大きければ、それにより大きい面積を有するステージモジュール200及びプローブモジュール300を選択することができる。
【0083】
第3段階:上記選択された上記ステージモジュール200と上記プローブモジュール300を上記フレーム100に設置する。
【0084】
この時、上記ステージモジュール200の中心と上記プローブモジュール300の中心が互いに一直線上に位置するように配置することができる。一方、他の実施例によると、これに必ず限定されるものではなく、ステージモジュール200の一位置上に上記プローブモジュール300を位置させることにより、被検査物の任意の一部分のテクスチャを測定することも可能である。
【0085】
この時、実施例によると、上記プローブモジュール300は、リンク部材340を含み、上記リンク部材340により上記プローブモジュール300の位置(上記プローブモジュール300と上記ヘッド120の間の連結位置)を選択的に可変することができる。したがって、上記リンク部材340を利用して上記プローブモジュール300の位置を可変させることができ、ステージモジュール200の任意の位置上に上記プローブモジュール300を位置させることもできる。
【0086】
第4段階:被検査物のテクスチャを測定する。
【0087】
この時、上記ステージモジュール200は、所定の面積を有するステージプレート210を含み、上記ステージプレート210は、上記ステージプレート210を上下に貫通する一つ以上のステージホール212を含むことができる。併せて、上記プローブピン312は上記ステージホール212上に位置し、上記プローブモジュール300が下降すると、上記プローブピン312は上記ステージホール212に投入することができる。
【0088】
これにより、上記被検査物のテクスチャを測定する上記第4段階では、上記プローブモジュール300が下降し、上記プローブピン312が上記被検査物を貫通して上記ステージホール212に投入される過程を行うことができる。これによると、被検査物のテクスチャ(プローブピンが接触した後、貫通するまでの力の変化など)を目的に応じて正確に測定することができる。
【0089】
本発明の実施例による食品テクスチャ測定装置は、例えば、ピザ生地のような食品材料以外に、パン類、菓子類、トルティーヤなどの多様な食品のテクスチャ測定に活用することができる。併せて、測定を行った結果、基準値を満たさないデータが導き出された場合、被検査物の要素(材料、配合工程、加熱温度及び時間など)を変更及び補充することができる。また、このような要素を変更した後、同一の環境(同一のプローブ使用)で再度テクスチャを測定することが可能であり、テクスチャ測定の正確度が向上されうる。また、使用者の選択(構成変更など)により、同一食品の各領域別のテクスチャの測定を簡単に行うことができる。併せて、このような食品のテクスチャの測定及び測定結果により、それぞれの食品のテクスチャを流通及び調理に最適化させることができる。
【0090】
以上では、好ましい実施例について示して説明したが、本発明は、上述の特定の実施例に限定されず、請求の範囲で請求する本発明の要旨を逸脱することなく、当該発明が属する技術分野において通常の知識を有する者により多様な変形実施が可能であることはもちろんであり、このような変形実施は、本発明の技術的思想や展望から個別に理解されるべきではない。
【符号の説明】
【0091】
1:食品テクスチャ測定装置
100:フレーム
110:ベース
120:ヘッド
130:ネック
140:動力装置
150:ガイドビーム
160:連結治具
162:フィンガー
164:連結ビーム
200:ステージモジュール
210:ステージプレート
212:ステージホール
220:連結部
300:プローブモジュール
310:プローブプレート
312:プローブピン
320:コネクター
322:連結端部
330:ガイドブロック
340:リンク部材
342:リンクブロック
344,346:連結ホール
348:連結ねじ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】