(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】熱バリア特性を有するフォーム層
(51)【国際特許分類】
C08J 9/00 20060101AFI20240621BHJP
C08L 83/04 20060101ALI20240621BHJP
C08K 3/013 20180101ALI20240621BHJP
C08K 3/22 20060101ALI20240621BHJP
C08K 3/32 20060101ALI20240621BHJP
C08K 3/34 20060101ALI20240621BHJP
C08K 5/3492 20060101ALI20240621BHJP
C08K 5/49 20060101ALI20240621BHJP
C08K 7/14 20060101ALI20240621BHJP
B32B 5/18 20060101ALI20240621BHJP
B32B 27/00 20060101ALI20240621BHJP
B32B 27/20 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
C08J9/00 Z CFH
C08L83/04
C08K3/013
C08K3/22
C08K3/32
C08K3/34
C08K5/3492
C08K5/49
C08K7/14
B32B5/18
B32B27/00 101
B32B27/20 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572674
(86)(22)【出願日】2022-05-26
(85)【翻訳文提出日】2023-11-22
(86)【国際出願番号】 US2022072578
(87)【国際公開番号】W WO2022256780
(87)【国際公開日】2022-12-08
(32)【優先日】2021-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500149223
【氏名又は名称】サン-ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Saint-Gobain Performance Plastics, Corporation
【住所又は居所原語表記】31500 Solon Road Solon, 44139 OH USA
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,フェイ
(72)【発明者】
【氏名】リー,チュアンピン
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,レイチェル
(72)【発明者】
【氏名】ザレスキィ,ロジャー ピー.
(72)【発明者】
【氏名】レイダー,シャルル
(72)【発明者】
【氏名】ジャヤセーラン,センティル
(72)【発明者】
【氏名】アダム,アーサー エル.,ジュニア
(72)【発明者】
【氏名】リュウ,ジャ
(72)【発明者】
【氏名】オーアールエフ,ニコラス デイヴィッド
【テーマコード(参考)】
4F074
4F100
4J002
【Fターム(参考)】
4F074AA90
4F074AC17
4F074AC18
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4J002EU186
4J002EW046
4J002EW126
4J002FA046
4J002FD136
4J002GQ00
(57)【要約】
【解決手段】 本開示は、シリコーン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、断熱性充填剤成分とを含み得るフォーム層に関する。フォーム層は、少なくとも約0.5mmかつ約10mm以下の厚さを有し得る。フォーム層は、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%での圧縮力たわみを更に有し得る。フォーム層はまた、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を有し得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フォーム層であって、
シリコーン系マトリックス成分と、
難燃性充填剤成分と、
断熱性充填剤成分と、を含み、
前記フォーム層が、少なくとも約0.5mm~かつ約10mm以下の厚さを含み、
前記フォーム層が、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含み、
前記フォーム層が、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を含む、フォーム層。
【請求項2】
フォーム層であって、
シリコーン系マトリックス成分と、
難燃性充填剤成分と、
断熱性充填剤成分と、を含み、
前記フォーム層が、少なくとも約0.5mm~かつ約10mm以下の厚さを含み、
前記フォーム層が、25%以下の圧縮セット等級である、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含み、
前記フォーム層が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに少なくとも約1分の自己発火時間を含む、フォーム層。
【請求項3】
前記シリコーン系マトリックス成分が、白金触媒付加硬化シリコーンフォーム、過酸化物硬化シリコーンフォーム、スズ触媒シリコーンフォーム、及びそれらの任意の組み合わせを含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項4】
前記難燃性充填剤成分が、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項5】
前記難燃性充填剤成分が、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、ハイドロマグネサイト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項6】
前記難燃性充填剤成分が、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸リチウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項7】
前記難燃性充填剤成分が、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン、ヘキサクロロ白金酸、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項8】
前記難燃性充填剤成分が、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項9】
前記難燃性充填剤成分が、ハンタイト、炭酸カルシウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項10】
前記難燃性充填剤成分が、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項11】
前記難燃性充填剤成分が、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項12】
前記難燃性充填剤成分が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項13】
前記断熱性充填剤成分が、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、多孔質アルミナ、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項1又は2に記載のフォーム層。
【請求項14】
フォーム層を含む熱バリア複合材であって、前記フォーム層が、
シリコーン系マトリックス成分と、
難燃性充填剤成分と、
断熱性充填剤成分と、を含み、
前記熱バリア複合材が、少なくとも約0.5mm~かつ約10mm以下の厚さを含み、
前記熱バリア複合材が、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含み、
前記熱バリア複合材が、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を含む、熱バリア複合材。
【請求項15】
前記難燃性充填剤成分が、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、請求項14に記載の熱バリア複合材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、フォーム層に関し、特に、様々な用途、例えば、電池パックにおいて熱バリアとして使用するためのフォーム層、及びそれを形成する方法に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
フォーム層及び/又はフィルムは、様々な用途における高温保護のために、例えば、電気自動車の電池パックにおける熱バリア、高温ケーブル保護における熱バリアカバー、溶射封じ込めのための熱バリア容器などとしての使用のために設計され得る。しかしながら、それらの用途及び他の用途において、潜在的な熱成長は、技術の改善に起因して増加し続けている。したがって、そのような高い熱潜在性に対して保護する改善されたバリア設計が引き続き必要とされている。
【0003】
第1の態様によれば、フォーム層は、シリコーン系マトリックス成分、難燃性充填剤成分、及び断熱性充填剤成分を含み得る。フォーム層は、少なくとも約0.5mmかつ約10mm以下の厚さを有し得る。フォーム層は、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%での圧縮力たわみを更に有し得る。フォーム層はまた、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を有し得る。
【0004】
別の態様によれば、フォーム層は、シリコーン系マトリックス成分、難燃性充填剤成分、及び断熱性充填剤成分を含み得る。フォーム層は、少なくとも約0.5mmかつ約10mm以下の厚さを有し得る。フォーム層は、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%での圧縮力たわみを更に有し得る。フォーム層はまた、650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに少なくとも約1分の自己発火時間を有し得る。
【0005】
更に別の態様によれば、フォーム層は、シリコーン系マトリックス成分、難燃性充填剤成分、及び断熱性充填剤成分を含み得る。難燃性充填剤成分は、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含み得る。断熱性充填剤成分は、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、多孔質アルミナ、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含み得る。フォーム層は、少なくとも約0.5mmかつ約10mm以下の厚さを有し得る。フォーム層は、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%での圧縮力たわみを更に有し得る。
【0006】
別の態様によれば、熱バリア複合材は、シリコーン系マトリックス成分、難燃性充填剤成分、及び断熱性充填剤成分を含み得る。熱バリア複合材は、少なくとも約0.5mmかつ約10mm以下の厚さを有し得る。熱バリア複合材は、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%での圧縮力たわみを更に有し得る。熱バリア複合材はまた、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を有し得る。
【0007】
なおも別の態様によれば、熱バリア複合材は、シリコーン系マトリックス成分、難燃性充填剤成分、及び断熱性充填剤成分を含み得る。熱バリア複合材は、少なくとも約0.5mmかつ約10mm以下の厚さを有し得る。熱バリア複合材は、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%での圧縮力たわみを更に有し得る。熱バリア複合材はまた、650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに少なくとも約1分の自己発火時間を有し得る。
【0008】
更に別の態様によれば、熱バリア複合材は、シリコーン系マトリックス成分、難燃性充填剤成分、及び断熱性充填剤成分を含み得る。難燃性充填剤成分は、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含み得る。断熱性充填剤成分は、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、多孔質アルミナ、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含み得る。熱バリア複合材は、少なくとも約0.5mmかつ約10mm以下の厚さを有し得る。熱バリア複合材は、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%での圧縮力たわみを更に有し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態は、例として図解されており、添付の図面に限定されない。
【
図1】
図1は、本明細書に記載の特定の実施形態による例示的なフォーム層の図解を含む。
【
図2】
図2は、本明細書に記載の特定の実施形態による例示的な熱バリア複合材の図解を含む。
【0010】
当業者は、図中の要素が簡略化及び明瞭化を目的として図解されており、必ずしも縮尺どおりに描画されていないことを理解されたい。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の考察は、教示の特定の実施態様及び実施形態に焦点を当てている。詳細な説明は、特定の実施形態を説明するのを助けるために提供されており、本開示又は教示の範囲又は適用性に関する限定として解釈されるべきではない。本明細書で提供される本開示及び教示に基づいて、他の実施形態を使用することができることが理解されよう。
【0012】
「備える、含む(comprises)」、「備える、含む(comprising)」、「含む(includes)」、「含む(including)」、「有する(has)」、「有する(having)」という用語、又はそれらの任意の他の変形は、非排他的包含を網羅することを意図している。例えば、特徴のリストを含む方法、物品、又は装置は、必ずしもそれらの特徴のみに限定されるものではないが、明示的に列挙されていない他の特徴、又はそのような方法、物品、若しくは装置に固有の他の特徴を含み得る。更に、矛盾する記載がない限り、「又は(or)」は、包含的なorを指し、排他的なorを指すのではない。例えば、条件A又はBは、以下のいずれか1つによって満たされる:Aが真であり(又は存在し)、Bが偽である(又は存在しない)、Aが偽であり(又は存在せず)、Bが真である(又は存在する)、及び、AとBとの両方が真である(又は存在する)。
【0013】
また、「a」又は「an」の使用は、本明細書に記載の要素及び構成要素を説明するために用いられる。これは、単に便宜上、及び本発明の範囲の一般的な意味を与えるために行われる。この説明は、そうでないことを意味することが明らかでない限り、1つ、少なくとも1つ、又は単数形が複数形も含むものとして、又はその逆として理解されるべきである。例えば、単一の物品が本明細書に記載されている場合、単一の物品の代わりに2つ以上の物品を使用することができる。同様に、2つ以上の物品が本明細書に記載されている場合、その2つ以上の物品を単一の物品に置き換えることができる。
【0014】
本明細書に記載の実施形態は、概して、シリコーン系マトリックス成分、難燃性充填剤成分、及び断熱性充填剤成分を含み得るフォーム層を対象とする。更に他の実施形態によれば、フォーム層は、耐燃性及び圧縮における改善された性能の組み合わせを示し得る。
【0015】
例示の目的で、
図1は、本明細書に記載の実施形態によるフォーム層100を示す。
図1に示されるように、フォーム層100は、シリコーン系マトリックス成分110、難燃性充填剤成分120、及び断熱性充填剤成分130を含み得る。
【0016】
特定の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、白金触媒付加硬化シリコーンフォームを含み得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、過酸化物硬化シリコーンフォームを含み得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、スズ触媒シリコーンフォームを含み得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、白金触媒付加硬化シリコーンフォーム、過酸化物硬化シリコーンフォーム、及びスズ触媒シリコーンフォームの任意の組み合わせを含み得る。
【0017】
特定の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、白金触媒付加硬化シリコーンフォームからなり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、過酸化物硬化シリコーンフォームからなり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、スズ触媒シリコーンフォームからなり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、白金触媒付加硬化シリコーンフォーム、過酸化物硬化シリコーンフォーム、及びスズ触媒シリコーンフォームの任意の組み合わせからなり得る。
【0018】
特定の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、白金触媒付加硬化シリコーンフォーム層であり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、過酸化物硬化シリコーンフォーム層であり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、スズ触媒シリコーンフォーム層であり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分110は、白金触媒付加硬化シリコーンフォーム、過酸化物硬化シリコーンフォーム、及びスズ触媒シリコーンフォームの任意の組み合わせの層であり得る。
【0019】
なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0020】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸塩化合物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、白金化合物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、遷移金属酸化物を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属炭酸塩を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ケイ酸カルシウムを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ケイ酸アルミニウムを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ケイ酸マグネシウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ガラスフリットを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、アルカリ塩を含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、バーミキュライトを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、又はバーミキュライトの任意の組み合わせを含み得る。
【0021】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸塩化合物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、白金化合物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、遷移金属酸化物からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属炭酸塩からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ケイ酸カルシウムからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ケイ酸アルミニウムからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ケイ酸マグネシウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ガラスフリットからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、アルカリ塩からなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、バーミキュライトからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、又はバーミキュライトの任意の組み合わせからなり得る。
【0022】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の材料であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸塩充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、白金化合物充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、遷移金属酸化物充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属炭酸塩充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ケイ酸カルシウム充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ケイ酸アルミニウム充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ケイ酸マグネシウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ガラスフリット充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、アルカリ塩充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、バーミキュライト充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、又はバーミキュライトの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0023】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属水和物材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、ハイドロマグネサイト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0024】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の金属水和物材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウム三水和物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、二水酸化マグネシウムを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ベーマイトを含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、水酸化カルシウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハンタイトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、石膏を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、又はハイドロマグネサイトの任意の組み合わせを含み得る。
【0025】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の金属水和物材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウム三水和物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、二水酸化マグネシウムからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ベーマイトからなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、水酸化カルシウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハンタイトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、石膏からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、又はハイドロマグネサイトの任意の組み合わせからなり得る。
【0026】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の金属水和物材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウム三水和物充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、二水酸化マグネシウム充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ベーマイト充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、水酸化カルシウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハンタイト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、石膏充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイト充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、又はハイドロマグネサイトの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0027】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸塩材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸リチウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0028】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定のホウ酸塩材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸亜鉛を含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸カルシウムを含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸ナトリウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸カリウムを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸リチウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、又はホウ酸リチウムの任意の組み合わせを含み得る。
【0029】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定のホウ酸塩材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸亜鉛からなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸カルシウムからなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸ナトリウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸カリウムからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸リチウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、又はホウ酸リチウムの任意の組み合わせからなり得る。
【0030】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定のホウ酸塩材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸亜鉛充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸カルシウム充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸ナトリウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸カリウム充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸リチウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、又はホウ酸リチウムの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0031】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、白金化合物材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン、ヘキサクロロ白金酸、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0032】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の白金化合物材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ヘキサクロロ白金酸を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン及びヘキサクロロ白金酸の任意の組み合わせを含み得る。
【0033】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の白金化合物材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ヘキサクロロ白金酸からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン及びヘキサクロロ白金酸の任意の組み合わせからなり得る。
【0034】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の白金化合物材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ヘキサクロロ白金酸充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、充填剤、又は白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン及びヘキサクロロ白金酸の任意の組み合わせであり得る。
【0035】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、遷移金属酸化物材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0036】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の遷移金属酸化物材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、酸化鉄を含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、酸化セリウムを含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、酸化亜鉛を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、又は酸化亜鉛の任意の組み合わせを含み得る。
【0037】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の遷移金属酸化物材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、酸化鉄からなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、酸化セリウムからなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、酸化亜鉛からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、又は酸化亜鉛の任意の組み合わせからなり得る。
【0038】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の遷移金属酸化物材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、酸化鉄充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、酸化セリウム充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、酸化亜鉛充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、又は酸化亜鉛の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0039】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属炭酸塩材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ハンタイト、炭酸カルシウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0040】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の遷移金属炭酸塩材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ハンタイトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸カルシウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハンタイト又は炭酸カルシウムの任意の組み合わせを含み得る。
【0041】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の遷移金属炭酸塩材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ハンタイトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸カルシウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハンタイト又は炭酸カルシウムの任意の組み合わせからなり得る。
【0042】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の遷移金属炭酸塩材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ハンタイト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸カルシウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハンタイト又は炭酸カルシウムの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0043】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、金属炭酸塩混合物の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0044】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の金属炭酸塩混合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトの天然混合物を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトの天然混合物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、又は合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物の任意の組み合わせを含み得る。
【0045】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の金属炭酸塩混合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトの天然混合物からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトの天然混合物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、又は合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物の任意の組み合わせからなり得る。
【0046】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定の金属炭酸塩混合物充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトの天然混合物であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトの天然混合物の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、又は合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0047】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ケイ酸アルミナ材料又はケイ酸マグネシウム材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0048】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定のケイ酸アルミナ材料又はケイ酸マグネシウム材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ワラストナイトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、マイカを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、粘土を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、カオリンを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、タルクを含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、バーミキュライトを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、又はバーミキュライトの任意の組み合わせを含み得る。
【0049】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定のケイ酸アルミナ材料又はケイ酸マグネシウム材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ワラストナイトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、マイカからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、粘土からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、カオリンからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、タルクからなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、バーミキュライトからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、又はバーミキュライトの任意の組み合わせからなり得る。
【0050】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定のケイ酸アルミナ材料又はケイ酸マグネシウム材料の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、ワラストナイト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、マイカ充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、粘土層であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、カオリン充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、タルク充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、バーミキュライト充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、又はバーミキュライトの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0051】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、アルカリ塩材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0052】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定のアルカリ塩材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、炭酸ナトリウムを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸カリウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムの任意の組み合わせを含み得る。
【0053】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定のアルカリ塩材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、炭酸ナトリウムからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸カリウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムの任意の組み合わせからなり得る。
【0054】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、特定のアルカリ塩材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分120は、炭酸ナトリウム充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸カリウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分120は、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0055】
更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、材料の特定の群から選択され得る。例えば、断熱性充填剤成分130は、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、多孔質アルミナ、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0056】
更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、特定の材料を含み得る。例えば、断熱性充填剤成分130は、膨張パーライトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、非膨張パーライトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、ガラスビーズを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、バーミキュライトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、膨張バーミキュライトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、膨張ガラスを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、ゼオライトを含み得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、エアロゲルを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、シリカを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、多孔質シリカを含み得る。他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、多孔質アルミナを含み得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、又は多孔質アルミナの任意の組み合わせを含み得る。
【0057】
更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、特定の材料からなり得る。例えば、断熱性充填剤成分130は、膨張パーライトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、非膨張パーライトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、ガラスビーズからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、バーミキュライトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、膨張バーミキュライトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、膨張ガラスからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、ゼオライトからなり得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、エアロゲルからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、シリカからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、多孔質シリカからなり得る。他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、多孔質アルミナからなり得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、又は多孔質アルミナの任意の組み合わせからなり得る。
【0058】
更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、特定の材料の充填剤であり得る。例えば、断熱性充填剤成分130は、膨張パーライト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、非膨張パーライト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、ガラスビーズ充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、バーミキュライト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、膨張バーミキュライト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、膨張ガラス充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ゼオライト充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、エアロゲル充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、シリカ充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、多孔質シリカ充填剤であり得る。他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、多孔質アルミナ充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分130は、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、又は多孔質アルミナの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0059】
特定の実施形態によれば、フォーム層100は、特定の含有量のシリコーン系マトリックス成分110を含み得る。例えば、フォーム層100は、フォーム層の総重量に対して少なくとも約20重量%、例えば、少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は更には少なくとも約50重量%のシリコーン系マトリックス成分含有量を含み得る。なおも他の実施形態によれば、フォーム層100は、フォーム層の総重量に対して約85重量%以下、例えば、約80重量%以下、又は約75重量%以下、又は約70重量%以下、又は更には約65重量%以下のシリコーン系マトリックス成分含有量を含み得る。フォーム層100のシリコーン系マトリックス成分含有量が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層100のシリコーン系マトリックス成分含有量が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0060】
更に他の実施形態によれば、フォーム層100は、特定の含有量の難燃性充填剤成分120を含み得る。例えば、フォーム層100は、フォーム層100の総重量に対して少なくとも約1重量%、例えば、少なくとも約2重量%、又は少なくとも約3重量%、又は少なくとも約4重量%、又は少なくとも約5重量%、又は少なくとも約7重量%、又は少なくとも約10重量%、又は少なくとも約12重量%、又は更には少なくとも約15%の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。なおも他の実施形態によれば、フォーム層100は、フォーム層100の総重量に対して約35重量%以下、例えば、約34重量%以下、又は約33重量%以下、又は約32重量%以下、又は約31重量%以下、又は約30重量%以下、又は約28重量%以下、又は約25重量%以下、又は約23重量%以下、又は約20重量%以下の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。フォーム層100の難燃性充填剤成分含有量が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層100の難燃性充填剤成分含有量が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0061】
更に他の実施形態によれば、フォーム層100は、特定の含有量の断熱性充填剤成分120を含み得る。例えば、フォーム層100は、フォーム層100の総重量に対して少なくとも約1重量%、例えば、少なくとも約2重量%、又は少なくとも約3重量%、又は少なくとも約4重量%、又は少なくとも約5重量%、又は少なくとも約7重量%、又は少なくとも約10重量%、又は少なくとも約12重量%、又は更には少なくとも約15%の断熱性充填剤成分含有量を含み得る。なおも他の実施形態によれば、フォーム層100は、フォーム層100の総重量に対して約25重量%以下、例えば、約24重量%以下、又は約23重量%以下、又は約22重量%以下、又は約21重量%以下、又は約20重量%以下、又は約19重量%以下、又は約18重量%以下、又は約17重量%以下、又は約16重量%以下の断熱性充填剤成分含有量を含み得る。フォーム層100の断熱性充填剤成分含有量が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層100の断熱性充填剤成分含有量が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0062】
特定の実施形態によれば、フォーム層100は、ASTM D4986に従って測定される特定の燃焼性等級を有し得る。特に、フォーム層は、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を有し得る。
【0063】
特定の実施形態によれば、フォーム層100は、ASTM D3801に従って測定される特定の燃焼性等級を有し得る。特に、フォーム層は、ASTM D3801に従って測定されるV-0燃焼性等級を有し得る。
【0064】
なおも他の実施形態によれば、フォーム層100は、650℃の温度でホットプレート試験に曝露されたときに特定の自己発火時間を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。温度曲線を記録し、もしあれば自己発火の点を記録する。特定の実施形態によれば、フォーム層100は、少なくとも約1分、例えば、少なくとも約1.5分、又は少なくとも約2分、又は少なくとも約2.5分、又は少なくとも約3分、又は少なくとも約3.5分、又は少なくとも約4.0分、又は少なくとも約4.5分、又は更には少なくとも約5.0分の自己発火時間を有し得る。フォーム層100の自己発火時間が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層100の自己発火時間が、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0065】
更に他の実施形態によれば、フォーム層100は、厚さ3mmのフォームが650℃のホットプレート試験に曝露されたときに5分で測定される特定の低温側温度を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。特定の実施形態によれば、フォーム層100は、約300℃以下、例えば、約275℃以下、又は約250℃以下、又は約225℃以下、又は約200℃以下、又は約175℃以下、又は更には約150℃以下の低温側温度を有し得る。更に他の実施形態によれば、フォーム層100は、少なくとも約25℃の低温側温度を有し得る。フォーム層100の低温側温度が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層100の低温側温度が、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0066】
なおも他の実施形態によれば、フォーム層100は、特定の厚さを有し得る。例えば、フォーム層100は、少なくとも約0.5mm、例えば、少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は更には少なくとも約5.0mmの厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、フォーム層100は、約10mm以下、例えば、約9.5mm以下、又は約9.0mm以下、又は約8.5mm以下、又は約8.0mm以下、又は約7.5mm以下、又は約7.0mm以下、又は約6.5mm以下、又は更には約6.0mm以下の厚さを有し得る。フォーム層100の厚さが、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層100の厚さが、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0067】
なおも他の実施形態によれば、フォーム層100は、特定の25%ひずみ圧縮等級を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、25%ひずみ圧縮等級は、25%ひずみで測定された試料の圧縮等級として定義され、25%ひずみでの試料の圧縮力及び圧縮力たわみを測定することによって決定される。圧縮力(Force-to-compress、FTC)は、試料を所定のひずみまで圧縮するピーク力(又は応力)として定義され、圧縮力たわみ(compression-force-deflection、CFD)は、所望のひずみ(すなわち、25%)で保持されたときに試料によって保たれるプラトー又は緩和力(又は応力)として定義される。60秒の保持時間、0.16mm/秒の圧縮速度、及び10グラムのトリガー力の後にFTC値及びCFD値の両方を見つけて記録するテクスチャーアナライザーを使用して測定を行う。
【0068】
特定の実施形態によれば、フォーム層100は、約500kPa以下、例えば、約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下、又は約175kPa以下、又は約150kPa以下、又は約125kPa以下、又は約100kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を有し得る。更に他の実施形態によれば、フォーム層100は、少なくとも約5kPa、例えば、少なくとも約10kPa、又は少なくとも約15kPa、又は少なくとも約20kPa、又は少なくとも約25kPaの25%ひずみ圧縮等級を有し得る。フォーム層100の25%ひずみ圧縮等級が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。多層複合材100の50%ひずみ圧縮等級が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0069】
なおも他の実施形態によれば、フォーム層100は、特定の密度を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、フォーム層100の密度は、ASTM D1056に従って決定され得る。特定の実施形態によれば、フォーム層100は、約1200kg/m3以下、例えば、約1175kg/m3以下、又は約1150kg/m3以下、又は1125kg/m3以下、又は1100kg/m3以下、又は1050kg/m3以下、又は1000kg/m3以下、又は950kg/m3以下、又は900kg/m3以下、又は850kg/m3以下、又は800kg/m3以下、又は750kg/m3以下、又は700kg/m3以下、又は更には650kg/m3以下の密度を有し得る。なおも他の実施形態によれば、フォーム層100は、少なくとも約100kg/m3、例えば、少なくとも約120kg/m3、又は少なくとも約140kg/m3、又は少なくとも約160kg/m3、又は少なくとも約180kg/m3、又は少なくとも約200kg/m3、又は少なくとも約220kg/m3、又は更には少なくとも約240kg/m3の密度を有し得る。フォーム層100の密度が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層100の密度が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0070】
なおも他の実施形態によれば、フォーム層100は、ASTM C518に従って測定される特定の熱伝導率を有し得る。例えば、フォーム層100は、少なくとも約0.01W/mK、例えば、少なくとも約0.02W/mK、又は少なくとも約0.03W/mK、又は少なくとも約0.04W/mK、又は更には少なくとも約0.05W/mKの熱伝導率を有し得る。更に他の実施形態によれば、フォーム層100は、約0.15W/mK以下、例えば、約0.14W/mK以下、又は約0.13W/mK以下、又は約0.12W/mK以下、又は約0.11W/mK以下、又は約0.10W/mK以下、又は約0.09W/mK以下、又は約0.08W/mK、又は更には約0.07W/mK以下の熱伝導率を有し得る。フォーム層100の熱伝導率が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層100の熱伝導率が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0071】
特定の実施形態によれば、本明細書に記載のフォーム層は、フォーム材料又はフォーム層のための任意の許容可能な形成プロセスに従って形成され得る。
【0072】
ここで、本明細書に記載の追加の実施形態に目を向けると、そのような実施形態は、概して、シリコーン系マトリックス成分、難燃性充填剤成分、及び断熱性充填剤成分を含み得るフォーム層を含み得る熱バリア複合材を対象とする。更に他の実施形態によれば、フォーム層は、耐燃性及び圧縮における改善された性能の組み合わせを示し得る。
【0073】
例示の目的で、
図2は、本明細書に記載の実施形態による熱バリア複合材200を示す。
図2に示されるように、熱バリア複合材200は、シリコーン系マトリックス成分210、難燃性充填剤成分220、及び断熱性充填剤成分230を含み得るフォーム層205を含み得る。
【0074】
特定の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、白金触媒付加硬化シリコーンフォームを含み得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、過酸化物硬化シリコーンフォームを含み得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、スズ触媒シリコーンフォームを含み得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、白金触媒付加硬化シリコーンフォーム、過酸化物硬化シリコーンフォーム、及びスズ触媒シリコーンフォームの任意の組み合わせを含み得る。
【0075】
特定の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、硬化シリコーンフォームからなり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、過酸化物硬化シリコーンフォームからなり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、スズ触媒シリコーンフォームからなり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、白金触媒付加硬化シリコーンフォーム、過酸化物硬化シリコーンフォーム、及びスズ触媒シリコーンフォームの任意の組み合わせからなり得る。
【0076】
特定の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、白金触媒付加硬化シリコーンフォーム層であり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、過酸化物硬化シリコーンフォーム層であり得る。なおも他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、スズ触媒シリコーンフォーム層であり得る。更に他の実施形態によれば、シリコーン系マトリックス成分210は、白金触媒付加硬化シリコーンフォーム、過酸化物硬化シリコーンフォーム、及びスズ触媒シリコーンフォームの任意の組み合わせの層であり得る。
【0077】
なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0078】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、金属水和物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸塩化合物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、白金化合物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、遷移金属酸化物を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、金属炭酸塩を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ケイ酸カルシウムを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ケイ酸アルミニウムを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ケイ酸マグネシウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ガラスフリットを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、アルカリ塩を含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、バーミキュライトを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、又はバーミキュライトの任意の組み合わせを含み得る。
【0079】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、金属水和物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸塩化合物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、白金化合物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、遷移金属酸化物からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、金属炭酸塩からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ケイ酸カルシウムからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ケイ酸アルミニウムからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ケイ酸マグネシウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ガラスフリットからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、アルカリ塩からなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、バーミキュライトからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、又はバーミキュライトの任意の組み合わせからなり得る。
【0080】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の材料であり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、金属水和物充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸塩充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、白金化合物充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、遷移金属酸化物充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、金属炭酸塩充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ケイ酸カルシウム充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ケイ酸アルミニウム充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ケイ酸マグネシウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ガラスフリット充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、アルカリ塩充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、バーミキュライト充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、又はバーミキュライトの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0081】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、金属水和物材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、ハイドロマグネサイト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0082】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の金属水和物材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、アルミニウム三水和物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、二水酸化マグネシウムを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ベーマイトを含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、水酸化カルシウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハンタイトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、石膏を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、又はハイドロマグネサイトの任意の組み合わせを含み得る。
【0083】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の金属水和物材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、アルミニウム三水和物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、二水酸化マグネシウムからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ベーマイトからなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、水酸化カルシウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハンタイトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、石膏からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、又はハイドロマグネサイトの任意の組み合わせからなり得る。
【0084】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の金属水和物材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、アルミニウム三水和物充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、二水酸化マグネシウム充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ベーマイト充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、水酸化カルシウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハンタイト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、石膏充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイト充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、又はハイドロマグネサイトの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0085】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸塩材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸リチウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0086】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定のホウ酸塩材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸亜鉛を含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸カルシウムを含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸ナトリウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸カリウムを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸リチウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、又はホウ酸リチウムの任意の組み合わせを含み得る。
【0087】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定のホウ酸塩材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸亜鉛からなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸カルシウムからなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸ナトリウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸カリウムからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸リチウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、又はホウ酸リチウムの任意の組み合わせからなり得る。
【0088】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定のホウ酸塩材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸亜鉛充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸カルシウム充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸ナトリウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸カリウム充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸リチウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、又はホウ酸リチウムの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0089】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、白金化合物材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン、ヘキサクロロ白金酸、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0090】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の白金化合物材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ヘキサクロロ白金酸を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン及びヘキサクロロ白金酸の任意の組み合わせを含み得る。
【0091】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の白金化合物材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ヘキサクロロ白金酸からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン及びヘキサクロロ白金酸の任意の組み合わせからなり得る。
【0092】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の白金化合物材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ヘキサクロロ白金酸充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、充填剤、又は白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン及びヘキサクロロ白金酸の任意の組み合わせであり得る。
【0093】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、遷移金属酸化物材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0094】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の遷移金属酸化物材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、酸化鉄を含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、酸化セリウムを含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、酸化亜鉛を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、又は酸化亜鉛の任意の組み合わせを含み得る。
【0095】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の遷移金属酸化物材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、酸化鉄からなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、酸化セリウムからなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、酸化亜鉛からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、又は酸化亜鉛の任意の組み合わせからなり得る。
【0096】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の遷移金属酸化物材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、酸化鉄充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、酸化セリウム充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、酸化亜鉛充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、又は酸化亜鉛の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0097】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、金属炭酸塩材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ハンタイト、炭酸カルシウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0098】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の遷移金属炭酸塩材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ハンタイトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、炭酸カルシウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハンタイト又は炭酸カルシウムの任意の組み合わせを含み得る。
【0099】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の遷移金属炭酸塩材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ハンタイトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、炭酸カルシウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハンタイト又は炭酸カルシウムの任意の組み合わせからなり得る。
【0100】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の遷移金属炭酸塩材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ハンタイト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、炭酸カルシウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハンタイト又は炭酸カルシウムの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0101】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、金属炭酸塩混合物の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0102】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の金属炭酸塩混合物を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトの天然混合物を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトの天然混合物を含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、又は合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物の任意の組み合わせを含み得る。
【0103】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の金属炭酸塩混合物からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトの天然混合物からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトの天然混合物からなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、又は合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物の任意の組み合わせからなり得る。
【0104】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定の金属炭酸塩混合物充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトの天然混合物であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトの天然混合物の充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、又は合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物の任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0105】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ケイ酸アルミナ材料又はケイ酸マグネシウム材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0106】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定のケイ酸アルミナ材料又はケイ酸マグネシウム材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ワラストナイトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、マイカを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、粘土を含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、カオリンを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、タルクを含み得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、バーミキュライトを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、又はバーミキュライトの任意の組み合わせを含み得る。
【0107】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定のケイ酸アルミナ材料又はケイ酸マグネシウム材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ワラストナイトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、マイカからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、粘土からなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、カオリンからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、タルクからなり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、バーミキュライトからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、又はバーミキュライトの任意の組み合わせからなり得る。
【0108】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定のケイ酸アルミナ材料又はケイ酸マグネシウム材料の充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、ワラストナイト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、マイカ充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、粘土充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、カオリン充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、タルク充填剤であり得る。他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、バーミキュライト充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、又はバーミキュライトの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0109】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、アルカリ塩材料の特定の群から選択され得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0110】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定のアルカリ塩材料を含み得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、炭酸ナトリウムを含み得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、炭酸カリウムを含み得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムの任意の組み合わせを含み得る。
【0111】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定のアルカリ塩材料からなり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、炭酸ナトリウムからなり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、炭酸カリウムからなり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムの任意の組み合わせからなり得る。
【0112】
更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、特定のアルカリ塩材料充填剤であり得る。例えば、難燃性充填剤成分220は、炭酸ナトリウム充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、炭酸カリウム充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、難燃性充填剤成分220は、炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0113】
更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、材料の特定の群から選択され得る。例えば、断熱性充填剤成分230は、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、多孔質アルミナ、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択され得る。
【0114】
更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、特定の材料を含み得る。例えば、断熱性充填剤成分230は、膨張パーライトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、非膨張パーライトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、ガラスビーズを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、バーミキュライトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、膨張バーミキュライトを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、膨張ガラスを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、ゼオライトを含み得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、エアロゲルを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、シリカを含み得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、多孔質シリカを含み得る。他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、多孔質アルミナを含み得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、又は多孔質アルミナの任意の組み合わせを含み得る。
【0115】
更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、特定の材料からなり得る。例えば、断熱性充填剤成分230は、膨張パーライトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、非膨張パーライトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、ガラスビーズからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、バーミキュライトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、膨張バーミキュライトからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、膨張ガラスからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、ゼオライトからなり得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、エアロゲルからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、シリカからなり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、多孔質シリカからなり得る。他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、多孔質アルミナからなり得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、又は多孔質アルミナの任意の組み合わせからなり得る。
【0116】
更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、特定の材料の充填剤であり得る。例えば、断熱性充填剤成分230は、膨張パーライト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、非膨張パーライト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、ガラスビーズ充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、バーミキュライト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、膨張バーミキュライト充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、膨張ガラス充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、ゼオライト充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、エアロゲル充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、シリカ充填剤であり得る。なおも他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、多孔質シリカ充填剤であり得る。他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、多孔質アルミナ充填剤であり得る。更に他の実施形態によれば、断熱性充填剤成分230は、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、又は多孔質アルミナの任意の組み合わせの充填剤であり得る。
【0117】
特定の実施形態によれば、フォーム層205は、特定の含有量のシリコーン系マトリックス成分210を含み得る。例えば、フォーム層205は、フォーム層の総重量に対して少なくとも約20重量%、例えば、少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は更には少なくとも約50重量%のシリコーン系マトリックス成分含有量を含み得る。なおも他の実施形態によれば、フォーム層205は、フォーム層の総重量に対して約85重量%以下、例えば、約80重量%以下、又は約75重量%以下、又は約70重量%以下、又は更には約65重量%以下のシリコーン系マトリックス成分含有量を含み得る。フォーム層205のシリコーン系マトリックス成分含有量が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層205のシリコーン系マトリックス成分含有量が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0118】
特定の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、特定の含有量のシリコーン系マトリックス成分210を含み得る。例えば、熱バリア複合材200は、フォーム層の総重量に対して少なくとも約20重量%、例えば、少なくとも約25重量%、又は少なくとも約30重量%、又は少なくとも約35重量%、又は少なくとも約40重量%、又は少なくとも約45重量%、又は更には少なくとも約50重量%のシリコーン系マトリックス成分含有量を含み得る。なおも他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、フォーム層の総重量に対して約85重量%以下、例えば、約80重量%以下、又は約75重量%以下、又は約70重量%以下、又は更には約65重量%以下のシリコーン系マトリックス成分含有量を含み得る。熱バリア複合材200のシリコーン系マトリックス成分含有量が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。熱バリア複合材200のシリコーン系マトリックス成分含有量が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0119】
更に他の実施形態によれば、フォーム層205は、特定の含有量の難燃性充填剤成分220を含み得る。例えば、フォーム層205は、フォーム層205の総重量に対して少なくとも約1重量%、例えば、少なくとも約2重量%、又は少なくとも約3重量%、又は少なくとも約4重量%、又は少なくとも約5重量%、又は少なくとも約7重量%、又は少なくとも約10重量%、又は少なくとも約12重量%、又は更には少なくとも約15%の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。なおも他の実施形態によれば、フォーム層205は、フォーム層205の総重量に対して約35重量%以下、例えば、約34重量%以下、又は約33重量%以下、又は約32重量%以下、又は約31重量%以下、又は約30重量%以下、又は約28重量%以下、又は約25重量%以下、又は約23重量%以下、又は約20重量%以下の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。フォーム層205の難燃性充填剤成分含有量が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層205の難燃性充填剤成分含有量が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0120】
更に他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、特定の含有量の難燃性充填剤成分220を含み得る。例えば、熱バリア複合材200は、熱バリア複合材200の総重量に対して少なくとも約1重量%、例えば、少なくとも約2重量%、又は少なくとも約3重量%、又は少なくとも約4重量%、又は少なくとも約5重量%、又は少なくとも約7重量%、又は少なくとも約10重量%、又は少なくとも約12重量%、又は更には少なくとも約15%の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。なおも他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、熱バリア複合材200の総重量に対して約35重量%以下、例えば、約34重量%以下、又は約33重量%以下、又は約32重量%以下、又は約31重量%以下、又は約30重量%以下、又は約28重量%以下、又は約25重量%以下、又は約23重量%以下、又は約20重量%以下の難燃性充填剤成分含有量を含み得る。熱バリア複合材200の難燃性充填剤成分含有量が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。熱バリア複合材200の難燃性充填剤成分含有量が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0121】
更に他の実施形態によれば、フォーム層205は、特定の含有量の断熱性充填剤成分220を含み得る。例えば、フォーム層205は、フォーム層205の総重量に対して少なくとも約1重量%、例えば、少なくとも約2重量%、又は少なくとも約3重量%、又は少なくとも約4重量%、又は少なくとも約5重量%、又は少なくとも約7重量%、又は少なくとも約10重量%、又は少なくとも約12重量%、又は更には少なくとも約15%の断熱性充填剤成分含有量を含み得る。なおも他の実施形態によれば、フォーム層205は、フォーム層205の総重量に対して約25重量%以下、例えば、約24重量%以下、又は約23重量%以下、又は約22重量%以下、又は約21重量%以下、又は約20重量%以下、又は約19重量%以下、又は約18重量%以下、又は約17重量%以下、又は約16重量%以下の断熱性充填剤成分含有量を含み得る。フォーム層205の断熱性充填剤成分含有量が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層205の断熱性充填剤成分含有量が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0122】
更に他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、特定の含有量の断熱性充填剤成分220を含み得る。例えば、熱バリア複合材200は、熱バリア複合材200の総重量に対して少なくとも約1重量%、例えば、少なくとも約2重量%、又は少なくとも約3重量%、又は少なくとも約4重量%、又は少なくとも約5重量%、又は少なくとも約7重量%、又は少なくとも約10重量%、又は少なくとも約12重量%、又は更には少なくとも約15重量%の断熱性充填剤成分含有量を含み得る。なおも他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、熱バリア複合材200の総重量に対して約25重量%以下、例えば、約24重量%以下、又は約23重量%以下、又は約22重量%以下、又は約21重量%以下、又は約20重量%以下、又は約19重量%以下、又は約18重量%以下、又は約17重量%以下、又は約16重量%以下の断熱性充填剤成分含有量を含み得る。熱バリア複合材200の断熱性充填剤成分含有量が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。熱バリア複合材200の断熱性充填剤成分含有量が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0123】
特定の実施形態によれば、フォーム層205は、ASTM D4986に従って測定される特定の燃焼性等級を有し得る。特に、フォーム層は、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を有し得る。
【0124】
特定の実施形態によれば、フォーム層205は、ASTM D3801に従って測定される特定の燃焼性等級を有し得る。特に、フォーム層は、ASTM D3801に従って測定されるV-0燃焼性等級を有し得る。
【0125】
特定の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、ASTM D4986に従って測定される特定の燃焼性等級を有し得る。特に、フォーム層は、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を有し得る。
【0126】
特定の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、ASTM D3801に従って測定される特定の燃焼性等級を有し得る。特に、フォーム層は、ASTM D3801に従って測定されるV-0燃焼性等級を有し得る。
【0127】
なおも他の実施形態によれば、フォーム層205は、650℃の温度でホットプレート試験に曝露されたときに特定の自己発火時間を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。温度曲線を記録し、もしあれば自己発火の点を記録する。特定の実施形態によれば、フォーム層205は、少なくとも約1分、例えば、少なくとも約1.5分、又は少なくとも約2分、又は少なくとも約2.5分、又は少なくとも約3分、又は少なくとも約3.5分、又は少なくとも約4.0分、又は少なくとも約4.5分、又は更には少なくとも約5.0分の自己発火時間を有し得る。フォーム層205の自己発火時間が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層205の自己発火時間が、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0128】
なおも他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、650℃の温度でホットプレート試験に曝露されたときに特定の自己発火時間を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。温度曲線を記録し、もしあれば自己発火の点を記録する。特定の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、少なくとも約1分、例えば、少なくとも約1.5分、又は少なくとも約2分、又は少なくとも約2.5分、又は少なくとも約3分、又は少なくとも約3.5分、又は少なくとも約4.0分、又は少なくとも約4.5分、又は更には少なくとも約5.0分の自己発火時間を有し得る。熱バリア複合材200の自己発火時間が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。熱バリア複合材200の自己発火時間が、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0129】
更に他の実施形態によれば、フォーム層205は、厚さ3mmのフォームが650℃のホットプレート試験に曝露されたときに5分で測定される特定の低温側温度を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。特定の実施形態によれば、フォーム層205は、約300℃以下、例えば、約275℃以下、又は約250℃以下、又は約225以下、又は約200℃以下、又は約175℃以下、又は更には約150℃以下の低温側温度を有し得る。更に他の実施形態によれば、フォーム層205は、少なくとも約25℃の低温側温度を有し得る。フォーム層205の低温側温度が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層205の低温側温度が、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0130】
なおも他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、650℃の温度でホットプレート試験に曝露されたときに特定の自己発火時間を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、ホットプレート試験は、材料の1インチ×1インチの試験片を調製し、これをホットプレートの上に置くことによって実施される。次いで、熱電対を試験片の上に置いた鋼製重り(直径1インチ、高さ2インチ)に固定して、低温側表面温度を測定する。温度曲線を記録し、もしあれば自己発火の点を記録する。特定の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、少なくとも約1分、例えば、少なくとも約1.5分、又は少なくとも約2分、又は少なくとも約2.5分、又は少なくとも約3分、又は少なくとも約3.5分、又は少なくとも約4.0分、又は少なくとも約4.5分、又は更には少なくとも約5.0分の自己発火時間を有し得る。熱バリア複合材200の自己発火時間が、上記の値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。熱バリア複合材200の自己発火時間が、上記の値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0131】
なおも他の実施形態によれば、フォーム層205は、特定の厚さを有し得る。例えば、フォーム層205は、少なくとも約0.5mm、例えば、少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は更には少なくとも約5.0mmの厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、フォーム層205は、約10mm以下、例えば、約9.5mm以下、又は約9.0mm以下、又は約8.5mm以下、又は約8.0mm以下、又は約7.5mm以下、又は約7.0mm以下、又は約6.5mm以下、又は更には約6.0mm以下の厚さを有し得る。フォーム層205の厚さが、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層205の厚さが、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0132】
なおも他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、特定の厚さを有し得る。例えば、熱バリア複合材200は、少なくとも約0.5mm、例えば、少なくとも約1.0mm、又は少なくとも約1.5mm、又は少なくとも約2.0mm、又は少なくとも約2.5mm、又は少なくとも約3.0mm、又は少なくとも約3.5mm、又は少なくとも約4.0mm、又は少なくとも約4.5mm、又は更には少なくとも約5.0mmの厚さを有し得る。更に他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、約10mm以下、例えば、約9.5mm以下、又は約9.0mm以下、又は約8.5mm以下、又は約8.0mm以下、又は約7.5mm以下、又は約7.0mm以下、又は約6.5mm以下、又は更には約6.0mm以下の厚さを有し得る。熱バリア複合材200の厚さが、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。熱バリア複合材200の厚さが、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0133】
なおも他の実施形態によれば、フォーム層205は、特定の25%ひずみ圧縮等級を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、25%ひずみ圧縮等級は、25%ひずみで測定された試料の圧縮等級として定義され、25%ひずみでの試料の圧縮力及び圧縮力たわみを測定することによって決定される。圧縮力(Force-to-compress、FTC)は、試料を所定のひずみまで圧縮するピーク力(又は応力)として定義され、圧縮力たわみ(compression-force-deflection、CFD)は、所望のひずみ(すなわち、25%)で保持されたときに試料によって保たれるプラトー又は緩和力(又は応力)として定義される。60秒の保持時間、0.16mm/秒の圧縮速度、及び10グラムのトリガー力の後にFTC値及びCFD値の両方を見つけて記録するテクスチャーアナライザーを使用して測定を行う。
【0134】
なおも他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、特定の25%ひずみ圧縮等級を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、25%ひずみ圧縮等級は、25%ひずみで測定された試料の圧縮等級として定義され、25%ひずみでの試料の圧縮力及び圧縮力たわみを測定することによって決定される。圧縮力(Force-to-compress、FTC)は、試料を所定のひずみまで圧縮するピーク力(又は応力)として定義され、圧縮力たわみ(compression-force-deflection、CFD)は、所望のひずみ(すなわち、25%)で保持されたときに試料によって保たれるプラトー又は緩和力(又は応力)として定義される。60秒の保持時間、0.16mm/秒の圧縮速度、及び10グラムのトリガー力の後にFTC値及びCFD値の両方を見つけて記録するテクスチャーアナライザーを使用して測定を行う。
【0135】
特定の実施形態によれば、フォーム層205は、約500kPa以下、例えば、約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下、又は約175kPa以下、又は約150kPa以下、又は約125kPa以下、又は約100kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を有し得る。更に他の実施形態によれば、フォーム層205は、少なくとも約5kPa、例えば、少なくとも約10kPa、又は少なくとも約15kPa、又は少なくとも約20kPa、又は少なくとも約25kPaの25%ひずみ圧縮等級を有し得る。フォーム層205の25%ひずみ圧縮等級が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。多層複合材100の50%ひずみ圧縮等級が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0136】
特定の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、約500kPa以下、例えば、約475kPa以下、又は約450kPa以下、又は約425kPa以下、又は約400kPa以下、又は約375kPa以下、又は約350kPa以下、又は約325kPa以下、又は約300kPa以下、又は約275kPa以下、又は約250kPa以下、又は約225kPa以下、又は約200kPa以下、又は約175kPa以下、又は約150kPa以下、又は約125kPa以下、又は約100kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を有し得る。更に他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、少なくとも約5kPa、例えば、少なくとも約10kPa、又は少なくとも約15kPa、又は少なくとも約20kPa、又は少なくとも約25kPaの25%ひずみ圧縮等級を有し得る。熱バリア複合材200の25%ひずみ圧縮等級が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。多層複合材100の50%ひずみ圧縮等級が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0137】
なおも他の実施形態によれば、フォーム層205は、特定の密度を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、フォーム層205の密度は、ASTM D1056に従って決定され得る。特定の実施形態によれば、フォーム層205は、約1200kg/m3以下、例えば、約1175kg/m3以下、又は約1150kg/m3以下、又は1125kg/m3以下、又は1100kg/m3以下、又は1050kg/m3以下、又は1000kg/m3以下、又は950kg/m3以下、又は900kg/m3以下、又は850kg/m3以下、又は800kg/m3以下、又は750kg/m3以下、又は700kg/m3以下、又は更には650kg/m3以下の密度を有し得る。なおも他の実施形態によれば、フォーム層205は、少なくとも約100kg/m3、例えば、少なくとも約120kg/m3、又は少なくとも約140kg/m3、又は少なくとも約160kg/m3、又は少なくとも約180kg/m3、又は少なくとも約200kg/m3、又は少なくとも約220kg/m3、又は更には少なくとも約240kg/m3の密度を有し得る。フォーム層205の密度が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層205の密度が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0138】
なおも他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、特定の密度を有し得る。本明細書に記載の実施形態の目的のために、熱バリア複合材200の密度は、ASTM D1056に従って決定され得る。特定の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、約1200kg/m3以下、例えば、約1175kg/m3以下、又は約1150kg/m3以下、又は1125kg/m3以下、又は1100kg/m3以下、又は1050kg/m3以下、又は1000kg/m3以下、又は950kg/m3以下、又は900kg/m3以下、又は850kg/m3以下、又は800kg/m3以下、又は750kg/m3以下、又は700kg/m3以下、又は更には650kg/m3以下の密度を有し得る。なおも他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、少なくとも約100kg/m3、例えば、少なくとも約120kg/m3、又は少なくとも約140kg/m3、又は少なくとも約160kg/m3、又は少なくとも約180kg/m3、又は少なくとも約200kg/m3、又は少なくとも約220kg/m3、又は更には少なくとも約240kg/m3の密度を有し得る。熱バリア複合材200の密度が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。熱バリア複合材200の密度が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0139】
なおも他の実施形態によれば、フォーム層205は、ASTM C518に従って測定される特定の熱伝導率を有し得る。例えば、フォーム層205は、少なくとも約0.01W/mK、例えば、少なくとも約0.02W/mK、又は少なくとも約0.03W/mK、又は少なくとも約0.04W/mK、又は更には少なくとも約0.05W/mKの熱伝導率を有し得る。更に他の実施形態によれば、フォーム層205は、約0.15W/mK以下、例えば、約0.14W/mK以下、又は約0.13W/mK以下、又は約0.12W/mK以下、又は約0.11W/mK以下、又は約0.10W/mK以下、又は約0.09W/mK以下、又は約0.08W/mK、又は更には約0.07W/mK以下の熱伝導率を有し得る。フォーム層205の熱伝導率が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。フォーム層205の熱伝導率が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0140】
なおも他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、ASTM C518に従って測定される特定の熱伝導率を有し得る。例えば、熱バリア複合材200は、少なくとも約0.01W/mK、例えば、少なくとも約0.02W/mK、又は少なくとも約0.03W/mK、又は少なくとも約0.04W/mK、又は更には少なくとも約0.05W/mKの熱伝導率を有し得る。更に他の実施形態によれば、熱バリア複合材200は、約0.15W/mK以下、例えば、約0.14W/mK以下、又は約0.13W/mK以下、又は約0.12W/mK以下、又は約0.11W/mK以下、又は約0.10W/mK以下、又は約0.09W/mK以下、又は約0.08W/mK、又は更には約0.07W/mK以下の熱伝導率を有し得る。熱バリア複合材200の熱伝導率が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の範囲内であり得ることが理解されよう。熱バリア複合材200の熱伝導率が、上記の最小値及び最大値のうちのいずれかの間の任意の値であり得ることが更に理解されよう。
【0141】
特定の実施形態によれば、本明細書に記載の熱バリア複合材は、熱バリア複合材のための任意の許容可能な形成プロセスに従って形成され得る。特定の実施形態によれば、熱バリア複合材は、積層プロセスを使用して形成されてもよく、ここで、多孔質フォーム及びバリア層は、例えば、シリコーン接着剤、ゴム接着剤、アクリル接着剤、フェノール接着剤、ポリウレタン系接着剤、又はそれらの任意の組み合わせなどの転写接着剤を使用して積層される。更に他の実施形態によれば、熱バリア複合材は、多孔質フォーム及び被覆バリア層を用いる積層プロセスを使用して形成されてもよく、ここで、バリア層上の被覆は、シリコーン接着剤、ゴム接着剤、アクリル接着剤、フェノール接着剤、ポリウレタン系接着剤、又はそれらの任意の組み合わせなどの接着剤である。更に他の実施形態によれば、熱バリア複合材は、直接キャスト形成プロセスを使用して形成されてもよく、ここで、フォームは、バリアフィルム上又はバリアフィルム間に直接キャストされる。
【0142】
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。これらの態様及び実施形態のいくつかを本明細書に記載する。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が例示的であるに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではないことを理解するであろう。実施形態は、以下に列挙される実施形態のうちのいずれか1つ以上に従うことができる。
【0143】
実施形態1.フォーム層であって、シリコーン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、断熱性充填剤成分とを含み、フォーム層が、少なくとも約0.5mm~かつ約10mm以下の厚さを含み、フォーム層が、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含み、フォーム層が、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を含む、フォーム層。
【0144】
実施形態2.フォーム層であって、シリコーン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、断熱性充填剤成分とを含み、フォーム層が、少なくとも約0.5mm~かつ約10mm以下の厚さを含み、フォーム層が、25%以下の圧縮セット等級である、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含み、フォーム層が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに少なくとも約1分の自己発火時間を含む、フォーム層。
【0145】
実施形態3.フォーム層であって、シリコーン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、断熱性充填剤成分とを含み、難燃性充填剤成分が、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含み、断熱性充填剤成分が、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、多孔質アルミナ、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含み、フォーム層が、25%以下の圧縮セット等級である、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含み、フォーム層が、少なくとも約0.5mm~かつ約10mm以下の厚さを含む、フォーム層。
【0146】
実施形態4.シリコーン系マトリックス成分が、白金触媒付加硬化シリコーンフォーム、過酸化物硬化シリコーンフォーム、スズ触媒シリコーンフォーム、及びそれらの任意の組み合わせを含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0147】
実施形態5.難燃性充填剤成分が、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0148】
実施形態6.難燃性充填剤成分が、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、ハイドロマグネサイト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0149】
実施形態7.難燃性充填剤成分が、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸リチウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0150】
実施形態8.難燃性充填剤成分が、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン、ヘキサクロロ白金酸、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0151】
実施形態9.難燃性充填剤成分が、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、酸化亜鉛、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0152】
実施形態10.難燃性充填剤成分が、ハンタイト、炭酸カルシウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0153】
実施形態11.難燃性充填剤成分が、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0154】
実施形態12.難燃性充填剤成分が、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0155】
実施形態13.難燃性充填剤成分が、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0156】
実施形態14.断熱性充填剤成分が、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、多孔質アルミナ、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態1及び2のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0157】
実施形態15.フォーム層が、フォーム層の総重量に対して少なくとも約20重量%のシリコーン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態1、2、3、4、5、及び14のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0158】
実施形態16.フォーム層が、フォーム層の総重量に対して約85重量%以下のシリコーン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態1、2、3、4、5、及び14のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0159】
実施形態17.フォーム層が、フォーム層の総重量に対して少なくとも約1重量%の難燃性充填剤成分含有量を含む、実施形態1、2、3、4、5、及び14のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0160】
実施形態18.フォーム層が、フォーム層の総重量に対して約35重量%以下の難燃性充填剤成分を含む、実施形態1、2、3、4、5、及び14のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0161】
実施形態19.フォーム層が、フォーム層の総重量に対して約25重量%以下の断熱性充填剤成分を含む、実施形態1、2、3、4、5、及び14のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0162】
実施形態20.フォーム層が、フォーム層の総重量に対して少なくとも約1重量%の断熱性充填剤成分含有量を含む、実施形態1、2、3、4、5、及び14のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0163】
実施形態21.フォーム層が、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を含む、実施形態2及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0164】
実施形態22.フォーム層が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに少なくとも約1分の自己発火時間を含む、実施形態1及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0165】
実施形態23.フォーム層が、3mmのフォームが650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに5分で測定される約300℃以下の低温側温度を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0166】
実施形態24.フォーム層が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに5分で測定される少なくとも約25℃の低温側温度を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0167】
実施形態25.フォーム層が、少なくとも約0.5mmの厚さを含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0168】
実施形態26.フォーム層が、約10mm以下の厚さを含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0169】
実施形態27.フォーム層が、少なくとも約5kPaの25%ひずみ圧縮等級を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0170】
実施形態28.フォーム層が、約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0171】
実施形態29.フォーム層が、約1200kg/m3以下の密度を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0172】
実施形態30.フォーム層が含み、フォーム層が、少なくとも約100kg/m3の密度を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0173】
実施形態31.フォーム層が、少なくとも約0.01W/mKの熱伝導率を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0174】
実施形態32.フォーム層が、約0.15W/mK以下の熱伝導率を含む、実施形態1、2、及び3のいずれか1つに記載のフォーム層。
【0175】
実施形態33.フォーム層を含む熱バリア複合材であって、フォーム層が、シリコーン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、断熱性充填剤成分とを含み、熱バリア複合材が、少なくとも約0.5mm~かつ約10mm以下の厚さを含み、熱バリア複合材が、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含み、熱バリア複合材が、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を含む、熱バリア複合材。
【0176】
実施形態34.フォーム層を含む熱バリア複合材であって、フォーム層が、シリコーン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、断熱性充填剤成分とを含み、熱バリア複合材が、少なくとも約0.5mm~かつ約10mm以下の厚さを含み、熱バリア複合材が、25%以下の圧縮セット等級である、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含み、熱バリア複合材が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに少なくとも約1分の自己発火時間を含む、熱バリア複合材。
【0177】
実施形態35.フォーム層を含む熱バリア複合材であって、フォーム層が、シリコーン系マトリックス成分と、難燃性充填剤成分と、断熱性充填剤成分とを含み、難燃性充填剤成分が、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含み、断熱性充填剤成分が、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、又は多孔質アルミナからなる群から選択される充填剤を含み、熱バリア複合材が、25%以下の圧縮セット等級である、少なくとも約5kPaかつ約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含み、熱バリア複合材が、少なくとも約0.5mm~かつ約10mm以下の厚さを含む、熱バリア複合材。
【0178】
実施形態36.シリコーン系マトリックス成分が、追加の白金触媒付加硬化シリコーンフォーム、過酸化物硬化シリコーンフォーム、スズ触媒シリコーンフォームを含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0179】
実施形態37.難燃性充填剤成分が、金属水和物、ホウ酸塩化合物、白金化合物、遷移金属酸化物、金属炭酸塩、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ガラスフリット、アルカリ塩、バーミキュライト、及びそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態33及び34のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0180】
実施形態38.難燃性充填剤成分が、アルミニウム三水和物、二水酸化マグネシウム、ベーマイト、水酸化カルシウム、ハンタイト、石膏、ハイドロマグネサイトからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0181】
実施形態39.難燃性充填剤成分が、ホウ酸亜鉛、ホウ酸カルシウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸リチウムからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0182】
実施形態40.難燃性充填剤成分が、白金-1,3-ジビニル-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン、ヘキサクロロ白金酸からなる群から選択される充填剤を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0183】
実施形態41.難燃性充填剤成分が、酸化鉄、酸化セリウム、酸化チタン、酸化亜鉛からなる群から選択される充填剤を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0184】
実施形態42.難燃性充填剤成分が、ハンタイト、炭酸カルシウムからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0185】
実施形態43.難燃性充填剤成分が、ハイドロマグネサイトとハンタイトとの天然混合物、合成炭酸水酸化マグネシウム五水和物からなる群から選択される充填剤を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0186】
実施形態44.難燃性充填剤成分が、ワラストナイト、マイカ、粘土、カオリン、タルク、バーミキュライトからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0187】
実施形態45.難燃性充填剤成分が、炭酸カルシウム、炭酸カリウムからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0188】
実施形態46.断熱性充填剤成分が、膨張パーライト、非膨張パーライト、ガラスビーズ、バーミキュライト、膨張バーミキュライト、膨張ガラス、ゼオライト、エアロゲル、シリカ、多孔質シリカ、又は多孔質アルミナからなる群から選択される充填剤を含む、実施形態33及び34のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0189】
実施形態47.熱バリア複合材が、熱バリア複合材の総重量に対して少なくとも約20重量%のシリコーン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0190】
実施形態48.熱バリア複合材が、熱バリア複合材の総重量に対して約85重量%以下のシリコーン系マトリックス成分含有量を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0191】
実施形態49.熱バリア複合材が、熱バリア複合材の総重量に対して少なくとも約1重量%の難燃性充填剤成分含有量を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0192】
実施形態50.熱バリア複合材が、熱バリア複合材の総重量に対して約35重量%以下の難燃性充填剤成分を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0193】
実施形態51.熱バリア複合材が、熱バリア複合材の総重量に対して約25重量%以下の断熱性充填剤成分を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0194】
実施形態52.熱バリア複合材が、熱バリア複合材の総重量に対して少なくとも約1重量%の断熱性充填剤成分含有量を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0195】
実施形態53.熱バリア複合材が、ASTM D4986に従って測定されるHBF燃焼性等級を含む、実施形態34及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0196】
実施形態54.熱バリア複合材が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに少なくとも約1分の自己発火時間を含む、実施形態33及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0197】
実施形態55.熱バリア複合材が、3mmのフォームが650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに5分で測定される約300℃以下の低温側温度を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0198】
実施形態56.熱バリア複合材が、650℃でのホットプレート試験に曝露されたときに5分で測定される少なくとも約25℃の低温側温度を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0199】
実施形態57.熱バリア複合材が、少なくとも約0.5mmの厚さを含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0200】
実施形態58.熱バリア複合材が、約10mm以下の厚さを含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0201】
実施形態59.熱バリア複合材が、少なくとも約5kPaの25%ひずみ圧縮等級を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0202】
実施形態60.熱バリア複合材が、約500kPa以下の25%ひずみ圧縮等級を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0203】
実施形態61.熱バリア複合材が、約1200kg/m3以下の密度を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0204】
実施形態62.熱バリア複合材が含み、熱バリア複合材が、少なくとも約100kg/m3の密度を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0205】
実施形態63.熱バリア複合材が、少なくとも約0.01W/mKの熱伝導率を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【0206】
実施形態64.熱バリア複合材が、約0.15W/mK以下の熱伝導率を含む、実施形態33、34、及び35のいずれか1つに記載の熱バリア複合材。
【実施例】
【0207】
本明細書に記載の概念は、以下の実施例において更に説明されるが、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲を限定するものではない。
【0208】
実施例1
3つの試料フォーム層S1、S2、及びS3を、本明細書に記載の実施形態に従って形成した。試料フォーム層S1、S2、及びS3と比較するために、3つの比較試料フォーム層CS1、CS2、及びCS3を形成した。各試料フォーム層S1、S2、及びS3並びに各比較試料フォーム層CS1、CS2、及びCS3の組成を以下の表1に要約する。
【0209】
【0210】
試料フォーム層S1~S3、及び比較試料フォーム層CS1~CS3の性能等級(すなわち、耐燃性等級、自己発火時間、及び低温側温度)を以下の表2に要約する。耐燃性等級は、UL94 V0試験における試料の性能に基づき、自己発火時間は、本明細書に記載の650℃のホットプレート試験において測定され、低温側温度は、本明細書に記載の650℃のホットプレート試験において測定されることが理解されよう。
【0211】
【0212】
いかなる特定の理論にも拘束されることを望むものではないが、S1、S2、及びS3のシリコーン系フォーム系において、断熱性充填剤と組み合わせた難燃性充填剤の使用の間に相乗効果があると考えられる。この相乗効果は、上で概説した試料の性能を通して明らかに実証される。具体的には、試料フォーム層S1、S2、及びS3は、比較試料フォーム層CS1、CS2、及びCS3において測定された同じパラメータと比較した場合に、それらの耐燃性等級、自己発火時間、及び低温側温度の特定の改善を示した。
【0213】
一般的な説明又は実施例において、上で説明された活動の全てが必要とされるわけではなく、特定の活動の一部が必要とされない場合があり、説明される活動に加えて1つ以上の更なる活動が行われ得ることに留意されたい。なおも更に、活動が列挙される順序は、必ずしもそれらが行われる順序ではない。
【0214】
利益、他の利点、及び問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、及び任意の利益、利点、又は解決策をもたらすかより顕著にする可能性がある任意の特徴は、請求項のいずれか又は全ての重要な、必要な、又は本質的な特徴として解釈されるべきではない。
【0215】
本明細書に記載の実施形態の明細書及び図解は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。明細書及び図解は、本明細書に記載の構造又は方法を使用する装置及びシステムの全ての要素及び特徴の網羅的かつ包括的な説明として役立つことを意図するものではない。別個の実施形態が単一の実施形態中に組み合わせて提供され得、逆に、簡潔にするために単一の実施形態の文脈において説明されている様々な特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供され得る。更に、範囲に記載された値への言及は、その範囲内の各々の値全てを含む。多くの他の実施形態が、本明細書を読んだ後にのみ当業者に明らかとなり得る。本開示の範囲から逸脱することなく、構造的置換、論理的置換、又は別の変更を行うことができるように、他の実施形態を使用し、本開示から導出することができる。したがって、本開示は、限定的ではなく、例示的なものとみなされるべきである。
【国際調査報告】