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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】アンテナ機器のクランピング装置
(51)【国際特許分類】
   H01Q 3/08 20060101AFI20240614BHJP
   H01Q 1/12 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
H01Q3/08
H01Q1/12 E
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577397
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-14
(86)【国際出願番号】 KR2022008216
(87)【国際公開番号】W WO2022265311
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0078757
(32)【優先日】2021-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0070540
(32)【優先日】2022-06-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508112782
【氏名又は名称】ケーエムダブリュ・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001586
【氏名又は名称】弁理士法人アイミー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ドゥク ヨン キム
(72)【発明者】
【氏名】イン ホ キム
(72)【発明者】
【氏名】デ ミョン パク
(72)【発明者】
【氏名】サン ヒョ カン
(72)【発明者】
【氏名】キョ スン ジ
(72)【発明者】
【氏名】チ バク リュ
【テーマコード(参考)】
5J021
5J047
【Fターム(参考)】
5J021AA10
5J021DA02
5J021DA04
5J021DA05
5J021DA06
5J021DA07
5J021HA10
5J021JA07
5J047AA07
5J047AA19
5J047AB01
5J047BF04
5J047BF10
(57)【要約】
【課題】アンテナ機器の支柱ポールに対する設置空間を縮小することができるクランピング装置を提供する。
【解決手段】アンテナ機器のクランピング装置は、アンテナ機器を水平方向に回転させるローテーションユニットと、前記アンテナ機器を垂直方向に回転させるティルティングユニットと、前記アンテナ機器の水平回転経路および垂直回転経路上に支柱ポールが位置しないように、前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットのうち少なくとも一つを前記支柱ポールに設ける連結アームと、を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アンテナ機器を水平方向に回転させるローテーションユニットと、
前記アンテナ機器を垂直方向に回転させるティルティングユニットと、
前記アンテナ機器の水平回転経路および垂直回転経路上に支柱ポールが位置しないように、前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットのうち少なくとも一つを前記支柱ポールに設ける連結アームと、を含むアンテナ機器のクランピング装置。
【請求項2】
前記連結アームは、
前記支柱ポールに結合されるアームボディーと、
前記アームボディーの外側で前記支柱ポールの半径方向にまっすぐに延びて、前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットのうち少なくとも一つが設けられるアームブランチを含む、請求項1に記載のアンテナ機器のクランピング装置。
【請求項3】
前記連結アームは、前記アームブランチの一側が前記アンテナ機器の後面に対向して配置されるように、前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットのうち少なくとも一つを前記支柱ポールに設ける、請求項2に記載のアンテナ機器のクランピング装置。
【請求項4】
前記アームボディーには、前記支柱ポールが貫通する貫通ホールが形成される、請求項2に記載のアンテナ機器のクランピング装置。
【請求項5】
前記アームブランチは、板状に形成され、
前記アンテナ機器の反対側に位置する前記アームブランチの他側端部には、ローテーションユニットおよびティルティングユニットのうち少なくとも一つの設置面確保用板状突起が形成される、請求項2に記載のアンテナ機器のクランピング装置。
【請求項6】
前記板状突起の下面は、前記アームブランチの下面で水平に延びて、
前記板状突起の上面は、前記アームブランチの他側から離れるほど下向きになる傾斜面に形成される、請求項5に記載のアンテナ機器のクランピング装置。
【請求項7】
前記アームブランチは、前記アームボディーの周り方向に互いに等間隔で離隔され配置される複数個のアームブランチで形成され、
前記アンテナ機器は、前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットを媒介にして前記複数個のアームブランチにそれぞれ設けられる複数個のアンテナ機器で備えられる、請求項2に記載のアンテナ機器のクランピング装置。
【請求項8】
前記複数個のアームブランチのうち、ある一つのアームブランチに設けられた前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットと、他の一つのアームブランチに設けられた前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットは、前記複数個のアンテナ機器の最大ローテーティング回動範囲および最大ティルティング回動範囲内で相互に接触しないように備えられる、請求項7に記載のアンテナ機器のクランピング装置。
【請求項9】
前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットは一つのハウジングで統合され、
前記連結アームは、前記ハウジングを前記支柱ポールに設ける、請求項1に記載のアンテナ機器のクランピング装置。
【請求項10】
前記ティルティングユニットの回転中心軸は、前記アームブランチのうち、前記アンテナ機器に近い一側と前記アンテナ機器の反対側に位置する他側の間に該当する直下方の範囲に位置され、前記アンテナ機器のティルティング時に前記直下方の範囲から外れない、請求項2に記載のアンテナ機器のクランピング装置。
【請求項11】
前記ティルティングユニットの回転中心軸は、前記ローテーションユニットのローテーティング回動値および前記ティルティングユニットのティルティング回動値が「0」であるとき、前記アームブランチの長さと平行に配置される、請求項10に記載のアンテナ機器のクランピング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アンテナ機器のクランピング装置(CLAMPING APPARATUS FOR ANTENNA DEVICE)に関するものであって、より詳細には、設置空間を縮小して費用を節減し、設置国家の各種の設置規制を満たすことができるアンテナ機器のクランピング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術、例えば、MIMO(Multiple Input Multiple Output)技術は、多数のアンテナを用いてデータ伝送容量を画期的に増やす技術であって、送信機では、それぞれの送信アンテナを通じて互いに他のデータを伝送し、受信機では、適切な信号処理を通じて送信データを区分するSpatial multiplexing技法である。
【0003】
したがって、送受信アンテナの個数を同時に増加させることによってチャンネル容量が増加し、より多くのデータを伝送することができるようになる。例えば、アンテナ数を10個に増加させると、現在の単一アンテナシステムに比べて、同じ周波数帯域を用いて約10倍のチャンネル容量を確保することになる。
【0004】
4G LTE-advancedでは、8個のアンテナまで用いており、現在、pre-5G段階で64または128個のアンテナを装着した製品が開発されており、5Gでは、はるかに多い数のアンテナを有する基地局装備が用いられるものと予想され、これをMassive MIMO技術という。現在のCell運営が2-Dimensionであるの対し、Massive MIMO技術が導入されると、3D-Beamformingが可能になるので、FD-MIMO(Full Dimension)とも呼ばれる。
【0005】
Massive MIMO技術では、ANT(アンテナ)の個数が増えるにつれて、これに伴うtransmitterとFilterの個数もともに増加する。それでも設置場所のリース費用や空間的な制約によって、RF部品(Antenna/Filter/Power Amplifier/Transceiver etc.)を小さくて軽く、安価に作ることが現実であり、Massive MIMOは、Coverage拡張のために高出力が必要となるが、このような高出力による消耗電力と発熱量は重さおよびサイズを減らすのに否定的な要因として作用している。
【0006】
特に、RF素子とデジタル素子が具現されたモジュールが積層構造で結合されたMIMOアンテナを限定された空間に設けるとき、設置容易性や空間活用性を極大化するためにMIMOアンテナを構成する複数のレイヤーに対するコンパクト化および小型化設計の必要性が高まっており、一つの支柱ポール(support pole)に設けられたアンテナ装置の自由な方向調節に関する必要性が強く要求されている実情である。
【0007】
図1は、従来技術に係るアンテナ機器のクランピング装置の使用例を示した斜視図であり、図2は、図1のアンテナ機器のティルティングの前後に占める設置空間の拡張を図解した平面図である。
【0008】
図1に示されているように、一つの支柱ポール10に多数のアンテナ機器A1、A2、A3が設けられてもよい。そのために支柱ポール10には、設置ブラケット20が備えられ、アンテナ機器A1、A2、A3が設置ブラケット20の先端20’にそれぞれ結合ユニット30およびティルティングユニット40を媒介にして結合される。
【0009】
ここで、多数のアンテナ機器A1、A2、A3は、図2に示されているように、少なくともティルティングユニット40によってティルティング回動点Tを中心に上下方向に回転(ティルティング)可能に備えられ、最大角度でティルティングするとき、アンテナ機器A1、A2、A3が占める設置空間が拡張されることになる(図面符号D1およびD2参照)。
【0010】
このように、従来技術に係るアンテナ機器のクランピング装置1は、限定された空間(例えば、一つの支柱ポール10にアンテナを集約的に設けなければならない一方、一つのアンテナが占める体積だけ設置空間供給者に対する費用負担が増加する実情であり、前述したように、最大角度のティルティング時に拡張される空間だけより多くの負担費用が増加する可能性があるという問題点がある。
【0011】
アンテナ機器A1、A2、A3が周辺アンテナ機器A1、A2、A3の信号ビームの放射に影響を及ぼすか受けないために、アンテナ機器A1、A2、A3のティルティング角度を確保しなければならないが、このためには、アンテナ機器A1、A2、A3がティルティング時に支柱ポール10に引っ掛からないようにアンテナ機器A1、A2、A3を支柱ポール10から突出させて支柱ポール10に設けなければならないので、アンテナ機器A1、A2、A3が占める設置空間だけ追加的な賃料の上昇をもたらす。
【0012】
参考までに、韓国の場合、アンテナ機器A1、A2、A3間の突出距離が異なるので、相互にビームフォーミングの放射への影響を最小化するために、アンテナ機器A1、A2、A3間の最小間隔を50cmに規制する実情である。
【0013】
また、アンテナ機器A1、A2、A3は、支柱ポール10との物理的な干渉によってティルティング角度が制限的であるという問題点も指摘することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の技術的課題は、アンテナ機器のティルティング時に占める空間を縮小して設置空間の賃料による負担費用の上昇を防止し、アンテナ機器のティルティング回動も容易に具現することができるアンテナ機器のクランピング装置を提供することである。
【0015】
本発明の他の技術的課題は、アンテナ機器の設置空間および設けられるアンテナ機器のサイズに関する規制がある設置国家に対する柔軟な対応が可能なアンテナ機器のクランピング装置を提供することである。
【0016】
本発明のまた他の技術的課題は、アンテナ機器の全体設置半径を減らすことができるので、支柱ポールに与えられるモーメント荷重を減少させることによって、支柱ポールの安全性を向上させることができるアンテナ機器のクランピング装置を提供することである。
【0017】
本発明の技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及されていないまた他の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記課題を達成するために、本発明に係るアンテナ機器のクランピング装置は、ローテーションユニット、ティルティングユニットおよび連結アームで構成される。前記ローテーションユニットは、アンテナ機器を水平方向に回転させる。前記ティルティングユニットは、前記アンテナ機器を垂直方向に回転させる。前記連結アームは、前記アンテナ機器の水平回転経路および垂直回転経路上に支柱ポールが位置しないように、前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットのうち少なくとも一つを前記支柱ポールに設ける。
【0019】
前記連結アームは、アームボディーおよびアームブランチで構成されてもよい。前記アームボディーは、前記支柱ポールに結合されてもよい。前記アームブランチは、前記アームボディーの外側で前記支柱ポールの半径方向にまっすぐに延びてもよい。前記アームブランチには、前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットのうち少なくとも一つが設けられてもよい。
【0020】
前記連結アームは、前記アームブランチの一側が前記アンテナ機器の後面に対向して配置されるように、前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットのうち少なくとも一つを前記支柱ポールに設けてもよい。
【0021】
前記アームボディーには、前記支柱ポールが貫通する貫通ホールが形成されてもよい。
【0022】
前記アームブランチは、板状に形成されてもよい。前記アンテナ機器の反対側に位置する前記アームブランチの他側端部には、板状突起が形成されてもよい。前記板状突起は、ローテーションユニットおよびティルティングユニットのうち少なくとも一つの設置面確保用板状突起であってもよい。
【0023】
前記板状突起の下面は、前記アームブランチの下面で水平に延びてもよい。前記板状突起の上面は、前記アームブランチの他側から離れるほど下向きになる傾斜面に形成されてもよい。
【0024】
前記アームブランチは、前記アームボディーの周り方向に互いに等間隔で離隔され配置される複数個のアームブランチで形成されてもよい。前記アンテナ機器は、前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットを媒介にして前記複数個のアームブランチにそれぞれ設けられる複数個のアンテナ機器で備えられてもよい。
【0025】
前記複数個のアームブランチのうち、ある一つのアームブランチに設けられた前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットと、他の一つのアームブランチに設けられた前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットは、前記複数個のアンテナ機器の最大ローテーティング回動範囲および最大ティルティング回動範囲内で相互に接触しないように備えられてもよい。
【0026】
前記ローテーションユニットおよび前記ティルティングユニットは一つのハウジングで統合されてもよい。前記連結アームは、前記ハウジングを前記支柱ポールに設けてもよい。
【0027】
前記ティルティングユニットの回転中心軸は、前記アームブランチのうち、前記アンテナ機器に近い一側と前記アンテナ機器の反対側に位置する他側の間に該当する直下方の範囲に位置され、前記アンテナ機器のティルティング時に前記直下方の範囲から外れないことができる。
【0028】
前記ティルティングユニットの回転中心軸は、前記ローテーションユニットのローテーティング回動値および前記ティルティングユニットのティルティング回動値が「0」であるとき、前記アームブランチの長さと平行に配置されてもよい。
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0029】
本発明の一実施例に係るアンテナ機器のクランピング装置によると、アンテナ機器の水平回転経路および垂直回転経路上に支柱ポールが位置しないように、前記アンテナ機器が前記支柱ポールに設けられるので、前記アンテナ機器のティルティング時に前記アンテナ機器が前記支柱ポールに干渉されない。したがって、前記アンテナ機器が前記支柱ポールに設けられたとき、前記支柱ポールから前記アンテナ機器が突出される程度を減らすことができるので、前記アンテナ機器が占める空間を最小化することができ、前記アンテナ機器の設置空間の賃料の上昇を防止することができるという効果を創出することができる。
【0030】
本発明の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていないまた他の効果は、請求の範囲の記載から当業者に明確に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】従来技術に係るアンテナ機器のクランピング装置の使用例を示した斜視図である。
図2図1のアンテナ機器のティルティングの前後に占める設置空間の拡張を図解した平面図である。
図3】本発明に係るアンテナ機器のクランピング装置の作用効果を従来技術と比較して示した概念図である。
図4】本発明の一実施例に係るアンテナ機器のクランピング装置を示した側面斜視図である。
図5図4の正面図である。
図6図4の平面図である。
図7】本発明の他の実施例に係るアンテナ機器のクランピング装置を示した斜視図である。
図8図7の分解斜視図である。
図9図7の正面図である。
図10図7の平面図である。
図11図7の側面斜視図である。
図12図7の構成のうち、アンテナ機器のティルティング後の斜視図である。
図13図12の平面図である。
【発明を実施するための具体的な内容】
【0032】
以下、本発明に係るアンテナ機器のクランピング装置の実施例を、添付の図面を参照して詳細に説明することにする。
【0033】
各図面の構成要素に参照符号を付加するにおいて、同一の構成要素に対してはたとえ他の図面上に表示されていても、できるだけ同一の符号を有するようにしていることに留意しなければならない。また、本発明の実施例を説明するにおいて、関連する公知構成または機能に対する具体的な説明が、本発明の実施例に対する理解を妨げると判断される場合には、その詳細な説明は略する。
【0034】
本発明の実施例の構成要素を説明するにおいて、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該の構成要素の本質や順番または手順などが限定されない。また、異に定義されない限り、技術的や科学的な用語を含めてここで使用されるすべての用語は、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有する。一般的に使用される辞典に定義されているものと同一な用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈されなければならず、本出願で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味では解釈されない。
【0035】
図3は、本発明に係るアンテナ機器のクランピング装置の作用効果を従来技術と比較して示した概念図である。
【0036】
本発明に係るアンテナ機器のクランピング装置は、図3に参照されているように、支柱ポール10の中心から所定の距離で水平に延びる連結アーム200と、連結アーム200の先端部の下部面に任意の垂直軸を中心に水平方向に回動するように結合されるローテーションユニット300と、ローテーションユニット300の先端部に任意の水平軸を中心に垂直方向に回動するように結合され、アンテナ機器Aが先端部に固定されるティルティングユニット400を含む。
【0037】
ここで、前記任意の垂直軸は、ローテーションユニット300の回転中心軸を意味することができ、前記任意の水平軸は、ティルティングユニット400の回転中心軸を意味することができる。また、前記任意の垂直軸を中心に水平方向への回動は「ローテーション」を意味することができる。説明の全般にわたって、「ローテーション」および「ローテーティング」の意味は、水平方向の回転または左右方向の回転と同一の意味であってもよい。また、前記任意の水平軸を中心に垂直方向への回動は「ティルティング」を意味することができる。説明の全般にわたって、「ティルティング」の意味は、垂直方向の回転または上下方向の回転と同一の意味であってもよい。
【0038】
ローテーションユニット300は、ローテーティングモーターを含むユニットであってもよく、前記ローテーティングモーターの駆動力によってアンテナ機器Aを水平方向に回転させる機能を果たすことができる。また、ティルティングユニット400は、ティルティングモーターを含むユニットであってもよく、前記ティルティングモーターの駆動力によってアンテナ機器Aを垂直方向に回転させる機能を果たすことができる。
【0039】
ローテーションユニット300は、連結アーム200に設けられてもよく、ティルティングユニット400は、アンテナ機器Aに設けられてもよい。または、ローテーションユニット300は、アンテナ機器Aに設けられてもよく、ティルティングユニット400は、連結アーム200に設けられてもよい。すなわち、ローテーションユニット300およびティルティングユニット400のうち、ある一つが連結アーム200に設けられてもよく、他の一つはアンテナ機器Aに設けられてもよい。
【0040】
ローテーションユニット300およびティルティングユニット400は互いに連結されてもよい。ローテーションユニット300およびティルティングユニット400は、アンテナ機器Aを連結アーム200に連結することができる。本実施例で、ローテーションユニット300およびティルティングユニット400は一つのハウジングで統合されてもよい。この場合、前記ハウジングは、アンテナ機器Aを連結アーム200に連結することができる。
【0041】
図3の(a)のように、連結アーム200の先端にローテーションユニット300が外側に結合される従来技術の場合より、図3の(b)に参照された本発明に係るアンテナ機器のクランピング装置では、基準線を基準にアンテナ機器Aのティルティングの前に占める設置空間が縮小する縮小空間を確保することができる点で、設置空間の賃料の上昇を防止することができるというメリットを有する。
【0042】
図4は、本発明の一実施例に係るアンテナ機器のクランピング装置を示した側面斜視図であり、図5は、図4の正面図であり、図6は、図4の平面図である。
【0043】
より詳細には、本発明の一実施例に係るアンテナ機器のクランピング装置は、図4ないし図6に参照されているように、連結アーム200の一側が支柱ポール10から水平方向に突出形成され、所定の長さで延びたシングルセクタータイプで備えられてもよい。
【0044】
すなわち、連結アーム200は、支柱ポール10に結合されるアームボディー210と、アームボディー210の外側で支柱ポール10の半径方向にまっすぐに延びる板状のアームブランチ220を含んでもよい。
【0045】
アームボディー210には、支柱ポール10が貫通する貫通ホール215が形成されてもよい。本実施例で、アームボディー210および貫通ホール215は円形に形成されるが、アームボディー210および貫通ホール215の形状は円形に限定されず、支柱ポール10の平断面形状に対応する形状に形成され、三角形、四角形など多角形に形成されてもよい。
【0046】
連結アーム200は、アンテナ機器Aの水平回転経路および垂直回転経路上に支柱ポール10が位置しないように、ローテーションユニット300およびティルティングユニット400のうち少なくとも一つを支柱ポール10に設けてもよい。例えば、本実施例のように、アンテナ機器Aにティルティングユニット400が結合される場合、連結アーム200は、アンテナ機器Aの水平回転経路および垂直回転経路上に支柱ポール10が位置しないように、ローテーションユニット300を支柱ポール10に設けてもよい。また、アンテナ機器Aにローテーションユニット300が結合される場合、連結アーム200は、アンテナ機器Aの水平回転経路および垂直回転経路上に支柱ポール10が位置しないように、ティルティングユニット400を支柱ポール10に設けてもよい。
【0047】
もちろん、本発明の一実施例に係るアンテナ機器のクランピング装置にローテーションユニット300およびティルティングユニット400は含まれないことがある。この場合、アンテナ機器Aは、連結アーム200に作業者によって受動でローテーションおよびティルティング可能に設けられてもよく、連結アーム200は、アンテナ機器Aの水平回転経路および垂直回転経路上に支柱ポール10が位置しないように、アンテナ機器Aを支柱ポール10に設けてもよい。
【0048】
アンテナ機器Aの水平回転経路および垂直回転経路上に支柱ポール10が位置しないように、アンテナ機器Aが支柱ポール10に設けられるので、アンテナ機器Aのティルティング時にアンテナ機器Aが支柱ポール10に干渉されない。したがって、アンテナ機器Aが支柱ポール10に設けられたとき、アンテナ機器Aの支柱ポール10から突出される程度を減らすことができるので、アンテナ機器Aが占める空間を最小化することができ、アンテナ機器Aの設置空間の賃料の上昇を防止することができる。
【0049】
図4および図6に参照されているように、ティルティングユニット400の回転中心軸であるティルティング軸Tは、アームブランチ220のうち、アンテナ機器Aに近い一側200Aとアンテナ機器Aの反対側に位置する他側200Bの間に該当する直下方の範囲に位置されてもよい。ティルティングユニット400のティルティング軸Tは、アンテナ機器Aのティルティング時に前記直下方の範囲から外れないことができる。
【0050】
連結アーム200は、アームブランチ220の一側200Aがアンテナ機器Aの後面に対向して配置されるように、ローテーションユニット300およびティルティングユニット400のうち少なくとも一つを支柱ポール10に設けてもよい。
【0051】
ティルティングユニット400の回転中心軸であるティルティング軸Tは、ローテーションユニット300のローテーティング回動値およびティルティングユニット400のティルティング回動値が「0」であるとき、連結アーム200のアームブランチ220の長さと平行に配置されてもよい。
【0052】
したがって、図5に参照されているように、本発明の一実施例に係るアンテナ機器のクランピング装置によってクランピングされたアンテナ機器Aを正面から観察する場合、少なくともアンテナ機器Aの一側に上下垂直になるように備えられた支柱ポール10を観察することができる。
【0053】
また、図6に参照されているように、ティルティングユニット400のティルティング軸Tは、連結アーム200の直下方の範囲内に常時位置される点で、アンテナ機器Aの上下方向のティルティング時に占めるティルティング空間は、図3の(a)に参照された比較例よりは、連結アーム200の延長長さだけ縮小するという効果を創出することができる。
【0054】
ローテーションユニット300およびティルティングユニット400のうち少なくとも一つは、連結アーム200のアームブランチ220の端部に設けられてもよい。連結アーム200のアームブランチ220の他側200Bの端部には、ローテーションユニット300およびティルティングユニット400のうち少なくとも一つの設置面確保用板状突起225が形成されてもよい。すなわち、板状突起225は、アームブランチ220のうち、アンテナ機器Aの反対側に位置するアームブランチ220の他側200Bの端部に形成されてもよい。
【0055】
板状突起225の下面は、アームブランチ220の下面で水平に延びて、板状突起225の上面は、アームブランチ220の他側200Bから離れるほど下向きになる傾斜面に形成され、ローテーションユニット300およびティルティングユニット400のうち少なくとも一つの設置面を最小限の重さで確保することができる。
【0056】
図7は、本発明の他の実施例に係るアンテナ機器のクランピング装置を示した斜視図であり、図8は、図7の分解斜視図であり、図9は、図7の正面図であり、図10は、図7の平面図であり、図11は、図7の側面斜視図であり、図12は、図7の構成のうち、アンテナ機器のティルティング後の斜視図であり、図13は、図12の平面図である。
【0057】
本発明の他の実施例に係るアンテナ機器のクランピング装置は、図7ないし図13に参照されているように、連結アーム200のアームブランチ220は、それぞれ120度の放射角度を有しながら支柱ポール10の中心から所定の距離で水平に延びる3個で備えられ、アンテナ機器A1、A2、A3は、3個のアームブランチ220にローテーションユニット300およびティルティングユニット400を媒介にしてそれぞれ連結されてもよい。
【0058】
すなわち、連結アーム200のアームブランチ220は、アームボディー210の周り方向に互いに等間隔で離隔され配置される複数個のアームブランチ220で形成されてもよく、アンテナ機器A1、A2、A3は、ローテーションユニット300およびティルティングユニット400を媒介にして複数個のアームブランチ220にそれぞれ設けられる複数個のアンテナ機器A1、A2、A3で備えられてもよい。
【0059】
ここで、複数個のアームブランチ220にそれぞれ設けられたローテーションユニット300およびティルティングユニット400は、複数個のアンテナ機器A1、A2、A3の最大ローテーティング回動範囲および最大ティルティング回動範囲内で相互に接触しないように備えられることが好ましい。すなわち、複数個のアームブランチ220のうち、ある一つのアームブランチ220に設けられたローテーションユニット300およびティルティングユニット400と、他の一つのアームブランチ220に設けられたローテーションユニット300およびティルティングユニット400は、複数個のアンテナ機器A1、A2、A3の最大ローテーティング回動範囲および最大ティルティング回動範囲内で相互に接触しないように備えられてもよい。
【0060】
この場合、図10を参照すると、アンテナ機器A1、A2、A3のティルティングの前に占める設置空間は、D1の範囲内に縮小する一方、図13を参照すると、アンテナ機器A1、A2、A3が20度で下向きにティルティングしてもD2の範囲内に限定される点で、図3の(a)に示された比較例よりは非常に小さい範囲での設置空間の確保が可能であるというメリットを有する。
【0061】
このように、本発明に係るアンテナ機器のクランピング装置の実施例によると、アンテナ機器A、A1、A2、A3の全体設置半径を減らすことができるので、支柱ポール10に与えられるモーメント荷重を減少させることによって、支柱ポール10の安全性を向上させることができるというメリットを提供する。
【0062】
以上、本発明に係るアンテナ機器のクランピング装置の実施例を添付の図面を参照して詳細に説明した。しかし、本発明の実施例が必ず前述した実施例によって制限されるものではなく、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者による多様な変形および均等な範囲での実施が可能であることは当然であると言える。したがって、本発明の真の権利範囲は、後述する請求の範囲によって決められると言える。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、アンテナ機器のティルティング時に占める空間を縮小して設置空間の賃料による負担費用上昇を防止し、アンテナ機器のティルティング回動も容易に具現することができるアンテナ機器のクランピング装置を提供する。
【符号の説明】
【0064】
10:支柱ポール
200:連結アーム
210:アームボディー
215:貫通ホール
220:アームブランチ
225:板状突起
300:ローテーションユニット
400:ティルティングユニット
A、A1、A2、A3:アンテナ機器
T:ティルティング軸
図1
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【国際調査報告】