(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-06-28
(54)【発明の名称】リンパ診断装置
(51)【国際特許分類】
A61B 5/00 20060101AFI20240621BHJP
A61B 5/01 20060101ALI20240621BHJP
A61B 10/00 20060101ALI20240621BHJP
A61B 5/0537 20210101ALI20240621BHJP
A61B 5/02 20060101ALI20240621BHJP
【FI】
A61B5/00 G
A61B5/01 100
A61B5/01 250
A61B5/00 102A
A61B10/00 K
A61B10/00 M
A61B5/0537 210
A61B5/02 G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573554
(86)(22)【出願日】2022-06-23
(85)【翻訳文提出日】2023-11-28
(86)【国際出願番号】 US2022073120
(87)【国際公開番号】W WO2022272287
(87)【国際公開日】2022-12-29
(32)【優先日】2021-06-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523448381
【氏名又は名称】コヤ・メディカル・インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100095267
【氏名又は名称】小島 高城郎
(74)【代理人】
【識別番号】100124176
【氏名又は名称】河合 典子
(74)【代理人】
【識別番号】100224269
【氏名又は名称】小島 佑太
(72)【発明者】
【氏名】ボールドウィン、ジャレン
(72)【発明者】
【氏名】パムプリン、ジョン・シー.
(72)【発明者】
【氏名】ツェルンドルファー、ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン、ジャクソン・シー.
(72)【発明者】
【氏名】ガーレット、マイケル・シー.
(72)【発明者】
【氏名】ガーレット、フランク・イー.
(72)【発明者】
【氏名】ドレイスワミイ、アナンド
(72)【発明者】
【氏名】フィラリ、ビラル
【テーマコード(参考)】
4C017
4C117
4C127
【Fターム(参考)】
4C017AA10
4C017AA12
4C017EE15
4C117XA01
4C117XB01
4C117XB02
4C117XB09
4C117XB11
4C117XD05
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4C117XE43
4C117XE56
4C117XJ33
4C117XQ13
4C127AA06
(57)【要約】
本開示は、リンパ浮腫を診断するための診断装置に関する。この診断装置は、組織のパラメータを測定するために、デュロメータ、温度センサ、及び誘電体センサを少なくとも含み得るセンサアレイを有することができる。その測定は、リンパ浮腫を診断し組織の健康状態をモニターするための組織健康スコアを作成するために使用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
組織の2つ以上のパラメータを測定するための診断装置であって、前記診断装置は、
2つ以上のパラメータを測定するように構成された1つ以上のセンサと、
測定された前記2つ以上のパラメータ及び/又は組織健康スコアを表示するように構成されたディスプレイと、を有する診断装置。
【請求項2】
前記2つ以上のパラメータが、温度、含水率、生体インピーダンス、及び/又は、硬度もしくは弾性を含む、請求項1の診断装置。
【請求項3】
前記2つ以上のパラメータが、酸素含有量、脈拍、及び/又は、可視及び/又は非可視スペクトルにおける電磁反射を含む、請求項1又は2の診断装置。
【請求項4】
温度が、ユーザの皮膚で測定される、請求項2の診断装置。
【請求項5】
温度が、皮下で測定される、請求項2の診断装置。
【請求項6】
前記2つ以上のセンサが、前記2つ以上のパラメータを同時に測定するように構成されている、請求項1~5のいずれかの診断装置。
【請求項7】
前記2つ以上のセンサが、前記2つ以上のパラメータを順次、測定するように構成されている、請求項1~6のいずれかの診断装置。
【請求項8】
前記2つ以上のセンサが、前記2つ以上のパラメータをユーザの身体のほぼ同じ部位で測定するように構成されている、請求項1~7のいずれかの診断装置。
【請求項9】
前記2つ以上のセンサが、前記2つ以上のパラメータをユーザの身体の複数の部位で測定するように構成されている、請求項1~8のいずれかの診断装置。
【請求項10】
前記2つ以上のパラメータが、前記組織健康スコアを作成するために用いられる、請求項1~9のいずれかの診断装置。
【請求項11】
前記2つ以上のパラメータの測定値が、人間又は動物のいずれの部位においても取得可能である、請求項1~10のいずれかの診断装置。
【請求項12】
前記2つ以上のパラメータの測定値が、人間又は動物の身体上の部位で取得され、かつ、複数の測定値に亘る同じ部位における測定値の追跡を容易とするマップと関係付けられる、請求項1~11のいずれかの診断装置。
【請求項13】
前記2つ以上のパラメータの測定値が、経時的に追跡される、請求項1~12のいずれかの診断装置。
【請求項14】
前記2つ以上のパラメータの測定値が、前記診断装置に記憶される、請求項1~13のいずれかの診断装置。
【請求項15】
前記診断装置が遠隔装置と通信し、前記診断装置は前記2つ以上のパラメータの測定値及び/又は組織健康スコアを前記遠隔装置に送信するように構成されている、請求項1~14のいずれかの診断装置。
【請求項16】
前記診断装置のディスプレイが、ユーザに対し人間又は動物上の部位で2つ以上のパラメータを測定することを促すように構成されている、請求項1~15のいずれかの診断装置。
【請求項17】
前記診断装置と通信する遠隔装置のディスプレイが、ユーザに対し人間又は動物上の部位で2つ以上のパラメータを測定することを促すように構成されている、請求項1~16のいずれかの診断装置。
【請求項18】
前記診断装置が、病院、診療所、又は家庭環境において訓練された又は訓練されていないユーザにより使用されるべく構成されている、請求項1~17のいずれかの診断装置。
【請求項19】
前記組織健康スコアが、前記2つ以上のパラメータの測定値を入力として用いるアルゴリズムによって作成される、請求項1~18のいずれかの診断装置。
【請求項20】
前記2つ以上のパラメータの測定データがクリーニングされる、請求項19の診断装置。
【請求項21】
前記2つ以上のパラメータの測定データが、アルゴリズムによって均等に重み付けされる、請求項19又は20の診断装置。
【請求項22】
前記2つ以上のパラメータの測定データが、アルゴリズムによって不均等に重み付けされる、請求項19又は20の診断装置。
【請求項23】
前記2つ以上のパラメータの測定値及び/又は組織健康スコアが、組織健康動向、病気診断、及び/又は推奨される治療を決定するために使用可能である、請求項1~22のいずれかの診断装置。
【請求項24】
前記ディスプレイが、組織健康動向、病気診断、及び/又は推奨される治療に関する情報を出力可能である、請求項1~23のいずれかの診断装置。
【請求項25】
前記組織健康スコア又はその派生値が、1つ以上の病気の治療のガイドに使用される、請求項1~24のいずれかの診断装置。
【請求項26】
前記1つ以上の病気が、浮腫、潰瘍、蜂窩織、線維症、及び/又は静脈不全を含む、請求項25の診断装置。
【請求項27】
前記組織健康スコアが、前記2つ以上のパラメータの測定値及び/又は組織健康スコアと、健康な組織及び/又は不健康な組織に関係する前記2つ以上のパラメータの測定データ及び/又は組織健康スコアとの比較によって作成可能である、請求項1~26のいずれかの診断装置。
【請求項28】
前記診断装置が、浮腫、リンパ浮腫、循環不全、及び組織健康状態を測定するべく用いられるように構成されている、請求項1~27のいずれかの診断装置。
【請求項29】
前記診断装置が、皮膚に押し付けられたときに前記2つ以上のパラメータの測定値を自動的に取得するか又はユーザ入力を受診することに応じて測定値を手動で取得する,請求項1~28のいずれかの診断装置。
【請求項30】
前記2つ以上のパラメータが温度を含み、かつ温度が、サーモカップル、抵抗温度検知器、サーミスタ、半導体ベースの集積回路、及び/又は赤外サーモメータにより測定される、請求項1~29のいずれかの診断装置。
【請求項31】
前記2つ以上のパラメータが含水率/生体インピーダンスを含み、かつ含水率/生体インピーダンスが、多周波生体インピーダンス解析(MFBIA)、分光イメージング、微分分光可視、赤外及び紫外スペクトル、及び/又は、オープンエンド同軸プローブを用いて測定される、請求項1~30のいずれかの診断装置。
【請求項32】
前記2つ以上のパラメータが硬度を含み、かつ硬度が、デュロメータ、シングル又はマルチの力トランスジューサ、歪みトランスジューサ、圧力トランスジューサ、及び/又は光学式移動センサによる吸引を用いて測定される、請求項1~31のいずれかの診断装置。
【請求項33】
前記2つ以上のパラメータが酸素含有量を含み、かつ酸素含有量が、分光イメージング、微分分光可視、赤外、及び/又は紫外スペクトルを用いて測定される、請求項1~32のいずれかの診断装置。
【請求項34】
前記2つ以上のパラメータが脈拍を含み、かつ脈拍が、分光イメージング、微分分光可視、赤外、及び紫外スペクトル、及び/又は、近接場コヒーレントセンシングを用いて測定される、請求項1~33のいずれかの診断装置。
【請求項35】
前記2つ以上のパラメータが電磁反射を含み、かつ電磁反射が、デジタルカメラセンタ及び/又はフォトダイオードを用いて測定される、請求項1~34のいずれかの診断装置。
【請求項36】
デュロメータプローブ、温度センサ、誘電体導体、及び接地導体を含むヘッドアセンブリをさらに有する、請求項1~35のいずれかの診断装置。
【請求項37】
前記接地導体がリング形状を含み、前記誘電体導体が前記リング形状内の中心に位置する、請求項36の診断装置。
【請求項38】
前記デュロメータプローブが、前記接地導体の周縁の内側に配置されている、請求項36又は37の診断装置。
【請求項39】
前記温度センサが、前記接地導体の周縁の内側に配置されている、請求項36~38のいずれかの診断装置。
【請求項40】
前記デュロメータプローブが、前記接地導体の周縁の外側に配置されている、請求項36又は37の診断装置。
【請求項41】
前記温度センサが、前記接地導体の周縁の外側に配置されている、請求項36~38のいずれかの診断装置。
【請求項42】
前記誘電体導体と前記接地導体との間に配置された電気絶縁体をさらに有する、請求項36~41のいずれかの診断装置。
【請求項43】
プローブ、接地導体、及び温度センサを含むヘッドアセンブリをさらに含み、前記プローブは、誘電率測定値を取得しかつ硬度を測定するために使用するように構成されている、請求項1~35のいずれかの診断装置。
【請求項44】
プローブ、接地導体、及び温度センサを含むヘッドアセンブリをさらに含み、前記プローブは、誘電率測定値を取得しかつ弾性を測定するために使用するように構成されている、請求項1~35のいずれかの診断装置。
【請求項45】
前記接地導体がリング形状を含む、請求項43又は44の診断装置。
【請求項46】
前記プローブが、前記接地導体の周縁の内側に配置されている、請求項43~45のいずれかの診断装置。
【請求項47】
前記プローブが、前記接地導体と同心状に位置する、請求項43~46のいずれかの診断装置。
【請求項48】
前記ヘッドアセンブリが、力トランスジューサ本体、力トランスジューサチップ、及び、力トランスジューサ本体と力トランスジューサチップとの間に配置されたバネを含み、かつ、前記プローブが、硬度を測定するべく前記力トランスジューサチップを前記力トランスジューサ本体の方に移動させるために、組織により押されるように構成されている、請求項43及び45~47のいずれかの診断装置。
【請求項49】
前記ヘッドアセンブリが、力トランスジューサ本体、力トランスジューサチップ、及び、力トランスジューサ本体と力トランスジューサチップとの間に配置されたバネを含み、かつ、前記プローブが、組織の弾性を測定するべく前記力トランスジューサチップを前記力トランスジューサ本体の方に移動させるために、組織により押されるように構成されている、請求項44~47のいずれかの診断装置。
【請求項50】
前記プローブと前記接地導体との間に配置された絶縁体をさらに有する、請求項43~49のいずれかの診断装置。
【請求項51】
前記プローブと前記接地導体との間に配置された絶縁体をさらに含み、前記絶縁体が前記接地導体の先端から離れていることによって、前記プローブと前記接地導体との間に空気ギャップが配置される、請求項43~49のいずれかの診断装置。
【請求項52】
組織の2つ以上のパラメータを測定するための診断装置であって、前記診断装置は、
組織の組織健康スコアを作成するために前記2つ以上のパラメータを測定するように構成された1つ以上のセンサを有する、診断装置。
【請求項53】
請求項1~51の特徴のいずれかをさらに有する、請求項52の診断装置。
【請求項54】
組織の硬度及び生体インピーダンスを測定するための診断装置であって、前記診断装置は、
接地導体と、
組織の生体インピーダンス及び組織の硬度を測定するために誘電率測定値を取得するように構成されたプローブと、を有する診断装置。
【請求項55】
誘電率及び硬度の測定値は、組織の組織健康スコアを作成するために用いられる、請求項54の診断装置。
【請求項56】
組織の温度を測定するように構成された温度センサをさらに有する、請求項54又は55の診断装置。
【請求項57】
誘電率、硬度、及び温度の測定値は、組織の組織健康スコアを作成するために用いられる、請求項54~56のいずれかの診断装置。
【請求項58】
前記プローブと前記接地導体との間に配置された絶縁体をさらに有する、請求項54~57のいずれかの診断装置。
【請求項59】
前記プローブが、前記接地導体の周縁の内側に配置されている、請求項54~58のいずれかの診断装置。
【請求項60】
前記接地導体がリング形状を含む、請求項54~59のいずれかの診断装置。
【請求項61】
力トランスジューサ本体、力トランスジューサチップ、及び、力トランスジューサ本体と力トランスジューサチップとの間に配置されたバネをさらに有し、かつ前記プローブが、硬度を測定するべく前記力トランスジューサチップを前記力トランスジューサ本体の方へ移動させるために、組織により押されるように構成されている、請求項54~59のいずれかの診断装置。
【請求項62】
前記プローブと前記接地導体との間に配置された絶縁体をさらに有し、前記絶縁体が前記接地導体の先端から離れていることによって、前記プローブと前記接地導体との間に空気ギャップが配置される、請求項54~61のいずれかの診断装置。
【請求項63】
前記プローブが、組織の生体インピーダンスを測定しかつ同時に組織の硬度を測定するべく誘電率測定値を取得するために用いられるように構成されている、請求項54~62のいずれかの診断装置。
【請求項64】
前記プローブが、組織の硬度を測定するべく前記トランスジューサに力を印加するように構成されている、請求項54~63のいずれかの診断装置。
【請求項65】
前記診断装置が、ユーザの身体上の部位で測定値を取得するようにユーザを促す、請求項54~64のいずれかの診断装置。
【請求項66】
前記診断装置と通信する演算装置が、ユーザの身体上の部位で測定値を取得するようにユーザを促す、請求項54~64のいずれかの診断装置。
【請求項67】
請求項1~53のいずれかの特徴をさらに有する、請求項54~66のいずれかの診断装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年6月25日に出願された米国仮出願第63/215,396号の優先権の利益を主張するものであり、その全体が参照により本出願に組み込まれる。本出願とともに出願された出願データシートにおいて外国優先権または国内優先権が特定されているすべての出願は、37CFR 1.57に基づき、参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本開示は、診断装置に関し、特にリンパ浮腫を診断するためのリンパ診断装置に関する。
【背景技術】
【0003】
リンパ浮腫は、リンパ液等の過剰な液体が体内に溜まる医学的状態である。場合によっては、この過剰な液体が、手足などの体内の特定の領域に溜まり、腫れ(浮腫)を生じることがある。治療せずに放置すると、感染症、疲労、可動域の制限、皮膚/組織の硬化など、数多くのさらなる症状が発生する可能性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
リンパ浮腫及び他の皮膚状態は、診断が難しい場合がある。何年も訓練、経験、及び教育を積んだ熟練医師でさえ、しばしば、皮膚及び/又はリンパの悪化の重症度を特定することが難しいことがある。
本明細書には、リンパ浮腫及び/又は他の皮膚状態を診断するために用い得る診断装置、システム、及び関連する部品が開示される。その診断装置は、診断を補助するためのリアルタイムの指標を提供することができる。診断装置は、温度、含水率、生体インピーダンス、硬度又は弾性、酸素含有量、脈拍、視覚的及び非視覚的スペクトルの電磁反射、及び/又はその他のもの等の1つ以上のパラメータを測定できる。1つ以上のパラメータについて取得されたデータは、クリーニング又はフィルタリングされ得る。クリーニング又はフィルタリングされたデータは、組織健康スコアを作成するためのアルゴリズムへの入力として用い得る。組織健康スコアは、診断及び治療を補助するために患者や医療従事者によって用いられる指標となり得る。組織健康スコアを作成するために複数のパラメータを統合することによって、限定はしないがリンパ浮腫、浮腫、循環不全、組織健康状態、潰瘍形成、蜂窩織炎、線維症、静脈不全、その他を含む多様な状態について、皮下組織の健康状態のより確実な標示を提供できる。
【0005】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータを測定する診断装置が本明細書に開示される。その診断装置は、2つ以上のパラメータを測定可能な1つ以上のセンサを含み得る。その診断装置は、測定された2つ以上のパラメータ及び/又は組織健康スコアを表示可能なディスプレイを含み得る。
【0006】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータは、温度、含水率、生体インピーダンス、及び/又は硬度もしくは弾性を含み得る。
【0007】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータは、酸素含有量、脈拍、及び/又は視覚的及び/又は非視覚的スペクトルの電磁反射を含み得る。
【0008】
幾つかの変形態様において、温度は、ユーザの皮膚で測定され得る。
【0009】
幾つかの変形態様において、温度は、皮下で測定され得る。
【0010】
幾つかの変形態様において、2つ以上のセンサが、2つ以上のパラメータを同時に測定し得る。
【0011】
幾つかの変形態様において、2つ以上のセンサが、2つ以上のパラメータを順次測定し得る。
【0012】
幾つかの変形態様において、2つ以上のセンサが、2つ以上のパラメータを、ユーザの身体上のほぼ同じ部位で測定し得る。
【0013】
幾つかの変形態様において、2つ以上のセンサが、2つ以上のパラメータを、ユーザの身体上の複数の部位で測定し得る。
【0014】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータが、組織スコアを作成するために使用可能である。
【0015】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータの測定値を、人間又は動物のどの部位でも取得できる。
【0016】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータの測定値を、人間又は動物の身体上の部位で取得でき、複数の測定に亘る同じ部位での測定値の追跡を容易にするためにマップと関係付けることができる。
【0017】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータの測定値を、経時的に追跡できる。
【0018】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータの測定値を、診断装置に記憶できる。
【0019】
幾つかの変形態様において、診断装置は、遠隔装置と通信可能である。診断装置は、2つ以上のパラメータの測定値及び/又は組織健康スコアを遠隔装置に送信できる。
【0020】
幾つかの変形態様において、診断装置のディスプレイは、ユーザに対して、人間又は動物の部位における2つ以上のパラメータを測定することを促すことができる。
【0021】
幾つかの変形態様において、診断装置と通信する遠隔装置のディスプレイは、ユーザに対して、人間又は動物の部位における2つ以上のパラメータを測定することを促すことができる。
【0022】
幾つかの変形態様において、診断装置は、病院、診療所、又は家庭環境において訓練された又は訓練されていないユーザによって使用可能である。
【0023】
幾つかの変形態様において、組織健康スコアは、2つ以上のパラメータの測定値を入力として用いるアルゴリズムによって作成可能である。
【0024】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータの測定データをクリーニングできる。
【0025】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータは、そのアルゴリズムによって均等に重み付けすることができる。
【0026】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータの測定データは、そのアルゴリズムによって不均等に重み付けすることができる。
【0027】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータの測定値及び/又は組織健康スコアは、組織健康動向、病気診断、及び/又は推奨される治療を決定するために使用できる。
【0028】
幾つかの変形態様において、ディスプレイは、組織健康動向、病気診断、及び/又は推奨される治療に関する情報を出力できる。
【0029】
幾つかの変形態様において、組織健康スコア又はその派生値は、1つ以上の病気の治療のガイドに使用できる。
【0030】
幾つかの変形態様において、1つ以上の病気は、浮腫、潰瘍形成、蜂窩織炎、線維症、及び/又は静脈不全を含み得る。
【0031】
幾つかの変形態様において、組織健康スコアは、2つ以上のパラメータの測定値及び/又は組織健康スコアと、健康な組織及び/又は不健康な組織に関係する2つ以上のパラメータの測定データ及び/又は組織健康スコアとの比較から作成され得る。
【0032】
幾つかの変形態様において、診断装置は、浮腫、リンパ浮腫、循環不全、及び組織健康状態を測定するために使用できる。
【0033】
幾つかの変形態様において、診断装置は、皮膚に押し付けられたときに2つ以上のパラメータの測定値を自動的に取得でき、又は、ユーザ入力を受信して測定値を手動で取得できる。
【0034】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータが温度を含み得る。温度は、サーモカップル、抵抗温度検知器、サーミスタ、半導体ベースの集積回路、及び/又は赤外サーモメータを用いて測定できる。
【0035】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータが含水率/生体インピーダンスを含み得る。含水率/生体インピーダンスは、多周波生体インピーダンス解析(MFBIA)、分光イメージング、微分分光可視、赤外、及び紫外スペクトル、及び/又はオープンエンド同軸プローブを用いて測定できる。
【0036】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータは硬度を含み得る。硬度は、デュロメータ、シングル又はマルチの力トランスジューサ、歪みトランスジューサ、圧力トランスジューサ、及び/又は光学式移動センサによる吸引を用いて測定できる。
【0037】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータは酸素含有量を含み得る。酸素含有量は、分光イメージング、微分分光可視、赤外、及び/又は紫外スペクトルを用いて測定できる。
【0038】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータは脈拍を含み得る。脈拍は、分光イメージング、微分分光可視、赤外、及び紫外スペクトル、及び/又は、近接場コヒーレントセンシングを用いて測定できる。
【0039】
幾つかの変形態様において、2つ以上のパラメータは電磁反射を含み得る。電磁反射は、デジタルカメラセンサ及び/又はフォトダイオードを用いて測定できる。
【0040】
幾つかの変形態様において、診断装置は、デュロメータプローブ、温度センサ、誘電体導体、及び接地導体を有し得るヘッドアセンブリを含み得る。幾つかの変形態様において、診断装置は、デュロメータプローブ、温度センサ、誘電体導体、及び接地導体を有し得るヘッドアセンブリを含み得る。
【0041】
幾つかの変形態様において、接地導体はリング形状を含み、誘電体導体はリング形状内の中心に位置し得る。
【0042】
幾つかの変形態様において、デュロメータプローブは、接地導体の周縁の内側に配置され得る。
【0043】
幾つかの変形態様において、温度センサは、接地導体の周縁の内側に配置され得る。
【0044】
幾つかの変形態様において、デュロメータプローブは、接地導体の周縁の外側に配置され得る。
【0045】
幾つかの変形態様において、温度センサは、接地導体の周縁の外側に配置され得る。
【0046】
幾つかの変形態様において、診断装置は、誘電体導体と接地導体との間に配置され得る電気絶縁体を含み得る。
【0047】
幾つかの変形態様において、診断装置は、プローブ、接地導体、及び温度センサを含み得るヘッドアセンブリを含むことができる。プローブは、誘電率測定値を取得しかつ硬度を測定するために用い得る。幾つかの変形態様において、診断装置は、プローブ、接地導体、及び/又は温度センサを含み得るヘッドアセンブリを含むことができる。
【0048】
幾つかの変形態様において、診断装置は、プローブ、接地導体、及び温度センサを含み得るヘッドアセンブリを含むことができる。プローブは、誘電率測定値を取得しかつ弾性を測定するために用い得る。
【0049】
幾つかの変形態様において、接地導体はリング形状を含み得る。
【0050】
幾つかの変形態様において、プローブは、接地導体の周縁の内側に配置することができる。
【0051】
幾つかの変形態様において、プローブは、接地導体と同心状に配置することができる。
【0052】
幾つかの変形態様において、ヘッドアセンブリは、力トランスジューサ本体、力トランスジューサチップ、及び、力トランスジューサ本体と力トランスジューサチップとの間に配置されたバネを含み得る。プローブは、組織により押されることによって硬度を測定するべく力トランスジューサチップを力トランスジューサ本体の方へ移動させる。
【0053】
幾つかの変形態様において、ヘッドアセンブリは、力トランスジューサ本体、力トランスジューサチップ、及び、力トランスジューサ本体と力トランスジューサチップとの間に配置されたバネを含み得る。プローブは、組織により押されることによって組織の弾性を測定するべく力トランスジューサチップを力トランスジューサ本体の方へ移動させる。
【0054】
幾つかの変形態様において、診断装置は、プローブと接地導体との間に配置され得る絶縁体を含むことができる。
【0055】
幾つかの変形態様において、診断装置は、プローブと接地導体との間に配置され得る絶縁体を含むことができる。絶縁体が接地導体の先端から離間し得ることで、プローブと接地導体との間に空気ギャップが配置される。
【0056】
幾つかの変形態様において、組織の2つ以上のパラメータを測定するための診断装置が本明細書に開示される。診断装置は、組織の組織健康スコアを作成するために2つ以上のパラメータを測定し得る1つ以上のセンサを含むことができる。
【0057】
幾つかの変形態様において、組織の硬度及び生体インピーダンスを測定するための診断装置が本明細書に開示される。診断装置は、接地導体を含み得る。診断装置は、組織の生体インピーダンスを測定しかつ組織の硬度を測定するために誘電率測定値を取得できるプローブを含み得る。
【0058】
幾つかの変形態様において、誘電率及び硬度の測定値は、組織の組織健康スコアを作成するために用いることができる。
【0059】
幾つかの変形態様において、診断装置は、組織の温度を測定するように構成された温度センサを含む。
【0060】
幾つかの変形態様において、誘電率、硬度、及び温度の測定値は、組織の組織健康スコアを作成するために用いることができる。
【0061】
幾つかの変形態様において、診断装置は、プローブと接地導体との間に配置し得る絶縁体を含むことができる。
【0062】
幾つかの変形態様において、プローブは、接地導体の周縁の内側に配置することができる。
【0063】
幾つかの変形態様において、接地導体は、リング形状を含むことができる。
【0064】
幾つかの変形態様において、診断装置は、力トランスジューサ本体、力トランスジューサチップ、及び、力トランスジューサ本体と力トランスジューサチップとの間に配置されたバネとを有し得る。プローブは、組織により押されることによって、硬度を測定するために力トランスジューサ本体の方に力トランスジューサチップを移動させる。
【0065】
幾つかの変形態様において、診断装置は、プローブと接地導体との間に配置され得る絶縁体を含み得る。絶縁体が接地導体の先端から離間し得ることで、プローブと接地導体との間に空気ギャップが配置される。
【0066】
幾つかの変形態様において、プローブは、組織の生体インピーダンスを測定し、同時に組織の硬度を測定するべく、誘電率測定値を取得するために使用可能である。
【0067】
幾つかの変形態様において、診断装置は、トランスジューサを含み得る。プローブは、組織の硬度を測定するためにトランスジューサに力を印加することができる。
【0068】
幾つかの変形態様において、診断装置は、ユーザの身体の部位における測定値を取得するようにユーザを促すことができる。
【0069】
幾つかの変形態様において、診断装置と通信する演算装置が、ユーザの身体の部位における測定値を取得するようにユーザを促すことができる。
【0070】
上述した概要も以下の詳細な説明も、保護範囲を制限又は規定するものではない。保護範囲は特許請求の範囲によって規定される。さらに、本明細書ではリンパ浮腫の診断について言及する。しかしながら、当業者は、本開示全体を検討した後、本明細書に記載される診断装置、方法、システム、部品などが、リンパ浮腫の診断及び/又はモニタリング以外の他の目的にも使用され得ることを理解するであろう。例えば、本明細書に記載される診断装置、方法、システム、部品などは、浮腫、リンパ浮腫、循環不全、組織の健康状態を診断及び/又はモニタリングするために使用することができる。さらに、診断装置、方法、システム、部品などは、人間と動物の両方に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
本明細書に開示される実施形態の上述の特徴及びその他の特徴について、実施形態の図面を参照して以下に説明する。図示された実施形態は、保護範囲を例示することを目的とするものであり、限定するものではない。開示された異なる実施形態の様々な特徴を組み合わせて、本開示の一部であるさらなる実施形態を形成することができる。
【
図3】
図3は、診断装置とユーザの腕上の複数の試験部位を示す。
【
図4】
図4は、診断装置用のヘッドアセンブリを示す。
【
図7】
図7は、診断装置及び演算装置の概略図である。
【
図10】
図10は、ユーザの腕上の試験部位を示す診断装置のディスプレイを示す。
【
図11】
図11は、リンパ浮腫における組織の健康状態の複数ステージに亘っての種々のセンサ計測値(含水率/生体インピーダンス、硬度、及び温度)を示す。
【
図12】
図12は、組織健康スコア及び/又はセンサ計測値に基づいて組織健康スコア及び他の情報を作成するためのプロセスを示す。
【
図13】
図13は、作成された組織スコアの経時的なグラフを示す。
【
図14】
図14は、定在波比測定値に対する含水率のグラフを示す。
【
図15】
図15は、本体に対するチップの力トランスジューサのグラフを示す。
【
図22A】
図22Aは、
図16Aに示したヘッドアセンブリに類似するヘッドアセンブリについてシミュレーションした電場を示す。
【
図22B】
図22Bは、
図19Aに示したヘッドアセンブリに類似するヘッドアセンブリについてシミュレーションした電場を示す。
【発明を実施するための形態】
【0072】
特定の実施形態及び実施例を以下に説明するが、この開示は、具体的に開示された実施形態及び/又は使用並びにそれらの自明の修正及び均等物を超えて拡張される。さらに、この開示は、リンパ浮腫の治療を参照して多くの実施形態を説明するが、本明細書に記載するように、いずれの実施形態及びそれらの修正又は均等物も、リンパ浮腫の治療に限定されるべきではない。
【0073】
図1は、ユーザの身体のリンパ系を示す。リンパ系は器官系であり、人体に対し独自の機能的役割を果たしている別個のかつ完全な身体系であり得る。リンパ系は、血管及び/又はリンパ液を体内に再循環させるのに役立つ機能の中でも、特に、リンパ管又はチャネル及びリンパ節のネットワークを含む。本明細書に記載するように、リンパ浮腫は、リンパ液などの過剰な体液が、手足などの身体の領域に溜まり、腫れ(すなわち浮腫)、皮膚の硬化、皮膚の変色(赤み等)、及び/又は皮膚の発熱を引き起こす医学的状態である。治療せずに放置すると、さらに多くの有害な症状が発生する可能性がある。
【0074】
図2は、診断装置100を示している。診断装置100は、リンパ浮腫、浮腫、循環不全、組織健康状態、潰瘍形成、蜂窩織炎、線維症、静脈不全、その他の医学的状態を診断し、モニタリングし、及び/又は予測するために用いることができる。診断装置100は、手持ち式装置とすることができ、又は幾つかの変形形態では、卓上式装置とすることができる。診断装置100は、患者及び/又は管理者が使用することができ、診断装置100を外出先及び/又は家庭、病院、診療所などで使用できるようにする。診断装置100は、携帯用電子機器(例えばスマートフォン)、タブレット、ラップトップ、デスクトップ、遠隔演算環境、サーバ、ストレージデバイスなどの演算装置と通信可能である。幾つかの変形形態において、診断装置100から生成された診断データ及び/又は使用データは、患者及び/又はシステムに関係する管理者による検討及び/又は分析のために遠隔装置に送信されてもよい。
【0075】
診断装置100は、診断装置100の様々な部品を格納可能なハウジング102を含むことができる。ハウジング102は、診断装置100を取り扱うためにユーザにより把持可能である。ハウジング102は、様々な大きさ及び/又は形状とすることができる。例えば、ハウジング102は、丸みのあるエッジをもつ細長い角柱としてもよく、これによりユーザの快適性を向上させ得る。
【0076】
診断装置100は、ヘッドアセンブリ、チップ及び/又は端部とも称されるヘッド104を含み得る。ヘッド104は、ハウジング102の端部から延在し得る。
【0077】
診断装置100は、1つ以上のパラメータを測定するために1つ以上のセンサ108を含むことができ、例えば、センサアレイである。1つ以上のセンサ108は、ヘッド104上に配置し得る。1つ以上のセンサ108は、ユーザの1つ以上のパラメータ、例えば(皮膚又は皮下で測定される)温度、含水率、生体インピーダンス、硬度又は弾性、酸素含有量、組織誘電率、脈拍、可視及び非可視スペクトルでの電磁反射、及び/又はその他のものを測定するために用い得る。
(皮膚又は皮下で測定される)温度は、少なくとも1つ以上のセンサ、例えばサーモカップル、抵抗温度検知器(RDT)、サーミスタ、半導体ベースの集積回路、及び/又は赤外サーモメータ等を用いて測定し得る。
含水率又は生体インピーダンスは、少なくとも多周波生体インピーダンス解析(MFBIA)、分光イメージング、微分分光可視、赤外及び/又は紫外スペクトル、オープンエンド同軸プローブを用いる少なくとも1つ以上のセンサによって測定し得る。
硬度又は弾性は、デュロメータ、シングル又はマルチの力トランスジューサ、歪みトランスジューサ、圧力トランスジューサ、及び/又は光学式移動センサによる吸引等の少なくとも1つ以上のセンサを用いて測定し得る。
酸素含有量は、少なくとも分光イメージング及び/又は微分分光可視、赤外及び/又は紫外スペクトルを用いた少なくとも1つ以上のセンサを用いて測定し得る。
脈拍は、少なくとも分光イメージング、微分分光可視、赤外及び紫外スペクトル、及び/又は近接場コヒーレントセンシングを用いた少なくとも1つ以上のセンサによって測定し得る。
可視及び非可視スペクトルでの電磁反射(画像)は、少なくともデジタルカメラセンサ及び/又はフォトダイオードを用いて測定し得る
1つ以上のセンサ108は、ユーザ(例えば人間又は動物)の1又は複数のほぼ同じ部位において、1つ以上のパラメータを同時に又は順次、測定することができる。
幾つかの変形形態において、診断装置100は、1つ以上のセンサ108及び/又はヘッド104が皮膚に対して押し付けられたとき1つ以上の測定値を自動的に取得でき、かつ/又は、本明細書で説明されるユーザインターフェースを介したユーザ入力に基づいて1つ以上の測定値を取得できる。
測定値は、ユーザのどの部位でも取得できる。幾つかの変形形態において、測定値は経時的に追跡可能である。幾つかの変形形態において、測定値をマップに関係付けることで、ユーザが一定期間に亘って同じ部位の測定値を追跡できるようになり、進行又は後退をモニタリングするのに役立ち得る。
【0078】
本明細書に記載された1つ以上のパラメータについての測定データ及び/又は組織スコアは、医学的状態の診断、モニタリング、及び/又は予測に使用できる。診断装置100、及び/又は、診断装置100と(無線又は有線で)通信する演算装置(携帯電子機器、例えばスマートフォン)、タブレット、ラップトップ、デスクトップ、遠隔演算環境、サーバ、ストレージデバイス等)は、1つ以上のパラメータについての測定データに基づいて組織スコアを作成できる。診断装置100及び/又は診断装置100と(無線又は有線で)通信する演算装置は、測定されたデータをクリーニング又はフィルタリングすることができる。
アルゴリズムは、組織スコアを作成するために、入力として1つ以上のパラメータについての測定データを用いることができる。幾つかの変形形態において、1つ以上のパラメータについての測定データは、均等な重み付け又は不均等な重み付けを有し得る。例えば、幾つかの医学的状態においては、状態をより良く診断、モニタリング、及び/又は予測するために、1つ以上のパラメータが別のパラメータよりも大きく重み付けされ得る。複数のパラメータの入力によって、皮膚及び/又は皮下組織の健康状態をより完全に把握することができる。
幾つかの変形形態において、組織スコアは、身体の健康な手足又は部位との比較に基づいて作成できる。1つ以上のパラメータの測定値及び/又は組織スコアは、診断装置100及び/又は診断装置100と通信する演算装置に記憶することができる。1つ以上のパラメータについての測定値及び/又は組織スコアは、治療養生法を導出するために使用できる。
【0079】
診断装置100はユーザインターフェース106を含むことができる。ユーザインターフェース106は、ユーザ入力を受信しかつ/又は情報をユーザに表示することができる。ユーザインターフェース106は、ユーザ入力を受信するための1つ以上のトグル、ボタン、スイッチ等を含むことができ、ユーザ入力は、診断装置100をオン又はオフにすること、1つ以上の測定値を得るために診断装置100に指令を出すこと、情報(例えば過去の測定値及び/又は組織スコア)及び/又はディスプレイ上に表示されたページにより操作すること、1つ以上の設定を変えることなどを含む。
ディスプレイは、(過去及び/又は現在の)測定データ及び/又は組織スコア、設定、メッセージ、指示(例えば人間又は動物の特定部位の測定を行うようユーザを促す)、グラフィック等を表示できる。
幾つかの変形形態において、診断装置100と通信する演算装置及び/又はディスプレイが、(過去及び/又は現在の)測定データ及び/又は組織スコア、設定、メッセージ、指示(例えば人間又は動物の特定部位の測定を行うようユーザを促す)、グラフィック等を表示できる。
【0080】
図3は、診断装置100と、ユーザの腕300の様々な試験部位302を示している。診断装置100は、本明細書で説明したように、ハウジング102、ヘッド104、及び/又は、1つ以上のパラメータを測定するためのセンサ108を含むことができる。センサ108は、含水率を測定するための生体インピーダンスセンサ110、硬度及び/又は弾性を測定するためのデュロメータ、及び、温度を測定するための温度センサ114を少なくとも含む。上記のパラメータは、リンパ浮腫及び/又はその他の医学的状態の過程を診断し、モニタリングし、かつ/又は予測するために用い得る。
診断装置100は、図示されたユーザの腕300等のユーザの身体の様々な試験部位302で含水率、硬度及び/又は弾性、及び/又は温度等の1つ以上の計測値を得るために患者及び/又は医療従事者により取り扱い可能である。
測定データは、診断装置100及び/又は診断装置100と通信する別の演算装置によってクリーニング又はフィルタリングすることができる。測定データは、本明細書に記載したように、特定の試験部位302における組織健康スコアを作成するアルゴリズムに入力することができ、それによって各試験部位302は、当該試験部位302に関係する測定データ及び/又は組織健康スコアを有する。測定データ及び/又は組織健康スコアを経時的に追跡できることによって、試験部位302における組織(例えば皮膚)の状態を、診断、治療等のためにモニタリングすることができる。
【0081】
図4は、ヘッド、チップ、及び/又は端部とも称されるヘッドアセンブリ104の例を示す。ヘッド104は、ヘッド104の機能要素を収容するために用いられる第1リテーナ120及び/又は第2リテーナ122を含み得る。第1リテーナ120及び第2リテーナ122は、本体118にねじ込むように構成された内螺子を具備して貫通する孔を有するリングとすることができ、例えば、ヘッド104は、その一方の側に螺子付き部分154を、その他方の側に螺子付き部分155を有し得る。第1リテーナ120は本体118と結合するために螺子付き部分154と係合可能であり、鼻部124及び/又はプローブ132等の1つ以上の機能要素及び関係部品を本体118に保持することができる。鼻部124は、第1リテーナ120の孔を通って延在しつつ本体118に保持され得る。第2リテーナ122は、本体118と結合するために螺子付き部分155と係合可能であり、1つ以上の機能要素を本体118に保持することができる。
【0082】
本明細書に記載したように、ヘッド104はデュロメータを含み得る。デュロメータは、力トランスジューサを含み得る。例えば、本体118は、空洞136を含み得る。空洞136は、その中にバネ138を収容している。バネ138は、硬度又は弾性を容易に測定するべく力を伝達するために力トランスジューサ本体142と力トランスジューサチップ140との間に配置することができる。例えば、ピン又は信号プローブとも称されるプローブ132が、ユーザの皮膚と接触するために鼻部124の孔128を通って延在し得る。プローブ132は皮膚に押し付けることができ、力トランスジューサチップ140に対して力を印加することで、バネ138を介して力トランスジューサ本体142に力を伝達し、それにより硬度又は弾性を測定する。プローブ132は、孔128内で並進可能である。
【0083】
鼻部124は、接触面126を含み得る。プローブ132が硬度又は弾性を測定するために皮膚に対して押し付けられると、接触面126がユーザの皮膚と接触し得る。幾つかの変形形態において、鼻部124は、接触面126上に配置できかつ測定中にユーザの皮膚と接触する接地リング130を含み得る。幾つかの変形形態において、ヘッド104は、接触面126上に配置できる温度センサ134を含むことができ、それによって、接触面126が皮膚に対して押し付けられると温度測定が可能となる。
幾つかの変形形態において、プローブ132及び/又はヘッド104又は鼻部124の他の機能要素が、ユーザの生体インピーダンス/含水率を測定可能である。使用中、プローブ132及び接触面126が皮膚に対して押し付けられると同時に、温度、硬度又は弾性、及び/又は生体インピーダンスを得ることができる。
幾つかの変形形態において、温度、硬度又は弾性、及び/又は生体インピーダンスは、順次にかつ/又は一部(例えば、温度と生体インピーダンスを一緒に、等)を得ることができる。
【0084】
図5A及び5Bは、多様な視点からのヘッド104の鼻部124を示している。本明細書に記載したように、接地リング130は、鼻部124の接触面126内に配置できる。鼻部124は、プローブ132が貫通して延在可能な孔128を含み得る。接地リング130は、孔128及びプローブ132を取り囲み得る。診断装置100は、同軸ケーブル146を含み得る。配線が同軸ケーブル146を接地リング130に接続できる。配線が同軸ケーブル146をワッシャー152に接続でき、ワッシャー152は幾つかの変形形態では、同軸ケーブル146と圧力センサ148との間の電気的接続を形成するように構成された単なる接点である。使用中、プローブ132が皮膚を押圧すると、それらの間に配置されたワッシャー152により圧力センサ148に力が印加されることで、硬度又は弾性を測定する。診断装置100は、プローブ132の周りに配置されたリング144を含み得る。そのリング144は、鼻部124の内側に配置され得る。
【0085】
本明細書に記載したように、鼻部124は、接触面126内に配置可能な温度センサ134を含むことができ、それによって、プローブ132及び接触面126が皮膚に接触すると、温度センサ134がユーザの皮膚に接触する。診断装置100は、操作により温度センサ134及び/又は他の機能要素に接続可能なプリント回路基板150を含むことができる。プリント回路基板150は、フレキシブルなプリント回路基板とすることができる。
【0086】
図6A-6Dは、多様な視点からのヘッド104を示している。ヘッド104は、本明細書に記載したセンサを含み得る。本明細書に記載したように、ヘッド104は、本体118を含み得る。ヘッド104は、1つ以上の機能要素を本体118に保持するために第1リテーナ120を含み得る。本体118は、螺子付き部分154と螺子付き部分155を含み得る。第1リテーナ120は、鼻部124及びプローブ132を保持するために本体118の螺子付き部分155にねじ込むことができる。
本明細書に記載したように、ヘッド104は、力トランスジューサを具備し得るデュロメータを含み得る。例えば、本体118は空洞136を含み得る。空洞136はその中にバネ136を収容し得る。バネ138は、硬度又は弾性を容易に測定するべく力を伝達するために力トランスジューサ本体142と力トランスジューサチップ140との間に配置できる。ヘッド104は、ヘッド104におけるプローブ132の反対側に位置し得る孔156を含み得る。孔156は切欠き158を含み得る。ヘッド104は、孔156内に延在し得るストッパ160を含むことができ、ストップ160は、プローブ132の移動を停止又は制限するために構成してもよい。例えば、ストップ160は、トランスジューサに印加可能な力の大きさを制限し得る。
【0087】
図7は、診断装置100及び演算装置172を概略的に示し、演算装置172は、コンピュータ、タブレット、スマートフォン、遠隔演算環境等を含み得る。診断装置100は、本明細書に記載した機能を実行するために、センサ108、バッテリ162、コントローラ164、プロセッサ166、データストレージ168、有線又は無線の通信インターフェース170、及び/又は他の任意の機能要素を含み得る。本明細書に記載したように、診断装置100は、測定値を取得できかつ/又は組織健康スコアを演算できる。診断装置100は、有線又は無線の通信インターフェース170を介して演算装置172と通信できる(例えば、無線、WI-FI、ブルートゥース(登録商標)、3G、4G及び5G等の携帯電話ネットワークなど)。
幾つかの変形形態において、診断装置100は、測定値を取得でき、そして処理、ストレージ、及び/又は組織健康スコアの作成のために測定データを演算装置172へ送信できる。幾つかの変形形態において、診断装置100は、測定値を取得し、測定データを処理し、組織健康スコアを作成し、データを記憶するなどができ、そしてストレージ、さらなる処理、及び/又は演算装置172のディスプレイ上での表示のために測定データ、組織健康スコアなどを演算装置172へ送信できる。
例えば、幾つかの変形形態において、演算装置172は、ユーザ及び/又は管理者が測定データ、組織健康スコアを検討しかつ/又は解析し、メッセージを記録するなどができるようにディスプレイを有し得る。演算装置172は、少なくとも携帯電子装置(例えばスマートフォン)、タブレット、ラップトップ、デスクトップ、遠隔演算環境、サーバ、ストレージデバイス等とすることができる。
【0088】
図8は、手持ち式診断装置174を概略的に示す。診断装置174は、診断装置100又は本明細書に記載した他の診断装置の機能要素のいずれも含み得る。診断装置174は、ディスプレイ192、1つ以上のボタン188、1つ以上のLED190、及び/又は他の機能要素を含み得るプリント回路基板176を有することができ、それらはトップ層178に組み込まれ得る。ディスプレイ192は、指示、1つ以上のパラメータの測定データ、組織健康スコア、及び/又は他の情報をユーザへ伝達できる。幾つかの変形形態において、ディスプレイ192はタッチスクリーンとし得る。
トップ層178は、ボトム層180の1つ以上の機能要素と通信可能である。診断装置174は、プローブヘッドアセンブリとも称されるヘッド104を含むことができ、それはコネクタ182を介してベクトルネットワークアナライザ184と通信する。ヘッド104は、本明細書に記載したいずれのセンサも含むことができ、かつ患者の皮膚に接触するように構成されている。診断装置174、コネクタ182、ベクトルネットワークアナライザ184、及び/又はバッテリ186は、診断装置174のボトム層180に組み込み可能である。
【0089】
図9は、卓上式診断装置196を概略的に示す。診断装置196は、本明細書に記載した診断装置100又は他の診断装置の機能要素のいずれも含み得る。卓上式診断装置196は、トップ層178に組み込み可能なディスプレイ192、1つ以上のボタン188、1つ以上のLED190、及び/又は他の機能要素を含み得るプリント回路基板176を含むことができる。
卓上式診断装置196は、ボトム層180に組み込み可能なベクトルネットワークアナライザ184に操作により接続されるコネクタ182を含み得る。卓上式診断装置196は、ボトム層180に組み込み可能なバッテリ186及び/又は電力用の電力接続部を含み得る。
卓上式診断装置196は、プローブヘッドアセンブリとも称されるヘッド104を含み得る。ヘッド104は、本明細書に記載されかつ患者の皮膚に接触するように構成されたいずれのセンサも含み得る。ヘッド104は、同軸ケーブル146を介してトップ層178及びボトム層180に操作により接続可能である。例えば、同軸ケーブル146は、コネクタ182を介してヘッド104とボトム層180を接続可能である。同軸ケーブルでもよい有線接続は、ヘッド104をトップ層178に接続可能である。ヘッド104からトップ層178及びボトム層180への1つ以上の有線接続は、ケーブルハーネス194により一緒に結合することができる。
【0090】
図10は、診断装置100のディスプレイ192を示す。診断装置100は、ディスプレイ192を含み得るユーザインターフェース106を含み得る。ディスプレイ192は、ユーザに対し、どこを測定するか等の指示を与えることができる。ディスプレイ192は、例えば腕の表現301等のユーザの身体の一部の表現を描き、そして測定を行うべき検査部位の表現303を腕の表現301上に示すことができる。ユーザは、指示に基づいて診断装置100のヘッド104上のセンサ108を、ユーザインターフェース106に表示された腕の表現301上の検査部位の表現303に対応するユーザの腕300の検査部位302にてユーザの皮膚と接触させることができる。
これにより、ユーザが、特定の部位で1つ以上のパラメータについての1つ以上の測定値を取得することを支援でき、それは、経時的に特定の部位について1つ以上のパラメータ及び/又は組織健康スコアを容易に追跡することを支援できる。
幾つかの変形形態において、診断装置100は、遠隔装置と通信可能である。遠隔装置は、本明細書に記載したように、ユーザの身体の特定の部位にて1つ以上の測定値を取得するようにユーザに指示を与えることができるディスプレイを含み得る。診断装置100及び/又は遠隔装置は、身体の任意の部位にて1つ以上の測定値を取得するためにユーザに指示することができる。
幾つかの変形形態において、測定値を身体上で取得して身体のマップと関係付けることにより、経時的に(例えば複数回の測定)同じ領域を追跡できる。例えば、幾つかの変形形態において、ユーザは、腕300の検査部位302にて測定値を取得し、そして診断装置100及び/又は関係する遠隔装置は、その検査部位302及び関係するデータを記録し、かつ/又は、検査部位302及び/又はデータをユーザの身体のマップと関係付けることにより、複数回の測定に亘って同じ領域を追跡できる。
【0091】
本明細書に記載したように、1つ以上のパラメータの1つ以上の測定値を、ユーザの組織健康スコアを作成するために使用できる。組織健康スコアを作成するための複数のパラメータの使用によって、患者の皮膚及び/又は皮下組織の健康状態をより完全に把握することができる。
図11は、リンパ浮腫を患う患者の組織の健康状態(例えば、組織健康スコア)の4つのステージにおける3つのパラメータのセンサ測定値を示すグラフである。グラフの3つのパラメータは、含水率/生体インピーダンス、硬度、及び温度である。それらのステージは、リンパ浮腫の初期段階に相当するステージ1から、より重篤な症状を伴うリンパ浮腫の進行段階に相当するステージ4まで、重症度が進行し得る。3つのパラメータについての測定値は、リンパ浮腫の4つのステージにおいて変化し得るので、それらは、皮膚及び/又は皮下組織の健康状態をより完全に把握する組織健康スコア(例えば、進行段階)を作成するのに役立ち得る。
【0092】
3つのパラメータの測定値は、診断装置により取得され得る。3つのパラメータの測定データは、患者のリンパ浮腫がステージ1、2、3、又は4のいずれであるかを判定するために使用でき、それによって診断、治療、及び/又はモニタリングのための定量化可能な指標を提供できる。幾つかの変形形態において、組織健康スコアを作成するために3つ未満又は3つより多いパラメータを測定できる。幾つかの変形形態において、組織健康スコアを作成するために他のパラメータを使用できる。幾つかの変形形態において、組織健康スコアを作成するために、測定値が、健康な皮膚又は不健康な皮膚に関係するデータと比較される。幾つかの変形形態において、測定値がアルゴリズムに入力され、そのアルゴリズムは、組織健康スコアを作成するために測定データを、健康な皮膚又は不健康な皮膚と関係付けられたデータと比較する。
【0093】
図12は、組織健康スコア及び/又はセンサ測定値に基づいて、組織健康スコア及び他の情報を作成するプロセスを示す。本明細書に記載したように、診断装置を用いることによって、そのプロセスは、患者の1つ以上のパラメータに関する測定データを得ることができる。例えば、診断装置が、1つ以上のセンサを介してユーザの皮膚に対して及び/又は近接して押し付けられることで、ユーザの身体の部位におけるユーザの生体インピーダンスデータ202、硬度データ204、及び/又は温度データ206等の測定データを得ることができる。幾つかの変形形態において、ユーザにおける他のパラメータの測定データを得ることができる。
そのプロセスは、データクリーニングステップ208へ進み得る。測定データは、1つ以上の技術を用いてクリーニング(例えばフィルタリング)され得る。幾つかの変形形態において、測定データはクリーニングされない。
そのプロセスは、アルゴリズムステップ210へ進み、組織スコア216及び/又は他の情報を作成するために、クリーニングされた測定データが1つ以上のアルゴリズムに入力され得る。例えば、幾つかの変形形態において、クリーニングされた測定データを、センサ重み付けアルゴリズム212に入力することができ、そのアルゴリズムは、組織スコア216及び/又は他の情報を作成するために1つ以上のパラメータに対し1つ以上の他のパラメータよりも重み付けすることが可能である。
幾つかの変形形態において、クリーニングされた測定データを、比較アルゴリズム214に入力することができ、そのアルゴリズムは、組織スコア216及び/又は他の情報を作成するためにクリーニングされた測定データを健康な又は病気の皮膚や組織に関係するデータと比較することが可能である。
幾つかの変形形態において、健康な組織及び/又は皮膚と病気の組織及び/又は皮膚との間の測定値の、結合された重み付け測定データ又は重み付けデータは、組織スコアを作成するための予測アルゴリズムの変数として使用可能である。測定データ、以前のデータ、及び/又は組織スコアは、経時的に追跡することができる。アルゴリズムは、病気のステージに応じて可変の重み付けを行うことができる。
【0094】
本明細書に記載したように、アルゴリズムは、皮膚又は組織の健康状態のより完全な標示を与える定量化可能な指標を提供できる組織スコア216を作成できる。幾つかの変形形態において、アルゴリズム及び/又は関係する機能要素は、現在の組織健康状態218、組織健康動向220、病気診断222、及び/又は推奨される治療224の標示及び/又は記述を出力でき、それらは少なくとも本明細書に記載した技術を用いてユーザに表示することができる。組織健康動向220は、経時的な測定データ及び/又は組織健康スコアに基づくものとし得る。
【0095】
図13は、ここで作成された組織スコアの経時的なグラフを示しており、経時的な組織健康スコアは、組織健康動向を決定するために用いることができ、それは治療のために有用となり得る。
図14は、定在波比(standing wave ratio)測定値に対する含水率のグラフを示す。
図15は、力トランスジューサ本体に対するチップのグラフを示す。
【0096】
図16A及び16Bは、診断装置100におけるヘッドアセンブリ、チップ、及び/又は端部でもよいヘッド304を示す。ヘッド304は、診断装置100の端部に配置できる。ヘッド304は、本明細書に記載した他のヘッド及び/又は診断装置のいずれかを参照して説明した、1つ以上のセンサを含む少なくともいずれかの機能要素を有し得る。
ヘッド304は、組織の生体インピーダンス/含水率を測定するための1つ以上の機能要素を含み得る。例えば、ヘッド304は、組織の生体インピーダンス/含水率を測定するための誘電率測定値を得るために、誘電体プローブ331(例えば、誘電体導体)及び接地リング330を含み得る。誘電体プローブ331は、接地リング330に対して同軸に配置され得る。誘電体プローブ331は、接地リング330内の中心に位置し得る。挿入物でもよい接触面326は、誘電体プローブ331と接地リング330との間に配置し得る。接触面326は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(例えばテフロン(登録商標))等の絶縁体でもよく、誘電体プローブ331を接地リング330から電気的に絶縁する。接触面326は、リング状の絶縁体の一部であってもよい。
幾つかの変形形態において、誘電体プローブ331、接触面326、及び接地リング330は、組織の生体インピーダンス/含水率を測定するべく誘電率測定値を得るために組織に対して押し付けられ得る。
図16Bに示すように、誘電体プローブ331、接触面326、及び接地リング330は、面一であってもよい。幾つかの変形形態において、誘電体プローブ331、接触面326、及び接地リング330は、面一でなくともよい。接地リング330は、連続的なリングであってもよい。幾つかの変形形態において、接地リング330は連続的でなくともよい。幾つかの変形形態において、接地リング330は環形状ではなく、少なくとも多角形(例えば正方形や長方形等)の不規則な形状やその他の形状であってもよい。
【0097】
ヘッド304は、組織の硬度及び/又は弾性を測定するためにデュロメータ333(例えば、デュロメータセンサ、デュロメータプローブ)を含み得る。デュロメータセンサ333は、接地リング330の外側(例えば、半径方向外側)に配置できる。幾つかの変形形態において、デュロメータセンサ333は、接地リング330の内側(例えば、半径方向内側)に配置してもよい。
ヘッド304は、(皮膚及び/又は皮下での)組織の温度を測定するために温度センサ134を含み得る。温度センサ134は、接地リング330の外側(例えば、半径方向外側)に配置できる。幾つかの変形形態において、温度センサ134は、接地リング330の内側(例えば、半径方向内側)に配置してもよい。
【0098】
図17A及び17Bは、診断装置100におけるヘッドアセンブリ、チップ、及び/又は端部でもよいヘッド404を示す。ヘッド404は、診断装置100の端部に配置できる。ヘッド404は、本明細書に記載した他のヘッド及び/又は診断装置のいずれかを参照して説明した、1つ以上のセンサを含む少なくともいずれかの機能要素を有し得る。ヘッド404は、組織の含水率を測定するための1つ以上の機能要素を含み得る。例えば、ヘッド404は、プローブ132と同じか又は類似するプローブ432を含み得る。プローブ432は、少なくとも2つの目的のためのものであり、組織の硬度及び/又は弾性を測定するために、かつ/又は、組織の生体インピーダンス/含水率を測定するべく誘電率測定値を得るために用い得る。ヘッド404は、接地リング430を含み得る。プローブ432は、接地リング430に対して同軸に配置できる。プローブ432は、接地リング430内の中心に位置し得る。挿入物でもよい接触面426は、プローブ432と接地リング430との間に配置し得る。接触面426は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(例えばテフロン(登録商標))等の絶縁体でもよく、プローブ432を接地リング430から電気的に絶縁する。接触面426は、リング状の絶縁体の一部であってもよい。
幾つかの変形形態において、プローブ432、接触面426、及び接地リング430は、組織の硬度及び/又は弾性及び/又は生体インピーダンス/含水率の測定値を得るために組織に対して押し付けられ得る。
図17Bに示すように、プローブ432は、接地リング430及び/又は接触面426から離れて延在し得る。
【0099】
ヘッド404は、(皮膚及び/又は皮下で測定される)組織の温度を測定するための温度センサ134を含み得る。温度センサ134は、接地リング430の内側(例えば、半径方向内側)に配置できる。温度センサ134は、接触面426の少なくとも一部にかつ/又はその上に配置できる。幾つかの変形形態において、温度センサ134は、接地リング430の外側(例えば、半径方向外側)に配置できる。
【0100】
図18A及び18Bは、診断装置100におけるヘッドアセンブリ、チップ、及び/又は端部でもよいヘッド504を示す。ヘッド504は、診断装置100の端部に配置できる。ヘッド504は、本明細書に記載した他のヘッド及び/又は診断装置のいずれかを参照して説明した、1つ以上のセンサを含む少なくともいずれかの機能要素を有し得る。ヘッド504は、組織の生体インピーダンス/含水率を測定するための1つ以上の機能要素を含み得る。例えば、ヘッド504は、組織の生体インピーダンス/含水率を測定するべく誘電率測定値を得るために、誘電体プローブ531(例えば、誘電体導体)及び接地リング530を含み得る。誘電体プローブ531はリング構造とし得る。誘電体プローブ531は、接地リング330に対して同軸に配置され得る。誘電体プローブ531は、接地リング530内の中心に位置し得る。挿入物でもよい接触面526は、誘電体プローブ531と接地リング530との間に配置し得る。接触面526は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(例えばテフロン(登録商標))等の絶縁体でもよく、誘電体プローブ531を接地リング530から電気的に絶縁する。接触面526は、リング状の絶縁体の一部であってもよい。幾つかの変形形態において、誘電体プローブ531、接触面526、及び接地リング530は、組織の生体インピーダンス/含水率を測定するべく誘電率測定値を得るために組織に対して押し付けられ得る。
【0101】
ヘッド504は、組織の硬度及び/又は弾性を測定できるデュロメータセンサ533(例えば、デュロメータ、デュロメータプローブ)を含み得る。デュロメータセンサ533は、誘電体プローブ531及び接地リング530に対して内側(例えば、半径方向内側)に配置できる。
図18Bに示すように、デュロメータセンサ533は、接地リング530、接触面526、及び/又は誘電体プローブ531から離れて延在してもよい。接地リング530、接触面526、及び/又は誘電体プローブ531は、
図18Bに示すように、互いに面一であってもよい。ヘッド504は、(皮膚及び/又は皮下で測定される)組織の温度を測定するための温度センサを含み得る。幾つかの変形形態において、誘電体プローブ531は、バネによって外側方向に付勢できるが、誘電体プローブ531、接触面526、及び/又は接地リング530と面一となるように組織に対して押し付けられ得る。
【0102】
図18Cに示すように、ヘッド504が組織550に押し付けられると、組織550と誘電体プローブ531の一部との間にギャップ505(例えば空気ギャップ)が配置され得る。ギャップ505は、誘電率測定値を得るときに問題となり得る。
【0103】
図19A及び19Bは、診断装置100におけるヘッドアセンブリ、チップ、及び/又は端部でもよいヘッド604を示す。ヘッド604は、診断装置100の端部に配置できる。ヘッド604は、本明細書に記載した他のヘッド及び/又は診断装置のいずれかを参照して説明した、1つ以上のセンサを含む少なくともいずれかの機能要素を有し得る。ヘッド604は、組織の含水率を測定するための1つ以上の機能要素を含み得る。例えば、ヘッド604は、プローブ132と同じか又は類似するプローブ632を含み得る。プローブ632は、少なくとも2つの目的のためのものであり、組織の硬度及び/又は弾性を測定するために、かつ/又は、組織の生体インピーダンス/含水率を測定するべく誘電率測定値を得るために用い得る。ヘッド604は、接地リング630を含み得る。プローブ632は、接地リング630に対し同軸に配置できる。プローブ632は、接地リング630内の中心に位置し得る。挿入物でもよい絶縁体627は、プローブ632と接地リング630との間に配置し得る。絶縁体627は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(例えばテフロン(登録商標))等の絶縁体でもよく、プローブ632を接地リング630から電気的に絶縁する。絶縁体627は、リング形状とし得る。幾つかの変形形態において、プローブ632及び接地リング630は、組織の硬度及び/又は弾性の測定値を得るために、かつ/又は、生体インピーダンス/含水率を測定する誘電率測定値を得るために、組織に対して押し付けられ得る。
【0104】
図19Bに示すように、プローブ632は、接地リング630及び/又は絶縁体627の先端から離れて延在し得る。環状ギャップであり得るギャップ629は、プローブ632と接地リング630との間に配置され得る。絶縁体627は、接地リング630の先端及びプローブ632の端部に対して後退してもよく、それによってギャップ629は、接地リング630の先端に対して内向きに配置される。誘電率測定値を処理するときは、ギャップ629を考慮でき、誘電率測定値はそれに応じてシフト可能であり、このことは
図18Cを参照して説明したギャップ505によって生じる問題を軽減するのに役立ち得る。
【0105】
ヘッド604は、(皮膚及び/又は皮下で測定される)組織の温度を測定するための温度センサ134を含み得る。温度センサ134は、接地リング630の外側(例えば、半径方向外側)に配置できる。
【0106】
図20A及び20Bは、診断装置100におけるヘッドアセンブリ、チップ、及び/又は端部でもよいヘッド704を示す。ヘッド704は、診断装置100の端部に配置できる。ヘッド704は、本明細書に記載した他のヘッド及び/又は診断装置のいずれかを参照して説明した、1つ以上のセンサを含む少なくともいずれかの機能要素を有し得る。ヘッド704は、組織の含水率を測定するための1つ以上の機能要素を含み得る。例えば、ヘッド704は、組織に押し付けられたときに組織の生体インピーダンス/含水率を測定するための誘電率測定値を得るために誘電体プローブ731及び接地導体730を含み得る。誘電体導体731は、少なくとも多角形(例えば正方形、長方形等)、円形、楕円形等を含み得る異なる形状の周縁を有してもよい。
誘電体導体731及び接地導体730は、形状及び/又はサイズにおいて同じか又は類似していてもよい。誘電体導体731及び接地導体730は互いに離間していてもよい。誘電体導体731及び接地導体730は、互いに平行でもよい。ヘッド704は、誘電体導体731と接地導体730との間に配置し得る接触面726を含み得る。接触面726は、本明細書に記載したような電気絶縁体の一部でもよい。接触面726は、少なくとも多角形(例えば正方形、長方形等)を含み得る異なる形状をもった周縁を有していてもよい。接地導体730、誘電体導体731、及び接触面726は、誘電率測定値を得るために組織に押し付けられ得る。接地導体730、誘電体導体731、及び接触面726は、
図20Bに示すように互いに面一であってもよい。
【0107】
ヘッド704は、組織の硬度及び/又は弾性を測定するために用い得るデュロメータセンサ733(例えばデュロメータプローブ)を含み得る。ヘッド704は、(皮膚及び/又は皮下で測定される)組織の温度を測定するための温度センサ134を含み得る。デュロメータセンサ733及び/又は温度センサ134は、接地導体730と誘電体導体731との間ではない位置に配置してもよい。幾つかの変形形態において、デュロメータセンサ733及び/又は温度センサ134は、接地導体730と誘電体導体731との間に配置できる。
【0108】
図21A及び21Bは、ヘッド604を示している。
図21Aに示すように、ヘッド604は、主本体118を含み得る。接地リング630、絶縁体627、及びプローブ632は、主本体118と結合可能である。例えば、ヘッド604は、接地リング630の周りを囲むように配置され得るハウジング624(例えば環状構造)を含み得る。ハウジング624は、接地リング630の長さの少なくとも一部に沿って延在し得る。ハウジング624は、環状構造体とし得る。ハウジング624、接地リング630、絶縁体627、及びプローブ632は、第1リテーナ120によって主本体118に対し直接的又は間接的に固定可能である。
ヘッド604は、環状構造体690及び/又は固定部692を主本体110に対し直接的又は間接的に保持可能な第2リテーナ122を含み得る。環状構造体690は、切欠き691を含み得る。第2リテーナ122は、第1リテーナ120に対して主本体118の反対側に配置し得る。主本体118は、円筒構造体とし得る。第1リテーナ120及び/又は第2リテーナ122は、環状構造体とし得る。第1リテーナ120及び第2リテーナ122は、本明細書に記載したように螺子付き部分154、155で主本体118に固定可能である。
【0109】
本明細書に記載したように、ヘッド604は、少なくともデュロメータ及び/又は誘電体センサのためのプローブとなり得るプローブ632を含み得る。プローブ632は、組織の硬度及び/又は弾性を検知するために力トランスジューサと協働し得る。例えば、
図21Bに示すように、主本体110は、空洞136を含み得る。空洞136は、バネ138を収容し得る。バネ138は、硬度及び/又は弾性を容易に測定するべく力を伝達するために、力トランスジューサ本体142と力トランスジューサチップ140との間に配置できる。例えば、ピン又は信号プローブとし得るプローブ632を組織に対して押し付け、力トランスジューサチップ140に力を印加すると、バネ138によって力トランスジューサ本体142に力を伝達でき、硬度及び/又は弾性を測定できる。幾つかの変形形態において、プローブ632が移動可能であり、プローブ632の端部が少なくとも接地リング30の先端と面一となるまでバネ138を圧縮できる。
【0110】
主本体118は、それを貫通する複数の孔を含み得る。それらの複数の孔は、主本体118の長手軸に対して平行に向けられた縦孔676、677を含み得る。それらの複数の孔は、主本体118の長手軸に対して垂直に向けられた横孔672、674を含み得る。
【0111】
図22Aは、組織に接触したとき、
図16A及び16Bを参照して説明したように、ヘッド304に類似するヘッドアセンブリにおけるシミュレーションされた電場を示している。
図22Bは、組織に接触したとき、
図19A、19B、21A、及び21Bを参照して説明したヘッド604に類似するヘッドアセンブリにおけるシミュレーションされた電場を示している。図示のように、皮膚551は、プローブ632の先端から接地リング630の先端までギャップ629を超えて延在する。
【0112】
図23Aは、誘電率測定値の実部についての臨床データのグラフを示す。
図23Bは、誘電率測定値の虚部についての臨床データのグラフを示す。
【0113】
・用語
所定の実施形態及び例の概念においてシステム及び方法を開示したが、当業者によれば、それらのシステム及び方法が具体的に開示された実施形態を超えて他の代替的な実施形態及び/又は実施携帯の使用並びに所定の修正及びそれらの均等物に拡張されることは理解されるであろう。多様なモードを形成するために、開示された実施形態の多様な特徴及び態様を互いに組み合せたり置換したりできる。本開示の範囲は、本明細書に記載した特定の開示された実施形態により限定されるべきではない。
【0114】
上述した(1つ以上の)システムを使用する方法((1つ以上の)デバイス、(1つ以上の)装置、(1つ以上の)アセンブリ、(1つ以上の)構造等を含む)が含まれ、使用方法は、本開示で議論されたような(1つ以上の)システムの機能及び/又は特徴を達成するために、本明細書で開示される特徴のいずれか1つ以上を使用又は組み立てることを含み得る。
上述した(1つ以上の)システムの製造方法が含まれ、その製造方法は、本開示で議論されたような(1つ以上の)システムの特徴のいずれか1つ以上を提供、作製、接続、組立、及び/又は設置することを含み得る。
【0115】
別個の実装の文脈において本開示で説明される所定の特徴は、単一の実装で組み合わせて実装することもできる。逆に、単一の実装の文脈において説明されている多様な機能は、複数の実装形態で個別に、又は適切なサブコンビネーションで実装することもできる。さらに、特徴は、特定の組合せで作用するものとして説明される場合があるが、クレームされた組合せからの1つ以上の特徴が、場合によっては組合せから外され、組合せは任意のサブコンビネーション又はサブコンビネーションの変形形態としてクレームされ得る。
【0116】
さらに、動作は特定の順序で図面に示されたり、明細書に記載されたりする場合があるが、望ましい結果を達成するために、そのような動作は、示された特定の順序又は連続した順序で実行される必要はなく、全ての動作が実行される必要もない。図示又は説明されていない他の動作を、例示的な方法及びプロセスに組み込み可能である。例えば、1つ以上の追加の動作を、説明した動作のいずれかの前、後、同時、又は間に実行可能である。さらに、他の実装形態では、動作を再配置又は再順序付けし得る。
また、上述した実装形態における多様なシステム構成要素の分離は、全ての実装形態でそのような分離が必要であると理解されるべきではなく、説明された構成要素及びシステムは、一般に、単一製品に一緒に組み込まれることも、複数の製品にパッケージ化されることも可能であることを理解すべきである。さらに、他の実装形態も本開示の範囲内にある。
【0117】
「できる(can)」、「可能である(could)」、「でもよい(might)」、又は「であり得る(may)」などの条件付きの言語は、特に別段の記載がない限り、又は使用される文脈内で別の方法で理解されない限り、一般に、特定の実施形態が、特定の機能、要素、及び/又はステップを含む、又は含まないことを伝えることを意図している。したがって、このような条件付きの文言は、一般に、何らかの形で特徴、要素、及び/又はステップが1つ以上の実施形態に必要であると示唆することを意図していない。
【0118】
「X、Y、Zの少なくとも1つ」という語句等の接続的文言は、特に明記されていない限り、項目、用語等が、X、Y、又はZのいずれかであり得ることを伝えるために一般に使用される文脈で理解される。したがって、そのような接続的文言は、一般に、特定の実施形態が、Xの少なくとも1つ、Yの少なくとも1つ、及びZの少なくとも1つの存在を必要とすることを示唆することを意図していない。
【0119】
いくつかの実施形態を、添付の図面を参照して説明した。構成要素は、追加、削除、再配置することができる。 例えば、「上部」及び「底部」等の方向に関する参照は、説明を容易にするためのものであり、上部の特徴が底部に近接し、底部の特徴が上部に近接するように再配置されてもよい。さらに、多様な実施形態に関連する任意の特定の機能、態様、方法、特性、特徴、品質、属性、要素などの開示は、記載される他の全ての実施形態で使用することができる。さらに、本明細書に記載される任意の方法は、列挙されたステップを実行するのに適した任意の装置を使用して実施され得ると認識されるであろう。
【0120】
要約すると、診断装置及び方法の多様な実施形態及び例が開示された。システム及び方法は、これらの実施形態及び例を参照して開示されたが、本開示が具体的に開示された実施形態を超えて、他の代替的実施形態及び/又は実施形態の他の使用にまで拡張され、所定の修正及びその均等物も含むことは、当業者には理解されよう。本開示は、開示された実施形態の様々な特徴及び態様が互いに結合され得るか、又は相互に置換され得ることを明示的に企図する。したがって、本開示の範囲は、上述した特定の実施形態によって限定されるべきではなく、特許請求の範囲を正しく読むことによってのみ決定されるべきである。
【国際調査報告】