(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】端部クロージャ、商品キャリア、および商品キャリアのためのブランク
(51)【国際特許分類】
B65D 5/462 20060101AFI20240614BHJP
B65D 71/36 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
B65D5/462 110
B65D71/36 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577751
(86)(22)【出願日】2022-06-16
(85)【翻訳文提出日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 US2022033818
(87)【国際公開番号】W WO2022266339
(87)【国際公開日】2022-12-22
(32)【優先日】2021-06-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515301030
【氏名又は名称】ウエストロック・パッケージング・システムズ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ヴァレンシア
【テーマコード(参考)】
3E060
3E067
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB05
3E060BA05
3E060BB03
3E060CA01
3E060CA13
3E060CA23
3E060CD02
3E060CD12
3E060CF19
3E060DA01
3E060DA09
3E060DA22
3E067AA11
3E067BA06A
3E067BA20A
3E067BB01A
3E067BC06A
3E067CA03
3E067EA01
3E067EE12
3E067EE19
3E067EE38
3E067GB02
(57)【要約】
本開示は、商品キャリア(90)、ブランク(10)、および管状キャリア(90)のための自動端部クロージャ構造部、すなわち管状キャリア(90)のための自動立設可能端部クロージャまたは折畳み可能端部クロージャ(22B/24B/26B/28B/32B/34B)を提示する。この自動端部クロージャ構造部は、少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップ(22B、24B、26B、28B、32B、34B)を備える。この端部クロージャは、1対の最内フラップ(24B、28B)を備え、これらの最内フラップは、管状キャリア(90)の1対の対向し合うパネル(14、18)のそれぞれに対してヒンジ連結され、多層ハンドル(H)を提供する。1対の最内フラップ(24B、28B)の少なくとも一方が、ハンドル開口を備える。1対の最内フラップ(24B、28B)の少なくとも一方が、ハンドルフラップ(60B)を備えてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状キャリアのための自動端部クロージャ構造部であって、1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備え、前記1対の最内フラップは、前記管状キャリアの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結され、多層ハンドルを提供する、自動端部クロージャ構造部。
【請求項2】
管状カートンのための自動端部クロージャ構造部であって、1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備え、前記1対の最内フラップは、前記管状カートンの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結され、前記1対の最内フラップは、相互に対して少なくとも部分的に重畳関係に配設されて多層ハンドルを提供するように構成され、前記1対の最内フラップの少なくとも一方が、第1のエッジを提供するハンドル開口を備え、前記1対の最内フラップの他方が、前記第1のエッジを補強する第2のエッジを備える、自動端部クロージャ構造部。
【請求項3】
前記1対の最内フラップの少なくとも一方がハンドルフラップを備える、請求項2に記載のカートン。
【請求項4】
前記ハンドルフラップは、使用時に前記カートンの内側にあり、前記ハンドル開口内に受け入れられる、請求項2に記載のカートン。
【請求項5】
前記少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップは、第1の外方端部クロージャフラップを備え、前記第1の外方端部クロージャフラップは、前記1対の対向し合うパネルのそれぞれに隣接する第1のパネルに対してヒンジ連結され、且つ、第1の固定フラップを備え、前記第1の固定フラップは、前記第1の外方端部クロージャフラップに対してヒンジ連結され、且つ、前記1対の最内フラップの一方に対して固定される、請求項2に記載のカートン。
【請求項6】
前記少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップは、第2の外方端部クロージャフラップを備え、前記第2の外方端部クロージャフラップは、前記第1のパネルの対向側に位置する第2のパネルに対してヒンジ連結され、且つ、第2の固定フラップを備え、前記第2の固定フラップは、前記第2の外方端部クロージャフラップに対してヒンジ連結され、且つ、前記1対の最内フラップの他方に対して固定される、請求項5に記載のカートン。
【請求項7】
前記1対の最内フラップの第1の最内フラップが、前記1対の最内フラップの第2の最内フラップの外部に配設される、請求項2に記載のカートン。
【請求項8】
1つまたは複数の商品をパッケージングするための商品キャリアであって、前記商品キャリアは、管状構造体と、前記管状構造体の端部を閉じるための自動立設可能端部クロージャ構造部とを備え、前記端部クロージャ構造部は、1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備え、前記1対の最内フラップは、前記商品キャリアの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結され、前記1対の最内フラップは、相互に対して少なくとも部分的に重畳関係に配設されるように構成され、前記1対の最内フラップは、多層ハンドルを提供し、前記1対の最内フラップの少なくとも一方が、第1のエッジを提供するハンドル開口を備え、前記1対の最内フラップの他方が、前記第1のエッジを補強する第2のエッジを備える、商品キャリア。
【請求項9】
1つまたは複数の商品をパッケージングするための商品キャリアであって、前記商品キャリアは、管状構造体と、前記管状構造体の端部を閉じるための自動立設可能端部クロージャ構造部とを備え、前記端部クロージャ構造部は、1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備え、前記1対の最内フラップは、前記商品キャリアの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結され、前記1対の最内フラップは、相互に対して少なくとも部分的に重畳関係に配設されるように構成され、前記1対の最内フラップは、多層ハンドルを提供し、前記1対の最内フラップの少なくとも一方が、第1のハンドル部分を画定する第1のエッジを提供するハンドル開口を備え、前記1対の最内フラップの他方が、補強をもたらすために前記第1のハンドル部分と対面関係に配設された第2のハンドル部分を備える、商品キャリア。
【請求項10】
管状キャリアのための端部クロージャ構造部であって、前記端部クロージャ構造部は、前記管状構造体の第1の対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結された重畳し合う内方端部フラップおよび外方端部フラップを備え、前記管状キャリアは、前記管状構造体の第2の対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結された1対の第1の最外端部フラップおよび第2の最外端部フラップを備え、前記第1の最外端部フラップは、前記内方端部フラップの外部表面に対して固定された第1のヒンジ連結される固定フラップ部分を有し、前記第2の最外端部フラップは、前記外方端部フラップの外部表面に対して固定された第2のヒンジ連結された固定フラップ部分を有し、前記内方端部フラップおよび前記外方端部フラップの少なくとも一方が、前記キャリアの外部から見えるように前記最外端部フラップ同士の間に配設されたハンドルを有する、端部クロージャ構造部。
【請求項11】
カートンを形成するためのブランクであって、前記ブランクは、管状構造体を形成するための複数のパネルと、前記管状構造体の端部を閉じるための自動立設可能端部クロージャ構造部とを備え、前記端部クロージャ構造部は、1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備え、前記1対の最内フラップは、前記カートンの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結され、前記1対の最内フラップは、組立て状態において相互に対して少なくとも部分的に重畳関係に配設されるように構成され、前記1対の最内フラップは、多層ハンドルを提供し、前記1対の最内フラップの少なくとも一方が、第1のエッジを提供するハンドル開口を備え、前記1対の最内フラップの他方が、前記第1のエッジを補強する第2のエッジを備える、ブランク。
【請求項12】
カートンを形成するためのブランクであって、前記ブランクは、管状構造体を形成するための複数のパネルと、前記管状構造体の端部を閉じるための自動立設可能端部クロージャ構造部とを備え、前記端部クロージャ構造部は、1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備え、前記1対の最内フラップは、前記カートンの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結され、前記1対の最内フラップは、組立て状態において相互に対して少なくとも部分的に重畳関係に配設されるように構成され、前記1対の最内フラップは、多層ハンドルを提供し、前記1対の最内フラップの少なくとも一方が、第1のハンドル部分を画定する第1のエッジを提供するハンドル開口を備え、前記1対の最内フラップの他方が、補強をもたらすために前記第1のハンドル部分と対面関係に配設された第2のハンドル部分を備える、ブランク。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カートンおよびカートンを形成するためのブランクに関し、より詳細には、しかし非限定的には、カートンが管状形態へと立設される場合に自動的に立設されるハンドル構造部を有する折畳み可能壁部を備えるように構成された平坦状折畳み可能カートンに関する。
【背景技術】
【0002】
パッケージの分野では、複数の一次製品容器からなるパッケージを消費者へ供給することがしばしば必要となる。かかるマルチパックは、発送および配送の目的において、ならびに販売促進のための情報ディスプレイとして望ましいものである。コストおよび環境面を考慮した場合に、かようなカートンまたはキャリアは、可能な限り少量の材料から形成し、形成するための材料の無駄を可能な限り削減することが必要となる。もう1つの考慮要件は、高重量の製品の収容および輸送におけるパッケージングの強度およびその適性である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
カートンの輸送を容易にするためのハンドル構造部を備えるカートンを提供することが望ましい。また、平坦状折畳み可能形態のカートンを提供し、カートンが立設され製品で充填されるときにコンバータプラントにおける接着ステップを最小限に縮減するまたは無くすことが望ましい。
【0004】
本発明は、先行技術の問題を解消または少なくとも緩和することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の第1の態様によれば、管状キャリアのための自動端部クロージャ構造部が提供される。この構造部は、1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備え、これらの1対の最内フラップは、管状キャリアの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結され、多層ハンドルを提供する。
【0006】
本開示の第2の態様によれば、管状キャリアのための自動端部クロージャ構造部が提供される。この構造部は、管状キャリアの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結された1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備える。これらの1対の最内フラップは、相互に対して少なくとも部分的に重畳関係に配設されるように構成され、多層ハンドルを提供する。1対の最内フラップの少なくとも一方が、第1のエッジを提供するハンドル開口を備える。1対の最内フラップの他方が、第1のエッジを補強する第2のエッジを備える。
【0007】
任意には、1対の最内フラップの少なくとも一方が、ハンドルフラップを備える。
【0008】
任意には、ハンドルフラップまたは少なくともその一部が、使用時にキャリアの内側にあり、ハンドル開口内に受け入れられる。
【0009】
任意には、少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップは、第1の外方端部クロージャフラップを備え、この第1の外方端部クロージャフラップは、1対の対向し合うパネルのそれぞれに隣接する第1のパネルに対してヒンジ連結され、第1の外方端部クロージャフラップは、第1の固定フラップを備え、第1の固定フラップは、第1の外方端部クロージャフラップに対してヒンジ連結され、1対の最内フラップの一方に対して固定される。
【0010】
任意には、少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップは、第2の外方端部クロージャフラップを備え、第2の外方端部クロージャフラップは、第1のパネルの対向側に位置する第2のパネルに対してヒンジ連結され、第2の外方端部クロージャフラップは、第2の固定フラップを備え、第2の固定フラップは、第2の外方端部クロージャフラップに対してヒンジ連結され、1対の最内フラップの他方に対して固定される。
【0011】
任意には、1対の最内フラップの第1の最内フラップが、1対の最内フラップの第2の最内フラップの外部に配設される。
【0012】
本開示の第3の態様によれば、1つまたは複数の商品をパッケージングするためのカートンが提供される。このカートンは、管状構造体を形成するための複数のパネルを備える。カートンは、端壁部を形成するための自動立設可能端部クロージャ構造部を備える。端部クロージャ構造部は、商品キャリアの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結された1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備える。これらの1対の最内フラップは、相互に対して少なくとも部分的に重畳関係に配設されるように構成される。これらの1対の最内フラップは、多層ハンドルを提供し、1対の最内フラップの少なくとも一方が、第1のエッジを提供するハンドル開口を備える。1対の最内フラップの他方が、第1のエッジを補強する第2のエッジを備える。
【0013】
本開示の第4の態様によれば、1つまたは複数の商品をパッケージングするためのカートンが提供される。このカートンは、管状構造体を形成するための複数のパネルを備える。このカートンは、端壁部を形成するための自動立設可能端部クロージャ構造部を備える。端部クロージャ構造部は、商品キャリアの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結された1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備える。これらの1対の最内フラップは、相互に対して少なくとも部分的に重畳関係に配設されるように構成される。これらの1対の最内フラップは、多層ハンドルを提供し、1対の最内フラップの少なくとも一方が、第1のハンドル部分を画定する第1のエッジを提供するハンドル開口を備える。1対の最内フラップの他方が、補強をもたらすために第1のハンドル部分と対面関係に配設された第2のハンドル部分を備える。
【0014】
本開示の第5の態様によれば、管状キャリアのための端部クロージャ構造部が提供される。この端部クロージャ構造部は、管状構造体の第1の対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結された重畳し合う内方端部フラップおよび外方端部フラップを備える。管状キャリアは、管状構造体の第2の対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結された1対の第1の最外端部フラップおよび第2の最外端部フラップを備える。第1の最外端部フラップは、内方端部フラップの外部表面に対して固定された第1のヒンジ連結される固定フラップ部分を有する。第2の最外端部フラップは、外方端部フラップの外部表面に対して固定された第2のヒンジ連結された固定フラップ部分を有する。内方端部フラップおよび外方端部フラップの少なくとも一方が、キャリアの外部から見えるように最外端部フラップ同士の間に配設されたハンドルを備える。
【0015】
本開示の第6の態様によれば、カートンを形成するためのブランクが提供される。ブランクは、管状構造体を形成するための複数のパネルと、管状構造体の端部を閉じるための自動立設可能端部クロージャ構造部とを備える。端部クロージャ構造部は、商品キャリアの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結された1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備える。1これらの対の最内フラップは、組立て状態において相互に対して少なくとも部分的に重畳関係に配設されるように構成される。これらの1対の最内フラップは、多層ハンドルを提供する。1対の最内フラップの少なくとも一方が、第1のエッジを提供するハンドル開口を備え、1対の最内フラップの他方が、第1のエッジを補強する第2のエッジを備える。
【0016】
本開示の第7の態様によれば、カートンを形成するためのブランクが提供される。ブランクは、管状構造体を形成するための複数のパネルと、管状構造体の端部を閉じるための自動立設可能端部クロージャ構造部とを備える。端部クロージャ構造部は、商品キャリアの1対の対向し合うパネルのそれぞれに対してヒンジ連結された1対の最内フラップを備える少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップを備える。これらの1対の最内フラップは、組立て状態において相互に対して少なくとも部分的に重畳関係に配設されるように構成される。これらの1対の最内フラップは、多層ハンドルを提供する。1対の最内フラップの少なくとも一方が、第1のハンドル部分を画定する第1のエッジを提供するハンドル開口を備える。1対の最内フラップの他方が、補強をもたらすために第1のハンドル部分と対面関係に配設された第2のハンドル部分を備える。
【0017】
本発明のさらなる特徴および利点は、図面に示され以降で論じる具体的な実施形態から明らかになろう。
【0018】
前出の段落、特許請求の範囲、および/または以降の説明および図面に示す様々な態様、実施形態、例、特徴、および代替形態は、本願の範囲内において、独立したものとしてまたはそれらの任意の組合せとして理解または解釈され得るものであることが予期または意図される。
【0019】
ある実施形態との関連においてまたはある実施形態との関係において説明される特徴または要素は、それらの特徴間における矛盾が生じない限りにおいて、あらゆる実施形態に対して適用可能である。ある実施形態の1つまたは複数の特徴または要素が、本明細書において開示される他の実施形態の中の任意のものに組み込まれてもまたは組み合わされてもよく、前記ある実施形態から引用される前記特徴または要素が、前記他の実施形態の1つまたは複数の特徴または要素に対して追加的にまたは代替として含まれてもよい。
【0020】
本明細書において開示されるある実施形態の特徴または特徴の組合せは、その実施形態の他の特徴とは別個に抽出されてもよい。代替的には、ある実施形態の特徴または特徴の組合せは、その実施形態から省かれてもよい。
【0021】
以下、添付の図面を参照として、本発明の例示の実施形態を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1】本発明の一実施形態によるカートンを形成するためのブランクの平面図である。
【
図2A】
図1のブランクを組み立てる段階を示す図である。
【
図3A】
図1のブランクを組み立てる段階を示す別の図である。
【
図3B】
図1のブランクを組み立てる段階を示す別の図である。
【
図4】
図1のブランクから形成されたカートンの上方斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本明細書では、端部クロージャ、パッケージ、ブランク、およびカートンの具体的な実施形態の詳細な説明が開示される。開示されるこれらの実施形態は、本発明の特定の態様を実施することができる方法の例にすぎず、本発明を具現化し得る方法の包括的な全リストに相当するものではない点を理解されたい。さらに言えば、本明細書において説明される端部クロージャ、パッケージ、ブランク、およびカートンは、様々なおよび代替的な形態で具現化されてもよい点を理解されたい。図は、必ずしも縮尺どおりではなく、いくつかの特徴が、特定の構成要素の細部を示すために誇張または最小化される場合がある。周知の構成要素、材料、または方法は、本開示を不明確なものにすることを避けるために必ずしも非常に詳細には説明されない。本明細書において開示される具体的な構造詳細および機能詳細はいずれも、限定的なものとして解釈されるべきではなく、特許請求の範囲の単なる土台として、および本発明を様々な様式で利用できるようにするための当業者に対する教示の代表的基礎としてのみ解釈されたい。
【0024】
図1および
図4を参照すると、限定するものではないが例えばリンゴなどの食料品などの、以降において製品と呼ぶ一次製品の投入を受領し得るカートン90を形成するためのブランク10が示される。
【0025】
ブランク10は、隣接するもの同士の間で線状に連なった状態でヒンジ連結された複数の主要パネル12、14、16、18、20を備える。第1の側部パネル12が、例えば折り目ライン13などのヒンジ連結部により上部パネル14に対してヒンジ連結される。第2の側部パネル16が、例えば折り目ライン15などのヒンジ連結部により上部パネル14に対してヒンジ連結される。底部パネル18が折り目ライン17の形態のヒンジ連結部により第2の側壁部パネル16に対してヒンジ連結される。接着パネル20が、例えば折り目ライン19などのヒンジ連結部により底部パネル18に対してヒンジ連結される。
【0026】
第1の側部パネル12は、少なくとも1つの開口またはアパーチャA3を備える。アパーチャA3は、カートン90の内部に対して通気性を与え、カートン内容物を検査するための表示窓を提供する役割を果たし得る。図示する実施形態は、3つのアパーチャA3を備え、これらのアパーチャA3は、略矩形形状または略長円形形状を有し得る。
【0027】
第2の側部パネル16は、少なくとも1つの開口またはアパーチャA2を備える。このアパーチャA2は、カートン90の内部に対して通気性を与え、カートン内容物を検査するための表示窓を提供する役割を果たし得る。図示する実施形態は、3つのアパーチャA2を備え、これらのアパーチャA2は、略矩形形状または略長円形形状を有し得る。
【0028】
上部パネル14は、少なくとも1つの開口またはアパーチャA1を備える。このアパーチャA1は、カートン90の内部に対して通気性を与え、カートン内容物を検査するための表示窓を提供する役割を果たし、そのアパーチャA1を介したカートン内容物の取出しを可能にし得る。図示する実施形態は、3つのアパーチャA1を備え、これらのアパーチャA1は、略矩形形状または略方形形状を有し得る。
【0029】
ブランク10の複数の主要パネル12、14、16、18、20は、組立て状態においては端部が開口した管状構造体の壁部を構成する。この管状構造体は、端部クロージャ構造部により少なくとも部分的に閉じられる。管状構造体は、長手方向を規定する管軸を有する。
【0030】
管状構造体の各端部は、管状構造体の端壁部を形成する端部クロージャパネルにより少なくとも部分的に閉じられる。図示する実施形態では、管状構造体の端部は、端部クロージャパネル22A、24A、26A、28A、30A、22B、24B、26B、28B、32B、34Bにより完全に閉じられる。
【0031】
端部クロージャパネル22A、24A、26A、28A、30Aは、管状構造体の第1の端部を閉じるように構成され、端部クロージャパネル22B、24B、26B、28B、32B、34Bは、管状構造体の第2の端部を閉じるように構成される。
【0032】
管状構造体の第1の端部は、第1の端部クロージャパネル22A、第2の端部クロージャパネル24A、第3の端部クロージャパネル26A、および第4の端部クロージャパネル28Aにより閉じられる。第1の端部クロージャパネル22Aは、例えば折り目ライン23Aなどのヒンジ連結部により第1の側部パネル12の第1の端部に対してヒンジ連結される。第2の端部クロージャパネル24Aは、例えば折り目ライン25Aなどのヒンジ連結部により上部パネル14の第1の端部に対してヒンジ連結される。第3の端部クロージャパネル26Aは、例えば折り目ライン27Aなどのヒンジ連結部により第2の側部パネル16の第1の端部に対してヒンジ連結される。第4の端部クロージャパネル28Aは、例えば折り目ライン29Aなどのヒンジ連結部により底部パネル18の第1の端部に対してヒンジ連結される。
【0033】
管状構造体の第2の端部は、第5の端部クロージャパネル22B、第6の端部クロージャパネル24B、第7の端部クロージャパネル26B、および第8の端部クロージャパネル28Bにより閉じられる。第5の端部クロージャパネル22Bは、例えば折り目ライン23Bなどのヒンジ連結部により第1の側部パネル12の第2の端部に対してヒンジ連結される。第6の端部クロージャパネル24Bは、例えば折り目ライン25Bなどのヒンジ連結部により上部パネル14の第2の端部に対してヒンジ連結される。第7の端部クロージャパネル26Bは、例えば折り目ライン27Bなどのヒンジ連結部により第2の側部パネル16の第2の端部に対してヒンジ連結される。第8の端部クロージャパネル28Bは、例えば折り目ライン29Bなどのヒンジ連結部により底部パネル18の第2の端部に対してヒンジ連結される。
【0034】
第8の端部クロージャパネル28Bは、その側部エッジから打ち抜き加工された切欠部または凹部Rを備えてもよい。凹部Rは、第7の端部クロージャパネル26Bに隣接する第8の端部クロージャパネル28Bの側部エッジから打ち抜き加工されてもよい。凹部Rは、第8の端部クロージャパネル28Bの遠位部分中にタブTを少なくとも部分的に画定してもよく、この遠位部分は、折り目ライン29Bに隣接する近位部分の対向側に位置するものである。
【0035】
このタブTは、カートン90が実質的に方形構成を成し、側壁部が底部パネル18および上部パネル14に対して実質的に垂直に配設されるのを助長し得る。さらに、タブTは、組立て状態におけるカートン90の剛性を向上させ得る。タブTのエッジは、組立て状態において第2の側部パネル16の内方表面に当接し得る。
【0036】
第1の端部クロージャパネル22Aおよび第3の端部クロージャパネル26Aはそれぞれ、管状構造体の第1の端部にて小型端部クロージャパネルを形成する。
【0037】
第2の端部クロージャパネル24Aおよび第4の端部クロージャパネル28Aはそれぞれ、管状構造体の第1の端部に大型端部クロージャパネルを形成する。第4の端部クロージャパネル28Aは、管状構造体の開口端部全体を実質的に閉じ得る。第4の端部クロージャパネル28Aは、実質的に底部パネル18と上部パネル14との間に延在し得る。ロッキングフラップ30Aは、折り目ライン31Aの形態のヒンジ連結部により第4の端部クロージャパネル28Aに対してヒンジ連結され得る。ロッキングフラップ30Aは、第1の端部クロージャパネル22Aおよび第3の端部クロージャパネル26Aに係合することにより、第4の端部クロージャパネル28Aを閉状態に固定し得る。
【0038】
ブランクは、ハンドル構造部を備える。第4の端部クロージャパネル28Aは、ハンドルアパーチャHAの形態のハンドル開口を備える。
【0039】
第3の端部クロージャパネル26Aは、折り目ライン61Aの形態のヒンジ連結部によりヒンジ連結されたハンドルフラップ60Aを備え得る。このハンドルフラップ60Aは、クッショニングフラップを形成し、折り目ライン61Aにて折り曲げられて第4の端部クロージャパネル28A中のハンドルアパーチャHAに挿通されるように構成され得る。ハンドルフラップ60Aを折り曲げて第4の端部クロージャパネル28A中のハンドルアパーチャHAに挿通することにより、第3の端部クロージャパネル26Aは定位置に固定され得る。
【0040】
第3の端部クロージャパネル26Aは、最外位置に配設され、ハンドル構造部に対して補強特徴を与え得る。第3の端部クロージャパネル26Aは、少なくともハンドルアパーチャHAの係合エッジまたはキャリーエッジE1を補強するように構成され得る。
【0041】
第5の端部クロージャパネル22Bおよび第7の端部クロージャパネル26Bはそれぞれ、管状構造体の第2の端部に小型端部クロージャパネルを形成する。
【0042】
第6の端部クロージャパネル24Bおよび第8の端部クロージャパネル28Bはそれぞれ、管状構造体の第2の端部に大型端部クロージャパネルを形成する。
【0043】
第8の端部クロージャパネル28Bは、ハンドルアパーチャHAの形態のハンドル開口を備える。
【0044】
第6の端部クロージャパネル24Bは、折り目ライン61Bの形態のヒンジ連結部によりヒンジ連結されるハンドルフラップ60Bを備え得る。ハンドルフラップ60Bは、クッショニングフラップを形成し、折り目ライン61Bに沿って折り曲げられて第8の端部クロージャパネル28B中のハンドルアパーチャHAに挿通されるように構成され得る。ハンドルフラップ60Bを折り曲げて第8の端部クロージャパネル28B中のハンドルアパーチャHAに挿通することにより、第6の端部クロージャパネル24Bは定位置に固定され得る。
【0045】
第6の端部クロージャパネル24Bは、最外位置に配設され、ハンドル構造部の補強特徴部を形成し得る。第3の端部クロージャパネル26Aは、少なくともハンドルアパーチャHAの係合エッジまたはキャリーエッジE2を補強するように構成され得る。
【0046】
第5の端部クロージャパネル22Bは、折り目ライン33Bの形態のヒンジ連結部によりヒンジ連結される第1の固定フラップ32Bを備える。折り目ライン33Bは、第1の側部パネル12に対して第5の端部クロージャパネル22Bをヒンジ連結する折り目ライン23Bに対して斜めに配向される。折り目ライン33Bおよび折り目ライン23Bはそれらの間に非ゼロ角度を画定してもよく、この角度は約45°であってもよい。
【0047】
第7の端部クロージャパネル26Bは、折り目ライン35Bの形態のヒンジ連結部によりヒンジ連結される第2の固定フラップ34Bを備える。折り目ライン35Bは、第2の側部パネル16に対して第7の端部クロージャパネル26Bをヒンジ連結する折り目ライン27Bに対して斜めに配向される。折り目ライン35Bおよび折り目ライン27Bはそれらの間に非ゼロ角度を画定してもよく、この角度は約45°であってもよい。
【0048】
第1の固定フラップ32Bは、第6の端部クロージャパネル24Bに対して固定されるように構成される。
【0049】
第2の固定フラップ34Bは、第8の端部クロージャパネル28Bに対して固定されるように構成される。
【0050】
カートン90は、その組立てを完了させるために回転または反転させる必要がなくなり得るように、直線状マシンにおいて一連の連続折り曲げ動作によって形成され得る。この折込みプロセスは、以降において説明されるものに限定されず、特定の製造要件にしたがって変更されてもよい。カートン90の装填および組立てを行う最中に、カートン90は、管状構造体の第2の端部に位置する端部クロージャパネル22B、24B、26B、28B、32B、34Bが装填表面を形成し、管状構造体の管軸が実質的に垂直方向になるように配向され得る。カートン90は、装填配向において上方端部を形成する管状構造体の第1の端部を通して上方から装填されてもよい。代替的には、カートン90は、底部パネル18が装填表面または底部表面を形成するように配向されてもよく、管状構造体の第1の端部を通して側方から装填されてもよい。この場合に、管状構造体の管軸は、実質的に水平方向になる。
【0051】
主要パネル14は、ハンドル構造部Hがユーザによりキャリーハンドルとして使用される場合に、上部パネル(上壁部)14を構成する。
【0052】
主要パネル18は、ハンドル構造部Hがユーザによりキャリーハンドルとして使用される場合に、底部パネル12を構成する。また、主要パネル12は、商品がカートン90から出される場合に、またはカートン90が例えば棚などの表面上に載置状態にある場合にも、底部パネル12を構成し得る。そのため、説明的な用語である「上部」、「底部」、および「側部」は、ある特定の配向の選択に対してカートン90を必ずしも限定するものではなく、これらのパネルを相互に区別するための役割を果たすものである点を理解されたい。
【0053】
図2に示すようにカートン90の組立てに進むと、ブランク10は、第2の側部パネル16が上部パネル14と重畳関係におかれ、固定パネル20が第1の側部パネル12と面接触関係におかれるように、折り目ライン17に沿って折り曲げられる。
【0054】
第5の端部クロージャパネル22Bは、
図2に示すように第1の側部パネル12と接触状態におかれるように、折り目ライン23Bに沿って折り曲げられる。
【0055】
第6の端部クロージャパネル24Bは、上部パネル14と接触状態におかれるように、折り目ライン25Bに沿って折り曲げられる。
【0056】
第7の端部クロージャパネル26Bは、第2の側部パネル16と接触状態におかれるように、折り目ライン27Bに沿って折り曲げられる。
【0057】
第8の端部クロージャパネル28Bは、底部パネル18と接触状態におかれるように、折り目ライン29Bに沿って折り曲げられる。
【0058】
第1の固定フラップ32Bは、第5の端部クロージャパネル22Bと接触状態におかれるように、折り目ライン33Bに沿って折り曲げられる。
【0059】
第2の固定フラップ34Bは、第7の端部クロージャパネル26Bと接触状態におかれるように、折り目ライン35Bに沿って折り曲げられる。
【0060】
接着剤Gまたは他の接着処理が、第2の固定フラップ34Bの表面に対して塗布または施される。代替的には、接着剤Gまたは他の接着処理が、第8の端部クロージャパネル28Bの対応する部分に対して塗布または施されてもよい。
【0061】
ブランク10は、
図3Aに示すように折り目ライン17に沿って折り曲げられる。底部パネル18は、第2の側部パネル16および上部パネル14の一部分と対面関係におかれる。接着パネル20は、上部パネル14と対面関係におかれる。第8の端部クロージャパネル28Bは、第2の固定フラップ34Bと面接触関係におかれる。第8の端部クロージャパネル28Bは、第2の固定フラップ34Bに対して固定される。
【0062】
接着剤Gまたは他の接着処理が、第1の固定フラップ32Bの表面に対して塗布または施される。代替的には、接着剤Gまたは他の接着処理が、第6の端部クロージャパネル24Bの対応する部分に対して塗布または施されてもよい。
【0063】
接着剤Gまたは他の接着処理が、接着パネル20の表面に対して塗布または施される。代替的には、接着剤Gまたは他の接着処理が、第1の側部パネル12の対応する部分に対して塗布または施されてもよい。
【0064】
ブランク10は、
図3Bに示すように折り目ライン13に沿って折り曲げられる。第1の側部パネル12は、接着パネル20と面接触関係におかれる。第1の側部パネル12は、接着パネル20に対して固定される。第1の側部パネル12は、上部パネル14と対面関係におかれる。第1の固定フラップ32Bは、第6の端部クロージャパネル24Bと面接触関係におかれる。第1の固定フラップ32Bは、第6の端部クロージャパネル24Bに対して固定される。
【0065】
このようにして、ブランク10は、コンバータプラントへ容易に発送または配送されることが可能な平坦状に折り畳まれた管状構造体10Bへと形成される。コンバータプラントにて、平坦状に折り畳まれた管状構造体10Bは、開口端部を有する管状構造体へと立設され、商品を装填され得る。
【0066】
平坦状に折り畳まれた管状構造体10Bは、第1の側部パネル12が底部パネル18に対して実質的に垂直方向に配設されるように、底部パネル18に対して第1の側部パネル12を折り広げることにより、一方の端部において開口した管状構造体を形成するように立設され得る。
【0067】
端部クロージャパネル22B、24B、26B、28B、32B、34Bは、管状構造体の端部を閉じる端壁部を形成するように自動的に立設される。
【0068】
カートン90が商品(図示せず)を装填されると、カートン90の開口端部は閉じられる。
【0069】
管状構造体の第1の端部は、折り目ライン23Aに沿って第1の端部クロージャパネル22Aを折り曲げ、折り目ライン27Aに沿って第3の端部クロージャパネル26Aを折り曲げることにより閉じられる。
【0070】
次いで、第4の端部クロージャパネル28Aは、第1の端部クロージャパネル22Aおよび第3の端部クロージャパネル26Aと接触状態におかれるように、折り目ライン29Aに沿って折り曲げられる。次いで第4の端部クロージャパネル28Aが折り目ライン29Aに沿って折り曲げられることにより、ロッキングフラップ30Aは、第4の端部クロージャパネル28Aに対して折り曲げられ、カートン90の内部に挿入される。
【0071】
次いで、第2の端部クロージャパネル24Aは、第4の端部クロージャパネル28Aに対して接触状態におかれるように、折り目ライン25Aに沿って折り曲げられる。
【0072】
次いで、ハンドルフラップ60Aは、折り目ライン61Aに沿って折り曲げられ、第4の端部クロージャパネル28A中のハンドルアパーチャHA内に挿入されることにより、第2の端部クロージャパネル24Aが折り曲げ状態に固定される。
【0073】
本開示は、管状キャリア90のための自動端部閉鎖構造部を、すなわち少なくとも3つの重畳し合う端部クロージャフラップ22B、24B、26B、28B、32B、34Bを備える、管状キャリア90のための自動立設可能または自動折り曲げ可能な端部クロージャ22B/24B/26B/28B/32B/34Bを提示する。この端部クロージャは、1対の最内フラップ24B、28Bを備え、これらの最内フラップ24B、28Bは、管状キャリア90の1対の対向し合うパネル14、18のそれぞれに対してヒンジ連結され、多層ハンドルを提供する。これらの1対の最内フラップ24B、28Bの少なくとも一方が、ハンドル開口を備える。これらの1対の最内フラップ24B、28Bの少なくとも一方が、ハンドルフラップ60Bを備えてもよい。
【0074】
これらの1対の最内フラップ24B、28Bは、相互に少なくとも部分的に重畳関係におかれ、1対の最内フラップ24B、28Bの第1の最内フラップが、1対の最内フラップ24B、28Bの第2の最内フラップの外部におかれる。
【0075】
この1対の最内フラップ24B、28Bの第1の最内フラップは、ハンドルフラップ60Bを備えてもよい。この1対の最内フラップ24B、28Bの第2の最内フラップは、ハンドルアパーチャHAを備えてもよい。ハンドルフラップ60Bは、ハンドルアパーチャHA内に受けられる。
【0076】
本開示は、管状構造体の対向し合う第1のパネル18および第2のパネル14に対してヒンジ連結された重畳し合う内方端部フラップ28Bおよび外方端部フラップ24Bを備える、管状キャリア90のための端部クロージャ構造部を提示する。管状キャリア90は、管状構造体の対向し合う第3のパネル16および第4のパネル12に対してヒンジ連結された第1の最外端部フラップ26Bおよび第2の最外端部フラップ22Bの1対を備える。第1の最外端部フラップ26Bは、内方端部フラップ28Bの外部表面に対して固定された第1のヒンジ連結された固定フラップ部分34Bを有する。第2の最外端部フラップ22Bは、外方端部フラップ24Bの外部表面に対して固定された第2のヒンジ連結された固定フラップ部分32Bを有する。内方端部フラップ28Bおよび外方端部フラップ26Bの少なくとも一方は、キャリア90の外部から見えるように最外端部フラップ26B、22B間に配設されたハンドルHを有する。
【0077】
本発明の範囲内において様々な変更を行うことが可能である点が理解できよう。例えば、様々なサイズまたは形状の商品を収容するために、パネルおよびアパーチャのサイズおよび形状が調節されてもよい。
【0078】
前述の実施形態は、完全に閉鎖されるカートンを参照として説明したが、例えばラップアラウンド型カートン、バスケットキャリア、および上部把持クリップなどの、しかしこれらに限定されない代替的な設計のカートンにおいて、ディスペンサが使用されてもよいことが予期される。
【0079】
本明細書において、例えば「上部」、「底部」、「前方」、「後方」、「端部」、「側部」、「内方」、「外方」、「上方」、および「下方」などの方向指示語は、かような配向に対してそれぞれのパネルを限定するものではなく、これらのパネル同士を相互に区別するための役割を果たすにすぎない点を理解されたい。「ヒンジ連結」という言及は、単一の折り目ラインのみに関する言及であるとして必ずしも解釈されるべきではなく、むしろヒンジ連結が、本発明の範囲から逸脱することなく、1つまたは複数の以下のものから、すなわちショートスリット、易壊ライン、または折り目ラインの中の1つまたは複数から形成され得ることが予期される。本発明の範囲内において様々な変更がなされてもよいことが理解できよう。例えば、例えば、様々なサイズまたは形状の商品を収容するために、パネルおよびアパーチャのサイズおよび形状が調節されてもよい。
【0080】
本明細書において、「破断部」という用語は、本発明の範囲から逸脱することなく、以下のものの中の1つを、すなわち凹部、切欠部、スロット、開口、切断ライン、穿孔ライン、ショートスリットライン、ハーフカットライン、単一のハーフカット、断続切断ライン、整列された一連のスリット、ショートスコアライン、および前出のオプションの任意の組合せの中の1つを示し得る。
【0081】
本明細書において、「ヒンジ連結」および「折り目ライン」という用語はそれぞれ、シート材料のブランクまたは基材のヒンジ特徴部を形成する、シート材料のブランクまたは基材の部分同士の相互に対する折り曲げを容易にする、またはシート材料のブランクまたは基材の最適なパネル折り曲げ位置を示唆する、あらゆる様式のラインを示す。「ヒンジ連結」に対する言及はいずれも、単一の折り目ラインのみに関する言及であるとして必ずしも解釈されるべきではなく、むしろヒンジ連結は、1つまたは複数の折り目ラインから形成されることが可能である。
【0082】
本明細書において、「折り目ライン」という用語は、本発明の範囲から逸脱することなく、以下のものの中の1つを、すなわちスコアライン、エンボス加工ライン、デボス加工ライン、穿孔ライン、ショートスリットライン、ハーフカットライン、単一のハーフカット、断続切断ライン、整列された一連のスリット、ショートスコアライン、および前出のオプションの任意の組合せの中の1つを示し得る。
【0083】
本明細書において、「切離しライン」という用語は、シート材料のブランクもしくは基材の部分同士の相互からの分離を容易にする、またはブランクもしくは基材の上に最適な分離位置を示唆する、シート材料のブランクまたは基材の中に形成されたあらゆる様式のラインを示し得る。本明細書において、「切離しライン」は、以下のものの中の1つを、すなわち単一の切断ライン、単一の部分深さ切断ライン(例えば単一のハーフカットライン)、断続切断ライン、スコアライン、断続スコアライン、穿孔ライン、ショートカットライン、ショートスリットライン、ショート部分深さ切断ライン(例えばショートハーフカットライン)、および前出のオプションの任意の組合せの中の1つを示し得る。
【0084】
ヒンジ連結、折り目ライン、および切離しラインはそれぞれ、穿孔、穿孔ライン、ショートスリットライン、ハーフカットライン、単一のハーフカット、切断ライン、断続切断ライン、スリット、スコア、およびこれらの任意の組合せ等を含む、シート材料のブランクまたは基材の中に形成された要素を備えることが可能である点を理解されたい。これらの要素は、所望の機能性を実現するように寸法設定および構成されることが可能である。例えば、穿孔ラインが、折り目ラインおよび/または切離しラインを形成するような脆弱度を有して寸法設定または設計されることが可能である。穿孔ラインは、折り目ラインを形成するために折り曲げを容易化し破断に抵抗するように、易壊折り目ラインを形成するために折り曲げを容易化しさらなる労力による破断を助長するように、または切離しラインを形成するためにほとんど労力を必要としない破断を助長するように、設計されることが可能である。
【符号の説明】
【0085】
10 ブランク
10B 管状構造体
12 主要パネル、第1の側部パネル、底部パネル、第4のパネル
13 折り目ライン
14 主要パネル、上部パネル、上壁部、第2のパネル
15 折り目ライン
16 主要パネル、第2の側部パネル、第2の側壁部パネル、第3のパネル
17 折り目ライン
18 主要パネル、底部パネル、第1のパネル
19 折り目ライン
20 主要パネル、接着パネル、固定パネル
22A 端部クロージャパネル、第1の端部クロージャパネル、
22B 端部クロージャパネル、第5の端部クロージャパネル、端部クロージャフラップ、第2の最外端部フラップ
23A 折り目ライン
23B 折り目ライン
24A 端部クロージャパネル、第2の端部クロージャパネル、
24B 端部クロージャパネル、第6の端部クロージャパネル、端部クロージャフラップ、最内フラップ、外方端部フラップ
25A 折り目ライン
25B 折り目ライン
26A 端部クロージャパネル、第3の端部クロージャパネル、
26B 端部クロージャパネル、第7の端部クロージャパネル、端部クロージャフラップ、第1の最外端部フラップ、最外端部フラップ、外方端部フラップ
27A 折り目ライン
27B 折り目ライン
28A 端部クロージャパネル、第4の端部クロージャパネル、
28B 端部クロージャパネル、第8の端部クロージャパネル、端部クロージャフラップ、最内フラップ、内方端部フラップ
29A 折り目ライン
29B 折り目ライン
30A 端部クロージャパネル、ロッキングフラップ
31A 折り目ライン
32B 端部クロージャパネル、端部クロージャフラップ、第1の固定フラップ、固定フラップ部分
33B 折り目ライン
34B 端部クロージャパネル、端部クロージャフラップ、第2の固定フラップ、固定フラップ部分
22B/24B/26B/28B/32B/34B 自動立設可能または自動折り曲げ可能な端部クロージャ
35B 折り目ライン
60A ハンドルフラップ
60B ハンドルフラップ
61A 折り目ライン
61B 折り目ライン
90 カートン、管状キャリア、キャリア
A1 アパーチャ
A2 アパーチャ
A3 アパーチャ
E1 キャリーエッジ
E2 キャリーエッジ
H ハンドル
HA ハンドルアパーチャ
R 切欠部または凹部
【国際調査報告】