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特表2024-522921リングコード、エンコード方法、リングコードを識別する方法、リングコードの応用方法、印鑑及び電子文書
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】リングコード、エンコード方法、リングコードを識別する方法、リングコードの応用方法、印鑑及び電子文書
(51)【国際特許分類】
   G06K 19/06 20060101AFI20240614BHJP
   G09C 5/00 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
G06K19/06 168
G06K19/06 037
G09C5/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580648
(86)(22)【出願日】2022-06-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-26
(86)【国際出願番号】 CN2022101404
(87)【国際公開番号】W WO2023274108
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】202110744834.3
(32)【優先日】2021-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523488332
【氏名又は名称】矩網科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】桑海明
(72)【発明者】
【氏名】甘戈
(57)【要約】
本願はリングコード、エンコード法、リングコードを識別する方法、リングコードの応用方法、印鑑及び電子文書に関し、リングコードは該リングコードに記載された内容と前記電子印鑑またはデジタル印鑑を含む電子文書とが対応し、異なる電子文書の内容は異なるリングコードに対応する、円弧符号は偽造防止符号と環状暗号化領域を含み、前記偽造防止符号は前記環状暗号化領域を埋め尽くし、符号化方法は符号化すべきデータを取得し、前記符号化すべきデータを偽造防止符号に変換すること、偽造防止コードをリング暗号化領域に埋め込む。リング符号を識別する方法は、偽造防止符号の先頭ビットを取得すること、前記偽造防止符号を開始ビットによって分割し、展開してバーコードを形成する、バーコードをスキャンして符号化データを取得する。偽造防止コードを環状暗号化領域の周囲に埋め、360度周回し、均一で美しく、全体的な視覚効果と伝統的な印鑑をより統一することにより、環状コードの安全性をより良くし、解読されにくいようにする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコードであって、
該リングコードに記載の内容が前記電子印鑑またはデジタル印鑑を備える電子文書と相互に対応し、異なる電子文書の内容は異なるリングコードに対応し、前記リングコードは、偽造防止コードとリング暗号化領域とを含み、前記偽造防止コードは前記リング暗号化領域を満たすことを特徴とする電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項2】
前記電子印鑑またはデジタル印鑑、または前記リングコードは、円形、楕円形、四角形、長方形、三角形を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項3】
該電子印鑑またはデジタル印鑑は、PC端末、スマートフォン、移動端末、手持ち印刷装置、タブレット、車載コンピュータの電子製品に用いられることを含むが、これらに限定されず、前記電子印鑑は、上記端末のディスプレイを介して表示されていることを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項4】
前記リングコードは、単一暗号化図形のリングコードであり、または2種類以上の暗号化図形を組み合わせた混合コードであり、または他の任意の暗号化図形の形態を有しかつ識別可能な偽造防止コードであることを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項5】
前記リングコードは、バーコードであり、またはバーコードと他の1つ以上の暗号化図形とを組み合わせたバーミックスコードであり、または他の任意の暗号化図形の形態を有しかつ識別可能な偽造防止コードであることを特徴とする請求項4に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項6】
前記バーミックスコードがバーコードと二次元コードを組み合わせて形成されたものであることを特徴とする請求項5に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項7】
前記バーコードまたはバーミックスコードのコード先頭とコード末尾が接した後前記偽造防止コードを形成し、前記コード先頭は開始符号であり、前記コード末尾は終了符号であることを特徴とする請求項6に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項8】
前記偽造防止コードはcode93バーコードであり、またはcode93バーコードと他の1種以上の暗号化図形からなるcode93バーミックスコードであることを特徴とする請求項5に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項9】
前記code93バーコードまたはcode93バーミックスコードのコード先頭及びコード末尾が接した後前記偽造防止コードを形成し、前記コード先頭は開始符号であり、前記コード末尾は終了符号であることを特徴とする請求項8に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項10】
前記偽造防止コードは、code93規格のバーコードまたはcode93バーミックスコード中の開始符号及び終了符号を取り除いた後、先頭末尾接合して形成されたものであることを特徴とする請求項9に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項11】
前記偽造防止コードの開始位置を示すための指示符号をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項12】
前記指示符号が数字、漢字またはその他の言語の字または文字であることを特徴とする請求項11に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項13】
前記数字、漢字または他の言語の字または文字は印鑑の属する部門名であり、上記部門名の中の任意の文字の中の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心との連結線を開始線とし、前記開始線とリング暗号化領域との交差位置を開始位置とすることを特徴とする請求項12に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項14】
前記電子印鑑またはデジタル印鑑には、党委員会政府機関、軍隊、外交、金融、社会団体及び学校研究所の印鑑、各タイプの企業・事業体の印鑑、各タイプの行政審査認可印鑑、領収書、金融手形専用印鑑または個人印鑑が含まれるが、これらに限定されないことを特徴とする請求項13に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項15】
前記指示符号は図形であることを特徴とする請求項11に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項16】
前記指示符号には、印鑑の中心部に位置する五角星、党の徽章、または国章が含まれるが、これらに限定されないことを特徴とする請求項15に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項17】
前記図形は五角星であり、五角星のいずれかの角の所在点とリング暗号化領域の幾何中心との連結線を開始線とし、前記開始線とリング暗号化領域との交差位置を開始位置とすることを特徴とする請求項15に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項18】
偽造防止コードは、円周または枠線全体で少なくとも2回繰り返すことを特徴とする請求項1~17のいずれか一項に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項19】
前記リング暗号化領域は、印鑑閉鎖境界線の内側または外側に配置され、それに応じて、リング暗号化領域の内側または外側境界は1本の閉鎖境界線を含むか含まないことを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項20】
実体印鑑に用いられるリングコードであって、該リングコードは、請求項1~17のいずれか一項に記載のリングコードであることを特徴とする実体印鑑に用いられるリングコード。
【請求項21】
エンコード方法であって、
エンコード対象データを取得し、前記エンコード対象データを偽造防止コードに変換するステップと、
前記偽造防止コードをリング暗号化領域に満たすステップと、を含むことを特徴とするエンコード方法。
【請求項22】
さらに、前記エンコード対象データを偽造防止コードに変換した後に、開始符号と終了符号を取り除くことを含むことを特徴とする請求項21に記載のエンコード方法。
【請求項23】
前記偽造防止コードをリング暗号化領域に満たすのは、
少なくとも1つの前記偽造防止コードを前記リング暗号化領域に満たし、前記リング暗号化領域は少なくとも1つの閉鎖環を含み、前記偽造防止コードは前記閉鎖環の内側または外側に配置されていることを特徴とする請求項21に記載のエンコード方法。
【請求項24】
リングコードを識別する方法であって、
リングコードを任意の位置からランダムに分割してバーコード形状に展開するステップと、
バーコードの開始符号、終了符号の位置に従って、バーコードを2つのセグメントに分割するステップと、
2つのセグメントを再結合して、開始記号で始まり、終了記号で終わるバーコードフォーマットを形成するステップと、
スキャン、データを解析、取得するステップと、を含むことを特徴とするリングコードを識別する方法。
【請求項25】
偽造防止コードの開始位置を取得するステップと、
前記偽造防止コードを開始位置から分割し展開してバーコードを形成するステップと、
前記バーコードをスキャンしてエンコードデータを取得するステップと、を含むことを特徴とするリングコードを識別する方法。
【請求項26】
偽造防止コードの開始位置を取得するのは、
印鑑が属する部門名の任意の文字の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を取得すること、
部門名の任意の文字内の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とするステップと、
開始線とリング暗号化領域の交差位置を取得するステップと、を含むことを特徴とする請求項25に記載のリングコードを識別する方法。
【請求項27】
偽造防止コードの開始位置を取得するのは、
リングコード内部図形の任意の特定の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を取得すること、
上記画素の所在点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とするステップと、
開始線とリング暗号化領域の交差位置を取得するステップと、を含むことを特徴とする請求項25に記載のリングコードを識別する方法。
【請求項28】
前記内部図形は五角星であり、前記特定の画素点は五角星の任意の角の所在点であり、五角星の任意の角の所在点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とすることを特徴とする請求項27に記載のリングコードを識別する方法。
【請求項29】
印鑑であって、前記印鑑の印面には、請求項20に記載のリングコードが設けられていることを特徴とする印鑑。
【請求項30】
前記印鑑は印刷によって形成されたものであることを特徴とする請求項29に記載の印鑑。
【請求項31】
前記リングコードを紙文書に直接出力することを特徴とする請求項30に記載の印鑑。
【請求項32】
前記印鑑の色は赤または青またはその他の色であることを特徴とする請求項30に記載の印鑑。
【請求項33】
前記リングコードが含まれる印鑑パターンを記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項1~19に記載の前記リングコードの応用方法。
【請求項34】
前記リングコードが含まれる電子印鑑、デジタル印鑑の電子文書、または、前記リングコードが含まれる実体印鑑の印刷文書を取得するステップと、
前記電子文書または前記印刷文書中のリングコードを識別するステップと、
識別されたリングコードと記憶媒体に記録されたリングコードとを比較して、前記電子文書または印刷文書の真偽を確認するステップと、を含むことを特徴とする請求項33に記載の前記リングコードの応用方法。
【請求項35】
前記リングコードが含まれる電子印鑑、デジタル印鑑の電子契約書、電子文書、または、前記リングコードが含まれる実体印鑑の印刷文書を取得するステップと、
前記電子契約書、電子文書または前記印刷文書中のリングコードを識別するステップと、該リングコードには印鑑偽造防止情報が記載されており、
上記印鑑偽造防止情報に基づいて、印鑑を検証するニーズがある第三者に便利な印鑑真偽検証サービスを提供するステップと、を含むことを特徴とする請求項1~19のいずれか一項に記載の前記リングコードの応用方法。
【請求項36】
前記印鑑偽造防止情報は契約書の全文または一部の内容、文書全文または文書要約、契約書または文書当事者、印鑑発行時間、印鑑承認プロセス、印鑑使用者、印鑑使用場所を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項35に記載の前記リングコードの応用方法。
【請求項37】
電子印鑑またはデジタル印鑑であって、請求項1~19のいずれか一項に記載のリングコードを含むことを特徴とする電子印鑑またはデジタル印鑑。
【請求項38】
該電子印鑑は画面に表示するために用いられることを特徴とする請求項37に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑。
【請求項39】
前記画面はPC端末、スマートフォン、移動端末、手持ち印刷装置、タブレット、車載コンピュータ等の電子製品ディスプレイの1つまたは複数を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項38に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑。
【請求項40】
前記印鑑の色は赤または青またはその他の色であることを特徴とする請求項37に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑。
【請求項41】
電子文書であって、前記電子文書には請求項37~40のいずれか一項に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑が含まれることを特徴とする電子文書。
【請求項42】
前記電子文書は、電子契約書、電子公文書、電子通知書を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項41に記載の電子文書。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は偽造防止技術の分野に属し、特にリングコード、エンコード方法、リングコードを識別する方法及び印鑑に関する。
【背景技術】
【0002】
公印とは機関、団体、企業・事業体が使用する印鑑のことであり、印鑑には印面や印鑑台などの部分が含まれており、印面は印鑑のコア領域であり、印面上の内容は機関、団体、企業・事業体を代表している。
【0003】
通常印鑑にはリング、企業名情報、企業標識が含まれており、リングは印鑑の境界を表し、企業名及び企業標識がリング内部に設置されていて、印鑑のプライバシーをさらに高めるために、印鑑境界のリングに偽造防止標識を設置することが多い。
【0004】
既存の印鑑偽造防止ラベルは第1暗号化領域と第2暗号化領域を含み、通常、第1暗号化領域内のデータの識別難易度を下げ、偽造防止データを迅速に位置決めし、真偽を判定するように、第2暗号化領域は第1暗号化領域を識別する役割を果たしている。
【0005】
しかし、第2暗号化領域の増加により、第1暗号化領域内のデータ容量が低下し、暗号化情報の複雑さが制限されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのため、本願はリングコード、エンコード方法、リングコードを識別する方法、印鑑、リングコードの応用方法及び電子文書を提供し、偽造防止ラベル内の暗号化情報の複雑さが制限されている問題を解決することができる。
【0007】
上記目的を実現するために、本願の第1態様はリングコードを提供し、電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコードであって、該リングコードに記載の内容が前記電子印鑑またはデジタル印鑑を備える電子文書と相互に対応し、異なる電子文書の内容は異なるリングコードに対応し、前記リングコードは、偽造防止コードとリング暗号化領域とを含み、前記偽造防止コードは前記リング暗号化領域を満たすことを特徴とする。
【0008】
さらに、前記電子印鑑またはデジタル印鑑、または前記リングコードは、円形、楕円形、四角形、長方形、三角形を含むが、これらに限定されない。
【0009】
さらに、該電子印鑑またはデジタル印鑑は、PC端末、スマートフォン、移動端末、手持ち印刷装置、タブレット、車載コンピュータの電子製品に用いられることを含むが、これらに限定されず、前記電子印鑑は、上記端末のディスプレイを介して表示されている。
【0010】
さらに、前記リングコードは、単一暗号化図形のリングコードであり、または2種類以上の暗号化図形を組み合わせた混合コードであり、または他の任意の暗号化図形の形態を有しかつ識別可能な偽造防止コードである。
【0011】
さらに、前記リングコードは、バーコードであり、またはバーコードと他の1つ以上の暗号化図形とを組み合わせたバーミックスコードであり、または他の任意の暗号化図形の形態を有しかつ識別可能な偽造防止コードである。
【0012】
さらに、前記バーミックスコードがバーコードと二次元コードを組み合わせて形成されたものである。
【0013】
さらに、前記バーコードまたはバーミックスコードのコード先頭とコード末尾が接した後前記偽造防止コードを形成し、前記コード先頭は開始符号であり、前記コード末尾は終了符号である。
【0014】
さらに、前記偽造防止コードはcode93バーコードであり、またはcode93バーコードと他の1種以上の暗号化図形からなるcode93バーミックスコードである。
【0015】
さらに、前記code93バーコードまたはcode93バーミックスコードのコード先頭及びコード末尾が接した後前記偽造防止コードを形成し、前記コード先頭は開始符号であり、前記コード末尾は終了符号である。
【0016】
さらに、前記偽造防止コードは、code93規格のバーコードまたはcode93バーミックスコード中の開始符号及び終了符号を取り除いた後、先頭末尾接合して形成されたものである。
【0017】
さらに、前記偽造防止コードの開始位置を示すための指示符号をさらに含む。
【0018】
さらに、前記指示符号が数字、漢字またはその他の言語の字または文字である。
【0019】
さらに、前記数字、漢字または他の言語の字または文字は印鑑の属する部門名であり、上記部門名の中の任意の文字の中の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心との連結線を開始線とし、前記開始線とリング暗号化領域との交差位置を開始位置とする。
【0020】
さらに、前記電子印鑑またはデジタル印鑑は、党委員会政府機関、軍隊、外交、金融、社会団体及び学校研究所の印鑑、各タイプの企業・事業体の印鑑、各タイプの行政審査認可印鑑、領収書、金融手形専用印鑑または個人印鑑を含むが、これらに限定されない。
【0021】
さらに、前記指示符号は図形である。
【0022】
さらに、前記指示符号は、印鑑の中心部に位置する五角星、党の徽章、または国章を含むが、これらに限定されない。
【0023】
さらに、前記図形は五角星であり、五角星のいずれかの角の所在点とリング暗号化領域の幾何中心との連結線を開始線とし、前記開始線とリング暗号化領域との交差位置を開始位置とする。
【0024】
さらに、偽造防止コードは、円周または枠線全体で少なくとも2回繰り返す。
【0025】
さらに、前記リング暗号化領域は、印鑑閉鎖境界線の内側または外側に配置され、それに応じて、リング暗号化領域の内側または外側境界は1本の閉鎖境界線を含むか含まない。
【0026】
本願の第2態様は実体印鑑に用いられるリングコードを提供し、該リングコードは、上記に記載のリングコードである。
【0027】
本願の第3態様はエンコード方法を提供し、
エンコード対象データを取得し、前記エンコード対象データを偽造防止コードに変換するステップと、
前記偽造防止コードをリング暗号化領域に満たす。
【0028】
さらに、エンコード対象データを偽造防止コードに変換した後に、開始符号と終了符号を取り除く。
【0029】
さらに、前記偽造防止コードをリング暗号化領域に満たすのは、
少なくとも1つの前記偽造防止コードを前記リング暗号化領域に満たし、前記リング暗号化領域は少なくとも1つの閉鎖環を含み、前記偽造防止コードは前記閉鎖環の内側または外側に配置されている。
【0030】
本願の第4態様はリングコードを識別する方法を提供し、
リングコードを任意の位置からランダムに分割してバーコード形状に展開するステップと、
バーコードの開始符号、終了符号の位置に従って、バーコードを2つのセグメントに分割するステップと、
2つのセグメントを再結合して、開始記号で始まり、終了記号で終わるバーコードフォーマットを形成するステップと、
スキャン、データを解析、取得するステップと、を含む。
【0031】
本願の第5態様はリングコードを識別する方法を提供し、
偽造防止コードの開始位置を取得するステップと、
前記偽造防止コードを開始位置から分割し展開してバーコードを形成するステップと、
前記バーコードをスキャンしてエンコードデータを取得するステップと、を含む。
【0032】
さらに、偽造防止コードの開始位置を取得するのは、
印鑑が属する部門名の任意の文字の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を取得すること、
部門名の任意の文字内の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とするステップと、
開始線とリング暗号化領域の交差位置を取得するステップと、を含む。
【0033】
さらに、偽造防止コードの開始位置を取得するのは、
リングコード内部図形の任意の特定の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を取得すること、
上記画素の所在点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とするステップと、
開始線とリング暗号化領域の交差位置を取得するステップと、を含む。
【0034】
さらに、前記内部図形は五角星であり、前記特定の画素点は五角星の任意の角の所在点であり、五角星の任意の角の所在点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とする。
【0035】
本願の第6態様は印鑑を提供し、前記印鑑の印面には、請求項20に記載のリングコードが設けられている。
【0036】
さらに、前記印鑑は印刷によって形成されたものである。
【0037】
さらに、前記リングコードを紙文書に直接出力する。
【0038】
さらに、前記印鑑の色は赤または青またはその他の色である。
【0039】
本願の第7態様はリングコードの応用方法を提供し、前記リングコードが含まれる印鑑パターンを記憶媒体に記憶することを含む。
【0040】
さらに、前記リングコードが含まれる電子印鑑、デジタル印鑑の電子文書、または、前記リングコードが含まれる実体印鑑の印刷文書を取得するステップと、
前記電子文書または前記印刷文書中のリングコードを識別するステップと、
識別されたリングコードと記憶媒体に記録されたリングコードとを比較して、前記電子文書または印刷文書の真偽を確認するステップと、を含む。
【0041】
本願の第8態様はリングコードの応用方法を提供し、
前記リングコードが含まれる電子印鑑、デジタル印鑑の電子契約書、電子文書、または、前記リングコードが含まれる実体印鑑の印刷文書を取得するステップと、
前記電子契約書、電子文書または前記印刷文書中のリングコードを識別するステップと、該リングコードには印鑑偽造防止情報が記載されており、
上記印鑑偽造防止情報に基づいて、印鑑を検証するニーズがある第三者に便利な印鑑真偽検証サービスを提供するステップと、を含む。
【0042】
さらに、前記印鑑偽造防止情報は契約書の全文または一部の内容、文書全文または文書要約、契約書または文書当事者、印鑑発行時間、印鑑承認プロセス、印鑑使用者、印鑑使用場所を含むが、これらに限定されない。
【0043】
本願の第9態様は電子印鑑またはデジタル印鑑を提供し、上記に記載のリングコードを含む。
【0044】
さらに、該電子印鑑は画面に表示するために用いられる。
【0045】
さらに、前記画面はPC端末、スマートフォン、移動端末、手持ち印刷装置、タブレット、車載コンピュータ等の電子製品ディスプレイの1つまたは複数を含むが、これらに限定されない。
【0046】
さらに、前記印鑑の色は赤または青またはその他の色である。
【0047】
本願の第10態様は電子文書を提供し、前記電子文書には上記に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑が含まれる。
【0048】
さらに、前記電子文書は、電子契約書、電子公文書、電子通知書を含むが、これらに限定されない。
【発明の効果】
【0049】
従来技術と比べて、本願は以下の有益な効果を有し、偽造防止コードをリング暗号化領域の周囲に満たし、360度周回し、均一で美しく、全体的な視覚効果と伝統的な印鑑をより統一することにより、リングコードの安全性をより良くし、解読されにくいようにする。
【0050】
特に、リング暗号化領域の1つの円周上に、同じリングコードを複数回繰り返し配置し、各リングコードは独立して同じデータを復号することができ、このようにして、印鑑が汚損されて破壊されたり、実体印鑑を載せた用紙が引き裂かれたりしても、リングコード情報を識別することが可能であり、安全性を高めることができる。
【0051】
特に、リング暗号化領域は外枠を持ってもいいし、持たなくてもよい、外枠を持たない場合、コードをスキャンする際の干渉を減少させ、コードをスキャンする際速度と識別率を向上させる。
【0052】
特に、印鑑リング領域の限られた空間位置において、開始位置と終了位置を取り除くと、改良されたリングコードに格納されるデータ量が増加する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】本願の実施例が提供するリングコードの構造概略図。
図2】本願の実施例が提供するリングコードにおける開始位置の概略図。
図3】本願の実施例が提供するリングコードの別の構造概略図。
図4】本願の実施例が提供するリングコードが2回繰り返した構造概略図。
図5】本願の実施例が提供するリングコードが外枠を含まない構造概略図。
図6】本願の実施例が提供するリングコードが内枠を含まない構造概略図。
図7】本発明の実施形態におけるリングコードのエンコードフローチャート。
図8】本願の実施例におけるリングコードを識別する一実施形態のフローチャート。
図9】本願の実施例におけるリングコードを識別するフローチャート。
図10】本願の実施例におけるリングコードを識別する際の開始位置のフローチャート。
図11】本願の実施例におけるリングコードを識別する際の偽造防止コードの先頭を取得するフローチャート。
図12】本願の実施例におけるリングコードの応用方法のフローチャート。
図13-15】本願のリングコードを識別する一実施形態。
【発明を実施するための形態】
【0054】
本発明の目的と利点をより明確にするために、以下に実施例に関連して本発明をさらに説明する。本明細書で説明する具体的な実施形態は、本発明を説明するためだけのものであり、本発明を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0055】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。当業者は、これらの実施形態は、本発明の技術的原理を説明するためだけのものであり、本発明の保護範囲を限定するものではないことを理解すべきである。
【0056】
なお、本発明の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「内」、「外」などの用語が示す方向または位置関係の用語は、単に説明を容易にするためのものであって、装置または要素が特定の方位、特定の方位で構成および動作しなければならないことを示したり暗示したりするためのものではなく、図面に示す方向または位置関係に基づくものであるため、本発明に対する限定とは理解できない。
【0057】
また、本発明の説明において、特に明確な規定と限定がない限り、用語「取り付け」、「接続」、「接続」は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体的に接続してもよい、機械的接続でもよいし、電気的接続でもよい、直接的に接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよいし、2つの要素の内部の接続でもよい。当業者にとっては、本発明における上記用語の具体的な意味は、具体的な状況に応じて理解することができる。
【0058】
図1図6をご参照ください、本願の実施例が電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード100を提供し、該リングコードに記載の内容が前記電子印鑑またはデジタル印鑑を備える電子文書と相互に対応し、異なる電子文書の内容は異なるリングコードに対応し、前記リングコード100は、偽造防止コード101とリング暗号化領域102とを含み、偽造防止コード101はリング暗号化領域102を満たす。
【0059】
本願の実施例の偽造防止コードをリング暗号化領域の周囲に満たし、360度周回し、均一で美しく、全体的な視覚効果と伝統的な印鑑をより統一することにより、リングコードの安全性をより良くし、解読されにくいようにする。
【0060】
具体的には、本願の実施例の電子印鑑またはデジタル印鑑、または前記リングコードの形状は円形、楕円形、四角形、長方形、三角形とすることができ、異なる形状の印鑑を設置することで印鑑使用の豊富さを増す。
【0061】
具体的には、電子印鑑またはデジタル印鑑は、PC端末、スマートフォン、移動端末、手持ち印刷装置、タブレット、車載コンピュータ等の電子製品にも適用可能であり、電子印鑑またはデジタル印鑑は、上記端末のディスプレイを介して表示され、電子印鑑とデジタル印鑑の使用をより便利にする。
【0062】
具体的には、リングコードは、単一暗号化図形のリングコードであってもよいし、2種類の暗号化図形を組み合わせた混合コードであってもよいし、複数種類の暗号化図形を組み合わせたコードであってもよい。本発明の実施例は暗号化図形の数を限定するものではなく、暗号化図形が識別され、対応する偽造防止コードを識別できればよい。本願の実施例は暗号化図形を通じて偽造防止コードを形成し、偽造防止コードをより美しくし、リングコードの識別度を高める。
【0063】
具体的には、本願の実施例が提供する電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコードは、バーコードであってもいいし、またはバーコードと他の1つ以上の暗号化図形とを組み合わせたバーミックスコードであってもいいし、または他の任意の暗号化図形の形態を有しかつ識別可能な偽造防止コードであってもいい。本発明の実施例はバーコードを通じてリングコードの識別と鑑定を容易にし、リングコードの構造をより簡単にし、識別を容易にする。
【0064】
具体的には、前記バーミックスコードがバーコードと二次元コードを組み合わせて形成されたものである。本願の実施例におけるバーミックスコードはバーコードと二次元コードを組み合わせて形成され、バーコードの豊富さを増加させ、異なる情報に対してリングコードを用いて表現することができ、リングコードの普遍性を高めることができる。前記バーコードまたはバーミックスコードのコード先頭とコード末尾が接した後前記偽造防止コードを形成し、前記コード先頭は開始符号であり、前記コード末尾は終了符号である。
【0065】
具体的には、前記偽造防止コードはcode93バーコードである。前記code93バーコードのコード先頭及びコード末尾が接した後前記偽造防止コードを形成し、前記コード先頭は開始符号300であり、前記コード末尾は終了符号である。前記偽造防止コードは、code93規格のバーコード中の開始符号及び終了符号を取り除いた後、先頭末尾接合して形成されたものである。前記偽造防止コードはcode93バーコードであり、
またはcode93バーコードと他の1種以上の暗号化図形からなるcode93バーミックスコードである。前記code93バーコードまたはcode93バーミックスコードのコード先頭及びコード末尾が接した後前記偽造防止コードを形成し、前記コード先頭は開始符号であり、前記コード末尾は終了符号である。前記偽造防止コードは、code93規格のバーコードまたはcode93バーミックスコード中の開始符号及び終了符号を取り除いた後、先頭末尾接合して形成されたものである。
【0066】
リング暗号化領域の限られている空間で、「開始位置と終了位置」を取り除くと、改良されたリング暗号化領域に格納されるデータ量が増加する。
【0067】
具体的には、偽造防止コードの開始位置を示すための指示符号をさらに含む。前記指示符号は漢字でも図形でもよい。前記指示符号が数字、漢字またはその他の言語の字または文字である。前記数字、漢字または他の言語の字または文字は印鑑の属する部門名であり、上記部門名の中の任意の文字の中の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心との連結線を開始線とし、前記開始線とリング暗号化領域との交差位置を開始位置とする。前記電子印鑑またはデジタル印鑑には、党委員会政府機関、軍隊、外交、金融、社会団体及び学校研究所の印鑑、各タイプの企業・事業体の印鑑、各タイプの行政審査認可印鑑、領収書、金融手形専用印鑑または個人印鑑が含まれるが、これらに限定されない。
【0068】
具体的には、バーコード内の要素によって開始位置の設定を行い、識別を容易にし、リングコードを識別する速度が向上する。
【0069】
具体的には、前記漢字を部門名とし、部門名中の任意の文字中の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心との連結線を開始線とし、前記開始線とリング暗号化領域との交差位置を開始位置200とする。
【0070】
具体的には、バーコード内の構造と部品によって開始位置の設定を行い、識別を容易にし、リングコードを識別する速度が向上する。
【0071】
具体的には、前記指示符号は図形である。前記指示符号には、印鑑の中心部に位置する五角星、党の徽章、または国章が含まれるが、これらに限定されない。前記図形は五角星であり、五角星のいずれかの角の所在点とリング暗号化領域の幾何中心との連結線を開始線とし、前記開始線とリング暗号化領域との交差位置を開始位置とする。
【0072】
具体的には、偽造防止コードは少なくとも1つ設定されている。
【0073】
図4に示すように、リング暗号化領域の1つの円周上に、同じリングコードを複数回繰り返し配置し、各リングコードは独立して同じデータを復号することができ、このようにして、印鑑が汚損されて破壊されたり、実体印鑑を載せた用紙が引き裂かれたりしても、リングコード情報を識別することが可能であり、安全性を高めることができる。
【0074】
具体的には、リング暗号化領域は、少なくとも1つの閉鎖ループを含み、前記偽造防止コードは、閉鎖ループの内側または外側に配置されている。
【0075】
図5に示すように、リング暗号化領域は外枠を持って内枠を持たなくてもよい、内枠を持たない場合、コードをスキャンする際の干渉を減少させ、コードをスキャンする際速度と識別率を向上させる。
【0076】
図6に示すように、上記リング暗号化領域は外枠を持たなくてもよい、外枠を持たない場合、コードをスキャンする際の干渉を減少させ、コードをスキャンする際速度と識別率を向上させる。
【0077】
上記リング暗号化領域は外枠を持ってもいいし、外枠を持たなくてもよい、外枠を持たない場合、コードをスキャンする際の干渉を減少させ、コードをスキャンする際速度と識別率を向上させる。
【0078】
具体的には、本願の実施例が実体印鑑に用いられるリングコードを提供し、該リングコードは、上記に記載のリングコードである。
【0079】
本願の実施例が提供する実体印鑑に用いられるリングコードは、リングコードの鑑定と識別を容易にし、リングコードの構造をより簡単にし、識別を容易にする。
【0080】
本願の別の態様がエンコード方法を提供し、図7に示すように、該方法は、
エンコード対象データを取得し、前記エンコード対象データを偽造防止コードに変換するステップS10と、
前記偽造防止コードをリング暗号化領域に満たすS11と、を含む。
【0081】
具体的には、エンコード対象データを偽造防止コードに変換した後に、開始符号と終了符号を取り除く。
【0082】
具体的には、前記偽造防止コードをリング暗号化領域に満たすのは、
少なくとも1つの前記偽造防止コードを前記リング暗号化領域に満たし、前記リング暗号化領域は少なくとも1つの閉鎖環を含み、前記偽造防止コードは前記閉鎖環の内側または外側に配置されている。
【0083】
具体的には、図8に示すように、本願の実施例がリングコードを識別する方法を提供し、
リングコードを任意の位置からバーコード形状にランダムに分割して展開するステップS30と、
バーコードの開始符号、終了符号の位置に従って、バーコードを2つのセグメントに分割するステップS31と、
2つのセグメントを再結合して、開始記号で始まり、終了記号で終わるバーコードフォーマットを形成するステップS32と、
スキャン、データを解析、取得するステップS33と、を含む。
【0084】
具体的には、本発明の実施例は、バーコードによりデータをエンコードしてリングコードを形成し、切断接合によりバーコードの識別速度を向上させる。
【0085】
具体的には、本願の実施例がリングコードを識別する方法を提供し、図9に示すように、該方法は、
偽造防止コードの開始位置を取得するステップS20と、
前記偽造防止コードを開始位置から分割し展開してバーコードを形成するステップS21と、
バーコードをスキャンしてエンコードデータを取得するステップS22と、を含む。
【0086】
具体的には、図10に示すように、前記偽造防止コードの開始位置を取得するのは、
印鑑が属する部門名の任意の文字の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を取得するS40こと、
部門名の任意の文字内の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とするステップS41と、
開始線とリング暗号化領域の交差位置を取得するステップS42と、を含む。
【0087】
具体的には、図11に示すように、前記偽造防止コードの開始位置を取得するのは、
リングコード内部図形の任意の特定の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を取得するステップS50こと、
上記画素の所在点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とするステップS51と、
開始線とリング暗号化領域の交差位置を取得するステップS52と、を含む。
【0088】
具体的には、前記内部図形は五角星であり、前記特定の画素点は五角星の任意の角の所在点であり、五角星の任意の角の所在点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とする。
【0089】
本願の実施例が印鑑を提供し、該印鑑は印鑑台と印面を含み、前記印面には、上記に記載のリングコードが設けられている。
【0090】
具体的には、本願の実施例のリングコードは、code93規格のバーコードに基づいて1周して形成することができる。該リングコードは、code93規格に基づいて「開始符号---データ領域---検査符号(C、Kの2つの検査符号)---終了符号」にも分類される。
【0091】
具体的には、バーコードがリング暗号化領域を囲んで変形して先頭末尾接合すると、バーコードの開始位置を見つけることが難しく、Code93バーコードは特徴が固定された開始位置であり、Code93バーコードを用いて印鑑を暗号化した後、固定特徴を通じてバーコードを復元することができる。Code93を採用すると、リングコードは暗号化領域1つで印鑑の偽造防止保護を実現することができる。リングコードの先頭と末尾をつなげ、見栄えを高める。
【0092】
具体的には、リング符号を識別するプロセスはエンコードプロセスの逆プロセスであり、以下にさらに説明する。
【0093】
図13に示すように、コードをスキャンした後、上記バーコードを任意の位置から任意の2つのセグメントのバーコード形状にランダムに分割して展開するステップと、
図14a、図14bに示すように、バーコードの開始符号、終了符号の位置に従って、バーコードを2つのセグメントに分割するステップと、
図15に示すように、2つのセグメントを再結合して、規格のバーコードフォーマットを形成するステップと、
スキャン、データを解析、取得するステップと、を含む。
【0094】
本願の実施例は、開始位置、すなわち開始符号、終了符号の位置を直接識別し、開始位置から切り分けることもできることを理解されたい。
【0095】
具体的には、実際の応用過程において、バーコードはcode93規格中の開始位置と終了位置を用いて二次元コードの開始位置を認定するが、code93規格において、開始符号と終了符号のコードはそれぞれ「11141」と「11141」であり、つまりそれぞれ「4」という数字が存在し、2つの位置が特に太いバーコードを持つことになり、見栄えが悪いだけでなく、実体印鑑の印刷に使用する場合、太いバーコードは乾きにくい、また、手や他の紙に付着しやすく、バーコードが読み取れなくなるが、code93の規則によると、「データ領域」には2種類の幅だけの黒いバーコード、すなわち「1」または「2」があり、検査符号には幅が「3」の黒いバーコードが偶然現れるにもかかわらず、この出現確率は高くないため、開始位置と終了位置の幅が「4」のバーコードを取り除いた後、残りのほとんどの黒いバーコードの幅は「1」または「2」であり、黒いバーコードは繊細で整然としており、視覚効果が大幅に向上する。また、印鑑リング領域の限られた空間位置では、開始位置と終了位置を取り除くと、改良されたリングコードに格納されるデータ量が増加する。
【0096】
開始位置/終了位置をキャンセルした後、開始位置を再取得し、コードを識別する必要があり、本願の実施例は、印鑑中心部の五角星のある先端の指向を用いて開始位置を決定することを理解されたい。具体的な識別方法は、
1、印鑑中の文字のレイアウト位置に基づいて、印鑑の垂直方向を識別することと、
2、印鑑の垂直方向によって、印鑑の中心位置、五角星の五つの尖った角と垂直方向の相対位置を識別することと、
3、ある尖った角(例えば印鑑の中心と五角星の先端がつながっており、印鑑の垂直方向と重なる尖った角)を選択し、印鑑の丸心とその尖った角を接続して直線を形成することと、
4、前記直線と印鑑外部バーコードとの交差点位置を得ることと、
5、該交差点位置を開始データ位置として、リングコードを切り分け、そして展開してバーコード図形を形成することと、
6、該バーコードパターンをスキャンしてデータを取得する。該ステップでは、従来のcode93を用いて復号する場合、上述の展開したバーコードに開始位置と終了位置を加え、完全なcode93バーコードを形成し、その後スキャンする必要がある。もちろんcode93の復号方式を適宜書き換え、上記展開したバーコードを直接スキャンしてデータを取得するようにしてもよい。
【0097】
もちろん、他の方法でデータの取得を行うこともでき、例えば、印鑑の丸心と印鑑上の特定の文字の特定位置との連結線で、リングコードの開始位置を指す。
【0098】
前記ある特定の漢字の特定位置は、最後の文字の最も右側の画素の位置であってもいいし、または1番目の最も左側の画素の位置であってもいいし、または3番目の漢字の最も右側の画素の位置などであってもいい。
【0099】
例えば、(1)印鑑を生成する場合、周辺のリングコードを含まない中心部を生成し、該中心部は、中心の五角星、五角星の弧を囲む会社名を含む。(2)印鑑中心と会社名の最後の漢字の最も右側の画素と線を結ぶ。(3)前記連結線とリングコードの交差点位置をリングコードの開始位置とする。(4)上記開始位置に従って、リングコードを生成する。
【0100】
具体的には、リング暗号化領域の1つの円周上に、同じリングコードを複数回繰り返し配置し、各リングコードは独立して同じデータを復号することができ、このようにして、印鑑が汚損されて破壊されたり、実体印鑑を載せた用紙が引き裂かれたりしても、リングコード情報を識別することが可能である。
【0101】
このような「弧形セグメント」タイプのリングコードを生成または復号する場合、リングコードの開始位置を決定するために、前述の実施例1、2と同様に、code93規格のバーコードを曲げリングコードを形成するか、またはcode93バーコードの開始/終了位置を取り除き、五角星の尖った角の指向、または印鑑中の特定漢字の特定位置の指向を用いて決定することができる。
【0102】
上記各リングコードは外枠を持ってもいいし、持たなくてもよい、外枠を持たない場合、コードをスキャンする際の干渉を減少させ、コードをスキャンする際速度と識別率を向上させる。
【0103】
本願の実施例のリングコードは、バーコードにより暗号化された印鑑パターンであってもいいし、パソコン、ノートパソコン、モバイル機器、携帯電話などの機器の記憶媒体に記憶することができる。
【0104】
電子印鑑にも使用することができ、一般的に電子署名付きの文書を紙文書に印刷すると真偽の識別が難しく、暗号化されたバーコード付きの印鑑をPDF文書やその他の電子印鑑の使用した文書に署名し、署名済みの文書を紙文書に印刷した後、携帯電話、タブレット、その他のカメラ付き機器を通じてパターンを捉え、バーコードを復号した後、元の電子文書を取り寄せて照合することができ、電子文書の署名を検証して文書の真偽を判断する。
【0105】
上記の電子印鑑は、専用のスマート印鑑によって暗号化されたバーコードを持つ印鑑パターンを紙の書類に直接出力することができる。
【0106】
具体的には、本願の実施例が印鑑を提供し、該印鑑の前記印面には前記リングコードが設けられている。
【0107】
具体的には、前記印鑑は印刷によって形成されたものである。
【0108】
具体的には、前記リングコードを紙文書に直接出力する。
【0109】
具体的には、前記印鑑の色は赤または青またはその他の色である。
【0110】
具体的には、本願の実施例がリングコードの応用方法を提供し、該方法は、前記リングコードが含まれる印鑑パターンを記憶媒体に記憶することを含む。
【0111】
具体的には、図12に示すように、本願の実施例が提供するリングコードの応用方法は、
前記リングコードが含まれる電子印鑑、デジタル印鑑の電子文書、または、前記リングコードが含まれる実体印鑑の印刷文書を取得するステップS60と、
前記電子文書または前記印刷文書中のリングコードを識別するステップS61と、
識別されたリングコードと記憶媒体に記録されたリングコードとを比較して、前記電子文書または印刷文書の真偽を確認するステップS62と、を含む。
【0112】
具体的には、本願の実施例はリングコードを電子文書上または印刷文書上に印刷することにより、リングコード内の情報を識別することにより、電子文書または印刷文書の真偽の識別を実現し、文書の信頼性を高め、電子文書または印刷文書の安全性を保証する。
【0113】
具体的には、本願の実施例がリングコードの応用方法を提供し、該方法は、
前記リングコードが含まれる電子印鑑、デジタル印鑑の電子契約書、電子文書、または、前記リングコードが含まれる実体印鑑の印刷文書を取得するステップと、
前記電子契約書、電子文書または前記印刷文書中のリングコードを識別するステップと、該リングコードには印鑑偽造防止情報が記載されており、
上記印鑑偽造防止情報に基づいて、印鑑を検証するニーズがある第三者に便利な印鑑真偽検証サービスを提供するステップと、を含む。
【0114】
具体的には、前記印鑑偽造防止情報は契約書の全文または一部の内容、文書全文または文書要約、契約書または文書当事者、印鑑発行時間、印鑑承認プロセス、印鑑使用者、印鑑使用場所を含むが、これらに限定されない。
【0115】
具体的には、本願の実施例は、電子印鑑におけるリングコードを応用し、リングコードには検証情報が含まれており、該検証情報は、文書中の主要なコンテンツであってもよく、当事者、文書署名時間など、文書情報を特徴づけるためのコンテンツであってもよく、リング符号を通じて対応する情報を得て、文書の真実性を識別し、電子文書または印刷文書の安全性を高めることができる。
【0116】
具体的には、本願の実施例が電子印鑑またはデジタル印鑑をさらに提供し、上記に記載のリングコードを含む。
【0117】
具体的には、該電子印鑑は画面に表示するために用いられる。
【0118】
具体的には、前記画面はPC端末、スマートフォン、移動端末、手持ち印刷装置、タブレット、車載コンピュータ等の電子製品ディスプレイの1つまたは複数を含むが、これらに限定されない。
【0119】
具体的には、前記印鑑の色は赤または青またはその他の色である。
【0120】
具体的には、印鑑の色は赤でも青でもよく、他の色でもよく、実際の応用過程で赤と青の応用が多いため、印鑑の普遍性が増加しているが、印鑑の多様性を高めるために、緑、茶色など他の色でもよい、ここでは一つ一つ挙げず、実際の応用に準じる。
【0121】
具体的には、本願の実施例が電子文書を提供し、前記電子文書には上記に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑が含まれる。
【0122】
具体的には、前記電子文書は、電子契約書、電子公文書、電子通知書を含むが、これらに限定されない。
【0123】
具体的には、本願の実施例が提供する電子文書は、電子印鑑またはデジタル印鑑を含み、本願の実施例における電子文書の安全性をより向上させるとともに、真偽を判別でき、電子文書の安全性を高め、かつ異なる種類の電子文書に対応する電子印鑑またはデジタル印鑑を含むことができ、文書の総合管理を高め、文書の機密性を高める。
【0124】
以上、添付図面に示す好ましい実施形態に関連して本発明の技術的態様を説明したが、本願の保護範囲はこれらの具体的な実施形態に明らかに限定されないことは当業者には容易に理解されるであろう。本願の原理から逸脱することなく、当業者は関連する技術的特徴に対して同等の変更または置換を行うことができ、これらの変更または置換後の技術的提案はすべて本発明の保護範囲内に入る。
【0125】
上記は本願の好適な実施例にすぎず、本願を限定するためには使用されない、本願は、当業者にとって様々な変更及び変更が可能である。本願の精神と原則の中で、行ったいかなる修正、等価置換、改良などは、本願の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14a
図14b
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-01-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコードであって、
該リングコードに記載の内容が前記電子印鑑またはデジタル印鑑を備える電子文書と相互に対応し、異なる電子文書の内容は異なるリングコードに対応し、前記リングコードは、偽造防止コードとリング暗号化領域とを含み、前記偽造防止コードは前記リング暗号化領域を満たすことを特徴とする電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項2】
前記電子印鑑またはデジタル印鑑、または前記リングコードは、円形、楕円形、四角形、長方形、三角形を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項3】
該電子印鑑またはデジタル印鑑は、PC端末、スマートフォン、移動端末、手持ち印刷装置、タブレット、車載コンピュータの電子製品に用いられることを含むが、これらに限定されず、前記電子印鑑は、上記端末のディスプレイを介して表示されていることを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項4】
前記リングコードは、単一暗号化図形のリングコードであり、または2種類以上の暗号化図形を組み合わせた混合コードであり、または他の任意の暗号化図形の形態を有しかつ識別可能な偽造防止コードであることを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項5】
前記リングコードは、バーコードであり、またはバーコードと他の1つ以上の暗号化図形とを組み合わせたバーミックスコードであり、または他の任意の暗号化図形の形態を有しかつ識別可能な偽造防止コードであることを特徴とする請求項4に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項6】
前記バーミックスコードがバーコードと二次元コードを組み合わせて形成されたものであることを特徴とする請求項5に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項7】
前記バーコードまたはバーミックスコードのコード先頭とコード末尾が接した後前記偽造防止コードを形成し、前記コード先頭は開始符号であり、前記コード末尾は終了符号であることを特徴とする請求項6に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項8】
前記偽造防止コードはcode93バーコードであり、またはcode93バーコードと他の1種以上の暗号化図形からなるcode93バーミックスコードであることを特徴とする請求項5に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項9】
前記code93バーコードまたはcode93バーミックスコードのコード先頭及びコード末尾が接した後前記偽造防止コードを形成し、前記コード先頭は開始符号であり、前記コード末尾は終了符号であることを特徴とする請求項8に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項10】
前記偽造防止コードは、code93規格のバーコードまたはcode93バーミックスコード中の開始符号及び終了符号を取り除いた後、先頭末尾接合して形成されたものであることを特徴とする請求項9に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項11】
前記偽造防止コードの開始位置を示すための指示符号をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項12】
前記指示符号が数字、漢字またはその他の言語の字または文字であることを特徴とする請求項11に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項13】
前記数字、漢字または他の言語の字または文字は印鑑の属する部門名であり、上記部門名の中の任意の文字の中の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心との連結線を開始線とし、前記開始線とリング暗号化領域との交差位置を開始位置とすることを特徴とする請求項12に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項14】
前記電子印鑑またはデジタル印鑑には、党委員会政府機関、軍隊、外交、金融、社会団体及び学校研究所の印鑑、各タイプの企業・事業体の印鑑、各タイプの行政審査認可印鑑、領収書、金融手形専用印鑑または個人印鑑が含まれるが、これらに限定されないことを特徴とする請求項13に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項15】
前記指示符号は図形であることを特徴とする請求項11に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項16】
前記指示符号には、印鑑の中心部に位置する五角星、党の徽章、または国章が含まれるが、これらに限定されない、前記図形が五角星である場合、五角星のいずれかの角の所在点とリング暗号化領域の幾何中心との連結線を開始線とし、前記開始線とリング暗号化領域との交差位置を開始位置とすることを特徴とする請求項15に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項17】
偽造防止コードは、円周または枠線全体で少なくとも2回繰り返すことを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項18】
前記リング暗号化領域は、印鑑閉鎖境界線の内側または外側に配置され、それに応じて、リング暗号化領域の内側または外側境界は1本の閉鎖境界線を含むか含まないことを特徴とする請求項1に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑に用いられるリングコード。
【請求項19】
実体印鑑に用いられるリングコードであって、該リングコードは、請求項1~11のいずれか一項に記載のリングコードであることを特徴とする実体印鑑に用いられるリングコード。
【請求項20】
エンコード方法であって、
エンコード対象データを取得し、前記エンコード対象データを偽造防止コードに変換するステップと、
前記偽造防止コードをリング暗号化領域に満たすステップと、を含むことを特徴とするエンコード方法。
【請求項21】
さらに、前記エンコード対象データを偽造防止コードに変換した後に、開始符号と終了符号を取り除くことを含むことを特徴とする請求項20に記載のエンコード方法。
【請求項22】
前記偽造防止コードをリング暗号化領域に満たすのは、
少なくとも1つの前記偽造防止コードを前記リング暗号化領域に満たし、前記リング暗号化領域は少なくとも1つの閉鎖環を含み、前記偽造防止コードは前記閉鎖環の内側または外側に配置されていることを特徴とする請求項20に記載のエンコード方法。
【請求項23】
リングコードを識別する方法であって、
リングコードを任意の位置からランダムに分割してバーコード形状に展開するステップと、
バーコードの開始符号、終了符号の位置に従って、バーコードを2つのセグメントに分割するステップと、
2つのセグメントを再結合して、開始記号で始まり、終了記号で終わるバーコードフォーマットを形成するステップと、
スキャン、データを解析、取得するステップと、を含むことを特徴とするリングコードを識別する方法。
【請求項24】
偽造防止コードの開始位置を取得するステップと、
前記偽造防止コードを開始位置から分割し展開してバーコードを形成するステップと、
前記バーコードをスキャンしてエンコードデータを取得するステップと、を含むことを特徴とするリングコードを識別する方法。
【請求項25】
偽造防止コードの開始位置を取得するのは、
印鑑が属する部門名の任意の文字の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を取得すること、
部門名の任意の文字内の任意の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とするステップと、
開始線とリング暗号化領域の交差位置を取得するステップと、を含むことを特徴とする請求項24に記載のリングコードを識別する方法。
【請求項26】
偽造防止コードの開始位置を取得するのは、
リングコード内部図形の任意の特定の画素点とリング暗号化領域の幾何中心を取得すること、
上記画素の所在点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とするステップと、
開始線とリング暗号化領域の交差位置を取得するステップと、を含むことを特徴とする請求項24に記載のリングコードを識別する方法。
【請求項27】
前記内部図形は五角星であり、前記特定の画素点は五角星の任意の角の所在点であり、五角星の任意の角の所在点とリング暗号化領域の幾何中心を接続して開始線とすることを特徴とする請求項26に記載のリングコードを識別する方法。
【請求項28】
印鑑であって、前記印鑑の印面には、請求項19に記載のリングコードが設けられていることを特徴とする印鑑。
【請求項29】
前記印鑑は印刷によって形成されたものであることを特徴とする請求項28に記載の印鑑。
【請求項30】
前記リングコードを紙文書に直接出力することを特徴とする請求項30に記載の印鑑。
【請求項31】
前記印鑑の色は赤または青またはその他の色であることを特徴とする請求項29に記載の印鑑。
【請求項32】
前記リングコードが含まれる印鑑パターンを記憶媒体に記憶することを特徴とする請求項1~11に記載の前記リンゴコードの応用方法。
【請求項33】
前記リングコードが含まれる電子印鑑、デジタル印鑑の電子文書、または、前記リングコードが含まれる実体印鑑の印刷文書を取得するステップと、
前記電子文書または前記印刷文書中のリングコードを識別するステップと、
識別されたリングコードと記憶媒体に記録されたリングコードとを比較して、前記電子文書または印刷文書の真偽を確認するステップと、を含むことを特徴とする請求項32に記載の前記リンゴコードの応用方法。
【請求項34】
前記リングコードが含まれる電子印鑑、デジタル印鑑の電子契約書、電子文書、または、前記リングコードが含まれる実体印鑑の印刷文書を取得するステップと、
前記電子契約書、電子文書または前記印刷文書中のリングコードを識別するステップと、該リングコードには印鑑偽造防止情報が記載されており、
上記印鑑偽造防止情報に基づいて、印鑑を検証するニーズがある第三者に便利な印鑑真偽検証サービスを提供するステップと、を含むことを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の前記リンゴコードの応用方法。
【請求項35】
前記印鑑偽造防止情報は契約書の全文または一部の内容、文書全文または文書要約、契約書または文書当事者、印鑑発行時間、印鑑承認プロセス、印鑑使用者、印鑑使用場所を含むが、これらに限定されないことを特徴とする請求項34に記載の前記リンゴコードの応用方法。
【請求項36】
電子印鑑またはデジタル印鑑であって、請求項1~11のいずれか一項に記載のリングコードを含むことを特徴とする電子印鑑またはデジタル印鑑。
【請求項37】
該電子印鑑は画面に表示するために用いられることを特徴とする請求項36に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑。
【請求項38】
前記印鑑の色は赤または青またはその他の色であることを特徴とする請求項36に記載の電子印鑑またはデジタル印鑑。
【請求項39】
電子文書であって、前記電子文書には、請求項36に記載の電子印鑑又はデジタル印鑑が含まれ、前記電子文書は電子契約書、電子公文書、電子通知書を含むが、これらに限定されないことを特徴とする電子文書。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
本願の第6態様は印鑑を提供し、前記印鑑の印面には、上記に記載のリングコードが設けられている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正の内容】
図8
【国際調査報告】