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特表2024-522857非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用する物品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用する物品
(51)【国際特許分類】
   A24D 1/20 20200101AFI20240614BHJP
   A24D 1/02 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
A24D1/20
A24D1/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579166
(86)(22)【出願日】2022-06-20
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 GB2022051570
(87)【国際公開番号】W WO2022269241
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】2108939.6
(32)【優先日】2021-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100183782
【弁理士】
【氏名又は名称】轟木 哲
(72)【発明者】
【氏名】ホルフォード、スティーヴン
【テーマコード(参考)】
4B045
【Fターム(参考)】
4B045AA41
4B045AA50
4B045AB12
4B045AB16
(57)【要約】
非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための物品が開示されている。本発明の物品は、ユーザーの口に入れられる吸い口端セグメントと、物品がデバイスに収用され、ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際にエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生材と、長手方向軸を有し、エアロゾル発生材と吸い口端セグメントの間に位置し、エアロゾルが吸い口端セグメントの方へ流れる際に通過する管状冷却セグメントとを含む。管状冷却セグメントは、空気が管状冷却セグメント内に引き込まれる際に通過する換気領域を含み、換気領域は、旋回流が換気領域を介して管状冷却セグメントに入る空気によって発生するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの口に入れられる吸い口端セグメントと、
物品がデバイスに収用され、ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際にエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生材と、
長手方向軸を有し、エアロゾル発生材と吸い口端セグメントの間に位置し、エアロゾルが吸い口端セグメントの方へ流れる際に通過する管状冷却セグメントとを含む非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための物品であって、
管状冷却セグメントは、空気が管状冷却セグメント内に引き込まれる際に通過する換気領域を含み、換気領域は、換気領域を介して管状冷却セグメントに入る空気によって旋回流が発生するように構成されている物品。
【請求項2】
ユーザーの口に入れられる吸い口端セグメントと、
物品がデバイスに収用され、ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際にエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生材と、
長手方向軸を有し、エアロゾル発生材と吸い口端セグメントの間に位置し、エアロゾルが吸い口端セグメントの方へ流れる際に通過する管状冷却セグメントとを含む非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための物品であって、
管状冷却セグメントは、空気が管状冷却セグメント内に引き込まれる際に通過する換気領域を含み、換気領域は、空気が換気領域を介して管状冷却セグメント内に管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直以外の角度で引き込まれるように構成されている物品。
【請求項3】
換気領域は、管状冷却セグメントに穴を含むことを特徴とする請求項1または2記載の物品。
【請求項4】
換気領域は、管状冷却セグメントの周面に互いに間隔を空けて位置する複数の穴を含むことを特徴とする請求項3記載の物品。
【請求項5】
換気領域は、複数の列の穴を含み、各列は、管状冷却セグメントの長手方向軸に沿って延びた方向にその隣接する列から間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項4記載の物品。
【請求項6】
複数の列の穴は、管状冷却セグメント内に対向する旋回流を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の物品。
【請求項7】
管状冷却セグメントは、内面を有し、少なくとも1つの穴が前記内面に対して接線で管状冷却セグメント内に延びていることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の物品。
【請求項8】
管状冷却セグメントは、内面を有し、前記少なくとも1つの穴は、前記内面に対する接線および前記接線に平行な管状冷却セグメントの長手方向軸に交わる線と平行であり、かつ、その接線および交わる線からオフセットした方向に管状冷却セグメント内に延びていることを特徴とする請求項3乃至6いずれか1項記載の物品。
【請求項9】
前記少なくとも1つの穴は、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れに対して反対方向に流れるように構成されていることを特徴とする請求項2に従属する場合に請求項3乃至5いずれか1項記載の物品。
【請求項10】
前記少なくとも1つの穴は、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れと同じ方向に流れるように構成されていることを特徴とする請求項3乃至5いずれか1項記載の物品。
【請求項11】
前記少なくとも1つの穴は、管状冷却セグメント内の方向にテーパーしていることを特徴とする請求項3乃至10いずれか1項記載の物品。
【請求項12】
前記少なくとも1つの穴は、少なくとも1つのスロットであることを特徴とする請求項3乃至11いずれか1項記載の物品。
【請求項13】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びた主要寸法を有していることを特徴とする請求項12記載の物品。
【請求項14】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びた主要寸法を有していることを特徴とする請求項12記載の物品。
【請求項15】
前記少なくとも1つのスロットは、主要寸法を有し、その主要寸法は、前記少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びる位置と前記少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びる位置の間で角度が付けられた方向に延びていることを特徴とする請求項12記載の物品。
【請求項16】
管状冷却セグメントは、繊維材から形成されていることを特徴とする請求項1乃至15いずれか1項記載の物品。
【請求項17】
繊維材は、フィラメント状のトウであることを特徴とする請求項16記載の物品。
【請求項18】
フィラメント状のトウは、セルロースアセテートであることを特徴とする請求項17記載の物品。
【請求項19】
繊維材は、紙を含むことを特徴とする請求項16記載の物品。
【請求項20】
管状冷却セグメントと吸い口端セグメントの間に位置するフィルターセグメントを含むことを特徴とする請求項1乃至19いずれか1項記載の物品。
【請求項21】
フィルターセグメントは、セルロースアセテートなどのフィラメント状のトウを含むことを特徴とする請求項20記載の物品。
【請求項22】
吸い口端セグメントの代わりに長尺のフィルターセグメントを含むことを特徴とする請求項20または21記載の物品。
【請求項23】
ユーザーの口に入れられる吸い口端セグメントと、
物品がデバイスに収用され、ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際にエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生材と、
長手方向軸を有し、エアロゾル発生材と吸い口端セグメントの間に位置し、吸い口端セグメントを通過する前にエアロゾルが流れる際に通過する管状冷却セグメントとを含む非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための物品であって、
管状冷却セグメントは、空気が管状冷却セグメント内に引き込まれる際に通過する換気領域を含み、換気領域は、管状冷却セグメントに少なくとも1つのスロットを含む物品。
【請求項24】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直に管状冷却セグメントを介して延びていることを特徴とする請求項23記載の物品。
【請求項25】
換気領域は、管状冷却セグメントの周面に互いに等間隔で位置する複数の換気スロットを含むことを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項26】
換気領域は、複数の列のスロットを含んでもよく、各列は、管状冷却セグメントの長手方向軸に沿って延びた方向にその隣接する列から間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項24記載の物品。
【請求項27】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びた主要寸法を有していることを特徴とする請求項23乃至26いずれか1項記載の物品。
【請求項28】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びた主要寸法を有していることを特徴とする請求項23乃至26いずれか1項記載の物品。
【請求項29】
前記少なくとも1つのスロットは、主要寸法を有し、その主要寸法は、前記少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びる位置と前記少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びる位置の間で角度が付けられた方向に延びていることを特徴とする請求項23乃至26いずれか1項記載の物品。
【請求項30】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れに対して反対方向に流れるように構成されていることを特徴とする請求項23乃至29いずれか1項記載の物品。
【請求項31】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れと同じ方向に流れるように構成されていることを特徴とする請求項23乃至29いずれか1項記載の物品。
【請求項32】
前記少なくとも1つのスロットはフラップを含むことを特徴とする請求項23乃至31いずれか1項記載の物品。
【請求項33】
フラップは、管状冷却セグメント内に角度を付けて延び、管状冷却セグメントを通るエアロゾル流をそらすように構成されていることを特徴とする請求項32記載の物品。
【請求項34】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメント内に旋回流を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項23乃至29いずれか1項記載の物品。
【請求項35】
複数の列のスロットは、管状冷却セグメント内に対向する旋回流を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項26に従属する場合に請求項34に記載の物品。
【請求項36】
前記管状冷却セグメントは、内面を有し、前記少なくとも1つのスロットが前記内面に対して接線で管状冷却セグメント内に延びていることを特徴とする請求項34または35記載の物品。
【請求項37】
管状冷却セグメントは、内面を有し、前記少なくとも1つのスロットは、前記内面に対する接線および前記接線に平行な管状冷却セグメントの長手方向軸に交わる線と平行であり、かつ、その接線および交わる線からオフセットした方向に管状冷却セグメント内に延びていることを特徴とする請求項34または35記載の物品。
【請求項38】
管状冷却セグメントは繊維材から形成されることを特徴とする請求項23乃至37いずれか1項記載の物品。
【請求項39】
繊維材がフィラメント状のトウであることを特徴とする請求項38記載の物品。
【請求項40】
フィラメント状のトウがセルロースアセテートであることを特徴とする請求項39記載の物品。
【請求項41】
繊維材が紙を含むことを特徴とする請求項38記載の物品。
【請求項42】
管状冷却セグメントは、内面を含み、前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントを介して内面の方へと部分的に延びていることを特徴とする請求項38乃至41いずれか1項記載の物品。
【請求項43】
前記少なくとも1つのスロットは、0.1~1mmの距離で内面の手前で留まっていることを特徴とする請求項42記載の物品。
【請求項44】
管状冷却セグメントと吸い口端セグメントの間に配置されたフィルターセグメントを含むことを特徴とする請求項23乃至43いずれか1項記載の物品。
【請求項45】
フィルターセグメントは、セルロースアセテートなどのフィラメント状のトウを含むことを特徴とする請求項44記載の物品。
【請求項46】
吸い口端セグメントの代わりに長尺のフィルターセグメントを含むことを特徴とする請求項44または45記載の物品。
【請求項47】
請求項1乃至22または請求項23乃至46いずれか1項記載の物品を形成するためにエアロゾル発生材のロッドに取り付けられるフィルター集合体。
【請求項48】
非燃焼系エアロゾル供給デバイスと、請求項1乃至22または請求項23乃至46いずれか1項記載の物品とを含むシステム。
【請求項49】
ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際に旋回流が管状冷却セグメント内に発生するように換気領域を構成することを含む請求項1乃至22いずれか1項記載の物品の製造方法。
【請求項50】
請求項23乃至46いずれか1項記載の物品の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の記載は、非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための物品、該物品の一部を形成するフィルター集合体、非燃焼系エアロゾル供給システムおよび本発明による物品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特定のタバコ産業製品は、ユーザーによる吸引によってエアロゾルを生成する。例えば、タバコ加熱装置は、タバコなどのエアロゾル発生材を加熱し、材料を燃やさずにエアロゾルを形成する。この種のタバコ産業製品は、ユーザーの口の中にエアロゾルが引き込まれる際に通過するマウスピースを含んでもよい。
【発明の概要】
【0003】
本発明の態様では非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための物品が提供され、この物品は、ユーザーの口に入れられる吸い口端セグメントと、物品がデバイスに収用され、ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際にエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生材と、長手方向軸を有し、エアロゾル発生材と吸い口端セグメントの間に位置し、エアロゾルが吸い口端セグメントの方へ流れる際に通過する管状冷却セグメントとを含み、管状冷却セグメントは、空気が管状冷却セグメント内に引き込まれる際に通過する換気領域を含み、換気領域は、換気領域を介して管状冷却セグメントに入る空気によって旋回流が発生するように構成されている。
【0004】
本発明の別の態様では非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための物品が提供され、この物品は、ユーザーの口に入れられる吸い口端セグメントと、物品がデバイスに収用され、ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際にエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生材と、長手方向軸を有し、エアロゾル発生材と吸い口端セグメントの間に位置し、エアロゾルが吸い口端セグメントの方へ流れる際に通過する管状冷却セグメントとを含み、管状冷却セグメントは、空気が管状冷却セグメント内に引き込まれる際に通過する換気領域を含み、換気領域は、空気が換気領域を介して管状冷却セグメント内に管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直以外の角度で引き込まれるように構成されている。
【0005】
換気領域は、管状冷却セグメントに穴を含んでもよい。
【0006】
任意に換気領域は、管状冷却セグメントの周面に互いに間隔を空けて位置する複数の穴を含んでもよい。
【0007】
換気領域は、複数の列の穴を含んでもよく、各列は、管状冷却セグメントの長手方向軸に沿って延びた方向にその隣接する列から間隔を空けて配置されてもよい。
【0008】
複数の列の穴は、管状冷却セグメント内に対向する旋回流を発生させるように構成してもよい。
【0009】
任意に管状冷却セグメントは、内面を有してもよく、その少なくとも1つの穴が前記内面に対して接線で管状冷却セグメント内に延びてもよい。
【0010】
管状冷却セグメントは、内面を有してもよく、その少なくとも1つの穴は、前記内面に対する接線および前記接線に平行な管状冷却セグメントの長手方向軸に交わる線と平行であり、かつ、その接線および交わる線からオフセットした方向に管状冷却セグメント内に延びてもよい。
【0011】
その少なくとも1つの穴は、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れに対して反対方向に流れるように構成してもよい。
【0012】
その少なくとも1つの穴は、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れと同じ方向に流れるように構成してもよい。
【0013】
その少なくとも1つの穴は、管状冷却セグメント内の方向にテーパーしてもよい。
【0014】
任意にその少なくとも1つの穴は、少なくとも1つのスロットであってもよい。
【0015】
その少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びた主要寸法を有してもよい。
【0016】
その少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びた主要寸法を有してもよい。
【0017】
その少なくとも1つのスロットは、主要寸法を有してもよく、その主要寸法は、その少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びる位置とその少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びる位置の間で角度が付けられた方向に延びている。
【0018】
任意に管状冷却セグメントは、繊維材から形成されてもよい。
【0019】
任意に繊維材は、フィラメント状のトウであってもよい。
【0020】
フィラメント状のトウは、セルロースアセテートであってもよい。
【0021】
任意に繊維材は、紙を含んでもよい。
【0022】
任意に物品は、管状冷却セグメントと吸い口端セグメントの間に位置するフィルターセグメントを含んでもよい。
【0023】
フィルターセグメントは、セルロースアセテートなどのフィラメント状のトウを含んでもよい。
【0024】
本発明の物品は、吸い口端セグメントの代わりに長尺のフィルターセグメントを含んでもよい。
【0025】
本発明の別の態様では非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用する物品が提供され、この物品は、ユーザーの口に入れられる吸い口端セグメントと、物品がデバイスに収用され、ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際にエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生材と、長手方向軸を有し、エアロゾル発生材と吸い口端セグメントの間に位置し、吸い口端セグメントを通過する前にエアロゾルが流れる際に通過する管状冷却セグメントとを含み、管状冷却セグメントは、空気が管状冷却セグメント内に引き込まれる際に通過する換気領域を含み、換気領域は、管状冷却セグメントに少なくとも1つのスロットを含む。
【0026】
その少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直に管状冷却セグメントを介して延びてもよい。
【0027】
任意に換気領域は、管状冷却セグメントの周面に互いに等間隔で位置する複数の換気スロットを含んでもよい。
【0028】
換気領域は、複数の列のスロットを含んでもよく、各列は、管状冷却セグメントの長手方向軸に沿って延びた方向にその隣接する列から間隔を空けて配置されてもよい。
【0029】
その少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びた主要寸法を有してもよい。
【0030】
その少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びた主要寸法を有してもよい。
【0031】
その少なくとも1つのスロットは、主要寸法を有してもよく、その主要寸法は、その少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びる位置とその少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びる位置の間で角度が付けられた方向に延びている。
【0032】
その少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れに対して反対方向に流れるように構成してもよい。
【0033】
その少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れと同じ方向に流れるように構成してもよい。
【0034】
その少なくとも1つのスロットは、フラップを含んでもよい。
【0035】
任意にフラップは、管状冷却セグメント内に角度を付けて延びてもよく、管状冷却セグメントを通るエアロゾル流をそらすように構成してもよい。
【0036】
その少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメント内に旋回流を発生させるように構成してもよい。
【0037】
複数の列のスロットは、管状冷却セグメント内に対向する旋回流を発生させるように構成してもよい。
【0038】
管状冷却セグメントは、内面を有してもよく、少なくとも1つのスロットが前記内面に対して接線で管状冷却セグメント内に延びてもよい。
【0039】
管状冷却セグメントは、内面を有してもよく、その少なくとも1つのスロットは、前記内面に対する接線および前記接線に平行な管状冷却セグメントの長手方向軸に交わる線と平行であり、かつ、その接線および交わる線からオフセットした方向に管状冷却セグメント内に延びてもよい。
【0040】
管状冷却セグメントは、繊維材から形成されてもよい。
【0041】
繊維材は、フィラメント状のトウであってもよい。
【0042】
フィラメント状のトウは、セルロースアセテートであってもよい。
【0043】
繊維材は、紙を含んでもよい。
【0044】
管状冷却セグメントは、内面を含んでもよく、その少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントを介して内面の方へと部分的に延びてもよい。
【0045】
任意にその少なくとも1つのスロットは、0.1~1mmの距離で内面の手前で留まっていてもよい。
【0046】
物品は、管状冷却セグメントと吸い口端セグメントの間に位置するフィルターセグメントを含んでもよい。
【0047】
フィルターセグメントは、セルロースアセテートなどのフィラメント状のトウを含んでもよい。
【0048】
本発明の物品は、吸い口端セグメントの代わりに長尺のフィルターセグメントを含んでもよい。
【0049】
本発明の別の態様では上記物品を形成するためにエアロゾル発生材のロッドに取り付けられるフィルター集合体が提供される。
【0050】
本発明の別の態様では非燃焼系エアロゾル供給デバイスと、上記物品とを含むシステムが提供される。
【0051】
本発明の別の態様ではユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際に旋回流が管状冷却セグメント内に発生するように換気領域を構成することを含む上記物品の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0052】
本発明の実施態様を、添付図面を参照してあくまで例示として説明する。
図1】本発明による物品の側部断面図である。
図2】本発明の別の実施態様による物品の側部断面図である。
図3A図1に示した物品の換気領域を介してA-A線に沿った管状冷却セグメントの端部断面図である。
図3B図2に示した物品の換気領域を介してA-A線に沿った管状冷却セグメントの端部断面図である。
図4A】換気穴が第1の配置にある本発明の別の実施態様による物品の側部断面図である。
図4B】換気穴が第2の配置にある本発明の別の実施態様による物品の側部断面図である。
図5A】換気穴がスロットであり、スロットは、第1の配置にある本発明の別の実施態様による物品の部分側面図である。
図5B】換気穴がスロットであり、スロットは、第2の配置にある本発明の別の実施態様による物品の部分側面図である。
図6】換気スロットがフラップを含む本発明の別の実施態様による管状冷却セグメントの側面図である。
図7】本発明の別の実施態様による物品の換気領域を介した管状冷却セグメントの端部断面図である。
図8図1~7の物品のエアロゾル発生材からエアロゾルを発生させるための非燃焼系エアロゾル供給デバイスの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
本開示では非燃焼系エアロゾル供給システムは、ユーザーへの少なくとも1つの物質の送出を容易にするために、エアロゾル供給システム(またはその構成要素)の構成エアロゾル発生材を燃焼させないまたは燃やさないシステムである。
【0054】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、電動非燃焼系エアロゾル供給システムであり、非燃焼系エアロゾル供給システムに使用するための非燃焼系エアロゾル供給デバイスは、ベイピングデバイスまたは電子ニコチン供給システム(END)としても知られている電子タバコであるが、エアロゾル発生材のニコチンの有無は要件ではないことに留意されたい。
【0055】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、エアロゾル発生材加熱システムであり、非燃焼加熱システムとしても知られている。このようなシステムの一例は、タバコ加熱システムである。
【0056】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給システムは、エアロゾル発生材の組合わせを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムであり、その1種以上の材料を加熱することができる。エアロゾル発生材のそれぞれは、例えば、固体、液体、またはゲルの形体であり、ニコチンを含んでも含まなくてもよい。一部の実施態様ではハイブリッドシステムは、液体またはゲルのエアロゾル発生材および固体のエアロゾル発生材を含む。固体エアロゾル発生材は、例えばタバコまたは非タバコ製品を含んでもよい。
【0057】
一部の実施態様では本開示は、エアロゾル発生材を含む消耗品に関する。消耗品は、本発明の非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するように構成されている。これらの消耗品は、一般に本開示を通して物品と称する。
【0058】
一部の実施態様では本発明の非燃焼系エアロゾル供給システムの非燃焼系エアロゾル供給デバイスは、電源と、コントローラとを含んでもよい。動力源は、例えば電源または発熱動力源であってもよい。一部の実施態様では発熱動力源は、炭素基材を含み、これは動力を熱の形体で発熱動力源に近接したエアロゾル発生材または熱伝導材に分配するように励起される。
【0059】
一部の実施態様では非燃焼系エアロゾル供給デバイスは、物品がデバイスとの使用のために挿入される開口部などの物品を収容する領域を含む。
【0060】
本発明の物品は、エアロゾル発生材を含む。エアロゾル発生材は、例えば加熱、照射または何らかの他の方法で励起された際にエアロゾルを発生することができる材料である。エアロゾル発生材は、例えば活性物質および/または風味剤を含んでも含まなくてもよい固体、液体またはゲルの形体であってもよい。一部の実施態様ではエアロゾル発生材は、「非晶質固体」を含んでもよく、これはこれとは別に「モノリシック固体」(即ち、非繊維性)とも言われる。一部の実施態様では非晶質固体は乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、その内部に液体などの流体を保持する固体材料である。一部の実施態様ではエアロゾル発生材は、約50wt%、60wt%または70wt%の非晶質固体から約90wt%、95wt%または100wt%の非晶質固体を含む。
【0061】
エアロゾル発生材は、1つ以上の活性物質および/または風味料、1つ以上のエアロゾル形成材および必要であれば1つ以上の他の機能材を含んでもよい。
【0062】
本明細書で図面において同等の特徴、物品または部材を示す場合には同じ参照番号が使用されている。
【0063】
図1は、本発明の実施態様による物品1を例示している。物品1は、遠位端にエアロゾル発生材2のロッドと、対向または近位端に吸い口端セグメント3とを含む。管状冷却セグメント4がエアロゾル発生材2と吸い口端セグメント3の間に位置し、内面5を有する。エアロゾル発生材2、管状冷却セグメント4および吸い口端セグメント3は、物品1の長手方向軸X-Xに沿って長手方向に位置合わせされている。
【0064】
エアロゾル発生材2は、グリセロールなどのエアロゾル形成材を含有してもよい。別の例ではエアロゾル形成材は、ここで説明する別の材料またはその組合わせであってもよい。エアロゾル形成材は、エアロゾル発生基材2から消費者への風味化合物などの化合物を移動させやすくすることによって物品1の知覚性能を向上させることがわかっている。しかしながら、非燃焼系エアロゾル供給システムに使用するための物品1内のエアロゾル発生基材2にそのようなエアロゾル形成材を加えることで、エアロゾル発生材2が加熱によってエアロゾル化される際に、それが物品1によって送出されるエアロゾルの質量を増加させるとういう問題がある。この増加した質量によりエアロゾルが吸い口端セグメント3を通過する際により高い温度に維持される。そのエアロゾルが吸い口端セグメント3を通過する際、エアロゾルが熱を吸い口端セグメント3内に伝え、これが使用時に消費者の唇と接触する領域を含む吸い口端セグメント3の外面を熱する。この吸い口端セグメントの温度および/またはエアロゾルの温度は、消費者が例えば従来の紙巻きタバコの喫煙時に慣れている温度よりかなり高くなり得る。したがって、吸い口端セグメント3が通常の場合より温かくなるのを妨げるためにエアロゾルの温度を下げることが望まれている。
【0065】
本発明の実施態様では管状冷却セグメント4を空気が管状冷却セグメント4内に引き込まれる際に通過する換気領域7を含む。換気領域7を介して管状冷却セグメント4内に引き込まれる空気は、エアロゾル発生材2によって発せられたエアロゾルと混ざり、エアロゾルが吸い口端セグメント3の方へ移動する際にエアロゾルを冷ますように機能し、これにより吸い口端セグメント3の温度を下げる。換気領域7は、管状冷却セグメント4の長さに沿ってエアロゾル発生材3より吸い口端セグメント3に近く配置してもよい。
【0066】
図1に示すようにエアロゾル発生材2は、ラッパー8に包まれている。管状冷却セグメント4と吸い口端セグメント3は、プラグラッパー9に包まれている。チッピング紙10がエアロゾル発生材2を管状冷却セグメント4および吸い口端セグメント3に接続している。チッピング紙10は、管状冷却セグメント4と吸い口端セグメント3の両方を覆い、エアロゾル発生材2の一部に亘って延びている。
【0067】
図2に示すように物品1の実施態様は、管状冷却セグメント4と吸い口端セグメント3の間に位置するフィルターセグメント11をさらに含んでもよい。フィルターセグメント11は、フィラメント状のトウから形成してもよく、任意にフィラメント状のトウは、セルロースアセテートである。この構成ではエアロゾル発生基材2は、ラッパー8に包まれており、フィルターセグメント11は、第1のプラグラッパー12に包まれている。管状冷却セグメント4、包まれたフィルターセグメント11および吸い口端 セグメント3は、第2のプラグラッパー9に包まれている。チッピング紙10がエアロゾル発生材2を管状冷却セグメント4、フィルターセグメント11および吸い口端セグメント3に接続する。チッピング紙10は、管状冷却セグメント4、フィルターセグメント11および吸い口端セグメント3を覆い、エアロゾル発生材2の一部に亘って延びている。さらに物品1は、吸い口端セグメント3の代わりにそれより長いフィルターセグメント11を含んでもよい。この実施態様では物品1は、エアロゾル発生基材2と、管状冷却セグメント4と、フィルターセグメント11とを含む。フィルターセグメント11は、吸い口端セグメント3が存在しないことによって空いたスペースを満たすために長尺である。
【0068】
図3Aおよび3Bは、図1および2のそれぞれのA-A線に沿った管状冷却セグメント4の断面を示している。一部の実施態様では管状冷却セグメント4は、紙などの繊維材から形成してもよい(図3A)。管状冷却セグメント4が繊維材で形成される場合、その繊維材は、フィラメント状のトウ、任意にセルロースアセテートであってもよい。管状冷却セグメント4がフィラメント状のトウから形成される場合、管状冷却セグメント4の壁厚は、図3Aに示すように管状冷却セグメント4が紙から形成されている、またはいくつかの他の材料から形成されている場合より図3Bに示すように厚くなってもよい。
【0069】
管状冷却セグメント4がある程度の通気度を有する材料から形成される場合、換気領域7は、管状冷却セグメント4を通り抜けて延びていなくてもよいが、換気領域7を通過する空気が管状冷却セグメント4の管状経路に入って管状冷却セグメント4を通過してきたエアロゾルと混ざる前に、管状冷却セグメント4を介して拡散するように、管状冷却セグメント4の内面5まで到達しなくてもよい。このような実施態様を、図5を参照して以下に詳しく説明する。
【0070】
換気領域7は、管状冷却セグメント4に少なくとも1つの換気穴13を含んでもよい。図3Aおよび3Bに示すように換気領域は、管状冷却セグメント4の周面に等間隔に配置された4つの換気穴13を含む。当然のことながら換気領域7は、管状冷却セグメント4の周面に互いに任意の距離の間隔をおいて配されている任意の数の穴13を含んでもよい。また換気領域7は、管状冷却セグメント4内に延び、管状冷却セグメント4の円周方向に配置された1つ以上の列の穴13を含んでもよい。各列は、その隣接する列から管状冷却セグメント4の長手方向軸X-Xに沿った方向に間隔を空けて配置されてもよい。
【0071】
穴13は、管状冷却セグメント4の長手方向軸X-Xに垂直な方向に管状冷却セグメント4を通って延びてもよい。しかしながら、空気が管状冷却セグメント4に穴13を介して長手方向軸の方であるが、物品1の遠位端の方に角度を付けてまたは吸い口端セグメント3の方に角度を付けて入るように、穴13は、長手方向軸X-Xに角度を付けて管状冷却セグメント4を通って延びることも想定される。
【0072】
図3Aおよび3Bに示すように各穴は、管状冷却セグメント4に入る空気が図3Aおよび3Bの矢印Sで示すように管状冷却セグメント4の内側で旋回流を発生させるように管状冷却セグメント内に延びてもよい。この旋回流は、穴13を通って管状冷却セグメント4に入る空気と管状冷却セグメント4内を管状冷却セグメント4の軸X-Xに沿って長手方向に移動するエアロゾルとの混合を促進する。
【0073】
旋回流を発生させるために穴13は、好ましくは空気が管状冷却セグメント4の内面5に対して接線でまたは接線に近い状態で管状冷却セグメント4に入るように配置される。穴13を通って管状冷却セグメント4に入る空気は、したがって内面5に近い管状の経路の周囲を掃くように通過することにより、管状冷却セグメント4内に渦を発生させ、混合を促進する。発生した渦によって生じた管状冷却セグメント4内の良好な混合状態によりエアロゾル発生材2によって発生したエアロゾルが吸い口端セグメント3に到達する前にそのエアロゾルの冷却を増加させる。したがって、吸い口端セグメント3の温度は低下する。
【0074】
当然のことながら空気は、管状冷却セグメント4にその内面5に対する接線で入る必要はなく、接線および管状冷却セグメント4の長手方向軸X-Xと交わる線の両方と平行であり、これら接線および交わる線からオフセットした経路に沿って入ってもよい。図3Aに示すように穴13に平行であり、軸X-Xを通って延びた線Y-Yからの穴13のオフセットの距離は、最大に近くなると、そこでほぼ管状冷却セグメント4の内面5との接線を形成する。図3Aの破線14は、接線位置と線Y-Yの間の、穴13の可能性のある別の位置を示している。当然のことながら生じる旋回効果は、線Y-Yに穴が近くなるほど小さくなる。
【0075】
図4Aおよび4Bは、物品1の別の実施態様を例示している。図4では換気穴7が管状冷却セグメント4に入った空気が、エアロゾルがエアロゾル発生材2から吸い口端セグメント3の方へ流れる際にそのエアロゾルの流れとは反対の方向に流れるように構成されている。これはエアロゾル発生材の方へ角度が付けられた方向に延びた換気穴7によって達成される。図4Bでは換気穴は、管状冷却セグメント4に入った空気が、エアロゾルがエアロゾル発生材2から吸い口端セグメント3の方へ流れる際のエアロゾルの流れと同じ方向に流れるように構成されている。これは吸い口端セグメント3の方へ角度が付けられた方向に延びた換気穴7によって達成される。
【0076】
一部の実施態様では換気穴7は、管状冷却セグメント4内に延びた方向にテーパーしてもよい。言い換えれば管状冷却セグメント4の外面での各穴13の直径は、管状冷却セグメント4の内面5での穴13の直径より大きくすることができる。
【0077】
複数の列の穴13を含む実施態様では複数の列の穴13は、管状冷却セグメント4内に対向する旋回効果を発生させるように構成されてもよい。例えば、第1の列の穴13は、管状冷却セグメント4内に時計回りの渦を発生させるように構成してもよく、第2の列の穴13は、管状冷却セグメント4内に反時計回りの渦を発生させるように構成してもよい。
【0078】
換気穴13は、任意の形状または大きさであってもよく、円筒状であってもよい。一部の他の実施態様では穴13は、スロット13である。スロット13は、図5Aに示す物品の近位端の一部の側面図に示すように管状冷却セグメント4の軸X-Xに沿って長手方向に延びた主要寸法を有してもよい。これとは別にスロット13は、図5Bに示す物品の近位端の一部の側面図に示すように管状冷却セグメント4の長手方向軸X-Xに垂直な方向に延びた主要寸法を有してもよい。さらにスロット13の主要寸法は、スロット13の主要寸法が軸X-Xに沿って長手方向に延びている最小とスロット13の主要寸法が軸X-Xに垂直な方向に延びている最大との間で角度が付けられた方向に延びてもよい。スロット13は、管状冷却セグメント4の周囲で円周方向に互いに間隔を置いて配置することができる。さらに管状冷却セグメント4の周囲を円周方向に配置された1列以上のスロット13があってもよく、その場合各列は、管状冷却セグメント4の軸X-Xに沿って長手方向にその隣接する列から間隔が空けられる。換気領域7がスロット13によって設けられる場合、これらのスロットは、図3Aおよび3Bで穴13がオフセットしているのと同様にオフセットしてもよい。これとは別にスロットは、管状冷却セグメント4の長手方向軸X-Xの方へ半径方向に延びてもよい。
【0079】
複数の列のスロット13を含む実施態様では複数の列のスロット13は、管状冷却セグメント4内に対向する旋回効果を発生させるように構成してもよい。例えば、第1の列のスロット13は、管状冷却セグメント4内に時計回りの渦を発生させるように構成してもよく、第2の列のスロット13は、管状冷却セグメント4内に反時計回りの渦を発生させるように構成してもよい。
【0080】
図6は、本発明の実施態様による管状冷却セグメントを例示している。管状冷却セグメント4のスロット13は、フラップ17を含む。フラップ17は、管状冷却セグメント4内に角度をつけて延び、管状冷却セグメント4を通って流れるエアロゾルをそらすように構成されている。例えば、フラップ17は、管状冷却セグメント4内に角度をつけて、吸い口端セグメント3に向かう方向に延びていてもよい。したがって、スロット13を介して管状冷却セグメント4内に引き込まれる空気は、エアロゾル発生材2によって発せられたエアロゾルが吸い口端セグメント3の方へと管状冷却セグメント4内を流れる方向と同じ方向に流れる。これとは別にフラップ17は、管状冷却セグメント4内にエアロゾル発生材2に向かう方向に角度をつけて延びてもよい。したがって、スロット13を介して管状冷却セグメント4内に引き込まれる空気は、エアロゾル発生材2によって発せられたエアロゾルが吸い口端セグメント3の方に管状冷却セグメント4内を流れる方向と反対の方向に流れる。当然のことながらフラップ17は、任意の角度で管状冷却セグメント4内に延びてもよい。管状冷却セグメント4内のフラップ17の存在は、エアロゾル発生材2によって発せられたエアロゾルと換気空気の混合を、管状冷却セグメント4を通るエアロゾルと空気の流れがフラップ17によってそらされることにより促進させる。フラップ17は、スロット13を管状冷却セグメント4に切断し、切断された材料の一部が管状冷却セグメント4に貼り付いたままにすることによって形成してもよい。フラップ17は、管状冷却セグメント4内に機械的手段によって角度が付けて曲げられてもよい。これとは別にフラップ17は、制御されたエアブラストなどの非機械的手段を介して管状冷却セグメント4内に角度が付けて曲げられてもよい。
【0081】
本発明の任意の実施態様では管状冷却セグメント4は、ある程度の通気度を有する材料から形成してもよい。例えば、管状冷却セグメント4は、紙などの繊維材から形成してもよい。管状冷却セグメント4を形成するために使用される繊維材は、フィラメント状のトウ、選択的にセルロースアセテートであってもよい。
【0082】
換気領域7を形成する穴またはスロット13は、管状冷却セグメント4の壁を貫通して管状経路内に延びてもよい。しかしながら、管状冷却セグメント4がある程度の通気度を有する材料から形成される場合、穴13が管状冷却セグメント4の壁の一部のみを通って延びてもよいことが想定される。
【0083】
図7の管状冷却セグメント4の換気領域7を介した断面図を参照すると、管状冷却セグメント4は、内面および外面5、16によって隔てられた壁15を含む。穴またはスロット13は、外面16から内面5の方へと管状冷却セグメント4内に延びているが、内面5まで到達せず、穴またはスロット13を通過する空気が管状冷却セグメント4の通気性材を通って管状冷却セグメント4内を延びる経路内を通過し、そこを通過するエアロゾルと混ざるようになっている。換気穴またはスロット13は、管状冷却セグメント4の内面5から距離D2の所で終結してもよい。距離D2は、0.2~1mmであってもよい。
【0084】
穴またはスロット13は、管状冷却セグメント4の内面5まで到達しないので、穴またはスロット13を通って管状冷却セグメント4内に引き込まれる空気は、距離D2の分を管状冷却セグメント4の材料を透過し、管状冷却セグメント4の内面5の周面の周りで拡散または分散する。したがって、管状冷却セグメント4の内面5は、より均一に冷まされ、エアロゾル発生材2によって発生したエアロゾルをそれが管状冷却セグメント4に沿って吸い口端セグメント3の方へと通過する際に冷ます冷却ブランケットとして機能する。
【0085】
図7の断面図は、穴またはスロット13が空気を管状冷却セグメント4の長手方向軸X-Xの方へと半径方向に案内するように位置合わせされている構成を例示しているが、当然のことながら穴またはスロットは、管状冷却セグメント4の壁の一部を延びることに加えて図3Aおよび3Bを参照して上述したようにオフセットしてもよい。
【0086】
図8は、本明細書で説明した物品1のエアロゾル発生材2などのエアロゾル発生媒体/材料からエアロゾルを発生させるための非燃焼系エアロゾル供給デバイス100の一例を示している。大筋においてデバイス100は、物品1のエアロゾル発生材を加熱してデバイス100のユーザーによって吸引されるエアロゾルを発生させるために使用してもよい。デバイス100および物品1は、共に非燃焼系エアロゾル供給システムを形成する。
【0087】
デバイス100は、デバイス100の種々の部品を囲み、収容するハウジング102(外方カバーの形体)を含む。デバイス100は、一端に開口部104を有し、これを介して物品1が誘導加熱集合体などのデバイス100内の加熱集合体によって加熱するために挿入される。使用時に物品1は、デバイスの開口部104内に部分的または挿入され、そこでヒーター集合体の1つ以上の部品によって加熱され、エアロゾルを発生させる。ユーザーは、唇を吸い口端セグメント3の周囲に当て、物品1で吸引する。これによりエアロゾルがデバイスを通って吸い口端セグメント3の方へそしてユーザーの口内に流れるようになる。
【0088】
本明細書に記載の種々の実施態様は、特許請求された特徴の理解と教示の単なる補助に提供されている。これらの実施態様は単なる代表的な具体例であり、包括的でも排他的でもない。当然だが、本開示の利点、実施形態、具体例、機能、特徴、構造、および/または他の側面は本開示を特許請求の範囲に規定されたとおりに限定するあるいは特許請求の範囲の均等物に限定すると考えるべきではなく、本開示の範囲および/または思想から乖離することなく他の実施形態を利用しても改変してもよいと考えるべきである。種々の実施形態は、開示された構成要素、成分、特徴、部品、工程、手段他の組合せを適切に備えても、これらで構成されても、基本的にこれらで構成されてもよい。また本開示は、現在は特許請求されていないが将来特許請求される可能性がある他の発明を含む。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの口に入れられる吸い口端セグメントと、
物品がデバイスに収用され、ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際にエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生材と、
長手方向軸を有し、エアロゾル発生材と吸い口端セグメントの間に位置し、エアロゾルが吸い口端セグメントの方へ流れる際に通過する管状冷却セグメントとを含む非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための物品であって、
管状冷却セグメントは、空気が管状冷却セグメント内に引き込まれる際に通過する換気領域を含み、換気領域は、換気領域を介して管状冷却セグメントに入る空気によって旋回流が発生するように構成されている物品。
【請求項2】
ユーザーの口に入れられる吸い口端セグメントと、
物品がデバイスに収用され、ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際にエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生材と、
長手方向軸を有し、エアロゾル発生材と吸い口端セグメントの間に位置し、エアロゾルが吸い口端セグメントの方へ流れる際に通過する管状冷却セグメントとを含む非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための物品であって、
管状冷却セグメントは、空気が管状冷却セグメント内に引き込まれる際に通過する換気領域を含み、換気領域は、空気が換気領域を介して管状冷却セグメント内に管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直以外の角度で引き込まれるように構成されている物品。
【請求項3】
換気領域は、管状冷却セグメントに穴を含むことを特徴とする請求項1または2記載の物品。
【請求項4】
換気領域は、管状冷却セグメントの周面に互いに間隔を空けて位置する複数の穴を含むことを特徴とする請求項3記載の物品。
【請求項5】
換気領域は、複数の列の穴を含み、各列は、管状冷却セグメントの長手方向軸に沿って延びた方向にその隣接する列から間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項4記載の物品。
【請求項6】
複数の列の穴は、管状冷却セグメント内に対向する旋回流を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項5記載の物品。
【請求項7】
管状冷却セグメントは、内面を有し、少なくとも1つの穴が前記内面に対して接線で管状冷却セグメント内に延びていることを特徴とする請求項1または2記載の物品。
【請求項8】
管状冷却セグメントは、内面を有し、前記少なくとも1つの穴は、前記内面に対する接線および前記接線に平行な管状冷却セグメントの長手方向軸に交わる線と平行であり、かつ、その接線および交わる線からオフセットした方向に管状冷却セグメント内に延びていることを特徴とする請求項3記載の物品。
【請求項9】
前記少なくとも1つの穴は、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れに対して反対方向に流れるように構成されていることを特徴とする請求項2に従属する場合に請求項3記載の物品。
【請求項10】
前記少なくとも1つの穴は、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れと同じ方向に流れるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の物品。
【請求項11】
前記少なくとも1つの穴は、管状冷却セグメント内の方向にテーパーしていることを特徴とする請求項3記載の物品。
【請求項12】
前記少なくとも1つの穴は、少なくとも1つのスロットであることを特徴とする請求項3記載の物品。
【請求項13】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びた主要寸法を有していることを特徴とする請求項12記載の物品。
【請求項14】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びた主要寸法を有していることを特徴とする請求項12記載の物品。
【請求項15】
前記少なくとも1つのスロットは、主要寸法を有し、その主要寸法は、前記少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びる位置と前記少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びる位置の間で角度が付けられた方向に延びていることを特徴とする請求項12記載の物品。
【請求項16】
管状冷却セグメントは、繊維材から形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の物品。
【請求項17】
繊維材は、フィラメント状のトウであることを特徴とする請求項16記載の物品。
【請求項18】
フィラメント状のトウは、セルロースアセテートであることを特徴とする請求項17記載の物品。
【請求項19】
繊維材は、紙を含むことを特徴とする請求項16記載の物品。
【請求項20】
管状冷却セグメントと吸い口端セグメントの間に位置するフィルターセグメントを含むことを特徴とする請求項1または2記載の物品。
【請求項21】
フィルターセグメントは、セルロースアセテートなどのフィラメント状のトウを含むことを特徴とする請求項20記載の物品。
【請求項22】
吸い口端セグメントの代わりに長尺のフィルターセグメントを含むことを特徴とする請求項20記載の物品。
【請求項23】
ユーザーの口に入れられる吸い口端セグメントと、
物品がデバイスに収用され、ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際にエアロゾルを発生するように構成されたエアロゾル発生材と、
長手方向軸を有し、エアロゾル発生材と吸い口端セグメントの間に位置し、吸い口端セグメントを通過する前にエアロゾルが流れる際に通過する管状冷却セグメントとを含む非燃焼系エアロゾル供給デバイスに使用するための物品であって、
管状冷却セグメントは、空気が管状冷却セグメント内に引き込まれる際に通過する換気領域を含み、換気領域は、管状冷却セグメントに少なくとも1つのスロットを含む物品。
【請求項24】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直に管状冷却セグメントを介して延びていることを特徴とする請求項23記載の物品。
【請求項25】
換気領域は、管状冷却セグメントの周面に互いに等間隔で位置する複数の換気スロットを含むことを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項26】
換気領域は、複数の列のスロットを含み、各列は、管状冷却セグメントの長手方向軸に沿って延びた方向にその隣接する列から間隔を空けて配置されていることを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項27】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びた主要寸法を有していることを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項28】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びた主要寸法を有していることを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項29】
前記少なくとも1つのスロットは、主要寸法を有し、その主要寸法は、前記少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸の方向に延びる位置と前記少なくとも1つのスロットの主要寸法が管状冷却セグメントの長手方向軸に対して垂直な方向に延びる位置の間で角度が付けられた方向に延びていることを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項30】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れに対して反対方向に流れるように構成されていることを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項31】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントに入った空気がエアロゾル発生材から吸い口端セグメントの方へと流れるエアロゾルの流れと同じ方向に流れるように構成されていることを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項32】
前記少なくとも1つのスロットはフラップを含むことを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項33】
フラップは、管状冷却セグメント内に角度を付けて延び、管状冷却セグメントを通るエアロゾル流をそらすように構成されていることを特徴とする請求項32記載の物品。
【請求項34】
前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメント内に旋回流を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項35】
複数の列のスロットは、管状冷却セグメント内に対向する旋回流を発生させるように構成されていることを特徴とする請求項34記載の物品。
【請求項36】
前記管状冷却セグメントは、内面を有し、前記少なくとも1つのスロットが前記内面に対して接線で管状冷却セグメント内に延びていることを特徴とする請求項35記載の物品。
【請求項37】
管状冷却セグメントは、内面を有し、前記少なくとも1つのスロットは、前記内面に対する接線および前記接線に平行な管状冷却セグメントの長手方向軸に交わる線と平行であり、かつ、その接線および交わる線からオフセットした方向に管状冷却セグメント内に延びていることを特徴とする請求項35記載の物品。
【請求項38】
管状冷却セグメントは繊維材から形成されることを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項39】
繊維材がフィラメント状のトウであることを特徴とする請求項38記載の物品。
【請求項40】
フィラメント状のトウがセルロースアセテートであることを特徴とする請求項39記載の物品。
【請求項41】
繊維材が紙を含むことを特徴とする請求項38記載の物品。
【請求項42】
管状冷却セグメントは、内面を含み、前記少なくとも1つのスロットは、管状冷却セグメントを介して内面の方へと部分的に延びていることを特徴とする請求項38記載の物品。
【請求項43】
前記少なくとも1つのスロットは、0.1~1mmの距離で内面の手前で留まっていることを特徴とする請求項42記載の物品。
【請求項44】
管状冷却セグメントと吸い口端セグメントの間に配置されたフィルターセグメントを含むことを特徴とする請求項23または24記載の物品。
【請求項45】
フィルターセグメントは、セルロースアセテートなどのフィラメント状のトウを含むことを特徴とする請求項44記載の物品。
【請求項46】
吸い口端セグメントの代わりに長尺のフィルターセグメントを含むことを特徴とする請求項45記載の物品。
【請求項47】
請求項1、2または23いずれか1項記載の物品を形成するためにエアロゾル発生材のロッドに取り付けられるフィルター集合体。
【請求項48】
非燃焼系エアロゾル供給デバイスと、請求項1、2または23いずれか1項記載の物品とを含むシステム。
【請求項49】
ユーザーが吸い口端セグメントで吸引した際に旋回流が管状冷却セグメント内に発生するように換気領域を構成することを含む請求項1または2記載の物品の製造方法。
【請求項50】
請求項23記載の物品の製造方法。
【国際調査報告】