(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】タイミング関係調整方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
H04W 56/00 20090101AFI20240614BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240614BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240614BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W72/0446
H04W16/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577377
(86)(22)【出願日】2021-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-12-19
(86)【国際出願番号】 CN2021102055
(87)【国際公開番号】W WO2022266926
(87)【国際公開日】2022-12-29
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ヂュ,ヤージュン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
本願はタイミング関係調整方法及びその装置を提案し、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示し、時間オフセットはネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するためのものである。衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとの間のタイミング関係調整の問題を解決し、衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性を保証する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスによって実行されるタイミング関係調整方法であって、前記方法は、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップであって、前記時間オフセットは前記ネットワークデバイスと前記端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するためのものであるステップを含む、
ことを特徴とするタイミング関係調整方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを明示的または暗黙的に前記端末デバイスに指示するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれる時間オフセットセットを前記端末デバイスに送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項4】
前記時間オフセットセットを前記端末デバイスに送信するステップは、
グループ共有ダウンリンク制御情報によって前記時間オフセットセットを前記端末デバイスに送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、
第1のダウンリンク制御シグナリング(DCI)の第1の位置に前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを設定し、前記第1のDCIによって前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、
無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいて第2のDCIをスクランブルするステップと、
前記スクランブルされた第2のDCIの第2の位置に前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを設定し、前記第2のDCIによって前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに送信するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、
ターゲットサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに指示するステップであって、前記ターゲットサービスビームは前記端末デバイスが現在使用しているビームであるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項8】
前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに指示するステップは、
ランダムアクセス応答によって前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに指示するステップを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項9】
前記ランダムアクセス応答が存在する周波数領域リソースと前記ターゲットサービスビームの時間オフセットとはマッピング関係を有する、
ことを特徴とする請求項8に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項10】
前記ランダムアクセス応答に運ばれているRNTIと前記ターゲットビームの時間オフセットとはマッピング関係を有する、
ことを特徴とする請求項8に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項11】
前記サービスビームの時間オフセットは、
前記サービスビームのオフセットパラメータと、
前記サービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、
基準オフセットパラメータ、及び前記サービスビームのオフセットパラメータと前記基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載のタイミング関係調整方法。
【請求項12】
端末デバイスによって実行されるタイミング関係調整方法であって、前記方法は、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップと、
前記時間オフセットに基づいてタイミング関係調整を行うステップと、を含む、
ことを特徴とするタイミング関係調整方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、
ネットワークデバイスから送信された時間オフセットセットを受信するステップであって、前記時間オフセットセットには少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれるステップを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項14】
前記ネットワークデバイスから送信された時間オフセットセットを受信するステップは、
前記ネットワークデバイスから送信されたグループ共有ダウンリンク制御情報を受信するステップであって、前記グループ共有ダウンリンク制御情報には前記時間オフセットセットが含まれているステップを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、
前記ネットワークデバイスから送信された第1のダウンリンク制御シグナリング(DCI)を受信し、前記第1のDCIの第1の位置から前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得するステップを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、
前記ネットワークデバイスから送信された第2のDCIを受信し、前記第2のDCIの巡回冗長検査(CRC)でのスクランブル情報から前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得するステップを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、
前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、前記指示情報に基づいてターゲットサービスビームの時間オフセットを決定するステップであって、前記ターゲットサービスビームは前記端末デバイスが現在使用しているビームであるステップを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項18】
前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、前記指示情報に基づいてターゲットサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、
前記指示情報が運ばれているランダムアクセス応答を受信し、前記指示情報に基づいて、前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得するステップを含む、
ことを特徴とする請求項17に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項19】
前記指示情報に基づいて、前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得するステップは、
前記ランダムアクセス応答が存在するターゲット周波数領域リソースを取得するステップであって、前記ターゲット周波数領域リソースは前記指示情報であるステップと、
前記ターゲット周波数領域リソースに基づいて、周波数領域リソースとサービスビームの時間オフセットとの間のマッピング関係をクエリして、前記ターゲット周波数領域リソースにマッチングするターゲット時間オフセットを取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項18に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項20】
前記指示情報に基づいて、前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得するステップは、
前記ランダムアクセス応答に運ばれているターゲット無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を取得するステップであって、前記ターゲットRNTIは前記指示情報であるステップと、
前記ターゲットRNTIに基づいて、RNTIとサービスビームの時間オフセットとの間のマッピング関係をクエリして、前記ターゲットRNTIにマッチングするターゲット時間オフセットを取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項18に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項21】
通信装置であって、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するための送受信モジュールであって、前記時間オフセットは前記ネットワークデバイスと前記端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するためのものである送受信モジュールを含む、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項22】
通信装置であって、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するための送受信モジュールと、
前記時間オフセットに基づいてタイミング関係調整を行うための処理モジュールと、を含む、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項23】
通信装置であって、
前記装置はプロセッサとメモリとを含み、
前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前記装置に請求項1~11のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項24】
通信装置であって、
前記装置はプロセッサとメモリとを含み、
前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前記装置に請求項12~20のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項25】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路とを含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信して前記プロセッサに伝送し、
前記プロセッサは、請求項1~11のいずれかに記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項26】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路とを含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信して前記プロセッサに伝送し、
前記プロセッサは、請求項12~20のいずれかに記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項27】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項1~11のいずれかに記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項28】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項12~20のいずれかに記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は通信技術分野に関し、特にタイミング関係調整方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、衛星が通信を行うシナリオで、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間に長い信号伝送距離があるため、データ伝送に大きな時間がかかる。衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性を確保するためには、衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとのタイミング関係の調整の問題を解決する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の実施例はタイミング関係調整方法及びその装置を提案し、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示し、ここで、時間オフセットはネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するために使用されることにより、衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとの間のタイミング関係調整の問題を解決し、衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性を保証する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様によれば、本願の実施例はタイミング関係調整方法を提案し、ネットワークデバイスに適用され、この方法は、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップであって、ここで、前記時間オフセットは前記ネットワークデバイスと前記端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するためのものであるステップを含む。
【0005】
本願の実施例はタイミング関係調整方法を提案し、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示し、ここで、時間オフセットはネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するために使用されることにより、衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとの間のタイミング関係調整の問題を解決し、衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性を保証する。
【0006】
一実現形態では、前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを明示的または暗黙的に前記端末デバイスに指示するステップを含む。
【0007】
一実現形態では、前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれる時間オフセットセットを前記端末デバイスに送信するステップを含む。
【0008】
一実現形態では、前記時間オフセットセットを前記端末デバイスに送信するステップは、グループ共有ダウンリンク制御情報によって前記時間オフセットセットを前記端末デバイスに送信するステップを含む。
【0009】
一実現形態では、前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、第1のダウンリンク制御シグナリング(DCI)の第1の位置に前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを設定(configure)し、前記第1のDCIによって前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに送信するステップを含む。
【0010】
一実現形態では、前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいて第2のDCIをスクランブルするステップと、前記スクランブルされた第2のDCIの第2の位置に前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを設定し、前記第2のDCIによって前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに送信するステップと、を含む。
【0011】
一実現形態では、前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、ターゲットサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに指示するステップであって、ここで、前記ターゲットサービスビームは前記端末デバイスが現在使用しているビームであるステップを含む。
【0012】
一実現形態では、前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに指示するステップは、ランダムアクセス応答によって前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに指示するステップを含む。
【0013】
一実現形態では、前記ランダムアクセス応答が存在する周波数領域リソースと前記ターゲットサービスビームの時間オフセットとはマッピング関係を有する。
【0014】
一実現形態では、前記ランダムアクセス応答に運ばれている(carry)RNTIと前記ターゲットビームの時間オフセットとはマッピング関係を有する。
【0015】
一実現形態では、前記サービスビームの時間オフセットは、前記サービスビームのオフセットパラメータと、前記サービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、基準オフセットパラメータ、及び前記サービスビームのオフセットパラメータと前記基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
第2の態様によれば、本願の実施例はタイミング関係調整方法をさらに提案し、端末デバイスに適用され、この方法は、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップと、前記時間オフセットに基づいてタイミング関係調整を行うステップと、を含む。
【0017】
一実現形態では、前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、前記ネットワークデバイスから送信された時間オフセットセットを受信するステップであって、ここで、前記時間オフセットセットには少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれるステップを含む。
【0018】
一実現形態では、前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、前記ネットワークデバイスから送信されたグループ共有ダウンリンク制御情報を受信するステップであって、ここで、前記グループ共有ダウンリンク制御情報には前記時間オフセットセットが含まれているステップを含む。
【0019】
一実現形態では、前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、前記ネットワークデバイスから送信された第1のダウンリンク制御シグナリング(DCI)を受信し、前記第1のDCIの第1の位置から前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得するステップを含む。
【0020】
一実現形態では、前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、前記ネットワークデバイスから送信された第2のDCIを受信し、前記第2のDCIのCRCでのスクランブル情報から前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得するステップを含む。
【0021】
一実現形態では、前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、前記指示情報に基づいてターゲットサービスビームの時間オフセットを決定するステップであって、ここで、前記ターゲットサービスビームは前記端末デバイスが現在使用しているビームであるステップを含む。
【0022】
一実現形態では、前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、前記指示情報に基づいてターゲットサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、前記指示情報が運ばれているランダムアクセス応答を受信し、前記指示情報に基づいて、前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得するステップを含む。
【0023】
一実現形態では、前記指示情報に基づいて、前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得するステップは、前記ランダムアクセス応答が存在するターゲット周波数領域リソースを取得するステップであって、ここで、前記ターゲット周波数領域リソースは前記指示情報であるステップと、前記ターゲット周波数領域リソースに基づいて、周波数領域リソースとサービスビームの時間オフセットとの間のマッピング関係をクエリして、前記ターゲット周波数領域リソースにマッチングするターゲット時間オフセットを取得するステップと、を含む。
【0024】
一実現形態では、前記指示情報に基づいて、前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得するステップは、前記ランダムアクセス応答に運ばれているターゲットRNTIを取得するステップであって、ここで、前記ターゲットRNTIは前記指示情報であるステップと、前記ターゲットRNTIに基づいて、RNTIとサービスビームの時間オフセットとの間のマッピング関係をクエリして、前記ターゲットRNTIにマッチングするターゲット時間オフセットを取得するステップと、を含む。
【0025】
第3の態様によれば、本開示の実施例は通信装置を提供し、該通信装置は、上記第1の態様に記載の方法におけるネットワークデバイスの一部又はすべてを実現する機能を有し、例えば、通信装置の機能は、本開示の一部又はすべての実施例における機能を有してもよいし、本開示のいずれか1つの実施例を単独で実施する機能を有してもよい。前記機能はハードウェアにより実現可能であり、ハードウェアを介して対応するソフトウェアを実行することで実現することもできる。前記ハードウェア又はソフトウェアは上記機能に対応する1つ又は複数のユニット又はモジュールを含む。
【0026】
一実現形態では、該通信装置の構造は送受信モジュールを含むことができる。前記送受信モジュールは、通信装置と他のデバイスとの間の通信をサポートするために使用される。前記通信装置は記憶モジュールをさらに含んでもよく、前記記憶モジュールは送受信モジュール及び処理モジュールと結合するために使用され、それは、通信装置に必要なコンピュータプログラムとデータを記憶する。
【0027】
一例として、送受信モジュールはトランシーバ又は通信インターフェースであってもよく、記憶モジュールはメモリであってもよい。
【0028】
第4の態様によれば、本開示の実施例は通信装置を提供し、該通信装置は、上記第2の態様に記載の方法における端末デバイスの一部又はすべてを実現する機能を有し、例えば、通信装置の機能は、本開示の一部又はすべての実施例における機能を有してもよいし、本開示のいずれか1つの実施例を単独で実施する機能を有してもよい。前記機能はハードウェアにより実現可能であり、ハードウェアを介して対応するソフトウェアを実行することで実現することもできる。前記ハードウェア又はソフトウェアは上記機能に対応する1つ又は複数のユニット又はモジュールを含む。
【0029】
一実現形態では、該通信装置の構造は送受信モジュールと処理モジュールを含むことができ、前記処理モジュールは、通信装置が上記方法の対応する機能を実行することをサポートするように構成される。前記送受信モジュールは、通信装置と他のデバイスとの間の通信をサポートするために使用される。前記通信装置は記憶モジュールをさらに含んでもよく、前記記憶モジュールは送受信モジュール及び処理モジュールと結合するために使用され、それは、通信装置に必要なコンピュータプログラムとデータを記憶する。
【0030】
一例として、処理モジュールはプロセッサであってもよく、送受信モジュールはトランシーバ又は通信インターフェースであってもよく、記憶モジュールはメモリであってもよい。
【0031】
第5の態様によれば、本開示の実施例は通信装置を提供し、前記装置はプロセッサとメモリを含み、該メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前記装置に上記第1の態様に記載の方法を実行させる。
【0032】
第6の態様によれば、本開示の実施例は通信装置を提供し、前記装置はプロセッサとメモリを含み、該メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサは、該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前記装置に上記第2の態様に記載の方法を実行させる。
【0033】
第7の態様によれば、本開示の実施例は通信装置を提供し、プロセッサとインターフェース回路を含み、前記インターフェース回路はコード命令を受信して前記プロセッサに伝送するために使用され、前記プロセッサは、上記第1の態様に記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される。
【0034】
第8の態様によれば、本開示の実施例は通信装置を提供し、プロセッサとインターフェース回路を含み、前記インターフェース回路はコード命令を受信して前記プロセッサに伝送するために使用され、前記プロセッサは、上記第2の態様に記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行するために使用される。
【0035】
第9の態様によれば、本願の実施例は通信システムを提供し、該システムは第3の態様に記載の通信装置及び第4の態様に記載の通信装置を含み、または、該システムは第5の態様に記載の通信装置及び第6の態様に記載の通信装置を含み、または、該システムは第7の態様に記載の通信装置及び第8の態様に記載の通信装置を含み、または、該システムは第9の態様に記載の通信装置及び第10の態様に記載の通信装置を含む。
【0036】
第10の態様によれば、本願の実施例は命令を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記命令が実行されると、上記第1の態様に記載の方法が実現される。
【0037】
第11の態様によれば、本願の実施例は命令を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記命令が実行されると、上記第2の態様に記載の方法が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0038】
本開示の実施例又は背景技術における技術案をよりはっきりと説明するために、以下、本開示の実施例又は背景技術において使用する必要がある図面を説明する。
【
図1】本開示の実施例によって提供される通信システムのアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本願の一実施例に係るタイミング関係調整方法の概略フローチャートである。
【
図3】本願の一実施例に係るネットワークデバイス側のアップリンクダウンリンクタイミング整列データ伝送の概略図である。
【
図4】本願の一実施例に係るネットワークデバイス側のアップリンクダウンリンクタイミング非整列データ伝送の概略図である。
【
図5】本願の一実施例に係る少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示する概略図である。
【
図6】本願の一実施例に係る時間オフセットセットを端末デバイスに送信する概略図である。
【
図7】本願の一実施例に係る本サービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示する概略図である。
【
図8】本願の一実施例に係る周波数領域リソースとビーム時間オフセットとのマッピング関係の概略図である。
【
図9】本願の一実施例に係る別のタイミング関係調整方法の概略フローチャートである。
【
図10】本願の一実施例に係るネットワークデバイスから送信された時間オフセットセットを受信する概略図である。
【
図11】本願の一実施例に係るネットワークデバイスから送信された本サービスビームの時間オフセットを受信する概略図である。
【
図12】本願の一実施例に係るタイミング関係調整装置の概略フローチャートである。
【
図13】本願の一実施例に係る通信装置の概略構成図である。
【
図14】本願の一実施例に係るチップの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0039】
以下、本願の実施例について詳細に説明するが、前記実施例の例は添付図面に示され、ここで、最初から最後まで同じまたは同様の符号が同じまたは同様の要素を示す。以下、添付図面を参照して説明する実施例は、本願を説明するためのものであり、本願に対する制限としては理解すべきではない。
【0040】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明するためのものにすぎず、本開示の実施例を制限することを意図していない。本開示の実施例と添付請求項に使用される単数形の「一」と「当該」も、コンテキストにおいて他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことを意図する。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」とは、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての組み合わせを指しかつ含むことを理解されたい。
【0041】
本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して様々な情報を説明する可能性があるが、これらの情報は、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は、単に同じタイプの情報を区別するために使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない限り、第1の情報は第2の情報と呼ぶことができ、同様に、第2の情報は第1の情報と呼ぶこともできる。文脈によっては、本明細書で使用される単語の「場合」及び「もしも」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「決定に応答する」として解釈することができる。
【0042】
理解を容易にするために、まず、本願に係る用語を説明する。
【0043】
DCI:Downlink Control Informationと総称され、ダウンリンク物理制御チャネルPDCCHによって運ばれ、ネットワークデバイスによってユーザイクイップメント(User Equipment、UE)に送信されるダウンリンク制御情報を指し、公共情報伝送、アップリンクダウンリンクリソース割り当て、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)、電力制御などを含む。
【0044】
RNTI:Radio Network Tempory Identityと総称され、無線ネットワーク一時識別子を指し、該無線ネットワーク一時識別子は、セルに接続されるユーザイクイップメントUE、特定無線チャネル、ページングの場合の1組のユーザイクイップメントUE、ネットワークデバイスから電力制御を送信した1組のユーザイクイップメントUE、ネットワークデバイスによってすべてのユーザイクイップメントUEに送信されたシステム情報を区別/認識するために使用される。
【0045】
図1に示すように、
図1は本願の実施例によって提供される通信システムのアーキテクチャの概略図である。該通信システムは1つのネットワークデバイスと1つの端末デバイスを含むことができるが、1つに限らない。
図1に示すデバイスの数と形態は例示的なものであり、本願の実施例を限定するものではなく、実際の応用では、2つ以上のネットワークデバイスと2つ以上の端末デバイスを含むことができる。
図1に示す通信システムは1つのネットワークデバイス101と1つの端末デバイス102を含むことを例とする。
【0046】
なお、本願の実施例の技術案は様々な通信システムに適用することができる。例えば、長期進化型(long term evolution、LTE)システム、第5世代(5th generation、5G)移動通信システム、5G新しい無線(new radio、NR)システム、又は他の将来の新型移動通信システム等である。
【0047】
本開示の実施例におけるネットワークデバイス101は、信号を送受信するためのネットワーク側のエンティティである。例えば、ネットワークデバイス101は進化型基地局(evolved NodeB、eNB)、伝送ポイント(transmission reception point、TRP)、NRシステムにおける次世代基地局(next generation NodeB、gNB)、他の将来の移動通信システムにおける基地局又は無線保真(wireless fidelity、WiFi)システムにおけるアクセスノードなどであってもよい。本願の実施例は、ネットワークデバイスが用いる具体的な技術と具体的なデバイス形態を限定しない。本願の実施例によって提供されるネットワークデバイスは、集中ユニット(central unit、CU)と分散ユニット(distributed unit、DU)で構成されることができ、ここで、CUは制御ユニット(control unit)と呼ぶこともでき、CU-DUの構造を用いてネットワークデバイス、例えば基地局のプロトコル層を分離することができ、一部のプロトコル層の機能をCUにおいて集中制御し、残りの一部又はすべてのプロトコル層の機能はDUに分布し、CUによってDUを集中制御する。
【0048】
本願の実施例における端末デバイス102は、信号を送受信するためのユーザ側のエンティティであり、例えば携帯電話である。端末デバイスは端末デバイス(terminal)、ユーザイクイップメント(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末デバイス(mobile terminal、MT)などと呼ぶこともできる。端末デバイスは、通信機能を備えた自動車、スマートカー、携帯電話(mobile phone)、ウェアラブルデバイス、タブレット(Pad)、無線送受信機能を備えたコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末デバイス、自動運転(self-driving)における無線端末デバイス、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末デバイス、スマートグリッド(smart grid)における無線端末デバイス、輸送安全(transportation safety)における無線端末デバイス、スマートシティ(smart city)における無線端末デバイス、スマートホーム(smart home)における無線端末デバイスなどであってもよい。本願の実施例は端末デバイスが用いる具体的な技術と具体的なデバイス形態について限定しない。
【0049】
なお、本願の実施例で説明される通信システムは本願の実施例の技術案をより明確に説明するためのものであり、本願の実施例によって提供される技術案を限定するものではなく、当業者であれば、システムアーキテクチャの進化と新しいサービスシーンの出現に伴い、本願の実施例によって提供される技術案は類似する技術的課題に対して、同様に適用可能である。
【0050】
以下、図面と組み合わせて本願によって提供されるタイミング関係調整方法及びその装置を詳しく紹介する。
【0051】
図2は本願の一実施例に係るタイミング関係調整方法の概略フローチャートであり、この方法はネットワークデバイスに適用され、
図2に示すように、この方法は、以下のステップS10を含む。
【0052】
S10では、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示する。ここで、時間オフセットはネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するためのものである。
【0053】
第5の世代移動通信技術(fifth-generation、5G) の新しい無線技術(NewRadio、NR)では、高周波を用いて信号伝送を行う場合、伝送経路の貫通損失などが大きく、カバー範囲が小さい。カバー範囲を高めるため、5G通信は一般的に複数のサービスビーム(beam)による伝送方式を採用して信号強度を高める。現在、シングルbeamによる伝送方式である全方向伝送方式は、全方向を同時にカバーできるが、各方向のカバー半径は小さい。マルチbeamによる伝送方式はカバー半径が大きいが、各beamは異なる時間にポーリングする必要があり、一定の遅延をもたらし、つまり、一定の時間長の時間オフセットが発生している。本願では、beamの伝送方式を制限せず、すなわちサービスビームが1つまたは複数であってもよい。
【0054】
選択的に、サービスビームの時間オフセットは、
サービスビームのオフセットパラメータと、
サービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、
基準オフセットパラメータ、及びサービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0055】
図3はネットワークデバイス側のアップリンクダウンリンクタイミング整列データ伝送の概略図である、
図4はネットワークデバイス側のアップリンクダウンリンクタイミング非整列データ伝送の概略図である。
図3及び
図4に示すように、ネットワークデバイス側のアップリンクダウンリンクでタイミングでデータを伝送する場合、アップリンクダウンリンクデータ伝送に遅延が発生し、該遅延に対して、時間オフセットを導入して伝送遅延を補償することができ、選択的に、該時間オフセットをKoffset(時間オフセットパラメータ)と記すことができる。このため、ネットワークデバイスは、端末デバイスが時間オフセットに基づいてネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するように、時間オフセットを補償するKoffsetを端末デバイスに送信する必要がある。
【0056】
選択的に、端末デバイスが時間オフセットに基づいてネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整することは、ダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)によってスケジューリングされた物理アップリンク共有チャネル (Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)伝送、ハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)フィードバック情報の伝送及びマルチアドレスアクセスチャネル制御要素(Multiple Access Channel Control Element、MAC CE)の伝送に適用可能である。
【0057】
本願の実施例はタイミング関係調整方法を提案し、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示し、ここで、時間オフセットはネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するために使用されることにより、衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとの間のタイミング関係調整の問題を解決し、衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性を保証する。
【0058】
図5は本願の一実施例に係るタイミング関係調整方法の概略フローチャートであり、この方法はネットワークデバイスに適用され、
図5に示すように、この方法は、以下のステップS20を含む。
【0059】
S20では、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを明示的または暗黙的に端末デバイスに指示する。
【0060】
本願の実施例によって提案されるネットワークデバイスがサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示することは、明示的な指示及び暗黙的な指示という2つの形態を含む。ここで、サービスビームは1つまたは複数であってもよい。ここで、時間オフセットはネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するためのものである。ここで、明示的な指示は、ネットワークデバイスがメッセージによってサービスビームの時間オフセットを直接端末デバイスに送信する、すなわちネットワークデバイスが直接メッセージにサービスビームの時間オフセットを含めると理解でき、暗黙的な指示は、ネットワークデバイスが他のパラメータを経由してサービスビームの時間オフセットを指示する、すなわちネットワークデバイスがサービスビームの時間オフセットを直接端末デバイスに送信しないと理解できる。他のパラメータは例えば周波数またはRNTIなどのパラメータであってもよく、他のパラメータと時間オフセットとはマッピング関係を有し、端末デバイスはこのマッピング関係に基づいてサービスビームの時間オフセットを取得することができる。
【0061】
選択的に、ネットワークデバイスが明示的な指示によってサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示する場合、グループ共有ダウンリンク制御情報によって時間オフセットセットを端末デバイスに送信することができる。
【0062】
選択的に、ネットワークデバイスが暗黙的な指示によってサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示する場合、ランダムアクセス応答によってサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示することができる。
【0063】
端末デバイスがサービスビームの時間オフセットを決定した後、時間オフセットに基づいて、ネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整することができる。
【0064】
本願の実施例はタイミング関係調整方法を提案し、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示し、ここで、時間オフセットはネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するために使用されることにより、衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとの間のタイミング関係調整の問題を解決し、衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性を保証する。
【0065】
以下、ネットワークデバイスがサービスビームの時間オフセットを明示的に端末デバイスに指示するいくつかの実現可能な形態について説明する。
【0066】
図6は本願の一実施例に係るタイミング関係調整方法の概略フローチャートであり、この方法はネットワークデバイスに適用され、上記実施例を基に、
図6に示すように、この方法は、以下のステップS30を含む。
【0067】
S30では、時間オフセットセットを端末デバイスに送信する。ここで、時間オフセットセットには少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれる。
【0068】
選択的に、ネットワークデバイスはグループ共有ダウンリンク制御情報によって時間オフセットセットを端末デバイスに送信することができ、ここで、時間オフセットセットには少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれる。選択的に、サービスビームの時間オフセットは、サービスビームのオフセットパラメータと、サービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、基準オフセットパラメータ、及びサービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0069】
サービスビームが複数の場合、異なるサービスビームが異なる時間オフセットに対応している。
【0070】
サービスビームの時間オフセットセットがサービスビームのオフセットパラメータを含むことを例として、すなわち、時間オフセットセットは具体的な時間オフセットパラメータKoffsetの値を含んでもよい。例えば、時間オフセットセットは{Koffset1、Koffset2、Koffset3…KoffsetN}と記すことができる。ここで、 Koffset1がサービスビーム1の時間オフセットパラメータに対応し、Koffset2がサービスビーム2の時間オフセットパラメータに対応し、KoffsetNがサービスビームNの時間オフセットパラメータに対応する。
【0071】
サービスビームの時間オフセットセットがサービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量を含むことを例として、1つの基準オフセットパラメータをセットし、この基準オフセットパラメータをKoffset0と記し、各サービスビームの時間オフセットパラメータKoffsetと基準オフセットパラメータKoffset0との差を同時に取得し、この差を、各サービスビームの時間オフセットパラメータKoffsetと基準オフセットパラメータKoffset0とのオフセット量とする。例えば、時間オフセットセットは{オフセット値1、オフセット値2…オフセット値N }と記すことができる。ここで、オフセット値1がサービスビーム1の時間オフセットパラメータKoffsetと基準オフセットパラメータKoffset0とのオフセット量に対応し、オフセット値2がサービスビーム2の時間オフセットパラメータKoffsetと基準オフセットパラメータKoffset0とのオフセット量に対応し、オフセット値NがサービスビームNの時間オフセットパラメータKoffsetと基準オフセットパラメータKoffset0とのオフセット量に対応する。
【0072】
サービスビームの時間オフセットセットが基準オフセットパラメータ及びサービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量を含むことを例として、1つの基準オフセットパラメータをセットし、この基準オフセットパラメータをKoffset0と記し、各サービスビームの時間オフセットKoffsetと基準オフセットパラメータKoffset0との差を同時に取得し、この差を、各サービスビームの時間オフセットKoffsetと基準オフセットパラメータKoffset0とのオフセット量とする。例えば、時間オフセットセットは{ Koffset0、オフセット値1、オフセット値2…オフセット値N }と記すことができる。ここで、Koffset0は事前に設定された基準オフセットパラメータであり、オフセット値1がサービスビーム1の時間オフセットパラメータKoffsetと基準オフセットパラメータKoffset0とのオフセット量に対応し、オフセット値2がサービスビーム2の時間オフセットパラメータKoffsetと基準オフセットパラメータKoffset0とのオフセット量に対応し、オフセット値NがサービスビームNの時間オフセットパラメータKoffsetと基準オフセットパラメータKoffset0とのオフセット量に対応する。
【0073】
別の実現可能な形態として、ネットワークデバイスがサービスビームの時間オフセットまたは時間オフセットセットを端末デバイスに送信する場合、時間オフセットまたは時間オフセットセットを端末デバイスに送信するために特別に使用される1つのダウンリンク制御シグナリング(DCI)を新たに定義してもよく、この新たに定義されたダウンリンク制御シグナリング(DCI)を第1のダウンリンク制御シグナリング(DCI)として、第1のDCIと記すことができる。第1のDCIが時間オフセットまたは時間オフセットセットを運ぶことができる位置を、第1の位置として決定する。第1のDCIの第1の位置に少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットまたは時間オフセットセットを設定し、第1のDCIによって少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットまたは時間オフセットセットを端末デバイスに送信する。
【0074】
別の実現可能な形態として、ネットワークデバイスがサービスビームの時間オフセットまたは時間オフセットセットを端末デバイスに送信する場合、既存のダウンリンク制御シグナリング(DCI)を再利用して時間オフセットまたは時間オフセットセットを端末デバイスに送信することができ、この既存のダウンリンク制御シグナリング(DCI)を第2のダウンリンク制御シグナリング(DCI)として、第2のDCIと記すことができる。無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいて第2のDCIをスクランブルし、第2のDCIが時間オフセットまたは時間オフセットセットを運ぶことができる位置を、第2の位置として決定し、第2のDCIの第2の位置に少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットまたは時間オフセットセットを設定し、第2のDCIによって少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットまたは時間オフセットセットを端末デバイスに送信する。ここで、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)は、プロトコル内の固定のものまたは端末デバイスによって事前に通知されたものであってもよい。選択的に、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいて第2のDCIをスクランブルする場合、巡回冗長検査(Cyclic Redundancy Check、CRC)をスクランブルすることができ、データ伝送の信頼性とデータチェックの効率性が保証される。
【0075】
本願の実施例では、ネットワークデバイスが明示的な指示によって時間オフセットセットを端末デバイスに送信することにより、衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとの間のタイミング関係調整の問題が解決され、衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性が保証される。
【0076】
以下、ネットワークデバイスがサービスビームの時間オフセットを暗黙的に端末デバイスに指示するいくつかの実現可能な形態を説明する。
【0077】
図7は本願の一実施例に係るタイミング関係調整方法の概略フローチャートであり、この方法はネットワークデバイスに適用され、上記実施例を基に、
図7に示すように、この方法は、以下のステップS40を含む。
【0078】
S40、ターゲットサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示する。ここで、ターゲットサービスビームは端末デバイスが現在使用しているビームである。
【0079】
端末デバイスが現在使用しているビームをターゲットサービスビームとして、ネットワークデバイスがターゲットサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示する場合、ランダムアクセス応答(MSG2)によって、ターゲットサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示することができる。
【0080】
1つの実現可能な形態として、ネットワークデバイスは、ランダムアクセス応答が存在する周波数領域リソースとターゲットサービスビームの時間オフセットとがマッピング関係を有するように事前に定義することができる。ネットワークデバイスは、MSG2が存在する周波数領域リソースとターゲットサービスビームの時間オフセットとが有するマッピング関係を事前に定義する。
図8に示すように、異なる周波数範囲は異なる時間オフセットに対応し、例えば、時間オフセットは時間オフセットパラメータKoffsetであってもよい。MSG2が周波数範囲3で伝送されるようにスケジューリングされた場合、端末デバイスは、通知された時間オフセットパラメータKoffsetがKoffset3であると決定することができる。ここで、事前に定義されたランダムアクセス応答が存在する周波数領域リソースの範囲は、端末デバイスの動作キャリアまたはサブセット帯域幅(Bandwidth Part、BWP)の周波数範囲または他の周波数範囲であってもよい。
【0081】
別の実現可能な形態として、ネットワークデバイスはMSG2に運ばれているRNTIとターゲットサービスビームの時間オフセットとがマッピング関係を有するように事前に定義し、該マッピング関係に基づいて、ダウンリンク制御シグナリング(DCI)の位置でのRNTI値を検出して、それに対応する時間オフセットKoffsetを決定することができる。
【0082】
本願の実施例では、ネットワークデバイスが暗黙的な指示によってターゲットサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示することにより、衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとの間のタイミング関係調整の問題が解決され、衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性が保証される。
【0083】
図9は本願の一実施例に係るタイミング関係調整方法の概略フローチャートであり、この方法は端末デバイスに適用され、
図9に示すように、この方法は、以下のステップS50~S51を含む。
【0084】
S50では、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定する。
【0085】
端末デバイスは、ネットワークデバイスから送信された指示された少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定する。選択的に、端末デバイスが少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定する場合、ネットワークデバイスから送信された少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットの明示的な指示を直接受信してもよいし、ネットワークデバイスから送信された暗黙的な指示を受信し、該暗黙的な指示に基づいて、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットの情報を決定してもよい。ここで、時間オフセットはネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するために使用される。ネットワークデバイスから送信された少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットの指示については、上記実施例では具体的に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0086】
S51では、時間オフセットに基づいてタイミング関係調整を行う。
【0087】
時間オフセットに基づいてタイミング調整を行う必要があるサービスビームをターゲットサービスビームとして、端末デバイスはネットワークデバイスから送信されたサービスビームに関する時間オフセットで表される指示メッセージに基づいて、ターゲットサービスビームのターゲット時間オフセットを決定し、ターゲット時間オフセットに基づいてタイミング関係を調整する。
【0088】
本願の実施例はタイミング関係調整方法を提案し、明示的または暗黙的方式によって少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定し、時間オフセットに基づいてタイミング関係調整を行う。本願は衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとの間のタイミング関係調整の問題を解決し、衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性を保証する。
【0089】
図10は本願の一実施例に係るタイミング関係調整方法の概略フローチャートであり、この方法は端末デバイスに適用され、上記実施例を基に、
図10に示すように、この方法は、以下のステップS60を含む。
【0090】
S60では、ネットワークデバイスから送信された時間オフセットセットを受信する。ここで、時間オフセットセットには少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれる。
【0091】
端末デバイスがネットワークデバイスから送信されたサービスビームの時間オフセットの明示的な指示を受信できるいくつかの実現可能な形態は以下の通りである。
【0092】
1つの実現可能な形態として、端末デバイスはネットワークデバイスから送信されたグループ共有ダウンリンク制御情報を受信することができ、ここで、グループ共有ダウンリンク制御情報には時間オフセットセットが含まれている。グループ共有ダウンリンク制御情報には時間オフセットセットが含まれていることについては、上記実施例では具体的に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0093】
別の実現可能な形態として、端末デバイスはネットワークデバイスから送信された第1のダウンリンク制御シグナリング(DCI)を受信し、第1のDCIの第1の位置から少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得することができる。第1のDCIの第1の位置に少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを運ぶことについては、上記実施例では具体的に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0094】
別の実現可能な形態として、端末デバイスはネットワークデバイスから送信された第2のDCIを受信し、第2のDCIのCRCでのスクランブル情報から少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得することができる。第1のDCIの第1の位置に少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを運ぶことについては、上記実施例では具体的に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0095】
本願の実施例は、ネットワークデバイスから送信された時間オフセットセットを受信し、ここで、時間オフセットセットには複数のサービスビームの時間オフセットが含まれる。衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとの間のタイミング関係調整の問題を解決し、衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性を保証する。
【0096】
図11は本願の一実施例に係るタイミング関係調整方法の概略フローチャートであり、この方法は端末デバイスに適用され、上記実施例を基に、
図11に示すように、この方法は、以下のステップS70を含む。
【0097】
S70では、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、指示情報に基づいてターゲットサービスビームの時間オフセットを決定する。ここで、ターゲットサービスビームは端末デバイスが現在使用しているビームである。
【0098】
端末デバイスが現在使用しているビームをターゲットサービスビームとして、端末デバイスがネットワークデバイスから送信されたターゲットサービスビームの時間オフセットの暗黙的な指示を受信できるいくつかの実現可能な形態は以下の通りである。
【0099】
選択的に、端末デバイスは、ネットワークデバイスから送信された指示情報が運ばれているランダムアクセス応答を受信し、指示情報に基づいて、ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得することができる。
【0100】
1つの実現可能な形態として、ランダムアクセス応答が存在するターゲット周波数領域リソースを取得し、ターゲット周波数領域リソースに基づいて、周波数領域リソースとビーム時間オフセットとの間のマッピング関係をクエリして、ターゲット周波数領域リソースにマッチングするターゲット時間オフセットを取得する。周波数領域リソースとビーム時間オフセットとの間のマッピング関係については、上記実施例では具体的に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0101】
別の実現可能な形態として、ランダムアクセス応答に運ばれているターゲットRNTIを取得する、ここでターゲットRNTIは指示情報である、ターゲットRNTIに基づいて、RNTIとサービスビームの時間オフセットとの間のマッピング関係をクエリして、ターゲットRNTIにマッチングするターゲット時間オフセットを取得する。RNTIとビーム時間オフセットとの間のマッピング関係については、上記実施例では具体的に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【0102】
本願の実施例は、ネットワークデバイスから送信されたターゲットサービスビームの時間オフセットを受信する。衛星の高速移動による端末デバイスとネットワークデバイスとの間のタイミング関係調整の問題を解決し、衛星通信シナリオでのデータのやり取りの信頼性を保証する。
【0103】
上記本開示によって提供される実施例では、それぞれネットワークデバイス、端末デバイスの角度から、本開示の実施例によって提供される方法を説明する。上記本開示の実施例によって提供される方法における各機能を実現するために、ネットワークデバイスと端末デバイスはハードウェア構造、ソフトウェアモジュールを含むことができ、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造にソフトウェアモジュールを加える形式で上記各機能を実現する。上記各機能のある機能は、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、又はハードウェア構造にソフトウェアモジュールを加える方式で実行することができる。
【0104】
本願の実施例は通信装置をさらに提供し、該通信装置は端末デバイス(例えば上記方法実施例における端末デバイス)であってもよいし、端末デバイスにおける装置であってもよいし、端末デバイスに合わせて使用できる装置であってもよい。または、通信装置はネットワークデバイスであってもよいし、ネットワークデバイスにおける装置であってもよいし、ネットワークデバイスに合わせて使用できる装置であってもよい。
【0105】
図12に示すように、
図12は本願の一実施例に係る通信装置の概略構成図であり、該通信装置1200は、送受信モジュール1201及び処理モジュール1202を含むことができる。
【0106】
送受信モジュール1201は送信モジュール及び/又は受信モジュールを含むことができ、送信モジュールは送信機能を実現するために使用され、受信モジュールは受信機能を実現するために使用され、送受信モジュール1201は送信機能及び/又は受信機能を実現することができる。
【0107】
通信装置1200は端末デバイス(例えば上記方法実施例における端末デバイス)であってもよいし、端末デバイスにおける装置であってもよいし、端末デバイスに合わせて使用できる装置であってもよい。または、通信装置1200はネットワークデバイスであってもよいし、ネットワークデバイスにおける装置であってもよいし、ネットワークデバイスに合わせて使用できる装置であってもよい。
【0108】
通信装置1200がネットワークデバイスである場合、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するための送受信モジュール1201であって、ここで、時間オフセットはネットワークデバイスと端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するためのものである送受信モジュール1201を含む。
【0109】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを明示的または暗黙的に端末デバイスに指示する。
【0110】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、時間オフセットセットを端末デバイスに送信し、ここで、時間オフセットセットには少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれる。
【0111】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、グループ共有ダウンリンク制御情報によって時間オフセットセットを端末デバイスに送信する。
【0112】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、第1のダウンリンク制御シグナリング(DCI)の第1の位置に少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを設定し、第1のDCIによって少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに送信する。
【0113】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいて第2のDCIをスクランブルし、スクランブルされた第2のDCIの第2の位置に少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを設定し、第2のDCIによって少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに送信する。
【0114】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ターゲットサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示し、ここで、ターゲットサービスビームは端末デバイスが現在使用しているビームである。
【0115】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ランダムアクセス応答によってターゲットサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示する。
【0116】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ランダムアクセス応答が存在する周波数領域リソースとターゲットサービスビームの時間オフセットとがマッピング関係を有する。
【0117】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ランダムアクセス応答に運ばれているRNTIとターゲットビームの時間オフセットとがマッピング関係を有する。
【0118】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、サービスビームの時間オフセットは、サービスビームのオフセットパラメータと、サービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、基準オフセットパラメータ、及びサービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0119】
通信装置1200が端末デバイスである場合、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するための送受信モジュール1201と、
時間オフセットに基づいてタイミング関係調整を行うための処理モジュール1202と、を含む。
【0120】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ネットワークデバイスから送信された時間オフセットセットを受信し、ここで、時間オフセットセットには少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれる。
【0121】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ネットワークデバイスから送信されたグループ共有ダウンリンク制御情報を受信し、ここで、グループ共有ダウンリンク制御情報には時間オフセットセットが含まれている。
【0122】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ネットワークデバイスから送信された第1のダウンリンク制御シグナリング(DCI)を受信し、第1のDCIの第1の位置から少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得する。
【0123】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ネットワークデバイスから送信された第2のDCIを受信し、第2のDCIのCRCでのスクランブル情報から少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得する。
【0124】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、指示情報に基づいてターゲットサービスビームの時間オフセットを決定し、ここで、ターゲットサービスビームは端末デバイスが現在使用しているビームである。
【0125】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、指示情報が運ばれているランダムアクセス応答を受信し、指示情報に基づいて、ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得する。
【0126】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ランダムアクセス応答が存在するターゲット周波数領域リソースを取得し、ここで、ターゲット周波数領域リソースは指示情報であり、ターゲット周波数領域リソースに基づいて、周波数領域リソースとビームの時間オフセットとの間のマッピング関係をクエリして、ターゲット周波数領域リソースにマッチングするターゲット時間オフセットを取得する。
【0127】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ランダムアクセス応答に運ばれているターゲットRNTIを取得し、ここで、ターゲットRNTIは指示情報であり、ターゲットRNTIに基づいて、RNTIとサービスビームの時間オフセットとの間のマッピング関係をクエリして、ターゲットRNTIにマッチングするターゲット時間オフセットを取得する。
【0128】
図13は本開示の実施例によって提供される別の通信装置1300の概略構成図である。通信装置1300はネットワークデバイスであってもよいし、端末デバイスであってもよいし、ネットワークデバイスが上記方法を実現することをサポートするチップ、チップシステム、又はプロセッサ等であってもよいし、端末デバイスが上記方法を実現することをサポートするチップ、チップシステム、又はプロセッサ等であってもよい。該装置は上記方法実施例において説明される方法を実現するために使用でき、具体的には、上記方法実施例における説明を参照されたい。
【0129】
通信装置1300は1つ又は複数のプロセッサ1301を含んでもよい。プロセッサ1301は汎用プロセッサ又は専用プロセッサ等であってもよい。例えば、ベースバンドプロセッサ又は中央処理装置であってもよい。ベースバンドプロセッサは通信プロトコル及び通信データを処理することができ、中央処理装置は通信装置(例えば、基地局、ベースバンドチップ、端末デバイス、端末デバイスチップ、DU又はCU等)を制御し、コンピュータプログラムを実行し、コンピュータプログラムのデータを処理することができる。
【0130】
選択可能に、通信装置1300は1つ又は複数のメモリ1302をさらに含むことができ、それにコンピュータプログラム1304が記憶されてもよく、プロセッサ1301は、通信装置1300が上記方法実施例で説明される方法を実行するように、前記コンピュータプログラム1304を実行する。選択可能に、メモリ1302はデータが記憶されてもよい。通信装置1300とメモリ1302は単独で設定されてもよく、一体に統合されてもよい。
【0131】
選択可能に、通信装置1300はトランシーバ1305、アンテナ146をさらに含んでもよい。トランシーバ1305は送受信ユニット、送受信機、又は送受信回路等と呼ぶことができ、送受信機能を実現するために使用される。トランシーバ1305は受信機と送信機を含むことができ、受信機は受信器又は受信回路などと呼ぶことができ、受信機能を実現するために使用され、送信機は送信器又は送信回路などと呼ぶことができ、送信機能を実現するために使用される。
【0132】
選択可能に、通信装置1300は1つ又は複数のインターフェース回路1307をさらに含んでもよい。インターフェース回路1307はコード命令を受信してプロセッサ1301に伝送するために使用される。プロセッサ1301は、通信装置1300が上記方法実施例において説明される方法を実行するように、コード命令を実行する。
【0133】
通信装置1300がネットワークデバイスである場合、トランシーバ1305は
図2のステップS10、
図6のステップS30などを実行する。
【0134】
通信装置1300が端末デバイスである場合、トランシーバ1305は
図9のステップS50、
図10のステップS60、
図11のステップS70などを実行し、プロセッサ1301は
図9のステップS51などを実行する。
【0135】
1つの実現形態では、プロセッサ1301は、受信と送信機能を実現するための送受信機を含むことができる。例えば、該送受信機は送受信回路であってもよく、又はインターフェースであってもよく、又はインターフェース回路であってもよい。受信と送信機能を実現するための送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路は分離したものであってもよく、一体に統合されたものであってもよい。上記送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路はコード/データの読み書きに用いることができ、又は、上記送受信回路、インターフェース又はインターフェース回路は、信号の伝送又は伝達に用いることができる。
【0136】
1つの実現形態では、プロセッサ1301はコンピュータプログラム1303を記憶することができ、コンピュータプログラム1303はプロセッサ1301において実行され、これにより、通信装置1300は上記方法実施例で説明される方法を実行することができる。コンピュータプログラム1303はプロセッサ1301に固定化することができ、該場合では、プロセッサ1301はハードウェアによって実現可能である。
【0137】
1つの実現形態では、通信装置1300は回路を含むことができ、回路は、前述方法実施例における送信又は受信又は通信の機能を実現することができる。本開示で説明されたプロセッサと送受信機は集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、無線周波数集積回路RFIC、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board、PCB)、電子デバイスなどにおいて実現することができる。該プロセッサと送受信機は、様々なICプロセス技術、例えば相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)、N型金属酸化物半導体(nMetal-oxide-semiconductor、NMOS)、P 型金属酸化物半導体(positive channel metal oxide semiconductor、PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(bipolar junction transistor、BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウムヒ素(GaAs)などを用いて製造してもよい。
【0138】
以上の実施例において説明される通信装置はネットワークデバイス又は端末デバイスであってもよいが、本開示の説明における通信装置の範囲はこれに限らず、通信装置の構造は
図13によって限制されなくてもよい。通信装置は、独立したデバイスであってもよく、又は大きいデバイスの一部であってもよい。例えば前記通信装置は以下の(1)~(6)であってもよい。
(1)独立した集積回路IC、又はチップ、又は、チップシステム又はサブシステム。
(2)1つ又は複数のICを有する集合、選択可能に、該IC集合はデータ、コンピュータプログラムを記憶するための記憶素子を含んでもよい。
(3)ASIC、例えばモデム(Modem)。
(4)他のデバイス内に埋め込むことができるモジュール。
(5)受信機、端末デバイス、インテリジェント端末デバイス、セルラー電話、無線デバイス、ハンドヘルド、移動ユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイスなど。
(6)その他。
【0139】
通信装置がチップ又はチップシステムであってもよい場合について、
図14に示すチップの構造概略図を参照されたい。
図14に示すチップはプロセッサ1401とインターフェース1402を含む。ここで、プロセッサ1401の数は1つ又は複数であってもよく、インターフェース1402の数は複数であってもよい。
【0140】
チップが本願の実施例における端末デバイスの機能の実現に用いられる場合について、
インターフェース1402は、
図2のステップS10、
図6のステップS30などを実行する。
【0141】
チップが本願の実施例におけるネットワークデバイスの機能の実現に用いられる場合について、
インターフェース1402は、
図9のステップS50、
図10のステップS60、
図11のステップS70などを実行し、プロセッサ1301は
図9のステップS51などを実行する。
【0142】
選択可能に、チップはメモリ1403をさらに含み、メモリ1403は必要なコンピュータプログラムとデータを記憶するために使用される。
【0143】
当業者であれば分かるように、本開示の実施例で挙げられた様々な説明的な論理ブロック(illustrative logical block)とステップ(step)は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、又は両者の組み合わせによって実現することができる。このような機能は、ハードウェアか、それともソフトウェアによって実現されるかは、特定の適用とシステム全体の設計要件によって決められる。当業者は、各特定の種類の適用に対して、様々な方法を用いて前記の機能を実現することができ、しかし、このような実現は、本開示の実施例の保護範囲を超えるものとして理解するべきではない。
【0144】
本開示の実施例は最大伝送層数の調整システムをさらに提供し、該システムは前述した
図12の実施例において端末デバイス(例えば上記方法実施例における端末デバイス)とされる通信装置及びネットワークデバイスとされる通信装置を含み、又は、該システムは、前述した
図13の実施例において端末デバイス(例えば上記方法実施例における端末デバイス)とされる通信装置及びネットワークデバイスとされる通信装置を含む。
【0145】
本開示は、記憶命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、該命令が実行される場合、上記いずれか1つの方法実施例の機能が実現される。
【0146】
本開示はコンピュータプログラム製品をさらに提供し、該コンピュータプログラム製品は、コンピュータによって実行される場合、上記いずれか1つの方法実施例の機能が実現される。
【0147】
上記実施例では、全部又は一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はその任意の組み合わせで実現することができる。ソフトウェアを用いて実現する時、全部又は一部は、コンピュータプログラム製品の形式で実現することができる。コンピュータプログラム製品は1つ又は複数のコンピュータプログラムを含む。コンピュータに前記コンピュータプログラムをロードし且つ実行する場合、全部又は一部は、本開示の実施例に記載のフロー又は機能を生成する。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラマブルデバイスであってもよい。コンピュータプログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができ、又は1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体へ伝送することができ、例えば、コンピュータプログラムは、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタから、有線(例えば同軸ケーブル、光ファイバ、デジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))又は無線(例えば赤外線、無線、マイクロ波等)方式によってもう1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバ又はデータセンタへ伝送することができる。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータがアクセス可能な如何なる利用可能な媒体、又は1つ又は複数の利用可能な媒体統合を含むサーバ、データセンタなどデータ記憶デバイスであってもよい。前記利用可能な媒体は磁気媒体(例えば、フロッピー ディスク)、光学媒体(例えば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、又は半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))などであってもよい。
【0148】
当業者であれば理解できるように、本開示に係る第1、第2などの様々な数字番号は、説明を容易にするために行った区分であり、本開示の実施例の範囲を制限するものではなく、優先順位も表さない。
【0149】
本開示の少なくとも1つは、1つ又は複数として説明されてもよく、複数は、2つ、3つ、4つ又はそれ以上であってもよく、本開示では限定されない。在本開の示実施例では、1つ技術的特徴に対して、「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」及び「D」などによって該技術的特徴における技術的特徴を区別し、該「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」及び「D」によって説明された技術的特徴の間は、優先順位や大きさの順序がない。
【0150】
本開示における各表によって示される対応関係は、設定されたものであってもよく、事前定義されたものであってもよい。各表における情報の取りうる値は単なる例に過ぎず、他の値に設定してもよく、本開示はこれについて限定しない。情報と各パラメータとの対応関係を設定する場合、各表において示されるすべての対応関係を設定する必要がない。例えば、本開示における表において、特定の行によって示される対応関係を設定しなくてもよい。また、上記表に基づいて適切な変形や調整、例えば、分割、結合などを行ってもよい。上記各表のタイトルによって示されるパラメータの名称も、通信装置に理解可能な他の名称を用いてもよく、そのパラメータの取りうる値又は表示方式も、通信装置に理解可能な他の取りうる値又は表示方式であってもよい。上記各表は実現時に、他のデータ構造を用いてもよく、例えば、配列、キュー、コンテナ、スタック、線形リスト、ポインタ、リンクリスト、ツリー、グラフ、構造体、クラス、ヒープ、ハッシュ表又はハッシュテーブルなどを用いることができる。
【0151】
本開示における事前定義は、定義、事前定義、記憶、事前記憶、事前協定、事前設定、固定化、又は仮焼成として理解することができる。
【0152】
当業者であれば分かるように、本明細書に開示された実施例で説明された各例のユニット及びアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現することができる。これらの機能は果たしてハードウェア方式で実行されるか、それともソフトウェア方式で実行されるかは、技術的解決案の特定の適用と設計制約条件によって決められる。当業者であれば、各特定の適用に応じて、異なる方法を用いて、説明される機能を実現することができ、しかし、このような実現は本開示の範囲を超えたものとして理解してはならない。
【0153】
当業者であればはっきりわかるように、説明の便宜上、上記説明されたシステム、装置及びユニットの具体的な動作のプロセスは、前述した方法の実施例の対応するプロセスを参照されたく、ここで詳しい説明を省略する。
【0154】
以上に記載されたのは、本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲はこれに限定されず、当業者であれば、本開示に開示された技術範囲内で容易に想到し得る変化又は入れ替えは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲も請求項の保護範囲を基準とするべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークデバイスによって実行されるタイミング関係調整方法であって、前記方法は、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップであって、前記時間オフセットは前記ネットワークデバイスと前記端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するためのものであるステップを含む、
ことを特徴とするタイミング関係調整方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを明示的または暗黙的に前記端末デバイスに指示するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれる時間オフセットセットを前記端末デバイスに送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項4】
前記時間オフセットセットを前記端末デバイスに送信するステップは、
グループ共有ダウンリンク制御情報によって前記時間オフセットセットを前記端末デバイスに送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項3に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項5】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、
第1のダウンリンク制御シグナリング(DCI)の第1の位置に前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを設定し、前記第1のDCIによって前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、
無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいて第2のDCIをスクランブルするステップと、
前記スクランブルされた第2のDCIの第2の位置に前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを設定し、前記第2のDCIによって前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに送信するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するステップは、
ターゲットサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに指示するステップであって、前記ターゲットサービスビームは前記端末デバイスが現在使用しているビームであるステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項8】
前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに指示するステップは、
ランダムアクセス応答によって前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを前記端末デバイスに指示するステップを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項9】
前記ランダムアクセス応答が存在する周波数領域リソースと前記ターゲットサービスビームの時間オフセットとはマッピング関係を有する、
ことを特徴とする請求項8に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項10】
前記ランダムアクセス応答に運ばれているRNTIと前記ターゲット
サービスビームの時間オフセットとはマッピング関係を有する、
ことを特徴とする請求項8に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項11】
前記サービスビームの時間オフセットは、
前記サービスビームのオフセットパラメータと、
前記サービスビームのオフセットパラメータと基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、
基準オフセットパラメータ、及び前記サービスビームのオフセットパラメータと前記基準オフセットパラメータとの間のオフセット量と、のうちの少なくとも1つを含む、
ことを特徴とする請求項1~10のいずれかに記載のタイミング関係調整方法。
【請求項12】
端末デバイスによって実行されるタイミング関係調整方法であって、前記方法は、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップと、
前記時間オフセットに基づいてタイミング関係調整を行うステップと、を含む、
ことを特徴とするタイミング関係調整方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、
ネットワークデバイスから送信された時間オフセットセットを受信するステップであって、前記時間オフセットセットには少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットが含まれるステップを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項14】
前記ネットワークデバイスから送信された時間オフセットセットを受信するステップは、
前記ネットワークデバイスから送信されたグループ共有ダウンリンク制御情報を受信するステップであって、前記グループ共有ダウンリンク制御情報には前記時間オフセットセットが含まれているステップを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、
前記ネットワークデバイスから送信された第1のダウンリンク制御シグナリング(DCI)を受信し、前記第1のDCIの第1の位置から前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得するステップを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、
前記ネットワークデバイスから送信された第2のDCIを受信し、前記第2のDCIの巡回冗長検査(CRC)でのスクランブル情報から前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得するステップを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項17】
前記少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、
前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、前記指示情報に基づいてターゲットサービスビームの時間オフセットを決定するステップであって、前記ターゲットサービスビームは前記端末デバイスが現在使用しているビームであるステップを含む、
ことを特徴とする請求項12に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項18】
前記ネットワークデバイスから送信された指示情報を受信し、前記指示情報に基づいてターゲットサービスビームの時間オフセットを決定するステップは、
前記指示情報が運ばれているランダムアクセス応答を受信し、前記指示情報に基づいて、前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得するステップを含む、
ことを特徴とする請求項17に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項19】
前記指示情報に基づいて、前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得するステップは、
前記ランダムアクセス応答が存在するターゲット周波数領域リソースを取得するステップであって、前記ターゲット周波数領域リソースは前記指示情報であるステップと、
前記ターゲット周波数領域リソースに基づいて、周波数領域リソースとサービスビームの時間オフセットとの間のマッピング関係をクエリして、前記ターゲット周波数領域リソースにマッチングするターゲット時間オフセットを取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項18に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項20】
前記指示情報に基づいて、前記ターゲットサービスビームの時間オフセットを取得するステップは、
前記ランダムアクセス応答に運ばれているターゲット無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を取得するステップであって、前記ターゲットRNTIは前記指示情報であるステップと、
前記ターゲットRNTIに基づいて、RNTIとサービスビームの時間オフセットとの間のマッピング関係をクエリして、前記ターゲットRNTIにマッチングするターゲット時間オフセットを取得するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項18に記載のタイミング関係調整方法。
【請求項21】
通信装置であって、
前記通信装置はネットワークデバイスであり、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを端末デバイスに指示するための送受信モジュールであって、前記時間オフセットは前記ネットワークデバイスと前記端末デバイスとの間のタイミング関係を調整するためのものである送受信モジュールを含む、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項22】
通信装置であって、
少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを決定するための送受信モジュールと、
前記時間オフセットに基づいてタイミング関係調整を行うための処理モジュールと、を含む、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項23】
通信装置であって、
前記装置はプロセッサとメモリとを含み、
前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前記装置に請求項1~
10のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項24】
通信装置であって、
前記装置はプロセッサとメモリとを含み、
前記メモリにはコンピュータプログラムが記憶され、
前記プロセッサが前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、前記装置に請求項12~20のいずれかに記載の方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項25】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路とを含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信して前記プロセッサに伝送し、
前記プロセッサは、請求項1~
10のいずれかに記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項26】
通信装置であって、
プロセッサとインターフェース回路とを含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信して前記プロセッサに伝送し、
前記プロセッサは、請求項12~20のいずれかに記載の方法を実行するように、前記コード命令を実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項27】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項1~
10のいずれかに記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項28】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項12~20のいずれかに記載の方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
一実現形態では、前記ランダムアクセス応答に運ばれている(carry)RNTIと前記ターゲットサービスビームの時間オフセットとはマッピング関係を有する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0094】
別の実現可能な形態として、端末デバイスはネットワークデバイスから送信された第2のDCIを受信し、第2のDCIのCRCでのスクランブル情報から少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを取得することができる。第2のDCIの第2の位置に少なくとも1つのサービスビームの時間オフセットを運ぶことについては、上記実施例では具体的に説明されたため、ここでは説明を省略する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0117】
選択的に、送受信モジュール1201はさらに、ランダムアクセス応答に運ばれているRNTIとターゲットサービスビームの時間オフセットとがマッピング関係を有する。
【国際調査報告】