(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-21
(54)【発明の名称】ダストボックスおよび自動クリーニング装置
(51)【国際特許分類】
A47L 9/28 20060101AFI20240614BHJP
A47L 9/12 20060101ALI20240614BHJP
【FI】
A47L9/28 E
A47L9/12 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580889
(86)(22)【出願日】2022-03-24
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 CN2022082846
(87)【国際公開番号】W WO2023279780
(87)【国際公開日】2023-01-12
(31)【優先権主張番号】202121515792.8
(32)【優先日】2021-07-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】于 光
【テーマコード(参考)】
3B057
3B062
【Fターム(参考)】
3B057DE01
3B062AB01
(57)【要約】
ダストボックス(100)および自動クリーニング装置を開示する。前記ダストボックス(100)は、底壁(15)、および、底壁(15)の縁の周りに設けられた少なくとも1つの側壁を有し、側壁は底壁(15)から底壁(15)から離れるように延伸し、底壁(15)と側壁は収容空間(30)を囲むダストボックス本体(10)と、ダストボックス本体(10)の第1側壁(11)に枢動接続され、収容空間(30)の頂部をカバーするように構成されたダストボックスカバー(20)とを含み、ここで、ダストボックス(100)の第2側壁(12)に、前記第2側壁(12)に弾性的に枢動接続された弾性シートアセンブリ(40)が設けられ、弾性シートアセンブリ(40)は、第2側壁(12)に対して第1方向(X)に沿って延伸する第1軸線(A1)の周りに回転可能であり、第1方向(X)は底壁(15)に平行であり、ダストボックスカバー(20)は、ダストボックスカバー(20)が前記収容空間の頂部をカバーする過程において、弾性シートアセンブリ(40)と協働するように構成された突出部(21)を有し、これにより、ダストボックス(100)のクリーニング後に濾過網アセンブリの取付忘れを回避することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ダストボックスであって、
底壁、および、底壁の縁の周りに設けられた少なくとも1つの側壁を有し、前記側壁は前記底壁から前記底壁から離れるように延伸し、前記底壁と側壁は収容空間を囲むダストボックス本体と、
前記ダストボックス本体の第1側壁に枢動接続され、前記収容空間の頂部をカバーするように構成されたダストボックスカバーと、
を含み、
前記ダストボックスの第2側壁に、前記第2側壁に弾性的に枢動接続された弾性シートアセンブリが設けられ、前記弾性シートアセンブリは、前記第2側壁に対して、第1方向に沿って延伸する第1軸線の周りに回転可能であり、前記第1方向は前記底壁に平行であり、
前記ダストボックスカバーは、前記ダストボックスカバーが前記収容空間の頂部をカバーする過程において前記弾性シートアセンブリと協働するように構成された突出部を有する、ことを特徴とするダストボックス。
【請求項2】
前記弾性シートアセンブリは、
前記第2側壁に対して前記第1軸線の周りに第1位置と第2位置との間で回転可能な回転部材と、
前記回転部材を第1位置に付勢させる弾性部材と
を含む、
請求項1に記載のダストボックス。
【請求項3】
前記回転部材は第1部分と第2部分を含み、前記第1部分と第2部分の境界は前記第1軸線に平行であり、前記第1部分と第2部分とが所定角度をなす、
請求項2に記載のダストボックス。
【請求項4】
前記回転部材が前記第1位置にあることに応答して、前記第1部分の前記底壁から離れた第1端部が前記第2側壁に押し当てられ、前記回転部材が前記第2位置にあることに応答して、前記第1部分の第1端部と前記第2側壁との間に間隙があって、当該間隙は、前記突出部を収容し、前記ダストボックスカバーが前記収容空間の頂部を完全にカバーするように構成される、請求項3に記載のダストボックス。
【請求項5】
前記ダストボックスは、
前記収容空間内に取り外し可能に配置される濾過網アセンブリをさらに含み、
前記濾過網アセンブリの第1側辺に、前記濾過網アセンブリが前記収容空間に配置される過程において前記弾性シートアセンブリと協働する第1凸部が設けられる、請求項3に記載のダストボックス。
【請求項6】
前記濾過網アセンブリが前記収容空間に配置される過程において、前記第2部分は、前記第1凸部によって押圧され、前記回転部材を前記第1位置から前記第2位置へ回転させる、
請求項5に記載のダストボックス。
【請求項7】
前記濾過網アセンブリの第2側辺に第2凸部が設けられ、前記第1側辺は前記第2側辺に対向して設けられ、前記第1凸部と前記第2凸部は前記濾過網アセンブリの中心に対して中心対称である、
請求項5に記載のダストボックス。
【請求項8】
前記第2側壁に凹溝が設けられ、前記弾性シートアセンブリは前記凹溝内に設けられる、
請求項1に記載のダストボックス。
【請求項9】
前記第2側壁は前記第1側壁と隣接し、前記弾性シートアセンブリは前記第2側壁において前記第1側壁に近い部分に設けられる、
請求項1に記載のダストボックス。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のダストボックスを備える自動クリーニング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、2021年7月5日に出願した中国特許出願第202121515792.8号の優先権を主張し、上記中国特許出願の開示内容のすべては本願の一部として参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、自動クリーニング装置の技術分野に関し、具体的には、ダストボックスおよび自動クリーニング装置に関する。
【背景技術】
【0003】
科学技術の進化に伴い、例えば、ロボット掃除機のような自動クリーニング装置は、既に多くの家庭で採用されており、ロボット掃除機は、従来の手作業による掃除よりも時間短縮及び省力化が可能である。
【0004】
なお、上記背景技術で開示された情報は、本開示の背景の理解を深めるためにのみ使用されるので、当業者に知られている従来技術を構成しない情報を含んでもよい。
【発明の概要】
【0005】
本開示のいくつかの実施例は、ダストボックスを提供する。当該ダストボックスは、底壁、および、底壁の縁の周りに設けられた少なくとも1つの側壁を有し、前記側壁は前記底壁から前記底壁から離れるように延伸し、前記底壁と側壁は収容空間を囲むダストボックス本体と、前記ダストボックス本体の第1側壁に枢動接続され、前記収容空間の頂部をカバーするように構成されたダストボックスカバーとを含み、ここで、前記ダストボックスの第2側壁に、前記第2側壁に弾性的に枢動接続された弾性シートアセンブリが設けられ、前記弾性シートアセンブリは、前記第2側壁に対して、第1方向に沿って延伸する第1軸線の周りに回転可能であり、前記第1方向は前記底壁に平行であり、前記ダストボックスカバーは、前記ダストボックスカバーが前記収容空間の頂部をカバーする過程において前記弾性シートアセンブリと協働するように構成された突出部を有する。
【0006】
いくつかの実施例では、前記弾性シートアセンブリは、前記第2側壁に対して前記第1軸線の周りに第1位置と第2位置との間で回転可能な回転部材と、前記回転部材を第1位置に付勢させる弾性部材とを含む。
【0007】
いくつかの実施例では、前記回転部材は第1部分と第2部分を含み、前記第1部分と第2部分の境界は前記第1軸線に平行であり、前記第1部分と第2部分とが所定角度をなす。
【0008】
いくつかの実施例では、前記回転部材が前記第1位置にあることに応答して、前記第1部分の前記底壁から離れた第1端部が前記第2側壁に押し当てられ、前記回転部材が前記第2位置にあることに応答して、前記第1部分の第1端部と前記第2側壁との間に間隙があって、当該間隙は、前記突出部を収容し、前記ダストボックスカバーが前記収容空間の頂部を完全にカバーするように構成される。
【0009】
いくつかの実施例では、前記ダストボックスは、前記収容空間内に取り外し可能に配置される濾過網アセンブリをさらに含み、前記濾過網アセンブリの第1側辺に、前記濾過網アセンブリが前記収容空間に配置される過程において前記弾性シートアセンブリと協働する第1凸部が設けられる。
【0010】
いくつかの実施例では、前記濾過網アセンブリが前記収容空間に配置される過程において、前記第2部分は、前記第1凸部によって押圧され、前記回転部材を前記第1位置から前記第2位置へ回転させる。
【0011】
いくつかの実施例では、前記濾過網アセンブリの第2側辺に第2凸部が設けられ、前記第1側辺は前記第2側辺に対向して設けられ、前記第1凸部と前記第2凸部は前記濾過網アセンブリの中心に対して中心対称である。
【0012】
いくつかの実施例では、前記第2側壁に凹溝が設けられ、前記弾性シートアセンブリは前記凹溝内に設けられる。
【0013】
いくつかの実施例では、前記第2側壁は前記第1側壁と隣接し、前記弾性シートアセンブリは前記第2側壁において前記第1側壁に近い部分に設けられる。
【0014】
本開示のいくつかの実施例は、前記実施例に記載のダストボックスを備えるダストボックスに対する自動クリーニング装置を提供する。
【0015】
本開示の実施例の上記技術案は関連技術と比較すると、少なくとも以下の有益な効果を有する。
【0016】
ダストボックスのクリーニング後に濾過網アセンブリの取付忘れを回避することができる。
【0017】
ここでの添付図面は本明細書の一部として本明細書に組み込まれ、本開示の実施例を図示し、明細書とともに本開示の原理を解釈するために使用される。明らかに、以下で説明される添付図面は本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストボックスの構造概略図
【
図2】
図1におけるダストボックスのダストボックスカバーの構造概略図
【
図3】
図1におけるダストボックスのダストボックス本体の構造概略図
【
図5】本開示のいくつかの実施例によって提供される濾過網アセンブリの構造概略図
【
図6】本開示のいくつかの実施例によって提供される濾過網アセンブリがダストボックス本体内に配置された場合の構造概略図
【
図7】本開示のいくつかの実施例によって提供される自動クリーニング装置の構造概略図
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の目的、技術案および利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照しながら本開示をより詳細に説明するが、明らかに、説明される実施例は本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0020】
なお、「含む」、「備える」または任意の他の変形体という用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、一連の要素を含む商品または装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、またはそのような商品または装置に固有の要素も含む。さらなる限定がない限り、「1つ~を含む」という表現で定義されるという要素は、前記要素の商品または装置に同種の他の要素の存在を排除するものではない。
【0021】
自動クリーニング装置は通常に、ゴミを収集するダストボックスを含み、自動クリーニング装置がクリーニング作業を実行するとき、作業領域におけるゴミ、例えば埃、紙屑などがダストボックスに収集される。ダストボックスに多くのゴミが収集された際に、ユーザは自動クリーニング装置におけるダストボックスを取り出し、ダストボックスを開き、その中のゴミを掃除する。ダストボックスのゴミを掃除するとき、通常に、ダストボックスにおける濾過網アセンブリを取り出してゴミを掃除する必要がある。
【0022】
本開示は例えばロボット掃除機のような自動クリーニング装置のダストボックスを提供する。前記ダストボックスは、底壁、および、底壁の縁の周りに設けられた少なくとも1つの側壁を有し、前記側壁は前記底壁から前記底壁から離れるように延伸し、前記底壁と側壁は収容空間を囲むダストボックス本体と、前記ダストボックス本体の第1側壁に枢動接続され、前記収容空間の頂部をカバーするように構成されたダストボックスカバーとを含み、ここで、前記ダストボックスの第2側壁に、前記第2側壁に弾性的に枢動接続された弾性シートアセンブリが設けられ、前記弾性シートアセンブリは、前記第2側壁に対して、第1方向に沿って延伸する第1軸線の周りに回転可能であり、前記第1方向は前記底壁に平行であり、前記ダストボックスカバーは、前記ダストボックスカバーが前記収容空間の頂部をカバーする過程において前記弾性シートアセンブリと協働するように構成された突出部を有する。
【0023】
このようなダストボックスを採用することにより、ダストボックスにおけるゴミを掃除した後、ダストボックスを自動クリーニング装置に再装填する際に、濾過網アセンブリの取付忘れを回避することができる。具体的には、本開示におけるダストボックスによれば、ユーザが濾過網アセンブリをダストボックス本体内の収容構造に装入した後にのみ、ダストボックスカバーは前記収容空間の頂部をカバーしてダストボックス本体に係合することができる。ユーザが濾過網アセンブリの装入を忘れると、ダストボックスカバーはダストボックス本体に係合できなくなり、これにより、濾過網アセンブリの取付忘れを回避するようにユーザに注意することができる。
【0024】
以下、添付図面を参照して本開示の選択可能な実施例を詳細に説明する。
【0025】
図1は、本開示のいくつかの実施例によって提供されるダストボックスの構造概略図であり、
図2は
図1におけるダストボックスのダストボックスカバーの構造概略図であり、
図3は
図1におけるダストボックスのダストボックス本体の構造概略図である。
図1~
図3に示すように、ダストボックス100はダストボックス本体10およびダストボックスカバー20を含む。ダストボックス本体10は、底壁15、および、底壁10の縁の周りに設けられた少なくとも1つの側壁を有し、前記側壁は前記底壁15から前記底壁15から離れるように延伸し、前記底壁15と側壁は収容空間30を囲み、収容空間30はゴミおよび濾過網アセンブリを収容するように構成される。
【0026】
ダストボックスカバー20は、前記ダストボックス本体10の第1側壁11に枢動接続され、前記収容空間30の頂部をカバーするように構成され、前記ダストボックス本体10は、略直方体状であり、底壁15が所在する平面内への正投影が略長方形であり、前記ダストボックス本体10の第1側壁11は例えばダストボックス本体10の一短辺側壁であり、本明細書では、前記短辺側壁とは、前記直方体状の前記長方形投影の短辺に対応する側壁を意味し、それに対し、本明細書では、長辺側壁とは、前記直方体状の前記長方形投影の長辺に対応する側壁を意味する。ダストボックスカバー20は、前記ダストボックス本体10の第1側壁11に対して枢動軸の周りに回転可能であり、前記ダストボックス100を開状態と閉状態とに切り替えることができる。
【0027】
ダストボックスカバー20は前記収容空間の頂部を完全にカバーし、ダストボックス本体10とスナップフィット構造により係合されると、ダストボックス100が閉状態である。ダストボックスカバー20が回転することにより、収容空間30の少なくとも一部が露出されると、ダストボックス100が開状態である。ダストボックス100は、ユーザがダストボックス100内のゴミ掃除、濾過網構造の掃除または交換などの操作を容易にするために、閉状態と開状態とに切り替えることができる。
【0028】
前記ダストボックス10の第2側壁12に、前記第2側壁12に弾性的に枢動接続された弾性シートアセンブリ40を有し、前記弾性シートアセンブリ40は前記第2側壁12に対して第1方向Xに沿って延伸する第1軸線A1の周りに回転可能であり、前記第1方向Xは前記底壁15に平行であり、前記第1方向Xはさらに第2側壁12の延伸方向に平行である。
【0029】
前記ダストボックスカバー20は、前記ダストボックスカバー20が前記収容空間30の頂部をカバーする過程において前記弾性シートアセンブリ40と協働する突出部21を含む。突出部21は、ダストボックスカバー20が前記ダストボックス本体10に係合するときに前記ダストボックス本体10に向かう側面に位置し、ダストボックスカバー20の本体から前記ダストボックスカバー20から離れるように延伸する。
【0030】
このようなダストボックスを採用することにより、ダストボックスのゴミを掃除した後、ダストボックスを自動クリーニング装置に再装填するとき、濾過網アセンブリの取付忘れを回避することができる。具体的には、本開示におけるダストボックスを採用することにより、ユーザが濾過網アセンブリをダストボックス本体内の収容構造に装入した後にのみ、ダストボックスカバーは前記収容空間の頂部をカバーしてダストボックス本体に係合することができる。ユーザが濾過網アセンブリの装入を忘れると、ダストボックスカバーの係合過程において、前記弾性シートアセンブリはダストボックスカバー上の突出部に当接し、ダストボックスカバーはダストボックス本体に係合できなくなり、これにより、濾過網アセンブリの取付忘れを回避するようにユーザに注意することができる。
【0031】
図4は、
図3の部分拡大概略図であり、具体的には、
図4は
図3における領域Bの拡大概略図であり、
図1~
図4に示すように、弾性シートアセンブリ40は回転部材41および弾性部材42を含み、回転部材41は前記第2側壁12に対して前記第1軸線A1の周りに第1位置と第2位置との間で回転可能であり、弾性部材42は前記回転部材41を第1位置に付勢させる。前記回転部材41は第1部分411および第2部分412を有し、前記第1部分411と第2部分412の境界は前記第1軸線A1に平行であり、前記第1部分411と第2部分412とが所定角度をなす。回転部材41の第1軸線A1に垂直な断面は、例えば略「L」字形をなしている。
【0032】
前記回転部材41が前記第1位置にあることに応答して、前記第1部分411の前記底壁15から離れた第1端部4111が前記第2側壁12に押し当てられ、具体的には、前記第2側壁12の内壁に押し当てられ、このとき、ダストボックスカバー20がダストボックス本体10に係合される過程において、ダストボックスカバー20上の突出部21が第1部分411の第1端部4111に押し当てられ、ダストボックスカバー20がダストボックス本体10に係合できなくなり、これにより、濾過網アセンブリの取付忘れを回避するようにユーザに注意することができる。前記回転部材41が前記第2位置にあることに応答して、前記第1部分411の第1端部4111と前記第2側壁12との間に間隙Gがあり、該間隙Gは、前記ダストボックスカバー20が前記収容空間30の頂部を完全にカバーするように、前記突出部21を収容するように構成され、このとき、ダストボックスカバー20はダストボックス本体10に完全に係合される。
【0033】
図5は、本開示のいくつかの実施例によって提供される濾過網アセンブリの構造概略図であり、
図6は本開示のいくつかの実施例によって提供される濾過網アセンブリがダストボックス本体内に配置された場合の構造概略図であり、
図1~
図6に示すように、ダストボックス100は濾過網アセンブリ50をさらに含み、濾過網アセンブリ50は、前記収容空間30内に取り外し可能に配置されるように構成される。濾過網アセンブリ50は例えば略長方形の板状である。ダストボックス本体10の側壁の内壁に、濾過網アセンブリ50を支持するように構成された段差構造が設けられ、収容空間30は、第1収容空間31と第2収容空間32に分割され、第1収容空間31は第2収容空間32の底壁15から離れた側に位置し、第1収容空間31は、濾過網アセンブリ50を収容するために使用され、第2収容空間32はダストボックス100によって収集されたゴミを収容するために使用される。
【0034】
図5および
図6に示すように、濾過網アセンブリ50の第1側辺51に第1凸部511が設けられ、第1凸部511は、濾過網アセンブリ50が前記第1収容空間31に配置される過程において前記弾性シートアセンブリ40と協働するように構成される。具体的には、濾過網アセンブリ50が前記第1収容空間31に配置される過程において、前記回転部材41の第2部分412は前記第1凸部511によって押圧され、前記回転部材41を前記第1位置から前記第2位置へ回転させる。濾過網アセンブリ50が前記第1収容空間31に完全に配置されるとき、回転部材41は第2位置にある。このとき、前記回転部材41の第1部分411の第1端部4111と前記第2側壁12との間に間隙Gがあり、ダストボックスカバー20がダストボックス本体10に係合される過程において、ダストボックスカバー20上の突出部21は間隙Gに収容され得、ダストボックスカバー20がダストボックス本体10に完全に係合されることができる。
【0035】
濾過網アセンブリ50の装入を忘れると、例えば、ユーザがダストボックス100を開き、濾過網アセンブリ50を取り外し、ダストボックス100内のゴミを掃除した後、濾過網アセンブリ50を第1収容空間31に再装填することを忘れたとき、弾性部材42の弾性付勢作用下で、回転部材41が第1位置にあり、すなわち回転部材41の第1部分411の前記底壁15から離れる第1端部4111が前記第2側壁12に押し当てられ、このとき、ダストボックスカバー20がダストボックス本体10に係合される過程において、ダストボックスカバー20上の突出部21が第1部分411の第1端部4111に押し当てられることにより、ダストボックスカバー20がダストボックス本体10に係合できなくなり、濾過網アセンブリの取付忘れを回避するようにユーザに注意することができる。
【0036】
いくつかの実施例では、濾過網アセンブリ50の一面、例えば上面の中間位置にハンドル構造55が設けられ、ユーザが濾過網アセンブリ50を把持し、濾過網アセンブリ50をダストボックス100から取り外したり、または濾過網アセンブリをダストボックス100に再装填したりする操作を容易に実行することができる。
【0037】
いくつかの実施例では、濾過網アセンブリ50は中心対称構造であり、濾過網アセンブリ50の第2側辺52に第2凸部521が設けられ、前記第1側辺51は前記第2側辺52に対向して設けられ、前記第1凸部511と前記第2凸部521は前記濾過網アセンブリ50の中心に対して中心対称である。
【0038】
このように構成された濾過網アセンブリ50によれば、ユーザが濾過網アセンブリ50をダストボックス100に再装填する際に、濾過網アセンブリの取付の位置合わせ問題を過度に注意する必要がなく、濾過網アセンブリ50を第1収容空間31に再装填すれば、第1凸部511と第2凸部521の一方が回転部材41の第2部分412を押圧し、回転部材41が第2位置にあり、ダストボックスカバー20がダストボックス本体10に完全に係合されるようにすることができる。
【0039】
いくつかの実施例では、
図3のように、前記第2側壁12に凹溝121が設けられ、前記弾性シートアセンブリ40は前記凹溝121内に設けられる。このようにすることで、ダストボックスの全体構造を比較的コンパクトにすることができ、弾性シートアセンブリ40が第2側壁12から収容空間30に過度に延伸することを回避し、濾過網アセンブリ50の略長方形の板状構造を確保し、濾過網アセンブリの製造を容易にする。
【0040】
いくつかの実施例では、
図1~
図3に示すように、前記第2側壁12は前記第1側壁11と隣接し、前記弾性シートアセンブリ40は前記第2側壁12の前記第1側壁11に近い部分に設けられる。しかし、本開示はこれに限定されなく、前記弾性シートアセンブリ40は前記第2側壁12の前記第1側壁11から離れた部分に設けられてもよい。
【0041】
他の実施例では、弾性シートアセンブリ40は第1側壁11に対向する側壁に設けられてもよく、本開示では特に限定されなく、ダストボックスカバー20と弾性シートアセンブリ40との位置が対応し、前記ダストボックスカバーが前記収容空間の頂部をカバーする過程において、両者が互いに協働すればよい。
【0042】
図7は、本開示のいくつかの実施例によって提供される自動クリーニング装置の構造概略図である。
図7に示すように、自動クリーニング装置200、例えばロボット掃除機は、操舵輪および駆動輪を含み、操舵輪と駆動輪の作用下で、自動クリーニング装置200は支持面、例えば床面上を移動してクリーニング作業を実行することができる。自動クリーニング装置200は上記実施例におけるダストボックス100を備え、自動クリーニング装置200がクリーニング作業過程において収集されたゴミを収容するために使用される。
【0043】
最後に、本明細書における各実施例は、各実施例が他の実施例との相違点に着目して漸進的に説明されており、各実施例の同一部及び類似部分については、互いに関して各実施例を参照すれば十分であることに留意されたい。また、実施例に開示されたシステム又は装置については、実施例に開示された方法に対応するものであるため、説明は比較的簡単であり、方法の項の説明を参照すればよい。
【0044】
以上の実施例は、制限するものではなく、本開示の技術的解決策を説明するためのものであり、前述の実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者であれば、前述各実施例に記載の技術的解決策を修正し、または一部の技術的特徴を等価置換することができ、これらの修正または置換は、関連する技術的解決策の本質を本開示の各実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させるものではないことを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】