(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するためのセンサ装置
(51)【国際特許分類】
G01F 23/263 20220101AFI20240614BHJP
【FI】
G01F23/263
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579700
(86)(22)【出願日】2022-07-01
(85)【翻訳文提出日】2024-01-31
(86)【国際出願番号】 EP2022068310
(87)【国際公開番号】W WO2023280719
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】102021117316.7
(32)【優先日】2021-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520128303
【氏名又は名称】べディア モトーレンテヒニック ゲーエムベーハー ウント コー.カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110003063
【氏名又は名称】弁理士法人牛木国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ケトラー,ゲルノート
(72)【発明者】
【氏名】シュミット,ダニエル
【テーマコード(参考)】
2F014
【Fターム(参考)】
2F014AB04
2F014CB00
(57)【要約】
容器内の媒体の充填レベルを記述する充填レベル情報を取得するためのセンサ装置(1)であって、ハウジング手段(2)と、容器内の媒体の充填レベルを記述する充填レベル情報を取得するためのセンサ手段(3)とを備え、ハウジング手段(2)は、センサ手段(3)を固定するための固定領域(2.2)を備え、この領域は、センサ手段(3)の対応する第1固定部(3.2.1)とねじ接続を形成するための第1固定部(2.2.1)と、センサ手段(3)の対応する第2固定部(3.2.2)と圧入接続、特にコーン圧入接続を形成するための、第1固定部(2.2.1)とは別個の第2固定部(3.2.1)とを備え、および/または、センサ手段(3)は、ハウジング手段(2)を固定するための固定領域(3.2)を備え、この領域は、ハウジング手段(2)の対応する第1固定部(2.2.1)とねじ接続を形成するための第1固定部(3.2.1)と、ハウジング手段(2)の対応する第2固定部(2.2.2)と圧入接続、特にコーン圧入接続を形成するための、第1固定部とは別個の第2固定部(3.2.2)とを備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング手段(2)と、ハウジング手段(2)に固定され得るか固定され、容器内の媒体の充填レベルを記述する充填レベル情報を取得することを目的とするセンサ手段(3)とを備えた、容器内の媒体の充填レベルを記述する充填レベル情報を取得するためのセンサ装置(1)であって、
ハウジング手段(2)は、センサ手段(3)を固定するための固定領域(2.2)を備え、この領域は、センサ手段(3)の対応する第1固定部(3.2.1)とねじ接続を形成するための第1固定部(2.2.1)と、センサ手段(3)の対応する第2固定部(3.2.2)と圧入接続、特にコーン圧入接続を形成するための、第1固定部(2.2.1)とは別個の第2固定部(2.2.2)とを備え、および/または
センサ手段(3)は、ハウジング手段(2)を固定するための固定領域(3.2)を備え、この領域は、ハウジング手段(2)の対応する第1固定部(2.2.1)とねじ接続を形成するための第1固定部(3.2.1)と、ハウジング手段(2)の対応する第2固定部(2.2.2)と圧入接続、特にコーン圧入接続を形成するための、第1固定部(3.2.1)とは別個の第2固定部(3.2.2)とを備える
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項2】
ハウジング手段(2)は、対称軸または中心軸(A1)を有する本体(2.3)を備え、固定領域(2.2)は、本体(2.3)の自由端の領域に配置または形成され、および/または
センサ手段(3)は、対称軸または中心軸(A2)を有する本体(3.3)を備え、固定領域(3.2)は、本体(3.3)の自由端の領域に配置または形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項3】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第1固定部(2.2.1)は、ハウジング手段(2)の本体(2.3)の自由端の領域に配置または形成され、ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第2固定部(2.2.2)は、自由端に対して、別の自由端の方向にオフセットされるように配置または形成され、および/または
センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第2固定部(3.2.2)は、センサ手段(3)の本体(3.3)の自由端の領域に配置または形成され、センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第1固定部(3.2.1)は、自由端に対して、別の自由端の方向にオフセットされるように配置または形成される
ことを特徴とする請求項2に記載のセンサ装置。
【請求項4】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第1固定部(2.2.1)は、雌ねじまたは雌ねじ部によって形成され、センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第1固定部(3.2.1)は、雄ネジまたは雄ネジ部により形成されることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項5】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第2固定部(2.2.2)は、ハウジング手段(2)の対称軸または中心軸(A1)に対して軸方向に広がる円錐面によって形成され、センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第2固定部(3.2.2)は、センサ手段(3)の対称軸または中心軸(A2)に対して軸方向に先細になる円錐面によって形成されることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項6】
円錐面によって画定されるハウジング手段(2)および/またはセンサ手段(3)の円錐の開き角度の半分は、0.1~90°の範囲、特に5~45°の範囲、特に10~35°の範囲にあることを特徴とする請求項6に記載のセンサ装置。
【請求項7】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第1固定部(2.2.1)は、ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第2固定部(2.2.2)に、特に直接的に、特にハウジング手段(2)の対称軸または中心軸(A1)に関して軸方向に隣接し、および/または
センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第1固定部(3.2.1)は、センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第2固定部(3.2.2)に、特に直接的に、特にセンサ手段(3)の対称軸または中心軸(A2)に関して軸方向に隣接する
ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項8】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第1固定部(2.2.1)は、ハウジング手段(2)の対称軸または中心軸(A1)に関して半径方向内側に延びる第3固定部を介して、ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第2固定部(2.2.2)に隣接し、および/または
センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第1固定部(3.2.1)は、センサ手段(3)の対称軸または中心軸(A2)に関して半径方向内側に延びる第3固定部を介して、センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第2固定部(3.2.2)に隣接する
ことを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項9】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)は、ハウジング手段(2)のフランジ状部上に配置または形成され、フランジ状部は、弾性/弾力特性を有することを特徴とする請求項1~8のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項10】
センサ手段(3)は、少なくとも2:1、特に少なくとも3:1、より特に少なくとも4:1、より特に少なくとも5:1、より特に少なくとも6:1、より特に少なくとも7:1、より特に少なくとも8:1、より特に少なくとも9:1、より特に少なくとも10:1、より特に少なくとも11:1、より特に少なくとも12:1、より特に少なくとも13:1、より特に少なくとも14:1、より特に少なくとも15:1の長さ対直径の比を有することを特徴とする請求項1~9のいずれかに記載のセンサ装置。
【請求項11】
請求項1~10のいずれかに記載のセンサ装置(1)と、センサ装置(1)のセンサ手段(3)により配信され得るか配信されるセンサ情報を評価するように設計され、それぞれの容器内の媒体の現在または将来の充填レベルを記述する充填レベルを記述する充填レベル情報を生成するように設計されている評価手段(4)とを備える、容器内の媒体の充填レベルを決定するための装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハウジング手段と、ハウジング手段に固定され得る、またはハウジング手段に固定され、容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得することを目的とするセンサ手段とを備える、容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するためのセンサ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するための対応するセンサ装置は、従来技術から複数の異なる実施形態において原理的に知られている。
【0003】
対応するセンサ装置の基本構成は、典型的には、ハウジング手段と、ハウジング手段に固定され得る、またはハウジング手段に固定され、容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得することを目的とする、例えば特別なタイプまたは形態のセンサ手段とを備える。
【0004】
対応するセンサ手段の長さ寸法は、容器が大きくてそれに応じて深くても対応する充填レベル情報を確実に取得することを保証するために、かなり大きくなることがある。したがって、具体的には、対応するセンサ手段は、例えば15cm以上の長さであり得る。
【0005】
しかしながら、相当な力またはトルクがセンサ手段に作用する可能性があるため、対応するセンサ手段の長さ寸法は、それぞれのハウジング手段へのそれぞれのセンサ手段の固定の安定性にとっての課題である。これは、利用可能な断面が空間的に限られる可能性があるという背景に対して特に当てはまる。
【0006】
既知の固定の原理は、典型的には、対応するハウジング手段とセンサ手段の単純なねじ止めしか提供しないため、ここで改善または開発が必要である。
【発明の概要】
【0007】
したがって、本発明の目的は、特にハウジング手段とセンサ手段の安定した固定の観点から改善された、容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するためのセンサ装置を特定することである。
【0008】
この目的は、請求項1に記載の、容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するためのセンサ装置によって達成される。それに従属する請求項は、センサ装置の可能な実施形態に関する。
【0009】
本発明の第1の態様は、タンクなどの容器内の気体および/または固体および/または液体などの媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するためのセンサ装置に関する。したがって、センサ装置は、特に容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するように設計されている。対応するセンサ情報は、例えばセンサ信号であるか、またはセンサ信号を含むことができ、そこから、対応する評価によってそれぞれの容器内のそれぞれの媒体の充填レベルを記述する充填レベル情報を決定することができる。原理的には、センサ装置が容器内の媒体の化学的および/または物理的パラメータ、例えば電気パラメータ、つまり、例えば導電率、を取得するように設計されていることも考えられる。
【0010】
センサ装置は、ハウジング手段と、ハウジング手段に固定され得る、またはハウジング手段に固定されるセンサ手段とを備える。センサ手段は、例えば特別なタイプまたは形態として形成され、容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するように設計されている。この目的のために、センサ手段は、典型的には、対応するセンサ情報を取得するように設計された少なくとも1つの能動センサ要素または受動センサ要素を備える。
【0011】
対応するセンサ情報は、典型的には、信号線などの適切な接続要素を介して、ハードウェアおよび/またはソフトウェアによって実装される評価手段に送信される。対応する評価手段は、それぞれの容器内のそれぞれの媒体の決定される充填レベルを考慮して、対応するセンサ情報を評価するように設計されることができる。対応する評価手段は、容器内の流体の充填レベルを決定するために、センサ装置よりも高いレベルに装置の構成要素を構成することができる。
【0012】
対応する接続要素および対応する評価手段の両方は、ハウジング手段上またはハウジング手段内に、少なくとも部分的に、任意選択で完全に、配置または形成されることができる。この目的のために、ハウジング手段は、収容空間、任意選択でドリル穴タイプのもの、を有するように形成されることができ、あるいはそのような空間を備えることができる。
【0013】
以下に明らかになるように、ハウジング手段とセンサ手段は、センサ手段をハウジング手段に固定するため、およびその逆のための、任意選択で取り外し可能(損傷または破壊なしで)の安定した可能性を考慮して、特定の方法で構成される。
【0014】
ハウジング手段は、ハウジング手段をセンサ手段に固定するため、およびその逆のための、任意選択で固定手段とも呼ばれるか固定手段ともみなされる、固定領域を備える。したがって、ハウジング手段の固定領域は、一般に、センサ手段のハウジング手段への、およびその逆の機械的に極めて安定した固定を達成するような方法で構成される。ハウジング手段の固定領域は、ハウジング手段のフランジ状部上に配置または形成されることができる。ハウジング手段の固定領域の特定の特徴は、前記領域が幾何学的/構造的または機能的に異なるように構成された別個の固定部を備えるという事実から生じる。具体的には、固定領域は、センサ手段の対応する第1固定部とねじ接続を形成するための第1固定部と、センサ手段の対応する第2固定部と圧入接続、特にコーン圧入接続を形成するための、第1固定部とは別個の第2固定部とを備える。したがって、ハウジング手段側の第1固定部は、センサ手段側の対応する第1固定部と相互作用し、ねじ接続またはねじ固定を形成するように設計される。したがって、ハウジング手段側の第2固定部は、センサ手段側の対応する第2固定部と相互作用し、圧入接続または圧入固定、すなわち特にコーン圧入接続またはコーン圧入固定を形成するように設計される。
【0015】
ハウジング手段の固定領域は、ハウジング手段の本体上に形成されることができる。したがって、ハウジング手段は、例えば金属の本体によって形成されることができ、あるいはそのような本体を備えることができる。本体は、円筒状または円筒、すなわち特に中空円筒状または中空円筒の基本形状を有することができる。特に、ハウジング手段の固定領域は、円筒状または円筒、すなわち特に中空円筒状または中空円筒の基本形状を有することができる。ハウジング手段の基本形状は、任意選択でハウジング本体と呼ばれるかハウジング本体とみなされることもできる。
【0016】
センサ手段は、センサ手段をハウジング手段に固定するため、およびその逆のための、任意選択で固定手段とも呼ばれるか固定手段ともみなされる、固定領域を備える。したがって、センサ手段の固定領域は、一般に、ハウジング手段のセンサ手段への、およびその逆の機械的に極めて安定した固定を達成するように構成される。センサ手段の固定領域は、センサ手段のフランジ状部上に配置または形成されることができる。センサ手段の固定領域の特定の特徴は、ハウジング手段の固定領域と同様に、前記領域が幾何学的/構造的または機能的に異なるように構成された別個の固定部を備えるという事実から生じる。具体的には、固定領域は、ハウジング手段の対応する第1固定部とねじ接続を形成するための第1固定部と、ハウジング手段の対応する第2固定部と圧入接続、特にコーン圧入接続を形成するための、第1固定部とは別個の第2固定部とを備える。したがって、センサ手段側の第1固定部は、ハウジング手段側の対応する第1固定部と相互作用し、ねじ接続またはねじ固定を形成するように設計される。したがって、センサ手段側の第2固定部は、ハウジング手段側の対応する第2固定部と相互作用し、圧入接続または圧入固定、すなわち特にコーン圧入接続またはコーン圧入固定を形成するように設計される。
【0017】
センサ手段の固定領域は、センサ手段の本体上に形成されることができる。したがって、センサ手段は、例えば金属またはセラミックの本体によって形成されることができ、あるいはそのような本体を備えることができる。本体は、円筒状または円筒の基本形状を有することができる。特に、センサ手段の固定領域は、円筒状または円筒の基本形状を有することができる。センサ手段の本体は、任意選択でセンサ本体と呼ばれるかセンサ本体とみなされることもできる。
【0018】
ハウジング手段側とセンサ手段側のそれぞれの固定領域、すなわち特にハウジング手段側とセンサ手段側のそれぞれの第1固定部と第2固定部の相互作用であって、互いに適合する構成により可能な相互作用により、ねじ固定と圧入固定、すなわち特にコーン圧入固定の組み合わせ、したがって全体として組み合わせられた固定原理を達成することができ、これにより、特に単なるねじ固定と比較して、センサ手段のハウジング手段への、およびその逆の非常に安定した固定が可能になる。研究に基づき、固定の安定性が単なるねじ固定の場合よりも2倍大きくなる可能性があることを示すことができた。これは、空間的に利用可能な断面が限られる可能性がある背景に対して特に適用されることができる。
【0019】
これは、典型的には棒状または棒形のセンサ手段が少なくとも2:1、特に少なくとも3:1、より特に少なくとも4:1、より特に少なくとも5:1、より特に少なくとも6:1、より特に少なくとも7:1、より特に少なくとも8:1、より特に少なくとも9:1、より特に少なくとも10:1、より特に少なくとも11:1、より特に少なくとも12:1、より特に少なくとも13:1、より特に少なくとも14:1、より特に少なくとも15:1の長さ対直径の比を有することのある背景に対して特に適用される。したがって、センサ手段の長さはその直径よりも大幅に長くなる可能性があり、初めに示したように、原理的には安定した固定がより困難になる。定数項で見ると、センサ手段は、例えば、少なくとも15cm、特に少なくとも20cm、より特に少なくとも25cm、より特に少なくとも30cmの長さを有することができる。しかしながら、本明細書に記載のセンサ装置の上記の固定原理により、このような困難な固定条件であっても極めて安定した固定を実現することができる。
【0020】
ハウジング手段側とセンサ手段側のそれぞれの固定領域、すなわち特にハウジング手段側とセンサ手段側のそれぞれの第1固定部と第2固定部の相互作用であって、互いに適合する構成により可能な相互作用により、それぞれの第2固定部の相互作用から生じる圧入接続が、それぞれの第1固定部のねじ込みおよびそれぞれの第1固定部の関連する相互係合によって任意選択で意図的に影響を受けることがあり、圧入接続を確立するためにそれぞれの第2固定部に作用する力が、それぞれの第1固定部のねじ固定を締め付けることによって意図的に影響を受けることがあるため、固定の安定性には一定の変動がある可能性もある。
【0021】
全体として、容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するための改良されたセンサ装置が提供される。
【0022】
言及したように、ハウジング手段は、典型的には本体を備える。本体は、対称軸または中心軸を有し、それは本体またはハウジング手段の長手方向軸であってもよい。ハウジング手段の固定領域は、本体の自由端の領域に配置または形成されることができる。これは、センサ手段に対するハウジング手段の固定、またはその逆の固定が確立され得るか確立される予定であることを考慮すると、現実的な配置である可能性がある。
【0023】
特に、ハウジング手段の固定領域の第2固定部は、ハウジング手段の本体の自由端の領域に配置または形成されることができ、ハウジング手段の固定領域の第1固定部は、自由端に対して、別の自由端の方向にオフセットされるように配置または形成されることができる。したがって、第2固定部は、典型的には直接、本体の自由端に配置または形成される。したがって、第2固定部は、典型的には、センサ装置が取り付けれた状態でセンサ手段に面する、ハウジング手段の本体の自由端を形成する。
【0024】
これも言及したように、センサ手段は、典型的には本体も備える。本体は、対称軸または中心軸を有し、それは本体またはセンサ手段の長手方向軸であってもよい。センサ手段の固定領域は、本体の自由端の領域に配置または形成されることができる。これは、ハウジング手段に対するセンサ手段の固定、またはその逆の固定が確立され得るか確立される予定であることを考慮すると、現実的な配置である可能性がある。
【0025】
特に、センサ手段の固定領域の第1固定部は、センサ手段の本体の自由端の領域に配置または形成されることができ、センサ手段の固定領域の第2固定部は、自由端に対して、別の自由端の方向にオフセットされるように配置または形成されることができる。したがって、第1固定部は、典型的には直接、本体の自由端に配置または形成される。したがって、第1固定部は、典型的には、センサ装置が取り付けられた状態でハウジング手段に面する、センサ手段の本体の自由端を形成する。
【0026】
しかしながら、センサ手段の固定領域が、センサ手段の本体の自由端から離間するように配置または形成されることも考えられる。これは、センサ装置が取り付けられた状態において、センサ手段の自由端がハウジング手段の固定領域を超えて、さらにハウジング手段内に突出または突入する構成に特に当てはまる。
【0027】
言及したように、ハウジング手段とセンサ手段の固定領域のそれぞれの第1固定部は、ねじ接続またはねじ固定を形成するように設計される。ハウジング手段の固定領域の第1固定部は、雌ねじまたは雌ねじ部によって形成されることができる。センサ手段の固定領域の第1固定部は、特に対応する雄ねじまたは対応する雄ねじ部によって形成されることができる。それぞれの雌ねじまたは雄ねじは、任意選択で細ピッチねじであってもよい。
【0028】
これも言及したように、ハウジング手段とセンサ手段の固定領域のそれぞれの第2固定部は、圧入接続または圧入固定、すなわち特にコーン圧入接続またはコーン圧入固定を形成するように設計される。ハウジング手段の固定領域の第2固定部は、ハウジング手段の対称軸または中心軸、特にハウジング手段の本体の対称軸または中心軸に対して、軸方向に広がる円錐面によって形成されてもよい。ハウジング手段の(長手方向)断面図において、ハウジング手段の対応する円錐面は、固定領域が設けられたハウジング手段の端部の方向に、ハウジング手段の対称軸または中心軸、特にハウジング手段の本体の対称軸または中心軸に対して軸方向に広がる傾斜面を構成する。
【0029】
センサ手段の固定領域の第2固定部は、センサ手段の対称軸または中心軸、特にセンサ手段の本体の対称軸または中心軸に対して、軸方向に先細になる、特に対応する、円錐面によって形成されてもよい。センサ手段の(長手方向)断面図において、センサ手段の対応する円錐面は、固定領域が設けられたセンサ手段の端部の方向に、センサ手段の対称軸または中心軸、特にセンサ手段の本体対称軸または中心軸に対して軸方向に先細になる傾斜面を構成する。
【0030】
ハウジング手段および/またはセンサ手段の固定領域の第2固定部の対応する円錐面は、すべての実施形態において、円錐台面と呼ばれるか円錐台面と見なされることもできる。
【0031】
対応する円錐面によって画定されるハウジング手段および/またはセンサ手段の円錐の開き角度αの半分は、一般に、0<α<90°の範囲内にある。したがって、対応する円錐面によって画定されるハウジング手段および/またはセンサ手段の円錐の開き角度の半分は、例えば0.1~90°の範囲、特に4~45°の範囲、より特に10~35°の範囲、より特に15~25°の範囲であってもよい。ハウジング手段側とセンサ手段側の円錐面の開き角度のそれぞれの半分は、典型的には一致しているが、必ずしも一致しているわけではない。言及した角度範囲は、製造技術の観点から容易に提示でき、ハウジング手段に対するセンサ手段の、およびその逆の極めて安定した固定を可能にする。
【0032】
言及したように、それぞれの第1固定部と第2固定部は、少なくとも幾何学的/構造的な観点から、ハウジング手段とセンサ手段のそれぞれの固定領域の別個の部分として考慮されるべきである。したがって、それぞれの固定領域のそれぞれの第1固定部と第2固定部は、互いに空間的に境界を定められてもよい。これに関連して、一例として、以下の実施形態が考えられる。
【0033】
ハウジング手段の固定領域の第1固定部は、ハウジング手段の固定領域の第2固定部に、特に直接的に、特にハウジング手段の対称軸または中心軸に関して軸方向に、隣接することができる。言及したように、ハウジング手段の固定領域の第2固定部は、典型的にはハウジング手段の自由端を形成する。同様に、センサ手段の固定領域の第1固定部は、センサ手段の固定領域の第2固定部に、特に直接的に、特にセンサ手段の対称軸または中心軸に関して軸方向に、隣接することができる。言及したように、センサ手段の固定領域の第1固定部は、典型的にはセンサ手段の自由端を形成する。
【0034】
ハウジング手段の固定領域の第1固定部が、ハウジング手段の対称軸または中心軸に関して半径方向内側に延びる第3固定部を介して、ハウジング手段の固定領域の第2固定部に隣接することも考えられる。したがって、第3固定部を、ハウジング手段の自由端を形成する第2固定部と、第1固定部との間に配置または形成することができる。第3固定部は、半径方向に一定量だけ、例えば0.01~0.1mmの範囲だけ、内側に延びてもよい。
【0035】
同様に、センサ手段の固定領域の第1固定部は、センサ手段の対称軸または中心軸に関して半径方向内側に延びる第3固定部を介して、センサ手段の固定領域の第2固定部に隣接することができる。したがって、第3固定部を、センサ手段の自由端を形成する第1固定部と、第2固定部との間に配置または形成することができる。第3固定部は、半径方向に一定量だけ、例えば0.01~0.1mmの範囲だけ、内側に延びてもよい。
【0036】
それぞれの第1固定部と第2固定部と同様に、典型的には対応する第3固定部によって、例えば固定を確立する状況において、センサ手段が望ましくない形でハウジング手段から脱落することを防止する紛失防止手段を任意選択で実現することができる。
【0037】
言及したように、ハウジング手段の固定領域は、ハウジング手段のフランジ状部上またはフランジ形部上に配置または形成されてもよい。フランジ状部は、例えば適切な壁厚(減少させること)によって、弾性/弾力特性を有することができる。このようにして、典型的にはセンサ手段をハウジング手段に挿入してそれぞれの第1固定部をねじ込むことによって行われる、センサ装置の組み立てを簡素化することができる。フランジ状部またはフランジ形部は、ハウジング手段を、任意選択でその上に固定されたセンサ手段とともに、容器の対応する固定接合部に固定するための固定接合部を有する、外周側に形成されてもよい。対応する固定接合部は、例えば雄ねじであってもよい。
【0038】
本発明の第2の態様は、容器内の媒体の充填レベルを決定するための装置に関する。装置は、特に、例えば、車両、特に自動車、または作業機械、特に建設機械または農業機械の作動流体などの、油性または水性の流体の充填レベルを決定するように設計されてもよい。
【0039】
装置は、本発明の第1の態様によるセンサ装置と、センサ装置と通信しハードウェアおよび/またはソフトウェアによって実装され、それぞれの容器内の媒体の現在または将来の充填レベルを記述する充填レベル情報を生成するためのセンサ手段により配信され得るか配信されるセンサ情報を評価するように設計されている、評価手段とを備える。評価手段は、容量性測定原理など、それ自体既知の測定原理に基づいて、対応する充填レベル情報を生成するように設計されてもよい。代替的にまたは追加で、センサ手段により配信され得るか配信されるセンサ情報を評価するための評価手段は、それぞれの容器内の媒体の化学的パラメータおよび/または物理的パラメータを記述するパラメータ情報を生成するように設計されてもよい。
【0040】
さらに、評価手段は、評価結果を記述する評価情報を生成し、表示手段および/または有線または無線の通信手段などの適切な出力手段を介して、ユーザおよび/またはユーザ側の端末に前記情報を出力するように設計されてもよい。したがって、装置は、対応する評価手段および/または出力手段を任意選択で備えてもよい。
【0041】
本発明の第3の態様は、容器内の媒体の充填レベルを決定するための、本発明の第2の態様による装置の使用に関する。装置の使用により、または同様にして、容器内の媒体の充填レベルを決定するための方法を実行することが可能になる。装置または方法の使用は、本発明の独立した態様を構成することもできる。
【0042】
本発明の第1の態様によるセンサ装置に関連するすべての実施形態は、本発明の第2の態様による装置および/または本発明の第3の態様による使用または方法に同様に適用される。
【図面の簡単な説明】
【0043】
本発明を、一例として、図面に示す実施形態を参照して再度説明する。
【0044】
図1、
図2は、それぞれ、一実施形態によるセンサ装置の概略図である。
【0045】
図1と
図2は、それぞれ、一実施形態によるセンサ装置1またはその構成要素の概略縦断面図である。具体的には、それぞれの場合において、本明細書に記載の原理の説明に関連するセンサ装置1の詳細が示されている。
【発明を実施するための形態】
【0046】
センサ装置1は、タンクなどの容器(図示せず)内の気体および/または固体および/または液体などの媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するように設計されている。対応するセンサ情報は、例えばセンサ信号であるか、またはセンサ信号を含むことができ、そこから、対応する評価によってそれぞれの容器内のそれぞれの媒体の充填レベルを記述する充填レベル情報を決定することができる。
【0047】
センサ装置1は、ハウジング手段2と、ハウジング手段2に固定され得る、またはハウジング手段2に固定されるセンサ手段3とを備える。センサ手段3は、図面では一例として、特別なタイプまたは形態として形成され、容器内の媒体の充填レベルを記述するセンサ情報を取得するように設計されている。この目的のために、センサ手段3は、対応するセンサ情報を取得するように設計された少なくとも1つのセンサ素子3.1(単に概略的に示されている)を備える。
【0048】
対応するセンサ情報は、典型的には、信号線などの適切な接続要素(図示せず)を介して、ハードウェアおよび/またはソフトウェアによって実装される評価手段4に送信される。対応する評価手段4は、それぞれの容器内のそれぞれの媒体の決定される充填レベルを考慮して、対応するセンサ情報を評価するように設計されることができる。対応する評価手段4は、単に
図1に一例として示すように、ハウジング手段2の収容空間2.1内に配置または形成されることができる。また、対応する評価手段4は、容器内の流体の充填レベルを決定するために、センサ装置1よりも高いレベルに装置の構成要素を形成することも考えられる。
【0049】
対応する接続要素および(
図1参照)対応する評価手段4は、ハウジング手段2上またはハウジング手段2内に配置または形成されることができる。この目的のために、ハウジング手段は、例えばドリル穴の方法または形状で形成されることのできる、上述の収容空間2.1を備える。
【0050】
ハウジング手段2とセンサ手段3は、センサ手段3をハウジング手段2に固定するため、およびその逆のための、任意選択で取り外し可能(損傷または破壊なしで)の安定した可能性を考慮して、特定の方法で構成される。
【0051】
ハウジング手段2は、ハウジング手段2をセンサ手段3に固定するため、およびその逆のための、任意選択で固定手段とも呼ばれるか固定手段ともみなされる、固定領域2.2を備える。固定領域2.2は、一般に、センサ手段3のハウジング手段2への、およびその逆の機械的に極めて安定した固定を達成するように構成される。固定領域2.2は、ハウジング手段のフランジ状部2.4上に配置または形成されることができる。固定領域2.2の特定の特徴は、前記領域が幾何学的/構造的または機能的に異なるように構成された別個の固定部2.2.1、2.2.2を備えるという事実から生じる。具体的には、固定領域2.2は、センサ手段3の対応する第1固定部3.2.1とのねじ接続を形成するための第1固定部2.2.1と、センサ手段3の対応する第2固定部3.2.2と圧入接続、特にコーン圧入接続を形成するための、第1固定部2.2.1とは別個の第2固定部2.2.2とを備える。したがって、ハウジング手段側の第1固定部2.2.1は、センサ手段側の対応する第1固定部3.2.2と相互作用し、ねじ接続またはねじ固定を形成するように設計される。したがって、ハウジング手段側の第2固定部2.2.2は、センサ手段側の対応する第2固定部3.2.2と相互作用し、圧入接続または圧入固定、すなわち特にコーン圧入接続またはコーン圧入固定を形成するように設計される。
【0052】
ハウジング手段2の固定領域2.2は、任意選択でハウジング本体とも呼ばれる、ハウジング手段2の本体2.3上に形成されていることが分かる。したがって、ハウジング手段2は、例えば金属の本体2.3によって形成されるか、あるいはそのような本体を備える。この実施形態では、本体2.3は、中空円筒状または中空円筒の基本形状を有する。特に、ハウジング手段2の固定領域2.2は、中空円筒状または中空円筒の基本形状を有する。
【0053】
センサ手段3は、センサ手段3をハウジング手段2に固定するため、およびその逆のための、任意選択で固定手段とも呼ばれるか固定手段ともみなされる、固定領域3.2を備える。固定領域3.2は、一般に、センサ手段3のハウジング手段2への、およびその逆の機械的に極めて安定した固定を達成するように構成される。固定領域3.2は、センサ手段3のフランジ状部3.4上に配置または形成されることができる。固定領域3.2の特定の特徴は、ハウジング手段2の固定領域2.2と同様に、前記領域が幾何学的/構造的または機能的に異なるように構成された別個の固定部3.2.1、3.2.2を備えるという事実から生じる。具体的には、固定領域3.2は、ハウジング手段2の対応する第1固定部2.2.1とねじ接続を形成するための第1固定部3.2.1と、ハウジング手段2の対応する第2固定部2.2.2と圧入接続、特にコーン圧入接続を形成するための、第1固定部3.2.1とは別個の第2固定部3.2.2とを備える。したがって、センサ手段側の第1固定部3.2.1は、ハウジング手段側の対応する第1固定部2.2.1と相互作用し、ねじ接続またはねじ固定を形成するように設計される。したがって、センサ手段側の第2固定部3.2.2は、ハウジング手段側の対応する第2固定部2.2.2と相互作用し、圧入接続または圧入固定、すなわち特にコーン圧入接続またはコーン圧入固定を形成するように設計される。
【0054】
センサ手段3の固定領域3.2は、任意選択でセンサ本体とも呼ばれる、センサ手段3の本体3.3上に形成される。したがって、センサ手段3は、例えば金属またはセラミックの本体3.3によって形成されるか、あるいはそのような本体を備える。本体3.3は、円筒状または円筒の基本形状を有する。特に、センサ手段3の固定領域3.2は、円筒状または円筒の基本形状を有する。
【0055】
ハウジング手段側とセンサ手段側のそれぞれの固定領域2.2、3.2、すなわち特にハウジング手段側とセンサ手段側のそれぞれの第1固定部と第2固定部2.2.1、2.2.2、3.2.1、3.2.2の相互作用であって、互いに適合する構成により可能な相互作用により、ねじ固定と圧入固定、すなわち特にコーン圧入固定の組み合わせ、したがって全体として組み合わせられた固定原理を達成することができ、これにより、特に単なるねじ固定と比較して、センサ手段3のハウジング手段2への、およびその逆の非常に安定した固定が可能になる。
【0056】
これは、棒状または棒形のセンサ手段3が典型的には少なくとも2:1、特に少なくとも3:1、より特に少なくとも4:1、より特に少なくとも5:1、より特に少なくとも6:1、より特に少なくとも7:1、より特に少なくとも8:1、より特に少なくとも9:1、より特に少なくとも10:1、より特に少なくとも11:1、より特に少なくとも12:1、より特に少なくとも13:1、より特に少なくとも14:1、より特に少なくとも15:1の長さ対直径の比を有する背景に対して特に適用される。したがって、センサ手段3の長さは、その直径または断面よりも大幅に長くなる可能性があり、初めに示したように、原理的には安定した固定がより困難になる。しかしながら、センサ装置1の上記の固定原理により、このような困難な固定条件であっても極めて安定した固定を実現することができる。
【0057】
ハウジング手段側とセンサ手段側のそれぞれの固定領域2.2、3.2、すなわち特にハウジング手段側とセンサ手段側のそれぞれの第1固定部と第2固定部2.2.1、2.2.2、3.2.1、3.2.2の相互作用であって、互いに適合する構成によって可能な相互作用により、それぞれの第2固定部2.2.2、3.2.2の相互作用から生じる圧入接続が、それぞれの第1固定部2.2.1、3.2.1のねじ込みおよびそれぞれの第1固定部の関連する相互係合によって任意選択で意図的に影響を受けることがあり、圧入接続を確立するためにそれぞれの第2固定部2.2.2、3.2.2に作用する力が、それぞれの第1固定部2.2.1、3.2.1のねじ固定を締め付けることによって意図的に影響を受けることがあるため、固定の安定性には一定の変動がある可能性もある。
【0058】
ハウジング手段2の本体2.3は、対称軸または中心軸A1を有し、それは本体2.3またはハウジング手段2の長手方向軸であってもよいことが分かる。本実施形態では、ハウジング手段2の固定領域2.2は、センサ手段3に面する本体2.3の自由端の領域に配置または形成される。
【0059】
ハウジング手段2の固定領域2.2の第2固定部2.2.2は、センサ手段3に面するハウジング手段2の本体2.3の自由端の領域に配置または形成され、ハウジング手段2の固定領域2.2の第1固定部2.2.1は、自由端に対して、別の自由端の方向にオフセットされるように配置または形成されていることが分かる。したがって、この実施形態では、第2固定部2.2.2は、直接、センサ手段3に面する本体2.3の自由端に配置または形成され、したがって、第2固定部2.2.2は、センサ手段3に面するハウジング手段2の本体2.3の自由端を形成する。
【0060】
センサ手段3の本体3.3もまた、対称軸または中心軸A2を有し、それは本体またはセンサ手段3の長手方向軸であってよい。本実施形態では、センサ手段3の固定領域3.2は、ハウジング手段2に面する本体3.3の自由端の領域に配置または形成される。
【0061】
センサ手段3の固定領域3.2の第1固定部3.2.1は、ハウジング手段2に面するセンサ手段3の本体3.3の自由端の領域に配置または形成され、センサ手段3の固定領域3.2の第2固定部3.2.2は、自由端に対して、別の自由端の方向にオフセットされるように配置または形成されていることが分かる。したがって、この実施形態では、第1固定部は、直接、ハウジング手段2に面する本体3.3の自由端に配置または形成され、したがって、第1固定部は、ハウジング手段2に面するセンサ手段3の本体3.3の自由端を形成する。
【0062】
しかしながら、たとえ図面に示されていないとしても、センサ手段3の固定領域3.2が、本体3.3の自由端から離間するように配置または形成されることも考えられる。これは、センサ装置1が取り付けられた状態において、センサ手段3の自由端がハウジング手段2の固定領域2.2を超えて、さらにハウジング手段2内に突出または突入する構成に特に当てはまる。
【0063】
言及したように、ハウジング手段2とセンサ手段3の固定領域2.2、3.2のそれぞれの第1固定部2.2.1、3.2.1は、ねじ接続またはねじ固定を形成するように設計される。この実施形態では、ハウジング手段2の固定領域2.2の第1固定部2.2.1は、雌ねじまたは雌ねじ部によって形成される。この実施形態では、センサ手段3の固定領域3.2の第1固定部3.2.1は、対応する雄ねじまたは対応する雄ねじ部によって形成される。それぞれの雌ねじまたは雄ねじは、任意選択で細ピッチねじであってもよい。
【0064】
これも言及したように、ハウジング手段2とセンサ手段3の固定領域2.2、3.2のそれぞれの第2固定部2.2.2、3.2.2は、圧入接続または圧入固定、すなわち特にコーン圧入接続またはコーン圧入固定を形成するように設計される。この実施形態では、ハウジング手段2の固定領域2.2の第2固定部2.2.2は、ハウジング手段2または本体2.3の対称軸または中心軸A1に対して、軸方向に広がる円錐面によって形成される。図面による(長手方向)断面図において、円錐面は、固定領域2.2が設けられたハウジング手段2の自由端の方向に、対称軸または中心軸A1に対して軸方向に広がる傾斜面を構成していることが分かる。この実施形態では、センサ手段3の固定領域3.2の第2固定部3.2.2は、センサ手段3または本体の3.3の対称軸または中心軸A2に対して、軸方向に先細になる対応する円錐面によって形成される。図面による(長手方向)断面図において、円錐面は、固定領域3.2が設けられたセンサ手段3の自由端の方向に、対称軸または中心軸A2に対して軸方向に先細になる傾斜面を構成していることが分かる。
【0065】
ハウジング手段2および/またはセンサ手段3の第2固定部2.2.2、3.2.2のそれぞれの円錐面は、円錐台面と呼ばれるか円錐台面と見なされることもできる。
【0066】
対応する円錐面によって画定されるハウジング手段2および/またはセンサ手段3の円錐の開き角度の半分は、一般に、0.1~90°の範囲内にあってもよい。具体的には、対応する円錐面によって画定されるハウジング手段2および/またはセンサ手段3の円錐の開き角度の半分は、例えば5~45°の範囲、特に10~35°の範囲、より特に15~25°の範囲であってもよい。図に一例として示すように、ハウジング手段側とセンサ手段側の円錐面の開き角度のそれぞれの半分は、典型的には一致する。
【0067】
言及したように、それぞれの第1固定部と第2固定部2.2.1、2.2.2、3.2.1、3.2.2は、少なくとも幾何学的/構造的な観点から、ハウジング手段とセンサ手段2、3のそれぞれの固定領域2.2、3.2の別個の部分として考慮されるべきである。したがって、それぞれの固定領域2.2、3.2のそれぞれの第1固定部と第2固定部2.2.1、2.2.2、3.2.1、3.2.2は、互いに空間的に境界を定められてもよい。これに関連して、一例として、以下の実施形態が考えられる。
【0068】
ハウジング手段2の固定領域2.2の第1固定部2.2.1は、ハウジング手段2の固定領域2.2の第2固定部2.2.2に、特に直接的に、ハウジング手段2の対称軸または中心軸A1に関して軸方向に、隣接することができる。言及したように、第2固定部2.2.2は、センサ手段3に面するハウジング手段2の自由端を形成する。同様に、センサ手段3の固定領域3.2の第1固定部3.2.1は、センサ手段3の固定領域3.2の第2固定部3.2.2に、特に直接的に、センサ手段3の対称軸または中心軸A2に関して軸方向に、隣接する。言及したように、センサ手段3の固定領域3.2の第1固定部3.2.1は、ハウジング手段2に面するセンサ手段3の自由端を形成する。
【0069】
ハウジング手段2の固定領域2.2の第1固定部2.2.1が、ハウジング手段2の対称軸または中心軸A1に関して半径方向内側に延びる第3固定部(図示せず)を介して、第2固定部2.2.2に隣接することも考えられる。したがって、第3固定部を、ハウジング手段2の自由端を形成する第2固定部2.2.2と、第1固定部2.2.1との間に配置または形成することができる。第3固定部は、半径方向に一定量だけ、例えば0.01~0.1mmの範囲だけ、内側に延びてもよい。
【0070】
同様に、センサ手段3の固定領域3.2の第1固定部3.2.1は、センサ手段3の対称軸または中心軸A2に関して半径方向内側に延びる第3固定部3.2.3を介して、第2固定部3.2.2に隣接することができる。したがって、第3固定部(図示せず)を、センサ手段3の自由端を形成する第1固定部3.2.1と、第2固定部3.2.2との間に配置または形成することができる。第3固定部は、半径方向に一定量だけ、、例えば0.01~0.1mmの範囲だけ、内側に延びてもよい。
【0071】
それぞれの第1固定部と第2固定部2.2.1、2.2.2、3.2.1、3.2.2と同様に、典型的には対応する第3固定部によって、例えば固定を確立する状況において、センサ手段3が望ましくない形でハウジング手段2から脱落することを防止する紛失防止手段を任意選択で実現することができる。
【0072】
ハウジング手段2の本体2.3のフランジ状部またはフランジ形部2.4は、例えば適切な壁厚(減少させること)によって、弾性/弾力特性を有することができる。このようにして、典型的にはセンサ手段3をハウジング手段2に挿入してそれぞれの第1固定部2.2.1、3.2.1をねじ込むことによって行われる、センサ装置1の組み立てを簡素化することができる。ハウジング手段2の本体2.3のフランジ状部またはフランジ形部は、ハウジング手段2を、任意選択でその上に固定されたセンサ手段3とともに、容器の対応する固定接合部に固定するための固定接合部(詳細には図示せず)を有する、外周側にさらに形成されてもよい。対応する固定接合部は、例えば雄ねじであってもよい。
【0073】
容器内の媒体の充填レベルを決定するための、センサ装置1またはセンサ装置1を備えた装置の使用により、容器内の媒体の充填レベルを決定するための方法を実施することが可能になる。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジング手段(2)と、ハウジング手段(2)に固定され得るか固定され、容器内の媒体の充填レベルを記述する充填レベル情報を取得することを目的とするセンサ手段(3)とを備えた、容器内の媒体の充填レベルを記述する充填レベル情報を取得するためのセンサ装置(1)であって、
ハウジング手段(2)は、センサ手段(3)を固定するための固定領域(2.2)を備え、この領域は、センサ手段(3)の対応する第1固定部(3.2.1)とねじ接続を形成するための第1固定部(2.2.1)と、センサ手段(3)の対応する第2固定部(3.2.2)と圧入接続、特にコーン圧入接続を形成するための、第1固定部(2.2.1)とは別個の第2固定部(2.2.2)とを備え、および/または
センサ手段(3)は、ハウジング手段(2)を固定するための固定領域(3.2)を備え、この領域は、ハウジング手段(2)の対応する第1固定部(2.2.1)とねじ接続を形成するための第1固定部(3.2.1)と、ハウジング手段(2)の対応する第2固定部(2.2.2)と圧入接続、特にコーン圧入接続を形成するための、第1固定部(3.2.1)とは別個の第2固定部(3.2.2)とを備える
ことを特徴とするセンサ装置。
【請求項2】
ハウジング手段(2)は、対称軸または中心軸(A1)を有する本体(2.3)を備え、固定領域(2.2)は、本体(2.3)の自由端の領域に配置または形成され、および/または
センサ手段(3)は、対称軸または中心軸(A2)を有する本体(3.3)を備え、固定領域(3.2)は、本体(3.3)の自由端の領域に配置または形成される
ことを特徴とする請求項1に記載のセンサ装置。
【請求項3】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第1固定部(2.2.1)は、ハウジング手段(2)の本体(2.3)の自由端の領域に配置または形成され、ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第2固定部(2.2.2)は、自由端に対して、別の自由端の方向にオフセットされるように配置または形成され、および/または
センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第2固定部(3.2.2)は、センサ手段(3)の本体(3.3)の自由端の領域に配置または形成され、センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第1固定部(3.2.1)は、自由端に対して、別の自由端の方向にオフセットされるように配置または形成される
ことを特徴とする請求項2に記載のセンサ装置。
【請求項4】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第1固定部(2.2.1)は、雌ねじまたは雌ねじ部によって形成され、センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第1固定部(3.2.1)は、雄ネジまたは雄ネジ部により形成されることを特徴とする請求項
1に記載のセンサ装置。
【請求項5】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第2固定部(2.2.2)は、ハウジング手段(2)の対称軸または中心軸(A1)に対して軸方向に広がる円錐面によって形成され、センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第2固定部(3.2.2)は、センサ手段(3)の対称軸または中心軸(A2)に対して軸方向に先細になる円錐面によって形成されることを特徴とする請求項
1に記載のセンサ装置。
【請求項6】
円錐面によって画定されるハウジング手段(2)および/またはセンサ手段(3)の円錐の開き角度の半分は、0.1~90°の範囲、特に5~45°の範囲、特に10~35°の範囲にあることを特徴とする請求項
5に記載のセンサ装置。
【請求項7】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第1固定部(2.2.1)は、ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第2固定部(2.2.2)に、特に直接的に、特にハウジング手段(2)の対称軸または中心軸(A1)に関して軸方向に隣接し、および/または
センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第1固定部(3.2.1)は、センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第2固定部(3.2.2)に、特に直接的に、特にセンサ手段(3)の対称軸または中心軸(A2)に関して軸方向に隣接する
ことを特徴とする請求項
1に記載のセンサ装置。
【請求項8】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第1固定部(2.2.1)は、ハウジング手段(2)の対称軸または中心軸(A1)に関して半径方向内側に延びる第3固定部を介して、ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)の第2固定部(2.2.2)に隣接し、および/または
センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第1固定部(3.2.1)は、センサ手段(3)の対称軸または中心軸(A2)に関して半径方向内側に延びる第3固定部を介して、センサ手段(3)の固定領域(3.2)の第2固定部(3.2.2)に隣接する
ことを特徴とする請求項
1に記載のセンサ装置。
【請求項9】
ハウジング手段(2)の固定領域(2.2)は、ハウジング手段(2)のフランジ状部上に配置または形成され、フランジ状部は、弾性/弾力特性を有することを特徴とする請求項
1に記載のセンサ装置。
【請求項10】
センサ手段(3)は、少なくとも2:1、特に少なくとも3:1、より特に少なくとも4:1、より特に少なくとも5:1、より特に少なくとも6:1、より特に少なくとも7:1、より特に少なくとも8:1、より特に少なくとも9:1、より特に少なくとも10:1、より特に少なくとも11:1、より特に少なくとも12:1、より特に少なくとも13:1、より特に少なくとも14:1、より特に少なくとも15:1の長さ対直径の比を有することを特徴とする請求項
1に記載のセンサ装置。
【請求項11】
請求項1~10のいずれかに記載のセンサ装置(1)と、センサ装置(1)のセンサ手段(3)により配信され得るか配信されるセンサ情報を評価するように設計され、それぞれの容器内の媒体の現在または将来の充填レベルを記述する充填レベルを記述する充填レベル情報を生成するように設計されている評価手段(4)とを備える、容器内の媒体の充填レベルを決定するための装置。
【国際調査報告】