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特表2024-523129PUSCHを用いたUCI多重化のための方法、デバイス、およびシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】PUSCHを用いたUCI多重化のための方法、デバイス、およびシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/21 20230101AFI20240621BHJP
   H04W 72/1268 20230101ALI20240621BHJP
   H04W 72/563 20230101ALI20240621BHJP
【FI】
H04W72/21
H04W72/1268
H04W72/563
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572144
(86)(22)【出願日】2022-04-19
(85)【翻訳文提出日】2024-01-10
(86)【国際出願番号】 CN2022087534
(87)【国際公開番号】W WO2023201505
(87)【国際公開日】2023-10-26
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ジュンフェン
(72)【発明者】
【氏名】ゴウ, ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ハン, シャンフイ
(72)【発明者】
【氏名】コウ, シュアイフア
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ, シングアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067EE02
5K067GG06
(57)【要約】
本開示は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を用いたアップリンク制御情報(UCI)多重化のための方法、システム、およびデバイスを記載する。1つの方法は、構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するUCIのセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、ユーザ機器(UE)によって、PUSCH内のCG-UCIを用いてPUCCH内のUCIのセットを多重化することを含み、多重化することは、CG-UCIと同じ物理的優先度を有するUCIのセット内のUCIに応答して、UCIとCG-UCIとを組み合わせて新たなUCIを取得すること、UCIのタイプと同じタイプを有する新たなUCIを割り当てること、および事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上で新たなUCIを多重化することを行うことによって行われる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、ユーザ機器(UE)によって、前記PUSCH内の前記CG-UCIを用いて前記PUCCH内の前記UCIのセットを多重化することを含み、
前記多重化することが、前記CG-UCIと同じ物理的優先度を有する前記UCIのセット内のUCIに応答して、
前記UCIと前記CG-UCIとを組み合わせて新たなUCIを取得すること、
前記UCIのタイプと同じタイプを有する前記新たなUCIを割り当てること、および
事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記新たなUCIを多重化すること
を行うことによって行われる、方法。
【請求項2】
前記CG-UCIとは異なる物理的優先度を有する前記UCIのセット内の前記UCIに応答して、
前記UCIのタイプと同じタイプを有する前記CG-UCIを割り当てること、
前記PUSCHの物理的優先度と同じ物理的優先度を有する前記CG-UCIを割り当てること、および
前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記UCIおよび前記CG-UCIを多重化すること
を行うことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UCIおよび前記CG-UCIが、局所的連結方法または分散連結方法のうちの1つにしたがって、前記新たなUCIを取得するように組み合わせられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記局所的連結にしたがって、
前記新たなUCIが、第1の部分および第2の部分を備え、
前記第1の部分が、中断することなく連続的に前記UCIを備え、および
前記第2の部分が、中断することなく連続的に前記CG-UCIを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記分散連結にしたがって、
前記新たなUCIが、第1の部分および第2の部分を備え、
前記第1の部分が、M個のセグメントを備え、各セグメントが、前記UCIと前記CG-UCIとの間のより短い方のものが完全に分散されるまで交互にNビットの前記UCIおよびNビットの前記CG-UCIを備え、MおよびNのそれぞれが、正の整数であり、ならびに
前記第2の部分が、前記UCIと前記CG-UCIとの間のより長い部分の残りを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
第1のUCIがLP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
第1のUCIがHARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHが同じ優先度を有するPUSCHであり、第2のUCIが任意の優先度を有するCSIであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、第1のUCIと同じ優先度を有するHARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCI、第2のUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
第1のUCIがLP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記第1のUCIおよび前記CG-UCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、および前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記新たなUCIおよび前記第2のUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記第1のUCIおよび前記CG-UCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記第2のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記新たなUCIおよび前記第1のUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
無線通信のための方法であって、
構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、ユーザ機器(UE)によって、前記PUSCH内の前記CG-UCIを用いて前記PUCCH内の前記UCIのセットを多重化することを含み、
前記多重化することが、
前記PUSCHの物理優先度と同じ物理優先度を有する前記CG-UCIを割り当てることと、
事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記UCIのセットおよび前記CG-UCIを多重化することと
によって行われる、方法。
【請求項14】
前記事前定義された多重化規則が、
前記PUSCH上で多重化されるUCIの閾値数、
UCIの数が前記閾値数を超えていることに応答して、UCIの前記閾値数が、高い優先度から低い優先度までのUCIタイプの優先順序に基づいて前記UCIから選択されること、および、
多重化されたUCIの符号化チェーン順序が、高い優先度から低い優先度までのUCIタイプの前記優先順序にしたがうこと
を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記閾値数が3であり、
UCIタイプの前記優先順序が、高優先度(HP)HARQ-ACK、HP CG-UCI、HP CSI部1、HP CSI部2、低優先度(LP)HARQ-ACK、LP CG-UCI、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、および前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、HP CG-UCIとして割り当てられ、ならびに
前記事前定義された多重化規則にしたがって、前記符号化チェーン順序が、前記HP HARQ-ACK、前記HP CG-UCI、および前記LP HARQ-ACKである、請求項13~15のいずれかに記載の方法。
【請求項17】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、第3のUCIがHP CSI部1であり、および前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、HP CG-UCIとして割り当てられ、ならびに
前記事前定義された多重化規則にしたがって、前記LP HARQ-ACKがドロップされ、かつ前記符号化チェーン順序が、前記HP HARQ-ACK、前記HP CG-UCI、および前記HP CSI部1である、請求項13から15のいずれかに記載の方法。
【請求項18】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、第3のUCIがLP CSI部1であり、および前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、LP CG-UCIとして割り当てられ、ならびに
前記事前定義された多重化規則にしたがって、前記LP CSI部1がドロップされ、かつ前記符号化チェーン順序が、前記HP HARQ-ACK、前記LP HARQ-ACK、および前記LP CG-UCIである、請求項13~15のいずれかに記載の方法。
【請求項19】
プロセッサとメモリとを備える無線通信装置であって、前記プロセッサが、前記メモリからコードを読み取り、請求項1のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、無線通信装置。
【請求項20】
記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読プログラム媒体コードが、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、請求項1のいずれかに記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
本開示は、一般に、無線通信に関する。特に、本開示は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を用いたアップリンク制御情報(UCI)多重化のための方法、デバイス、およびシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
無線通信技術は、ますます接続されてネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。高速および低レイテンシ無線通信は、効率的なネットワークリソース管理およびユーザ機器と無線アクセスネットワークノード(これに限定されるものではないが、基地局を含む)との間の割り当てに依存する。新世代ネットワークは、高速、低レイテンシおよび超高信頼性の通信能力を提供し、様々な産業およびユーザからの要件を満たすことが期待されている。
【0003】
例えばNR(ニューラジオ)のような移動通信ネットワークでは、アップリンク制御情報(UCI)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と重複するとき、UCIは、PUSCHを用いて多重化され得る。制御の情報ビットのペイロードは、PUSCHによって搬送され得る。多重化は、同じ物理優先度の、UCIを有するPUCCHとPUSCHとの間で行われてもよく、異なる物理優先度の、UCIを有するPUCCHとPUSCHとの間で行われてもよい。UCIを有するPUCCHをPUSCHを用いて多重化することにはいくつかの問題/課題があり、そのうちのいくつかは調査中であり、それらに対する解決策は明確ではなかった。例えば、問題/課題のうちの1つは、構成された許可UCI(CG-UCI)を搬送するPUSCHを用いて、UCIを有するPUCCHを多重化する方法を含み得て、および/または、問題/課題のうちの1つは、UCIについて提供されるべきPUSCH内のリソース要素(Res)が不十分であるときに、UCIの多重化をどのように処理するかを含み得る。
【0004】
本開示は、既存のシステムに関連付けられた問題/課題のうちの少なくとも1つに対処し得て、したがって、無線通信の効率および/またはパフォーマンスを改善する、PUSCHを用いたUCI多重化を構成するための様々な実施形態を記載する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
概要
この文書は、無線通信のための、より具体的には、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を用いたアップリンク制御情報(UCI)多重化のための方法、システム、およびデバイスに関する。本開示の様々な実施形態は、PUSCHを用いたUCI多重化を構成する新たな方法を含み得て、これは、UCIを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)送信と、PUSCH送信との共同動作を改善し、リソース利用効率を高め、超高信頼低遅延通信(URLLC)を含むがこれに限定されない無線通信の遅延パフォーマンスを高めるのに有益である。
【0006】
一実施形態では、本開示は、無線通信のための方法を記載する。本方法は、構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、ユーザ機器(UE)によって、PUSCH内のCG-UCIを用いてPUCCH内のUCIのセットを多重化することを含み、多重化することは、CG-UCIと同じ物理的優先度を有するUCIのセット内のUCIに応答して、UCIとCG-UCIとを組み合わせて新たなUCIを取得すること、UCIのタイプと同じタイプを有する新たなUCIを割り当てること、および事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上で新たなUCIを多重化することを行うことによって行われる。
【0007】
一実施形態では、本開示は、無線通信のための方法を記載する。本方法は、構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、ユーザ機器(UE)によって、PUSCH内のCG-UCIを用いてPUCCH内のUCIのセットを多重化することを含み、多重化することは、PUSCHの物理的優先度と同じ物理優先度を有するCG-UCIを割り当てることと、事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上でUCIのセットおよびCG-UCIを多重化することとによって行われる。
【0008】
いくつかの他の実施形態では、無線通信のための装置は、命令を記憶するメモリと、メモリと通信する処理回路とを含み得る。処理回路が命令を実行すると、処理回路は、上記の方法を実行するように構成される。
【0009】
いくつかの他の実施形態では、無線通信のためのデバイスは、命令を記憶するメモリと、メモリと通信する処理回路とを含み得る。処理回路が命令を実行すると、処理回路は、上記の方法を実行するように構成される。
【0010】
いくつかの他の実施形態では、コンピュータ可読媒体は、コンピュータによって実行されると、コンピュータに上記の方法を実行させる命令を含む。
【0011】
上記および他の態様ならびにそれらの実施態様は、図面、明細書、および特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、1つの無線ネットワークノードおよび1つ以上のユーザ機器を含む無線通信システムの例を示している。
【0013】
図2図2は、ネットワークノードの例を示している。
【0014】
図3図3は、ユーザ機器の例を示している。
【0015】
図4図4Aは、無線通信のための方法のフロー図を示している。図4Bは、無線通信のための別の方法のフロー図を示している。
【0016】
図5-1】図5Aは、無線通信のための例示的な実施形態における局所的連結の概略図を示している。図5Bは、無線通信のための例示的な実施形態における局所的連結の別の概略図を示している。図5Cは、無線通信のための例示的な実施形態における分散連結の概略図を示している。
【0017】
図5-2】図5Dは、無線通信のための例示的な実施形態における分散連結の別の概略図を示している。図5Eは、無線通信のための例示的な実施形態における分散連結の別の概略図を示している。
【0018】
図6-1】図6Aは、無線通信のための例示的な実施形態の概略図を示している。図6Bは、無線通信のための別の例示的な実施形態の概略図を示している。図6Cは、無線通信のための別の例示的な実施形態の概略図を示している。
【0019】
図6-2】図6Dは、無線通信のための例示的な実施形態の概略図を示している。図6Eは、無線通信のための別の例示的な実施形態の概略図を示している。図6Fは、無線通信のための別の例示的な実施形態の概略図を示している。
【0020】
図7図7Aは、無線通信のための例示的な実施形態の概略図を示している。図7Bは、無線通信のための別の例示的な実施形態の概略図を示している。図7Cは、無線通信のための別の例示的な実施形態の概略図を示している。
【0021】
図8A図8Aは、無線通信のための例示的な実施形態の概略図を示している。
【0022】
図8B図8Bは、無線通信のための別の例示的な実施形態の概略図を示している。
【0023】
図8C図8Cは、無線通信のための別の例示的な実施形態の概略図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0024】
詳細な説明
本開示の一部を構成し、実施形態の具体例を例示として示す添付の図面を参照して、本開示を以下に詳細に説明する。しかしながら、本開示は、様々な異なる形態で具現化されてもよく、したがって、包含されるかまたは特許請求される主題は、以下に記載される実施形態のいずれにも限定されないと解釈されるように意図されることに留意されたい。
【0025】
本明細書および特許請求の範囲を通して、用語は、明示的に記載された意味を超えて文脈において示唆または暗示される微妙な意味を有し得る。同様に、本明細書で使用される「一実施形態では」または「いくつかの実施形態では」という語句は、必ずしも同じ実施形態を指すものではなく、本明細書で使用される「別の実施形態では」または「他の実施形態では」という語句は、必ずしも異なる実施形態を指すものではない。本明細書で使用される「一実施態様では」または「いくつかの実施態様では」という語句は、必ずしも同じ実施態様を指すものではなく、本明細書で使用される「別の実施態様では」または「他の実施態様では」という語句は、必ずしも異なる実施態様を指すものではない。例えば、特許請求される主題は、全体的または部分的に例示的な実施形態または実施態様の組み合わせを含むことが意図される。
【0026】
一般に、用語は、文脈における使用から少なくとも部分的に理解され得る。例えば、本明細書で使用される「および」、「または」、または「および/または」などの用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存し得る様々な意味を含み得る。典型的には、A、BまたはCなどのリストを関連付けるために使用される場合の「または」は、ここでは包括的な意味で使用されるA、BおよびC、ならびにここでは排他的な意味で使用されるA、BまたはCを意味することが意図される。さらに、本明細書で使用される「1つ以上」または「少なくとも1つ」という用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、任意の特徴、構造、または特性を単数の意味で説明するために使用されてもよく、または特徴、構造、または特性の組み合わせを複数の意味で説明するために使用されてもよい。同様に、「a」、「an」、または「the」などの用語は、同様に、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数形の用法を伝えるか、または複数形の用法を伝えると理解され得る。さらに、「に基づいて」または「によって決定される」という用語は、必ずしも排他的な要因のセットを伝えることを意図していないと理解されてもよく、代わりに、文脈に少なくとも部分的に依存して、必ずしも明示的に説明されていない追加の要因の存在を可能にしてもよい。
【0027】
本開示は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を用いたアップリンク制御情報(UCI)多重化のための方法、デバイス、システム、製品、および/またはコンピュータ可読媒体を記載する。
【0028】
新世代(NG)移動通信システムは、ますます接続されてネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。高速および低レイテンシ無線通信は、効率的なネットワークリソース管理およびユーザ機器と無線アクセスネットワークノード(無線基地局を含むが、これに限定されるものではない)との間の割り当てに依存する。新世代ネットワークは、高速、低レイテンシおよび超高信頼性の通信能力を提供し、様々な産業およびユーザからの要件を満たすことが期待されている。
【0029】
例えばNR(ニューラジオ)のような移動通信ネットワークでは、アップリンク制御情報(UCI)を有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)と重複するとき、UCIは、PUSCHを用いて多重化され得る。制御の情報ビットのペイロードは、PUSCHによって搬送され得る。多重化は、同じ物理優先度の、UCIを有するPUCCHとPUSCHとの間で行われてもよく、異なる物理優先度の、UCIを有するPUCCHとPUSCHとの間で行われてもよい。UCIを有するPUCCHをPUSCHを用いて多重化することにはいくつかの問題/課題があり、そのうちのいくつかは調査中であり、それらに対する解決策は明確ではなかった。例えば、問題/課題のうちの1つは、構成された許可UCI(CG-UCI)を搬送するPUSCHを用いて、UCIを有するPUCCHを多重化する方法を含み得て、および/または、問題/課題のうちの1つは、UCIについて提供されるべきPUSCH内のリソース要素(Res)が不十分であるときに、UCIの多重化をどのように処理するかを含み得る。
【0030】
いくつかの実施態様では、NRでは、UCIを有するPUCCHがPUSCHと重複するとき、すなわち、UCIおよびアップリンクデータが同時に送信されるとき、PUSCHを用いたUCI多重化をサポートするために基本方式が使用され得る。いくつかの実施態様では、ユーザ機器(UE)は、アップリンク共有チャネル(UL-SCH)あり/なしのPUSCHを用いた最大で3種類のUCI多重化を含むために、最大で3つの符号化チェーンを提供し得る。3つの符号化チェーンは、UCIの優先度の降順に基づいて最大3つのUCIを含むように1つずつ提供され得る。UCIの優先度は、UCI優先度とも呼ばれ得る。
【0031】
いくつかの実施態様では、UCI優先度の降順は、高優先度(HP)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)、HPチャネル状態情報部1(CSI部1)、HPチャネル状態情報部2(CSI部2)、低優先度(LP)HARQ、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含み得る。前述したCSI部1/2は、それぞれ、チャネル状態情報レポートであり得る。HP HARQおよびLP HARQは、それぞれ、HPハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)およびLPハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)を含み得る。
【0032】
いくつかの実施態様では、UCIのタイプの数が、符号化チェーンの最大容量であり得る3を超えるとき、UCI優先度の高い3つのタイプのUCIが、PUSCHを用いた多重化のために選択され得て、および/または残りのUCIは、ドロップされてもよく、PUSCHを用いて多重化されなくてもよい。
【0033】
いくつかの実施態様では、いくつかのリソース要素(Res)は、PUSCHを用いて多重化されるUCIの最大3つの部分に準静的または動的に割り当てられ得る。多重化されるべきUCIについてのRE数の計算は、βoffsetおよび/またはαに基づき得る。βoffsetは、符号化レートであり得て、および/またはαは、PUSCHのパーセンテージであり得て、UCI多重化に使用され得る。いくつかの実施態様では、HARQは、その重要性のために、第1の復調基準信号(DMRS)の後に第1の直交周波数分割多重(OFDM)シンボルにマッピングされ得;および/または、あまり重要ではない/重大ではないビットを含む他のタイプのUCI(例えば、CSI報告)は、後続のOFDMシンボルにマッピングされ得る。ここで、および本開示の様々な実施形態/実施態様では、信号の後の「第1の」シンボルは、単に信号の後の「a」シンボルと呼ばれるわけではないが、時間領域における信号の後の「最も早い」シンボル、または時間領域における信号の「直後の」シンボルと呼ばれることがある。
【0034】
図1は、無線ネットワークノード118および1つ以上のユーザ機器(UE)110を含む無線通信システム100を示している。無線ネットワークノードは、ネットワーク基地局を含み得て、ネットワーク基地局は、移動通信コンテキストにおけるNodeB(NB、例えば、gNB)であり得る。UEのそれぞれは、ダウンリンク/アップリンク通信のために、1つ以上の無線チャネル115を介して無線ネットワークノードと無線通信し得る。例えば、第1のUE110は、一定期間の間、複数の無線チャネルを含むチャネルを介して無線ネットワークノード118と無線通信し得る。ネットワーク基地局118は、UE110に上位層シグナリングを送信し得る。上位層シグナリングは、UEと基地局との間の通信のための構成情報を含み得る。一実施態様では、上位層シグナリングは、無線リソース制御(RRC)メッセージを含み得る。
【0035】
図2は、ネットワーク基地局の機能を果たすデバイス200の例を示している。例示的な電子デバイス200は、UEおよび/または他の基地局と通信を送信/受信するための無線送信/受信(Tx/Rx)回路208を含み得る。電子デバイス200はまた、基地局を他の基地局および/またはコアネットワーク、例えば、光または有線相互接続、イーサネット(登録商標)、および/または他のデータ伝送媒体/プロトコルと通信するためのネットワークインターフェース回路209を含み得る。電子デバイス200は、必要に応じて、オペレータなどと通信するための入力/出力(I/O)インターフェース206を含んでもよい。
【0036】
電子デバイス200はまた、システム回路204を含み得る。システム回路204は、プロセッサ221および/またはメモリ222を含み得る。メモリ222は、オペレーティングシステム224、命令226、およびパラメータ228を含み得る。命令226は、プロセッサ124のうちの1つ以上がネットワークノードの機能を行うように構成され得る。パラメータ228は、命令226の実行をサポートするためのパラメータを含み得る。例えば、パラメータは、ネットワークプロトコル設定、帯域幅パラメータ、無線周波数マッピング割り当て、および/または、その他のパラメータを含み得る。
【0037】
図3は、端末デバイス300(例えば、ユーザ機器(UE))の機能を果たす電子デバイスの例を示している。UE300は、モバイルデバイス、例えば、スマートフォンまたは車両に配置されたモバイル通信モジュールであってもよい。UE300は、通信インターフェース302、システム回路304、入力/出力インターフェース(I/O)306、表示回路308、および記憶装置309を含み得る。表示回路は、ユーザインターフェース310を含み得る。システム回路304は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または他の論理/回路の任意の組み合わせを含み得る。システム回路304は、例えば、1つ以上のシステムオンチップ(SoC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、個別のアナログおよびデジタル回路、ならびに他の回路によって実装されてもよい。システム回路304は、UE300における任意の所望の機能性の実装の一部であってもよい。その点に関して、システム回路304は、例えば、音楽およびビデオの復号および再生、例えば、MP3、MP4、MPEG、AVI、FLAC、AC3、またはWAV復号および再生;アプリケーションの実行;ユーザ入力の受け入れ;アプリケーションデータの保存および取得;携帯電話の通話または一例としてインターネット接続のためのデータ接続の確立、維持、および終了;無線ネットワーク接続、Bluetooth(登録商標)接続、または他の接続の確立、維持、および終了;ならびにユーザインターフェース310上への関連情報の表示を容易にするロジックを含み得る。ユーザインターフェース310および入力/出力(I/O)インターフェース306は、グラフィカルユーザインターフェース、タッチ感知ディスプレイ、触覚フィードバックまたは他の触覚出力、音声または顔認識入力、ボタン、スイッチ、スピーカおよび他のユーザインターフェース要素を含み得る。I/Oインターフェース306のさらなる例は、マイクロフォン、ビデオおよび静止画像カメラ、温度センサ、振動センサ、回転および配向センサ、ヘッドセットおよびマイクロフォン入力/出力ジャック、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、メモリカードスロット、放射センサ(例えば、IRセンサ)、ならびに他のタイプの入力を含み得る。
【0038】
図3を参照すると、通信インターフェース302は、1つ以上のアンテナ314を介した信号の送信および受信を処理する無線周波数(RF)送信(Tx)および受信(Rx)回路316を含み得る。通信インターフェース302は、1つ以上の送受信機を含み得る。送受信機は、変調/復調回路、デジタル-アナログ変換器(DAC)、シェーピングテーブル、アナログ-デジタル変換器(ADC)、フィルタ、波形整形器、フィルタ、前置増幅器、電力増幅器、および/または1つ以上のアンテナを介して、もしくは(いくつかのデバイスについては)物理(例えば、有線)媒体を介して送受信するための他のロジックを含む無線送受信機であり得る。送受信される信号は、フォーマット、プロトコル、変調(例えば、QPSK、16-QAM、64-QAM、または256-QAM)、周波数チャネル、ビットレート、および符号化の多様なアレイのいずれかに準拠し得る。一具体例として、通信インターフェース302は、2G、3G、BT、WiFi、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)+、4G/ロングタームエボリューション(LTE)、5G規格、および/または6G規格の下での送受信をサポートする送受信機を含み得る。しかしながら、以下に記載される技術は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))、GSM(登録商標)アソシエーション、3GPP2、IEEE、またはその他のパートナーシップまたは標準化団体から生じるかに関わらず、その他の無線通信技術に適用可能である。
【0039】
図3を参照すると、システム回路304は、1つ以上のプロセッサ321およびメモリ322を含み得る。メモリ322は、例えば、オペレーティングシステム324、命令326、およびパラメータ328を記憶する。プロセッサ321は、UE300についての所望の機能性を実行するために命令326を実行するように構成される。パラメータ328は、命令326の構成および動作オプションを提供および指定し得る。メモリ322はまた、UE300が通信インターフェース302を介して送信する、または受信した任意のBT、WiFi、3G、4G、5G、6G、または他のデータを記憶し得る。様々な実施態様では、UE300のシステム電力は、バッテリまたは変圧器などの蓄電デバイスによって供給されてもよい。
【0040】
本開示は、部分的にまたは全体的に、図2図3に上記されたネットワーク基地局および/またはユーザ機器において実装され得る、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を用いたアップリンク制御情報(UCI)多重化についての様々な実施形態を記載する。本開示における様々な実施形態は、PUSCHを用いたUCIの効率的な多重化動作を可能にし得て、これは、リソース利用効率を高めること、および/または、無線データトラフィックのレイテンシパフォーマンスを高めることを可能にし得る。
【0041】
図4Aを参照すると、本開示は、無線通信についての方法400の様々な実施形態を記載する。本方法は、以下のステップの一部または全部を含み得る:ステップ410、構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、ユーザ機器(UE)によって、PUSCH内のCG-UCIを用いてPUCCH内のUCIのセットを多重化し、多重化することは、CG-UCIと同じ物理的優先度を有するUCIのセット内のUCIに応答して、UCIとCG-UCIとを組み合わせて新たなUCIを取得すること、UCIのタイプと同じタイプを有する新たなUCIを割り当てること、および事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上で新たなUCIを多重化することによって行われる。
【0042】
いくつかの実施態様では、UCIのセット内の各UCIは、以下のタイプ:ハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)、チャネル状態情報報告(CSI)部1、またはCSI部2のうちの1つを含む。
【0043】
いくつかの実施態様では、CG-UCIは、以下:HARQ ID、冗長バージョン(RV)ID、またはチャネル占有時間(COT)のうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
いくつかの実施態様では、CG-UCIとは異なる物理的優先度を有するUCIのセット内のUCIに応答して、UCIのタイプと同じタイプを有するCG-UCIを割り当て、PUSCHの物理的優先度と同じ物理的優先度を有するCG-UCIを割り当て、および/または事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上でUCIおよびCG-UCIを多重化する。
【0045】
いくつかの実施態様では、UCIおよびCG-UCIは、局所的連結方法または分散連結方法のうちの1つにしたがって、新たなUCIを取得するように組み合わせられる。
【0046】
いくつかの実施態様では、局所的連結にしたがって、新たなUCIは、第1の部分および第2の部分を含み、第1の部分は、中断することなく連続的にUCIを含み、および/または第2の部分は、中断することなく連続的にCG-UCIを含む。
【0047】
いくつかの実施態様では、分散連結にしたがって、新たなUCIは、第1の部分および第2の部分を含み、第1の部分は、M個のセグメントを含み、各セグメントは、UCIとCG-UCIとの間のより短い方のものが完全に分散されるまで交互にNビットのUCIおよびNビットのCG-UCIを含み、MおよびNのそれぞれは、正の整数であり、および/または第2の部分は、UCIとCG-UCIとの間のより長い部分の残りを含む。
【0048】
いくつかの実施態様では、事前定義された多重化規則は、PUSCH上で多重化されるUCIの閾値数を含み、UCIの数が閾値数を超えていることに応答して、UCIの閾値数は、高い優先度から低い優先度までのUCIタイプの優先順序に基づいてUCIから選択され、および/または多重化されたUCIの符号化チェーン順序は、高い優先度から低い優先度までのUCIタイプの優先順序にしたがう。
【0049】
いくつかの実施態様では、閾値数は3であり、UCIタイプの優先順序は、高優先度(HP)HARQ-ACK、HP CSI部1、HP CSI部2、低優先度(LP)HARQ-ACK、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含む。
【0050】
いくつかの実施態様では、第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、かつCG-UCIを有するPUSCHがHP PUSCHであることに応答して、第1のUCIとCG-UCIとが、新たなUCIを取得するように連結され、新たなUCIは、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、および/または、新たなUCIは、事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上で多重化される。
【0051】
いくつかの実施態様では、第1のUCIがLP HARQ-ACKであり、かつCG-UCIを有するPUSCHがLP PUSCHであることに応答して、第1のUCIとCG-UCIとが、新たなUCIを取得するように連結され、新たなUCIは、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、および新たなUCIは、事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上で多重化される。
【0052】
いくつかの実施態様では、第1のUCIがHARQ-ACKであり、かつCG-UCIを有するPUSCHが同じ優先度を有するPUSCHであり、第2のUCIが任意の優先度を有するCSIであることに応答して、第1のUCIとCG-UCIとが、新たなUCIを取得するように連結され、新たなUCIは、第1のUCIと同じ優先度を有するHARQ-ACKとして割り当てられ、および/または新たなUCI、第2のUCIは、事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上で多重化される。
【0053】
いくつかの実施態様では、第1のUCIがLP HARQ-ACKであり、かつCG-UCIを有するPUSCHがHP PUSCHであることに応答して、CG-UCIは、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、および/または、第1のUCIおよびCG-UCIは、事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上で多重化される。
【0054】
いくつかの実施態様では、第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、およびCG-UCIを有するPUSCHがHP PUSCHであることに応答して、第1のUCIとCG-UCIとが、新たなUCIを取得するように連結され、新たなUCIは、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、および/または新たなUCIおよび第2のUCIは、事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上で多重化される。
【0055】
いくつかの実施態様では、第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、かつCG-UCIを有するPUSCHがLP PUSCHであることに応答して、CG-UCIは、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、および/または、第1のUCIおよびCG-UCIは、事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上で多重化される。
【0056】
いくつかの実施態様では、第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、およびCG-UCIを有するPUSCHがLP PUSCHであることに応答して、第2のUCIとCG-UCIとが、新たなUCIを取得するように連結され、新たなUCIは、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、および/または新たなUCIおよび第1のUCIは、事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上で多重化される。
【0057】
本開示は、以下の段落において、様々な非限定的な例示的な実施形態を説明し、これは、CG-UCIを搬送するPUSCHを用いて1つ以上のUCIを有するPUCCHの多重化の例示的な実施態様として役立ち得る。様々な実施形態は、CG-UCIを搬送するPUSCHを用いてUCIを有するPUCCHの多重化についての解決策を記載しており、例えば、CG-UCIを有するHP/LP PUSCH上でのLP HARQ-ACKおよび/またはHP HARQ-ACKの多重化が定義および解決され得る。
【0058】
いくつかの実施態様では、構成された許可UCIであるCG-UCIは、通常、HARQ識別子(ID)、冗長バージョン(RV)ID、チャネル占有時間(COT)、または送信されるPUSCHについての他の制御情報を含む。CG-UCIの物理的優先度は、CG-UCIを搬送するPUSCHの物理的優先度を共有し得る、すなわち、CG-UCIの物理的優先度とCG-UCIを搬送するPUSCHの物理的優先度とは同じであり得る。
【0059】
いくつかの実施態様では、PUSCHに多重化されているCG-UCI以外に他のUCIがないとき、CG-UCIは、PUSCH内で多重化されてもよく、CG-UCI内の情報がこのPUSCHに対応する。多重化規則は、PUSCH上のHARQ-ACKの事前定義された多重化規則にしたがい得る。事前定義された多重化規則は、従来の多重化規則または既存の多重化規則であってもよい。
【0060】
いくつかの実施態様では、CG-UCIを有するHP/LP PUSCH上でのLP HARQ-ACKおよび/またはHP HARQ-ACKの多重化の識別されるべきおよび解決されるべきケースでは、CSI部のUCIがPUSCHを用いた多重化に関与するかどうかは、本開示の様々な実施形態における記載された解決策に影響を与えない場合がある。
【0061】
いくつかの実施態様では、2種類のカテゴリが定義され得て、カテゴリの基準は、異なる優先度のHARQ-ACKがCG-UCIを有するPUSCHを用いて多重化するか否かに基づき得て、第1のカテゴリは、HARQ-ACKがCG-UCIを有するPUSCHと同じ優先度を有することであり、第2のカテゴリは、HARQ-ACKがCG-UCIを有するPUSCHとは異なる優先度を有することである。
【0062】
UCIの物理的優先度/タイプおよびCG-UCIを有するPUSCHの物理的優先度に応じて、上記のカテゴリは、以下のケースにさらに分割され得て、各ケースは、以下の段落において詳細に説明される。第1のカテゴリは、2つのケースにさらに分割され得る:ケース1、CG-UCIを有するHP PUSCH上でのHP HARQ-ACK多重化、およびケース2、CG-UCIを有するLP PUSCH上でのLP HARQ-ACK多重化。第2のカテゴリは、4つのケースにさらに分割され得る:ケース3、CG-UCIを有するHP PUSCH上でのLP HARQ-ACKのみの多重化、ケース4、CG-UCIを有するHP PUSCH上でのHP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACK多重化、ケース5、CG-UCIを有するLP PUSCH上でのHP HARQ-ACKのみの多重化、ケース6、CG-UCIを有するLP PUSCH上でのHP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACK多重化。
【0063】
いくつかの実施態様では、多重化の規則に関して、CG-UCIは、同じ優先度でHARQ-ACK UCIの前または後に連結されてもよく、次いで、結果として得られた連結されたUCIまたはUCIの組み合わせは、事前定義された多重化規則としてPUSCH上で多重化される通常のHARQ-ACK情報として扱われるべきである。
【0064】
図5Aおよび図5Bを参照すると、いくつかの実施態様では、CG-UCIとHARQ-ACK UCIとの間の連結は、CG-UCIおよびHARQ-ACKからの制御情報の2つの部分を端から端まで連結することであり得て、これは、局所化マッピングと呼ばれ得る。HARQ-ACKからの制御情報の一部は、図5Aに示すように、CG-UCIの前(または時間的に「早い」)に配置されてもよい。あるいは、HARQ-ACKからの制御情報の一部は、図5Bに示すように、CG-UCIの後に(または時間的に「後に」)配置されてもよい。
【0065】
図5C図5D、および図5Eを参照すると、CG-UCIとHARQ-ACK UCIとの間の連結は、櫛形のような制御情報の2つの部分の間の分散マッピングによって連結され得る。図5Cに示すように、連結された結果として得られるUCIは、M個のセグメントを含み得る。各セグメント550は、NビットのUCI551(この例ではHARQ-ACK)およびNビットのCG-UCIビット552を含む。Mは、正の整数であり、例えば、5、10、20、50、または120であるが、これらに限定されない。Nは、正の整数であり、例えば、1、2、3、4、5、8、または10であるが、これらに限定されない。いくつかの実施態様では、図5Dを参照すると、分散マッピングにおいて、各セグメントは、NビットのCG-UCIと、それに続くNビットのHARQ-ACKとを含み得る。いくつかの実施態様では、図5Eは、HARQ-ACKビットの長さ/サイズがCG-UCIビットよりも大きいときの例示的な例を示している。連結された結果として得られるUCIは、2つの部分を含み得る:第1の部分582は、櫛形として、M個のセグメントを含み、各セグメントは、NビットのHARQ-ACKと、それに続くNビットのCG-UCIビット552とを含み、第2の部分584は、HARQ-ACKがCG-UCIよりも長い/大きいため、HARQ-ACKビットの残りを含む。同様に、いくつかの実施態様では、CG-UCIがHARQ-ACKよりも長いとき、第2の部分は、CG-UCIの残りを含み得る。
【0066】
ケース1に関して、HP HARQ-ACKは、CG-UCIを有するHP PUSCH上で多重化し得る。CG-UCIは、PUSCHと同じ高い優先度を共有し、HP HARQ-ACKの前または後に(局所的連結方式または分散連結方式のいずれかで)連結される。図6Aを参照すると、連結後のHP HARQ-ACKおよびCG UCI(610)による得られたHP PUCCHは、HP HARQ-ACKとして扱われ得る。事前定義された多重化規則、例えば、CG-UCIを有さないHP PUSCH上でのHP HARQ-ACK多重化についての事前定義された(またはレガシー)多重化規則が実行されてもよく、符号化チェーンは、UCIの優先度の降順に基づいてUCIを含むように1つずつ提供されてもよく、および/またはUCI優先度の降順は、HP HARQ-ACK、HP CSI部1、HP CSI部2、LP HARQ-ACK、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含んでもよい。
【0067】
ケース2に関して、LP HARQ-ACKは、CG-UCIを有するLP PUSCH上で多重化し得る。CG-UCIは、PUSCHと同じ低い優先度を共有し得て、LP HARQ-ACKの前または後に(局所的連結方式または分散連結方式のいずれかで)連結される。図6Bを参照すると、LP HARQ-ACKとCG UCI(620)との連結後の結果は、LP HARQ-ACKとして扱われ得る。事前定義された多重化規則、例えば、CG-UCIを有さないLP PUSCH上でのLP HARQ-ACK多重化についての事前定義された(またはレガシー)多重化規則が実行されてもよく、符号化チェーンは、UCIの優先度の降順に基づいてUCIを含むように1つずつ提供されてもよく、および/またはUCI優先度の降順は、HP HARQ-ACK、HP CSI部1、HP CSI部2、LP HARQ-ACK、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含んでもよい。
【0068】
ケース3に関して、LP HARQ-ACKは、CG-UCIを有するHP PUSCH上で多重化し得る。CG-UCIは、PUSCHと同じ高い優先度を共有し得て、LP HARQ-ACKと連結されることができない。図6Cを参照すると、CG-UCIは、HP HARQ-ACKとして扱われ(630)、全体的な多重化解決策は、事前定義された多重化規則、例えば、CG-UCIを有さないHP PUSCH上でのHP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACKについての事前定義された(またはレガシー)多重化規則にしたがい、符号化チェーンは、UCIの優先度の降順に基づいてUCIを含むように1つずつ提供されてもよく、および/またはUCI優先度の降順は、HP HARQ-ACK、HP CSI部1、HP CSI部2、LP HARQ-ACK、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含んでもよい。
【0069】
ケース4に関して、HP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACKは、CG-UCIを有するHP PUSCH上で多重化し得る。CG-UCIは、PUSCHと同じ高い優先度を共有し得て、HP HARQ-ACKの前または後に(局所的連結方式または分散連結方式のいずれかで)連結される。図6Dを参照すると、連結後のHP HARQ-ACKおよびCG UCI(640)による得られたHP PUCCHは、HP HARQ-ACKとして扱われ得る。事前定義された多重化規則、例えば、CG-UCIを有さないHP PUSCH上でのHP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACK多重化についての事前定義された(またはレガシー)多重化規則が実行されてもよく、符号化チェーンは、UCIの優先度の降順に基づいてUCIを含むように1つずつ提供されてもよく、および/またはUCI優先度の降順は、HP HARQ-ACK、HP CSI部1、HP CSI部2、LP HARQ-ACK、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含んでもよい。
【0070】
ケース5に関して、HP HARQ-ACKは、CG-UCIを有するLP PUSCH上で多重化し得る。CG-UCIは、PUSCHと同じ低い優先度を共有し得て、HP HARQ-ACKと連結されることができない。図6Eを参照すると、CG-UCIは、LP HARQ-ACKとして扱われ(650)、全体的な多重化解決策は、事前定義された多重化規則、例えば、CG-UCIを有さないLP PUSCH上でのHP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACKについての事前定義された(またはレガシー)多重化規則にしたがってもよく、符号化チェーンは、UCIの優先度の降順に基づいてUCIを含むように1つずつ提供されてもよく、および/またはUCI優先度の降順は、HP HARQ-ACK、HP CSI部1、HP CSI部2、LP HARQ-ACK、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含んでもよい。
【0071】
ケース6に関して、HP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACKは、CG-UCIを有するLP PUSCH上で多重化し得る。CG-UCIは、PUSCHと同じ低い優先度を共有し得て、LP HARQ-ACKの前または後に(局所的連結方式または分散連結方式のいずれかで)連結される。図6Fを参照すると、LP HARQ-ACKとCG UCI(660)との連結後の結果は、LP HARQ-ACKとして扱われ得る。事前定義された多重化規則、例えば、CG-UCIを有さないLP PUSCH上でのHP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACK多重化についての事前定義された(またはレガシー)多重化規則が実行されてもよく、符号化チェーンは、UCIの優先度の降順に基づいてUCIを含むように1つずつ提供されてもよく、および/またはUCI優先度の降順は、HP HARQ-ACK、HP CSI部1、HP CSI部2、LP HARQ-ACK、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含んでもよい。
【0072】
上記の4つのケースについて、それらは全て、CG-UCIを有さないHPまたはLP PUSCH上でのHP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACKの多重化についてのレガシー規則を使用し得る。典型的なレガシー規則の非限定的な例として、HP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACKをPUSCHに多重化するために、HP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACKがCSIを有さないHP/LP PUSCH上で送信されるとき、HP HARQ-ACKおよびLP HARQ-ACKは、UEによってレガシー符号化規則にしたがって別々に符号化され得る。UEは、HP HARQ-ACKのためにレガシーHARQ-ACKレートマッチングまたはパンクチャリングおよびREマッピングを再使用し得る。LP HARQ-ACKについて、UEは、CSI部1レートマッチングおよびREマッピングのためにレガシー規則を再使用し得る。
【0073】
図4Aを参照すると、本開示は、無線通信についての方法450の様々な実施形態を記載する。本方法は、以下のステップの一部または全部を含み得る:ステップ460、構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、ユーザ機器(UE)によって、PUSCH内のCG-UCIを用いてPUCCH内のUCIのセットを多重化し、多重化することは、PUSCHの物理優先度と同じ物理優先度を有するCG-UCIを割り当てることと、事前定義された多重化規則にしたがってPUSCH上でUCIのセットおよびCG-UCIを多重化することとによって行われる。
【0074】
いくつかの実施態様では、事前定義された多重化規則は、PUSCH上で多重化されるUCIの閾値数、UCIの数が閾値数を超えていることに応答して、UCIの閾値数が、高い優先度から低い優先度までのUCIタイプの優先順序に基づいてUCIから選択されること、および/または多重化されたUCIの符号化チェーン順序が、高い優先度から低い優先度までのUCIタイプの優先順序にしたがうことを備える。
【0075】
いくつかの実施態様では、閾値数は3であり、および/またはUCIタイプの優先順序は、高優先度(HP)HARQ-ACK、HP CG-UCI、HP CSI部1、HP CSI部2、低優先度(LP)HARQ-ACK、LP CG-UCI、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含む。
【0076】
いくつかの実施態様では、第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、およびCG-UCIを有するPUSCHがHP PUSCHであることに応答して、CG-UCIは、HP CG-UCIとして割り当てられ、および/または事前定義された多重化規則にしたがって、符号化チェーン順序は、HP HARQ-ACK、HP CG-UCI、およびLP HARQ-ACKである。
【0077】
いくつかの実施態様では、第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、第3のUCIがHP CSI部1であり、およびCG-UCIを有するPUSCHがHP PUSCHであることに応答して、CG-UCIは、HP CG-UCIとして割り当てられ、および/または事前定義された多重化規則にしたがって、LP HARQ-ACKは、ドロップされ、かつ符号化チェーン順序は、HP HARQ-ACK、HP CG-UCI、およびHP CSI部1である。
【0078】
いくつかの実施態様では、第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、第3のUCIがLP CSI部1であり、およびCG-UCIを有するPUSCHがLP PUSCHであることに応答して、CG-UCIは、LP CG-UCIとして割り当てられ、および/または事前定義された多重化規則にしたがって、LP CSI部1は、ドロップされ、符号化チェーン順序は、HP HARQ-ACK、LP HARQ-ACK、およびLP CG-UCIである。
【0079】
本開示は、以下の段落において、様々な非限定的な例示的な実施形態を説明し、これは、CG-UCIを搬送するPUSCHを用いて1つ以上のUCIを有するPUCCHの多重化の例示的な実施態様として役立ち得る。様々な実施形態は、CG-UCIを搬送するPUSCHを用いてUCIを有するPUCCHの多重化についての解決策を記載する。
【0080】
CG-UCIおよびHARQ-ACKは、個々のUCIとして扱われてもよく、UCIがPUSCHを用いて多重化するときに異なる符号化チェーンによって別々に符号化されてもよい。CG-UCIは、対応するPUSCHの物理的優先度にしたがい、全ての符号化チェーン優先順序は、HP HARQ-ACK、HP CG-UCI、HP CSI部1、HP CSI部2、LP HARQ-ACK、LP CG-UCI、LP CSI部1およびLP CSI部2の降順にしたがう。レートマッチングおよびREマッピングは、同じ順序または原理にしたがい得る。
【0081】
図7Aに示すような非限定的な例示的な例では、CG-UCIを有するHP PUSCHを用いるHP HARQ、LP HARQ、およびHP PUSCHの多重化があるとき、符号化チェーン順序は、HP HARQ、CG-UCI(HP PUSCHのためにHP CG-UCIとして効果的である)、およびLP HARQであってもよい。UCIの各部分のレートマッチングおよびREマッピングは、それに応じて処理され得る。
【0082】
図7Bに示すような別の非限定的な例示的な例では、CG-UCIを有するHP PUSCHを用いるHP HARQ、LP HARQ、HP CSI部1、およびHP PUSCHの多重化があるとき、符号化チェーン順序は、HP HARQ、CG-UCI(HP PUSCHのためにHP CG-UCIとして効果的である)、およびHP CSI部1であってもよい。LP HARQは、符号化チェーン制限の総数が3であるため、ドロップされ得る。UCIの各部分のレートマッチングおよびREマッピングは、それに応じて処理され得る。
【0083】
図7Cに示すような別の非限定的な例示的な例では、CG-UCIを有するLP PUSCHを用いるHP HARQ、LP HARQ、LP CSI部1、およびLP PUSCHの多重化があるとき、符号化チェーン順序は、HP HARQ、LP HARQ、およびCG-UCI(LP PUSCHのためにLP CG-UCIとして効果的である)である。LP CSI部1は、符号化チェーンの容量制限のためにドロップされ得る。UCIの各部分のレートマッチングおよびREマッピングは、それに応じて処理され得る。
【0084】
本開示は、PUSCHを用いて多重化するための1つ以上のUCIのリソースが不十分であるときの状況下での解決策のための様々な実施形態を記載する。
【0085】
UCIがPUSCH内で多重化されるとき、いくつかのREは、PUSCHを用いて多重化されるUCIの最大3つの部分に準静的または動的に割り当てられてもよく、UCIに使用されるREの数の計算は、gNBによって準静的に構成されたまたは動的に示されたβoffsetおよびαに基づいてもよい。
【0086】
符号化チェーンは、PUSCHによって搬送される最大で3種類のUCIをサポートするのに十分であるが、gNBは、特に符号化チェーン全体の優先度の低いUCI、例えばLP HARQ-ACKに対して、UCIの一部を収容するのに十分なリソース要素(RE)を割り当てないことが可能である。例えば、PUSCHを用いて多重化されるべきHP HARQ-ACK、HP CSI部1、およびLP HARQ-ACKを含む3つのUCIがあってもよいが、LP HARQ-ACKを搬送するのに十分なREがない。
【0087】
いくつかの実施態様では、簡単な方法は、LP HARQ-ACK全体をドロップすることであり得るが、それは、LP HARQ-ACKの不必要な損失を引き起こす。LP HARQ-ACKが完全にドロップされると、UEは、LP HARQ-ACKの残りのREがHP UCIまたはPUSCHに再割り当てされ得るかどうかを決定し得る。スペクトル効率を改善するために、UEは、ドロップされたLP HARQ-ACKの残りのREをHP UCIまたはHP PUSCHに再割り当てし得て、これは、UEがRE占有計算に再び戻る必要があることがあり、UEには好ましくない。
【0088】
UEは、ドロップされたUCI、例えばLP HARQ-ACKについて残りのREを再利用するために、2つの可能な代替案のうちの1つを実装し得る。
【0089】
第1の代替案として、HP UCIについて利用可能なREは、レートマッチングまたは符号化レートの低減によって残りのREを再使用するために拡張されてもよく、したがって、RE計算手順に戻る必要はない。図8Aに示す非限定的な例では、PUSCHを用いて多重化されるべきHP HARQ-ACK 812、HP CSI部1 814、およびLP HARQ-ACK 816を含む3つのUCIがあるが、LP HARQ-ACKを搬送するのに十分なREがない。LP HARQ-ACKはドロップされ、HP CSI部1について利用可能なREは、レートマッチングまたは符号化レートの低減によって残りのREを再使用するために拡張される。図8Bに示す別の非限定的な例では、LP HARQ-ACKがドロップされると、HP HARQ-ACKについて利用可能なREは、レートマッチングまたは符号化レートの低減によって残りのREを再使用するように拡張される。
【0090】
図8Aに戻って参照すると、いくつかの実施態様では、UEがHP CSI部1の符号化変調シンボルのREマッピングを行うとき、UEは、LP HARQ-ACKの計算された符号化率が、LP HARQ-ACKのRE数の計算後の最大構成または示された符号化率を超えるかどうかを決定し得る。決定が肯定的な回答(すなわち、「はい」)を与えるとき、UEは、HP HARQ-ACKに割り当てられたREを除いて、HP CSIの符号化変調シンボルのREマッピングを、PUSCHのシンボル0(HP HARQ-ACKに割り当てられたシンボルの後のPUSCHの最初のシンボル)から、シンボルごとに、周波数を最初におよび時間領域を次に、LP HARQ-ACKの最後のREまで実行する。決定が否定的な回答(すなわち、「いいえ」)を与える場合、UEは、HP HARQ-ACKについてのREを除いて、HP CSI部1の符号化された変調シンボルのREマッピングを、PUSCHのシンボル0(HP HARQ-ACKに割り当てられたシンボルの後のPUSCHの最初のシンボル)から、シンボルごとに、周波数を最初におよび時間領域を次に、HP CSIの最後のREまで実行する。
【0091】
第2の代替案として、図8Cを参照すると、残りのREは、PUSCHのデータペイロードに使用されるためにリサイクルまたは吸収され得る。PUSCHについてのREは、全てのUCI RE決定後に決定されるため、前の手順でUCIについての未使用のREを再利用または吸収することは比較的容易であり得る。いくつかの実施態様では、UEが、データのペイロードを搬送するアップリンクスケジュールチャネルであるUL-SCHの符号化変調シンボルのREマッピングを実行するとき、UEは、LP HARQ-ACKの計算された符号化率が、LP HARQ-ACKについてのRE数の計算後の最大構成または示された符号化率を超えるかどうかを決定し得る。決定が肯定的な答え(すなわち、「はい」)を与える場合、UEは、UL-SCHの符号化変調シンボルのREマッピングを行うために、LP HARQ-ACKについてのREを使用し得る。決定が否定的な回答(すなわち、「いいえ」)を与える場合、UL-SCHの符号化変調シンボルのREマッピングは、LP HARQ-ACKについてのREをスキップし得る。
【0092】
図8A図8B図8Cによって示された上記の例は、PUSCHによって搬送されることになる3つのUCIを有する場合に限定されない。3つ未満のUCI(例えば、2つのUCIのみ)がPUSCHによって搬送されることになる場合、2つのUCIのうちのより低い優先度を有するUCIは、上記と同じ理由でリソースが不十分であるためにドロップされ得る。図8A図8B、および図8Cによって示された上記の例は、チャネルのタイプに関して、HP HARQ-ACK、HP CSI部1、およびLP HARQ-ACKに限定されず、いくつかの実施態様は、HP HARQ-ACK、HP CG-UCI、HP CSI部1、HP CSI部2、LP HARQ-ACK、LP CG-UCI、LP CSI部1、LP CSI部2、および任意の他の可能なタイプのUCIを含む、任意のタイプのUCIを含み得る。
【0093】
本開示は、無線通信のための方法、装置、およびコンピュータ可読媒体を記載する。本開示は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を用いたアップリンク制御情報(UCI)多重化を構成することに関する問題に対処した。本開示に記載された方法、デバイス、およびコンピュータ可読媒体は、PUSCHを用いたUCI多重化を構成することによって、無線通信のパフォーマンスを容易にし、したがって、効率および全体的なパフォーマンスを改善し得る。本開示に記載された方法、デバイス、およびコンピュータ可読媒体は、無線通信システムの全体的な効率を改善し得る。
【0094】
本明細書を通して、特徴、利点、または同様の文言への言及は、本解決策によって実現され得る特徴および利点の全てが、その任意の単一の実施態様に含まれるべきであるかまたは含まれることを意味するものではない。むしろ、特徴および利点に言及する文言は、実施形態に関連して記載される特定の特徴、利点、または特性が本解決策の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解される。したがって、本明細書全体にわたる特徴および利点の説明、ならびに同様の文言は、必ずしもそうとは限らないが、同じ実施形態を指し得る。
【0095】
さらにまた、本解決策の記載された特徴、利点、および特性は、1つ以上の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせられ得る。当業者であれば、本明細書の説明に照らして、特定の実施形態の特定の特徴または利点の1つ以上なしで本解決策が実施されることができることを認識するであろう。他の例では、本解決策の全ての実施形態には存在しない可能性がある特定の実施形態において、追加の特徴および利点が認識され得る。
図1
図2
図3
図4
図5-1】
図5-2】
図6-1】
図6-2】
図7
図8A
図8B
図8C
【手続補正書】
【提出日】2024-01-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、ユーザ機器(UE)によって、前記PUSCH内の前記CG-UCIを用いて前記PUCCH内の前記UCIのセットを多重化することを含み、
前記多重化することが、前記CG-UCIと同じ物理的優先度を有する前記UCIのセット内のUCIに応答して、
前記UCIと前記CG-UCIとを組み合わせて新たなUCIを取得すること、
前記UCIのタイプと同じタイプを有する前記新たなUCIを割り当てること、および
事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記新たなUCIを多重化すること
を行うことによって行われる、方法。
【請求項2】
前記CG-UCIとは異なる物理的優先度を有する前記UCIのセット内の前記UCIに応答して、
前記UCIのタイプと同じタイプを有する前記CG-UCIを割り当てること、
前記PUSCHの物理的優先度と同じ物理的優先度を有する前記CG-UCIを割り当てること、および
前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記UCIおよび前記CG-UCIを多重化すること
を行うことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UCIおよび前記CG-UCIが、局所的連結方法または分散連結方法のうちの1つにしたがって、前記新たなUCIを取得するように組み合わせられる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記局所的連結にしたがって、
前記新たなUCIが、第1の部分および第2の部分を備え、
前記第1の部分が、中断することなく連続的に前記UCIを備え、および
前記第2の部分が、中断することなく連続的に前記CG-UCIを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記分散連結にしたがって、
前記新たなUCIが、第1の部分および第2の部分を備え、
前記第1の部分が、M個のセグメントを備え、各セグメントが、前記UCIと前記CG-UCIとの間のより短い方のものが完全に分散されるまで交互にNビットの前記UCIおよびNビットの前記CG-UCIを備え、MおよびNのそれぞれが、正の整数であり、ならびに
前記第2の部分が、前記UCIと前記CG-UCIとの間のより長い部分の残りを備える、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
第1のUCIがLP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
第1のUCIがHARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHが同じ優先度を有するPUSCHであり、第2のUCIが任意の優先度を有するCSIであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、第1のUCIと同じ優先度を有するHARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCI、第2のUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
第1のUCIがLP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記第1のUCIおよび前記CG-UCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、および前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記新たなUCIおよび前記第2のUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記第1のUCIおよび前記CG-UCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記第2のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記新たなUCIおよび前記第1のUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
装置であって、
命令を記憶するメモリと、
前記メモリと通信するプロセッサと
を備え、
前記プロセッサが前記命令を実行するとき、前記プロセッサは、構成された許可UCI(CG UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、前記PUSCH内の前記CG UCIを用いて前記PUCCH内の前記UCIのセットを多重化することを前記装置に実施させるように構成され、
前記多重化することが、前記CG UCIと同じ物理的優先度を有する前記UCIのセット内のUCIに応答して、
前記UCIと前記CG UCIとを組み合わせて新たなUCIを取得すること、
前記UCIのタイプと同じタイプを有する前記新たなUCIを割り当てること、および
事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記新たなUCIを多重化すること
を行うことによって行われる、装置。
【請求項14】
前記プロセッサが前記命令を実行するとき、前記プロセッサは、前記CG UCIとは異なる物理的優先度を有する前記UCIのセット内の前記UCIに応答して、
前記UCIのタイプと同じタイプを有する前記CG UCIを割り当てること、
前記PUSCHの物理的優先度と同じ物理的優先度を有する前記CG UCIを割り当てること、および
前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記UCIおよび前記CG UCIを多重化すること
を行うことをさらに前記装置に実施させるように構成されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記UCIおよび前記CG UCIが、局所的連結方法または分散連結方法のうちの1つにしたがって、前記新たなUCIを取得するように組み合わせられる、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、かつ前記CG UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項13~15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
第1のUCIがLP HARQ-ACKであり、かつ前記CG UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項13~15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
第1のUCIがLP HARQ-ACKであり、かつ前記CG UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記CG UCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記第1のUCIおよび前記CG UCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、請求項13~15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
命令を記憶するコンピュータ可読プログラム媒体を備える非一過性コンピュータプログラム製品であって、前記命令が、プロセッサによって実行されるとき、構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、前記PUSCH内の前記CG-UCIを用いて前記PUCCH内の前記UCIのセットを多重化することを前記プロセッサに実施させるように構成され、
前記多重化することが、前記CG-UCIと同じ物理的優先度を有する前記UCIのセット内のUCIに応答して、
前記UCIと前記CG-UCIとを組み合わせて新たなUCIを取得すること、
前記UCIのタイプと同じタイプを有する前記新たなUCIを割り当てること、および
事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記新たなUCIを多重化すること
を行うことによって行われる、非一過性コンピュータプログラム製品。
【請求項20】
前記命令が、前記プロセッサによって実行されるとき、前記CG-UCIとは異なる物理的優先度を有する前記UCIのセット内の前記UCIに応答して、
前記UCIのタイプと同じタイプを有する前記CG-UCIを割り当てること、
前記PUSCHの物理的優先度と同じ物理的優先度を有する前記CG-UCIを割り当てること、および
前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記UCIおよび前記CG-UCIを多重化すること
を行うことをさらに前記プロセッサに実施させるように構成されている、請求項19に記載の非一過性コンピュータプログラム製品。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
上記および他の態様ならびにそれらの実施態様は、図面、明細書、および特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、
構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、ユーザ機器(UE)によって、前記PUSCH内の前記CG-UCIを用いて前記PUCCH内の前記UCIのセットを多重化することを含み、
前記多重化することが、前記CG-UCIと同じ物理的優先度を有する前記UCIのセット内のUCIに応答して、
前記UCIと前記CG-UCIとを組み合わせて新たなUCIを取得すること、
前記UCIのタイプと同じタイプを有する前記新たなUCIを割り当てること、および
事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記新たなUCIを多重化すること
を行うことによって行われる、方法。
(項目2)
前記CG-UCIとは異なる物理的優先度を有する前記UCIのセット内の前記UCIに応答して、
前記UCIのタイプと同じタイプを有する前記CG-UCIを割り当てること、
前記PUSCHの物理的優先度と同じ物理的優先度を有する前記CG-UCIを割り当てること、および
前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記UCIおよび前記CG-UCIを多重化すること
を行うことをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記UCIおよび前記CG-UCIが、局所的連結方法または分散連結方法のうちの1つにしたがって、前記新たなUCIを取得するように組み合わせられる、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記局所的連結にしたがって、
前記新たなUCIが、第1の部分および第2の部分を備え、
前記第1の部分が、中断することなく連続的に前記UCIを備え、および
前記第2の部分が、中断することなく連続的に前記CG-UCIを備える、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記分散連結にしたがって、
前記新たなUCIが、第1の部分および第2の部分を備え、
前記第1の部分が、M個のセグメントを備え、各セグメントが、前記UCIと前記CG-UCIとの間のより短い方のものが完全に分散されるまで交互にNビットの前記UCIおよびNビットの前記CG-UCIを備え、MおよびNのそれぞれが、正の整数であり、ならびに
前記第2の部分が、前記UCIと前記CG-UCIとの間のより長い部分の残りを備える、項目3に記載の方法。
(項目6)
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、項目1~5のいずれかに記載の方法。
(項目7)
第1のUCIがLP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、項目1~5のいずれかに記載の方法。
(項目8)
第1のUCIがHARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHが同じ優先度を有するPUSCHであり、第2のUCIが任意の優先度を有するCSIであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、第1のUCIと同じ優先度を有するHARQ-ACKとして割り当てられ、および
前記新たなUCI、第2のUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、項目1~5のいずれかに記載の方法。
(項目9)
第1のUCIがLP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記第1のUCIおよび前記CG-UCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、項目1~5のいずれかに記載の方法。
(項目10)
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、および前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記第1のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、HP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記新たなUCIおよび前記第2のUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、項目1~5のいずれかに記載の方法。
(項目11)
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、かつ前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記第1のUCIおよび前記CG-UCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、項目1~5のいずれかに記載の方法。
(項目12)
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記第2のUCIと前記CG-UCIとが、前記新たなUCIを取得するように連結され、
前記新たなUCIが、LP HARQ-ACKとして割り当てられ、ならびに
前記新たなUCIおよび前記第1のUCIが、前記事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で多重化される、項目1~5のいずれかに記載の方法。
(項目13)
無線通信のための方法であって、
構成された許可UCI(CG-UCI)を有するPUSCHと重複するアップリンク制御情報(UCI)のセットを有する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)に応答して、ユーザ機器(UE)によって、前記PUSCH内の前記CG-UCIを用いて前記PUCCH内の前記UCIのセットを多重化することを含み、
前記多重化することが、
前記PUSCHの物理優先度と同じ物理優先度を有する前記CG-UCIを割り当てることと、
事前定義された多重化規則にしたがって前記PUSCH上で前記UCIのセットおよび前記CG-UCIを多重化することと
によって行われる、方法。
(項目14)
前記事前定義された多重化規則が、
前記PUSCH上で多重化されるUCIの閾値数、
UCIの数が前記閾値数を超えていることに応答して、UCIの前記閾値数が、高い優先度から低い優先度までのUCIタイプの優先順序に基づいて前記UCIから選択されること、および、
多重化されたUCIの符号化チェーン順序が、高い優先度から低い優先度までのUCIタイプの前記優先順序にしたがうこと
を備える、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記閾値数が3であり、
UCIタイプの前記優先順序が、高優先度(HP)HARQ-ACK、HP CG-UCI、HP CSI部1、HP CSI部2、低優先度(LP)HARQ-ACK、LP CG-UCI、LP CSI部1、およびLP CSI部2を含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、および前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、HP CG-UCIとして割り当てられ、ならびに
前記事前定義された多重化規則にしたがって、前記符号化チェーン順序が、前記HP HARQ-ACK、前記HP CG-UCI、および前記LP HARQ-ACKである、項目13~15のいずれかに記載の方法。
(項目17)
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、第3のUCIがHP CSI部1であり、および前記CG-UCIを有する前記PUSCHがHP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、HP CG-UCIとして割り当てられ、ならびに
前記事前定義された多重化規則にしたがって、前記LP HARQ-ACKがドロップされ、かつ前記符号化チェーン順序が、前記HP HARQ-ACK、前記HP CG-UCI、および前記HP CSI部1である、項目13から15のいずれかに記載の方法。
(項目18)
第1のUCIがHP HARQ-ACKであり、第2のUCIがLP HARQ-ACKであり、第3のUCIがLP CSI部1であり、および前記CG-UCIを有する前記PUSCHがLP PUSCHであることに応答して、
前記CG-UCIが、LP CG-UCIとして割り当てられ、ならびに
前記事前定義された多重化規則にしたがって、前記LP CSI部1がドロップされ、かつ前記符号化チェーン順序が、前記HP HARQ-ACK、前記LP HARQ-ACK、および前記LP CG-UCIである、項目13~15のいずれかに記載の方法。
(項目19)
プロセッサとメモリとを備える無線通信装置であって、前記プロセッサが、前記メモリからコードを読み取り、項目1のいずれかに記載の方法を実行するように構成される、無線通信装置。
(項目20)
記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを備えるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読プログラム媒体コードが、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、項目1のいずれかに記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】