(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】愛玩動物用浄水器
(51)【国際特許分類】
C02F 1/00 20230101AFI20240614BHJP
B01F 33/453 20220101ALI20240614BHJP
C02F 1/28 20230101ALI20240614BHJP
B01D 29/11 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
C02F1/00 B
B01F33/453
C02F1/28 G
B01D29/10 510C
B01D29/10 530A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579523
(86)(22)【出願日】2022-06-28
(85)【翻訳文提出日】2023-12-25
(86)【国際出願番号】 KR2022009218
(87)【国際公開番号】W WO2023277519
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2021-0084697
(32)【優先日】2021-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520136995
【氏名又は名称】パーソング,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】PurrSong, Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【氏名又は名称】久松 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】ノ,テ グ
【テーマコード(参考)】
4D116
4D624
4G036
【Fターム(参考)】
4D116AA08
4D116AA20
4D116BB01
4D116BC26
4D116BC27
4D116BC45
4D116BC47
4D116DD03
4D116KK04
4D116QB05
4D116QB26
4D116QB48
4D116QB49
4D116QC50A
4D116VV07
4D624AA02
4D624CA11
4D624CC42
4D624CC50
4G036AC26
(57)【要約】
浄水器は、取水口を備えるケーシングと、前記ケーシングの内部に配置されるフィルタリングユニットとを含み、前記フィルタリングユニットは、流体をガイドするブレードを備え、前記ケーシングの内部の原水を収容する貯留空間に回転可能に配置される回転子と、前記貯留空間に連通し、前記回転子によって供給される流体を浄化して前記取水口に向けて排出するように形成されるフィルタ部と、前記ケーシングの内部において前記貯留空間とは隔離されている制御空間に配置され、電磁気力を前記回転子に伝達することで前記回転子を回転駆動させるように形成される固定子とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
取水口を備えるケーシングと、
前記ケーシングの内部に配置されるフィルタリングユニットとを含み、
前記フィルタリングユニットは、
流体をガイドするブレードを備え、前記ケーシングの内部の原水を収容する貯留空間に回転可能に配置される回転子と、
前記貯留空間に連通し、前記回転子によって供給される流体を浄化して前記取水口に向けて排出するように形成されるフィルタ部と、
前記ケーシングの内部において前記貯留空間とは隔離されている制御空間に配置され、電磁気力を前記回転子に伝達することで前記回転子を回転駆動させるように形成される固定子とを含む、浄水器。
【請求項2】
前記ケーシングは、
前記取水口から吐出される流体を上部に向けて露出されるように収容する取水容器と、
前記貯留空間へ流体を回収するために前記取水容器に形成される回収口とをさらに備える、請求項1に記載の浄水器。
【請求項3】
前記ケーシングは、
前記貯留空間を形成し、前記回転子及び前記固定子を収容する原水ケースを含み、
前記原水ケースには、前記原水ケースの内部を前記貯留空間と前記制御空間とに区画するように形成される隔壁が取り付けられることを特徴とする、請求項1に記載の浄水器。
【請求項4】
前記隔壁は、
ベース部と、
前記ベース部から伸びて前記回転子を収容するように形成される回転子収容溝と、
前記ベース部から伸びて前記ケーシングに支持されるように形成される側壁部とを備える、請求項3に記載の浄水器。
【請求項5】
前記フィルタリングユニットは、連通口を形成するメインハウジングと、前記メインハウジングに連結されて前記回転子を収容する回転子ハウジングと、前記回転子ハウジングから吐出される流体を前記フィルタ部へガイドするための吐出ハウジングとを備えるフレームを含む、請求項1に記載の浄水器。
【請求項6】
前記フレームは、前記回転子と回転可能に結合される回転ピンを含む、請求項5に記載の浄水器。
【請求項7】
前記フィルタリングユニットは、連通口を形成するメインハウジングを備えるフレームをさらに含み、
前記隔壁は、
ベース部と、
前記ベース部から伸びて前記ケーシングに支持されるように形成される側壁部と、
前記ベース部から伸びて前記メインハウジングを収容するように形成されるフレーム収容溝とを備える、請求項3に記載の浄水器。
【請求項8】
前記フィルタ部は、
供給される流体が通過するフィルタボディと、
前記フィルタボディを収容するように形成されるフィルタ収容部と、
前記フィルタ収容部に着脱可能に結合されるカバー部とを備える、請求項1に記載の浄水器。
【請求項9】
前記フィルタ部は、
前記フィルタボディが収容される空間と前記貯留空間とを互いに連通させるよう前記フィルタ収容部から伸びる入口チューブと、
前記カバー部から伸びて前記取水口に連結される出口チューブとをさらに含む、請求項8に記載の浄水器。
【請求項10】
浄水器の内部に配置され、流体を浄化して排出するフィルタ部に供給される流動を形成する浄水器用駆動ユニットにおいて、
流体をガイドするブレードを備え、前記浄水器の内部の前記流体が流れる貯留空間に回転可能に配置される回転子と、
前記浄水器の内部において前記貯留空間とは隔離されている制御空間に配置され、電磁気力を前記回転子に伝達することで前記回転子を回転駆動させるように形成される固定子とを含む、浄水器用駆動ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、愛玩動物用浄水器に関する。
【背景技術】
【0002】
浄水器は、物理的、化学的方法で水を濾過して不純物を除去し、水を浄化する。浄水器のフィルタの性能は優秀でなければならず、浄水器の内部を清潔に維持できるように設計されていなければならない。
【0003】
愛玩動物用浄水器は、愛玩動物の飲用水のための浄水器である。愛玩動物は家族の一員として認識されており、愛玩動物のための様々な専門用品が設計されている。愛玩動物用浄水器は、飼い主の不在時にも愛玩動物にきれいな水を提供することができる。
【0004】
愛玩動物用浄水器のフィルタの性能も優秀でなければならず、浄水器の内部を清潔に維持することができ、事後管理が容易なように設計されていなければならない。それに関し、韓国登録特許第2057934号は、無線電力を利用した動物用浄水器を開示している。上記公報に開示されている動物用浄水器は、浄水筒、浄水筒に内蔵された浄水モジュール及び水を供給する皿部を含む。また、浄水モジュールは、浄水フィルタとポンプ駆動手段などが結合された単一のモジュールとして構成される。
【0005】
一方、上述した韓国登録特許第2057934号の動物用浄水器には、無線電力受信機と制御部及びポンプ一体型モータが単一のモジュールとして構成され、浄水フィルタと結合される。結合された浄水フィルタ及び制御部モジュールは、何れも浄水モジュールに内蔵される。浄水フィルタ及び制御部モジュールが内蔵された浄水モジュールは、水収容空間に安着されるので、制御部モジュールも水収容空間に共に安着されることになる。
【0006】
制御部モジュールは、浄水モジュールに内蔵されたまま水収容空間に安着されるので、直接的に水に露出されることはないが、水収容空間に共に安着されているので、水に露出される危険性がある。よって、先行技術に係る動物用浄水器は、長時間の使用時に制御部モジュールの性能が低下し得る問題点が存在する。例えば、制御部モジュールが水収容空間に長時間露出されれば、制御部モジュールの内部に水が流入し、内蔵された駆動ユニットなどの性能に影響を及ぼし得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためのものであり、水を収容する貯留空間と、制御部が配置される制御空間とが区分された浄水器を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、長期間内部を清潔に維持できるよう、掃除が容易で、且つ、事後管理が容易な浄水器を提供することを目的とする。
【0009】
但し、本実施例が解決しようとする技術的課題は、上記したような技術的課題に限定されるものではなく、また他の技術的課題が存在し得る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した技術的課題を解決するための手段として、本発明の一実施例は、取水口を備えるケーシングと、前記ケーシングの内部に配置されるフィルタリングユニットとを含み、前記フィルタリングユニットは、流体をガイドするブレードを備え、前記ケーシングの内部の原水を収容する貯留空間に回転可能に配置される回転子と、前記貯留空間に連通し、前記回転子によって供給される流体を浄化して前記取水口に向けて排出するように形成されるフィルタ部と、前記ケーシングの内部において前記貯留空間とは隔離されている制御空間に配置され、電磁気力を前記回転子に伝達することで前記回転子を回転駆動させるように形成される固定子とを含む、浄水器を提供しても良い。
【0011】
本発明の他の実施例は、浄水器の内部に配置され、流体を浄化して排出するフィルタ部に供給される流動を形成する浄水器用駆動ユニットにおいて、流体をガイドするブレードを備え、前記浄水器の内部の前記流体が流れる貯留空間に回転可能に配置される回転子と、前記浄水器の内部において前記貯留空間とは隔離されている制御空間に配置され、電磁気力を前記回転子に伝達することで前記回転子を回転駆動させるように形成される固定子とを含む、浄水器用駆動ユニットを提供しても良い。
【0012】
上述した課題を解決するための手段は、単なる例示であり、本発明を制限する意図で解釈されてはならない。上述した例示的な実施例の他にも、図面及び発明の詳細な説明に記載された追加の実施例が存在し得る。
【発明の効果】
【0013】
上述した本発明の課題を解決するための手段の何れか一つによれば、水を収容して浄化する貯留空間と、貯留空間を駆動させる制御空間とを区分することによって、長期間浄水器を使用しても制御部の性能を維持する浄水器を提供することができる。
【0014】
また、機能によって区分された空間別に掃除し、部品の管理頻度や周期などによって配置された構成要素を便利に分離できるようにすることで、事後管理が容易で、且つ、長期間浄水器を清潔に維持できる浄水器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施例に係る浄水器の斜視図である。
【
図4】本発明の一実施例に係る浄水器のフィルタリングユニットの一部と隔壁を示す分解斜視図である。
【
図5a】本発明の一実施例に係る回転子を示す図である。
【
図5b】本発明の一実施例に係る固定子を示す図である。
【
図6】本発明の一実施例に係る浄水器のフレームを示す斜視図である。
【
図7】本発明の一実施例に係る浄水器の内部の流体流れを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、添付した図面を参照しながら、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように本発明の実施例を詳しく説明する。ところが、本発明は様々な異なる形態に具現されても良く、ここで説明する実施例に限定されるものではない。そして、図面において、本発明を明確に説明するために、説明とは関係ない部分は省略しており、明細書全体に亘って類似した部分に対しては類似した図面符号を付けている。
【0017】
明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているという場合、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある部分がある構成要素を「含む」という場合、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味し、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部分又はこれらを組み合わせたものの存在又は付加可能性を予め排除するものではないと理解されなければならない。
【0018】
以下、添付した図面を参照しながら本発明の一実施例を詳しく説明することとする。
【0019】
図1は、本発明の一実施例に係る浄水器の斜視図であり、
図2は、
図1に示す浄水器の縦断面図である。
図3は、
図2に示す領域Aの拡大図であり、
図4は、本発明の一実施例に係る浄水器のフィルタリングユニットの一部と隔壁を示す分解斜視図である。
図5aは、本発明の一実施例に係る回転子を示す図であり、
図5bは、本発明の一実施例に係る固定子を示す図である。
図6は、本発明の一実施例に係る浄水器のフレームを示す斜視図であり、
図7は、本発明の一実施例に係る浄水器の内部の流体流れを説明する図である。
【0020】
本発明の一実施例に係る浄水器100には、水を収容して浄化する貯留空間と、貯留空間の流体を駆動させる動力を提供及び制御する制御空間とが区分されているため、長期間浄水器を使用しても制御部の性能が維持され、水質に対する不安感を解消することができる。
【0021】
また、浄水器100は、機能によって区分された空間別に掃除し管理できるよう、分離及び組み立てが容易なため、事後管理が容易で、且つ、長期間浄水器を清潔に維持することができる。
【0022】
図1及び
図2を参照すると、本発明の一実施例に係る浄水器100は、ケーシング110と、ケーシング110の内部に配置されるフィルタリングユニット120とを含んでいても良い。ケーシング110は、取水口101を備えても良く、
図3を参照すると、フィルタリングユニット120は、回転子121と、フィルタ部122と、固定子123とを含んでいても良い。
【0023】
ケーシング110は、
図1に示すように円筒状に設計されても良い。ケーシング110は、様々な異なる形態に具現されても良く、ここで説明する実施例に限定されるものではない。ケーシング110は、内部に流体を浄化するフィルタリングユニット120を収容しても良い。
【0024】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係るケーシング110は、取水容器102と、回収口103とをさらに備えても良い。例えば、取水容器102は、上部に窪んだ収容空間を形成して一定量の流体を収容しても良い。取水容器102は、原水ケース111の上側に結合され、フィルタリングユニット120から排出される流体を上側に向けて露出させて収容しても良い。例えば、取水容器102は、フィルタリングユニット120を経て浄化された流体が取水口101を介して外部に吐出されると、吐出された一定量の流体を収容しても良い。
【0025】
一定量の流体を収容することのできる取水容器102は、回収口103を介して取水口101から吐出される流体の一部を再び貯留空間へ移動させても良い。回収口103は、取水空間の流体が貯留空間へ落下して回収されるよう取水容器102に貫通して形成されても良い。例えば、回収口103から落下する浄水は、後述する原水ケース111とフィルタ部122の間の空間を介して流れ、貯留空間に回収されても良い。
【0026】
回収口103は、取水容器102の一側に形成された孔であって、ケーシング110の外部空間と内部空間とを連通しても良い。よって、取水容器102に収容された流体の一部は、回収口103を介して再び貯留空間に回収されることにより、取水容器102は一定量の流体を収容することができ、取水容器102の外部へ浄水があふれることを防止することができる。ここで、回収口103は、様々な異なる形態に具現されても良く、
図1に示す実施例に限定されるものではない。また、回収口103は、取水容器102の多くの方向に複数形成されても良い。
【0027】
図2及び
図7を参照すると、ケーシング110は、原水ケース111を備えても良い。
【0028】
また、原水ケース111は、原水を収容する貯留空間V1を形成しても良い。例えば、ユーザは、原水ケース111に原水を入れて本発明に係る浄水器100に取り付けても良い。
【0029】
また、ケーシング110は、サブケース112をさらに含んでいても良い。サブケース112は、原水ケース111の下側に結合されても良く、内部に付加空間V5をさらに形成しても良い。サブケース112及び付加空間V5は、本発明に係る浄水器100を一定の高さに形成したり、一部の構成要素を収容するための空間を提供したりしても良い。
【0030】
図2、
図3及び
図7を参照すると、原水ケース111には、内部を貯留空間V1と制御空間V4とに区画するように形成される隔壁104が取り付けられても良い。隔壁104は、原水ケース111の内部空間を貯留空間V1と制御空間V4とに区分しても良い。例えば、原水ケース111は、隔壁104により内部空間を上部と下部に区分し、隔壁104により区分された上部は貯留空間V1として活用しても良く、下部は制御空間V4として活用しても良い。つまり、貯留空間V1は流体を収容し、制御空間V4は流体を収容しないようにしても良い。
【0031】
本発明に係る浄水器100は、浄水フィルタとポンプ駆動手段などが結合されて単一のモジュールとして構成される従来技術の浄水モジュールとは異なり、浄水が行われる貯留空間V1と、駆動手段などが含まれている制御空間V4とが隔壁104により区分されても良い。
【0032】
よって、本発明に係る浄水器100は、流体を浄化するフィルタ部122と固定子123を含むポンプ駆動手段とがそれぞれ区分されて管理されても良い。例えば、貯留空間V1に配置された回転子121及びフィルタ部122と、制御空間V4に配置された回転子121を駆動させる固定子123とがそれぞれ区分されて管理されても良い。
【0033】
また、本発明に係る浄水器100は、流体を浄化するフィルタ部122と固定子123を含むポンプ駆動手段を容易に分解可能にすることで、ユーザが浄水器100を容易に洗浄できるようにし、これにより、長期間の使用にも清潔を維持することができる。
【0034】
原水ケース111は、原水の供給を受け、原水をフィルタリングユニット120に供給しても良い。
図2を参照すると、原水ケース111は、円筒状であっても良く、原水ケース111の上側は取水容器102によって閉鎖されても良い。
【0035】
図3及び
図4を参照すると、原水ケース111は、回転子121及び固定子123を収容しても良い。
図5aを参照すると、回転子121は、流体をガイドするブレード121aを備え、浄水器100の内部において流体が流れる貯留空間V1に回転可能に配置されても良い。例えば、貯留空間V1に収容された流体は、回転子121が回転することによって後述するフィルタリングユニット120に供給されても良い。
【0036】
回転子121の中央には、フレーム124の回転ピン125が挿入可能な孔が形成され、孔の内面にはブッシング又はベアリングが結合されても良い。よって、回転子121が回転駆動する際に内面が摩耗されることを防止することができる。回転子121の下面において、縁121bと中心部121cは磁石により形成されても良い。ここで、縁121bの磁石は、後述するように固定子123と共にBLDC(Brushless Direct Current motor)モータを構成する。また、中心部121cの磁石は、回転ピン125と結合されて回転子121を安定的に回転可能にし、フレーム124を分解する際も、回転子121をフレーム124に結合された状態に維持させることができる。
【0037】
図5bを参照すると、固定子123は、回転子121を駆動させるように形成されても良い。固定子123は、ケーシング110の内部において貯留空間とは隔離されている制御空間に配置されても良く、電磁気力を回転子121に伝達することで回転子121を回転駆動させるように形成されても良い。例えば、固定子123は、縁に複数のコイル123aを含んでいても良い。本発明の一実施例に係る回転子121及び固定子123は、BLDCモータにより構成されても良い。
【0038】
再び
図4を参照すると、本発明の一実施例に係る隔壁104は、ベース部104aと、回転子収容溝104bと、側壁部104cとを備えても良い。回転子収容溝104bは、ベース部104aから伸びて回転子121を収容するように形成されても良く、側壁部104cは、ベース部104aから伸びてケーシング110に支持されるように形成されても良い。
【0039】
本発明の一実施例に係る回転子121と固定子123は、隔壁104を挟んで互いに対応する位置に配置されても良い。回転子121は貯留空間V1に配置されても良く、固定子123は制御空間V4に配置されても良い。隔壁104は、
図4に示すように、上部に回転子収容溝104bを含んで隔壁104の上部に回転子121を収容しても良く、隔壁104の下部には固定子123が配置されても良い。
【0040】
このように、隔壁104により貯留空間V1と制御空間V4とを区分し、流体が流れたり貯留されたりする貯留空間V1には、回転子121を配置することで、流体の流れをガイドしても良く、流体が収容されない制御空間V4には、浄水器100の電源を供給するバッテリー、回転子121の動作速度及び時間などを制御する制御部が配置されても良い。
【0041】
本発明に係るケーシング110は、隔壁104により貯留空間V1と制御空間V4とを区分することで、各空間の効率性を向上させることができる。また、浄水器100を長期間使用しても制御空間V4に配置された制御部の性能を維持することができる。つまり、制御空間V4が貯留空間V1と区分されていて、制御空間V4には流体が流入されないので、浄水器100の制御部の性能を維持することができる。さらに、貯留空間V1が本発明に係る浄水器100の各種電子部品などに露出されないようにし、汚染可能性を遮断することによって、ユーザの水質に対する不安感を緩和することができる。
【0042】
図2を参照すると、本発明の一実施例に係るフィルタリングユニット120は、原水ケース111の中心部に安着されても良い。
【0043】
図4及び
図6を参照すると、フィルタリングユニット120は、フレーム124を含んでいても良い。本発明の一実施例に係るフレーム124は、メインハウジング124cと、回転子ハウジング124dと、吐出ハウジング124eとを備えても良い。メインハウジング124cは、連通口124a、124bを形成しても良い。
図6に示すように、メインハウジング124cに形成された第1の連通口124aは、フレーム124の外部空間と内部空間とを互いに連通しても良く、第2の連通口124bは、メインハウジング124cの内部空間と回転子ハウジング124dの内部空間とを互いに連通しても良い。
【0044】
回転子ハウジング124dは、メインハウジング124cに連結されて回転子121を収容しても良く、吐出ハウジング124eは、回転子ハウジング124dから吐出される流体をフィルタ部122へガイドしても良い。例えば、フレーム124に形成された第1の連通口124aを介して貯留空間V1に収容された流体がフレーム124の内部空間に流入されても良く、第2の連通口124bを介して内部空間に収容された流体が回転子121の配置された空間に流入され、回転子121のガイドを受けてフィルタ部122へ移動されても良い。
【0045】
フレーム124は、回転子121と回転可能に結合される回転ピン125をさらに含んでいても良い。回転ピン125が回転子121と結合することで、回転子121がフレーム124に安定的に取り付けられることができる。回転ピン125は、円柱状に設計されて回転子121の中心部に挿入されても良く、回転子121を回転可能に支持しても良い。
【0046】
図7を参照すると、フレーム124は、フィルタ部122を支持し、貯留空間内にポンピング領域V12を形成しても良い。ポンピング領域V12は、貯留空間V1内の一部領域であって、貯留空間V1の底面部に形成されても良い。具体的に、
図4及び
図6を参照すると、ポンピング領域V12は、回転子収容溝104b及び回転子ハウジング124dによって形成される空間である。つまり、ポンピング領域V12は、隔壁104に収容された回転子121とフレーム124によって形成された空間であり、貯留空間に収容された流体が回転子121の回転運動によってポンピングされてフィルタ部122へ流れ込むことができる。
【0047】
図4を参照すると、隔壁104は、ベース部104aから伸びてメインハウジング124cを収容するように形成されるフレーム収容溝104dをさらに備えても良い。例えば、フレーム収容溝104dは、フレーム124のメインハウジング124cに対応する形状で隔壁104の上部に形成された溝である。隔壁104は、フレーム収容溝104dによってフレーム124を安定的に収容することができる。
【0048】
フレーム収容溝104dは、回転子収容溝104bよりも大きい周囲を有するように設計されても良い。例えば、
図4を参照すると、隔壁104は、回転子収容溝104bに回転ピン125を利用して回転子121を収容しても良く、フレーム収容溝104dにフレーム124を収容しても良い。フレーム124は、ボスハウジング124fに回転ピン125を挿入することにより回転子121と結合しても良い。回転子121と結合されたフレーム124は、回転子121の回転運動を収容しながら貯留空間に収容された流体をフィルタ部122へガイドしても良い。
【0049】
再び
図3及び
図7を参照すると、本発明の一実施例に係るフィルタ部122は、フィルタボディFと、フィルタ収容部122aと、カバー部122bとを備えても良い。カバー部122bは、フィルタ収容部122aに着脱可能に結合されても良く、フィルタ収容部122aは、フィルタボディFを収容するよう円筒状に形成されても良い。フィルタボディFには、供給される流体が通過することができる。例えば、フィルタボディFは、貯留空間において回転子121の回転によりフィルタ部122へ移動した流体を浄化することができる。
【0050】
フィルタ収容部122a及びカバー部122bは、一側がポンピング領域V12と連通し、他側が取水空間V3に連通するフィルタ空間V2を形成しても良い。
【0051】
具体的に、
図4を参照すると、フィルタ部122は、入口チューブ122cと出口チューブ122dとをさらに含んでいても良い。入口チューブ122cは、フィルタボディFが収容されるフィルタ空間V2と貯留空間V1とを互いに連通させるようフィルタ収容部122aから伸びても良い。例えば、入口チューブ122cは、フィルタ部122の下部においてフレーム124の吐出ハウジング124eと対応する位置に形成されても良い。入口チューブ122cは、回転子121の回転によりフレーム124の連通口124a、124bを経て吐出ハウジング124eに吐出される流体をフィルタ部122へガイドしても良い。
【0052】
出口チューブ122dは、カバー部122bから伸びて取水口101に連結されても良い。例えば、取水容器102を浄水器100の上部に取り付ける際、出口チューブ122dは取水口101に挿入されるように位置されても良い。
【0053】
カバー部122bから取水口101に向かって上側に伸びた出口チューブ122dは、フィルタボディFに収容されて浄化された流体を回転子121の回転により取水口101を介して外部へ吐出させても良い。
【0054】
図7を参照しながら浄水器100に収容された流体の流れを検討すると、浄水器100の内部に供給された流体は、原水ケース111によって形成された原水を収容する貯留空間V1に収容及び貯留されても良い。
【0055】
貯留空間V1内の流体は、ポンピング領域V12を経てフィルタ空間V2の内部に供給されても良い。具体的に、貯留空間V1に収容された流体は、回転子121の回転運動によってポンピング領域V12に収容されても良い。回転子121の回転運動によってポンピング領域V12へ流れ込んだ流体は、フレーム124のガイドに沿って入口チューブ122cを経てフィルタ部122に形成されたフィルタ空間V2へ移動しても良い。
【0056】
フィルタ空間V2を通過して浄化された流体は、取水容器102により形成された取水空間V3に吐出されて収容されても良い。具体的に、フィルタ空間V2に収容された流体は、浄化過程を経た後に出口チューブ122dに沿って取水口101を介して取水空間V3に吐出されても良い。取水空間V3内の流体の少なくとも一部は、貯留空間V1に回収されても良い。取水空間V3は一定量の流体しか収容できないので、取水空間V3に収容された流体の一部は、回収口103によって再び貯留空間V1に収容されても良い。
【0057】
貯留空間V1に収容された流体は、回転子121の回転運動によって再びフィルタリングユニット120へ流れ込み、浄化過程を経た後に取水空間V3に吐出されても良い。
【0058】
よって、浄水器100の内部に供給された流体は、貯留空間V1、ポンピング領域V12及びフィルタ空間V2を経て取水空間V3に吐出されても良い。流体は、浄水器100に電源を供給し、回転子121の動作、速度及び時間などを制御する制御部が配置された制御空間V4には移動することができない。
【0059】
このように、本発明の一実施例に係る浄水器100は、流体を浄化するフィルタ空間V2と貯留空間V1を制御する制御空間V4が明確に区分されているので、それぞれの空間を機能及び用途によって別途管理することができる。
【0060】
また、下側から上側へ制御空間V4、貯留空間V1及び取水空間V3が形成されることにより、洗浄や部品交換などのメンテナンスの頻度が高い空間及び構成が順次に上側に配置されるので、ユーザにとって使用及びメンテナンスが直観的で且つ容易である利点がある。また、原水ケース111の中心部に配置されるフィルタ部122を分離してフィルタボディFを周期的に交換又は洗浄することができる。そして、フィルタ部122の下側に配置されるフレーム124及び回転子121も、管理周期に合わせて分離し、洗浄などを実施することができる。さらに、原水ケース111及び隔壁104は、定期的な点検や修理などが必要な場合に分離することができる。
【0061】
一方、本発明の一実施例に係る浄水器100の内部に配置され、流体を浄化して排出するフィルタ部122に供給される流動を形成する浄水器用駆動ユニットにおいて、浄水器用駆動ユニットは、回転子121と固定子123とを含んでいても良い。回転子121は、流体をガイドするブレード121aを備え、浄水器100の内部の流体が流れる貯留空間に回転可能に配置されても良い。固定子123は、浄水器100の内部において貯留空間とは隔離されている制御空間に配置され、電磁気力を回転子121に伝達することで回転子121を回転駆動させるように形成されても良い。
【0062】
上述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せずに他の具体的な形態に容易に変形可能であるということを理解できるはずである。それゆえ、上記した実施例は全ての面において例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一型で説明されている各構成要素は分散して実施されても良く、同様に、分散したものと説明されている構成要素も結合された形態で実施されても良い。
【0063】
本発明の範囲は、上記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈されなければならない。
【国際調査報告】