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特表2024-522997ネットワーク機能(NF)発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするための方法、システムおよびコンピュータ可読媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-25
(54)【発明の名称】ネットワーク機能(NF)発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするための方法、システムおよびコンピュータ可読媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 67/51 20220101AFI20240618BHJP
   H04W 4/50 20180101ALI20240618BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20240618BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20240618BHJP
   H04L 67/52 20220101ALI20240618BHJP
   H04L 67/562 20220101ALI20240618BHJP
【FI】
H04L67/51
H04W4/50
H04W48/16
H04W92/24
H04L67/52
H04L67/562
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574481
(86)(22)【出願日】2022-05-31
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 US2022031566
(87)【国際公開番号】W WO2022256306
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】17/337,356
(32)【優先日】2021-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502303739
【氏名又は名称】オラクル・インターナショナル・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ゴエル,イェシュ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067EE16
5K067HH22
5K067HH23
(57)【要約】
NF発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするための方法は、少なくとも1つのプロセッサを含むNRFにおいて、サービスを他のNFに提供するために登録されるプロデューサNFのNFプロファイルを含むNFプロファイルデータベースを維持するステップと、NFから、推奨の場所属性を含むかまたは推奨の場所属性を欠くNFDiscover要求を受信するステップと、NFプロファイルデータベースにアクセスして、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるプロデューサNFのNFプロファイルを識別するステップと、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるものと識別されるNFプロファイルを含むNFDiscover応答を生成するステップと、NFDiscover要求における推奨の場所属性を無効にするか、または、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用する方式で、NFDiscover応答においてNFプロファイルを優先させるステップと、NFDiscover応答を、NFDiscover要求を送信したNFに送信するステップと、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク機能(NF)発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にする方法であって、前記方法は、
少なくとも1つのプロセッサを含むNFリポジトリ機能(NRF)において、
サービスを他のNFに提供するために登録されるプロデューサNFのNFプロファイルを含むNFプロファイルデータベースを維持するステップと、
NFから、推奨の場所属性を含むかまたは推奨の場所属性を欠くNFDiscover要求を受信するステップと、
前記NFプロファイルデータベースにアクセスして、前記NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるプロデューサNFのNFプロファイルを識別するステップと、
前記NFDiscover要求において前記クエリパラメータによって示される前記サービスを提供することができるものと識別される前記NFプロファイルを含むNFDiscover応答を生成するステップと、
前記NFDiscover要求における前記推奨の場所属性を無効にするか、または、前記NFDiscover要求が推奨の場所属性を含まないとき、前記NRFによって選択される推奨の場所属性を適用する方式で、前記NFDiscover応答において前記NFプロファイルを優先させるステップと、
前記NFDiscover応答を、前記NFDiscover要求を送信した前記NFに送信するステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記NFDiscover要求を受信するステップは、前記NFによって設定される推奨の場所属性を含む前記NFDiscover要求を受信するステップを含み、前記NFプロファイルを優先させるステップは、前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性により、前記NFによって選択される前記推奨の場所属性を無効にするステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性により、前記NFによって設定される前記推奨の場所属性を無効にするステップは、前記NRFの場所または前記NRFの前記場所に最も近い場所を示す、前記NRFによって選択される推奨の場所属性により、前記NFによって選択される前記推奨の場所属性を無効にするステップを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性により、前記NFによって設定される前記推奨の場所属性を無効にするステップは、ネットワークオペレータによって構成される、前記NRFによって選択される推奨の場所属性により、前記NFによって選択される前記推奨の場所属性を無効にするステップを含む、請求項2または請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性により、前記NFによって設定される前記推奨の場所属性を無効にするステップは、前記NFDiscover要求において前記クエリパラメータによって示される前記サービスを提供することができる少なくとも1つのハートビートのプロデューサNFを有する、前記NRFの場所に最も近い場所を示す、前記NRFによって選択される推奨の場所属性により、前記NFによって選択される前記推奨の場所属性を無効にするステップを含む、請求項2、請求項3または請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記NFDiscover要求を受信するステップは、推奨の場所属性を有さない前記NFDiscover要求を受信するステップを含み、前記NFプロファイルを優先させるステップは、前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性を適用するステップを含む、請求項1~請求項5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記NRFによって選択される推奨の場所属性セットを適用するステップは、前記NRFの場所または前記NRFの前記場所に最も近い場所を示す、前記NRFによって選択される推奨の場所属性を適用するステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記NRFによって選択される推奨の場所属性セットを適用するステップは、ネットワークオペレータによって構成される、前記NRFによって選択される推奨の場所属性を適用するステップを含む、請求項6または請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性を適用するステップは、前記NFDiscover要求において前記クエリパラメータによって示される前記サービスを提供することができる少なくとも1つのハートビートのプロデューサNFを有する、前記NRFの場所に最も近い場所を示す、前記NRFによって選択される推奨の場所属性を適用するステップを含む、請求項6、請求項7または請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記NFDiscover要求を受信するステップは、公衆地上移動ネットワーク(PLMN)間のNFDiscover要求またはPLMN内のNFDiscover要求を受信するステップを含む、先行する請求項のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
ネットワーク機能(NF)発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするためのシステムであって、前記システムは、
少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを含むNFリポジトリ機能(NRF)と、
前記メモリ内に格納され、サービスを他のNFに提供するために登録されるプロデューサNFのNFプロファイルを含むNFプロファイルデータベースと、
NFプロファイルマネージャと、を含み、前記NFプロファイルマネージャは、
NFから、推奨の場所属性を含むかまたは推奨の場所属性を欠くNFDiscover要求を受信することと、
前記NFプロファイルデータベースにアクセスして、前記NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるプロデューサNFのNFプロファイルを識別することと、
前記NFDiscover要求において前記クエリパラメータによって示される前記サービスを提供することができるものと識別される前記NFプロファイルを含むNFDiscover応答を生成することと、
前記NFDiscover要求における前記推奨の場所属性を無効にするか、または、前記NFDiscover要求が推奨の場所属性を含まないとき、前記NRFによって選択される推奨の場所属性を適用する方式で、前記NFDiscover応答において前記NFプロファイルを優先させることと、
前記NFDiscover応答を、前記NFDiscover要求を送信した前記NFに送信することと、のために前記少なくとも1つのプロセッサによって実施される、システム。
【請求項12】
前記NFDiscover要求は、前記NFによって設定される推奨の場所属性を含み、前記NFプロファイルを優先させるステップにおいて、前記NFプロファイルマネージャは、前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性により、前記NFによって選択される前記推奨の場所属性を無効にするように構成される、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性は、前記NRFの場所または前記NRFの前記場所に最も近い場所を示す、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性は、ネットワークオペレータが構成する推奨の場所属性を含む、請求項12または請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性は、前記NFDiscover要求において前記クエリパラメータによって示される前記サービスを提供することができる少なくとも1つのハートビートのプロデューサNFを有する、前記NRFの場所に最も近い場所を示す、請求項12、請求項13または請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記NFDiscover要求は、推奨の場所属性を含まず、前記NFプロファイルを優先させるステップにおいて、前記NFプロファイルマネージャは、前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性を適用するように構成される、請求項11~請求項15のいずれかに記載のシステム。
【請求項17】
前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性は、前記NRFの場所または前記NRFの場所に最も近い場所を示す、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性は、ネットワークオペレータが構成する推奨の場所属性を含む、請求項16または請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記NRFによって選択される前記推奨の場所属性は、前記NFDiscover要求において前記クエリパラメータによって示される前記サービスを提供することができる少なくとも1つのハートビートのプロデューサNFを有する、前記NRFの場所に最も近い場所を示す、請求項16、請求項17または請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
実行可能な命令を格納している非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、コンピュータのプロセッサによって実行されるとき、
ネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)において、
サービスを他のNFに提供するために登録されるプロデューサNFのNFプロファイルを含むNFプロファイルデータベースを維持するステップと、
NFから、推奨の場所属性を含むかまたは推奨の場所属性を欠くNFDiscover要求を受信するステップと、
前記NFプロファイルデータベースにアクセスして、前記NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるプロデューサNFのNFプロファイルを識別するステップと、
前記NFDiscover要求において前記クエリパラメータによって示される前記サービスを提供することができるものと識別される前記NFプロファイルを含むNFDiscover応答を生成するステップと、
前記NFDiscover要求における前記推奨の場所属性を無効にするか、または、前記NFDiscover要求が推奨の場所属性を含まないとき、前記NRFによって選択される推奨の場所属性を適用する方式で、前記NFDiscover応答において前記NFプロファイルを優先させるステップと、
前記NFDiscover応答を、前記NFDiscover要求を送信した前記NFに送信するステップと、を含むステップを実行するように前記コンピュータを制御する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
優先権主張
この出願は、2021年6月2日に出願されている米国特許出願第17/337,356号の優先権の利益を主張し、その開示全体は、本願明細書に参照によって組み込まれる。
【0002】
技術分野
本願明細書において記載されている主題は、NF発見要求を処理することに関する。より詳しくは、本願明細書において記載されている主題は、NF発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にする方法、システムおよびコンピュータ可読媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
背景
5G電気通信網では、サービスを提供するネットワーク機能は、プロデューサNFまたはNFサービスプロデューサと称される。サービスを消費するネットワーク機能は、コンシューマNFまたはNFサービスコンシューマと称される。ネットワーク機能は、ネットワーク機能がサービスを消費しているか、生成しているか、消費および生成しているかに依存して、プロデューサNF、コンシューマNFまたは両方とすることができる。「プロデューサNF」および「NFサービスプロデューサ」という用語は、本願明細書において同義に用いられる。同様に、「コンシューマNF」および「NFサービスコンシューマ」という用語は、本願明細書において同義に用いられる。
【0004】
所定のプロデューサNFは、多くのサービスエンドポイントを有してもよく、サービスエンドポイントは、プロデューサNFによってホストされる1つまたは複数のNFインスタンスのための接続ポイントである。サービスエンドポイントは、インターネットプロトコル(IP)アドレスおよびポート番号の組み合わせ、または、プロデューサNFをホストするネットワークノード上のIPアドレスおよびポート番号に変換される完全修飾ドメイン名によって識別される。NFインスタンスは、サービスを提供するプロデューサNFのインスタンスである。所定のプロデューサNFは、2つ以上のNFインスタンスを含んでもよい。複数のNFインスタンスが同じサービスエンドポイントを共有することができることにもまた留意されたい。
【0005】
プロデューサNFは、ネットワーク機能リポジトリ機能(NRF)に登録する。NRFは、各NFインスタンスによりサポートされるサービスを識別する、利用できるNFインスタンスのサービスプロファイルを維持する。「サービスプロファイル」および「NFプロファイル」という用語は、本願明細書において同義に用いられる。コンシューマNFは、NRFに登録されているプロデューサNFインスタンスに関する情報を受信するためにサブスクライブすることができる。
【0006】
コンシューマNFに加えて、NFサービスインスタンスに関する情報を受信するためにサブスクライブすることができるネットワークノードの他のタイプは、サービス通信プロキシ(SCP)である。SCPは、NRFにサブスクライブし、プロデューサNFサービスインスタンスに関する到達可能性およびサービスプロファイル情報を取得する。コンシューマNFは、サービス通信プロキシに接続し、サービス通信プロキシ負荷は、必要なサービスを提供するプロデューサNFサービスインスタンスの間でトラフィックのバランスをとるか、または、宛先プロデューサNFインスタンスにトラフィックを直接ルーティングする。
【0007】
SCPに加えて、プロデューサNFとコンシューマNFとの間でトラフィックをルーティングする中間プロキシノードの他の例は、セキュリティエッジ保護プロキシ(SEPP)である。SEPPは、異なる5G公衆地上移動ネットワーク(PLMN)の間で交換される制御プレーントラフィックを保護するために用いられるネットワークノードである。このように、SEPPは、PLMN間で送信されるすべてのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)メッセージのためにメッセージフィルタリング、ポリシングおよびトポロジ隠蔽を実行する。
【0008】
5Gの通信ネットワークの1つの問題は、NF発見の間、コンシューマNFが、NRFのネットワーク内でNRFに意味を有さない、NF発見要求において推奨の場所パラメータを特定しうる、または、コンシューマNFが、NF発見要求において推奨の場所パラメータを特定することができない、ということである。いずれの場合においても、NF発見要求を受信するNRFは、NF発見要求においてクエリパラメータを利用して、クエリパラメータに整合するプロデューサNFのNFプロファイルの優先リストを生成してもよい。優先リストを生成する際、NRFは、各プロデューサNFの登録されている優先順位および存在する場合、推奨の場所情報を用いて、発見応答において、コンシューマNFに返されるプロデューサNFプロファイルの優先順位を設定する。例えば、NRFは、発見要求における推奨の場所属性に整合しない場所を有するプロデューサNFより、発見要求における推奨の場所属性に整合する場所を有するプロデューサNFを優先させてもよい。推奨の場所パラメータがNF発見要求に存在しない場合、または、推奨の場所パラメータが、他のネットワーク内の場所を特定するので、NRFに意味を有さない場合、リスト内の優先順位は、プロデューサNFの登録されている優先順位のみに基づいて設定され、結果として、コンシューマNFからさらに遠くに離れているプロデューサNFが、コンシューマNFに近いプロデューサNFより低い優先順位を割り当てられうる(より推奨されうる)。その結果、サービスを提供するために、リストからプロデューサNFを選択するとき、コンシューマNFは、他のプロデューサNFより、コンシューマNFからさらに遠くに離れているプロデューサを選択しうるし、結果として、サービス通信の遅延が増加する。
【0009】
これらおよび他の問題点を考慮して、NF発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするための方法、システムおよびコンピュータ可読媒体の必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0010】
概要
ネットワーク機能(NF)発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするための方法は、少なくとも1つのプロセッサを含むNFリポジトリ機能(NRF)において、サービスを他のNFに提供するために登録されるプロデューサNFのNFプロファイルを含むNFプロファイルデータベースを維持するステップと、NFから、推奨の場所属性を含むかまたは推奨の場所属性を欠くNFDiscover要求を受信するステップと、NFプロファイルデータベースにアクセスして、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるプロデューサNFのNFプロファイルを識別するステップと、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるものと識別されるNFプロファイルを含むNFDiscover応答を生成するステップと、NFDiscover要求における推奨の場所属性を無効にするか、または、NFDiscover要求が推奨の場所属性を含まないとき、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用する方式で、NFDiscover応答においてNFプロファイルを優先させるステップと、NFDiscover応答を、NFDiscover要求を送信したNFに送信するステップと、を含む。
【0011】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NFDiscover要求を受信するステップは、NFによって設定される推奨の場所属性を含むNFDiscover要求を受信するステップを含み、NFプロファイルを優先させるステップは、NRFによって選択される推奨の場所属性により、NFによって選択される推奨の場所属性を無効にするステップを含む。
【0012】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NRFによって選択される推奨の場所属性により、NFによって設定される推奨の場所属性を無効にするステップは、NRFの場所を示す、NRFによって選択される推奨の場所属性により、NFによって選択される推奨の場所属性を無効にするステップを含む。
【0013】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NRFによって選択される推奨の場所属性により、NFによって設定される推奨の場所属性を無効にするステップは、NRFの場所に最も近い場所またはNRF自体の場所または他の任意のオペレータが構成する無効にすべき場所を示す、NRFによって選択される推奨の場所属性により、NFによって選択される推奨の場所属性を無効にするステップを含む。
【0014】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NRFによって選択される推奨の場所属性により、NFによって設定される推奨の場所属性を無効にするステップは、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができる少なくとも1つのハートビートのプロデューサNFを有する、NRFに最も近い場所、または、NRF自体の場所、または、他の任意のオペレータが構成する無効にすべき場所を示す、NRFによって選択される推奨の場所属性により、NFによって選択される推奨の場所属性を無効にするステップを含む。
【0015】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NFDiscover要求を受信するステップは、推奨の場所属性を有さないNFDiscover要求を受信するステップを含み、NFプロファイルを優先させるステップは、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用するステップを含む。
【0016】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NRFによって選択される推奨の場所属性セットを適用するステップは、NRFの場所を示す、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用するステップを含む。
【0017】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用するステップは、NRFの場所に最も近い場所を示す、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用するステップを含む。
【0018】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用するステップは、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができる少なくとも1つのハートビートのプロデューサNFを有する、NRFの場所に最も近い場所を示す、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用するステップを含む。
【0019】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NFDiscover要求を受信するステップは、公衆地上移動ネットワーク(PLMN)間のNFDiscover要求またはPLMN内のNFDiscover要求を受信するステップを含む。
【0020】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、ネットワーク機能(NF)発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするためのシステムが提供される。システムは、少なくとも1つのプロセッサおよびメモリを含むNFリポジトリ機能(NRF)を含む。システムは、メモリ内に格納され、サービスを他のNFに提供するために登録されるプロデューサNFのNFプロファイルを含むNFプロファイルデータベースをさらに含む。システムは、NFから、推奨の場所属性を含むかまたは推奨の場所属性を欠くNFDiscover要求を受信するステップと、NFプロファイルデータベースにアクセスして、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるプロデューサNFのNFプロファイルを識別するステップと、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるものと識別されるNFプロファイルを含むNFDiscover応答を生成するステップと、NFDiscover要求における推奨の場所属性を無効にするか、または、NFDiscover要求が推奨の場所属性を含まないとき、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用する方式で、NFDiscover応答のNFプロファイルを優先させるステップと、NFDiscover応答を、NFDiscover要求を送信したNFに送信するステップと、のために少なくとも1つのプロセッサによって実施されるNFプロファイルマネージャをさらに含む。
【0021】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NFDiscover要求は、NFによって設定される推奨の場所属性を含み、NFプロファイルを優先させるステップにおいて、NFプロファイルマネージャは、NRFによって選択される推奨の場所属性により、NFによって選択される推奨の場所属性を無効にするように構成される。
【0022】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NRFによって選択される推奨の場所属性は、NRFの場所を示す。
【0023】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NRFによって選択される推奨の場所属性は、NRFの場所に最も近い場所を示す。
【0024】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NRFによって選択される推奨の場所属性は、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができる少なくとも1つのハートビートのプロデューサNFを有するNRFの場所に最も近い場所を示す。
【0025】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NRFによって選択される推奨の場所属性は、オペレータが構成する場所を示す。
【0026】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、NFDiscover要求は、推奨の場所属性を含まず、NFプロファイルを優先させるステップにおいて、NFプロファイルマネージャは、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用するように構成される。
【0027】
本願明細書において記載されている主題の他の態様によれば、実行可能な命令を格納している非一時的コンピュータ可読媒体が提供され、命令は、コンピュータのプロセッサによって実行されるとき、ステップを実行するようにコンピュータを制御する。ステップは、ネットワーク機能(NF)リポジトリ機能(NRF)において実行される。ステップは、サービスを他のNFに提供するために登録されるプロデューサNFのNFプロファイルを含むNFプロファイルデータベースを維持するステップを含む。ステップは、NFから、推奨の場所属性を含むかまたは推奨の場所属性を欠くNFDiscover要求を受信するステップをさらに含む。ステップは、NFプロファイルデータベースにアクセスして、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるプロデューサNFのNFプロファイルを識別するステップをさらに含む。ステップは、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるものと識別されるNFプロファイルを含むNFDiscover応答を生成するステップをさらに含む。ステップは、NFDiscover要求における推奨の場所属性を無効にするか、または、NFDiscover要求が推奨の場所属性を含まないとき、NRFによって選択される推奨の場所属性を適用する方式で、NFDiscover応答においてNFプロファイルを優先させるステップをさらに含む。ステップは、NFDiscover応答を、NFDiscover要求を送信したNFに送信するステップをさらに含む。
【0028】
本願明細書において記載されている主題は、ソフトウェアで、ハードウェアおよび/またはファームウェアと組み合わせて実施可能である。例えば、本願明細書において記載されている主題は、プロセッサによって実行されるソフトウェアで実施可能である。1つの例示的な実施態様において、本願明細書において記載されている主題は、コンピュータ実行可能命令を格納している非一時的コンピュータ可読媒体を用いて実施可能であり、命令は、コンピュータのプロセッサによって実行されるとき、ステップを実行するようにコンピュータを制御する。本願明細書において記載されている主題を実施するのに適した例示的なコンピュータ可読媒体は、非一時的コンピュータ可読媒体、例えば、ディスクメモリデバイス、チップメモリデバイス、プログラム可能論理デバイスおよび特定用途向け集積回路を含む。加えて、本願明細書において記載されている主題を実施するコンピュータ可読媒体は、単一のデバイスもしくはコンピューティングプラットフォーム上に位置してもよいかまたは複数のデバイスもしくはコンピューティングプラットフォームにわたり分散されてもよい。
【0029】
本願明細書において記載されている主題の例示的な実施態様は、以下、添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】例示的な5Gシステムネットワークアーキテクチャを示すネットワーク図である。
図2】NF発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするためのPLMN間の使用事例を示すネットワーク図である。
図3】NF発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするためのPLMN内の使用事例を示すネットワーク図である。
図4】NF発見の間、コンシューマNFとNRFとの間で交換される例示的メッセージを示すメッセージフロー図である。
図5】PLMN間の使用事例のために交換される例示的メッセージを示すメッセージフロー図であり、NRFは、NF発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にする。
図6】PLMN内の使用事例のために交換される例示的メッセージを示すメッセージフロー図であり、NRFは、NF発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にする。
図7】NF発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするNRFのための例示的なアーキテクチャを示すブロック図である。
図8】NF発見要求を処理する際に推奨の場所基準を適用するかまたは無効にするNRFによって実施される例示的プロセスを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
詳細な説明
図1は、例示的な5Gシステムネットワークアーキテクチャを示すブロック図である。図1のアーキテクチャは、NRF100およびSCP101を含み、これらは、同じホーム公衆地上移動ネットワーク(HPLMN)内に位置してもよい。上述したように、NRF100は、利用できるプロデューサNFサービスインスタンスおよびそれらのサポートされているサービスのプロファイルを維持し、コンシューマNFまたはSCPが、新しい/更新されているプロデューサNFサービスインスタンスの登録をサブスクライブし、通知されるのを可能にしてもよい。SCP101はまた、プロデューサNFインスタンスのサービス発見および選択をサポートしてもよい。SCP101は、コンシューマNFとプロデューサNFとの間の接続の負荷バランスを実行してもよい。
【0032】
NRF100は、NFまたはプロデューサNFインスタンスのサービスプロファイルのためのリポジトリである。プロデューサNFインスタンスと通信するために、コンシューマNFまたはSCPは、NRF100からNFまたはプロデューサNFインスタンスのサービスプロファイルを取得しなければならない。NFまたはサービスプロファイルは、3GPP(登録商標) TS 29.510で定義されるJavaScript(登録商標)オブジェクト表記法(JSON)のデータ構造である。NFまたはサービスプロファイル定義は、完全修飾ドメイン名(FQDN)、インターネットプロトコル(IP)バージョン4(IPv4)アドレスまたはIPバージョン6(IPv6)アドレスの少なくとも1つを含む。
【0033】
図1において、ネットワーク機能のいずれかは、サービスを要求しているか、提供しているか、または、要求および提供しているかに依存して、コンシューマNF、プロデューサNFまたは両方とすることができる。図示例では、NFは、ネットワーク内でポリシー関連の動作を実行するポリシー制御機能(PCF)102、ユーザデータを管理する統一データ管理(UDM)104およびアプリケーションサービスを提供するアプリケーション機能(AF)106を含む。
【0034】
図1に示されるNFは、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)110とPCF102との間のセッションを管理するセッション管理機能(SMF)108をさらに含む。AMF110は、4Gネットワークにおいてモビリティ管理エンティティ(MME)によって実行されるものに類似のモビリティ管理動作を実行する。認証サーバ機能(AUSF)112は、ネットワークへのアクセスを求めるユーザ機器(UE)114のようなユーザ機器(UE)のための認証サービスを実行する。
【0035】
ネットワークスライス選択機能(NSSF)116は、ネットワークスライスに関連付けられている特定のネットワーク能力および特性にアクセスしようとしているデバイスのためのネットワークスライシングサービスを提供する。ネットワーク露出機能(NEF)118は、ネットワークに取り付けられるモノのインターネット(IoT)デバイスおよび他のUEに関する情報を取得しようとしているアプリケーション機能のためのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)を提供する。NEF118は、4Gネットワークでサービス能力露出機能(SCEF)に類似の機能を実行する。
【0036】
無線アクセスネットワーク(RAN)120は、ワイヤレスリンクを介してユーザ機器(UE)114をネットワークに接続する。無線アクセスネットワーク120は、g-NodeB(gNB)(図1に示されない)または他のワイヤレスアクセスポイントを用いてアクセスされてもよい。ユーザプレーン機能(UPF)122は、ユーザプレーンサービスのためのさまざまなプロキシ機能をサポートすることができる。この種のプロキシ機能の1つの例は、マルチパス送信制御プロトコル(MPTCP)プロキシ機能である。UPF122は、ネットワーク性能測定値を取得するためにUE114によって用いられてもよい性能測定機能をサポートしてもよい。図1には、UEが、インターネットサービスのようなデータネットワークサービスにアクセスするデータネットワーク(DN)124も示される。
【0037】
SEPP126は、他のPLMNから入るトラフィックをフィルタリングし、ホームPLMNから出るトラフィックのためにトポロジ隠蔽を実行する。SEPP126は、外部のPLMNのセキュリティを管理する、外部のPLMN内のSEPPと通信してもよい。したがって、異なるPLMN内のNF間のトラフィックは、2つのSEPP機能、すなわち、一方はホームPLMNのため、他方は外部のPLMNのための機能を横断してもよい。
【0038】
上述したように、5Gのネットワークの1つの問題は、NF発見の間、コンシューマNFが推奨の場所属性を特定しないか、または、受信側のNRFのネットワーク内で意味を有さない推奨の場所属性を特定する、ということである。その結果、次善のプロデューサNF選択が発生しうる。NRFへの登録の間、各プロデューサNFは、NRFによってNFプロファイルまたはNFプロファイルオブジェクトと称されるデータ構造内に格納される登録属性またはパラメータとしてその場所を特定することができる。登録プロセスは、各NFがNRF100にNF登録メッセージを送信する3GPP TS 29.510に従って行われる。NF登録メッセージは、各NFのNFプロファイルを含む。3GPP TS 29.510の表6.1.6.2.2-1は、NFプロファイル内に含まれうる属性を定義する。NFプロファイルの場所属性は、本願明細書において記載されている主題にとって興味深い。以下に示される表1は、場所属性を示す3GPP TS 29.510の表6.1.6.2.2-1からの抜粋である。
【0039】
【表1】
【0040】
表1に示すように、場所属性は、NFインスタンスの位置、例えば、地理的な位置およびデータセンタについてのオペレータ定義情報を格納する。表1の注3によれば、場所属性は、NF発見の間、要求元コンシューマNFと同じデータセンタ内にあるプロデューサNFを選択するために用いることができる。しかしながら、コンシューマNFは、発見要求メッセージにおいて特定する正しい場所属性を知ることができず、これにより、結果として、次善のNF選択になりうる。
【0041】
推奨の場所は、NFDiscover要求メッセージ内に含まれてもよい任意の属性である。以下に示される表2は、3GPP TS 29.510の表6.2.3.2.3.1-1からの抜粋であり、NRFが、NFDiscover要求において推奨の場所属性をどのように処理するかを示す。
【0042】
【表2】
【0043】
表2から、推奨の場所属性が存在するとき、NRFは、NFDiscover要求において推奨の場所に整合する場所属性を有するNFプロファイルを希望しなければならない。例えば、推奨の場所に整合するNFプロファイルが発見されない場合、NRFはまた、推奨の場所に整合しない追加のNFプロファイルを発見応答において返してもよい。NRFはまた、推奨の場所に整合しない追加のNFプロファイルのためにより低い優先順位を発見応答において設定してもよい。
【0044】
したがって、NF発見の間、推奨の場所は、発見の間、コンシューマNFによって送信される任意の属性であり、存在するとき、コンシューマNFに供給するプロデューサNFの推奨の位置を示すようにネットワークオペレータによって構成される。典型的には、コンシューマNFの推奨の場所は、コンシューマNFの場所または推奨のプロデューサNFの場所である。NRFは、NFDiscover要求において識別される推奨の場所に整合しない登録されている場所パラメータを有する任意の追加のNFのために、より推奨されない(より低い優先順位の番号がより推奨される優先順位を示す3GPP定義の優先順位の番号付け方式に従うとより高い番号の)優先順位を発見応答において設定しなければならない。発見要求の検索基準に整合するNFプロファイルは、以下のように順序付けられる。
・推奨の場所
・登録されている優先順位
現在のNF発見方法に関連付けられているチャレンジは、以下を含む。
・発見要求を処理するNRFのPLMNの外側からのPLMN間の発見要求は、推奨の場所属性を含まないか、または、NRFのPLMN内で意味を有さない推奨の場所属性を含む。ネットワークオペレータは、PLMN境界全体の場所属性を共有するのに気が進まないかもしれない。その結果、NFDiscover要求は、NRFのPLMN内の場所に整合する推奨の場所属性を含まないかもしれない。
・ほとんどの場合、これらのPLMN間の発見要求は、コンシューマNFの近くの領域内の他のPLMN内のNRFに到達する。図2において、PLMN-A内の領域#1は、PLMN-B内の領域#1に近く、PLMN-B内の領域#2から遠くに示される。それゆえ、ほとんどの場合、コンシューマNF200からのPLMN間の発見要求は、PLMN-Bの領域#1内の領域のNRF100Aに到達する。
・NF発見要求において推奨の場所属性がない場合、発見応答において返されるプロデューサNFのNFプロファイルのリストは、リストにおいてより推奨されない(より高い優先順位の)他のプロデューサNFよりコンシューマNFからさらに遠くに位置するプロデューサNFを希望してもよい。図2において、推奨の場所属性がない場合、NRF100Aによって返されるプロデューサNFのNFプロファイルは、以下の順序{プロデューサNF#2 204(優先順位-1)、プロデューサNF#1 202(優先順位-2)}でもよく、すなわち、優先順位に基づく。
・この優先順位の順序によって、コンシューマNF200は、サービス要求を処理するために、おそらくプロデューサNF#2 204(優先順位-1)を選択するであろうが、これは、結果として、コンシューマNF200のための不必要に高コストの通信経路を生ずる。なぜなら、プロデューサNF#2 204は、プロデューサNF#1 202よりコンシューマNF200から遠いからである。
・上述したチャレンジは、図3に示すように、PLMN内の発見の使用事例にもあてはまり、図3では、PLMN内の発見は、推奨の場所属性を有さないか、または、NRFの領域内の意味のない推奨の場所属性を有する。ほとんどの場合、発見要求は、最も近い領域のNRFに到達する。図3において、コンシューマNF200からのPLMN内の発見要求は、おそらく領域のNRF100Aに到達する。領域のNRF100Aは、発見要求においてクエリパラメータに整合するNFのNFプロファイルを選択し、発見応答においてコンシューマNF200に送信するNFプロファイルの優先順位リストを生成する。プロデューサNF#2 204は、プロデューサNF#1 202より低い優先順位を有するので、NRF100Aは、プロデューサNF#1 202よりプロデューサNF#2 204を優先させる。PLMN間の発見事例と同様に、プロデューサNF#1 202がより近い場合でも、コンシューマNF200は、プロデューサNF#2 204を選択し、サービス要求を処理するので、結果として、次善のプロデューサNF選択になる。
【0045】
図4は、NF発見を実行する際にNFサービスコンシューマとNRFとの間で交換される例示的メッセージを示すメッセージフロー図である。図4に示されるメッセージフロー図のライン1において、NFサービスコンシューマ200は、HTTP GETメッセージをNRF100に送信することによって、NF発見プロセスを開始する。NRFに送信され、NFインスタンスのサービスプロファイルを取得するHTTP GETメッセージは、NFDiscover要求またはNF発見要求とも称される。HTTP GETメッセージは、クエリパラメータまたは属性によって識別されるサービスを提供することができるプロデューサNFのNFプロファイルの位置を決めるために、NRFが用いるクエリパラメータ(例えば、NFtype)を含む。1つのこの種のパラメータまたは属性は、推奨の場所属性である。NFサービスコンシューマ200が、NRF100のPLMN内の領域に対応する推奨の場所属性を有するNF発見メッセージを作成することができる場合、他のプロデューサNFよりコンシューマNF200に近いプロデューサNFを選択するために、推奨の場所属性を効果的に用いることができる。しかしながら、NFサービスコンシューマ200が、推奨の場所パラメータを含むことができないか、または、NRF100のPLMN内で意味を有する推奨の場所パラメータを含まない場合、NRF100は、登録されているプロデューサNF優先順位に基づいて、発見応答において、コンシューマNF200に返されるNFプロファイルのリストを優先させてもよく、これにより、図2および図3に示すように、結果として、次善のNF選択が発生しうる。
【0046】
図4のメッセージフロー図のライン2Aおよび2Bにおいて、NF発見要求が成功して処理される場合、NRF100は、発見要求において識別されるサービスを提供することができるプロデューサNFのNFプロファイルに対応するNFプロファイルオブジェクトを含む200OKメッセージによって応答する。NF発見プロセスが成功しない場合、NRF100は、問題の詳細を有する4xxまたは5xxメッセージを返してもよい。
【0047】
NF発見要求が他のNRFにリダイレクトされる場合、NRF100は、3xxメッセージを返す。本願明細書において記載されている主題は、3GPP TS 29.510の第5.3.2.2.3節において詳述されるように、コンシューマNFに供給するPLMN内のNRFからホームPLMN内のNRFまでのNF発見要求、および、3GPP TS 29.510の第5.2.2.2.5節において詳述されるように、中間転送NRFが、コンシューマNFからNF発見要求を受信し、他のネットワークまたは領域内のNRFにNF発見要求を転送するサービス発見にあてはまることに留意されたい。転送されるNF発見要求を受信するNRFは、NFプロファイルデータベースを調べ、NF発見要求においてクエリパラメータに整合するNFプロファイルを引き出す。
【0048】
次善のNF選択を回避するために、本願明細書において記載されている主題は、推奨の場所パラメータを有するNF発見要求および有さないNF発見要求の両方を処理することができ、NRFによって維持される場所情報を用いて、NF発見要求を処理するとき、NF発見要求において推奨の場所情報を適用するかまたは無効にすることができるNRFを含む。NRFが、推奨の場所パラメータを有さないPLMN間の発見要求、または、NRFが無効にすることを選択する推奨の場所パラメータを有するPLMN間の発見要求を受信する場合、NRFは、整合するプロデューサNFのリストを処理することを選択することができ、これは、
・NRFの場所を用いて、
・NRFに最も近い場所を用いて、または、
・NF発見要求においてクエリパラメータに整合する少なくとも1つの登録されている(ハートビートが成功した)プロデューサNFインスタンスを有するNRFに最も近い場所を用いて、行われる。
【0049】
NRFが、推奨の場所パラメータを有するか有さないPLMN内の発見要求を受信する場合、それは、NF発見要求において推奨の場所パラメータを無効にするか、または、NRF選択されているパラメータを適用することを再び選択することができ、整合するプロデューサNFのリストを処理することができ、これは、
・NRFの場所を用いて、
・NRFに最も近い場所を用いて、または、
・NF発見要求においてクエリパラメータに整合する少なくとも1つの登録されている(ハートビートが成功した)プロデューサNFインスタンスを有するNRFに最も近い場所を用いて、行われる。
【0050】
上述した場合のいずれかにおいて、整合するNFのリストを処理することは、NRFが、それ自身の場所、(NRFに)最も近い場所または整合するハートビートのプロデューサNFを有する最も近い場所を用いて、NFサービスコンシューマに返されるNFプロファイルのリスト内の優先順位を設定することを意味する。
【0051】
図5は、PLMN間の発見要求を処理する際に推奨の場所属性を適用するかまたは無効にするNRFを示すメッセージフロー図である。図5を参照すると、プロデューサNF202および204は、それぞれ、PLMN-Bの領域#1および領域#2内に位置し、コンシューマNF200は、PLMN-Aの領域#1内に位置する。PLMN-Bの領域#2がPLMN-Aの領域#1に対するより、PLMN Bの領域#1は、PLMN-Aの領域#1に地理的に近い。プロデューサNF#1 202は、2の優先順位を有するNRF100を有するそのNFプロファイルを登録している。プロデューサNF#2 204は、1の優先順位を有するNRF100Aを有するそのNFプロファイルを登録しており、これは、優先順位を無効にする機構がないとき、NRF100Aは、プロデューサNF#2 204が、プロデューサNF#1 202より推奨されることをコンシューマNF200に発見応答において示し、これにより、結果として、次善のプロデューサNF選択になるであろうことを意味する。
【0052】
図示例では、PLMN-A内に位置するコンシューマNF200が、PLMN Bの領域#1内に位置するNRF100Aに発見要求を送信するとき、発見要求は、推奨の場所属性を欠きうるか、または、PLMN B内で意味を有さない、PLMN-A内のコンシューマNFの場所(領域#1)に対応する推奨の場所属性を含みうる。この種の発見要求を受信することに応答して、NRF100Aは、発見要求が推奨の場所属性を有するかに依存して、推奨の場所属性を無効にしてもよいか、または、NRF選択されている場所属性を適用してもよい。例えば、NF発見要求が推奨の場所属性を有する場合、NRF100Aは、NFプロファイルのリスト内のNFプロファイルを優先させてコンシューマNF200に返されるとき、NF発見要求において推奨の場所属性を無効にしてもよい。NF発見要求が推奨の場所属性を欠く場合、NRF100Aは、NFプロファイルのリスト内のNFプロファイルを優先させてコンシューマNF200に返されるとき、NRF選択されている場所属性を適用または使用してもよい。
【0053】
一例において、NRF100Aは、場所を無効にするかまたは適用し、発見要求を処理するとき、それ自身の場所を用いてもよい。他の例では、NRF100Aは、NRFに最も近い場所および/または発見要求においてクエリパラメータから識別されるサービスを提供することができるハートビートのプロデューサNFを有する、NRFに最も近い場所を利用してもよい。コンシューマNFは、要求元コンシューマNFに近い領域またはPLMN内にあるNRFにNF発見要求を送信しそうである。その結果、NRF自身の場所を用いて、NRFに知られている最も近い場所、ネットワークオペレータによって構成される場所、および/または、発見要求を処理するためにクエリパラメータに整合するハートビートのプロデューサNFを有する、NRFに最も近い場所は、要求元コンシューマNFからさらに遠くに離れているプロデューサNFのNFプロファイルより低い(より推奨される)優先順位を有する要求元コンシューマNFにより近いプロデューサNFのNFプロファイルのリストを生成する十分な可能性を有する。
【0054】
図示例では、NRF100Aは、プロデューサNF#2 204より低い優先順位を有する(より推奨される)プロデューサNF#1 202のNFプロファイルを有するNFプロファイルの優先するリストを返す。その結果、コンシューマNF200が、サービス要求を処理するためのプロデューサNFを選択するとき、コンシューマNF200は、プロデューサNF#2 204よりプロデューサNF#1 202を選択し、サービス要求を処理するであろうが、その結果、図2に示されるシナリオより、コアネットワークにおけるより効率的かつより低遅延のサービス通信になる。図4を参照して上述したように、発見要求がコンシューマNF200から生じることは必要ではない。コンシューマNF200の代わりに、発見要求は、3GPP TS 29.510において説明したように、リダイレクトまたはPLMN間の場合、NRFから生じてもよい。NF発見要求はまた、NCPから生じてもよい。本願明細書において記載されている場所に基づく無効または適用プロセスは、コンシューマNF、SCPまたは他のNRFから生じるNF発見要求を処理する際に、NRFによって使用可能である。
【0055】
図5において、NRF100Aは、NRF100A内でNFプロファイルのために登録されている優先順位を無効にするNF発見応答においてNFプロファイルに優先順位を割り当てることに留意されたい。優先順位を無効にすることは、NRF100AがNRF100Aの場所または発見要求において識別されるサービスを利用でき、扱うことができる最も近いプロデューサNFの場所に基づいて、新規な優先順位を割り当てることを意味する。NF発見要求において識別されるサービスを扱うかまたは提供することができる複数のNFが同じ場所にあるとき、プロデューサNF202および204によって登録される優先順位が考慮されてもよい。
【0056】
NF発見要求に対して推奨の場所を無効にするか適用することはまた、PLMN内の発見要求、すなわち、両方とも同じPLMN内にあるNFからNRFまで送信される発見要求にもあてはまる。図6は、この場合を示す。図6を参照すると、プロデューサNF202および204は、それぞれ、PLMN-Bの領域#1および領域#2内に位置し、コンシューマNF200は、PLMN-Bの領域#1内に位置する。プロデューサNF#1 202は、2の優先順位を有するNRF100を有するそのNFプロファイルを登録している。プロデューサNF#2 204は、1の優先順位を有するNRF100Aを有するそのNFプロファイルを登録しており、これは、優先順位を無効にする機構がないとき、NRF100Aは、プロデューサNF#2 204が、プロデューサNF#1 202より推奨されることをコンシューマNF200に発見応答において示し、これにより、結果として、次善のプロデューサNF選択になるであろうことを意味する。
【0057】
図示例では、PLMN-Bの領域#1内に位置するコンシューマNF200が、同じくPLMN Bの領域#1内に位置するNRF100Aに発見要求を送信するとき、発見要求は、推奨の場所属性を欠きうるか、または、PLMN-B内のコンシューマNFの場所(領域#1)に対応する推奨の場所属性を含みうる。この種の発見要求を受信することに応答して、NRF100Aは、発見要求が推奨の場所属性を有するかに依存して、推奨の場所属性を無効にしてもよいか、または、NRF選択されている推奨の場所属性を適用してもよい。例えば、NF発見要求が推奨の場所属性を有する場合、NRF100Aは、NFプロファイルのリスト内のNFプロファイルを優先させてコンシューマNF200に返されるとき、NF発見要求において推奨の場所属性を無効にしてもよい。NF発見要求が推奨の場所属性を欠く場合、NRF100Aは、NFプロファイルのリスト内のNFプロファイルを優先させてコンシューマNF200に返されるとき、NRF選択されている場所属性を適用または使用してもよい。
【0058】
一例において、NRF100Aは、場所を無効にするかまたは適用し、発見要求を処理するとき、それ自身の場所を用いてもよい。他の例では、NRF100Aは、NRFに最も近い場所および/または発見要求においてクエリパラメータから識別されるサービスを提供することができるハートビートのプロデューサNFを有する、NRFに最も近い場所を利用してもよい。コンシューマNFは、要求元コンシューマNFに近い領域またはPLMN内にあるNRFにNF発見要求を送信しそうである。その結果、NRF自身の場所を用いて、NRFに知られている最も近い場所、および/または、発見要求を処理するためにクエリパラメータに整合するハートビートのプロデューサNFを有する、NRFに最も近い場所は、要求元コンシューマNFからさらに遠くに離れているプロデューサNFのNFプロファイルより低い(より推奨される)優先順位を有する要求元コンシューマNFにより近いプロデューサNFのNFプロファイルのリストを生成する十分な可能性を有する。
【0059】
図示例では、NRF100Aは、プロデューサNF#2 204より低い優先順位を有する(より推奨される)プロデューサNF#1 202のNFプロファイルを有するNFプロファイルの優先するリストを返す。その結果、コンシューマNF200が、サービス要求を処理するためのプロデューサNFを選択するとき、コンシューマNF200は、プロデューサNF#2 204よりプロデューサNF#1 202を選択し、サービス要求を処理するであろうが、その結果、図4に示されるシナリオより、コアネットワークにおけるより効率的かつより低遅延のサービス通信になる。
【0060】
図6において、図5に示されるPLMN間の場合と同様に、NRF100Aは、NRF100A内でNFプロファイルのために登録されている優先順位を無効にするNF発見応答においてNFプロファイルに優先順位を割り当てることに留意されたい。優先順位を無効にすることは、NRF100AがNRF100Aの場所または発見要求において識別されるサービスを利用でき、扱うことができる最も近いプロデューサNFの場所に基づいて、新規な優先順位を割り当てることを意味する。NF発見要求において識別されるサービスを扱うかまたは提供することができる複数のNFが同じ場所にあるとき、プロデューサNF202および204によって登録される優先順位が考慮されてもよい。
【0061】
図7は、NF発見の間、推奨の場所を適用するかまたは無効にすることができるNRF100のための例示的なアーキテクチャを示すブロック図である。図7を参照すると、NRF100は、少なくとも1つのプロセッサ700およびメモリ702を含む。NRF100は、NRF100によって登録されるプロデューサNFのNFプロファイルを格納するNFプロファイルデータベース704をさらに含む。NRF100は、NFプロファイルマネージャ706をさらに含み、NFプロファイルマネージャ706は、NF登録要求メッセージを受信および処理し、NFプロファイルをメモリ702内に格納することによって、NRF100によってプロデューサNFを登録する。NFプロファイルマネージャ706はまた、NF発見要求を処理するための、本願明細書において記載されているステップを実行してもよく、このステップは、NF発見要求を処理する際に推奨の場所を適用するかまたは無効にすることを含む。NFプロファイルマネージャ706は、メモリ702内に格納され、プロセッサ700によって実行されるコンピュータ実行可能命令を用いて実施されてもよい。図7に示されるNRF100は、単一のNRF配備内で拡大される多くのインスタンスの1つとすることができる。この場合、NFプロファイルデータベース704は、他のNRFインスタンスによって登録されるプロデューサNFのNFプロファイルを複製する。
【0062】
図8は、NF発見の間、推奨の場所を適用するかまたは無効にするための例示的プロセスを示すフローチャートである。図8を参照すると、ステップ800において、プロセスは、サービスを他のNFに提供するために登録されるプロデューサNFのNFプロファイルを含むNFプロファイルデータベースを維持するステップを含む。例えば、NRF100は、NRFによって登録されるNFのNFプロファイルを格納するNFプロファイルデータベース704を維持してもよい。NFプロファイルは、場所属性を含む、3GPP TS 29.510に記載されているパラメータまたは属性を含んでもよい。
【0063】
ステップ802において、プロセスは、NFから、推奨の場所属性を含むかまたは推奨の場所属性を欠くNFDiscover要求を受信するステップを含む。上述したように、NFDiscover要求は、コンシューマNF、SCPまたは他のNRFから生じてもよい。
【0064】
ステップ804において、プロセスは、NFプロファイルデータベースにアクセスして、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるプロデューサNFのNFプロファイルを識別するステップを含む。例えば、NRF100は、NFDiscover要求からクエリパラメータを用いてNFプロファイルデータベース704内の検索を実行する。NFDiscover要求において指定されているクエリパラメータは、3GPP TS 29.510の表6.1.3.2.3.1-1において指定されているクエリパラメータのいずれかを含んでもよい。用いてもよいクエリパラメータの例は、NFType、例えば、UDM、PCFなどを含み、これは、コンシューマNFによって必要なサービスを提供するためにNFのタイプを識別する。
【0065】
ステップ806において、プロセスは、NFDiscover要求においてクエリパラメータによって示されるサービスを提供することができるものと識別されるNFプロファイルを含むNFDiscover応答を生成するステップを含む。例えば、NRF100は、NFDiscover応答を生成してもよく、NFDiscover応答において、ステップ804において位置するNFプロファイルを含んでもよい。
【0066】
ステップ808において、プロセスは、NFDiscover要求における推奨の場所属性を無効にするか、または、NRFによって選択される場所属性を適用する方式で、NFDiscover応答においてNFプロファイルを優先させるステップを含む。例えば、NRF100は、それ自身の場所、NRFに最も近い場所、または、NFプロファイルの優先順位をリストで設定して要求元NFに返される際、NFDiscover要求において識別されるサービスを提供することができるハートビートのプロデューサNFを有する、NRFに最も近い場所を適用してもよい。優先順位は、NFDiscover要求を処理するためにNRFにより用いられる場所からさらに遠くに離れているプロデューサNFより、NFDiscover要求を処理するためにNRFにより用いられる場所により近いプロデューサNFを希望する方法で設定されてもよい。
【0067】
ステップ810において、プロセスは、NFDiscover応答を、NFDiscover要求を送信したNFに送信するステップを含む。例えば、NRF100は、NFプロファイルオブジェクトのNRF選択されている場所を優先するリストまたはアレイを含むNFDiscover応答を要求元NFに送信してもよい。
【0068】
本願明細書において記載されている主題の利点は、PLMN間およびPLMN内両方の発見要求のための強化されているNF発見を含む。要求元コンシューマNFに返されるNFプロファイルのリストは、NRF選択されている場所に従って優先されるので、コンシューマNFは、コンシューマNFにより近いサービスを提供するために、プロデューサNFをより選択しそうであり、結果として、ネットワークにおいてより効率的なサービスメッセージを生ずる。
【0069】
以下の参考文献の各々の開示は、その全体が、本願明細書に参照によって組み込まれる。
【0070】
参考文献
1. 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Services and System Aspects; System architecture for the 5G System (5GS); Stage 2 (Release 17) 3GPP TS 23.501 V17.0.0 (2021-03)
2. 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; 5G System; Network Function Repository Services; Stage 3 (Release 17) 3GPP TS 29.510 V17.1.0 (2021-03)
本願明細書において記載されている主題のさまざまな詳細が本願明細書において記載されている主題の要旨を逸脱しない範囲で変えられてもよいことを理解されたい。さらに、上述した説明は、本願明細書において記載されている主題が以下のように請求項によって定義されるように、例示のみのためであり、制限するためではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】