(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】動的なMPPTを備えたDC-DCコンバータ
(51)【国際特許分類】
H02M 3/00 20060101AFI20240614BHJP
【FI】
H02M3/00 H
H02M3/00 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577554
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2024-01-23
(86)【国際出願番号】 NL2022050344
(87)【国際公開番号】W WO2022265511
(87)【国際公開日】2022-12-22
(32)【優先日】2021-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517438583
【氏名又は名称】ネクスペリア ベー.フェー.
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【氏名又は名称】加藤 竜太
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】カンポス マルティンス グスタヴォ
(72)【発明者】
【氏名】ファン ヴィートマルシェン ルーク
(72)【発明者】
【氏名】マシュハディ サマネフ ババヤン
(72)【発明者】
【氏名】デツヤニ モハンマジャヴァド
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AA14
5H730AS04
5H730BB57
5H730FD01
5H730FF09
(57)【要約】
本開示の第1態様では、直流を直流(DC-DC)に変換する電力コンバータユニットは、RFエネルギーハーベスティングモジュールなどのエネルギーハーベスティングモジュールから受信された低電力の直流入力信号を、モノのインターネットセンサモジュールなどの負荷に電力を供給するための直流出力信号に変換するように配置されたDC-DC変換モジュールと、前記DC-DCモジュールに動作可能に結合され、前記DC-DCモジュールを制御するように配置され、最大電力点追跡(MPPT)プロファイルに応じて前記直流入力信号を前記直流出力信号に変換するように配置され、かつ前記MPPTプロファイル及び少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルを格納するメモリを含むコントローラモジュールと、前記コントローラモジュール及び前記DC-DCコンバータモジュールの直流出力に動作可能に結合され、前記負荷への直流出力を測定するように配置されたセンサモジュールと、前記コントローラモジュールに動作可能に結合された通信インターフェースであって、前記コントローラモジュールがコマンド信号を受信するために、前記電力エネルギーコンバータユニットの外部のマイクロコントローラとインターフェースで接続されるように配置され、前記コマンド信号が前記MPPTプロファイル及び少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルのどれを選択するかを限定し、前記コントローラモジュールが前記選択されたMPPTプロファイルに応じて前記DC-DC変換モジュールを動作させる通信インターフェースと、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流を直流(DC-DC)に変換する電力コンバータユニットであって、
RFエネルギーハーベスティングモジュールなどのエネルギーハーベスティングモジュールから受信された低電力の直流入力信号を、モノのインターネットセンサモジュールなどの負荷に電力を供給するための直流出力信号に変換するように配置されたDC-DC変換モジュールと、
前記DC-DCモジュールに動作可能に結合され、前記DC-DCモジュールを制御するように配置され、最大電力点追跡(MPPT)プロファイルに応じて前記直流入力信号を前記直流出力信号に変換するように配置され、かつ前記MPPTプロファイル及び少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルを格納するメモリを含むコントローラモジュールと、
前記コントローラモジュール及び前記DC-DCコンバータモジュールの直流出力に動作可能に結合され、前記負荷への直流出力を測定するように配置されたセンサモジュールと、
前記コントローラモジュールに動作可能に結合された通信インターフェースであって、前記コントローラモジュールがコマンド信号を受信するために、前記電力エネルギーコンバータユニットの外部のマイクロコントローラとインターフェースで接続されるように配置され、前記コマンド信号が前記MPPTプロファイル及び少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルのどれを選択するかを限定し、前記コントローラモジュールが前記選択されたMPPTプロファイルに応じて前記DC-DC変換モジュールを動作させる通信インターフェースと、を含む、電力コンバータユニット。
【請求項2】
前記コントローラモジュールは、前記少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルを前記コントローラモジュールの前記メモリに格納するために、前記インターフェースを介して、前記少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルを含むコマンド信号を受信するように配置される、請求項1に記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項3】
前記コントローラモジュールは、前記選択されたMPPTプロファイルを動作させるMPPTステートマシンを含む、請求項1又は2に記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項4】
前記コントローラモジュールの前記メモリは、前記DC-DCコンバータモジュールを動作させる複数のMPPTプロファイルを含み、前記複数のMPPTプロファイルのそれぞれは、前記電力エネルギーコンバータユニットの用途固有の動作を提供する、請求項1~3のいずれかに記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項5】
前記MPPTプロファイルは、
前記DC-DCコンバータモジュールのスイッチング周波数と、
前記DC-DCコンバータモジュールの変換比率と、
前記DC-DCコンバータモジュールに含まれる並列動作する電源スイッチの数と、
前記センサモジュールに含まれる抵抗の抵抗値と、
MPPT間隔と、
過電流値と、
不足電流値と、のうちの1つ以上を変更することによって、前記DC-DCコンバータモジュールの動作を変更するように配置される、請求項1~4のいずれかに記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項6】
前記コントローラモジュールは、前記DC-DCコンバータを動作させるMPPTプロファイルを動的に適応させるように配置され、前記コントローラモジュールは、
前記DC-DCコンバータモジュールのスイッチング周波数と、
前記DC-DCコンバータモジュールの変換比率と、
前記DC-DCコンバータモジュールに含まれる並列動作する電源スイッチの数と、
前記センサモジュールに含まれる抵抗の抵抗値と、
MPPT間隔と、
過電流値と、
不足電流値と、のうちの1つ以上を受信するように配置される、請求項1~5のいずれかに記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項7】
前記コントローラモジュールは、前記コントローラモジュールに接続されたマイクロコントローラに、
前記DC-DCコンバータモジュールのスイッチング周波数と、
前記DC-DCコンバータモジュールの変換比率と、
前記DC-DCコンバータモジュールに含まれる並列動作する電源スイッチの数と、
前記センサモジュールに含まれる抵抗の抵抗値と、
MPPT間隔と、
過電流値と、
不足電流値と、のうちの1つ以上を出力するように配置される、請求項1~6のいずれかに記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項8】
前記コントローラモジュールによって前記センサモジュールを読み出し、前記コントローラモジュールに接続されたマイクロコントローラに読み出された値を出力するために、前記コントローラモジュール及び前記センサモジュールに動作可能に結合されたアナログ-デジタルコンバータ(ADC)を更に含む、請求項1~7のいずれかに記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項9】
前記コントローラモジュールは、前記MPPTがバイパスされるMPPTプロファイルに応じて前記DC-DCコンバータを動作させるように配置される、請求項1~8のいずれかに記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般的に、直流を直流(DC-DC)に変換する電力コンバータユニットに関し、より詳細には、動的な最大電力点追跡(MPPT)メカニズムを適用するDC-DCコンバータに関する。
【0002】
電力コンバータは、電気エネルギーをある形式から別の形式、例えば、交流(AC)から直流(DC)に変換する。電力コンバータは、電圧レベル、又は周波数、又はこれらの組み合わせを変換してもよい。本開示は、特に、DC-DCコンバータに関する。
【背景技術】
【0003】
特に、モノのインターネット(IoT)、センサ、又はポータブル及びウェアラブルデバイスなどの低電力駆動の用途では、特定のエネルギー源からのエネルギーの効率的な変換が非常に重要である。特に、太陽光、熱エネルギー、風力エネルギー、塩分濃度勾配、又は周囲エネルギーなどの外部ソースからエネルギーがハーベスティングされて導出される場合、エネルギーを特定の用途の要件に変換する効率が更に重要になる。
【0004】
MPPTは、エネルギーが外部ソースからハーベスティングされて導出されるDC-DCコンバータで一般的に用いられるメカニズムである。MPPTは、例えば、太陽光発電システムに広く用いられる。
【0005】
太陽光発電システムでは、通常、エネルギーレベルは日中などの時間とともに変化し、季節変動に伴って太陽光パネルに当たる太陽光の量も変化する。太陽光の量だけでなく、太陽光パネル及びシステムの他のコンポーネントの温度も異なり、システムと負荷の電気的特性に影響を与える。エネルギー変換は、負荷が電源に適合している場合に最も効率的である。MPPTによって、システム内の変動のこのような変化の下でこの適合を最適化するために制御メカニズムが適用される。
【0006】
MPPTメカニズムの適用では、電力変換効率の向上とMPPTメカニズム自体の影響、複雑さ、消費電力との間には常にトレードオフが存在する。特に、エネルギーがハーベスティングされる低電力用途では、最適解を見つけるのが困難である。専用のMPPTメカニズムを備えたDC-DCコンバータは、特定の用途には非常に効率的であるが、使用にはあまり柔軟ではないのに対し、より一般的なMPPTメカニズムは、様々な用途に用いることができるが、それほど効率的ではない可能性がある。
【発明の概要】
【0007】
上記を考慮すると、効率的で使用の柔軟性を可能にするMPPTメカニズムを適用する、改良された直流を直流(DC-DC)に変換する電力コンバータユニットが必要とされている。
【0008】
本開示の第1態様では、直流を直流(DC-DC)に変換する電力コンバータユニットは、
RFエネルギーハーベスティングモジュールなどのエネルギーハーベスティングモジュールから受信された低電力の直流入力信号を、モノのインターネットセンサモジュールなどの負荷に電力を供給するための直流出力信号に変換するように配置されたDC-DC変換モジュールと、
DC-DCモジュールに動作可能に結合され、DC-DCモジュールを制御するように配置され、最大電力点追跡(MPPT)プロファイルに応じて直流入力信号を直流出力信号に変換するように配置され、かつMPPTプロファイル及び少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルを格納するメモリを含むコントローラモジュールと、
コントローラモジュール及びDC-DCコンバータモジュールの直流出力に動作可能に結合され、負荷への直流出力を測定するように配置されたセンサモジュールと、
コントローラモジュールに動作可能に結合された通信インターフェースであって、コントローラモジュールがコマンド信号を受信するために、電力エネルギーコンバータユニットの外部のマイクロコントローラとインターフェースで接続されるように配置され、コマンド信号がMPPTプロファイル及び少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルのどれを選択するかを限定し、コントローラモジュールが選択されたMPPTプロファイルに応じてDC-DC変換モジュールを動作させる通信インターフェースと、を含む。
【0009】
要するに、電力ユニット又は電力コンバータは、入力電圧を特定の出力電圧に変換するように配置される。本開示では、直流(DC)電圧を異なる電圧でのDC出力に変換する。入力電圧レベルと出力電圧レベルとの間の変換比率は、コンバータの構成によって決定され、一定の量に制限される。電圧レベルは、最大比率でのみ変換することができる。エネルギー源が非常に低い電圧レベル(例えば、mV)を提供するが、負荷が非常に高いレベル(例えば、1V~5V)を必要とする場合、このような高い比率を必要とし、これは、エネルギーハーベスタによって、例えば補助電源として、電力が供給される可能性があるモノのインターネット(IoT)、デバイス、無線センサノード(WSN)では一般的である。
【0010】
特に、エネルギーハーベスタによって電力が供給されるIoT又はWSNの用途では、入力電力を出力電力に変換する際に、高い変換係数又は比率、及び高いレベルの効率が求められる。環境エネルギー、太陽エネルギー、振動エネルギー、熱エネルギー、高周波エネルギーなどのエネルギーハーベスティングベースのエネルギー源は、ほとんどエネルギーを生成せず、また時間及び動作条件によって変化する可能性があるため、非常に安定しないことが多い。エネルギーハーベスティングベースのパワーコンバータユニットの電力変換の効率を向上させるために、最大電力点追跡(MPPT)が適用される場合がある。
【0011】
MPPTは、多数の方法で適用することができ、主に太陽エネルギーハーベスティング用途で知られている。しかしながら、太陽エネルギーハーベスティング用途の要件及び動作条件は、RFベースのエネルギーハーベスティング用途とは大きく異なる。RFベースの用途では、MPPTルーチンを実装及び実行することによる影響は、MPPTルーチンを適用することによるエネルギー変換効率の向上よりも多くのエネルギーを必要とする場合がある。しかしながら、他の用途では、MPPTルーチンを適用する利点は、その欠点を上回る。
【0012】
したがって、MPPTを適用する各エネルギー変換ユニットは、例えば、太陽光、RF、熱などの特定の用途に特に最適化されたMPPTルーチン又はアルゴリズムを有する。これは、各用途が、例えば、最大又は最小の電圧振幅、スイッチング周波数、フィードバック回路などを設定することによって、このようなMPPTルーチンに対処するために特に設計されたエネルギーコンバータを必要とすることを意味する。その結果、部品表(bill of materials)及び設計の複雑さを大幅に増加させたり、MPPTアルゴリズムの全ての変数を実装及び制御するために、(用途に対して)高いエネルギーを必要とする(汎用)プロセッサを使用したりすることなく、様々な用途に最適化されたMPPTを適用するエネルギー変換ユニットを設計することは、困難である。
【0013】
本発明者らの洞察によれば、(第1)MPPTプロファイルに応じてエネルギー変換モジュールを制御するように配置され、メモリを有するか又はメモリに結合されたコントローラモジュールを使用すべきであり、該コントローラモジュールは、メモリに結合されて、例えば、DC-DCコンバータモジュールの異なるスイッチング周波数、変換比率、並列動作する電源スイッチの数、センサモジュールの抵抗値、MPPT間隔、過電流値又は閾値、及び不足電流値又は閾値を適用する際に、第1MPPTプロファイルとは異なる更なる(格納された)MPPTプロファイルをメモリから取得する。
【0014】
したがって、コントローラモジュールは、少なくとも2つ、好ましくは複数のMPPTプロファイルの間で切り替えることができる。プロファイルの選択は、コントローラモジュール自体によって実行されるのではなく、即ち、変換モジュール内で実行されるのではなく、エネルギーコンバータ自体の外部の外部ソースから実行されることが好ましい。この目的のために、エネルギーコンバータには、コントローラモジュールに動作可能に結合され、電力エネルギーコンバータユニットの外部のマイクロコントローラとインターフェースで接続されるように配置された通信インターフェースが設けられる。コントローラモジュールは、コントローラモジュールのコマンド信号を受信することができ、コマンド信号は、複数のMPPTプロファイルのどれを選択するか、即ち、(第1)MPPTプロファイルを選択するか、更なるMPPTプロファイル又は複数のプロファイルを選択するかを限定し、実際に入力電圧を出力電圧に変換する変換モジュールは、選択されたMPPTプロファイルに応じて変換する。
【0015】
提案された設計により、DC-DCエネルギーコンバータが提供され、コンバータは、一方では、特定の予め定義されたMPPTルーチンに応じて入力電圧を出力電圧に変換するようにDC-DC変換ユニットを動的にサンプリングして制御する高エネルギー消費プロセッサに依存せず、他方では、狭い範囲のみの用途のためのエネルギー変換効率の向上に限定されない。
【0016】
提案された設計により、単一の多目的エネルギーコンバータを設計することができ、エネルギーコンバータが使用される場合、コンバータは特定の用途に最適なMPPTプロファイルに応じて構成されるのに適するだけでなく、そのように配置される。したがって、エネルギーコンバータは、設計段階ではなく、動作中に最適化することができる。
【0017】
通信インターフェースにより、コントローラ、DC-DCコンバータ、エネルギーコンバータのモジュール全体、更にはデバイス全体を交換する必要がなく、特定の用途のための効率を更に向上させる将来のMPPTプロファイルを実装することが更に可能になる。
【0018】
一例では、コントローラモジュールは、少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルをコントローラモジュールのメモリに格納するために、インターフェースを介して、少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルを含むコマンド信号を受信するように配置される。
【0019】
動作時に、エネルギーコンバータは、特定の予め選択されたMPPTプロファイルを適用するように配置されてもよく、少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルを格納するメモリを更に含む。更なるMPPTプロファイルは、メモリに予めロードされてデバイスの製造時に提供されてもよいが、一例では、コントローラモジュールは、エネルギーコンバータとインターフェースで接続されるマイクロコントローラなどの外部デバイスから更なるMPPTプロファイルを受信し、1つ以上の更なるMPPTプロファイルをコントローラ又はコントローラのメモリにロードするように配置されてもよい。
【0020】
一例では、コントローラモジュールは、選択されたMPPTプロファイルを動作させるMPPTステートマシンを含む。
【0021】
コントローラは、有限オートマトンとして、MPPTプロファイルを動作させるように構成されてもよい。有限オートマトン又はステートマシンにより、コントローラは、MPPTプロファイル内の判定を行い、プロファイル内の任意の変数を変更してもよいし、1つ又は複数のプロファイルの間で変更してもよい。一般的には、ステートマシンは、電源オフ条件、起動条件、テスト条件、サンプリング条件、構成条件、スリープ条件などのいくつかの動作条件を有するように実装されてもよい。MPPTプロファイルに応じて、ステートマシンは、プロファイル内の変数に基づく、及び/又はセンサモジュールから得られたデータに基づくステートマシンの状態の間の遷移を含んでもよい。
【0022】
一例では、コントローラモジュールのメモリは、DC-DCコンバータモジュールを動作させる複数のMPPTプロファイルを含み、複数のMPPTプロファイルのそれぞれは、電力エネルギーコンバータユニットの用途固有の動作を提供する。
【0023】
コントローラのメモリは、複数のMPPTプロファイルのために配置され、複数のMPPTプロファイルを含んでもよく、各プロファイルは、RF又はモーションエネルギーハーベスティングなどの特定の用途、更に、昼間又は夜間などの特定の用途内の差別化のために特に設計される。したがって、デバイスは、デバイスを再設計する必要がなく、全て又は少なくとも多数の用途に適しており、最適化されている。デバイスが動作中である場合、通信インターフェースを介して外部から受信される制御信号を介して、最も適切なプロファイルを選択することができる。
【0024】
一例では、MPPTプロファイルは、
DC-DCコンバータモジュールのスイッチング周波数と、
DC-DCコンバータモジュールの変換比率と、
DC-DCコンバータモジュールに含まれる並列動作する電源スイッチの数と、
センサモジュールに含まれる抵抗の抵抗値と、
MPPT間隔と、
過電流値と、
不足電流値と、のうちの1つ以上を変更することによって、DC-DCコンバータモジュールの動作を変更するように配置される。
【0025】
一例では、コントローラモジュールは、DC-DCコンバータを動作させるMPPTプロファイルを動的に適応させるように配置され、コントローラモジュールは、
DC-DCコンバータモジュールのスイッチング周波数と、
DC-DCコンバータモジュールの変換比率と、
DC-DCコンバータモジュールに含まれる並列動作する電源スイッチの数と、
センサモジュールに含まれる抵抗の抵抗値と、
MPPT間隔と、
過電流値と、
不足電流値と、のうちの1つ以上を受信するように配置される。
【0026】
一例では、コントローラモジュールは、コントローラモジュールに接続されたマイクロコントローラに、
DC-DCコンバータモジュールのスイッチング周波数と、
DC-DCコンバータモジュールの変換比率と、
DC-DCコンバータモジュールに含まれる並列動作する電源スイッチの数と、
センサモジュールに含まれる抵抗の抵抗値と、
MPPT間隔と、
過電流値と、
不足電流値と、のうちの1つ以上を出力するように配置される。
【0027】
上記例では、スイッチング周波数又は出力抵抗センササンプリングなどの上記変数のうちの1つ以上が異なるMTPPプロファイルをメモリに予めロードするいくつかの可能性を提供し、また、特定の変数を固定したり、1つ以上の変数を動的に制御したりするメカニズムを提供する。更に他の例では、これらの変数のうちの1つ以上は、外部コントローラ、即ち、コントローラモジュールに接続されたマイクロコントローラにさえ通信されてもよく、それにより、プロファイルの動的な動作又はプロファイル内の変数が外部から制御されてもよい。このような外部制御は、特定の用途のデバイスを構成するために、製造直後に付随的に、又は直接一度でも実行されてもよく、使用中に実行されてもよい。更に他の例では、コントローラモジュールは、エネルギーコンバータが実装されるデバイス(例えば、ワイヤレスセンサノード又はIoTデバイス)のチップ上又はPCB上に既に存在する(一般的な)コントローラなどの外部コントローラに対して、動的な方法で変数のうちの1つ以上に対する制御を提供するように配置される。
【0028】
一例では、電力エネルギーコンバータユニットは、コントローラモジュールによってセンサモジュールを読み出し、コントローラモジュールに接続されたマイクロコントローラに読み出された値を出力するために、コントローラモジュール及びセンサモジュールに動作可能に結合されたアナログ-デジタルコンバータ(ADC)を更に含む。
【0029】
ADCにより、デバイスは、任意のセンサデータを、エネルギーコンバータのコントローラモジュールに付随的又は永続的に接続されたマイクロコントローラなどの外部デバイスに直接的に伝えることが可能になる。このようにして、コントローラモジュールを介して取得されたセンサデータに基づいて選択されたプロファイル内の変数の動作又はプロファイルの間の切り替えは、外部マイクロコントローラの制御下で行うことができる。
【0030】
一例では、コントローラモジュールは、MPPTがバイパスされるMPPTプロファイルに応じてDC-DCコンバータを動作させるように配置される。
【0031】
本開示の上記及び他の特徴及び利点は、添付図面を参照しながら、以下の説明から最もよく理解されるであろう。図面では、同様の参照符号は、同一の部分、又は同一若しくは同等の機能若しくは動作を実行する部分を示す。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本開示に係る電力コンバータユニットの一実施形態の概略図を示す。
【
図2】本開示に係る電力コンバータの別の実施形態の概略図を示す。
【
図3】本開示に係る電力コンバータのイベントベースのトリガの概略図を示す。
【
図4】
図3のイベントベースのトリガのMPPTアルゴリズムによって用いられるルックアップテーブルを示す。
【
図5】
図3のイベントベースのトリガのMPPTアルゴリズムのフローチャートを示す。
【
図6】
図3のイベントベースのトリガを用いる電力コンバータの一実施形態の要素の概略図を示す。
【
図7】
図3のイベントベースのトリガを用いる電力コンバータの別の実施形態の要素の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1は、本開示に係る電力コンバータユニット(converter unit)10の一実施形態の概略図を示す。電力コンバータユニット10は、RF又は太陽エネルギーハーベスティングモジュールなどのエネルギーハーベスティングモジュール13から受信された低電力の直流入力信号を、モノのインターネット(IoT)、センサ、又は、ワイヤレスセンサノード(WSN)などの負荷15に電力を供給するための直流出力信号に変換するように配置される。IoTデバイス及びWSNの場合、エネルギーハーベスティングモジュールは、通常、非常に低い電圧レベル(例えば、mV)を提供するが、この電圧レベルは、負荷15に適したはるかに高いレベル(例えば、1V~5V)に変換される必要がある。
【0034】
電力コンバータユニット10は、低電力の直流入力信号を直流出力信号に変換するように配置されたDC-DC変換モジュール11と、DC-DCコンバータモジュール11の直流出力に結合されたセンサモジュール19とを含む。センサモジュール19は、例えば、センサモジュール19に含まれる抵抗の両端の電圧降下を測定することにより、負荷15への直流出力を測定するように配置される。
【0035】
電力コンバータユニット10は、コントローラモジュール17を更に含む。コントローラモジュール17は、DC-DC変換モジュール11及びセンサモジュール19に動作可能に結合されている。コントローラモジュール17は、低電力の直流入力信号を最大電力点追跡(MPPT)プロファイルに応じて直流出力信号に変換するようにDC-DCモジュール11を制御するように配置される。コントローラモジュール17は、多数のMPPTプロファイルを格納するメモリ21を含む。
【0036】
エネルギー変換ユニット(converting unit)10によって適用されるMPPTは、特定のエネルギーハーベスティング用途及びエネルギーハーベスティングモジュール13に対して特に最適化されたMPPTルーチン又はアルゴリズムを有する。MPPTルーチン又はアルゴリズムは、コントローラモジュール17のメモリ21に格納された特定のMPPTプロファイルによって定義される。MPPTプロファイルは、DC-DCコンバータモジュール11の1つ以上のMPPTプロファイルパラメータを変更することによって、DC-DCコンバータモジュール11の動作を変更し、MPPTプロファイルパラメータは、DC-DCコンバータモジュール11のスイッチング周波数、DC-DCコンバータモジュール11の変換比率、DC-DCコンバータモジュール11に含まれる並列動作する電源スイッチの数、センサモジュール19に含まれる抵抗の抵抗値、MPPT間隔、過電流値、及び不足電流値である。
【0037】
各MPPTプロファイルは、電力エネルギーコンバータユニット(converter unit)10の用途固有の動作を提供する。また、コントローラモジュール17は、MPPTがバイパスされるMPPTプロファイルに応じて、DC-DCコンバータモジュール11を動作させることができる。MPPTは、例えば、コントローラモジュール17によって電力が消費されないようにコントローラモジュール17によってバイパスされ、及び/又はセンサモジュール19内で電力が消費されないようにセンサモジュール19に含まれる抵抗の抵抗値を変更することができる。
【0038】
電力コンバータユニット10は、電力エネルギーコンバータユニット(electrical power energy converter unit)10の外部のマイクロコントローラ31とインターフェースで接続される通信インターフェース23を介して動作可能に結合されている。通信インターフェース23を介して、マイクロコントローラ31からコマンド信号が受信される。コマンド信号をコントローラモジュール17に成功して送信した後、例えば通信インターフェース23からマイクロコントローラ31を抜き出すことにより、電力コンバータユニット10から外部のマイクロコントローラ31を取り外すことができ、その後、電力コンバータユニット10は、動作可能な状態になる。
【0039】
一方では、コマンド信号は、メモリ21に格納された多数のMPPTプロファイルのうちからどのMPPTプロファイルを選択するかを限定し、コントローラモジュール17は、選択されたMPPTプロファイルに応じてDC-DC変換モジュール11を動作させる。他方では、コマンド信号は、メモリ21にまだ存在していない1つ以上の追加のMPPTプロファイルを含み、コントローラモジュール17は、それぞれのMPPTプロファイル又は複数のMPPTプロファイルをコントローラモジュール17のメモリ21に格納するために、通信インターフェース23を介してコマンド信号を受信するように配置される。
【0040】
コントローラモジュール17は、双方向の通信チャネルを介して、DC-DCコンバータモジュール11及びセンサモジュール19に動作可能に結合されている。これにより、コントローラモジュール17は、DC-DCコンバータモジュール11及び/又はセンサモジュール19のMPPTプロファイルパラメータを変更するとともに、DC-DCコンバータモジュール11及び/又はセンサモジュール19のMPPTプロファイルパラメータを受信することができる。これにより、コントローラモジュール17は、DC-DCコンバータモジュール11を動作させるMPPTプロファイルを動的に適応させることができる。また、MPPTプロファイルパラメータは、コントローラモジュール17によって、通信インターフェース23を介して外部のマイクロコントローラ31に出力することができる。
【0041】
コントローラモジュール17は、選択されたMPPTプロファイルを動作させるMPPTステートマシン(MPPT state machine)を含む。ステートマシンにより、コントローラは、MPPTプロファイル内の判定を行い、プロファイル内の任意の変数を変更してもよいし、1つ又は複数のプロファイルの間で変更してもよい。MPPTプロファイルに応じて、ステートマシンは、プロファイル内の変数に基づく、及び/又はセンサモジュール19から得られたデータに基づくステートマシンの状態の間の遷移を含む。
【0042】
図2は、本開示に係る電力コンバータ(electrical power converter)10の別の実施形態の概略図を示しており、いくつかの追加要素が示されている。
図2における、対応する参照符号を付した要素は、上述した
図1における要素に対応する。
【0043】
図2における電力コンバータ10は、
図1に示す要素に加えて、発振器33と、アナログ-デジタルコンバータ(ADC)35とを更に含む。
【0044】
DC-DCコンバータモジュール11のスイッチング周波数は、デジタル入力に基づいて、発振器33を制御することによって設定され、デジタル入力は、コントローラモジュール17によって設定される。例えば、入力が1増加すると、発振器の周波数は、2倍になる。
【0045】
ADC35は、コントローラモジュール17によってセンサモジュール19を読み出すために、コントローラモジュール17及びセンサモジュール19に動作可能に結合されている。この読み出された値は、コントローラモジュール17に付随的又は恒久的に接続されたマイクロコントローラ31に伝えることができる。
【0046】
図3は、本開示に係る電力コンバータ10のイベントベースのトリガ51の概略図を示す。電力エネルギーコンバータ(electrical power energy converter)10のコントローラモジュール17は、1つ以上のパラメータNを受信するように配置され、パラメータは、上述したMPPTプロファイルパラメータのうちの1つ以上であるが、DC-DC変換モジュール11の入力電圧、DC-DC変換モジュール11の出力電圧、DC-DC変換モジュール11の温度、及びRFエネルギーハーベスティングモジュール13の反射係数であってもよい。
【0047】
イベントは、複数のパラメータNのうちの1つのパラメータの高速な遷移によって特徴付けられる。イベントベースのトリガ動作は、イベントベースのトリガ51によって複数のパラメータNのうちの1つのパラメータの高速な遷移が検出された場合に、MPPTを高速化するためのMPPTクロック信号として用いられる。電力エネルギーコンバータ10は、入力電力の高速な変化に直接適応することができ、コントローラモジュール17に含まれるクロック61を待つ必要がない。イベントが発生しない場合、MPPTは、通常、非常に低いクロック周波数がクロック61によってアクティブ化される。その結果、電力エネルギーコンバータ10の消費電力を極めて低減しつつ、最大電力点への収束速度が向上する。これにより、電力エネルギーコンバータ10のクロック周波数に依存しない最大電力点への収束速度を得ることができる。
【0048】
各パラメータNは、遷移検出器51に接続されている。各遷移検出器51は、ローパスフィルタ55と、微分器57と、ウィンドウコンパレータ59とを含み、高速な遷移が発生したときにエッジを生成する。エッジ検出器63は、そのN個の入力のうちの1つの入力でエッジを検出し、最大電力点を追跡するために出力信号を生成する。エッジ検出器63のN個の入力のうちの1つの入力でエッジが検出されなかった場合には、クロック61のクロック周波数(通常は低い)で従来のMPPTアルゴリズムが用いられる。
【0049】
図4は、イベントベースのトリガ51のMPPTアルゴリズムによって用いられるルックアップテーブル65を示す。ルックアップテーブル(LUT)65は、例えば、コントローラモジュール17のメモリ21に格納されており、最大電力点(MPP)への収束を高速化するために用いられる。メモリ21は、通信インターフェース23を介して、LUT65への書き込み及び/又はLUT65からの読み取りのために、マイクロコントローラ31によってアクセス可能である。LUT65は、測定されたパラメータ及び制御変数によってインデックス付けされる。制御変数のセットは、電力エネルギーコンバータ10の状態を変更する任意の変数を含んでもよい。したがって、その値を変更することにより、電力エネルギーコンバータ10は、MPPに近づいたり、離れたりすることになる。テーブル内の値は、電力エネルギーコンバータ10がMPPで動作するために、制御変数がとらなければならない値に関連している。
【0050】
複数のパラメータNのうちの1つのパラメータの変化が遅い場合、LUT65を使用する意味がない。この場合、従来のMPPTアルゴリズムは、遅いクロック信号で使用される。完了
【0051】
図5は、イベントベースのトリガ51のMPPTアルゴリズムのフローチャート71を示す。MPPTアルゴリズムのステップ1では、コントローラモジュール17によってエッジが検出される。エッジがイベントベースのトリガ51から発生する場合、即ち、エッジが複数のパラメータNのうちの1つのパラメータの高速な遷移によってトリガされる場合、LUT65は、MPPで動作するDC-DCコンバータモジュール11を制御するためにアクセスされる。引き続き。次の制御変数を更新することによってLUT65を更新した後、アルゴリズムは、新しいエッジが検出されるのを待つ。エッジがイベントベースのトリガ51から発生しない場合、デフォルトのクロック周波数で従来のMPPTアルゴリズムが実行され、その後、アルゴリズムは、新しいエッジが検出されるのを待つ。
【0052】
図6及び
図7は、イベントベースのトリガ51を用いる電力コンバータ10の実施形態の要素の概略図を示す。
図6では、単一のエネルギーハーベスティングモジュール13は、パワーコンバータユニット(power converter unit)10の入力として設けられている。
図7では、2つのエネルギーハーベスティングモジュール13A、13Bは、パワーコンバータユニット10の入力として設けられる。
【0053】
エネルギーハーベスティングモジュール13、13A及び13Bの1つ以上のパラメータは、イベントベースのトリガ51及びLUTコントローラ75の入力として提供される。LUTコントローラ75は、コントローラモジュール17によって構成され、エネルギーハーベスティングモジュール13、13A及び13Bの測定されたパラメータ及びLUT65の現在の制御変数に基づいてLUT65を更新するように配置される。
【0054】
「含む」、「包含する」、「組み込む」、「含有する」、「である」、及び「有する」などの表現は、明細書及びその関連する特許請求の範囲を解釈する場合、非排他的に解釈されるべきであり、即ち、明示的に定義されていない他の項目又は構成要素も存在することを許容すると解釈されるべきである。単数形への言及は、複数形への言及とも解釈され、その逆も同様である。
【0055】
また、本発明は、ここで説明した実施形態で提供されるものよりも少ない構成要素で具現化することもでき、1つの構成要素が複数の機能を実行する。また、本発明は、図面に示されているものよりも多くの要素を使用して具現化することができ、提供される実施形態の1つの構成要素によって実行される機能は、複数の構成要素に分散される。
【0056】
当業者は、特許請求された発明を実施する際に、図面、開示内容、及び添付の特許請求の範囲を検討することにより、開示された実施形態に対する他の変形を理解し、実現することができる。特許請求の範囲において、「含む」という語は、他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「a(1つ)」又は「an(1つ)」は、複数を除外するものではない。回路の単一ステージ又は他のユニットは、特許請求の範囲に記載されているいくつかの項目の機能を果たすことができる。特定の手段が互いに異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用することができないことを示すものではない。特許請求の範囲におけるいかなる参照符号も、その範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流を直流(DC-DC)に変換する電力コンバータユニットであって、
RFエネルギーハーベスティングモジュールなどのエネルギーハーベスティングモジュールから受信された低電力の直流入力信号を、モノのインターネットセンサモジュールなどの負荷に電力を供給するための直流出力信号に変換するように配置されたDC-DC変換モジュールと、
前記DC-DCモジュールに動作可能に結合され、前記DC-DCモジュールを制御するように配置され、最大電力点追跡(MPPT)プロファイルに応じて前記直流入力信号を前記直流出力信号に変換するように配置され、かつ前記MPPTプロファイル及び少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルを格納するメモリを含むコントローラモジュールと、
前記コントローラモジュール及び前記DC-DCコンバータモジュールの直流出力に動作可能に結合され、前記負荷への直流出力を測定するように配置されたセンサモジュールと、
前記コントローラモジュールに動作可能に結合された通信インターフェースであって、前記コントローラモジュールがコマンド信号を受信するために、前記電力エネルギーコンバータユニットの外部のマイクロコントローラとインターフェースで接続されるように配置され、前記コマンド信号が前記MPPTプロファイル及び少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルのどれを選択するかを限定し、前記コントローラモジュールが前記選択されたMPPTプロファイルに応じて前記DC-DC変換モジュールを動作させる通信インターフェースと、を含む、電力コンバータユニット。
【請求項2】
前記コントローラモジュールは、前記少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルを前記コントローラモジュールの前記メモリに格納するために、前記インターフェースを介して、前記少なくとも1つの更なるMPPTプロファイルを含むコマンド信号を受信するように配置される、請求項1に記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項3】
前記コントローラモジュールは、前記選択されたMPPTプロファイルを動作させるMPPTステートマシンを含む、請求項1又は2に記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項4】
前記コントローラモジュールの前記メモリは、前記DC-DCコンバータモジュールを動作させる複数のMPPTプロファイルを含み、前記複数のMPPTプロファイルのそれぞれは、前記電力エネルギーコンバータユニットの用途固有の動作を提供する、請求項
1又は2に記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項5】
前記MPPTプロファイルは、
前記DC-DCコンバータモジュールのスイッチング周波数と、
前記DC-DCコンバータモジュールの変換比率と、
前記DC-DCコンバータモジュールに含まれる並列動作する電源スイッチの数と、
前記センサモジュールに含まれる抵抗の抵抗値と、
MPPT間隔と、
過電流値と、
不足電流値と、のうちの1つ以上を変更することによって、前記DC-DCコンバータモジュールの動作を変更するように配置される、請求項
1又は2に記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項6】
前記コントローラモジュールは、前記DC-DCコンバータを動作させるMPPTプロファイルを動的に適応させるように配置され、前記コントローラモジュールは、
前記DC-DCコンバータモジュールのスイッチング周波数と、
前記DC-DCコンバータモジュールの変換比率と、
前記DC-DCコンバータモジュールに含まれる並列動作する電源スイッチの数と、
前記センサモジュールに含まれる抵抗の抵抗値と、
MPPT間隔と、
過電流値と、
不足電流値と、のうちの1つ以上を受信するように配置される、請求項
1又は2に記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項7】
前記コントローラモジュールは、前記コントローラモジュールに接続されたマイクロコントローラに、
前記DC-DCコンバータモジュールのスイッチング周波数と、
前記DC-DCコンバータモジュールの変換比率と、
前記DC-DCコンバータモジュールに含まれる並列動作する電源スイッチの数と、
前記センサモジュールに含まれる抵抗の抵抗値と、
MPPT間隔と、
過電流値と、
不足電流値と、のうちの1つ以上を出力するように配置される、請求項
1又は2に記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項8】
前記コントローラモジュールによって前記センサモジュールを読み出し、前記コントローラモジュールに接続されたマイクロコントローラに読み出された値を出力するために、前記コントローラモジュール及び前記センサモジュールに動作可能に結合されたアナログ-デジタルコンバータ(ADC)を更に含む、請求項
1又は2に記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【請求項9】
前記コントローラモジュールは、前記MPPTがバイパスされるMPPTプロファイルに応じて前記DC-DCコンバータを動作させるように配置される、請求項
1又は2に記載の電力エネルギーコンバータユニット。
【国際調査報告】