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特表2024-522768SOS1タンパク質分解剤、その医薬組成物及びそれらの治療的応用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】SOS1タンパク質分解剤、その医薬組成物及びそれらの治療的応用
(51)【国際特許分類】
   C07D 401/12 20060101AFI20240614BHJP
   A61K 31/517 20060101ALI20240614BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240614BHJP
   A61P 35/04 20060101ALI20240614BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20240614BHJP
   A61K 9/20 20060101ALI20240614BHJP
   A61K 9/48 20060101ALI20240614BHJP
   C07D 403/14 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
C07D401/12 CSP
A61K31/517
A61P35/00
A61P35/04
A61P43/00 111
A61K9/20
A61K9/48
C07D403/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577712
(86)(22)【出願日】2022-06-15
(85)【翻訳文提出日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 US2022033666
(87)【国際公開番号】W WO2022266248
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】63/211,326
(32)【優先日】2021-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514095239
【氏名又は名称】バイオセリックス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】カイル ダブリュー.エイチ.チャン
(72)【発明者】
【氏名】アパラジタ ホスコテ チョウラシア
(72)【発明者】
【氏名】ポール イー.アードマン
(72)【発明者】
【氏名】リーフ エム.ファング
(72)【発明者】
【氏名】デビット アーロン ヘチト
(72)【発明者】
【氏名】イメルダ ラム
(72)【発明者】
【氏名】パトリック パパ
(72)【発明者】
【氏名】アンジェラ スクールメエスタース
(72)【発明者】
【氏名】エデュアルド トーレス
【テーマコード(参考)】
4C076
4C086
【Fターム(参考)】
4C076AA36
4C076AA53
4C076BB01
4C076BB11
4C076BB13
4C076CC27
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC46
4C086BC50
4C086GA07
4C086GA12
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA35
4C086MA37
4C086MA52
4C086MA55
4C086MA65
4C086NA14
4C086ZB26
4C086ZC41
(57)【要約】
本明細書で提供されるのは、SOS1タンパク質分解剤、例えば、式(I)の化合物、及びその医薬組成物である。また本明細書で提供されるのは、SOS1媒介性障害、疾患、又は状態の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善するためのそれらの使用の方法である。
【化1】
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】
(式中、
Lは、リンカーであり;
U、V、X、及びYのうちの1つは-C=又は-N-であり;かつU、V、X、及びYのうちの残りの3つはそれぞれ独立に、-C(R4)=又は-N=であり;
R1及びR3はそれぞれ独立に、水素、重水素、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであり;
R2は、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1-6アルキレン、若しくはヘテロシクリルであり;
各R4は独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、若しくはオキソ;(ii)C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各R1a、R1b、R1c、及びR1dは独立に、水素、重水素、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;
XEは、C(RE2)又はNであり;
YEは、結合、C1-6アルキレン、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O2)-、又は-N(RE3)-であり;
ZEは、C6-14アリーレン、ヘテロアリーレン、又はC6-14アリーレン-ヘテロアリーレンであり;
RE1は、水素又はC1-6アルキルであり;
RE2は、水素、重水素、ハロ、又はC1-6アルキルであり;
RE3は、水素又はC1-6アルキルであり;かつ
mは、0、1、又は2の整数であり;
ここで、各アルキル、アルキレン、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリーレン、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリーレン、及びヘテロシクリルは、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qで任意に置換されており、ここで、各Qは独立に:(a)重水素、シアノ、ハロ、イミノ、ニトロ、及びオキソ;(b)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaでさらに任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル;並びに(c)-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)NRbRc、-C(O)SRa、-C(NRa)NRbRc、-C(S)Ra、-C(S)ORa、-C(S)NRbRc、-ORa、-OC(O)Ra、-OC(O)ORa、-OC(O)NRbRc、-OC(O)SRa、-OC(NRa)NRbRc、-OC(S)Ra、-OC(S)ORa、-OC(S)NRbRc、-OP(O)(ORb)ORc、-OS(O)Ra、-OS(O)2Ra、-OS(O)NRbRc、-OS(O)2NRbRc、-NRbRc、-NRaC(O)Rd、-NRaC(O)ORd、-NRaC(O)NRbRc、-NRaC(O)SRd、-NRaC(NRd)NRbRc、-NRaC(S)Rd、-NRaC(S)ORd、-NRaC(S)NRbRc、-NRaS(O)Rd、-NRaS(O)2Rd、-NRaS(O)NRbRc、-NRaS(O)2NRbRc、-SRa、-S(O)Ra、-S(O)2Ra、-S(O)NRbRc、及び-S(O)2NRbRcから選択され、ここで、各Ra、Rb、Rc、及びRdは独立に、(i)水素若しくは重水素;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであるか;又は(iii)Rb及びRcは、それらが結合するN原子と共に、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaで任意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
ここで、各Qaは独立に:(a)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、イミノ、及びオキソ;(b)C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル;並びに(c)-C(O)Re、-C(O)ORe、-C(O)NRfRg、-C(O)SRe、-C(NRe)NRfRg、-C(S)Re、-C(S)ORe、-C(S)NRfRg、-ORe、-OC(O)Re、-OC(O)ORe、-OC(O)NRfRg、-OC(O)SRe、-OC(NRe)NRfRg、-OC(S)Re、-OC(S)ORe、-OC(S)NRfRg、-OP(O)(ORf)ORg、-OS(O)Re、-OS(O)2Re、-OS(O)NRfRg、-OS(O)2NRfRg、-NRfRg、-NReC(O)Rh、-NReC(O)ORf、-NReC(O)NRfRg、-NReC(O)SRf、-NReC(NRh)NRfRg、-NReC(S)Rh、-NReC(S)ORf、-NReC(S)NRfRg、-NReS(O)Rh、-NReS(O)2Rh、-NReS(O)NRfRg、-NReS(O)2NRfRg、-SRe、-S(O)Re、-S(O)2Re、-S(O)NRfRg、及び-S(O)2NRfRgから選択され;ここで、各Re、Rf、Rg、及びRhは独立に、(i)水素若しくは重水素;(ii)C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであるか;又は(iii)Rf及びRgは、それらが結合するN原子と共に、ヘテロシクリルを形成する)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項2】
R2が、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C7-15アラルキル、又はヘテロアリール-C1-6アルキレンである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R2が、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリール-C1-6アルキレンである、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項4】
R2が、1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロアリール-C1-6アルキレンである、請求項1~3のいずれか1項記載の化合物。
【請求項5】
R2が、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5員のヘテロアリール-C1-6アルキレンである、請求項1~5のいずれか1項記載の化合物。
【請求項6】
R2が、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである、請求項1又は2記載の化合物。
【請求項7】
式(II):
【化2】
(式中、
R2a及びR2bはそれぞれ独立に、水素、重水素、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであり;かつ
R2cは、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであり;
ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール及びヘテロシクリルは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている)
の構造を有する請求項1記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項8】
式(III):
【化3】
(式中、
R4a、R4b、及びR4dがそれぞれ独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、又はニトロ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cである)
の構造を有する請求項7記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項9】
式(IV):
【化4】
(式中、
R4a、R4c、及びR4dがそれぞれ独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、又はニトロ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cである)
の構造を有する請求項7記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項10】
式(V):
【化5】
(式中、
R4a、R4b、及びR4cがそれぞれ独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、又はニトロ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cである)
の構造を有する請求項7記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項11】
式(VI):
【化6】
(式中、
R4a及びR4dがそれぞれ独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cである)
の構造を有する請求項7記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項12】
R2cが、それぞれ が1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、C6-14アリール又はヘテロアリールである、請求項7~11のいずれか1項記載の化合物。
【請求項13】
R2cが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである、請求項7~12のいずれか1項記載の化合物。
【請求項14】
R2cが、それぞれが独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1-ヒドロキシエチル、1-ヒドロキシ-1-メチルエチル、2-ヒドロキシ-1,1-ジフルオロエチル、3-ヒドロキシオキセタン-3-イル、ピラゾール-4-イル、又はアミノである、1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されているフェニルである、請求項7~13のいずれか1項記載の化合物。
【請求項15】
R2cが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている二環式C9-14アリールである、請求項7~13のいずれか1項記載の化合物。
【請求項16】
R2cが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである、請求項7~12のいずれか1項記載の化合物。
【請求項17】
R2cが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロアリールである、請求項7~12及び16のいずれか1項記載の化合物。
【請求項18】
R2cが、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、5員又は6員のヘテロアリールである、請求項7~12、16、及び17のいずれか1項記載の化合物。
【請求項19】
R2cが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているチエニルである、請求項7~12及び16~18のいずれか1項記載の化合物。
【請求項20】
R2cが、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、チエン-2-イル又はチエン-3-イルである、請求項7~12及び16~19のいずれか1項記載の化合物。
【請求項21】
R2cが、フェニル、3-ブロモフェニル、3-メチルフェニル、3-ジフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、3-(2,2,2-トリフルオロエチル)フェニル、3-(1-ヒドロキシエチル)フェニル、3-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)フェニル、3-(2-ヒドロキシ-1,1-ジフルオロエチル)フェニル、3-(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)フェニル、3-(1H-ピラゾール-4-イル)フェニル、2-フルオロ-3-メチルフェニル、2-フルオロ-3-ジフルオロメチルフェニル、2-フルオロ-3-トリフルオロメチルフェニル、2-フルオロ-3-(1,1-ジフルオロエチル)フェニル、2-メチル-3-ジフルオロメチルフェニル、2-メチル-3-トリフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、2-フルオロ-3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、2-メチル-3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、3,3-ジフルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル、ナフト-1-イル、チエン-2-イル、5-(2-ヒドロキシメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-アミノメチルフェニル)-チエン-2-イル、4-(2-メチルアミノメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-(2-アミノエチル)フェニル)チエン-2-イル、5-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イル)チエン-2-イル、又は3,3-ジフルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-イルである、請求項7~12のいずれか1項記載の化合物。
【請求項22】
式(X):
【化7】
(式中、
R5a、R5b、R5c、R5d、及びR5eが、それぞれ独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであるか;又は
R5a及びR5b又はR5b及びR5cが、それらが結合する炭素原子と共に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C5-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルを形成する)
の構造を有する請求項8記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項23】
式(XVII):
【化8】
(式中、
R6a、R6b、及びR6cが、それぞれ独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cである)
の構造を有する請求項8記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項24】
ZEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリーレンである、請求項1~23のいずれか1項記載の化合物。
【請求項25】
ZEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイルである、請求項1~24のいずれか1項記載の化合物。
【請求項26】
ZEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリーレンである、請求項1~23のいずれか1項記載の化合物。
【請求項27】
ZEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロアリーレンである、請求項1~23及び26のいずれか1項記載の化合物。
【請求項28】
ZEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5員又は6員のヘテロアリーレンである、請求項1~23、26、及び27のいずれか1項記載の化合物。
【請求項29】
ZEが、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾールジイル、イミダゾールジイル、1,2,3-トリアゾールジイル、又はピリジンジイルである、請求項1~23及び26~28のいずれか1項記載の化合物。
【請求項30】
ZEが、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されているピラゾール-1,3-ジイル、ピラゾール-1,4-ジイル、ピラゾール-3,5-ジイル、イミダゾール-1,4-ジイル、イミダゾール-2,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-1,4-ジイル、ピリジン-2,4-ジイル、ピリジン-2,5-ジイル、又はピリジン-3,5-ジイルである、請求項1~23及び26~29のいずれか1項記載の化合物。
【請求項31】
ZEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロアリーレンである、請求項1~23及び26のいずれか1項記載の化合物。
【請求項32】
ZEが、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5,6-縮合又は6,6-縮合ヘテロアリーレンである、請求項1~23、26、及び31のいずれか1項記載の化合物。
【請求項33】
ZEが、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、インドールジイル、インダゾールジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジンジイル、ベンズイミダゾールジイル、ベンゾチアゾールジイル、ピロロ[2,3-b]ピリジンジイル、キノリンジイル、又はイソキノリンジイルである、請求項1~23、26、31、及び32のいずれか1項記載の化合物。
【請求項34】
ZEが、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、インドール-3,6-ジイル、インドール-3,7-ジイル、インダゾール-3,6-ジイル、インダゾール-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,8-ジイル、ベンズイミダゾール-1,4-ジイル、ベンズイミダゾール-1,5-ジイル、ベンゾチアゾール-2,4-ジイル、ベンゾチアゾール-2,5-ジイル、ピロロ[2,3-b]ピリジン-3,6-ジイル、キノリン-3,7-ジイル、キノリン-3,8-ジイル、イソキノリン-1,5-ジイル、又はイソキノリン-1,6-ジイルである、請求項1~23、26、及び31~33のいずれか1項記載の化合物。
【請求項35】
ZEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリーレン-ヘテロアリーレンである、請求項1~23のいずれか1項記載の化合物。
【請求項36】
ZEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイル-単環式ヘテロアリーレンである、請求項1~23及び35のいずれか1項記載の化合物。
【請求項37】
ZEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイル-5員ヘテロアリーレンである、請求項1~23、35、及び36のいずれか1項記載の化合物。
【請求項38】
ZEが、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、フェンジイル-ピラゾールジイル、フェンジイル-イミダゾールジイル、又はフェンジイル-1,2,3-トリアゾールジイルである、請求項1~23及び35~37のいずれか1項記載の化合物。
【請求項39】
ZEが、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている
【化9】
である、請求項1~23及び35~38のいずれか1項記載の化合物。
【請求項40】
式(XXIII):
【化10】
(式中、
各RE4が、独立に(i)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
nが、0、1、2、3、又は4の整数である)
の構造を有する請求項22、24、又は25記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項41】
式(XXIV):
【化11】
(式中、
各RE4が、独立に(i)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
nが、0、1、2、3、又は4の整数である)
の構造を有する請求項22、24、又は25記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項42】
式(XXV):
【化12】
(式中、
各RE4が、独立に(i)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
nが、0、1、2、3、又は4の整数である)
の構造を有する請求項23~25のいずれか1項記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項43】
式(XXVI):
【化13】
(式中、
各RE4が、独立に(i)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
nが、0、1、2、3、又は4の整数である)
の構造を有する請求項23~25のいずれか1項記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項44】
nが0の整数である、請求項40~43のいずれか1項記載の化合物。
【請求項45】
XEがC(RE2)である、請求項1~44のいずれか1項記載の化合物。
【請求項46】
RE2が水素である、請求項45記載の化合物。
【請求項47】
RE2が、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである、請求項45記載の化合物。
【請求項48】
RE2がメチルである、請求項45記載の化合物。
【請求項49】
XEがNである、請求項1~44のいずれか1項記載の化合物。
【請求項50】
式(XXXV):
【化14】
(式中、
Z1がC又はNであり;
Z2及びZ3が、それぞれ独立に-C(RE5)=、-N=、又は-N(RE6)-であり;
各RE4が、独立に(i)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各RE5が、独立に(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各RE6が、独立に(i)水素;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
pが、0、1、2、又は3の整数である)
の構造を有する請求項22、26、又は31記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項51】
式(XXXVI):
【化15】
(式中、
Z1がC又はNであり;
Z2及びZ3が、それぞれ独立に-C(RE5)=、-N=、又は-N(RE6)-であり;
各RE4が、独立に(i)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各RE5が、独立に(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各RE6が、独立に(i)水素;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
pが、0、1、2、又は3の整数である)
の構造を有する請求項22、26、又は31記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項52】
式(XXXVII):
【化16】
(式中、
Z1がC又はNであり;
Z2及びZ3が、それぞれ独立に-C(RE5)=、-N=、又は-N(RE6)-であり;
各RE4が、独立に(i)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各RE5が、独立に(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各RE6が、独立に(i)水素;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
pが、0、1、2、又は3の整数である)
の構造を有する請求項23、26、又は31記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項53】
式(XXXVIII):
【化17】
(式中、
Z1がC又はNであり;
Z2及びZ3が、それぞれ独立に-C(RE5)=、-N=、又は-N(RE6)-であり;
各RE4が、独立に(i)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各RE5が、独立に(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各RE6が、独立に(i)水素;(ii)それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
pが、0、1、2、又は3の整数である)
の構造を有する請求項23、26、又は31記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項54】
Z1がCである、請求項50~53のいずれか1項記載の化合物。
【請求項55】
Z1がNである、請求項50~53のいずれか1項記載の化合物。
【請求項56】
Z2が-C(RE5)=である、請求項50~55のいずれか1項記載の化合物。
【請求項57】
RE5が水素である、請求項56記載の化合物。
【請求項58】
Z2が-N=である、請求項50~55のいずれか1項記載の化合物。
【請求項59】
Z2が-N(RE6)-である、請求項50~55のいずれか1項記載の化合物。
【請求項60】
Z3が-C(RE5)=である、請求項50~59のいずれか1項記載の化合物。
【請求項61】
RE5が水素である、請求項60記載の化合物。
【請求項62】
Z3が-N=である、請求項50~59のいずれか1項記載の化合物。
【請求項63】
Z3が-N(RE6)-である、請求項50~59のいずれか1項記載の化合物。
【請求項64】
XEがNである、請求項50~63のいずれか1項記載の化合物。
【請求項65】
XEがC(RE2)である、請求項50~63のいずれか1項記載の化合物。
【請求項66】
式(XXXIX):
【化18】
の構造を有する請求項50記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項67】
式(XL):
【化19】
の構造を有する請求項51記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項68】
式(XLI):
【化20】
の構造を有する請求項52記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項69】
式(XLII):
【化21】
の構造を有する請求項53記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項70】
RE2が水素である、請求項65~69のいずれか1項記載の化合物。
【請求項71】
RE2が、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである、請求項65~69のいずれか1項記載の化合物。
【請求項72】
RE2がメチルである、請求項65~69のいずれか1項記載の化合物。
【請求項73】
pが0の整数である、請求項50~72のいずれか1項記載の化合物。
【請求項74】
R1が、水素、又は1個、2個、若しくは3個の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである、請求項1~73のいずれか1項記載の化合物。
【請求項75】
R1が、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はジメチルアミノである、請求項1~74のいずれか1項記載の化合物。
【請求項76】
R1がメチルである、請求項1~75のいずれか1項記載の化合物。
【請求項77】
R3が水素である、請求項1~76のいずれか1項記載の化合物。
【請求項78】
R2aが、水素、又は1個、2個、若しくは3個の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである、請求項7~77のいずれか1項記載の化合物。
【請求項79】
R2aが、水素、メチル、又はエチルである、請求項7~78のいずれか1項記載の化合物。
【請求項80】
R2bが、水素、又は1個、2個、若しくは3個の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである、請求項7~79のいずれか1項記載の化合物。
【請求項81】
R2bが、水素、メチル、又はエチルである、請求項7~80のいずれか1項記載の化合物。
【請求項82】
R4aが水素である、請求項8~81のいずれか1項記載の化合物。
【請求項83】
R4bが、(i)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(ii)-OR1aである、請求項8、10、及び12~82のいずれか1項記載の化合物。
【請求項84】
R4bが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである、請求項8、10、及び12~83のいずれか1項記載の化合物。
【請求項85】
R4bが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている単環式C3-10シクロアルキルである、請求項8、10、及び12~84のいずれか1項記載の化合物。
【請求項86】
R4bが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている二環式C4-10シクロアルキルである、請求項8、10、及び12~84のいずれか1項記載の化合物。
【請求項87】
R4bが、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、又はビシクロ[2.2.2]オクタニルであり、ここで、各置換基が独立に、フルオロ、メチル、ジフルオロメチル、3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル、3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル、3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル、3-ヒドロキシピロリジン-1-イルカルボニル、モルホリン-4-イルカルボニル、4-メチルピペラジン-1-イルカルボニル、4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、エトキシカルボニル、ジメチルカルバモイル、(メチル)(エチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイル、(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイル、(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイル、(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイル、ヒドロキシル、又はアセトキシである、請求項8、10、及び12~84のいずれか1項記載の化合物。
【請求項88】
R4bが、1-メチルシクロプロピル、1-フルオロメチルシクロプロピル、1-ジフルオロメチルシクロプロピル、3-フルオロシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニルシクロヘキシル、4-エトキシカルボニルシクロヘキシル、4-(3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-モルホリン-4-イルカルボニルシクロヘキシル、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(エチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-アセトキシ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、1,4-ジヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-エトキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、又は4-フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルである、請求項8、10、及び12~84、及び87のいずれか1項記載の化合物。
【請求項89】
R4bが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである、請求項8、10、及び12~83のいずれか1項記載の化合物。
【請求項90】
R4bが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロシクリルである、請求項8、10、12~83、及び89のいずれか1項記載の化合物。
【請求項91】
R4bが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロシクリルである、請求項8、10、12~83、及び89のいずれか1項記載の化合物。
【請求項92】
R4bが、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、テトラヒドロフリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチオピラニル、アザスピロ[3.3]ヘプタニル、又は7-アザスピロ[3.5]ノナニルであり、ここで、各置換基が独立に、オキソ、イミノ、イソプロピル、ヒドロキシカルボニルメチル、ジメチルカルバモイルメチル、テトラヒドロフル-3-イル、アセチル、2-メトキシアセチル、2-ジメチルアミノアセチル、tert-ブトキシカルボニル、又はヒドロキシルである、請求項8、10、12~83、及び89のいずれか1項記載の化合物。
【請求項93】
R4bが、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イル、ピペリジン-4-イル、1-イソプロピルピペリジン-4-イル、1-(ヒドロキシカルボニルメチル)ピペリジン-4-イル、1-(ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン-4-イル、1-テトラヒドロフル-3-イルピペリジン-4-イル、1-アセチルピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン-4-イル、1-(2-ジメチルアミノアセチル)ピペリジン-4-イル、1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-アセチル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシ-1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、1-ジメチルカルバモイル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、テトラヒドロピラン-4-イル、テトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、3,6-ジヒドロピラン-4-イル、3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、又は2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イルである、請求項8、10、12~83、89、及び92のいずれか1項記載の化合物。
【請求項94】
R4bが-OR1aである、請求項8、10、及び12~83のいずれか1項記載の化合物。
【請求項95】
R4bが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている-O-C1-6アルキルである、請求項8、10、12~83、及び94のいずれか1項記載の化合物。
【請求項96】
R4bが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている-O-ヘテロシクリルである、請求項8、10、12~83、及び94のいずれか1項記載の化合物。
【請求項97】
R4bが、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている-O-(単環式ヘテロシクリル)である、請求項8、10、12~83、94、及び96のいずれか1項記載の化合物。
【請求項98】
R4bが、それぞれがアセチル、プロピオニル、シクロプロピルカルボニル、又はtert-ブトキシカルボニルで任意に置換されている、メトキシ、テトラヒドロフリルオキシ、又はピロリジニルオキシである、請求項8、10、12~83、及び94のいずれか1項記載の化合物。
【請求項99】
R4bが、メトキシ、テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(R)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(S)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、ピロリジン-3-イルオキシ、1-アセチルピロリジン-3-イルオキシ、1-プロピオニルピロリジン-3-イルオキシ、1-シクロプロピルカルボニルピロリジン-3-イルオキシ、又は1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イルオキシである、請求項8、10、12~83、及び94のいずれか1項記載の化合物。
【請求項100】
R4bがメトキシである、請求項8、10、12~83、94、及び95のいずれか1項記載の化合物。
【請求項101】
R4bが、(R)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ又は(S)-テトラヒドロフル-3-イルオキシである、請求項8、10、12~83、及び96のいずれか1項記載の化合物。
【請求項102】
R4cが、水素又は-OR1aである、請求項9、10、12~21、24~39、45~49、及び74~101のいずれか1項記載の化合物。
【請求項103】
R4cが-OR1aである、請求項9、10、12~21、24~39、45~49、及び74~102のいずれか1項記載の化合物。
【請求項104】
R4cが、水素、ヒドロキシル、又はメトキシである、請求項9、10、12~21、24~39、45~49、及び74~102のいずれか1項記載の化合物。
【請求項105】
R4dが、水素、ハロ、又は1個、2個、若しくは3個の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである、請求項8、9、及び11~104のいずれか1項記載の化合物。
【請求項106】
R4dが、水素、フルオロ、又はメチルである、請求項8、9、11~105のいずれか1項記載の化合物。
【請求項107】
R5aが、水素、ハロ、又は1個、2個、若しくは3個の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである、請求項22、24~41、44~51、54~67、及び70~106記載の化合物。
【請求項108】
R5aが、水素、フルオロ、又はメチルである、請求項22、24~41、44~51、54~67、及び70~107記載の化合物。
【請求項109】
R5bが、水素、又は1個、2個、若しくは3個の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである、請求項22、24~41、44~51、54~67、及び70~108記載の化合物。
【請求項110】
R5bが、水素、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、又は1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシエチルである、請求項22、24~41、44~51、54~67、及び70~109記載の化合物。
【請求項111】
R5bが、トリフルオロメチル又は1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシエチルである、請求項22、24~41、44~51、54~67、及び70~110記載の化合物。
【請求項112】
R5cが水素である、請求項22、24~41、44~51、54~67、及び70~111記載の化合物。
【請求項113】
R5dが、水素、ニトロ、又はアミノである、請求項22、24~41、44~51、54~67、及び70~112記載の化合物。
【請求項114】
R5dがアミノである、請求項22、24~41、44~51、54~67、及び70~113記載の化合物。
【請求項115】
R5eが水素である、請求項22、24~41、44~51、54~67、及び70~114記載の化合物。
【請求項116】
R6aが、(i)水素若しくはハロ;又は(ii)それぞれが1個、2個、若しくは3個の置換基Qで任意に置換されている、C6-14アリール又はヘテロアリールである、請求項23~39、42~49、52~65、及び68~106記載の化合物。
【請求項117】
R6aが、(i)水素若しくはハロ;又は(ii)それぞれが1個、2個、若しくは3個の置換基Qで任意に置換されている、フェニル又は二環式ヘテロアリールである、請求項23~39、42~49、52~65、68~106、及び116記載の化合物。
【請求項118】
R6aが、水素、ブロモ、2-(ヒドロキシメチル)フェニル、2-(アミノメチル)フェニル、2-(メチルアミノメチル)フェニル、2-(2-アミノエチル)フェニル、又は6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イルである、請求項23~39、42~49、52~65、68~106、116、及び117記載の化合物。
【請求項119】
R6bが、(i)水素;又は(ii)それぞれが1個、2個、若しくは3個の置換基Qで任意に置換されている、C6-14アリール若しくはヘテロアリールである、請求項23~39、42~49、52~65、68~106、及び116~118記載の化合物。
【請求項120】
R6bが、(i)水素;又は(ii)それぞれが1個、2個、若しくは3個の置換基Qで任意に置換されている、フェニル若しくは二環式ヘテロアリールである、請求項23~39、42~49、52~65、68~106、及び116~119記載の化合物。
【請求項121】
R6bが、水素、2-(ヒドロキシメチル)フェニル、2-(アミノメチル)フェニル、2-(メチルアミノメチル)フェニル、2-(2-アミノエチル)フェニル、又は6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イルである、請求項23~39、42~49、52~65、68~106、及び116~120記載の化合物。
【請求項122】
R6cが水素である、請求項23~39、42~49、52~65、68~106、及び116~121記載の化合物。
【請求項123】
RE1が水素である、請求項1~122のいずれか1項記載の化合物。
【請求項124】
RE1が、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである、請求項1~122のいずれか1項記載の化合物。
【請求項125】
YEが、結合、C1-6アルキレン、又は-N(RE3)-である、請求項1~124のいずれか1項記載の化合物。
【請求項126】
YEが結合である、請求項1~125のいずれか1項記載の化合物。
【請求項127】
YEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキレンである、請求項1~125のいずれか1項記載の化合物。
【請求項128】
YEが、1個以上の置換基Qで任意に置換されているメタンジイルである、請求項1~125及び127のいずれか1項記載の化合物。
【請求項129】
YEが-N(RE3)-である、請求項1~125のいずれか1項記載の化合物。
【請求項130】
RE3が水素である、請求項129記載の化合物。
【請求項131】
mが1の整数である、請求項1~130のいずれか1項記載の化合物。
【請求項132】
Lが、-ZL-(RL-ZL)z-;
(式中、
各RLが、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-10アルキレン、C2-10アルケニレン、C2-10アルキニレン、C3-10シクロアルキレン、C6-14アリーレン、ヘテロアリーレン、又はヘテロシクリレンであり;
各ZLが、独立に、結合、-C(O)-、-C(O)O-、-C(O)NR1b-、-C(O)S-、-C(NR1a)NR1b-、-C(S)-、-C(S)O-、-C(S)NR1b-、-O-、-OC(O)O-、-OC(O)NR1b-、-OC(O)S-、-OC(NR1a)NR1b-、-OC(S)-、-OC(S)O-、-OC(S)NR1b-、-OS(O)-、-OS(O)2-、-OS(O)NR1b-、-OS(O)2NR1b-、-NR1b-、-NR1aC(O)NR1b-、-NR1aC(O)S-、-NR1aC(NR1d)NR1b-、-NR1aC(S)NR1b-、-NR1aS(O)NR1b-、-NR1aS(O)2NR1b-、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、-S(O)NR1b-、又は-S(O)2NR1b-であり;かつ
zが、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数である)
の構造を有する、請求項1~131のいずれか1項記載の化合物。
【請求項133】
各RLが、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-10アルキレン、C2-10アルキニレン、C3-10シクロアルキレン、C6-14アリーレン、ヘテロアリーレン、又はヘテロシクリレンである、請求項132記載の化合物。
【請求項134】
各RLが、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、メタンジイル、エタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、ブタン-1,4-ジイル、ペンタン-1,5-ジイル、ヘキサン-1,6-ジイル、ヘプタン-1,7-ジイル、オクタン-1,8-ジイル、ノナン-1,9-ジイル、デカン-1,10-ジイル、ウンデカン-1,11-ジイル、ドデカン-1,12-ジイル、トリデカン-1,13-ジイル、エチン-1,2-ジイル、シクロブタン-1,3-ジイル、シクロペンタン-1,3-ジイル、シクロヘキサン-1,3-ジイル、シクロヘキサン-1,4-ジイル、シクロヘプタン-1,3-ジイル、シクロヘプタン-1,4-ジイル、ビシクロ[2.2.2]オクタン-1,4-ジイル、フェン-1,3-ジイル、フェン-1,4-ジイル、ピラゾール-1,3-ジイル、ピラゾール-1,4-ジイル、イミダゾール-1,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-1,4-ジイル、ピリミジン-2,4-ジイル、ピリミジン-2,5-ジイル、5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジン-1,7-ジイル、ピラゾリジン-1,3-ジイル、ピラゾリジン-1,4-ジイル、1,3-ジオキサン-2,5-ジイル、ピペラジン-1,4-ジイル、ピペリジン-1,3-ジイル、ピペリジン-1,4-ジイル、又は3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3,9-ジイルである、請求項132記載の化合物。
【請求項135】
各ZLが、独立に、結合、-C(O)-、-C(O)NR1b-、-O-、-OC(O)NR1b-、-NR1b-、又は-NR1aC(O)NR1b-である、請求項132~134のいずれか1項記載の化合物。
【請求項136】
各ZLが、独立に、結合、-C(O)-、-C(O)O-、-C(O)NH-、-OC(O)NH-、-O-、-NH-、-N(CH3)-、又は-NHC(O)NH-である、請求項132~135のいずれか1項記載の化合物。
【請求項137】
zが、1、2、3、4、5、6、7、又は8の整数である、請求項132~136のいずれか1項記載の化合物。
【請求項138】
Lが、
【化22】
である、請求項1~124のいずれか1項記載の化合物。
【請求項139】
前記化合物が、
3-((3-((7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)アミノ)フェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオンA1;
3-(3-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB1;
3-(3-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB2;
3-(3-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB3;
3-(4-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB4;
3-(4-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB5;
3-(4-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB6;
3-(3-(2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB7;
3-(4-((2-(4-(5-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ペンチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB8;
3-(3-((2-(4-(5-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ペンチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB9;
(R)-1-(4-(2-(4-(7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC1;
(R)-1-(4-(2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC2;
(R)-1-(4-(2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC3;
(R)-1-(3-(2-(4-(7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC4;
(R)-1-(3-(2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC5;
(R)-1-(3-(2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC6;
3-(6-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオンD1;
3-(6-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオンD2;
3-(6-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオンD3;
3-(7-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオンD4;
3-(7-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオンD5;
3-(7-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオンD6;
(R)-1-(6-((2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンD7;
(R)-1-(6-((2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンD8;
(S)-1-(7-((2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンD9;
(R)-1-(7-((2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンD10;又は
(R)-1-(7-((2-(4-(7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンD11;
である、請求項1記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ。
【請求項140】
請求項1~139のいずれか1項記載の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、若しくは水和物;及び医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項141】
前記組成物が単回用剤形である、請求項140記載の医薬組成物。
【請求項142】
前記組成物が、経口、非経口、又は静脈用剤形である、請求項140又は141記載の医薬組成物。
【請求項143】
前記組成物が、経口剤形で製剤化される、請求項142記載の医薬組成物。
【請求項144】
前記経口剤形が錠剤又はカプセル剤である、請求項143記載の医薬組成物。
【請求項145】
対象においてセブンレスの息子のホモログ1(SOS1)によって媒介される障害、疾患、又は状態の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている前記対象に、治療有効量の請求項1~139のいずれか1項記載の化合物又は請求項140~144のいずれか1項記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
【請求項146】
前記SOS1によって媒介される障害、疾患、又は状態が、増殖性疾患である、請求項145記載の方法。
【請求項147】
対象においてRasによって媒介される障害、疾患、又は状態の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている前記対象に、治療有効量の請求項1~139のいずれか1項記載の化合物又は請求項140~144のいずれか1項記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
【請求項148】
前記Rasによって媒介される障害、疾患、又は状態が、増殖性疾患である、請求項147記載の方法。
【請求項149】
対象において増殖性疾患の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている前記対象に、治療有効量の請求項1~139のいずれか1項記載の化合物又は請求項140~144のいずれか1項記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
【請求項150】
前記増殖性疾患が癌である、請求項146、148、又は149記載の方法。
【請求項151】
前記癌が、再発性又は難治性である、請求項150記載の方法。
【請求項152】
前記癌が転移性である、請求項150又は151記載の方法。
【請求項153】
前記癌が薬剤耐性である、請求項150~152のいずれか1項記載の方法。
【請求項154】
前記対象がヒトである、請求項1145~153のいずれか1項記載の方法。
【請求項155】
細胞の増殖を阻害する方法であって、前記細胞を、有効量の請求項1~139のいずれか1項記載の化合物又は請求項137~144のいずれか1項記載の医薬組成物と接触させることを含む、前記方法。
【請求項156】
前記細胞が癌性細胞である、請求項155記載の方法。
【請求項157】
SOS1の分解を誘導する方法であって、前記SOS1を、有効量の請求項1~139のいずれか1項記載の化合物又は請求項140~145のいずれか1項記載の医薬組成物と接触させることを含む、前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2021年6月16日に出願された米国仮特許出願第63/211,326号の優先権の利益を主張し;その開示は引用により全体として本明細書中に組み込まれる。
【0002】
(分野)
本明細書で提供されるのは、SOS1タンパク質分解剤及びその医薬組成物である。また本明細書で提供されるのは、SOS1媒介性障害、疾患、又は状態の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善するためのそれらの使用の方法である。
【背景技術】
【0003】
(背景)
3つのRAS癌遺伝子のKRAS、HRAS、及びNRASは、癌において最も頻繁に変異する癌遺伝子ファミリーに由来する。Milburnらの文献、Science 1990,247,939-45; Coxらの文献、Nat.Rev.Drug Discov.2014,13,828-51; Papke及びDerの文献、Science 2017,355,1158-63。RAS変異は、全てのヒト癌の最大30%に検出されている。Coxらの文献、Nat.Rev.Drug Discov.2014,13,828-51。RAS変異は、膵管腺癌(PDAC)の約95%、大腸腺癌(CRC)の約50%、及び肺腺癌(CAC)の約30%にみられる。Papke及びDerの文献、Science 2017,355,1158-63。この3つのうち、KRAS変異が最も一般的であり、これだけで世界中で年間約100万人が死亡している。Coxらの文献、Nat.Rev.Drug Discov.2014,13,828-51;Simanshuらの文献、Cell 2017,170,17-33。
【0004】
RASタンパク質は、RAS癌遺伝子によってコードされる低分子GTPアーゼである。Papke及びDerの文献、Science 2017,355,1158-63。RASタンパク質は、活性グアノシン三リン酸(GTP)結合状態と不活性グアノシン二リン酸(GDP)結合状態の間を循環する分子スイッチとして機能する。Milburnらの文献、Science 1990,247,939-45。GTPに結合した活性RASは、ラット線維肉腫/マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼ/細胞外調節キナーゼ(RAF/MEK/ERK)及びホスホイノシチド3-キナーゼ/タンパク質キナーゼB/ラパマイシンキナーゼの機構的標的(PI3K/AKT/mTOR)を含む下流エフェクター経路を活性化する。Rebocho及びMaraisの文献、Cancer Discov.2011,1,98-9。RASタンパク質の発癌性変異は、GTP加水分解の能力を損ない、GTPに結合した活性RASの蓄積と下流のシグナル伝達カスケードの過剰活性化をもたらし、制御不能な細胞増殖と生存につながる。Urasらの文献、Int.J.Mol.Sci.2020,21,4325。
【0005】
RASシグナル伝達は、GDPとGTPの交換を触媒するグアニンヌクレオチド交換因子(GEF)タンパク質、及びGDPへのGTP加水分解率を増加させるGTPアーゼ活性化タンパク質(GAP)によって厳密に調節されている。Simanshuらの文献、Cell 2017,170,17-33。言い換えると、RAS GTP/GDPサイクルは、GAPによって負に制御され、GEFによって正に制御される。Bosの文献、Cell 2007,129,865-77。セブンレスの息子(son of sevenless)のホモログ1(SOS1)は、RASに結合して、ヌクレオチド交換とGTP結合活性RASの形成を促進するGEFである。Wangらの文献、Bioorg.Med.Chem.Lett.2012,22,5766-76。低分子SOS1阻害剤は、野生型KRASを有する腫瘍細胞及びKRAS変異を担持する腫瘍細胞において、活性RASの下方制御に有効であることが示されている。Hilligらの文献、Proc.Nat.Acad.Sci.2019,114,2551-60。KRAS-SOS1複合体の形成を防ぐことにより、SOS1阻害剤は、KRASのGTPによるリロードを阻止し、抗増殖活性へとつながる。前掲。
【0006】
癌治療の進歩にもかかわらず、癌は依然として世界的に主要な公衆衛生問題である。2021年には、米国だけで新たに1,898,160人が癌症例と診断され、608,570人が癌で死亡すると推定された。Cancer Facts & Figures 2021。したがって、癌治療に有効な治療法が求められている。
【発明の概要】
【0007】
(開示の概要)
本明細書で提供されるのは、式(I):
【化1】
(式中、
Lは、リンカーであり;
U、V、X、及びYのうちの1つは-C=又は-N-であり;かつ、U、V、X、及びYのうちの残りの3つはそれぞれ独立に、-C(R4)=又は-N=であり;
R1及びR3はそれぞれ独立に、水素、重水素、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであり;
R2は、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1-6アルキレン、若しくはヘテロシクリルであり;
各R4は独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、若しくはオキソ;(ii)C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各R1a、R1b、R1c、及びR1dは独立に、水素、重水素、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;
XEは、C(RE2)又はNであり;
YEは、結合、C1-6アルキレン、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O2)-、又は-N(RE3)-であり;
ZEは、C6-14アリーレン、ヘテロアリーレン、又はC6-14アリーレン-ヘテロアリーレンであり;
RE1は、水素又はC1-6アルキルであり;
RE2は、水素、重水素、ハロ、又はC1-6アルキルであり;
RE3は、水素又はC1-6アルキルであり;かつ
mは、0、1、又は2の整数であり;
ここで、各アルキル、アルキレン、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリーレン、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリーレン、及びヘテロシクリルは、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qで任意に置換されており、ここで、各Qは独立に:(a)重水素、シアノ、ハロ、イミノ、ニトロ、及びオキソ;(b)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaでさらに任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル;並びに(c)-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)NRbRc、-C(O)SRa、-C(NRa)NRbRc、-C(S)Ra、-C(S)ORa、-C(S)NRbRc、-ORa、-OC(O)Ra、-OC(O)ORa、-OC(O)NRbRc、-OC(O)SRa、-OC(NRa)NRbRc、-OC(S)Ra、-OC(S)ORa、-OC(S)NRbRc、-OP(O)(ORb)ORc、-OS(O)Ra、-OS(O)2Ra、-OS(O)NRbRc、-OS(O)2NRbRc、-NRbRc、-NRaC(O)Rd、-NRaC(O)ORd、-NRaC(O)NRbRc、-NRaC(O)SRd、-NRaC(NRd)NRbRc、-NRaC(S)Rd、-NRaC(S)ORd、-NRaC(S)NRbRc、-NRaS(O)Rd、-NRaS(O)2Rd、-NRaS(O)NRbRc、-NRaS(O)2NRbRc、-SRa、-S(O)Ra、-S(O)2Ra、-S(O)NRbRc、及び-S(O)2NRbRcから選択され、ここで、各Ra、Rb、Rc、及びRdは独立に、(i)水素若しくは重水素;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであるか;又は(iii)Rb及びRcは、それらが結合するN原子と共に、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaで任意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
ここで、各Qaは独立に:(a)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、イミノ、及びオキソ;(b)C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル;並びに(c)-C(O)Re、-C(O)ORe、-C(O)NRfRg、-C(O)SRe、-C(NRe)NRfRg、-C(S)Re、-C(S)ORe、-C(S)NRfRg、-ORe、-OC(O)Re、-OC(O)ORe、-OC(O)NRfRg、-OC(O)SRe、-OC(NRe)NRfRg、-OC(S)Re、-OC(S)ORe、-OC(S)NRfRg、-OP(O)(ORf)ORg、-OS(O)Re、-OS(O)2Re、-OS(O)NRfRg、-OS(O)2NRfRg、-NRfRg、-NReC(O)Rh、-NReC(O)ORf、-NReC(O)NRfRg、-NReC(O)SRf、-NReC(NRh)NRfRg、-NReC(S)Rh、-NReC(S)ORf、-NReC(S)NRfRg、-NReS(O)Rh、-NReS(O)2Rh、-NReS(O)NRfRg、-NReS(O)2NRfRg、-SRe、-S(O)Re、-S(O)2Re、-S(O)NRfRg、及び-S(O)2NRfRgから選択され;ここで、各Re、Rf、Rg、及びRhは独立に、(i)水素若しくは重水素;(ii)C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであるか;又は(iii)Rf及びRgは、それらが結合するN原子と共に、ヘテロシクリルを形成する)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0008】
また、本明細書で提供されるのは、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ;及び医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物である。
【0009】
さらに、本明細書で提供されるのは、対象においてセブンレスの息子のホモログ1(SOS1)によって媒介される障害、疾患、又は状態の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量の式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグを投与することを含む、前記方法である。
【0010】
さらに、本明細書で提供されるのは、対象においてRasによって媒介される障害、疾患、又は状態の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量の式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグを投与することを含む、前記方法である。
【0011】
本明細書で提供されるのは、対象において増殖性疾患の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量の式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグを投与することを含む、前記方法である。
【0012】
本明細書で提供されるのは、細胞の増殖を阻害する方法であって、該細胞を、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグと接触させることを含む、前記方法である。
【0013】
本明細書で提供されるのは、SOS1の分解を誘導する方法であって、該SOS1を、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグと接触させることを含む、前記方法である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(詳細な説明)
本明細書に記載される開示の理解を容易にするために、いくつかの用語を以下に定義する。
【0015】
一般に、本明細書で使用される命名法並びに本明細書に記載の有機化学、医薬品化学、生化学、生物学、及び薬理学における実験的手法は、本技術分野において周知でありかつ通常採用されるものである。別途定義されない限り、本明細書で使用される技術用語及び科学用語は全て、一般に、本件開示が属する分野の通常の知識を有する者によって通常理解されるものと同じ意味を有する。
【0016】
用語「対象」とは、霊長類(例えばヒト)、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、又はマウスを含むが、これらに限定されない動物をいう。用語「対象」と「患者」は、本明細書において、例えばヒト対象などの哺乳動物の対象に関して互換的に使用される。一実施態様において、対象はヒトである。
【0017】
用語「治療する」、「治療すること」及び「治療」は、障害、疾患、若しくは状態を、又は障害、疾患、若しくは状態に関連した1つ以上の症状を軽減するか若しくは抑止すること;或いは、障害、疾患、若しくは状態それ自体の原因(複数可)を軽減するか若しくは根絶することを含むものとする。
【0018】
用語「予防する」、「予防すること」及び「予防」は、障害、疾患、若しくは状態、及び/又はその随伴症状の開始を遅延及び/又は防止する方法;対象が障害、疾患、若しくは状態となることを阻む方法;或いは、障害、疾患、又は状態となる対象のリスクを減らす方法を含むものとする。
【0019】
用語「軽減」及び「軽減すること」は、障害、疾患、又は状態の1つ以上の症状(例えば、疼痛)を和らげること又は減少させることをいう。また、当該用語は、有効成分と関連する有害作用を減少させることをいうこともある。時には、対象が予防薬剤又は治療薬剤から誘導する有益な作用が、該障害、疾患、又は状態の治癒をもたらさない。
【0020】
用語「接触すること」又は「接触」は、生理学的及び/又は化学的作用が、そのような接触の結果として生じるように、治療薬剤及び生物学的分子(例えば、タンパク質、酵素、RNA、若しくはDNA)、細胞、又は組織を一緒にすることを言うものとする。接触させることは、インビトロ、エクスビボ、又はインビボで行うことができる。一実施態様において、治療薬剤を、生物学的分子とインビトロで接触させて、該治療薬剤の該生物学的分子に対する作用を決定する。別の実施態様において、治療薬剤を細胞培養液中の細胞と接触させて(インビトロで)、該治療薬剤の該細胞に対する作用を決定する。さらに別の実施態様において、治療薬剤を生物学的分子、細胞、又は組織と接触させることは、接触させられるべき生物学的分子、細胞、又は組織を有する対象への治療薬剤の投与を含む。
【0021】
用語「治療有効量」又は「有効量」は、投与された場合に、治療されている障害、疾患、又は状態の1つ以上の症状の発症を予防するか、又はある程度軽減するのに十分である化合物の量を含むものとする。用語「治療有効量」又は「有効量」とはまた、研究者、獣医師、医師、又は臨床医により探求されている、生物学的分子(例えば、タンパク質、酵素、RNA、又はDNA)、細胞、組織、系、動物、又はヒトの生物学的又は医学的反応を誘起するのに十分である化合物の量もいう。
【0022】
用語「IC50」又は「EC50」は、反応を測定するアッセイにおいて、最大のそのような反応の50%阻害に必要とされる化合物の量、濃度、又は投薬量をいう。
【0023】
用語「医薬として許容し得る担体」、「医薬として許容し得る賦形剤」、「生理的に許容し得る担体」、又は「生理的に許容し得る賦形剤」とは、液体又は固体の充填剤、希釈剤、溶媒、又は封入材料などの医薬として許容し得る物質、組成物、又はビヒクルをいう。一実施態様において、各成分は、医薬製剤の他の成分と適合性があり、かつ過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、免疫原性、若しくは他の問題点も合併症も伴わずに、かつ妥当なベネフィット/リスク比に釣り合って、対象(例えば、ヒト)の組織又は臓器と接触して使用するのに適しているという意味で、「医薬として許容し得る」。例えば、「レミントン:調剤の科学と実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy)」、第23版; Adejare編集: Academic Press、2020;「医薬品賦形剤ハンドブック(Handbook of Pharmaceutical Excipients)」、第9版; Sheskeyら編集; Pharmaceutical Press、2020; 「医薬品添加剤ハンドブック(Handbook of Pharmaceutical Additives)」、第3版; Ash及びAsh編集; Synapse Information Resources: 2007; 「医薬の予備製剤及び製剤(Pharmaceutical Preformulation and Formulation)」、第1版; Gibson編集; CRC Press、2015を参照されたい。
【0024】
用語「約」又は「およそ」は、当業者により決定される特定の値に関する許容誤差を意味し、これはある程度は値の測定される又は決定される方式によって左右される。ある実施態様において、用語「約」又は「およそ」は、1、2、又は3標準偏差内を意味する。ある実施態様において、用語「約」又は「およそ」は、所与の値又は範囲の25%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、又は0.05%以内を意味する。
【0025】
用語「アルキル」とは、直鎖又は分岐鎖の飽和された一価の炭化水素ラジカルをいい、ここでアルキルは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。例えば、C1-6アルキルとは、炭素原子が1~6個の直鎖の飽和された一価の炭化水素ラジカル又は炭素原子が3~6個の分岐鎖の飽和された一価の炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、アルキルは、炭素原子を1~20個(C1-20)、1~15個(C1-15)、1~10個(C1-10)、若しくは1~6個(C1-6)有する直鎖の飽和された一価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が3~20個(C3-20)、3~15個(C3-15)、3~10個(C3-10)、若しくは3~6個(C3-6)の分岐鎖の飽和された一価の炭化水素ラジカルである。本明細書で使用される直鎖C1-6及び分岐鎖のC3-6アルキル基は、「低級アルキル」とも称される。アルキル基の例としては、メチル、エチル、プロピル(全ての異性体形態、例えば、n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(全ての異性体形態、例えば、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、及びt-ブチルを含む)、ペンチル(全ての異性体形態、例えば、n-ペンチル、イソペンチル、sec-ペンチル、ネオペンチル、及びtert-ペンチルを含む)、並びにヘキシル(全ての異性体形態、例えば、n-ヘキシル、イソヘキシル、及びsec-ヘキシルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
用語「ヘテロアルキル」は、その主鎖に、O、S、及びNからそれぞれ独立に選択される1個以上のヘテロ原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和された一価の炭化水素ラジカルをいう。ヘテロアルキルは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。例えば、C1-6ヘテロアルキルは、1~6炭素原子の直鎖の飽和された一価の炭化水素ラジカル又は3~6炭素原子の分岐鎖の飽和された一価の炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、ヘテロアルキルは、炭素原子を1~20個(C1-20)、1~15個(C1-15)、1~10個(C1-10)、又は1~6個(C1-6)有する直鎖の飽和された一価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が3~20個(C3-20)、3~15個(C3-15)、3~10個(C3-10)、又は3~6個(C3-6)の分岐鎖の飽和された一価の炭化水素ラジカルである。本明細書で使用される場合、直鎖C1-6及び分岐鎖C3-6ヘテロアルキル基は、「低級ヘテロアルキル」とも称される。ヘテロアルキル基の例としては、-OCH3、-OCH2CH3、-CH2OCH3、-NHCH3、-ONHCH3、-NHOCH3、-SCH3、-CH2NHCH2CH3、及び-NHCH2CH2CH3が挙げられるが、これらに限定されない。置換ヘテロアルキル基の例としては、-CH2NHC(O)CH3及び-NHC(O)CH2CH3が挙げられるが、これらに限定されない。
【0027】
用語「アルキレン」及び「アルカンジイル」は、アルカンジイルが、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qで任意に置換されている直鎖又は分岐鎖の飽和された二価の炭化水素ラジカルに関して、本明細書において互換的に使用される。例えば、C1-6アルカンジイルは、炭素原子が1~6個の直鎖の飽和された二価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が3~6個の分岐鎖の飽和された二価の炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、アルカンジイルは、炭素原子を1~30個(C1-30)、1~20個(C1-20)、1~15個(C1-15)、1~10個(C1-10)、又は1~6個(C1-6)有する直鎖の飽和された二価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が3~30個(C3-30)、3~20個(C3-20)、3~15個(C3-15)、3~10個(C3-10)、又は3~6個(C3-6)の分岐鎖の飽和された二価の炭化水素ラジカルである。本明細書で使用される場合、直鎖C1-6及び分岐鎖C3-6アルカンジイル基は、「低級アルカンジイル」とも称される。アルカンジイル基の例としては、メタンジイル、エタンジイル(全ての異性体形態、例えば、エタン-1,1-ジイル及びエタン-1,2-ジイルを含む)、プロパンジイル(全ての異性体形態、例えば、プロパン-1,1-ジイル、プロパン-1,2-ジイル、及びプロパン-1,3-ジイルを含む)、ブタンジイル(全ての異性体形態、例えば、ブタン-1,1-ジイル、ブタン-1,2-ジイル、ブタン-1,3-ジイル、及びブタン-1,4-ジイルを含む)、ペンタンジイル(全ての異性体形態、例えば、ペンタン-1,1-ジイル、ペンタン-1,2-ジイル、ペンタン-1,3-ジイル、及びペンタン-1,5-ジイルを含む)、並びにヘキサンジイル(全ての異性体形態、例えば、ヘキサン-1,1-ジイル、ヘキサン-1,2-ジイル、ヘキサン-1,3-ジイル、及びヘキサン-1,6-ジイルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。置換アルカンジイル基の例としては、-C(O)CH2-、-C(O)(CH2)2-、-C(O)(CH2)3-、-C(O)(CH2)4-、-C(O)(CH2)5-、-C(O)(CH2)6-、-C(O)(CH2)7-、-C(O)(CH2)8-、-C(O)(CH2)9-、-C(O)(CH2)10-、-C(O)CH2C(O)-、-C(O)(CH2)2C(O)-、-C(O)(CH2)3C(O)-、-C(O)(CH2)4C(O)-、又は-C(O)(CH2)5C(O)-が挙げられるが、これらに限定されない。
【0028】
用語「ヘテロアルキレン」及び「ヘテロアルカンジイル」は、その主鎖に、O、S、及びNからそれぞれ独立に選択される1個以上のヘテロ原子を含む直鎖又は分岐鎖の飽和された二価の炭化水素ラジカルに関して、本明細書において互換的に使用される。ヘテロアルキレンは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。例えば、C1-6ヘテロアルキレンは、炭素原子が1~6個の直鎖の飽和された二価の炭化水素ラジカル又は炭素原子が3~6個の分岐鎖の飽和された二価の炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、ヘテロアルキレンは、炭素原子を1~20個(C1-20)、1~15個(C1-15)、1~10個(C1-10)、又は1~6個(C1-6)有する直鎖の飽和された二価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が3~20個(C3-20)、3~15個(C3-15)、3~10個(C3-10)、又は3~6個(C3-6)の分岐鎖の飽和された二価の炭化水素ラジカルである。本明細書で使用される場合、直鎖C1-6及び分岐鎖C3-6ヘテロアルキレン基は、「低級ヘテロアルキレン」とも称される。ヘテロアルキレン基の例としては、-CH2O-、-(CH2)2O-、-(CH2)3O-、-(CH2)4O-、-(CH2)5O-、-(CH2)6O-、-(CH2)7O-、-(CH2)8O-、-(CH2)9O-、-(CH2)10O-、-CH2OCH2-、-CH2CH2O-、-(CH2CH2O)2-、-(CH2CH2O)3-、-(CH2CH2O)4-、-(CH2CH2O)5-、-CH2NH-、-CH2NHCH2-、-CH2CH2NH-、-CH2S-、-CH2SCH2-、及び-CH2CH2S-が挙げられるが、これらに限定されない。置換ヘテロアルキレン基の例としては、-C(O)CH2O-、-C(O)(CH2)2O-、-C(O)(CH2)3O-、-C(O)(CH2)4O-、-C(O)(CH2)5O-、-C(O)(CH2)6O-、-C(O)(CH2)7O-、-C(O)(CH2)8O-、-C(O)(CH2)9O-、-C(O)(CH2)10O-、-C(O)CH2OCH2CH2O-、-C(O)CH2O(CH2CH2O)2-、-C(O)CH2O(CH2CH2O)3-、-C(O)CH2O(CH2CH2O)4、-C(O)CH2O(CH2CH2O)5-、-CH2NHC(O)CH2-、又は-CH2CH2C(O)NH-が挙げられるが、これらに限定されない。
【0029】
用語「アルケニル」とは、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の、別の実施態様においては、1個の炭素-炭素二重結合(複数可)を含む、直鎖又は分岐鎖の一価の炭化水素ラジカルをいう。アルケニルは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。用語「アルケニル」は、当業者に明らかであるように、「シス」若しくは「トランス」立体配置又はそれらの混合物、或いは、「Z」若しくは「E」立体配置又はそれらの混合物を有するラジカルを包含する。例えば、C2-6アルケニルとは、炭素原子が2~6個の直鎖の不飽和の一価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が3~6個の分岐鎖の不飽和の一価の炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、アルケニルは、炭素原子が2~20個(C2-20)、2~15個(C2-15)、2~10個(C2-10)、若しくは2~6個(C2-6)の直鎖の一価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が3~20個(C3-20)、3~15個(C3-15)、3~10個(C3-10)、若しくは3~6個(C3-6)の分岐鎖の一価の炭化水素ラジカルである。アルケニル基の例としては、エテニル、プロペニル(全ての異性体形態、例えば、プロペン-1-イル、プロペン-2-イル、及びアリルを含む)、及びブテニル(全ての異性体形態、例えば、ブテン-1-イル、ブテン-2-イル、ブテン-3-イル、及び2-ブテン-1-イルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0030】
用語「アルケニレン」及び「アルケンジイル」は、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の、別の実施態様においては、1個の炭素-炭素二重結合(複数可)を含む直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素ラジカルに関して、本明細書において互換的に使用される。アルケンジイルは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。用語「アルケンジイル」は、当業者によって認識されるように、「シス」若しくは「トランス」立体配置又はそれらの混合物、あるいは、「Z」若しくは「E」立体配置又はそれらの混合物を有するラジカルを包含する。例えば、C2-6アルケンジイルは、炭素原子が2~6個の直鎖の不飽和の二価の炭化水素ラジカル又は炭素原子が3~6個の分岐鎖の不飽和の二価の炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、アルケンジイルは、炭素原子が2~30個(C2-30)、2~20個(C2-20)、2~15個(C2-15)、2~10個(C2-10)、又は2~6個(C2-6)の直鎖の二価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が3~30個(C3-30)、3~20個(C3-20)、3~15個(C3-15)、3~10個(C3-10)、又は3~6個(C3-6)の分岐鎖の二価の炭化水素ラジカルである。アルケンジイル基の例としては、エテンジイル(全ての異性体形態、例えば、エテン-1,1-ジイル及びエテン-1,2-ジイルを含む)、プロペンジイル(全ての異性体形態、例えば、1-プロペン-1,1-ジイル、1-プロペン-1,2-ジイル、及び1-プロペン-1,3-ジイルを含む)、ブテンジイル(全ての異性体形態、例えば、1-ブテン-1,1-ジイル、1-ブテン-1,2-ジイル、及び1-ブテン-1,4-ジイルを含む)、ペンテンジイル(全ての異性体形態、例えば、1-ペンテン-1,1-ジイル、1-ペンテン-1,2-ジイル、及び1-ペンテン-1,5-ジイルを含む)、及びヘキセンジイル(全ての異性体形態、例えば、1-ヘキセン-1,1-ジイル、1-ヘキセン-1,2-ジイル、1-ヘキセン-1,3-ジイル、1-ヘキセン-1,4-ジイル、1-ヘキセン-1,5-ジイル、及び1-ヘキセン-1,6-ジイルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0031】
用語「ヘテロアルケニレン」及び「ヘテロアルケンジイル」は、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の、別の実施態様においては、1個の炭素-炭素二重結合(複数可)を含み、かつ炭化水素鎖内にO、S、及びNからそれぞれ独立に選択される1個以上のヘテロ原子を含む直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素ラジカルに関して、本明細書において互換的に使用される。ヘテロアルケニレンは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。用語「ヘテロアルケニレン」は、当業者によって認識されるように、「シス」若しくは「トランス」立体配置又はそれらの混合物、あるいは、「Z」若しくは「E」立体配置又はそれらの混合物を有するラジカルを包含する。例えば、C2-6ヘテロアルケニレンは、炭素原子が2~6個の直鎖の不飽和の二価の炭化水素ラジカル又は炭素原子が3~6個の分岐鎖の不飽和の二価の炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、ヘテロアルケニレンは、炭素原子が2~20個(C2-20)、2~15個(C2-15)、2~10個(C2-10)、又は2~6個(C2-6)の直鎖の二価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が3~20個(C3-20)、3~15個(C3-15)、3~10個(C3-10)、又は3~6個(C3-6)の分岐鎖の二価の炭化水素ラジカルである。ヘテロアルケニレン基の例としては、-CH=CHO-、-CH=CHOCH2-、-CH=CHCH2O-、-CH=CHS-、-CH=CHSCH2-、-CH=CHCH2S-、又は-CH=CHCH2NH-が挙げられるが、これらに限定されない。
【0032】
用語「アルキニル」とは、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の、別の実施態様においては、1個の炭素-炭素三重結合(複数可)を含む、直鎖又は分岐鎖の一価の炭化水素ラジカルをいう。アルキニル基は、炭素-炭素二重結合を含まない。アルキニルは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。例えば、C2-6アルキニルとは、炭素原子が2~6個の直鎖の不飽和の一価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が4~6個の分岐鎖の不飽和の一価の炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、アルキニルは、炭素原子が2~20個(C2-20)、2~15個(C2-15)、2~10個(C2-10)、若しくは2~6個(C2-6)の直鎖の一価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が4~20個(C4-20)、4~15個(C4-15)、4~10個(C4-10)、若しくは4~6個(C4-6)の分岐鎖の一価の炭化水素ラジカルである。アルキニル基の例としては、エチニル(-C≡CH)、プロピニル(全ての異性体形態、例えば、1-プロピニル(-C≡CCH3)及びプロパルギル(-CH2C≡CH)を含む)、ブチニル(全ての異性体形態、例えば、1-ブチン-1-イル及び2-ブチン-1-イルを含む)、ペンチニル(全ての異性体形態、例えば、1-ペンチン-1-イル及び1-メチル-2-ブチン-1-イルを含む)、並びにヘキシニル(全ての異性体形態、例えば、1-ヘキシン-1-イル及び2-ヘキシン-1-イルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0033】
用語「アルキニレン」及び「アルキンジイル」は、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の、別の実施態様においては、1個の炭素-炭素三重結合(複数可)を含む直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素ラジカルに関して、本明細書において互換的に使用される。アルキニレン基は、炭素-炭素二重結合を含まない。炭素-炭素三重結合を含む基が炭素-炭素二重結合も含む場合には、該基は、アルキンジイル基ではなく、アルケンジイル基として分類される。アルキンジイルは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。例えば、C2-6アルキンジイルは、炭素原子が2~6個の直鎖の不飽和の二価の炭化水素ラジカル又は炭素原子が4~6個の分岐鎖の不飽和の二価の炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、アルキンジイルは、炭素原子が2~30個(C2-30)、2~20個(C2-20)、2~15個(C2-15)、2~10個(C2-10)、又は2~6個(C2-6)の直鎖の二価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が4~30個(C4-30)、4~20個(C4-20)、4~15個(C4-15)、4~10個(C4-10)、又は4~6個(C4-6)の分岐鎖の二価の炭化水素ラジカルである。アルキンジイル基の例としては、エチンジイル、プロピンジイル(全ての異性体形態、例えば、1-プロピン-1,3-ジイル及び1-プロピン-3,3-ジイルを含む)、ブチンジイル(全ての異性体形態、例えば、1-ブチン-1,3-ジイル、1-ブチン-1,4-ジイル、及び2-ブチン-1,1-ジイルを含む)、ペンチンジイル(全ての異性体形態、例えば、1-ペンチン-1,3-ジイル、1-ペンチン-1,4-ジイル、及び2-ペンチン-1,1-ジイルを含む)、並びにヘキシンジイル(全ての異性体形態、例えば、1-ヘキシン-1,3-ジイル、1-ヘキシン-1,4-ジイル、及び2-ヘキシン-1,1-ジイルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0034】
用語「ヘテロアルキニレン」及び「ヘテロアルキンジイル」は、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の、別の実施態様においては、1個の炭素-炭素三重結合(複数可)を含み、かつその主鎖に、O、S、及びNからそれぞれ独立に選択される1個以上のヘテロ原子を含む、直鎖又は分岐鎖の二価の炭化水素ラジカルに関して、本明細書において互換的に使用される。ヘテロアルキニレン基は、炭素-炭素二重結合を含まない。ヘテロアルキニレンは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。例えば、C2-6ヘテロアルキニレンは、炭素原子が2~6個の直鎖の不飽和の二価の炭化水素ラジカル又は炭素原子が4~6個の分岐鎖の不飽和の二価の炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、ヘテロアルキニレンは、炭素原子が2~30個(C2-30)、2~20個(C2-20)、2~15個(C2-15)、2~10個(C2-10)、又は2~6個(C2-6)の直鎖の二価の炭化水素ラジカル、又は炭素原子が4~30個(C4-30)、4~20個(C4-20)、4~15個(C4-15)、4~10個(C4-10)、又は4~6個(C4-6)の分岐鎖の二価の炭化水素ラジカルである。ヘテロアルキニレン基の例としては、-C≡CCH2O-、-C≡CCH2S-、又は-C≡CCH2NH-が挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
用語「シクロアルキル」とは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている、環状の一価炭化水素ラジカルをいう。一実施態様において、シクロアルキルは、飽和又は不飽和だが非芳香族の、かつ/又は架橋若しくは非架橋の、かつ/又は縮合した二環式の基である。ある実施態様において、シクロアルキルは、炭素原子を3~20個(C3-20)、3~15個(C3-15)、3~10個(C3-10)、又は3~7個(C3-7)有する。一実施態様において、シクロアルキルは単環式である。別の実施態様において、シクロアルキルは二環式である。さらに別の実施態様において、シクロアルキルは三環式である。さらに別の実施態様において、シクロアルキルは、多環式である。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロヘプテニル、ビシクロ[1.1.1]ペンチル、ビシクロ[2.1.1]ヘキシル、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル、ビシクロ[2.2.2]オクチル、デカリニル、及びアダマンチルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0036】
用語「シクロアルキレン」及び「シクロアルカンジイル」は、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qで任意に置換されていてもよい環状の二価の炭化水素ラジカルに関して、本明細書において互換的に使用される。一実施態様において、シクロアルカンジイル基は、飽和若しくは不飽和だが非芳香族の、かつ/又は架橋及び/若しくは非架橋の、かつ/又は縮合した二環式基であり得る。ある実施態様において、シクロアルカンジイルは、炭素原子を3~30個(C3-30)、3~20個(C3-20)、3~15個(C3-15)、3~10個(C3-10)、又は3~7個(C3-7)有する。シクロアルカンジイル基の例としては、シクロプロパンジイル(全ての異性体形態、例えば、シクロプロパン-1,1-ジイル及びシクロプロパン-1,2-ジイルを含む)、シクロブタンジイル(全ての異性体形態、例えば、シクロブタン-1,1-ジイル、シクロブタン-1,2-ジイル、及びシクロブタン-1,3-ジイルを含む)、シクロペンタンジイル(全ての異性体形態、例えば、シクロペンタン-1,1-ジイル、シクロペンタン-1,2-ジイル、及びシクロペンタン-1,3-ジイルを含む)、シクロヘキサンジイル(全ての異性体形態、例えば、シクロヘキサン-1,1-ジイル、シクロヘキサン-1,2-ジイル、シクロヘキサン-1,3-ジイル、及びシクロヘキサ-1,4-ジイルを含む)、シクロヘプタンジイル(全ての異性体形態、例えば、シクロヘプタン-1,1-ジイル、シクロヘプタン-1,2-ジイル、シクロヘプタン-1,3-ジイル、及びシクロヘプタン-1,4-ジイルを含む)、デカリンジイル(全ての異性体形態、例えば、デカリン-1,1-ジイル、デカリン-1,2-ジイル、及びデカリン-1,8-ジイルを含む)、及びアダマントジイル(全ての異性体形態、例えば、アダマント-1,2-ジイル、アダマント-1,3-ジイル、及びアダマント-1,8-ジイルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0037】
用語「アリール」とは、少なくとも1個の芳香族炭素環を含む、一価の単環式芳香族炭化水素ラジカル及び/又は一価の多環式芳香族炭化水素ラジカルをいう。ある実施態様において、アリールは、環炭素原子を6~20個(C6-20)、6~15個(C6-15)、又は6~10個(C6-10)有する。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、フルオレニル、アズレニル、アントリル、フェナントリル、ピレニル、ビフェニル、及びテルフェニルが挙げられるが、これらに限定されない。アリールはまた、二環式又は三環式炭素環をいい、ここで環の1個は芳香族であり、かつ他の環は、飽和、部分不飽和、又は芳香族であってよく、例えば、ジヒドロナフチル、インデニル、インダニル、又はテトラヒドロナフチル(テトラリニル)であってよい。一実施態様において、アリールは、単環式である。別の実施態様において、アリールは、二環式である。さらに別の実施態様において、アリールは、三環式である。さらに別の実施態様において、アリールは、多環式である。ある実施態様において、アリールは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。
【0038】
用語「アリーレン」及び「アレンジイル」は、少なくとも1個の芳香族炭化水素環を含む二価の単環式芳香族炭化水素ラジカル又は二価の多環式芳香族炭化水素ラジカルに関して、本明細書において互換的に使用される。ある実施態様において、アリーレンは、環原子を6~20個(C6-20)、6~15個(C6-15)、又は6~10個(C6-10)有する。アリーレン基の例としては、フェニレン(全ての異性体形態、例えば、フェン-1,2-ジイル、フェン-1,3-ジイル、及びフェン-1,4-ジイルを含む)、ナフチレン(全ての異性体形態、例えば、ナフト-1,2-ジイル、ナフト-1,3-ジイル、及びナフト-1,8-ジイルを含む)、フルオレニレン(全ての異性体形態、例えば、フルオレン-1,2-ジイル、フルオレン-1,3-ジイル、及びフルオレン-1,8-ジイルを含む)、アズレニレン(全ての異性体形態、例えば、アズレン-1,2-ジイル、アズレン-1,3-ジイル、及びアズレン-1,8-ジイルを含む)、アントリレン(全ての異性体形態、例えば、アントラ-1,2-ジイル(anthr-1,2-diyl)、アントラ-1,3-ジイル、及びアントラ-1,8-ジイルを含む)、フェナントリレン(全ての異性体形態、例えば、フェナントラ-1,2-ジイル(phenanthr-1,2-diyl)、フェナントラ-1,3-ジイル、及びフェナントラ-1,8-ジイルを含む)、ピレニレン(全ての異性体形態、例えば、ピレン-1,2-ジイル、ピレン-1,3-ジイル、及びピレン-1,8-ジイルを含む)、ビフェニレン(全ての異性体形態、例えば、ビフェン-2,3-ジイル(biphen-2,3-diyl)、ビフェン-3,4’-ジイル、及びビフェン-4,4’-ジイルを含む)、並びにテルフェニレン(全ての異性体形態、例えば、テルフェン-2,3-ジイル(terphen-2,3-diyl)、テルフェン-3,4’-ジイル、及びテルフェン-4,4’-ジイルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。また、アリーレンは、環のうちの1個が、芳香族であり、かつその他の環が、飽和、部分不飽和、又は芳香族、例えば、ジヒドロナフチレン(全ての異性体形態、例えば、ジヒドロナフト-1,2-ジイル及びジヒドロナフト-1,8-ジイルを含む)、インデニレン(全ての異性体形態、例えば、インデン-1,2-ジイル、インデン-1,5-ジイル、及びインデン-1,7-ジイルを含む)、インダニレン(全ての異性体形態、例えば、インダン-1,2-ジイル、インダン-1,5-ジイル、及びインダン-1,7-ジイルを含む)、又はテトラヒドロナフチレン(テトラリニレン)(全ての異性体形態、例えば、テトラヒドロナフト-1,2-ジイル、テトラヒドロナフト-1,5-ジイル、及びテトラヒドロナフト-1,8-ジイルを含む)であり得る二環式又は三環式炭素環をいう。ある実施態様において、アリーレンは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。
【0039】
用語「アラルキル」又は「アリールアルキル」とは、1個以上のアリール基により置換された一価のアルキル基をいう。ある実施態様において、アラルキルは、炭素原子を7~30個(C7-30)、7~20個(C7-20)、又は7~16個(C7-16)有する。アラルキル基の例としては、ベンジル、フェニルエチル(全ての異性体形態、例えば、1-フェニルエチル及び2-フェニルエチルを含む)、並びにフェニルプロピル(全ての異性体形態、例えば、1-フェニルプロピル、2-フェニル-プロピル、及び3-フェニルプロピルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。ある実施態様において、アラルキルは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。
【0040】
用語「アラルキレン」又は「アリールアルキレン」とは、1個以上のアリール基で置換されている二価のアルキル基をいう。ある実施態様において、アラルキレンは、炭素原子を7~30個(C7-30)、7~20個(C7-20)、又は7~16個(C7-16)有する。アラルキレン基の例としては、ベンジレン(全ての異性体形態、例えば、フェニルメタジイル(phenylmethdiyl)を含む)、フェニルエチレン(全ての異性体形態、例えば、2-フェニル-エタン-1,1-ジイル及び2-フェニル-エタン-1,2-ジイルを含む)、並びにフェニルプロピレン(全ての異性体形態、例えば、3-フェニル-プロパン-1,1-ジイル、3-フェニル-プロパン-1,2-ジイル、及び3-フェニル-プロパン-1,3-ジイルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。ある実施態様において、アラルキレンは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。
【0041】
用語「ヘテロアリール」とは、少なくとも1個の芳香環を含み、ここで少なくとも1個の芳香環が、該環内にO、S、及びNからそれぞれ独立に選択される1個以上のヘテロ原子を含む、一価の単環式芳香族基又は一価の多環式芳香族基をいう。ヘテロ芳香族環及び非芳香族複素環を含むヘテロアリール基については、該ヘテロアリール基は、その非芳香族複素環を介して、残りの分子に結合されていない。ヘテロアリール基の各環は、1個若しくは2個のO原子、1個若しくは2個のS原子、及び/又は1個~4個のN原子を含むことができ;但し、各環のヘテロ原子の総数が4個以下であり、かつ各環が少なくとも1個の炭素原子を含むことを条件とする。ある実施態様において、ヘテロアリールは、環原子を5~20個、5~15個、又は5~10個有する。一実施態様において、ヘテロアリールは単環式である。単環式ヘテロアリール基の例としては、フラニル、イミダゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジニル、ピロリル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、テトラゾリル、トリアジニル、及びトリアゾリルが挙げられるが、これらに限定されない。別の実施態様において、ヘテロアリールは、二環式である。二環式ヘテロアリール基の例としては、ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾピラニル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フロピリンジル(furopyrindyl)(全ての異性体形態、例えば、フロ[2,3-b]ピリジニル、フロ[2,3-c]ピリジニル、フロ[3,2-b]ピリジニル、フロ[3,2-c]ピリジニル、フロ[3,4-b]ピリジニル、及びフロ[3,4-c]ピリジニルを含む)、イミダゾピリジニル(全ての異性体形態、例えば、イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、イミダゾ[4,5-b]ピリジニル、及びイミダゾ[4,5-c]ピリジニルを含む)、イミダゾチアゾリル(全ての異性体形態、例えば、イミダゾ[2,1-b]チアゾリル及びイミダゾ[4,5-d]チアゾリルを含む)、インダゾリル、インドリジニル、インドリル、イソベンゾフラニル、イソベンゾ-チエニル(すなわち、ベンゾ[c]チエニル)、イソインドリル、イソキノリニル、ナフチリジニル(全ての異性体形態、例えば、1,5-ナフチリジニル、1,6-ナフチリジニル、1,7-ナフチリジニル、及び1,8-ナフチリジニルを含む)、オキサゾロピリジニル(全ての異性体形態、例えば、オキサゾロ[4,5-b]ピリジニル、オキサゾロ[4,5-c]ピリジニル、オキサゾロ[5,4-b]ピリジニル、及びオキサゾロ[5,4-c]ピリジニルを含む)、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロロピリジル(全ての異性体形態、例えば、ピロロ[2,3-b]ピリジニル、ピロロ[2,3-c]ピリジニル、ピロロ[3,2-b]ピリジニル、及びピロロ[3,2-c]ピリジニルを含む)、キノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、チアジアゾロピリミジル(全ての異性体形態、例えば、[1,2,5]チアジアゾロ[3,4-d]ピリミジニル及び[1,2,3]チアジアゾロ[4,5-d]ピリミジニルを含む)、並びにチエノピリジル(全ての異性体形態、例えば、チエノ[2,3-b]ピリジニル、チエノ[2,3-c]ピリジニル、チエノ[3,2-b]ピリジニル、及びチエノ[3,2-c]ピリジニルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。さらに別の実施態様において、ヘテロアリールは、三環式である。三環式ヘテロアリール基の例としては、アクリジニル、ベンズインドリル、カルバゾリル、ジベンゾフラニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フェナントリジニル(全ての異性体形態、例えば、1,5-フェナントロリニル、1,6-フェナントロリニル、1,7-フェナントロリニル、1,9-フェナントロリニル、及び2,10-フェナントロリニルを含む)、フェナルサジニル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、及びキサンテニルが挙げられるが、これらに限定されない。ある実施態様において、ヘテロアリールは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。
【0042】
用語「ヘテロアリーレン」及び「ヘテロアレンジイル」は、少なくとも1個の芳香環を含み、ここで該少なくとも1個の芳香環が、該環内にO、S、及びNからそれぞれが独立に選択される1個以上のヘテロ原子を含む二価の単環式芳香族基又は二価の多環式芳香族基に関して、本明細書において互換的に使用される。ヘテロ芳香族環及び非芳香族複素環を含むヘテロアリーレン基については、該ヘテロアリーレン基は、その非芳香族複素環を介して、残りの分子に結合されていない。ヘテロアリーレン基の各環は、1個若しくは2個のO原子、1個若しくは2個のS原子、及び/又は1個~4個のN原子を含むことができ、但し、各環内のヘテロ原子の総数が、4個以下であり、かつ各環が、少なくとも1個の炭素原子を含むことを条件とする。ある実施態様において、ヘテロアリーレンは、環原子を5~20、5~15、又は5~10個有する。単環式ヘテロアリーレン基の例としては、フランジイル、イミダゾールジイル、イソチアゾールジイル、イソオキサゾールジイル、オキサジアゾールジイル、オキサゾールジイル、ピラジンジイル、ピラゾールジイル、ピリダジンジイル、ピリジンジイル、ピリミジンジイル、ピロールジイル、チアジアゾールジイル、チアゾールジイル、チエンジイル(thiendiyl)、テトラゾールジイル、トリアジンジイル、及びトリアゾールジイルが挙げられるが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリーレン基の例としては、ベンゾフランジイル、ベンズイミダゾールジイル、ベンゾイソオキサゾールジイル、ベンゾピランジイル、ベンゾチアジアゾールジイル、ベンゾチアゾールジイル、ベンゾチエンジイル、ベンゾトリアゾールジイル、ベンゾオキサゾールジイル、フロピリジンジイル(全ての異性体形態、例えば、フロ[2,3-b]ピリジンジイル、フロ[2,3-c]ピリジンジイル、フロ[3,2-b]ピリジンジイル、フロ[3,2-c]ピリジンジイル、フロ[3,4-b]ピリジンジイル、及びフロ[3,4-c]ピリジンジイルを含む)、イミダゾピリジンジイル(全ての異性体形態、例えば、イミダゾ[1,2-a]ピリジンジイル、イミダゾ[4,5-b]ピリジンジイル、及びイミダゾ[4,5-c]ピリジンジイルを含む)、イミダゾチアゾールジイル(全ての異性体形態、例えば、イミダゾ[2,1-b]チアゾールジイル及びイミダゾ[4,5-d]チアゾールジイル)、インダゾールジイル、インドリジンジイル、インドールジイル、イソベンゾフランジイル、イソベンゾチエンジイル(すなわち、ベンゾ[c]チエンジイル)、イソインドールジイル、イソキノリンジイル、ナフチリジンジイル(全ての異性体形態、例えば、1,5-ナフチリジンジイル、1,6-ナフチリジンジイル、1,7-ナフチリジンジイル、及び1,8-ナフチリジンジイルを含む)、オキサゾロピリジンジイル(全ての異性体形態、例えば、オキサゾロ[4,5-b]ピリジンジイル、オキサゾロ[4,5-c]ピリジンジイル、オキサゾロ[5,4-b]ピリジンジイル、及びオキサゾロ[5,4-c]ピリジンジイルを含む)、フタラジンジイル、プテリジンジイル、プリンジイル、ピロロピリジンジイル(全ての異性体形態、例えば、ピロロ[2,3-b]ピリジンジイル、ピロロ[2,3-c]ピリジンジイル、ピロロ[3,2-b]ピリジンジイル、及びピロロ[3,2-c]ピリジンジイルを含む)、キノリンジイル、キノキサリンジイル、キナゾリンジイル、チアジアゾロピリミジンジイル(全ての異性体形態、例えば、[1,2,5]チアジアゾロ[3,4-d]ピリミジンジイル及び[1,2,3]チアジアゾロ[4,5-d]ピリミジンジイルを含む)、並びにチエノピリジンジイル(全ての異性体形態、例えば、チエノ[2,3-b]ピリジンジイル、チエノ[2,3-c]ピリジンジイル、チエノ[3,2-b]ピリジンジイル、及びチエノ[3,2-c]ピリジンジイルを含む)が挙げられるが、これらに限定されない。三環式ヘテロアリーレン基の例としては、アクリジンジイル、ベンズインドールジイル、カルバゾールジイル、ジベンゾフランジイル、ペリミジンジイル、フェナントロリンジイル(全ての異性体形態、例えば、1,5-フェナントロリンジイル、1,6-フェナントロリンジイル、1,7-フェナントロリンジイル、1,9-フェナントロリンジイル、及び2,10-フェナントロリンジイルを含む)、フェナントリジンジイル、フェナルサジンジイル、フェナジンジイル、フェノチアジンジイル、フェノキサジンジイル、及びキサンテンジイルが挙げられるが、これらに限定されない。ある実施態様において、ヘテロアリーレンは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。
【0043】
用語「ヘテロシクリル」又は「複素環式」とは、少なくとも1個の非芳香環を含み、ここで該非芳香環原子の1個以上が、O、S、及びNからそれぞれ独立に選択されるヘテロ原子であり;かつ、残りの環原子が炭素原子である、一価の単環式非芳香環系又は一価の多環式環系をいう。ヘテロ芳香族環及び非芳香族複素環を含むヘテロシクリル基については、該ヘテロシクリル基は、ヘテロ芳香族環を介して、残りの分子に結合されていない。ある実施態様において、ヘテロシクリル基又は複素環基は、環原子を3~20個、3~15個、3~10個、3~8個、4~7個、又は5~6個有する。ある実施態様において、ヘテロシクリルは、単環式、二環式、三環式、又は四環式環系であり、該系は、縮合又は架橋されてよく、かつ、該系において、窒素原子又は硫黄原子は任意に酸化されてよく、窒素原子は任意に四級化されてよく、かつ一部の環は部分的若しくは完全に飽和されてよく又は芳香族であってよい。ヘテロシクリルは、任意のヘテロ原子又は炭素原子で主構造へ結合されてよく、結果的に安定した化合物を形成する。ヘテロシクリル基及び複素環式基の例としては、アゼピニル、ベンゾジオキサニル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラノニル、クロマニル、デカヒドロイソキノリニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンズイソチアゾリル、ジヒドロベンズイソキサジニル(全ての異性体形態、例えば、1,4-ジヒドロベンゾ[d][1,3]オキサジニル、3,4-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサジニル、及び3,4-ジヒドロベンゾ[d][1,2]オキサジニルを含む)、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロイソベンゾフラニル、ジヒドロベンゾ[c]チエニル、ジヒドロフリル、ジヒドロイソインドリル、ジヒドロピラニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジオキソラニル、1,4-ジチアニル、フラノニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、インドリニル、イソクロマニル、イソインドリニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、オキサゾリジノニル、オキサゾリジニル、オキシラニル、ピペラジニル、ピペリジニル、4-ピペリドニル、ピラゾリジニル、ピラゾリニル、ピロリジニル、ピロリニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフリル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチエニル、チアモルホリニル、チアゾリジニル、チオクロマニル、テトラヒドロキノリニル、及び1,3,5-トリチアニルが挙げられるが、これらに限定されない。ある実施態様において、ヘテロシクリルは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。
【0044】
用語「ヘテロシクリレン」とは、少なくとも1個の非芳香環を含み、ここで該非芳香環原子のうちの1個以上が、O、S、及びNから独立に選択されるヘテロ原子であり;かつ残りの環原子が炭素原子である二価の単環式非芳香環系又は二価の多環式環系をいう。ヘテロ芳香族環及び非芳香族複素環を含むヘテロシクリレン基については、該ヘテロシクリレン基は、その非芳香族複素環を介して、残りの分子との少なくとも1つの結合を有する。ある実施態様において、ヘテロシクリレン基は、3~20、3~15、3~10、3~8、4~7、又は5~6個の環原子を有する。ある実施態様において、ヘテロシクリレンは、縮合又は架橋されてもよく、かつ窒素又は硫黄原子が、任意に酸化されていてもよく、窒素原子が、任意に四級化されていてもよく、かつ一部の環が、部分的に若しくは完全に飽和されていてもよく、又は芳香族であってもよい単環式、二環式、三環式、又は四環式環系である。ヘテロシクリレンは、任意のヘテロ原子又は炭素原子で主構造へ結合されてよく、結果的に安定した化合物を形成する。そのようなヘテロシクリレン基の例としては、アゼピンジイル、ベンゾジオキサンジイル、ベンゾジオキソールジイル、ベンゾフラノンジイル、クロマンジイル、デカヒドロイソキノリンジイル、ジヒドロベンゾフランジイル、ジヒドロベンズイソチアゾールジイル、ジヒドロベンズイソオキサジンジイル(全ての異性体形態、例えば、1,4-ジヒドロベンゾ[d][1,3]オキサジンジイル、3,4-ジヒドロベンゾ[c][1,2]オキサジンジイル、及び3,4-ジヒドロベンゾ[d][1,2]オキサジンジイルを含む)、ジヒドロベンゾチエンジイル、ジヒドロイソベンゾフランジイル、ジヒドロベンゾ[c]チエンジイル、ジヒドロフルジイル、ジヒドロイソインドールジイル、ジヒドロピランジイル、ジヒドロピラゾールジイル、ジヒドロピラジンジイル、ジヒドロピリジンジイル、ジヒドロピリミジンジイル、ジヒドロピロールジイル、ジオキソランジイル、1,4-ジチアンジイル、フラノンジイル、イミダゾリジンジイル、イミダゾリンジイル、インドリンジイル、イソクロマンジイル、イソインドリンジイル、イソチアゾリジンジイル、イソオキサゾリジンジイル、モルホリンジイル、オクタヒドロインドールジイル、オクタヒドロイソインドールジイル、オキサゾリジノンジイル、オキサゾリジンジイル、オキシランジイル、ピペラジンジイル、ピペリジンジイル、4-ピペリドンジイル、ピラゾリジンジイル、ピラゾリンジイル、ピロリジンジイル、ピロリンジイル、キヌクリジンジイル、テトラヒドロフルジイル、テトラヒドロイソキノリンジイル、テトラヒドロピランジイル、テトラヒドロチエンジイル、チアモルホリンジイル、チアゾリジンジイル、チオクロマンジイル、テトラヒドロキノリンジイル、及び1,3,5-トリチアンジイルが挙げられるが、これらに限定されない。ある実施態様において、ヘテロシクリレンは、本明細書に記載されるように、1個以上の置換基Qにより任意に置換されている。
【0045】
用語「ハロゲン」、「ハライド」、又は「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ、及び/又はヨードをいう。
【0046】
用語「任意に置換されている」は、アルキル、ヘテロアルキル、アルキレン、ヘテロアルキレン、アルケニル、アルケニレン、ヘテロアルケニレン、アルキニル、アルキニレン、ヘテロアルキニレン、シクロアルキル、シクロアルキレン、アリール、アリーレン、アラルキル、アラルキレン、ヘテロアリール、ヘテロアリーレン、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリレン基などの基又は置換基が、例えば、(a)重水素(-D)、シアノ(-CN)、ハロ、イミノ(=NH)、ニトロ(-NO2)、及びオキソ(=O);(b)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaでさらに任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル;並びに(c)-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)NRbRc、-C(O)SRa、-C(NRa)NRbRc、-C(S)Ra、-C(S)ORa、-C(S)NRbRc、-ORa、-OC(O)Ra、-OC(O)ORa、-OC(O)NRbRc、-OC(O)SRa、-OC(NRa)NRbRc、-OC(S)Ra、-OC(S)ORa、-OC(S)NRbRc、-OP(O)(ORb)ORc、-OS(O)Ra、-OS(O)2Ra、-OS(O)NRbRc、-OS(O)2NRbRc、-NRbRc、-NRaC(O)Rd、-NRaC(O)ORd、-NRaC(O)NRbRc、-NRaC(O)SRd、-NRaC(NRd)NRbRc、-NRaC(S)Rd、-NRaC(S)ORd、-NRaC(S)NRbRc、-NRaS(O)Rd、-NRaS(O)2Rd、-NRaS(O)NRbRc、-NRaS(O)2NRbRc、-SRa、-S(O)Ra、-S(O)2Ra、-S(O)NRbRc、及び-S(O)2NRbRc(ここで、各Ra、Rb、Rc、及びRdは独立に、(i)水素若しくは重水素;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであるか;又は(iii)Rb及びRcは、それらが結合するN原子と共に、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaで任意に置換されているヘテロシクリルを形成する)からそれぞれが独立に選択される1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qにより置換されていてよいことを意味するものとする。本明細書で使用される場合、置換され得る基は全て、「任意に置換されている」。
【0047】
一実施態様において、各Qaは:(a)重水素、シアノ、ハロ、イミノ、ニトロ、及びオキソ;(b)C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル;並びに(c)-C(O)Re、-C(O)ORe、-C(O)NRfRg、-C(O)SRe、-C(NRe)NRfRg、-C(S)Re、-C(S)ORe、-C(S)NRfRg、-ORe、-OC(O)Re、-OC(O)ORe、-OC(O)NRfRg、-OC(O)SRe、-OC(NRe)NRfRg、-OC(S)Re、-OC(S)ORe、-OC(S)NRfRg、-OP(O)(ORf)ORg、-OS(O)Re、-OS(O)2Re、-OS(O)NRfRg、-OS(O)2NRfRg、-NRfRg、-NReC(O)Rh、-NReC(O)ORf、-NReC(O)NRfRg、-NReC(O)SRf、-NReC(NRh)NRfRg、-NReC(S)Rh、-NReC(S)ORf、-NReC(S)NRfRg、-NReS(O)Rh、-NReS(O)2Rh、-NReS(O)NRfRg、-NReS(O)2NRfRg、-SRe、-S(O)Re、-S(O)2Re、-S(O)NRfRg、及び-S(O)2NRfRgから独立に選択され;ここで、各Re、Rf、Rg、及びRhは独立に、(i)水素若しくは重水素;(ii)C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであるか;又は(iii)Rf及びRgは、それらが結合するN原子と共に、ヘテロシクリルを形成する。
【0048】
ある実施態様において、「光学活性な」及び「鏡像異性的に活性な」とは、鏡像体過剰率が約80%以上、約90%以上、約91%以上、約92%以上、約93%以上、約94%以上、約95%以上、約96%以上、約97%以上、約98%以上、約99%以上、約99.5%以上、又は約99.8%以上の分子の集合をいう。ある実施態様において、光学活性な化合物は、問題の鏡像異性混合物の総重量に対して一方のエナンチオマーを約95%以上及び他方のエナンチオマーを約5%以下含む。ある実施態様において、光学活性な化合物は、問題の鏡像異性混合物の総重量に対して一方のエナンチオマーを約98%以上及び他方のエナンチオマーを約2%以下含む。ある実施態様において、光学活性な化合物は、問題の鏡像異性混合物の総重量に対して一方のエナンチオマーを約99%以上及び他方のエナンチオマーを約1%以下含む。
【0049】
光学活性な化合物を説明する際に、接頭語R及びSは、そのキラル中心(複数可)の周りの化合物の絶対配置を意味するように使用される。(+)及び(-)は、化合物の旋光、すなわち偏光面が光学活性化合物により回転される方向を意味するように使用される。接頭語(-)は、化合物が左旋性であること、すなわち化合物が左側へ又は反時計回りに偏光面を回転させることを示す。接頭語(+)は、化合物が右旋性である、すなわち化合物が右側へ又は時計回りに偏光面を回転させることを示す。しかし、旋光度の記号(+)及び(-)は、化合物の絶対配置R及びSとは無関係である。
【0050】
用語「同位体濃縮された」とは、化合物を構成する1個以上の原子において天然でない割合の同位体を含むそのような化合物をいう。ある実施態様において、同位体濃縮された化合物は、非限定的に、水素(1H)、重水素(2H)、トリチウム(3H)、炭素-11(11C)、炭素-12(12C)、炭素-13(13C)、炭素-14(14C)、窒素-13(13N)、窒素-14(14N)、窒素-15(15N)、酸素-14(14O)、酸素-15(15O)、酸素-16(16O)、酸素-17(17O)、酸素-18(18O)、フッ素-17(17F)、フッ素-18(18F)、リン-31(31P)、リン-32(32P)、リン-33(33P)、硫黄-32(32S)、硫黄-33(33S)、硫黄-34(34S)、硫黄-35(35S)、硫黄-36(36S)、塩素-35(35Cl)、塩素-36(36Cl)、塩素-37(37Cl)、臭素-79(79Br)、臭素-81(81Br)、ヨウ素-123(123I)、ヨウ素-125(125I)、ヨウ素-127(127I)、ヨウ素-129(129I)、及びヨウ素-131(131I)を含む、天然でない割合の1種以上の同位体を含む。ある実施態様において、同位体濃縮された化合物は、安定な形態、すなわち、非放射性である。ある実施態様において、同位体濃縮された化合物は、非限定的に、水素(1H)、重水素(2H)、炭素-12(12C)、炭素-13(13C)、窒素-14(14N)、窒素-15(15N)、酸素-16(16O)、酸素-17(17O)、酸素-18(18O)、フッ素-17(17F)、リン-31(31P)、硫黄-32(32S)、硫黄-33(33S)、硫黄-34(34S)、硫黄-36(36S)、塩素-35(35Cl)、塩素-37(37Cl)、臭素-79(79Br)、臭素-81(81Br)、及びヨウ素-127(127I)を含む、天然でない割合の1種以上の同位体を含む。ある実施態様において、同位体濃縮された化合物は、不安定な形態、すなわち放射性である。ある実施態様において、同位体濃縮された化合物は、非限定的に、トリチウム(3H)、炭素-11(11C)、炭素-14(14C)、窒素-13(13N)、酸素-14(14O)、酸素-15(15O)、フッ素-18(18F)、リン-32(32P)、リン-33(33P)、硫黄-35(35S)、塩素-36(36Cl)、ヨウ素-123(123I)、ヨウ素-125(125I)、ヨウ素-129(129I)、及びヨウ素-131(131I)を含む、天然でない割合の1種以上の同位体を含む。本明細書で提供される化合物において、当業者の判断に従い実行可能であるならば、任意の水素を例として2Hとすることができ、又は任意の炭素を例として13Cとすることができ、又は任意の窒素を例として15Nとすることができ、又は任意の酸素を例として18Oとすることができることが理解されるであろう。
【0051】
用語「同位体濃縮」とは、分子内の所定の位置での、元素のより一般的な同位体(例えば、プロチウム又は水素-1を表す1H)の代わりに、当該元素のあまり一般的でない同位体(例えば、重水素又は水素-2を表すD)の取込み率をいう。本明細書で使用される場合、分子内の特定の位置での原子が特定のより一般的でない同位体として指定される場合、その位置でのその同位体の存在量は、その天然の存在量よりも実質的に高いことが理解される。
【0052】
用語「同位体濃縮係数」とは、同位体濃縮された化合物における同位体の存在量と、特定の同位体の天然の存在量の間の比をいう。
【0053】
用語「水素」又は記号「H」とは、プロチウム(1H)、重水素(2H又はD)、及びトリチウム(3H)をそれらの天然の存在量で含む、天然に生じる水素同位体の組成物をいう。プロチウムは、天然の存在量が99.98%よりも高い、最も一般的な水素同位体である。重水素は、天然の存在量が約0.0156%である、あまり一般的でない水素同位体である。
【0054】
用語「重水素濃縮」とは、分子内の所定の位置での、水素の代わりの重水素の取込み率をいう。例えば、所定の位置での1%の重水素濃縮とは、所定の試料中の分子の1%が、当該特定の位置に重水素を含むことを意味する。重水素の天然の分布は、平均で約0.0156%であるので、濃縮されていない出発材料を使用して合成された化合物内の任意の位置での重水素濃縮は、平均で約0.0156%である。本明細書で使用される場合、同位体濃縮された化合物内の特定の位置が重水素を有すると指定される場合、化合物内のその位置での重水素の存在量は、その天然の存在量(0.0156%)よりも実質的に高いことが理解される。
【0055】
用語「炭素」又は記号「C」とは、炭素-12(12C)及び炭素-13(13C)をそれらの天然の存在量で含む、天然に生じる炭素同位体の組成物をいう。炭素-12は、天然の存在量が98.89%よりも高い、最も一般的な炭素同位体である。炭素-13は、天然の存在量が約1.11%である、あまり一般的でない炭素同位体である。
【0056】
用語「炭素-13濃縮」又は「13C濃縮」とは、分子内の所定の位置での、炭素の代わりの炭素-13の取込み率をいう。例えば、所定の位置での10%の炭素-13濃縮とは、所定の試料中の分子の10%が、当該特定の位置に炭素-13を含むことを意味する。炭素-13の天然の分布は、平均で約1.11%であるので、濃縮されていない出発材料を使用して合成された化合物内の任意の位置での炭素-13濃縮は、平均で約1.11%である。本明細書で使用される場合、同位体濃縮された化合物内の特定の位置が炭素-13を有すると指定される場合、化合物内のその位置での炭素-13の存在量は、その天然の存在量(1.11%)よりも実質的に高いことが理解される。
【0057】
用語「実質的に純粋」及び「実質的に均質」は、物質への言及の場合、非限定的に、薄層クロマトグラフィー(TLC)、ゲル電気泳動、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、ガスクロマトグラフィー(GC)、核磁気共鳴(NMR)、及び質量分析(MS)を含む、当業者により使用される標準の分析方法により決定される容易に検出可能な不純物を含まないように見える程度に十分に均質であるか;又はさらなる精製が、物質の、酵素活性及び生物学的活性などの物理的、化学的、生物学的、及び/又は薬学的特性を検出できるほど変化させない程度に十分に純粋であることを意味する。ある実施態様において、「実質的に純粋」又は「実質的に均質」とは、標準の分析方法により決定される場合、分子の少なくとも約95重量%、少なくとも約96重量%、少なくとも約97重量%、少なくとも約98重量%、少なくとも約99重量%、又は少なくとも約99.5重量%が、単一のエナンチオマー、ラセミ混合物、又はエナンチオマーの混合物を含む単一の化合物であるような分子の集合をいう。本明細書で使用される場合、同位体濃縮された分子内の特定の位置で原子が特定のあまり一般的でない同位体として指定されている場合、当該特定の位置に指定された同位体以外を含む分子は、同位体濃縮された化合物に関して不純物である。そのため、特定の位置に重水素と指定された原子を有する重水素化された化合物に関して、同じ位置にプロチウムを含む化合物は、不純物である。
【0058】
用語「溶媒和物」とは、溶質、例えば、本明細書で提供される化合物の1個以上の分子と、化学量論量又は非化学量論量で存在する溶媒の1個以上の分子により形成された複合体又は凝集体をいう。好適な溶媒としては、水、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、及び酢酸が挙げられるが、これらに限定されない。ある実施態様において、溶媒は医薬として許容し得る。一実施態様において、複合体又は凝集体は、結晶形態にある。別の実施態様において、複合体又は凝集体は、非結晶形態である。溶媒が水である場合、溶媒和物は水和物である。水和物の例としては、半水和物、一水和物、二水和物、三水和物、四水和物、及び五水和物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0059】
本明細書に記載される二価の基について、該二価の基が提示されている方向によって、向きが暗示されることはない。例えば、特定の向きが明記されている場合を除き、式-C(O)NH-は、-C(O)NH-及び-NHC(O)-の双方を表す。
【0060】
語句「そのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ」は、語句「(i)そこで言及された化合物のエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;(ii)そこで言及された化合物の医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ、又は(iii)そこで言及された化合物のエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種の医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ」と同じ意味を有する。
【0061】
(化合物)
一実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(I):
【化2】
(式中、
Lは、リンカーであり;
U、V、X、及びYのうちの1つは-C=又は-N-であり;かつU、V、X、及びYのうちの残りの3つはそれぞれ独立に、-C(R4)=又は-N=であり;
R1及びR3はそれぞれ独立に、水素、重水素、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであり;
R2は、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール-C1-6アルキレン、若しくはヘテロシクリルであり;
各R4は独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、若しくはオキソ;(ii)C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各R1a、R1b、R1c、及びR1dは独立に、水素、重水素、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;
XEは、C(RE2)又はNであり;
YEは、結合、C1-6アルキレン、-O-、-S-、-S(O)-、-S(O2)-、又は-N(RE3)-であり;
ZEは、C6-14アリーレン、ヘテロアリーレン、又はC6-14アリーレン-ヘテロアリーレンであり;
RE1は、水素又はC1-6アルキルであり;
RE2は、水素、重水素、ハロ、又はC1-6アルキルであり;
RE3は、水素又はC1-6アルキルであり;かつ
mは、0、1、又は2の整数であり;
ここで、各アルキル、アルキレン、ヘテロアルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アリーレン、アラルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリーレン、及びヘテロシクリルは、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qで任意に置換されており、ここで、各Qは独立に:(a)重水素、シアノ、ハロ、イミノ、ニトロ、及びオキソ;(b)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaでさらに任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル;並びに(c)-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)NRbRc、-C(O)SRa、-C(NRa)NRbRc、-C(S)Ra、-C(S)ORa、-C(S)NRbRc、-ORa、-OC(O)Ra、-OC(O)ORa、-OC(O)NRbRc、-OC(O)SRa、-OC(NRa)NRbRc、-OC(S)Ra、-OC(S)ORa、-OC(S)NRbRc、-OP(O)(ORb)ORc、-OS(O)Ra、-OS(O)2Ra、-OS(O)NRbRc、-OS(O)2NRbRc、-NRbRc、-NRaC(O)Rd、-NRaC(O)ORd、-NRaC(O)NRbRc、-NRaC(O)SRd、-NRaC(NRd)NRbRc、-NRaC(S)Rd、-NRaC(S)ORd、-NRaC(S)NRbRc、-NRaS(O)Rd、-NRaS(O)2Rd、-NRaS(O)NRbRc、-NRaS(O)2NRbRc、-SRa、-S(O)Ra、-S(O)2Ra、-S(O)NRbRc、及び-S(O)2NRbRcから選択され、ここで、各Ra、Rb、Rc、及びRdは独立に、(i)水素若しくは重水素;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであるか;又は(iii)Rb及びRcは、それらが結合するN原子と共に、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaで任意に置換されたヘテロシクリルを形成し;
ここで、各Qaは独立に:(a)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、イミノ、及びオキソ;(b)C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリル;並びに(c)-C(O)Re、-C(O)ORe、-C(O)NRfRg、-C(O)SRe、-C(NRe)NRfRg、-C(S)Re、-C(S)ORe、-C(S)NRfRg、-ORe、-OC(O)Re、-OC(O)ORe、-OC(O)NRfRg、-OC(O)SRe、-OC(NRe)NRfRg、-OC(S)Re、-OC(S)ORe、-OC(S)NRfRg、-OP(O)(ORf)ORg、-OS(O)Re、-OS(O)2Re、-OS(O)NRfRg、-OS(O)2NRfRg、-NRfRg、-NReC(O)Rh、-NReC(O)ORf、-NReC(O)NRfRg、-NReC(O)SRf、-NReC(NRh)NRfRg、-NReC(S)Rh、-NReC(S)ORf、-NReC(S)NRfRg、-NReS(O)Rh、-NReS(O)2Rh、-NReS(O)NRfRg、-NReS(O)2NRfRg、-SRe、-S(O)Re、-S(O)2Re、-S(O)NRfRg、及び-S(O)2NRfRgから選択され;ここで、各Re、Rf、Rg、及びRhは独立に、(i)水素若しくは重水素;(ii)C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであるか;又は(iii)Rf及びRgは、それらが結合するN原子と共に、ヘテロシクリルを形成する)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0062】
ある実施態様において、R2は、C1-6アルキル、C7-15アラルキル、又はヘテロアリール-C1-6アルキルであり、各アルキル、アラルキル、及びヘテロアリールは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R2は、ヘテロアリールで置換されているC1-6アルキル、すなわち、ヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、単環式ヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、5員又は6員のヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、5員のヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、二環式ヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、5,6-縮合又は6,6-縮合ヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式C7-15アラルキルである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式C9-15アラルキルである。
【0063】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(II):
【化3】
(式中、
R2a及びR2bはそれぞれ独立に、水素、重水素、ハロ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであり;
R2cは、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリルであり;かつ
R1、R3、RE1、L、U、V、X、Y、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りであり;
ここで、各アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキル、ヘテロアリール、及びヘテロシクリルは、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qで任意に置換されている)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0064】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(III):
【化4】
(式中、
R4a、R4b、及びR4dはそれぞれ独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、又はニトロ;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
R1、R3、R1a、R1b、R1c、R1d、R2a、R2b、R2c、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0065】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(IV):
【化5】
(式中、
R4cは、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、又はニトロ;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、3個、又は4個の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
R1、R3、R1a、R1b、R1c、R1d、R2a、R2b、R2c、R4a、R4d、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0066】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(V):
【化6】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R2c、R4a、R4b、R4c、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0067】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(VI):
【化7】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R2c、R4a、R4d、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0068】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(VII):
【化8】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R2c、R4a、R4d、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0069】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(VIII):
【化9】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R2c、R4a、R4c、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0070】
ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、C6-14アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているフェニルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが独立に(i)ハロ又はニトロ;(ii)それぞれが1個、2個、3個、又は4個の置換基Qaで任意に置換されている、C1-6アルキル、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル;或いは(iii)-NRbRc(式中、Rb及びRcはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)である1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されているフェニルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1-ヒドロキシエチル、1-ヒドロキシ-1-メチルエチル、2-ヒドロキシ-1,1-ジフルオロエチル、3-ヒドロキシオキセタン-3-イル、ピラゾール-4-イル、又はアミノである1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されているフェニルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、フェニル、3-ブロモフェニル、3-メチルフェニル、3-ジフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、3-(2,2,2-トリフルオロエチル)フェニル、3-(1-ヒドロキシエチル)フェニル、3-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)フェニル、3-(2-ヒドロキシ-1,1-ジフルオロエチル)フェニル、3-(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)フェニル、3-(1H-ピラゾール-4-イル)フェニル、2-フルオロ-3-メチルフェニル、2-フルオロ-3-ジフルオロメチルフェニル(difluoromfethylphenyl)、2-フルオロ-3-トリフルオロメチルフェニル、2-フルオロ-3-(1,1-ジフルオロエチル)フェニル、2-メチル-3-ジフルオロメチルフェニル、2-メチル-3-トリフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、2-フルオロ-3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、又は2-メチル-3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている二環式C9-14アリールである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、5,6-縮合又は6,6-縮合C9-14アリールである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、2,3-ジヒロド-1H-インデニル又はナフチルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、2,3-ジヒロド-1H-インデン-5-イル又はナフタ-1-イルである。
【0071】
ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロアリールである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、5員又は6員のヘテロアリールである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているチエニルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、チエン-2-イル又はチエン-3-イルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、C6-14アリール又はヘテロアリールで置換されているチエン-2-イルであり、該アリール又はヘテロアリールは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qaで任意にさらに置換されている。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、チエニ-2-イル、5-(2-ヒドロキシメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-アミノメチルフェニル)チエン-2-イル、4-(2-メチルアミノメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-(2-アミノエチル)フェニル)チエン-2-イル、又は5-(6,7-ジヒロド-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イル)チエン-2-イルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、5-(2-ヒドロキシメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-アミノメチルフェニル)チエン-2-イル、4-(2-メチルアミノメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-(2-アミノエチル)フェニル)チエン-2-イル、又は5-(6,7-ジヒロド-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イル)チエン-2-イルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロアリールである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、5,5-、5,6-、又は6,6-縮合ヘテロアリールである。
【0072】
ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、3員、4員、5員、6員、又は7員のヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、5,5-、5,6-、又は6,6-縮合ヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(II)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、R2cは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている2,3-ジヒドロベンゾフラニルである。
【0073】
ある実施態様において、式(III)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はジメチルアミノであり;
R3は、水素であり;
R2a及びR2bはそれぞれ独立に、水素、重水素、メチル、又はエチルであり;
R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、フェニル、2,3-ジヒドロインデニル、ナフチル、チエニル、又は2,3-ジヒドロベンゾフラニルであり、ここで、各置換基は、独立に、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1-ヒドロキシエチル、1-ヒドロキシ-1-メチルエチル、2-ヒドロキシ-1,1-ジフルオロエチル、2-ヒドロキシメチルフェニル、2-アミノメチルフェニル、2-メチルアミノメチルフェニル、2-(2-アミノエチル)フェニル、3-ヒドロキシオキセタン-3-イル、ピラゾール-4-イル、6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾリル、又はアミノであり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、メトキシ、テトラヒドロフリルオキシ、又はピロリジニルオキシであり、ここで、各置換基は、独立に、フルオロ、オキソ、イミノ、メチル、ジフルオロメチル、ヒドロキシカルボニルメチル、ジメチルカルバモイルメチル、イソプロピル、テトラヒドロフル-3-イル、アセチル、プロピオニル、2-メトキシアセチル、2-ジメチルアミノアセチル、シクロプロピルカルボニル、3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル、3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル、3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル、3-ヒドロキシピロリジン-1-イルカルボニル、モルホリン-4-イルカルボニル、4-メチルピペラジン-1-イルカルボニル、4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、ジメチルカルバモイル、(メチル)(エチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイル、(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイル、(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイル、(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイル、ヒドロキシル、又はアセトキシであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;かつ
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルである。
【0074】
ある実施態様において、式(III)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はジメチルアミノ(dimthylamino)であり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R2cは、フェニル、3-ブロモフェニル、3-メチルフェニル、3-ジフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、3-(2,2,2-トリフルオロエチル)フェニル、3-(1-ヒドロキシエチル)フェニル、3-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)フェニル、3-(2-ヒドロキシ-1,1-ジフルオロエチル)フェニル、3-(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)フェニル、3-(1H-ピラゾール-4-イル)フェニル、2-フルオロ-3-メチルフェニル、2-フルオロ-3-ジフルオロメチルフェニル、2-フルオロ-3-トリフルオロメチルフェニル、2-フルオロ-3-(1,1-ジフルオロエチル)フェニル、2-メチル-3-ジフルオロメチルフェニル、2-メチル-3-トリフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、2-フルオロ-3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、2-メチル-3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、3,3-ジフルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル、ナフト-1-イル、チエン-2-イル、5-(2-ヒドロキシメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-アミノメチルフェニル)チエン-2-イル、4-(2-メチルアミノメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-(2-アミノエチル)フェニル)チエン-2-イル、5-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イル)チエン-2-イル、又は3,3-ジフルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-イルであり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、1-メチルシクロプロピル、1-フルオロメチルシクロプロピル、1-ジフルオロメチルシクロプロピル、3-フルオロシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニルシクロヘキシル、4-エトキシカルボニルシクロヘキシル、4-(3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-モルホリン-4-イルカルボニルシクロヘキシル、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(エチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-アセトキシ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、1,4-ジヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-エトキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、4-フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イル、ピペリジン-4-イル、1-イソプロピルピペリジン-4-イル、1-(ヒドロキシカルボニルメチル)ピペリジン-4-イル、1-(ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン-4-イル、1-テトラヒドロフル-3-イルイルピペリジン-4-イル、1-アセチルピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン-4-イル、1-(2-ジメチルアミノアセチル)ピペリジン-4-イル、1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-アセチル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシ-1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、1-ジメチルカルバモイル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、テトラヒドロピラン-4-イル、テトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、3,6-ジヒドロピラン-4-イル、3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、メトキシ、テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(R)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(S)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、ピロリジン-3-イルオキシ、1-アセチルピロリジン-3-イルオキシ、1-プロピオニルピロリジン-3-イルオキシ、1-シクロプロピルカルボニルピロリジン-3-イルオキシ、又は1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イルオキシであり;
R4cは、存在する場合には、水素、フルオロ、メチル、又はメトキシであり;かつ
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルである。
【0075】
ある実施態様において、式(III)~式(VIII)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はジメチルアミノであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R2cは、フェニル、3-ブロモフェニル、3-メチルフェニル、3-ジフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、3-(2,2,2-トリフルオロエチル)フェニル、3-(1-ヒドロキシエチル)フェニル、3-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)フェニル、3-(2-ヒドロキシ-1,1-ジフルオロエチル)フェニル、3-(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)フェニル、3-(1H-ピラゾール-4-イル)フェニル、2-フルオロ-3-メチルフェニル、2-フルオロ-3-ジフルオロメチルフェニル、2-フルオロ-3-トリフルオロメチルフェニル、2-フルオロ-3-(1,1-ジフルオロエチル)フェニル、2-メチル-3-ジフルオロメチルフェニル、2-メチル-3-トリフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、2-フルオロ-3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、2-メチル-3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、3,3-ジフルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル、ナフト-1-イル、5-(2-ヒドロキシメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-アミノメチルフェニル)チエン-2-イル、4-(2-メチルアミノメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-(2-アミノエチル)フェニル)チエン-2-イル、5-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イル)チエン-2-イル、又は3,3-ジフルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-イルであり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、1-メチルシクロプロピル、1-フルオロメチルシクロプロピル、1-ジフルオロメチルシクロプロピル、3-フルオロシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニルシクロヘキシル、4-エトキシカルボニルシクロヘキシル、4-(3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-モルホリン-4-イルカルボニルシクロヘキシル、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(エチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-アセトキシ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、1,4-ジヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-エトキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、4-フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イル、ピペリジン-4-イル、1-イソプロピルピペリジン-4-イル、1-(ヒドロキシカルボニルメチル)ピペリジン-4-イル、1-(ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン-4-イル、1-テトラヒドロフル-3-イルピペリジン-4-イル、1-アセチルピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン-4-イル、1-(2-ジメチルアミノアセチル)ピペリジン-4-イル、1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-アセチル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシ-1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、1-ジメチルカルバモイル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、テトラヒドロピラン-4-イル、テトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノテトラヒドロチオピラン-4-イル,1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、3,6-ジヒドロピラン-4-イル、3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、メトキシ、テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(R)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(S)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、ピロリジン-3-イルオキシ、1-アセチルピロリジン-3-イルオキシ、1-プロピオニルピロリジン-3-イルオキシ、1-シクロプロピルカルボニルピロリジン-3-イルオキシ、又は1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イルオキシであり;
R4cは、存在する場合には、水素、フルオロ、メチル、又はメトキシであり;かつ
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルである。
【0076】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(IX):
【化10】
(式中、
R5a、R5b、R5c、R5d、及びR5eはそれぞれ独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであるか;又は
R5a及びR5b又はR5b及びR5cは、それらが結合する炭素原子と共に、それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、C5-10シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクリルであり;かつ
R1、R3、R1a、R1b、R1c、R1d、R2a、R2b、RE1、L、U、V、X、Y、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0077】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(X):
【化11】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0078】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XI):
【化12】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4c、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0079】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XII):
【化13】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4c、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0080】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XIII):
【化14】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0081】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XIV):
【化15】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0082】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XV):
【化16】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4c、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0083】
ある実施態様において、式(X)~式(XV)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はジメチルアミノであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、又はビシクロ[2.2.2]オクタニルであり、ここで、各置換基は、独立にフルオロ、メチル、ジフルオロメチル、3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル、3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル、3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル、3-ヒドロキシピロリジン-1-イルカルボニル、モルホリン-4-イルカルボニル、4-メチルピペラジン-1-イルカルボニル、4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、エトキシカルボニル、ジメチルカルバモイル、(メチル)(エチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイル、(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイル、(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイル、(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイル、ヒドロキシル、又はアセトキシであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5aは、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5bは、ブロモ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、(ジフルオロ)(ヒドロキシ)エチル、又はピラゾリルであり;
R5c及びR5eは、それぞれ水素であり;かつ
R5dは、水素、ニトロ、又はアミノである。
【0084】
ある実施態様において、式(X)~式(XV)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、又はトリフルオロメチルであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、1-メチルシクロプロピル、1-フルオロメチルシクロプロピル、1-ジフルオロメチルシクロプロピル、3-フルオロシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニルシクロヘキシル、4-エトキシカルボニルシクロヘキシル、4-(3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-モルホリン-4-イルカルボニルシクロヘキシル、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(エチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-アセトキシ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、1,4-ジヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-エトキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、又は4-フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5aは、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5bは、ブロモ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1-ジフルオロエチル、1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシエチル、又はピラゾール-4-イルであり;
R5c及びR5eは、それぞれ水素であり;かつ
R5dは、水素、ニトロ、又はアミノである。
【0085】
ある実施態様において、式(X)~式(XV)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はジメチルアミノであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、テトラヒドロフリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチオピラニル、アザスピロ[3.3]ヘプタニル、又は7-アザスピロ[3.5]ノナニルであり、ここで、各置換基は、独立に、オキソ、イミノ、イソプロピル、ヒドロキシカルボニルメチル、ジメチルカルバモイルメチル、テトラヒドロフル-3-イル、アセチル、2-メトキシアセチル、2-ジメチルアミノアセチル、tert-ブトキシカルボニル、又はヒドロキシルであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5aは、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5bは、ブロモ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、(ジフルオロ)(ヒドロキシ)エチル、又はピラゾリルであり;
R5c及びR5eは、それぞれ水素であり;かつ
R5dは、水素、ニトロ、又はアミノである。
【0086】
ある実施態様において、式(X)~式(XV)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチルであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イル、ピペリジン-4-イル、1-イソプロピルピペリジン-4-イル、1-(ヒドロキシカルボニルメチル)ピペリジン-4-イル、1-(ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン-4-イル、1-テトラヒドロフル-3-イルピペリジン-4-イル、1-アセチルピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン-4-イル、1-(2-ジメチルアミノアセチル)ピペリジン-4-イル、1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-アセチル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシ-1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、1-ジメチルカルバモイル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、テトラヒドロピラン-4-イル、テトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、3,6-ジヒドロピラン-4-イル、1-オキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、又は2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イルであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5aは、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5bは、ブロモ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1-ジフルオロエチル、1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシエチル、又はピラゾール-4-イルであり;
R5c及びR5eは、それぞれ水素であり;かつ
R5dは、水素、ニトロ、又はアミノである。
【0087】
ある実施態様において、式(X)~式(XV)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はジメチルアミノであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、それぞれがアセチル、プロピオニル、シクロプロピルカルボニル、又はtert-ブトキシカルボニルで任意に置換されている、テトラヒドロフリルオキシ又はピロリジニルオキシであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5aは、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5bは、ブロモ、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジフルオロエチル、(ジフルオロ)(ヒドロキシ)エチル、又はピラゾリルであり;
R5c及びR5eは、それぞれ水素であり;かつ
R5dは、水素、ニトロ、又はアミノである。
【0088】
ある実施態様において、式(X)~式(XV)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチルであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(R)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(S)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、ピロリジン-3-イルオキシ、1-アセチルピロリジン-3-イルオキシ、1-プロピオニルピロリジン-3-イルオキシ、1-シクロプロピルカルボニルピロリジン-3-イルオキシ、又は1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イルオキシであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5aは、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R5bは、ブロモ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1-ジフルオロエチル、1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシエチル、又はピラゾール-4-イルであり;
R5c及びR5eは、それぞれ水素であり;かつ
R5dは、水素、ニトロ、又はアミノである。
【0089】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XVI):
【化17】
(式中、
R6a、R6b、及びR6cはそれぞれ独立に、(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;かつ
R1、R3、R1a、R1b、R1c、R1d、R2a、R2b、RE1、L、U、V、X、Y、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0090】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XVII):
【化18】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0091】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XVIII):
【化19】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4c、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0092】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XIX):
【化20】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4c、R6a、R6b、R6c、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0093】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XX):
【化21】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0094】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXI):
【化22】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0095】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXII):
【化23】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4c、R6a、R6b、R6c、RE1、L、XE、YE、ZE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0096】
ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、(i)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、ヘテロアリール、又はヘテロシクリル;又は(ii)-OR1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。
【0097】
ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている単環式C3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている二環式C4-10シクロアルキルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、又はビシクロ[2.2.2]オクタニルであり、ここで、各置換基は、独立に(i)1個以上の置換基Qaで任意に置換されているC1-6アルキル;又は(ii)-C(O)Ra、-C(O)ORa、-C(O)NRbRc、-ORa、若しくは-OC(O)Raであり、ここで、各Ra、Rb、及びRcは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、又はビシクロ[2.2.2]オクタニルであり、ここで、各置換基は、独立にフルオロ、メチル、ジフルオロメチル、3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル、3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル、3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル、3-ヒドロキシピロリジン-1-イルカルボニル、モルホリン-4-イルカルボニル、4-メチルピペラジン-1-イルカルボニル、4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、エトキシカルボニル、ジメチルカルバモイル、(メチル)(エチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイル、(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイル、(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイル、(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイル、ヒドロキシル、又はアセトキシである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1-メチルシクロプロピル、1-フルオロメチルシクロプロピル、1-ジフルオロメチルシクロプロピル、3-フルオロシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニルシクロヘキシル、4-エトキシカルボニルシクロヘキシル、4-(3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-モルホリン-4-イルカルボニルシクロヘキシル、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(エチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-アセトキシ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、1,4-ジヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-エトキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、又は4-フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルである。
【0098】
ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロアリールである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、5員又は6員のヘテロアリールである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾリル又はピリジニルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾール-4-イル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、又はピリジン-4-イルである。
【0099】
ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、5員又は6員のヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、テトラヒドロフリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチオピラニル、アザスピロ[3.3]ヘプタニル、又は7-アザスピロ[3.5]ノナニルであり、ここで、各置換基は、独立にオキソ、イミノ、イソプロピル、ヒドロキシカルボニルメチル、ジメチルカルバモイルメチル、テトラヒドロフル-3-イル、アセチル、2-メトキシアセチル、2-ジメチルアミノアセチル、tert-ブトキシカルボニル、又はヒドロキシルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イル、ピペリジン-4-イル、1-イソプロピルピペリジン-4-イル、1-(ヒドロキシカルボニルメチル)ピペリジン-4-イル、1-(ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン-4-イル、1-テトラヒドロフル-3-イルピペリジン-4-イル、1-アセチルピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン-4-イル、1-(2-ジメチルアミノアセチル)ピペリジン-4-イル、1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-アセチル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシ-1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、1-ジメチルカルバモイル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、テトラヒドロピラン-4-イル、テトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、3,6-ジヒドロピラン-4-イル、3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、又は2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イルである。
【0100】
ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、-OR1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている-O-C1-6アルキルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、メトキシである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている-O-ヘテロシクリルである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている-O-(単環式ヘテロシクリル)である。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている-O-(5員又は6員のヘテロシクリル)である。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、-C(O)Ra又は-C(O)ORaで任意に置換されている-O-(5員ヘテロシクリル)であり、ここで、各Raは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、それぞれが-C(O)Ra又は-C(O)ORaで任意に置換されている、メトキシ、テトラヒドロフリルオキシ、又はピロリジニルオキシであり、ここで、各Raは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、それぞれがアセチル、プロピオニル、シクロプロピルカルボニル、又はtert-ブトキシカルボニルで任意に置換されている、メトキシ、テトラヒドロフリルオキシ、又はピロリジニルオキシである。ある実施態様において、式(III)、(V)、(X)、(XII)、(XVII)、及び(XIX)のいずれか1つにおいて、R4bは、メトキシ、テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(R)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(S)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、ピロリジン-3-イルオキシ、1-アセチルピロリジン-3-イルオキシ、1-プロピオニルピロリジン-3-イルオキシ、1-シクロプロピルカルボニルピロリジン-3-イルオキシ、又は1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イルオキシである。
【0101】
ある実施態様において、式(XVII)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はジメチルアミノであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、又はビシクロ[2.2.2]オクタニルであり、ここで、各置換基は、独立にフルオロ、メチル、ジフルオロメチル、3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル、3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル、3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル、3-ヒドロキシピロリジン-1-イルカルボニル、モルホリン-4-イルカルボニル、4-メチルピペラジン-1-イルカルボニル、4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、エトキシカルボニル、ジメチルカルバモイル、(メチル)(エチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイル、(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイル、(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイル、(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイル、ヒドロキシル、又はアセトキシであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R6a及びR6bはそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシメチルフェニル、アミノメチルフェニル、メチルアミノメチルフェニル、(アミノエチル)フェニル、又は6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾリルであり;かつ
R6cは、水素である。
【0102】
ある実施態様において、式(XVII)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、又はトリフルオロメチルであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、1-メチルシクロプロピル、1-フルオロメチルシクロプロピル、1-ジフルオロメチルシクロプロピル、3-フルオロシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニルシクロヘキシル、4-エトキシカルボニルシクロヘキシル、4-(3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-モルホリン-4-イルカルボニルシクロヘキシル、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(エチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-アセトキシ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、1,4-ジヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-エトキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、又は4-フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イルであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R6a及びR6bはそれぞれ独立に、水素、2-ヒドロキシメチルフェニル、2-アミノメチルフェニル、2-メチルアミノメチルフェニル、2-(2-アミノエチル)フェニル、又は6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イルであり;かつ
R6cは、水素である。
【0103】
ある実施態様において、式(XVII)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はジメチルアミノであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、テトラヒドロフリル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロピリジニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチオピラニル、アザスピロ[3.3]ヘプタニル、又は7-アザスピロ[3.5]ノナニルであり、ここで、各置換基は、独立にオキソ、イミノ、イソプロピル、ヒドロキシカルボニルメチル、ジメチルカルバモイルメチル、テトラヒドロフル-3-イル、アセチル、2-メトキシアセチル、2-ジメチルアミノアセチル、tert-ブトキシカルボニル、又はヒドロキシルであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R6a及びR6bはそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシメチルフェニル、アミノメチルフェニル、メチルアミノメチルフェニル、(アミノエチル)フェニル、6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾリルであり;かつ
R6cは、水素である。
【0104】
ある実施態様において、式(XVII)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、又はトリフルオロメチルであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イル、ピペリジン-4-イル、1-イソプロピルピペリジン-4-イル、1-(ヒドロキシカルボニルメチル)ピペリジン-4-イル、1-(ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン-4-イル、1-テトラヒドロフル-3-イルピペリジン-4-イル、1-アセチルピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン-4-イル、1-(2-ジメチルアミノアセチル)ピペリジン-4-イル、1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-アセチル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシ-1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、1-ジメチルカルバモイル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、テトラヒドロピラン-4-イル、テトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、3,6-ジヒドロピラン-4-イル、3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、又は2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イルであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R6a及びR6bはそれぞれ独立に、水素、2-ヒドロキシメチルフェニル、2-アミノメチルフェニル、2-メチルアミノメチルフェニル、2-(2-アミノエチル)フェニル、又は6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イルであり;かつ
R6cは、水素である。
【0105】
ある実施態様において、式(XVII)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、トリフルオロメチル、又はジメチルアミノであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、それぞれがアセチル、プロピオニル、シクロプロピルカルボニル、又はtert-ブトキシカルボニルで任意に置換されている、メトキシ、テトラヒドロフリルオキシ、又はピロリジニルオキシであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R6a及びR6bはそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシメチルフェニル、アミノメチルフェニル、メチルアミノメチルフェニル、(アミノエチル)フェニル、又は6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾリルであり;かつ
R6cは、水素である。
【0106】
ある実施態様において、式(XVII)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、
R1は、水素、メチル、又はトリフルオロメチルであり;
R3は、水素であり;
R2aは、水素、メチル、又はエチルであり;
R2bは、水素であり;
R4aは、存在する場合には、水素であり;
R4bは、存在する場合には、メトキシ、テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(R)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(S)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、ピロリジン-3-イルオキシ、1-アセチルピロリジン-3-イルオキシ、1-プロピオニルピロリジン-3-イルオキシ、1-シクロプロピルカルボニルピロリジン-3-イルオキシ、又は1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イルオキシであり;
R4cは、存在する場合には、水素又はメトキシであり;
R4dは、存在する場合には、水素、フルオロ、又はメチルであり;
R6a及びR6bはそれぞれ独立に、水素、2-ヒドロキシメチルフェニル、2-アミノメチルフェニル、2-メチルアミノメチルフェニル、2-(2-アミノエチル)フェニル、又は6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イルであり;かつ
R6cは、水素である。
【0107】
ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、フェン-1,3-ジイル又はフェン-1,4-ジイルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェン-1,3-ジイルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェン-1,4-ジイルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、フェン-1,3-ジイル、フェン-1,3-ジイル、2-メチルフェン-1,3-ジイル、2-メチルフェン-1,4-ジイル、又は2-メチルフェン-1,5-ジイルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式C9-14アリーレンである。
【0108】
ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5員又は6員のヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5員のヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている6員のヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾールジイル、イミダゾールジイル、1,2,3-トリアゾールジイル、又はピリジンジイルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾール-1,3-ジイル、ピラゾール-1,4-ジイル、ピラゾール-3,5-ジイル、イミダゾール-1,4-ジイル、イミダゾール-2,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-1,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-1,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-2,4-ジイル、ピリジン-2,4-ジイル、ピリジン-2,5-ジイル、又はピリジン-3,5-ジイルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、ピラゾール-1,3-ジイル、ピラゾール-1,4-ジイル、1-メチルピラゾール-3,5-ジイル、イミダゾール-1,4-ジイル、1-メチルイミダゾール-2,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-1,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-2,4-ジイル、ピリジン-2,4-ジイル、ピリジン-2,5-ジイル、6-メトキシピリジン-2,4-ジイル、又は6-メトキシピリジン-2,5-ジイルである。
【0109】
ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5,6-縮合又は6,6-縮合ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5,6-縮合ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている6,6-縮合ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、インドールジイル、インダゾールジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジンジイル、ベンズイミダゾールジイル、ベンゾチアゾールジイル、ピロロ[2,3-b]ピリジンジイル、キノリンジイル、又はイソキノリンジイルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、インドール-3,6-ジイル、インドール-3,7-ジイル、インダゾール-3,6-ジイル、インダゾール-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,8-ジイル、ベンズイミダゾール-1,4-ジイル、ベンズイミダゾール-1,5-ジイル、ベンゾチアゾール-2,4-ジイル、ベンゾチアゾール-2,5-ジイル、ベンゾチアゾール-2,6-ジイル、ベンゾチアゾール-2,7-ジイル、ピロロ[2,3-b]ピリジン-3,6-ジイル、キノリン-3,7-ジイル、キノリン-3,8-ジイル、イソキノリン-1,5-ジイル、又はイソキノリン-1,6-ジイルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1-メチル-インドール-3,6-ジイル、1-メチル-インドール-3,7-ジイル、1-メチルインダゾール-3,6-ジイル、1-メチルインダゾール-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,8-ジイル、1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジイル、1-メチルイミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,8-ジイル、1-メチルベンズイミダゾール-1,4-ジイル、1-メチルベンズイミダゾール-1,5-ジイル、ベンゾチアゾール-2,4-ジイル、1-メチルピロロ[2,3-b]ピリジン-3,6-ジイル、1-メチル-2-ヒドロキシルキノリン-3,7-ジイル、1-メチル-2-ヒドロキシルキノリン-3,8-ジイル、イソキノリン-1,5-ジイル、又はイソキノリン-1,6-ジイルである。
【0110】
ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリーレン-ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイル-単環式ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイル-(5員ヘテロアリーレン)である。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、フェンジイル-ピラゾールジイル、フェンジイル-イミダゾールジイル、又はフェンジイル-1,2,3-トリアゾールジイルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている
【化24】
である。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、
【化25】
である。
【0111】
ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、該部分
【化26】
は、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている
【化27】
の構造を有する。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、該部分
【化28】
は、
【化29】
の構造を有する。
【0112】
ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、該部分
【化30】
は、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている
【化31】
の構造を有する。
【0113】
ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、該部分
【化32】
は、
【化33】
の構造を有する。
【0114】
ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイルである。
【0115】
一実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXIII):
【化34】
(式中、
各RE4は、独立に(i)重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
nは、0、1、2、3、又は4の整数であり;かつ
R1、R3、R1a、R1b、R1c、R1d、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、L、XE、YE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0116】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXIV):
【化35】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、RE4、L、XE、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0117】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXV):
【化36】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、RE4、L、XE、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0118】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXVI):
【化37】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、RE4、L、XE、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0119】
ある実施態様において、式(I)~式(XXVI)のいずれか1つにおいて、XEはC(RE2)であり、ここで、RE2は本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、式(I)~式(XXVI)のいずれか1つにおいて、XEはC(RE2)であり、ここで、RE2は、水素、重水素、又は1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXVI)のいずれか1つにおいて、XEはC(RE2)であり、ここで、RE2は、水素、重水素、又はメチルである。
【0120】
一実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXVII):
【化38】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、RE2、RE4、L、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0121】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXVIII):
【化39】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、RE2、RE4、L、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0122】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXIX):
【化40】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、RE2、RE4、L、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0123】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXX):
【化41】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、RE2、RE4、L、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0124】
ある実施態様において、式(I)~式(XXX)のいずれか1つにおいて、RE2は、水素、重水素、又は1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXX)のいずれか1つにおいて、RE2は水素である。ある実施態様において、式(I)~式(XXX)のいずれか1つにおいて、RE2は重水素である。ある実施態様において、式(I)~式(XXX)のいずれか1つにおいて、RE2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、式(I)~式(XXX)のいずれか1つにおいて、RE2はメチルである。
【0125】
ある実施態様において、式(I)~式(XXVI)のいずれか1つにおいて、XEはNである。
【0126】
一実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXXI):
【化42】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、RE4、L、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0127】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXXII):
【化43】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、RE4、L、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0128】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXXIII):
【化44】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、RE4、L、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0129】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXXIV):
【化45】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、RE4、L、YE、m及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0130】
ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5,6-縮合ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、その環中に1個、2個、又は3個のN原子を含有し、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5,6-縮合ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、その環中に1個のN原子を含有し、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5,6-縮合ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、その環中に2個のN原子を含有し、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5,6-縮合ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、式(I)~式(XXII)のいずれか1つにおいて、ZEは、その環中に3個のN原子を含有し、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5,6-縮合ヘテロアリーレンである。
【0131】
一実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXXV):
【化46】
(式中、
Z1は、C又はNであり;
Z2及びZ3はそれぞれ独立に、-C(RE5)=、-N=、又は-N(RE6)-であり;
各RE5は、独立に(i)水素、重水素、シアノ、ハロ、ニトロ、又はオキソ;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-SR1a、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
各RE6は、独立に(i)水素;(ii)それぞれが1個以上の、一実施態様においては、1個、2個、又は3個の置換基Qで任意に置換されている、C1-6アルキル、C1-6ヘテロアルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、C7-15アラルキル、ヘテロアリール、若しくはヘテロシクリル;又は(iii)-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NR1bR1c、-C(O)SR1a、-C(NR1a)NR1bR1c、-C(S)R1a、-C(S)OR1a、-C(S)NR1bR1c、-OR1a、-OC(O)R1a、-OC(O)OR1a、-OC(O)NR1bR1c、-OC(O)SR1a、-OC(NR1a)NR1bR1c、-OC(S)R1a、-OC(S)OR1a、-OC(S)NR1bR1c、-OS(O)R1a、-OS(O)2R1a、-OS(O)NR1bR1c、-OS(O)2NR1bR1c、-NR1bR1c、-NR1aC(O)R1d、-NR1aC(O)OR1d、-NR1aC(O)NR1bR1c、-NR1aC(O)SR1d、-NR1aC(NR1d)NR1bR1c、-NR1aC(S)R1d、-NR1aC(S)OR1d、-NR1aC(S)NR1bR1c、-NR1aS(O)R1d、-NR1aS(O)2R1d、-NR1aS(O)NR1bR1c、-NR1aS(O)2NR1bR1c、-S(O)R1a、-S(O)2R1a、-S(O)NR1bR1c、若しくは-S(O)2NR1bR1cであり;
pは、0、1、2、又は3の整数であり;かつ
R1、R3、R1a、R1b、R1c、R1d、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、L、XE、YE、及びmはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0132】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXXVI):
【化47】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、RE4、L、XE、YE、Z1、Z2、Z3、m、及びpはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0133】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXVII):
【化48】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、RE4、L、XE、YE、Z1、Z2、Z3、m、及びpはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0134】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXXVIII):
【化49】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、RE4、L、XE、YE、m、及びnはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0135】
ある実施態様において、式(XXXV)~式(XXXVIII)のいずれか1つにおいて、XEはC(RE2)であり、ここで、RE2は本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、式(XXXV)~式(XXXVIII)のいずれか1つにおいて、XEはC(RE2)であり、ここで、RE2は、水素、重水素、又は1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、式(XXXV)~式(XXXVIII)のいずれか1つにおいて、XEはC(RE2)であり、ここで、RE2は、水素、重水素、又はメチルである。
【0136】
ある実施態様において、式(XXXV)~式(XXXVIII)のいずれか1つにおいて、Z1はCであり;Z2は-C(RE5)=であり、かつZ3は-N(RE6)-であり、ここで、RE5及びRE6は本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、式(XXXV)~式(XXXVIII)のいずれか1つにおいて、Z1はCであり; Z2は-C(RE5)=であり、かつZ3は-N(RE6)-であり、ここで、RE5は水素であり、RE6は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、式(XXXV)~式(XXXVIII)のいずれか1つにおいて、Z1はCであり;Z2は-C(H)=であり、かつZ3は-N(H)-又は-N(CH3)-である。
【0137】
ある実施態様において、式(XXXV)~式(XXXVIII)のいずれか1つにおいて、Z1はNであり;Z2は-N=であり、かつZ3は-C(RE5)=であり、ここで、RE5は本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、式(XXXV)~式(XXXVIII)のいずれか1つにおいて、Z1はNであり;Z2は-N=であり、かつZ3は-C(H)=である。
【0138】
一実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XXXIX):
【化50】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、RE2、RE4、RE6、L、YE、m、及びpはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0139】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XL):
【化51】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、RE1、RE2、RE4、RE5、L、YE、m、及びpはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0140】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XLI):
【化52】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、RE2、RE4、RE5、L、YE、m、及びpはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0141】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、式(XLII):
【化53】
(式中、R1、R3、R2a、R2b、R4a、R4b、R4d、R6a、R6b、R6c、RE1、RE2、RE4、RE5、L、YE、m、及びpはそれぞれ、本明細書で定義される通りである)
の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0142】
ある実施態様において、式(XXXIX)~式(XLII)のいずれか1つにおいて、RE2は、水素、重水素、又は1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、式(XXXIX)~式(XLII)のいずれか1つにおいて、RE2は水素である。ある実施態様において、式(XXXIX)~式(XLII)のいずれか1つにおいて、RE2は重水素である。ある実施態様において、式(XXXIX)~式(XLII)のいずれか1つにおいて、RE2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、式(XXXIX)~式(XLII)のいずれか1つにおいて、RE2はメチルである。
【0143】
ある実施態様において、Lは、-ZL-(RL-ZL)z-
(式中、
各RLは、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-10アルキレン、C2-10アルケニレン、C2-10アルキニレン、C3-10シクロアルキレン、C6-14アリーレン、ヘテロアリーレン、又はヘテロシクリレンであり;
各ZLは、独立に、結合、-C(O)-、-C(O)O-、-C(O)NR1b-、-C(O)S-、-C(NR1a)NR1b-、-C(S)-、-C(S)O-、-C(S)NR1b-、-O-、-OC(O)O-、-OC(O)NR1b-、-OC(O)S-、-OC(NR1a)NR1b-、-OC(S)O-、-OC(S)NR1b-、-OS(O)-、-OS(O)2-、-OS(O)NR1b-、-OS(O)2NR1b-、-NR1b-、-NR1aC(O)NR1b-、-NR1aC(O)S-、-NR1aC(NR1d)NR1b-、-NR1aC(S)NR1b-、-NR1aS(O)NR1b-、-NR1aS(O)2NR1b-、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、-S(O)NR1b-、又は-S(O)2NR1b-であり;ここで、各R1a、R1b、及びR1dは、本明細書で定義される通りであり;かつ
zは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数である)
の構造を有するリンカーである。
【0144】
ある実施態様において、各RLは、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-10アルキレン、C2-10アルキニレン、C3-10シクロアルキレン、C6-14アリーレン、ヘテロアリーレン、又はヘテロシクリレンであり;各ZLは、独立に、結合、-C(O)-、-C(O)NR1b-、-C(NR1a)NR1b-、-O-、-OC(O)NR1b-、-NR1b-、-NR1aC(O)NR1b-、-NR1aC(NR1d)NR1b-、-NR1aS(O)NR1b-、-NR1aS(O)2NR1b-、-S-、-S(O)-、-S(O)2-、-S(O)NR1b-、又は-S(O)2NR1b-であり;かつzは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の整数であり;各R1a、R1b、及びR1dは、本明細書で定義される通りである。
【0145】
ある実施態様において、各RLは、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、C1-10アルキレン、C2-10アルキニレン、C3-10シクロアルキレン、C6-14アリーレン、ヘテロアリーレン、又はヘテロシクリレンであり;各ZLは、独立に、結合、-C(O)-、-C(O)NR1b-、-O-、-OC(O)NR1b-、-NR1b-、-NR1aC(O)NR1b-、又は-NR1aC(NR1d)NR1b-であり;かつzは、1、2、3、4、5、6、7、又は8の整数であり;各R1a、R1b、及びR1dは、本明細書で定義される通りである。
【0146】
ある実施態様において、各RLは、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、メタンジイル、エタンジイル、プロパンジイル、ブタンジイル、ペンタンジイル、ヘキサンジイル、ヘプタンジイル、オクタンジイル、ノナンジイル、デカンジイル、ウンデカンジイル、ドデカンジイル、トリデカンジイル、エチネジイル、シクロブタンジイル、シクロペンタンジイル、シクロヘキサンジイル、シクロヘプタンジイル、ビシクロ[2.2.2]オクタンジイル、フェンジイル、ピラゾールジイル、イミダゾールジイル、テトラゾールジイル、ピリミジンジイル、5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジンジイル、1,3-ジオキサンジイル、ピペラジンジイル、ピペリジンジイル、又は3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカンジイルであり;各ZLは、独立に、結合、-C(O)-、-C(O)O-、-C(O)NH-、-OC(O)NH-、-O-、-NH-、-N(CH3)-、又は-NHC(O)NH-であり;かつzは、1、2、3、4、5、6、7、又は8の整数である。
【0147】
ある実施態様において、各RLは、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、メタンジイル、エタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、ブタン-1,4-ジイル、ペンタン-1,5-ジイル、ヘキサン-1,6-ジイル、ヘプタン-1,7-ジイル、オクタン-1,8-ジイル、ノナン-1,9-ジイル、デカン-1,10-ジイル、ウンデカン-1,11-ジイル、ドデカン-1,12-ジイル、トリデカン-1,13-ジイル、エチン-1,2-ジイル、シクロブタン-1,3-ジイル、シクロペンタン-1,3-ジイル、シクロヘキサン-1,3-ジイル、シクロヘキサン-1,4-ジイル、シクロヘプタン-1,3-ジイル、シクロヘプタン-1,4-ジイル、ビシクロ[2.2.2]オクタン-1,4-ジイル、フェン-1,3-ジイル、フェン-1,4-ジイル、ピラゾール-1,3-ジイル、ピラゾール-1,4-ジイル、イミダゾール-1,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-1,4-ジイル、ピリミジン-2,4-ジイル、ピリミジン-2,5-ジイル、5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジン-1,7-ジイル、ピラゾリジン-1,3-ジイル、ピラゾリジン-1,4-ジイル、1,3-ジオキサン-2,5-ジイル、ピペラジン-1,4-ジイル、ピペリジン-1,3-ジイル、ピペリジン-1,4-ジイル、又は3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3,9-ジイルであり;各ZLは、独立に、結合、-C(O)-、-C(O)O-、-C(O)NH-、-OC(O)NH-、-O-、-NH-、-N(CH3)-、又は-NHC(O)NH-であり;かつzは、1、2、3、4、5、6、7、又は8の整数である。
【0148】
ある実施態様において、Lは、
【化54】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-である。
【0149】
ある実施態様において、Lは、
【化55】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-である。
【0150】
ある実施態様において、Lは、
【化56】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-である。
【0151】
ある実施態様において、Lは、
【化57】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-であり;かつ、各アミノ(NH)基は、メチルで任意に置換されている。
【0152】
ある実施態様において、Lは、
【化58】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-であり;かつ、各アミノ(NH)基は、メチルで任意に置換されている。
【0153】
ある実施態様において、Lは、
【化59】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-であり;かつ、各アミノ基(NH)は、メチルで任意に置換されている。
【0154】
ある実施態様において、Lは、
【化60】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-であり;かつ、各アミノ(NH)基は、メチルで任意に置換されている。
【0155】
ある実施態様において、Lは、
【化61】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-である。
【0156】
ある実施態様において、Lは、
【化62】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-であり;かつ、各アミノ基(NH)は、メチルで任意に置換されている。
【0157】
ある実施態様において、Lは、
【化63】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-であり;かつ、各アミノ基(NH)は、メチルで任意に置換されている。
【0158】
ある実施態様において、Lは、
【化64】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-である。
【0159】
ある実施態様において、Lは、
【化65】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-であり;かつ、各アミノ基(NH)は、メチルで任意に置換されている。
【0160】
ある実施態様において、Lは、
【化66】
であり;ここで、各ALは、独立に、結合、-O-、-NH-、又は-N(CH3)-であり;かつ、各アミノ基は、メチルで任意に置換されている。
【0161】
ある実施態様において、Lは、
【化67】
である。
【0162】
ある実施態様において、Lは、
【化68】
である。
【0163】
式(I)~(XXXVI)を含む、本明細書に記載の式中の基R1、R2、R3、R2a、R2b、R2c、R4a、R4b、R4c、R4d、R5a、R5b、R5c、R5d、R5e、R6a、R6b、R6c、RE1、RE2、RE3、RE4、RL、L、U、V、X、Y、Z1、Z2、Z3、XE、YE、ZE、ZL、m、n、p、及びzは、本明細書に記載の実施態様においてさらに定義される。式(I)~(XXXVI)を含む、本明細書に記載の式に記載される基について本明細書で提供される実施態様の全ての組み合わせは、本開示の範囲内である。
【0164】
ある実施態様において、R1は水素である。ある実施態様において、R1は重水素である。ある実施態様において、R1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているメチルである。ある実施態様において、R1は、メチル又はトリフルオロメチルである。ある実施態様において、R1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0165】
ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているベンジルである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式C10-15アラルキルである。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R2は、ヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ここで、該ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、単環式ヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ここで、該ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、5員又は6員のヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ここで、該ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているチエニルメチレンである。ある実施態様において、R2は、二環式ヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ここで、該ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、5,5-、5,6-、又は6,6-縮合ヘテロアリール-C1-6アルキレンであり、ここで、該ヘテロアリール及びアルキレンは、それぞれ1個以上の置換基Qで任意に置換されている。ある実施態様において、R2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0166】
ある実施態様において、R3は水素である。ある実施態様において、R3は重水素である。ある実施態様において、R3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0167】
ある実施態様において、R2aは水素である。ある実施態様において、R2aは重水素である。ある実施態様において、R2aはハロである。ある実施態様において、R2aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R2aは、メチル又はエチルである。ある実施態様において、R2aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R2aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R2aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R2aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R2aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R2aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0168】
ある実施態様において、R2bは水素である。ある実施態様において、R2bは重水素である。ある実施態様において、R2bはハロである。ある実施態様において、R2bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R2bは、メチル又はエチルである。ある実施態様において、R2bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R2bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R2bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R2bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R2bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R2bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0169】
ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェニルである。ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式C9-14アリールである。ある実施態様において、R2cは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5,6-又は6,6-縮合C9-14アリールである。ある実施態様において、R2cは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、2,3-ジヒドロ-1H-インデニル又はナフチルである。ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロアリールである。ある実施態様において、R2cは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5員又は6員のヘテロアリールである。ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているチエニルである。ある実施態様において、R2cは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、チエン-2-イル又はチエン-3-イルである。ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロアリールである。ある実施態様において、R2cは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5,5-、5,6-、又は6,6-縮合ヘテロアリールである。ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロシクリルである。ある実施態様において、R2cは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、3員、4員、5員、6員、又は7員のヘテロシクリルである。ある実施態様において、R2cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロシクリルである。
【0170】
ある実施態様において、R2cは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、フェニル、2,3-ジヒドロインデニル、ナフチル、チエニル、又は2,3-ジヒドロベンゾフラニルであり、ここで、各置換基は、独立にフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ニトロ、メチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1-ジフルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1-ヒドロキシエチル、1-ヒドロキシ-1-メチルエチル、2-ヒドロキシ-1,1-ジフルオロエチル、2-ヒドロキシメチルフェニル、2-アミノメチルフェニル、2-メチルアミノメチルフェニル、2-(2-アミノエチル)フェニル、3-ヒドロキシオキセタン-3-イル、ピラゾール-4-イル、6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾリル、又はアミノである。ある実施態様において、R2cは、フェニル、3-ブロモフェニル、3-メチルフェニル、3-ジフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、3-(2,2,2-トリフルオロエチル)フェニル、3-(1-ヒドロキシエチル)フェニル、3-(1-ヒドロキシ-1-メチルエチル)フェニル、3-(2-ヒドロキシ-1,1-ジフルオロエチル)フェニル、3-(3-ヒドロキシオキセタン-3-イル)フェニル、3-(1H-ピラゾール-4-イル)フェニル、2-フルオロ-3-メチルフェニル、2-フルオロ-3-ジフルオロメチルフェニル、2-フルオロ-3-トリフルオロメチルフェニル、2-フルオロ-3-(1,1-ジフルオロエチル)フェニル、2-メチル-3-ジフルオロメチルフェニル、2-メチル-3-トリフルオロメチルフェニル、3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、2-フルオロ-3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、2-メチル-3-トリフルオロメチル-5-アミノフェニル、3,3-ジフルオロ-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル、ナフト-1-イル、5-(2-ヒドロキシメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-アミノメチルフェニル)チエン-2-イル、4-(2-メチルアミノメチルフェニル)チエン-2-イル、5-(2-(2-アミノエチル)フェニル)チエン-2-イル、5-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イル)チエン-2-イル、又は3,3-ジフルオロ-2,3-ジヒドロベンゾフラン-5-イルである。
【0171】
ある実施態様において、R4aは水素である。ある実施態様において、R4aは重水素である。ある実施態様において、R4aはシアノである。ある実施態様において、R4aはハロである。ある実施態様において、R4aは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R4aはニトロである。ある実施態様において、R4aはオキソである。ある実施態様において、R4aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R4aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R4aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R4aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R4aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R4aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R4aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R4aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R4aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0172】
ある実施態様において、R4aは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4aは、水素、フルオロ、メチル、又はメトキシである。
【0173】
ある実施態様において、R4bは水素である。ある実施態様において、R4bは重水素である。ある実施態様において、R4bはシアノである。ある実施態様において、R4bはハロである。ある実施態様において、R4bは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R4bはニトロである。ある実施態様において、R4bはオキソである。ある実施態様において、R4bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R4bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R4bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R4bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R4bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R4bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R4bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R4bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R4bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0174】
ある実施態様において、R4bは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4bは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。
【0175】
ある実施態様において、R4bは、水素、フルオロ、メチル、又はメトキシである。ある実施態様において、R4bは、それぞれが1個、2個、又は3個の置換基で任意に置換されている、シクロプロピル、シクロブチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、メトキシ、テトラヒドロフリルオキシ、又はピロリジニルオキシであり、ここで、各置換基は、独立にフルオロ、オキソ、イミノ、メチル、ジフルオロメチル、ヒドロキシカルボニルメチル、ジメチルカルバモイルメチル、イソプロピル、テトラヒドロフル-3-イル、アセチル、プロピオニル、2-メトキシアセチル、2-ジメチルアミノアセチル、シクロプロピルカルボニル、3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル、3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル、3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル、3-ヒドロキシピロリジン-1-イルカルボニル、モルホリン-4-イルカルボニル、4-メチルピペラジン-1-イルカルボニル、4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イルカルボニル、ヒドロキシカルボニル、エトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニル、ジメチルカルバモイル、(メチル)(エチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイル、(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル、(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイル、(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイル、(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイル、ヒドロキシル、又はアセトキシである。ある実施態様において、R4bは、1-メチルシクロプロピル、1-フルオロメチルシクロプロピル、1-ジフルオロメチルシクロプロピル、3-フルオロシクロブチル、3,3-ジフルオロシクロブチル、4-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニルシクロヘキシル、4-エトキシカルボニルシクロヘキシル、4-(3-シアノアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-フルオロアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-メトキシアゼチジン-1-イルカルボニル)シクロヘキシル、4-(3-ヒドロキシピロリジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-モルホリン-4-イルカルボニルシクロヘキシル、4-(4-メチルピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-(4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル)カルボニルシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(エチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2,3-ジヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(2-メトキシエチル)(メチル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(オキセタン-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-(メチル)(テトラヒドロフル-3-イル)カルバモイルシクロヘキシル、4-アセトキシ-1-ヒドロキシシクロヘキシル、1,4-ジヒドロキシシクロヘキシル、4-ヒドロキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-エトキシカルボニル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-ジメチルカルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシエチル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、4-(2-ヒドロキシプロピル)(メチル)カルバモイル-1-ヒドロキシシクロヘキシル、ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル、4-フルオロビシクロ[2.2.2]オクタン-1-イル、3-メチルテトラヒドロフラン-3-イル、ピペリジン-4-イル、1-イソプロピルピペリジン-4-イル、1-(ヒドロキシカルボニルメチル)ピペリジン-4-イル、1-(ジメチルカルバモイルメチル)ピペリジン-4-イル、1-テトラヒドロフル-3-イルピペリジン-4-イル、1-アセチルピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)ピペリジン-4-イル、1-(2-ジメチルアミノアセチル)ピペリジン-4-イル、1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-アセチル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、1-(2-メトキシアセチル)-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、4-ヒドロキシ-1-tert-ブトキシカルボニルピペリジン-4-イル、1-ジメチルカルバモイル-4-ヒドロキシピペリジン-4-イル、テトラヒドロピラン-4-イル、テトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソテトラヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノテトラヒドロチオピラン-4-イル、1,2,3,6-テトラヒドロピリジン-4-イル、3,6-ジヒドロピラン-4-イル、3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1,1-ジオキソ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、1-オキソ-1-イミノ-3,6-ジヒドロチオピラン-4-イル、6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル、2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル、メトキシ、テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(R)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、(S)-テトラヒドロフル-3-イルオキシ、ピロリジン-3-イルオキシ、1-アセチルピロリジン-3-イルオキシ、1-プロピオニルピロリジン-3-イルオキシ、1-シクロプロピルカルボニルピロリジン-3-イルオキシ、又は1-tert-ブトキシ-カルボニルピロリジン-3-イルオキシである。
【0176】
ある実施態様において、R4cは水素である。ある実施態様において、R4cは重水素である。ある実施態様において、R4cはシアノである。ある実施態様において、R4cはハロである。ある実施態様において、R4cは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R4cはニトロである。ある実施態様において、R4cはオキソである。ある実施態様において、R4cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R4cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R4cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R4cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R4cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R4cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R4cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R4cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R4cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0177】
ある実施態様において、R4cは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4cは、水素、フルオロ、メチル、又はメトキシである。
【0178】
ある実施態様において、R4dは水素である。ある実施態様において、R4dは重水素である。ある実施態様において、R4dはシアノである。ある実施態様において、R4dはハロである。ある実施態様において、R4dは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R4dはニトロである。ある実施態様において、R4dはオキソである。ある実施態様において、R4dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R4dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R4dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R4dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R4dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R4dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R4dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R4dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R4dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0179】
ある実施態様において、R4dは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R4dは、水素、フルオロ、メチル、又はメトキシである。
【0180】
ある実施態様において、R5aは水素である。ある実施態様において、R5aは重水素である。ある実施態様において、R5aはシアノである。ある実施態様において、R5aはハロである。ある実施態様において、R5aは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R5aはニトロである。ある実施態様において、R5aはオキソである。ある実施態様において、R5aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R5aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているメチルである。ある実施態様において、R5aはメチルである。ある実施態様において、R5aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R5aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R5aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R5aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R5aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R5aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R5aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R5aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0181】
ある実施態様において、R5aは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5aは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。
【0182】
ある実施態様において、R5bは水素である。ある実施態様において、R5bは重水素である。ある実施態様において、R5bはシアノである。ある実施態様において、R5bはハロである。ある実施態様において、R5bは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R5bはニトロである。ある実施態様において、R5bはオキソである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R5bは、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、1,1-ジフルオロメチル、又は1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシエチルである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロアリールである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5員ヘテロアリールである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているピラゾリルである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているピラゾール-4-イルである。ある実施態様において、R5bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0183】
ある実施態様において、R5bは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5bは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。
【0184】
ある実施態様において、R5cは水素である。ある実施態様において、R5cは重水素である。ある実施態様において、R5cはシアノである。ある実施態様において、R5cはハロである。ある実施態様において、R5cは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R5cはニトロである。ある実施態様において、R5cはオキソである。ある実施態様において、R5cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R5cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R5cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R5cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R5cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R5cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R5cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R5cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R5cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0185】
ある実施態様において、R5cは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5cは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。
【0186】
ある実施態様において、R5dは水素である。ある実施態様において、R5dは重水素である。ある実施態様において、R5dはシアノである。ある実施態様において、R5dはハロである。ある実施態様において、R5dは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R5dはニトロである。ある実施態様において、R5dはオキソである。ある実施態様において、R5dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R5dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R5dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R5dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R5dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R5dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R5dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R5dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R5dは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0187】
ある実施態様において、R5dは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NH2である。ある実施態様において、R5dは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5dは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。
【0188】
ある実施態様において、R5eは水素である。ある実施態様において、R5eは重水素である。ある実施態様において、R5eはシアノである。ある実施態様において、R5eはハロである。ある実施態様において、R5eは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R5eはニトロである。ある実施態様において、R5eはオキソである。ある実施態様において、R5eは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R5eは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R5eは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R5eは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R5eは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R5eは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R5eは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R5eは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R5eは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0189】
ある実施態様において、R5eは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R5eは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。
【0190】
ある実施態様において、R6aは水素である。ある実施態様において、R6aは重水素である。ある実施態様において、R6aはシアノである。ある実施態様において、R6aはハロである。ある実施態様において、R6aは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R6aはニトロである。ある実施態様において、R6aはオキソである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェニルである。ある実施態様において、R6aは、2-ヒドロキシメチルフェニル、2-アミノメチルフェニル、2-メチルアミノメチルフェニル、又は2-(2-アミノエチル)フェニルである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イルである。ある実施態様において、R6aは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0191】
ある実施態様において、R6aは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6aは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。
【0192】
ある実施態様において、R6bは水素である。ある実施態様において、R6bは重水素である。ある実施態様において、R6bはシアノである。ある実施態様において、R6bはハロである。ある実施態様において、R6bは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R6bはニトロである。ある実施態様において、R6bはオキソである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェニルである。ある実施態様において、R6bは、2-ヒドロキシメチルフェニル、2-アミノメチルフェニル、2-メチルアミノメチルフェニル、又は2-(2-アミノエチル)フェニルである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イルである。ある実施態様において、R6bは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0193】
ある実施態様において、R6bは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6bは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。
【0194】
ある実施態様において、R6cは水素である。ある実施態様において、R6cは重水素である。ある実施態様において、R6cはシアノである。ある実施態様において、R6cはハロである。ある実施態様において、R6cは、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、R6cはニトロである。ある実施態様において、R6cはオキソである。ある実施態様において、R6cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、R6cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、R6cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、R6cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、R6cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、R6cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、R6cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、R6cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、R6cは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0195】
ある実施態様において、R6cは-C(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-C(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-SR1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-S(O)R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、R6cは-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。
【0196】
ある実施態様において、RE1は水素である。ある実施態様において、RE1は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、RE1は、-OC(O)Raで置換されているC1-6アルキルであり、ここで、Raは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE1は、-OC(O)Raで置換されているC1-6アルキルであり、ここで、Raは、-NRfRgで置換されているC1-6アルキルであり;かつRf及びRgは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE1は、バリルオキシメチル、D-バリルオキシメチル、又はL-バリルオキシメチルである。ある実施態様において、RE1は、-OP(O)(ORb)ORcで置換されているC1-6アルキルであり、ここで、Rb及びRcは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE1は、(ジ-tert-ブトキシホスホリルオキシ)メチルである。
【0197】
ある実施態様において、RE2は水素である。ある実施態様において、RE2は重水素である。ある実施態様において、RE2はハロである。ある実施態様において、RE2はフルオロである。ある実施態様において、RE2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、RE2は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているメチルである。ある実施態様において、RE2はメチルである。
【0198】
ある実施態様において、RE3は水素である。ある実施態様において、RE3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、RE3は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているメチルである。ある実施態様において、RE3はメチルである。
【0199】
ある実施態様において、RE4は重水素である。ある実施態様において、RE4はシアノである。ある実施態様において、RE4はハロである。ある実施態様において、RE4は、フルオロ、クロロ、又はブロモである。ある実施態様において、RE4はニトロである。ある実施態様において、RE4はオキソである。ある実施態様において、RE4は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、RE4は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6ヘテロアルキルである。ある実施態様において、RE4は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルケニルである。ある実施態様において、RE4は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-6アルキニルである。ある実施態様において、RE4は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキルである。ある実施態様において、RE4は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリールである。ある実施態様において、RE4は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC7-15アラルキルである。ある実施態様において、RE4は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリールである。ある実施態様において、RE4は、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリルである。
【0200】
ある実施態様において、RE4は-C(O)R1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-C(O)OR1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-C(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-C(O)SR1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-C(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-C(S)R1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-C(S)OR1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-C(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OR1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OC(O)R1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OC(O)OR1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OC(O)SR1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OC(NR1a)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OC(S)R1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OC(S)OR1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OS(O)R1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OS(O)2R1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-OS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aC(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aC(O)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aC(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aC(O)SR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aC(NR1d)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、R1c、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aC(S)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aC(S)OR1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aC(S)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aS(O)R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aS(O)2R1dであり、ここで、R1a及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aS(O)NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-NR1aS(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1a、R1b、及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-SR1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-S(O)R1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-S(O)2R1aであり、ここで、R1aは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-S(O)NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、RE4は-S(O)2NR1bR1cであり、ここで、R1b及びR1cは、それぞれ本明細書で定義される通りである。
【0201】
ある実施態様において、Lは、-ZL-RL-ZL-の構造を有するリンカーであり、各RL及びZLは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Lは、-ZL-(RL-ZL)2-の構造を有するリンカーであり、各RL及びZLは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Lは、-ZL-(RL-ZL)3-の構造を有するリンカーであり、各RL及びZLは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Lは、-ZL-(RL-ZL)4-の構造を有するリンカーであり、各RL及びZLは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Lは、-ZL-(RL-ZL)5-の構造を有するリンカーであり、各RL及びZLは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Lは、-ZL-(RL-ZL)6-の構造を有するリンカーであり、各RL及びZLは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Lは、-ZL-(RL-ZL)7-の構造を有するリンカーであり、各RL及びZLは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Lは、-ZL-(RL-ZL)8-の構造を有するリンカーであり、各RL及びZLは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Lは、-ZL-(RL-ZL)9-の構造を有するリンカーであり、各RL及びZLは本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Lは、-ZL-(RL-ZL)10-の構造を有するリンカーであり、各RL及びZLは本明細書で定義される通りである。
【0202】
ある実施態様において、RL基は、独立に1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-10アルキレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、メタンジイル、エタンジイル、プロパンジイル、ブタンジイル、ペンタンジイル、ヘキサンジイル、ヘプタンジイル、オクタンジイル、ノナンジイル、デカンジイル、ウンデカンジイル、ドデカンジイル、又はトリデカンジイルである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、メタンジイル、エタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、ブタン-1,4-ジイル、ペンタン-1,5-ジイル、ヘキサン-1,6-ジイル、ヘプタン-1,7-ジイル、オクタン-1,8-ジイル、ノナン-1,9-ジイル、デカン-1,10-ジイル、ウンデカン-1,11-ジイル、ドデカン-1,12-ジイル、又はトリデカン-1,13-ジイルである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、メタンジイル、エタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、ブタン-1,4-ジイル、ペンタン-1,5-ジイル、ヘキサン-1,6-ジイル、ヘプタン-1,7-ジイル、又はオクタン-1,8-ジイルである。ある実施態様において、RL基は、独立に、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-10アルケニレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC2-10アルキニレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に、エチン-1,2-ジイルである。ある実施態様において、RL基は、独立に、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC3-10シクロアルキレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に、1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式C3-10シクロアルキレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式C4-10シクロアルキレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、シクロブタンジイル、シクロペンタンジイル、シクロヘキサンジイル、シクロヘキサンジイル、又はビシクロ[2.2.2]オクタンジイルである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、シクロブテン-1,3-ジイル、シクロペンタン-1,3-ジイル、シクロヘキサン-1,3-ジイル、シクロヘキサン-1,4-ジイル、又はビシクロ[2.2.2]オクタン-1,4-ジイルである。
【0203】
ある実施態様において、RL基は、独立に1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリーレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイルである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、フェン-1,3-ジイル又はフェン-1,4-ジイルである。ある実施態様において、RL基は、独立に1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリーレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5員又は6員のヘテロアリーレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾールジイル、ピラゾールジイル、イミダゾールジイル、1,2,3-トリアゾールジイル、ピリミジンジイル、ピリミジンジイル、又は5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジンジイルである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾール-1,3-ジイル、ピラゾール-1,4-ジイル、イミダゾール-1,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-1,4-ジイル、ピリミジン-2,4-ジイル、ピリミジン-2,5-ジイル、又は5,6,7,8,9,10-ヘキサヒドロシクロオクタ[d]ピリダジン-1,7-ジイルである。ある実施態様において、RL基は、独立に1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロシクリレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロシクリレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5員もしくは6員のヘテロシクリレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロシクリレンである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾリジンジイル、ピラゾリジンジイル、1,3-ジオキサンジイル、ピペラジンジイル、ピペリジンジイル、ピペリジンジイル、又は3,9-ジアザスピロ[5.5]-ウンデカンジイルである。ある実施態様において、RL基は、独立に、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾリジン-1,3-ジイル、ピラゾリジン-1,4-ジイル、1,3-ジオキサン-2,5-ジイル、ピペラジン-1,4-ジイル、ピペリジン-1,3-ジイル、ピペリジン-1,4-ジイル、又は3,9-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-3,9-ジイルである。
【0204】
ある実施態様において、ZL基は、独立に結合である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-C(O)-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-C(O)O-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-C(O)NR1b-であり、ここで、R1bは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-C(O)NH-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-C(O)NCH3-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-C(O)S-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-C(NR1a)NR1b-であり、ここで、R1a及びR1bは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-C(S)-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-C(S)O-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-C(S)NR1b-であり、ここで、R1bは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-O-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OC(O)O-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OC(O)NR1b-であり、ここで、R1bは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OC(O)NH-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OC(O)NCH3-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OC(O)S-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OC(NR1a)NR1b-であり、ここで、R1a及びR1bは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OC(S)O-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OC(S)NR1b-であり、ここで、R1bは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OS(O)-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OS(O)2-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OS(O)NR1b-であり、ここで、R1bは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-OS(O)2NR1b-であり、ここで、R1bは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NR1b-であり、ここで、R1bは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NH-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NCH3-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NR1aC(O)NR1b-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NHC(O)NH-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NHC(O)NCH3-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NCH3C(O)NCH3-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NR1aC(O)S-であり、ここで、R1aは、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NR1aC(NR1d)NR1b-であり、ここで、R1a、R1b、及びR1dは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NR1aC(S)NR1b-であり、ここで、R1a及びR1bは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NR1aS(O)NR1b-であり、ここで、R1a及びR1bは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-NR1aS(O)2NR1b-であり、ここで、R1a及びR1bは、それぞれ本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、ZL基は、独立に-S-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-S(O)-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-S(O)2-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-S(O)NR1b-である。ある実施態様において、ZL基は、独立に-S(O)2NR1b-であり、ここで、R1bは、本明細書で定義される通りである。
【0205】
ある実施態様において、Uは-C=である。ある実施態様において、Uは-N-である。ある実施態様において、Uは-C(R4)=であり、ここで、R4は、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Uは-N=である。
【0206】
ある実施態様において、Vは-C=である。ある実施態様において、Vは-N-である。ある実施態様において、Vは-C(R4)=であり、ここで、R4は、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Vは-N=である。
【0207】
ある実施態様において、Xは-C=である。ある実施態様において、Xは-N-である。ある実施態様において、Xは-C(R4)=であり、ここで、R4は、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Xは-N=である。
【0208】
ある実施態様において、Yは-C=である。ある実施態様において、Yは-N-である。ある実施態様において、Yは-C(R4)=であり、ここで、R4は、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Yは-N=である。
【0209】
ある実施態様において、Z1はCである。ある実施態様において、Z1はNである。
【0210】
ある実施態様において、Z2は-C(RE5)=であり、ここで、RE5は、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Z2は-C(H)=である。ある実施態様において、Z2は-N=である。ある実施態様において、Z2は-N(RE6)-であり、ここで、RE6は、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Z2は-N(RE6)-であり、ここで、RE6は、水素、又は1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、Z2は、-N(H)-又は-N(CH3)-である。
【0211】
ある実施態様において、Z3は-C(RE5)=であり、ここで、RE5は、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Z3は-C(H)=である。ある実施態様において、Z3は-N=である。ある実施態様において、Z3は-N(RE6)-であり、ここで、RE6は、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、Z3は-N(RE6)-であり、ここで、RE6は、水素、又は1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキルである。ある実施態様において、Z3は、-N(H)-又は-N(CH3)-である。
【0212】
ある実施態様において、XEはC(RE2)であり、ここで、RE2は、本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、XEは、C(H)、C(D)、又はC(CH3)である。ある実施態様において、XEはC(H)である。ある実施態様において、XEはC(CH3)である。ある実施態様において、XEはNである。
【0213】
ある実施態様において、YEは結合である。ある実施態様において、YEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC1-6アルキレンである。ある実施態様において、YEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているメタンジイルである。ある実施態様において、YEはメタンジイルである。ある実施態様において、YEは-O-である。ある実施態様において、YEは-S-である。ある実施態様において、YEは-S(O)-である。ある実施態様において、YEは-S(O2)-である。ある実施態様において、YEは-N(RE3)-であり、ここで、RE2は本明細書で定義される通りである。ある実施態様において、YEは、-N(H)-又は-N(CH3)-である。ある実施態様において、YEは-N(H)-である。
【0214】
ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリーレンである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイルである。ある実施態様において、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、フェン-1,3-ジイル又はフェン-1,4-ジイルである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェン-1,3-ジイルである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェン-1,4-ジイルである。ある実施態様において、ZEは、フェン-1,3-ジイル、フェン-1,3-ジイル、2-メチルフェン-1,3-ジイル、又は2-メチルフェン-1,4-ジイルである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式C9-14アリーレンである。
【0215】
ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている単環式ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5員又は6員のヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5員のヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている6員のヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾールジイル、イミダゾールジイル、1,2,3-トリアゾールジイル、又はピリジンジイルである。ある実施態様において、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、ピラゾール-1,3-ジイル、ピラゾール-1,4-ジイル、ピラゾール-3,5-ジイル、イミダゾール-1,4-ジイル、イミダゾール-2,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-1,4-ジイル、ピリジン-2,4-ジイル、ピリジン-2,5-ジイル、又はピリジン-3,5-ジイルである。ある実施態様において、ZEは、ピラゾール-1,3-ジイル、ピラゾール-1,4-ジイル、1-メチルピラゾール-3,5-ジイル、イミダゾール-1,4-ジイル、1-メチルイミダゾール-2,4-ジイル、1,2,3-トリアゾール-1,4-ジイル、ピリジン-2,4-ジイル、ピリジン-2,5-ジイル、6-メトキシピリジン-2,4-ジイル、又は6-メトキシピリジン-2,5-ジイルである。
【0216】
ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている二環式ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、5,6-縮合又は6,6-縮合ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている5,6-縮合ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されている6,6-縮合ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、インドールジイル、インダゾールジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジンジイル、ベンズイミダゾールジイル、ベンゾチアゾールジイル、ピロロ[2,3-b]ピリジンジイル、キノリンジイル、又はイソキノリンジイルである。ある実施態様において、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、インドール-3,6-ジイル、インドール-3,7-ジイル、インダゾール-3,6-ジイル、インダゾール-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,8-ジイル、ベンズイミダゾール-1,4-ジイル、ベンズイミダゾール-1,5-ジイル、ベンゾチアゾール-2,4-ジイル、ベンゾチアゾール-2,5-ジイル、ピロロ[2,3-b]ピリジン-3,6-ジイル、キノリン-3,7-ジイル、キノリン-3,8-ジイル、イソキノリン-1,5-ジイル、又はイソキノリン-1,6-ジイルである。ある実施態様において、ZEは、1-メチル-インドール-3,6-ジイル、1-メチル-インドール-3,7-ジイル、1-メチルインダゾール-3,6-ジイル、1-メチルインダゾール-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,8-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,7-ジイル、イミダゾ[1,5-a]ピリジン-3,8-ジイル、ベンズイミダゾール-1,4-ジイル、ベンズイミダゾール-1,5-ジイル、1-メチルピロロ[2,3-b]ピリジン-3,6-ジイル、1-メチル-2-ヒドロキシルキノリン-3,7-ジイル、1-メチル-2-ヒドロキシルキノリン-3,8-ジイル、イソキノリン-1,5-ジイル、又はイソキノリン-1,6-ジイルである。
【0217】
ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているC6-14アリーレン-ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイル-単環式ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、1個以上の置換基Qで任意に置換されているフェンジイル-5員ヘテロアリーレンである。ある実施態様において、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、フェンジイル-ピラゾールジイル、フェンジイル-イミダゾールジイル、又はフェンジイル-1,2,3-トリアゾールジイルである。ある実施態様において、ZEは、それぞれが1個以上の置換基Qで任意に置換されている、
【化69】
である。ある実施態様において、ZEは、
【化70】
である。
【0218】
ある実施態様において、mは0の整数である。ある実施態様において、mは1の整数である。ある実施態様において、mは2の整数である。
【0219】
ある実施態様において、nは0の整数である。ある実施態様において、nは1の整数である。ある実施態様において、nは2の整数である。ある実施態様において、nは3の整数である。ある実施態様において、nは4の整数である。
【0220】
ある実施態様において、pは0の整数である。ある実施態様において、pは1の整数である。ある実施態様において、pは2の整数である。ある実施態様において、pは3の整数である。
【0221】
ある実施態様において、zは1の整数である。ある実施態様において、zは2の整数である。ある実施態様において、zは3の整数である。ある実施態様において、zは4の整数である。ある実施態様において、zは5の整数である。ある実施態様において、zは6の整数である。ある実施態様において、zは7の整数である。ある実施態様において、zは8の整数である。ある実施態様において、zは9の整数である。ある実施態様において、zは10の整数である。
【0222】
ある実施態様において、本明細書で提供されるのは、3-((3-((7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)アミノ)フェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオンA1、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0223】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、
3-(3-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチル-キナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン B1;
3-(3-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン B2;
3-(3-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン B3;
3-(4-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン B4;
3-(4-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン B5;
3-(4-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン B6;
3-(3-(2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン B7;
3-(4-((2-(4-(5-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ペンチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン B8; 若しくは
3-(3-((2-(4-(5-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ペンチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン B9;
の化合物;又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0224】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、
(R)-1-(4-(2-(4-(7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン C1;
(R)-1-(4-(2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン C2;
(R)-1-(4-(2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン C3;
(R)-1-(3-(2-(4-(7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン C4;
(R)-1-(3-(2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン C5;又は
(R)-1-(3-(2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン C6;
の化合物;又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0225】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、
3-(6-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオン D1;
3-(6-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオン D2;
3-(6-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオン D3;
3-(7-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオン D4;
3-(7-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオン D5;
3-(7-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン D6;
(R)-1-(6-((2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン D7;
(R)-1-(6-((2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン D8;
(S)-1-(7-((2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン D9;
(R)-1-(7-((2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン D10;又は
(R)-1-(7-((2-(4-(7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン D11;
の化合物;又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくはその同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグである。
【0226】
ある実施態様において、本明細書で提供される化合物は、重水素濃縮されている。ある実施態様において、本明細書で提供される化合物は、炭素-13濃縮されている。ある実施態様において、本明細書で提供される化合物は、炭素-14濃縮されている。ある実施態様において、本明細書で提供される化合物は、窒素についての15N;酸素についての17O又は18O、及び硫黄についての34S、35S、又は36Sを含むがこれらに限定されない、他の元素についての1個以上のあまり一般的ではない同位体を含む。
【0227】
ある実施態様において、本明細書で提供される化合物は、約5以上、約10以上、約20以上、約50以上、約100以上、約200以上、約500以上、約1,000以上、約2,000以上、約5,000以上、又は約10,000以上の同位体濃縮係数を有する。しかし、いずれにしても、特定された同位体の同位体濃縮係数は、化合物が所定の位置で該特定の同位体により100%濃縮された場合の同位体濃縮係数である該特定された同位体の最大同位体濃縮係数を超えることはない。そのため、異なる同位体について、最大同位体濃縮係数は異なる。最大同位体濃縮係数は、重水素について6,410であり、炭素-13について90である。
【0228】
ある実施態様において、本明細書で提供される化合物は、約64(約1%重水素濃縮)以上、約130(約2%重水素濃縮)以上、約320(約5%重水素濃縮)以上、約640(約10%重水素濃縮)以上、約1,300(約20%重水素濃縮)以上、約3,200(約50%重水素濃縮)以上、約4,800(約75%重水素濃縮)以上、約5,130(約80%重水素濃縮)以上、約5,450(約85%重水素濃縮)以上、約5,770(約90%重水素濃縮)以上、約6,090(約95%重水素濃縮)以上、約6,220(約97%重水素濃縮)以上、約6,280(約98%重水素濃縮)以上、約6,350(約99%重水素濃縮)以上、又は約6,380(約99.5%重水素濃縮)以上の重水素濃縮係数を有する。重水素濃縮は、質量分析及び核磁気共鳴分光法を含む、当業者に公知の常用の分析法を使用し決定することができる。ある実施態様において、重水素濃縮されているとして明記されている本明細書で提供される化合物の原子のうちの少なくとも1個は、約50%以上、約70%以上、約80%以上、約90%以上、又は約98%以上の重水素濃縮を有する。
【0229】
ある実施態様において、本明細書で提供される化合物は、単離又は精製されている。ある実施態様において、本明細書で提供される化合物は、重量で少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、又は少なくとも約99.5%の純度を有する。
【0230】
本明細書で提供される化合物は、特定の立体化学が指定されない限りは、全ての可能性のある立体異性体を包含することが意図されている。本明細書で提供される化合物がアルケニル基を含む場合、この化合物は、シス/トランス(又はZ/E)幾何異性体の1つ又は混合物として存在することができる。構造異性体が相互交換可能である場合、この化合物は、単一の互変異性体又は互変異性体の混合物として存在することができる。これは、例えばイミノ基、ケト基、若しくはオキシム基を含む化合物においてプロトン互変異性の形をとるか;又は芳香部分を含む化合物においていわゆる原子価互変異性の形をとることができる。単一の化合物が、2種以上の異性現象を示し得るということである。
【0231】
本明細書で提供される化合物は、単一のエナンチオマー又は単一のジアステレオマーのように、鏡像異性的に純粋であるか;又は、エナンチオマーの混合物、例えば2個のエナンチオマーのラセミ混合物;若しくは2種以上のジアステレオマーの混合物などの立体異性体混合物であることができる。したがって、当業者は、インビボにおいてエピマー化を受ける化合物に関して、化合物のその(R)型での投与が、該化合物のその(S)型での投与と同等であることを認めるであろう。個別のエナンチオマーの調製/単離に関する常用の技術は、適切な光学的に純粋な前駆体からの合成、アキラル出発材料からの不斉合成、又はエナンチオマー混合物の分割、例えばキラルクロマトグラフィー、再結晶、分割、ジアステレオマー塩の形成、若しくはジアステレオマー付加物への誘導体化とそれに続く分離などを含む。
【0232】
本明細書で提供される化合物が、酸性部分又は塩基性部分を含む場合、これは医薬として許容し得る塩としても提供され得る。Bergeらの文献、J.Pharm.Sci.1977,66,1-19;「医薬塩のハンドブック:特性、選択及び使用(Handbook of Pharmaceutical Salts: Properties, Selection, and Use)」、第2版;Stahl及びWermuth編集;John Wiley & Sons,2011を参照されたい。ある実施態様において、本明細書で提供される化合物の医薬として許容し得る塩は、溶媒和物である。ある実施態様において、本明細書で提供される化合物の医薬として許容し得る塩は、水和物である。
【0233】
本明細書で提供される化合物の医薬として許容し得る塩の調製における使用に好適な酸としては、酢酸、2,2-ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L-アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4-アセトアミド安息香酸、ホウ酸、(+)-ショウノウ酸、カンファースルホン酸、(+)-(1S)-カンファー-10-スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、シクロヘキサンスルファミン酸、ドデシル硫酸、エタン-1,2-ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチジン酸、グルコヘプトン酸、D-グルコン酸、D-グルクロン酸、L-グルタミン酸、α-オキソグルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩化水素酸、ヨウ化水素酸、(+)-L-乳酸、(±)-DL-乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、マレイン酸、(-)-L-リンゴ酸、マロン酸、(±)-DL-マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ナフタレン-1,5-ジスルホン酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、過塩素酸、リン酸、L-ピログルタミン酸、サッカリン酸、サリチル酸、4-アミノサリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)-L-酒石酸、チオシアン酸、p-トルエンスルホン酸、ウンデシレン酸、及び吉草酸が挙げられるが、これらに限定されない。
【0234】
本明細書で提供される化合物の医薬として許容し得る塩の調製における使用に好適な塩基としては、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、水酸化亜鉛、又は水酸化ナトリウムなどの無機塩基;並びにL-アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、コリン、デアノール、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、ジメチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、2-(ジエチルアミノ)エタノール、エタノールアミン、エチルアミン、エチレンジアミン、イソプロピルアミン、N-メチルグルカミン、ヒドラバミン、1H-イミダゾール、L-リジン、モルホリン、4-(2-ヒドロキシエチル)モルホリン、メチルアミン、ピペリジン、ピペラジン、プロピルアミン、ピロリジン、1-(2-ヒドロキシエチル)ピロリジン、ピリジン、キヌクリジン、キノリン、イソキノリン、トリエタノールアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、N-メチル-D-グルカミン、2-アミノ-2-(ヒドロキシメチル)-1,3-プロパンジオール、及びトロメタミンを含むがこれらに限定されない、第一級、第二級、第三級、及び第四級の脂肪族並びに芳香族アミンなどの有機塩基が挙げられるが、これらに限定されない。
【0235】
本明細書で提供される化合物は、該化合物の官能性誘導体であり、かつインビボで親化合物へと容易に変換可能なプロドラッグとしても提供され得る。状況によっては、プロドラッグは親化合物よりもより容易に投与することができるので、プロドラッグは有用であることが多い。例えばプロドラッグは、経口投与により生体利用性であるのに対し、親化合物はそうではないことがある。プロドラッグは、親化合物を上回る医薬組成物中での増加した溶解度を有することもある。プロドラッグは、酵素的処理及び代謝的加水分解を含む様々な機構により、親薬物へと変換され得る。
【0236】
(医薬組成物)
一実施態様において、本明細書で提供されるのは、本明細書で提供される化合物、例えば、式(I)の化合物、又はジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグ;及び医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物である。
【0237】
本明細書で提供される医薬組成物は、経口、非経口、及び局所投与のための剤形を含むが、これらに限定されない様々な剤形で製剤化することができる。医薬組成物は、遅延放出、延長放出、長期放出、持続放出、パルス放出、制御放出、促進放出、高速放出、標的指向放出、プログラム化放出、及び胃滞留剤形を含む改変放出の剤形として製剤化することもできる。これらの剤形は、当業者に公知の従来の方法及び技術に従い調製することができる。例えば、レミントン:調剤の科学と実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy)」、前掲;「改変放出の薬物送達技術(Modified-Release Drug Delivery Technology)」、第2版;Rathboneら編集; Drugs and the Pharmaceutical Sciences 184; CRC Press: Boca Raton, FL, 2008を参照されたい。
【0238】
一実施態様において、本明細書で提供される医薬組成物は、経口投与用の剤形に製剤化される。別の実施態様において、本明細書で提供される医薬組成物は、非経口投与用の剤形に製剤化される。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される医薬組成物は、静脈内投与用の剤形に製剤化される。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される医薬組成物は、筋肉内投与用の剤形に製剤化される。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される医薬組成物は、皮下投与用の剤形に製剤化される。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される医薬組成物は、局所投与用の剤形に製剤化される。
【0239】
本明細書で提供される医薬組成物は、単位用量剤形(unit-dosage form)又は複数用量剤形(multiple-dosage form)で提供することができる。単位用量剤形は、本明細書で使用される場合、対象への投与に適し、かつ当技術分野において公知のように個別に包装された、物理的に個別の単位をいう。各単位用量は、必要とされる医薬賦形剤(複数可)に関連して、望ましい治療作用を生じさせるのに十分である所定量の有効成分(複数可)(例えば、本明細書で提供される化合物)を含有する。単位用量剤形の例としては、アンプル、注射器、並びに個別に包装された錠剤及びカプセル剤が挙げられるが、これらに限定されない。単位用量剤形は、それらの分数又は倍数で投与されてよい。複数用量剤形は、分離された単位用量剤形で投与される単一の容器内に包装された複数の同一の単位用量剤形である。複数用量剤形の例としては、バイアル、錠剤若しくはカプセル剤の瓶、又はパイント瓶若しくはガロン瓶が挙げられるが、これらに限定されない。
【0240】
本明細書で提供される医薬組成物は、1回又は時間間隔をおいて複数回投与され得る。厳密な投薬量及び治療期間は、治療される対象の年齢、体重、及び状態により変化し得ること、及び公知の試験プロトコールを用いて経験的に、又はインビボ若しくはインビトロ試験又は診断データからの外挿により決定され得ることが理解される。任意の特定の個人に関して、具体的な投薬計画は、その対象の必要性及び医薬組成物を投与するか又は投与を監督する人物の専門的判断に従って経時的に調節されなければならないこともさらに理解される。
【0241】
(A. 経口投与)
本明細書で提供される経口投与のための医薬組成物は、経口投与のための固体、半固体、又は液体の剤形で提供されることができる。本明細書で使用される場合、経口投与は、頬側、舌側、及び舌下投与も含む。好適な経口剤形には、錠剤、ファストメルト(fastmelt)、チュアブル錠、カプセル剤、丸剤、ストリップ、トローチ剤、舐剤、香錠、カシェ剤、ペレット、薬用チューインガム、原末、発泡性若しくは非発泡性散剤若しくは顆粒剤、オーラルミスト、液剤、乳剤、懸濁剤、ウェファー、スプリンクル(sprinkle)、エリキシル剤、及びシロップ剤が含まれるが、これらに限定されない。本医薬組成物は、有効成分(複数可)に加えて、結合剤、充填剤、希釈剤、崩壊剤、湿潤剤、滑沢剤、流動促進剤、着色剤、色移り防止剤、甘味剤、香味剤、乳化剤、懸濁化剤及び分散剤、保存剤、溶媒、非水性液体、有機酸、並びに二酸化炭素給源を含むがこれらに限定されない、1種以上の医薬として許容し得る担体又は賦形剤を含有することができる。
【0242】
結合剤又は造粒剤は、錠剤に凝集性を付与し、圧縮後に錠剤が無傷であり続けることを確実にする。好適な結合剤又は造粒剤には、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、及びα化デンプン(例えばSTARCH 1500(登録商標))などのデンプン;ゼラチン;ショ糖、グルコース、デキストロース、糖蜜、及び乳糖などの糖類;アラビアゴム、アルギン酸、アルギン酸塩、トチャカ抽出物、パンワールガム、ガッティガム、イサゴール殻皮粘液、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン(PVP)、ビーガム(登録商標)、カラマツアラビノガラクタン、トラガカント末、及びグアーガムなどの天然及び合成ゴム;エチルセルロース、酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)などのセルロース;並びにAVICEL(登録商標) PH-101、AVICEL(登録商標) PH-103、AVICEL(登録商標) PH-105、及びAVICEL(登録商標) RC-581などの微結晶性セルロースが含まれるが、これらに限定されない。好適な充填剤には、タルク、炭酸カルシウム、微結晶性セルロース、粉末化セルロース、デキストレート、カオリン、マンニトール、ケイ酸、ソルビトール、デンプン、及びα化デンプンが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で提供される医薬組成物中の結合剤又は充填剤の量は、製剤の種類に応じて変動し、かつ当業者は容易に認識可能である。結合剤又は充填剤は、本明細書で提供される医薬組成物中に約50~約99重量%で存在することができる。
【0243】
好適希釈剤には、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、乳糖、ソルビトール、ショ糖、イノシトール、セルロース、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、乾燥デンプン、及び粉糖が含まれるが、これらに限定されない。マンニトール、乳糖、ソルビトール、ショ糖、及びイノシトールなどのいくつかの希釈剤は、十分な量で存在する場合、咀嚼による口内での崩壊を可能にする特性を一部の圧縮錠剤に与えることができる。そのような圧縮錠剤は、チュアブル錠として使用することができる。本明細書で提供される医薬組成物中の希釈剤の量は、製剤の種類に応じて変動し、かつ当業者は容易に識別可能である。
【0244】
好適な崩壊剤には、寒天;ベントナイト;メチルセルロース及びカルボキシメチルセルロースなどのセルロース;木材製品;天然海綿;カチオン交換樹脂;アルギン酸;グアーガム及びビーガム(登録商標)HVなどのゴム;柑橘類パルプ;クロスカルメロースなどの架橋セルロース;クロスポビドンなどの架橋ポリマー;架橋デンプン;炭酸カルシウム;デンプングリコール酸ナトリウムなどの微結晶性セルロース;ポラクリリンカリウム;トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン、タピオカデンプン、及びα化デンプンなどのデンプン;クレイ;及びアルギンが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で提供される医薬組成物中の崩壊剤の量は、製剤の種類に応じて変動し、かつ当業者は容易に認識可能である。本明細書で提供される医薬組成物は、約0.5~約15%又は約1~約5重量%の崩壊剤を含有してよい。
【0245】
好適な滑沢剤には、ステアリン酸カルシウム;ステアリン酸マグネシウム;鉱油;軽質鉱油;グリセリン;ソルビトール;マンニトール;ベヘン酸グリセロール及びポリエチレングリコール(PEG)などのグリコール;ステアリン酸;ラウリル硫酸ナトリウム;タルク;ピーナッツ油、綿実油、ヒマワリ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油、及びダイズ油などの硬化植物油;ステアリン酸亜鉛;オレイン酸エチル;ラウリン酸エチル;寒天;デンプン;リコポジウム;並びにAEROSIL(登録商標)200及びCAB-O-SIL(登録商標)などのシリカ又はシリカゲルが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で提供される医薬組成物中の滑沢剤の量は、製剤の種類に応じて変動し、かつ当業者は容易に認識可能である。本明細書で提供される医薬組成物は、約0.1~約5重量%の滑沢剤を含有してよい。
【0246】
好適な流動促進剤には、コロイド状二酸化ケイ素、CAB-O-SIL(登録商標)、及びアスベスト非含有タルクが含まれるが、これらに限定されない。好適な着色剤には、承認された、認証された、水溶性FD&C色素、及びアルミナ水和物上に懸濁された非水溶性FD&C色素、及びレーキ顔料のいずれかが含まれるが、これらに限定されない。レーキ顔料は、水溶性色素の重金属の水和酸化物への吸着による組合せであり、この色素は不溶型となる。好適な香味剤には、果実などの植物から抽出された天然香料、並びにペパーミント及びサリチル酸メチルなどの好ましい味覚を生じる化合物の合成配合物が含まれるが、これらに限定されない。好適な甘味剤には、ショ糖、乳糖、マンニトール、シロップ、グリセリン、並びにサッカリン及びアスパルテームなどの人工甘味料が含まれるが、これらに限定されない。好適な乳化剤には、ゼラチン、アラビアゴム、トラガカント、ベントナイト、並びにポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート(TWEEN(登録商標)20)、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート80(TWEEN(登録商標)80)、及びオレイン酸トリエタノールアミンなどの界面活性剤が含まれるが、これらに限定されない。好適な懸濁化剤及び分散剤には、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ペクチン、トラガカント、ビーガム(登録商標)、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びポリビニルピロリドンが含まれるが、これらに限定されない。好適な保存料には、グリセリン、メチル及びプロピルパラベン、安息香酸(benzoic add)、並びに安息香酸ナトリウム及びアルコールが含まれるが、これらに限定されない。好適な湿潤剤には、モノステアリン酸プロピレングリコール、ソルビタンモノオレエート、ジエチレングリコールモノラウレート、及びポリオキシエチレンラウリルエーテルが含まれるが、これらに限定されない。好適な溶媒には、グリセリン、ソルビトール、エチルアルコール、及びシロップが含まれるが、これらに限定されない。乳剤中で利用される好適な非水性液体には、鉱油及び綿実油が含まれるが、これらに限定されない。好適な有機酸には、クエン酸及び酒石酸が含まれるが、これらに限定されない。好適な二酸化炭素源には、重炭酸ナトリウム及び炭酸ナトリウムが含まれるが、これらに限定されない。
【0247】
多くの担体及び賦形剤が、例え同じ製剤内であっても、いくつかの機能を果たし得ることは理解されるべきである。
【0248】
本明細書で提供される経口投与のための医薬組成物は、圧縮錠剤、湿製錠剤、咀嚼舐剤、即時溶解錠剤、多層圧縮錠剤、又は腸溶性コート錠、糖衣錠、又はフィルムコート錠として提供することができる。腸溶性コート錠は、胃酸の作用に抵抗するが、腸において溶解するか若しくは崩壊するため、胃の酸性環境から有効成分(複数可)を保護する物質により被覆された圧縮錠剤である。腸溶性コーティングには、脂肪酸、脂肪、サリチル酸フェニル、ワックス、シェラック、アンモニア化シェラック、及び酢酸フタル酸セルロースが含まれるが、これらに限定されない。糖衣錠は、糖衣により取り囲まれた圧縮錠剤であり、好ましくない味覚又は臭気を遮蔽し、かつ錠剤を酸化から保護する点で有益であり得る。フィルムコート錠は、水溶性物質の薄層又はフィルムにより被覆された圧縮錠剤である。フィルムコーティングには、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリエチレングリコール4000、及び酢酸フタル酸セルロースが含まれるが、これらに限定されない。フィルムコーティングは、糖衣と同じ一般的特徴をもたらす。多層圧縮錠剤は、層状錠剤、及びプレスコート錠又は乾燥コート錠を含む、2回以上の圧縮サイクルにより製造された圧縮錠剤である。
【0249】
錠剤剤形は、粉末形態、結晶形態、又は顆粒形態の有効成分(複数可)から、単独で、又は結合剤、崩壊剤、放出制御ポリマー、滑沢剤、希釈剤、及び/若しくは着色剤を含む本明細書記載の1種以上の担体若しくは賦形剤と組み合わせて、調製することができる。香味剤及び甘味剤は、チュアブル錠及び舐剤の形成に特に有用である。
【0250】
本明細書で提供される経口投与のための医薬組成物は、ゼラチン、メチルセルロース、デンプン、又はアルギン酸カルシウムから製造することができる軟又は硬カプセル剤として提供することができる。乾燥充填カプセル剤(DFC)としても公知である、硬ゼラチンカプセル剤は、2個の部分からなり、一方が他方の上に滑り込むため、有効成分(複数可)を完全に閉じ込めている。軟弾性カプセル剤(SEC)は、グリセリン、ソルビトール、又は同様のポリオールの添加によって可塑化される、ゼラチンシェルなど、軟質で球状のシェルである。軟ゼラチンシェルは、微生物の増殖を防止するために保存剤を含んでもよい。好適な保存剤は、メチルパラベン及びプロピルパラベン、並びにソルビン酸を含む、本明細書に記載されているものである。本明細書で提供される液体、半固体、及び固体の剤形はカプセルに封入されてもよい。適切な液体及び半固体の剤形には、炭酸プロピレン、植物油、又はトリグリセリド中の溶液及び懸濁液が含まれる。このような溶液を含むカプセル剤は、米国特許第4,328,245号;同第4,409,239号;及び同第4,410,545号に説明されているよう調製することができる。また、カプセル剤は、有効成分(複数可)の溶解を改変又は維持するために、当業者に公知のようにコーティングされてもよい。
【0251】
本明細書で提供される経口投与のための医薬組成物は、乳剤、液剤、懸濁剤、エリキシル剤、及びシロップ剤を含む液体及び半固体の剤形で提供することができる。乳剤は2相の系であり、そのうち一方の液体は別の液体の全体に小球の形態で分散しており、水中油型にも、油中水型にもなり得る。乳剤は、医薬として許容し得る非水性の液体又は溶媒、乳化剤、及び保存剤を含んでもよい。懸濁剤は、医薬として許容し得る懸濁化剤及び保存剤を含んでもよい。水性アルコール液剤には、低級アルキルアルデヒドのジ(低級アルキル)アセタール、例えば、アセトアルデヒドジエチルアセタールなどの医薬として許容し得るアセタール;並びにプロピレングリコール及びエタノールなどの、1個以上のヒドロキシル基を有する水混和性溶媒を含んでもよい。エリキシル剤は、透明で、甘味のある水性アルコール溶液である。シロップ剤は、糖、例えば、ショ糖の濃縮された水溶液であり、また、保存剤を含んでもよい。液体剤形のために、例えば、ポリエチレングリコールを溶媒とする溶液は、投与のために簡便に量られるように、十分な量の医薬として許容し得る液体担体、例えば水で希釈してもよい。
【0252】
他の有用な液体及び半固体の剤形には、有効成分(複数可)、並びに1,2-ジメトキシメタン、ジグリム、トリグリム、テトラグリム、ポリエチレングリコール-350-ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール-550-ジメチルエーテル、ポリエチレングリコール-750-ジメチルエーテル(ここで、350、550、及び750とは、ポリエチレングリコールのおよその平均分子量をいう)を含むジアルキル化されたモノ-又はポリ-アルキレングリコールを含むものが含まれるが、これらに限定されない。これらの剤形は、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチル化ヒドロキシアニソール(BHA)、没食子酸プロピル、ビタミンE、ヒドロキノン、ヒドロキシクマリン、エタノールアミン、レシチン、セファリン、アスコルビン酸、リンゴ酸、ソルビトール、リン酸、重亜硫酸塩、メタ重亜硫酸ナトリウム、チオジプロピオン酸及びそのエステル、並びにジチオカルバメートなどの1種以上の抗酸化剤をさらに含むことができる。
【0253】
本明細書で提供される経口投与のための医薬組成物はまた、リポソーム、ミセル、ミクロスフェア、又はナノシステムの形態で提供することもできる。ミセル剤形は、米国特許第6,350,458号に説明されているように調製することができる。
【0254】
本明細書で提供される経口投与のための医薬組成物は、液体剤形へ再構成するために、非発泡性又は発泡性の顆粒剤及び散剤として提供することができる。非発泡性の顆粒剤又は散剤において使用される医薬として許容し得る担体及び賦形剤は、希釈剤、甘味料、及び湿潤剤を含んでもよい。発泡性の顆粒剤又は散剤において使用される医薬として許容し得る担体及び賦形剤は、有機酸及び二酸化炭素源を含んでもよい。
【0255】
着色料及び香味剤は、本明細書に記載される剤形の全てにおいて使用することができる。
【0256】
本明細書で提供される経口投与のための医薬組成物は、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的指向放出、及びプログラム化放出の形態を含む、即時放出又は改変放出の剤形として製剤化することができる。
【0257】
(B. 非経口投与)
本明細書で提供される医薬組成物は、局所投与又は全身投与のために、注射、注入、又は埋め込みによって非経口的に投与することができる。本明細書で使用される非経口投与は、静脈内投与、動脈内投与、腹腔内投与、髄腔内投与、脳室内投与、尿管内投与、胸骨内投与、頭蓋内投与、筋肉内投与、滑液嚢内投与、膀胱内投与及び皮下投与を含む。
【0258】
本明細書で提供される非経口投与のための医薬組成物は、溶液、懸濁液、エマルション、ミセル、リポソーム、ミクロスフェア、ナノシステムを含むが、これらに限定されない非経口投与に好適な任意の剤形で、及び注射前の液体中の溶液又は懸濁液に適する固体形態で製剤化することができる。このような剤形は、薬科学分野の当業者に公知の従来の方法に従って調製することができる。例えば、「レミントン:調剤の科学と実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy)」前掲を参照されたい。
【0259】
本明細書で提供される非経口投与のための医薬組成物は、水性ビヒクル、水混和性ビヒクル、非水性ビヒクル、微生物の増殖を防ぐ抗菌剤又は保存剤、安定化剤、溶解促進剤、等張化剤、緩衝剤、抗酸化剤、局所麻酔薬、懸濁化剤及び分散剤、湿潤剤又は乳化剤、錯化剤、金属イオン封鎖剤又はキレート剤、凍結保護剤、リオプロテクタント(lyoprotectant)、増粘剤、pH調整剤、及び不活性ガスを含むが、これらに限定されない1種以上の医薬として許容し得る担体及び賦形剤を含むことができる。
【0260】
好適な水性ビヒクルには、水、食塩水、生理食塩水又はリン酸緩衝食塩水(PBS)、塩化ナトリウム注射液、リンゲル注射液、等張性デキストロース注射液、滅菌水注射液、デキストロース及び乳酸リンゲル注射液が含まれるが、これらに限定されない。好適な非水性ビヒクルには、植物起源の固定油、ヒマシ油、トウモロコシ油、綿実油、オリーブ油、ピーナッツ油、ペパーミント油、ベニバナ油、ゴマ油、ダイズ油、硬化植物油、硬化ダイズ油、及びココナツ油の中鎖トリグリセリド、及びヤシ種子油が含まれるが、これらに限定されない。好適な水混和性ビヒクルには、エタノール、1,3-ブタンジオール、液体ポリエチレングリコール(例えば、ポリエチレングリコール300及びポリエチレングリコール400)、プロピレングリコール、グリセリン、N-メチル-2-ピロリドン、N,N-ジメチルアセトアミド、及びジメチルスルホキシドが含まれるが、これらに限定されない。
【0261】
好適な抗菌剤又は保存剤には、フェノール、クレゾール、水銀剤、ベンジルアルコール、クロロブタノール、p-ヒドロキシ安息香酸メチル及びプロピル、チメロサール、塩化ベンザルコニウム(例えば、塩化ベンゼトニウム)、メチル-及びプロピル-パラベン、並びにソルビン酸が含まれるが、これらに限定されない。好適な等張化剤には、塩化ナトリウム、グリセリン、及びデキストロースが含まれるが、これらに限定されない。好適な緩衝剤には、リン酸塩及びクエン酸塩が含まれるが、これらに限定されない。好適な抗酸化剤には、重亜硫酸塩及びメタ重亜硫酸ナトリウムなどの、本明細書に記載されているものが含まれる。好適な局所麻酔薬には、塩酸プロカインが含まれるが、これらに限定されない。好適な懸濁化剤及び分散剤には、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、及びポリビニルピロリドンなどの、本明細書に記載されているものが含まれる。好適な乳化剤には、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウラート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート80、及びトリエタノールアミンオレアートなどの、本明細書に記載されているものが含まれる。好適な金属イオン封鎖剤又はキレート剤には、EDTAが含まれるが、これに限定されない。好適なpH調整剤には、水酸化ナトリウム、塩酸、クエン酸、及び乳酸が含まれるが、これらに限定されない。好適な錯化剤には、α-シクロデキストリン、β-シクロデキストリン、ヒドロキシプロピル-β-シクロデキストリン、スルホブチルエーテル-β-シクロデキストリン、及びスルホブチルエーテル7-β-シクロデキストリン(CAPTISOL(登録商標))を含むシクロデキストリンが含まれるが、これらに限定されない。
【0262】
本明細書で提供される医薬組成物が反復用量の投与のために製剤化される場合、反復用量の非経口製剤は、静菌濃度又は静真菌濃度で抗菌剤を含まなければならない。全ての非経口製剤は、当技術分野で公知でありかつ実践されるように、無菌でなければならない。
【0263】
一実施態様において、非経口投与のための医薬組成物は、そのまま使用することができる滅菌溶液として提供される。別の実施態様において、本医薬組成物は、使用前にビヒクルにより再構成されるべき凍結乾燥した散剤及び皮下錠剤を含む滅菌済み乾燥可溶性製品として提供される。さらに別の実施態様において、本医薬組成物は、そのまま使用することができる滅菌済み懸濁液として提供される。さらに別の実施態様において、本医薬組成物は、使用前にビヒクルにより再構成されるべき滅菌済み乾燥不溶性製品として提供される。さらに別の実施態様において、本医薬組成物は、そのまま使用することができる滅菌済みエマルションとして提供される。
【0264】
本明細書で提供される非経口投与のための医薬組成物は、遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的指向放出、及びプログラム化放出の形態を含む即時的な又は改変放出の剤形として製剤化することができる。
【0265】
本明細書で提供される非経口投与のための医薬組成物は、埋め込み型デポ剤としての投与のために、懸濁液、固体、半固体、又はチキソトロープ液体として製剤化することができる。一実施態様において、本明細書で提供される医薬組成物は、体液では不溶性だが、それを通じ医薬組成物中の有効成分(複数可)を拡散させることのできる高分子外膜によって取り囲まれている固体内部マトリックス中に分散している。
【0266】
好適な内部マトリックスには、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、可塑化又は非可塑化ポリ塩化ビニル、可塑化ナイロン、可塑化ポリエチレンテレフタレート、天然ゴム、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニルコポリマー、シリコーンゴム、ポリジメチルシロキサン、シリコーンカーボネートコポリマー、親水性ポリマー(アクリル酸及びメタクリル酸のエステルのヒドロゲルなど)、コラーゲン、架橋されたポリビニルアルコール、並びに架橋され部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニルが含まれるが、これらに限定されない。
【0267】
好適な高分子外膜には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピレンコポリマー、エチレン/アクリル酸エチルコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、シリコーンゴム、ポリジメチルシロキサン、ネオプレンゴム、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニリデン、エチレン及びプロピレンとの塩化ビニルコポリマー、イオノマーポリエチレンテレフタラート、ブチルゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレン/ビニルアルコールコポリマー、エチレン/酢酸ビニル/ビニルアルコールターポリマー、並びにエチレン/ビニルオキシエタノールコポリマーが含まれるが、これらに限定されない。
【0268】
(C. 局所投与)
本明細書で提供される医薬組成物は、皮膚、開口部、又は粘膜へ局所的に投与することができる。本明細書に使用される局所投与には、皮膚(内)、結膜、角膜内、眼球内、眼内、耳内、経皮、鼻腔、膣、尿道、呼吸器、及び直腸の投与が含まれる。
【0269】
本明細書で提供される医薬組成物には、乳剤、液剤、懸濁剤、クリーム剤、ゲル剤、ヒドロゲル、軟膏、散粉剤、包帯、エリキシル剤、ローション剤、懸濁剤、チンキ剤、泥膏、泡剤、フィルム、エアゾール、潅注、スプレー、坐薬、絆創膏、及び皮膚貼付剤を含むが、これらに限定されない局所作用又は全身作用のための局所投与に適している任意の剤形で製剤化することができる。本明細書で提供される医薬組成物の局所製剤には、リポソーム、ミセル、ミクロスフェア、及びナノシステムも含まれ得る。
【0270】
局所製剤における使用に適する医薬として許容し得る担体及び賦形剤には、水性ビヒクル、水混和性ビヒクル、非水性ビヒクル、微生物の増殖を防ぐ抗菌剤又は保存剤、安定化剤、溶解促進剤、等張化剤、緩衝剤、抗酸化剤、局所麻酔薬、懸濁化剤及び分散剤、湿潤剤又は乳化剤、錯化剤、金属イオン封鎖剤又はキレート剤、浸透増強剤、凍結保護剤、リオプロテクタント、増粘剤、及び不活性ガスが含まれるが、これらに限定されない。
【0271】
本医薬組成物は、電気穿孔、イオントフォレーシス、フォノフォレーシス、ソノフォレーシス、又はPOWDERJECT(商標)及びBIOJECT(商標)などの極微針若しくは無針注射により局所投与することもできる。
【0272】
本明細書で提供される医薬組成物は、軟膏、クリーム剤、及びゲル剤の形態で提供することができる。好適な軟膏ビヒクルには、豚脂、安息香豚脂、オリーブ油、綿実油、及び他の油分、白色ワセリンを含む油性ビヒクル又は炭化水素ビヒクル;親水ワセリン、硫酸ヒドロキシステアリン、及び無水ラノリンなどの乳化ビヒクル又は吸収ビヒクル;親水軟膏などの水分除去性ビヒクル;様々な分子量のポリエチレングリコールを含む水溶性軟膏ビヒクル;セチルアルコール、グリセリルモノステアラート、ラノリン、及びステアリン酸を含む、油中水型(W/O)エマルション又は水中油型(O/W)エマルションのいずれかのエマルションビヒクルが含まれる。例えば、「レミントン:調剤の科学と実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy)」、前掲を参照されたい。これらのビヒクルは、皮膚軟化剤であるが、一般に抗酸化剤及び保存剤の添加を必要とする。
【0273】
好適なクリーム基剤は、水中油型又は油中水型であり得る。好適なクリームビヒクルは、水で洗浄可能であってよく、かつ油相、乳化剤、及び水相を含む。油相は、「内」相とも称され、これは一般にワセリンと、セチルアルコール又はステアリルアルコールなどの脂肪族アルコールで構成される。必須ではないが、水相は、通常、体積が油相よりも大きく、かつ一般に保湿剤を含む。クリーム製剤中の乳化剤は、非イオン性、陰イオン性、陽イオン性、又は両性界面活性剤であってよい。
【0274】
ゲル剤は、半固体の懸濁液型システムである。単相ゲル剤は、液体担体全体に実質的に均一に分散された有機高分子を含む。好適なゲル化剤には、カルボマー、カルボキシポリアルキレン、及びCARBOPOL(登録商標)などの架橋したアクリル酸ポリマー;ポリエチレンオキシド、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー、及びポリビニルアルコールなどの親水性ポリマー;ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタラート、及びメチルセルロースなどのセルロース系ポリマー;トラガカントガム及びキサンタンガムなどのガム;アルギン酸ナトリウム;及びゼラチンが含まれるが、これらに限定されない。均一なゲル剤を調製するために、アルコール又はグリセリンなどの分散剤を添加するか、或いは、摩砕、機械的混合、及び/又は攪拌により、ゲル化剤を分散することができる。
【0275】
本明細書で提供される医薬組成物は、坐薬、ペッサリー、ブジー、湿布剤又はパップ剤、泥膏、散剤、包帯、クリーム剤、硬膏、避妊薬、軟膏、液剤、乳剤、懸濁剤、タンポン、ゲル剤、泡剤、スプレー、又は浣腸の形態で、直腸、尿道、膣、又は膣周辺に投与することができる。これらの剤形は、「レミントン:調剤の科学と実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy)」(前掲)で説明されたような従来の方法を用いて製造することができる。
【0276】
直腸、尿道、及び膣用の坐薬とは、常温では固体であるが、体温で溶融又は軟化し、開口部に有効成分(複数可)を放出する、体の開口部に挿入するための固体である。直腸及び膣用の坐薬において利用される医薬として許容し得る担体には、有効成分(複数可)と共に製剤化された場合に、体温付近に融点を生じる硬化剤などの基剤又はビヒクル;並びに重亜硫酸塩及びメタ重亜硫酸ナトリウムを含む本明細書に記載の抗酸化剤が含まれる。好適なビヒクルには、カカオバター(カカオ脂)、グリセリン-ゼラチン、カルボワックス(ポリオキシエチレングリコール)、鯨ろう、パラフィン、白色ワックス及び黄色ワックス、並びに脂肪酸のモノ-、ジ-及びトリグリセリドの適切な混合物、並びにポリビニルアルコール、メタクリル酸ヒドロキシエチル、及びポリアクリル酸などのヒドロゲルが含まれるが、これらに限定されない。様々なビヒクルの組合せも使用することができる。直腸及び膣用坐薬は、圧縮又は成形により調製することができる。直腸及び膣用坐薬の典型的重量は、約2~約3gである。
【0277】
本明細書で提供される医薬組成物は、液剤、懸濁剤、軟膏、乳剤、ゲル形成溶液、溶液のための散剤、ゲル剤、眼球挿入物、及びインプラントの形態で眼科的に投与することができる。
【0278】
本明細書で提供される医薬組成物は、鼻腔内、又は気道への吸入により投与することができる。本医薬組成物は、単独で、又は1,1,1,2-テトラフルオロエタン若しくは1,1,1,2,3,3,3-ヘプタフルオロプロパンなどの好適な噴射剤と組み合わせて、加圧容器、ポンプ、スプレー、電気流体力学を利用して細かい霧を発生させるアトマイザーなどのアトマイザー、又はネブライザーを使用する送達のためにエアゾール又は溶液の形態で提供することができる。本医薬組成物は、単独で、又は乳糖若しくはリン脂質などの不活性担体と組み合わせて吹送のための乾燥散剤として;並びに点鼻薬として提供することもできる。鼻腔内使用のためには、散剤は、キトサン又はシクロデキストリンなどの生体接着剤を含むことができる。
【0279】
加圧容器、ポンプ、スプレー、アトマイザー、又はネブライザーにおいて使用するための液剤又は懸濁剤は、エタノール、水性エタノール、又は有効成分(複数可)を分散させ、溶解させ、又はその放出を延長させるのに好適な代替作用物質;溶媒としての噴射剤;並びに/又はソルビタントリオレエート、オレイン酸、又はオリゴ乳酸などの界面活性剤を含むように製剤化することができる。
【0280】
本明細書で提供される医薬組成物は、約50μm以下、又は約10μm以下などの、吸入による送達に適するサイズにまで微細化することができる。そのようなサイズの粒子は、螺旋式ジェットミル、流動床式ジェットミル、ナノ粒子を形成するための超臨界流動法、高圧均質化、又は噴霧乾燥などの、当業者に公知の粉砕方法を用いて調製することができる。
【0281】
吸入器又は吹送器において使用するためのカプセル、ブリスター、及びカートリッジは、本明細書で提供される医薬組成物の粉末混合物;乳糖又はデンプンなどの好適な粉末基剤;並びにl-ロイシン、マンニトール、又はステアリン酸マグネシウムなどの性能調節剤を含むように製剤化することができる。乳糖は、無水物又は一水和物の形態であってよい。他の好適な賦形剤又は担体には、デキストラン、グルコース、マルトース、ソルビトール、キシリトール、フルクトース、ショ糖、及びトレハロースが含まれるが、これらに限定されない。本明細書で提供される吸入/鼻腔内投与のための医薬組成物は、メントール及びレボメントールなどの好適な香料;並びに/又はサッカリン及びサッカリンナトリウムなどの甘味料をさらに含むことができる。
【0282】
本明細書で提供される局所投与のための医薬組成物は、即時放出、又は遅延放出、持続放出、パルス放出、制御放出、標的指向放出、及びプログラム化放出を含む改変された放出となるよう製剤化することができる。
【0283】
(D. 改変放出)
本明細書で提供される医薬組成物は、改変放出剤形として製剤化することができる。本明細書で使用される用語「改変放出」とは、有効成分(複数可)の放出の速度又は場所が、同じ経路で投与された場合に、即時型剤形のものとは異なる剤形をいう。改変放出剤形には、遅延放出、延長放出、長期放出、持続放出、パルス放出、制御放出、加速放出及び迅速放出、標的指向放出、及びプログラム化放出、並びに胃内滞留剤形が含まれるが、これらに限定されない。改変放出剤形にある医薬組成物は、マトリックス制御放出装置、浸透圧制御放出装置、多粒子制御放出装置、イオン交換樹脂、腸溶性コーティング、多層コーティング、ミクロスフェア、リポソーム、及びそれらの組合せが含まれるが、これらに限定されない当業者に公知の様々な改変放出の装置及び方法を用いて調製することができる。有効成分(複数可)の放出速度は、有効成分(複数可)の粒子サイズ及び多形性を変えることによっても改変することもできる。
【0284】
(1. マトリックス制御放出装置)
改変放出剤形の本明細書で提供される医薬組成物は、当業者に公知のマトリックス制御放出装置を用いて製造することができる。例えば、Takadaらの文献、「制御された薬物送達のエンサイクロペディア(Encyclopedia of Controlled Drug Delivery)」、Mathiowitz編集;Wiley,1999;第2巻を参照されたい。
【0285】
ある実施態様において、改変放出剤形の本明細書で提供される医薬組成物は、合成ポリマー、並びに多糖及びタンパク質などの天然ポリマー及び誘導体を含むが、これらに限定されない水膨潤性、易侵食性、又は可溶性ポリマーである、易侵食性マトリックス装置を用いて製剤化される。
【0286】
易侵食性マトリックスの形成において有用な材料には、キチン、キトサン、デキストラン、及びプルラン;アガーガム、アラビアゴム、カラヤガム、ローカストビーンガム、トラガカントガム、カラゲナン、ガッティガム、グアーガム、キサンタンガム、及びスクレログルカン;デキストリン及びマルトデキストリンなどのデンプン;ペクチンなどの親水コロイド;レシチンなどのホスファチド;アルギン酸塩;プロピレングリコールアルギネート;ゼラチン;コラーゲン;エチルセルロース(EC)、メチルエチルセルロース(MEC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、CMEC、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、酢酸セルロース(CA)、プロピオン酸セルロース(CP)、酪酸セルロース(CB)、酢酸酪酸セルロース(CAB)、CAP、CAT、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、HPMCP、HPMCAS、酢酸トリメリト酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCAT)、及びエチルヒドロキシエチルセルロース(EHEC)などのセルロース誘導体;ポリビニルピロリドン;ポリビニルアルコール;ポリ酢酸ビニル;グリセロール脂肪酸エステル;ポリアクリルアミド;ポリアクリル酸;エタクリル酸又はメタクリル酸のコポリマー(EUDRAGIT(登録商標);ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタクリレート);ポリラクチド;L-グルタミン酸とL-グルタミン酸エチルのコポリマー;分解性乳酸-グリコール酸コポリマー;ポリ-D-(-)-3-ヒドロキシ酪酸;並びにメタクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸(2-ジメチルアミノエチル)、及びメタクリル酸(トリメチルアミノエチル)クロリドのホモポリマー及びコポリマーなどの他のアクリル酸誘導体が含まれるが、これらに限定されない。
【0287】
ある実施態様において、本明細書で提供される医薬組成物は、非侵食性マトリックス装置により製剤化される。有効成分(複数可)は、不活性マトリックス中に溶解又は分散され、かつ投与されると不活性マトリックスを通じた拡散により主に放出される。非侵食性マトリックス装置としての使用に適する材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、塩素化ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル酸メチル-メタクリル酸メチルコポリマー、エチレン-酢酸ビニルコポリマー、エチレン/プロピレンコポリマー、エチレン/アクリル酸エチルコポリマー、酢酸ビニルとの塩化ビニルコポリマー、塩化ビニリデン、エチレン及びプロピレン、イオノマーポリエチレンテレフタレート、ブチルゴム、エピクロロヒドリンゴム、エチレン/ビニルアルコールコポリマー、エチレン/酢酸ビニル/ビニルアルコールターポリマー、エチレン/ビニルオキシエタノールコポリマー、ポリ塩化ビニル、可塑化ナイロン、可塑化ポリエチレンテレフタレート、天然ゴム、シリコーンゴム、ポリジメチルシロキサン、及びシリコーン-カーボネートコポリマー(silicone carbonate copolymer)などの不溶性プラスチック;エチルセルロース、酢酸セルロース、クロスポビドン、及び架橋され部分的に加水分解されたポリ酢酸ビニルなどの親水性ポリマー;並びにカルナバワックス、微晶質ワックス、及びトリグリセリドなどの脂肪化合物が含まれるが、これらに限定されない。
【0288】
マトリックス制御放出システムにおいて、望ましい放出速度論は、例えば、使用されるポリマーの種類、ポリマーの粘度、ポリマー及び/又は有効成分(複数可)の粒子サイズ、有効成分(複数可)対ポリマーの比、並びに組成物内の他の賦形剤又は担体により制御することができる。
【0289】
本明細書で提供される改変放出剤形の医薬組成物は、直接圧縮、乾式又は湿式造粒とそれに続く圧縮、及び溶融造粒とそれに続く圧縮などの、当業者に公知の方法により調製することができる。
【0290】
(2. 浸透圧制御放出装置)
本明細書で提供される改変放出剤形の医薬組成物は、1-チャンバーシステム、2-チャンバーシステム、非対称メンブレン技術(AMT)、及び押出コアシステム(ECS)を含むが、これらに限定されない浸透圧制御放出装置を使用して製造することができる。概して、そのような装置は、少なくとも2個の構成要素:(a)有効成分を含むコア;及び(b)該コアを封入している少なくとも1個の送達ポートを有する半透膜を有する。半透膜は、送達ポート(複数可)を通る押出により薬物放出を引き起こすように、使用する水性環境からコアへの水の流入を制御する。
【0291】
有効成分(複数可)に加えて、浸透圧装置のコアは、使用環境から装置のコアへの水の輸送の駆動力を生み出す浸透物質を任意に含む。浸透物質の1つのクラスは、水膨潤性親水性ポリマーであり、これは「オスモポリマー」及び「ヒドロゲル」とも称される。浸透物質として好適な水膨潤性親水性ポリマーには、親水性ビニル及びアクリル系ポリマー、アルギン酸カルシウムなどの多糖、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリプロピレングリコール(PPG)、ポリ(メタクリル酸2-ヒドロキシエチル)、ポリ(アクリル酸)、ポリ(メタクリル酸)、ポリビニルピロリドン(PVP)、架橋したPVP、ポリビニルアルコール(PVA)、PVA/PVPコポリマー、メタクリル酸メチル及び酢酸ビニルなどの疎水性モノマーとのPVA/PVPコポリマー、大きいPEOブロックを含む親水性ポリウレタン、クロスカルメロースナトリウム、カラゲナン、ヒドロキシエチルセルロース(HEC)、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、カルボキシメチルセルロース(CMC)及びカルボキシエチルセルロース(CEC)、アルギン酸ナトリウム、ポリカルボフィル、ゼラチン、キサンタンガム、及びデンプングリコール酸ナトリウムが含まれるが、これらに限定されない。
【0292】
浸透物質の他のクラスはオスモゲンであり、これは取り囲んでいるコーティングの障壁を越えて浸透圧勾配に影響を及ぼすように水を吸水膨潤することが可能である。好適なオスモゲンには、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化リチウム、硫酸カリウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、硫酸リチウム、塩化カリウム、及び硫酸ナトリウムなどの無機塩;デキストロース、フルクトース、グルコース、イノシトール、乳糖、マルトース、マンニトール、ラフィノース、ソルビトール、ショ糖、トレハロース、及びキシリトールなどの糖類;アスコルビン酸、安息香酸、フマル酸、クエン酸、マレイン酸、セバシン酸、ソルビン酸、アジピン酸、エデト酸、グルタミン酸、p-トルエンスルホン酸、コハク酸、及び酒石酸などの有機酸;尿素;及びそれらの混合物が含まれるが、これらに限定されない。
【0293】
溶解速度が異なる浸透物質を使用し、有効成分(複数可)がどれくらい迅速に剤形から最初に送達されるかに対して影響を及ぼすことができる。例えばMANNOGEM(商標)EZなどの非晶質糖を使用し、所望の治療作用を即座にもたらすために、最初の数時間の間により速い送達を提供し、所望のレベルの治療作用又は予防作用を長期間にわたって維持するために、残りの量を徐々にかつ連続的に放出することができる。この場合、有効成分(複数可)は、代謝され排出される有効成分の量を置き換えるような速度で放出される。
【0294】
またコアは、剤形の性能を強化するため、又は安定性若しくは処理を促進するために、本明細書に記載の多種多様な他の賦形剤及び担体を含むこともできる。
【0295】
半透膜の形成に有用な材料には、生理的に適切なpHで水透過性かつ水不溶性であるか、又は架橋などの化学的変化により水不溶性となり易い、様々な等級のアクリル酸、ビニル、エーテル、ポリアミド、ポリエステル、及びセルロース誘導体が含まれる。コーティングの形成に有用な好適なポリマーの例としては、可塑化、非可塑化、及び強化酢酸セルロース(CA)、二酢酸セルロース、三酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、硝酸セルロース、酢酸酪酸セルロース(CAB)、酢酸エチルカルバミン酸セルロース、CAP、酢酸メチルカルバミン酸セルロース、酢酸コハク酸セルロース、酢酸トリメリト酸セルロース(CAT)、酢酸ジメチルアミノ酢酸セルロース、酢酸エチル炭酸セルロース、酢酸クロロ酢酸セルロース、酢酸エチルシュウ酸セルロース、酢酸メチルスルホン酸セルロース、酢酸ブチルスルホン酸セルロース、酢酸p-トルエンスルホン酸セルロース、酢酸アガー、三酢酸アミロース、酢酸ベータグルカン、三酢酸ベータグルカン、ジメチル酢酸アセトアルデヒド、ローカストビーンガムの三酢酸エステル、水酸化エチレン-酢酸ビニル、EC、PEG、PPG、PEG/PPGコポリマー、PVP、HEC、HPC、CMC、CMEC、HPMC、HPMCP、HPMCAS、HPMCAT、ポリ(アクリル)酸及びエステル及びポリ(メタクリル)酸及びエステル並びにそれらのコポリマー、デンプン、デキストラン、デキストリン、キトサン、コラーゲン、ゼラチン、ポリアルケン、ポリエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリスチレン、ポリビニルハライド、ポリビニルエステル及びエーテル、天然ワックス、及び合成ワックスが挙げられる。
【0296】
半透膜はまた、米国特許第5,798,119号に開示されたような、細孔が気体により実質的に充填されており、かつ水性媒体によりぬれることはないが、水蒸気を透過可能である、疎水性微小多孔膜とすることもできる。そのような疎水性であるが水蒸気透過性の膜は典型的には、ポリアルケン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリアクリル酸誘導体、ポリエーテル、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリスチレン、ポリビニルハライド、ポリフッ化ビニリデン、ポリビニルエステル及びエーテル、天然ワックス、及び合成ワックスなどの疎水性ポリマーで構成される。
【0297】
半透膜上の送達ポート(複数可)は、機械又はレーザーによる孔開けによりコーティング後に形成することができる。送達ポート(複数可)はまた、水溶性物質のプラグの浸食によるか又はコアの窪み上の膜の比較的薄い部分の破壊により、インサイチュで形成することができる。加えて、送達ポートは、米国特許第5,612,059号及び同第5,698,220号に開示された種類の非対称メンブレンコーティングの場合のように、コーティングプロセス時に形成することができる。
【0298】
放出される有効成分(複数可)の総量及び放出速度は、半透膜の厚さ及び多孔度、コアの組成、並びに送達ポートの数、サイズ及び位置により、実質的に調節することができる。
【0299】
浸透圧制御放出剤形の医薬組成物は、製剤の性能又は処理を向上させるために、本明細書に記載のような追加の従来の賦形剤又は担体をさらに含むことができる。
【0300】
浸透圧制御放出剤形は、当業者に公知の従来の方法及び技術に従い調製することができる。例えば、「レミントン:調剤の科学と実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy)」前掲;Santus及びBakerの文献、J.Controlled Release,1995,35,1-21;Vermaらの文献、Drug Dev.Ind.Pharm.,2000,26,695-708;Vermaらの文献、J.Controlled Release,2002,79,7-27を参照されたい。
【0301】
ある実施態様において、本明細書で提供される医薬組成物は、有効成分(複数可)及び他の医薬として許容し得る賦形剤又は担体を含むコアを被覆する非対称浸透膜を備える、AMT制御放出剤形として製剤化される。例えば、米国特許第5,612,059号及び国際公開公報第2002/17918号を参照されたい。AMT制御放出剤形は、直接圧縮、乾式造粒、湿式造粒、及び浸漬コーティング法を含む、当業者に公知の従来の方法及び技術に従い調製することができる。
【0302】
ある実施態様において、本明細書で提供される医薬組成物は、有効成分(複数可)、ヒドロキシルエチルセルロース、及び他の医薬として許容し得る賦形剤又は担体を含むコアを被覆する浸透膜を備える、ESC制御放出剤形として製剤化される。
【0303】
(3. 多粒子制御放出装置)
本明細書で提供される改変放出剤形の医薬組成物は、直径が約10μm~約3mm、約50μm~約2.5mm、又は約100μm~約1mmの範囲である、多数の粒子、顆粒、又はペレットを含む多粒子制御放出装置として作製することができる。そのような多粒子は、湿式及び乾式造粒、押出/球形化、ローラー圧縮、溶融-凝固を含む当業者に公知のプロセスにより、及びシードコアをスプレーコーティングすることにより製造することができる。例えば、「多粒子経口薬物送達(Multiparticulate Oral Drug Delivery); Ghebre-Sellassie編集; Drugs and the Pharmaceutical Sciences 65; CRC Press: 1994;及び「医薬品ペレット化技術(Pharmaceutical Palletization Technology)」; Ghebre-Sellassie編集; Drugs and the Pharmaceutical Sciences 37; CRC Press: 1989を参照されたい。
【0304】
本明細書に記載の他の賦形剤又は担体は、多粒子の処理及び形成を補助するために、医薬組成物と配合することができる。得られる粒子は、それら自体で多粒子装置を構成するか、又は腸溶性ポリマー、水膨潤性ポリマー、及び水溶性ポリマーなどの様々なフィルム形成材料により被覆することができる。多粒子は、カプセル剤又は錠剤としてさらに処理することができる。
【0305】
(4. 標的指向送達)
本明細書で提供される医薬組成物はまた、リポソーム系、再封入赤血球系、及び抗体系の送達システムを含む、治療される対象の身体の特定の組織、受容体、又は他の領域を標的指向するように製剤化することもできる。例としては、米国特許第6,316,652号;同第6,274,552号;同第6,271,359号;同第6,253,872号;同第6,139,865号;同第6,131,570号;同第6,120,751号;同第6,071,495号;同第6,060,082号;同第6,048,736号;同第6,039,975号;同第6,004,534号;同第5,985,307号;同第5,972,366号;同第5,900,252号;同第5,840,674号;同第5,759,542号;及び同第5,709,874号に開示されているものが挙げられるが、これらに限定されない。
【0306】
(使用の方法)
一実施態様において、本明細書で提供されるのは、対象においてセブンレスの息子のホモログ1(SOS1)によって媒介される障害、疾患、又は状態の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量の本明細書で提供される化合物、例えば、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグを投与することを含む、前記方法である。
【0307】
ある実施態様において、(SOS1)によって媒介される障害、疾患、又は状態は、増殖性疾患である。
【0308】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、対象においてRasによって媒介される障害、疾患、又は状態の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量の本明細書で提供される化合物、例えば、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグを投与することを含む、前記方法である。
【0309】
ある実施態様において、Rasによって媒介される障害、疾患、又は状態は、増殖性疾患である。ある実施態様において、RasはKRasである。ある実施態様において、RasはHRasである。ある実施態様において、RasはNRasである。
【0310】
さらに別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、対象において増殖性疾患の1つ以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量の本明細書で提供される化合物、例えば、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、ジアステレオマー、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグを投与することを含む、前記方法である。
【0311】
ある実施態様において、増殖性疾患は癌である。ある実施態様において、癌は固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は非小細胞肺癌(NSCLC)である。ある実施態様において、癌は切除不能な固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は血液悪性腫瘍である。
【0312】
ある実施態様において、癌は難治性及び/又は再発性である。ある実施態様において、癌は難治性である。ある実施態様において、癌は再発する。ある実施態様において、癌は転移性である。ある実施態様において、癌は切除不能である。ある実施態様において、癌は転移性である。
【0313】
ある実施態様において、癌は薬剤耐性である。ある実施態様において、癌は多剤耐性である。ある実施態様において、癌は化学療法に抵抗性である。ある実施態様において、癌は免疫療法に抵抗性である。ある実施態様において、癌は、癌に対する標準療法に抵抗性である。
【0314】
ある実施態様において、癌はKRAS変異を保有する。ある実施態様において、癌は、G12又はG13位にKRAS変異を保有する。ある実施態様において、癌は、G12C、G12D、G12V、G12A、G12S、又はG12RのKRAS変異を保有する。ある実施態様において、癌はG12CのKRAS変異を保有する。ある実施態様において、癌はG12DのKRAS変異を保有する。ある実施態様において、癌はG12VのKRAS変異を保有する。ある実施態様において、癌はG12AのKRAS変異を保有する。ある実施態様において、癌はG12SのKRAS変異を保有する。ある実施態様において、癌はG12RのKRAS変異を保有する。ある実施態様において、癌はG13位にKRAS変異を保有する。ある実施態様において、癌はG13DのKRAS変異を保有する。
【0315】
ある実施態様において、癌は、KRas変異を有する固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は、G12又はG13位にKRas変異を有する固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は、G12C、G12D、G12V、G12A、G12S、又はG12RのKRas変異を有する固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は、G12CのKRas変異を有する固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は、G12DのKRas変異を有する固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は、G12VのKRas変異を有する固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は、G12AのKRas変異を有する固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は、G12SのKRas変異を有する固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は、G12RのKRas変異を有する固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は、G13位にKRas変異を有する固形腫瘍である。ある実施態様において、癌は、G13DのKRas変異を有する固形腫瘍である。
【0316】
ある実施態様において、該対象は哺乳動物である。ある実施態様において、該対象はヒトである。
【0317】
ある実施態様において、本明細書で提供される化合物の治療有効量は、約0.1~約100mg/kg/日、約0.1~約50mg/kg/日、約0.1~約60mg/kg/日、約0.1~約50mg/kg/日、約0.1~約25mg/kg/日、約0.1~約20mg/kg/日、約0.1~約15mg/kg/日、約0.1~約10mg/kg/日、又は約0.1~約5mg/kg/日の範囲である。一実施態様において、本明細書で提供される化合物の治療有効量は、約0.1~約100mg/kg/日の範囲である。別の実施態様において、本明細書で提供される化合物の治療有効量は、約0.1~約50mg/kg/日の範囲である。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物の治療有効量は、約0.1~約60mg/kg/日の範囲である。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物の治療有効量は、約0.1~約50mg/kg/日の範囲である。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物の治療有効量は、約0.1~約25mg/kg/日の範囲である。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物の治療有効量は、約0.1~約20mg/kg/日の範囲である。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物の治療有効量は、約0.1~約15mg/kg/日の範囲である。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物の治療有効量は、約0.1~約10mg/kg/日の範囲である。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物の治療有効量は、約0.1~約5mg/kg/日の範囲である。
【0318】
投与される用量がmg/kg/日以外の単位でも表現できることは理解される。例えば、非経口投与のための用量は、mg/m2/日として表現することができる。当業者は、対象の所与の身長又は体重のいずれか又は両方に対し用量をmg/kg/日からmg/m2/日へ変換する方法を容易に知るであろう。例えば、ヒト65kgに対する用量1mg/m2/日は、58mg/kg/日とほぼ等しい。
【0319】
治療される障害、疾患、又は状態及び対象の状態に応じて、本明細書で提供される化合物は、経口、非経口(例えば、筋肉内、腹腔内、静脈内、CIV、嚢内の注射又は注入、皮下注射、又は埋め込み)、吸入、経鼻、経膣、経直腸、舌下、又は局所(例えば、経皮若しくは局部)の投与経路で投与され得る。本明細書で提供される化合物は、各投与経路に適した医薬として許容し得る賦形剤、担体、アジュバント、又はビヒクルを用いて好適な投与単位で製剤化され得る。
【0320】
一実施態様において、本明細書で提供される化合物は、経口的に投与される。別の実施態様において、本明細書で提供される化合物は、非経口的に投与される。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物は、静脈内投与される。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物は、筋肉内投与される。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物は、皮下投与される。さらに別の実施態様において、本明細書で提供される化合物は、局所投与される。
【0321】
本明細書で提供される化合物は、単回ボーラス注射、又は経口錠剤若しくは丸剤などの単回用量として;或いは、例えば、時間をかけた連続注入又は時間をかけた分割ボーラス用量など、時間をかけて送達することができる。本明細書で提供される化合物は、例えば、対象が安定疾患若しくは退縮を経験するまで、又は患者が疾患進行若しくは許容し難い毒性を経験するまで、必要ならば反復して投与することができる。
【0322】
本明細書で提供される化合物は、1日1回(QD)、又は1日2回(BID)及び1日3回(TID)などの反復1日量に分割して投与することができる。加えて、投与は、連続して、すなわち毎日、又は間欠的とすることができる。本明細書で使用される用語「間欠的な」又は「間欠的に」とは、規則的間隔又は不規則的間隔のいずれかでの停止及び開始を意味することを意図している。例えば、本明細書で提供される化合物の間欠投与は、1週につき1~6日間の投与、サイクル投与(例えば、連続2~8週間毎日投与し、その後最大1週間は投与しない休薬期間)、又は隔日投与である。
【0323】
ある実施態様において、本明細書で提供される化合物は、対象へサイクル投与される。サイクル療法は、ある期間の活性物質の投与、それに続くある期間の休薬、及びこの逐次投与の繰り返しを伴う。サイクル療法は、1つ以上の療法に対する抵抗性の発生を低下させ、その療法のうちの1つの副作用を回避若しくは軽減し、かつ/又はその治療の有効性を向上させることができる。
【0324】
本明細書で提供される化合物は、本明細書に記載される状態、障害、又は疾患の治療及び/又は予防に有用な他の治療剤と組み合わせること又は組み合わせて使用することもできる。
【0325】
本明細書で使用される場合、用語「組み合わせて」は、2つ以上の療法(例えば、1つ以上の予防剤及び/又は治療剤)の使用を含む。しかし、用語「組み合わせて」の使用は、療法(例えば、予防剤及び/又は治療剤)が、疾患又は障害を有する対象に投与される順番を制限しない。第1の療法(例えば、本明細書で提供される化合物などの予防剤又は治療剤)は、第2の療法(例えば、予防剤又は治療剤)の対象への投与の前に(例えば、5分、15分、50分、65分、1時間、2時間、6時間、6時間、12時間、26時間、68時間、72時間、96時間、1週間、2週間、5週間、6週間、8週間、若しくは12週間前に)、投与と同時に、又は投与に続けて(例えば、5分、15分、50分、65分、1時間、2時間、6時間、12時間、26時間、68時間、72時間、96時間、1週間、2週間、5週間、6週間、8週間、若しくは12週間後に)投与することができる。三重療法も、本明細書において想定される。
【0326】
本明細書で提供される化合物の投与経路は、第2の療法の投与の経路とは無関係である。一実施態様において、本明細書で提供される化合物は、経口投与される。別の実施態様において、本明細書で提供される化合物は、静脈内投与される。そのため、これらの実施態様によれば、本明細書で提供される化合物は、経口又は静脈内投与され、かつ第2の療法は、経口、非経口、腹腔内、静脈内、動脈内、経皮、舌下、筋肉内、経直腸、経頬、鼻腔内、リポソームにより、吸入により、経膣、眼球内、カテーテル若しくはステントによる局所送達により、皮下、脂肪内、関節内、髄腔内によるか、又は緩徐放出剤形で投与することができる。一実施態様において、本明細書で提供される化合物及び第2の療法は、同じ投与様式により経口的に又はIVにより投与される。別の実施態様において、本明細書で提供される化合物は、1つの投与様式で、例えば、IVにより投与されるのに対し、第2の薬剤(抗癌剤)は、別の投与様式で、例えば、経口的に投与される。
【0327】
一実施態様において、本明細書で提供されるのは、細胞の増殖を阻害する方法であって、該細胞を、本明細書で提供される化合物、例えば、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグと接触させることを含む、前記方法である。
【0328】
ある実施態様において、細胞は癌性細胞である。ある実施態様において、細胞はヒト細胞である。ある実施態様において、細胞はヒト癌性細胞である。
【0329】
別の実施態様において、本明細書で提供されるのは、SOS1の分解を誘導する方法であって、該SOS1を、本明細書で提供される化合物、例えば、式(I)の化合物、又はそのエナンチオマー、エナンチオマーの混合物、2種以上のジアステレオマーの混合物、互変異性体、2種以上の互変異性体の混合物、若しくは同位体変種;又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、水和物、若しくはプロドラッグと接触させることを含む、前記方法である。
【0330】
本明細書で提供される化合物は、当業者に周知の包装材料を用いて製品として提供することもできる。例えば、米国特許第5,525,907号;同第5,052,558号;及び同第5,055,252号を参照されたい。医薬包装材料の例としては、ブリスターパック、瓶、チューブ、吸入器、ポンプ、バッグ、バイアル、容器、注射器、並びに選択された製剤及び意図される投与と治療の様式に適する任意の包装材料が挙げられるが、これらに限定されない。
【0331】
ある実施態様において、本明細書で提供されるのは、医師により使用される場合に、対象への有効成分としての本明細書で提供される化合物の適量の投与を簡便にすることができるキットである。ある実施態様において、本明細書で提供されるキットは、容器及び本明細書で提供される化合物の剤形を含む。
【0332】
本明細書で提供されるキットはさらに、有効成分の投与に使用される装置を含む。そのような装置の例としては、注射器、無針注入器、ドリップバッグ、パッチ、及び吸入器が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で提供されるキットは、有効成分の投与のためのコンドームも含むことができる。
【0333】
本明細書で提供されるキットはさらに、1種以上の有効成分の投与に使用することができる医薬として許容し得るビヒクルを含むことができる。例えば、有効成分を、非経口投与のために再構成されなければならない固体形態で提供する場合、キットは、非経口投与に適する粒子を含まない滅菌溶液が形成されるように、有効成分を溶解することができる適切なビヒクルの密閉容器を含むことができる。医薬として許容し得るビヒクルの例としては:注射用水(米国薬局方)、塩化ナトリウム注射液、リンゲル注射液、デキストロース注射液、デキストロース及び塩化ナトリウム注射液、及び乳酸リンゲル注射液を含むが、これらに限定されない水性ビヒクル;エチルアルコール、ポリエチレングリコール、及びポリプロピレングリコールを含むが、これらに限定されない水混和性ビヒクル;並びにトウモロコシ油、綿実油、ピーナッツ油、ゴマ油、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、及び安息香酸ベンジルを含むが、これらに限定されない非水性ビヒクルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0334】
本開示は、以下の非限定的実施例によりさらに理解されるであろう。
【実施例
【0335】
(実施例)
本明細書で使用される場合、プロセス、スキーム及び実施例において使用される記号及び規約は、特定の略語が具体的に定義されるかどうかに関わらず、現代の科学文献、例えばthe Journal of the American Chemical Society、the Journal of Medicinal Chemistry、又はthe Journal of Biological Chemistryにおいて使用されるものと一致している。具体的には、限定するものではないが、下記の略語を、実施例で及び本明細書全体で使用することができる:g(グラム);mg(ミリグラム);mL(ミリリットル);μL(マイクロリットル);mM(ミリモル濃度);μM(マイクロモル濃度);mmol(ミリモル);h(時間);min(分);ACN(アセトニトリル);AcOH(酢酸);DCM(ジクロロメタン);DMF(ジメチルホルムアミド);DMSO(ジメチルスルホキシド);MeOH(メタノール);EtOAc(酢酸エチル);PE(石油エーテル);THF(テトラヒドロフラン);DIPEA(N,N-ジイソプロピルエチルアミン);DMAP(4-ジメチルアミノピリジン);EDCI(1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド);NBS(N-ブロモスクシンイミド);Pd(dppf)Cl2((1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)二塩化物);TEA又はEt3N(トリエチルアミン);TFA(トリフルオロ酢酸);Bn(ベンジル);Boc(tert-ブチルオキシカルボニル);MS(質量分析);及びNMR(核磁気共鳴)。
【0336】
下記実施例の全てに関して、当業者に公知の標準の後処理及び精製の方法を利用することができる。特に指定しない限りは、全ての温度は℃(摂氏度)で表されている。全ての反応は、特に明記されない限り、室温で実行される。本明細書に例示される合成方法は、具体的実施例の使用を通じて適用可能な化学を例示することを意図しているが、本開示の範囲を表すものではない。
【0337】
(実施例1)
(3-((3-((7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)アミノ)フェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオンA1の調製)
【化71】
化合物A1を、スキーム1及び2に示すように合成した。
【化72】
【0338】
(R)-7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプタナール2。THF(6mL)中の(R)-7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)-N-メトキシ-N-メチルヘプタンアミド1(120mg、0.21mmol)の溶液に、-70℃、N2下でLAlH4(0.6mL、THF中1M)を添加した。-70℃で1時間撹拌した後に、反応を飽和NH4Cl(aq.)(5mL)によってクエンチし、混合物をEtOAc(25mLで2回)で抽出した。合わせた有機層を、ブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、化合物2(100mg、粗生成物)を得た。MS (ESI) m/z: 500.1、502.3 [M+1、M+3]+
【化73】
【0339】
tert-ブチル(3-((2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)アミノ)フェニル)カルバメート4。DMF(30mL)中の3-ブロモピペリジン-2,6-ジオン(5.0g、26.04mmol)の溶液に、tert-ブチル(3-アミノフェニル)カルバメート3(5.41g、26.04mmol)及びNaHCO3(2.187g、26.04mmol)を添加した。80℃で一晩撹拌し、室温まで冷却した後、混合物を氷水に注いだ。得られた沈殿物を濾過により回収し、化合物4(6.79g)を82%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 320.2 [M+H]+
【0340】
3-((3-アミノフェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオン5。DCM(3mL)中の化合物4(63mg、0.197mmol)の溶液にTFA(1mL)を添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物を濃縮して化合物5(43mg、粗生成物)を得、これをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。MS (ESI) m/z: 220.2 [M+H]+
【0341】
3-((3-((7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチル-キナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)アミノ)フェニル)アミノ)ピペリジン-2,6-ジオンA1。DCM/MeOH(4mL/1mL)中の化合物2(80mg、粗生成物)の溶液に、化合物5(43mg、粗生成物)、DIPEA(46mg、0.358mmol)、NaBH3CN(46mg、0.358mmol)、及びAcOH(1滴)を0℃で添加した。室温で8時間撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにより、DCM中0~10%のMeOHで溶出させて精製して、化合物A1(14.9mg)を12%の収率で得た。
【化74】
【0342】
(実施例2)
(3-(3-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB1の調製)
【化75】
化合物B1を、スキーム3及び4に示すように合成した。
【化76】
【0343】
2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン6。DMF(100mL)中のベンジルアルコール(27.3g、0.25mol)の溶液に、NaH(12.0g、0.5mol、60%)を0℃で少しずつ添加した。溶液を0℃で2時間撹拌した後、2,6-ジクロロピリジン(15.0g、0.1mol)を0℃で滴加した。室温で一晩撹拌した後、反応を飽和NH4Cl(aq.)によってクエンチし、混合物をEtOAc(100mLで3回)で抽出した。合わせた有機層を濃縮して、化合物6(27g)を91%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 292.0 [M+H]+
【化77】
【0344】
2,6-ビス(ベンジルオキシ)-3-ブロモピリジン7。ACN(140mL)中の化合物6(12.0g、41.09mmol)の溶液に、NBS(6.9g、39mmol)を0℃で30分間かけて添加した。70℃で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をH2O(40mL)で希釈し、EtOAc(40mLで3回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、化合物7(13g)を85%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 370.0、372.0 [M+1、M+3]+
【0345】
2,6-ビス(ベンジルオキシ)-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン9。THF(150mL)中の化合物7(15.0g、40.5mmol)の溶液に、-70℃、N2下でn-ブチルリチウム(19.4g、48.6mmol)を30分間かけて添加し、続いて、2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン8(9.1g、48.6mmol)を添加した。室温で一晩撹拌した後、反応を飽和NH4Cl(aq.)によってクエンチし、混合物をEtOAc(100mLで3回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりPE中0~3%のEtOAcで溶出させて精製して、化合物9(11g)を57%の収率で得た。
【化78】
【0346】
tert-ブチル4-(2-((3-ブロモフェニル)(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート12。THF(60mL)中のtert-ブチル(3-ブロモフェニル)カルバメート10(5.0g、18mmol)の溶液に、NaH(1.5g、36mmol、60%)を0℃で添加した。溶液を1時間撹拌した後、THF(15mL)中のtert-ブチル4-(2-クロロアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート11(7.0g、26.7mmol)を添加した。室温で一晩撹拌した後、反応を水(30mL)によってクエンチし、混合物をEtOAc(50mLで2回)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりPE中0~30%のEtOAcで溶出させて精製して、化合物12(10g)を定量収率で得た。MS (ESI) m/z: 498.2、500.2 [M+1、M+3]+
【0347】
Tert-ブチル4-(2-((3-(2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル)フェニル)(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート13。1,4-ジオキサン(60mL)及び水(10mL)中の化合物9(5.4g、13mmol)及び化合物12(5.0g、10mmol)の溶液に、K2CO3(2.76g、20mmol)及びPd(dppf)Cl2(732mg、1mmol)を添加した。90℃で6時間、N2下で撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりPE中0~40%のEtOAcで溶出させて精製して、化合物13(6.35g)を90%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 709.4 [M+H]+
【0348】
tert-ブチル4-(2-((tert-ブトキシカルボニル)(3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)フェニル)アミノ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート14。THF(60mL)及びMeOH(60mL)中の化合物13(6.35g、8.97mmol)の溶液に、10%Pd/C(1g)及び20%Pd(OH)2/C(1g)を添加した。H2下室温で一晩撹拌した後、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中0~2%のMeOHで溶出させて精製して、化合物14(4.15g)を87%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 531.3 [M+H]+
【0349】
3-(3-((2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン15。室温でDCM(2mL)中の化合物14(128mg、0.24mmol)の溶液にTFA(0.5mL)を添加した。1時間撹拌した後、混合物を濃縮して、化合物15(粗生成物)を得、これをさらに精製せずに直接使用した。MS (ESI) m/z: 331.2 [M+H]+
【0350】
3-(3-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB1。DCM(2mL)及びMeOH(0.5mL)中の化合物2(粗生成物、0.24mmol)及び化合物15(0.24mmol、粗生成物)の溶液に、NaBH3CN(51mg、0.72mmol)及びAcOH(1滴)を添加した。室温で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中0~10%のMeOHで溶出させて精製し、さらに分取HPLCにより精製して、化合物B1(34.0mg)を17%の収率で得た。
【化79】
【0351】
(実施例3)
(3-(4-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB4の調製)
【化80】
化合物B4をスキーム5に示すように合成した。
【化81】
【0352】
tert-ブチル4-(N-(4-ブロモフェニル)-N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシル)ピペラジン-1-カルボキシレート22。THF(20mL)中のtert-ブチル(4-ブロモフェニル)カルバメート(2.0g、7.4mmol)の溶液に、0℃でNaH(600mg、14.7mmol、鉱油中60%)を添加した。溶液を1時間撹拌した後、THF(15mL)中のtert-ブチル4-(2-クロロアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート21(2.9g、11.03mmol)を添加した。室温で一晩撹拌した後、混合物を水(15mL)で希釈し、EtOAc(40mLで2回)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりPE中0~30%のEtOAcで溶出させて精製して、化合物22(3.48g)を95%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 498.1、500.1 [M+1、M+3]+
【0353】
tert-ブチル4-(N-(4-(2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル)フェニル)-N-(tert-ブトキシカルボニル)グリシル)ピペラジン-1-カルボキシレート23。1,4-ジオキサン(54mL)及び水(9mL)中の化合物9(3.48g、8.32mmol)及び化合物22(3.18g、6.39mmol)の溶液に、K2CO3(1.766g、12.79mmol)及びPd(dppf)Cl2(468mg、0.064mmol)を添加した。90℃で6時間、N2下で撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりPE中0~40%のEtOAcで溶出させて精製して、化合物23(2.177g)を48%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 709.4 [M+H]+
【0354】
tert-ブチル4-(N-(tert-ブトキシカルボニル)-N-(4-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)フェニル)グリシル)ピペラジン-1-カルボキシレート24。THF(4mL)及びMeOH(4mL)中の化合物23(619mg、0.87mmol)の溶液に、10%Pd/C(100mg)及び20%Pd(OH)2/C(100mg)を添加した。室温で一晩、H2下で撹拌した後、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中0~2%のMeOHで溶出させて精製して、化合物24(320mg)を69%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 531.3 [M+H]+
【0355】
3-(4-((2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオン25。DCM(6mL)中の化合物24(150mg、0.28mmol)の溶液に、室温でTFA(2mL)を添加した。1時間撹拌した後、混合物を濃縮して、化合物25(粗生成物)を得、これをさらに精製することなく次の工程で直接使用した。MS (ESI) m/z: 331.2 [M+H]+
【0356】
3-(4-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB4。DCM(6mL)及びMeOH(2mL)中の化合物2(106mg、0.21mmol)及び化合物25(70mg、0.21mmol)の溶液に、NaBH3CN(67mg、1.06mmol)及びAcOH(1滴)を添加した。室温で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をDCM中のMeOH(15:1)を用いて分取TLCにより精製し、さらに分取HPLCにより精製して、化合物B4(27.4mg)を16%の収率で得た。
【化82】
【0357】
(実施例4)
(3-(3-(2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB7の調製)
【化83】
化合物B7はスキーム6に示すように合成する。
【化84】
【0358】
(実施例5)
(3-(6-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオンD2の調製)
【化85】
化合物D2を、スキーム7及び8に示すように合成した。
【化86】
【0359】
Tert-ブチル4-(2-クロロアセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート41。THF(250mL)中のtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(50.0g、268mmol)及びTEA(75mL、534mmol)の溶液に、THF(100mL)中の2-クロロアセチルクロリド(36g、322mmol)を0℃で滴加した。0℃で1時間撹拌した後、反応を氷水(100mL)によってクエンチし、混合物をDCM(150mLで3回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中のMeOH(100:1)で溶出させて精製して、化合物41(60.9g)を86%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 207.1 [M-(t-Bu)+H]+
【化87】
【0360】
Tert-ブチル4-(2-((3-ブロモ-1-メチル-1H-インダゾール-6-イル)アミノ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート43。ACN(100mL)中の化合物41(5.0g、19.1mmol)及び3-ブロモ-1-メチル-1H-インダゾール-6-アミン42(3.9g、17.4mmol)の溶液に、室温でK2CO3(4.8g、34.7mmol)及びKI(2.9g、17.4mmol)を添加した。80℃で一晩撹拌した後、混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mLで3回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりPE中0~100%のEtOAcで溶出させて精製して、化合物43(5.33g)を68%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 452.2、454.2 [M+1、M+3]+
【0361】
tert-ブチル4-(2-((3-(2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-6-イル)アミノ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート44。ジオキサン/H2O(6:1、119mL)中の化合物9(6.41g、15.36mmol)及び化合物43(5.33g、11.82mmol)の溶液に、K2CO3(3.26g、23.64mmol)及びPd(dppf)Cl2(865mg、1.18mmol)をN2下室温で添加した。90℃で10時間、N2下で撹拌した後、混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(50mLで3回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中のMeOH(80:1)で溶出させて精製して、化合物44(4.5g)を57%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 663.3 [M+H]+
【0362】
tert-ブチル4-(2-((3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-6-イル)アミノ)アセチル)ピペラジン-1-カルボキシレート45。THF/MeOH(1:1、40mL)中の化合物44(1.7g、2.57mmol)の溶液に、Pd/C(250mg)及びPd(OH)2/C(250mg)をN2下室温で添加した。水素下室温で24時間撹拌した後、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中0~10%のMeOHで溶出させて精製して、化合物45(544mg)を44%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 485.3 [M+H]+
【0363】
3-(1-メチル-6-((2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)アミノ)-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオン46。DCM(4mL)中の化合物45(310mg、0.64mmol)の溶液に、室温でTFA(1mL)を添加した。室温で1時間撹拌した後、混合物を濃縮し、TFA塩として化合物46(粗生成物)を得た。MS (ESI) m/z: 385.2 [M+H]+
【0364】
メチル9-ブロモノナノエート47。MeOH(10mL)中の9-ブロモノナノ酸(5.0g、0.021mol)の溶液に、70℃で硫酸(0.5mL)を添加した。70℃で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、EtOAc(40mLで3回)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、メチル9-ブロモノナノエート47(5.1g、粗生成物)を得た。MS (ESI) m/z: 251.0 [M+H]+
【0365】
メチル9-((6-メトキシ-2-メチル-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-7-イル)オキシ)ノナノエート49。DMF(40mL)中の7-ヒドロキシ-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-4(3H)-オン(3.4g、0.016mol)48の溶液に、K2CO3(6.8g、0.049mol)、KI(0.27g、1.6mmol)、及び化合物47(5g、0.019mol)を添加した。80℃で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中0~10%のMeOHで溶出させて精製して、化合物49(2.9g)を47%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 377.2 [M+H]+
【0366】
メチル9-((4-クロロ-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノナノエート50。POCl3(40mL)中の化合物49(2.9g、7.7mmol)の溶液を100℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮して、化合物50(3.1g、粗生成物)を得た。MS (ESI) m/z: 395.1 [M+H]+
【0367】
(R)-メチル9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチル-キナゾリン-7-イル)オキシ)ノナノエート52。化合物50(80mL)の溶液に、DIPEA(2.02g、15.6mmol)及び(R)-1-(3-ブロモフェニル)エタンアミン51(4.7g、23.5mmol)を添加した。100℃で24時間撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中0~10%のMeOHで溶出させて精製して、化合物52(4.2g)を63%の収率で得た。MS (ESI) m/z = 558.1、560.2 [M+1、M+3]+
【0368】
(R)-9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノナン酸53。THF(20mL)及びH2O(20mL)中の化合物52(4.2g、7.5mmol)の溶液に、LiOH・H2O(630mg、15mmol)を室温で添加した。一晩撹拌した後、混合物をHCl(1N)でpH6に調整し、EtOAc(20mLで2回)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、化合物53(3.9g)を得た。MS (ESI) m/z: 544.1、546.1 [M+1、M+3]+
【0369】
(R)-9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)-N-メトキシ-N-メチルノナンアミド54。DCM(10mL)中の化合物53(3.9g、7.1mmol)及びN,O-ジメチルヒドロキシルアミン(900mg、9.3mmol)の溶液に、TEA(1.4g、14.2mmol)、EDCI・HCl(2.0g、10.7mmol)、及びDMAP(88mg、0.71mmol)を添加した。室温で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりPE中0~10%のEtOAcで溶出させて精製して、化合物54(1.7g)を54%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 586.1、588.1 [M+1、M+3]+
【0370】
(R)-9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノナナール55。THF(6mL)中の化合物54(250mg、0.43mmol)の溶液に、THF中のLiAlH4(1.1mL、1.07mmol、1M)をN2下、-70℃で滴加した。-70℃で30分間撹拌した後、混合物を飽和NH4Cl(aq.)(15mL)によってクエンチし、EtOAc(15mLで3回)で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮して、化合物55(粗生成物)を得た。MS (ESI) m/z: 528.2、530.2 [M+1、M+3]+
【0371】
3-(6-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオンD2。MeOH/DCM(1:3、3mL)中の化合物46の溶液をDIPEA(3滴)でpH7に調整した。次に、溶液の3分の1を、MeOH/DCM(1:3、5mL)中の化合物55(1/2粗生成物)を添加し、続いてAcOH(1滴)及びNaBH3CN(51mg、0.813mmol)を添加した。室温で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をDCM中のMeOH(1:10)で分取TLCにより精製し、さらに分取HPLCにより精製して、TFA塩として化合物D2を得た。該TFA塩をACN/H2O(1:6、7mL)に溶解し、溶液を1/3NのHCl(aq.)でpH2に調整し、凍結乾燥させた。このプロセスを3回繰り返してTFAを除去し、化合物D2をHCl塩(25mg)として得た。
【化88】
【0372】
(実施例6)
(3-(7-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオンD4の調製)
【化89】
化合物D4を、スキーム9に示すように合成した。
【化90】
【0373】
tert-ブチル4-((3-ブロモ-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)グリシル)ピペラジン-1-カルボキシレート72。ACN(40mL)中の化合物41(2.0g、8.8mmol)及び3-ブロモ-1-メチル-1H-インダゾール-7-アミン71(4.6g、17.6mmol)の溶液に、K2CO3(2.4g、17.6mmol)及びKI(1.5g、8.8mmol)を添加した。80℃で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりPE中0~50%のEtOAcで溶出させて精製して、化合物72(1.33g)を33%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 474.2 [M+Na]+
【0374】
tert-ブチル4-((3-(2,6-ビス(ベンジルオキシ)ピリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)グリシル)ピペラジン-1-カルボキシレート73。1,4-ジオキサン(30mL)及び水(5mL)中の化合物9(1.2g、2.87mmol)及び化合物72(1.0g、2.2mmol)の溶液に、K2CO3(610mg、4.4mmol)及びPd(dppf)Cl2(162mg、0.22mmol)を添加した。90℃で一晩、N2下で撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりEtOAc中のDCM(1:1)で溶出させて精製して、化合物73(1.1g)を69%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 663.4 [M+H]+
【0375】
tert-ブチル4-((3-(2,6-ジオキソピペリジン-3-イル)-1-メチル-1H-インダゾール-7-イル)グリシル)ピペラジン-1-カルボキシレート74。THF(20mL)及びMeOH(20mL)中の化合物73(1.1g、1.66mmol)の溶液に、10%Pd/C(250mg)及び20%Pd(OH)2/C(250mg)を添加した。室温で一晩、水素下で撹拌した後、混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中0~5%のMeOHで溶出させて精製して、化合物74(630mg)を78%の収率で得た。MS (ESI) m/z: 485.3 [M+H]+
【0376】
3-(1-メチル-7-((2-オキソ-2-(ピペラジン-1-イル)エチル)アミノ)-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオン75。DCM(2mL)中の化合物74(116mg、0.24mmol)の溶液に、室温でTFA(0.5mL)を添加した。1時間撹拌した後、混合物を濃縮して化合物75(粗生成物)を得て、これをさらに精製せずに次の工程で直接使用した。MS (ESI) m/z = 385.2 [M+H]+
【0377】
3-(7-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチル-キナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオンD4。DCM(2mL)及びMeOH(0.5mL)中の化合物2(0.24mmol)及び化合物75(0.24mmol)の溶液に、NaBH3CN(51mg、0.72mmol)及びAcOH(1滴)を添加した。室温で一晩撹拌した後、混合物を濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィーによりDCM中0~10%のMeOHで溶出させて精製し、さらに分取HPLCにより精製して、化合物D4(39.5mg)を19%の収率で得た。
【化91】
【0378】
以下の化合物を同様に調製する。
【0379】
3-(3-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチル-キナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB2
【化92】
【0380】
3-(3-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB3
【化93】
【0381】
3-(4-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB5
【化94】
【0382】
3-(4-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB6
【化95】
【0383】
3-(4-((2-(4-(5-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ペンチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB8
【化96】
【0384】
3-(3-((2-(4-(5-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ペンチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)フェニル)ピペリジン-2,6-ジオンB9
【化97】
【0385】
(R)-1-(4-(2-(4-(7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC1
【化98】
【0386】
(R)-1-(4-(2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC2
【化99】
【0387】
(R)-1-(4-(2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC3
【化100】
【0388】
(R)-1-(3-(2-(4-(7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC4
【化101】
【0389】
(R)-1-(3-(2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC5
【化102】
【0390】
(R)-1-(3-(2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエトキシ)フェニル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンC6
【化103】
【0391】
3-(6-((2-(4-(7-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオンD1
【化104】
【0392】
3-(6-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオンD3
【化105】
【0393】
3-(7-((2-(4-(9-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)-ピペリジン-2,6-ジオンD5
【化106】
【0394】
3-(7-((2-(4-(11-((4-(((R)-1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ピペリジン-2,6-ジオンD6
【化107】
【0395】
(R)-1-(6-((2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンD7
【化108】
【0396】
(R)-1-(6-((2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンD8
【化109】
【0397】
(S)-1-(7-((2-(4-(9-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ノニル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンD9
【化110】
【0398】
(R)-1-(7-((2-(4-(11-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ウンデシル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンD10
【化111】
【0399】
(R)-1-(7-((2-(4-(7-((4-((1-(3-ブロモフェニル)エチル)アミノ)-6-メトキシ-2-メチルキナゾリン-7-イル)オキシ)ヘプチル)ピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)アミノ)-1-メチル-1H-インダゾール-3-イル)ジヒドロピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンD11
【化112】
【0400】
(実施例B1)
(細胞生存率アッセイ)
AsPC-1、H358、及びSW48細胞を、10%ウシ胎仔血清、ストレプトマイシン、及びペニシリンを追加したRPMI 1640培地で培養した。Lovo及びSW480細胞を、10%ウシ胎仔血清、ストレプトマイシン、及びペニシリンを追加したDMEM培地で培養した。細胞株を、2.5%ウシ胎児血清、ストレプトマイシン、及びペニシリンを追加したそれぞれの培地に播種した。全ての細胞株を、2,000細胞/ウェルで白壁の96ウェルプレート、又は500細胞/ウェルで384ウェルプレートに播種したが、Lovoはそれぞれ4,000細胞/ウェル又は1,000細胞/ウェルで播種した。細胞をDMSO(対照)又は化合物中で、37℃、5%CO2下で3日間インキュベートした。次に、CELLTITER-GLO(登録商標)試薬(100μL)を各ウェルに添加した。振盪しながら10分間インキュベーションした後、ENVISION(登録商標)マルチモードプレートリーダーを使用して発光を測定した。IC50値を表1にまとめる。
(表1. 癌細胞の阻害)
【表1】
【0401】
(実施例B2)
(SOS1-HiBiT分解アッセイ)
HEK293細胞を、HiBiTタグ付き内因性SOS1タンパク質を発現させるように操作した。該細胞を、10%ウシ胎児血清、ストレプトマイシン、及びペニシリンを追加したDMEM培地で培養した。該細胞を、白壁の384ウェルプレートに50μLの培地中12,500細胞/ウェルで播種した。該細胞を5%CO2下、37℃で一晩インキュベートした。次に、該細胞をDMSO(対照)又は化合物で37℃、5%CO2下で6時間処理した。インキュベーション後、各細胞から25μLの培地を除去し、25μLのNANO-GLO(登録商標)溶解性検出試薬を各ウェルに添加した。振盪しながら10分間インキュベーションした後、PERKINELMER ENVISION(登録商標)マルチモードプレートリーダーを使用して発光を測定した。
【0402】
上述の実施例は、特許請求される実施態様を作製しかつ使用するやり方についての完全な開示及び説明を当業者に与えるために提供されており、本明細書で開示されているもの範囲を限定するようには意図されていない。当業者にとって自明な改変は、以下の特許請求の範囲の範囲内であることが意図されている。本明細書で引用された刊行物、特許、及び特許出願は全て、そのような刊行物、特許、及び特許出願の各々が引用により本明細書中に組み込まれていることが具体的かつ個別に示されているかのように、引用により本明細書中に組み込まれている。
【国際調査報告】