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▶ シァメン ホンファ エレクトリック パワー コントロールズ カンパニー リミテッドの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】多相電磁リレー
(51)【国際特許分類】
   H01H 50/14 20060101AFI20240614BHJP
   H01H 50/56 20060101ALI20240614BHJP
   H01H 50/04 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
H01H50/14 K
H01H50/56 G
H01H50/04 M
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577570
(86)(22)【出願日】2022-06-17
(85)【翻訳文提出日】2023-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2022099486
(87)【国際公開番号】W WO2022262851
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】202110678844.1
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202110680502.3
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202121367443.6
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518215954
【氏名又は名称】シァメン ホンファ エレクトリック パワー コントロールズ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Xiamen Hongfa Electric Power Controls Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.93 Yinong Road, Haicang District, Xiamen, Fujian 361027,China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,シュミン
(72)【発明者】
【氏名】ダイ,ウェングアン
(72)【発明者】
【氏名】リー,ファンネン
(72)【発明者】
【氏名】イン,ジアンフォン
(72)【発明者】
【氏名】ジアン,ズユ
(57)【要約】
多相電磁リレーは、複数の経路の引き出し端子と複数の固定及び可動接点協働構造(61、62、63)とを含み、各経路の引き出し端子は、それぞれ入線端子(21、22、23)と出線端子(31、32、33)とを含み、同一経路の入線端子と出線端子との間に固定及び可動接点協働構造が設けられ、複数の前記入線端子は、前記固定及び可動接点協働構造の一方側に設けられ、複数の前記出線端子は、前記固定及び可動接点協働構造の他方側に設けられ、複数の前記入線端子の間、複数の前記出線端子の間、及び複数の前記入線端子と複数の前記出線端子との間は、互いに間隔を空けて交錯せず、複数の前記入線端子の外部接続端(211、221、231)と複数の前記出線端子との外部接続端(311、321、331)は、いずれも同じ方向に延びており、同一の経路の入線端子の外部接続端と出線端子の外部接続端とは、固定及び可動接点協働構造の両側に対応して設けれている。この多相電磁リレーは、引出端子の交錯の配置を回避することができ、さらに絶縁及びスポット溶接の複雑な問題を解決することができ、かつ銅の消費を低減することができ、また、リレー内部の可動、固定バネ部材の銅の消費を節約し、ひいてはコストを低減することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の経路の引き出し端子と複数の固定及び可動接点協働構造とを含み、各経路の引き出し端子は、それぞれ入線端子と出線端子とを含み、同一経路の入線端子と出線端子との間に固定及び可動接点協働構造が設けられている多相電磁リレーであって、
複数の前記入線端子は、前記固定及び可動接点協働構造の一方側に設けられ、複数の前記出線端子は、前記固定及び可動接点協働構造の他方側に設けられ、複数の前記入線端子の間、複数の前記出線端子の間、及び複数の前記入線端子と複数の前記出線端子との間は、互いに間隔を空けて交錯せず、複数の前記入線端子と複数の前記出線端子との外部接続端は、いずれも同じ方向に延びており、同一経路の入線端子の外部接続端と出線端子の外部接続端とは、前記固定及び可動接点協働構造の両側に対応して設けられている
ことを特徴とする多相電磁リレー。
【請求項2】
複数の前記入線端子の外部接続端と複数の前記出線端子の外部接続端とは、1列に並んでいる
ことを特徴とする請求項1に記載の多相電磁リレー。
【請求項3】
複数の前記入線端子と複数の前記出線端子とは、対向して設けられ、複数の前記入線端子と複数の前記出線端子とは、それぞれL型の本体を含み、前記L型の本体は、第1の部分と第2の部分を含み、前記第2の部分の一端は、前記外部接続端である
ことを特徴とする請求項1に記載の多相電磁リレー。
【請求項4】
前記本体は、シート型構造である
ことを特徴とする請求項3に記載の多相電磁リレー。
【請求項5】
前記第1の部分と第2の部分とは、一体構造である
ことを特徴とする請求項3に記載の多相電磁リレー。
【請求項6】
前記第1の部分と第2の部分とは、独立した2つの部材であり、溶接によって互いに固定されている
ことを特徴とする請求項3に記載の多相電磁リレー。
【請求項7】
複数の前記入線端子の第2の部分は、電流信号を収集するためのセパレータを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の多相電磁リレー。
【請求項8】
複数の前記入線端子の外部接続端と複数の前記出線端子の外部接続端との間にゼロ線入線の外部接続端とゼロ線出線の外部接続端が分布されており、ゼロ線入線の外部接続端とゼロ線出線の外部接続端との間は、電気的接続片によって接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の多相電磁リレー。
【請求項9】
複数の前記入線端子の外部接続端と、複数の前記出線端子の外部接続端と、ゼロ線入線の外部接続端と、ゼロ線出線の外部接続端とは、1列に並んでいる
ことを特徴とする請求項8に記載の多相電磁リレー。
【請求項10】
複数の外部接続部材をさらに含み、前記複数の外部接続部材は、複数の前記入線端子の外部接続端及び複数の前記出線端子の前記外部接続端にそれぞれ設けられている
ことを特徴とする請求項8に記載の多相電磁リレー。
【請求項11】
各前記外部接続部材は、溶接片、少なくとも1つの環状端子、及び各前記環状端子に合わせるボルトを含み、前記溶接片の一端は、前記入線端子又は前記出線端子に溶接固定され、前記少なくとも1つの環状端子は、前記溶接片の他端に可動に配置されている
ことを特徴とする請求項10に記載の多相電磁リレー。
【請求項12】
各前記外部接続部材は、少なくとも1つの環状端子及び各前記環状端子に合わせるボルトを含み、複数の前記外部接続端にそれぞれ可動に配置される複数の外部接続部材をさらに含む
ことを特徴とする請求項10に記載の多相電磁リレー。
【請求項13】
前記固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート、第1の固定接点、第1の可動バネシート、第1の可動接点、第2の固定バネシート、第2の固定接点、第2の可動バネシート、及び第2の可動接点を含み、第1の固定接点は、第1の固定バネシートの一端、第1の可動バネシートの一端に固定され、第1の可動接点は、第1の可動バネシートの他端に固定され、第2の固定接点は、第2の固定バネシートの一端、第2の可動バネシートの一端に固定され、第2の可動接点は、第2の可動バネシートの他端に固定され、第1の固定接点は、第2の可動接点と対応して協働し、第2の固定接点は、第1の可動接点に対応して協働し、前記第1の固定バネシートは、前記入線端子として動作し、前記第2の固定バネシートは、前記出線端子として動作している
ことを特徴とする請求項1に記載の多相電磁リレー。
【請求項14】
前記第1の可動バネシートと前記第2の可動バネシートとは、略平行であり、前記第1の可動バネシートと前記第2の可動バネシートとは、それぞれ、複数のバネシート積層されて構成され、前記第1の可動バネシートに第2のバネシートの方向に突出した第1の折り曲げ部が設けられており、前記第2の可動バネシートに第1のバネシートの方向に突出した第2の折り曲げ部が設けられており、前記第1の折り曲げ部と前記第2の折り曲げ部とは、互いにずれて配置されている
ことを特徴とする請求項13に記載の多相電磁リレー。
【請求項15】
ベースをさらに含み、前記入線端子と前記出線端子とは、それぞれ前記ベースの2つの対向側から外部に引き出し、前記外部接続端は、前記ベースの外部に位置している
ことを特徴とする請求項1~14のいずれか1項に記載の多相電磁リレー。
【請求項16】
前記多相電磁リレーは、さらに、磁気回路部分とプッシュカードを含み、前記ベースは、厚さ方向の中間位置に仕切り板を設けて前記ベースを上層と下層に分け、前記磁気回路部分は、前記ベースの上層に取り付けられ、前記固定及び可動接点協働構造は、前記ベースの下層に取り付けられ、前記磁気回路部分は、アーマチュアアセンブリを含み、前記アーマチュアアセンブリにプッシュアームが設けられ、前記プッシュアームは、前記仕切り板を通過して前記ベースの下層に到達し、前記プッシュカードを介して前記固定及び可動接点協働構造における可動バネシートと協働する
ことを特徴とする請求項15に記載の多相電磁リレー。
【請求項17】
前記ベースは、直方体形状をなし、対向する第1の側壁及び第2の側壁と、前記第1の側壁及び第2の側壁に接続された第3の側壁とを含み、前記入線端子は、前記第1の側壁に垂直するように外側に引き出され、前記第3の側壁の方向に折り曲げて延び、前記出線端子は、前記第2の側壁に垂直するように外側に引き出され、前記第3の側壁の方向に折り曲げて延び、複数の前記外部接続端は、前記第3の側壁に平行な列に並んでいる
ことを特徴とする請求項15に記載の多相電磁リレー。
【請求項18】
前記ベースの第1の側壁と第2の側壁に複数のスロットがそれぞれ設けられ、
前記固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート、第1の固定接点、第1の可動バネシート、第1の可動接点、第2の固定バネシート、第2の固定接点、第2の可動バネシート、及び第2の可動接点を含み、第1の固定接点は、第1の固定バネシートの一端、第1の可動バネシートの一端に固定され、第1の可動接点は、第1の可動バネシートの他端に固定され、第2の固定接点は、第2の固定バネシートの一端、第2の可動バネシートの一端に固定され、第2の可動接点は、第2の可動バネシートの他端に固定され、第1の固定接点は、第2の可動接点と対応して協働し、第2の固定接点は、第1の可動接点に対応して協働し、前記第1の固定バネシートは、前記入線端子として動作し、前記第2の固定バネシートは、前記出線端子として動作し、
各第1の固定バネシートは、前記第1の側壁のスロットにそれぞれ挿着され、前記第1の固定バネシートの一端は、前記第2の側壁よりも前記第1の側壁に近く、各第2の固定バネシートは、前記第2の側壁のスロットにそれぞれ挿着され、前記第2の固定バネシートの一端は、前記第1の側壁よりも前記第2の側壁に近い
ことを特徴とする請求項17に記載の多相電磁リレー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互引用]
本開示は、2021年06月18日に出願された出願番号が202110678844.1、202110680502.3及び202121367443.6である中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容は引用により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、電力技術分野に関し、特に、多相電磁リレーに関する。
【背景技術】
【0003】
多相電磁リレーは、主に電力システムに応用され、2セット又は2セット以上の可動、固定バネ部材からなる2セット又は3セット以上の接触部分によって負荷に対する電源のオン又はオフを実現する。例えば、3相電磁リレーは、3セットの可動、固定バネ部材からなる3セットの接触部分を有し、負荷の3相電気のオン又はオフの制御を実現することができる。このような多相電磁リレーは、通常、ベースとベース内から外部へ引き出す複数の経路の引き出し端子とを含み、各経路の引き出し端子は、それぞれ入線端子と出線端子を含み、同一経路の入線端子、出線端子は、それぞれベース内の同一セットの可動、固定接点構造に連通し、同一セットの可動接点が固定接点に接触すると、同一経路の入線端子と出線端子とが連通し、同一セットの可動接点と固定接点が分離すると、同一経路の入線端子と出線端子は連通しない。
【0004】
従来技術のこのような多相電磁リレーでは、同一経路の入線端子と出線端子は、通常、互いに近接してベースから外部へ引き出すが、外部配線の必要性、例えば3相電磁リレーの1進8出の配線の必要性のため、一部の入線端子又は出線端子を他の経路の入線端子又は出線端子に跨って引き出す必要があり、それによって一部の入線端子と出線端子が交錯されて分布され、このような引き出し端子が交錯されて分布された多相電磁リレーは、銅の消費が多く(引き出し端子は銅材料で作られ)、コストが高く、銅部材の成形が複雑で、組み立て、スポット溶接技術が複雑で、しかも強電間の安全距離の危険性などの問題がある。また、従来技術のこのような多相電磁リレーは、同一経路の入線端子と出線端子は、それぞれ固定バネシートと動バネ引出片を採用し、リレー内部の可動、固定バネ部材が構造的にZ曲げ構造を形成し、銅の消費が高く、コストが高いという弊害ももたらした。
【発明の概要】
【0005】
本開示の目的は、従来技術の不足を克服し、多相電磁リレーを提供することであり、構造改善により、銅部材(すなわち引き出し端子)の交錯の配置を回避し、さらに絶縁及びスポット溶接の複雑な問題を解決し、かつ銅の消費を低減することができる一方、リレー内部の可動、固定バネ部材の銅の消費を節約でき、ひいてはコストを低減できる。
本開示の一態様は、多相電磁リレーを提供し、ベースと、ベース内から外部に引き出す複数の経路の引き出し端子と、ベース内に取り付けられた複数の固定及び可動接点協働構造をとを含み、各経路の引き出し端子は、それぞれ入線端子と出線端子とを含み、同一経路の入線端子と出線端子との間に固定及び可動接点協働構造が設けられ、前記ベースは、は直方体形状をなし、各入線端子は、それぞれベースの4つの側壁のうちの1つ第1の側壁から外部に引き出し、各出線端子は、それぞれベースの第2の側壁から外部に引き出し、第2の側壁と第1の側壁とは、対向して設けられ、前記各入線端子と各出線端子とは、ベースの外部で交錯されなく間隔を空けるようにベースの第3の側壁の外部に折り曲げられ、各入線端子の外部接続端と各出線端子の外部接続端を第3の側壁の外部で前記第3の側壁に平行な一列に並び、同一の経路の入線端子と出線端子とは、それぞれ同一の列の両辺の対応位置に位置し、前記第3の側壁は、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に接続されている。
【0006】
本開示の一実施例により、各入線端子の外部接続端と各出線端子の外部接続端との間にゼロ線入線の外部接続端とゼロ線出線の外部接続端が分布され、ゼロ線入線の外部接続端とゼロ線出線の外部接続端との間は、電気的接続片によって接続されている。
本開示の一実施例により、各外部接続端に外部接続部材が設けられ、前記外部接続部材は、少なくとも1つの環状端子と溶接片とを含み、前記少なくとも1つの環状端子は、前記溶接片の一端に可動に設けられ、前記溶接片の他端は、入線端子、出線端子及び電気的接続片のうちの1つに溶接固定され、前記環状端子は、さらに、ボルトを有する。
本開示の一実施例により、前記各入線端子と各出線端子とは、いずれもシート型構造であり、前記各入線端子と各出線端子とは、いずれもベース内からベースの側壁に垂直するように外部に張り出す第1の部分と、第1の部分に折り曲げて接続される第2の部分とを含み、前記の外部接続端は、前記第2の部分に位置する。
【0007】
本開示の一実施例により、前記第1の部分と第2の部分とは、折り曲げ箇所において一体的に接続されている。
【0008】
本開示の一実施例により、前記第1の部分と第2の部分とは、独立した2つの部材であり、前記第1の部分と第2の部分とは、折り曲げ箇所に溶接固定されている。
【0009】
本開示の一実施例により、前記各入線端子の第2の部分は、電流信号を収集するためのセパレータを含む。
【0010】
本開示の一実施例により、前記固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート、第1の固定接点、第1の可動バネシート、第1の可動接点、第2の固定バネシート、第2の固定接点、第2の可動バネシート、及び第2の可動接点を含み、第1の固定接点は、第1の固定バネシートの一端、第1の可動バネシートの一端に固定され、第1の可動接点は、第1の可動バネシートの他端に固定され、第2の固定接点は、第2の固定バネシートの一端、第2の可動バネシートの一端に固定され、第2の可動接点は、第2の可動バネシートの他端に固定され、第1の固定接点は、第2の可動接点と対応して協働し、第2の固定接点は、第1の可動接点に対応して協働し、前記第1の固定バネシートは、入線端子であり、前記第2の固定バネシートは、出線端子である。
【0011】
本開示の一実施例により、前記ベースの第1の側壁と第2の側壁に複数のスロットがそれぞれ設けられ、各第1の固定バネシートは、ベースの第1の側壁のスロットにそれぞれ挿着され、前記第1の固定バネシートの一端は、前記第2の側壁よりも前記第1の側壁に近く、各第2の固定バネシートは、ベースの第2の側壁のスロットにそれぞれ挿着され、前記第2の固定バネシートの一端は、前記第1の側壁よりも前記第2の側壁に近い。
【0012】
本開示の一実施例により、前記第1の可動バネシートと前記第2の可動バネシートとは、略平行に分布され、前記第1の可動バネシートと前記第2の可動バネシートとは、それぞれ、複数のバネシートが積層されて構成され、前記第1の可動バネシートに第2のバネシートの方向に突出した第1の折り曲げ部が設けられており、前記第2の可動バネシートに第1のバネシートの方向に突出した第2の折り曲げ部が設けられており、第1の折り曲げ部と第2の折り曲げ部とは、互いにずれて設けられている。
本開示の一実施例により、前記多相電磁リレーは、さらに、磁気回路部分とプッシュカードを含み、前記ベースは、厚さ方向の中間位置に仕切り板を設けて前記ベースを上層と下層に分け、前記磁気回路部分は、ベースの上層に取り付けられ、前記固定及び可動接点協働構造は、ベースの下層に取り付けられ、前記磁気回路部分は、アーマチュアアセンブリを含み、前記アーマチュアアセンブリにプッシュアームが設けられ、前記プッシュアームは、ベースの下層に到達し、前記プッシュカードを介して前記固定及び可動接点協働構造における可動バネシートと協働する。
【0013】
本開示の他の態様は、多相電磁リレーを提供し、複数の経路の引き出し端子と複数の固定及び可動接点協働構造とを含み、各経路の引き出し端子は、それぞれ入線端子と出線端子とを含み、同一経路の入線端子と出線端子との間に固定及び可動接点協働構造が設けられ、複数の前記入線端子は、前記固定及び可動接点協働構造の一方側に設けられ、複数の前記出線端子は、前記固定及び可動接点協働構造の他方側に設けられ、複数の前記入線端子の間、複数の前記出線端子の間、及び複数の前記入線端子と複数の前記出線端子との間は、互いに間隔を空けて交錯せず、複数の前記入線端子と複数の前記出線端子との外部接続端は、いずれも同じ方向に延びており、同一経路の入線端子の外部接続端と出線端子の外部接続端とは、前記固定及び可動接点協働構造の両側に対応して設けられている。
【0014】
本開示の一実施例により、複数の前記入線端子の外部接続端と複数の前記出線端子の外部接続端とは、1列に並んでいる。
本開示の一実施例により、複数の前記入線端子と複数の前記出線端子とは、対向して設けられ、複数の前記入線端子と複数の前記出線端子とは、それぞれL型の本体を含み、前記L型の本体は、第1の部分と第2の部分を含み、前記第2の部分の一端は、前記外部接続端である。
【0015】
本開示の一実施例により、前記本体は、シート型構造である。
【0016】
本開示の一実施例により、前記第1の部分と第2の部分とは、一体構造である。
【0017】
本開示の一実施例により、前記第1の部分と第2の部分とは、独立した2つの部材であり、溶接によって互いに固定されている。
【0018】
本開示の一実施例により、複数の前記入線端子の第2の部分は、電流信号を収集するためのセパレータを含む。
【0019】
本開示の一実施例により、複数の前記入線端子の外部接続端と複数の前記出線端子の外部接続端との間にゼロ線入線の外部接続端とゼロ線出線の外部接続端が分布されており、ゼロ線入線の外部接続端とゼロ線出線の外部接続端との間は、電気的接続片によって接続されている。
【0020】
本開示の一実施例により、複数の前記入線端子の外部接続端と、複数の前記出線端子の外部接続端と、ゼロ線入線の外部接続端と、ゼロ線出線の外部接続端とは、1列に並べる。
【0021】
本開示の一実施例により、複数の外部接続部材をさらに含み、前記複数の外部接続部材は、複数の前記入線端子の外部接続端及び複数の前記出線端子の前記外部接続端にそれぞれ設けられている。
【0022】
本開示の一実施例により、各前記外部接続部材は、溶接片、少なくとも1つの環状端子、及び各前記環状端子に合わせるボルトを含み、前記溶接片の一端は、前記入線端子又は前記出線端子に溶接固定され、前記少なくとも1つの環状端子は、前記溶接片の他端に可動に配置されている。
【0023】
本開示の一実施例により、各前記外部接続部材は、少なくとも1つの環状端子及び各前記環状端子に合わせるボルトを含み、複数の前記外部接続端にそれぞれ可動に配置される複数の外部接続部材をさらに含む。
【0024】
本開示の一実施例により、前記固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート、第1の固定接点、第1の可動バネシート、第1の可動接点、第2の固定バネシート、第2の固定接点、第2の可動バネシート、及び第2の可動接点を含み、第1の固定接点は、第1の固定バネシートの一端、第1の可動バネシートの一端に固定され、第1の可動接点は、第1の可動バネシートの他端に固定され、第2の固定接点は、第2の固定バネシートの一端、第2の可動バネシートの一端に固定され、第2の可動接点は、第2の可動バネシートの他端に固定され、第1の固定接点は、第2の可動接点と対応して協働し、第2の固定接点は、第1の可動接点に対応して協働し、前記第1の固定バネシートは、前記入線端子として動作し、前記第2の固定バネシートは、前記出線端子として動作している。
【0025】
本開示の一実施例により、前記第1の可動バネシートと前記第2の可動バネシートとは、略平行であり、前記第1の可動バネシートと前記第2の可動バネシートとは、それぞれ、複数のバネシートが積層されて構成され、前記第1の可動バネシートに第2のバネシートの方向に突出した第1の折り曲げ部が設けられており、前記第2の可動バネシートに第1のバネシートの方向に突出した第2の折り曲げ部が設けられており、前記第1の折り曲げ部と前記第2の折り曲げ部とは、互いにずれて配置されている。
本開示の一実施例により、ベースをさらに含み、前記入線端子と前記出線端子とは、それぞれ前記ベースの2つの対向側から外部に引き出し、前記外部接続端は、前記ベースの外部に位置している。
【0026】
本開示の一実施例により、前記多相電磁リレーは、さらに、磁気回路部分とプッシュカードを含み、前記ベースは、厚さ方向の中間位置に仕切り板を設けて前記ベースを上層と下層に分け、前記磁気回路部分は、前記ベースの上層に取り付けられ、前記固定及び可動接点協働構造は、前記ベースの下層に取り付けられ、前記磁気回路部分は、アーマチュアアセンブリを含み、前記アーマチュアアセンブリにプッシュアームが設けられ、前記プッシュアームは、前記仕切り板を通過して前記ベースの下層に到達し、前記プッシュカードを介して前記固定及び可動接点協働構造における可動バネシートと協働する。
【0027】
本開示の一実施例により、前記ベースは、直方体形状をなし、対向する第1の側壁及び第2の側壁と、前記第1の側壁及び第2の側壁に接続された第3の側壁とを含み、前記入線端子は、前記第1の側壁に垂直するように外側に引き出され、前記第3の側壁の方向に折り曲げて延び、前記出線端子は、前記第2の側壁に垂直するように外部に引き出し、前記第3の側壁の方向に折り曲げて延び、複数の前記外部接続端は、前記第3の側壁に平行な列に並んでいる。
【0028】
本開示の一実施例により、前記ベースの第1の側壁と第2の側壁に複数のスロットがそれぞれ設けられ、前記固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート、第1の固定接点、第1の可動バネシート、第1の可動接点、第2の固定バネシート、第2の固定接点、第2の可動バネシート、及び第2の可動接点を含み、第1の固定接点は、第1の固定バネシートの一端、第1の可動バネシートの一端に固定され、第1の可動接点は、第1の可動バネシートの他端に固定され、第2の固定接点は、第2の固定バネシートの一端、第2の可動バネシートの一端に固定され、第2の可動接点は、第2の可動バネシートの他端に固定され、第1の固定接点は、第2の可動接点と対応して協働し、第2の固定接点は、第1の可動接点に対応して協働し、前記第1の固定バネシートは、前記入線端子として動作し、前記第2の固定バネシートは、前記出線端子として動作し、各第1の固定バネシートは、前記第1の側壁のスロットにそれぞれ挿着され、前記第1の固定バネシートの一端は、前記第2の側壁よりも前記第1の側壁に近く、各第2の固定バネシートは、前記第2の側壁のスロットにそれぞれ挿着され、前記第2の固定バネシートの一端は、前記第1の側壁よりも前記第2の側壁に近い。
【0029】
従来技術と比較して、本開示の多相電磁リレーの有益な効果は、以下の通りである:
本開示の多相電磁リレーは、各入線端子をベースの4つの側壁のうちの1つの第1の側壁からそれぞれ外部に引き出し、各出線端子は、ベースの第2の側壁からそれぞれ外部に引き出し、第2の側壁と第1の側壁は対向して設けられ、前記各入線端子と各出線端子は、それぞれベースの外部で交錯されなく間隔を空けるようにベースの第3の側壁の外部に折り曲げられ、各入線端子と各出線端子の外部接続端は、第3の側壁の外部で前記第3の側壁に平行な列に並び、かつ、同一経路の入線端子と出線端子は、それぞれ同一列の両辺の対応位置に位置し、前記第3の側壁は、前記第1の側壁と前記第2の側壁との間に接続されている。本開示のこのような構造により、銅部材(すなわち引き出し端子)間の交錯の配置を回避し、銅の消費(引き出し端子は銅材料で作られ)を減少させ、コストを低減し、銅部材(すなわち引き出し端子)の成形を簡単にし、組み立てが容易で、スポット溶接技術が簡単化し、そして強電間の安全距離を保証することができる。
【0030】
さらに、本開示の多相電磁リレーにより、固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート、第1の固定接点、第1の可動バネシート、第1の可動接点、第2の固定バネシート、第2の固定接点、第2の可動バネシート及び第2の可動接点を含み、第1の固定接点は、第1の固定バネシートの一端、第1の可動バネシートの一端に固定され、第1の可動接点は、第1の可動バネシートの他端に固定され、第2の固定接点は、第2の固定バネシートの一端、第2の可動バネシートの一端に固定され、第2の可動接点は、第2の可動バネシートの他端に固定され、第1の固定接点は、第2の可動接点と対応して協働し、第2の固定接点は、第1の可動接点に対応して協働し、前記第1の固定バネシートは、入線端子であり、前記第2の固定バネシートは、出線端子である。本開示のこのような構成は、固定及び可動接点協働構造を二重動バネ組立体の並列接続構造に設計し、リレー内部の可動、固定バネ部材の銅の消費を節約でき、ひいてはコストを低減できる。
【0031】
本開示における好ましい実施例の説明は、添付図面を参照して以下のように説明することにより、本開示の上記及びその他の目的、特徴、及び利点がより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図面を参照してその例示的な実施例を詳細に説明することにより、本開示の上記及び他の特徴及び利点がより明らかになるであろう。
図1】本開示の多相電磁リレーの実施例の斜視構造模式図である。
図2図1の正面図である。
図3図1の平面図である。
図4図1の側面図である。
図5】本開示の実施例における斜視構造の分解の模式図である
図6】本開示の実施例における斜視構造模式図(上ケースを除去した)。
図7】本開示の実施例における斜視構造模式図(底部を上にして下ケースを除去すした)。
図8】本開示の実施例における各固定及び可動接点協働構造の模式図である。
図9】本開示の実施例における各固定及び可動接点協働構造の平面図である。
図10】本開示の実施例における各固定及び可動接点協働構造と磁気回路部分及びプッシュカードとの協働の模式図である。
図11】本開示の実施例における各固定及び可動接点協働構造と磁気回路部分及びプッシュカードとの協働の模式図である。(底部を上に)、
図12】本開示の実施例における可動バネシートとプッシュカード及びアーマチュアアセンブリとの協働の模式図である。
図13】本開示を用いた電磁リレーの他の実施例の構成図であり、引出片とベースとの接続構造を示す。
図14図14の平面図である。
図15図14の下面図である。
図16図15のA部の拡大模式図である。
図17図13に示す電磁リレーにおける3セットの固定及び可動接点協働構造の分布模式図である。
図18図13に示す電磁リレーにおける引出片と可動バネシートとの協働の模式図である。
図19図18の下面図である。
図20図13に示す電磁リレーにおける可動バネシートの構成図である。
図21図20の平面図である。
図22】本開示のプッシュカード付き電磁リレーの実施例の斜視分解図である。
図23図22に示す実施例におけるアーマチュアアセンブリとプッシュカードとの協働の斜視分解図である。
図24図22に示す実施例におけるアーマチュアアセンブリの斜視構造模式図である。
図25図22に示す実施例におけるアーマチュアアセンブリとプッシュカードと磁気回路部分との三者の協働の模式図である。
図26図22に示す実施例におけるアーマチュアアセンブリにおけるアーマチュと磁性鋼との協働の斜視構造模式図である。
図27図22に示す実施例におけるアーマチュアアセンブリとプッシュカードと接触部分との三者の協働の模式図である。
図28図27の平面図である。
図29図27の下面図である。
図30図27の側面図である。
図31】本開示の実施例における接触部分の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
次に、図面を参照して、例示的な実施例についてより詳細に説明する。しかしながら、例示的な実施例は様々な形態で実施することができ、本明細書で説明する実施例に限定されると理解されるべきではない。本明細書では、アイコンの1つのコンポーネントの他のコンポーネントに対する相対的な関係を記述するために「上」、「下」などの相対的な用語を使用しているが、これらの用語は、本明細書では便宜上、例えば図面に記載された例に従った方向にのみ使用される。アイコンのデバイスを上下逆に反転させると、「上」に述べたコンポーネントが「下」にあるコンポーネントになることが理解できる。他の相対的な用語、例えば「頂」、「底」なども同様の意味を持つとしている。構造物が他の構造物に「上」にある場合、構造物が他の構造物に一体的に形成されていることを意味したり、構造物が他の構造物に「直接」に設置されていることを意味したり、構造物が他の構造物に「間接」によって設置されていることを意味したりすることがある。
用語「1個」、「1つ」、「その」、「前記」は、1つ又は複数の要素/構成要素/などが存在することを表すために使用される、用語「含む」及び「有する」は、開放的な包含を意味するために使用され、列挙された要素/構成要素/等の他に存在することができる要素/構成要素/等を意味する、用語「第1の」、「第2の」などはマークとしてのみ使用され、その対象の数量制限ではない。
【0034】
図1図12に示すように、本開示の多相電磁リレーは、ベース1と、ベース内から外部に引き出す複数の経路の引き出し端子と、ベース内に取り付けられた複数の固定及び可動接点協働構造とを含む。各経路の引き出し端子は、1つ入線端子と1つの出線端子を含み、同一経路の入線端子と出線端子との間に固定及び可動接点協働構造が合わせている。
【0035】
この実施例は、電力システムにおける3相電源を制御するための3相電磁リレーであり、3つの入線端子21、22、23と、3つの出線端子31、32、33とを含む。ここで、入線端子21と出線端子31は、1経路であり、入線端子22と出線端子32は、1経路であり、入線端子23と出線端子33は、1経路である。
【0036】
図1図3及び図5に示すように、前記ベース1は、直方体形状であり、上ケース11と、下ケース13と、上ケース11及び下ケース13との間に接続された4つの側壁を含み、ここで、4つの側壁は、それぞれ第1の側壁121、第2の側壁122、第3の側壁123及び第4の側壁であり、ここで、第1の側壁121と第2の側壁122とが対向して設けられている。3つの入線端子21、22、23は、それぞれベース1の第1の側壁121から外部に引き出し、第3の側壁123に折り曲げて延び、3つの入線端子21、22、23は、互いに交錯されなく一定の間隔を有し、各入線端子の端部に1つの外部接続端が設けられている。3つの出線端子31、32、33は、それぞれベースの第2の側壁122から外部に引き出し、第3の側壁123に向かって折り曲げて延び、3つの出線端子31、32、33は、互いに交錯されなく一定の間隔を有し、各出線端子の端部に1つの外部接続端が設けられている。3つの入線端子21、22、23の外部接続端211、221、231と3つの出線端子31、32、33の外部接続端311、321、331は、第3の側壁123の外部で前記第3の側壁123に平行な列に並び、同一経路の入線端子と出線端子が対称に配置され、図3に示すように、左の1番の位置の入線端子23と右の1番の位置の出線端子33とは、同一経路に属し、左の内方向への2番目の位置の入線端子22と右の内方向への2番目の位置の出線端子32とは、同一経路に属し、左の内方向への3番目の位置の入線端子21と右の内方向への3番目の位置の出線端子31とは、同一経路に属している。
【0037】
この実施例では、3つの入線端子21、22、23の外部接続端211、221、231と3つの出線端子31、32、33の外部接続端311、321、331との間にさらに1つのゼ線入線の外部接続端411とゼ線出線の外部接続端412が設けられ、ゼ線入線の外部接続端411とゼ線出線の外部接続端412との間は、電気的接続片41を介して接続されている。
【0038】
図2及び図4に示すように、この実施例では、各外部接続端には外部接続部材が設けられており、各外部接続端(3つの入線端子21、22、23の外部接続端211、221、231、3つの出線端子31、32、33の外部接続端311、321、331、ゼ線入線の外部接続端411及びゼ線出線の外部接続端を含む)には同じ外部接続部材5が用いられている。
【0039】
この実施例において、前記外部接続部材5は、2つの環状端子51と、溶接片52とを含み、前記2つの環状端子51は、前記溶接片52の一端に可動に設けられ、前記溶接片52の他端がは、入線端子、出線端子及び電気的接続片のうちの1つに対応に溶接固定されている。例えば、入線端子のための外部接続部材5の溶接片52の他端は、入線端子に溶接固定され、出線端子のための外部接続部材5の溶接片52の他端は、出線端子に溶接固定され、入線端子のための外部接続部材5の溶接片52の他端は、入線端子に溶接固定され、ゼ線入線とゼ線出線のための外部接続部材5の溶接片52の他端は、電気的接続片41と溶接固定される。前記環状端子51は、さらに、ボトル53を有し、外部配線をボトルで溶接片52の一端に固定することにより、環状端子51も固定される。
【0040】
図5及び図7に示すように、3つの入線端子21、22、23及び3つの出線端子31、32、33は、いずれもシート型構造であり、前記各入線端子及び各出線端子は、いずれもペース内からペースの側壁に垂直するように外部に張り出す第1の部分と、第1の部分と折り曲げて接続される第2の部分とを含み、外部接続端は、前記第2の部分に位置する。具体的には、入線端子21は、ペース内からペースの第1の側壁121に垂直するように外部に張り出す第1の部分212と、第1の部分212に折り曲げられて接続される第2の部分213とを含み、外部接続端211は、前記第2の部分213に位置し、入線端子22は、ペース内からペースの第1の側壁121に垂直するように張り出す第1の部分222と、第1の部分222に折り曲げられて接続される第2の部分223とを含み、外部接続端221は、前記第2の部分223に位置し、入線端子23は、ペース内からペースの第1の側壁121に垂直するように張り出す第1の部分232と、第1の部分232に折り曲げられて接続される第2の部分233とを含み、外部接続端231は、前記第2の部分233に位置し、出線端子31は、ペース内からペースの第2の側壁122に垂直するように張り出す第1の部分312と、第1の部分312に折り曲げられて接続される第2の部分313とを含み、外部接続端311は、前記第2の部分313に位置し、出線端子32は、ペース内からペースの第2の側壁122に垂直するように外側に張り出す第1の部分322と、第1の部分322に折り曲げられて接続される第2の部分323とを含み、外部接続端321は、前記第2の部分323に位置し、出線端子33は、ペース内からペースの第2の側壁122に垂直するように外側に張り出す第1の部分332と、第1の部分332に折り曲げられて接続される第2の部分333とを含み、外部接続端331は、前記第2の部分333に位置する。
この実施例では、入線端子21の第1の部分212と第2の部分213とは、一体構造であり、入線端子22の第1の部分222と第2の部分223とは、一体構造であり、入線端子23の第1の部分232と第2の部分233は、独立した2つの部材であり、第1の部分232と第2の部分233は、折り曲げ箇所で溶接固定され、出線端子31の第1の部分312と第2の部分313とは、折り曲げ箇所で一体的に接続され、出線端子32の第1の部分322と第2の部分323とは、折り曲げ箇所で一体的に接続され、出線端子33の第1の部分332と第2の部分333は、独立した2つの部材であり、前記第1の部分332と第2の部分333とは、折り曲げ箇所で溶接固定されている。
【0041】
図6に示すように、3つの入線端子21、22、23の第2の部分213、223、233は、それぞれ電流信号を収集するためのセパレータ214、224、234を含む。電気的接続片41にも電流信号を収集するためのセパレータ413が設けられている。
【0042】
図7及び図11に示すように、3つの入線端子21、22、23と3つの出線端子31、32、33との間に対応して設けられた3つの固定及び可動接点協働構造61、62、63は、いずれも構造的に同じである。
【0043】
図8及び図9に示すように、入線端子22と出線端子32との間に対応して設けられた固定及び可動接点協働構造62を例として固定及び可動接点協働構造を説明する。前記固定及び可動接点協働構造62は、第1の固定バネシート621、第1の固定接点622、第1の可動バネシート623、第1の可動接点624、第2の固定バネシート625、第2の固定接点626、第2の可動バネシート627及び第2の可動接点628を含み、第1の固定接点622は、第1の固定バネシート621の一端、第1の可動バネシート623の一端に固定され、第1の可動接点624は、第1の可動バネシート623の他端に固定され、第2の固定接点626は、第2の固定バネシート625の一端、第2の可動バネシート627の一端に固定され、第2の可動接点628は、第2の可動バネシート627の他端に固定され、第1の固定接点622は、第2の可動接点628に対応して設けられ、第2の固定接点626は、第1の可動接点624に対応して設けられ、前記第1の固定バネシート621は、入線端子22であり、前記第2の固定バネシート625は、出線端子32である。
【0044】
図7に示すように、前記ベース1の第1の側壁121と第2の側壁122に3つのスロット124がそれぞれ設けられ、各第1の固定バネシート(対応する入線端子)は、ベース1の第1の側壁121のスロット124にそれぞれ挿着され、前記第1の固定バネシートの一端は、前記第2の側壁よりも前記第1の側壁に近く、各第2の固定バネシート(対応する出線端子)は、ベース1の第2の側壁122のスロット124にそれぞれ挿着され、前記第2の固定バネシートの一端は、前記第1の側壁よりも前記第2の側壁に近い。
【0045】
図9及び図12に示すように、入線端子22と出線端子32との間に対応に設けられた固定及び可動接点協働構造62を例とし、前記第1の可動バネシート623は、前記第2の可動バネシート627にほぼ平行であり、前記第1の可動バネシート623と前記第2の可動バネシート727とは、それぞれ複数のバネシートが積層されて構成され、前記第1の可動バネシート623に第2のバネシートの方向に突出した第1の折り曲げ部6231が設けられており、前記第2の可動バネシート627に第1のバネシートの方向に突出した第2の折り曲げ部6271が設けられており、第1の折り曲げ部6231と第2の折り曲げ部6271とは、互いにずれて設けられている。
【0046】
図5に示すように、この実施例における多相電磁リレーは、さらに、磁気回路部分7とプッシュカード8とを含む。ベース1は、厚さ方向の中間位置に仕切り板14を設けて前記ベース1を上層と下層に分ける。前記磁気回路部分7は、ベース1の上層に取り付けられ、前記固定及び可動接点協働構造は、ベース1の下層に取り付けられている。前記磁気回路部分7は、アーマチュアアセンブリ9を含み、前記アーマチュアアセンブリ9にプッシュアーム72が設けられ、前記プッシュアーム72は、仕切り板14を通過してベース1の下層まで到達し、前記プッシュカード8を介して前記固定及び可動接点協働構造における可動バネシートと協働し、この実施例におけるプッシュカード8は、2つである。
【0047】
本開示の多相電磁リレーは、それぞれの入線端子21、22、23をベース1の4つの側壁のうちの第1の側壁121から外部に引き出し、各出線端子31、32、33をベース1の第2の側壁122から外側に引き出し、かつ第2の側壁122と第1の側壁121とは、対向して設けられている。前記各入線端子21、22、23及び各出線端子31、32、33は、それぞれベース1の外部で互いに間隔を空けて交差しないようにベースの第3の側壁123の外部に折り曲げて延び、各入線端子21、22、23の外部接続端211、221、231及び各出線端子31、32、33の外部接続端311、321、331を第3の側壁の外部で前記第3の側壁123に平行な列に並び、かつ、同一経路の入線端子と出線端子は、それぞれ同一列の両辺の対応位置に位置し、前記第3の側壁123は、第1の側壁121と第2の側壁122との間に垂直に接続されている。本開示のこのような構造は、銅部材(すなわち引き出し端子)間の交錯の配置を回避し、銅の消費(引き出し端子は銅材料で作られ)を減少させ、コストを低減し、銅部材(すなわち引き出し端子)の成形を簡単にし、組み立てが容易で、スポット溶接技術が簡単化し、そして強電間の安全距離を保証することができる。
【0048】
本開示の多相電磁リレーでは、固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート、第1の固定接点、第1の可動バネシート、第1の可動接点、第2の固定バネシート、第2の固定接点、第2の可動バネシート及び第2の可動接点を含み、第1の固定接点は、第1の固定バネシートの一端、第1の可動バネシートの一端に固定され、第1の可動接点は、第1の可動バネシートの他端に固定され、第2の固定接点は、第2の固定バネシートの一端、第2の可動バネシートの一端に固定され、第2の可動接点は、第2の可動バネシートの他端に固定され、第1の固定接点は、第2の可動接点と対応して協働し、第2の固定接点は、第1の可動接点に対応して協働し、前記第1の固定バネシートは、入線端子であり、前記第2の固定バネシートは、出線端子である。本開示のこのような構成は、固定及び可動接点協働構造を二重動バネ組立体の並列接続構造に設計し、リレー内部の可動、固定バネ部材の銅の消費を節約でき、ひいてはコストを低減できる。
【0049】
他の実施例では、図8図9図11及び図12に示すように、本開示の多相電磁リレーは、ベースを含まない。具体的に、該多相電磁リレーは、複数の経路の引き出し端子と複数の固定及び可動接点協働構造を含み、各経路の引き出し端子は、それぞれ入線端子と出線端子とを含み、同一経路の入線端子と出線端子との間に固定及び可動接点協働構造が設けられている。ここで、複数の入線端子は、固定及び可動接点協働構造の一方側に設けられ、複数の出線端子は、固定及び可動接点協働構造の他方側に設けられている。複数の入線端子の間、複数の出線端子の間、複数の入線端子と複数の出線端子の間は、互いに間隔を空けて交錯されなく、複数の入線端子と複数の出線端子とは、外部接続端をそれぞれ有し、複数の外部接続端は、1列に並び、同一の経路の入線端子の外部接続端と出線端子の外部接続端とは、固定及び可動接点協働構造の両側に対応して設けられている。
【0050】
ベースを含まない該多相電磁リレーの他の構成は、上記ベースを含む多相電磁リレーと同様であり、ここでは説明を省略する。
【0051】
また、本開示は、電磁リレーの引出片とベースとの接続構造を提案する。リレーは電子制御装置であり、制御システム(入力回路とも呼ばれる)と被制御システム(出力回路とも呼ばれる)を有し、通常に自動制御回路に応用され、実際には小さな電流で大きな電流を制御する自動スイッチであるため、電気路において自動調整、安全保護、変換回路などの役割を果たす。従来技術の電磁リレーは、ベース、磁気回路部分、接触部分、アーマチュアアセンブリ及びプッシュカードを含み、磁気回路部分と接触部分は、それぞれベースに取り付けられ、アーマチュアアセンブリが磁気回路部分と協動し、磁気回路部分が動作する時にアーマチュアアセンブリを動作させることができ、プッシュカードは、接触部分の可動バネシートとアーマチュアアセンブリとの間に接続され、アーマチュアアセンブリの動作時に可動バネシートの揺動を動かし、可動、固定接点の閉鎖又は分離を実現することができる。このような電磁リレーの接触部分は、通常、引出片を含み、可動バネ引出片と固定バネ引出片を含み、ここで、固定バネ引出片と固定バネシート(すなわち固定接点が固定された部材)とは一体構造である。従来技術の電磁リレーの引出片とベースとの接続構造は、通常、ベースの側壁に第1のスロットが設けられ、ベース内に第2のスロットが設けられ、引出片の中間段がベースの第1のスロットに挿着され、引出片の外側段がベースの外部に出て、外部の部材と電気的に接続するために使用され、引出片の内側段がベース内にあり、引出片の内側段の端部は、ベース内の第2のスロットと位置決めを行うために使用される。従来技術のこのような引出片とベースとの接続構造は、通常、斜辺位置決め(つまり引出片の内側段の端部を斜辺とする)を採用し、組み立て時に外れやすく、斜辺寸法は管理しにくく、調整しにくい。
【0052】
従って、本開示は、電磁リレーの引出片とベースの接続構造を提供し、構造の改善を通じて、引出片の組み立ての堅牢度を保証し、それを脱出しにくいようにすることができる一方、引出片の位置決め調整の難易度を良好に低減することができる。
【0053】
本開示がその技術問題を解決するために採用された技術方案は、電磁リレーの引出片とベースの接続構造であり、ベースと引出片を含み、前記ベースの側壁には第1のスロットが設けられ、ベース内には第2のスロットが設けられ、前記引出片の中間段は、ベースの第1のスロットに挿着され、引出片の外側段は、ベースの外部に出て、外部の部材と電気的に接続するために使用され、引出片の内側段は、ベースの内にあり、前記引出片の内側段の端部にはZ形の挿入片が設けられ、前記Z形の挿入片は、前記ベースの第2のスロットに挿着して、Z形の挿入片の2つの直線辺段間の落差を利用して前記引出片のベースにおける位置決め位置を調整する。
【0054】
本開示の一実施例により、前記Z形の挿入片の厚さは、引出片の本体の厚さよりも小さい。
【0055】
本開示の一実施例により、前記Z形の挿入片は、前記引出片の本体に一体的に接続された第1の直線辺段と、自由端部を有する第2の直線辺段と、第1の直線辺段と第2の直線辺段との間に一体的に接続された斜辺段とを有し、前記第2の直線辺段とベースの第2のスロットとの間には、締りばめの嵌合が形成されている。
【0056】
本開示の一実施例により、Z形の挿入片の第2の直線辺段は、引出片の本体の厚さの方向において、前記引出片の本体の厚さの範囲からずれている。
【0057】
本開示の一実施例により、前記ベースの第2のスロットのスロット壁において、前記Z形の挿入片の第2の直線辺段の外側面に向かう1つのスロット壁から、前記Z形の挿入片の第2の直線辺段の外側面に1つの第1の突起部が突出し、前記第1の突起部と前記Z形の挿入片の第2の直線辺段とにより、ベースにおける引出片の位置決めを実現する。
【0058】
本開示の一実施例により、前記ベースの第2のスロットのスロット壁において、前記Z形の挿入片の第2の直線辺段の内側面に向かう他のスロット壁から、前記Z形の挿入片の第2の直線辺段の内側面に第2の突起部が突出し、前記第2の突起部と前記Z形の挿入片の第2の直線辺段により、引出片とベースとの締りばめの嵌合を実現する。
【0059】
本開示の一実施例により、前記第1の突起部が前記Z形の挿入片の第2の直線辺段の外側面に当接する面積は、前記第2の突起部が前記Z形の挿入片の第2の直線辺段の内側面に当接する面積よりも大きい。
【0060】
本開示の一実施例により、前記引出片は、固定バネシートであり、前記引出片の内側段の端部に、さらに固定接点に固定されて接続されている。
【0061】
本開示の一実施例により、前記引出片の内側段の端部には、さらに可動バネシートの一端が接続され、可動バネシートの他端に可動接点が固定され、2つの引出片とその2つの引出片がそれぞれ接続された可動バネシートは、1セットの固定及び可動接点協働構造を構成し、ここで、1つの引出片が接続された固定接点は、他の引出片が接続された可動バネシートの可動接点に対応し、前記他の引出片が接続された固定接点は、前記1つの引出片が接続された可動バネシートの可動接点とが対応し、前記ベースの2つの対向する側壁には、2つの引出片の中間段にそれぞれ対応するための第1のスロットがそれぞれ設けられている。
【0062】
本開示の一実施例により、前記固定及び可動接点協働構造は、複数のセットであり、前記ベースの側壁には複数の第1のスロットが順に設けられ、ベース内には複数の第2のスロットが対応して設けられ、前記複数のセットの固定及び可動接点協働構造の2つの引出片の中間段は、それぞれ前記ベースの第1のスロットに配置されている。
従来技術と比較して、本開示の電磁リレーの引出片とベースの接続構造の有益な効果は、以下の通りである:
【0063】
本開示は、引出片の内側段の端部にZ形の挿入片が設けられており、前記引出片の内側段の端部のZ形の挿入片は、前記ベースの第2のスロットに挿着される。本開示のこのような構成は、Z形の挿入片の2つの直線辺段間の落差を利用して、ベースにおける前記引出片の位置決め位置を調整することができ、本開示は、引出片の組み立ての堅牢度を保証することができ、それを脱出しにくいようにすることができる一方、引出片の位置決め調整難易度を良好に低減することができる。
【0064】
以下、図14図22及び実施例を用いて本開示をさらに詳細に説明する。しかし、本開示の電磁リレーの引出片とベースとの接続構造は実施例に限定されない。
【0065】
図13図21に示すように、本開示における電磁リレーの引出片とベースとの接続構造は、ベース1と引出片2とを含み、前記ベース1の側壁12には第1のスロット120が設けられ、ベース1内には第2のスロット130が設けられ、引出片2の中間段は、ベース1の第1のスロット120に挿着され、引出片2の外側段210は、ベース1の外部に出て外部の部材と電気的に接続され、引出片2の内側段220は、ベース1内にあり、前記引出片2の内側段220の端部にZ形の挿入片3が設けられており、前記引出片2の内側段の端部のZ形の挿入片3は、Z形の挿入片3の2つの直線辺段間の落差を利用してベース1における前記引出片2の位置決め位置を調整するために、前記ベース1の第2のスロット130に挿着されている。
【0066】
図13図15に示すように、この実施例では、この接続構造を用いた電磁リレーは、磁気回路部分7、アーマチュアアセンブリ9、及びプッシュカード8をさらに含み、ベース1は、2層構造であり、磁気回路部分7とアーマチュアアセンブリ9は、その1つの層に取り付けられ、プッシュカード8と引出片2を含む接触部分は、別の層に取り付けられ、アーマチュアアセンブリ9のプッシュアームは、ベース1のうちの1層からベース1の他の層まで伸び、接触部の可動バネシートと協働する。
【0067】
図16に示すように、この実施例では、前記Z形の挿入片3の厚さは、前記引出片2の本体の厚さよりも小さい。
【0068】
この実施例において、前記Z形の挿入片3は、前記引出片2の本体に一体的に接続された第1の直線辺段310と、自由端部を有する第2の直線辺段320と、第1の直線辺段と第2の直線辺段との間に一体的に接続された斜辺段330とを含み、前記第2の直線辺段320とベース1の第2のスロット130との間には、締りばめの嵌合が形成されている。
【0069】
この実施例では、前記Z形の挿入片3の第2の直線辺段320は、前記引出片2の本体の厚さの方向において前記引出片の本体の厚さの範囲からずれている。
【0070】
この実施例では、前記ベース1の第2のスロット130のスロット壁において、前記Z形の挿入片3の第2の直線辺段320の外側面に向かう1つのスロット壁131から、前記Z形の挿入片3の第2の直線辺段320の外側面に第1の突起部140が突出し、前記第1の突起部140と前記Z形の挿入片3の第2の直線辺段320との協働を利用して、ベース1における引出片2の位置決めを実現する。
【0071】
この実施例では、前記ベース1の第2のスロット130のスロット壁において、前記Z形の挿入片3の第2の直線辺段320の内側面に向かう他のスロット壁132から、前記Z形の挿入片3の第2の直線辺段320の内側面に第2の突起部150が突出し、前記第2の突起部150と前記Z形の挿入片3の第2の直線辺段320との協働を利用して、引出片2とベース1との締りばめの嵌合を実現する。
【0072】
この実施例では、前記第1の突起部140が前記Z形の挿入片3の第2の直線辺段320の外側面に当接する面積は、前記第2の突起部150が前記Z形の挿入片3の第2の直線辺段320の内側面に当接する面積よりも大きい。
【0073】
この実施例では、前記引出片2は、固定バネシートであり、前記引出片2の内側段の端部にはさらに固定接点71に固着されている。
【0074】
図17に示すように、この実施例では、接触部分は、二重動バネ組立体の並列接続構造を採用しており、前記引出片2の内側段220の端部には、さらに、可動バネシート720の一端が接続され(即ち引出片2の内側段220の端部と可動バネシート720の一端とが固定接点710によって固定された)、可動バネシート720の他端には可動接点730が固定されている。2つの引出片2とその2つの引出片がそれぞれ接続された可動バネシート720は、1セットの固定及び可動接点協働構造を構成し、ここで、1つの引出片2が接続された固定接点710は、他の引出片2が接続された可動バネシート72の可動接点730に対応し、前記他の引出片2が接続された固定接点710は、前記1つの引出片2が接続された可動バネシート720の可動接点730に対応し、ベース1の2つの対向する側壁12には、2つの引出片2の中間段にそれぞれ協働するための第1のスロット120がそれぞれ設けられている。
【0075】
図13~15、図17に示すように、この実施例では、電磁リレーは、3相電磁保持リレーであり、前記固定及び可動接点協働構造は、3セットあり、前記ベース1の2つの対向する側壁には3つの第1のスロット120が順に設けられ、ベース内には6つの第2のスロットが対応して設けられ、前記3セットの固定及び可動接点協働構造の2つの引出片2の中間段は、ベースの2つの対向する側壁12の第1のスロット120にそれぞれ配置されている。
【0076】
本開示の電磁リレーの引出片とベースとの接続構造は、引出片2の内側段220の端部にZ形の挿入片3が設けられ、前記引出片2の内側段の端部のZ形の挿入片3が前記ベース1の第2のスロット130に挿着されることを採用している。本開示のこのような構成は、Z形の挿入片3の2つの直線辺段間の落差を利用して、ベース1における前記引出片2の位置決め位置を調整することができ、本開示は、引出片2の組み立ての堅牢度を保証し、それを脱出しにくいようにすることができる一方、引出片2の位置決め調整の難易度を良好に低減することができる。
【0077】
また、本開示は、プッシュカード付き電磁リレーを提案する。
【0078】
リレーは、電子制御装置であり、制御システム(入力回路とも呼ばれる)と被制御システム(出力回路とも呼ばれる)を有し、通常に自動制御回路に応用され、実際には小さな電流で大きな電流を制御する自動スイッチであるため、電気路において自動調整、安全保護、変換回路などの役割を果たす。アーマチュアは電磁リレーの中の重要な部材であり、アーマチュアと電磁リレーの磁気回路部分の協働により、電磁リレーの接触部分の可動バネを動作させ、可動、固定接点の閉鎖又は分離を実現することができる。従来技術の電磁リレーは、プラスチックとアーマチュアを射出成形してアーマチュアアセンブリを形成するとともに、プラスチック射出成形によってプッシュアームを形成し、アーマチュアアセンブリのプッシュアームによってプッシュカードを往復移動させ、さらにプッシュカードと接触部分の可動バネシートとの協働よって、可動バネシートを動作させ、可動、固定接点の閉鎖又は分離を実現する。このようなプッシュカード付き電磁リレーでは、アーマチュアアセンブリのプラスチックプッシュアームは、可動バネシートによりプッシュカードによって伝達される反力を受けることができ、特に複数のセットの可動バネシートに応用される場合には、アーマチュアアセンブリのプラスチックプッシュアームが受ける反力がより大きくなり、純プラスチックのプラスチックプッシュアームは高温高湿環境下では、熱や吸水によって極めて変形しやすく、製品の吸着状態が不安定になり、電磁リレーの正常な使用に影響を与える。
【0079】
本開示の目的は、従来技術の不足を克服し、プッシュカード付き電磁リレーを提供し、構造の改良により、アーマチュアアセンブリのプラスチックプッシュアームのプッシュプル強度を増加することができ、複数のセットの可動バネシートに適用する際に、プッシュカードを介して可動バネシートから伝達されるより大きな反力に適応することができ、高温高湿環境下では、熱や吸水により変形しにくく、製品の吸引状態の安定性を保証することができる。
【0080】
本開示がその技術問題を解決するために採用する技術方案は、ベース、磁気回路部分、アーマチュアアセンブリ、プッシュカードと接触部分を含むプッシュカード付き電磁リレーを提供し、前記磁気回路部分、アーマチュアアセンブリ及び接触部分は、それぞれ前記ベースの予め配置された位置に取り付けられ、前記磁気回路部分と前記アーマチュアアセンブリとを対応させることができ、前記アーマチュアアセンブリと前記接触部分との間に前記プッシュカードが配置され、前記アーマチュアアセンブリは、アーマチュアとアーマチュアの一部を被覆するプラスチック部材とを含み、前記プラスチック部材にプッシュカードの方向に延びるプラスチックプッシュアームが設けられ、前記プッシュカードには第1の係合溝が設けられ、前記アーマチュアアセンブリのプラスチックプッシュアームは、前記プッシュカードの第1の係合溝に配置され、前記アーマチュアには、前記プラスチックプッシュアームに一体的に延びる金属インサートがさらに設けられ、前記プラスチックプッシュアームは、前記金属インサートを完全に被覆して、前記金属インサートを利用してアーマチュアアセンブリのプラスチックプッシュアームのプッシュプル強度を増加させ、高温高湿環境下で、プラスチックプッシュアームが熱や吸水により変形しやすいという問題を解決する。
【0081】
本開示の一実施例により、前記ベースは、上下2層に分け、前記磁気回路部分とアーマチュアアセンブリは、前記ベースの上層に取り付けられ、前記接触部分は、前記ベースの下層に取り付けられ、前記プッシュカードは、ベースの下層で前記接触部分と協働し、アーマチュアアセンブリの金属インサート付きプラスチックプッシュアームは、ベースの上層からベースの下層まで延出し、前記プッシュカードと協働する。
【0082】
本開示の一実施例により、前記アーマチュアアセンブリにおけるアーマチュアは、2つであり、前記アーマチュアアセンブリは、磁性鋼をさらに含む、前記磁性鋼は2つのアーマチュアの間に挟まれ、前記プラスチック部材は、2つのアーマチュアの中間部分及び前記磁性鋼に被覆され、前記金属インサートは、2つのアーマチュアのうちの1つのアーマチュアの長さの端縁に設けられる。
【0083】
本開示の一実施例により、前記金属インサートは、1つのアーマチュアの本体面に対して角度を折り曲げ、前記金属インサートが前記1つのアーマチュアに対して外側にバイアスされ、前記金属インサートの厚さは、前記1つのアーマチュアの1つの本体の厚さよりも小さい。
【0084】
本開示の一実施例により、前記金属インサートは、前記1つのアーマチュアの本体の幅範囲内の一部にある第1の部分と、前記1つのアーマチュアの本体の幅範囲外にある前記第1の部分によって幅外に延び続ける第2の部分とを含む。
本開示の一実施例により、前記プラスチック部材に、ベース内に装着可能な回転軸を備え、前記回転軸は、前記2つのアーマチュアと1つの磁性鋼からなる部材の中心線位置からずれている。
【0085】
本開示の一実施例により、前記プッシュカードは、2つあり、前記プラスチック部材に2つのプッシュカードに対応して適合するための2つのプラスチックプッシュアームが設けられ、前記1つのアーマチュアの長さの両端にはそれぞれ前記金属インサートが設けられ、前記2つのプラスチックプッシュアームは、それぞれ前記1つのアーマチュアの長さの両端の金属インサートに被覆される。
【0086】
本開示の一実施例により、2つのプラスチックプッシュアームの軸線と前記回転軸の軸線は、同じ平面内にある。
【0087】
本開示の一実施例により、前記2つのプッシュカードには、それぞれ、前記接触部分に合わせるための複数の第2の係合溝が設けられ、前記複数の第2の係合溝は、プッシュカードの長手方向に沿って分布し、前記第1の係合溝は、前記一対の隣接する第2の係合溝の間に設けられる。
【0088】
本開示の一実施例により、前記接触部分は、複数セットの固定及び可動接点協働構造を含み、各セットの固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート、第1の固定接点、第1の可動バネシート、第1の可動接点、第2の固定バネシート、第2の固定接点、第2の可動バネシート及び第2の可動接点を含み、第1の固定接点は、第1の固定バネシートの一端、第1の可動バネシートの一端に固定され、第1の可動接点は、第1の可動バネシートの他端に固定され、第2の固定接点は、第2の固定バネシートの一端、第2の可動バネシートの一端に固定され、第2の可動接点は、第2の可動バネシートの他端に固定され、第1の固定接点は、第2の可動接点と対応して協働し、第2の固定接点は、第1の可動接点に対応して協働し、前記2つのプッシュカードの対応する第2の係合溝は、第1の可動バネシートの他端と第2の可動バネシートの他端にそれぞれ協働する。
【0089】
従来技術と比較して、本開示のプッシュカード付き電磁リレーの有益な効果は、以下の通りである:
【0090】
1、本開示では、前記アーマチュアには、前記プラスチックプッシュアームに一体的に延びる金属インサートがさらに設けられ、前記プラスチックプッシュアームは、前記金属インサートを完全に被覆する。本開示のこのような構造は、前記金属インサートを利用してアーマチュアアセンブリのプラスチックプッシュアームのプッシュプル強度を増加させることができ、従来技術の純プラスチックスイングアームが高温高湿環境下で熱や吸水により変形しやすくなり、製品の吸着状態が不安定になる弊害を解決し、変形を改善することができる。本開示はまた、純鉄スイングアームの熱処理による変形寸法が不安定で、鉄帯材料の厚さの異なるロット間の分散が大きいという問題を解決することができ、本開示のこのようなアーマチュアアセンブリは、寸法を調整する必要がある場合、射出金型を調整するだけで、鉄部材を調整する必要がなく、寸法管理制御に有利である。
【0091】
2、本開示では、ベースを上下2層に分け、アーマチュアアセンブリの金属インサート付きプラスチックプッシュアームをベースの上層からベースの下層に延びて前記プッシュカードと協働し、アーマチュアアセンブリは、偏心二重スイングアーム構造を採用し、スイングアーム(すなわちプラスチックプッシュアーム)が下に延び、スイングアームと可動バネを同一層に位置させる。本開示のこのような構成では、アーマチュアアセンブリは、2つのプッシュカードの動作を同期して推進することができ、プッシュプル接触点と運動方向を同じ直線上にすることができる。
【0092】
3、本開示では、接触部分は、複数のセットの固定及び可動接点協働構造に設計し、かつ各セットの固定及び可動接点協働構造は、二重動バネ組立体の並列接続構造を採用している。本開示のこのような構造は、金属インサートを利用してアーマチュアアセンブリのプラスチックプッシュアームの強度を増加させることができ、複数のセットの可動バネシートがプッシュカードを介して伝達される反力を受け、製品の吸着状態の安定性を保証することができる。
【0093】
以下、図22図31及び実施例に基づいて本開示をさらに詳細に説明する。しかし、本開示のプッシュカード付き電磁リレーの1つは、実施例に限定されない。
【0094】
図22図31に示すように、本開示のプッシュカード付き電磁リレーは、ベース1、磁気回路部分7、アーマチュアアセンブリ9、プッシュカード8、接触部分6を含み、前記磁気回路部分7、アーマチュアアセンブリ9及び接触部分6は、それぞれ前記ベース1の所定位置に取り付けられ、前記磁気回路部分7とアーマチュアアセンブリ9とを対応させることができ、前記プッシュカード8は、前記アーマチュアアセンブリ9と前記接触部分6との間に配置され、アーマチュアアセンブリ9は、アーマチュア91とアーマチュアの一部を被覆するプラスチック部材92とを含み、前記プラスチック部材92には、プッシュカードの方向に延びるプラスチックプッシュアーム921が設けられ、前記プッシュカード8には第1の係合溝81が設けられ、前記アーマチュアアセンブリ9のプラスチックプッシュアーム921は、前記プッシュカード8の第1の係合溝81に配置され、前記アーマチュア91には、前記プラスチックプッシュアーム921に金属インサート60が一体的に延設され、前記プラスチックプッシュアーム921は、前記金属インサート60を完全に被覆して、前記金属インサート60を利用してアーマチュアアセンブリ9のプラスチックプッシュアーム921のプッシュプル強度を増加させ、高温高湿環境下でプラスチックプッシュアーム921が熱や吸水により変形しやすいという問題を解決する。
【0095】
この実施例では、前記ベース1を上下2層に分け、ベース1は、上ケース11と、一周に囲まれた側壁12と、下ケース13と、仕切り板14とを備えている。上ケース11及び下ケース13は、側壁12の上端及び下端にそれぞれ固定され、仕切り板14は、側壁12内に取り付けられている。上ケース11、側壁12及び仕切り板14によりベース1の上層として囲まれ、下ケース13、側壁12及び仕切り板14によりベース1の下層として囲まれている。前記磁気回路部分7及びアーマチュアアセンブリ9は、ベース1の上層に取り付けられ、前記接触部分6は、前記ベース1の下層に取り付けられ、前記プッシュカード8は、ベース1の下層で前記接触部分6と協働し、前記アーマチュアアセンブリ9の金属インサート付きプラスチックプッシュアーム921は、ベースの上層からベースの下層まで伸び、プッシュカード8と協働する。
【0096】
この実施例では、前記アーマチュアアセンブリ9におけるアーマチュア91は、2つのアーマチュア911とアーマチュア912であり、前記アーマチュアアセンブリ9は、磁性鋼93をさらに含み、前記磁性鋼93は、2つのアーマチュア911、912の間に挟まれ、前記プラスチック部材92は、2つのアーマチュア911、912の中間部分及び前記磁性鋼93に被覆され、前記アーマチュアアセンブリ9は、工字形構造を成し、前記金属インサート60は、2つのアーマチュア911、912のうちの1つのアーマチュア911の長さの端縁に設けられている。
【0097】
この実施例では、前記金属インサート60は、前記1つのアーマチュア911の本体面に対して角度を折り曲げ、前記金属インサート60が前記1つのアーマチュア911に対して外側にバイアスされ、金属インサート60の厚さは、前記1つのアーマチュア911の本体の厚さよりも小さい。
【0098】
この実施例では、前記金属インサート60は、前記1つのアーマチュア911の本体の幅範囲内の一部にある第1の部分601と、前記1つのアーマチュア911の本体の幅範囲の外にある前記第1の部分601によって幅外に延び続ける第2の部分603とを含む。
【0099】
この実施例では、前記プラスチック部材92には、前記ペース内に装着可能な回転軸922が設けられており、これにより、アーマチュアアセンブリ9が回転軸922を中心に揺動可能であり、プラスチックプッシュアーム921が揺動可能である。磁気回路部分7は、コイル210とヨーク220とを含み、磁気回路部分7の2つのヨーク220の一端は、それぞれアーマチュアアセンブリ9の工字形構造の両側開口部まで伸びている。前記回転軸922は、2つのアーマチュア911、912と1つの磁性鋼93からなる部材の中心線位置からずれている。
【0100】
この実施例において、前記プッシュカード8は、2つあり、前記プラスチック部材92に2つのプッシュカード8に対応して適合するための2つのプラスチックプッシュアーム921が設けられ、前記1つのアーマチュア911の長さの両端にはそれぞれ前記金属インサート60が設けられ、前記2つのプラスチックプッシュアーム921は、それぞれ前記1つのアーマチュア911の長さの両端の金属インサート60に被覆されている。
【0101】
この実施例では、前記2つのプラスチックプッシュアーム921の軸線と回転軸922の軸線は、同じ平面にある。
【0102】
この実施例では、前記2つのプッシュカード8には、それぞれ、前記接触部分6に合わせる3つの第2の係合溝82が設けられ、3つの第2の係合溝82は、プッシュカード8の長手方向に沿って分布され、前記第1の係合溝8は、そのうちの一対の隣接する第2の係合溝82の間に設けられている。
【0103】
この実施例では、前記接触部分6は、3つセットの固定及び可動接点協働構造を含み、各セットの固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート621、第1の固定接点622、第1の可動バネシート623、第1の可動接点624、第2の固定バネシート625、第2の固定接点626、第2の可動バネシート627及び第2の可動接点628を含み、第1の固定接点622は、第1の固定バネシート621の一端、第1の可動バネシート623の一端に固定され、第1の可動接点624は、第1の可動バネシート623の他端に固定され、第2の固定接点626は、第2の固定バネシート625の一端、第2の可動バネシート627の一端に固定され、第2の可動接点628は、第2の可動バネシート627の他端に固定され、第1の固定接点622は、第2の可動接点628に対応し、第2の固定接点626は、第1の可動接点624に対応し、前記2つのプッシュカード8の対応する第2の係合溝82は、第1の可動バネシート621の他端と第2の可動バネシート625の他端に対応する。
【0104】
本開示のプッシュカード付き電磁リレーでは、前記アーマチュア911には、前記プラスチックプッシュアーム921に一体的に延びる金属インサート60がさらに設けられ、前記プラスチックプッシュアーム921は、前記金属インサート60を完全に被覆する。本開示のこのような構造は、前記金属インサート60を利用してアーマチュアアセンブリ9のプラスチックプッシュアーム921のプッシュプル強度を増加させることができ、従来技術の純プラスチックスイングアームが高温高湿環境下で熱吸水変形しやすくなり、製品の吸着状態が不安定になる弊害を解決し、変形を改善することができる。本開示は、また、純鉄スイングアームの熱処理変形寸法が不安定で、鉄帯材料の厚さの異なるロット間の分散が大きいという問題を解決することができ、本開示のこのようなアーマチュアアセンブリは、寸法を調整する必要がある場合、射出金型を調整するだけで、鉄部材を調整する必要がなく、寸法管理制御に有利である。
【0105】
本開示のプッシュカード付き電磁リレーは、ベース1を上下2層に分け、アーマチュアアセンブリ9の金属インサート付きプラスチックプッシュアーム921をベース1の上層からベース1の下層まで延びて前記プッシュカード8と協働し、アーマチュアアセンブリ9は、偏心二重スイングアーム構造を採用し、スイングアーム(すなわちプラスチックプッシュアーム)が下に長く延び、スイングアームと可動バネを同じ層に位置させる。本開示のこのような構成により、アーマチュアアセンブリ9は、2つのプッシュカード8の動作を同期的に推進し、プッシュプル接触点と運動方向を同じ直線上にすることができる。
【0106】
本開示のプッシュカード付き電磁リレーは、接触部分6を3セットの固定及び可動接点協働構造に設計し、そして、各セットの固定及び可動接点協働構造は、二重動バネ組立体の並列接続構造を採用する。本開示のこのような構造は、金属インサート60を利用してアーマチュアアセンブリ9のプラスチックプッシュアーム921の強度を増加させ、3セットの可動バネシートによりプッシュカード8を介して伝達される反力を受け、製品の吸合状態の安定性を保証することができる。
【0107】
本開示は、本明細書で提案された構成要素の詳細な構造及び配置方法に適用を限定しないことが理解されるべきである。本開示は他の実施例を有することができ、様々な方法で実現し、実行することができる。前述の変形形態及び変形形態は、本開示の範囲内にある。本明細書に開示され限定された本開示は、文中及び/又は図面に記載されているか、又は明らかな2つ以上の別個の特徴のすべての代替的な組み合わせに拡張されていることが理解されるべきである。これらの異なるすべての組み合わせは、本開示の複数の代替可能な態様を構成する。本明細書に記載の実施例は、本開示を実現するための最良の方法が知られており、当業者が本開示を利用できるようにすることを説明する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
【手続補正書】
【提出日】2023-12-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の経路の引き出し端子と複数の固定及び可動接点協働構造とを含み、各経路の引き出し端子は、それぞれ入線端子と出線端子とを含み、同一経路の入線端子と出線端子との間に固定及び可動接点協働構造が設けられている多相電磁リレーであって、
複数の前記入線端子は、前記固定及び可動接点協働構造の一方側に設けられ、複数の前記出線端子は、前記固定及び可動接点協働構造の他方側に設けられ、複数の前記入線端子の間、複数の前記出線端子の間、及び複数の前記入線端子と複数の前記出線端子との間は、互いに間隔を空けて交錯せず、複数の前記入線端子と複数の前記出線端子との外部接続端は、いずれも同じ方向に延びており、同一経路の入線端子の外部接続端と出線端子の外部接続端とは、前記固定及び可動接点協働構造の両側に対応して設けられている
ことを特徴とする多相電磁リレー。
【請求項2】
複数の前記入線端子の外部接続端と複数の前記出線端子の外部接続端とは、1列に並んでいる
ことを特徴とする請求項1に記載の多相電磁リレー。
【請求項3】
複数の前記入線端子と複数の前記出線端子とは、対向して設けられ、複数の前記入線端子と複数の前記出線端子とは、それぞれL型の本体を含み、前記L型の本体は、第1の部分と第2の部分を含み、前記第2の部分の一端は、前記外部接続端である
ことを特徴とする請求項1に記載の多相電磁リレー。
【請求項4】
前記本体は、シート型構造である
ことを特徴とする請求項3に記載の多相電磁リレー。
【請求項5】
前記第1の部分と第2の部分とは、一体構造である
ことを特徴とする請求項3に記載の多相電磁リレー。
【請求項6】
前記第1の部分と第2の部分とは、独立した2つの部材であり、溶接によって互いに固定されている
ことを特徴とする請求項3に記載の多相電磁リレー。
【請求項7】
複数の前記入線端子の第2の部分は、電流信号を収集するためのセパレータを含む
ことを特徴とする請求項3に記載の多相電磁リレー。
【請求項8】
複数の前記入線端子の外部接続端と複数の前記出線端子の外部接続端との間にゼロ線入線の外部接続端とゼロ線出線の外部接続端が分布されており、ゼロ線入線の外部接続端とゼロ線出線の外部接続端との間は、電気的接続片によって接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の多相電磁リレー。
【請求項9】
複数の前記入線端子の外部接続端と、複数の前記出線端子の外部接続端と、ゼロ線入線の外部接続端と、ゼロ線出線の外部接続端とは、1列に並んでいる
ことを特徴とする請求項8に記載の多相電磁リレー。
【請求項10】
複数の外部接続部材をさらに含み、前記複数の外部接続部材は、複数の前記入線端子の外部接続端及び複数の前記出線端子の前記外部接続端にそれぞれ設けられている
ことを特徴とする請求項8に記載の多相電磁リレー。
【請求項11】
各前記外部接続部材は、溶接片、少なくとも1つの環状端子、及び各前記環状端子に合わせるボルトを含み、前記溶接片の一端は、前記入線端子又は前記出線端子に溶接固定され、前記少なくとも1つの環状端子は、前記溶接片の他端に可動に配置されている
ことを特徴とする請求項10に記載の多相電磁リレー。
【請求項12】
各前記外部接続部材は、少なくとも1つの環状端子及び少なくとも1つの環状端子に合わせる少なくとも1つのボルトを含み、複数の外部接続端は、複数の前記外部接続端にそれぞれ可動に配置され
ことを特徴とする請求項10に記載の多相電磁リレー。
【請求項13】
前記固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート、第1の固定接点、第1の可動バネシート、第1の可動接点、第2の固定バネシート、第2の固定接点、第2の可動バネシート、及び第2の可動接点を含み、第1の固定接点は、第1の固定バネシートの一端、第1の可動バネシートの一端に固定され、第1の可動接点は、第1の可動バネシートの他端に固定され、第2の固定接点は、第2の固定バネシートの一端、第2の可動バネシートの一端に固定され、第2の可動接点は、第2の可動バネシートの他端に固定され、第1の固定接点は、第2の可動接点と対応して協働し、第2の固定接点は、第1の可動接点に対応して協働し、前記第1の固定バネシートは、前記入線端子として動作し、前記第2の固定バネシートは、前記出線端子として動作している
ことを特徴とする請求項1に記載の多相電磁リレー。
【請求項14】
前記第1の可動バネシートと前記第2の可動バネシートとは、略平行であり、前記第1の可動バネシートと前記第2の可動バネシートとは、それぞれ、複数のバネシート積層されて構成され、前記第1の可動バネシートに第2のバネシートの方向に突出した第1の折り曲げ部が設けられており、前記第2の可動バネシートに第1のバネシートの方向に突出した第2の折り曲げ部が設けられており、前記第1の折り曲げ部と前記第2の折り曲げ部とは、互いにずれて配置されている
ことを特徴とする請求項13に記載の多相電磁リレー。
【請求項15】
ベースをさらに含み、前記入線端子と前記出線端子とは、それぞれ前記ベースの2つの対向側から外部に引き出し、前記外部接続端は、前記ベースの外部に位置している
ことを特徴とする請求項1~14のいずれか1項に記載の多相電磁リレー。
【請求項16】
前記多相電磁リレーは、さらに、磁気回路部分とプッシュカードを含み、前記ベースは、厚さ方向の中間位置に仕切り板を設けて前記ベースを上層と下層に分け、前記磁気回路部分は、前記ベースの上層に取り付けられ、前記固定及び可動接点協働構造は、前記ベースの下層に取り付けられ、前記磁気回路部分は、アーマチュアアセンブリを含み、前記アーマチュアアセンブリにプッシュアームが設けられ、前記プッシュアームは、前記仕切り板を通過して前記ベースの下層に到達し、前記プッシュカードを介して前記固定及び可動接点協働構造における可動バネシートと協働する
ことを特徴とする請求項15に記載の多相電磁リレー。
【請求項17】
前記ベースは、直方体形状をなし、対向する第1の側壁及び第2の側壁と、前記第1の側壁及び第2の側壁に接続された第3の側壁とを含み、前記入線端子は、前記第1の側壁に垂直するように外側に引き出され、前記第3の側壁の方向に折り曲げて延び、前記出線端子は、前記第2の側壁に垂直するように外側に引き出され、前記第3の側壁の方向に折り曲げて延び、複数の前記外部接続端は、前記第3の側壁に平行な列に並んでいる
ことを特徴とする請求項15に記載の多相電磁リレー。
【請求項18】
前記ベースの第1の側壁と第2の側壁に複数のスロットがそれぞれ設けられ、
前記固定及び可動接点協働構造は、第1の固定バネシート、第1の固定接点、第1の可動バネシート、第1の可動接点、第2の固定バネシート、第2の固定接点、第2の可動バネシート、及び第2の可動接点を含み、第1の固定接点は、第1の固定バネシートの一端、第1の可動バネシートの一端に固定され、第1の可動接点は、第1の可動バネシートの他端に固定され、第2の固定接点は、第2の固定バネシートの一端、第2の可動バネシートの一端に固定され、第2の可動接点は、第2の可動バネシートの他端に固定され、第1の固定接点は、第2の可動接点と対応して協働し、第2の固定接点は、第1の可動接点に対応して協働し、前記第1の固定バネシートは、前記入線端子として動作し、前記第2の固定バネシートは、前記出線端子として動作し、
各第1の固定バネシートは、前記第1の側壁のスロットにそれぞれ挿着され、前記第1の固定バネシートの一端は、前記第2の側壁よりも前記第1の側壁に近く、各第2の固定バネシートは、前記第2の側壁のスロットにそれぞれ挿着され、前記第2の固定バネシートの一端は、前記第1の側壁よりも前記第2の側壁に近い
ことを特徴とする請求項17に記載の多相電磁リレー。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
図面を参照してその例示的な実施例を詳細に説明することにより、本開示の上記及び他の特徴及び利点がより明らかになるであろう。
図1】本開示の多相電磁リレーの実施例の斜視構造模式図である。
図2図1の正面図である。
図3図1の平面図である。
図4図1の側面図である。
図5】本開示の実施例における斜視構造の分解の模式図である
図6】本開示の実施例における斜視構造模式図(上ケースを除去した)。
図7】本開示の実施例における斜視構造模式図(底部を上にして下ケースを除去すした)。
図8】本開示の実施例における各固定及び可動接点協働構造の模式図である。
図9】本開示の実施例における各固定及び可動接点協働構造の平面図である。
図10】本開示の実施例における各固定及び可動接点協働構造と磁気回路部分及びプッシュカードとの協働の模式図である。
図11】本開示の実施例における各固定及び可動接点協働構造と磁気回路部分及びプッシュカードとの協働の模式図である。(底部を上に)、
図12】本開示の実施例における可動バネシートとプッシュカード及びアーマチュアアセンブリとの協働の模式図である。
図13】本開示を用いた電磁リレーの他の実施例の構成図であり、引出片とベースとの接続構造を示す。
図14】図13の平面図である。
図15】図13の下面図である。
図16図15のA部の拡大模式図である。
図17図13に示す電磁リレーにおける3セットの固定及び可動接点協働構造の分布模式図である。
図18図13に示す電磁リレーにおける引出片と可動バネシートとの協働の模式図である。
図19図18の下面図である。
図20図13に示す電磁リレーにおける可動バネシートの構成図である。
図21図20の平面図である。
図22】本開示のプッシュカード付き電磁リレーの実施例の斜視分解図である。
図23図22に示す実施例におけるアーマチュアアセンブリとプッシュカードとの協働の斜視分解図である。
図24図22に示す実施例におけるアーマチュアアセンブリの斜視構造模式図である。
図25図22に示す実施例におけるアーマチュアアセンブリとプッシュカードと磁気回路部分との三者の協働の模式図である。
図26図22に示す実施例におけるアーマチュアアセンブリにおけるアーマチュと磁性鋼との協働の斜視構造模式図である。
図27図22に示す実施例におけるアーマチュアアセンブリとプッシュカードと接触部分との三者の協働の模式図である。
図28図27の平面図である。
図29図27の下面図である。
図30図27の側面図である。
図31】本開示の実施例における接触部分の模式図である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0099】
この実施例では、前記プラスチック部材92には、前記ペース内に装着可能な回転軸922が設けられており、これにより、アーマチュアアセンブリ9が回転軸922を中心に揺動可能であり、プラスチックプッシュアーム921が揺動可能である。磁気回路部分7は、コイル201とヨーク202とを含み、磁気回路部分7の2つのヨーク220の一端は、それぞれアーマチュアアセンブリ9の工字形構造の両側開口部まで伸びている。前記回転軸922は、2つのアーマチュア911、912と1つの磁性鋼93からなる部材の中心線位置からずれている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図25
【補正方法】変更
【補正の内容】
図25
【国際調査報告】