(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】軟骨分離用フィルターアセンブリー
(51)【国際特許分類】
A61M 1/00 20060101AFI20240614BHJP
A61F 2/28 20060101ALN20240614BHJP
【FI】
A61M1/00 170
A61F2/28
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578847
(86)(22)【出願日】2022-11-07
(85)【翻訳文提出日】2023-12-20
(86)【国際出願番号】 KR2022017300
(87)【国際公開番号】W WO2023128233
(87)【国際公開日】2023-07-06
(31)【優先権主張番号】10-2021-0187937
(32)【優先日】2021-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522108149
【氏名又は名称】ミラセル カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】MIRACELL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】3F,413,Eonju-ro Gangnam-gu Seoul 06222,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジ ジョンホ
(72)【発明者】
【氏名】シン ヒョンスン
【テーマコード(参考)】
4C077
4C097
【Fターム(参考)】
4C077AA15
4C077BB02
4C077CC02
4C077CC06
4C077DD23
4C077DD25
4C077JJ05
4C077JJ18
4C077KK25
4C097AA01
4C097BB08
(57)【要約】
本発明は軟骨分離用フィルターアセンブリーに関し、より詳細には、関節内視鏡で関節手術時関節内視鏡カニューレに連結されて排出される血液などから軟骨を分離して再使用するための軟骨分離用フィルターアセンブリーに関するものであり、
関節内視鏡用カニューレに付着された排出バルブに連結される樹液排出チューブに装着されて軟骨組織を分離するための軟骨分離用フィルターアセンブリーにおいて、前記樹液排出チューブと連結される流入3方バルブと、前記3方バルブに連結されて軟骨組織をフィルタリングするメインチューブ部と、前記3方バルブに連結されるバイパスチューブ部と、前記メインチューブ部及び前記バイパスチューブ部と連結される流出3方バルブと、でなされることを特徴とする軟骨分離用フィルターアセンブリーを提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
関節内視鏡用カニューレに付着された排出バルブに連結される樹液排出チューブと連結されて軟骨組織を分離するための軟骨分離用フィルターアセンブリーにおいて、
前記樹液排出チューブと連結される流入3方バルブと、
前記流入3方バルブに連結されて軟骨組織をフィルタリングするメインチューブ部と、
前記流入3方バルブに連結されるバイパスチューブと、
前記メインチューブ部及び前記バイパスチューブと連結される流出3方バルブと、
でなされることを特徴とする軟骨分離用フィルターアセンブリー。
【請求項2】
前記メインチューブ部は、
前記流入3方バルブと連結されるメイン流入チューブと、
前記メイン流入チューブと連結されるフィルター部と、
流入側は前記フィルター部と連結されて流出側は前記流出3方バルブと連結されるメイン流出チューブと、
でなされることを特徴とする請求項1に記載の軟骨分離用フィルターアセンブリー。
【請求項3】
前記フィルター部は、
流入側には前記メイン流入チューブが一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着され、流出側には前記メイン流出チューブが一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着されるように一定直径を有するフィルターチューブと、
前記メイン流入チューブと前記フィルターチューブとの間で熱融着で前方が共に付着されて流入口を形成し、後方は一定長さで延長された懐形態のメッシュ網でなされ、前記メイン流入チューブから流入される血液と軟骨組織が含まれた樹液で軟骨組織をフィルタリングするためのフィルターと、
でなされることを特徴とする請求項2に記載の軟骨分離用フィルターアセンブリー。
【請求項4】
前記フィルター内部には、前記流出3方バルブの後方に設置されるポンプによって陰圧がかかる場合、前記陰圧によって前記フィルターチューブの流入側が密着されることを防止するための第1フィルターチューブ変形防止管がさらに含まれることを特徴とする請求項3に記載の軟骨分離用フィルターアセンブリー。
【請求項5】
前記フィルターチューブ内部には、前記フィルターの後方に設置されて前記陰圧によって前記フィルターチューブの流出側が密着されることを防止するための第2フィルターチューブ変形防止管がさらに含まれることを特徴とする請求項4に記載の軟骨分離用フィルターアセンブリー。
【請求項6】
関節内視鏡用カニューレに付着された排出バルブに連結される樹液排出チューブに装着されて軟骨組織を分離するための軟骨分離用フィルターアセンブリーにおいて、
前記樹液排出チューブと連結されるY字形流入連結口と、
前記Y字形流入連結口に連結され、前記Y字形流入連結口を通じて流入される樹液の流れを調節するメインベルブが具備されて軟骨組織をフィルタリングするメインチューブ部と、
前記Y字形流入連結口に連結され、樹液の流れを調節するバイパスバルブが具備されるバイパスチューブ部と、
前記メインチューブ部及び前記バイパスチューブ部が連結されるY字形流出連結口と、
でなされることを特徴とする軟骨分離用フィルターアセンブリー。
【請求項7】
前記メインチューブ部は、
前記Y字形流入連結口と連結され、前記メインチューブ部に具備されるメイン流入チューブと、
前記メイン流入チューブと連結されるフィルター部と、
流入側は前記フィルター部と連結されて流出側は前記Y字形流出連結口と連結されるメイン流出チューブと、
でなされることを特徴とする請求項6に記載の軟骨分離用フィルターアセンブリー。
【請求項8】
前記フィルター部は、
流入側には前記メイン流入チューブが一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着され、流出側には前記メイン流出チューブが一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着されるように一定直径を有するフィルターチューブと、
前記メイン流入チューブと前記フィルターチューブとの間で熱融着に前方が共に付着されて流入口を形成し、後方は一定長さで延長された懐形態のメッシュ網でなされ、前記メイン流入チューブから流入される血液と軟骨組織が含まれた樹液で軟骨組織をフィルタリングするためのフィルターと、
でなされることを特徴とする請求項7に記載の軟骨分離用フィルターアセンブリー。
【請求項9】
前記フィルター内部には、前記Y字形流出連結口の後方に設置されるポンプによって陰圧がかかる場合、前記陰圧によって前記フィルターチューブの流入側が密着されることを防止するための第1フィルターチューブ変形防止管がさらに含まれることを特徴とする請求項8に記載の軟骨分離用フィルターアセンブリー。
【請求項10】
前記フィルターチューブ内部には、前記フィルターの後方に設置されて前記陰圧によって前記フィルターチューブの流出側が密着されることを防止するための第2フィルターチューブ変形防止管がさらに含まれることを特徴とする請求項9に記載の軟骨分離用フィルターアセンブリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟骨分離用フィルターアセンブリーに関するものであり、より詳細には、関節内視鏡で関節手術時関節内視鏡カニューレに連結されて排出される血液などから軟骨を分離して再使用するための軟骨分離用フィルターアセンブリーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、内視鏡は人体の内部を見るために被検査体の内部に挿入されて被検査体の内部を撮影するか、または被検査体の施術乃至手術などの処置のための装置である。関節内視鏡の場合、関節内視鏡検査や内視鏡を利用した関節手術時にはカニューレに樹液供給チューブと樹液及び血液が混合された樹液排出チューブがそれぞれ連結される。
【0003】
従来の関節内視鏡を利用した検査乃至手術時関節から離れて行く軟骨は樹液排出チューブを通じて外部に捨てられて来たが、人体来由の軟骨組織は関節に易しく着床されることができるために再使用が要求されている実情である。
【0004】
図1は、関節内視鏡装置に対する図面とし、図面に図示されたところのように樹液供給バルブ2と軟骨組織が含まれた血液と樹液が排出される排出バルブ3が具備されたカニューレ1と、前記カニューレ1に挿入されるスコップ2でなされる。スコップ4を装着する前に先ずカニューレ1に挿入される套管針を利用して関節部分にカニューレ1を挿入させ、関節部分にカニューレ1が挿入されれば、套管針を除去した後電源及び信号伝送ケーブル7と連結されたスコップ4を挿入して関節部分をリアルタイムで撮影しながら検査をするようになって、必要によっては手術も伴うことがある。供給バルブ3と連結される樹液供給チューブ5を通じて樹液L1が撮影しようとする関節部分に供給され、関節部分に投入された樹液L1で関節部分を洗滌し、洗滌された部分を撮影または施術乃至手術を進行するようになる。洗滌された樹液と軟骨組織が含まれた血液などが混合された樹液L2は排出バルブを通じて樹液排出チューブ6にしたがって外部に排出される。外部に排出された軟骨組織などが混合された樹液L2は貯蔵桶に貯蔵された後外部に捨てられる。それによって再使用が可能な軟骨組織が捨てられる状況が発生することがある。
【0005】
したがって、内視鏡検査または手術時樹液とともに排出される軟骨を再使用するための道具や装置が要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は前述した従来技術の問題点を解消するために案出されたものであり、関節内視鏡検査または手術時樹液とともに排出される軟骨組織を樹液から分離して再使用することができる軟骨分離用フィルターアセンブリーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために本発明は、関節内視鏡用カニューレに付着された排出バルブに連結される樹液排出チューブに装着されて軟骨組織を分離するための軟骨分離用フィルターアセンブリーにおいて、前記樹液排出チューブと連結される流入3方バルブと、前記3方バルブに連結されて軟骨組織をフィルタリングするメインチューブ部と、前記3方バルブに連結されるバイパスチューブ部と、前記メインチューブ部及び前記バイパスチューブ部と連結される流出3方バルブと、でなされることを特徴とする軟骨分離用フィルターアセンブリーを提供する。
【0008】
本発明でメインチューブ部は、流入3方バルブと連結されるメイン流入チューブと、前記メイン流入チューブと連結されるフィルター部と、流入側は前記フィルター部と連結されて流出側は前記流出3方バルブと連結されるメイン流出チューブと、でなされることを特徴とする。
【0009】
本発明でフィルター部は、流入側にはメイン流入チューブが一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着され、流出側にはメイン流出チューブが一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着するように一定直径を有するフィルターチューブと、前記メイン流入チューブと前記フィルターチューブとの間で熱融着で前方が共に付着されて流入口を形成し、後方は一定長さで延長された懐形態のメッシュ網でなされて、前記メイン流入チューブから流入される血液と軟骨組織が含まれた樹液で軟骨組織をフィルタリングするためのフィルターと、でなされることを特徴とする。
【0010】
本発明でフィルター内部には、流出3方バルブの後方に設置されるポンプによって陰圧がかかる場合、前記陰圧によってフィルターチューブの流入側が密着されることを防止するための第1フィルターチューブ変形防止管がさらに含まれることを特徴とする。
【0011】
本発明でフィルターチューブ内部には、フィルターの後方に設置されて陰圧によってフィルターチューブの流出側が密着されることを防止するための第2フィルターチューブ変形防止管がさらに含まれることを特徴とする。
【0012】
また、前記の目的を達成するために本発明は、関節内視鏡用カニューレに付着された排出バルブに連結される樹液排出チューブに装着されて軟骨組織を分離するための軟骨分離用フィルターアセンブリーにおいて、前記樹液排出チューブと連結されるY字形流入連結口と、前記Y字形流入連結口に連結され、前記Y字形流入連結口を通じて流入される樹液の流れを調節するメインベルブが具備されて軟骨組織をフィルタリングするメインチューブ部と、前記Y字形流入連結口に連結され、樹液の流れを調節するバイパスバルブが具備されるバイパスチューブ部と、前記メインチューブ部及び前記バイパスチューブ部が連結されるY字形流出連結口と、でなされることを特徴とする軟骨分離用フィルターアセンブリーを提供する。
【0013】
本発明でメインチューブ部は、Y字形流入連結口と連結され、メイン具備されるメイン流入チューブと、前記メイン流入チューブと連結されるフィルター部と、流入側は前記フィルター部と連結されて流出側は前記Y字形流出連結口と連結されるメイン流出チューブと、でなされることを特徴とする。
【0014】
本発明でフィルター部は、流入側にはメイン流入チューブが一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着され、流出側にはメイン流出チューブが一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着するように一定直径を有するフィルターチューブと、前記メイン流入チューブと前記フィルターチューブとの間で熱融着で前方が共に付着されて流入口を形成し、後方は一定長さで延長された懐形態のメッシュ網でなされ、前記メイン流入チューブから流入される血液と軟骨組織が含まれた樹液で軟骨組織をフィルタリングするためのフィルターと、でなされることを特徴とする。
【0015】
本発明でフィルター内部には、Y字形流出連結口の後方に設置されるポンプによって陰圧がかかる場合、前記陰圧によってフィルターチューブの流入側が密着されることを防止するための第1フィルターチューブ変形防止管がさらに含まれることを特徴とする。
【0016】
本発明でフィルターチューブ内部には、フィルターの後方に設置されて陰圧によってフィルターチューブの流出側が密着されることを防止するための第2フィルターチューブ変形防止管がさらに含まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、関節内視鏡検査または手術時に樹液とともに排出される軟骨組織を樹液から分離して再使用することができるという長所を有する。
また、本発明はポンプ作動によって陰圧が作用する場合にもフィルターチューブが圧着されなくて円滑な樹液の流れが可能にさせる長所を有する。
また、本発明はバイパスチューブが装着され、軟骨組織を分離する必要がない場合には樹液をすぐ排出させることができるという長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】従来の内視鏡カニューレに対する斜視図である。
【
図2】本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーの第1実施例の斜視図である。
【
図3】本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーの第2実施例の斜視図である。
【
図4】本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーのフィルター部の斜視図である。
【
図5】本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーのフィルター部の一部切断斜視図である。
【
図6】本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーのフィルターの一部切断斜視図である。
【
図8】本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーで軟骨組織を回収する段階を表示した軟骨回収状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下には、添付図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳細に説明するが、これは本発明が属する技術分野で通常の知識を持った者が発明を容易に実施することができる程度に詳細に説明するためのものであって、これにより本発明の技術的な思想及び範疇が限定されることを意味しない。
【0020】
図1は、従来の内視鏡カニューレに対する斜視図であり、
図2は本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーの第1実施例の斜視図であり、
図3は本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーの第2実施例の斜視図であり、
図4は本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーのフィルター部の斜視図であり、
図5は本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーのフィルター部の一部切断斜視図であり、
図6は本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーのフィルターの一部切断斜視図であり、
図7は
図6のフィルターの切断面図であり、
図8は本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーで軟骨組織を回収する段階を表示した軟骨回収状態図である。
【0021】
図1は、関節内視鏡カニューレ1が関節部分に挿入されれば、カニューレ1にスコップ4を装着し、スコップ4を通じて関節部分を撮影するようになる。スコップ4で関節部分を撮影するためには関節部分を樹液で洗滌する必要がある。それによって樹液供給チューブ5から供給される樹液L1を樹液供給バルブ2を開放してカニューレ1を通じて関節部分に投入する。投入された樹液は洗滌後またカニューレ1を通じて樹液排出チューブ6側に排出される。関節部分を洗滌した樹液には血液と軟骨組織などが含まれることができるが、このような多様な物質らが混合した樹液L2は樹液排出バルブ3を開放して樹液排出チューブ6を通じて排出する。本発明では軟骨組織などが混合された樹液L2から軟骨組織を分離して再使用する方法を提示する。
【0022】
図2は、本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーの第1実施例10の斜視図である。
図2と
図4乃至
図7を参照して本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーの第1実施例10を詳細に説明する。
【0023】
図2に示されたところのように、軟骨分離用フィルターアセンブリー10は、樹液排出チューブ6と連結される流入3方バルブ11と、流入3方バルブ11に連結されて軟骨組織をフィルタリングするメインチューブ部12と、流入3方バルブ11に連結されるバイパスチューブ13と、メインチューブ部12とバイパスチューブ13が連結される流出3方バルブ14でなされる。
【0024】
図4乃至
図5に示されたところのようにメインチューブ部12は、流入3方バルブ11と連結されるメイン流入チューブ121と、メイン流入チューブ121と連結されるフィルター部122と、流入側はフィルター部122と連結されて流出側は流出3方バルブ14と連結されるメイン流出チューブ123でなされる。フィルター部122は図面に示されたところのように、メイン流入チューブ121とメイン流出チューブ123が挿入されて共に熱融着されてお互いに付着されるようにメイン流入チューブ121とメイン流出チューブ123の直径より大きく形成される。具体的にフィルター部122は、流入側にはメイン流入チューブ121が一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着され、流出側にはメイン流出チューブ123が一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着されるように一定直径を有するフィルターチューブ1221と、メイン流入チューブ121とフィルターチューブ1221との間で熱融着に前方が共に付着されて流入口1222-1を形成し、後方は一定長さで延長された懐形態のメッシュ網1222-2でなされ、メイン流入チューブ121から流入される血液と軟骨組織が含まれた樹液L2で軟骨組織をフィルタリングするフィルター1222でなされる。フィルターチューブ1221はメイン流入チューブ121とメイン流出チューブ123の直径より大きく形成され、メイン流入チューブ121とメイン流出チューブ123がフィルターチューブ1221の前方と後方に一定長さ挿入された後熱融着によってお互いに付着されてメイン流入チューブ121による流入側接着部1221-1とメイン流出チューブ123によって流出側接着部1221-2を形成する。
【0025】
図5に示されたところのように、フィルター1222はフィルターチューブ1221内側に挿入された後メイン流入チューブ121とフィルターチューブ1221が熱融着される間で共に熱融着されて固定される。それによってフィルター1222は、メイン流入チューブ121によって流入口1222-1を形成し、懐形態のメッシュ網1222-2でなされて流入される樹液L2に含まれた軟骨組織をフィルタリングするようになる。樹液排出チューブ6の末端にはポンプ(図示せず)が付着されることができるし、ポンプ駆動時にはフィルターチューブ1221の直径が樹液流出チューブ6の直径より大きいために樹液流出チューブ6を通じて作用する圧力によってフィルターチューブ1221に陰圧が作用することができる。フィルターチューブ1221に陰圧が作用する場合フィルターチューブ1221が圧着されることができるし、フィルターチューブ1221が圧着される場合フィルターチューブ1221を通じて樹液が円滑に排出されることができない。それによってフィルターチューブ1221に陰圧が作用する場合にも変形が発生しないように円形管の形態で形成される一定長さの第1フィルターチューブ変形防止管1223がフィルターチューブ1221内部に挿入される。第1フィルターチューブ変形防止管1223は流出側に設けられ、流出側フィルターチューブの圧着を防止する。
【0026】
図6乃至
図7は、フィルター1222を示している。フィルター1222は一定なメッシュ(mesh)でなされた懐形態のメッシュ網でなされ、メイン流入チューブ121がフィルター1222に挿入された後、共に熱融着されるためにメイン流入チューブ121によって流入口1222-1を形成する。樹液排出チューブ6の末端にはポンプ(図示せず)が付着されることができるし、ポンプ駆動時にはフィルターチューブ1221の直径が樹液流出チューブ6の直径より大きいために樹液流出チューブ6を通じて作用する圧力によってフィルターチューブ1221に陰圧が作用することができる。フィルターチューブ1221に陰圧が作用する場合フィルターチューブ1221が圧着されることができるし、フィルターチューブ1221が圧着される場合フィルターチューブ1221を通じて樹液が円滑に排出されることができない。それによってフィルターチューブ1221に陰圧が作用する場合には変形が発生しないようにするためにフィルター1222内部には第2フィルターチューブ変形防止管1222-3が挿入され、第2フィルターチューブ変形防止管1222-3は流入側のフィルターチューブの変形を防止するようになる。
【0027】
図3は、本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーの第2実施例10’の斜視図である。
図3と
図4乃至
図7を参照して本発明による軟骨分離用フィルターアセンブリーの第2実施例10’を詳細に説明する。
【0028】
図3に示されたところのように、軟骨分離用フィルターアセンブリー10は、樹液排出チューブ6と連結されるY字形流入連結口11’と、Y字形流入連結口11’に連結され、Y字形流入連結口11’を通じて流入される樹液L2の流れを調節するメインバルブ124’が具備されて軟骨組織をフィルタリングするメインチューブ部12’と、Y字形流入連結口11’に連結され、樹液L2の流れを調節するバイパスバルブ131’が具備されるバイパスチューブ部13’と、メインチューブ部12’及びバイパスチューブ部13’が連結されるY字形流出連結口14’でなされる。
【0029】
図4乃至
図5に示されたところのようにメインチューブ部12’は、Y字形流入連結口11’と連結されるメイン流入チューブ121’と、メイン流入チューブ121’と連結されるフィルター部122’と、流入側はフィルター部122’と連結されて流出側はY字形流出連結口14’と連結されるメイン流出チューブ123’でなされる。フィルター部122’は図面に示されたところのように、メイン流入チューブ121’とメイン流出チューブ123’が挿入されて共に熱融着されてお互いに付着するようにメイン流入チューブ121’とメイン流出チューブ123’の直径より大きく形成される。具体的にフィルター部122’は、流入側にはメイン流入チューブ121’が一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着され、流出側にはメイン流出チューブ123’が一定長さ挿入されて熱融着でお互いに付着するように一定直径を有するフィルターチューブ1221’と、メイン流入チューブ121’とフィルターチューブ1221’との間で熱融着に前方が共に付着されて流入口1222-1’を形成し、後方は一定長さで延長された懐形態のメッシュ網1222-2’でなされ、メイン流入チューブ121’から流入される血液と軟骨組織が含まれた樹液L2で軟骨組織をフィルタリングするフィルター1222’でなされる。フィルターチューブ1221’はメイン流入チューブ121’とメイン流出チューブ123’の直径より大きく形成され、メイン流入チューブ121’とメイン流出チューブ123’がフィルターチューブ1221’の前方と後方に一定長さ挿入された後熱融着によってお互いに付着されてメイン流入チューブ121’による流入側接着部1221-1’とメイン流出チューブ123’によって流出側接着部1221-2’を形成する。
【0030】
図5に示されたところのように、フィルター1222’はフィルターチューブ1221’内側に挿入された後メイン流入チューブ121’とフィルターチューブ1221’が熱融着される間で共に熱融着されて固定される。それによってフィルター1222’は、メイン流入チューブ121’によって流入口1222-1’を形成し、懐形態のメッシュ網1222-2’でなされて流入される樹液L2に含まれた軟骨組織をフィルタリングするようになる。樹液排出チューブ6の末端にはポンプ(図示せず)が付着されることができるし、ポンプ駆動時にはフィルターチューブ1221’の直径が樹液流出チューブ6の直径より大きいため樹液流出チューブ6を通じて作用する圧力によってフィルターチューブ1221’に陰圧が作用することができる。フィルターチューブ1221’に陰圧が作用する場合フィルターチューブ1221’が圧着されることができるし、フィルターチューブ1221’が圧着される場合フィルターチューブ1221’を通じて樹液が円滑に排出されることができない。それによってフィルターチューブ1221’に陰圧が作用する場合にも変形が発生しないように円形管の形態で形成される一定長さの第1フィルターチューブ変形防止管1223’がフィルターチューブ1221’内部に挿入される。第1フィルターチューブ変形防止管1223’は流出側に設けられ、流出側フィルターチューブの圧着を防止する。
【0031】
図6乃至
図7は、フィルター1222’を示している。フィルター1222’は一定なメッシュ(mesh)でなされた懐形態のメッシュ網でなされ、メイン流入チューブ121’がフィルター1222’に挿入された後共に熱融着されるためにメイン流入チューブ121’によって流入口1222-1’を形成する。樹液排出チューブ6の末端にはポンプ(図示せず)が付着されることができるし、ポンプ駆動時にはフィルターチューブ1221’の直径が樹液流出チューブ6の直径より大きいため樹液流出チューブ6を通じて作用する圧力によってフィルターチューブ1221’に陰圧が作用することができる。フィルターチューブ1221’に陰圧が作用する場合フィルターチューブ1221’が圧着されることができるし、フィルターチューブ1221’が圧着される場合フィルターチューブ1221’を通じて樹液が円滑に排出されることができない。それによってフィルターチューブ1221’に陰圧が作用する場合には変形が発生しないようにするためにフィルター1222’内部には第2フィルターチューブ変形防止管1222-3’が挿入され、第2フィルターチューブ変形防止管1222-3’は流入側のフィルターチューブの変形を防止するようになる。
【0032】
図8は、フィルター部122、122’のフィルター1222、1222’によって軟骨組織20が収去された場合、軟骨組織20を回収する過程を示している。
図8(a)はフィルター部122、122’のフィルターチューブ1221、1221’をはさみ8で切断することを示している。フィルター部122、122’内の軟骨組織20を外部に収去しなければならないので、はさみ8で切断してフィルター1222、1222’を収去する。
図8(b)のように収去されたフィルター1222、1222’で先ず第2フィルターチューブ変形防止管1222-3、1222-3’を除去する。第2フィルターチューブ変形防止管1222-3、1222-3’が除去された後フィルター1222、1222’に入っている軟骨組織20を、道具を利用して回収し、回収された軟骨組織20は関節部分に再び投入されて再使用されることができる。
【0033】
上で幾つかの実施例が例示的に説明されたにもかかわらず、本発明がこれの趣旨及び範疇から脱することなしに他の色々な形態で具体化されることができるという事実は該当技術に通常の知識を持った人々には自明なものである。したがって、前述された実施例は制限的なものではなく、例示的なもので思われなければならないし、添付された請求項及びこれの同等範囲内のすべての実施例は本発明の範疇内に含まれるとするであろう。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、関節内視鏡で関節手術時関節内視鏡カニューレに連結されて排出される血液などから軟骨を分離して患者に再使用するための軟骨分離用フィルターアセンブリーに関するものとして産業上利用可能性が高い発明である。
【国際調査報告】