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特表2024-523152マルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】マルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器
(51)【国際特許分類】
   H02M 1/00 20070101AFI20240621BHJP
【FI】
H02M1/00 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573429
(86)(22)【出願日】2022-05-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2024-05-15
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 CN2022094909
(87)【国際公開番号】W WO2022247852
(87)【国際公開日】2022-12-01
(31)【優先権主張番号】202110590872.8
(32)【優先日】2021-05-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522405886
【氏名又は名称】普源精電科技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲ハオ▼ 虎虎
(72)【発明者】
【氏名】王 悦
【テーマコード(参考)】
5H740
【Fターム(参考)】
5H740AA08
5H740GG01
5H740NN11
(57)【要約】
マルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器であって、マルチチャンネル信号の同期方法において、第1の電源モジュール(700)が複数の互いに隔離した第2の電源モジュール機器(800)に接続され、ユーザーが入力した総データ情報に基づいて、各第2の電源モジュール(800)に目標データ情報及び目標時間を割り当て、さらに第1の電源モジュール(700)が各第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信して、各第2の電源モジュール(800)を目標データ情報に対応するデータ信号を同期出力するようにトリガーし、且つデータ信号の出力時間を目標時間に等しいように制御する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの互いに隔離した第2の電源モジュール第2の電源モジュールに接続される第1の電源モジュールに応用されるマルチチャンネル信号の同期方法であって、
ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てるステップと、
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするステップと、を含む、マルチチャンネル信号の同期方法。
【請求項2】
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信する前に、
各前記第2の電源モジュールの論理回路にクロックリセットを完了させる同期命令を各前記第2の電源モジュールに送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の同期方法。
【請求項3】
前記総データ情報は、前記データ信号のタイプ、波形、周波数、平均値、実効値又は振幅の少なくとも1つを含み、前記データ信号のタイプは、電圧信号及び/又は電流信号を含む、請求項1に記載の同期方法。
【請求項4】
前記総データ情報は、各前記第2の電源モジュールにおける前記目標データ情報中のデータの組数、前記目標データ情報中の各組のデータに対応する時間、前記データ信号の循環回数、前記第2の電源モジュールの終了状態のうちの少なくとも1つを含み、前記終了状態は、出力をオフにすること、又は前記目標データ情報中の最後の1組のデータに対応する信号を保持することを含む、請求項1に記載の同期方法。
【請求項5】
前記目標データ情報は、第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、並びに、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含み、
各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするステップは、
各前記第2の電源モジュールを、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御するステップと、
前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しい場合、各前記第2の電源モジュールを、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御するステップと、を含む、
請求項1に記載の同期方法。
【請求項6】
各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てる前記ステップにおいて、異なる前記第2の電源モジュールに割り当てられた目標データ情報は、同じであり、又は異なる、請求項1に記載の同期方法。
【請求項7】
少なくとも2つが互いに隔離し且ついずれも第1の電源モジュールに接続される第2の電源モジュールに応用されるマルチチャンネル信号の同期方法であって、
前記第1の電源モジュールから送信されたユーザーが入力した総データ情報により決定された目標データ情報及びその目標時間を受信するステップと、
他の前記第2の電源モジュールと同期して前記第1の電源モジュールから送信されたクロック信号を受信し、前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御するステップと、を含む、マルチチャンネル信号の同期方法。
【請求項8】
前記第1の電源モジュールから送信されたクロック信号を受信する前に、
第1の電源モジュールから送信された同期命令を受信し、前記同期命令に基づいて他の前記第2の電源モジュールの論理回路と共にクロックリセットを完了するステップと、をさらに含む、請求項7に記載の同期方法。
【請求項9】
前記総データ情報は、前記データ信号のタイプ、波形、周波数、平均値又は振幅の少なくとも1つをさらに含み、前記データ信号のタイプは、電圧信号又は電流信号を含む、
請求項7に記載の同期方法。
【請求項10】
前記総データ情報は、各前記第2の電源モジュールにおける前記目標データ情報中のデータの組数、前記目標データ情報中の各組のデータに対応する時間、前記データ信号の循環回数、前記第2の電源モジュールの終了状態のうちの少なくとも1つを含み、前記終了状態は、出力をオフにすること、又は前記目標データ情報中の最後の1組のデータに対応する信号を保持することを含む、請求項7に記載の同期方法。
【請求項11】
前記目標データ情報は、第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、並びに、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含み、
前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御する前記ステップは、
前記クロック信号のトリガーで、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御するステップと、
前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しいトリガーで、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御するステップと、を含む、請求項7に記載の同期方法。
【請求項12】
第1の電源モジュールを含む電源モジュールであって、前記第1の電源モジュールは、複数の互いに隔離した第2の電源モジュールに接続され、前記第1の電源モジュールは、
ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てるように配置される割り当てモジュールと、
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするように配置されるトリガーモジュールと、を含む、電源モジュール。
【請求項13】
メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む電子機器であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行される時に請求項1~6又は請求項7~11のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項14】
プロセッサにより実行される時に請求項1~6又は請求項7~11のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項15】
請求項12に記載の電源モジュール、及び前記電源モジュールにおける前記第1の電源モジュールに接続される第2の電源モジュールを含む電源機器であって、前記第1の電源モジュールは、マイクロプロセッサボードを含み、前記第2の電源モジュールは、サブチャンネルボードを含み、前記サブチャンネルボードは、シリアルインタフェース、プログラマブルロジックゲートアレイ(FPGA)チップ、デジタルアナログ変換器(DAC)、アナログデジタル変換器(ADC)、記憶ユニット及び隔離電源を含み、前記マイクロプロセッサは、前記シリアルインタフェースを介してデータを前記サブチャンネルボードに伝達する、電源機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電源技術の分野に関し、特にマルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器に関する。
【0002】
<関連出願の相互参照>
本願は、2021年05月28日に出願され、出願番号が202110590872.8で、名称が「マルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器」である中国特許出願の優先権を主張し、ここでその全ての内容が参照により組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
マルチチャンネル信号の同期出力は、様々な用途を実現することができ、例えばマルチチャンネルが出力するデータ信号が電圧又は電流信号である場合、マルチチャンネル信号出力は、マルチチャンネルの電源出力に相当する。マルチチャンネル電源において各チャンネルが相対的に隔離されるため、どのように同期を実現するかは、本分野の重要な問題である。
【0004】
現在、マルチチャンネル電源同期の方法は、通常、各チャンネル出力機器が対応して出力するデータ信号を収集した後に各チャンネル出力機器の遅延パラメータを決定し、それぞれ遅延調整を行って各チャンネルのデータ信号同期出力の目的を達成し、つまり、テスト結果に基づいて各チャンネル出力機器が対応する遅延パラメータを調整する必要がある。当該同期方法は、開発コストが高く、開発期間も長い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑みて、本願の実施例は、背景技術に存在する少なくとも1つの問題を解決するためにマルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、本願の実施例は、少なくとも2つの互いに隔離した第2の電源モジュールに接続される第1の電源モジュールに応用されるマルチチャンネル信号の同期方法であって、
ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てるステップと、
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするステップと、を含むマルチチャンネル信号の同期方法を提供する。
【0007】
第2の態様において、本願の実施例は、少なくとも2つが互いに隔離し且ついずれも第1の電源モジュールに接続される第2の電源モジュールに応用されるマルチチャンネル信号の同期方法であって、
前記第1の電源モジュールから送信された目標データ情報及びその目標時間を受信するステップと、
他の前記第2の電源モジュールと同期して前記第1の電源モジュールから送信されたクロック信号を受信し、前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御するステップと、を含むマルチチャンネル信号の同期方法を提供する。
【0008】
第3の態様において、本願の実施例は、第1の電源モジュールを含む電源モジュールであって、前記第1の電源モジュールは、複数の互いに隔離した第2の電源モジュールに接続され、前記第1の電源モジュールは、
ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てるように配置される割り当てモジュールと、
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするように配置されるトリガーモジュールと、を含む電源モジュールを提供する。
【0009】
第4の態様において、本願の実施例は、メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む電子機器であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行される時に上記いずれか1項に記載の方法のステップを実現する電子機器を提供する。
【0010】
第5の態様において、本願の実施例は、プロセッサにより実行される時に上記いずれか1項に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0011】
第6の態様において、本願の実施例は、上記電源モジュール、及び前記電源モジュールにおける前記第1の電源モジュールに接続される第2の電源モジュールを含む電源機器であって、前記第1の電源モジュールは、マイクロプロセッサボードを含み、前記第2の電源モジュールは、サブチャンネルボードを含み、前記サブチャンネルボードは、シリアルインタフェース、プログラマブルロジックゲートアレイ(FPGA)チップ、デジタルアナログ変換器(DAC)、アナログデジタル変換器(ADC)、記憶ユニット及び隔離電源を含み、前記マイクロプロセッサは、前記シリアルインタフェースを介してデータを前記サブチャンネルボードに伝達する電源機器を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本願の実施例にて提供されるマルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器において、第1の電源モジュールが複数の互いに隔離した第2の電源モジュール機器に接続され、ユーザーが入力した総データ情報に基づいて、各第2の電源モジュールに目標データ情報及び目標時間を割り当て、さらに第1の電源モジュールが各第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信して、各第2の電源モジュールを目標データ情報に対応するデータ信号を同期出力するようにトリガーし、且つデータ信号の出力時間を目標時間に等しいように制御し、これにより、各第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号が同期を保持することを実現する。従来技術において各電源機器のテスト結果に基づいて各電源機器の遅延パラメータを調整することに比べて、本願の実施例にて提供されるマルチチャンネル信号の同期方法は、同期する必要がある度にテストを行うことを必要とせず、さらにマルチチャンネル信号の同期コスト及び同期調整時間を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここで説明した図面は、本願に対するさらなる理解を提供するために用いられ、本願の一部を構成し、本願の例示的な実施例及びその説明は、本願を解釈するために用いられ、本願を不当に限定するものではない。
図1】本願の実施例における第1種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図2】本願の実施例における第2種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図3】本願の実施例における第3種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図4】本願の実施例における第4種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図5】本願の実施例における第5種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図6】本願の実施例における第6種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図7】本願の実施例における電源モジュールのモジュール概略図である。
図8】本願の実施例における電源モジュールのモジュール概略図である。
図9】本願の実施例における電源機器の動作フロー概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本願の具体的な実施例及び対応する図面と結び付けて本願の技術的解決手段を明瞭、完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、単に本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を行わない前提で得た全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0015】
ここで使用される用語の目的は、具体的な実施例を記述することに過ぎず、且つ本願を限定しないことである。ここで使用される場合、単数形の「一」、「1つ」及び「前記/当該」は、文脈に応じて明らかに別の形態が示されない限り、複数形を含むことを意図する可能性がある。用語の「含む」は、当該本明細書で使用される場合、前記特徴、整数、ステップ、操作、素子及び/又は部材の存在を決定するが、1つ又はそれ以上の他の特徴、整数、ステップ、操作、素子、部品及び/又は組の存在又は追加を排除しないことを理解されたいであろう。ここで使用される場合、用語の「及び/又は」は、関連する列挙した項目の任意及び全ての組み合わせを含む。
【0016】
構造が他の構造に「接続」又は「結合」されると称する場合、他の構造に直接接続又は結合されてもよく、又は介在する構造が存在してもよいことを理解されたいであろう。逆に、構造が他の構造に「直接接続」又は「直接結合」されると称する場合、介在する構造が存在しない。第1、第2、第のなどの用語を用いて各種の素子、部材、領域、層及び/又は部分を記述することができるが、これらの素子、部材、領域、層及び/又は部分は、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたいであろう。これらの用語は、単にそのうち一方と他方を区別するために用いられる。したがって、以下、本願の教示を逸脱せず検討する第1の素子、部材、領域、層又は部分は、第2の素子、部材、領域、層又は部分として表すことができる。第2の素子、部材、領域、層又は部分を検討する時、本願には、必然的に第1の素子、部材、領域、層又は部分が存在することを示さない。
【0017】
図1に示すように、本願の実施例のマルチチャンネル信号の同期方法の第1種の実施形態は、第1の電源モジュールに応用することができ、当該第1の電源モジュールは、複数の互いに隔離した第2の電源モジュールに接続され、ここで、第1の電源モジュールは、電源システムにおける上位機であってもよく、第2の電源モジュールは、電源機器における下位機であってもよい。図1に示すように、当該同期方法は、以下のステップを含む。
【0018】
S104において、ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てる。第2の電源モジュールは、その後で、目標データ情報に基づいて対応するデータ信号を出力し、且つ当該データ信号の持続時間を、第2の電源モジュールに割り当てられた目標時間に等しくすべきである。
【0019】
S106において、各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくする。
【0020】
従来技術において各電源機器のテスト結果に基づいて各電源機器の遅延パラメータを調整することに比べて、本願の実施例にて提供されるマルチチャンネル信号の同期方法は、同期する必要がある度にテストを行うことを必要とせず、さらにマルチチャンネル信号の同期コスト及び同期調整時間を低減させる。
【0021】
ここで、ユーザーが予め入力した総データ情報は、ユーザーが第1の電源モジュールに直接入力したものであってもよく、ユーザーが第2の電源モジュールに入力した後、第1の電源モジュールが読み取り受信したものであってもよい。ここで、第1の電源モジュールは、タッチインタフェース、キーボード、マウスなどの入力機器を含むことができ、それに対応して、第2の電源モジュールは、タッチインタフェース、キーボード、マウスなどの入力機器を含むことができ、ユーザーは、これらの入力機器により総データ情報を入力する。
【0022】
ユーザーが予め入力した総データ情報を取得した後、第1の電源モジュールは、総データ情報を解析し、それにより割り当て手段を得、第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てる。
【0023】
第1の電源モジュールが各第2の電源モジュールに割り当てた目標データ情報は、完全に異なってもよいし、一部が同じであるか、又は完全に同じであってもよいが、全ての第2の電源モジュールの目標時間は、いずれも同じであり、それにより、第2の電源モジュールが出力したデータ信号の出力時間は、いずれも同じである。
【0024】
ここで、各第2の電源モジュールに同期送信したクロック信号の周波数は、ニーズに応じて設定することができ、例えば10KHz、5KHz又は15KHzなどにする。クロック信号のN番目(Nは、1、2、3などである)の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが第2の電源モジュールを、データ信号を出力するようにトリガーすると取り決めることができ、クロック信号が第2の電源モジュールに同期送信されるため、各第2の電源モジュールは、クロック信号のトリガーで、対応するデータ信号を同時に出力し、且つクロック信号に基づいてデータ信号の出力時間を計時しそれを目標時間に等しくし、各第2の電源モジュールに割り当てられた目標時間がいずれも同じであるため、各第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号が同じ時刻にカットオフされると、全ての第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号が同期するという目的が実現される。
【0025】
ここで、総データ情報は、第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号のタイプ、波形、周波数、平均値、実効値又は振幅のうちの少なくとも1つを含む。データ信号のタイプは、電圧信号及び/又は電流信号を含むことができ、波形は、正弦波、矩形波などとすることができる。タイプ、波形、周波数などが総データ情報の1つに属する場合は、タイプ、波形、周波数などが選択可能であることを示し、タイプ、波形、周波数などが総データ情報の1つに属しない場合は、タイプ、波形、周波数などがデフォルト方式を採用することを示す。データ信号のタイプが電圧信号である場合、実効値は、10ボルト、5ボルト又は3ボルトなどであってもよい。また、目標時間は、5秒、30秒、60秒などであってもよい。
【0026】
本願の実施例において、ユーザーが入力した総データ情報は、各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数、目標データ情報中の各組データの時間、データ信号の循環回数、又は第2の電源モジュールの終了状態のうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数は、1組、2組又は3組及びそれ以上であってもよく、各第2の電源モジュールは、目標データ情報中の各組のデータに応じてそれぞれの信号を対応して出力し、すなわち各組のデータは、いずれも対応してそれぞれの信号があり、且つ各組のデータに対応する時間は、同じであっても異なってもよい。データ信号の循環回数は、1回、2回又は3回及びそれ以上であってもよく、目標データ情報中の各組のデータに対応する信号の最初出力が完了した後、循環回数に従って各組のデータに対応する信号を循環出力する。各電源の第2の機器から出力された信号の総本数は、各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数と循環回数との積に等しい。目標データ情報中の各組のデータに対応する時間が同じである場合、各組のデータに対応する時間と目標データ情報中のデータの組数と循環回数との積は、目標データ情報に対応する目標時間に等しい。
【0027】
第2の電源モジュールの終了状態とは、循環回数が有限値である場合、電源の第2の機器が総データ情報に基づいて決定された出力信号の総本数を完了した後にある状態である。終了状態は、出力をオフにすること、又は目標データ情報中の最後の1組のデータに対応する信号を保持することを含む。出力をオフにすることは、出力する信号がゼロであり、言い換えれば、いかなる信号も出力しないことであり、最後の1組のデータに対応する信号は、電圧信号の実効値が5ボルトであり、電流の実効値が1アンペアであり、且つ終了状態が目標データ信号中の最後の1組のデータに対応する信号を選択すれば、終了状態は、電圧5ボルト、電流1アンペアである。
【0028】
図2に示すように、本実施例の同期方法の第2種の実施形態は、S202、S204及びS206を含む。しかも、S202とS204の先後順序は、S202が先であってもよく、S204が先であってもよく、又は同時に行ってもよく、本願の実施例は、具体的に限定しない。
【0029】
S202において、前記各前記第2の電源モジュールの論理回路にクロックリセットを完了させる同期命令を各前記第2の電源モジュールに送信する。クロックがリセットされた後、第2の電源モジュールの論理回路においてクロックの各ビットは、いずれもゼロに設定される。ここで、第1の電源モジュールが第2の電源モジュールに送信する同期命令は、シリアルポートを介して送信することができ、シリアルポートは、SPI(Serial Peripheral Interface、シリアルペリフェラルインタフェース)、又はI2C(Inter IC Bus、IC間バス)、又はURAT(Universal Asynchronous Receiver Transmitter、汎用非同期送受信器)であってもよい。それ以外、第1の電源モジュールと第2の電源モジュールとの間の他の通信内容も上記シリアルポートを介して実現することができる。当然のことながら、第1の電源モジュールと第2の電源モジュールとの間は、シリアルポートを介してデータ伝送を実現することなく、他の方式でデータ伝送を実現することができる。
【0030】
S204において、ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てる。
【0031】
S206において、各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくする。
【0032】
S204は、S104を参照することができ、S206は、S106を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0033】
図3に示すように、本実施例の同期方法の第3種の実施形態は、S304及びS306を含む。
【0034】
S304において、ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てる。
【0035】
ここで、目標データ情報は、少なくとも2組(例えば2組、3組、4組など)のデータ、及び対応する少なくとも2組(例えば2組、3組、4組など)の時間を含む。S306において、当該目標データ情報中のいくつかの組のデータに対応する時間で、順序通り各組のデータに対応するデータ信号を順次出力し、且つ前の組のデータ信号の出力が完了した後に次の組のデータ信号の出力を自動的にトリガーする。
【0036】
目標データ情報が第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含むことを例とし、つまり、目標データ情報中のデータの組数が2組である場合、S306において、以下のS3061及びS3602を含む。
【0037】
S3061において、各前記第2の電源モジュールを、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御する。ここで、各第2の電源モジュールに対応する第1のデータ信号(又は第1組のデータ)は、完全に同じであってもよく、一部が同じであってもよく、又は完全に同じでなくてもよく、例えば第1のデータ信号のタイプが完全に同じであり、いずれも電圧信号又は電流信号であり、周波数も完全に同じであり、実効値が幾分異なってもよく完全に同じであってもよい。しかも、各第2の電源モジュールの第1の目標時間は、いずれも同じである。
【0038】
S3062において、前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しい場合、各前記第2の電源モジュールを、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御する。第1のデータ信号の出力時間が第1の目標時間に達した場合は、第1のデータ信号の出力が完了したことを示し、この場合に第2の電源モジュールを第2のデータ信号を出力するように自動的にトリガーし、且つ第2のデータ信号の出力時間を第2の目標時間に等しいように制御する。同様に、各第2の電源モジュールの第2のデータ信号(又は第2組のデータ)は、完全に同じであってもよく、一部が同じであってもよく又は完全に同じでなくてもよく、例えば第2のデータ信号のタイプが完全に同じであり、いずれも電圧信号又は電流信号であり、周波数も完全に同じであり、実効値が幾分異なってもよく完全に同じであってもよい。しかも、各第2の電源モジュールの第2の目標時間は、いずれも同じである。
【0039】
本願の実施例のマルチチャンネル信号の同期方法の第4種の実施形態は、第2の電源モジュールに応用することができ、各第2の電源モジュールは、互いに隔離し且ついずれも第1の電源モジュールに接続され、図4に示すように、当該同期方法は、以下のステップを含む。
【0040】
S404において、前記第1の電源モジュールから送信されたユーザーが入力した総データ情報により決定された目標データ情報及びその目標時間を受信する。
【0041】
S406において、他の前記第2の電源モジュールと同期して前記第1の電源モジュールから送信されたクロック信号を受信し、前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御する。
【0042】
ここで、第2の電源モジュールは、目標データ情報及び目標時間を受信した後、目標データ情報及び目標時間を記憶することができる。
【0043】
本願の実施例の同期方法において、第2の電源モジュールは、目標データ情報及び目標時間を受信した後、第1の電源モジュールから送信されたクロック信号のトリガーで、目標データ信号に対応するデータ信号を出力し、且つデータ信号の出力時間を目標時間に等しくし、すなわち当該データ信号の持続時間を目標時間に等しくする。
【0044】
ここで、ユーザーは、総データ情報を予め入力することができ、第1の電源モジュールにより解析された後に割り当て手段を得、各第2の電源モジュールに目標データ情報及び目標時間を割り当てる。予め入力された総データ情報は、ユーザーが第1の電源モジュールに直接入力したものであってもよく、ユーザーが第2の電源モジュールに入力した後、第1の電源モジュールが読み取り受信したものであってもよい。ここで、第1の電源モジュールは、タッチインタフェース、キーボード、マウスなどの入力機器を含むことができ、それに対応して、第2の電源モジュールは、タッチインタフェース、キーボード、マウスなどの入力機器を含むことができ、ユーザーは、これらの入力機器により総データ情報を入力する。
【0045】
第1の電源モジュールが各第2の電源モジュールに割り当てた目標データ情報は、完全に異なってもよいし、一部が同じであるか、又は完全に同じであってもよいが、全ての第2の電源モジュールの目標時間は、いずれも同じであり、それにより、第2の電源モジュールが出力したデータ信号の出力時間は、いずれも同じである。
【0046】
ここで、各第2の電源モジュールが同期受信したクロック信号の周波数は、ニーズに応じて設定することができ、例えば10KHz、5KHz又は15KHzなどにする。クロック信号のN番目(Nは、1、2、3などである)の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが第2の電源モジュールを、データ信号を出力するようにトリガーすると取り決めることができ、各第2の電源モジュールがクロック信号を同期受信するため、各第2の電源モジュールは、クロック信号のトリガーで、対応するデータ信号を同時に出力し、且つクロック信号に基づいてデータ信号の出力時間を計時しそれを目標時間に等しくし、各第2の電源モジュールに割り当てられた目標時間がいずれも同じであるため、各第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号が同じ時刻にカットオフされると、全ての第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号が同期するという目的が実現される。
【0047】
ここで、ユーザーが入力した総データ情報は、第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号のタイプ、波形、周波数、平均値、実効値又は振幅のうちの少なくとも1つを含む。データ信号のタイプは、電圧信号又は電流信号を含むことができ、波形は、正弦波、矩形波などであってもよい。タイプ、波形、周波数などはユーザーが入力した総データ情報の1つに属する場合は、タイプ、波形、周波数などが選択可能であることを示し、タイプ、波形、周波数などが総データ情報の1つに属しない場合は、タイプ、波形、周波数などがデフォルト方式を採用することを示す。データ信号のタイプが電圧信号である場合、実効値は、10ボルト、5ボルト又は3ボルトなどであってもよい。また、目標時間は、5秒、30秒、60秒などであってもよい。
【0048】
本願の実施例において、ユーザーが入力した総データ情報は、各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数、目標データ情報中の各組データの時間、データ信号の循環回数、又は第2の電源モジュールの終了状態のうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数は、1組、2組又は3組及びそれ以上であってもよく、各第2の電源モジュールは、目標データ情報中の各組のデータに応じてそれぞれの信号を対応して出力し、すなわち各組のデータは、いずれも対応してそれぞれの信号があり、且つ各組のデータに対応する時間は、同じであっても異なってもよい。データ信号の循環回数は、1回、2回又は3回及びそれ以上であってもよく、目標データ情報中の各組のデータに対応する信号の最初出力が完了した後、循環回数に従って各組のデータに対応する信号を循環出力する。各電源の第2の機器から出力された信号の総本数は、各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数と循環回数との積に等しい。目標データ情報中の各組のデータに対応する時間が同じである場合、各組のデータに対応する時間と目標データ情報中のデータの組数と循環回数との積は、目標データ情報に対応する目標時間に等しい。
【0049】
第2の電源モジュールの終了状態とは、循環回数が有限値である場合、電源の第2の機器が総データ情報に基づいて決定された出力信号の総本数を完了した後にある状態である。終了状態は、出力をオフにすること、又は目標データ情報中の最後の1組のデータに対応する信号を保持することを含む。出力をオフにすることは、出力する信号がゼロであり、言い換えれば、いかなる信号も出力しないことであり、最後の1組のデータに対応する信号は、電圧信号の実効値が5ボルトであり、電流の実効値が1アンペアであり、且つ終了状態が目標データ信号中の最後の1組のデータに対応する信号を選択すれば、終了状態は、電圧5ボルト、電流1アンペアである。
【0050】
図5に示すように、本実施例の同期方法の第5種の実施形態は、S502、S504及びS506を含む。S502とS504の先後順序は、S502が先であってもよく、S504が先であってもよく、又は同時に行ってもよく、本願の実施例は、具体的に限定しない。
【0051】
S502において、第1の電源モジュールから送信された同期命令を受信し、前記同期命令に基づいて他の前記第2の電源モジュールの論理回路と共にクロックリセットを完了する。クロックがリセットされた後、各第2の電源モジュールの論理回路においてタイマーの各ビットは、いずれもゼロに設定される。ここで、第2の電源モジュールが受信する第1の電源モジュールから送信された同期命令は、シリアルポートを介して送信することができ、シリアルポートは、SPI(Serial Peripheral Interface、シリアルペリフェラルインタフェース)、又はI2C(Inter IC Bus、IC間バス)、又はURAT(Universal Asynchronous Receiver Transmitter、汎用非同期送受信器)であってもよい。それ以外、第1の電源モジュールと第2の電源モジュールとの間の他の通信内容も上記シリアルポートを介して実現することができる。
【0052】
S504において、前記第1の電源モジュールから送信されたユーザーが入力した総データ情報により決定された目標データ情報及びその目標時間を受信する。
【0053】
S506において、他の前記第2の電源モジュールと同期して前記第1の電源モジュールから送信されたクロック信号を受信し、前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御する。
【0054】
S504は、S404を参照することができ、S406は、S406を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0055】
図6に示すように、本実施例の同期方法の第6種の実施形態は、S604及びS606を含む。
【0056】
S604において、前記第1の電源モジュールから送信されたユーザーが入力した総データ情報により決定された目標データ情報及びその目標時間を受信する。
【0057】
ここで、S604は、S404を参照することができ、ここでは説明を省略する。S604において、目標データ情報は、少なくとも2組(例えば2組、3組、4組など)のデータ、及び対応する少なくとも2組(例えば2組、3組、4組など)の時間を含む。S606において、当該目標データ情報中のいくつかの組のデータに対応する時間で、順序通り各組のデータに対応するデータ信号を順次出力し、且つ前の組のデータ信号の出力が完了した後に次の組のデータ信号の出力を自動的にトリガーする。
【0058】
目標データ情報が第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含むことを例とし、つまり、目標データ情報中のデータの組数が2組である場合、S606において、以下のS6061及びS6062を含む。
【0059】
S6061において、前記クロック信号のトリガーで、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御する。ここで、各第2の電源モジュールに対応する第1のデータ信号(又は第1組のデータ)は、完全に同じであってもよく、一部が同じであってもよく、又は完全に同じでなくてもよく、例えば第1のデータ信号のタイプが完全に同じであり、いずれも電圧信号又は電流信号であり、周波数も完全に同じであり、実効値が幾分異なってもよく完全に同じであってもよい。しかも、各第2の電源モジュールの第1の目標時間は、いずれも同じである。
【0060】
S6062において、前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しいトリガーで、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御する。第1のデータ信号の出力時間が第1の目標時間に達した場合は、第2の電源モジュールにおける第1のデータ信号の出力が完了したことを示し、この時、第2の電源モジュールがトリガーされて第2のデータ信号を出力し続け、且つ第2のデータ信号の出力時間を第2の目標時間に等しいように制御する。同様に、各第2の電源モジュールに対応する第2のデータ信号(又は第2組のデータ)は、完全に同じであってもよく、一部が同じであってもよく、又は完全に同じでなくてもよく、例えば第2のデータ信号のタイプが完全に同じであり、いずれも電圧信号又は電流信号であり、周波数も完全に同じであり、実効値が幾分異なってもよく完全に同じであってもよい。しかも、各第2の電源モジュールの第2の目標時間は、いずれも同じである。
【0061】
本願の実施例は、電源モジュールをさらに提供し、当該電源モジュールは、第1の電源モジュール700を含む。図7は、本願の実施例にて提供される第1の電源モジュール700のモジュール概略図であり、前記第1の電源モジュール700は、複数の互いに隔離した第2の電源モジュール800に接続され、前記第1の電源モジュール700は、
ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てるように配置される割り当てモジュール710と、
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするように配置されるトリガーモジュール720と、を含む。
【0062】
一実施例において、前記第1の電源モジュール700は、
各前記第2の電源モジュール800にクロック信号を同期送信する前に、前記各前記第2の電源モジュール800の論理回路にクロックリセットを完了させる同期命令を各前記第2の電源モジュール800に送信するように配置されるリセット送信モジュールを含む。
【0063】
一実施例において、前記目標データ情報は、前記データ信号のタイプ、波形、周波数、平均値、実効値又は振幅の少なくとも1つを含み、前記データ信号のタイプは、電圧信号又は電流信号を含む。
【0064】
一実施例において、前記目標データ情報は、第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、並びに、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含む。
【0065】
前記トリガーモジュールは、具体的には、各前記第2の電源モジュール800を、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御するように配置され、また、
前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しい場合、各前記第2の電源モジュール800を、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御するように配置される。
【0066】
一実施例において、各前記第2の電源モジュール800に目標データ情報及びその目標時間を割り当てる前記ステップにおいて、異なる前記第2の電源モジュール800に割り当てられた目標データ情報は、同じであり、又は異なる。
【0067】
本願の実施例の第1の電源モジュール700は、図1図3における各プロセスを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0068】
本願の実施例は、電源モジュールをさらに提供し、当該電源モジュールは、第2の電源モジュール800を含み、図8は、本願の実施例にて提供される第2の電源モジュール800のモジュール概略図であり、少なくとも2つの前記第2の電源モジュール800は、互いに隔離し且ついずれも第1の電源モジュール700に接続され、前記第2の電源モジュール800は、
前記第1の電源モジュール700から送信されたユーザーが入力した総データ情報により決定された目標データ情報及びその目標時間を受信するように配置される受信モジュール810と、
他の前記第2の電源モジュール800と同期して前記第1の電源モジュール700から送信されたクロック信号を受信し、前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御するように配置される出力モジュール820と、を含む。
【0069】
一実施例において、前記第2の電源モジュール800は、前記第1の電源モジュール700から送信されたクロック信号を受信する前に、第1の電源モジュール700から送信された同期命令を受信し、前記同期命令に基づいて他の前記第2の電源モジュール800の論理回路と共にクロックリセットを完了するように配置されるリセット実行モジュールをさらに含む。
【0070】
一実施例において、前記目標データ情報は、前記データ信号のタイプ、波形、周波数、平均値又は振幅の少なくとも1つをさらに含み、前記データ信号のタイプは、電圧信号又は電流信号を含む。
【0071】
一実施例において、前記目標データ情報は、第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、並びに、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含む。
【0072】
ここで、前記出力モジュールは、具体的には、前記クロック信号のトリガーで、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御するように配置され、また、前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しいトリガーで、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御するように配置される。
【0073】
本願の実施例の第2の電源モジュール800は、図4図6における各プロセスを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0074】
本願は、電源機器をさらに提供し、当該電源機器は、上記第1の電源モジュール700及び第2の電源モジュール800を含むことができ、且つ第1の電源モジュール700及び第2の電源モジュール800と同じ技術的効果を達成することができる。電源機器において、第1の電源モジュール700は、上位機とし、第2の電源モジュール800は、下位機とし、両者の間は、シリアルポートを介して通信することができる。
【0075】
一実施例において、第1の電源モジュール700は、マイクロプロセッサを含むことができ、第2の電源モジュール800は、サブチャンネルボードを含み、当該サブチャンネルボードは、シリアルインタフェース、FPGAチップ、DAC、ADC、記憶ユニット及び隔離電源を含み、前記マイクロプロセッサは、前記シリアルインタフェースを介してデータを前記サブチャンネルボードに伝達する。ここで、マイクロプロセッサは、ARMボード、又はワンチップマイコンボードなどであってもよい。
【0076】
当該電源機器は、マルチチャンネル電圧電流の同期出力を実現するように配置され、ステップで電圧電流信号の同期出力を実現することができる。1)マルチチャンネル電圧電流の同期出力の電圧電流値をARMボードからシリアルポートUARTを介して発信し、FPGAチップは、データを受信して記憶ユニットFLASHに記憶し、2)電圧電流値の記憶が完了すると、ARMボードの発信は、シリアルポートを介して同期信号を発信し、複数のチャンネルボードカードにおけるFPGAチップは、同期信号を受信した後に対応するTIMERモジュールクロックカウンタを同時にリセットし、3)ARMボードは、SYNCクロック信号を生成して複数のチャンネルボードカードに同時に送信し、FPGAチップにおけるTIMERモジュールクロックカウンタは、SYNCクロック信号に基づいてカウントし、現在のデータ設定時間と比較して現在の電圧電流値を出力し、現在のデータ設定時間がカウンタ時間と等しい場合、カウンタをクリアして次の組の設定時間のカウント更新及びデータ送信を行い、データ送信が完了するまで停止する。
【0077】
図9は、電源機器の動作フローを示し、各第2の電源モジュールは、同期命令を受信したか否かを判定する(S901)。同期命令が受信されたと決定した場合、電源の第2モジュールにおけるタイマーをクリアする(S902)。第1の電源モジュールのクロック信号に基づいて、予め受信された目標データ情報に基づいて電圧又は電流設定値を出力する(S903)。続いて、予め受信された目標時間に基づいてクロックカウントが当該組の目標時間に等しいか否かを周期的に判断し(S904)、そうであれば、電圧又は電流設定値の出力時間が目標時間に達することを示し、そうでなければ、カウンタがカウントし続け、且つ電圧又は電流設定値は、依然として出力状態を保持する。カウンタの技術が目標時間に達する時、カウントを開始し且つ次の組の電圧又は電流設定値を出力し(S905)、クロックカウントが当該組の目標時間に等しいか否かを周期的に判断し(S906)、両者が等しい時、終了するまで、次の組の電圧又は電流設定値を出力し続け、両者が等しくなければ、同様に、カウンタは、カウントし続け且つ当該組の電圧又は電流設定値の出力を保持する。
【0078】
ここで、クロックカウントが現在の組の目標時間に等しいか否かを周期的に判断するには、判定周波数は、クロック信号の周波数により決定することができる。
【0079】
本願は、電子機器をさらに提供し、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され前記プロセッサで実行可能なプログラム又は命令を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に図1図6における各プロセスを実現する。電子機器は、携帯端末など、クリーニング機器を制御するための機器であってもよい。
【0080】
本願は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にクリーニング機器の制御プログラムが記憶されており、当該第1の電源モジュール又は第2の電源モジュールの制御プログラムがプロセッサにより実行される時に上記制御方法のプロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称する)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0081】
なお、本願にて提供される各実施例は、同じ構想に属し、各実施例に記載された技術的解決手段における各技術的特徴間は、矛盾しない場合、任意に組み合わせることができる。以上に記載したのは、本願の実施例に過ぎず、本願を限定するものではない。本願は、当業者にとって、様々な変更及び変形が可能である。本願の精神及び原理内でなされた任意の修正、同等の置換、改良などは、いずれも本願の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0082】
700-電源の第1モジュール、710-割り当てモジュール、720-トリガーモジュール、800-第2の電源モジュール、810-受信モジュール、820-出力モジュール。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-11-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、電源技術の分野に関し、特にマルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器に関する。
【0002】
<関連出願の相互参照>
本願は、2021年05月28日に出願され、出願番号が202110590872.8で、名称が「マルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器」である中国特許出願の優先権を主張し、ここでその全ての内容が参照により組み込まれる。
【背景技術】
【0003】
マルチチャンネル信号の同期出力は、様々な用途を実現することができ、例えばマルチチャンネルが出力するデータ信号が電圧又は電流信号である場合、マルチチャンネル信号出力は、マルチチャンネルの電源出力に相当する。マルチチャンネル電源において各チャンネルが相対的に隔離されるため、どのように同期を実現するかは、本分野の重要な問題である。
【0004】
現在、マルチチャンネル電源同期の方法は、通常、各チャンネル出力機器が対応して出力するデータ信号を収集した後に各チャンネル出力機器の遅延パラメータを決定し、それぞれ遅延調整を行って各チャンネルのデータ信号同期出力の目的を達成し、つまり、テスト結果に基づいて各チャンネル出力機器が対応する遅延パラメータを調整する必要がある。当該同期方法は、開発コストが高く、開発期間も長い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに鑑みて、本願の実施例は、背景技術に存在する少なくとも1つの問題を解決するためにマルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様において、本願の実施例は、少なくとも2つの互いに隔離した第2の電源モジュールに接続される第1の電源モジュールに応用されるマルチチャンネル信号の同期方法であって、
ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てるステップと、
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするステップと、を含むマルチチャンネル信号の同期方法を提供する。
【0007】
第2の態様において、本願の実施例は、少なくとも2つが互いに隔離し且ついずれも第1の電源モジュールに接続される第2の電源モジュールに応用されるマルチチャンネル信号の同期方法であって、
前記第1の電源モジュールから送信された目標データ情報及びその目標時間を受信するステップと、
他の前記第2の電源モジュールと同期して前記第1の電源モジュールから送信されたクロック信号を受信し、前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御するステップと、を含むマルチチャンネル信号の同期方法を提供する。
【0008】
第3の態様において、本願の実施例は、第1の電源モジュールを含む電源モジュールであって、前記第1の電源モジュールは、複数の互いに隔離した第2の電源モジュールに接続され、前記第1の電源モジュールは、
ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てるように配置される割り当てモジュールと、
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするように配置されるトリガーモジュールと、を含む電源モジュールを提供する。
【0009】
第4の態様において、本願の実施例は、メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む電子機器であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行される時に上記いずれか1項に記載の方法のステップを実現する電子機器を提供する。
【0010】
第5の態様において、本願の実施例は、プロセッサにより実行される時に上記いずれか1項に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0011】
第6の態様において、本願の実施例は、上記電源モジュール、及び前記電源モジュールにおける前記第1の電源モジュールに接続される第2の電源モジュールを含む電源機器であって、前記第1の電源モジュールは、マイクロプロセッサを含み、前記第2の電源モジュールは、サブチャンネルボードを含み、前記サブチャンネルボードは、シリアルインタフェース、プログラマブルロジックゲートアレイ(FPGA)チップ、デジタルアナログ変換器(DAC)、アナログデジタル変換器(ADC)、記憶ユニット及び隔離電源を含み、前記マイクロプロセッサは、前記シリアルインタフェースを介してデータを前記サブチャンネルボードに伝達する電源機器を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本願の実施例にて提供されるマルチチャンネル信号の同期方法、電源モジュール、電子機器及び電源機器において、第1の電源モジュールが複数の互いに隔離した第2の電源モジュール接続され、ユーザーが入力した総データ情報に基づいて、各第2の電源モジュールに目標データ情報及び目標時間を割り当て、さらに第1の電源モジュールが各第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信して、各第2の電源モジュールを目標データ情報に対応するデータ信号を同期出力するようにトリガーし、且つデータ信号の出力時間を目標時間に等しいように制御し、これにより、各第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号が同期を保持することを実現する。従来技術において各電源機器のテスト結果に基づいて各電源機器の遅延パラメータを調整することに比べて、本願の実施例にて提供されるマルチチャンネル信号の同期方法は、同期する必要がある度にテストを行うことを必要とせず、さらにマルチチャンネル信号の同期コスト及び同期調整時間を低減させる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここで説明した図面は、本願に対するさらなる理解を提供するために用いられ、本願の一部を構成し、本願の例示的な実施例及びその説明は、本願を解釈するために用いられ、本願を不当に限定するものではない。
図1】本願の実施例における第1種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図2】本願の実施例における第2種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図3】本願の実施例における第3種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図4】本願の実施例における第4種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図5】本願の実施例における第5種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図6】本願の実施例における第6種のマルチチャンネル信号の同期方法のフローチャートである。
図7】本願の実施例における電源モジュールのモジュール概略図である。
図8】本願の実施例における電源モジュールのモジュール概略図である。
図9】本願の実施例における電源機器の動作フロー概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本願の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本願の具体的な実施例及び対応する図面と結び付けて本願の技術的解決手段を明瞭、完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、単に本願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力を行わない前提で得た全ての他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0015】
ここで使用される用語の目的は、具体的な実施例を記述することに過ぎず、且つ本願を限定しないことである。ここで使用される場合、単数形の「一」、「1つ」及び「前記/当該」は、文脈に応じて明らかに別の形態が示されない限り、複数形を含むことを意図する可能性がある。用語の「含む」は、当該本明細書で使用される場合、前記特徴、整数、ステップ、操作、素子及び/又は部材の存在を決定するが、1つ又はそれ以上の他の特徴、整数、ステップ、操作、素子、部品及び/又は組の存在又は追加を排除しないことを理解されたいであろう。ここで使用される場合、用語の「及び/又は」は、関連する列挙した項目の任意及び全ての組み合わせを含む。
【0016】
構造が他の構造に「接続」又は「結合」されると称する場合、他の構造に直接接続又は結合されてもよく、又は介在する構造が存在してもよいことを理解されたいであろう。逆に、構造が他の構造に「直接接続」又は「直接結合」されると称する場合、介在する構造が存在しない。第1、第2、第のなどの用語を用いて各種の素子、部材、領域、層及び/又は部分を記述することができるが、これらの素子、部材、領域、層及び/又は部分は、これらの用語に限定されるべきではないことを理解されたいであろう。これらの用語は、単にそのうち一方と他方を区別するために用いられる。したがって、以下、本願の教示を逸脱せず検討する第1の素子、部材、領域、層又は部分は、第2の素子、部材、領域、層又は部分として表すことができる。第2の素子、部材、領域、層又は部分を検討する時、本願には、必然的に第1の素子、部材、領域、層又は部分が存在することを示さない。
【0017】
図1に示すように、本願の実施例のマルチチャンネル信号の同期方法の第1種の実施形態は、第1の電源モジュールに応用することができ、当該第1の電源モジュールは、複数の互いに隔離した第2の電源モジュールに接続され、ここで、第1の電源モジュールは、電源システムにおける上位機であってもよく、第2の電源モジュールは、電源機器における下位機であってもよい。図1に示すように、当該同期方法は、以下のステップを含む。
【0018】
S104において、ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てる。第2の電源モジュールは、その後で、目標データ情報に基づいて対応するデータ信号を出力し、且つ当該データ信号の持続時間を、第2の電源モジュールに割り当てられた目標時間に等しくすべきである。
【0019】
S106において、各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくする。
【0020】
従来技術において各電源機器のテスト結果に基づいて各電源機器の遅延パラメータを調整することに比べて、本願の実施例にて提供されるマルチチャンネル信号の同期方法は、同期する必要がある度にテストを行うことを必要とせず、さらにマルチチャンネル信号の同期コスト及び同期調整時間を低減させる。
【0021】
ここで、ユーザーが予め入力した総データ情報は、ユーザーが第1の電源モジュールに直接入力したものであってもよく、ユーザーが第2の電源モジュールに入力した後、第1の電源モジュールが読み取り受信したものであってもよい。ここで、第1の電源モジュールは、タッチインタフェース、キーボード、マウスなどの入力機器を含むことができ、それに対応して、第2の電源モジュールは、タッチインタフェース、キーボード、マウスなどの入力機器を含むことができ、ユーザーは、これらの入力機器により総データ情報を入力する。
【0022】
ユーザーが予め入力した総データ情報を取得した後、第1の電源モジュールは、総データ情報を解析し、それにより割り当て手段を得、第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てる。
【0023】
第1の電源モジュールが各第2の電源モジュールに割り当てた目標データ情報は、完全に異なってもよいし、一部が同じであるか、又は完全に同じであってもよいが、全ての第2の電源モジュールの目標時間は、いずれも同じであり、それにより、第2の電源モジュールが出力したデータ信号の出力時間は、いずれも同じである。
【0024】
ここで、各第2の電源モジュールに同期送信したクロック信号の周波数は、ニーズに応じて設定することができ、例えば10KHz、5KHz又は15KHzなどにする。クロック信号のN番目(Nは、1、2、3などである)の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが第2の電源モジュールを、データ信号を出力するようにトリガーすると取り決めることができ、クロック信号が第2の電源モジュールに同期送信されるため、各第2の電源モジュールは、クロック信号のトリガーで、対応するデータ信号を同時に出力し、且つクロック信号に基づいてデータ信号の出力時間を計時しそれを目標時間に等しくし、各第2の電源モジュールに割り当てられた目標時間がいずれも同じであるため、各第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号が同じ時刻にカットオフされると、全ての第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号が同期するという目的が実現される。
【0025】
ここで、総データ情報は、第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号のタイプ、波形、周波数、平均値、実効値又は振幅のうちの少なくとも1つを含む。データ信号のタイプは、電圧信号及び/又は電流信号を含むことができ、波形は、正弦波、矩形波などとすることができる。タイプ、波形、周波数などが総データ情報の1つに属する場合は、タイプ、波形、周波数などが選択可能であることを示し、タイプ、波形、周波数などが総データ情報の1つに属しない場合は、タイプ、波形、周波数などがデフォルト方式を採用することを示す。データ信号のタイプが電圧信号である場合、実効値は、10ボルト、5ボルト又は3ボルトなどであってもよい。また、目標時間は、5秒、30秒、60秒などであってもよい。
【0026】
本願の実施例において、ユーザーが入力した総データ情報は、各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数、目標データ情報中の各組データの時間、データ信号の循環回数、又は第2の電源モジュールの終了状態のうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数は、1組、2組又は3組及びそれ以上であってもよく、各第2の電源モジュールは、目標データ情報中の各組のデータに応じてそれぞれの信号を対応して出力し、すなわち各組のデータは、いずれも対応してそれぞれの信号があり、且つ各組のデータに対応する時間は、同じであっても異なってもよい。データ信号の循環回数は、1回、2回又は3回及びそれ以上であってもよく、目標データ情報中の各組のデータに対応する信号の最初出力が完了した後、循環回数に従って各組のデータに対応する信号を循環出力する。各第2の電源モジュールから出力された信号の総本数は、各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数と循環回数との積に等しい。目標データ情報中の各組のデータに対応する時間が同じである場合、各組のデータに対応する時間と目標データ情報中のデータの組数と循環回数との積は、目標データ情報に対応する目標時間に等しい。
【0027】
第2の電源モジュールの終了状態とは、循環回数が有限値である場合、第2の電源モジュールが総データ情報に基づいて決定された出力信号の総本数を完了した後にある状態である。終了状態は、出力をオフにすること、又は目標データ情報中の最後の1組のデータに対応する信号を保持することを含む。出力をオフにすることは、出力する信号がゼロであり、言い換えれば、いかなる信号も出力しないことであり、最後の1組のデータに対応する信号は、電圧信号の実効値が5ボルトであり、電流の実効値が1アンペアであり、且つ終了状態が目標データ情報中の最後の1組のデータに対応する信号を選択すれば、終了状態は、電圧5ボルト、電流1アンペアである。
【0028】
図2に示すように、本実施例の同期方法の第2種の実施形態は、S202、S204及びS206を含む。しかも、S202とS204の先後順序は、S202が先であってもよく、S204が先であってもよく、又は同時に行ってもよく、本願の実施例は、具体的に限定しない。
【0029】
S202において、前記各前記第2の電源モジュールの論理回路にクロックリセットを完了させる同期命令を各前記第2の電源モジュールに送信する。クロックがリセットされた後、第2の電源モジュールの論理回路においてクロックの各ビットは、いずれもゼロに設定される。ここで、第1の電源モジュールが第2の電源モジュールに送信する同期命令は、シリアルポートを介して送信することができ、シリアルポートは、SPI(Serial Peripheral Interface、シリアルペリフェラルインタフェース)、又はI2C(Inter IC Bus、IC間バス)、又はURAT(Universal Asynchronous Receiver Transmitter、汎用非同期送受信器)であってもよい。それ以外、第1の電源モジュールと第2の電源モジュールとの間の他の通信内容も上記シリアルポートを介して実現することができる。当然のことながら、第1の電源モジュールと第2の電源モジュールとの間は、シリアルポートを介してデータ伝送を実現することなく、他の方式でデータ伝送を実現することができる。
【0030】
S204において、ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てる。
【0031】
S206において、各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくする。
【0032】
S204は、S104を参照することができ、S206は、S106を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0033】
図3に示すように、本実施例の同期方法の第3種の実施形態は、S304及びS306を含む。
【0034】
S304において、ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てる。
【0035】
ここで、目標データ情報は、少なくとも2組(例えば2組、3組、4組など)のデータ、及び対応する少なくとも2組(例えば2組、3組、4組など)の時間を含む。S306において、当該目標データ情報中のいくつかの組のデータに対応する時間で、順序通り各組のデータに対応するデータ信号を順次出力し、且つ前の組のデータ信号の出力が完了した後に次の組のデータ信号の出力を自動的にトリガーする。
【0036】
目標データ情報が第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含むことを例とし、つまり、目標データ情報中のデータの組数が2組である場合、S306において、以下のS3061及びS3602を含む。
【0037】
S3061において、各前記第2の電源モジュールを、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御する。ここで、各第2の電源モジュールに対応する第1のデータ信号(又は第1組のデータ)は、完全に同じであってもよく、一部が同じであってもよく、又は完全に同じでなくてもよく、例えば第1のデータ信号のタイプが完全に同じであり、いずれも電圧信号又は電流信号であり、周波数も完全に同じであり、実効値が幾分異なってもよく完全に同じであってもよい。しかも、各第2の電源モジュールの第1の目標時間は、いずれも同じである。
【0038】
S3062において、前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しい場合、各前記第2の電源モジュールを、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御する。第1のデータ信号の出力時間が第1の目標時間に達した場合は、第1のデータ信号の出力が完了したことを示し、この場合に第2の電源モジュールを第2のデータ信号を出力するように自動的にトリガーし、且つ第2のデータ信号の出力時間を第2の目標時間に等しいように制御する。同様に、各第2の電源モジュールの第2のデータ信号(又は第2組のデータ)は、完全に同じであってもよく、一部が同じであってもよく又は完全に同じでなくてもよく、例えば第2のデータ信号のタイプが完全に同じであり、いずれも電圧信号又は電流信号であり、周波数も完全に同じであり、実効値が幾分異なってもよく完全に同じであってもよい。しかも、各第2の電源モジュールの第2の目標時間は、いずれも同じである。
【0039】
本願の実施例のマルチチャンネル信号の同期方法の第4種の実施形態は、第2の電源モジュールに応用することができ、各第2の電源モジュールは、互いに隔離し且ついずれも第1の電源モジュールに接続され、図4に示すように、当該同期方法は、以下のステップを含む。
【0040】
S404において、前記第1の電源モジュールから送信されたユーザーが入力した総データ情報により決定された目標データ情報及びその目標時間を受信する。
【0041】
S406において、他の前記第2の電源モジュールと同期して前記第1の電源モジュールから送信されたクロック信号を受信し、前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御する。
【0042】
ここで、第2の電源モジュールは、目標データ情報及び目標時間を受信した後、目標データ情報及び目標時間を記憶することができる。
【0043】
本願の実施例の同期方法において、第2の電源モジュールは、目標データ情報及び目標時間を受信した後、第1の電源モジュールから送信されたクロック信号のトリガーで、目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、且つデータ信号の出力時間を目標時間に等しくし、すなわち当該データ信号の持続時間を目標時間に等しくする。
【0044】
ここで、ユーザーは、総データ情報を予め入力することができ、第1の電源モジュールにより解析された後に割り当て手段を得、各第2の電源モジュールに目標データ情報及び目標時間を割り当てる。予め入力された総データ情報は、ユーザーが第1の電源モジュールに直接入力したものであってもよく、ユーザーが第2の電源モジュールに入力した後、第1の電源モジュールが読み取り受信したものであってもよい。ここで、第1の電源モジュールは、タッチインタフェース、キーボード、マウスなどの入力機器を含むことができ、それに対応して、第2の電源モジュールは、タッチインタフェース、キーボード、マウスなどの入力機器を含むことができ、ユーザーは、これらの入力機器により総データ情報を入力する。
【0045】
第1の電源モジュールが各第2の電源モジュールに割り当てた目標データ情報は、完全に異なってもよいし、一部が同じであるか、又は完全に同じであってもよいが、全ての第2の電源モジュールの目標時間は、いずれも同じであり、それにより、第2の電源モジュールが出力したデータ信号の出力時間は、いずれも同じである。
【0046】
ここで、各第2の電源モジュールが同期受信したクロック信号の周波数は、ニーズに応じて設定することができ、例えば10KHz、5KHz又は15KHzなどにする。クロック信号のN番目(Nは、1、2、3などである)の立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが第2の電源モジュールを、データ信号を出力するようにトリガーすると取り決めることができ、各第2の電源モジュールがクロック信号を同期受信するため、各第2の電源モジュールは、クロック信号のトリガーで、対応するデータ信号を同時に出力し、且つクロック信号に基づいてデータ信号の出力時間を計時しそれを目標時間に等しくし、各第2の電源モジュールに割り当てられた目標時間がいずれも同じであるため、各第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号が同じ時刻にカットオフされると、全ての第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号が同期するという目的が実現される。
【0047】
ここで、ユーザーが入力した総データ情報は、第2の電源モジュールにより出力されたデータ信号のタイプ、波形、周波数、平均値、実効値又は振幅のうちの少なくとも1つを含む。データ信号のタイプは、電圧信号又は電流信号を含むことができ、波形は、正弦波、矩形波などであってもよい。タイプ、波形、周波数などはユーザーが入力した総データ情報の1つに属する場合は、タイプ、波形、周波数などが選択可能であることを示し、タイプ、波形、周波数などが総データ情報の1つに属しない場合は、タイプ、波形、周波数などがデフォルト方式を採用することを示す。データ信号のタイプが電圧信号である場合、実効値は、10ボルト、5ボルト又は3ボルトなどであってもよい。また、目標時間は、5秒、30秒、60秒などであってもよい。
【0048】
本願の実施例において、ユーザーが入力した総データ情報は、各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数、目標データ情報中の各組データの時間、データ信号の循環回数、又は第2の電源モジュールの終了状態のうちの少なくとも1つをさらに含むことができる。各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数は、1組、2組又は3組及びそれ以上であってもよく、各第2の電源モジュールは、目標データ情報中の各組のデータに応じてそれぞれの信号を対応して出力し、すなわち各組のデータは、いずれも対応してそれぞれの信号があり、且つ各組のデータに対応する時間は、同じであっても異なってもよい。データ信号の循環回数は、1回、2回又は3回及びそれ以上であってもよく、目標データ情報中の各組のデータに対応する信号の最初出力が完了した後、循環回数に従って各組のデータに対応する信号を循環出力する。各電源の第2の機器から出力された信号の総本数は、各第2の電源モジュールにおける目標データ情報中のデータの組数と循環回数との積に等しい。目標データ情報中の各組のデータに対応する時間が同じである場合、各組のデータに対応する時間と目標データ情報中のデータの組数と循環回数との積は、目標データ情報に対応する目標時間に等しい。
【0049】
第2の電源モジュールの終了状態とは、循環回数が有限値である場合、電源の第2の機器が総データ情報に基づいて決定された出力信号の総本数を完了した後にある状態である。終了状態は、出力をオフにすること、又は目標データ情報中の最後の1組のデータに対応する信号を保持することを含む。出力をオフにすることは、出力する信号がゼロであり、言い換えれば、いかなる信号も出力しないことであり、最後の1組のデータに対応する信号は、電圧信号の実効値が5ボルトであり、電流の実効値が1アンペアであり、且つ終了状態が目標データ情報中の最後の1組のデータに対応する信号を選択すれば、終了状態は、電圧5ボルト、電流1アンペアである。
【0050】
図5に示すように、本実施例の同期方法の第5種の実施形態は、S502、S504及びS506を含む。S502とS504の先後順序は、S502が先であってもよく、S504が先であってもよく、又は同時に行ってもよく、本願の実施例は、具体的に限定しない。
【0051】
S502において、第1の電源モジュールから送信された同期命令を受信し、前記同期命令に基づいて他の前記第2の電源モジュールの論理回路と共にクロックリセットを完了する。クロックがリセットされた後、各第2の電源モジュールの論理回路においてタイマーの各ビットは、いずれもゼロに設定される。ここで、第2の電源モジュールが受信する第1の電源モジュールから送信された同期命令は、シリアルポートを介して送信することができ、シリアルポートは、SPI(Serial Peripheral Interface、シリアルペリフェラルインタフェース)、又はI2C(Inter IC Bus、IC間バス)、又はURAT(Universal Asynchronous Receiver Transmitter、汎用非同期送受信器)であってもよい。それ以外、第1の電源モジュールと第2の電源モジュールとの間の他の通信内容も上記シリアルポートを介して実現することができる。
【0052】
S504において、前記第1の電源モジュールから送信されたユーザーが入力した総データ情報により決定された目標データ情報及びその目標時間を受信する。
【0053】
S506において、他の前記第2の電源モジュールと同期して前記第1の電源モジュールから送信されたクロック信号を受信し、前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御する。
【0054】
S504は、S404を参照することができ、S06は、S406を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0055】
図6に示すように、本実施例の同期方法の第6種の実施形態は、S604及びS606を含む。
【0056】
S604において、前記第1の電源モジュールから送信されたユーザーが入力した総データ情報により決定された目標データ情報及びその目標時間を受信する。
【0057】
ここで、S604は、S404を参照することができ、ここでは説明を省略する。S604において、目標データ情報は、少なくとも2組(例えば2組、3組、4組など)のデータ、及び対応する少なくとも2組(例えば2組、3組、4組など)の時間を含む。S606において、当該目標データ情報中のいくつかの組のデータに対応する時間で、順序通り各組のデータに対応するデータ信号を順次出力し、且つ前の組のデータ信号の出力が完了した後に次の組のデータ信号の出力を自動的にトリガーする。
【0058】
目標データ情報が第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含むことを例とし、つまり、目標データ情報中のデータの組数が2組である場合、S606において、以下のS6061及びS6062を含む。
【0059】
S6061において、前記クロック信号のトリガーで、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御する。ここで、各第2の電源モジュールに対応する第1のデータ信号(又は第1組のデータ)は、完全に同じであってもよく、一部が同じであってもよく、又は完全に同じでなくてもよく、例えば第1のデータ信号のタイプが完全に同じであり、いずれも電圧信号又は電流信号であり、周波数も完全に同じであり、実効値が幾分異なってもよく完全に同じであってもよい。しかも、各第2の電源モジュールの第1の目標時間は、いずれも同じである。
【0060】
S6062において、前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しいトリガーで、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御する。第1のデータ信号の出力時間が第1の目標時間に達した場合は、第2の電源モジュールにおける第1のデータ信号の出力が完了したことを示し、この時、第2の電源モジュールがトリガーされて第2のデータ信号を出力し続け、且つ第2のデータ信号の出力時間を第2の目標時間に等しいように制御する。同様に、各第2の電源モジュールに対応する第2のデータ信号(又は第2組のデータ)は、完全に同じであってもよく、一部が同じであってもよく、又は完全に同じでなくてもよく、例えば第2のデータ信号のタイプが完全に同じであり、いずれも電圧信号又は電流信号であり、周波数も完全に同じであり、実効値が幾分異なってもよく完全に同じであってもよい。しかも、各第2の電源モジュールの第2の目標時間は、いずれも同じである。
【0061】
本願の実施例は、電源モジュールをさらに提供し、当該電源モジュールは、第1の電源モジュール700を含む。図7は、本願の実施例にて提供される第1の電源モジュール700のモジュール概略図であり、前記第1の電源モジュール700は、複数の互いに隔離した第2の電源モジュール800に接続され、前記第1の電源モジュール700は、
ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てるように配置される割り当てモジュール710と、
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするように配置されるトリガーモジュール720と、を含む。
【0062】
一実施例において、前記第1の電源モジュール700は、
各前記第2の電源モジュール800にクロック信号を同期送信する前に、前記各前記第2の電源モジュール800の論理回路にクロックリセットを完了させる同期命令を各前記第2の電源モジュール800に送信するように配置されるリセット送信モジュールを含む。
【0063】
一実施例において、前記目標データ情報は、前記データ信号のタイプ、波形、周波数、平均値、実効値又は振幅の少なくとも1つを含み、前記データ信号のタイプは、電圧信号又は電流信号を含む。
【0064】
一実施例において、前記目標データ情報は、第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、並びに、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含む。
【0065】
前記トリガーモジュールは、具体的には、各前記第2の電源モジュール800を、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御するように配置され、また、
前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しい場合、各前記第2の電源モジュール800を、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御するように配置される。
【0066】
一実施例において、各前記第2の電源モジュール800に目標データ情報及びその目標時間を割り当てる前記ステップにおいて、異なる前記第2の電源モジュール800に割り当てられた目標データ情報は、同じであり、又は異なる。
【0067】
本願の実施例の第1の電源モジュール700は、図1図3における各プロセスを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0068】
本願の実施例は、電源モジュールをさらに提供し、当該電源モジュールは、第2の電源モジュール800を含み、図8は、本願の実施例にて提供される第2の電源モジュール800のモジュール概略図であり、少なくとも2つの前記第2の電源モジュール800は、互いに隔離し且ついずれも第1の電源モジュール700に接続され、前記第2の電源モジュール800は、
前記第1の電源モジュール700から送信されたユーザーが入力した総データ情報により決定された目標データ情報及びその目標時間を受信するように配置される受信モジュール810と、
他の前記第2の電源モジュール800と同期して前記第1の電源モジュール700から送信されたクロック信号を受信し、前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御するように配置される出力モジュール820と、を含む。
【0069】
一実施例において、前記第2の電源モジュール800は、前記第1の電源モジュール700から送信されたクロック信号を受信する前に、第1の電源モジュール700から送信された同期命令を受信し、前記同期命令に基づいて他の前記第2の電源モジュール800の論理回路と共にクロックリセットを完了するように配置されるリセット実行モジュールをさらに含む。
【0070】
一実施例において、前記目標データ情報は、前記データ信号のタイプ、波形、周波数、平均値又は振幅の少なくとも1つをさらに含み、前記データ信号のタイプは、電圧信号又は電流信号を含む。
【0071】
一実施例において、前記目標データ情報は、第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、並びに、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含む。
【0072】
ここで、前記出力モジュールは、具体的には、前記クロック信号のトリガーで、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御するように配置され、また、前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しいトリガーで、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御するように配置される。
【0073】
本願の実施例の第2の電源モジュール800は、図4図6における各プロセスを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0074】
本願は、電源機器をさらに提供し、当該電源機器は、上記第1の電源モジュール700及び第2の電源モジュール800を含むことができ、且つ第1の電源モジュール700及び第2の電源モジュール800と同じ技術的効果を達成することができる。電源機器において、第1の電源モジュール700は、上位機とし、第2の電源モジュール800は、下位機とし、両者の間は、シリアルポートを介して通信することができる。
【0075】
一実施例において、第1の電源モジュール700は、マイクロプロセッサを含むことができ、第2の電源モジュール800は、サブチャンネルボードを含み、当該サブチャンネルボードは、シリアルインタフェース、FPGAチップ、DAC、ADC、記憶ユニット及び隔離電源を含み、前記マイクロプロセッサは、前記シリアルインタフェースを介してデータを前記サブチャンネルボードに伝達する。ここで、マイクロプロセッサは、ARMボード、又はワンチップマイコンボードなどであってもよい。
【0076】
当該電源機器は、マルチチャンネル電圧電流の同期出力を実現するように配置され、ステップで電圧電流信号の同期出力を実現することができる。1)マルチチャンネル電圧電流の同期出力の電圧電流値をARMボードからシリアルポートUARTを介して発信し、FPGAチップは、データを受信して記憶ユニットFLASHに記憶し、2)電圧電流値の記憶が完了すると、ARMボードの発信は、シリアルポートを介して同期信号を発信し、複数のチャンネルボードカードにおけるFPGAチップは、同期信号を受信した後に対応するTIMERモジュールクロックカウンタを同時にリセットし、3)ARMボードは、SYNCクロック信号を生成して複数のチャンネルボードカードに同時に送信し、FPGAチップにおけるTIMERモジュールクロックカウンタは、SYNCクロック信号に基づいてカウントし、現在のデータ設定時間と比較して現在の電圧電流値を出力し、現在のデータ設定時間がカウンタ時間と等しい場合、カウンタをクリアして次の組の設定時間のカウント更新及びデータ送信を行い、データ送信が完了するまで停止する。
【0077】
図9は、電源機器の動作フローを示し、各第2の電源モジュールは、同期命令を受信したか否かを判定する(S901)。同期命令が受信されたと決定した場合、電源の第2モジュールにおけるカウンタをクリアする(S902)。第1の電源モジュールのクロック信号に基づいて、予め受信された目標データ情報に基づいて電圧又は電流設定値を出力する(S903)。続いて、予め受信された目標時間に基づいてクロックカウントが当該組の目標時間に等しいか否かを周期的に判断し(S904)、そうであれば、電圧又は電流設定値の出力時間が目標時間に達することを示し、そうでなければ、カウンタがカウントし続け、且つ電圧又は電流設定値は、依然として出力状態を保持する。カウンタの技術が目標時間に達する時、カウントを開始し且つ次の組の電圧又は電流設定値を出力し(S905)、クロックカウントが当該組の目標時間に等しいか否かを周期的に判断し(S906)、両者が等しい時、終了するまで、次の組の電圧又は電流設定値を出力し続け、両者が等しくなければ、同様に、カウンタは、カウントし続け且つ当該組の電圧又は電流設定値の出力を保持する。
【0078】
ここで、クロックカウントが現在の組の目標時間に等しいか否かを周期的に判断するには、判定周波数は、クロック信号の周波数により決定することができる。
【0079】
本願は、電子機器をさらに提供し、プロセッサ、メモリ及び前記メモリに記憶され前記プロセッサで実行可能なプログラム又は命令を含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時に図1図6における各プロセスを実現する。電子機器は、携帯端末など、クリーニング機器を制御するための機器であってもよい。
【0080】
本願は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にクリーニング機器の制御プログラムが記憶されており、当該第1の電源モジュール又は第2の電源モジュールの制御プログラムがプロセッサにより実行される時に上記制御方法のプロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、重複を回避するために、ここでは説明を省略する。ここで、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えばリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称する)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称する)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0081】
なお、本願にて提供される各実施例は、同じ構想に属し、各実施例に記載された技術的解決手段における各技術的特徴間は、矛盾しない場合、任意に組み合わせることができる。以上に記載したのは、本願の実施例に過ぎず、本願を限定するものではない。本願は、当業者にとって、様々な変更及び変形が可能である。本願の精神及び原理内でなされた任意の修正、同等の置換、改良などは、いずれも本願の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0082】
700-電源の第1モジュール、710-割り当てモジュール、720-トリガーモジュール、800-第2の電源モジュール、810-受信モジュール、820-出力モジュール。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの互いに隔離した第2の電源モジュールに接続される第1の電源モジュールに応用されるマルチチャンネル信号の同期方法であって、
ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てるステップと、
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするステップと、を含み、
各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てる前記ステップにおいて、異なる前記第2の電源モジュールに割り当てられた目標データ情報は、同じであり、又は異なる、マルチチャンネル信号の同期方法。
【請求項2】
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信する前に、
各前記第2の電源モジュールの論理回路にクロックリセットを完了させる同期命令を各前記第2の電源モジュールに送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の同期方法。
【請求項3】
前記総データ情報は、前記データ信号のタイプ、波形、周波数、平均値、実効値又は振幅の少なくとも1つを含み、前記データ信号のタイプは、電圧信号及び/又は電流信号を含む、請求項1に記載の同期方法。
【請求項4】
前記総データ情報は、各前記第2の電源モジュールにおける前記目標データ情報中のデータの組数、前記目標データ情報中の各組のデータに対応する時間、前記データ信号の循環回数、前記第2の電源モジュールの終了状態のうちの少なくとも1つを含み、前記終了状態は、出力をオフにすること、又は前記目標データ情報中の最後の1組のデータに対応する信号を保持することを含む、請求項1に記載の同期方法。
【請求項5】
前記目標データ情報は、第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、並びに、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含み、
各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするステップは、
各前記第2の電源モジュールを、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御するステップと、
前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しい場合、各前記第2の電源モジュールを、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力するようにトリガーし、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御するステップと、を含む、
請求項1に記載の同期方法。
【請求項6】
少なくとも2つが互いに隔離し且ついずれも第1の電源モジュールに接続される第2の電源モジュールに応用されるマルチチャンネル信号の同期方法であって、
前記第1の電源モジュールから送信されたユーザーが入力した総データ情報により決定された目標データ情報及びその目標時間を受信するステップと
他の前記第2の電源モジュールと同期して前記第1の電源モジュールから送信されたクロック信号を受信し、前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御するステップと、を含み、
各前記第2の電源モジュールが受信したに目標データ情報は、同じであり、又は異なる、マルチチャンネル信号の同期方法。
【請求項7】
前記第1の電源モジュールから送信されたクロック信号を受信する前に、
第1の電源モジュールから送信された同期命令を受信し、前記同期命令に基づいて他の前記第2の電源モジュールの論理回路と共にクロックリセットを完了するステップと、をさらに含む、請求項に記載の同期方法。
【請求項8】
前記総データ情報は、前記データ信号のタイプ、波形、周波数、平均値又は振幅の少なくとも1つをさらに含み、前記データ信号のタイプは、電圧信号又は電流信号を含む、
請求項に記載の同期方法。
【請求項9】
前記総データ情報は、各前記第2の電源モジュールにおける前記目標データ情報中のデータの組数、前記目標データ情報中の各組のデータに対応する時間、前記データ信号の循環回数、前記第2の電源モジュールの終了状態のうちの少なくとも1つを含み、前記終了状態は、出力をオフにすること、又は前記目標データ情報中の最後の1組のデータに対応する信号を保持することを含む、請求項に記載の同期方法。
【請求項10】
前記目標データ情報は、第1組のデータ及び対応する第1の目標時間、並びに、第2組のデータ及び対応する第2の目標時間を含み、
前記クロック信号のトリガーで、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しいように制御する前記ステップは、
前記クロック信号のトリガーで、前記第1組のデータに対応する第1のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第1のデータ信号の出力時間を前記第1の目標時間に等しいように制御するステップと、
前記第1のデータ信号の出力時間が前記第1の目標時間に等しいトリガーで、前記第2組のデータに対応する第2のデータ信号を出力し、前記クロック信号に基づいて、前記第2のデータ信号の出力時間を前記第2の目標時間に等しいように制御するステップと、を含む、請求項に記載の同期方法。
【請求項11】
第1の電源モジュールを含む電源モジュールであって、前記第1の電源モジュールは、複数の互いに隔離した第2の電源モジュールに接続され、前記第1の電源モジュールは、
ユーザーが予め入力した総データ情報に基づいて、各前記第2の電源モジュールに目標データ情報及びその目標時間を割り当てるように配置される割り当てモジュールと、
各前記第2の電源モジュールにクロック信号を同期送信し、各前記第2の電源モジュールを、前記目標データ情報に対応するデータ信号を出力するようにトリガーし、且つ前記データ信号の出力時間を前記目標時間に等しくするように配置されるトリガーモジュールと、を含み、
前記割り当てモジュールは、異なる前記第2の電源モジュールに割り当てる目標データ情報が、同じであり、又は異なる、電源モジュール。
【請求項12】
メモリ、プロセッサ及び前記メモリに記憶され前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む電子機器であって、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサにより実行される時に請求項1~又は請求項~1のいずれか1項に記載の方法のステップを実現する、電子機器。
【請求項13】
プロセッサにより実行される時に請求項1~又は請求項~1のいずれか1項に記載の方法のステップを実現するコンピュータプログラムが記憶されている、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項14】
請求項1に記載の電源モジュール、及び前記電源モジュールにおける前記第1の電源モジュールに接続される第2の電源モジュールを含む電源機器であって、前記第1の電源モジュールは、マイクロプロセッサボードを含み、前記第2の電源モジュールは、サブチャンネルボードを含み、前記サブチャンネルボードは、シリアルインタフェース、プログラマブルロジックゲートアレイ(FPGA)チップ、デジタルアナログ変換器(DAC)、アナログデジタル変換器(ADC)、記憶ユニット及び隔離電源を含み、前記マイクロプロセッサは、前記シリアルインタフェースを介してデータを前記サブチャンネルボードに伝達する、電源機器。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正の内容】
図2
【国際調査報告】