(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-26
(54)【発明の名称】ケーブルコネクタユニット用挟持要素及び当該挟持要素を備えたケーブルコネクタユニット
(51)【国際特許分類】
H02G 15/02 20060101AFI20240619BHJP
G02B 6/36 20060101ALI20240619BHJP
H01R 13/58 20060101ALI20240619BHJP
【FI】
H02G15/02
G02B6/36
H01R13/58
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572189
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-06
(86)【国際出願番号】 EP2022061201
(87)【国際公開番号】W WO2022242996
(87)【国際公開日】2022-11-24
(32)【優先日】2021-05-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】501016102
【氏名又は名称】ノイトリーク・アクティエンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】デロイトトーマツ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ユッツ・ベルンハルト
【テーマコード(参考)】
2H036
5E021
5G375
【Fターム(参考)】
2H036QA02
2H036QA03
5E021FA08
5E021FB07
5E021FC03
5E021FC32
5E021GA01
5E021GA05
5E021GB03
5E021GB10
5G375AA02
5G375AA09
5G375BA21
5G375BB03
5G375BB05
5G375BB15
5G375CA19
5G375CB06
5G375DA02
5G375DA14
5G375DB16
5G375DB32
(57)【要約】
【要約書】
本発明は、少なくとも一部を径方向に圧縮することができ、挟持スリーブ(3)とハウジング(1)とのねじ接続が締め付けられると、ケーブルコネクタユニットのケーブル(K)の周囲に係合して挟持する挟持部(10)に関する。本発明はまた、このような挟持部(10)を使用したケーブルコネクタユニットに関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルコネクタアセンブリのケーブル(K)を挟持するための挟持部において、
圧縮状態において、前記ケーブル(K)を取り囲みかつ前記ケーブル(K)を挟持する、径方向に圧縮可能な少なくとも1つの部分と、
前記ケーブルコネクタアセンブリのハウジング(1)および前記ハウジングに挿入されたコネクタ延長部(2)の少なくともどちらか一方に対向する前端域(11)と、
周方向に配置され、径方向に弾性圧縮可能な複数の挟持舌部(12)から形成されている後端部と、を備え、
前記複数の挟持舌部(12)は少なくとも2つの異なる種類(12a、12b)の挟持舌部からなる、
挟持部。
【請求項2】
請求項1に記載の挟持部において、
前記挟持舌部(12)の第1群を構成する第1挟持舌部(12a)のそれぞれは、少なくとも前記挟持部(10)の反対方向を向いた端部において、第2群を構成する第2挟持舌部(12b)よりも幅広い
挟持部。
【請求項3】
請求項2に記載の挟持部において、
前記第1挟持舌部(12a)は、前記挟持部(10)の前記前端域(11)からの距離が増大するにしたがって、連続的に広がる
挟持部。
【請求項4】
請求項1に記載の挟持部において、
前記挟持舌部(12)の第1群を構成する第1挟持舌部(12a)は両端に面取りがされ、または前記挟持部(10)の中心軸線からの距離が径方向に増大にするにしたがって幅が増大する
挟持部。
【請求項5】
請求項3に記載の挟持部において、
前記第1群を構成する第1挟持舌部(12a)は、その端部にケーブル(K)の被覆が形状に適合して挿入されるように、当該ケーブル(K)に対して挟持作用を及ぼす部分を有する
挟持部。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の挟持部において、
前記挟持舌部(12)の第2群を構成する第2挟持舌部(12b)のそれぞれは、前記第1群を構成する第1挟持舌部(12a)に比べてわずかに細くなるように構成される挟持部。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の挟持部において、
前記第2群を構成する第2挟持舌部(12b)の両端は互いに平行であり、一部または全長にわたり互いに平行である
ことを特徴とする挟持部。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか1項に記載の挟持部において、
前記挟持舌部(12)の第2群を構成する第2挟持舌部(12b)の外側端から内側端近傍にかけて前記ケーブル(K)に保持効果が増大するように設計された部分
を備える挟持部。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか1項に記載の挟持部において、
前記挟持舌部(12)が前記前端域(11)に位置合わせされている場合、前記挟持舌部(12)の両端間における間隙幅は、前記挟持部(10)の直径の70~95%であり、
前記挟持舌部(12)が最大まで圧縮される場合、前記第1群を構成する第1挟持舌部(12a)は互いに近接しており、前記挟持舌部(12)または前記第2群を構成する挟持舌部(12b)の間隙幅は、前記挟持部(10)の直径の10~40%である
挟持部。
【請求項10】
電気的および光学的ケーブル(K)の少なくともいずれか一方のケーブルおよび相補的ケーブル配置のためのケーブルコネクタアセンブリにおいて、
a)後端に配置されたねじ(5)を有する、相補的コネクタアセンブリと電気的および光学的の少なくとも一方の接続をするための接続要素を収容するためのハウジング(1)、
b)少なくとも一部は径方向に圧縮可能であり、前記ケーブル(K)を包含し、圧縮状態において前記ケーブル(K)を挟持する挟持部(10)、
c)前記ハウジング(1)上の前記ねじ(5)とのねじ接続を確立するためのねじ(6)が前端に配置された挟持スリーブ(3)であって、前記ねじ接続が締め付けられる場合、前記挟持スリーブ(3)、前記挟持部(10)、前記ハウジング(1)、および前記ケーブル(K)は互いに挟持され、前記ケーブル(K)が挟持部(10)に対して位置決めされることおよび前記挟持部(10)が前記ハウジング(1)に対して非回転的に位置決めされることの少なくとも一方がなされた挟持スリーブ(3)、
d)長さが前記挟持スリーブ(3)の長さよりも短く、前記挟持スリーブ(3)の少なくとも一部に対して同軸上に摺動する締付スリーブ(4)、および
e)少なくとも前記挟持スリーブ(3)と前記締付スリーブ(4)との間に設けられ、前記挟持スリーブと前記ハウジング(1)との間の前記ねじ接続の締め付け方向において、前記締付スリーブ(4)と前記挟持スリーブ(3)との一定以上の相対的な回転を防ぐ一方向ロック(15、18)、
を備え、請求項1~8のいずれか1項に記載の挟持部を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項11】
請求項9に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記挟持スリーブ(3)と前記ハウジング(1)との間の前記ねじ接続の開口方向において、前記挟持スリーブ(3)と前記挟持部(10)との相対的な回転を防ぐ、前記挟持スリーブ(3)と前記挟持部(10)との間の一方向ロック
を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項12】
請求項10に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
少なくとも1つのラチェットが、前記挟持部(10)または前記締付スリーブ(3)のいずれか一方において形成され、
少なくとも1つのロック爪(14)が他方の構成要素において形成される、
前記挟持スリーブ(3)と前記挟持部(10)との間に設けられた形状適合ロックまたは歯付ロック
を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項13】
請求項11に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
周方向に等距離に配置され、少なくとも2つあり、または3つの、前記挟持スリーブ(3)と前記ハウジング(1)との間の前記ねじ接続の開口方向に面した短い面を有し、鋸歯状のロック爪(14)
を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項14】
請求項9~12のいずれか1項に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
少なくとも1つの長く平坦な面(15a)および前記挟持スリーブ(3)と少なくとも1つの前記ハウジング(1)との間の前記ねじ接続の開口方向を指す急勾配な面(15b)を有するガイド(15)は、前記締付スリーブ(4)または前記挟持スリーブ(3)のどちらか一方から形成され、略相補的形状のロック爪(18)は、他方の構成要素から形成される、前記挟持スリーブ(3)と前記締付スリーブ(4)との間の形状適合ロックまたは歯付ロック(15,18)
を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項15】
請求項13に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記ガイド(15)および前記ロック爪(18)の高さは、前記挟持スリーブ(3)および前記締付スリーブ(4)の回転軸と平行な方向に変化する
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項16】
請求項13または14に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記ロック爪(18)の長さは、前記ガイド(15)の長さのごく一部、または最大でも10%を占める
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項17】
請求項13~15のいずれか1項に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記ガイドは前記挟持スリーブ(3)上に形成され、前記ロック爪(18)は前記締付スリーブ(4)上に形成される
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項18】
請求項9~16のいずれか1項に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、前記ねじ(6)に対向する前記挟持スリーブ(3)の後端は、前記締付スリーブ(4)の後端を超えて突出し、前記挟持スリーブ(3)に回転力を与える工具との係合点(17)を有する、
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項19】
請求項17に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記係合点(17)は、少なくとも一対の平坦面から形成され、前記平坦面は互いに平行であって前記挟持スリーブ(3)の長手方向の中心軸線(A)に対し互いに対向して配置されている
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項20】
請求項18に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記長手方向の中心軸(A)方向の前記平坦面の幅は、1mm~10mmの範囲であり、または3mm~6mmである
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項21】
請求項9~19のいずれか1項に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記挟持スリーブ(3)の後端に、前記締付スリーブ(4)の可動を制限する停止点(16a)
を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項22】
請求項20に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記挟持スリーブ(3)の後端の突起部(16)が、少なくとも周方向の一部にわたり、前記突起部(16)の径方向の伸長は、前記締付スリーブ(4)の後端開口部(O)の内径よりも大きく、または前記挟持スリーブ(3)の後端に向かって減少していく
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項23】
請求項9~21のいずれか1項に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
少なくとも1つの突出部(21)が、前記挟持スリーブ(3)の外側または内側に設けられ、前記突出部(21)は前記挟持スリーブ(3)と前記締付スリーブ(4)との間の少なくとも大部分、または全てを埋める
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項24】
請求項9~22のいずれか1項に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記ハウジング(1)および前記挟持スリーブ(3)の少なくともどちらか一方の間隙幅は、その最大値がその直径の60~80%であるか、またはその最小値がその直径の5~20%である
ケーブルコネクタアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気的および/または光学的ケーブル用のケーブルコネクタアセンブリで使用するための挟持部に関する。
【背景技術】
【0002】
エンタテインメントエレクトロニクス、ステージ技術、光・音響信号の伝送、およびこれらの分野における消費者への電力供給の分野では、使用される部品に対して非常に高い水準が要求される。一方で、これらの要求は、堅牢性、ほこり、湿気、およびプラグ接続の偶発的な切断からの保護、および安全性に関わる。
【0003】
データと電源の両方を含む電気的および/または光学的ケーブルで使用するケーブルコネクタアセンブリは、多くの場合、モジュラーデザインを備えている。それらは、典型的には、相補的コネクタアセンブリと電気的および/または光学的に接触させるための接触要素を受け取り、保護するためのハウジングを含む。少なくとも部分的に径方向に圧縮可能な挟持部がケーブルを取り囲み、挟持する。挟持スリーブをハウジングの後端に螺合することができ、挟持スリーブの作用により、ケーブルコネクタアセンブリの前述のすべての構成要素とケーブルが一緒に挟持される。これにより、ケーブルの歪みが軽減される。
【0004】
ケーブルコネクタアセンブリ内のケーブルを挟持するための挟持部は、典型的には、圧縮状態において、ケーブルを取り囲みかつ前記ケーブルを挟持する、径方向に圧縮可能な少なくとも1つの部分と、前記ケーブルコネクタアセンブリのハウジングおよび/または前記ハウジングに挿入されたコネクタ延長部に対向する前端域と、を備える。この場合の後端部は、通常周方向に配置される複数の挟持舌部によって形成され、前記挟持舌部は、好ましくは径方向に弾性圧縮可能である。
【0005】
例えば、特許文献1に示されているように、表面実装またはフラッシュ実装されたボックスの場合、挟持するための舌様の形状を有し、ケーブル入口の領域で使用するための歪み緩和部が、当該技術分野で知られている。これらは形状が異なるものの、歪み緩和部は径方向に圧縮不可能である。
【0006】
しかしながら、すべて同一形状に設計されている、径方向に弾性変形可能な挟持舌部を有する挟持部品または歪み緩和部品は、特許文献2または特許文献3に開示されている。
【0007】
今日では、幅広い用途、特に広範囲のケーブル径に対応できる、単一の設計に適したように構成されたケーブルコネクタアセンブリに対する需要が増加している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】欧州特許出願公開第2744060号明細書
【特許文献2】独国実用新案第202012101449号明細書
【特許文献3】独国特許発明第102009042678号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、従来技術の欠点を克服し、ケーブルコネクタアセンブリの単一の挟持部により、異なる特性を有するケーブルを挟持することができ、特に、広範囲のケーブル径に対応することができる装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的は、特許請求の範囲に記載の装置によって達成される。明細書及び図面から更なる特徴を推測することができる。
【0011】
本発明の挟持部は、少なくとも2種類の挟持舌部を有することを特徴とする。これにより、挟持舌部の様々な群ごとの異なる特性によって複数の異なるケーブルタイプを確実に挟持することができる。この挟持部は、上述のケーブルコネクタアセンブリに使用できるが、従来のケーブルコネクタアセンブリを含む他のケーブルコネクタアセンブリに単独で使用することもできる。
【0012】
この場合の好ましい実施形態は、第1群を構成する第1挟持舌部のそれぞれは、少なくとも挟持部の反対方向を向いた端部において、第2群を構成する第2挟持舌部よりも幅広いものである。好ましくは、一方の群の各対をなす挟持舌部の間には、周方向から見て他方の群の挟持舌部が存在する。2種類の挟持舌部があるので、第1群を構成する第1挟持舌部のそれぞれに第2群を構成する第2挟持舌部が続き、その逆も同様である。
【0013】
本発明の他の実施形態は、挟持部の前端部からの距離が増大するにしたがって、第1挟持舌部の幅が広がることを特徴とする。この場合、隣接する挟持舌部に突発的に力を加えることなく、挟持舌部の移動範囲全体にわたって力を均等かつ確実に加えるために、連続的に幅が増大することが好ましい。
【0014】
これらの挟持舌部は、側縁部に面取りがされていることが好ましい。これは、特に好ましい場合において、挟持部の中心軸線からの距離が径方向に増大するにしたがって幅が増大し、その間に配置された付加的な挟持舌部がさらに径方向内側に圧縮され、それによって径方向の縮小効果または挟持作用の効果が増大することを意味する。
【0015】
好ましくは、挟持作用を高めるために、第1群を構成する第1挟持舌部は、その端部に、ケーブルの被覆が形状に適合して挿入されるように、ケーブルに対して挟持作用を及ぼすように設計された部分を有する。
【0016】
本発明による挟持部の他の実施形態は、第2群を構成する第2挟持舌部はわずかに細くなるように構成され、その結果、弾性撓みが促され、径方向の圧縮がより容易になるか、またはより大きく圧縮できるようになる。
【0017】
この場合、好ましくは、、第2群を構成する第2挟持舌部の両端が互いに平行であり、好ましくはその全長にわたって平行である。
【0018】
第2群を構成する第2挟持舌部の挟持作用を高めるために、ケーブルの保持効果を高めるように設計された領域が、挟持舌部の外側端から内側端近傍まで延在する。
【0019】
本発明の好ましい実施形態では、本発明の挟持部で広範囲のケーブル径に対応するために、挟持部は、挟持舌部が前端域に位置合わせされている場合、挟持舌部の両端間における間隙幅が挟持部の直径の70~95%であり、挟持舌部が最大まで圧縮される場合、第1群を構成する第1挟持舌部が互いに近接しているときに、挟持舌部の端部間、好ましくは第2群を構成する第2挟持舌部間における間隙幅が挟持部の直径の10~40%であることを特徴とする。
【0020】
好ましくは、本発明による挟持部は、データおよび電源の両方を含む電気的および/または光学的ケーブル用のケーブルコネクタアセンブリに使用される。これらのアセンブリは、モジュール構造を有することが多く、典型的には、ケーブルを挟持するための挟持部に加えて、相補的コネクタアセンブリと電気的および/または光学的に接続するための接続要素を受け入れて保護するためのハウジング、およびハウジングの後端に螺合される挟持スリーブも含む。ハウジングへのねじ接続を行う際のそれらの作用により、ケーブルコネクタアセンブリおよびケーブルの前述のすべての構成要素は互いに挟持され、ケーブルの歪みが軽減される。
【0021】
好ましくは、このようなケーブルコネクタアセンブリは、締付スリーブの長さが挟持スリーブの長さより短く、挟持スリーブの少なくとも一部に対して同軸上に摺動する締付スリーブと、挟持スリーブと締付スリーブとの間の一方向ロックとを有し、挟持スリーブとハウジングとの間のねじ接続の締め付け方向において、締付スリーブと挟持スリーブとの相対的な回転が一定範囲を超えないようにする。その結果、締付スリーブの手動回転中に、周方向の一定の遊びの後にロックが係合し、締付スリーブをさらに回転させると、その下にある挟持スリーブも共に動いて回転し、ハウジングへのねじ接続が確立される。必要に応じて、ラチェット配置と同様に、ねじ接続を締め付けるために、締付スリーブを常に同じ角度範囲内で何度も往復させることができ、これにより、ケーブルコネクタアセンブリの組み立てがさらに簡素化される。しかし、締付スリーブを反対方向に回転させると、ロックは係合せず、締付スリーブはねじ接続を緩める方向に係合することなく自由に回転する。
【0022】
この場合、装置は、試験済みで機能的に安全な構造を有し、好ましくは、挟持スリーブと締付スリーブとの間の鋸歯状ロックまたは歯状ロックを特徴とし、ここで、少なくとも1つの長く平坦な面および少なくとも1つの締付スリーブとハウジングとの間のねじ接続の開口方向を指す急な側面を有するガイドが、挟持スリーブまたは締付スリーブのいずれかに形成され、略相補的形状を有するロック爪が他方の構成要素に形成される。
【0023】
本発明の好ましい実施形態は、ガイドおよびロック爪の高さが、挟持スリーブおよび締付スリーブの回転軸に平行な方向に変化することを含む。これにより、挟持スリーブと締付スリーブを、可能な限り最も小さな径で構成することができる。
【0024】
本発明のさらに有利な実施形態は、ロック爪の長さが、ガイドの長さのごく一部である。好ましい変形例は、ロック爪の長さが、ガイドの長さの最大でも10%であることを含む。
【0025】
製造の観点からは、ガイドが挟持スリーブ上に形成され、ロック爪が締付スリーブ上に形成されるものが好ましい。
【0026】
本発明の他の特徴は、手で分解できないように固定されたケーブルコネクタアセンブリを分解する必要がある場合に、工具を用いて分解できるようにするため、ねじに対向する挟持スリーブの後端が、締付スリーブの後端を超えて突出し、挟持スリーブに回転力を与える工具との係合点を有することである。
【0027】
この場合に特に好ましいのは、係合点が、互いに平行で、挟持スリーブの長手方向の中心軸線に対して互いに対向して配置された少なくとも1対の平坦面によって形成される本発明の実施形態である。このようにすると、レンチまたはこれに類する工具によって、回転力を挟持スリーブに加えることができ、ねじ接続を完全に緩めてケーブルコネクタアセンブリを分解することができるか、またはロックおよび対応する構成を損傷することなく、正確な強さの回転力を加えてねじ接続を締めることができる。
【0028】
この場合、長手方向の中心軸線方向の平坦面の幅が1mm~10mmの範囲である実施形態が特に好ましく、その中でも3~6mmの幅が好ましい。これにより、工具の安全な係合点および必要な回転力を加えるための適切な接触領域が確保される。
【0029】
本発明の他の有利な実施形態は、挟持スリーブの後端に関して締付スリーブの可動を制限する停止点を特徴とする。これにより、締付スリーブが挟持スリーブから外れたり、誤って押し下げられたりすることを防ぐ。
【0030】
締付スリーブの脱落を防止するこの種の安全機構は、具体的かつ構造的に製造容易な実施形態では、周方向に少なくとも一部にわたって延びる挟持スリーブの後端の突起部によってもたらされ、この突起部の径方向の伸長は、締付スリーブの後端開口部の内径よりも大きい。
【0031】
この場合、周方向にわたる突起の径方向の伸長が後端に向かって減少する実施形態が好ましい。これにより、締付スリーブを後方から挟持スリーブ上に摺動させ、その後端域をわずかに弾性膨張させて挟持スリーブの後端域上に押し出すことができるので、ケーブルコネクタアセンブリを組み立てることが容易になる。
【0032】
本発明によるケーブルコネクタアセンブリの好ましい実施形態は、挟持スリーブと締付スリーブとの間の遊びを埋めるために、挟持スリーブの外側に少なくとも1つの突出部を有することを特徴とし、この突出部は、少なくとも大部分において挟持スリーブと締付スリーブとの間の空間を埋める。これにより、例えば、スピーカ用コネクタとして使用される場合に発生し得るような、ケーブルコネクタの振動に伴って挟持スリーブと締付スリーブが振動によりぶつかることを低減することができる。好ましくは、突出部は、2つの同軸スリーブ間の空間を完全に埋め、それによって、かたつきまたはがたつきを完全に防ぐ。
【0033】
本発明の他の好ましい実施形態は、ケーブルコネクタアセンブリの振動中に挟持スリーブとハウジングとの間のねじ接続の意図しない緩みを防止するために、挟持スリーブと挟持部との間の一方向ロックを特徴とする。これは、挟持スリーブとハウジングとのねじ接続の開口方向において、挟持スリーブと挟持部との相対的な回転を防止するように設計されている。
【0034】
この目的のために、好ましい実施形態は、挟持スリーブと締付スリーブとの間に、少なくとも1つの爪が挟持スリーブまたは締付スリーブのいずれかに形成され、少なくとも1つのロック爪が他の構成要素に形成される、形状適合ロックまたは歯付ロックを提供する。
【0035】
負荷の分散すなわち機械的安定性に関して、特に好ましくは、複数の、好ましくは3つの鋸歯状のロック爪を有する本発明の実施形態であり、その短い面は、挟持スリーブとハウジングとの間のねじ接続の開口方向を向いており、周方向に配置されている。
【0036】
本発明をよりよく理解するために、以下の図を参照してより詳細に説明する。各図は、非常に簡略化された概略図として示されている。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】本発明によるケーブルコネクタアセンブリの第1実施形態の斜視図。
【
図2】
図1に示されているケーブルコネクタアセンブリの分解説明図。
【
図3】ケーブルコネクタアセンブリに使用するための本発明による挟持スリーブの正面図。
【
図4】
図3に示されている挟持スリーブの左側面図。
【
図6】本発明の他の実施形態としての挟持スリーブの突出部の平坦面を通る縦断面図。
【
図8】ケーブルコネクタアセンブリで使用するための本発明による締付スリーブの側面図。
【
図12】ケーブルコネクタアセンブリに挿入する前の、最大内径を有する状態のケーブルコネクタアセンブリに使用するための本発明による挟持部の後方図。
【
図13】挟持部、挟持スリーブおよび締付スリーブを含む本発明によるアセンブリの、最大直径のケーブルで使用するための状態の斜視図。
【
図15】最小ケーブル径で使用するための状態の
図12に対応するアセンブリの正面図。
【
図16】本発明による他の実施形態のケーブルコネクタアセンブリの斜視図。
【
図17】本発明の別の実施形態における挟持スリーブの斜視図。
【
図18】
図17の挟持スリーブ用の締付スリーブを通る断面図。
【発明を実施するための形態】
【0038】
まず、異なって記載された実施形態では、同一の部品が同一の参照符号または同一の構成部品名を有することに留意されたい。ここで、全体的な説明に含まれる開示は、同一の参照符号または同一の構成部品名を有する同一の部品に類推して適用することができる。また、説明で選択された位置の指定、例えば、上、下、側面などは、直ちに説明され、描かれた図に基づいており、これらの位置の指定は、位置が変更された場合に、新しい位置に類推的に移されるべきである。
【0039】
図1は、ステージ技術およびイベント技術の分野において電源ケーブルまたはスピーカケーブルに典型的に使用されるような、相補的なコネクタ配置への接続のための本発明によるケーブルコネクタアセンブリの具体的な実施例を示す。すべての種類の電気的および/または光学的ケーブルについて、同一または類似の構成が可能である。
【0040】
コネクタ延長部2は、ハウジング1から図示しない相補的コネクタに前方に突出する。相補的なコネクタ配置と電気的および/または光学的に接触するための接触要素は、コネクタ延長部2内に保護されるように配置される。好ましくは、ハウジング1は、設けられた係止機構を相補的コネクタで解除するためのロック解除スライド20を含む。ケーブルコネクタアセンブリの後端部は、挟持スリーブ3と、これに同軸に摺動する締付スリーブ4と、からなるアセンブリによって形成される。ケーブルKは、ケーブルコネクタアセンブリの後端から出される。
【0041】
図2の分解説明図に示すように、コネクタ延長部2は、通常、ハウジング1に後方から挿入される。しかしながら、例えば、コネクタ延長部2は、挟持スリーブ3の前端において雌ねじ6とのねじ接続を確立するために、後端に雄ねじ5を有するハウジング1と一体であってもよい。ハウジング1とコネクタ延長部2との間に封止リング7を配置してもよい。ばね要素8は、ハウジング1上のウェブ9上で長手方向に変位可能なロック解除スライド20の戻りを確実にする。
【0042】
本発明によるケーブルコネクタアセンブリは、典型的には、しばしばコレットとも呼ばれる挟持部10をさらに備える。挟持部10は、ケーブルKの長手方向、または長手方向の溝がある場合には径方向からも、ケーブルKに摺動し、ハウジング1および/またはその前端域11が挿入されたコネクタ延長部2に対向して配置される。本発明の実施の形態における挟持部10の後端部は、中を通るケーブルKを挟持するために、径方向に弾性圧縮可能な挟持舌部12が周方向に複数配置されて形成されている。異なる設計の挟持舌部12の径方向の圧縮は、挟持スリーブ3が摺動され、ハウジング1と挟持スリーブ3との間にねじ接続が確立されるときに生じる。このプロセスの間に、ケーブルコネクタアセンブリとケーブルの前述のすべての構成要素が一緒に挟持され、構成要素の正確な位置決めとケーブルKの歪みの緩和が確実なものとなる。
【0043】
封止スリーブ13は、ケーブルコネクタアセンブリの後端部、好ましくは挟持スリーブ3の後端域に配置され、ケーブルKが封止スリーブ13を通してケーブルコネクタアセンブリから出される。
【0044】
図3は、本発明の挟持スリーブ3をハウジング1から見た図である。ここで、少なくとも、雌ねじ6が配置されている挟持スリーブ3の前端から反対側の後端までの内径は、円錐状又は段状に先細ることが好ましいことが分かる。これは、ハウジング1とのねじ接続が締め付けられ、挟持スリーブ3がハウジング1に向かって軸線方向に移動すると、挟持部10、特に挟持舌部12が径方向に圧縮され、挟持部10全体もハウジング1の方向に前方に押し出されて、ケーブルKが挟持部内に挟持されることを意味する。
【0045】
挟持スリーブ3と挟持部10との間の形状適合ロック又は歯付ロックの一部である3本のロック爪14は、ハウジング1と挟持スリーブ3とが互いに螺合する場合において挟持舌部12の領域に静止する挟持スリーブ3の長手方向に配置されている。この種のまたはこれに類するような、径方向内側を向いた3つのロック爪14が、好ましくは挟持スリーブ3の内側に、好ましくは周方向に等距離に配置されて、設けられる。ロック爪14は、周方向から見ると鋸様形状であり、短い面が挟持スリーブ3とハウジング1とのねじ接続の開口方向に向いている。挟持部10の挟持舌部12の側面は、ロック爪14が短い面で当接できる受け部を形成しており、これにより、挟持スリーブ3と挟持部10との間の一方向ロックの対応部分が形成され、挟持スリーブ3と挟持部10とが、挟持スリーブ3とハウジング1とのねじ接続の開口方向に相対的に回転することを防止し、このねじ接続を固定することで偶発的な緩みを防止する。反対方向では、力を加えることにより、挟持舌部12に対向する短い面に対して相対的に長い面を有するロック爪14が、前記挟持舌部12の端部に押し付けられ、それによってねじ接続が締め付けられる。上記のように、挟持スリーブと挟持部のロック爪および受け部の位置を逆にすることもできる。
【0046】
図4および
図5の本発明に係る挟持スリーブ3の側面図では、雌ねじ6の前端から後端に向かって外径が段階的に減少していることが分かる。中央縦断面には周方向にわずかに面取りされた周ガイド15が形成されており、前記ガイドは挟持スリーブ3とハウジング1との間のねじ接続の開口方向に少なくとも一つの長く平坦な面15aと少なくとも一つの急勾配な面15bとを有し、挟持スリーブ3の周囲を囲んでいる。
【0047】
挟持スリーブ3の後端には、挟持スリーブ3の後端の突起部16が、少なくとも周方向の一部にわたって設けられている。この突起部16の径方向の伸長は、少なくとも周方向の一部において、好ましくは挟持スリーブ3の全周にわたっており、締付スリーブ4の後端開口部の内径よりも大きく、これにより、締付スリーブ4を挟持スリーブ3上に摺動させた同軸上の位置に保持し、締付スリーブ4が挟持スリーブ3から誤って滑り落ちたり外れたりすることを防ぐ。突起部16は、締付スリーブ4の後端に停止点16aを形成する。
【0048】
しかしながら、この場合、突起部16は、径方向の伸長が後端に向かって減少し、それによって締付スリーブ4を挟持スリーブ3上に摺動させやすくなるように設計されており、好ましくは少なくとも締付スリーブの後端域が弾性的に広がりやすくなっている。
【0049】
締付スリーブ4を越えて突出する挟持スリーブ3の後端の突起部16には、工具との係合点17が少なくとも一つ設けられている。これにより、挟持スリーブ3に対し、突起部16が小さいために手で回転力を加えられなくても、工具により回転力を印加することができる。少なくとも2つの係合点17は、挟持スリーブ3の長手方向中心軸線Aに対して互いに平行かつ対向して配置され、挟持スリーブ3の中心面に平行な長手方向に沿った少なくとも1対の平坦面の形態で形成されることが好ましい。典型的には、平坦面は、長手方向中心軸方向に1mm~10mmの幅を有し、3mm~6mmの幅が好ましい。
【0050】
図7~
図10は、本発明の挟持スリーブ3上に同軸上に摺動する締付スリーブ4を示す。締付スリーブ4の長さは挟持スリーブ3の長さよりも短く、締付スリーブ4は長手方向かつ同軸上で挟持スリーブ3の一部を覆う。挟持スリーブ3とハウジング1とのねじ接続を締付スリーブ4を介して締め付けられるようにするために、挟持スリーブ3と締付スリーブ4との間に一方向ロックを設ける。これにより、締付スリーブ4と挟持スリーブ3との相対的な回転において、ねじ接続の締め付け方向の一定以上の回転または周方向の遊びを防止することができ、遊びを超えた後、締付スリーブ4をさらに回転させている間、ロックが係合状態のまま、下方にある挟持スリーブ3を駆動させることができる。
【0051】
また、挟持スリーブ3と締付スリーブ4との間には、形状適合ロックまたは歯付ロックを用いることが好ましい。この場合、
図9および
図10に示すように、締付スリーブ4の少なくとも一方のロック爪18は、ガイド15と略相補的な形状で、上述したロック方向に締付スリーブのガイド15と係合する。好ましくは、1つのロック爪18の長さまたは各ロック爪18の長さは、ガイド15の長さのごく一部であり、ロック爪18は、締付スリーブ4の後端開口部Oに近い長手方向後方において、周方向に等距離に配置されている。好ましい変形例では、ロック爪18の長さは、ガイド15の長さ、特にその長い平坦面15aの最大10%である。製造の観点からは、挟持スリーブ3上にガイド15を形成し、締付スリーブ4上にロック爪18を設けることが多いが、この配置を逆にしてもよい。
【0052】
図6と
図8とを比較すると分かるように、締付スリーブ4の後端開口部Oの断面形状は、挟持スリーブ3の後端、特に突起部16または停止点16aの断面形状に実質的に対応している。しかし、締付スリーブ4の半径は、挟持スリーブ3の半径、特に挟持スリーブ3の停止点16aの半径よりもわずかに小さいため、締付スリーブ4の後端開口部Oの断面積は、挟持スリーブ3の後端部またはその突起部16またはその停止点16aの断面積よりもわずかに小さい。
【0053】
締付スリーブ4の外表面には、ロック爪18の周方向の位置に把持面19が設けられており、ガイド15が締付スリーブ4の内側に設けられている場合には、急勾配な面15bの位置に把持面19が設けられており、材料および/または構造により締付スリーブ4のより良い取り扱いを確実なものとする。また、ロック爪18や急勾配な面15bが滑ったり跳ねたりすることを防止し、それによって締付スリーブ4の回転中に下方にある挟持スリーブ3を確実に駆動させるために、ロック爪18の位置またはこれに対応するガイド15の部分のうち、取扱中に径方向に圧縮されると好ましい位置を使用者に示す。
【0054】
本発明に係るケーブルコネクタ構成を組み立てるためには、締付スリーブ4を、把持面19に把持させ、ハウジング1のねじ5および6と挟持スリーブ3とのねじ接続の締め付け方向に回転させる。必要であれば、ガイド15の急勾配面15bと対向するロック爪18、すなわちハウジング1と挟持スリーブ3との間の遊びまたは周方向の間隔を超えて、挟持スリーブ1は締付スリーブ4によって駆動し、ねじ接続が締め付けられる。必要に応じて、ねじ接続を締め付けるために、ラチェット配置と同様にして、締付スリーブ4を、常に同じ角度範囲内で、前後に複数回回転させることができ、これにより、ケーブルコネクタ配置の組み立てがさらに容易となる。
【0055】
締付スリーブ4を逆方向に回転させてハウジング1と挟持スリーブ3とのねじ接続を解除すると、上述したロックは係合せず、締付スリーブ4はねじ接続に締め付け方向に力を加えることなく自由に回転する。例えば、この場合、締付スリーブ4のロック爪18は、挟持スリーブ3に周方向に回転力をかけることなく、ガイドの平坦面15aに沿って摺動する。この場合、締付スリーブ4は、側面15aの端部に達するまで、挟持スリーブ3の長手方向の中心軸線A方向にわずかに後方に移動するだけであり、ロック爪18は、急勾配面15bに沿って前方に摺動して戻ることができる。
【0056】
本発明の好ましい実施形態は、挟持スリーブ3と締付スリーブ4との間の遊びを埋めるため、挟持スリーブ3の外面上の少なくとも一つの突出部21を含み、この突出部21は、少なくとも大部分において、挟持スリーブ3と締付スリーブ4との間の空間を埋める。突出部21は、比較的短い又は比較的長い凸状部(web)として、好ましくは挟持スリーブ3の長手方向を向き、挟持スリーブ3およびこれと同軸である締付スリーブ4との間の空間を完全に埋める。突出部21は、他の形態、例えば、小塊状または小さな円形の凸状の形態であってもよく、締付スリーブ4の内側に配置することもできる。互いに対向するスリーブ3および4の群が、締付スリーブ4と挟持スリーブ3との相対的な動きを妨げないように軸方向に離間している限り、突出部21を両部品3および4上に位置決めすることも可能である。2つの突出部21が挟持スリーブ3上に配置されていることが好ましく、幾何学的にも機能的にも、略楕円形状(
図6参照)の外郭包絡線Uを形成する。この楕円形の挟持スリーブ3には、内側に円形の輪郭を有する締付スリーブ4が摺動されており、挟持スリーブ3に遊びを与えることなく締付スリーブ4を回転させることができる。
【0057】
挟持部10は、本発明のケーブルコネクタ配置に特に適しているが、他の種類のコネクタにおいても用いることができ、
図11には、挟持舌部12の後方から見た挟持部10の初期位置を示している。この挟持部10は、非常に幅広い範囲の径の大きさのケーブルKに使用できるという利点を有する。
【0058】
好ましくは、2種類の挟持舌部12を有するが、他の異なる種類も考えられる。挟持舌部12の第1群を構成する第1挟持舌部12aのそれぞれは、少なくとも挟持部10の前端部11の反対方向を向いた端部において、第2群を構成する第2挟持舌部12bよりも幅広い。第1群を構成する第1挟持舌部12aは、挟持部10の前端部11からの距離が増大するにしたがって、連続的に広がることが好ましい。第1群を構成する第1挟持舌部12aは、その幅が挟持部10の長手方向中心軸線に向かって小さくなるように、側縁部が面取りされていることが好ましい。この面取りは、ケーブルコネクタ配置のハウジング1および挟持スリーブ3を螺合する際の径方向の圧縮時に、各組において隣接する挟持舌部、好ましくは第2群を構成する第2挟持舌部12bにくさび効果を発揮するが、一定幅の挟持舌部12にも設けることができる。
【0059】
好ましくは両群の挟持舌部12は、典型的には、主に最外側の端部に、ケーブルKに実質的な挟持作用を及ぼすことができる部分、またはケーブル被覆を形状に適合して挿入することができる部分、または前記ケーブル被覆を変形させることができる部分を有する。
【0060】
第2群を構成する第2挟持舌部12bは、わずかに細く構成され、典型的には、その両端は第2群を構成する第2挟持舌部12bの全長にわたって互いに平行である。第2群を構成する第2挟持舌部12bは、その幅が挟持部10の長手方向中心軸線に向かって大きくなるように、側縁部が面取りされていてもよい。ケーブルKへの保持効果を増大させ、ケーブルKの被覆の少なくとも一部の摩擦を増大させるまたは形状に適合してケーブルKの被覆の少なくとも一部が挿入されることで、高い挟持効果を確保するために、横方向にリブまたは同様の構造を有する領域が、第2群を構成する第2挟持舌部12bの外側端から内側端近傍にかけて延びている。
【0061】
周方向から見ると、第2群を構成する第2挟持舌部12bは、他方の群である第1群を構成する第1挟持舌部12aの間に位置することがよい。図示された実施形態のように、2種類の挟持舌部12がある場合、第1群を構成する第1挟持舌部12aと第2群を構成する第2挟持舌部12bとが1つずつ交互に続き、その逆も同様である。他の配列も考えられ、例えば、第1群を構成する第1挟持舌部の2つが第2群を構成する第2挟持舌部に挟まれる、または、各群の挟持舌部が2つずつ常に交互に配置されている、などである。
【0062】
図12の斜視図は、大きな径を有するケーブルKに使用される挟持舌部12、挟持スリーブ3、締付スリーブ4及び封止スリーブ13の配置を示す。
図13は、ハウジング1(図示せず)の方向から見た正面図である。ここで、第1群を構成する第1挟持舌部12aおよび第2群を構成する第2挟持舌部12bからなる挟持舌部12は、挟持部10の他の部分とほぼ一直線上に配置されており、挟持舌部12の後端に向かって径方向にテーパ上にわずかに圧縮され、第1群を構成する第1挟持舌部12aおよび第2群を構成する第2挟持舌部12bの複合作用によってケーブルKを挟持するために、ケーブルK上に平坦に被さることが分かる。
【0063】
図14は、
図13と同じ方向からの
図12の配置の図を示しているが、
図12の場合と対照的に、非常に小さい径を有するケーブルKの場合を示している。この場合、挟持舌部12を径方向内側に押し込みながら、挟持スリーブ3をハウジング1の非常に前方まで螺合させることができる。異なる群の挟持舌部12の両端が互いに対向し、ねじ接続の締め付け中にさらに径方向に圧縮されることにより、第一群を構成する第1挟持舌部12aの面取りされた側面により、第2群を構成する第2挟持舌部12bが、より強く内側に押し込まれ、ケーブルK上またはケーブルKの被覆内まで押し込まれる。この場合のケーブルKの挟持効果は、主に第2群を構成する挟持舌部12bによって奏される。
【0064】
図13および
図14からも分かるように、この場合の間隙幅、すなわちケーブルKを通すことのできる挟持部10の内径は、挟持部10の外径、ハウジング1および挟持スリーブ3の外径よりもわずかに小さいだけであり、したがって、非常に薄肉であり、ケーブルコネクタ配置の直径を実質的に増大させることはない。このとき、間隙幅は、特に挟持舌部の両端間において、挟持部10の直径の70~80%の間であり、好ましくは挟持部10の直径の75~95%の間である。一方、ケーブルコネクタ配置のハウジング1に挟持スリーブ3を最大まで螺合させると、挟持舌部12は周方向および径方向ともに最大圧縮状態となる。この場合、第1群を構成する第1挟持舌部12aは、その両端が互いに当接され、第2群を構成する第2挟持舌部12bが最大まで内側に押圧される。これにより、挟持舌部12間、特に第2群を構成する第2挟持舌部12b間の間隙幅が最小となり、ケーブルKを挟持部10に通すための直径が挟持部10の直径の20~40%の間となる。この値は、好ましくは10~30%の間である。ハウジング1および挟持スリーブ3との関係では、間隙幅の最大値は挟持部10の直径の60~80%であり、最小値は挟持部10の直径の5~20%程度である。
【0065】
図15は、本発明によるケーブルコネクタ構成の別の実施形態を示しており、ここでは、前述の図面のものと同一の参照符号および構成部品名が、同一の部品に対して順番に使用される。コネクタ延長部2の代わりに、ハウジング1は、好ましくは一体に形成されたプラグイン延長部22を有する。この相違点を除き、構造および機能は、
図1から
図14に関連して先に説明したものと同様である。したがって、ハウジング1およびコネクタ延長部2またはプラグイン延長部22は、XLRコネクタ、RJ45のようなデータコネクタから、可能なすべての標準または独自タイプに至るまで、あらゆる一般的なコネクタおよび接触タイプに適用するために、コネクタのタイプに応じて変えることができる。
【0066】
これまでに説明され、
図1~15に示されている実施形態は、ガイド15及びロック爪18の高さを、挟持スリーブ3および締付スリーブ4の回転軸と平行な方向に変化させるものであるが、他の構成も可能である。他の構成として、
図17は、ガイド35が締付スリーブ34の内側に形成され、その高さが、この締付スリーブ34と相補型挟持スリーブ33との相対的な回転軸Vに対して径方向に変化する実施形態を示す。
図18に見られるように、、ロック爪38は、挟持スリーブ33の外側に配置され、また、軸Vに対して半径方向に変化する高さを有する。これらのガイド35とロック爪38は、前述の径方向に高さ可変ガイドーロック爪システムについて説明されたように、同様の方法で係合するか、または、締付スリーブ34の径方向への突出を最小限に抑えて互いに摺動することができる。
【0067】
ロックのための固定構造を有する上記実施形態に加えて、工具が挟持スリーブ3自体に作用するのではなく、挟持スリーブ3と締付スリーブ4とを回転させずにかつ場合によっては一時的に挟持スリーブ3と締付スリーブ4との結合を可能にする工具によって、挟持スリーブ3と締付スリーブ4との間のロック要素を所定の位置に持ってくる構成も考えられる。例えば、ケーブルコネクタ配置の好ましくは軸方向開口部に挿入可能なピンまたはドライバを用いて、挟持スリーブ3と締付スリーブ4とを回転できないように連結する内側ロックピンを変位させたり、ロック爪を旋回させたりすることができる。
【0068】
例示的な実施形態は可能な変形例を示しており、ここで、本発明は具体的に示された変形例に限定されるものではなく、個々の変形例の様々な組み合わせも可能であり、この変形可能性は、本発明の教示に基づくこの専門分野における当業者の能力の範囲内であることに留意すべきである。
【0069】
保護の範囲は請求の範囲によって決定される。しかしながら、明細書及び図面は、請求の範囲の解釈にも使用されるべきである。図示および説明された種々の例示的実施形態からの個々の特徴または特徴の組合せは、それ自体で独立した発明的解決を表すことができる。独立した発明の解決の基礎となる目的は、明細書から推測することができる。
【0070】
この説明における値の範囲に関するすべての記述は、任意のすべての部分範囲を包含するものとして理解されるべきであり、例えば、1から10までの範囲は、1以上の下限から始まり、10以下の上限で終わるすべての部分範囲、例えば、1から1.7、3.2から8.1または5.5から10を包含するものとして理解されるべきである。
明確にするために、最後に、構造のより良い理解を提供するために、いくつかの場合において、要素が拡大および/または拡大および/または縮小されないことが示されていることに留意すべきである。
【符号の説明】
【0071】
1‥ハウジング、2‥コネクタ延長部、3 ‥挟持スリーブ、4‥締付スリーブ、5‥雄ねじ、6‥雌ねじ、7‥封止リング、8‥ばね要素、9‥ガイド橋梁部、10‥挟持部、11‥前端域、12‥挟持舌部、12a‥第1挟持舌部、12b‥第2挟持舌部、13‥封止スリーブ、14‥ロック爪、15‥ガイド、15a‥平坦面、15b‥急勾配面、16‥突起部、16a‥停止点、17‥係合点、18‥ロック爪、19‥把持面、20‥ ロック解除スライド、21‥突出部、22‥プラグイン拡張部、A‥中心軸線、O‥後端開口部、U‥外郭を表す包絡線。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルコネクタアセンブリのケーブル(K)を挟持するための挟持部において、
圧縮状態において、前記ケーブル(K)を取り囲みかつ前記ケーブル(K)を挟持する、径方向に圧縮可能な少なくとも1つの部分と、
前記ケーブルコネクタアセンブリのハウジング(1)および前記ハウジングに挿入されたコネクタ延長部(2)の少なくともどちらか一方に対向する前端域(11)と、
周方向に配置され、径方向に弾性圧縮可能な複数の挟持舌部(12)から形成されている後端部と、を備え、
前記複数の挟持舌部(12)は少なくとも2つの異なる種類(12a、12b)の挟持舌部からなる、
挟持部。
【請求項2】
請求項1に記載の挟持部において、
前記挟持舌部(12)の第1群を構成する第1挟持舌部(12a)のそれぞれは、少なくとも前記挟持部(10)の反対方向を向いた端部において、第2群を構成する第2挟持舌部(12b)よりも幅広い
挟持部。
【請求項3】
請求項2に記載の挟持部において、
前記第1挟持舌部(12a)は、前記挟持部(10)の前記前端域(11)からの距離が増大するにしたがって、連続的に広がる
挟持部。
【請求項4】
請求項1に記載の挟持部において、
前記挟持舌部(12)の第1群を構成する第1挟持舌部(12a)は両端に面取りがされ、または前記挟持部(10)の中心軸線からの距離が径方向に増大にするにしたがって幅が増大する
挟持部。
【請求項5】
請求項3に記載の挟持部において、
前記第1群を構成する第1挟持舌部(12a)は、その端部にケーブル(K)の被覆が形状に適合して挿入されるように、当該ケーブル(K)に対して挟持作用を及ぼす部分を有する
挟持部。
【請求項6】
請求項1~4のいずれか1項に記載の挟持部において、
前記挟持舌部(12)の第2群を構成する第2挟持舌部(12b)のそれぞれは、第1群を構成する第1挟持舌部(12a)に比べてわずかに細くなるように構成される挟持部。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか1項に記載の挟持部において、
第2群を構成する第2挟持舌部(12b)の両端は互いに平行であり、一部または全長にわたり互いに平行である
ことを特徴とする挟持部。
【請求項8】
請求項
1~5のいずれか1項に記載の挟持部において、
前記挟持舌部(12)の第2群を構成する第2挟持舌部(12b)の外側端から内側端近傍にかけて前記ケーブル(K)に保持効果が増大するように設計された部分
を備える挟持部。
【請求項9】
請求項
1~5のいずれか1項に記載の挟持部において、
前記挟持舌部(12)が前記前端域(11)に位置合わせされている場合、前記挟持舌部(12)の両端間における間隙幅は、前記挟持部(10)の直径の70~95%であり、
前記挟持舌部(12)が最大まで圧縮される場合、第1群を構成する第1挟持舌部(12a)は互いに近接しており、前記挟持舌部(12)または第2群を構成する挟持舌部(12b)の間隙幅は、前記挟持部(10)の直径の10~40%である
挟持部。
【請求項10】
電気的および光学的ケーブル(K)の少なくともいずれか一方のケーブルおよび相補的ケーブル配置のためのケーブルコネクタアセンブリにおいて、
a)後端に配置されたねじ(5)を有する、相補的コネクタアセンブリと電気的および光学的の少なくとも一方の接続をするための接続要素を収容するためのハウジング(1)、
b)少なくとも一部は径方向に圧縮可能であり、前記ケーブル(K)を包含し、圧縮状態において前記ケーブル(K)を挟持する挟持部(10)、
c)前記ハウジング(1)上の前記ねじ(5)とのねじ接続を確立するためのねじ(6)が前端に配置された挟持スリーブ(3)であって、前記ねじ接続が締め付けられる場合、前記挟持スリーブ(3)、前記挟持部(10)、前記ハウジング(1)、および前記ケーブル(K)は互いに挟持され、前記ケーブル(K)が挟持部(10)に対して位置決めされることおよび前記挟持部(10)が前記ハウジング(1)に対して非回転的に位置決めされることの少なくとも一方がなされた挟持スリーブ(3)、
d)長さが前記挟持スリーブ(3)の長さよりも短く、前記挟持スリーブ(3)の少なくとも一部に対して同軸上に摺動する締付スリーブ(4)、および
e)少なくとも前記挟持スリーブ(3)と前記締付スリーブ(4)との間に設けられ、前記挟持スリーブと前記ハウジング(1)との間の前記ねじ接続の締め付け方向において、前記締付スリーブ(4)と前記挟持スリーブ(3)との一定以上の相対的な回転を防ぐ一方向ロック(15、18)、
を備え、請求項
1に記載の挟持部を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項11】
請求項
10に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
挟持スリーブ(3)と前記ハウジング(1)との間の前記ねじ接続の開口方向において、前記挟持スリーブ(3)と前記挟持部(10)との相対的な回転を防ぐ、前記挟持スリーブ(3)と前記挟持部(10)との間の一方向ロック
を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項12】
請求項
11に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
少なくとも1つのラチェットが、前記挟持部(10)または前記締付スリーブ(3)のいずれか一方において形成され、
少なくとも1つのロック爪(14)が他方の構成要素において形成される、
前記挟持スリーブ(3)と前記挟持部(10)との間に設けられた形状適合ロックまたは歯付ロック
を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項13】
請求項
12に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
周方向に等距離に配置され、少なくとも2つあり、または3つの、前記挟持スリーブ(3)と前記ハウジング(1)との間の前記ねじ接続の開口方向に面した短い面を有し、鋸歯状のロック爪(14)
を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項14】
請求項
10に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
少なくとも1つの長く平坦な面(15a)および挟持スリーブ(3)と少なくとも1つの前記ハウジング(1)との間の前記ねじ接続の開口方向を指す急勾配な面(15b)を有するガイド(15)は、締付スリーブ(4)または前記挟持スリーブ(3)のどちらか一方から形成され、略相補的形状のロック爪(18)は、他方の構成要素から形成される、前記挟持スリーブ(3)と前記締付スリーブ(4)との間の形状適合ロックまたは歯付ロック(15,18)
を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項15】
請求項
14に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
ガイド(15)および前記ロック爪(18)の高さは、前記挟持スリーブ(3)および締付スリーブ(4)の回転軸と平行な方向に変化する
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項16】
請求項
14に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記ロック爪(18)の長さは、ガイド(15)の長さのごく一部、または最大でも10%を占める
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項17】
請求項
14に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
ガイドは前記挟持スリーブ(3)上に形成され、前記ロック爪(18)は締付スリーブ(4)上に形成される
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項18】
請求項
10に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、前記ねじ(6)に対向する挟持スリーブ(3)の後端は、締付スリーブ(4)の後端を超えて突出し、前記挟持スリーブ(3)に回転力を与える工具との係合点(17)を有する、
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項19】
請求項
18に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
係合点(17)は、少なくとも一対の平坦面から形成され、前記平坦面は互いに平行であって前記挟持スリーブ(3)の長手方向の中心軸線(A)に対し互いに対向して配置されている
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項20】
請求項
19に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
長手方向の中心軸(A)方向の平坦面の幅は、1mm~10mmの範囲であり、または3mm~6mmである
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項21】
請求項
10に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
挟持スリーブ(3)の後端に、締付スリーブ(4)の可動を制限する停止点(16a)
を備えるケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項22】
請求項
21に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記挟持スリーブ(3)の後端の突起部(16)が、少なくとも周方向の一部にわたり、前記突起部(16)の径方向の伸長は、前記締付スリーブ(4)の後端開口部(O)の内径よりも大きく、または前記挟持スリーブ(3)の後端に向かって減少していく
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項23】
請求項
10~22のいずれか1項に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
少なくとも1つの突出部(21)が、挟持スリーブ(3)の外側または内側に設けられ、前記突出部(21)は前記挟持スリーブ(3)と締付スリーブ(4)との間の少なくとも大部分、または全てを埋める
ケーブルコネクタアセンブリ。
【請求項24】
請求項
10~22のいずれか1項に記載のケーブルコネクタアセンブリにおいて、
前記ハウジング(1)および挟持スリーブ(3)の少なくともどちらか一方の間隙幅は、その最大値がその直径の60~80%であるか、またはその最小値がその直径の5~20%である
ケーブルコネクタアセンブリ。
【国際調査報告】